以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」ともいう。)について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1〜図3を参照して、遊技機1の構成について具体的に説明する。図1は本実施形態における遊技機1の正面図の一例である。また、図2は、本実施形態におけるガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図の一例である。また、図3は本実施形態における遊技機1の裏面側の斜視図である。
遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠60と、その外枠60と回動可能に支持されたガラス枠50とが備えられている(図1〜図3参照)。また、外枠60には、遊技球200が流下する遊技領域6が形成された遊技盤2が設けられている。
ガラス枠50には、スピーカからなる音声出力装置32と、複数のランプ(LED)を有する枠用照明装置34bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン35と、少なくとも2方向(通常4方向)へ押圧操作が可能な十字キー36とが設けられている。
音声出力装置32は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行っている。また、枠用照明装置34bは、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしたものであって複数の位置に設けられている。
演出ボタン35には、演出ボタン検出スイッチ35aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ35aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出を実行することになる。同様にして、十字キー36にも、十字キー検出スイッチ36bが設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力することができるように構成されている(図4参照)。
特に、本実施形態では、演出ボタン35は、演出ボタン駆動モータ35b(図4参照)によって上下方向に移動することが可能に構成されている。
また、ガラス枠50には、回動操作されることにより遊技領域6に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル3と、複数の遊技球を貯留する受け皿40が設けられており、この受け皿40は、操作ハンドル3の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している(図2参照)。この受け皿40の下りの傾斜の端部には、遊技球を受け入れる受入口が設けられており、この受入口に受け入れられた遊技球は、玉送りソレノイド4bが駆動することにより、ガラス枠50の裏面に設けられた玉送り開口部41へ遊技球が1個ずつ送り出される。
そして、玉送り開口部41へ送り出された遊技球は、打出部材4cの方向に向けて下り傾斜を有している発射レール42により、発射レール42の下り傾斜の端部に誘導される。発射レール42の下り傾斜の端部の上方には、遊技球を停留させるストッパー43が設けられており、玉送り開口部41から送り出された遊技球は、発射レール42の下り傾斜の端部で1個の遊技球が停留されることになる(図2参照)。
そして、遊技者が操作ハンドル3に触れることで、操作ハンドル3の内部に設けられているタッチセンサ3a(図4参照)が、操作ハンドル3と遊技者とが接触していることを検知する。その後、遊技者が操作ハンドル3を回動させると、操作ハンドル3に直結している発射ボリューム3bも回動し、発射ボリューム3bにより遊技球の発射強度が調整され、調整された発射強度で発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cが回転する。この打出部材4cが回転することで、打出部材4cにより発射レール42の下り傾斜の端部に貯留されている遊技球200が打ち出され、遊技球が遊技領域6に発射されることとなる。
上記のようにして発射された遊技球は、発射レール42からレール5a、5b間を上昇して玉戻り防止片5cを超えると、遊技領域6に到達し、その後遊技領域6内を自由落下する。このとき、遊技領域6に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
遊技盤2の遊技領域6内には、各種の入賞口(一般入賞口12、普通図柄ゲート13、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16、第2大入賞口17)と、画像表示装置31と、その画像表示装置31の表示領域を取り囲むようにして飾り部材7とが設けられている。
これに対して、遊技盤2の遊技領域6外には、第1特別図柄表示装置20と、第2特別図柄表示装置21と、普通図柄表示装置22と、第1特別図柄保留表示器23と、第2特別図柄保留表示器24と、普通図柄保留表示器25とが設けられている。
一般入賞口12は、遊技領域6に複数設けられており、これらの一般入賞口12には、一般入賞口検出スイッチ12aが設けられている。この一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出されることになる。
また、上記遊技領域6の中央下側の領域には、遊技球が入球(進入)可能な始動領域を構成する第1始動口14および第2始動口15が設けられている。
この第2始動口15は、始動可動片15bを有しており、始動可動片15bが垂直に立った状態となる閉鎖態様と、始動可動片15bが前に倒れた状態となる開放態様とに可動制御される。このとき、第2始動口15が上記開放態様に制御されているときには、始動可動片15bが受け皿として機能し、第2始動口15への遊技球の入球が容易となる。つまり、第2始動口15は、閉鎖態様にあるときには遊技球の入球機会がなく、開放態様にあるときには閉鎖態様に比べて遊技球の入球機会が増すこととなる。
ここで、第1始動口14には遊技球の入球を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられ、第2始動口15には遊技球の入球を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。そして、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出すると、後述する「大当たり抽選」(これを「大当たり判定」ともいう。)を行うための特別図柄判定用乱数値を取得する。
なお、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合には、上記特別図柄判定用乱数値の他にも、停止表示する特別図柄を決定するための大当たり図柄用乱数値、特別図柄の変動時間を決定するためのリーチ判定用乱数値・特図変動用乱数値も取得される。
さらに、第1始動口検出スイッチ14aまたは第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の入球を検出した場合にも、一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の入賞を検知したときと同様に、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、上記遊技領域6の左右の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13が設けられている。
この普通図柄ゲート13には、遊技球の通過(進入)を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられている。そして、普通図柄ゲート13に遊技球が通過すると、ゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出し、後述する「普通図柄抽選」を行うための普通図柄判定用乱数値を取得する。
なお、ゲート検出スイッチ13aが遊技球の通過を検出した場合には、上記普通図柄判定用乱数値の他にも、停止表示する普通図柄を決定するための普図停止用乱数値、普通図柄の変動時間を決定するための普図時間用乱数値も取得される。
さらに、上記遊技領域6の右側の領域には、遊技球が通過可能な普通領域を構成する普通図柄ゲート13に加え、遊技球が入球可能な第1大入賞口16と、遊技球が入球可能な第2大入賞口17も設けられている。
このため、操作ハンドル3を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、第1大入賞口16及び第2大入賞口17には遊技球が入賞しないように構成されている。
第1大入賞口16は、通常は第1大入賞口開閉扉16bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、後述する特別遊技が開始されると、第1大入賞口開閉扉16bが開放されるとともに、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。この第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、この第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
第2大入賞口17の右端には、第2大入賞口開閉扉17bが設けられており、この第2大入賞口開閉扉17bの一方を支点として可動することによって第2大入賞口17への入賞を容易にする開放状態と入賞ができない閉鎖状態とを制御する。そして、第2大入賞口開閉扉17bが開放状態となると、その第2大入賞口開閉扉17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く受け皿として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。この第2大入賞口17には、第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられており、この第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらには、遊技領域6の最下部の領域には、一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口11が設けられている。
また、遊技領域6の中央には、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成された画像表示装置31が設けられている。
この画像表示装置31は、遊技が行われていない待機中に画像を表示したり、遊技に伴う遊技演出画像(以下、単に「演出画像」ともいう。)を表示したりする。中でも、後述する大当たりの抽選結果(これを「判定結果」ともいう。)を報知するための3個の演出図柄38が表示され、特定の演出図柄38の組合せ(例えば、777等)が停止表示されることにより、大当たりの抽選結果として大当たりが報知される。
この演出図柄38は、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときには、後述する特別図柄の変動表示に合わせて変動表示するとともに、所定の変動時間経過後に後述する特別図柄の停止表示に合わせて停止表示する。すなわち、演出図柄38と特別図柄との変動表示のタイミング、演出図柄38と特別図柄との停止表示のタイミングは、それぞれが対応している(同じ時間になっている)。
さらに、本実施形態では、この演出図柄38は、第1始動口14に遊技球が入球したときであっても、第2始動口15に遊技球が入球したときであっても、同じ種類の演出図柄38が変動表示又は停止表示されるようになっている。ただし、第1始動口14に遊技球が入球したときと、第2始動口15に遊技球が入球したときとで異なる種類の演出図柄38が変動表示又は停止表示されるように構成しても構わない。
そして、画像表示装置31の表示領域を取り囲んだ飾り部材7には、画像表示装置31の表示領域の前面に遊技球が通過しないように、その外周に遊技盤2から立設した壁部が設けられている。
また飾り部材7の左右両側には、複数のランプ(LED等)を有する盤用照明装置34aが設けられており、飾り部材7の上部には、回転可能な手裏剣の形状を成す部材を有する「看板」を模した第1装飾部材33aが設けられ、飾り部材7の右部には、「刀」を模した第2装飾部材33bが設けられている。
第1装飾部材33aは、ソレノイドやモータ等によって構成される盤用駆動装置33によって駆動され、元の位置から下方向に移動した後に上方向に移動して元の位置に戻る、といった上下方向の移動が可能であって、この下方向の移動によって画像表示装置31の前面に移動することができる。同様に、第2装飾部材33bも、盤用駆動装置33によって駆動され、第2装飾部材33bの下方を支点として左側に倒れて、画像表示装置31の前面に移動することができる。すなわち、第1装飾部材33a及び第2装飾部材33bは、遊技に伴い動作する可動部材(可動演出装置)である。
遊技盤2の遊技領域6外に設けられている第1特別図柄表示装置20は、第1始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の抽選結果を、第1特別図柄により報知するものであり、LED等によって構成される複数の点灯部材によって構成されている。大当たり抽選の抽選結果に対応する特別図柄は、すぐに報知されるものではなく、所定時間に亘って変動表示(点滅)された後に、停止表示(点灯)されるようにしている。
また、第2特別図柄表示装置21は、第2始動口15に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の抽選結果を、第2特別図柄により報知するためのもので、その機能及び構成は、上記第1特別図柄表示装置20と同様である。
なお、本実施形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とを総称して、適宜「特別図柄」と総称することにする。
ここで、「大当たり抽選」(大当たり判定)とは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに、特別図柄判定用乱数値を取得するといった始動条件の成立に基づいて、取得した特別図柄判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たり抽選において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16または第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回または16回)行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16または第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16または第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16または第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。
なお、この大当たり遊技には、複数種類の大当たりが設けられているが、詳しくは後述する。
また、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球して、即座に大当たり抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たり抽選の権利が保留される。
より具体的には、第1始動口14に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値等を第1保留として記憶し、第2始動口15に遊技球が入球したときに取得された特別図柄判定用乱数値等を第2保留として記憶する。これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
なお、第1保留が1つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端のLEDが点灯し、第1保留が2つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から2つのLEDが点灯する。また、第1保留が3つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から3つのLEDが点滅するとともに右側のLEDが点灯し、第1保留が4つの場合には、第1特別図柄保留表示器23の最左端から4つのLEDが点灯する。また、第2特別図柄保留表示器24においても、上記と同様に第2保留の保留個数が表示されることになる。
また、遊技盤2の遊技領域6外に設けられている普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄抽選の抽選結果を報知するためのものである。
ここで、「普通図柄抽選」とは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。この普通図柄抽選の抽選結果についても、普通図柄ゲート13を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄抽選の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知されるようにしている。そして、この普通図柄抽選によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22の特定の普通図柄(例えば「○」)が点灯し、その後、上記第2始動口15が所定時間、開放態様に制御される。
また、特別図柄と同様に、即座に普通図柄抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、普通図柄抽選の権利が保留される。この普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
また、図2に示すように、ガラス枠50は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域6を視認可能に覆うガラス板52を支持している。なお、ガラス板52は、ガラス枠50に対して着脱可能に固定されている。
そして、ガラス枠50は、左右方向の一端側(たとえば遊技機1に正対して左側)においてヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されており、ヒンジ機構部51を支点として左右方向の他端側(たとえば遊技機1に正対して右側)を外枠60から開放させる方向に回動可能とされている。ガラス枠50は、ガラス板52とともに遊技盤2を覆い、ヒンジ機構部51を支点として扉のように回動することによって、遊技盤2を含む外枠60の内側部分を開放することができる。
ガラス枠50における左右方向の他端側には、ガラス枠50の他端側を外枠60に固定するロック機構が設けられている。ロック機構による固定は、専用の鍵によって解除することが可能とされている。また、ガラス枠50には、ガラス枠50が外枠60から開放されているか否かを検出する扉開放スイッチ133も設けられている。
そして、図3に示すように、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板140、遊技情報出力端子板30等が設けられている。また、電源基板140に遊技機1に電力を給電するための電源プラグ141、図示しない枠制御基板180や電源スイッチが設けられている。
(遊技機全体のブロック図)
次に、図4の遊技機1の全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。
主制御基板110は、遊技の基本動作を制御し、第1始動口検出スイッチ14a等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示装置20や第1大入賞口開閉ソレノイド16c等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御基板110は、演出制御基板120と、払出制御基板130と、電源基板140とに接続されている。
ここで、主制御基板110と演出制御基板120との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにデータを通信可能に構成されており、主制御基板110と払出制御基板130との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されている。また、主制御基板110は、電源基板140から電源電圧を入力している。
また、主制御基板110は、メインCPU110a、メインROM110bおよびメインRAM110cから構成されるワンチップマイコン110mと、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)とを少なくとも備えている。
この主制御用の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口12に遊技球が入球したことを検知する一般入賞口検出スイッチ12a、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したことを検知するゲート検出スイッチ13a、第1始動口14に遊技球が入球したことを検知する第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口15に遊技球が入球したことを検知する第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口17に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口検出スイッチ17aが接続されている。この主制御用の入力ポートによって、各種信号が主制御基板110に入力される。
また、主制御用の出力ポートには、演出制御基板120、払出制御基板130、第2始動口15の始動可動片15bを開閉動作させる始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉扉16bを動作させる第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉扉17bを動作させる第2大入賞口開閉ソレノイド17c、特別図柄を表示する第1特別図柄表示装置20と第2特別図柄表示装置21、普通図柄を表示する普通図柄表示装置22、特別図柄の保留球数を表示する第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24、普通図柄の保留球数を表示する普通図柄保留表示器25、外部情報信号を出力する遊技情報出力端子板30が接続されている。この主制御用の出力ポートによって、各種信号が出力される。
メインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
具体的には、大当たり抽選に用いられる大当たり判定テーブル(図5参照)、特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブル(図6参照)、大当たり終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブル(図7参照)、大入賞口開閉扉の開閉条件を決定する特別電動役物作動態様決定テーブル(図8参照)、大入賞口開放態様決定テーブル(図9参照)、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブル(図10参照)、大当たり抽選の事前判定テーブル(図11参照)、普通図柄抽選に参照される当り判定テーブル(図12参照)等がメインROM110bに記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM110cには、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、停止普図データ記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、始動開放回数カウンタ、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、遊技状態バッファ、停止特図データ記憶領域、停止普図データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタ、始動インターバルタイマカウンタなど各種のタイマカウンタ、賞球カウンタ等が設けられている。
なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110と配線接続され、外部情報を遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
演出制御基板120は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御し、遊技の演出の内容を総合して管理する演出制御部120mと、画像表示装置31における画像の表示制御を行う画像制御部150と、盤用駆動装置33におけるソレノイドやモータ等の駆動制御を行う駆動制御部160と、盤用照明装置34aにおけるLED等の点灯制御を行うランプ制御部170とを備えている。
この演出制御基板120は、主制御基板110と、電源基板140と、枠制御基板180と接続されている。
上述したように、演出制御基板120と主制御基板110との通信は、主制御基板110から演出制御基板120への一方向のみにデータを通信可能に構成されている。すなわち、演出制御基板120は、主制御基板110からのデータを受信可能であるものの、主制御基板110へはデータを送信不可能に構成されている。
また、演出制御基板120と枠制御基板180との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されており、演出制御基板120は、電源基板140から電源電圧を入力している。
演出制御部120mは、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120cを備えている。
サブCPU120aは、主制御基板110から受信したコマンド、または、後述する枠制御基板180から受信した演出ボタン検出スイッチ35a、十字キー検出スイッチ36b等からの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、画像制御部150、駆動制御部160、ランプ制御部170及び枠制御基板180に各種の演出を実行させるための指示を行う(データを送信する)。
例えば、サブCPU120aは、主制御基板110から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、画像表示装置31、音声出力装置32、盤用駆動装置33、盤用照明装置34a、枠用照明装置34b、演出ボタン駆動モータ35bに所定の演出を実行させるための演出用データ(後述する演出パターン指定コマンド等)を決定する。そして、決定した演出用データを画像制御部150、駆動制御部160と、ランプ制御部170及び枠制御基板180へ送信する。
サブROM120bには、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
サブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、データの種類に応じて複数種類の記憶領域を有している。
なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
画像制御部150は、画像表示装置31と接続しており、演出制御部120m(サブCPU120a)から送信された各種の演出用データに基づいて、画像表示装置31における画像の表示制御を行う。
このとき、画像制御部150と、画像表示装置31との間には、画像データを表示させる際に所定の画像形式に変換して出力するブリッジ機能を有する汎用基板39が設けられている。
この汎用基板39は、画像データを表示する画像表示装置31の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を画像表示装置31として接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を画像表示装置31として接続したときとの解像度の違い等を吸収する。
画像制御部150は、液晶制御CPU150a、液晶制御RAM150b、液晶制御ROM150c、CGROM151、水晶発振器152、VRAM153、描画制御部(VDP(Video Display Processor)159(以下、「VDP159」と称する)とを備えている。
液晶制御CPU150aは、演出制御部120mから送信された演出用データ(演出パターン指定コマンド等)に基づいて、描画制御コマンド群から構成されるディスプレイリストを作成し、このディスプレイリストをVDP159に対して送信することによってCGROM151に記憶されている画像データを画像表示装置31に表示させる指示を行う。
また、液晶制御CPU150aは、VDP159からVブランク割込信号や描画終了信号を受信すると、適宜割り込み処理を行う。
液晶制御RAM150bは、液晶制御CPU150aに内蔵されており、液晶制御CPU150aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、液晶制御ROM150cから読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、液晶制御ROM150cは、マスクROM等で構成されており、液晶制御CPU150aの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出用データに対応する画像を用いた演出のアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
このアニメパターンは、アニメーションを表示するにあたり参照され、その演出用データに対応する画像のアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する表示装置を指定した情報等などの情報を記憶している。
CGROM151は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32ピクセル×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。なお、この画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。このCGROM151は、VDP159によって画像データ単位で読み出しが行われ、このフレームの画像データ単位で画像処理が行われる。
さらに、CGROM151には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。なお、CGROM151は、全ての画像データを圧縮せずとも、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
水晶発振器152は、パルス信号をVDP159に出力し、このパルス信号を分周することで、VDP159が制御を行うためのシステムクロック、画像表示装置31と同期を図るための同期信号等が生成される。
VRAM153は、画像データの書込みまたは読み出しが高速なSRAMで構成されている。このVRAM153は、液晶制御CPU150aから出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、画像表示装置31に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画または表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に、「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
VDP159は、いわゆる画像プロセッサであり、液晶制御CPU150aからの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM151に記憶された画像データをVRAM153のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画する。さらに、VDP159は、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から画像データを読み出す。そして、読み出した画像データに基づいて、映像信号(LVDS信号やRGB信号等)を生成して、画像表示装置31に出力して表示させる。
駆動制御部160は、盤用駆動装置33と接続しており、演出制御部120m(サブCPU120a)から送信された各種の演出用データに基づいて、盤用駆動装置33におけるソレノイドやモータ等の駆動制御を行う。そして、この盤用駆動装置33を駆動制御することにより、遊技盤2に設けられた第1装飾部材33a及び第2装飾部材33bが駆動することになる。
ランプ制御部170は、盤用照明装置34aと接続しており、演出制御部120m(サブCPU120a)から送信された各種の演出用データに基づいて、盤用照明装置34aにおけるLED等の点灯制御を行う。そして、この盤用照明装置34aを点灯制御することにより、遊技盤2に設けられた盤用照明装置34aが点灯・消灯することになる。
この枠制御基板180は、演出制御基板120と、電源基板140と接続されており、上述したように、枠制御基板180と演出制御基板120との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されており、枠制御基板180は、電源基板140から電源電圧を入力している。
枠制御基板180は、演出制御基板120から送信された各種の演出用データに基づいて、所定の音声データを音声出力装置32に出力する制御を行うとともに、枠用照明装置34bにおけるLED等の点灯制御を行い、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御を行う。この枠制御基板180の制御により、ガラス枠50に設けられた音声出力装置32が音声を出力するとともに、枠用照明装置34bが点灯・消灯し、演出ボタン35が上下方向に移動することになる。
さらに、枠制御基板180は、演出ボタン検出スイッチ35aと、十字キー検出スイッチ36bとからの入力信号を入力すると、その入力信号を演出制御基板120に送信する。すなわち、演出制御基板120は、演出ボタン検出スイッチ35aと、十字キー検出スイッチ36bとからの入力信号を、枠制御基板180を介して入力することになる。
払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行う払出制御部131と、遊技球の発射制御を行う発射制御部132とを備えている。
この払出制御基板130は、主制御基板110と、電源基板140と接続されており、上述したように、払出制御基板130と主制御基板110との通信は、双方向にデータを通信可能に構成されており、払出制御基板130は、電源基板140から電源電圧を入力している。
払出制御部131は、払出CPU131a、払出ROM131b、払出RAM131cから構成されるワンチップマイコンから構成されている。
払出CPU131aは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数検知スイッチ135、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROM131bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応する払出データを主制御基板110に送信する。
また、払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ134が接続されている。払出CPU131aは、主制御基板110から送信された払出個数指定コマンドに基づいて、払出ROM131bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置の払出モータ134を制御して所定の遊技球を払い出す。このとき、払出RAM131cは、払出CPU131aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
発射制御部132は、入力側にタッチセンサ3aおよび発射ボリューム3bが接続されており、出力側に発射用ソレノイド4aおよび玉送りソレノイド4bを接続している。発射制御部132は、タッチセンサ3aからのタッチ信号を入力するとともに、発射ボリューム3bから供給された電圧に基づいて、発射用ソレノイド4aや玉送りソレノイド4bを通電させる制御を行う。
タッチセンサ3aは、操作ハンドル3の内部に設けられ、遊技者が操作ハンドル3に触れたことによる静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成される。タッチセンサ3aは、遊技者が操作ハンドル3に触れたことを検知すると、発射制御部132に発射用ソレノイド4aの通電を許可するタッチ信号を出力する。発射制御部132は、大前提としてタッチセンサ3aからタッチ信号の入力がなければ、遊技球200を遊技領域6に発射させないように構成されている。
発射ボリューム3bは、操作ハンドル3が回動する回動部に直結して設けられ、可変抵抗器から構成される。発射ボリューム3bは、その発射ボリューム3bに印加された定電圧(例えば5V)を可変抵抗器により分圧して、分圧した電圧を発射制御部132に供給する(発射制御部132に供給する電圧を可変させる)。発射制御部132は、発射ボリューム3bにより分圧された電圧に基づいて、発射用ソレノイド4aを通電して、発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cを回転させることで、遊技球200を遊技領域6に発射させる。
発射用ソレノイド4aは、ロータリーソレノイドから構成され、発射用ソレノイド4aには打出部材4cが直結されており、発射用ソレノイド4aが回転することで、打出部材4cを回転させる。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御部132に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
玉送りソレノイド4bは、直進ソレノイドから構成され、受け皿40にある遊技球を、発射用ソレノイド4aに直結された打出部材4cに向けて1個ずつ送り出している。
電源基板140は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており、遊技機1に電源電圧を供給するとともに、遊技機1に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU110aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。なお、バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、大当たり抽選に関する状態として「低確率遊技状態」と「高確率遊技状態」とを有し、第2始動口15が有する始動可動片15bに関する状態として「非時短遊技状態」と「時短遊技状態」とを有する。この大当たり抽選に関する状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)と始動可動片15bに関する状態(非時短遊技状態、時短遊技状態)とは、それぞれの状態を関連させることもでき、独立させることもできる。つまり、
(1)「低確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合と、
(2)「低確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合と、
(3)「高確率遊技状態」かつ「時短遊技状態」である場合と、
(4)「高確率遊技状態」かつ「非時短遊技状態」である場合とを設けることが可能になる。
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確率遊技状態」であって「非時短遊技状態」に設定されており、この遊技状態を本実施形態においては「通常遊技状態」と称することとする。
本実施形態において「低確率遊技状態」というのは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たり抽選において、大当たりの当選確率が、例えば1/399と低く設定された遊技状態をいう。これに対して「高確率遊技状態」というのは、低確率遊技状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、大当たりの当選確率が、例えば1/53.2と高く設定された遊技状態をいう。したがって、「高確率遊技状態」では、「低確率遊技状態」よりも、大当たりに当選しやすいこととなる。なお、低確率遊技状態から高確率遊技状態に変更するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。
本実施形態では、高確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」といい、低確率遊技状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」という。
本実施形態において「非時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短遊技状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が短く設定されやすい遊技状態をいう。例えば、普通図柄ゲート13を遊技球が通過すると、普通図柄抽選が行われて、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口15が0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短遊技状態」というのは、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短遊技状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口15の開放時間が例えば3秒と、「非時短遊技状態」よりも長く設定された遊技状態をいう。さらに、「非時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば1/16と低く設定され、「時短遊技状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば15/16と高く設定される。したがって、「時短遊技状態」においては、「非時短遊技状態」よりも、普通図柄ゲート13を遊技球が通過すると、第2始動口15が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短遊技状態」では、遊技者は遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短遊技状態」は、「非時短遊技状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間および普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短遊技状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口15の開放時間および普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。
次に、図5〜図12を参照して、メインROM110bに記憶されている各種テーブルの詳細について説明する。
(大当たり抽選の大当たり判定テーブル)
図5(a)は、第1始動口14への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルであり、図5(b)は、第2始動口15への遊技球の入球を契機とする大当たり抽選の大当たり判定テーブルである。図5(a)と図5(b)とのテーブルでは、小当たりの当選確率が相違しているものの、大当たり確率は同一である。
図5(a)、図5(b)に示すように大当たり判定テーブルには、確率遊技状態、特別図柄判定用乱数値と、大当たり抽選の抽選結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図5(a)、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、現在の確率遊技状態と取得された特別図柄判定用乱数値に基づいて、「大当たり」か「小当たり」か「ハズレ」かを判定する。
例えば、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であるときには、「7」、「8」という2個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。一方、高確率遊技状態であるときには、「7」〜「21」の15個の特別図柄判定用乱数値が大当たりと判定される。また、図5(a)に示す第1特別図柄表示装置用の大当たり判定テーブルによれば、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても、特別図柄判定用乱数値が「50」、「100」、「150」の3個の特別図柄判定用乱数値であった場合に「小当たり」と判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。
従って、特別図柄判定用乱数値の乱数範囲が0〜797であるから、低確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は1/399であり、高確率遊技状態のときに大当たりと判定される確率は7.5倍アップして1/53.2である。また、第1特別図柄表示装置においては、小当たりと判定される確率は、低確率遊技状態であっても高確率遊技状態であっても1/266となる。
(図柄決定テーブル)
図6は、大当たり抽選の抽選結果に対応する特別図柄の停止図柄を決定する図柄決定テーブルを示す図である。
図6(a)は、ハズレのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図6(b)は、大当たりのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルであり、図6(c)は、小当たりのときに特別図柄の停止図柄を決定するために参照される図柄決定テーブルである。
図6(a)に示すようにハズレにおける図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別と、特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。
なお、ハズレにおいても複数の特別図柄が決定可能なように、ハズレ図柄用乱数値を備え、複数の特別図柄とハズレ図柄用乱数値とを対応付けて構成してもよい。
また、図6(b)に示すように大当たりにおける図柄決定テーブルには、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される大当たり図柄用乱数値と、特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。
図6(c)に示すように小当たりにおける図柄決定テーブルについても、特別図柄表示装置の種別(遊技球が入賞した始動口の種別)と、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入球したときに取得される小当たり図柄用乱数値と、特別図柄(停止特図データ)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図6に示す図柄決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種別と、大当たり図柄用乱数値等とに基づいて、特別図柄の種類(停止特図データ)を決定する。
そして、特別図柄の変動開始時には、決定した特別図柄の種類(停止特図データ)に基づいて、特別図柄の情報としての演出図柄指定コマンドを決定する。ここで、演出図柄指定コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAデータとから構成される。このことは、後述する変動パターン指定コマンド等についても同様である。
ここで、後述するように、特別図柄の種類(停止特図データ)によって、大当たり遊技終了後の遊技状態(図7参照)、及び大当たり遊技の種類(図8参照)が決定されることから、特別図柄の種類が大当たり遊技終了後の遊技状態と大当たり遊技の種類を決定するものといえる。
このため、図6(b)における特別図柄には、大当たり遊技の種類に対応する説明を補足的に記載している。
(大当たり遊技終了時設定データテーブル)
図7は、大当たり遊技終了後の遊技状態を決定するための大当たり遊技終了時設定データテーブルである。
図7に示すように大当たり遊技終了時設定データテーブルには、特別図柄の停止特図データと、遊技状態バッファと、時短遊技状態と、時短回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)とが対応付けられている。
ここで、「遊技状態バッファ」とは、大当たり当選時の遊技状態を示す情報である。そして、遊技状態は、時短遊技状態(又は非時短遊技状態)および高確率遊技状態(又は低確率遊技状態)の組合せから構成されている。
具体的には、遊技状態バッファが「00H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていない低確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「01H」であれば、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされている高確率遊技状態かつ非時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「02H」であれば、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていない低確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報を示す。遊技状態バッファが「03H」であれば、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされている高確率遊技状態かつ時短遊技状態の遊技状態情報を示す。
メインCPU110aは、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルを参照し、特別図柄の停止特図データと、遊技状態バッファとに基づいて、時短遊技状態と、時短回数(J)と、確率遊技状態と、高確率遊技回数(X)を決定する。
本実施形態における図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルの特徴としては、全ての大当たり遊技終了後には、大当たり抽選が84回行われるまでの高確率遊技状態を決定するように構成されている。
さらに、図7に示す大当たり遊技終了時設定データテーブルの特徴としては、同じ特別図柄の停止特図データであっても、遊技状態バッファに記憶された情報(大当たり当選時の遊技状態)に基づいて、時短遊技フラグの設定や時短回数(J)を異ならせることを可能にしている。
例えば、特別図柄の停止特図データが停止特図データ04(特別図柄4)の場合には、時短遊技フラグ及び時短回数(J)に関して、遊技状態バッファに低確率遊技状態かつ非時短遊技状態を示す遊技状態情報(00H)が記憶されていれば、大当たり終了後には時短遊技フラグのセットは行わず、時短回数(J)も0回にセットする。これに対して、上記以外の遊技状態情報(02H、03Hまたは04H)が遊技状態バッファに記憶されていれば、大当たり遊技終了後には時短遊技フラグをセットして、時短回数(J)を80回にセットする。
これにより、大当たり当選時の遊技状態によって時短回数(J)を変化させ、大当たり当選時の遊技状態に対する興味を遊技者に持たせることができる。
(特別電動役物作動態様決定テーブル)
図8は、大入賞口開放態様決定テーブルを決定するための特別電動役物作動態様決定テーブルである。後述するように、この大入賞口開放態様決定テーブルに基づいて、大当たり遊技または小当たり遊技が実行されることから、大入賞口開放態様決定テーブルが大当たり遊技または小当たり遊技の種類を示すものといえる。なお、本実施形態では、「テーブル」のことを適宜省略して「TBL」と記載することにする。
図8に示すように特別電動役物作動態様決定テーブルには、特別図柄の停止特図データと、大入賞口開放態様決定テーブルとが対応付けられている。
メインCPU110aは、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照し、特別図柄の停止特図データに基づいて、大入賞口開放態様決定テーブルを決定することになる。
(大入賞口開放態様決定テーブル)
図9は、図8で決定された大入賞口開放態様決定テーブルの構成を示す図であり、大入賞口開放態様決定テーブルによって第1大入賞口開閉扉16bまたは第2大入賞口開閉扉17bの開閉条件が決定される。図9(a)は、大当たり遊技のときに参照される大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群であり、第1大当たりTBL、第2大当たりTBL、第3大当たりTBL、および第4大当たりTBLから構成されている。図9(b)は、小当たり遊技のときに決定される小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルを示している。
図9(a)に示す大入賞口開放態様決定テーブルには、開放する大入賞口の種類(第1大入賞口16または第2大入賞口17)と、1回の大当たり遊技における最大ラウンド遊技回数(R)と、1つのラウンドにおける大入賞口への最大入賞個数を示す規定個数と、大当たり遊技の開始から最初のラウンド遊技を実行するまでの開始インターバル時間と、各ラウンド遊技における大入賞口の最大開放回数(K)と、各ラウンド遊技の1回の開放に対しての大入賞口の開放時間と、各ラウンド遊技の1回の開放に対しての大入賞口の閉鎖時間と、1つのラウンド遊技の終了から次のラウンド遊技を実行するまでの大入賞口の閉鎖インターバル時間と、最後のラウンド遊技の終了から大当たり遊技の終了までの終了インターバル時間とが対応付けられている。
これに対して、図9(b)に示す小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブルには、開放する大入賞口の種類(第1大入賞口16)と、1回の小当たり遊技における最大開放回数(K)と、1回の小当たり遊技における大入賞口への最大入賞個数を示す規定個数と、小当たり遊技の開始から最初に大入賞口が開放するまでの開始インターバル時間と、各開放回数における大入賞口の開放時間と、各開放回数における大入賞口の閉鎖時間と、最後の大入賞口の閉鎖時間の終了から小当たり遊技の終了までの終了インターバル時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、第1大当たりTBLに基づいて第1大当たり遊技を実行し、第2大当たりTBLに基づいて第2大当たり遊技を実行し、第3大当たりTBLに基づいて第3大当たり遊技を実行し、第4大当たりTBLに基づいて第4大当たり遊技を実行し、小当たりTBLに基づいて小当たり遊技を実行することになる。
図9(a)に示す第1大当たりTBLによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、1つのラウンドあたり最大29秒まで開放させる第1大当たり遊技を実行することができる。ただし、開放時間が29秒を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、16ラウンド遊技が終了すると、第1大当たり遊技が終了することになる。
また、図9(a)に示す第2大当たりTBLによれば、第2大入賞口開閉扉17bを作動させて、第2大入賞口17を1つのラウンドに対して複数回(K=3)の開閉動作を行わせる(第2大入賞口17が3秒の開放と1秒の閉鎖とを繰り返す)第2大当たり遊技を実行することができる。ただし、最大開放回数(K)になるまでに、規定個数(9個)の遊技球が第2大入賞口17に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、4ラウンド遊技が終了すると、第2大当たり遊技が終了することになる。
また、図9(a)に示す第3大当たりTBLは、第2大当たりTBLと同様にデータが設定されているが、第2大当たりTBLと比べて、最大ラウンド遊技回数(R)が大きく設定されている点で異なっている。このため、第3大当たり遊技は、第2大当たり遊技よりも有利な大当たり遊技となる。
図9(a)に示す第4大当たりTBLによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、2ラウンド分(2回)の最大0.052秒の開放を行わせる第4大当たり遊技を実行することができる。ただし、開放時間が0.052秒を経過するまでに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、1つのラウンドの遊技が終了することになる。そして、2ラウンド遊技が終了すると、第4大当たり遊技が終了することになる。
図9(b)に示す小当たりTBLによれば、第1大入賞口開閉扉16bを作動させて、遊技領域6の右側にある第1大入賞口16を、2回の最大0.052秒の開放を行わせることができる。ただし、最大0.052秒の2回の開放までに、規定個数(9個)の遊技球が第1大入賞口16に入賞すると、小当たり遊技が終了することになる。
また、図9(a)に示す第4大当たりTBLと図9(b)に示す小当たりTBLとは、最大ラウンド遊技回数(R)と最大開放回数(K)、閉鎖インターバル時間と各開放回数における大入賞口の閉鎖時間において、データの差異こそあるものの、同じ第1大入賞口16が同じ開閉動作を行い(第1大入賞口16が0.052秒の開放と2.0秒の閉鎖とを2回繰り返す)、遊技者は外見から第4大当たり遊技であるのか小当たり遊技であるのか判別することはできない。これにより、遊技者に第4大当たり遊技であるのか小当たり遊技であるのかということを推測させる楽しみを付与させることができる。
なお、本実施形態では、第4大当たり遊技の開放時間と小当たり遊技の開放時間とを全く同じ開放時間(0.052秒)に設定し、第4大当たり遊技の閉鎖時間と小当たり遊技の閉鎖時間とを全く同じ閉鎖時間(2秒)に設定した。しかしながら、全く同じ時間に設定せずとも、第4大当たり遊技であるのか小当たり遊技であるのかを遊技者が判別不能な時間の差異を設けても構わない。
また、第4大当たり遊技と小当たり遊技の開放時間(0.052秒)は、上述したように遊技球が1個発射される時間(約0.6秒)よりも短いため、第1大入賞口開閉扉16bが作動したとしても、第1大入賞口16に入賞することが困難である。
このように、本実施形態においては、第1大当たり遊技〜第4大当たり遊技の4種類の「大当たり遊技」と、1種類の「小当たり遊技」とが設けられている。本実施形態においては、「大当たり遊技」と上記「小当たり遊技」とを総称して「特別遊技」という。
そして、開放する大入賞口、大入賞口の開放動作が異なる第1大当たり遊技〜第4大当たり遊技、小当たり遊技を実行可能であることから、遊技者にさまざまな特別遊技を楽しませることができる。
(特別図柄の変動パターン決定テーブル)
図10Aは、第1特別図柄表示装置における特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図である。また、図10Bは、第2特別図柄表示装置における特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定テーブルを示す図である。
図10A、図10Bに示す特別図柄の変動パターン決定テーブルには、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の抽選結果と、特別図柄(停止特図データ)と、リーチ判定用乱数値と、特別図柄の保留球数(U1またはU2)と、特図変動用乱数値と、特別図柄の変動パターンと、特別図柄の変動時間とが対応付けられている。
従って、「特別図柄の変動パターン」とは、少なくとも大当たりの判定結果及び特別図柄の変動時間を定めるものといえる。また、大当たりのときには、必ずリーチを行うように構成しているため、大当たりのときにはリーチ判定用乱数値は参照されないように構成されている。なお、リーチ判定用乱数値は、乱数範囲が97(0〜96)に設定されており、特図変動用乱数値は、乱数範囲が100(0〜99)に設定されている。
また、図10A及び図10Bに示す特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、特別図柄の保留球数(U1またはU2)が多くなると、特別図柄の平均変動時間が短くなるように、変動パターン1(通常変動)の変動時間T1よりも、変動パターン2(短縮変動)の変動時間T2の方が短くなるように設定されている。例えば、変動パターン1(通常変動)の変動時間T1は12秒に設定され、変動パターン2(短縮変動)の変動時間T2は3秒に設定されている。
メインCPU110aは、図10A及び図10Bに示す特別図柄の変動パターン決定テーブルを参照し、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の抽選結果、停止する特別図柄、特別図柄保留球数(U1またはU2)、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間を決定する。なお、特別図柄の保留球数としては最大球数の「4」が記憶されることはあるものの、特別図柄の変動パターンは、特別図柄の保留球数から1を減算した後に決定されるものであることから、保留球数として「4」は参照されないことになる。
そして、決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動パターン指定コマンドが生成され、演出制御基板120に特別図柄の変動パターンの情報が送信される。
ここで、特別図柄の変動パターン指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成されている。本実施形態では、MODEデータとして「E6H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する第1特別図柄表示装置20の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示し、MODEデータとして「E7H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動パターン指定コマンドを示している。
また、演出制御基板120では、後述するように、特別図柄の変動パターン(変動パターン指定コマンド)に基づいて、画像表示装置31において複数の演出図柄38を変動表示させる変動演出の演出内容が決定される。
演出制御基板120の演出制御部120mは、画像表示装置31において複数の演出図柄38による変動演出により、特別遊技の実行有無の判定結果を報知する表示制御を行い、また、この変動演出において可動部材としての第1装飾部材33a及び第2装飾部材33bの動作制御を行う。
ここで、図10A及び図10Bに示すように、変動演出の演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」とは、複数の演出図柄38がバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止することを意味しており、通常変動と短縮変動とは、短縮変動が通常変動に比べて短い変動時間で終了する点で相違している。
また、「リーチ」(「リーチ演出」ともいう。)とは、大当たりを報知する演出図柄38の組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄38が変動を行うような、遊技者に大当たりの期待感を付与する変動態様を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄38の組合せとして「777」の3桁の演出図柄38の組み合わせが設定されている場合に、2つの演出図柄38が「7」で仮停止して、残りの演出図柄38が変動を行っている態様をいう。なお、「仮停止」とは、演出図柄38が小さく揺れ動いたり、演出図柄38が小さく変形したりして、遊技者に演出図柄38が停止しているかのようにみせている態様をいう。
遊技機1は、変動演出におけるリーチ演出として、複数の演出図柄38のうちの一部の演出図柄をリーチ態様で仮停止させて第1段階のリーチ演出として、ノーマルリーチを実行した後に、第1段階のリーチ演出(ノーマルリーチ)よりも特別遊技が実行される可能性が高い第2段階のリーチ演出として、スーパーリーチを実行する「リーチ演出A」と、第1段階のリーチ演出(ノーマルリーチ)を実行した後に、第2段階のリーチ演出(スーパーリーチ)を実行し、第2段階のリーチ演出(スーパーリーチ)の実行後、第2段階のリーチ演出(スーパーリーチ)よりも特別遊技が実行される可能性が高い第3段階のリーチ演出として、スペシャルリーチを実行する「リーチ演出B」と、第1段階のリーチ演出(ノーマルリーチ)を実行した後に、第2段階のリーチ演出(スーパーリーチ)を実行せず、第3段階のリーチ演出(スペシャルリーチ)を実行する「リーチ演出C」とを有する。
「リーチ演出A」としては、例えば後述の「スーパーリーチ(大当たり)1」が挙げられる。
「リーチ演出B」としては、例えば後述の「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」が挙げられる。
「リーチ演出C」としては、例えば後述の「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」が挙げられる。
そして、遊技機1は、このような「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」のそれぞれにおいて、可動部材である第2装飾部材33bの動作または非動作を決定する。
具体的に、遊技機1の演出制御基板120は、「リーチ演出A」を実行するときには、第2段階のリーチ演出(スーパーリーチ)の実行前には、可動部材を動作させず、「リーチ演出C」を実行するときには、第3段階のリーチ演出(スペシャルリーチ)の実行前に、可動部材として第2装飾部材33bを動作させる。
また、遊技機1の演出制御基板120は、「リーチ演出B」を実行するときには、第2段階のリーチ演出(スーパーリーチ)の実行前に、可動部材を動作させない場合と、第2段階のリーチ演出(スーパーリーチ)の実行前に可動部材として第2装飾部材33bを動作させる場合とを有するようにする。
ここで、「ノーマルリーチ」とは、3つの演出図柄38のうちの2つの演出図柄38をリーチ態様で仮停止させ、残り1つの演出図柄38を変動させる、大当たりの可能性(以下、「期待度」ともいう。)が低いリーチ演出を意味している。なお、本実施形態においては、リーチ演出として「ノーマルリーチ」のみを実行する場合には、大当たりに当選しないが、これに限定されず、「ノーマルリーチ」のみを実行する場合に大当たりに当選するように構成してもよい。
また、「スーパーリーチ」とは、「ノーマルリーチ」よりも大当たりの期待度が高いリーチを意味する。本実施形態では、「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)を実行した後に、この「スーパーリーチ」を第2段階のリーチ演出として実行する。この「スーパーリーチ」では、例えば、仮停止していない演出図柄38が特殊な変動をしたり、特殊なキャラクタが表示されたりする態様をいう。
また、「スペシャルリーチ」とは、「スーパーリーチ」(第2段階のリーチ演出)よりも大当たりの期待度が高いリーチ(第3段階のリーチ演出)を意味する。本実施形態では、「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)と「スーパーリーチ」(第2段階のリーチ演出)とをこの順に実行した後に実行するか、「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)を実行した後に実行する。
また、「全回転リーチ」とは、大当たりを報知する複数の演出図柄38の組合せが全て揃った状態で低速に変動する態様を意味し、本実施形態においては、大当たり抽選において当選したときにのみ実行されるリーチを意味している。
ここで、図10A及び図10Bに示す各リーチ演出の演出内容について簡単に説明する。なお、リーチ演出が実行される変動演出の具体例については、後述する。
「スーパーリーチ(ハズレ)」は、擬似連回数が例えば0回または1回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として後述のキャラクタ「M子」が登場する「M子リーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するリーチ演出である。
「スペシャルリーチ(ハズレ)1」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子」が登場する「M子リーチ」を実行した後、「スペシャルリーチ」として後述のキャラクタ「剣士A」が登場する「剣士Aリーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するリーチ演出である。
「第1特殊リーチ(ハズレ)1」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子リーチ」を実行した後、特殊リーチとして後述のキャラクタ「C子」が登場する「C子リーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するリーチ演出である。
「スペシャルリーチ(ハズレ)2」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スペシャルリーチ」として後述のキャラクタ「剣士B」が登場する「剣士Bリーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するリーチ演出である。
「第1特殊リーチ(ハズレ)2」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「C子リーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するリーチ演出である。
「第2特殊リーチ(ハズレ)」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後、後述のキャラクタ「侍D」が登場する「侍Dリーチ」を実行した後、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するリーチ演出である。
「スーパーリーチ(大当たり)1」は、擬似連回数が例えば0回または1回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」としてキャラクタ「M子」が登場する「M子リーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知するリーチ演出である。
「スーパーリーチ(大当たり)2」は、擬似連回数が例えば0回または1回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子リーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知した後、ラウンド昇格するかどうか、というような内容の再抽選演出を行うリーチ演出である。
「スペシャルリーチ(大当たり)1」は、「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子リーチ」を実行した後、「スペシャルリーチ」として「剣士Aリーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知した後、ラウンド昇格するかどうか、というような内容の再抽選演出を行うリーチ演出である。
「スペシャルリーチ(大当たり)2」は、「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子リーチ」を実行した後、「スペシャルリーチ」として「剣士Aリーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するような演出に続いて所定の復活演出を実行し、さらに、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知した後、ラウンド昇格するかどうか、というような内容の再抽選演出を行うリーチ演出である。
「スペシャルリーチ(大当たり)3」は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の総称である。「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」は、演出制御部120mのサブCPU120aが、主制御基板110から「変動パターン23」または「変動パターン24」の変動パターン指定コマンドを受信した際に「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の何れかが決定されるものである。
遊技機1は、高確率遊技状態かつ時短遊技状態以外の遊技状態においては、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出(リーチ演出C)よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出(リーチ演出B)をより高い割合で実行する。
一方、大当たり遊技終了後の高確率遊技状態かつ時短遊技状態では、遊技者は、大当たりに当選しやすいことを認識していることから、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」が実行され、その後に「スペシャルリーチ」が実行されると、演出に対して煩わしさを感じてしまう。
そこで、遊技機1は、高確率遊技状態かつ時短遊技状態においては、「リーチ演出B」を実行しないようにするか、「リーチ演出B」よりも「リーチ演出C」を高い割合で実行するようにする。
この場合、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態以外の遊技状態では、図10A及び図10Bの特図変動用乱数値の割合で各変動パターンを決定するが、高確率遊技状態かつ時短遊技状態では、「リーチ演出B」の変動パターンの決定割合を何れも0%(特別変動用乱数値なし)に設定する。なお、「リーチ演出B」の変動パターンの決定割合よりも「リーチ演出C」の変動パターンの決定割合の方が高くなるように設定してもよい。
例えば、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態以外の遊技状態において、大当たりの抽選結果がハズレである場合(特別図柄0)、図10A及び図10Bに示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」の変動パターン7、8を15%の割合で決定し、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の変動パターン11、12を10%の割合で決定している。
一方、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態において、大当たりの抽選結果がハズレである場合(特別図柄0)、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」の変動パターン7、8は決定せず(0%)、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の変動パターン11、12を25%の割合で決定し、その他の変動パターンは図10A、図10Bに示す割合と同じ割合で決定する。
なお、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態において、大当たりの抽選結果がハズレである場合(特別図柄0)、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」の変動パターン7、8を5%の割合で決定し、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の変動パターン11、12を20%の割合で決定し、その他の変動パターンは図10A、図10Bに示す割合と同じ割合で決定するようにしてもよい。
また、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態以外の遊技状態において、大当たりの抽選結果が第2大当たり(特別図柄2、6)の場合、図10A、図10Bに示すように、「スペシャルリーチ(大当たり)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)2」の変動パターン21〜24を16%の割合で決定し、「スペシャルリーチ(大当たり)4」及び「スペシャルリーチ(大当たり)5」の変動パターン27〜30を20%の割合で決定している。
一方、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態において、大当たりの抽選結果が第2大当たり(特別図柄2、6)の場合、「スペシャルリーチ(大当たり)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)2」の変動パターン21〜24は決定せず(0%)、「スペシャルリーチ(大当たり)4」及び「スペシャルリーチ(大当たり)5」の変動パターン27〜30を36%の割合で決定し、その他の変動パターンは図10A、図10Bに示す割合と同じ割合で決定する。
なお、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態において、大当たりの抽選結果が第2大当たり(特別図柄2、6)の場合、「スペシャルリーチ(大当たり)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)2」の変動パターン21〜24を8%の割合で決定し、「スペシャルリーチ(大当たり)4」及び「スペシャルリーチ(大当たり)5」の変動パターン27〜30を28%の割合で決定し、その他の変動パターンは図10A、図10Bに示す割合と同じ割合で決定するようにしてもよい。
同様に、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態以外の遊技状態において、大当たりの抽選結果が第1大当たり(特別図柄1、5)、第3大当たり(特別図柄3、7)の場合においても、図10A、図10Bに示すように、「スペシャルリーチ(大当たり)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)2」の変動パターン21〜24を16%の割合で決定し、「スペシャルリーチ(大当たり)4」及び「スペシャルリーチ(大当たり)5」の変動パターン27〜30を20%の割合で決定している。
一方、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態において、大当たりの抽選結果が第1大当たり(特別図柄1、5)、第3大当たり(特別図柄3、7)の場合、「スペシャルリーチ(大当たり)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)2」の変動パターン21〜24は決定せず(0%)、「スペシャルリーチ(大当たり)4」及び「スペシャルリーチ(大当たり)5」の変動パターン27〜30を36%の割合で決定し、その他の変動パターンは図10A、図10Bに示す割合と同じ割合で決定する。
なお、メインCPU110aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態において、大当たりの抽選結果が第1大当たり(特別図柄1、5)、第3大当たり(特別図柄3、7)の場合、「スペシャルリーチ(大当たり)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)2」の変動パターン21〜24を4%の割合で決定し、「スペシャルリーチ(大当たり)4」及び「スペシャルリーチ(大当たり)5」の変動パターン27〜30を32%の割合で決定し、その他の変動パターンは図10A、図10Bに示す割合と同じ割合で決定するようにしてもよい。
なお、サブCPU120aは、主制御基板110から「変動パターン25」または「変動パターン26」に対応する変動パターン指定コマンド(「E6H17H」、「E6H18H」、「E7H17H」、「E7H18H」)を受信すると、振分用乱数値0〜99により、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」をそれぞれ特定の割合で実行する。
サブCPU120aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態以外の遊技状態では、振分用乱数値(0〜99)により、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」を70%(0〜69)の割合で実行し、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」を30%(70〜99)で実行する。
一方、サブCPU120aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態では、振分用乱数値(0〜99)により、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」を実行せず、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」のみを実行するように決定する。なお、サブCPU120aは、高確率遊技状態かつ時短遊技状態では、振分用乱数値(0〜99)により、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」を5%(0〜4)の割合で実行し、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」を95%(5〜99)の割合で実行するように決定してもよい。
これにより、大当たり遊技終了後の高確率遊技状態かつ時短遊技状態における演出上の煩わしさを解消することができるとともに、変動時間の短縮を図ることができる。
「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子リーチ」を実行した後、「スペシャルリーチ」として「剣士Aリーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知するリーチ演出である。
「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スペシャルリーチ」として「剣士Bリーチ」を実行した後、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知し、さらに、ラウンド昇格するかどうか、というような内容の再抽選演出を行うリーチ演出である。
このように、先に述べた「リーチ演出B」としての「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」における第3段階のリーチ演出である「スペシャルリーチ」(剣士Aリーチ)と、先に述べた「リーチ演出C」としての「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」における第3段階のリーチ演出である「スペシャルリーチ」(剣士Bリーチ)とは、演出態様が異なっている。
そして、後述するように、遊技機1は、「リーチ演出C」における「スペシャルリーチ」を特有のモチーフ態様を用いて実行し、「リーチ演出B」における「スペシャルリーチ」においても、このモチーフ態様を用いて実行することがあるように制御する。
「スペシャルリーチ(大当たり)4」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「剣士Bリーチ」を実行した後、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知するリーチ演出である。
「スペシャルリーチ(大当たり)5」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「剣士Bリーチ」を実行し、その後、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するような演出に続いて所定の復活演出を実行し、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知し、さらに、ラウンド昇格するかどうか、というような内容の再抽選演出を行うリーチ演出である。
「第1特殊リーチ(大当たり)1」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子リーチ」を実行した後、特殊リーチとして「C子リーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知するリーチ演出である。
「第1特殊リーチ(大当たり)2」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「C子リーチ」を実行した後、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知するリーチ演出である。
「第2特殊リーチ(大当たり)」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後、後述のキャラクタ「侍D」が登場する「侍Dリーチ」を実行し、大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知するリーチ演出である。
「スーパーリーチ(第4大当たりまたは小当たり)」は、擬似連回数が例えば2回または3回の通常変動後に「ノーマルリーチ」を実行し、その後「スーパーリーチ」として「M子リーチ」を実行した後、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知し、さらに、後述の特殊演出を実行後、最終停止図柄として後述の特殊図柄を停止表示させて(所定の当たり)に当選したことを遊技者に報知するリーチ演出である。
遊技機1は、遊技者が第4大当たりまたは小当たりに当選した際、この「スーパーリーチ(第4大当たりまたは小当たり)」において外見から何れの当たりであるのか判別することができないようにしている。なお、上述したように、第4大当たり遊技または小当たり遊技においても外見から第4大当たり遊技であるのか小当たり遊技であるのか判別することはできないようにしている。
これにより、遊技者に第4大当たりであるのか小当たりであるのかということを推測させる楽しみを付与させることができる。
また、「疑似連回数」とは、「疑似連続予告の実行回数」を意味しており、「疑似連続予告」とは、1回の大当たりの抽選に対応する特別図柄の変動表示中に、演出図柄38を一旦仮停止させた後に再び変動させて、演出図柄38の変動と仮停止とを複数回行う変動態様による予告を意味している。
(特別図柄の事前判定テーブル)
図11A及び図11Bは、低確率遊技状態で参照される大当たり抽選の結果を事前に判定するための事前判定テーブルを示す図である。
図11A及び図11Bに示すように事前判定テーブルには、特別図柄表示装置(始動口の種別)、特別図柄判定用乱数値と、大当たり図柄用乱数値と、リーチ判定用乱数値と、特図変動用乱数値と、始動入賞情報とが対応付けられている。
ここで、遊技球の始動口への入球時に取得された特別図柄判定用乱数値によって「大当たり」、「小当たり」、「ハズレ」かを事前に判定でき、大当たり図柄用乱数値によって特別遊技の種類と、高確率遊技状態への移行の有無も事前に判定できることになる。
さらに、リーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値によって演出内容(リーチの発生の有無、リーチの種類)等が事前に判定可能になるので、始動入賞情報(始動入賞指定コマンドのDATA)には、大当たりの種別、演出内容(予定される変動パターン)の情報を定めることができる。
メインCPU110aは、図11A及び図11Bに示す事前判定テーブルを参照し、特別図柄表示装置(始動口の種別)、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づいて、「始動入賞情報」を決定する。そして、決定した始動入賞情報に基づいて、大当たり抽選の結果を事前に判定するための始動入賞指定コマンドが生成される。
この始動入賞指定コマンドは、コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEデータと、コマンドの内容(機能)を示す1バイトのDATAデータとから構成される。本実施形態では、MODEデータとして「E8H」であるときには第1始動口14に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示し、MODEデータとして「E9H」であるときには、第2始動口15に遊技球が入賞したことに対応する始動入賞指定コマンドを示している。
なお、図11A及び図11Bに示す事前判定テーブルは、図10A及び図10Bに示す特別図柄の変動パターン決定テーブルと類似しているものである。ただし、図11A及び図11Bに示す事前判定テーブルは遊技球の始動口への入球時に用いられるに対し、図10A及び図10Bに示す特別図柄の変動パターン決定テーブルは特別図柄の変動開始時に用いられることになり、それぞれの判定時期が相違している。加えて、「保留球数」を参照するかしないかでも相違している。
このため、図11A及び図11Bに示す事前判定テーブルでは、大当たりやリーチの種別は判別可能であるが、「通常変動」と「短縮変動」との判別のみが不可能となっている(図11A及び図11Bに示す「始動入賞情報1」参照)。
また、図11A及び図11Bに示す事前判定テーブルは、低確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルであるが、図示は省略するものの、高確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルもメインROM110bに記憶されている。
なお、高確率遊技状態で参照される大当たり抽選の事前判定テーブルでは、図11A及び図11Bに示す事前判定テーブルと同様に構成されているが、「大当たり」、「小当たり」、「ハズレ」かを事前に判定するための特別図柄判定用乱数値の値が異なっている。
図12は、普通図柄及び第2始動口15の始動可動片15bに関するテーブルを示す図である。
図12(a)は、普通図柄抽選に用いられる当り判定テーブルを示す図であり、図12(b)は、普通図柄抽選の抽選結果に対応する普通図柄の停止図柄を決定する停止図柄決定テーブルを示す図である。また、図12(c)は、普通図柄の変動時間を決定する変動時間決定テーブルであり、図12(d)は、普通図柄抽選に当選したときの始動可動片15bの開放態様を決定するための始動口開放態様決定テーブルを示す図である。
(普通図柄抽選の当たり判定テーブル)
図12(a)に示すように当り判定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普通図柄判定用乱数値と、普通図柄抽選の抽選結果とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(a)に示す当り判定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と取得された普通図柄判定用乱数値とに基づいて、「当たり」か「ハズレ」かを判定する。
例えば、図12(a)に示す当り判定テーブルによれば、非時短遊技状態であるときには、「0」という1個の特定の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される。一方、時短遊技状態であるときには、「0」〜「14」の15個の特定の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定される。なお、上記以外の乱数値であった場合には、「ハズレ」と判定される。従って、普通図柄判定用乱数値の乱数範囲が0〜15であるから、非時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は1/16であり、時短遊技状態のときに当たりと判定される確率は15/16である。
(普通図柄の停止図柄決定テーブル)
図12(b)に示すように停止図柄決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普通図柄抽選の抽選結果と、普図停止用乱数値と、普通図柄(停止普図データ)とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(b)に示す停止図柄決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図停止用乱数値とに基づいて、停止表示する普通図柄(停止普図データ)を決定する。
そして、メインCPU110aは、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄の種類(停止普図データ)に基づいて、普通図柄の情報としての普図指定コマンドを決定して、決定した普図指定コマンドを演出制御基板120に送信することになる。
ここで、図12(d)に示すように、普通図柄(停止普図データ)によって、始動可動片15bの開放態様が決定されることから、普通図柄の種類が始動可動片15bの開放態様を決定するものといえる。
(普通図柄の変動時間決定テーブル)
図12(c)に示すように変動時間決定テーブルには、時短遊技状態の有無と、普通図柄抽選の抽選結果と、普図時間用乱数値と、普通図柄の変動時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(c)に示す変動時間決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図時間用乱数値とに基づいて、普通図柄の変動時間を決定する。
そして、メインCPU110aは、普通図柄の変動開始時には、決定した普通図柄の変動時間に基づいて、普通図柄の変動時間の情報としての普図変動指定コマンドを決定して、決定した普図変動指定コマンドを演出制御基板120に送信することになる。
図12(c)に示す変動時間決定テーブルの特徴として、時短遊技状態の変動時間(3秒または5秒)は、非時短遊技状態の変動時間(30秒または40秒)よりも短くなるように構成されている。
(始動可動片の始動口開放態様決定テーブル)
図12(d)に示すように始動口開放態様決定テーブルには、停止普図データ(普通図柄)と、始動可動片15bの最大開放回数(S)と、始動可動片15bの開放時間と、始動可動片15bの閉鎖時間とが対応付けられている。
メインCPU110aは、図12(d)に示す始動口開放態様決定テーブルを参照し、停止普図データに基づいて、始動可動片15bの最大開放回数(S)、開放時間、閉鎖時間、インターバル時間を決定する。
本実施形態では、図12(d)に示す始動口開放態様決定テーブルでは、停止普図データ=02に基づく始動口開放態様が、停止普図データ=01に基づく始動口開放態様よりも有利な開放態様となっており、停止普図データ=03に基づく始動口開放態様が、停止普図データ=02に基づく始動口開放態様よりも有利な開放態様となっている。
そして、図12(b)の停止図柄決定テーブルの普図停止用乱数値に示すように、時短遊技状態において当たりとなったときに、最も有利な開放態様となる停止普図データ=03が選択されることになる。
これにより、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも遊技者に有利に始動可動片15bが作動することになる。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板110のメイン処理)
図13を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。
電源基板140により電源が供給されると、メインCPU110aにシステムリセットが発生し、メインCPU110aは、以下のメイン処理を行う。
まず、ステップS10において、メインCPU110aは、メインRAM110cへのアクセスの許可設定、シリアル通信ポートの初期設定、ハード乱数の起動、ウォッチドッグタイマの初期設定、発射信号の設定等の起動処理を行う。
ステップS11において、メインCPU110aは、電源投入時のメインRAM110cのチェックサムを生成する。
ステップS12において、メインCPU110aは、電源投入時に生成したメインRAM110cのチェックサムと電源遮断時に生成したメインRAM110cのチェックサムとを比較する。ここで、一致していれば正常と判定し、ステップS14に処理を移し、一致していなければエラーと判定し、ステップS13に処理を移す。
ステップS13において、メインCPU110aは、電源遮断時の状態をクリアするため、メインRAM110cの使用領域をクリアする。
ステップS14において、メインCPU110aは、CPU周辺のデバイスの初期設定を行う。具体的には、演出制御基板120への出力設定、使用するCTC(Counter Timer Circuit)の設定、使用するCTCの割込みタイマ(4ms)等を設定する。
ステップS15において、メインCPU110aは、遊技状態等に基づいて、電源投入時コマンドを生成し、生成した電源投入時コマンドを演出制御基板120及び払出制御基板130に送信する。
ステップS20において、メインCPU110aは、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値および特図変動用乱数値を更新する処理を行う。
ステップS30において、メインCPU110aは、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値、普図停止用初期乱数値の更新を行う。
ステップS40において、メインCPU110aは、電源遮断フラグがONであるか否かを判定する。電源遮断フラグがONであると判定すると、電断に備えるためステップS41に処理を移し、電源遮断フラグがONでないと判定すると、ステップS20に処理を戻す。
ここで、電源基板140は、停電(電圧低下)を検出すると、電断検知信号を主制御基板110に出力する。そして、電断検知信号を入力したメインCPU110aは、電源遮断フラグをONにする。このように、「電源遮断フラグ」とは、電源基板140が停電(電圧低下)を検出するとONになるものである。
そして、電源が遮断しない限り、通常の遊技においては、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
ステップS41において、メインCPU110aは、電源の遮断に備えて、各種データを不揮発性のメインRAM110cに記憶するバックアップ記憶処理を行う。
これにより、遊技機1の電源が遮断されるときに、各種データを電源遮断時にも保持することができる。
ステップS42において、メインCPU110aは、電源遮断時のメインRAM110cのチェックサムを作成する。
ステップS43において、メインCPU110aは、メインRAM110cへのアクセスを禁止に設定し、メインRAM110cの内容を保護する。その後、無限ループを行い、電源ダウンに備える。
(主制御基板110のタイマ割込処理)
図14を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板110に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU110aは、メインCPU110aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、始動可動片15bの開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタから1を減算する処理を行う。
ステップS120において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、普通図柄判定用乱数値、普図停止用乱数値、普図時間用乱数値の乱数更新処理を行う。
具体的には、それぞれの乱数値及び乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS130において、メインCPU110aは、ステップS30と同様に、特別図柄判定用初期乱数値、大当たり図柄用初期乱数値、小当たり図柄用初期値乱数値、普通図柄判定用初期乱数値、普図停止用初期乱数値を更新する初期乱数値更新処理を行う。
ステップS200において、メインCPU110aは、入力制御処理を行う。
この処理において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各種スイッチに入力があったか否か判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図15を用いて後述する。
ステップS300において、メインCPU110aは、大当たり抽選、特別図柄の表示制御、第1大入賞口16または第2大入賞口17の開閉制御、遊技状態の制御を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図17を用いて後述する。
ステップS400において、メインCPU110aは、普通図柄ゲート13に遊技球が通過したことを契機として、普通図柄抽選、普通図柄の表示制御、始動可動片15bの開閉制御を行うための普図普電制御処理を行う。
ステップS500において、メインCPU110aは、払出制御処理を行う。
この払出制御処理において、メインCPU110aは、メインRAM110cの賞球カウンタを参照し、払出し個数に対応する払出個数指定コマンドを生成して、生成した払出個数指定コマンドを払出制御基板130に送信する。
ステップS600において、メインCPU110aは、外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データ、記憶数指定コマンドのデータ作成処理を行う。
ステップS700において、メインCPU110aは、出力制御処理を行う。この処理において、上記S600で作成した外部情報データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。
また、ステップS700において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21および普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。また、ステップS700においては、メインCPU110aは、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS800において、メインCPU110aは、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる。
(主制御基板110の入力制御処理)
図15を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。
ステップS210において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。
この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ12aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチ12aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。
一般入賞口検出スイッチ12aから検出信号を入力した場合には、一般入賞口に対応する払出し個数を賞球カウンタに加算して更新した後、次のステップに処理を移す。
ステップS220において、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。
この大入賞口検出スイッチ入力処理では、第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aから検出信号の入力がなければ、そのまま次のステップに処理を移す。
第1大入賞口検出スイッチ16aまたは第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号を入力した場合には、大入賞口に対応する払出し個数を賞球カウンタに加算して更新するとともに、第1大入賞口16または第2大入賞口17に入賞した遊技球を計数するための大入賞口入球数(C)記憶領域に1を加算して更新した後、次のステップに処理を移す。
ステップS230において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。
この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口14に入賞したか否かを判定して、所定のデータをセットする。詳しくは、図16を用いて後述する。
ステップS240において、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、後述する図16に示す第1始動口検出スイッチ入力処理と同様の処理を行う。
ただし、第1始動口検出スイッチ入力処理と第2始動口検出スイッチ入力処理と比較すると、データを記憶する領域が相違している。すなわち、第1始動口検出スイッチ入力処理における第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が、第2始動口検出スイッチ入力処理では第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に代わり、第1始動口検出スイッチ入力処理における第1特別図柄乱数値記憶領域が、第2始動口検出スイッチ入力処理では第2特別図柄乱数値記憶領域に代わって構成されている。
ステップS250において、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。
このゲート検出スイッチ入力処理は、まずゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力したか否かの判定を行う。ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力していなければ、ゲート検出スイッチ入力処理を終了して、今回の入力制御処理を終了する。
ゲート検出スイッチ13aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定して、普通図柄保留数(G)記憶領域が4未満であれば、普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算する。また、普通図柄保留数(G)記憶領域が4未満でなければ、ゲート検出スイッチ入力処理を終了し、今回の入力制御処理を終了する。
普通図柄保留数(G)記憶領域に1を加算した後には、普通図柄判定用乱数値、普図停止用乱数値、普図時間用乱数値をそれぞれ取得して、取得した各種乱数値を普通図柄保留記憶領域にある所定の記憶部(第0記憶部〜第4記憶部)に記憶する。
(主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図16を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。
まず、ステップS230−1において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力したか否かを判定する。
第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力した場合にはステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号を入力しなかった場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−2において、メインCPU110aは、第1始動口14に対応する払出し個数を賞球カウンタに加算して更新する処理を行う。
ステップS230−3において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であるか否かを判定する。第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満であった場合には、ステップS230−4に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域にセットされているデータが4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−4において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に「1」を加算して記憶する。
ステップS230−5において、メインCPU110aは、特別図柄判定用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特別図柄判定用乱数値を記憶する。
ステップS230−6において、メインCPU110aは、大当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した大当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS230−7において、メインCPU110aは、小当たり図柄用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した小当たり図柄用乱数値を記憶する。
ステップS230−8において、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値を取得して、第1特別図柄乱数値記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得したリーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値を記憶する。
以上より、第1特別図柄乱数値記憶領域の所定の記憶部には、特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値が記憶されることとなる。
ステップS230−9において、メインCPU110aは、事前判定処理を行う。
この事前判定処理では、図11Aに示す大当たり抽選の事前判定テーブルを参照し、特別図柄表示装置の種類、今回取得した特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づいて、始動口の判定情報を事前に示すための始動入賞情報を決定する。
ステップS230−10において、メインCPU110aは、上記ステップS230−9の事前判定処理で決定された始動入賞情報に基づいた始動入賞指定コマンドを、始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
これにより、始動入賞情報を始動入賞指定コマンドとして演出制御基板120へ送信することができ、始動入賞指定コマンドを受信した演出制御基板120のサブCPU120aは、始動入賞指定コマンドを解析し、今回の第1始動口への遊技球の入賞を契機とする特別図柄の変動表示が開始される前から、事前に所定の演出を実行することができる。
ステップS230−11において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域されている値を参照し、上記ステップS230−4で更新された第1特別図柄保留数(U1)に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
なお、第2始動口検出スイッチ入力処理においても、本ステップS230−9〜S230−11と同様に、図11Bに示す事前判定テーブルを参照して入賞情報が生成され、入賞情報に基づいた始動入賞指定コマンド、第2特別図柄保留数(U2)に対応する特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120へ送信される。
(主制御基板110の特図特電制御処理)
図17を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。
まず、ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば小当たり遊技処理(ステップS360)に処理を移す。
この「特図特電処理データ」は、後述するように特図特電制御処理の各サブルーチンの中で必要に応じてセットされていくので、その遊技において必要なサブルーチンが適宜処理されていくことになる。
ステップS310の特別図柄記憶判定処理においては、メインCPU110aは、大当たり判定処理、停止表示する特別図柄の決定をする特別図柄決定処理、特別図柄の変動時間を決定する変動時間決定処理等を行う。この特別図柄記憶判定処理については、詳しくは図18を用いて、後述することにする。
ステップS320の特別図柄変動処理においては、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する処理を行い、特別図柄の変動時間が経過した場合には、ステップS330の特別図柄停止処理に移行させる処理を行う。この特別図柄変動処理については、詳しくは図20を用いて、後述することにする。
ステップS330の特別図柄停止処理においては、メインCPU110aは、停止表示された特別図柄(大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄)に対応する処理を行うとともに、時短回数(J)、時短遊技フラグ、高確率遊技回数(X)、高確率遊技フラグの設定処理を行う。この特別図柄停止処理については、詳しくは図21を用いて、後述することにする。
ステップS340の大当たり遊技処理においては、メインCPU110aは、大当たり遊技を制御する処理を行う。この大当たり遊技処理については、詳しくは図22を用いて、後述することにする。
ステップS350の大当たり遊技終了処理においては、メインCPU110aは、高確率遊技状態または低確率遊技状態のいずれかの確率遊技状態を決定するとともに、時短遊技状態または非時短遊技状態のいずれかの遊技状態を決定する処理を行う。この大当たり遊技終了処理については、詳しくは図23を用いて、後述することにする。
ステップS360の小当たり遊技処理においては、メインCPU110aは、小当たり遊技を制御する処理を行う。この小当たり遊技処理については、詳しくは図24を用いて、後述することにする。
(主制御基板110の特別図柄記憶判定処理)
図18を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理を説明する。
ステップS310−1において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。
メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中であれば(特別図柄時間カウンタ≠0)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でなければ(特別図柄時間カウンタ=0)、ステップS310−2に処理を移す。
ステップS310−2において、メインCPU110aは、特別図柄の変動中ではない場合には、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であるかを判定する。
メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上であると判定した場合にはステップS310−3に処理を移し、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域が1以上でない場合にはステップS310−4に処理を移す。
ステップS310−3において、メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値から1を減算して更新する。
ステップS310−4において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であるかを判定する。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上であると判定した場合にはステップS310−5に処理を移し、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域が1以上でない場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
ステップS310−5において、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値から1を減算して更新する。
ステップS310−6において、メインCPU110aは、上記ステップS310−2〜S310−5において減算された特別図柄保留数(U)記憶領域に対応する特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。具体的には、第1特別図柄乱数値記憶領域または第2特別図柄記憶領域にある第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。ここで、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)にシフトさせる。このとき、第1記憶部に記憶されているデータは、判定記憶領域(第0記憶部)に上書きしてシフトするので、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていたデータは特別図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。これにより、前回の遊技で用いた特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値が消去されることになる。
なお、本実施形態では、ステップS310−2〜S310−6において第2特別図柄記憶領域を第1特別図柄乱数値記憶領域よりも優先させてシフトさせることとしたが、始動口に入賞した順序で、第1特別図柄乱数値記憶領域または第2特別図柄記憶領域をシフトさせてもよいし、第1特別図柄乱数値記憶領域を第2特別図柄記憶領域よりも優先させてシフトさせてもよい。
ステップS310−7において、メインCPU110aは、上記ステップS310−2またはステップS310−4で減算された第1特別図柄保留数(U1)記憶領域または第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に基づいて、特別図柄記憶指定コマンドを決定し、決定した特別図柄記憶指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS311において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれたデータ(特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、小当たり図柄用乱数値)に基づいて、大当たり判定処理を実行する。詳しくは、図Gを用いて、後述する。
ステップS312においては、メインCPU110aは、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定処理を行う。変動パターン決定処理は、図10Aまたは図10Bに示す変動パターン決定テーブルを参照して、特別図柄表示装置(始動口の種別)、大当たり抽選の結果、停止する特別図柄の種類、特別図柄保留数(U)、取得したリーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターンを決定する。
ステップS313において、メインCPU110aは、上記ステップS312において決定した特別図柄の変動パターンに対応する変動パターン指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS314において、メインCPU110aは、変動開始時の遊技状態を確認し、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS315において、メインCPU110aは、上記ステップS312において決定した変動パターンに基づく特別図柄の変動時間(カウンタ値)を特別図柄時間カウンタにセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に減算処理されていく。
ステップS316において、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。これにより、所定の処理領域に変動表示データがセットされていると、上記ステップS600でLEDの点灯または消灯のデータが適宜作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
ステップS317において、メインCPU110aは、特図特電処理データ=1をセットし、図20に示す特別図柄変動処理に移す準備を行い、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
(主制御基板110の大当たり判定処理)
図19を用いて、主制御基板110の大当たり判定処理を説明する。
ステップS311−1において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた特別図柄判定用乱数値が「大当たり」の乱数値であるか否かを判定する。
具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄乱数値記憶領域である場合には、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値が「大当たり」であるか否かを判定する。その判定結果として、大当たりと判定された場合にはステップS311−2に処理を移し、大当たりと判定されなかった場合にはステップS311−5に処理を移す。
ステップS311−2において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類(停止特図データ)を決定し、決定した停止特図データを停止特図データ記憶領域にセットする大当たり図柄決定処理を行う。
具体的には、図6(b)に示す大当たりにおける図柄決定テーブルを参照し、判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた大当たり図柄用乱数値に基づいて、停止する特別図柄の種類を示す停止特図データを決定し、決定した停止特図データを停止特図データ記憶領域にセットする。
なお、決定された特別図柄は、後述するように図21の特別図柄停止処理において「大当たり」か「小当たり」を判定するのに用いられるとともに、図22の大当たり遊技処理や図24の小当たり遊技処理において大入賞口の作動態様を決定するのにも用いられ、図23の大当たり遊技終了処理において大当たり終了後の遊技状態を決定するためにも用いられる。
ステップS311−3において、メインCPU110aは、上記ステップS311−2で決定された大当たりの停止特図データに基づいて演出図柄指定コマンドを決定し、決定した演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS311−4において、メインCPU110aは、遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にセットされた情報から大当たり当選時の遊技状態を判定し、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファにセットする。具体的には、時短遊技フラグと高確率遊技フラグの両方がセットされていなければ00Hをセットし、時短遊技フラグはセットされていないが高確率遊技フラグはセットされていれば01Hをセットし、時短遊技フラグがセットされているが高確率遊技フラグがセットされていなければ02Hをセットし、時短遊技フラグと高確率遊技フラグとの両方がセットされていれば03Hをセットする。
このように遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)とは別に、遊技状態バッファに大当たり当選時の遊技状態をセットすることとしたのは、大当たり遊技中には遊技状態記憶領域(時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域)にある高確率遊技フラグや時短遊技フラグがリセットされてしまうため、大当たり終了後に大当たりの当選時の遊技状態に基づいて、新たに大当たり終了時の遊技状態を決定する場合には、遊技状態記憶領域を参照することができないからである。このため、遊技状態記憶領域とは別に、大当たり当選時の遊技状態を示す遊技情報を記憶するための遊技状態バッファを設けることにより、大当たり終了後に遊技状態バッファにある遊技情報を参照することで、大当たり当選時の遊技状態に基づいて新たに大当たり終了後の遊技状態(時短遊技状態や時短回数など)を設定できる。
ステップS311−5において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた特別図柄判定用乱数値が「小当たり」の乱数値であるか否かを判定する。小当たりと判定された場合には、ステップS311−6に処理を移し、小当たりと判定されなかった場合には、ステップS311−8に処理を移す。
具体的には、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第1特別図柄乱数値記憶領域である場合には、図5(a)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照し、上記ステップS310−6においてシフトされた特別図柄保留記憶領域が第2特別図柄記憶領域である場合には、図5(b)に示す大当たり抽選の大当たり判定テーブルを参照して、特別図柄判定用乱数値が「小当たり」であるか否かを判定することとなる。
ステップS311−6において、メインCPU110aは、上記ステップS310−6において特別図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれた小当たり図柄用乱数値を判定して、特別図柄の種類を決定し、決定した停止特図データを停止特図データ記憶領域にセットする小当たり図柄決定処理を行う。
具体的には、図6(c)の図柄決定テーブルを参照して、小当たり図柄用乱数値に基づいて、特別図柄の種類を示す停止特図データを決定し、決定した停止特図データを停止特図データ記憶領域にセットする。
ステップS311−7において、メインCPU110aは、上記ステップS311−6で決定された小当たりの停止特図データに基づいて演出図柄指定コマンドを決定し、決定した演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の大当たり判定処理を終了する。
ステップS311−8において、メインCPU110aは、図6(a)の図柄決定テーブルを参照してハズレ用の特別図柄を決定し、決定したハズレ用の停止特図データを停止特図データ記憶領域にセットする。
ステップS311−9において、メインCPU110aは、上記ステップS311−8で決定されたハズレの停止特図データに基づいて演出図柄指定コマンドを決定し、決定した演出図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、今回の大当たり判定処理を終了する。
(主制御基板110の特別図柄変動処理)
図20を用いて、特別図柄変動処理を説明する。
ステップS320−1において、メインCPU110aは、ステップS315においてセットされた特別図柄の変動時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。
メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したと判定したときには、ステップS320−2に処理を移し、特別図柄の変動時間を経過していないと判定した場合には、今回の特別図柄変動処理を終了する。
ステップS320−2において、メインCPU110aは、セットされた時間を経過したと判定した場合には、上記ステップS316でセットされた変動表示データをクリアして、上記ステップS311−2、S311−6、S311−8でセットされた特別図柄を第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に停止表示させるための、停止特図データを所定の表示用処理領域にセットする。これにより、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に特別図柄が停止表示され、遊技者に大当たりの判定結果が報知されることとなる。
ステップS320−3において、メインCPU110aは、図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS320−4において、メインCPU110aは、上記のようにして特別図柄の停止表示を開始したら、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(0.5秒=125カウンタ)をセットする。なお、特別図柄時間カウンタは上記S110において4ms毎に1を減算して更新されていく。
ステップS320−5において、メインCPU110aは、特図特電処理データに2をセットし、図21に示す特別図柄停止処理に移す準備を行い、今回の特別図柄変動処理を終了する。
(主制御基板110の特別図柄停止処理)
図21を用いて、特別図柄停止処理を説明する。
ステップS330−1において、メインCPU110aは、ステップS320−4においてセットされた特別図柄の停止時間が経過したか否か(特別図柄時間カウンタ=0か?)を判定する。その結果、停止時間を経過していると判定した場合には、ステップS330−2に処理を移し、停止時間を経過していないと判定した場合には、今回の特別図柄停止処理を終了する。
ステップS330−2において、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされているか否かを判定し、時短遊技フラグ記憶領域にフラグがセットされている場合には、時短回数(J)記憶領域に記憶されている時短回数(J)から1を減算して更新し、新たな時短回数(J)が「0」か否かを判定する。その結果、時短回数(J)が「0」である場合には、時短遊技フラグ記憶領域にセットされている時短遊技フラグをクリアし、時短回数(J)が「0」でない場合には、時短遊技フラグ記憶領域に記憶されている時短遊技フラグをセットしたまま、ステップS330−3に処理を移す。一方、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされていない場合には、そのままステップS330−3に処理を移す。
ステップS330−3において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされているか否かを判定し、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合には、高確率遊技回数(X)記憶領域に記憶されている高確率遊技回数(X)から1を減算して更新し、新たな高確率遊技回数(X)が「0」か否かを判定する。その結果、高確率遊技回数(X)が「0」である場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に記憶されている高確率遊技フラグをクリアし、高確率遊技回数(X)が「0」でない場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に記憶されている高確率遊技フラグをセットしたまま、ステップS330−4に処理を移す。一方、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされていない場合には、そのままステップS330−4に処理を移す。
ステップS330−4において、メインCPU110aは、現在の遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−5において、メインCPU110aは、大当たりであるか否かを判定する。具体的には停止特図データ記憶領域に記憶されている停止特図データが大当たり図柄(停止特図データ=01〜07?)のものであるか否かを判定する。ここで、大当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−6に処理を移し、大当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−11に処理を移す。
ステップS330−6において、メインCPU110aは、遊技状態や時短回数をリセットする。具体的には、高確率遊技フラグ記憶領域、高確率遊技回数(X)記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、時短回数(J)記憶領域に記憶されているデータをクリアする。
ステップS330−7において、メインCPU110aは、特図特電処理データに3をセットし、図22に示す大当たり遊技処理に移す準備を行う。
ステップS330−8において、メインCPU110aは、大当たり開始準備設定処理を行う。
この大当たり開始準備設定処理では、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照して、停止特図データに基づいて、図9(a)に示す大当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル群から、「第1大当たりTBL」、「第2大当たりTBL」、「第3大当たりTBL」、「第4大当たりTBL」のいずれかの大入賞口開放態様決定テーブルを決定する。
ステップS330−9において、メインCPU110aは、上記ステップS330−13または上記ステップS330−8で決定された大入賞口開放態様決定テーブルに基づいて、特別遊技の種類(第1大当たり遊技〜第4大当たり遊技、小当たり遊技)を判定し、特別遊技の種類に応じたオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS330−10において、メインCPU110aは、上記ステップS330−13または上記ステップS330−8で決定された大入賞口開放態様決定テーブルに基づいて、開始インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。なお、特別遊技タイマカウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。本処理を終了したら、今回の特別図柄停止処理を終了する。
ステップS330−11において、メインCPU110aは、小当たりであるか否かを判定する。具体的には停止特図データ記憶領域に記憶されている停止特図データが小当たり図柄(停止特図データ=20、21、30、31)であるか否かを判定する。ここで、小当たり図柄と判定された場合には、ステップS330−12に処理を移し、小当たり図柄と判定されなかった場合には、ステップS330−14に処理を移す。
ステップS330−12において、メインCPU110aは、特図特電処理データに5をセットし、図24に示す小当たり遊技処理に移す準備を行う。
ステップS330−13において、メインCPU110aは、小当たり開始準備設定処理を行い、ステップS330−9に処理を移す。
この小当たり開始準備設定処理では、図8に示す特別電動役物作動態様決定テーブルを参照して、停止特図データに基づいて、小当たりの開放態様を決定するための図9(b)に示す小当たり用の大入賞口開放態様決定テーブル(「小当たりTBL」)を決定する。
ステップS330−14において、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし、図18に示す特別図柄記憶判定処理に処理を移す準備を行い、今回の特別図柄停止処理を終了する。
(主制御基板110の大当たり遊技処理)
図22を用いて、大当たり遊技処理を説明する。
まず、ステップS340−1において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。具体的には、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に「0」が記憶されていれば、現在オープニング中であるので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域を参照し、現在オープニング中であるか判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS340−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、ステップS340−6に処理を移す。
ステップS340−2において、メインCPU110aは、上記ステップS330−10で決定された開始インターバル時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、開始インターバル時間を経過したと判定する。その結果、開始インターバル時間を経過していない場合には、今回の大当たり遊技処理を終了し、開始インターバル時間を経過している場合にはステップS340−3に処理を移す。
ステップS340−3において、メインCPU110aは、大当たり開始設定処理を行う。
大当たり開始設定処理は、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶する。ここでは、まだラウンド遊技が1回も行われていないので、ラウンド遊技回数(R)記憶領域には「1」が記憶されることとなる。
ステップS340−4において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。
大入賞口開放処理は、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して更新する。また、第1大入賞口開閉扉16bまたは第2大入賞口開閉扉17bを開放するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cまたは第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データをセットするとともに、上記ステップS330−8で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a)参照)を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−5において、メインCPU110aは、K=1であるか否かを判定し、K=1であった場合には、演出制御基板120にラウンド回数の情報を送信するため、ラウンド遊技回数(R)に応じて大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。例えば、大当たりの1ラウンド目の開始においては、ラウンド遊技回数(R)が「1」にセットされ、K=1となっているので、大入賞口開放1ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。一方、K=1でない場合には、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットせずに、大当たり遊技処理を終了する。すなわち、K=1である場合というのはラウンドの開始を意味するので、ラウンドの開始のときのみ、大入賞口開放(R)ラウンド指定コマンドを送信するようにしている。
ステップS340−6において、メインCPU110aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定されたラウンド遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS340−18に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS340−7に処理が移される。
ステップS340−7において、メインCPU110aは、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判定する。具体的には、第1大入賞口開閉ソレノイド16cまたは第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データがセットされている否かが判定される。その結果、大入賞口の閉鎖中と判定された場合には、ステップS340−8に処理を移し、大入賞口の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS340−9に処理を移す。
ステップS340−8において、メインCPU110aは、後述するステップS340−10において設定された閉鎖時間が経過したか判定される。なお、閉鎖時間は、後述するステップS340−10において開始インターバル時間と同様に特別遊技タイマカウンタにセットされ、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、大入賞口の閉鎖を維持するため大当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合には大入賞口を開放させるためステップS340−4に処理を移す。
ステップS340−9において、メインCPU110aは、大入賞口の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。
この「開放終了条件」は、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達したこと、または開放回数(K)における1回あたりの開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が該当する。
そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS340−10に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−10において、メインCPU110aは、大入賞口閉鎖処理を行う。
大入賞口閉鎖処理は、第1大入賞口開閉扉16bまたは第2大入賞口開閉扉17bを閉鎖するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cまたは第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データを停止する。次に、上記ステップS330−8で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a))を参照して、現在のラウンド遊技回数(R)及び開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16または第2大入賞口17の閉鎖時間(閉鎖インターバル時間または1回の閉鎖時間)を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS340−11において、メインCPU110aは、1回のラウンドが終了したか否かを判定する。具体的には、1回のラウンドは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達したこと、または開放回数(K)が最大開放回数となることを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。
そして、1回のラウンドが終了したと判定した場合にはステップS340−12に処理を移し、1回のラウンドが終了していないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−12において、メインCPU110aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットするとともに、大入賞口入球数(C)記憶領域に0をセットするラウンドデータ初期化処理を行う。すなわち、開放回数(K)記憶領域および大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。ただし、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)はクリアしない。
ステップS340−13において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)が最大であるか否かを判定する。ラウンド遊技回数(R)が最大である場合には、ステップS340−15に処理を移し、ラウンド遊技回数(R)が最大でない場合には、ステップS340−14に処理を移す。
ステップS340−14において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に、記憶されている現在のラウンド遊技回数(R)に「1」を加算して記憶して、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−15において、メインCPU110aは、ラウンド遊技回数(R)記憶領域に記憶されたラウンド遊技回数(R)をリセットする。
ステップS340−16において、メインCPU110aは、上記ステップS330−8で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a)参照)に基づいて、特別遊技の種類(長当たり遊技、短当たり遊技、発展当たり遊技)を判定し、特別遊技の種類に応じたエンディング指定コマンドを演出制御基板120に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS340−17において、メインCPU110aは、上記ステップS330−8で決定された大入賞口開放態様決定テーブル(図9(a)参照)に基づいて、大当たりの種別に応じた終了インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−18において、メインCPU110aは、設定された終了インターバル時間を経過したか否かを判定し、終了インターバル時間を経過したと判定した場合にはステップS340−19において、メインCPU110aは、特図特電処理データに4をセットし、図23に示す大当たり遊技終了処理に移す準備を行う。一方、終了インターバル時間を経過していないと判定した場合には、今回の大当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板110の大当たり遊技終了処理)
図23を用いて、大当たり遊技終了処理を説明する。
ステップS350−1において、メインCPU110aは、停止特図データ記憶領域にセットされた停止特図データ及び遊技状態バッファにある遊技情報をロードする。
ステップS350−2において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S350−1においてロードした停止特図データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、大当たり終了時に高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、停止特図データが「01」であれば、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率フラグをセットする。
ステップS350−3において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S350−1においてロードした停止特図データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止特図データが「01」であれば、高確率遊技状態の残り変動回数(X)記憶領域に84回をセットする。
ステップS350−4において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S350−1においてロードした停止特図データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットさせるか否かの処理を行う。例えば、停止特図データが「04」の場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が00Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしないが、遊技状態バッファにある遊技情報が01H、02Hまたは03Hのときには時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットする。
ステップS350−5において、メインCPU110aは、図7に示す大当たり終了時設定データテーブルを参照し、上記S350−1においてロードした停止特図データ及び遊技状態バッファにある遊技情報に基づいて、時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に所定の回数をセットさせる。例えば、停止特図データが「04」の場合に、遊技状態バッファにある遊技情報が00Hのときには時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に0回をセットし、遊技状態バッファにある遊技情報が01H、02Hまたは03Hのときには時短遊技状態の残り変動回数(J)記憶領域に80回をセットする。
ステップS350−6において、メインCPU110aは、遊技状態を確認し、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS350−7において、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし、図18に示す特別図柄記憶判定処理に移す準備を行い、今回の大当たり遊技終了処理を終了する。
(主制御基板110の小当たり遊技処理)
図24を用いて、小当たり遊技処理を説明する。
まず、ステップS360−1において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する。現在オープニング中であると判定した場合には、ステップS360−2に処理を移し、現在オープニング中でないと判定した場合には、ステップS360−4に処理を移す。
ステップS360−2において、メインCPU110aは、上記ステップS330−10で決定された開始インターバル時間を経過したか否かを判定する。すなわち、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かを判定し、特別遊技タイマカウンタ=0となったら、開始インターバル時間を経過したと判定する。その結果、開始インターバル時間を経過していない場合には、今回の小当たり遊技処理を終了し、開始インターバル時間を経過している場合にはステップS360−3に処理を移す。
ステップS360−3において、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う。
大入賞口開放処理は、まず開放回数(K)記憶領域に記憶されている開放回数(K)に「1」を加算して記憶する。また、第1大入賞口16を開放するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cを通電させる通電データをセットするとともに、上記ステップS330−13で決定された開放態様決定テーブル(図9(b)参照)を参照して、開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16の開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS360−4において、メインCPU110aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。ここでいうエンディングとは、予め設定された開放回数(K)の遊技を全て終了した後の処理をいうものである。したがって、現在エンディング中であると判定した場合には、ステップS360−13に処理を移し、現在エンディング中でないと判定した場合には、ステップS360−5に処理が移される。
ステップS360−5において、メインCPU110aは、第1大入賞口16の閉鎖中であるか否かを判定する。具体的には、第1大入賞口開閉ソレノイド16cを通電させる通電データがセットされている否かが判定される。第1大入賞口16の閉鎖中と判定された場合には、ステップS360−6に処理を移し、第1大入賞口16の閉鎖中でないと判定された場合には、ステップS360−7に処理を移す。
ステップS360−6において、メインCPU110aは、後述するステップS360−8において設定された閉鎖時間が経過したか判定される。なお、閉鎖時間は、後述するステップS360−8において開始インターバル時間と同様に特別遊技タイマカウンタにセットされ、特別遊技タイマカウンタ=0であるか否かで判定される。その結果、閉鎖時間を経過していない場合には、第1大入賞口16の閉鎖を維持するため当該小当たり遊技処理を終了し、閉鎖時間を経過している場合には第1大入賞口16を開放させるためステップS360−3に処理を移す。
ステップS360−7において、メインCPU110aは、第1大入賞口16の開放を終了させるための「開放終了条件」が成立したか否かを判定する。
この「開放終了条件」は、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(9個)に達したこと、または開放回数(K)における1回あたりの開放時間が経過したこと(特別遊技タイマカウンタ=0となったこと)が該当する。
そして、「開放終了条件」が成立したと判定した場合にはステップS360−8に処理を移し、「開放終了条件」が成立しないと判定した場合には、今回の小当たり遊技処理を終了する。
ステップS360−8において、メインCPU110aは、大入賞口閉鎖処理を行う。
大入賞口閉鎖処理は、第1大入賞口16を閉鎖するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16cを通電させる通電データを停止するとともに、上記ステップS330−13で決定された開放態様決定テーブル(図9(b)参照)を参照して、現在の開放回数(K)に基づいて、第1大入賞口16の閉鎖時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、第1大入賞口16が閉鎖することになる。
ステップS360−9において、メインCPU110aは、小当たり終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、1回の小当たりは、大入賞口入球カウンタ(C)の値が規定個数(例えば9個)に達したこと、または開放回数(K)が最大開放回数となることを条件に終了するので、かかる条件が成立したか否かを判定する。
そして、小当たり終了条件が成立したと判定した場合にはステップS360−10に処理を移し、小当たり終了条件が成立していないと判定した場合には当該小当たり遊技処理を終了する。
ステップS360−10において、メインCPU110aは、開放回数(K)記憶領域に0をセットするとともに、大入賞口入球数(C)記憶領域に0をセットする。すなわち、開放回数(K)記憶領域および大入賞口入球数(C)記憶領域をクリアする。
ステップS360−11において、メインCPU110aは、小当たりの種別に応じたエンディングコマンドを演出制御基板120に送信するために演出用伝送データ格納領域にセットする。
ステップS360−12において、メインCPU110aは、上記ステップS330−13で決定された開放態様決定テーブル(図9(b)参照)を参照して、小当たりの種別に応じた終了インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS360−13において、メインCPU110aは、設定された終了インターバル時間を経過したか否かを判定し、終了インターバル時間を経過したと判定した場合には、ステップS360−14において、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし、特別図柄記憶判定処理に移す準備を行い、終了インターバル時間を経過していないと判定した場合には、今回の小当たり遊技処理を終了する。
(主制御基板110の普図普電制御処理)
図25を用いて、普図普電制御処理を説明する。
まず、ステップS401において普図普電処理データの値をロードし、ステップS402においてロードした普図普電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄変動処理(ステップS410)に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば普通電動役物制御処理(ステップS420)に処理を移す。詳しくは、図26、図27を用いて後述する。
(主制御基板の普通図柄変動処理)
図26を用いて、普通図柄変動処理を説明する。
ステップS410−1において、メインCPU110aは、普通図柄の変動表示中であるか否かを判定する。普通図柄の変動表示中であればステップS410−9に処理を移し、普通図柄の変動表示中でなければステップS410−2に処理を移す。
ステップS410−2において、メインCPU110aは、普通図柄の変動表示中でない場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶された普通図柄の保留数(G)が1以上であるかを判定する。保留数(G)が「0」の場合には普通図柄の変動表示は行われないため、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−3において、メインCPU110aは、ステップS410−2において、普通図柄の保留数(G)が「1」以上であると判定した場合には、普通図柄保留数(G)記憶領域に記憶されている値(G)から「1」を減算した新たな保留数(G)を記憶する。
ステップS410−4において、メインCPU110aは、普通図柄保留記憶領域に記憶された普通図柄判定用乱数値のシフト処理を行う。具体的には、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各乱数値を1つ前の記憶部にシフトさせる。このとき、普通図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている普通図柄判定用乱数値は、普通図柄保留記憶領域の判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれるとともに、既に判定記憶領域(第0記憶部)に書き込まれていた乱数値は普通図柄保留記憶領域からは消去されることとなる。
ステップS410−5において、メインCPU110aは、普通図柄保留記憶領域の判定記憶部(第0記憶部)に記憶された普通図柄判定用乱数値が「当たり」ものであるかの判定を行う。
具体的には、図12(a)に示す当たり判定テーブルを参照し、取得した普通図柄判定用乱数値を上記のテーブルに照らし合わせて当たりか否かの判定を行う。例えば、上記テーブルによれば、非時短遊技状態であれば「0」〜「15」の当たり乱数のうち「0」の1個の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定され、時短遊技状態であれば「0」〜「15」の当たり乱数のうち「0」〜「14」の15個の普通図柄判定用乱数値が当たりと判定され、その他の乱数値はハズレと判定される。
ステップS410−6において、メインCPU110aは、上記ステップS410−5の当たり判定処理の判定の結果を参照して、普通図柄決定処理を行う。
この普通図柄決定処理は、図12(b)に示す停止図柄決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図停止用乱数値とに基づいて、停止表示する普通図柄(停止普図データ)を決定し、決定した停止普図データを停止普図データ記憶領域にセットする。そして、メインCPU110aは、決定した停止普図データに基づいた普図指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、停止普図データの情報を演出制御基板120に送信する。
ステップS410−7において、メインCPU110aは、普通図柄の変動時間決定処理を行う。
この普通図柄の変動時間決定処理は、図12(c)に示す変動時間決定テーブルを参照し、現在の時短遊技状態と、普通図柄抽選の抽選結果と、取得された普図時間用乱数値とに基づいて、普通図柄の変動時間を決定する。そして、決定した普通図柄の変動時間に対応するカウンタを普通図柄時間カウンタにセットする。なお、普通図柄時間カウンタは、上記ステップS110において、4ms毎に減算処理される。
さらに、普通図柄の変動時間決定処理では、普通図柄の変動時間が決定された後、決定した普通図柄の変動時間に基づいた普図変動指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットして、普通図柄の変動時間の情報を演出制御基板120に送信する。
ステップS410−8において、メインCPU110aは、普通図柄表示装置22において普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄の変動表示というのは、普通図柄表示装置22においてLEDを所定の間隔で点滅させるものである。この普通図柄の変動表示は、上記ステップS410−7において設定された時間だけ継続して行われることとなる。本処理を終了すると、今回の普通図柄変動処理が終了する。
ステップS410−9において、メインCPU110aは、上記ステップS410−1において普通図柄の変動表示中であると判定した場合、設定された変動時間を経過したか否かを判定する。すなわち、普通図柄時間カウンタ=0であるか否かを判定する。その結果、設定された変動時間を経過していないと判定した場合には、そのまま変動表示を継続して行う必要があるため、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−10において、メインCPU110aは、設定された変動時間を経過したと判定した場合には、普通図柄表示装置22における普通図柄の変動を停止する。このとき、普通図柄表示装置22には、ステップS410−6において停止普図データ記憶領域にセットされた普通図柄のデータに対応する普通図柄(当たり図柄またはハズレ図柄)が停止表示する。これにより、普通図柄抽選の抽選結果が遊技者に報知されることとなる。
ステップS410−11において、メインCPU110aは、停止普図データ記憶領域にセットされた普通図柄のデータが当たり図柄であるか否かを判定し、普通図柄が当たり図柄であった場合には、ステップS410−12に処理を移し、設定されていた普通図柄がハズレ図柄であった場合には、今回の普通図柄変動処理を終了する。
ステップS410−12において、メインCPU110aは、普図普電処理データ=1をセットし、普通電動役物制御処理に処理を移す。
ステップS410−13において、メインCPU110aは、第2始動口15の始動可動片15bの開放態様を決定するための開放態様決定処理を行う。
この開放時間設定処理は、図12(d)に示す始動口開放態様決定テーブルを参照し、停止普図データに基づいて、始動可動片15bの最大開放回数(S)、開放時間、閉鎖時間、インターバル時間を決定する。
ステップS410−14において、メインCPU110aは、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの開放時間を、メインRAM110cの始動開放タイマカウンタにセットする。
ステップS410−15において、メインCPU110aは、始動口開閉ソレノイド15cに通電を開始して、今回の普通図柄変動処理を終了する。これにより、始動可動片15bが作動して第2始動口15が開放することとなる。
(主制御基板110の普通電動役物制御処理)
図27を用いて、普通電動役物制御処理を説明する。
ステップS420−1において、メインCPU110aは、当該普通電動役物制御処理中において、第2始動口15に予め設定された最大入賞個数(例えば10個)の入賞があったか否かを判定する。
最大入賞個数(例えば10個)の入賞があったと判定した場合には、ステップS420−14に処理を移し、最大入賞個数(例えば10個)の入賞があったと判定しなかった場合には、ステップS420−2に処理を移す。
ステップS420−2において、メインCPU110aは、第2始動口15の開放時間が経過したか否かを判定する。すなわち、始動開放タイマカウンタ=0であるか否かを判定する。
第2始動口15の開放時間が経過したと判定した場合には、ステップS420−3に処理を移し、第2始動口15の開放時間が経過したと判定しなかった場合には、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−3において、メインCPU110aは、第2始動口15が閉鎖中か否かを判定する。すなわち、始動口開閉ソレノイド15cに通電開始データがセットされているかを判定する。
第2始動口15が閉鎖中であると判定した場合には、ステップS420−6に処理を移し、第2始動口15が閉鎖中でないと判定した場合には、ステップS420−4に処理を移す。
ステップS420−4において、メインCPU110aは、始動口開閉ソレノイド15cの通電を停止する。これにより、第2始動口15は閉鎖態様に復帰し、再び遊技球の入球が不可能または困難となる。
ステップS420−5において、メインCPU110aは、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの閉鎖時間を、メインRAM110cの始動閉鎖タイマカウンタにセットする。
ステップS420−6において、メインCPU110aは、第2始動口15の閉鎖時間が経過したか否かを判定する。すなわち、始動閉鎖タイマカウンタ=0であるか否かを判定する。
第2始動口15の閉鎖時間が経過したと判定した場合には、ステップS420−7に処理を移し、第2始動口15の閉鎖時間が経過したと判定しなかった場合には、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−7において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放回数カウンタに記憶されている回数が、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの最大開放回数となったか否かを判定する。
最大開放回数となったと判定した場合には、ステップS420−14に処理を移し、最大開放回数となっていないと判定した場合には、ステップS420−8に処理を移す。
ステップS420−8において、メインCPU110aは、インターバル時間が開始(計時)されているか否かを判定する。すなわち、ステップS420−10で後述するインターバル開始済フラグがセットされているか否かを判定する。
インターバル時間が開始されていると判定した場合には、ステップS420−11に処理を移し、インターバル時間が開始されていないと判定した場合には、ステップS420−9に処理を移す。
ステップS420−9において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放回数カウンタに1を加算する開放回数の更新処理を行う。
ステップS420−10において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動インターバルタイマカウンタに、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bのインターバル時間をセットするとともに、インターバル時間が開始されていることを示すインターバル開始済フラグをメインRAM110cの所定の記憶領域にセットして、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−11において、メインCPU110aは、インターバル時間が経過したか否かを判定する。すなわち、始動インターバルタイマカウンタ=0であるか否かを判定する。
インターバル時間が経過したと判定した場合には、ステップS420−12に処理を移し、インターバル時間が経過していないと判定した場合には、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
ステップS420−12において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放タイマカウンタに、上記ステップS410−13で決定された始動可動片15bの開放時間をセットするとともに、インターバル開始済フラグをクリアする。
ステップS420−13において、メインCPU110aは、始動口開閉ソレノイド15cに通電を開始して、今回の普通電動役物制御処理を終了する。これにより、始動可動片15bが再度作動して第2始動口15が再び開放することとなる。
ステップS420−14において、メインCPU110aは、メインRAM110cの始動開放回数カウンタ、始動開放タイマカウンタ、始動閉鎖タイマカウンタ等に記憶されている各種のデータを初期化する開放態様の初期化処理を行う。
ステップS420−15において、メインCPU110aは、普図普電処理データ=0をセットして図Nの普通図柄変動処理に移す準備を行い、今回の普通電動役物制御処理を終了する。
(コマンドの説明)
上述の主制御基板110におけるフローチャートでは一部説明を省略した主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドの種別について、説明する。
主制御基板110から演出制御基板120に送信されるコマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御コマンドの分類を識別するため1バイトのMODEの情報と、実行される制御コマンドの内容を示す1バイトのDATAの情報とから構成されている。
「演出図柄指定コマンド」は、停止表示される特別図柄の種別を示すものであり、特別図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。なお、特別図柄の種別が結果的に大当たりの種別や高確率遊技状態を決定するものであるから、演出図柄指定コマンドは、大当たりの種別や、遊技状態を示すものともいえる。
この演出図柄指定コマンドは、各種の特別図柄が決定され、特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS311−3、S311−7、S311−9において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄に対応する演出図柄指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている演出図柄指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第1特別図柄記憶指定コマンド」は、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E1H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄記憶指定コマンドは、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS230−11または上記ステップS310−7において第1特別図柄保留数(U1)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、増減後の保留記憶数に対応する第1特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2特別図柄記憶指定コマンド」は、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数を示すものであり、「MODE」が「E2H」で設定され、保留記憶数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄記憶指定コマンドは、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている保留記憶数が切り替わるときに、保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS240または上記ステップS310−7において第2特別図柄保留数(U2)記憶領域に記憶されている値が増減したときに、増減後の保留記憶数に対応する第2特別図柄記憶指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄記憶指定コマンド」と「第2特別図柄記憶指定コマンド」とをまとめて「特別図柄記憶指定コマンド」という。
「図柄確定コマンド」は、特別図柄が停止表示されていることを示すものであり、「MODE」が「E3H」で設定され、「DATA」が「00H」に設定されている。
この図柄確定コマンドは、特別図柄が停止表示されているときに演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS320−3において特別図柄を第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に停止表示させるときに、図柄確定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている図柄確定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第1特別図柄表示装置20における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E6H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第1特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第1特別図柄表示装置20の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS313において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第1特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第1特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」は、第2特別図柄表示装置21における特別図柄の変動時間(変動態様)を示すものであり、「MODE」が「E7H」で設定され、各種の変動パターンに合わせてDATAの情報が設定されている。
この第2特別図柄用変動パターン指定コマンドは、第2特別図柄表示装置21の特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS313において特別図柄の変動表示が開始されるときに、決定された特別図柄の変動パターンに対応する第2特別図柄用変動パターン指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている第2特別図柄用変動パターン指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
なお、本実施形態では、「第1特別図柄用変動パターン指定コマンド」と「第2特別図柄用変動パターン指定コマンド」とをまとめて、「変動パターン指定コマンド」という。
「始動入賞指定コマンド」は、大当たり抽選の結果を事前に判定するための情報であり、特別図柄表示装置に応じて「MODE」が「E8H」または「E9H」で設定され、各種の入賞情報に合わせてDATAの情報が設定されている。
この始動入賞指定コマンドは、第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入賞したときに、決定された始動入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS230−10またはS240において第1始動口14または第2始動口15に遊技球が入賞したときに、決定された入賞情報に対応する始動入賞指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている始動入賞指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「大入賞口開放指定コマンド」は、各種大当りの種別に合わせた大当たりのラウンド数を示すものであり、「MODE」が「EAH」で設定され、大当たりのラウンド数に合わせてDATAの情報が設定されている。
この大入賞口開放指定コマンドは、大当りラウンドが開始されるときに、開始されたラウンド数に対応する大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS340−5において第1大入賞口開閉扉16b(または第2大入賞口開閉扉17b)を開放させるときに、開放させるときのラウンド数に対応する大入賞口開放指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている大入賞口開放指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「オープニング指定コマンド」は、各種の大当りが開始することを示すものであり、「MODE」が「EBH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このオープニング指定コマンドは、各種の大当りが開始するときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS330−9の大当たり遊技処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するオープニング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているオープニング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「エンディング指定コマンド」は、各種の大当りが終了したことを示すものであり、「MODE」が「ECH」で設定され、大当たりの種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
このエンディング指定コマンドは、各種の大当りが終了するときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS340−16の大当り遊技終了処理の開始のときに、大当たりの種別に対応するエンディング指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされているエンディング指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「普図指定コマンド」は、普通図柄表示装置22に停止表示される普通図柄の種別を示すものであり、「MODE」が「EDH」で設定され、普通図柄の種別に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図指定コマンドは、各種の普通図柄が決定され、普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS410−6において普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄に対応する普図指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「普図変動指定コマンド」は、普通図柄表示装置22における普通図柄の変動時間を示すものであり、「MODE」が「EEH」で設定され、各種の普通図柄の変動時間に合わせてDATAの情報が設定されている。
この普図変動指定コマンドは、普通図柄表示装置22の普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS410−7において普通図柄の変動表示が開始されるときに、決定された普通図柄の変動時間に対応する普図変動指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている普図変動指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
「遊技状態指定コマンド」は、時短遊技状態であるか非時短遊技状態であるかを示すものであり、「MODE」が「EFH」で設定され、非時短遊技状態であれば「DATA」が「00H」に設定され、時短遊技状態であれば「DATA」が「01H」に設定されている。
この遊技状態指定コマンドは、特別図柄の変動開始時、特別図柄の変動終了時、大当り遊技の開始時および大当りの終了時に、遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信される。具体的には、上記ステップS314において特別図柄の変動表示が開始されるとき、上記ステップS330−4において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)が変更した可能性があるとき、上記ステップS350−6において高確率遊技フラグ、高確率遊技回数、時短遊技フラグおよび時短回数(J)の設定を行ったときに、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドがメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされる。その後、すぐさま上記ステップS700において演出用伝送データ格納領域にセットされている遊技状態指定コマンドが演出制御基板120に送信されることになる。
以上のような主制御基板110から演出制御基板120に送信される各種のコマンド、または、枠制御基板180から受信した演出ボタン検出スイッチ35a等からの入力信号に基づく演出制御基板120の制御内容について説明する。
(演出制御部120mのメイン処理)
演出制御部120mにおけるサブCPU120aにより実行される処理について説明する。まず、図28を用いて、演出制御部120mのメイン処理を説明する。図28は、演出制御部120mにおけるメイン処理を示す図である。
ステップS1000において、サブCPU120aは、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bからメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM120cに記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。
ステップS1100において、サブCPU120aは、サブ乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、上記ステップS1100の処理を繰り返し行う。
(演出制御部120mのタイマ割込処理)
図29を用いて、演出制御部120mのタイマ割込処理を説明する。図29は、演出制御部120mにおけるタイマ割込処理を示す図である。なお、図示はしないが、演出制御部120mに設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスが発生され、タイマ割込処理プログラムを読み込み、演出制御部120mのタイマ割込処理が実行される。
ステップS1300において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1400において、サブCPU120aは、演出制御部120mで用いられる各種タイマカウンタの更新するタイマ更新処理を行う。
ステップS1500において、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う。この処理において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されているコマンドを解析する処理を行う。コマンド解析処理の具体的な説明は、図30A及び図30Bを用いて後述する。
なお、演出制御部120mは、主制御基板110から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御部120mのコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。その後、ステップS1500において、受信したコマンドの解析処理が行われる。
ステップS1700において、サブCPU120aは、枠制御基板180を介して演出ボタン検出スイッチ35aおよび十字キー検出スイッチ36bの信号を入力したか否かを判定し、演出ボタン検出スイッチ35a等の信号を入力した場合には、画像制御部150に演出ボタン信号等を送信する演出入力制御処理を行う。
ステップS1800において、サブCPU120aは、サブRAM120cの送信バッファにセットされている各種のコマンドを枠制御基板180や画像制御部150へ送信するデータ出力処理を行う。
ステップS1900において、サブCPU120aは、ステップS1300で退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる。
(演出制御部120mのコマンド解析処理)
図30A及び図30Bを用いて、演出制御部120mのコマンド解析処理を説明する。図30Aは、演出制御部120mにおけるコマンド解析処理(1)を示す図である。また、図30Bは、演出制御部120mにおけるコマンド解析処理(2)を示す図である。なお、図30Bのコマンド解析処理(2)は、図30Aのコマンド解析処理(1)に引き続いて行われるものである。
ステップS1501において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがあるか否かを確認して、コマンドを受信したかを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがあればステップS1510に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファにコマンドがなければ、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1510において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドであれば、ステップS1511に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが始動入賞指定コマンドでなければ、ステップS1520に処理を移す。
ステップS1511において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンド記憶処理を行う。
この始動入賞指定コマンド記憶処理において、サブCPU120aは、主制御基板110から受信した始動入賞指定コマンドをサブRAM120cの演出情報記憶領域に記憶する。この「始動入賞指定コマンド」の種類は、上述したように、図11A及び図11Bの事前判定テーブルに示す各始動入賞情報に基づいて生成されるものであり、例えば「始動入賞情報1」に基づいて生成された「始動入賞指定コマンド1」から「始動入賞情報38」に基づいて生成された「始動入賞指定コマンド38」までを有している。
サブRAM120cの演出情報記憶領域は、始動口の種類ごとに設けられている(第1演出情報記憶領域及び第2演出情報記憶領域)。サブCPU120aは、主制御基板110から受信した始動入賞指定コマンドを解析して、始動入賞指定コマンドに係る始動口の種類(第1始動口14、第2始動口15)を確認し、始動口の種類に応じた演出情報記憶領域に記憶する。
なお、各演出情報記憶領域は、メインRAM110cの特別図柄保留記憶領域に準じた構成であり、始動口の種類毎に第1記憶部〜第4記憶部に分けられている。始動入賞指定コマンドは、始動入賞指定コマンドが記憶されていない記憶部の中で番号の小さい記憶部から順に記憶されていく。
各記憶部は、「始動入賞指定コマンド」が記憶される「始動入賞指定コマンド領域」の他に、特図保留演出に係る「最終態様データ」を記憶する「最終態様データ領域」と、特図保留演出に係る特図保留演出の内容(シナリオ)を制御するための「特図保留演出制御データ」を記憶する「特図保留演出制御データ領域」とを備える。
「最終態様データ」は、特図保留画像の最終態様を決定するデータである。始動入賞指定コマンドに基づいて何れかの最終態様データが決定される。
本実施形態では、特図保留画像の最終態様として、通常態様、特別態様1〜特別態様3の4種類が設定されている。通常態様は、標準的な態様(例えば「白色の丸型」)である。特別態様1は、大当たり当選の期待度(信頼度)が低いことを示唆する態様(例えば「青色の丸型」)であり、特別態様2は、大当たり当選の期待度が高いことを示唆する態様(例えば「赤色の丸型」)であり、特別態様3は、大当たり当選が確定したことを示唆する態様(例えば「黄色の星型」)である。
「特図保留演出制御データ」は、始動入賞時に表示された特図保留画像が最後(消去される)まで変化しない(通常態様が維持される)か、または、どのように変化するかを決定するデータである。始動入賞指定コマンドに基づいて何れかの最終態様データが決定される。
サブCPU120aは、始動入賞指定コマンドに基づいて決定した「最終態様データ」及び「特図保留演出制御データ」を記憶し、その記憶した「最終態様データ」及び「特図保留演出制御データ」に基づいて、特図保留画像による特図保留演出の演出制御を行う。
例えば、サブCPU120aは、「始動入賞情報1」に応じた「始動入賞指定コマンド1」、「始動入賞情報3」に応じた「始動入賞指定コマンド3」、「始動入賞情報4」に応じた「始動入賞指定コマンド4」を主制御基板110から受信した場合には、これらの始動入賞指定コマンドに基づいて決定した最終態様データ及び特図保留演出制御データに基づいて、始動入賞時から特図保留画像が消去されるまで、特図保留画像を通常態様(白色の丸型)のまま表示する演出制御を最も高い割合で実行する。
また、例えば、サブCPU120aは、「始動入賞情報5」〜「始動入賞情報16」に応じた「始動入賞指定コマンド5」〜「始動入賞指定コマンド16」を主制御基板110から受信した場合には、これらの始動入賞指定コマンドに基づいて決定した最終態様データ及び特図保留演出制御データに基づいて、特図保留画像を、入賞時に「通常態様」とし最終態様の「特別態様1」まで変化させるように表示する演出制御を最も高い割合で実行する。
また、例えば、サブCPU120aは、「始動入賞情報17」〜「始動入賞情報20」に応じた「始動入賞指定コマンド17」〜「始動入賞情報20」を主制御基板110から受信した場合には、これらの始動入賞指定コマンドに基づいて決定した最終態様データ及び特図保留演出制御データに基づいて、特図保留画像を、入賞時に「通常態様」とし最終態様の「特別態様2」まで変化させるように表示する演出制御を最も高い割合で実行する。
また、例えば、サブCPU120aは、「始動入賞情報21」〜「始動入賞情報38」に応じた「始動入賞指定コマンド21」〜「始動入賞情報38」を主制御基板110から受信した場合には、これらの始動入賞指定コマンドに基づいて決定した最終態様データ及び特図保留演出制御データに基づいて、特図保留画像を、入賞時に「通常態様」とし最終態様の「特別態様3」まで変化させるように表示する演出制御を最も高い割合で実行する。
ステップS1520において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、演出図柄指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが演出図柄指定コマンドであれば、ステップS1521及びステップS1522に処理を移し、演出図柄指定コマンドでなければステップS1530に処理を移す。
ステップS1521において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンドシフト処理を行う。
この始動入賞指定コマンドシフト処理において、サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドに係る始動口に対応する始動入賞指定コマンドをシフトする。
詳細には、受信した演出図柄指定コマンドに係る始動口の種類を確認して、その始動口に対応する演出情報記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行う。データのシフト処理では、第1記憶部〜第4記憶部に記憶された各データを1つ前の記憶部にシフトさせる。例えば、第1始動口14への入賞に応じた第1演出情報記憶領域の第4記憶部に記憶されているデータは、第1演出情報記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第1演出情報記憶領域の第1記憶部に記憶されているデータは、第1演出情報記憶領域及び第2演出情報記憶領域に共通の当該変動演出情報記憶領域(第0記憶部)にシフトされ、当該変動演出情報記憶領域に記憶されていたデータは、消去される。
サブCPU120aは、受信した演出図柄指定コマンドに係る始動口の種類を示す特図保留表示シフト制御コマンド(第1特図保留表示シフト制御コマンド又は第2特図保留表示シフト制御コマンド)をサブRAM120cの送信バッファにセットする。
送信バッファにセットされた特図保留表示シフト制御コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理でランプ制御部170及び画像制御部150に送信される。画像制御基部150は、特図保留表示シフト制御コマンドを受信すると、受信した特図保留表示シフト制御コマンドが示す始動口に係る特図保留画像(第1特図保留画像又は第2特図保留画像)をシフトさせる処理を行う。
ステップS1522において、サブCPU120aは、演出図柄パターン決定処理を行う。詳細には、演出図柄指定コマンドを解析して、受信した演出図柄指定コマンドが有する情報に基づいて、画像表示装置31に停止表示させる演出図柄38、すなわち、所定の有効ライン上に配置された演出図柄38(装飾図柄)の配列(組み合わせ)を決定する。
ステップS1530において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、変動パターン指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが変動パターン指定コマンドであれば、ステップS1531に処理を移し、変動パターン指定コマンドでなければステップS1540に処理を移す。
ステップS1531において、サブCPU120aは、当該抽選演出を構成する変動演出の態様である変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。詳しくは、図31を用いて後述する。
ステップS1540において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、図柄確定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが図柄確定コマンドであれば、ステップS1541及びステップS1542に処理を移し、図柄確定コマンドでなければステップS1550に処理を移す。
ステップS1541において、サブCPU120aは、演出図柄38を停止表示させることを示す演出図柄停止制御コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。演出図柄停止制御コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理によって画像制御部150、ランプ制御部170に送信される。ランプ制御部170及び画像制御部150は、演出図柄停止制御コマンドを受信することにより、当該変動演出が終了することを認識し、当該変動演出を終了させると共に、演出図柄38の停止表示を行う。
ステップS1542において、サブCPU120aは、特別図柄の変動表示の終了を契機に演出モードを設定するための演出モード設定処理を行い、当該コマンド解析処理を終了する。
なお、演出モードとは、本実施の形態では、特別図柄判定(あるいは、特別図柄の変動表示)に対応して画像表示装置31等からなる演出装置で行われる変動演出の分類態様(カテゴリー)であり、遊技条件の状態等に関連付けられている。
ステップS1550において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、遊技状態指定コマンドであるか否かを判定する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドであればステップS1551に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが遊技状態指定コマンドでなければ、ステップS1560に処理を移す。
ステップS1551において、サブCPU120aは、受信した遊技状態指定コマンドに基づいた遊技状態を示すデータをサブRAM120cにある遊技状態記憶領域にセットする。
ステップS1560において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、オープニング指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドであればステップS1561に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがオープニング指定コマンドでなければ、ステップS1570に処理を移す。
ステップS1561において、サブCPU120aは、当たり開始演出パターンを決定する当たり開始演出パターン決定処理を行う。この当たり開始演出パターン決定処理では、オープニング指定コマンドに基づいて当たり開始演出パターンを決定し、決定した当たり開始演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする。
そして、決定した当たり開始演出パターンの情報を画像制御部150と、ランプ制御部170と、枠制御基板180に送信するため、決定した当たり開始演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1570において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、大入賞口開放指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが大入賞口開放指定コマンドであればステップS1571に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、大入賞口開放指定コマンドでなければステップS1580に処理を移す。
ステップS1571において、サブCPU120aは、大当たり演出パターンを決定する大当たり演出パターン決定処理を行う。この大当たり演出パターン決定処理では、大入賞口開放指定コマンドに基づいて大当たり演出パターンを決定し、決定した大当たり演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする。
そして、決定した大当たり演出パターンの情報を画像制御部150と、ランプ制御部170と、枠制御基板180に送信するため、決定した大当たり演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
ステップS1580において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドが、エンディング指定コマンドであるか否かを確認する。この処理において、サブCPU120aは、受信バッファに格納されているコマンドがエンディング指定コマンドであればステップS1581に処理を移す。一方、この処理において、サブCPU120aは、エンディング指定コマンドでなければ、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1581において、サブCPU120aは、当たり終了演出パターンを決定する当たり終了演出パターン決定処理を行い、今回のコマンド解析処理を終了する。この当たり終了演出パターン決定処理では、エンディング指定コマンドに基づいて当たり終了演出パターンを決定し、決定した当たり終了演出パターンを演出パターン記憶領域にセットする。
そして、決定した当たり終了演出パターンの情報を画像制御部150と、ランプ制御部170と、枠制御基板180に送信するため、決定した当たり終了演出パターンに基づく演出パターン指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。
(演出制御部120mの変動演出パターン決定処理)
図31を用いて、演出制御部120mにおける変動演出パターン決定処理を説明する。図31は、演出制御部120mにおける変動演出パターン決定処理を示す図である。
ステップS1531−1において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されている変動パターン指定コマンドを確認する。
サブROM120bには、変動パターン指定コマンドに対応付けられた変動演出種別(図10A及び図10B参照)の変動演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル(図示せず)が記憶されている。変動演出パターンは、画像表示装置31、音声出力装置32、演出ボタン35、第1装飾部材33a、第2装飾部材33b、盤用照明装置34a(LED)等による各種演出の演出態様が設定されるものであり、例えば、変動演出の時間、演出図柄38の変動表示の態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、演出ボタン35、第1装飾部材33a、第2装飾部材33b、盤用照明装置34a等による演出態様が設定されている。なお、画像表示装置31における変動演出の変動演出パターンには、演出図柄38の変動表示に係る表示態様や情景やキャラクタからオブジェクト画像や背景画像に係る表示態様が設定されている。
このステップS1531−1において、サブCPU120aは、サブRAM120cの受信バッファに格納されている変動パターン指定コマンドに対応付けられた変動演出種別を、サブROM120bの変動演出パターン決定テーブルにおいて確認する。
ステップS1531−2において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定テーブルにおいて変動演出パターンを決定するための振分用乱数(0〜99)を取得する。すなわち、サブCPU120aは、変動演出パターンを決定するための振分用乱数に係る乱数カウンタが示す乱数をサブRAM120cの振分用乱数記憶領域に記憶する。
ステップS1531−3において、サブCPU120aは、振分用乱数記憶領域に記憶した振分用乱数を、サブROM120cの変動演出パターン決定テーブルに照合させて変動演出パターンを決定する処理を行う。
なお、後述するように、本実施形態では、例えば、変動演出における第2装飾部材33bの動作または非動作の割合、第2装飾部材33bの動作タイミングの割合、大当たり予告演出の実行割合、大当たり確定演出の実行割合、大当たり確定演出の実行タイミングの割合、大当たり抽選における大当たり当落決め演出での演出ボタン35が突出する演出の実行割合が、それぞれ異なる割合で、その変動演出における大当たり予告演出としてのカットイン予告の信頼度(高信頼度、中信頼度、低信頼度)に対応付けられてこの変動演出パターン決定テーブルにおいて設定記憶されている。
ステップS1531−4において、サブCPU120aは、決定した変動演出パターンに対応する変動演出制御コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットし、ステップS1531−5において、変動演出制御コマンド(変動演出データ)をサブRAM120cの変動演出データ記憶領域にセットする。
なお、送信バッファにセットされた変動演出制御コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理によってランプ制御部170及び画像制御部150に送信される。そして、例えば、画像制御部150は、変動演出制御コマンドを受信すると、そのコマンドが示す変動演出パターンに基づく演出図柄38の変動表示を画像表示装置31に行わせると共に、そのコマンドに対応する変動演出パターンに基づく演出画像等を画像表示装置31に表示させる。
(変動演出の制御処理の具体例)
ここで、サブCPU120aが図31の変動演出パターン決定処理によって決定した変動演出を制御処理する具体例について説明する。
図32(a)〜(c)、図36、図38は、何れも変動演出の時間的な流れを説明するための図である。また、図33A及び図33B、図34A及び図34B、図35A及び図35B、図37、図39は、何れも変動演出において画像表示装置31に表示する演出画像の例を示す図である。また、図40〜図46Bは、変動演出種別毎に、サブROM120bに設定記憶されている演出制御情報の例を示す図である。
(スペシャルリーチ(大当たり)1)
先ず、変動演出種別が「スペシャルリーチ(大当たり)1」である変動演出について説明する。図32(a)は、「スペシャルリーチ(大当たり)1」の変動演出の演出制御の時間的な流れを説明するための図である。
図32(a)に示すように、サブCPU120aは、特別図柄の変動表示を開始させると、タイミングT11からタイミングT12までは、複数の演出図柄38を画像表示装置31において変動表示させる「通常変動」を実行する。
そして、サブCPU120aは、タイミングT12からタイミングT13までは、「ノーマルリーチ」、タイミングT13からタイミングT14までは、「スーパーリーチ」、タイミングT14からタイミングT15までは、「スペシャルリーチ(前半)」、タイミングT15からタイミングT16までは、「スペシャルリーチ(後半)」、タイミングT16からタイミングT17までは、「再抽選演出」をそれぞれ実行する。
サブCPU120aは、「通常変動」では、タイミングT11からタイミングT12までの期間(a−1)において、図33Aに示す複数の演出図柄38を変動表示する演出画像(a−1)を画像表示装置31に表示する制御を行う。
サブCPU120aは、「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)では、タイミングT12からタイミングT13までの期間(a−2)に、画像表示装置31において、演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)が同一の数値(例えば4)となるリーチ態様で停止表示され、演出図柄のうちの残る1つの図柄(中図柄)が変動表示するリーチ演出の演出画像(図33Aの演出画像(a−2))を表示する制御を行う。
そして、この「ノーマルリーチ」では、サブCPU120aは、後述の図40(c)に示す演出制御情報に基づいて、大当たりの判定結果が大当たり遊技を実行するとの判定結果となる可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える大当たり予告演出をタイミングR1において実行する。このタイミングR1で実行される大当たり予告演出は、例えば次の「スーパーリーチ」の演出内容を予め解説するといった解説予告であり、その予告内容によって大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が異なるように設定されている。なお、このように、この解説予告は、「ノーマルリーチ」から「スーパーリーチ」に発展することを遊技者に示唆する「リーチ予告」でもある。
サブCPU120aは、「スーパーリーチ」(第2段階のリーチ演出)では、タイミングT13からタイミングT14までの期間(a−3)に、画像表示装置31において、キャラクタ「M子」が登場する演出画像(図33Aの演出画像(a−3))を表示する制御を行う。この「スーパーリーチ」は、キャラクタ「M子」が登場することにより、「ノーマルリーチ」よりも大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が高い演出となっている。
そして、この「スペシャルリーチ(大当たり)1」は、サブCPU120aは、可動部材である第2装飾部材33bを動作させる場合と動作させない場合とがある。サブCPU120aは、後述の図40(a)に示す演出制御情報に基づいて、第2装飾部材33bを動作するか非動作とするかを決定する。サブCPU120aは、第2装飾部材33bを動作させる場合には、後述の「スーパーリーチ」(第2段階のリーチ演出)開始前のタイミングE11〜E14のうちの何れかのタイミングで動作させる。サブCPU120aは、後述の図40(b)に示す演出制御情報に基づいてタイミングE11〜E14のうちの何れのタイミングで第2装飾部材33bを動作させるかを決定する。
なお、第2可動部材33bが動作するタイミングは、これに限定されず、「スーパーリーチ」前であれば何れのタイミングでもよい。
「スーパーリーチ」後の「スペシャルリーチ」では、サブCPU120aは、タイミングT14からタイミングT15までの「スペシャルリーチ(前半)」のうちの期間(a−4)に、画像表示装置31において、キャラクタ「剣士A」が敵のキャラクタ「剣士X」と戦う演出画像(図33Aの演出画像(a−4))が表示を表示する制御を行う。「スペシャルリーチ」は、このように、キャラクタ「剣士A」が敵のキャラクタ「剣士X」と戦うといった、「スーパーリーチ」よりも大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が高い演出となっている。
その後の「スペシャルリーチ(前半)」の操作有効期間Y11では、サブCPU120aは、演出ボタン35の押下操作を有効とするとともに、画像表示装置31において演出ボタン35の操作促進報知画像を表示するようにする(図示せず)。
そして、遊技者が、操作有効期間Y11中に演出ボタン35を押下操作することで、サブCPU120aは、カットイン画像表示期間C11において、大当たり予告演出の一種であるカットイン予告として、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が異なる複数種類のカットイン画像のうちの何れかを表示するように制御する。
サブCPU120aは、後述の図40(a)に示す演出制御情報に基づいて、カットイン画像表示期間C11では、カットイン予告として、図33Aに示すように、縦方向に延びる模様の背景上にキャラクタ「剣士B」が登場するカットイン画像(a−5−1)か、或いは、横方向に延びる模様の背景上に「2本の剣」が現れるカットイン画像(a−5−2)か、或いは、横方向に延びる模様の背景上に「1本の剣」が現れるカットイン画像(a−5−3)のうちの何れかのカットイン画像を表示する制御を行う。
なお、図32(a)に示す期間(a−5−1)はカットイン予告としてカットイン画像(a−5−1)が表示される期間を示し、期間(a−5−2)はカットイン予告としてカットイン画像(a−5−2)が表示される期間を示し、期間(a−5−3)はカットイン予告としてカットイン画像(a−5−3)が表示される期間を示しているが、これらは何れも同一のタイミングであり、カットイン画像表示期間C11に相当する。
カットイン予告としてのカットイン画像(a−5−1)は、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が最も高い(高信頼度の)カットイン画像であり、カットイン予告としてのカットイン画像(a−5−2)は、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が中程度の(中信頼度の)カットイン画像であり、カットイン予告としてのカットイン画像(a−5−3)は、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が最も低い(低信頼度の)カットイン画像である。
そして、遊技者が操作有効期間Y11において演出ボタン35を押下操作して高信頼度のカットイン画像(a−5−1)が表示された場合、或いは、遊技者が操作有効期間Y11において演出ボタン35を押下操作せず、押下操作したならばカットイン画像(a−5−1)が表示された場合には、サブCPU120aは、タイミングT15からタイミングT16までの「スペシャルリーチ(後半)」のうちの期間(a−6−1)に、画像表示装置31において、キャラクタ「剣士A」に加えて、カットイン画像(a−5−1)のキャラクタ「剣士B」が登場し、これら両者が、敵のキャラクタ「剣士X」と戦う演出画像(図33Bの演出画像(a−6−1))を表示する制御を行う。
このキャラクタ「剣士B」は、後述する「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」(リーチ演出C)における「スペシャルリーチ」(剣士Bリーチ)において登場するキャラクタであるが、このように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」(リーチ演出B)の「スペシャルリーチ」(剣士Aリーチ)においても登場することがある。
なお、キャラクタ「剣士B」は、先に述べた「特有のモチーフ態様」に相当する。この「特有のモチーフ態様」は、このようなキャラクタに限定されず、このように、「リーチ演出B」と「リーチ演出C」とにおいて共通に出現する演出であればよく、例えば画像表示装置31に表示される、背景や、コインや服等のアイテム等の態様であってもよく、音声出力装置32から出力される演出音や効果音の態様、さらには、枠用照明装置34bの点灯の態様であってもよい。
一方、遊技者が操作有効期間Y11において演出ボタン35を押下操作して中信頼度のカットイン画像(a−5−2)または低信頼度のカットイン画像(a−5−3)が表示された場合、或いは、遊技者が操作有効期間Y11において演出ボタン35を押下操作せず、押下操作したならばカットイン画像(a−5−2)またはカットイン画像(a−5−3)が表示された場合には、サブCPU120aは、「スペシャルリーチ(後半)」のうちの期間(a−6−2)(期間(a−6−1)と同一タイミング)に、画像表示装置31において、「スペシャルリーチ(前半)」に引き続き、キャラクタ「剣士A」のみが敵のキャラクタ「剣士X」と戦う演出画像(図33Bの演出画像(a−6−2))を表示する制御を行う。
このように、「スペシャルリーチ(大当たり)1」では、第3段階のリーチ演出である「スペシャルリーチ」(剣士Aリーチ)の演出態様が、「スペシャルリーチ(後半)」における複数種類のカットイン予告(カットイン画像(a−5−1)、(a−5−2)、(a−5−3))、さらには「スペシャルリーチ(後半)」の演出画像(a−6−1)と演出画像(a−6−2)というように異なることにより、大当たり遊技(特別遊技)が実行される期待度が異なる複数種類からなる。
そして、この「スペシャルリーチ(大当たり)1」では、サブCPU120aは、後述の図40(d)に示す演出制御情報に基づいて、大当たり判定の判定結果が大当たりであることが確定した旨を報知する「大当たり確定演出」を実行する。この「大当たり確定演出」は、例えば、音声出力装置32から所定の効果音を出力するとともに盤用照明装置34aのLED等を点灯させるものである。サブCPU120aは、このような「大当たり確定演出」を実行する場合には、例えば図32(a)に示すタイミングP11〜P14のうちの何れのタイミングで実行するかを決定する。
なお、「大当たり確定演出」の実行タイミングは、この図32(a)に示すタイミングタイミングP11〜P14に限定されない。
「スペシャルリーチ(後半)」の図32(a)に示す操作有効期間Y12では、サブCPU120aは、演出ボタン35の押下操作を有効とし、後述の図40(e)に示す演出制御情報に基づいて、所定の割合で、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御によって演出ボタン35を突出させる。そして、サブCPU120aは、画像表示装置31に、この操作有効期間Y12において、演出ボタン35の操作促進報知画像を表示するようにする(図示せず)。
そして、遊技者が、この操作有効期間Y12中、突出している演出ボタン35を押下操作すると、サブCPU120aは、例えば図32(a)に示すタイミングE15で第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う(大当たり当落決め演出)。これにより、遊技者に大当たりの抽選結果が大当たりである旨を報知する。なお、遊技者が操作有効期間Y12中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y12が経過した場合においても、サブCPU120aは、操作有効期間Y12の経過後のタイミング(これも「タイミングE15」とする。)で第1装飾部材第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う。下方向に移動した第1装飾部材33aは、サブCPU120aの動作制御により上方向に移動して元の位置に戻る。
なお、「スペシャルリーチ(大当たり)1」では、操作有効期間Y12において、演出ボタン35を非突出とする場合もあるが、この場合も同様に、サブCPU120aは、操作有効期間Y12中に遊技者が演出ボタン35を押下操作することでタイミングE15に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行い、または、遊技者が操作有効期間Y12中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y12が経過することで(これも「タイミングE15」とする。)に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行う。
一方、後述の「スペシャルリーチ(ハズレ)1」では、サブCPU120aは、操作有効期間Y12において演出ボタン35を突出させるか、非突出とするかに関わらず、また、この操作有効期間Y12中に遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
なお、本実施形態において、サブCPU120aは、突出している状態の演出ボタン35が押下操作されると、演出ボタン35を突出している状態から突出していない状態に変更する制御を行う。或いは、サブCPU120aは、突出している状態の演出ボタン35が押下されないことにより操作有効期間が経過した場合においても、操作有効期間の経過により演出ボタン35を突出している状態から突出していない状態に変更する制御を行う。
そして、図32(a)に示す「スペシャルリーチ(後半)」の期間(a−7)では、サブCPU120aは、画像表示装置31において、中図柄の数値が、仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一となることで、3つの演出図柄が同一の数値に揃い、僅かに揺れながらも停止する演出画像(a−7)(図33Bの演出画像(a−7)を表示させる制御を行う。遊技者は、このような演出画像(a−7)を見ることで、当選した大当たりが「4R(ラウンド)大当たり」なのか、「16R(ラウンド)大当たり」に昇格するのか、といった期待感を得ることができる。
また、サブCPU120aは、タイミングT16からタイミングT17までの「再抽選演出」における例えば図32(a)に示すタイミングE16で、再度、第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う。これにより、サブCPU120aは、「4R(ラウンド)大当たり」よりも遊技者にとって有利な「16R(ラウンド)大当たり」が実行される旨(「4R大当たり」から「16R大当たり」に昇格すること)を遊技者に報知する(昇格演出)。
そして、サブCPU120aは、この「再抽選演出」の期間(a−8)において、3つの演出図柄を先に停止表示された同一の数値(例えば444)を全回転させて、これとは異なる同一の数値(例えば777)に揃った状態で停止表示する図33Bの演出画像(a−8)を画像表示装置31に表示させることで、遊技者に「16R(ラウンド)大当たり」が実行される旨すなわち「4R(ラウンド)大当たり」から「16R(ラウンド)大当たり」に昇格したことを報知する。
サブCPU120aは、16R(ラウンド)の「第1大当たり」または「第3大当たり」が決定された場合に実行する「スペシャルリーチ(大当たり)1」においては、このように「再抽選演出」のタイミングE16で第1装飾部材33aを下方向に動作させる。
このタイミングE16での第1装飾部材33aの動作内容は、タイミングE15での第1装飾部材33aの動作内容と同様である。
一方、サブCPU120aは、4R(ラウンド)の「第2大当たり」が決定された場合に実行する「スペシャルリーチ(大当たり)1」では、「再抽選演出」において第1装飾部材33aを動作させない上、同一の数値(例えば444)で停止表示された複数の演出図柄38を全回転させてもこれとは別の同一の数値の演出図柄で停止表示させない。これにより、サブCPU120aは、遊技者に「4R(ラウンド)大当たり」が実行される旨すなわち「4R(ラウンド)大当たり」から「16R(ラウンド)大当たり」に昇格しないことを報知する。
(スペシャルリーチ(ハズレ)1)
次に、変動演出種別が「スペシャルリーチ(ハズレ)1」である変動演出について説明する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)1」の場合、サブCPU120aは、図32(a)に示すタイミングT11からタイミングT16まで「スペシャルリーチ(大当たり)1」と同様の変動演出を実行し、タイミングT16からタイミングT17までの「再変動演出」は実行しない。また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」においては、サブCPU120aは、上述の「大当たり確定演出」は実行しない。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」においては、サブCPU120aは、上述の大当たり当落決め演出における操作有効期間(操作有効期間Y12に相当)に演出ボタン35を突出させる(第2の状態とする)か、または非突出とする(第1の状態とする)。しかしながら、サブCPU120aは、この操作有効期間中の遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
さらに、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」では、サブCPU120aは、「スペシャルリーチ(後半)」において、図33Bの演出画像(A2−1)及び演出画像(A2−2)に示すように、3つの演出図柄のうちの最終停止図柄である中図柄を、先に仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一にならずに停止表示させることで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを遊技者に報知する。
図40は、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)1」におけるカットイン予告の種別に対応付けられた演出のサブCPU120aによる実行制御内容(演出制御情報)を示す図である。この図40に示す実行制御内容は、サブROM120cにおける変動演出パターン決定テーブルが保有する情報の一種である。なお、ここに示す「乱数値A」〜「乱数値G」は、何れも0〜99までの振分用乱数値であり、サブCPU120aが上述のステップS1531−2において取得するものである。
図40(a)の演出制御情報は、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン画像(カットイン画像(a−5−1)に相当)を表示するカットイン予告の実行割合と、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン画像(カットイン画像(a−5−2)に相当)を表示するカットイン予告の実行割合と、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン画像(カットイン画像(a−5−3)に相当)を表示するカットイン予告の実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値A」によって何れのカットイン予告を実行するかを決定する。
また、図40(a)の演出制御情報は、カットイン予告に応じた第2装飾部材33bの動作割合及び非動作割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、第2装飾部材33bを動作させるか、非動作とするかを、取得した「乱数値B」によって決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)1」においては、10%の割合(乱数値Aが0〜9)で「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行し、20%の割合(乱数値Aが10〜29)で「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行し、70%の割合(乱数値Aが0〜9)で「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)1」においては、70%の割合(乱数値Aが0〜69)で「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行し、20%の割合(乱数値Aが70〜89)で「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行し、10%の割合(乱数値Aが90〜99)で「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する。
そして、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」においては、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを70%の割合(乱数値Bが0〜69)で動作させ、30%の割合(乱数値Bが70〜99)で非動作とし、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを50%の割合(乱数値Bが0〜49)で動作させ、50%の割合(乱数値Bが50〜99)で非動作とし、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを30%の割合(乱数値Bが0〜29)で動作させ、70%の割合(乱数値Bが30〜99)で非動作とする。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)1」においては、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを90%の割合(乱数値Bが0〜89)で動作させ、10%の割合(乱数値Bが90〜99)で非動作とし、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを50%の割合(乱数値Bが0〜49)で動作させ、50%の割合(乱数値Bが50〜99)で非動作とし、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを10%の割合(乱数値Bが0〜9)で動作させ、90%の割合(乱数値Bが10〜99)で非動作とする。
このように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」、「スペシャルリーチ(大当たり)1」の何れにおいても、高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させる割合が高く、低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを非動作とする割合が高いように設定されている。
すなわち、サブCPU120aは、可動部材を動作させずに予告演出を実行する場合よりも、可動部材を動作させた後に予告演出を実行する場合の方が、特別遊技が実行される可能性が高い(信頼度が高い)予告演出を実行し易くしている。
図40(b)の演出制御情報は、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、第2装飾部材33bが動作する場合の動作タイミング割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値C」によってタイミングE11〜タイミングE14のうちの何れのタイミングで第2装飾部材33bを動作させるかを決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、20%の割合(乱数値Cが0〜19)でタイミングE11で動作させ、10%の割合(乱数値Cが20〜29)でタイミングE12で動作させ、40%の割合(乱数値Cが30〜69)でタイミングE13で動作させ、30%の割合(乱数値Cが70〜99)でタイミングE14で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、18%の割合(乱数値Cが0〜17)でタイミングE11で動作させ、12%の割合(乱数値Cが18〜29)でタイミングE12で動作させ、38%の割合(乱数値Cが30〜67)でタイミングE13で動作させ、32%の割合(乱数値Cが68〜99)でタイミングE14で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、16%の割合(乱数値Cが0〜15)でタイミングE11で動作させ、14%の割合(乱数値Cが16〜29)でタイミングE12で動作させ、36%の割合(乱数値Cが30〜65)でタイミングE13で動作させ、34%の割合(乱数値Cが66〜99)でタイミングE14で動作させる。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、30%の割合(乱数値Cが0〜29)でタイミングE11で動作させ、40%の割合(乱数値Cが30〜69)でタイミングE12で動作させ、10%の割合(乱数値Cが70〜79)でタイミングE13で動作させ、20%の割合(乱数値Cが80〜99)でタイミングE14で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、32%の割合(乱数値Cが0〜29)でタイミングE11で動作させ、38%の割合(乱数値Cが32〜69)でタイミングE12で動作させ、12%の割合(乱数値Cが70〜81)でタイミングE13で動作させ、18%の割合(乱数値Cが82〜99)でタイミングE14で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、34%の割合(乱数値Cが0〜15)でタイミングE11で動作させ、36%の割合(乱数値Cが34〜69)でタイミングE12で動作させ、14%の割合(乱数値Cが70〜83)でタイミングE13で動作させ、16%の割合(乱数値Cが84〜99)でタイミングE14で動作させる。
このように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」においては、遅いタイミングE13、E14で動作する割合が高く、「スペシャルリーチ(大当たり)1」においては、早いタイミングE11、E12で動作する割合が高い。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」においては、タイミングE12よりもタイミングE11の方が高い割合で動作し、タイミングE14よりもタイミングE13の方が高い割合で動作する。そして、タイミングE11、E13で動作する割合は、何れもカットイン予告の信頼度が高いほど、すなわち、第2装飾部材33bを動作させる割合が高いほど高くなる。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)1」においては、タイミングE11よりもタイミングE12の方が高い割合で動作し、タイミングE13よりもタイミングE14の方が高い割合で動作する。そして、タイミングE12、E14で動作させる割合は、何れもカットイン予告の信頼度が高いほど、すなわち、第2装飾部材33bを動作させる割合が高いほど高くなる。
このように、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合には、大当たり判定の判定結果がハズレである場合よりも早いタイミングに第2装飾部材33bが動作する割合が高い。また、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合には、大当たり判定の判定結果がハズレである場合よりも、画像表示装置31における演出を切り替えるタイミングに近い或いは同一のタイミングで第2装飾部材33bを動作させる割合が高いことから、遊技者に対し、大当たりへの期待感を与えることができる。
図40(c)の演出制御情報は、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、解説予告の実行割合と、非実行割合とを示している。なお、タイミングR1で行う解説予告と、上述のカットイン画像を表示するカットイン予告とを合わせて「大当たり予告演出」という。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、解説予告を実行するか、非実行とするかを、取得した「乱数値D」によって決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、40%の割合(乱数値Dが0〜39)で解説予告を実行し、60%の割合(乱数値Dが40〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、50%の割合(乱数値Dが0〜49)で解説予告を実行し、50%の割合(乱数値Dが50〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、60%の割合(乱数値Dが0〜59)で解説予告を実行し、40%の割合(乱数値Dが60〜99)で、解説予告を非実行とする。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、20%の割合(乱数値Dが0〜19)で解説予告を実行し、80%の割合(乱数値Dが20〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、30%の割合(乱数値Dが0〜29)で解説予告を実行し、70%の割合(乱数値Dが30〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、40%の割合(乱数値Dが0〜39)で解説予告を実行し、60%の割合(乱数値Dが40〜99)で、解説予告を非実行とする。
このように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」、「スペシャルリーチ(大当たり)1」の何れにおいても、高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作させる場合よりも、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合の方が高い割合で解説予告を実行する。
すなわち、サブCPU120aは、特別遊技を実行すると決定された場合に、可動部材を動作させた後に予告演出を実行する場合に比べ、可動部材を動作させずに予告演出を実行する場合の方が、高い割合で該予告演出を実行し易くしている。
図40(d)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおける大当たり確定演出の実行割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値E」によって、大当たり確定演出を実行するか、非実行とするかを決定する。なお、図40(d)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」においては、この大当たり確定演出を実行しない。
「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、25%の割合(乱数値Eが0〜24)で大当たり確定演出を実行し、75%の割合(乱数値Eが25〜99)で大当たり確定演出を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、10%の割合(乱数値Eが0〜9)で大当たり確定演出を実行し、90%の割合(乱数値Eが10〜99)で大当たり確定演出を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、5%の割合(乱数値Eが0〜4)で大当たり確定演出を実行し、95%の割合(乱数値Eが5〜99)で大当たり確定演出を非実行とする。
このように、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合よりも、高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作させる場合の方が高い割合で大当たり確定演出を実行する。
すなわち、サブCPU120aは、大当たり確定演出(特別遊技確定演出)を実行するときには、可動部材を動作させずに大当たり確定演出を実行する場合に比べて可動部材を動作させた後に大当たり確定演出を実行する場合の方が、高い割合で大当たり確定演出を実行している。
また、図40(d)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において、大当たり確定演出の実行タイミング割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値F」によってスペシャルリーチ開始前のタイミングP11、P12、スペシャルリーチ開始後のタイミングP13、P14のうちの何れのタイミングで大当たり確定演出を実行するかを決定する。
「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣士B」が登場するカットイン予告を実行する場合には、大当たり確定演出を40%の割合(乱数値Fが0〜39)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP11に実行し、30%の割合(乱数値Fが40〜69)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP12に実行し、20%の割合(乱数値Fが70〜89)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP13に実行し、10%の割合(乱数値Fが90〜99)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP14に実行する。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、大当たり確定演出を25%の割合(乱数値Fが0〜24)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP11に実行し、25%の割合(乱数値Fが25〜49)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP12に実行し、25%の割合(乱数値Fが50〜74)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP13に実行し、25%の割合(乱数値Fが75〜99)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP14に実行する。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、大当たり確定演出を10%の割合(乱数値Fが0〜9)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP11に実行し、20%の割合(乱数値Fが10〜29)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP12に実行し、30%の割合(乱数値Fが30〜59)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP13に実行し、40%の割合(乱数値Fが60〜99)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP14に実行する。
このように、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作させる場合よりも、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合の方がスペシャルリーチ開始後の遅いタイミングで大当たり確定演出を実行し易く設定する。第2装飾部材33bが非動作である場合に、大当たり確定演出を遅いタイミングで実行することで、遊技者に大きな驚きを与えることができる。また、第2装飾部材33bが動作する場合に、大当たり確定演出を早いタイミングで実行することで、早期に遊技者に安心感を与えることができる。
図40(e)の演出制御情報は、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、上述の大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値G」によって、この大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出を実行するか、非実行とするかを決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、20%の割合(乱数値Gが0〜19)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、80%の割合(乱数値Gが20〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、15%の割合(乱数値Gが0〜14)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、85%の割合(乱数値Gが15〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、10%の割合(乱数値Gが0〜9)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、90%の割合(乱数値Gが10〜99)で非実行とする。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、90%の割合(乱数値Gが0〜89)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、10%の割合(乱数値Gが90〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、85%の割合(乱数値Gが0〜84)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、15%の割合(乱数値Gが85〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、80%の割合(乱数値Gが0〜79)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、20%の割合(乱数値Gが80〜99)で非実行とする。
このように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」、「スペシャルリーチ(大当たり)1」の何れにおいても、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合よりも、高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作する場合の方が、高い割合で大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出が実行される。これにより、遊技者は、第2装飾部材33bが動作した場合に、大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出が実行されるかもしれないといった期待感を抱くことができる。
次に、図33A及び図33Bに示す他の変動演出例について簡単に説明する。
(スペシャルリーチ(大当たり)2)
「スペシャルリーチ(大当たり)2」では、サブCPU120aは、図33Bの演出画像(a−6−1)または演出画像(a−6−2)に示すような「スペシャルリーチ」として「剣士A」が登場する「剣士Aリーチ」を実行した後、大当たり判定の判定結果として「ハズレ」を報知するような演出画像(A2−1)を表示するが、続いて、例えば巻物を出現させる演出画像(A2−3)を表示した後に、上述の演出画像(a−7)を表示するといった復活演出により大当たり判定の判定結果として「大当たり」を報知した後、ラウンド昇格するかどうか、というような内容の再抽選演出において上述の演出画像(a−8)を表示して、ラウンド昇格した旨を報知する。
(スーパーリーチ(大当たり)1)
「スーパーリーチ(大当たり)1」では、サブCPU120aは、図33Aに示すように、演出画像(a−3)を表示するスーパーリーチ(M子リーチ)の実行後に、演出画像(A1−1)を表示して大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する。なお、サブCPU120aは、この「スーパーリーチ(大当たり)1」では、第2装飾部材33bを動作させない。
(スーパーリーチ(ハズレ)1)
「スーパーリーチ(ハズレ)1」では、サブCPU120aは、図33Aに示すように、演出画像(a−3)を表示するスーパーリーチ(M子リーチ)の実行後に、演出画像(A1−2)及び演出画像(A1−3)に示すように、3つの演出図柄のうちの最終停止図柄である中図柄を、先に仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一にせずに停止表示することで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを遊技者に報知する。なお、この「スーパーリーチ(ハズレ)1」では、サブCPU120aは、第2装飾部材33bを動作させない。
(スーパーリーチ(第4大当たりまたは小当たり))
「スーパーリーチ(第4大当たりまたは小当たり)」では、サブCPU120aは、図33Aに示すように、演出画像(a−3)を表示するスーパーリーチ(M子リーチ)の実行後に、演出画像(A1−2)の後に、中図柄を変化させる特殊演出を行う。この特殊演出では、サブCPU120aは、例えば演出画像(A1−4)のように、中図柄がどのような図柄に変化するか、といった期待感を与えるような特殊演出を行った後に、最終的に演出画像(A1−5)に示すように、中図柄を例えば「撃破」と書かれた小判型の図柄に変化させて停止表示させる。これにより、サブCPU120aは、遊技者に特定の当たり(第4大当たりまたは小当たり)に当選したことを報知する。なお、この「スーパーリーチ(第4大当たりまたは小当たり)」では、第2装飾部材33bは動作しない。
(スペシャルリーチ(大当たり)3−1)
次に、変動演出種別が「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」である変動演出について説明する。図32(b)は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」の変動演出の演出制御の時間的な流れを説明するための図である。
図32(b)に示すように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」のタイミングT21からタイミングT26までの演出内容は、大当たりの種類によって演出図柄の組み合わせは異なる以外、「スペシャルリーチ(大当たり)1」のタイミングT11からタイミングT16までの演出内容と同様である。
すなわち、図32(b)に示すように、タイミングT21〜T26は、タイミングT11〜T16に相当する。また、タイミングE21〜E25は、タイミングE11〜E15に相当する。また、タイミングP21〜P24は、タイミングP11〜P14に相当する。また、タイミングR2は、タイミングR1に相当する。
そして、期間(b−1)は、期間(a−1)に相当する。期間(b−2)は、期間(a−2)に相当する。期間(b−3)は、期間(a−3)に相当する。期間(b−4)は、期間(a−4)に相当する。期間(b−5−1)、(b−5−2)、(b−5−3)は、期間(a−5−1)、(a−5−2)、(a−5−3)に相当する。期間(b−6−1)、(b−6−2)は、期間(a−6−1)、(a−6−2)に相当する。また、期間(b−7)は、期間(a−7)に相当する。
また、操作有効期間Y21は、操作有効期間Y11に相当し、操作有効期間Y22は、操作有効期間Y12に相当する。
そして、図33Aと図34A、図33Bと図34Bとからもわかるように、演出図柄の組み合わせは異なる以外、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」のタイミングT21からタイミングT26までの演出画像内容は、「スペシャルリーチ(大当たり)1」のタイミングT11からタイミングT16までの演出画像内容と同様である。すなわち、演出画像(b−1)〜(b−4)は、演出画像(a−1)〜(a−4)に相当し、カットイン画像(b−5−1)〜(b−5−3)は、カットイン画像(a−5−1)〜(a−5−3)に相当し、演出画像(b−6−1)、(b−6−2)は、演出画像(a−6−1)、(a−6−2)に相当し、演出画像(b−7)は、演出画像(a−7)に相当する。
なお、このスペシャルリーチ(大当たり)3−1に対応するハズレ演出の「スペシャルリーチ(ハズレ)1」では、図34Bに示すように、最終的に、3つの演出図柄のうちの中図柄が左図柄及び右図柄と同一とならずに停止する演出画像(B−1)が表示される。
(スペシャルリーチ(大当たり)3−2)
次に、変動演出種別が「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」である変動演出について説明する。図32(c)は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の変動演出の演出制御の時間的な流れを説明するための図である。
図32(c)に示すように、サブCPU120aは、タイミングT31〜T32までは「通常変動」を実行する。そして、サブCPU120aは、タイミングT32からタイミングT33までは「ノーマルリーチ」、タイミングT33からタイミングT34までは「スペシャルリーチ(前半)」、タイミングT34からタイミングT35までは「スペシャルリーチ(後半)」、タイミングT35からタイミングT36までは「再抽選演出」をそれぞれ実行する。
図32(c)に示すように、サブCPU120aは、タイミングT31〜T32までの期間(c−1)において、「通常変動」を実行する。
この期間(c−1)における「通常変動」では、サブCPU120aは、図35Aに示す複数の演出図柄38を変動表示する演出画像(c−1)を画像表示装置31に表示する制御を行う。
「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)では、サブCPU120aは、タイミングT32からタイミングT33までの期間(c−2)に、画像表示装置31において、演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)が同一の数値(例えば4)となるリーチ態様で停止表示し、演出図柄のうちの残る1つの図柄(中図柄)が変動表示するリーチ演出の演出画像(図35Aの演出画像(c−2))を表示する制御を行う。
この「ノーマルリーチ」では、サブCPU120aは、後述の図41B(c−2)に示す演出制御情報に基づいて、大当たり判定の判定結果が大当たりであることの期待感を与える大当たり予告演出をタイミングR3において実行する。このタイミングR3で実行される大当たり予告演出は、例えば次の「スペシャルリーチ」の演出内容を予め解説するといった解説予告であり、その予告内容によって大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が異なるように設定されている。上述のように、この解説予告は、「ノーマルリーチ」から「スペシャルリーチ」に発展することを遊技者に示唆する「リーチ予告」でもある。
そして、この「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」は、可動部材である第2装飾部材33bが必ず動作するように設定されており(後述の図41A(a−2)に示す演出制御情報)、サブCPU120aは、後述の図41A(b−2)示す演出制御情報に基づいて、図32(c)に示す「スペシャルリーチ」開始前のタイミングE31〜E34のうちの何れかのタイミングで動作させる。なお、第2可動部材33bが動作するタイミングは、このタイミングE31〜E34に限定されず、「スペシャルリーチ」前であれば何れのタイミングでもよい。
図32(c)に示すように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」では、サブCPU120aは、「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)に続き、「スーパーリーチ」(第2段階のリーチ演出)を実行せず「スペシャルリーチ」(第3段階のリーチ)を実行する。
この「スペシャルリーチ」では、タイミングT33からタイミングT34までの「スペシャルリーチ(前半)」のうちの期間(c−3)に、サブCPU120aは、画像表示装置31において、キャラクタ「剣士B」が敵のキャラクタ「剣士X」と戦う演出画像(図35Aの演出画像(c−3))を表示する制御を行う。「スペシャルリーチ」は、このように、キャラクタ「剣士B」が敵のキャラクタ「剣士X」と戦うといった、「スーパーリーチ」よりも大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が高い演出となっている。また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」では、サブCPU120aは、「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)に続き、「スーパーリーチ」(第2段階のリーチ演出)を実行せず、この「スーパーリーチ」よりも大当たりへの期待度が高い「スペシャルリーチ」(第3段階のリーチ)を実行することにより、遊技者に驚きを与えることができる。
「スペシャルリーチ(前半)」の操作有効期間Y31では、サブCPU120aは、演出ボタン35の押下操作を有効とするとともに、画像表示装置31において演出ボタン35の操作促進報知画像を表示するようにする(図示せず)。
そして、遊技者が、操作有効期間Y31中に演出ボタン35を押下操作することで、サブCPU120aは、カットイン画像表示期間C31において、大当たり予告演出の一種であるカットイン予告として、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が異なる複数種類のカットイン画像のうちの何れかを表示する。
サブCPU120aは、カットイン画像表示期間C31では、カットイン予告として、図35Aに示すように、縦方向に延びる模様の背景上にキャラクタ「剣士A」が登場するカットイン画像(c−4−1)、横方向に延びる模様の背景上に「2枚の手裏剣」が現れるカットイン画像(c−4−2)、横方向に延びる模様の背景上に「1枚の手裏剣」が現れるカットイン画像(c−4−3)のうちの何れかのカットイン画像を表示する制御を行う。
なお、図32(c)に示す期間(c−4−1)はカットイン予告としてカットイン画像(c−4−1)が表示される期間を示し、期間(c−4−2)はカットイン予告としてカットイン画像(c−4−2)が表示される期間を示し、期間(c−4−3)はカットイン予告としてカットイン画像(c−4−3)が表示される期間を示しているが、これらは何れも同一のタイミングであり、カットイン画像表示期間C31に相当する。
カットイン予告としてのカットイン画像(c−4−1)は、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が高信頼度のカットイン画像であり、カットイン予告としてのカットイン画像(c−4−2)は、当該大当たりへの信頼度が中信頼度のカットイン画像であり、カットイン予告としてのカットイン画像(c−4−3)は、当該大当たりへの信頼度が低信頼度のカットイン画像である。
そして、遊技者が操作有効期間Y31において演出ボタン35を押下操作して高信頼度のカットイン画像(a−4−1)が表示された場合、或いは、遊技者が操作有効期間Y31において演出ボタン35を押下操作せず、押下操作したならばカットイン画像(c−4−1)が表示された場合には、サブCPU120aは、タイミングT34からタイミングT35までの「スペシャルリーチ(後半)」のうちの期間(c−5−1)に、画像表示装置31において、キャラクタ「剣士B」に加えて、カットイン画像(c−4−1)のキャラクタ「剣士A」が登場し、これら両者が、敵のキャラクタ「剣士X」と戦う演出画像(図35Bの演出画像(c−5−1))を表示する制御を行う。
このキャラクタ「剣士A」は、上述の「特有のモチーフ態様」に相当する。すなわち、キャラクタ「剣士A」は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」(リーチ演出B)における「スペシャルリーチ」(剣士Aリーチ)において登場するキャラクタであるが、このように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」(リーチ演出C)の「スペシャルリーチ」(剣士Bリーチ)においても登場することがある。
一方、遊技者が操作有効期間Y31において演出ボタン35を押下操作して中信頼度のカットイン画像(c−4−2)または低信頼度のカットイン画像(c−4−3)が表示された場合、或いは、遊技者が操作有効期間Y31において演出ボタン35を押下操作せず、押下操作したならばカットイン画像(c−4−2)またはカットイン画像(c−4−3)が表示された場合には、「スペシャルリーチ(後半)」のうちの期間(c−5−2)(期間(c−5−1)と同一タイミング)に、サブCPU120aは、画像表示装置31において、「スペシャルリーチ(前半)」に引き続き、キャラクタ「剣士B」のみが敵のキャラクタ「剣士X」と戦う演出画像(図35Bの演出画像(c−5−2))を表示する制御を行う。
このように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」では、第3段階のリーチ演出である「スペシャルリーチ」(剣士Bリーチ)の演出態様が、「スペシャルリーチ(後半)」における複数種類のカットイン予告(カットイン画像(c−4−1)、(c−4−2)、(c−4−3))、さらには「スペシャルリーチ(後半)」の演出画像(c−5−1)と演出画像(c−5−2)というように異なることにより、大当たり遊技(特別遊技)が実行される期待度が異なる複数種類からなる。
そして、サブCPU120aは、この「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において、後述の図41B(d−2)に示す演出制御情報に基づいて、大当たりの判定結果が大当たりであることが確定した旨を報知する「大当たり確定演出」を実行する。この「大当たり確定演出」は、例えば、音声出力装置32から所定の効果音を出力するとともに盤用照明装置34aのLED等を点灯させるものである。サブCPU120aは、このような「大当たり確定演出」を実行する場合には、後述の図41B(d−2)に示す演出制御情報に基づいて、タイミングP31〜P34のうちの何れかのタイミングで実行するようにする。なお、この「大当たり確定演出」を実行する場合には、タイミングP31〜P34のうちの何れかのタイミングに限定されない。
「スペシャルリーチ(後半)」の操作有効期間Y32では、サブCPU120aは、演出ボタン35の押下操作を有効とし、後述の図41B(e−2)に示す演出制御情報に基づいて、所定の割合で、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御によって演出ボタン35を突出させる。そして、サブCPU120aは、画像表示装置31に、この操作有効期間Y32において、演出ボタン35の操作促進報知画像を表示するようにする(図示せず)。
そして、遊技者が、この操作有効期間Y32中、突出している演出ボタン35を押下操作すると、サブCPU120aは、例えばタイミングE35で第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う(大当たり当落決め演出)。これにより、遊技者に大当たりの抽選結果として大当たりが決定したことを報知する。このタイミングE35での第1装飾部材33aの動作内容は、タイミングE15での第1装飾部材33aの動作内容と同様である。
なお、遊技者が操作有効期間Y32中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y32が経過した場合においても、サブCPU120aは、操作有効期間Y32の経過後のタイミング(これも「タイミングE35」とする。)で第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う。
「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において、操作有効期間Y32で演出ボタン35を非突出とする場合も同様に、操作有効期間Y32中に遊技者が演出ボタン35を押下操作することでタイミングE35に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行い、または、遊技者が操作有効期間Y32中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y32が経過することで(これも「タイミングE35」とする。)に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行う。
一方、後述の「スペシャルリーチ(ハズレ)2」では、操作有効期間Y32において演出ボタン35を突出させるか、非突出とするかに関わらず、この操作有効期間Y32中に遊技者が演出ボタン35を押下操作しても第1装飾部材33aは動作しない。
そして、図32(c)に示す「スペシャルリーチ(後半)」の期間(c−6)では、サブCPU120aは、画像表示装置31において、中図柄の数値が、仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一となることで、3つの演出図柄が同一の数値に揃った状態で停止する演出画像(c−6)(図35Bの演出画像(c−6)を表示させ、遊技者に、大当たり遊技を実行すると決定された旨を報知し、停止表示された3つの図柄が僅かに揺れることで、当選した大当たりが「4R(ラウンド)大当たり」なのか、「16R(ラウンド)大当たり」に昇格するのか、といった期待感を与えるようにしている。
また、サブCPU120aは、タイミングT35からタイミングT36までの「再抽選演出」では、先の「スペシャルリーチ(後半)」の期間(c−6)で同一の数値(例えば444)で停止表示された3つの演出図柄を全回転表示させる。
サブCPU120aは、この「再抽選演出」における例えばタイミングE36で、再度、第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う。これにより、サブCPU120aは、4R(ラウンド)大当たり」よりも遊技者にとって有利な「16R(ラウンド)大当たり」が実行される旨(「4R大当たり」から「16R大当たり」に昇格すること)を遊技者に報知する(昇格演出)。
そして、サブCPU120aは、この「再抽選演出」の期間(c−7)において、3つの演出図柄を同一の数値(例えば777)に揃った状態で停止表示する演出画像(図33Bの演出画像(c−7))を画像表示装置31に表示することで、遊技者に「4R(ラウンド)大当たり」から「16R(ラウンド)大当たり」に昇格したことを報知する。
サブCPU120aは、16R(ラウンド)の「第1大当たり」または「第3大当たり」が決定された場合に実行する「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」においては、このように「再抽選演出」のタイミングE36で第1装飾部材33aを下方向に動作させる。このタイミングE36での第1装飾部材33aの動作内容は、タイミングE15での第1装飾部材33aの動作内容と同様である。
一方、サブCPU120aは、4R(ラウンド)の「第2大当たり」が決定された場合に実行する「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」では、「再抽選演出」には第1装飾部材33aを動作させない上、同一の数値(例えば444)で停止表示された複数の演出図柄38を全回転させてもこれとは別の同一の数値の演出図柄で停止表示させない。これにより、サブCPU120aは、遊技者に「4R(ラウンド)大当たり」が実行される旨すなわち「4R(ラウンド)大当たり」から「16R(ラウンド)大当たり」に昇格しないことを報知する。
次に、図35Bに示す他の変動演出について簡単に説明する。
(スペシャルリーチ(ハズレ)2)
サブCPU120aは、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の変動演出では、図32(c)に示すタイミングT31からタイミングT35まで「スペシャルリーチ(大当たり)1」と同様の変動演出を実行し、タイミングT35からタイミングT36までの「再変動演出」は実行しない。また、サブCPU120aは、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」においては、上述の「大当たり確定演出」は実行しない。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」においては、サブCPU120aは、上述の大当たり当落決め演出における操作有効期間(操作有効期間Y32に相当)に演出ボタン35を突出させるか、または非突出とする(第1の状態とする)。しかしながら、サブCPU120aは、この操作有効期間中の遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
さらに、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」では、サブCPU120aは、「スペシャルリーチ(後半)」において、図35Bの演出画像(C−1)及び演出画像(C−2)に示すように、3つの演出図柄のうちの最終停止図柄である中図柄を、先に仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一にせずに停止表示させることで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを遊技者に報知する。
(スペシャルリーチ(大当たり)5)
「スペシャルリーチ(大当たり)5」では、サブCPU120aは、図35Bの演出画像(c−5−1)または演出画像(c−5−2)に示すような「スペシャルリーチ」として「剣士B」が登場する「剣士Bリーチ」を実行した後、大当たりの抽選結果として「ハズレ」を報知するような演出画像(C−1)を表示するが、続いて、例えば巻物を出現させる演出画像(C−3)を表示した後に、上述の演出画像(c−6)を表示するといった復活演出により大当たりの抽選結果として「大当たり」を報知した後、ラウンド昇格するかどうか、というような内容の再抽選演出において上述の演出画像(c−7)を表示して、ラウンド昇格した旨を報知する。
図41A及び図41Bは、サブCPU120aによる、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」、並びに、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」におけるカットイン予告の種別に対応付けられた演出の実行制御内容(演出制御情報)を示す図である。この図41A及び図41Bに示す実行制御内容(演出制御情報)は、サブROM120cにおける変動演出パターン決定テーブルが保有する情報の一種である。なお、ここに示す「乱数値A」〜「乱数値G」は、何れも0〜99までの振分用乱数値であり、サブCPU120aが上述のステップS1531−2において取得するものである。
図41A(a−1)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」における「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告の実行割合と、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告の実行割合と、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告の実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値A」によって何れのカットイン画像を表示するかを決定する。
また、図41A(a−1)の演出制御情報は、カットイン予告に応じた第2装飾部材33bの動作割合及び非動作割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、第2装飾部材33bを動作させるか、非動作とするかを、取得した「乱数値B」によって決定する。
なお、図41A(a−1)に示す数値は、図40(a)に示す数値と同一であり、ここでは説明を省略する。
また、図41A(a−2)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」における「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告の実行割合と、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告の実行割合と、「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告の実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値A」によって何れのカットイン画像を表示するかを決定する。
また、図41A(a−2)の演出制御情報は、各カットイン予告が実行される場合の第2装飾部材33bの動作割合及び非動作割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値B」によって第2装飾部材33bを動作させるか非動作とするかを決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)2」においては、15%の割合(乱数値Aが0〜14)で「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行し、20%の割合(乱数値Aが15〜34)で「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行し、65%の割合(乱数値Aが35〜99)で「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」においては、75%の割合(乱数値Aが0〜74)で「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行し、20%の割合(乱数値Aが75〜94)で「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行し、5%の割合(乱数値Aが95〜99)で「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する。
そして、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」においては、「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合の何れにおいても、第2装飾部材33bを100%の割合(乱数値Bが0〜99)で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」においても、「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合の何れにおいても、第2装飾部材33bを100%の割合(乱数値Bが0〜99)で動作させる。
また、図41A(a−1)と図41A(a−2)とを比較してもわかるように、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、高信頼度のカットイン予告の実行割合がより高くなるように設定されている。
すなわち、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が高いリーチ演出である。
図41A(b−1)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」において、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、第2装飾部材33bが動作する場合の動作タイミング割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値C」によってタイミングE21〜タイミングE24のうちの何れのタイミングで第2装飾部材33bを動作させるかを決定する。なお、第2可動部材33bが動作するタイミングは、このタイミングE21〜E24に限定されず、「スーパーリーチ」前であれば何れのタイミングでもよい。
この図41A(b−1)に示す数値は、図40(b)に示す数値と同一であり、ここでは説明を省略する。
図41A(b−2)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において、「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、第2装飾部材33bが動作する場合の動作タイミング割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値C」によってタイミングE31〜タイミングE34のうちの何れのタイミングで第2装飾部材33bを動作させるかを決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、18%の割合(乱数値Cが0〜17)でタイミングE31で動作させ、12%の割合(乱数値Cが18〜29)でタイミングE32で動作させ、38%の割合(乱数値Cが30〜67)でタイミングE33で動作させ、32%の割合(乱数値Cが68〜99)でタイミングE34で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、16%の割合(乱数値Cが0〜15)でタイミングE31で動作させ、14%の割合(乱数値Cが16〜29)でタイミングE32で動作させ、36%の割合(乱数値Cが30〜65)でタイミングE33で動作させ、34%の割合(乱数値Cが66〜99)でタイミングE34で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、14%の割合(乱数値Cが0〜13)でタイミングE31で動作させ、16%の割合(乱数値Cが14〜29)でタイミングE32で動作させ、34%の割合(乱数値Cが30〜63)でタイミングE33で動作させ、36%の割合(乱数値Cが64〜99)でタイミングE34で動作させる。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、28%の割合(乱数値Cが0〜27)でタイミングE31で動作させ、42%の割合(乱数値Cが28〜69)でタイミングE32で動作させ、8%の割合(乱数値Cが70〜77)でタイミングE33で動作させ、22%の割合(乱数値Cが78〜99)でタイミングE34で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、30%の割合(乱数値Cが0〜29)でタイミングE31で動作させ、40%の割合(乱数値Cが30〜69)でタイミングE32で動作させ、10%の割合(乱数値Cが70〜79)でタイミングE33で動作させ、20%の割合(乱数値Cが80〜99)でタイミングE34で動作させる。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、第2装飾部材33bを動作させるとき、32%の割合(乱数値Cが0〜31)でタイミングE31で動作させ、38%の割合(乱数値Cが32〜69)でタイミングE32で動作させ、12%の割合(乱数値Cが70〜81)でタイミングE33で動作させ、18%の割合(乱数値Cが82〜99)でタイミングE34で動作させる。
このように、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合には、大当たり判定の判定結果がハズレである場合よりも早いタイミングに第2装飾部材33bが動作する割合が高い。また、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合には、大当たり判定の判定結果がハズレである場合よりも、画像表示装置31における演出を切り替えるタイミングに近い或いは同一のタイミングで第2装飾部材33bを動作させる割合が高いことから、遊技者に対し、大当たりへの期待感を与えることができる。
そして、図41A(b−1)と図41A(b−2)とを比較してもわかるように、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、大当たりの抽選結果が大当たりである場合の方が、画像表示装置31における演出を切り替えるタイミングに近い或いは同一のタイミングで第2装飾部材33bを動作させる割合が高いことから、遊技者に対し、大当たりに対してより高い期待感を与えることができる。
図41B(c−1)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」において、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、解説予告の実行割合と、非実行割合とを示している。なお、タイミングR2で行う解説予告と、上述のカットイン画像の表示(カットイン予告)とを合わせて「大当たり予告演出」という。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値D」によって、解説予告を実行するか、非実行とするかを決定する。
なお、図41B(c−1)に示す数値は、図40(c)に示す数値と同一であり、ここでは説明を省略する。
また、図41B(c−2)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」及び「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において、「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、解説予告演出の実行割合と、非実行割合とを示している。なお、タイミングR3で行う解説予告と、上述のカットイン予告を合わせて「大当たり予告演出」という。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値D」によって、解説予告を実行するか、非実行とするかを決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、45%の割合(乱数値Dが0〜44)で解説予告を実行し、55%の割合(乱数値Dが45〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、55%の割合(乱数値Dが0〜54)で解説予告を実行し、45%の割合(乱数値Dが55〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、65%の割合(乱数値Dが0〜64)で解説予告を実行し、35%の割合(乱数値Dが65〜99)で、解説予告を非実行とする。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、25%の割合(乱数値Dが0〜24)で解説予告を実行し、75%の割合(乱数値Dが25〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、35%の割合(乱数値Dが0〜34)で解説予告を実行し、65%の割合(乱数値Dが35〜99)で、解説予告を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、45%の割合(乱数値Dが0〜44)で解説予告を実行し、55%の割合(乱数値Dが45〜99)で、解説予告を非実行とする。
このように、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の何れにおいても、高信頼度のカットイン予告を実行する場合よりも、低信頼度のカットイン予告を実行する場合の方が高い割合で解説予告を実行する。
また、図41B(c−1)と図41B(c−2)とを比較してもわかるように、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、何れの信頼度のカットイン予告を実行する場合においても、解説予告の実行割合が、より高くなるように設定されている。
図41(d−1)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」において、「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン画像を表示するカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおける大当たり確定演出の実行割合を示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値E」によって、大当たり確定演出を実行するか、非実行とするかを決定する。
また、図41B(d−1)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」において、大当たり確定演出の実行タイミング割合を示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値F」によってスペシャルリーチ開始前のタイミングP21、P22、スペシャルリーチ開始後のタイミングP23、P24のうちの何れのタイミングで大当たり確定演出を実行するかを決定する。
なお、図41B(d−1)に示す数値は、図40(d)に示す数値と同一であり、ここでは説明を省略する。
図41B(d−2)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において、「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおける大当たり確定演出の実行割合を示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値F」によって、大当たり確定演出を実行するか、非実行とするかを決定する。なお、図41B(d―2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」においては、この大当たり確定演出を実行しない。
「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、30%の割合(乱数値Eが0〜29)で大当たり確定演出を実行し、70%の割合(乱数値Eが30〜99)で大当たり確定演出を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、15%の割合(乱数値Eが0〜14)で大当たり確定演出を実行し、85%の割合(乱数値Eが15〜99)で大当たり確定演出を非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、10%の割合(乱数値Eが0〜9)で大当たり確定演出を実行し、90%の割合(乱数値Eが10〜99)で大当たり確定演出を非実行とする。
このように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において、低信頼度のカットイン予告を実行する場合よりも、高信頼度のカットイン予告を実行する場合の方が高い割合で大当たり確定演出を実行する。
図41B(d−1)と図41B(d−2)とを比較してもわかるように、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、何れの信頼度のカットイン予告を実行する場合においても、大当たり確定演出の実行割合が、より高くなるように設定されている。
また、図41B(d−2)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」における、カットイン予告に応じた大当たり確定演出の実行タイミング割合を示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値F」によってスペシャルリーチ開始前のタイミングP31、P32、スペシャルリーチ開始後のタイミングP33、P34のうちの何れのタイミングで大当たり確定演出を実行するかを決定する。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合の何れにおいても、大当たり確定演出を45%の割合(乱数値Eが0〜44)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP31で実行し、35%の割合(乱数値Eが45〜79)でスペシャルリーチ開始前のタイミングP32で実行し、15%の割合(乱数値Eが80〜94)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP33で実行し、5%の割合(乱数値Eが95〜99)でスペシャルリーチ開始後のタイミングP34で実行する。
このように、必ず第2装飾部材33bが動作する「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」では、大当たり確定演出をより早いタイミングで実行することで、早期に遊技者により大きな安心感を与えることができる。
図41B(e−1)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」において、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣2本」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、上述の大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値G」によって、実行するカットイン予告に応じて、この大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出を実行するか、非実行とするかを決定する。
なお、図41B(e−1)に示す数値は、図40(e)に示す数値と同一であり、ここでは説明を省略する。
図41B(e−2)の演出制御情報は、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において、「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合、「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合のそれぞれにおいて、上述の大当たり当落決め演出にける演出ボタン35が突出する演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、実行するカットイン予告に応じて、取得した「乱数値G」によって、この大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出を実行するか、非実行とするかを決定する。
「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、25%の割合(乱数値Gが0〜24)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、75%の割合(乱数値Gが25〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、20%の割合(乱数値Gが0〜19)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、80%の割合(乱数値Gが20〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」において「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、15%の割合(乱数値Gが0〜14)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、85%の割合(乱数値Gが15〜99)で非実行とする。
一方、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「剣士A」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合には、95%の割合(乱数値Gが0〜94)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、5%の割合(乱数値Gが95〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣2枚」が出現する中信頼度のカットイン予告を実行する場合には、90%の割合(乱数値Gが0〜89)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、10%の割合(乱数値Gが90〜99)で非実行とする。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」において「手裏剣1枚」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、85%の割合(乱数値Gが0〜84)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、15%の割合(乱数値Gが85〜99)で非実行とする。
このように、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の何れにおいても、低信頼度のカットイン予告を実行する場合よりも、高信頼度のカットイン予告を実行する場合の方が、高い割合で演出ボタン35が突出する演出が実行される。
そして、図41B(e−1)と図41B(e−2)とを比較してもわかるように、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」での当落決め演出の実行割合は、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」での当落決め演出の実行割合よりも高く設定されている。これにより、遊技者は、リーチ演出において、第2装飾部材33bが動作した場合に、大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出がより高い可能性で実行されるかもしれないといった期待感を抱くことができる。
また、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出の実行割合がより高いことから、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))がより高いリーチ演出であるといえる。
(第1特殊リーチ(大当たり)1)
次に、変動演出種別が「第1特殊リーチ(大当たり)1」である変動演出について説明する。図36(a)は、「第1特殊リーチ(大当たり)1」の変動演出の演出制御の時間的な流れを説明するための図である。
この「第1特殊リーチ(大当たり)1」は、キャラクタとして「C子」が登場する「C子リーチ」が実行され、可動部材である第2装飾部材33bが必ず非動作に設定された特殊リーチである。
図36(a)に示すように、サブCPU120aは、特別図柄の変動表示を開始させると、タイミングT41からタイミングT42までは、複数の演出図柄38を画像表示装置31において変動表示させる「通常変動」を実行する。
そして、サブCPU120aは、タイミングT42からタイミングT43までは「ノーマルリーチ」を、タイミングT43からタイミングT44までは「スーパーリーチ」を、タイミングT44からタイミングT45までは、キャラクタ「C子」が登場する「C子リーチ」をそれぞれ実行する。
「通常変動」では、サブCPU120aは、タイミングT41からタイミングT42までの期間(d−1)において、図37に示す複数の演出図柄38を変動表示する演出画像(d−1)を画像表示装置31に表示させる制御を行う。
「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)では、サブCPU120aは、タイミングT42からタイミングT43までの期間(d−2)に、画像表示装置31において、演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば4)となるリーチ態様で停止表示し、演出図柄のうちの残る1つの図柄(中図柄)が変動表示するリーチ演出の演出画像(図37の演出画像(d−2))を表示させる制御を行う。
そして、サブCPU120aは、この「ノーマルリーチ」におけるタイミングR4において、後述の図42(a)に示す演出制御情報に基づいて、大当たりの判定結果が大当たり遊技を実行するとの判定結果となる可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える大当たり予告演出を実行する。
このタイミングR4で実行される予告演出は、例えば次の「スーパーリーチ」の演出内容を予め解説するといった解説予告であり、その予告内容によって大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が異なるように設定されている。なお、上述のように、この解説予告は、「ノーマルリーチ」から「スーパーリーチ」に発展することを遊技者に示唆する「リーチ予告」でもある。
「スーパーリーチ」(第2段階のリーチ演出)では、サブCPU120aは、タイミングT43からタイミングT44までの期間(d−3)に、画像表示装置31において、キャラクタ「M子」が登場する演出画像(図37の演出画像(d−3))を表示する制御を行う。この「スーパーリーチ」は、キャラクタ「M子」が登場することにより、「ノーマルリーチ」よりも大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が高い演出となっている。
「スーパーリーチ」後の「C子リーチ」では、サブCPU120aは、例えば、図36(a)に示すように、期間(d−4)に、画像表示装置31において、キャラクタ「C子」が登場する演出画像(図37の演出画像(d−4))を表示する制御を行う。この「スーパーリーチ」は、キャラクタ「M子」よりも大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が高いキャラクタ「C子」が登場することにより、「スーパーリーチ」よりも大当たりへの期待度が高い演出となっている。
サブCPU120aは、この「第1特殊リーチ(大当たり)1」において、後述の図42(b)に示す演出制御情報に基づいて、大当たりの判定結果が大当たりであることが確定した旨を報知する「大当たり確定演出」を実行する。この「大当たり確定演出」は、例えば、音声出力装置32から所定の効果音を出力するとともに盤用照明装置34aのLED等を点灯させるものである。サブCPU120aは、このような「大当たり確定演出」を実行する場合には、後述の図42(b)に示す演出制御情報に基づいて、図36(a)に示すタイミングP41〜P44のうちの何れのタイミングで実行するかを決定する。
なお、「大当たり確定演出」の実行タイミングは、この図36(a)に示すタイミングタイミングP41〜P44に限定されない。
「C子リーチ」の図36(a)に示す操作有効期間Y41では、サブCPU120aは、演出ボタン35の押下操作を有効とし、後述の図42(c)に示す演出制御情報に基づいて、所定の割合で、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御によって演出ボタン35を突出させる制御を行う。そして、サブCPU120aは、この操作有効期間Y41において、演出ボタン35の操作促進報知画像を画像表示装置31に表示するようにする(図示せず)。
そして、遊技者が、この操作有効期間Y41中、突出している演出ボタン35を押下操作すると、サブCPU120aは、例えば図36(a)に示すタイミングE41で第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う(大当たり当落決め演出)。これにより、遊技者に大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する。
なお、遊技者が操作有効期間Y41中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y41が経過した場合においても、サブCPU120aは、操作有効期間Y41の経過後のタイミング(これも「タイミングE41」とする。)で第1装飾部材第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う。このタイミングE41での第1装飾部材33aの動作内容は、タイミングE15での第1装飾部材33aの動作内容と同様である。
なお、「第1特殊リーチ(大当たり)1」では、操作有効期間Y41において、演出ボタン35を非突出とする場合もあるが、この場合も同様に、サブCPU120aは、操作有効期間Y41中に遊技者が演出ボタン35を押下操作することでタイミングE41に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行い、または、遊技者が操作有効期間Y41中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y41が経過することで(これも「タイミングE41」とする。)に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行う。
一方、後述の「第1特殊リーチ(ハズレ)1」では、サブCPU120aは、操作有効期間Y12において演出ボタン35を突出させるか、非突出とするかに関わらず、また、この操作有効期間Y41中に遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
そして、図36(a)に示す期間(d−5)では、サブCPU120aは、例えば図37に示すように、中図柄の数値が、仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一となることで、3つの演出図柄が同一の数値に揃い停止したことを示す演出画像(d−5)を画像表示装置31に表示する制御を行う。このような演出画像(d−5)により、遊技者に大当たり遊技を実行すると決定された旨を報知する。
(第1特殊リーチ(ハズレ)1)
次に、変動演出種別が「第1特殊リーチ(ハズレ)1」である変動演出について説明する。
「第1特殊リーチ(ハズレ)1」の場合、サブCPU120aは、図36(a)に示すように、タイミングT41からタイミングT45まで「第1特殊リーチ(大当たり)1」と同様の変動演出を実行する。ただし、サブCPU120aは、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」においては、上述の「大当たり確定演出」は実行しない。そして、サブCPU120aは、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」では、「C子リーチ」において、上述の大当たり当落決め演出における操作有効期間(操作有効期間Y41に相当)に演出ボタン35を突出させるか、または非突出とする。しかしながら、サブCPU120aは、この操作有効期間中の遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
そして、「C子リーチ」において、図37の演出画像(D−1)に示すように、3つの演出図柄のうちの最終停止図柄である中図柄が、先に仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一にならずに停止表示されることで、大当たり判定の判定結果が「ハズレ」であることを遊技者に報知する。
(第1特殊リーチ(大当たり)2)
次に、変動演出種別が「第1特殊リーチ(大当たり)2」である変動演出について説明する。図36(b)は、「第1特殊リーチ(大当たり)2」の変動演出の演出制御の時間的な流れを説明するための図である。
この「第1特殊リーチ(大当たり)2」は、「通常変動」、「ノーマルリーチ」の実行後、「スーパーリーチ」を実行せず、キャラクタとして「C子」が登場する「C子リーチ」を実行し、可動部材である第2装飾部材33bが必ず動作するように設定された特殊リーチである。
図36(b)に示すように、サブCPU120aは、特別図柄の変動表示を開始させると、タイミングT51からタイミングT52まで、複数の演出図柄38を画像表示装置31において変動表示させる「通常変動」を実行する。
そして、サブCPU120aは、タイミングT52からタイミングT53までは、「ノーマルリーチ」、タイミングT53からタイミングT54までは、キャラクタ「C子」が登場する「C子リーチ」をそれぞれ実行する。
「通常変動」では、サブCPU120aは、タイミングT51からタイミングT52までの期間(e−1)に、図37に示す複数の演出図柄38を変動表示する演出画像(e−1)を画像表示装置31に表示する制御を行う。
「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)では、サブCPU120aは、例えば、図36(b)に示すように、タイミングT52からタイミングT53までの期間(e−2)に、画像表示装置31において、演出図柄38の2つの図柄(左図柄と右図柄)を同一の数値(例えば4)となるリーチ態様で停止表示し、演出図柄38のうちの残る1つの図柄(中図柄)が変動表示するリーチ演出の演出画像(図37の演出画像(e−2))を表示する制御を行う。
そして、サブCPU120aは、期間(e−2)の「ノーマルリーチ」におけるタイミングR5において、後述の図42(e)に示す演出制御情報に基づいて、大当たりの判定結果が大当たり遊技を実行するとの判定結果となる可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える大当たり予告演出を実行する。このタイミングR5で実行される予告演出は、例えば次の「C子リーチ」の演出内容を予め解説するといった解説予告であり、その予告内容によって大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が異なるように設定されている。なお、上述したように、この解説予告は、「ノーマルリーチ」から「C子リーチ」に発展することを遊技者に示唆する「リーチ予告」でもある。
「ノーマルリーチ」後の「C子リーチ」では、サブCPU120aは、例えば、図36(b)に示すように、期間(e−3)に、図37に示すキャラクタ「C子」が登場する演出画像(e−3)を画像表示装置31に表示する制御を行う。
サブCPU120aは、この「第1特殊リーチ(大当たり)2」において、後述の図42(f)に示す演出制御情報に基づいて、大当たりの判定結果が大当たりであることが確定した旨を報知する「大当たり確定演出」を実行する。この「大当たり確定演出」は、例えば、音声出力装置32から所定の効果音を出力するとともに盤用照明装置34aのLED等を点灯させるものである。サブCPU120aは、このような「大当たり確定演出」を実行する場合には、後述の図42(f)に示す演出制御情報に基づいて、図36(b)に示すタイミングP51〜P54のうちの何れのタイミングで実行するかを決定する。
なお、「大当たり確定演出」の実行タイミングは、この図36(c)に示すタイミングタイミングP51〜P54に限定されない。
「C子リーチ」の図36(b)に示す操作有効期間Y51では、サブCPU120aは、演出ボタン35の押下操作を有効とし、後述の図42(f)に示す演出制御情報に基づいて、所定の割合で、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御によって演出ボタン35を突出させる。そして、サブCPU120aは、この操作有効期間Y51において、演出ボタン35の操作促進報知画像を画像表示装置31に表示するようにする(図示せず)。
そして、遊技者が、この操作有効期間Y51中、突出している演出ボタン35を押下操作すると、例えば図36(b)に示すタイミングE55で第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う(大当たり当落決め演出)。これにより、遊技者に大当たり判定の判定結果が大当たりである旨を報知する。このタイミングE55での第1装飾部材33aの動作内容は、タイミングE15での第1装飾部材33aの動作内容と同様である。
なお、遊技者が操作有効期間Y51中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y51が経過した場合においても、サブCPU120aは、操作有効期間Y51の経過後のタイミング(これも「タイミングE55」とする。)で第1装飾部材第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う。
「第1特殊リーチ(大当たり)2」では、操作有効期間Y51において、演出ボタン35を非突出とする場合もあるが、この場合も同様に、サブCPU120aは、操作有効期間Y51中に遊技者が演出ボタン35を押下操作することでタイミングE55に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行い、または、遊技者が操作有効期間Y51中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y51が経過することで(これも「タイミングE55」とする。)に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行う。
一方、後述の「第1特殊リーチ(ハズレ)2」では、サブCPU120aは、操作有効期間Y51において演出ボタン35を突出させるか、非突出とするかに関わらず、また、この操作有効期間Y51中に遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
そして、図36(b)に示すように、サブCPU120aは、期間(e−4)では、図37に示す、中図柄の数値が、仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一となることで、3つの演出図柄が同一の数値に揃い停止したことを示す演出画像(e−4)を表示する制御を行う。このような演出画像(e−4)により、遊技者に大当たり遊技を実行すると決定された旨を報知する。
(第1特殊リーチ(ハズレ)2)
次に、変動演出種別が「第1特殊リーチ(ハズレ)2」である変動演出について説明する。
「第1特殊リーチ(ハズレ)2」の場合、サブCPU120aは、図36(b)に示すタイミングT51からタイミングT54まで「第1特殊リーチ(大当たり)2」と同様の変動演出を実行する。ただし、サブCPU120aは、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」においては、上述の「大当たり確定演出」は実行しない。そして、サブCPU120aは、「C子リーチ」において、図37の演出画像(E−1)に示すように、3つの演出図柄のうちの最終停止図柄である中図柄を、先に仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一にせずに停止表示させることで、大当たりの抽選結果が「ハズレ」であることを遊技者に報知する。
図42(a)〜(c)は、サブCPU120aによる「第1特殊リーチ(ハズレ)1」及び「第1特殊リーチ(大当たり)1」における演出の実行制御内容(演出制御情報)を示す図である。
また、図42(d)〜(g)は、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」及び「第1特殊リーチ(大当たり)2」における演出の実行制御内容(演出制御情報)を示す図である。
この図42に示す演出制御情報は、サブROM120cにおける変動演出パターン決定テーブルが保有する情報の一種である。なお、ここに示す「乱数値D」〜「乱数値G」は、何れも0〜99までの振分用乱数値であり、サブCPU120aが上述のステップS1531−2において取得するものである。
図42(a)は、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」及び「第1特殊リーチ(大当たり)1」において、解説予告の実行割合と、非実行割合とを示している。なお、タイミングR4で行う解説予告を「大当たり予告演出」という。サブCPU120aは、取得した「乱数値D」によって、解説予告を実行するか、非実行とするかを決定する。
「第1特殊リーチ(ハズレ)1」においては、55%の割合(乱数値Dが0〜54)で解説予告を実行し、45%の割合(乱数値Dが55〜99)で非実行とする。
一方、「第1特殊リーチ(大当たり)1」においては35%の割合(乱数値Dが0〜34)で解説予告を実行し、65%の割合(乱数値Dが35〜99)で非実行とする。
図42(b)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(大当たり)1」において、大当たり確定演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値E」によって、大当たり確定演出を実行するか、非実行とするかを決定する。なお、図42(b)に示すように、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」においては、この大当たり確定演出を実行しない。
「第1特殊リーチ(大当たり)1」においては3%の割合(乱数値Eが0〜2)で大当たり確定演出を実行し、97%の割合(乱数値Eが3〜99)で非実行とする。
また、図42(b)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(大当たり)1」における、大当たり確定演出の実行タイミング割合を示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値F」によってC子リーチ開始前のタイミングP41、P42、C子リーチ開始後のタイミングP43、P44のうちの何れのタイミングで大当たり確定演出を実行するかを決定する。
「第1特殊リーチ(大当たり)1」では、大当たり確定演出を12%の割合(乱数値Fが0〜11)でC子リーチ開始前のタイミングP41で実行し、22%の割合(乱数値Fが12〜33)でC子リーチ開始前のタイミングP42で実行し、28%の割合(乱数値Fが34〜61)でC子リーチ開始後のタイミングP43で実行し、38%の割合(乱数値Fが62〜99)でC子リーチ開始後のタイミングP44で実行する。
このように、「第1特殊リーチ(大当たり)1」では、C子リーチ開始後の遅いタイミングで大当たり確定演出を実行し易く設定する。第2装飾部材33bが非動作である場合に、大当たり確定演出を遅いタイミングで実行することで、遊技者に大きな驚きを与えることができる。
図42(c)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」、「第1特殊リーチ(大当たり)1」のそれぞれにおいて、上述の大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値G」によって、この大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出を実行するか、非実行とするかを決定する。
「第1特殊リーチ(ハズレ)1」においては、5%の割合(乱数値Gが0〜4)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、95%の割合(乱数値Gが5〜99)で非実行とする。
また、「第1特殊リーチ(大当たり)1」においては75%の割合(乱数値Gが0〜74)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、25%の割合(乱数値Gが75〜99)で非実行とする。
図42(d)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」及び「第1特殊リーチ(大当たり)2」における第2装飾部材33bの動作タイミング割合を示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値C」によってタイミングE51〜タイミングE54のうちの何れのタイミングで第2装飾部材33bを動作させるかを決定する。なお、第2可動部材33bが動作するタイミングは、このタイミングE51〜E54に限定されず、「C子リーチ」前であれば何れのタイミングでもよい。
「第1特殊リーチ(ハズレ)2」では、16%の割合(乱数値Cが0〜15)でタイミングE51に動作させ、14%の割合(乱数値Cが16〜29)でタイミングE52に動作させ、36%の割合(乱数値Cが30〜65)でタイミングE53に動作させ、34%の割合(乱数値Cが66〜99)でタイミングE54に動作させる。
一方、「第1特殊リーチ(大当たり)2」では、30%の割合(乱数値Cが0〜29)でタイミングE51に動作させ、40%の割合(乱数値Cが30〜69)でタイミングE52に動作させ、10%の割合(乱数値Cが70〜79)でタイミングE53に動作させ、20%の割合(乱数値Cが80〜99)でタイミングE54に動作させる。
このように、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」においては、遅いタイミングE53、E54で動作する割合が高く、「第1特殊リーチ(大当たり)2」においては、早いタイミングE51、E52で動作する割合が高い。
また、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」においては、タイミングE52よりもタイミングE51の方が高い割合で動作し、タイミングE54よりもタイミングE53の方が高い割合で動作する。
一方、「第1特殊リーチ(大当たり)2」においては、タイミングE51よりもタイミングE52の方が高い割合で動作し、タイミングE53よりもタイミングE54の方が高い割合で動作する。
このように、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合には、大当たり判定の判定結果がハズレである場合よりも早いタイミングに第2装飾部材33bが動作する割合が高い。また、大当たり判定の判定結果が大当たりである場合には、大当たり判定の判定結果がハズレである場合よりも、画像表示装置31における演出を切り替えるタイミングに近い或いは同一のタイミングで第2装飾部材33bを動作させる割合が高いことから、遊技者に対し、大当たりへの期待感を与えることができる。
図42(e)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」及び「第1特殊リーチ(大当たり)2」において、解説予告の実行割合と、非実行割合とを示している。なお、タイミングR5で行う解説予告を「大当たり予告演出」という。サブCPU120aは、取得した「乱数値D」によって、解説予告を実行するか、非実行とするかを決定する。
「第1特殊リーチ(ハズレ)2」においては、40%の割合(乱数値Dが0〜39)で解説予告を実行し、60%の割合(乱数値Dが40〜99)で非実行とする。
「第1特殊リーチ(大当たり)2」においては、20%の割合(乱数値Dが0〜19)で解説予告を実行し、80%の割合(乱数値Dが20〜99)で非実行とする。
図42(f)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(大当たり)2」において、大当たり確定演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値E」によって、大当たり確定演出を実行するか、非実行とするかを決定する。なお、図42(f)に示すように、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」においては、この大当たり確定演出を実行しない。
「第1特殊リーチ(大当たり)2」においては、25%の割合(乱数値Eが0〜24)で大当たり確定演出を実行し、75%の割合(乱数値Eが25〜99)で大当たり確定演出を非実行とする。
また、図42(f)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(大当たり)2」において、大当たり確定演出の実行タイミング割合を示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値F」によってC子リーチ開始前のタイミングP51、P52、C子リーチ開始後のタイミングP53、P54のうちの何れのタイミングで大当たり確定演出を実行するかを決定する。
「第1特殊リーチ(大当たり)2」では、大当たり確定演出を43%の割合(乱数値Eが0〜42)でC子リーチ開始前のタイミングP51で実行し、33%の割合(乱数値Eが43〜75)でC子リーチ開始前のタイミングP52で実行し、17%の割合(乱数値Eが76〜92)でC子リーチ開始後のタイミングP53で実行し、7%の割合(乱数値Eが93〜99)でC子リーチ開始後のタイミングP54で実行する。
このように、「第1特殊リーチ(大当たり)2」では、C子リーチ開始前の早いタイミングで大当たり確定演出を実行し易く設定する。第2装飾部材33bが動作する場合に、大当たり確定演出を早いタイミングで実行することで、早期に遊技者に大きな安心感を与えることができる。
図42(g)の演出制御情報は、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」、「第1特殊リーチ(大当たり)2」のそれぞれにおいて、上述の大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値G」によって、この大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出を実行するか、非実行とするかを決定する。
「第1特殊リーチ(ハズレ)2」においては、20%の割合(乱数値Gが0〜19)で大当たり当落決め演出を実行し、80%の割合(乱数値Gが20〜99)で非実行とする。
また、「第1特殊リーチ(大当たり)2」においては90%の割合(乱数値Gが0〜89)で大当たり当落決め演出を実行し、10%の割合(乱数値Gが90〜99)で非実行とする。
(第2特殊リーチ(大当たり))
次に、変動演出種別が「第2特殊リーチ(大当たり)」である変動演出について説明する。図38は、「第2特殊リーチ(大当たり)」の変動演出の演出制御の時間的な流れを説明するための図である。
この「第2特殊リーチ(大当たり)」は、キャラクタとして「侍D」が登場する「侍Dリーチ」が実行され、可動部材である第2装飾部材33bが必ず非動作に設定された特殊リーチである。
図38に示すように、サブCPU120aは、特別図柄の変動表示が開始すると、タイミングT61からタイミングT62まで、複数の演出図柄38を画像表示装置31において変動表示させる「通常変動」を実行する。
そして、サブCPU120aは、タイミングT62からタイミングT63までは、「ノーマルリーチ」、タイミングT63からタイミングT64までは、キャラクタ「侍D」が登場する「侍Dリーチ」をそれぞれ実行する。
「通常変動」では、サブCPU120aは、タイミングT61からタイミングT62までの期間(f−1)において、図39に示す複数の演出図柄38を変動表示する演出画像(f−1)を画像表示装置31に表示する制御を行う。
「ノーマルリーチ」(第1段階のリーチ演出)では、サブCPU120aは、タイミングT62からタイミングT63までの期間(f−2)に、画像表示装置31において、演出図柄の2つの図柄(左図柄と右図柄)が同一の数値(例えば4)となるリーチ態様で停止表示され、演出図柄のうちの残る1つの図柄(中図柄)が変動表示するリーチ演出の演出画像(図39の演出画像(f−2))を表示する制御を行う。
そして、この「ノーマルリーチ」では、サブCPU120aは、後述の図43(a)に示す実行割合に基づいて、大当たりの判定結果が大当たり遊技を実行するとの判定結果となる可能性を報知し、大当たりの判定結果が大当たりであることの期待感を与える大当たり予告演出を実行する。このタイミングR6で実行される大当たり予告演出は、例えば次の「侍Dリーチ」の演出内容を予め解説するといった解説予告であり、その予告内容によって大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))が異なるように設定されている。なお、このように、この解説予告は、「ノーマルリーチ」から「侍Dリーチ」に発展することを遊技者に示唆する「リーチ予告」でもある。
「ノーマルリーチ」後の「侍Dリーチ」では、サブCPU120aは、例えば、図38に示すように、期間(f−3)に、図39に示す、キャラクタ「侍D」が登場する演出画像(f−3)を画像表示装置31に表示する制御を行う。
そして、この「第2特殊リーチ(大当たり)」では、サブCPU120aは、後述の図43(b)に示す演出制御情報に基づいて、大当たりの抽選結果が大当たりであることが確定した旨を報知する「大当たり確定演出」を実行する。この「大当たり確定演出」は、例えば、音声出力装置32から所定の効果音を出力するとともに盤用照明装置34aのLED等を点灯させるものである。このような「大当たり確定演出」を実行する場合には、サブCPU120aは、後述の図43(b)に示す演出制御情報に基づいて、例えば図38に示すタイミングP61〜P64のうちの何れかのタイミングで実行するようにする。
なお、「大当たり確定演出」の実行タイミングは、この図36(c)に示すタイミングタイミングP61〜P64に限定されない。
「侍Dリーチ」の図38に示す操作有効期間Y61では、サブCPU120aは、演出ボタン35の押下操作を有効とし、後述の図43(c)に示す演出制御情報に基づいて、所定の割合で、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御によって演出ボタン35を突出させる。そして、サブCPU120aは、この操作有効期間Y61において、演出ボタン35の操作促進報知画像を画像表示装置31に表示するようにする(図示せず)。
そして、遊技者が、この操作有効期間Y61中に突出している演出ボタン35を押下操作すると、サブCPU120aは、例えば図38に示すタイミングE61で第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う(大当たり当落決め演出)。これにより、遊技者に大当たりの抽選結果が大当たりである旨を報知する。このタイミングE61での第1装飾部材33aの動作内容は、タイミングE15での第1装飾部材33aの動作内容と同様である。
なお、遊技者が操作有効期間Y61中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y61が経過した場合においても、サブCPU120aは、操作有効期間Y61の経過後のタイミング(これも「タイミングE61」とする。)で第1装飾部材33aを下方向に移動させる動作制御を行う。
なお、「第2特殊リーチ(大当たり)」では、操作有効期間Y61において、演出ボタン35を非突出とする場合もあるが、この場合も同様に、サブCPU120aは、操作有効期間Y61中に遊技者が演出ボタン35を押下操作することでタイミングE61に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行い、または、遊技者が操作有効期間Y61中に演出ボタン35を押下操作せずに操作有効期間Y61が経過することで(これも「タイミングE61」とする。)に第1装飾部材33aを下方向に動作させる制御を行う。
一方、後述の「第2特殊リーチ(ハズレ)」では、サブCPU120aは、操作有効期間Y61において演出ボタン35を突出させるか、非突出とするかに関わらず、また、この操作有効期間Y61中に遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
そして、図38に示す「侍Dリーチ」における期間(f−4)では、サブCPU120aは、例えば図39に示すように、中図柄の数値が、仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一となることで、3つの演出図柄が同一の数値に揃い停止したことを示す演出画像(f−4)を画像表示装置31に表示させる。このような演出画像(f−4)により、遊技者に大当たり遊技を実行すると決定された旨を報知する。
(第2特殊リーチ(ハズレ))
次に、変動演出種別が「第2特殊リーチ(ハズレ)」である変動演出について説明する。
「第2特殊リーチ(ハズレ)」の場合、サブCPU120aは、図38に示すタイミングT61からタイミングT64まで「第2特殊リーチ(大当たり)」と同様の変動演出を実行する。ただし、「第2特殊リーチ(ハズレ)」においては、サブCPU120aは、上述の「大当たり確定演出」は実行しない。そして、サブCPU120aは、「第2特殊リーチ(ハズレ)」では、「侍Dリーチ」において、上述の大当たり当落決め演出における操作有効期間(操作有効期間Y61に相当)に演出ボタン35を突出させる(第2の状態とする)か、または非突出とする(第1の状態とする)。しかしながら、サブCPU120aは、この操作有効期間中の遊技者による演出ボタン35の押下操作の有無に関わらず、第1装飾部材33aを動作させない。
そして、「第2特殊リーチ(ハズレ)」では、「侍Dリーチ」において、サブCPU120aは、図39の演出画像(F−1)に示すように、3つの演出図柄のうちの最終停止図柄である中図柄を、先に仮停止した左図柄及び右図柄の数値と同一にならずに停止表示させることで、大当たりの抽選結果が「ハズレ」であることを遊技者に報知する。
図43は、「第2特殊リーチ(ハズレ)」及び「第2特殊リーチ(大当たり)」における演出の実行制御内容(演出制御情報)を示す図である。
この図43(a)〜(c)に示す実行制御内容(演出制御情報)は、サブROM120cにおける変動演出パターン決定テーブルが保有する情報の一種である。なお、ここに示す「乱数値D」〜「乱数値G」は、何れも0〜99までの振分用乱数値であり、サブCPU120aが上述のステップS1531−2において取得するものである。
図43(a)の演出制御情報は、「第2特殊リーチ(ハズレ)」及び「第2特殊リーチ(大当たり)」において、解説予告の実行割合と、非実行割合とを示している。なお、タイミングR6で行う解説予告を「大当たり予告演出」という。サブCPU120aは、取得した「乱数値D」によって、解説予告を実行するか非実行とするかを決定する。
「第2特殊リーチ(ハズレ)」においては、70%の割合(乱数値Dが0〜69)で解説予告を実行し、30%の割合(乱数値Dが70〜99)で非実行とする。
一方、「第2特殊リーチ(大当たり)」においては50%の割合(乱数値Dが0〜49)で解説予告を実行し、50%の割合(乱数値Dが50〜99)で非実行とする。
図43(b)の演出制御情報は、「第2特殊リーチ(大当たり)」において、大当たり確定演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値E」によって、大当たり確定演出を実行するか、非実行とするかを決定する。なお、図43(b)に示すように、「第2特殊リーチ(ハズレ)」においては、この大当たり確定演出を実行しない。
「第2特殊リーチ(大当たり)」においては15%の割合(乱数値Eが0〜14)で大当たり確定演出を実行し、85%の割合(乱数値Eが15〜99)で非実行とする。
また、図43(b)の演出制御情報は、「第2特殊リーチ(大当たり)」における、大当たり確定演出の実行タイミング割合を示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値F」によって侍Dリーチ開始前のタイミングP61、P62、侍Dリーチ開始後のタイミングP63、P64のうちの何れのタイミングで大当たり確定演出を実行するかを決定する。
「第2特殊リーチ(大当たり)」では、大当たり確定演出を3%の割合(乱数値Fが0〜2)で侍Dリーチ開始前のタイミングP61で実行し、17%の割合(乱数値Fが4〜20)で侍Dリーチ開始前のタイミングP62で実行し、33%の割合(乱数値Fが21〜53)で侍Dリーチ開始後のタイミングP63で実行し、47%の割合(乱数値Fが54〜99)で侍Dリーチ開始後のタイミングP64で実行する。
このように、「第2特殊リーチ(大当たり)」では、侍Dリーチ開始後の遅いタイミングで大当たり確定演出を実行し易く設定する。第2装飾部材33bが非動作である場合に、大当たり確定演出を遅いタイミングで実行することで、遊技者に大きな驚きを与えることができる。
図43(c)の演出制御情報は、「第2特殊リーチ(ハズレ)」、「第2特殊リーチ(大当たり)」のそれぞれにおいて、上述の大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出の実行割合と、非実行割合とを示している。サブCPU120aは、取得した「乱数値G」によって、この演出ボタン35が突出する演出を実行するか、非実行とするかを決定する。
「第2特殊リーチ(ハズレ)」においては、20%の割合(乱数値Gが0〜19)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、80%の割合(乱数値Gが20〜99)で非実行とする。
また、「第2特殊リーチ(大当たり)1においては90%の割合(乱数値Gが0〜89)で演出ボタン35が突出する演出を実行し、10%の割合(乱数値Gが90〜99)で非実行とする。
以上のように、主制御基板110からの各種コマンドを演出制御基板120が受信すると、演出制御基板120のコマンド受信割込処理が発生し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。
そして、演出制御基板120におけるサブCPU120aは、2ms毎に行われる演出制御基板120のタイマ割込み処理にて、受信したコマンドを解析して、各種の演出を実行させるためコマンド(データ)を生成する。その後、サブCPU120aは、生成した各種のコマンド(データ)を、画像制御部150、駆動制御部160、ランプ制御部170及び枠制御基板180に送信する。
画像制御部150では、演出制御基板120からコマンド(データ)を受信することにより、受信したコマンド(データ)に基づいて、第1画像表示装置31及び第2画像表示装置37における画像の表示制御を行うことになる。
同様にして、駆動制御部160では、演出制御基板120からコマンド(データ)を受信することにより、盤用駆動装置33を駆動制御し、ランプ制御部170では、演出制御基板120からコマンド(データ)を受信することにより、盤用照明装置34aを点灯制御することになる。
また、枠制御基板180では、演出制御基板120からコマンド(データ)を受信することにより、音声出力装置32の音声の出力制御を行うとともに、枠用照明装置34bの点灯制御を行い、演出ボタン駆動モータ35bの駆動制御を行うことになる。
なお、上述の実施形態では、大当たり抽選の抽選結果がハズレ、大当たりの何れである場合にも、「大当たり予告演出」の実行割合は、高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作させる場合よりも、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合の方が高い割合で大当たり予告演出を実行する例について説明した。
しかしながら、本実施形態に係る遊技機1は、これに限定されず、「大当たり予告演出」の実行割合を、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合よりも、高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作させる場合の方が高い割合で大当たり予告演出を実行するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合には、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合よりも、高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作させる場合の方が高い割合で大当たり確定演出を実行する例について説明した。
しかしながら、本実施形態に係る遊技機1は、これに限定されず、「大当たり確定演出」の実行割合を、高信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で動作させる場合よりも、低信頼度のカットイン予告を実行する場合すなわち第2装飾部材33bを高い割合で非動作とする場合の方が高い割合で大当たり確定演出を実行するようにしてもよい。
例えば、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」において、上述の図40(c)の例では、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合に、40%の割合(乱数値Dが0〜39)で解説予告を実行し、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、60%の割合(乱数値Dが0〜59)で解説予告を実行しするようにした。これに代えて、例えば図44(a)に示すように、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合に、60%の割合(乱数値Dが0〜59)で解説予告を実行し、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、40%の割合(乱数値Dが0〜39)で解説予告を実行するように設定してもよい。
同様に、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において、上述の図40(c)の例では、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行る場合に、20%の割合(乱数値Dが0〜19)で解説予告を実行し、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、40%の割合(乱数値Dが0〜39)で解説予告を実行しするようにした。これに代えて、例えば図44(a)に示すように、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合に、40%の割合(乱数値Dが0〜39)で解説予告を実行し、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、20%の割合(乱数値Dが0〜19)で解説予告を実行するように設定してもよい。
また、「スペシャルリーチ(大当たり)1」において、上述の図40(d)の例では、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合に、25%の割合(乱数値Dが30〜54)で大当たり確定演出を実行し、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、5%の割合(乱数値Dが70〜74)で大当たり確定演出を実行するようにした。これに代えて、例えば図44(b)に示すように、「剣士B」が登場する高信頼度のカットイン予告を実行する場合に、5%の割合(乱数値Dが70〜74)で大当たり確定演出を実行し、「剣1本」が出現する低信頼度のカットイン予告を実行する場合には、25%の割合(乱数値Dが30〜54)で大当たり確定演出を実行するように設定してもよい。
同様に、「スペシャルリーチ(ハズレ)2」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」、「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」においても、「大当たり予告演出」である「解説予告」の実行割合、「大当たり確定演出」の実行割合を図41B(c−1)、(c−2)、(d−1)、(d−2)に示す数値に代えて、例えば図45(a−1)、(a−2)、(b−1)、(b−2)のように設定してもよい。
また、上述の例では、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))がより高いリーチ演出であるとして説明した。
しかしながら、本実施形態に係る遊技機1は、これに限定されず、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出よりも、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行し、その後に「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出の方が、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性(大当たりへの期待度(信頼度))がより高いリーチ演出であるとしてもよい。
例えば、上述の例では、図41A(a−1)及び図41A(a−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、高信頼度のカットイン予告の実行割合がより高く、低信頼度のカットイン予告の実行割合がより低いように設定され、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、高信頼度のカットイン予告の実行割合がより高く、低信頼度のカットイン予告の実行割合がより低いように設定されている。
これに代えて、例えば図46A(a−1)及び図46A(a−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、高信頼度のカットイン予告の実行割合がより低く、低信頼度のカットイン予告の実行割合がより高いように設定され、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、高信頼度のカットイン予告の実行割合がより低く、低信頼度のカットイン予告の実行割合がより高いように設定してもよい。
また、上述の例では、図41A(b−1)及び図41A(b−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、画像表示装置31における演出を切り替えるタイミングに近い或いは同一のタイミングで第2装飾部材33bを動作させる割合が高く設定されている。
これに代えて、例えば図46A(b−1)及び図46A(b−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、画像表示装置31における演出を切り替えるタイミングに近い或いは同一のタイミングで第2装飾部材33bを動作させる割合が低くなるように設定してもよい。
また、上述の例では、図41B(c−1)及び図41B(c−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、何れの信頼度のカットイン予告を実行する場合においても、解説予告の実行割合が高くなるように設定されている。
これに代えて、例えば図46B(c−1)及び図46B(c−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、何れの信頼度のカットイン予告を実行する場合においても、解説予告の実行割合が低くなるように設定してもよい。
また、上述の例では、図41B(d−1)及び図41B(d−2)に示すように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、何れの信頼度のカットイン予告を実行する場合においても、大当たり確定演出の実行割合が高くなるように設定されている。
これに代えて、例えば図46B(d−1)及び図46B(d−2)に示すように、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、何れの信頼度のカットイン予告を実行する場合においても、大当たり確定演出の実行割合が低くなるように設定してもよい。
また、上述の例では、図41B(e−1)及び図41B(e−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、何れの信頼度のカットイン画像が表示される場合においても、大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出をより高い割合で実行する。
これに代えて、例えば図46B(e−1)及び図46B(e−2)に示すように、「スペシャルリーチ(ハズレ)1」よりも「スペシャルリーチ(ハズレ)2」の方が、また、「スペシャルリーチ(大当たり)3−1」よりも「スペシャルリーチ(大当たり)3−2」の方が、何れの信頼度のカットイン画像が表示される場合においても、大当たり当落決め演出における演出ボタン35が突出する演出をより低い割合で実行するように設定してもよい。
また、上述の例では、遊技機1は、「ノーマルリーチ」の実行後に「スーパーリーチ」を実行せずに「スペシャルリーチ」を実行するリーチ演出(リーチ演出C)においては、第2装飾部材33bを必ず動作させたが、所定の割合で非動作としてもよい。
また、上述の例では、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」及び「第1特殊リーチ(大当たり)1」では、第2装飾部材33bを必ず非動作とし、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」及び「第1特殊リーチ(大当たり)2」では、第2装飾部材33bを必ず動作させるようにしたが、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」及び「第1特殊リーチ(大当たり)1」では、第2装飾部材33bを必ず動作させ、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」及び「第1特殊リーチ(大当たり)2」では、第2装飾部材33bを必ず非動作とするようにしてもよい。また、「第1特殊リーチ(ハズレ)1」及び「第1特殊リーチ(大当たり)1」と、「第1特殊リーチ(ハズレ)2」及び「第1特殊リーチ(大当たり)2」との少なくとも一方において、第2装飾部材33bを動作させる場合と非動作とする場合とを設けるようにしてもよい。
また、上述の例では、「第2特殊リーチ(ハズレ)」及び「第2特殊リーチ(大当たり)」では、第2装飾部材33bを必ず非動作としたが、第2装飾部材33bを必ず動作させるようにしてもよいし、第2装飾部材33bを動作させる場合と非動作とする場合とを設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態のサブROM120bが有する演出制御情報は、カットイン予告(高信頼度のカットイン予告、中信頼度のカットイン予告、低信頼度のカットイン予告)に応じて第2装飾部材33bの動作割合及び非動作割合を設定している。しかしながら、これに代えて、サブROM120bが有する演出制御情報として、第2装飾部材33bの動作、非動作に応じて高信頼度のカットイン予告、中信頼度のカットイン予告、低信頼度のカットイン予告それぞれの実行割合を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態における遊技機1は、大当たり遊技の終了後は所定変動回数が経過するまでの間、高確率状態が設定される、所謂「ST(Special Time)機」と呼ばれる遊技機である。なお、遊技機1は、ST機に限らず、次の大当たりに当選するまで高確率状態が継続する(若しくは10000回高確率遊技状態が継続)の遊技機であってもよい。
また、本実施形態によれば、パチンコ遊技機に用いる遊技機について説明をしたが、回胴式遊技機(スロットマシン)、雀球遊技機、アレンジボール遊技機に用いてもよい。