JP2019019772A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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拓洋 佐藤
中村 聡
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中村  聡
泰典 中野
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泰典 中野
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Abstract

【課題】旋回スクロールの背面に形成されている中央側の高圧室と背圧室を区画するシール部のシール性の低下や摩耗の進行を抑制する。【解決手段】スクロール圧縮機は、密閉容器2と、この密閉容器内に固定されたフレーム9と、このフレームに固定された固定スクロール8と、前記フレームと前記固定スクロールとの間に配置され且つ前記固定スクロールと噛み合って旋回運動する旋回スクロール7と、前記旋回スクロールの背面に形成された中央側の高圧室28と、この高圧室の外側に形成され前記高圧室の圧力よりも低い圧力の背圧室29と、前記高圧室と前記背圧室の間をシールするシール部25を備えている。前記シール部は、リング状のシール部材26と、このシール部材を配設するリング状溝9dを有し、且つ前記シール部材の自転を防止する自転防止部26aを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は空気調和機などに使用されるスクロール圧縮機に係り、特に旋回スクロールの背面に、高圧室と背圧室を区画するシール部材を備えるものに関する。
空気調和機などに使用されるスクロール圧縮機において、旋回スクロールの背面に、高圧室と背圧室を区画するシール部材(シールリング)を備える従来技術としては、特許第5764715号公報(特許文献1)に記載のものなどがある。この特許文献1のものでは、スクロール圧縮機において、旋回スクロール背面に、中央側空間(高圧室)と外側の背圧室(中間圧室)とを仕切るシール部材を、旋回スクロールのボス部端面とフレームとの間に設けている。
また、他の従来技術としては、特開2016−217219公報(特許文献2)に記載のものもある。この特許文献2に記載のスクロール圧縮機では、バランスウエイトがフレーム内部に収納されており、旋回スクロール背面側に形成される中央側の高圧室と外側の背圧室とを仕切るシール部材は、旋回スクロールのボス部端面と鍔部との間、及び前記鍔部とフレームとの間に設けられている。
特許第5764715号公報 特開2016−217219号公報
上記特許文献1のものにおいて、前記シール部材は、前記フレームに形成したリング状溝(取付け溝)に配設され、圧縮機運転時には、前記中央側空間(吐出圧力空間)と前記背圧室との差圧により、前記シール部材は前記旋回スクロール側に浮き上がり、旋回スクロール下端面(ボス部端面)に押し付けられて、フレームとの摺動面がシールされるように構成されている。
しかし、圧縮機停止時にはシール部材を押し付ける差圧が発生しないため、摺動面からシール部材が離れないように、前記シール部材の下側には、シール部材を前記旋回スクロールに押し付けるためのバネ部材が設けられる。このシール部材は、通常、旋回スクロール下端面と摺動するため、シール部材の旋回スクロール下端面側には、油溝などの摺動損失低減策が施されている。
前記シール部材は、前記旋回スクロールと摺動するが、その摺動摩擦が大きいと、旋回スクロールの旋回運動と共に連れ回り、フレーム側に設けているシール部材のリング状溝の外側の周面と前記シール部材の外周面が摺動する。前記シール部材の外周面には前述した摺動損失低減策は講じられていないため、前記シール部材のリング状溝との摺動による摺動損失が増加し、またシール部材やそのリング状溝の摩耗が進行する課題がある。
更に、前記シール部材が、旋回スクロールの旋回運動と共に連れ回ると、前記バネ部材と前記シール部材との間でも摺動し、前記シール部材の底面の摩耗が進行し、また前記シール部材と前記バネ部材との摺動により、バネ部材の回転運動が誘起されると、このバネ部材と前記シール部材のリング状溝の底面との摺動も発生し、摺動が繰り返し起こることにより、前記リング状溝の摩耗も進行するという課題がある。
このように、前記シール部材、そのリング状溝、及びバネ部材等の摩耗が進行すると、旋回スクロールの背面に形成されている中央側の高圧室と背圧室を区画するシール部のシール性が低下し、前記背圧室の圧力を、前記高圧室の吐出圧力に対し、十分な差圧を保てなくなる。このため、旋回スクロールが固定スクロールに対し過剰に押し付けられて、固定スクロールと旋回スクロールとの摺動損失が増大し、圧縮機性能が低下する。また、シール部材やそのリング状溝の摩耗進行により、それらが破損して、信頼性低下につながる恐れもあった。
なお、上述した特許文献2のものでは、旋回スクロール背面側に形成される中央側の高圧室と外側の背圧室とを仕切るシール部材が、旋回スクロールのボス部端面と鍔部との間、及び前記鍔部とフレームとの間、即ち、クランク軸の鍔部の上下に設けられており、クランク軸の自転による摺動も加わるため、摺動損失の増加及び摩耗の進行がより顕著となる。
本発明の目的は、旋回スクロールの背面に形成されている中央側の高圧室と背圧室を区画するシール部のシール性の低下や摩耗の進行を抑制することのできるスクロール圧縮機を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、密閉容器と、この密閉容器内に固定されたフレームと、このフレームに固定された固定スクロールと、前記フレームと前記固定スクロールとの間に配置され且つ前記固定スクロールと噛み合って旋回運動する旋回スクロールと、前記旋回スクロールの背面に形成された中央側の高圧室と、この高圧室の外側に形成され前記高圧室の圧力よりも低い圧力の背圧室と、前記高圧室と前記背圧室の間をシールするシール部を備えたスクロール圧縮機において、前記シール部は、リング状のシール部材と、このシール部材を配設するリング状溝を有し、且つ前記シール部材の自転を防止する自転防止部を備えていることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、密閉容器と、この密閉容器内に固定されたフレームと、このフレームに固定された固定スクロールと、前記フレームと前記固定スクロールとの間に配置され且つ前記固定スクロールと噛み合って旋回運動する旋回スクロールと、この旋回スクロールを旋回運動させるためのクランク軸と、前記旋回スクロールの背面に形成された中央側の高圧室と、この高圧室の外側に形成され前記高圧室の圧力よりも低い圧力の背圧室と、前記高圧室と前記背圧室の間をシールするシール部を備えたスクロール圧縮機において、前記背圧室における前記旋回スクロールと前記フレームとの間の前記クランク軸に設けられた円板状の鍔部と、この鍔部の外周側に設けられたバランスウェイトとを備え、前記シール部は、前記旋回スクロール下端面と前記鍔部との間をシールする第1のシール部と、前記鍔部と前記フレームとの間をシールする第2のシール部を備え、前記第1、第2のシール部は、それぞれ、リング状のシール部材と、このシール部材を配設するリング状溝を有し、且つ前記シール部材の自転を防止する自転防止部を備えていることにある。
本発明によれば、旋回スクロールの背面に形成されている中央側の高圧室と背圧室を区画するシール部のシール性の低下や摩耗の進行を抑制することのできるスクロール圧縮機を得ることができる効果がある。
本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図。 図1に示すスクロール圧縮機の要部拡大断面図。 図2における固定スクロール、旋回スクロール及びオルダムリングを除去して示す平面図。 本発明の実施例1におけるシール部の変形例1を説明する図で、図3に相当する図。 本発明の実施例1におけるシール部の変形例2を説明する図で、図3に相当する図。 本発明のスクロール圧縮機の実施例2を示す図で、図2に相当する図。 図6に示すシールリングを示す正面図。 図6に示すシールリングを示す平面図。 図6のシール部付近の構成を拡大して示す要部拡大図で、圧縮機運転時の状態を示す図。 図6のシール部付近の構成を拡大して示す要部拡大図で、圧縮機停止時の状態を示す図。 本発明のスクロール圧縮機の実施例3を示す図で、図2に相当する図。 図9における固定スクロール、旋回スクロール及びオルダムリングを除去して示す平面図。 本発明の実施例3における自転防止部の他の例を説明する図で、図9に相当する図。
以下、本発明のスクロール圧縮機の具体的実施例を、図面に基づいて説明する。各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本発明のスクロール圧縮機の実施例1を図1〜図5を用いて説明する。
まず、図1により、本実施例1のスクロール圧縮機の全体構成を説明する。
図1に示すように、スクロール圧縮機1は、密閉容器2内に、圧縮機構部3及び駆動部4が収容され、前記圧縮機構部3は前記駆動部4によりクランク軸5を介して駆動される。
前記クランク軸5の下端部には給油機構部6が設けられ、クランク軸5の回転を利用して圧縮機下部の油溜り22から油を吸い上げ、前記クランク軸5内に軸方向に形成した貫通穴5eを介して、吸い上げた油を軸受などの各摺動部に給油するように構成されている。前記給油機構部6としては、一般に、遠心型ポンプや容積型ポンプが用いられる。
前記圧縮機構部3は、旋回スクロール7、固定スクロール8、フレーム9、オルダムリング(自転防止機構)10を基本要素として構成されている。
前記旋回スクロール7は、台板7a、この台板7aの一側(表面)に垂直に立設して形成された旋回ラップ(渦巻体)7b、前記台板7aの背面(反ラップ側)の中央に垂直に突出して形成された旋回ボス部7c及び前記旋回ボス部7c内に設けられた旋回軸受(旋回すべり軸受)7dを基本要素として構成されている。
前記固定スクロール8は、台板8a、該台板8aに垂直に立設して形成された固定ラップ(渦巻体)8b、前記台板8aの外周側に設けられた吸入口8c及び前記台板8aの中央に設けられた吐出口8dを基本要素として構成されている。
前記固定スクロール8の固定ラップ8bと前記旋回スクロール7の旋回ラップ7bを噛み合わせることで圧縮室11を形成する。前記固定スクロール8は前記フレーム9にボルトにより固定されている。
前記オルダムリング10は、前記旋回スクロール7と前記フレーム9との間に配置され、旋回スクロール7が固定スクロール8に対し自転せず旋回運動するよう、前記旋回スクロールの台板7aと前記フレーム9に係合している。
前記フレーム9は、前記クランク軸12を回転自在に支持する主軸受13を配設する軸受配設部9a、前記旋回スクロール7の下端面(旋回ボス部7cの下端面)7eが着座する着座面9b、及び前記固定スクロール8をボルトにより締結する締結面9cを基本要素として構成されている。なお、前記フレーム9は、プラグ溶接等によって前記密閉容器2に固定されている。
前記駆動部4は、固定子14及び回転子15で構成された電動機を基本要素として構成され、前記電動機は電気端子17を経由した電源(図示せず)からの電気入力により駆動される。この電動機の回転作用は、前記回転子15に一体に固定されている前記クランク軸5に伝達される。
前記クランク軸5は、主軸部5a、副軸部5b及び偏心ピン部5cを有しており、前記主軸部5aは前記主軸受13により支持され、前記副軸部5bは副軸受19により回転自在に支持されている。
前記副軸受19は副軸受ハウジング20内に設けられ、この副軸受ハウジング20は密閉容器2内下部に固定された副フレーム18に取り付けられている。また、前記副フレーム18は、前記クランク軸5の軸方向における前記電動機よりも反圧縮機構部側に設けられ、プラグ溶接等によって前記密閉容器2に固定されている。
前記電動機の回転子15は、前記クランク軸5における前記主軸部5aと前記副軸部5bの間に固定されている。また、前記クランク軸5の偏心ピン部5cは、前記旋回軸受7dを介して前記旋回スクロール7と係合されている。
なお、5dは前記クランク軸5の主軸部5a上端に設けられた円板状の鍔部、12は前記鍔部12の下方の前記フレーム9に取り付けられ、前記クランク軸5の軸方向の荷重を支持するスラスト軸受、21は前記クランク軸5における前記フレーム9と前記駆動部4との間に設けられ、旋回スクロールの旋回運動によるアンバランスを解消するバランスウェイトである。
前記駆動部(電動機)4によりクランク軸5が回転すると、クランク軸5の前記偏心ピン部5cを介して前記旋回スクロール7が旋回運動され、前記旋回スクロール7と前記固定スクロールとの噛み合わせにより形成された圧縮室11の容積を減少させて圧縮動作を行う。空気調和機などの冷凍サイクルからの作動流体(冷媒)は、密閉容器2に設けられた吸入管23を介して固定スクロール8の前記吸入口8cに導入され、ここから前記圧縮室11へ吸込まれ、圧縮行程を経て前記吐出口8dから密閉容器2内に吐出される。圧縮されて密閉容器2内に吐出された作動流体は、前記密閉容器2における前記圧縮機構部3と前記駆動部4との間に設けられた吐出管24を介して、前記冷凍サイクルに送り出される。
前記旋回スクロール7の背面には、中央側の高圧室(ほぼ吐出圧力の空間)28と、この高圧室の外側に形成され前記高圧室の圧力よりも低い圧力(吐出圧力と吸入圧力との間の圧力)の背圧室29とが形成されており、前記高圧室28と前記背圧室29との間はシール部25によりシールされている。
前記シール部25の構成を、図2及び図3を用いて詳しく説明する。図2は図1に示すスクロール圧縮機の要部拡大断面図、図3は図2における固定スクロール、旋回スクロール及びオルダムリングを除去して示す平面図である。
これらの図に示すように、シール部25は、リング状のシール部材26、このシール部材26を配設するためのリング状溝(取付け溝)9d、前記シール部材26を前記旋回スクロール7の下端面(旋回ボス部7c下端面)7eに押圧するためのバネ部材27などにより構成されている。前記リング状溝9dは、前記フレーム9における前記旋回ボス部7cの下端面7eに対向する位置に形成されている。前記バネ部材27はリング状の波バネなどにより構成され、前記シール部材26の下面と前記リング状溝9dの底面との間に配設されている。
前記シール部25における前記旋回ボス部7cの下端面7eには、前記旋回スクロール7の旋回運動に伴って、前記シール部材26を跨いで前記高圧室28側と前記背圧室29側とを間歇的に連通する絞り部(絞り通路)30が設けられている。この絞り部30は径方向に形成された溝などにより構成され、例えば、この溝の一端側は常時高圧室28に開口し、他端側は前記シール部材26により間歇的に前記背圧室29に開口するように構成されている。
また、図示はしていないが、前記旋回スクロール7の台板7aには、前記背圧室29と、吸込圧力と吐出圧力の間の圧力となる前記圧縮室11とを連通する連通路が設けられている。この連通路と、前記絞り部30により、前記背圧室29内を吸入圧力と吐出圧力の間の圧力(以下、中間圧力とも言う)に保っている。このように、前記背圧室の圧力を中間圧力に保つことにより、前記旋回スクロール7は、前記背圧室29の圧力と前記高圧室28の圧力により、固定スクロール8の台板8aに押し付けられ、前記圧縮室11のシール性を保っている。
スクロール圧縮機1の運転が開始されると、前記高圧室28の吐出圧力と前記背圧室29の中間圧力により、前記旋回スクロール7は浮き上がり、前記固定スクロール8に押し付けられて旋回運動する。前記シール部材26も、前記高圧室28の吐出圧力と前記背圧室29の中間圧力との差圧により浮き上がり、旋回スクロール7の下端面7eに押し付けられることにより、旋回スクロール7の下端面7eと前記フレーム9との間をシールする。
一方、スクロール圧縮機1の運転が停止されると、前記シール部材26を前記旋回スクロール7に押し付ける差圧が発生しないため、旋回スクロール7の下端面7eからシール部材26が離れて、シール部25でのシール状態を保てなくなり、密閉容器2内の高圧圧力が低圧側(背圧室29及び吸入口8c側)に抜けてしまう恐れがある。
これを防止するため、本実施例では、前記リング状溝9dの底部に前記シール部材26を旋回スクロール7側に押圧するための前記バネ部材27が設けられ、スクロール圧縮機1の停止時でも、シール部材26を旋回スクロール7の下端面7eに押圧した状態を保持して、密閉容器2内の高圧圧力が抜けないようにしている。
また、前記スクロール圧縮機1の運転が開始されると、前記高圧室28の吐出圧力と前記背圧室29の中間圧力との差圧により、前記シール部材26には、該シール部材26を径方向に広げる力が作用する。この力を利用して前記シール部材26を径方向に拡大して、前記リング状溝9dの外側の周面に押圧して密着させ、径方向のシール性を保つことができるように合い口26c(図3参照)が設けられている。
前記合い口26cは、図3に示すように、リング状のシール部材26の一部を周方向に分断し、その分断された部分はかぎ状或いはステップカット状に構成されて、径方向の切断面と周方向の切断面を有している。前記径方向の切断面は前記シール部材26が径方向に拡大縮小することを許容し、また前記周方向の切断面は、前記シール部材26が径方向に拡大した場合でも、合い口26cの径方向に重なり合う部分により、シール部材26の内側と外側のシール性を維持し、圧力漏れを抑制することができる。
図2、図3に示すように、前記クランク軸5の主軸部5a上部には鍔部5dが設けられており、この鍔部5dの下側には、スラスト軸受12が前記フレーム9に設けられている。このスラスト軸受12により前記クランク軸5の軸方向の荷重を支持している。
前記シール部材26及び該シール部材26を配設する前記リング状溝9dは、前記鍔部5d外径よりも外側に設けられている。
また、本実施例では、前記シール部材26の周方向の一部に、該シール部材26の自転を防止するための自転防止部26aが設けられている。
前記自転防止部26aは、前記シール部材26の周方向の一部に設けられた径方向外径側に突出した凸部(径方向凸部)26aaにより構成され、前記リング状溝9dには前記凸部26aaと係合するように径方向に窪むように形成された凹部(径方向凹部)9eが設けられている。このように本実施例では、前記径方向凸部26aaと前記径方向凹部9eが係合することにより、前記シール部材26は自転することなく旋回スクロール7の下端面7eと摺動し、その摺動面をシールすることができる。
なお、前記自転防止部26aである前記径方向凸部26aaと前記径方向凹部9eは、前記高圧室28と前記背圧室29との差圧により、前記シール部材26が拡大した際に、互いにに密着する寸法に構成されている。
以上説明したように、本実施例では、シール部材26の自転を防止する自転防止部26aを設けているので、クランク軸5の回転運動に誘起されて前記シール部材26が連れ回るのを防止することができる。これに伴い、前記バネ部材27が回転するのも防止でき、フレーム側に形成している前記リング状溝9dの外側の周面とシール部材26の側面との間、シール部材26の底面側とバネ部材27との間、バネ部材27と前記リング状溝9dの底面との間の各摺動を抑制することができる。従って、摺動損失を低減することができると共に、シール部材26の摩耗などを低減することができるから、スクロール圧縮機1の性能低下及び信頼性低下を最小限に抑えることができる。
次に、本発明の実施例1における前記シール部25の変形例1を図4により説明する。図4は図3に相当する図であり、図1〜図3を用いて説明した上記実施例1と異なる点を中心に説明する。
この変形例1は、シール部材26に形成する径方向の自転防止部26aを、図4に示すように、シール部材26の内径側に突出させて設けた凸部26abにより構成しているものである。具体的には、前記凸部26abはシール部材26の一部を内径側に厚く形成することにより構成している。
また、この変形例では、前記シール部材26を配設するリング状溝9dを凹溝に形成し、この凹溝の内側の周面の一部に、前記凸部26abを収容して係合するように、内径側に窪んだ径方向の凹部9e´を設けている。
他の構成は、上記図1〜図3に示す実施例1と同様である。
このように構成しても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例1における前記シール部25の変形例2を図5により説明する。図5は図3に相当する図であり、図1〜図3を用いて説明した上記実施例1と異なる点を中心に説明する。
この変形例2は、シール部材26に形成する合い口26cを、径方向に突出して形成した自転防止部26aに設けたものである。即ち、図5に示すように、自転防止部26aを構成している径方向の凸部26aaに前記合い口26cを設けている。シール部材26は、構造上、前記合い口26cから微小な圧力の漏れが発生するが、前記合い口26cを径方向の肉厚が大きい自転防止部26a(径方向凸部26aa)に設けることにより、前記合い口26cの径方向に重なり合う部分の長さを大きくできる。
即ち、この図5に示す例では、前記合い口26cにおける一方側をU溝とし、他方側を前記U溝に挿入して嵌り合う凸形状としており、これにより漏れに対する流路抵抗を増やすことができ、合い口26cからの漏れを低減することができる。
他の構成は、上記図1〜図3に示す実施例1と同様である。
本発明のスクロール圧縮機の実施例2を図6〜図8Bを用いて説明する。図6は図2に相当する図、図7Aは図6に示すシールリングを示す正面図、図7Bは図6に示すシールリングを示す平面図、図8Aは図6のシール部付近の構成を拡大して示す要部拡大図で、圧縮機運転時の状態を示す図、図8Bは図6のシール部付近の構成を拡大して示す要部拡大図で、圧縮機停止時の状態を示す図である。これらの図において、上述した図1〜図3と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示しており、実施例2の説明においては、上記実施例1と異なる部分を中心に説明する。
本実施例2が上述した実施例1と異なる点は、シール部25の構成である。図6、及び図7A、図7Bに示すように、本実施例2におけるシール部材26の自転防止部は、軸方向に突出した自転防止部26bとしている。即ち、図7A,図7Bに示すように、シール部材26の反摺動面側(下面)には、周方向に3個所、軸方向下方に突出した凸部(軸方向凸部)26baを設けて、前記自転防止部26bを構成している。
また、前記シール部材26は、クランク軸5の鍔部5dよりも外側のフレーム9に形成したリング状溝9dに配設している。前記リング状溝9dの底部には、前記シール部材26に設けた前記軸方向凸部26baを挿入するために、軸方向の穴により構成された凹部(軸方向凹部)9fが形成されている。この軸方向凹部9fに前記軸方向凸部26baが挿入されることにより、シール部材26はフレーム9に対して周方向に係合され、シール部材26は自転することなく旋回スクロール7の下端面7eと摺動しつつ、摺動面をシールすることができる。
このように、軸方向に突出した自転防止部26bとしても、実施例1に示す径方向に突出した自転防止部26aとした場合と同様の効果を得ることができる。
なお、高圧室28と背圧室29との圧力差により、シール部材26が径方向に拡大して、前記軸方向凸部26baが外径方向に移動しても、前記軸方向凹部9fと径方向に干渉しないように、前記軸方向凹部9fを構成している穴は、周方向の幅よりも径方向の幅が大きい長穴に形成されている。このように前記軸方向凹部9fを形成することにより、シール部材26の径方向への拡大縮小を吸収することができる。
また、本実施例2では、図8Aに示すように、スクロール圧縮機1の運転時においては、前記高圧室28の吐出圧力と前記背圧室29の中間圧力により、前記旋回スクロール7は浮き上がり、前記固定スクロール8に押し付けられて旋回運動する。前記シール部材26も、前記高圧室28の吐出圧力と前記背圧室29の中間圧力との差圧により浮き上がり、旋回スクロール7の下端面7eに押し付けられることにより、旋回スクロール7の下端面7eと前記フレーム9との間をシールする。
一方、スクロール圧縮機1の運転が停止されると、前記シール部材26を前記旋回スクロール7に押し付ける差圧が発生しないため、旋回スクロール7の下端面7eからシール部材26が離れて、シール部25でのシール状態を保てなくなり、密閉容器2内の高圧圧力が低圧側(背圧室29及び吸入口8c側)に抜けてしまう恐れがある。
これを防止するため、本実施例では、図8Bに示すように、圧縮機停止時には、前記軸方向自転防止部26b(軸方向凸部26ba)の下端部が、前記リング状溝9dの底部に形成している前記軸方向凹部9fの底部に着地した状態で、前記シール部材26の上端面(摺動面)に旋回スクロール7の下端面7eが着地するように、前記軸方向凹部9fの深さを決めている。これにより、圧縮機停止時でも、前記旋回スクロールの下端面7eと前記シール部材26の上端面との摺動面の密着状態を保持することができる。
従って、本実施例2によれば、従来、圧縮機停止時にシール部材26と旋回スクロールの下端面7eとの密着状態を維持するために設けていた前記バネ部材27(図2参照)が不要となるから、部品点数の低減を図ることもできる。
また、本実施例2によれば、前記自転防止部26bを軸方向に設けているので、実施例1のように、前記自転防止部26aを径方向に設ける場合に対し、スクロール圧縮機1の外径を縮小することも可能となり、圧縮機の小径化を図ることも可能になる。
他の構成は図1〜図3に示す実施例1と同様である。
以上説明した本発明の実施例1及び実施例2によれば、シール部材26に径方向の自転防止部26aまたは軸方向の自転防止部26bを設け、フレーム側のリング状溝9dには径方向の自転防止部26aまたは軸方向の自転防止部26bを挿入する径方向凹部9eまたは軸方向凹部9fを設けている。従って、旋回スクロール7の旋回運動に誘起されてシール部材26が連れ回るのを防止でき、この結果、バネ部材27が自転するのも防止できるから、リング状溝9dの外側の周面とシール部材26の側面との間、シール部材26底面とバネ部材27との間、バネ部材27とリング状溝9dの底面との間で摺動が発生するのを回避できる。これにより、摺動損失を低減できると共に、シール部材26、リング状溝9d及びバネ部材27の摩耗も低減できるから、スクロール圧縮機の性能向上と信頼性向上を図ることができる。
本発明のスクロール圧縮機の実施例3を図9〜図11を用いて説明する。図9は図2に相当する図、図10は図9における固定スクロール、旋回スクロール及びオルダムリングを除去して示す平面図、図11は本発明の実施例3における自転防止部の他の例を説明する図で、図9に相当する図である。これらの図において、上述した図1〜図3と同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示しており、実施例3の説明においても、上記実施例1と異なる部分を中心に説明する。
本実施例3のスクロール圧縮機は、図9に示すように、密閉容器2、この密閉容器2内に固定されたフレーム9、このフレーム9に固定された固定スクロール8、前記フレーム9と前記固定スクロール8との間に配置され且つ前記固定スクロール8と噛み合って旋回運動する旋回スクロール7、この旋回スクロール7を旋回運動させるためのクランク軸5、前記旋回スクロール7の背面に形成された中央側の高圧室28、この高圧室28の外側に形成され前記高圧室28の圧力よりも低い圧力の背圧室29、及び前記高圧室28と前記背圧室29の間をシールするシール部25を備えている点では上記実施例1と同様である。
本実施例3では、前記背圧室29における前記旋回スクロール7と前記フレーム9との間の前記クランク軸5に円板状の鍔部5d設けられ、この鍔部5dの外周側にはバランスウェイト21が取り付けられてバランス機構部35を構成している。このように本実施例では前記鍔部5dの外周にバランスウェイト21が設けられているため、実施例1のように、旋回スクロール7の下端面7eとフレーム9との間をシールするようにシール部材26を設けることはできない。
そこで、本実施例では、前記シール部25を、前記旋回スクロール7の下端面7eと前記鍔部5dとの間をシールする第1のシール部25aと、前記鍔部5dと前記フレーム9との間をシールする第2のシール部25bを設け、これら第1のシール部25aと第2のシール部25bによりシール部25を構成している。
また、本実施例においては、前記第1、第2のシール部25a,25bは、それぞれ、リング状のシール部材31,32と、該シール部材31,32を配設するリング状溝35a,9dを有し、且つ前記シール部材31,32の自転を防止する自転防止部31a,32aを備えている。なお、スラスト軸受28は前記鍔部5dの下方のフレーム9に取付けられ、クランク軸5の軸方向の荷重を支持している。
前記自転防止部31a,32aは、それぞれ、前記シール部材31,32に設けられた凸部(径方向凸部)31aa,32aaと、前記リング状溝35a,9dに設けられ前記径方向凸部31aa,32aaと係合する凹部(径方向凹部)35b,9eにより構成されている。
図10により更に詳しく説明する。前記第1のシール部25aのシール部材31は、前記バランス機構部35の鍔部5dに形成されている前記リング状溝35aに配設されている。また、前記シール部材31には、自転防止部31aを構成する径方向外側に突出した凸部(径方向凸部)31aaが設けられている。この径方向凸部31aaは、前記リング状溝35aに形成された径方向の凹部(径方向凹部)35bに収納され、これにより第1のシール部25aのシール部材31は、自転することなく旋回スクロール下端面7eと摺動し、摺動面をシールする。
前記高圧室28の吐出圧力と前記背圧室29の差圧により前記シール部材31が拡大した際、前記自転防止部31aの径方向凸部31aaが前記リング状溝35aの径方向凹部35bに密着するように、前記径方向凹溝35bの寸法が決められている。
また、前記シール部材31には、中央側の前記高圧室28と外側の前記背圧室29との差圧により径方向に拡大して前記リング状溝35aの外側の周面に密着させるための合い口31cが設けられている。
また、図10には図示されていないが、前記第2のシール部25bのシール部材32についても、上述した第1のシール部25aのシール部材31と同様に構成されている。但し、シール部材32の摺動面はバランス機構部35の鍔部5d下端面となる。なお、前記シール部材32は、前記鍔部5dと前記スラスト軸受12の接触時に、軸方向に微動可能となるように前記リング状溝9dを構成すると良い。このように構成すると、鍔部12dとスラスト軸受28の接触時に、クランク軸12の軸方向の荷重をスラスト軸受12のみで支持することができ、シール部材32に軸方向の荷重が作用するのを回避できる。
なお、前記第1のシール部25aのリング状溝35aは、鍔部5dに形成するものには限定されず、バランスウエイト21の内径側が円板状に形成されておればバランスウェイト21の円板状部分に前記リング状溝35aを形成するようにしても良い。
また、上述した図4に示す実施例1の変形例1と同様に、シール部材31,32に形成する径方向の自転防止部31a,32aを、前記シール部材31,32の内径側に突出させて設けた凸部により構成しても良い。
更に、上述した図5に示す実施例1の変形例2と同様に、前記合い口31cを前記自転防止部31a(径方向凸部31aa)に設けても良い。
他の構成は上述した実施例1と同様である。
次に、本発明の実施例3における前記自転防止部の他の例を、図11を用いて説明する。図11は図9に相当する図であり、図9、図10を用いて説明した上記実施例3と異なる点を中心に説明する。
図11に示す例は、第1、第2のシール部25a,25bにおけるシール部材31,32に設けている自転防止部を軸方向の自転防止部31b,32bとしたものであり、図7A,図7Bに示した上記実施例2と同様に、前記シール部材31,32の下面(反摺動面側)にはそれぞれ、軸方向に突出した軸方向の凸部(軸方向凸部)31ba,32baが周方向に3個所設けられている。
また、リング状溝35a,9dの底部には、前記軸方向凸部31ba,32baが挿入されて周方向に係合する軸方向の穴、即ち軸方向の凹部(軸方向凹部)35c,9fが形成されている。前記軸方向の穴(軸方向凹部)35c,9fは、周方向の幅よりも径方向の幅が大きい長穴に形成され、シール部材31,32の径方向への拡大縮小を吸収できるように構成されている。即ち、前記軸方向凹部35c,9fは、高圧室28と背圧室29の圧力差によりシール部材31,32が径方向に拡大したときに、軸方向凸部31ba,32baと径方向に干渉しない穴形状に構成されている。
このように構成することにより、シール部材31,32は自転することなく旋回スクロールの下端面7eと摺動し、摺動面をシールすることができる。
なお、この図11に示す例でも、上記実施例2と同様に、圧縮機停止時には、軸方向凸部31baの下端部が、軸方向凹部35cの底部に着地した状態で、シール部材31の上端面(摺動面)に旋回スクロール下端面7eが着地するように、前記軸方向凹部35cの深さを決めている。これにより、圧縮機停止時でも、前記旋回スクロール下端面7eと前記シール部材31の上端面との摺動面の密着状態を保持することができ、図9に示す前記バネ部材33も不要となる。
また、シール部材32及びリング状溝9dの軸方向凹部9f底面は、鍔部5dとスラスト軸受12の接触時に、シール部材32が軸方向に微小移動可能となる寸法にしている。これにより、鍔部5dとスラスト軸受12の接触時に、シール部材32にクランク軸5の軸方向の荷重が作用するのを回避でき、スラスト軸受12のみで軸方向の荷重を支持できる。
他の構成は、図9及び図10で説明した実施例3や図6〜図8で説明した実施例2と同様である。
以上説明した本発明の実施例3のように、背圧室29にバランスウェイト21が設けられ且つ鍔部5dの外周に前記バランスウェイト21が配置される構成のスクロール圧縮機においても、上述した実施例3の構成とすることにより、前記実施例1や実施例2と同様に、摺動損失を低減できると共に、シール部材31,32、リング状溝9d,35a及びバネ部材33,34の摩耗も低減できる。従って、圧縮機の性能向上と信頼性向上を図ることができる効果が得られる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
更に、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:スクロール圧縮機、2:密閉容器、3:圧縮機構部、4:駆動部、
5:クランク軸、5a:主軸部、5b:副軸部、5c:偏心ピン部、5d:鍔部、
5e:貫通穴、
6:給油機構部、
7:旋回スクロール、7a:台板、7b:渦巻体、7c:旋回ボス部、
7d:旋回軸受、7e:下端面、
8:固定スクロール、
8a:台板、8b:渦巻体、8c:吸入口、8d:吐出口、
9:フレーム、9a:軸受配設部、9b:着座面、9c:締結面、
9d:リング状溝、9e,9e´:凹部(径方向凹部)、
9f:凹部(軸方向凹部)、
10:オルダムリング(自転防止機構)、11:圧縮室、
12:スラスト軸受、13主軸受、14:固定子、15:回転子、17:電気端子、
18:副フレーム、19:副軸受、20:副軸受ハウジング、
21:バランスウエイト、22油溜り、23:吸入管、24:吐出管、
25:シール部、25a:第1のシール部、25b:第2のシール部、
26:シール部材、
26a:径方向の自転防止部、26aa,26ab:凸部(径方向凸部)、
26b:軸方向の自転防止部、26ba:凸部(軸方向凸部)、26c:合い口、
27:バネ部材、28:高圧室、29:背圧室、30:絞り部、
31,32:シール部材、
31a,32a:径方向の自転防止部、31aa,32aa:凸部(径方向凸部)、
31b,32b:軸方向の自転防止部、31ba,32ba:凸部(軸方向凸部)、
31c:合い口、33,34:バネ部材、35:バランス機構部、
35a:リング状溝、35b:凹部(径方向凹部)、35c:凹部(軸方向凹部)。

Claims (12)

  1. 密閉容器と、この密閉容器内に固定されたフレームと、このフレームに固定された固定スクロールと、前記フレームと前記固定スクロールとの間に配置され且つ前記固定スクロールと噛み合って旋回運動する旋回スクロールと、前記旋回スクロールの背面に形成された中央側の高圧室と、この高圧室の外側に形成され前記高圧室の圧力よりも低い圧力の背圧室と、前記高圧室と前記背圧室の間をシールするシール部を備えたスクロール圧縮機において、
    前記シール部は、リング状のシール部材と、このシール部材を配設するリング状溝を有し、且つ前記シール部材の自転を防止する自転防止部を備えていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記自転防止部は、前記シール部材に設けられた凸部と、前記リング状溝に設けられ前記凸部と係合する凹部により構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 請求項2に記載のスクロール圧縮機において、前記シール部は前記旋回スクロールの下端面と前記フレームとの間に設けられ、前記シール部材を配設するリング状溝は前記フレームに形成され、前記シール部材は前記旋回スクロールの下端面と摺動して前記高圧室と前記背圧室を区画していることを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項3に記載のスクロール圧縮機において、前記リング状溝の底部には前記シール部材を押圧するためのバネ部材を備えていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項3に記載のスクロール圧縮機において、前記自転防止部を構成する前記凸部は径方向に突出するように形成され、前記フレームに形成された前記リング状溝には前記凸部と係合するように径方向に窪んだ前記凹部が形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項5に記載のスクロール圧縮機において、前記シール部材には、中央側の前記高圧室と外側の前記背圧室との差圧により径方向に拡大して前記リング状溝の外側の周面に密着させるための合い口が設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  7. 請求項6に記載のスクロール圧縮機において、前記合い口は、前記自転防止部を構成する径方向に突出するように形成された前記凸部に設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  8. 請求項2に記載のスクロール圧縮機において、前記自転防止部を構成する前記凸部は、前記シール部材の反摺動面側に軸方向に形成され、前記凹部は、前記リング状溝の底部に形成され、前記軸方向の凸部が挿入されて周方向に係合する軸方向の穴であり、この軸方向の穴は、周方向の幅よりも径方向の幅が大きい長穴に形成し、シール部材の径方向への拡大縮小を吸収できるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  9. 密閉容器と、この密閉容器内に固定されたフレームと、このフレームに固定された固定スクロールと、前記フレームと前記固定スクロールとの間に配置され且つ前記固定スクロールと噛み合って旋回運動する旋回スクロールと、この旋回スクロールを旋回運動させるためのクランク軸と、前記旋回スクロールの背面に形成された中央側の高圧室と、この高圧室の外側に形成され前記高圧室の圧力よりも低い圧力の背圧室と、前記高圧室と前記背圧室の間をシールするシール部を備えたスクロール圧縮機において、
    前記背圧室における前記旋回スクロールと前記フレームとの間の前記クランク軸に設けられた円板状の鍔部と、この鍔部の外周側に設けられたバランスウェイトとを備え、
    前記シール部は、前記旋回スクロール下端面と前記鍔部との間をシールする第1のシール部と、前記鍔部と前記フレームとの間をシールする第2のシール部を備え、
    前記第1、第2のシール部は、それぞれ、リング状のシール部材と、このシール部材を配設するリング状溝を有し、且つ前記シール部材の自転を防止する自転防止部を備えていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  10. 請求項9に記載のスクロール圧縮機において、前記自転防止部は、前記シール部材に設けられた凸部と、前記リング状溝に設けられ前記凸部と係合する凹部により構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  11. 請求項10に記載のスクロール圧縮機において、前記自転防止部を構成する前記凸部は径方向外側に突出するように形成され、前記フレームに形成された前記リング状溝には前記凸部と係合するように径方向外側に窪んだ前記凹部が形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  12. 請求項10に記載のスクロール圧縮機において、前記自転防止部を構成する前記凸部は、前記シール部材の反摺動面側に軸方向に形成され、前記凹部は、前記リング状溝の底部に形成され、前記軸方向の凸部が挿入されて周方向に係合する軸方向の穴であり、この軸方向の穴は、周方向の幅よりも径方向の幅が大きい長穴に形成し、シール部材の径方向への拡大縮小を吸収できるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
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