JP2019013559A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当りを示唆する演出は従来から多用されているため、マンネリ化を防ぐための更なる改善が行える遊技機を提供する。【解決手段】本変動内における或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する特別遊技の移行が確定的でない複数種類の予告演出のうち特別遊技への移行期待度が最も高い種類の予告演出が表示された場合であっても、或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において、第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する特別遊技への移行期待度が最も高いものでなく且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告演出が表示され、本変動内において複数回の再変動が実行される場合において、先の実行回における再変動の実行中よりも後の実行回における再変動の実行中の方が、第1の予告演出グループに属する複数種類の予告演出のうち特別遊技への移行が確定的となる種類の予告演出が表示され易くなる。【選択図】図282

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、始動口(スタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「特別図柄」(或いは主遊技図柄)と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が特定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態{通常時は閉状態にある大入賞口(いわゆるアタッカー)が所定条件で開放する内容の遊技}に移行するタイプの機種(いわゆる「第一種ぱちんこ遊技機」)である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶等のディスプレー上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が特定態様(例えば「7」)で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様(例えば「777」)で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。
ここで、当該仕組みはこの種のぱちんこ遊技機で共通するので、他種との差別化を図るためには、前記図柄の変動態様を含めた演出全般に対し、いかに工夫を凝らし高い興趣性を付与するかということに注力されている。例えば、変動表示している「装飾図柄」を一旦停止した後に再始動させたり、変動表示している「装飾図柄」を非表示にしておき、その代わりに興趣性の高い動画像を表示する、といった演出手法により遊技の興趣性を向上させる手法がその一つである。
特開2014−014494 特開2014−014576 特開2014−039745 特開2014−079281
しかしながら、このような演出手法は従来から多用されているため、興趣性向上を目指すべく、その制御方法については更なる改善が必要となっているという課題が存在する。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
再変動の実行中にて特別遊技への移行期待度を表す予告演出を演出表示部にて表示し得る手段であって、予告演出を表示するに際して、複数の予告演出グループの中の或る予告演出グループに属するいずれかの予告演出を表示する予告演出表示制御手段と
を備え、
前記複数の予告演出グループは、少なくとも第1の予告演出グループを含み、
本変動内における或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得るよう構成されており、
第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容と、第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容とが異なるよう構成されており、
再変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
本変動内においては特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されるか否かを示唆する特殊予告演出を表示可能に構成されており、
特殊予告演出として、少なくとも第1特殊予告演出と第2特殊予告演出とを有し、第1特殊予告演出が表示された場合には当該第1特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的とはならない一方で、第2特殊予告演出が表示された場合には当該第2特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的となるよう構成されており、
本変動内における或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、特別遊技への移行期待度に応じて、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれとなるかの確率が異なるよう構成されており、
第1の予告演出グループに属する複数種類の予告演出は、その種類に応じて特別遊技への移行期待度が異なり、或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する或る種類の予告演出が表示された場合であって、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるときには、当該或る種類の予告演出よりも特別遊技への移行期待度が高い種類の第1の予告演出グループに属する予告演出が表示される特定予告パターンを実行可能とする一方、当該或る種類の予告演出よりも特別遊技への移行期待度が低い種類の第1の予告演出グループに属する予告演出が表示されないよう構成されており、
再変動が実行される場合において、再変動の実行後においてリーチ状態が形成される第一演出パターンと、再変動の実行後においてリーチ状態が形成されない第二演出パターンとのいずれかを採るよう構成されており、第一演出パターンを採る場合よりも第二演出パターンを採る場合の方が、相対的に前記特定予告パターンの実行される確率が低くなるよう構成されており、
本変動内における或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する特別遊技の移行が確定的でない複数種類の予告演出のうち特別遊技への移行期待度が最も高い種類の予告演出が表示された場合であっても、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において、第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する特別遊技への移行期待度が最も高いものでなく且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告演出が表示され得るよう構成されており、
本変動内において複数回の再変動が実行される場合において、先の実行回における再変動の実行中よりも後の実行回における再変動の実行中の方が、第1の予告演出グループに属する複数種類の予告演出のうち特別遊技への移行が確定的となる種類の予告演出が表示され易くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
さらに、
ある本変動内において、第1の予告演出グループに属する複数種類の予告演出のうち特別遊技への移行が確定的となる種類の予告演出が表示された場合、その後の当該ある本変動内において、当該特別遊技への移行が確定的となる種類の予告演出が表示されたことを示す特別演出が継続して表示されるよう構成されている
といった構成を備えてもよい。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、再変動演出に関する予告表示を改善することができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図25は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での背景演出制御処理のフローチャートである。 図27は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図28は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図29は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図30は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図31は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図32は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装図停止図柄決定のフローチャートである。 図33は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄の表示態様イメージ図である。 図34は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図35は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄演出テーブルの一例である。 図36は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図37は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図38は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、演出表示装置の構成に係る図である。 図39は、本実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、透過演出実行イメージ図である。 図40は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図41は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図42は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図43は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図44は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図45は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。 図46は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。 図47は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み保留内容決定処理のフローチャートである。 図48は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄保留内容決定処理のフローチャートである。 図49は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での予告演出・装図停止図柄決定処理のフローチャートである。 図50は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での背景演出制御処理のフローチャートである。 図51は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図52は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図53は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技予告演出・装図停止図柄決定処理のフローチャートである。 図54は、第2実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第2主遊技予告演出・装図停止図柄決定処理のフローチャートである。 図55は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図56は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図57は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。 図58は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図59は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留憑依時態様変更制御処理のフローチャートである。 図60は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特定予告演出における保留変化イメージ図である。 図61は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留消化伝達画像表示処理のフローチャートである。 図62は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留消化伝達画像変化イメージ図である。 図63は、第2実施形態からの変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での背景演出制御処理のフローチャートである。 図64は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図65は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図66は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図67は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図68は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図69は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図70は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図71は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図72は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図73は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での時短中第1装図内容決定処理のフローチャートである。 図74は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での時短中装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図75は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図76は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での右打ち指示表示制御処理のフローチャートである。 図77は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、装飾図柄の表示態様及び表示位置に係るイメージ図である。 図78は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、装飾図柄の表示領域に係るイメージ図である。 図79は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、装飾図柄の変動表示期間に係るイメージ図である。 図80は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、使用する装飾図柄に係るイメージ図である。 図81は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、装飾図柄の停止表示態様に係るイメージ図である。 図82は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示プライオリティの一例である。 図83は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、プライオリティに係るイメージ図である。 図84は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図85は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図86は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図87は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、保留表示の変化に係るイメージ図である。 図88は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、遊技状態毎の保留表示に係るイメージ図である。 図89は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、保留表示の消去に係るイメージ図である。 図90は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図91は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図92は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図93は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図94は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図95は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図96は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図97は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図98は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図99は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図100は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図101は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。 図102は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる限定頻度テーブル構成図である。 図103は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図104は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図105は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図106は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図107は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図108は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での滞在ステージ決定処理のフローチャートである。 図109は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図110は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み演出実行判定処理のフローチャートである。 図111は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図112は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定処理のフローチャートである。 図113は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定テーブル構成図である。 図114は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図115は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図116は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図117は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図118は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図119は、第5実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み演出実行判定処理のフローチャートである。 図120は、第5実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定テーブルである。 図121は、第5実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図122は、第5実施形態の変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出モード決定処理のフローチャートである。 図123は、第5実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図124は、第5実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度種別決定処理のフローチャートである。 図125は、第5実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。 図126は、第5実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる限定頻度テーブル構成図である。 図127は、第5実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図128は、第5実施形態の変更例3に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定テーブルである。 図129は、第5実施形態の変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図130は、第5実施形態の変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図131は、第5実施形態の変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図132は、第5実施形態の変更例4に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図133は、第5実施形態の変更例4に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理である。 図134は、第5実施形態の変更例5に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。 図135は、第5実施形態の変更例5に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図136は、第5実施形態の変更例5に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定テーブルである。 図137は、第5実施形態の変更例6に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。 図138は、第5実施形態の変更例6に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図139は、第5実施形態の変更例7に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図140は、第5実施形態の変更例7に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での終了デモ時間制御処理のフローチャートである。 図141は、第5実施形態の変更例7に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図142は、第5実施形態の変更例7に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での終了デモ延長演出実行処理のフローチャートである。 図143は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図144は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。 図145は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図146は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での振分遊技実行処理のフローチャートである。 図147は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図148は、第6実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定テーブルである。 図149は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図150は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 図151は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図152は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図153は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。 図154は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。 図155は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。 図156は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での保留先読み制御処理のフローチャートである。 図157は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での主遊技表示処理のフローチャートである。 図158は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図159は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図160は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図161は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図162は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのメインフローチャートである。 図163は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図164は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での保留先読み情報管理処理のフローチャートである。 図165は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図166は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での擬似連続変動内容決定処理のフローチャートである。 図167は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での演出モード決定処理のフローチャートである。 図168は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での装飾図柄表示開始処理のフローチャートである。 図169は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図170は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での非リーチ時処理のフローチャートである。 図171は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのノーマルリーチ時処理のフローチャートである。 図172は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのスーパー(復活)リーチ時処理のフローチャートである。 図173は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での擬似連続変動時処理のフローチャートである。 図174は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図175は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側でのメインフローチャートである。 図176は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での装飾図柄表示コマンド受信処理のフローチャートである。 図177は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での通常演出モード表示制御処理のフローチャートである。 図178は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での図柄変動表示初期処理(通常モード)のフローチャートである。 図179は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での先読みロゴステップアップ予告演出表示処理のフローチャートである。 図180は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側でのコメント吹き出し演出表示処理のフローチャートである。 図181は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での非リーチ時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。 図182は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側でのノーマルリーチ時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。 図183は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側でのスーパー(復活)リーチ時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。 図184は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示処理のフローチャートである。 図185は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での擬似連続変動時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。 図186は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での特殊演出モード表示制御処理のフローチャートである。 図187は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での図柄変動表示初期処理(特殊モード)のフローチャートである。 図188は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での非リーチ時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。 図189は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側でのノーマルリーチ時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。 図190は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側でのスーパー(復活)リーチ時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。 図191は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側での擬似連続変動時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。 図192は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置(サブサブ基板)側でのカットイン表示処理のフローチャートである。 図193は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、サブメイン基板側からの仮停止コマンドがサブサブ基板側に送信された場合の表示ルールを示した表である。 図194は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における、サブメイン基板側からの仮停止コマンドがサブサブ基板側に送信された場合の表示ルールに基づく表示処理の様子を示した表である。 図195は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図196は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図197は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図198は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図199は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図200は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図201は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図202は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図203は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図204は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図205は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図206は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図207は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図208は、本発明の第7実施形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。 図209は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図210は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 図211は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図212は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図213は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。 図214は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。 図215は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図216は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別図柄表示処理のフローチャートである。 図217は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図218は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図219は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技実行処理のフローチャートである。 図220は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図221は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。 図222は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図223は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での擬似連続変動の内容決定処理のフローチャートである。 図224は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図225は本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図226は、本発明の第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、擬似連続変動時での装図表示部上に表示される画面例である(作用図)。 図227は、図226の表示例に対応した、仮停止図柄の決定プロセス例と擬似連続変動関連情報一時記憶手段内の一時記憶例である。 図228は、本発明の第8実施形態(変更例)に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図229は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図230は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図231は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図232は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図233は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図234は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図235は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図236は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図237は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図238は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図239は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図240は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図241は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図242は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図243は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図244は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図245は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図246は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図247は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図248は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での予告演出内容決定処理のフローチャートである。 図249は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での擬似連中予告演出内容決定処理のフローチャートである。 図250は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図251は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図252は、第9実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での擬似連中予告演出内容決定処理のフローチャートである。 図253は、第9実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図254は、第9実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図255は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図256は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図257は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図258は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図259は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、カットイン演出イメージ図である。 図260は、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での擬似連図柄仮停止態様決定処理のフローチャートである。 図261は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図262は、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機における、連打演出イメージ図である。 図263は、第12実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図264は、第12実施形態に係るぱちんこ遊技機における、ストーリー演出イメージ図である。 図265は、第13実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図266は、第13実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での先読み演出実行判定処理のフローチャートである。 図267は、第13実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図268は、第13実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での演出内容決定処理のフローチャートである。 図269は、第13実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理にて用いられるテーブル構成図である。 図270は、第14実施形態に係るぱちんこ遊技機における、擬似連演出イメージ図である。 図271は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図272は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図273は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図274は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図275は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図276は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図277は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図278は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図279は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図280は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図281は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図282は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図283は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図284は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図285は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図286は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図287は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図288は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図289は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図290は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図291は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図292は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図293は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図294は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図295は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図296は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図297は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図298は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図299は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図300は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図301は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図302は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図303は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図304は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図305は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図306は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図307は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図308は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図309は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図310は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。 図311は、本例に係る遊技機に適用可能な演出の実行イメージ図である。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、いわゆる「スルーチャッカー」のような賞球の無いものを含む。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるものを挙げることができる(例えば、装飾図柄)。また、本明細書においては「識別情報」を、主遊技図柄・特別図柄(特図)や装飾図柄(装図)と呼ぶことがあるが、「特別図柄(特図)」は、主制御基板側にて表示制御される識別情報であり、「装飾図柄(装図)」は、副制御基板側にて表示される演出としての識別情報である。「識別情報を表示可能」とは、表示方法には何ら限定されず、例えば、発光手段(例えば液晶、LED、7セグ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いも含む)、物理的な表示(例えば、リール帯に描かれた図柄を所定位置に停止表示する)等、を挙げることができる。「演出」とは、遊技の興趣性を高める表示内容を指し、例えば、識別情報変動・停止や予告等をはじめ、アニメーションや実写等の動画像や絵、写真、文字等の静止画像又はこれらの組み合わせを挙げることができる。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(いわゆる、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(いわゆる、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、大入賞口が開放状態となり得る特別遊技状態、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。「演出用図柄」とは、いわゆる装飾図柄や飾り図柄と呼ばれる類の表示画像であり、典型的にはカード型等の画像オブジェクトに数字や記号等が記載されているものである。そして、この数字や記号が同一となる組み合わせにて当該画像オブジェクトを有効ライン上にて最終的に停止表示することで大当りが発生した旨が報知される。「第一演出用図柄」及び「第二演出用図柄」とは、その双方が「演出用図柄」となるものであるが、夫々が独立して大当りの発生を報知可能に構成されているものが相当する(例えば、「第一演出用図柄」が「777」となって大当りの発生を報知可能でもあるし、「第二演出用図柄」が「777」となって大当りの発生を報知可能でもある)。「演出用図柄を暫定的に停止(或いは仮停止)する/しない」とは、「暫定的に停止させる→再変動させる」を1セットとし、この1セットを行う/行わないということと同義である。「再変動」とは、「演出用図柄を暫定的に停止させる→再変動させる」といった状況、「変動開始→演出用図柄を暫定的に停止させる」といった状況、「再変動開始→演出用図柄を暫定的に停止させる(2回目以降の暫定的な停止)」といった状況を含む用語であり、擬似連演出における擬似変動や復活演出における復活変動(演出用図柄をハズレ図柄で暫定的に停止させた後、当り図柄を表示して停止させる)等を示す用語である。また、大当りの発生有無を報知する最終的な停止表示タイミング(典型的にはその後に、いわゆる特別図柄の停止表示とあわせて確定的に停止表示される)を除くこととも同義である。また、「演出用図柄」は第1要素(例えば、数字)を基調としており、第2要素(例えば、色彩)や第3要素(キャラクタや「SUPER」等の付帯情報の有無/内容)等を付帯して構成されていてもよい。また、「演出用図柄」は、演出モードが異なる場合には、第1要素が同一であっても、第2要素及び/又は第3要素が異なるよう構成されていてもよい。また、第2要素及び/又は第3要素が異なることにより、リーチ変動が大当りとなる期待度、先読み演出実行時における特定の図柄組み合わせ停止時の当該先読み演出に係る図柄変動にて大当りとなる期待度、大当りした際のラウンド数や当該大当り終了後の遊技状態等の遊技者にとっての利益率が異なるよう構成してもよい。また、そのように構成した場合には、確率変動遊技状態や時間短縮遊技状態等である場合には、通常遊技状態である場合に比べて、前記第2要素及び/又は第3要素が遊技者にとって有利な要素となるように構成してもよい。また、「情報表示部」とは、予告演出等を含む情報を表示するものであり、例えば、演出表示装置、7セグメントLED、LEDランプ、等であり、これら夫々の単体を示していてもよいし、演出表示装置+7セグメントLED+LEDランプといった複数の表示媒体の組み合わせ(ユニット全体)を示していてもよい。また、「演出表示部」とは、予告演出等を含む演出を表示するものであり、例えば、演出表示装置、7セグメントLED、LEDランプ、等であり、これら夫々の単体を示していてもよいし、演出表示装置+7セグメントLED+LEDランプといった複数の表示媒体の組み合わせ(ユニット全体)を示していてもよい。「単位時間あたりにおける易入球遊技の期待平均実行時間」とは、補助遊技図柄の図柄変動が絶え間なく行われる状況(例えば、補助遊技図柄に係る保留が常に存在している状況)を仮定した場合において、始動口に取り付けられた可変部材の単位時間(例えば、5分間)あたりにおける開放期間が占める割合を意味しているが、内部処理的には、前述した遊技状態に基づき換言すると、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間の長短(いわゆる開放延長機能作動状態・非作動状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の当選確率の高低(いわゆる普図高確率状態・低確率状態)、可変部材の開放契機となる普通図柄(補助遊技図柄)の変動時間の長短(いわゆる普図変動短縮機能非作動状態・作動状態)、等の任意の一又は複数の組合せによって実現されるものである。「識別情報の変動表示期間の平均値」とは、識別情報の変動表示毎に変動表示期間を実測し、当該実測値に基づく平均値を採るという意味に限定されるものではない。より具体的には、識別情報の変動表示毎に、その変動表示期間を決定するよう構成されている場合であって、決定(選択)されるべき変動表示期間の候補が複数種類ある場合には、当該複数種類の変動表示期間に基づく期待値(「選択確率×変動表示期間」の総和)となるが、当該選択されるべき変動表示期間の候補が一種類である場合には、その一種類の変動表示期間そのものとなる(即ち、双方の概念を含むものである)。更には、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念又は当り時における識別情報の変動表示期間の平均値のみに限定した概念、或いは、最も選択確率の高い変動表示期間のみに限定した概念としてもよく、即ち、この文言の趣旨は、遊技者が体感できる遊技の進行スピードを指し示す指標として用いることにあることを補足しておく(よって、「識別情報の変動表示期間の平均値」を異ならせる実現方法としては、変動表示期間の候補及び/又は選択確率を異ならせる、或いは、変動表示期間の候補及び/又は選択確率が同一であっても更なる変動表示期間を付加する際の期間値を異ならせる、等の様々な手法はあるが、いずれかの手法に限定されるものではない)。「識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、」とは、当該二つの状態のみならず、三つ以上の状態を有していてもよい(或いは、三つ以上の状態を有する場合におけるいずれか二つの状態を対象とする)という意味であり、例えば、識別情報の変動表示回数に応じて、「第一変動期間状態」→「第二変動期間状態」→「第三変動期間状態」との状態遷移を採り得るものも含む。この場合においては、夫々の状態における識別情報の変動表示期間の平均値が、「第一変動期間状態」<「第二変動期間状態」<「第三変動期間状態」となるよう構成した場合、高速な遊技進行状態→中速な遊技進行状態→低速な遊技進行状態、との状態遷移を構築することができる{勿論、この逆となる状態遷移(遊技進行状態)を構築してもよく、その場合、次回の大当りまで継続する確率変動遊技状態+電チュー開放容易状態と併用する際において好適となる(次回の大当り発生が確定的である状況にも拘わらず、次回の大当りが得られない状況が続くほど、遊技の進行スピードが向上するため、いわゆるハマリ時における倦怠感を払拭できる)場合がある}。更には、各状態の特徴として、「第一変動期間状態」においては、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値と当り時における識別情報の変動表示期間の平均値との差が、「第二変動期間状態」におけるその差よりも小さい、「第三変動期間状態」においては、ハズレ時における識別情報の変動表示期間の平均値と当り時における識別情報の変動表示期間の平均値との差が、「第二変動期間状態」におけるその差よりも小さいことに加え、「第一変動期間状態」と比べて、特にハズレ時における識別情報の変動表示期間が相対的に長時間となり易い(即ち、当りやリーチを示唆する変動又はリーチ変動となり易い)、「第二変動期間状態」においては、他の状態と比べて、特に当り時における識別情報の変動表示期間が相対的に長時間となり易い{即ち、ハズレが確定的となる短変動ハズレの変動表示期間や当りを示唆する中変動ハズレの変動表示期間が選択されない(又は選択され難い)が、リーチ変動(長変動当り)の変動表示期間のみ選択される(又は選択され易い)}、といった特徴を有することを例示することができる。「特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間」とは、当該特別遊技の実行終了直後から所定回数分の図柄変動がなされるまでの期間であってもよいし、当該特別遊技の実行終了後における一又は複数回の図柄変動がなされた後から所定回数分の図柄変動がなされるまでの期間であってもよい(即ち、特別遊技の実行終了後にて高確率抽選状態が維持されている範囲内であれば、その範囲内における任意の期間であることを意味するが故、前述の「第一変動期間状態」→「第二変動期間状態」
→「第三変動期間状態」との状態遷移を採り得る場合には、当該特定期間が「第一変動期間状態」及び/又は「第二変動期間状態」の滞在期間を意味するものとなり得る)。「保留に関する情報において所定条件を充足した際」とは、例えば、その保留消化時において特別遊技(いわゆる大当り遊技)が生起する可能性が高いことを意味するが、特別遊技が生起する可能性の判断基準には特に限定されない。より具体的には、「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等の乱数値を判断基準としてもよいし、これら乱数値から導き出される事象内容(当否判定結果、変動時間の長さ、停止図柄の種類、特定遊技への移行可否等)を判断基準としてもよい。「保留の存在を示唆又は報知する」とは、示唆する場合には、例えば、当該保留に到るまでの保留消化時における演出(装飾図柄の図柄変動態様や、それと連動して行われている背景演出等)の実行態様を変化させる、等を挙げることができ、報知する場合には、例えば、当該保留生起時において保留表示灯(液晶表示装置上の画像であってもよい)の表示態様を変化させる(その場合には、表示色を変化させる、表示形状を変化させる、等)、当該保留生起時において保留発生音やBGM等の音響を変化させる、当該保留生起時において演出用のランプ(枠ランプ等)の点灯態様を変化させる、或いは、当該保留生起時において実行されている他の演出(装飾図柄の図柄変動態様や、それと連動して行われている背景演出等)の実行態様を変化させる、等を挙げることができる。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、以下の実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、以下の実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、以下の実施形態や変更例では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。また、本例において「テーブル」という場合には、その形式に限定されるものではなく、一又は複数の情報に基づき、複数の選択候補の中から一又は複数の選択候補が選択されるように対応付けられている態様であると理解すべきである。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、第1主遊技側と第2主遊技側との条件別、確率変動遊技時と非確率変動遊技時との条件別、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。例えば、第1主遊技側と第2主遊技側とで、抽選実行時における当選確率や特別遊技時における最大ラウンド数の期待値における大小関係が、第1主遊技側=第2主遊技側となるよう例示されていたとしても、当該大小関係を第1主遊技側<第2主遊技側とする、或いは、第1主遊技側>第2主遊技側とするといったように適宜変更してもよい(その他の数値、条件下についても同様)。また、例えば、確率変動遊技状態の継続回数として、次回大当りが発生するまで継続するとの趣旨に基づき構成するに際し、継続回数として「65535」をセットするのか(実質的に継続するよう構成する)、或いは、継続回数をセットせずに次回大当りが発生するまで確率変動遊技状態を維持する、といった同一趣旨に基づく実現方法の選択肢においても、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
ここで本発明の詳細な説明に先立ち、本発明に係る簡潔な構成を説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、装飾図柄として、第1装飾図柄と第2装飾図柄との2種類を設けて、第1装飾図柄が非表示、又は、視認し難い状況にて第2装飾図柄を表示(変動表示)するような構成を(本実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(本実施形態)の構成から、擬似連続変動の実行時における中列の仮停止タイミングにて、特殊図柄と特定出目(数字のみからなる出目)が仮停止し得るように変更した構成を(本実施形態からの変更例1)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(本実施形態)の構成から、擬似連続変動における中列の仮停止タイミングにて、当該仮停止タイミングが後半となるほど{又は、当該変動内における擬似連回数(中列の仮停止回数)が多くなるほど}、仮停止し得る停止態様が多くなるように変更した構成を(本実施形態からの変更例2)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、演出表示装置SGの表示領域SG10が透過状態となり演出表示装置SG内の役物が視認可能となる透過演出を実行可能に構成し、当該透過演出の実行中に第1装飾図柄が非表示となっても第2装飾図柄表示装置における演出表示が実行されているような構成を(本実施形態からの変更例3)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、装飾図柄として第1装飾図柄と第2装飾図柄とを有し、且つ、先読み演出を実行可能に構成し、特殊図柄が、先読み演出の最終変動(トリガ保留に係る変動)の確定停止図柄として停止可能、且つ、擬似連続変動の擬似連図柄として停止可能であるような構成を(第2実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(第2実施形態)の構成から、先読み抽選の当選に基づく保留変化演出(保留表示態様が変化する演出)の実行時において、特定の保留表示態様に変化した場合にのみ実行される予告演出を設けるよう変更した構成を(第2実施形態からの変更例1)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、(第2実施形態)の構成から、第1主遊技側の変動と第2主遊技側の変動とで特殊図柄の出現率(先読み抽選当選率及び天使ゾーン移行抽選当選率)が異なるように変更した構成を(第2実施形態からの変更例2)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、時間短縮遊技状態において、第1装飾図柄の1回の変動時間が、第2装飾図柄(又は、主遊技図柄)の変動時間複数回分の時間値となり得るような構成を(第3実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機に適用可能な、第1装飾図柄と第2装飾図柄との表示態様、表示位置、表示領域、プライオリティ、等に関する様々な構成を(第4実施形態)にて詳細に説明する。
本発明に係るぱちんこ遊技機のうち、第1保留表示と第2保留表示との2つの保留に対応する表示を演出表示装置にて表示するような構成を(第4実施形態からの変更例1)にて詳細に説明する。
(本実施形態)
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している(例えば、本実施形態におけるステップ2208と第5実施形態におけるステップ2208は、別の実施形態におけるステップ2208であるため、それぞれの実施形態において適用される処理である)。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、遊技機の上部左右等にはスピーカD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが重ねるように配置されており、且つ、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれている。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球と、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球のどちらもが、第1主遊技始動口A10及び第2主遊技始動口B10に誘導されるよう構成されている。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが、上下に重ねるように配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを離隔して配置するよう構成してもよい。そのように構成した場合、第2主遊技始動口電動役物B11dの上部を塞ぐ部材を設けてもよい。また、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難く、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、本実施形態においては、補助遊技始動口H10は、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、誘導され易く、遊技領域D30の左側を流下する遊技球が誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易いよう構成してもよい(例えば、遊技領域D30に左右に夫々、補助遊技始動口H10を設けてもよい)}。
次に、アウト口D36の右上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが重なるように配置されており、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄にて停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方、且つ、第2大入賞口C20の下方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の右上方、且つ、第1大入賞口C10の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sよって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1主遊技側の装飾図柄(第2主遊技側の装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源供給ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。ここで、特に図示していないが、主制御基板Mが搭載するROMに関しては、不正行為によって改造されたプログラム等を書き込まれることを防止するため、未使用の領域を設けないよう構成することが好適である(例えば、未使用領域を全て0によって充填、使用している領域を若い番地に詰めて書き込む、等)。また、ノイズや不正行為によって、通常時には参照しないデータを参照してしまうことを防止するため、未使用のデータ(例えば、スペック違いの遊技機において参照するデータや、開発段階でのテストにのみ使用するデータ等)を設けないよう構成することが好適である。また、RAMの領域を使用する際についても同様に、若い番地に詰めて領域を使用し、未使用のプログラム領域を設けないよう構成することが好適である。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口ソレノイドC13、第2大入賞口ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)等を表示する演出表示装置SGと、スピーカD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオン・オフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、を有している。また、遊技進行手段MPは、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段MP10と、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開閉決定に直接関連する各種処理を行うための第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bと、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段MP30と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段MP50と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hと、第1大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、第1大入賞口入球判定手段MJ11‐C10と、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する、第2大入賞口入球判定手段MJ11‐C20と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bと、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。このような方法で乱数を取得することにより、遊技者に予想され難い、非周期的な乱数を発生させることが可能である。逆に、例えば、ある抽選に使用した乱数を使用して、次回の乱数を生成する方法の場合、当該次回の乱数を予想され易くなってしまう。そのため、乱数を発生させるに際し、前回の抽選で使用された乱数を用いることなく、新たな乱数を発生させることが好適である。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aと、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bと、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐A、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐B及び補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段MN20と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50とを、有している。ここで、当否抽選手段MN10は、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11‐Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11‐A、第2主遊技当否抽選手段MN11‐B及び補助遊技当否抽選手段MN11‐Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐Hを夫々有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
ここで、主遊技乱数に基づいて当否抽選を実行する際、当否抽選手段MN10は、主遊技乱数値が、すべての当り乱数値のいずれかと同じ値であるか否かを判定する、又は、当り乱数値の一部又は全部が連続した数値である場合には、主遊技乱数値が当り乱数値の上限値以下であり下限値以上であるか否かを判定することにより、当否判定を実行する。このような当否判定を実行することで、正確な判定処理を実行できることとなる。逆に、当り乱数範囲の上限のみとの比較、又は下限のみとの比較によって当否判定を実行する場合、乱数範囲の端の値(例えば、乱数値の範囲が0〜1023である場合、0又は1023)を当り乱数値とする必要があるため、不正(例えば、主制御基板Mに電流を流す不正行為であり、記憶領域のビットがすべて0又は1になり易い)に対して脆弱になってしまう危険性がある。また、本例では、一つの乱数を用いて1回の抽選を実行するよう構成している{1回の抽選に複数の乱数を用いる(いわゆる、2段階抽選を実行する)場合、二つの乱数が同期することを防ぐ必要があるため}。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技図柄決定手段MN41‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41‐Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技図柄決定手段MN41‐Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hと、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51‐Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51‐Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11‐Hとを有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bと、第2主遊技始動口電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11dと第2大入賞口電動役物C21dを開閉させる第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段MP33‐Cと、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52を有している。ここで、時短遊技終了条件判定手段MP52は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。尚、本例に係る時間短縮遊技状態とは、主遊技時短フラグがオンであることであってもよいし、補助遊技時短フラグがオンであることであってもよい、即ち、時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が作動していることを示していてもよいし、非時間短縮遊技状態は開放時間延長機能が未作動であることを示していてもよい。尚、時間短縮遊技状態は特定遊技状態と称することがあり、非時間短縮遊技状態は通常遊技状態と称することがある。また、確率変動遊技状態は高確率抽選状態と称することがあり、非確率変動遊技状態は低確率抽選状態と称することがある。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄{本実施形態では、2種類の装飾図柄(以下、第1装飾図柄、第2装飾図柄と呼ぶことがある)を有しており、第1装飾図柄と第2装飾図柄とは、夫々が独立しており、当該第1装飾図柄又は第2装飾図柄の数字図柄が3つ組み合わされることにより遊技結果を報知可能となっている}の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動時間を計時するための第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21ta(テーブルの詳細については不図示)と、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の演出内容、表示更新タイミング、表示更新内容を決定(又は、セット)する際に参照される装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2と、を更に有している。尚、第1装飾図柄と第2装飾図柄とは共に、主制御基板M側からの情報に基づいて演出表示制御手段(サブメイン制御部)SM側で、夫々が独立して表示制御されるものであり、この2種類の装飾図柄を上手く利用することで、演出上の興趣性を高めたり、遊技の進行状況を把握し易くしたりするよう構成されているのであるが、この点については後述する。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22bを有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置SG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
ここから、フローチャートを用いて、本実施形態に係る遊技機における一般的な処理の流れの一例について説明する。フローチャートは主に、処理ステップ(長方形にて図示)、判断(ひし形にて図示)、流れ線(矢印)、開始・終了・復帰等を示す端子(角丸長方形にて図示)によって構成されている。また、処理ステップの内、別のフローチャートにて詳細を図示している場合、当該別のフローチャートを参照するものをサブルーチン(左右の線が二重線である長方形にて図示)として図示している。ここで、遊技機の開発段階においては、スペック違いの遊技機を同時に開発することも行われているが、本例においては、メイン側の処理内に、スペック違いの遊技機で実行するサブルーチン(通常は使用しないサブルーチン)を残さないよう構成しており、ノイズや不正行為によって、通常時には実行されない未使用サブルーチンに係る処理が実行されることを防止している。
はじめに、図5は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
尚、主制御基板Mが搭載する一時記憶領域(RAM等)の初期値は、特別遊技が実行される値とならないよう構成することが好適である(プログラムの処理開始直後に、ノイズや不正行為により、特別遊技の実行判定を行う処理を実行してしまった場合に特別遊技が誤って実行されることを防止するため)。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1997で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1998で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータHC等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1999で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。尚、制御コマンド送信処理においては、サブメイン制御部SM側でコマンドを受信する順序が重要である(例えば、あるコマンドを受信した後に他のコマンドを受信することで正常に処理が実行される)場合があるため、主制御基板M側でコマンドを送信することを決定した順(コマンドをセットした順)に、コマンドを送信するよう構成されている。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11‐Hは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102又はステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32‐Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11‐Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21‐Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bに電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t‐Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐Bは、第2主遊技始動口電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10‐Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230又はステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。尚、本実施形態では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32‐Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Aに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、保留制御手段MJ30は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(第1主遊技保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1312に移行する。尚、ステップ1302又はステップ1304でNoの場合にもステップ1312に移行する。
次に、ステップ1312で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11‐Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施形態では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、第2主遊技図柄保留手段MJ32‐Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1320で、保留制御手段MJ30は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(第2主遊技保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1312又はステップ1314でNoの場合にも次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部SMへ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b‐B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410‐1で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図11(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示していないが、小当りが発生(小当りに当選)するよう構成してもよい。また、そのように構成した場合には、例えば、(1)小当りの当選確率は第1主遊技側と第2主遊技側とで異なる、第1主遊技側のほうが第2主遊技側よりも当選し易い(第2主遊技側は小当りを設けなくともよい)、(2)小当りに当選した場合、当該小当り終了後の遊技状態は、当該小当り開始前の遊技状態と同一のままである(大当りに当選した場合は、当該大当り終了後の遊技状態は、当該大当り開始前の遊技状態と相違し得る)、(3)大当りは第1主遊技側と第2主遊技側とで当選確率が同一であり、且つ、確率変動遊技状態となることで当該当選確率が高くなることに対し、小当りは第1主遊技側と第2主遊技側とで当選確率が相違し得る、且つ、確率変動遊技状態となることで当該当選確率は変更されない、(4)小当りに当選した図柄変動の装飾図柄の停止図柄として、小当り当選時専用の「特殊図柄」(例えば、「2★2」や「3★9」等の★が「特殊図柄」に該当)が停止し得る、(5)小当りに当選した図柄変動の装飾図柄の停止図柄として、同一図柄の3つ揃いではなく、且つ、一定の規則性をもった数字の組み合わせである特定出目(例えば、「234」等の順目や、「432」等逆目や、「357」等の奇数の順目等)が停止し得る、(6)遊技者から見て、小当りと同様の(又は、類似した)大入賞口の開放態様{視認性)となる大当り(2R以上であり、ラウンド数は異なるが遊技者から見た場合に同様の開放態様に見える(小当りは1ラウンドのみであり、当該1ラウンドにて大入賞口が複数回開放し、大当りは当該複数回と同一回数の開放を複数ラウンド内で実行する)}を設ける(そのように構成した場合には、小当りであるか大当りであるかを遊技者が見分け難い装飾図柄の組合せを停止表示することが好適である)、(8)第2装飾図柄では小当り専用の「特殊図柄」が停止しない(又は、停止しないことがある)、(9)小当りであるか大当りであるかを遊技者が見分け難い装飾図柄の組合せを停止表示される構成においても、当該遊技者が見分け難い装飾図柄の組合せの種類によって小当りであるか大当りであるかの割合が相違する(例えば、3つ揃いすることによって、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することが略確定的となる装飾図柄が停止図柄に含まれる場合には、含まれない場合よりも大当りである確率が高い)、のように構成してもよい。
次に、ステップ1410‐2で、第1主遊技図柄決定手段MN41‐A(第2主遊技図柄決定手段MN41‐B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶する。
ここで、図11(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・5A・7A」及び「4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、4A及び5Aが4R、4B及び5Bが8R、7A及び7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
次に、ステップ1410‐3で、第1主遊技変動態様決定手段MN51‐A(第2主遊技変動態様決定手段MN51‐B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶して、ステップ1414に移行する。
ここで、図12及び図13(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、第1主遊技側、第2主遊技側共に、主遊技図柄の当否抽選結果、主遊技時短フラグ状態及び変動開始時の保留数に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオンである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易く、保留数が2〜3個の場合には保留数が0〜1個の場合に比べて相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易い(ハズレ時のみ)よう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。尚、「サブ側で実行される演出態様」に、各変動態様選択時に実行される演出の一例を示している。尚、サブ側で実行される演出態様として、後述する擬似連続変動(主遊技図柄の1回の変動表示中において、恰も複数回の図柄変動が発生しているようにみえる演出)が実行されるか否かを遊技者に対して煽った後に擬似連続変動が実行されないことを報知する演出である「擬似連失敗演出」を設けてもよく、そのように構成した場合、例えば、ハズレ時且つ同一の遊技状態において「擬似連失敗演出→ハズレ出目停止」の乱数振分(実行頻度)を、保留数が0〜1個の場合のほうが、保留数が2〜3個の場合よりも多くなるよう構成してもよい(非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とのどちらでもそのように構成してよい)、尚、「擬似連成功演出」が実行された場合には、後述する擬似連続変動が実行されるか否かを遊技者に対して煽った後に擬似連続変動が実行されることを報知するよう構成してもよい。また、「擬似連失敗演出」及び「擬似連成功演出」は後述する「特殊図柄」又は特定出目を用いた演出であり、例えば、「擬似連失敗演出」が実行される場合には、「特殊図柄」が中列に仮停止するか否かを遊技者に煽った後、「特殊図柄」の1コマ後の装飾図柄が中列に停止(仮停止)し、「擬似連成功演出」が実行される場合には、「特殊図柄」が中列に仮停止するか否かを遊技者に煽った後、「特殊図柄」が中列に停止(仮停止)するような演出態様となっている。また、イレギュラーな図柄変動である時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動中に第2主遊技保留を生起させるために、当該時間短縮遊技状態のハズレに係る第1主遊技図柄に係る変動態様決定テーブル内容を、保留数に拘らず短時間の変動態様が選択されない(例えば、すべて5秒以上の変動時間となる)よう構成してもよい。尚、同図に示される保留数とは、第1主遊技保留と第2主遊技保留との合計数ではなく、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aの場合には第1主遊技保留数であり、第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bの場合には第2主遊技保留数である。
次に、ステップ1414で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに一時記憶された図柄変動表示開始指示コマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等の決定した主遊技図柄に関する情報及び現在の遊技状態に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1416で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cが、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t‐Cにセットする。次に、ステップ1417で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1419で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1423で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1428で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10‐Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにする。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1432をスキップする。
次に、ステップ1450で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、図14は、図10におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1470で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1470でYesの場合、ステップ1472で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1474で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値(残り時短回数)が0であるか否かを判定する。ステップ1474でYesの場合、ステップ1476及びステップ1478で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。尚、ステップ1452、ステップ1470又はステップ1474でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の処理)に移行する。
次に、図15は、図5におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1514で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1518で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1520で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1522で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合も、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図16は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1607で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1608で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1612に移行する。
他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bに開放パターンをセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば、30秒)をセットしてスタートし、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1614〜1620の処理を行うことなく、ステップ1622に移行する。
次に、ステップ1622で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1624で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば、10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行する。尚、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1633で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1638で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1650で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図17は、図16におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b‐Cを参照し、停止図柄が確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行する大当り図柄であり、本例では、5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1658に移行する。他方、ステップ1652でNoの場合、即ち、停止図柄が非確変大当り図柄(特別遊技の実行終了後に確率変動遊技状態に移行しない大当り図柄であり、本例では、4A・4B)の場合、ステップ1656で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に所定回数(本例では、100回)をセットし、ステップ1658に移行する。
次に、ステップ1658及びステップ1660で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図18〜図26を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。次に、ステップ2003で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、保留数(例えば、装図保留カウンタ値)を復元する。尚、実行中の演出等は復元されず、次変動の開始時までは「準備中」画面を表示する。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(b)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(b)が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2300で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する第1装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2350で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する第2装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2500で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する背景演出制御処理を実行する。次に、ステップ2999で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2100〜S2999)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(c)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図19は、図18におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値及び保留先読みグループ情報)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶し、ステップ2118に移行する。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2111で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2111でYesの場合、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ2114で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2116で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2118に移行する。尚、ステップ2111でNoの場合にもステップ2118に移行する。
次に、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留画像を点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
次に、図20は、図18におけるステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、第1装飾図柄(前述したように、主制御基板M側からの情報に基づいて表示制御される、いわゆる装飾図柄であり、その表示サイズや動作内容についての詳細は後述する)の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等の数字ゾロ目(当り出目)、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等の数字バラケ目}及び変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。ここで、本実施形態においては、第1装飾図柄は、左列、中列、右列の3列で構成されており、有効ライン(数字図柄が3つ並ぶことによって当否結果を報知可能なライン)は1ラインであり、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃えば大当りを意味する(逆に、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃わなければハズレとなる)。また、左列、中列、右列には(又は、中列のみには)、数字図柄以外に「特殊図柄」(当該有効ラインに表示された場合、大当りを意味しないものの、その後においては大当りが発生し得る旨を予告する図柄であり、その表示サイズや動作内容についての詳細は後述する)が停止(仮停止)し得る、且つ、数字図柄についても図柄変動途中に仮停止し得るよう構成されている。尚、仮停止とは、主遊技図柄の変動表示開始から停止表示までの期間中に、全列の装飾図柄を暫定的に停止表示することであり、当該暫定的に停止表示された装飾図柄が、当該期間中において再び変動表示を開始可能な状態のことをいう(以下、同じ意味で使用する)。尚、詳細は後述することとなるが、擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない、且つ、大当りを報知する停止態様には含まれないよう構成されており、先読み演出実行時における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止し得る、且つ、大当りを報知する停止態様には含まれないよう構成されている。
次に、ステップ2208で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照し、第2装飾図柄(前述したように、主制御基板M側からの情報に基づいて表示制御される、いわゆる装飾図柄であり、その表示サイズや動作内容についての詳細は後述する)の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等の数字ゾロ目(当り出目)、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等の数字バラケ目}及び変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。ここで、本実施形態においては、第2装飾図柄は、左列、中列、右列の3列で構成されており、有効ライン(同一の数字図柄並ぶことが有効となるライン)は1ラインであり、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃えば大当りを意味する(逆に、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃わなければハズレとなる)。また、左列、中列、右列には数字図柄のみが停止し得る(第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない)、且つ、図柄変動途中に仮停止しないよう構成されている。このように、第1装飾図柄と第2装飾図柄とは、主遊技図柄に係る当否を報知するための表示内容を独立して決定するよう構成されており、即ち、第1装飾図柄と第2装飾図柄とは、双方がその基本的な性質として、主遊技図柄に係る当否結果を独立して報知可能であるという性質を有している。
次に、ステップ2216で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された主遊技図柄の当否結果及び装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動態様に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21ta内の装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2(例えば、装飾図柄演出テーブル1〜装飾図柄演出テーブル2)を参照して装飾図柄演出内容を決定し、表示更新タイミング、表示更新内容をセットすると共に、装図表示関連情報一時記憶手段SM21b内に一時記憶する。次に、ステップ2218で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合にも、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
尚、前述した説明においては、主制御基板M側で表示制御されている主遊技図柄が、第1主遊技側のもの(第1主遊技図柄)であるか、第2主遊技側のもの(第2主遊技図柄)であるかについては言及していないが、基本的には、第1主遊技図柄と対応させて第1装飾図柄及び第2装飾図柄の双方の表示内容を決定してもよいし、第2主遊技図柄と対応させて第1装飾図柄及び第2装飾図柄の双方の表示内容を決定してもよく、即ち、第1主遊技図柄の変動表示及び第2主遊技図柄の変動表示のいずれが行われる場合であっても、それと連動させて第1装飾図柄及び第2装飾図柄の双方の変動表示を実行可能な状態としておいてよい。但し、時間短縮遊技状態時(いわゆる電サポ状態を伴う状態)においては、その限りではなく、例えば、時間短縮遊技状態時においては、第1主遊技図柄の変動表示及び第2主遊技図柄の変動表示のいずれが行われる場合であっても、それと連動させて第1装飾図柄及び第2装飾図柄のいずれか一方のみ変動表示を実行可能な状態としておくことを例示することができる。
ここで、図21及び図22(装飾図柄演出テーブル1、装飾図柄演出テーブル2)は、装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2(装飾図柄演出テーブル1、特に、当否結果がハズレである場合の一部、及び、装飾図柄演出テーブル2、特に、当否結果が大当りである場合の一部)の一例である。尚、図中では簡易的に、第1装飾図柄を第1装図、第2装飾図柄を第2装図と記載している場合がある(以下同様)。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否結果(左端列にて図示されており、本例では、「ハズレ」又は「大当り」)及び装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動態様(左2列目にて図示されており、本例では「擬似連失敗(総演出時間30秒)」「スーパーリーチ(総演出時間60秒)」の場合のみ例示)と取得乱数値(サブメイン基板SM側で取得した乱数値であって、当該乱数値の一部を左3列目にて図示)とに基づき、装飾図柄演出内容(左4列目にて図示されており、本例では、「主演出A‐1(ハズレ)擬似連1」や「主演出B‐1(大当り)擬似連なし」等)を決定可能に構成されている。そして、装飾図柄演出内容が決定された場合には、「表示更新タイミング」と「表示更新内容」とを一義的に決定可能に構成されている。例えば、装飾図柄演出内容=「A‐1(ハズレ)擬似連1」であった場合には、「表示更新タイミング」=「変動開始時(0秒後)」において「表示更新内容」=「装図変動開始(第1装飾図柄及び第2装飾図柄の全列)」と決定され、「表示更新タイミング」=「変動開始12秒後」において「表示更新内容」=「第1装図仮停止表示(左列)、第2装図非表示」と決定される。そして、後述するように、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動時間に係る経過時間に応じて、「表示更新タイミング」に到達した「表示更新内容」が第1装飾図柄と第2装飾図柄との夫々に対して順次実行されることとなる。即ち、「A‐1(ハズレ)擬似連1」が決定された場合、第1装飾図柄の全列及び第2装飾図柄の全列が変動表示された後、「表示更新タイミング」=「変動開始12秒後」に到達するまでにおいて、第1装飾図柄に関して、全列が非表示(変動表示されている様子をも表示されない)となるよう表示制御される場合には、第2装飾図柄に関しては、全列が変動表示される(変動表示されている様子が視認可能となる)よう表示制御され、「表示更新タイミング」=「変動開始12秒後」に到達した際には、第1装飾図柄に関しては、左列のみが停止するよう表示制御される一方で、第2装飾図柄に関しては、全列が非表示(変動表示されている様子をも表示されない)となるよう表示制御されるのである。このように、本例の例示での基本的な動作は、第1装飾図柄が遊技者に対して視認可能(視認容易)な状態である場合には、第2装飾図柄が遊技者に対して視認不能(視認困難)な状態となる一方で、第1装飾図柄が遊技者に対して視認不能(視認困難)な状態である場合には、第2装飾図柄が遊技者に対して視認可能(視認容易)な状態となり、即ち、図柄変動中である旨を遊技者に対して報知することを担保するため、第2装飾図柄が補完的に表示されるよう構成されているのである。尚、「A‐1(ハズレ)擬似連1」で定義される演出パターン(一連の表示内容)と他の装飾図柄演出内容の名称で定義される演出パターンとは異なる(即ち、表示内容が異なる)ものであることを補足しておく。また、乱数値の範囲はすべての変動態様で「0〜1023」となっており、本図は装図変動態様における乱数範囲の一部を抜粋している(よって、ある装図変動態様に対応する取得乱数値の乱数範囲と、当該ある装図変動態様とは異なる装図変動態様に対応する取得乱数値の乱数範囲とは、夫々別個のものであるが、いずれも「0〜1023」の範囲となる)。
ここで、本実施形態においては、いわゆる擬似連続変動を実行可能に構成されており、具体的には、本例における装飾図柄演出内容「A‐1(ハズレ)擬似連1」、「A‐2(ハズレ)擬似連2」、「B‐2(大当り)擬似連2」によって示されている。例えば、装飾図柄演出内容「A‐2(ハズレ)擬似連2」においては、「表示更新タイミング」=「変動開始時(0秒後)」において「表示更新内容」=「装図変動開始(第1装飾図柄及び第2装飾図柄の全列)」が実行された後、「表示更新タイミング」=「変動開始12秒後」、「変動開始13秒後」、「変動開始14秒後」において「表示更新内容」=「第1装図仮停止表示(左列)」(第1装飾図柄の左列が停止表示)、「第1装図仮停止表示(右列)」(第1装飾図柄の右列が停止表示)、「第1装図特殊図柄仮停止表示」(第1装飾図柄の中列が前述した「特殊図柄」にて停止表示)が順次実行される。そして、その後、「表示更新タイミング」=「変動開始15秒後」において「表示更新内容」=「第1装図変動開始(全列)」(第1装飾図柄のみ全列が再び変動表示)が実行された後、「表示更新タイミング」=「変動開始26秒後」、「変動開始27秒後」、「変動開始28秒後」において「表示更新内容」=「第1装図仮停止表示(左列)」(第1装飾図柄の左列が停止表示)、「第1装図仮停止表示(右列)」(第1装飾図柄の右列が停止表示)、「第1装図特殊図柄仮停止表示」(第1装飾図柄の中列が前述した「特殊図柄」にて停止表示)が順次実行されることで、遊技者にとっては、主遊技図柄の1回の変動表示中において、第1装飾図柄については恰も複数回の図柄変動が発生しているようにみえるのである(この擬似連続変動が行われている様子や、「特殊図柄」が停止表示される様子は、図40のイメージ図を参照)。
また、本実施形態においては、第1装飾図柄が非表示(停止表示・変動表示されている様子が表示されない状態)の場合、及び、第1装飾図柄の中列が前述した「特殊図柄」にて仮停止している場合に、第2装飾図柄が変動表示され、その他の場合には、第2装飾図柄が非表示となるよう構成されている。即ち、遊技者が第1装飾図柄を視認し得る、又は、第1装飾図柄としてどの図柄が停止しているかが判別可能である場合には、第2装飾図柄が非表示となり(第1装飾図柄のみの表示で、遊技の進行に差支えがないため)、遊技者が第1装飾図柄を視認できない、又は、第1装飾図柄としてどの図柄が停止しているかが判別不可能である場合{例えば、「特殊図柄」が停止しており、中列(又は、全列)の数字が判別不可能である場合}には、第2装飾図柄が変動表示されることで、遊技者は常にいずれかの装飾図柄(第1装飾図柄と第2装飾図柄とのいずれか)を視認することができ、遊技の進行状況を把握容易に構成されている。尚、本実施形態においては、第2装飾図柄は「特殊図柄」が仮停止しないよう構成されているが、これは第1装飾図柄に関しては遊技の進行状況を把握困難にしつつ演出上の興趣性を高めることを主眼としているため、遊技の進行状況を把握容易にすることを担保するために設けている第2装飾図柄に関しては「特殊図柄」(即ち、有効ラインに表示された場合、大当りを意味しないものの、その後においては大当りが発生し得る旨を予告する図柄)のような遊技の進行状況を把握困難にしてしまう恐れのある図柄は表示しないよう構成されているためである。尚、前述した「非表示」(第1装飾図柄及び第2装飾図柄のどちらも含む)の場合には、高速で変動表示されている状態(残像が見える変動状態)を含めてもよく、前述した「表示」(第1装飾図柄及び第2装飾図柄のどちらも含む)の場合には、低速で変動表示されている状態(上から下へと変動する表示態様である場合は、上からゆっくりと(仮)停止予定位置に向かっていく変動状態)を含めてもよい。
また、本実施形態においては、第2装飾図柄は変動途中において仮停止しないよう(また、「特殊図柄」が停止しないよう)構成されているが、これには限定されず、第2装飾図柄も第1装飾図柄と同様に、変動途中において仮停止し得る(また、擬似変動が発生し得る)よう構成してもよい。即ち、このような構成とする場合、第1装飾図柄の全列と第2装飾図柄の全列とは、変動表示及び停止表示(仮停止を含む)の動作内容が略同一となり、停止表示される図柄の種類が異なるよう構成されることとなる。
また、第2装飾図柄に関しては、主遊技図柄の変動表示中において常時表示しておく必要はなく、第2装飾図柄の表示条件や表示態様は適宜変更してもよい。例えば、(1)特定の演出発生中(第1装飾図柄を視認不能とする代わりに、演出表示装置SG上の表示領域全域を用いてムービー動画像を再生するような演出であったり、いわゆる演出用の可動役物が演出表示装置SG上の表示領域を覆い隠す状態に進出するような演出を挙げることができる)において、第2装飾図柄を表示する、(2)特定のリーチ演出時(第1装飾図柄を視認不能とする代わりに、大当り期待度が著しく上昇するリーチ演出の実行時であり、例えば、演出表示装置SG上で行われていた演出の表示内容を強制的に一時停止させるような、いわゆるフリーズリーチ演出の実行時)のみ第2装飾図柄を表示し、その他のリーチ演出(特に、大当り期待度が低いリーチ演出の実行時)では、第2装飾図柄を非表示とする、(3)演出パターンに応じて演出表示装置SG上における第2装飾図柄の出現位置を相違させる(例えば、前述した演出用の可動役物が演出表示装置SG上の表示領域を覆い隠す状態に進出するような演出の場合、この演出用の可動役物によっては覆い隠されない演出表示装置SG上の表示領域へ移動させる)、(4)第1装飾図柄については移動・縮小・拡大表示が実行可能である一方、第2装飾図柄については移動・縮小・拡大表示が実行不可能である、又は、移動・縮小・拡大表示が実行される確率、移動幅、縮小率、拡大率等が第1装飾図柄よりも低い、等としてもよい。
次に、図23は、図18におけるステップ2300のサブルーチンに係る、第1装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2309で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1をスタートし、ステップ2310に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2312で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1のタイマ値を確認する。次に、ステップ2314で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、第1装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2314でYesの場合、ステップ2316で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2314でNoの場合、ステップ2318で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、第1装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2318でYesの場合、ステップ2320で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、前述した「特殊図柄」の停止タイミングであるか否かを判定する(本例では、「特殊図柄」は中図柄にのみ仮停止するよう構成されている)。ステップ2320でYesの場合、ステップ2322で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、天使ゾーンフラグ(大当り期待度が高まる旨を報知するための背景画像を表示する契機となるフラグ)をオンにしステップ2324に移行する。他方、ステップ2320でNoの場合にも、ステップ2324に移行する。次に、ステップ2324で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。尚、本実施形態においては、天使ゾーンフラグがオンとなることによって、背景演出として「天使ゾーン背景」が表示されるよう構成されているが、当該天使ゾーンフラグがオンとなるタイミングとしては、例えば、(1)大当り期待度が相対的に高い図柄変動(例えば、リーチとなる図柄変動)中、(2)大当り期待度が高い図柄変動よりも先に消化予定の保留に係る図柄変動停止時、等が挙げられる。また、詳細は後述することとなるが、天使ゾーンフラグがオンとなる契機となる「特殊図柄」は、前述した(1)の場合に仮停止してもよいし、前述した(2)の場合に確定停止してもよい。
他方、ステップ2318でNoの場合、ステップ2326で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2326でYesの場合、ステップ2328で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。尚、ステップ2326でNoの場合にも、ステップ2330に移行する。
次に、ステップ2330で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、第1装飾図柄は通常表示中(前述した、遊技者が第1装飾図柄を視認し得る、又は、第1装飾図柄としてどの図柄が停止しているかが判別可能な場合であり、第2装飾図柄が非表示である場合)であるか否かを判定する。ステップ2330でYesの場合、ステップ2332で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある第2図柄表示フラグ(第2装飾図柄に関して、非表示状態とする=オフか、表示状態とする=オンか、を切り替えるためのフラグ)をオフにし、ステップ2336に移行する。他方、ステップ2330でNoの場合、ステップ2334で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある第2図柄表示フラグをオンにし、ステップ2336に移行する。
次に、ステップ2336で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2336でYesの場合、ステップ2338で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2340で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1を停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2342で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2350の処理)に移行する。尚、ステップ2310又はステップ2336でNoの場合にも、次の処理(ステップ2350の処理)に移行する。
尚、本実施形態においては、サブメイン制御部SMによって、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1を用いて第1装飾図柄の変動表示に係るタイミングや背景演出の実行タイミング等を管理するよう構成したが、第1装飾図柄の変動に係るタイミングや背景演出の実行タイミング等の管理方法はこれには限定されず、ステップ2200の装飾図柄表示内容決定処理にて、第1装飾図柄の仮停止タイミング、予告画像・リーチ画像表示タイミング、背景演出表示タイミング(背景演出の表示切替タイミング)、等の内容をすべて決定してサブサブ制御部SSに送信し、サブサブ制御部SSが、受信した内容に沿ったタイミングにて演出を随時実行(表示)するよう構成してもよい(第2装飾図柄についても同様である)。
次に、図24は、図18におけるステップ2350のサブルーチンに係る、第2装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2352で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、第1図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2352でYesの場合、ステップ2354で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、第2図柄表示フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2354でYesの場合、ステップ2356で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第2装飾図柄の変動表示実行コマンド(第2装飾図柄を変動表示するためのコマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2360に移行する。他方、ステップ2354でNoの場合、ステップ2358で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第2装飾図柄の変動表示消去コマンド(第2装飾図柄を非表示とするためのコマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2360に移行する。
次に、ステップ2360で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2360でYesの場合、ステップ2362で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第2装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2364で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、第2図柄表示フラグをオフにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2352又はステップ2360でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
ここで、同図下段は装飾図柄表示領域イメージ図である。同図に示されるように、第1装飾図柄と第2装飾図柄と保留表示(第1主遊技図柄に関する保留と第2主遊技図柄に関する保留とを同時に表示してもよい)とが演出表示装置SG上にて表示され得るよう構成されており、本実施形態においては、確定表示タイミング(主遊技図柄が停止表示されるタイミング)では第1装飾図柄が停止表示される等、遊技の進行上、第1装飾図柄がメインの装飾図柄となるため、第1装飾図柄は第2装飾図柄よりも視認性が高くなっている(表示される領域が想定的に大きくなっている)。また、本実施形態においては、第1装飾図柄と第2装飾図柄との変動開始タイミング及び変動終了タイミング(確定表示タイミング)は同一タイミングとなっている。
次に、図25は、図18におけるステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2404でYesの場合、ステップ2406及びステップ2408で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2412に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2412に移行する。
次に、ステップ2412で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。
次に、ステップ2413で、背景演出表示制御手段SM23は、当該実行中の大当りの当選時の遊技状態と停止中の大当り図柄に基づき、実行中の特別遊技に係る演出を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する(例えば、潜伏確変大当り図柄に係る特別遊技の場合には、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することを遊技者が認識できないような演出が実行される)。次に、ステップ2414で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2414でYesの場合、ステップ2416で、背景演出表示制御手段SM23は、演出表示装置SG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2418で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、ステップ2404又はステップ2414でNoの場合にも、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。
次に、図26は、図18におけるステップ2500のサブルーチンに係る、背景演出制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、背景演出表示制御手段SM23は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、天使ゾーンフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出として「天使ゾーン背景」(「特殊図柄」の仮停止を契機として表示し得る背景演出)をセットし、ステップ2506に移行する。次に、ステップ2506で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、「天使ゾーン」の移行契機となった変動(擬似連続変動の一部)が終了したか否かを判定する。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、背景演出表示制御手段SM23は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、天使ゾーンフラグをオフにする。次に、ステップ2509で、背景演出表示制御手段SM23は、所定の背景演出をセット(例えば、「天使ゾーン背景」がセットされる前にセットされていた背景演出をセット)し、ステップ2520に移行する。
他方、ステップ2502でNoの場合、ステップ2512で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2512で、Yesの場合、ステップ2514で、所定確率(本例では、1/20)で当選するステージ移行抽選を実行する(ステージ移行抽選は各変動の変動開始時に実行されることとなる)。次に、ステップ2516で、背景演出表示制御手段SM23は、ステップ2514の抽選結果を参照し、当該ステージ移行抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2516でYesの場合、ステップ2518で、背景演出表示制御手段SM23は、所定のステージ移行パターン(例えば、平地ステージ→宇宙ステージ→火山ステージ→平地ステージの順に各ステージをループする用に移行していく)に基づき、背景演出をセットし、ステップ2520に移行する。尚、ステップ2506、ステップ2512又はステップ2516でNoの場合にもステップ2520に移行する。
次に、ステップ2520で、背景演出表示制御手段SM23は、セットされている背景演出を演出表示装置SGに表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2999の処理)に移行する。
以上のように構成することで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機においては、装飾図柄として、第1装飾図柄と第2装飾図柄との2種類を設けて、第1装飾図柄が非表示(停止表示・変動表示されている様子が表示されない状態)、又は、視認し難い状況にて、第2装飾図柄を表示(変動表示)するよう構成することで、遊技者は常にいずれかの装飾図柄を視認することができ、停止している図柄や、大当り図柄が停止しているか否か等を正確に判別することができるというユーザーフレンドリーな遊技機とすることができる。
(本実施形態からの変更例1)
ここで、本実施形態では、擬似連続変動が実行される場合には、中列の仮停止図柄は必ず「特殊図柄」が停止する、且つ、第1装飾図柄の変動表示中には、常に第2装飾図柄が非表示となるよう構成したが、装飾図柄の表示制御方法はこれには限定されない。そこで、そのような構成の一例を本実施形態からの変更例1とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図27及び図28(装飾図柄演出テーブル3、装飾図柄演出テーブル4)は、装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2(装飾図柄演出テーブル3、特に、当否結果がハズレである場合の一部、及び、装飾図柄演出テーブル4、特に、当否結果が大当りである場合の一部)の一例である。本実施形態からの変更点を、まず、第1装飾図柄について詳述する。本実施形態からの変更例1においては、第1装飾図柄が変動中においても表示されるよう構成されている。また、例えば、「A‐6(ハズレ)擬似連2(特定出目)」等の擬似連続変動実行時において、中図柄の仮停止タイミングにて、「特殊図柄」以外に、特定出目が停止し得るよう構成されている。ここで、特定出目とは、「特殊図柄」とは異なり、全列(左列、中列、右列)が数字で停止するが、一定の規則に従った停止態様となっている出目(例えば、「345」等の順目)であり、当該特定出目が停止することにより遊技者に擬似連続変動が実行されていることを報知するよう構成されている。また、本実施形態からの変更例1においては、擬似連続変動実行時において、ハズレの場合には、中列の仮停止タイミングにて、「特殊図柄」よりも特定出目が停止し易くなっている一方、大当りの場合には、中列の仮停止タイミングにて、特定出目よりも「特殊図柄」が停止し易くなっている、即ち、特定出目が停止した場合よりも「特殊図柄」が停止した場合の方が大当りとなる期待度が高くなっている。尚、これには限定されず、「特殊図柄」が停止した場合よりも特定出目が停止した場合の方が大当りとなる期待度が高くなるよう構成しても何ら問題ない。また、擬似連続変動において擬似変動が実行される際には、すべての図柄が再変動、即ち3つの図柄が仮停止した後に当該3つの図柄が再変動することとなるが、そのような場合において、「特殊図柄」が中列に仮停止し、その後、中列が再変動した場合、当該再変動開始時の中列の装飾図柄は「特殊図柄」ではなくなっている{例えば、「6★7」(★=特殊図柄)で仮停止した場合は、「667」となった状態で再変動する(中図柄は、右図柄もしくは左図柄の「±1」コマの図柄であることが望ましい)}よう構成してもよい。
次に、本実施形態からの変更点を、第2装飾図柄について詳述する。本実施形態からの変更例1においては、第2装飾図柄は主遊技図柄の変動中には、常に表示されるよう構成されている。また、リーチとなる場合には、第1装飾図柄の仮停止タイミングにおいても、第2装飾図柄も同時に仮停止し、第1装飾図柄の確定表示タイミングにおいても、第2装飾図柄も同時に確定表示されることとなる(第1装飾図柄と第2装飾図柄とで同一の図柄が停止表示されることとなる)。尚、第2装飾図柄は変動表示態様はこれには限定されず、例えば、第1装飾図柄が視認可能であり、且つ、遊技者が第1装飾図柄を視認することで遊技進行状況が把握容易となる場合には、第2装飾図柄を非表示とする、即ち、第1装飾図柄の変動表示中、左列と右列の仮停止中、中列の仮停止タイミングにて特定出目が停止中である場合においては、第2装飾図柄を非表示とする一方、中列の仮停止タイミングにて「特殊図柄」が停止中である場合においては、第2装飾図柄を変動表示(又は、仮停止表示)とするよう構成してもよい。また、第1装飾図柄の停止及び仮停止に合わせて、第2装飾図柄をすべて停止及び仮停止するよう構成してもよい。また、第2装飾図柄を、第1装飾図柄の変動状況に拘らず常に変動表示とし、第1装飾図柄が確定停止した場合のみ、第2装飾図柄も確定停止するよう構成してもよい。
以上のように構成することで、本実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、中列の仮停止タイミングにて、特定出目が仮停止し得るよう構成することで、擬似連続変動実行時における、仮停止時の停止態様を複数種類設けることができると共に、当該停止態様により大当りとなる期待度を相違させることで、遊技者は、当該停止態様がいずれであるかに着目することとなり、遊技の興趣性が高まることとなる。
尚、本実施形態からの変更例1においては、第1装飾図柄を変動表示するよう構成したが、これには限定されず、リーチ演出中等の特定の演出の実行中には、第1装飾図柄を変動表示しない(非表示とする)よう構成してもよいし、特定の列(例えば、中列)のみを非表示とするよう構成してもよい。
尚、本実施形態からの変更例1においては、中列の仮停止タイミングにて特定出目(又は「特殊図柄」)が仮停止し得るよう構成したが、特定出目(又は「特殊図柄」)が表示される際の左列及び右列の表示態様等は変更してもよく、例えば、(1)左列と右列とを同一の数字として、中列を当該同一の数字の±1の数字とする(例えば、「4・5・4」或いは、中列の5の位置に「特殊図柄」が配されている)、(2)特定出目ではないハズレ目と同一の停止態様であるが、サウンドや色の変化によって特定出目であることを報知する、(3)全列同時に仮停止する、(4)左列及び/又は右列の数字が中列の仮停止タイミングにて変更される、(5)左列と右列の装飾図柄が「2」以上離れている数字である場合、中列の装飾図柄が、左列及び/又は右列と「2」以上離れた数字にてハズレで仮停止した場合、等としてもよい。また、特定出目の出現条件も変更してもよく、例えば、左列と右列の仮停止図柄(数字)が同一である場合に出現し易い(又は、同一である場合にのみ出現する)等として、「特殊図柄」の出現条件と相違させるよう構成してもよい。また、リーチ後に「特殊図柄」(又は、特定出目)が出現するほうが、リーチではない場合に「特殊図柄」(又は、特定出目)が出現した場合よりも大当り期待度が高い、又は、その後当該図柄変動中に「特殊図柄」が再度仮停止する可能性が高い{例えば、「7★8」(★=特殊図柄)よりも、「7★7」の方が大当り期待度が高い、又は、再度仮停止する可能性が高い}よう構成してもよい。
(本実施形態からの変更例2)
ここで、本実施形態及び本実施形態からの変更例1にて擬似連続変動時の第1装飾図柄の表示態様の構成を挙げたが、当該構成以外の擬似連続変動時の第1装飾図柄の表示態様の構成にて、新たな遊技性を創出することができる。そこで、そのような構成の一例を本実施形態からの変更例2とし、以下、本実施形態からの変更例1に対しての変更点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図29及び図30(装飾図柄演出テーブル5、装飾図柄演出テーブル6)は、装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2(装飾図柄演出テーブル5、特に、当否結果がハズレである場合の一部、及び、装飾図柄演出テーブル6、特に、当否結果が大当りである場合の一部)の一例である。本実施形態からの変更例1に対しての変更点を、まず、第1装飾図柄について詳述する。本実施形態からの変更例2においては、第1装飾図柄が変動中に表示され、且つ、擬似連続変動における中列の仮停止タイミングにおいて停止し得る「特殊図柄」が「特殊図柄A」と「特殊図柄B」との2種類設けられている。ここで、「特殊図柄A」は、擬似連続変動における1回目の中列の仮停止タイミングから(当該タイミング以降も)仮停止し得るよう構成されている一方、「特殊図柄B」は、擬似連続変動における2回目の中列の仮停止タイミングから仮停止し得るよう構成されている。また、特定出目は、擬似連続変動における1回目の中列の仮停止タイミングから(当該タイミング以降も)仮停止し得るよう構成されている。即ち、擬似連続変動における1回目の中列の仮停止タイミングにおいては、停止態様として、「特殊図柄A」と特定出目の2種類が仮停止し得る一方、擬似連続変動における2回目の中列の仮停止タイミングにおいては、停止態様として、「特殊図柄A」と「特殊図柄B」と特定出目の3種類が仮停止し得るよう構成されており、擬似連続変動における1回目の中列の仮停止タイミングよりも、擬似連続変動における2回目の中列の仮停止タイミングの方が、停止し得る停止態様の種類が多くなっている。このように、擬似連続変動の中列の仮停止タイミングにおいては、後半の仮停止タイミングとなるほど停止態様の種類が多くなるよう構成してもよいし、後半の仮停止タイミングとなるほど停止態様の種類が少なくなるよう構成してもよい。また、後半の仮停止タイミングとなるほど停止態様の種類が多くなるような構成の場合には、擬似変動が実行される毎に選択候補の種類として当該変動が大当りとなる期待度が高い停止態様が新たに追加されるよう構成してもよく、そのように構成することにより、擬似変動が実行される毎に遊技者は注目することとなる。また、後半の仮停止タイミングとなるほど停止態様の種類が少なくなるような構成の場合には、擬似変動が実行される毎に選択候補の種類として当該変動が大当りとなる期待度が低い停止態様が削除されるよう構成してもよく、そのように構成することにより、擬似変動が実行される毎に当該変動が大当りとなる期待度の担保ができることとなる。尚、第2装飾図柄については、本実施形態からの変更例1と同様の構成となっているため説明は割愛する。
以上のように構成することで、本実施形態からの変更例2に係る遊技機においては、擬似連続変動における中列の仮停止タイミングにて、当該仮停止タイミングが後半となるほど、仮停止し得る停止態様が多くなるよう構成することで、遊技者は、中列が仮停止する回数及び仮停止時の停止態様に着目することとなり、遊技の興趣性が高まることとなる。
(本実施形態からの変更例3)
ここで、本実施形態においては、装飾図柄として、第1装飾図柄と第2装飾図柄との2種類を設けて、第1装飾図柄が非表示(停止表示・変動表示されている様子が表示されない状態)、又は、視認し難い状況にて、第2装飾図柄を表示(変動表示)するよう構成したが、第2装飾図柄を用いた構成は本実施形態の構成には限定されない。そこで、そのような構成の一例を本実施形態からの変更例3とし、以下、本実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図31は、本実施形態からの変更例3における、図18でのステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2232(変3)〜ステップ2236(変3)、ステップ2900(変3)、ステップ2246(変3)及びステップ2248(変3)であり、即ち、ステップ2204で、図柄内容決定許可フラグをオフにした後、ステップ2232(変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が確率変動遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2232(変3)でYesの場合、ステップ2234(変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の表示態様を確変表示態様(確率変動遊技状態中に表示されることとなる装飾図柄の表示態様)に決定し、ステップ2900(変3)に移行する。他方、ステップ2232(変3)でNoの場合には、ステップ2236(変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の表示態様を非確変表示態様(非確率変動遊技状態中に表示されることとなる装飾図柄の表示態様)に決定し、ステップ2900(変3)に移行する。このように、本実施形態からの変更例3においては、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の表示態様は確率変動遊技状態であるか否かによって相違するよう構成されていると共に、第1装飾図柄の表示態様が変化する場合(例えば、非確率変動遊技状態から確率変動遊技状態に移行した場合)には、当該変化に伴って第2装飾図柄の表示態様も変化するよう構成されている。尚、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の表示態様は確率変動遊技状態であるか否かによってのみ相違するような構成には限定されず、例えば、時間短縮遊技状態であるか否か、背景演出(演出ステージ)がいずれであるか、等によって相違するよう構成してもよい。
次に、ステップ2900(変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、装図停止図柄決定処理を実行する。次に、ステップ2246(変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、主遊技図柄の変動態様に関する情報に基づき、第1装飾図柄の変動態様を決定する。次に、ステップ2248(変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、主遊技図柄の変動態様に関する情報に基づき、第2装飾図柄の変動態様を決定し、ステップ2216に移行する。
次に、図32は、本実施形態からの変更例3における、図31でのステップ2900(変3)のサブルーチンに係る、装図停止図柄決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2902で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動に係る主遊技図柄の停止図柄は大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ2902でYesの場合、ステップ2904で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該大当り図柄に係る特別遊技にて実行されるラウンド数が最大ラウンド数(本例では、16R)であるか否かを判定する。ステップ2904でYesの場合、ステップ2906で、装図表示内容決定手段SM21nは、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の停止図柄を「白抜き」図柄の3つ揃い(例えば、「777」)及び「黒色」図柄の3つ揃い(例えば、「444」)のうちのいずれかに決定(「白抜き」図柄の3つ揃いが選択される合計の振分率と「黒色」図柄の3つ揃いが選択される合計の振分率とは1:1となっている)し、次の処理{ステップ2246(変3)の処理}に移行する。他方、ステップ2904でNoの場合、ステップ2908で、装図表示内容決定手段SM21nは、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の停止図柄を「黒色」図柄の3つ揃い(例えば、「444」)のうちのいずれかに決定し、次の処理{ステップ2246(変3)の処理}に移行する。このように、本実施形態からの変更例3においては、「白抜き」図柄の3つ揃い(例えば、「777」)は、最大ラウンド数(本例では、16R)となる特別遊技の場合にのみ停止し得る、即ち、白抜き図柄の3つ揃いが停止した場合には、最大ラウンド数(本例では、16R)の特別遊技が実行されることが略確定的となるよう構成されている(「黒色」図柄の3つ揃いよりも遊技者にとって相対的に高利益としてもよい)。
他方、ステップ2902でNoの場合、ステップ2910で、装図表示内容決定手段SM1nは、主遊技図柄の停止図柄に関する情報に基づき、第1装飾図柄の停止図柄を決定する。次に、ステップ2912で、装図表示内容決定手段SM21nは、第2装飾図柄の停止図柄を所定のハズレ図柄(本例では、「345」であり、第2装飾図柄の停止図柄は1パターンのみとなっている)に決定し、次の処理{ステップ2246(変3)の処理}に移行する。尚、第2装飾図柄の停止図柄の種類は1パターンのみでなくてもよいが、第1装飾図柄の停止図柄の種類よりも少ないことが望ましい。また、第2装飾図柄のハズレ時の停止図柄は所定のハズレ図柄(本例では、「345」)であることに対して、第1装飾図柄のハズレ時の停止図柄は複数の候補から選択される(例えば、300種類の停止図柄候補からランダムに選択される)ため、ハズレ時に当該所定のハズレ図柄が停止する頻度は、第1装飾図柄よりも第2装飾図柄の方が高くなっている(第1装飾図柄の停止図柄として所定のハズレ図柄が停止しないよう構成してもよい)。また、第2装飾図柄の停止し得るすべてのハズレ図柄(例えば、「375」の1パターンのみでもよい)には、同一図柄が3つ揃った場合にいずれの遊技状態においても遊技者にとって最も高利益となる図柄(例えば、「7」図柄)が必ず1つ以上含まれるよう構成してもよい(例えば、「375」と「276」とが停止し得る)。
次に、図33は、本実施形態からの変更例3における、装飾図柄の表示態様に係るイメージ図である。同図に示されるように、本実施形態からの変更例3においては、遊技状態が非確率変動遊技状態である場合と確率変動遊技状態である場合とで第1装飾図柄及び第2装飾図柄の表示態様(本例では、表示色であり、配色パターン、形状、大きさ、等の表示属性である)が相違し得るよう構成されている。具体的には、非確率変動遊技状態である場合には、第1装飾図柄及び第2装飾図柄と共に「7」図柄のみが「白抜き」にて表示され、「7」以外の図柄はすべて「黒色」にて表示される(非確変表示態様となる)よう構成されている一方、確率変動遊技状態である場合には、第1装飾図柄及び第2装飾図柄と共に「3」図柄及び「7」図柄が「白抜き」にて表示され、「3」図柄及び「7」以外の図柄はすべて「黒色」にて表示されるよう構成されている。即ち、第1装飾図柄及び第2装飾図柄と共に、「3」図柄は遊技状態によって表示態様が相違し得る(確変表示態様となる)よう構成されている。表示態様が相違する条件は確率変動遊技状態であるか否かには限定されず、時間短縮遊技状態であるか否かとしてもよいし、どの背景演出(演出ステージ)が実行されているかによって相違し得るよう構成してもよい。尚、本実施形態からの変更例3においては、確率変動遊技状態であるか否かによって表示属性が変化し得る図柄は「3」図柄となっているが、当該「3」図柄は、前述したハズレ時に第2装飾図柄が停止することとなる所定のハズレ図柄(本例では、「345」)の組み合わせの中に含まれており(左列の停止図柄となる)、非確率変動遊技状態においては、ハズレ時の第2装飾図柄の停止図柄はすべて「黒色」にて表示される一方、確率変動遊技状態においては、ハズレ時の第2装飾図柄の停止図柄は左列から、「白抜き」、「黒色」、「黒色」にて表示されることとなる。
次に、図34及び図35(装飾図柄演出テーブル7、装飾図柄演出テーブル8)は、装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2(装飾図柄演出テーブル7、特に、当否結果がハズレである場合の一部、及び、装飾図柄演出テーブル8、特に、当否結果が大当りである場合の一部)の一例である。本実施形態からの変更点は、装飾図柄種別の項目を表示更新種別とし、「第1装飾図柄」と「第2装飾図柄」と「透過液晶」との3つの項目を設けたことであり、本実施形態からの変更例3においては、演出表示装置SGのJ表示領域SG10が透過することとなる透過演出を実行可能に構成されており、透過演出が実行されている期間は、第1装飾図柄は非表示となるが、第2装飾図柄は表示されている状態となる(表示更新タイミングの「33秒」を参照)。
次に、図36は、本実施形態からの変更例3における、図18でのステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2327‐1(変3)及びステップ2327‐2(変3)であり、即ち、ステップ2326で予告画像又はリーチ画像表示タイミングに到達した場合に、ステップ2327‐1(変3)で、予告演出表示制御手段SM24は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶された変動態様とに基づき、透過演出(演出表示装置SGの表示領域SG10が透過することとなる演出)の実行タイミングであるか否かを判定する。ステップ2327‐1(変3)でYesの場合、ステップ2327‐2(変3)で、予告演出表示制御手段SM24は、透過演出に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2336に移行する。他方、ステップ2327‐1(変3)でNoの場合にはステップ2328に移行する。尚、透過演出が実行された場合には、演出表示装置SGの表示領域SG10が透過して、演出表示装置SG内の役物が駆動している状態が視認可能となると共に、第1装飾図柄の表示が消去され(非表示となり)、第2装飾図柄は演出表示装置SG内の第2装飾図柄表示装置によって継続して表示されることとなる(詳細は後述する)。また、本実施形態からの変更例3においては、演出表示装置SGの第2装飾図柄の表示と隣接し(遊技者から見て右方向)、保留数表示領域が設けられている。このように構成することにより、透過演出実行中においても遊技者は保留数を視認することができることとなる。
次に、図37は、本実施形態からの変更例3における、図18でのステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。本実施形態からの変更点は、ステップ2410(変3)であり、即ち、ステップ2408で大当り表示に係るコマンドをセットした後、又は、特別遊技中フラグがオンであった場合に、ステップ2410(変3)で、背景演出表示制御手段SM23は、第2装飾図柄を当該特別遊技に係る大当り図柄の停止時から継続して表示(例えば、「777」が停止し続ける)するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2412に移行する。このように、本実施形態からの変更例3においては、特別遊技実行中においても第2装飾図柄は表示されることとなり、遊技者はどの装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)に係る特別遊技実行中であるかを特別遊技実行中においても判断することができることとなる。
次に、図38は、本実施形態からの変更例3における、演出表示装置の構成に係るイメージ図である。まず、演出表示装置の概念斜視図及び概念上面図に示すように、表示領域SG10から奥側(遊技者から見て)に第2装飾図柄表示装置が設けられており、当該装置が発光する(光が表示領域SG10の方向に出力される)ことにより表示領域SG10に第2装飾図柄及び保留数表示領域が表示されることとなる。また、光源から光を出力することにより表示領域SG10にて演出の表示が可能となるのだが、表示領域SG10のうちの第2装飾図柄表示装置に隣接する領域には演出が表示されず、第2装飾図柄表示装置による第2装飾図柄及び保留数表示領域の表示が遊技者に視認可能となるよう構成されている。また、透過演出が実行された際には、表示領域SG10における演出が表示されなくなり、演出表示装置SG内部の役物が視認可能となるよう構成されている。尚、透過演出の実行中も第2装飾図柄表示装置における演出表示は実行されているため、遊技者に視認可能となっている。このように構成することにより、透過演出が実行されている状況においても、遊技者は、第2装飾図柄表示装置における演出表示を視認することにより、装飾図柄の変動状況及び保留数を認識できることとなる。尚、当該保留数の表示は、遊技状態によって表示する保留の種類を相違させてもよいし(例えば、非時間短縮遊技状態においては第1主遊技保留数を表示し、時間短縮遊技状態においては第2主遊技保留数を表示する)、常に第1主遊技保留数と第2主遊技保留数とを表示してもよいし、第1主遊技保留数と第2主遊技保留数との合計の保留数を表示するよう構成してもよい。尚、表示領域SG10に演出を表示する構成は、これには限定されず、表示領域SG10が透過状態と非透過状態とに切り替えられるよう構成されていればよく、例えば、光源の位置を変更してもよいし(例えば、表示領域の斜め後方から光を出力する、等)、導光板(側面から入射した発光素子から発せられた光を垂直方向に散乱させる透過可能な板状の部材)を介して表示を行う表示領域(いわゆる、エッジライト型)、有機ELからなる表示領域、等としてもよい。尚、導光板を用いた構成例としては、遊技者側から見て、手前から「透過液晶(液晶シャッター)」、「導光板{透過液晶に近接配置(約5mm)されており、当該導光板の外周近傍には当該導光板に光を行き渡らせるための光源Aが配置されている}」、「表示領域SG10の左下に常時光を出力している光源B」、「役物」、「役物を強調して遊技者に見せるための光源C」の順に配置し、透過演出を実行する場合(役物を強調して遊技者に見せたい場合)には、光源Aの出力をOFF(光源Aの出力は透過演出非実行時よりも出力低減としてもよい)にして、光源B及び光源Cの出力をONにし、透過演出を実行しない場合(役物を遊技者に見せたくない、且つ、表示領域SG10での演出を遊技者に見せたい場合)には、光源A及び光源Bの出力をONにして、光源Cの出力をOFF(光源Cの出力は透過演出実行時よりも出力低減としてもよい)にするよう構成してもよい。また、第2装飾図柄及び保留数表示領域の表示は本例の構成には限定されず、例えば、第2装飾図柄表示装置が発光する(光が表示領域SG10の方向に出力される)ことにより、前記光源から表示領域SG10に向けて光が出力されることによって演出が表示される仕組みと同様の仕組みにて、表示領域SG10に第2装飾図柄及び保留数表示領域を表示可能とする、即ち、第2装飾図柄表示装置が前記光源の代わりになることにより、透過演出が実行されて前記光源が光を出力しなくなっても、第2装飾図柄表示装置が常時光を出力することにより、第2装飾図柄及び保留数表示領域の表示は常時視認可能となるよう構成してもよい(導光板は、透過液晶を透過させないために用いている)。
次に、図39は、本実施形態からの変更例3における、透過演出実行イメージ図である。本例においては、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)にて擬似連続変動が2回実行されることとなる(擬似連2の変動)1回の図柄変動が実行された場合を例示している。まず、ある装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動が開始され、その後、1回目の中列仮停止図柄として特殊図柄が仮停止する。その後、再度ある装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動が開始され、その後、2回目の中列仮停止図柄として特殊図柄が再度仮停止する。その後、再度ある装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動が開始され、透過演出が実行されたことに起因して表示領域SG10が透過状態となり、当該表示領域SG10の奥(遊技者から見て)にある役物が駆動している状態が遊技者に視認可能となる。その後、透過演出が終了し(表示領域SG10が非透過状態となり)、当該表示領域SG10の奥(遊技者から見て)にある役物が視認不可能となり、再度第1装飾図柄の変動表示が視認可能となる(表示される)。その後、ハズレの場合には、第1装飾図柄と第2装飾図柄とがハズレ図柄にて停止する{第2装飾図柄は所定のハズレ図柄(「345」)にて停止し、第1装飾図柄のハズレ図柄(「787」)とは相違し得る停止図柄の組み合わせとなっている}。また、大当りの場合には、第1装飾図柄と第2装飾図柄とが大当り図柄にて停止する{第1装飾図柄の大当り図柄と第2装飾図柄の大当り図柄とは同様の停止図柄の組み合わせとなっている}。その後、特別遊技が実行され、当該特別遊技の実行中においても、第2装飾図柄は当該特別遊技の開始時と同様の大当り図柄にて停止表示され続けることとなる。尚、特別遊技実行中においても、透過演出を実行してもよく(表示領域SG10を透過状態にしてもよく)、例えば、特別遊技終了後に確率変動遊技状態となるか否かを報知する演出の実行直前に透過演出を実行し得るよう構成することで、遊技者は透過演出を視認することにより、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する期待を高めることができる。尚、特別遊技実行中に透過演出を実行したとしても、第2装飾図柄及び保留数表示領域の表示は維持されているため(視認可能となっているため)、遊技の進行を妨げることはないよう構成されている。特別遊技中の装飾図柄の表示例としては、例えば、特別遊技中は、どの装飾図柄が3つ揃って大当りとなったのかを遊技者に報知するため、当該揃った図柄を1つだけ表示しておく(例えば、「777」で大当りとなったら、「7」を表示)よう構成し、透過演出の実行時には、当該揃った図柄の表示が視認不能となるため、遊技者に当該揃った図柄を認識可能とするために特別遊技中においても第2装飾図柄及び保留数表示領域の表示を維持するよう構成してもよい。
以上のように構成することで、本実施形態からの変更例3に係る遊技機においては、演出表示装置SGの表示領域SG10が透過状態となり演出表示装置SG内の役物が視認可能となる透過演出を実行可能に構成し、当該透過演出の実行中に第1装飾図柄が非表示となっても第2装飾図柄表示装置における演出表示は実行されているため、遊技者は、第2装飾図柄表示装置における演出表示を視認することにより、装飾図柄の変動状況及び保留数を認識できることとなり、よりユーザーフレンドリーな遊技機とすることができる。また、第1主遊技始動口A10への入球に係る特別遊技終了後の遊技状態移行振分率と第2主遊技始動口B10への入球に係る特別遊技終了後の遊技状態移行振分率を相違させると共に、確率変動遊技状態であるか否かによって装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の表示属性を相違させ、遊技者に高利益である旨を示唆又は報知可能な図柄の種類数を相違させることにより、第1主遊技始動口A10へ遊技球を入球させて遊技を進行することとなる非確率変動遊技状態よりも、第2主遊技始動口B10へ遊技球を入球させて遊技を進行することとなる確率変動遊技状態の方が、特別遊技終了後に確率変動遊技状態への移行が略確定的となる大当り図柄の表示属性の種類数が多くなり、現在の遊技状態が遊技者とって高利益であるか否かを遊技者に対して適切に示唆又は報知可能に構成することができることとなる。
また、本実施形態からの変更例3においては、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄のいずれの変動であっても、現在の遊技状態や演出表示モード(背景演出、等)に対応した表示属性の装飾図柄を変動表示させ、且つ、第1主遊技図柄の変動に対応した装飾図柄と第2主遊技図柄の変動に対応した装飾図柄とは共通の表示(及び、表示属性)となる(第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とで装飾図柄の表示属性や表示領域を差別化していない)よう構成している。
(第2実施形態)
ここで、本実施形態では、装飾図柄として、第1装飾図柄と第2装飾図柄との2種類を設けて、図柄変動の結果を正確に認識できるよう構成されていたが、当該構成は先読み抽選を実行可能にした構成にも適用することができる。そこで、そのような構成の一例を第2実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図40は、第2実施形態における、図5でのステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1322(第2)〜ステップ1344(第2)であり、その目的は、先読み演出内容を決定する際に参照する情報である、変動態様乱数区切り情報をサブ側に送信することであり、即ち、ステップ1308で、第1主遊技内容決定乱数を記憶した後、ステップ1322(第2)で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1322(第2)でYesの場合、ステップ1324(第2)で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1324(第2)でYesの場合、ステップ1326(第2)で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1328(第2)で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1330(第2)で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループを事前判定し(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図41、図42の主遊技テーブル3を参照)、ステップ1332(第2)に移行する。また、ステップ1322(第2)又はステップ1324(第2)でNoの場合にも、ステップ1332(第2)に移行する。尚、第2実施形態においては、1つの変動態様グループには複数種類の変動態様(変動時間)が含まれ得るよう構成されている。次に、ステップ1332(第2)で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第1主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1312に移行する。尚、第2実施形態のように図柄情報をサブ側に送信するよう構成した場合、サブ側で実行する演出として大当りを示唆する演出を実行してもよく、そのような構成とした場合には、当該大当りとなる主遊技図柄の停止図柄を遊技者に報知し得る構成とすることが望ましい(主遊技図柄の停止図柄が大当りとなる場合にのみ停止図柄を報知する)。
このように、第2実施形態においては、主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数又は第2主遊技内容決定乱数)取得時(又は保留発生時)に変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループを判定するよう構成されている。
尚、保留が生起したタイミングにて、サブ側へ主遊技内容決定乱数情報、当否乱数区切り情報、変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループ情報を送信するよう構成してもよいが、更に、サブ側に送信する情報はこれには限定されず、主遊技図柄の停止図柄に係る情報、大当りとなる主遊技図柄の利益態様に係る情報(停止予定の主遊技図柄に係る特別遊技のラウンド数、等)、保留入賞直後の保留数(第1主遊技側又は第2主遊技側の入賞した側の保留数のみでも、第1主遊技側と第2主遊技側との両方の保留数でもよい)に係る情報、等を送信し得るよう構成してもよい{当否乱数区切り情報とは、第1主遊技側(第2主遊技側)における夫々の遊技状態と、乱数値(又は乱数値範囲)と、当否抽選結果と、を紐づけてグループ分けした乱数区切り情報の一つであり、例えば、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であってもハズレ、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であっても当り、確率変動遊技状態であれば当りであるが非確率変動遊技状態であればハズレ、等のグループ分けを挙げることができる}。
次に、ステップ1318で、第2主遊技内容決定乱数を記憶した後、ステップ1334(第2)で、保留制御手段MJ30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1334(第2)でYesの場合、ステップ1338(第2)で、保留制御手段MJ30は、保留情報(当否抽選乱数及び図柄決定乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る当否結果及び停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1340(第2)で、保留制御手段MJ30は、当該新たに生起した保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1342(第2)で、保留制御手段MJ30は、保留情報(変動態様決定用乱数)に基づき、当該記憶した保留に係る変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループを事前判定し(変動態様乱数区切り情報及び変動態様グループに関しては、図32、図33の主遊技テーブル3を参照)、ステップ1344(第2)に移行する。次に、ステップ1344(第2)で、保留制御手段MJ30は、新たな保留発生に係るコマンド(第2主遊技内容決定乱数の保留発生コマンド、変動態様乱数区切り情報に係るコマンド等)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1999の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
他方、ステップ1334(第2)でNoの場合、ステップ1336(第2)で、保留制御手段MJ30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1336(第2)でYesの場合には、ステップ1344(第2)に移行する。他方、ステップ1336(第2)でNoの場合には、ステップ1338(第2)に移行する。
尚、ステップ1308及びステップ1318で、第1主遊技内容決定乱数の記憶及び第2主遊技内容決定乱数の記憶を実行しているが、主制御基板のRAMの記憶領域に、主遊技内容決定乱数を記憶する場合には、専用の記憶領域を確保し、主遊技内容決定乱数に係る情報を記憶しているバイト内には当該「主遊技内容決定乱数」に係る情報のみを記憶する(各種タイマ値等、その他の情報を記憶しない)よう構成することが好適である(同じ1バイト内に記憶した別のデータを操作する際に、ノイズ等によって主遊技内容決定乱数に係る情報が書き換わってしまうことを防止するため)。また、当否抽選乱数については、当該当否抽選乱数を取得してから、当該当否抽選乱数に係る当否抽選を実行するまでの間に、遊技状態の変化(既に記録されている保留に係る遊技状態の変化のみならず、新たに発生した保留によって遊技状態の変化が起こる可能性があるため、当該抽選乱数に係る当否抽選実行時の遊技状態は予測不可能である)が発生し得るため、当否抽選を実行するまでは当該抽選乱数を記憶するよう構成されている。尚、第2実施形態においては、保留の情報に係るサブメイン制御部SMへのコマンドは、非時間短縮遊技状態においては第1主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得る一方、時間短縮遊技状態においては第2主遊技に係る保留生起時にのみ送信し得るよう構成したが、いずれの遊技状態であっても第1主遊技に係る保留であるか第2主遊技に係る保留であるかに拘らず、当該コマンドを送信し得るよう構成してもよく、そのような場合には、サブメイン制御部SMが受信した当該コマンドを使用するか否かの判断を実行するよう構成してもよい。また、サブメイン制御部SMへ送信する当否結果情報に係るコマンドの具体例は、「D000H:はずれ、D001H:低確ならはずれ、高確なら当り、D002H:低確、高確両方で当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する停止図柄情報に係るコマンドの具体例は、「D100H:16R確変当り、D101H:16R非確変当り、D102H:2R確変当り」であり、サブメイン制御部SMへ送信する変動態様乱数区切り情報に係るコマンドの具体例は、「D200H:区切り1、D201H:区切り2、D202H:区切り3」となっている。
次に、図41及び図42(主遊技テーブル3)は、第2実施形態における、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である。本実施形態との相違点は、変動態様グループ及び変動態様乱数区切り情報が設けられたことであり、即ち、第2実施形態においては、ある乱数値(又は乱数値範囲)に対して、変動態様乱数区切り情報が決定されるよう構成されており、遊技状態及び当否抽選結果によって、変動態様グループの数(乱数が区切られている数)及び変動時間及び変動態様グループの乱数値範囲が相違(例えば、同じグループ1であっても乱数値の範囲が相違)し得るよう構成されており、変動態様乱数区切り情報をサブ側に送信することによって、これらの遊技状態に応じた変動態様グループがサブ側にて導出可能となるよう構成されている。即ち、保留の生起時と保留の消化時とで遊技状態が遷移した場合に、保留の生起時に予定されていた変動態様グループと保留の消化時に実行される変動態様グループとが相違し得ることとなる(例えば、保留の生起時には非時間短縮遊技状態であるため変動態様グループがグループ1となる予定であったが、保留の消化時には時間短縮遊技状態となったため実際の変動態様グループがグループ2となり得る)のであるが、すべての遊技状態に亘って共通の変動態様グループが割り当てられている変動態様乱数区切り情報に関しては、当該変動態様乱数区切り情報をサブ側で受信した時点で(その後の遊技状態遷移を考慮することなく)、いわゆる保留先読み演出を正常に実行することが可能となる。また、図32、図33の変動態様乱数区切り情報は、第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるか、当否抽選結果が当りであるかハズレであるか、遊技状態が時間短縮遊技状態であるか非時間短縮遊技状態であるかによって、異なる変動態様乱数区切り情報を形成するよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるか、当否抽選結果が当りであるかハズレであるか、遊技状態が時間短縮遊技状態であるか非時間短縮遊技状態であるかも含めた1つの変動態様乱数区切り情報を形成するよう構成してもよい。また、イレギュラーな図柄変動である時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の変動中に第2主遊技保留を生起させるために、当該時間短縮遊技状態のハズレに係る第1主遊技図柄に係る変動態様決定テーブル内容を、保留数に拘らず短時間の変動態様が選択されない(例えば、すべて5秒以上の変動時間となる)よう構成してもよい。尚、同図に示される保留数とは、第1主遊技保留と第2主遊技保留との合計数ではなく、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aの場合には第1主遊技保留数であり、第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bの場合には第2主遊技保留数である。
次に、図43は、第2実施形態における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2003(第2)であり、即ち、ステップ2002で、初期処理を実行した後、ステップ2003(第2)で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、保留数(例えば、装図保留カウンタ値)を復元する。尚、実行中の演出や先読み演出に係る情報等は復元されず(また、保留の内容に係る情報もメイン側から再送されないため)、次変動の開始時までは「準備中」画面を表示する。このように構成することで、後述する、背景演出が「天使ゾーン背景」である場合に電断が発生した場合には、サブ側で記憶している情報が失われてしまうため、当該電断の復帰後には、トリガ保留である旨の情報が残っておらず、背景演出は「天使ゾーン背景」からその他の背景演出(後述する、平地ステージ等の背景演出)に変更されることとなる。その結果、電断によって(例えば、電断や電断復帰時のノイズ等によって)メイン側で記憶されている保留情報とサブ側で記憶されている保留情報とに齟齬が生じた場合であっても、メイン側で低期待度の変動中である一方でサブ側では高期待度のゾーン演出を実行してしまう、といった事態を回避できることとなるのである。尚、電断の復帰後の処理はこれには限定されず、電断の復帰後も、電断の発生直前に記憶されていたトリガ保留である旨の情報を復元して、背景演出として「天使ゾーン背景」を維持し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、例えば、サブ側に電断中も情報を維持しておくことが可能な退避領域を設け、電断発生時には演出に係る情報を当該退避領域にバックアップし、電断復帰時にバックアップした情報を復元するよう構成すればよい。また、電断復帰時や変動開始時、変動停止時、保留発生時(当該新たに発生した保留以外の保留に関しても)にメイン側から保留の内容に係る情報を再度受信するよう構成してもよい{尚、本例では特に図示していないが、電断復帰時において、メイン側からは保留数に係る情報のみが送信される(保留の内容に係る情報が送信されない)よう構成されている。そのため、電断時に存在していた保留に係る情報は、電断復帰後には存在しないため、当該保留に対しては先読み演出を実行不能となるのである(尚、電断復帰時にメイン側から保留に係る情報を受信するよう構成し、当該保留に対して先読み演出を実行し得るよう構成してもよい)。尚、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動中に電断が発生した場合には、当該電断時の情報を維持する機能を有していない場合、メイン側から当該変動の終了コマンドを受信するまでの間は暗転画面(例えば、「準備中」等と表示する画面)が表示されることとなる}。尚、第2実施形態においては、背景演出として「天使ゾーン背景」を表示するよう背景演出を切り替えることを、「天使ゾーン」に移行する、と記載することがある。
次に、図44は、第2実施形態における図43のステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2120(第2)〜ステップ2128(第2)、ステップ2550(第2)、ステップ2600(第2)及びステップ2650(第2)であり、即ち、ステップ2104で、装図保留カウンタに1を加算した後、ステップ2120(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された新たな保留の当否結果及び停止図柄情報に係るコマンドを装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。次に、ステップ2122(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、等)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。尚、メイン側から、当否結果、停止図柄、変動態様グループ、変動態様乱数区切り情報、に係る情報が送信されなかった場合には、ステップ2120(第2)又はステップ2122(第2)にて、当該情報は保留情報一時記憶領域に一時記憶されないこととなる。次に、ステップ2124(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該新たな保留は第1主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2124(第2)でYesの場合、ステップ2550(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第1主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2126(第2)に移行する。他方、ステップ2124(第2)でNoの場合、ステップ2600(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する第2主遊技入賞時先読み判定処理を実行し、ステップ2126(第2)に移行する。
次に、ステップ2126(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留はトリガ保留である旨の情報を有しているか否かを判定する(トリガ保留である旨の情報はステップ2576又はステップ2622にて付加される)。ステップ2126(第2)でYesの場合、ステップ2650(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、後述する、先読み保留内容決定処理を実行し、ステップ2118に移行する。他方、ステップ2126(第2)でNoの場合も、ステップ2118に移行する。
他方、ステップ2112で装図保留カウンタから1減算した後、ステップ2128(第2)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報(特に、当否結果、停止図柄情報、変動態様グループ及び変動態様乱数区切り情報)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトし、ステップ2116に移行する。
次に、図45は、図44におけるステップ2550(第2)のサブルーチンに係る、第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2552で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内に第2主遊技保留(第1主遊技側よりも優先して消化されてしまう保留)が存在しないか否かを判定する。ステップ2552でYesの場合、ステップ2554で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2554でYesの場合、ステップ2558で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ここで、トリガ保留とは、入賞時先読み抽選(第1主遊技入賞時先読み抽選、第2主遊技入賞時先読み抽選)に当選した保留である。ステップ2558でYesの場合、ステップ2560で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2560でYesの場合、ステップ2562に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2562で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2562でYesの場合、ステップ2564で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/3)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2574に移行する。他方、ステップ2562でNoの場合、ステップ2568で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループ3であるか否かを判定する。このように、第2実施形態においては、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様グループを考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成している。尚、先読み抽選の実行可否を判定する場合に、変動態様乱数区切り情報を考慮して当該先読み抽選の実行可否を判定するよう構成してもよい。ステップ2568でYesの場合、ステップ2570で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(本例では、1/10)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2574に移行する。他方、ステップ2568でNoの場合もステップ2574に移行する。
次に、ステップ2574で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2574でYesの場合、ステップ2576で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理{ステップ2126(第2)の処理}に移行する。
他方、ステップ2552でNoの場合(保留内に第2主遊技保留が存在している場合)、ステップ2578で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内に一時記憶されている保留に係る情報から「トリガ保留」である旨の情報を削除し(トリガ保留である旨の情報を有する保留が保留内に存在しない場合には、本処理は実行せずに次の処理に移行する)、次の処理{ステップ2126(第2)の処理}に移行する。尚、ステップ2554、ステップ2558、ステップ2560、又はステップ2574でNoの場合にも、次の処理{ステップ2126(第2)の処理}に移行する。尚、ステップ2578の処理は、第2主遊技側の保留が存在(発生)した場合、第2実施形態のような第2主遊技側優先消化の遊技機においては、当該新たに発生した第2主遊技側の保留を先に消化するため、予定されていた変動順とならなくなり、複数変動に亘る先読み演出が正常に実行されない事態を回避するための構成である。また、先読み抽選の禁則条件として、当該新たな保留以前の保留に、特定の変動態様グループの保留(又は、特定の変動態様乱数区切り情報の保留)が存在しないか否かという条件を禁則条件としてもよい。
次に、図46は、図44におけるステップ2600(第2)のサブルーチンに係る、第2主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則処理においては、まず、ステップ2602で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留である旨の情報を有する保留が存在していないか否かを判定する。ステップ2604でYesの場合、ステップ2606で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の保留に大当りとなる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2606でYesの場合、ステップ2608に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2608で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2608でYesの場合、ステップ2610で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(大当り保留に対する第1主遊技入賞時先読み抽選の当選率よりも低い確率であり、本例では、1/5)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2620に移行する。他方、ステップ2608でNoの場合、ステップ2612で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループはグループCであるか否かを判定する。ステップ2612でYesの場合、ステップ2616で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留に対し、所定確率(ハズレ保留に対する第1主遊技入賞時先読み抽選の当選率よりも低い確率であり、本例では、1/15)で当選する入賞時先読み抽選を実行し、ステップ2620に移行する。他方、ステップ2612でNoの場合もステップ2620に移行する。
次に、ステップ2620で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2620でYesの場合、ステップ2622で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内にある、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に「トリガ保留」である旨の情報を付加して一時記憶し、次の処理{ステップ2126(第2)の処理}に移行する。尚、ステップ2602、ステップ2604、ステップ2606又はステップ2620でNoの場合にも、次の処理{ステップ2126(第2)の処理}に移行する。
このように、第2実施形態においては、新たな保留が大当りとなる場合及びハズレとなる場合のいずれにおいても、第2主遊技側の保留に対する先読み抽選よりも第1主遊技側の保留に対する先読み抽選の方が当選し易くなっている(第1主遊技保留が大当りとなる保留である場合の先読み抽選当選率=1/3>第2主遊技保留が大当りとなる保留である場合の先読み抽選当選率=1/5、第1主遊技保留がハズレとなる保留である場合の先読み抽選当選率=1/10>第2主遊技保留が大当りとなる保留である場合の先読み抽選当選率=1/15)。このように構成することで、先読み演出としての「特殊図柄」の出現率においても、第2主遊技側に係る「特殊図柄」よりも第1主遊技側に係る「特殊図柄」の方が出現し易くなっている。
次に、図47は、図44におけるステップ2650(第2)のサブルーチンに係る、先読み保留内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2652で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、トリガ保留は大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2652でYesの場合、ステップ2654で、装図保留情報表示制御手段SM22は、トリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2118の処理)に移行する。他方、ステップ2652でNoの場合、ステップ2656で、トリガ保留の表示態様を、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定し、次の処理(ステップ2118の処理)に移行する。
ここで、同図下段の2つのテーブルは、保留表示態様決定テーブル(大当り時)と保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)である。第2実施形態においては、保留変化演出実行時に変化し得るトリガ保留の表示態様を保留表示態様決定テーブル(大当り時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、虹色、赤色、緑色、青色の4つであり、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)を参照して決定する場合の選択され得る表示態様の種類は、赤色、緑色、青色の3つであり、保留表示態様決定時専用の乱数によって抽選される。尚、保留表示態様決定テーブル(大当り時)参照時においては赤色が最も選択され易く、他方、保留表示態様決定テーブル(ハズレ時)参照時においては青色が最も選択され易くなっており、保留変化演出が発生した際の保留の表示態様毎の大当り期待度(保留に係る図柄変動にて大当りとなる期待度)は、虹色が大当り時のみで選択され、虹色を除く色としては、期待度が高いものから赤色、緑色、青色の順となっている。尚、変化し得る表示態様はあくまで一例であり、種類を増減させても、変化し得る色を変更しても何ら問題ない。また、本例では、保留の表示色によって大当りとなる期待度を示唆し得るよう構成したが、これには限定されず、例えば、大当りとなった場合における(又は、大当りとなる期待度と併せて)、特別遊技実行後の遊技状態を示唆し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、特に、確率変動遊技状態中において、保留の表示色によって、その保留にて大当りとなった場合の、特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行する期待度を示唆する(例えば、保留表示色が赤色であれば確変期待度大、青色であれば確変期待度小、等)よう構成することで、遊技者にとって有利な確率変動遊技状態が継続するか終了するかを煽る、効果的な演出を実行することが可能である。
このように、第2実施形態においては、保留変化演出の実行時には、複数種類の保留の表示態様から選択された表示態様によって大当り期待度が相違し得るよう構成されている。また、先読み演出の実行中(先読み抽選に当選したタイミングからトリガ保留に係る主遊技図柄の変動終了まで)に複数回の保留変化演出を実行し得るよう構成してもよい。このように構成し、例えば、先読み演出の実行中に保留変化演出が2回実行される場合において、1回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様が青色であった場合には、2回目の保留変化演出で変化する保留の表示態様は緑色又は赤色となるようにする、即ち、保留変化演出が実行されるたびに大当り期待度の高い保留の表示態様へと変化(ランクアップ)していくよう構成することが望ましい(遊技者の期待感を損なわないため)。また、保留表示変化に係る演出はこれには限定されず、結果的に保留表示変化を伴わない演出態様を設けてよく、例えば、変動開始時(又は、保留消化時)に保留が震えるような演出が起こり、そのまま保留表示が変化しない演出態様(所謂、ガセパターン)と、その後保留表示変化が実行される演出態様とを設けてもよい。
次に、図48は、第2実施形態における、図43でのステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2206(第2)及びステップ2250(第2)についてであり、その目的は、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止時を含む)、特に、前述した「特殊図柄」(即ち、大当りを意味しないものの、その後においては大当りが発生し得る旨を予告する図柄)を決定するためのファクタを変更することにある。即ち、ステップ2204で、図柄内容決定許可フラグをオンにした後、ステップ2206(第2)で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、第1装飾図柄の変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶し、ステップ2208に移行する。
また、ステップ2216で、装飾図柄演出内容を決定し、表示更新タイミング及び表示更新内容をセットした後、ステップ2250(第2)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、予告演出・装図停止図柄決定処理を実行し、ステップ2218に移行する。即ち、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止時を含む)は、後述する、予告演出・装図停止図柄決定処理にて決定されることとなる。
次に、図49は、図48におけるステップ2250(第2)のサブルーチンに係る、予告演出・装図停止図柄決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2252で、予告演出表示制御手段SM24は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該変動はトリガ保留に係る変動であるか否かを判定する。ステップ2252でYesの場合、ステップ2254で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内にある、天使ゾーン突入中フラグをオフにする。次に、ステップ2260で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出内容を「特殊予告演出候補」から決定する。ここで、「特殊予告演出候補」とは、背景演出が、後述する「天使ゾーン背景」である場合において、予告演出を決定する際に参照する予告演出候補である。次に、ステップ2262で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄の停止図柄に関する情報に基づき、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄)を決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。ここで、ステップ2262においては、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄)として、前述した「特殊図柄」が選択されないよう構成しておくことが望ましく、その理由としては、後述する「天使ゾーン背景」にある場合(即ち、大当り期待度の高い保留の存在を既に報知している状態)では、前述した「特殊図柄」(即ち、大当りを意味しないものの、その後においては大当りが発生し得る旨を予告する図柄)を停止表示させてしまうと、類似した情報の二重報知となってしまうことで遊技者にとって不可解な演出となってしまう恐れがあるためである。
他方、ステップ2252でNoの場合、ステップ2256で、予告演出表示制御手段SM24は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留が存在しているか否かを判定する。ステップ2256でYesの場合、ステップ2258で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリアを参照し、天使ゾーン突入中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2258でYesの場合、ステップ2264に移行する。他方、ステップ2258でNoの場合、ステップ2260に移行する。
次に、ステップ2264で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出内容を「通常予告演出候補」から決定する。ここで、「通常予告演出候補」とは、背景演出が、後述する「天使ゾーン背景」以外である場合において、予告演出を決定する際に参照する予告演出候補である。次に、ステップ2266で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内にある、天使ゾーン突入中フラグをオンにする。次に、ステップ2268で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄の中列の停止図柄を「特殊図柄」に決定し、主遊技図柄の停止図柄に関する情報に基づき、第1装飾図柄の左列と右列との仮停止図柄を決定し(左列と右列とは異なる図柄が仮停止することとなる)、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
他方、ステップ2256でNoの場合、ステップ2270で、予告演出表示制御手段SM24は、当該変動の変動態様グループはグループ3であるか否かを判定する{本処理によって、グループ3ではない変動が、後述する天使ゾーン移行抽選の抽選対象外となると共に、先読み抽選(入賞時先読み抽選)に当選しなかった(トリガ保留にならなかった)グループ3の保留に係る変動が、後述する天使ゾーン移行抽選の抽選対象となる}。ステップ2270でYesの場合、ステップ2272で、予告演出表示制御手段SM24は、当該変動は擬似連続変動(擬似変動が少なくとも1回実行される変動であり、本例では、図21及び図22で例示した、A‐1、A‐2、B‐2等の演出)が実行される変動であるか否かを判定する。ステップ2272でYesの場合、ステップ2274で、予告演出表示制御手段SM24は、所定確率(本例では、1/10)で当選する天使ゾーン移行抽選(変動中に背景演出を天使ゾーン背景に変更するか否かの抽選)を実行する。次に、ステップ2276で、予告演出表示制御手段SM24は、当該天使ゾーン移行抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2276でYesの場合、ステップ2278で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出内容を「通常予告演出候補→特殊図柄仮停止タイミング以降は特殊予告演出候補」から決定する(例えば、図21のA‐1、A‐2の場合、変動開始時から14秒までは、予告演出内容を「通常予告演出候補」から決定し、1回目の中列仮停止タイミングとなる変動開始から14秒以降は、予告演出内容を「特殊予告演出候補」から決定する)。次に、ステップ2280で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄の1回目(擬似連続変動における1回目)の中列の仮停止図柄を「特殊図柄」(背景演出が天使ゾーンに変更されることを遊技者に報知する装飾図柄)に決定し、主遊技図柄の停止図柄に関する情報に基づき、第1装飾図柄の左列と右列との仮停止図柄を同一図柄(リーチの場合と同一の停止態様)にして決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。尚、仮停止図柄とは、擬似連続変動における擬似変動の仮停止図柄であり、以降、擬似連図柄と呼ぶことがある。
他方、ステップ2270、ステップ2272又はステップ2276でNoの場合、ステップ2282で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出内容を「通常予告演出候補」から決定する。次に、ステップ2284で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄の停止図柄に関する情報に基づき、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄)を決定し、次の処理(ステップ2218の処理)に移行する。
尚、第2実施形態においては、ステップ2274にて、天使ゾーン移行抽選を実行して、当該変動天使ゾーン移行の可否(変動途中の擬似連図柄を「特殊図柄」とし、且つ、当該特種図柄の仮停止を契機として天使ゾーンに移行するか否か)を決定するよう構成したが、これには限定されず、1回目の擬似連図柄(1回目の中列仮停止図柄)と予告演出の組み合わせ候補を複数設けて、擬似連続変動時においては、当該組み合わせ候補の中から、擬似連図柄と予告演出の組み合わせを決定するよう構成してもよい。具体的には、前記組み合わせ候補として、「擬似連図柄A、予告演出1」、「擬似連図柄A、予告演出2」、「擬似連図柄A、予告演出3」、「擬似連図柄A、予告演出4」、「特殊図柄、予告演出1」及び「特殊図柄、予告演出2」の6つの組み合わせ候補を設け、当該候補の中から抽選にて擬似連図柄と予告演出の組み合わせ決定し、擬似連図柄が「特殊図柄」となる擬似連図柄と予告演出の組み合わせが選択された場合に、変動途中に天使ゾーンに移行するよう構成してもよい。尚、当該擬似連図柄と予告演出の組み合わせの決定方法は、擬似連続変動時のみには限定されず、その他の変動態様の場合にも、当該決定方法を用いてよい。また、前記組み合わせは、擬似連図柄と予告演出だけには限定されず、背景演出やサウンド態様等を含めてもよい。
また、予告演出の決定方法として、はじめに予告演出のうちの基本的な予告演出(実行されている背景演出に拘らず実行可能な予告演出、変動における前半にて実行する演出、等)を決定した後、当該決定した基本的な予告演出に基づいて、背景演出等の予告演出ではない演出を決定し、当該決定された演出(予告演出、背景演出、等)を実行し、その後、当該決定した基本的な予告演出と当該決定した背景演出等の予告演出ではない演出とに基づいて、予告演出のうちの決定していない演出を決定するよう構成してもよい(当該決定方法を複数回繰り返し、当該変動にて実行される予告演出のすべてを決定するよう構成してもよい)。このように構成することで、当該変動にて実行される予告演出を複数のタイミングで決定することができ、当該変動にて実行されるすべての予告演出を1つのタイミングで決定することによって生じる、演出の不具合等を軽減することができることとなる。尚、本例においては、(1)「確定停止」:確定停止は仮停止をした後に実行され、当該確定停止した図柄組合せが大当り(同一図柄の3つ揃い)であれば特別遊技に移行し、ハズレ(同一図柄の3つ揃いではない)であれば特別遊技に移行しない、(2)「仮停止」:仮停止は確定停止よりも前に実行され(例えば、揺れ変動)、1回の図柄変動における変動途中で仮停止した後に再変動することで擬似変動が実行され得る、(3)先読み演出実行時に「特殊図柄」が表示される場合には、当該「特殊図柄」は確定停止として表示されるだけでなく、確定停止前の仮停止としても表示され得るよう構成されている。また、本例においては、確定停止と最終停止は同義であり、「停止」とは、確定停止と仮停止のどちらにも用いているが、主遊技図柄の変動における停止図柄とは確定停止図柄に用いており、装飾図柄の変動における停止図柄とは仮停止図柄と確定停止図柄のどちらにも用いている(装飾図柄の停止図柄が「777」となる、等と記載した場合には停止図柄=確定停止図柄となっている)。
ここで、同図下段は予告演出・装図停止図柄表示の一例を示すイメージ図である。同イメージ図上段に示されるように、本例では、当該変動において天使ゾーンへ移行する場合、背景演出として、通常背景演出(天使ゾーン背景演出ではない背景演出の一例)が実行されている状況下、1回目の中列仮停止図柄として「特殊図柄」が停止する。また、当該「特殊図柄」の仮停止を契機として、背景演出として天使ゾーン背景演出が実行され、その後、最終停止図柄が停止する。尚、本例においては、大当りとなる場合を例示しているが、ハズレとなる場合も同様に背景演出が切り替わるよう構成されている{この場合の「特殊図柄」の仮停止については、左右の装飾図柄はバラケ目(異なる図柄)となる場合もあるが、ならない(同一の図柄となる)場合もある(=リーチ後に「特殊図柄」が仮停止する場合もある)}。
また、同イメージ図中段に示されるように、本例では、天使ゾーンへの移行を伴わないその他の擬似連続変動が行われる場合(天使ゾーン移行抽選に非当選の場合)、背景演出として通常背景演出が実行されている状況下、1回目の中列仮停止図柄として「擬似連図柄A」(「特殊図柄」とは異なる、擬似連続変動が実行されていることを遊技者に報知する仮停止図柄)が仮停止する。次に、「擬似連図柄A」が仮停止した後も、背景演出は通常背景演出が実行され、その後、最終停止図柄が停止する。
また、同イメージ図下段に示されるように、本例では、背景演出として通常背景演出が実行されている状況下、装飾図柄の変動中において、入賞時先読み抽選に当選した場合、当該変動停止時には停止図柄としてハズレ図柄(バラケ目)が停止する。その後、次変動が開始され、当該変動の停止図柄として「特殊図柄」が停止する(即ち、当該変動は、先読み天使ゾーン突入前変動である)。次に、「特殊図柄」が停止したことを契機として、次変動から、背景演出として天使ゾーン背景演出が実行される(即ち、当該次変動が、先読みゾーン中の1変動目である)。尚、本例においては、トリガ保留より前に消化予定の保留に係る図柄変動において特殊図柄が停止表示(仮停止表示)される場合には、確定停止(前の仮停止)以外では仮停止しない(擬似変動の停止図柄として仮停止した後に再変動する場合には用いられない)ように構成されている。即ち、トリガ保留より前に消化予定の保留に係る図柄変動においては、「特殊図柄が仮停止→擬似変動が実行され、且つ、当該図柄変動がハズレとなったタイミング」からトリガ保留に係る図柄変動まで天使ゾーン背景が表示されることは実行され得ない。このように、第2実施形態においては、「特殊図柄」の停止(又は、仮停止)を契機として、天使ゾーン背景演出を実行するよう構成することで、遊技者は当該「特殊図柄」の停止(又は、仮停止)を視認することで、天使ゾーンに移行することを認識することができると共に、変動停止時(確定表示に係る停止時)だけではなく、変動途中の仮停止時にも「特殊図柄」の停止(又は、仮停止)への期待感を持つことができることとなる。
尚、図示されているように、擬似連続変動時の仮停止図柄として「特殊図柄」が停止する場合には、左列と右列とが同一の数字が停止(仮停止)する(リーチ時の停止態様と同一)一方、先読み抽選当選後の次変動の最終停止図柄として「特殊図柄」が停止する場合には、左列と右列とで異なる数字(バラケ目)が停止するよう構成されている。
次に、図50は、第2実施形態における、図43でのステップ2500のサブルーチンに係る、背景演出制御処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2506(第2)であり、即ち、ステップ2504で、背景演出として「天使ゾーン背景」をセットした後、ステップ2506(第2)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、「天使ゾーン」の移行契機となった変動(擬似連続変動の一部)(又は、保留に係る変動){「天使ゾーン」の移行契機となった変動(又は、保留に係る変動)とは、トリガ保留に係る変動、又は、当該変動天使ゾーン移行変動である}が終了したか否かを判定する。ステップ2506(第2)でYesの場合にはステップ2508に移行し、Noの場合にはステップ2520に移行する。
以上のように構成することで、第2実施形態に係る遊技機においては、装飾図柄として第1装飾図柄と第2装飾図柄とを有し、且つ、いわゆる保留先読み演出を実行可能に構成されており、第1装飾図柄として「特殊図柄」が停止表示された場合には、特別遊技への移行期待度が高まる旨を示す背景変化演出が実行されるよう構成されている。そして、保留先読み演出のトリガとなる保留(トリガ保留)より前の消化順となる保留に関しては、その保留消化時における第1装飾図柄の図柄変動時において確定停止図柄として「特殊図柄」が停止表示され得るので、この場合の「特殊図柄」が停止表示される意味合いは、「図柄変動が終了した」且つ「特別遊技への移行期待度が高まった」となる。他方、トリガ保留に関しては、その保留消化時における第1装飾図柄の図柄変動時において仮停止図柄として「特殊図柄」が停止表示され得るので、この場合の「特殊図柄」が停止表示される意味合いは、「図柄変動が再変動する」且つ「特別遊技への移行期待度が高まった」となる。このように、第2実施形態に係る遊技機においては、同一種類の「特殊図柄」でありながら、その停止表示されたタイミング(又は、状況)によって、異なる意味合いを有するという斬新な演出手法を創出することができることとなる。
尚、第2実施形態においては、トリガ保留より前の消化順となる保留に関して、その保留消化時における第1装飾図柄の図柄変動時において確定停止図柄として「特殊図柄」が停止表示される場合と、トリガ保留に関して、その保留消化時における第1装飾図柄の図柄変動時において仮停止図柄として「特殊図柄」が停止表示される場合とで、同一種類の「特殊図柄」となるよう構成されているが、これには限定されず、前者の場合の「特殊図柄」を「特殊図柄A」とし、後者の場合の「特殊図柄」を「特殊図柄B」としてもよい。このように構成することで、両者における「特殊図柄」が停止表示される意味合いを、遊技者に対して明確に伝達することができる。また、前者の場合における「特殊図柄」が表示される確率は、後者の場合における「特殊図柄」が表示される確率よりも低くなるよう構成してもよい。
また、本例においては、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の図柄列は3列、有効ラインは1ラインとしたが、これらを変更しても問題なく、例えば、(1)「特殊図柄」が停止したことを契機として、図柄列及び/又は有効ラインが増加する(例えば、有効ラインが9ラインとなる)(2)「特殊図柄」が停止したことを契機として、図柄列及び/又は有効ラインが減少する(例えば、図柄列が2列となり、一方の図柄が停止することでリーチ状態となる、更には、図柄列が1列となり=当りであることを略確定的に報知し、あとは遊技者に付される利益率の違いを停止表示される図柄の種類で報知する)よう構成してもよい。
(第2実施形態からの変更例1)
ここで、第2実施形態では、「特殊図柄」が停止表示されたタイミング(又は、状況)によって、「特殊図柄」が異なる意味合いを有する演出手法としたが、いわゆる保留先読み演出と「特殊図柄」との連動性をより高めることで、更に斬新な演出手法を創出することが可能である。そこで、そのような構成の一例を第2実施形態からの変更例1とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図51は、第2実施形態から変更例1における、図43でのステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2220(第2変1)〜ステップ2224(第2変1)であり、その目的は、保留先読み演出によって表示態様の変化した保留に関して、その保留消化時における演出内容は、当該変化した表示態様と紐づけるよう構成することにある。即ち、ステップ2216で、装飾図柄演出内容を決定し、表示更新タイミング及び表示更新内容をセットした後、ステップ2220(第2変1)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該変動に係る保留表示態様は専用演出表示態様(他の保留表示態様とは異なる特定の保留表示態様であり、本例では、赤色)であるか否かを判定する。ステップ2220(第2変1)でYesの場合、ステップ2222(第2変1)で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出内容を「専用予告演出候補」から決定する。ここで、「専用予告演出候補」とは、特定の保留表示態様である専用演出表示態様(本例では、赤色)の保留に係る変動においてのみ選択される演出候補であり、例えば、当該変動時には、特定の敵キャラとのバトル演出が実行されるよう構成することを挙げることができる。尚、「専用予告演出候補」に係る図柄変動は、その他の予告演出候補と比較して、大当り期待度が相対的に高くなるよう構成することが望ましい。次に、ステップ2223(第2変1)で、予告演出表示制御手段SM24は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内にある、天使ゾーン突入中フラグをオフにする。次に、ステップ2224(第2変1)で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄の停止図柄に関する情報に基づき、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄)を決定し、ステップ2218に移行する。尚、ステップ2220(第2変1)でNoの場合には、ステップ2250(第2)に移行する。ここで、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄)として「特殊図柄」が選択され易くなるよう構成しておけば、保留表示態様が専用演出表示態様であることと、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄)として「特殊図柄」が選択され易くなることとの連動性をより高めることができる。
以上のように構成することで、第2実施形態からの変更例1に係る遊技機においては、予告演出候補として、特定の保留表示態様である専用演出表示態様(本例では、赤色)の保留に係る変動においてのみ選択される演出候補である「専用予告演出候補」が選択され得るよう構成することで、先読み抽選の当選に基づく保留変化演出(保留表示態様が変化する演出)の実行時において、特定の保留表示態様に変化した場合にのみ実行される予告演出を設けることができ、当該演出が実行された場合の大当り期待度を高くすることで、遊技者は保留変化した場合の保留の表示色(保留変化実行態様)に注目することとなり遊技の興趣性が高まることとなる。また、第2実施形態からの変更例1においては、トリガ保留に係る図柄変動にて実行される演出が、当該トリガ保留の生起時に決定されるわけではなく、当該トリガ保留の消化時に決定されるよう構成されており、そのように構成することで、「トリガ保留が生起する→保留表示態様が決定し、当該表示態様にて表示される→トリガ保留が消化される→トリガ保留に係る保留表示態様に基づいてトリガ保留に係る図柄変動にて実行される演出が決定される」よう構成することができる。尚、後述する保留消化伝達画像に係る構成は、第2実施形態からの変更例1に適用しても何ら問題ない。
尚、第2実施形態からの変更例1においては、いわゆる保留先読み演出として保留変化演出が実行され、保留表示態様が専用演出表示態様(本例では、赤色)となった場合に、予告演出内容を「専用予告演出候補」から選択するよう構成したが、第1装飾図柄の停止図柄(仮停止図柄)として「特殊図柄」が停止したタイミングにて保留変化演出が実行されるという、保留変化演出と「特殊図柄」の停止とを更に紐づけるような構成としてもよく、例えば、「特殊図柄」として、「特殊図柄A」と「特殊図柄B」とを設け、「特殊図柄A」が停止した場合には、保留変化演出として赤色以外の保留表示態様に変化する一方、「特殊図柄B」が停止した場合には、保留変化演出として赤色の保留表示態様に変化するよう構成してもよい。そのように構成することにより、いわゆる保留先読み演出と「特殊図柄」との連動性をより高めることができる。
(第2実施形態からの変更例2)
ここで、第2実施形態では、いわゆる保留先読み演出と「特殊図柄」との連動性をより高めるよう構成されているのであるが、第1主遊技側と第2主遊技側とで、この連動性の強弱を異ならせても良く、そのような構成の一例を第2実施形態からの変更例2とし、以下、第2実施形態から変更点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図52は、第2実施形態から変更例2における、図43でのステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2226(第2)、ステップ2250(1)(第2変2)及びステップ2250(2)(第2変2)であり、その目的は、第1主遊技側の図柄変動であるか、第2主遊技側の図柄変動であるかに応じて、「特殊図柄」の選択率を変更するよう制御することにある。即ち、ステップ2216で、装飾図柄演出内容を決定し、表示更新タイミング及び表示更新内容をセットした後、ステップ2226(第2変2)で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該図柄変動は第1主遊技側の図柄変動であるか否かを判定する。ステップ2226(第2変2)でYesの場合、ステップ2250(1)(第2変2)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、第1主遊技予告演出・装図停止図柄決定処理を実行し、ステップ2218に移行する。他方、ステップ2226(第2変2)でNoの場合、ステップ2250(2)(第2変2)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、第2主遊技予告演出・装図停止図柄決定処理を実行し、ステップ2218に移行する。
次に、図53は、第2実施形態から変更例2における、図52でのステップ2250(1)(第2変2)のサブルーチンに係る、第1主遊技予告演出・装図停止図柄決定処理のフローチャートである。本サブルーチンの処理は、ステップ2250(第2)の予告演出・装図停止図柄決定処理と同一の処理であるため、説明は割愛する。尚、本処理は、第2実施形態においては、第1主遊技側と第2主遊技側とで同一の処理を実行していたものを、第2実施形態からの変更例2においては、第1主遊技側と第2主遊技側とで別々の処理を実行することを趣旨としている。
次に、図54は、第2実施形態から変更例2における、図52でのステップ2250(2)(第2変2)のサブルーチンに係る、第2主遊技予告演出・装図停止図柄決定処理のフローチャートである。本サブルーチンの処理は、ステップ2250(第2)の予告演出・装図停止図柄決定処理と類似しているため、当該処理との相違点についてのみ詳述する。ステップ2250(第2)の予告演出・装図停止図柄決定処理との相違点は、ステップ2286(第2変2)及びステップ2288(第2変2)であり、即ち、ステップ2256で、保留内にトリガ保留が存在しなかった場合に、ステップ2286(第2変2)で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該変動はグループCに係る変動であるか否かを判定する。ステップ2286(第2変2)でYesの場合、ステップ2272で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該変動は擬似連続変動が実行される変動であるか否かを判定する。ステップ2272でYesの場合、ステップ2288(第2変2)で、予告演出表示制御手段SM24は、所定確率(ステップ2274にて実行される第1主遊技側の天使ゾーン移行抽選当選率である1/10よりも低確率であり、本例では、1/30)で当選する天使ゾーン移行抽選を実行し、ステップ2276に移行する。尚、ステップ2286(第2変2)でNoの場合には、ステップ2282に移行する。
以上のように構成することで、第2実施形態からの変更例2に係る遊技機においては、第1主遊技側の図柄変動と第2主遊技側の図柄変動とで天使ゾーン移行抽選(擬似連続変動にて「特殊図柄」が仮停止し、背景演出として天使ゾーン背景が表示されるか否かの抽選)の当選確率を相違させるよう構成することで、第1主遊技側の図柄変動であるか、第2主遊技側の図柄変動であるかに応じて、第1装飾図柄における「特殊図柄」の選択率を変更することが可能となり、以て、第1主遊技側の図柄変動に伴う演出傾向と第2主遊技側の図柄変動に伴う演出傾向とを異ならせて演出の幅を広げ演出上の興趣性を高めることができることとなる。
尚、第2実施形態からの変更例2においては、非時間短縮遊技状態にて、第2主遊技保留はトリガ保留となり得ないよう構成されているため、非時間短縮遊技状態においては第2主遊技側の保留を対象とした保留先読み演出が実行されない。よって、非時間短縮遊技状態において、第1主遊技側の保留先読み演出に係る「特殊図柄」の出現率と、第2主遊技側の保留先読み演出に係る「特殊図柄」の出現率とを比較しても、当該出現率は相違する(第1主遊技側の方が高い)こととなる。更には、前述したように、擬似連続変動にて「特殊図柄」を仮停止させるための抽選確率が、第1主遊技側の図柄変動であるか、第2主遊技側の図柄変動であるかに応じて異なり(第1主遊技側の図柄変動に応じた方が高確率で「特殊図柄」が仮停止し)、トリガ保留の生起し易さについても第1主遊技側の保留であるか、第2主遊技側の保留であるかに応じて異なる(第1主遊技側の保留の方がトリガ保留となり易い)ため、トリガ保留が生起する→トリガ保留より前に消化される保留の保留消化時において「特殊図柄」が確定表示される(いわゆる保留先読み演出が実行される)→トリガ保留の保留消化時において「特殊図柄」が仮停止する(いわゆる擬似連続変動が実行される)、との一連の演出の流れが発生する確率も、第1主遊技側の方が第2主遊技側よりも高確率となるよう構成することも可能である。また、非時間短縮遊技状態において、第1主遊技図柄に係る図柄変動における擬似連続変動にて「特殊図柄」が仮停止する図柄変動の出現率と第2主遊技図柄に係る図柄変動における擬似連続変動にて「特殊図柄」が仮停止する図柄変動の出現率との差分と、第1主遊技図柄に係る図柄変動における先読み演出としての「特殊図柄」の出現率と第2主遊技図柄に係る図柄変動における先読み演出としての「特殊図柄」の出現率との差分とを比較した場合、擬似連続変動に係る差分(前者の差分)の方が小さくなっている。
また、本例においては、(1)第1主遊技側と第2主遊技側とで、「特殊図柄」の選択確率(出現率)を同一にしてもよい、(2)大当りとなる保留が第2主遊技保留に存在している場合に、先読み演出に係る「特殊図柄」が第2主遊技図柄の変動では出現しない、(3)大当りとなる保留が第1主遊技保留に存在している場合に、先読み演出に係る「特殊図柄」が第1主遊技図柄の変動では出現し得る、(4)第2主遊技図柄の大当りとなる変動の場合に擬似連続変動に係る「特殊図柄」が出現しない又はし難い、(5)第1主遊技図柄の大当りとなる変動の場合に擬似連続変動に係る「特殊図柄」が出現する又はし易い、よう構成してもよい。また、第2実施形態からの変更例2において「特殊図柄」は先読み演出時でも擬似連続変動時でも出現し得るよう構成されているが、「特殊図柄A」を先読み演出時にのみ出現し得る「特殊図柄」、「特殊図柄B」を擬似連続変動時にのみ出現し得る「特殊図柄」とし、「特殊図柄A」と「特殊図柄B」との出現率を比較して、第2主遊技図柄の変動では「特殊図柄A」は出現しない、第2主遊技図柄の変動では「特殊図柄B」は出現率が低い、等のように構成してもよい。
(第2実施形態からの変更例3)
ここで、第2実施形態では、いわゆる保留先読み演出として、背景変化演出と保留変化演出とを実行可能に構成したが、当該保留先読み演出の実行態様を変更することにより新たな遊技性を創出することが可能である。そこで、そのような構成の一例を第2実施形態からの変更例3とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図55は、第2実施形態から変更例3における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2700(第2変3)及びステップ2750(第2変3)であり、即ち、ステップ2200で、装飾図柄表示内容決定処理を実行した後、ステップ2700(第2変3)で、副制御基板Sは、後述する、保留表示態様変化制御処理を実行する。次に、ステップ2750(第2変3)で、副制御基板Sは、後述する、保留消化伝達画像表示制御処理を実行し、ステップ2300に移行する。
次に、図56は、第2実施形態から変更例3における、図55のステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2130(第2変3)であり、その目的は、ある保留の消化時において、当該ある保留が消化中(図柄変動中)である旨を報知するための画像を表示可能に構成することである。即ち、ステップ2112で、装図保留カウンタ値から1を減算した後、ステップ2130(第2変3)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報(特に、表示態様及び変動態様グループ情報)を、「保留消化伝達画像情報」{当該開始する変動に係る、消化される保留の保留表示を、当該開始する変動中(当該開始する変動が開始して、当該保留が消化された後)も継続して表示する「保留消化伝達画像」に係る情報}として、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶(上書きして記憶)し、ステップ2128(第2)に移行する。尚、第2実施形態からの変更例3においては、第2主遊技入賞時先読み判定処理は削除されている(先読み抽選は第1主遊技側でのみ実行される)。
次に、図57は、第2実施形態からの変更例3における、図56のステップ2550(第2変3)のサブルーチンに係る、第1主遊技入賞時先読み判定処理のフローチャートである。ここで、本処理を先読み抽選の禁則条件に係る処理と先読み抽選に係る処理の二つに分けて説明する。前者の先読み抽選の禁則条件に係る処理においては、まず、ステップ2580で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留が第2主遊技保留(第1主遊技保留より優先して消化される保留)でないか否かを判定する。ステップ2580でYesの場合、ステップ2582で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2584でYesの場合、ステップ2586で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留以前の保留の変動態様グループがグループ1となる保留のみである(当該新たな保留以前に大当りとなる保留や、長時間の変動時間となり得る保留や、トリガ保留が存在しない)か否かを判定する。ステップ2584でYesの場合、ステップ2586に移行する。
次に、後者の先読み抽選に係る処理においては、まず、ステップ2586で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たな保留の変動態様グループがグループ3であるか否かを判定する{変動態様グループがグループ3である保留に係る変動は、変動開始時の保留数が多い場合(例えば、保留数が2個又は3個)であっても、相対的に長時間の変動時間となる}。ステップ2586でYesの場合、ステップ2588で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、所定確率(例えば、当該保留が大当り保留の場合、2/3、ハズレ保留の場合、1/8の確率)で当選する入賞時先読み抽選を実行する。次に、ステップ2590で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2590でYesの場合、ステップ2591で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該入賞時先読み抽選に当選した新たな保留に、「トリガ保留」である旨の情報を付加すると共に、保留表示態様を「黄ザコ保留」に決定して、装図保留情報一時記憶手段SM22bの保留情報一時記憶領域に記憶する。ここで、トリガ保留とは、当該入賞時先読み抽選に当選した保留であり、保留の表示態様が通常保留とは異なる表示態様とし得る保留のことである。次に、ステップ2592で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留(トリガ保留)の当否及び、現時点での保留数に基づき、当該トリガ保留が消化されるまでの保留変更プラン(例えば、次変動開始時に緑ザコ保留、次々変動開始時に赤ザコ保留に変更、等の演出の実行プラン)を決定して、装図保留情報一時記憶手段SM22bの保留情報一時記憶領域に記憶し、次の処理(ステップ2118の処理)に移行する。
他方、ステップ2580でNoの場合(当該新たな保留が第2主遊技保留である場合)、ステップ2596で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22b内に一時記憶されている第1主遊技保留に係る情報から「トリガ保留」である旨の情報を削除すると共に(トリガ保留である旨の情報を有する保留が保留内に存在しない場合には、本処理は実行せずに次の処理に移行する)、保留表示態様を「通常保留」(例えば、白色保留)に変更して、装図保留情報一時記憶手段SM22bの保留情報一時記憶領域に記憶し、ステップ2594に移行する。尚、ステップ2582、ステップ2584、ステップ2586又は2590でNoの場合も、ステップ2594に移行する。
次に、ステップ2594で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留の保留表示態様を「通常保留」(例えば、白色保留)に決定して、装図保留情報一時記憶手段SM22bの保留情報一時記憶領域に記憶し、次の処理(ステップ2118の処理)に移行する。ここで、ステップ2596及びステップ2594の処理は、第2主遊技側の保留が存在(発生)した場合、本例のような第2主遊技側優先消化の遊技機においては、当該新たに発生した第2主遊技側の保留を先に消化するため、予定されていた変動順とならなくなり、複数変動に亘る先読み演出(例えば、保留変更プランに基づく保留表示態様変化演出)が正常に実行されない事態を回避するための構成である。
次に、図58は、第2実施形態からの変更例3における、図55のステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2208(第2変3)、ステップ2222(第2変3)〜ステップ2226(第2変3)及びステップ2228(第2変3)であり、即ち、ステップ2206(第2)で、第1装飾図柄の変動態様を決定した後、ステップ2208(第2変3)で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、第2装飾図柄の変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。次に、ステップ2216で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された主遊技図柄の当否結果及び装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)の変動態様に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21ta内の装飾図柄演出テーブルSM21ta‐2(例えば、装飾図柄演出テーブル1〜装飾図柄演出テーブル2)を参照して装飾図柄演出内容を決定し、表示更新タイミング、表示更新内容をセットすると共に、装図表示関連情報一時記憶手段SM21b内に一時記憶する。次に、ステップ2222(第2変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該変動中に実行する予告演出の内容を抽選して決定する。ここで、同図右の予告内容イメージ図に示されるように、本例では、背景演出としてセットされている画像(所謂、滞在ステージ)によって実行され得る予告演出の内容が異なるよう構成されている。尚、実行する予告演出の内容抽選は、サブメイン制御部SM側で取得した適当な乱数や、当該変動の当否結果、当選図柄、変動時間等に基づいて実行すればよい。ここで、同イメージ図中に星印を付している予告演出内容は、本例における特定予告演出であり、滞在ステージに基づいて異なる特定予告演出が実行され得るよう構成されている(特定予告演出については、後述の処理において説明する)。また、予告演出(本例では、リーチ演出等の前に実行され得る演出)の内容もこれには限定されず、例えば、擬似連演出(擬似連続変動が実行される演出)を実行し得るよう構成してもよい(その場合、擬似連演出にて後述する保留消化伝達画像や保留の表示態様を変更してもよいし、擬似連演出中に実行される予告演出によって後述する保留消化伝達画像や保留の表示態様を変更してもよい)。
次に、ステップ2224(第2変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶されている「保留消化伝達画像情報」を参照し、当該変動がトリガ保留に係る変動であるか否かを判定する。ステップ2224(第2変3)でYesの場合、ステップ2226(第2変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図保留情報一時記憶手段SM22b(又は予告演出関連情報一時記憶手段SM24b)を参照し、当該変動に係る当否、変動態様、又は予告演出に関する「保留消化伝達画像情報」に基づいて、保留消化伝達画像変更プラン(例えば、擬似連図柄停止時:黄ザコ保留→緑ザコ保留、リーチ中にボタン連打:緑ザコ保留→赤星保留に変化、等の演出の実行プラン)を決定し、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに記憶し、ステップ2218に移行する。尚、ステップ2224(第2変3)でNoの場合にも、ステップ2218に移行する。
次に、ステップ2218及びステップ2228(第2変3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21のフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにすると共に、保留内表示態様変更処理実行フラグをオンにし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図59は、第2実施形態からの変更例3における、図55のステップ2700(第2変3)のサブルーチンに係る、保留表示態様変更制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリアを参照し、保留内表示態様変更処理実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態でないか否かを判定する。ステップ2704でYesの場合、ステップ2706で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留が存在するか否かを判定する。ステップ2706でYesの場合、ステップ2708で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bに記憶されている保留変更プランを確認する。次に、ステップ2710で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該保留変更プランに基づき、当該変動中に保留表示態様の変更予定があるか否かを判定する。
ステップ2710でYesの場合、ステップ2712で、装図保留情報表示制御手段SM22は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、当該変動中に実行する予告演出中に特定予告演出(図49参照)があるか否かを判定する。ステップ2712でYesの場合、ステップ2714で、装図保留情報表示制御手段SM22は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶された予告態様に基づき、特定予告演出の実行タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2714でYesの場合、ステップ2718に移行する(特定予告演出の実行に合わせて、保留の表示態様が変更されることとなる)。
ここで、図60は、特定予告演出における保留変化イメージ図である。本例では、平地ゾーン中における草むら予告(特に、特定予告演出であるヘビが登場する草むら予告)によって保留の表示態様を変化させる例を挙げて説明する。まず、保留内にトリガ保留が存在する状態で、当該トリガ保留以前の保留に係る変動が開始する{本例では、この時点でのトリガ保留の表示態様は通常保留(白色保留)}。
次に、当該変動中の予告演出である草むら予告が実行され、草むらをかき分けて何かを探す画像が表示される。
次に、草むらの陰からヘビ(当該変動中に大当りとなる期待度は「低」)が登場する画像が表示される。
ここで、当該変動中に保留表示変更の予定が無い場合、草むらの陰から登場したヘビが画面外に退場していく画像が表示され、当該予告演出が終了することとなる。
他方、当該変動中に保留表示変更の予定がある場合は前述の場合とは異なり、草むらの陰から登場したヘビが保留(この時点では通常保留となっているトリガ保留)に飛び込む画像が表示される。その後、ヘビが飛び込んだ保留(トリガ保留)の表示態様が変化し、通常保留とは異なる保留表示態様(本例では、ザコ保留)にて表示されることとなる。尚、当該特定予告演出を実行しても保留の表示態様が変化しない演出(所謂、ガセ演出)を実行し得るよう構成してもよい。
他方、ステップ2712でNoの場合(当該変動中に特定予告演出を実行しない場合)、ステップ2716で、装図保留情報表示制御手段SM22は、汎用保留変化演出(他の演出と独立して実行可能であると共に、いずれの演出ステージにおいても実行され得る演出であり、例えば、保留が爆発する演出)を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2718に移行する。
次に、ステップ2718で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bに記憶されている保留変更プランに基づき、トリガ保留の表示態様を変更して、装図保留情報一時記憶手段SM22bに記憶する。次に、ステップ2720で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリア内にある、保留内表示態様変更処理実行フラグをオフにし、次の処理{ステップ2750(第2変3)の処理}に移行する。尚、ステップ2704、ステップ2706又はステップ2710でNoの場合にはステップ2720に移行し、ステップ2702又はステップ2714でNoの場合には、次の処理{ステップ2750(第2変3)の処理}に移行する。
次に、図61は、第2実施形態からの変更例3における、図55のステップ2750(第2変3)のサブルーチンに係る、保留消化伝達画像表示処理のフローチャートである。まず、ステップ2752で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2752でYesの場合、ステップ2754で、装図保留情報表示制御手段SM22は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリアを参照して、保留消化伝達画像表示中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2754でYesの場合、ステップ2756で、装図保留情報表示制御手段SM22は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bに一時記憶されている保留消化伝達画像情報に基づき、保留消化伝達画像の表示態様(初期表示態様)を決定する。ここで、保留消化伝達画像とは、当該変動に係る保留を、当該変動中(当該変動が開始して、当該変動に係る保留が消化された後)も継続して表示する画像のことである。保留消化伝達画像を表示することによって、保留内で表示態様が変化した保留(例えば、ザコ保留)に係る変動中も、当該変動がザコ保留に係る変動であることを遊技者が認識し易いと共に、当該変動中に、保留消化伝達画像の表示態様を変更する演出を実行可能となるのである。
次に、ステップ2758で、装図保留情報表示制御手段SM22は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bのフラグエリア内にある、保留消化伝達画像表示中フラグをオンにし、ステップ2760に移行する。他方、ステップ2754でNoの場合にも、ステップ2760に移行する。
次に、ステップ2760で、装図保留情報表示制御手段SM22は、予告演出関連情報一時記憶手段SM24bを参照し、保留消化伝達画像変更プランを確認する。次に、ステップ2762で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該保留消化伝達画像変更プランに基づき、当該変動中に保留消化伝達画像の表示態様変更又は消去の予定があるか否かを判定する。ステップ2762でYesの場合、ステップ2764で、装図保留情報表示制御手段SM22は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と保留消化伝達画像変更プランとに基づき、保留消化伝達画像の表示態様変更タイミング(例えば、擬似連図柄仮停止表示後の再変動開始時や、所定の演出実行時、リーチ演出中の所定期間)に到達したか否かを判定する。ステップ2764でYesの場合、ステップ2766で、装図保留情報表示制御手段SM22は、保留消化伝達画像表示態様変更条件(例えば、所定期間中におけるサブ入力ボタンの押下や、保留数が最大、等)を充足したか否かを判定する。ステップ2766でYesの場合、ステップ2768及びステップ2770で、装図保留情報表示制御手段SM22は、汎用保留変化演出(例えば、保留が爆発する演出)を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)すると共に、保留消化伝達画像変更プランに基づき、保留消化伝達画像の表示態様を変更(例えば、赤星保留、緑ザコ保留、表示なし、等の表示態様に変更)して、装図保留情報一時記憶手段SM22bに記憶し、ステップ2780に移行する。尚、ステップ2762、又はステップ2766でNoの場合にも、ステップ2780に移行する。
ここで、図62は、保留消化伝達画像変化のイメージ図である。第2実施形態からの変更例3における保留消化伝達画像の表示態様の変化は、同図に図示するような流れで実行されるよう構成されている。尚、本例では、バトル演出が前半で終了せずにバトル演出(後半)へと移行(発展)するパターンについて例示している。まず、トリガ保留(現時点で、ザコ保留)に係る変動が開始し、保留消化伝達画像としてザコ保留が表示される。
次に、当該変動中の演出としてバトル演出(前半)が実行される。本例では、保留消化伝達画像がザコ保留である場合、当該変動におけるバトル演出(前半)の実行中にサブ入力ボタンを所定回数、押下することで当該ザコ保留の表示態様を変更することが可能に構成されている。尚、本例においては、バトル演出(前半)の実行中にサブ入力ボタンを押下することで所定の演出が実行され得るが、遊技者の操作(サブ入力ボタンの押下)を促すような演出は特に実行しないため、当該サブ入力ボタンの操作は所謂隠しコマンド(裏ボタン)の入力である。
バトル演出(前半)の実行中にボタン連打(サブ入力ボタンを所定回数、押下)した場合、サブ入力ボタンを押下する度に、保留消化伝達画像として表示されているザコ保留に攻撃が加えられているエフェクト画像が表示される。
次に、当該バトル演出(前半)におけるサブ入力ボタンの押下回数が所定回数に達すると、保留消化伝達画像であるザコ保留が爆発する画像が表示されると共に、保留消化伝達画像変更プランに基づき、保留消化伝達画像の表示態様が変更されて表示される(例えば、保留の表示態様が赤星保留や、表示なしへと変更される)。尚、バトル演出(後半)に移行した後も、表示態様変更後の表示態様にて保留消化伝達画像が表示(又は表示なし)されることとなる{隠しコマンドを入力する遊技者は、保留消化伝達画像の表示態様によって当該変動の大当り期待度を予想したいという意思があるため、バトル演出(後半)に移行後も、表示態様変更後の表示態様にて保留消化伝達画像を表示し続けるのである}。
他方、バトル演出(前半)にボタン連打しない(又は、連打回数が所定回数に満たない)場合、バトル演出(後半)に移行するタイミングで、保留消化伝達画像であるザコ保留が自動的に爆発する画像が表示されると共に、保留消化伝達画像の表示を消去する(あえてボタン連打しないことで、当該変動の大当り期待度を予想しないという楽しみ方をとる遊技者に配慮し、保留消化伝達画像変更プランの内容によらず、表示を消去する)。尚、本例では、ザコ保留の大当り期待度は中程度であり、赤星保留の大当り期待度は高期待度である。また、バトル演出(後半)が実行された場合、バトル演出(前半)が実行されている場合と比較して一気に大当り期待度が上昇する。ここで、バトル演出(後半)に移行して大当り期待度が上昇した状況下、大当り期待度が中程度であるザコ保留の表示が継続されていると、大当り期待度の高い演出であるバトル演出(後半)の興趣性を損なってしまう場合があるが、高期待度の演出{本例、バトル演出(後半)}が開始したタイミングで期待度の高くない演出(本例では、ザコ保留)を消去することで、そのような事態を回避することができるのである。尚、本例では特に図示していないが、サブ入力ボタンの押下回数が所定回数に満たない場合であっても、保留消化伝達画像の表示態様変化タイミングで、保留消化伝達画像変更プランに基づいて自動的に保留消化伝達画像の表示態様を変化し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、例えば、当該変動における大当りの期待度が高い旨を示唆する表示態様への変更が予定されていた場合にのみ、自動的に保留消化伝達画像の表示態様が変更されるよう構成してもよい。また、ボタン連打しない(又は、連打回数が所定回数に満たない)場合には、当該変動が大当りや確変大当りとなる場合にのみ、保留消化伝達画像の表示態様が所定のタイミングで自動的に変更されるよう構成してもよい(所謂、当確演出を実行可能となる)。
また、バトル演出(前半)を経由せずにバトル演出(後半)に移行する場合{例えば、装図変動開始(全列)→予告演出1、装図仮停止表示(左列)→装図仮停止表示(右列)→リーチ発展煽り→バトルリーチ(後半)画像表示→装図仮停止表示(中列)→当否に応じて演出を実行→装図確定表示(全列)となるような演出を実行する場合}、即ち、ボタン連打をする期間{本例では、バトル演出(前半)}が存在せずにバトル演出(後半)に移行する場合には、バトル演出(後半)に移行したタイミングで、保留消化伝達画像であるザコ保留が自動的に爆発し、保留消化伝達画像変更プランに基づき、保留消化伝達画像の表示態様が変更して表示されることとなる。尚、本例では特に図示していないが、保留消化伝達画像の表示態様を変更させるために必要なサブ入力ボタンの押下回数は、当該変動における大当り期待度が高い(期待度の高い保留表示態様の保留に変化し得る場合)ほど、多い回数が選択されやすいよう構成してもよい。また、本例では特に図示していないが、保留消化伝達画像の表示態様が変化する際に、汎用保留変化演出に加えて、当該変動の内容を示唆する演出(例えば、ザコ保留が爆発する際にセリフを発する断末魔予告)を実行し得るよう構成してもよい。断末魔予告が示唆する内容としては、当該変動の大当り期待度や、実行予定の演出内容を示唆する(例えば、「あちちい!」=大当り期待度60%以上、「おめでとおお!」=大当り確定、「ぼすうう!」=ボスキャラクターとのバトルリーチ発展、等)よう構成すればよいが、遊技者によるサブ入力ボタンの押下が無かった場合には、当該変動に係る大当り期待度を予想したいと遊技者が思っていないと想定し、当該変動の大当り期待度に係る断末魔予告を実行しない(実行予定の演出内容に係る断末魔予告のみを実行し得る)よう構成することが好適である。即ち、遊技者の操作によって保留消化伝達画像の表示態様を変化させる場合にのみ、当該変動の当否結果に基づいて、当該変動の大当り期待度に係る予告演出を実行し得るよう構成すればよい。尚、バトル演出(前半)の演出は、30秒の変動時間である、「a4」、「b4」にて実行され得る。
フローチャートの説明に戻ると、ステップ2764でNoの場合(保留消化伝達画像の表示態様を変更するタイミングでない場合)、ステップ2772で、装図保留情報表示制御手段SM22は、保留消化伝達画像の表示態様を消去するタイミングであるか否かを判定する。ステップ2772でYesの場合、ステップ2774で、装図保留情報表示制御手段SM22は、保留消化伝達画像の表示態様消去条件(例えば、所定期間中におけるサブ入力ボタンの押下なし、サブ入力ボタンの押下回数が所定回数未満、等)を充足したか否かを判定する。ステップ2774でYesの場合、ステップ2776及びステップ2778で、装図保留情報表示制御手段SM22は、汎用保留変化演出(例えば、保留が爆発する演出)を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)すると共に、保留消化伝達画像の表示態様を「表示なし」に変更(保留消化伝達画像変更プランの内容に依らず、「表示なし」に変更)して装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶し、ステップ2780に移行する。
次に、ステップ2780で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶された保留消化伝達画像の表示態様に基づき、保留消化伝達画像を表示するコマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。他方、ステップ2752でNoの場合、ステップ2782で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、保留消化伝達画像表示中フラグをオフにする。次に、ステップ2784で、装図保留情報表示制御手段SM22は、保留消化伝達画像の表示態様を「表示なし」に変更して装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。次に、ステップ2786で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶された保留消化伝達画像の表示態様に基づき、保留消化伝達画像を表示する(当該処理では、保留消化伝達画像を非表示とすることとなる)コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
尚、第2実施形態からの変更例3においては、保留消化伝達画像を表示し得るよう構成したが、当該保留消化伝達画像は常に表示しなくてもよく、例えば、保留表示態様が通常保留のまま消化された保留に対応する保留消化伝達画像は表示せず、保留表示態様が通常保留から変化した保留に対応する保留消化伝達画像を表示するよう構成してもよい。そのように構成することで、遊技者が当該図柄変動の大当り期待度を知りたいタイミングにて保留消化伝達画像を確認し、保留消化伝達画像が表示されていれば期待度が相対的に高く、表示されていなければ期待度が相対的に低いことを容易に認識することができる。
次に、図63は、第2実施形態からの変更例3における、図46のステップ2500のサブルーチンに係る、背景演出制御処理のフローチャートである。第2実施形態からの変更点は、ステップ2524(第2変3)〜ステップ2534(第2変3)であり、即ち、ステップ2502で、天使ゾーンフラグがオフであった場合、ステップ2524(第2変3)で、背景演出表示制御手段SM23は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1と装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2524(第2変3)でYesの場合、ステップ2526(第2変3)で、背景演出表示制御手段SM23は、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、保留内にトリガ保留{前述した第1主遊技入賞時先読み抽選に当選した保留}が存在するか否かを判定する。ステップ2526(第2変3)でYesの場合、ステップ2528(第2変3)で、背景演出表示制御手段SM23は、所定確率(本例では1/3)で当選する天使ゾーン移行抽選を実行する。次に、ステップ2530(第2変3)で、背景演出表示制御手段SM23は、ステップ2528(第2変3)の抽選結果を参照し、当該天使ゾーン移行抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2530(第2変3)でYesの場合、ステップ2532(第2変3)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、天使ゾーンフラグをオンにし、ステップ2504に移行する。
また、ステップ2504で、背景演出として「天使ゾーン背景」をセットした後、ステップ2534(第2変3)で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11b及び装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、トリガ保留に係る図柄変動が終了したか否かを判定する。ステップ2534(第2変3)でYesの場合、ステップ2508に移行し、Noの場合には、ステップ2520に移行する。
以上のように構成することで、第2実施形態からの変更例3に係る遊技機によれば、大当りとなる期待度の高い保留(特に、第1主遊技側の保留)について、サブメイン制御部SM側での保留の表示態様を変更して表示し得ると共に、所定の予告演出(本例では、特定予告演出であり、特に低期待度の予告演出)が実行された場合、当該所定の予告演出と表示された画像の動きに併せて、保留の表示態様を変更して表示し得るよう構成されている。その結果、当該変動における大当り期待度の低い予告演出であっても、保留の表示態様を変化させる場合があるため、予告演出に対する遊技者の興味を増すことができ、遊技の興趣性を向上させることが可能となるのである。また、バトル演出(後半)に移行して大当り期待度が上昇した場合には、大当り期待度が中程度であるザコ保留の表示が継続されていると、大当り期待度の高い演出であるバトル演出(後半)の興趣性を損なってしまう場合があるため、遊技者の操作が無くとも、高期待度の演出{本例、バトル演出(後半)}が開始したタイミングで期待度の高くない演出(本例では、ザコ保留)を非表示とし、演出の興趣性が損なわれることを防止できることとなるのである。また、図柄変動中の所定の演出{例えば、バトルリーチ(前半)}が実行されている期間に、遊技者が所定の操作(例えば、サブ入力ボタンSBを所定回数、押下)をすることを条件として、保留消化伝達画像の表示態様を変更し得るため、遊技者参加型の演出とすることができると共に、当該演出によって当該変動の大当り期待度を知りたくない遊技者は、当該所定の操作をしないことにより、保留消化伝達画像の表示態様が大当り期待度を示唆しない演出(例えば、保留消化伝達画像消去)になるという選択が可能な遊技を提供できることとなる。
尚、第2実施形態からの変更例3においては、先読み演出として、背景変化演出と保留変化演出とを設け、保留変化演出のみ先読み演出実行中に複数回実行されるよう構成したが、これには限定されず、背景変化演出も先読み演出実行中に複数回実行される(例えば、「天使ゾーン背景」に変化後も「真天使ゾーン背景」に変化し得る)よう構成してもよい。尚、そのように構成した場合には、背景変化演出は実行されればされるほど(実行回数が多いほど)、実行中の先読み演出に係る変動にて大当りとなる期待度が高くなる(ランクアップしていく)よう構成することが望ましい。尚、背景変化演出はトリガ保留に係る図柄変動実行中には変化しない(ランクアップしない)こととする。
(第3実施形態)
ここで、前述した実施形態においては、第1装飾図柄と第2装飾図柄とは主遊技図柄とほぼ同時に変動開始及び変動停止するよう構成したが、装飾図柄の変動態様等はこれには限定されない。そこで、そのような構成の一例を第3実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
尚、第3実施形態においては、第2大入賞口C20内部に、入球することで確率変動遊技状態の移行契機となる領域である特定領域C22を有している。
はじめに、図64(主遊技テーブル1及び主遊技テーブル2)は、第3実施形態における、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta‐B)及び第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta‐B)の一例である。本実施形態との相違点は、確率変動遊技状態における大当り確率が低くなったことと、大当りとして短開放大当りと長開放大当りが設けられたことである。ここで、短開放大当りとは、当該大当り中における振分遊技実行ラウンド(第2大入賞口C20が開放することとなるラウンド)にて第2大入賞口C20が短時間(例えば、0.1秒)しか開放しない大当りであり、長開放大当りとは、当該大当り中における振分遊技実行ラウンド(第2大入賞口C20が開放することとなるラウンド)にて第2大入賞口C20が長時間(例えば、30秒)開放し得る大当りである。尚、第3実施形態においては、前述した振分遊技実行ラウンド中に特定領域C22へ遊技球が入球することで、実行中の特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行するような遊技性となっている(所謂、玉確機)。
次に、図65、図66(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐B)の一例である。本実施形態との相違点は、第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれも、ハズレ時且つ時間短縮遊技状態に参照されるテーブルであり、変動開始時の保留数が「0個」と「1〜3個」でテーブルの内容が相違するよう構成されている。尚、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態にて選択される第2主遊技図柄の変動態様のうち、「b0(1秒)」を短変動、その他の変動態様を長変動としており、第2主遊技図柄の変動態様が短変動であるか長変動であるかによって、装飾図柄(特に第1装飾図柄)の変動態様の決定方法が相違するよう構成されている(詳細は後述する)。尚、時間短縮遊技状態においては、主に第2主遊技側にて遊技を進行することとなる(右打ちにて遊技を進行するため、第2主遊技側の図柄変動のみが実行される、又は、第2主遊技図柄の変動が第1主遊技図柄の変動に比べて実行され易い)。
また、詳細は後述することとなるが、時間短縮遊技状態において、第2装飾図柄の変動時間は第2主遊技図柄の変動時間と同一となるよう構成されているため、時間短縮遊技状態における第2装飾図柄の変動時間も、図柄変動開始時の保留数に依存して決定される(保留数によって相違し得る)こととなる。
尚、不図示ではあるが、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態では、主に第2主遊技側にて遊技を進行することとなり(右打ちにて遊技を進行するため、第2主遊技側の図柄変動のみが実行される)、第1主遊技保留は基本的には生起しないこととなるため、時間短縮遊技状態の第1主遊技図柄に係る変動態様決定テーブル内容は、ハズレの場合には短時間(例えば、3秒)の変動時間が1種類のみの内容とし、大当りの場合には、長時間(例えば、30秒)の変動時間が1種類のみの内容としてもよい(時間短縮遊技状態における第1主遊技図柄の図柄変動は、イレギュラーな図柄変動であるため、変動態様決定テーブル内容は単純な構成にしても問題ない)。また、イレギュラーな図柄変動中に第2主遊技保留を生起させるために、当該時間短縮遊技状態のハズレに係る第1主遊技図柄に係る変動態様決定テーブル内容を、保留数に拘らず短時間の変動態様が選択されない(例えば、すべて5秒以上の変動時間となる)よう構成してもよい。尚、同図に示される保留数とは、第1主遊技保留と第2主遊技保留との合計数ではなく、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Aの場合には第1主遊技保留数であり、第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta‐Bの場合には第2主遊技保留数である。
次に、図67は、第3実施形態における、図5のステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1454(第3)〜ステップ1464(第3)であり、その目的は、確率変動遊技状態を主遊技図柄の変動回数によって終了させる(非確率変動遊技状態に移行させる)ことである。即ち、ステップ1454(第3)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1454(第3)でYesの場合、ステップ1456(第3)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値から1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1458(第3)で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1458(第3)でYesの場合、ステップ1460(第3)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオフにする。次に、ステップ1462(第3)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1464(第3)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオフにし、ステップ1470に移行する。尚、ステップ1454(第3)又はステップ1458(第3)でNoの場合にも、ステップ1470に移行する。尚、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機は、確率変動遊技状態において図柄変動が実行され、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値が0になることにより確率変動遊技状態が終了する(いわゆる、ST)よう構成しているが、これには限定されず、例えば、確率変動遊技状態が図柄変動回数によっては終了しない(特別遊技の当選を契機として終了し得る)よう構成し、第1主遊技に係る大当りが長開放大当りとなる割合よりも第2主遊技に係る大当りが長開放大当りとなる割合の方が高い、且つ、第2主遊技に係る大当りにも短開放大当りが存在するよう構成してもよい。
次に、図68は、第3実施形態における、図5のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ1611(第3)、ステップ1700(第3)及びステップ1650(第3)であり、即ち、ステップ1608で特別遊技開始表示指示コマンドをセットした後、又は、ステップ1610で特別遊技実行フラグがオンであった場合、ステップ1611(第3)で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、現在実行中のラウンドは振分遊技実行ラウンド(特定領域C22を有する第2大入賞口C20が開放することとなるラウンドであり、本例では、2R・4R)であるか否かを判定する。ステップ1611(第3)でYesの場合、ステップ1700(第3)で、特別遊技制御手段MP30は、後述する、振分遊技実行処理を実行し、ステップ1634に移行する。他方、ステップ1611(第3)でNoの場合は、ステップ1612に移行する。また、ステップ1638で、特別遊技終了表示指示コマンドをセットした後、ステップ1650(第3)で、特別遊技制御手段MP30は、後述する、特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図69は、第3実施形態における、図68のステップ1700(第3)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、振分遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1716に移行する。他方、ステップ1702でNoの場合、ステップ1704で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、停止している主遊技図柄は長開放図柄(7A・4B・5B・7Bであり、第2主遊技大当り図柄はすべて長開放図柄となっている)であるか否かを判定する。ステップ1704でYesの場合、ステップ1706で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、長開放パターン(例えば、30秒間の開放であって、特定領域C22への入球が略確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1710に移行する。ステップ1704でNoの場合には、ステップ1708で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、短開放パターン(例えば、0.1秒間の開放であって、特定領域C22への非入球が略確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1710に移行する。
次に、ステップ1710で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をクリアする。次に、ステップ1712で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技実行中フラグをオンにする。次に、ステップ1714で、振分遊技実行制御手段MP36は、セットされた開放パターンにて第2大入賞口C20を開放し、ステップ1716に移行する。
次に、ステップ1716で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を確認し、第2大入賞口C20に遊技球が所定個数(10個)入賞したか否かを判定する。ステップ1716でYesの場合、ステップ1720に移行する。他方、ステップ1716でNoの場合には、ステップ1718で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20の開放期間(セットされた開放パターン)が終了したか否かを判定する。ステップ1718でYesの場合、ステップ1720に移行する。次に、ステップ1720で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1722で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1724で、振分遊技実行制御手段MP36は、当該振分遊技の実行ラウンドにおいて特定領域C22への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1724でYesの場合、ステップ1726で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ1728に移行する。尚、ステップ1724でNoの場合も、ステップ1728に移行する。次に、ステップ1728で、振分遊技実行制御手段MP36は、ラウンド数カウンタに1を加算し(振分遊技の実行ラウンドを終了し)、次の処理(ステップ1634の処理)に移行する。尚、ステップ1718でNoの場合にも、次の処理(ステップ1634の処理)に移行する。
次に、図70は、第3実施形態における、図68のステップ1650(第3)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1662で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1662でYesの場合、ステップ1664で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1666で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、200回)をセットする。次に、ステップ1668で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1672に移行する。他方、ステップ1662でNoの場合、ステップ1670で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、50回)をセットし、ステップ1672に移行する。
次に、ステップ1672で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1674で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1997の処理)に移行する。
次に、図71は、第3実施形態における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2010(第3)及びステップ2850(第3)であり、即ち、ステップ2200で、前述した装飾図柄表示内容決定処理を実行した後、ステップ2010(第3)で、副制御基板Sは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態は時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2010(第3)でYesの場合には、ステップ2300に移行し、Noの場合には、ステップ2850(第3)で、副制御基板Sは、後述する、時短中装飾図柄表示制御処理を実行し、ステップ2400に移行する。
次に、図72は、第3実施形態における、図71のステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ2230(第3)及びステップ2800(第3)であり、即ち、ステップ2204で、図柄内容決定許可フラグをオフにした後、ステップ2230(第3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態は時間短縮遊技状態ではないか否かを判定する。ステップ2230(第3)でYesの場合には、ステップ2206に移行し、Noの場合には、ステップ2800(第3)で、装図表示内容決定手段SM21nは、後述する、時短中第1装図内容決定処理を実行し、ステップ2208に移行する。尚、ステップ2218の処理は第3実施形態においては実行されない(図柄内容決定フラグは存在しない)。尚、第3実施形態においては、第1装飾図柄は、左列、中列、右列の3列で構成されており、有効ライン(同一の数字図柄が並ぶことで有効となるライン)は1ラインであり、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃えば大当りを意味する(逆に、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃わなければハズレとなる)。また、左列、中列、右列には(又は、中列には)、数字図柄のみが停止(仮停止)し得る(前述した「特殊図柄」が停止しない、或いは、出現頻度自体が極めて低確率である)、且つ、図柄変動途中に仮停止し得る(或いは、仮停止する確率が極めて低確率である)よう構成されている。また、第2装飾図柄は、左列、中列、右列の3列で構成されており、有効ライン(同一の図柄並ぶことが有効となるライン)は1ラインであり、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃えば大当りを意味する(逆に、当該有効ラインに同一の数字図柄が揃わなければハズレとなる)。また、左列、中列、右列には(又は、中列には)、数字図柄のみが停止(仮停止)し得る(前述した「特殊図柄」が停止しない)、且つ、図柄変動途中に仮停止し得るよう構成されている。
次に、図73は、第3実施形態における、図72のステップ2800(第3)のサブルーチンに係る、時短中第1装図内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、装図表示内容決定手段SM21nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在第1装飾図柄が停止中であるか否かを判定する。ステップ2802でYesの場合、ステップ2804で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該図柄変動(主遊技図柄の変動)に係る第2主遊技保留内容(特に、当否結果と変動時間)、及び、1〜2個目までの消化順となる第2主遊技保留内容(特に変動時間)、即ち、3個目の保留を除く第2主遊技保留内容(特に、当否結果と変動時間)を確認する。次に、ステップ2806で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該確認した保留に係る所定時間(本例では、5秒)以上の変動時間となる保留(当該図柄変動も含む)の有無、及び、所定時間(本例では、5秒)以上の変動時間となる保留(当該図柄変動も含む)の消化順に基づき、時短中第1装図変動態様決定用テーブルを参照し、第1装飾図柄の変動態様を決定する。
ここで、同図右段は、第3実施形態における、時短中第1装図変動態様決定用テーブルの一例である。本テーブルに示されるように、第3実施形態においては、第1装飾図柄の停止時(ステップ2806のタイミング)にて、第2主遊技保留数と、当該第2主遊技図柄変動及び第2主遊技保留に係る変動時間とに基づいて、第1装飾図柄の変動時間が決定されるよう構成されている。尚、前述したように、第2主遊技図柄の変動態様のうち、「b0(1秒)」を短変動、「b0(1秒)」以外を長変動としている。
具体的には、第2主遊技保留が2個以上存在する場合には、当該図柄変動と保留1個目と保留2個目とに、長変動となる保留があるか否かを判定して、長変動となる保留がなかった場合には、第2主遊技図柄の3変動分の変動時間が第1装飾図柄の変動時間となる。例えば、第2主遊技保留が3個、且つ、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の変動時間が「当該変動:1秒、1個目:1秒、2個目:1秒、3個目:1秒」の場合には、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の第1装飾図柄の変動時間は、「当該変動」と「1個目」と「2個目」との合計の3秒となり、2個目の保留に係る主遊技図柄の変動停止と同時(又は、略同時)に第1装飾図柄も停止することとなる。尚、第2装飾図柄は、毎変動において主遊技図柄の変動停止と同時(又は、略同時)に停止するよう構成されている。
他方、第2主遊技保留が2個以上存在する場合、且つ、当該図柄変動と保留1個目と保留2個目とのいずれかに、長変動となる保留があった場合には、最先の消化順の長変動となる保留に係る主遊技図柄の変動までの変動時間が第1装飾図柄の変動時間となる。例えば、第2主遊技保留が3個、且つ、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の変動時間が「当該変動:1秒、1個目:10秒、2個目:1秒、3個目:1秒」の場合には、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の第1装飾図柄の変動時間は、「当該変動」と「1個目」との合計の11秒となり、長変動となる1個目の保留に係る主遊技図柄の変動停止と同時(又は、略同時)に第1装飾図柄も停止することとなる。
また、第2主遊技保留が1個以下である場合には、最終消化順となる保留まで(当該図柄変動を含む)に、長変動となる保留があるか否かを判定して、長変動となる保留がなかった場合には、第2主遊技図柄の当該図柄変動とすべての保留とを合計した変動時間が第1装飾図柄の変動時間となる。例えば、第2主遊技保留が1個、且つ、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の変動時間が「当該変動:1秒、1個目:1秒」の場合には、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の第1装飾図柄の変動時間は、「当該変動」と「1個目」との合計の2秒となり、1個目の保留に係る主遊技図柄の変動停止と同時(又は、略同時)に第1装飾図柄も停止することとなる。
他方、第2主遊技保留が1個以下である場合、且つ、最終消化順となる保留まで(当該図柄変動を含む)に長変動となる保留があった場合には、最先の消化順の長変動となる保留に係る主遊技図柄の変動までの変動時間が第1装飾図柄の変動時間となる。例えば、第2主遊技保留が1個、且つ、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の変動時間が「当該変動:1秒、1個目:10秒」の場合には、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の第1装飾図柄の変動時間は、「当該変動」と「1個目」との合計の11秒となり、長変動となる1個目の保留に係る主遊技図柄の変動停止と同時(又は、略同時)に第1装飾図柄も停止することとなる。
尚、第3実施形態においては、ステップ2806のタイミング、即ち、保留消化後のタイミングにて、第1装飾図柄の変動時間を決定するよう構成したが、これには限定されず、保留消化前のタイミングにて、第2主遊技保留情報を確認して、第1装飾図柄の変動時間を決定するよう構成してもよい。
次に、ステップ2808で、装図表示内容決定手段SM21nは、ステップ2804で確認した保留情報を参照し、当該確認した第2主遊技保留内に大当りとなる保留があるか否かを判定する。ステップ2808でYesの場合、ステップ2810で、装図表示内容決定手段SM21nは、当該大当りとなる保留に係る主遊技図柄の停止図柄に関する情報に基づき、第1装飾図柄の停止図柄を決定し、ステップ2814に移行する。他方ステップ2808でNoの場合、ステップ2812で、装図表示内容決定手段SM21nは、第1装飾図柄の停止図柄をハズレ目に決定し、ステップ2814に移行する。尚、ステップ2812の処理においては、第1装飾図柄の変動時間によって、当該第1装飾図柄の停止図柄をリーチ状態(左列と右列の停止図柄が同一であり、例えば、「4・6・4」)とするかバラケ目(左列と右列の停止図柄が同一ではなく、例えば、「4・6・3」)とするかを決定するよう構成してもよい。次に、ステップ2814で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、時短中第1図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。尚、ステップ2802でNoの場合も、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。
尚、不図示ではあるが、第3実施形態においては、時間短縮遊技状態では、主に第2主遊技側にて遊技を進行することとなる(右打ちにて遊技を進行するため、第2主遊技側の図柄変動のみが実行される)ため、第1主遊技保留は基本的には生起しないこととなるが、遊技者が左打ちを実行するなどして第1主遊技保留が生起した場合には、当該第1主遊技保留に係る変動が終了するまでは、第1装飾図柄は主遊技図柄と同一の変動時間とすることが望ましい。
次に、図74は、第3実施形態における、図71のステップ2850(第3)のサブルーチンに係る、時短中装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2852で、装飾図柄表示制御手段SM21は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主遊技図柄の変動が開始したか否かを判定する。ステップ2852でYesの場合、ステップ2854で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2856で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1及び第2装図変動時間管理タイマSM21t‐2をスタートし、ステップ2858に移行する。他方、ステップ2852でNoの場合もステップ2858に移行する。
次に、ステップ2858で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2858でYesの場合、ステップ2860で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1及び第2装図変動時間管理タイマSM21t‐2のタイマ値を確認する。次に、ステップ2862で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、第1装飾図柄は停止中であるか否かを判定する。ステップ2862でYesの場合、ステップ2864で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄の変動表示を開始し、ステップ2866に移行する。他方、ステップ2862でNoの場合、ステップ2865で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄の変動表示を継続し、ステップ2866に移行する。
次に、ステップ2866で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第2装飾図柄を変動表示する。次に、ステップ2868で、装飾図柄表示制御手段SM21は、決定されている、当該主遊技図柄の変動に係る仮停止表示、予告画像表示、リーチ画像表示等の画像表示を適宜実行する。尚、第1装飾図柄及び第2装飾図柄は、時間短縮遊技状態において、仮停止表示され得るが、「特殊図柄」や擬似連図柄等の停止態様では仮停止しないよう構成されている。尚、仮停止する具体例としては、長時間(例えば、30秒以上)のリーチ変動となる図柄変動にて、第1装飾図柄がリーチとなっている(左列と右列が仮停止している)期間にて、第2装飾図柄を仮停止させるよう構成してもよいし、第1装飾図柄がリーチとなる以前に擬似連続変動として第1装飾図柄を仮停止させるよう構成してもよい。
次に、ステップ2870で、装飾図柄表示制御手段SM21は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2870でYesの場合、ステップ2872で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、第1装飾図柄の停止タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2872でYesの場合、ステップ2874で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄を確定表示する。次に、ステップ2876で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装図変動時間管理タイマSM21t‐1を停止してリセット(ゼロクリア)し、ステップ2880に移行する。他方、ステップ2872でNoの場合、ステップ2878で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第1装飾図柄の変動表示を継続し、ステップ2880に移行する。
次に、ステップ2880で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第2装飾図柄を確定表示する。次に、ステップ2882で、装飾図柄表示制御手段SM21は、第2装図変動時間管理タイマSM21t‐2を停止してリセット(ゼロクリア)し、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2858又はステップ2870でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
ここで、同図上段は、時短中装飾図柄変動イメージ図であり、第3実施形態における装飾図柄の変動に係る作用の一例を例示している。まず、「主遊技図柄変動開始状態」とは、主遊技図柄(特に、第2主遊技図柄)が変動開始するタイミングにて、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)が変動開始するか否かを表示している。尚、斜線にて表示されている箇所は、装飾図柄(第1装飾図柄)が変動中であることを示している。また、主遊技図柄(特に、第2主遊技図柄)が変動停止するタイミングにて、装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)が変動停止するか否かを表示している。尚、斜線にて表示されている箇所は、装飾図柄(第1装飾図柄)が変動中であることを示している。このように、第2装飾図柄は主遊技図柄(特に、第2主遊技図柄)の変動と同一(又は、略同一)のタイミングにて、変動開始及び変動停止する(主遊技図柄の変動に合わせて変動する)よう構成されている一方、第2装飾図柄は主遊技図柄(特に、第2主遊技図柄)の3回の変動毎に変動開始及び変動停止するよう構成されている。即ち、第1装飾図柄は、主遊技図柄(及び、第2装飾図柄)の複数回の変動期間に亘って、1回の図柄変動が実行され得るよう構成されている。
以上のように構成することで、第3実施形態に係る遊技機によれば、第1装飾図柄の変動時間を、第2主遊技保留の保留個数及び変動時間に基づいて決定することで、当該第1装飾図柄の変動時間を、第2主遊技図柄の複数回の変動時間の値とし得るよう構成することで、複数回の主遊技図柄の変動を1回の変動であるかのように遊技者に見せることができることとなり、第3実施形態のような、確率変動遊技状態の終了条件である主遊技図柄の変動回数が多い回数(本例では、200回)の場合にも、少ない回数(例えば、100回)であるように遊技者に見せることができ、確率変動遊技状態中のハズレ変動が連続して遊技の進行が退屈になることを軽減することができることとなると共に、確率変動遊技状態における大当り確率が実際よりも上昇しているように感じさせることができることとなる。
尚、第3実施形態においては、第1装飾図柄が1回確定停止する期間にて、第2装飾図柄は3回確定停止し得るよう構成されているが、当該第2装飾図柄の確定停止回数の最大数である3回は、第2主遊技保留上限数である4回よりも小さい値となっている(第2主遊技保留上限数を超過してしまうと、第1装飾図柄の変動途中で第2主遊技保留がすべて消化されてしまう事態が発生し得るため)。
尚、第3実施形態の盤面構成は変更してもよく、例えば、補助遊技始動口H10と第2主遊技始動口B10とを、右打ちを実行した場合に遊技球がほぼ確実に通過することとなるルート上に縦に重なるように配置し(補助遊技始動口H10が遊技者から見て上側に配置)、当該ルートを流下して補助遊技始動口H10を通過した遊技球のほぼすべてが、第2主遊技始動口B10に入球し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合には、時間短縮遊技状態にて、遊技球が補助遊技始動口H10を通過してから第2主遊技始動口B10に入球するまでの期間に、「補助遊技図柄の変動開始→補助遊技図柄の変動終了→第2主遊技始動口電動役物B11dの開放」となり得ることが望ましいため、「補助遊技図柄の変動時間を0.2秒、第2主遊技始動口電動役物B11dの開放態様を6秒開放→閉鎖」となるような構成とすることが好適である。尚、そのような構成にした場合には、時間短縮遊技状態において右打ちを実行した場合に、遊技球が第2主遊技始動口B10に大量に入球しないようにするため、第2主遊技始動口B10の賞球数は1球(第1主遊技始動口A10の賞球数は3球)とすることが望ましい。
尚、第3実施形態においては、第1装飾図柄の停止中に第2主遊技保留内容を確認して、第1装飾図柄の次変動に係る変動時間を決定するよう構成しており、第2主遊技図柄の長変動となる保留が2個目の消化順までに存在していた場合には、当該長変動となる保留に係る図柄変動の停止時に第1装飾図柄も同時に停止するよう構成されているため、第1装飾図柄の変動時間は第1装飾図柄の変動開始時の保留数に依存しない場合があり、また、第1装飾図柄の変動中に生起する保留によって、次変動の第1装飾図柄の変動時間は相違し得るよう構成されている。
尚、第3実施形態においては、前述したように、第2主遊技保留が2個以上存在する場合、且つ、当該図柄変動と保留1個目と保留2個目とのいずれかに、長変動となる保留があった場合には、最先の消化順の長変動となる保留に係る主遊技図柄の変動までの変動時間が第1装飾図柄の変動時間となるよう構成されており、また、当該図柄変動と保留1個目と保留2個目とのいずれかに、長変動となる保留がなかった場合には、第2主遊技図柄の3変動分の変動時間が第1装飾図柄の変動時間となるよう構成されているが、例えば、第2主遊技保留が3個、且つ、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の変動時間が「当該変動:1秒、1個目:1秒、2個目:1秒、3個目:1秒」の場合には、第2主遊技保留数が「1〜3個」を維持した場合の第1装飾図柄の変動時間は、「当該変動」と「1個目」と「2個目」との合計の3秒の予定となるが、第2主遊技保留が「1〜3個」を維持されずに、例えば、実際の変動時間が「当該変動:1秒、1個目:1秒、2個目:5秒」となった場合には、第1装飾図柄の変動時間は、「当該変動」と「1個目」と「2個目」との合計の7秒となり、第1装飾図柄の変動時間は、追加保留生起の有無によって相違し得ることとなる。
尚、第3実施形態においては、第1装飾図柄の停止中に第2主遊技保留内容を確認して、第1装飾図柄の次変動に係る変動時間を決定するよう構成しているが、当該停止中にて、第1装飾図柄に係る演出を決定してもよく、例えば、ある第1装飾図柄変動にて変動開始時に演出表示装置SG上にて「稲妻が走る演出」が実行された場合に、当該第1装飾図柄変動の停止中にて、その後の第2装飾図柄の変動内容(又は、第2主遊技図柄の変動内容)を確認し、次の第1装飾図柄変動にて「稲妻が走る演出」を再度実行するか否かを決定してもよい。尚、「稲妻が走る演出」が連続すればするほど、当該演出に係る第1装飾図柄変動(又は、第1装飾図柄変動に含まれている主遊技図柄変動)にて大当りとなる期待度が高くなるよう構成することが望ましい。尚、当該第2装飾図柄の変動内容(又は、第2主遊技図柄の変動内容)を確認するタイミングは変更してもよいが、第1装飾図柄の変動開始タイミングに確認した場合、当該タイミングにおける第2主遊技保留に係る変動内容しか確認できないことに対して、第1装飾図柄の変動停止タイミングや変動終盤のタイミングに確認した場合には、第1装飾図柄の変動中の期間に生起した第2主遊技保留の変動内容も確認し得ることとなるため、当該確認タイミングは第1装飾図柄の変動終盤以降とすることが望ましい。
(第4実施形態)
ここで、前述した実施形態においては、第1装飾図柄と第2装飾図柄との2つの装飾図柄が演出表示装置に表示されるような構成について詳述したが、このような構成は前述した実施形態の構成のみには限定されない。そこで、そのような構成の一例を第4実施形態とし、以下、本実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
第4実施形態に係る遊技機においては、右打ち(盤面右側に向かって遊技球を発射する発射態様)を実行するべき遊技状況において、右打ちを実行すべき旨の表示である右打ち指示表示の表示制御を司る右打ち表示制御手段SM27を有している。
はじめに、図75は、第4実施形態における、副制御基板S側のメインフローチャートである。本実施形態との相違点は、ステップ3400(第4)であり、即ち、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(b)の実行が開始されると、ステップ3400(第4)で、副制御基板Sは、後述する、右打ち指示表示制御処理を実行し、ステップ2100に移行する。
次に、図76は、第4実施形態における、図75のステップ3400(第4)のサブルーチンに係る右打ち指示表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3402で、右打ち表示制御手段SM27は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在の遊技状態が時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。尚、本例においては、ステップ3402で時間短縮遊技状態であるか否かを判定したが、これには限定されず、右打ちを実行するべき遊技状態であるか否か(例えば、確率変動遊技状態であるか否か、確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態であるか否か、等)を判定するよう構成すればよい。尚、ステップ3402でYesの場合には、ステップ3406に移行する。
ステップ3402でNoの場合、ステップ3404で、右打ち表示制御手段SM27は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、現在特別遊技の実行中であるか否かを判定する。ステップ3404でYesの場合、ステップ3406で、右打ち表示制御手段SM27は、右打ち指示表示を演出表示装置SGに表示するコマンドをセットし、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。ここで、同図右上段は、右打ち指示表示の表示イメージ図である。同図に示されるように、右打ち指示表示は演出表示装置SGに表示され、遊技者に現在右打ちにて遊技を進行するべきである旨を報知し得るよう構成されている。尚、右打ちすべきか否かを認識することは遊技者にとって重要であるため、右打ち指示表示は表示プライオリティの優先度が大きくなるよう構成されている(詳細は後述する)。尚、後述する第2装飾図柄、保留表示(第1保留表示と第2保留表示とを含む)等の基本的に常時演出表示装置SG上に表示されている表示は、右打ち指示表示とは重複しないよう構成してもよい。
尚、各遊技状態や状況における右打ち表示態様は、遊技状態や状況(特別遊技実行中の場合と特別遊技実行中でない場合等)が異なっていても常に同一の表示態様としてもよいし、遊技状態や状況によって表示態様が相違し得る(例えば、大きさが相違する等)よう構成してもよい。また、表示態様が相違し得るよう構成した場合、例えば、大当り中においては、大入賞口の開放態様によって右打ち指示表示の表示態様が相違するよう構成してもよく、例えば、大入賞口の開放態様がすべて長開放となる大当り中の右打ち指示表示は相対的に大きい第1表示パターンとし、大入賞口の開放態様がすべて短開放となる大当り中の右打ち指示表示は相対的に小さい第2表示パターンとし、大入賞口の開放態様として長開放と短開放とが混在する大当り中の右打ち指示表示は、大入賞口が長開放となるラウンドにおいては相対的に大きい第1表示パターンとなり、大入賞口が短開放となるラウンドにおいては相対的に小さい第2表示パターンとなるように右打ち指示表示を切り替えながら進行していくよう構成してもよい。
また、右打ち指示表示として相対的に表示面積が小さい第1右打ち指示表示と、相対的に表示面積が大きい第2右打ち指示表示とが表示され得るよう構成した場合には以下のように構成してもよい。
(1)右打ちすべき状況(例えば、時間短縮遊技状態)においては、第1右打ち指示表示が表示されるよう構成し、当該右打ちすべき状況にて、左打ちしていることを遊技機が検知した場合(例えば、時間短縮遊技状態にて、左打ちにて入球可能な第1主遊技始動口A10に遊技球が3球入球した場合)には、第2右打ち指示表示が所定時間表示される(第1右打ち指示表示は表示されたまま)。
(2)第1右打ち指示表示は演出表示装置SGの四隅近辺(例えば、右上)に表示され、第2右打ち指示表示は演出表示装置SGの中央付近に表示される。また、第1右打ち指示表示の表示領域と第2右打ち指示表示の表示領域とは重複しない。尚、第1右打ち指示表示の表示領域と第2右打ち指示表示の表示領域とが重複するよう構成してもよく、そのように構成した場合には、第2右打ち指示表示の表示優先度よりも第1右打ち指示表示の表示優先度の方が高くなるよう構成してもよい。
(3)演出表示装置SGにおける表示優先度は高い方から、「第1右打ち指示表示→第2右打ち指示表示→予告演出→変動中の装飾図柄」となっており(「第2右打ち指示表示→第1右打ち指示表示→予告演出→変動中の装飾図柄」としてもよい)、例えば、第2右打ち指示表示の表示領域と変動中の装飾図柄の表示領域とが重複した場合には、第2右打ち指示表示が前面に表示される(視認可能となる)。
(4)第1右打ち指示表示は、補助遊技状態中の変動中{特別図柄変動中(第1装飾図柄変動中、第2装飾図柄変動中)}において、第1装飾図柄と重複し得るが(例えば、演出表示装置SGに表示されている第1装飾図柄の少なくとも一部が拡大する「図柄拡大演出」の発生時など)、第2装飾図柄とは重複しない。但し、第1右打ち指示表示は、変動停止中においては第1装飾図柄及び第2装飾図柄のいずれとも重複しない。また、第1右打ち指示表示は、第1主遊技側及び第2主遊技側の第1保留表示(例えば、図87を参照)や第1主遊技側及び第2主遊技側の第2保留表示(例えば、図87を参照)とは重複しない。更に、第1右打ち指示表示は、所定の予告演出{例えば、群予告(図83の右下段図参照)}とは重複し得るが、特定の予告演出{例えば、台詞予告(キャラクタの台詞を表示する予告)}とは重複しない。
(5)第2右打ち指示表示は、補助遊技状態中における変動中{特別図柄変動中(第1装飾図柄変動中、第2装飾図柄変動中)}において、第1装飾図柄と重複し得るが(例えば、演出表示装置SGに表示されている第1装飾図柄の少なくとも一部が拡大する「図柄拡大演出」の発生時だけでなく、上から下にスクロール変動している最中などでも)、第2装飾図柄とは重複しない。また、第2右打ち指示表示は、第1主遊技側及び第2主遊技側の第1保留表示(例えば、図87を参照)や第1主遊技側及び第2主遊技側の第2保留表示(例えば、図87を参照)とは重複しない。更に、第2右打ち指示表示は、所定の予告演出{例えば、群予告(図83の右下段図参照)}及び特定の予告演出{例えば、台詞予告(キャラクタの台詞を表示する予告)}のいずれとも重複し得る。
(6)第1装飾図柄は特別図柄変動中(第1装飾図柄変動中、第2装飾図柄変動中)である際、第1主遊技側及び第2主遊技側の第1保留表示(例えば、図87を参照)や第1主遊技側及び第2主遊技側の第2保留表示(例えば、図87を参照)と重複し得る。更に、第1装飾図柄は特別図柄変動中(+第1装飾図柄変動中)である際、所定の予告演出{例えば、群予告(図83の右下段図参照)}及び特定の予告演出{例えば、台詞予告(キャラクタの台詞を表示する予告)}と重複し得る。
(7)第2装飾図柄は特別図柄変動中(第1装飾図柄変動中、第2装飾図柄変動中)である際、第1主遊技側及び第2主遊技側の第1保留表示(例えば、図87を参照)や第1主遊技側及び第2主遊技側の第2保留表示(例えば、図87を参照)と重複しない。更に、第2装飾図柄は特別図柄変動中(+第2装飾図柄変動中)である際、所定の予告演出{例えば、群予告(図83の右下段図参照)}と重複し得るが、特定の予告演出{例えば、台詞予告(キャラクタの台詞を表示する予告)}とは重複しない。
(8)第1主遊技側及び第2主遊技側の第1保留表示(例えば、図87を参照)は、所定の予告演出{例えば、群予告(図83の右下段図参照)}と重複し得るが、特定の予告演出{例えば、台詞予告(キャラクタの台詞を表示する予告)}とは重複しない。
(9)第1主遊技側及び第2主遊技側の第2保留表示(例えば、図87を参照)は、所定の予告演出{例えば、群予告(図83の右下段図参照)}と重複し得るが、特定の予告演出{例えば、台詞予告(キャラクタの台詞を表示する予告)}とは重複しない。
また、遊技状態や状況によって右打ち指示表示の表示態様が相違し得るよう構成した場合においては以下のように構成してもよい。
(1)小当り実行中においては、右打ち指示表示が相対的に小さい(例えば、1個の矢印等)表示態様となり、小当りが実行されていない場合とは表示態様が異なっている。
(2)特別遊技実行中でない場合の確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態と、特別遊技実行中でない場合の非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態と、特別遊技実行中である場合とが非時間短縮遊技状態となっている。
(3)時間短縮遊技状態として、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態と、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態とを有している。
(4)特別遊技の実行中でない場合における、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態と確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態とでは右打ち指示表示が表示されない(左打ちを促す表示は表示され得る)一方、特別遊技の実行中においては右打ち指示表示が表示される(左打ちを促す表示は表示されない)。
(5)時間短縮遊技状態においては、右打ち指示表示が表示される(左打ちを促す表示は表示されない)。
(6)非時間短縮遊技状態であっても時間短縮遊技状態であっても、前述した第1右打ち指示表示と第2右打ち指示表示が表示され得るよう構成した場合、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とで、第1右打ち指示表示の表示態様は相違しているが第2右打ち指示表示の表示態様は同一である。
(7)左打ちを促す表示は所定期間(例えば、右打ちすべき状況から左打ちすべき状況となってから所定期間、左打ちすべき状況において右打ち実行時に入球し易い補助遊技始動口への遊技球の入球があった場合等の右打ちの検知から所定期間)表示される(所定期間経過後は非表示となる)一方、右打ち指示表示は右打ちをすべき状況にて常時表示される、又は、右打ち指示表示が表示される期間は前記所定期間よりも長期間である。
ステップ3404でNoの場合、ステップ3408で、右打ち表示制御手段SM27は、右打ち指示表示を消去するコマンドをセットし、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。尚、ステップ3408においては、右打ち指示表示が表示されていない場合には、処理を実行しないこととなる。
次に、図77は、第4実施形態における、装飾図柄の表示態様及び表示位置に係るイメージ図である。同図においては、遊技状態と背景演出との組み合わせによって、第1装飾図柄と第2装飾図柄とがどのような表示態様及び表示位置となるかを例示している。尚、同図に示す4つの表示例はすべて、第1主遊技側の大当り図柄である「7A」に係る装飾図柄(第1装飾図柄及び第2装飾図柄)が停止している状況を図示している。まず、同図左上段においては、遊技状態が非確率変動遊技状態であり、且つ、実行されている背景演出が「昼ステージ」である場合を例示している。このような場合においては、第1装飾図柄の表示態様は「777」と算用数字となっており、表示位置は横一直線に3つの数字が並んでいる。また、第2装飾図柄の表示態様は「777」と算用数字となっており、表示位置は横一直線に3つの数字が並んでいる。次に、同図右上段においては、遊技状態が確率変動遊技状態であり、且つ、実行されている背景演出が「昼ステージ」である場合を例示している。このような場合においては、第1装飾図柄の表示態様は「七七七」と漢数字となっており、表示位置は凸形状に3つの数字が並んでいる。また、第2装飾図柄の表示態様は「777」と算用数字となっており、表示位置は横一直線に3つの数字が並んでいる。また、実行されている背景演出が「昼ステージ」である場合においては、第1装飾図柄の表示色は、「777」の場合も「七七七」の場合も、「黒色」となっており、第2装飾図柄の表示色は、「777」の場合も「七七七」の場合も、「黒色」となっている。
次に、同図左下段においては、遊技状態が非確率変動遊技状態であり、且つ、実行されている背景演出が「夜ステージ」である場合を例示している。このような場合においては、第1装飾図柄の表示態様は「777」と算用数字となっており、表示位置は斜め一直線に3つの数字が並んでいる。また、第2装飾図柄の表示態様は「777」と算用数字となっており、表示位置は横一直線に3つの数字が並んでいる。次に、同図右下段においては、遊技状態が確率変動遊技状態であり、且つ、実行されている背景演出が「夜ステージ」である場合を例示している。このような場合においては、第1装飾図柄の表示態様は「七七七」と漢数字となっており、表示位置は凹形状に3つの数字が並んでいる。また、第2装飾図柄の表示態様は「777」と算用数字となっており、表示位置は横一直線に3つの数字が並んでいる。また、実行されている背景演出が「夜ステージ」である場合においては、第1装飾図柄の表示色は、「777」の場合も「七七七」の場合も、「白色」となっており、第2装飾図柄の表示色は、「777」の場合も「七七七」の場合も、「黒色」となっている。
このように、同図においては、
(1)第1装飾図柄の表示態様は遊技状態が相違すると相違する。
(2)第1装飾図柄の表示態様は背景演出が相違すると相違する。
(3)第1装飾図柄の表示位置は遊技状態が相違すると相違する。
(4)第1装飾図柄の表示位置は背景演出が相違すると相違する。
(5)第2装飾図柄の表示態様は遊技状態が相違しても相違しない。
(6)第2装飾図柄の表示態様は背景演出が相違しても相違しない。
(7)第2装飾図柄の表示位置は遊技状態が相違しても相違しない。
(8)第2装飾図柄の表示位置は背景演出が相違しても相違しない。
のように構成されている。
また、背景演出や遊技状態が相違することで第1装飾図柄の表示態様が相違するよう構成する場合において、後述する図98のように、第1装飾図柄の表示態様を数字とキャラクタ等の絵柄とを組み合わせた表示態様とするよう構成した場合に、当該絵柄を相違させることで第1装飾図柄の表示態様を相違させるよう構成してもよい(数字については、漢数字と算用数字とで相違させてもよいし、同一としてもよい)。また、絵柄が付帯しているか否かによって表示態様を相違させてもよい。また、装飾図柄の数字の表示色によって大当りとなった場合の当該大当り終了後の遊技状態を示唆し得るような構成として、表示色が緑色である数字が3つ揃うことにより大当りが開始された場合には当該大当り終了後には確率変動遊技状態となるか否かが確定的ではない一方、表示色が赤色である数字が3つ揃うことにより大当りが開始された場合には当該大当り終了後には確率変動遊技状態となることが略確定的となるよう構成してもよく、例えば、非確率変動遊技状態においては「3」が緑色であり「7」が赤色である一方、確率変動遊技状態においては「3」及び「7」が赤色となる(確率変動遊技状態においては「3」が「7」と同一の性質を有する)よう構成してもよい。また、緑色と赤色との性質の相違点としては、緑色の装飾図柄が停止したことにより大当りが開始された場合には実行ラウンド数が8ラウンド(又は、8ラウンド以上)の大当りが開始されることになり、赤色の装飾図柄が停止したことにより大当りが開始された場合には実行ラウンド数が16ラウンドの大当りが開始されるよう構成してもよいし、緑色の装飾図柄がリーチとなった場合には、当該図柄変動が大当りとなる割合が10%である一方、赤色の装飾図柄がリーチとなった場合には、当該図柄変動が大当りとなる割合が50%となるよう構成してもよい。また、背景演出や遊技状態が相違することで第1装飾図柄の表示態様が相違するよう構成する場合において、第1装飾図柄の数字に文字が付帯されているか否かによって表示態様を相違させるよう構成してもよく、例えば、非確率変動遊技状態においては第1装飾図柄の「7」には文字が付帯していない一方、確率変動遊技状態においては第1装飾図柄の「7」には「SUPER」の文字が付帯されているよう構成してもよい。
次に、図78は、第4実施形態における、装飾図柄の表示領域に係るイメージ図である。同図においては、演出表示装置SGにて第1装飾図柄と第2装飾図柄とが表示され得る領域について例示している。第4実施形態においては、同図左上段に示すように、第1装飾図柄は表示領域SG10の中央部周辺にて変動表示され、第2装飾図柄は表示領域SG10の左上部周辺にて変動表示されるよう構成されている。SPリーチ演出の実行中や大当りの実行中を考慮した装飾図柄が表示され得る表示領域SG10の範囲としては、第2装飾図柄が同図右上段のような範囲となっており、第1装飾図柄が装図右下段のような範囲となっている。図示されているように、第4実施形態においては、第1装飾図柄が表示され得る領域の方が第2装飾図柄が表示され得る領域よりも大きくなっている。また、第4実施形態においては、第2装飾図柄は変動表示中に表示が移動しないよう構成されている一方、第1装飾図柄は変動表示中に表示が移動する(例えば、表示領域SG10の上部から下部へと移動する)よう構成されているため、第2装飾図柄の移動範囲よりも第1装飾図柄の移動範囲の方が大きくなっている。
次に、図79は、第4実施形態における、装飾図柄の変動表示期間に係るイメージ図である。同図においては、SPリーチ演出が実行された場合の第1装飾図柄と第2装飾図柄と表示について例示している。まず、同図左上段にて、主遊技図柄の図柄変動が実行されているために、第1装飾図柄と第2装飾図柄とが変動表示されている。次に、同図右上段にて、第1装飾図柄と第2装飾図柄とがリーチ表示となる。次に、同図左下段にて、SPリーチ演出として、バトル演出が実行され、バトル演出の実行中においては、遊技者をバトル演出に注目させたいため(バトル演出の結果が大当りとなるか否かを示唆することとなる)に第1装飾図柄の表示が消去される(非表示となる)。一方、第2装飾図柄はリーチ表示のまま継続して表示されており、遊技者がバトル演出中に装飾図柄の状況を確認したい場合には、第2装飾図柄の表示を視認することにより、リーチ中であることを認識することができる。その後、バトル演出に勝利し、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が大当り図柄にて停止表示されることとなる。このように、主遊技図柄の変動中において、第1装飾図柄の表示は消去される期間(バトル演出の実行中)ある一方、第2装飾図柄の表示は常時表示されているため、第1装飾図柄の表示期間よりも第2装飾図柄の表示期間の方が相対的に長期間となっている。尚、第1装飾図柄がリーチ表示となった場合にも、第2装飾図柄はリーチ表示とならないよう構成してもよい。また、第1装飾図柄が前述した擬似連続変動を実行している場合にも、第2装飾図柄は擬似連続変動を実行しないよう構成してもよい。また、第2装飾図柄は常に表示していなくてもよく、例えば、第1装飾図柄が表示されている期間は第2装飾図柄を非表示としてもよいし、特定の演出として表示領域SG10を覆うような表示面積の大きい演出が実行された場合には第2装飾図柄を非表示(視認困難)としてもよい。
次に、図80は、第4実施形態における、使用する装飾図柄に係るイメージ図である。尚、同図においては、第4実施形態に適用可能な装飾図柄の表示態様に係る構成について例示している。まず、同図上段においては、第1主遊技図柄が変動しており、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が変動表示している。その後、第1主遊技図柄の変動が終了し、第1主遊技図柄の停止図柄として大当り図柄である「7A」が停止したことにより、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が大当り図柄にて停止表示することとなる。尚、第1装飾図柄は、第1主遊技側と第2主遊技側との共通の図柄である算用数字を使用しており、本例では「777」が停止している。また、第2装飾図柄は、第1主遊技図柄が変動した場合は算用数字を使用し、「7A」が停止した場合には「777」が停止する。
次に、同図下段においては、第2主遊技図柄が変動しており、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が変動表示している。その後、第2主遊技図柄の変動が終了し、第2主遊技図柄の停止図柄として大当り図柄である「7B」が停止したことにより、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が大当り図柄にて停止表示することとなる。尚、第1装飾図柄は、「777」が停止している。一方、第2装飾図柄は、第2主遊技図柄が変動した場合はアルファベットを使用し、「7B」が停止した場合には「AAA」が停止するよう構成されている。このように、第1装飾図柄においては、第1主遊技図柄の変動時に使用する図柄と第2主遊技図柄の変動時に使用する図柄とが同一となっている(図柄の表示領域及び図柄のデザインが同一であり、遊技者は第1装飾図柄を視認しただけでは、第1主遊技図柄の変動と第2主遊技図柄の変動との区別が困難である)。一方、第2装飾図柄においては、第1主遊技図柄の変動時に使用する図柄と第2主遊技図柄の変動時に使用する図柄とが相違している(変動表示及び停止表示する図柄のデザインが相違している)。尚、第1装飾図柄と第2装飾図柄とは同一の表示装置に表示してもよいし、異なる表示装置に表示してもよい。また、後述する、第1保留表示と第2保留表示とは同一の表示装置に表示してもよいし、異なる表示装置に表示してもよい。尚、装飾図柄においても保留表示においても、異なる表示装置に表示する場合には、いずれの表示装置も液晶の表示装置(液晶の表示装置を複数有している)としてもよいし、液晶の表示装置とLEDランプとしてもよい。
次に、図81は、第4実施形態における、装飾図柄の停止表示態様に係るイメージ図である。尚、同図においては、図80と同様に、第4実施形態に適用可能な装飾図柄の表示態様に係る構成について例示している。まず、同図上段においては、第1主遊技図柄が変動しており、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が変動表示している。その後、第1主遊技図柄の変動が終了し、第1主遊技図柄の停止図柄として大当り図柄である「7A」が停止したことにより、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が大当り図柄にて停止表示することとなる。尚、第1装飾図柄は、第1主遊技側と第2主遊技側との共通の図柄である算用数字を使用しており、本例では「777」が停止している。また、第2装飾図柄は、算用数字を使用しており、「777」が停止している。
次に、同図下段においては、同図上段とは別のタイミングにおける第1主遊技図柄の変動中であり、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が変動表示している。その後、第1主遊技図柄の変動が終了し、第1主遊技図柄の停止図柄として大当り図柄である「7A」(同図上段と同一の大当り図柄)が停止したことにより、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が大当り図柄にて停止表示することとなる。尚、第1装飾図柄は算用数字の「333」が停止しており、第2装飾図柄は算用数字の「777」が停止している。このように、第1装飾図柄は、主遊技図柄の停止図柄が同一の場合でも、複数種類の停止表示態様(「777」、「333」等)が存在している一方、第2装飾図柄は、主遊技図柄の停止図柄が同一の場合には、1種類の停止表示態様(「777」)しか存在していない。尚、第1装飾図柄と第2装飾図柄との停止表示態様の候補の具体例として、まず、第1装飾図柄の停止表示態様は、16Rの大当りであることを示唆する停止表示態様の場合には「333」と「777」とであり、8R(もしくは8R以上)の大当りであることを示唆する停止表示態様の場合には「111」と「555」とであり、4R(もしくは4R以上)の大当りであることを示唆する停止表示態様の場合には「222」と「444」と「666」と「888」とである。また、第2装飾図柄の停止表示態様は、16Rの大当りであることを示唆する停止表示態様の場合には「333」のみであり、8R(もしくは8R以上)の大当りであることを示唆する停止表示態様の場合には「111」のみであり、4R(もしくは4R以上)の大当りであることを示唆する停止表示態様の場合には「222」のみである。また、その他の具体例としては、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することを示唆する(確率変動遊技状態に移行することが略確定的となる)第1装飾図柄の停止表示態様の候補は、「111」と「333」と「555」と「777」であり、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することを示唆しない(確率変動遊技状態に移行することが確定的ではない)第1装飾図柄の停止表示態様の候補は、「222」と「444」と「666」と「888」である。また、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することを示唆する(確率変動遊技状態に移行することが略確定的となる)第2装飾図柄の停止表示態様の候補は、「111」のみであり、大当り終了後に確率変動遊技状態に移行することを示唆しない(確率変動遊技状態に移行することが確定的ではない)第2装飾図柄の停止表示態様の候補は、「222」のみである。
次に、図82は、第4実施形態おける、表示プライオリティの一例である。同図においては、演出表示装置SGに表示され得る表示内容を列挙しており、表示優先度の高いものが上段に、表示優先度の低いものが下段に示されている。尚、表示優先度が高い表示内容と表示優先度が低い表示内容とが重ねて表示された場合、具体的には、例えば、右打ち指示表示と第1装飾図柄が重ねて表示された場合には、当該重なっている部分の表示については、表示優先度の高い右打ち指示表示が手前側(前面レイヤー)に表示され(視認可能となるよう表示され)、表示優先度の低い第1装飾図柄が奥側(後面レイヤー)に表示される(右打ち指示表示の表示に隠れて視認不能となる)。尚、本例における表示優先度は高いものから、「エラー表示→右打ち指示表示→節電中表示→第2装飾図柄→予告演出→第1装飾図柄→保留表示」となっている。尚、表示優先度は変更してもよいが、「エラー表示」、「右打ち指示表示」、「節電中表示」に関しては、遊技者の利益への影響が大きいため、表示優先度を変更することは望ましくない。また、予告演出と第1装飾図柄と保留表示とは表示優先度の順番を入れ替えてもよいが、予告演出と第1装飾図柄と保留表示とのいずれの表示優先度も第2装飾図柄の表示優先度よりも低くなるよう構成することが好適である。尚、「右打ち指示表示」については他の表示物(役物YK等も含む)によって隠されない位置に表示することが望ましく、「右打ち指示表示」よりも優先度が高い表示内容を新たに設けた場合等においては、当該新たに設けた表示内容が表示される領域は、「右打ち指示表示」が表示される領域と重複しないよう構成することが好適である。また、「節電中表示」に関しては、図柄変動の実行中には表示されないよう構成されている。
次に、図83は、第4実施形態における、プライオリティに係るイメージ図である。尚、同図においては、第4実施形態に適用可能な装飾図柄の表示態様に係る構成について例示しており、前述した図77とは異なる構成となっている。まず、同図上段においては、第2主遊技図柄が変動しており、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が変動表示している状況下、右打ち指示表示が表示されている(遊技状態は時間短縮遊技状態となっており、時間短縮遊技状態においては右打ちにて遊技を進行する遊技性となっている)。その後、第1装飾図柄が変動表示されている領域が右打ち指示表示が表示されている領域と重複し、右打ち指示表示の方が優先度が高いため、前面に表示されることとなる。また、第2装飾図柄と右打ち指示表示とは表示領域が重複しないよう構成されている。
次に、同図下段においては、第2主遊技図柄が変動しており、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が変動表示している状況下、予告演出として羊の群れが出現する。当該予告演出は、第1装飾図柄及び第2装飾図柄のいずれもと表示領域が重複することとなり、優先度が「第2装飾図柄>予告演出>第1装飾図柄」であるため、羊の表示と第1装飾図柄とが重なった場合には、羊の表示が前面に表示され、羊の表示と第2装飾図柄とが重なった場合には、第2装飾図柄が前面に表示されることとなる。尚、後述する第4実施形態からの変更例1のように、演出表示装置SG上の保留表示領域が複数存在している場合(第1主遊技側の保留表示と第2主遊技側の保留表示とが存在している、第1保留表示と第2保留表示とが存在している、等)においても、同図における表示領域SG10の左下部に保留表示領域SG10を新たに設ける(図示されている表示領域SG10右上部の保留表示を第1保留表示とし、新たに設けた保留表示を第2保留表示とする等)等、右打ち指示表示と表示領域SG10が重複しないよう構成してもよい。
以上のように構成することで、第4実施形態に係る遊技機によれば、第1装飾図柄と第2装飾図柄との2つの装飾図柄が演出表示装置SGに表示されるような構成とし、第1装飾図柄が消去されている場合においても第2装飾図柄が表示されるよう構成することにより、遊技者が装飾図柄の状況を確認したい場合にも確認可能なユーザーフレンドリーな遊技機とすることができると共に、SPリーチ演出等の遊技者に演出を見せたい場合等においても第1装飾図柄の表示を消去することにより、見せたい演出をより目立つよう構成することができる。また、第1装飾図柄よりも第2装飾図柄の表示優先度が大きくなるよう構成することにより、第1装飾図柄が非表示である場合に装飾図柄の状況を確認したい状況において、第2装飾図柄が視認不可能となる事態が発生し難いよう構成することができることとなる。
尚、第4実施形態においては、第1装飾図柄が3つの図柄の組み合わせで表示される一方、第2装飾図柄が1つの図柄にて表示されるよう構成してもよい。また、第1装飾図柄における図柄1個分の停止表示態様を4種類、第2装飾図柄における図柄1個分の停止表示態様を2種類、といったように第1装飾図柄の図柄1個分の停止表示態様の種類数の方が第2装飾図柄の図柄1個分の停止表示態様の種類数よりも多くなるよう構成してもよい。そのように構成することにより、第1装飾図柄の停止表示態様(3つの図柄の組み合わせの表示態様)が所定回数の図柄変動に亘って連続して同一となる確率よりも、第2装飾図柄の停止表示態様が所定回数の図柄変動に亘って連続して同一となる確率の方が高くなるよう構成することができる。また、第2装飾図柄の表示領域として、「○」と「×」の2つの表示領域を設け、図柄変動が大当り(又は小当り)図柄にて停止表示される場合には「○」を点灯表示し、図柄変動がハズレとなった場合には「×」が点灯表示するよう構成してもよい。尚、そのように構成した場合には、第2装飾図柄の表示は表示領域SG10上にて移動せずに、「○」又は「×」が点滅することによって図柄変動中であることを報知するよう構成してもよい。また、第2装飾図柄の表示領域として、「○」の形状の領域と「☆」の形状の領域との2つの表示領域を設け、第1主遊技図柄が変動した場合は「○」の形状の領域にて変動表示及び停止表示を実行し、第2主遊技図柄が変動した場合は「☆」の形状の領域にて変動表示及び停止表示を実行するよう構成し、且つ、「○」又は「☆」が点滅することによって図柄変動中であることを報知し、図柄変動が大当り(又は小当り)図柄にて停止表示される場合には「○」又は「☆」を点灯表示し、図柄変動がハズレ図柄にて停止表示される場合には「○」又は「☆」を消灯表示するよう構成してもよく、そのように構成した場合には、第1装飾図柄においては、第1主遊技図柄の変動時に使用する図柄と第2主遊技図柄の変動時に使用する図柄とが同一となる(図柄の表示領域及び図柄のデザインが同一であり、遊技者は第1装飾図柄を視認しただけでは、第1主遊技図柄の変動と第2主遊技図柄の変動との区別が困難である図柄であり、例えば、「777」)よう構成してもよい。尚、第2装飾図柄においては、第1主遊技図柄の変動時に使用する図柄と第2主遊技図柄の変動時に使用する図柄とが相違している(変動表示及び停止表示する領域が相違している、変動表示及び停止表示する図柄のデザインが相違している)。また、上述したように、第2装飾図柄の表示領域として、「○」の形状の領域と「☆」の形状の領域との2つの表示領域を設けた場合においては、第1主遊技図柄が大当り(又は小当り)図柄にて停止表示される場合には「○」を点灯表示し、第2主遊技図柄が大当り(又は小当り)図柄にて停止表示される場合には「☆」を点灯表示し、第1主遊技図柄がハズレ図柄にて停止表示される場合には「○」を消灯表示し、第2主遊技図柄がハズレ図柄にて停止表示される場合には「☆」を消灯表示するよう構成し、且つ、第1装飾図柄の停止図柄としては、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄が大当り(又は小当り)図柄にて停止表示される場合には、「333」や「777」等の複数種類の停止表示態様にて停止表示可能であり、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄がハズレ図柄にて停止表示される場合には、「326」や「761」等の複数種類の停止表示態様にて停止表示可能であるように構成してもよい。そのように構成することにより、第2装飾図柄の停止表示態様の種類数は、主遊技図柄(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄)が大当り(又は小当り)となる場合に停止し得る停止表示態様が1種類のみ、且つ、主遊技図柄(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄)がハズレとなる場合に停止し得る停止表示態様が1種類のみである一方、第1装飾図柄の停止表示態様の種類数は、主遊技図柄(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄)が大当り(又は小当り)となる場合に停止し得る停止表示態様が複数種類、且つ、主遊技図柄(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄)がハズレとなる場合に停止し得る停止表示態様が複数種類となる。
(第4実施形態からの変更例1)
ここで、前述した実施形態においては、第1装飾図柄と第2装飾図柄との2つの装飾図柄が演出表示装置に表示されるような構成について詳述したが、このような構成は前述した実施形態の構成のみには限定されない。そこで、そのような構成の一例を第4実施形態からの変更例1とし、以下、第4実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図84は、第4実施形態からの変更例1における、副制御基板S側のメインフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ3500(第4変1)であり、即ち、ステップ2200で、副制御基板Sは、装飾図柄表示内容決定処理を実行した後、ステップ3500(第4変1)で、副制御基板Sは、後述する、装飾図柄表示制御処理を実行し、ステップ2400に移行する。
次に、図85は、第4実施形態からの変更例1における、図84のステップ2100のサブルーチンに係る保留情報管理処理のフローチャートである。第4実施形態からの変更点は、ステップ2118‐1(第4変1)及びステップ2118‐2(第4変1)であり、即ち、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22が保留情報を保留情報一時記憶領域に一時記憶した後、ステップ2116で、装図保留情報表示制御手段SM22が図柄内容決定許可フラグをオンにした後、又は、ステップ2111で装図保留情報表示制御手段SM22がメイン側からの図柄変動表示開始指示コマンドを受信していない場合、ステップ2118‐1(第4変1)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、第1保留表示として装図保留カウンタ値と同数の保留画像(演出表示装置SG上のランプ形状の保留表示)を演出表示装置SG上にて点灯表示する。次に、ステップ2118‐2(第4変1)で、装図保留情報表示制御手段SM22は、第2保留表示として装図保留カウンタ値を数値にて演出表示装置SG上に表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。尚、第2保留表示の表示態様は本例の態様には限定されず、演出表示装置SG上の表示とは異なるLEDランプにおける点灯・点滅の組み合わせ、等にて表示してもよく、第1保留表示と第2保留表示とが相違していればよい。
次に、図86は、第4実施形態からの変更例1における、図84のステップ3500(第4変1)のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3502で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3502でYesの場合、ステップ3504で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ3506で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ3508で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ3510に移行する。尚、ステップ3502でNoの場合にも、ステップ3510に移行する。
次に、ステップ3510で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3510でYesの場合、ステップ3512で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ3514で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ3514でYesの場合、ステップ3516で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ3526に移行する。
他方、ステップ3514でNoの場合、ステップ3518で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ3518でYesの場合、ステップ3520で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ3526に移行する。
他方、ステップ3518でNoの場合、ステップ3522で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、装図変動時間管理タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ3522でYesの場合、ステップ3524で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ3526に移行する。尚、ステップ3522でNoの場合にも、ステップ3526に移行する。
次に、ステップ3526で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ3526でYesの場合、ステップ3528で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2999の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ3530で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ3532で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ3510又はステップ3526でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図87は、第4実施形態からの変更例1における、保留表示の変化に係るイメージ図である。まず、同図左上段にて、第1主遊技側と第2主遊技側との夫々に対応する第1保留表示と第2保留表示とが表示されている。尚、保留数は第1主遊技側が2個、第2主遊技側が0個となっている。また、第1主遊技側に対応する装飾図柄が停止表示されている。その後、第1主遊技側の保留が消化されて、次回の図柄変動が開始したことにより、第1主遊技側に係る第1保留表示及び第1主遊技側に係る第2保留表示が変化する(第1主遊技側の保留数が2個である旨の表示から1個である旨の表示に変化する)こととなる。その後、同一の図柄変動にて、第1主遊技側の保留が生起(第1主遊技始動口A10に遊技球が入球)し、第1主遊技側の保留数が変化することにより、第1主遊技側の第1保留表示及び第1主遊技側の第2保留表示が変化する(第1主遊技側の保留数が1個である旨の表示から2個である旨の表示に変化する)こととなる。このように、第1保留表示と第2保留表示とは、図柄変動が開始される場合の保留消化タイミングと主遊技始動口への遊技球が入球した場合の保留生起タイミングにて、表示態様が変化するよう構成されている。
次に、左中段にて、第1主遊技側と第2主遊技側との夫々に対応する第1保留表示と第2保留表示とが表示されている。尚、保留数は第1主遊技側が2個、第2主遊技側が0個となっている。また、第1主遊技側に対応する装飾図柄が変動表示されている。その後、同一変動中にて保留先読み演出として保留変化演出(保留の表示態様が変化し得る演出)が実行される。尚、同図に示す保留変化演出の演出態様としては、第1主遊技側の保留を対象とした演出であり、第1保留表示に炎があたって第1保留表示の表示態様が変化するか否かを煽る演出となっている。その後、保留変化演出の演出結果として、第1主遊技側の第1保留表示が変化する一方、第1主遊技側の第2保留表示は変化しないこととなる。このように、保留先読み演出が実行された場合に保留表示が変化し得るのは第1保留表示のみであり、第2保留表示は変化しないよう構成されている。尚、第2主遊技側の保留に対して保留変化演出が実行された場合にも、第2主遊技側の第1保留表示は変化し得る一方、第2主遊技側の第2保留表示は変化しないよう構成されている。尚、保留先読み演出は前述した第2実施形態等にて例示した処理によって実行されることとする。
同図にて図示したように、第1保留表示と第2保留表示との特徴は以下のようになっている、
(1)保留数が同一である場合において、第1保留表示の表示態様は変化し得る一方、第2保留表示の表示態様は変化しない。
(2)第1保留表示の表示態様は保留数の増減(保留の消化又は保留の生起)がなくとも変化し得る一方、第2保留表示の表示態様は保留数の増減がないと変化しない。
(3)保留変化演出として保留に係る表示に対してアクションが実行されて保留の表示態様が変化する演出を実行する場合には、当該演出の対象となる保留表示は第1保留表示であり、第2保留表示に対しては保留変化演出を実行しない。
以上のように構成されている。
次に、図88は、第4実施形態からの変更例1における、遊技状態毎の保留表示に係るイメージ図である。同図においては、第4実施形態からの変更例1において適用可能な、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とにおける第1保留表示と第2保留表示との表示の有無及び表示態様についての構成例を図示している。まず、同図上段の≪例1≫においては、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とのいずれにおいても、第1保留表示と第2保留表示とが表示されるよう構成されているが、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とで第1保留表示の表示態様が相違している(第1主遊技側に係る第1保留表示と第2主遊技側に係る第1保留表示とのいずれも相違している)。尚、同図上段の≪例1≫においては、第1主遊技側の保留に対応した第1保留表示と、第2主遊技側の保留に対応した第1保留表示と、第1主遊技側の保留に対応した第2保留表示と、第2主遊技側の保留に対応した第2保留表示と、が夫々表示されている、即ち、第1主遊技側と第2主遊技側とで、第1保留表示(第1保留表示が表示される領域)も第2保留表示(第2保留表示が表示される領域)も共用していない。なお、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とで演出モードが相違するよう構成(例えば、非時間短縮遊技状態であれば図77の昼ステージ、時間短縮遊技状態であれば図77の夜ステージとする)し、演出モードに応じて保留表示の表示態様が異なるよう構成(例えば、昼ステージであれば保留表示の表示態様がマル、夜ステージであれば保留の表示態様がハート)してもよい。
次に、同図上段の≪例2≫においては、非時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の第1保留表示と、第2主遊技側の第1保留表示と、第1主遊技側の第2保留表示と、第2主遊技側の第2保留表示と、が表示されている。また、時間短縮遊技状態においては、第2主遊技側の第1保留表示と、第1主遊技側の第2保留表示と、第2主遊技側の第2保留表示と、が表示されており、第1主遊技側の第1保留表示が表示されていない。このように、時間短縮遊技状態にて右打ちを実行し、第2主遊技図柄を変動させて(第2主遊技始動口B10に遊技球を入球させて)遊技を進行するような遊技性のぱちんこ遊技機の場合(特に、第2主遊技側の保留が第1主遊技側の保留よりも優先して消化される遊技機の場合)には、第1主遊技側の保留は遊技者にとってあまり重要ではないため、第1主遊技側の第1保留表示を非表示とするよう構成してもよい。また、そのように構成した場合においても、遊技者が第1主遊技側の保留数を認識することができないよう構成するとユーザーフレンドリーではないため、第1主遊技側の第2保留表示は表示するよう構成されている。
次に、同図上段の≪例3≫においては、非時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の第1保留表示と、第1主遊技側の第2保留表示と、第2主遊技側の第2保留表示と、が表示されており、第2主遊技側の第1保留表示が表示されていない。また、時間短縮遊技状態においては、第2主遊技側の第1保留表示と、第1主遊技側の第2保留表示と、第2主遊技側の第2保留表示と、が表示されており、第1主遊技側の第1保留表示が表示されていない。このように、時間短縮遊技状態にて右打ちを実行し、第2主遊技図柄を変動させて(第2主遊技始動口B10に遊技球を入球させて)遊技を進行するような遊技性のぱちんこ遊技機の場合(特に、第2主遊技側の保留が第1主遊技側の保留よりも優先して消化される遊技機の場合)には、第1主遊技側の保留は遊技者にとってあまり重要ではないため、第1主遊技側の第1保留表示を非表示とするよう構成してもよい。また、非時間短縮遊技状態にて左打ちを実行し、第1主遊技図柄を変動させて(第1主遊技始動口A10に遊技球を入球させて)遊技を進行するような遊技性のぱちんこ遊技機の場合(特に、左打ちを実行した遊技球の流路に第2主遊技始動口B10が存在しない場合)には、第2主遊技側の保留は遊技者にとってあまり重要ではないため、第2主遊技側の第1保留表示を非表示とするよう構成してもよい。尚、そのように構成した場合においても、遊技者が第1主遊技側の保留数又は第2主遊技側の保留数を認識することができないよう構成するとユーザーフレンドリーではないため、第1主遊技側の第2保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示は常に表示するよう構成されている。尚、同図においては、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とで保留表示の有無に係る構成が相違する例を図示したが、これには限定されず、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とで保留表示の有無に係る構成が相違していてもよいし、演出モードが相違することで保留表示の有無に係る構成が相違してもよい。尚、前記≪例1≫にて示した遊技状態が相違することにより第1保留表示の表示態様は相違するが第2保留表示の表示態様は相違しない構成は、前記≪例2≫や≪例3≫の構成にも適用可能である。以上、≪例1≫≪例2≫≪例3≫で示したように、
(1)遊技状態が相違すると(例えば、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とで、或いは、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とで、或いは、限定頻度状態の種類に応じて)、第1保留表示の表示態様が相違するが、第2保留表示の表示態様は同一である。
(2)演出モードが相違すると(例えば、図77の昼ステージと図77の夜ステージとで、或いは、保留先読み演出が実行中である旨を示す所定の演出ステージと当該所定の演出ステージ以外とで、或いは、手動で切替可能な複数種類の演出ステージのうちのいずれかに応じて)、第1保留表示の表示態様が相違するが、第2保留表示の表示態様は同一である。
(3)遊技状態が相違すると(例えば、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とで、或いは、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とで、或いは、限定頻度状態の種類に応じて)、第1保留表示の表示有無が相違するが、遊技状態が何れであるかに拘わらず第2保留表示は必ず表示される(但し、特別遊技状態やエラー状態といったように保留表示よりも優先して表示させたい情報を有する状態時においては、第1保留表示も第2保留表示も表示しないものとしてもよい)。
(4)演出モードが相違すると(例えば、図77の昼ステージと図77の夜ステージとで、或いは、保留先読み演出が実行中である旨を示す所定の演出ステージと当該所定の演出ステージ以外とで、或いは、手動で切替可能な複数種類の演出ステージのうちのいずれかに応じて)、第1保留表示の表示有無が相違するが、演出モードが何れであるかに拘わらず第2保留表示は必ず表示される(但し、デモ画面表示やエラー表示といったように保留表示よりも優先して表示させたい情報を有する表示モード時においては、第1保留表示も第2保留表示も表示しないものとしてもよい)。
といった特徴を有している。尚、上記の特徴は、第1主遊技側の保留に対しても第2主遊技側の保留に対しても適用可能な特徴である。
次に、図89は、第4実施形態からの変更例1における、保留表示の消去に係るイメージ図である。まず、第1主遊技側と第2主遊技側との夫々に対応する第1保留表示と第2保留表示とが表示されている。また、保留数は第1主遊技側が2個、第2主遊技側が0個となっている。また、第1主遊技側に対応する装飾図柄が変動表示されている。その後、同一変動にて装飾図柄がリーチ表示となり、その後、同一変動にてSPリーチ演出としてバトル演出が実行される。バトル演出の実行中においては、第1保留表示は第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれの表示も消去(非表示)される一方、第2保留表示は第1主遊技側と第2主遊技側とのいずれの表示も継続して表示されている。このように、第4実施形態からの変更例1においては、実行中の図柄変動が大当りとなるか否かを遊技者が注目することとなるSPリーチ演出の実行中においては、表示領域SG10を占有して(表示領域SG10の大部分の領域を使用して)当該バトル演出を実行したいために第1保留表示を消去するよう構成している。また、そのように構成した場合においても、遊技者が第1主遊技側の保留数又は第2主遊技側の保留数を認識することができないよう構成するとユーザーフレンドリーではないため、第1主遊技側の第2保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示は常に表示するよう構成されている。尚、同図においては、SPリーチの実行時において、第1保留表示(第1主遊技側の第1保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示)は非表示となるが、第2保留表示(第1主遊技側の第2保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示)は表示されたままとなる構成を図示したが、これには限定されず、大当り中(一部の期間、又は、常時)においても、第1保留表示(第1主遊技側の第1保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示)は非表示となるが、第2保留表示(第1主遊技側の第2保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示)は表示されたままとなるよう構成してもよい。尚、SPリーチの実行時において、第1保留表示(第1主遊技側の第1保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示)は非表示となるが、第2保留表示(第1主遊技側の第2保留表示及び第2主遊技側の第2保留表示)は表示されたままとなる構成は、SPリーチの実行期間において常時適用してもよいし、SPリーチの実行期間における一部の期間に適用してもよい。
以上のように構成することで、第4実施形態からの変更例1に係る遊技機によれば、第1保留表示と第2保留表示との2つの保留表示が演出表示装置SGに表示されるような構成とし、第1保留表示については、表示態様が変化して保留に係る大当り期待度を示唆したり、SPリーチ演出を遊技者に注目させたい場合には表示を消去するなど、遊技の状況に合わせた表示態様(表示有無)とすると共に、大当り等を示唆する演出の一部として用いることにより遊技の興趣性を高めることができる。また、第2保留表示においては、常に表示し、且つ、表示態様も変化させないよう構成することにより、遊技者が現在の保留数を確認したい場合に、疑義を生じさせることなく保留数を認識できるよう構成されている。
尚、第4実施形態からの変更例1においては、第2実施形態からの変更例3にて例示したような、保留消化伝達画像を表示するよう構成してもよい。そのように構成した場合には、第1保留表示に対応した保留消化伝達画像を表示し、第2保留表示に対応した保留消化伝達画像を表示しないよう構成してもよい。尚、第1保留表示に対応した保留表示とは、第1保留表示と保留表示態様が同一又は類似している表示態様であり、例えば、第1保留表示が「○」の形状の表示であり、且つ、表示色として「赤色」、「緑色」、「青色」、「白色」のいずれかの表示色にて表示される場合には、第1保留表示に対応した保留消化伝達画像も「○」の形状の表示であり、且つ、表示色として「赤色」、「緑色」、「青色」、「白色」のいずれかの表示色にて表示されるような構成が例示できる。尚、第1保留表示に対応した主遊技側の保留が消化される直前の第1保留表示の表示態様と、第1保留表示に対応した主遊技側の保留が消化された直後に表示される保留消化伝達画像の表示態様と、が同一の表示となり得るよう構成してもよい。
尚、保留消化伝達画像を表示し得るよう構成した場合には、以下のように構成してもよい。尚、以下の構成は1つのみを採用してもよいし、複数の構成要素を組み合わせてもよい。また、当該1つのみを採用した構成又は複数の構成要素を組み合わせた構成と、前述した図88における≪例1≫、≪例2≫又は≪例3≫の構成のうちの一又は複数の構成とを組み合わせてもよい。
(1)非時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の保留消化伝達画像は表示可能であるが第2主遊技側の保留消化伝達画像は表示しない。
(2)非時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の保留消化伝達画像と第2主遊技側の保留消化伝達画像とのいずれも表示可能である。
(3)時間短縮遊技状態においては、第2主遊技側の保留消化伝達画像は表示可能であるが第1主遊技側の保留消化伝達画像は表示しない。
(4)時間短縮遊技状態においては、第1主遊技側の保留消化伝達画像と第2主遊技側の保留消化伝達画像とのいずれも表示可能である。
(5)非時間短縮遊技状態においては保留消化伝達画像を表示可能であるが、時間短縮遊技状態においては保留消化伝達画像を表示しない。
(6)非時間短縮遊技状態において保留消化伝達画像を表示する割合よりも時間短縮遊技状態において保留消化伝達画像を表示する割合の方が高い(例えば、非時間短縮遊技状態においては第1主遊技側の保留消化伝達画像は常に表示する)
(7)非時間短縮遊技状態における第1主遊技側の保留消化伝達画像は図柄変動中に表示態様を変更可能である。
(8)非時間短縮遊技状態における第2主遊技側の保留消化伝達画像は図柄変動中に表示態様が変化しない(第2主遊技側の保留消化伝達画像が表示され得るよう構成した場合)。
(9)時間短縮遊技状態における第2主遊技側の保留消化伝達画像は図柄変動中に表示態様を変更可能である。但し、非時間短縮遊技状態における第1主遊技側の保留消化伝達画像が図柄変動中に変化する割合よりも非時間短縮遊技状態における第2主遊技側の保留消化伝達画像が図柄変動中に変化する割合の方が低い。
(10)時間短縮遊技状態における第1主遊技側の保留消化伝達画像は図柄変動中に表示態様が変化しない(第2主遊技側の保留消化伝達画像が表示され得るよう構成した場合)。
(11)保留消化伝達画像は、前述した保留表示が第1保留表示と第2保留表示といった2つの保留表示を有していることとは異なり、第1保留消化伝達画像と第2保留消化伝達画像といった2つの保留消化伝達画像は有しておらず、1つの保留消化伝達画像のみを有している。
(12)SPリーチ中等は、第1保留表示は前述した図89のように非表示となるが、保留消化伝達画像は表示されたままとなる。
以上のように構成してもよい。また、上記においては、非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態とにおける保留消化伝達画像の表示に係る構成について記載しているが、上記の構成における「非時間短縮遊技状態と時間短縮遊技状態と」を、「非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態と」に置き換えた構成を適用してもよいし、「演出モードAと演出モードBと」に置き換えた構成を適用してもよい。
(まとめ1)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(1)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と、
第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において第一演出用図柄及び第二演出用図柄の双方を変動表示可能に構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該ある一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には表示されない特殊停止表示態様が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該ある一演出期間内において前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(1‐2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄の双方を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示の双方を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示の双方を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の停止表示及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の停止表示の双方を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の停止表示及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の停止表示の双方を実行可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該或る一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には表示されない特殊停止表示態様が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該或る一演出期間内において前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(2)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
複数種類の第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、一種類又は複数種類の組み合わせとなる第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と、
複数種類の第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、一種類又は複数種類の組み合わせとなる第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において第一演出用図柄を変動表示させた後で確定的に停止表示させると共に、当該ある一演出期間内において第二演出用図柄を変動表示させた後で確定的に停止表示させるよう構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該ある一演出期間内において再び変動表示されるよう構成されており、第一演出用図柄が確定的又は暫定的に停止表示される際には、当該停止表示の時点では特別遊技が実行されないことを示す一方その後においては特別遊技の実行可能性があることを示す特殊停止表示態様が、前記一種類又は複数種類の組み合わせとなる第一演出用図柄として停止表示され得るよう構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ないか又は当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示される場合であっても、前記一種類又は複数種類の組み合わせとなる第二演出用図柄として前記特殊停止表示態様が停止表示され得ず、第二演出用図柄が確定的に停止表示される際においても、前記一種類又は複数種類の組み合わせとなる第二演出用図柄として前記特殊停止表示態様が停止表示されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(3)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と、
第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において第一演出用図柄及び第二演出用図柄の双方を変動表示可能に構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該ある一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には表示されない特殊停止表示態様が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該ある一演出期間内において前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されないよう構成されており、
ある一演出期間内における第一演出用図柄の表示状態として、変動表示されている第一演出用図柄が遊技者にとって視認可能となる第一表示状態と、変動表示されている第一演出用図柄が非表示となる又は第一表示状態よりも第一演出用図柄が遊技者にとって視認困難となる第二表示状態とのいずれかを採るよう構成されており、ある一演出期間内における第二演出用図柄は、少なくとも前記第二表示状態である場合において表示され得るよう構成されており、
ある一演出期間内において第一演出用図柄として前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示される場合には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には含まれ得ない特定種類の第一演出用図柄が含まれる第一特殊停止表示態様となるか又は当該特定種類の第一演出用図柄が含まれない第二特殊停止表示態様となるよう構成されており、
ある一演出期間内において第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、前記第一特殊停止表示態様が暫定的に停止表示される場合よりも前記第二特殊停止表示態様が暫定的に停止表示される場合の方が、当該ある一演出期間の終了後における特別遊技の実行期待度が高くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(4)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、図柄保留手段MJ32)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において演出用図柄を変動表示可能に構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該ある一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、演出用図柄が確定的又は暫定的に停止表示される際には、当該確定的又は暫定的に停止表示された時点では特別遊技が実行されないことを示す一方で当該確定的又は暫定的に停止表示された以降においては特別遊技の実行可能性があることを示す特殊停止表示態様が確定的又は暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
ある保留が生起した後から当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、所定の条件を満たした場合には当該ある保留を特定保留とし、ある特定保留が生起した時点で、当該ある特定保留よりも先に識別情報の変動表示開始条件を充足することとなる保留である先消化保留が一又は複数存在している場合、先消化保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内においては、演出用図柄が確定的に停止表示される際においてのみ演出用図柄として前記特殊停止表示態様が確定的に停止表示される一方、特定保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内においては、演出用図柄が暫定的に停止表示される際においてのみ演出用図柄として前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(5)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において演出用図柄を変動表示可能に構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該ある一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、演出用図柄が確定的又は暫定的に停止表示される際には、当該確定的又は暫定的に停止表示された時点では特別遊技が実行されないことを示す一方で当該確定的又は暫定的に停止表示された以降においては特別遊技の実行可能性があることを示す特殊停止表示態様が確定的又は暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
ある一演出期間内において演出用図柄が確定的又は暫定的に停止表示される際に、演出用図柄として前記特殊停止表示態様が停止表示される場合には、少なくとも一の特殊演出用図柄と特殊演出用図柄とは異なる種類である複数の通常演出用図柄との組み合わせとなるよう構成されており、
ある保留が生起した後から当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、所定の条件を満たした場合には当該ある保留を特定保留とし、ある特定保留が生起した時点で、当該ある特定保留よりも先に識別情報の変動表示開始条件を充足することとなる保留である先消化保留が一又は複数存在している場合、先消化保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内において前記特殊停止表示態様が確定的又は暫定的に停止表示される際には、前記複数の通常演出用図柄が同一種類となり得ない一方、特定保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内において前記特殊停止表示態様が確定的又は暫定的に停止表示される際には、前記複数の通常演出用図柄が同一種類となり得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(6)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態及び閉鎖状態に変位可能な可変部材であって、開放状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易であり、閉鎖状態に変位したときには第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難に構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
第一始動口(例えば、第1主遊技始動口A10)への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A)と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第一遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第一識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g)にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第二始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(例えば、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
第二遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、第二識別情報表示部(例えば、第2主遊技図柄表示部B21g)にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
第一乱数に基づく当否判定結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後、又は、第二乱数に基づく当否判定結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において演出用図柄を変動表示可能に構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該ある一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、演出用図柄が確定的又は暫定的に停止表示される際には、当該確定的又は暫定的に停止表示された時点では特別遊技が実行されないことを示す一方で当該確定的又は暫定的に停止表示された以降においては特別遊技の実行可能性があることを示す特殊停止表示態様が確定的又は暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間に対応する一演出期間内と、第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間に対応する一演出期間内とでは、前記特殊停止表示態様が確定的又は暫定的に停止表示される割合が異なるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(7)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と、
第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において第一演出用図柄及び第二演出用図柄の双方を変動表示可能に構成されており、
ある一演出期間内における何れかのタイミングにおいて所定個数の保留が存在していた場合には、当該ある一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該ある一演出期間内にて確定的に停止表示されず当該ある一演出期間内の終了以降においても継続して変動表示された後、当該所定個数の保留のいずれかに関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において行われる一演出期間内にて、当該継続して変動表示されている第一演出用図柄が確定的に停止表示される一方、
ある一演出期間内における何れかのタイミングにおいて所定個数の保留が存在していた場合であっても、当該ある一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該ある一演出期間内にて確定的に停止表示されるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(8)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)への演出表示を制御する副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐A、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21‐B)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)と、
遊技内容決定手段(例えば、遊技内容決定手段MN)による決定に従い、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11‐C)と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)と、
遊技情報受信手段(例えば、情報送受信制御手段SM40)により受信された遊技情報に基づき、演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段(例えば、演出表示制御手段SM20)と、
第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と、
第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段SM21)と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において第一演出用図柄及び第二演出用図柄の双方を変動表示可能に構成されており、
複数種類の第一演出用図柄を有し、前記当否判定の結果が当選である場合において第一演出用図柄を停止表示させる際には、同一種類となる第一演出用図柄の組み合わせを停止表示させる一方、前記当否判定の結果が非当選である場合において第一演出用図柄を停止表示させる際には、同一種類とならない第一演出用図柄の組み合わせを停止表示させるよう構成されており、
複数種類の第二演出用図柄を有し、前記当否判定の結果が当選である場合において第二演出用図柄を停止表示させる際には、同一種類となる第二演出用図柄の組み合わせを停止表示させる一方、前記当否判定の結果が非当選である場合において第二演出用図柄を停止表示させる際には、同一種類とならない第二演出用図柄の組み合わせを停止表示させるよう構成されており、
前記当否判定の結果が非当選である場合において停止表示され得る第一演出用図柄の組み合わせ総数よりも、前記当否判定の結果が非当選である場合において停止表示され得る第二演出用図柄の組み合わせ総数の方が少なくなるよう構成されており、
演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示する演出表示内容を制御する際に依存する演出表示モードとして、複数種類の演出表示モードを有しており、
前記複数種類の第一演出用図柄のうちの或る第一演出用図柄を表示する際には、ある種類の演出表示モードにおける当該或る第一演出用図柄に係る表示属性と、当該ある種類の演出表示モードとは異なる種類の演出表示モードにおける当該或る第一演出用図柄に係る表示属性とが異なり、
前記複数種類の第二演出用図柄のうちの或る第二演出用図柄を表示する際には、ある種類の演出表示モードにおける当該或る第二演出用図柄に係る表示属性と、当該ある種類の演出表示モードとは異なる種類の演出表示モードにおける当該或る第二演出用図柄に係る表示属性とが異なるよう構成されており、
前記当否判定の結果が非当選である場合において停止表示され得る第一演出用図柄の組み合わせにて前記或る第一演出用図柄が含まれる確率よりも、前記当否判定の結果が非当選である場合において停止表示され得る第二演出用図柄の組み合わせにて前記或る第二演出用図柄が含まれる確率の方が高くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(9)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されないよう構成されており、
演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部にて表示可能であり、前記演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表示形式に対応したものを表示可能に構成されており、前記複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されているか前記複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されているかに応じて、第一演出用図柄の表示領域又は表示位置が異なる一方で、前記複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されていても前記複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されていても、第二演出用図柄の表示領域又は表示位置が同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(9)に係るぱちんこ遊技機では、「第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備える」よう構成されている。また、段落0130の『擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得る」よう構成されている。さらに、段落0131の『第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されない」よう構成されている。そして、段落0320乃至0323(図77)の『(2)第1装飾図柄の表示態様は背景演出が相違すると相違する。』『(4)第1装飾図柄の表示位置は背景演出が相違すると相違する。』『(6)第2装飾図柄の表示態様は背景演出が相違しても相違しない。』『(8)第2装飾図柄の表示位置は背景演出が相違しても相違しない。』との記載より、「演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部にて表示可能であり、前記演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表示形式に対応したものを表示可能に構成されており、前記複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されているか前記複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されているかに応じて、第一演出用図柄の表示領域又は表示位置が異なる一方で、前記複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されていても前記複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されていても、第二演出用図柄の表示領域又は表示位置が同一となる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(9)の特徴的な構成を備えるぱちんこ遊技機ではさらに、以下の付加構成を備えていてもよい。
付加構成(1):副遊技部が演出表示部にて表示する表示内容として、少なくとも第1表示内容{例えば、右打ち指示表示(例えば、図83の上段図参照)、左打ち指示表示}と第2表示内容{当否判定の結果が当選である可能性を示唆する予告である群予告画像(例えば、図83の右下段図参照)を表示する}とを備える
付加構成(2):第1表示内容は第二演出用図柄と重複して表示されることがない(例えば、図83の上段図参照)一方、第2表示内容は第二演出用図柄と重複して表示され得る(例えば、図83の右下段図参照)
本態様(10)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
前記第一乱数取得手段により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する第一乱数一時記憶手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
前記第二乱数取得手段により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する第二乱数一時記憶手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
遊技情報受信手段により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を情報出力部にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
前記第二演出用図柄は、前記第一演出用図柄の視認性が低くなる際、又は、第一演出用図柄が視認不可能となる際に表示され得るよう構成され、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様又は特殊図柄{例えば、擬似連図柄(例えば、図53の<装図停止図柄表示イメージ図>にて「続」と図示されたもの)、天使ゾーンへの突入図柄(例えば、図53の<装図停止図柄表示イメージ図>の<当該変動天使ゾーン移行変動>にて「天」と図示されたもの)、段落0165の特殊図柄A、特殊図柄B}が表示され得る一方、或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得るが、特殊図柄が表示され得ない、
又は、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様又は特殊図柄が表示され得る一方、或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ることなく、さらに、特殊図柄が表示され得ない、構成であり、
暫定表示態様に応じて、当選である可能性が異なっており、
特定の特殊図柄(例えば、特殊図柄B)が表示される可能性は、擬似変動の実行回数が少ない場合より擬似変動の実行回数が多い場合の方が高くなる{例えば、擬似連続変動1回目より擬似連続変動2回目の方が特定の特殊図柄(例えば、特殊図柄B)が表示される割合が高い}よう構成され、
第一乱数に基づく当否判定の結果又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選となる確率が所定確率となる低確率抽選状態と、第一乱数に基づく当否判定の結果又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選となる確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、
少なくとも低確率抽選状態において、第一識別情報に係る変動表示及び第二識別情報に係る変動表示のいずれの場合であっても、第一演出用図柄及び第二演出用図柄が変動表示されるよう構成され、
第一識別情報に係る変動表示と第二識別情報に係る変動表示とでは、演出表示部において特殊図柄が表示される可能性が異なっており、
所定条件を充足した特定保留が生起した後から当該特定保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該特定保留に関する特別遊技の実行期待度を示唆する先読み演出を実行可能であり、
特殊図柄は、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際に擬似連図柄として表示され得る又は第一演出用図柄の最終表示態様が表示される際に先読み演出突入図柄{例えば、先読み演出である天使ゾーンへの突入図柄(例えば、図53の<装図停止図柄表示イメージ図>にて「天」と図示されたもの)}として表示され得るよう構成されており、
第一識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に擬似連図柄が表示される可能性と第二識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に擬似連図柄が表示される可能性との比率は、第一識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に先読み演出突入図柄が表示される可能性と第二識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に先読み演出突入図柄が表示される可能性との比率とは異なっており、
先読み演出突入図柄が表示された後、特定保留に係る変動表示において擬似連図柄が表示される可能性は、特定保留が第一乱数一時記憶手段に記憶された保留であるか第二乱数一時記憶手段に記憶された保留であるかによって異なる(例えば、第1主遊技の場合は、第2主遊技の場合よりも擬似連図柄の出現可能性が高い)よう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(10)に係るぱちんこ遊技機では、段落0133、0134乃至0136、0143、0146、0155、図20〜24等に記載の通り、「第二演出用図柄は、第一演出用図柄の視認性が低くなる際、又は、第一演出用図柄が視認不可能となる際に表示され得るよう」構成されている。次に、段落0137、0159等に記載の通り、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様又は特殊図柄{例えば、擬似連図柄(例えば、図53の<装図停止図柄表示イメージ図>にて「続」と図示されたもの)、先読み演出である天使ゾーンへの突入図柄(例えば、図53の<装図停止図柄表示イメージ図>にて「天」と図示されたもの)}が表示され得る一方、或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得るが、特殊図柄が表示され得ない」、又は、段落0130、0131、0133、0134乃至0136、0141、0159、図20乃至24等に記載の通り、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様又は特殊図柄が表示され得る一方、或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ることなく、さらに、特殊図柄が表示され得ない」よう構成されている。次に、段落0158乃至0162等に記載の通り、「暫定表示態様に応じて、当選である可能性が異なる」よう構成されている。次に、段落0165に記載の通り、「特定の特殊図柄(例えば、特殊図柄B)が表示される可能性は、擬似変動の実行回数が少ない場合より擬似変動の実行回数が多い場合の方が高くなる(例えば、擬似連続変動1回目より擬似連続変動2回目の方が特定の特殊図柄(例えば、特殊図柄B)が表示される割合が高い)」よう構成されている。次に、段落0133、0143、0155等に記載の通り、「少なくとも低確率抽選状態において、第一識別情報に係る変動表示及び第二識別情報に係る変動表示のいずれの場合であっても、第一演出用図柄及び第二演出用図柄が変動表示される」よう構成されている。次に、段落0203、0224乃至0228、図51等に記載の通り、「第一識別情報に係る変動表示と第二識別情報に係る変動表示とでは、演出表示部において特殊図柄が表示される可能性が異なる」よう構成されている。次に、段落0211、0214、0216等に記載の通り、「所定条件を充足した特定保留が生起した後から当該特定保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足するより前に、当該特定保留に関する特別遊技の実行期待度を示唆する先読み演出を実行可能」に構成されている。次に、段落0216、図49等に記載の通り、「特殊図柄として、擬似連図柄(例えば、図53の<装図停止図柄表示イメージ図>にて「続」と図示されたもの)と先読み演出突入図柄(例えば、図53の<装図停止図柄表示イメージ図>にて「天」と図示されたもの)とを備える」よう構成されている。次に、段落0229乃至0236、図52乃至54に記載の通り、「第一識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に擬似連図柄が表示される可能性と第二識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に擬似連図柄が表示される可能性との比率は、第一識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に先読み演出突入図柄が表示される可能性と第二識別情報に係る変動表示の際に演出表示部に先読み演出突入図柄が表示される可能性との比率とは異なる」よう構成されている。次に、段落0229乃至0236、図52乃至54等に記載の通り、「先読み演出突入図柄が表示された後、特定保留に係る変動表示において擬似連図柄が表示される可能性は、特定保留が第一乱数一時記憶手段に記憶された保留であるか第二乱数一時記憶手段に記憶された保留であるかによって異なる(例えば、第1主遊技の場合は、第2主遊技の場合よりも擬似連図柄の出現可能性が高い)」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(11)に係るぱちん遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段と、
乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段と、
乱数に基づく当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されないよう構成されており、
乱数に基づく当否判定の結果が当選となる確率が所定確率となる低確率抽選状態と、乱数に基づく当否判定の結果が当選となる確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、
前記第一演出用図柄は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに応じて表示態様が異なる一方で、第二演出用図柄は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに関わらず表示態様が同一となるよう構成され、
演出表示部における第一演出用図柄の表示位置は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに応じて異なる表示位置である一方で、演出表示部における第二演出用図柄の表示位置は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに関わらず同一の表示位置となるよう構成され、
演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部にて表示可能であり、演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表示形式に対応したものを表示可能に構成されており、複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されているか複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されているかに応じて、第一演出用図柄の表示領域又は表示位置が異なる一方で、複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されていても複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されていても、第二演出用図柄の表示領域又は表示位置が同一となるよう構成され、
第一演出用図柄の演出表示部における移動範囲は、第二演出用図柄の演出表示部における移動範囲よりも大きくなるよう構成され、
一演出期間内において、第一演出用図柄の表示期間は第二演出用図柄の表示期間より短くなるよう構成され、
第一演出用図柄の表示優先度は、第二演出用図柄の表示優先度より低くなるよう構成され、
第一演出用図柄の表示領域は、第二演出用図柄の表示領域より大きくなるよう構成され、
第一演出用図柄と第二演出用図柄との双方に重複して表示され得る第1表示(例えば、予告演出として羊の群れ)と、第二演出用図柄にのみ重複して表示され得る第2表示(例えば、右打ち指示表示)とを備える
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(11)に係るぱちんこ遊技機では、段落0130、0131、0133、0134乃至136、0141、図20乃至24等に記載の通り、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されない」よう構成されている。次に、段落0320乃至0323、図77等に記載の通り、「前記第一演出用図柄は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに応じて表示態様が異なる一方で、第二演出用図柄は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに関わらず表示態様が同一となる」よう構成されている。次に、段落0320乃至0323、図77等に記載の通り、「演出表示部における第一演出用図柄の表示位置は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに応じて異なる表示位置である一方で、演出表示部における第二演出用図柄の表示位置は、低確率抽選状態であるか高確率抽選状態であるかに関わらず同一の表示位置となる」よう構成されている。次に、段落0320乃至0323、図77等に記載の通り、「演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部にて表示可能であり、演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表示形式に対応したものを表示可能に構成されており、複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されているか複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されているかに応じて、第一演出用図柄の表示領域又は表示位置が異なる一方で、複数種類の演出表示形式のうちの第1演出表示形式が表示されていても複数種類の演出表示形式のうちの第2演出表示形式が表示されていても、第二演出用図柄の表示領域又は表示位置が同一となる」よう構成されている。次に、段落0138、0324、図78等に記載の通り、「第一演出用図柄の演出表示部における移動範囲は、第二演出用図柄の演出表示部における移動範囲よりも大きくなる」よう構成されている。次に、段落0325、図79等に記載の通り、「一演出期間内において、第一演出用図柄の表示期間は第二演出用図柄の表示期間より短くなる」よう構成されている。次に、段落0330、図82等に記載の通り、「第一演出用図柄の表示優先度は、第二演出用図柄の表示優先度より低くなる」よう構成されている。次に、図77乃至79等の通り、「第一演出用図柄の表示領域は、第二演出用図柄の表示領域より大きくなる」よう構成されている。次に、段落0331乃至333、図83等に記載の通り、「第一演出用図柄と第二演出用図柄との双方に重複して表示され得る第1表示(例えば、予告演出として羊の群れ)と、第二演出用図柄にのみ重複して表示され得る第2表示(例えば、右打ち指示表示)とを備える」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(12)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄の双方を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示の双方を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示の双方を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の停止表示及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の停止表示の双方を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の停止表示及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の停止表示の双方を実行可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該或る一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には表示されない特殊停止表示態様が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該或る一演出期間内において前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(12)に係るぱちんこ遊技機では、「第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備える」よう構成されている。また、段落0130の『擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該或る一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には表示されない特殊停止表示態様が暫定的に停止表示され得る」よう構成されている。さらに、段落0131の『第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該或る一演出期間内において前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されない」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(12)に係るぱちんこ遊技機では、「演出表示部」だけ注目されたとしても、「第一演出用図柄」によって遊技の興趣性を高めることができ、「第二演出用図柄」によって遊技の進行状況及び遊技結果が把握容易にもなるため、近年のぱちんこ遊技機に慣れ親しんだ遊技者のみならず、遊技初心者(或いは昔ながらのぱちんこ遊技機に慣れ親しんだ遊技者)も楽しめることとなる。より具体的には、いずれか一方の主遊技図柄に係る遊技の進行状況及び遊技結果を比較的不明確に表示することで遊技の興趣性を向上させる「第一演出用図柄」と、当該いずれか一方の主遊技図柄に係る遊技の進行状況及び遊技結果を疑義なく表示することで遊技の進行状況及び遊技結果が把握容易とする「第二演出用図柄」とを設けておくことで、一つの主遊技図柄に対応させて表示する夫々の演出用図柄の役割を分担させることができるため、仮に遊技者に「演出表示部」だけ注目されたとしても、「第一演出用図柄」を視認することで遊技の興趣性を高めることを重視でき、「第二演出用図柄」を視認することで遊技の進行状況及び遊技結果を正しく把握することを重視できることとなる。
本態様(12)の特徴的な構成を備えるぱちんこ遊技機はさらに、以下の付加構成を備えていてもよい。
付加構成(1):第一演出用図柄(例えば、図271の第1装飾図柄)は、少なくとも第1要素(例えば、数字図柄)と第2要素(例えば、キャラクタ図柄)から構成されている
付加構成(2):第二演出用図柄(例えば、図271の第2装飾図柄)は、第1要素により構成されている{第1要素(数字図柄)のみで構成されており、第2要素(キャラクタ図柄)により構成されていない}
付加構成(3):第一識別情報の変動表示中において演出表示部に特殊停止表示態様が表示される割合と第二識別情報の変動表示中において演出表示部に特殊停止表示態様が表示される割合とが異なる
付加構成(4):第一識別情報の変動停止の際に表示される第一演出用図柄の停止表示態様と第二識別情報の変動停止の際に表示される第一演出用図柄の停止表示態様とでは、表示される停止表示態様の割合が異なる(例えば、16ラウンド大当り確定となる「777」の表示割合が異なる)
付加構成(5):第一演出用図柄として特定第一演出用図柄群(例えば、装飾図柄の「1」〜「9」)を表示し得るよう構成される
付加構成(6):演出表示部にて表示する演出表示内容に係る演出モードとして、第1演出モード(例えば、非確変状態の演出モード)と第2演出モード(例えば、確変状態の演出モード)とを少なくとも備える
付加構成(7):第1演出モードに対応した特定第一演出用図柄群の表示態様である第1表示態様{例えば、段落0173(図33)に記載のように、装飾図柄の「1」〜「9」のうち、「7」のみ白抜き図柄であり、その他は黒色図柄となっている}と、第2演出モードに対応した特定第一演出用図柄の表示態様である第2表示態様(例えば、装飾図柄の「1」〜「9」のうち、「3」と「7」が白抜き図柄であり、その他は黒色図柄となっている)と、が異なる表示態様となるよう構成されている
付加構成(8):第1演出モードである場合における第一識別情報の変動表示であっても、第1演出モードである場合における第二識別情報の変動表示であっても、特定第一演出用図柄群の第1表示態様を変動表示可能に構成されている
付加構成(9):第2演出モードである場合における第一識別情報の変動表示であっても、第2演出モードである場合における第二識別情報の変動表示であっても、特定第一演出用図柄群の第2表示態様を変動表示可能に構成されている
付加構成(10):第一識別情報においてある停止表示種別(例えば、16R大当り図柄)が停止表示態様として選択される割合と第二識別情報においてある停止表示種別が停止表示態様として選択される割合とが異なっている(例えば、16ラウンド大当り図柄は第2主遊技図柄の方が選択され易い)
本態様(13)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されないよう構成されており、
第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させる際の第一演出用図柄の表示サイズは、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させる際の第二演出用図柄の表示サイズよりも大きくなるよう構成されており、第一演出用図柄の構成要素は、少なくとも第一要素と第二要素とを含み、
第二演出用図柄の構成要素は、前記第一要素を含む一方で前記第二要素を含まないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(13)に係るぱちんこ遊技機では、「第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備える」よう構成されている。また、段落0130の『擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該或る一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には表示されない特殊停止表示態様が暫定的に停止表示され得る」よう構成されており、段落0121の『第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該或る一演出期間内において前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されない」よう構成されている。さらに、段落0009の『「演出用図柄」は第1要素(例えば、数字)を基調としており、第2要素(例えば、色彩)や第3要素(キャラクタや「SUPER」等の付帯情報の有無/内容)等を付帯して構成されていてもよい』との記載、段落0148(図24、33、39)、段落0130乃至0131、段落0138の『第1装飾図柄については移動・縮小・拡大表示が実行可能である一方、第2装飾図柄については移動・縮小・拡大表示が実行不可能である』との記載等より、「第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させる際の第一演出用図柄の表示サイズは、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させる際の第二演出用図柄の表示サイズよりも大きくなるよう構成されており、第一演出用図柄の構成要素は、少なくとも第一要素(例えば、数字図柄)と第二要素(例えば、キャラクタ図柄)とを含み、第二演出用図柄の構成要素は、前記第一要素を含む一方で前記第二要素を含まない」よう構成されていることが特徴であるといえる。
本態様(14)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合において、当該ある保留に係る前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間を一演出期間とし、ある一演出期間内において演出用図柄を変動表示可能に構成されており、
ある一演出期間内において変動表示された演出用図柄は、当該ある一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該ある一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、
演出用図柄が確定的に停止表示される際に、当該確定的に停止表示された時点では特別遊技が実行されないことを示す一方で当該確定的に停止表示された以降においては特別遊技の実行可能性があることを示す特殊演出用図柄が表示され得るよう構成されており、
演出用図柄が暫定的に停止表示される際に、当該暫定的に停止表示された時点では特別遊技が実行されないことを示す一方で当該暫定的に停止表示された以降においては特別遊技の実行可能性があることを示す特殊演出用図柄が表示され得るよう構成されており、
前記特殊演出用図柄が表示されることを契機として、前記特殊演出用図柄とは異なる演出表示内容であって特別遊技の実行可能性があることを示す特殊演出表示内容が演出表示部にて表示開始されるよう構成されており、
ある保留が生起した時点で、当該ある保留よりも先に識別情報の変動表示開始条件を充足することとなる保留である先消化保留が一又は複数存在している場合、先消化保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内においては、擬似変動が実行されず、演出用図柄が確定的に停止表示される際において前記特殊演出用図柄が表示可能なよう構成されており、
ある保留が生起した時点で、当該ある保留よりも先に識別情報の変動表示開始条件を充足することとなる保留である先消化保留が一又は複数存在している場合、先消化保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内において、演出用図柄が確定的に停止表示される際に前記特殊演出用図柄が表示されなかったとき、当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内においては、擬似変動が実行され、演出用図柄が暫定的に停止表示される際においては前記特殊演出用図柄が表示される一方で演出用図柄が確定的に停止表示される際においては前記特殊演出用図柄が表示されず、前記特殊演出用図柄が表示されることを契機として前記特殊演出表示内容が表示開始されるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(14)に係るぱちんこ遊技機では、段落0212及び段落0216(図49)に、いわゆる保留先読み演出が実行されなかった場合であり且つ保留先読み演出の終点となるべき保留(実施例中でいう先読み抽選に当選しなかった保留)が生起している場合について、この保留に係る図柄変動時の擬似変動において、『特殊図柄』の仮停止を契機として、『天使ゾーン背景演出』が実行される、と記載されていることより、「ある保留が生起した時点で、当該ある保留よりも先に識別情報の変動表示開始条件を充足することとなる保留である先消化保留が一又は複数存在している場合、先消化保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内において、演出用図柄が確定的に停止表示される際に前記特殊演出用図柄が表示されなかったとき、当該ある保留に関する識別情報の変動表示開始条件を充足した場合に対応する一演出期間内においては、擬似変動が実行され、演出用図柄が暫定的に停止表示される際においては前記特殊演出用図柄が表示される一方で演出用図柄が確定的に停止表示される際においては前記特殊演出用図柄が表示されず、前記特殊演出用図柄が表示されることを契機として前記特殊演出表示内容が表示開始される」よう構成されていることが特徴であるといえる。
本態様(14)に係るぱちんこ遊技機では、保留先読み演出が実行されずゾーン演出も実行されない状況下であっても、擬似変動が行われた際に「演出用図柄が暫定的に停止表示される際においては前記特殊演出用図柄が表示される」と、「特殊演出用図柄」が表示されることを契機として特別遊技の実行可能性がある(大当り期待度が高まる)ことを示す「特殊演出表示内容」が表示開始されるので、「特殊演出用図柄」の意味合いが分からない遊技者や「特殊演出用図柄」が消去される場合等においても、特別遊技の実行可能性がある状況に突入したことが分かり易く伝達される(いわゆるゾーン演出とも呼ばれる)。
本態様(14)の特徴的な構成を備えるぱちんこ遊技機ではさらに、以下の付加構成を備えることも可能である。
付加構成(1):当否判定の結果が当選である場合に擬似変動が実行される割合は、当否判定の結果が非当選である場合に擬似変動が実行される割合よりも高く構成されている(当りの場合には擬似変動になり易い)
付加構成(2):副遊技部は、第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部にて停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備えている
付加構成(3):第一演出用図柄及び第二演出用図柄を停止表示する際、第一演出用図柄の表示領域は、第二演出用図柄の表示領域よりも相対的に大きく構成されている
本態様(15)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されないよう構成されており、
前記擬似変動の実行時において表示された第一演出用図柄の暫定表示態様での組合せに係る種類に応じて、特別遊技の実行期待度が異なるよう構成されており、
前記擬似変動の実行時において表示されている背景演出の演出表示内容に応じて、特別遊技の実行期待度が異なるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(15)に係るぱちんこ遊技機では、「第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備える」よう構成されている。また、段落0130の『擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得る」よう構成され、段落0131の『第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されない」よう構成されている。さらに、段落0158(図27乃至28)の『擬似連続変動実行時において、ハズレの場合には、中列の仮停止タイミングにて、「特殊図柄」よりも特定出目が停止し易くなっている一方、大当りの場合には、中列の仮停止タイミングにて、特定出目よりも「特殊図柄」が停止し易くなっている、即ち、特定出目が停止した場合よりも「特殊図柄」が停止した場合の方が大当りとなる期待度が高くなっている』との記載より、「前記擬似変動の実行時において表示された第一演出用図柄の暫定表示態様での組合せに係る種類に応じて、特別遊技の実行期待度が異なる」よう構成され、段落0212至0213(図49)に記載される、当該図柄変動時において大当り期待度の高い変動パターン(図41に示されるグループ3に係る変動態様グループ)が選択され且つ擬似変動が行われる場合には、天使ゾーン背景へ移行し得る一方で、その他の擬似変動が行われる場合には天使ゾーン背景へ移行しないことより、「前記擬似変動の実行時において表示されている背景演出の演出表示内容に応じて、特別遊技の実行期待度が異なる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(16)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されないよう構成されており、
特別遊技の実行内容を複数種類有し、
第一演出用図柄を複数種類有し且つ或る種類の特別遊技の実行内容に対応した第一演出用図柄の種類である特定第一演出用図柄を少なくとも含み、演出表示部にて表示する演出表示内容を決定する際に依存する演出モードとして、第1演出モードと第2演出モードとを少なくとも有し、
第1演出モードに対応した特定第一演出用図柄の表示態様である第1表示態様と、第2演出モードに対応した特定第一演出用図柄の表示態様である第2表示態様と、が異なる表示態様となるよう構成されており、
第1演出モードである場合における第一識別情報の変動表示でも、第1演出モードである場合における第二識別情報の変動表示でも、第1表示態様である特定第一演出用図柄を変動表示可能に構成されており、
第2演出モードである場合における第一識別情報の変動表示でも、第2演出モードである場合における第二識別情報の変動表示でも、第2表示態様である特定第一演出用図柄を変動表示可能に構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(16)に係るぱちんこ遊技機では、「第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備える」よう構成されている。また、段落0130の『擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得る」よう構成されている。さらに、段落0131の『第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されない」よう構成されている。さらに、段落0173(図33)の『非確率変動遊技状態である場合には、第1装飾図柄及び第2装飾図柄と共に「7」図柄のみが「白抜き」にて表示され、「7」以外の図柄はすべて「黒色」にて表示される(非確変表示態様となる)よう構成されている一方、確率変動遊技状態である場合には、第1装飾図柄及び第2装飾図柄と共に「3」図柄及び「7」図柄が「白抜き」にて表示され、「3」図柄及び「7」以外の図柄はすべて「黒色」にて表示されるよう構成されている。即ち、第1装飾図柄及び第2装飾図柄と共に、「3」図柄は遊技状態によって表示態様が相違し得る(確変表示態様となる)よう構成されている。表示態様が相違する条件は確率変動遊技状態であるか否かには限定されず、時間短縮遊技状態であるか否かとしてもよいし、どの背景演出(演出ステージ)が実行されているかによって相違し得るよう構成してもよい』との記載より、「第一演出用図柄を複数種類有し且つ或る種類の特別遊技の実行内容に対応した第一演出用図柄の種類である特定第一演出用図柄を少なくとも含み、演出表示部にて表示する演出表示内容を決定する際に依存する演出モードとして、第1演出モードと第2演出モードとを少なくとも有し、第1演出モードに対応した特定第一演出用図柄の表示態様である第1表示態様と、第2演出モードに対応した特定第一演出用図柄の表示態様である第2表示態様と、が異なる表示態様となる」よう構成されており、段落0180の記載より、「第1演出モードである場合における第一識別情報の変動表示でも、第1演出モードである場合における第二識別情報の変動表示でも、第1表示態様である特定第一演出用図柄を変動表示可能に構成されており、第2演出モードである場合における第一識別情報の変動表示でも、第2演出モードである場合における第二識別情報の変動表示でも、第2表示態様である特定第一演出用図柄を変動表示可能」に構成されていることが特徴といえる。
本態様(17)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
通常遊技状態と通常遊技状態よりも第二始動口へ入球容易となる特定遊技状態とを有し、特別遊技の実行終了後において特定遊技状態とするよう制御し得る遊技状態移行制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されないよう構成されており、通常遊技状態における第一演出用図柄の最終表示態様の組合せパターン総数は、通常遊技状態における第二演出用図柄の最終表示態様の組合せパターン総数よりも多くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(17)に係るぱちんこ遊技機では、「第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備える」よう構成されている。また、段落0130の『擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得る」よう構成されている。さらに、段落0131の『第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されない」よう構成されている。さらに、段落0172の記載より、「通常遊技状態における第一演出用図柄の最終表示態様の組合せパターン総数は、通常遊技状態における第二演出用図柄の最終表示態様の組合せパターン総数よりも多くなる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(18)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄を演出表示部にて確定的に停止表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄を演出表示部にて確定的に停止表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の確定的な停止表示及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の確定的な停止表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の確定的な停止表示及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の確定的な停止表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示された第一演出用図柄は、当該或る一演出期間内において確定的に停止表示されるよりも前にて暫定的に停止表示され得ると共に、当該暫定的に停止表示された場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄が暫定的に停止表示される際には、第一演出用図柄が確定的に停止表示される際には表示されない特殊停止表示態様が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示された第二演出用図柄は、当該或る一演出期間内において前記特殊停止表示態様が暫定的に停止表示されないよう構成されており、
第一演出用図柄を演出表示部にて確定的に停止表示させる際の第一演出用図柄の表示サイズは、第二演出用図柄を演出表示部にて確定的に停止表示させる際の第二演出用図柄の表示サイズよりも大きくなるよう構成されていることを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(18)に係るぱちんこ遊技機では、「第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段とを備える」よう構成されている。また、段落0130の『擬似連続変動における「特殊図柄」は、仮停止(暫定停止)し得る、且つ、確定停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される擬似変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得る」よう構成されている。さらに、段落0131の『第1装飾図柄のように「特殊図柄」が停止しない』との記載より、「或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されない」よう構成されている。さらに、段落0148(図24、33、39)等の記載より、「第一演出用図柄を演出表示部にて確定的に停止表示させる際の第一演出用図柄の表示サイズは、第二演出用図柄を演出表示部にて確定的に停止表示させる際の第二演出用図柄の表示サイズよりも大きくなる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(18)の特徴的な構成を備えるぱちんこ遊技機ではさらに、段落0173(図33)、段落0180より、以下の構成を備えていてもよい。
付加構成(1):第一演出用図柄を複数種類有し且つ或る種類の特別遊技の実行内容に対応した第一演出用図柄の種類である特定第一演出用図柄を少なくとも含み、演出表示部にて表示する演出表示内容を決定する際に依存する演出モードとして、第1演出モードと第2演出モードとを少なくとも有し、第1演出モードに対応した特定第一演出用図柄の表示態様である第1表示態様と、第2演出モードに対応した特定第一演出用図柄の表示態様である第2表示態様と、が異なる表示態様となるよう構成されている
付加構成(2):第1演出モードである場合における第一識別情報の変動表示でも、第1演出モードである場合における第二識別情報の変動表示でも、第1表示態様である特定第一演出用図柄を変動表示可能に構成されている
付加構成(3):第2演出モードである場合における第一識別情報の変動表示でも、第2演出モードである場合における第二識別情報の変動表示でも、第2表示態様である特定第一演出用図柄を変動表示可能に構成されている
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について詳述することとなるが、各構成要素について説明する前に、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図90を参照しながら、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レ−ルへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿D20と下球皿D22の間にはスピ−カD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38及びアウト口D36が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、第5実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して設けられており、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難いよう構成されている。他方、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
尚、第5実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、第5実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを重ねるように配置してもよく、その場合には、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれているよう構成してもよい。
次に、補助遊技始動口H10は、補助遊技始動口入球検出装置H11sを備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置H11sは、補助遊技始動口H10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口H10への遊技球の入球は、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる。
ここで、第5実施形態においては、遊技領域D30の右側及び左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され得るよう構成されている。{但し、これには限定されず、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、補助遊技始動口H10に誘導され易い一方、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、補助遊技始動口H10に誘導され難いよう構成してもよい}。
次に、アウト口D36の上方には、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20とが設けられており、遊技領域D30の右側又は左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口D36に到達する前に、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、第5実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカ−)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sによって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、第5実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)や、遊技球が転動可能な通路上の開口部を大入賞口とし、当該開口部を閉鎖する状態と開放する状態とを採り得る態様(いわゆる、スライド式アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、第5実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、第5実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図91を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図92のブロック図を参照しながら、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口電動役物ソレノイドC13、第2大入賞口電動役物ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、第5実施形態では、図92の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、第5実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、第5実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピ−カD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。第5実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、第5実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図93のブロック図を参照しながら、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデ−タやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、遊技状態等に係る情報を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき、当該遊技に係る内容を決定する遊技内容決定手段MNと、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段MP10と、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開閉決定に直接関連する各種処理を行うための第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bと、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段MP30と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段MP50と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオン・オフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11−Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11−Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段MJ11−Hと、第1大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、第1大入賞口入球判定手段MJ11−C10と、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する、第2大入賞口入球判定手段MJ11−C20と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bと、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32−Aと、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32−Bと、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32−Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32−A、第2主遊技図柄保留手段MJ32−B及び補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技の当否及び第2主遊技電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50とを、有している。ここで、当否抽選手段MN10は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段MN20と、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11−Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11−Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11−Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11−A、第2主遊技当否抽選手段MN11−B及び補助遊技当否抽選手段MN11−Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN41ta−Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN41ta−Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta−Hを夫々有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技内容決定手段MN41−Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技内容決定手段MN41−Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段MN41−Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41−Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技図柄決定手段MN41−Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テ−ブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN41−Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51−Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51−Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51−Hと、限定頻度時における主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する限定頻度変動態様決定手段MN52と、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51−Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51−Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51−Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN51ta−Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。また、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度時における主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照されるテーブルであって、遊技状態や特別遊技終了後の主遊技図柄の変動回数等によって参照するテーブルが決定されるよう構成された複数のテーブルからなる限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taと、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taのどのテーブルを参照するかを決定するために特別遊技終了後からの主遊技図柄の変動回数をカウントする限定頻度カウンタMN52cと、限定頻度に係る情報(フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bと、を有している。尚、限定頻度変動態様決定手段MN52が限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taを参照する場合には、共通のテーブルを参照して変動態様の選択率を異ならせる(即ち、選択対象となる変動態様自体は同一であるが、選択率が異なる)といった方法(或いは、選択対象となる変動態様及び選択率は同一であるが、選択された変動態様に係る変動時間値に更なる固定値を加算するといった方法)を採用するよう構成してもよい。
ここで、限定頻度とは、特定の図柄が停止表示された後の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が、当該特定の図柄が停止表示される前の主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率とは異なる状態(限定頻度状態)のことである。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11−Hとを有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t−C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bと、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11dと第2大入賞口電動役物C21dを開閉させる第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段MP33−Cと、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tを更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52を有している。ここで、確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、確変回数をカウント可能な確変回数カウンタMP51c、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52c、を夫々有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、第5実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、第5実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20を有している。
次に、補助遊技周辺機器Hは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる補助遊技始動口H10と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置H20とを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、保留先読み演出を実行するための保留先読み演出実行制御手段SM26と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマSM21tと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22bを有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、演出ステージを切り替えるために特別遊技の終了から特定遊技状態において主遊技図柄が何回変動したかをカウントする滞在ステージ管理カウンタSM23cと、継続している特定遊技中に連続して大当りに当選した回数をカウントする連荘回数カウンタSM23c2と、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、リーチ演出等の演出内容を決定するためのテーブルである演出内容決定テーブルSM25taと、を有している。
次に、保留先読み演出実行制御手段SM26は、保留先読み演出の実行可否(例えば、保留内に大当りとなる予定の保留が存在するか否か、等)を判定する保留先読み演出実行可否判定手段SM26kと、保留先読み演出を主遊技図柄の複数変動に亘って実行する場合における当該保留先読み演出の進行状況を管理するための先読み演出実行カウンタSM26cと、を更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置SG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図94は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1550で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1910で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1920で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1930で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図95は、図94におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11−Hは、補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図96は、図94におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テ−ブルMN41ta−Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hに一時記憶する。
ここで、同図右は、補助遊技停止図柄決定用抽選テーブルの一例である。同テーブルに示されるように、本例においては、停止図柄は「D0、D1、D2」が存在し、当り図柄となる停止図柄は「D1、D2」であり、夫々が停止したことに起因して開放することとなる電動役物の開放態様は、非時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→5.0秒間開放、閉鎖)である(最長開放)。また、時間短縮遊技時においては、停止した図柄が「D1」である場合、開放態様は(1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖)であり、停止した図柄が「D2」である場合、開放態様は(0.2秒間開放→0.8秒間閉鎖→4.0秒間開放→閉鎖)であるよう構成されている。尚、非時間短縮遊技時には停止図柄はハズレ図柄「D0」となり易く、時間短縮遊技時には停止図柄は当り図柄「D1」となり易いよう構成されている。
次に、ステップ1218で、補助遊技変動態様決定手段MN51−Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には1秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には10秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Cを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」(本例では、D1・D2)であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、補助遊技側の当り図柄に基づき、開放態様(例えば、当り図柄「D1」の場合には、1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→1秒間閉鎖→1秒間開放→閉鎖となる開放態様、当り図柄「D2」の場合には、0.2秒開放、0.8秒閉鎖、5秒開放となる開放態様、)を決定し、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bに電動役物の開放時間(開閉時間)に係る所定時間をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1239で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技停止図柄を参照し、当該停止図柄が、所定の当り図柄(本例では、D2)であるか否かを判定する。ステップ1239でYesの場合、ステップ1240で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が開始される旨の情報である、サブ側への電動役物最長開放開始コマンドをセットし、ステップ1242に移行する。尚、第5実施形態においては、主遊技時短フラグオフ且つ補助遊技停止図柄が所定の当り図柄(D2)である場合に第2主遊技始動口電動役物B11dを開放し続ける時間が最長となるよう構成されている。
次に、ステップ1242で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1242でYesの場合、ステップ1244及びステップ1246で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにする。次に、ステップ1248で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が終了した旨の情報である、サブ側への電動役物最長開放終了コマンドをセットし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1242に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230、ステップ1238、ステップ1239及びステップ1242でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図97は、図94におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11−Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32−Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、保留制御手段MJ30は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1312で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、第2主遊技図柄保留手段MJ32−Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1320で、保留制御手段MJ30は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312及びステップ1314でNoの場合には次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、第5実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部SMへ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図98は、図94におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理{ステップ1400(1)、(2)の処理}に移行する。
このように、第5実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図99は、図98におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410−1で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図100(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−B)の一例である。本例に示されるように、第5実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。
次に、ステップ1410−2で、第1主遊技図柄決定手段MN41−A(第2主遊技図柄決定手段MN41−B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テ−ブルMN41ta−A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶する。
ここで、図100(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−B)の一例である。本例に示されるように、第5実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「4A・5A・7A」及び「4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、4A、4B、5A、5Bが8R、7A、7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよい}。
次に、ステップ1411で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1411でYesの場合、換言すれば、通常遊技状態(非確率変動・非時間短縮遊技状態)である場合、ステップ1412で、第1主遊技変動態様決定手段MN51−A(第2主遊技変動態様決定手段MN51−B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶して、ステップ1414に移行する。
ここで、図100(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)の一例である。本例に示されるように、第5実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、第5実施形態では、説明の便宜上、主遊技テーブル3においては、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい{第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する}。
他方、ステップ1411でNoの場合、換言すると、確率変動遊技状態である場合、ステップ1450で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、後述する、限定頻度変動態様決定処理を実行する。次に、ステップ1413で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)し、ステップ1414に移行する。また、ステップ1413の処理は、ステップ1420でYesとなった直後(変動時間が終了したタイミング)にて実行するよう構成してもよい。
次に、ステップ1414で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1415で、第1・第2主遊技図柄変動時間管理手段1202が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Cにセットする。次に、ステップ1416で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1417で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1419で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1423で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1431で、遊技内容決定手段MNは、限定頻度カウンタに所定回数(本例では、80回)をセットする。尚、本例においては、全ての大当り図柄に係る特別遊技終了後に特定遊技状態(回数制限付き確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の処理)に移行するよう構成されている。次に、ステップ1440で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにし、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1500に移行する。
次に、ステップ1500で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図101は、図99におけるステップ1450のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階範囲内の値(80≧G>50)であるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用第1抽選テーブルMN52ta−1を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
ここで、図102(限定頻度テーブル1)は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、第5実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内の値(80≧G>50)である場合に限定頻度テーブル1が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容である。また、当り時の変動時間はハズレ時の変動時間と比較して相対的に長くなっている。尚、限定頻度テーブル2及び限定頻度テーブル3と比較すると、限定頻度テーブル1が最も平均の変動時間が短くなるよう構成されている。また、限定頻度テーブル1においては保留球数に拘らず同様のテーブルを参照するよう構成されている。
他方、ステップ1452でNoの場合、ステップ1456で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階範囲内(50≧G>10)の値であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用第2抽選テーブルMN52ta−2を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、第2主遊技側の保留球数に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
ここで、図102(限定頻度テーブル2)は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、第5実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲内(50≧G>10)の値である場合に限定頻度テーブル2が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容となっている。また、当り時の変動時間はハズレ時の変動時間と比較して相対的に長くなっている。尚、限定頻度テーブル2及び限定頻度テーブル3と比較すると、限定頻度テーブル2が最も平均の変動時間が長くなるよう構成されている。また、限定頻度テーブル2においては保留球が0個または1個存在する場合に比べて2個又は3個存在する場合の方が平均の変動時間が短くなるよう構成されている。
他方、ステップ1456でNoの場合、換言すると、限定頻度カウンタ値Gが第3段階範囲内(10≧G)の値である場合、ステップ1460で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用第3抽選テーブルMN52ta−3を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
ここで、図102(限定頻度テーブル3)は、限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taの一例である。本例に示されるように、第5実施形態においては、限定頻度カウンタ値Gが所定の範囲(10≧G)である場合に限定頻度テーブル3が参照される。尚、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルは同一の内容となっている。また、限定頻度テーブル3にて選択され得る変動時間は1種類のみとなっており、当否抽選結果、保留球数に拘らず一定となっている。
尚、限定頻度テーブルの内容はこれには限定されず、所定の段階(例えば、第1段階)においてのみ、第1主遊技側と第2主遊技側とで、参照する限定頻度テーブルの内容が同一となるよう構成してもよい。また、所定の段階(例えば、第3段階)においては、(第1主遊技側、第2主遊技側の双方において)保留数に拘らず変動態様が決定されるように構成してもよい。そのように構成しない場合には、第1主遊技側では保留数に拘らず同一のテーブルから変動態様を選択し、第2主遊技側では、保留数が所定個数以上の場合には、保留数が所定個数以下の場合より相対的に短い変動時間となるよう構成することが望ましい。
尚、第5実施形態においては、限定頻度テーブルは3種類とし、限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の順に3段階に切り替えるよう構成(いわゆる3段階ST)したがこれには限定されず、限定頻度テーブルの種類を何種類としても、参照するテーブルの順序を変更しても何ら問題ない。更には、限定頻度テーブル1と限定頻度テーブル2との2つのテーブルを有し、参照するテーブルを、限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル1の順に切り替えて3段階STの態様としてもよい。
次に、図103は、図99におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1508で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1510に移行する。尚、ステップ1502又はステップ1506でNoの場合にも、ステップ1510に移行する。
次に、ステップ1510で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0より大きいか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1514で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1514でYesの場合、ステップ1516で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1518で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1510又はステップ1514でNoの場合にも次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図104は、図94におけるステップ1550のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1554で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1556で、特定遊技制御手段MB30bは、確変回数カウンタMP51cの値をクリアする。次に、ステップ1558で、特定遊技制御手段MB30bは、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1560で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1562で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1552でNoの場合も、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。
次に、図105は、図94におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1607で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1608で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1612に移行する。
他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットしてスタートし、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1614〜1620の処理を行うことなく、ステップ1622に移行する。
次に、ステップ1622で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1624で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行する。尚、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1633で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1638で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1650で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図106は、図105におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1654で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1656で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1658で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ1658で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図107〜図115を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図108は、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(d)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(f)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(f)が実行された場合、同図(f)の処理に示されるように、まず、ステップ2050で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する滞在ステージ決定処理を実行する。次に、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2300で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2900で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2050〜S2900)をループ処理する形態を採用している。また、同図(e)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(e)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図108は、図107におけるステップ2050のサブルーチンに係る、滞在ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2052で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側で特定遊技が開始(本例では、確率変動・時間短縮遊技状態に移行)したか否かを判定する。ステップ2052でYesの場合、ステップ2054で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に初期値(例えば、1)をセットする。次に、ステップ2056で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特定遊技実行中フラグをオンにし、ステップ2066に移行する。
ここで、特定遊技実行中フラグとは、特定遊技(例えば、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態であり、いわゆるST)状態であることを示すフラグであり、特定遊技の開始を契機としてオンとなり、大当り又は滞在ステージ管理カウンタSM23cの値が上限値(例えば、STの上限回数である80)を超えたことを契機としてオフとなるよう構成されている。
他方、ステップ2052でNoの場合、ステップ2058で、背景演出表示制御手段SM23は、特定遊技が終了したか否かを判定する{例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照して判定、又は滞在ステージ管理カウンタSM23cの値が上限値(例えば、STの上限回数である80)を超えたかを判定}。ステップ2058でYesの場合、ステップ2060で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2062で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特定遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ2064で、背景演出表示制御手段SM23は、連荘回数カウンタSM23c2(特定遊技中の大当りが連続した回数を計数するカウンタであり、後述のステップ2410の処理にて値が加算される)の値をリセット(ゼロクリア)し、ステップ2066に移行する。尚、ステップ2058でNoの場合にも、ステップ2066に移行する。
次に、ステップ2066で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特定遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2066でYesの場合、ステップ2068で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、新たに主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ2068でYesの場合、ステップ2070で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に1加算(インクリメント)し、ステップ2072に移行する。他方、ステップ2068でNoの場合、ステップ2070の処理を実行せずに、ステップ2072に移行する。
次に、ステップ2072で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第1の範囲内の値(1〜30)であるか否かを判定する。ステップ2072でYesの場合、ステップ2074で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「短演出ステージ」をセット(背景演出関連情報一時記憶手段SM23bに一時記憶)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
他方、ステップ2072でNoの場合、ステップ2076で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第2の範囲内の値(31〜70)であるか否かを判定する。ステップ2076でYesの場合、ステップ2078で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「長演出ステージ」をセット(背景演出関連情報一時記憶手段SM23bに一時記憶)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
他方、ステップ2076でNoの場合、ステップ2080で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値が第3の範囲内の値(71〜80)であるか否かを判定する。ステップ2080でYesの場合、ステップ2082で、背景演出表示制御手段SM23は、滞在ステージとして「固定演出ステージ」をセット(背景演出関連情報一時記憶手段SM23bに一時記憶)し、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。尚、ステップ2066、ステップ2080でNoの場合(例えば、特定遊技中でない場合)にも、次の処理(ステップ2100の処理)に移行する。
尚、第5実施形態では、3段階目(固定演出ステージ)は当否抽選結果に係わらず、態様が1種類(本例では、5秒)のみ、演出内容も1種類(本例では、先読み時と非先読み時で表示内容が異なるが、系統としては固定時間演出のみ)であるが、複数の変動態様、演出内容を設けてもよい。そのように構成した場合、3段階目の演出内容の種類は2段階目(長演出ステージ)と比べて少ないことが望ましい。傾向としては、変動パターン・演出内容共に、その種類数が「第2段階>第1段階>第3段階」であることが望ましい。
このように構成することで、特定遊技中の図柄変動回数を計数する滞在ステージ管理カウンタSM23cの値に基づき、演出内容を決定するための滞在ステージを切り替えることが可能となる。
次に、図109は、図107におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな電動役物最長開放開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、換言すれば、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が開始された場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリア内にある、電動役物最長開放中フラグをオンにし、ステップ2110に移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな電動役物最長開放終了コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2106でYesの場合、換言すれば、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放が終了した場合、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリア内にある、電動役物最長開放中フラグをオフにし、ステップ2110に移行する。他方、ステップ2106でNoの場合にも、ステップ2110に移行する。
ここで、電動役物最長開放中フラグとは、第2主遊技始動口電動役物B11dが、1度に開放し続ける時間が最長となる開放態様にて開放(最長開放)されている期間中にオンとなるフラグであり、当該電動役物最長開放中フラグがオンである際に発生した保留は、当該最長開放中の遊技球の入球に基づく保留であると判断するために使用しているフラグである。尚、第5実施形態においては、当該電動役物最長開放中フラグがオンとなるのは非時間短縮遊技時のみである。
次に、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2110でYesの場合、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2114で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値であり、例えば、当否抽選乱数・図柄抽選乱数・変動態様抽選乱数)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶する。
次に、ステップ2116で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリアを参照し、電動役物最長開放中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2116でYesの場合、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該新たに一時記憶した保留が第2主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2118でYesの場合、ステップ2120で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該新たに一時記憶した保留情報に、電動役物最長開放時に発生した保留である旨の情報を付加し、ステップ2122に移行する。他方、ステップ2116又はステップ2118でNoの場合、ステップ2120の処理を実行せずにステップ2122に移行する。
次に、ステップ2122で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶された保留情報(特に、当否抽選乱数)に基づき、各保留の当否結果を事前判定する。次に、ステップ2124で、装図保留情報表示制御手段SM22は、前記事前判定結果に基づき、当該新たな保留以前に消化される保留の内、当選(大当り)となる保留が存在しないか否かを判定する。ステップ2124でYesの場合、ステップ2150で、後述する先読み演出実行判定処理を実行し、ステップ2142に移行する。他方、ステップ2124でNoの場合、ステップ2150の処理を実行せずに、ステップ2142に移行する。次に、ステップ2142で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
他方、ステップ2110でNoの場合、ステップ2130で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2130でYesの場合、ステップ2132で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算(デクリメント)する。次に、ステップ2134で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。
次に、ステップ2136で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該消化した保留が、電動役物最長開放時に発生した保留であるか否かを判定する。ステップ2136でYesの場合、ステップ2138で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、最長開放時保留用演出許可フラグをオンにし、ステップ2140に移行する。他方、ステップ2136でNoの場合、ステップ2138の処理を実行せずに、ステップ2140に移行する。尚、最長開放時保留用演出とは、電動役物最長開放時において第2主遊技始動口電動役物B11dへ入球した場合の、当該入球に係る図柄変動時においてのみ発生する(又は発生し易い)演出であり、例えば、保留表示態様の変化、選択される演出内容の変化(背景や予告内容の変化)が挙げられる。
次に、ステップ2140で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2142に移行する。尚、ステップ2130でNoの場合には、ステップ2132〜ステップ2140の処理を実行せずに、ステップ2142に移行し、保留表示処理を実行してから、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。
次に、図110は、図109におけるステップ2150のサブルーチンに係る、先読み演出実行判定処理のフローチャートである。まず、ステップ2152で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、先読み演出実行カウンタSM26cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ2152でYesの場合、ステップ2154で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bを参照し、当該新たに発生した保留が第2主遊技側の保留であるか否かを判定する。ステップ2154でYesの場合、ステップ2156で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、現在セット(一時記憶)されている滞在ステージが「長演出ステージ」であるか否かを判定する。
ステップ2156でYesの場合、ステップ2158で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶されている保留情報(特に、変動態様決定乱数等)に基づき、当該新たな保留の変動時間を事前判定する。次に、ステップ2160で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留の変動時間が所定時間(例えば、10秒)以上となることが確定しているか否かを判定する。ここで、変動時間を事前判定するに際して、例えば、当該新たな保留の変動態様乱数値が900〜1023である場合、当該新たな保留消化時の保留数に関係なく、変動時間は10秒以上となることが判定できる(図102参照)。
ステップ2160でYesの場合、ステップ2162で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留が大当りとなる保留であるか否かを判定する(例えば、当否抽選乱数に基づいて判定する)。ステップ2162でYesの場合、ステップ2164で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、所定確率(例えば、1/3)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。他方、ステップ2162でNoの場合、ステップ2166で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、所定確率(例えば、1/5であるが、ステップ2164での当選確率より低確率であればよい)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。
他方、ステップ2156でNoの場合、ステップ2168で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、現在セット(一時記憶)されている滞在ステージが「固定演出ステージ」であるか否かを判定する。ステップ2168でYesの場合、ステップ2170で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該新たな保留が大当りとなる保留であるか否かを判定する(例えば、当否抽選乱数に基づいて判定する)。ステップ2170でYesの場合、ステップ2172で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、所定確率(例えば、1/4)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。他方、ステップ2170でNoの場合、ステップ2174で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、所定確率(例えば、1/6であるが、ステップ2172での当選確率より低確率であればよい)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ2176に移行する。
次に、ステップ2176で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該先読み演出抽選(ステップ2164、ステップ2166、ステップ2172、ステップ2174いずれかの抽選)に当選したか否かを判定する。ステップ2176でYesの場合、ステップ2178で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶された保留数を参照し、前記抽選に当選した保留(トリガ保留)が消化されるまでの主遊技図柄の変動停止回数Ha(0〜4回)を導出する。次に、ステップ2180で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、滞在ステージ管理カウンタSM23cを参照し、当該カウンタ値に基づき、現在の滞在ステージが終了するまでの主遊技図柄の変動停止回数Hbを導出する。
ここで、変動停止回数Hbは、現時点で変動表示中の図柄の変動停止回数をも含む。また、先読み演出の実行可否は、後述するように、変動開始時に決定するため、図柄変動中である場合には、当該変動中の図柄が停止した次の変動から、先読み演出が実行され得るのである。
次に、ステップ2182で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、先読み演出を実行する回数(本例では、Ha)が、最低先読み演出回数(有効な先読み演出を実行するための最低回数であり、例えば、2回)以上であるか否かを判定する。ステップ2182でYesの場合、ステップ2184で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、当該導出したHa及びHbが、Ha≦Hbの関係を充足している(先読み演出が現在の滞在ステージ中に終了する)か否かを判定する。ステップ2184でYesの場合、ステップ2186で、保留先読み演出実行可否判定手段SM26kは、先読み演出実行カウンタSM26cにHaをセットし、次の処理(ステップ2142の処理)に移行する。尚、ステップ2152、ステップ2154、ステップ2160、ステップ2168、ステップ2176、ステップ2182、ステップ2184のいずれかでNoの場合にも、次の処理(ステップ2142の処理)に移行する。
このように、複数変動に亘る先読み演出が、現在の滞在ステージ中に終了しない場合には先読み演出を実行しないよう構成することで(特に、ステップ2184)、テーブルの切り替わりと先読み演出とが同時に実行されないこととなり、遊技者を混乱させてしまう事態を回避することが可能となるのである。尚、第5実施形態においては、先読み演出抽選を実行した後、滞在ステージを跨ぐかの判断に応じて先読み演出の実行可否判断を行っているが、これには限定されず、先読み演出に係る処理の順序は適宜変更してもよく、例えば滞在ステージを跨ぐことが判定された後に先読み演出抽選を実行するよう構成してもよい(即ち、滞在ステージを跨ぐことが予定されている場合には、そもそも先読み演出抽選自体を実行しない構成をも含むとの意)。
尚、本例における先読み演出はトリガ保留に係る変動でも発生する演出、つまり、複数変動に亘る先読み演出における当該複数変動には当該トリガ保留に係る変動を含んでもよい。例えば、同一の態様の演出もしくは同系統の演出が、トリガ保留に係る変動より以前の変動から当該トリガ保留に係る変動まで発生する演出でもよい。
尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、複数変動に亘る先読み演出の終了が現在の滞在ステージ終了(又は切り替わり)後となる場合にも先読み演出を実行可能とし、複数変動に亘る先読み演出が滞在ステージ終了(又は切り替わり)を跨いだ場合には、当該先読み演出に係るいずれかの変動において大当りとなる期待度が、滞在ステージ終了(又は切り替わり)を跨がない先読み演出を実行している場合よりも相対的に高いよう構成してもよい。そのように構成した場合には、滞在ステージ(及び演出)の終了(又は切り替わり)を跨いで先読み演出が発生するか否か、という点に遊技者の注目を集めることが可能となり、遊技の興趣性を高めることができることとなる。
また、複数変動に亘る先読み演出が、現在の滞在ステージの終了(又は切り替わり)後となる場合にも先読み演出を実行可能とした場合、当該先読み演出は、現在の滞在ステージが終了する最終変動までで終了(中断)するよう構成してもよい。また、先読み演出を中断した場合、当該中断した先読み演出とは異なる先読み演出(例えば、切り替わった後の滞在ステージでの演出に即した先読み演出又はその他の演出)を代わりに実行し得るよう構成してもよい。
また、或る滞在ステージにおいて、以後の変動において高期待度演出もしくは変動時間が長い変動態様が選択される旨を報知する先読み演出が発生し、且つ当該或る滞在ステージで当該高期待度演出もしくは変動時間が長い変動態様が選択されなかった場合には、次の滞在ステージにて当該高期待度演出もしくは変動時間が長い変動態様が選択されるよう構成してもよい。また、そのように構成した場合には、次の滞在ステージにおける先読み演出は当該次の滞在ステージに即した演出にすることが望ましい。
次に、図111は、図107におけるステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。
次に、ステップ2250で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、後述する演出内容決定処理を実行する。次に、ステップ2208で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合にも、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図112は、図111におけるステップ2250のサブルーチンに係る、演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2252で、リーチ演出表示制御手段SM25は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特定遊技実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2252でYesの場合、ステップ2254で、リーチ演出表示制御手段SM25は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、最長開放時保留用演出許可フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2254でYesの場合、ステップ2256で、リーチ演出表示制御手段SM25は、主遊技図柄の変動態様に基づき、演出内容決定テーブルSM25ta{特に、通常時用テーブル(最長開放時保留用演出許可フラグオフ}}を参照して演出内容を決定し、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。
他方、ステップ2254でNoの場合、ステップ2258で、リーチ演出表示制御手段SM25は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、最長開放時保留用演出許可フラグをオフにする。次に、ステップ2260で、リーチ演出表示制御手段SM25は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、
最長開放時保留用演出実行フラグをオンにする。次に、ステップ2262で、リーチ演出表示制御手段SM25は、主遊技図柄の変動態様に基づき、演出内容決定テーブルSM25ta{特に、通常時用テーブル(最長開放時保留用演出許可フラグオン}}を参照して演出内容を決定し、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。
ここで、図113は、演出内容決定テーブルSM25taの一例である。特に、通常時演出内容決定テーブルは、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態時において演出を決定する際に参照されるテーブルであり、図示されるように、主遊技図柄の変動態様に基づき、複数の演出内容候補の中から一の演出内容が決定されるよう構成されている。また、最長開放時保留用演出許可フラグがオンである場合には、「長演出ステージ」滞在中における演出と同様の演出が決定されるよう構成されている(最長開放時保留用演出許可フラグが「オフ」である場合は、「長演出ステージ」滞在中における演出が非時間短縮遊技中に発生することはないため、最長開放時に発生した保留に係る変動である旨を遊技者が容易に認識できる)。尚、本例はあくまで一例であり、演出内容、変動態様、テーブルの構成等、これには限定されず、例えば、主遊技図柄の変動態様(及び当否抽選結果)と乱数とを参照して演出内容を決定するよう構成してもよい(主遊技側の変動態様が同一である場合に、異なる演出を実行し得るよう構成してもよい)。
フローチャートの説明に戻ると、他方、ステップ2252でNoの場合、即ち、現在の遊技状態が確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合、ステップ2264で、リーチ演出表示制御手段SM25は、先読み演出実行カウンタSM26cを参照し、当該カウンタ値が0より大きい(先読み演出を実行する状況)か否かを判定する。ステップ2264でYesの場合、ステップ2266で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、先読み演出実行カウンタSM26cの値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2268で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、現在セットされている滞在ステージが「長演出ステージ」であるか否かを判定する。ステップ2268でYesの場合、ステップ2270で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、「長演出ステージ」専用の先読み演出(例えば、変動開始時に「あと○○回で…!」と先読み演出実行カウンタSM26cの値をカウントダウンする演出)を表示するコマンドをセットし、ステップ2274に移行する。
他方、ステップ2268でNoの場合、換言すれば、「固定演出ステージ」で先読み演出を実行する場合、ステップ2272で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、「固定演出ステージ」の変動時における当否煽り段階での演出内容を、当該ステージ専用の先読み演出(例えば、大当り期待度に基づき、背景表示色が変化する演出、等)に決定し、ステップ2274に移行する。尚、ステップ2264でNoの場合にも、ステップ2274に移行する。
次に、ステップ2274で、リーチ演出表示制御手段SM25は、主遊技図柄の変動態様及び現在セットされている滞在ステージに基づき、演出内容決定テーブルSM25ta(特に、特定遊技時用のテーブル)を参照して演出内容を決定し、次の処理(ステップ2208の処理)に移行する。
ここで、図113の特定遊技時演出内容決定テーブルは、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態(本例では、80回のST)時において演出を決定する際に参照されるテーブルであり、図示されるように、セットされている滞在ステージ(ST中の変動回数)によって演出内容が切り替わるよう構成されている(主遊技図柄の変動態様・変動時間が切り替わることに対応して、演出内容も切り替わるよう構成されている)。演出内容の一例を挙げて説明すると、「固定演出ステージ」に選択される演出である固定時間演出は、同図下段のイメージ図に図示されるように、まず、装飾図柄の変動が開始し、図柄変動に係る画像が1秒間表示された時点で、当否煽り段階における演出を1秒間表示する。ここで、当否煽り段階における演出は、先読み演出非実行時であれば、サブ入力ボタンSBの操作を促す画像であり、当該演出表示後、サブ入力ボタンSBの操作があるか、又は更に1秒が経過することによって、当否報知段階の演出表示に移行する。他方、先読み演出実行時であれば、当否煽り段階における演出は、ステップ2268の処理にて決定した、背景画像の表示色が変化する演出(即ち、サブ入力ボタンSBの操作を促す演出は発生しない)であり、当該演出表示後、更に1秒が経過することによって、当否報知段階の演出表示に移行する。次に、当否報知段階では、遊技者に対して、当該変動が当りであるか、ハズレであるかを報知する演出を実行する。尚、先読み演出が継続する場合には、先読み演出の実行状態(本例では、背景表示色)を先読み演出の終了まで引き継ぐよう構成してもよい。定時間が経過した)ことを契機として、当該変動の当否結果を報知する画像を表示する。尚、本例はあくまで一例であり、演出内容、変動態様、テーブルの構成等、これには限定されず、例えば、主遊技図柄の変動態様(及び当否抽選結果)と乱数とを参照して演出内容を決定するよう構成してもよい(主遊技側の変動態様が同一である場合に、異なる演出を実行し得るよう構成してもよい)。また、本例では特に図示していないが、第1主遊技側の保留消化時にも、特定遊技中のいずれかの滞在ステージにおける専用演出(例えば、スーパーバトルリーチ・スペシャルバトルリーチ等)が実行され得るよう構成してもよい。また、サブ入力ボタンSBの操作を促す演出は、その演出実行尺が担保困難となる状況下(例えば、本例における「短演出ステージ」滞在時)においては、実行しないよう構成しておくことが好適である。
次に、図114は、図107におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2309で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2310に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2311で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2312で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2312でYesの場合、ステップ2314で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2312でNoの場合、ステップ2316で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2316でYesの場合、ステップ2318で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2316でNoの場合、ステップ2320で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、装図変動時間管理タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2320でYesの場合、ステップ2322で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。尚、ステップ2320でNoの場合にも、ステップ2330に移行する。
次に、ステップ2330で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2330でYesの場合、ステップ2331で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2332で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2334で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2310又はステップ2330でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図115は、図107におけるステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2404でYesの場合、ステップ2406で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、当該大当りが初当り(非確率変動・非時間短縮遊技状態中における大当り)でないか否かを判定する。ステップ2406でYesの場合、ステップ2410に移行する。他方、ステップ2406でNoの場合(初当りである場合)、ステップ2408で、背景演出表示制御手段SM23は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、最長開放時保留用演出実行フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2409で、背景演出表示制御手段SM23は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、最長開放時保留用演出実行フラグをオフにし、ステップ2410に移行する。
次に、ステップ2410で、背景演出表示制御手段SM23は、連荘回数カウンタSM23c2の値に1加算(インクリメント)し、ステップ2412に移行する。尚、ステップ2408でNoの場合にも、ステップ2412に移行する。
次に、ステップ2412及びステップ2414で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置SG上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ2416に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2416に移行する。
次に、ステップ2416で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置SG上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ2418で、背景演出表示制御手段SM23は、連荘回数カウンタSM23c2を参照し、当該カウンタ値が所定値(例えば、10)以上であるか否かを判定する。ステップ2418でYesの場合、ステップ2420で、背景演出表示制御手段SM23は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bを参照し、当該実行中の大当りが最大ラウンド大当り(例えば、16R大当りであり、7A・7B図柄に係る大当り)であるか否かを判定する。ステップ2420でYesの場合、ステップ2422で、背景演出表示制御手段SM23は、エンディング演出{所定条件(例えば、特定遊技中における、連荘回数、連荘時における総獲得出玉数、複数種類の特定演出がすべて発生、等の一又は複数の組み合わせとなる条件)を満たした場合にのみ表示される特別遊技中又は特定遊技中の演出}の表示に係るコマンドをセットし、ステップ2426に移行する。他方、ステップ2418、ステップ2420のいずれかでNoの場合、ステップ2424で、背景演出表示制御手段SM23は、大当り進行中表示に係るコマンドをセットし、ステップ2426に移行する。
このように構成することで、大当りの連荘回数(初当りはカウントしない)に基づいて、大当り実行中に表示する演出を特殊な演出にすることが可能であると共に、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放中における入球によって発生した保留で大当りとなった場合には、当該大当りが初当りであっても、連荘回数としてカウントするため、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放中に発生した保留に係る変動時に、遊技者の興味を惹きつけることができるのである。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、エンディング演出の発生条件として複数の条件が存在する場合、当該複数の条件の内少なくとも一の条件(例えば、特定演出で大当り、等)を満たしたものとみなすよう構成してもよい。
次に、ステップ2426で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2426でYesの場合、ステップ2428で、背景演出表示制御手段SM23は、演出表示装置SG上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ2430で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2404又はステップ2426でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
(作用)
次に、図116を参照しながら、第5実施形態における作用について説明する。はじめに、同図は、特別遊技の終了後から、特定遊技中の先読み演出について示した作用図である。尚、本例においては大当りに当選せずに特定遊技が終了した場合を例示している。
まず、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である状況下、第1主遊技側の保留球が消化され、第2主遊技側の保留球が4個になった後、図中1のタイミングにおいて、第2主遊技図柄の変動が開始することとなる。次に、図中2のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が30回変動したことを契機として、短演出ステージが終了し、長演出ステージに移行することとなる。
次に、図中3のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが3回であり、長演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが40回であり(Ha≦Hb)であるため、先読み演出が実行されることとなる。次に、図中4のタイミングにおいて、先読み演出の実行が決定してから最初の第2主遊技図柄の変動が開始したため、当該変動から先読み演出が実行される。
次に、図中5のタイミングにおいて、トリガ保留の消化に係る第2主遊技図柄の変動が開始される。当該トリガ保留に係る変動はハズレであり、また、長演出ステージにおけるトリガ保留に係る変動は10秒以上の変動時間であるため、60秒の変動時間となっている。次に、図中6のタイミングにおいて、トリガ保留に係る主遊技図柄の変動が終了したことを契機として、先読み演出が終了することとなる。
次に、図中7のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが3回であり、長演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが1回であり(Ha>Hb)であるため、先読み演出が実行されないこととなる。次に、図中8のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が70回変動したことを契機として、長演出ステージが終了し、固定演出ステージに移行することとなる。
次に、図中9のタイミングにおいて、先読み演出の実行契機となり得るトリガ保留が発生したことにより先読み演出実行可否の判断が行われる。本タイミングにおいては、トリガ保留消化までの変動停止回数Haが2回であり、固定演出ステージが終了するまでの変動停止回数Hbが10回であり(Ha≦Hb)であるため、先読み演出が実行されることとなる。次に、図中10のタイミングにおいて、先読み演出の実行が決定してから最初の第2主遊技図柄の変動が開始したため、当該変動から先読み演出が実行される。次に、図中11のタイミングにおいて、トリガ保留に係る主遊技図柄の変動が終了したことに契機として、先読み演出が終了することとなる。尚、当該先読み演出は固定演出ステージにおける先読み演出であるため、トリガ保留に係る変動時間も5秒となっている。次に、図中12のタイミングにおいて、特別遊技後に主遊技図柄が80回変動したことを契機として、固定演出ステージが終了し、特定遊技も終了することとなる。
次に、図117を参照しながら、第5実施形態における作用について説明する。はじめに、同図は、特別遊技の終了後から、特定遊技中の主遊技図柄の変動態様について示した作用図である。尚、本例においては大当りに当選せずに長演出ステージが終了した場合を例示している。
まず、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である状況下、図中1のタイミングにおいて、特定遊技における1変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。同図下段に示されるようにハズレ時においては第1主遊技側の限定頻度テーブル1と第2主遊技側の限定頻度テーブル1とは同一のテーブル内容となっており、保留数にも依存しない。この場合(限定頻度テーブル1において点線で囲まれたテーブル内容)をXとする。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第1主遊技側の保留球は2個から1個になる。
次に、図中2のタイミングにおいて、特定遊技における2変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第1主遊技側の保留球は1個から0個になる。本タイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は1個であり、図中1のタイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は1個であるが、保留数に拘らず参照するテーブル内容はXとなっている。
次に、図中3のタイミングにおいて、特定遊技における3変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は1個から0個になる。次に、図中4のタイミングにおいて、特定遊技における5変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はXである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は3個から2個になる。本タイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は3個であり、図中3のタイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は1個であるが、保留数に拘らず参照するテーブル内容はXとなっている。
このように、本例においては、短演出ステージ時には第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるかに拘らず、また、保留数にも拘らず、変動態様決定時に参照するテーブルの内容は同一となっている。
次に、図中5のタイミングにおいて、特定遊技における30変動目となる主遊技図柄の変動が終了したため短演出ステージが終了し、長演出ステージに切り替わることとなる。次に、図中6のタイミングにおいて、特定遊技における31変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はZである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。次に、図中7のタイミングにおいて、特定遊技における32変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はYである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は1個から0個になる。本タイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は1個であり、図中6のタイミングに係る第2主遊技図柄の変動開始時には第2主遊技側の保留は2個であるため、保留数の相違によって参照するテーブル内容が異なっている(YとZ)。
次に、図中8のタイミングにおいて、特定遊技における33変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はZである。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。次に、図中9のタイミングにおいて、特定遊技における34変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容はYである。また、当該変動によって第1主遊技側の保留球は1個から0個になる。本タイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は1個であり、図中8のタイミングに係る第1主遊技図柄の変動開始時には第1主遊技側の保留は2個であるため、保留数の相違によって参照するテーブル内容が異なっている(YとZ)。
このように、本例においては、長演出ステージ時には第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるかに拘らず、変動態様決定時に参照するテーブルの内容は同一となっているが、保留数が相違する場合には変動態様決定時に参照するテーブルの内容が異なり得るよう構成されている。
尚、特定遊技中の主遊技図柄の変動態様決定の際のテーブル内容はこれには限定されない、図118を参照しながらその一例の作用を示す。はじめに、同図は、特別遊技の終了後から、特定遊技中の主遊技図柄の変動態様について示した作用図である。尚、本例においては大当りに当選せずに長演出ステージが終了した場合を例示している。
はじめに、図中1のタイミングにおいて、特定遊技における2変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。また、同図下段に示されるように、第2主遊技図柄の変動態様はハズレ時においては第1主遊技側の保留の有無によって異なるテーブル内容となっている。第1主遊技側の保留が存在する場合をX’とする。第1主遊技側の保留が存在しない場合をY’とする。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容は第1主遊技側の保留が存在するためX’である。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。次に、図中2のタイミングにおいて、特定遊技における4変動目となる第1主遊技図柄の変動が開始される。当該変動によって第1主遊技側の保留球は1個から0個になる。次に、図中3のタイミングにおいて、特定遊技における5変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。本タイミングの変動の際参照するテーブル内容は第1主遊技側の保留が存在しないためY’である。また、当該変動によって第2主遊技側の保留球は2個から1個になる。
このように、本例においては、短演出ステージ時には第2主遊技側の変動態様決定時に参照するテーブルの内容は第1主遊技側の保留の有無によって異なるよう構成されている。
次に、図中4のタイミングにおいて、特定遊技における30変動目となる主遊技図柄の変動が終了したため短演出ステージが終了し、長演出ステージに切り替わることとなる。次に、図中5のタイミングにおいて、特定遊技における32変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始され、また、図中6のタイミングにおいて、特定遊技における35変動目となる第2主遊技図柄の変動が開始される。図中5のタイミングでの第2主遊技図柄の変動開始時においては、第1主遊技側の保留が1個であるのに対し、図中6のタイミングでの第2主遊技図柄の変動開始時においては、第1主遊技側の保留が0個であるが、第2主遊技図柄の変動態様の決定の際に参照するテーブル内容は同一となっており、変動時間は共に10秒となっている。
以上のように構成することで、第5実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、回数制限付きの確率変動遊技状態(且つ、時間短縮遊技状態)中の遊技において、主遊技図柄の変動回数が所定回数となったことを契機として、選択される変動態様(変動時間)の候補が相違することとなる(切り替わる)よう構成されている。また、変動態様の切り替わりに応じて、演出内容も切り替えることにより、特定遊技{回数制限付きの確率変動遊技状態(且つ、時間短縮遊技状態)}中の遊技の進行に合わせて演出の態様を異ならせることができ、遊技の興趣性を向上させることが可能となるのである。
(第5実施形態からの変更例1)
尚、第5実施形態においては、先読み演出が滞在ステージの終了を跨ぐ場合には、当該先読み演出を実行しないよう構成したが、これには限定されず、先読み演出が適切に実行されるよう工夫することで、遊技の興趣性を更に高める演出とすることが可能である。そこで、そのような構成を第5実施形態からの変更例1とし、以下、第5実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図119は、第5実施形態からの変更例1における、図109のステップ2150のサブルーチンに係る、先読み演出実行判定処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ2190(変1)及びステップ2192(変1)〜ステップ2196(変1)であり、その目的は、大当りに係る先読み演出とハズレに係る先読み演出とで異なる処理を実行することである。即ち、ステップ2190(変1)で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、新たな保留が大当りとなる保留であるか否かを判定する。ステップ2190(変1)でYesの場合、ステップ2186に移行する。他方、ステップ2190(変1)でNoの場合、ステップ2192(変1)で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、Ha≦Hbであるか否か、換言すると、先読み演出が現在の演出ステージ中にて終了するか否かを判定する。ステップ2192(変1)でYesの場合、ステップ2194(変1)で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、先読み演出実行カウンタSM26cにHaをセットし、次の処理(ステップ2144の処理)に移行する。他方、ステップ2192(変1)でNoの場合、ステップ2196(変1)で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、先読み演出実行カウンタSM26cにHbをセットし、次の処理(ステップ2144の処理)に移行する。
以上のように変更することにより、第5実施形態からの変更例1においては、大当りに係る先読み演出実行時には、当該先読み演出が次の演出ステージに跨って実行される予定の場合にも跨がずに実行される場合と同様に実行され、他方、ハズレに係る先読み演出(いわゆる、ガセ演出)実行時には、当該先読み演出が次の演出ステージに跨って実行される予定の場合には、現在の演出ステージにおける最終変動にて当該先読み演出が終了するよう構成されており、多様な先読み演出が実行され遊技の興趣性が高まることとなる。
また、第5実施形態からの変更例1においては、大当りに係る先読み演出実行時には、当該先読み演出が次の演出ステージに跨って実行される予定となった場合にもそのまま実行され、他方、ハズレに係る先読み演出実行時には、当該先読み演出が次の演出ステージに跨って実行される予定となった場合には、現在の演出ステージにおける最終変動にて当該先読み演出が終了することにより、演出ステージの最終変動にて先読み演出が実行されている場合、次の変動で先読み演出が継続して実行された場合に、当該先読み演出は大当りに係る先読み演出であることが確定的になる。よって、遊技者は、演出ステージの切り替わりの変動に着目することになり遊技の興趣性が高まることとなる。尚、第5実施形態においては、先読み演出抽選を実行した後、滞在ステージを跨ぐかの判断に応じて先読み演出の実行可否判断(及び、中断するか否かの判断)を行っているが、これには限定されず、先読み演出に係る処理の順序は適宜変更してもよく、例えば滞在ステージを跨ぐことが判定された後に先読み演出抽選を実行するよう構成してもよい。
尚、第5実施形態からの変更例1においては、先読み演出が次の演出ステージに跨って実行された場合に大当りとなることが確定的となり、次の演出ステージに跨らずに終了した場合にはハズレとなることが確定的となるよう構成したが、これには限定されず、逆に、次の演出ステージに跨らずに終了した場合には大当りとなることが確定的となるよう構成してもよいし、先読み演出が次の演出ステージに跨ぐ場合にも跨がない場合にも、大当りとハズレの両方に当選し得るよう構成して、大当りとなる期待度を相違させてもよい。また、大当りに係る先読み演出実行時に、当該先読み演出が現在の演出ステージにおける最終変動にて終了することになった場合には、大当りとなる保留(トリガ保留)消化時に係る変動で大当りが確定的となる演出(例えば、大当り確定の告知音発生、大当り確定の役物落下、等)を実行するよう構成してもよい。
(第5実施形態からの変更例2)
尚、第5実施形態においては、特定遊技中において、常に同じパターンで各滞在ステージが切り替わるよう構成したが、これには限定されず、特定遊技中の演出切り替わりパターンを複数設けることによって、遊技の興趣性を更に高めることが可能である。そこで、そのような構成を第5実施形態からの変更例2とし、以下、第5実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図120は、第5実施形態からの変更例2における、演出内容決定テーブルである。第5実施形態からの変更点は、長演出ステージにおいて2つの演出内容決定テーブル(バトルモード選択時参照テーブル、逃走モード選択時参照テーブル)を設けたことである。同図に示されるように、バトルモードと逃走モードとでは、主遊技図柄の変動態様に対応した演出内容が相違するよう構成されている。尚、本例においては、長演出ステージにのみ2つの演出内容決定テーブルを設けたが、これには限定されず、演出内容決定テーブルは3つ以上としてもよいし、他の演出ステージにおいても同様に複数の演出内容決定テーブルを設けるように構成してもよい。
次に、図121は、第5実施形態からの変更例2における、図107のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ2425(変2)及びステップ2500(変2)についてであり、その目的は、演出モード決定処理を実行することである。即ち、ステップ2425(変2)で、背景演出表示制御手段SM23は、実行中の大当りが初当り(通常遊技時に当選した大当り)であるか否かを判定する。ステップ2425(変2)でYesの場合、ステップ2500(変2)で、背景演出表示制御手段SM23は、後述する演出モード決定処理を実行し、ステップ1426に移行する。尚、ステップ2425(変2)でNoの場合にも、ステップ2426に移行する。
尚、本例においては、初当りの場合にのみステップ2500(変2)の演出モード決定処理を実行するよう構成したが、これには限定されず、全ての大当りにおいて実行するよう構成してもよい。
次に、図122は、第5実施形態からの変更例2における、図121のステップ2500(変2)のサブルーチンに係る、演出モード決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、実行中の特別遊技のラウンドが演出モード選択ラウンド(本例では、第3R)であるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、背景演出表示制御手段SM23は、演出モード選択を促す画像表示に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2506(変2)で、背景演出表示制御手段SM23は、サブ入力ボタン入力検出装置SBsを参照して、新たにサブ入力ボタンSBが押下されたか否かを判定する。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、背景演出表示制御手段SM23は、セットされている演出モードを切り替え(例えば、バトルモード→逃走モード、逃走モード→バトルモード)、ステップ2510に移行する。尚、ステップ2502又はステップ2506でNoの場合にも、ステップ2510に移行する。
ここで、本例においては、演出モード選択ラウンド開始時には「バトルモード」がセットされ、演出モード決定後に電断が発生した場合には、当該電断復帰後においてはデフォルトの演出モードである「バトルモード」が再セットされるよう構成されている。
次に、ステップ2510で、予告演出表示制御手段SM24は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、実行中の特別遊技のラウンドが演出モード決定ラウンド(本例では、第4R)であるか否かを判定する。ステップ2510でYesの場合、ステップ2512で、背景演出表示制御手段SM23は、演出モード選択ラウンド終了時にセットされていた演出モードを表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、次の処理(ステップ2426の処理)に移行する。尚、ステップ2510でNoの場合にも、次の処理(ステップ2426の処理)に移行する。
以上のように変更することにより、第5実施形態からの変更例2においては、或る滞在ステージに演出内容決定テーブルを複数設け、特別遊技中にどの演出内容テーブルを参照して演出態様を決定するかを遊技者が任意に選択し得るよう構成することで、特定遊技中の演出バリエーションが増えることとなると共に、遊技者の趣向に合わせた演出を実行することができるようになり、遊技の興趣性が高まることとなる。
(第5実施形態からの変更例3)
尚、第5実施形態においては、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態となる変動回数と確率変動遊技状態となる変動回数とが常に同一の変動回数となるよう構成したが、これには限定されず、特別遊技終了後に時間短縮遊技状態となる変動回数と、確率変動遊技状態となる変動回数とを相違させることで、新たな遊技性を創出することが可能である。そこで、そのような構成を第5実施形態からの変更例3とし、以下、第5実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図123は、第5実施形態からの変更例3における、図98のステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ1411−1(変3)、ステップ1450(変3)及びステップ1700(変3)についてであり、その目的は、大当り図柄によって当該大当り終了後の特定遊技における主遊技図柄の変動態様を相違させることである。即ち、ステップ1411で限定頻度カウンタ値が0である場合、ステップ1411−1(変3)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある特定遊技種別フラグ(高利益特定遊技フラグ、低利益類似特定遊技フラグ、低利益特定遊技フラグ)をオフにし、ステップ1412に移行する。他方、ステップ1411で、限定頻度カウンタ値が0でない場合、ステップ1450(変3)で限定頻度変動態様決定手段MN52は、後述する限定頻度変動態様決定処理を実行し、ステップ1413に移行する。
また、ステップ1430で、停止図柄が大当り図柄であった場合、ステップ1700(変3)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、後述する限定頻度種別決定処理を実行し、ステップ1440に移行する。
ととなる。
次に、図124は、第5実施形態からの変更例3における、図123のステップ1700(変3)のサブルーチンに係る、限定頻度種別決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、当該大当りが確率変動遊技状態中の大当りであったか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cに所定回数A(例えば、80回)をセットする。次に、ステップ1706で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある長特定遊技フラグをオンにし、次の処理(ステップ1440の処理)に移行する。
他方、ステップ1702でNoの場合、換言すれば、当該大当り図柄が通常遊技状態中の大当り(初当り)であった場合、ステップ1708で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、当該停止中の大当り図柄は長特定遊技図柄(本例では、7A・7B・5B・4B)であるか否かを判定する。ステップ1708でYesの場合ステップ1704に移行する。
他方、ステップ1708でNoの場合には、ステップ1710で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、停止中の大当り図柄が類似短特定遊技図柄(本例では、5A)であるか否かを判定する。ステップ1710でYesの場合、ステップ1712で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cに所定回数A(例えば、80回)をセットする。次に、ステップ1714で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある類似短特定遊技フラグをオンにし、次の処理(ステップ1440の処理)に移行する。他方、ステップ1710でNoの場合、換言すれば、停止中の大当り図柄が短特定図柄(本例では、4A)である場合、ステップ1716で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cに所定回数B(例えば、30回である場合を図示しているが、これには限定されない。尚、所定回数Aよりも少ない回数であることが好適である)をセットする。次に、ステップ1718で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリア内にある短特定遊技フラグをオンにし、次の処理(ステップ1440の処理)に移行する。
尚、本例において、長特定遊技図柄及び類似短特定遊技図柄は、当該図柄に係る特別遊技の実行後の時間短縮遊技状態となる変動回数が相対的に多い図柄であり、特に、長特定遊技図柄は、当該図柄に係る特定遊技開始時に遊技者が時間短縮遊技状態となる変動回数が多いことを認識し得る図柄であり、類似短特定遊技図柄は、当該図柄に係る特定遊技開始時に遊技者が時間短縮遊技状態となる変動回数が多いことを認識し難い(時間短縮遊技状態となる変動回数が少ない場合と同様の演出である)図柄である。また、短特定遊技図柄は、当該図柄に係る特別遊技の実行後の時間短縮遊技状態となる変動回数が相対的に少ない図柄である。
次に、図125は、第5実施形態からの変更例3における、図123のステップ1450(変3)のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、長特定遊技フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階範囲内(80≧G>50)の値であるか否かを判定する。ステップ1454でYesの場合、ステップ1456で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用テーブルMN52ta内の限定頻度テーブル1を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
他方、ステップ1454でNoの場合、ステップ1458で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階範囲内(50≧G>10)の値であるか否かを判定する。ステップ1458でYesの場合、ステップ1460で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用テーブルMN52ta内の限定頻度テーブル2を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、第2主遊技側の保留球数に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。他方、ステップ1458でNoの場合、ステップ1462で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用テーブルMN52ta内の限定頻度テーブル3を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。尚、当該ステップ1452〜ステップ1462の処理が、長特定遊技に係る変動態様を決定する処理である。
他方、ステップ1452でNoの場合、ステップ1464で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度関連情報一時記憶手段MN52bのフラグエリアを参照し、短特定遊技フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1464でYesの場合、ステップ1466で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用テーブルMN52ta内の限定頻度テーブル4を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。尚、当該ステップ1464及びステップ1466の処理が、短特定遊技に係る変動態様を決定する処理である。
また、ステップ1464でNoの場合、換言すれば、類似短特定遊技フラグがオンの場合、ステップ1468で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階範囲内(80≧G>50)の値であるか否かを判定する。ステップ1468でYesの場合、ステップ1470で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用テーブルMN52ta内の限定頻度テーブル4(短特定遊技時と同様のテーブル)を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、短特定遊技(時間短縮遊技となる変動回数が確率変動遊技状態となる変動回数未満である場合の時間短縮遊技状態)時において、時間短縮遊技となる変動回数の上限回数を複数パターン(例えば、本例では30回であるが、20回・30回・40回・50回、等)設けると共に、類似短特定遊技において所定回数(例えば、短特定遊技時において時間短縮遊技となる最大回数である50回、等)の変動期間中は、短特定遊技時と同一又は略同一の変動パターン(及び演出)が選択されるよう構成することで、何変動の間、時間短縮遊技が継続するかが遊技者からは判別しにくい期間を創出することが可能である。
他方、ステップ1468でNoの場合、ステップ1472で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階範囲内(50≧G>10)の値であるか否かを判定する。ステップ1472でYesの場合、ステップ1474で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用テーブルMN52ta内の限定頻度テーブル2を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果、第2主遊技側の保留球数に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。他方、ステップ1472でNoの場合、ステップ1476で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定用テーブルMN52ta内の限定頻度テーブル3を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定して次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。尚、当該ステップ1468〜ステップ1476の処理が、類似短特定遊技に係る変動態様を決定する処理である。
ここで、同図下段の限定頻度テーブル参照表は、各特定遊技における限定頻度カウンタ値毎に、参照する限定頻度テーブルを纏めた表である。同図に示されるように、長特定遊技フラグがオンの場合には、参照する限定頻度テーブルは、限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の順に切り替わり、類似短特定遊技フラグがオンの場合には、参照する限定頻度テーブルは、限定頻度テーブル4→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の順に切り替わり、短特定遊技フラグがオンの場合には、参照する限定頻度テーブルは、限定頻度テーブル4のみとなっている。また、類似短特定遊技フラグがオンの場合と短特定遊技フラグがオンの場合とで、初めに参照する限定頻度テーブルが同じであるため、遊技者にとってはいずれの特定遊技であるか(特定遊技がいつまで続くのか)を判別し難くなっている。尚、本例はあくまで一例であり、本例では、類似短特定遊技フラグがオンの場合と、短特定遊技フラグがオンの場合とで、初めに参照する限定頻度テーブルが同一であるよう構成したが、これには限定されず、例えば、参照するテーブルが異なるテーブルであっても、選択される変動パターン(変動時間)の候補及び選択率が略同一であり、演出態様も略同一であれば、本例と略同一の効果を奏するよう構成することが可能である。
次に、図126は、第5実施形態からの変更例3における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる限定頻度テーブル構成図である。第5実施形態からの変更点は限定頻度テーブル4を設けた点であり、その目的は、短特定遊技中及び、類似短特定遊技の所定期間(本例では、1〜30変動目)において当該限定頻度テーブル4を参照することにより、遊技者にとって短特定遊技と類似短特定遊技とのいずれの特定遊技状態であるかを判別し難く構成することで、遊技の興趣性を高めることである。
次に、図127は、第5実施形態からの変更例3における、図105のステップ1650(変3)のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点はステップ1655(変3)及びステップ1657(変3)であり、その目的は、特別遊技の契機となる主遊技図柄によって時短回数を異ならせることである。即ち、ステップ1654で主遊技確変フラグをオンにした後、ステップ1655(変3)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、短特定遊技フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1655(変3)でYesの場合、ステップ1656に移行して、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数A(本例では、80回)をセットする。他方、Noの場合(短特定遊技である場合)には、ステップ1657(変3)で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数B(本例では、30回)をセットし、ステップ1658に移行する。
次に、図128は、第5実施形態からの変更例3における、演出内容決定テーブルの一例である。第5実施形態からの変更点は、メイン側の構成変更に伴い、同図右側下段の「短特定遊技・類似短特定遊技時演出内容決定テーブル」を追加した点である。即ち、第5実施形態からの変更例3に係る遊技機において、短特定遊技又は類似短特定遊技となる大当り図柄で大当りした場合、「短演出ステージ」(STの1〜30変動目)の演出を決定する際には、長特定遊技時には参照されない、当該「短特定遊技・類似短特定遊技時演出内容決定テーブル」を参照することとなる。その後、短特定遊技の場合、時間短縮遊技は30変動で終了し、以降は通常時演出内容決定テーブルを参照して演出内容を決定することとなる。他方、類似短特定遊技の場合には、時間短縮遊技は大当り後80変動まで継続するため、大当り後31変動目からは長特定遊技と同様のテーブルを参照することとなる。
このように、短特定遊技と類似短特定遊技とで共通の演出を実行するよう構成することで、時間短縮遊技が30変動で終了するか否か、という点で遊技者の期待感を煽ることができ、遊技の興趣性を向上させることが可能となるのである。尚、本例はあくまで一例であり、変動回数、演出内容、変動態様、テーブルの構成等、これには限定されず、例えば、短特定遊技の場合、時間短縮遊技が終了した(確率変動・非時間短縮遊技状態となった)後、通常時とも時間短縮遊技時とも異なる演出内容決定テーブルを参照して演出内容を決定するよう構成してもよい。また、すべての大当り終了直後に共通の演出内容決定テーブル(例えば、同図における短特定遊技・類似短特定遊技時演出内容決定テーブル)を参照するよう構成することによっても、遊技者の期待感を煽ることが可能である。
以上のように変更することで、第5実施形態からの変更例3によれば、特別遊技後の時間短縮遊技状態である期間(変動回数)を大当り図柄によって異ならせると共に、時間短縮遊技状態である期間が短い場合と長い場合とで、同一の変動態様決定テーブルを参照し得ることで、時間短縮遊技状態となる変動回数が異なる場合にも同一の変動態様(及び演出内容)にて変動(及び演出)が実行されるため、遊技者は実行されている時間短縮遊技状態がいつまで続くのかを認識し難くなり、遊技者の期待感を煽る演出を実行することで遊技の興趣性が高まることとなる。
尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、類似短特定遊技である場合、短特定遊技である場合には選択されない変動態様及び/又は、変動態様は同じであっても異なる演出内容を有するよう構成してもよい。そのように構成した場合、当該類似短特定遊技においてのみ選択される変動態様にて図柄変動(又は演出)が実行された場合には、時間短縮遊技状態である期間が相対的に長いことを遊技者が認識できることとなる(逆に、短特定遊技においてのみ選択される変動態様・演出内容を有していてもよい)。
(第5実施形態からの変更例4)
尚、第5実施形態においては、特別遊技は全て出玉有りの特別遊技で構成されているが、これには限定されず、大入賞口が極短時間開放される特別遊技を実行し得るよう構成することで、遊技の興趣性を高める新たな演出を実行可能となる。そこで、そのような構成を第5実施形態からの変更例4とし、以下、第5実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、第5実施形態からの変更例4においては、遊技進行手段MPは、大入賞口を所定期間又は所定数の入球がなされるまでの期間、遊技者にとって有利な状態とする単位遊技を1ラウンドだけ実行する小当りに関する制御を司る小当り遊技制御手段MP40を有している。また、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技中の時間を管理する小当り遊技用タイマMP41tを更に有している。
次に、図129は、第5実施形態からの変更例4における、主制御基板側でのメインフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ1750(変4)であり、その目的は小当りの実行に係る処理を行うことである。即ち、ステップ1600で、特別遊技制御処理を実行した後、ステップ1750(変4)で、主制御基板Mは、後述する小当り遊技制御処理を実行し、ステップ1910に移行する。
次に、図130は、第5実施形態からの変更例4における、図98のステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ1441(変4)及びステップ1442(変4)であり、その目的は小当り図柄に係る処理を実行することである。即ちステップ1430で停止図柄が大当り図柄でなかった場合に、ステップ1441(変4)で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1441(変4)でYesの場合、ステップ1442(変4)で、遊技内容決定手段MNは、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリア内にある、小当りフラグをオンにし、ステップ1500に移行する。他方、ステップ1441(変4)でNoの場合にもステップ1500に移行する。
次に、図131は、第5実施形態からの変更例4における、主遊技に係るテーブル構成図である。第5実施形態からの変更点は、小当りを設けたことと、2Rの大当りを設けたことである。第5実施形態からの変更例4においては、小当りに係る大入賞口の開放態様と2Rの大当りに係る大入賞口の開放態様は略同一となっており、遊技者は大入賞口の開放態様を視認することによって小当りと2Rの大当りとの判別ができないよう構成されている(本例では、特に図示していないが、小当りと2Rの大当りとでは同様の演出が実行されることが好適である)。
次に、図132は、第5実施形態からの変更例4における、図129のステップ1750(変4)のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1752で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリアを参照し、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1752でYesの場合、ステップ1754で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリアを参照し、小当り実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1754でYesの場合、ステップ1762に移行する。他方、ステップ1754でNoの場合、ステップ1756で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tに、開放パターン(0.2秒開放→1.0秒閉鎖→0.2秒開放→閉鎖)に基づいた、第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)の開放時間をセットする。次に、ステップ1758で、小当り遊技制御手段MP40は、大入賞口を開放し、小当り遊技用タイマMP41tをスタートする。次に、ステップ1760で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリア内にある、小当り実行フラグをオンにする。次に、ステップ1761で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り開始表示指示コマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1762に移行する。
次に、ステップ1762で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBを参照し、所定個数(例えば、10個)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1762でYesの場合、ステップ1766に移行する。他方、ステップ1762でNoの場合、ステップ1764で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを参照して大入賞口開放に係る所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1764でYesの場合は、ステップ1766に移行する。他方、ステップ1764でNoの場合には、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、ステップ1766で、小当り遊技制御手段MP40は、第1大入賞口C10の第1電動役物C11d又は第2大入賞口C20の第2電動役物C21dの駆動を停止して第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1768で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り遊技用タイマMP41tを停止してリセットする。次に、ステップ1770で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリア内にある小当り実行中フラグをオフにする。次に、ステップ」1772で、小当り遊技制御手段MP40は、遊技状態一時記憶手段MBのフラグエリア内にある小当りフラグをオフにする。次に、ステップ1774で、小当り遊技制御手段MP40は、小当り終了表示指示コマンドを、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。尚、ステップ1752でNoの場合にも、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図133は、第5実施形態からの変更例4における、図107のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ2440(変4)〜ステップ2476(変4)であり、その目的は、確変再セット失敗演出と確変再セット成功演出とを実行することである。即ち、ステップ2440(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特定遊技実行中フラグがオフであるか否かを参照する。ステップ2440(変4)でYesの場合、ステップ2404に移行する。他方、ステップ2440(変4)でNoの場合、ステップ2442(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、停止している主遊技図柄が短開放大当り図柄(本例では、3A・3B)でないか否かを判定する。ステップ2442(変4)でYesの場合、ステップ2444(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、停止している主遊技図柄が小当り図柄でないか否かを判定する。ステップ2444(変4)でYesの場合、ステップ2404に移行する。他方、ステップ2444(変4)でNoの場合、ステップ2446(変4)に移行する。
次に、ステップ2446(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、確変再セット失敗演出実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2446(変4)でYesの場合、ステップ2448(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から小当り開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2448(変4)でYesの場合、ステップ2450(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、確変再セット失敗演出実行中フラグをオンにする。次に、ステップ2452(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、確変再セット失敗演出(確変回数が現状のままである旨を報知する演出)を表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2454(変4)に移行する。尚、ステップ2446(変4)でNoの場合にも、ステップ2454(変4)に移行する。
次に、ステップ2454(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から小当り終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2454(変4)でYesの場合、ステップ2456(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、小当り終了表示に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2458(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、確変再セット失敗演出実行中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2448(変4)又はステップ2454(変4)でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
このように、ステップ2446(変4)〜ステップ2458(変4)の処理は小当り図柄停止時における確変再セット失敗演出実行時の処理となっており、第5実施形態からの変更例4においては、特定遊技時に小当りに当選した場合には確変再セット失敗演出が実行されるよう構成されている。
また、ステップ2442(変4)でNoの場合、ステップ2460(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、確変再セット成功演出実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2460(変4)でYesの場合、ステップ2462(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2462(変4)でYesの場合、ステップ2464(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、確変再セット成功演出実行中フラグをオンにする。次に、ステップ2466(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bを参照し、現在の演出ステージが短演出ステージであるか否かを判定する。ステップ2466(変4)でYesの場合、ステップ2468(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、確変再セット成功演出A(残り確変回数が再セットされる旨を報知するのみの演出)を表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2472(変4)に移行する。他方、ステップ2466(変4)でNoの場合、換言すると、現在の演出ステージが長演出ステージ又は固定演出ステージである場合、ステップ2470(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、確変再セット成功演出B(残り確変回数が再セットされることを祝福する演出)を表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2472(変4)に移行する。尚、ステップ2460(変4)でNoの場合にも、ステップ2472(変4)に移行する。
尚、第5実施形態からの変更例4においては、短演出ステージにおいては、残り確変回数(主遊技図柄が確率変動遊技状態にて変動することが保障されている変動回数)が多く残っており、確変回数が再セットされたとしても遊技者の利益にあまりならない(例えば、残り確変回数が75→80回となり5回しか増加しない)ため残り確変回数が再セットされる旨を報知するのみの演出が実行されることとなる。また、長演出ステージ及び固定演出ステージにおいては、残り確変回数(主遊技図柄が確率変動遊技状態にて変動することが保障されている変動回数)残り回数が少なくなっており、確変回数が再セットされた場合に遊技者にとって高利益となる(例えば、残り確変回数が5→80回となり75回も増加する)ため残り確変回数が再セットされることを祝福する演出が実行されることとなる。
次に、ステップ2472(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2472(変4)でYesの場合、ステップ2474(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、大当り終了表示に係るコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2476(変4)で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、確変再セット成功演出実行中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2462(変4)又はステップ2472(変4)でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
このように、ステップ2460(変4)〜ステップ2476(変4)の処理は短開放大当り図柄停止時における確変再セット成功演出実行時の処理となっており、第5実施形態からの変更例4においては、短演出ステージに短開放大当りに当選した場合には確変再セット成功演出Aが実行され、長演出ステージ又は固定演出ステージに短開放大当りに当選した場合には確変再セット成功演出Bが実行されるよう構成されている。
ここで、同図上段は確変再セット演出イメージ図である。同図に示されるように、第5実施形態からの変更例4においては、特定遊技時に小当りに当選した場合には確変再セット失敗演出が実行され、短演出ステージに短開放大当りに当選した場合には確変再セット成功演出Aが実行され、長演出ステージ又は固定演出ステージに短開放大当りに当選した場合には確変再セット成功演出Bが実行されるよう構成されており。遊技者の利益態様に応じた演出が実行されるよう構成されている。
以上のように変更することにより、第5実施形態からの変更例4においては、主遊技及び/又は補助遊技の当選確率に係る遊技状態を切り替えない小当りと、主遊技及び/又は補助遊技の当選確率に係る遊技状態を切り替え得る短開放大当り(本例では、2R大当り)を設け、大入賞口の開放態様を略同一(演出内容も略同一)とすることによって、遊技者は大入賞口の開放パターンから小当りと短開放大当りとを判別することができないため、遊技状態が切り替わったか否か(小当りであったか大当りであったか)を示唆する効果的な演出を実行し得ることとなり、遊技者の興味を惹きつけ、遊技の興趣性が高まることとなる。
(第5実施形態からの変更例5)
また、第5実施形態においては、ある滞在ステージ(例えば、「短演出ステージ」)が終了すると、次の滞在ステージ(例えば、「長演出ステージ」)に移行するよう構成されているが、このような演出を実行する遊技機を初めて遊技する遊技者にとっては、突然、演出態様が変わるため、遊技状態の変化や先読み演出と誤認されてしまう可能性がある。そこで、そのような課題を解決するための構成を、第5実施形態からの変更例5とし、以下、第5実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図134は、第5実施形態からの変更例5における、図99のステップ1450のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ1453(変5)、ステップ1455(変5)、ステップ1457(変5)及びステップ1459(変5)についてであり、その目的は、演出ステージの最終変動(第1段階及び第2段階の最終変動)にて、専用の限定頻度テーブルを参照することである。即ち、限定頻度カウンタ値Gが第1段階範囲内(80≧G>50)であった場合、ステップ1453(変5)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第1段階最終変動の値(G=51)でないか否かを判定する。ステップ1453(変5)でYesの場合、ステップ1454に移行する。他方、ステップ1453(変5)でNoの場合、ステップ1455(変5)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定手段MN52は、ステージ切替テーブル1を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
また、限定頻度カウンタ値Gが第2段階範囲内(80≧G>50)であった場合、ステップ1457(変5)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値Gが第2段階最終変動の値(G=11)でないか否かを判定する。ステップ1457(変5)でYesの場合、ステップ1458に移行する。他方、ステップ1457(変5)でNoの場合、ステップ1459(変5)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度変動態様決定手段MN52は、ステージ切替テーブル2を参照し、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)を決定し、次の処理(ステップ1413の処理)に移行する。
次に、図135は、第5実施形態からの変更例5における、限定頻度に係るテーブル構成図である。第5実施形態からの変更点は、ステージ切替テーブル1とステージ切替テーブル2とを設けたことである。このように構成することで、演出ステージ1の最終変動と演出ステージ2の最終変動とにおいてステージ切替テーブルが参照されることで、ハズレ時においては専用の変動態様が選択されるようになっている。また、当り時には限定頻度テーブルと同一のテーブルの内容となっている。
次に、図136は、第5実施形態からの変更例5における、演出内容決定テーブルである。第5実施形態からの変更点は、ステージ切替テーブルが参照されるハズレに係る変動において、ステージ移行演出を実行するよう構成したことである。尚、当り時においては、ステージ切替テーブルが参照される変動と参照されない変動とで同一の演出内容となっている。
以上のように変更することにより、第5実施形態からの変更例5においては、滞在している演出ステージから次の演出ステージに切り替わる場合において、当該滞在している演出ステージの最終変動において、演出ステージの切り替わり時専用の演出(ステージが切り替わる旨を示唆する演出)を実行し得ると共に、当該演出を実行する変動時には専用のテーブル(ステージ切替テーブル)を参照することによって、当該演出を実行するための変動時間が担保されるよう構成されている。また、演出ステージの最終変動においては、ハズレ時にのみ専用の変動態様が選択され、当り時においては当該滞在ステージにおける通常の当り演出が実行される。その結果、当該演出を初めて見る遊技者にとっては、演出の切り替わりを理解しし易く、また、当該演出を熟知した遊技者にとっては、演出ステージが切り替わる最終変動の演出によって当否結果が予測できるため、遊技の興趣性が高まることとなる。尚、本例はあくまで一例であり、例えば、演出ステージ最終変動では専用の変動パターンとなることを利用して、演出ステージの最終変動において大当りとなる場合にも、ステージ切替演出と略同一の演出を実行しておき、当該演出後(又は途中)に大当りとなる演出を実行し得るよう構成してもよい。
(第5実施形態からの変更例6)
また、第5実施形態においては、特別遊技の終了後には必ず確率変動・時間短縮遊技状態に移行するよう構成したが、これには限定されず、確率変動遊技状態へと移行しない大当りを設けてもよい。また、そのように構成した場合、特別遊技の終了後に確率変動遊技状態へと移行したか否かを秘匿することで、遊技の興趣性を向上させる演出を実行可能である。そこで、そのような構成を第5実施形態からの変更例6とし、以下、第5実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図137は、第5実施形態からの変更例6における、図99のステップ1450のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ1470(変6)、ステップ1472(変6)及びステップ1474(変6)であり、その目的は、閾値に基づいて参照する限定頻度テーブルを変更するよう構成することである。即ち、ステップ1470(変6)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、実行された大当り図柄に基づいてセットされた閾値S(例えば、7A・7B:閾値S=50、4A・4B・5A・5B:閾値S=60)を確認する。ここで、閾値Sとは、特定遊技が第1段階から第2段階に切り替わる変動回数を表す値である。
次に、ステップ1472(変6)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値は第1段階範囲内(80≧G>閾値S)であるか否かを判定する。ステップ1472(変6)でYesの場合、ステップ1454に移行する。他方、ステップ1472(変6)でNoの場合、ステップ1474(変6)で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値は第2段階範囲内(閾値S≧G>10)であるか否かを判定する。ステップ1474(変6)でYesの場合には、ステップ1458に移行し、Noの場合には、ステップ1460に移行する。
ここで、同図上のイメージ図は変動態様決定イメージ図である。同図に示されるように、限定頻度カウンタの初期値が80であるため、閾値Sが50の場合には第1段階は30変動、閾値Sが60の場合には第1段階は20変動で終了するよう構成されている。
次に、図138は、第5実施形態からの変更例6における、図105のステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ1670(変6)〜ステップ1676(変6)であり、その目的は、実行された特別遊技の停止図柄によって異なる閾値をセットすることである。即ち、ステップ1670(変6)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照し、実行された特別遊技の停止図柄は確変報知大当り図柄(7A・7B)であったか否かを判定する。ステップ1670(変6)でYesの場合、ステップ1672(変6)で、特定遊技制御手段MP50は、段階切り替え閾値として確変報知値(段階の切り替わりタイミングによって確率変動遊技状態であることが認識されるタイミングを設定するための値であり、例えば、50)をセットし、ステップ1652に移行する。他方、ステップ1670(変6)でNoの場合、ステップ1674(変6)で、特定遊技制御手段MP50は、段階切り替え閾値として確変煽り値(段階の切り替わりタイミングによっては確率変動遊技状態であるか否かが判別困難なタイミングを設定するための値であり、例えば、60)をセットする。次に、ステップ1676(変6)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bを参照し、実行された特別遊技の停止図柄は非確変大当り図柄(4A・4B)であったか否かを判定する。ステップ1676(変6)でYesの場合、ステップ1656に移行する。他方、ステップ1676(変6)でNoの場合、換言すると、実行された特別遊技の停止図柄が確変非報知大当り図柄(5A・5B)であった場合、ステップ1652に移行する。
以上のように変更することにより、第5実施形態からの変更例6においては、大当り図柄によって、特別遊技終了後に確率変動遊技状態(本例では、変動回数制限付きのいわゆる、ST)に移行するか否かが決定されると共に、非確率変動遊技状態と確率変動遊技状態とで「短演出ステージ」の継続する期間が異なる(確変の場合、期間が長い態様が選択され得る)よう構成し、当該「短演出ステージ」が継続する期間によって、確率変動遊技状態である期待度が高いよう構成されている。その結果、非確率変動遊技状態である場合、「短演出ステージ」に滞在している期間が20変動で終了するため、「短演出ステージ」が継続することに対して遊技者に期待感を持たせ、遊技の興趣性を向上させることが可能である。また、第5実施形態からの変更例5の構成(ステージ切り替え演出)と組み合わせて、「短演出ステージ」の20変動目には、専用の煽り演出を実行し得るよう構成してもよい。また、本例においては、確率変動遊技状態であっても、「短演出ステージ」が20変動で終了する大当り(特別遊技のラウンド数・演出が非確変大当りと同じであり、判別困難)をも備えており、「短演出ステージ」が20変動で終了した場合であっても、特定遊技の終了まで期待感を持って遊技することができるのである。
尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、変更例3の構成(大当り図柄によって時短回数が異なる)と組み合わせて、非確率変動遊技状態又は確率変動遊技状態・時短回数・特別遊技ラウンド数等の組み合わせによって、多数の遊技者の利益期待度のバリエーションをもった遊技機を提供することも可能である。そのように構成した場合、特定遊技の内容や期間が複数存在するため、当該内容や期間を示唆する演出が、より効果的に遊技の興趣性を向上させることとなる(例えば、時短回数を異ならせることで、STの回数が複数存在するかのような演出も可能である)。
また、第5実施形態からの変更例6においては、2つの限定頻度テーブルの参照パターンを設け、一方が確率変動遊技状態時にのみ選択され、他方が確率変動遊技状態時と非確率変動遊技状態時との両方で選択されるよう構成したが、これには限定されず、3つ以上の限定頻度テーブルの参照パターンを設けてもよい。また、確率変動遊技状態時と非確率変動遊技状態時との両方で選択される限定頻度テーブルの参照パターンを複数設け、確率変動遊技状態である割合(確率変動遊技状態に移行する大当り図柄が占める選択率)を相違させるよう構成してもよい。
(第5実施形態からの変更例7)
また、本例では特に図示していないが、特別遊技の終了時に、大当りとなる保留(特に、第2主遊技側の保留)が存在する場合、特殊な演出を実行することによって、当該大当り保留に係る大当りを、斬新な方法で演出することが可能である。そこで、そのような構成を第5実施形態からの変更例7とし、以下、第5実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図139は、第5実施形態からの変更例7における、図94のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ1636(変7)〜ステップ1800(変7)であり、その目的は、終了デモを実行することである。即ち、特別遊技の最終ラウンドが終了した場合、ステップ1636(変7)で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、終了デモ実行許可フラグをオンにし、ステップ1638(変7)に移行する。次に、ステップ1638(変7)で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、終了デモ実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1638(変7)でYesの場合、ステップ1800(変7)で、特別遊技制御手段MP30は、後述する終了デモ時間制御処理を実行し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。尚、ステップ1638(変7)でNoの場合にも次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図140は、第5実施形態からの変更例7における、図139のステップ1800(変7)のサブルーチンに係る、終了デモ時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、終了デモ実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、停止図柄は長デモ時間大当り図柄(7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1804でYesの場合、ステップ1806で、特別遊技制御手段MP30は、終了デモ時間タイマに長時間(例えば10秒)をセットしてスタートし、ステップ1810に移行する。他方、ステップ1804でNoの場合、換言すると、停止図柄が短デモ時間大当り図柄(3A・3B・5A・5B)である場合、ステップ1808で、特別遊技制御手段MP30は、終了デモ時間タイマに短時間(例えば3秒)をセットしてスタートし、ステップ1810に移行する。次に、ステップ1810で、特別遊技制御手段MP30は、サブ側への特別遊技終了表示指示コマンド及び決定した終了デモ時間情報に係るコマンドをセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1812で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、終了デモ実行中フラグをオンにし、ステップ1814に移行する。尚、ステップ1802でNoの場合にも、ステップ1814に移行する。
次に、ステップ1814で、特別遊技制御手段MP30は、終了デモ時間タイマを参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1814でYesの場合、ステップ1816で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、終了デモ実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1818で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、終了デモ実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1820で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1650で、特別遊技制御手段MP30は、前述した特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図141は、第5実施形態からの変更例7における、図107のステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。第5実施形態からの変更点は、ステップ2480(変7)〜ステップ2600(変7)であり、その目的は、終了デモ演出及び終了デモ延長演出を実行することである。即ち、特別遊技中をオフにした後、ステップ2480(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、メイン側情報一時記憶手段SM11bのフラグエリアを参照し、終了デモ時間が長時間(10秒)であるか否かを判定する。ステップ2480(変7)でYesの場合、ステップ2482(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、デモ時間表示タイマに長時間(10秒)をセットしてスタートし、ステップ2486(変7)に移行する。他方、ステップ2480(変7)でNoの場合、ステップ2484(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、デモ時間表示タイマに短時間(3秒)をセットしてスタートし、ステップ2486(変7)に移行する。
次に、ステップ2486(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、終了デモ画像(例えば、遊技球の獲得数、連荘回数等を報知する画像)を表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2488(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、終了デモ表示中フラグをオンにし、ステップ2490(変7)に移行する。尚、ステップ2404又はステップ2414でNoの場合にも、ステップ2490(変7)に移行する。
次に、ステップ2490(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、終了デモ表示中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2490(変7)でYesの場合、ステップ2492(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、デモ時間表示タイマを参照し、デモ時間表示タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2492(変7)でYesの場合、ステップ2600(変7)で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、後述する終了デモ延長演出実行処理を実行し、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2490(変7)又はステップ2492(変7)でNoの場合にも次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
次に、図142は、第5実施形態からの変更例7における、図141のステップ2600(変7)のサブルーチンに係る、終了デモ延長演出実行処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、終了デモ延長中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、保留先読み演出実行制御手段SM26は、保留情報(当否抽選乱数・変動態様決定乱数)に基づき、各保留の当否結果及び変動時間を事前判定する。次に、ステップ2606で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、装図保留情報一時記憶手段SM22bのフラグエリアを参照し、主遊技保留内に大当りとなる保留が存在するか否かを判定する。
ステップ2606でYesの場合、ステップ2608で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、事前判定した保留の内最先の大当りとなる保留までの保留に係る変動時間の合計値Ta(最先の大当りとなる保留の変動時間と、当該最先の大当りとなる保留より前に消化される保留の変動時間との合計値)をデモ時間延長表示タイマにセットする。次に、ステップ2610で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、デモ時間延長表示タイマ値Taから、大当り告知画像の表示時間(1秒)を減算してデモ時間延長表示タイマをスタートする(デモ時間延長演出の最後に大当り告知画像を表示する時間を設けるために減算している)。次に、ステップ2612で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、大当り告知フラグをオンにし、ステップ2618に移行する。
他方、ステップ2606でNoの場合、ステップ2614で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、事前判定した保留に係る変動時間の合計値Tbをデモ時間延長表示タイマにセットする。次に、ステップ2616で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、デモ時間延長表示タイマをスタートし、ステップ2618に移行する。
次に、ステップ2618で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、終了デモ画像と同様の画像を前面レイヤーに表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)する。本処理により、遊技者は終了デモが継続して表示されているかのように思料することとなる。
ここで、同図右のイメージ図は表示制御イメージ図である。同図に示されるように、後面レイヤーにて図柄変動等その他の演出が実行され、当該後面レイヤーの手前側(遊技者から見て)に重なるように前面レイヤーが設けられている。当該前面レイヤーにて終了デモ画像は表示されるため、図柄変動等その他の演出は表示されないこととなる。尚、本例では特に図示していないが、音声についても、前面レイヤーに表示されている画像(動画像)に準ずるよう構成することが望ましい。
次に、ステップ2620で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、終了デモ延長中フラグをオンにし、ステップ2622に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合にも、ステップ2622に移行する。
次に、ステップ2622で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、デモ時間延長表示タイマを参照し、デモ時間延長タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ2622でYesの場合、ステップ2624で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、大当り告知フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2624でYesの場合、ステップ2626で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、大当り告知画像を前面レイヤーに所定時間(ステップ2610でタイマ値から減算した大当り告知画像の表示時間)表示するコマンドをセット(ステップ2900の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2628に移行する。他方、ステップ2624でNoの場合にも、ステップ2628に移行する。
次に、ステップ2628で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、大当り告知フラグをオフにする。次に、ステップ2630で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、終了デモ延長中フラグをオフにする。次に、ステップ2632で、背景演出表示内容決定手段SM23nは、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、終了デモ表示中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。尚、ステップ2622でNoの場合にも、次の処理(ステップ2900の処理)に移行する。
以上のように変更することにより、第5実施形態からの変更例7においては、特別遊技終了時に、特別遊技の結果等を報知する終了デモ演出を実行可能に構成すると共に、当該デモ演出の終了後(特別遊技終了後)、主遊技図柄の変動(特定遊技)開始後の所定期間(大当り保留が存在する場合、当該大当り変動終了直前まで、大当り保留が存在しない場合、現時点で存在する保留に係る変動終了まで)、当該デモ演出と略同一の演出を表示(例えば、主遊技図柄変動中にも、特別遊技の結果などを報知する画像を継続して表示)することで、特別遊技終了時の保留内に大当りとなる保留が存在する場合には、当該大当り保留に係る図柄停止(=大当り)直前まで当該デモ演出と略同一の画像が表示されるよう構成されているため、遊技者にとっては、特別遊技の終了後、特定遊技中の変動を経ずに突然、次の大当りとなり、特別遊技が再度開始されたように認識するといった、斬新な演出となり、遊技の興趣性を向上させることが可能となる。また、大当りに当選した主遊技図柄によって終了デモ演出の実行時間を相違させることにより、遊技者には終了デモ演出と当該終了デモ演出と同様の演出を実行する主遊技図柄の変動中の演出とで区別がつかず、遊技の興趣性が高まることとなる。
(第6実施形態)
尚、第5実施形態においては、特別遊技終了後には必ず回数制限付きの確率変動遊技状態に移行すると共に、当該確率変動遊技状態である期間の演出を段階的に切り替えることによって、遊技の興趣性を向上するよう構成した。しかし、第5実施形態の構成では、大当り図柄によって確率変動遊技状態に移行するか否か、という点では遊技者の期待感を煽ることができない。そこで、そのような課題を解決するための構成を、第6実施形態とし、以下、第5実施形態との相違点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、第6実施形態に係る遊技機は、第2大入賞口C20の内部に、遊技球が入球可能な特定領域C22を有している。また、遊技進行手段MPは、特定領域C22を有する第2大入賞口C20を開放する振分遊技を実行するための、振分遊技実行制御手段MP36を、更に有している。
まず、図143は、第6実施形態における、図98のステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第5実施形態との相違点は、ステップ1408(第2)及びステップ1412−2(第2)であり、その目的は、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である場合の変動態様を第5実施形態にて示したものと異ならせることである。即ち、ステップ1410−2で主遊技図柄の停止図柄を決定した後、ステップ1408(第2)で、遊技内容決定手段MNは、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1408(第2)でYesの場合、ステップ1412に移行し、変動態様決定手段MN50は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)内の主遊技テーブル3−1を参照し、主遊技側乱数・当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様を決定する。他方、ステップ1408(第2)でNoの場合、ステップ1411に移行し、遊技内容決定手段MNは、限定頻度カウンタMN52cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1411でYesの場合、即ち、非確率変動・時間短縮遊技状態である場合、ステップ1412−2(第2)で、変動態様決定手段MN50は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)内の主遊技テーブル3−2を参照し、主遊技側乱数・当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様を決定する。他方、ステップ1411でNoの場合、ステップ1450及び1413の処理にて、第5実施形態と同様の処理を実行する。
ここで、図144は、第6実施形態における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる主遊技テーブル構成図である。第5実施形態との相違点は、大当りとなる主遊技図柄の組み合わせが異なる点と、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態時に参照するテーブルを設けた点である。尚、大当りとなる主遊技図柄のうち、特定領域に遊技球が入球容易となる特別遊技が実行されることとなる主遊技図柄は「5A・7A・3B・5B・7B」であり、特定領域に遊技球が入球困難となる特別遊技が実行されることとなる主遊技図柄は「2A」となっている。
次に、図145は、第6実施形態における、図94のステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。はじめに、第5実施形態との相違点は、ステップ1611(第2)及びステップ1850(第2)であり、その目的は、振分遊技(特定領域を有する第2大入賞口C20を開放する単位遊技)を実行し得るよう構成することである。即ち、ステップ1611(第2)で、特別遊技実行手段MP33は、現在実行するラウンドが振分遊技実行ラウンド(本例では第2R、4R)であるか否かを判定する。ステップ1611(第2)でYesの場合、ステップ1850(第2)で、振分遊技実行制御手段MP36は、後述する振分遊技実行処理を実行し、ステップ1634に移行する。他方、ステップ1611(第2)でNoの場合には、ステップ1612に移行し、第5実施形態と同様の処理を実行する。
次に、図146は、第6実施形態における、図145のステップ1850(第2)のサブルーチンに係る、振分遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1852で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、振分遊技実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1852でYesの場合、ステップ1866に移行する。他方、ステップ1852でNoの場合、ステップ1854で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、停止している主遊技図柄は長開放図柄(3B・5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1854でYesの場合、ステップ1856で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パターンとして、長開放パタ−ン(例えば、15秒間の開放であって、特定領域C22への入球が確定的となるよう設計された開放パターン)をセットし、ステップ1860に移行する。ステップ1854でNoの場合には、ステップ1858で、振分遊技実行制御手段MP36は、特定領域C22を有する第2大入賞口C20の開放パタ−ンとして、短開放パタ−ン(例えば、0.1秒間の開放であって、特定領域C22への非入球が確定的となるよう設計された開放パタ−ン)をセットし、ステップ1860に移行する。
次に、ステップ1860で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をクリアする。次に、ステップ1862で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技継続フラグをオンにする。次に、ステップ1864で、振分遊技実行制御手段MP36は、セットされた開放パターンにて第2大入賞口C20を開放し、ステップ1866に移行する。
次に、ステップ1866で、振分遊技実行制御手段MP36は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を確認し、第2大入賞口C20に遊技球が所定個数(10個)入賞したか否かを判定する。ステップ1866でYesの場合、ステップ1870に移行する。他方、ステップ1866でNoの場合には、ステップ1868で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20の開放期間(セットされた開放パターン)が終了したか否かを判定する。ステップ1868でYesの場合、ステップ1870に移行する。次に、ステップ1870で、振分遊技実行制御手段MP36は、第2大入賞口C20を閉鎖する。次に、ステップ1872で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、振分遊技実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1874で、振分遊技実行制御手段MP36は、当該振分遊技の実行ラウンドにおいて特定領域C22への遊技球の入球があったか否かを判定する。ステップ1874でYesの場合、ステップ1876で、振分遊技実行制御手段MP36は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、主遊技確変移行予約フラグをオンにし、ステップ1878に移行する。ステップ1874でNoの場合も、ステップ1878に移行する。次に、ステップ1878で、振分遊技実行制御手段MP36は、ラウンド数カウンタに1を加算し(振分遊技の実行ラウンドを終了し)、次の処理(ステップ1634の処理)に移行する。尚、ステップ1868でNoの場合にも、次の処理(ステップ1634の処理)に移行する。
次に、図147は、第6実施形態における、図94のステップ1650のサブルーチンに係る特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。はじめに、第5実施形態との相違点は、ステップ1680(第2)、ステップ1682(第2)、ステップ1684(第2)、ステップ1686(第2)についてであり、その目的は、第6実施形態にて実行する振分遊技において、特定領域C22への入球があったか否かによって、確率変動遊技状態への移行可否及び時間短縮遊技状態における変動回数の上限値を異ならせることである。即ち、本サブルーチンの実行時、ステップ1680(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変移行予約フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1680(第2)でYesの場合、ステップ1682(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある主遊技確変移行予約フラグをオフにする。次に、ステップ1652及びステップ1654で、特定遊技制御手段MP50は、確変回数カウンタMP51cに所定回数(本例では、80回)をセットすると共に、主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ1684(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、限定頻度カウンタMN52cに所定回数(本例では、80回)をセットする。次に、ステップ1656で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数A(本例では、80回)をセットしてステップ1658に移行し、以降、ステップ1658及びステップ1660にて、第5実施形態と同様の処理を実行する。
他方、ステップ1680(第2)でNoの場合、ステップ1686(第2)で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cに所定回数B(本例では、50回であるが、これには限定されない。尚、所定回数A以下の値が好適である。)をセットし、ステップ1658に移行する。
ここで、第6実施形態においては、特別遊技中に特定領域C22への遊技球の入球があった場合には当該特別遊技後にて時間短縮遊技状態となる変動回数が、確率変動遊技状態となる変動回数と同じ所定回数A(本例では80回)となり、特別遊技中に特定領域への遊技球の入球がない場合には当該特別遊技後にて時間短縮遊技状態となる変動回数が所定回数Aとは異なる(少ない)回数である所定回数B(本例では50回)となるように構成されている。また、時間短縮遊技状態時の主遊技図柄の変動態様は、所定回数Aの時間短縮遊技状態時においては3段階の限定頻度テーブル(限定頻度テーブル1、限定頻度テーブル2及び限定頻度テーブル3)が参照され、所定回数Bの時間短縮遊技状態時においては主遊技テーブル3−2が参照され、また、演出内容も異なるテーブルを参照するよう構成されている。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、時間短縮遊技の変動上限回数が、大当り時の図柄に基づいて決定されるよう構成してもよい(例えば、特別遊技中に特定領域C22への入球がなされなかった場合、大当り図柄によって時間短縮遊技の変動上限回数が決定される、等)。
次に、図148は、第6実施形態における、演出内容決定テーブルの一例である。第5実施形態との相違点は、同図右側下段に図示する、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態時に参照される演出内容決定テーブルを有している点である。第6実施形態では、特別遊技中に特定領域C22に遊技球が入球しなかった場合、特別遊技後の遊技状態は確率変動遊技状態とならず、非確率変動・時間短縮遊技状態(50変動)となる。そうなった場合、当該テーブルを参照し、演出内容を決定することとなる。尚、本例はあくまで一例であり、変動回数、演出内容、変動態様、テーブルの構成等、これには限定されない。
以上のように、第6実施形態に係る、特別遊技中の特定領域への遊技球の入球有無によって、当該特別遊技実行後に確率変動遊技状態へと移行するか否かを決定する(特定領域に入球ありで確率変動遊技状態に移行し、入球なしで確率変動遊技状態に移行しない)遊技機(いわゆる、玉確タイプの遊技機)において、確率変動遊技状態とならなかった場合の非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中の変動態様(及び演出)を確率変動遊技状態中の変動態様(及び演出)と異ならせることで、遊技者の利益態様に応じた、適切な演出を実行することができるのである。尚、本例では特に図示していないが、振分遊技を実行する際には、専用の演出(第2大入賞口C20が長開放となるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされるか否かを煽る演出、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出、等)が実行されるよう構成してもよい{実行態様には特に限定されないが、例えば、特定領域C22への入球がなされた旨を報知する演出である場合には、当該入球がなされたタイミング(直後であることが望ましい)にて、演出表示装置SGや演出表示装置SGの前面に設けられた演出装置(例えば、いわゆる演出用の可動体役物や導光板等)にて、当該報知を実行するよう構成することを例示することができる(例えば、演出表示装置SG上に「V」と描かれた画像を表示する、或いは、演出用の可動体役物を初期位置から演出可能な位置へ変位させる、或いは、導光板に光を照射することで導光板上に像を浮かび上がらせる、等)}。
また、第6実施形態においては、第2大入賞口が開状態となる単位遊技(ラウンド)における開放態様が、複数存在する(例えば、2種類)。具体的には、特に図示していないが、第一の時間(好適には、遊技球の1発射間隔未満又は以下)開放し得る第一単位遊技と、前記第一の時間開放した後、所定時間の閉鎖を経て、前記第一の時間よりも長い第二の時間再び開放(又は開閉)し得る第二単位遊技と、を有する。このように、第一の単位遊技及び第二の単位遊技を実行可能と構成することにより、確率変動移行への期待度が低い第一の時間の開放動作が終了した後であっても、確率変動移行への期待度が高い第二の時間の開放動作が実行される可能性を持たせることができる。その結果、特別遊技中における遊技の興趣性を高めることが可能となる。尚、前記第二の時間は、特定領域への入球を担保すべく、遊技球の1発射間隔以上又は超であることが好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数の半分)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることがより好適であり、(当該ラウンドの上限入賞個数)×(遊技球の1発射間隔)以上又は超であることが特に好適である。
(1)≪第5実施形態における特徴構成≫
(1−1)盤面構成
(1−1−1)遊技領域
本例では、第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)で発射した場合も、第一の発射強度よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)で発射した場合にも、遊技球は盤面中央下に流下し易く、いずれの大入賞口にも入球可能であるよう構成されている。
(1−1−2)電動役物
本例では、第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)と対比し、第一の発射強度よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際に流下し得る経路上に、電動役物を有した主遊技始動口(第2主遊技始動口)を配置している。
(1−1−3)主遊技始動口
本例では、第1主遊技始動口を遊技領域の略中央に配置し、第2主遊技始動口を遊技領域の右側に配置している。そして、(1)第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際には、第1主遊技始動口に入球し易い一方、第2主遊技始動口に入球し難く、(2)第一の発射強度よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際には、第2主遊技始動口に入球し易い一方、第1主遊技始動口に入球し難いよう、第1主遊技始動口及び第2主遊技始動口は配置されている。
(1−1−4)大入賞口
(1−1−4−1)位置
盤面の中央(鉛直方向)を基準として、略中央に2つの大入賞口を左右に並べて設けている。
(1−1−5)表示装置
本例では、特に図示していないが、主遊技図柄表示装置上に表示される大当り図柄は、遊技者が視認しても当該大当り図柄に係る特別遊技における大入賞口の開放態様を認識困難となるよう構成されている。
(1−2)制御
(1−2−1)メイン側制御
(1−2−1−1)発射装置
本例では、遊技者の操作によって遊技球の発射強度を調節可能な発射装置を有しており、当該発射装置の遊技球発射間隔(連続発射した際の、1個当りの発射速度)は600ms(毎分100発の遊技球を発射)である。尚、発射装置はメイン側制御でなく賞球払出側制御である。
(1−2−1−2)電源断時・電源投入時
本例では、電断時にも、バックアップ電源によりRAMに電力供給を継続することによって、電断時の情報を維持し得るよう構成されている。
(1−2−1−3)特別遊技
本例では、特別遊技の開放パターンは、特別遊技の契機となった主遊技図柄に基づき決定している。
(1−2−1−4)特定遊技
本例では、確率変動遊技状態は所定回数の主遊技図柄変動がなされた場合に終了するよう構成されている。
本例では、特別遊技の終了後、所定回数の主遊技図柄変動がなされるまでの間、時間短縮遊技状態となる。その結果、補助遊技側の当選確率が向上し、主遊技図柄・補助遊技図柄の変動時間が相対的に短くなり、更には、補助遊技の当選時における、主遊技始動口(第2主遊技始動口)に配置された電動役物の開放時間が通常遊技状態時と比較して相対的に長くなるよう構成されているが、電動役物の1回の開放時間が最も長くなる開放態様(本例では、開放態様B)は、通常遊技状態時にのみ、選択され得るよう構成されている。
(1−2−1−5)限定頻度
本例では、確率変動遊技状態中においては主遊技図柄の変動態様を参照するテーブルは3段階(限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の順)に切り替わるよう構成されている(いわゆる3段階ST)。
本例では、3段階STの内いずれかの段階(本例では、1段階目及び3段階目)においては保留数によって参照する変動態様決定用テーブルが変化し得るよう構成されており、また、その他の段階(本例では、2段階目)においては保留数によって参照する変動態様決定用テーブルが変化しないよう構成されている。また、すべての段階において、当否抽選結果及び保留球数が同一の場合、第1主遊技側と第2主遊技側とで参照するテーブルの内容が同一となっている。
本例では、主遊技図柄のハズレに係る変動、且つ保留球が2個又は3個の場合において、3段階STの第2段階で最も選択され易い変動時間(3秒)と第3段階で最も選択され易い変動時間(5秒)では第3段階のほうが長い変動時間になっている。他方、主遊技図柄の大当りに係る変動、且つ保留球が2個又は3個の場合において、3段階STの第2段階で最も選択され易い変動時間(10秒)と第3段階で最も選択され易い変動時間(5秒)では第2段階のほうが長い変動時間になっている。
(1−2−1−6)補助遊技
本例では、補助遊技停止図柄が当りとなり電動役物が開放する場合に、1回の開放で最も長時間開放となる開放態様(本例では、開放態様B)は、通常遊技状態中においてのみ選択され得る。
(1−2−2)サブメイン側制御
(1−2−2−1)先読み演出
本例では、特定遊技中の所定の期間(31〜80変動目)にのみ、先読み演出を実行し得るよう構成されている。
本例では、複数変動に亘る先読み演出が演出ステージを跨ぐ場合先読み演出を実行しないよう構成されている。
(1−2−2−2)その他の演出
本例では、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)中に第2主遊技側の保留が発生した場合には、当該第2主遊技側の保留消化時に、特定遊技中(特に、31〜70変動目)と同様の演出内容決定テーブルを用いて演出内容を決定するよう構成されている。
本例では、特定遊技中の所定の期間(71〜80変動目)における毎変動の演出は、当否結果に拘わらない共通の演出を実行した後、当否結果を報知する演出を実行するよう構成されている。
本例では、大当りの連荘回数(初当りはカウントしない)に基づいて、大当り実行中に表示する演出を特殊な演出にしており、第2主遊技始動口電動役物B11dの最長開放中における入球によって発生した保留で大当りとなった場合には、当該大当りが初当りであっても、連荘回数としてカウントする。
(2)≪第5実施形態からの変更例1における特徴構成≫
(2−1)先読み演出
第5実施形態からの変更例1においては、複数変動に亘る先読み演出が、滞在ステージの終了(又は切り替え)を跨ぐ場合であっても、先読み演出を実行し得るよう構成されている。また、各期間{例えば、「短演出ステージ」(1〜30変動目)、「長演出ステージ」(31〜70変動目)、「固定演出ステージ」(71〜80変動目)の3つの期間}によって先読み演出の発生頻度が異なるよう構成されている。
また、滞在ステージの終了(又は切り替え)を跨いで先読み演出が発生した場合には、当該先読み演出に係る大当り期待度が、所定期間の終了を跨がない場合よりも高期待度となるよう構成されている。
また、複数変動に亘る先読み演出の実行中に、滞在ステージが終了した(又は切り替わった)場合には、当該先読み演出を中断し得るよう構成されている。
(3)≪第5実施形態からの変更例2における特徴構成≫
(3−1)限定頻度
第5実施形態からの変更例2においては、或る演出モードに演出内容決定テーブルを複数設け、特別遊技時においてどの演出内容テーブルを参照して演出態様を決定するのかを遊技者がサブ入力ボタンを操作することによって任意に選択し得るよう構成している。
(3−2)電断復帰時
第5実施形態からの変更例2においては、電断復帰時においては、デフォルトの演出モードとして或るモードがセットされるよう構成されている。
(3−3)サブ入力ボタン
第5実施形態からの変更例2においては、遊技者が操作可能な部材であり、サブメイン制御部に対して操作入力情報を送信可能なサブ入力ボタンが設けられている。
(4)≪第5実施形態からの変更例3における特徴構成≫
(4−1)制御
(4−1−1)メイン側制御
(4−1−1−1)特定遊技
第5実施形態からの変更例3においては、通常遊技中に特別遊技に当選した場合、当該特別遊技の実行後において確率変動遊技状態となる主遊技図柄の変動回数を所定回数A(本例では、80回)とすると、当該特別遊技の実行後において時間短縮遊技となる主遊技図柄の変動回数は所定回数A(本例では、80回)と所定回数B(本例では、30回)が存在するよう構成している。
(4−1−1−2)限定頻度
第5実施形態からの変更例3においては、特別遊技の実行後において時間短縮遊技となる主遊技図柄の変動回数が前記所定回数A(本例では、80回)である場合(特に、長特定遊技図柄に係る特定遊技)においては、3段階STとして限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の順にテーブルを参照するよう構成し、他方、特別遊技の実行後において時間短縮遊技となる主遊技図柄の変動回数が前記所定回数B(本例では、30回)である場合(短特定遊技図柄に係る特定遊技)には、限定頻度テーブル1は参照せず限定頻度テーブル4を参照するよう構成されている。
また、特別遊技の実行後において時間短縮遊技となる主遊技図柄の変動回数が前記所定回数A(本例では、80回)である場合(特に、類似短特定遊技図柄に係る特定遊技)においては、3段階STとして限定頻度テーブル4→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の順にテーブルを参照するよう構成しており、第1段階において、特別遊技の実行後において時間短縮遊技となる主遊技図柄の変動回数が前記所定回数B(本例では、30回)である場合(短特定遊技図柄に係る特定遊技)と同一の限定頻度テーブル4を参照している。
また、前記短特定遊技図柄に係る特定遊技時においては、長特定遊技図柄に係る特定遊技の第1段階で参照する限定頻度テーブル1とは異なる限定頻度テーブル4を参照した後、長特定遊技図柄に係る特定遊技の第2段階で参照する限定頻度テーブル2とは異なる主遊技テーブル3を参照するよう構成されている。
第5実施形態からの変更例3においては、通常遊技時に短特定遊技図柄に当選した場合には、特別遊技後の時間短縮遊技となる主遊技図柄の変動回数は所定回数B(本例では、30回)となり、参照する変動態様決定に係るテーブルは限定頻度テーブル4となる。他方、特定遊技中(確率変動遊技状態中もしくは時間短縮遊技状態中)に短特定遊技図柄に当選した場合には、特別遊技後の時間短縮遊技となる主遊技図柄の変動回数は所定回数A(本例では、80回)となり、参照する変動態様決定に係るテーブルは限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3の3段階STとなる。
(5)≪第5実施形態からの変更例4における特徴構成≫
(5−1)特別遊技
第5実施形態からの変更例4においては、特別遊技の開放パターンは、特別遊技の契機となった主遊技図柄に基づき決定している。また、所定回数の単位遊技(本例では、2R)からなる特別遊技の開放パターンと小当り遊技における開放パターンとが略同一の開放パターンとなるよう構成されている。このように構成することで、特別遊技と小当りのどちらに当選したかを遊技者が大入賞口の開放パターンを見ることで判別し難くすることができる。
(5−2)特定遊技
第5実施形態からの変更例4においては、特定遊技時に小当り図柄に当選した場合には確率変動の残り変動回数が維持される旨を報知する演出を実行している。また、特定遊技時に短開放大当り図柄に当選した場合には確率変動の残り変動回数が再セットされる旨を報知する演出を実行し、現在の確率変動の残り変動回数によって異なる演出態様となり得るよう構成されている。
(5−3)限定頻度
第5実施形態からの変更例4においては、短開放大当り(2Rの特別遊技となる4A、4B)と小当りとが設けられており、開放態様は略同一となっている。また、3段階ST中に短開放大当りに当選した場合には、当該短開放大当り後は3段階STの第1段階のテーブル(本例では、限定頻度テーブル1)を参照し(限定頻度カウンタに所定回数をセットし直し)、他方、3段階ST中に小当りに当選した場合には、当該小当り当選時に参照していた限定頻度テーブルを継続して参照する(限定頻度カウンタ値を維持する)(但し、小当りに当選した変動が参照している限定頻度テーブルの最終変動であった場合には、小当り後は次の段階に該当する限定頻度テーブルを参照する)。
(5−4)特定遊技中の演出
第5実施形態からの変更例4においては、特定遊技中に小当りに当選した場合には、確変再セット失敗演出として、残り確変回数(確率変動遊技状態にて変動できることが保障されている回数)が現状のまま維持される旨を報知する演出を実行し、他方、特定遊技中に短開放大当りに当選した場合には、確変再セット成功演出として、残り確変回数が再セット(特別遊技後にセットされる値に更新)される旨を報知する演出を実行するよう構成されている。また、特定遊技中に短開放大当りに当選した場合に実行される確変再セット成功演出は、当該短開放大当りに当選した時の残り確変回数の大小によって異なる演出が実行されるよう構成されている。
(6)≪第5実施形態からの変更例5における特徴構成≫
(6−1)限定頻度
第5実施形態からの変更例5においては、ステージ移行演出を実行する時間を担保するため、各段階(本例では、第1段階と第2段階)における最終変動では、当該ステージ移行演出を実行し得る変動態様(変動時間)が選択される専用の変動態様決定用テーブルを参照するよう構成されている。
(6−2)ステージ移行演出
第5実施形態からの変更例5においては、演出ステージにおける最終変動がハズレとなる場合に、演出ステージの移行を示唆する演出(ステージ移行演出)を実行し得るよう構成されている。また、当り時には当該ステージ移行演出を実行しないため、演出ステージの最終変動にてステージ移行演出が発生しなかった場合には、当該最終変動は大当りに係る変動であることが確定的となる。
(7)≪第5実施形態からの変更例6における特徴構成≫
(7−1)大当り図柄
第5実施形態からの変更例6においては、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する大当り図柄(5A・5B・7A・7B)と、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行しない大当り図柄(4A・4B)とが存在する。
(7−2)限定頻度
第5実施形態からの変更例6においては、大当り図柄によって、参照する変動態様決定テーブルが切り替わるタイミングが異なり得るよう構成されている。
第5実施形態からの変更例6においては、特定遊技状態において、確率変動遊技状態である場合にしか選択されない、参照する変動態様決定テーブルの切り替わりに係るパターンが存在する。
(8)≪第5実施形態からの変更例7における特徴構成≫
(8−1)特別遊技終了デモ
第5実施形態からの変更例7においては、特別遊技の最終ラウンド係る大入賞口の開放時間終了後、主遊技図柄の変動が可能となるまでの期間に、特別遊技終了デモを表示し得るよう構成されている。また、当該特別遊技終了デモの実行時間は、特別遊技に係る大当り図柄に基づいて決定されるよう構成されている。
また、特別遊技の終了時、保留内(特に、第2主遊技側の保留内)に大当りとなる保留が存在している場合、当該大当り保留の略変動終了タイミングまでの期間、前記特別遊技終了デモと同一(又は略同一)の画像を、表示領域の前面レイヤーに表示し得るよう構成されている。
また、特別遊技の終了時、保留内(特に、第2主遊技側の保留内)に大当りとなる保留が存在しない場合、その時点で存在している保留が全て変動終了するまでの期間、前記特別遊技終了デモと同一(又は略同一)の画像を、表示領域の前面レイヤーに表示し得るよう構成されている。
(9)≪第6実施形態における特徴構成≫
(9−1)制御
(9−1−1)メイン側制御
(9−1−1−1)特定遊技
第6実施形態においては、特別遊技中において特定領域に遊技球の入球があった場合には、当該特別遊技後には所定回数A(本例では、80回)の確率変動遊技状態且つ所定回数A(本例では、80回)の時間短縮遊技となり、3段階STである限定頻度テーブル1→限定頻度テーブル2→限定頻度テーブル3が参照される。他方、特別遊技中において特定領域に遊技球の入球がなかった場合には、当該特別遊技後には非確率変動遊技状態且つ所定回数B(本例では、50回)の時間短縮遊技となり、主遊技テーブル3が参照される。
第6実施形態においては、特別遊技後に確率変動遊技状態となる場合に付与される時間短縮遊技の回数が所定回数X(本例では、80回)、特別遊技後に非確率変動遊技状態となる場合に付与される時間短縮遊技の回数が所定回数Y(本例では、50回)となっており、X−Y=30回が3段階STの第1段階の変動回数の30回と一致している。
(10)≪変更態様≫
尚、第5実施形態の構成はあくまで一例であり、これには限定されない。以下、第5実施形態からの変更態様として考えられるものを挙げる。
(10−1)盤面構成
(10−1−1)遊技領域
変更態様の構成として、第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)と対比し、第一の発射強度よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)で発射した際に遊技球が流下する経路(例えば、盤面の右側に配置)であって、遊技球1個分を超過し遊技球2個分未満の幅である区間、即ち、当該区間に後から侵入した遊技球が、当該区間に先に侵入している遊技球を追い抜かない区間を有するよう構成する。そして、当該区間の出口下流に、振分入賞口と通常入賞口とを備える。このように構成することで、特別遊技の一ラウンドでの入球上限値を大幅に超えて入球する事態を回避できる。加えて、当該区間の出口下流に、電動役物も備えている。このように構成することで、電動役物が開放中に過剰な入球を回避できる。また、遊技領域内に、大当り図柄の停止後、遊技球が入球することによって特別遊技が開始されることとなる特定領域を、振分遊技に係る大入賞口とは別に有していてもよい。
(10−1−2)電動役物
本例では、電動役物を第2主遊技始動口のみに設けているが、第1主遊技始動口のみに設けていても、両方の主遊技始動口に設けても、いずれの主遊技始動口にも設けなくてもよい。
(10−1−3)主遊技始動口
本例では、第1主遊技始動口を遊技領域の略中央に配置し、第2主遊技始動口を遊技領域の右側に配置したが、これには限定されない。例えば、第1主遊技始動口の上又は下(例えば真下)に第2主遊技始動口を設ける態様(この場合、第1主遊技始動口の真下に第2主遊技始動口を設置し且つ第2主遊技始動口電動役物を付けたとき、電動役物が閉鎖状態の際には第2主遊技始動口には入賞しないように構成してもよい)、第1主遊技始動口を第2主遊技始動口の位置より右側に設ける態様、二つの始動口しか設けない態様(即ち、従来の第1種)、一方又は双方の始動口として複数設ける態様(例えば、第1主遊技始動口として、第1主遊技始動口Aと第1主遊技始動口Bを設け、いずれに入賞しても、共通の乱数発生装置から乱数を取得する)、を挙げることができる。
(10−1−4)大入賞口
(10−1−4−1)位置
(10−1−4−1−1)上下方向
鉛直方向を基準として、2つの大入賞口が重なるように上下に配置してもよい。また、どちらの大入賞口が上であってもよい。また、鉛直方向を基準として上下に重なっていなくとも、流路に沿って、上流側に一方の大入賞口を配し、その下流に他方の大入賞口を配してもよい。
(10−1−4−1−2)左右方向
第一の発射強度(例えば、盤面の左側に主に遊技球が流下する強度)よりも強い第二の発射強度(例えば、盤面の右側に主に遊技球が流下する強度)にて入球し易い位置に、大入賞口を配置してもよい。また、一方の大入賞口を、他方の大入賞口の位置を基準として左又は右に設けてもよい。例えば、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、右側に一方の大入賞口を設け、更にその右側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、略中央に一方の大入賞口を設け、更にその右側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、左側に一方の大入賞口を設け、右側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、左側に一方の大入賞口を設け、更にその左側に他方の大入賞口を設ける態様、盤面の中央(鉛直方向)を基準として、略中央に一方の大入賞口を設け、更にその左側に他方の大入賞口を設ける態様、を挙げることができる。
(10−1−4−2)大きさや形状
本例では振分大入賞口及び通常大入賞口の大きさを略同一としたが、一方の大きさや形状を他方の大きさと異ならせてもよい。
(10−1−4−3)種別
本例では第1大入賞口及び第2大入賞口は傾倒式大入賞口であるが、いずれか又は双方共、他の種別、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る大入賞口(いわゆる、ベロ型アタッカー)、片羽又は両羽式アタッカー(従来の第2種遊技機での、いわゆる「羽物式アタッカー」)であってもよい。
(10−1−5)その他
本例では、特に図示していないが、大当りで実行されるラウンド数を表示するためのラウンド数表示灯を設けてもよい。
また、導光板及び発光素子から主に構成され、導光板の面発光により演出を行う光学装置である導光板表示装置を遊技者から見て演出表示装置の前面(手前側)且つセンター飾りの後面(奥側)に設けるよう構成してもよい。尚、導光板表示装置の取り付け箇所は、これには限定されず、遊技者から見て当該位置よりも前面、例えばセンター飾りの前面や透明板の前面又は後面に設けてもよく、更には透明板自体に表示パターンを設け、透明板を導光板とした導光板表示装置としてもよい。
(10−2)制御関連
(10−2−1)メイン側制御
(10−2−1−1)発射装置
遊技球の発射装置は、排出球異常の発生や不正検出時には、遊技球の発射を中止するよう構成されていてもよい。尚、発射装置はメイン側制御でなく賞球払出側制御とすることが好適であるが、メイン側制御であってもよい。
(10−2−1−2)電源断時・電源投入時
電断時の遊技関連情報をバックアップするための情報退避領域を設け、電断時には当該情報退避領域にバックアップ電源を供給するよう構成してもよい。この場合、電断復帰時には当該情報退避領域にバックアップされた遊技関連情報を取得及び復元し得る処理を実行する。
(10−2−1−3)特別遊技
本例では、特に図示していないが、大当り時にはすべて同一ラウンドの特別遊技が実行されるようにしてもよい。その場合、大入賞口の開放態様を異ならせることで、大当り毎の遊技者利益を異ならせるよう構成してもよい。
また、特別遊技における大入賞口の開放態様の種類を減らしても増やしてもよい。加えて、1ラウンドにて、所定条件充足(例えば、入賞個数が所定個数に達した場合、所定時間に到達した場合)まで、所定時間開放する動作を繰り返す「開閉態様」を設けてもよい。
本例では、小当りを設けない場合と、第1主遊技側と第2主遊技側の両方に小当りを設ける場合とを例示したが、これには限定されず、第1主遊技側のみに設けても、第2主遊技側のみに設けてもよい。
特別遊技の開放パターンを、参照テーブルを用いて決定してもよいし、予め定められた一定の開放パターンで特別遊技が実行されるよう構成してもよい。
特別遊技の開放パターンは、当選図柄に基づき決定するのではなく、抽選で決定してもよい。例えば、大当り図柄の停止後、遊技球が入球することによって特別遊技が開始されることとなる特定領域を、第2大入賞口(又は第1大入賞口)とは別に有している態様に関しては、当該特定領域の通過を契機として乱数を取得し、当該取得した乱数に基づいて、当該開始される特別遊技の内容及び/又は特別遊技終了後に移行する遊技状態を決定し得るよう構成してもよい。
(10−2−1−4)特定遊技
特別遊技の実行中に特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の終了後において、次回大当りが発生するまで継続する確率変動遊技状態へ移行するよう構成してもよい。また、確率変動遊技状態への連続移行回数が所定回数に到達した場合、当該所定回数到達後の特別遊技終了後には強制的に非確率変動遊技状態へ移行させるよう構成してもよい。また、主遊技図柄の変動毎に実行される転落抽選に当選した場合、非確率変動遊技状態に移行し得るよう構成してもよい。
本例においては、特別遊技の実行中において、特定領域への入球がなかった場合には、非確率変動遊技状態・時間短縮遊技状態へ移行するよう構成したが、これには限定されず、特別遊技の実行中において、特定領域への入球がなかった場合(換言すれば、当該特別遊技の終了後において、確率変動遊技状態へ移行しない場合)には、時間短縮遊技状態へ移行しないよう構成してもよい。
(10−2−1−5)限定頻度
本例では、図99において、ステップ1450の処理の後に限定頻度カウンタ値を減算する処理(ステップ1413の処理)を実行しているが、これには限定されず、ステップ1420の処理の後(変動時間が終了した後)に実行するよう構成してもよい。
本例では、図99において、ステップ1430の処理の後(停止図柄が大当り図柄の場合)に限定頻度カウンタに所定回数をセットする処理(ステップ1431の処理)を実行しているが、これには限定されず、特別遊技の終了後(例えば、図106のステップ1656の後)に当該限定頻度カウンタに所定回数をセットする処理を実行するよう構成してもよい。
確率変動遊技状態において、第1主遊技側の保留球の数によって第2主遊技側の変動態様が相違し得るよう構成してもよく、例えば、3段階STの1段階目において、第1主遊技側の保留球が0個の場合に第2主遊技側が参照するテーブルを限定頻度テーブルAとし、第1主遊技側の保留球が1〜4個の場合に、第2主遊技側が参照するテーブルを限定頻度テーブルBとし、限定頻度テーブルAと限定頻度テーブルBとでは変動時間の平均値が異なるよう構成してもよい(例えば、限定頻度テーブルAの方が平均の変動時間が長くなるよう構成してもよい)。尚、本例や、図102、図126、図135のように、保留数に応じて、参照するテーブルの構成内容が異なる態様である場合、例えば、保留数0〜1の時に参照するテーブルと保留数2〜3の時に参照するテーブルとが含まれている参照テーブルグループが、所定の図柄(例えば、大当り図柄)停止時からの変動回数によって切り替わり、ある参照テーブルグループが参照される場合、変動開始時に、保留数0〜1の時に参照するテーブルと保留数2〜3の時に参照するテーブルとの、いずれのテーブルを参照するかが決定されるよう構成されている。尚、これには限定されず、あるテーブル内で、保留数・変動態様決定乱数・特図種別(第1主遊技側の変動であるか第2主遊技側の変動であるか)等の複数の情報をキーとして、変動態様を決定し得るよう、テーブルを構成してもよい。
本例では、確率変動遊技状態時においては、3段階STとして3種類の限定頻度テーブルを順に参照するよう構成したが、参照する限定頻度テーブルの数はこれには限定されず何種類としてもよい。また、各段階においては参照するテーブルは常に一定となるよう構成したがこれには限定されず、1つの段階においても参照するテーブルを変更し得るよう構成してもよい。
第5実施形態では、3段階STにおける各段階に滞在する主遊技図柄の変動回数は固定されていた(第1段階30回、第2段階40回、第3段階10回)が、これには限定されず、固定されていなくともよい。例えば、特別遊技の契機となった主遊技図柄の種類によって各段階に滞在する主遊技図柄の変動回数が相違し得るよう構成してもよいし、遊技者が選択可能(例えば、サブ入力ボタンの操作や、特定入球口への遊技球の入球に基づいて選択可能)に構成してもよい。
第1主遊技側と第2主遊技側との並列同時抽選を実行可能に構成し、特別遊技の契機となった図柄や特別遊技当選時又は実行後の抽選によって参照する限定頻度テーブル(変動態様決定用テーブル)を異ならせるよう構成してもよい。例えば、大当り図柄が特定大当り図柄である場合には特別遊技実行後に第1主遊技側の最初の1変動のみを長変動A(例えば、300秒)とし、特定大当り図柄でない場合には特別遊技実行後に第1主遊技側の最初の1変動のみを長変動B(例えば、50秒)とし、第2主遊技側においては長変動A及び長変動Bよりも平均の変動時間が短い(例えば、5秒)テーブルを参照するよう構成してもよい。尚、この場合、第1主遊技図柄よりも第2主遊技図柄を契機とした特別遊技の方が遊技者にとって有利となるよう構成することが望ましい。
第1主遊技図柄に係る特別遊技よりも第2主遊技図柄に係る特別遊技の方が遊技者にとって有利であり、第1主遊技図柄に係る保留球よりも第2主遊技図柄に係る保留球を優先して先に消化するよう構成されている遊技機において、非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態において特別遊技に当選し、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態に移行した場合には、主遊技図柄の最初の1変動のみ長時間の変動(例えば、15秒の変動)となるように構成してもよい。このように構成することで、特定遊技状態に移行した直後の主遊技図柄の長時間の変動中に遊技者にとって有利な第2主遊技図柄の保留球を溜めることが容易となる。また、このように構成した場合、当該最初の1変動中の演出を特別遊技終了デモ演出と同様の演出とし、特別遊技の終了後には知らぬ間に第2主遊技図柄の保留球が溜まっていると遊技者が錯覚するような構成としてもよい。
特別遊技終了後に回数制限付き確率変動遊技状態(いわゆるST)且つ時間短縮遊技状態である特定遊技状態Aに所定の確率(例えば、70%)で移行し、移行しなかった場合には非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態である特定遊技状態Bに移行するよう構成し、特定遊技状態Aと特定遊技状態Bとのいずれの開始時にも主遊技図柄の変動態様の決定には同一(略同一)又は類似の限定頻度テーブルを参照し、特定遊技状態Aの場合には特定遊技状態Bの場合よりも当該限定頻度テーブルを参照して変動態様を決定する変動回数の平均値が多くなるよう構成してもよい。このように構成した場合、特定遊技状態Aと特定遊技状態Bとで演出態様を略同一とし、遊技者が演出を目視しただけではどちらの特定遊技状態であるかを判別し難く構成することが望ましい。このように構成することで、遊技者は所定の演出(当該限定頻度テーブルを参照して決定された変動態様に基づく演出)が実行される変動回数が長いことにより、遊技者にとって利益の高い特定遊技状態Aに滞在している可能性が高いことを察知することができる。また同様に、限定頻度テーブルを参照している変動回数が多いほど、時間短縮遊技となる変動回数が多い(時短回数が多い)期待度が高くなるように構成してもよい。
通常遊技状態に移行することなく確率変動遊技状態(又は/及び時間短縮遊技状態)中に特別遊技に連続して当選した回数(連荘回数)によって、参照する限定頻度テーブルを変更し得るよう構成してもよい(例えば、連荘回数が増えるほど、短い変動時間が選択され易くなる等)。また、複数段階ST(例えば、3段階ST)の場合、連荘回数によって各段階の滞在回数が相違し得るよう構成してもよい(例えば、3段階STの場合、2連荘目は1段階:30回転、2段階:40回転、3段階:10回転となり、5連荘目は1段階:60回転、2段階:20回転、3段階:10回転となる、等)。
(10−2−2)サブメイン側制御
(10−2−2−1)先読み演出
本例では、特定遊技中の所定の期間(31〜80変動目)にのみ、先読み演出を実行し得るよう構成したが、これには限定されず、前記所定の期間外であっても、先読み演出を実行し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、各期間(例えば、1〜30変動目、31〜70変動目、71〜80変動目の3つの期間)によって先読み演出の発生頻度が異なるよう構成してもよい。
また、前記各期間専用の先読み演出を有していてもよいし、2以上の期間で実行し得る共通の先読み演出を有していてもよい。
また、特定遊技中の所定の期間(71〜80変動目)において先読み演出を実行可能に構成した場合、先読み演出を実行する際には、当該所定の期間中の変動において、当否結果に拘わらない共通演出{例えば、サブ入力ボタンの押下を促す演出(図113イメージ図参照)}を実行しない(例えば、共通演出の代わりに先読み演出を実行する)よう構成してもよい。
複数変動に亘る先読み演出が所定期間の終了を跨ぐ場合にも、当該先読み演出を実行し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合、所定期間の終了を跨いで先読み演出が発生した場合には、当該先読み演出に係る大当り期待度が、所定期間の終了を跨がない場合よりも高期待度となるよう構成してもよい。また、当該終了した所定期間が延長されているかの様な演出(例えば、当該終了した所定期間に選択され得る演出)や現在滞在している滞在ステージにおいてハズレ時には選択されない演出を実行し得るよう構成してもよい。このように構成した場合、当該延長演出が実行された場合には保留内に大当りとなる保留が存在していることが確定的となるように構成してもよい。
また、保留内に大当りとなる保留が存在していることが確定的となる先読み演出実行時の演出の一例として、すでに終了した演出ステージの演出を先読み演出として実行するよう構成してもよい(例えば、固定演出ステージにて長演出ステージの先読み演出を実行する等)。
本例では、特に図示していないが、先読み演出を実行する契機となった保留(いわゆる、トリガ保留)の消化時の保留数に応じて、演出内容を異ならせるよう構成してもよい。例えば、保留数が少ない(0又は1個)場合には、当該トリガ保留がハズレ保留であっても煽り演出を実行する一方、保留数が多い(2又は3個)場合には、当該トリガ保留がハズレ保留であれば煽り演出を実行しない(又は、期待度が相対的に低い演出を実行する)よう構成してもよい。そのように構成する場合、前記ハズレ保留の消化時に実行する煽り演出は、保留数が多い場合に実行し得る煽り演出と同様(略同様)の演出を実行するよう構成することが好適である(例えば、同一の変動時間)。
(10−2−2−2)保留内連荘
本例では、特に図示していないが、特別遊技終了デモ(特別遊技の終了から、次の主遊技図柄の変動が可能となるまでに表示する演出)を実行し得るよう構成してもよい。そのように構成する場合、特に、特別遊技終了時の保留内(第2主遊技図柄の優先消化である場合、第2主遊技図柄の保留内)に大当りとなる保留が存在している場合、当該大当り保留の消化又は変動停止まで、前記特別遊技終了デモと略同様の演出を継続させ、特別遊技の終了直後に突然、大当りが発生するかのように構成してもよい。また、そのように構成する場合、保留内に大当りとなる保留が存在していない場合にも前記特別遊技終了デモと略同様の演出を継続させることで、保留内連荘となる期待感を煽る演出を実行し得るよう構成してもよい。尚、前記特別遊技終了デモと略同様の演出を継続させる際、少なくとも1変動に係る時間以上の期間、当該演出を表示するよう構成することが好適である。
本例では、特に図示していないが、特別遊技の開始から主遊技図柄の変動が可能となるまでの所定の期間(例えば、所定のラウンド、特別遊技終了デモ)において、保留内に大当りとなる保留が存在する場合には、その旨を報知する演出(保留内連荘予告演出)を実行し得るよう構成してもよい。また、通常遊技状態(非確率変動遊技状態且つ非時間短縮遊技状態)から確率変動遊技状態に移行する場合には保留内連荘予告演出を実行しないよう構成してもよい。そのように構成する場合、当該大当りとなる保留の消化時には専用の演出(又は所定の状況で実行される演出)が実行されるよう構成してもよい。また、当該専用の演出は、その他の大当り時演出の変動時間の平均値より、相対的に短い変動時間にて実行されるよう構成してもよい。また、特別遊技中に特定領域に遊技球が入球することにより当該特別遊技後に確率変動遊技状態へ移行することとなる遊技機(いわゆる、玉確タイプの遊技機)の場合には、当該特定領域に遊技球が入球することで前記保留内連荘予告演出を実行し得るよう構成してもよい(特定領域内への入球有無によって、保留内連荘するか否かが異なる場合があるため、入球を契機として保留内連荘を報知することが望ましいが、例えば、確率変動遊技状態であっても非確率変動遊技状態であっても当否抽選に当選することが予定されている場合には、当該入球を契機とすることなく保留内連荘を報知可能である)。報知方法としては、例えば、演出表示装置SGや演出表示装置SGの前面に設けられた演出装置(例えば、いわゆる演出用の可動体役物や導光板等)にて、当該特定領域に遊技球が入球したタイミングで、当該特定領域への入球がなされた旨を報知する演出を実行可能に構成されている場合、前記保留内連荘予告演出を実行する演出装置と当該特定領域への入球がなされた旨を報知する演出を実行する演出装置とを同一のものとしてもよい(例えば、特定領域への入球がなされた旨を報知する演出として演出表示装置SG上に「V」と描かれた画像を表示する場合、当該「V」の文字色を異ならせることで、保留内連荘の発生有無を示唆或いは報知する、或いは、当該「V」と描かれた画像とは別の画像にて保留内連荘の発生有無を示唆或いは報知する)し、別のものとしてもよい(例えば、演出用の可動体役物を初期位置から演出可能な位置へ変位させる、或いは、導光板に光を照射することで導光板上に像を浮かび上がらせる、等により、特定領域への入球がなされた旨を報知する演出を実行する場合、演出表示装置SG上にて保留内連荘の発生有無を示唆或いは報知する画像を表示する、等)。
本例では、特に図示していないが、保留内に大当りとなる保留が存在する状況で大当りとなった場合(保留内連荘となる場合)、当該大当りに係る演出を、次回の大当りまで確率変動遊技状態が継続する期待度が高い大当りであるような演出として実行し得るよう構成してもよい(例えば、第6実施形態で示した玉確タイプの遊技機において、特定領域C22への遊技球の入球がなされなかった場合にも、保留内連荘する場合には、特定領域C22への遊技球の入球がなされて確率変動遊技状態へと移行したかのような演出を実行し得るよう構成してもよい)。
(10−2−2−3)その他の演出
本例では、特定遊技中の所定の期間専用の演出を有するよう構成されているが、当該専用の演出が通常遊技中にも(特に、第1主遊技図柄の変動であっても)発生し得るよう構成してもよい。
本例では、特に図示していないが、特定遊技中の所定の期間が終了する(所定の期間が切り替わる)ことを示唆する演出を実行(例えば、所定の期間中の最後の変動にて実行)し得るよう構成してもよい。そのように構成した場合、当該示唆演出を実行する変動の当否結果によって、当該示唆演出の内容の一部又は全部が相違するよう構成してもよい。また、大当りとなる変動では当該示唆演出を実行しないよう構成してもよい。
本例では、特に図示していないが、特定遊技中の一部又は全部の演出態様を、特別遊技中又は特別遊技後の所定のタイミングに遊技者が選択可能(例えば、サブ入力ボタンSBの操作によって選択可能)に構成してもよい。そのように構成する場合、前記遊技者の選択後に、電断が発生した際には、電断復帰後は遊技者の選択に依らない所定の演出態様(例えば、デフォルトとして設定されている演出態様)にて、前記特定遊技中の一部又は全部の演出を実行し得るよう構成してもよい。また、演出態様は初当り時にのみ選択可能に構成し、以降の特別遊技後の特定遊技では、初当り時に選択された演出態様(又は、順番や乱数等によって自動的に決定される演出態様)にて演出を実行し得るよう構成してもよい。また、演出態様の選択を促す演出は初当り時にしか表示せず、以降の特別遊技後の特定遊技に係る演出は、所定条件を充足することで選択可能となるよう構成してもよく、例えば、所定回数の連荘(大当り)によって選択可能としたり、大当り時(大当り図柄停止表示時)や大当り開始時(大当り開始デモ表示中)や大当り中(特定のラウンド中)に所定の操作(例えば、サブ入力ボタンの操作)を行うことによって選択又は切替可能に構成してもよい(操作を促す演出を表示しないが、所定の操作を行うことにより選択又は切替が可能な、いわゆる、隠しコマンドであってもよい)。
本例では、特に図示していないが、特別遊技(特に、通常遊技状態→確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態となる特別遊技)後の1変動目は、特殊な演出(例えば、尺の長い演出)を実行し得るよう構成してもよい。また、特別遊技終了デモと略同様の演出を実行し得るよう構成してもよい。
本例では、特に図示していないが、時間短縮遊技の制限回数を複数パターン(例えば、30、50、80変動の3パターン)有していてもよく、時間短縮遊技の開始時には実際の制限回数を報知せず、時間短縮遊技が開始してから所定期間にて、時間短縮遊技の制限回数が増加したかのような演出(例えば、「時短+5回!」と表示)を実行し、当該所定期間の終了までに実際の時間短縮遊技の制限回数を報知し得るよう構成してもよい。
本例では、特に図示していないが、特定遊技中において、或る演出内容決定テーブルを参照する期間や順序を、遊技者が選択し得るよう構成してもよい(例えば、サブ入力ボタンSBを押下して演出内容テーブルを選択する)。
本例においては、特定遊技状態における連荘回数をカウントし、当該連荘回数が所定回数に達した場合に、エンディング演出表示を実行するよう構成したが、これには限定されず、連荘回数に応じて様々な演出を実行し得るよう構成してもよく、例えば、連荘回数が増えるごとに特定遊技中の演出態様が変化していく(背景が変化、対戦相手が変化、等)よう構成してもよい。
本例においては、固定時間演出における当否煽り段階においては、ボタン操作を促す演出と背景表示色が変化する演出とを実行するよう構成したが、これには限定されず、装飾図柄がテンパイするか(リーチとなるか)否かを煽る演出等様々な演出を実行してもよい。
(まとめ2)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(19)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とし得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(20)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と
を備え、
第一変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値となり、第二変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値よりも小さい第二差分値となるか、当該識別情報の変動表示期間の平均値が同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(21)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と
を備え、
特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域C22)への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態とする一方、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域C22)への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態としないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(22)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
第一変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値となり、第二変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値よりも小さい第二差分値となるか、当該識別情報の変動表示期間の平均値が同一となるよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とし得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(23)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
特別遊技の実行時において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態とする一方、特別遊技の実行時において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態としないよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とし得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(24)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と
を備え、
特別遊技の実行時において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態とする一方、特別遊技の実行時において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態としないよう構成されており、
第一変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値となり、第二変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値よりも小さい第二差分値となるか、当該識別情報の変動表示期間の平均値が同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(25)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
特別遊技の実行時において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態とする一方、特別遊技の実行時において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において第一変動期間状態としないよう構成されており、
第一変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値となり、第二変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値よりも小さい第二差分値となるか、当該識別情報の変動表示期間の平均値が同一となるよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とし得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(26)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、前記所定条件を充足した保留に関する情報に基づき、前記特定回数の到達以前及び前記特定回数の到達以降の双方において保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とするか、或いは、前記特定回数の到達以前及び前記特定回数の到達以降の双方において保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示するかの選択確率が異なるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(27)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、前記所定条件を充足した保留に関する情報に基づき、前記特定回数の到達以前及び前記特定回数の到達以降の双方において保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とするか、或いは、前記特定回数の到達以前及び前記特定回数の到達以降の双方において保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示するか、或いは、前記特定回数の到達以前においてのみ保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示するかの選択確率が異なるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(28)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と、
演出を表示可能な演出表示部(例えば、演出表示装置SG)と、
遊技の進行を司る主遊技部(例えば、主制御基板M)と、
演出の表示制御を司る副遊技部(例えば、副制御基板S)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御基板M)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
副遊技部(例えば、副制御基板S)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、副制御基板S)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段MT)と
を備え、
第一変動期間状態における前記当否判定の結果が非当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最短値は、第二変動期間状態における前記当否判定の結果が非当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最短値よりも短くなり、且つ、第一変動期間状態における前記当否判定の結果が当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最長値は、第二変動期間状態における前記当否判定の結果が当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最長値よりも長くなるよう構成されており、
副遊技部(例えば、副制御基板S)は、
主遊技部(例えば、主制御基板M)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段SM10)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、保留先読み演出実行制御手段SM26)と
を備え、
第一変動期間状態にて生起した保留に係る前記一単位の実行によって、前記特定回数に到達することが予定されている場合には、保留先読み演出表示内容を演出表示部(例えば、演出表示装置SG)にて非表示とし得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(29)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と
を備え、
第一変動期間状態における前記当否判定の結果が非当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最短値は、第二変動期間状態における前記当否判定の結果が非当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最短値よりも短くなり、且つ、第一変動期間状態における前記当否判定の結果が当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最長値は、第二変動期間状態における前記当否判定の結果が当選である場合に係る識別情報の変動表示期間の最長値よりも長くなるよう構成されており、
第一変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値となり、第二変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値よりも小さい第二差分値となるか、当該識別情報の変動表示期間の平均値が同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(30)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と
を備え、
特別遊技の実行内容として通常特別遊技と通常特別遊技よりも遊技者にとって不利な第一低利益特別遊技及び第二低利益特別遊技とを有しており、第二変動期間状態にある場合に第一低利益特別遊技が実行された場合、当該第一低利益特別遊技の実行終了後には、再度第一変動期間状態とし得る一方、第二変動期間状態にある場合に第二低利益特別遊技が実行された場合、当該第二低利益特別遊技の実行終了後には、第二変動期間状態を維持するよう構成されており、
第一変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値となり、第二変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値よりも小さい第二差分値となるか、当該識別情報の変動表示期間の平均値が同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(31)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態と閉鎖状態とに変位可能な部材であって、開放状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易となると共に、閉鎖状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難となるよう構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段MJ30)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に係る遊技状態として、低頻度開放状態と低頻度開放状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い高頻度開放状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高頻度開放状態とし得るよう制御し、高頻度開放状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が規定回数に到達するまでは、低頻度開放状態としないよう制御し得る開放状態制御手段(例えば、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐B)と
を備え、
高確率抽選状態且つ高頻度開放状態である際に特別遊技が実行された場合には、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態且つ前記規定回数が前記所定回数となる高頻度開放状態及び第一変動期間状態とし得るよう構成されており、低確率抽選状態且つ低頻度開放状態である際に特別遊技が実行された場合には、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態且つ前記規定回数が前記所定回数未満となる高頻度開放状態とし得る一方第一変動期間状態としないよう構成されており、
第一変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値となり、第二変動期間状態である場合であって、当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第一の保留数である場合と当否判定許可条件を充足した時点での保留数が第二の保留数である場合とでは、当該当否判定許可条件を充足した際の前記当否判定の結果が非当選となる場合における識別情報の変動表示期間の平均値の差が第一差分値よりも小さい第二差分値となるか、当該識別情報の変動表示期間の平均値が同一となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(32)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態と閉鎖状態とに変位可能な部材であって、開放状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易となると共に、閉鎖状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難となるよう構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に係る遊技状態として、低頻度開放状態と低頻度開放状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い高頻度開放状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高頻度開放状態とし得るよう制御し、高頻度開放状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が規定回数に到達するまでは、低頻度開放状態としないよう制御し得る開放状態制御手段(例えば、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐B)と
を備え、
特別遊技の実行時において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし且つ第一変動期間状態とする一方、特別遊技の実行時において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態とし且つ第一変動期間状態としないよう構成されており、
特別遊技の実行時における特定領域(例えば、特定領域C22)への入球有無に応じて、当該特別遊技の実行終了後において前記規定回数が異なる高頻度開放状態とし得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(33)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態と閉鎖状態とに変位可能な部材であって、開放状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易となると共に、閉鎖状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難となるよう構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に係る遊技状態として、低頻度開放状態と低頻度開放状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い高頻度開放状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高頻度開放状態とし得るよう制御し、高頻度開放状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が規定回数に到達するまでは、低頻度開放状態としないよう制御し得る開放状態制御手段(例えば、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐B)と
を備え、
特別遊技の実行時において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし且つ第一変動期間状態とする一方、特別遊技の実行時において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態とし且つ第一変動期間状態としないよう構成されており、
特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域C22)への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において前記規定回数が第一の回数となる高頻度開放状態とし、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域C22)への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において前記規定回数が第一の回数よりも少ない第二の回数となる高頻度開放状態とするよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(34)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)と、
始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に取り付けられた、開放状態と閉鎖状態とに変位可能な部材であって、開放状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球可能又は閉鎖状態と比較して入球容易となると共に、閉鎖状態に変位した際には始動口(例えば、第2主遊技始動口B10)に遊技球が入球不能又は開放状態と比較して入球困難となるよう構成されている可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)と、
閉状態と開状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)と、
可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)に入球した遊技球が入球し得る特定領域(例えば、特定領域C22)と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)と
を備え、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10)への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段MJ20)と、
前記乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段(例えば、当否抽選手段MN10)と、
前記当否判定の結果に基づき、識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、図柄内容決定手段MN40)による決定に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段MP10)と、
前記当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部A21g、第2主遊技図柄表示部B21g)にて停止識別情報が停止表示された後、可変入賞口(例えば、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20)を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう制御し、高確率抽選状態である場合、識別情報の変動表示開始から停止表示までを一単位とし、当該特別遊技の実行終了後から起算して当該一単位の繰り返し回数が所定回数に到達するまでは、低確率抽選状態としないよう制御し得る抽選状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段MP50)と、
識別情報の変動表示期間の平均値が第一の期間となる第一変動期間状態と、識別情報の変動表示期間の平均値が当該第一の期間とは異なる第二の期間となる第二変動期間状態とを少なくとも有し、特別遊技の実行終了後での高確率抽選状態における特定期間において第一変動期間状態とし得るよう制御し、第一変動期間状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が前記所定回数未満となる特定回数に到達した後は、第二変動期間状態とするよう制御し得る変動期間状態制御手段(例えば、限定頻度変動態様決定手段MN52)と、
可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)の開放容易性に係る遊技状態として、低頻度開放状態と低頻度開放状態よりも可変部材(例えば、第2主遊技始動口電動役物B11d)が開放状態となり易い高頻度開放状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高頻度開放状態とし得るよう制御し、高頻度開放状態である場合、当該特別遊技の実行終了後から起算して前記一単位の繰り返し回数が規定回数に到達するまでは、低頻度開放状態としないよう制御し得る開放状態制御手段(例えば、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20‐B)と
を備え、
特別遊技の実行時において特定領域への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし且つ第一変動期間状態とする一方、特別遊技の実行時において特定領域への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において低確率抽選状態とし且つ第一変動期間状態としないよう構成されており、
特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域C22)への入球があった場合には、当該特別遊技の実行終了後において前記規定回数が第一の回数となる高頻度開放状態とし、特別遊技の実行時において特定領域(例えば、特定領域C22)への入球がなかった場合には、当該特別遊技の実行終了後において前記規定回数が第一の回数よりも少ない第二の回数となる高頻度開放状態とし、第一の回数と第二の回数と差分が前記特定回数となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図149を参照しながら、第7実施形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、主遊技始動口2110、補助遊技始動口2210、大入賞口2120、主遊技表示装置2130、演出表示装置2140、補助遊技表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、主遊技始動口2110は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、主遊技始動口2110は、主遊技始動口入球検出装置2111と、主遊技始動口電動役物2112と、主遊技始動口電動役物2112を開閉させるための主遊技始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、主遊技始動口入球検出装置2111は、主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す主遊技始動口入球情報を生成する。次に、主遊技始動口電動役物2112は、主遊技始動口2110に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
次に、補助遊技始動口2210は、補助遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、補助遊技始動口2210は、補助遊技始動口入球検出装置2211を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2211は、補助遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2210への遊技球の入球は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、大入賞口2120は、主遊技が所定態様で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための大入賞口入賞検出装置2121と、大入賞口電動役物2122と、大入賞口電動役物2122を開閉させるための大入賞口電動役物ソレノイド2122aとを備える。ここで、大入賞口入賞検出装置2121は、大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。大入賞口電動役物2122は、大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口2120を可変させる。
次に、主遊技表示装置2130は、主遊技に対応する主遊技図柄(特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、主遊技表示装置2130は、主遊技表示部2131と、主遊技保留表示部2132とを備える。ここで、主遊技保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、主遊技表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、主遊技図柄は、「0」〜「7」の8種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、主遊技図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、第7実施形態では、主遊技表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、主遊技図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、主遊技図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、第7実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技表示装置2220は、補助遊技図柄(普通図柄)の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、補助遊技表示装置2220は、補助遊技表示部2221と、補助遊技保留表示部2222とを備える。ここで、補助遊技保留表示部2222は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図150を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機には、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に主遊技始動口2110へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上での各種演出・情報報知に係る表示制御を行う演出表示制御手段{サブ基板(サブメイン基板)}2150と、サブ基板2150からのコマンドを受けて遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2140と{サブ基板(サブサブ基板)}、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。尚、メイン基板、サブメイン基板、サブサブ基板、賞球払出制御基板は、それぞれ別個にCPU、ROM及びRAMを有している。
次に、図151のブロック図を参照しながら、第7実施形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。また、演出表示制御手段2150(サブ基板)や演出表示装置2140(サブサブ基板)については後述する。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(特別遊技等)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当たり、突然確率変動大当たり、時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1200と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1300とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する主遊技保留手段1131(主遊技保留情報一時記憶手段1131a)に保留されている主遊技乱数(主遊技側乱数)を読み出し、全保留について、当否結果及び変動内容(リーチ変動態様であるか否かや変動時間)や停止図柄の属性(当たりの種類、ハズレ等)等を先読み(以下、先読みした情報を「保留先読み情報」という)するための保留先読み制御手段1133と、後述する主遊技側乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、主遊技及び補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する主遊技始動口入球判定手段1111と、補助遊技始動口2210に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段1112とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得する主遊技乱数取得判定実行手段1121と、補助遊技側乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1122とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで主遊技保留情報一時記憶手段1131aに保留するための主遊技保留手段1131と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技保留情報一時記憶手段1132aに保留するための補助遊技保留手段1132とを有している。ここで、主遊技保留手段1131及び補助遊技保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、主遊技保留情報一時記憶手段1131a及び補助遊技保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
次に、保留先読み制御手段1133は、前記保留先読み情報を演出表示制御手段2150側に送信するための保留先読み情報送信手段1133aを有している。尚、保留の先読み処理の詳細については後述する。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、を有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、主遊技図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される主遊技用大当たり抽選テーブル1135b−1と、主遊技図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される主遊技用小当たり抽選テーブル1135b−2と、を有している。尚、各抽選テーブルは、図示しないが、遊技状態毎に異なるテーブルを有している。例えば、各抽選テーブルは、通常遊技状態(時間短縮遊技状態)の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有する。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した主遊技側乱数に基づき、主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する主遊技内容決定手段1141と、取得した補助遊技側乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1142とを有している。
ここで、主遊技内容決定手段1141は、主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。更に、補助遊技内容決定手段1142は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
ここで、主遊技内容決定手段1141が有しており、主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される主遊技内容決定用抽選テーブル1141aについて、以下、各構成テーブルについて具体例を挙げながら説明することとする。
まず、表1は、主遊技図柄の停止図柄を決定する際に参照される図柄決定用テーブルの一例である。ここで、当否抽選の結果がハズレである場合には、上段のハズレ時テーブルを参照することによりハズレ図柄が決定される。他方、当否抽選の結果が当たりである場合には、下段の当たり時テーブルを参照することにより当たり図柄が決定される。尚、第7実施形態においては、後述のように、この当たり図柄は複数の属性に分類でき(通常当たり図柄、確率変動当たり図柄)、当たり図柄の種類に応じて遊技者に付与される利益状態が異なるよう構成されている。しかしながら、これには限定されず、どのような当たり図柄であっても一律同じ利益状態を遊技者に付与するよう構成してもよい。また、第7実施形態では、いずれの遊技状態でも共通のテーブルとしているがこれにも限定されず、遊技状態に応じて異なるテーブル構成としてもよいことはいうまでもない。更には、第7実施形態においては、理解の容易上、ハズレ時には一律「X」という停止図柄が選択されるよう構成されているがこれには何ら限定されない。例えば、後述するように、メイン側(主制御基板側)は、サブ側に対して停止図柄情報と変動態様情報等の図柄情報を送信し、これを受信したサブ側では、当該図柄情報に基づき装飾図柄の停止図柄や変動態様を決定する処理を実行する。この際、サブ側では、装飾図柄の停止図柄(特にハズレ図柄)を決定する際、当該変動がリーチ変動態様とするか否かの判定を実行した上、リーチ変動態様を実行する場合には、停止図柄としてリーチハズレ図柄やスーパーリーチハズレ図柄を停止図柄として割り振る必要がある。このようなサブ側での処理負担を軽減するため、主制御装置側でのハズレ図柄として、(1)装飾図柄の完全ハズレ図柄に対応したハズレ主遊技図柄X、(2)装飾図柄のリーチハズレ図柄に対応したハズレ主遊技図柄X、(3)装飾図柄のスーパーリーチハズレ図柄に対応したハズレ主遊技図柄X、といった具合に複数のハズレ図柄を割り振るよう構成してもよい。
Figure 2019013559
次に、表2は、主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照される変動態様決定用テーブルの一例である。ここで、第7実施形態では、遊技状態及び当否結果に応じて異なるテーブルが参照されるよう構成されている。例えば、表3に示したテーブルは、いずれも通常遊技状態時に参照されるものであり、上段がハズレ時・下段が当たり時のものである。当該テーブルから分かるように、第7実施形態では、ハズレ時には変動時間が長いものが選択され難く、他方、当たり時には変動時間が長いものが選択され易いよう構成されている。即ち、変動時間が長い程、当たり期待度が高くなるよう設定されている。尚、前述のように、主遊技図柄の変動態様に関する情報はサブ側に送信されることとなり、これを受信したサブ側では、装飾図柄の変動態様決定処理を実行する。この際、主遊技図柄の変動態様として「H1」〜「H4」を受信した場合には装飾図柄の変動態様として通常変動態様を割り当てる一方、「H5」〜「H8」を受信した場合には装飾図柄の変動態様として擬似連続変動態様を割り当てる。ここで、擬似連続変動態様とは、一回の図柄変動でありながらあたかも複数回の変動が実行されているように見える変動態様のことを指す。尚、第7実施形態においては、遊技状態に応じて異なるテーブルとしているがこれにも限定されず、共通のテーブル構成としてもよい。
Figure 2019013559
次に、表示制御手段1150は、主遊技表示装置2130の主遊技表示部2131上で、所定時間主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う主遊技制御手段1151と、補助遊技表示装置2220の補助遊技表示部2221上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技制御手段1152とを有している。
ここで、主遊技制御手段1151は、前記主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための主遊技変動時間管理手段1151aを更に有している。また、主遊技変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な主遊技変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技制御手段1152は、補助遊技表示装置2220の補助遊技表示部2221上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技変動時間管理手段1152aを有している。また、補助遊技変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能な補助遊技変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たりに当選している(当たりフラグが発生している)か否かの判定と共に、主遊技図柄が所定態様で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、大入賞口2120を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、第7実施形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112の開放時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段1191と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1192とを有している。
ここで、主遊技状態一時記憶手段1191は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の主遊技図柄(変動開始条件が成立した主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための主遊技情報一時記憶手段1191bと、特別遊技に関する情報(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1192は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技当選フラグ・補助遊技変動中フラグ・開放延長フラグ・電チュー開放中フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技情報一時記憶手段1192bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について説明する。まず、遊技周辺機器2000は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器2100と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2200とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、主遊技周辺機器2100は、特別遊技移行の契機となる主遊技始動口2110と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口2120と、主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な主遊技表示装置2130と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2150(サブメイン基板)とを有している。更に、演出表示制御手段2150(サブメイン基板)は、装飾図柄の変動表示及び停止表示・特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2140と接続している。
ここで、演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2151と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2140上で演出表示制御を行う表示制御手段2152とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2152は、演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2152aと、演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2152bと、演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2152cと、演出表示装置2140(サブサブ基板)側に演出コマンドを送信するコマンド送信手段2152dと、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2152aは、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2152a−1と、装飾図柄が演出表示装置2140(LCD表示器)上に表示される際の演出モード(通常演出モード/特殊演出モード)を決定するための演出状態決定手段2152a−2と、装飾図柄変動開始・仮停止(左列仮停止、右列仮停止、中列仮停止、左上列仮停止、右上列仮停止、央列仮停止)・変動終了等の演出タイミングを管理する変動時間管理手段2152a−3と、を更に有している。ここで、装図表示内容決定手段2152a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1と、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−2と、を有している。また、変動時間管理手段2152a−3は、夫々の変動態様の進行時間を計時するための仮停止タイマ2152a−3−1を有している。また、装図保留情報表示制御手段2152bは、主制御装置1000からの保留情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1を有している。
ここで、表3は、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照される、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1及び装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−2(図柄決定用テーブル)の一例である。このように、第7実施形態では、メイン側から受信した主遊技図柄の停止図柄情報(例えば、停止図柄を特定するためのID情報)と紐付いた形で装飾図柄の停止図柄が決定されるよう設定されている。ここで、当たり図柄とハズレ図柄を分けて説明すると、まず、装飾図柄の当たり図柄については、第7実施形態では、メイン側での主遊技図柄の当たり図柄と1対1対応となるよう設定されている。しかしながら、これには何ら限定されず、1対複数対応でも複数対1対応でもよく、更には、メイン側からの当否情報及び属性情報(通常当たりか確率変動当たりか等)に基づき、メイン側での主遊技図柄の停止図柄にかかわらず装飾図柄の停止図柄を決定するよう構成してもよい。次に、ハズレ図柄については、変動態様(非リーチ変動態様、ノーマルリーチやスーパーリーチ等のリーチ変動態様)に基づき、サブ側で決定するよう構成されている。具体的には、ハズレ出目を決定する際、まずランダムに仮停止図柄を決定し、当該仮停止図柄が禁止出目に該当しないか否かを、禁止出目テーブルを参照することで確認する。例えば、非リーチ変動態様の場合には、当該仮停止図柄がハズレリーチ図柄や当たり図柄でないか否か、リーチ変動態様の場合には、当該仮停止図柄が当たり図柄でないか否かを、対応する禁止出目テーブルを参照することでチェックする。
尚、第7実施形態では、複数の演出モードが設けられており、演出モードによっては装飾図柄列が3つを超過して必要になる場合がある。そのため、表3における「停止図柄」の欄には、装飾図柄列として6列が示されているが、夫々の図柄列に係る装飾図柄の表示制御については後述することとする。また、表3の右側は、通常予告図柄を決定するためのテーブルであるが、通常予告図柄に係る装飾図柄の表示制御についても後述することとする。
Figure 2019013559
次に、表4は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照される、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1(変動態様決定用テーブル)の一例である。このように、第7実施形態では、メイン側から受信した主遊技図柄の変動態様情報(例えば、変動態様を特定するためのID情報)と紐付いた形で装飾図柄の変動態様が決定されるよう設定されている。このように、第7実施形態では、メイン側での主遊技図柄の変動態様と1対1対応となるよう設定されている。しかしながら、これには何ら限定されず、1対複数対応でも複数対1対応でもよく、更には、メイン側からの変動態様情報(特に時間情報)、当否情報、停止図柄情報及び属性情報(通常当たりか確率変動当たりか等)から構成されるメイン側図柄情報からなる群より選択される一又は複数の情報に基づき、装飾図柄の変動態様を決定するよう構成してもよい。例えば、本発明のポイントとなる擬似連続変動態様について、擬似連続の変動回数を何回とするかや擬似連続変動の最終変動をどのような変動態様とするか等、上述したメイン側図柄情報に基づきサブ側で任意に決定するよう構成してもよい。
尚、第7実施形態では、装飾図柄の変動及び停止に係る制御処理は、サブメイン側で実行しているが、装飾図柄の表示制御はサブサブ側で実行されており、サブサブ側はサブメイン側から送信される図柄変動及び停止に係るコマンド(仮停止コマンド)に基づき装飾図柄の表示制御を実行している。ここで、表4における「仮停止CMD送信タイミング」列は、サブサブ側へ仮停止コマンドを送信するタイミングを、サブメイン側で決定するために参照される。しかし、前述したように複数の演出モードが設けられていることに起因して、装飾図柄の図柄列数(リール数)が異なる場合があるため、仮停止コマンドの送信タイミングも装飾図柄の図柄列数に合わせて変化させることが望ましい。そのため、「仮停止CMD送信タイミング」の列には、演出モード及び装飾図柄の変動態様に基づき、異なる値が登録されているのであるが、これには限定されない。尚、サブメイン側からサブサブ側への仮停止コマンドの送信処理及びサブサブ側にて仮停止コマンドを受信した際の装飾図柄の表示制御処理については後述することとする。また、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−2は、表4と同様のテーブルではあるが、変動態様として擬似連続変動態様(表4における「擬似連続変動態様A1」「擬似連続変動態様B1」「擬似連続変動態様C1」「擬似連続変動態様D1」「擬似連続変動態様E1」)が選択されないという点で異なっている。その理由及び装図変動内容決定用抽選テーブルに係る詳細な処理の説明については後述することとする。
Figure 2019013559
次に、演出表示関連情報一時記憶手段2152cは、主制御装置1000からの保留先読み結果を一時記憶するための保留先読み結果一時記憶手段2152c−1と、当該変動における変動内容及びコマンド(サブサブ基板である演出表示装置2140側に送信するコマンド)を一時記憶するための当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2と、当該変動のステータス(例えば、擬似連続変動を含む変動態様の場合には、擬似連続変動中であるかそれとも最終変動に移行したか否か)を一時記憶するための変動状態一時記憶手段2152c−3と、変動態様が擬似連続変動の場合に、各擬似変動の仮停止図柄及び変動態様を一時記憶するための擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4と、を有している。また、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4は、各擬似変動の仮停止図柄及び変動態様を決定するために参照される擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2152c−4−1を更に有している。
ここで、表5は、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2152c−4−1の一例である。第7実施形態における各擬似変動での仮停止図柄の決定処理は、後で詳述する下記の手順で概略実行される。まず、擬似連続変動の回数を決定する処理を実行する。次に、各回の擬似変動の変動態様と仮停止図柄を決定する処理を実行する。ここで、ある擬似変動における仮停止図柄は、当該ある擬似連続変動後に実行される擬似変動回数を考慮した上で決定される。このような処理において参照されるテーブルとして、第7実施形態では、「残り擬似変動=1回」の際に参照される第一テーブルと、「残り擬似変動=2回」の際に参照される第二テーブルと、「残り擬似変動=3回以上」の際に参照される第三テーブルと、を備えている。そして、第二テーブルの内容は、第一テーブルで選択される仮停止図柄に加え、第一テーブルでは選択され得ない仮停止図柄が選択され得るよう設定されている。更に、第三テーブルの内容は、第一テーブル及び第二テーブルで選択される仮停止図柄に加え、第一テーブル及び第二テーブルでは選択され得ない仮停止図柄が選択され得るよう設定されている。尚、第7実施形態では、擬似変動の回数が異なる場合、当該回数に対応して3個のテーブルを備えるよう構成したが、この個数は特に限定されず、回数に応じて異なる2個のテーブルを少なくとも備えていればよい(例えば、「残り擬似変動=1回」用の第一テーブルと、「残り擬似変動=2回以上」用の第二テーブル)。更には、第7実施形態では、各テーブル間で共通した仮停止図柄が選択される(例えば「12345」)ように構成されているがこれにも限定されない。例えば、(1)テーブルが異なる場合には、同一の仮停止図柄が選択されることが無い場合、(2)所定の複数のテーブルが参照される場合には同一の仮停止図柄が選択されることがあるが、別のテーブルが参照される場合には当該同一の仮停止図柄が選択されることが無い場合、等、バラエティを持たせた様々な設定が可能である。
Figure 2019013559
尚、表5においても、表4と同様に「仮停止図柄」の欄には、装飾図柄列が3つを超過して装飾図柄列が示されているが、夫々の図柄列に係る装飾図柄の表示制御については後述することとする。また、第7実施形態では、仮停止図柄として数字図柄の代わりに特別予告図柄が表示される場合がある。表5の右側は、特別予告図柄を表示する際に参照されるテーブルであるが、本テーブルで示される仮停止図柄に係る詳細な説明及び処理内容についても後述することとする。
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、第7実施形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
次に、演出表示装置(サブサブ基板)2140は、LCD表示器(装図表示部2141、装図保留表示部2142)と、演出表示制御手段2150(サブメイン基板)からのコマンドを受信するためのコマンド受信手段2143と、サブメイン基板からのコマンド等に基づいてLCD表示器上に画像を表示する画像表示制御手段2144と、演出の際に当該演出に関する情報を一時記憶するための画像関連情報一時記憶手段2145と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための画像データ記憶手段2146と、を有している。ここで、コマンド受信手段2143は、サブメイン基板側から送信されたコマンド等を一時記憶するためのサブメイン側情報一時記憶手段2143aを有している。
ここで、画像表示制御手段2144は、保留先読み結果に関する情報に基づき、複数の文字から構成される文字情報の表示処理及び表示される文字情報の種類と表示タイミングを決定する先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300と、当否抽選の抽選結果を示唆するような予告表示に係るオブジェクト画像の表示位置と表示タイミングを制御するコメント吹き出し演出表示制御手段2400と、変動態様が擬似連続変動の場合に各擬似変動の変動態様に基づき、複数の文字から構成される文字情報の表示処理及び表示される文字情報の種類と表示タイミングを決定する擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500と、リーチ状態となった有効ライン上に対して演出画像を表示するか否かの決定及び演出画像の表示位置を制御するリーチラインカットイン演出表示制御手段2600と、を有している。尚、第7実施形態では、演出表示装置2140(サブサブ基板)が、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300、コメント吹き出し演出表示制御手段2400、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500及びリーチラインカットイン演出表示制御手段2600を有するように構成されているが、これには限定されず、演出表示制御手段2150(サブメイン基板)が有するように構成してもよい。即ち、演出(装飾図柄演出、予告演出等)に関する決定はサブメイン基板側で実行し、サブサブ基板側ではサブメイン側で決定した演出内容に基づき演出表示処理を実行する、という役割分担を徹底する形でもよい。
また、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、複数の文字情報の中から一の文字情報を選択する際に参照されるロゴステップアップ予告演出基本テーブル2300aと、保留先読み結果に関する情報に基づき、一の文字情報を表示するタイミングを決定するために参照される先読みロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2310と、装飾図柄の一の変動期間内において一の文字情報を表示するタイミングを決定するために参照される通常ロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2320と、を更に有している。また、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、予告表示に係るオブジェクト画像を選択するために参照されるコメント吹き出し演出抽選テーブル2410を更に有している。また、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、複数の文字情報の中から一の文字情報を選択する際に参照されるロゴステップアップ予告演出基本テーブル2500aと、擬似変動の変動態様に基づき、一の文字情報を表示するタイミングを決定するために参照される擬似連続ロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2510と、を更に有している。また、リーチラインカットイン演出表示制御手段2600は、有効ライン上に対して表示する演出画像を選択するために参照されるカットイン画像表示抽選テーブル2610と、を更に有している。
ここで、表6は、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300が有しているロゴステップアップ予告演出基本テーブル2300aの一例である。この表から分かるように、一の文字情報とは「C」や「ANCE」のように、単体の情報としては意味をなさないが、複数の文字情報を一定期間に連続して表示させることで、英単語のような特定の情報として意味をなすよう構成されている(例えば、「C」、「H」、「ANCE」、を連続して表示することで、「CHANCE」という英単語が構成される)。但し、これは一例であり、特定の情報を構成できるのであれば、文字情報は言語に依存せず、また文字単語ではなく図形や色などを使用してもよい。尚、第7実施形態では、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500が有しているロゴステップアップ予告演出基本テーブル2500aは、本テーブルと同一となるよう構成されているが、別々のテーブルで構成してもよい。その場合、特定の情報として夫々別の文字情報を表示するよう構成してもよいし、特定の情報としては同一であるが、一の文字情報を異ならせて表示する(例えば、「CH」「AN」「CE」、を連続して表示することで、「CHANCE」という英単語を構成する)よう構成してもよい。
Figure 2019013559
また、表7は、先読みロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2310の一例である。この表から分かるように、第7実施形態では、保留先読み結果に関する情報に基づき、表2のテーブル内の一の文字情報を連続して表示することで、特定の情報として意味をなすよう構成されている(例えば、保留数3回の図柄変動に亘って、夫々の変動において、保留1個目に「C」、保留2個目に「H」、保留3個目に「ANCE」と表示することで、保留3個目を消化時点で、「CHANCE」という英単語が構成される)。尚、第7実施形態では、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500が有している擬似連続ロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2510は、本テーブルと同一となるよう構成されているが、別々のテーブルで構成してもよい。その場合、特定の情報として夫々別の文字情報を表示するよう構成してもよいし、文字情報としては同一であるが、表示タイミングを異ならせて表示する(例えば前述した保留数3回の例に対し、擬似変動1回目に「C」及び「H」、擬似変動2回目に「ANCE」と表示することで、2回の擬似変動消化時点で、「CHANCE」という英単語が構成される)よう構成してもよい。また、通常ロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2320については図示しないが、通常の図柄変動(保留先読み変動もしくは擬似変動が発生していない状況)における一の図柄変動期間内において、一の文字情報を連続して表示するために参照されるテーブルであることを付しておく。
Figure 2019013559
次に、表8は、コメント吹き出し演出抽選テーブル2410の一例である。まず、第7実施形態では、表示対象オブジェクト(キャラクタ画像)に対して、コメント文字列が付記された吹き出し画像オブジェクトを重ねて表示することで、キャラクタがセリフを話しているように表現される。ここで、第7実施形態では、表示対象オブジェクトは時間経過と共に表示位置を変更でき、該時間経過は図柄変動開始からの経過時間と非連動とすることで、表示対象オブジェクトの動作自由度が上がり、キャラクタの動作による表現を豊かなものにすることができるよう構成されている。この表から分かるように、吹き出し画像オブジェクトを選択し表示するための情報として、吹き出し画像オブジェクトのサイズ(幅と高さにより表わされる大きさ)及び付記されるコメント文字列に加えて、表示対象オブジェクトを特定するための情報と、表示対象オブジェクトの動作範囲となる位置情報(正常位置座標)が管理されている。ここで、正常位置座標とは、特定された表示対象オブジェクトが該座標内に表示されている場合には、表示対象オブジェクトに吹き出し画像オブジェクトを重ねて表示しても、演出表示装置2140の表示可能領域内に吹き出し画像オブジェクトを表示できることを保証するための座標である。しかし、前述したように、表示対象オブジェクトは時間経過とともに表示位置を変更できるため、正常位置座標内に表示対象オブジェクトが表示されていない場合もあるが、そのような場合の処理については後述する。
Figure 2019013559
次に、表9は、カットイン画像表示抽選テーブル2610の一例である。まず、第7実施形態では、装飾図柄がテンパイしリーチ状態となった場合には、リーチに係る図柄の組み合わせを示す線(リーチライン)を表示して、リーチ状態となった旨を報知する。また、リーチラインの表示を契機として、該リーチラインを分割し、分割により形成された面に、新たなカットイン画像をリーチライン上に表示できるよう構成されている。ここで、第7実施形態では、リーチラインのパターンが1パターンとなる状態(有効ライン=1ライン)と、5パターンとなる状態(有効ライン=5ライン)と、10パターンとなる状態(有効ライン=10ライン)がある。また、有効ラインが5ライン、10ラインである場合には、装飾図柄の停止位置に応じて、リーチラインが同時に複数発生するように構成されている。この表から分かるように、カットイン画像を選択するための情報として、画像の種類及びサイズ(幅×高さにより表される大きさ)に加えて、有効ラインの種別とリーチラインの種類が管理されているため、前述したような複数種類の有効ライン状態夫々に対して、適切な画像を選択することができる。また、同一のリーチラインに表示される画像に複数種類パターンを設け、大当たりへの期待度に応じて画像の大きさが変更できるよう構成されている(例えば、表中に有効ライン種別「1」で示されるパターン)。更に、リーチラインが同時に複数発生した際に、リーチラインが単体で発生した場合に使用される画像と同一の画像を組み合わせて表示する場合(例えば、表中に表示画像種別「ラクダ・ランプ」で示されるパターン)と、複数発生したリーチラインの形状に合わせて別の画像を表示する場合(例えば、表中に表示画像種別「魔人A」で示されるパターン)がある。尚、第7実施形態では、有効ラインの種別として、1ライン、5ライン、10ラインを一例としているが、これには限定されない。また、カットイン画像が表示された後には、該カットイン画像に対して予め定められたリーチ演出が展開される。例えば、表中の最上段の場合では、表示画像種別「ラクダ」に係るカットイン画像を表示後、発展先リーチ演出内容「ラクダリーチ演出」に係るリーチ演出が展開される。ここで、リーチラインが同時に複数発生し、リーチラインが単体で発生した場合に使用される画像と同一の画像を組み合わせて表示する場合(例えば、表中に表示画像種別「ラクダ・ランプ」で示されるパターン)には、遊技者が任意のリーチライン(カットイン画像)を操作ボタン等により選択できるよう構成されているが、詳細な処理内容については後述する。
Figure 2019013559
次に、補助遊技周辺機器2200は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2210と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技表示装置2220とを有している。
尚、主遊技表示装置2130及び補助遊技表示装置2220が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置(サブサブ基板)2140が、演出表示制御手段(サブメイン基板)2150と情報伝達可能に接続されている。即ち、主遊技表示装置2130及び補助遊技表示装置2220は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2140は、演出表示制御手段2150により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図151下段を参照しながら、サブ基板(サブメイン基板である演出表示制御手段2150とサブサブ基板である演出表示装置2140)のハード構成を説明することとする。尚、ここで示すハード構成は一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。まず、演出表示制御手段2150(メインサブ基板)は、表示制御用CPU2150a、読み書き可能なRAM2150b、図柄表示制御を行うための制御プログラムやデータ等が格納された制御ROM2150cから構成される。次に、演出表示装置2140(サブサブ基板)は、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)2140a、図柄データ等が格納されたキャラクタROM2140b、画像表示する表示データを展開するためのVRAM2140c、D/Aコンバータ2140dと、画像表示が実行されるLCD表示器2140eと、を有している。ここで、表示制御用CPU2150aは、主制御装置1000(メイン基板)側からの情報に基づき決定された装飾図柄変動に関するコマンドをVDP2140aに送信する。そして、VDP2140aは、表示制御用CPU2150aからのコマンドに基づき、キャラクタROM2140bから表示用データを読み出してVRAM2140c上に展開し、同期信号をLCD表示器2140eに送信すると共にD/Aコンバータ2140dを通じてRGB信号をLCD表示器2140eに送信する。これにより、VRAM2140cに展開した表示データがLCD表示器2140e上に表示されることになる。
次に、サブメイン基板側からサブサブ基板側に送信される、装飾図柄変動に関するコマンドについて説明する。第7実施形態では、装飾図柄変動に際し、後述する処理の欄で詳しく述べるが、サブメイン基板側から図柄変動開始コマンドをサブサブ基板側に送信することで図柄変動が開始され、サブメイン基板側から確定表示コマンドをサブサブ基板側に送信することで図柄変動が終了する。
そして、図柄変動から確定表示の間までは、サブメイン基板側からサブサブ基板側に仮停止コマンドを送信することで各装飾図柄列が仮停止する。ここで、第7実施形態では、装飾図柄列数が3である通常演出モードと、装飾図柄列数が5(最終停止図柄列を含めると6)である特殊演出モードの二種類の装飾図柄列パターンを所有しているが、仮停止コマンドを送信することで各装飾図柄列が仮停止する機能に何ら変わりはない。尚、夫々の演出モードにおける装飾図柄列パターンについては後述する。また、第7実施形態では、どの列についてどの図柄で仮停止させるかに関し、2バイト構成のコマンドを送信する。まず、表10は、サブメイン基板側からサブサブ基板側に送信される1バイト目である、どの列についてどのような種類の仮停止を実行するかに関するコマンドである(1バイト目)。例えば、「A0H」は、左列を最終停止図柄として仮停止させる旨のコマンドである。ここで、「最終停止図柄用」は、この仮停止図柄が確定表示コマンドを受けて確定的な停止図柄となるものを意味し、「再抽選前図柄用」は、当たり態様ではあるが、再度変動して別の当たり態様となり得る仮停止図柄を意味し、「復活前図柄用」は、スーパーリーチへの移行直前に表示される仮停止図柄を意味し、「擬似連続図柄用」は、擬似連続変動時に表示される仮停止図柄を意味する。
Figure 2019013559
また、「最終停止図柄用」「再抽選前図柄用」「復活前図柄用」「擬似連続図柄用」の各コマンドは、夫々「A0H」「B0H」「C0H」「D0H」が左列に対応したコマンド番号となっており、該コマンド番号を基準としたオフセットにより他の列に対応したコマンド番号が表現されている。ここでオフセットとは、データの位置を表すために基準点からの距離で表すことを意味する(例えば、中列に対応した「最終停止図柄用」コマンドのコマンド番号は、「A0H」を基準とし、オフセット2Hを加算した「A2H」となる)。
ここで、前述した通常演出モードでは、オフセット00H、01H、02Hで表現される左列、右列、中列の各コマンド番号のみを使用するが、特殊演出モードでは、オフセット00H、01H、02H、03H、04H、05Hで表現される左列、右列、中列、左上列、右上列及び央列の各コマンド番号を使用する。
次に、表11の上段は、2バイト目の内容を示したものである。2バイト目は、数字図柄(装飾図柄の停止図柄を数字で表す図柄)及び予告図柄/特別予告図柄(装飾図柄の停止図柄をキャラクタ等で表す図柄)の仮停止図柄種別情報と、仮停止図柄番号と、から構成される。ここで、表11の中段は、仮停止図柄種別が0の場合、即ち仮停止図柄が数字図柄である場合における、装飾図柄番号とそれに対応する装飾図柄との関係を示したものであるが、通常演出モードと特殊演出モードでは装飾図柄番号の取り扱いが異なるものがあるため、夫々のモード毎に説明する。
まず、通常演出モードの場合、例えば、左図柄列の装飾図柄番号「00h」は、装飾図柄「1」に対応し、装飾図柄番号「01h」は、ブランク図柄「−」に対応する。そして、表3の下段は、左列(左リール)・中列(中リール)・右列(右リール)の動きを示したものである。ここで、第7実施形態では、リールの動きに関しては、いずれのリールも上から下に移動し、図柄の推移に関しては、左列については逆目で進行し、中列及び右列については順目で進行する。また、有効ライン上で左列の図柄と右列の図柄とが同一図柄にて停止するよう装飾図柄番号が選択された場合には、リーチ状態へと移行し、最終的に大当たりを表現する場合には、中列の図柄を該有効ライン上に停止するよう装飾図柄番号が選択される。
Figure 2019013559
一方、特殊演出モードの場合、例えば、左図柄列の装飾図柄番号「00h」は、装飾図柄「1」に対応し、装飾図柄番号「01h」は、ブランク図柄「−」に対応する。そして、表3の下段は、左列(左リール)、中列(中リール)、右列(右リール)、左上列(左上リール)・右上列(右上リール)・央列(央リール)の動きを示したものである。ここで、第7実施形態では、リールの動きに関しては、いずれのリールも定位置にて横回転し、図柄の推移に関しては、全ての列について順目で進行する。但し、特殊演出モードの場合、左列(左リール)、中列(中リール)、右列(右リール)、左上列(左上リール)・右上列(右上リール)の5列が所定条件{5列の内2列の図柄が同一図柄となる(例えば、「5」「5」「1」「2」「3」のような並び)か、5列の内2列の図柄が同一図柄となる組み合わせが2つとなる(例えば、「4」「4」「5」「5」「3」のような並び)}を満たした場合のみリーチ状態へ移行し、最終的に当りか否かを表現するために央列(央リール)が使用される。尚、リーチ状態へ移行後は、前述した5列の内リーチに係るリールのみが表示され、通常演出モードでのリーチ状態と同様の処理が行われる。尚、第7実施形態では、リーチ状態へ移行する所定条件として、同一図柄が3箇所以上に表示されないよう構成されている(ただし、5箇所すべてに同一図柄が表示された場合には、プレミアとして大当たりが確定するよう構成されている)。その理由としては、同一図柄が3箇所以上に表示されても大当たりとならなかった場合、遊技者に対して不信感を抱かせてしまうためであるが、勿論これには限定されない。
また、表12は表11と同様に2バイト目の内容を表したものであるが、仮停止図柄種別が1の場合、即ち仮停止図柄が予告図柄/特別予告図柄である場合における、装飾図柄番号とそれに対応する装飾図柄との関係を示したものである。
Figure 2019013559
第7実施形態では、通常演出モードにおいては、装飾図柄の停止図柄が、停止図柄と1対1で対応している数字図柄でのみ表示され、特殊演出モードにおいては、数字図柄で表示される場合と、数字図柄と1対2で対応しておりキャラクタ等により表現されている予告図柄で表示される場合がある。表12の下段は、装飾図柄番号と予告図柄との対応を示したものであるが、表11下段に示されている通り数字図柄は「1」〜「7」の7種類であるのに対し、予告図柄は、「通常予告図柄1」〜「通常予告図柄7」及び「特別予告図柄1」〜「特別予告図柄7」の14種類である。ここで、表13は、数字図柄と予告図柄の表示/非表示を一覧にした表である。
Figure 2019013559
この表から分かるように、リーチ状態への移行表現や大当たりを表現するために欠かすことのできない数字図柄は、演出モードの種別及び変動態様の種類に依存せず、全てのケースにおいて表示されている。また、通常予告図柄は、演出モードが特殊演出モードであり且つ擬似変動態様以外の変動態様が選択された場合、即ち、演出モード種別に特殊演出モードが設定されており、且つ前述の仮停止コマンドの1バイト目が、「最終停止図柄用」「再抽選前図柄用」「復活前図柄用」である場合に、「1」〜「7」の夫々の数字図柄即ち装飾図柄の停止図柄と1対1に対応する形で表示される。また、特別予告図柄は、演出モードが特殊演出モードであり且つ擬似変動態様以外の変動態様が選択された場合、即ち、演出モード種別に特殊演出モードが設定されており、且つ前述の仮停止コマンドの1バイト目が、「擬似連続図柄用」である場合に、「1」〜「7」の夫々の数字図柄及び装飾図柄の停止図柄と1対1に対応する形で表示される。尚、第7実施形態では、予告図柄は、リーチ状態への移行期待度や大当たりへの期待度を示すためのみの図柄であり、予告図柄が表示されたリールではリーチ状態や大当たりを表現することが無いよう構成されているが、これには限定されない。
次に、図152〜図192のフローチャートを参照しながら、第7実施形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図152〜図161のフローチャートを参照しながら、第7実施形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図152は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技側乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技側乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1350で、主制御装置1000は、後述の保留先読み制御処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
まず、図153は、図152におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段1112は、補助遊技始動口2210の補助遊技始動口入球検出装置2211から補助遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1122は、補助遊技保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1122は、補助遊技側乱数を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技保留手段1132は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を補助遊技保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算する。そして、ステップ1110で、情報送信手段1200は、補助遊技保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図154は、図152におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、電チュー開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1142は、補助遊技保留情報一時記憶手段1132aを参照し、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、補助遊技内容決定手段1142は、当該保留球に基づく補助遊技側乱数及び補助遊技側遊技状態に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、補助遊技変動時間管理手段1152aは、補助遊技側遊技状態に基づき、補助遊技変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1212で、補助遊技制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の補助遊技変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、補助遊技保留手段1132は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技制御手段1152は、補助遊技変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、補助遊技表示部2221上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、補助遊技変動時間管理手段1152aは、補助遊技変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、補助遊技制御手段1152は、補助遊技表示部2221上で、前記ステップ1208で補助遊技内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、補助遊技制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の補助遊技変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技側遊技状態に基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1226で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電チュー開閉制御手段1160は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を開放する。次に、ステップ1230で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232及びステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(主遊技側乱数取得処理1300)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(主遊技側乱数取得処理1300)に移行する。
次に、図155は、図152におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、主遊技始動口入球判定手段1111は、主遊技始動口2110の主遊技始動口入球検出装置2111から主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、主遊技乱数取得判定実行手段1121は、主遊技保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、主遊技乱数取得判定実行手段1121は、主遊技側乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得し、主遊技保留手段1131が、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を主遊技保留情報一時記憶手段1131aにセットする。そして、ステップ1308で、情報送信手段1200は、主遊技保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(保留先読み制御処理1350)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理(保留先読み制御処理1350)に移行する。
次に、図156は、図152におけるステップ1350のサブルーチンに係る保留先読み制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1352で、保留先読み制御手段1133は、保留先読み(事前判定)条件を充足しているか否かを判定する。ここで、保留先読み条件とは、(1)新たに主遊技側乱数を取得した時(遊技球が主遊技始動口2110に入球した時)、(2)先読み結果と実際の結果とが異なり得る状況になった時(例えば、遊技状態が移行した時、保留球数が異なった時)等である。尚、(2)の場合に保留を先読みする理由は、例えば遊技状態が移行した時においては、ある遊技状態では当たりとなるのに別の遊技状態では同一乱数でもハズレとなる状況が想定され、また、例えば保留球数が異なった時においては、先読みした時点での保留球数ではリーチであるのに変動開始時での保留球数では非リーチである状況や変動時間が変わりうる状況が想定されるからである。ステップ1352でYesの場合、ステップ1354で、保留先読み制御手段1133は、主遊技保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、全保留における主遊技側乱数を読み出す。次に、ステップ1356で、保留先読み制御手段1133は、全保留について、主遊技側乱数(当選乱数)及び遊技状態に基づき、主遊技用大当たり抽選テーブル1135b−1を参照し、主遊技図柄の当否を先読みする。次に、ステップ1358で、保留先読み制御手段1133は、全保留について、主遊技側乱数(例えば、主遊技図柄決定乱数、変動態様決定乱数)、前記当否結果、遊技状態、時短回数カウンタ値及び保留球数に基づき、主遊技内容決定用抽選テーブル1141a内の各抽選テーブルを参照し、主遊技図柄に関する停止図柄及び変動態様を先読みする。そして、ステップ1360で、保留先読み情報送信手段1133aは、前記先読み情報(全保留)を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(主遊技図柄表示処理1400)に移行する。尚、ステップ1352でNoの場合にも、次の処理(主遊技図柄表示処理1400)に移行する。ここで、第7実施形態においては、主遊技保留情報一時記憶手段1131aに、主遊技側乱数の形でセットするように構成されているが、先読みした情報をセットしてもよい。但し、先読みした情報をセットする場合、当該情報をセットした後に遊技状態が移行すると、実変動における情報と先読みした情報とで矛盾が生じるため、所定のタイミング(例えば変動の直前)で先読みした情報を再セットしなおす必要がある。更に、演出表示制御手段側に送信する先読み情報は、受信した演出表示制御手段2150側で予告可否・内容決定するために必要十分な情報であれば特に限定されず、例えば、各乱数値、各乱数値をグループ化した値、当否情報、遊技状態、変動態様情報、変動時間情報、図柄情報を挙げることができる。但し、各乱数値及びグループ化した値を演出表示制御手段2150側に送信する場合には、演出表示制御手段2150側では、前記乱数値等から当否結果等を先読みする手段を備える必要がある。更に、第7実施形態においては、保留先読み条件を充足した場合に先読み情報を演出表示制御手段2150側に送信するように構成されているが、例えば、遊技球が主遊技始動口2110に入球する毎に、(1)先読み情報を演出表示制御手段2150側に送信するよう構成しても、(2)主遊技側乱数を演出表示制御手段2150側に送信し、演出表示制御手段2150側で前記ステップ1352〜ステップ1358の処理(同様の処理)を実行するよう構成してもよい。
次に、図157は、図152におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、主遊技内容決定手段1141は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や主遊技図柄変動中でないことが条件となる。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、主遊技内容決定手段1141は、主遊技保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る主遊技側乱数を読み出す。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、主遊技側乱数(当選乱数)及び遊技状態に基づき、主遊技用大当たり抽選テーブル1135b−1及び主遊技用小当たり抽選テーブル1135b−2を参照し、主遊技図柄当否(大当たり、小当たり)抽選を実行する。尚、当否抽選に際しては、先に大当たり抽選テーブルを参照して大当たり抽選を実行し、大当たり抽選にはずれた場合、更に小当たり抽選テーブルを参照して小当たり抽選を実行する。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、フラグ一時記憶手段1191a内の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
そして、ステップ1412で、主遊技内容決定手段1141は、主遊技内容決定用抽選テーブル1141a内の各抽選テーブルを参照し、主遊技側乱数(例えば、主遊技図柄決定乱数、変動態様決定乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを主遊技情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態・保留球数に基づいて決定される(以下も同様)。また、当たりに関しては、大当たりと小当たりがあるが、これらが区別された形で停止図柄及び変動態様が選択されるよう構成されている限り、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信手段1200は、ステップ1412で決定した主遊技図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1416で、主遊技変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間)を主遊技変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1418で、主遊技制御手段1151は、主遊技表示装置2130の主遊技表示部2131上で、主遊技情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420で、主遊技制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1422で、主遊技変動時間管理手段1151aが、所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信手段1200は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1426で、主遊技制御手段1151は、主遊技表示装置2130の主遊技表示部2131上での主遊技図柄の変動表示を停止し、主遊技情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1428で、主遊技制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、主遊技変動時間管理手段1151aは、主遊技変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、主遊技制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図158は、図157におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図159は、図152におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、主遊技表示装置2130の主遊技表示部2131上に表示された主遊技図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットする。次に、ステップ1508で、特定遊技制御手段1180は、当該所定態様が小当たりでないか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1510及びステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技フラグ(フラグ一時記憶手段1191a内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1514及びステップ1516で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにし、次の処理(特別遊技制御処理1600)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合は次の処理(特別遊技制御処理1600)に移行し、ステップ1508でNoの場合はステップ1514に移行する。
次に、図160は、図152におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする(例えば、小当たりの開放パターンとしては、0.5秒開放→0.8秒閉鎖→0.5秒開放、という開放パターンをセットする)。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、ステップ1624に移行する。
次に、ステップ1624で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122の駆動を停止して大入賞口2120を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当たり及び時間短縮変動大当たりの場合は15ラウンド、突然確率変動大当たりの場合は2ラウンド、小当たりの場合は1ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、図161は、図160におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、主遊技情報一時記憶手段1191bを参照し、今回の特別遊技が確率変動大当たり又は突然確率変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654及びステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグを夫々オンにし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
他方、ステップ1652でNoの場合、ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、主遊技情報一時記憶手段1191bを参照し、今回の特別遊技が時間短縮変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ1658でYesの場合、ステップ1660及びステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグをオンにすると共に、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。尚、ステップ1658でNoの場合、即ち、今回の特別遊技が小当たりである場合にも、次の処理(賞球払出処理1700)に移行する。
次に、図162〜図192のフローチャートを参照しながら、第7実施形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図162は、演出表示制御手段2150が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャート2000である。まず、ステップ2100で、演出表示制御手段2150は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、演出表示制御手段2150は、後述する保留先読み情報管理処理を実行する。次に、ステップ2400で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2500で、演出表示制御手段2150は、後述する演出モード決定処理を実行する。次に、ステップ2600で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示開始処理を実行する。次に、ステップ2700で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。そして、ステップ2800で、演出表示制御手段2150は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ2100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図163は、図162でのステップ2100のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段2152bは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1を参照し、主制御装置1000側から保留情報を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段2152bは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内の装図保留カウンタ値に「1」を加算する。そして、ステップ2105で、演出表示制御手段2150は、保留先読み結果一時記憶手段2152c−1内の保留先読み情報を、主制御装置1000側からの最新の保留先読み情報に更新し、次の処理(保留先読み情報管理処理2200)に移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段2152bは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ2106でYesの場合、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段2152bは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内の装図保留カウンタ値から「1」を減算する。そして、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオンにし、次の処理(保留先読み情報管理処理2200)に移行する。尚、ステップ2106でNoの場合にも、次の処理(保留先読み情報管理処理2200)に移行する。
次に、図164は、図162のステップ2200のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する保留先読み情報管理処理のフローチャートである。尚、第7実施形態では、保留を事前判定した上で、特別遊技信頼度の高い保留が存在している場合には、当該高信頼度の保留が存在している間、後述するロゴステップアップ予告演出が実行される。まず、ステップ2202で、装図保留情報表示制御手段2152bは、保留先読み結果一時記憶手段2152c−1を参照し、所定条件を充足するトリガ保留が存在するか否かを判定する。ここで、トリガ保留とは、例えば、当たりに係る保留や、高信頼度(又は長時間変動)の変動態様に係る保留を挙げることができる。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、トリガ保留存在時演出実行フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、トリガ保留存在時演出実行フラグとは、トリガ保留が存在している間、前述のロゴステップアップ予告演出が実行されていることを示すと共に、演出が全て実行完了となるまでは、新たなトリガ保留が存在していても、該新たなトリガ保留を契機とした新たな演出を実行しないことを示すフラグである。ステップ2204でYesの場合、ステップ2206で、装図保留情報表示制御手段2152bは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内のトリガ保留演出仮決定カウンタに、トリガ保留を含めたトリガ保留に至るまでの保留数を一時記憶する。次に、ステップ2208で、コマンド送信手段2152dは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内のトリガ保留演出仮決定カウンタを参照し、トリガ保留演出仮決定カウンタの値をサブサブ基板(演出表示装置2140)側へ送信する。次に、ステップ2210で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内のトリガ保留存在時演出実行フラグをオンにし、次の処理(装飾図柄表示内容決定処理2400)に移行する。尚、ステップ2202及びステップ2204でNoの場合にも次の処理(装飾図柄表示内容決定処理2400)に移行する。
次に、図165は、図162でのステップ2400のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2406で、装図表示内容決定手段2152a−1は、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内のトリガ保留演出仮決定カウンタを参照し、カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ2406でYesの場合、ステップ2408で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内のトリガ保留存在時演出実行フラグをオフにする。次に、ステップ2410で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1を参照して、装飾図柄の停止図柄と変動態様(及び当該変動態様に関連した仮停止図柄)を決定すると共に、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2152cの当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2に一時記憶する。尚、この処理で利用されるメイン側情報は、保留先読みに係る不確定情報(即ち、図156のステップ1360で送信される情報)ではなく、当該保留が消化される時点での確定情報(即ち、図157のステップ1414での情報)である。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、主遊技図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2150側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2150側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。また、ステップ2406でNoの場合には、ステップ2422に移行する。
次に、ステップ2412で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2に一時記憶された装飾図柄の変動態様を参照し、該変動態様が「擬似連続変動」であるか否かを判定する。ステップ2412でYesの場合、ステップ2414で、装図表示内容決定手段2152a−1は、後述する擬似連続変動内容決定処理を実行する。次に、ステップ2416で、装図表示内容決定手段2152a−1は、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2に一時記憶された装飾図柄の変動態様及び装飾図柄の停止図柄に基づき、非リーチ発生/リーチ発生且つハズレ/リーチ発生且つ当り、の何れであるかを判別すると共に、コマンド送信手段2152dは、該判別結果を、サブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信する。次に、ステップ2418で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2に一時記憶された装飾図柄の全ての仮停止図柄情報を、演出表示装置2140側へ送信する。ここで、全ての仮停止図柄情報とは、表3及び表4で示された仮停止コマンドの1バイト目及び2バイト目に係る情報のことである。また、全ての仮停止図柄情報を送信する目的は、サブメイン側とサブサブ側で異なる演出モードに基づき動作している場合においても、内部的に決定された正しい属性の図柄を確定表示させるためである。次に、ステップ2420で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(演出モード決定処理2500)に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合にも、次の処理(演出モード決定処理2500)に移行する。また、ステップ2412でNoの場合には、ステップ2426へ移行する。
他方、ステップ2406でNoの場合、ステップ2422で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−2を参照して、装飾図柄の停止図柄と変動態様(及び当該変動態様に関連した仮停止図柄)を決定すると共に、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2152cの当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2に一時記憶する。尚、この処理で利用される主制御装置1000側からの情報は、ステップ2410での処理と同様、保留先読みに係る不確定情報(即ち、図156のステップ1360で送信される情報)ではなく、当該保留が消化される時点での確定情報(即ち、図157のステップ1414での情報)である。また、第7実施形態では、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−2は、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1とは異なり、擬似連続変動態様が選択されないよう構成されている。その理由は、保留先読みに係る演出実行と擬似連続変動に係る演出実行が同時に発生しないよう制御するためであるが、これに限定されるわけではない。次に、ステップ2424で、装図表示内容決定手段2152a−1は、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内のトリガ保留演出仮決定カウンタの値を1減算する。
次に、ステップ2426で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2426でYesの場合、ステップ2428で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2に一時記憶された装飾図柄の仮停止図柄に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1を参照して、通常予告図柄を発生させるか否かの抽選を行う。次に、ステップ2430で、装図表示内容決定手段2152a−1は、前述した通常予告図柄を発生させるか否かの抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2430でYesの場合、ステップ2432で、装図表示内容決定手段2152a−1は、表示される通常予告図柄を決定すると共に、該通常予告図柄の情報を、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2に一時記憶し、[例えば、左列(リール)の装飾図柄の仮停止図柄が「3」であった場合、仮停止コマンドの2バイト目として、仮停止図柄種別が「0」且つ装飾図柄番号が「04h」(数字図柄の3を表す)の情報に加えて、仮停止図柄種別が「1」且つ装飾図柄番号が「04h」{通常予告図柄3(星)を表す}の情報が共に一時記憶される]、ステップ2416へ移行する。尚、ステップ2426及びステップ2430でNoの場合にも、ステップ2416へ移行する。
次に、図166は、図165のステップ2414のサブルーチンである、擬似連続変動内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2414−02で、装図柄表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、ステップ2410で決定した変動態様が「擬似連続変動A」〜「擬似連続変動D」のいずれの擬似連続変動であるかを把握した上で、演出表示関連情報一時記憶手段2152cの擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4内に擬似変動回数kfinと各擬似変動の変動時間をセット(決定)する。次に、ステップ2414−04で、装図表示内容決定手段2152a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内に、k値として「1」をセットする。次に、ステップ2424−06で、装図表示内容決定手段2152a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(テーブルセット領域)内に、k回目の擬似変動後の残り回数(実行される擬似変動回数−k回)に対応した、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2152c−4−1の仮停止図柄決定用テーブルをセットする。そして、ステップ2414−08で、装図表示内容決定手段2152a−1は、乱数を取得した上で、セットした仮停止図柄決定用テーブルを参照してk回目の擬似変動における仮停止図柄を決定し、その後、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4内に当該決定した仮停止図柄に関する情報を一時記憶する。次に、ステップ2414−10で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2414−10でYesの場合、ステップ2424−12で、装図表示内容決定手段2152a−1は、k回目の擬似変動における仮停止図柄に基づき、k回目の擬似変動における特別予告図柄を決定すると共に、該特別予告図柄の情報を、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4内に一時記憶する(例えば、1回目の擬似変動=特別予告図柄A、2回目の擬似変動=特別予告図柄B、3回目の擬似変動=特別予告図柄C、と一時記憶することで、擬似変動の継続回数に基づき、特別予告図柄A、特別予告図柄B、特別予告図柄Cの順番で特別予告図柄が表示される。ここで、大当たりへの期待度が、特別予告図柄A<特別予告図柄B<特別予告図柄C、となるよう構成しておけば、擬似変動が継続するにつれて大当たりへの期待度が高まるような演出表示を実行できる)。次に、ステップ2414−14で、装図表示内容決定手段2152a−1は、k回目の擬似変動における変動態様を特定(決定)した上、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4内に当該特定した変動態様に関する情報を一時記憶する。次に、ステップ2414−16で、装飾図柄表示内容決定手段2152a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を1インクリメントする。そして、ステップ2414−18で、装飾図柄表示内容決定手段2152a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4を参照して擬似変動回数kfinを把握した上で、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を参照し、k値が最終回に到達したか否かを判定する。ステップ2414−18でYesの場合、ステップ2414−20で、装飾図柄表示内容決定手段2152a−1は、最終回の擬似連続変動態様を特定(決定)した上、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4内に当該決定した変動態様に関する情報を一時記憶する。次に、ステップ2414−22で、コマンド送信手段は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2152c−4に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を、サブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、次の処理(ステップ2416)に移行する。尚、ステップ2414−10でNoの場合には、ステップ2414−14に移行し、ステップ2414−18でNoの場合には、ステップ2414−06に移行する。
尚、今回の処理では、最終回の擬似変動における仮停止図柄を決定しないよう構成したが、これに限定されず、最終回の仮停止図柄まで本処理で決定するよう構成してもよい。この場合、最終回については、抽選結果や変動態様と矛盾しないよう、当否別、非リーチ・リーチ別にテーブルを設けることが好適である。
次に、図167は、図162のステップ2500のサブルーチンである、サブ(サブメイン基板)側で実行する演出モード決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグ領域を参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2502でYesの場合、ステップ2504で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、トリガ保留存在時演出実行フラグがオフであるか否かを判定する。尚、ステップ2504の処理により、トリガ保留が存在している場合には、演出モードの移行処理が実行されないため、トリガ保留の情報に基づき複数回の変動に亘って一連の演出を実行している際に、演出モードの移行により一連の演出が中断されないよう構成されているが、これには限定されない。ステップ2504でYesの場合、ステップ2506で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、通常演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の通常演出モード滞在カウンタ値を1減算する。次に、ステップ2510で、演出状態決定手段2152a―2は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主遊技側の遊技状態及び主遊技図柄の図柄情報に基づき、特殊演出モードへの移行抽選を行う。次に、ステップ2512で、演出状態決定手段2152a―2は、特殊演出モードへの移行抽選が当選したか否かを判定する。ステップ2512でYesの場合、ステップ2514で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特殊演出モード滞在カウンタ値に移行抽選の結果得られた滞在ゲーム数をセットする。次に、ステップ2516で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の通常演出モードフラグをオフにする。次に、ステップ2518で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特殊演出モードフラグをオンにする。次に、ステップ2520で、コマンド送信手段2152dは、サブサブ基板(演出表示装置2140)側に特殊演出モード表示コマンドを送信し、次の処理(装飾図柄表示開始処理2600)に移行する。尚、ステップ2502、ステップ2504及びステップ2512でNoの場合にも、次の処理(装飾図柄表示開始処理2600)に移行する。
他方、ステップ2506でNoの場合、ステップ2522で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特殊演出モード滞在カウンタ値を1減算する。次に、ステップ2524で、演出状態決定手段2152a―2は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主遊技側の遊技状態及び主遊技図柄の図柄情報に基づき、通常演出モードへの移行抽選を行う。次に、ステップ2526で、演出状態決定手段2152a―2は、通常演出モードへの移行抽選が当選したか否かを判定する。ステップ2526でYesの場合、ステップ2528で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の通常演出モード滞在カウンタ値に移行抽選の結果得られた滞在ゲーム数をセットする。次に、ステップ2530で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特殊演出モードフラグをオフにする。次に、ステップ2532で、演出状態決定手段2152a―2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の通常演出モードフラグをオンにする。次に、ステップ2534で、コマンド送信手段2152dは、サブサブ基板(演出表示装置2140)側に通常演出モード表示コマンドを送信し、次の処理(装飾図柄表示開始処理2600)に移行する。尚、ステップ2526でNoの場合にも、次の処理(装飾図柄表示開始処理2600)に移行する。
次に、図168は、図162のステップ2600のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する装飾図柄表示開始処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグ領域を参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定フラグをオフにする。そして、ステップ2606で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグ領域にアクセスし、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2608で、コマンド送信手段2152dは、サブサブ基板(演出表示装置2140)側に図柄変動開始信号を送信する。そして、ステップ2610で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動態様は非リーチであるか否かを判定する。ステップ2610でYesの場合、ステップ2612で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値として「1」をセットする。次に、ステップ2614で、コマンド送信手段2152dは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値「1」をサブサブ基板(演出表示装置2140)側に図柄変動開始信号を送信し、ステップ2616へ移行する。尚、サブサブ基板側では、この信号の受信を受け、すべての装飾図柄列の変動を開始することとなる。他方、ステップ2610でNoの場合、ステップ2618で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動態様はノーマルリーチであるか否かを判定する。ステップ2618でYesの場合、ステップ2620で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値として「2」をセットする。次に、ステップ2622で、コマンド送信手段2152dは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値「2」をサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、ステップ2616に移行する。他方、ステップ2618でNoの場合、ステップ2624で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動態様はスーパー(復活)リーチであるか否かを判定する。ステップ2624でYesの場合、ステップ2626で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値として「3」をセットする。次に、ステップ2628で、コマンド送信手段2152dは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値「3」をサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、ステップ2616に移行する。他方、ステップ2624でNoの場合、即ち、今回の変動態様が擬似連続変動である場合には、ステップ2630で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値として「4」をセットする。次に、ステップ2632で、コマンド送信手段2152dは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値「4」をサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、ステップ2616に移行する。そして、ステップ2616で、変動時間管理手段2152a−3は、仮停止タイマ2152a―3−1をスタートする。ここで、仮停止タイマTとは、装飾図柄の変動態様毎に予め定められている、サブサブ基板(演出表示装置2140)側への仮停止コマンド送信タイミングを計時するためのタイマである。
次に、図169は、図162のステップ2700のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグ領域にアクセスし、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値を参照し、当該値が「1」〜「4」の何れであるかを判定する。ここで、図柄変動中フラグがオンである状況下でST値が「1」〜「4」以外である場合は、予定されていたすべての変動が終了し、確定表示待ちであることを意味する(この処理については後述する)。そして、ST値が「1」〜「4」の何れかである場合には、ST値に応じて異なる処理が実行される。まず、ST値が「1」である場合には、後述するステップ2706で、装飾図柄表示制御手段2152aは非リーチ時処理を実行する。次に、ST値が「2」である場合には、後述するステップ2708で、装飾図柄表示制御手段2152aはノーマルリーチ時処理を実行する。次に、ST値が「3」である場合には、後述するステップ2710で、装飾図柄表示制御手段2152aはスーパー(復活)リーチ時処理を実行する。最後に、ST値が「4」である場合には、後述するステップ2712で、装飾図柄表示制御手段2152aは擬似連続変動時処理を実行する。そして、これらステップ2706、2708、2710、2712の処理が完了した後は、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ2704でデフォルトの場合、即ち、図柄変動中フラグがオンである状況下でST値が「1」〜「4」以外である場合(当該変動で予定されていたすべての変動・仮停止が終了した場合)には、ステップ2714で、コマンド送信手段2152dは、当該変動終了時間に到達した後、サブ(サブサブ基板)側に確定表示コマンドを送信する。そして、ステップ2716で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグ領域にアクセスし、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2702でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、図170は、図169のステップ2706のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する非リーチ時処理のフローチャートである。まず、ステップ2706−02で、装飾図柄表示制御手段2152aは、仮停止タイマ2152a―3−1を参照し、「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「左上図柄仮停止タイミング到達」「右上図柄仮停止タイミング到達」「全停止タイミング到達」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れでもない場合は、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。まず、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2706−04で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A0H」{図柄種別:左仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2706−006で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A0H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。尚、この「ST1」は非リーチ時処理であり、第7実施形態では当たり時には選択されない。したがって、この段階でサブサブ基板側に送信する仮停止図柄に関するコマンドは、最終停止図柄用である。次に、ステップ2706−08で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2706−08でYesの場合、ステップ2706−10で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A0H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2706−08でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2706−12で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A1H」{図柄種別:右仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2706−14で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A1H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2706−16で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2706−16でYesの場合、ステップ2706−18で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A1H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2706−16でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2706−20で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A2H」{図柄種別:中仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2706−22で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A2H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2706−24で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2706−24でYesの場合、ステップ2706−26で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A2H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2706−24でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2706−28で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A3H」{図柄種別:左上仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2706−30で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A3H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2706−32で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2706−32でYesの場合、ステップ2706−34で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A3H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2706−32でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2706−36で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A4H」{図柄種別:右上仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2706−38で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A4H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2706−40で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2706−40でYesの場合、ステップ2706−42で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A4H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2706−40でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「全停止タイミング到達」である場合には、非リーチ時の装飾図柄の変動処理が終了したと判断し、ステップ2706−44で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152aのST値に「0」をセットする。これにより、当該ST1の処理が完了し、図169のステップ2714で確定表示コマンドが来るまで、仮停止図柄で揺れ変動を続けることになる。
次に、図171は、図169のステップ2708のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行するノーマルリーチ時処理のフローチャートである。まず、ステップ2708−01で、装飾図柄表示制御手段2152aは、仮停止タイマ2152a―3−1を参照し、「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「左上図柄仮停止タイミング到達」「右上図柄仮停止タイミング到達」「央図柄仮停止タイミング到達」「再抽選終了タイミング到達」「全停止タイミング到達」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れでもない場合は、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。まず、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2708−02で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動はハズレであるか否かを判定する。ここで、当該処理でハズレであるか否かを判定する理由は、ハズレである場合には仮停止図柄として最終停止図柄用のものを送信し、当たりである場合には再抽選前図柄用のものをサブサブ基板側に送信するためである。そこで、ステップ2708−02でYesの場合、即ち、今回の変動がハズレである場合には、ステップ2708−03で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A0H」{図柄種別:左仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−04で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A0H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−05で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−05でYesの場合、ステップ2708−06で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A0H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−05でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ2708−02でNoの場合、即ち、今回の変動が当たりである場合には、ステップ2708−07で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「B0H」{図柄種別:左仮停止図柄(再抽選前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−08で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B0H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−09で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−09でYesの場合、ステップ2708−10で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B0H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−09でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2708−11で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動はハズレであるか否かを判定する。ステップ2708−11でYesの場合、即ち、今回の変動がハズレである場合には、ステップ2708−12で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A1H」{図柄種別:右仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−13で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A1H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−14で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−14でYesの場合、ステップ2708−15で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A1H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−14でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ2708−11でNoの場合、即ち、今回の変動が当たりである場合には、ステップ2708−16で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「B1H」{図柄種別:右仮停止図柄(再抽選前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−17で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B1H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−18で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−18でYesの場合、ステップ2708−19で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B1H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−18でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2708−21で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動はハズレであるか否かを判定する。ステップ2708−21でYesの場合、即ち、今回の変動がハズレである場合には、ステップ2708−22で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A2H」{図柄種別:中仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−23で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A2H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−24で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−24でYesの場合、ステップ2708−25で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A2H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−24でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ2708−21でNoの場合、即ち、今回の変動が当たりである場合には、ステップ2708−26で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「B2H」{図柄種別:中仮停止図柄(再抽選前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−27で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B2H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−28で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−28でYesの場合、ステップ2708−29で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B2H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−28でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2708−31で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動はハズレであるか否かを判定する。ステップ2708−31でYesの場合、即ち、今回の変動がハズレである場合には、ステップ2708−32で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A3H」{図柄種別:左上仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−33で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A3H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−34で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−34でYesの場合、ステップ2708−35で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A3H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−34でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ2708−31でNoの場合、即ち、今回の変動が当たりである場合には、ステップ2708−36で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「B3H」{図柄種別:左上仮停止図柄(再抽選前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−37で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B3H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−38で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−38でYesの場合、ステップ2708−39で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B3H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2708−38でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2708−41で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動はハズレであるか否かを判定する。ステップ2708−41でYesの場合、即ち、今回の変動がハズレである場合には、ステップ2708−42で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A4H」{図柄種別:右上仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−43で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A4H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−44で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−44でYesの場合、ステップ2708−45で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A4H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、ステップ2708−50に移行する。尚、ステップ2708−44でNoの場合にも、ステップ2708−50に移行する。
他方、ステップ2708−41でNoの場合、即ち、今回の変動が当たりである場合には、ステップ2708−46で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「B4H」{図柄種別:右上仮停止図柄(再抽選前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−47で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B4H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2708−48で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2708−48でYesの場合、ステップ2708−49で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B4H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、ステップ2708−50に移行する。尚、ステップ2708−48でNoの場合にも、ステップ2708−50に移行する。
ここで、通常演出モードにおいては左図柄と右図柄が仮停止した段階で、特殊演出モードにおいては左図柄、右図柄、中図柄、左上図柄及び右上図柄が仮停止した段階で、装飾図柄変動はリーチ状態となる。このリーチ状態になったことが遊技者に明らかになるよう、ステップ2708−50で、コマンド送信手段2152dは、リーチに係る有効ラインにカットイン画像を表示させるコマンドをサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、カットイン画像を表示させる処理に関しては後述する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「央図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2708−51で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、今回の変動はハズレであるか否かを判定する。ステップ2708−51でYesの場合、即ち、今回の変動がハズレである場合には、ステップ2708−52で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A5H」{図柄種別:央仮停止図柄(最終停止図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−53で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「A5H」に対応した仮停止図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。以上で、ノーマルリーチ時(ハズレ時)の装飾図柄の変動処理が終了したので、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「全停止タイミング到達」となり、ステップ2708−71で、装飾図柄表示制御手段2152aが、変動状態一時記憶手段2152aのST値に「0」をセットするまで本処理が実行されることはない。尚、当該ST2の処理が完了し、図169のステップ2714で確定表示コマンドが来るまで、仮停止図柄で揺れ変動を続けることになる。
他方、ステップ2708−51でNoの場合、即ち、今回の変動が当たりである場合には、ステップ2708−54で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「B5H」{図柄種別:央仮停止図柄(再抽選前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2708−55で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「B5H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。この段階で、通常演出モード、特殊演出モードの何れにおいても、有効ライン上に当たり図柄(再抽選前図柄)が仮停止している状況となる。尚、第7実施形態では、通常演出モードでは、左上仮停止図柄、右上仮停止図柄、央仮停止図柄は、演出表示装置上に表示されることがない。そのため、通常演出モードにおいては、この段階よりも前の段階で有効ライン上に当り図柄を仮停止することは可能であるが、説明の便宜上、この段階で当り図柄を仮停止するとしている。そして、ステップ2708−56で、コマンド送信手段2152dは、再抽選実行コマンドをサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、サブサブ基板側では、このコマンドを受け、仮停止している当たり図柄を再度変動する処理が実行される。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「再抽選終了タイミング到達」である場合には、ステップ2708−61〜ステップ2708−70にかけて、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「A0H」{図柄種別:左仮停止図柄(最終停止図柄用)}、2バイト目として「A0H」に対応した仮停止図柄情報、1バイト目として図柄種別情報「A1H」{図柄種別:右仮停止図柄(最終停止図柄用)}、2バイト目として「A1H」に対応した仮停止図柄情報、1バイト目として図柄種別情報「A2H」{図柄種別:中仮停止図柄(最終停止図柄用)}、2バイト目として「A2H」に対応した仮停止図柄情報、1バイト目として図柄種別情報「A3H」{図柄種別:左上仮停止図柄(最終停止図柄用)}、2バイト目として「A3H」に対応した仮停止図柄情報、1バイト目として図柄種別情報「A4H」{図柄種別:右上仮停止図柄(最終停止図柄用)}、2バイト目として「A4H」に対応した仮停止図柄情報、をサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。これにより、再変動後の当たり図柄が揺れ変動状態となり、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「全停止タイミング到達」となり、ステップ2708−71で、装飾図柄表示制御手段2152aが、変動状態一時記憶手段2152aのST値に「0」をセットするまで本処理が実行されることはない。尚、当該ST2の処理が完了し、図169のステップ2714で確定表示コマンドが来るまで、再変動後の当り図柄で揺れ変動を続けることになる。
次に、図172は、図169のステップ2710のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行するスーパー(復活)リーチ時処理のフローチャートである。まず、ステップ2710−01で、装飾図柄表示制御手段2152aは、仮停止タイマ2152a―3−1を参照し、「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「左上図柄仮停止タイミング到達」「右上図柄仮停止タイミング到達」「央図柄仮停止タイミング到達」「復活演出開始タイミング到達」「復活演出終了タイミング到達」「再抽選終了タイミング到達」「全停止タイミング到達」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れでもない場合は、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。まず、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2710−01で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「C0H」{図柄種別:左仮停止図柄(復活前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2710−02で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C0H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2710−03で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2710−03でYesの場合、ステップ2710−04で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C0H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2710−03でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。以上のように、スーパーリーチ変動の場合、一旦ハズレ図柄を経て再度変動するため、この段階でサブサブ基板側に送信される仮停止図柄コマンドは、復活前図柄用のものとなる。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2710−05で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「C1H」{図柄種別:右仮停止図柄(復活前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2710−06で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C1H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2710−07で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2710−07でYesの場合、ステップ2710−08で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C1H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2710−07でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2710−09で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「C2H」{図柄種別:中仮停止図柄(復活前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2710−10で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C2H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2710−11で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2710−11でYesの場合、ステップ2710−12で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C2H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2710−11でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2710−13で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「C3H」{図柄種別:左上仮停止図柄(復活前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2710−14で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C3H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2710−15で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2710−15でYesの場合、ステップ2710−16で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C3H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2710−15でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2710−17で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「C4H」{図柄種別:右上仮停止図柄(復活前図柄用)}を送信する。そして、ステップ2710−18で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C4H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2710−19で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2710−19でYesの場合、ステップ2710−20で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C4H」に対応した通常予告図柄情報を送信し、ステップ2710−21に移行する。尚、ステップ2710−19でNoの場合にも、ステップ2710−21に移行する。
ここで、通常演出モードにおいては左図柄と右図柄が仮停止した段階で、特殊演出モードにおいては左図柄、右図柄、中図柄、左上図柄及び右上図柄が仮停止した段階で、装飾図柄変動はリーチ状態となる。このリーチ状態になったことが遊技者に明らかになるよう、ステップ2710−21で、コマンド送信手段2152dは、リーチに係る有効ラインにカットイン画像を表示させるコマンドをサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、カットイン画像を表示させる処理に関しては後述する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「央図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2710−22で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「C5H」{図柄種別:央仮停止図柄(復活前図柄用)}をサブサブ基板側に送信する。そして、ステップ2710−23で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「C5H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。以上で、通常演出モード、特殊演出モードの何れにおいても、スーパーリーチ(復活リーチ)に突入契機となるハズレ仮停止図柄が、揺れ変動した状態で演出表示装置2140上に表示される。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「復活演出開始タイミング到達」である場合には、ステップ2710−30で、コマンド送信手段2152dは、復活演出実行コマンドをサブサブ基板側に送信する。尚、サブサブ基板側では、このコマンドを受けて、仮停止状態(揺れ変動している状態)にあったすべての図柄列表示(通常演出モードにおいては、左図柄、右図柄及び中図柄、特殊演出モードにおいては、左図柄、右図柄、中図柄、左上図柄、右上図柄)を再度変動表示させる処理が実行される。
尚、以下のステップ2710−31〜2710−80は、ノーマルリーチに係るST=2の処理において、特殊演出モードフラグがオンではない場合の処理と略同一であるため説明を省略する。尚、ステップ2710−56では、スーパーリーチ時に、コマンド送信手段2152dは、リーチに係る有効ラインにカットイン画像を表示させるコマンドをサブサブ基板(演出表示装置2140)側に送信する。これにより、復活前のリーチにおける有効ラインのカットイン画像とは異なる画像を表示するため、大当たりへの期待度をより高めることが可能となる。
次に、図173は、図169のステップ2712のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する擬似連続変動時処理のフローチャートである。ここで、第7実施形態における擬似連続変動演出とは、一変動でありながら外見上複数変動にみせる演出を指す。そして、この擬似連続変動演出を経て、前述した非リーチ、ノーマルリーチ及びスーパーリーチのいずれかに移行することになる。まず、ステップ2712−02で、装飾図柄表示制御手段2152aは、仮停止タイマ2152a―3−1を参照し、「擬似連続変動開始タイミング到達」「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「左上図柄仮停止タイミング到達」「右上図柄仮停止タイミング到達」「全擬似連続変動終了タイミング」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れでもない場合は、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマ2152a―3−1の値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。まず、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「擬似連続変動開始タイミング到達」である場合には、ステップ2712−10で、コマンド送信手段2152dは、サブサブ基板(演出表示装置2140)側に擬似連続変動開始コマンドを送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。ここで、擬似連続変動開始コマンドとは、一変動でありながら外見上複数変動にみせる演出をサブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行するために、一変動中における外見上の複数変動夫々の開始時に送信されるコマンドである。例えば、一変動中に3回の擬似連続変動を実行するためには、擬似連続変動開始コマンドを3回送信することとなる。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2712−20で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「D0H」{図柄種別:左仮停止図柄(擬似連続図柄用)}を送信する。そして、ステップ2712−22で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D0H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2712−24で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2712−24でYesの場合、ステップ2712−26で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D0H」に対応した特別予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2712−24でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2712−30で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「D1H」{図柄種別:右仮停止図柄(擬似連続図柄用)}を送信する。そして、ステップ2712−32で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D1H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2712−34で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2712−34でYesの場合、ステップ2712−36で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D1H」に対応した特別予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2712−34でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2712−40で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「D2H」{図柄種別:中仮停止図柄(擬似連続図柄用)}を送信する。そして、ステップ2712−42で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D2H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2712−44で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2712−44でYesの場合、ステップ2712−46で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D2H」に対応した特別予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2712−44でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「左上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2712−50で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「D3H」{図柄種別:左上仮停止図柄(擬似連続図柄用)}を送信する。そして、ステップ2712−52で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D3H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2712−54で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2712−54でYesの場合、ステップ2712−56で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D3H」に対応した特別予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2712−54でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「右上図柄仮停止タイミング到達」である場合には、ステップ2712−50で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、1バイト目として図柄種別情報「D4H」{図柄種別:右上仮停止図柄(擬似連続図柄用)}を送信する。そして、ステップ2712−62で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D4H」に対応した仮停止図柄情報を送信する。次に、ステップ2712−64で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特殊演出モードフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2712−64でYesの場合、ステップ2712−66で、コマンド送信手段2152dは、当該図柄変動内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、2バイト目として「D4H」に対応した特別予告図柄情報を送信し、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2712−64でNoの場合にも、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
以上の処理が終了することにより、演出表示装置2140上には擬似連続図柄(通常演出モードにおいては例えば「246」、特殊演出モードにおいては例えば「12345」)が仮停止状態で表示される。この後は、擬似連続図柄が再度変動を開始して次の段階(非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチ)に移行するか、或いは、擬似連続図柄が再度変動を開始して再び擬似連続図柄が停止される処理が実行される。即ち、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「全擬似連続変動終了タイミング到達」であれば前者、再度「擬似連続変動開始タイミング到達」である場合には後者の処理が実行される。ここで、仮停止タイマ2152a―3−1の値が「全擬似連続変動終了タイミング到達」である場合には、予定されていた擬似連続変動がすべて実行されたと判定されたと判断し、ステップ2712−70で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、その後の変動は非リーチであるか否かを判定する。ステップ2712−70でYesの場合、ステップ2712−72で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値として「1」をセットし、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。他方、ステップ2712−70でNoの場合、ステップ2712−74で、装飾図柄表示制御手段2152aは、当該図柄内容・コマンド一時記憶手段2152c−2を参照し、その後の変動はノーマルリーチであるか否かを判定する。ステップ2712−74でYesの場合、ステップ2712−76で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値として「2」をセットし、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。他方、ステップ2712−74でNoの場合、即ち、その後の変動がスーパー(発展)リーチである場合には、ステップ2712−78で、装飾図柄表示制御手段2152aは、変動状態一時記憶手段2152c−3内のST値として「3」をセットし、次の処理(ステップ2800の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、図174は、図162でのステップ2800のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2802でYesの場合、ステップ2804で、表示制御手段2152は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ2804でYesの場合、ステップ2806及びステップ2808で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ2810で、表示制御手段2152は、演出表示装置2140上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する(確率変動大当たり又は時間短縮変動大当たりの場合のみ表示する)。ここで、突然確率変動大当たり及び小当たりである場合には、ラウンド数表示をすると、今回の当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかが遊技者に分かってしまうので、これらの当たりの場合には、当該処理においてラウンド数表示等を実行しない。次に、ステップ2812で、表示制御手段2152は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ2812でYesの場合、ステップ2814で、表示制御手段2152は、演出表示装置2140上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ2816で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(保留情報管理処理2100)に移行する。尚、ステップ2802でNoの場合はステップ2810に移行し、ステップ2804及びステップ2812でNoの場合は次の処理(保留情報管理処理2100)に移行する。
次に、図175〜図192のフローチャートを参照しながら、サブサブ基板(演出表示装置2140)側での処理を説明することとする。まず、図175は、サブサブ基板(演出表示装置2140)のメインフローチャートである。はじめに、ステップ3200で、画像表示制御手段2144は、後述する装飾図柄表示コマンド受信処理を実行する。次に、ステップ3400で、画像表示制御手段2144は、後述する通常演出モード表示制御処理を実行する。そして、ステップ3600で、画像表示制御手段2144は、後述する特殊演出モード表示制御処理を実行し、ステップ3200に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
まず、図176は、図175でのステップ3200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示コマンド受信処理のフローチャートである。まず、ステップ3202で、コマンド受信手段2143は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域にアクセスし、図柄変動実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「図柄変動実行中フラグ」とは、サブサブ基板側で図柄変動処理を実行している状態の際にオンとなるフラグである。ステップ3202でYesの場合、ステップ3210で、コマンド受信手段2143は、コマンド受信手段2143内の信号受信領域を参照し、サブメイン側から「トリガ保留演出仮決定カウント信号」「擬似変動回数信号」「演出モード信号」「仮停止図柄情報」「リーチ種別情報」「図柄変動開始信号」の何れかの信号を受信したかを判定する。ここで、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に前述した値の何れも受信していない場合は、次の処理(ステップ3400の通常演出モード表示制御処理)に移行する。そして、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に前述した何れかの信号を受信した場合には、受信した信号に応じて異なる処理が実行される。まず、ステップ3210で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「トリガ保留演出仮決定カウント信号」を受信した場合には、ステップ3212で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のトリガ保留演出仮決定カウンタ領域に、受信した信号をセットする。次に、ステップ3210で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「擬似変動回数信号」を受信した場合には、ステップ3214で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の擬似変動回数カウンタ領域に、受信した信号をセットする。次に、ステップ3210で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「演出モード信号」を受信した場合には、ステップ3216で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の演出モード種別領域に、受信した信号をセットする。次に、ステップ3210で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「仮停止図柄情報」を受信した場合には、ステップ3218で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止図柄情報格納領域に、受信した信号をセットする。次に、ステップ3210で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「リーチ種別情報」を受信した場合には、ステップ3220で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のリーチ種別情報領域に、受信した信号をセットする。次に、ステップ3210で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「図柄変動開始信号」を受信した場合には、ステップ3222で、コマンド受信手段2143は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域にアクセスし、図柄変動実行中フラグをオンにする。そして、これらステップ3212、ステップ3214、ステップ3216、ステップ3218、ステップ3220、ステップ3222実行後には、次の処理(ステップ3400の通常演出モード表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ3202でNoの場合、ステップ3240で、コマンド受信手段2143は、コマンド受信手段2143内の信号受信領域を参照し、サブメイン側から「ST種別信号」「擬似連続変動開始コマンド」「仮停止コマンド信号」「カットイン表示コマンド」「確定表示コマンド」の何れかの信号を受信したかを判定する。ここで、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に前述した値の何れも受信していない場合は、次の処理(ステップ3400の通常演出モード表示制御処理)に移行する。そして、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に前述した何れかの信号を受信した場合には、受信した信号に応じて異なる処理が実行される。まず、ステップ3240で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「ST種別信号」を受信した場合には、ステップ3242で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のST種別領域に、受信した信号をセットする。次に、ステップ3240で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「擬似連続変動開始コマンド」を受信した場合には、ステップ3244で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の擬似変動演出フラグをオンにする。次に、ステップ3240で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「仮停止コマンド信号」を受信した場合には、ステップ3246で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に、受信した信号をセットする。次に、ステップ3240で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「カットイン表示コマンド」を受信した場合には、ステップ3248で、コマンド受信手段2143は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のカットイン表示フラグをオンにする。次に、ステップ3240で、コマンド受信手段2143内の信号受信領域に「確定表示コマンド」を受信した場合には、ステップ3250で、画像表示制御手段2144は、現在揺れ変動している仮停止図柄を確定表示する。次に、ステップ3252で、コマンド受信手段2143は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域にアクセスし、図柄変動実行中フラグをオフにする。そして、これらステップ3242、ステップ3244、ステップ3246、ステップ3248、ステップ3252実行後には、次の処理(ステップ3400の通常演出モード表示制御処理)に移行する。
次に、図177は、図175でのステップ3400のサブルーチンに係る、通常演出モード表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3402で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の演出モード種別領域を参照し、通常演出モードであるか否かを判定する。ステップ3402でYesの場合、ステップ3404で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域にアクセスし、図柄変動実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3404でYesの場合、ステップ3406で、画像表示制御手段2144は、後述する図柄変動表示初期処理(通常モード)を実行する。次に、ステップ3408で、画像表示制御手段2144は、後述する先読みロゴステップアップ予告演出表示処理を実行する。次に、ステップ3410で、画像表示制御手段2144は、後述するコメント吹き出し演出表示処理を実行する。次に、ステップ3412で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のST種別領域を参照し、ST種別が「1」〜「4」の何れかの値であるかを判定する。ここで、該ST種別が前述した何れかの値でない場合は、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。そして、ST種別が「1」〜「4」の何れかの値である場合には、ST値に応じて異なる処理が実行される。まず、ステップ3412で、サブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST1開始信号を受信した場合には、ステップ3414で、画像表示制御手段2144は、後述する非リーチ時図柄制御処理(通常モード)を実行する。次に、ステップ3412で、サブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST2開始信号を受信した場合には、ステップ3416で、画像表示制御手段2144は、後述するノーマルリーチ時図柄制御処理(通常モード)を実行する。次に、ステップ3412で、サブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST3開始信号を受信した場合には、ステップ3418で、画像表示制御手段2144は、後述するスーパー(復活)リーチ時処理を実行する。そして、ステップ3412で、サブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST4開始信号を受信した場合には、ステップ3420で、画像表示制御手段2144は、後述する擬似変動ロゴステップアップ予告演出表示処理を実行する。そして、ステップ3422で、画像表示制御手段2144は、後述する擬似連続変動時図柄制御処理(通常モード)を実行する。そして、これらステップ3414、ステップ3416、ステップ3418、ステップ3422実行後には、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。尚、ステップ3402でNoの場合にも、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ3404でNoの場合、ステップ3424で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の初期処理実行済フラグ(通常モード)をオフにする。ここで、初期処理実行済フラグ(通常モード)とは、後述する図柄変動表示初期処理(通常モード)が実行された場合にオンとなるフラグである。次に、ステップ3426で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の先読みロゴSU予告演出実行可否決定/実行済フラグをオフにする。ここで、先読みロゴSU予告演出実行可否決定/実行済フラグとは、後述する先読みロゴステップアップ予告演出の表示可否抽選及び抽選結果に基づく表示処理が実行された場合にオンとなるフラグである。次に、ステップ3428で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内のコメント吹き出し演出実行可否決定/実行済フラグをオフにする。ここで、コメント吹き出し演出実行可否決定/実行済フラグとは、後述するコメント吹き出し演出の表示可否抽選及び抽選結果に基づく表示処理が実行された場合にオンとなるフラグである。ステップ3428実行後は、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。
次に、図178は、図177のステップ3406のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する図柄変動表示初期処理(通常モード)のフローチャートである。はじめに、図柄変動表示初期処理とは、装飾図柄の変動開始信号に基づき、停止表示状態にある図柄表示を変動表示状態に切り替える処理に加えて、サブメイン側から送信される仮停止図柄情報及びリーチ種別情報に基づき、サブサブ側で以降実行される装飾図柄の表示制御処理を適切に実行するための初期処理のことを指す。まず、ステップ3406−02で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の初期処理実行済フラグ(通常モード)がオフであるか否かを判定する。ステップ3406−02でYesの場合、ステップ3406−04で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止図柄情報格納領域及びリーチ種別領域を参照し、演出モードと有効ラインの整合性をチェックする。次に、ステップ3406−06で、画像表示制御手段2144は、前述した整合性チェックの結果、特殊演出モードで整合したか否か、換言すると、前述した仮停止図柄情報とリーチ種別が通常演出モードでは不整合が発生してしまうものであるか否かを判定する。以下、この整合性について詳述する。例えば、仮停止図柄情報が「1」「1」「2」「2」「3」「1」で、リーチ種別が「リーチ当り」であった場合、通常演出モードでは、左列(リール)に「1」を仮停止し、右列(リール)に「1」を仮停止し、リーチ状態を発生させた後に、中列(リール)に「2」を仮停止させるため、「リーチ当り」の種別と矛盾してしまう。対して、特殊演出モードでは、左列(リール)に「1」を仮停止し、右列(リール)に「1」を仮停止し、中列(リール)に「2」を仮停止し、左上列(リール)に「2」を仮停止し、右上列(リール)に「3」を仮停止し、リーチ状態を発生させた後に、央列(リール)に「1」を仮停止させるため、左列(リール)に仮停止した「1」、右列(リール)に仮停止した「1」及び央列(リール)に仮停止した「1」により「1」の3つ並びが形成されるため、「リーチ当り」の種別と合致する。従って、前述した仮停止図柄情報及びリーチ種別は、特殊演出モードを想定したコマンドであることが確定する。次に、ステップ3406−06でYesの場合、ステップ3406−08で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の演出モード種別領域に、特殊演出モードをセットする。そして、ステップ3406−10で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の初期処理実行済フラグ(通常モード)をオンにし、ステップ3408へ移行する。尚、ステップ3406でNoの場合にも、ステップ3408へ移行する。
他方、ステップ3406−06でNoの場合、画像表示制御手段2144は、前述した整合性チェックの結果、有効ラインが1ラインで整合したか否かを判定する。以下、この整合性について詳述する。例えば、仮停止図柄情報が「ブランク図柄(仮停止コマンドの1バイト目が「01H」)」「ブランク図柄(仮停止コマンドの1バイト目が「0Dh」)」「ブランク図柄(仮停止コマンドの1バイト目が「0Dh」)」「2」「3」「4」で、リーチ種別が「リーチ当り」であった場合、有効ラインが1ラインでは、左列(リール)に「ブランク図柄」を仮停止し、右列(リール)に「ブランク図柄」を仮停止し、リーチ状態を発生させた後に、中列(リール)に「ブランク図柄」を仮停止させるため、「リーチ当り」の種別矛盾してしまう。対して、有効ラインが5ラインでは、仮停止させる図柄は同一となるが、上段ライン(仮停止コマンドの1バイト目の図柄番号から1減算した数値)が有効となっているため、該上段ラインにより「1」の3つ並びが形成されるため、「リーチ当り」の種別と合致する。従って、前述した仮停止図柄情報及びリーチ種別は、有効ラインが5ラインであることが確定する。次に、ステップ3406−12でYesの場合、ステップ3406−14で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の有効ライン種別に1ラインをセットする。次に、ステップ3406−16で、画像表示制御手段2144は、有効ラインを1ラインとするために適した画像を画像データ記憶手段2146から読み込み、装飾図柄の図柄変動表示を開始し、ステップ3406−10に移行する。尚、ステップ3406−12でNoの場合、ステップ3406−18で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の有効ライン種別に5ラインをセットする。次に、ステップ3406−20で、画像表示制御手段2144は、有効ラインを5ラインとするために適した画像を画像データ記憶手段2146から読み込み、演出表示装置2140に装飾図柄の図柄変動を表示し、ステップ3406−10に移行する。
次に、図179は、図177のステップ3408のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する先読みロゴステップアップ予告演出表示処理のフローチャートである。はじめに、本処理では、(1)トリガ保留が出来た際、トリガ保留以前の保留消化の際にロゴステップアップ(各変動毎にロゴを分割し、段階的に文字を表示していくタイプ)をすることの決定とその内容を決定し、(2)保留先読み系のロゴステップアップ実行中の場合には、今回の変動時に表示される文字を表示し、(3)トリガ保留が存在しない状況下では、今回の変動時でのステップアップ(今回の変動で段階的にすべての文字を表示していくタイプ)の可否と内容を決定する処理を実行する。まず、ステップ3408−02で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内を参照し、先読みロゴSU予告演出実行可否決定/実行済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3408−02でYesの場合、ステップ3408−04で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のトリガ保留演出仮決定カウンタ領域を参照し、トリガ保留演出仮決定カウンタ値が0でないか否かを判定する。尚、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のトリガ保留演出仮決定カウンタ領域には、トリガ保留が発生した時点で、トリガ保留を含めたトリガ保留までの保留数が記憶されるが、該保留数分が消化されるまでの間は、新たなトリガ保留が発生しても、該新たなトリガ保留に基づく保留数が記憶されることはないよう構成されている。ステップ3408−04でYesの場合、ステップ3408−06で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、トリガ保留演出仮決定カウンタ値を基に先読みロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2310を参照し、連続変動回数及び連続変動回数分のロゴステップアップ演出パターンを決定する。次に、ステップ3408−08で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、トリガ保留演出仮決定カウンタの値を、画像関連情報一時記憶手段2145内のステップアップカウンタに一時記憶する。次に、ステップ3408−10で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のトリガ保留演出仮決定カウンタ領域を0でクリアする。ここで、前述したとおり、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のトリガ保留演出仮決定カウンタ領域には、トリガ保留を含めたトリガ保留までの保留が消化されるまでの間は、新たなトリガ保留が発生しても、該新たなトリガ保留に基づく保留数が記憶されることがない。そのため、連続変動回数分のロゴステップアップ演出パターンを決定した後に、該領域を0でクリアすることにより、次回のトリガ保留発生まで新たに演出パターンを決定する処理は実行されない。次に、ステップ3408−12で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、画像関連情報一時記憶手段2145内のステップアップカウンタの値を1減算する。次に、ステップ3408−14で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、(連続変動回数−ステップアップカウンタ)番目に表示するロゴステップアップ演出を画像データ記憶手段2146から読み込み、演出表示装置2140に表示する。そして、ステップ3408−16で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の先読みロゴSU予告演出実行可否決定/実行済フラグをオンにし、次の処理(ステップ3410)に移行する。尚、ステップ3408−02でNoの場合にも、次の処理(ステップ3410)に移行する。
他方、ステップ3408−04でNoの場合、ステップ3408−18で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、画像関連情報一時記憶手段2145内のステップアップカウンタを参照し、ステップアップカウンタ値が0でないか否か、換言すると、先読みロゴステップアップ演出が実行中であるか否かを判定する。ステップ3408−18でYesの場合には、ステップ3408−12へ移行する。また、ステップ3408−18でNoの場合には、ステップ3408−20で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、通常ロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2320を参照し、演出を表示するか否かを決定すると共に、表示する演出パターンを抽選する。次に、ステップ3408−22で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、前述した抽選の結果、演出を表示するか否かを判定する。ステップ3408−22でYesの場合、ステップ3408−24で、読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、決定された演出パターンを画像データ記憶手段2146から読み込み、演出表示装置2140に表示し、ステップ3408−16に移行する。尚、ステップ3408−22でNoの場合にも、ステップ3408−16に移行する。
次に、図180は、図177のステップ3410のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行するコメント吹き出し演出表示処理のフローチャートである。まず、ステップ3410−02で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内を参照し、コメント吹き出し演出実行可否決定/実行済フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3410−02でYesの場合、ステップ3410−04で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、コメント吹き出し演出抽選テーブル2410を参照し、吹き出し演出を表示するか否かを決定すると共に、表示する吹き出し演出内容を決定する。次に、ステップ3410−06で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、前述した抽選の結果、吹き出し演出を表示するかどうかを判定する。ステップ3410−06でYesの場合、ステップ3410−08で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、表示する吹き出し演出内容の演出画像を画像データ記憶手段2146から読み込むと共に、該画像の付加対象となる背景オブジェクトの位置情報を取得する。ここで、背景オブジェクトとは、画像データ記憶手段2146に記憶されている各種画像オブジェクトの内、装飾図柄の変動態様に合わせて表示制御される画像オブジェクト以外を指しており、画像オブジェクトの大きさや形状(人物、動植物などのキャラクタや、建造物など)、色などで限定されるものではない。また、画像の付加とは、単に画像データを重ね合わせて表示するだけでなく、互いの画像データ内に基準点を設けておき、その基準点を合致させることで適当な位置に画像を配置することを指す。次に、ステップ3410−10で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、表示対象となる背景オブジェクトの位置情報を基に、該オブジェクトが正常位置かどうかを判定する。ここで、正常位置とは、演出表示装置2140上の表示領域の一定の領域範囲を指しており、該範囲内に背景オブジェクトが位置していれば、コメント吹き出し演出に係る演出画像を付加しても、演出画像が該表示領域からはみ出ないことを保証できる範囲を指す。尚、演出画像を表示することで、装飾図柄変動が隠れてしまう場合には、装飾図柄の変動表示領域を縮小もしくは表示位置を変更し、装飾図柄の変動表示領域の視認性を担保してもよい。次に、3410−10でYesの場合、ステップ3410−12で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、選択された吹き出し演出に係る演出画像を表示対象オブジェクトに付加して演出表示装置2140に表示する。例えば、演出表示対象オブジェクトの左横に付加するよう予め定めておいてもよい。そして、ステップ3410−14で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内のコメント吹き出し演出実行可否決定/実行済フラグをオンにし、次の処理(ステップ3410−20)に移行する。他方、ステップ3410−10でNoの場合、ステップ3410−16で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、取得した背景オブジェクトの位置情報及び選択された吹き出し演出に係る演出画像の画像データの大きさに基づき、演出表示装置2140上の表示領域内に表示される位置へ選択された吹き出し演出に係る演出画像の表示位置を補正し表示して、ステップ3410−14に移行する。尚、ステップ3410−02でNoの場合には、次の処理(ステップ3410−20)に移行し、ステップ3410−06でNoの場合には、ステップ3410−14に移行する。
次に、ステップ3410−20で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、何れかのリールに係る図柄の仮停止コマンド信号を受信したか否かを判定する。ステップ3410−20でYesの場合、ステップ3410−22で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、演出表示装置2140上の表示領域内に吹き出し演出に係る演出画像が表示されているか否かを判定する。ステップ3410−22でYesの場合、ステップ3410−24で、コメント吹き出し演出表示制御手段2400は、演出表示装置2140上の表示領域内に表示されている吹き出し演出に係る演出画像を非表示にし、次の処理(ステップ3412)に移行する。尚、ステップ3410−20及びステップ3410−22でNoの場合にも、次の処理(ステップ3412)に移行する。ここで、ステップ3410−20、ステップ3410−22及びステップ3410−24の処理の意味は、装飾図柄が高速変動(即ち、装飾図柄が不可視の状態)している間のみ吹き出し演出に係る演出画像を表示できるよう構成するためであり、これにより吹き出し演出に係る演出画像の表示が、低速変動に移行(即ち、装飾図柄の仮停止コマンド信号受信時)し可視化された装飾図柄の視認性を阻害することを回避することができる。
次に、図181は、図177のステップ3414のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する非リーチ時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。まず、ステップ3414−02で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」の何れかのコマンド信号を受信したかを判定する。ここで、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した値の何れも受信していない場合は、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。そして、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した何れかのコマンド信号を受信した場合には、受信したコマンドに応じて異なる処理が実行される。まず、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A0H」{図170のステップ2706−04}及び2バイト目として「A0Hに対応した図柄情報」{図170のステップ2706−06}を受信した場合、ステップ3414−10で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145を参照し、有効ライン種別が5であるか否かを判定する。ステップ3414−10でYesの場合、ステップ3414−12で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、左列の上段・中段・下段に図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。
ここで、図194上段(「通常ルール1」)を参照しながら、通常ルール1を説明する。通常ルール1とは、サブメイン基板側が5ラインを前提として決定した仮停止図柄を、サブサブ基板側でそのまま表示する場合である。図194上段(「通常ルール1」)の例の場合だと、今回(ステップ3414−12)の処理では、サブメイン基板側から、1バイト目として「A0H」{左図柄の仮停止図柄(最終停止図柄用)}が送信され、2バイト目として「03h(即ち、j=3)」が送信される。これを受け、サブサブ基板側では、変動していた左図柄列を仮停止すると共に、仮停止図柄として、上段には「02h(即ち、j=2)」に相当する「2」を、中段には「03h(即ち、j=3)」に相当する「−」を、下段には「04h(即ち、j=4)」に相当する「3」を仮停止させる。尚、図194上段(「通常ルール1」)の例は当たり時のものであるが、ステップ3414の処理は非リーチ(ハズレ)時のものであることを念のため述べておく。
再び図181のフローチャートを説明すると、ステップ3414−10でNoの場合、即ち、有効ライン種別が1ラインである場合には、ステップ3414−14で、画像表示制御手段2144は、通常ルール2(図193参照)に則り、左列の中段に図柄を仮停止する。
ここで、図194下段(「通常ルール2」)を参照しながら、通常ルール2を説明する。通常ルール2とは、サブメイン基板側が5ラインを前提として決定した仮停止図柄を、そのままではなく一部を抽出してサブサブ基板側で表示する場合である。図194下段(「通常ルール2」)の例の場合だと、今回(3414−14)の処理では、サブメイン基板側から、1バイト目として「A0H」{左図柄の仮停止図柄(最終停止図柄用)}が送信され、2バイト目として「00h(即ち、j=0)」が送信される。これを受け、サブサブ基板側では、変動していた左図柄列を仮停止すると共に、仮停止図柄として、中段に「00h(即ち、j=0)」に相当する「1」を仮停止させる。このように、サブサブ基板の画像表示制御手段2144は、5ライン時の「j−1」及び「j+1」の仮停止図柄をオミットし、「j」のみを抽出して表示する。尚、前述のように、ステップ3414の処理は非リーチ(ハズレ)時のものであるので、5ライン時の有効ラインのいずれにも当たり配列やリーチ配列は存在しない。したがって、通常ルール2としては、本例のように「j/j/j」の組み合わせを1ラインに表示するものでなくとも、「j−1/j/j+1」の組み合わせでも、「j−1/j−1/j−1」の組み合わせでも、「j+1/j+1/j+1」の組み合わせでも、「j+1/j/j−1」の組み合わせでもよい。
再び図181のフローチャートに戻ると、次に、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A1H」(図170のステップ2706−12)及び2バイト目として「A1Hに対応した図柄情報」(図170のステップ2706−14)を受信した場合、ステップ3414−20で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145を参照し、有効ライン種別が5であるか否かを判定する。ステップ3414−20でYesの場合、ステップ3414−22で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、右列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。他方、ステップ3414−20でNoの場合、即ち、有効ラインが1ラインである場合には、ステップ3414−24で、画像表示制御手段2144は、通常ルール2(図193参照)に則り、右列の中段に図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。
そして、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A2H」(図170のステップ2706−20)及び2バイト目として「A2Hに対応した図柄情報」(図170のステップ2706−22)を受信した場合、ステップ3414−30で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145を参照し、有効ライン種別が5であるか否かを判定する。ステップ3414−30でYesの場合、ステップ3414−32で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、中列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。他方、ステップ3414−30でNoの場合、即ち、有効ライン種別が1ラインである場合には、ステップ3414−34で、画像表示制御手段2144は、通常ルール2(図193参照)に則り、右列の中段に図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。ここで、「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」のすべてを受信した場合、左・中・右のすべての図柄列が仮停止し、揺れ変動状態となる。そして、この仮停止図柄(最終停止図柄用)は、サブメイン基板側からの確定コマンドを受け、確定表示されることになる(図176のステップ3250参照)。
次に、図182は、図177のステップ3416のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行するノーマルリーチ時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。まず、ステップ3416−02で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「再抽選実行コマンド」の何れかのコマンド信号を受信したかを判定する。ここで、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した値の何れも受信していない場合は、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。そして、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した何れかのコマンド信号を受信した場合には、受信したコマンドに応じて異なる処理が実行される。
ここで、本フローチャートにおける処理(ステップ3416−10〜ステップ3416−36)は、前述したステップ3414の処理を大部分重複する。したがって、以下では主な相違点のみ説明することとする。
まず、第一の相違点は、ステップ3416−14、ステップ3416−24及びステップ3416−34である。非リーチ時(ハズレ)のステップ3414では、演出時有効ラインが1ラインである場合、非リーチ且つハズレということもあり、サブメイン基板側が決定したいずれの有効ライン上の図柄を1ラインとして表示しても何ら矛盾は生じない。しかしながら、このステップ3416はリーチ(当たり又はハズレ)が実行されるものであるから、サブメイン基板側が決定したいずれの有効ラインの内、リーチライン(更には、当該変動が当たりである場合には当たりに係るリーチライン)が1ラインとして表示される必要がある。そこで、これら処理では、仮停止図柄の決定の際に通常ルール3(図193参照)が適用される。
次に、第二の相違点は、ステップ3416−02において受信する、サブメイン基板側からの仮停止図柄コマンド(1バイト目)の種類である。非リーチ時(ハズレ)の3414では、ハズレということもあり、仮停止図柄=最終停止図柄であったが、このノーマルリーチ時のステップ3416では、ハズレの場合には仮停止図柄=最終停止図柄であるが、当たりの場合には仮停止図柄=再抽選前図柄である。
次に、第三の相違点は、ステップ3800の処理の存在である。このサブルーチン処理はリーチ処理の一種であるから、リーチ時にはサブメイン基板側からのコマンドに基づき、リーチ状態である旨を遊技者に知らしめる表示制御が実行される。具体的には、ステップ3416−50で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143aを参照し、カットイン表示フラグがオフであるか否か、換言するとリーチに係る有効ライン上にカットイン画像を表示させるコマンドを受信したか否かを判定する。ステップ3416−50でNoの場合、ステップ3800で、画像表示制御手段2144は、後述するカットイン表示処理を実行する。
次に、第四の相違点は、ステップ3416−36の処理の存在である。第7実施形態では、当たり時には必ず再抽選を実行するよう構成しているが、この再抽選は5ラインの表示形態で実行されるようにしている。このような設計下、非リーチ時(ハズレ)のステップ3414では、演出時有効ラインが1ラインである場合、ハズレであり再抽選が実行されないので、サブメイン基板側が当初決定した5ラインでの仮停止図柄をあえて表示する必要はない。他方、このノーマルリーチに係るサブルーチンにおいて1ラインで当たり図柄が揃った場合には、再変動の便宜上、この1ラインでの当たりを5ライン(再抽選前仮停止図柄)に戻した上、再変動を実行して再び5ラインの仮停止図柄(最終仮停止図柄)を表示する。即ち、ステップ3416−36で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に一時記憶されている、サブメイン基板側から送信された5ラインの仮停止図柄コマンド(B0Hに対応した左仮停止図柄、B1Hに対応した右仮停止図柄、B2Hに対応した中仮停止図柄)に基づき、1ラインを5ラインに切替た上、5ラインでの仮停止図柄(再変動前仮停止図柄)を表示する。
最後に、第五の相違点は、当たり後の再抽選処理の存在である。前述のように、当該サブルーチンは当たりのノーマルリーチも包含し、当たりの場合には再変動が実行されるよう設計されている。具体的には、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「再抽選実行コマンド」を受信した場合、ステップ3416−40で、画像表示制御手段2144は、仮停止していた左列、右列及び中列のすべての図柄列を再変動する。そして、ステップ3416−42で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、仮停止コマンド(1ビット目であるA0H、A1H及びA2H並びにこれらに対応した2ビット目)を受信したか否かを判定する。ステップ3416−42でYesの場合、ステップ3416−44で、画像表示制御手段2144は、再変動している左列、右列及び中列のすべての図柄列を停止し、前記仮停止コマンドに対応した仮停止図柄を装図表示部2141上に表示する。
次に、図183は、図177のステップ3418のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行するスーパー(復活)リーチ時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。ここで、当該処理は、前述したステップ3416の処理を大部分重複する。したがって、以下では主な相違点のみ説明することとする。
まず、第一の相違点は、ステップ3418−02において受信する、サブメイン基板側からの仮停止図柄コマンド(1バイト目)の種類である。ノーマルリーチ時のステップ3416では、ハズレの場合には仮停止図柄=最終停止図柄(A0H、A1H、A2H)であり、当たりの場合には仮停止図柄=再抽選前図柄(B0H、B1H、B2H)であったが、スーパーリーチ時の当該処理では、一旦ハズレで仮停止してスーパーリーチに発展するため、当否にかかわらず仮停止図柄=復活前図柄(C0H、C1H、C2H)である。
次に、第二の相違点は、図柄変動を開始して最初に仮停止した後に実行される、ステップ3418−40における復活リーチ演出処理である。尚、第7実施形態では、図柄変動当初の演出用有効ライン数は1ライン、5ラインのいずれかであるが、スーパーリーチに発展した場合には、すべて5ラインに戻った上で演出が実行されるよう構成されている(ステップ3418−36参照)。そこで、これら処理を説明すると、まず、ステップ3418−40で、画像表示制御手段2144は、有効ラインとして5ラインを演出装図表示部2141上に構築した上で、画像データ記憶手段2146に記録されている図柄配列の画像データを、左図柄列については逆目で上から下に、右図柄列と中図柄列については順目で上から下に、それぞれ変動表示を実行する。次に、ステップ3418−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄/再抽選前図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A0H」(ハズレ時)又は「B0H」(当たり時)(図172のステップ2710−32又はステップ2710−34)及び2バイト目として「A0Hに対応した図柄情報」又は「B0Hに対応した図柄情報」(図172のステップ2710−33又はステップ2710−35)を受信した場合、ステップ3418−50で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、左列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。次に、ステップ3418−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄/再抽選前図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A1H」(ハズレ時)又は「B1H」(当たり時)(図172のステップ2710−37又はステップ2710−39)及び2バイト目として「A1Hに対応した図柄情報」又は「B1Hに対応した図柄情報」(図172のステップ2710−38又はステップ2710−40)を受信した場合、ステップ3418−60で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、右列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。そして、ステップ3418−90で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143aを参照し、カットイン表示フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3418−90でYesの場合、ステップ3800で、画像表示制御手段2144は、後述するカットイン表示処理を実行する。そして、ステップ3418−94で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のカットイン表示フラグをオフにする。次に、ステップ3418−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄/再抽選前図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A2H」(ハズレ時)又は「B2H」(当たり時)(図172のステップ2710−42又はステップ2710−44)及び2バイト目として「A2Hに対応した図柄情報」又は「B2Hに対応した図柄情報」(図172のステップ2710−43又はステップ2710−45)を受信した場合、ステップ3418−70で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、中列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。
次に、図184は、図177のステップ3420のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示処理のフローチャートである。まず、ステップ3420−02で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内を参照し、擬似変動演出フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3420−02でYesの場合、ステップ3420−04で、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段2300は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の擬似変動回数カウンタ領域を参照し、擬似変動回数カウンタ値が0でないか否かを判定する。ステップ3420−04でYesの場合、ステップ3420−06で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、擬似変動回数カウンタ値を基に擬似連続ロゴステップアップ予告演出選択用テーブル2510を参照し、連続変動回数及び連続変動回数分のロゴステップアップ演出パターンを決定する。次に、ステップ3420−08で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、擬似変動回数カウンタの値を、画像関連情報一時記憶手段2145内の擬似連続ステップアップカウンタに一時記憶する。次に、ステップ3420−10で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の擬似変動回数カウンタ領域を0でクリアする。次に、ステップ3420−12で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、画像関連情報一時記憶手段2145内の擬似連続ステップアップカウンタの値を1減算する。次に、ステップ3420−14で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、(連続変動回数−擬似連続ステップアップカウンタ)番目に表示するロゴステップアップ演出を画像データ記憶手段2146から読み込み、演出表示装置2140に表示する。そして、ステップ3420−16で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の擬似変動演出フラグをオフにし、次の処理(ステップ3422)に移行する。尚、ステップ3420−02でNoの場合にも、次の処理(ステップ3422)に移行する。
他方、ステップ3420−04でNoの場合、ステップ3420−18で、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段2500は、画像関連情報一時記憶手段2145内の擬似連続ステップアップカウンタを参照し、擬似連続ステップアップカウンタ値が0でないか否かを判定する。ステップ3420−18でYesの場合には、ステップ3420−12へ移行する。また、ステップ3420−18でNoの場合には、次の処理(ステップ3422)に移行する。
次に、図185は、図177のステップ3422のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する擬似連続変動時図柄制御処理(通常モード)のフローチャートである。まず、ステップ3422−02で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「左図柄の仮停止コマンド(擬似連続図柄用)」「右図柄の仮停止コマンド(擬似連続図柄用)」「中図柄の仮停止コマンド(擬似連続図柄用)」の何れかのコマンド信号を受信したかを判定する。ここで、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した値の何れも受信していない場合は、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。そして、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した何れかのコマンド信号を受信した場合には、受信したコマンドに応じて異なる処理が実行される。まず、ステップ3422−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「左図柄の仮停止コマンド(擬似連続図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「D0H」(図173のステップ2712−20)及び2バイト目として「D0Hに対応した図柄情報」(図173のステップ2712−22)を受信した場合、ステップ3422−10で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145にセットされた有効ライン種別が5であるか否かを判定する。ステップ3422−10でYesの場合、ステップ3422−12で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、左列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。他方、ステップ3422−10でNoの場合、ステップ3422−14で、画像表示制御手段2144は、通常ルール2(図193参照)に則り、左列の中段に図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。
次に、ステップ3422−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「右図柄の仮停止コマンド(擬似連続図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「D1H」(図173のステップ2712−30)及び2バイト目として「D1Hに対応した図柄情報」(図173のステップ2712−32)を受信した場合、ステップ3422−20で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145にセットされた有効ライン種別が5であるか否かを判定する。ステップ3422−20でYesの場合、ステップ3422−22で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、右列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。他方、ステップ3422−20でNoの場合、ステップ3422−24で、画像表示制御手段2144は、通常ルール2(図193参照)に則り、右列の中段に図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。
次に、ステップ3422−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「中図柄の仮停止コマンド(擬似連続図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「D2H」(図173のステップ2712−40)及び2バイト目として「D2Hに対応した図柄情報」(図173のステップ2712−42)を受信した場合、ステップ3422−30で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145にセットされた有効ライン種別が5であるか否かを判定する。ステップ3422−30でYesの場合、ステップ3422−32で、画像表示制御手段2144は、通常ルール1(図193参照)に則り、中列の上段・中段・下段に図柄を仮停止する。他方、ステップ3422−30でNoの場合、ステップ3422−34で、画像表示制御手段2144は、通常ルール2(図193参照)に則り、中列の中段に図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3600の特殊演出モード表示制御処理)に移行する。
次に、図186は、図175でのステップ3600のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する特殊演出モード表示制御処理のフローチャートである。まず、第7実施形態における特殊演出モードとは、正五角形の各頂点に5つの装飾図柄が配置、定位置にて変動表示されており、夫々の装飾図柄を1対1で結ぶ10本の線を有効ラインとした、有効ライン数が10ラインの装飾図柄の表示方式を持つ状態のことを指す。ここで、特殊演出モードにおける有効ラインの定義(ルール)は、ライン上に同一の図柄が3つ並びすることで大当たりを表現するのではなく、ライン上に同一の図柄が2つ並ぶことでリーチ状態へ移行するという点で通常演出モードにおける有効ラインの定義とは異なっている(以下必要に応じて、リーチ有効ラインと呼ぶ)。また、第7実施形態においては、説明の便宜上、5つの装飾図柄の内、同一の図柄が3つ以上表示されないように構成されているが、これには限定されない。尚、リーチ状態へ移行した以降は、通常演出モードと同様の有効ラインの定義にて動作することになる。
はじめに、ステップ3602で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の演出モード種別領域を参照し、特殊演出モードであるか否かを判定する。ステップ3602でYesの場合、ステップ3604で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域にアクセスし、図柄変動実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3604でYesの場合、ステップ3606で、画像表示制御手段2144は、後述する図柄変動表示初期処理(特殊モード)を実行する。次に、ステップ3608で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のST種別領域を参照し、ST種別が「1」〜「4」の何れかの値であるかを判定する。ここで、該ST種別が前述した何れかの値でない場合は、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。そして、ST種別が「1」〜「4」の何れかの値である場合には、ST値に応じて異なる処理が実行される。まず、ステップ3608でサブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST1開始信号を受信した場合には、ステップ3610で、画像表示制御手段2144は、後述する非リーチ時図柄制御処理(特殊モード)を実行する。次に、ステップ3608でサブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST2開始信号を受信した場合には、ステップ3612で、画像表示制御手段2144は、後述するノーマルリーチ時図柄制御処理(特殊モード)を実行する。次に、ステップ3608でサブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST3開始信号を受信した場合には、ステップ3614で、画像表示制御手段2144は、後述するスーパー(復活)リーチ時処理を実行する。そして、ステップ3608でサブメイン基板(演出表示制御手段2150)側からST4開始信号を受信した場合には、ステップ3616で、画像表示制御手段2144は、後述する擬似連続変動時図柄制御処理(特殊モード)を実行する。そして、これらステップ3610、ステップ3612、ステップ3614、ステップ3616実行後には、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。尚、ステップ3402でNoの場合にも、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。
他方、ステップ3604でNoの場合、ステップ3618で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の初期処理実行済フラグ(特殊モード)をオフにし、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。ここで、初期処理実行済フラグ(特殊モード)とは、後述する図柄変動表示初期処理(特殊モード)が実行された場合にオンとなるフラグである。
次に、図187は、図186でのステップ3606のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する図柄変動表示初期処理(特殊モード)のフローチャートである。まず、ステップ3606−02で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の初期処理実行済フラグ(特殊モード)がオフであるか否かを判定する。ステップ3606−02でYesの場合、ステップ3606−04で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止図柄情報及びリーチ種別情報を参照し、演出モードと有効ラインの整合性をチェックする。次に、ステップ3606−06で、画像表示制御手段2144は、前述した整合性チェックの結果、通常演出モードで整合したか否か、換言すると、前述した仮停止図柄情報とリーチ種別は、特殊演出モードでは不整合が発生してしまうか否かを判定する。ステップ3606−06でYesの場合、ステップ3606−08で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の演出モード種別領域に、通常演出モードをセットする。そして、ステップ3606−10で、画像表示制御手段2144は、画像関連情報一時記憶手段2145のフラグ領域内の初期処理実行済フラグ(特殊モード)をオンにし、ステップ3608へ移行する。尚、ステップ3606−02でNoの場合にも、ステップ3608へ移行する。
他方、ステップ3606−06でNoの場合、画像表示制御手段2144は、特殊演出モード下で、装飾図柄の図柄変動表示を開始し、ステップ3606−10に移行する。
次に、図188は、図186でのステップ3610のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する非リーチ時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。まず、ステップ3610−02で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「左上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「右上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」の何れかのコマンド信号を受信したかを判定する。ここで、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した値の何れも受信していない場合は、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。そして、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した何れかのコマンド信号を受信した場合には、受信したコマンドに応じて異なる処理が実行される。まず、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A0H」(図170のステップ2706−04)及び2バイト目として「A0Hに対応した図柄情報」(図170のステップ2706−06)を受信した場合、ステップ3610−10で、画像表示制御手段2144は、更にサブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「A0Hに対応した予告図柄情報」(図170のステップ2706−10)を受信したか否かを判定する。ステップ3610−10でYesの場合、ステップ3610−12で、画像表示制御手段2144は、「A0Hに対応した予告図柄情報」に基づき、左列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。
他方、ステップ3610−10でNoの場合、ステップ3610−14で、画像表示制御手段2144は、特殊ルール1(図193参照)に則り、左列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。ここで、特殊ルール1とは、「A0Hに対応した図柄情報」(即ち装飾図柄番号(j))に対応した図柄を、前述した5つの装飾図柄の配置の内の何れかに仮停止させることであるが、仮停止させる位置は予め定めておいてもよいし、装飾図柄が変動状態にある位置の中からランダムに選択してもよい。尚、第7実施形態においては、前述した仮停止図柄情報の整合性チェック(ステップ3406−04、ステップ3606−04)により、本フローチャート3610においては、「A0Hに対応した図柄情報」が「ブランク図柄」とならないよう構成されている。
次に、ステップ3610−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A1H」(図170のステップ2706−12)及び2バイト目として「A1Hに対応した図柄情報」(図170のステップ2706−14)を受信した場合、ステップ3610−20で、画像表示制御手段2144は、更にサブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「A1Hに対応した予告図柄情報」(図170のステップ2706−18)を受信したか否かを判定する。ステップ3610−20でYesの場合、ステップ3610−22で、画像表示制御手段2144は、「A1Hに対応した予告図柄情報」に基づき、右列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。他方、ステップ3610−20でNoの場合、ステップ3610−24で、画像表示制御手段2144は、特殊ルール1(図193参照)に則り、右列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。
次に、ステップ3610−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A2H」(図170のステップ2706−20)及び2バイト目として「A2Hに対応した図柄情報」(図170のステップ2706−22)を受信した場合、ステップ3610−30で、画像表示制御手段2144は、更にサブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「A2Hに対応した予告図柄情報」(図170のステップ2706−26)を受信したか否かを判定する。ステップ3610−30でYesの場合、ステップ3610−32で、画像表示制御手段2144は、「A2Hに対応した予告図柄情報」に基づき、中列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。他方、ステップ3610−30でNoの場合、ステップ3610−34で、画像表示制御手段2144は、特殊ルール1(図193参照)に則り、中列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。
次に、ステップ3610−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「左上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A3H」(図170のステップ2706−28)及び2バイト目として「A3Hに対応した図柄情報」(図170のステップ2706−30)を受信した場合、ステップ3610−40で、画像表示制御手段2144は、更にサブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「A3Hに対応した予告図柄情報」(図170のステップ2706−34)を受信したか否かを判定する。ステップ3610−40でYesの場合、ステップ3610−42で、画像表示制御手段2144は、「A3Hに対応した予告図柄情報」に基づき、左上列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。他方、ステップ3610−40でNoの場合、ステップ3610−44で、画像表示制御手段2144は、特殊ルール1(図193参照)に則り、左上列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。
そして、ステップ3610−02で、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「右上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」を受信した場合、即ち、1バイト目として「A4H」(図170のステップ2706−36)及び2バイト目として「A4Hに対応した図柄情報」(図170のステップ2706−38)を受信した場合、ステップ3610−50で、画像表示制御手段2144は、更にサブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「A4Hに対応した予告図柄情報」(図170のステップ2706−42)を受信したか否かを判定する。ステップ3610−50でYesの場合、ステップ3610−52で、画像表示制御手段2144は、「A4Hに対応した予告図柄情報」に基づき、右上列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。他方、ステップ3610−50でNoの場合、ステップ3610−44で、画像表示制御手段2144は、特殊ルール1(図193参照)に則り、左上列の図柄を仮停止し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。ここで、「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「左上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」「右上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用)」のすべてを受信した場合、左・中・右・左上・右上のすべての図柄列が仮停止し、揺れ変動状態となる。そして、この仮停止図柄(最終停止図柄用)は、サブメイン基板側からの確定コマンドを受け、確定表示されることになる(図176のステップ3250参照)。尚、仮停止図柄として数字図柄と予告図柄の両方がサブメインから送信された場合、予告図柄を優先して仮停止させる。この際、確定表示コマンドを受信した場合、仮停止している予告図柄をこのまま確定表示させる。
次に、図189は、図186のステップ3612のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行するノーマルリーチ時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。まず、ステップ3612−02で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、「左図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「右図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「中図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「左上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「右上図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「央図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」「再抽選実行コマンド」の何れかのコマンド信号を受信したかを判定する。ここで、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した値の何れも受信していない場合は、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。そして、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に前述した何れかのコマンド信号を受信した場合には、受信したコマンドに応じて異なる処理が実行される。
ここで、本フローチャートにおける処理(ステップ3612−10〜ステップ3612−54)は、前述したステップ3610の処理を大部分重複する。したがって、以下では主な相違点のみ説明することとする。
まず、第一の相違点であり最も大きな相違点は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に、「央図柄の仮停止コマンド(最終停止図柄用/再抽選前図柄用)」を受信した場合の処理、即ち、ステップ3612−60、ステップ3612−62及びステップ3612−64である。特殊演出モードでは、前述したリーチ有効ラインの定義に基づき、リーチ状態へ移行するかどうかを判定するため、左列・右列・中列・左上列及び右上列の5つの装飾図柄列のみでは、大当たりかどうかを判定することができない。そこで、第7実施形態では、リーチ状態へ移行後には央列の装飾図柄を参照し、大当たりかどうかを判定するよう構成されている。
次に、第二の相違点は、ステップ3612−56、ステップ3612−58、ステップ3612−59、ステップ3612−65及びステップ3612−66である。非リーチ時(ハズレ)のステップ3610では、演出時有効ラインがリーチ有効ライン状態で、非リーチ且つハズレを表示して終了する。しかしながら、このステップ3612はリーチ(当たり又はハズレ)が実行されるものであるから、リーチ発生時には、リーチ有効ライン状態から通常の有効ラインへ変更して表示する必要がある。そこで、ステップ3612−56で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、リーチが発生する装飾図柄の組み合わせと、シングルリーチ(同一の図柄が1組)か否か{即ち、Noの場合はダブルリーチ(同一の図柄が2組)}を判定する。ステップ3612−56でYesの場合、ステップ3612−58で、画像表示制御手段2144は、リーチ有効ライン状態から有効ライン1ライン状態に変更し、リーチに係る装飾図柄のみを演出表示装置2140に表示する。他方、ステップ3612−56でNoの場合、ステップ3612−59で、画像表示制御手段2144は、リーチ有効ライン状態から有効ライン5ライン状態に変更し、リーチに係る装飾図柄のみを演出表示装置2140に表示し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。また、リーチ(ハズレ)の場合には、央図柄(最終停止図柄)の仮停止後に、通常の有効ラインから再度リーチ有効ライン状態へ表示を変更できるよう構成されている。即ち、ステップ3612−65でYesの場合、ステップ3612−66で、画像表示制御手段2144は、有効ライン1ライン状態もしくは5ライン状態からリーチ有効ライン状態に変更し、左列・右列・中列・左上列及び右上列の5つの装飾図柄列の仮停止図柄を表示し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。尚、第7実施形態では、1ラインもしくは5ラインで表示する装飾図柄は3つであり、リーチ有効ラインで表示する装飾図柄は5つであることを前提として有効ラインの切り替え処理及び装飾図柄の表示位置変更処理を実行しているが、これには限定されない。即ち、所定数の図柄がどのような位置に存在しており、どの位置にリーチ図柄が存在していたとしても、最終停止図柄は最前列として表示処理を実行する。
次に、第三の相違点は、ステップ3612−02において受信する、サブメイン基板側からの仮停止図柄コマンド(1バイト目)の種類である。非リーチ時(ハズレ)の3610では、ハズレということもあり、仮停止図柄=最終停止図柄であったが、このノーマルリーチ時のステップ3612では、ハズレの場合には仮停止図柄=最終停止図柄であるが、当たりの場合には仮停止図柄=再抽選前図柄である。
次に、第四の相違点は、ステップ3800の処理の存在である。このサブルーチン処理はリーチ処理の一種であるから、リーチ時にはサブメイン基板側からのコマンドに基づき、リーチ状態である旨を遊技者に知らしめる表示制御が実行される。具体的には、ステップ3612−80で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143aを参照し、カットイン表示フラグがオフであるか否か、換言するとリーチに係る有効ライン上にカットイン画像を表示させるコマンドを受信したか否かを判定する。ステップ3612−80でNoの場合、ステップ3800で、画像表示制御手段2144は、後述するカットイン表示処理を実行する。
次に、第五の相違点は、ステップ3612−74及びステップ3612−76の処理の存在である。第7実施形態では、当たり時には必ず再抽選を実行するよう構成しているが、この再抽選は1ラインもしくは5ラインの表示形態で実行されるようにしている。このような設計下、非リーチ時(ハズレ)のステップ3610では、ハズレであり再抽選が実行されないので、サブメイン基板側が当初決定したリーチ有効ラインでの仮停止図柄をあえて表示する必要はない。他方、このノーマルリーチに係るサブルーチンにおいて1ラインもしくは5ラインで当たり図柄が揃った場合には、再変動を実行して再び1ラインもしくは5ライン上での仮停止図柄(最終仮停止図柄)を表示する。即ち、ステップ3612−74で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に一時記憶されている、サブメイン基板側から送信された1ラインもしくは5ラインの仮停止図柄コマンドに基づき、1ラインもしくは5ラインでの仮停止図柄(最終停止図柄)を表示する。また、リーチ(当たり)の場合には、仮停止図柄(最終停止図柄)の仮停止後に、通常の有効ラインから再度リーチ有効ライン状態へ表示を変更できるよう構成されている。即ち、ステップ3612−76で、画像表示制御手段2144は、有効ライン1ライン状態もしくは5ライン状態からリーチ有効ライン状態に変更した後、左列・右列・中列・左上列及び右上列の5つの装飾図柄列の仮停止図柄を表示し、次の処理(ステップ3200の装飾図柄表示コマンド受信処理)に移行する。尚、第7実施形態では、1ラインもしくは5ラインで表示する装飾図柄は3つであり、リーチ有効ラインで表示する装飾図柄は5つであることを前提として有効ラインの切り替え処理及び装飾図柄の表示位置変更処理を実行しているが、これには限定されない。即ち、所定数の図柄がどのような位置に存在しており、どの位置にリーチ図柄が存在していたとしても、最終停止図柄は最前列として表示処理を実行する。
最後に、第六の相違点は、当たり後の再抽選処理の存在である。前述のように、当該サブルーチンは当たりのノーマルリーチも包含し、当たりの場合には再変動が実行されるよう設計されている。具体的には、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域に「再抽選実行コマンド」を受信した場合、ステップ3612−70で、画像表示制御手段2144は、仮停止していた左列、右列、中列、左上列、右上列のすべての図柄列を再変動する。そして、ステップ3612−72で、画像表示制御手段2144は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内の仮停止コマンド領域を参照し、仮停止コマンド(1ビット目であるA0H、A1H、A2H、A3H、A4H並びにこれらに対応した2ビット目)を受信したか否かを判定する。
次に、図190は、図186のステップ3614のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行するスーパー(復活)リーチ時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。ここで、当該処理は、前述したステップ3612の処理を大部分重複する。したがって、以下では主な相違点のみ説明することとする。
まず、第一の相違点は、ステップ3614−02において受信する、サブメイン基板側からの仮停止図柄コマンド(1バイト目)の種類である。ノーマルリーチ時のステップ3612では、ハズレの場合には仮停止図柄=最終停止図柄(A0H、A1H、A2H、A3H、A4H)であり、当たりの場合には仮停止図柄=再抽選前図柄(B0H、B1H、B2H、B3H、B4H)であったが、スーパーリーチ時の当該処理では、一旦ハズレで仮停止してスーパーリーチに発展するため、当否にかかわらず仮停止図柄=復活前図柄(C0H、C1H、C2H、C3H、C4H)である。
次に、第二の相違点は、図柄変動を開始して最初に仮停止した後に実行される、ステップ3614−56及び3614−58における復活リーチ演出処理である。尚、第7実施形態では、図柄変動当初の演出用有効ライン数はリーチ有効ラインであるが、スーパーリーチに発展前のリーチ状態へ移行した時点で、リーチ有効ラインから1ラインもしくは5ラインに変更した上で演出が実行されるよう構成されている。また、スーパーリーチへ発展時には、スーパーリーチに発展前の有効ラインと同一の有効ラインが選択されるよう構成されている。
次に、図191は、図186のステップ3616のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行する擬似連続変動時図柄制御処理(特殊モード)のフローチャートである。ここで、当該処理は、前述したステップ3610の処理を大部分重複する。したがって、以下では主な相違点のみ説明することとする。
まず、第一の相違点は、ステップ3616−02において受信する、サブメイン基板側からの仮停止図柄コマンド(1バイト目)の種類である。非リーチ時のステップ3610では、仮停止図柄=最終停止図柄(A0H、A1H、A2H、A3H、A4H)であるが、擬似連続変動時の当該処理では、仮停止図柄=擬似連続図柄(D0H、D1H、D2H、D3H、D4H)である。
次に、第二の相違点は、ステップ3616−10、ステップ3616−20、ステップ3616−30、ステップ3616−40、ステップ3616−50において受信する、サブメイン基板側からの仮停止図柄コマンド(2バイト目)の種類である。非リーチ時のステップ3610では、仮停止図柄コマンド(2バイト目)の予告図柄=通常予告図柄(装飾図柄番号00h〜06h)であるが、擬似連続変動時の当該処理では、仮停止図柄コマンド(2バイト目)の予告図柄=特別予告図柄(装飾図柄番号07h〜0Dh)である。
次に、図192は、図182、図183、図189及び図190のステップ3800のサブルーチンに係る、サブサブ基板(演出表示装置2140)側で実行するカットイン表示処理のフローチャートである。はじめに、ステップ3801で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のカットイン表示抽選フラグがオフであるか否か判定する。ステップ3801でYesの場合、ステップ3802で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、当該処理が呼び出された直前のリーチラインに係る情報に基づき、カットイン画像表示抽選テーブル2610を参照し、カットイン画像の表示可否及び表示内容を抽選し決定する。次に、ステップ3804で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、前述した抽選によりカットイン画像の表示抽選に当選したか否かを判定する。ステップ3804でYesの場合、ステップ3808で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、選択されたカットイン画像の大きさ及び表示位置と、装飾図柄画像の大きさ及び停止位置に基づき、リーチラインへカットイン画像を表示した際に、装飾図柄が隠蔽されるか否かを比較すると共に、ステップ3810で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、リーチラインへカットイン画像を表示した際に、装飾図柄が隠蔽されるか否かを判定する。ステップ3810でYesの場合、ステップ3812で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、カットイン画像表示直前の装飾図柄及び有効ラインの表示領域に表示される画像を複写・縮小し、演出表示装置2140上の表示領域において予め定められた領域へ表示する。そして、ステップ3814で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、選択された画像を画像データ記憶手段2146から呼び出し、演出表示装置2140へ表示する。より具体的には、(1)有効ライン上に線状のラインを表示する処理を実行し、(2)そのラインの太さを徐々に太くする表示処理を実行し、(3)所定の太さに到達した際に、決定されたカットイン画像を当該線状に表示する処理を実行する。次に、ステップ3816で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、選択されたカットイン画像がリーチライン選択演出であるか否か(即ち、表9のカットイン画像表示抽選テーブルにおいて、発展先リーチ演出内容に複数のリーチ演出が存在しているか否か)を判定する。ステップ3816でYesの場合、ステップ3818で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のリーチライン選択待機中フラグをオンにする。ここで、リーチライン選択待機中フラグとは、複数発生しているリーチラインの内、一のリーチラインが決定されるまでの待機状態であることを示すフラグである。次に、ステップ3822で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のカットイン表示抽選フラグをオンにして、ステップ3850へ移行する。尚、ステップ3801でNoの場合には、ステップ3824へ移行し、ステップ3810でNoの場合には、ステップ3814へ移行し、ステップ3804でNoの場合には、ステップ3828へ移行する。また、ステップ3816でNoの場合には、ステップ3820で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のリーチライン選択待機中フラグをオフにして、ステップ3824へ移行する。尚、第7実施形態では、ステップ3802の処理を実行後に3804の処理を実行しているが、これには限定されず、ステップ3804の処理を実行後に3802の処理を実行するよう構成してもよい。
次に、ステップ3850で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のリーチ種別情報を参照し、リーチ(当たり)であるか否かを判定する。ステップ3850でYesの場合、ステップ3852で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、サブメイン側情報一時記憶手段2143aを参照し、当該大当たりが確率変動大当たりであるか否かを判定する。ステップ3852でYesの場合、ステップ3854で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のリーチライン選択表示切り替え速度に「遅い」を設定する。ここで、リーチライン選択表示切り替えとは、複数発生しているリーチラインの内、一のリーチラインの選択を遊技者に促すために、発生しているリーチラインを個別かつ交互に表示することを指す。また、リーチライン選択表示切り替え速度が「遅い」とは、遊技者がボタン等の操作により一のリーチラインを選択した際に、該選択内容を遊技者が明確に認識できるような切り替え速度のことを指す。次に、ステップ3858で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のリーチライン選択表示切り替え速度に設定された値に基づき、リーチライン選択表示切り替えの処理を実行し、ステップ3824へ移行する。尚、ステップ3850及びステップ3852でNoの場合には、ステップ3856で、画像関連情報一時記憶手段2145内のリーチライン選択表示切り替え速度に「速い」を設定し、ステップ3858へ移行する。ここで、リーチライン選択表示切り替え速度が「速い」とは、遊技者がボタン等の操作により一のリーチラインを選択した際に、該選択内容を遊技者が明確に認識できないような切り替え速度のことを指す。ここで、ステップ3850からステップ3858の処理の意味であるが、複数発生しているリーチラインの内、一のリーチラインを遊技者に選択させた場合、遊技者は遊技者側にとって最も有利となる確率変動大当たりに係るリーチラインを選択することが考えられる。従って、当該リーチが確率変動大当たりであった場合には、遊技者が確率変動大当たりに係るリーチラインを選択したことを明確に認識できることが好ましい。他方、当該リーチがハズレもしくは確率変動大当たりでない場合には、遊技者が確率変動大当たりに係るリーチラインを選択したか否かを明確に認識できないことが好ましいのである。尚、第7実施形態では、リーチ(ハズレ)、リーチ(非確率変動大当たり)、リーチ(確率変動大当たり)の種類に基づき、リーチライン選択表示切り替え速度を一意(即ち、「速い」「遅い」の何れか)に決定しているが、これには限定されない。その場合には、リーチ(ハズレ)、リーチ(非確率変動大当たり)、リーチ(確率変動大当たり)の種類に基づき、リーチライン選択表示切り替え速度を抽選によって決定してもよい。
次に、ステップ3824で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のリーチライン選択待機中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3824でYesの場合、ステップ3826で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、一に決定されたリーチラインに係るリーチ演出(即ち、表9のリーチラインに係る発展先リーチ演出内容)を実行する。次に、ステップ3828で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のカットイン表示抽選フラグをオフにする。そして、ステップ3830で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、サブメイン側情報一時記憶手段2143a内のカットイン表示フラグをオフにする。他方、ステップ3824でNoの場合、ステップ3832で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145を参照し、リーチラインの選択操作があったか否かを判定する。ここで、リーチラインの選択操作とは、遊技機に設けられた操作ボタンやタッチパネル式のLCD表示器等を介し、遊技者が複数表示されているリーチラインから一のリーチラインを決定する操作のことを指す。ステップ3832でYesの場合、ステップ3834で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、一に決定されたリーチラインのみを表示する。次に、ステップ3836で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、画像関連情報一時記憶手段2145内のリーチライン選択待機中フラグをオフにする。また、ステップ3832でNoの場合、ステップ3838で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、カットイン画像表示後に所定時間経過したか否か(例えば5秒というように、リーチラインの選択操作に十分な時間が設定される)を判定する。ステップ3838でYesの場合、ステップ3840で、リーチラインカットイン表示制御手段2600は、リーチラインの選択操作に依らず、内部的に決定されたリーチラインを一のリーチラインとして決定して表示する。尚、リーチラインの選択操作によって一のリーチラインが決定された場合には、装飾図柄の仮停止コマンドに基づき決定されるリーチライン(リーチ図柄)と表示されているリーチラインが異なる場合がある。その場合、最終停止図柄となる装飾図柄を表示する際に、サブサブ側にて調整処理が実行されることとなる。例えば、仮停止コマンドに基づき、「3」図柄での大当たりに係る「2」と「3」のダブルリーチが表示されている場合において、リーチラインの選択操作により「2」のリーチラインが一のリーチラインとして決定された場合には、最終停止図柄を「3」から「2」に変更し、「2」図柄での大当たり表示後に再変動させ「3」図柄での大当たりを表示するような調整処理が実行される。
(作用)
次に、図195〜図206を参照しながら、第7実施形態に係る作用について説明する。まず、図195は、先読みロゴステップアップ予告演出実行処理及び擬似連続ロゴステップアップ予告演出実行処理の機能構成図である。図195から分かるように、演出表示装置上には、演出画像を表示するための演出表示領域が設けられており、該領域上に装飾図柄の図柄変動画像や、本発明におけるロゴステップアップ予告演出を含め、図柄変動と連動して展開される各種演出画像が表示される。また、演出表示領域とは別に保留表示領域が設けられており、該領域上に主遊技図柄及び装飾図柄の保留状態を示すための保留表示画像が表示される。そして、演出表示装置とは別に、ロゴステップアップ予告演出の実行処理を制御する先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段及び擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段が設けられている。ここで、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段及び擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段には、ロゴステップアップ予告演出の実行順序及び実行内容を一時記憶しておくための画像関連情報一時記憶手段が設けられている。尚、画像関連情報一時記憶手段は、キュー構造やスタック構造によりロゴステップアップ予告演出に係る情報を格納できるよう構成されている。そして、画像関連情報一時記憶手段に記憶されたロゴステップアップ予告演出に係る情報は、遊技の進行に基づき前述した演出表示領域に表示出力される。
次に、図196は、先読みロゴステップアップ予告演出実行処理の作用図である。まず、主制御装置での判定に基づき、4番目の保留においてトリガ保留が発生すると、トリガ保留の発生及びトリガ保留を含めたトリガ保留消化までの保留数4の情報を、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段に伝達する。次に、先読みロゴステップアップ予告演出表示制御手段側で、該情報を受け取ると、保留4番目に記憶されているトリガ保留消化時に演出が完結するよう、保留1番目から保留4番目におけるロゴステップアップ予告演出に係る文字情報を決定し、画像関連情報一時記憶手段に格納する(図196の1段目)。次に、トリガ保留発生後、保留1番目に係る図柄変動が開始されると同時に、画像関連情報一時記憶手段に格納されている保留1番目の文字情報である「C」が演出表示領域に表示される。また、保留1番目に係る文字情報が出力されると同時に、画像関連情報一時記憶手段に格納されている保留2番目、保留3番目、保留4番目に係る文字情報が夫々一つ前の格納領域にシフトされる(図196の2段目)。同様の処理で、トリガ保留消化時まで処理が進行する(図196の3段目から5段目)と、4回の図柄変動に亘って、「C」「H」「E」「RRY!」という文字情報が出力されることになる。尚、第7実施形態では、特定の保留に係る文字情報が出力された後、次回の保留が表示され次なる文字情報が出力される時点では、前回以前の文字情報が消去されるよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、特定の保留に係る文字情報が出力された後、トリガ保留に係る文字情報が出力されるまでの間は、表示された文字情報を残存させておけばよい。
第7実施形態によれば、単語等の特定の文字情報を複数の文字パーツに分け、複数回の図柄変動に亘ってこれら文字パーツを分割表示するよう構成されているので、すべての文字パーツが表示されて文字情報が構築された段階では、該文字情報により予告表示の意味を遊技者に対して確実に伝達することができると共に、すべての文字パーツが表示されていない段階では、様々な予告表示の可能性を遊技者に想像させることとなるので、遊技の興趣性を向上させることが可能となるという効果を奏する。また、トリガ保留消化時に演出が完結するよう、文字パーツを選択できるよう構成されているため、トリガ保留を含めたトリガ保留消化までの回数分、文字情報を容易に文字パーツ化できるという効果を奏する。尚、第7実施形態では、トリガ保留消化時に演出が完結するよう、文字パーツを選択できるよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、トリガ保留消化時までの夫々の保留消化ごとに文字パーツを選択するための抽選テーブルを設け、夫々の保留消化時での抽選によって文字パーツを選択できるよう構成すればよい(例えば、図196の例では、保留1番目の文字情報として、「C」が選択される場合だけでなく、「CH」や「CHE」も選択できるよう抽選テーブルを構成する)。
次に、図197は、擬似連続ロゴステップアップ予告演出実行処理の作用図である。まず、主制御装置での判定に基づき、3番目の保留において擬似連続変動を実行する変動態様が発生すると、擬似連続変動態様の発生及び擬似連続変動の継続回数4の情報を、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段に伝達する。次に、擬似連続ロゴステップアップ予告演出表示制御手段側で、該情報を受け取ると、保留3番目の図柄変動時、即ち、擬似連続変動態様において実行される擬似連続変動の4回目に演出が完結するよう、擬似連続変動1番目から擬似連続変動4番目におけるロゴステップアップ予告演出に係る文字情報を決定し、画像関連情報一時記憶手段に格納する(図197の1段目)。次に、保留3番目に係る図柄変動が開始され、1番目の擬似連続変動が開始されると同時に、画像関連情報一時記憶手段に格納されている擬似連続変動1番目の文字情報である「C」が演出表示領域に表示される。また、擬似連続変動1番目に係る文字情報が出力されると同時に、画像関連情報一時記憶手段に格納されている擬似連続変動2番目、擬似連続変動3番目、擬似連続変動4番目に係る文字情報が夫々一つ前の格納領域にシフトされる(図197の2段目)。同様の処理で、擬似連続変動終了時まで処理が進行する(図197の3段目から5段目)と、4回の擬似連続変動に亘って、「C」「H」「E」「RRY!」という文字情報が出力されることになる。尚、第7実施形態では、特定の擬似変動に係る文字情報が出力された後、次回の擬似変動が表示され次なる文字情報が出力される時点では、前回以前の文字情報が消去されるよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、特定の擬似変動に係る文字情報が出力された後、最終回となる擬似変動に係る文字情報が出力されるまでの間は、表示された文字情報を残存させておけばよい。
第7実施形態によれば、単語などの特定の文字情報を複数の文字パーツに分け、複数回の擬似連続変動に亘ってこれら文字パーツを分割表示するよう構成されているので、すべての文字パーツが表示されて文字情報が構築された段階では、該文字情報により予告表示の意味を遊技者に対して確実に伝達することができると共に、すべての文字パーツが表示されていない段階では、様々な予告表示の可能性を遊技者に想像させることとなるので、遊技の興趣性を向上させることが可能となるという効果を奏する。また、擬似連続変動終了時に演出が完結するよう、文字パーツを選択できるよう構成されているため、擬似連続変動の継続回数分、文字情報を容易に文字パーツ化できるという効果を奏する。
次に、図198は、コメント吹き出し演出実行処理の作用図である。まず、遊技機の演出表示装置における演出表示領域について説明しておく。遊技機では演出表示領域内に、複数の表示層(レイヤ)を設けているものが殆どであり、画像の制御方法の違いに基づき大きく二つの表示層に分けている。一つの表示層は、装飾図柄の変動及び停止画像や、主遊技図柄及び装飾図柄の保留状態を示すための保留表示画像、そしてリーチ状態への移行時やリーチ状態中における演出画像等を表示する表示層(演出表示層1)である。もう一つの表示層は、興趣性を向上させるために、風景画やキャラクタなどを背景として表示する表示層(演出表示層2)である。ここで、演出表示層1は、図柄変動開始時を開始点とし、図柄変動終了時を終了点とした、予め定められた一連のタイムチャートと、予め定められた表示位置に基づき、表示・非表示及び再生時間を制御している。他方、演出表示層2は、遊技機の電源投入時や、遊技状態(特別遊技状態、通常遊技状態など)の移行時を開始点としているが、終了点は特に定められておらず、例えば表示画像の再生時間満了時を終了点とし、終了点到達時には再び該表示画像の開始点に戻って繰り返し再生を行うことで制御している。そして、演出表示層2の上に演出表示層1を重ねて表示することで、一つの動画像が表示されているように見せかけているのである。
次に、図198の1段目を参照しながら、従来の技術について説明する。まず、演出表示層1では、装飾図柄がリーチ状態に移行した際に、「チャンス」という文字情報画像(吹き出し画像)を予め定められた位置に表示しており、演出表示層2では、演出表示領域を繰り返し往復移動している人物キャラクタ画像(表示対象オブジェクト)が表示されている。ここで、前述したように、演出表示層1に表示される画像と演出表示層2に表示される画像は、表示開始点と終了点が一致していないため、吹き出し画像が表示されたタイミングにおける、表示対象オブジェクトの表示位置は不定である。そのため、吹き出し画像の表示位置と表示対象オブジェクトの表示位置を定点で合致させ、恰も人物キャラクタが、装飾図柄のリーチ状態への移行タイミングに合わせて、「チャンス」という言葉を発しているように見せかけることが困難である。
次に、図198の2段目を参照しながら、第7実施形態のおけるコメント吹き出し演出実行処理について説明する。第7実施形態においても、演出表示領域は演出表示層1と演出表示層2により構成されており、演出表示層1に表示される画像と演出表示層2に表示される画像は、表示開始点と終了点が異なっている点については従来の技術と同様である。しかし、第7実施形態では、演出表示層1に画像を表示する際、演出表示層2に表示されている画像の表示位置情報を取得できるよう構成されている。ここで、演出表示層2に表示されている画像の表示位置情報を取得できるよう構成するために、該画像をオブジェクト単位で管理し、位置情報を併せ持つよう構成してもよいし、位置情報が登録されたテーブルを参照して位置情報を取得するようにしてもよい。尚、第7実施形態では、説明が容易であるため、画像をオブジェクト単位で管理する方法を採用している(該画像を表示対象オブジェクトと呼ぶ)。前述の構成により、第7実施形態では、装飾図柄がリーチ状態に移行した際に、吹き出し画像を表示する場合、予め定められた位置に表示するのではなく、表示対象オブジェクトとなる表示層2に表示されている人物キャラクタ画像の位置情報に基づき、吹き出し画像の表示位置を補正することができる。そして、表示対象オブジェクト画像の位置情報に基づき、吹き出し画像の表示位置を定点で合致させることで、恰も人物キャラクタが、装飾図柄のリーチ状態への移行タイミングに合わせて、「チャンス」という言葉を発しているように見せかけることができるという効果を奏する。
次に、図198の3段目を参照しながら、第7実施形態のおけるコメント吹き出し演出実行処理の処理について更に説明する。まず、第7実施形態においては、表示対象オブジェクトの位置情報を取得することに加え、正常位置座標に基づき、表示対象オブジェクトが正常位置に表示されているか否かを判定することができるよう構成されている。ここで、正常位置(座標)とは、表示対象オブジェクトが該座標内に表示されている場合には、表示対象オブジェクトの表示位置と吹き出し画像オブジェクトの表示位置を定点で合致させても、演出表示領域の表示可能領域内に吹き出し画像オブジェクトを表示できることを保証するための座標である。ここで、吹き出し画像オブジェクトが正常位置に表示されている場合には、前述した処理が実行されるが、正常位置に表示されていない場合には、吹き出し画像オブジェクトの表示位置を更に補正できるよう構成されている。そのため、吹き出し画像オブジェクトが、演出表示領域の表示可能領域外に表示されてしまい、文字情報を伝達できなくなることを防ぐことができるという効果を奏する。尚、第7実施形態では、演出表示層1に吹き出し画像を表示し、表示対象オブジェクトとして人物キャラクタを表示する例をあげて説明したが、これには限定されない。更に、装飾図柄が高速変動(即ち、装飾図柄が不可視の状態)している間のみ吹き出し画像オブジェクトを表示できるよう構成されているため、吹き出し画像オブジェクトの表示により、低速変動へ移行し可視化された装飾図柄の視認性を阻害することがないという効果を奏する。
次に、図199〜図202は、リーチラインカットイン演出実行処理の作用図である。まず、図199を参照しながら、リーチラインが単一である場合の処理について説明する。第7実施形態では、装飾図柄が同一図柄となる組み合わせが1組形成されリーチ状態となった際に、リーチに係る図柄を1対1の線(リーチライン)で結び、リーチ状態に移行した旨及びリーチ位置を報知している。また、リーチライン表示後は、該リーチラインが分割し、ライン幅が拡張表示されることによって形成される面に、キャラクタ等の演技による演出画像が表示されるよう構成されている。第7実施形態によれば、従来のようにリーチラインの形状や色を変化させて大当たり信頼度を示唆することに加え、表示される演出画像により大当たり信頼度を示唆することができるため、リーチライン表示に新たな役割を持たせ、遊技の興趣性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
次に、図200を参照しながら、リーチラインが複数である場合の処理について説明する。第7実施形態では、装飾図柄が同一図柄となる組み合わせが複数形成されリーチ状態となった際に、リーチに係る図柄を1対1の線(リーチライン)で結び、リーチ状態に移行した旨及びリーチ位置を報知している。ここで、リーチラインが複数発生した場合、リーチライン夫々で表示させる演出画像を、リーチラインが単一である場合に表示される演出画像と同一のものが選択される場合と、異なる演出画像が選択される場合がある。また、異なる演出画像が選択される場合には、複数のリーチラインのライン幅の拡張表示により形成された面の形状にあわせて演出画像が選択できるよう構成されている。第7実施形態によれば、前述した効果に加えて、更に遊技の興趣性を向上させることが可能になるという効果を奏する。尚、第7実施形態では、有効ラインが1ライン、5ライン、10ラインの場合において、有効ライン上にリーチラインを発生させているが、これには限定されない。また、リーチラインが複数発生した場合における、リーチラインの組み合わせにも限定されない。更に、リーチラインのライン幅の拡張表示における拡張幅は、リーチの信頼度に基づき拡張幅が異なるよう構成し、該拡張幅に基づき選択される演出画像が異なるよう構成してもよい。
次に、図201を参照しながら、リーチラインの拡張表示に伴う装飾図柄の表示変更処理について説明する。第7実施形態では、リーチラインが拡張表示されることによって形成される面に、演出画像を表示する際に、装飾図柄の停止表示画像が隠れてしまうことが考えられる。その場合には、リーチラインが拡張表示される以前における装飾図柄の表示領域を複写し、視認可能な領域へと縮小表示することができるよう構成されている。第7実施形態によれば、前述した効果に加え、装飾図柄の視認性を担保することができるという効果を奏する。
次に、図202を参照しながら、リーチラインの選択操作について説明する。第7実施形態では、リーチライン上に演出画像が表示された後には、該演出画像に対して予め定められたリーチ演出が展開されるよう構成されている。ここで、リーチラインが同時に複数発生した場合には、遊技者が任意のリーチライン(演出画像)を操作ボタン等により選択できるよう構成されている。図202は、「2」図柄と「3」図柄のダブルリーチが発生した場合において、リーチラインの選択操作により、夫々「2」図柄を選択した場合と「3」図柄を選択した場合である。まず、ダブルリーチが発生した際には、夫々のリーチライン上に異なる演出画像(キャラクタ)が表示され、ダブルリーチが発生している旨を遊技者へ報知する(図202の1段目)。次に、夫々のリーチラインが交互に表示/非表示を繰り返すことに加え、リーチラインの選択を促すメッセージ(例えば、「ボタンで選んでください」)が表示される(図202の2段目)。そして、遊技者がボタン操作等を行ったタイミングで一のリーチラインが決定されると、決定されたリーチライン上の図柄及び演出画像(キャラクタ)に係るリーチ演出が実行される(図202の3段目)。第7実施形態によれば、リーチ発生時からリーチ演出終了までの間に表示される演出画像(キャラクタ)に一連の関係性をもたせることが可能となるため、前述した効果に加え、演出の意味合いを遊技者に分かりやすく伝達することができるという効果を奏する。また、リーチラインの選択とリーチライン上に表示される演出画像(キャラクタ)の選択が連動しているため、遊技者の嗜好を遊技機に反映させることができるという効果を奏する。更に、リーチライン選択表示(図202の2段目)の際には、リーチライン選択表示の切り替え速度を変更できるよう構成されている。これにより、遊技者に何れのリーチラインを選択したかを明確に認識させる、もしくは明確に認識させないことの切り分けが可能となるため、遊技の興趣性を向上させることが可能になると共に、当該リーチの種類(例えば、ハズレ、大当たり、確率変動大当たり)とリーチラインの選択内容との不整合を、遊技者に感知されることを回避できるという効果を奏する。
次に、図203を参照しながら、リーチラインカットイン演出実行処理の変更例について説明する。第7実施形態における、リーチラインカットイン演出実行処理では、リーチライン上に表示される演出画像は、予め定められた一連の抽選処理に基づき表示されている。他方、本変更例では、リーチライン上に表示される演出画像は、遊技者の選択操作内容によって変更された抽選処理に基づき表示されることができるよう構成されている。例えば、図203に示すように、遊技開始前に、遊技者が自身の嗜好にあわせて、キャラクタに優劣の順位をつける操作を実行する(図203の1段目)。次に、遊技開始後、リーチラインが発生した場合(図203の2段目)、該リーチが大当たりの場合(もしくは信頼度が高い場合)には、優劣の順位において順位の良いものが選択表示される(図203の3段目左、図203の4段目左)。対して、該リーチがハズレの場合(もしくは信頼度が低い場合)には、優劣の順位において順位の悪いものが選択表示される(図203の3段目右、図203の4段目右)。このように構成することで、遊技者の嗜好とリーチライン上に表示される演出画像及びリーチ演出の信頼度を連動させることができるため、遊技の興趣性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
次に、図204〜図208は、通常演出モード及び特殊演出モードにおける装飾図柄の表示制御処理の作用図である。まず、図204を参照しながら、第7実施形態における特殊演出モードについて説明する。第7実施形態における通常演出モードとは、有効ラインが1ラインと5ラインのどちらかが選択される状態であることを指す。また、特殊演出モードとは、有効ラインが10ラインの状態であることを指す。ここで、特殊演出モードにおける有効ラインの定義(ルール)は、ライン上に同一の図柄が3つ並びすることで大当たりを表現するのではなく、ライン上に同一の図柄が2つ並ぶことでリーチ状態へ移行するという点で通常演出モードにおける有効ラインの定義とは異なっている。尚、リーチ状態へ移行した以降は、通常演出モードと同様の有効ラインの定義にて動作することになる。有効ラインが10ラインである状態であることを指す。第7実施形態によれは、特殊演出モードにおける有効ラインの定義により、有効ラインに新たなデザイン性を付加することができると共に、全ての装飾図柄が停止するまでは、リーチ状態へ移行する可能性を否定しないという、合理的な遊技性を提供することが可能になるという効果を奏する。
次に、図205を参照しながら、第7実施形態における装飾図柄の仮停止コマンドと特徴及び通常演出モード、特殊演出モードにおける仮停止コマンドに基づく装飾図柄の制御処理について説明する。第7実施形態では、通常演出モード、特殊演出モードの何れの状態に滞在していても、常に装飾図柄5図柄(後述する央図柄を含めると6図柄分)の仮停止コマンドを生成している。ここで、仮停止コマンドの生成処理は、主制御部側での当否抽選結果に基づき、副制御部(サブメイン側)で実行している。また、サブメイン側は、生成した仮停止コマンドを画像表示制御部(サブサブ側)へ送信しているが、液晶表示装置上への装飾図柄の停止表示処理は、該コマンドを受信したサブサブ側で実行している。そのため、ノイズ等の外的要因により、サブメイン側とサブサブ側の夫々で保有している演出モードの種類が異なってしまった場合であっても、サブサブ側での液晶表示装置上への装飾図柄の停止表示処理を正常に行うことができるよう構成されている(図205の下段)。ここで、サブメイン側が通常演出モードに滞在しており、装飾図柄3図柄分の仮停止コマンドのみを生成していた場合、誤ってサブサブ側が特殊演出モードに滞在していた場合には、装飾図柄5図柄分の停止表示処理が実行できず、不具合が表面化してしまうことになる(図205の上段)。第7実施形態によれば、有効ラインが1ラインや5ラインの演出モードと、有効ラインがマルチラインである演出モードを共存させた場合において、ノイズ等の外的要因による不具合が表面化することを防ぐことができるので、制御進行の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
また、第7実施形態では、装飾図柄の変動開始直前に、仮停止コマンドの内容及び、当否結果を含めたリーチ種別(非リーチ、リーチハズレ、リーチ当り)を、サブメイン側からサブサブに送信し、サブサブ側で仮停止コマンドの内容に係る整合性をチェックする処理(図178におけるステップ3406−04及び図187におけるステップ3606−04)を実行できるよう構成されている。第7実施形態によれば、前述した効果に加え、主制御部側での抽選結果と矛盾した装飾図柄が停止表示されることを防ぐことができるため、制御進行の信頼性を更に向上させることができるという効果を奏する。尚、第7実施形態では、サブサブ側での仮停止コマンドの内容に係る整合性チェック処理により、制御進行の信頼性を向上させているが、これには限定されない。例えば、仮コマンドの生成処理実行時に、サブサブ側が1ライン、5ライン、マルチラインの何れに滞在していたとしても、装飾図柄の停止表示に矛盾が起きない組み合わせで仮停止コマンドを生成する方法をあげることができる。
次に、図206を参照しながら、第7実施形態における特殊演出モードでの装飾図柄の変動及びリーチ演出処理の流れについて説明する。まず、特殊演出モード滞在時は、装飾図柄5図柄分の仮停止コマンドに基づき、装飾図柄である5つの図柄が所定の位置にて変動と停止を繰り返している。また、有効ラインが10ラインの基で、5つの装飾図柄の内、有効ライン上に同一の図柄が2つ並ぶ(有効ラインの特性上、停止箇所を問わず同一の図柄が2つ停止すればよい)ことで、リーチ状態へと移行する(図206の1段目は、装飾図柄「2」と「3」の重複リーチが発生するパターンである)。次に、リーチ状態へ移行した場合には、通常ステージにおける有効ライン5ラインと同一の表現方法により、リーチに係る図柄「2」と「3」が表示され、中リールの図柄停止待ち状態となる(図206の2段目左)。ここで、有効ライン10ラインの表示領域は、装飾図柄「2」と「3」の重複リーチが発生したことを報知しているが、5つの装飾図柄は既に停止している状態である。したがって、リーチ状態から大当たりとなるかハズレとなるかを、有効ライン5ラインにおける中リールに停止表示するためには、装飾図柄5図柄分の仮停止コマンドに加えて、1図柄分の仮停止コマンドが必要になる。第7実施形態では、該停止コマンドを「央リール」に対応する仮停止コマンドとして、主制御部側での当否抽選結果に基づき、サブメイン側で生成している。次に、「央リール」に対応する仮停止コマンドに基づき、5ラインにおける中リールが停止表示されてから一定時間経過後(図206の2段目右)には、有効ライン5ラインの表示領域が消去され、元々表示されていた10ラインの表示領域のみが表示される。ここで、「央リール」に対応する停止図柄は、最終的にハズレとなるか大当たりとなるかを示しているため、10ラインの表示領域に表示して最終結果を報知する必要がある。その場合、第7実施形態では、「央リール」に対応する停止図柄で、リーチ状態へ移行前に停止表示された図柄の内、リーチに係る図柄以外の停止図柄を置き換える処理を実行する(図206の3段目がハズレの場合、図206の4段目が当たりの場合)。
第7実施形態によれば、装飾図柄のリーチ発生時にのみ、新たな停止図柄(央リール)が出現するように構成されているため、遊技の興趣性を向上することができるという効果を奏する。また、リーチ状態へ移行前の仮停止図柄の組み合わせと、確定表示される直前の仮停止図柄の組み合わせを変更できるため、前述したような新たな停止図柄が出現した場合にも、主制御部側での抽選結果と矛盾した装飾図柄が停止表示されることを防ぐことができ、制御進行の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。尚、第7実施形態では、装飾図柄の変動開始時に、滞在している演出モードに依らず、「央リール」に対応する仮停止コマンドを含めた6図柄分の仮停止コマンドを生成しているが、これには限定されない。例えば、非リーチの変動態様が選択された場合には、「央リール」に対応する仮停止コマンドは生成せず、リーチの変動態様が選択された場合のみ生成してもよい。また、第7実施形態では、仮停止コマンドにより定められた停止位置に基づき、リーチ状態へ移行前の仮停止図柄の表示位置と、確定表示される直前の仮停止図柄の組み合わせ及び表示位置が決定されるよう構成されているが、これには限定されない。例えば、仮停止図柄の組み合わせに基づき、表示位置をランダムに変更してもよい。
次に、図207を参照しながら、第7実施形態における特殊演出モードでの装飾図柄に係る通常予告図柄の発生処理について説明する。まず、第7実施形態では、サブメイン側は特殊演出モードに滞在し、且つ装飾図柄の変動態様が擬似連続変動以外であると判定された場合、装飾図柄5図柄分の仮停止コマンドを生成する際に、数字図柄に係る図柄情報に加えて、通常予告図柄に係る図柄情報を生成することができるよう構成されている。ここで、数字図柄とは、主制御部側での抽選結果を、数字により直接的に示すための装飾図柄であり、通常予告図柄とは、リーチ状態への移行期待度や大当たりの信頼度を、キャラクタ等により示すための装飾図柄である。次に、仮停止コマンドとして、数字図柄に係る図柄情報と、通常予告図柄に係る図柄情報とを共にサブサブ側で受信した場合には、通常予告図柄に係る図柄情報に基づき、数字図柄が停止表示される予定である位置に、通常予告図柄を停止表示するよう構成されている(図207の1段目中)。また、通常予告図柄に係る図柄情報を受信しなかった場合には、数字図柄が停止表示され(図207の1段目右)、前述した処理に基づき、リーチ状態への移行判定処理や大当たり表示処理等が実行される(図207の2段目)。更に、リーチ状態へ移行前の通常予告図柄の組み合わせと、確定表示される直前の通常予告図柄の組み合わせを変更することもでき、確定表示される直前の組み合わせとして決定された通常予告図柄は、対応する数字図柄に置き換えることなく確定表示できるよう構成されている(図207の3段目)。
第7実施形態によれば、リーチ状態への移行期待度や大当たりの信頼度を、キャラクタ等により示すための装飾図柄を、有効ライン上へ表示できるため、装飾図柄の停止パターン数を増加させることができ、遊技の興趣性を向上することができるという効果を奏する。
次に、図208を参照しながら、第7実施形態における特殊演出モードでの装飾図柄に係る特別予告図柄の発生処理について説明する。まず、第7実施形態では、サブメイン側は特殊演出モードに滞在し、且つ装飾図柄の変動態様として擬似連続変動態様が選択されたと判定された場合、装飾図柄5図柄分の仮停止コマンドを生成する際に、数字図柄に係る図柄情報に加えて、特別予告図柄に係る図柄情報を生成することができるよう構成されている。ここで、数字図柄とは、主制御部側での抽選結果を、数字により直接的に示すための装飾図柄であり、特別予告図柄とは、リーチ状態への移行期待度や大当たりの信頼度を、キャラクタ等により示すための装飾図柄である。次に、仮停止コマンドとして、数字図柄に係る図柄情報と、特別予告図柄に係る図柄情報とを共にサブサブ側で受信した場合には、特別予告図柄に係る図柄情報に基づき、数字図柄が停止表示される予定である位置に、特別予告図柄を停止表示するよう構成されている(図208の左1段目)。また、擬似連続変動の継続回数に応じて、特別予告図柄が表示される数が増えていくことで、継続的にチャンスを示唆する演出を行うことができるよう構成されている(図208の左2段目、左3段目及び右1段目、右2段目)。そして、数字図柄が停止表示される予定である位置すべてに特別予告図柄が表示される、即ち、擬似連続変動が5回継続された場合には、擬似連続変動終了時にはリーチ状態へ移行するよう構成されている(図208の右3段目)。
第7実施形態によれば、リーチ状態への移行期待度や大当たりの信頼度を、キャラクタ等により示すための装飾図柄を、擬似連続変動態様の継続回数に応じて有効ライン上へ表示できるため、複数回の擬似連続変動に亘って、継続的にチャンスを示唆する演出が可能となり、遊技の興趣性を更に向上することができるという効果を奏する。更に、特別予告図柄と数字図柄は1対1に対応しており、且つリーチに係らない数字図柄の場合のみ特別予告図柄に係る図柄情報を生成することができるよう構成されているので、ノイズ等の外的要因により、特別予告図柄に係る図柄情報をサブサブ側で受信できなかった場合において、不具合が表面化することを防ぐことができるので、制御進行の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。尚、第7実施形態では、サブサブ側が特殊演出モード下で動作している場合にのみ特別予告図柄の表示処理が実行されるよう構成されている。そのため、サブメイン側が特殊演出モード下で動作しており、前述した処理にて数字図柄の図柄情報に加えて特別予告図柄の図柄情報を生成し、サブサブ側に送信した場合において、サブサブ側が誤って通常演出モード下で動作していた際には、数字図柄の図柄情報のみ表示されることとなるが、その場合においても不具合が表面化することを防ぐことができるので、更に制御進行の信頼性を向上させることができるという効果を奏する。
(まとめ3)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(35)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を司る主制御部と、
演出の表示制御を司る副制御部と
を備え、
主制御部は、
始動口への入球を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段が取得した乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、
当否判定手段による当否判定の結果に基づき識別情報の停止識別情報を決定する識別情 報表示内容決定手段と、
識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表 示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
当否判定手段による当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部にて停止識別情 報が表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
副制御部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副制御部側へ送信する手段 であって、識別情報の変動表示開始時においては、識別情報に関する情報を副制御部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備えており、
副制御部は、
主制御部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により前記識別情報に関する情報が受信された場合、演出表示内容を演出表示部にて表示する演出表示制御手段と
を備え、
識別情報が変動表示されている期間内におい て、演出用図柄を変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変 動内において演出用図柄を暫定的に停止表示した後に再度変動表示を行う擬似変動を一又は複数回実行可能に構成されており、
演出用図柄を停止表示する際の停止表示図柄として複数種類有し、前記本変動における 確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせによって特別遊技の実行可否を報知可能 であり、前記擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前 記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類 の演出用図柄が含まれるよう構成されており、
前記擬似変動を複数回実行する場合において、或る回の擬似変動における暫定的に停止 表示された演出用図柄の組み合わせと、当該或る回とは異なる回の擬似変動における暫定 的に停止表示された演出用図柄の組み合わせとは、同一の組み合わせ及び異なる組み合わせのいずれかとなるよう構成されており、
演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部に て表示可能であり、前記演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表 示形式に対応したものを表示可能に構成されており、当該複数種類の演出表示形式の内の 或る演出表示形式が表示されている場合と、当該或る演出表示形式とは異なる演出表示形 式が表示されている場合とでは、擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミングが異なり得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(35)に係るぱちんこ機では、段落0836(表5)(特に、特別予告図柄)に記載のとおり、「演出用図柄を停止表示する際の停止表示図柄として複数種類有し、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせによって特別遊技の実行可否を報知可能であり、前記擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれる」よう構成されている。また、段落0836(表5)(特に、特別予告図柄)に記載のとおり、「前記擬似変動を複数回実行する場合において、或る回の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせと、当該或る回とは異なる回の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせとは、同一の組み合わせ及び異なる組み合わせのいずれかとなる」よう構成されている。さらに、表4に示すように、通常演出モード時(「或る演出表示形式が表示されている場合」に相当)と、特殊演出モード時(「当該或る演出表示形式とは異なる演出表示形式が表示されている場合」に相当)とで、装飾図柄の停止表示タイミングに係る仮停止CMD送信タイミングが相違して(仮に、同一の擬似連続変動態様であっても仮停止CMD送信タイミングが相違する)おり、「擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミングが異なり得る」ため、「演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部にて表示可能であり、前記演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表示形式に対応したものを表示可能に構成されており、当該複数種類の演出表示形式の内の或る演出表示形式が表示されている場合と、当該或る演出表示形式とは異なる演出表示形式が表示されている場合とでは、擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミングが異なり得る」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(35)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、いわゆる演出ステージ(背景画像や図柄デザインの模様替え)を複数種類もたせ、いずれの演出ステージに滞在していたとしても、擬似連続変動が発生するよう構成することで、出目のバリエーションは同一であっても、見た目上の違いによるバリエーションを増やすよう構成する。しかしながら、単に見た目上の違いのみでは、遊技者に飽きられてしまうという問題点を払拭し難いため、「擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミング」、即ち、擬似変動の実行タイミングにバリエーションを持たせる構成とした。このように構成することで、例えば、ある演出ステージでは、擬似変動1回目(本変動の開始から3秒後)→擬似変動2回目(本変動の開始から5秒後)→擬似変動3回目(本変動の開始から7秒後)、として実行されていたものが、違う演出ステージでは、擬似変動1回目(本変動の開始から2秒後)→擬似変動2回目(本変動の開始から4秒後)→擬似変動3回目(本変動の開始から6秒後)、として実行されるよう制御することも可能であるし、いわゆるスベリを伴って図柄停止されるか否かの違いを表現することも可能となる。このように、擬似連続変動における出目のバリエーションを増加させすぎず、その代わりに、演出ステージの違いによる見た目上の違いや、擬似変動の実行タイミングの違いにバリエーションを持たせることで、遊技者が理解し易い演出となることを担保しながら、擬似連続変動の実行パターンを多彩にすることで、擬似連続変動の実行を経由して大当り報知を行う演出ルートを主としたとしても、遊技者に飽きられてしまうという問題点を効果的に解決することができる。
さらに、本態様(35)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機において、所定回数(例えば、1回)の擬似変動では、所定の演出(例えば、リーチ演出)が行われる場合と行われない場合があるように構成してもよく、所定回数を超えた回数(例えば、2回)の擬似変動では、所定の演出の発生が必ず行われるように構成することも可能である。
本態様(36)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を司る主制御部と、
演出の表示制御を司る副制御部と
を備え、
主制御部は、
始動口への入球を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により取得された乱数に係る変動開始条件を充足していない場合、変動開始条件を充足するまで当該乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段と、
乱数取得手段により取得された乱数について変動開始条件を充足した場合、変動開始条件を充足した当該乱数に基づき識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
副制御部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副制御部側へ送信する手段であって、識別情報の変動表示開始時においては、識別情報に関する情報を副制御部側へ送信する遊技情報送信手段とを備えており、
副制御部は、
主制御部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により前記識別情報に関する情報が受信された場合、演出表示内容を演出表示部にて表示する演出表示制御手段と
を備え、
識別情報が変動表示されている期間内において、演出用図柄を変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において演出用図柄を暫定的に停止表示した後に再度変動表示を行う擬似変動を一又は複数回実行可能に構成されており、
前記擬似変動を複数回実行する場合において、或る回の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせと、当該或る回とは異なる回の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせとは、同一の組み合わせ及び異なる組み合わせのいずれかとなるよう構成されており、
演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部にて表示可能であり、前記演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表示形式に対応したものを表示可能に構成されており、当該複数種類の演出表示形式の内の或る演出表示形式が表示されている場合と、当該或る演出表示形式とは異なる演出表示形式が表示されている場合とでは、擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミングが異なり得るよう構成されており、
特定の乱数である特定保留が乱数一時記憶手段に一時記憶された場合、特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示においては、特定保留の存在を示す特定演出を実行可能であり、
特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示において前記特定演出が実行されている際は、当該特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示における本変動内にて擬似変動が実行されない
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(36)に係るぱちんこ機では、段落0836(表5)(特に、特別予告図柄)に記載のとおり、「前記擬似変動を複数回実行する場合において、或る回の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせと、当該或る回とは異なる回の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせとは、同一の組み合わせ及び異なる組み合わせのいずれかとなる」よう構成されている。また、表4に示すように、通常演出モード時(「或る演出表示形式が表示されている場合」に相当)と、特殊演出モード時(「当該或る演出表示形式とは異なる演出表示形式が表示されている場合」に相当)とで、装飾図柄の停止表示タイミングに係る仮停止CMD送信タイミングが相違して(仮に、同一の擬似連続変動態様であっても仮停止CMD送信タイミングが相違する)おり、「擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミングが異なり得る」ため、「演出表示形式を複数種類有し、当該複数種類の演出表示形式のいずれかを演出表示部にて表示可能であり、前記演出表示内容を表示するに際しては、当該表示されている演出表示形式に対応したものを表示可能に構成されており、当該複数種類の演出表示形式の内の或る演出表示形式が表示されている場合と、当該或る演出表示形式とは異なる演出表示形式が表示されている場合とでは、擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミングが異なり得る」よう構成されている。さらに、段落0878(図164)、段落0879乃至0882(図165)等の記載及び段落0881の『保留先読みに係る演出実行と擬似連続変動に係る演出実行が同時に発生しないよう制御する』との記載より、「特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示において前記特定演出が実行されている際は、当該特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示における本変動内にて擬似変動が実行されない」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(36)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、いわゆる演出ステージ(背景画像や図柄デザインの模様替え)を複数種類もたせ、いずれの演出ステージに滞在していたとしても、擬似連続変動が発生するよう構成することで、出目のバリエーションは同一であっても、見た目上の違いによるバリエーションを増やすよう構成する。しかしながら、単に見た目上の違いのみでは、遊技者に飽きられてしまうという問題点を払拭し難いため、「擬似変動の実行時における演出用図柄を暫定的に停止表示するタイミング」、即ち、擬似変動の実行タイミングにバリエーションを持たせる構成とした。このように構成することで、例えば、ある演出ステージでは、擬似変動1回目(本変動の開始から3秒後)→擬似変動2回目(本変動の開始から5秒後)→擬似変動3回目(本変動の開始から7秒後)、として実行されていたものが、違う演出ステージでは、擬似変動1回目(本変動の開始から2秒後)→擬似変動2回目(本変動の開始から4秒後)→擬似変動3回目(本変動の開始から6秒後)、として実行されるよう制御することも可能であるし、いわゆるスベリを伴って図柄停止されるか否かの違いを表現することも可能となる。このように、擬似連続変動における出目のバリエーションを増加させすぎず、その代わりに、演出ステージの違いによる見た目上の違いや、擬似変動の実行タイミングの違いにバリエーションを持たせることで、遊技者が理解し易い演出となることを担保しながら、擬似連続変動の実行パターンを多彩にすることで、擬似連続変動の実行を経由して大当り報知を行う演出ルートを主としたとしても、遊技者に飽きられてしまうという問題点を効果的に解決することができる。さらに、いわゆる保留先読み演出を実行可能とした場合、保留先読み演出と擬似連続変動とが同時実行されてしまうと、遊技者が理解し易い演出となることを担保できない恐れがある。即ち、保留先読み演出は、後の保留に関する大当り期待度を今回の図柄変動時に報知する性質である一方、擬似連続変動は、今回の図柄変動に関する大当り期待度を今回の図柄変動時に報知する性質であるため、仮に両者が同時実行されてしまうと、擬似変動の実行タイミングの違いによって後の保留に関する大当り期待度が報知されているものと遊技者に誤認されてしまう恐れがあるため、保留先読み演出の実行中においては擬似連続変動を実行しないことにより、擬似変動の実行タイミングの違いにバリエーションを持たせた際に、そのバリエーションの違いは、今回の図柄変動に関する大当り期待度を今回の図柄変動時に報知する性質を有するものであることを理解し易いよう構成している。
本態様(36)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機はさらに、以下の付加構成を備えていてもよい。
付加構成(1):主制御部は、乱数取得手段が取得した乱数に基づき当否判定を実行する当否判定手段と、当否判定手段による当否判定の結果が当選である場合、識別情報表示部にて停止識別情報が表示された後、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、を備える
付加構成(2):副制御部は、擬似変動回数が多いほど、当否判定の結果が当選である旨を示唆する予告演出の内、当選である可能性が高いことを示唆する高期待度パターンを実行しやすい(擬似変動回数が少ないほど、高期待度パターンは実行され難い)
付加構成(3):複数の所定演出(例えば、リーチ演出)を備えており、副制御部は、擬似変動回数が多いほど、当否判定の結果が当選である旨を示唆する所定演出の内、当選である可能性が高いことを示唆する高期待度所定演出が実行しやすい(擬似変動回数が少ないほど、高期待度所定演出は実行され難く、低期待度所定演出が実行され易い)
本態様(37)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を司る主制御部と、
演出の表示制御を司る副制御部と
を備え、
主制御部は、
始動口への入球を契機として乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により取得された乱数に係る変動開始条件を充足していない場合、変動開始条件を充足するまで当該乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段と、
乱数取得手段により取得された乱数について変動開始条件を充足した場合、変動開始条件を充足した当該乱数に基づき識別情報の停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
識別情報表示内容決定手段による決定に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後、停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
副制御部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副制御部側へ送信する手段であって、識別情報の変動表示開始時においては、識別情報に関する情報を副制御部側へ送信する遊技情報送信手段とを備えており、
副制御部は、
主制御部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により前記識別情報に関する情報が受信された場合、演出表示内容を演出表示部にて表示する演出表示制御手段と
を備え、
識別情報が変動表示されている期間内において、演出用図柄を変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において演出用図柄を暫定的に停止表示した後に再度変動表示を行う擬似変動を一又は複数回実行可能に構成されており、
演出用図柄を停止表示する際の停止表示図柄として複数種類有し、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせによって特別遊技の実行可否を報知可能であり、前記擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれ得るよう構成されており、
ある本変動内における擬似変動の実行パターンとして、第一系統擬似変動実行パターンと第二系統擬似変動実行パターンとを有し、第一系統擬似変動実行パターンにおける前記演出表示内容と第二系統擬似変動実行パターンにおける前記演出表示内容とが相違し得るよう構成されており、
第一系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動の実行時において演出用図柄の組み合わせが暫定的に停止表示されるタイミングと、第二系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動の実行時において演出用図柄の組み合わせが暫定的に停止表示されるタイミングとが相違し得るよう構成されており、
第一系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれない一方で、
第二系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれるよう構成されており、
特定の乱数である特定保留が乱数一時記憶手段に一時記憶された場合、特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示においては、特定保留の存在を示す特定演出を実行可能であり、
特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示において前記特定演出が実行されている際は、当該特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示における本変動内にて擬似変動が実行されない
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(37)に係るぱちんこ機では、段落0834及び表4より、「第一系統擬似変動実行パターン」とは、実施例中に記載の『擬似連続変動A1』が相当し、「第二系統擬似変動実行パターン」とは、実施例中に記載の『擬似連続変動A2』が相当する。そして、『擬似連続変動A1』と『擬似連続変動A2』とは、同一の変動時間内で行われる演出パターンではあるものの、仮停止CMD送信タイミング(図柄変動・停止に係るコマンドの送信タイミング)が異なる点の記載より、「ある本変動内における擬似変動の実行パターンとして、第一系統擬似変動実行パターンと第二系統擬似変動実行パターンとを有し、第一系統擬似変動実行パターンにおける前記演出表示内容と第二系統擬似変動実行パターンにおける前記演出表示内容とが相違し得る」、「第一系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動の実行時において演出用図柄の組み合わせが暫定的に停止表示されるタイミングと、第二系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動の実行時において演出用図柄の組み合わせが暫定的に停止表示されるタイミングとが相違し得る」よう構成されている。また、段落0857(表13)等より、「第一系統擬似変動実行パターン」とは、通常演出モードにある場合において実行される擬似連続変動が相当し、「第二系統擬似変動実行パターン」とは、特殊演出モードにある場合において実行される擬似連続変動が相当する。表13にも示すように、「本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄」に相当する特別予告図柄は、通常演出モードにある場合において実行される擬似連続変動では表示されないが、特殊演出モードにある場合において実行される擬似連続変動では表示されることより、「第一系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれない一方で、第二系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれる」よう構成されている。さらに、段落0878(図164)、段落0879乃至0882(図165)等の記載及び段落0881の『保留先読みに係る演出実行と擬似連続変動に係る演出実行が同時に発生しないよう制御する』との記載より、「特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示において前記特定演出が実行されている際は、当該特定保留に到るまでの保留に係る識別情報の変動表示における本変動内にて擬似変動が実行されない」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(37)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、「確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄」(本願実施例でいうところの特別予告図柄)を、「擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせ」に含まれ得るよう構成することで、この演出用図柄(実施例でいう特別予告図柄)を表示することのみで、今回の停止表示が暫定的であること、及び、今回の停止表示が特別遊技の実行可否を報知するものでないこと、が遊技初心者に対しても分かり易く伝達され、この演出用図柄(実施例でいう特別予告図柄)が表示された場合には、擬似変動の実行中であることが遊技初心者に対しても明確となる。また、この演出用図柄(本願実施例でいうところの特別予告図柄)を表示することのみで、今回の停止表示が暫定的であること、及び、今回の停止表示が特別遊技の実行可否を報知するものでないこと、が遊技初心者に対しても分かり易く伝達される擬似連続変動パターンを具備することに加え、擬似変動の実行タイミングの違いにバリエーションを持たせることで、遊技者が理解し易い演出となることを担保しながら、擬似連続変動の実行パターンを多彩にすることで、擬似連続変動の実行を経由して大当り報知を行う演出ルートを主としたとしても、遊技者に飽きられてしまうという問題点を効果的に解決することができる。さらに、「第一系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれない一方で、第二系統擬似変動実行パターンが実行された際の擬似変動における暫定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには、前記本変動における確定的に停止表示された演出用図柄の組み合わせには含まれ得ない種類の演出用図柄が含まれるよう構成されており、」より、擬似変動の実行タイミングの違いにバリエーションを持たせるのと同時に、この演出用図柄(実施例でいう特別予告図柄)を表示する擬似連続変動の実行パターンと、この演出用図柄(実施例でいう特別予告図柄)を表示しない擬似連続変動の実行パターンとを混在させることが可能となる。これにより、例えば、図柄変動開始からの擬似変動の実行タイミングを相対的に早くするとともに、この演出用図柄(実施例でいう特別予告図柄)を表示する擬似連続変動の実行パターンを実行すると、図柄変動開始から早期の段階で擬似連続変動パターンが実行されたことを遊技初心者に対しても分かり易く伝達できる擬似連続変動パターンを具備でき、図柄変動開始からの擬似変動の実行タイミングを相対的に遅くするとともに、この演出用図柄(実施例でいう特別予告図柄)を表示しない擬似連続変動の実行パターンを実行すると、擬似連続変動パターンが実行されたのか1回の図柄変動が終了したのかを曖昧にできる擬似連続変動パターンを具備できる、といったように、擬似連続変動の実行パターンを多彩にすることも可能となる。そして、保留先読み演出の実行中においては擬似連続変動を実行しないことにより、擬似連続変動の実行パターンを多彩にした際に、そのバリエーションの違いにより、今回の図柄変動に関する大当り期待度を今回の図柄変動時に報知することを理解し易くなっている。
本態様(37)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機はさらに、以下の付加構成を備えていてもよい。
付加構成(1):第一系統擬似変動実行パターン(表4の通常演出モードにある場合において実行される擬似連続変動)では発生し得る一方、第二系統擬似変動実行パターン(表4の特殊演出モードにある場合において実行される擬似連続変動)では発生し得ない特定演出(例えば、図204の特殊演出モード演出)を備える
付加構成(2):特定演出の表示態様は複数種類設けられており、いずれかの表示態様により特定演出を実行可能である(表示態様の傾向は、大当り期待度によって異なっている)
付加構成(3):特定演出は、先読み演出実行中において、先読み演出の実行契機となった保留より前の保留に係る変動中(先読み演出の実行契機となった保留より前の保留に係る変動は、擬似連変動が実行されない変動である)であっても発生可能(複数個の保留変化が可能)であり、先読み演出の実行契機となった保留に係る変動(つまり、擬似変動が実行され得る変動)においても発生可能である
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図209を参照しながら、第8実施形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口2110、普図入賞口2210、大入賞口2120、特別図柄表示装置2130、演出表示装置2140、普通図柄表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、特図始動口2110は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口2110は、入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、入球検出装置2111は、特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、特図始動口2110に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
次に、普図入賞口2210は、入球検出装置2211を備える。ここで、入球検出装置2211は、普図入賞口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図入賞口2210への遊技球の入球は、特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、大入賞口2120は、特別図柄が所定態様で停止した場合、「大当たり」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置2121と、電動役物2122と、電動役物2122を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330とを備える。ここで、入球検出装置2121は、大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。電動役物2122は、大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口2120を可変させる。
次に、特別図柄表示装置2130は、主遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置2130は、特図表示部2131と、特図保留表示部2132とを備える。ここで、特図保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、特別図柄表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、特別図柄は、「0」〜「9」の10種類の数字及び「−」で表示される。
尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、第8実施形態では、特別図柄表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、当該変動表示の際の予告表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、第8実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2220は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2220は、普図表示部2221と、普図保留表示部2222とを備える。ここで、普図保留表示部2222は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄の変動数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域外に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図210を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口2110へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2150と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2140と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図211のブロック図を参照しながら、第8実施形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と情報伝達可能に接続されている。尚、主制御装置1000は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、第8実施形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技・補助遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、当否情報、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動当たり、回数制限付き時間短縮当たり、通常当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1200と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1300とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、乱数(特に当選乱数)に基づき、抽選を実行して特別遊技に移行するか否かを決定するための当否決定手段1135と、各乱数(特に図柄決定乱数及び変動態様決定乱数)に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関連した状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関連した状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段1111と、普図入賞口2210に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1112とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、特図始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する特図乱数取得判定実行手段1121と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1122とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、取得した遊技内容決定乱数に基づく図柄変動が許可されていない場合に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶するための特図保留手段1131と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための普図保留手段1132とを有している。ここで、特図保留手段1131及び普図保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段1131a及び普図保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
次に、当否決定手段1135は、取得した遊技内容決定乱数(特に当選乱数)に基づいて特別遊技に移行するか否かを決定する際に参照される当否決定用テーブル1135aを更に有している。ここで、表14は、当否決定用テーブル1135aの一例である。表14から分かるように、第8実施形態における確率変動遊技状態時での当選確率は、通常遊技状態時でのそれと比較し、約10倍高く設定されている。
Figure 2019013559
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する特図内容決定手段1141と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1142とを有している。
ここで、特図内容決定手段1141は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル1141aを有している。以下、各構成テーブルについて具体例を挙げながら説明することとする。
まず、表15は、特別図柄の停止図柄を決定する際に参照される図柄決定用テーブルの一例である。ここで、当否抽選の結果がハズレである場合には、上段のハズレ時テーブルを参照することによりハズレ図柄が決定される。他方、当否抽選の結果が当たりである場合には、下段の当たり時テーブルを参照することにより当たり図柄が決定される。尚、第8実施形態においては、後述のように、この当たり図柄は複数の属性に分類でき(通常当たり図柄、確率変動当たり図柄)、当たり図柄の種類に応じて遊技者に付与される利益状態が異なるよう構成されている。しかしながら、これには限定されず、どのような当たり図柄であっても一律同じ利益状態を遊技者に付与するよう構成してもよい。また、第8実施形態では、いずれの遊技状態でも共通のテーブルとしているがこれにも限定されず、遊技状態に応じて異なるテーブル構成としてもよいことはいうまでもない。更には、第8実施形態においては、理解の容易上、ハズレ時には一律「X」という停止図柄が選択されるよう構成されているがこれには何ら限定されない。例えば、後述するように、メイン側(主制御基板側)は、サブ側に対して停止図柄情報と変動態様情報等の図柄情報を送信し、これを受信したサブ側では、当該図柄情報に基づき装飾図柄の停止図柄や変動態様を決定する処理を実行する。この際、サブ側では、装飾図柄の停止図柄(特にハズレ図柄)を決定する際、当該変動がリーチ変動態様とするか否かの判定を実行した上、リーチ変動態様を実行する場合には、停止図柄としてリーチハズレ図柄やスーパーリーチハズレ図柄を停止図柄として割り振る必要がある。このようなサブ側での処理負担を軽減するため、主制御装置側でのハズレ図柄として、(1)装飾図柄の完全ハズレ図柄に対応したハズレ特別図柄X、(2)装飾図柄のリーチハズレ図柄に対応したハズレ特別図柄X、(3)装飾図柄のスーパーリーチハズレ図柄に対応したハズレ特別図柄X、といった具合に複数のハズレ図柄を割り振るよう構成してもよい。
Figure 2019013559
次に、表16は、特別図柄の変動態様を決定する際に参照される変動態様決定用テーブルの一例である。ここで、第8実施形態では、遊技状態及び当否結果に応じて異なるテーブルが参照されるよう構成されている。例えば、表16に示したテーブルは、いずれも通常遊技状態時に参照されるものであり、上段がハズレ時・下段が当たり時のものである。当該テーブルから分かるように、第8実施形態では、ハズレ時には変動時間が長いものが選択され難く、他方、当たり時には変動時間が長いものが選択され易いよう構成されている。即ち、変動時間が長い程、当たり期待度が高くなるよう設定されている。尚、前述のように、特別図柄の変動態様に関する情報はサブ側に送信されることとなり、これを受信したサブ側では、装飾図柄の変動態様決定処理を実行する。この際、特別図柄の変動態様として「H1」〜「H4」を受信した場合には装飾図柄の変動態様として通常変動態様を割り当てる一方、「H5」〜「H8」を受信した場合には装飾図柄の変動態様として擬似連続変動態様を割り当てる。尚、第8実施形態においては、遊技状態に応じて異なるテーブルとしているがこれにも限定されず、共通のテーブル構成としてもよい。
Figure 2019013559
更に、普図内容決定手段1142は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1142aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル1142a−1、確率変動遊技及び時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2)。
また、図示しないが、上記における特図内容決定用抽選テーブル1141aの各抽選テーブル(特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1、特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2、特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3)は、変動態様を決定するに際し、夫々が複数の抽選テーブルを有しており、所定条件を充足した場合(例えば保留球が所定数以上)では、短い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択され、他方、所定条件を充足しない場合(例えば保留球が所定数未満)では、長い変動態様が選択され易い抽選テーブルが選択されるように構成されている。
次に、表示制御手段1150は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段1151と、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1152とを有している。
ここで、特図制御手段1151は、前記特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1152は、普通図柄表示装置2220の普図表示部2221上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1152aを有している。また、普図変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段1171と、前記条件を充足している場合に、特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1172と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1173とを有している。更に、この特別遊技時間管理手段1173は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1173aを有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、第8実施形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態一時記憶手段1191と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1192とを有している。
ここで、主遊技状態一時記憶手段1191は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の特別図柄(変動開始条件が成立した特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段1191bと、特別遊技に関する情報(ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1192は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1192bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000は、主遊技側の周辺機器である主遊技周辺機器2100と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2200とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、主遊技周辺機器2100は、特別遊技移行の契機となる特図始動口2110と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる大入賞口2120と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置2130と、装飾図柄の停止表示及び変動表示・特別遊技移行を示唆する予告表示・特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2140と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2150とを有している。
ここで、演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2151と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2140での演出表示制御を行う表示制御手段2153とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2153は、演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2153aと、演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2153bと、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行の可能性を示唆する予告オブジェクトに関する表示制御を司る予告表示制御手段2153cと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2153dとを有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2153a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2153a−2とを更に有している。
ここで、装図表示内容決定手段2153a−1は、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1を有している。表17は、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照される、装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1(図柄決定用テーブル)の一例である。このように、第8実施形態では、メイン側から受信した特別図柄の停止図柄情報(例えば、停止図柄を特定するためのID情報)と紐付いた形で装飾図柄の停止図柄が決定されるよう設定されている。ここで、当たり図柄とハズレ図柄を分けて説明すると、まず、装飾図柄の当たり図柄については、第8実施形態では、メイン側での特別図柄の当たり図柄と1対1対応となるよう設定されている。しかしながら、これには何ら限定されず、1対複数対応でも複数対1対応でもよく、更には、メイン側からの当否情報及び属性情報(通常当たりか確率変動当たりか等)に基づき、メイン側での特別図柄の停止図柄にかかわらず装飾図柄の停止図柄を決定するよう構成してもよい。次に、ハズレ図柄については、変動態様(非リーチ変動態様、ノーマルリーチやスーパーリーチ等のリーチ変動態様)に基づき、サブ側で決定するよう構成されている。具体的には、ハズレ出目を決定する際、まずランダムに仮停止図柄を決定し、当該仮停止図柄が禁止出目に該当しないか否かを、禁止出目テーブルを参照することで確認する。例えば、非リーチ変動態様の場合には、当該仮停止図柄がハズレリーチ図柄や当たり図柄でないか否か、リーチ変動態様の場合には、当該仮停止図柄が当たり図柄でないか否かを、対応する禁止出目テーブルを参照することでチェックする。
Figure 2019013559
次に、表18は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照される、装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1(変動態様決定用テーブル)の一例である。このように、第8実施形態では、メイン側から受信した特別図柄の変動態様情報(例えば、変動態様を特定するためのID情報)と紐付いた形で装飾図柄の変動態様が決定されるよう設定されている。このように、第8実施形態では、メイン側での特別図柄の変動態様と1対1対応となるよう設定されている。しかしながら、これには何ら限定されず、1対複数対応でも複数対1対応でもよく、更には、メイン側からの変動態様情報(特に時間情報)、当否情報、停止図柄情報及び属性情報(通常当たりか確率変動当たりか等)から構成されるメイン側図柄情報からなる群より選択される一又は複数の情報に基づき、装飾図柄の変動態様を決定するよう構成してもよい。例えば、本発明のポイントとなる擬似連続変動態様について、擬似連続の変動回数を何回とするかや擬似連続変動の最終変動をどのような変動態様とするか等、上述したメイン側図柄情報に基づきサブ側で任意に決定するよう構成してもよい。
Figure 2019013559
ここで、装飾図柄の変動態様として擬似連続変動態様を決定した場合、各擬似変動における停止図柄(仮停止図柄)を決定する必要がある。この際に参照されるのが、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1である。表19は、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1の一例である。第8実施形態における各擬似変動での仮停止図柄の決定処理は、後で詳述する下記の手順で概略実行される。まず、擬似連続変動の回数を決定する処理を実行する。次に、各回の擬似変動の変動態様と仮停止図柄を決定する処理を実行する。ここで、ある擬似変動における仮停止図柄は、当該ある擬似連続変動後に実行される擬似変動回数を考慮した上で決定される。このような処理において参照されるテーブルとして、第8実施形態では、「残り擬似変動=1回」の際に参照される第一テーブルと、「残り擬似変動=2回」の際に参照される第二テーブルと、「残り擬似変動=3回以上」の際に参照される第三テーブルと、を備えている。そして、第二テーブルの内容は、第一テーブルで選択される仮停止図柄に加え、第一テーブルでは選択され得ない仮停止図柄が選択され得るよう設定されている。更に、第三テーブルの内容は、第一テーブル及び第二テーブルで選択される仮停止図柄に加え、第一テーブル及び第二テーブルでは選択され得ない仮停止図柄が選択され得るよう設定されている。尚、第8実施形態では、擬似変動の回数が異なる場合、当該回数に対応して3個のテーブルを備えるよう構成したが、この個数は特に限定されず、回数に応じて異なる2個のテーブルを少なくとも備えていればよい(例えば、「残り擬似変動=1回」用の第一テーブルと、「残り擬似変動=2回以上」用の第二テーブル)。更には、第8実施形態では、各テーブル間で共通した仮停止図柄が選択される(例えば「357」)ように構成されているがこれにも限定されない。例えば、(1)テーブルが異なる場合には、同一の仮停止図柄が選択されることが無い場合、(2)所定の複数のテーブルが参照される場合には同一の仮停止図柄が選択されることがあるが、別のテーブルが参照される場合には当該同一の仮停止図柄が選択されることが無い場合、等、バラエティを持たせた様々な設定が可能である。
Figure 2019013559
次に、装図保留情報表示制御手段2153bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2153b−1を更に有している。
次に、演出表示関連情報一時記憶手段2153dは、擬似単位変動の連続回数、各擬似単位変動の際の変動態様や仮停止図柄等の擬似連続変動関連情報を一時記憶するための擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1を更に有している。尚、この擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1の一時記憶内容例は、後述の作用の欄で説明することとする。
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、第8実施形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
次に、補助遊技周辺機器2200は、特図始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる普図入賞口2210と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2220とを有している。
尚、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2140が、演出表示制御手段2150と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2220は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2140は、演出表示制御手段2150により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図212〜図225のフローチャートを参照しながら、第8実施形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図212〜図220のフローチャートを参照しながら、第8実施形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図212は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図212に示すように、まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の特別遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の特別図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ1800で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
まず、図213は、図212におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1112は、普図入賞口2210に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1132は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図214は、図212におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1142は、普図保留情報一時記憶手段1132aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1210で、普図内容決定手段1142は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、現在の遊技状態が易開放状態中(時間短縮フラグオン)か否かを判定する。ステップ1210でYesの場合には、ステップ1212で、普図内容決定手段1142は、普図時間短縮用抽選テーブル1142a−2をセットし、他方、ステップ1210でNoの場合には、ステップ1214で、普図内容決定手段1142は、普図通常用抽選テーブル1142a−1をセットする。そして、ステップ1216で、普図内容決定手段1142は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1152aは、セットしたテーブルに基づき、普図変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1132は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1152は、普図変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、普図表示部2221上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1152aは、普図変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1152は、普図表示部2221上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、セットしたテーブルに基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の特別遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
次に、図215は、図212におけるステップ1300のサブルーチンに係る、特別遊技内容決定乱数取得処理に係るフローチャートである。まず、ステップ1302で、特図始動口入球判定手段1111は、特図始動口2110の入球検出装置2111から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、特図乱数取得判定実行手段1121は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得し、特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという情報と共に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1308で、情報送信手段1200は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理{ステップ1400の特別図柄表示処理(+特定遊技終了判定処理)}に移行する。
次に、図216は、図212におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、特図内容決定手段1141は、変動開始条件(特別遊技中でないこと+特別図柄変動中でないこと)が成立しているか否かを判定する。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、確率変動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図確率変動遊技状態用抽選テーブル1141a−2をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1404でNoの場合、ステップ1408で、特図内容決定手段1141は、フラグ一時記憶手段1191aを参照して、時間短縮フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル1141a−3をセットし、ステップ1414に移行する。
他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1412で、特図内容決定手段1141は、参照テーブルとして特図通常遊技状態用抽選テーブル1141a−1をセットし、ステップ1414に移行する。
次に、ステップ1414で、特図内容決定手段1141は、特図保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。そして、ステップ1416で、特図内容決定手段1141は、セットした各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び特別図柄決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば、当選乱数及び変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄の変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。そして、ステップ1417で、遊技制御手段1100は、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、遊技制御手段1100は、フラグ一時記憶手段1191a中の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。次に、ステップ1419で、情報送信手段1200は、ステップ1416で決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態を演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1420で、特図変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を特図変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1422で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、特図情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、特図変動時間管理手段1151aが、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1200は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1438で、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、特図変動時間管理手段1151aは、特図変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、特図制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図217は、図216におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図218は、図212におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)し、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技実行処理)に移行する。
次に、図219は、図212でのステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1606及びステップ1608で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1604で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1172は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1623に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをゼロクリアすると共に所定値(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば30秒、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば0.8秒)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中の入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ1618で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、ステップ1623に移行する。
次に、ステップ1623で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1624で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aを参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段1172は、大入賞口2120の電動役物2122の駆動を停止して大入賞口を閉鎖する。そして、ステップ1630で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技用タイマ1173aをリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、通常当たりに基づく特別遊技であれば15R、突然確率変動当たりや突然時間短縮当たりに基づく特別遊技であれば2R)であるか否かを判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段1172は、フラグ一時記憶手段1191a中の特別遊技実行フラグをオフにする。そして、ステップ1638で、情報送信手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理1800)に移行する。
次に、図220は、図219におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、確率変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が確率変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1658及びステップ1660で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにし、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。
他方、ステップ1656でNoの場合、ステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、時間短縮変動当たりか否か、即ち、特図情報一時記憶手段1191bを参照して、特図表示部2131上で停止した特別図柄が時間短縮変動当たりであるか否かを判定する。ステップ1662でYesの場合、ステップ1664で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグをオンする。次に、ステップ1666で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1662でNoの場合にも、次の処理(ステップ1800の賞球払出処理)に移行する。
次に、図221〜図225のフローチャートを参照しながら、第8実施形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図221は、第8実施形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ11000で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ13000で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ16000で、演出表示制御手段2150は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ11000に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
図222は、図221でのステップ11000のサブルーチンに係る装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ11002で、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ11002でYesの場合、ステップ11004で、装図表示内容決定手段2153a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2153a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、表示制御手段2153は、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域に一時記憶する。以上の処理で、当該変動の変動態様と停止図柄が決定される。
そして、以後の処理が本発明の特徴的処理の一つである、ステップ11004での変動態様決定処理において変動態様として「擬似連続変動」を実行することが決定された場合における、擬似連続変動に関連した処理である。まず、ステップ11006で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、前記決定した変動態様が擬似連続変動であるか否かを判定する。ステップ11006でYesの場合、ステップ11500で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、後述する擬似連続変動の内容決定処理を実行する。その後、ステップ11010で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動決定フラグ」をオンにする。
以上のように図柄内容決定処理を実行した後、ステップ11014で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄内容決定フラグ」をオンにし、次の処理(装飾図柄表示制御処理13000)に移行する。尚、ステップ11002でNoの場合にも次の処理(装飾図柄表示制御処理13000)に移行し、ステップ11006でNoの場合にはステップ11014に移行する。
図223は、図222でのステップ11500のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである擬似連続変動の内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ11502で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dを参照し、ステップ11004で決定した変動態様が「擬似連続変動A」〜「擬似連続変動D」(表5参照)のいずれの擬似連続変動であるかを演出表示関連情報一時記憶手段2153dを参照することにより把握した上で、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に擬似変動回数と各擬似変動の変動時間をセット(決定)する。次に、ステップ11504で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内に、k値として「1」をセットする。次に、ステップ11506で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(テーブルセット領域)内に、k回目の擬似変動後の残り回数(実行される擬似変動回数−k回)に対応した、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1の仮停止図柄決定用テーブルをセットする。そして、ステップ11508で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、乱数を取得した上で、セットした仮停止図柄決定用テーブルを参照してk回目の擬似変動における仮停止図柄を決定し、その後、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した仮停止図柄に関する情報を一時記憶する。更に、ステップ11510で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、k回目の擬似変動における変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該特定した変動態様に関する情報を一時記憶する。次に、ステップ11512で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を1インクリメントする。そして、ステップ11514で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1を参照して擬似変動回数を把握した上で、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を参照し、k値が最終回に到達したか否かを判定する。ステップ11514でYesの場合、ステップ11516で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、最終回の擬似連続変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した変動態様に関する情報を一時記憶し、次の処理(ステップ11010)に移行する。尚、ステップ11514でNoの場合にはステップ11506に移行する。
尚、今回の処理では、最終回の擬似変動における仮停止図柄は決定しておらず、図222のステップ11004で決定した停止図柄を「最終回の擬似変動における仮停止図柄」とするよう構成したが、これに限定されず、最終回の仮停止図柄まで本処理で決定するよう構成してもよい。この場合、最終回については、抽選結果や変動態様と矛盾しないよう、当否別、非リーチ・リーチ別にテーブルを設けることが好適である。但し、矛盾するような仮停止図柄を決定した場合であっても、確定表示の際には図222のステップ11004で決定した停止図柄を表示する(差し替える)訳であるから、演出のスムーズな流れという観点を除けば抽選結果と矛盾する事態は招かない。
図224は、図221でのステップ13000のサブルーチンに係る装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ13002で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ13002でYesの場合、ステップ13004で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「図柄内容決定フラグフラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ13004でYesの場合、ステップ13006で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動中フラグ」をオンにする。次に、ステップ13008で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄内容決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ13010で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動決定フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ13010でYesの場合、ステップ13012で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2140上で装飾図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ13014で、装飾図柄表示制御手段2153aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ13014でYesの場合、ステップ13016で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示する。次に、ステップ13018で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「図柄変動中フラグ」をオフにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行する。他方、ステップ13014でNoの場合にも、次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行する。
他方、ステップ13010でNoの場合、ステップ13022〜13040で、装飾図柄の擬似連続変動の表示制御処理を実行する。具体的には、まず、ステップ13022で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動継続フラグ」をオンにする。次に、ステップ13024で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内のk値に「1」をセットする。次に、ステップ13026で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ13028で、装飾図柄表示制御手段2153aは、擬似変動用タイマ(図示しない)をセット(スタート)する。次に、ステップ13030で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2140上で第k回目の装飾図柄の擬似変動表示を開始する。次に、ステップ13032で、装飾図柄表示制御手段2153aは、擬似変動用タイマを参照し、第k回目擬似変動の終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ13032でYesの場合、ステップ13034で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示装置2140上に、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内に一時記憶された決定内容(第k回目)に従い、第k回目の装飾図柄の擬似停止図柄を表示する。次に、ステップ13036で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域を参照し、「k=kfin」であるか否かを判定する。ステップ13036でYesの場合、ステップ13038で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域内の「擬似連続変動継続フラグ」をオフにし、ステップ13014に移行する。他方、ステップ13036でNoの場合、ステップ13040で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dの図柄関連領域内のk値に「1」を加算し、ステップ13028に移行する。
尚、ステップ13002でNoの場合、ステップ13042で、装飾図柄表示制御手段2153aは、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグ領域を参照し、「擬似連続変動継続フラグ」がオフであるか否かを判定し、Yesの場合にはステップ13014に移行し、Noの場合にはステップ13032に移行する。また、ステップ13004でNoの場合には次の処理(特別遊技中表示制御処理16000)に移行し、ステップ13032でNoの場合にはステップ13014に移行する。
図225は、図221でのステップ16000のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ16002で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリアを参照し、「特別遊技中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ16002でYesの場合、ステップ16004で、表示制御手段2153は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ16004でYesの場合、ステップ16006及びステップ16008で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ16010で、表示制御手段2153は、演出表示装置2140上で、ステップ1623で主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。そして、ステップ16012で、表示制御手段2153は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ16012でYesの場合、ステップ16014で、表示制御手段2153は、演出表示装置2140上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ16016で、表示制御手段2153は、演出表示関連情報一時記憶手段2153dのフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオフにし、次の処理(装飾図柄表示内容決定処理11000)に移行する。尚、ステップ16002でNoの場合にはステップ16010に移行し、ステップ16004及びステップ16012でNoの場合には次の処理(装飾図柄表示内容決定処理11000)に移行する。
次に、図面を参照しながら、本発明に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。まず、図209を参照しながら一般的な遊技の流れを説明すると、遊技者がハンドルを時計回りに捻ることにより、遊技球が、遊技領域内に放出される。放出された当該遊技球は、釘や風車等の障害物に衝突を繰り返しながら下方に落下する。そして、当該遊技球が特図始動口2110に入球すると、特別図柄表示装置2130内の特図表示部2131上で特別図柄が変動を開始する一方、演出表示装置2140内の装図表示部2141上で装飾図柄が前記特別図柄とシンクロして変動を開始する。そして、所定時間経過後、変動していた特別図柄と装飾図柄が同時に停止する。この際、これら停止図柄が特定態様である場合(例えば「777」)、通常遊技時は閉状態である大入賞口2120が所定条件下で開状態となる特別遊技が実行される。
次に、図226及び図227を参照しながら、本発明の特徴的作用を詳述する。ここで、図226(1)、(2)及び(3)は、擬似連続変動が2回、3回及び4回の場合をそれぞれ示した作用図である。そして、図227は、図226(1)、(2)及び(3)のそれぞれの場合にどのような決定プロセスを経て擬似連続変動の仮停止図柄が決定されたのかということと、図226(1)、(2)及び(3)のそれぞれの場合における擬似連続変動関連情報一時記憶手段内の一時記憶内容を示した図である。以下、各場合について詳述する。
《擬似連続変動が2回の場合》
(1回目の擬似変動)
まず、図226(1)を参照しながら画面例を説明すると、装飾図柄が変動を開始し(第一段)、リーチ図柄が揃わずに(第二段)、仮停止図柄である「573」が仮停止する(第三段)。尚、図中の点線図柄は、確定表示ではない所謂揺れ変動している状態を示している。ここで、第8実施形態では、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)が揃った場合、当該変動が擬似連続変動であることが確定する。したがって、遊技者は「573」という第一チャンス目が揃った時点で、当該擬似変動後に更に擬似変動が実行されることを悟ることとなる。次に、図227を参照しながら、このような「573」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が2回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は1回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が1回である第一テーブルである。このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)しか出ないように構成されている(表6の「第一テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「60」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「573」が決定された訳である。
(2回目の擬似変動)
次に、2回目(最後)の擬似変動が開始される(第四段)。しかしながら、リーチ図柄が揃わずに(第五段)、仮停止図柄である「724」が仮停止し、当該仮停止図柄が確定表示される(第六段)。
《擬似連続変動が3回の場合》
(1回目の擬似変動)
まず、図226(2)を参照しながら画面例を説明すると、装飾図柄が変動を開始し(第一段)、リーチ図柄が揃わずに(第二段)、仮停止図柄である「123」が仮停止する(第三段)。ここで、第8実施形態では、「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)が揃った場合、当該変動が擬似連続変動であることが確定すると共に、少なくともあと2回擬似連続変動が実行されることが確定する(更には、最後の擬似変動でリーチがかかることも確定する)。次に、図227を参照しながら、このような「123」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が3回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は1回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が2回である第二テーブルである。このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)及び「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)のいずれかが出るように構成されている(表6の「第二テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「65」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「123」が決定された訳である。
(2回目の擬似変動)
次に、2回目の擬似変動が開始される(第四段)。そして、リーチ図柄が揃わずに(第五段)、仮停止図柄である「573」が仮停止する(第六段)。ここで、上述のように「573」は第一チャンス目であるため、当該擬似変動後に更に擬似変動が実行されることを遊技者は悟ることとなる。次に、図227を参照しながら、このような「573」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が3回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は2回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が1回である第一テーブルである。そして、このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、前述のように、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)しか出ないように構成されている(表6の「第一テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「79」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「573」が決定された訳である。
(3回目の擬似変動)
次に、3回目(最後)の擬似変動が開始される(第七段)。当該擬似変動ではリーチ図柄が揃った(第八段)ものの、仮停止図柄である「776」が仮停止し、当該仮停止図柄が確定表示される(第九段)。
《擬似連続変動が4回の場合》
(1回目の擬似変動)
まず、図226(3)を参照しながら画面例を説明すると、装飾図柄が変動を開始し(第一段)、リーチ図柄が揃わずに(第二段)、仮停止図柄である「373」が仮停止する(第三段)。ここで、第8実施形態では、「3」と「7」から構成されるバラケ目(第三チャンス目)が揃った場合、当該変動が擬似連続変動であることが確定すると共に、少なくともあと3回擬似連続変動が実行されることが確定する(更には、最後の擬似変動でスーパーリーチがかかることも確定する)。次に、図227を参照しながら、このような「373」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が4回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は1回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が3回以上である第三テーブルである。このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)、「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)及び「3」「7」から構成されるバラケ目(第三チャンス目)のいずれかが出るように構成されている(表6の「第三テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「65」であったため、1回目の擬似変動における仮停止図柄として「373」が決定された訳である。
(2回目の擬似変動)
次に、2回目の擬似変動が開始される(第四段)。そして、リーチ図柄が揃わずに(第五段)、仮停止図柄である「123」が仮停止する(第六段)。ここで、上述のように「123」は第二チャンス目であるため、当該擬似変動後にあと2回以上の擬似変動が実行されることを遊技者は悟ることとなる。次に、図227を参照しながら、このような「123」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が4回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は2回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が2回である第二テーブルである。そして、このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、前述のように、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)及び「1」「2」「3」のような連続目(第二チャンス目)のいずれかが出るように構成されている(表6の「第二テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「79」であったため、2回目の擬似変動における仮停止図柄として「123」が決定された訳である。
(3回目の擬似変動)
次に、3回目の擬似変動が開始される(第七段)。そして、リーチ図柄が揃わずに(第八段)、仮停止図柄である「573」が仮停止する(第九段)。ここで、上述のように「573」は第一チャンス目であるため、当該擬似変動後に更に擬似変動が実行されることを遊技者は悟ることとなる。次に、図227を参照しながら、このような「573」という仮停止図柄が表示されるに至った内部処理を説明する。当該変動は擬似連続変動が4回実行されるものであり、かつ、今回の擬似変動は3回目である。したがって、今回の擬似変動における仮停止図柄を決定するに際して参照されるテーブルは、擬似連続変動の残り回数が1回である第一テーブルである。そして、このテーブルを参照して仮停止図柄を決定した場合、前述のように、仮停止図柄としては、「3」「5」「7」から構成されるバラケ目(第一チャンス目)しか出ないように構成されている(表6の「第一テーブル」参照)。そして、取得した乱数値が「65」であったため、2回目の擬似変動における仮停止図柄として「573」が決定された訳である。
(4回目の擬似変動)
次に、4回目(最後)の擬似変動が開始される(第十段)。当該擬似変動ではリーチ図柄が揃い(第十一段)、スーパーリーチを経て仮停止図柄である「777」が仮停止し、当該仮停止図柄が確定表示される(第十二段)。
尚、図227から分かるように、同一の乱数を取得しても、擬似連続変動の連続回数が異なる場合には、異なる仮停止図柄が選択され得る。例えば、図226(2)の場合と及び図226(3)の場合とを比較すると、1回目と2回目の仮停止図柄を決定する際に取得した乱数値はいずれも「65」「79」である。しかしながら、これらの乱数に基づき決定された仮決定図柄はいずれも異なる(一回目が「123」と「373」で、二回目が「573」と「123」)。更には、残りの擬似変動回数が異なる場合にも、異なる仮停止図柄が選択され得る。例えば、図226(3)の場合、1回目と3回目の擬似変動の際に同一乱数値である「65」を取得したにもかかわらず、異なった仮停止図柄が選択されている(一回目が「373」で、三回目が「573」)。
第8実施形態によれば、擬似単位変動を複数回繰り返す変動態様が選択された際、識別情報を一旦仮停止させる際の仮停止識別情報を、擬似単位変動の繰り返し回数に応じて決定するよう構成されているので、表示される仮停止識別情報と擬似単位変動の繰り返し回数とを関連付けることができるので、表示された仮停止識別情報を通じて、遊技者に対して擬似単位変動の繰り返し回数という、擬似連続変動が実行されている際に遊技者が最も注目している情報を伝達可能となるという効果を奏する。
更に、複数回の擬似単位変動を実行する場合に各回の擬似単位変動における仮停止識別情報を決定する際、残り回数に応じて当該仮停止識別情報を決定するよう構成されているので、表示される仮停止識別情報を通じて、あと何回擬似単位変動が実行されるかを遊技者に対して示唆することが可能になるという効果を奏する。
更に、仮停止識別情報を決定する際、残り回数が異なる場合には異なる仮停止識別情報が選択され得るよう構成されているので、遊技者に対してより明確な形で残り回数を報知することが可能になるという効果を奏する。
更に、仮停止識別情報を決定するに際して複数の仮停止識別情報参照テーブルを備えると共に、残り回数に対応した仮停止識別情報参照テーブルを参照することにより仮停止識別情報を決定するよう構成されているので、比較的簡単なシステム構成により擬似単位変動の残り回数とリンクさせた形での仮停止識別情報の表示を実現しつつ、チャンス目の出現頻度を変えることが可能になるという効果を奏する。
次に、本発明に係る第8実施形態の第一変更例を説明する。まず、第8実施形態では、擬似連続変動が実行される場合、仮停止図柄として、「573」や「123」といった、有効ライン上の識別情報配列(図柄の組み合わせ)を擬似連続変動チャンス目とするよう構成したが、これには何ら限定されず、例えば、いずれかの場所に所定識別情報が表示されれば、当該表示態様を擬似連続変動チャンス目とするよう構成してもよい。例えば、中図柄に「7」が止まれば擬似連であって、「3」が止まれば擬似連2回継続確定という、1つの図柄列のみで擬似連チャンス目を構成する仕様も考えられる。
次に、本発明に係る第8実施形態の第二変更例を説明する。第8実施形態では、装飾図柄変動開始前に擬似連続変動態様についてのすべての内容(各擬似変動態様の仮停止図柄や変動態様)を決定するように構成されている。他方、本変更例に係るパチンコ遊技機では、擬似連続変動態様の実行に伴い擬似連続変動態様の内容決定を実施する。具体的には、まず、図222でのステップ11500の処理を実行しない。その上で、図224における装飾図柄表示制御処理を、図228に示すものと置換する。
以下、以下、図228のフローチャートを参照しながら、本変更例の特徴的処理である装飾図柄表示制御処理を説明する。尚、図224と同一処理であるものについては、図224と同一符番を付すことで説明を省略する。そこで、相違点のみ説明すると、主たる相違点はステップ13026以後に実行されるステップ13050〜13058である。まず、ステップ13050で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1を参照して擬似変動回数を把握した上で、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(k値領域)内のk値を参照し、k値が最終回に到達していないか否かを判定する。ステップ13050でYesの場合、ステップ13052で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1に設けられた仮停止図柄決定用一時記憶領域(テーブルセット領域)内に、k回目の擬似変動後の残り回数(実行される擬似変動回数−k回)に対応した、擬似連続変動時仮停止図柄決定用テーブル2153a−1−1−1の仮停止図柄決定用テーブルをセットする。そして、ステップ13054で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、乱数を取得した上で、セットした仮停止図柄決定用テーブルを参照してk回目の擬似変動における仮停止図柄を決定し、その後、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した仮停止図柄に関する情報を一時記憶する。更に、ステップ13056で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、k回目の擬似変動における変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該特定した変動態様に関する情報を一時記憶し、次のステップ(ステップ13028)に移行する。他方、ステップ13050でNoの場合、即ち、当該擬似変動が最終回の擬似変動である場合には、ステップ13058で、装飾図柄表示内容決定手段2153a−1は、最終回の擬似連続変動態様を特定(決定)した上(表5参照)、擬似連続変動関連情報一時記憶手段2153d−1内に当該決定した変動態様に関する情報を一時記憶し、次の処理(ステップ13028)に移行する。
次に、第三変更例を説明する。第8実施形態では、ある擬似変動における停止図柄を決定する際、当該ある擬似変動より後に実行される擬似変動の回数に応じて、異なるテーブルを参照するよう構成されている。他方、第三変更例では、取得可能な乱数範囲を残り擬似変動回数によって変更することで、仮停止図柄を決定する際の参照テーブルの数の低減化を図ったものである。具体的には、残りの擬似変動回数が多い程、取得可能な乱数範囲が広く構成されている。そして、擬似変動回数が所定数である場合は取得可能な乱数範囲を2とし、前記所定数よりも擬似変動回数が多い場合は取得可能な乱数範囲を2(ここで、n>m)とすることが好適である。例えば、第8実施形態に係る表6を参照しながら説明すると、本変更例では、仮停止図柄を決定するテーブルとして「残り擬似変動=3回以上」用の第三テーブルのみを備える。そして、仮停止図柄を決定する際、残り擬似変動が1回である場合、取得できる乱数範囲を2=32(0〜31)とし、残り擬似変動が2回である場合、取得できる乱数範囲を2=64(0〜63)とし、残り擬似変動が3回以上である場合、取得できる乱数範囲を2=128(0〜127)とする。このように構成することにより、残り擬似変動が1回である場合には、第8実施形態と同様、「123」のような連続出目や「3」「7」から構成されるバラケ目が表示されることを防止できる一方、残り擬似変動が2回以上である場合にも、第8実施形態と同様、「123」のような特殊な仮停止図柄が表示可能となる。
(まとめ4)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(38)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
始動口への遊技球の入球に基づき、遊技の内容を決定する乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき決定された遊技の内容に応じて、識別情報の変動内容及び停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
識別情報表示内容決定手段により決定された変動内容に従い、識別情報を識別情報表示部で変動表示した後、識別情報表示部上に前記停止識別情報を表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
識別情報の停止識別情報が所定態様となった後、可変入賞口を閉状態から開状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段と
を有し、
識別情報表示内容決定手段は、
識別情報の変動内容として、識別情報の変動と仮停止を一セットとする擬似単位変動を複数回繰り返す再変動内容パターンを決定し得るよう構成されており、
識別情報を一旦仮停止させる際の仮停止識別情報を、擬似単位変動時にのみ選択される態様であって、擬似単位変動時における各セットに対応した態様にて決定するよう構成されており、
識別情報が配された識別情報列を複数列有しており、識別情報を変動表示及び停止表示するに際しては、当該複数列の識別情報列を変動表示した後で停止表示可能であり、当該複数列の識別情報列の内の予め定められた或る識別情報列において特定の態様にて仮停止識別情報が仮停止した場合には、当該或る識別情報列以外において仮停止した仮停止識別情報の態様に拘わらず、当該複数列の識別情報列における再変動が確定的となるよう構成されており、
擬似単位変動の繰り返し回数が所定回数に到達し且つ当該擬似単位変動にて仮停止識別情報が仮停止した後に前記複数列の識別情報列が再変動した場合においては、特別遊技の実行期待度が高いことを示す高期待度演出の発生が確定的となるよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(38)に係るぱちんこ機は、段落1067、段落1104に記載の通り、「識別情報の変動内容として、識別情報の変動と仮停止を一セットとする擬似単位変動を複数回繰り返す再変動内容パターンを決定し得るよう構成されており、識別情報を一旦仮停止させる際の仮停止識別情報を、擬似単位変動時にのみ選択される態様であって、擬似単位変動時における各セットに対応した態様にて決定する」よう構成されている。このように構成することで、ぱちんこ遊技機における必須構成であって、遊技者が最も注目する識別情報の停止態様に対して、擬似単位変動が実行されている状況であるか否か、及び、擬似単位変動が実行されている状況であれば何回目の擬似単位変動が実行されたのか、に係る情報を化体させることができる。
また、段落1118に記載の通り、「或る識別情報列」とは『中図柄』が相当し、「特定の態様にて仮停止識別情報が仮停止した場合には、当該或る識別情報列以外において仮停止した仮停止識別情報の態様に拘わらず、当該複数列の識別情報列における再変動が確定的となる」とは『中図柄に「7」が止まれば擬似連であって、「3」が止まれば擬似連2回継続確定という、1つの図柄列のみで擬似連チャンス目を構成する』であり、「識別情報が配された識別情報列を複数列有しており、識別情報を変動表示及び停止表示するに際しては、当該複数列の識別情報列を変動表示した後で停止表示可能であり、当該複数列の識別情報列の内の予め定められた或る識別情報列において特定の態様にて仮停止識別情報が仮停止した場合には、当該或る識別情報列以外において仮停止した仮停止識別情報の態様に拘わらず、当該複数列の識別情報列における再変動が確定的となる」よう構成されていることが特徴といえる。
さらに、当該ぱちんこ機(38)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機において、仮停止識別情報を複数種類備える構成、N回目の仮停止における仮停止識別情報とN+1回目の仮停止における仮停止識別情報が同じである構成又は異なる構成であってもよい。また、ある2つの識別情報の変動態様(変動時間)として、擬似変動が行われない変動態様と擬似変動が行われる変動態様とを比較した場合に、擬似変動が行われない変動態様は、擬似変動が行われない変動態様よりも長い、といった関係性が成立する変動態様を備える構成とすることも可能である。
本態様(39)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
識別情報を変動表示及び停止表示可能な識別情報表示部と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
始動口への遊技球の入球に基づき、遊技の内容を決定する乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき決定された遊技の内容に応じて、識別情報の変動内容及び停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
識別情報表示内容決定手段により決定された変動内容に従い、識別情報を識別情報表示部で変動表示した後、識別情報表示部上に前記停止識別情報を表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
識別情報の停止識別情報が所定態様となった後、可変入賞口を閉状態から開状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段と
を有し、
識別情報表示内容決定手段は、
識別情報の変動内容として、識別情報の変動と仮停止を一セットとする擬似単位変動を複数回繰り返す再変動内容パターンを決定し得るよう構成されており、
識別情報が配された識別情報列を複数列有しており、識別情報を変動表示及び停止表示するに際しては、当該複数列の識別情報列を変動表示した後で停止表示可能であり、当該複数列の識別情報列の内の予め定められた或る識別情報列において特定の態様にて仮停止識別情報が仮停止した場合には、当該或る識別情報列以外において仮停止した仮停止識別情報の態様に拘わらず、当該複数列の識別情報列における再変動が確定的となるよう構成されており、
擬似単位変動の繰り返し回数が所定回数に到達し且つ当該擬似単位変動にて仮停止識別情報が仮停止した後に前記複数列の識別情報列が再変動した場合においては、特別遊技の実行期待度が高いことを示す高期待度演出の発生が確定的となるよう構成されており、
前記再変動内容パターンが実行されない場合であっても識別情報の変動表示期間としては、前記再変動内容パターンが実行される場合における識別情報の変動表示期間よりも長いものを採り得るよう構成されている
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
本態様(39)係るぱちんこ機では、段落1048(表16)に記載にされた変動態様H4が「再変動内容パターンが実行されない場合」に相当し、(表16)に記載された変動態様H5が「再変動内容パターンが実行される場合」に相当し、「擬似単位変動の繰り返し回数が所定回数に到達し且つ当該擬似単位変動にて仮停止識別情報が仮停止した後に前記複数列の識別情報列が再変動した場合においては、特別遊技の実行期待度が高いことを示す高期待度演出の発生が確定的となるよう構成されており、前記再変動内容パターンが実行されない場合であっても識別情報の変動表示期間としては、前記再変動内容パターンが実行される場合における識別情報の変動表示期間よりも長いものを採り得る」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(39)に係るぱちんこ機の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、擬似連続変動が発生せずとも(即ち、ある一の図柄列において、ある一の特定図柄が停止表示されなくとも)大当り発生への期待感を残すことができる(即ち、識別情報の変動表示期間を長期間として、大当り発生への期待感を維持させ得る)ため、より演出バリエーションを増やして興趣性を高めることが可能となる。
さらに、当該ぱちんこ機(39)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機において、N回目の仮停止における仮停止識別情報とN+1回目の仮停止における仮停止識別情報が同じである構成又は異なる構成であってもよい。また、識別情報の変動態様として、擬似変動回数が多い場合(例えば、N=3)は、擬似変動回数が少ない(例えば、N=1)場合と比較した場合に、大当りとなる期待度が相対的に高くなるよう構成し、さらに、識別情報の変動時間として、擬似変動回数が多い場合は、擬似変動回数が少ない場合と比較した場合に、相対的に長くなるよう構成することも可能である。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態について詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図229を参照しながら、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技始動口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、演出表示装置2140、補助遊技図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技始動口入球検出装置(第1入球検出装置)2211を備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技始動口入球検出装置(第2入球検出装置)2111と、第2主遊技始動口電動役物(電動役物)2112と、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本例においては、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1主遊技始動口2210の存在により、第2主遊技始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2主遊技始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
尚、第9実施形態では、第2主遊技始動口2110側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口2210側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、第9実施形態では、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを重ねるように配置したがこれにも限定されず、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを離隔して設けるよう構成してもよい。その場合には、例えば、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110との入球割合が略同一となるよう構成してもよいし、入球割合が相違するよう構成(いわゆる打ち分けタイプの構成)してもよい。
次に、補助遊技始動口2410は、補助遊技始動口入球検出装置(入球検出装置)2411を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2411は、補助遊技始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄や小当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置(第1入賞検出装置)2121{第2大入賞口入賞検出装置(第2入賞検出装置)2221}と、第1大入賞口電動役物(第1電動役物)2122{第2大入賞口電動役物(第2電動役物)2222}と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる{例えば、第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a(第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a)を励磁及び消磁することで実現可能に構成される}。尚、第9実施形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1主遊技に基づく特別遊技と第2主遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。また、第9実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(所謂、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。(但し、あくまで好適な態様であり、これには限定されない)。
次に、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたかのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、第9実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、装飾図柄の保留球表示が行われる。具体的には、後述する演出表示制御手段2320の表示制御により、画面上に、装飾図柄の変動表示及び停止表示が実行される装飾図柄表示領域2311(不図示)と、第1主遊技図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第1保留表示部2312a(不図示)及び第2主遊技図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第2保留表示部2312b(不図示)と、が形成される。尚、演出表示装置2140は、第9実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図230を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2140上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)2320と、主に演出表示を実行する演出表示装置(サブサブ制御部)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図231のブロック図を参照しながら、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板1000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板3000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板2000と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニット290と、を主体として構成されている。尚、副制御基板2000は、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部2320と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部2310の2つの制御部とを備えている。ここで、主制御基板1000、賞球払出制御基板3000、サブメイン制御部2320及びサブサブ制御部2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板1000は、入賞口センサS{前述した第1主遊技始動口入球検出装置2211、第2主遊技始動口入球検出装置2111、補助遊技始動口入球検出装置2411、第1大入賞口入賞検出装置2121、第2大入賞口入賞検出装置2221、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a、第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板1000は、賞球払出制御基板3000と、副制御基板2000(サブメイン制御部2320・サブサブ制御部2310)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板3000に、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板2000にそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板1000は、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータH等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHと配線接続することで、主制御基板1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、第9実施形態では、図231の矢印表記の通り、主制御基板1000と賞球払出制御基板3000とは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板1000とサブメイン制御部2320とは、主制御基板1000からサブメイン制御部2320への一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出機構210と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付け賞球払出制御基板3000に伝達する遊技球貸出装置100とに接続されている。また、図示略するが、第9実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、第9実施形態では、遊技球貸出装置100を別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板2000は、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置2140と、スピーカ114と、遊技効果ランプ190、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。第9実施形態では、前述の通り、副制御基板2000内にサブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを有しており、サブメイン制御部2320によりスピーカ114から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプ190の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部2310により、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、第9実施形態では、サブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを、副制御基板2000にて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部2310により音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図232のブロック図を参照しながら、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器D)、演出に係るサブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)は、画像演出を実行するサブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御装置3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、賞球払出制御装置3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1主遊技、第2主遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、15R大当り(出球あり)、2R大当り(出球無し)、小当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段1300(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファ1301)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに保留するための補助遊技図柄保留手段1133と、を有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1主遊技内容決定手段1141は、第1主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技内容決定手段1142は、第2主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく主遊技図柄の変動を優先するかを決定する主遊技図柄保留解除制御手段1154と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1153とを有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1153aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技(大当り、小当り)に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、大当り又は小当りに当選している{特別遊技(大当り、小当り)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り、小当り)を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、第9実施形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、第9実施形態における時短は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1主遊技状態一時記憶手段1191は、第1主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2主遊技状態一時記憶手段1192は、第2主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示装置2310)等、を有している。ここで、サブメイン制御部2320により制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、を有する。
次に、補助遊技周辺機器Dは、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
ここで、演出表示制御手段(サブメイン制御部)2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、演出制御全般に係る情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、サブサブ制御部2310側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段2400と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置1000側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマ2322dと、後述する演出内容である主演出内容を決定するための主演出動作内容決定手段2322eと、後述する演出内容である予告演出内容を決定するための予告演出内容決定手段2322fと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a−1を有している。また、主演出動作内容決定手段2322eは、主演出内容、表示更新内容及び表示更新タイミングを決定するための主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e−1を有している(尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。)。また、予告演出内容決定手段2322fは、予告演出内容、表示更新内容を決定するための予告演出内容決定用抽選テーブル2322f−1と、大当り信頼度の高い予告演出(強予告)の実行予定回数を計数するための強予告カウンタ2322f−2と、いわゆる擬似連続変動の実行予定回数を計数するための擬似連カウンタ2322f−3と、を有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aを有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)2310は、演出表示装置2140上表示領域である装飾図柄表示領域2311、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312bへ画像を表示する画像表示制御手段2313と、サブメイン制御部2320側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段2450と、を有している。ここで、画像表示制御手段2313は、サブメイン制御部2320側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段2313aを更に有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示手段2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図233は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ3002で、主制御装置1000は、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニット290のリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ3002でYesの場合、ステップ3004で、主制御装置1000は、主制御装置1000側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段1190内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ3006で、情報送信制御手段1300は、主制御基板1000のRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ3014の処理に移行する。他方、ステップ3002でNoの場合は、ステップ3008で、主制御装置1000は、主制御装置1000におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ3010で、主制御装置1000は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ3010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ3004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ3010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ3011で、主制御装置1000は、主遊技装置1000におけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ3012で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ3014の処理に移行する。次に、ステップ3014で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)、ステップ3020の処理に移行する。尚、ステップ3020に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御装置1000は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御装置1000は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出機構210の駆動制御等を賞球払出制御基板3000に実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1800で、主制御装置1000は、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1900で、主制御装置1000は、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御装置1000は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ3604で、主制御装置1000は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ3606で、主制御装置1000は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図234は、図233におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技入球口入球判定手段1113は、補助遊技入球口2410に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定処理)に移行する。
次に、図235は、図233におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技状態一時記憶手段1193を参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1に補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部2421上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、開放タイマ1162に電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の主遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の主遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図236は、図233におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技内容決定乱数を取得する。
なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1312で、第1主遊技図柄保留手段1131は、当該第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1313で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。
次に、ステップ1314で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1316でYesの場合、ステップ1318で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1324で、第2主遊技図柄保留手段1132は、当該第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。次に、ステップ1325で、情報送信制御手段1300は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1314に移行し、ステップ1314及びステップ1316でNoの場合には次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。
尚、第9実施形態では、ステップ1313、ステップ1325にてサブメイン制御部2320へ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図237は、図233におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主遊技図柄保留解除制御手段1154は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。このように、第9実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図238は、図237におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1402で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や図柄変動中でないことが条件となる。
次に、ステップ1414で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出し、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から削除すると共に、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1403で、当否抽選手段1135は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否(本例では、大当り又は小当り)抽選を実行する。
ここで、図239(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)の一例である。本例に示されるように、第9実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。また、第1主遊技側においては、特別遊技の実行前後における遊技状態が変化し得ない当りである小当りが当選し得るよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、大当り及び小当りの抽選方法についても特に限定されず、同一の抽選テーブルで大当り及び小当りの抽選を実行してもよいし、先に大当り抽選テーブルを参照して大当り抽選を実行し、大当り抽選にはずれた場合、更に小当り抽選テーブルを参照して小当り抽選を実行するように構成してもよい。更には、先に小当り抽選テーブルを参照して小当り抽選を実行し、小当り抽選にはずれた場合又は当たった場合でも重ねて大当り抽選を実行してもよい。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ1417で、特別遊技移行決定手段1135aは、当該主遊技図柄の当否抽選結果が当りか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の「当りフラグ」をオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。
次に、ステップ1416−1で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
ここで、図239(主遊技テーブル2)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、停止図柄決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、第9実施形態においては、大当りに当選した場合、特別遊技時における最大実行ラウンド数の異なる複数の主遊技図柄候補(本例では、「1A、1B」=8R及び「7A、7B」=16R)の内から一の主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。ここで、大当り図柄「1A、1B」は、後述するように、当該大当り図柄に係る特別遊技実行後には確率変動遊技状態へ移行しないこととなる態様である(以下、非確変大当り、と呼ぶことがある)一方、大当り図柄「7A、7B」は、後述するように、当該大当り図柄に係る特別遊技実行後には確率変動遊技状態へ移行することとなる態様である(以下、確変大当り、と呼ぶことがある)。
次に、ステップ1416−3で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、各遊技状態に対応する第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶して、ステップ1419に移行する。
ここで、図239(主遊技テーブル3)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、変動態様決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、第9実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果及び主遊技時短フラグ状態に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオフである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、第9実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。
次に、ステップ1419で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1420で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1422で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1434でYesの場合、ステップ1437で、情報送信制御手段1300は、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1438で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)は、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。
次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、ステップ1444でNoの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図240は、図237におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a中の主遊技時短フラグ及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の主遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1462で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図241は、図233におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上に表示された主遊技図柄が停止したか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1505で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容(例えば、当り図柄に対応した最大ラウンド数や、各ラウンドにおける大入賞口の開閉態様)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ1510で、特定遊技終了条件判定手段1181は、特別遊技の開始時における停止図柄が小当り図柄(本例では、「SA」図柄)でないか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1552及びステップ1554で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。次に、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の当りフラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1510でNoの場合、ステップ1506に移行する。
次に、図242は、図233におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信制御手段1300は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1624の処理を行うことなく、ステップ1626に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222を駆動して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットする。次に、ステップ1624で、情報送信制御手段1300は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットして、ステップ1626に移行する。
次に、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、ステップ1628でNoの場合には、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222の駆動を停止して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当り及び時間短縮変動大当りの場合は第15ラウンド、突然確率変動大当りの場合は第2ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信制御手段1300は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、図243は、図242におけるステップ9000のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b及び第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bを参照し、特別遊技の開始時における停止図柄を確認する。次に、ステップ9010で、特定遊技制御手段1180は、当該確認結果に基づき、特別遊技の開始時における停止図柄が小当り図柄(本例では、「SA」)でないか否かを判定する。ステップ9010でYesの場合、ステップ9012で、特定遊技制御手段1180は、当該確認結果に基づき、特別遊技の開始時における停止図柄が確変大当り図柄(本例では、「7A、7B」)であるか否かを判定する。ステップ9012でYesの場合、ステップ9014で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の主遊技確変フラグをオンにし、ステップ9021に移行する。他方、ステップ9012でNoの場合には、ステップ9021に移行する。次に、ステップ9021で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの値に所定回数(本例では、70)をセットする。次に、ステップ9024で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ9026で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aの補助遊技時短フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ9010でNoの場合、換言すれば、特別遊技の開始時における停止図柄が小当り図柄である場合、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図244〜図251を参照して、サブメイン制御部2320側で実行される制御処理を説明する。まず、図244は、第9実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板2000側(特に、サブメイン制御部2320側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブ基板側での初期処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、サブメイン制御部2320の繰り返し処理ルーチンであるステップ5000を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、ステップ5000が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ5600で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ5700で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ5800で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6000で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行する。次に、ステップ7000で、演出表示制御手段2320は、表示コマンド送信制御処理{詳細は割愛するが、例えば、サブメイン制御部2320側における情報送受信制御手段2400から、サブサブ制御部2310側における副情報送受信制御手段2450へ表示処理に係るコマンド(コマンドのセット処理については一例を後述する)を送信する処理に相当する。尚、当該受信したコマンドに基づき、サブサブ制御部2310側における画像表示制御手段2313が、画像表示処理を実行するよう構成されている}を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部は、リセット後、サブメイン側ルーチン(S5000〜S7000)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部2320の割り込み処理であり、前述した主制御基板1000のSTB信号線からの信号がサブメイン制御部2320のCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(ステップ4700)である。即ち、サブメイン制御部2320のCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ4800で、サブメイン制御部2320は、主制御装置1000側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ4900で、サブメイン制御部2320は、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部2320側のRAM(本例では、メイン側情報一時記憶手段2321a)に、主制御装置1000側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図245は、図244におけるステップ5600のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ5602で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ5602でYesの場合、ステップ5604で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ5606で、装図保留情報表示制御手段2323は、主制御装置1000側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段2323aに一時記憶し、ステップ5620に移行する。
他方、ステップ5602でNoの場合、ステップ5610で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ5610でYesの場合、ステップ5612で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ5614で、装図保留情報表示制御手段2323は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段2323aから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ5616で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ5620に移行する。
次に、ステップ5620で、装図保留情報表示制御手段2323は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上(特に、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312b)に、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ5700の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。尚、ステップ5610でNoの場合には、ステップ5620に移行する。
次に、図246は、図244におけるステップ5700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ5702で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5702でYesの場合、ステップ5704で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ5706で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)に基づき、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。ここで、装飾図柄の停止図柄としては、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄(本例では、「1A、1B、7A、7B」)である場合には、3つの数字がそろっている図柄(ゾロ目)とし、ハズレ又は小当り(本例では、SA)の場合には、3つの数字がそろわない図柄とすることを例示することができる。また、装飾図柄の変動態様としては、主遊技図柄に係る変動態様(変動時間)に基づき、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチ等のリーチ変動態様を決定することを例示することができる。
次に、ステップ5707で、主演出動作内容決定手段2322eは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された装飾図柄の当否結果及び装飾図柄の変動態様に基づき、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―1を参照して主演出内容を決定し、表示更新タイミング、表示更新内容をセットすると共に、演出一般情報一時記憶手段2324内に一時記憶する。次に、ステップ5900で、予告演出内容決定手段2322fは、後述する予告演出内容決定処理を実行する。次に、ステップ5708で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ5800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。尚、ステップ5702でNoの場合にも、次の処理(ステップ5800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。
ここで、図247(主演出テーブル1)は、図246にて参照される、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―1(主演出内容決定用抽選テーブル、特に、装図変動態様がスーパーリーチである場合)の一例である。本例に示されるように、第9実施形態においては、主遊技図柄の当否結果(左端列にて図示されており、本例では、「ハズレ」又は「大当り」)及び装飾図柄の変動態様(左2列目にて図示されており、本例では「スーパーリーチ(総演出時間60秒)」の場合のみ例示)と取得乱数値(サブメイン基板側で取得した乱数値であって、左3列目にて図示)とに基づき、主演出内容(左4列目にて図示されており、本例では、「主演出A−1(ハズレ)」や「主演出A−1(大当り)」等)を決定可能に構成されている。そして、主演出内容が決定された場合には、「表示更新タイミング」と「表示更新内容」とを一義的に決定可能に構成されている。例えば、主演出内容=「主演出A−1(ハズレ)」であった場合には、「表示更新タイミング」=「変動開始時(0秒後)」において「表示更新内容」=「装図変動開始(全列)」と決定され、「表示更新タイミング」=「変動開始6秒後」において「表示更新内容」=「リーチ画像表示1(ハズレ)」と決定される。そして、後述するように、装飾図柄の変動時間に係る経過時間に応じて、「表示更新タイミング」に到達した「表示更新内容」が順次実行されることとなる。尚、「主演出A−1(ハズレ)」で定義される演出パターン(一連の表示内容)と他の主演出内容の名称で定義される演出パターンとは異なるものであることを補足しておく。
ここで、第9実施形態においては、いわゆる擬似連続変動を実行可能に構成されており、具体的には、本例における主演出内容「主演出A−4(ハズレ)擬似連2」、「主演出A−4(ハズレ)擬似連3」、「主演出A−4(大当り)擬似連2」、「主演出A−4(大当り)擬似連3」によって示されている。例えば、主演出内容「主演出A−4(ハズレ)擬似連2」においては、「表示更新タイミング」=「変動開始時(0秒後)」において「表示更新内容」=「装図変動開始(全列)」が実行された後、「表示更新タイミング」=「変動開始4秒後」、「変動開始5秒後」、「変動開始6秒後」において「表示更新内容」=「装図仮停止表示(左列)」、「装図仮停止表示(右列)」、「装図仮停止表示(中列)」が順次実行される。そして、その後、「表示更新タイミング」=「変動開始7秒後」において「表示更新内容」=「装図変動再開(全列)」が実行された後、「表示更新タイミング」=「変動開始11秒後」、「変動開始12秒後」、「変動開始13秒後」において「表示更新内容」=「装図仮停止表示(左列)」、「装図仮停止表示(右列)」、「装図仮停止表示(中列)」が順次実行されることで、遊技者にとっては、恰も複数回の図柄変動が発生しているようにみえるのである。この繰り返しが、いわゆる擬似連続変動と呼ばれる演出手法であり、主演出内容「主演出A−4(ハズレ)擬似連2」においては、擬似変動が2回連続して実行された後、更に1回の本変動が実行されることで、計3回分の図柄変動が発生しているようにみえるのである。
また、第9実施形態においては、夫々の擬似変動が実行される際に、図柄変動と連動して実行される演出であって大当り期待度等を表す予告演出を実行可能に構成されている。例えば、主演出内容「主演出A−4(ハズレ)擬似連2」においては、擬似変動1回目の実行に際して、「表示更新タイミング」=「変動開始後3秒後」において「表示更新内容」=「予告演出1−1」が実行され、擬似変動2回目の実行に際して、「表示更新タイミング」=「変動開始後10秒後」において「表示更新内容」=「予告演出1−2」が実行されるよう構成されている。また、本変動においては、「表示更新タイミング」=「変動開始後30秒後」において「表示更新内容」=「予告演出2」が実行され、「表示更新タイミング」=「変動開始後45秒後」において「表示更新内容」=「予告演出3」が実行されるよう構成されている。尚、夫々の予告演出実行時において表示される予告画像の詳細については後述する。尚、本例では、リーチ画像表示1〜5の夫々の表示期間が異なるよう構成されており、また、リーチ画像表示1〜5の夫々の表示内容も異なるよう構成されているが、これには限定されず、リーチ画像表示1〜5の夫々の表示内容の一部が同一(例えば、いわゆるショートリーチ、ミドルリーチ、ロングリーチ等の同一リーチの一部)となるよう構成してもよく、また、リーチ画像表示1〜5の夫々の表示期間がすべて同一となる(その際には、一律60秒ではなく60秒を超える)よう構成してもよい。
次に、図248は、図246におけるステップ5900のサブルーチンに係る、予告演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ5902で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。ここで、強予告カウンタ2322f−2とは、大当り期待度の高い予告演出が選択された場合にインクリメントされるカウンタであり、第9実施形態においては、後述するように予告演出内容=「強予告」が選択された場合にインクリメントされることとなる。次に、ステップ5904で、予告演出内容決定手段2322fは、演出一般情報一時記憶手段2324を参照し、主演出内容が擬似連続変動態様(本例では、「主演出A−4(ハズレ)擬似連2」、「主演出A−4(ハズレ)擬似連3」、「主演出A−4(大当り)擬似連2」、「主演出A−4(大当り)擬似連3」)でないか否かを判定する。ステップ5904でYesの場合、ステップ5906で、予告演出内容決定手段2322fは、予告演出内容決定用抽選テーブル2322f−1(特に、予告演出テーブル1A)を参照し、主遊技図柄の当否結果に基づき、予告演出内容1(図柄変動直後において実行される予告演出内容)を仮決定する。
ここで、図中欄外にて、予告演出内容決定用抽選テーブル2322f−1(特に、予告演出テーブル1A)の一例を示す。本例に示されるように、第9実施形態においては、主演出内容と連動して実行される予告演出の内容を決定するに際し、大当り期待度が異なる複数の予告演出内容(本例では、「弱予告」<「中予告」<「強予告」)が予め定められており、当該複数の予告演出内容の内から一の予告演出内容を抽選によって決定されるよう構成されている。ここで、例えば、大当り期待度が高い予告演出内容(例えば、「強予告」)が選択された場合、予告画像内容として大当り期待度が高い旨を報知する画像(例えば、予告画像の縁取りがキリン柄)が表示されるよう構成されている{以下、他の予告演出についても同様であり、予告演出内容1〜3における「強予告」に関しては、いずれの属性をキリン柄(例えば、キリン帯コメント、キリン模様の紙吹雪、キリン柄のカットイン画像、等)とするかは適宜設計事項である}。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ5908で、予告演出内容決定手段2322fは、当該仮決定した予告演出内容1が「強予告」か否かを判定する。ステップ5908でYesの場合、ステップ5910で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ5920に移行する。他方、ステップ5908でNoの場合には、ステップ5920に移行する。尚、ステップ5904でNoの場合、ステップ5950で、予告演出内容決定手段2322fは、後述する擬似連中予告演出内容決定処理を実行し、ステップ5920に移行する。
次に、ステップ5920で、予告演出内容決定手段2322fは、予告演出内容決定用抽選テーブル2322f−1(特に、予告演出テーブル2)を参照し、主遊技図柄の当否結果に基づき、予告演出内容2(リーチ発生直後において実行される予告演出内容)を仮決定する。次に、ステップ5922で、予告演出内容決定手段2322fは、当該仮決定した予告演出内容2が「強予告」でないか否かを判定する。ステップ5922でYesの場合には、ステップ5930に移行する。他方、ステップ5922でNoの場合、ステップ5923で、予告演出内容決定手段2322fは、当該図柄変動が大当りでないか否かを判定する。ステップ5923でYesの場合、ステップ5924で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値が所定値(本例では、1)以上であるか否かを判定する。ステップ5924でYesの場合、換言すれば、当該図柄変動が大当りに係る変動でなく、当該変動内で所定回数以上の「強予告」が仮決定されている場合、ステップ5926で、予告演出内容決定手段2322fは、当該仮決定内容を「強予告」ではない予告演出内容(例えば、「中予告」)に変更し、ステップ5930に移行する。他方、ステップ5923又はステップ5924でNoの場合、ステップ5928で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ5930に移行する。
次に、ステップ5930で、予告演出内容決定手段2322fは、予告演出内容決定用抽選テーブル2322f−1(特に、予告演出テーブル3)を参照し、主遊技図柄の当否結果に基づき、予告演出内容3(リーチ中において実行される予告演出内容)を仮決定する。次に、ステップ5932で、予告演出内容決定手段2322fは、当該仮決定した予告演出内容3が「強予告」でないか否かを判定する。ステップ5932でYesの場合には、ステップ5940に移行する。他方、ステップ5932でNoの場合、ステップ5933で、予告演出内容決定手段2322fは、当該図柄変動が大当りでないか否かを判定する。ステップ5933でYesの場合、ステップ5934で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値が所定値(本例では、1)以上であるか否かを判定する。ステップ5934でYesの場合、換言すれば、当該図柄変動が大当りに係る変動でなく、当該変動内で所定回数以上の「強予告」が仮決定されている場合、ステップ5936で、予告演出内容決定手段2322fは、当該仮決定内容を「強予告」ではない予告演出内容(例えば、「中予告」)に変更し、ステップ5940に移行する。他方、ステップ5933又はステップ5934でNoの場合、ステップ5938で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値に1を加算(インクリメント)し、ステップ5940に移行する。
次に、ステップ5940で、予告演出内容決定手段2322fは、以上の処理によって仮決定された予告演出内容1〜3に基づき、実行予定である予告画像内容を、演出一般情報一時記憶手段2324内にセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。以上のように構成することで、第9実施形態においては、一の図柄変動中において実行される予告演出内容において、当該図柄変動が大当りに係る変動でない場合には、当該変動内で所定回数(本例では、1回)以上の「強予告」が表示され得ない一方、当該図柄変動が大当りに係る変動である場合には、当該変動内で所定回数(本例では、1回)以上の「強予告」が表示され得るよう動作することとなる。その結果、第9実施形態においては、「一の図柄変動中において強予告が所定回数以上表示されれば大当り確定」とする法則が成立することとなり、大当り期待度の高い予告演出が何度も表示された後にハズレてしまうことで遊技者の遊技続行の意思を著しく低減させてしまう事態を回避することができる。しかしながら、第9実施形態においては、前述したように、擬似変動中においても予告演出を実行可能であるため、夫々の擬似変動時において実行される予告演出においても当該法則が成立し得るよう構成しておくことが望ましいこととなる。
次に、図249は、図248におけるステップ5950のサブルーチンに係る、擬似連中予告演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ5952で、予告演出内容決定手段2322fは、擬似連カウンタ2322f−3のカウンタ値Rをリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ5953で、予告演出内容決定手段2322fは、演出一般情報一時記憶手段2324内に一時記憶された主演出内容を参照し、擬似連回数を導出する(例えば、主演出内容A−4の場合=擬似連2回、主演出内容A−5=擬似連3回)。次に、ステップ5954で、予告演出内容決定手段2322fは、当該導出した擬似連回数を擬似連回数Mとして、演出一般情報一時記憶手段2324内に一時記憶する。
次に、ステップ5956で、予告演出内容決定手段2322fは、擬似連カウンタ2322f−3のカウンタ値Rに1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ5960で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値が所定値(本例では、1)以上であるか否かを判定する。ステップ5960でYesの場合、換言すれば、当該変動内で所定回数以上の「強予告」が既に決定されている場合、ステップ5962で、予告演出内容決定手段2322fは、予告演出内容決定用演出テーブル2322f−1(特に、予告演出テーブル1C)を参照し、主遊技図柄の当否結果に基づき、擬似連カウンタ2322f−3のカウンタ値R回目の擬似変動時における予告演出内容を導出し、ステップ5966に移行する。他方、ステップ5960でNoの場合、換言すれば、当該変動内で所定回数以上の「強予告」が未だ決定されていない場合、ステップ5964で、予告演出内容決定手段2322fは、予告演出内容決定用演出テーブル2322f−1(特に、予告演出テーブル1B)を参照し、主遊技図柄の当否結果に基づき、擬似連カウンタ2322f−3のカウンタ値R回目の擬似変動時における予告演出内容を導出し、ステップ5966に移行する。
ここで、図中欄外にて、予告演出内容決定用抽選テーブル2322f−1(特に、予告演出テーブル1B及び予告演出テーブル1C)の一例を示す。本例に示されるように、第9実施形態においては、擬似連続変動時における予告画像内容として、前述した予告演出内容1(図柄変動直後において実行される予告演出内容)と同様の内容が選択されるよう構成されている。即ち、擬似連続変動時においても、大当り期待度が高い予告演出内容(例えば、「強予告」)が選択された場合、予告画像内容として大当り期待度が高い旨を報知する画像(例えば、予告画像の縁取りがキリン柄)が表示されるよう構成されているのである。そして、予告演出テーブル1B及び予告演出テーブル1Cの双方を比較すると明らかなように、当該変動内で所定回数以上の「強予告」が未だ決定されていない場合には、当否結果に拘わらず「強予告」が選択され得る一方、当該変動内で所定回数以上の「強予告」が既に決定されている場合であって、当否結果がハズレである場合には「強予告」が選択され得ないこととなる。尚、本例のように構成した場合、「擬似連続変動時における同系統種別の予告における大当り期待度の低下(いわゆる属性の成り下がり)」が発生し得るため、「予告演出テーブル1Cがセリフ予告以外の、例えばステップアップ予告等が選択され得る」よう構成してもよい。このように構成することで、最終回となる擬似変動前の擬似変動にて強予告が表示されたとしても、予告種別を変更して中予告にすることが可能となるため整合性が担保される(遊技者に成り下がりとして認識され難くなる)こととなる。但し、このように構成した場合には、「同系統種別の予告演出が擬似連続変動時に成り下がると大当り期待度が低下し、擬似連続変動によって予告系統種別が変化する場合は強予告→中予告となっても『種別が違うから大当り期待度が低下することにならない』といった前提条件(法則性)を遊技者が認識している必要があることを補足しておく。また、本例では、大当り確定を意味する予告演出については例示していないが、このような予告演出(例えば、「レインボー色」を属性とする予告演出)を設けるよう構成しておいてもよい。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ5966で、予告演出内容決定手段2322fは、当該決定した予告演出内容に基づき、擬似連カウンタ2322f−3のカウンタ値R回目の擬似変動時において実行予定である予告画像内容を、演出一般情報一時記憶手段2324内にセットする。次に、ステップ5970で、予告演出内容決定手段2322fは、当該決定された予告演出内容が「強予告」であるか否かを判定する。ステップ5970でYesの場合、ステップ5972で、予告演出内容決定手段2322fは、強予告カウンタ2322f−2のカウンタ値に1を加算し、ステップ5974に移行する。他方、ステップ5970でNoの場合には、ステップ5974に移行する。次に、ステップ5974で、予告演出内容決定手段2322fは、演出一般情報一時記憶手段2324に一時記憶されている擬似連回数Mを参照し、擬似連カウンタ2322f−3のカウンタ値Rが擬似連回数Mと同値であるか否か、即ち、実行予定である擬似変動回数分の予告画像内容のセット処理が完了したか否かを判定する。ステップ5974でYesの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する一方、ステップ5974でNoの場合には、再度ステップ5956に移行することで、擬似変動回数分の予告画像内容のセット処理に係るループ処理が実行されることとなる。
以上のように構成することで、第9実施形態においては、一の図柄変動中において実行される予告演出内容において、当該図柄変動が大当りに係る変動でない場合には、当該変動内で所定回数(本例では、1回)以上の「強予告」が表示され得ない一方、当該図柄変動が大当りに係る変動である場合には、当該変動内で所定回数(本例では、1回)以上の「強予告」が表示され得るよう構成されている状況下、擬似変動中においても予告演出を実行可能であるよう構成されている場合において、夫々の擬似変動時において実行される予告演出を含めた形で、「一の図柄変動中において強予告が所定回数以上表示されれば大当り確定」とする法則が成立することとなり、遊技者が当該法則を誤認してしまう事態を回避することが可能となるのである。尚、変更例として、例えば、「擬似連続変動にて1の系統種別の予告から2の系統種別の予告演出へと切り替わる場合において、それぞれの予告演出にて強予告が選択された際には大当り確定とする」よう構成してもよい。
尚、第9実施形態においては、一の図柄変動中における様々なタイミングで予告演出を実行可能に構成されており、本例では、より早期のタイミングで実行される予告演出内容から順次決定されるよう構成されている。このように構成した場合、所定回数(本例では、1回)以上の「強予告」が選択されないよう制御するに際しては、当該より早期のタイミングで実行される予告演出内容ほど「強予告」が選択されないよう制御され難くなる一方、より末期のタイミングで実行される予告演出内容ほど「強予告」が選択されないよう制御され易くなることとなる。しかしながら、予告演出内容の決定順番には何ら限定されず、予告演出内容の決定順番を本例とは異なる順番とし、例えば、より末期のタイミングで実行される予告演出内容から順次決定されるよう構成することで、当該より末期のタイミングで実行される予告演出内容ほど「強予告」が選択されないよう制御され難くなる、といった構成を採用してもよく、演出の設計意図にあわせて予告演出内容の決定順番を適宜変更しても何ら問題はないことを補足しておく。
次に、図250は、図244におけるステップ5800のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ5802で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5802でYesの場合、ステップ5804で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ5806で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ5809で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dをスタートし、ステップ5810に移行する。尚、ステップ5802でNoの場合にも、ステップ5810に移行する。
次に、ステップ5810で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5810でYesの場合、ステップ5812で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ5812でYesの場合、ステップ5814で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の変動表示コマンドをセットし、ステップ5830に移行する。他方、ステップ5812でNoの場合、ステップ5816で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング又は確定表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ5816でYesの場合、ステップ5818で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド又は確定表示コマンド)をセットし、ステップ5830に移行する。他方、ステップ5816でNoの場合、ステップ5820で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ5820でYesの場合、ステップ5822で、装飾図柄表示制御手段2322は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセットし、ステップ5830に移行する。尚、ステップ5820でNoの場合には、ステップ5830に移行する。
次に、ステップ5830で、装飾図柄表示制御手段2322は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ5830でYesの場合、ステップ5832で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ5834で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ5810又はステップ5830でNoの場合にも、次の処理(ステップ6000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、図251は、図244におけるステップ6000のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6002で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6002でYesの場合、ステップ6004で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6004でYesの場合、ステップ6006及びステップ6008で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ6012に移行する。尚、ステップ6002でNoの場合にも、ステップ6012に移行する。
次に、ステップ6012で、演出表示制御手段2320は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ6014で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6014でYesの場合、ステップ6016で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ6018で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ7000の表示コマンド送信制御処理)に移行する。尚、ステップ6004又はステップ6014でNoの場合にも、次の処理(ステップ7000の表示コマンド送信制御処理)に移行する。
(まとめ)
第9実施形態に係るぱちんこ遊技機によれば、一の図柄変動中において実行される予告演出内容において、当該図柄変動が大当りに係る変動でない場合には、当該変動内で所定回数(本例では、1回)以上の「強予告」が表示され得ない一方、当該図柄変動が大当りに係る変動である場合には、当該変動内で所定回数(本例では、1回)以上の「強予告」が表示され得るよう構成されている状況下、擬似変動中においても予告演出を実行可能であるよう構成されている場合において、夫々の擬似変動時において実行される予告演出を含めた形で、「一の図柄変動中において強予告が所定回数以上表示されれば大当り確定」とする法則が成立することとなり、遊技者が当該法則を誤認してしまう事態を回避することが可能となるのである。
(第9実施形態からの変更例1)
尚、第9実施形態においては、大当りに係る変動でない擬似変動中に実行する予告演出を決定する場合、所定回数(本例では、1)以上の「強予告」が既に決定されていた際には、以降の予告演出を決定するに際して、同一系統の予告演出における「強予告」が決定されないよう構成されているが、これには限定されない。そこで、このような構成の一例を、第9実施形態からの変更例(変更例1)とし、以下、第9実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図252は、第9実施形態からの変更例1における、図248でのステップ5950のサブルーチンに係る、擬似連中予告演出内容決定処理のフローチャートである。はじめに、第9実施形態からの変更点は、予告演出テーブル1Cのテーブル内容についてであり、その目的は、擬似変動中の予告演出内容を決定する際、ある系統の予告演出において、所定回数(本例では、1)以上の「強予告」が既に決定されていた場合には、以降の予告演出を決定するに際して、当該ある系統の予告演出とは異なる系統の予告演出を選択し得るよう構成することである。即ち、当該テーブル内容は、擬似変動中の予告演出内容を決定する際、ある系統の予告演出(本例では、「セリフ」演出系統)において、所定回数(本例では、1)以上の「強予告」が既に決定されていた場合に参照されるよう構成されている。そして、当該図柄変動がハズレに係る図柄変動である場合には、取得乱数値がいずれの値であっても、当該ある系統の予告演出(本例では、「セリフ」演出系統)が選択され得ないと共に、当該ある系統の予告演出とは異なる系統の予告演出(本例では、「カットイン」演出系統)が選択される一方、当該図柄変動が大当りに係る図柄変動である場合には、当該ある系統の予告演出(本例では、「セリフ」演出系統)、及び、当該ある系統の予告演出とは異なる系統の予告演出(本例では、「カットイン」演出系統)の双方が選択され得るよう構成されている。
このように構成することで、第9実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機においては、擬似変動中の予告演出が実行された際、1回目の「強予告」の発生前においては、「セリフ」演出系統のみが選択され得ると共に、1回目の「強予告」の発生以降において、ハズレに係る擬似変動である状況下では「セリフ」演出系統から「カットイン」演出系統へと切り替わることとなる一方、1回目の「強予告」の発生以降において、大当りに係る擬似変動である状況下では「セリフ」演出系統から「セリフ」演出系統へと維持され得ることとなる。即ち、遊技者にとっては、1回目の「強予告」の発生以降において、再度「セリフ」演出系統が発生した場合には、大当りへの期待度が著しく上昇する(本例では、大当り確定となる)こととなる結果、遊技者にとって分かり易い予告演出を提供できることとなる。また、本例のように、1回目の「強予告」の発生以降において「セリフ」演出系統における「弱予告」や「中予告」が選択されないよう構成した場合、1回目の「強予告」の発生以降において、「セリフ」演出系統に係る大当り期待度のランクダウン(例えば、「強予告」→「弱予告」)が発生しないこととなり、「一の図柄変動中において強予告が所定回数以上表示されれば大当り確定」という法則を担保しつつ、大当り期待度のランクダウンによる演出の興趣性低下を回避できることとなる。
尚、本例では、演出系統が切り替わる際に選択される演出系統である異系統予告を1種類しか例示していないが、これには限定されない。例えば、異系統予告にも「弱予告」「中予告」「強予告」などの大当り期待度別等の複数パターンを設けてもよいし、異系統予告1、異系統予告2など、予告系統が異なる複数パターンを用意してもよく、更に、予告系統によって大当り期待度を示唆するよう構成してもよい(例えば、複数パターンの異系統予告において、吹雪予告:期待度低、カットイン予告:期待度中、役物予告:期待度高、等)。
尚、本例はあくまで一例であり、1回目の「強予告」の発生以降において、演出系統が切り替わり得る点に着目した場合、通常擬似連続変動パターンと特定擬似連続変動パターンとに区分けして、特定擬似連続変動パターンが選ばれた時点で擬似連続変動の継続が確定する(又は擬似連続変動の継続期待度が高い)よう構成しておくことが好適である。ここで、通常擬似連続変動パターンとは「直前の擬似変動と同系統の予告演出を実行する擬似変動」であり、特定擬似連続変動パターンとは「直前の擬似変動と異系統の予告演出を実行する擬似変動」を意味している。このように構成した場合、「強予告」が既に発生している状況下においては、特定擬似連続変動パターンよりも通常擬似連続変動パターンの方が大当りへの期待度が高まる(後に「強予告」が出現した場合、「一の図柄変動中において強予告が所定回数以上表示されれば大当り確定」との法則に則り、大当りが確定するチャンスが高いことに起因する)。他方、「強予告」が未だ発生していない状況下においては、通常擬似連続変動パターンよりも特定擬似連続変動パターンの方が大当りへの期待度が高まる(擬似連続変動の継続が確定する、或いは、本変動へと発展することが確定することに起因する)。
(第9実施形態からの変更例2)
尚、第9実施形態においては、特に図示していないが、遊技の進行度合いに基づいて、実行される演出が異なるよう構成してもよい。そこで、そのような構成の一例を、第9実施形態からの変更例2とし、以下、第9実施形態との相違点についてのみ詳述する。尚、第9実施形態からの変更例2においては、演出表示制御手段2320は、主演出内容、表示更新内容及び表示更新タイミングを決定するための主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―2及び主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―3を有している。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図253は、第9実施形態からの変更例2における、図244でのステップ5700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。第9実施形態からの変更点は、ステップ5709(変2)〜5718(変2)であり、その目的は、時間短縮遊技後に特殊ステージに移行し、参照する主演出テーブルを変更することである。即ち、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定した後、ステップ5709(変2)で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、時間短縮遊技の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ここで、本ステップにおける時間短縮遊技の終了タイミングとは、主遊技図柄の変動回数によって終了するタイミングの事であり、特別遊技に当選したことによる時間短縮遊技の終了は含まない。また、当該タイミング到達により、背景画像が特殊ステージ画像に変化し、特殊ステージ滞在時は非滞在時とは異なる主演出テーブルを参照することとなる。
ステップ5709(変2)でYesの場合、ステップ5710(変2)で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内にある特殊ステージ移行中フラグをオンにし、ステップ5712(変2)に移行する。他方、ステップ5709(変2)でNoの場合にも、ステップ5712(変2)に移行する。次に、ステップ5712(変2)で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、特殊ステージ終了タイミングに到達したか否かを判定する。
ここで、本例における特殊ステージ終了タイミングは、特殊ステージに移行してから特別遊技に当選せずに主遊技図柄が50回変動する、又は、特殊ステージ中に当選した特別遊技の終了直後である。尚、特殊ステージ終了タイミングはこれには限定されず、主遊技図柄の変動数を変更してもよいし、リーチ変動が所定回数実行されたか等どのようにしても問題ない。また、特殊ステージ移行条件も適宜変更してもよく、例えば、時間短縮遊技状態を特殊ステージとする、特定のハズレ図柄当選で特殊ステージに移行する等としてもよい。
ステップ5712(変2)でYesの場合、ステップ5714(変2)で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内にある特殊ステージ移行中フラグをオフにし、ステップ5716(変2)に移行する。他方、ステップ5712(変2)でNoの場合にもステップ5716(変2)に移行する。次に、ステップ5716(変2)で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特殊ステージ移行中フラグがオフであるか否かを参照する。ステップ5716(変2)でYesの場合には、ステップ5717(変2)で、主演出動作内容決定手段2322eは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された装飾図柄の当否結果及び装飾図柄の変動態様に基づき、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―2を参照して主演出内容を決定し、表示更新タイミング、表示更新内容をセットすると共に、演出一般情報一時記憶手段2324内に一時記憶し、ステップ5900に移行する。他方、ステップ5716(変2)でNoの場合には、ステップ5718(変2)で、主演出動作内容決定手段2322eは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された装飾図柄の当否結果及び装飾図柄の変動態様に基づき、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―3を参照して主演出内容を決定し、表示更新タイミング、表示更新内容をセットすると共に、演出一般情報一時記憶手段2324内に一時記憶し、ステップ5900に移行する。
次に、図254(主演出テーブル2、主演出テーブル3)は、第9実施形態からの変更例2における、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―2、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―3(主演出内容決定用抽選テーブル)の一例である。まず、主演出テーブル2は、特殊ステージ移行中フラグがオフである場合、即ち、特殊ステージに滞在していない場合に参照する主演出内容決定用抽選テーブルである。主演出内容は、中列の装飾図柄が仮停止した後に確定表示される態様と、当該仮停止後に再変動する擬似連続変動となる態様とで構成されている。次に、主演出テーブル3は、特殊ステージ移行中フラグがオンである場合、即ち、特殊ステージに滞在している場合に参照する主演出内容決定用抽選テーブルである。主演出内容は主演出テーブル2と同一であり、主演出内容に対応する乱数値の振り分けが異なっている。即ち、主演出テーブル3は主演出テーブル2と比較して擬似連続変動が実行される主演出内容が選択され易く構成されている。
尚、主演出テーブル3の内容はこれには限定されず、例えば、主遊技保留数によって擬似連続変動の発生頻度が相違するよう構成してもよい。そのように構成した場合、保留数が少ない程、擬似連続変動の発生頻度が高くなるよう構成することが好ましい。
以上のように構成することで、第9実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機においては、特定の演出ステージ滞在時において擬似連続変動の発生頻度を変更し得るよう構成することで、遊技者の利益態様が低い状態(通常遊技状態)においても、様々な演出態様が存在することにより、遊技者は飽きることなく遊技を続行することができ、遊技機の稼働率を向上できることとなる。尚、特定の演出ステージ滞在時においては、擬似連続変動の発生頻度以外にも、1回の変動における擬似連続変動の平均回数、1回の変動における擬似連続変動の上限回数、等を変更してもよい。また、特定の演出ステージ滞在時においては、擬似連続演出の態様を異ならせ得るよう構成してもよい{例えば、特定の演出ステージ滞在時には、後述する擬似連図柄(仮停止することで擬似連続変動が再度実行されることが確定する図柄)が仮停止することなく擬似連続変動が発生し得る、或いは、擬似連図柄が仮停止した場合に擬似連続変動が発生し得るよう構成した場合であっても、特定の演出ステージ非滞在時と比較して、その実行頻度が相対的に低下する(即ち、擬似連図柄が仮停止することなく擬似連続変動が発生し得る及び/又は擬似連図柄が仮停止した場合に擬似連続変動が発生し得るよう構成した場合における実行頻度が低下する)、等}。
(第10実施形態)
尚、第9実施形態においては、擬似連続変動中の演出として予告演出を実行してはいるものの、当該予告演出は擬似連続変動とならない場合にも表示され得る演出であるため、当該予告演出とは別に、擬似連続変動となる可能性を示唆するような演出を実行することで、より効果的に、遊技の興趣性を高めることが可能である。そこで、そのような構成の一例を、第10実施形態とし、以下、第9実施形態との相違点についてのみ詳述する。尚、第10実施形態において、演出表示制御手段2320は、主演出内容、表示更新内容及び表示更新タイミングを決定するための主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―4、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―5及び主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―6と、停止示唆演出において停止煽り演出と停止確定演出とのどちらを実行するかを決定する際に参照する擬似連図柄仮停止態様決定テーブル2322e―1―1とを有している。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図255は、第10実施形態における、図244でのステップ5700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。第9実施形態からの相違点は、ステップ5720(第2)及びステップ6050(第2)であり、その目的は、擬似連図柄仮停止態様決定処理を実行することである。即ち、装飾図柄の最終停止図柄及び変動態様を決定した後、ステップ5720(第2)で、主演出動作内容決定手段2322eは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された装飾図柄の当否結果及び装飾図柄の変動態様に基づき、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―4、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―5、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―6を参照して主演出内容を決定し、表示更新タイミング、表示更新内容をセットすると共に、演出一般情報一時記憶手段2324内に一時記憶する。次に、ステップ6050(第2)で、装図表示内容決定手段2322aは、後述する、擬似連図柄停止態様決定処理を実行し、ステップ5900に移行する。
次に、図256(主演出テーブル4)は、第10実施形態における、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―4(主演出内容決定用抽選テーブルであり、特に、変動時間が10秒の場合)の一例である。第9実施形態との相違点は、擬似連続変動時において、装飾図柄の左列と右列が仮停止した後に、カットイン演出(通常カットイン演出)が実行される演出内容が追加され、擬似連続変動が実行される主演出内容が削除されたことである。また、本例においては、変動時間が10秒の場合には擬似連続変動が実行されない(装飾図柄仮停止後の再変動が実行されない)ように構成されている。
ここで、通常カットイン演出は、擬似連続変動の発生(擬似連図柄の仮停止表示)を示唆する演出であるが、後述する特殊カットイン演出とは異なり、擬似連続変動が必ず発生するわけではない。そのため、同図右のイメージ図に示されるように、通常カットイン演出の発生後に、擬似連図柄が仮停止表示されず、そのままハズレ図柄(バラケ目)が停止表示されることがあるのである。
次に、図257(主演出テーブル5)は、第10実施形態における、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―5(主演出内容決定用抽選テーブル、特に変動時間が60秒の場合)の一例である。第9実施形態との相違点は、擬似連続変動時において、装飾図柄の左列と右列が仮停止した後に、カットイン演出(通常カットイン演出、特殊カットイン演出)が実行されることと、擬似連発生時の装飾図柄の中列の仮停止図柄が擬似連図柄となっていることである。ここで擬似連図柄とは、仮停止することで擬似連続変動が再度実行されることが確定する図柄(本例では、R図柄)である。カットイン演出は特殊カットイン演出が通常カットイン演出よりも、発生した時の大当りとなる期待度が高くなるよう構成されている(例えば、特殊カットイン演出が実行された場合には、必ず擬似連続変動となり、通常カットイン演出が実行された場合には、擬似連続変動とならない場合がある)。尚、本例においては装飾図柄の中列に擬似連図柄が1回でも仮停止した場合には、その後にリーチ変動となることが確定するよう構成されている。また、カットイン演出が発生した後の中列の仮停止時には、必ず停止示唆演出が発生するよう構成されている。また、本例においては、変動時間が60秒の場合には擬似連続変動が1回実行されるように構成されている。尚、本例においては、装飾図柄の中列に擬似連図柄が1回でも仮停止した場合には、その後にリーチ変動となることが確定するよう構成されているが、これには限定されず、擬似連図柄が仮停止した後にもリーチ変動とならずにバラケ目にて確定表示(ハズレ)となるよう構成してもよい。
尚、カットイン演出が発生した場合には何らかの法則を設けてもよく、例えば、特殊カットイン演出が発生した場合にはその後のリーチ変動時における演出態様が特定の態様となることが確定的(もしくは濃厚)になる等、カットイン演出の種類に応じて、その後の演出の展開を示唆し得るよう構成してもよい。
次に、図258(主演出テーブル6)は、第10実施形態における、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―6(主演出内容決定用抽選テーブル、特に変動時間が70秒の場合)の一例である。第9実施形態との相違点は、擬似連続変動時において、装飾図柄の左列と右列が仮停止した後に、カットイン演出(通常カットイン演出、特殊カットイン演出)が実行されることと、擬似連発生時の装飾図柄の中列の仮停止図柄が擬似連図柄となっていることである。また、本例においては、変動時間が70秒の場合には擬似連続変動が2回実行されるように構成されている。尚、本例においては装飾図柄の中列に擬似連図柄が1回でも仮停止した場合には、その後にリーチ変動となることが確定するよう構成されている。また、カットイン演出が発生した後の中列の仮停止時には、必ず停止示唆演出が発生するよう構成されている。即ち、同一変動における2回目のカットイン演出発生時には、その後擬似連図柄が仮停止し、再度擬似連続変動が開始されることが確定的となるのである。また、これには限定されず、2回目の停止示唆演出時にも擬似連図柄が仮停止せず且つリーチ変動とならないように構成してもよい。尚、本例においては擬似連続変動が実行されるのは2回まで、カットイン演出が実行されるのは2回までとしたがこれには限定されず、どちらも何回実行してもよく、前述した2回目のカットイン演出発生時にその後擬似連図柄が仮停止し、再度擬似連続変動が開始されることが確定的となる法則を3回目以降のカットイン演出にも適用してもよい。また、カットイン演出の発生タイミングは、装飾図柄の左列と右列が仮停止した後には限定されず、いずれの装飾図柄も仮停止していない、もしくは1列しか仮停止していない、もしくはリーチ状態を形成している仮停止である、等のタイミングでもよい。
次に、図259は、第10実施形態における、カットイン演出イメージ図である。本イメージ図は、擬似連続変動時の主演出内容H−3の場合の装飾図柄の変動開始からリーチ報知演出が実行されるまでを例示している。まず、装飾図柄の全列が変動開始した後、予告演出1−1(予告演出1であるセリフ予告の1回目)が発生する。その後、装飾図柄が左列、右列の順に仮停止する。本タイミングにおいては、装飾図柄の左列と右列とは異なる図柄である。次に、カットイン演出が発生する。本タイミングにおいては、カットイン演出は通常カットイン演出となり、当該通常カットイン演出は、発生時において擬似連図柄が中列に仮停止するか否かが判別できない(仮停止が確定していない)カットイン演出であり、他方、後述する特殊カットイン演出は、発生した時点で擬似連図柄が中列に仮停止することが確定的となるカットイン演出である。次に、後述する停止示唆演出が実行され、中列に擬似連図柄が仮停止する。当該擬似連図柄が仮停止することにより、次の(1回目の)擬似連続変動が実行されることが確定することとなる。
次に、再び装飾図柄の全列が変動開始した後、予告演出1−2(予告演出1であるセリフ予告の2回目)が発生する。その後、装飾図柄が左列、右列の順に仮停止する。本タイミングにおいては、装飾図柄の左列と右列とは同一の図柄である。次に、カットイン演出が発生する。本タイミングにおいては、カットイン演出は特殊カットイン演出となっている。次に、後述する停止示唆演出が実行され、中列に擬似連図柄が仮停止する。当該擬似連図柄が仮停止することにより、次の(2回目の)擬似連続変動が実行される(特殊カットイン演出が実行された時点で、擬似連確定)。
次に、再び装飾図柄の全列が変動開始した後、予告演出1−3(予告演出1であるセリフ予告の3回目)が発生する。その後、装飾図柄が左列、右列の順に仮停止する。本タイミングにおいては、装飾図柄の左列と右列とは同一の図柄である。次に、カットイン演出が発生せずに、リーチ報知演出が実行され、以降はリーチ演出が実行されることとなる。
尚、本例においては、擬似連続変動の回数を重ねる毎に予告演出がランクアップ(例えば、弱予告→中予告、中予告→強予告、等)するよう構成したが、ランクダウン(例えば、中予告→弱予告、強予告→中予告、等)しなければよく、同内容が連続してもよい(例えば、弱予告→弱予告、中予告→中予告、等)。また、擬似連続変動が発生した後にリーチ変動とならない演出態様が存在するよう構成した場合、当該リーチ変動とならない演出態様の時には、リーチ変動となる演出態様の時と比較して予告演出がランクアップし難いよう構成してもよい。
次に、図260は、第10実施形態における、図255でのステップ6050(第2)のサブルーチンに係る、擬似連図柄仮停止態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6052で、装図表示内容決定手段2322aは、主演出内容は所定の演出内容(擬似連図柄の停止示唆演出を実行する演出内容)であるか否かを判定する。ステップ6052でYesの場合、ステップ6054で、装図表示内容決定手段2322aは、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―4、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―5及び主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―6を参照し、擬似連図柄の総仮停止回数が2回であるか否かを判定する。ステップ6054でYesの場合、ステップ6056で、装図表示内容決定手段2322aは、擬似連図柄仮停止態様決定テーブル2322e―1―1を参照し、1回目の擬似連図柄の仮停止態様を抽選により決定する。次に、ステップ6058で、装図表示内容決定手段2322aは、擬似連図柄仮停止態様決定テーブル2322e―1―1を参照し、2回目の擬似連図柄の仮停止態様を抽選により決定し、次の処理(ステップ5900の処理)に移行する。
尚、ステップ6054でNoの場合、ステップ6060で、装図表示内容決定手段2322aは、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―4、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―5及び主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―6を参照し、擬似連図柄の総仮停止回数が1回であるか否かを判定する。ステップ6060でYesの場合、ステップ6062で、装図表示内容決定手段2322aは、擬似連図柄仮停止態様決定テーブル2322e―1―1を参照し、1回目の擬似連図柄の仮停止態様を抽選により決定し、次の処理(ステップ5900の処理)に移行する。他方、ステップ6060でNoの場合、換言すれば、擬似連図柄の総仮停止回数が0回である場合、ステップ6064で、装図表示内容決定手段2322aは、擬似連図柄の仮停止態様を「停止煽り演出→非停止」に決定し、次の処理(ステップ5900の処理)に移行する。尚、ステップ6052でNoの場合にも、次の処理(ステップ5900の処理)に移行する。
ここで、同図左下は擬似連図柄仮停止態様決定テーブルの一例である。同テーブルに示されるように、本例においては、停止示唆演出が実行され擬似連図柄が仮停止することとなる場合には、停止示唆演出の演出態様が「停止煽り演出(青色)→擬似連図柄仮停止」となるか、「停止確定演出(赤色)→擬似連図柄仮停止」となるかを抽選により決定するよう構成されている。尚、停止煽り演出は擬似連図柄が仮停止するか否かが確定的でない停止示唆演出であり、停止確定演出は擬似連図柄が仮停止することが確定的である停止示唆演出であり、停止煽り演出は青色、停止確定演出は赤色でどちらも形態は同一(R図柄を半透明にして表示)である。
また、同図右下の停止示唆演出実行イメージ図は、停止示唆演出の一例である。同イメージに示されるように、本例では、停止示唆演出が発生し、当該停止示唆演出と重なる位置まで擬似連図柄が移動してきて、当該擬似連図柄が仮停止する。尚、図示していないが、擬似連図柄が仮停止しない場合には、当該擬似連図柄は中列の仮停止位置を通過して下方向に移動することとなる。
以上のように構成することで、第10実施形態に係るぱちんこ遊技機においては、擬似連続変動となるか否かを煽る演出(本例では、停止示唆演出)が発生する旨を報知する演出(本例では、カットイン演出)を設けることで、遊技者は当該カットイン演出を視認することにより、擬似連続変動が実行されることに期待感を持つと共に、擬似連図柄が仮停止する期待度の異なるカットイン演出を複数設けることにより遊技の興趣性が高まることとなる。また、カットイン演出と同様に擬似連図柄が仮停止する期待度の異なる前記停止示唆演出を複数設けることにより、さらに遊技の興趣性が高まることとなる。
(第11実施形態)
尚、第9実施形態及び第10実施形態においては、自動的に擬似連続変動に係る演出が実行される態様であったが、遊技者の操作によって演出が進行し得るよう構成してもよい。そこで、そのような構成の一例を、第11実施形態とし、以下、第9実施形態との相違点についてのみ詳述する。尚、第11実施形態において、演出表示制御手段2320は、主演出内容、表示更新内容及び表示更新タイミングを決定するための主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―7、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―8、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―9を有している。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
はじめに、図261(主演出テーブル7、主演出テーブル8、主演出テーブル9)は、第11実施形態における、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―7、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―8、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―9(主演出内容決定用抽選テーブル)の一例である。第9実施形態との相違点は、連打演出を実行し得るよう構成したことである。尚、擬似連図柄については第10実施形態と同一の態様であるため説明は割愛する。前記連打演出は、遊技者が演出中にサブ入力ボタンを連打(複数回の押下)して敵キャラを倒すことができれば成功となる演出である。当該連打演出に成功すると中列に擬似連図柄が仮停止し、失敗すると中列に擬似連図柄が仮停止せずにバラケ目となる。尚、変動時間が10秒の場合は連打演出に失敗して擬似連図柄が仮停止しない態様であり、変動時間が60秒の場合は連打演出に成功して擬似連図柄が仮停止し擬似連続変動が1回実行される態様であり、変動時間が70秒の場合は連打演出に成功して擬似連図柄が仮停止し擬似連続変動が2回実行される態様である。
次に、図262は、第11実施形態における、連打演出イメージ図である。本イメージ図は、擬似連続変動時の主演出内容J−1の場合の装飾図柄の変動開始からリーチ報知演出が実行されるまでを例示している。尚、連打演出を除いた部分については、図259と略同様なため説明は割愛する。本例においては、装飾図柄の左列と右列が仮停止した後、連打演出が実行される。表示領域に敵キャラが表示されると共に遊技者にサブ入力ボタンの操作を促す画像が表示される。ここで遊技者がサブ入力ボタンを連打することによって、表示領域左部のメーターが溜まっていき、当該メーターが上部まで到達すると敵キャラを倒して連打演出成功となる。また、連打演出成功となる予定の連打演出が実行された場合に、遊技者が所定時間(例えば、3秒)内に当該メーターが上部に到達する回数分サブ入力ボタンを押下しなかった場合には、当該所定時間経過後に敵キャラを倒して連打演出成功となるよう構成されている(連打演出成功の演出を実行せずに擬似連となるよう構成したり、連打演出失敗の演出を実行しておきながら擬似連となるよう構成してもよい)。また、連打演出失敗となる予定の連打演出が実行された場合には、サブ入力ボタンを連打しても前記メーターは上部まで到達せず、前記所定時間経過後に敵キャラを倒せず連打演出失敗となるよう構成されている。当該連打演出に成功することにより、実行中の変動において擬似連図柄が1回以上仮停止することが確定的となる。
尚、本例では、連打演出はサブ入力ボタンを連打することでメーターを溜めて敵キャラを倒す演出態様としたが、演出態様はこれには限定されず、タイミングよくサブ入力ボタンを1回押下する演出態様や、サブ入力ボタンを操作せずに演出が進行するような演出態様等、演出に成功することにより、実行中の変動において擬似連図柄が1回以上仮停止することが確定的となるよう構成されていればよい。
以上のように構成することで、第11実施形態に係るぱちんこ遊技機においては、擬似連図柄の停止示唆演出の実行前に、その後に擬似連続変動が発生するか否かを示唆する演出を実行し、遊技者の操作部材の操作によって当該演出が進行し得るよう構成することで、遊技者は擬似連続変動の実行に係る当該演出の成功に期待感を抱きながら操作部材の操作することとなり、遊技の興趣性が高まることとなる。
(第12実施形態)
尚、以上の実施形態で実施しているような、通常の擬似連演出とは別に、演出態様の異なる擬似連演出を実行し得るよう構成することで、遊技の興趣性を更に高めることが可能である。そこで、そのような構成の一例を第12実施形態とし、以下、第9実施形態との相違点についてのみ、詳述する。尚、第12実施形態において、演出表示制御手段2320は、主演出内容、表示更新内容及び表示更新タイミングを決定するための主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―10を有している。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図263は、第12実施形態において参照される、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e−10(主演出内容決定用抽選テーブル)の一例(特に、変動時間60秒の場合)である。本例では、変動時間が60秒である場合、ボタン演出{例えば、サブ入力ボタンSBの押下(又は所定時間経過)によって、擬似連図柄が仮停止表示される(擬似連となる)か否かが判明する演出}によって擬似連演出が進行する通常擬似連2とは別に、特殊擬似連2(ストーリー擬似連)が実行され得るよう構成されている。当該特殊擬似連演出においては、通常擬似連演出の際に表示している予告演出(例えば、予告演出1−1、1−2、1−3)及びボタン演出が表示されないと共に、専用の演出(ストーリー演出1〜3)が表示されるよう構成されている。また、大当りとなる変動においては、ハズレ変動と比較して、当該特殊擬似連演出が選択され易いよう構成されている。尚、本例では特に図示していないが、特殊擬似連演出においては、常に最終段階まで演出が発展する(例えば、装飾図柄の再変動が2回実行される)よう構成することで、遊技者がストーリー演出を最後まで鑑賞できるよう構成してもよい。
次に、図264は、第12実施形態における、特殊擬似連演出にて表示されるストーリー演出の表示イメージ図である。例えば、主演出内容がL−2である場合、装飾図柄の変動開始後、ストーリー演出1が表示される。次に、ストーリー演出1の表示が終了すると、左列・中列・右列に装飾図柄が仮停止する(中列には擬似連図柄が仮停止)。その後、装飾図柄の再変動が開始され、ストーリー演出2が表示される。次に、ストーリー演出2の表示が終了すると、左列・中列・右列に装飾図柄が仮停止する(中列には擬似連図柄が仮停止)。その後、装飾図柄の再変動が開始され、ストーリー演出3が表示される。次に、ストーリー演出3の表示が終了すると、左列、右列の順で装飾図柄が仮停止(テンパイ)し、リーチ報知演出が表示され、以降、リーチ報知演出へと移行することとなる。尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、通常擬似連においては、擬似連図柄の仮停止表示を契機として装飾図柄の再変動が開始される一方、ストーリー擬似連においては擬似連図柄を用いず、ズレ目(例えば「4・5・5」等の図柄の並び)や順目(例えば「4・5・6」等の図柄の並び)にて装飾図柄が仮停止したことを契機として、装飾図柄の再変動が開始されるよう構成してもよい{逆に、通常擬似連では擬似連図柄を用いず、ストーリー擬似連では擬似連図柄を用いるよう構成してもよいし、いずれの擬似連演出をも実行し得る場合、擬似連図柄が仮停止表示された擬似連では、擬似連図柄を用いない擬似連(ズレ目や順目を契機とする擬似連)よりも、当該変動にて大当りとなる期待度が高い(又は低い)よう構成してもよい}。
以上のように構成することで、第12実施形態に係る遊技機によれば、通常の擬似連演出よりも大当りとなる期待度が高い特殊擬似連演出(ストーリー擬似連)を実行し得るよう構成されており、当該特殊擬似連演出の実行時には、通常の擬似連演出時に実行される予告演出を実行せず、また、当該特殊擬似連演出時専用の演出(ストーリー演出)を表示し得るため、大当りの期待度が高い旨を遊技者に対して効果的に伝えることができ、遊技の興趣性を向上させることが可能となる。
(第13実施形態)
尚、以上の実施形態では、特に図示していないが、存在している保留の当否結果を事前判定することにより、擬似連演出の興趣性を更に向上させることが可能である。そこで、そのような構成の一例を第13実施形態とし、以下、第9実施形態との相違点についてのみ、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
ここで、第13実施形態において、演出表示制御手段2320は、先読み演出の実行を制御するための、先読み演出実行制御手段2325と、主演出内容、表示更新内容及び表示更新タイミングを決定するための主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e―11とを有している。また、先読み演出実行制御手段2325は、先読み演出実行カウンタ2325cを更に有している。
まず、図265は、第13実施形態における、図244でのステップ5600のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。はじめに、第9実施形態との相違点は、ステップ5631(第5)及びステップ6100(第5)についてであり、その目的は、発生した保留の当否結果を事前判定し、適切な先読み演出を実行し得るよう構成することである。即ち、ステップ5606で、新たな保留情報を一時記憶した後、ステップ5631(第5)で、先読み演出実行制御手段2325は、当該新たに一時記憶した保留以前に消化される保留内に、当選(大当り)となる保留が無いか否かを判定する。ステップ5631(第5)でYesの場合、ステップ6100(第5)で、先読み演出実行制御手段2325は、後述する先読み演出実行判定処理を実行し、ステップ5620に移行する。他方、ステップ5631(第5)でNoの場合、ステップ6100(第5)の処理を実行せずに、ステップ5620に移行する。
次に、図266は、第13実施形態における、図265でのステップ6100(第5)のサブルーチンに係る、先読み演出実行判定処理のフローチャートである。即ち、ステップ6102で、先読み演出実行制御手段2325は、先読み演出実行カウンタ2325cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、先読み演出実行制御手段2325は、装図保留情報一時記憶手段2323aに一時記憶されている保留情報(特に、変動態様決定乱数等)に基づき、当該新たな保留の変動時間を事前判定する。次に、ステップ6106で、先読み演出実行制御手段2325は、当該新たな保留の変動時間が所定時間(例えば、30秒)以上となることが確定しているか否かを判定する。ここで、変動時間を事前判定するに際して、例えば、当該新たな保留の変動態様乱数値が901〜1023である場合、非時間短縮遊技状態中において、当該新たな保留消化時の保留数・当否結果に関係なく、変動時間が30秒以上となることが判定できる。
ステップ6106でYesの場合、ステップ6108で、先読み演出実行制御手段2325は、当該新たな保留が大当りとなる保留であるか否かを判定する(例えば、当否抽選乱数に基づいて判定する)。ステップ6108でYesの場合、ステップ6110で、先読み演出実行制御手段2325は、所定確率(例えば、1/3)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ6114に移行する。他方、ステップ6108でNoの場合、ステップ6112で、先読み演出実行制御手段2325は、所定確率(例えば、1/7であるが、ステップ6110での当選確率より低確率であればよい)で当選となる先読み演出抽選を実行し、ステップ6114に移行する。
次に、ステップ6114で、先読み演出実行制御手段2325は、当該先読み演出抽選(ステップ6110又はステップ6112の抽選)に当選したか否かを判定する。ステップ6114でYesの場合、ステップ6116で、先読み演出実行制御手段2325は、装図保留情報一時記憶手段2323に一時記憶された保留数を参照し、前記抽選に当選した保留(トリガ保留)が消化されるまでの主遊技図柄の変動停止回数Ha(0〜4回)を導出する。次に、ステップ6118で、先読み演出実行制御手段2325は、先読み演出を実行する回数(本例では、Ha)が、最低先読み演出回数(有効な先読み演出を実行するための最低回数であり、例えば、2回)以上であるか否かを判定する。ステップ6118でYesの場合、ステップ6120で、先読み演出実行制御手段2325は、先読み演出実行カウンタ2325cにHaをセットし、次の処理(ステップ5620の処理)に移行する。尚、ステップ6102、ステップ6106、ステップ6114、ステップ6118のいずれかでNoの場合にも、次の処理(ステップ5620の処理)に移行する。
次に、図267は、第13実施形態における、図244でのステップ5700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。はじめに、第9実施形態との相違点は、ステップ6200(第5)についてであり、その目的は、後述する演出内容決定処理を実行し得るよう構成することである。即ち、ステップ5706で、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定した後、ステップ6200(第5)で、主演出動作内容決定手段2322eは、後述する演出内容決定処理を実行し、ステップ5900の処理に移行する。
次に、図268は、第13実施形態における、図267でのステップ6200(第5)のサブルーチンに係る、演出内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、主演出動作内容決定手段2322eは、先読み演出実行カウンタ2325cを参照し、当該カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、換言すれば、先読み演出の実行中でない場合、ステップ6204で、主演出動作内容決定手段2322eは、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e−1(特に、第9実施形態と同様のテーブル)を参照し、主遊技図柄の変動態様(変動時間)に基づいて演出内容を決定する。次に、ステップ6205で、主演出動作内容決定手段2322eは、当該変動中の背景演出として「非先読み時用背景」を表示するコマンドをセットし、次の処理(ステップ5900の処理)に移行する。
他方、ステップ6202でNoの場合、換言すれば、先読み演出の実行中である場合、ステップ6206で、主演出動作内容決定手段2322eは、当該変動がトリガ保留に係る変動(例えば、先読み演出実行カウンタ値=1)であるか否かを判定する。ステップ6206でYesの場合、ステップ6208で、主演出動作内容決定手段2322eは、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e−11(特に、トリガ保留消化時演出内容決定テーブル)を参照し、主遊技図柄の変動態様(変動時間)に基づいて演出内容を決定し、ステップ6212に移行する。
他方、ステップ6206でNoの場合、換言すれば、先読み演出中であってトリガ保留以前の保留消化時(先読み演出実行カウンタ値>1)である場合、ステップ6210で、主演出動作内容決定手段2322eは、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e−11(特に、先読み時演出内容決定テーブル)を参照し、主遊技図柄の変動態様(変動時間)に基づいて演出内容を決定し、ステップ6212に移行する。
次に、ステップ6212で、主演出動作内容決定手段2322eは、先読み演出実行カウンタ2325cのカウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ6213で、主演出動作内容決定手段2322eは、当該変動中の背景演出として「先読み時専用背景」を表示するコマンドをセットし、次の処理(ステップ5900の処理)に移行する。このように構成することで、先読み演出非実行中・トリガ保留消化以前の先読み演出実行中・トリガ保留消化時の夫々において、演出内容(演出内容を決定するテーブル)を相違させることが可能となるのである。
ここで、同図の背景演出表示イメージ図は、「非先読み時用背景」と「先読み時専用背景」とを図示したものである。背景演出の内容(いずれの背景演出を表示するか)は、変動開始時に決定され、当該変動中は、当該決定された背景演出の内容が継続して表示されることとなる。尚、本例では、背景演出の内容として「非先読み時背景」と「先読み時専用背景」との2種類のみを例示しているが、これには限定されず、例えば、遊技状態(時間短縮遊技状態・確率変動遊技状態・限定頻度状態)等に応じて背景演出が切り替わるよう構成してもよい。また、例えば、先読み時専用背景を複数パターン(例えば、表示色の異なる複数パターン)有し、当該先読み演出に係るトリガ保留の大当り期待度に応じて先読み時専用背景の表示態様を決定するよう構成してもよい(トリガ保留の変動が近づくにつれて切り替わるよう構成してもよい)。
次に、図269は、主演出動作内容決定用抽選テーブル2322e−11(特に、先読み時演出内容決定テーブル及びトリガ保留消化時演出内容決定テーブル)の一例である。先読み演出非実行時のテーブルと比較して、先読み時演出内容決定テーブルでは、擬似連演出が実行されないように構成されていると共に、先読み時専用の予告演出(例えば、トリガ保留までの変動数をカウントダウンする演出等)が実行されるよう構成されている。また、トリガ保留消化時演出内容決定テーブルでは、先読み時専用(トリガ保留消化時専用)の擬似連演出が実行されるよう構成されている。当該先読み時専用擬似連演出の演出内容は、特に図示していないが、例えば、第12実施形態で詳述したストーリー擬似連演出のように、通常時には実行されない(又は実行され難い)演出であればよい。また、当該先読み時専用擬似連演出の実行中においては、通常時の擬似連演出における予告演出(例えば、セリフ予告等)が実行されない(又は、頻度が減少する)よう構成されている。尚、本例では特に図示していないが、例えば、先読みゾーン(本例では、先読み時専用背景や先読み時専用の予告演出を表示する期間)に移行する場合には、所定の先読みゾーン突入演出(例えば、左列・右列・中列の装飾図柄がブラックアウト)を経るよう構成してもよく、そのように構成した場合、先読みゾーン突入演出がなされるか否かを煽る演出(例えば、左列・右列の装飾図柄がブラックアウトし、中列の装飾図柄が点滅する演出)を実行し得るよう構成してもよい。
以上の様に構成することで、第13実施形態に係る遊技機によれば、新たな保留発生時に当否結果(及び変動態様)を事前判定し、当該事前判定結果に基づいて専用の演出を実行し得るよう構成されている。特に、専用の演出を実行する契機となった保留であるトリガ保留以前の保留に係る変動はハズレ変動であるため、余計な擬似連演出が発生せず、トリガ保留の期待感を高める先読み時専用予告演出を実行するよう構成されており、遊技者の興味をトリガ保留に集中させる。また、トリガ保留消化時には、先読み演出非実行時には実行されない(又は、実行され難い)擬似連演出を実行するよう構成することで、遊技者の期待感を更に高める演出となり、遊技の興趣性を向上させることが可能となるのである。
(第14実施形態)
尚、以上の実施形態はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、擬似連演出の態様として様々な態様が考えられる。そこで、以上の実施形態とは異なる擬似連演出の態様を、第14実施形態とし、以下、詳述する。
尚、以下の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等は、他の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等と同一である場合があるが、これらはそれぞれ単独の実施形態におけるステップ番号、符号、手段名等であることを示している。
まず、図270(a)及び(b)は、以上の実施形態とは擬似連の報知態様が異なる擬似連演出の一例である。(a)の例では、特に擬似連図柄を設けず、順目(例えば、「4・5・6」や「1・2・3」等の図柄の並び)によって擬似連を報知する態様である。図示されるように、左列に「4」図柄、右列に「6」図柄が仮停止表示されることによって、順目がテンパイ{中列に所定の図柄(例えば、「5」図柄)が仮停止することによって順目が完成する状態}となり、停止示唆演出が行われる。本例では、「5」図柄が仮停止することによって順目(=擬似連確定)となるため、「5」図柄の仮停止を煽る停止示唆演出が実行される。その後、「5」図柄が仮停止表示された場合、順目が完成し、装飾図柄の再変動が開始されることとなる。また、擬似連図柄を設けない場合には、擬似連を報知する図柄の並び(順目やズレ目)となることを示唆する(又は煽る)演出(例えば、左列に「1」図柄が仮停止し、右列に「3」図柄が仮停止表示されることを示唆する演出)を実行することで、以上の実施形態における停止示唆演出に代わる演出とすることが可能である。尚、その他の擬似連報知態様(例えば、役物の完成)である場合には、擬似連が報知されることを示唆する(又は煽る)演出を実行することで、停止示唆演出に代わる演出とすることが可能である。
次に、同図(b)の例では、擬似連を報知する擬似連画像を表示すると共に、ズレ目(例えば、「4・5・5」や「7・8・8」等の図柄の並び)によって擬似連を報知する態様である。図示されるように、左列に「4」図柄、右列に「5」図柄が仮停止表示されることによって、ズレ目がテンパイ{中列に所定の図柄(例えば、「5」図柄)が仮停止することによってズレ目が完成する状態}となる。ここで、本例では、擬似連画像の停止示唆演出を実行する。その後、擬似連となる場合には、中列に擬似連画像が仮停止表示される。次に、所定時間(例えば、1秒)経過を契機として擬似連画像が消去され、背面ではズレ目(本例では、「4・5・5」)が完成しており、装飾図柄の再変動が開始されることとなる。
次に、同図(c)は、以上の実施形態とは異なる擬似連図柄を表示し、擬似連回数の最低保障回数(擬似連演出が実際に実行される回数、又は少なくとも実行される回数)を報知する態様である。また、本例では、仮停止図柄がリーチ目である状態において擬似連演出が実行される場合を例示している。図示されるように、左列・右列に「4」図柄が仮停止表示されることによって、リーチ目となり、特殊擬似連図柄(当該図柄が仮停止表示されることによって、複数回数の擬似連演出の実行が確定となる図柄)の停止示唆演出が実行される。その後、中列に特殊擬似連図柄が仮停止表示された場合、装飾図柄の再変動が開始されるが、当該再変動後の擬似連も確定していることとなる。尚、本例では、特殊擬似連図柄として、以上の実施形態にて擬似連を表していた「R」図柄が2つ並んだような図形を用いることによって、2回の擬似連が確定することを報知するよう構成したが、これには限定されず、例えば、擬似連図柄(及び/又は停止示唆演出)の表示色によって、擬似連演出の最低保障回数を報知し得るよう構成してもよい(例えば、青色で表示した場合には1回、緑色で表示した場合には2回、赤色で表示した場合には3回、等)。
次に、同図(d)は、以上の実施形態とは、擬似連の報知タイミングが異なる態様である。図示されるように、左列・右列に「4」図柄が仮停止し、リーチ報知演出が表示された後、中列は変動表示を継続するが、中列に擬似連画像が仮停止表示され、装飾図柄の再変動が開始されることとなる。本例は、リーチ報知演出が実行された(=擬似連とならなかった)状況において、急に擬似連画像が仮停止表示され、擬似連となることで、遊技者の期待感を取り戻す効果を有する。
次に、同図(e)は、役物による演出を取り入れた態様の一例である。図示されるように、左列・右列に「4」図柄が仮停止し、リーチ目となっている状況下、遊技者にサブ入力ボタンの操作を促す演出を表示する。擬似連となる場合、サブ入力ボタンが操作されるか、又は所定時間が経過したことを契機として、役物が駆動(出現)され、擬似連となることが報知される。その後、役物が駆動(収納)され、装飾図柄の再変動が開始されることとなる。
以上のように、第14実施形態に係る構成にて、擬似連演出を実行することが可能であるが、各構成はあくまで一例であり、各構成に含まれる要素同士を適宜組み合わせて、擬似連演出を実行することが可能である。例えば、リーチ演出後に{(d)の構成}、ボタン押し演出{(e)の構成}を表示し、サブ入力ボタンの押下(又は所定時間経過)を契機として、右列の図柄が「5」図柄に替わると共に、中列に「5」図柄が仮停止表示されてズレ目が完成{(b)の構成}し、装飾図柄の再変動が開始されると共に、仮停止表示された図柄のエフェクト表示色によって、擬似連の最低保障回数を報知する{(c)の構成}よう構成することが可能である。
尚、本例では図示していないが、遊技状態によって擬似連続変動に係る演出態様を相違させて特定の法則を持たせるよう構成してもよい。例えば、通常遊技時においては、中列の装飾図柄が仮停止するときに停止煽り演出を実行した後擬似連図柄が中列に仮停止しない演出態様が存在するようにし、確率変動遊技状態(又は時間短縮遊技状態、限定頻度状態、等)時においては、中列の装飾図柄が仮停止するときに停止煽り演出を実行した後擬似連図柄が中列に仮停止しない演出態様が存在しない(停止示唆演出が実行された場合に必ず擬似連図柄が仮停止する)よう構成してもよい。又は、確率変動遊技状態(又は時間短縮遊技状態、限定頻度状態、等)において停止煽り演出が実行された場合には、通常遊技状態において停止煽り演出が実行された場合よりも、擬似連図柄が仮停止表示される確率が高い(又は確定する)よう構成してもよい。また、確率変動遊技状態時においては、中列の装飾図柄が仮停止するときに停止示唆演出が実行された場合には必ず、大当り期待度の高い特定の演出(スーパーリーチ)が実行されるよう構成してもよく、これら特定の法則をどのように組み合わせてもよい。尚、このように構成する場合にも、通常遊技状態と確率変動遊技状態(又は時間短縮遊技状態、限定頻度状態、等)とでは、同一の擬似連図柄を用いるよう構成してもよい(逆に、異なる擬似連図柄、擬似連報知態様であってもよい)。
また、本例においては特に図示していないが、演出の実行態様(法則)が本来の実行態様と異なる(いわゆる、法則崩れである)場合には、当該変動(先読み演出等の場合、当該演出の契機となった保留に係る変動)において大当りとなる期待度が高い(又は確定となる)よう構成してもよい。例えば、第10実施形態において、特殊カットイン演出(本来であれば、擬似連が確定となる演出)が実行されたにも拘わらず、擬似連とならなかった場合、当該変動での大当りが確定となるよう構成してもよい。その他、例えば、第10実施形態における、停止示唆演出の表示色が赤色だと擬似連が確定、第11実施形態における、連打演出成功で擬似連が確定、第12実施形態における、ストーリー演出は最終段階まで擬似連継続(必ず最終段階まで擬似連が継続するよう構成した場合)、第13実施形態において、先読み演出中はトリガ保留以前の変動で擬似連演出が発生しない、等の演出の実行態様(法則)に関しても、当該構成を適用可能である{例えば、第10実施形態における停止示唆演出のように擬似連が再度実行されることが確定する演出があったにも拘わらず、擬似連が発生しない場合には大当りが確定する(例えば、停止示唆演出の表示色が赤色であったにも拘わらず、示唆された図柄(本例では、擬似連図柄であるが、数字図柄等の一般的な装飾図柄であってもよい)が仮停止しない場合には大当りが確定する、又は、擬似連毎に発生し得る予告演出であって擬似連が再度実行される旨を報知する予告演出が出現したにも拘わらず擬似連しなかった場合には大当りが確定する、等)、或いは、擬似連毎に発生し得る予告演出に係る大当り発生期待度がランクダウンした場合には大当りが確定する(例えば、擬似連1回目にて大当り発生期待度が80%となる予告演出が発生した後、擬似連2回目にて大当り発生期待度が80%未満となる予告演出が発生した後)、等}。
(擬似連続変動の構成)
本例における擬似連続変動に係る演出態様は前述した態様以外にも様々存在し、以下の構成要素をどのように組み合わせてもよい。
≪擬似連変動となる場合の装飾図柄の仮停止時の演出≫
・いずれかの列の仮停止図柄を擬似連図柄とする
・装飾図柄の代わりに擬似連図柄のみを仮停止する
・特定の法則の装飾図柄の仮停止態様(例えば、左列中列右列の仮停止出目が「456」等の順目、「468」の偶数の順目、等)にて仮停止する
・いずれかの列の仮停止図柄を役物で代用する
・装飾図柄の代わりに役物のみを作動する
・いずれかの列の仮停止図柄の代わりにサブ液晶に図柄を表示する
・装飾図柄の代わりにサブ液晶のみに図柄を表示する
・効果音等によって擬似連続変動となる旨を報知する
・動画像によって擬似連続変動となる旨を報知する
・操作部材による擬似連続変動となる旨の報知(例えば、発射ハンドルの振動、発射ハンドルが光る、発射ハンドルから風が出る、等)
≪擬似連続変動となる場合の報知内容≫
・擬似連続変動として装飾図柄が再変動する旨を報知
・擬似連続変動として装飾図柄が再変動する最低保障回数を報知
・大当りとなる期待度を報知
・現在の変動において擬似連続変動となった回数(擬似連図柄の仮停止回数)を報知
・現在の変動の演出態様がリーチ演出となる旨を報知
・現在の変動が大当りとなる旨を報知
≪擬似連変動となるタイミング≫
・装飾図柄の最後に仮停止となる列が仮停止したタイミング
・リーチ変動中(装飾図柄の最後に仮停止となる列が変動している)
・装飾図柄の変動開始直後
・装飾図柄の全列が変動中
・装飾図柄の全列が仮停止中
(まとめ5)
尚、以上の実施例において示した構成に基づき、以下のような概念を抽出(列記)することができる。但し、以下に列記する概念はあくまで一例であり、これら列記した概念の結合や分離(上位概念化)は勿論のこと、以上の実施例において示した更なる構成に基づく概念を、これら概念に付加してもよい。
本態様(40)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)を少なくとも有する、情報を出力可能な一又は複数の情報出力部(例えば、演出表示手段2310)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御装置1000)と、
前記一又は複数の情報出力部(例えば、演出表示手段2310)への情報出力を制御する副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御装置1000)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段1120)と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段1150)と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と
を備え、
副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段2322)と
を備え、
擬似変動の実行と連動して実行され得る演出である擬似連演出を情報出力部(例えば、演出表示手段2310)にて出力可能に構成されており、擬似連演出として、第一の擬似連演出パターンと第一の擬似連演出パターンとは演出の内容が異なる第二の擬似連演出パターンとを少なくとも有し、第一の擬似連演出パターンが実行される場合よりも、第二の擬似連演出パターンが実行される場合の方が、特別遊技への移行期待度が相対的に高く、
本変動内におけるある擬似変動の実行と連動して、第一の擬似連演出パターン又は第二の擬似連演出パターンを実行した場合、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後において新たな擬似変動を実行可能であり、第一の擬似連演出パターンの実行後よりも第二の擬似連演出パターンの実行後の方が、当該新たな擬似変動の実行可能性が高い、或いは、第二の擬似連演出パターンの実行後においては、当該新たな擬似変動の実行が確定的となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
尚、本態様(40)に係るぱちんこ遊技機は、次のような構成を備えていてもよい。
擬似変動の実行時における副遊技用識別情報の暫定的な停止表示の際には、本変動における副遊技用識別情報の確定的な停止表示の際には表示され得ない特定態様を表示可能に構成されており、
第二の擬似連演出パターンが実行される場合には、前記暫定的な停止表示の際に前記特定態様が表示されないよう構成されている。
本態様(41)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)を少なくとも有する、情報を出力可能な一又は複数の情報出力部(例えば、演出表示手段2310)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御装置1000)と、
前記一又は複数の情報出力部(例えば、演出表示手段2310)への情報出力を制御する副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御装置1000)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段1120)と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段1150)と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と
を備え、
副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段2322)と、
擬似変動の実行中における所定の出力タイミングにて、特別遊技への移行期待度を表す予告情報を情報出力部(例えば、演出表示手段2310)にて出力し得る手段であって、予告情報を出力するに際して、複数種類の予告情報がグループ化された複数の予告情報グループの中からいずれかの予告情報グループ内のいずれかの予告情報を出力する予告情報出力制御手段(例えば、予告演出内容決定手段2322f)と
を備え、
ある予告情報グループに属する複数種類の予告情報は、その種類に応じて特別遊技への移行期待度が異なり、且つ、特別遊技への移行期待度が最も高いものとして特別遊技への移行が確定的となる種類を含んでおり、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内の予告情報を出力した場合には、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報を出力するに際して、特別遊技への移行期待度に応じて、ある予告情報グループ内の予告情報を再度出力するか或いはある予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報を出力するかのいずれとするかの選択確率を異ならせるよう構成されており、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内の特別遊技への移行期待度が最も高く且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告情報を出力した場合であっても、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において、当該ある予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の特別遊技への移行期待度が最も高いものでなく且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告情報を出力し得るよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
尚、本態様(40)に係るぱちんこ遊技機は、次のような構成を備えていてもよい。
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう構成されており、
高確率抽選状態にある場合であって特別遊技への移行が予定されている場合において、擬似変動の実行中に前記特別遊技への移行が確定的となる種類の予告情報が出力された場合には、当該特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態となることが確定的となるよう構成されている。
尚、本態様(40)に係るぱちんこ遊技機は、次のような構成を備えていてもよい。
前記当否判定の結果が所定確率で当選となる低確率抽選状態と、前記当否判定の結果が当該所定確率よりも高確率で当選となる高確率抽選状態とを有し、特別遊技の実行終了後において高確率抽選状態とし得るよう構成されており、且つ、最終的な擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において所定のリーチ演出を実行可能に構成されており、
低確率抽選状態にある場合には、擬似変動の実行を示唆するものの擬似変動を実行しない非擬似連変動を実行可能であるか又は擬似変動が実行された場合であっても最終的な擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において所定のリーチ演出を未実行とし得る一方、高確率抽選状態にある場合には、非擬似連変動を実行しない又は最終的な擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において所定のリーチ演出の実行が確定的となるよう構成されている。
本態様(41)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)を少なくとも有する、情報を出力可能な一又は複数の情報出力部(例えば、演出表示手段2310)と、
遊技の進行を制御する主遊技部(例えば、主制御装置1000)と、
前記一又は複数の情報出力部(例えば、演出表示手段2310)への情報出力を制御する副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)と
を備え、
主遊技部(例えば、主制御装置1000)は、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段1120)と、
乱数取得手段(例えば、乱数取得判定実行手段1120)により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段(例えば、保留制御手段1130)と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、表示制御手段1150)と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段(例えば、情報送信制御手段1300)と
を備え、
副遊技部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
主遊技部(例えば、主制御装置1000)から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段2321)と、
遊技情報受信手段(例えば、表示情報受信手段2321)により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を情報出力部(例えば、演出表示手段2310)にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段(例えば、先読み演出実行制御手段2325)と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230)上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段2322)と、
擬似変動の実行中における所定の出力タイミングにて、特別遊技への移行期待度を表す予告情報を情報出力部(例えば、演出表示手段2310)にて出力し得る手段であって、予告情報を出力するに際して、複数種類の予告情報がグループ化された複数の予告情報グループの中からいずれかの予告情報グループ内のいずれかの予告情報を出力する予告情報出力制御手段(例えば、予告演出内容決定手段2322f)と
を備え、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内の予告情報を出力した場合には、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報を出力するに際して、特別遊技への移行期待度に応じて、ある予告情報グループ内の予告情報を再度出力するか或いはある予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報を出力するかのいずれとするかの選択確率を異ならせるよう構成されており、
前記所定条件を充足した保留に到るまでの保留に係る主遊技用識別情報の変動表示の際には擬似変動を実行しない一方、前記所定条件を充足した保留に係る主遊技用識別情報の変動表示の際には擬似変動を実行可能であり、
擬似変動の実行と連動して実行される演出である擬似連演出を情報出力部(例えば、演出表示手段2310)にて表示可能であり、且つ、保留先読み演出表示内容として所定の画像を情報出力部(例えば、演出表示手段2310)にて表示可能に構成されており、前記所定条件を充足した保留に係る主遊技用識別情報の変動表示の際に実行される擬似変動時であって当該所定の画像が表示されている場合には、当該所定の画像が表示されていない場合に表示され得る擬似連演出とは表示内容が異なる擬似連演出を表示し得るか又は当該所定の画像が表示されていない場合と比較して擬似連演出の実行頻度を相対的に低下させるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
尚、本態様(41)に係るぱちんこ遊技機は、次のような構成を備えていてもよい。
前記所定条件を充足した保留に係る主遊技用識別情報の変動表示の際に実行される擬似変動時であって前記所定の画像が表示されている場合、本変動内におけるある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内の予告情報を出力した場合には、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報を出力するに際して、ある予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が出力されないよう構成されている。
尚、本態様(41)に係るぱちんこ遊技機は、次のような構成を備えていてもよい。
擬似変動の実行時における副遊技用識別情報の暫定的な停止表示の際には、本変動における副遊技用識別情報の確定的な停止表示の際には表示され得ない特定態様を表示可能に構成されている。
尚、本態様(41)に係るぱちんこ遊技機は、次のような構成を備えていてもよい。
擬似変動の実行時における副遊技用識別情報の暫定的な停止表示の際には、本変動における副遊技用識別情報の確定的な停止表示の際には表示され得ない特定態様を表示可能に構成されており、前記所定条件を充足した保留に係る主遊技用識別情報の変動表示の際に実行される擬似変動時であって前記所定の画像が表示されている場合に表示され得る当該特定態様の表示内容と、前記所定の画像が表示されていない場合に実行される擬似変動時において表示され得る当該特定態様の表示内容とが、異なるよう構成されている。
尚、以上に挙げた概念の他にも、以下に示す付加構成と組み合わせることで、更なる別概念とすることも可能である。
本付加構成(1)は、
ある本変動内における擬似変動の実行回数を報知し得るよう構成されている、或いは、ある本変動内において擬似変動が実行される度に、特別遊技への移行期待度が上昇している旨を報知し得るよう構成されている。
本付加構成(2)は、
ある本変動内であって擬似変動が実行されるよりも前のタイミングにおいて、所定の擬似変動実行条件を提示する課題提示演出を実行可能に構成されており、当該提示された所定の擬似変動実行条件を充足した場合には、当該ある本変動内における擬似変動の実行が確定的となるよう構成されている。
本付加構成(3)は、
擬似変動の実行時における副遊技用識別情報の暫定的な停止表示の際には、本変動における副遊技用識別情報の確定的な停止表示の際には表示され得ない特定態様を表示可能に構成されており、
ある擬似変動の実行が完了するよりも前のタイミングにおいて、当該ある擬似変動の実行時において前記特定態様が表示されるか否かを示唆又は報知し得るよう構成されている。
本付加構成(4)は、
擬似変動の実行時における副遊技用識別情報の暫定的な停止表示の際には、本変動における副遊技用識別情報の確定的な停止表示の際には表示され得ない特定態様を表示可能に構成されており、
ある擬似変動の実行が完了するよりも前のタイミングにおいて、当該ある擬似変動の実行時において前記特定態様が表示されるか否かを示唆又は報知し得るよう構成されており、当該示唆又は報知し得る演出パターンとして複数種類の演出パターンを有し、いずれの演出パターンが表示されるかに応じて、前記特定態様が表示される可能性が異なるよう構成されている。
本付加構成(5)は、
複数種類の演出表示形式を有し、当該複数種類の演出表示形式の内のいずれかを情報出力部にて出力するよう構成されており、ある種類の演出表示形式が出力されている場合には、当該ある種類とは異なる種類の演出表示形式が出力されている場合と比較して、擬似変動の実行頻度が上昇する、或いは、ある種類の演出表示形式が出力されている場合において、保留数が所定数以下である場合には、保留数が当該所定数超過の場合と比較して、擬似変動の実行頻度が上昇するよう構成されている。
本付加構成(6)は、
擬似変動の実行時における副遊技用識別情報の暫定的な停止表示の際には、本変動における副遊技用識別情報の確定的な停止表示の際には表示され得ない特定態様を表示可能に構成されており、
前記特定態様の表示内容として複数種類有し、いずれの種類の特定態様が表示されるかに応じて、当該表示後にて予定されている擬似変動の最少実行回数を報知可能に構成されている。
本付加構成(7)は、
擬似変動の実行と連動して実行される演出である擬似連演出を情報出力部にて出力可能に構成されており、擬似連演出の表示内容として複数種類有し、いずれの種類の擬似連演出が表示されるかに応じて、当該表示後にて予定されている擬似変動の最少実行回数を報知可能に構成されている。
本態様(42)に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な副遊技用識別情報表示部を少なくとも有する、情報を出力可能な一又は複数の情報出力部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
前記一又は複数の情報出力部への情報出力を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を暫定的に停止表示した後で再び副遊技用識別情報を変動表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と
を備え、
副遊技用識別情報を確定的に停止表示する際には、複数の副遊技用識別情報の組み合わせによって特別遊技への移行可否を報知可能であり、ある擬似変動における暫定的な停止表示の際には、当該組み合わせには含まれ得ない特定の副遊技用識別情報を表示可能であり、
擬似変動が実行される場合においては、前記特定の副遊技用識別情報を所定の停止表示位置へ移動表示させた後にて暫定的に停止表示させて、前記特定の副遊技用識別情報を含む複数の副遊技用識別情報の組み合わせを暫定的に停止表示させる一方で、擬似変動が実行されず且つリーチ状態も形成されない場合においては、前記特定の副遊技用識別情報を所定の停止表示位置へ移動表示させた後にて暫定的に停止表示させることなく、前記特定の副遊技用識別情報を含まない複数の副遊技用識別情報の組み合わせを確定的に停止表示させるよう構成されており、
本変動内における期間であって前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示し得るタイミングよりも前の期間にて、前記特定の副遊技用識別情報と類似する演出用識別情報を表示可能であり、当該表示された演出用識別情報の表示態様に応じて、前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示された後に擬似変動が実行されるか、又は、前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示されず且つ擬似変動が実行されず且つリーチ状態も形成されないかの割合が異なるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(42)に係るぱちんこ機では、段落1270乃至1273(図260)における記載より、「前記特定の副遊技用識別情報と類似する演出用識別情報を表示可能であり、当該表示された演出用識別情報の表示態様に応じて、前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示された後に擬似変動が実行されるか、又は、前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示されず且つ擬似変動が実行されず且つリーチ状態も形成されないかの割合が異なる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(42)に係るぱちんこ機では、擬似連続変動の実行可否を報知するための専用の図柄である「特定の副遊技用識別情報」を用いて、擬似連続変動が実行されない期間中において遊技者に倦怠感を抱かれる事態を回避することを可能とし、さらに、「特定の副遊技用識別情報」を一旦表示しておく際に、その後において擬似連続変動が実行されるか否かの期待度を報知する「演出用識別情報」を表示可能とする。より具体的には、「擬似変動が実行されず且つリーチ状態も形成されない場合」であっても、一旦は「特定の副遊技用識別情報」(いわゆるリプレイ図柄)が移動表示される(但し、停止表示はされない)ことで、この純粋なハズレ変動時において恰も擬似連続変動が実行されるかのような挙動を、(最も発生頻度が高いが故に)数多く遊技者に対して見せることが可能となる。しかしながら、単に「特定の副遊技用識別情報」(いわゆるリプレイ図柄)を移動表示するのみでは、当該移動表示されている「特定の副遊技用識別情報」が停止表示されそうだ、とういう感覚を遊技者に対して与えることができない恐れがある。よって、「特定の副遊技用識別情報」が停止表示されそうだ、という感覚を遊技者に対して与えるためには、その予兆となる演出を実行することが好適となる。さらに、「本変動内における期間であって前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示し得るタイミングよりも前の期間にて、前記特定の副遊技用識別情報と類似する演出用識別情報を表示可能」として、その予兆となる演出を実行するよう構成し、「当該表示された演出用識別情報の表示態様に応じて、前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示された後に擬似変動が実行されるか、又は、前記特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示されず且つ擬似変動が実行されず且つリーチ状態も形成されないかの割合が異なる」よう構成しておくことで、(演出用識別情報の表示態様に応じて)当該移動表示されている「特定の副遊技用識別情報」が停止表示されそうだ、という感覚を遊技者に対して好適に与えることが可能となる。また、「特定の副遊技用識別情報」として、「複数の副遊技用識別情報の組み合わせ」を用いることでも同様の効果を奏する。具体的には、「本変動内における期間であって特定の副遊技用識別情報(複数の副遊技用識別情報の組み合わせ)が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示し得るタイミングよりも前の期間にて、特定の副遊技用識別情報と類似する演出用識別情報(例えば、複数の副遊技用識別情報の組み合わせを透過させた表示態様)を表示可能」に構成する。さらに、特定の副遊技用識別情報と類似する演出用識別情報(例えば、複数の副遊技用識別情報の組み合わせを透過させた表示態様)の表示態様に応じて、「特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示された後に擬似変動が実行されるか、又は、特定の副遊技用識別情報が所定の停止表示位置にて暫定的に停止表示されず且つ擬似変動が実行されず且つリーチ状態が形成される割合が異なる」よう構成することも可能である。
本態様(43)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
擬似変動の実行中にて特別遊技への移行期待度を表す予告演出を演出表示部にて表示し得る手段であって、予告演出を表示するに際して、複数の予告演出グループの中の或る予告演出グループに属するいずれかの予告演出を表示する予告演出表示制御手段と
を備え、
前記複数の予告演出グループは、少なくとも第1の予告演出グループを含み、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得るよう構成されており、
第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容と、第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容とが異なるよう構成されており、
擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
本変動内においては特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されるか否かを示唆する特殊予告演出を表示可能に構成されており、
特殊予告演出として、少なくとも第1特殊予告演出と第2特殊予告演出とを有し、第1特殊予告演出が表示された場合には当該第1特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的とはならない一方で、第2特殊予告演出が表示された場合には当該第2特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(43)に係るぱちんこ機では、段落1272(図260)等の記載より、「擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、本変動内においては特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されるか否かを示唆する特殊予告演出を表示可能に構成されており、特殊予告演出として、少なくとも第1特殊予告演出と第2特殊予告演出とを有し、第1特殊予告演出が表示された場合には当該第1特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的とはならない一方で、第2特殊予告演出が表示された場合には当該第2特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的となる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(43)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、本変動内において「特殊予告演出」が表示される→「特定の副遊技用識別情報」が停止表示される→擬似変動が実行される、という演出の流れを軸としつつ、この「特殊予告演出」が表示される際の表示内容「第1特殊予告演出」及び「第2特殊予告演出」のいずれが表示されるかに応じて、「特定の副遊技用識別情報」が停止表示されるか否かの可能性を異ならせ、以て、「特殊予告演出」の表示内容によって擬似変動の実行有無を間接的に示唆することで、遊技者が演出の流れを把握し易いよう構成している。また、「特定の副遊技用識別情報」として、「複数の副遊技用識別情報の組み合わせ」を用いることでも同様の効果を奏する。具体的には、「本変動内においては特定の副遊技用識別情報(複数の副遊技用識別情報の組み合わせ)が暫定的に停止表示されるか否かを示唆する特殊予告演出(例えば、複数の副遊技用識別情報の組み合わせを透過させた表示態様)を表示可能」に構成する。
本態様(42)(43)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機はさらに、別の予告種別{例えば、セリフ予告(例えば、図259の「アツい?」と表示されている予告)}にて擬似変動を示唆する予告演出として、第1予告演出(例えば、「続く?」が表示される)と第2予告演出(例えば、「続く」が表示される)とを備える構成とし、第1予告演出は擬似変動となるか否かが不明確(又は、更なる擬似変動となるか否かが不明確)であり、第2予告演出は擬似変動となる(又は、更なる擬似変動となる)ことが確定するようにしてもよい。
尚、本態様(43)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、さらに、「本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得る」、「特殊予告演出として、少なくとも第1特殊予告演出と第2特殊予告演出とを有し、第1特殊予告演出が表示された場合には当該第1特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的とはならない一方で、第2特殊予告演出が表示された場合には当該第2特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的となる」よう構成されていることも特徴であるともいえ、さらに、以下の付加構成を備えていてもよい。
付加構成(1):ある予告情報グループ(例えば、第1の予告演出グループ)内のある種類の予告情報を出力した場合には、ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報を出力するに際して、当該ある種類の予告情報よりも特別遊技への移行期待度が高い種類の予告情報が出力される特定予告パターンを実行可能とする一方、当該ある種類の予告情報よりも特別遊技への移行期待度が低い種類の予告情報は出力されない
付加構成(2):複数の先読み演出(例えば、図268の先読みゾーン、保留変化演出)を備えている
付加構成(3):ある先読み演出の実行中は、ある先読み演出が実行される契機となった保留が変動開始条件を充足するまでは擬似変動が行われない(先読み演出が実行される契機となった保留に係る変動では擬似変動が行われ得る)
付加構成(4):ある先読み演出の実行中には発生し得る一方、ある先読み演出の実行中以外には発生し得ない予告演出を有している
付加構成(5):ある先読み演出が実行された場合、ある先読み演出が実行される契機となった保留に係る変動において擬似変動が行われる際には、ある予告情報グループ(例えば、第1の予告演出グループ)内の予告が表示されない、又は、ある先読み演出が実行され且つある先読み演出が実行される契機となった保留に係る変動において擬似変動が行われる場合は、ある先読み演出が実行されず且つある先読み演出とは異なる先読み演出が実行される契機となった保留に係る変動において擬似変動が行われる場合より、ある予告情報グループ(例えば、第1の予告演出グループ)内の予告が表示され難い
本態様(44)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な副遊技用識別情報表示部を少なくとも有する、情報を表示可能な情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
情報表示部への情報表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
擬似変動の実行中における所定の表示タイミングにて、特別遊技への移行期待度を表す予告情報を情報表示部にて表示し得る手段であって、予告情報を表示するに際して、第1の予告情報グループを少なくとも含む、複数種類の予告情報がグループ化された複数の予告情報グループの中からいずれかの予告情報グループ内のいずれかの予告情報を表示する予告情報表示制御手段と
を備え、
第1の予告情報グループに属する複数種類の予告情報は、その種類に応じて特別遊技への移行期待度が異なり、且つ、特別遊技への移行期待度が最も高いものとして特別遊技への移行が確定的となる種類を含んでおり、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告情報グループ内の予告情報が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報が表示される場合には、特別遊技への移行期待度に応じて、第1の予告情報グループ内の予告情報が再度表示されるか或いは第1の予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が表示されるかのいずれとなるかの確率が異なるよう構成されており、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告情報グループ内の特別遊技の移行が確定的でない複数種類の予告情報のうち特別遊技への移行期待度が最も高い種類の予告情報が表示された場合であっても、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において、第1の予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の特別遊技への移行期待度が最も高いものでなく且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告情報が表示され得るよう構成されており、
第1の予告情報グループ内の予告情報が表示された場合における表示内容と、第1の予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が表示された場合における表示内容とが異なるよう構成されており、
ある本変動が実行され且つ擬似変動が実行される場合において、第1の予告情報グループ内の予告情報が表示可能な第一演出パターンと、第1の予告情報グループ内の予告情報を表示しない第二演出パターンとを少なくとも有しており、第一演出パターンを採った場合と第二演出パターンを採った場合とでは、当該ある本変動における特別遊技への移行期待度が異なるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(44)に係るぱちんこ機は、段落1245乃至1276(図252)等の記載より、「擬似変動の実行中における所定の表示タイミングにて、特別遊技への移行期待度を表す予告情報を情報表示部にて表示し得る手段であって、予告情報を表示するに際して、第1の予告情報グループを少なくとも含む、複数種類の予告情報がグループ化された複数の予告情報グループの中からいずれかの予告情報グループ内のいずれかの予告情報を表示する予告情報表示制御手段とを備え、第1の予告情報グループに属する複数種類の予告情報は、その種類に応じて特別遊技への移行期待度が異なり、且つ、特別遊技への移行期待度が最も高いものとして特別遊技への移行が確定的となる種類を含んでおり、本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告情報グループ内の予告情報が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報が表示される場合には、特別遊技への移行期待度に応じて、第1の予告情報グループ内の予告情報が再度表示されるか或いは第1の予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が表示されるかのいずれとなるかの確率が異なるよう構成されており、本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告情報グループ内の特別遊技の移行が確定的でない複数種類の予告情報のうち特別遊技への移行期待度が最も高い種類の予告情報が表示された場合であっても、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において、第1の予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の特別遊技への移行期待度が最も高いものでなく且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告情報が表示され得るよう構成されており、第1の予告情報グループ内の予告情報が表示された場合における表示内容と、第1の予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が表示された場合における表示内容とが異なる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(44)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機はさらに、以下の付加構成を備えていてもよい。
付加構成(1):第1擬似変動演出{例えば、図264に示すストーリーを擬似変動毎に段階的に表示する「ストーリー演出」)と第2擬似変動演出(例えば、最大擬似変動回数からカウントダウンする「カウントダウン擬似変動演出」)とを備えている
付加構成(2):第1擬似変動演出と第2擬似変動演出は、最大擬似変動回数が異なっている
付加構成(3):第1擬似変動演出では、擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報{擬似変動図柄(例えば、図260の<停止示唆演出実行イメージ>の右図に示す「R」)}が暫定的に停止表示され得る一方、第2擬似変動演出では、擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合に、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報(擬似変動図柄)が暫定的に停止表示され得ない
付加構成(3)‐1:付加構成(3)の変形例では、「通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報」として、「複数の副遊技用識別情報の組み合わせ」を用いてもよく、いずれの擬似変動演出であるか(第1擬似変動演出であるか第2擬似変動演出であるか)に応じて「複数の副遊技用識別情報の組み合わせ」の表示態様の発生割合が異なっていてもよい。具体的には、第1擬似変動演出では順目(例えば、123、456など)の発生割合が高く又は順目のみ出現するよう構成し、第2擬似変動演出ではズレ目(例えば、455など)の発生割合が高く又はズレ目のみ出現するよう構成してもよい
付加構成(4):第2擬似変動演出は、特殊演出モード{例えば、通常モードとは異なるモード:確変モード、先読みゾーン(図268を参照)、特定条件を満たした場合にのみ発生するキャラクタXモード等}において発生し得る
付加構成(5):第2擬似変動演出は、保留数に応じて、擬似変動回数の選択割合が異なり得る
付加構成(6):第2擬似変動演出は、保留数が少ない場合は保留数が多い場合より、擬似変動回数が多くなり易い
付加構成(7):第1擬似変動演出において、特定の副遊技用識別情報(擬似連図柄)が暫定的に表示されることを示唆する予告として、少なくとも第1示唆予告{キャラクタのセリフの内容や色等(例えば、図259の「アツい?」の表示)}と第2示唆予告{背景画像におけるアイテム表示等(例えば、図282の2番目のイメージ図の「太陽」の表示))とを備える
付加構成(9):第1示唆予告が表示された場合において特定の副遊技用識別情報が暫定的に表示される割合と、第2示唆予告が表示された場合において特定の副遊技用識別情報が暫定的に表示される割合では、第1示唆予告が表示された場合において特定の副遊技用識別情報が暫定的に表示される割合の方が高い
本態様(45)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な副遊技用識別情報表示部を少なくとも有する、情報を表示可能な情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
情報表示部への情報表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
擬似変動の実行中における所定の表示タイミングにて、特別遊技への移行期待度を表す予告情報を情報表示部にて表示し得る手段であって、予告情報を表示するに際して、複数種類の予告情報がグループ化された複数の予告情報グループの中からいずれかの予告情報グループ内のいずれかの予告情報を表示する予告情報表示制御手段と
を備え、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内の予告情報が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報が表示される場合には、特別遊技への移行期待度に応じて、ある予告情報グループ内の予告情報が再度表示されるか或いは当該ある予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が表示されるかのいずれとなるかの確率が異なるよう構成されており、
ある予告情報グループ内の予告情報が表示された場合における表示内容と、当該ある予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が表示された場合における表示内容とが異なるよう構成されており、
ある予告情報グループに属する複数種類の予告情報は、その種類に応じて特別遊技への移行期待度が異なり、ある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内のある種類の予告情報を出力した場合には、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報を出力するに際して、当該ある種類の予告情報よりも特別遊技への移行期待度が高い種類の予告情報が出力される特定予告パターンを実行可能とする一方、当該ある種類の予告情報よりも特別遊技への移行期待度が低い種類の予告情報は出力されないよう構成されており、
擬似変動が実行される場合において、擬似変動の実行後においてリーチ状態が形成される第一演出パターンと、擬似変動の実行後においてリーチ状態が形成されない第二演出パターンとのいずれかを採るよう構成されており、第一演出パターンを採る場合よりも第二演出パターンを採る場合の方が、相対的に前記特定予告パターンの実行される確率が低くなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(45)に係るぱちんこ機では、「本変動内におけるある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内の予告情報が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報が表示される場合には、特別遊技への移行期待度に応じて、ある予告情報グループ内の予告情報が再度表示されるか或いは当該ある予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の予告情報が表示されるかのいずれとなるかの確率が異なる」よう構成されている。また、段落1246(特に、10〜13行目)に記載のように、「ある予告情報グループに属する複数種類の予告情報は、その種類に応じて特別遊技への移行期待度が異なり、ある擬似変動の実行中において、ある予告情報グループ内のある種類の予告情報を出力した場合には、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告情報を出力するに際して、当該ある種類の予告情報よりも特別遊技への移行期待度が高い種類の予告情報が出力される特定予告パターンを実行可能とする一方、当該ある種類の予告情報よりも特別遊技への移行期待度が低い種類の予告情報は出力されない」よう構成されている。さらに、段落1269等に記載のように、「擬似変動が実行される場合において、擬似変動の実行後においてリーチ状態が形成される第一演出パターンと、擬似変動の実行後においてリーチ状態が形成されない第二演出パターンとのいずれかを採るよう構成されており、第一演出パターンを採る場合よりも第二演出パターンを採る場合の方が、相対的に前記特定予告パターンの実行される確率が低くなる」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(45)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、「第一演出パターン」(いわゆる擬似連続変動が実行された後、リーチ状態が形成されるパターン)と「第二演出パターン」(いわゆる擬似連続変動が実行された後、リーチ状態が形成されないパターン)とを併せて具備すると共に、夫々のパターンにおける擬似連続変動中に実行される予告演出のランクアップ度合いを異ならせることで、擬似連続変動の実行中における予告演出のランクアップ推移に基づき、将来的な大当り期待度(リーチ発生有無の期待度)を推測できるため、擬似連続変動の実行中における遊技の興趣性を更に高めることができる。
本態様(45)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機はさらに、「本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告情報グループ内の特別遊技の移行が確定的でない複数種類の予告情報のうち、特別遊技への移行期待度が最も高い種類の予告情報が表示された場合であっても、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において、第1の予告情報グループとは異なる予告情報グループ内の特別遊技への移行期待度が最も高いものでなく且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告情報が表示され得る」よう構成されていてもよい。
本態様(46)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
擬似変動の実行中にて特別遊技への移行期待度を表す予告演出を演出表示部にて表示し得る手段であって、予告演出を表示するに際して、複数の予告演出グループの中の或る予告演出グループに属するいずれかの予告演出を表示する予告演出表示制御手段と
を備え、
前記複数の予告演出グループは、少なくとも第1の予告演出グループを含み、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得るよう構成されており、
第一系統擬似変動実行パターンが実行される場合における何れの擬似変動の実行時においても、擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、副遊技用識別情報が確定的に停止表示される際には表示されない特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される一方、
第二系統擬似変動実行パターンが実行される場合における何れの擬似変動の実行時においても、擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、前記特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(46)に係るぱちんこ機では、「本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得る」よう構成されている。また、段落1263乃至1268(図254乃至259)等に記載される擬似変動パターンでは、いずれの擬似変動が実行される際にも「R図柄」(仮停止することで擬似連続変動が再度実行されることが確定する図柄)が必ず暫定的に停止表示されていることから、「第一系統擬似変動実行パターンが実行される場合における何れの擬似変動の実行時においても、擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、副遊技用識別情報が確定的に停止表示される際には表示されない特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される」よう構成されている。さらに、段落1255及び1257(図254)等に記載される擬似変動パターンでは、擬似変動が実行される際には「R図柄」が必ず暫定的に停止表示されず、特に、段落1257では、『特定の演出ステージ滞在時においては、擬似連続演出の態様を異ならせ得るよう構成してもよい{例えば、特定の演出ステージ滞在時には、後述する擬似連図柄(仮停止することで擬似連続変動が再度実行されることが確定する図柄)が仮停止することなく擬似連続変動が発生し得る』と記載されているため、「第一系統擬似変動実行パターン」と「第二系統擬似変動実行パターン」とを併せ持つ態様が想定されていることから、「第二系統擬似変動実行パターンが実行される場合における何れの擬似変動の実行時においても、擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、前記特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されない」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(46)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、例えば、当該擬似変動の実行後には大当りとならない状況下であって、「第1の予告演出グループ」に属する大当り期待度が最も高く且つ大当りとなることが確定的とならない予告演出を実行してしまった場合において、「第1の予告演出グループ」に属する大当り期待度がより低い予告演出を実行してしまった場合には、大当り期待度が低下してしまったと遊技者に認識されてしまう恐れがあり、「第1の予告演出グループ」に属する大当り期待度が最も高い予告演出を再度実行してしまった場合には、当該再度の実行によって、大当りの発生が確定的になるものと遊技者に思い込まれてしまう恐れがあり、予告演出を実行しないものとした場合には、予告演出の実行頻度が低下し得る恐れがあり、即ち、このような手法では、遊技者に演出上の違和感を与え遊技の興趣性が著しく低下してしまう恐れがあるのであるが、前述したような状況下であっても、「第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループ」を実行可能となるため、「予告演出グループ」を異ならせた上で予告演出を実行できるが故、前述したような演出上の違和感を遊技者に与えることなく予告演出を実行できる逃げ道を設けることができる。
本態様(46)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機ではさらに、
第一系統擬似変動実行パターンが実行される場合において、本変動内においては特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されるか否かを示唆する特殊予告演出{例えば、図260の<停止示唆演出実行イメージ>における左図の半透明のR図柄(停止示唆演出)}を表示可能に構成されており、
特殊予告演出として、少なくとも第1特殊予告演出(段落1272に記載の青色の半透明のR図柄)と第2特殊予告演出(段落1272に記載の赤色の半透明のR図柄)とを有し、第1特殊予告演出が表示された場合と第2特殊予告演出が表示された場合とで、特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される割合が異なる
ように構成することも可能である。なお、「特定の副遊技用識別情報」として、「複数の副遊技用識別情報の組み合わせ」を用いてもよく、具体的には、「特殊予告演出として、少なくとも第1特殊予告演出{特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される割合が低い表示態様(例えば、特定の副遊技用識別情報であるズレ目や順目の青色半透明の表示態様)}と第2特殊予告演出{特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される割合が高い表示態様(例えば、特定の副遊技用識別情報であるズレ目や順目の赤色半透明の表示態様)}とを有し、第1特殊予告演出が表示された場合と第2特殊予告演出が表示された場合とで、特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される割合が異なる」よう構成する。
本態様(47)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
擬似変動の実行中にて特別遊技への移行期待度を表す予告演出を演出表示部にて表示し得る手段であって、予告演出を表示するに際して、複数の予告演出グループの中の或る予告演出グループに属するいずれかの予告演出を表示する予告演出表示制御手段と
を備え、
前記複数の予告演出グループは、少なくとも第1の予告演出グループを含み、
本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得るよう構成されており、
第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容と、第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容とが異なるよう構成されており、
一又は複数回の擬似変動が実行される本変動においてリーチ状態が形成されない場合よりも、一又は複数回の擬似変動が実行される本変動においてリーチ状態が形成される場合の方が、ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において表示される予告演出として、相対的に特別遊技への移行期待度が高い種類の予告演出が表示され易くなるよう構成されており、
擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
擬似変動が実行される際にて特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示された場合、当該暫定的に停止表示された特定の副遊技用識別情報が非表示となり通常の副遊技用識別情報が表示されたうえで、副遊技用識別情報が再び変動表示されるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(47)に係るぱちんこ機では、「本変動内におけるある擬似変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得る」よう構成されている。また、段落1269等の記載より、「一又は複数回の擬似変動が実行される本変動においてリーチ状態が形成されない場合よりも、一又は複数回の擬似変動が実行される本変動においてリーチ状態が形成される場合の方が、ある擬似変動における暫定的な停止表示後の変動表示において表示される予告演出として、相対的に特別遊技への移行期待度が高い種類の予告演出が表示され易くなる」よう構成されている。さらに、段落1304(図270)等の記載より、「擬似変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、擬似変動が実行される際にて特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示された場合、当該暫定的に停止表示された特定の副遊技用識別情報が非表示となり通常の副遊技用識別情報が表示されたうえで、副遊技用識別情報が再び変動表示される」よう構成されていることが特徴といえる。
本態様(47)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機では、「特定の副遊技用識別情報」によって擬似変動の実行が報知されることに加えて、その際には一旦、「特定の副遊技用識別情報」を非表示として遊技初心者にとっても馴染みのある「通常の副遊技用識別情報」を表示することで、図柄変動が暫定的に終了したことをも明確に報知するよう構成することとした。これにより、遊技初心者にとっても擬似変動の切れ目が認識容易となるので、複数回の擬似変動が実行される度に予告演出の大当り期待度がランクアップしたことを明確に察知することができる。
本態様(47)の特徴的な構成を備えるぱちんこ機はさらに、
遊技者が操作可能な操作部材を有し、
本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示するまでに、遊技者が操作部材を操作可能な操作演出{例えば、図262に示すようなボタン操作演出{演出ボタンの操作態様は、一発押し、連打、長押し、長押しによる連打(演出ボタン長押しで演出ボタンが連打されたものとして処理する操作態様であり、演出ボタンの操作の有効期間開始前から演出ボタンが押下されていたとしても有効期間開始から有効に操作されているものとして処理する)等)}を実行可能とし、
操作演出にて操作部材が操作された際に表示可能な態様として、少なくとも第1結果態様(例えば、「継続!」の文字表示)と第2結果態様(例えば、「継続?」の文字表示)とを有し、
第1結果態様の場合と第2結果態様の場合とでは、擬似変動となる割合{特定の副遊技用識別情報(図260の「R」)が表示される割合)が異なる
ように構成することも可能である。
尚、「本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示するまでに、遊技者が操作部材を操作可能な操作演出を実行可能」とする構成としたが、「擬似変動の実行中に、遊技者が操作部材を操作可能な操作演出を実行可能」とし、
遊技者が操作可能な操作部材を有し、
本変動内における擬似変動の実行中に、遊技者が操作部材を操作可能な操作演出を実行可能とし、
操作演出にて操作部材が操作された際に表示可能な態様として、少なくとも第1結果態様と第2結果態様とを有し、
第1結果態様の場合と第2結果態様の場合とでは、更なる擬似変動となる割合(特定の副遊技用識別情報が表示される割合)が異なる
ように構成することも可能である。また、演出ボタンの操作態様{一発押し、連打、長押し、長押しによる連打(演出ボタン長押しで演出ボタンが連打されたものとして処理する操作態様であり、演出ボタン操作の有効期間開始前から演出ボタンが押下されていたとしても有効期間開始から有効に操作されているものとして処理する)等)}に応じて、第1結果態様{例えば、擬似連期待度が高い結果(「継続!」等)}となる可能性(確率)が異なるよう構成してもよく、さらに、遊技者に演出ボタンの操作が可能であることを示唆するボタン画像の種類(例えば、白色、赤色、虹色等)に応じて、第1結果態様{例えば、擬似連期待度が高い結果(「継続!」等)}となる可能性(確率)が異なるよう構成してもよい。
本態様(48)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
を備え、
副遊技部は、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段
を備え、
再変動が実行される場合の再変動演出パターンとして、少なくとも第1再変動演出パターンと第2再変動演出パターンとを備え、
第2再変動演出パターンにおける当選期待度は、第1再変動演出パターンにおける当選期待度よりも高くなっており、
当選となる変動においては、ハズレ変動と比較して、前記第2再変動演出パターンが選択され易く構成されており、
再変動演出パターンによる演出が行われる際に、複数の再変動図柄のうち1つの再変動図柄を前記演出表示部において表示可能であり、
前記演出表示部においてさらに、
前記再変動が実行される回数を示唆するための再変動回数示唆演出と、
前記演出表示部に達成すべき条件を提示し、前記条件を達成することにより再変動が実行されることを報知する再変動条件提示演出と、
前記再変動図柄が表示されることを示唆する再変動図柄表示示唆演出と、
を表示可能であり、
前記再変動図柄表示示唆演出には複数の表示態様が設けられており、
前記複数の表示態様に応じて再変動図柄が表示される可能性が異なっており、
前記再変動が実行される可能性は、複数の演出モードのうち、特定の演出モードにおいて高く、又は、前記保留数が所定個数以下の場合において高くなっており、
前記乱数に基づく当否判定の結果が当選となる確率が所定確率となる低確率抽選状態と、前記乱数に基づく当否判定の結果が当選となる確率が当該所定確率よりも高確率となる高確率抽選状態とを有し、
前記低確率抽選状態では、前記再変動図柄表示示唆演出を実行した後、前記再変動図柄が表示されない場合を備える一方、前記高確率抽選状態では、前記再変動図柄表示示唆演出を実行した後、前記再変動図柄が必ず表示される、
又は、
前記低確率抽選状態では、前記再変動図柄が表示された後に特定のリーチ演出が実行されない場合を有する一方、前記高確率抽選状態では、前記再変動図柄が表示された後に特定のリーチ演出が実行されない場合を有しない
よう構成されており、
いずれの再変動図柄が表示されたか、又は、いずれの再変動演出パターンによる演出が行われたかに応じて、遊技者が再変動回数を認識可能となるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(48)に係るぱちんこ機では、段落1313、1281乃至1285、1313、図263及び図264に記載の通り、「再変動(例えば、擬似連)が実行される場合の再変動演出パターン(例えば、擬似連演出)として、少なくとも第1再変動演出パターン(例えば、段落1283に記載の通常擬似連2)と第2再変動演出パターン{例えば、段落1283に記載の特殊擬似連2(ストーリー擬似連)}とを備える」よう構成されている。次に、段落1313、1283乃至1285、1313に記載の通り、「第2再変動演出パターンにおける当選期待度は、第1再変動演出パターンにおける当選期待度よりも高く」構成されている。次に、段落1283に記載の通り、「当選となる変動においては、ハズレ変動と比較して、前記第2再変動演出パターンが選択され易く」構成されている。次に、段落1263、1265乃至1267、1273、1277、図255乃至260、図270などに記載の通り、擬似連発生時の装飾図柄の中列の仮停止図柄が擬似連図柄を表示しており、「再変動演出パターンによる演出が行われる際に、複数の再変動図柄(例えば、赤色のR図柄、青色のR図柄)のうち1つの再変動図柄を前記演出表示部において表示可能」に構成されている。次に、段落1305、1308、1311、1316、図270などに記載の通り、「前記再変動が実行される回数を示唆するための再変動回数示唆演出」を備えている。次に、段落1275乃至1280、図261、262などに記載の通り、「前記演出表示部に達成すべき条件を提示し、前記条件を達成することにより再変動が実行されることを報知する再変動条件提示演出」を備えている。次に、段落1258乃至1274、段落1301乃至1310、図255乃至260、270などに記載の通り、「前記再変動図柄が表示されることを示唆する再変動図柄表示示唆演出{例えば、停止煽り演出は青色、停止確定演出は赤色でどちらも形態は同一(R図柄を半透明にして表示)}」を備えており、「前記再変動図柄表示示唆演出には複数の表示態様が設けられ」ている。次に、段落1272乃至1274、図260に記載の通り、「前記複数の表示態様に応じて再変動図柄が表示される可能性が異なって」構成されている。次に、段落1251乃至1257、図253乃至255に記載の通り、「前記再変動が実行される可能性は、複数の演出モードのうち、特定の演出モードにおいて高く、又は、前記保留数が所定個数以下の場合において高く」構成されている。次に、段落1309に記載の通り、「前記低確率抽選状態では、前記再変動図柄表示示唆演出を実行した後、前記再変動図柄が表示されない場合を備える一方、前記高確率抽選状態では、前記再変動図柄表示示唆演出を実行した後、前記再変動図柄が必ず表示される」、又は、「前記低確率抽選状態では、前記再変動図柄が表示された後に特定のリーチ演出(例えば、スーパーリーチ演出)が実行されない場合を有する一方、前記高確率抽選状態では、前記再変動図柄が表示された後に特定のリーチ演出が実行されない場合を有しない(つまり、高確率抽選状態で擬似連図柄が仮停止された後には、必ずスーパーリーチ演出が実行される)」よう構成されている。次に、段落1305、1308、1311、1316、図270などに記載の通り、「いずれの再変動図柄が表示されたか、又は、いずれの再変動演出パターンによる演出が行われたかに応じて、遊技者が再変動回数を認識可能」に構成されている。
本態様(49)に係るぱちんこ機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な副遊技用識別情報表示部を少なくとも有する、情報を出力可能な一又は複数の情報出力部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
前記一又は複数の情報出力部への情報出力を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、当否判定許可条件を充足するまで当該取得された乱数を保留として一時記憶する乱数一時記憶手段と、
当否判定許可条件を充足した場合、前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する手段であって、当否判定許可条件を充足していない保留に関する情報を副遊技部側へ事前に送信し得る遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により前記保留に関する情報が受信された場合、当該受信された保留に関する情報において所定条件を充足した際には、当該所定条件を充足した保留の存在を示唆又は報知する保留先読み演出表示内容を情報出力部にて表示し得るよう制御する保留先読み演出表示制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を副遊技用識別情報表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する擬似変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
擬似変動の実行中における所定の出力タイミングにて、特別遊技への移行期待度を表す予告情報を情報出力部にて出力し得る手段であって、予告情報を出力するに際して、複数種類の予告情報がグループ化された複数の予告情報グループの中からいずれかの予告情報グループ内のいずれかの予告情報を出力する予告情報出力制御手段と、
擬似変動の実行中に情報出力部に表示する擬似変動演出として、複数の擬似変動演出のうちから一の擬似変動演出を選択する擬似変動演出選択手段と
を備え、
現在の遊技状態を示唆する演出モードとして、通常演出モードと前記保留先読み演出の実行中であることを示す先読み演出モード(例えば、図268の先読みゾーン)とを有し、
前記擬似変動演出選択手段は、前記通常演出モードと前記先読み演出モードにおいて異なる擬似変動演出を選択するよう構成され、
前記先読み演出モードが表示されている際の擬似変動の実行中において、前記通常演出モードでは選択されることがない特殊演出(例えば、図264のストーリー演出)が実行され得る、又は、前記通常演出モードで選択され得る予告情報{例えば、セリフ予告(例えば、図259の「アツい?」と表示されている予告)}が実行される割合が低くなるよう構成され、
前記先読み演出モードの表示が開始された後、前記所定条件を充足した特定保留(例えば、トリガ保留)に係る変動が開始されるまで、前記擬似変動が実行されないよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様(49)に係るぱちんこ機では、段落1297乃至1300、図268、269に記載の通り、「前記先読み演出モードが表示されている際の擬似変動の実行中において、前記通常演出モードでは選択されることがない特殊演出(例えば、図264のストーリ演出)が実行され得る」、「前記先読み演出モードの表示が開始された後、前記所定条件を充足した特定保留(例えば、トリガ保留)に係る変動が開始されるまで、前記擬似変動が実行されない」よう構成されている。
尚、以上の実施形態においては、ぱちんこ遊技機についてのみ例示しているが、回胴式遊技機(いわゆる)スロットマシンに対しても適用することが可能である。ここで、周知のスロットマシンについて補足説明しておく。
まず、周知のスロットマシンには、遊技の進行を司る主遊技制御部としてのメイン基板と、演出の実行を司る副遊技制御部としてのサブ基板(サブメイン基板、サブサブ基板)と、主遊技用識別情報を表示するための主遊技用識別情報表示部として複数の識別情報が夫々外周上に配置された複数列(一般には3列)のリールと、遊技者によって操作可能であって遊技開始を指示する主遊技開始指示装置としてのスタートレバーと、遊技者によって操作可能であって遊技進行を指示する主遊技進行指示装置としてのストップボタンと、を有している。そして、メイン基板には、スタートレバーが操作されたことを契機として主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段と、主遊技用乱数取得手段が取得した乱数に基づき一又は複数の停止識別情報を暫定的に決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、小役や特別遊技に係る役物等の当選役を内部的に決定する表示内容決定手段)と、主遊技用識別情報表示内容決定手段により暫定的に決定された一又は複数の停止識別情報とストップボタンの操作タイミングとに基づき、一の停止識別情報を主遊技用識別情報表示部であるリール上に確定表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、内部的に決定された当選役とストップボタンが押圧されたタイミングとに基づき、所定の位置でリールを停止するリール制御手段)と、主遊技用識別情報表示部であるリール上にて停止識別情報として所定態様が表示された場合、特別遊技に移行させるよう制御する特別遊技実行制御手段(例えば、「777等」が所定の有効ライン上に並んだことを契機として、特別役物を作動させる特別役物作動手段)と、主遊技用乱数取得手段が取得した主遊技用乱数に関する情報を副遊技制御部側に送信する主遊技側情報送信制御手段と、を有している。
このような周知構成のスロットマシンにおける副遊技制御部側について、第9実施形態に係る構成を適用することができるのである。具体的には、スロットマシンにおいては、スタートレバーが操作されたことを契機として、或いは、ストップボタンが操作されたことを契機として、第9実施形態における予告演出の実行可否や実行内容を決定することが可能であり、このような構成下において、第9実施形態(及び変更例)によって示した構成を適用することが可能である。
(本例に適用可能な演出の一例)
次に、本例に係る遊技機に適用可能な演出の一例と本例に係る遊技機に適用可能な構成の一例を以下に例示する。尚、以下に例示する演出及び構成は、上記にて記載したいずれの実施形態にも適用可能であるし、上記にて記載した実施形態の構成と以下に例示する構成とを適宜組み合わせても問題ない。
次に、図271は、本例における、再変動が実行される際の第1装飾図柄と第2装飾図柄の表示態様を示すイメージ図である。まず、第1装飾図柄、第2装飾図柄がともに「861」で停止表示している。第1装飾図柄は、キャラクタと数字図柄によって構成されており、第2装飾図柄は、数字図柄のみで構成されている。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、第1装飾図柄、第2装飾図柄はともに図柄変動を開始する。次に、第1装飾図柄、第2装飾図柄はともに左図柄と右図柄に「6」が表示されてリーチを形成し、さらに、第1装飾図柄表示領域では、再変動(例えば、擬似連続変動)が実行されるか否かを示唆する半透明の「NEXT」図柄(「再変動示唆図柄」、「擬似連示唆図柄(擬似連示唆演出)」、単に「NEXT」ともいう)が液晶画面上から下へ移動表示されている。次に、再変動が実行される場合には、半透明の「NEXT」図柄ではなく、非透過の「NEXT」図柄(「再変動図柄」「擬似連図柄」ともいう)が液晶画面略中央に表示される。このとき、第2装飾図柄表示領域において再変動を示唆する図柄が表示されることはない。第1装飾図柄表示領域において、非透過の「NEXT」図柄が表示された後、第1装飾図柄、第2装飾図柄はともに、再度図柄変動を開始する(再度図柄変動が開始される前の第1装飾図柄の停止状況を「仮停止」とも言う)。このとき、保留数は3個のままであることから、1回の図柄変動において、複数回図柄変動しているかのように見せていることがわかる。次に、再度行われた図柄変動において左図柄と右図柄により「7」で再度リーチが形成され、その後、スーパーリーチ演出を実行し、当該変動はハズレであったため、第1装飾図柄、第2装飾図柄がともにゾロ目ではないリーチハズレ図柄(「717」)で確定停止している。なお、スーパーリーチ演出中には、液晶画面中央にて味方キャラクタと敵キャラクタのバトル演出を表示しているため、第1装飾図柄であっても画面右上に数字図柄のみを小さく表示するようにし(「退避時表示態様」ともいう)、遊技者にバトル演出を注目させるようにしており、バトル演出終了後には変動開始時と同様にキャラクタと数字図柄によって構成される装飾図柄にて表示する。
次に、図272は、スーパーリーチ演出となる際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、第1装飾図柄、第2装飾図柄がともに「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、第1装飾図柄、第2装飾図柄はともに図柄変動を開始する。次に、第1装飾図柄、第2装飾図柄はともに左図柄と右図柄に「6」が表示されてリーチを形成し、さらに、第1装飾図柄表示領域では、スーパーリーチ演出に発展することを示す特定図柄である「発展」又は「発展!!!」が表示された後、スーパーリーチ演出が実行されている。なお、第1装飾図柄表示領域において特定図柄が表示される際に、第2装飾図柄表示領域においてスーパーリーチ演出に発展することを示す図柄が表示されることはない。また、「発展」と「発展!!!」は異なる図柄であるが、いずれが表示された場合であっても、同一の発展先であるスーパーリーチ演出が実行され得るようになっている。さらに、「発展」と「発展!!!」では、当りとなる期待度が異なっており、「発展!!!」が表示された場合は、「発展」が表示された場合よりも、大当り期待度が高くなっている。なお、スーパーリーチ演出が複数種類設けられおり、例えば、キャラクタが異なるスーパーリーチ演出であり当りとなる期待度が異なる構成やスーパーリーチ前半とスーパーリーチ後半のようにスーパーリーチ演出が複数段階で構成されてもよく、スーパーリーチ演出への発展パターンとして、スーパーリーチ前半を経由してスーパーリーチ後半となるパターンだけでなく、スーパーリーチ前半を経由せずにスーパーリーチ後半が表示されるパターンを備えていてもよい。したがって、「発展」や「発展!!!」が表示された場合には、例えば、共にスーパーリーチ演出A(キャラクタA)が表示され得るよう構成されていればよく、このとき、スーパーリーチ演出Aにおける大当り期待度が異なる(「発展」→スーパーリーチ演出Aと「発展!!!」→スーパーリーチ演出Aとでは、大当り期待度が異なる)よう構成することが可能である。また、スーパーリーチ前半とスーパーリーチ後半とで構成される場合では、「発展」が表示された場合と「発展!!!」が表示された場合とでは、同一のスーパーリーチ前半が表示された場合であってもスーパーリーチ後半となる割合が異なるよう構成することも可能である。勿論、発展図柄の種類(「発展」「発展!!!」等)に応じて、複数種類のスーパーリーチのうち大当り期待度の高いスーパーリーチに発展する可能性が異なるよう構成してもよい。また、大当り期待度が相対的に低い低期待度スーパーリーチ(例えば、後述するペンギンによるスーパーリーチ演出)と大当り期待度が相対的に高い高期待度スーパーリーチ(例えば、スーパーリーチ演出であるバトル演出)をそれぞれ複数備える構成としてもよい。
なお、前述した演出態様はあくまで例示であり、以下のように構成することも可能であり、また、以降の演出例においても適宜適用可能である。例えば、図272以降の演出例に対しても以下の(1)〜(10)を適用することが可能である。
(1)図271等においては、第1主遊技側の第1保留表示(例えば、図271の画面下部の「●」の表示)と第1主遊技側の第2保留表示(例えば、図271の画面上部「4」の表示)を表示しているが、第1主遊技側の保留表示のみではなく、第2主遊技側の第1保留表示及び第2保留表示も表示する(例えば、第2主遊技側の第1保留表示を第1主遊技側の第1保留表示の横に表示し、第2主遊技側の第2保留表示を第1主遊技側の第2保留表示の横に表示する)よう構成してもよく、又は、第2主遊技側の第1保留表示を表示せず、第2主遊技側の第2保留表示を表示する(例えば、第1主遊技側の第2保留表示の横に表示する)よう構成してもよい(図88に示すように、液晶画面上の各表示の配置を構成してもよい)。
(2)図271等は、非補助遊技状態におけるイメージ図であり、補助遊技状態においては、第1主遊技側の第1保留表示(例えば、図271の画面下部の「●」の表示)ではなく、第2主遊技側の第1保留表示が表示される(例えば、表示態様は「●」のままでもよく、また、「▲」に変更してもよい)よう構成してもよく、また、第2主遊技側の第1保留表示(例えば、図271の画面上部の「4」の表示)ではなく、第2主遊技側の第2保留表示が表示される(例えば、表示態様は「4」のままでもよく、また、「4(白抜き)」に変更してもよい)よう構成してもよい。さらに、第2主遊技側の第1保留表示と第2主遊技側の第2保留表示のみではなく、第1主遊技側の第1保留表示及び第2保留表示も表示するよう構成してもよく、又は、第1主遊技側の第1保留表示を表示せず、第1主遊技側の第2保留表示を表示するよう構成してもよい。
(3)第1装飾図柄、第2装飾図柄、保留表示(第1保留表示、第2保留表示)、右打ち指示表示、予告演出{所定予告や特定予告(群予告や台詞予告)}などの重複表示や表示プライオリティは、前述した規則を適用してもよい(例えば、段落0317の重複表示の例、図82の<表示プライオリティの一例>)。
(4)図271及び図272等は、非補助遊技状態におけるイメージ図であり、補助遊技状態においては、「NEXT」図柄や「発展」図柄を表示させないよう構成してもよく、又は、補助遊技状態においては、「NEXT」図柄や「発展」図柄の発生割合を低下させる又は上昇させるよう構成してもよい。
(5)図271等は、非補助遊技状態におけるイメージ図であり、補助遊技状態においては、少なくともリーチ状態が形成されない変動態様(大当り期待度が相対的に低い低期待度の変動)において、第1装飾図柄を数字のみ(キャラクタ画像がない表示態様)の表示態様としてもよい。
(6)図271等では、第1装飾図柄がリーチ状態を形成すると第2装飾図柄の一部(左右)を表示し、残りの一部(中)の変動表示を継続する構成としたが、第1装飾図柄の仮停止時に第2装飾図柄の一部又は全部の変動表示を継続する構成としてもよく、また、第1装飾図柄がリーチ状態を形成した場合やスーパーリーチ演出に発展した場合でもあっても第2装飾図柄の変動表示を継続する(第2装飾図柄でリーチ状態を形成させない)構成としてもよい。さらに、擬似連示唆図柄(半透明の「NEXT」図柄)、擬似連図柄(非透過「NEXT」図柄等であり、擬似連示唆演出ともいう)、発展図柄(「発展」図柄等)等が表示される際にも全ての第2装飾図柄の変動表示を継続する構成としてもよい。
(7)図271等では、擬似連専用の図柄である擬似連図柄(非透過の「NEXT」図柄)及び擬似連示唆図柄(半透明の「NEXT」図柄等であり、擬似連示唆演出ともいう)を用いる構成としたが、これに限定されず、順目(例えば、123)で再変動(例えば、擬似変動)が実行される構成において、左列に「1」、右列に「3」が仮停止し、中列上段から擬似連示唆図柄(擬似連示唆演出)として「2」(半透明でも非透過でもよい)が表示される構成としてもよい。
(8)「擬似連示唆図柄」は半透明でなくともよく(「NEXT」図柄等)、この場合には、「擬似連図柄」とは、仮停止される際の図柄を示し、「擬似連示唆図柄」とは、仮停止される前の変動している図柄を示す用語となり、擬似連示唆図柄に関する演出は、擬似連示唆演出ともいう。具体的には、第1装飾図柄がリーチ状態を形成した後、非透過の「NEXT」図柄が液晶の画面上部から下部へ移動表示される。この非透過の「NEXT」図柄が「擬似連示唆図柄」であり、非透過の「NEXT」図柄が仮停止すると「擬似連図柄」となる。また、擬似連示唆図柄(擬似連示唆演出)の表示パターンは液晶の画面上部から下部へ移動してそのまま仮停止(擬似連図柄が仮停止)されるだけでなく、一度表示されるべき位置を通過した後、戻って仮停止(擬似連図柄が仮停止)されることもある。
(9)スーパーリーチ演出中の第1装飾図柄の退避時表示態様では、特定図柄や特殊図柄が表示されることがないよう構成してもよい。
(10)スーパーリーチ演出中の第1装飾図柄の退避時表示態様では、第2装飾図柄と同様であってもよいが、異なる態様である方が好ましく、例えば、形状、太さ、大きさ、色彩等が異なるよう構成してもよい。また、スーパーリーチ演出中等において第1装飾図柄の退避時表示態様を表示しない構成としてもよい。
次に、図273は、予告表示がされた場合にスーパーリーチ演出となる際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。ここで、図柄変動中に予告表示{楕円形の枠内に文字で大当り期待度が示唆される「コメント予告」(「チャンス」と「激熱!!」は共にコメント予告である)}が行われる。まず、「チャンス」の表示がされた場合、次にスーパーリーチ演出に発展することを示す特定図柄である「発展」が表示され、スーパーリーチ演出が実行される。他方、「激熱!!」の表示がされた場合、スーパーリーチ演出に発展することを示す特定図柄である「発展!!!」が表示された後、スーパーリーチ演出が実行される。このように、「チャンス」の後には「発展」が、「激熱!!」の後には「発展!!!」が表示されるよう、それぞれ対応付けがされている。なお、ここでは「チャンス」の後には「発展」が、「激熱!!」の後には「発展!!!」が表示されるよう、それぞれ対応付けがされているものとしたが、これに限られず、「チャンス」の後に「発展!!!」が表示される割合より、「激熱!!」の後に「発展!!!」が表示される割合が高くなっていてもよく、この場合には、「チャンス」の後に「発展!!!」が表示されること、「激熱!!」の後に「発展」が表示されることもあり得る。前述した「発展」と「発展!!!」に大当り期待度の差があるように、「チャンス」と「激熱!!」にも大当り期待度の差があり、「激熱!!」は「チャンス」よりも大当り期待度が高くなっている。なお、本例では、同一の予告表示(本例では、コメント予告)における表示態様の違いを説明したが、異なる予告表示で比較しても良く、例えば、コメント予告とカットイン演出で比較し、コメント予告の後に「発展!!!」が表示される割合より、カットイン演出の後に「発展!!!」が表示される割合が高くなるよう構成してもよい。
次に、図274は、先読み演出が行われてスーパーリーチ演出となる際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。ここで、図柄変動中に第1主遊技始動口A10に新たに入球し、入賞時先読み抽選に当選したこと(当該保留を「トリガ保留」ともいう)により、新たな保留表示(「トリガ保留表示」ともいう)が青色にて表示されている(つまり、先読み演出の1つである保留変化演出において、青色が決定されたことになる)。次に、まず、トリガ保留表示が青色のまま変化しなかった場合、トリガ保留に係る図柄変動において、「発展」が表示され、図示していないスーパーリーチ演出が実行される。他方、トリガ保留表示が青色から赤色に変化した場合、トリガ保留に係る図柄変動において、「発展!!!」が表示され、図示していないスーパーリーチ演出が実行される。このように、保留変化演出において青色が表示された後には「発展」が、保留変化演出において赤色が表示された後には「発展!!!」が表示されるよう、それぞれ対応付けがされている。なお、ここでは青色の後には「発展」が、赤色の後には「発展!!!」が表示されるよう、それぞれ対応付けがされているものとしたが、これに限られず、青色の後に「発展」が表示される割合より、赤色の後に「発展!!!」が表示される割合が高くなっていてもよく、この場合には、青色の後に「発展!!!」が表示されること、赤色の後に「発展」が表示されることもあり得る。前述した「発展」と「発展!!!」、「チャンス」と「激熱!!」に大当り期待度の差があるように、保留変化演出の表示態様である青色と赤色にも大当り期待度の差があり、赤色は青色よりも大当り期待度が高くなっている。なお、本例では、保留変化演出における表示態様と「発展」図柄(「発展」「発展!!!」)との対応関係を用いて説明したが、先読み演出であれば保留変化演出でなくともよく、例えば、背景変化演出である「天使ゾーン」及び「真天使ゾーン」においても適用可能である。また、本例では、一つの先読み演出(保留変化演出)における大当り期待度の差(本例では、赤色と青色)を用いて説明したが、複数種類の先読み演出が同時に実行されているか否か又は同時に実行されている先読み演出の数(先読み演出の複合数)による「発展」図柄(「発展」「発展!!!」)との対応関係が異なるよう構成してもよい。例えば、保留変化演出のみ(先読み演出が1種類)が実行されている場合よりも保留変化演出と背景変化演出と(先読み演出が2種類)が実行されている場合の方が、「発展」が表示される割合より「発展!!!」が表示される割合の方が高くなるよう構成してもよい。
次に、図275は、異なる表示を経由して同一のスーパーリーチ演出に発展する際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、スーパーリーチ演出に発展することを示す特定図柄である「発展」又は「発展!!!」が表示された後、同一の大当り期待度が相対的に低い低期待度スーパーリーチ演出(スーパーリーチ前半)として、ペンギンが中図柄を破壊する演出が実行され、低期待度スーパーリーチ演出でリーチハズレの図柄組み合わせが表示されている。なお、低期待度スーパーリーチ中には、第1装飾図柄が数字図柄のみ表示されているが、数字図柄とキャラクタ図柄で構成される第1装飾図柄であってもよい。次に、大当り期待度が相対的に高い高期待度スーパーリーチ演出(スーパーリーチ後半)が実行されている。ここで、「発展」、「発展!!!」のいずれが表示された場合であっても、スーパーリーチ演出へ発展することがあり得ることを示しているが、「発展」と「発展!!!」では当該高期待度スーパーリーチ演出に発展する割合が異なっており、「発展」が表示された場合には10パーセントの割合で当該高期待度スーパーリーチ演出が実行され、「発展!!!」が表示された場合には50パーセントの割合で当該高期待度スーパーリーチ演出が実行されるようになっている。なお、「発展」が表示された場合の90パーセント、「発展!!!」が表示された場合の50パーセントは、図示しない別の高期待度スーパーリーチ演出へ発展する、もしくは、高期待度スーパーリーチ演出に発展することなく通常画面に戻ることとなる。
次に、図276は、ボタン演出を経由してスーパーリーチ演出に発展する際の表示遷移を示すイメージである。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が変動中である。次に、装飾図柄がリーチを形成し、遊技者による演出ボタンSBの操作を可能とするボタン演出が実行される。当該ボタン演出時には、第1装飾図柄が数字のみとなり、左図柄は液晶画面左端に、右図柄は液晶画面右端に表示され、液晶画面中央に遊技者演出ボタンSBの操作により選択され得る複数の図柄が円状に表示されている。複数の図柄には、当り図柄である「6」、スーパーリーチ演出となることを示す「発展」及び「発展!!!」、ハズレ図柄である「5」、再変動図柄である「NEXT」が表示されている。複数の図柄が円状に回転し、演出ボタンSBの操作が可能となると、液晶画面の略中央に「PUSH」と記載されたボタン画像が表示され、演出ボタンSBの操作が行われたことを契機として、1つの図柄が表示される。ここでは、予め決定されている「発展」が表示され、この後、図示していないがスーパーリーチ演出が実行されることになる。なお、演出ボタンSBの操作が行われなかった場合には、演出ボタンSBの有効期間経過後、「発展」を表示し、スーパーリーチ演出が実行される。
なお、本例における演出では以下のように変更してもよい。
(1)スーパーリーチ演出に発展する前まで(=図示した「発展」図柄が表示される段階まで)は、第1装飾図柄が数字図柄のみで表示されることなく、数字図柄とキャラクタ図柄で構成される第1装飾図柄が表示される構成であってもよい。
(2)ボタン画像の種類(例えば、大きいボタン画像、小さいボタン画像)に応じて、停止する図柄の割合が異なるよう構成してもよく、例えば、大きいボタン画像が表示された場合には、小さいボタン画像が表示された場合よりも「NEXT」、「発展」、「発展!!!」、当り図柄等のハズレ図柄以外の図柄が表示される割合を高くしてもよい。
(3)ボタン画像の種類(例えば、大きいボタン画像、小さいボタン画像)に応じて、表示される発展図柄の割合が異なるよう構成してもよく、例えば、大きいボタン画像が表示された場合には、小さいボタン画像が表示された場合よりも「発展!!!」が表示される割合を高くしてもよい。
(4)ボタン画像を表示せず、予め定められたタイミングにていずれかの画像が表示されてもよい。また、ボタン画像が表示されるパターン(遊技者がボタン操作可能であるパターン)と予め定められたタイミングで演出画像が表示されるパターン(遊技者がボタン操作不可能なパターン)を備える構成としてもよく、この場合、ボタン画像が表示されるパターンは予め定められたタイミングで演出画像が表示されるパターンよりも、大当り期待度を高くなるよう構成したり、ハズレ図柄以外の図柄(「NEXT」、「発展」、「発展!!!」、当り図柄等)が表示される割合が高くなるよう構成してもよい。さらに、ボタン画像が表示されるパターンと予め定められたタイミングで演出画像が表示されるパターンとで、表示される発展図柄の割合を異ならせても(例えば、ボタン画像が表示されるパターンの方が「発展!!!」が表示される割合を高くしても)よい。
(5)擬似連図柄は、「NEXT」だけでなく、「NEXT!!!」等のように複数種類備えていてもよく、複数種類備えた場合には、「NEXT」よりも「NEXT!!!」の方が大当り期待度が高くなるよう構成してもよく、複数の図柄が円状に表示される配列パターンに「NEXT!!!」が表示されてもよく、さらに、「NEXT」と「NEXT!!!」が同時に表示される配列パターンを備えていてもよい。
(6)複数の図柄が円状に表示される配列パターンは、複数種類備えていてもよく、複数種類備えた場合には、大当り期待度が高い変動(例えば、大当り変動、スーパーリーチ演出となる変動等)である場合には、大当り期待度が低い変動(例えば、リーチなしハズレ変動等)である場合よりも、大当り期待度が高い配列パターンが表示される割合が高くなるよう構成してもよい。例えば、大当り期待度が高い配列パターンとしては、ハズレ図柄がない配列パターン(例えば、「6(大当り図柄)・発展・発展・NEXT・発展!!!」と表示される配列パターン)や、「発展」がなく「発展!!!」が表示される配列パターン(例えば、「6・発展!!!・5・NEXT・発展!!!」、「6・発展!!!・発展!!!・NEXT・発展!!!」が表示される配列パターンなど)等が挙げられる。
次に、図277は、異なる演出ステージ(演出モードともいう)においてスーパーリーチ演出となる際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、演出ステージAについて詳述する。演出ステージAでは、動物のキャラクタと数字で構成される第1装飾図柄が表示される。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチを形成し、スーパーリーチ演出に発展することを示す特定図柄である「発展」が表示された後、スーパーリーチ演出が実行される。次に、演出ステージBについて詳述する。演出ステージBでは、果物と数字で構成される第1装飾図柄が表示される。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチ状態を形成後、そのままスーパーリーチ演出が実行される(つまり、スーパーリーチ演出に発展することを示す特定図柄である「発展」が表示されない)、又は、リーチ状態を形成した際、演出ステージAとは異なる「発展(図示するような漢字の内側をくり抜いた態様)」を表示した後、スーパーリーチ演出を実行する。つまり、本例では、演出ステージに応じて、第1装飾図柄の表示態様が異なるが、第2装飾図柄の表示態様は異ならず(同様であり)、また、演出ステージに応じて、第1装飾図柄では発展図柄が表示され得るが、第2装飾図柄では発展図柄が表示されることがないよう構成されている。
次に、図278は、異なる演出ステージにおいて再変動が実行される際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、演出ステージAについて詳述する。演出ステージAでは、動物のキャラクタと数字で構成される第1装飾図柄が表示される。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチ状態を形成し、再変動が実行されることを示す「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。次に、演出ステージBについて詳述する。演出ステージBでは、果物と数字で構成される第1装飾図柄が表示される。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、第1装飾図柄にて再変動が実行されることを示す図柄組み合わせである「678」(順目)が表示(仮停止)された後、再度図柄変動が開始される、又は、リーチ状態を形成した際、演出ステージAとは異なる「NEXT(図示するようなアルファベットの内側をくり抜いた態様)」図柄を表示した後、再度図柄変動が開始される。なお、いずれの演出ステージにて再変動が実行されたかに応じて、再変動が2回実行される場合{変動開始→仮停止→再変動→リーチ状態(リーチハズレで仮停止)→SPリーチ発展(再変動)}の大当り期待度と、再変動が3回実行される場合{変動開始→仮停止→再変動→仮停止→再変動→リーチ状態(リーチハズレで仮停止)→SPリーチ発展(再変動)}の大当り期待度との差が異なるようにしてもよい。例えば、演出ステージA(例えば、昼ステージ、又は、天使ゾーン以外の非先読みステージ)では再変動が2回実行される場合の大当り期待度は平均で5パーセントであり、再変動が3回実行される場合の大当り期待度が平均は25%であり、その差は20パーセント(5倍の差)であるが、演出ステージB(例えば、夜ステージ、又は、天使ゾーンなどの先読みステージ)では再変動が2回実行される場合の大当り期待度は平均で40パーセントであり、再変動が3回実行される場合の大当り期待度は50%であり、その差は10パーセント(1.25倍の差)であるようにしてもよい。また、演出ステージ(演出ステージA、演出ステージB)に応じて第1装飾図柄の表示態様が異なるが、第2装飾図柄の表示態様は同じであり、第1装飾図柄については「NEXT」図柄が表示され得るが、第2装飾図柄については「NEXT」図柄が表示されないよう構成してもよい。なお、演出ステージA及び演出ステージBを共に非確率変動遊技状態かつ非易開放状態における非先読みステージであることを主として説明した(前述の昼ステージと同様の遊技状態)が、これに限られず、演出ステージAを非確率変動遊技状態かつ非易開放状態における非先読みステージ(例えば、前述の昼ステージ)、演出ステージBを非確率変動遊技状態かつ非易開放状態における先読みステージ(例えば、前述の夜ステージ)として構成する、演出ステージA及び演出ステージBを共に非確率変動遊技状態かつ非易開放状態における先読みステージとして構成する、演出ステージA及び演出ステージBを共に確率変動遊技状態かつ易開放状態における非先読みステージとして構成する、こと等も可能であり、複数の演出ステージを備えていれば遊技状態等に関わらず本例に示す演出形態を適用することが可能である。
次に、図279は、再変動図柄と特定図柄が表示されてスーパーリーチ演出が実行される際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチ状態を形成し、再変動が実行されること示唆する再変動示唆図柄である半透明の「NEXT」図柄を表示する。半透明の「NEXT」図柄が液晶画面上部から下部へ移動表示し、再変動が実行される場合には、非透過の「NEXT」図柄を表示した後、再度図柄変動が開始される。再度図柄変動が行われ、再度リーチ状態が形成され、今度は再変動図柄ではなく、スーパーリーチ演出が実行されることを示す「発展」が表示される。その後、スーパーリーチ演出を実行し、当該変動はハズレであったため、リーチハズレ図柄(「717」)で確定停止する。本図にて示すとおり、再変動図柄(例えば、「NEXT」)を表示した後に特定図柄(例えば、「発展」)を表示することは可能である一方、特定図柄を表示した後に再変動図柄を表示することは不可能とするよう構成してもよい。また、再変動図柄が表示されるか否か(=再変動が実行されるか否か)、再変動図柄の表示回数(=再変動の回数)等に応じて、特定図柄が表示される割合を異ならせてもよい。例えば、再変動回数が多いほど、特定図柄が表示されやすい(=ハズレ図柄が表示されずに特定図柄が表示される割合が高くなる)よう構成してもよく、また、再変動回数が多いほど、特定図柄が表示されるにしても大当り期待度が高い「発展!!!」が表示される割合が高くなるよう構成してもよい。
次に、図280は、第1装飾図柄が重なって表示される際の表示遷移を示すイメージ図である。まず、第1装飾図柄が「861」で停止表示しているが、左図柄(ヒツジ)と中図柄(ペンギン)、中図柄(ペンギン)と右図柄(ヒヨコ)が重複して表示されている。このとき、中図柄(ペンギン)は、左図柄(ヒツジ)と右図柄(ヒヨコ)より液晶画面後方(遊技者側が前方)に配置され、左図柄(ヒツジ)と右図柄(ヒヨコ)によって一部が隠蔽されている。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチを形成し、中図柄は低速の変動表示となる。このとき、中図柄はリーチを形成する左図柄と右図柄よりも液晶画面前方に配置される。本図では、中図柄としてヒヨコ(「1」)が低速で変動表示されて停止せず、次に擬似連図柄(「NEXT」図柄)が低速で変動表示され、液晶画面略中央にて停止している。その後、図示していないが、再変動(擬似連変動)が実行された後、スーパーリーチ演出を実行し、当該変動はハズレであったため、リーチハズレ図柄(「717」)で確定停止されている。リーチハズレ図柄を表示する際には、変動開始前と同様に、中図柄(ヒヨコ)は、左図柄(ライオン)と右図柄(ライオン)より液晶画面後方に配置され、中図柄(ヒヨコ)の一部が隠蔽されている。なお、第2装飾図柄は、左図柄、中図柄、右図柄がいずれのタイミングにおいても重複して表示されない。なお、擬似連図柄ではなく、発展図柄(「発展」や「発展!!!」)が表示される場合であっても、左右図柄と中図柄の表示の関係性は、擬似連図柄が表示される場合と同様とすることができる。
次に、図281は、第1装飾図柄と第2装飾図柄の変動速度の遷移を示すイメージ図である。まず、第1装飾図柄、第2装飾図柄がともに「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、第1装飾図柄、第2装飾図柄はともに図柄変動を開始する。このとき、第1装飾図柄は、低速から徐々に速度を上げて高速の図柄変動となる(低速→中速→高速となる)。他方、第2装飾図柄は、図柄変動の速度は一定であり、常に高速の図柄変動である。次に、第1装飾図柄、第2装飾図柄がともに高速となり、第1装飾図柄、第2装飾図柄でリーチが形成された際、第1装飾図柄では、中図柄が低速の図柄変動となり、第2装飾図柄では、中図柄は高速の図柄変動である。その後、スーパーリーチ演出の実行中には、第1装飾図柄、第2装飾図柄がともにリーチ状態を形成している左図柄と右図柄は停止(又は仮停止)しており、中図柄のみが高速で図柄変動している。スーパーリーチ演出が終了した後、当該変動はハズレであったため、リーチハズレ図柄(「686」)で確定停止されている。なお、本図においてスーパーリーチ演出の実行中には、第1装飾図柄と第2装飾図柄においてリーチを形成したまま中図柄のみを図柄変動させているが、これに限られず、スーパーリーチ演出の実行中又は特定のスーパーリーチ演出の実行中においては、全ての第1装飾図柄、全ての第2装飾図柄を図柄変動させるようにしてもよい。なお、第2装飾図柄においても複数の変動速度を備えるようにしてもよく、この場合、第2装飾図柄は第1装飾図柄よりも変動速度の変化が行われ難くするのが好適である。例えば、第2装飾図柄では低速は用いないが中速は用いる等である(なお、第1装飾図柄は、低速・中速・高速を用いる)。また、第2装飾図柄は途中で仮停止しないよう構成することも可能であり、具体的には、常に高速又は停止(確定停止)とする構成、又は、高速と中速と停止(確定停止)とする構成等である。
次に、図282は、再変動中に当り確定を示す表示がされる場合の表示遷移を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチを形成し、再変動が実行されること示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。2回目の図柄変動中(=再変動1回目の図柄変動中)に、本変動が当りであることを示す「V」が背景に表示される。次に、再度リーチが形成され、再度非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。3回目の図柄変動中(=再変動2回目の図柄変動中)には、2回目の図柄変動中に表示された「V」ではなく、「太陽」(「V」や「太陽」は大当り期待度を示唆する背景予告)が表示され、さらに、「V」と「太陽」とは別の種別の予告である台詞予告(キャラクタの台詞を表示する予告であり、大当り期待度を示唆する)にて、「チャンス」の台詞が表示されている。次に、再度リーチを形成し、再変動が実行されること示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。4回目の図柄変動中(=再変動3回目の図柄変動中)には、背景に「太陽」が表示され、さらに、「アタリ!?」の台詞が表示されている。次に、再度リーチを形成した後、図示していないがスーパーリーチ演出等が実行されることとなる。なお、背景予告として、「V」を一度表示した後、仮停止して再変動した場合、再変動中において「V」は表示し得るが「太陽」は表示しないよう構成してもよい。また、背景予告として「V」を一度表示した後、仮停止して再変動した場合、再変動中において背景予告を表示することなく異なる系統の予告である台詞予告等を表示する場合、当り確定の「アタリ!?」以外の「チャンス」を表示し得る構成としてもよい。勿論、「アタリ!?」を表示する構成としてもよい。
次に、図283は、再変動回数が多いほど大当り期待度が高い表示態様にて表示される場合の表示遷移を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。1回目の図柄変動中(=再変動していない図柄変動中)に、背景に「太陽」が表示されている。次に、リーチを形成し、再変動が実行されること示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。2回目の図柄変動中(=再変動1回目の図柄変動中)に、再度背景に「太陽」が表示されている。次に、再度リーチが形成され、再度非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。3回目の図柄変動中(=再変動2回目の図柄変動中)に、再度背景に「太陽」が表示され、さらに、「チャンス」の台詞が表示されている。次に、再度リーチを形成し、再変動が実行されること示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。4回目の図柄変動中(=再変動3回目の図柄変動中)には、背景に「V」が表示され、さらに、「アタリ!?」の台詞が表示されている。次に、再度リーチを形成した後、図示していないがスーパーリーチ演出等が実行されることとなる。本図では、4回目の図柄変動中に、背景に「V」を表示させているが、これに限られず、1〜3回目の図柄変動中と同様に「太陽」を表示させることも可能である。しかし、図柄変動の回数が多くなるほど、大当り期待度が高い表示態様(「太陽」と「V」では「V」の方が大当り期待度が高い、「チャンス」と「アタリ!?」では「アタリ!?」の方が大当り期待度が高い)が表示される割合が高く構成するのが好適であり、また、「V」と「アタリ!?」は、大当り確定とするのが好適である。
次に、図284は、図柄変動中に当り確定であることがサウンドや遊技機枠のLEDランプで示される場合のイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。1回目の図柄変動中(=再変動していない図柄変動中)に、背景に「太陽」が表示されている。次に、リーチを形成し、再変動が実行されること示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。2回目の図柄変動中(=再変動1回目の図柄変動中)に、背景に「V」が表示され、さらに、スピーカD24より「あたりだよー」の音声が出力されている。スピーカD24より「あたりだよー」の音声が出力された後、遊技機枠のLEDランプは虹色で発光される(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫にて順番に発光される)。次に、スーパーリーチ演出が実行され、当り図柄組み合わせであるゾロ目(ここでは、「666」)で表示される。なお、遊技機枠のLEDランプの虹色での発光は、装飾図柄が確定停止するまで継続される。また、スピーカD24より「あたりだよー」の音声が出力された後、スーパーリーチ演出のBGMを当り確定を示すBGMとすることも可能である。
次に、図285は、演出ステージに応じてステージ対応BGMの出力期間が異なることを示すイメージ図である。音符はステージ対応BGMが出力されていることを示している。演出ステージAでは、ステージ対応BGMが図柄変動中にのみ出力される。具体的には、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときには、ステージ対応BGMが出力されていない。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始すると、ステージ対応BGMが最初から(曲の頭から)出力される。そして、装飾図柄の確定停止の際には、ステージ対応BGMの出力が停止され、次変動が開始される際には、ステージ対応BGMが再度最初から出力される。演出ステージBでは、ステージ対応BGMが図柄変動中のみならず、確定停止の際にも出力される。具体的には、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときであっても、ステージ対応BGMが出力されている。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始するが、このときもステージ対応BGMは継続して出力されており、さらに、ハズレ図柄「688」で確定停止する際もステージ対応BGMは継続して出力されている。そして、次変動が開始される際も、ステージ対応BGMは継続して出力されている。ここで、演出ステージBのステージ対応BGMは、所定時間の曲であり、同じ曲がループ再生されることで、継続出力されている。なお、スーパーリーチ中等ではスーパーリーチ中BGMが出力されるため、ステージ対応BGMは出力されず、変動が終了し、次変動が開始される際に最初から出力される。なお、演出ステージBでは、変動停止状態(遊技待機状態)が所定時間(例えば、10秒)を経過すると、ステージ対応BGMの出力を停止するよう構成してもよい。また、変動が継続している間{変動が途切れない間、つまり現在の変動中に保留が1個以上あり、その保留が全て消化されて変動停止状態(遊技待機状態)になるまでの間}では、ステージ対応BGMが継続出力される一方で、変動停止状態となることで(変動が途切れることで)ステージ対応BGMの出力を停止するよう構成してもよい。演出ステージBにおけるステージ対応BGMの出力及び停止については、以降の演出例等においても適宜適用可能である。
次に、図286は、再変動が実行される際のステージ対応BGMの出力期間を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときには、ステージ対応BGMは出力されていない。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始すると、ステージ対応BGMが最初から(曲の頭から)出力される。次に、再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、ステージ対応BGMが出力されていない{一時停止、停止、音量ゼロで出力、ステージ対応BGM以外のBGM(再変動示唆BGM)が出力}。次に、2回目の図柄変動(=再変動1回目の図柄変動)が開始されると、ステージ対応BGMの出力が再開される。次に、再度再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、ステージ対応BGMは出力されていない{一時停止、停止、音量ゼロで出力、ステージ対応BGM以外のBGM(再変動示唆BGM)が出力}。そして、3回目の図柄変動(=再変動2回目の図柄変動)が開始されると、ステージ対応BGMの出力が再開される。
次に、図287は、ステージ対応BGMがループ再生される演出ステージにおいて再変動が実行される際のステージ対応BGMの出力期間を示すイメージ図である。再変動が実行されない場合は、図285の演出ステージBと同様であるため、詳述を省略する。再変動が実行される場合について詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときであっても、ステージ対応BGMが出力されている。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始するが、このときもステージ対応BGMは継続して出力されている。次に、変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、ステージ対応BGMが出力されていない{一時停止、停止、音量ゼロで出力、ステージ対応BGM以外のBGM(再変動示唆BGM)が出力}。次に、2回目の図柄変動(=再変動1回目の図柄変動)が開始されると、ステージ対応BGMの出力が再開される。
次に、図288は、ステージ対応BGMがループ再生される演出ステージにおいて再変動が実行される際に、再変動による図柄変動中にはステージ対応BGMとは異なる再変動中BGMが出力されることを示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときであっても、ステージ対応BGMが出力されている。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始するが、このときもステージ対応BGMは継続して出力されている。次に、再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、ステージ対応BGMが出力されていない{一時停止、停止、音量ゼロで出力、ステージ対応BGM以外のBGM(再変動示唆BGM)が出力}。次に、2回目の図柄変動(=再変動1回目の図柄変動)が開始されると、ステージ対応BGMとは異なる再変動の図柄変動中を示す再変動中BGMの出力が開始される。次に、再度再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、再変動中BGMが出力されていない{一時停止、停止、音量ゼロで出力、ステージ対応BGM以外のBGM(再変動示唆BGM)が出力}。次に、3回目の図柄変動(=再変動2回目の図柄変動)が開始されると、再変動中BGMの出力が再開される。次に、リーチが形成されると、「リーチ」の音声が出力される。次に、スーパーリーチ演出が実行されると、スーパーリーチ演出の実行中を示すスーパーリーチ演出中BGMが出力される。次に、当該変動はハズレであったため、装飾図柄がゾロ目ではないリーチハズレ図柄(「686」)で確定停止しており、このとき、ステージ対応BGMもスーパーリーチ演出BGMも出力されていない。そして、次変動が開始される際に、ステージ対応BGMが最初から出力されている。つまり、演出ステージB(ステージ対応BGMが、装飾図柄の停止時においても出力される)においても、スーパーリーチハズレ後(又は、ノーマルリーチハズレ後でもよいが、ノーマルリーチハズレ後として適用する場合には、ノーマルリーチ中にノーマルリーチ専用BGMが流れることが前提となる)における装飾図柄の停止画面においては、ステージ対応BGMが出力されておらず、次変動が開始される際にステージ対応BGMの出力が開始されるよう構成してもよい。また、リーチやスーパーリーチを経由しない特定のハズレ変動(リーチなしハズレ変動)においては、特定のハズレ変動における変動停止時の装飾図柄の停止画面においてステージ対応BGMが出力され(特定のハズレ変動開始から変動終了までステージ対応BGMが継続的に出力される)、次変動もそのまま継続して(ステージ対応BGMの出力が途切れることなく)出力されるよう構成してもよい。なお、再変動中BGMは、再変動回数に応じて異ならせてもよい。例えば、再変動1回目の図柄変動における再変動中BGMと再変動2回目の図柄変動における再変動中BGMとを異なる再変動BGMとしてもよい。また、再変動中BGMが、所定回数目の再変動の図柄変動で初めて出力される構成としてもよい。例えば、再変動1回目の図柄変動においてはステージ対応BGMのままであるが、再変動2回目の図柄変動では再変動中BGMが出力されるよう構成してもよい。
次に、図289は、ステージ対応BGMがループ再生されない演出ステージにおいて再変動が実行される際に、ステージ対応BGMがループ再生される演出ステージと同様の再変動中BGMが出力されることを示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときには、ステージ対応BGMは出力されていない。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始すると、ステージ対応BGMが最初から(曲の頭から)出力される。次に、再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、ステージ対応BGMが出力されていない{一時停止、停止、音量ゼロで出力、ステージ対応BGM以外のBGM(再変動示唆BGM)が出力}。次に、2回目の図柄変動(=再変動1回目の図柄変動)が開始されると、ステージ対応BGMとは異なる再変動の図柄変動中を示す再変動中BGMの出力が開始される。このとき出力される再変動中BGMは、図288の再変動中BGMと同一のBGMである。次に、再度再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、再変動中BGMが出力されていない{一時停止、停止、音量ゼロで出力、ステージ対応BGM以外のBGM(再変動示唆BGM)が出力}。次に、3回目の図柄変動(=再変動2回目の図柄変動)が開始されると、再度再変動中BGMが最初から(曲の頭から)出力される。次に、リーチ状態が形成されると、「リーチ」の音声が出力される。次に、スーパーリーチ演出が実行されると、スーパーリーチ演出の実行中を示すスーパーリーチ演出中BGMが出力される。次に、当該変動はハズレであったため、装飾図柄がゾロ目ではないリーチハズレ図柄(「686」)で確定停止しており、このとき、ステージ対応BGMもスーパーリーチ演出BGMも出力されていない。そして、次変動が開始される際に、ステージ対応BGMが最初から出力されている。なお、再変動中BGMは、再変動回数に応じて異ならせてもよい。例えば、再変動1回目の図柄変動における再変動中BGMと再変動2回目の図柄変動における再変動中BGMとを異なる再変動BGMとしてもよい。また、再変動中BGMが、所定回数目の再変動の図柄変動で初めて出力される構成としてもよい。例えば、再変動1回目の図柄変動においてはステージ対応BGMのままであるが、再変動2回目の図柄変動では再変動中BGMが出力されるよう構成してもよい。
次に、図290は、再変動示唆図柄が表示される場合において再変動示唆BGMが出力される場合と出力されない場合を示すイメージ図である。初めに、(a)再変動示唆BGMが出力される場合、について詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときには、ステージ対応BGMは出力されていない。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始すると、ステージ対応BGMが最初から(曲の頭から)出力される。次に、再変動示唆図柄である半透明の「NEXT」図柄が表示される際、再変動が実行されるか否かを煽る再変動示唆BGMが出力される。次に、再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、ステージ対応BGMも再変動示唆BGMも出力されていない(このとき、再変動示唆BGMが継続して出力されるよう構成してもよい)。次に、(b)再変動示唆BGMが出力されない場合、について詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示しているときには、ステージ対応BGMは出力されていない。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始すると、ステージ対応BGMが最初から(曲の頭から)出力される。次に、再変動示唆図柄である半透明の「NEXT」図柄が表示される際、再変動が実行されるか否かを煽る再変動示唆BGMが出力されることなく、ステージ対応BGMが継続して出力されている。次に、再変動図柄である非透過の「NEXT」図柄が表示されるときには、ステージ対応BGMが出力されていない(このとき、再変動示唆BGMが継続して出力されるよう構成してもよい)。なお、(a)又は(b)の一方のみを備えるよう構成してもよく、また、(a)及び(b)の双方を備える構成としてもよい。本演出例では、演出ステージA(動物の第1装飾図柄が表示される演出ステージ)を用いて説明したが、演出ステージB(果物の第1装飾図柄が表示される演出ステージ)にも適用可能である。つまり、ステージ対応BGMがループ再生される演出ステージBにおいて、再変動示唆図柄が表示される際の再変動示唆BGMの出力について、本演出例を適用可能である。
次に、図291乃至図293は、複数の再変動パターンを示すイメージ図である。初めに、図291における再変動パターンAについて詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチ状態を形成し、再変動が実行されることを示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。なお、非透過の「NEXT」図柄が表示された際のリーチ態様(リーチ図柄)とその後のリーチ態様(例えば、再変動後にリーチ状態が形成された場合のリーチ態様)とが相違してもよい。次に、図292における再変動パターンBについて詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチ状態を形成した後、リーチハズレ図柄である「686」で仮停止されている。次に、中図柄のみが再度図柄変動を開始する(全図柄が再変動してもよい)とともに、スーパーリーチ演出が実行されている。変形例として、リーチ状態を形成した後に大当り期待度が相対的に低い低期待度のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ前半等)に移行した後、一旦ハズレ図柄を表示(全図柄仮停止)し、その後、大当り期待度が相対的に高い高期待度のリーチ演出(スーパーリーチ後半等)に移行することで、中図柄のみが再変動開始するよう構成してもよい。また、リーチを形成した後に低期待度のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、スーパーリーチ前半等)に移行した後、一旦ハズレ図柄を表示(全図柄仮停止)し、その後、高期待度のリーチ演出(スーパーリーチ後半等)に移行することで、全図柄が再変動開始するよう構成してもよい。最後に、図293における再変動パターンCについて詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチ状態を形成した後、スーパーリーチ演出が実行されている。次に、リーチハズレ図柄である「676」で仮停止されている。次に、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄ともに)の全ての図柄において再度図柄変動を開始し、第1装飾図柄と第2装飾図柄はそれぞれ3つの図柄がゾロ目の組み合わせ(ここでは「777」)にて同タイミングで表示され、確定停止する。なお、変形例として、リーチハズレ図柄である「676」で仮停止された後、中図柄のみが再度図柄変動を開始し、第1装飾図柄と第2装飾図柄がゾロ目の組み合わせ(本演出例を用いると「666」)にて表示されるよう構成してもよい。また、本演出例のように、リーチ状態を形成する装飾図柄(「6」)とは異なる第1装飾図柄(「7」)がゾロ目の組み合わせになるように構成してもよいし、そうでなくともよい。本演出例のように、リーチ状態を形成する装飾図柄(「6」)とは異なる第1装飾図柄(「7」)がゾロ目の組み合わせになるように構成した場合には、成り下がりが起こらない{(1)非確変図柄である「6」から確変図柄である「7」に変更させることは可能であるが、確変図柄である「7」から非確変図柄である「6」に変更させることはない、(2)4R大当りを示す「6」から16R大当りを示す「7」に変更させることは可能であるが、16R大当りを示す「7」から4R大当りを示す「6」に変更させることはない}よう構成するのが好適である。補足しておくと、確変図柄とは、装飾図柄がゾロ目になったときに特別遊技に移行して該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する契機となる図柄であり、非確変図柄とは、装飾図柄がゾロ目になったときに特別遊技に移行して該特別遊技終了後に非確率変動遊技状態に移行する(つまり、確率変動遊技状態に移行しない)契機となる図柄である。
次に、図294は、リーチ状態の有無に応じて異なる再変動パターンが実行されることを示すイメージ図である。最初に、(a)リーチ後再変動パターン、について詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、リーチ状態を形成し、再変動が実行されることを示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。このように、リーチ状態を形成した後に再変動が実行される場合には、非透過の「NEXT」図柄を表示することで、再変動が実行されることを遊技者に対して示唆している。次に、(b)非リーチ再変動パターン、について詳述する。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、第1装飾図柄が「667」(右図柄が1つズレの図柄組み合わせ)にて表示(仮停止)している。次に、再度図柄変動が開始される。このように、リーチ状態を形成せずに再変動が実行される場合には、非透過の「NEXT」図柄を表示することなく、第1装飾図柄の図柄組み合わせにより再変動が実行されることを遊技者に対して示唆している。なお、リーチ後再変動パターンでは、非リーチ再変動パターンよりも大当り期待度が高く設定されていることが好適である。なお、(a)は擬似連図柄(「NEXT」図柄等)を用いた構成、(b)は擬似連図柄(「NEXT」図柄等)を用いていない構成であるが、これに限られず、(a)において擬似連図柄を用いない構成(例えば、「676」で仮停止された後に再変動が行われる)としてもよく、(b)において擬似連図柄を用いる構成(例えば、「667」で仮停止ではなく、「6・NEXT・7」で仮停止する)としてもよい。
図291〜図294を用いて説明した演出例は、図295や図296に示す演出例に適用可能であり、例えば、図291の演出例を図295の演出例に適用すると「リーチ形成後に擬似連図柄(「NEXT」図柄)を表示する」ことが可能となり、図293の変形例を図296の演出例に適用すると「中図柄列のみを再変動させる」構成とすることが可能(例えば、図296で「676」とハズレ図柄が仮停止された後、全図柄が再変動する構成となっているが、中図柄列だけを再変動する構成とすることも可能)となる。
次に、図295は、再変動における第1の図柄変動期間を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、再変動が実行されることを示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。次に、リーチ状態を形成し、再度非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。次に、スーパーリーチ演出が実行された後、装飾図柄がリーチハズレ図柄である「676」で仮停止される。次に、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄ともに)の全ての図柄において再度図柄変動を開始し、第1装飾図柄と第2装飾図柄はそれぞれ3つの図柄がゾロ目の組み合わせ(ここでは「777」)にて同タイミングで表示され、確定停止する。本図における1回目の再変動開始から2回目の再変動開始までの期間は、第1期間であり、次段落にて後述する第2期間との差を説明する。
次に、図296は、再変動における第2の図柄変動期間を示すイメージ図である。まず、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄)が「861」で停止表示している。次に、変動開始条件を充足したことに伴い、装飾図柄が図柄変動を開始する。次に、再変動が実行されることを示す非透過の「NEXT」図柄が表示された後、再度図柄変動が開始される。次に、スーパーリーチ演出が実行された後、装飾図柄がリーチハズレ図柄である「676」で仮停止される。次に、装飾図柄(第1装飾図柄、第2装飾図柄ともに)の全ての図柄において再度図柄変動を開始し、第1装飾図柄と第2装飾図柄はそれぞれ3つの図柄がゾロ目の組み合わせ(ここでは「777」)にて同タイミングで表示され、確定停止する。本図における1回目の再変動開始から2回目の再変動開始までの期間は、第2期間であり、図295に示す第1期間と比較し、長い期間(時間)となっている。また、第2期間中に表示されるスーパーリーチ演出は第1期間中に表示されることがないよう構成されており、さらに、第2期間経過後に再変動が開始される場合は、第1期間経過後に再変動が開始される場合よりも大当り期待度が高い傾向にある(つまり、2回目の再変動が開始されるまでの経過時間が、1回目の再変動が開始されてから計測して長いほど大当り期待度が高い傾向にある)。補足すると、図295と図296では、いずれも大当りとなる演出例(パターン)を用いて説明したが、いずれもハズレとなるパターンを備えていてもよい。但し、図295に示す第1期間経過後に再変動が開始される場合はハズレとなるパターンである可能性があり、図296に示す第2期間経過後に再変動が開始される場合はハズレとならないよう構成するのが望ましい。
変形例(1)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と
を備え、
副遊技部は、
前記事前判定手段により特別遊技状態へ移行する旨を示す遊技情報を受信した場合の特定保留(大当りの契機となる保留)に係る変動において、再変動の実行を決定可能であり、
特定保留に係る変動では、当該特定保留の直前の保留に係る変動において実行された変動表示態様及び演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)に関わらず、再変動を実行可能とする
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(1)に係る遊技機の特徴的な構成は、「事前判定手段により特別遊技状態へ移行する旨を示す遊技情報を受信した場合の特定保留に係る変動において、再変動の実行を決定可能」、「特定保留に係る変動では、当該特定保留の直前の保留に係る変動において実行された変動表示態様及び演出表示内容に関わらず、再変動を実行可能」であり、また、再変動の実行を決定可能な変動は、「事前判定手段により特別遊技状態へ移行する旨を示す遊技情報を受信した場合の特定保留(大当りの契機となる保留)に係る変動」に限られず、「高期待度変動(大当り期待度が高い変動、例としては変動時間が長い変動、スーパーリーチに対応した変動など)である保留(特定の変動パターンが選択される保留)に係る変動」であってもよい。これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(2)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
演出表示内容決定手段により決定された内容に基づいて、演出表示内容を表示制御する演出表示内容制御手段と、
を備え、
前記演出表示内容制御手段は、演出表示部上にて第1演出表示内容{例えば、セリフ予告(例えば、図259の「アツい?」と表示されている予告)}を実行するパターンと、当該第1演出表示内容よりも前記当選となる割合が高い第2演出表示内容(例えば、大当り期待度が高期待度である、背景全体にキャラクタ画像が表示される背景カットイン予告)を実行するパターンと、前記第1演出表示内容を実行した後に前記第2演出表示内容を実行するパターンと、のいずれかのパターンで前記演出表示内容を実行可能であるとともに、
前記第1演出表示内容の表示態様を複数備え{セリフについて、セリフパターンA(例えば、図259の「アツい?」の表示)、セリフパターンB(例えば、図259の「アツい!」の表示)のように複数備える}、
前記演出表示内容制御手段は、
前記第1演出表示内容の表示態様に応じて(大当り期待度が低期待度のセリフがセリフパターンAであるのか、それともセリフパターンBであるのかによって)、前記第1演出表示内容を実行した後に前記第2演出表示内容を実行するパターンで前記演出表示内容が実行される割合が異なる(例えば、セリフパターンBのほうが実行されやすい)ように前記演出表示内容を実行し、
前記第1演出表示内容を実行した後に前記第2演出表示内容を実行するパターンで前記演出表示内容を実行する場合、複数のタイミングにおいて前記第2演出表示内容を開始可能である(例えば、背景カットイン予告の発生タイミングとして、リーチ前、リーチ発生直後、リーチ演出中がある)
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(2)に係る遊技機の特徴的な構成は、「演出表示部上にて第1演出表示内容を実行するパターンと、当該第1演出表示内容よりも当選となる割合が高い第2演出表示内容を実行するパターンと、第1演出表示内容を実行した後に第2演出表示内容を実行するパターンと、のいずれかのパターンで演出表示内容を実行可能である」、「第1演出表示内容の表示態様を複数備える」、「第1演出表示内容の表示態様に応じて、第1演出表示内容を実行した後に第2演出表示内容を実行するパターンで演出表示内容が実行される割合が異なる」、「第1演出表示内容を実行した後に第2演出表示内容を実行するパターンで演出表示内容を実行する場合、複数のタイミングにおいて第2演出表示内容を開始可能である」であり、また、「第1演出表示内容を実行した後に第2演出表示内容を実行するパターンで演出表示内容を実行する場合、複数のタイミングにおいて第2演出表示内容を開始可能」に限られず、第1演出表示内容を実行した後に第2演出表示内容を実行するパターンで演出表示内容を実行する場合、第2演出表示内容を複数のタイミングのうちいずれかのみで出現させても良いし、2回以上出現させても良い。これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図297に例示される変形例(3)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記乱数に基づく当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される再変動を実行可能であり、演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
演出用図柄の最終表示態様を表示する際には、所定数の演出用図柄の組合せを表示し、演出用図柄の変動表示を開始する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列を変動表示するよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後であっても、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のすべての表示列を用いて演出用図柄の暫定表示態様を表示可能であり、その後において前記再変動を実行する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの少なくとも一部の表示列を再び変動表示するよう構成されており、
前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された際におけるリーチ状態となっている演出用図柄の種類が第1図柄であった場合(例えば、「7」でリーチ)において前記再変動が実行される期待度と、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された際におけるリーチ状態となっている演出用図柄の種類が第2態様であった場合(例えば、「8」でリーチ)において前記再変動が実行される期待度とが異なる{例えば、「7」でリーチのときは、「8」でリーチのときより再変動の実行割合が高い(例えば、「7」と「8」が示すものとしては、(1)「7」は確変図柄であり、「8」は通常図柄である、(2)「7」は16ラウンド図柄であり、「8」は4ラウンド図柄である)}よう構成されている
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(3)に係る遊技機の特徴的な構成は、「或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後であっても、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のすべての表示列を用いて演出用図柄の暫定表示態様を表示可能であり、その後において再変動を実行する際には、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの少なくとも一部の表示列を再び変動表示する」、「或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された際におけるリーチ演出の態様が第1態様であった場合において再変動が実行される期待度と、別の一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された際におけるリーチ演出の態様が第2態様であった場合において再変動が実行される期待度とが異なる」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(4)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
演出表示内容決定手段により決定された内容に基づいて、演出表示内容を表示制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
演出表示内容として、複数の予告演出種別(例えば、複数の表示態様を順番に表示するステップアップ予告、セリフ予告、停止図柄を半透明の図柄を表示して示唆する停止示唆演出)を有し、
1つの予告演出種別(例えば、ステップアップ予告、セリフ予告等のうち1つの予告)を実行する第1予告パターンと、2つ以上の予告演出種別(例えば、ステップアップ予告とセリフ予告の双方)を実行する第2予告パターンとを備え、
再変動中の演出表示内容として、第1予告パターンが実行される場合と第2予告パターンが実行される場合とを備え、
当否判定の結果に応じていずれの予告パターンで演出表示内容を実行するかの割合が異なり(例えば、第1予告パターンが実行された場合よりも第2予告パターンが実行された場合のほうが大当り期待度が高い)、
同一予告演出種別に係る予告態様においては、特別遊技移行期待度が相対的に高い予告態様の実行後、当該予告態様よりも特別遊技実行期待度が低い少なくとも一部の予告態様の実行を禁止する
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(4)に係る遊技機の特徴的な構成は、「演出表示内容として、複数の予告演出種別を有し、1つの予告演出種別を実行する第1予告パターンと、2つ以上の予告演出種別を実行する第2予告パターンとを備え、再変動中の演出表示内容として、第1予告パターンが実行される場合と第2予告パターンが実行される場合とを備える」、「同一予告演出種別に係る予告態様においては、特別遊技移行期待度が相対的に高い予告態様の実行後、当該予告態様よりも特別遊技実行期待度が低い少なくとも一部の予告態様の実行を禁止する」であり、また、或る再変動中に第1予告パターンが実行された場合よりも第2予告パターンが実行された場合のほうが該或る再変動にて仮停止し、且つ、その後に更に再変動が行われる可能性が高い{又は、大当り期待度が高期待度の発展演出(スーパーリーチ演出)に移行しやすい}構成としても良い。これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図298に例示される変形例(5)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記乱数に基づく当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される再変動を実行可能であり、演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
演出用図柄の最終表示態様を表示する際には、所定数の演出用図柄の組合せを表示し、演出用図柄の変動表示を開始する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列を変動表示するよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後であっても、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のすべての表示列を用いて演出用図柄の暫定表示態様を表示可能であり、その後において前記再変動を実行する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの少なくとも一部の表示列を再び変動表示するよう構成されており、
或る一演出期間内において前記再変動が実行されるより前に、前記再変動が実行されることを示唆する特定演出{例えば、図298の1、2番目のイメージ図を参照。ある暫定的に停止表示している装飾図柄(ここでは「7」)を別の装飾図柄(ここでは「6」)に変化させるためにスクロールさせるスベリ演出}を実行可能であり、前記特定演出が実行された場合であっても、その後に前記再変動が実行されることが確定的とならないよう構成されており、
前記特定演出が実行された場合において前記再変動が実行される期待度は、前記特定演出が実行されなかった場合において前記再変動が実行される期待度よりも高くなるよう構成されており、
前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後で前記特定演出が実行された場合において前記再変動が実行される期待度の方が、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成されなかった後で前記特定演出が実行された場合において前記再変動が実行される期待度よりも高くなるよう構成されており、
或る一演出期間内において前記再変動が実行されるより前にて前記特定演出が実行された場合において前記再変動が実行された後には、前記特定演出とは異なる所定演出(例えば、スーパーリーチ後半への発展演出、半透明の「NEXT」図柄を表示する、など)を実行可能である
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(5)に係る遊技機の特徴的な構成は、「或る一演出期間内において再変動が実行されるより前に、再変動が実行されることを示唆する特定演出を実行可能であり、特定演出が実行された場合であっても、その後に再変動が実行されることが確定的とならない」、「特定演出が実行された場合において再変動が実行される期待度は、特定演出が実行されなかった場合において再変動が実行される期待度よりも高くなる」、「所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後で特定演出が実行された場合において再変動が実行される期待度の方が、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成されなかった後で特定演出が実行された場合において再変動が実行される期待度よりも高くなる」、「或る一演出期間内において再変動が実行されるより前にて特定演出が実行された場合において再変動が実行された後には、特定演出とは異なる所定演出を実行可能である」であり、また、再変動の期待度が低い「6」図柄と再変動の期待度が高い「7」図柄とを用いて説明したが、これに限られず、非リーチ状態であるかリーチ状態であるかに応じて特定演出(スベリ演出)が実行された場合におけるその後の再変動の発生期待度が異なる(例えば、非リーチ状態からスベリ演出が発生した場合よりもリーチ状態からスベリ演出が発生した場合の方が、再変動となる可能性が高い)よう構成してもよく、その場合は、「6」図柄において、非リーチ状態からスベリ演出が発生した場合よりもリーチ状態からスベリ演出が発生した場合の方が、再変動となる可能性を高くしたり、「7」図柄においても「6」図柄と同様に、非リーチ状態からスベリ演出が発生した場合よりもリーチ状態からスベリ演出が発生した場合の方が、再変動となる可能性を高くしてもよい。これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(6)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様を決定する第一停止表示態様決定手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様を決定する第二停止表示態様決定手段と、
第一識別情報の変動表示態様又は第二識別情報の変動表示態様(主制御部側の第1識別情報又は第2識別情報の変動パターン)を決定する変動態様決定手段(つまり、第1識別情報の変動態様と第2識別情報の変動態様は、共通の処理にて決定される)と、
第一表示態様決定手段による決定及び変動態様決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二表示態様決定手段による決定及び変動態様決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
変動態様決定手段により決定された第一識別情報の変動表示態様に対応する変動時間に関するデータ(又は情報)及び第二識別情報の変動表示態様に対応する変動時間に関するデータ(又は情報)を所定の記憶領域{第一識別情報の変動表示態様に対応する変動時間に関するデータ(又は情報)と第二識別情報の変動表示態様に対応する変動時間に関するデータ(又は情報)を記憶するための記憶領域は1つのみである}に記憶するための変動時間記憶手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部上にて表示する演出表示内容を演出パターンとして決定する演出表示内容決定手段(例えば、副制御部側の変動パターンとしてリーチ演出内容等を特定するためのサブ変動パターン{図65の「サブ側で実行される演出態様」、図128の「演出内容」)を決定する}と、
演出表示内容決定手段により決定された演出パターンによる演出表示内容を演出表示部上にて表示する制御を行う演出表示内容制御手段と、
前記演出表示内容決定手段により決定された演出パターンに基づき、主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
主制御部はさらに、
前記変動表示を開始するときに、第一識別情報の変動表示と第二識別情報の変動表示とのうちいずれの変動表示であるかを特定可能な変動表示特定コマンド{例えば、モードコマンドとイベントコマンドで構成され、共通のモードコマンドであり、イベントコマンドによりいずれの変動表示であるかを示す(00:第1識別情報の変動表示、01:第2識別情報の変動表示)}を送信する変動開始時コマンド送信手段とを含み、
変動態様決定手段が決定する変動表示態様として、演出表示部上で副遊技用識別情報を再変動させるパターンである再変動パターンを決定可能であり、
第一識別情報が停止表示された後に実行される特別遊技と第二識別情報が停止表示された後に実行される特別遊技を共通の特別遊技実行手段(つまり、第1識別情報で大当りとなった場合と第2識別情報で大当りとなった場合とで、大当り遊技の処理ルーチンは共通となっている)により実行する
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(6)に係る遊技機の特徴的な構成は、「第一識別情報の変動表示態様又は第二識別情報の変動表示態様を決定する変動態様決定手段を備える」、「変動態様決定手段により決定された第一識別情報の変動表示態様に対応する変動時間に関するデータ(又は情報)及び第二識別情報の変動表示態様に対応する変動時間に関するデータ(又は情報)を所定の記憶領域に記憶するための変動時間記憶手段を備える」、「変動表示を開始するときに、第一識別情報の変動表示と第二識別情報の変動表示とのうちいずれの変動表示であるかを特定可能な変動表示特定コマンドを送信する変動開始時コマンド送信手段を備える」、「変動態様決定手段が決定する変動表示態様として、演出表示部上で副遊技用識別情報を再変動させるパターンである再変動パターンを決定可能である」、「第一識別情報が停止表示された後に実行される特別遊技と第二識別情報が停止表示された後に実行される特別遊技を共通の特別遊技実行手段により実行する」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図299又は図300に例示される変形例(7)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記乱数に基づく当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される再変動を実行可能であり、演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
演出用図柄の最終表示態様を表示する際には、所定数の演出用図柄の組合せを表示し、演出用図柄の変動表示を開始する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列を変動表示するよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後であっても、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のすべての表示列を用いて演出用図柄の暫定表示態様を表示可能であり、その後において前記再変動を実行する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの少なくとも一部の表示列を再び変動表示するよう構成されており、
或る一演出期間内において前記再変動が実行されるより前に、前記再変動が実行されることを示唆する特定演出{例えば、図298の1、2番目のイメージ図を参照。ある暫定的に停止表示している装飾図柄(ここでは「7」)を別の装飾図柄(ここでは「6」)に変化させるためにスクロールさせるスベリ演出}を実行可能であり、前記特定演出が実行された場合であっても、その後に前記再変動が実行されることが確定的とならないよう構成されており、
或る一演出期間内において実行可能な演出パターンとして、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後で前記特定演出が実行され、その後に前記再変動が実行されてから所定の発展演出を実行するパターン(例えば、図299のイメージ図の通り、リーチ演出としてボタン操作演出を実行した後、「NEXT」図柄が表示されて再変動が実行され、スーパーリーチ演出が実行される)と、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後で前記特定演出が実行され、その後に前記再変動が実行されることなく所定の発展演出を実行するパターン(例えば、図300の通り、リーチ演出としてボタン操作演出を実行した後、「NEXT」図柄が表示されず、スーパーリーチ演出が実行される)とを有する
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(7)に係る遊技機の特徴的な構成は、「或る一演出期間内において再変動が実行されるより前に、再変動が実行されることを示唆する特定演出を実行可能であり、特定演出が実行された場合であっても、その後に再変動が実行されることが確定的とならない」、「或る一演出期間内において実行可能な演出パターンとして、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後で特定演出が実行され、その後に再変動が実行されてから所定の発展演出を実行するパターンと、所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後で特定演出が実行され、その後に再変動が実行されることなく所定の発展演出を実行するパターンとを有する」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(8)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部上にて表示する演出表示内容を演出パターンとして決定する演出表示内容決定手段(例えば、副制御部側の変動パターンとしてリーチ演出内容等を特定するためのサブ変動パターンを決定する)と、
演出表示内容決定手段により決定された演出パターンによる演出表示内容を演出表示部上にて表示する制御を行う演出表示内容制御手段と、
演出表示内容決定手段にて決定された演出パターンに基づいて、副遊技用識別情報の変動表示においてリーチ状態とした後、当選であることを示さないはずれ表示態様を暫定的に表示し、所定演出(例えば、スーパーリーチ演出)を実行する第1発展パターン{例えば、リーチハズレからスーパーリーチへ発展するパターン、大当り期待度が相対的に低い低期待度スーパーリーチ演出(図275のペンギンのリーチ演出)ハズレ後から大当り期待度が相対的に高い高期待度スーパーリーチ演出(バトル演出)に発展するパターン、等}と、
演出表示内容決定手段にて決定された演出パターンに基づいて、副遊技用識別情報の変動表示においてリーチ状態とした後、当選であることを示さないはずれ表示態様を暫定的に表示することなく所定演出(例えば、スーパーリーチ演出)を実行する第2発展パターン(リーチハズレとなることなく、スーパーリーチへ発展するパターン)と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
前記再変動の実行回数が所定回数以上(例えば、2回)である場合、第2発展パターンを実行する一方、
前記再変動の実行回数が所定回数未満(例えば、1回)である場合は、再変動の実行回数が所定回数以上の場合よりも、第2発展パターンを実行する割合が低い
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(8)に係る遊技機の特徴的な構成は、「演出表示内容決定手段にて決定された演出パターンに基づいて、副遊技用識別情報の変動表示においてリーチ状態とした後、当選であることを示さないはずれ表示態様を暫定的に表示し、所定演出を実行する第1発展パターンと、演出表示内容決定手段にて決定された演出パターンに基づいて、副遊技用識別情報の変動表示においてリーチ状態とした後、当選であることを示さないはずれ表示態様を暫定的に表示することなく所定演出を実行する第2発展パターンとを備える」、「再変動の実行回数が所定回数以上である場合、第2発展パターンを実行する」、「再変動の実行回数が所定回数未満である場合は、再変動の実行回数が所定回数以上の場合よりも、第2発展パターンを実行する割合が低い」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図301に例示される変形例(9)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を出力可能な演出出力部と、
演出出力部への演出出力を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記乱数に基づく当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出出力に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出出力部にて出力する演出出力内容を制御する演出出力内容制御手段と、
演出用図柄を演出出力部にて変動表示させた後で、演出用図柄の最終表示態様を演出出力部にて表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される再変動を実行可能であり、
前記再変動が一度も実行されることなく演出用図柄の最終表示態様が表示される一演出期間内においては第1演出{例えば、図301の通り、確率変動遊技状態でのみ発生し得る予告や演出(ここでは、背景が「夜モード」になる)がある}を実行可能であり、
前記再変動が少なくとも一度は実行されてから演出用図柄の最終表示態様が表示される一演出期間内においては第2演出{例えば、図301の通り、非確率変動遊技状態でのみ発生し得る予告や演出(ここでは、背景に「太陽」が表示される)がある}を実行可能であり、
前記再変動が実行されることなく演出用図柄の最終表示態様が表示される特定の一演出期間内においても前記再変動が少なくとも一度は実行されてから演出用図柄の最終表示態様が表示される所定の一演出期間内においても、前記第1演出とも前記第2演出とも異なる第3演出{例えば、図301の通り、大当り期待度が高いボタン操作演出(ここでは、「PUSH」と記載されたボタン画像が表示されている)}を実行可能であり、
前記再変動がも実行されることなく演出用図柄の最終表示態様が表示される特定の一演出期間内においては、前記第1演出を実行した後で前記第3演出を実行するよう構成されており、
前記再変動が少なくとも一度は実行されてから演出用図柄の最終表示態様が表示される所定の一演出期間内においては、前記第2演出を実行した後で前記第3演出を実行するよう構成されている
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(9)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動が実行されることなく演出用図柄の最終表示態様が表示される特定の一演出期間内においては第1演出を実行可能である」、「再変動が少なくとも一度は実行されてから演出用図柄の最終表示態様が表示される所定の一演出期間内においては第2演出を実行可能である」、「再変動が実行されることなく演出用図柄の最終表示態様が表示される特定の一演出期間内においても再変動が少なくとも一度は実行されてから演出用図柄の最終表示態様が表示される所定の一演出期間内においても、第1演出とも第2演出とも異なる第3演出を実行可能である」、「再変動が実行されることなく演出用図柄の最終表示態様が表示される特定の一演出期間内においては、第1演出を実行した後で第3演出を実行し、再変動が少なくとも一度は実行されてから演出用図柄の最終表示態様が表示される所定の一演出期間内においては、第2演出を実行した後で第3演出を実行する」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(10)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
遊技者が操作可能な操作部と、
音を出力するスピーカと
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段(例えば、主制御側の先読み処理)と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
前記事前判定手段の結果に応じて、特定保留に係る変動開始より前から複数の本変動にわたって表示する連続演出を実行する連続演出実行手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合に、前記演出表示内容とは独立した態様(例えば、演出表示部とは異なるスピーカから出力される)で実行される特定音演出を前記副遊技用識別情報が確定的に停止表示されるよりも前に実行させる特定音演出実行手段と(つまり、ハズレの際には特定音演出が実行されない)、
を備え、
前記事前判定手段により特別遊技状態へ移行する旨を示す遊技情報を受信した場合の特定保留(大当りの契機となる保留)に係る変動において、前記特定音演出を発生可能であり、
前記連続演出の演出種別(例えば、保留先読み演出と先読みゾーン演出、保留変化演出と大当り契機保留に係る変動開始まで各変動でカウントを減らしていくカウントダウン演出)に応じて、前記特定音演出の発生割合が異なり、
前記連続演出の演出種別に応じて、再変動(例えば、リーチハズレ後に再度装飾図柄が変動して当りになる「復活再変動」)が実行される割合が異なる
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(10)に係る遊技機の特徴的な構成は、「当否判定の結果が当選であった場合に、演出表示内容とは独立した態様で実行される特定音演出を副遊技用識別情報が確定的に停止表示されるよりも前に実行させる特定音演出実行手段を備える」、「連続演出の演出種別に応じて、特定音演出の発生割合が異なる」、「連続演出の演出種別に応じて、再変動が実行される割合が異なる」であり、また、当否判定の結果が当選であった場合に副遊技用識別情報が確定的に停止表示されるよりも前に実行される演出は、特定音演出に限られず、ランプ表示パターンが特定態様(虹色)になる、演出表示装置に表示される背景予告で「V」が出現したり、台詞予告で「アタリ!?」が出現したりするパターンであってもよい。さらに、「連続演出の演出種別」は、同一系統の連続演出における予告パターンとしてもよく、例えば、保留先読み演出における青保留、赤保留、虹保留などに応じて発生割合が異なる構成や、先読みゾーン演出における天使ゾーンと真天使ゾーンなどに応じて発生割合が異なる構成としてもよく、この場合、赤保留や虹保留では青保留よりも特定音演出の発生(又はランプ表示パターンの特定態様(虹色)の出力、背景予告で「V」が出現、台詞予告で「アタリ!?」が出現)割合が高く、真天使ゾーンのほうが天使ゾーンよりも特定音演出(又はランプ表示パターンの特定態様(虹色)、背景予告で「V」が出現、台詞予告で「アタリ!?」が出現)の発生割合が高くなるよう構成してもよい。その他に、トリガ保留に係る変動より前の(或る一の)変動にて同時に実行される連続演出の種類数に応じて特定音演出の発生(又はランプ表示パターンの特定態様(虹色)の出力、背景予告で「V」が出現、台詞予告で「アタリ!?」が出現)割合が異なるようにしてもよく、例えば、保留先読み演出単独のみよりも保留先読み演出と先読みゾーン演出のように2以上の連続演出が発生した場合のほうが発生割合が高くなるよう構成してもよく、再変動が実行される割合についても、トリガ保留に係る変動より前の(或る一の)変動にて同時に実行される連続演出の種類数に応じて再変動の発生(又はランプ表示パターンの特定態様(虹色)の出力、背景予告で「V」が出現、台詞予告で「アタリ!?」が出現)割合が異なるようにしてもよく、例えば、保留先読み演出が単独で発生した場合よりも保留先読み演出と先読みゾーン演出のように2以上の連続演出が発生した場合のほうが発生割合が高くなるよう構成してもよい。これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(11)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と
を備え、
前記副遊技用識別情報の変動表示が実行されているときに、再変動の実行回数に関する演出(例えば、再変動の実行回数が2回なら緑エフェクトが液晶周りに表示される、3回なら赤エフェクトが液晶周りに表示されるなど、再変動の実行回数に対応した表示態様の演出である)を表示可能であり、
所定回数目の再変動(例えば、3回目の再変動)が実行されてからのその後(例えば、最終の再変動開始後)の所定タイミング以降(例えば、再変動を3回実行して当りになる変動で説明すると、変動開始→仮停止→再変動1→仮停止→再変動2→仮停止→再変動3→リーチ→スーパーリーチ演出→当りとなる変動の「再変動3→リーチ→スーパーリーチ演出→当り」の期間における、リーチ成立後又はリーチ成立後に移行するスーパーリーチ演出発展後等である)においては、前記再変動の実行回数に関する演出を表示しない(再変動の実行回数がN回の本変動である場合、当該本変動におけるN回目より前の再変動中においては再変動の実行回数に関する演出を表示し得るが、当該本変動におけるN回目の再変動を実行してからのその後の所定タイミング以降においては再変動の実行回数に関する演出を表示しない)
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(11)に係る遊技機の特徴的な構成は、「副遊技用識別情報の変動表示が実行されているときに、再変動の実行回数に関する演出を表示可能」、「再変動を所定回数実行した後の所定タイミング以降においては、再変動の実行回数に関する演出を表示しない」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(12)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と
を備え、
再変動の実行タイミング(副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させた後、再度副遊技用識別情報を変動表示させるタイミング)として、複数のタイミング(例えば、第1タイミングとして、リーチ成立前やスーパーリーチ演出発展前、第2タイミングとして、リーチ成立後やスーパーリーチ演出発展後等)が設けられており、
前記当否判定の結果が当選であった場合の変動表示では、前記当否判定の結果が非当選であった場合の変動表示よりも、特定タイミング{例えば、複数のタイミングのうちの後のタイミング(第2タイミング)}で再変動が実行され易く、
前記特別遊技として、遊技者にとって利益が高い高利益特別遊技(例えば、出玉が多い16ラウンド大当り、確率変動遊技状態への移行契機となる確変図柄に係る大当り)と遊技者によって利益が低い低利益特別遊技(例えば、出玉が少ない4ラウンド大当り、非確率変動遊技状態への移行契機となる非確変図柄に係る大当り)とが設けられており、
高利益特別遊技の発生契機となる変動表示では、低利益特別遊技の発生契機となる変動表示よりも、再変動の実行タイミングとして、特定タイミングが選択され易く、
演出モードが複数設けられており(例えば、低確率時の演出モードA/演出モードB、確変時の演出モードC、時短時の演出モードD)、
演出モードに応じて、再変動の実行タイミングの選択割合が異なる(例えば、演出モードAでは、複数のタイミングのうち前の実行タイミングが選択され易く、演出モードBでは、複数のタイミングのうち後の実行タイミングが選択され易い)
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(12)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動の実行タイミングとして、複数のタイミングが設けられている」、「当否判定の結果が当選であった場合の変動表示では、当否判定の結果が非当選であった場合の変動表示よりも、特定タイミングで再変動が実行され易い」、「特別遊技として、遊技者にとって利益が高い高利益特別遊技と遊技者によって利益が低い低利益特別遊技とが設けられており、高利益特別遊技の発生契機となる変動表示では、低利益特別遊技の発生契機となる変動表示よりも、再変動の実行タイミングとして、特定タイミングが選択され易い」、「演出モードが複数設けられており、演出モードに応じて、再変動の実行タイミングの選択割合が異なる」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図302又は図303に例示される変形例(13)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
遊技内容決定手段による決定に従い、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に識別情報を停止表示させるよう制御する識別情報表示制御手段と、
前記乱数に基づく当否判定の結果が当選であって識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する演出用図柄表示制御手段と
を備え、
識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される再変動を実行可能であり、演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様が表示され得るよう構成されており、
演出用図柄の最終表示態様を表示する際には、所定数の演出用図柄の組合せを表示し、演出用図柄の変動表示を開始する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列を変動表示するよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される演出用図柄について、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの一部の表示列に表示される演出用図柄によってリーチ状態が形成された後であっても、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のすべての表示列を用いて演出用図柄の暫定表示態様を表示可能であり、その後において前記再変動を実行する際には、前記所定数の演出用図柄における各演出用図柄に対応する表示列のうちの少なくとも一部の表示列を再び変動表示するよう構成されており、
前記リーチ状態が形成された後にて複数種類の発展演出のいずれかを表示可能に構成されており、
或る一演出期間内における前記再変動の実行中において実行可能な予告演出として、第1予告演出と第2予告演出とを少なくとも有し、
或る発展演出が表示されることとなる或る一演出期間内における前記再変動の実行中において前記第1予告演出が実行された場合には当該或る一演出期間内における当該或る発展演出の表示が開始される前に更なる前記再変動が実行されないことが確定的となる{例えば、図302の通り、大当り期待度が相対的に高い高期待度の予告であってスーパーリーチ演出の発生を示唆する予告であり、この予告が表示された場合には、リーチ状態表示後にスーパーリーチ演出に発展するのではなく、いきなりスーパーリーチ演出に発展する(リーチ状態表示開始とスーパーリーチ演出発展開始が略同じタイミングである)ようにしても良く、また、リーチ状態表示後にスーパーリーチ演出に発展しても良い}一方、
或る発展演出が表示されることとなる或る一演出期間内における前記再変動の実行中において前記第2予告演出が実行された場合には当該或る一演出期間内における当該或る発展演出の表示が開始される前に更なる前記再変動が実行され得る(例えば、図302及び図303の通り、背景予告として「太陽」が表示される、なお、「太陽」が表示されても再変動が実行されない場合がある)よう構成されており、
或る一演出期間内における前記再変動の実行中において実行可能な予告演出として、前記第1予告演出とも前記第2予告演出とも異なる第3予告演出(例えば、「NEXT」図柄の表示)を更に有し、
或る発展演出が表示されることとなる或る一演出期間内における前記再変動の実行中において前記第3予告演出が実行された場合には当該或る一演出期間内における当該或る発展演出の表示が開始される前に更なる前記再変動が実行されることが確定的となるよう構成されており{変形例としては、(1)第1予告演出と第2予告演出と第3予告演出は同じ本変動(一演出期間)に全てが表示されても良く、少なくとも第1〜3予告演出のうち2種類以上の予告演出が同じ本変動(一演出期間)に表示されても良い、(2)第1予告演出と第2予告演出は、或る再変動中にどちらも表示しても良い、(3)第1予告演出と第3予告演出は、或る再変動中にどちらかしか表示しないようにしても良い、(4)第2予告演出と第3予告演出は、或る再変動中にどちらも表示して良い、(5)上記(1)と(3)により、同じ本変動(一演出期間)において第1予告演出と第3予告演出を表示する場合、それぞれ異なる回数目の再変動中に表示することが好適である}、
或る一演出期間内において実行可能な演出パターンとして、前記再変動が実行された後であり且つ前記リーチ状態が形成された後で所定の発展演出を実行するパターン(例えば、図303の5番目上段以降のイメージ図の通り、リーチ状態を表示した後にスーパーリーチ演出を実行する)と、前記再変動が実行された後であり且つ前記リーチ状態が形成されずに所定の発展演出を実行するパターン{例えば、図303の5番目下段以降のイメージ図の通り、リーチ状態を表示せずにスーパーリーチ演出を実行する(スーパーリーチ演出中にはリーチ状態が表示されていてもよい)}とを有する
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(13)に係る遊技機の特徴的な構成は、「或る一演出期間内における再変動の実行中において実行可能な予告演出として、第1予告演出と第2予告演出とを少なくとも有する」、「或る発展演出が表示されることとなる或る一演出期間内における再変動の実行中において第1予告演出が実行された場合には或る一演出期間内における或る発展演出の表示が開始される前に更なる再変動が実行されないことが確定的となる一方、或る発展演出が表示されることとなる或る一演出期間内における再変動の実行中において第2予告演出が実行された場合には或る一演出期間内における或る発展演出の表示が開始される前に更なる再変動が実行され得る」、「或る発展演出が表示されることとなる或る一演出期間内における再変動の実行中において実行可能な予告演出として、第1予告演出とも第2予告演出とも異なる第3予告演出を更に有し、或る一演出期間内における再変動の実行中において第3予告演出が実行された場合には或る一演出期間内における当該或る発展演出の表示が開始される前に更なる変動が実行されることが確定的となる」、「或る一演出期間内において実行可能な演出パターンとして、再変動が実行された後であり且つリーチ状態が形成された後で所定の発展演出を実行するパターンと、再変動が実行された後であり且つリーチ状態が形成されずに所定の発展演出を実行するパターンとを有する」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(14)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部上にて表示する演出表示内容を演出パターンとして決定する演出表示内容決定手段(例えば、副制御部側の変動パターンとしてリーチ演出内容等を特定するためのサブ変動パターンを決定する)と、
演出表示内容決定手段により決定された演出パターンによる演出表示内容を演出表示部上にて表示する制御を行う演出表示内容制御手段と、
を備え、
前記演出表示内容として、第1予告演出と第1予告演出よりも前記当否判定の結果が当選である可能性が高いことを示唆する第2予告演出とを備え、
前記各再変動の実行中に、第1予告演出又は第2予告演出を表示可能であり、
いずれの再変動の実行中に、第2予告演出を表示するかの決定に際しては、再変動の回数に応じて、いずれの再変動の実行中に第2予告演出を表示するかの決定割合が異なる(例えば、本変動内における再変動が2回である場合には、再変動2回目に第2予告演出を表示しやすく、本変動内における再変動が3回である場合には、再変動3回目に第2予告演出を表示しやすい)
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(14)に係る遊技機の特徴的な構成は、「演出表示内容として、第1予告演出と第1予告演出よりも当否判定の結果が当選である可能性が高いことを示唆する第2予告演出とを備え、各再変動の実行中に、第1予告演出又は第2予告演出を表示可能」、「いずれの再変動の実行中に、第2予告演出を表示するかの決定に際しては、再変動の回数に応じて、いずれの再変動の実行中に第2予告演出を表示するかの決定割合が異なる」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(15)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、前記識別情報の停止表示態様に基づいて、複数の特別遊技{例えば、第1特別遊技状態として16ラウンド大当り、第2特別遊技状態として4R大当りであったり、第1特別遊技状態として確変大当り(確率変動遊技状態への移行契機となる大当り)、第2特別遊技状態として非確変大当り(非確率変動遊技状態への移行契機となる大当り等)を備えている}のうち、いずれの特別遊技とするかを決定する特別遊技決定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部上にて表示する演出表示内容を演出パターンとして決定する演出表示内容決定手段(例えば、副制御部側の変動パターンとしてリーチ演出内容等を特定するためのサブ変動パターンを決定する)と、
演出表示内容決定手段により決定された演出パターンによる演出表示内容を演出表示部上にて表示する制御を行う演出表示内容制御手段と、
を備え、
前記本変動の変動表示開始の際に、前記再変動の変動表示において、第1段階から複数段階の予告ステップにより行なうステップアップ予告演出を実行するか否かを選択するとともに、前記ステップアップ予告演出を実行するときの各再変動の変動表示において表示する予告演出態様{例えば、実行するステップ段階や各ステップ段階におけるステップアップ予告演出の表示態様(同じステップ段階でも大当り期待度が相違する態様としてもよく、例えば、ステップ1〜5の画像については、色属性であれば青色<赤色の大当り期待度の関係であり、表示キャラクタ属性であれば動物<果物の大当り期待度の関係としてもよい)}を複数種類の予告演出態様の中から選択する予告演出選択手段と(つまり、再変動開始時にはステップアップ予告演出を実行するか否かとステップアップ予告演出を実行するときの予告演出態様を決定しない)、
該予告演出選択手段により前記ステップアップ予告演出を実行する選択がされたときに、実行される再変動の変動表示の各々において、選択された予告演出態様で第1段階から前記ステップアップ予告演出を実行する予告演出実行手段とを備え、
前記再変動の回数が所定回数(例えば、1回)の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様と、前記再変動回数が特定回数(例えば、2回)の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様とが、異なり得る(ステップ段階又は各ステップ段階におけるステップアップ予告演出の表示態様の少なくともいずれかが相違し得る、つまり、ステップ段階は同じであっても表示態様が異なるよう構成してもよく、表示態様が同じであってもステップ段階が異なるよう構成してもよい)よう決定され、
前記当否判定の結果が当選であった場合、前記再変動の回数が前記所定回数の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様と、前記再変動回数が特定回数(例えば、2回)の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様とが、異なる割合が高く(更に言えば、所定回数よりも特定回数のほうが、大当り期待度が相対的に高期待度の予告演出態様になり易い)、
前記副遊技用識別情報を所定の仮停止態様(例えば、ハズレ変動の確定停止時においても表示され得る態様であり、例えば「356」や「343」など)から所定の仮停止態様とは異なる特定の仮停止態様(例えば、ハズレ又は当り変動の確定停止時にも表示されない態様であり、例えば、順目の「123」やズレ目の「334」、擬似連図柄「★」を含む「2★2」や「2★3」)に変更表示して暫定的に停止表示させた後、副遊技用識別情報の変動表示を再度開始させ、
前記再変動の実行回数に応じて、前記複数の特別遊技状態のうち、遊技者にとって高利益となる第1特別遊技状態に制御される割合が異なる(例えば、実行回数が多いほうが、第1特別遊技になり易い)
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(15)に係る遊技機の特徴的な構成は、「本変動の変動表示開始の際に、再変動の変動表示において、第1段階から複数段階の予告ステップにより行なうステップアップ予告演出を実行するか否かを選択するとともに、ステップアップ予告演出を実行するときの各再変動の変動表示において表示する予告演出態様を複数種類の予告演出態様の中から選択する予告演出選択手段を有する」、「予告演出選択手段によりステップアップ予告演出を実行する選択がされたときに、実行される再変動の変動表示の各々において、選択された予告演出態様で第1段階からステップアップ予告演出を実行する予告演出実行手段を有する」、「再変動の回数が所定回数の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様と、再変動回数が特定回数の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様とが、異なり得るよう決定される」、「当否判定の結果が当選であった場合、再変動の回数が所定回数の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様と、再変動回数が特定回数の場合における再変動の変動表示において表示されるステップアップ予告の予告演出態様とが、異なる割合が高い」、「副遊技用識別情報を所定の仮停止態様から所定の仮停止態様とは異なる特定の仮停止態様に変更表示して暫定的に停止表示させた後、副遊技用識別情報の変動表示を再度開始させる」、「再変動の実行回数に応じて、複数の特別遊技状態のうち、遊技者にとって高利益となる第1特別遊技状態に制御される割合が異なる」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(16)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
発光体が設けられる遊技枠と、
前記遊技枠に着脱自在に取り付けられる遊技盤と、
遊技者が操作可能な操作部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部上にて表示する演出表示内容を演出パターンとして決定する演出表示内容決定手段(例えば、副制御部側の変動パターンとしてリーチ演出内容等を特定するためのサブ変動パターンを決定する)と、
演出表示内容決定手段により決定された演出パターンによる演出表示内容を演出表示部上にて表示する制御を行う演出表示内容制御手段と、
複数のリーチ演出態様と
を備え、
前記発光体の発光態様により、前記再変動が実行されることを示唆可能であるとともに、所定の操作演出(例えば、ボタン演出、ボタン画像の表示)の実行中における遊技者操作を契機として前記発光体の発光態様により前記再変動が実行されることを示唆可能であり、
前記再変動の回数に応じて選択されるリーチ演出態様の選択割合が異なり、
前記再変動の回数が所定回数(例えば、3回)の場合には、選択されないリーチ演出態様(例えば、再変動が3回実行されると、大当り期待度が相対的に低い低期待度リーチ演出が発生することがなく、必ず大当り期待度が相対的に高い高期待度リーチ演出が発生する)があり、
前記再変動の回数が所定回数の場合は、前記再変動回数が所定回数を超える特定回数の場合よりも、選択され得るリーチ演出態様の候補数が多い{例えば、特定回数の場合は、選択候補が1つのみ(例えば、大当り確定リーチ演出のみ、高期待度リーチ演出Aのみなど)であるが、所定回数の場合は、高期待度リーチ演出A〜Eのいずれかとなり得る}
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(16)に係る遊技機の特徴的な構成は、「発光体の発光態様により、再変動が実行されることを示唆可能であるとともに、操作部の操作が可能となる操作演出が実行されることを示唆可能」、「再変動の回数に応じて選択されるリーチ演出態様の選択割合が異なる」、「再変動の回数が所定回数の場合には、選択されないリーチ演出態様がある」、「再変動の回数が所定回数の場合は、再変動回数が所定回数を超える特定回数の場合よりも、選択され得るリーチ演出態様の候補数が多い」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(17)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部上にて表示する演出表示内容を演出パターンとして決定する演出表示内容決定手段(例えば、副制御部側の変動パターンとしてリーチ演出内容等を特定するためのサブ変動パターンを決定する)と、
演出表示内容決定手段により決定された演出パターンによる演出表示内容を演出表示部上にて表示する制御を行う演出表示内容制御手段と、
を備え、
前記本変動において、前記当否判定の結果が当選であったことを確定的に示唆する特殊演出(例えば、液晶、発光体、演出用可動物、音によって示唆することが可能である)を備え、
当該特殊演出は、1回の本変動において1回のみ発生可能とする(つまり、再変動が行われる場合であっても複数回実行されることがない)
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(17)に係る遊技機の特徴的な構成は、「本変動において、当否判定の結果が当選であったことを確定的に示唆する特殊演出を備え、特殊演出は、1回の本変動において1回のみ発生可能とする」であり、この構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(18)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
前記演出表示部上にて保留表示態様を表示する保留表示制御手段と、
を備え、
前記事前判定手段の判定結果に基づき、特定保留(保留変化演出の発生契機となる保留)の保留表示態様を変化させる保留変化演出(例えば、通常態様である白色から変化態様である青色に変化する、青色から大当り期待度の高い赤色に変化する)を実行可能であり、
或る本変動にて再変動となる可能性を示唆する再変動示唆演出が表示されたにもかかわらず再変動が実行されない場合であっても、当該或る本変動内で前記保留変化演出を実行可能である(つまり、当該或る本変動以降に変動開始条件を充足する保留に対して保留変化演出を実行可能である)
ことを特徴とする遊技機。
変形例(18)に係る遊技機の特徴的な構成は、「或る本変動にて再変動となる可能性を示唆する再変動示唆演出が表示されたにもかかわらず再変動が実行されない場合であっても、或る本変動内で保留変化演出を実行可能である」であり、この構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図304又は図305に例示される変形例(19)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数取得手段により第一乱数が取得された場合、第一当否判定許可条件を充足するまで当該取得された第一乱数を第一保留として一時記憶する第一乱数一時記憶手段と、
ある第一保留に関する第一当否判定許可条件を充足した場合、当該ある第一保留に係る第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様と第一識別情報の変動表示態様とを決定する第一遊技内容決定手段と、
第一遊技内容決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数取得手段により第二乱数が取得された場合、第二当否判定許可条件を充足するまで当該取得された第二乱数を第二保留として一時記憶する第二乱数一時記憶手段と、
ある第二保留に関する第二当否判定許可条件を充足した場合、当該ある第二保留に係る第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様と第二識別情報の変動表示態様とを決定する第二遊技内容決定手段と、
第二遊技内容決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、第一識別情報が変動表示されている間は第二識別情報が変動表示されず且つ第二識別情報が変動表示されている間は第一識別情報が変動表示されないよう構成されており、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容を制御する演出表示内容制御手段と、
第一演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第一演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第一演出用図柄表示制御手段と、
第二演出用図柄を演出表示部にて変動表示させた後で、第二演出用図柄の最終表示態様を演出表示部にて表示させるよう制御する第二演出用図柄表示制御手段と
を備え、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内において、第一演出用図柄及び第二演出用図柄を変動表示可能とするよう構成されており、
第一識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第二識別情報が或る変動表示態様にて変動表示する場合は、当該或る変動表示態様に対応した第一演出用図柄の変動表示及び当該或る変動表示態様に対応した第二演出用図柄の変動表示を実行可能に構成されており、
第一識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第二識別情報が或る停止表示態様にて停止表示する場合は、当該或る停止表示態様に対応した第一演出用図柄の最終表示態様及び当該或る停止表示態様に対応した第二演出用図柄の最終表示態様を表示可能に構成されており、
第一識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内又は第二識別情報の変動表示開始から停止表示までの期間内を一演出期間内とし、
或る一演出期間内において変動表示される第一演出用図柄について、当該或る一演出期間内において最終表示態様が表示されるよりも前にて暫定表示態様が表示され得ると共に、当該暫定表示態様が表示される場合には当該或る一演出期間内において再び変動表示される再変動を実行可能であり、第一演出用図柄の暫定表示態様が表示される際には、第一演出用図柄の最終表示態様としては表示されない特殊表示態様(例えば、擬似連図柄であるR図柄や「NEXT」図柄)が表示され得るよう構成されており、
或る一演出期間内において変動表示される第二演出用図柄について、当該或る一演出期間内において前記特殊表示態様が表示されないよう構成されており、
ある第一保留に関する第一当否判定許可条件を充足するよりも前に、当該ある第一保留に関する第一当否判定許可条件を充足した際の一演出期間内において前記再変動が実行される予定であることが事前判定された場合、当該ある第一保留の存在を示唆する先読み演出を演出表示部にて実行可能であり、
或る一演出期間内において、前記再変動が実行された後で所定の発展演出を実行する場合、当該或る一演出期間内において実行される前記再変動の実行回数に応じて、当該或る一演出期間内における前記所定の発展演出が実行されるまでに表示される予告演出の種類が異なるよう構成されている{例えば、図304では、再変動3回であり、「激熱!!」のセリフ予告が表示されているが、図305では、再変動1回であり、セリフ予告が表示されていない、又は、再変動1回の場合に、異なる予告(例えば、背景予告の「太陽」など)が表示される、ようにしてもよい}か、或いは、当該或る一演出期間内において実行される前記再変動の実行回数に応じて、当該或る一演出期間内における前記所定の発展演出が実行されるまでに表示される予告演出と対応する特別遊技の実行期待度が異なるよう構成されている{例えば、再変動3回のときと再変動2回のときでステップアップ予告の表示割合が異なる、加えて、(1)ステップアップ予告であれば、ステップ段階が進展するほうが大当り期待度が高いことが前提となり、再変動3回と再変動2回とでステップ段階が異なる(再変動2回よりも再変動3回のほうがステップ段階として上位段階となり易い)、(2)ステップアップ予告が大当り期待度平均20パーセントとし、次回予告の大当り期待度を平均50パーセントとすると、再変動3回と再変動2回とで、次回予告が表示されるか次回予告が表示されない(ステップアップ予告は表示される)かの割合が異なる、例としては3回のほうが次回予告が表示されやすい、よう構成してもよい}
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(19)に係る遊技機の特徴的な構成は、「ある第一保留に関する第一当否判定許可条件を充足するよりも前に、ある第一保留に関する第一当否判定許可条件を充足した際の一演出期間内において再変動が実行される予定であることが事前判定された場合、ある第一保留の存在を示唆する先読み演出を演出表示部にて実行可能」、「或る一演出期間内において、再変動が実行された後で所定の発展演出を実行する場合、或る一演出期間内において実行される再変動の実行回数に応じて、或る一演出期間内における所定の発展演出が実行されるまでに表示される予告演出の種類が異なるか、或いは、或る一演出期間内において実行される再変動の実行回数に応じて、或る一演出期間内における所定の発展演出が実行されるまでに表示される予告演出と対応する特別遊技の実行期待度が異なる」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(20)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
所定回数目(例えば、1回目)の再変動となる場合には、副遊技識別情報を暫定的に停止表示する際に、複数の副遊技識別情報(例えば、左列・中列・右列の3つの装飾図柄)が同時に暫定的に停止表示するよう制御し、再度副遊技用識別情報を変動表示させる際には、複数の副遊技識別情報の変動表示を同時に開始するよう制御し、
特定回数目(例えば、2回目)の再変動となる場合には、副遊技識別情報を暫定的に停止表示する際に、複数の副遊技識別情報(例えば、左列・中列・右列の3つの装飾図柄)が同時に暫定的に停止表示し得るよう制御し、
複数の副遊技識別情報が同時に暫定的に停止表示するか否かは本変動の開始時に決定される
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(20)に係る遊技機ではさらに、以下の付加構成を備えていてもよい。
付加構成(1):再度、副遊技用識別情報を変動表示させる際に、正規の変動方向(例えば、下方向へスクロール表示される通常パターン)とは異なる方向(例えば、上方向へスクロール表示される特殊パターン)へ変動開始するかのように見せた後、正規の変動方向への変動表示を開始する{尚、通常パターン(上方向には行かずに単に下方向)と特殊パターン(上方向に見せかけてから下方向)のいずれかとなり得るよう構成し、いずれであるかに応じて大当り期待度を異ならせてもよく(特殊パターンのほうが高期待度であってもよく、また、再変動期待度が高いとしてもよい)、また、再変動N回目では通常パターン(又は特殊パターン)、再変動N+1回目では特殊パターン(又は通常パターン)のように、2つのパターンを1の本変動内で組み合わせても良い}
付加構成(2):最大回数目(例えば、3回)の再変動の変動表示において、複数の副遊技識別情報のうち、少なくとも2つの副遊技識別情報が同時に暫定的に表示される又は少なくとも2つの副遊技識別情報が順に暫定的に表示される{尚、同時に暫定的に表示されるパターンと順に暫定的に表示されるパターンのいずれかとなり得るよう構成し、いずれであるかに応じて大当り期待度を異ならせても良く、同時に暫定的に表示されるパターンのほうが高期待度であってもよく、また、再変動N回目では同時に暫定的に表示されるパターン(又は順に暫定的に表示されるパターン)、再変動N+1回目では順に暫定的に表示されるパターン(又は同時に暫定的に表示されるパターン)のように、2つのパターンを1の本変動内で組み合わせても良い}
変形例(20)及び変形例(20)の付加構成に係る遊技機の特徴的な構成は、「所定回数目の再変動となる場合には、副遊技識別情報を暫定的に停止表示する際に、複数の副遊技識別情報が同時に暫定的に停止表示するよう制御し、再度副遊技用識別情報を変動表示させる際には、複数の副遊技識別情報の変動表示を同時に開始するよう制御する」、「特定回数目の再変動となる場合には、副遊技識別情報を暫定的に停止表示する際に、複数の副遊技識別情報が同時に暫定的に停止表示し得るよう制御する」、「再度副遊技用識別情報を変動表示させる際に、正規の変動方向とは異なる方向へ変動開始するかのように見せた後、正規の変動方向への変動表示を開始する」、「最大回数目の再変動の変動表示において、複数の副遊技識別情報のうち、少なくとも2つの副遊技識別情報が同時に暫定的に表示される又は少なくとも2つの副遊技識別情報が順に暫定的に表示される」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(21)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
発光体が設けられる遊技枠と、
前記遊技枠に着脱自在に取り付けられる遊技盤と、
音を出力するスピーカと
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
前記副遊技用識別情報を暫定的に停止表示させる際に、前記スピーカにて暫定停止音を出力するよう制御する暫定停止音出力手段と、
前記副遊技用識別情報を暫定的に停止表示させる際に、前記発光体にて暫定停止発光態様を出力するよう制御する暫定停止発光態様出力手段と、
を備え、
前記再変動の回数に応じて、前記暫定停止音が異なり、
前記暫定停止音は、前記再変動の回数が多いときは、前記再変動の回数が少ないときよりも、出力期間が長くなる又は音量が大きくなるよう決定され、
前記再変動の回数に応じて、前記暫定停止発光態様が異なり{なお、暫定停止発光態様以外に、再変動が実行されている最中の発光体の発光態様である「再変動中発光態様」を備える構成とし、「再変動中発光態様」についても同様に、再変動の回数に応じて発光態様が異なるようにしてもよい}、
前記暫定停止発光態様は、前記再変動の回数が多いときと、前記再変動の回数が少ないときでは、発光態様が異なる(例えば、発光パターンが異なる、発光色が異なる、出力期間が長くなる)よう決定される
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(21)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動の回数に応じて、暫定停止音が異なる」、「暫定停止音は、再変動の回数が多いときは、再変動の回数が少ないときよりも、出力期間が長くなる又は音量が大きくなるよう決定される」、「再変動の回数に応じて、暫定停止発光態様が異なる」、「暫定停止発光態様は、再変動の回数が多いときと、再変動の回数が少ないときでは、発光態様が異なるよう決定される」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図306又は図307に例示される変形例(22)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
遊技者が操作可能な操作部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
再変動が実行されることを示す再変動実行条件を演出表示部に表示可能であり(例えば、図306の3番目のイメージ図を参照)、
再変動実行条件を提示する演出である再変動実行条件提示演出を複数備え{例えば、「ボタン連打でメーターをMAXにしろ!」、「ボタン一発押し(1回押し)でメーターをMAXにしろ!」などの演出ボタンの操作を要求するもの(但し、要求する演出ボタンの操作態様は、連打や1回押しなどのように異なる)や、「敵を捕まえろ!」、「当たりくじを引け!」などの演出ボタンの操作を要求しないものなど、それぞれを複数種類備えても良いし、演出ボタンの操作を要求するものを複数種類備えても良いし、演出ボタンの操作を要求しないものを複数種類備えても良い}、
再変動実行条件を達成させるために前記操作部の操作が可能であり、
再変動実行条件を満たす表示結果となる可能性は、演出表示内容{再変動実行条件提示演出が実行される本変動において実行される演出表示内容であり、再変動実行条件提示演出実行前又は実行中に実行される演出表示内容である(つまり、再変動が1以上行われる本変動であれば或る再変動中に再変動実行条件提示演出とそれ以外の演出表示内容(例えば、背景予告やセリフ予告などの予告演出)とが実行される)}の表示態様に応じて異なり{例えば、セリフ予告(赤文字)とセリフ予告(白文字)では前者の場合の再変動実行条件の達成可能性が高い}、
再変動実行条件を満たす表示結果となる可能性は、特定保留(例えば、先読み演出の実行契機となった保留であり、再変動実行条件提示演出を実行する予定の変動に係る保留である)に係る変動が開始する前に実行された先読み演出の表示態様に応じて異なり{例えば、当り期待度の高い保留変化先読み(赤色)と当り期待度の低い保留変化先読み(青色)では、前者の場合の再変動実行条件の達成可能性が高い}、
再変動が実行されることを示唆する再変動示唆予告(例えば、半透明の「NEXT」図柄を表示する)を表示可能であり、
再変動示唆予告を複数備え(例えば、半透明の「NEXT」図柄に赤色と青色がある)、
再変動示唆予告の表示後に再変動が実行される可能性は、変動における演出表示内容{再変動示唆予告が実行される本変動において実行される演出表示内容であり、再変動示唆予告実行前又は実行中に実行される演出表示内容である(つまり、再変動が1以上行われる本変動であれば或る再変動中に再変動示唆予告とそれ以外の演出表示内容(例えば、背景予告やセリフ予告などの予告演出)とが実行される)}の表示態様に応じて異なり{例えば、セリフ予告(赤文字)とセリフ予告(白文字)では、前者の場合に再変動示唆予告表示後に再変動が実行される可能性が高い}、
再変動示唆予告の表示後に再変動が実行される可能性は、特定保留(例えば、先読み演出の実行契機となった保留であり、再変動示唆予告を実行する予定の変動に係る保留であるである)に係る変動が開始する前に実行された先読み演出の表示態様に応じて異なり{例えば、当り期待度の低い保留変化先読み(赤色)と当り期待度の高い保留変化先読み(青色)では、前者の場合に再変動示唆予告表示後に再変動が実行される可能性が高い}、
再変動実行条件提示演出及び/又は再変動示唆予告は、特定の演出モードにおいて表示されることがなく{例えば、非確率変動遊技状態の演出モードでは表示されるが確率変動遊技状態の演出モードでは表示されない、非先読みモードでは表示されるが先読みモード(天使ステージなど)では表示されない、昼ステージでは表示されるが夜ステージでは表示されない}、
再変動実行条件提示演出及び/又は再変動示唆予告は、特定の演出表示内容(例えば、スーパーリーチ演出の対戦キャラクタに関する情報が表示される予告)が表示される場合において表示されることがない(つまり、再変動実行条件と再変動示唆予告は特定の演出表示内容が表示されない場合に表示可能である)
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(22)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動が実行されることを示す再変動実行条件を演出表示部に表示可能」、「再変動実行条件提示演出を複数備える」、「再変動実行条件を達成させるために操作部の操作が可能である」、「再変動実行条件を満たす表示結果となる可能性は、演出表示内容の表示態様に応じて異なる」、「再変動実行条件を満たす表示結果となる可能性は、特定保留に係る変動が開始する前に実行された先読み演出の表示態様に応じて異なる」、「再変動が実行されることを示唆する再変動示唆予告を表示可能である」、「再変動示唆予告を複数備える」、「再変動示唆予告の表示後に再変動が実行される可能性は、変動における演出表示内容の表示態様に応じて異なる」、「再変動示唆予告の表示後に再変動が実行される可能性は、特定保留に係る変動が開始する前に実行された先読み演出の表示態様に応じて異なる」、「再変動実行条件提示演出及び/又は再変動示唆予告は、特定の演出モードにおいて表示されることがない」、「再変動実行条件提示演出及び/又は再変動示唆予告は、特定の演出表示内容が表示される場合において表示されることがない」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
なお、図306又は図307ではいずれも再変動実行条件を達成(成功)するパターンであるが、言うまでもなく、失敗するパターンを備えていることが好適であり、失敗して再変動が実行されなかった場合であっても、その後にリーチ状態が形成される、その後に発展演出(例えば、スーパーリーチ演出)に移行する、大当りとなる、よう構成してもよい。
変形例(23)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
前記再変動の実行に際して特殊演出(例えば、再変動の実行を示す「NEXT」図柄、スーパーリーチへの発展を示す「発展」図柄)を表示可能であり、
前記特殊演出を複数備え、
或る特殊演出を表示した際、当該或る特殊演出の表示態様を変化させた(例えば、拡大、縮小、分裂、透過、徐々に消えていく等)のち、当該或る特殊演出が示す演出表示内容(例えば、擬似連演出、スーパーリーチ演出)を実行させ、
当該或る特殊演出が表示された後、当該本変動内において当該或る特殊演出が表示されることがない
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(23)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動の実行に際して特殊演出を表示可能」、「特殊演出を複数備える」、「或る特殊演出を表示した際、或る特殊演出の表示態様を変化させたのち、或る特殊演出が示す演出表示内容を実行させる」、「或る特殊演出が表示された後、本変動内において或る特殊演出が表示されることがない」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図308に例示される変形例(24)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
遊技者が操作可能な操作部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
前記再変動が実行されることを示唆する再変動示唆予告を備え、
前記再変動示唆予告は、所定条件(例えば、遊技者による演出ボタンの操作、ボタン操作有効期間の経過)が充足されるまで表示され得ず、
前記再変動が実行されることを示唆する先読み演出{例えば、保留変化演出において、遊技者による演出ボタンの操作があると保留が再変動を示す表示態様に変化する(つまり、「再」保留に変化した保留画像に対応した変動にて再変動が行われることを示唆している)}を備え、
前記先読み演出における再変動を示唆する再変動示唆表示態様は、特定条件(例えば、遊技者による演出ボタンの操作)が充足されるまで表示され得ない
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(24)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動が実行されることを示唆する再変動示唆予告を備え、再変動示唆予告は、所定条件が充足されるまで表示され得ない」、「再変動が実行されることを示唆する先読み演出を備え、先読み演出における再変動を示唆する再変動示唆表示態様は、特定条件が充足されるまで表示され得ない」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(25)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
開状態と閉状態を採り得る可変入賞口(例えば、第2主遊技始動口電動役物)と、
開状態と閉状態を採り得る大入賞口と、
第一識別情報を表示可能な第一識別情報表示部と、
第二識別情報を表示可能な第二識別情報表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出を表示可能な演出表示部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
第一始動口への入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
前記第一乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する第一乱数一時記憶手段と、
第一乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第一識別情報の停止表示態様を決定する第一停止表示態様決定手段と、
第二始動口への入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
前記第二乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する第二乱数一時記憶手段と、
第二乱数に基づき当否判定を実行し、当該当否判定の結果に基づき第二識別情報の停止表示態様を決定する第二停止表示態様決定手段と、
第一識別情報の変動表示態様又は第二識別情報の変動表示態様(主制御部側の第1識別情報又は第2識別情報の変動パターン)を決定する変動態様決定手段(つまり、第1識別情報の変動態様と第2識別情報の変動態様は、共通の処理にて決定される)と、
第一表示態様決定手段による決定及び変動態様決定手段による決定に従い、第一識別情報表示部にて第一識別情報を変動表示させた後に第一識別情報を停止表示させるよう制御する第一識別情報表示制御手段と、
第二表示態様決定手段による決定及び変動態様決定手段による決定に従い、第二識別情報表示部にて第二識別情報を変動表示させた後に第二識別情報を停止表示させるよう制御する第二識別情報表示制御手段と、
第一乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第一識別情報が停止表示された後又は第二乱数に基づく当否判定の結果が当選であって第二識別情報が停止表示された後において、大入賞口を遊技者にとって有利な状態とし得る特別遊技を実行可能な特別遊技制御手段と、
第二乱数一時記憶手段に記憶された保留を第一乱数一時記憶手段に記憶された保留より優先して変動を開始させる優先変動手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部側から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部上にて表示する演出表示内容を演出パターンとして決定する演出表示内容決定手段(例えば、副制御部側の変動パターンとしてリーチ演出内容等を特定するためのサブ変動パターンを決定する)と、
演出表示内容決定手段により決定された演出パターンによる演出表示内容を演出表示部上にて表示する制御を行う演出表示内容制御手段と、
前記演出表示内容決定手段により決定された演出パターンに基づき、主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
可変入賞口が開状態となり難い通常状態(非時間短縮遊技状態)と開状態となり易い昜開放状態(時間短縮遊技状態)とがあり、
前記通常状態において、前記第一始動口への入球に基づく第一識別情報の変動表示中に実行される第一始動口先読み演出の実行中に第二始動口に新たな入球があり、当該変動表示が終了した後に当該新たな入球に基づく第二識別情報の変動表示が実行された場合、当該新たな入球に基づく第二識別情報の変動表示中において再変動が実行され得るよう構成され、
第二始動口への入球に係る変動において、当否判定の結果が当選となる場合は、当否判定の結果がはずれとなる場合より、再変動が実行される可能性が高く、
前記通常状態において選択され得る変動表示態様候補数は、第二識別情報の変動表示態様の候補数より第一識別情報の変動表示態様の候補数の方が多い
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(25)に係る遊技機の特徴的な構成は、「可変入賞口が開状態となり難い通常状態と開状態となり易い昜開放状態とがあり、通常状態において、第一始動口への入球に基づく第一始動口先読み演出の実行中に第二始動口に入球した際、第二始動口への入球に係る変動において再変動が実行され得る」、「第二始動口への入球に係る変動において、当否判定の結果が当選となる場合は、当否判定の結果がはずれとなる場合より、再変動が実行される可能性が高い」、「通常状態において選択され得る変動表示態様候補数は、第二識別情報の変動表示態様の候補数より第一識別情報の変動表示態様の候補数の方が多い」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図309又は図310に例示される変形例(26)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
音を出力するスピーカと
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
前記事前判定手段の結果に応じて、特定保留に係る変動開始より前から複数の本変動にわたって表示する連続演出を実行する連続演出実行手段と、
を備え、
副遊技用識別情報の暫定表示態様が表示されることを契機として前記スピーカから出力される暫定停止音{例えば、図309の「ジャキーン!」「ジャッッッキーン!」であり、再変動回数(再変動1回目の仮停止か2回目の仮停止か)に応じて異なるよう構成してもよく、再変動時における暫定停止音については、装飾図柄の暫定表示態様に依らず同一の暫定停止音としてもよく、つまり、左図柄列に「2」が表示される暫定表示態様であるか左図柄列に「7」が表示される暫定表示態様であるかにかかわらず暫定停止音は同一としてもよい}と副遊技用識別情報の最終表示態様が表示されることを契機として前記スピーカから出力される確定停止音(例えば、図309の「バシッ!」)とが異なる出力態様であり、
前記連続演出実行中における確定停止音{例えば、図310の「ピュイ!」「ピュイ!ピュイ!」であり、トリガ保留に係る変動まで(特定保留に係る変動に到達するまで)の連続演出実行中における確定停止の回数に応じて異なるよう構成してもよく、さらに、連続演出である先読みチャンス目の表示態様に応じて確定停止音が異なるよう構成してもよく、例えば、偶数の装飾図柄のみで構成される偶数先読みチャンス目(例:「224」、「264」など)と、奇数の装飾図柄のみで構成される奇数先読みチャンス目(例:「733」、「753」など)で確定停止音を異ならせても良く、つまり、左図柄列に「2」が表示される先読みチャンス目であるか左図柄列に「7」が表示される先読みチャンス目であるかに応じて確定停止音を異ならせても良く、先読みチャンス目にて示唆される特定保留(トリガ保留)の大当り期待度は奇数先読みチャンス目のほうが高い}と前記連続演出非実行中における確定停止音(例えば、図309の「バシッ!」)とが異なる出力態様であり、
前記暫定停止音と前記連続演出実行中における確定停止音とが異なる出力態様である
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(26)に係る遊技機の特徴的な構成は、「副遊技用識別情報の暫定表示態様が表示されることを契機としてスピーカから出力される暫定停止音と副遊技用識別情報の最終表示態様が表示されることを契機としてスピーカから出力される確定停止音とが異なる出力態様である」、「連続演出実行中における確定停止音と連続演出非実行中における確定停止音とが異なる出力態様である」、「暫定停止音と連続演出実行中における確定停止音とが異なる出力態様である」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(27)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
演出表示内容制御手段は、副遊技用識別情報を暫定的に停止表示させる際であっても、演出表示部に副遊技用識別情報より後方に表示される(例えば、装飾図柄の暫定停止時には液晶の前面側に装飾図柄が表示され、後面側に予告等が表示される)前記演出表示内容を変化させるよう制御する
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(27)に係る遊技機の特徴的な構成は、「副遊技用識別情報を暫定的に停止表示させる際であっても、演出表示部に副遊技用識別情報より後方に表示される演出表示内容を変化させる」であり、この構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(28)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様(例えば、変動パターン、変動時間)とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
前記再変動の回数が同一回数(例えば、2回)の場合であっても、異なる変動表示態様を選択可能であり、
前記再変動の回数が多い場合に、前記再変動の回数が少ない場合よりも変動期間が短い変動表示態様を選択可能である
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(28)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動の回数が同一回数の場合であっても、異なる変動表示態様を選択可能」、「再変動の回数が多い場合に、再変動の回数が少ない場合よりも変動期間が短い変動表示態様を選択可能」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(29)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
遊技者が操作可能な操作部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
前記再変動の実行中に前記操作部の操作が可能となる操作演出(例えば、ボタン画像が表示されて演出ボタンの操作が可能となる演出)を備え、
前記操作演出にて遊技者が操作部を操作した際に出力される出力態様(例えば、演出ボタン操作によって表示される画像、演出ボタン操作によって表示される音)は、前回の操作演出にて出力された出力態様より前記当選期待度が同一又は高くなるよう制御される{つまり、再変動1回目におけるボタン操作演出の演出ボタンの操作で表示される画像の当り期待度は再変動2回目におけるボタン操作演出の演出ボタンの操作で表示される画像の当り期待度よりも低い、なお、ボタン操作演出の対象は同系統の予告であることが望ましく、例えば、再変動1回目のボタン押下⇒背景予告の「太陽」、再変動2回目のボタン押下→背景予告の「V」が表示されるなど。また、異なる予告系統であれば、期待度が下がるよう構成してもよく、例えば、再変動1回目のボタン押下→背景予告の「V」(大当り期待度100パーセント)、再変動2回目のボタン押下→セリフ予告の「チャンス」(大当り期待度は20パーセント)、となり得るよう構成してもよい。さらに、ボタン画像の種類(白ボタン、赤ボタン、虹ボタン)を複数種類備え、その種類に応じて大当り期待度が異なる(大当り期待度:白ボタン<赤ボタン<虹ボタン)よう構成する、大当り期待度が相対的に高い高期待度演出の発生確率が異なる(高期待度演出の発生確率:白ボタン<赤ボタン<虹ボタン)よう構成してもよい。なお、再変動N回目で赤ボタンが表示されたとしても、再変動N+1回目に白ボタンを表示されるよう構成してもよい}
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(29)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動の実行中に操作部の操作が可能となる操作演出を備える」、「操作演出にて遊技者が操作部を操作した際に出力される出力態様は、前回の操作演出にて出力された出力態様より当選期待度が同一又は高くなる」であり、これら構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(30)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
遊技者が操作可能な操作部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
前記演出表示内容制御手段は、特定の演出表示内容(例えば、ステップアップ予告)の表示後に前記再変動を実行可能であり、再変動の実行後の副遊技用識別情報の変動表示中に、特定の演出表示内容より前記当選期待度が高い所定の演出表示内容{例えば、ステップアップ予告とは異なる演出種別の背景カットイン予告、又は、先に表示されたステップアップ予告よりも更に上位段階(上位のステップ段階)のステップアップ予告}を表示可能であり、
前記所定の演出表示内容の表示は、所定条件(例えば、遊技者による操作部の操作)を充足するまで規制される
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(30)に係る遊技機の特徴的な構成は、「特定の演出表示内容の表示後に再変動を実行可能であり、再変動の実行後の副遊技用識別情報の変動表示中に、特定の演出表示内容より当選期待度が高い所定の演出表示内容を表示可能であり、所定の演出表示内容の表示は、所定条件を充足するまで規制される」であり、この構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
図311に例示される変形例(31)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段により乱数が取得された場合、主遊技識別情報の変動表示開始条件を充足するまで当該取得された乱数を一時記憶して、保留が生起するよう制御する乱数一時記憶手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
前記保留された乱数について、主遊技用識別情報の変動表示の開始以前に、特別遊技状態に制御するか否かに係る判定を行う事前判定手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告演出)を決定する演出表示内容決定手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と
を備え、
演出出力形式を複数種類有し(例えば、図311のステージA、ステージB)、前記演出表示内容を表示するに際しては、当該設定されている演出出力形式に対応した演出表示内容を表示可能に構成されており、
前記複数種類の演出出力形式のうちの何れの演出出力形式が設定されているかに応じて、或る一演出期間内において演出用図柄の暫定表示態様が表示される際の演出用図柄の表示態様が異なる{例えば、図311のステージAでは、動物の第1装飾図柄によって「667」が暫定的に停止表示、ステージBでは、果物の第1装飾図柄によって「667」が暫定的に停止表示されている、又は、再変動図柄(「NEXT」図柄)の場合、例えば、図278の演出ステージAと演出ステージBの「NEXT」図柄の表示態様のように、ステージAでは通常の「NEXT」の表示態様、ステージBではステージAとは異なる「NEXT(漢字の内側をくり抜いた態様)」の表示態様となる)よう構成されている{なお、「NEXT」図柄はステージA、ステージBのいずれでも共通の表示態様であるが、「NEXT」図柄が表示される際の左右の仮停止している装飾図柄については異なる表示態様(ステージAでは動物の装飾図柄、ステージBでは果物の装飾図柄など)となるよう構成してもよい}
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(31)に係る遊技機の特徴的な構成は、「演出出力形式を複数種類有し、前記演出表示内容を表示するに際しては、設定されている演出出力形式に対応した演出表示内容を表示可能に構成されており、複数種類の演出出力形式のうちの何れの演出出力形式が設定されているかに応じて、或る一演出期間内において演出用図柄の暫定表示態様が表示される際の演出用図柄の表示態様が異なる」であり、この構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(32)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
遊技者が操作可能な操作部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
前記再変動の実行中は、再変動の実行中であることを示す再変動実行中示唆演出(例えば、「再変動1回目」の表示や再変動実行中専用の装飾図柄の表示)を表示可能であり、
前記再変動実行中示唆演出は、前記操作部の操作に応じて表示可能である一方、前記操作部の有効期間経過後には操作部の操作によらずとも表示可能であり、
複数回の再変動が実行される際、少なくとも最終の再変動による変動表示中以外の変動表示中において前記再変動実行中示唆演出が表示され得る(例えば、再変動が3回実行される際、再変動1回目の変動中や再変動2回目の変動中に再変動実行中示唆演出が表示され得る)よう制御され、
前記再変動実行中示唆演出は、少なくとも前記副遊技用識別情報がリーチ状態となった後において表示可能である
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(32)に係る遊技機の特徴的な構成は、「再変動の実行中は、再変動の実行中であることを示す再変動実行中示唆演出を表示可能である」、「再変動実行中示唆演出は、操作部の操作に応じて表示可能である一方、操作部の有効期間経過後には操作部の操作によらずとも表示可能である」、「複数回の再変動が実行される際、少なくとも最終の再変動による変動表示中以外の変動表示中において再変動実行中示唆演出が表示され得る」、「再変動実行中示唆演出は、少なくとも副遊技用識別情報がリーチ状態となった後において表示可能である」であり、これらの構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
変形例(33)に係る遊技機では、
遊技球が入球可能な始動口と、
主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
遊技の進行を制御する主遊技部と、
演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と、
を備え、
主遊技部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
当該当否判定の結果に基づき識別情報の停止表示態様と識別情報の変動表示態様とを決定する遊技内容決定手段と、
前記遊技内容決定手段で決定された結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と、
副遊技部側で実行される演出表示に際して必要な遊技情報を副遊技部側へ送信する遊技情報送信手段と
を備え、
副遊技部は、
主遊技部から送信された遊技情報を受信する遊技情報受信手段と、
遊技情報受信手段により受信された遊技情報に基づき、演出表示部にて表示する演出表示内容(例えば、リーチ演出、予告)を制御する演出表示内容制御手段と、
主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で副遊技用識別情報又は再変動示唆図柄を暫定的に停止表示させ、再度副遊技用識別情報を変動表示させる再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
を備え、
複数回の再変動が実行される際、先の再変動における再変動開始から副遊技用識別情報又は再変動示唆図柄の暫定的な停止表示までの期間と後の再変動における再変動開始から副遊技用識別情報又は再変動示唆図柄の暫定的な停止表示までの期間とでは、後の再変動における再変動開始から副遊技用識別情報又は再変動示唆図柄の暫定的な停止表示までの期間の方が短い
ことを特徴とする遊技機である。
変形例(33)に係る遊技機の特徴的な構成は、「複数回の再変動が実行される際、先の再変動における再変動開始から副遊技用識別情報又は再変動示唆図柄の暫定的な停止表示までの期間と後の再変動における再変動開始から副遊技用識別情報又は再変動示唆図柄の暫定的な停止表示までの期間とでは、後の再変動における再変動開始から副遊技用識別情報又は再変動示唆図柄の暫定的な停止表示までの期間の方が短い」であり、この構成は、本明細書内の実施形態、本態様、変形例、演出例等、いずれの内容と組み合わせてもよい。
尚、上記にて記載した実施形態、本態様、変形例、その他の本明細書に記載されたいずれの内容(演出例等)を適宜組み合わせてもよい。
M 主制御基板、MJ 遊技用情報制御手段
MJ10 入球判定手段、
MJ11‐A 第1主遊技始動口入球判定手段
MJ11‐B 第2主遊技始動口入球判定手段、MJ11‐H 補助遊技入球口入球判定手段
MJ11‐C10 第1大入賞口入球判定手段、MJ11‐C20 第2大入賞口入球判定手段
MJ20 乱数取得判定実行手段、MJ21‐A 第1主遊技乱数取得判定実行手段
MJ21‐B 第2主遊技乱数取得判定実行手段、MJ21‐H 補助遊技乱数取得判定実行手段
MJ30 保留制御手段、MJ31 保留消化制御手段
MJ31j 変動開始条件充足判定手段、MJ32 図柄保留手段
MJ32‐A 第1主遊技図柄保留手段、MJ32b‐A 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐B 第2主遊技図柄保留手段、MJ32b‐B 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
MJ32‐H 補助遊技図柄保留手段、MJ32b‐H 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
MN 遊技内容決定手段、MN10 当否抽選手段
MN11‐A 第1主遊技当否抽選手段、MN11ta‐A 第1主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐B 第2主遊技当否抽選手段、MN11ta‐B 第2主遊技用当否抽選テーブル
MN11‐H 補助遊技当否抽選手段、MN11ta‐H 補助遊技用当否抽選テーブル
MN20 特別遊技移行決定手段、MN40 図柄内容決定手段
MN41‐A 第1主遊技図柄決定手段、MN41ta‐A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐B 第2主遊技図柄決定手段、MN41ta‐B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル
MN41‐H 補助遊技図柄決定手段、MN41ta‐H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル
MN50 変動態様決定手段、MN51‐A 第1主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐B 第2主遊技変動態様決定手段
MN51ta‐B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル、MN51‐H 補助遊技変動態様決定手段
MN51ta‐H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル、MP 遊技進行手段
MP10 表示制御手段、MP11‐C 第1・第2主遊技図柄制御手段
MP11t‐C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ、MP11‐H 補助遊技図柄制御手段
MP11t‐H 補助遊技図柄変動管理用タイマ、MP20‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段
MP21‐B 第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段、MP22t‐B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ
MP30 特別遊技制御手段、MP31 条件判定手段
MP32 特別遊技内容決定手段、MP32ta 特別遊技内容参照テーブル
MP33 特別遊技実行手段、MP33‐C 第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段
MP33c 入賞球カウンタ、MP34 特別遊技時間管理手段
MP34t 特別遊技用タイマ、MP50 特定遊技制御手段
MP51 確変終了条件判定手段、MP52 時短終了条件判定手段
MP52c 時短回数カウンタ、MB 遊技状態一時記憶手段
MB10‐C 第1・第2主遊技状態一時記憶手段、MB11b‐C 第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段
MB10‐H 補助遊技状態一時記憶手段、MB11b−H 補助遊技図柄情報一時記憶手段
MB20b 特別遊技関連情報一時記憶手段、MB30b 特定遊技関連情報一時記憶手段
MT 情報送信制御手段
MT10 コマンド送信用バッファ、MH 賞球払出決定手段
A 第1主遊技周辺機器、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部、C 第1・第2主遊技共用周辺機器
C10 第1大入賞口、C11s 第1大入賞口入賞検出装置
C11d 第1大入賞口電動役物、C20 第2大入賞口
C21s 第2大入賞口入賞検出装置、C21d 第2大入賞口電動役物
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM10 表示情報受信手段、SM11b メイン側情報一時記憶手段
SM20 演出表示制御手段、SM21 装飾図柄表示制御手段
SM21n 装図表示内容決定手段、SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル
SM21ta‐2 装飾図柄演出テーブル、SM21b 装図関連情報一時記憶手段
SM21t‐1 第1装図変動時間管理タイマ、SM22 装図保留情報表示制御手段、
SM22b 装図保留情報一時記憶手段、SM23 背景演出表示制御手段
SM23n 背景演出表示内容決定手段、SM23b 背景演出関連情報一時記憶手段
SM24 予告演出表示制御手段、SM24n 予告演出表示内容決定手段
SM24b 予告演出関連情報一時記憶手段、SM25 リーチ演出表示制御手段
SM25n リーチ演出表示内容決定手段、SM25b リーチ演出関連情報一時記憶手段
SM27 右打ち表示制御手段
SM40 情報送受信制御手段
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SS10 副情報送受信制御手段
SS20 画像表示制御手段、SS21b 画像表示関連情報一時記憶手段
SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    主遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な主遊技用識別情報表示部と、
    副遊技用識別情報を変動表示及び停止表示可能な演出表示部と、
    遊技の進行を制御する主遊技部と、
    演出表示部への演出表示を制御する副遊技部と
    を備え、
    主遊技部は、
    始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数に基づき、当否判定を行う当否判定実行手段と、
    前記当否判定の結果に基づき、主遊技用識別情報を主遊技用識別情報表示部上にて変動表示した後で停止表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
    前記当否判定の結果が当選であった場合、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行し得る特別遊技実行手段と
    を備え、
    副遊技部は、
    主遊技用識別情報が主遊技用識別情報表示部上にて変動表示されている期間内において、副遊技用識別情報を演出表示部上にて変動表示開始した後から確定的に停止表示するまでを本変動とし、本変動内において副遊技用識別情報を変動表示した後で暫定的に停止表示する再変動を一又は複数回実行可能な副遊技用識別情報表示制御手段と、
    再変動の実行中にて特別遊技への移行期待度を表す予告演出を演出表示部にて表示し得る手段であって、予告演出を表示するに際して、複数の予告演出グループの中の或る予告演出グループに属するいずれかの予告演出を表示する予告演出表示制御手段と
    を備え、
    前記複数の予告演出グループは、少なくとも第1の予告演出グループを含み、
    本変動内における或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれかとなり得るよう構成されており、
    第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容と、第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示された場合における表示内容とが異なるよう構成されており、
    再変動が実行される際にて副遊技用識別情報が暫定的に停止表示される場合には、通常の副遊技用識別情報とは異なる特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示され得るよう構成されており、
    本変動内においては特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されるか否かを示唆する特殊予告演出を表示可能に構成されており、
    特殊予告演出として、少なくとも第1特殊予告演出と第2特殊予告演出とを有し、第1特殊予告演出が表示された場合には当該第1特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的とはならない一方で、第2特殊予告演出が表示された場合には当該第2特殊予告演出が表示された後において特定の副遊技用識別情報が暫定的に停止表示されることが確定的となるよう構成されており、
    本変動内における或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する予告演出が表示された場合であって、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において予告演出が表示される場合には、特別遊技への移行期待度に応じて、第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるか又は第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する予告演出が表示されるかのいずれとなるかの確率が異なるよう構成されており、
    第1の予告演出グループに属する複数種類の予告演出は、その種類に応じて特別遊技への移行期待度が異なり、或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する或る種類の予告演出が表示された場合であって、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において第1の予告演出グループに属する予告演出が再度表示されるときには、当該或る種類の予告演出よりも特別遊技への移行期待度が高い種類の第1の予告演出グループに属する予告演出が表示される特定予告パターンを実行可能とする一方、当該或る種類の予告演出よりも特別遊技への移行期待度が低い種類の第1の予告演出グループに属する予告演出が表示されないよう構成されており、
    再変動が実行される場合において、再変動の実行後においてリーチ状態が形成される第一演出パターンと、再変動の実行後においてリーチ状態が形成されない第二演出パターンとのいずれかを採るよう構成されており、第一演出パターンを採る場合よりも第二演出パターンを採る場合の方が、相対的に前記特定予告パターンの実行される確率が低くなるよう構成されており、
    本変動内における或る再変動の実行中において、第1の予告演出グループに属する特別遊技の移行が確定的でない複数種類の予告演出のうち特別遊技への移行期待度が最も高い種類の予告演出が表示された場合であっても、当該或る再変動における暫定的な停止表示後の変動表示において、第1の予告演出グループとは異なる予告演出グループに属する特別遊技への移行期待度が最も高いものでなく且つ特別遊技への移行が確定的とならない種類の予告演出が表示され得るよう構成されており、
    本変動内において複数回の再変動が実行される場合において、先の実行回における再変動の実行中よりも後の実行回における再変動の実行中の方が、第1の予告演出グループに属する複数種類の予告演出のうち特別遊技への移行が確定的となる種類の予告演出が表示され易くなるよう構成されている
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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