JP2019014378A - 列車管理システム及びその制御方法並びに車上装置 - Google Patents

列車管理システム及びその制御方法並びに車上装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明によれば、保安電文を利用しながら、併結列車の運行を安定して管理できるシステム等を提案する。
【解決手段】第1の列車の第1の車上装置と、第2の列車の第2の車上装置と、第1の列車と第2の列車とが走行する走行路の保安装置と、を備え、第1の車上装置と、第2の車上装置と、そして、保安装置とが、保安電文を回覧し、当該保安電文に基づいて、第1の列車、及び、第2の列車の運行を管理する列車管理システムにおいて、第1の列車と第2の列車とが併結されている場合、第1の車上装置と、第2の車上装置と、そして、保安装置とが、保安電文に、第1の列車と、当該第1の列車に併結されている第2の列車とを一意に区別する併結識別符号を含ませるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、列車の運行を管理するシステムに係り、特に、信号保安のためのシステムに関する。
信号保安のためのシステムとして、近郊列車や地下鉄、モノレールをはじめとする都市交通向けの列車制御システム(CBTC)が知られている。このシステムは、無線を使用して列車の位置情報と制御情報とを、列車と地上設備と間で伝達させる。したがって、地上の列車検知設備が不要になって、ケーブルなどの沿線設備コストやメンテナンスコストを削減させる。さらに、列車の位置情報をリアルタイムに把握することが可能になり、各列車の安全上必要とされる最低限の間隔を動的に保ち、高密度運行における輸送力の向上が実現される。
この種の信号保安システムの1つとして、例えば、特許文献1は、予め決められた区間内を走行する列車の保安が電文に基づいて確保される信号保安システムにおいて、電文は、予め決められた区間内に存在する列車や沿線機器を巡回し、区間内が複数分割されたブロックの1つ1つに列車の占有権が設定可能なブロック占有権情報を有する構成とされ、さらに、電文は、巡回される列車や沿線機器の識別情報が巡回される順番に示されたメンバーリスト情報を有する構成区間内の列車や、区間内の軌道の沿線に設置された沿線機器等の間を回覧する電文中にその区間内の一定領域を占有する列車の情報を含むことを開示している。
特開2006−232106号公報
地方幹線や閑散路線では、複数の列車を併結し、その運行を管理しなければならないことがしばしばあるものの、従来の信号保安システムは、併結列車の運行管理に対応しきれていないという課題がある。
そこで、本発明は、保安電文を利用しながら、併結列車の運行を安定して管理できるシステム等を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため本発明においては、第1の列車の第1の車上装置と、第2の列車の第2の車上装置と、第1の列車と第2の列車とが走行する走行路の保安装置と、を備え、第1の車上装置と、第2の車上装置と、そして、保安装置とが、保安電文を回覧し、当該保安電文に基づいて、第1の列車、及び、第2の列車の運行を管理する列車管理システムにおいて、第1の列車と第2の列車とが併結されている場合、第1の車上装置と、第2の車上装置と、そして、保安装置とが、保安電文に、第1の列車と、当該第1の列車に併結されている第2の列車とを一意に区別する併結識別符号を含ませるようにした。
また本発明においては、列車管理システムの制御方法において、列車管理システムは、複数の区間に区切られた走行路を走行する列車に搭載された車上装置と、区間への列車の進入を制御する保安装置とを有し、区間において、車上装置及び保安装置の少なくとも1つ以上の装置から構成される回覧グループの間で列車の進入を制御するための保安電文が回覧され、保安電文は、複数の列車及び保安装置を一意に識別可能なメンバ識別符号及び複数の列車の併結関係を表す併結識別符号を有するメンバ情報と、列車の進入を制御するために参照される列車が占有する区間の情報である占有範囲情報とを備え、列車が併結された複数の列車である場合、複数の列車のそれぞれはメンバ識別符号を有し、占有範囲情報は回覧グループの間で共有され、保安装置が、保安電文を取得する第1のステップと、保安装置が、列車が走行する区間の所定の範囲内に他の列車が進入してこないことを、保安電文を参照することにより確認する第2のステップとを設けるようにした。
さらに本発明においては、複数の区間に区切られた走行路を走行する列車に搭載された車上装置において、保安装置からの指示によって区間への列車の進入が制御され、区間において、車上装置及び器保安装置の少なくとも1つ以上の装置から構成される回覧グループの間で列車の進入を制御するための保安電文が回覧され、保安電文は、複数の列車及び保安装置を一意に識別可能なメンバ識別符号及び複数の列車の併結関係を表す併結識別符号を有するメンバ情報と、列車の進入を制御するために参照される列車が占有する区間の情報である占有範囲情報とを備え、列車が併結された複数の列車である場合、複数の列車のそれぞれはメンバ識別符号を有し、占有範囲情報は回覧グループの間で共有され、保安電文を取得し、列車が走行する区間の所定の範囲内に他の列車が進入してこないことを、保安電文を参照することにより確認した、保安装置から送信される指示に従って区間への列車の進入が制御されるようにした。
本発明によれば、保安電文を利用しながら、併結列車の運行を安定して管理できるシステム等を提供し得る。
本実施の形態による信号保安システムの全体構成を概念的に示す概念図である。 本実施の形態による車上装置及び転てつ器保安装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態による保安電文の構成を示す概念図である。 本実施の形態による併結列車情報保持機能の説明に供する概念図である。 本実施の形態による併結列車情報保持機能の説明に供する概念図である。 本実施の形態による併結列車情報保持機能の説明に供する概念図である。 本実施の形態による併結列車情報保持機能の説明に供するシーケンス図である。 本実施の形態による併結列車情報保持処理の処理手順を示すフローチャートである。 他の実施の形態による併結列車情報保持機能の説明に供する概念図である。
従来、列車の運行において複数の列車を併結し併結列車として走行させる場合、前方の列車に搭載された車上装置が、その後方に併結された列車の識別情報を記憶する。
例えば、併結列車の進行方向を変換する場合や併結列車を分割する場合等の後方に併結されている列車の識別情報が必要な場合、列車の運行を信号の保安をすることで管理する列車管理システム(以下、これを信号保安システムと呼ぶ)は、前方の列車に搭載された車上装置が記憶した識別情報に基づいて処理を行う。
このような従来の処理では、前方列車に搭載された車上装置は揮発性メモリに記憶した識別情報を失うため、併結列車が滞泊した場合や併結列車に異常が発生した場合等の併結列車の電源が落ちる場合に対応できない。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。なお下記においては、本発明の主要な構成のみを説明しており、例えば電文を送受信し併結列車の運行を管理する運行管理装置の説明は省略している。
(1)本実施の形態による信号保安システムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による信号保安システムを示す。この信号保安システム1は、保安装置(以下、これを転てつ器保安装置と呼ぶ)11と、列車7,8に搭載された車上装置9,10とから構成される。
図2に示すように、車上装置9,10は、車上コントローラ15、地上子読取装置16及び無線装置17から構成される。車上コントローラ15は車上装置9,10全体の動作制御を司るプロセッサ及び各種プログラムや後述の保安電文20,50等の必要な情報を保持するために利用される半導体記憶装置から構成される。この各種プログラムを実行することにより各種処理は行われる。例えば車上コントローラ15は、地上子読取装置16が読み取った地上子の情報を処理するプログラムを実行することで、列車7,8が規定の速度以下であるか否かを判断する。また無線装置17は、保安電文20,50を送受信するために利用される通信機器である。
また、転てつ器保安装置11は、地上コントローラ18及び無線装置19から構成される。地上コントローラ18は、転てつ器保安装置11全体の動作制御を司るプロセッサ及び各種プログラムや後述の保安電文20,50等の必要な情報を保持するために利用される半導体記憶装置から構成される。この各種プログラムを実行することにより各種処理は行われる。例えば転てつ器保安装置11は、プログラムを実行することにより転てつ器を制御する。また無線装置19は、保安電文20,50を送受信するために利用される通信機器である。
列車7,8は、複数の区間2,4に区切られた走行路を走行する。区間2,4はさらに詳細な区分であるブロック3,5,6に区切られる。区間2には、ブロック3が割り当てられ、区間4は、ブロック5,6に分割される。転てつ器が操作されることによって、列車7,8の区間2,4への進入が制御され列車7,8が運行される。列車7,8は併結されており、それぞれの区間2,4を一体として走行する。列車7は前方列車として、列車7の後方に併結された後方列車の列車8より前を走行する。
それぞれの区間2,4においては、転てつ器を保安するための保安電文20,50が、それぞれの回覧グループ内を回覧している。例えば図1では区間2においてこの車上装置9,10は、保安電文20を送受信するメンバであって回覧グループを構成する。
また列車7,8が転てつ器保安装置11によって管理される区間4に進入すると、車上装置9,10及び転てつ器保安装置11は、保安電文50を送受信するメンバとして回覧グループを構築する。
このような回覧グループを構築する各メンバは、所定の周期で予め決められた回覧順に保安電文50を送受信する。例えば回覧順が、列車7,8及び転てつ器保安装置11の順の場合、まず列車7から保安電文50が送信され列車8が受信する。次に列車8から保安電文50が送信され転てつ器保安装置11が受信する。次に転てつ器保安装置11から保安電文50が送信され列車7が受信する。そしてまた列車7から保安電文50が送信され列車8が受信するといった次の回覧となる。
図3に示すように保安電文20,50は、占有範囲情報テーブル30,60及びメンバ情報テーブル40,70を備えて構成される。占有範囲情報テーブル30,60には、列車7,8が占有するブロック3,5,6の情報である占有範囲情報が格納されている。メンバ情報テーブル40,70には、それぞれの区間2,4を走行する列車7,8やそれぞれの区間2,4に設置されている転てつ器保安装置11といったメンバの属性情報が格納される。
占有範囲情報テーブル30,60は、エリア欄31,61、ブロック欄32,62及び占有権欄33,63を備えて構成される。占有範囲情報テーブル30,60では1つのエントリ(1行)が1つのブロックの占有情報を表す。
メンバ情報テーブル40,70は、回覧順欄41,71、メンバ識別符号欄42,72、併結識別符号欄43,73及び回覧可否欄44,74を備えて構成される。メンバ情報テーブル40,70では1つのエントリ(1行)が1つのメンバの属性情報を表す。
エリア欄31,61には区間2(図3では第1のエリア)や区間4(図3では第2のエリア)といった区間情報が格納されている。ブロック欄32,62にはブロック3(図3では第1のブロック)やブロック5(図3では第1のブロック)やブロック6(図3では第2のブロック)といったブロック情報が格納されている。占有権欄33,63には列車7(図3では第1の列車)や列車8(図3では第2の列車)といったそれぞれのブロック3,5,6を占有する列車情報が格納されている。
回覧順欄41,71には保安電文20,50をメンバが回覧する回覧順が格納される。メンバ識別符号欄42,72にはメンバを識別するメンバ識別符号が格納されている。図3では転てつ器保安装置、第1の列車、第2の列車等のメンバ名が格納されている。なおメンバ識別子はメンバ名でなくても良く、例えばメンバを一意に識別できる記号や符号等でもよい。
併結識別符号欄43,73には併結関係を示す併結識別符号が格納されている。例えば、第1の列車と第2の列車が併結されている場合は、第1の列車及び第2の列車の併結識別符号を「1」として、他のメンバである転てつ器保安装置の併結識別符号を「0」とする。このように併結識別符号を割り当てることで、併結されているか否かを前方列車が判断することができる。
回覧可否欄44,74にはそれぞれのメンバが保安電文20,50を回覧できるか否かの情報である回覧可否情報が格納されている。回覧可否情報には「可」又は「不可」が格納される。
以上のような構成によって、本信号保安システム1は、前方列車である列車7が、保安電文20,50に列車7に併結されている列車8の情報を記録し回覧グループで回覧する併結関係回覧機能を有する。
(2)列車走行位置に応じた保安電文の電文内容の遷移
かかる併結関係回覧機能を実現するため、本信号保安システム1は、列車走行位置に応じて保安電文20,50の電文内容を変更する。
図4,5は、列車7,8の走行位置に応じた保安電文50の電文内容の遷移について示す。図4の(A)〜(D)と図5の(A)〜(D)とはそれぞれ対応しており、(A)〜(D)の順に遷移する。
まず、図4(A)に示すように区間2において列車7に列車8が併結される。この併結の際、列車7の車上装置9は、列車8のメンバ識別符号を取得する。具体的には、車上装置9は、受信した保安電文20の占有範囲情報テーブル30を参照してブロック3を占有している列車7を確認した後、保安電文20のメンバ情報テーブル40を参照して列車7の次の回覧順となっているメンバ名である列車8を取得する。
車上装置9は、受信した保安電文20のメンバ情報テーブル40において、取得したメンバ名である列車8の併結識別符号欄43に自分の併結列車識別符号と同じ「1」を設定する(図3の保安電文20参照)。そして、車上装置9は、保安電文20を次の回覧順のメンバに送信する。
なお図5(A)に示すように転てつ器保安装置11がメンバとしてメンバ情報テーブル70に格納されており、ブロック5及び6を占有するメンバはいない。また保安電文50は、転てつ器保安装置11と図示しないメンバとの間で回覧されている。
次に、図4(B)に示すように列車7,8は併結した状態で区間4に接近し、前方列車である列車7の車上装置9は、追加要求電文21を区間4の回覧グループのメンバである転てつ器保安装置11に送信する。追加要求電文21には第1の列車や第2の列車といった移動体のメンバ名が順番に格納されている。
図5(B)に示すように、転てつ器保安装置11は、車上装置9から追加要求電文21を受信し、かつ、保安電文50を受信すると、受信した追加要求電文21の内容を基に、保安電文50のメンバ情報テーブル70にメンバ(第1の列車、第2の列車)を追加する。
このメンバ追加の際に、転てつ器保安装置11は、追加するメンバの併結識別符号及び回覧可否情報を保安電文50に設定する。併結識別符号は、他のメンバ(転てつ器保安装置11)が使用している値(「0」)でない値(「1」)とする。転てつ器保安装置11は、列車7の車上装置9から追加要求電文21を受信したため、第1の列車が保安電文50を回覧可能となるように、保安電文50において第1の列車の回覧可否情報に「可」を設定する。
次に図4(C)に示すように列車7,8は併結した状態で区間2を区間4に向かって進行する。列車7の車上装置9は、保安電文50を回覧することができるようになったため、保安電文50を受信する。図5(C)に示すように、この保安電文50の受信時に、車上装置9は、保安電文50の第1のブロックの占有権欄63に第1の列車を設定する。このことで第1の列車は第1のブロックの占有権を取得する。
次に図4(D)に示すように列車7,8は併結した状態で、まず列車7が区間4に進入する。列車8の車上装置10は区間4に進入する前に、第1の列車や第2の列車といった移動体のメンバ名が順番に格納されている追加要求電文21を区間4の回覧グループのメンバである転てつ器保安装置11に送信する。
図5(D)に示すように、転てつ器保安装置11は、車上装置10から追加要求電文21を受信し、かつ、列車8の車上装置10から保安電文50を受信すると、第2の列車が保安電文50を回覧可能となるように、保安電文50において第2の列車の回覧可否情報に「可」を設定する。
次に図6(A)〜(D)を用いて、区間4において滞泊や異常発生等が発生し、車上装置9,10が電源断となった場合、かつ、列車7,8が進行方向を転換する場合を説明する。列車7,8は図6(A)に示すように進行方向を転換する。ここでは、列車7からマスターコントローラを操作するための鍵が外され車上装置9,10が電源断となった場合を例とする。
図6(B)に示すように、車上装置9が電源断となる際に、車上装置9は、保安電文50において第1の列車の回覧可否情報に「不可」を設定するよう転てつ器保安装置11に対して指示を送信する。車上装置9は、第2の列車は併結識別符号が第1の列車と同じであるため、第2の列車の回覧可否情報に「不可」を設定するよう転てつ器保安装置11に対して指示を送信する。
列車7,8及び車上装置9,10が電源断となった後に、列車8にマスターコントローラを操作するための鍵が付けられると、列車7,8及び車上装置9,10が起動する。図6(C)に示すように、車上装置10は、転てつ器保安装置11に追加要求電文21を送信して、転てつ器保安装置11が第2の列車の回覧可否情報に「可」を設定するようにする。
このことで車上装置10は、保安電文50の回覧に参加する。車上装置10は、保安電文50の受信時に保安電文50のメンバ情報テーブル70から第2の列車と同じ併結識別符号が設定されたメンバを検索する。車上装置10は、第2の列車と同じ併結識別符号が設定されたメンバを検索した場合、そのメンバを自身と併結されたメンバと認識する。
次に、図6(C)に示すように、車上装置10は、この認識後に、保安電文50の第1のブロックの占有権欄に第2の列車を設定して第2の列車に占有権を取得させる。そして列車8(第2の列車)はブロック5(第1のブロック)の占有権を取得すると、列車7をけん引する。
そして、図6(D)に示すように、車上装置9は、転てつ器保安装置11に追加要求電文21を送信して、転てつ器保安装置11が第1の列車の回覧可否情報に「可」を設定するようにする。このことで車上装置9は、保安電文50の回覧に参加する。
次に、図7を用いて、車上装置9,10及び転てつ器保安装置11間で実行される処理の流れを示す。まず、転てつ器保安装置11は車上装置9に保安電文50を送信する(S1)。次に、車上装置9は車上装置10に保安電文50を送信する(S2)。そして、車上装置10は、転てつ器保安装置11に保安電文50を送信し(S3)、回覧の1周期を終了する。このようなステップS1〜S3の回覧の周期の中で、上述の処理を所定のタイミングで行う。
(3)併結列車情報保持処理
次に併結関係回覧機能に関連して、車上装置9,10において実行される併結列車情報保持処理の内容について図8を参照して説明する。実際上、保安電文20,50が回覧されている区間2,4に列車7,8が進入すると、車上装置9,10の車上コントローラ15は、保安電文20,50を所定の周期で他の回覧グループのメンバから受信する(S11)。
続いて、車上コントローラ15は、保安電文20,50の内容を確認する(S12)。実際上、車上コントローラ15は、次の回覧順となっているメンバの情報及びブロックを占有する列車の情報を保安電文20,50から取得する。続いて、車上コントローラ15は、保安電文の内容を変更する(S13)。実際上、車上コントローラ15は、ブロックの占有情報及びメンバの属性情報を設定する。そして、車上コントローラ15は、保安電文を所定の周期内に次の回覧順となっているメンバへ送信し(S14)、この併結列車情報保持処理を終了する。
(4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態の信号保安システム1では、区間2,4の内のメンバ間で回覧される保安電文20,50に列車7,8の併結関係を示す情報を格納し、区間2,4の内のメンバ間で列車7,8の併結関係の情報を共有する。
従って、本信号保安システム1によれば、車上装置9,10が電源断となっても、車上装置9,10が属する区間に属する他のメンバが併結関係情報を保持しているため、人間系による復旧作業が不要となり、列車7,8を安定して運行することができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、転てつ器保安装置11が保安電文50に併結関係の情報を設定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の信号保安システムに広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、メンバ毎に併結識別符号を割り当てる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、保安電文20,50内の別の情報(例えばブロックの情報)と併結識別符号とを関連付けるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、列車7,8の併結から列車7の区間4への進入までの間、列車7,8が常に移動しており、列車7,8の移動時に列車7がブロック5の占有権を取得する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図4(A)〜(C)における列車7,8は同じ位置であって、列車7,8の停車時に列車7がブロック5の占有権を取得ようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、列車7,8の併結時に保安電文20から列車7が列車8のメンバ名を取得場合について述べたが、本発明はこれに限らず、列車7,8の併結時に運行管理装置と列車7との電文から列車7が列車8のメンバ名を取得するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、メンバ情報テーブル40のデータ格納領域が十分にある場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メンバ情報テーブル40のデータ格納領域が限られている場合に適用しても良い。
実際上、図4(B)において、列車7,8は併結した状態で区間4に接近し、前方列車である列車7の車上装置9は、追加要求電文21を区間4の回覧グループのメンバである転てつ器保安装置11に送信する。
転てつ器保安装置11は、車上装置9から追加要求電文21を受信し、かつ、保安電文50を受信すると、受信した追加要求電文21の内容を基に、保安電文50のメンバ情報テーブル70にメンバ(第1の列車、第2の列車)を追加しようとする。この2つのメンバを追加する際に、図9に示すように、メンバ情報テーブル70に1つのメンバ分の空きしかなく十分な空きがない場合は、転てつ器保安装置11は、保安電文50に第1の列車及び第2の列車をメンバとして追加しない。
このため、車上装置9は保安電文50の回覧に参加することができないため、列車7はブロック5の占有権を取得できず、列車7,8は区間4に進入することができない。このように、併結列車が区間に進入する前に進入する列車の数のデータ格納領域が空いているかを確認することにより、区間に進入した後に区間内で列車の移動ができなくなり、列車運行に多大な支障を与えることを防ぐことができる。
1……信号保安システム、2,4……区間、3,5,6……ブロック、7,8……列車、9,10……車上装置、11……転てつ器保安装置、20,50……保安電文。

Claims (11)

  1. 第1の列車の第1の車上装置と、
    第2の列車の第2の車上装置と、
    前記第1の列車と前記第2の列車とが走行する走行路の保安装置と、
    を備え、
    前記第1の車上装置と、前記第2の車上装置と、そして、前記保安装置とが、保安電文を回覧し、当該保安電文に基づいて、前記第1の列車、及び、前記第2の列車の運行を管理する列車管理システムであって、
    前記第1の列車と前記第2の列車とが併結されている場合、前記第1の車上装置と、前記第2の車上装置と、そして、前記保安装置とが、前記保安電文に、前記第1の列車と、当該第1の列車に併結されている前記第2の列車とを一意に区別する併結識別符号を含ませるようにした
    列車管理システム。
  2. 前記第1の列車が備える前記第1の車上装置は、
    前記第1の列車が前記第2の列車と併結される際に、
    前記併結識別符号を前記保安電文に記入する
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車管理システム。
  3. 前記第1の車上装置は、前記保安電文を回覧する回覧グループに参加する際、前記第1の列車、前記第2の列車及び転てつ器保安装置を一意に識別するメンバ識別符号と、前記第1の列車に併結されている前記第2の列車の前記メンバ識別符号とを前記回覧グループの前記第2の車上装置又は前記転てつ器保安装置に送信し、
    前記第2の車上装置又は前記転てつ器保安装置は、受信した前記メンバ識別符号を前記保安電文に記入する
    ことを特徴とする請求項1に記載の列車管理システム。
  4. 前記保安電文は、
    前記第1の車上装置、前記第2の車上装置及び前記転てつ器保安装置が当該保安電文を回覧できるか否かを設定する回覧可否情報を備え、
    前記回覧可否情報において回覧が可能と設定されている前記第1の車上装置、前記第2の車上装置及び前記転てつ器保安装置のそれぞれに回覧される
    ことを特徴とする請求項3に記載の列車管理システム。
  5. 前記回覧グループの前記第1の車上装置、前記第2の車上装置及び前記転てつ器保安装置は、前記メンバ識別符号を受信した際に前記回覧可否情報を設定することを特徴とする請求項4に記載の列車管理システム。
  6. 前記回覧グループに加入している前記第1の車上装置、前記第2の車上装置及び前記転てつ器保安装置の数が前記回覧グループに加入できる前記第1の車上装置、前記第2の車上装置及び前記転てつ器保安装置の予め決められた上限数を超えている場合、
    前記回覧グループの前記第1の車上装置、前記第2の車上装置及び前記転てつ器保安装置は、
    前記メンバ識別符号を受信した際に当該メンバ識別符号を前記保安電文に記入しない
    ことを特徴とする請求項5に記載の列車管理システム。
  7. 列車管理システムの制御方法であって、
    列車管理システムは、
    複数の区間に区切られた走行路を走行する列車に搭載された車上装置と、
    前記区間への前記列車の進入を制御する保安装置と
    を有し、
    前記区間において、前記車上装置及び保安装置の少なくとも1つ以上の装置から構成される回覧グループの間で前記列車の進入を制御するための保安電文が回覧され、
    前記保安電文は、
    複数の前記列車及び保安装置を一意に識別可能なメンバ識別符号及び複数の前記列車の併結関係を表す併結識別符号を有するメンバ情報と、
    前記列車の進入を制御するために参照される前記列車が占有する前記区間の情報である占有範囲情報と
    を備え、
    前記列車が併結された複数の前記列車である場合、
    複数の前記列車のそれぞれは前記メンバ識別符号を有し、前記占有範囲情報は前記回覧グループの間で共有され、
    前記保安装置が、前記保安電文を取得し前記車上装置に送信する第1のステップと、
    前記車上装置が、前記保安電文から自列車と併結している他列車の前記メンバ識別符号を取得する第2のステップと
    を備えることを特徴とする列車管理システムの制御方法。
  8. 複数の区間に区切られた走行路を走行する列車に搭載された車上装置であって、
    保安装置からの指示によって前記区間への前記列車の進入が制御され、
    前記区間において、前記車上装置及び前記保安装置の少なくとも1つ以上の装置から構成される回覧グループの間で前記列車の進入を制御するための保安電文が回覧され、
    前記保安電文は、
    複数の前記列車及び前記保安装置を一意に識別可能なメンバ識別符号及び複数の前記列車の併結関係を表す併結識別符号を有するメンバ情報と、
    前記列車の進入を制御するために参照される前記列車が占有する前記区間の情報である占有範囲情報と
    を備え、
    前記列車が併結された複数の前記列車である場合、
    複数の前記列車のそれぞれは前記メンバ識別符号を有し、前記占有範囲情報は前記回覧グループの間で共有され、
    前記保安電文から、自列車と併結している他列車の前記メンバ識別符号を取得する
    ことを特徴とする車上装置。
  9. 自列車が他列車と併結される際に、
    前記自列車の前記メンバ識別符号、前記他列車の前記メンバ識別符号及び前記自列車と前記他列車とが併結されているか否かを示す併結識別符号を前記保安電文に記入する
    ことを特徴とする請求項8に記載の車上装置。
  10. 前記回覧グループに参加する際、自列車の前記メンバ識別符号と、前記自列車に併結されている他列車の前記メンバ識別符号とを前記回覧グループの前記装置に送信し、
    前記装置は、受信した前記メンバ識別符号を前記保安電文に記入する
    ことを特徴とする請求項8に記載の車上装置。
  11. 前記保安電文は、
    それぞれの前記装置が当該保安電文を回覧できるか否かを設定する回覧可否情報を備え、
    前記回覧可否情報において回覧が可能と設定されている前記装置のそれぞれに回覧される
    ことを特徴とする請求項10に記載の車上装置。
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