JP2019029260A - Impregnated cathode structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、含浸型陰極構体に関する。 Embodiments described herein relate generally to an impregnated cathode assembly.
含浸型陰極構体を備えた電子銃は、クライストロンやジャイロトロンなどの直流電子エネルギーをマイクロ波電力に変換するマイクロ波電子管に用いられている。
例えば、クライストロンの電子銃に用いられる含浸型陰極構体は、陰極基体、ヒータ、絶縁部、反射板、反射筒などを有している。
ヒータは、絶縁部を介して、電子放射物質が含浸された陰極基体を加熱する。陰極基体が加熱されることで電子が放出される。
反射筒には、2つの役割がある。1つ目の役割は、陰極基体を支えることである。そのため、反射筒の剛性は大きい方が好ましい。
2つ目の役割は、絶縁部から外部への輻射による放熱を抑制することである。輻射による放熱を抑制することができれば、陰極基体の加熱効率を高めることができる。
ところが、陰極基体を支えるために、反射筒は陰極基体と接合されている。そのため、反射筒を設けると、絶縁部から外部への輻射による放熱は抑制できるが、陰極基体から外部への熱伝導による放熱が発生するという問題がある。この場合、反射筒の剛性を大きくするために反射筒の肉厚を厚くすると、熱伝導による放熱が大きくなることになる。
そこで、熱伝導による放熱を抑制することができ、且つ、反射筒の剛性を向上させることができる含浸型陰極構体の開発が望まれていた。
An electron gun having an impregnated cathode structure is used in a microwave electron tube that converts direct current electron energy such as a klystron or a gyrotron into microwave power.
For example, an impregnated cathode assembly used in an electron gun of a klystron has a cathode base, a heater, an insulating part, a reflector, a reflector, and the like.
The heater heats the cathode substrate impregnated with the electron-emitting material through the insulating portion. Electrons are emitted by heating the cathode substrate.
The reflecting cylinder has two roles. The first role is to support the cathode substrate. Therefore, it is preferable that the reflection cylinder has a large rigidity.
The second role is to suppress heat dissipation due to radiation from the insulating portion to the outside. If the heat radiation due to radiation can be suppressed, the heating efficiency of the cathode substrate can be increased.
However, in order to support the cathode substrate, the reflecting cylinder is joined to the cathode substrate. For this reason, when the reflection tube is provided, heat radiation due to radiation from the insulating portion to the outside can be suppressed, but there is a problem that heat radiation due to heat conduction from the cathode base to the outside occurs. In this case, if the thickness of the reflecting cylinder is increased in order to increase the rigidity of the reflecting cylinder, the heat radiation due to heat conduction increases.
Therefore, it has been desired to develop an impregnated-type cathode assembly that can suppress heat dissipation due to heat conduction and can improve the rigidity of the reflecting cylinder.
本発明が解決しようとする課題は、熱伝導による放熱を抑制することができ、且つ、反射筒の剛性を向上させることができる含浸型陰極構体を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide an impregnated-type cathode assembly that can suppress heat radiation due to heat conduction and can improve the rigidity of a reflecting tube.
実施形態に係る含浸型陰極構体は、電子放出面を有し、電子放射物質が含浸された陰極基体と、前記陰極基体の前記電子放出面とは反対側の面に設けられた外筒と、前記外筒の内側に設けられた内筒と、前記内筒と前記外筒との間に設けられたヒータと、前記外筒の外側に設けられ、側部から突出する突出部を有する第1の反射筒と、を備えている。 The impregnated-type cathode assembly according to the embodiment has an electron emission surface, a cathode base impregnated with an electron-emitting material, an outer cylinder provided on a surface of the cathode base opposite to the electron emission surface, A first cylinder having an inner cylinder provided on the inner side of the outer cylinder, a heater provided between the inner cylinder and the outer cylinder, and a protrusion provided on the outer side of the outer cylinder and protruding from a side portion; And a reflection tube.
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本実施の形態に係る含浸型陰極構体1は、例えば、クライストロンの電子銃に用いることができる。
ただし、含浸型陰極構体1の用途は、クライストロン用に限定されるわけではない。
Hereinafter, embodiments will be illustrated with reference to the drawings. In addition, in each drawing, the same code | symbol is attached | subjected to the same component and detailed description is abbreviate | omitted suitably.
The impregnated-type cathode assembly 1 according to the present embodiment can be used for an electron gun of a klystron, for example.
However, the use of the impregnated-type cathode assembly 1 is not limited to the klystron.
図1は、本実施の形態に係る含浸型陰極構体1を例示するための模式部分断面図である。
図1に示すように、含浸型陰極構体1には、陰極基体10、筒体20、ヒータ30、絶縁部40、反射板50、フランジ60、および反射筒70(第1の反射筒の一例に相当する)が設けられている。
FIG. 1 is a schematic partial cross-sectional view for illustrating an impregnated cathode assembly 1 according to the present embodiment.
As shown in FIG. 1, the impregnated-type cathode assembly 1 includes a
陰極基体10には、電子放射物質が含浸されている。陰極基体10は、電子放出面11を有する。陰極基体10は、例えば、20%程度の空孔率を有する多孔質のタングステン(W)から形成することができる。陰極基体10は、例えば、円板状を呈している。陰極基体10の直径寸法は70mm程度とすることができる。陰極基体10には、所定の曲率を有し、曲面状に窪んだ電子放出面11が形成されている。陰極基体10の空孔には、例えば、酸化バリウム(BaO)、酸化カルシウム(CaO)、および、酸化アルミニウム(Al2O3)などを含む電子放射物質が含浸されている。
The
なお、電子放出面11の加工時に空孔の目潰れが生じる場合がある。目潰れが生じると、電子放射物質が空孔に充分に含浸されないことがある。これを防ぐために、以下の様にして陰極基体10の空孔に電子放射物質を含浸させるようにすることが望ましい。
まず、電子放出面11の加工前に、陰極基体10の空孔にプラスチックを含浸させる。 次に、電子放出面11の加工後に、陰極基体10を水素雰囲気下または真空下において加熱して、含浸されているプラスチックを飛散させる。
その後、陰極基体10の空孔に電子放射物質を含浸させる。
この様にすれば、陰極基体10の空孔に電子放射物質を充分に含浸させることができる。
In addition, when the
First, before processing the
Thereafter, the holes of the
In this way, the holes of the
筒体20は、陰極基体10の、電子放出面11とは反対側の面12に設けられている。筒体20は、内部に形成された収納空間21にヒータ30および絶縁部40を収納する。 筒体20は、外筒22、および内筒23を有する。
The
外筒22および内筒23は、モリブデン(Mo)から形成することができる。外筒22および内筒23は、例えば、円筒状を呈している。内筒23は、外筒22の内側に、外筒22と同軸(同心状)となるように配置されている。そのため、内筒23の外壁(外筒22側の壁面)と、外筒22の内壁(内筒23側の壁面)との間には、環状の収納空間21が形成される。例えば、内筒23の直径寸法は20mm程度、軸方向の長さ寸法は15mm程度、肉厚寸法は2mm程度とすることができる。
The
収納空間21の一方の端部は、陰極基体10により塞がれている。外筒22および内筒23の一方の端部には、陰極基体10が接合されている。例えば、外筒22および内筒23の一方の端部と、陰極基体10の面12とが、ルテニウム−モリブデン(Ru−Mo)合金を用いてろう付けされている。
One end of the
ヒータ30は、内筒23と外筒22との間に設けられている。ヒータ30は、絶縁部40を介して、陰極基体10を加熱する。ヒータ30は、線状部材からなるフィラメントとすることができる。線状部材は、例えば、断面寸法(線径)が1.5mmのタングステン(W)線とすることができる。ヒータ30の中間部分(発熱部分)31は、コイル状を呈している。中間部分31は、絶縁部40の内部に設けられている。中間部分31の中心軸は、例えば、内筒23の周方向に沿って延びている。
The
ヒータ30の一方の端部32は、内筒23に電気的に接続されている。そのため、ヒータ30、筒体20、および、陰極基体10は、同電位となっている。
ヒータ30の他方の端部33は、絶縁管34の内部を通って含浸型陰極構体1の外部に延びている。ヒータ30の端部33は、図示しない電源装置と電気的に接続されている。
One
The
絶縁管34は、筒体20の、陰極基体10が設けられる側とは反対側に設けられている。絶縁管34は、絶縁部40の表面付近において端部33が折損するのを防止するとともに、ヒータ30と反射板50とを絶縁するために設けられている。絶縁管34は、例えば、アルミナ(酸化アルミニウム)などから形成することができる。
The insulating
絶縁部40は、ヒータ30からの熱を陰極基体10に伝える。絶縁部40は、収納空間21に収納されたヒータ30を保持する。絶縁部40は、ヒータ30を絶縁する。絶縁部40は、ヒータ30の中間部分31が収納された収納空間21に隙間なく充填されている。絶縁部40は、例えば、アルミナの焼結体とすることができる。
The insulating
反射板50は、絶縁部40から外部への放熱を抑制するとともに、輻射により陰極基体10の加熱効率を高めるために設けられている。
反射板50は、モリブデン(Mo)から形成することができる。反射板50は、環状の板状体とすることができる。反射板50は、収納空間21の、陰極基体10が設けられる側とは反対側の開口を塞ぐように設けられている。反射板50は、アーク溶接により外筒22に溶接することができる。
The
The
また、反射板51および反射板52をさらに設けることもできる。
反射板51は、反射板50の、絶縁部40側とは反対側に設けることができる。反射板51は、環状の板状体とすることができる。反射板52は、反射板51の、絶縁部40側とは反対側に設けることができる。反射板52は、円板とすることができる。反射板51および反射板52は、例えば、モリブデン(Mo)から形成することができる。反射板50と反射板51との間、および、反射板51と反射板52との間には、環状のスペーサ53が設けられている。そのため、反射板50と反射板51との間、および、反射板51と反射板52との間には、所定の隙間を設けることができる。反射板51および反射板52を設ければ、絶縁部40から外部への放熱をさらに抑制することができる。
Moreover, the reflecting
The
フランジ60は、陰極基体10の面12と対峙している。フランジ60は、反射板52の、絶縁部40側とは反対側に設けられている。フランジ60は、環状の板状体とすることができる。フランジ60は、例えば、モリブデン(Mo)から形成することができる。含浸型陰極構体1は、フランジ60を介して、図示しない電子銃部に固定される。
The
反射筒70は、例えば、円筒状を呈したものとすることができる。反射筒70は、例えば、レニウム−モリブデン(Re−Mo)合金の薄板を用いて形成することができる。反射筒70は、外筒22と間隔を空けて、外筒22の外側に配置されている。反射筒70の一端(陰極基体10側の端部)は、外筒22にろう付けされている。反射筒70の他端(陰極基体10側とは反対側の端部)は、フランジ60にろう付けされている。ろう付けは、例えば、ルテニウム−モリブデン−ニッケル(Ru−Mo−Ni)合金を用いて行うことができる。
For example, the reflecting
反射筒70を設ければ、絶縁部40(外筒22)から外部への輻射による放熱を抑制することができる。そのため、陰極基体10の加熱効率を向上させることができる。また、反射筒70を設ければ、フランジ60を電子銃部に固定した際に、陰極基体10を支えることができる。
陰極基体10を支えることを考慮すると、反射筒70の剛性は大きい方が好ましい。この場合、反射筒70の肉厚を厚くすれば反射筒70の剛性を大きくすることができる。
一方、反射筒70の一端は、外筒22を介して陰極基体10に接合されている。また、反射筒70の他端は、フランジ60を介して電子銃部に接合されている。そのため、陰極基体10の熱が、外筒22、反射筒70、およびフランジ60を介して電子銃部に伝わることになる。
すなわち、反射筒70を設けると、絶縁部40から外部への輻射による放熱は抑制できるが、陰極基体10から外部への熱伝導による放熱が発生するという問題がある。この場合、反射筒70の剛性を大きくするために反射筒70の肉厚を厚くすると、熱伝導による放熱が大きくなることになる。
If the reflecting
Considering that the
On the other hand, one end of the reflecting
That is, when the
そこで、本実施の形態に係る反射筒70には突出部70aが設けられている。
図2は、反射筒70を例示するための模式斜視図である。
図3は、反射筒70の展開図である。
図2に示すように、反射筒70は円筒状を呈し、側部(胴部)から突出する突出部70aが設けられている。突出部70aの数には特に限定はないが、複数の突出部70aが設けられることが好ましい。複数の突出部70aが設けられていれば、反射筒70の剛性を大きくするのが容易となる。また、複数の突出部70aの配置にも特に限定はないが、複数の突出部70aが等間隔に設けられることが好ましい。複数の突出部70aが等間隔に設けられていれば、反射筒70の剛性を均等にするのが容易となる。突出部70aの平面形状にも特に限定はない。突出部70aの平面形状は、例えば、図2および図3に例示をしたような長円形とすることもできるし、円や多角形とすることもできる。
Therefore, the reflecting
FIG. 2 is a schematic perspective view for illustrating the reflecting
FIG. 3 is a development view of the reflecting
As shown in FIG. 2, the reflecting
また、突出部70aは、反射筒70の側部から外側に突出していてもよいし、反射筒70の側部から内側に突出していてもよい。ただし、図1に示すように、突出部70aが反射筒70の側部から外側に突出していれば、突出部70aと外筒22との間の距離を大きくすることができる。そのため、輻射による放熱を抑制するのが容易となる。
Further, the protruding
突出部70aの肉厚は、反射筒70の、突出部70a以外の部分の肉厚とほぼ同じとすることができる。突出部70aが反射筒70の側部から外側に突出したものである場合には、突出部70aは、反射筒70の外側面の一部が凸状に形成され、外側面が凸状に形成された部分において、反射筒70の内側面が凹状に形成されたものとすることができる。
突出部70aは、例えば、プレス刻印金型によるプレス加工(エンボス加工)により形成することができる。
The wall thickness of the
The
複数の突出部70aを有する反射筒70は、例えば、以下のようにして形成することができる。
まず、厚みが0.1mm程度の帯状の板を用意する。帯状の板の材料は、例えば、レニウム−モリブデンなどとすることができる。
次に、図3に示すように、エンボス加工により複数の突出部70aを等間隔に成形加工する。
次に、図2に示すように、複数の突出部70aが形成された帯状の板を円筒状に丸め、帯状の板の端部70bを重ね合わせる。
次に、重ね合わせた部分を抵抗溶接により接合する。
以上のようにして、複数の突出部70aを有する反射筒70を形成することができる。
The
First, a belt-like plate having a thickness of about 0.1 mm is prepared. The material of the strip-shaped plate can be, for example, rhenium-molybdenum.
Next, as shown in FIG. 3, the plurality of
Next, as shown in FIG. 2, the belt-like plate on which the plurality of
Next, the overlapped portions are joined by resistance welding.
As described above, it is possible to form the reflecting
突出部70aを有する反射筒70とすれば、反射筒70の剛性を大きくすることができる。そのため、突出部70aを有さない反射筒と比べて、肉厚を薄くすることが可能となる。肉厚を薄くすることができれば、反射筒70の陰極基体10側の端部の面積(断面積)を小さくすることができるので、陰極基体10から反射筒70に伝わる熱量を少なくすることができる。
If the reflecting
本発明者の得た知見によれば、突出部70aを有さない反射筒の肉厚を0.15mmとすると、これと同等の剛性を有する反射筒70の肉厚は0.1mm以下とすることができた。そのため、反射筒70の断面積を33%以上小さくすることができる。
またさらに、突出部70aを設ければ、伝熱距離を長くすることができるので、フランジ60(電子銃部)に伝わる熱量を少なくすることができる。
以上に説明したように、突出部70aを有する反射筒70とすれば、熱伝導による放熱を抑制することができ、且つ、反射筒70の剛性を向上させることができる。
According to the knowledge obtained by the present inventor, when the thickness of the reflecting cylinder having no
Furthermore, if the
As described above, if the reflecting
図4は、他の実施形態に係る含浸型陰極構体1aを例示するための模式部分断面図である。
図5は、他の実施形態に係る反射筒を例示するための模式斜視図である。
図6は、他の実施形態に係る反射筒の展開図である。
図7は、他の実施形態に係る突出部70a1を例示するための模式斜視図である。
図4に示すように、含浸型陰極構体1aには反射筒71(第2の反射筒の一例に相当する)がさらに設けられている。
FIG. 4 is a schematic partial cross-sectional view for illustrating an impregnated-
FIG. 5 is a schematic perspective view for illustrating a reflecting cylinder according to another embodiment.
FIG. 6 is a development view of a reflecting tube according to another embodiment.
FIG. 7 is a schematic perspective view for illustrating a protrusion 70a1 according to another embodiment.
As shown in FIG. 4, the impregnated-
図5に示すように、反射筒71は、例えば、円筒状を呈したものとすることができる。反射筒71は、例えば、レニウム−モリブデン合金の薄板を用いて形成することができる。反射筒71の肉厚は、反射筒70の肉厚と同じとすることができる。
As shown in FIG. 5, the reflecting
反射筒71は、反射筒70の外側に設けられている。反射筒71は、反射筒70の側部を囲む様に設けられている。この場合、突出部70aが、反射筒70の側部から外側に突出していれば、反射筒70の外側面と、反射筒71の内側面とが密着するのを抑制することができる。すなわち、反射筒70の突出部70aが設けられていない部分と、反射筒71の内側面との間に隙間を確保することができる。この場合、反射筒71の内側面と反射筒70の突出部70aとは接触していてもよいし、接触していなくてもよい。ただし、反射筒71の内側面と反射筒70の突出部70aとが接触していなければ、反射筒70から反射筒71に伝わる熱量を少なくすることができる。
The
反射筒71は陰極基体10を支えるものではないため、反射筒71の一端(陰極基体10側の端部)は、外筒22と接触しないようにすることができる。反射筒71と外筒22とが接触していなければ、熱伝導により陰極基体10から反射筒71に伝わる熱量をなくすことができる。
後述するように、反射筒70と反射筒71が一体に形成される場合がある。その場合には、反射筒71の他端(陰極基体10側とは反対側の端部)は、フランジ60にろう付けしてもよいし、ろう付けしなくてもよい。ろう付けは、例えば、ルテニウム−モリブデン−ニッケル合金を用いて行うことができる。
Since the reflecting
As will be described later, the reflecting
反射筒71は陰極基体10を支えるものではないため、反射筒71の剛性は反射筒70の剛性よりも小さくすることができる。そのため、反射筒71には突出部70aを設けないようにすることができる。この場合、反射筒71の肉厚は、反射筒70の肉厚と同じとすることができる。
Since the reflecting
また、反射筒70の側部を囲む反射筒71が設けられる場合には、突出部70aの頂面に孔を設けたり、図7に例示をしたように反射筒70の側部の一部を折り曲げて突出部70a1としてもよい。
Further, when the
反射筒70と反射筒71は、例えば、以下のようにして一体に形成することができる。 まず、厚みが0.1mm程度の帯状の板を用意する。帯状の板の材料は、例えば、レニウム−モリブデンなどとすることができる。
次に、図6に示すように、帯状の板の一部の領域に、エンボス加工により複数の突出部70aを等間隔に成形加工する。
次に、図5に示すように、帯状の板の、複数の突出部70aが形成された領域を円筒状に丸め、さらにその外側に、帯状の板の、複数の突出部70aが形成されていない領域を丸め、帯状の板の端部71aを重ね合わせる。
次に、重ね合わせた部分を抵抗溶接により接合する。
以上のようにして、複数の突出部70aを有する反射筒70と、反射筒71とを一体に形成することができる。
The reflecting
Next, as shown in FIG. 6, a plurality of
Next, as shown in FIG. 5, the area | region in which the some
Next, the overlapped portions are joined by resistance welding.
As described above, the reflecting
なお、複数の突出部70aを有する反射筒70と、反射筒71とを別々に形成し、それぞれの端部をフランジ60に接合してもよい。
反射筒70の側部を囲む反射筒71を設ければ、反射筒70から外部への輻射による放熱を抑制することができる。そのため、陰極基体10の加熱効率をさらに向上させることができる。
Note that the reflecting
If the reflecting
次に、本実施の形態に係る含浸型陰極構体1の製造方法について例示をする。
まず、筒体20を電子放射物質が含浸されていない陰極基体10の面12に設置して、陰極基体10と筒体20との接合部分にルテニウム−モリブデン合金を塗布する。同様に、陰極基体10の面12にルテニウム−モリブデン合金を塗布する。塗布後、ルテニウム−モリブデン合金を溶解させて、陰極基体10と筒体20とを接合し、陰極基体10の面12にルテニウム−モリブデン合金の膜を形成する。このルテニウム−モリブデン合金の膜は、電子放出面11から陰極基体10に電子放射物質を含浸させる際に、電子放射物質が陰極基体10の面12から収納空間21に染み出さないようにするために設けられる。
Next, a method for manufacturing the impregnated-type cathode assembly 1 according to the present embodiment will be illustrated.
First, the
次に、冶具を用いてヒータ30を収納空間21内の所定位置に保持し、収納空間21に絶縁部40を充填する。絶縁部40は、例えば、ペースト状の材料を収納空間21に流し込み、その後、乾燥と焼結を行うことで形成することができる。
ペースト状の材料は、例えば、結着剤を含む有機溶剤に粉末状のアルミナを加え、これを撹拌することで生成することができる。
また、乾燥は、ペースト状の材料に含まれている有機溶剤を飛散させるために行われる。
焼結においては、例えば、真空中あるいは水素雰囲気中において、1800℃〜1850℃程度に加熱するようにする。
Next, the
The pasty material can be produced, for example, by adding powdery alumina to an organic solvent containing a binder and stirring it.
Moreover, drying is performed in order to disperse the organic solvent contained in the paste-like material.
In the sintering, for example, heating is performed at about 1800 ° C. to 1850 ° C. in a vacuum or a hydrogen atmosphere.
次に、ヒータ30の端部32を内筒23に溶接する。
次に、筒体20に反射板50を溶接し、反射板50にスペーサ53を介して反射板51を溶接する。
次に、反射板51にスペーサ53を介して反射板52を溶接する。
Next, the
Next, the reflecting
Next, the reflecting
次に、反射筒70の一方の端部(陰極基体10側の端部)を外筒22の外側に設置して、反射筒70と外筒22との接合部分にルテニウム−モリブデン−ニッケル合金を塗布する。同様に、反射筒70の他方の端部(陰極基体10側とは反対側の端部)にフランジ60を配置して、反射筒70とフランジ60との接合部分にルテニウム−モリブデン−ニッケル合金を塗布する。塗布後、ルテニウム−モリブデン−ニッケル合金を溶解させて、反射筒70と、外筒22およびフランジ60とを接合する。
図5および図6に例示をしたように、反射筒70と反射筒71とが一体に形成されている場合には、反射筒71は反射筒70に保持される。
反射筒70と反射筒71とが別々に形成されている場合には、反射筒70と同様にして、反射筒71の端部(陰極基体10側とは反対側の端部)とフランジ60とを接合する。
Next, one end portion (end portion on the
As illustrated in FIGS. 5 and 6, when the reflecting
When the reflecting
最後に、陰極基体10に電子放射物質を含浸させて、含浸型陰極構体1が完成する。
電子放射物質の含浸は、以下のようにして行うことができる。
まず、陰極基体10の電子放出面11上に電子放射物質を載せる。
次に、電子放射物質を水素雰囲気下において、1600℃〜1700℃に加熱する。すると、電子放射物質が溶融して陰極基体10に含浸する。
Finally, the
The impregnation of the electron emitting substance can be performed as follows.
First, an electron emitting material is placed on the
Next, the electron emitting substance is heated to 1600 ° C. to 1700 ° C. in a hydrogen atmosphere. Then, the electron emitting material is melted and impregnated in the
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。 As mentioned above, although several embodiment of this invention was illustrated, these embodiment is shown as an example and is not intending limiting the range of invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, changes, and the like can be made without departing from the spirit of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and equivalents thereof. Further, the above-described embodiments can be implemented in combination with each other.
1 含浸型陰極構体、10 陰極基体、11 電子放出面、20 筒体、21 収納空間、22 外筒、23 内筒、30 ヒータ、40 絶縁部、50〜52 反射板、60 フランジ、70 反射筒、70a 突出部、70a1 突出部、71 反射筒 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Impregnation type | mold cathode structure, 10 cathode base | substrate, 11 electron emission surface, 20 cylinder, 21 storage space, 22 outer cylinder, 23 inner cylinder, 30 heater, 40 insulation part, 50-52 reflector, 60 flange, 70 reflector , 70a Projection part, 70a1 Projection part, 71 Reflector tube
Claims (5)
前記陰極基体の前記電子放出面とは反対側の面に設けられた外筒と、
前記外筒の内側に設けられた内筒と、
前記内筒と前記外筒との間に設けられたヒータと、
前記外筒の外側に設けられ、側部から突出する突出部を有する第1の反射筒と、
を備えた含浸型陰極構体。 A cathode substrate having an electron emission surface and impregnated with an electron emitting material;
An outer cylinder provided on a surface of the cathode substrate opposite to the electron emission surface;
An inner cylinder provided inside the outer cylinder;
A heater provided between the inner cylinder and the outer cylinder;
A first reflecting cylinder provided on the outer side of the outer cylinder and having a protruding portion protruding from a side portion;
An impregnated cathode assembly comprising:
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017149202A JP2019029260A (en) | 2017-08-01 | 2017-08-01 | Impregnated cathode structure |
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2017
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