JP2019012889A - 電子機器、電子機器の制御方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】タッチ操作に応じて実行する機能として複数の機能の割り当てる際の操作性を向上すること。【解決手段】デジタルカメラ100は、タッチパネル107へのタッチ操作を検出可能なタッチ検出手段と、タッチパネル107へ接触領域が第1の角度を示す第1のタッチがされた場合にはタッチパネル107へのタッチ操作に応じて第1の機能を実行し、タッチパネルへ107の接触領域が第2の角度を示す第2のタッチがされた場合にはタッチパネル107へのタッチ操作に応じて第2の機能を実行するように制御する制御手段とを有する。【選択図】図8

Description

本発明は、タッチ入力角度を検出する電子機器、電子機器の制御方法に関する。
使用者がファインダーを覗きながらファインダー外にあるタッチパネルへのタッチ操作を行うことで、所定の処理の実行指示をする方法がある。特許文献1には、ファインダーを覗いた場合には、タッチパネルへのタッチ操作に応じてAF位置の変更を受け付けることが開示されている。また、タッチ位置の移動がされた場合に、タッチ位置の移動した角度に応じて実行する機能を変えるものがある。特許文献2には、使用者の指がタッチパッドの表面を移動する角度に応じて、文字列から取り出して、表示画面に表示する文字の順番を変更することが開示されている。
特開2012−203143号公報 特開2006−350409号公報
ファインダーを覗きながらタッチ操作をする場合には、特許文献1の方法ではAF位置の変更しか受け付けることができず、その他の項目の設定値を変更することができない。また、項目を変更するために、特許文献2のようにタッチ位置の移動した角度に応じた制御を行うと、AF位置を変更するための角度の範囲しかタッチ位置を移動できず、所望の位置へAF位置を変更できない可能性がある。もしくは、AF位置の変更をしようとしたのに、他の項目の設定値が変わってしまう可能性がある。上述した実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、タッチ操作に応じて実行する機能として複数の機能の割り当てる際の操作性を向上することである。
上記目的を達成するために、本発明は、タッチパネルへのタッチ操作を検出可能なタッチ検出手段と、前記タッチパネルへ接触領域が第1の角度を示す第1のタッチがされた場合には、前記タッチパネルへのタッチ操作に応じて第1の機能を実行し、前記タッチパネルへの接触領域が第2の角度を示す第2のタッチがされた場合には、前記タッチパネルへのタッチ操作に応じて第2の機能を実行するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、タッチ操作に応じて実行する機能として複数の機能の割り当てる際の操作性を向上することができる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラの外観図である。 本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成例を示すブロック図である。 タッチパネルの構成例を模式的に示す図である。 タッチ入力角度を特定する方法を説明する図である。 タッチ入力角度の例を示す図である。 第1実施形態におけるタッチ入力角度割り当てテーブルの例を示す図である。 操作機能選択テーブルの例を示す図である。 第1実施形態におけるタッチ入力処理を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるのタッチ入力角度割り当てテーブルの例を示す図である。 第2実施形態におけるタッチ入力処理を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるタッチ入力角度割り当てテーブルの例を示す図である。 第3実施形態におけるタッチ入力処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。
(デジタルカメラの構成例)
図1(a)〜(c)は、本発明を適用可能な電子機器の一実施形態としてのデジタルカメラ100の外観の例を示す図である。それぞれ、図1(a)はデジタルカメラ100の前面側の斜視図であり、図1(b)はデジタルカメラ100の背面側の斜視図であり、図1(c)はデジタルカメラ100の背面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、デジタルカメラ100には、使用者(撮影者など)によるタッチ操作を受け付ける(タッチ操作を検出可能な)タッチパネル107と、画像や各種情報を表示する表示部102とが設けられる。タッチパネル107は、使用者による操作を受け付ける操作部106の一つである。本発明の実施形態では、タッチパネル107と表示部102とが一体的に構成される。例えば、タッチパネル107は、表示部102が表示する画像や各種情報が透過する光の透過率を有し、表示部102の表示面(画像や各種情報を表示する面)に重ねて設けられる。タッチパネル107における入力座標(タッチされた位置)と表示部102の表示面の座標とが対応付けられている。これにより、あたかも使用者が表示部102の表示面に表示された画像(例えば操作メニュー)を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を構成できる。
デジタルカメラ100の前面側(被写体に向ける側)には、レンズユニット150が着脱可能(交換可能)である。デジタルカメラ100の背面側には、覗き込み型のファインダーである接眼ファインダー101が設けられる。接眼ファインダー101は、光学式であるOVF(Optical View Finder)と電子式であるEVF(Electronic View Finder)のいずれでもよい。使用者は、接眼ファインダー101に接眼し、ペンタプリズム205を介してフォーカシングスクリーン207を観察できる。そして、レンズユニット150を通じて得た被写体の光学像(フォーカシングスクリーン207に結像した被写体の光学像)の合焦状態や構図を確認できる。
なお、本発明の実施形態では、接眼ファインダー101がタッチパネル107および表示部102に近接して設けられる例を示す。例えば、図1(b)(c)に示すように、接眼ファインダー101とタッチパネル107と表示部102は、いずれもデジタルカメラ100の背面側に設けられる。そして、接眼ファインダー101は、タッチパネル107および表示部102の上側に設けられる。
また、デジタルカメラ100には、接眼ファインダー101に物体(例えば、接眼時の使用者の顔など。以下、「被検出物体124」と称する)が接近しているか否かを検出する接近検出センサ119が設けられる。接近検出センサ119は、例えば、赤外線発光素子119aと赤外線受光素子119bを有する。そして、赤外線発光素子119aが所定の周期で赤外線を発光し、赤外線受光素子119bが被検出物体124で反射した赤外線を受光し、その光量により規定位置に被検出物体124が存在するか否かを検出できる。これにより、たとえば使用者が接眼ファインダー101を覗きこんでいるか否かを検出できる。なお、接近検出センサ119の具体的な構成は特に限定されない。接近検出センサ119は、被検出物体124が接眼ファインダー101に接近している(規定位置に存在する)か否かを検出できる構成であればよい。
接眼ファインダー101の内部には、接眼状態(接眼ファインダー101を覗いた状態)で視認可能なファインダー内表示部121が設けられる。ファインダー内表示部121は、後述するシステム制御部250の表示制御により、所定の情報を表示する。例えば、ファインダー内表示部121は、システム制御部250による表示制御によって、ISO感度120や絞り数値123やシャッター速度118など、接眼時において操作や設定が可能な項目についての情報を表示する。なお、接眼ファインダー101がEVFである場合には、ファインダー内表示部121は、デジタルカメラ100の背面側に設けられる表示部102と同じ内容を表示できる。この場合、システム制御部250は、表示部102とファインダー内表示部121との表示の切替えを、使用者による切替えボタン等の操作に応じて実行してもよく、接近検出センサ119による被検出物体124の検出結果に応じて実行してもよい。例えば、システム制御部250は、被検出物体124が接眼ファインダー101に接近していることが接近検出センサ119により検出されている場合には、ファインダー内表示部121に、前述の接眼時において操作や設定が可能な項目についての情報を表示する。
使用者による操作を受け付ける操作部106には、前述のタッチパネル107のほかに、以下のものが含まれる。シャッターボタン105、メイン電子ダイヤル108、電源スイッチ109、サブ電子ダイヤル110、十字キー111、SETボタン112、LVボタン113、拡大ボタン114、縮小ボタン115、再生ボタン116。
シャッターボタン105は、撮影指示を受け付ける操作部材である。モード切替スイッチ104は、動作モードを切り替えるための操作部材である。メイン電子ダイヤル108は回転操作部材である。使用者は、メイン電子ダイヤル108を回すことで、シャッター速度118や絞り数値123などを変更できる。電源スイッチ109は、デジタルカメラ100の電源のONとOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル110は、選択枠の移動や画像送りなどを行う回転操作部材である。十字キー111は上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能な4方向キーである。使用者は、十字キー111のいずれかの部分を選択的に押下することによって、押下した部分に応じた操作が可能である。SETボタン112は、主に選択項目の決定などに用いられる押しボタンである。LVボタン113は、メニューボタンにおいてライブビュー(以下、LV)のONとOFFを切り替えるボタンである。LVボタン113は、動作モードが動画撮影モードである場合には、動画撮影(記録)の開始、停止の指示に用いられる。拡大ボタン114は、動作モードが撮影モードである場合のライブビュー表示において拡大モードのONとOFFの切り替えや、拡大モードの実行中において拡大率の変更を行うための操作ボタンである。拡大ボタン114は、動作モードが再生モードである場合においては再生画像を拡大し、拡大率を増加させる機能を有する。縮小ボタン115は、拡大された再生画像の拡大率を低減させ、表示された画像を縮小させるためのボタンである。再生ボタン116は、動作モードの撮影モードと再生モードとを切り替える操作ボタンである。使用者は、動作モードが撮影モードである場合に再生ボタン116を押下することで、動作モードを再生モードに移行させることができる。そして、動作モードを再生モードに移行させることにより、記録媒体221に記録された画像のうち最新の画像を表示部102に表示させることができる。
操作部106に含まれる各操作部材は、表示部102に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、システム制御部250により場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして機能する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると、システム制御部250は、各種の設定可能なメニュー画面を表示部102に表示させる。使用者は、表示部102に表示されたメニュー画面を視認しながら、上下左右の十字キー111とSETボタン112を用いることにより、直感的に各種設定を行うことができる。
端子カバー103は、外部機器との接続ケーブルとデジタルカメラ100とを接続する接続ケーブル等のコネクタ(不図示)を保護するカバーである。蓋は、記録媒体221を格納するためのスロットの蓋である。グリップ部117は、使用者がデジタルカメラ100を構えた際に右手で握りやすい形状とした保持部である。
図2は、デジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。システム制御部250は、デジタルカメラ100の全体を制御する。また、システム制御部250は、後述するメモリ214、D/A変換部212、表示部102、ファインダー内表示部121などを制御することにより、表示部102やファインダー内表示部121の表示制御も行う(表示制御手段)。なお、システム制御部250は、少なくとも1つのプロセッサー(CPU)を有する。不揮発性メモリ220は、システム制御部250によって電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が適用される。不揮発性メモリ220には、例えば、システム制御部250の動作用の定数やコンピュータプログラムなどが記憶される。ここでいうコンピュータプログラムとは、後述する各フローチャートに示す処理を実行するためのコンピュータプログラムをいうものとする。また、後述するタッチ入力角度割り当てテーブル601,901,1101や、操作機能選択テーブル701も、不揮発性メモリ220に格納されている。システムメモリ222は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばRAMが適用される。システム制御部250は、動作用の定数、変数、不揮発性メモリ220から読み出したプログラム等を、システムメモリ222に展開できる。そして、システム制御部250は、不揮発性メモリ220に格納されたコンピュータプログラムを読み出し、システムメモリ222に展開して実行することで、後述する各処理を実現する。このように、電子機器の例であるデジタルカメラ100は、CPUとROMとRAMとを有するコンピュータを有する。そして、CPUがROMに格納されるコンピュータプログラムを読み出し、RAMに展開して(RAMをワークエリアとして用いて)実行することにより、各処理が実現する。
レンズユニット150は、通常、複数枚のレンズ204を有するが、図2では簡略して一枚のレンズ204のみを示している。通信端子261は、レンズユニット150のレンズシステム制御回路263がデジタルカメラ100のシステム制御部250と通信を行うための通信端子である。通信端子262は、デジタルカメラ100のシステム制御部250がレンズユニット150のレンズシステム制御回路263と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150のレンズシステム制御回路263は、これらの通信端子261,262を介してシステム制御部250と通信する。そして、レンズシステム制御回路263は、システム制御部250の制御にしたがい、絞り駆動回路202を介して絞り201の制御を行う。また、レンズシステム制御回路263は、システム制御部250の制御にしたがい、AF駆動回路203を介してレンズ204の位置を変位させることで合焦動作を行う。
クイックリターンミラー217は、レンズ204から入射した光束を、接眼ファインダー101に導くか撮像部209に導くかを切り替えるミラーである。クイックリターンミラー217は、露光、ライブビュー撮影、動画撮影の際には、システム制御部250に制御される不図示のアクチュエータによりアップダウンされる。クイックリターンミラー217は、通常時は接眼ファインダー101へと光束を導くように(反射させるように)配されている。撮影が行われる場合やライブビュー表示の場合には、撮像部209へと光束を導くように上方に跳ね上がり、光束中から待避する(ミラーアップ)。またクイックリターンミラー217の中央部は、光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっている。そして、光束の一部を、焦点検出を行うための焦点検出部216に入射するように透過させる。
AEセンサ208は、レンズユニット150、クイックリターンミラー217を通じてピント板に結像した被写体の輝度を測光する。焦点検出部216(AFセンサ)には、例えば、位相差検出方式のAFセンサが適用される。焦点検出部216は、クイックリターンミラー217とサブミラーを介して入射する光学像を撮像し、システム制御部250にデフォーカス量情報を通知する。この場合、システム制御部250は、デフォーカス量情報に基づいてレンズユニット150を制御し、位相差AFを行う。なお、AFの方式は、位相差AFに限定されるものではなく、コントラストAFであってもよい。また、位相差AFに焦点検出部216を用いない構成であってもよい。例えば、撮像部209の撮像面で検出されたデフォーカス量に基づいて行ってもよい(撮像面位相差AF)。
シャッター206(フォーカルプレーンシャッター)は、システム制御部250の制御によって動作し、撮像部209の露光時間を制御する。撮像部209は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子が適用される。撮像部209の駆動タイミングは、システム制御部250が図略のタイミング制御回路を介して制御する。
A/D変換部210は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部210は、撮像部209から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。A/D変換部210からの出力データは、画像処理部215およびメモリ制御部211を介して、または、メモリ制御部211を介してメモリ214に直接格納される。また、D/A変換部212は、メモリ214に格納されている表示用の画像データをアナログ信号に変換して表示部102に出力する。これにより、メモリ214に格納されている表示用の画像データは、D/A変換部212を介して表示部102により表示される。
メモリ214は、撮像部209が生成してA/D変換部210によりデジタル信号に変換された画像データや、表示部102に表示するための画像データを格納する。また、メモリ214は、画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。メモリ214は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。メモリ214は、メモリカードなどの着脱可能な記録媒体であってもよく、内蔵メモリであってもよい。
画像処理部215は、A/D変換部210から取得した画像データや、メモリ制御部211から取得した画像データに対し、フィルター処理、色変換処理、ガンマー/ニー処理、所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理を行う。そして、画像処理部215は、所定の処理を施した画像データをメモリ制御部211に出力する。また、画像処理部215は、撮像された画像データを用いて所定の演算処理を行う。そして、システム制御部250は、得られた演算処理結果に基づいて露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。さらに画像処理部215は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算処理結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行う。
D/A変換部212は、メモリ制御部211を介してA/D変換部210やメモリ214から取得したデジタル信号である画像データを、アナログ信号に変換して表示部102に出力する。これにより、表示部102は、撮像部209で撮像された画像やメモリ214に格納される画像を表示できる。また、接眼ファインダー101がEVFである場合には、D/A変換部212は、ファインダー内表示部121に対しても画像データを出力できる。画像処理部215やD/A変換部212によるこれらの画像処理や表示処理は、システム制御部250により切り替えられる。また、システム制御部250は、撮影画像のカラーバランス情報をもとにホワイトバランス調整を行う。
メモリ制御部211は、画像処理部215から入力されたRAW形式の画像データを図略のバッファメモリに格納したり、画像処理部215から入力された画像処理済みのJPEG等の画像データをメモリ214に格納したりする。また、メモリ制御部211は、バッファメモリやメモリ214から画像データを取り込んで画像処理部215に出力したり、画像処理部215から取得した画像データをD/A変換部212に出力したりできる。さらに、メモリ制御部211は、I/F213(インターフェース)を介して受信した画像データをメモリ214に格納することや、メモリ214に格納されている画像データをI/F213を介して外部に出力できる。なお、I/F213としては、無線、USB、IEEE、HDMI(HDMI Licensing, llc.の登録商標)などのインターフェースが例として挙げられる。
第1シャッタースイッチ231は、シャッターボタン105の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、システム制御部250は、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ232は、シャッターボタン105の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部250は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部209からの信号読み出しから記録媒体221に画像データを格納するまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
モード切替スイッチ104は、システム制御部250の動作モードを、静止画記録モード、動画撮影モード、再生モード等に切り替える。静止画記録モードに含まれる動作モードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)がある。さらに、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード等がある。使用者は、モード切替スイッチ104を操作することにより、メニュー画面に含まれるこれらの動作モードのいずれかに直接切り替えられる。あるいは、モード切替スイッチ104でメニュー画面にいったん切り換えた後に、メニュー画面に含まれるこれらのモードのいずれかに、他の操作部材を用いて切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数の動作モードが含まれていてもよい。
表示部102は、例えばLCD等の表示器を有する。そして表示部102は、D/A変換部212からのアナログ信号に応じた表示を行う。システム制御部250は、A/D変換部210によっていったんA/D変換されメモリ214に蓄積されたデジタル信号を、D/A変換部212においてアナログ変換させて、表示部102に逐次送信して表示させる。これにより、表示部102は、電子ビューファインダー(EVF)として機能し、スルー画像表示(ライブビュー表示)を行える。また、システム制御部250は、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面を表示部102に表示させる。
ファインダー内表示部121は、接眼ファインダー101の内部に設けられる。使用者は、接眼ファインダー101に接眼した状態(接眼ファインダー101を覗きこんだ状態)で、ファインダー内表示部121を視認できる。ファインダー内表示部121も、例えばLCDなどの表示器を有し、システム制御部250により表示制御が行われる。また、接眼ファインダー101がEVFである場合には、ファインダー内表示部121は、表示部102と同様に画像を表示可能な表示器を有する。この場合、表示部102と同様に、システム制御部250は、A/D変換部210によっていったんA/D変換されメモリ214に蓄積されたデジタル信号をD/A変換部212においてアナログ変換させて、ファインダー内表示部121に逐次送信して表示させる。これによりEVFの機能が実現し、ファインダー内表示部121は、スルー画像表示(ライブビュー表示)を行える。さらにこの場合には、また、システム制御部250は、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面をファインダー内表示部121に表示させる。このように、本実施形態では、システム制御部250が、表示部102とファインダー内表示部121の表示制御を行う(表示制御手段)。
電源制御部218は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路などを有し、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部218は、前述の検出結果やシステム制御部250の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体221を含むデジタルカメラ100の各部へ供給する。
電源部219は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/Fは、メモリカードやハードディスク等の記録媒体221とのインターフェースである。記録媒体221は、撮影された画像データを記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
(タッチパネルの構成例)
次に、タッチ操作を検出可能なタッチパネル107の構成例について、図3を参照して説明する。図3に示すように、タッチパネル107は、例えば二次元平面状に設置された複数の静電容量タッチセンサ301を有する。これらの静電容量タッチセンサ301は、指などの導電性物体125との間に容量を発生させる。複数の静電容量タッチセンサ301には、横軸方向センサ301aと縦軸方向センサ301bとが含まれる。横軸方向センサ301aは、図中のX軸方向(横軸方向)のタッチ操作により静電容量を発生する。縦軸方向センサ301bは、図中のY軸方向(垂直方向)のタッチ操作により静電容量を発生する。本発明の実施形態では、これらの静電容量タッチセンサ301とGNDとの間の容量(センサ間容量と称する)を検出する。ただし、横軸方向センサ301aと縦軸方向センサ301bの間に発生する容量を検出してもよい。
タッチセンサドライバ回路303は、タッチ検出部304と、座標計算部305と、タッチ入力角度検出部306とを有する。タッチ検出部304は、センサ間容量402をタッチ検出閾値404(図4参照)と比較することにより、タッチがあったか否かを検出する。例えば、タッチ検出部304は、センサ間容量402がタッチ検出閾値404より大きい場合、タッチが有ったと判断する。座標計算部305は、それぞれの静電容量タッチセンサ301についてのセンサ間容量402を用いて、センサ間容量402の重心の位置を計算する。なお、静電容量タッチセンサ301の配置が二次元以上である場合、軸ごとに個別に重心を計算する。例えば、図3に示すように、静電容量タッチセンサ301の配置が二次元である場合には、縦軸方向と横軸方向のそれぞれについて重心を計算する。そして、計算した重心の位置の座標を、タッチ位置の座標とする。タッチ入力角度検出部306は、センサ間容量402に基づいて、タッチパネル107の面内の面内基準軸409(基準方向416)に対する導電性物体125(導電性物体125の接触領域403)の長軸の面内角度を検出する(詳細は後述)。
なお、図3においては、タッチパネル107がタッチセンサドライバ回路303を有する構成を示すが、このような構成に限定されない。タッチセンサドライバ回路303は、タッチパネル107とは別に設けられる構成であってもよい。また、タッチ検出部304と座標計算部305とタッチ入力角度検出部306の機能は、例えばシステム制御部250などにより実現される構成であってもよい。
システム制御部250は、以下に示すタッチパネル107へのタッチ操作と状態を検出できる。なお、本実施形態では、タッチパネル107と表示部102とが一体的に構成されており、タッチパネル107の表面に表示部102が重ねて設けられる構成である。このため、システム制御部250は、表示部102の表示面へのタッチ操作や表示部102の表示面の状態を、タッチパネル107への操作やタッチパネル107の状態として検出することになる。
・タッチパネル107(表示部102の表面)にタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル107にタッチしたこと。すなわち、タッチの開始(以下、タッチダウン(Touch−Down)と称する)。
・タッチパネル107を指やペンでタッチしている状態であること(以下、タッチオン(Touch−On)と称する)。
・タッチパネル107を指やペンでタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch−Move)と称する)。
・タッチパネル107へタッチしていた指やペンを離したこと。すなわち、タッチの終了(以下、タッチアップ(Touch−Up)と称する)。
・タッチパネル107に何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch−Off)と称する)。
タッチダウンが検出される場合には、同時にタッチオンも検出されることになる。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続けることになる。タッチムーブは、タッチオンが検出されている状態で検出される。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンなどがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフの状態となる。
システム制御部250は、タッチがあったか否かをタッチ検出部304から取得し、指やペンなどの導電性物体125がタッチしている位置の座標を、座標計算部305から取得する。そして、システム制御部250は、取得したこれらの座標情報などに基づいて、タッチパネル107に対してどのようなタッチ操作が行なわれたかや、タッチパネル107の状態を検出する。さらに、システム制御部250は、タッチムーブにおけるタッチパネル107の表面を移動する指やペンなどの移動方向を、タッチ位置の座標の変化に基づいて、タッチパネル107の垂直成分・水平成分毎に検出できる。
また、システム制御部250は、タッチダウンを検出してから所定のタッチムーブを経てタッチアップを検出したとき、ストロークが描かれたと判定する。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、「タッチパネル107に指やペンなどをタッチしたままある程度の距離を素早く動かし、そのまま離す」といった操作であり、言い換えればタッチパネル107の表面を指やペンなどではじくように素早くなぞる操作である。システム制御部250は、所定距離以上を所定速度以上でタッチムーブしたこと検出し、そのままタッチアップを検出した場合には、フリックが行なわれたと判定する。また、システム制御部250は、所定距離以上を所定速度未満でタッチムーブしたことを検出した場合は、ドラッグが行なわれたと判定する。
なお、タッチパネル107は、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のうちいずれの方式のものを用いても良い。方式によって、タッチパネル107に対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネル107に対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式ものがあるが、いずれの方式でもよい。
次に、本実施形態におけるタッチ入力処理について説明する。本実施形態におけるタッチ入力処理は、タッチパネル107のタッチ操作時において、タッチパネル107にタッチしている使用者の指などの面内基準軸409に対する面内角度に基づいて操作機能の割り当てを変更する。なお、面内基準軸409は、タッチパネル107のタッチ操作を受け付ける面(表示部102の表示面)の面内の軸である。また、説明の便宜上、「タッチパネル107にタッチしている使用者の指(換言すると接触領域403)など長軸(長手方向)の面内基準軸409に対する面内角度」を、「タッチ入力角度415」と称する。また、「タッチパネル107へのタッチ時(タッチが検出された時)における使用者の指などのタッチパネル107への進入方向」を「タッチ進入方向」と称する。図4は、タッチ入力角度415を特定する方法を説明する図である。
センサ交点401は、横軸方向センサ301aと縦軸方向センサ301bが交わる部分を示す。使用者の指などの導電性物体125がタッチパネル107に接触や接近すると、センサ交点401のそれぞれにおいてセンサ間容量402が発生する。本発明の実施形態では、センサ間容量402がタッチ検出閾値404を超えているセンサ交点を、使用者の指などの導電性物体125が接触しているセンサ交点とする。図4において、符号「413」が付されたセンサ間容量は、タッチ検出閾値404を超えたセンサ間容量を示す。なお、タッチ検出閾値404の具体的な値は特に限定されるものではなく、適宜設定される。接触領域403は、導電性物体125がタッチパネル107に接触している領域である。接触領域403は、センサ間容量402がタッチ検出閾値を超えているセンサ交点(符号「405」、「406」が付されたセンサ交点)によって楕円形状で近似される。説明の便宜上、このようなセンサ交点を「閾値超センサ交点」と称する。近似楕円の長軸407の長さをa、短軸408の長さをbとし、面内基準軸409に対する長軸407の角度410の値をθとすると、この角度410の値θは次の数式で表される。

θ=[arccos{(b2−a2)/(a2+b2)}]/2
図4中、符号「406」が付されたセンサ交点は、閾値超センサ交点405のうちで、センサ間容量が最も大きいセンサ交点である。説明の便宜上、このセンサ交点を「最大容量センサ交点406」と称する。また、図4中、符号「414」が付されたセンサ間容量は、値が最も大きいセンサ間容量である。横軸方向センサ交点群411a〜411cはそれぞれ接触領域403を含むセンサ交点に着目し、横軸方向に関して行毎に明示したものである。縦軸方向センサ交点群412a〜412dはそれぞれ接触領域403を含むセンサ交点に着目し、縦軸方向に関して列毎に明示したものである。センサ間容量413は、センサ間容量402の中でタッチ検出閾値404を超えたものであり、閾値超センサ交点405に対応する。センサ間容量414は、センサ間容量402の中で最もセンサ間容量の大きいものであり、最大容量センサ交点406に対応する。
タッチ入力角度検出部306は、タッチ進入方向417を、閾値超センサ交点405のうちで最大容量センサ交点406とこの最大容量センサ交点406から最も離れたセンサ交点418と位置関係に基づいて検出(特定)する。説明の便宜上、最大容量センサ交点406から最も離れたセンサ交点418を「最遠閾値超センサ交点418」と称する。具体的には、タッチ入力角度検出部306は、最大容量センサ交点406から見た最遠閾値超センサ交点418の方向(長軸方向)を、タッチ進入方向417であると特定する。例えば、図4(a)に示す例では、最大容量センサ交点406から見た最遠閾値超センサ交点418の方向(長軸方向)は左下方向である。このため、この場合には、タッチ入力角度検出部306は、タッチ進入方向が左下方向であると特定する。
図4(a)に示すように、導電性物体125のタッチ進入方向が左下方向である場合、面内基準軸409の方向(基準方向416。タッチ入力角度415の値が0°の方向)を下方向とし、タッチ入力角度415の値をθ’とすると、タッチ入力角度415の値θ’は、

θ’=θ

となる。なお、タッチ入力角度415は、時計周り方向を正の方向とし、0°〜360°の範囲とする。
図4(b)に示すように、導電性物体125のタッチ進入方向が左上方向である場合、タッチ入力角度415の値θ’は、

θ’=180°−θ

となる。
図4(c)に示すように、導電性物体125のタッチ進入方向が右上方向である場合、タッチ入力角度415の値θ’は、

θ’=180+θ

となる。
図4(d)に示すように、導電性物体125のタッチ進入方向が右下方向である場合には、タッチ入力角度415の値θ’は、

θ’=360°−θ

となる。
図5は、面内基準軸409(基準方向416)に対するタッチ入力角度415の例を示す図である。ここでは、下方向を基準方向416とする例を示す。図5(a)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が0°(360°)であると特定する。図5(b)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が45°であると特定する。図5(c)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が90°であると特定する。図5(d)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が135°であると特定する。図5(e)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が180°であると特定する。図5(f)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が225°であると特定する。図5(g)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が270°であると特定する。図5(h)に示す例では、タッチ入力角度検出部306は、タッチ入力角度415の値θ’が315°であると特定する。
図6(a)は、タッチ入力角度415に応じた操作機能の割り当てに用いられるテーブルの例を示す図である。説明の便宜上、このテーブルを「タッチ入力角度割り当てテーブル601」と称する。このタッチ入力角度割り当てテーブル601は、タッチ入力角度415の範囲ごとの操作機能の割り当てを規定するテーブルである。ここでは、タッチ入力角度415の角度について、α、β、γの3つの範囲を例に示す。図6(b)は、タッチ入力角度415の3つの範囲α、β、γの例を示す図である。このタッチ入力角度割り当てテーブル601は、不揮発性メモリ220に格納されている。システム制御部250は、このタッチ入力角度割り当てテーブル601を不揮発性メモリ220から読み出して使用する。
図6に示すタッチ入力角度割り当てテーブル601では、検出したタッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)である場合には、機能Aが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)である場合には、機能Bが割り当てられる。タッチ入力角度415が、γの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)であるか、または、タッチ入力角度415を取得できなかった場合には、機能Cが割り当てられる。システム制御部250は、このタッチ入力角度割り当てテーブル601に従って、タッチ入力角度検出部306から取得したタッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当てる。なお、図6においては、割り当てる操作機能数が3である例を示す。ただし、割り当てる操作機能数(タッチ入力角度415の範囲の数)は3に限定されるものではなく、4以上であってもよい。
なお、タッチムーブなどにおいては、タッチ入力角度415が導電性物体125の移動に伴って変化することがある。そこで、本実施形態では、システム制御部250は、タッチパネル107へのタッチを検出した場合には、タッチの開始を検出した時点(タッチダウンを検出した時点)でのタッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当る。
図7は、実行する操作機能を選択するために用いるテーブルの例を示す模式図である。説明の便宜上、このテーブルを「操作機能選択テーブル」と称する。図7に示すように、操作機能選択テーブル701では、タッチ入力角度415に応じて割り当てられる操作機能のそれぞれ(機能A〜機能C)に、具体的な操作機能が割り当てられている。システム制御部250は、この操作機能選択テーブル701に従い、タッチ入力角度検出部306から取得したタッチ入力角度415に応じて、具体的な操作機能を選択して割り当てる。この操作機能選択テーブル701は、例えば不揮発性メモリ220に格納されている。そして、システム制御部250は、タッチ入力処理を実行する際に、この操作機能選択テーブル701を不揮発性メモリ220から読み出して用いる。
本実施形態では、表示部102やファインダー内表示部121の表示内容(表示画面)に応じて、具体的な操作機能が選択される。すなわち、システム制御部250は、表示部102やファインダー内表示部121に設定や変更可能な項目を表示し、表示している項目を使用者が設定や変更できるように、この操作機能選択テーブル701にしたがって操作機能を選択する。設定や変更可能な項目は、表示部102やファインダー内表示部121の表示内容(表示画面)によって異なることがある。そこで、操作機能選択テーブル701には、表示部102やファインダー内表示部121の表示内容に応じて、選択する操作機能が割り当てられる。
例えば、図7に示すように、(a)動画撮影時の測距点移動の表示と、(b)画像再生表示の表示と、(c)撮影パラメータ設定の表示の3種類の表示について、表示内容ごとに、機能A〜Cに割り当てる具体的な操作機能が規定される。そして、システム制御部250は、前記(a)〜(c)の表示内容のそれぞれについて、タッチ入力角度415に応じて操作機能の割り当てを変更する。なお、図7中の矢印709は、それぞれの操作機能を説明するための使用者によるタッチ操作の例を示す。
(a)動画撮影時の測距点移動の表示についての操作機能の割り当ては、例えば次のとおりである。機能Aには、認識している顔に表示アイテムの例である測距点枠を移動させる(変更する)機能が割り当てられる。操作機能割り当て表示702は、現在割り当てられている操作機能(選択された操作機能)を示す表示である。システム制御部250は、撮像画像に写っている人物の顔を認識できる(顔検出手段)。そして、2人の人物705,706(被写体)のうちの一方の人物705の顔に表示アイテムの例である測距点枠703が設定されている場合に、他方の人物706の顔に測距点枠704を移動させる機能が割り当てられる。システム制御部250の動作モードが動画撮影モードであり、表示部102やファインダー内表示部121にスルー画像を表示しているものとする。そして、システム制御部250は、2人の人物705,706(被写体)の顔を認識し、そのうちの一方の人物705の顔に測距点枠703を設定したとする。システム制御部250は、この状態で、タッチ入力角度415がαの範囲(図6参照)のタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作機能割り当て表示702として、例えば「顔移動」などと表示する。これにより、測距点枠を他の人物の顔に移動させる操作機能が割り当てられたことを示す。そして、システム制御部250は、他方の人物706の顔に測距点枠704(表示アイテム)を移動させる。
機能Bには、測距点枠を粗く移動させる機能が割り当てられる。システム制御部250は、表示部102やファインダー内表示部121にスルー画像を表示させているとともに、スルー画像に測距点枠(表示アイテム)を重ねて表示させているとする。この状態で、システム制御部250は、タッチ入力角度415がβの範囲内のタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作機能割り当て表示702として、例えば「粗調」などと表示する。これにより、測距点枠(表示アイテム)を粗く移動させる操作機能が割り当てられたことを示す。そして、システム制御部250は、測距点枠704(表示アイテム)を、検出したタッチムーブの方向に、検出したタッチムーブの距離に応じて、粗く(大きく)移動させる。
機能Cには、機能Bよりも測距点枠を細かく移動させる機能が割り当てられる。前述の状態で、タッチ入力角度415がγの範囲内のタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作機能割り当て表示702として、例えば「微調」などと表示する。これにより、測距点枠を細かく移動させる操作機能が割り当てられたことを示す。そして、システム制御部250は、タッチ入力角度415がβの範囲内にタッチ操作(タッチムーブ)を検出した場合と比較して、測距点枠704を細かく(遅く)移動させる。このように、例えば、タッチムーブの移動量に応じた表示アイテムの移動量を、機能Bと機能Cとで異ならせる。
(b)画像再生表示についてのタッチ操作機能の割り当ては、例えば、次のとおりである。機能A〜Cには、互いに送り枚数が相違する画像送りの操作機能が割り当てられる。例えば、機能Aには100枚送りの操作機能が割り当てられ、機能Bには10枚送りの操作機能が割り当てられ、機能Cには1枚送りの操作機能が割り当てられる。なお、図中の画像707は、タッチ操作前に表示されている画像を示し、画像708は、タッチ操作後に表示される画像を示す。
システム制御部250の動作モードが再生モードであり、表示部102やファインダー内表示部121に画像を表示しているものとする。この状態で、システム制御部250は、タッチ入力角度415がαの範囲内のタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作機能割り当て表示702として、例えば表示画像の送り枚数(この場合、「100枚」)を表示し、表示画像を100枚送る。タッチ入力角度415がβの範囲内にあるタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作機能割り当て表示702として、例えば表示画像の送り枚数(この場合、「10枚」)を表示し、表示画像を10枚送る。タッチ入力角度415がγの範囲内にあるタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作機能割り当て表示702として、例えば表示画像の送り枚数(この場合、「1枚」)を表示し、表示画像を1枚送る。なお、システム制御部250は、機能A〜Cのいずれにおいても、タッチムーブの方向に応じて画像の送り方向(いわゆる早送り方向か巻き戻し方向か)を変更する。このように、例えば、機能Cには、第1の順番離れた画像を表示する操作機能が割り当てられ、機能Bには、第1の順番より離れた第2の順番離れた画像を表示する操作機能が割り当てられる。機能Aには、第1の順番及び第2の順番より離れた第3の順番離れた画像を表示する操作機能が割り当てられる。
(c)撮影パラメータ設定の表示についてのタッチ操作機能の割り当ては、例えば次のとおりである。機能Aには、ISO感度120の設定値の変更が割り当てられる。機能Bには、絞り数値123の設定値の変更が割り当てられる。機能Cには、シャッター速度118の設定値の変更が割り当てられる。システム制御部250の動作モードが静止画記録モードであり、表示部102やファインダー内表示部121に撮影パラメータを表示させているものとする。この状態で、システム制御部250は、タッチムーブを検出した場合に、当該タッチムーブのタッチダウン時のタッチ入力角度415に応じて、いずれの撮影パラメータの値(設定値)を変更するかを変更する。
例えば、システム制御部250は、タッチ入力角度415がαの範囲内のタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作機能割り当て表示702として、操作対象の項目名として「ISO」を表示する。そして、システム制御部250は、タッチムーブの方向に応じてISO感度120の設定値を増減させる(機能A)。タッチ入力角度415がβの範囲内のタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作対象の項目名として「絞り」を表示する。そして、システム制御部250は、タッチムーブの方向に応じて絞り数値123をの設定値を増減させる(機能B)。タッチ入力角度415がγの範囲内のタッチ操作(タッチムーブ)を検出すると、操作対象の項目名として「シャッター速度」を表示する。そして、システム制御部250は、タッチムーブの方向に応じてシャッター速度118の設定値を増減させる(機能C)。
なお、システム制御部250は、前記のような操作機能の割り当ての変更を、接近検出センサ119により接眼ファインダー101に被検出物体124が接近していることが検出されている場合に実行してもよい。すなわち、システム制御部250は、操作可能な項目(測距点枠や撮影した画像や撮影パラメータなど)をファインダー内表示部121に表示させる。そして、システム制御部250は、表示している操作可能な項目を、タッチパネル107へのタッチ操作によって操作できるように(設定や変更できるよう)に、操作機能の割り当てを変更する。このような構成によれば、使用者は、接眼ファインダー101に接眼した状態で(すなわち、接眼ファインダー101から顔を離さなくても)、タッチパネル107を操作することにより、表示されている対象物の操作や撮影パラメータの変更を行うことができる。この際、タッチ入力角度415に応じて複数の操作機能が割り当てられるから、使用者は、タッチ入力角度415が異なるようにタッチパネル107にタッチすることで、互いに異なる複数の操作が可能である。また、使用者が接眼ファインダー101に接眼した状態では、使用者の顔によってタッチパネル107のタッチ操作可能な領域が制限されることがある。このような制御によれば、タッチ操作可能な領域が制限された場合でも、タッチパネル107に複数の機能を割り当てることができる。そして、タッチパネル107に複数の操作機能を割り当てることができるから、操作性を高めることができる。
また、例えば、接眼ファインダー101を覗きながら動画撮影する場合において、タッチムーブに測距点枠の移動が割り当てられているものとする。この場合、タッチムーブの移動量に対して測距点枠の移動量が少ないと、動画撮影中に測距点枠を画面の端から端へ移動させるためには、タッチムーブを繰り返す必要がある。そうすると、タッチムーブの繰り返しによって、手ブレが生じることがある。本発明の実施形態によれば、タッチ入力角度415に応じて、「測距点枠を設定する人物の変更」と「測距点枠の粗い移動」と「測距点枠の細かい移動」との互いに異なる操作機能が割り当てられる。このため、使用者は、タッチ入力角度415を変更することにより、デジタルカメラ100に実行させたい操作機能を、これらの操作機能から任意に選択できる。したがって、例えば、使用者は、「測距点枠の粗い移動」を選択することにより、動画撮影中に測距点枠を画面の端から端へ移動させるためにタッチムーブを繰り返さなくてもよくなる。したがって、手ブレの発生を抑制できる。
以上説明したように、タッチパネル107のタッチ入力角度415に応じて、操作機能の割り当てを変更することにより、複数機能の割り当てが可能となる。
なお、システム制御部250は、タッチパネル107に対して2箇所以上のタッチを検出することがある。この場合には、システム制御部250は、1番目に検出したタッチ操作のタッチ入力角度415に応じて、操作機能の割り当てを変更する。すなわち、システム制御部250は、ある1箇所に対してタッチ操作を検出し、タッチオンが継続している場合には、当該タッチ操作のタッチ入力角度415に応じて操作機能の割り当てを変更する。そして、2番目以降のタッチ操作が検出されても、1番目のタッチ操作のタッチオンが継続していれば、1番目のタッチ操作のタッチ入力角度415に応じて変更した操作機能の割り当てを維持する。すなわち、システム制御部250は、1番目のタッチ操作のタッチオンが継続していれば、2番目以降のタッチ操作のタッチ入力角度415に応じては、操作機能の割り当てを変更しない。
図8は、タッチ入力処理(タッチ入力角度415に応じて操作機能の割り当てを変更する制御)のフローチャートの例である。このフローチャートに示す制御を実行するためのコンピュータプログラムは、あらかじめ不揮発性メモリ220(ROM)に格納されている。システム制御部250は、このコンピュータプログラムを不揮発性メモリ220から読み出し、システムメモリ222(RAM)に展開して実行する。これにより、このフローチャートに示す制御が実現する。
ステップS801では、システム制御部250は、使用者による撮影指示の操作があったかを判断する。例えば、システム制御部250は、シャッターボタン105の操作を検出した場合には、撮影指示の操作があったと判断する。撮影指示の操作があった場合には、ステップS802に進み、撮影操作の指示がない場合にはステップS802を経ずにステップS803に進む。
ステップS802では、シャッターボタン105が半押しされて第1シャッタースイッチ信号SW1が発生すると、システム制御部250は、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を実行する。シャッターボタン105が全押しされて第2シャッタースイッチ信号SW2が発生すると、システム制御部250は、撮像部209からの信号読み出しから記録媒体221に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を実行する。また、動作モードが動画撮影モードである場合には、動画の撮影を開始する。そして、ステップS803に進む。
ステップS803では、システム制御部250は、ファインダー内表示部121が表示を行っているか否かを判断する。例えば、図7に示す(a)の動画撮影時の測距点移動の操作のための画面、(b)の画像再生表示の操作のための画面、(c)の撮影パラメータ設定の操作のための画面のいずれかを表示している状態であるか否かを判断する。表示していない場合であれば、ステップS804に進む。表示している場合には、ステップS805に進む。
なお、ここでは、ファインダー内表示部121が表示を行っているか否かを判断する処理を例に示したが、このような処理に限定されない。このステップS803では、システム制御部250は、タッチパネル107のタッチ操作可能な領域が制限されているか否かを判断してもよい(制限状態検出手段)。具体的には、システム制御部250は、接近検出センサ119によって接眼ファインダー101に被検出物体124が接近していることが検出されているか否かを判断してもよい。接近検出センサ119によって被検出物体124が検出されている場合には、使用者が接眼ファインダー101に接眼している(顔を接近させて覗き込んでいる)状態とみなせる。このため、使用者の顔によって、タッチパネル107のタッチ操作可能な領域が制限されているとみなせる。
また、接眼ファインダー101がOVFである場合には、システム制御部250は、表示部102がスルー表示(ライブビュー表示)をしていない状態であるか(表示しない状態となったか)を判断してもよい。この場合には、表示部102がスルー表示を行っている状態である場合には、タッチ操作可能な領域が制限されていない状態とみなす。また、ライブビュー表示を行っていない状態である場合には、タッチ操作可能な領域が制限されている状態とみなす(制限状態検出手段)。この場合、表示部102がスルー表示していないと判断されれば、ステップS804に進む。接眼ファインダー101がEVFである場合には、システム制御部250は、ファインダー内表示部121がスルー表示をしている状態であるか(スルー表示する状態となったか)を判断してもよい。この場合には、ファインダー内表示部121がスルー表示を行っていない状態であれば、タッチ操作可能な領域が制限されていない状態とみなす。スルー表示を行っている状態であれば、タッチ操作可能な領域が制限されている状態とみなす(制限状態検出手段)。この場合、ファインダー内表示部121がスルー表示していると判断されれば、ステップS804に進む。
ステップS804では、システム制御部250は、ファインダー内表示部121への表示を終了する操作(終了操作)があったか否かを判断する。なお、システム制御部250は、使用者による終了操作がない場合であっても、ファインダー内表示部121への表示を終了したか否かを判断してもよい。終了操作があった場合には、この一連の処理を終了する。終了操作がない場合には、ステップS801に進む。
ステップS805では、システム制御部250は、タッチ検出部304から検出結果を取得し、タッチパネル107へ導電性物体125(使用者の指など)のタッチが検出されたか否かを判断する。タッチが検出された場合には、ステップS806に進む。タッチが検出されない場合には、このステップで待機する。
ステップS806では、システム制御部250は、タッチ入力角度検出部306により検出されたタッチ入力角度415を取得する。そしてステップS807に進む。すなわち、S807においてタッチ操作が開始された際のタッチ入力角度が取得される。
ステップS807では、システム制御部250は、タッチ入力角度割り当てテーブル601に従い、ステップS806で取得したタッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当てる。さらに、システム制御部250は、操作機能選択テーブル701に従い、取得したタッチ入力角度とファインダー内表示部121の表示画面に応じて、具体的な操作機能を選択する。そして、ステップS808に進む。すなわち、タッチ操作が開始された際のタッチ入力角度に基づいて、タッチ操作に応じて行われる機能が選択される。
ステップS808では、システム制御部250は、ステップS807で選択した操作機能を、ファインダー内表示部121に表示する。すなわち、システム制御部250は、ファインダー内表示部121に、操作機能割り当て表示702を表示させる。例えば、ファインダー内表示部121が撮影パラメータ設定を表示する画面である場合には、タッチ入力角度415に応じ、操作機能割り当て表示702として、ISO感度120と絞り数値123とシャッター速度118のいずれかを表示する。そして、ステップS809に進む。
ステップS809では、システム制御部250は、操作機能選択テーブル701に従って選択した操作機能の処理を実行する(図7参照)。すなわち、システム制御部250は、使用者により選択された操作機能に対応する処理を実行する。そしてステップS810に進む。ステップS809では、タッチ位置の移動(タッチムーブ)やタップ操作等に応じて、割り当てられた機能を実行する。なお、ステップS806においてはタッチ操作が開始された際のタッチ入力角度に応じて実行される機能が変わることを説明したが、タッチ位置の移動途中に入力角度が所定以上変化した場合には機能を変えてもよい。つまり、タッチ操作の開始時の入力角度により、機能Aが割り当てられていたが、タッチ位置の移動後、例えば30度や45度いった角度以上のタッチ入力角度415が変化した場合には機能AからBまたはCに変更してもよい。また、タッチが離されたことに応じて機能が実行される機能の場合には、ステップS809ではなく、後述するステップS810においてタッチが離されたことを検知したことに応じて機能を実行する。
ステップS810では、システム制御部250は、タッチ検出部304による検出結果に基づき、タッチパネル107への導電性物体125のタッチが離されたかを判断する。タッチパネル107へのタッチが継続している場合にはステップS809に進む。タッチパネル107へのタッチが離された場合には、ステップS811に進む。
ステップS811では、システム制御部250は、ステップS807で割り当てた操作機能を解除する。そしてステップS812に進む。
ステップS812では、システム制御部250は、ステップS808で開始したファインダー内表示部121による操作機能割り当て表示702を解除(終了)する。そしてステップS801に進む。
[第2実施形態]
次に、図9及び図10を用いて、第2実施形態におけるタッチ入力処理について説明をする。第2実施形態においては、タッチ入力角度415に応じた操作機能の割り当てを、使用者による操作機能の使用頻度(すなわち、操作機能の履歴)に応じて変更する。図9(a)は、タッチ入力角度415に応じた操作機能の割り当てに用いられるタッチ入力角度割り当てテーブル901の例を示す図である。このタッチ入力角度割り当てテーブル901には、タッチ入力角度415に応じた操作機能の割り当てが、操作機能の選択回数の大小関係に応じて規定されている。図9(b)は、図9(a)に示すタッチ入力角度割り当てテーブル901におけるタッチ入力角度415の範囲の例を示す図である。
なお、このタッチ入力角度割り当てテーブル901は、あらかじめ不揮発性メモリ220に格納されている。そして、システム制御部250は、このタッチ入力角度割り当てテーブル901を不揮発性メモリ220から読み出して用いる。また、システム制御部250は、それぞれの操作機能が使用者により選択された回数(すなわち、操作機能の使用履歴)を、システムメモリ222や不揮発性メモリ220に格納する。すなわち、システム制御部250は、いずれかの操作機能が選択されるごとに、操作機能ごとに選択回数をカウントする。そして、システム制御部250は、タッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当てる際に、システムメモリ222に記憶した操作機能の使用履歴(それぞれの操作機能の選択回数)を読み出して用いる。
なお、ここでは割り当てる操作機能数が3である例を示すが、割り当てる操作機能数は3に限定されるものではなく、例えば4以上であってもよい。また、ここでは、使用頻度の高い操作機能を、タッチパネル107に触りやすいタッチ入力角度415へ割り当てる例を示す。本発明の実施形態では、タッチ入力角度415の範囲γが最もタッチしやすく、次いで、範囲β、範囲αの順でタッチしにくくなるものとする。ただし、デジタルカメラ100の持ち方やグリップ部117とタッチパネル107の位置関係によっては、X軸に沿ったタッチの方がしやすかったり、斜め方向のタッチの方がしやすい場合がある。例えば、グリップ部117とタッチパネル107がタッチ操作をする指の4分の1や5分の1といった距離分、離れている場合には、タッチ入力角度415は0°よりも少し斜め方向を向いた操作の方がしやすい。よって、この場合には、βにあたるタッチ入力角度415に頻度の高い機能を割り当てる。また、グリップ部117とタッチパネル107の距離が短い場合には、X軸に沿ったタッチはグリップ部117を持ち直さなければならないので、使用頻度の低い機能を割り当ててもよい。
図9に示すタッチ入力角度割り当てテーブル901の例では、タッチ入力角度415に応じた操作機能が、次のように割り当てられている。各操作機能の選択回数が機能C>機能B>機能Aである場合には、タッチ入力角度415がγの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)、または、タッチ入力角度415が取得できなかった場合は、機能Cが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)には機能Bが割り当てられる。タッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)には、機能Aが割り当てられる。なお、これらの割り当て設定をデフォルト設定とする。
各操作機能の選択回数が機能C>機能A>機能Bである場合には、タッチ入力角度415がγの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)、または、タッチ入力角度415が取得できなかった場合には、機能Cが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)には、機能Aが割り当てられる。タッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)には、機能Bが割り当てられる。
各操作機能の選択回数が機能B>機能C>機能Aである場合には、タッチ入力角度415がγの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)、または、タッチ入力角度415が取得できなかった場合に、機能Bが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)には、機能Cが割り当てられる。タッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)には、機能Aが割り当てられる。
各操作機能の選択回数が機能B>機能A>機能Cである場合には、タッチ入力角度415がγの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)、または、タッチ入力角度が取得できなかった場合に、機能Bが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)には、機能Aが割り当てられる。タッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)には、機能Cが割り当てられる。
各操作機能の選択回数が機能A>機能C>機能Bである場合には、タッチ入力角度415がγの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)、または、タッチ入力角度が取得できなかった場合に、機能Aが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)には、機能Cが割り当てられる。タッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)には、機能Bが割り当てられる。
各操作機能の選択回数が機能A>機能B>機能Cである場合には、タッチ入力角度415がγの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)、または、タッチ入力角度が取得できなかった場合に、機能Aが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)には、機能Bが割り当てられる。タッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)には、機能Cが割り当てられる。
そして、システム制御部250は、このタッチ入力角度割り当てテーブル901に従い、取得したタッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当てる。このようなタッチ入力角度割り当てテーブル901を用いることにより、タッチ入力角度415に割り当てるタッチ操作機能を、タッチ操作機能の使用頻度(履歴)に応じて変更できる。この場合、上述のように、使用頻度の高い(選択回数の多い)タッチ操作機能に、タッチパネル107に触りやすいタッチ入力角度415を割り当てる構成であることが好ましい。特に、使用頻度が高い操作機能から順(降順)に、タッチ操作しやすいタッチ入力角度415に割り当てる。このような構成によれば、使用者は、頻繁に使用する操作機能を、操作しやすいタッチ入力角度415でタッチすることにより実行させることができる。このため、操作性が向上する。
なお、表示部102やファインダー内表示部121の表示画面に対応した具体的な操作機能の選択には、第1実施形態で説明した操作機能選択テーブル701(図7参照)を用いればよい。また、操作機能選択テーブル701により選択される具体的な操作機能の内容についても、第1実施形態と同じでよい。このほか、タッチ操作を検出した場合に、タッチ操作の開始を検出した時点(タッチダウンを検出した時点)でのタッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当る構成についても、第1実施形態と同様でよい。さらに、タッチパネル107に対して2箇所以上のタッチを検出した場合の処理も、第1実施形態と同じ処理が適用できる。
図10は、第2実施形態におけるタッチ入力処理(タッチ入力角度415に応じて操作機能の割り当ての変更を使用頻度に応じて変更する制御)のフローチャートの例である。なお、図10のステップS1004〜S1006、S1009〜S1012は、それぞれ、図8のステップS803、S805〜S806、S808〜S811と同じ処理が適用できる。このため、説明を省略する。
ステップS1001では、システム制御部250は、不揮発性メモリ220に格納されている操作機能の選択回数を初期化する。また、システム制御部250は、タッチ入力角度割り当てテーブル901の設定について、デフォルト設定を選択する。そして、ステップS1002に進む。
ステップS1002では、システム制御部250は、タッチ入力角度割り当てテーブル901の内容が、前回の起動時から変更されているかどうかを確認する。変更されていない場合には、ステップS1003を経ずにステップS1004に進む。変更されている場合にはステップS1003に進む。
ステップS1003では、システム制御部250は、内容が変更されたタッチ入力角度割り当てテーブル901を、今回の一連の処理において用いるタッチ入力角度割り当てテーブル901に設定する。そして、ステップS1004に進む。ステップS1004〜S1007は、図8のステップS803、S805〜S807と同じ処理が適用できる。ただし、ステップS1007では、システム制御部250は、図9に示すタッチ入力角度割り当てテーブル901に従い、タッチ操作機能を割り当てる。
ステップS1008では、システム制御部250は、ステップS1007で割り当てた操作機能の選択回数を+1する。すなわち、S1007において取得したタッチ入力角度に応じて割り当てた操作機能(使用者により選択された操作機能)について、使用者による選択回数を操作機能ごとにカウントする。そして、ステップS1009に進む。ステップS1009〜S1012は、図8のステップS808〜S811と同じ処理が適用できる。
ステップS1014では、システム制御部250は、使用者による接眼ファインダー101への接眼が解除されたか否かを判断する。そして、接眼が解除されていないと判断された場合にはステップS1005に進み、接眼が解除された判断された場合にはステップS1015に進む。
なお、ステップS1004では、第1実施形態と同様に、システム制御部250が、接近検出センサ119の検出結果に基づいて接眼ファインダー101に被検出物体124が接近しているか否かを判断してもよい。この場合には、このステップS1014において、システム制御部250は、接眼ファインダー101に被検出物体124が接近していないかを判断する。そして、接眼ファインダー101に被検出物体124が接近していると判断された場合には、ステップS1005に進み、接近していないと判断された場合には、ステップS1015に進む。すなわち、ステップS1004において、タッチパネル107のタッチ操作可能な領域が制限されていると判断された場合には、このステップS1014において、タッチ操作可能な領域の制限がなくなったか否かを判断する(制限状態検出手段)。いそして、タッチ操作可能な領域が制限されていると判断された場合にはステップS1005に進み、制限がなくなったと判断された場合にはステップS1015に進む。
ステップS1015では、システム制御部250は、電源スイッチ109に対して電源をOFFにする操作があったか否かを判断する。電源をOFFにする操作があった場合には、ステップS1016に進み、電源をOFFする操作がない場合にはステップS1003に進む。
ステップS1016では、システム制御部250は、不揮発性メモリ220に格納されている各タッチ操作機能の選択回数に基づき、タッチ入力角度割り当てテーブル901を変更する。そして、変更したタッチ入力角度割り当てテーブル901を不揮発性メモリ220に格納する。
以上のように、第2実施形態におけるタッチ入力処理によれば、タッチパネル107の操作時におけるタッチ入力角度415に応じた操作機能の割り当てを、操作機能の使用頻度(選択回数)に応じて変更する。このような構成であると、タッチ操作可能な領域が制限されている場合であっても、複数機能の割り当てることが可能となり、かつ、操作性を高めることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態におけるタッチ入力処理について説明をする。第3実施形態においては、操作機能を割り当てる角度範囲を使用者によるタッチ操作時のタッチ入力角度415の履歴に応じて変更しながら、タッチ入力角度415に応じて操作機能割り当てを変更する。このような制御によれば、例えば使用者の癖に応じて操作機能が割り当てられるため、操作性を高めることができる。図11は、第3実施形態に適用されるタッチ入力角度割り当てテーブル1101,1102と、タッチ入力角度415の範囲の例を示す図である。それぞれ、図11(a)はデフォルト(初期状態)のタッチ入力角度割り当てテーブル1101の例を示す図であり、図11(b)は、図11(a)のデフォルト状態におけるタッチ入力角度415の範囲の例を示す図である。図11(c)は、タッチ入力角度415の履歴に応じて変更されたタッチ入力角度割り当てテーブル1102の例を示す図であり、図11(d)は、図11(c)のタッチ入力角度415の履歴に応じて変更されたタッチ入力角度415の範囲の例を示す図である。なお、図11では、割り当てる操作機能数が3である例を示す。ただし、割り当てる操作機能数は3に限定されるものではなく、例えば4以上であってもよい。
第3の制御では、システム制御部250は、デジタルカメラ100の使用開始時などにおいては、図11(a)に示すようなデフォルトのタッチ入力角度割り当てテーブル1101を用いる。デジタルカメラ100の使用開始後においては、システム制御部250は、図11(c)(d)に示すように、タッチ入力角度415の履歴に応じて、操作機能を割り当てるためのタッチ入力角度415の範囲を変更する。そして、システム制御部250は、タッチ入力角度415の範囲を変更したタッチ入力角度割り当てテーブル1102に従い、タッチ入力角度415に応じて操作機能の割り当てを変更する。
図11(a)に示す例のデフォルトのタッチ入力角度割り当てテーブル1101では、タッチ入力角度415がαの範囲(75°〜105°、255°〜285°)には、機能Aが割り当てられる。タッチ入力角度415がβの範囲(15°〜75°、105°〜165°、195°〜255°、285°〜345°)には、機能Bが割り当てられる。タッチ入力角度415がγの範囲(0°〜15°、165°〜195°、345°〜360°)、または、タッチ入力角度415が取得できなかった場合には、機能Cが割り当てられる。
システム制御部250は、タッチ入力角度415の履歴に応じて、操作機能を割り当てるタッチ入力角度415の範囲を変更する。例えば、αの範囲のタッチとして、タッチ入力角度415の値θ’が約280°である場合(βの範囲との境界に近い場合)が多いものとする。また、βの範囲のタッチとして、タッチ入力角度415の値θ’が約45°である場合(αの範囲との境界から遠い場合)が多いものとする。さらに、γの範囲のタッチとして、タッチ入力角度415の値θ’が約350°(αの範囲との境界に近い)が多いものとする。タッチ入力角度415の履歴がこのような場合には、システム制御部250は、操作機能の割り当てのためのタッチ入力角度415の範囲を、図11(a)(b)に示す範囲から図11(c)(d)に示す範囲に変更する。この場合、具体的には、図11(d)に示すように、αの範囲を、60°〜120°と240°〜300°に変更する。βの範囲を、30°〜60°と、120°〜150°と、210°〜240°と、300°〜330°に変更する。γの範囲を、0°〜30°と、150°〜210°と、330°〜360°に変更する。変更したαの範囲(、60°〜120°、240°〜300°)には、機能Aが割り当てられる。変更したβの範囲(30°〜60°、120°〜150°、210°〜240°、300°〜330°)には、機能Bが割り当てられる。変更したγの範囲(0°〜30°、150°〜210°、330°〜360°)と、タッチ入力角度415を取得できなかった場合には、機能Cが割り当てられる。
すなわち、システム制御部250は、αの範囲のタッチが、βの範囲との境界(閾値)に近いことが多い場合には、αの範囲とβの範囲の境界(αの範囲の閾値)を、αの範囲がβの範囲の側に拡大するように変更する。換言すると、この場合には、αの範囲において頻繁にタッチされる位置およびその近傍が、αの範囲に含まれるように(βの範囲に含まれないように)、αの範囲を拡大する。βの範囲とγの範囲についても同様とする。このように、ある1つの範囲(α、β、γの範囲のいずれか)に対する使用者によるタッチ位置が、当該1つの範囲と隣接する他の範囲との境界に近いことが多い場合には、当該1つの範囲と当該他の範囲との境界を当該他の範囲の側に移動させ、当該1つの範囲を拡大する。これにより、使用者の意図する操作機能が割り当てられるようにできる。
具体的な処理としては、例えば次のような処理が適用できる。システム制御部250は、タッチパネル107へのタッチがあるごとに、座標計算部305からタッチ位置の座標(位置情報)を取得し、例えば不揮発性メモリ220に格納する。そして、αの範囲とβの範囲とγの範囲のそれぞれに対するタッチ位置の平均値や最頻値や中央値など(代表値)を、α、β、γの範囲ごとに計算する。そして、システム制御部250は、計算したこれらの値に応じて、操作機能を割り当てるためのタッチ入力角度415の範囲を変更する。例えば、システム制御部250は、計算したタッチ位置の座標と隣接する範囲と境界との距離が所定の閾値未満である場合には、この距離が大きくなるように(例えば所定の閾値以上となるように)、隣接する範囲との境界を変更する。
なお、第3実施形態において具体的な操作機能の割り当てに用いる操作機能選択テーブルは、第1実施形態で用いる操作機能選択テーブル701(図7参照)と同じでよい。また、第1実施形態と同様に、タッチパネル107へのタッチを検出した場合には、タッチを検出した時点(タッチダウンを検出した時点)でのタッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当る構成が適用できる。さらに、タッチパネル107に対して2箇所以上のタッチを検出した場合の処理も、第1実施形態と同じ処理が適用できる。
図12は、第3実施形態(タッチ入力角度415の履歴に応じて、操作機能を割り当てるタッチ入力角度の範囲を変更する制御)のフローチャートの例である。なお、図12のステップS1205〜S1207、S1210〜S1214は、第1の制御のステップS803、S805〜S806、S808〜S812と同様の処理が適用できる。また、ステップS1215〜S1216は、図10のステップS1014〜S1015と同様の処理が適用できる。このため、これらのステップの処理の説明を省略する。
ステップS1201では、システム制御部250は、タッチ入力角度415の範囲としてデフォルト設定(図11(a)に示すタッチ入力角度割り当てテーブル1101)を選択する。そして、ステップS1202に進む。
ステップS1202では、使用者による電源スイッチ109をONにする操作を検出すると、システム制御部250は、デジタルカメラ100の各部への電力の供給を開始する。そして、ステップS1203に進む。
ステップS1203では、システム制御部250は、それぞれのタッチ入力角度415の範囲(タッチ入力角度415の範囲の境界(閾値))が、前回起動時から変更されているかどうかを判定する。変更されている場合には、ステップS1204に進む。変更されていない場合には、ステップS1204を経ずにステップS1205に進む。
ステップS1204では、システム制御部250は、タッチ入力角度415の範囲が変更されたタッチ入力角度割り当てテーブル1102を、今回の一連の処理で用いるタッチ入力角度割り当てテーブルに設定する。そして、ステップS1205に進む。ステップS1205〜S1207は、それぞれ、第1の制御のステップS803、S805〜S806と同様の処理が適用できる。
ステップS1208では、システム制御部250は、タッチ入力角度割り当てテーブル1101,1102に従い、ステップS1207で取得したタッチ入力角度415に応じて操作機能を割り当てる。このように、システム制御部250は、タッチ入力角度割り当てテーブルが前回起動時から変更されていない場合には、デフォルトのタッチ入力角度割り当てテーブル1101を用いる。変更されている場合には、変更されたタッチ入力角度割り当てテーブル1102を用いる。そして、ステップS1209に進む。
ステップS1209では、システム制御部250は、タッチ入力角度検出部306から取得したタッチ入力角度415を、不揮発性メモリ220に格納する。なお、タッチ操作においてタッチダウンからタッチアップまでの間にタッチ入力角度415が変化した場合には、タッチを検出した時点(タッチダウン時)のタッチ入力角度415を格納する。そして、ステップS1210に進む。ステップS1210〜S1214には、第1の制御のステップS808〜S812と同様の処理が適用できる。ステップS1215〜S1216には、図10のステップS1014〜S1015と同様の処理が適用できる。
ステップS1217では、システム制御部250は、ステップS1209で不揮発性メモリ220に格納したタッチ入力角度415に基づいて、タッチ入力角度415の範囲を変更(更新)する。そして、ステップS1202に進む。
以上のように、第3実施形態においては、使用者によるタッチ操作のタッチ入力角度415の履歴に応じて、操作機能の割り当てに用いるタッチ入力角度415の範囲を変更する。これにより、使用者の癖を考慮してタッチ操作機能の割り当てを変更することができる。そのため、限られた操作領域においても、複数機能の割り当てが可能で、かつ、操作性を高めることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形や変更が可能である。
例えば、次のように変形や変更が可能である。静電容量タッチセンサの形状は四辺形以外でもよい。また、静電容量タッチセンサの出力は、一定時間におけるコンデンサの充放電回数のように、タッチによるセンサ間容量の変化に伴い変化するものであればよい。また、本実施形態では、接触領域を楕円形状で近似してタッチ入力角度を計算したが、これ以外の計算方法としてもよい。また、面内基準軸の方向(基準方向)をタッチパネルの面内の下方向としたが、基準方向は特に限定されるものではない。また、タッチ進入方向を最大容量センサ交点と最遠閾値超センサ交点の位置関係に基づいて決めたが、これ以外としてもよい。タッチパネルに対するタッチ入力角度は、時計周り方向を正の方向とし、その範囲を0°〜360°としているが、これ以外としてもよい。タッチ入力角度割り当てテーブルにより割り当てる操作機能数を3としたが、任意の値としてよい。また、前述のタッチ入力の角度の範囲は例示であり、これらに限定されるものではない。また、割り当てる操作機能の例として、測距点移動、再生時操作、撮影パラメータ設定に関する操作機能を示したが、これらに限定されない。また、操作機能のそれぞれにおいて、具体的に設定や変更する項目も、前述の例に限定されない。また、第2実施形態では、操作機能の選択回数に基づいてタッチ入力角度割り当てテーブルを変更する例を示したが、これ以外の条件に基づいて変更してもよい。第3の制御では、タッチ入力角度の変更例を1つのみ示したが、上述の1つに限定されるものではない。
なお、システム制御部250が行うものとして説明した上述の各種制御は、1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明したが、本発明はこの例に限定されず、タッチ入力可能な電子機器であれば適用可能である。すなわち、本発明は、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話端末、携帯型の画像ビューワ、タッチパネルを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、タブレット端末、スマートフォン、投影装置、タッチパネルを備える家電装置や車載装置などといった電子機器に適用可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、タッチ入力可能な電子機器に好適な技術である。そして、本発明によれば、タッチ操作可能な領域が限られた場合においても、複数の機能の割り当てを可能にすることができる。

Claims (17)

  1. タッチパネルへのタッチ操作を検出可能なタッチ検出手段と、
    前記タッチパネルへ接触領域が第1の角度を示す第1のタッチがされた場合には、前記タッチパネルへのタッチ操作に応じて第1の機能を実行し、
    前記タッチパネルへの接触領域が第2の角度を示す第2のタッチがされた場合には、前記タッチパネルへのタッチ操作に応じて第2の機能を実行するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1のタッチは、前記タッチパネルにおける接触領域の長軸が前記タッチパネルの基準軸に対して前記第1の角度であり、前記第2のタッチは、前記タッチパネルにおける接触領域の長軸が前記タッチパネルの前記基準軸に対して前記第2の角度であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1の機能と前記第2の機能は、タッチ位置が移動したことに応じて実行されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記タッチパネルへの接触領域の角度を検出する角度検出手段をさらに有し、
    前記角度検出手段は、前記タッチパネルへのタッチ操作が開始された際に、接触領域の角度を検出し、
    前記制御手段は、前記検出された角度に基づいて前記タッチ操作に応じて実行される機能を選択するように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記タッチパネルへのタッチ操作に応じて実行する機能として複数の機能からいずれかを選択する選択手段とをさらに有し、
    前記選択手段は、前記タッチパネルにおいて検出されたタッチの接触領域の角度が、前記第1の角度の場合には前記第1の機能を選択し、前記第2の角度の場合には前記第2の機能を選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記タッチパネルにおいて検出されたタッチの接触領域の角度が、前記第1の角度の場合に選択される機能は、前記タッチパネルにおいて検出されたタッチの接触領域の角度が、前記第2の角度の場合に選択される機能よりも、使用頻度の高い機能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記電子機器においては、ファインダーを介して視認可能なファインダー内表示部への表示が可能であり、
    前記制御手段は、前記ファインダー内表示部に表示がされている場合に、タッチ操作がされると接触領域の角度に応じた機能を実行するように制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記制御手段は、前記第1のタッチがされた場合と前記第2のタッチがされた場合とでは、所定の距離のタッチ位置の移動に応じて、表示部に表示されるアイテムの移動する距離が異なるように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 撮像された撮像画像より人物の顔を検出する顔検出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記第1のタッチがされた場合には、タッチ位置の移動に応じて、前記顔検出手段に検出された顔のうち選択される顔を切り替え、さらに表示部において選択される顔を示す表示を移動し、前記第2のタッチがされた場合には、所定の距離のタッチ位置の移動に応じて、前記表示部に表示されるアイテムを前記所定の距離に応じた分、移動するように制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 前記制御手段は、表示部に複数の画像のうち、第1の画像が表示されている場合に、
    前記第1のタッチがされた場合と前記第2のタッチがされた場合とでは、所定のタッチ操作に応じて、前記表示部に表示される画像として前記第1の画像から切り替わる画像が異なることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電子機器。
  11. 前記制御手段は、前記表示部に複数の画像のうち、前記第1の画像が表示されている場合に、前記第1のタッチがされた場合には、前記所定のタッチ操作に応じて第1の順番離れた画像を、前記表示部に表示するようにし、前記第2のタッチがされた場合には、前記所定のタッチ操作に応じて前記第1の順番よりもさらに離れた第2の順番離れた画像を、前記表示部に表示するように制御することを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記制御手段は、第1のタッチがされた場合と前記第2のタッチがされた場合とでは、タッチ位置の移動に応じて設定値の変更される項目が異なることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の電子機器。
  13. 撮像手段をさらに有し、
    前記タッチ操作に応じて実行される機能は撮像に関する機能であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 前記電子機器においては、ファインダーを介して視認可能なファインダー内表示部への表示が可能であり、
    前記制御手段は、割り当てを変更した前記機能を前記ファインダー内表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の電子機器。
  15. タッチパネルを有する電子機器の制御方法であって、
    前記タッチパネルへのタッチ操作を検出するステップと、
    前記タッチパネルへの接触領域が第1の角度を示す第1のタッチがされた場合には、前記タッチパネルへのタッチ操作に応じて第1の機能を実行し、
    前記タッチパネルへの接触領域が第2の角度を示す第2のタッチがされた場合には、前記タッチパネルへのタッチ操作に応じて第2の機能を実行するステップと、
    を有することを特徴とする電子機器の制御方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至14のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラム。
  17. コンピュータを、請求項1乃至14のいずれか1項に記載された電子機器の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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