JP2019009835A - 送電装置 - Google Patents

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一暢 上澤
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Abstract

【課題】複数の送電コイルを制御する制御部が複数あったとしても、存在確認信号の誤判定を防止する送電装置を提供する。【解決手段】送電装置は、第2制御部は、第2送電コイルから受電装置の存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御し、第1制御部は、第2制御部が第2存在確認信号を送信していない場合に第1送電コイルから受電装置の存在を確認するための第1存在確認信号を送信するように制御し、第2制御部が第2存在確認信号を送信している場合に第1送電コイルから第1存在確認信号を送信しない。【選択図】図2

Description

本発明は、受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置に関し、特に2種類の異なるコイルを共存させて非接触で電力を伝送する送電装置に関する。
従来から、受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置が提案されている。例えば、特許文献1は、電子機器への給電を適切に行うための方法を選択し、選択された方法に基づいて、電子機器に給電が行われることを目的とした給電装置を開示する。この給電装置は、第1の給電方法に基づいて、無線給電を行うための第1の給電手段と、第1の給電方法と異なる第2の給電方法に基づいて、無線給電を行うための第2の給電手段と、電子機器と通信を行う通信手段と、電子機器との通信に基づいて、第1の給電手段及び第2の給電手段のいずれか一つを選択する選択手段と、選択手段によって選択された給電手段を用いて、電子機器に無線給電を行うための処理を行う制御手段とを有し、制御手段は、電子機器の状態に応じて、第1の給電手段及び第2の給電手段のいずれか一つを再び選択するように選択手段を制御する。
また、特許文献2は、電子機器への給電を適切に行うための方法を選択し、選択された方法に基づいて、電子機器に給電が行われることを目的とした給電装置を開示する。この給電装置は、第1の給電方法に用いられる第1の給電手段と、第1の給電方法と異なる第2の給電方法に用いられる第2の給電手段と、給電を制御するための第1の制御方法に用いられる第1の通信手段と、第1の制御方法と異なる第2の制御方法に用いられる第2の通信手段と、電子機器との認証に基づいて、給電装置を第1のモード、第2のモード及び第3のモードのいずれか一つに設定する制御手段を有し、制御手段は、設定されたモードに基づいて、電子機器に給電が行われるようにする。
特開2014−128149号公報 特開2014−075934号公報
近年、スマートフォンなどの携帯端末が普及する中で、非接触で充電を行うための規格が複数登場してきている。たとえば、Qi規格、PMA規格、A4WP規格などであり、互いに、ハード・ソフト両面において互換性のあるものとないものがある。Qi規格とPMA規格は、電磁誘導方式を採用しており、ハード(送電コイル)を共用することが可能である。一方、A4WP規格は、磁界共鳴方式を採用しており、送電コイルにおいてQi規格等とは互換性がなく、専用の送電コイルが必要になる。使用者の使いやすさを考慮した場合、1台の非接触充電器にて複数の規格に対応できることが好まれる。
1台の非接触充電器で複数の規格に対応するためにそれぞれの送電方式に則った複数の送電コイルとこれらを制御する制御部を備える必要があるが、昨今は即時性や制御のしやすさから、送電コイル毎に制御部を備えることが求められるようになった。しかし、係る非接触充電器においては、受電装置の接近を検知するため間欠的にその存在を確認するための信号(Qi規格ではAnalog Ping、A4WP規格ではShort Beaconと言う)を送信し続けなければならないので、その存在を確認するための信号を誤判定するという問題があった。
本発明は、かかる事情を鑑みて考案されたものであり、複数の送電コイルを制御する制御部が複数あったとしても、存在確認信号の誤判定を防止する送電装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、載置面に置かれた受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置であって、第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイルと、第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイルと、第1送電コイルに対して第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部と、第2送電コイルに対して第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部と、を備え、第2制御部は、第2送電コイルから受電装置の存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御し、第1制御部は、第2制御部が第2存在確認信号を送信していない場合に第1送電コイルから受電装置の存在を確認するための第1存在確認信号を送信するように制御し、第2制御部が第2存在確認信号を送信している場合に第1送電コイルから第1存在確認信号を送信しない送電装置が提供される。
これによれば、複数の存在確認信号が同時に送信されることが無いように制御することで、存在確認信号の誤判定を防止する送電装置を提供することができる。
さらに、第1制御部と第1送電コイルの間に出力回路をさらに備え、第2制御部は、第2存在確認信号を送信する場合、出力回路に対して出力を遮断する旨の出力遮断信号を送信することを特徴としてもよい。
これによれば、第2制御部が第2存在確認信号を送信する場合に出力回路に出力遮断信号を送信することで、第1制御部の送信を遮断することができ、確実に存在確認信号の誤判定を防止できる。
さらに、第2制御部は、出力回路に対して出力を遮断する出力遮断信号を送信した後第2存在確認信号の送信を停止する場合、出力回路に対して出力の遮断を解除する旨の出力遮断解除信号を送信することを特徴としてもよい。
これによれば、第2存在確認信号の送信を停止する場合出力回路に対して出力遮断解除信号を送信することで、第1存在確認信号を送信するように制御し、第2存在確認信号を送信していない場合に第1存在確認信号を送信するように制御するので、存在確認信号の誤判定を防止できる。
さらに、第2制御部は、第2存在確認信号の送信を開始する時第1制御部に送信許可信号を送信し、第1制御部は、送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間経過後に第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止することを特徴としてもよい。
これによれば、第2制御部は、第2存在確認信号の送信を開始する時第1制御部に送信許可信号を送信し、第1制御部は、送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間経過後に第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止するように制御し、互いが協調制御することで、存在確認信号の誤判定を防止できる。
上記課題を解決するために、載置面に置かれた受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置であって、第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイルと、第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイルと、第1送電コイルに対して第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部と、第2送電コイルに対して第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部と、第1制御部と第1送電コイルの間に出力回路と、第2制御部と出力回路とを接続する信号線と、を備え、第2制御部は、第2送電コイルから受電装置の存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御し、第2存在確認信号を送信する場合信号線に出力回路の出力を遮断する旨の遮断信号を送信する送電装置が提供される。
これによれば、第2制御部が第2存在確認信号を送信する場合に信号線を介して出力回路に出力遮断信号を送信することで、第1制御部の送信を遮断することができ、確実に存在確認信号の誤判定を防止する送電装置を提供することができる。
上記課題を解決するために、載置面に置かれた受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置であって、第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイルと、第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイルと、第1送電コイルに対して第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部と、第2送電コイルに対して第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部と、第2制御部と第1制御部とを接続する信号線と、を備え、第2制御部は、第2送電コイルから受電装置の存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御し、第2存在確認信号を送信する時信号線を介して第1制御部が第1存在確認信号を送信することを許可する旨の送信許可信号を送信し、第1制御部は、送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間経過後に第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止する送電装置が提供される。
これによれば、第2制御部は、第2存在確認信号を送信する時信号線を介して第1制御部に送信許可信号を送信し、第1制御部は、送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間経過後に第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止するように制御し、互いが協調制御することで、存在確認信号の誤判定を防止する送電装置を提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、複数の送電コイルを制御する制御部が複数あったとしても、存在確認信号の誤判定を防止する送電装置を提供することができる。
本発明に係る第一実施例の送電装置の、(A)平面図(載置面を含むケースを除く)、(B)I−I断面における断面図。 本発明に係る第一実施例の送電装置における第1制御部と第2制御部による存在確認信号の出力動作を示す説明図。 本発明に係る第一実施例の送電装置におけるブロック図(遮断回路機能時)。 本発明に係る第一実施例の送電装置におけるブロック図(遮断回路非機能時)。 本発明に係る第二実施例の送電装置における第1制御部と第2制御部による存在確認信号の出力動作を示す説明図。 本発明に係る第二実施例の送電装置におけるブロック図。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る実施例について説明する。
<第一実施例>
図1を参照し、本実施例における送電装置100を説明する。なお、図1(A)は、送電装置100のケース90を図示せず、内部のコイル等のみを示す。送電装置100は、携帯端末などの受電装置RDに無線で電力を伝送する装置であり、受電装置RDを載置するケース90に載置面91を有する。送電装置100は、携帯端末などの受電装置RDに対して無線で給電する所謂ワイヤレス充電方式として、数十kHz〜数百kHz付近の周波数の電磁波を使用した電磁誘導方式と、数MHz〜数十MHz付近の周波数の電磁波を使用した磁界共鳴方式の両方を含む。
送電装置100は、かかる2種類のワイヤレス充電方式に対応するため、電磁誘導方式(第1の伝送方式)で電力を伝送する第1送電コイル10と、磁界共鳴方式(第2の伝送方式)で電力を伝送する第2送電コイル20とを備える。電磁誘導方式とは、送電側のコイルが発生させる磁場の変化に伴って生ずる電磁誘導により、受電側のコイルに起電力を発生させて電力を伝送する方式である。磁界共鳴方式とは、送電側のコイルの周波数と受電側のコイルの周波数を合わせて、送電側のコイルに電流が流れることにより発生した磁場の振動が同じ周波数で共振する受電側の共振回路に伝わることにより、電力を伝送する方式である。
電磁誘導方式は、磁束の大きさが電力の伝送効率に大きく影響し、送電側と受電側のコイルの結合係数の大きさが送電電力の大小を決めることになる。結合係数の大きさは、両コイル間の距離やコイル中心位置の一致度などにより影響を受ける。磁界共鳴方式は、磁束が小さくてもよく、その代わり送電側と受電側のコイル(アンテナ)におけるピーキー性能(所定の周波数に対して鋭敏に反応する性質)の高さが伝送効率に大きく影響する。磁界共鳴方式では、磁束の大きさは伝送効率にあまり関係がないため、送電側のコイルと受電側のコイルが離れていても送電が可能であるとの特徴がある一方で、周囲のコイルや磁束の影響を受け易い。すなわち、磁界共鳴方式の伝送効率においては、送電側のコイルの共振周波数と受電側のコイルの共振周波数をどれだけ一致させることができるかが重要となる。
送電装置100は、より具体的には、平面視矩形の第1送電コイル基板11と、第1送電コイル基板11上に矩形板状に磁界を強めるための磁性体12と、磁性体12の載置面91側に積層するようにして設けられた第1送電コイル10と、第1送電コイル基板11と平行に対向して設けられた第2送電コイル基板21と、第2送電コイル基板21上に設けられた第2送電コイル20と、第1送電コイル基板11上に第1送電コイル10に対して第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部30および第2送電コイル20に対して第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部40と、を備える。
第1送電コイル10は、第2送電コイル基板21の開口部22の中に嵌るように配置される。したがって、第1送電コイル10は、第2送電コイル20のコイル中心側に、第2送電コイル20は、第1送電コイル10の外周側に位置する。なお、磁性体12は、フェライトなどの透磁率1以上の材料から構成され、方形板状をなし、その平面視形状は、第2送電コイル基板21の開口部22の矩形の形状とほぼ同じであり、開口部22に一致するように配置されている。第1送電コイル10は、導体の配線パターンにより方形環状に巻回されたスパイラルコイルであり、受電装置RDが載置面91で多少ずれて置かれてもいいように、3つのコイルから構成されている。
第2送電コイル20は、第2送電コイル基板21の開口部22と外周部に挟まれた枠部に設けられる。第2送電コイル20は、第2送電コイル基板21上に形成された導体の配線パターンにより方形に形成されたアンテナであり、磁束の強さで結合する第1送電コイル10とは異なり、磁界共鳴のため必ずしも何回も巻回する必要はない。第2送電コイル20は、自分のインダクタンスと浮遊容量とによって、所定の周波数で共振するようになっている。なお、本実施例では、第2送電コイル20は、載置面91に対して第1送電コイル10とほぼ同距離に位置するが、これに限定されず、載置面91に対してより近い位置または載置面91より受電装置RD側(図1(B)において図視で載置面91より上側)にあってもよい。
第1制御部30および第2制御部40は、それぞれの伝送方式で伝送するためインバータ回路等の回路で構成される。第1制御部30は、電磁誘導方式に対応した送電用の電気信号を発生させる電磁誘導方式制御部である。電磁誘導方式に対応した電気信号としては、通常、数十kHz〜数百kHz付近の周波数の交流の電気信号が用いられる。第2制御部40は、磁界共鳴方式に対応した送電用の電気信号を発生させる磁界共鳴方式制御部である。磁界共鳴方式に対応した電気信号としては、通常、数MHz〜数十MHz付近の周波数の交流の電気信号が用いられる。第1制御部30および第2制御部40は、それぞれ独立した制御回路であり、所謂プロセシングユニット(CPU)である。
図2を参照し、第1制御部30および第2制御部40の電気信号の送信方法について説明する。第1制御部30および第2制御部40は、載置面91における物体の存在を確認するための存在確認信号(Qi規格ではAnalog Ping、A4WP規格ではShort Beaconと言う)と、所定の伝送方式に対応した受電装置RDであるか否かを認証するための認証信号(Qi規格ではRapid Ping、A4WP規格ではLong Beaconと言う)と、所定の伝送方式で充電するための充電電波信号を、第1送電コイル10および第2送電コイル20から送信するように電気信号を発生させる。
第1制御部30および第2制御部40では、存在確認信号で載置面91に物体の存在を確認した場合には認証信号を送信し、認証できた場合すなわちどの伝送方式の受電装置RDが載置されたのかが認識できた場合にはその伝送方式の充電電波信号を送信して充電を行う。なお、存在確認信号は、金属の接近によりインピーダンスの変化により物体が載置面91に接近したか否かを検知してもよいし、他の方法であってよい。1回の存在確認信号が出力されている時間は短いが、載置面91に受電装置RDが載置されることを待機しているので所定間隔で間欠的に常に出力することとなるため、消費電力を多く費やす原因となっている。
本図は、認証信号を送信する前の、第1制御部30による第1存在確認信号および第2制御部40による第2存在確認信号の出力動作のタイミングについて記載する。ここでは、第2存在確認信号は、たとえば規格で一定の周期で出力することが定められている例を示す。第2制御部40は、第2送電コイル20から、周期T22で所定の時間T21、第2存在確認信号を出力する。すなわち、第2制御部40は、第2送電コイル20から受電装置RDの存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御する。
一方、第1制御部は、例として第1送電コイル10が3つのコイルから構成されているため、それぞれのコイルから、周期T12で所定の時間T11、第1存在確認信号を出力する。最も左の第1存在確認信号のグループでは、すべての第1存在確認信号が、第2存在確認信号とは異なる時刻に出力されるものなので、第1存在確認信号のすべてが出力されている状況を示す。同様に、左から2番目の第1存在確認信号のグループでも、すべての第1存在確認信号が、第2存在確認信号とは異なる時刻に出力されるものなので、第1存在確認信号のすべてが出力されている。すなわち、送電装置100では、第2制御部40が第2存在確認信号を送信していない場合に第1送電コイル10から第1存在確認信号を送信するように制御する。
しかし、左から3番目の第1存在確認信号のグループでは、第1送電コイル10の内のコイル0の第1存在確認信号が、第2存在確認信号が出力されている時刻に出力されるタイミングとなるので、かかる場合には、送電装置100では、第1存在確認信号の出力を行わない。一方、第1送電コイル10の内のコイル1とコイル2からの第1存在確認信号は、第2存在確認信号とは異なる時刻に出力されるものなので出力される。また、左から4番目の第1存在確認信号のグループでも、第1送電コイル10の内のコイル0とコイル1の第1存在確認信号が、第2存在確認信号が出力されている時刻に出力されるタイミングとなるので、送電装置100は、第1存在確認信号の出力を行わない。
すなわち、第2制御部40が第2存在確認信号を送信している場合には、送電装置100では、第1送電コイル10から第1存在確認信号を送信しないように制御される。本実施例では、第2制御部40は、第2存在確認信号の出力中には、第1制御部30が出力する第1存在確認信号の出力を遮断する。このように、第1存在確認信号と第2存在確認信号が同時に送信されることが無いように制御することで、存在確認信号の誤判定を防止する送電装置100を提供することができる。
図3を参照し、本実施例における送電装置100の構成を説明する。送電装置100は、第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイル10と、第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイル20と、第1送電コイル10に対して第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部30と、第2送電コイル20に対して第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部40と、第1制御部30と第1送電コイル10の間に第1出力回路51と、第2制御部40と第2送電コイル20の間に第2出力回路52と、第2制御部40と第1出力回路51とを接続する第1信号線61と、第1信号線61上に第1出力回路51の出力を遮断するための遮断回路53と、を備える。
第1出力回路51および第2出力回路52は、それぞれ第1制御部30および第2制御部40の制御に従い、第1送電コイル10と第2送電コイル20に対して、それぞれの周波数の交流電流を駆動するための回路である。第1制御部30は、第1出力回路51に対して出力を指示すると、第1出力回路51は、第1送電コイル10に対して所定の周波数の交流電流を発生させる。そうすると、第1送電コイル10は、第1存在確認信号などを送信する。第2制御部40は、第2出力回路52に対して出力を指示すると、第2出力回路52は、第2送電コイル20に対して所定の周波数の交流電流を発生させる。そうすると、第2送電コイル20は、第2存在確認信号などを送信する。
さらに、送電装置100は、遮断回路53を介して第2制御部40と第1出力回路51を接続する第1信号線61を備える。第2制御部40は、第2存在確認信号を送信する場合、第1信号線61を介して、遮断回路53に対してHiを出力し、第1出力回路51の出力を遮断する旨の出力遮断信号を送信する。この出力遮断信号を受信した遮断回路53は、第1出力回路51に対して第1出力回路51を遮断する信号を送信する。第1出力回路51は、遮断回路53から出力回路遮断信号を受信した場合、第1制御部30からの出力指示の信号より優先するように構成されている。そうすると、第1出力回路51は、第1送電コイル10に対する交流電流の発生を止め、その結果、第1送電コイル10からの第1存在確認信号の送信は行われなくなる。このように、第1存在確認信号と第2存在確認信号が同時に送信されることが無いように制御することで、存在確認信号の誤判定を防止することができ、第2制御部40が第2存在確認信号を送信する場合に第1出力回路51に出力遮断信号を送信することで、第1制御部30の送信を遮断することができ、確実に存在確認信号の誤判定を防止できる。
図4を参照し、図3で説明した第1出力回路51が第1送電コイル10への出力を遮断した後に、その遮断を回復する場合について説明する。第2制御部40は、図2の時間T21経過時に、第2出力回路52に対して出力を停止する旨の指示を送信すると、第2出力回路52は、第2送電コイル20の駆動を停止する。この場合、第2制御部40は、第1信号線61を介して、遮断回路53に対してLoを出力し、遮断回路53は、第1出力回路51の出力の遮断を解除する旨の出力遮断解除信号を送信する。そうすると、第1制御部30が第1出力回路51に出力を指示している場合には、第1制御部30からの出力指示の信号より優先する出力遮断状態が解除されたため、第1出力回路51は、第1送電コイル10に対して交流電流を発生させることを回復する。
このように、第1出力回路51の出力を遮断する出力遮断信号を送信した後第2存在確認信号の送信を停止する場合、第1出力回路51に対して出力の遮断を解除する旨の出力遮断解除信号を送信することで、第1存在確認信号を送信するように制御し、第2存在確認信号を送信していない場合に第1存在確認信号を送信するように制御し、存在確認信号の誤判定を防止できる。
<第二実施例>
図5と図6を参照し、第1制御部30Aおよび第2制御部40Aの電気信号の送信方法および送電装置100Aの構成について説明する。なお、上記実施例と異なる点を中心に述べる。図5は、認証信号を送信する前の、第1制御部30Aによる第1存在確認信号および第2制御部40Aによる第2存在確認信号の出力動作のタイミングについて記載する。ここでは、第2存在確認信号は、たとえば規格で一定の周期で出力することが定められている例を示す。第2制御部40Aは、第2送電コイル20から、周期T22で所定の時間T21、第2存在確認信号を出力する。すなわち、第2制御部40Aは、第2送電コイル20から受電装置RDの存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御する。
また、第2制御部40Aは、第2存在確認信号の送信を開始する時、第1制御部30Aに送信許可信号を送信する。送信許可信号を受信した第1制御部30Aは、送信許可信号を受信した時から待機時間T3を経過した時、コイル0から所定の時間T11、第1存在確認信号を出力する。次いで、コイル0からの第1存在確認信号の出力が終了したら、終了した時から時間T13経過した時コイル1から所定の時間T11の第1存在確認信号を出力する。また、次いで、コイル1からの第1存在確認信号の出力が終了したら、終了した時から時間T13経過した時コイル2から所定の時間T11の第1存在確認信号を出力する。このようにして、第1送電コイル10のそれぞれのコイル0〜2から一連の第1存在確認信号の出力が終了する。
第1制御部30Aは、上記の待機時間T3を第2存在確認信号の送信が終了するT21より大きくして待機してから、コイル0からの第1存在確認信号の送信を開始する。また、第1制御部30Aは、コイル0からの第1存在確認信号の送信開始からコイル2からの第1存在確認信号の送信終了までの時間(3*T11+2*T13)が、第2存在確認信号の周期T22から第2存在確認信号の送信時間T21を差し引いた時間(T22−T21)よりも小さくなるように、第1存在確認信号の送信を制御する。すなわち、第1制御部30Aは、第2制御部40Aから送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間(T21)経過後の待機時間T3経過時に、第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止する。このように、第1制御部30Aと第2制御部40Aが協調制御することで、存在確認信号の誤判定を防止できる。なお、このように制御すると、第2存在確認信号の周期T22と第1存在確認信号の周期T12は同じになる。
図6を参照し、本実施例における送電装置100Aの構成を説明する。送電装置100Aは、第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイル10と、第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイル20と、第1送電コイル10に対して第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部30Aと、第2送電コイル20に対して第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部40Aと、第1制御部30Aと第1送電コイル10の間に第1出力回路51と、第2制御部40Aと第2送電コイル20の間に第2出力回路52と、第2制御部40Aと第1制御部30Aとを接続する第2信号線62と、第2信号線62上に第1制御部30Aに信号を入力するための入力回路54と、を備える。
第1制御部30Aは、第1出力回路51に対して出力を指示すると、第1出力回路51は、第1送電コイル10に対して所定の周波数の交流電流を発生させる。そうすると、第1送電コイル10は、第1存在確認信号などを送信する。第2制御部40Aは、第2出力回路52に対して出力を指示すると、第2出力回路52は、第2送電コイル20に対して所定の周波数の交流電流を発生させる。そうすると、第2送電コイル20は、第2存在確認信号などを送信する。
送電装置100Aは、入力回路54を介して第2制御部40Aと第1制御部30Aを接続する第2信号線62を備える。第2制御部40Aは、第2存在確認信号を送信する場合、第2出力回路52に対して出力を指示すると共に、第2信号線62を介して、入力回路54に対してHiを出力し、第1制御部30Aが待機時間T3の後第1存在確認信号の送信を許可する旨の送信許可信号を送信する。この送信許可信号を受信した第1制御部30Aは、第1出力回路51に対して時間T3を待機した後、第1存在確認信号の送信を開始するように制御する。そして、第1制御部30Aは、第2制御部40Aが次の第2存在確認信号の送信を開始する前に、第1存在確認信号の送信を停止するように制御する。
すなわち、第2制御部40Aは、第2送電コイル20から受電装置RDの存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔T22で送信するように制御し、第2存在確認信号を送信する時第2信号線62を介して第1制御部30Aが第1存在確認信号を送信することを許可する旨の送信許可信号を送信する。そして、その送信許可信号を受信した第1制御部30Aは、その送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間T21経過後に第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止する。このように、第1制御部30Aと第2制御部40Aが互いに協調制御することで、存在確認信号の誤判定を防止する送電装置100Aを提供することができる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
RD 受電装置(携帯端末)
100 送電装置
10 第1送電コイル(電磁誘導方式コイル)
11 第1送電コイル基板
12 磁性体
20 第2送電コイル(磁界共鳴方式コイル)
21 第2送電コイル基板
22 開口部
30 第1制御部
40 第2制御部
51 第1出力回路
52 第2出力回路
53 遮断回路
54 入力回路
61 第1信号線
62 第2信号線
90 ケース
91 載置面

Claims (6)

  1. 載置面に置かれた受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置であって、
    第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイルと、
    第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイルと、
    前記第1送電コイルに対して前記第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部と、
    前記第2送電コイルに対して前記第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部と、
    を備え、
    前記第2制御部は、前記第2送電コイルから前記受電装置の存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御し、
    前記第1制御部は、前記第2制御部が第2存在確認信号を送信していない場合に前記第1送電コイルから前記受電装置の存在を確認するための第1存在確認信号を送信するように制御し、前記第2制御部が第2存在確認信号を送信している場合に前記第1送電コイルから第1存在確認信号を送信しない、
    送電装置。
  2. 前記第1制御部と前記第1送電コイルの間に出力回路をさらに備え、
    前記第2制御部は、第2存在確認信号を送信する場合、前記出力回路に対して出力を遮断する旨の出力遮断信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記第2制御部は、前記出力回路に対して出力を遮断する出力遮断信号を送信した後第2存在確認信号の送信を停止する場合、前記出力回路に対して出力の遮断を解除する旨の出力遮断解除信号を送信することを特徴とする請求項2に記載の送電装置。
  4. 前記第2制御部は、第2存在確認信号の送信を開始する時前記第1制御部に送信許可信号を送信し、前記第1制御部は、前記送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間経過後に第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
  5. 載置面に置かれた受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置であって、
    第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイルと、
    第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイルと、
    前記第1送電コイルに対して前記第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部と、
    前記第2送電コイルに対して前記第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部と、
    前記第1制御部と前記第1送電コイルの間に出力回路と、
    前記第2制御部と前記出力回路とを接続する信号線と、
    を備え、
    前記第2制御部は、前記第2送電コイルから前記受電装置の存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御し、第2存在確認信号を送信する場合前記信号線に前記出力回路の出力を遮断する旨の遮断信号を送信する、
    送電装置。
  6. 載置面に置かれた受電装置へ無線で電力を伝送する送電装置であって、
    第1の伝送方式で電力を伝送する第1送電コイルと、
    第2の伝送方式で電力を伝送する第2送電コイルと、
    前記第1送電コイルに対して前記第1の伝送方式の信号の送信を制御する第1制御部と、
    前記第2送電コイルに対して前記第2の伝送方式の信号の送信を制御する第2制御部と、
    前記第2制御部と前記第1制御部とを接続する信号線と、
    を備え、
    前記第2制御部は、前記第2送電コイルから前記受電装置の存在を確認するための第2存在確認信号を所定間隔で送信するように制御し、第2存在確認信号を送信する時前記信号線を介して前記第1制御部が第1存在確認信号を送信することを許可する旨の送信許可信号を送信し、
    前記第1制御部は、前記送信許可信号を受信した時から第2存在確認信号の送信時間経過後に第1存在確認信号の送信を開始し、次の第2存在確認信号の送信が開始される前に第1存在確認信号の送信を停止する、
    送電装置。
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