JP2019013080A - ケーブル終端接続構造およびケーブル終端接続構造の製造方法 - Google Patents

ケーブル終端接続構造およびケーブル終端接続構造の製造方法 Download PDF

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正敏 坂巻
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正敏 坂巻
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Abstract

【課題】封止性を確保しつつ、電力ケーブルの終端接続に係る作業性を向上させることができる技術を提供する。【解決手段】電力ケーブルが基端側から挿入され、電力ケーブルとの間に絶縁媒体が加圧充填される碍管と、電力ケーブルが挿入された状態で碍管の基端側を塞ぐリング状のフランジと、フランジと電力ケーブルとの間に電力ケーブルの外周を囲むように設けられ、フランジとの間が封止される金属筒と、金属筒と電力ケーブルとの間に設けられ、これらを相互に接着する接着層と、少なくとも絶縁媒体に接する側の金属筒の軸方向の端部に設けられ、金属筒と電力ケーブルとの間への絶縁媒体の浸入を抑制するシール部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ケーブル終端接続構造およびケーブル終端接続構造の製造方法に関する。
超高電圧の電力ケーブルを終端接続するケーブル終端接続構造では、電力ケーブルが碍管内に挿入され、碍管内のうち電力ケーブルとの間には、絶縁媒体が加圧充填される(例えば特許文献1)。
特開平9−229831号公報
本発明の目的は、封止性を確保しつつ、電力ケーブルの終端接続に係る作業性を向上させることができる技術を提供することである。
本発明の一態様によれば、
電力ケーブルが基端側から挿入され、前記電力ケーブルとの間に絶縁媒体が加圧充填される碍管と、
前記電力ケーブルが挿入された状態で前記碍管の前記基端側を塞ぐリング状のフランジと、
前記フランジと前記電力ケーブルとの間に前記電力ケーブルの外周を囲むように設けられ、前記フランジとの間が封止される金属筒と、
前記金属筒と前記電力ケーブルとの間に設けられ、これらを相互に接着する接着層と、
少なくとも前記絶縁媒体に接する側の前記金属筒の軸方向端部に設けられ、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間への前記絶縁媒体の浸入を抑制するシール部と、
を有する
ケーブル終端接続構造が提供される。
本発明の他の態様によれば、
電力ケーブルの外周を囲むように金属筒を配置し、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間にこれらを相互に接着する接着層を形成する工程と、
少なくとも絶縁媒体に接することとなる側の前記金属筒の軸方向の端部に、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間への前記絶縁媒体の浸入を抑制するシール部を形成する工程と、
前記金属筒が前記電力ケーブルの外周を囲んだ状態で、該電力ケーブルをリング状のフランジに挿入し、前記フランジと前記金属筒との間を封止しつつ、前記フランジを前記金属筒の外周に外嵌させる工程と、
碍管の基端側から前記電力ケーブルを挿入し、前記碍管の前記基端側を前記フランジによって塞ぐ工程と、
前記碍管内の前記電力ケーブルとの間に前記絶縁媒体を加圧充填する工程と、
を有する
ケーブル終端接続構造の製造方法が提供される。
本発明によれば、封止性を確保しつつ、電力ケーブルの終端接続に係る作業性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る電力ケーブルの軸方向と直交する断面図である。 本発明の一実施形態に係るケーブル終端接続構造を示す正面図および断面図である。 図2の基端封止部を拡大した断面図である。 比較例1に係るケーブル終端接続構造を示す正面図および断面図である。 図4の基端封止部を拡大した断面図である。
<発明者の得た知見>
まず、従来のケーブル終端接続構造において発明者が見出した新規課題について説明する。
ここで、従来のケーブル終端接続構造のうち碍管の基端側を封止する基端封止部において、電力ケーブルの外周を囲むように金属筒が設けられることがある。この場合、金属筒と電力ケーブルとの間を封止するために、金属筒封止部が設けられる。金属筒封止部としては、例えば、樹脂をモールド(金型成型)することにより金属筒と電力ケーブルとの間を封止するモールド封止と、シール材により金属筒と電力ケーブルとの間を封止するシール材封止とが考えられる。以下、この2つの構成について場合分けをして説明する。
(比較例1)
図4および図5を用い、金属筒封止部がモールド封止により構成される比較例1について説明する。図4は、比較例1に係るケーブル終端接続構造を示す正面図および断面図である。なお、図4において、上半分が断面図となっている。図5は、図4の基端封止部を拡大した断面図である。
図4に示すように、比較例1のケーブル終端接続構造90は、例えば、碍管920と、基端側金属管924と、基端封止部95と、を有している。
碍管920内には、電力ケーブル100が挿入されている。碍管920内の電力ケーブル100との間には、絶縁媒体92(例えば絶縁油)が加圧充填されている。基端側金属管924は、碍管920の基端側に固定されている。基端側金属管924の中空部は、碍管920の中空部と連通されている。
基端封止部95は、碍管920の基端側、すなわち、基端側金属管924のうち碍管920と反対側の開口を封止するよう構成されている。基端封止部95は、例えば、フランジ962と、金属筒964と、樹脂モールド部950と、を有している。
フランジ962は、リング状に構成され、電力ケーブル100が挿入された状態で、基端側金属管924のうち碍管920と反対側の開口を塞いでいる。フランジ962の径方向の内側には、該フランジ962の周方向に沿ってリング状のパッキン(符号不図示)が設けられている。
金属筒964は、フランジ962と電力ケーブル100との間に電力ケーブル100の外周を囲むように設けられている。金属筒964とフランジ962との間(の間隙)は、パッキンを介して封止されている。
金属筒封止部としての樹脂モールド部950は、例えば、金属筒964の両端のそれぞれに設けられ、金属筒964と電力ケーブル100との間を封止している。樹脂モールド部950は、ゴムまたはポリエチレンなどの樹脂からなるテープを金属筒964の両端にそれぞれ巻回し、該テープを加熱しモールドすることにより形成されている。なお、金属筒964と電力ケーブル100との間のうち、金属筒964の両端の間には、樹脂モールド部950は形成されておらず、空隙が開けられている。
このようなモールド封止は、終端接続される電力ケーブル100の公称電圧が高く、碍管920内の絶縁媒体92の圧力が高い場合に用いられることが多い。
比較例1によれば、樹脂モールド部950により金属筒964と電力ケーブル100とを相互に接着し、これらを一体化することができる。これにより、碍管920内を真空引きするときや碍管920内に絶縁媒体92を加圧充填するときに、金属筒964を介して樹脂モールド部950に荷重が加わったとしても、金属筒964と電力ケーブル100とが相対的にずれることを抑制し、樹脂モールド部950の破断を抑制することができる。これにより、碍管920内に絶縁媒体92を充填する際において、金属筒964と電力ケーブル100との間の封止性が低下することを抑制することができる。
また、比較例1によれば、樹脂モールド部950により金属筒964と電力ケーブル100とを相互に接着することで、電力ケーブル100が通電された際に電力ケーブル100の軸方向の伸長力等による荷重が樹脂モールド部950に対して印加されたとしても、樹脂モールド部950の破断を抑制することができる。これにより、電力ケーブル100が通電された際において、金属筒964と電力ケーブル100との間の封止性を維持することができる。
しかしながら、比較例1では、樹脂モールド部950を加熱しモールドする際に、大掛かりな加熱装置が必要となる。また、樹脂モールド部950を例えば200℃以上に加熱するため、加熱前後を含めた全体としての作業時間が数日(例えば2日程度)必要となる。また、所望の封止性を有する樹脂モールド部950を形成するためには、熟練したスキルが必要である。このように、比較例1では、電力ケーブル100の終端接続に係る作業性が低いという課題がある。
(比較例2)
次に、金属筒封止部がシール材封止により構成される比較例2について説明する。なお、比較例2において、比較例1で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
比較例2のケーブル終端接続構造では、比較例1での金属筒封止部としての樹脂モールド部950の部分が、粘着層付き封止テープ材または収縮性封止チューブ等からなるシール材により置き換えられている。このようなシール材封止は、終端接続される電力ケーブル100の公称電圧が低く、碍管920内の絶縁媒体92の圧力が低い場合に用いられることが多い。
比較例2によれば、粘着層付き封止テープ材または収縮性封止チューブ等からなるシール材を、金属筒964の両端のそれぞれを被覆するように形成するだけでよいため、大掛かりな加熱装置が不要であり、作業時間が短く、また、熟練したスキルが不要である。すなわち、電力ケーブル100の終端接続に係る作業を容易に行うことができる。
しかしながら、比較例2のようなシール材封止では、終端接続される電力ケーブル100の公称電圧が高く、碍管920内の絶縁媒体92の圧力が高い場合に適用すると、以下のような課題が生じるおそれがある。
比較例2では、シール材の接着強度が低い。このため、碍管920内を真空引きするときや碍管920内に絶縁媒体92を加圧充填するときに、金属筒964を介してシール材に過剰な荷重が加わった場合に、金属筒964と電力ケーブル100とが相対的にずれ、シール材に欠陥が生じるおそれがある。その結果、金属筒964と電力ケーブル100との間の封止性が低下するおそれがある。
また、比較例2では、電力ケーブル100が通電された際に、電力ケーブル100の軸方向の伸長力や、碍管920内の絶縁媒体92の圧力上昇等による過剰な荷重がシール材に対して印加された場合に、金属筒964と電力ケーブル100とが相対的にずれ、シール材に欠陥が生じるおそれがある。その結果、金属筒964と電力ケーブル100との間の封止性が低下するおそれがある。
以下で説明する本発明は、発明者が見出した上記新規課題に基づくものである。
<本発明の一実施形態>
(1)ケーブル終端接続構造
本発明の一実施形態に係るケーブル終端接続構造について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る電力ケーブルの軸方向と直交する断面図である。図2は、本実施形態に係るケーブル終端接続構造を示す正面図および断面図である。なお、図2において、上半分が断面図となっている。
なお、以下の説明において、電力ケーブル100または碍管200の「軸方向」とは、電力ケーブル100または碍管200の中心軸の方向のことをいい、「長手方向」と言い換えることができる。また、電力ケーブル100または碍管200の「径方向」とは、電力ケーブル100または碍管200の中心軸から外周に向かう方向のことをいい、場合によっては「短手方向」と言い換えることができる。また、電力ケーブル100または碍管200の「周方向」とは、電力ケーブル100または碍管200の、外周または内周に沿った方向のことをいう。
また、以下の説明において、碍管200のうち電力ケーブル100の一端が固定される側を碍管200の「一端」といい、碍管200の一端と反対側を碍管200の「基端」という。
図2に示すように、本実施形態のケーブル終端接続構造(ガス中終端接続箱)10は、一端から軸方向に段階的に剥がされた電力ケーブル100を終端接続するよう構成され、例えば、碍管200と、導体固定部320と、基端側金属管240と、絶縁筒260と、基端封止部50と、防護管340と、を有している。
(電力ケーブルおよび付属部材)
まず、図1および図2を用い、ケーブル終端接続構造10において終端接続される電力ケーブル100およびその付属部材について説明する。
図1に示すように、電力ケーブル100は、超高電圧の地中送電線として用いられるCVケーブル(Crosslinked polyethylene insulated PVC sheathed cable、XLPEケーブルともいう)として構成され、例えば、中心軸から外周に向けて、ケーブル導体110、ケーブル内部半導電層120、ケーブル絶縁体130、ケーブル外部半導電層140、ケーブル金属被(ケーブル金属遮蔽層)150、およびケーブルシース160を有している。
なお、電力ケーブル100の公称電圧は、例えば、220kV以上500kV以下である。ただし、電力ケーブル100の公称電圧は一例であって、この範囲に限定されるものではない。
図2に示すように、電力ケーブル100は、一端から軸方向に段階的に剥がされている(段剥ぎされている)。すなわち、ケーブル導体110、ケーブル絶縁体130およびケーブル外部半導電層140は、電力ケーブル100の一端側からこの順で露出している。段階的に剥がされた電力ケーブル100には、例えば、導体引出棒310と、絶縁紙(油浸紙)410と、ベルマウス420と、半導電層430と、が付属(装着)されている。
導体引出棒310は、ガス開閉装置等の導体に接続されるよう構成されている。導体引出棒310の一端と反対の基端側には、露出したケーブル導体110の一端が圧縮接続されている。ケーブル導体110の一端と導体引出棒310との接続部には、これらの間を封止するシール部(符号不図示)が設けられている。
絶縁紙410は、露出したケーブル絶縁体130の外周を覆うように複数層に亘り巻き付けられている(巻回されている)。絶縁紙410は、例えば、ポリエチレンまたはクラフト紙等からなっている。また、絶縁紙410は、ケーブル外部半導電層140の一端からケーブル導体110の一端に向かう方向に徐々に厚くなり、所定の厚さとなった位置から徐々に薄くなるように設けられている。これにより、絶縁紙410が巻き付けられた後端(電力ケーブル100の一端と反対の端部)側には、円錐状の傾斜面が形成されている。
ベルマウス420は、後端側にベルマウス状の外周面を有する略筒状部材として構成され、例えば、ポリエチレンまたはエポキシ等の絶縁性の樹脂からなっている。ベルマウス420は、絶縁紙410を巻き付けた部分の外周に配置され、ベルマウス420の後端側の外周面は、絶縁紙410が巻き付けられた後端側の傾斜面に沿うように設けられている。
半導電層430は、例えば、テープ状部材および金属層からなり、露出したケーブル外部半導電層140の一部、絶縁紙410が巻き付けられた後端側の傾斜面、およびベルマウス420の後端側の外周面に亘って、これらを覆うように設けられている。これにより、半導電層430は、ケーブル外部半導電層140の一端からケーブル導体110の一端に向かう方向に電力ケーブル100の外周から徐々に離れて拡径するように設けられ、いわゆるストレスリリーフコーンを形成している。このような構成により、露出したケーブル外部半導電層140の周辺において、等電位線を均等に分布させ、電界集中を抑制することができる。
金属筒640は、露出したケーブル外部半導電層140において、電力ケーブル100の外周を囲むように設けられている。金属筒640については、基端封止部50の構成に関する説明において詳細を後述する。
(碍管)
碍管200は、段階的に剥がされた電力ケーブル100の周辺の絶縁性を確保するよう構成されている。碍管200は、例えば、エポキシ、磁器、またはエポキシ以外のポリマにより構成されている。
碍管200内には、段階的に剥がされ、導体引出棒310、絶縁紙410、ベルマウス420および半導電層430が付属された電力ケーブル100が、基端側から挿入されている。電力ケーブル100は、碍管200に沿って直線状に配置され、碍管200の軸方向から見て、碍管200の中心に配置されている。
碍管200内のうち、碍管200の内周面と電力ケーブル100との間には、絶縁媒体20が加圧充填されている。絶縁媒体20は、例えば、絶縁油であり、絶縁油としては、例えば、シリコン油である。碍管200内の絶縁媒体20の圧力(油圧)は、大気圧よりも高く、例えば、0.02MPa超0.3MPa以下である。なお、絶縁媒体20は、例えば、絶縁ガスであってもよい。絶縁ガスとしては、例えば、六フッ化硫黄(SF)である。
なお、碍管200の基端側は、例えば、ガス開閉装置が有する架台(符号不図示)等に固定されることとなる。
(導体固定部)
導体固定部320は、碍管200の一端に設けられ、導体引出棒310(電力ケーブル100のケーブル導体110の一端側)を固定している。導体固定部320は、碍管200の軸方向から見て、導体引出棒310を碍管200の中心に固定している。
(基端側金属管)
基端側金属管240は、碍管200の基端側に固定されている。基端側金属管240の中空部は、碍管200の中空部と連通されている。基端側金属管240内のうち、基端側金属管240の内周面と電力ケーブル100との間には、碍管200内と同様に、絶縁媒体20が加圧充填されている。
(絶縁筒)
絶縁筒260は、円筒状の絶縁性部材として構成され、基端側金属管240のうち露出したケーブル外部半導電層140の一端と重なる位置に設けられている。これにより、ケーブル外部半導電層140の一端の周辺における絶縁性を確保し、当該部分からの外部放電を抑制することができる。
(基端封止部)
基端封止部50は、碍管200の基端側を封止するよう構成されている。この点については、詳細を後述する。
(防護管)
防護管340は、例えば、略筒状の金属管として構成され、基端封止部50のフランジ620を挟んで基端側金属管240と反対側において、露出したケーブル外部半導電層140と基端封止部50の一部とを覆うように設けられている。防護管340の一端側は、例えば、ボルト(符号不図示)によってフランジ620に固定されている。一方、防護管340の他端側と、電力ケーブル100との間は、防護管シール部(符号不図示)によって封止されている。
(2)基端封止部
次に、図3を用い、基端封止部50について詳細を説明する。図3は、図2の基端封止部を拡大した断面図である。
図3に示すように、基端封止部50は、上述のように碍管200の基端側を封止するよう構成され、例えば、フランジ(基端蓋)620と、金属筒(内部筒、油止金具)640と、金属筒封止部52と、を有している。
(フランジ)
フランジ620は、電力ケーブル100が挿入された状態で、碍管200の基端側、すなわち、基端側金属管240のうち碍管200と反対側の開口を塞ぐよう構成されている。具体的には、フランジ620は、例えば、リング状(円筒リング状)に構成され、中心に開口を有している。フランジ620は、基端側金属管240のうち碍管200と反対側に基端側金属管240の周方向に沿って配置され、基端側金属管240のうち碍管200と反対側にパッキン(Oリングともいう、符号不図示)を介してボルト(符号不図示)によって固定されている。フランジ620は、例えば、中心軸が碍管200の中心軸および基端側金属管240の中心軸と一致するよう配置されている。
フランジ620の径方向の内側には、パッキン624が設けられている。本実施形態では、パッキン624は、例えば、2つ設けられている。
2つのパッキン624のうち第1パッキン624aは、例えば、フランジ620の内周面に嵌合している。具体的には、例えば、フランジ620は、内周面に内側凹溝620aを有している。内側凹溝620aは、フランジ620の内周面から径方向の外側に向かう方向に凹んでいる。内側凹溝620a内には、該内側凹溝620aの周方向に沿って、第1パッキン624aが嵌合されている。第1パッキン624aの軸方向の両端は、フランジ620の内側凹溝620aによって挟み込まれ、内側凹溝620aの内壁に密着している。
一方、2つのパッキン624のうち第2パッキン624bは、例えば、フランジ620と締付金具622とによって挟持されている。具体的には、例えば、フランジ620は、基端側金属管240と反対側の開口に、段差部620bを有している。段差部620bは、フランジ620の内周面から径方向の外側に向かう方向に凹んでいる。段差部620bには、該フランジ620の周方向に沿って、第2パッキン624bが係止されている。一方、フランジ620を挟んで基端側金属管240と反対側には、フランジ620の周方向に沿って、リング状の締付金具622が設けられている。締付金具622は、フランジ620に嵌合しボルト(符号不図示)によって固定され、フランジ620とともに第2パッキン624bを圧縮して挟持している。
(金属筒)
金属筒640は、フランジ620と電力ケーブル100との間に電力ケーブル100の外周を囲むように設けられている。具体的には、金属筒640は、金属製(例えば真鍮製)の略筒状部材として構成され、軸方向の中央の位置に、径方向に拡径した拡径部641を有している。拡径部641の外径は、フランジ620の内径よりも若干小さくなっている。拡径部641は、フランジ620の開口内に挿入(嵌入)されている。一方で、金属筒640の内径は、電力ケーブル100の外径(ケーブル外部半導電層140の外径)よりも若干大きくなっている。金属筒640は、電力ケーブル100のうち露出したケーブル外部半導電層140の外周に外嵌されている。このような構成により、金属筒640は、フランジ620と電力ケーブル100との間に介在している。
また、金属筒640とフランジ620との間(の間隙)は、上述のパッキン624を介して封止されている。具体的には、フランジ620の内周面に設けられた第1パッキン624aおよび第2パッキン624bのそれぞれは、金属筒640の拡径部641の外周を囲み、該拡径部641の外周面に密着している。これにより、金属筒640とフランジ620との間が油密に封止されている。
また、金属筒640は、上記構成により、該金属筒640とフランジ620との間が封止された状態を維持しながら軸方向に移動可能に構成されている。例えば、電力ケーブル100が通電され、ジュール熱によって軸方向に伸長したとき、フランジ620の内周面に設けられた第1パッキン624aおよび第2パッキン624bのそれぞれが金属筒640の拡径部641の外周面に密着した状態で、金属筒640が該第1パッキン624aおよび第2パッキン624bのそれぞれ内を電力ケーブル100の軸方向に沿って滑るように動く。これにより、電力ケーブル100が軸方向に伸長したとしても、金属筒640とフランジ620との間からの絶縁媒体20の漏洩を抑制することができる。なお、電力ケーブル100が軸方向に収縮したときも、上記と同様である。このようにして、金属筒640は、該金属筒640とフランジ620との間が油密に封止された状態を維持しながら軸方向に移動できるようになっている。
(金属筒封止部)
金属筒封止部52は、金属筒640と電力ケーブル100との間を油密に封止するよう構成され、例えば、接着層520と、スペーサ560と、シール部540と、を有している。
(接着層)
接着層520は、例えば、金属筒640と電力ケーブル100(詳細には、露出したケーブル外部半導電層140の外周面)との間に設けられ、これらを相互に接着するよう構成されている。接着層520は、例えば、金属筒640および電力ケーブル100のそれぞれに対して後述のシール部540よりも高い接着強度を有している。これにより、金属筒640を電力ケーブル100に対して強固に固定することができる。
接着層520の接着強度の具体的な値は得られていないが、接着層520は、接着強度に相当する指標として、以下の特性を有している。
具体的には、ダンベルJIS−1号にて厚さ3±0.5mmの試料に対して、23±1℃の温度条件下で引張速度100mm/minで引張試験を行ったときの、以下の式(1)により求められる接着層520の引張強さTBは、例えば、18kgf/cm以上である。
TB=FB/A ・・・(1)
ただし、TBは引張強さ(kgf/cm)、FBは最大荷重(kg)、Aは試料の断面積(cm)である。
これにより、金属筒640と電力ケーブル100との間で引張力が加わっても接着層520が破断する(むしられる)ことを抑制することができる。その結果、金属筒640と電力ケーブル100とが相対的にずれることを抑制することができる。
なお、接着層520の引張強さTBの上限値は、限定されるものではないが、例えば、50kgf/cm程度である。
また、JIS K−6301に準拠して測定される接着層520の引裂強さTRは、例えば、6.0kgf/cm以上である。これにより、上述と同様に、金属筒640と電力ケーブル100との間で引張力が加わっても接着層520が破断する(引き裂かれる)ことを抑制することができる。
なお、接着層520の引裂強さTRの上限値は、限定されるものではないが、例えば、30kgf/cm程度である。
本実施形態では、接着層520を、上述のように金属筒640と電力ケーブル100とを相互に接着する役割に特化して構成することで、その部材選択の自由度を向上させることができる。これにより、本実施形態の接着層520を、例えば、接着性に優れるとともに、作業性に優れた構成とすることができる。
本実施形態の接着層520は、例えば、硬化前の状態で所定の流動性を有する接着剤(例えば常温の23℃で液状の接着剤)を硬化させることにより構成されている。なお、「流動性を有する」とは、液体状またはゲル状であることを意味している。これにより、金属筒640と電力ケーブル100との間に接着剤を流し込んで硬化させることで、接着層520を容易に形成することができる。
また、本実施形態の接着層520は、例えば、電力ケーブル100が有するケーブル絶縁体130の融点以下の温度で接着剤を硬化させることにより構成されている。これにより、大掛かりな加熱装置を不要とすることができ、作業時間を短縮することができる。具体的には、接着層520の硬化温度は、例えば、ケーブル絶縁体130がポリエチレンである場合には、ポリエチレンの融点(105℃)以下である。また、接着層520の最高発熱温度が例えば30℃以下であるため、接着層520の硬化温度は、例えば、作業時の温度+30℃以下(つまり高くても60℃以下)であることが好ましい。
また、本実施形態の接着層520は、例えば、2以上の液体を混和させた混和物としての接着剤を硬化させることにより構成されている。接着剤は、例えば、いわゆる2液硬化型として構成されている。これにより、接着剤を構成する2以上の液体を混ぜるまでは、接着剤の硬化が始まらないので、接着剤を容易に管理することができる。
また、接着層520の部材選択の自由度を向上させることで、本実施形態の接着層520に、例えば、所望の弾性(柔軟性)を付与することができる。
本実施形態の接着層520は、例えば、硬化後の状態で電力ケーブル100の径方向の膨張を吸収する弾性を有している。これにより、電力ケーブル100が通電され、ジュール熱により径方向に膨張したときに、金属筒640内での電力ケーブル100の径方向の膨張を許容することができる。
具体的には、23±1℃の温度条件下でJIS K−6301に準拠してJIS−A型の硬度計により測定される(硬化後の状態での)接着層520の硬度は、例えば、40以上80以下、好ましくは、50以上70以下である。これにより、電力ケーブル100の径方向の膨張を接着層520により吸収することができる。
以上のような構成を有する接着層520は、例えば、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤およびシリコン系接着剤のうち少なくともいずれかを硬化させることにより構成されている。これらのなかでも、ウレタン系接着剤が上記特性を全て好適に満たすため好ましい。
接着層520がウレタン系接着剤を硬化させることにより構成される場合、ウレタン系接着剤は、例えば、イソシアネート成分を含有するウレタンプレポリマからなる主剤と、ポリオール成分を含有するウレタンプレポリマからなる硬化剤と、により構成される。なお、主剤は、ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネートを含んでいてもよい。
また、上述のような接着剤を用いて接着層520が形成されることで、本実施形態の接着層520は、以下の特徴を有している。
本実施形態の接着層520は、例えば、金属筒640の軸方向の全長(後述のスペーサ560の位置を除く)に亘って、金属筒640と電力ケーブル100との間に設けられている。上述のように硬化前の状態で流動性を有する接着剤を用いて接着層520を形成することで、金属筒640の軸方向の全長に亘って接着層520を容易に形成することができる。これにより、金属筒640と電力ケーブル100との接着力を向上させることができる。
また、本実施形態の接着層520は、例えば、気泡(穴、微細孔)を有している。例えば、碍管200内に絶縁媒体20を充填する前に碍管200内を真空引きする際に、接着層520中に気泡が形成されうる。このように接着層520が気泡を有していることにより、ケーブル絶縁体130が熱膨張した際に接着層520がクッションの役目を果たすことができ、ケーブル130が凹むことを抑制することができる。ただし、接着層520が気泡を有している場合では、接着層520の封止性(防油性)は、後述のシール部540よりも低くなる。なお、接着層520がクッション性を有していれば、気泡を有していなくてもよい。
(スペーサ)
スペーサ560は、例えば、金属筒640と電力ケーブル100(詳細には、露出したケーブル外部半導電層140の外周面)との間に設けられ、これらの間の間隔を規定するよう構成されている。スペーサ560は、例えば、金属筒640のうち電力ケーブル100の一端と反対側の端部において、金属筒640と電力ケーブル100との間に設けられている。また、スペーサ560は、例えば、電力ケーブル100の外周を囲むように周方向に沿って均等な厚さで設けられている。なお、スペーサ560は、例えば、後述のシール部540と同様の部材により構成されている。スペーサ560の厚さは、例えば、金属筒640の内径と電力ケーブル100の外径との差の半分とほぼ等しい。このような構成により、金属筒640の軸方向から見て、金属筒640の中心に電力ケーブル100を配置することができる。言い換えれば、電力ケーブル100と同心円上に金属筒640を配置することができる。
(シール部)
シール部540は、例えば、少なくとも絶縁媒体20に接する側の金属筒640の軸方向の端部に設けられ、金属筒640と電力ケーブル100との間への絶縁媒体20の浸入を抑制するよう構成されている。シール部540は、接着層520と異なる部材からなり、例えば、接着層520よりも絶縁媒体20に対する高い封止性(防油性)を有している。これにより、金属筒封止部52からの絶縁媒体20の漏洩を抑制することができる。なお、本実施形態では、シール部540は、例えば、金属筒640の軸方向の両端のそれぞれに設けられている。
本実施形態では、シール部540を、上述のように、金属筒640と電力ケーブル100との間への絶縁媒体20の浸入を抑制する役割に特化して構成することで、その部材選択の自由度を向上させることができる。これにより、本実施形態でのシール部540を、例えば、封止性に優れるとともに、作業性に優れた構成とすることができる。
本実施形態のシール部540は、例えば、粘着性を有する封止テープ材からなり、封止テープ材を金属筒640と電力ケーブル100との間の間隙を跨ぐ(覆う)ように巻回することにより構成されている。これにより、封止テープ材の巻回によって、金属筒640と電力ケーブル100との間の段差形状に倣うようにして、隙間無くシール部540を形成することができる。その結果、所望の封止性を有するシール部540を容易に形成することができる。
または、本実施形態のシール部540は、例えば、収縮性(熱収縮性または自己収縮性)の封止チューブからなり、封止チューブを金属筒640と電力ケーブル100との間を跨ぐように被覆することにより構成されている。これにより、封止チューブの収縮によって、金属筒640と電力ケーブル100との間の段差形状に倣うようにして、隙間無くシール部540を形成することができる。その結果、所望の封止性を有するシール部540を容易に形成することができる。
以上のようなシール部540を構成する収縮性封止チューブは、例えば、ポリエチレン製加熱収縮チューブ、またはエチレンプロピレンゴム製ゴムモールドチューブ(ただし内径はケーブル外径よりも数mm小さい)からなっている。なお、収縮性封止チューブの外側に封止テープ材を巻回することによりシール部540を構成することが好ましい。
(3)ケーブル終端接続構造の製造方法(ケーブル終端接続方法)
次に、本実施形態に係るケーブル終端接続構造の製造方法について説明する。
まず、終端接続する電力ケーブル100を用意する。電力ケーブル100を一端から軸方向に段階的に剥がし、ケーブル導体110、ケーブル絶縁体130およびケーブル外部半導電層140を、電力ケーブル100の一端側からこの順で露出させる。
電力ケーブル100を段階的に剥がしたら、ケーブル導体110の一端を導体引出棒310の基端側に圧縮接続する。
ケーブル導体110を導体引き出し棒310に圧縮接続したら、導体引き出し棒310の位置を基準として、電力ケーブル100の外周を囲むように金属筒640を配置し、金属筒640と電力ケーブル100との間にこれらを相互に接着する接着層520を形成する。具体的には、まず、電力ケーブル100のうち露出したケーブル外部半導電層140の外周を囲むように周方向に沿って均等な厚さでスペーサ560を形成する。スペーサ560を形成したら、スペーサ560を介して電力ケーブル100と同心円上に金属筒640を配置する。このとき、例えば、金属筒640のうち電力ケーブル100の一端と反対側の端部において、金属筒640と電力ケーブル100との間にスペーサ560が位置するように、金属筒640を配置する。金属筒640を配置したら、金属筒640のうち電力ケーブル100の一端と反対側の端部に、金属筒640と電力ケーブル100との間の間隙を跨ぐ(覆う)ように、シール部540を形成する。このとき、シール部540を、例えば、粘着性を有する封止テープ材または収縮性の封止チューブにより形成する。なお、ここで形成するシール部540は、接着剤の漏れ防止層(仮接着層)として形成される。上記シール部540を形成したら、例えば、接着層520を形成するための2液硬化型の接着剤を混ぜ、金属筒640のうち電力ケーブル100の一端側から、金属筒640と電力ケーブル100との間の間隙内に、接着剤を流し込む。接着剤を流し込んだら、ケーブル絶縁体130の融点以下の温度(例えば常温の23℃)で所定時間保持することにより、接着剤を硬化させる。これにより、金属筒640と電力ケーブル100との間にこれらを相互に接着する接着層520が形成される。
接着層520を形成したら、金属筒640の軸方向の両端のそれぞれに、金属筒640と電力ケーブル100との間への絶縁媒体20の浸入を抑制するシール部540を形成する。具体的には、金属筒640のうち電力ケーブル100の一端と反対側の端部には、上述のように、すでにシール部540が形成されているので、金属筒640のうち電力ケーブル100の一端側の端部に、金属筒640と電力ケーブル100との間の間隙を跨ぐ(覆う)ように、シール部540を形成する。このとき、上述と同様に、シール部540を、例えば、粘着性を有する封止テープ材または収縮性の封止チューブにより形成する。
シール部540を形成したら、リング状のフランジ620の内周面にパッキン624を嵌合させておく。次に、金属筒640が電力ケーブル100の外周を囲んだ状態で、該電力ケーブル100をフランジ620に挿入する。このとき、フランジ620の内周面に嵌合させたパッキン624を金属筒640の外周面に密着させることで、フランジ620と金属筒640との間の封止性を維持する。これにより、フランジ620と金属筒640との間を封止しつつ、フランジ620を金属筒640の外周に外嵌させる。
フランジ620を金属筒640の外周に外嵌させたら、電力ケーブル100のうち露出したケーブル絶縁体130の外周を覆うように複数層に亘り絶縁紙410を巻き付ける。絶縁紙410を巻き付けたら、当該絶縁紙410を巻き付けた部分の外周にベルマウス420を配置する。ベルマウス420を配置したら、露出したケーブル外部半導電層140の一部、絶縁紙410が巻き付けられた後端側の傾斜面、およびベルマウス420の後端側の外周面に亘って、これらを覆うように、半導電層430を形成する。これにより、いわゆるストレスリリーフコーンが形成される。
次に、碍管200の基端側から電力ケーブル100を挿入し、碍管200の基端側をフランジ620によって塞ぐ。具体的には、まず、絶縁筒260が装着された基端側金属管240内に電力ケーブル100を挿入し、基端側金属管240のうち電力ケーブル100の一端と反対側の端部と、フランジ620とをボルトによって固定する。基端側金属管240とフランジ620とを固定したら、碍管200の基端側から電力ケーブル100を挿入する。碍管200内に電力ケーブル100を挿入したら、導体固定部320により碍管200の一端にケーブル導体110の一端側を固定する。ケーブル導体110の一端側を固定したら、基端側金属管240のうち電力ケーブル100の一端側の端部を、碍管200の基端にボルトによって固定する。これにより、碍管200の基端側が基端側金属管240およびフランジ620によって塞がれる。
次に、基端側240のうち絶縁筒260とフランジ620との間に設けられるコネクタ(不図示)から碍管200内を真空引きする。碍管200内が充分に排気されたら、上記コネクタから碍管200内の電力ケーブル100との間に絶縁媒体20を加圧充填する。なお、このとき、導体引き出し棒310の先端部に設けられるコネクタから絶縁媒体20をオーバーフローさせながら、碍管200内に絶縁媒体20を充填する。
以上により、本実施形態のケーブル終端接続構造10が製造される。
(4)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態では、金属筒封止部52は、金属筒640と電力ケーブル100との間を油密に封止するよう構成され、接着層520と、シール部540と、を有している。接着層520は、金属筒640と電力ケーブル100との間に設けられ、これらを相互に接着するよう構成されている。一方で、シール部540は、少なくとも絶縁媒体20に接する側の金属筒640の軸方向の端部に設けられ、金属筒640と電力ケーブル100との間への絶縁媒体20の浸入を抑制するよう構成されている。つまり、金属筒640と電力ケーブル100とを相互に接着する役割と、金属筒640と電力ケーブル100との間への絶縁媒体20の浸入を抑制する役割とを、それぞれ、接着層520とシール部540とに分担させている。これにより、接着層520およびシール部540をそれぞれの役割に特化した構成とし、それぞれの部材選択の自由度を向上させることができる。例えば、接着層520およびシール部540を、作業性に優れた構成とすることができる。その結果、封止性を確保しつつ、電力ケーブル100の終端接続に係る作業性を向上させることができる。
(b)接着層520により金属筒640と電力ケーブル100とを強固に接着することで、碍管200内に絶縁媒体20を充填する際において、金属筒640と電力ケーブル100との間の封止性が低下することを抑制することができる。
ここで、碍管200内に絶縁媒体20を充填する際には、まず、碍管200内を真空引きした後に、碍管200内に絶縁媒体20を加圧充填する。碍管200内を真空引きするときや、碍管200内に絶縁媒体20を加圧充填するときには、大気圧に対する差圧によって生じる荷重が金属筒640を介して金属筒封止部52に印加されることになる。
本実施形態では、接着層520により金属筒640と電力ケーブル100とを強固に接着することで、碍管200内を真空引きするときや碍管200内に絶縁媒体92を加圧充填するときに、金属筒640を介して金属筒封止部52に荷重が加わったとしても、金属筒640と電力ケーブル100とが相対的にずれることを抑制し、シール部540の破断を抑制することができる。これにより、碍管200内に絶縁媒体20を充填する際において、金属筒640と電力ケーブル100との間の封止性が低下することを抑制することができる。
(c)接着層520により金属筒640と電力ケーブル100とを強固に接着することで、電力ケーブル100が通電された際においても、金属筒640と電力ケーブル100との間の封止性を安定的に維持することができる。
ここで、電力ケーブル100が通電されると、ジュール熱によって電力ケーブル100が軸方向に伸長する。金属筒640は、金属筒640とフランジ620との間がパッキン624を介して封止された状態で、電力ケーブル100の軸方向の伸長によって軸方向に移動可能である。しかしながら、金属筒640とパッキン624との間の静止摩擦力が大きい場合などには、電力ケーブル100の軸方向の伸長力による荷重が金属筒封止部52に対して印加される可能性がある。
また、電力ケーブル100が通電された際のジュール熱によって碍管200内の絶縁媒体20が加熱され、碍管200内の絶縁媒体20の圧力が上昇しうる。このとき、碍管200内の絶縁媒体20の圧力上昇による荷重が金属筒640を介して金属筒封止部52に対して印加される可能性がある。
本実施形態では、接着層520により金属筒640と電力ケーブル100とを強固に接着することで、電力ケーブル100が通電され、電力ケーブル100が軸方向に伸長したときに、電力ケーブル100の軸方向の伸長力による荷重が金属筒封止部52に対して印加されたとしても、電力ケーブル100の軸方向の伸長力による荷重を接着層520に負担させることができる。また、電力ケーブル100が通電され、碍管200内の絶縁媒体20の圧力が上昇したときに、碍管200内の絶縁媒体20の圧力上昇による荷重が金属筒640を介して金属筒封止部52に対して印加されたとしても、当該荷重を接着層520に負担させることができる。このように電力ケーブル100が通電された際に生じる荷重を接着層520に負担させることで、金属筒640と電力ケーブル100とが相対的にずれることを抑制することができる。これにより、金属筒640の両端のそれぞれを封止するシール部540が機械的に変形することを抑制することができ、当該シール部540の破断を抑制することができる。その結果、電力ケーブル100が通電された際において、金属筒640と電力ケーブル100との間の封止性を安定的に維持することができる。
(d)本実施形態の接着層520は、例えば、硬化前の状態で所定の流動性を有する接着剤を硬化させることにより構成されている。これにより、金属筒640と電力ケーブル100との間に接着剤を流し込んで硬化させることで、接着層520を容易に形成することができる。接着層520の形成が容易となることで、作業時間を短くし、また、熟練したスキルを不要とすることができる。その結果、電力ケーブル100の終端接続に係る作業を容易に行うことができる。
(e)本実施形態の接着層520は、例えば、200℃未満の温度で接着剤を硬化させることにより構成されている。これにより、大掛かりな加熱装置を不要とすることができ、作業時間を短縮することができる。その結果、ケーブル終端接続構造10の製造コストを削減することができる。
(f)本実施形態の接着層520は、例えば、硬化後の状態で電力ケーブル100の径方向の膨張を吸収する弾性を有している。これにより、電力ケーブル100が通電され、ジュール熱により径方向に膨張したときに、金属筒640内での電力ケーブル100の径方向の膨張を許容することができる。その結果、電力ケーブル100が径方向に膨張したとしても、電力ケーブル100の損傷や接着層520の破断を抑制しつつ、接着層520の接着強度を維持させることができる。
(g)スペーサ560は、金属筒640と電力ケーブル100との間に設けられ、これらの間の間隔を規定するよう構成されている。これにより、金属筒640の軸方向から見て、金属筒640の中心に電力ケーブル100を配置することができる。金属筒640の中心に電力ケーブル100を配置することで、電力ケーブル100の中心軸を、フランジ620の中心、基端側金属管240の中心軸および碍管200の中心軸のそれぞれと一致させることができる。これにより、碍管200内での電力ケーブル100の傾斜(特に電力ケーブル100のうちケーブル外部半導電層140の一端よりも上側の傾斜)を抑制することができる。その結果、段階的に剥がされた電力ケーブル100周辺の電界分布が偏ることを抑制し、局所的な電界集中を抑制することができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、碍管200の基端側に基端側金属管240が設けられる場合について説明したが、基端側金属管が設けられていなくてもよい。この場合、フランジが碍管の基端側を直接塞ぐよう構成されていてもよい。
上述の実施形態では、フランジ620の径方向の内側に2つのパッキン624が設けられている場合について説明したが、フランジの径方向の内側にパッキンが1つのみ設けられていてもよい。
上述の実施形態では、接着層520を形成する接着剤が2液硬化型である場合について説明したが、接着剤は1液硬化型であってもよい。
上述の実施形態では、接着層520が金属筒640の軸方向の全長に亘って設けられている場合について説明したが、接着層は、金属筒の軸方向の一部のみに設けられていてもよい。ただし、接着層が金属筒の軸方向の全長に亘って設けられているほうが、金属筒と電力ケーブルとの接着力を高められる点で好ましい。
上述の実施形態では、接着層520が気泡を有している場合について説明したが、接着層は、気泡を有していなくてもよい。
上述の実施形態では、金属筒640と電力ケーブル100との間にスペーサ560が設けられている場合について説明したが、スペーサは、ケーブル終端接続構造の製造工程においてのみ用いられ、最終形態のケーブル終端接続構造に残存していなくてもよい。
上述の実施形態では、スペーサ560がシール部540と同様の部材により構成される場合について説明したが、スペーサは、樹脂製のリング状部材として構成されていてもよい。
上述の実施形態では、シール部540が封止テープ材または収縮性封止チューブからなる場合について説明したが、シール部は、封止テープ材および収縮性封止チューブを組み合わせることにより構成されていてもよい。または、シール部は、所望の封止性を有していれば、封止テープ材または収縮性封止チューブ以外の部材により構成されていてもよい。
上述の実施形態では、製造方法の一例を説明したが、製造方法における各工程の順番は、可能な限り入れ替えても良い。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様を付記する。
(付記1)
電力ケーブルが基端側から挿入され、前記電力ケーブルとの間に絶縁媒体が加圧充填される碍管と、
前記電力ケーブルが挿入された状態で前記碍管の前記基端側を塞ぐリング状のフランジと、
前記フランジと前記電力ケーブルとの間に前記電力ケーブルの外周を囲むように設けられ、前記フランジとの間が封止される金属筒と、
前記金属筒と前記電力ケーブルとの間に設けられ、これらを相互に接着する接着層と、
少なくとも前記絶縁媒体に接する側の前記金属筒の軸方向の端部に設けられ、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間への前記絶縁媒体の浸入を抑制するシール部と、
を有する
ケーブル終端接続構造。
(付記2)
前記接着層は、前記金属筒および前記電力ケーブルのそれぞれに対して前記シール部よりも高い接着強度を有し、
前記シール部は、前記接着層よりも前記絶縁媒体に対する高い封止性を有する
付記1に記載のケーブル終端接続構造。
(付記3)
前記接着層は、硬化前の状態で所定の流動性を有する接着剤を硬化させてなる
付記1又は2に記載のケーブル終端接続構造。
(付記4)
前記接着層は、前記電力ケーブルが有するケーブル絶縁体の融点以下の温度で前記接着剤を硬化させてなる
付記3に記載のケーブル終端接続構造。
(付記5)
前記接着層は、2以上の液体を混和させた混和物としての接着剤を硬化させてなる
付記1〜4のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記6)
前記接着層は、(硬化後の状態で)前記電力ケーブルの径方向の膨張を吸収する弾性を有する
付記1〜5のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記7)
前記接着層は、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤およびシリコン系接着剤のうち少なくともいずれかを硬化させてなる
付記1〜6のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記8)
23±1℃の温度条件下でJIS K−6301に準拠してJIS−A型の硬度計により測定される(硬化後の状態での)前記接着層の硬度は、40以上80以下である
付記1〜7のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記9)
ダンベルJIS−1号にて厚さ3±0.5mmの試料に対して、23±1℃の温度条件下で引張速度100mm/minで引張試験を行ったときの、以下の式(1)により求められる前記接着層の引張強さTBは、18kgf/cm以上である
付記1〜8のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
TB=FB/A ・・・(1)
(ただし、TBは引張強さ(kgf/cm)、FBは最大荷重(kg)、Aは前記試料の断面積(cm)である。)
(付記10)
前記接着層は、前記金属筒の軸方向の全長に亘って前記金属筒と前記電力ケーブルとの間に設けられる
付記1〜9のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記11)
前記接着層は、気泡を有する
付記1〜10のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記12)
前記シール部は、粘着性を有する封止テープ材からなり、前記封止テープ材を前記金属筒と前記電力ケーブルとの間を跨ぐように巻回してなる
付記1〜11のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記13)
前記シール部は、収縮性の封止チューブからなり、前記封止チューブを前記金属筒と前記電力ケーブルとの間を跨ぐように被覆してなる
付記1〜11のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記14)
前記金属筒と前記電力ケーブルとの間に設けられ、これらの間の間隔を規定するスペーサを有する
付記1〜13のいずれか1つに記載のケーブル終端接続構造。
(付記15)
電力ケーブルの外周を囲むように金属筒を配置し、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間にこれらを相互に接着する接着層を形成する工程と、
少なくとも絶縁媒体に接することとなる側の前記金属筒の軸方向の端部に、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間への前記絶縁媒体の浸入を抑制するシール部を形成する工程と、
前記金属筒が前記電力ケーブルの外周を囲んだ状態で、該電力ケーブルをリング状のフランジに挿入し、前記フランジと前記金属筒との間を封止しつつ、前記フランジを前記金属筒の外周に外嵌させる工程と、
碍管の基端側から前記電力ケーブルを挿入し、前記碍管の前記基端側を前記フランジによって塞ぐ工程と、
前記碍管内の前記電力ケーブルとの間に前記絶縁媒体を加圧充填する工程と、
を有する
ケーブル終端接続構造の製造方法。
10 ケーブル終端接続構造
20 絶縁媒体
50 基端封止部
52 金属筒封止部
90 ケーブル終端接続構造
92 絶縁媒体
95 基端封止部
100 電力ケーブル
110 ケーブル導体
120 ケーブル内部半導電層
130 ケーブル絶縁体
140 ケーブル外部半導電層
150 ケーブル金属被
160 ケーブルシース
200 碍管
240 基端側金属管
260 絶縁筒
310 導体引出棒
320 導体固定部
340 防護管
410 絶縁紙
420 ベルマウス
430 半導電層
520 接着層
540 シール部
560 スペーサ
620 フランジ
620a 内側凹溝
620b 段差部
622 締付金具
624 パッキン
624a 第1パッキン
624b 第2パッキン
640 金属筒
641 拡径部
920 碍管
924 基端側金属管
950 樹脂モールド部
962 フランジ
964 金属筒

Claims (12)

  1. 電力ケーブルが基端側から挿入され、前記電力ケーブルとの間に絶縁媒体が加圧充填される碍管と、
    前記電力ケーブルが挿入された状態で前記碍管の前記基端側を塞ぐリング状のフランジと、
    前記フランジと前記電力ケーブルとの間に前記電力ケーブルの外周を囲むように設けられ、前記フランジとの間が封止される金属筒と、
    前記金属筒と前記電力ケーブルとの間に設けられ、これらを相互に接着する接着層と、
    少なくとも前記絶縁媒体に接する側の前記金属筒の軸方向の端部に設けられ、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間への前記絶縁媒体の浸入を抑制するシール部と、
    を有する
    ケーブル終端接続構造。
  2. 前記接着層は、前記金属筒および前記電力ケーブルのそれぞれに対して前記シール部よりも高い接着強度を有し、
    前記シール部は、前記接着層よりも前記絶縁媒体に対する高い封止性を有する
    請求項1に記載のケーブル終端接続構造。
  3. 前記接着層は、硬化前の状態で所定の流動性を有する接着剤を硬化させてなる
    請求項1又は2に記載のケーブル終端接続構造。
  4. 前記接着層は、前記電力ケーブルが有するケーブル絶縁体の融点以下の温度で前記接着剤を硬化させてなる
    請求項3に記載のケーブル終端接続構造。
  5. 前記接着層は、2以上の液体を混和させた混和物としての接着剤を硬化させてなる
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブル終端接続構造。
  6. 前記接着層は、前記電力ケーブルの径方向の膨張を吸収する弾性を有する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のケーブル終端接続構造。
  7. 前記接着層は、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤およびシリコン系接着剤のうち少なくともいずれかを硬化させてなる
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のケーブル終端接続構造。
  8. 前記接着層は、気泡を有する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のケーブル終端接続構造。
  9. 前記シール部は、粘着性を有する封止テープ材からなり、前記封止テープ材を前記金属筒と前記電力ケーブルとの間を跨ぐように巻回してなる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のケーブル終端接続構造。
  10. 前記シール部は、収縮性の封止チューブからなり、前記封止チューブを前記金属筒と前記電力ケーブルとの間を跨ぐように被覆してなる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のケーブル終端接続構造。
  11. 前記金属筒と前記電力ケーブルとの間に設けられ、これらの間の間隔を規定するスペーサを有する
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のケーブル終端接続構造。
  12. 電力ケーブルの外周を囲むように金属筒を配置し、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間にこれらを相互に接着する接着層を形成する工程と、
    少なくとも絶縁媒体に接することとなる側の前記金属筒の軸方向の端部に、前記金属筒と前記電力ケーブルとの間への前記絶縁媒体の浸入を抑制するシール部を形成する工程と、
    前記金属筒が前記電力ケーブルの外周を囲んだ状態で、該電力ケーブルをリング状のフランジに挿入し、前記フランジと前記金属筒との間を封止しつつ、前記フランジを前記金属筒の外周に外嵌させる工程と、
    碍管の基端側から前記電力ケーブルを挿入し、前記碍管の前記基端側を前記フランジによって塞ぐ工程と、
    前記碍管内の前記電力ケーブルとの間に前記絶縁媒体を加圧充填する工程と、
    を有する
    ケーブル終端接続構造の製造方法。
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