JP2019020303A - インダクタンスの計測方法、計測システム、及びプログラム - Google Patents

インダクタンスの計測方法、計測システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インダクタの電流依存性を考慮した上で、インダクタのインダクタンスを評価し易くすること。【解決手段】インダクタンスの計測方法は、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、を有する。第1ステップでは、計測回路1に電圧発生器2から所定の電圧V1を印加する。計測回路1は、キャパシタ11と、インダクタンスが未知であるインダクタ12とを電圧発生器2に対して直列又は並列に接続した回路である。第2ステップでは、計測回路1の共振周波数を求める。第3ステップでは、計測回路1の共振周波数と、キャパシタ11のキャパシタンスとに基づいて、計測回路1を流れる電流I1に対応するインダクタ12のインダクタンスを求める。【選択図】図1

Description

本開示は、一般にインダクタンスの計測方法、計測システム、及びプログラムに関し、より詳細には、インダクタのインダクタンスの計測方法、計測システム、及びプログラムに関する。
従来、測定対象となるコイル相当部品(インダクタ)のインダクタンスを測定する方法が知られており、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のインダクタンス測定方法は、蓄電過程と、放電過程と、検出過程と、を有する。蓄電過程では、コイル相当部品に蓄電手段を直列接続した測定用回路を構築し、蓄電手段と電源との間を接続状態とし、コイル相当部品と蓄電手段との間を切断状態とする。放電過程では、蓄電過程の後、蓄電手段と電源との間を切断状態とし、コイル相当部品と蓄電手段との間を接続状態として蓄電手段からコイル相当部品に電流を流す。検出過程では、コイル相当部品の電圧、電流及びその単位時間当たりの変化率を検出する。
特開2016−75673号公報
上記特許文献1に記載されているようなインダクタンス測定方法では、インダクタの電流依存性を考慮した上で、インダクタのインダクタンスを評価することが難しい、という問題があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、インダクタの電流依存性を考慮した上で、インダクタのインダクタンスを評価し易いインダクタンスの計測方法、計測システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るインダクタンスの計測方法は、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、を有する。前記第1ステップは、計測回路に電圧発生器から所定の電圧を印加するステップである。前記計測回路は、キャパシタンスが既知であるキャパシタと、インダクタンスが未知であるインダクタとを前記電圧発生器に対して直列又は並列に電気的に接続した回路である。前記電圧発生器は、交流電圧を発生する。前記第2ステップは、前記所定の電圧が印加されている前記計測回路の共振周波数を求めるステップである。前記第3ステップは、前記計測回路の共振周波数と、前記キャパシタのキャパシタンスとに基づいて、前記計測回路を流れる電流に対応する前記インダクタのインダクタンスを求めるステップである。
本開示の一態様に係る計測システムは、電圧発生器と、取得回路と、制御回路と、を備える。前記電圧発生器は、交流電圧を発生する。前記取得回路は、計測回路を流れる電流を計測する電流計からの計測結果、及び前記計測回路に印加される電圧を計測する電圧計からの計測結果を取得する。前記計測回路は、キャパシタンスが既知であるキャパシタと、インダクタンスが未知であるインダクタとを前記電圧発生器に対して直列又は並列に電気的に接続した回路である。前記制御回路は、第1機能と、第2機能と、第3機能と、を有する。前記第1機能は、前記電圧発生器を制御して前記計測回路に所定の電圧を印加する機能である。前記第2機能は、前記電流計及び前記電圧計の計測結果に基づいて、前記所定の電圧が印加されている前記計測回路の共振周波数を求める機能である。前記第3機能は、前記計測回路の共振周波数と、前記キャパシタのキャパシタンスとに基づいて、前記計測回路を流れる電流に対応する前記インダクタのインダクタンスを求める機能である。
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記のインダクタンスの計測方法を実行させるためのプログラムである。
本開示は、インダクタの電流依存性を考慮した上で、インダクタのインダクタンスを評価し易い、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係るインダクタンスの計測方法を示す概念図である。 図2は、同上のインダクタンスの計測方法のフローチャートである。 図3は、計測回路のインピーダンスと周波数との相関を表す概念図である。 図4は、インダクタのインダクタンスの実測値と、計測回路を流れる電流の実測値との相関図である。 図5Aは、同上のインダクタンスの計測方法によりトランスの一次コイルのインダクタンスを計測する場合を示す概念図である。図5Bは、同上のインダクタンスの計測方法によりトランスの二次コイルのインダクタンスを計測する場合を示す概念図である。 図6A、図6Bは、それぞれ同上のインダクタンスの計測方法によりトランスの相互インダクタンスを計測する場合を示す概念図である。 図7は、本開示の一実施形態に係る計測システムを示す概念図である。
(1)インダクタンスの計測方法
(1.1)詳細
本開示の一実施形態に係るインダクタンスの計測方法は、図1に示すように、計測回路1に対して、電圧発生器2と、電流計3と、電圧計4と、を用いて計測対象のインダクタ12のインダクタンスを計測する方法である。計測回路1に対する電圧発生器2、電流計3、及び電圧計4の配線は、ユーザ(ここでは、インダクタンスを計測する者)が行う。
計測回路1は、キャパシタンスが既知であるキャパシタ11と、インダクタンスが未知であるインダクタ12と、を有している。本実施形態では、キャパシタ11及びインダクタ12は、計測回路1に電圧発生器2が電気的に接続されている状態で、電圧発生器2に対して直列に電気的に接続されている。以下の説明では、特に断りの無い限り、「インダクタンス」は「自己インダクタンス」の意味である。
電圧発生器2は、交流電圧を発生する機器である。電圧発生器2は、計測回路1の一対の入力端に電気的に接続される。電圧発生器2は、例えばファンクションジェネレータ、ベクトルネットワークアナライザ等の計測機器の有する機能により実現されてもよい。電圧発生器2は、発生する交流電圧の周波数を変化させることが可能である。また、電圧発生器2は、発生する交流電圧の大きさ(振幅)を変化させることが可能である。電圧発生器2は、計測回路1に電気的に接続されている状態で、計測回路1に所定の電圧V1を印加する。以下、「所定の電圧V1」を単に「電圧V1」ともいう。
電流計3は、計測回路1を流れる電流I1を計測する。以下、「計測回路1を流れる電流I1」を単に「電流I1」ともいう。電流計3は、電圧発生器2に直列に電気的に接続される。本実施形態では、電流計3は、電圧発生器2とキャパシタ11との間に電気的に接続される。電流計3は、例えばパネルメータ、シャント抵抗器、又は変流器(Current Transformer)などである。また、電流計3は、例えばオシロスコープ等の計測機器の有する機能により実現されてもよい。
電圧計4は、電圧発生器2の両端電圧、つまり計測回路1に印加される電圧を計測する。本実施形態では、電圧計4は、電圧発生器2に並列に電気的に接続される。電圧計4は、例えばパネルメータ、電子電圧計、又は計器用変圧器(Voltage Transformer)などである。また、電圧計4は、例えばオシロスコープ等の計測機器の有する機能により実現されてもよい。
(1.2)インダクタの電気的特性の評価
以下、本実施形態のインダクタンスの計測方法を用いて、インダクタ12の電気的特性を評価する場合について図2を用いて説明する。以下では、インダクタンスの計測方法は、ユーザが電圧発生器2等を操作することにより、実行される。インダクタンスの計測方法は、第1ステップS101と、第2ステップS102と、第3ステップS103と、を有している。
第1ステップS101は、電圧発生器2が計測回路1に所定の電圧V1を印加するステップである。これにより、計測回路1には、所定の電圧V1及び計測回路1のインピーダンスに応じた電流I1が流れる。第1ステップS101は、ユーザが電圧発生器2を操作することにより実行される。
第2ステップS102は、所定の電圧V1が印加されている計測回路1の共振周波数f1を求めるステップである。具体的には、第2ステップS102では、電圧発生器2の発生する交流電圧の周波数を変化させることで、所定の電圧V1の位相と、計測回路1を流れる電流I1の位相とが略一致するまで、所定の電圧V1の周波数を変化させる。ここで、電圧V1の位相と電流I1の位相とが略一致するとは、電圧V1の位相と電流I1の位相との差分が所定の誤差範囲内に収まることを意味する。そして、第2ステップS102では、電圧V1の位相と電流I1の位相とが略一致するときの電圧V1の周波数を、計測回路1の共振周波数f1とする。この場合の第2ステップS102は、例えば電流I1及び電圧V1の計測結果を表示可能なモニタを用いて、ユーザがモニタを見ながら電圧発生器2を操作することで実行される。
ここで、図3に示すように、直列共振回路である計測回路1のインピーダンスは、電圧V1の周波数が共振周波数f1であるときに、極値(ここでは、極小値)となる。そこで、第2ステップS102では、計測回路1のインピーダンスに着目して、計測回路1の共振周波数f1を求めてもよい。具体的には、第2ステップS102では、電圧発生器2の発生する交流電圧の周波数を変化させることで、計測回路1のインピーダンスが極値に略等しくなるまで、電圧V1の周波数を変化させてもよい。ここで、計測回路1のインピーダンスが極値に略等しくなるとは、計測回路1のインピーダンスが極値を含む所定の誤差範囲内に収まることを意味する。そして、第2ステップS102では、計測回路1のインピーダンスが極値に略等しくなるときの電圧V1の周波数を、計測回路1の共振周波数f1としてもよい。この場合の第2ステップS102は、例えば電流I1及び電圧V1の計測結果から算出されるインピーダンスを表示可能なモニタを用いて、ユーザがモニタを見ながら電圧発生器2を操作することで実行される。
第3ステップS103は、第2ステップS102で求めた計測回路1の共振周波数f1と、キャパシタ11のキャパシタンスとに基づいて、計測回路1を流れる電流I1に対応するインダクタ12のインダクタンスを求めるステップである。具体的には、第3ステップS103では、以下の数式に、第2ステップS102で求めた計測回路1の共振周波数f1と、既知であるキャパシタ11のキャパシタンスとを代入することにより、インダクタ12のインダクタンスを算出する。以下の数式では、キャパシタ11のキャパシタンスを“C”、インダクタ12のインダクタンスを“L”、計測回路1の共振周波数f1を“f”で表している。第3ステップS103は、ユーザが実行してもよいし、コンピュータに実行させてもよい。
Figure 2019020303
第1ステップS101〜第3ステップS103により、計測回路1を流れる電流I1に対応するインダクタ12のインダクタンスが求まる。以下、第1ステップS101〜第3ステップS103の一連の処理を「計測処理」という。ここで、計測処理の回数“n”(“n”は0以上の整数)は、ユーザが計測処理を1回実行することにより、1回増える(ステップS104)。例えば、ユーザが計測処理を1度も実行していない状態では、計測処理の回数“n”は“0”であり、ユーザが計測処理を実行することにより“1”となる。
そして、本実施形態では、ユーザは、計測処理の回数“n”が所定の回数“P”(“P”は自然数)以上となるまで計測処理を繰り返す。つまり、計測処理の回数“n”が所定の回数“P”以上になると(ステップS105:Yes)、ユーザがインダクタンスの計測方法を終了する。一方、計測処理の回数“n”が所定の回数“P”未満であれば(ステップS105:No)、ユーザは、電圧発生器2の発生する交流電圧を変化させることで所定の電圧V1を変化させた後に(ステップS106)、計測処理を繰り返す。
ここで、所定の電圧V1が変化すると、計測回路1を流れる電流I1も変化する。つまり、ステップS106は、所定の電圧V1を変化させて計測回路1を流れる電流I1を変化させる電流変化ステップである。そして、本実施形態では、計測処理の回数“n”が所定の回数“P”以上になるまで、第1ステップS101、第2ステップS102、及び第3ステップS103は、ステップS106にて計測回路1を流れる電流I1を変化させるごとに実行される。
このように、本実施形態では、ユーザは、電流I1を変化させるごとに計測処理を実行することで、インダクタ12の電流依存性を評価することが可能である。インダクタ12の電流依存性を評価する場合には、計測処理は、電流計3を用いて計測回路1を流れる電流I1を計測するステップを更に有しているのが好ましい。例えば、図4に示すように、計測処理を複数回(ここでは、7回)実行することで、電流I1が“i1”から“i7”まで変化する場合のインダクタ12のインダクタンスの変化をプロットすることが可能である。図4に示す例では、インダクタ12のインダクタンスの単位は[μH(マイクロヘンリー)]であり、電流I1の単位は[A(アンペア)]である。
このようにして、本実施形態では、インダクタ12のインダクタンスと、計測回路1を流れる電流I1(つまり、インダクタ12を流れる電流)との相関を求めることで、インダクタ12の電流依存性を評価することが可能である。そして、この相関に近似したインダクタ12のインダクタンスの関数を用いれば、部品(インダクタ12)の電流依存性を考慮したコンピュータ・シミュレーションによる伝導ノイズの解析モデルの実現が期待できる。このような解析モデルでは、部品の電流依存性を考慮しない解析モデルと比較して、例えば瞬時的に比較的大きな電流が流れる回路の解析精度の向上が期待できる。
(1.3)トランスの電気的特性の評価
以下、本実施形態のインダクタンスの計測方法を用いて、インダクタ12としてのトランス13の電気的特性を評価する場合について図5A〜図6Bを用いて説明する。本実施形態では、ユーザは、トランス13の一次コイル131のインダクタンス、二次コイル132のインダクタンス、及び相互インダクタンスを計測することで、トランス13の電気的特性を評価する。
先ず、図5Aに示すように、ユーザは、トランス13の一次側の一対の入力端133,134に電圧発生器2が電気的に接続され、トランス13の二次側の一対の出力端135,136が開放された回路を用いて、一次コイル131のインダクタンスを計測する。ここでは、計測回路1は、キャパシタンスが既知であるキャパシタ11と、トランス13の一次コイル131と、抵抗器14と、を有する直列共振回路である。
ユーザは、電圧発生器2等を操作して上述の計測処理(第1ステップS101〜第3ステップS103)を実行することで、一次コイル131のインダクタンスを計測する。また、ユーザは、電流変化ステップ(ステップS106)にて計測回路1を流れる電流I1を変化させながら複数回の計測処理を実行することで、一次コイル131の電流依存性を評価してもよい。
次に、図5Bに示すように、ユーザは、トランス13の二次側の一対の出力端135,136に電圧発生器2が電気的に接続され、トランス13の一次側の一対の入力端133,134が開放された回路を用いて、二次コイル132のインダクタンスを計測する。ここでは、計測回路1は、キャパシタンスが既知であるキャパシタ11と、トランス13の二次コイル132と、抵抗器15と、を有する直列共振回路である。
ユーザは、電圧発生器2等を操作して上述の計測処理(第1ステップS101〜第3ステップS103)を実行することで、二次コイル132のインダクタンスを計測する。また、ユーザは、電流変化ステップ(ステップS106)にて計測回路1を流れる電流I1を変化させながら複数回の計測処理を実行することで、二次コイル132の電流依存性を評価してもよい。
次に、図6A及び図6Bに示すように、ユーザは、トランス13の相互インダクタンスを計測する。ここでは、計測回路1は、キャパシタンスが既知であるキャパシタ11と、トランス13と、抵抗器14,15と、を有する直列共振回路である。計測回路1では、一次コイル131及び二次コイル132が抵抗器14,15を介して電気的に接続されている。また、図6Aに示す計測回路1では、一次コイル131で発生する誘導起電力の向きと、二次コイル132で発生する誘導起電力の向きとが異なるように、一次コイル131及び二次コイル132の導線が巻かれている。一方、図6Bに示す計測回路1では、一次コイル131で発生する誘導起電力の向きと、二次コイル132で発生する誘導起電力の向きとが同じになるように、一次コイル131及び二次コイル132の導線が巻かれている。
先ず、ユーザは、図6Aに示す計測回路1において、電圧発生器2等を操作して上述の計測処理(第1ステップS101〜第3ステップS103)を実行することで、トランス13のインダクタンスを計測する。以下、このインダクタンスを“L1”とする。次に、ユーザは、図6Bに示す計測回路1において、電圧発生器2等を操作して上述の計測処理(第1ステップS101〜第3ステップS103)を実行することで、トランス13のインダクタンスを計測する。以下、このインダクタンスを“L2”とする。
そして、ユーザは、以下の数式に、求めたインダクタンス“L1”、“L2”を代入することにより、トランス13の相互インダクタンスを算出することができる。以下の数式では、相互インダクタンスを“M”で表している。
Figure 2019020303
ユーザは、電圧発生器2等を操作して上述の計測処理(第1ステップS101〜第3ステップS103)を実行することで、トランス13の相互インダクタンスを計測する。また、ユーザは、電流変化ステップ(ステップS106)にて計測回路1を流れる電流I1を変化させながら複数回の計測処理を実行することで、トランス13の電流依存性を評価してもよい。
ここで、インダクタ12のインダクタンスを計測する方法としては、例えばベクトルネットワークアナライザを用いた方法がある。この方法では、ベクトルネットワークアナライザによりインダクタ12を含む回路のSパラメータ(Scattering parameters)を計測し、計測したSパラメータに基づいてインダクタ12のインダクタンスを算出する。
ベクトルネットワークアナライザを用いた手法では、比較的小さい電力(例えば、数ミリワット)を回路に印加した場合におけるインダクタ12の電気的特性を評価することは可能である。しかしながら、ベクトルネットワークアナライザを用いた手法では、インダクタ12の電流依存性を考慮せずにインダクタ12のインダクタンスを求めている。このため、この手法では、比較的大きい電力(例えば、数十ワット)を回路に印加した場合におけるインダクタ12の電気的特性を評価し難い、という問題があった。つまり、この手法では、インダクタ12を流れる電流に応じてインダクタ12のインダクタンスが変化するにも関わらず、インダクタンスの変化を考慮せずにインダクタ12のインダクタンスを計測してしまう、という問題があった。
一方、本実施形態のインダクタンスの計測方法では、キャパシタンスが既知のキャパシタ11と、インダクタンスが未知のインダクタ12との共振現象を利用してインダクタ12のインダクタンスを計測している。このため、本実施形態のインダクタンスの計測方法では、インダクタ12を流れる電流に応じてインダクタ12のインダクタンスが変化することを考慮して、インダクタ12のインダクタンスを計測することが可能である。言い換えれば、本実施形態のインダクタンス計測方法は、インダクタ12の電流依存性を考慮した上で、インダクタ12のインダクタンスを評価し易い、という利点がある。したがって、本実施形態のインダクタンスの計測方法では、比較的大きい電力を回路に印加した場合におけるインダクタ12の電気的特性も評価し易い、という利点がある。
(2)計測システム
本開示の一実施形態に係る計測システム10は、図7に示すように、電圧発生器2と、取得回路5と、制御回路6と、筐体7と、を備えている。計測システム10は、計測回路1に電気的に接続されている。計測回路1は、キャパシタンスが既知であるキャパシタ11と、インダクタンスが未知であるインダクタ12と、を電圧発生器2に対して直列に電気的に接続した直列共振回路である。計測システム10と計測回路1との間には、計測回路1を流れる電流I1を計測する電流計3が電気的に接続されている。また、計測システム10の一対の入力端には、電圧発生器2の両端電圧、つまり計測回路1に印加される電圧を計測する電圧計4が電気的に接続されている。計測回路1に対する計測システム10、電流計3、及び電圧計4の配線は、ユーザが行う。
取得回路5は、電流計3で計測した計測回路1を流れる電流I1の計測結果、及び電圧計4で計測した計測回路1に印加される電圧(つまり、所定の電圧V1)の計測結果を取得する回路である。取得回路5は、例えば電流計3からのケーブルのプラグが電気的に接続されるレセプタクル、及び電圧計4からのケーブルのプラグが電気的に接続されるレセプタクルを有する。取得回路5は、取得した電流計3の計測結果及び電圧計4の計測結果を制御回路6に与える。
制御回路6は、例えば、プロセッサ及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。言い換えれば、制御回路6は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータにて実現されており、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータが制御回路6として機能する。プログラムは、ここでは制御回路6のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御回路6は、第1機能と、第2機能と、第3機能と、を有している。第1機能は、電圧発生器2を制御して計測回路1に所定の電圧V1を印加する機能である。第1機能は、上述のインダクタンスの計測方法における第1ステップS101に相当する。第2機能は、取得回路5で取得した電流計3及び電圧計4の計測結果に基づいて、所定の電圧V1が印加されている計測回路1の共振周波数f1を求める機能である。第2機能は、上述のインダクタンスの計測方法における第2ステップS102に相当する。第3機能は、第2機能で求めた計測回路1の共振周波数f1と、キャパシタ11のキャパシタンスとに基づいて、計測回路1を流れる電流I1に対応するインダクタ12のインダクタンスを求める機能である。第3機能は、上述のインダクタンスの測定方法における第3ステップS103に相当する。
筐体7は、箱状であって、電圧発生器2、取得回路5、及び制御回路6を収納する。筐体7に収納された状態において、電圧発生器2、取得回路5、及び制御回路6は、電気的に接続されている。
本実施形態において、ユーザは、計測システム10を操作して制御回路6に第1機能、第2機能、及び第3機能を実行させることにより、上述のインダクタンスの計測方法と同様に、インダクタ12のインダクタンスの計測を行うことが可能である。そして、ユーザは、インダクタ12のインダクタンスの計測結果を表示するモニタを見ることで、計測結果を確認することが可能である。モニタは、計測システム10が備えていてもよいし、計測システム10に電気的に接続されていてもよい。また、制御回路6は、ユーザの1回の操作(計測の開始を指示する操作)を受け付けると、第1機能、第2機能、及び第3機能を自動的に実行する構成であってもよい。
本実施形態において、制御回路6は、上述のインダクタンスの計測方法における電流変化ステップに相当する機能(以下、「第4機能」という)を更に有していてもよい。第4機能は、電圧発生器2を制御して所定の電圧V1を変化させ、計測回路1を流れる電流I1を変化させる機能である。第1機能、第2機能、及び第3機能は、第4機能にて計測回路1を流れる電流I1を変化させるごとに実行される。この場合、ユーザは、計測システム10を操作して制御回路6に第1機能、第2機能、第3機能、及び第4機能を実行させることにより、上述のインダクタンスの計測方法と同様に、インダクタ12の電流依存性を評価することが可能である。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、インダクタンスの計測方法と同等の機能は、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。
一実施形態に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上記のインダクタンスの計測方法を実行させるためのプログラムである。
以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における計測システム10の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における計測システム10の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
本実施形態の計測システム10では、取得回路5及び制御回路6は、それぞれ1つの回路で実現されているが、2以上の回路で実現されていてもよい。例えば、取得回路5及び制御回路6の機能が、2以上の回路に分散して設けられていてもよい。また、例えば取得回路5及び制御回路6の機能が、1つの筐体に収まる1つの装置に設けられていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。その他、取得回路5及び制御回路6の少なくとも一部の機能は、例えばクラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されていてもよい。
本実施形態の計測システム10では、1つの筐体7に電圧発生器2、取得回路5、及び制御回路6が収納されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、電圧発生器2、取得回路5、及び制御回路6は、2以上の筐体7に分散して収納されていてもよい。
本実施形態の計測システム10は、キャパシタ11を備えていてもよい。この場合、計測システム10は、測定対象のインダクタ12の想定されるインダクタンスの大きさに応じて、キャパシタンスの異なる複数のキャパシタ11から計測回路1に用いるキャパシタ11を選択可能に構成されているのが好ましい。また、この場合、キャパシタ11は筐体7に収納されていてもよい。
本実施形態の計測システム10は、電流計3及び電圧計4を備えていてもよい。そして、筐体7には、電圧発生器2、取得回路5、及び制御回路6のみならず、電流計3及び電圧計4も収納されていてもよい。この構成では、ユーザが計測回路1に電流計3及び電圧計4を接続する手間が省ける、という利点がある。また、この構成では、ユーザが電流計3及び電圧計4を計測回路1に対して誤って配線することでインダクタ12のインダクタンスを計測できないといった事態を防ぎ易い、という利点がある。
本実施形態のインダクタンスの計測方法は、インダクタ12の電流依存性を評価する場合に限らず、電流計3を用いて計測回路1を流れる電流I1を計測するステップを有していてもよい。この場合、計測回路1を流れる電流I1と、インダクタ12のインダクタンスとを対応付けて計測することが可能になる、という利点がある。
本実施形態のインダクタンスの計測方法を実行する前に、例えばベクトルネットワークアナライザ等の計測機器を用いて、予め計測回路1の共振周波数を推測してもよい。例えば、ベクトルネットワークアナライザでは、比較的小さい電力を計測回路1に印加した場合における計測回路1の共振周波数を求めることが可能である。この共振周波数は、インダクタ12の電流依存性を考慮した周波数ではないが、この共振周波数を計測回路1の共振周波数f1を求める際の目安とすることが可能である。
本実施形態のインダクタンスの計測方法及び計測システム10では、計測回路1は、キャパシタ11及びインダクタ12を電圧発生器2に対して直列に電気的に接続した直列共振回路であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、計測回路1は、キャパシタ11及びインダクタ12を電圧発生器2に対して並列に電気的に接続した並列共振回路であってもよい。この場合、計測回路1のインピーダンスは、所定の電圧V1の周波数が共振周波数f1であるときに極大値となる。この場合でも、第2ステップS102(又は第2機能)において、計測回路1のインピーダンスに着目して計測回路1の共振周波数f1を求めることが可能である。つまり、計測回路1のインピーダンスが極大値に略等しくなるときの電圧V1の周波数を、計測回路1の共振周波数f1とすればよい。
また、計測回路1が並列共振回路である場合、計測回路1は、測定対象のインダクタ12を2つ以上有していてもよい。この場合、計測回路1は、2以上のインダクタ12ごとに共振周波数f1を有することになる。したがって、この場合、インダクタンスの計測方法又は計測システム10を用いて、2以上の共振周波数f1を求めることにより、2以上のインダクタ12のインダクタンスを個別に計測することが可能である。
本実施形態のインダクタンスの計測方法及び計測システム10において、計測回路1には、電圧発生器2の内部抵抗、トランス13の一次コイル131又は二次コイル132の抵抗成分などが含まれていてもよい。また、計測回路1には、例えば図5A、図5Bに示すように、計測回路1が有する抵抗成分の他に、更に抵抗器14,15が含まれていてもよい。これらの場合でも、本実施形態のインダクタンスの計測方法又は計測システム10により、計測回路1の共振周波数f1、及びインダクタ12(又は一次コイル131、二次コイル132)のインダクタンスを計測することが可能である。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係るインダクタンスの計測方法は、第1ステップ(S101)と、第2ステップ(S102)と、第3ステップ(S103)と、を有する。第1ステップ(S101)は、計測回路(1)に電圧発生器(2)から所定の電圧(V1)を印加するステップである。計測回路(1)は、キャパシタンスが既知であるキャパシタ(11)と、インダクタンスが未知であるインダクタ(12)とを電圧発生器(2)に対して直列又は並列に電気的に接続した回路である。電圧発生器(2)は、交流電圧を発生する。第2ステップ(S102)は、所定の電圧(V1)が印加されている計測回路(1)の共振周波数(f1)を求めるステップである。第3ステップ(S103)は、計測回路(1)の共振周波数(f1)と、キャパシタ(11)のキャパシタンスとに基づいて、計測回路(1)を流れる電流(I1)に対応するインダクタ(12)のインダクタンスを求めるステップである。
この態様によれば、インダクタ(12)の電流依存性を考慮した上で、インダクタ(12)のインダクタンスを評価し易い、という利点がある。
第2の態様に係るインダクタンスの計測方法では、第1の態様において、第2ステップ(S102)は、所定の電圧(V1)の周波数を変化させるステップを有する。第2ステップ(S102)は、所定の電圧(V1)の位相と、計測回路(1)を流れる電流(I1)の位相との差分が所定の誤差範囲内に収まるときの所定の電圧(V1)の周波数を計測回路(1)の共振周波数(f1)として求めるステップである。
この態様によれば、簡易な手法により計測回路(1)の共振周波数(f1)を求めることができる、という利点がある。
第3の態様に係るインダクタンスの計測方法では、第1の態様において、第2ステップ(S102)は、所定の電圧(V1)の周波数を変化させるステップである。第2ステップ(S102)は、計測回路(1)のインピーダンスが極値を含む所定の誤差範囲内に収まるときの所定の電圧(V1)の周波数を計測回路(1)の共振周波数(f1)として求めるステップである。
この態様によれば、簡易な手法により計測回路(1)の共振周波数(f1)を求めることができる、という利点がある。
第4の態様に係るインダクタンスの計測方法は、第1〜第3のいずれかの態様において、電流計(3)を用いて計測回路(1)を流れる電流(I1)を計測するステップを更に有する。
この態様によれば、計測回路(1)を流れる電流(I1)と、インダクタ(12)のインダクタンスとを対応付けて計測することが可能になる、という利点がある。
第5の態様に係るインダクタンスの計測方法では、第1〜第4のいずれかの態様において、所定の電圧(V1)を変化させて計測回路(1)を流れる電流(I1)を変化させる電流変化ステップ(S106)を更に有する。第1ステップ(S101)、第2ステップ(S102)、及び第3ステップ(S103)は、電流変化ステップ(S106)にて計測回路(1)を流れる電流(I1)を変化させるごとに実行される。
この態様によれば、計測回路(1)を流れる電流(I1)と、インダクタ(12)のインダクタンスとの相関を求めることで、インダクタ(12)の電流依存性を評価し易い、という利点がある。
第6の態様に係る計測システム(10)は、電圧発生器(2)と、取得回路(5)と、制御回路(6)と、を備える。電圧発生器(2)は、交流電圧を発生する。取得回路(5)は、計測回路(1)を流れる電流を計測する電流計(3)からの計測結果、及び計測回路(1)に印加される電圧を計測する電圧計(4)からの計測結果を取得する。計測回路(1)は、キャパシタンスが既知であるキャパシタ(11)と、インダクタンスが未知であるインダクタ(12)とを電圧発生器(2)に対して直列又は並列に電気的に接続した回路である。制御回路(6)は、第1機能と、第2機能と、第3機能と、を有する。第1機能は、電圧発生器(2)を制御して計測回路(1)に所定の電圧(V1)を印加する機能である。第2機能は、取得回路(5)で取得した電流計(3)及び電圧計(4)の計測結果に基づいて、所定の電圧(V1)が印加されている計測回路(1)の共振周波数(f1)を求める機能である。第3機能は、計測回路(1)の共振周波数(f1)と、キャパシタ(11)のキャパシタンスとに基づいて、計測回路(1)を流れる電流(I1)に対応するインダクタ(12)のインダクタンスを求める機能である。
この態様によれば、インダクタ(12)の電流依存性を考慮した上で、インダクタ(12)のインダクタンスを評価し易い、という利点がある。
第7の態様に係る計測システム(10)は、第6の態様において、電流計(3)と、電圧計(4)と、筐体(7)と、を更に備える。筐体(7)は、電圧発生器(2)、取得回路(5)、制御回路(6)、電流計(3)、及び電圧計(4)を収納する。
この態様によれば、ユーザが電流計(3)及び電圧計(4)を計測回路(1)に対して誤って配線することでインダクタ(12)のインダクタンスを計測できないといった事態を防ぎ易い、という利点がある。
第8の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第1〜第5のいずれかの態様のインダクタンスの計測方法を実行させるためのプログラムである。
この態様によれば、インダクタ(12)の電流依存性を考慮した上で、インダクタ(12)のインダクタンスを評価し易い、という利点がある。
第2〜第5の態様に係るステップについては、インダクタンスの計測方法に必須のステップではなく、適宜省略可能である。また、コンピュータシステムが実行する第4の態様に係るステップは、コンピュータシステムが、電流計(3)を用いて計測された計測回路(1)を流れる電流(I1)を取得するステップに相当する。
第7の態様に係る構成については、計測システム(10)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 計測回路
10 計測システム
11 キャパシタ
12 インダクタ
2 電圧発生器
3 電流計
4 電圧計
5 取得回路
6 制御回路
7 筐体
I1 計測回路を流れる電流
f1 計測回路の共振周波数
S101 第1ステップ
S102 第2ステップ
S103 第3ステップ
S106 電流変化ステップ
V1 所定の電圧

Claims (8)

  1. キャパシタンスが既知であるキャパシタと、インダクタンスが未知であるインダクタとを交流電圧を発生する電圧発生器に対して直列又は並列に電気的に接続した計測回路に、前記電圧発生器から所定の電圧を印加する第1ステップと、
    前記所定の電圧が印加されている前記計測回路の共振周波数を求める第2ステップと、
    前記計測回路の共振周波数と、前記キャパシタのキャパシタンスとに基づいて、前記計測回路を流れる電流に対応する前記インダクタのインダクタンスを求める第3ステップと、を有する
    インダクタンスの計測方法。
  2. 前記第2ステップは、前記所定の電圧の周波数を変化させるステップを有し、
    前記第2ステップは、前記所定の電圧の位相と、前記計測回路を流れる電流の位相との差分が所定の誤差範囲内に収まるときの前記所定の電圧の周波数を前記計測回路の共振周波数として求めるステップである
    請求項1記載のインダクタンスの計測方法。
  3. 前記第2ステップは、前記所定の電圧の周波数を変化させるステップを有し、
    前記第2ステップは、前記計測回路のインピーダンスが極値を含む所定の誤差範囲内に収まるときの前記所定の電圧の周波数を前記計測回路の共振周波数として求めるステップである
    請求項1記載のインダクタンスの計測方法。
  4. 電流計を用いて前記計測回路を流れる電流を計測するステップを更に有する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインダクタンスの計測方法。
  5. 前記所定の電圧を変化させて前記計測回路を流れる電流を変化させる電流変化ステップを更に有し、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、及び前記第3ステップは、前記電流変化ステップにて前記計測回路を流れる電流を変化させるごとに実行される
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインダクタンスの計測方法。
  6. 交流電圧を発生する電圧発生器と、
    キャパシタンスが既知であるキャパシタとインダクタンスが未知であるインダクタとを前記電圧発生器に対して直列又は並列に電気的に接続した計測回路を流れる電流を計測する電流計からの計測結果、及び前記計測回路に印加される電圧を計測する電圧計からの計測結果を取得する取得回路と、
    制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記電圧発生器を制御して前記計測回路に所定の電圧を印加する第1機能と、
    前記取得回路で取得した前記電流計及び前記電圧計の計測結果に基づいて、前記所定の電圧が印加されている前記計測回路の共振周波数を求める第2機能と、
    前記計測回路の共振周波数と、前記キャパシタのキャパシタンスとに基づいて、前記計測回路を流れる電流に対応する前記インダクタのインダクタンスを求める第3機能と、を有する
    計測システム。
  7. 前記電流計と、
    前記電圧計と、
    前記電圧発生器、前記取得回路、前記制御回路、前記電流計、及び前記電圧計を収納する筐体と、を更に備える
    請求項6記載の計測システム。
  8. コンピュータシステムに、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインダクタンスの計測方法を実行させるための
    プログラム。
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