JP2019024461A - 防護カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】害虫防除パック製剤の内部環境を天敵生物にとって好適な状態に維持することに寄与する、保護カバーを提供する。【解決手段】天敵生物を含む害虫防除パック製剤の防護カバーであって、複数の袋で構成される多層構造を有し、少なくとも外袋1は防水性であり、少なくとも1つの袋は遮熱性である、防護カバーとする。【選択図】図1

Description

本発明は、害虫防除剤を、降雨及び農薬への暴露、並びにネズミやナメクジなどの食害から保護するための防護カバーに関する。
農作物の病害虫防除には、現在のところ、殺虫剤や殺菌剤などの化学物質を用いた防除がその主流を占めているが、他の生態系への影響を極力抑え、防除の目的とする病害虫のみを特異的に防除する手段が利用されるようになっている。例えば、捕食性天敵生物を用いる総合的病害虫管理(IPM)法(例えば特許文献6及び7)、及び害虫の性フェロモンを用いる交信撹乱剤(特許文献4及び5)などを挙げることができる。
IPM法では、害虫が発生する前に捕食能力を有する天敵生物を、農作物に予め定着、増殖させておくことで、害虫を低密度に維持するが、このためには、天敵生物を農業害虫以外の代替餌で増殖しておく必要がある。この目的のために、天敵生物と共にフスマ、酵母、及び餌生物をボトル内に入れた製品や、不織布により作成された袋にこれらの成分を入れ、紙製の懸下手段が付設されたパック製剤が販売されている。増殖環境を維持したまま設置できる点では、パック製剤が有利であるが、パック製剤をそのまま設置すると、降雨や農薬に直接曝されて増殖環境を維持することが困難になる。また、ネズミやナメクジなどによる食害も受け易い。
天敵生物を農作物栽培の現場で害虫が少なくなっても長期的に維持させるために、天敵生物を直接、又はこれを含有するパック製剤を、餌や産卵場所を確保した増殖装置に入れるという技術が考案されている(特許文献1、2、及び3)。このような装置は、降雨及び農薬への直接的な暴露、並びにネズミやナメクジなどによる食害からパック製剤を防護する点でも有効な手段である。
しかしこれらの装置は、装置の製造費用が高く、農業現場で装置の組み立て作業を要するものであった。また、装置内の温度及び湿度に対しては特段配慮されておらず、天敵生物の増殖、及び害虫防除効果の点で、必ずしもパック製剤に対して優位性を有するものではなかった。
これに対して、本発明者は、製造コストが低く農作物の生産者が簡単に設置できる、害虫防除パック製剤の外部環境からの防護手段として、懸下部を有する害虫防除パック製剤の当該懸下部を含む全体を覆うことができ、製剤と共に懸下可能な防護カバーを提案している(特許文献8)。もっとも、この防護カバーも、パック製剤中の温度及び湿度を天敵生物にとって好適な状態に保持する点からは改良の余地があった。
特開2007−325541 特開2010−187606 特許第5681334号 特開2014−237625 特許第3913809号 特開2006−109726 特開2006−158348 特許第6016995号
本発明は、害虫防除製剤を、降雨、農薬散布、及びネズミやナメクジなどの食害といった外部環境から保護すると共に、内部環境の温度を天敵生物にとって好適な範囲に維持できる、保護カバーを提供することを目的とする。
本発明はまた、好ましい実施形態において、更に湿度を天敵生物にとって好適な範囲に維持できる保護カバーを提供することを目的とする。
本発明は更に、他の好ましい実施形態において、上記のような特性を有し、且つ製造コストが低く簡単に製造・設置が可能な保護カバーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、以下の防護カバーを提供する。
[1]天敵生物を含む害虫防除パック製剤の防護カバーであって、
複数の袋で構成される多層構造を有し、少なくとも外袋は防水性であり、少なくとも1つの袋は遮熱性である、防護カバー。
[2]少なくとも1つの内袋は遮熱性である、[1]に記載の防護カバー。
[3]少なくとも1つの内袋は、少なくとも外側の面が白色のコーティング、好ましくは白色無機材料のコーティングがなされている紙を含む(典型的には「からなる」)、[1]又は[2]に記載の防護カバー。
[4]前記外袋は、少なくとも外側の面が白色のコーティング、好ましくは白色無機材料のコーティングがなされ、且つ撥水性である紙を含む(典型的には「からなる」)、[1]〜[3]の何れか1項に記載の防護カバー。
[5]前記外袋は更に遮熱性である、[4]に記載の防護カバー。
[6]前記外袋及び前記内袋は排水口を有し、前記内袋と前記外袋との間に水が通過可能な経路が形成されている、[1]〜[5]の何れか1項に記載の防護カバー。
[7]前記内袋の左端及び/又は右端は、前記外袋の左端及び/又は右端より内側に位置し、それによって、前記内袋と前記外袋との間に水が通過可能な経路が形成されている、[6]に記載の防護カバー。
[8]前記内袋の左端及び/又は右端は、谷折りで折り返されており、それによって、前記内袋と前記外袋との間に水が通過可能な経路が形成されている、[6]に記載の防護カバー。
[9]前記内袋は、ギャザー折り(蛇腹折り)されて、前記内袋の外面と前記外袋の内面との間に水が通過可能な経路が形成されている、[6]に記載の防護カバー。
[10]前記外袋の内面及び/又は該外袋に隣接する前記内袋の外面は、撥水性である、[6]から[9]の何れか1項に記載の防護カバー。
本発明による防護カバーは、複数の袋で構成される多層構造を有することから、複数の袋及びその間に存在する空気によって多段の遮熱又は断熱が可能となり、これによって、パック製剤が保持される内部空間の温度の上昇を抑制することができる。また、このように、多段の遮熱又は断熱によるため、各袋自体は、それ程高い遮熱性が要求されず、多様な材料で構成することができる。また、このような袋を重ねた構造は、既存の袋を利用して簡単に製造可能である。
また、本発明による防護カバーでは、多層構造による多段の障壁を通じて、降雨などによる水の浸入からパック製剤を防護し、特に、袋間の空間を利用して多様な排水経路を形成する事が可能であり、これを通じてパック製剤を浸水から防護する。
ここで、本願明細書で使用する幾つかの用語について定義する。
本願明細書において「防水性」とは、日常遭遇する降雨に曝された場合でも水が実質的に内部に浸出しない性質を意味する。このような性質は、耐水性、撥水性などの面から評価され、例えば、JIS P 8122(1976)の規定に従って行なわれる紙のステキヒト・サイズ度試験方法で測定する耐水性で評価することができ、本願明細書においては、20秒(標準状態の空気中)以上のサイズ度を有するものを「防水性」と看做すことができる。また、「撥水性」とすることで「防水性」を付与する場合には、「撥水性」をもって評価することもできる。ここで、「撥水性」とは、水を弾いて各袋の表面から水を除去する特性を意味し、本願明細書では、JIS P 8137に規定する試験でR8以上である材料を「撥水性」と看做す。
また、本願明細書において「遮光性」は、日射を反射したり、日射を吸収した場合でも長波長放射が内部に入らないようにする性質を意味する。但し、本願明細書において「遮光性」という用語を使用する際には、白色照明用光源を用いて照度計で測定した試験で光線透過量50%以下であれば、「遮光性」と看做す。本発明における「遮熱性」材料は、典型的には、白色の「遮光性」材料である。
本願明細書で「内袋」という場合、有底の袋に限らず、底の無い筒状の形態も含むものとする。
本発明の一の実施形態による防護カバーを模式的に示す。 図1に示す防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示す。 本発明の他の実施形態による防護カバーを模式的に示す。 図3に示す防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーを模式的に示す。 図5に示す防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーを模式的に示す。 図7に示す防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーを模式的に示す。 図8に示す防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示す。 図9に示す実施形態のXI-XIの断面を模式的に示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーを模式的に示す。 図12に示す防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示す。 図1に示す防護カバーの取り付け方を模式的に示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーが有する懸下部を模式的に示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーが有する懸下部を模式的に示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーが有する取り付け部を模式的に示す。 本発明の更に他の実施形態による防護カバーを模式的に示す。 図18の防護カバーの舌片を折り曲げて開口部を閉じた状態を模式的に示す。 実施例1の防護カバーを示す。 カブリダニの放出状態を評価する試験の実施方法を概略的に示す。 カブリダニの放出状態を評価する試験において、試験区と対照区で放出されたカブリダニの数(累計)を示す。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はこれら実施の形態によって限定的に理解されるべきではない。
図1は、本発明の一の実施形態による防護カバーを模式的に示す。1は、外袋(外層)を示し、2は内袋(内層)を示し、3は、害虫防除パック製剤を示し、4及び5は排水口を示し、6は水の通過経路を示し、7は、外袋(外層)及び内袋(内層)を相互に固着(糊付け)した部分を示す。図2は、この実施形態の防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示す。図3、5、7及び9は、本発明の他の実施形態による防護カバーを模式的に示し、図4、6、8及び10は、これらの実施形態の防護カバーの開口部を少し押し広げ上方(X方向)から見た状態を示し、図11は、図9に示す実施形態の断面を模式的に示す。
図1、3、5、7及び9に示すように、本発明による防護カバー10は、天敵生物を含む害虫防除パック製剤3を入れて、降雨及び農薬への暴露、並びにネズミやナメクジなどの食害から害虫防除パック製剤3を保護するものであり、上述の通り、少なくとも外部環境に接する外袋1と少なくとも害虫防除パック製剤が保持される内部空間を形成する内袋2とを含む複数の袋で形成される多層構造を有する。このような多層構造により、複数の袋及びその間に存在する空気を通じて、多段の遮熱及び断熱を行い、パック製剤が保持される内部空間の温度の上昇を抑制すると共に、降雨などによる水の浸入からも多段の障壁を通じて、場合によっては、このような構造を利用した排水経路によって防護する。
防護カバー10は、多段の遮熱及び断熱を通じて所望の空間の温度の上昇を抑制するため、各袋1、2には、高い遮熱性は要求されず、吸熱特性を有する材料でなければ、袋1、2の一部は、汎用の紙で構成してもよく、例えば、薄葉紙等の白色紙で構成してよい。他方、防護カバー10に所望の遮熱性を付与するためには、それを構成する袋の一部は、少なくとも肉眼で反対側が透けて見えない程度の遮光性(白色照明用光源を用いて照度計で測定した試験で光線透過量50%以下)を有する白色紙で構成することが好ましい。例えば、薄葉紙等の紙に、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化カルシウム等の白色無機材料でコーティングした白色紙が挙げられる。
外袋1は、防水性であることが好ましく、これにより、防護カバー10に降雨及び農薬への暴露に対する最初の防護障壁を形成する。
外袋1は、好ましくはJIS P 8122(1976)の試験でサイズ度が20秒以上の材料で構成され、様々な材料で形成することができる。例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン等の汎用プラスチックを含む(典型的には、からなる)シート若しくは不織布で構成しても良い。また、防水性の外袋の好適な例として、撥水性の材料を挙げることができ、JIS P 8137に規定する試験でR8以上である材料が好ましく、R9以上の材料がより好ましい。撥水性の材料としては、薄葉紙等の種々の紙からなるシート状の基材に、シリコン、ワックス、アクリル等がコーティングされているか、パラフィン等が含浸されている撥水紙を挙げることができ、通気性に優れる点から、薄葉紙等の紙に、ワックスがコーティングされている撥水紙が好ましい。
内袋2は、1つでも、2以上でもよい。防護カバー10が1つの内袋2を有する場合には、遮光性であることが好ましい。防護カバー10が2以上の内袋2を有する場合には、複数の内袋全体で遮熱性が達成されればよいが、典型的には少なくとも1つの内袋が遮熱性である。
また、後述するように、外袋1と内袋2の間の空間を排水経路として利用する場合には、排水促進するために、外袋と内袋の対応するそれぞれの面の少なくとも一方、好ましくは両方が撥水性であることが好ましい。他方、パック製剤が保持される内袋(複数の内袋で構成される場合には少なくとも最内層の内袋)2の内面は、粗面であることがむしろ好ましい。粗面の方が、捕食性天敵生物にとって移動が容易であるし、捕食性天敵生物は粗い面を好む習性がある。そのような粗面としては、例えば、これまで述べたようなコーティングをせずに、基紙の素地を露出させた面とすることが挙げられる。
また、多層構造を利用して、効果的に防護カバー10全体の遮熱特性を高めるには、外袋1も遮熱性とすることが好ましい。この場合、外袋1を構成する材料としては、例えば、薄葉紙等の紙に、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化カルシウム等の白色無機材料でコーティングした白色紙を更に、上述した撥水処理した撥水性白色紙が挙げられる。
本発明の防護カバー10は多層構造を有するため、個々の袋の厚さについて特に制限はないが、外袋及び内袋の何れも、例えば0.01mm〜2.5mmの厚さとすることができ、通常0.04mm〜0.5mmの厚さとする。また、外袋及び内袋は、例えば、20g/m〜100g/mの秤量とすることができ、通常25g/m〜50g/mの秤量とする。
このような複数の袋を重ねる構造では、例えば内袋2と外袋1の位置関係を固定する場合などには、必要に応じて糊付け7、縫い付け等で相互に固定してもよい。この際、内袋2と外袋1との間の間隙を有効活用するには、内袋2と外袋1の一部で相互に接着することが好ましい。また、接着部分7によって、内袋2と外袋1との間の間隙を区画して、所望の排水経路を形成することもできる。
内袋2と外袋1とで多層構造を形成する場合、内袋2内への水などの浸入が誘導され難い構造が好ましく、この点で、基本的構造として、図1、3、5、7及び9に示すように、内袋2の全体が外袋1で覆われていることが好ましい。同様の点から、内袋2の上端2aは、外袋1の上方開口部1aを区画する縁1bの最下点1cまたはそれより下方に位置することが好ましい。また、図12及び13に示すように、内袋2の開口部2aを区画する縁2bの付近を外袋1に対して内向きに折り込んで、カバー内に侵入してきた水などを外袋1と内袋2の間の間隙に誘導する構成とすることも好ましい。
また、外袋1及び内袋2に浸入した水を外部に排出可能にすることも重要であり、この観点から、外袋1及び内袋2の底部に排水口4、5を設けておくことが好ましい。
また、このようなカバー内に浸入した水等が排水口4へ導かれる構造も望ましい。例えば、図3及び4に示すように、内袋2の左縁2d及び右縁2eの何れか又は両方が、外袋1の左縁1d及び右縁1eの何れか又は両方より内側に位置し、それによって、内袋2と外袋1との間に水が通過可能な経路6を形成し、その経路を通じて排水口4へ水等を誘導することができる。
また、図5及び6に示すように、内袋2の左縁2d及び右縁2eの何れか又は両方が、谷折りで内側に折り返されており、それによって、内袋2と外袋1との間に水が通過可能な経路6を形成し、その経路を通じて排水口4へ水等を誘導することができる。
また、図7及び8に示す通り、内袋2がギャザー折り(蛇腹折り)され、それによって内袋2と外袋1との間に水等が通過可能な多数の経路を形成し、その経路を通じて排水口4へ水等を誘導することができる。この実施形態では、内袋の周囲を取り囲んで水等が通過可能な多数の経路6を形成することができる利点がある。
また、図9乃至11に示す通り、内袋2又は外袋1にエンボス加工等で凸部を設け、多層構造とした際に凸部が他方の袋1と接するようにし、それによって内袋2と外袋1との間に水等が通過可能な経路を形成し、その経路を通じて排水口4へ水等を誘導することができる。この実施形態では、内袋の周囲を取り囲んで水等が通過可能な多様な経路6を形成することができ、図11に示す通り、内袋2の開口部を区画する縁全体を、外袋の開口部を区画する縁から離して位置させることも可能である。
内袋2と外袋1との間の隙間を水等が通過するのを促進して袋外への排出を促すには、内袋2の外面及び外袋1の内面の少なくとも一方、好ましくは、両方を撥水処理等で撥水性にすることも好ましい。
本発明においては、上述した様々な構造で、内袋2と外袋1との間に水が通過可能な経路を形成することができるが、水が通過可能な経路を形成する構造は、上記の実施形態に限定されるものではない。
また、内袋と外袋との間に上述したような空間を有すると、そこに存在する空気によって、断熱効果が高まり、害虫防除パック製剤内への外気温の影響も抑制される。
本発明の防護カバー10は、その中に入れるパック製剤3の用途、より具体的には、害虫から保護する作物の種類、駆除対象の害虫の種類に応じて、様々な付加的構造を有してよい。例えば、パック製剤2を入れた防護カバー10を保護対象の枝等に取り付けて設置する場合には、枝等に取り付け又は懸下するための部材を付設することができる。枝等に取り付け又は懸下するための部材の形状又は構造は、様々なものが知られており、適宜適切な部材を付設すればよい。
例えば、図1、3、5、7及び9に示すように、防護カバー10に腕部8を付設して、腕部の間の切り込みに被防護対象の枝等を通し、その状態で両方の腕部を結ぶ等して係合することにより被防護対象の枝等に取り付けることができる。このような腕部は、カバー全体の防水効果(カバー内への水の浸入を抑制する)を高めるために、図1等に示すように外袋1の一部として一体的に形成することが好ましい。このような場合、腕部8は、外袋1を構成する材料で形成されるが、図1に示すように針金5等で腕部を補強してもよい。このような防護カバー10は、図14に示すように、針金5を使って対象物に取り付け又は懸下することができる。
他にも、図15に示すような、対象物の被懸下部位を通すための貫通孔15と、貫通孔15へと対象物の被懸下部位を導く案内部16とを有する懸下部17、図16に示すような、フック形状の懸下部18、図17に示すような、対象物の被懸下部位に結び付けるための紐18又は針金(図示せず)からなる取り付け部材などを挙げることができるが、これらに限られるものではない。また、イチゴなどのように防護カバーに入れたパック製剤を地面に設置したり、果樹のように樹木に巻きつけて設置する場合には、図18及び19に示すように、外袋に封筒の封入片のような舌片を設け、設置の際に舌片を折り返して開口部を外部環境から閉じた状態で設置してもよい。
パック製剤3は、典型的には、パック中に捕食性天敵生物と、当該天敵生物が増殖可能な環境を提供するための成分とを含む製剤である。
害虫としては、例えばアザミウマ類、コナジラミ類又はハダニ類を挙げることができる。捕食性天敵生物としては、例えば、アザミウマ類及びコナジラミ類に対する捕食性天敵生物として、スワルスキーカブリダニ、ククメリスカブリダニ、リモニカスカブリダニ等を挙げることができ、ハダニ類に対する捕食性天敵生物として、ミヤコカブリダニ等を挙げることができ、アザミウマ類に対する捕食性天敵生物としてククメリスカブリダニ等を挙げることができる。
また、天敵生物が増殖可能な環境を提供するための成分としては、酵母、餌生物及びふすま等を挙げることができる。餌生物は、天敵生物に応じて変わるが、例えばスワルスキーカブリダニ、ククメリスカブリダニ及びリモニカスカブリダニ等の餌生物としては、サトウダニ、サヤアシニクザニ等を挙げることができ、ミヤコカブリダニ等の餌生物としては、サトウダニ、サヤアシニクザニ等を挙げることができ、ミヤコカブリダニ等の餌生物としては、サトウダニ、サヤアシニクザニを挙げることができ、ククメリスカブリダニ等の餌生物としては、ホウレンソウケナガコナダニ、ニセケナガコナダニ、オンシツケナガコナダニ、オオケナガコナダニ等の餌ダニや鱗翅目昆虫の卵等を挙げることができる。
パックは、典型的には不織布、紙コップ、コーヒーフィルターなどでできており天敵生物が野外にでるための孔や隙間が設けられている。
このような捕食性天敵生物を含有するパック製剤としては、例えばアリスタライフサイエンス(株)により、商品名「スワルスキープラス」及び「スパイカルプラス」で市販されているパック製剤、海外でバイオベスト社により商品名「スワルスキー・ブリーディングシステム(swirskii breeding system)」及び「アンブリセイウス・ブリーディングシステム(amblyseius breeding system)」で販売されているパック製剤等を挙げることができる。これらのパック製剤は、所定のサイズの不織布でできたパックにカブリダニなどの捕食性天敵生物、酵母、餌ダニ及びふすまなどを含み、パックは、天敵生物が放出される孔が設けられている。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
(実施例1)
図20に示すように、縦18cm、横12cmの矩形の上端に2つの腕部が一体的に延設されている外袋の中に、縦12cm、横11.5cmの矩形の内袋を入れ、内袋の開口部の縁を、外袋の腕部の間に存在するV字状の切り込みの最下点に位置させて、3点(上部中央付近で2箇所、底部付近で1箇所)で糊付けし、内袋の位置を固定して防護カバーを作成した。外袋は、薄葉紙をパラフィン加工したパラフィン紙で構成し、内袋は、薄葉紙に酸化チタンをコーティングして遮光性(遮熱性)にし、更にワックスで撥水加工された撥水性白色紙で構成した。なお、後述する試験に供するために、外袋及び内袋に排水口は設けていない。
(実施例2〜6、及び比較例1及び2)
外袋及び内袋を、以下の表2に示す材料で構成した以外は、実施例1と同様にして、防護カバーを作成した。
(パック製剤)
以下の各試験では、天敵生物を含むパック製剤として、商品名「スワルスキープラス」又は「スパイカルプラス」(いずれも、アリスタライフサイエンス(株)により市販)を用いた。
これらの製品は、幅60mm、長さ65mmの不織布からなるパックにカブリダニ及びふすまなどを含有しており、カブリダニが放出される孔が設けられている。
(設置方法)
以下の各試験では、図14に示す通り、パック製剤3を防護カバーに入れた後、腕部8の間の切り欠き部分に番線を通した状態で、腕部8同士を付設した針金5を利用して番線に吊るした。
(評価試験)
1.耐候性試験
実施例1及び比較例1の防護カバーそれぞれにパック製剤を挿入した後、40mmの降雨日に屋外の番線に吊り下げ、24時間野外に放置した後に、パック製剤が入っている袋(実施例1は内袋、比較例1では外袋)に侵入した水量及び各捕食性カブリダニパック製剤の吸水程度を比較した。パック製剤が入っている袋に侵入した水量は、試験前後のパック製剤が入っている袋の重量を測定し、その重量差から求め、パック製剤の吸水量も試験前後のパック製剤の重量を測定し、その重量差から求めた。試験結果を以下の表1に示す。
2.内部温度及び湿度の評価1
(外袋及び内袋の材料の相違による内部温度及び湿度の相違)
比較例2並びに実施例2、3及び7の防護カバーにパック製剤(スパイカルプラス)とボタン式温度湿度計(サーモマネージャー・ハイグロクロン温湿度ロガー・KNラボラトリーズ)を入れて、温室内の地上160cmに設置した番線に吊り下げ、30日間、防護カバー内の温度を測定した。
防護カバー内の温度が35℃以上に上昇した日数、並びに防護カバーの内部の夜間湿度が湿度80%以上を保っている日数、日中に湿度40%以下に低下してしまった日数を以下に纏めて示す。
内袋を白色紙で形成した実施例2及び3の防護カバーでは、内部の温度が35℃以上に上昇した日が無かった。また、内袋を黒色紙で形成した場合であっても、外袋をパラフィン紙で形成した比較例2の防護カバーに比べ、外袋を撥水性白色紙で形成した実施例7の防護カバーでは、内部温度が35℃以上に上昇した日が減少した。
湿度に関しては、外袋をパラフィン紙で形成した実施例2及び比較例2の防護カバーでは、夜間の内部の相対湿度を80%以上に保てた日が4日であった。一方、外袋を白色撥水加工紙で形成した実施例7の防護カバーでは、夜間の内部の相対湿度を80%以上に保てた日が12日であった。また、さらに内袋を白色紙で形成した実施例3の防護カバーでは、夜間の内部の湿度を80%以上に保てた日がより多くなり、16日であった。
なお、データでは提示しないが、パラフィン紙に比べ、撥水性白色紙の方が通気性に優れることが解っている。
また、外袋をパラフィン紙で形成し、内袋を黒色紙で形成した比較例2の防護カバーでは、日中の内部の湿度が40%以下となる日数が28日であり、乾燥した状態になる日が非常に多かった。外袋を白色撥水加工紙で置き換えた実施例7の防護カバーでは、日中の内部の湿度が40%以下となる日数が12日であり、改善が見られたものの依然乾燥した状態になる日が多かった。これに対して、内袋を白色紙で形成した実施例2及び3の防護カバーでは、内部の湿度が40%以下となる日数が0日であり、内部の乾燥を防ぐ効果が認められた。
3 内部湿度の評価2
(構造の相違による内部湿度の相違)
実施例3乃至6の防護カバーに、それぞれパック製剤(スパイカルプラス)とボタン式温度湿度計(サーモマネージャー・ハイグロクロン温湿度ロガー・KNラボラトリーズ)をいれて、温室内の地上160cmに設置した番線に吊り下げ、30日間、防護カバー内部の夜間湿度を測定した。防護カバー内部の夜間湿度が80%以上を保っている日数を以下の表に示す。
外袋を撥水白色紙で形成した実施例3及び6の防護カバーでは、外袋を撥水紙で形成した実施例4及び5の防護カバーに比べ、防護カバー内部の夜間湿度が80%以上を保った日数が多くなった。また、内袋の左右縁を谷折りで折り返して内袋と外袋の間に比較的大きな空間を形成した実施例5及び6の防護カバーでは、そのような空間を形成していない実施例4及び3の防護カバーに比べ、防護カバー内部の夜間湿度が80%以上を保った日数が多くなった。
4 カブリダニ放出数
図21に示すように、パック製剤(スワルスキープラス)を入れた防護カバーを、針金で作成した吊り下げ部分を有する設置台に吊り下げて、これをメッシュフタ付きプラスチック容器(5.5L)に入れた。プラスチック容器は、22℃の温度で80%の湿度であった。対照区として、パック製剤(スワルスキープラス)単体を同様にセットした。
1週間毎に容器内のダニを洗浄水(1%程度の石鹸水)で洗い流して、90μmメッシュフタの篩に流し入れた。メッシュフタを取り外して冷凍庫に数分入れダニの活動を抑えた後、顕微鏡でカウントした。同じ試験を3回繰り返して平均値をダニ数とした。試験区と対照区のカブリダニ放出数(累計)を以下の表4及び図22に示す。
パック製剤(スワルスキープラス)単体(対照区)では、6週間後の累計放出数の平均は410頭となり、その後カブリダニの放出はほとんどなく、8週間後の累計放出数の平均は420頭であった。
これに対して、パック製剤(スワルスキープラス)を入れた防護カバー(試験区)では、6週間後のカブリダニ累計放出数の平均は408頭であり、対象区とほぼ同じ放出数となった。しかし、さらに試験した8週間後までカブリダニは放出され8週間後の累計放出数の平均は584頭となった。
したがって、防護カバーにパック製剤を入れることで、累計でより多くのカブリダニがより長期間に亘って放出できることが期待される。
5 耐雨性評価
露地で栽培されているナスの枝に、実施例1の防護カバーで覆ってパック製剤(市販製品名:スワルスキープラス)を吊り下げた。対照区としてパック製剤単体を吊り下げた。試験区及び対照区それぞれで、なす圃場30m当り15パックのパック製剤または防護カバーを吊り下げた。吊り下げ日から2週間、4週間、6週間、8週間目に残留率を調査した。
防護カバーで覆うことで、野外(露地栽培)におけるパック製剤の落下を防止できた。
上述の通り、本発明の防護カバーは、害虫防除製剤を、降雨、農薬散布、及びネズミやナメクジなどの食害といった外部環境から保護すると共に、害虫防除製剤が設置される環境(温度及び/又は湿度)を天敵生物にとって好適な範囲に維持できる。また、本発明の防護カバーは、製造コストが小さく簡単に製造・設置が可能である。
1 外袋(最外層)
1a 上方開口部
1b 上方開口部を区画する縁
1c 最下点
1d 左縁
1e 右縁
2 内袋(内層)
2a 上方開口部
2b 上方開口部を区画する縁
2c 上端
2d 左縁
2e 右縁
3 パック製剤
4 排水口
5 排水口
6 外袋と内袋の間の隙間(水が通過可能な経路)
7 接着部分(糊付け部分)
8 腕部
9 切り欠き
10 防護カバー
15 貫通孔
16 案内部
17 懸下部
18 紐
19 舌片
20 番線

Claims (10)

  1. 天敵生物を含む害虫防除パック製剤の防護カバーであって、
    複数の袋で構成される多層構造を有し、少なくとも外袋は防水性であり、少なくとも1つの袋は、遮熱性である、防護カバー。
  2. 少なくとも1つの内袋が、遮熱性である、請求項1に記載の防護カバー。
  3. 少なくとも1つの内袋は、少なくとも外側の面が白色のコーティングがなされている紙からなる、請求項1又は2に記載の防護カバー。
  4. 前記外袋は、少なくとも外側の面が白色のコーティングがなされ、且つ撥水性である紙からなる、請求項1〜3の何れか1項に記載の防護カバー。
  5. 前記外袋は、更に遮熱性である、請求項4に記載の防護カバー。
  6. 前記外袋及び前記内袋は、排水口を有し、前記内袋と前記外袋との間に水が通過可能な経路が形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の防護カバー。
  7. 前記内袋の左端及び/又は右端は、前記外袋の左端及び/又は右端より内側に位置し、それによって、前記内袋と前記外袋との間に水が通過可能な経路が形成されている、請求項6に記載の防護カバー。
  8. 前記内袋の左端及び/又は右端は、谷折りで折り返されており、それによって、前記内袋と前記外袋との間に水が通過可能な経路が形成されている、請求項6に記載の防護カバー。
  9. 前記内袋は、ギャザー折りされて、前記内袋の外面と前記外袋の内面との間に水が通過可能な経路が形成されている、請求項6に記載の防護カバー。
  10. 前記外袋の内面及び/又は該外袋に隣接する前記内袋の外面は、撥水性である、請求項6から9の何れか1項に記載の防護カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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