JP2019026636A - 皮膚化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
で表される化合物を含有するpH4.0以上6.5以下の皮膚化粧料を提供するものである。
一般式(1a)又は(1b)で表される化合物は、光学異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、双性イオン、陽イオンの形態で、またはこれらの混合物の形態で、組成物中に存在することができる。
これらのうち、ケラチンの分散性を向上させ、肌のつっぱり感を抑制する観点から、R1がメチル基であり、R2がカルボキシル基であり、R3およびR4が水素原子であり、nが2である化合物、すなわち、(S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸(エクトイン)が好ましい。
これらのうち、肌のつっぱり感の抑制、潤い感の向上、べたつきの抑制の観点から、キサンタンガム、チューベロース多糖体、プルラン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体及びヒドロキシプロピルグアーガムから選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
また水溶性高分子として、キサンタンガム、プルラン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体又はヒドロキシプロピルグアーガムを含有する場合、好適な含有量の範囲としては、0.005質量%以上5質量%以下が好ましく、0.01質量%以上3質量%以下がより好ましく、0.02質量%以上2質量%以下がさらに好ましい。
また水溶性高分子としてチューベロース多糖体を含有する場合、好適な含有量の範囲としては、0.001質量%以上0.5質量%以下が好ましく、0.003質量%以上0.4質量%以下がより好ましく、0.005質量%以上0.3質量%以下がさらに好ましい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン(硬化)ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体等のポリオキシアルキレン変性シリコーン等が挙げられる。これらの中では、前記観点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
また、本発明の皮膚化粧料は、ケラチンの分散性を向上させる観点、肌のつっぱり感の抑制、潤い感の向上、べたつきの抑制の観点から、化粧水、クリーム、又は乳液の形態であるのが好ましい。さらに、本発明の皮膚化粧料は、シート基材に含浸させてフェイスマスク等のシート状化粧料として用いることもできる。特に、本発明の皮膚化粧料は、エクトイン及び/又はその誘導体を有効成分として含有するケラチン分散剤として用いるのが好ましい。
この評価方法では、次の4工程を行う。
(1)測定対象の角層のIRスペクトル(スペクトル1)を測定する。
(2)前記角層を40%以上75%以下の重水湿度下で7分以上40分以下処理する。
(3)重水処理後の角層のIRスペクトル(スペクトル2)を測定する。
(4)IRスペクトル中のアミドIの強度に対するアミドIIの強度について、スペクトル1とスペクトル2の比を求める。
また、樹脂フィルムとしては、ヒトの角層を粘着して採取する必要性から、角層を選択的に粘着し得る樹脂フィルムが好ましい。角層を粘着し得る樹脂フィルムの粘着力は、JISC2107−11(2011年)に基づき測定される粘着力が0.1〜1N/mmの範囲にあるものが、ヒトの皮膚の角層を選択的に採取できる点で好ましい。
このような樹脂フィルムとしては、フッ素系ポリマーを80質量%以上含有する粘着テープが好ましく、フッ素系ポリマーを80〜100質量%含有する粘着テープがより好ましい。このような粘着テープの市販品としては、ニトフロン(登録商標)テープ(日東電工社製、粘着力:0.21N/mm(=3.9N/19mm))、アズフロンテープ(アズワン社製、粘着力:0.32N/mm(=8N/25mm))が挙げられる。
IRスペクトルの測定は、通常のFT−IRを用いることができる。
また、重水による処理時間は、過剰な重水素置換を抑制しつつアミドIIによる評価を可能とする程度の重水素置換とする観点から、7分以上であり、好ましくは8分以上であり、より好ましくは9分以上であり、そして40分以下であり、好ましくは35分以下であり、より好ましくは30分以下であり、測定精度の向上の観点から、さらに好ましくは25分以下である。また、同様の観点から重水処理時間は、7分〜40分であり、好ましくは8〜35分であり、より好ましくは9〜30分であり、さらに好ましくは9〜25分である。
すなわち、スペクトル1におけるアミドIの強度に対するアミドIIの強度の比と、スペクトル2におけるアミドIの強度に対するアミドIIの強度の比とを対比することにより、角層ケラチンの分散性を評価できる。
表1に示す組成の皮膚化粧料を製造し、ケラチン分散効果を評価したところ、表1に示すように、pH7.0の場合に比べて、pH4.0〜6.5の範囲でケラチン分散効果が顕著に向上することが判った。
25℃にて、全成分を混合し、20分間撹拌して、化粧料を得た。
(1)ケラチン分散効果:
ヒト皮膚(TRANSKINTM Frozen dermatomed human skin BIOPREDIC International社製)をアセトン:エーテル=1:1の混合溶媒に20分浸漬した後、混合溶媒を除去し、次いで、水に20分浸漬させた(「アセトン/エーテル+水処理」)。その後、水を除去し、このヒト皮膚に粘着性のテープ(アズフロンテープ;アズワン社製、TF15−02、粘着力:0.32N/mm(=8N/25mm)、厚さ0.08mm)を貼り付け、テープの粘着面に角層を採取し、表1記載の化粧料に20分浸漬させた。浸漬後、化粧料をティッシュで押さえて吸収させ、テープ上に採取した角層を窒素気流雰囲気下に3分間静置することにより、乾燥させた。その後、乾燥させた角層のIRスペクトルを測定した(スペクトル1)。次いで、その角層を50%重水湿度下に10分間静置し(50%重水湿度のデシケーター内に静置し)、重水処理を実施した。重水処理後、再度IRスペクトルを測定した(スペクトル2)。
取得したスペクトル1、2を、アミドIを標準ピークとして補正して、補正スペクトル1、2を得た。次に、解析対象ピークとしてアミドII(ケラチン由来)に検出されるピークを用い、補正スペクトル1、2における吸収強度を読み取った。[{(重水置換後の吸光強度−重水置換前の吸光強度)/重水置換前の吸光強度}×100]を計算し、解析対象ピークの吸光強度変化率を求めた。求めた吸光強度変化率の値を、角層を重水処理したときの角層構成成分への重水素置換率(D化率)の目安として、各種化粧料間で比較した。その結果を表1に示す。
(製造方法)
25℃にて、全成分を混合し、20分間撹拌して、化粧水を得た。
表2に示す組成の化粧水を製造し、肌のつっぱり感のなさ、潤い感及びべたつきのなさを評価した。結果を表2に示す。
専門パネラー5名により、洗浄後の手の甲に各化粧水0.1gを適用し、1秒間に1回転、手の甲全体に円を描くように30秒間マッサージした。マッサージ終了3分後、ツッパリ感のなさについて、基準を9段階に分け、明らかにツッパリ感がないと判断した場合を5、明らかにツッパリ感があると判断した場合を1と評価し、5人の平均点で示した。
専門パネラー5名により、洗浄後の手の甲に各化粧水0.1gを適用し、1秒間に1回転、手の甲全体に円を描くように30秒間マッサージした。潤い感について、基準を9段階に分け、明らかに潤っていると判断した場合を5、明らかに潤っていないと判断した場合を1と評価し、5人の平均点で示した。
専門パネラー5名により、洗浄後の手の甲に各化粧水0.1gを適用し、1秒間に1回転、手の甲全体に円を描くように30秒間マッサージした。べたつきのなさについて、基準を9段階に分け、明らかにべたつきがないと判断した場合を5、明らかにべたつきがあると判断した場合を1と評価し、5人の平均点で示した。
下記組成の皮膚化粧料を不織布(綿)に含浸させてシート状化粧料(フェイスマスク)を得た。
Claims (8)
- pHを4.0以上6.5以下にするpH調整剤及び水を含有する請求項1記載の皮膚化粧料。
- さらに、多価アルコールを含有する請求項1又は2記載の皮膚化粧料。
- 多価アルコールが、グリセリン、1,3−プロパンジオール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール、1,2−プロパンジオール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール及び数平均分子量10000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上である請求項3記載の皮膚化粧料。
- さらに、水溶性高分子を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
- 水溶性高分子が、キサンタンガム、チューベロース多糖体、クインスシードガム、ジェランガム、アルギン酸及びその塩、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、ヒアルロン酸及びその塩、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、アガロース、プルラン、ローカストビーンガム、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンドシードガム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム及びヒドロキシプロピルグアーガムから選ばれる1種又は2種以上である請求項5記載の皮膚化粧料。
- 一般式(1a)又は(1b)で表される化合物が、エクトインである請求項1〜6のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
- 請求項1〜7のいずれか1項記載の皮膚化粧料をシート基材に含浸させたシート状化粧料。
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