JP2019016147A - 圃場管理システム、圃場管理方法及び管理機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、圃場を簡単にマッピングすることが可能な圃場管理システム、圃場管理方法及び管理機の提供を目的とする。
圃場管理システムは、識別情報を出力する出力部を有し且つ圃場に設置された複数の通信装置と、圃場を移動可能な管理機に設けられ且つ前記出力部が出力した前記識別情報を受信する信号受信部と、前記管理機に設けられ且つ測位衛星からの信号に基づいて測位情報の検出する位置検出部と、前記信号受信部が受信した前記識別情報を取得する第1取得部と、圃場上における前記管理機の前記位置検出部で検出された測位情報を取得する第2取得部と、前記第1取得部が取得した前記識別情報と、前記第2取得部が取得した前記測位情報とを関連付ける関連付け部と、を備えている。
前記出力部は、前記識別情報を電波により出力する。
前記出力部は、前記識別情報を光信号により出力する。
前記関連付け部は、前記第1取得部が受信した電波の強度が閾値以上となる地点における測位情報と、前記出力部の識別情報とを関連付ける。
前記出力部は、前記複数の通信装置の識別情報毎に出力する光信号のパターンを変更する。
関連付け部によって関連付けられた前記識別情報及び前記測位情報を、圃場の情報と関連付ける登録部を備えている。
管理機が前記識別情報を受信するステップと、前記測位衛星からの信号に基づいて当該管理機の測位情報の検出するステップと、前記管理機が受信した前記通信装置の識別情報を取得するステップと、前記管理機が検出した前記管理機の測位情報を取得するステップと、前記管理機の測位情報を取得するステップで取得した前記通信装置の識別情報と、前記通信装置の識別情報を取得したステップで取得した前記管理機の測位情報とを関連付けるステップを備えている。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の圃場管理システム1の全体図である。圃場管理システム1は、圃場3を監視するシステムである。圃場管理システム1は、例えば、圃場3に物理量検出部11を有する通信装置10を設置し、物理量検出部11が圃場3への侵入という動的な異常を検知した場合は、マルチコプター等の管理機30が圃場3に到達することによって、異常を確認することができる。
通信装置10は、物理量検出部11と、第1通信部12と、判定更新部13とを有している。物理量検出部11は、加速度センサ、ストレインゲージ、光センサ、磁気センサ等を含み、人、動物、物体等の動的な動きを検出可能な装置である。通信装置10は、上述のような物理量センサを1つ以上有している。
Low Energyのことを「BLE」という。
受信部12aは、管理機30から出力されるマッピングモードへの切換指示、派遣部20から出力される出力部12bの電波出力増加の指示等の処理を行う。出力部12bは、通信装置10の識別情報や物理量検出部11が取得した物理量に基づく通知情報を出力する等の処理を行う。識別情報とは、通信装置10を識別するための情報であって、通信装置10毎に割り当てられているユニークな情報である。尚、電波とは、例えば、ビーコン等のブロードキャスト信号等である。
第2条件は、物理量検出部11が検出した物理量FがF2より大きく、所定の閾値F3以下の場合の条件(F2<F≦F3)である。第3条件は、物理量検出部11が検出した物理量FがF3より大きい場合の条件(F3<F)である。第4条件は、物理量検出部11が検出した物理量Fが0から変化しない或いは最大値から変化しない又は通信装置10に設けられた電源の電圧が所定の電圧値よりも小さい場合等の条件である。第1条件から第4条件までの条件を具備しない場合、通知作成部12cは、通知を行わないと判定する。
通知作成部12cは、判定結果に基づき、通知情報を作成する。具体的に説明すると、第1条件を具備する場合、通知作成部12cは、第1通知情報を作成する。第2条件を具備する場合、通知作成部12cは、第2通知情報を作成する。第3条件を具備する場合、通知作成部12cは、第3通知情報を作成する。第4条件を具備する場合、第4通知情報を作成する。
第3取得部21aは、出力部12bが出力した通知情報及びサーバ50が出力した通知判定条件の更新指示等を取得する。呼び出し部21bは、呼び出し判定部21cが作成した呼び出し情報を、例えばBLE等の無線通信で出力する。呼び出し判定部21cは、第3取得部21aが取得した通知情報に基づき、管理機30の呼び出しを行うか否かを判定する。
図11に示すように、管理機30は、複数の回転翼33により無人で飛行可能な回転翼機であって、例えば、マルチコプター(ドローン)と呼ばれる飛行体である。管理機30は、遠隔装置に依らずに自律制御により飛行可能である。尚、管理機30は飛行体ではな
く、地上を移動するクローラ等の移動手段を有するものであってもよい。
また、管理機30は、位置検出部(位置検出装置)41を有している。位置検出部41は、衛星測位システム(Global Positioning System,Galileo、GLONASSなど)によって自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する装置である。この位置検出部41は、測位衛星(例えば、GPS衛星)Gから送信された信号(GPS衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信した信号に基づいて自己の位置(例えば、緯度、経度)を検出する。
関連付け部45は、第1取得部43が取得した識別情報と、第2取得部44が取得した測位情報とを関連付ける。
以下、サーバ50について説明する。
サーバ50は、第4通信部51と、記憶部52と、登録部53とを有している。第4通信部51は、サーバ50が、管理機30、派遣部20及び携帯端末60と無線通信を行う装置である。第4通信部51は、例えば、Wi-Fi等により、派遣部20、管理機30、携帯端末60と無線通信を行う。また、例えば、第4通信部51は、BLE等により派遣部20や管理機30と無線通信を行う。また、第4通信部51は、例えば、携帯電話通信網やデータ通信網や携帯電話通信網などにより、派遣部20、管理機30、携帯端末60と無線通信を行う。
第4取得部51aは、呼び出し部21bの出力、管理出力部42bの出力、携帯端末60の出力を受信可能である。具体的には、第4取得部51aは、呼び出し部21bが出力した呼び出し情報、通信装置10の識別情報と当該通信装置10の測位情報とが関連付けられた関連付け情報等を、取得する。
報のみならず、予め圃場情報を記憶してもよい。
登録部53は、第4取得部51aが取得した関連付け情報(測位情報、識別情報)を、圃場3の情報と関連付け、記憶部52に登録する。
第5通信部61は、派遣部20やサーバ50と無線通信を行う装置である。第5通信部61は、例えば、Wi-Fiなどにより派遣部20やサーバ50との無線通信を行う。尚、第5通信部61は、データ通信網や携帯電話通信網などにより派遣部20やサーバ50との無線通信を行うものであってもよい。第5通信装置61は、派遣部20やサーバ50に、通信装置10が後述のステルスモードから復帰させる信号(起動情報)を送信する。
位置検出部63は、衛星測位システムによって自己の位置(測位情報)を検出する装置である。この位置検出部63は、測位衛星Gから送信された信号を受信し、受信した信号に基づいて自己の位置(例えば、緯度、経度)を検出する。即ち、圃場における作業をする作業者が、作業時に携帯端末60を所持することにより、作業時の作業者の位置を検出することができる。
以下、マッピングモード、監視モード及び判定条件更新モードについて詳しく説明する。
マッピングモードは、圃場3に設置した通信装置10の設置箇所を測位し、当該測位情報をサーバ50に登録するモードである。携帯端末60からマッピングモードへの切換指示(圃場登録指示)は、携帯端末60を操作することで行う。具体的には、図14に示すように、ホーム画面Q1に設けられた作成ボタン102を選択(タップ)する。監視ボタン103を選択すると、図20に示すように、表示部62の画面表示が遷移し、図16Aに示すような監視状況画面Q2が表示される。監視状況画面Q2の上部に圃場マップ201が表示される。圃場マップ201には、サーバ50の記憶部52に記憶されている圃場情報に基づいて圃場周辺の地図が表示される。例えば、図16Aには「圃場A」、「圃場B」、「圃場C」、「圃場D」が表示されている。当該圃場マップ201に表示された圃場3のいずれかを選択すると、図20に示すように、表示部62の画面表示が遷移し、各圃場の監視状況画面Q3が表示される。図16Bに示すような各圃場の監視状況画面Q3の下部に配された作成ボタン308を選択すると、携帯端末60からサーバ50に圃場登録指示が送信される。図10に示すように、サーバ50は、携帯端末60から圃場登録指示を受信したと判断すると、登録指示部51b2が管理機30にマッピングモードへの切換指示を行う。尚、図20に示すように、マッピングモードへの切換指示が完了すると、携帯端末60の表示部62は、ホーム画面Q1を表示する。
通信装置10が出力する識別情報を取得すると、管理機30は、取得した圃場情報又は管理記憶部46に記憶されている圃場情報に基づいて、未登録の識別情報を出力する通信装置があるか判断する。未登録の識別情報を出力する通信装置10に対し、管理機30は接続を要求する。管理機30に接続要求された通信装置10は、管理機30の要求に応じ、通信の接続を行う。管理機30は、管理出力部42bと管理受信部12aを介して、通信装置10と通信を行い、通信装置10をマッピングモードに切り替える。管理受信部12aを介してマッピングモードに切り替わると、通信装置10の出力部12bは、一時的に出力を小さくする。
関連付け部45は、第1取得部43が取得した電波強度が所定の閾値以上となる地点における測位情報と、更新後の識別情報を関連付ける。関連付け情報(測位情報、識別情報)は、管理記憶部46に記憶される。または、管理記憶部46に一時的に保存され、管理出力部42bと第4取得部51aを介してサーバ50に送信される。サーバ50の登録部53は、関連付け情報と、圃場名や圃場位置等の圃場情報とを関連付けて記憶部52に登録する。
管理機30は、当該通信装置10との通信切断後、他の通信装置10の出力の検出を開始する。管理機30は、管理記憶部46又は記憶部52に記憶されている更新後の識別情報に基づき、位置情報が登録済か否かの判断を行う。即ち、図3Bに示すように、マッピングモードにおいて、管理機30は、更新後の識別情報を出力する通信装置10に対し、接続を要求しない。言い換えれば、管理機30は、更新前の識別情報を出力する通信装置10のみに対し、接続を要求する。管理機30は、更新前の識別情報を出力する通信装置10が無ければ、マッピングモードを終了する。
憶部52に登録する。
具体的に説明すると、例えば、図14に示すように、携帯端末60等のホーム画面Q1の監視ボタン103を選択する。監視ボタン103を選択すると、図16Cに示すように、監視状況画面Q2が表示される。監視状況画面Q2の監視ボタン204を選択すると、携帯端末60からサーバ50に監視モードへの切換指示がされる。サーバ50の監視指示部51b3から信号受信部42a及びサーバ出力部51bを介して管理機30に監視モードへの切換指示(監視指示)を行う。監視指示を受信した管理機30は、例えば、図2Aに示す圃場3周辺等の所定の待機場所3bで待機する。尚、監視モードへの切換指示を完了すると、図20に示すように、表示部62の画面表示がホーム画面Q1に遷移する。
通知判定条件の第1条件(準危険)に合致した場合、通知作成部12cは、準危険であることを示す第1通知情報を作成する。通信装置10の出力部12bは、通知作成部12cが作成した第1通知情報を出力する。通知判定条件の第2条件(危険)に合致した場合、通知作成部12cは、危険であることを示す第2通知情報を作成する。通知判定条件の第2条件(危険)に合致し且つ第3条件(緊急)に合致しない場合、出力部12bの出力を初期化する。通信装置10の出力部12bは、通知作成部12cが作成した第2通知情報を出力する。
通知判定条件のうちいずれかにも合致しなかった場合、通信装置10の出力部12bは、識別情報を設定する。当該出力部12bは、識別情報を出力する。
派遣部20の第2通信部21は、通信装置10の通知情報の検出をする。呼び出し判定部21cは、通知情報が出力されているか判断する。呼び出し判定部21cが、複数の通信装置10のうち、いずれの出力部12bからも通知情報が出力されていないと判断した場合、信号受信部42aは、サーバ50や携帯端末60から起動情報を受信しているか否かの確認を行う。信号受信部42aがサーバ50や携帯端末60から起動情報を受信している場合、派遣部20は、通知情報を出力していない通信装置10の検出を開始する。派遣部20は、検出した通信装置10に対して、接続要求を行う。第3条件に合致している通信装置10は、当該接続要求に応じ、接続を行う。派遣部20の第2通信部21は、当該通信装置10に出力部12bの出力を増加するよう要求する。通信装置10は、出力部12bの出力の増加する要求があれば、出力部12bの出力を上げて、出力部12bから第3通知情報を出力する。第2通信部21は、当該出力の増加する要求後、通信を切断する。通信装置は、出力部12bの出力の増加する要求を確認後、通信を切断する。通信装置10は、第2通信部から出力の増加する要求がないと判断すると、通信を切断する。
呼び出し判定部21cが、複数の通信装置10のうち、いずれかの出力部12bから通知情報が出力されていると判断した場合、派遣部20の第3取得部21aは、当該通知情報を取得する。第3取得部21aが、第3通知情報を取得したと判断した場合、呼び出し判定部21cは、第3取得部21aが取得した当該第3通知情報に基づいて、緊急が発生したことにより呼び出す第3呼び出し情報を作成する。
第3取得部21aが取得した通知情報が第1通知情報、第2通知情報、第3通知情報のいずれにも該当しなかった場合で且つ、第4通知情報を取得した場合は、当該第4通知情報を管理出力部42bがサーバ50に送信する。
管理機30は、マッピングモード及び判定条件更新モードのいずれにも該当しない場合、第1呼び出し情報、第2呼び出し情報、第3呼び出し情報が出力されているか検出する。信号受信部42aを介して呼び出し情報を取得した管理機30は、サーバ50に当該呼び出し情報を送信する。管理機30は、通知情報を出力した通信装置10の測位情報を送信するよう、サーバ50に要求する。
該情報を送信してもよいし、動画撮像終了後に、当該情報をサーバ50に送信してもよい。
圃場登録指示がなく、第1呼び出し情報、第2呼び出し情報、第3呼び出し情報のいずれも受信しない場合、サーバ50は、管理機30から第4通知情報が出力されているか確認する。サーバ50が第4通知情報を取得すると、登録部53が、当該第4通知情報と圃場情報とを関連付け、記憶部52に記憶する。
以下、管理機30を介して、通知判定条件を更新する場合について説明する。
管理機30は、マッピングモード同様の手順で通信装置10の通知判定条件の更新を行う。例えば、サーバ50の更新指示部から更新情報を受信した管理機30は、通信装置10が設置された圃場3に移動する。圃場3に移動した管理機30は、通信装置10から出力される識別情報の検出を行う。管理機30は、管理記憶部46又は記憶部52に記録されている識別情報と合致する通信装置10に接続を要求する。接続を要求された通信装置10は、管理機30との接続を行う。管理機30は、通信装置10に判定条件更新モードを指定する。管理機30と通信装置10は通信を切断する。管理記憶部46に予め記憶されている閾値に基づき、第1取得部43が取得した識別情報(電波)の強度が閾値以上となる地点における測位情報を位置検出部41が取得する。管理機30は、マッピングモードであるか確認する。マッピングモードではない場合、即ち判定条件更新モードの場合、管理機30は、更新情報を出力する。
の更新を行う。管理機30は、管理出力部42b及び受信部12aを介して、通知判定条件の更新が完了した通信装置10に識別情報の更新を要求する。通信装置10は管理機30の要求に応じて、識別情報を更新する。管理機30と通信装置10は通信を切断する。関連付け部45は、通知判定条件の更新が完了した通信装置10の測位情報と、更新後の識別情報とを関連付ける。関連付けられた情報は、管理記憶部46に保存される。または、管理記憶部46に一時的に保存され、管理出力部42bと第3取得部21aを介してサーバ50に送信される。登録部は、当該情報と圃場情報と関連付け、記憶部52に登録する。尚、管理機30は、派遣部20に更新情報を送信して、派遣部20を介して通知判定条件の更新を行うような構成であってもよい。
派遣部20は、通信装置10の通知情報及び起動情報を受信していない場合、サーバ50又は管理機30から、更新情報を受信しているか確認する。更新情報を受信している場合、第3取得部21aが更新情報を取得する。派遣部20は、通信装置10に接続を要求する。接続要求があった通信装置10は、派遣部20と接続を行う。通信装置10は、判定条件更新モードであるか確認する。通信装置10は、派遣部20から更新後の通知判定条件を受信し、判定更新部13が通知判定条件の更新を行う。当該通知判定条件の更新後、派遣部20との通信を切断する。
通信装置10は、起動後、出力部12bの送信電力を初期化して識別情報を出力するS11)。通信装置10の起動後は、判定更新部13が通知判定条件の初期化し、通知判定条件の更新後は、更新後の通知判定条件の設定を行う(S12)。判定更新部13の通知判定条件の設定後、物理量検出部11が物理量の検出を開始する(S13)。物理量検出部11が検出開始後、図5Aに示す監視モードのプロセスに移行する。管理機30から接続要求があるか判断し(S14)、当該接続要求があるまで、監視モードのプロセスを繰り返す。接続要求があれば、図5Cに示す接続プロセスに移行する。当該接続プロセス終了後、通信装置10は、再起動する。
通知判定条件のうち第2条件に合致した場合(S26、Yes)、通知作成部12cは、第2通知情報を設定(作成)する(S27)。通知作成部12cが第2通知情報を作成後、通信装置10は、図5Bに示すステルスモード設定のプロセスに移行する。
次に、図5Bを用いて、通信装置10のステルスモード設定のプロセスについて説明する。通知作成部12cが、第2通知情報を作成し(S27)、ステルスモード設定のプロセス移行後、通知作成部12cは、通知判定条件のうち第3条件に合致するか否かを判定する(S31)。
派遣部20から接続要求がない場合、通信装置10の出力部12bは、通知作成部12
cが作成した第3通知情報の通信の出力を低下させる(S35)。
次に、図6を用いて、派遣部20の一連の動作について説明する。派遣部20が起動すると、第2通信部21が通信装置10の通知情報の検出をする(S61)。呼び出し判定部21cは、通知情報が出力されているか判断する(S62)。
呼び出し判定部21cは、第3取得部21aが取得した通知情報に第1通知情報及び第3通知情報ではなかった場合(S83、No)、第2通知情報であるかを確認する(S88)。通知情報が第2通知情報であった場合(S88、Yes)、呼び出し判定部21cは、当該第2通知情報に基づいて第2呼び出し情報を設定(作成)する(S87)。
次に、図8を用いて、管理機30の一連の動作について説明する。管理機30は、起動後、サーバ50からマッピングモード又は判定条件更新モードへの切換指示が送信されているか確認する(S91)。管理機30は、信号受信部42aが、サーバ50からマッピングモード又は判定条件更新モードへの切換指示を受信したと判断すると(S91、Yes)、管理機30は、マッピングモード又は判定条件更新モードのプロセスに移行する。
一方で、管理機30は、呼び出し情報を受信しなかった場合(S92、No)、第4通知情報を受信したかを判断する(S98)。第4通知情報を受信した場合(S98、Yes)、管理機30の管理出力部42bは、サーバ50に第4通知情報を送信する(S99)。
記憶されている圃場情報と、位置検出部41が検出した測位情報とに基づいて、圃場3に移動する(S101)。管理機30は、圃場3へ移動後、圃場3内を移動する。管理機30は、通信装置10が出力する識別情報の検出を開始する(S102)。管理機30は、通信装置10が出力する識別情報を取得すると、取得した圃場情報又は管理記憶部46に記憶されている圃場情報に基づいて、未登録の識別情報を出力する通信装置があるか判断する(S103)。
ら送信された動画データ及び識別情報を関連付けた情報を取得する(S126)。
サーバ50は、携帯端末60から更新情報を受信しているか確認する(S129)。サーバ50は、携帯端末60から更新情報を受信していると判断すると(S129、Yes)、更新指示部51b1から管理機30及び/又は派遣部20に更新情報が送信される(S130)。
また、出力部12bは、識別情報を光信号で出力する。光信号による通信装置10、例えば赤外線通信装置10等は、電気無線通信装置10等に比べ安価且つ出力する情報の秘匿性が高いという特徴がある。これによって、圃場3内に大量の通信装置10を設置することが実現しやすく、外部からの不正に圃場管理システム1への介入するクラッキング等を防止することができる。
圃場管理システム1は、関連付け部45によって関連付けられた通信装置10の識別情報及び測位情報を、圃場の情報と関連付ける登録部53を備えている。これにより、圃場毎に、通信装置10の識別情報と測位情報とを関連付けた圃場マップを簡単に作成することができる。
る。これによって、管理機30を圃場の上空に飛行させるだけで、通信装置10の識別情報と測位情報を関連付けることを簡単に行うことができる。
圃場管理システム1は、複数の通信装置10と、第3取得部21aと、呼び出し判定部21c、呼び出し部21bとを有している。これによって、第3取得部21aが複数の通信装置10から出力された通知情報を取得し、通知情報に応じて管理機30を圃場に派遣することができる。
通信装置10は、物理量検出部11が検出した物理量に基づく通知判定条件から、内容の異なる通知情報を作成する通知作成部12cを備えている。これによって、物理量検出部11が検出した物理量と、所定の閾値とに基づいて、異常が検出された通信装置10に管理機30を派遣する必要性や、緊急度を推定することができる。また、通信装置10に複数種類の物理量検出部11が設けられている場合、検出した物理量及び所定の閾値に基づいて、異常原因を推定することができる。
呼び出し条件は、通知情報の内容及び複数の通信装置10から出力された通知情報の組み合わせに基づく条件である。これによって、呼び出しの緊急度が高い通信装置10を判定することができる。また、各通信装置10から出力される通知情報の多数決判断することができるほか、呼び出しの緊急度の高い通信装置10から優先的に管理機30を派遣することができる。
第2実施形態の圃場管理システム2は、上述した第1実施形態の圃場管理システム1に
適用可能である。尚、第1実施形態と同様の構成の説明は省略する。
図13に示すように、サーバ50は、作業計画部54と作業管理部55とを有している。作業計画部54は、主に、どの圃場3で、どの農作業を何時、誰が行うかという作業の内容を作成するもので、この実施形態では、少なくとも、圃場3で行う農作業、農作業を行う圃場3、農作業を行う作業者を含む作業内容を作成する。
また、作業計画部54は、農業機械を選択するための機械選択部608と、肥料(肥料名)を選択する肥料選択部609、散布する肥料量を設定する散布量設定部610とを計画作成画面Q6に表示する。
計画作成画面Q6において、作業計画、圃場3、農作業(作業項目)、作業者、作業時刻、肥料、散布量が入力され、登録ボタン611が選択されると、作業計画部54は、計画作成画面Q6に入力された項目(圃場3、農作業、作業者、作業時刻、肥料、散布量)を作業内容とし、この作業内容を作業計画と関連付けて作業内容データベースに記憶する
。また、登録ボタン611が選択されると、図20に示すように、携帯端末60の表示部62がホーム画面Q1に遷移する。尚、計画作成画面Q6に設けられた戻るボタン612を選択すれば、図20に示すように、表示部62の画面表示がホーム画面Q1に遷移する。尚、作業計画部54によって作成する作業内容は、上述したものに限定されず、例えば、圃場3で使用する農薬や農薬の散布量を設定できるようにしてもよいし、その他の農作業を設定できるようにしてもよい。
具体的に説明すると、第1表示指示部55aは、管理者M1の携帯端末60の表示部62に作業者の現在位置の表示を指示する部分である。第1表示指示部55aは、作業者の携帯端末60に測位情報を送信するよう要求する。これに応じ、作業者の携帯端末60の位置検出部63が現在位置を取得する。作業者の携帯端末60は、位置検出部63が取得した位置情報をサーバ50に送信する。サーバ50の第4取得部51aが、当該位置情報を取得する。第1表示指示部55aは、第4取得部51aが取得した測位情報に基づいて、管理者M1の携帯端末60に位置情報を表示するよう指示する。
管理者M1の携帯端末60は、サーバ50から検出情報と圃場情報とを受信する。検出情報から呼び出し情報と当該呼び出し情報を出力している通信装置10の位置を特定する。受信した呼び出し情報と通信装置10の位置から、ホーム画面Q1の圃場マップ101に呼び出し情報を出力している通信装置10を表示する。作業者の携帯端末60の測位情報を受信し、圃場マップ101に作業者の現在位置を表示する。例えば、図14等に示すように、「作業者A」は黒色の星マーク101aで表示される。「作業者C」は白色の星マーク101bで表示される。また、管理機30から当該管理機30の測位情報を受信し、圃場マップ101に管理機30の現在位置を表示する。例えば、図14等に示すように、管理機30は、管理機30を簡略化したマーク101cで表示される。
それぞれの呼び出し情報の内容が表示される。「圃場A」の右部に「危険」を意味する「emergency」が表示されている。「圃場D」の右部に「準危険」を意味する「alart」が表示されている。
また、ホーム画面Q1の監視ボタン103を選択すると、図20に示すように、表示部62の画面表示が図16Aに示すような圃場全体の監視状況画面Q2に遷移する。図16Aに示す監視状況画面Q2は、圃場マップ201と、各通信装置10の監視表示部205と、管理機表示部207と、戻るボタン212が表示される。圃場マップ201は、上述のホーム画面Q1における圃場マップ101と同様の表示がされる。各通信装置10の監視表示部205には、監視中ボタン202と、中止ボタン203が表示される。当該監視中ボタン202と、中止ボタン203の下部には、各通信装置10の監視表示部205が表示される。中止ボタン203を選択すれば、監視が中止される。即ち、監視モードを中止するよう携帯端末60からサーバ50に指示が送信される。監視モードを中止する指示を受信したサーバ50は、その旨を派遣部20及び管理機30に通知する。
監視モードを中止するよう指示された管理機30は、待機場所3aに戻り、待機する。尚、監視モードが中止されれば、図16Cに示すように、監視中ボタン202は、監視ボタン204と表示される。戻るボタン212を選択すれば、図20に示すように、表示部62の画面表示がホーム画面Q1に遷移する。
圃場管理システム2は、管理機30を派遣し、圃場3に予め設置された通信装置10の測位情報に基づき新たな圃場3を登録することができる。ホーム画面Q1の作成ボタン102を選択すると、表示部62の画面表示が、図17に示すような作成画面Q7に遷移する。作成画面Q7の圃場新規登録701を選択すると、図20に示すように、表示部62の画面表示が、図19に示すような圃場登録画面(作成画面)Q8に遷移する。尚、作成画面Q7に設けられた戻るボタン712を選択すれば、図20に示すように、表示部62の画面表示がホーム画面Q1に遷移する。
が表示される。
圃場マップ801は、サーバ50の記憶部52に予め記憶されている圃場情報を表示したマップである。例えば、画面を左方向にスワイプ(画面に触れた指を滑らせる)と、表示部62に表示されている圃場マップ801の右方向の地図が表示される。また、画面を右方向にスワイプ(画面に触れた指を滑らせる)と、表示部62に表示されている圃場マップ801の左方向の地図が表示される。画面を上方向にスワイプ(画面に触れた指を滑らせる)と、表示部62に表示されている圃場マップ801の下方向の地図が表示される。また、画面を下方向にスワイプ(画面に触れた指を滑らせる)と、表示部62に表示されている圃場マップ801の上方向の地図が表示される。また、画面をピンチイン(画面に触れた2本の指を狭める)と当該圃場マップ801は、縮小表示される。また、画面をピンチアウト(画面に触れた2本の指を広げる)と当該圃場マップ801は、拡大表示される。
登録指示部51b2は、派遣ボタン804を選択後に、上述の自由選択又は短形選択で選択した範囲(選択範囲806)に対して、圃場3の登録の指令を管理機30に対して指令する。即ち、登録指示部51b2は、管理機30にマッピングモードへの切換指示及び選択範囲806に対応する圃場情報(予めサーバ50に登録されている圃場の位置)を送信する。管理機30は、実施形態1におけるマッピングモード同様の手順で、圃場3に設置された通信装置10の位置を測位する。尚、圃場登録画面Q8に設けられた戻るボタン812を選択すれば、図20に示すように、表示部62の画面表示が、ホーム画面Q1に遷移する。
登録決定ボタン903を選択すれば、当該携帯端末60からサーバ50に新規圃場情報が送信される。即ち、登録決定ボタン903を選択すれば、名称入力部902に入力された圃場名と、管理機30における測位情報と、通信装置10の識別情報とが圃場情報として関連付けられ、サーバ50に記憶部52に記憶(登録)することができる。
画を作成する作業計画部54とを有するサーバ50を備えている。これによれば、圃場3に設置された複数の通信装置10の識別情報と管理機30によって検出した測位情報とを圃場と共に登録することができ、登録した通信装置10の位置(測位情報)を有する圃場マップを用いて作業計画部54による計画を立てることができる。例えば、1つの圃場3に複数の通信装置10が設置されているため、通信装置10の数に応じて圃場3を仮想的に複数のエリアに区分することができ、複数のエリア毎に区分された圃場3において作業計画に応じた作業を行うことができる。
また、圃場管理システム2は、複数の通信装置10と、第4取得部51a及び記憶部52を有するサーバ50とを備えている。これによれば、通信装置10の物理量検出部11によって検出された物理量情報と通信装置10の識別情報とをサーバ50が取得及び記憶することができるため、サーバ50は、通信装置10の周囲の状況を物理量情報から把握することができる。即ち、圃場3の状況を簡単に把握することができる。
10 通信装置
11 物理量検出部
12 第1通信部
12a 受信部
12b 出力部
12c 通知作成部
13 判定更新部
20 派遣部
21 第2通信部
21a 第3取得部
21b 呼び出し部
21c 呼び出し判定部
30 管理機
31 本体
32 アーム
33 回転翼
41 位置検出部
42a 信号受信部
43 第1取得部
44 第2取得部
45 関連付け部
50 サーバ
51a 第4取得部
51b1 更新指示部
51b2 登録指示部
51b3 監視指示部
52 記憶部
53 登録部
54 作業計画部
55 作業管理部
Claims (11)
- 識別情報を出力する出力部を有し且つ圃場に設置された複数の通信装置と、
圃場を移動可能な管理機に設けられ且つ前記出力部が出力した前記識別情報を受信する信号受信部と、
前記管理機に設けられ且つ測位衛星からの信号に基づいて測位情報の検出する位置検出部と、
前記信号受信部が受信した前記識別情報を取得する第1取得部と、
圃場上における前記管理機の前記位置検出部で検出された測位情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部が取得した前記識別情報と、前記第2取得部が取得した前記測位情報とを関連付ける関連付け部と、
を備えている圃場管理システム。 - 測位情報と関連付けが終了した識別情報を有する通信装置の出力部は、測位情報と関連付けがされていない識別情報を有する通信装置の出力部よりも出力を小さくする圃場管理システム。
- 前記出力部は、前記識別情報を電波により出力する請求項2に記載の圃場管理システム。
- 前記出力部は、前記識別情報を光信号により出力する請求項2に記載の圃場管理システム。
- 前記関連付け部は、前記第1取得部が受信した電波の強度が閾値以上となる地点における測位情報と、前記出力部の識別情報とを関連付ける請求項3に記載の圃場管理システム。
- 前記関連付け部は、前記第1取得部が受信した光と前記第1取得部との水平距離の逆数が閾値以上となる地点における測位情報と、前記出力部の識別情報とを関連付ける請求項4に記載の圃場管理システム。
- 前記出力部は、前記複数の通信装置の識別情報毎に出力する光信号のパターンを変更する請求項4又は6に記載の圃場管理システム。
- 関連付け部によって関連付けられた前記識別情報及び前記測位情報を、圃場の情報と関連付ける登録部を備えている請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の圃場管理システム。
- 圃場に設置された通信装置の識別情報を出力するステップと、
管理機が前記識別情報を受信するステップと、
前記測位衛星からの信号に基づいて当該管理機の測位情報の検出するステップと、
前記管理機が受信した前記通信装置の識別情報を取得するステップと、
前記管理機が検出した前記管理機の測位情報を取得するステップと、
前記管理機の測位情報を取得するステップで取得した前記通信装置の識別情報と、前記通信装置の識別情報を取得したステップで取得した前記管理機の測位情報とを関連付けるステップを有している圃場管理方法。 - 本体と、
回転翼と、
前記本体と前記回転翼とを接続するアームと、
圃場に設置された通信装置の識別情報を送信する出力部と通信可能な信号受信部と、
測位衛星からの信号に基づいて測位情報の検出する位置検出部と、
前記信号受信部が受信した前記識別情報を取得する第1取得部と、
前記位置検出部が検出した前記測位情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部が取得した前記識別情報と、前記第2取得部が取得した前記測位情報とを関連付ける関連付け部とを有している管理機。 - 本体と、
回転翼と、
前記本体と前記回転翼とを接続するアームと、
圃場に設置された通信装置の識別情報を送信する出力部と通信可能な信号受信部と、
測位衛星からの信号に基づいて測位情報の検出する位置検出部と、
前記信号受信部が取得した前記識別情報と、前記位置検出部が取得した前記測位情報とを外部に出力する管理出力部とを有している管理機。
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