JP2019020476A - 蛍光発光素子、照明装置及びプロジェクター - Google Patents

蛍光発光素子、照明装置及びプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】高い光利用効率が得られる、蛍光発光素子を提供する。また、前記波長変換素子を備える照明装置を提供する。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供する。【解決手段】蛍光発光素子は、蛍光部材と第1の反射部材と支持部材とを備えている。蛍光部材は、第1の側面と底面とを有し、蛍光を射出する。第1の反射部材は、第1の端部と、該第1の端部に設けられた第1の端面を有する。支持部材は、蛍光部材の底面と第1の反射部材とを支持する支持面を有する。第1の端面は光反射性を有する。第1の反射部材は、第1の端面が第1の側面と隣り合うように設けられているとともに、第1の端部よりも厚い肉厚部を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、蛍光発光素子、照明装置及びプロジェクターに関するものである。
近年、半導体レーザー等の固体光源と、固体光源からの励起光を蛍光に変換する蛍光体とを用いた光源装置がある。例えば、下記特許文献1に開示の光源装置では、放熱基板上に固定した蛍光体に対して励起光を照射する。この光源装置では、蛍光体の側面に設けた反射膜によって蛍光を蛍光体内部に戻し、蛍光を蛍光体の上面から外部に効率良く取り出すことで光利用効率を高めている。また、この光源装置では、厚さ130μmの板状の蛍光体を用いることで該蛍光体の冷却効率を高めている。
特開2014−082401号公報
通常、蛍光体はダイシングにより切断することで形成されるため、蛍光体の側面は微小な凹凸を有している。特に、上述のように薄い蛍光体の側面に反射膜を形成することは非常に困難である。そのため、上記光源装置では、蛍光が蛍光体の側面から外部に漏れてしまい、光利用効率が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、高い光利用効率が得られる蛍光発光素子を提供することを目的の一つとする。また、前記蛍光発光素子を備える照明装置を提供することを目的の一つとする。また、前記照明装置を備えるプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、第1の側面と底面とを有し、蛍光を射出する蛍光部材と、第1の端部と、該第1の端部に設けられた第1の端面とを有する第1の反射部材と、前記蛍光部材の前記底面と前記第1の反射部材とを支持する支持面を有する支持部材と、を備え、前記第1の端面は光反射性を有し、前記第1の反射部材は、前記第1の端面が前記第1の側面と隣り合うように設けられているとともに、前記第1の端部よりも厚い肉厚部を有している蛍光発光素子が提供される。
第1態様に係る蛍光発光素子では、蛍光体の第1の側面から射出された蛍光を第1の反射部材の第1の端面で反射させて蛍光体の内部に戻すことができる。つまり、蛍光部材の第1の側面から射出されて損失となる蛍光成分を低減することができる。よって、高い光利用効率を得ることができる。また、厚肉部を把持することで第1の反射部材を支持面上に配置する作業がし易いため、第1の端面と第1の側面とが精度良く位置合わせされる。
上記第1態様において、前記第1の側面及び前記第1の端面は平面からなるのが好ましい。
この構成によれば、第1の側面と第1の端面との間隔を制御し易い。
上記第1態様において、前記支持面と前記第1の端面とに垂直な前記第1の反射部材の断面は、前記第1の端部において、前記第1の端面に向かって厚さが減少している楔形領域を有しているのが好ましい。
この構成によれば、第1の端面の高さを調整し易い。よって、第1の側面と第1の端面との高さを揃えることで蛍光を効率良く反射させることができる。
上記第1態様において、前記支持面は、前記蛍光部材から射出された前記蛍光を反射する特性を有し、前記第1の反射部材の前記断面は楔状であり、前記支持面とは反対側の前記第1の反射部材の面と、前記支持面と、のなす角は10°以下であるのが好ましい。
この構成によれば、楔形のテーパー角が10°以上の場合と比較して、蛍光部材から支持部材とは反対側に射出された蛍光のうち、第1の反射部材によって所望の方向から外れた方向へ反射される成分が少ない。よって、蛍光Yの光利用効率が高くなる。
上記第1態様において、前記蛍光部材と前記支持面との間に設けられた、前記蛍光部材から射出された前記蛍光を反射する反射層をさらに備え、前記第1の反射部材の前記断面は楔状であり、前記支持面とは反対側の前記第1の反射部材の面と、前記支持面と、のなす角は10°以下であるのが好ましい。
この構成によれば、楔形のテーパー角が10°以上の場合と比較して、蛍光部材から支持部材とは反対側に射出された蛍光のうち、第1の反射部材によって所望の方向から外れた方向へ反射される成分が少ない。また、蛍光部材と支持面との間に反射層を設けるため、支持部材として光反射性を有しない材料を用いることができる。すなわち、支持部材の選択肢が広い。
上記第1態様において、第2の端部と、該第2の端部に第2の端面を有する第2の反射部材と、第3の端部と、該第3の端部に第3の端面を有する第3の反射部材と、第4の端部と、該第4の端部に第4の端面を有する第4の反射部材と、をさらに備え、前記第2の端面、前記第3の端面及び前記第4の端面各々は光反射性を有し、前記蛍光部材の前記底面は矩形の形状を有し、前記蛍光部材は、前記第2の端面と隣り合っている第2の側面と、前記第3の端面と隣り合っている第3の側面と、前記第4の端面と隣り合っている第4の側面と、をさらに有し、前記第1の側面は前記第2の側面と対向しており、前記第1の端面の長さは前記第1の側面の長さよりも短く、前記第2の端面の長さは前記第2の側面の長さよりも短く、前記第3の端面の長さは前記第3の側面の長さよりも長く、前記第4の端面の長さは前記第4の側面の長さよりも長いのが好ましい。
この構成によれば、4つの側面から外部に射出された蛍光が蛍光部材の内部に戻されるので、光利用効率をより向上できる。また、蛍光部材の第1、第2の側面とそれぞれ隣り合っている第1、第2の反射部材は、蛍光部材の第3、第4の側面とそれぞれ隣り合っている第3、第4の反射部材のいずれとも接触しない。そのため、各反射部材を蛍光部材の周囲に配置し易い。
上記第1態様において、前記第1の端面と前記第1の側面との間には空気層が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、第1の側面と空気層との界面で蛍光の全反射が起こるので、蛍光体の第1の側面から射出される蛍光の量を低減できる。よって、蛍光の利用効率が高くなる。
上記第1態様において、前記第1の端面は光拡散反射性を有するのが好ましい。
この構成によれば、第1の端面によって蛍光が拡散反射されるので、蛍光は蛍光部材内を種々な方向に進行する。これにより、第1の端面が光拡散反射性を持たない構成に比べて、蛍光を蛍光部材の外部に射出し易くすることができる。よって、蛍光の利用効率が高くなる。
上記第1態様において、前記第1の端面の形成材料は、硫酸バリウム又は酸化マグネシウムであるのが好ましい。
この構成によれば、硫酸バリウム又は酸化マグネシウムを用いることで第1の端面に高い反射率を付与できる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様の蛍光発光素子と、前記蛍光部材を励起する励起光を射出する光源と、を備える照明装置が提供される。
第2態様に係る光源装置は、蛍光の利用効率が高いので、明るい光を射出することができる。
本発明の第3態様に従えば、上記第2態様の照明装置と、前記照明装置からの照明光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第3態様に係るプロジェクターは、明るい光を射出する照明装置を備えるので、明るい画像を表示できる。
プロジェクターの概略構成を示す図。 照明装置の概略構成を示す図。 図4のA−A線矢視による蛍光発光素子の構成を示す断面図。 蛍光発光素子の構成を示す斜視図。 蛍光発光素子の構成を示す分解図。 蛍光発光素子の構成を示す平面図。 蛍光発光素子の各部材の寸法関係を示す図。 第1の反射部材の製造工程を示す図。 蛍光発光素子の組み立て作業の説明図。 蛍光発光素子の組み立て作業の説明図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第一実施形態)
まず、本実施形態に係るプロジェクターの一例について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー映像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、照明装置2と、色分離光学系3と、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bと、合成光学系5と、投射光学系6とを備えている。
色分離光学系3は、白色の照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGと、青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7a及び第2のダイクロイックミラー7bと、第1の全反射ミラー8a、第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bとを備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、照明装置2からの照明光WLを赤色光LRと、その他の光(緑色光LG及び青色光LB)とに分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを透過すると共に、その他の光を反射する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射すると共に青色光LBを透過させる。
第1の全反射ミラー8aは、赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。第2の全反射ミラー8b及び第3の全反射ミラー8cは、青色光LBを光変調装置4Bに導く。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bから光変調装置4Gに向けて反射される。
第1のリレーレンズ9a及び第2のリレーレンズ9bは、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの後段に配置されている。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色の画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色の画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色の画像光を形成する。
光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられている。また、液晶パネルの入射側及び射出側各々には、偏光板(図示せず。)が配置されている。
また、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bの入射側には、それぞれフィールドレンズ10R,フィールドレンズ10G,フィールドレンズ10Bが配置されている。
合成光学系5には、光変調装置4R,光変調装置4G,光変調装置4Bからの各画像光が入射する。合成光学系5は、各画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられている。
投射光学系6は、投射レンズ群からなり、合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像が表示される。
(照明装置)
続いて、本発明の一実施形態に係る照明装置2について説明する。図2は照明装置2の概略構成を示す図である。図2に示すように、照明装置2は、第1照明装置101と、第2照明装置102とを含む。
第1照明装置101は、第1光源10と、コリメート光学系70と、ダイクロイックミラー80と、ピックアップ光学系90と、蛍光発光素子50と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備える。
第1光源10は、励起光として第1の波長帯の青色のレーザー光(発光強度のピーク波長が約445nm)Eを射出する半導体レーザーから構成されている。第1光源10は、1つの半導体レーザーで構成されていてもよいし、複数の半導体レーザーで構成されていてもよい。第1光源10は特許請求の範囲に記載の「光源」に相当する。
なお、第1光源10は、445nm以外の波長、例えば460nmの青色レーザー光を射出する半導体レーザーを用いることもできる。
第1光源10は、第1光源10から射出されるレーザー光の光軸200axが照明光軸100axと直交するように配置されている。
コリメート光学系70は、第1レンズ72と、第2レンズ74と、を備える。コリメート光学系70は、第1光源10から射出された光を略平行化する。第1レンズ72及び第2レンズ74はそれぞれ、凸レンズで構成されている。
ダイクロイックミラー80は、コリメート光学系70からピックアップ光学系90に至る光路中に、第1光源10の光軸200axと照明光軸100axとの各々に対して45°の角度で交わるように配置されている。ダイクロイックミラー80は、励起光Eを反射させ、赤色光及び緑色光を含む黄色の蛍光Yを透過させる。
ピックアップ光学系90は、ダイクロイックミラー80を通過した励起光Eを集光して蛍光発光素子50に入射させる機能と、蛍光発光素子50から射出された蛍光Yを略平行化する機能と、を有する。ピックアップ光学系90は、第1レンズ92と、第2レンズ94と、を備えている。本実施形態において、第1レンズ92はメニスカスレンズで構成され、第2レンズ94は凸レンズで構成されている。
第2照明装置102は、第2光源210と、集光光学系260と、散乱板232と、コリメート光学系270と、を備えている。
第2光源210は、第1照明装置101の第1光源10と同一の半導体レーザーから構成されている。第2光源210は、1つの半導体レーザーで構成されていてもよいし、複数の半導体レーザーで構成されていてもよい。
集光光学系260は、第1レンズ262と、第2レンズ264と、を備えている。集光光学系260は、第2光源210から射出された青色の青色光Bを散乱板232上もしくは散乱板232の近傍に集光させる。第1レンズ262及び第2レンズ264はそれぞれ、凸レンズで構成されている。
散乱板232は、第2光源210からの青色光Bを散乱させることで、蛍光発光素子50から射出された蛍光Yの配光分布に近い配光分布を青色光Bに与える。散乱板232として、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
コリメート光学系270は、第1レンズ272と、第2レンズ274と、を備える。コリメート光学系270は、散乱板232から射出された光を略平行化する。第1レンズ272及び第2レンズ274はそれぞれ、凸レンズで構成されている。
第2照明装置102から射出された青色光Bは、ダイクロイックミラー80により反射され、蛍光発光素子50から射出されダイクロイックミラー80を透過した蛍光Yと合成されて照明光WLとなる。照明光WLは、第1レンズアレイ120に入射する。
第1レンズアレイ120は、照明光WLを複数の部分光束に分割するための複数の第1レンズ122を有する。複数の第1レンズ122は、照明光軸100axと直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1レンズ122に対応する複数の第2レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1レンズ122の像を光変調装置4R、光変調装置4G、及び光変調装置4Bの画像形成領域の近傍に結像させる。複数の第2レンズ132は、照明光軸100axに直交する面内においてマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第2レンズアレイ130から射出された光を直線偏光に変換する。偏光変換素子140は、例えば、偏光分離膜と位相差板と(ともに図示略)を備えている。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140から射出された各部分光束を集光して、図1に示した光変調装置4R,光変調装置4G,及び光変調装置4Bの画像形成領域の近傍に互いに重畳させる。
以上により、本実施形態の照明装置2は、照明光WLを色分離光学系3に向けて射出する。
続いて、蛍光発光素子50の構成について説明する。
図3は第1レンズ92と組み合わされた蛍光発光素子50の構成を示す断面図である。図4は、蛍光発光素子50の構成を示す斜視図である。なお、図3に示す蛍光発光素子50の断面は、図4のA−A線矢視による断面に相当する。図5は、蛍光発光素子50の構成を示す分解図である。図6Aは、蛍光発光素子50の構成を示す平面図であり、図6Bは蛍光発光素子50の各部材の寸法関係を示す図である。
図3、図4、図5、図6A及び図6Bに示すように、蛍光発光素子50は、蛍光体層42と、反射部材48と、支持部材43とを備える。蛍光発光素子50は、青色光からなる励起光Eが入射する側と同じ側に向けて蛍光Yを射出する反射型の蛍光発光素子である。
蛍光体層42は、支持部材43の支持面43aの略中央に配置されている。蛍光体層42は励起光Eが入射するとともに蛍光Yを射出する入射出面42aと、支持部材43の支持面43aに支持される下面(底面)42bと、第1の側面44と、第2の側面45と、第3の側面46と、第4の側面47と、を有する。下面42bの形状は矩形である。つまり、支持面43aの面法線方向から見た蛍光体層42の形状は矩形である。第1〜第4の側面44,45,46,47はそれぞれ入射出面42aと下面42bとを接続する面である。第1の側面44は第2の側面45と対向しており、第3の側面46は第4の側面47と対向している。
本実施形態において、蛍光体層42は、大判の蛍光体をダイシングによって個片化することで形成される。そのため、第1〜第4の側面44,45,46,47は略平面となっている。略平面は、ダイシング処理により生じる程度の凹凸を有した面も含む。
蛍光体層42は、励起光Eを任意の蛍光に変換する蛍光体粒子(不図示)を含む。蛍光体粒子として、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体が用いられる。なお、蛍光体粒子の形成材料は、1種であってもよいし、2種以上の材料を用いて形成された粒子が混合された材料が用いられてもよい。このような蛍光体層42として、アルミナ等の無機バインダー中に蛍光体粒子を分散させた蛍光体層、バインダーを用いずに蛍光体粒子を焼結した蛍光体層などが好適に用いられる。本実施形態において、蛍光体層42は特許請求の範囲に記載の「蛍光部材」に相当する。
本実施形態において、蛍光体層42の厚さは、例えば100μm以下に設定されている。蛍光体層42はこのように薄いので、蛍光Yの生成によって生じた熱が効率良く支持部材43を通して放出される。
本実施形態において、反射部材48は、第1の反射部材51と、第2の反射部材52と、第3の反射部材53と、第4の反射部材54とを含む。支持面43aの面法線方向から見た時、第1〜第4の反射部材51,52,53,54は、例えば、矩形状の板材からそれぞれ構成されている。
第1の反射部材51は第1の端部56を有する。第1の端部56は、一端側に設けられた第1の端面56aを有する。第1の端面56aは、第1の端部56の一端側を研削することで形成される。そのため、第1の端面56aは平面から構成される。なお、第1の端面56aは必要に応じて研磨してもよい。
第1の端部56は、第1の端面56aに設けられた反射膜56bを有する。反射膜56bは、例えば、光反射性を有するAg或いはAl等の金属材料を蒸着することで形成される。すなわち、第1の端面56aは、反射膜56bによって光反射性(正反射性)を有している。
第1の反射部材51は、第1の端面56a(反射膜56b)が蛍光体層42の第1の側面44と隣り合うように支持部材43の支持面43aに設けられている。言い換えれば、第1の端面56aは第1の側面44と当接あるいは所定距離(例えば、10μm以下)だけ離間している。なお、第1の反射部材51は支持面43aに不図示の接合部材を介して支持(固定)される。
第2の反射部材52は第2の端部57を有する。第2の端部57は、一端側に設けられた第2の端面57aを有する。第2の端面57aは、第2の端部57の一端側を研削して形成された平面からなる。なお、第2の端面57aは必要に応じて研磨してもよい。
第2の端部57は、第2の端面57aに設けられた反射膜57bを有する。反射膜57bは、反射膜56bと同様、金属蒸着膜で形成される。すなわち、第2の端面57aは、反射膜57bによって光反射性を有している。
第2の反射部材52は、第2の端面57a(反射膜57b)が蛍光体層42の第2の側面45と隣り合うように支持部材43の支持面43a上に固定されている。言い換えれば、第2の端面57aは第2の側面45と当接あるいは所定距離(例えば、10μm以下)だけ離間している。
第3の反射部材53は第3の端部58を有する。第3の端部58は、一端側に設けられた第3の端面58aを有する。第3の端面58aは、第3の端部58の一端側を研削して形成された平面からなる。なお、第3の端面58aは必要に応じて研磨してもよい。
第3の端部58は、第3の端面58aに設けられた反射膜58bを有する。反射膜58bは、反射膜56bと同様、金属蒸着膜で形成される。すなわち、第3の端面58aは、反射膜58bによって光反射性を有している。
第3の反射部材53は、第3の端面58a(反射膜58b)が蛍光体層42の第3の側面46と隣り合うように支持部材43の支持面43a上に固定される。言い換えれば、第3の端面58aは第3の側面46と当接あるいは所定距離(例えば、10μm以下)だけ離間している。
第4の反射部材54は第4の端部59を有する。第4の端部59は、一端側に設けられた第4の端面59aを有する。第4の端面59aは、第4の端部59の一端側を研削して形成された平面からなる。なお、第4の端面59aは必要に応じて研磨してもよい。
第4の端部59は、第4の端面59aに設けられた反射膜59bを有する。反射膜59bは、反射膜56bと同様、金属蒸着膜で形成される。すなわち、第4の端面59aは、反射膜59bによって光反射性を有している。
第4の反射部材54は、第4の端面59a(反射膜59b)が蛍光体層42の第4の側面47と隣り合うように支持部材43の支持面43a上に固定される。言い換えれば、第4の端面59aは第4の側面47と当接、あるいは所定距離(例えば、10μm以下)だけ離間している。
支持部材43は、例えば、アルミ等の光反射性及び放熱性を有する金属製の基板から構成される。すなわち、本実施形態において、支持部材43の支持面43aは蛍光体層42から射出された蛍光Yを反射する特性を有している。
なお、支持部材43は放熱性を有していれば良く、例えば、銅等の金属、窒化アルミ、アルミナ、サファイア、ダイヤモンド等のセラミクス等の材料で構成していても良い。支持部材43を形成する材料によっては、支持面43aが光反射性を有しないこともある。この場合、蛍光体層42と支持面43aとの間に反射層を形成することで、該反射層により蛍光Yを蛍光体層42の入射出面42a側に向けて反射することができる。
続いて、反射部材48の断面形状について説明する。なお、第1〜第4の反射部材51,52,53,54の断面は同じ形状を有する。そのため、以下では第1の反射部材51の断面を例に挙げて説明し、他の断面については説明を省略する。
ここで、支持面43aと第1の端面56aとに垂直な第1の反射部材51の断面について説明する。以下、特に断りがなければ、「断面」は支持面43aと第1の端面56aとに垂直な断面を意味する。図3に示すように、第1の反射部材51は、第1の端部56と反対側の端部56Bにおける厚さが第1の端部56の厚さより厚い。
そのため、後述のように蛍光体層42に対して第1の反射部材51を位置合わせする際、第1の反射部材51を把持するための把持部として端部56Bを利用できるので、蛍光体層42に対する第1の反射部材51の位置合わせが容易となる。よって、第1の端面56aが第1の側面44に対して精度良く位置合わせされる。また、第1の端面56aと第1の側面44とがそれぞれ平面からなるので、第1の端面56aと第1の側面44との間隔を制御し易い。なお、端部56Bは特許請求の範囲に記載の「肉厚部」に相当する。
本実施形態において、第1の端部56の断面は、第1の端面56aに向かって厚さが減少する楔形領域(図3の符号ARで示す領域)を有している。よって、後述のように第1の反射部材51の製造が容易である。
第1の反射部材51の断面は、端部56B側から第1の端部56側に向かって厚さが次第に減少する楔状である。
具体的に、第1の反射部材51の断面は、第1の反射部材51の支持面43aと反対側の上面51aと、支持面43a(支持面43aと平行な面)とのなす角度(以下、テーパー角と称す)θが10°以下の楔形である。
また、第1の端面56aの高さ(厚さ)は、蛍光体層42の第1の側面44の高さ(厚さ)と略等しい。つまり、第1の側面44の面法線方向から見たとき、第1の端面56aは第1の側面44と略重なっている。この構成によれば、第1の側面44から射出された蛍光Yのほとんどが反射膜56bで反射される。
次に、第1の反射部材51の製造方法について説明する。
図7は第1の反射部材51の製造工程を示す図である。
図7に示すように、まず、直角三角形の断面を有する板材51Aを用意する。そして、板材51Aの直角ではない一方の角を研削及び研磨することで第1の端面56aを形成する。なお、第1の端面56aの高さは角の研削量に応じて任意に調整できる。そして、第1の端面56aに蒸着により反射膜56bを形成することで第1の反射部材51を容易に製造できる。
本実施形態において、第1の反射部材51の前記断面に対応する第2の反射部材52の断面は、第1の反射部材51と同様の楔状である。第2の端面57aの高さ(厚さ)は第2の側面45の高さ(厚さ)と略等しい。そのため、第2の側面45から射出された蛍光Yのほとんどが反射膜57bで反射される。第2の反射部材52においても、楔形のテーパー角θを10°以下とした(図3参照)。なお、第2の反射部材52は、第2の端部57の厚さより厚い端部57Bを有する。
本実施形態において、第1の反射部材51の前記断面に対応する第3の反射部材53の断面は、第1の反射部材51と同様の楔状である。第3の端面58aの高さ(厚さ)は第3の側面46の高さ(厚さ)と略等しい。そのため、第3の側面46から射出された蛍光Yのほとんどが反射膜58bで反射される。第3の反射部材53においても、楔形のテーパー角θを10°以下とした(図3参照)。なお、第3の反射部材53は、第3の端部58の厚さより厚い端部58Bを有する。
本実施形態において、第1の反射部材51の前記断面に対応する第4の反射部材54の断面は、第1の反射部材51と同様の楔状である。第4の端面59aの高さ(厚さ)は第4の側面47の高さ(厚さ)と略等しい。そのため、第4の側面47から射出された蛍光Yのほとんどが反射膜59bで反射される。第4の反射部材54においても、楔形のテーパー角θを10°以下とした(図3参照)。なお、第4の反射部材54は、第4の端部59の厚さより厚い端部59Bを有する。
図6Aに示すように、第1〜第4の反射部材51,52,53,54は、蛍光体層42の周囲を囲むように支持部材43上に配置されている。
図6Bに示すように、蛍光体層42の入射出面42aの面法線方向から平面視した場合において、第1の反射部材51における第1の端面56aの長さLは、蛍光体層42の第1の側面44の長さlよりも短い。第2の反射部材52における第2の端面57aの長さLは、蛍光体層42の第2の側面45の長さlよりも短い。第3の反射部材53における第3の端面58aの長さLは、蛍光体層42の第3の側面46の長さlよりも長い。第4の反射部材54における第4の端面59aの長さLは、蛍光体層42の第4の側面47の長さlよりも長い。
また、本実施形態において、第1レンズ92はメニスカスレンズで構成されている。図3に示したように、第1レンズ92は、凹部(凹レンズ面)92aを蛍光発光素子50側に向けて配置されている。これにより、第1レンズ92は、入射出面42aの近傍に配置された場合でも、凹部92a内に蛍光体層42及び反射部材48を収容できるので、蛍光体層42及び反射部材48と接触しない。
よって、第1レンズ92は支持面43aに近接或いは当接した位置に配置されることができる。したがって、第1レンズ92の径が小さくても入射出面42aから射出された蛍光Yが拡がる前に確実に飲み込むことができる。よって、第1レンズ92を小型化できる。
続いて、本実施形態の蛍光発光素子50による作用について説明する。
蛍光発光素子50において、ピックアップ光学系90により集光された励起光Eは蛍光体層42の入射出面42aに入射する。蛍光体層42内で生成された蛍光Yの一部は、入射出面42aから直接射出される。また、蛍光Yの一部は下面42bに向かい、光反射性を有する支持面43aで反射されることで入射出面42aから射出される。また、蛍光の残りは、第1〜第4の側面44,45,46,47にそれぞれ向かう。
ここで、例えば、第1の側面44に入射する蛍光Yを例に挙げて説明する。
本実施形態において、第1の側面44と反射膜56bとの間には空気層K(図3参照)が介在している。そのため、蛍光体層42の内部から第1の側面44に入射した蛍光Yの一部は、第1の側面44と空気層Kとの界面で全反射されて蛍光体層42内を伝播して入射出面42aから射出される。このように全反射を用いることで、第1の側面44から射出される蛍光Yの量を低減して、光利用効率を向上させることができる。なお、ダイシング処理によって第1の側面44に形成された凹凸を利用して、第1の側面44と反射膜56bとの間に部分的に空気層Kを設けることもできる。
また、全反射されずに空気層Kを透過した蛍光Yは第1の端面56a(反射膜56b)で反射され、空気層Kを透過して蛍光体層42の内部へと戻り、蛍光体層42内を伝播して入射出面42aから射出される。
また、第1の側面44と第1の端面56aとが当接している場合、蛍光体層42の内部から第1の側面44に入射した蛍光Yは直接第1の端面56a(反射膜56b)に入射して反射され、蛍光体層42内部へと戻り、蛍光体層42内を伝播して入射出面42aから射出される。
入射出面42aから射出された蛍光Yのうち、第1の反射部材51の上面51aによって反射される成分は、テーパー角θが大きいほど多くなる。上面51aによって反射された成分は第1レンズ92に入射するものの入射角が適切でないため、所定の方向とは異なる方向、つまり照明光軸100axから傾いた方向に進行する。その成分は照明光WLとしては有効に利用されない。
しかし、本実施形態ではテーパー角θが10°以下なので、上面51aによって反射される成分が比較的少なく、蛍光Yの光利用効率が高い。
なお、他の側面(第2〜第4の側面45,46,47)に入射する蛍光Yについても同様の作用が生じる。
本実施形態の蛍光発光素子50においては、蛍光体層42の各側面(第1〜第4の側面44,45,46,47)に隣り合うように反射部材(第1〜第4の反射部材51,52,53,54)をそれぞれ設けているので、各側面から射出された蛍光Yを蛍光体層42の内部に戻して入射出面42aから射出させることができる。また、入射出面42aから射出された蛍光Yはピックアップ光学系90に効率良く入射するため、光利用効率を向上できる。
続いて、蛍光発光素子50の組み立て作業について図面を参照しながら説明する。図8A及び図8Bは蛍光発光素子50の組み立て作業の説明図である。
まず、第1〜第4の反射部材51,52,53,54と、蛍光体層42と、支持部材43とを用意する。例えば、第1の反射部材51と第2の反射部材52とを選択し、図8Aに示すように、第1の反射部材51の第1の端面56aを蛍光体層42の第1の側面44に当接させ、第2の反射部材52の第2の端面57aを蛍光体層42の第2の側面45に当接させる。
このとき、端部56Bを把持することで蛍光体層42に対する第1の反射部材51の位置合わせを行い、端部57Bを把持することで蛍光体層42に対する第2の反射部材52の位置合わせを行う。なお、端部56B及び端部57Bは、第1の端部56及び第2の端部57それぞれより厚いため、第1の反射部材51及び第2の反射部材52を把持し易い。そのため、蛍光体層42に対する第1の反射部材51及び第2の反射部材52の位置合わせを容易に行うことができる。但し、図8Aでは、後で位置修正に関する説明に用いるために、第1の反射部材51が所定の位置からずれている状態を示している。
続いて、第1の反射部材51及び第2の反射部材52は支持部材43に接合しない状態のまま、第3の反射部材53及び第4の反射部材54の位置合わせを行う。
具体的に、図8Bに示すように、第3の端面58aを第3の側面46に当接させるように第3の反射部材53を蛍光体層42に近づけ、次に第4の端面59aを第4の側面47に当接させるように第4の反射部材54を蛍光体層42に近づける。
このとき、端部58Bを把持することで蛍光体層42に対する第3の反射部材53の位置合わせを行い、端部59Bを把持することで蛍光体層42に対する第4の反射部材54の位置合わせを行う。これにより、蛍光体層42に対する第3の反射部材53及び第4の反射部材54の位置合わせが容易となる。
なお、本実施形態において、図6Bに示したように、第3の端面58aの長さLは第3の側面46の長さlよりも長く、第4の端面59aの長さLは第4の側面47の長さlよりも長い。そのため、第3の反射部材53及び第4の反射部材54の位置合わせを行う際、第3の端面58a及び第4の端面59aの少なくとも一方が、第1の反射部材51及び第2の反射部材52の一方或いは両方に接触する場合もある。
例えば、図8Aに示したように第1の反射部材51が所定の位置からずれており、第3の端面58aが第1の反射部材51に接触した場合、支持部材43に固定(接合)されていない第1の反射部材51は第3の端面58aに押されることで移動し、第3の端面58aが第3の側面46に当接する。
また、例えば、第2の反射部材52が所定の位置から図8Aの右側にずれていた場合、第2の反射部材52は第4の端面59aに押されることで移動し、第4の端面59aが第4の側面47に当接するようになる。
このように、第1の反射部材51及び第2の反射部材52は、第3の反射部材53と第4の反射部材54との間に第1の端面56a及び第2の端面57aがそれぞれ挟まれるようにして位置決めされる。
以上のように、本実施形態によれば、蛍光体層42に対する反射部材48の位置合わせ作業を容易に行うことができる。
そして、蛍光体層42の周囲に反射部材48を配置した後、第1〜第4の反射部材51〜54を支持面43aに接合することで本実施形態の蛍光発光素子50の組立が完了する。
従来、蛍光体層の側面からの漏れ光を防止する方法として、蛍光体層の側面に直接反射膜を形成することが行われていた。しかしながら、蛍光体層の側面は、ダイシング加工による凹凸を有するとともに厚さも薄いため、反射膜を形成することは非常に困難であり、結果的に側面からの漏れ光を防止することは難しかった。
これに対し、本実施形態の蛍光発光素子50によれば、4つの部材(第1〜第4の反射部材51,52,53,54)からなる反射部材48を用いることで、蛍光体層42の側面(第1〜第4の側面44,45,46,47)に隣り合い、光反射性を有する面(第1〜第4の端面56a,57a,58a,59a)を配置した構造を容易に実現することができる。
また、本実施形態の蛍光発光素子50によれば、上述のように、蛍光体層42の側面から射出されて損失となる蛍光成分を低減することができる。よって、高い光利用効率を実現できる。また、本実施形態の照明装置2によれば、蛍光Yの利用効率が高いので、明るい光を射出することができる。また、本実施形態のプロジェクター1によれば、明るい光を射出する照明装置2を備えるので、明るい画像を表示できる。
なお、本発明は上記実施形態の内容に限定されることはなく、発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、励起光Eの入射方向と反対方向に蛍光Yを射出する反射型の蛍光発光素子50を例に挙げたが、本発明はこれに限定されることはない。すなわち、励起光Eの入射方向と同一方向に蛍光Yを射出する透過型の蛍光発光素子にも適用できる。透過型の蛍光発光素子では、例えばガラス、石英などの光透過性を有する支持部材を用いる。蛍光体層42と支持面との間には、蛍光Yを反射させるとともに励起光Eを透過させるダイクロイック膜を設ければよい。
また、上記実施形態では、第1〜第4の端面56a,57a,58a,59aが正反射特性を有する場合を例に挙げたが、拡散反射特性を持っていてもよい。第1〜第4の端面56a,57a,58a,59aの形成材料として硫酸バリウム又は酸化マグネシウムを用いることで、第1〜第4の端面56a,57a,58a,59a(第1〜第4の反射部材51,52,53,54)に拡散反射特性を付与することができる。
この構成によれば、第1〜第4の端面56a,57a,58a,59aにおいて蛍光Yを種々の方向に拡散反射させることができるので、蛍光Yを入射出面42aから射出させ易くすることができる。よって、光利用効率を向上させることができる。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。また、光変調装置として、デジタルミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明による照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2…照明装置、4B,4G,4R…光変調装置、6…投射光学系、10…第1光源、42…蛍光体層(蛍光部材)、42b…下面(底面)、43…支持部材、43a…支持面、44…第1の側面、45…第2の側面、46…第3の側面、47…第4の側面、48…反射部材、50…蛍光発光素子、51…第1の反射部材、52…第2の反射部材、53…第3の反射部材、54…第4の反射部材、56…第1の端部、56a…第1の端面、57…第2の端部、57a…第2の端面、58…第3の端部、58a…第3の端面、59…第4の端部、59a…第4の端面、101…第1照明装置、E…励起光、K…空気層、θ…テーパー角。

Claims (11)

  1. 第1の側面と底面とを有し、蛍光を射出する蛍光部材と、
    第1の端部と、該第1の端部に設けられた第1の端面とを有する第1の反射部材と、
    前記蛍光部材の前記底面と前記第1の反射部材とを支持する支持面を有する支持部材と、
    を備え、
    前記第1の端面は光反射性を有し、
    前記第1の反射部材は、前記第1の端面が前記第1の側面と隣り合うように設けられているとともに、前記第1の端部よりも厚い肉厚部を有している
    蛍光発光素子。
  2. 前記第1の側面及び前記第1の端面は平面からなる
    請求項1に記載の蛍光発光素子。
  3. 前記支持面と前記第1の端面とに垂直な前記第1の反射部材の断面は、前記第1の端部において、前記第1の端面に向かって厚さが減少している楔形領域を有している
    請求項1又は2に記載の蛍光発光素子。
  4. 前記支持面は、前記蛍光部材から射出された前記蛍光を反射する特性を有し、
    前記第1の反射部材の前記断面は楔状であり、
    前記支持面とは反対側の前記第1の反射部材の面と、前記支持面と、のなす角は10°以下である
    請求項3に記載の蛍光発光素子。
  5. 前記蛍光部材と前記支持面との間に設けられた、前記蛍光部材から射出された前記蛍光を反射する反射層をさらに備え、
    前記第1の反射部材の前記断面は楔状であり、
    前記支持面とは反対側の前記第1の反射部材の面と、前記支持面と、のなす角は10°以下である
    請求項3に記載の蛍光発光素子。
  6. 第2の端部と、該第2の端部に第2の端面を有する第2の反射部材と、
    第3の端部と、該第3の端部に第3の端面を有する第3の反射部材と、
    第4の端部と、該第4の端部に第4の端面を有する第4の反射部材と、をさらに備え、
    前記第2の端面、前記第3の端面及び前記第4の端面各々は光反射性を有し、
    前記蛍光部材の前記底面は矩形の形状を有し、
    前記蛍光部材は、前記第2の端面と隣り合っている第2の側面と、前記第3の端面と隣り合っている第3の側面と、前記第4の端面と隣り合っている第4の側面と、をさらに有し、
    前記第1の側面は前記第2の側面と対向しており、
    前記第1の端面の長さは前記第1の側面の長さよりも短く、
    前記第2の端面の長さは前記第2の側面の長さよりも短く、
    前記第3の端面の長さは前記第3の側面の長さよりも長く、
    前記第4の端面の長さは前記第4の側面の長さよりも長い
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蛍光発光素子。
  7. 前記第1の端面と前記第1の側面との間には空気層が設けられている
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蛍光発光素子。
  8. 前記第1の端面は光拡散反射性を有する
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蛍光発光素子。
  9. 前記第1の端面の形成材料は、硫酸バリウム又は酸化マグネシウムである
    請求項8に記載の蛍光発光素子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の蛍光発光素子と、
    前記蛍光部材を励起する励起光を射出する光源と、を備える
    照明装置。
  11. 請求項10に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調して画像光を生成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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