JP2019013919A - 油水分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスの問題を解消し、コスト削減可能で、油水分離能力の向上を図る油水分離装置の提供。
【解決手段】空気圧源6と、タンク3内に負圧を発生させるエゼクタ7と、タンク3と油水分離槽との間に設けられる制御弁8と、空気圧源6と接続するタイムディレイ弁9A,9Bと、空気圧源6と第1方向制御弁8と、タイムディレイ弁9A,9Bとに接続するリレー弁10と、第2方向制御弁11と、を備えている空気圧回路を有する油水分離装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気圧回路による油水分離能力の向上を図る油水分離装置に関する。
特許文献1は水溶液と油分とに分離されるべき混合液を、新しく導入される混合液が攪拌することなく水溶液と油分とに分離させる時間を確保することで、混合液を水溶液と油分とに分離する能率を向上させる。空圧回路83によれば、常時一定の空圧を与える空圧源83Aだけを用いて、エゼクタ82に圧縮空気A3を間歇的に供給することができる。これにより、オイルエクセプター51は、上澄みL2の吸い上げを間歇的に実行することができる。
特開平2013−240782号公報
しかし、特許文献1のオイルエクセプター1は、(1)逆止弁に油が固化し切削粉が詰まることで逆止弁が機能しなくなる、(2)負圧による吸引時の空気の遮断が不十分で十分な負圧が得られない、(3)空圧源であるコンプレッサーを止めると、空気圧回路の弁体の位置が原位置に戻らず、原位置に戻すための作業が煩雑である等、空気圧回路の構成が未だ十分ではなく、メンテナンスが煩雑でコストが高くなるという課題があった。
本発明が解決しようとする課題は、メンテナンスの問題を解消し、コスト削減に資することである。
本発明1の油水分離装置は、水溶液と、この水溶液よりも比重が小さい油分が混ざった混合液の表面から浮上液を吸引する管と、該管と接続し、浮上液を吸引し吐出するタンクと、前記タンクから吐出された前記浮上液を回収し、油分と水溶液とに分離する油水分離槽と、前記浮上液の吸引と吐出の制御を行う空気圧回路と、を備え、該空気圧回路が、前記タンクと、空気圧源とに接続され、前記タンク内に負圧を発生させるエゼクタと、 前記タンクから前記油水分離槽への浮上液の流れを連通又は遮断する第1方向制御弁と、前記空気圧源から前記エゼクタへの空気の流れを連通又は遮断する第2方向制御弁と、信号圧力に応答して遅延作動を行うタイムディレイ弁と、前記空気圧源と、前記タイムディレイ弁と、前記第1方向制御弁と、前記第2方向制御弁に接続し、前記吸引と吐出の切り替えを行うリレー弁と、を備え、前記第1方向制御弁と前記第2方向制御弁は、前記空気圧源からのパイロット空気により、シリンダ作動方式によって弁を開閉する制御用2ポート弁であり、前記吸引のとき、前記第1方向制御弁により前記タンクに貯留された浮上液の吐出を停止し、前記第2方向制御弁により前記エゼクタを作動させ前記タンクの内部を負圧にすること、前記吐出のとき、前記第1方向制御弁により前記タンクに貯留された浮上液を吐出させ、前記第2方向制御弁により前記タンクの内部の圧力を所定圧力以上にすること、前記タイムディレイ弁に、前記浮上液を吸引する吸引時間と、前記浮上液を油水分離槽に吐出する吐出時間と、を設定し、前記タンクが吸引と吐出を交互に繰り返し行うこと、空圧が停止時または中断時に、前記リレー弁、前記タイムディレイ弁、第1方向制御弁、及び、第2方向制御弁の弁体を原位置に復帰させる復帰機構を備えることを特徴とする油水分離装置である。所定圧力以上とは大気圧以上が好ましい。
本発明2は、前記復帰機構が、バネによる復帰作動、または、空気圧による復帰作動を行う請求項1の油水分離装置である。
本発明3は、前記タンクが吐出を行うとき、前記リレー弁から絞り弁を通った圧力が前記タンクに供給され、この圧力で浮上液が吐出される請求項1または2いずれかの油水分離装置である。
本発明1によれば、弁の詰まりを防止し、負圧による吸引時の空気の遮断を十分なものとし、弁体の位置を原位置に戻すための作業をなくすことで、メンテナンス作業の負担を軽減し、コストを大幅に削減することができる。
本発明2によれば、バネまたは空気圧により弁体の復帰作動を行うことで、メンテナンス作業が大幅に向上する。
本発明3によれば、タンクからの浮上液の吐出が円滑になり、吐出効率が高くなる。
本発明の実施形態1の油水分離装置の全体構造を示すブロック図である。 本発明の実施形態1の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(原位置・吐出中)である。 本発明の実施形態1の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(吸引中)である。 本発明の実施形態1の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(吸引・吐出切替中)である。 本発明の実施形態2の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(仮原位置・Aタンク吸引・Bタンク吐出)である。 本発明の実施形態2の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(吸引・吐出切替)である。 本発明の実施形態2の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(Aタンク吐出・Bタンク吸引)である。 本発明の実施形態2の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(Aタンク吸引・Bタンク吐出切替)である。 本発明の実施形態2の油水分離装置の空気圧回路を示すブロック図(中間停止異常の解除)である。
本発明の実施形態1に係る油水分離装置1について、図1、図2を用いて説明する。この油水分離装置1は、工作機械(図示略)から吐出される、水溶液と、この水溶液よりも比重が小さく機械油などの油分が混入した混合液L1から浮上液L2を吸引し、油分L3とクーラント液L4とに分離して、クーラント液L4を再利用する。クーラント液L4は、所定の薬剤を水に溶かした水溶液であり、油分L3よりも比重が大きい。
油水分離装置1は、空気も含む混合液L1の表面から浮上液L2を吸引する管2と、管2と接続するタンク3と、タンク3から吐出された浮上液L2を油分と水溶液とに分離し回収する油水分離槽4(以下、分離槽4という。)と、タンク3の圧力制御を行う空気圧回路5(以下、回路5という。)と、を備えている。
回路5は、空気圧源6(以下、空圧源6という。)と、タンク3内に負圧を発生させるエゼクタ7(ejector)と、タンク3と分離槽4の間に設けられる制御弁8と、空圧源6と接続するタイムディレイ弁9A,9B(以下、弁9A,9Bという。)と、空圧源6と第1方向制御弁8(以下、制御弁8という。)と、弁9A,9Bとに接続するリレー弁10と、第2方向制御弁11(以下、制御弁11という。)と、を備えている。
リレー弁10は、弁体を所定位置に復帰させる復帰機構60を備える。復帰機構60が、バネによる復帰作動を行う。アクチュエータを備えていない工作機械に付属されて、回路5が間歇的に供給する圧縮空気A3(以下、空気A3という。)をエゼクタ7に供給する。回路5は、図2に示す通り、常時一定の空圧を与える空圧源6で作動するように構成されている。油水分離装置1は、空圧源6以外のエネルギー源を使用することなく、工作機械の作動状態によらず作動する。以下、油水分離装置1を詳細に説明する。
管2、タンク3、分離槽4の構造については、特許文献1に詳細な説明があるので、参照されたい。タンク3は、液面にある浮上油L2を吸引して一時的にタンク3に貯留し、分離槽4に吐出するものである。タンク容量は270ccが例示される。
図1に示すように、貯留槽12において、液面12B近くに浮上した油分L3は、油分L3の下側に位置する混合液L1ごと管2の先端に設けられたノズル13から、浮上液L2として間歇的に吸い上げられる。ノズル13は、管2を介してタンク3に接続されている。ノズル13は、空気圧力(以下、圧力という。)が高いほど、吸引力が増加する。
回路5は、エゼクタ7を空気圧で制御し、間歇作動させることで、浮上液L2の吸引を間歇作動させ、分離槽4に吐出するものである。
空圧源6は、0.3MPa〜0.8MPaの空気を回路5に供給する。空気の供給はハンド弁で入り切りし、圧力は0.35MPa前後が好ましい。常時作動するため、適切な圧力が必要である。空圧源6は、工場の空気圧源を利用できる。
圧力が0.4MPaのとき、エゼクタ7の負圧力は―0.25〜―0.30MPa、好ましくは、−0.20〜0.22MPaが例示される。
エゼクタ7は、空圧源6の圧縮空気をノズルから高速で噴射することにより、ノズル周辺の空気が吸引されて圧力が低下する現象を利用して、負圧を発生させる装置であり、この負圧により浮上液L2を吸い上げることができる。給水流量は約400cc/minが例示される。
制御弁8、11は、圧縮空気制御用2ポート弁であり、パイロット空気によるシリンダ作動方式を取り、正逆流可能なバランスポペットタイプである。ポートに加圧するとき、ピストン下面に入ったパイロット空気により、所定方向にストロークし、弁体を開く。ポートを排気するとき、ピストン下面のパイロット空気は排気され、リターンスプリングにより弁体は閉じ、原位置に復帰する。制御弁8、11は、空気で強制的に弁体を閉じるため、弁体の機能が確保できる。
弁9A,9Bは第1弁本体、差動ピストン、排気ピストン、ニードル、復帰スプリング、第2弁本体、押し棒、弁体を備えている。
弁9A、9Bは、可変絞りと可変容量と弁の組み合わせにより、信号圧力(以下、信号という。)の入力から信号の出力までの遅延時間を設けたものであり、空気が供給され始めると、空気を貯留し、その圧力が上限圧力に到達すると、可変ピストンがロッドを押し下げ、弁が開き加圧空気が通る。空気の供給が止まり、排気されると、空気が供給され始める前と同じ状態に戻る構成である。
弁9Aは吸引した浮上油を分離槽4に入れる吐出時間、例えば、通常、20〜30秒で設定する。弁9Bはノズル13から浮上液L2を吸い上げる吸引時間、例えば、4秒〜6秒で設定する。1サイクルは吐出時間と吸引時間の合計値であり、例えば、30秒である。信号に対応して吐出時間と吸引時間が設定される。ダイアル(図示略)を時計方向に回すと、長くなり、反時計方向に回すと、短くなる。弁9A,9Bは、空気が供給され始めてから貯留空気を開放するまでの時間の間隔を調節できるように構成されている。
リレー弁10は、信号にもとづいて、吸引と吐出について、交互に切り替えるための所定のシーケンス作動を行う。弁9A,9Bのいずれか一方に切り替えて空気を送る。
制御弁11が空圧源6とエゼクタ7との間に配置され、エゼクタ7に空気を供給するか、又は、遮断する。
図1に示すように、管2、逆止弁17、管14、タンク3、管15、制御弁8、管16、分離槽4が下流に向かって順に接続されている。浮上液L2は、混合液L1と同様、クーラント液と油分とが混ざった液体である。
管14は、タンク3に逆止弁17を介して接続されている。この逆止弁17は、貯留槽12からタンク3に間歇的に吸い上げられて分離槽4に間歇的に流下する浮上液L2が逆流することを防ぐ。管15と管16の間に制御弁8が接続されている。制御弁8は、吸引時間中は、タンク3内の負圧の低下を防止する一方、吸引時間以外の吐出時間において、吐出を確実なものとする。
図2において、回路5の管の接続構造を説明する。管20は弁9A,9Bと空圧源6とを接続する。管21は弁9Aとリレー弁10とを接続する。管20から管22,23,24がそれぞれ分岐する。管22は、リレー弁10と空圧源6を接続する。管23は、管20と弁9Bを接続する。管24は管20と弁9Aを接続する。管25はリレー弁10と弁9Bを接続する。管26は絞り弁27とリレー弁10を接続する。絞り弁27は管22、弁10から排気される空気の圧力の調整を行い、タンク3に圧力を加えるものである。管28は絞り弁27とタンク3を接続する。管29は管23から分岐し、制御弁11と接続する。
管30は弁9Aと弁9Bを接続する。管31は管30から分岐し、管31から分岐する管32,33を経由して、それぞれ、制御弁8と制御弁11を接続する。管34はエゼクタ7と制御弁11を接続する。管35はエゼクタ7とタンク3を接続する。
油水分離装置1の作動、主に、回路5の作動について、図1〜図4を参照して説明する。
図2の原位置から、加圧空気を供給開始し、空圧源6が回路5に空圧を与えると、吐出モードに入り、空圧源6からリレー弁10を介して、弁9Aに圧力が供給される。図2のリレー弁の位置が原位置である。管20,22,リレー弁10、管21を経由して、信号が弁9Aに加えられると、20秒後に弁体が移動する。弁9Aが20秒の吐出時間を司る。弁9Bには信号がないので、弁体は作動せず、大気開放状態である。制御弁8がOFFであるので、浮上液L2が吐出され、制御弁11がOFFであるので、圧力はエゼクタ7に供給されない。ONは制御弁8、11の弁体を信号で押す意味である。OFFは弁体を信号で離す意味である。タンク3内に貯留されていた浮上液L2は、管15、制御弁8、管16を経て、分離槽4に吐出される。タンク3内の空気A1はエゼクタ7により外気A2に開放される。
弁9Aに信号が供給されると、弁9A内のタンク内に圧力が蓄えられて、タンク内の空気の圧力を徐々に上昇させ、吐出時間が経過し、上限圧力に至り、押し棒が弁体を作動し、信号が連通される。
前述した20秒の吐出時間が経過すると、図2に示す吐出モードから図3に示す吸引モードに切り替わる。弁9Aの弁体が移動するので、信号が管30に加わると、弁9B、制御弁11、制御弁8に信号が加わる。制御弁8がOFFからON、制御弁11がOFFからONに変化する。管30から弁9Bに信号が加わる時点から5秒経過後に弁9Bの弁体が移動する。
吸引モードでは、図3に示す通り、空圧がエゼクタ7に供給されて、タンク3内が負圧となる。絞り弁27は、リレー弁10により、遮断されている。制御弁8はOFFであるので、管15と管16は閉鎖される。貯留槽12からタンク3に浮上液L2が、空気A1とともにノズル13内に吸引されて、空気A1とともにタンク3まで吸い上げられる。タンク3では、一緒に吸い上げられた浮上液L2と空気A1とが分離され、浮上液L2はタンク3内に貯留される。
前述した5秒の吸引時間が経過すると、弁9Bのタンクに貯留された空気圧力が上限圧力に到達し、管20,23を経た信号が管25を経てリレー弁10に伝達され、図3に示す吸引モードから、図4に示す吸引・吐出切替中状態を経て、図2に示す吐出モードに切り替わる。図4の状態においては、弁9Bの弁体が移動するので、管23、弁9B、管25を経て信号がリレー弁10に加えられ、リレー弁10の弁体がリレー弁10の復帰機構60に逆らって移動する。そのため、瞬間的に、管21が大気開放されるとともに、管22、リレー弁10、管26、絞り弁27を経て、絞り弁27で空気速度が調整されて、空圧がタンク3に加えられ、タンク3が瞬間加圧される。一方、瞬間的に管21が大気開放されることで弁9Aへの信号が止まり、これにより、図中、太矢印に示す通り、弁9A,9B、リレー弁10、制御弁8、制御弁11の各復帰機構60のスプリングが作動して、弁体が移動し、各弁の復帰機構60は、図2の原位置・吐出中の位置に戻る。そのため、弁9A,9B、リレー弁10の弁体は原位置、制御弁8がONからOFF、制御弁11がONからOFF、にそれぞれ、変化する。なお、制御弁8,11の原位置はOFF状態である。
このようにして、タンク3は吐出、吐出から吸引に切り替え、吸引、吸引から吐出に切り替え、の各プロセスを繰り返し行う。
空圧源6が停止又は中断する場合、制御弁8、11の弁体が自動的に所定位置(原位置)に復帰する。
回路5によれば、常時一定の空圧を与える空圧源6だけを用いて、エゼクタ7に空気A3を間歇的に供給することができる。油水分離装置1は、浮上液L2の吸い上げを間歇的に実行することができる。
油水分離装置1の効果について説明する。吐出時間と吸引時間を調整することにより、所望の条件により変更可能である。弁9A,9Bの空気タイマーを使って、タンク3内の状況で、吐出時間、吸引時間の調整が可能である。この空気タイマーで間歇運転の時間を調整する。
作動途中で止まった場合でも、復帰機構60の作動により、リレー弁10、制御弁8、弁9A,9B、制御弁11の弁体を原位置に自動的に戻すことができる。溜まった油が固まりにくい利点がある。
実施形態2の油水分離装置101は、油水分離装置1を連続運転に変更し、リレー弁については、バネによる復帰機構160に代えて空気による復帰作動を行う実施形態である。油水分離装置1の各構成と共通する構成については、各構成に付した符号から、その数字に100を加算した符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。以下、主に相違点を説明する。
油水分離装置101は、図5に示すように、弁109A,109Bに、浮上液L2の吸引時間と、浮上液L2の吸引を止め、浮上液L2を油水分離槽4(図1参照)に吐出する吐出時間と、を設定する。タンク103A,103B、リレー弁110A,110B、弁109A,109Bをそれぞれ複数個(ここでは2個)備える。制御弁111は1個である。リレー弁110Bがエゼクタ107とタンク103A,103Bとの間に配置され、2個のタンク103A,103Bと排他的に接続する。
排他的に接続するとは、(1)リレー弁110Bがタンク103Aとエゼクタ107とを接続して負圧を供給し、タンク103Bとエゼクタ107との接続を遮断する、又は、(2)リレー弁110Bがタンク103Aとエゼクタ107との接続を遮断し、タンク103Bとエゼクタ107とを接続してタンク103Bに負圧を供給すること、のいずれか(1)(2)の一方の接続を切り替えて行うことをいう。弁体の復帰作動は空気圧による復帰機構160により行う。
図5のシャトル弁140は、2つの供給口と1つの吐出口を持ち、一方の供給口に空気圧を供給すると一方の供給口が閉じられ吐出口へ流れる弁である。空気制御とか油圧制御に使用されます。シャトル弁140は、入り口が二か所、出口が一か所あって、中に二か所の入り口の片方を閉じるような構造の左右に移動する弁が入っている。圧力の違う空気を入り口二か所にそれぞれ導入できるように空気回路を組んで、弁体に送る空気圧力を低圧から高圧に瞬時に切り替えて弁体の推力を変える。
図5の手押しボタンの付設された弁150は、ボタンの押し下げに応答して、リレー弁110Aの中間停止異常の場合の解除を行うものである。
図5において、回路105の管の接続構造を説明する。管120は弁109A,109Bと空圧源106とを接続する。管121は弁109Aとリレー弁110Aとを接続する。管120から途中で分岐する管122は、リレー弁110Aと空圧源106を接続する。管120から管123,124が分岐する。管123は管120と弁109Bを接続する。管124は管120と弁109Aを接続する。管125はリレー弁110Aと弁109Bを接続する。管126は空圧源106と絞り弁127を接続する。管128は絞り弁127とリレー弁110Bを接続する。管129は管126から分岐し、制御弁111と接続する。管130は弁109Aと弁150とを接続する。管131が管130から分岐し、弁150と接続する。管132は、弁150と管126とを接続する。管133Aは、管125Aから分岐し、制御弁108Aと接続する。管133Bは、管121から分岐し、制御弁108Bと接続する。管134はエゼクタ107とリレー弁110Bと接続する。管134Aはエゼクタ107と制御弁111と接続する。リレー弁110Bは、タンク103Aと、タンク103Bとに接続する。管115Aはタンク103Aと制御弁108Aと接続する。管115Bはタンク103Bと制御弁108Bを接続する。管136は管133Bから分岐し、シャトル弁140の入口と接続する。管137は管139から分岐し、シャトル弁140の入口と接続する。管138Aは管133Aから分岐し、リレー弁110Bと接続する。管138Bは管133Bから分岐し、リレー弁110Bと接続する。管139はリレー弁110Aと弁109Bを接続する。
油水分離装置101の作動、主に、回路105の作動について、図5〜図9を参照して説明する。タンク103Aと103Bは排他的作動を行う。弁109A,109Bの遅延時間は同じ時間、例えば7秒が設定されている。タンク103Aが浮上液L2の吸引を行うと、タンク103Bは浮上液L2の吐出を行う。
図5は、原位置であり、Aタンク吸引、Bタンク吐出である。空圧源106が回路105に空圧を与えると、信号が管120、管122、リレー弁110A、管125Aを経由して弁109Bに加えられ、7秒の吸引・吐出時間が開始する。弁109Aは大気開放状態であり、作動していない。信号が管126、管129、制御弁111を経由してエゼクタ7に供給されて、タンク103A内が負圧となる。信号は空圧源106から管126、絞り弁127、管128を経由してリレー弁110Bに加わり、タンク103B内が加圧される。制御弁108AはONであるので、管115Aは閉鎖される。制御弁108BはOFFであるので、管115Bが開放される。これにより、貯留槽12からタンク3に浮上液L2が、空気A1とともにノズル113内に吸引されて、管102、逆止弁117A、管114Aを経由して、空気A1とともにタンク103Aまで吸い上げられる。タンク103Aでは、一緒に吸い上げられた浮上液L2と空気A1とが分離され、浮上液L2はタンク103A内に貯留される。タンク103B内に貯留されていた浮上液L2は、管115B、制御弁108B、管116Bを経て、分離槽4(図1参照)に吐出される。
前述した7秒の吸引・吐出時間が経過すると、図5に示すAタンク吸引・Bタンク吐出モードから図6の切り替えを経て、図7のAタンク吐出・Bタンク吸引モードに変化する。図6においては、弁体109Bの弁体が作動し、矢印に示す通り、信号が、空圧源106から管120,123,タイムディレイ弁109B,管125を経由して、リレー弁110Aの弁体を押すことによって弁体が作動し、管125Aが大気開放される。管125Aから弁109B、シャトル弁140,管133Aへの信号がなくなり、スプリングである復帰機構160が働き、制御弁111が瞬間的に遮断される。制御弁108Aの復帰機構160が働き、管115Aと管116Aが遮断から連通に切り替わる。リレー弁110Aの弁体が作動完了後、図7に示す状態になる。図7においては、信号が空圧源106、リレー弁110A、管121を経由して、弁109Aに加わる。また、信号が、管121から133B、138Bを経由してリレー弁110Bに加わり、リレー弁110Bの弁体が押されて作動することで、リレー弁110Bは、図示の位置になる。これにより、空圧が、絞り弁127、管128、リレー弁110B、管135Aを経由し、タンク103Aに供給される。タンク103A内に貯留されていた浮上液L2は、管115A、制御弁108A、管116Aを経て、分離槽4(図1参照)に吐出される。一方、制御弁108Bに信号が加わり、管115Bと管116Bは連通から遮断に切り替わる。空圧がエゼクタ107に供給され、タンク103B内が負圧になり、貯留槽12の浮上液L2はタンク103Bに吸引される。
このようにして、図7において、タンク103Aからの吐出と、タンク103Bでの負圧吸引が行われる。タンク103A、103Bの作動は吸引と吐出を交換した排他的な動作を行うものであるので、図5の作動説明を参照されたい。
前述した7秒の吸引・吐出時間が経過すると、図7に示すAタンク吐出・Bタンク吸引モードから図8の切り替えを経て、図5のAタンク吸引・Bタンク吐出モードに戻る。
図8に示す切り替え動作において、弁体109Aの弁体が作動し、信号が、空圧源106から管120,124,タイムディレイ弁109A,管130を経由して、リレー弁110Aの弁体を押すことによって弁体が作動し、管121が大気開放される。管121からシャトル弁140,管133Bへの信号がなくなり、スプリングである復帰機構160が働き、制御弁111が瞬間的に遮断される。また、制御弁108Bの復帰機構160が働き、管115Bと管116Bが遮断から連通に切り替わる。リレー弁110Aの弁体が作動完了後、図5に示す状態になる。図5においては、信号が空圧源106、リレー弁110A、管125Aを経由して、弁109Bに加わる。また、信号が、管125Aから133A、138Aを経由してリレー弁110Bに加わり、リレー弁110Bの弁体が押されて作動することで、リレー弁110Bは、図示の位置になる。これにより、空圧が、絞り弁127、管128、リレー弁110B、管135Bを経由し、タンク103Bに供給される。タンク103B内に貯留されていた浮上液L2は、管115B、制御弁108B、管116Bを経て、分離槽4(図1参照)に吐出される。一方、制御弁108Aに信号が加わり、管115Aと管116Aは連通から遮断に切り替わる。空圧がエゼクタ107に供給され、タンク103B内が負圧になり、貯留槽12の浮上液L2はタンク103Bに吸引される。
このようにして、タンク103Aは吐出と吸引を交互に切り替えられ、タンク103Bはタンク103Aと排他的な作動である吸引と吐出を交互に行う。
図9に示す通り、吸引及び吐出の作動が途中で止まった中間停止の場合、例えば、リレー弁110Aの弁体が中間停止したことで回路が遮断された場合、弁150の押し下げにより、回路105が遮断から連通に変化し、空圧源106から信号空気が管126,132、弁150、管131、130を経由して、リレー弁110Aの弁体を作動させる。これにより、リレー弁110Aの弁体が原位置に戻る。緊急停止等のトラブル時の回復作動が円滑にできる。
実施形態2の油水分離装置101回路105によれば、常時一定の空圧を与える空圧源106だけを用いて、エゼクタ107により、貯留槽12からタンク103A又はタンク103Bに対して、交互に、浮上液L2の連続的な吸引ができるとともに、タンク103A又はタンク103Bに貯留された浮上液L2を、交互に、連続的に分離槽4(図1参照)に吐出することができる。油水分離の処理能力が大幅に向上する。
本発明は、実施形態1、2で説明した構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除、置換、欠失が可能である。
油水分離装置…1,101
タンク…3,103A,103B
油水分離槽…4
空気圧回路…5,105
空気圧源…6,106
エゼクタ…7,107
第1方向制御弁…8,108,108A,108B
タイムディレイ弁…9A,9B,109A,109B
リレー弁…10,110A,110B
弁…150
復帰機構…60,160
逆止弁…17
液面…12B
第2方向制御弁…11,111
シャトル弁…140
貯留槽…12
ノズル…13
管…2,14,15,16,20,21,22,23,24,25,26,
28,29,30,31,32,33,34,35,115A,115B,
116A,116B,120,121,122,123,124,125,
125A,126,128,129,130,131,132,133A,
133B,134,134A,135A,135B,136,137,
138A,138B,139
逆止弁…17、117A、117B
絞り弁…27,127
混合液…L1
浮上液…L2
油分…L3
クーラント液…L4
空気…A1,A2,A3

Claims (3)

  1. 水溶液と、この水溶液よりも比重が小さい油分が混ざった混合液の表面から浮上液を吸引する管と、
    該管と接続し、浮上液を吸引し吐出するタンクと、
    前記タンクから吐出された前記浮上液を回収し、油分と水溶液とに分離する油水分離槽と、
    前記浮上液の吸引と吐出の制御を行う空気圧回路と、を備え、
    該空気圧回路が、
    前記タンクと、空気圧源とに接続され、前記タンク内に負圧を発生させるエゼクタと、
    前記タンクから前記油水分離槽への浮上液の流れを連通又は遮断する第1方向制御弁と、
    前記空気圧源から前記エゼクタへの空気の流れを連通又は遮断する第2方向制御弁と、
    信号圧力に応答して遅延作動を行うタイムディレイ弁と、
    前記空気圧源と、前記タイムディレイ弁と、前記第1方向制御弁と、前記第2方向制御弁に接続し、前記吸引と吐出の切り替えを行うリレー弁と、を備え、
    前記第1方向制御弁と前記第2方向制御弁は、前記空気圧源からのパイロット空気により、シリンダ作動方式によって弁を開閉する制御用2ポート弁であり、
    前記吸引のとき、前記第1方向制御弁により前記タンクに貯留された浮上液の吐出を停止し、前記第2方向制御弁により前記エゼクタを作動させ前記タンクの内部を負圧にすること、
    前記吐出のとき、前記第1方向制御弁により前記タンクに貯留された浮上液を吐出させ、前記第2方向制御弁により前記タンクの内部の圧力を所定圧力以上にすること、
    前記タイムディレイ弁に、前記浮上液を吸引する吸引時間と、前記浮上液を油水分離槽に吐出する吐出時間と、を設定し、前記タンクが吸引と吐出を交互に繰り返し行うこと、
    空圧が停止時または中断時に、前記リレー弁、前記タイムディレイ弁、第1方向制御弁、及び、第2方向制御弁の弁体を原位置に復帰させる復帰機構を備えることを特徴とする油水分離装置。
  2. 前記復帰機構が、バネによる復帰作動、または、空気圧による復帰作動を行う請求項1の油水分離装置。
  3. 前記タンクが吐出を行うとき、前記リレー弁から絞り弁を通った圧力が前記タンクに供給され、この圧力で浮上液が吐出される請求項1または2いずれかの油水分離装置。
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