JP2019024476A - 根切り金属鉢 - Google Patents

Abstract

【課題】 樹木の移植や植え替えの掘り出し梱包作業は昔からの技法で現在も進展していない。新技術の樹木の掘り出しや植栽管理が必要である。【解決手段】 本根切り金属鉢は、是までの移植困難樹種の移植や植え替えを可能とした金属鉢で、更に樹木の根堀が瞬時に完了させ大幅に作業工程が簡素化される。街路樹の植栽に於いて迅速な植栽工事や植栽管理の進展が達成される。街路樹の植栽は公園等の植栽管理とは大きく異なり樹木成長が制限され、一律に整った周囲との景観バランスが重要である。【選択図】図１

Description

本発明は、金属により製作される金属性の逆円錐台の円形植木鉢で、鉢の周りと鉢の底板に根切り孔とする、樹木の根切り切断機能を有する根切り金属鉢に関する。

現在、金属鉢で鉢の周りと底板に根切り孔とする切断機能を有し、植栽された樹木を鉢ごと地中に植付けし、その後の根切りによる掘り出しが直ちに出来る金属鉢は存在しない。（特許文献１）これは、ピーマンの栽培用容器の栽培方法に於ける野菜の浅根性の切断構成で、本発明の根切り金属鉢の根切り構成とは違う。

特開２０１０−１９３８１２

定植された樹木は樹種により植栽の移植や植替えに難易が生じる、これは移植技術の重要性も伴い、同時に季節に適さない状況により移植樹の取り扱いを十分に把握してなければ植栽は移植後に活着不良により、衰弱し枯れる事態を招く。また、長時間に及ぶ根堀の工事そのものが樹木にとって活着の危難であり、この状況を軽減する事が植栽に重要な事でこれまでこのような掘り出しが直ちに出来る対応策がなかった。

樹木の植栽をする金属性の逆円錐台の形をした植木鉢で、植木鉢その側面に根切り孔が空いている事、その底板にも根切り孔が空いている事、根切り孔は円形、ひし形及び三角形であることを特徴とする。その後移植や植替えで掘り出す場合、鉢をわずかに回転させ根堀作業無しの状況で、樹木の根が地中で瞬時に切断され、金属鉢ごと樹木の掘り出しが完了する。この僅かな工程により植栽の根堀工事の危難が解消される。

根切り金属鉢には多くの孔が設けられ樹木根が張り出す為の孔でもあるが、その孔に根切り孔とする樹木根の切断機能を有し、植木職人の根堀に伴う根切り作業の工程が大幅に簡素化され迅速な植栽工事が達成する。

本発明の根切り金属鉢に苗木や種子より、植栽された移植困難の樹木や樹木の性質により移植困難樹種の移植や植替えが可能となる。

本発明の根切り金属鉢の、全体構成の斜視図 根切り金属鉢の根切り孔とする、切断刃の構成断面図 根切り金属鉢に植栽梱包された、樹木の状況図 街路樹の植栽とした、根切り金属鉢への植え付状況図 地中の根切り金属鉢で、樹木根のてこ棒での切断準備図

以下、本発明の実施の形態を図１〜図５に基づいて説明する。

図１に於いて根切り金属鉢１の全体構成の斜視図となる、金属鉢の周りには数ヶ所の絞り３を施し薄い金属鉢の強化構成により製作される。
そして、金属鉢の周りに施される根切り孔２とする根の切断機能を有する孔が数多く施され、鉢の底板１６に於いては、中心部を避けた周りに根切り孔２を施す。
鉢の上部に溶接及び固定された金属管４の穴が、てこ棒さし穴５の構成で鉢の周り上部に四ヶ所以上取り付ける。また、鉢の上部の周囲にフック掛け穴６が数多く開けられＳ字形のフック等の金具取り付けにより金属鉢の縄かけ梱包に用いる。吊り用フック掛け穴７は植栽された金属鉢全体を引き上げるフック掛け穴７である。根切り金属鉢は植栽樹種により鉢の大きさや根切り孔２の数を選定しない製作ができる。

本発明の根切り金属鉢１は、根切り孔２を鉢内部側面に覆いを施し通常の植木鉢として一般家庭向けの使用でも大いに活用できる鉢でもあるが、都市部の街路樹の植栽工事に最大限に適するものである。

多くの街路樹の植栽として例を挙げると、プラタナス イチョウ ケヤキなど根切り金属鉢へ植栽された状態で定植する事、定期的に樹木根の切断をする事により植栽樹の急激な成長を抑える事が可能となり、これまで枝葉の剪定だけであった樹木の植栽管理が根切りにより樹木成長が抑制され、徒長枝の減少や巨根による歩道の盛り上がりの防止効果、これまで実現出来ない形態の、新しい植栽管理が実現される。

これまでの街路樹の定植３０年後の掘り出しでは巨大化した幹と巨根で重機を用いる大工事で容易く街路樹の移植や植替えは現在も出来ない。今後は根切り金属鉢による街路樹の植栽とし、金属鉢一体で定植され、適切な街路樹の植栽期として約３０年、この間根切りの管理で成長を抑えた樹木は容易く移植や植替えが出来る。

図２に於いて根切り金属鉢１の切断断面図で根を切断する根切り孔２の断面形状図で根切り孔２の形状が図化され、この孔の形状内に樹木の張り出し根が切断出来るよう、鉢の外側から内側に研ぎ澄まされた根切り孔２の構成を形成したものである。

根切り金属鉢１に施された根切り孔２は金属鉢一体で長期に地中埋設となる為、腐蝕しない金属としてステンレス鋼での製作が望ましい。
また、根切り孔２とする切断機能を有する形状は円形、ひし形及び三角形等で形成され切断に最も効果的な形状となる。

根切り孔２の構成機能は孔に張り出した樹木根を地中で切断するものであるが、金属鉢の静止状態では切断できず、金属鉢のわずかな回転により切断機能が成され根切り孔２とする構成機能が発揮するものである。

図３に於いて樹木８が根切り金属鉢１に根まわし梱包作業が省略された樹木の梱包で、根まわしの縄９と縄掛け用フック１３の使用で鉢の上部のみの梱包で、移植や植替えの待機状況となる。

この移植や植替えの待機状況は、これまで植木職人が掘り出した植栽を菰と荒縄で梱包した状態で比較すると、根切り金属鉢１に植栽された樹木は根堀根まわしによる衰弱が回避される。遠方への輸送に至っては是まで、根崩れが当たり前であったが、根切り金属鉢１では金属鉢の効果により根崩れはほぼ発生しない、この状況により遠方への輸送に於いても植え付の活着に於いても従来の輸送問題を解決し遠方からの新しい植栽樹種の植え付けも容易く可能になるものである。

植栽の移植や植え替えに於いても是まで幹や根まわしされた樹木の鉢に吊り具をあてがい、樹木に負担を掛けていたが金属鉢に施された吊り用フック掛け穴７により樹木に負担のない移植や植替えができる。

図４に於いて樹木８が根切り金属鉢１に植栽され、街路樹の植栽とされる縁石１０内の地中に植付けの図である。植付けの状況として根切り金属鉢１の周囲に金属管４のてこ棒さし穴５を利用してＬ型の金属杭を打ち込み、根切り金属鉢１と樹木８が強風や暴風による転倒防止の対策を施すものである。

根切り金属鉢１で街路樹として植付けする場合、樹木径１０センチメートルであればその樹木径に対し、６〜７倍の直径約８０センチメートル程度の金属鉢とする。樹木根の定期の切断を含めた植栽期間が３０年とした樹木径は３０センチメートル程度の成長に推定され、この時期に新たな街路樹の樹木を植栽すべきである。

現在、多くの都市の街路樹が３０年以上を経過し、巨大な巨木で夏の台風時期に必ず樹木の倒壊が発生し交通や生活ラインに被害を及ぼすことになる。この移植や植え替え不能な植栽を根切り金属鉢１に変更することが今後必要である。

図５に於いて地中の根切り金属鉢１で樹木根のてこ棒１１での切断とする図である。てこ棒１１は先端にさし棒Ａとして金属管４のてこ棒さし穴５に、てこ棒１１に付帯された自在管１２に取り付けされた、さし棒Ｂの２本が挿入され、てこ棒１１を左右どちらかに、僅かな角度の回転によって金属鉢の外側に張り出した樹木根が切断される。これは鳥居型支柱１４に樹木８が固定された状況で樹木根が切断できるものである。
この樹木根の切断により植栽の成長が緩やかとなり枝葉の剪定作業も減少し効果的な長期の経費削減の植栽管理が実現する。

てこ棒１１による回転根切りは、２本のてこ棒１１を使用する事により素早く瞬時に樹木根が切断できるものである。根切り金属鉢１は是まで考えられない、画期的な金属鉢である。また、樹木根の切断に際し金属鉢と土との密着を減少させ切断を容易にする為樹木を前後にゆらす切断方法、金属鉢の周りに吸水し土の軟化性の方法による根切りの方法がある。

根切り金属鉢１による樹木根の切断は、樹木と金属鉢一体で回転根切りとなるが、樹木の生長により金属鉢のみの回転によって切断される。根切りに対して金属鉢の回転は、根切り孔の直径約５センチメートル程の回転で切断できるものであり過度の回転を必要としない。切断後の植栽は金属鉢１との分離や、金属鉢１の一体でも次の対応可能な体制が迅速に成されるものである。

１ 根切り金属鉢
２ 根切り孔
３ 絞り（絞り込み）
４ 金属管
５ てこ棒さし穴
６ フック掛け穴
７ 吊り用フック掛け穴
８ 樹木
９ 根回し縄
１０ 縁石
１１ てこ棒
さし棒Ａ さし棒Ｂ
１２ 自在管
１３ 縄かけ用フック
１４ 鳥居型支柱
１５ 金属杭
１６ 底板

Claims (2)

1. 樹木の植栽をする金属性の逆円錐台の形をした植木鉢で、植木鉢その側面に根切り孔が空いている事、その底板にも根切り孔が空いていることを特徴とする根切り金属鉢。
2. 前記根切り孔は、円形、ひし形及び三角形であることを特徴とする、請求項１に記載の根切り金属鉢。

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