JP2019027765A - refrigerator - Google Patents
refrigerator Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019027765A JP2019027765A JP2017151218A JP2017151218A JP2019027765A JP 2019027765 A JP2019027765 A JP 2019027765A JP 2017151218 A JP2017151218 A JP 2017151218A JP 2017151218 A JP2017151218 A JP 2017151218A JP 2019027765 A JP2019027765 A JP 2019027765A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- space
- refrigerator
- catalyst
- vegetable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
Abstract
Description
本発明は冷蔵庫に関する。 The present invention relates to a refrigerator.
庫内の食品の鮮度を維持しつつ、湿度を良好に制御可能な冷蔵庫が望まれている。このような技術に関連して、特許文献1に記載の技術が知られている。
There is a demand for a refrigerator capable of controlling the humidity well while maintaining the freshness of the food in the refrigerator. In relation to such a technique, a technique described in
特許文献1には、少なくとも第1の空間と第2の空間の二つの空間に仕切られた収納容器を備えて構成された貯蔵室を有する冷蔵庫において、前記収納容器を前記冷蔵庫に収容した際、前記収納容器の上方には前記収納容器の開口を覆うようにカバー部材を配置し、第1の空間と第2の空間とを仕切る壁面に、触媒収納部を形成し、前記触媒収納部は、前記第1の空間および前記第2の空間と連通されており、前記触媒収納部に、白金触媒を収納することが記載されている。また、この特許文献1では、白金に限らず、ルテニウム等の遷移金属の微粒子をシリカの細孔に担持して得られる触媒を利用することで、収納容器内のエチレンガスを二酸化炭素へと分解することも記載されている。
In
しかし、白金は高価な原料であり、大量に使用すると冷蔵庫としてのコストアップにつながる。一方で、白金以外の遷移金属だけで触媒を構成しようとした場合、エチレンガスを二酸化炭素へと分解する能力が低く、食品の鮮度保持の効果が明確に表れて来ない。 However, platinum is an expensive raw material, and when used in large quantities, it leads to an increase in the cost of a refrigerator. On the other hand, when an attempt is made to constitute a catalyst only with a transition metal other than platinum, the ability to decompose ethylene gas into carbon dioxide is low, and the effect of maintaining the freshness of food does not appear clearly.
本発明は、このような課題に鑑みて為されたものであり、低コストでかつ鮮度保持性能の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of such problems, and an object thereof is to provide a refrigerator that is low in cost and has a high freshness keeping performance.
本発明者らは前記課題を解決するべく鋭意検討を行った。その結果、収納容器を備えて構成された貯蔵室を有する冷蔵庫において、前記収納容器に、触媒収納部が形成され、前記触媒収納部に、同一の担体に白金及びルテニウムが添加された触媒を設けることで、前記課題を解決できることを見出した。 The present inventors have intensively studied to solve the above problems. As a result, in a refrigerator having a storage chamber configured with a storage container, a catalyst storage portion is formed in the storage container, and a catalyst in which platinum and ruthenium are added to the same carrier is provided in the catalyst storage portion. The present inventors have found that the above problems can be solved.
低コストでかつ鮮度保持性能の高い冷蔵庫を提供できる。 It is possible to provide a refrigerator with low cost and high freshness retention performance.
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。 Hereinafter, a form (this embodiment) for carrying out the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、本実施形態の冷蔵庫10の正面図である。図1に示す冷蔵庫10は、冷蔵庫本体1の正面に、冷蔵室左扉2と、冷蔵室右扉3と、製氷室扉4aと、急速冷凍室扉4bと、冷凍室扉5と、野菜室扉6とを備えている。冷蔵室左扉2は、上ヒンジ7a及び下ヒンジ8aにより、紙面手前方向に回動可能になっている。さらに、冷蔵室右扉3は、上ヒンジ7b及び下ヒンジ8bにより、紙面手前方向に回動可能になっている。即ち、冷蔵室左扉2及び冷蔵室右扉3は観音開き可能に備えられ、これらと冷蔵庫本体1とにより形成される空間に、冷蔵室(図示しない)が形成されている。
FIG. 1 is a front view of the refrigerator 10 of the present embodiment. The refrigerator 10 shown in FIG. 1 has a refrigerator compartment left
また、製氷室扉4a、急速冷凍室扉4b及び冷凍室扉5は、紙面手前方向に引き出し可能になっている。そして、これらと冷蔵庫本体1とにより形成される空間に、製氷室、急速冷凍室及び冷凍室(いずれも図示しない)がそれぞれ形成されている。野菜室扉6も同様に、紙面手前方向に引き出し可能になっている。さらに、これと冷蔵庫本体1とにより構成される空間に、野菜室100(貯蔵室、図2参照)が形成されている。
Further, the ice making
図2は、冷蔵庫10内において、上段容器102が取り付けられた下段容器101の斜視図である。野菜室100では、冷蔵庫本体1(図1参照)の内箱124が野菜室100の壁面(左壁、右壁及び底壁)を構成している。また、野菜室100の上方に配置される野菜容器カバー105(図3参照)が、野菜室100の上壁を構成している。従って、野菜室100では、下段容器101及び上段容器102のそれぞれの内部の密閉性がある程度確保されている。
FIG. 2 is a perspective view of the
野菜室100では、下段容器101(収納容器)及び上段容器102(収納容器、内部容器)が、正面側と背面側とに(以下、「前後方向に」ということがある)引出自在に収容されている。ただし、本実施形態では、下段容器101が前後方向に移動しても、上段容器102の下段容器101の内部での位置は変化しない。しかし、詳細は後記するが、使用者がロックハンドル106(図8参照)を操作することで、上段容器102も正面側に引き出し可能になる。
In the
野菜室100の背面側には、圧縮機(図示せず)等を庫外に配置するための機械室(図示せず)が形成されている。そのため、底壁が正面側よりも背面側で高くなっている。また、下段容器101には、ガラス製の仕切り103が備えられている。これにより、下段容器101が二つの区画(正面側の前側空間101Bと、背面側の後側下段空間101A及び後側上段空間101C、いずれも図2では図示しない)に分割されている。そして、上段容器102は、下段容器101の二つの区画のうちの背面側の空間を覆うように、配置されている。
A machine room (not shown) for arranging a compressor (not shown) and the like outside the cabinet is formed on the back side of the
図3は、冷蔵庫10内において、野菜容器カバー105(カバー部材)が配置された野菜室100の斜視図である。野菜容器カバー105は、下段容器101及び上段容器102(図4参照。図3ではいずれも図示しない)の上部開口を覆うように配置されている。なお、野菜容器カバー105は、下段容器101を冷蔵庫10に収容したときに、下段容器101の上方に配置されるようになっている。そのため、下段容器101を冷蔵庫10から完全に引き出したときには、野菜容器カバー105は冷蔵庫10の内部に残存し、下段容器101の内部が外部に開放される。
FIG. 3 is a perspective view of the
野菜容器カバー105は、光透過性を有する樹脂により構成されている。野菜容器カバー105の上面であって正面側には、ローレット(正面側から背面側に延在する複数の溝)105aが形成されている。そして、使用者が下段容器101及び上段容器102を正面側に引き出してこれらを使用する際、野菜室100の外部であって上方に取り付けられたLED照明からの光は、このローレット105aを透過して、下段容器101及び上段容器102の内部に照射されるようになっている。前記のようにローレット105aは複数の溝によって形成されているため、ローレット105aに入射した光は拡散される。また、ローレット105aは複数の溝によって形成されているため、表面積が大きい。そのため、影の発生を抑制しつつ、広範囲が照射される。
The
また、野菜容器カバー105の下面(即ち、野菜室100の内部を臨む面)には、蒸散ボード105bが配置されている。さらに、野菜容器カバー105の上面には、野菜室100の内外を連通する複数の連通孔105c(内外連通孔)が形成されている。これらの点の詳細は、図9や図10等を参照しながら後記する。
Further, a
また、野菜室100の壁面、又は、野菜室100と冷凍室との間に位置する断熱仕切壁には、冷気の吹出口(図示しない)が形成されている。そして、この吹出口には、野菜室100を冷却する冷気の供給を制御可能な冷気供給調整手段141が設けられている。これにより、野菜室100に吹き出された冷気が、多少は後側空間101A(図4参照)に入り込んで、また、正面側から抜けるようになっている。さらには、後側空間101A内の湿度が過度に上昇することを防止でき、意図しない部位での結露が防止される。
Further, a cold air outlet (not shown) is formed on the wall surface of the
図4は、図3のA−A線断面図である。なお、図4には、図1において示した野菜室扉6も併せて示している。下段容器101は、後側下段空間101Aと、前側空間101Bと、後側上段空間101Cとの三つの空間に区画されている。これらのうち、後側下段空間101Aは、下段容器101の内部に配置された仕切り103と、上段容器102の下面とにより下段容器101を区切って形成されている。また、前側空間101Bは、上段容器102の正面側の側面と仕切り103と野菜容器カバー105とにより下段容器101を区切って形成されている。後側上段空間101Cは、上段容器102と野菜容器カバー105とにより下段容器101を区切って形成されている。
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 4 also shows the
これらの各空間のうち、後側下段空間101Aの背面側には、下段容器101の内部の各空間(即ち、後側下段空間101Aと、前側空間101Bと、後側上段空間101Cとの三つの空間内)の湿度を制御する蒸散カセット112が配置されている。蒸散カセット112の詳細については図16等を参照しながら後記する。
Among these spaces, on the back side of the rear
また、上段容器102の底面には、後側下段空間101A(第一の空間)と後側上段空間101C(第二の空間)とを連通する連通孔102a(空間連通孔)が形成されている。これにより、後側下段空間101Aと後側上段空間101Cとの双方の除湿が可能となる。
In addition, a
図5は、上段容器102の正面側からの斜視図である。上段容器102の正面側に配置されたロックハンドル106(支持固定解除機構)は、通常時には下段容器101の内部に支持固定された上段容器102を、使用者によって操作されることで上段容器102を前後方向移動可能にするものである。ロックハンドル106は、押下されることで上段容器102の正面側への移動を可能にする押下部106aと、上段容器102の正面側上端に少し窪んで形成された窪み部106bとを備えて構成される。そして、使用者が、窪み部106bを把持しながら、押下部106aを把持した手の親指等で押下することで、下段容器101内での上段容器102の支持固定が解除される。そして、これにより、上段容器102が前後方向に移動可能になる。
FIG. 5 is a perspective view of the
また、ロックハンドル106の正面側下方には、ロックハンドル106の内部を介して、後側下段空間101Aと、前側空間101Bと、後側上段空間101Cとの三つの空間(以下、これらの空間をまとめて「各空間」ということがある)同士を連通する連通孔106c(空間連通孔)が形成されている。さらに、ロックハンドル106の内部には、各空間内の空気と接触可能な位置に、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118(図8(b)参照)が収容されている。従って、連通孔106cを通じてロックハンドル106に取り込まれた空気は、当該フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118に接触し、その後、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118に接触した空気は各空間に供給されることになる。これにより、前側空間101B内の空気は、後側上段空間101C内の蒸散ボード105b(図10参照)や後側下段空間101A内の背面側に形成された結露面101a(図16参照)に至ることができる。そのため、前側空間101B内の空気の湿度の制御が可能になる。
Also, below the front side of the
図6は、上段容器102の背面側からの斜視図である。ロックハンドル106の背面側の下方にも、ロックハンドル106の内部を介して、各空間同士を連通する連通孔106dが形成されている。そして、前記の連通孔106cと同様、この連通孔106dを通じてロックハンドル106に取り込まれた空気は、前記のフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118に接触し、その後、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118に接触した空気は各空間に供給されることになる。なお、連通孔106dは、上段容器102の正面側側面に形成された孔102bを介して、後側上段空間101Cを臨んでいる。
FIG. 6 is a perspective view of the
図7は、上段容器102の下側からの斜視図である。ロックハンドル106の下方にも、ロックハンドル106の内部を介して、後側下段空間101Aと、前側空間101Bと、後側上段空間101Cとの三つの空間を連通する連通孔106eが形成されている。そして、前記の連通孔106c,106dと同様、この連通孔106eを通じてロックハンドル106に取り込まれた空気は、前記のフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒に接触し、その後、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒に接触した空気は各空間に供給されることになる。なお、連通孔106eは、上段容器102の底面に形成された孔102cを介して、後側下段空間101Aを臨んでいる。
FIG. 7 is a perspective view from the lower side of the
図8は、ロックハンドル106を構成する各部材を示し、(a)はその背面側からの斜視図であり、(b)はその分解斜視図であり、(c)は(a)におけるB−B線断面図である。なお、図8(c)では、図示の簡略化のために、ロック(上段容器102の支持固定)を解除するための機構の一部の図示を省略している。
8A and 8B show the members constituting the
図8(a)に示すように、ロックハンドル106は、連通孔106dを有する触媒カバー106fと、触媒カバー106fが取り付けられるハンドルケース後106gと、ハンドルケース後106gの正面側に取り付けられるハンドルケース前106hと、押下部106a(図5参照)と一体に構成されるハンドルレバー106jとを備えて構成される。そして、図8(b)に示すように、ロックハンドル106から触媒カバー106fが取り外されると、ロックハンドル106の内部には、左右方向に延在してフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118が配置されている。このフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118は、ロックハンドル106におけるロックを解除するための機構(図示しない)を避けるように、ロックハンドル106の内部に配置されている。
As shown in FIG. 8A, the lock handle 106 includes a
図8(c)において、太線の矢印は、空気の流れる方向を示している。図8(c)に示すように、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118は、連通孔106c,106d,106eを通じて、各空間内の空気と接触可能になっている。また、矢印による図示はしていないが、各空間内の空気は、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118に接触しないで別の空間にも供給されるようになっている。
In FIG.8 (c), the thick line arrow has shown the direction through which air flows. As shown in FIG. 8C, the fumed silica-supported platinum-
ここで、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118について説明する。フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118は、光触媒と異なり、LED等の光が無くても、各空間内の空気に含まれるエチレン及びトリメチルアミンを分解する触媒である。フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118によってエチレンが分解されることで、二酸化炭素及び水蒸気が発生する。そして、発生した二酸化炭素は連通孔を介して各空間内に供給されることから、各空間に貯蔵された野菜の気孔が閉じられて野菜の呼吸が抑制され、呼吸による栄養成分の減少や乾燥が抑えられるので、野菜の鮮度が長時間維持される。なお、フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118の設置場所としては、ロックハンドル106内部に限らず、各空間を仕切る少なくとも一つの壁面に触媒収納部を設け、この触媒収納部にフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118を収納すれば良い。この場合、触媒収納部にも、各空間と連通する連通孔が形成される。また、各空間のいずれかの壁面に触媒収納部を設けるとともに、各空間を仕切る壁面に連通孔を形成する構造であっても良い。
Here, the fumed silica-supported platinum-
また、野菜室100に貯蔵された野菜等の表面に存在する水に二酸化炭素が溶解されると、野菜等の表面は酸性になる。これにより野菜表面の微生物の増殖が抑制される。
Further, when carbon dioxide is dissolved in water existing on the surface of the vegetable or the like stored in the
冷蔵庫10におけるフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118は顆粒状であり、袋に詰められた状態でロックハンドル106に収容されている。これにより、顆粒状のフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒118は、上段容器102が引き出し及び収容される際に袋内で適度に混合される。そのため、顆粒に対して一方向からのみ空気が接触することが防止され、触媒機能が維持されるようになっている。
The fumed silica-supported platinum-
図9は、野菜容器カバー105の上方からの斜視図である。前記のように、野菜容器カバー105の正面側の上面には、ローレット105aが形成されている。このローレット105aの外側から、図示しないLED照明からの光が野菜室100の内部に照射される。また、野菜容器カバー105には、野菜容器カバー105の下方に配置される上段容器102(図9では図示しない)と、野菜容器カバー105との間に形成される後側上段空間101Cの内外を連通する連通孔105cが複数形成されている。この連通孔105cは、冷蔵庫10においては、24個であり、野菜室100の背面右側に形成された冷気戻り口(図示しない)の近傍を含んで形成されている。
FIG. 9 is a perspective view from above of the
図10は、野菜容器カバー105の下方からの斜視図であり、(a)はその全体図、(b)は(a)のC部を拡大して示す図である。図10(a)は、野菜容器カバー105の正面側の下方から野菜容器カバー105を観察した様子を示すものである。図10(a)に示すように、野菜容器カバー105の下面(上段容器102の内部を臨む面)には、蒸散ボード105b(水分吸蔵放出部材)が配置されている。蒸散ボード105bは、PET繊維等の樹脂繊維が編み込まれて形成された平板状の部材であり、空気は通すが液体の水分は吸収するものである。そして、吸湿された水分は空気に対して蒸散(放出)可能になっている。
10A and 10B are perspective views from below of the
図10(b)に示すように、野菜容器カバー105の下面には、野菜室100の内外を連通する連通孔105cに対向して、リブ105dが形成されている。そして、連通孔105cとリブ105dとの間に形成された空間105eに蒸散ボード105bが挿入されることで、野菜容器カバー105の下面に蒸散ボード105bが保持される。また、空間105eに蒸散ボード105bが保持されることで、蒸散ボード105bの鉛直投影下に連通孔105cが位置し、連通孔105cが蒸散ボード105bで閉塞されることになる。これにより、下段容器101及び上段容器102の内部の水分を含む空気が連通孔105cを通って野菜室100の外部に排出されつつも、野菜室100の外部から連通孔105cを通って野菜室100の内部に直接冷気が入り込むことが抑制される。
As shown in FIG. 10B, a
また、後側上段空間105Cの内部の空気が野菜容器カバー105に接触すると、その空気に含まれる水分は、野菜容器カバー105に結露して結露水が発生する可能性がある。しかし、発生した結露水は、上段容器102の上方の全域にわたって配置された蒸散ボード105bによって吸湿される。そのため、後側上段空間10Cへの結露水の落下が抑制される。
Further, when the air inside the rear upper space 105C comes into contact with the
図11は、野菜容器カバー105の側面図である。図11において、野菜容器カバー105の下方に配置される下段容器101及び下段容器102は仮想線にて示している。蒸散ボード105bは、上段容器102の内部を臨んで、野菜容器カバー105の下面に取り付けられている。また、図11では図示していないが、野菜容器カバー105の上方には、野菜室100を冷却するための冷風が通流している。そのため、通流する冷風は、連通孔105cから露出した蒸散ボード105bをなめるように通流することになる。これにより、蒸散ボード105bに吸湿された液体の水が水蒸気となって通流する冷風に放出されることになる。つまり、野菜室100内の水分が蒸散ボード105bで吸収され、吸湿した水分が連通孔105cを介して野菜室外へ放出される。そのため、蒸散ボード105bが過度に水を吸湿し、水滴が上段容器102の内部に滴下することが防止される。
FIG. 11 is a side view of the
図12は、下段容器101の正面側からの斜視図である。下段容器101の内部は、仕切り103によって、正面側と背面側とに区切られている。そして、下段容器101の背面側の内部には、後側下段空間101Aが形成され、また、下段容器101の正面側の内部には、前側空間101B(図12では図示しない)が形成されている。下段容器101の背面側には、結露水が付着する面(結露面101a、図12では図示しない)を覆うように、下段容器カバー110が取り付けられている。結露水の発生の様子は、図16を参照しながら後記する。
FIG. 12 is a perspective view of the
図13は、下段容器101の背面側からの斜視図である。前記のように下段容器101の内部を区切る仕切り103は、下段容器101の左右の内壁に一対に設けられたガイド部104によって、支持されている。また、下段容器カバー110(図12参照)が取り付けられた下段容器101の反対側の面(即ち、外側面)には、冷気供給調整手段141(図3参照)からの冷気の吹き付け面113と、前記の結露水が付着する面において結露した水を当該冷気に蒸散する蒸散カセット112とが取り付けられている。
FIG. 13 is a perspective view from the back side of the
図14は、下段容器101の背面側の側壁に取り付けられる部材の斜視図であり、(a)は内側面に取り付けられる下段容器カバー110であり、(b)は外側面に取り付けられるケース112である。図14(a)に示すように、下段容器カバー110には、複数のスリット110aが形成されている。形成されたスリット110aの向きは、正面側から背面側に流れるときに下方向に向かうように、形成されている。スリット110aがこのような方向に形成されることで下段容器カバー110の表面に結露水が生じた場合でも、その結露水はスリット110aを通じて、その背面側に配置された蒸散ボード112e(後記する)に到達させることができ、結露水の後側下段空間101Aへの落下が防止される。
FIG. 14 is a perspective view of a member attached to the back side wall of the
さらに、この下段容器カバー110の表面には、シボ加工が施されている。即ち、下段容器カバー110の表面は粗面化されている。これにより、下段容器カバー110の親水性を高めて水滴をできにくくすることで、使用者が水滴の存在を気付きにくくすることができる。そのため、使用者が、水滴が落ちるかもしれないという不安感を抱くことが防止される。
Further, the surface of the
また、図14(b)に示すように、蒸散カセット112は、図14では図示しない蒸散ボード112d(図15参照)を覆うようにして嵌めこまれるカバー112cを収容するケース112aと、嵌めこまれたカバー112cを固定するケース下112bとを備えて構成される。
Further, as shown in FIG. 14B, the
図15は、下段容器101の外側背面に取り付けられる蒸散カセット112の分解斜視図であり、(a)は蒸散ボード112dを取り付けた状態であり、(b)は蒸散ボード112dを取り外した状態である。この図15(a)に示す状態は、図14に示した状態から、カバー112cを正面側に回動させて取り外し、蒸散ボード112dを露出させた状態を示すものでもある。この点について説明すると、ケース112aの下側端部と、カバー112cの下側端部とは、回動可能に係止されている。従って、図15(a)に示すように、ケース112aからカバー112cを取り外すと、その係止された部分を軸中心としてカバー112cは回動し、下側に移動する。これにより、板状の蒸散ボード112dが正面側に露出する。
FIG. 15 is an exploded perspective view of the
また、この板状の蒸散ボード112dの下端には、蒸散ボード112dと一体に、正面側から背面側に延在する蒸散ボード112eが接続されている。従って、蒸散カセット112の内部に配置される蒸散ボード112d及び蒸散ボード112eからなる一体物は、樹脂繊維により構成されたL字形状のものである。
Further, a
これらの蒸散ボード112d,112eは、図10を参照しながら説明した蒸散ボード105bと同じ材質のものであるため、その詳細な説明は省略する。そして、詳細は後記するが、下段容器101の内側面(図16に示す結露面101a)に結露した水は、この内側面を垂れて蒸散ボード112eに吸湿されるようになっている。そして、吸湿された水は、蒸散ボード112e及び蒸散ボード112dをこの順で拡散し、蒸散ボード112dに至ることになる。
Since these
図15(b)に示すように、蒸散ボード112dの背面側には、空気を通り抜け可能な通風孔112gが形成された保護材112fが配置されている。この蒸散カセット112の背面側を通流する冷気は、この通風孔112gを通って、蒸散ボード112dの背面側に接触する。これにより、蒸散ボード112dに至った水分は、接触した冷気に蒸散される。
As shown in FIG. 15 (b), on the back side of the
図16は、後側下段空間101Aの内部の水分を結露させて、その結露した水を野菜室100の外部に蒸散するときの様子を示す図である。下段容器101の後側壁に一体的に形成された冷気の吹き付け面113には、冷気供給調整手段141からの冷気が吹き付けられている。これにより、吹き付け面113の近傍の壁温は、他の部分の壁温よりも低くなることになる。そのため、下段容器101を構成する、その部分の内壁面(結露面101a)に接触した空気中の水分は結露して、結露水117が発生する。発生した結露水117は、自重により、下段容器101の後側壁の下部に形成された間隙部114から下段容器101外へ流れ落ち、さらにカバー112cに形成されたスリット112c1を通って蒸散ボード112eに流れ落ちる。なお、間隙部114は、下段容器101の下部の他の場所に形成しても良く、例えば下段容器101の底面かつ背面側に形成するものであっても構わない。
FIG. 16 is a diagram illustrating a state in which moisture inside the rear
蒸散ボード112eに吸湿された水分は、蒸散ボード112e,112dの内部を拡散する。このとき、吸湿された水分は、上下方向に配置された蒸散ボード112dの内部を上方向に拡散することになる。そして、蒸散ボード112d内を拡散する水分は、前記のように蒸散ボード112dに接触する冷気に蒸散され、これにより、野菜室100の内部の空気の水分が野菜室100の外部に排出される。このように、蒸散ボード112e,112dは、後側壁の内面を流れ落ちた結露水を、後側壁に形成された間隙部114から下段容器101の外へ吸い出して冷気へ放出させる。このとき、下段容器101の後側壁に冷気を直接接触させ、後側壁自体を結露面とすることで、従来のように金属製の高熱伝導部材を設けずに、簡単な構造で、貯蔵室内部の湿度を制御することが可能となる。
The moisture absorbed by the
本実施形態の冷蔵庫10では、図16に示すように、蒸散ボード112dの上下方向の長さ(高さ)と、吹き付け面113の上下方向の長さ(高さ)とはほぼ同じになっている。ここで、蒸散ボード112dの左右方向の長さと、吹き付け面113の左右方向の長さとは、図13に示すように、ほぼ同じである。よって、蒸散ボード112dの面積は、吹き付け面113の面積とほぼ同じになっている。そして、下段容器101の外側面である吹き付け面113に冷気を吹き付け、その下部に配置された蒸散カセット112から庫内の水分を蒸散させることで、小さな下段容器101の外側面を有効利用して、その内部の湿度が制御可能となる。
In the refrigerator 10 of this embodiment, as shown in FIG. 16, the vertical length (height) of the
ここで、下段容器101の背面側に取り付けられる下段容器カバー110の変形例について説明する。
Here, the modification of the
図17は、下段容器101の内部に取り付けられる下段容器カバー110の変形例を示す図であり、下段容器カバー110に代えて取り付けられる蒸散ユニットカバー116の斜視図である。図14(a)に示した下段容器カバー110は板状であったが、当該下段容器カバー110に代えて、L字形状の蒸散ユニットカバー116が使用可能である。
FIG. 17 is a view showing a modified example of the
蒸散ユニットカバー116には、前記の下段容器カバー110におけるスリット110aと同様に、下方向への空気の流れが生じるような複数のスリット116aが形成されている。ただし、蒸散ユニットカバー116の右側には、下段容器101の右側側面と対向する対向部材116bが形成されている。この蒸散ユニットカバー116の表面には、前記の下段容器カバー110と同様に、シボ加工が施されている。
In the
図18は、図17に示す蒸散ユニットカバー116を下段容器101の内部に取り付けたときの、下段容器101の内部を正面側から示す斜視図である。蒸散ユニットカバー116は、図示しないネジ等によって下段容器101の内壁に固定されている。前記の図16を参照しながら説明したように、冷蔵庫10では、下段容器101の外側面に形成された吹き付け面113(図16参照)に冷気を吹き付けることで、意図的に結露水が生じるようになっている。
FIG. 18 is a perspective view showing the inside of the
しかし、吹き付け面113と、下段容器101の右側の外側面とは近接している。従って、吹き付け面113に冷気が吹き付けられることで下段容器101が冷却されると、その冷熱は右側の内側面にも伝達し、その右側の内側面にも結露水が生じることがある。そこで、図18に示すように、右側の内側面で生じうる結露水も回収するために、背面側の右側に対向部材116bを備える蒸散ユニットカバー116が配置されている。また、このL字形状の蒸散ユニットカバー116は、底面にも結露水受け部が形成されており、その底面が背面側へ下るような傾斜を有している。したがって、右側側面で発生した結露水が仮に底面まで到達したとしても、背面側へと案内することができ、最終的に蒸散ボード112e、112dによって水分を吸収し冷気に対して放出することが可能である。
However, the
蒸散ユニットカバー116の右側側面、即ち、対向部材116bの下方には、正面側から背面側に向かって下るような傾斜を有する溝部116cが形成されている。そして、下段容器101の右側側面が冷却された結果、対向部材116bの表面に結露水が生じた場合、右側壁から後側壁へと傾斜する溝部116cにより、自重により落下した結露水を受け止め、下段容器101の内部への落下が防止される。そして、受け止められた結露水は溝部116cを通流して背面側に至り、スリット116aに近接して設けられた結露水排出部116dを通って、蒸散ユニットカバー116の背面側に配置された蒸散ボード112eに供給される。そして、このようにすることで、対向部材116bの表面に生じた結露水も、野菜室100の外部に排出される。すなわち、後側壁に隣接する右側壁から後側壁へと延びる結露水案内部材が、容器の内面に取り付けられているので、後側壁の内側で結露した結露水だけでなく、右側壁の内側で結露した結露水についても、後側壁の内側へと供給され、蒸散ボード112eによって最終的に後側壁の外側へ放出できるようになっている。
On the right side surface of the
なお、下段容器101の内壁と、対向部材116bの対向面との間は、これらは図示しないネジ等によって固定されるものの、多少の隙間が生じている。しかし、これらの間には空気の層ができるために伝熱性能は悪く、そのため、結露水が生じにくい。従って、これらの隙間の間に結露水が発生することは十分に抑制されている。
In addition, although these are fixed with the screw | thread etc. which are not illustrated between the inner wall of the
次に、図19〜図22を参照しながら、冷蔵庫10の野菜室扉6が引き出されるときの、下段容器101等の動作について説明する。なお、図19〜図22では、図示の簡略化のために、前記において説明した部材の一部の図示を省略している。
Next, the operation of the
図19は、冷蔵庫10本体の野菜室100内に下段容器101を完全に収容したときの、下段容器101の断面図である。図19は、ロックハンドル106の近傍を正面側から背面側の方向に切断したときの、左右方向から視た際の断面を示している。図19に示すように、冷蔵庫10内に下段容器101が収容されているときは、野菜容器カバー105は、下段容器101の開口である下段容器101及び上段容器102の全体(即ち、前側空間101B及び後側上段空間101C)を覆っている。これにより、これらの空間の内部の気密性が高められている。従って、収納容器101内のすべての空間、すなわち、後側下段空間101Aだけでなく前側空間101Bおよび後側上段空間101Cについて、内部の二酸化炭素濃度を1000ppm以上に保つことができる。また、後側上段空間101Cの鉛直投影内に、蒸散ボード105bが位置するように構成されているので、後側上段空間101C内の湿度をより効果的に制御することが可能である。
FIG. 19 is a cross-sectional view of the
また、このとき、野菜容器カバー105の下面に配置された蒸散ボード105b(図10参照、図19では図示せず)及び蒸散カセット112(図6参照、図19では図示せず)により、野菜室100の内部の湿度が制御されている。そして、野菜室100を構成する各空間は、上段容器102の底面に形成された連通孔102(図4参照、図19では図示せず)やロックハンドル106に形成された連通孔106c,106d,106e(図8参照、図19では図示せず)により連通しており、これにより、野菜室100の全体の湿度が制御される。
Also, at this time, the
図20は、冷蔵庫10内から下段容器101を少し引き出したとき、具体的には前側空間101Bまでが野菜室100の外へ引き出されたときの、下段容器101を示す断面図である。下段容器101が正面側に引き出されると、それに伴って、上段容器102も正面側に引き出される。ただし、下段容器101の内部での上段容器102の相対的な位置は変化せず、下段容器101が正面側に引き出されても、上段容器102は後側下段空間101Aの上方に支持固定されたままである。
FIG. 20 is a cross-sectional view showing the
また、下段容器101が正面側に引き出されると、その引き出し動作に伴って野菜容器カバー105は上段容器102の上端を滑り、野菜容器カバー105の上端部105dはロックハンドル106の正面側側面に接触する。これにより、下段容器101が正面側に引き出されても、前側空間101Bのみが外部に開放され(野菜容器カバー105から露出し)、後側上段空間101Cの開口は野菜容器カバー105で覆われるので、後側上段空間101Cの気密性は維持された状態になっている。従って、前側空間101B内よりも後側上段空間101C内の方が、野菜等から発生する二酸化炭素の濃度を高く維持することが可能である。また、下段容器101が正面側に引き出される際には、野菜容器カバー105の移動量は上段容器102の移動量よりも少なくなる。そのため、使用者が前側空間101Bのみを使用したい場合には、野菜容器カバー105やロックハンドル106の操作は必要とされない。
When the
図20に示した状態から下段容器101が正面側に更に引き出されると、野菜容器カバー105は冷蔵庫10本体の内部に残ったまま、下段容器101が引き出されることになる。つまり、後側上段空間101Cも野菜室100の外へ引き出されたときは、前側空間101Bの開口だけでなく、後側上段空間101Cの一部開口が野菜容器カバー105から露出する。
When the
図21は、冷蔵庫10内から下段容器101を完全に引き出した後で、ロックハンドル106を解除することにより後側上段空間101Cを解放したときの様子を示す断面図である。ロックハンドル106を操作することで、野菜容器カバー105の正面側の上端部105d(図21では図示しない)はロックハンドル106の上端よりも上側になるように野菜容器カバー105が移動する。これにより、後側上段空間101Cは外部に開放されて、さらには、上段容器102が正面側に引き出し可能になる。
FIG. 21 is a cross-sectional view showing a state where the rear
図22は、冷蔵庫10内から下段容器101及び上段容器102を完全に引き出したときの冷蔵庫10の断面図である。上段容器102が完全に引き出されると、上段容器102の正面側の下端が仕切り103の上端に載置され、これにより、安定した野菜等の取り出しが可能となる。また、上段容器102を完全に引き出したとき、野菜容器カバー105は、背面側から正面側に向かって、やや傾斜を有して配置される。即ち、野菜容器カバー105は、正面側の端部(前記の上端部105d)の上下方向の高さが背面側の端部105eよりも少し高くなるように、冷蔵庫10の内部に配置される。これにより、上段容器102の外部に開放される空間(取り出し口)を広く確保することができ、野菜等を取り出しやすくなる。
FIG. 22 is a cross-sectional view of the refrigerator 10 when the
ここで、本実施形態で使用するフュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒について説明する。従来のメソポーラスシリカは、規則正しい細孔を合成した特殊なシリカであるため、高価なシリカとなっている。しかし、細孔の表面積を高める等により、メソポーラスシリカよりも低コストのフュームドシリカであっても、触媒の担持基材として利用が可能であることが分かった。また、ルテニウム一種だけの金属粒子を担持しても所望の性能は出せないものの、白金とルテニウムとを同一の担体に添加することで、白金一種だけと比べて低コストでかつ、同等の性能を出せることが分かった。 Here, the fumed silica-supported platinum-ruthenium catalyst used in the present embodiment will be described. Conventional mesoporous silica is a special silica in which regular pores are synthesized, and is therefore an expensive silica. However, by increasing the surface area of the pores, it has been found that even fumed silica, which is lower in cost than mesoporous silica, can be used as a catalyst support substrate. In addition, although the desired performance cannot be obtained even if only one ruthenium metal particle is supported, the addition of platinum and ruthenium to the same carrier makes it possible to lower the cost and achieve the same performance as compared to only one platinum. I found out
図23は、メソポーラスシリカに白金を担持した白金触媒を収納容器に備えた従来の構造と、本実施形態の構造とについて、収納容器内にサンマ90g、挽肉200g、鶏もも肉300g、いわしの若干し150g、アジみりん干し150gを−1℃下で保存したときの15時間経過後の収納容器内の炭酸ガス増加量を測定した実験の結果を示す図であり、図中の数値は炭酸ガス増加量(ppm)を示している。図23の「1%Pt/TMS」は従来構造の触媒で、メソポーラスシリカに白金1%を担持した触媒を示し、「0.5%Pt/1%Ru/AEROSIL」は本実施形態の触媒118の一種で、フュームドシリカ(商品名アエロジル380)に白金を0.5%ルテニウムを1%担持した触媒を示し、「1%Pt/1%Ru/AEROSIL」は本実施形態の触媒118の別種で、フュームドシリカ(商品名アエロジル380)に白金を1%ルテニウムを1%担持した触媒を示す。なお、白金及びルテニウムの%は、シリカを含む全体の重量に占める各金属の重量割合であるwt%を示している。
FIG. 23 shows a conventional structure in which a platinum catalyst supporting platinum on mesoporous silica is provided in a storage container, and the structure of this embodiment. In the storage container, 90 g of saury, 200 g of minced meat, 300 g of chicken leg, and some sardines. It is a figure which shows the result of the experiment which measured the carbon dioxide increase amount in the storage container after progress for 15 hours when 150 g and 150 g of dried azimirin were stored under -1 degreeC, and the numerical value in a figure is a carbon dioxide gas increase amount. (Ppm). “1% Pt / TMS” in FIG. 23 is a catalyst having a conventional structure, which is a catalyst in which
図23によると、従来構造「1%Pt/TMS」よりも、ルテニウムを配合した「0.5%Pt/1%Ru/AEROSIL」「1%Pt/1%Ru/AEROSIL」の方が明らかに炭酸ガス増加量が多い。即ち、ルテニウムを配合した触媒の方が、触媒反応により収納容器に保存した食品から揮発するガス成分を分解して炭酸ガスを作る能力が高いことがわかる。次に「0.5%Pt/1%Ru/AEROSIL」「1%Pt/1%Ru/AEROSIL」の炭酸ガス増加量を比較すると、従来構造「1%Pt/TMS」の炭酸ガス増加量609ppmを100とした場合、「0.5%Pt/1%Ru/AEROSIL」が156「1%Pt/1%Ru/AEROSIL」が154であり、ほぼ同じ性能であることが判る。このことから、ルテニウムを1%配合することで、高価な白金の担持量を従来よりも半減できることがわかる。 According to FIG. 23, “0.5% Pt / 1% Ru / AEROSIL” and “1% Pt / 1% Ru / AEROSIL” containing ruthenium are clearer than the conventional structure “1% Pt / TMS”. There is a large increase in carbon dioxide. That is, it can be seen that a catalyst containing ruthenium has a higher ability to decompose carbon components from food stored in a storage container by catalytic reaction to produce carbon dioxide. Next, when comparing the amount of carbon dioxide increase of “0.5% Pt / 1% Ru / AEROSIL” and “1% Pt / 1% Ru / AEROSIL”, the amount of carbon dioxide increase of the conventional structure “1% Pt / TMS” is 609 ppm. When 100 is 100, “0.5% Pt / 1% Ru / AEROSIL” is 156, and “1% Pt / 1% Ru / AEROSIL” is 154, indicating that the performance is almost the same. From this, it can be seen that the loading of expensive platinum can be halved by adding 1% ruthenium.
次に、図24について説明する。図24は図23に示した収納容器に保存した食品の中の秋刀魚について、保存3日経過後の鮮度保持効果について、秋刀魚のK値を測定することで比較評価した実験結果である。ここで、K値とは、生鮮度を表す指標のひとつで、値が低いほど鮮度が良いことを示す。3日経過により保存前の初期値に比べ、K値は全ての条件で上昇しているが、触媒無しよりも値が小さく、触媒により鮮度保持が有効であることがわかる。更に、従来の「1%Pt/TMS」に対し、本実施形態の「0.5%Pt/1%Ru/AEROSIL」「1%Pt/1%Ru/AEROSIL」の方がK値は低く、本実施形態の触媒が従来触媒よりも保存性が高いことが示された。従って、図23、図24より、本実施形態のシリカ担持白金触媒にルテニウムを配合することで、高価な白金の使用量を半減しても半減前の性能を上回ることが出来る。 Next, FIG. 24 will be described. FIG. 24 shows experimental results of comparative evaluation by measuring the K value of the sword fish for the freshness preservation effect after three days of storage for the sword fish in the food stored in the storage container shown in FIG. Here, the K value is one of indexes indicating freshness, and the lower the value, the better the freshness. It can be seen that the K value is higher under all conditions than the initial value before storage after 3 days, but the value is smaller than that without catalyst and the freshness maintenance is effective with the catalyst. Furthermore, compared with the conventional “1% Pt / TMS”, the “0.5% Pt / 1% Ru / AEROSIL” and “1% Pt / 1% Ru / AEROSIL” of this embodiment have a lower K value, It was shown that the catalyst of this embodiment has higher storage stability than the conventional catalyst. Therefore, from FIG. 23 and FIG. 24, by blending ruthenium into the silica-supported platinum catalyst of the present embodiment, the performance before half can be exceeded even if the amount of expensive platinum used is halved.
以上、図面を参照しながら本実施形態を説明したが、本発明は前記の実施形態に何ら制限されるものではない。例えば、野菜室に限らず、冷蔵室内に別途形成された間接冷却室に上述の触媒を配置しても良い。具体的には、外郭部材と、この外郭部材を開閉する蓋部材と、外郭部材と蓋部材とで囲まれた貯蔵室内を減圧する減圧手段と、を備え、この外郭部材の天井部に、上述の触媒を設ける構成などが考えられる。 While the present embodiment has been described with reference to the drawings, the present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, you may arrange | position the above-mentioned catalyst not only in a vegetable compartment but in the indirect cooling chamber separately formed in the refrigerator compartment. Specifically, an outer member, a lid member that opens and closes the outer member, and a decompression unit that depressurizes the storage chamber surrounded by the outer member and the lid member. A configuration in which the catalyst is provided may be considered.
10 冷蔵庫
100 野菜室(貯蔵室)
101 下段容器(収納容器)
101A 後側下段空間(第二の空間)
101B 前側空間
101C 後側上段空間(第一の空間)
102 上段容器(内部容器、収納容器)
102a 連通孔(空間連通孔)
103 仕切り
105 野菜容器カバー(カバー部材)
105a ローレット
105b 蒸散ボード(水分吸蔵放出部材)
105c 連通孔(内外連通孔)
105d リブ
106 ロックハンドル(支持固定解除機構)
106a 押下部
106b 窪み部
106c 連通孔
106d 連通孔(空間連通孔)
106e 連通孔(空間連通孔)
110 下段容器カバー
112 蒸散カセット
113 吹き付け面
114 間隙部
116 蒸散ユニットカバー
118 フュームドシリカ担持白金−ルテニウム触媒
10
101 Lower container (storage container)
101A Rear lower space (second space)
101B
102 Upper container (inner container, storage container)
102a Communication hole (space communication hole)
103
105c communication hole (internal / external communication hole)
106a
106e Communication hole (space communication hole)
110
Claims (4)
前記収納容器に、触媒収納部が形成され、
前記触媒収納部に、同一の担体に白金及びルテニウムが添加された触媒を有することを特徴とする冷蔵庫。 In a refrigerator having a storage room configured with a storage container,
A catalyst storage portion is formed in the storage container,
The refrigerator having a catalyst in which platinum and ruthenium are added to the same carrier in the catalyst storage unit.
前記収納容器に、触媒収納部が形成され、
前記触媒収納部は、容器内の空間と連通されており、
前記触媒収納部に、フュームドシリカに白金及びルテニウムを担持した触媒を有することを特徴とする冷蔵庫。 In a refrigerator having a storage chamber configured to include a storage container partitioned into at least one space or two spaces of a first space and a second space,
A catalyst storage portion is formed in the storage container,
The catalyst storage portion is in communication with a space in the container,
A refrigerator having a catalyst in which platinum and ruthenium are supported on fumed silica in the catalyst storage unit.
前記貯蔵室内のエチレン及びトリメチルアミンを分解する白金及びルテニウムを含む触媒を設けたことを特徴とする冷蔵庫。 In a refrigerator including an outer member, a lid member that opens and closes the outer member, and a decompression unit that decompresses a storage chamber surrounded by the outer member and the lid member,
A refrigerator comprising a catalyst containing platinum and ruthenium that decomposes ethylene and trimethylamine in the storage chamber.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017151218A JP2019027765A (en) | 2017-08-04 | 2017-08-04 | refrigerator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017151218A JP2019027765A (en) | 2017-08-04 | 2017-08-04 | refrigerator |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019027765A true JP2019027765A (en) | 2019-02-21 |
Family
ID=65478128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017151218A Withdrawn JP2019027765A (en) | 2017-08-04 | 2017-08-04 | refrigerator |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019027765A (en) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6161644A (en) * | 1984-09-03 | 1986-03-29 | Agency Of Ind Science & Technol | Preparation of porous and highly dispersed metallic catalyst using silica as carrier |
JPH11166075A (en) * | 1997-09-30 | 1999-06-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Thermoplastic elastomer composition |
JP2007532307A (en) * | 2004-04-14 | 2007-11-15 | エイビービー ラマス グローバル インコーポレイテッド | Solid acid catalyst and method using the same |
JP2011104062A (en) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | Air cleaner and air cleaning method |
JP2012055826A (en) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | Low-temperature oxidation catalyst, method for manufacturing the same, and oxidation method using the catalyst |
JP5936758B1 (en) * | 2015-08-28 | 2016-06-22 | 日立アプライアンス株式会社 | refrigerator |
JP2016205684A (en) * | 2015-04-21 | 2016-12-08 | 日立アプライアンス株式会社 | refrigerator |
-
2017
- 2017-08-04 JP JP2017151218A patent/JP2019027765A/en not_active Withdrawn
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6161644A (en) * | 1984-09-03 | 1986-03-29 | Agency Of Ind Science & Technol | Preparation of porous and highly dispersed metallic catalyst using silica as carrier |
JPH11166075A (en) * | 1997-09-30 | 1999-06-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Thermoplastic elastomer composition |
JP2007532307A (en) * | 2004-04-14 | 2007-11-15 | エイビービー ラマス グローバル インコーポレイテッド | Solid acid catalyst and method using the same |
JP2011104062A (en) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | Air cleaner and air cleaning method |
JP2012055826A (en) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | Low-temperature oxidation catalyst, method for manufacturing the same, and oxidation method using the catalyst |
JP2016205684A (en) * | 2015-04-21 | 2016-12-08 | 日立アプライアンス株式会社 | refrigerator |
JP5936758B1 (en) * | 2015-08-28 | 2016-06-22 | 日立アプライアンス株式会社 | refrigerator |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5621068B1 (en) | refrigerator | |
JP5936758B1 (en) | refrigerator | |
JP2017072306A (en) | refrigerator | |
JP6553430B2 (en) | refrigerator | |
JP2017015376A (en) | refrigerator | |
JP2019027765A (en) | refrigerator | |
JP2017194171A (en) | refrigerator | |
JP2017015375A (en) | refrigerator | |
JP6742081B2 (en) | refrigerator | |
JP6615513B2 (en) | refrigerator | |
JP2020094804A (en) | refrigerator | |
JP2018132296A (en) | refrigerator | |
JP6557048B2 (en) | refrigerator | |
JP6571441B2 (en) | refrigerator | |
JP2018013271A (en) | refrigerator | |
JP6557711B2 (en) | refrigerator | |
JP2020020572A (en) | refrigerator | |
JP2017194186A (en) | refrigerator | |
CN106322903B (en) | Refrigerator | |
JP2017015342A (en) | refrigerator | |
JP6506656B6 (en) | refrigerator | |
JP2017089977A (en) | refrigerator | |
JP6227471B2 (en) | refrigerator | |
CN106066111B (en) | Refrigerator | |
CN106440637A (en) | Refrigerator |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170807 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200519 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20200714 |