JP2019032385A - 偏光素子及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】劣化を抑制できる偏光素子及びプロジェクターを提供すること。【解決手段】偏光素子は、偏光層と、保護層と、偏光層と保護層との間に位置する接着層と、を備え、保護層は、シリコン樹脂を含む材料により形成され、接着層は、変性アクリレートオリゴマー接着剤、及び、アクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料により形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、偏光素子及びプロジェクターに関する。
従来、光源装置と、当該光源装置から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成する光変調装置と、形成された画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する投射光学装置と、を備えたプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターに採用される光変調装置として、液晶パネルと、当該液晶パネルの光入射側及び光出射側のそれぞれに設けられる一対の偏光板と、を備える構成が知られている。
このような偏光板の構造の一例として、当該偏光板の厚さ方向に向かって、硬化樹脂層と、接着材層と、偏光子と、接着層と、硬化樹脂層又は保護層とが順に配置され、これらが積層された構成が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、偏光板は、経年変化等によって、硬化樹脂層表面のクラック(ひび割れ)や、当該硬化樹脂層と偏光子との剥離が生じ、光学特性が変化することが知られており、当該偏光板を有するプロジェクターでは、投射画像が次第に劣化するという問題がある。
このような問題に対し、上記特許文献1に記載の偏光板では、各層の組成や厚みを調整することによって劣化を抑制している。
特開2008−20891号公報
近年、表示画像の高輝度化の要望が高まり、これによって、プロジェクターに採用される光源装置に、高輝度光束を出射する光源装置が採用されてきている。このため、より劣化しづらく、光学特性(偏光特性)が変化しにくい偏光板が要望されてきた。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、劣化を抑制できる偏光素子及びプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係る偏光素子は、偏光層と、保護層と、前記偏光層と前記保護層との間に位置する接着層と、を備え、前記保護層は、シリコン樹脂を含む材料により形成され、前記接着層は、変性アクリレートオリゴマー接着剤、及び、アクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、保護層と偏光層との密着度を高めることができるので、偏光層からの保護層の剥離を抑制できる。従って、偏光素子の劣化を抑制できる。
また、上記した接着層を形成する材料は、耐熱性及び耐光性が高く、時間経過に伴う光の透過率が低下しにくい。このため、このような材料により形成される接着層を偏光素子が有することにより、経年変化による通過光の光量低下(輝度低下)を抑制できる。
上記第1態様によれば、前記接着層の層厚は、10μm以上、20μm以下であることが好ましい。
このような構成によれば、保護層に対する接着層の応力を低減できるので、当該保護層の剥離を抑制しつつ、当該保護層にクラックが発生することを抑制できる。従って、偏光素子の劣化を抑制できる。
上記第1態様では、前記保護層は、紫外線硬化ウレタンアクリレート、シルセスキオキサン、及び、環状オレフィンのいずれかを含む材料により形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、上記保護層がトリアセチルセルロースによって形成されている従来の偏光素子に比べて、当該保護層の時間経過に伴う光の透過率の低下を抑制できる。従って、偏光素子の劣化を抑制できる。
本発明の第2態様に係るプロジェクターは、上記偏光素子を備えることを特徴とする。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る偏光素子と同様の効果を奏することができる。
上記第2態様では、偏光板を備え、前記偏光板は、前記偏光素子と、前記偏光層を挟んで前記保護層とは反対側に位置し、前記偏光素子を支持する基板と、前記偏光層と前記基板とを固定する固定層と、を有することが好ましい。
このような構成によれば、偏光素子は、固定層によって基板に支持されるので、偏光素子の取扱いを容易に実施できる。また、上記偏光板が画像を形成及び投射する画像投射装置に採用されていれば、プロジェクターによる投射画像の画質が時間経過に伴って劣化することを抑制できる。
上記第2態様では、光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備え、前記光変調装置は、液晶パネルと、前記液晶パネルの光入射側及び光出射側の少なくともいずれかに位置する前記偏光板と、を有することが好ましい。
このような構成によれば、偏光板の劣化による、投射画像の輝度の低下等の画像の劣化を抑制できる。従って、プロジェクターの製品寿命を延ばすことができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターの構成を示す模式図。 上記実施形態における偏光板を示す断面図。 上記実施形態におけるサンプルの透過率変化を示す図。 上記実施形態におけるサンプルのクラック累積発生率を示すグラフ。 上記実施形態におけるサンプルの剥離発生率を示すグラフ。 上記実施形態における比較例及びサンプルの輝度変化率を示すグラフ。 上記実施形態における周辺照度比の測定時の偏光板の配置を示す図。 上記実施形態における保護層の層厚と周辺照度比の平均値とに基づく近似曲線を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた光源装置から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成及び投射する画像表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2と、当該外装筐体2内に配置される画像投射装置3と、を備える。この他、プロジェクター1は、図示を省略するが、プロジェクター1の動作を制御する制御装置、電子部品に電力を供給する電源装置、及び、冷却対象を冷却する冷却装置を備える。
このようなプロジェクター1は、画像投射装置3を構成する偏光板の構成に特徴の1つを有する。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、上記制御装置による制御の下、画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この画像投射装置3は、光源装置30、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、投射光学装置35及び光学部品用筐体36と、を備え、全体として略L字状の光学ユニットとして構成されている。
[光源装置の構成]
光源装置30は、均一化装置31に白色の照明光を出射する。この光源装置30は、本実施形態では、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)等の固体光源と、当該固体光源から出射された光の波長を変換する波長変換装置と、を有する。しかしながら、これに限らず、光源装置30は、超高圧水銀ランプ等の放電光源ランプを有する構成であってもよい。すなわち、光源装置30の構成は問わない。
[均一化装置の構成]
均一化装置31は、光源装置30から入射される照明光の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この均一化装置31は、当該照明光の入射順に、第1レンズアレイ311、調光装置312、第2レンズアレイ313、偏光変換素子314及び重畳レンズ315を有する。
第1レンズアレイ311は、小レンズである第1レンズが上記直交面内にマトリクス状に複数配列された構成を有する。この第1レンズアレイ311は、各第1レンズによって、入射される照明光を複数の部分光束に分割する。
調光装置312は、レンズアレイ311,313の間に配置される。この調光装置312は、第1レンズアレイ311から第2レンズアレイ313に入射される部分光束の一部を遮蔽し、これにより、後述する光変調装置342に入射される光量を調整する。なお、調光装置312は、無くてもよい。
第2レンズアレイ313は、上記第1レンズに対応する小レンズである第2レンズが上記直交面内にマトリクス状に複数配列された構成を有する。これら第2レンズは、対応する第1レンズから入射される部分光束を、重畳レンズ315とともに、後述する光変調装置342に重畳させる。
偏光変換素子314は、第2レンズアレイ313から入射される複数の部分光束の偏光方向を揃えて重畳レンズ315に出射する。
[色分離装置の構成]
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの色光に分離する。この色分離装置32は、それぞれ板状のダイクロイックミラー321,323及び反射ミラー322と、レンズ324,325と、を有する。
ダイクロイックミラー321は、青色光を反射させ、緑色光及び赤色光を透過させる。
反射ミラー322は、ダイクロイックミラー321にて分離されてレンズ324を介して入射される青色光を、青色光用のフィールドレンズ341に向けて反射させる。
ダイクロイックミラー323は、ダイクロイックミラー321にて分離されてレンズ325を介して入射される緑色光及び赤色光のうち、緑色光を反射させ、赤色光を透過させる。この緑色光は、緑色光用のフィールドレンズ341に入射され、赤色光は、リレー装置33に入射される。
[リレー装置の構成]
リレー装置33は、青色光及び緑色光に比べて光路が長い赤色光の光路上に設けられる。このリレー装置33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333及び反射ミラー332,334を有する。このリレー装置33によって導かれた赤色光は、赤色光用のフィールドレンズ341に入射される。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置34は、色分離装置32によって分離された各色光を画像情報に応じて変調した後、当該各色光を合成して画像光を形成する。この画像形成装置34は、色光毎に設けられるフィールドレンズ341及び光変調装置342と、各光変調装置342によって変調された各色光を合成する1つの色合成装置346と、を有する。
これらのうち、光変調装置342(赤、緑及び青用の光変調装置をそれぞれ342R,342G,342Bとする)は、本実施形態では、液晶パネル344と、当該液晶パネル344の光入射側に位置する入射側偏光板343と、当該液晶パネル344の光出射側に位置する出射側偏光板345と、を備え、液晶ライトバルブとして構成されている。
色合成装置346は、本実施形態ではクロスダイクロイックプリズムにより構成されているが、複数のダイクロイックミラーを組み合わせた構成としてもよい。
[投射光学装置の構成]
投射光学装置35は、画像形成装置34から入射される画像光を上記被投射面上に拡大投射する。この投射光学装置35は、図示を省略するが、複数のレンズと、当該複数のレンズを収容する鏡筒と、を有する組レンズとして構成できる。
[光学部品用筐体の構成]
光学部品用筐体36は、詳しい図示を省略するが、上記装置31〜33及びフィールドレンズ341を収容する。
ここで、画像投射装置3には、設計上の光軸である照明光軸Axが設定されている。このため、光学部品用筐体36は、当該照明光軸Axにおける所定位置に、上記装置31〜33及びフィールドレンズ341を保持する。なお、光源装置30、画像形成装置34及び投射光学装置35は、当該照明光軸Axにおける所定位置に配置される。
[偏光板の構成]
図2は、偏光板PLの構成を示す模式図である。詳述すると、図2は、通過する光の進行方向と、当該進行方向に直交する方向とにより規定される偏光板PLの断面を示す図である。
入射側偏光板343及び出射側偏光板345には、図2に示す偏光板PLが採用されている。この偏光板PLは、基板PL1と、当該基板PL1上にそれぞれ配置される固定層PL2、偏光層PL3、接着層PL4及び保護層PL5と、を有し、これらが積層された積層体として構成されている。
基板PL1は、ガラスや水晶等の透光性基板によって構成されている。
固定層PL2は、基板PL1と偏光層PL3とを接続する層である。この固定層PL2は、例えば、アクリル系接着剤により形成される。
偏光層PL3は、所定の直線偏光を透過し、当該直線偏光とは異なる直線偏光を吸収する。この偏光層PL3は、例えばポリビニルアルコール(PVA)、ポリカーボネート、ポリオレフィン等の合成樹脂によって構成される有機偏光子であって、層厚(光の入射方向に沿う寸法)が15μm以上、35μm以下に形成されている。なお、偏光層PL3としては、有機偏光子に限らず、無機偏光子を採用してもよい。
接着層PL4は、偏光層PL3と保護層PL5とを接続する層である。この接着層PL4は、本実施形態では、アクリル系特殊オリゴマー接着剤、変性アクリレートオリゴマー接着剤、及び、アクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料により、層厚が10μm以上、20μm以下に形成されている。
これらのうち、変性アクリレートオリゴマー接着剤としては、協立化学産業株式会社製「ワールドロック(登録商標)TAC4100」を例示できる。また、アクリルポリマー接着剤としては、リンテック株式会社製「NCF211」を例示できる。
そして、詳しくは後述するが、接着層PL4が変性アクリレートオリゴマー接着剤又はアクリルポリマー接着剤を含む材料により形成されることによって、偏光層PL3と保護層PL5との密着度を高めることができ、当該保護層PL5の剥離を抑制できる。接着層PL4がアクリル系特殊オリゴマー接着剤を含む材料により形成されている場合は、上記材料により形成されている場合に比べて、当該密着度が若干低下するが、保護層PL5が環状オレフィンを含む材料により形成されている場合には、経年変化による保護層PL5の通過光の輝度変化(光量低下)を抑制できる。また、接着層PL4の層厚が上記範囲内の値に設定されることによって、保護層PL5にクラックが発生することを抑制できる。
保護層PL5は、偏光層PL3を保護するものであり、偏光層PL3、接着層PL4及び保護層PL5を有する偏光素子とした場合には、当該偏光層PL3を支持する支持体ということができる。このような保護層PL5は、シリコン樹脂、具体的には、紫外線硬化ウレタンアクリレート、シルセスキオキサン及び環状オレフィンのいずれかを含む材料により、層厚が30μm以上、70μm以下に形成される。
これらのうち、シルセスキオキサンとしては、新日鉄住金化学株式会社製「シルプラス(登録商標)ワニス」を例示できる。
そして、詳しくは後述するが、保護層PL5が上記材料により形成されることによって、当該保護層PL5、ひいては、偏光板PLの耐熱性及び耐光性を向上させることができる。また、保護層PL5の層厚が上記範囲内の値に設定されることによって、保護層PL5にクラックが生じることを抑制できる他、光弾性による周辺部分での複屈折の発生を抑制でき、投射画像のコントラスト低下を抑制できる。
なお、本発明の偏光素子は、上記偏光層PL3、接着層PL4及び保護層PL5により構成される。
[接着層の組成による透過率変化]
本件発明者は、接着層PL4に含まれる接着剤の組成による透過率変化を測定した。
具体的に、本件発明者は、一対の石英基板を下記接着剤によって接着したサンプルを、温度80℃の環境下に配置し、当該一対の石英基板に波長445nmの光を通過させ、経過時間に応じた通過光の透過率の変化を測定した。
なお、使用する接着剤は、ウレタンアクリレート、アクリル系特殊オリゴマー、変性アクリレートオリゴマー及びアクリルポリマーの4種の接着剤である。これらのうち、ウレタンアクリレート接着剤を用いたサンプルをサンプルSAとし、アクリル系特殊オリゴマー接着剤を用いたサンプルをサンプルSBとする。また、変性アクリレートオリゴマー接着剤を用いたサンプルをサンプルSCとし、アクリルポリマー接着剤を用いたサンプルをサンプルSDとする。
図3は、上記サンプルSA−SDの透過率変化を示す図である。なお、図3における横軸は、測定開始からの経過時間を示し、縦軸は、透過率を示している。
図3に示すように、ウレタンアクリレート接着剤を用いたサンプルSAでは、測定開始から略9時間を経過した時点で、透過率が低下し始めた。このサンプルSAでは、測定開始から20時間経過後に、透過率は略92%に低下し、測定開始から29.5時間経過後に、透過率は50%に低下した。なお、本実施例では、サンプルSAでは、透過率の低下が著しいため、29.5時間以上の計測を中止した。
一方、アクリル系特殊オリゴマー接着剤を用いたサンプルSB、及び、変性アクリレートオリゴマー接着剤を用いたサンプルSCでは、測定開始から50時間経過後の透過率は、略100%であった。また、図示を省略するが、サンプルSB及びサンプルSCのそれぞれの測定開始から100時間経過後の透過率は、略93%及び略100%であり、サンプルSCでは、測定開始から120時間経過後の透過率も略100%であった。
このように、サンプルSB及びサンプルSCでは、接着剤の劣化による透過率の低下が、サンプルSAに比べて抑制された。
他方、アクリルポリマー接着剤を用いたサンプルSDでは、測定開始から略20時間を経過した時点で、透過率が低下し始めるものの、当該透過率の低下は、上記サンプルSAに比べて緩やかであった。このサンプルSDでは、測定開始から40時間経過後の透過率は、略97%であり、測定開始から50時間経過後の透過率は、略88%であった。
以上の測定結果から、アクリル系特殊オリゴマー接着剤、変性アクリレートオリゴマー接着剤及びアクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料によって上記接着層PL4を形成することにより、ウレタンアクリレート接着剤を含む材料により形成される場合に比べて、光の透過率の低下を抑制できる。
[接着層の組成による保護層の剥離強度]
また、本件発明者は、接着層PL4に含まれる接着剤の組成による保護層PL5の剥離強度を測定した。
具体的に、本件発明者は、ガラス基板上に、シルセスキオキサンにより形成された保護層を下記接着剤によって貼着し、当該保護層の端部にガラス基板から離間する方向の引張力を作用させた際に、当該保護層の剥離が生じる引張力を剥離強度として計測した。なお、剥離速度は、30.5cm/分に設定し、保護層の幅は2.5cmとし、保護層の長さは10cmとした。
なお、使用する接着剤は、上記と同様に、ウレタンアクリレート、アクリル系特殊オリゴマー、変性アクリレートオリゴマー及びアクリルポリマーの4種の接着剤である。これらのうち、ウレタンアクリレート接着剤を用いたサンプルをサンプルSEとし、アクリル系特殊オリゴマー接着剤を用いたサンプルをサンプルSFとする。また、変性アクリレートオリゴマー接着剤を用いたサンプルをサンプルSGとし、アクリルポリマー接着剤を用いたサンプルをサンプルSHとする。
以下に示す表1に、サンプルSE−SHにおける保護層の剥離強度を示す。なお、当該表1において、評価の欄の「G」は「可」を示し、「NG」は「不可」を示す。また、「材破」とは、保護層の破損を意味する。
Figure 2019032385
上記表1に示すように、ウレタンアクリレート接着剤を用いたサンプルSEでは、剥離強度が150g/25mmであり、アクリル系特殊オリゴマー接着剤を用いたサンプルSFでは、剥離強度が690g/25mmであった。
これに対し、変性アクリレートオリゴマー接着剤を用いたサンプルSG、及び、アクリルポリマー接着剤を用いたサンプルSHでは、保護層が破損して、剥離強度を測定できなかった。換言すると、サンプルSG及びサンプルSHでは、上記測定方法では剥離強度を計測できない程、剥離強度が高く、保護層の剥離が生じなかった。
このように、上記接着層PL4を、変性アクリレートオリゴマー接着剤及びアクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料により形成することにより、ウレタンアクリレート接着剤及びアクリル系特殊オリゴマー接着剤のいずれかを含む材料により形成される場合に比べて、保護層PL5の剥離を抑制できる。
[接着層の層厚による保護層のクラック発生率及び剥離発生率]
また、本件発明者は、接着層PL4の層厚による保護層PL5のクラック発生率(累積クラック発生率)及び剥離発生率(累積剥離発生率)を測定した。
具体的に、本件発明者は、下記構成を有する複数種類の偏光板PLを、温度100℃の環境下、又は、温度60℃、湿度90%の環境下にそれぞれ5つずつ配置し、時間経過に伴ってクラックが発生したサンプル数、及び、剥離が発生したサンプル数に基づいて、クラック発生率及び剥離発生率を算出した。
クラック発生率及び剥離発生率の測定に用いる偏光板PLでは、基板PL1、固定層PL2及び偏光層PL3は、それぞれ同じであり、それぞれの組成は、上記のとおりである。また、接着層PL4は、変性アクリレートオリゴマー接着剤及びアクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料によって層厚5μm又は15μmとなるように形成され、保護層PL5は、シルセスキオキサン(詳述すると、シルセスキオキサン骨格を有するフィルム)により形成されている。
なお、温度100℃の環境下に配置される偏光板PLのうち、接着層PL4の層厚が15μmであるものをサンプルSIとし、接着層PL4の層厚が5μmであるものをサンプルSJとする。また、温度60℃、湿度90%の環境下で配置されるサンプルのうち、接着層PL4の層厚が15μmであるものをサンプルSKとし、接着層PL4の層厚が5μmであるものをサンプルSLとする。
図4は、上記サンプルSI−SLのクラック発生率を示すグラフである。なお、図4における横軸は、測定開始からの経過時間を示し、縦軸は、クラック発生率を示している。
図4に示すように、温度60℃、湿度90%の環境下では、測定開始から1000時間を経過しても、接着層PL4の層厚が15μmである全てのサンプルSK、及び、層厚が5μmである全てのサンプルSLに、クラックは発生しなかった。同様に、温度100℃の環境下では、測定開始から1000時間を経過しても、接着層PL4の層厚が15μmである全てのサンプルSIに、クラックは発生しなかった。
一方、温度100℃の環境下では、測定開始から48時間経過後に、接着層PL4の層厚が5μmである5つのサンプルSJの1つに、クラックが発生した。すなわち、サンプルSJの構成では、測定開始から48時間経過後に20%の確率でクラックが発生した。また、当該サンプルSJでは、測定開始から1000時間経過後に、新たに1つのサンプルSJにクラックが発生した。すなわち、温度100℃の環境下でサンプルSJを使用した場合、測定開始から1000時間経過後に40%の確率でクラックが発生した。
図5は、上記サンプルSI−SLの剥離発生率を示すグラフである。なお、図5における横軸は、測定開始からの経過時間を示し、縦軸は、剥離発生率を示している。
図5に示すように、温度100℃の環境下では、測定開始から1000時間が経過しても、接着層PL4の層厚が15μmである全てのサンプルSI、及び、層厚が5μmである全てのサンプルSJに、剥離は発生しなかった。同様に、温度60℃、湿度90%の環境下では、測定開始から1000時間を経過しても、接着層PL4の層厚が15μmである全てのサンプルSKに、剥離は発生しなかった。
一方、温度60℃、湿度90%の環境下では、測定開始から140時間経過後に、接着層PL4の層厚が5μmである5つのサンプルSLの全てに、剥離が発生した。すなわち、当該環境下でサンプルSLを使用した場合、測定開始から140時間経過後に100%の確率で剥離が発生した。
このように、偏光板PLにおいて接着層PL4の層厚が15μmであることにより、温度100℃の環境下、又は、温度60℃、湿度90%の環境下のそれぞれで長時間使用した場合でも、保護層PL5にクラック及び剥離が発生することを抑制できる。
[保護層の組成に応じた透過率変化]
また、本件発明者は、保護層PL5の組成に応じた通過光の輝度変化(換言すると保護層PL5の透過率変化)を測定した。
具体的に、本件発明者は、下記構成を有する複数種類の偏光板PLを温度85℃の環境下に配置し、各偏光板PLに波長433nmの光を11Wの強度で照射して、当該偏光板PLを通過した光(通過光)の輝度の時間変化を測定した。
上記測定に用いる偏光板PLでは、基板PL1、固定層PL2及び偏光層PL3は、上記のとおりであり、接着層PL4及び保護層PL5は、以下の表2に示す材料により形成されている。なお、比較例として用いられている保護層PL5及び接着層PL4の材料は、従来の偏光板に用いられている材料である。
Figure 2019032385
図6は、上記比較例及び上記サンプルS1−S7の輝度変化率を示すグラフである。なお、図6における横軸は、測定開始時からの経過時間を示し、縦軸は、測定開始時の上記通過光の輝度を100%とした場合の輝度変化率(輝度低下率)を示している。
図6に示すように、上記比較例の偏光板では、測定開始後すぐに通過光の輝度が低下し、測定開始から17時間経過後の当該輝度は、測定開始時の25%程度に低下した。
一方、上記サンプルS2、S4、S6及びS7では、測定開始からの経過時間が1000時間以上となっても、測定開始時の70%を維持した。これらのうち、サンプルS2、S4及びS7では、当該経過時間が略1250時間に達した辺りで、通過光の輝度が測定開始時の70%以下となった。これに対し、サンプルS6では、当該経過時間が略1500時間に達した辺りで、通過光の輝度が測定開始時の70%となったことから、通過光の輝度が他のサンプルに比べて低下しづらくなっている。
なお、上記サンプルS1、S3及びS5では、上記サンプルS2、S4、S6及びS7に比べて経過時間に応じた通過光の輝度低下が生じやすいものの、上記比較例に比べて、当該通過光の輝度低下が生じにくくなっている。
このように、保護層PL5及び接着層PL4を上記サンプルS1−S7(特にサンプルS2、S4、S6及びS7)に示す材料を含む組成とすることにより、通過光の輝度変化が生じにくい偏光板PL、換言すると、劣化が生じにくい偏光板PLを形成できる。
[保護層の層厚による偏光特性の変化]
図7は、周辺照度比の測定時の偏光板の配置を示す図である。
また、本件発明者は、上記保護層PL5の層厚に応じた偏光特性の変化を測定するために、偏光板を通過した通過光の周辺照度比を測定した。
具体的に、本件発明者は、図7に示すように、水晶基板PM1上に基準偏光層PM2が積層された偏光素子PMを通過したs偏光の光路上に、下記サンプルS8−S11である偏光板PLを配置し、当該偏光板PLを通過した光を上記投射光学装置35によってスクリーン(図示省略)に投射して、当該スクリーンにおける周辺部分と中心部分との照度比(周辺照度比)を測定した。詳述すると、本件発明者は、上記プロジェクター1における緑色光の光路上に、上記偏光素子PMと、下記サンプルS8−S11の偏光板PLのいずれかとを配置し、アスペクト比が16:9のスクリーンに対して30インチの距離で投射した緑色光の周辺照度比を測定した。すなわち、青色光及び赤色光は用いていない。なお、周辺照度比は、投射範囲における四隅の照度平均値を、中心照度で除算した値とした。
上記周辺照度比の測定に用いられるサンプルS8−S11の偏光板PLにおいては、基板PL1、固定層PL2、偏光層PL3及び接着層PL4は、それぞれ同じであり、保護層PL5は、シルセスキオキサンにより形成されている。
そして、サンプルS8は、保護層PL5の層厚が200μmであり、サンプルS9は、当該層厚が150μmである。また、サンプルS10は、保護層PL5の層厚が100μmであり、サンプルS11は、当該層厚が50μmである。
なお、偏光層PL3と、基準偏光層PM2とは、クロスニコルの関係にある。
このようなサンプルS8−S11の周辺照度比の測定結果を、下記表3に示す。
Figure 2019032385
上記表3に示されるように、保護層PL5の層厚が200μm、150μm及び100μmであるサンプルS8−S10では、周辺照度比の値は100%を大きく上回った。すなわち、これらサンプルS8−S10では、偏光層PL3にて遮蔽されるはずの偏光光が周辺部分にて透過してしまっていることを示している。これは、層厚が比較的大きい保護層PL5では、周辺部分にて外力による光弾性に起因する複屈折が生じやすくなり、中心部分と周辺部分とで偏光特性が異なってしまい、当該周辺部分で光が漏れてしまっているためである。
図8は、上記保護層PL5の層厚と、周辺照度比の平均値とに基づく近似曲線を示すグラフである。
ここで、図8に示すように、保護層PL5の層厚が70μm以下であれば、上記周辺照度比は、100%以下となる。例えば、保護層PL5の層厚が50μmであるサンプルS11では、周辺照度比が平均略85%となっており、光弾性による複屈折が周辺部分にて生じにくくなっている。理論上、周辺照度比は100%であることが望まれるが、本件での周辺照度比の測定においては、評価装置として用いたプロジェクターの特性上、スクリーン中心部の照度が最も高くなりやすい。このため、周辺照度比が100%以下であれば、照度むらが生じていないと認識可能な光を投射できている。従って、保護層PL5の層厚が70μm以下であれば、上記複屈折の発生を抑制できる。そして、上記サンプルS8−S11の中では、保護層PL5の層厚が50μmであるサンプルS11の偏光板PLが、投射画像のコントラストの低下を最も抑制できる偏光板ということになる。
ここで、測定結果を省略するが、保護層PL5の層厚が30μm以下では、偏光板PLの取扱いによって当該保護層PL5にクラックが生じやすくなる。このため、保護層PL5の層厚は、30μm以上であることが好ましい。
[実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る偏光板PL及びプロジェクター1によれば、以下の効果を奏することができる。
偏光板PLは、偏光層PL3と、保護層PL5と、これら偏光層PL3及び保護層PL5の間に位置する接着層PL4と、を備える。これらのうち、保護層PL5は、上記シリコン樹脂により形成され、接着層PL4は、変性アクリレートオリゴマー接着剤、及び、アクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料により形成されている。これによれば、保護層PL5と偏光層PL3との密着度を高めることができ、当該偏光層PL3からの保護層PL5の剥離を抑制できる。従って、偏光板PLの劣化を抑制できる。
また、上記接着層PL4を形成する上記接着剤は、耐熱性及び耐光性が高く、時間経過に伴う光の透過率が低下しにくい。このため、上記したいずれかの接着剤を含む材料により形成される接着層PL4を有する偏光板PLは、経年変化による通過光の光量低下を抑制できる。
このような偏光板PLが画像投射装置3に採用されているので、プロジェクター1による投射画像の画質が経年変化によって劣化することを抑制できる。従って、プロジェクター1の製品寿命を延ばすことができる。
上記偏光板PLでは、接着層PL4の層厚は、10μm以上、20μm以下である。これによれば、保護層PL5に対する接着層PL4の応力を低減できるので、当該保護層PL5の剥離を抑制しつつ、当該保護層PL5にクラックが発生することを抑制できる。従って、偏光板PLの劣化を抑制できる。
保護層PL5は、紫外線硬化ウレタンアクリレート、シルセスキオキサン、及び、環状オレフィンのいずれかを含む材料により形成されている。これによれば、上記保護層PL5がトリアセチルセルロースによって形成されている従来の偏光板に比べて、時間経過に伴う光の透過率の低下を抑制できる。従って、偏光板PLの劣化を抑制できる。
偏光板PLは、上記偏光層PL3、接着層PL4及び保護層PL5の他、偏光層PL3を挟んで保護層PL5とは反対側に位置し、これら層PL3〜PL5を支持する基板PL1と、偏光層PL3と基板PL1とを固定する固定層PL2と、を有する。これによれば、上記層PL3〜PL5によって構成される偏光素子は、固定層PL2によって基板PL1に支持されるので、当該偏光素子の取扱いを容易に実施できる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、偏光板PLにおける接着層PL4は、変性アクリレートオリゴマー接着剤、及び、アクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料により形成されていることとした。すなわち、接着層PL4は、これらのいずれかの接着剤と他の成分とを含有する材料により形成されていてもよい。また、接着層PL4は、アクリル系特殊モノマー及びアクリル系特殊オリゴマーの少なくともいずれかを含む接着剤により形成されていてもよく、当該接着剤と他の成分とを含有する材料により形成されていてもよい。なお、接着層PL4が、変性アクリレートオリゴマー接着剤、アクリルポリマー接着剤、アクリル系特殊モノマー接着剤及びアクリル系特殊オリゴマー接着剤のいずれかによって形成されていてもよいことは、言うまでもない。
同様に、保護層PL5は、紫外線硬化ウレタンアクリレート、シルセスキオキサン及び環状オレフィンを含む材料により形成されているとした。すなわち、保護層PL5は、これら成分と他の成分とを含有する材料により形成されていてもよい。なお、保護層PL5が、紫外線硬化ウレタンアクリレート、シルセスキオキサン及び環状オレフィンのいずれかによって形成されていてもよいことは、言うまでもない。
上記実施形態では、接着層PL4の層厚は、10μm以上、20μm以下であるとし、保護層PL5の層厚は、30μm以上、70μm以下であるとした。しかしながら、これに限らず、保護層PL5におけるクラック及び剥離の発生頻度や、上記周辺照度比の改善具合等によって、これら接着層PL4及び保護層PL5の層厚は、適宜変更可能である。
上記実施形態では、偏光板PLは、偏光層PL3、接着層PL4及び保護層PL5の他、基板PL1及び固定層PL2を有するとした。しかしながら、これに限らず、偏光層PL3、接着層PL4及び保護層PL5を有する偏光素子として構成し、当該偏光素子を他の光学部品に貼着する等して利用してもよい。
上記実施形態では、プロジェクター1は、3つの光変調装置342(342R,342G,342B)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、或いは、4つ以上の光変調装置を有するプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記実施形態では、画像投射装置3は、図1に示す略L字形状に形成されていた。しかしながら、これに限らず、例えば略U字形状等、画像投射装置のレイアウト及び構成は、適宜変更可能である。
上記実施形態では、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネル344を有する光変調装置342を用いていたが、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを有する光変調装置を採用してもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記実施形態では、偏光板PLを、液晶パネル344を有する光変調装置342の光入射側及び光出射側に位置する入射側偏光板343及び出射側偏光板345に採用した。しかしながら、これに限らず、本発明の偏光板が配置される部位、すなわち、画像投射装置における偏光板の位置は、上記に限定されない。例えば、出射側偏光板345に上記偏光板PLを採用し、入射側偏光板343に他の偏光板を採用してもよい。
上記実施形態では、本発明の偏光板をプロジェクターに適用した例を挙げた。しかしながら、これに限らず、他の光学装置や照明装置に、本発明の偏光板を適用してもよい。
1…プロジェクター、30…光源装置、342(342B,342G,342R)…光変調装置、343…入射側偏光板(偏光板)、344…液晶パネル、345…出射側偏光板(偏光板)、35…投射光学装置、PL…偏光板、PL1…基板、PL2…固定層、PL3…偏光層(偏光素子)、PL4…接着層(偏光素子)、PL5…保護層(偏光素子)。

Claims (6)

  1. 偏光層と、
    保護層と、
    前記偏光層と前記保護層との間に位置する接着層と、を備え、
    前記保護層は、シリコン樹脂を含む材料により形成され、
    前記接着層は、変性アクリレートオリゴマー接着剤、及び、アクリルポリマー接着剤のいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする偏光素子。
  2. 請求項1に記載の偏光素子において、
    前記接着層の層厚は、10μm以上、20μm以下であることを特徴とする偏光素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の偏光素子において、
    前記保護層は、紫外線硬化ウレタンアクリレート、シルセスキオキサン、及び、環状オレフィンのいずれかを含む材料により形成されていることを特徴とする偏光素子。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の偏光素子を備えることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターにおいて、
    偏光板を備え、
    前記偏光板は、
    前記偏光素子と、
    前記偏光層を挟んで前記保護層とは反対側に位置し、前記偏光素子を支持する基板と、
    前記偏光層と前記基板とを固定する固定層と、を有することを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項5に記載のプロジェクターにおいて、
    光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備え、
    前記光変調装置は、
    液晶パネルと、
    前記液晶パネルの光入射側及び光出射側の少なくともいずれかに位置する前記偏光板と、を有することを特徴とするプロジェクター。
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