JP2019004823A - 環境制御方法および制御拡張ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】既設の環境管理機器を変更せずに、所望の環境管理制御を簡単かつ廉価に実現すること。【解決手段】既設の環境制御システムに、制御器60および模擬信号発生器51を備えた環境制御拡張用ユニット50を付設する。温度センサ44aのセンサ検出信号Sを、模擬信号発生器51を介してコントローラー41に送信する。制御器60からの通信制御により、模擬信号発生器51を動作状態および非動作状態に切り替える。非動作状態では、センサ検出信号Sを、そのままコントローラー41に送信し、動作状態では、センサ検出信号Sに所定の信号処理を施して得られる模擬センサ検出信号S1をコントローラー41に送信する。コントローラー41は、受信した信号に基づき、既存の設定手順に従って温度管理制御を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、園芸施設の栽培環境制御、その他の施設の環境制御を、簡単かつ廉価な構成により変更あるいは改善可能な環境制御方法、そのために用いる制御拡張ユニットに関する。
例えば、イチゴ栽培ハウスの環境制御では、特許文献1に記載されているように、イチゴ栽培ハウス内の温度、日射量、湿度などを検出する環境センサ群、イチゴ栽培ハウス外の外気温、日射量、降雨量、風向、風速等を検出する環境センサ群が配置される。これらの環境センサ群によって検出される環境情報に基づき、コントローラーと、暖房機、シャッター機構、遮光カーテン開閉機構、保温カーテン開閉機構、あるいは、換気窓開閉機構などの機構とから構成される環境管理機器を、予め組み込まれているシーケンスに従って制御して、ハウス内の栽培環境を制御している。
また、園芸施設では、コントローラーと養液供給ポンプ、給水ポンプ等とから構成される水、養液、肥料などの給液管理機器を制御して、予め設定された時刻に所定量の給液を行う給液管理などの肥培管理を行っている。従来における一般的な給液管理では、24時間の中で、夜は給液を中止し、日の出から日没までの時間内の温度変化、日射量変化、および植物の肥料要求度に応じた給液を行う。そのために、1回の給液動作による最小単位の給液量を決め、日の出からの時間経過に応じて、設定時刻毎に設定回数の給液を行っている。
特開2015−223118号公報
ここで、環境管理機器、給液管理機器は、それぞれ特徴をもっている。例えば、メーカー毎に異なる制御機能、シーケンス、通信規約等が備わっている。管理温度精度、温度変化のなだらかさなどの植物生育上の配慮機能が性能の差として存在するが、これらの機器に共通していることは、ハウス内温度などの環境を計測して、設定された数値に、時間等の要素を組み合わせて、環境の変化管理を行うことである。
最近では、変化管理に、人工知能、ビックデータからの偏差値を組み込み、植物の生育に最適な環境を作り出すための環境制御技術が求められている。このためには、環境管理機器、給液管理機器による管理制御シーケンス等を改良する必要がある。しかし、環境管理機器、給液管理機器は、メーカー毎に性能、特性が異なり、通信規約等も相違し、各環境管理機器を制御する制御機器の通信インターフェース、データ構造も相違する。このため、環境管理機器、給液管理機器を改良して目標とする変化管理を実現することは容易ではなく、費用が嵩む。
本発明の目的は、このような点に鑑みて、環境管理機器、給液管理機器、あるいは、これらを通信回線を介して統合的に管理する環境制御システムに、改良、変更を加えることなく、目標とする変化管理を簡単かつ廉価に実現できる環境制御方法、および当該環境制御方法を実現するために用いる制御拡張ユニットを提供することにある。
本発明の対象である環境制御システム、例えば、園芸施設等における環境制御システムでは、環境管理機器が、管理対象の場所に配置した環境センサのセンサ検出信号を、一般的な信号線であるセンサ回線を介して取り込み、検出された環境情報(センサ検出信号)に基づき、予め組み込まれている設定手順に従って環境制御を行う。
本発明による環境制御システムを用いた環境制御方法では、環境センサのセンサ検出信号を、模擬信号発生器に入力し、当該模擬信号発生器からセンサ回線を介して環境管理機器に送信する。また、模擬信号発生器に通信機能を持たせ、模擬信号発生器に通信回線を介して制御器を接続し、制御器により、模擬信号発生器を、動作状態および非動作状態に切り替え可能とする。
非動作状態では、センサ検出信号を、そのまま、センサ回線を介して環境管理機器に送信する。これにより、環境管理機器は実際に検出された環境情報に基づき、本来備わっている管理動作を行う。これに対して、動作状態に切り替えると、模擬信号発生器は、センサ検出信号に所定の信号処理を施して得られる模擬センサ検出信号を、センサ回線を介して環境管理機器に送信する。環境管理機器は、センサ回線を介して受信する模擬センサ検出信号を、環境センサからのセンサ検出信号として取り込むので、模擬センサ検出信号に基づき、すなわち、実際に検出された環境情報とは異なる情報に基づき、本来備わっている設定手順に従って環境制御を行う。
環境管理機器は、いずれの場合においても、本来設定されている設定手順で動作するが、結果として得られる環境に対する管理制御形態が変化する。例えば、温度管理を行う環境管理機器の場合において、接続されている温度センサに対して、模擬信号発生器として模擬センサを追加し、実際の検出温度を増減させた模擬検出温度を発生させて、温度管理機器に入力する。これにより、温度管理機器の制御、例えば、管理設定温度を変えた場合と同じ温度制御動作を実現できる。
このように、本発明によれば、環境管理機器の特徴、性能をそのまま生かすことができ、また、制御器の側から、有線通信あるいは無線通信により、模擬信号発生器を介して環境管理機器を間接的に操作して、その特徴、性能を変更できる。よって、環境管理機器および当該環境管理機器、並びに、これらを統合的に管理する制御システムの通信インターフェース、データ処理などの変更を必要とせず、従って、それらの回路構成の詳細を知ることなく、所望の環境管理動作を実現できる。
本発明の環境制御方法は、太陽光を利用して植物を栽培する園芸施設の環境制御に用いることができる。この場合、環境センサによって検出される環境情報は、温度、湿度、二酸化炭素濃度、風向、風速、降雨量、日射量、気圧、時刻、培地温度などである。例えば、二酸化炭素濃度および時間に基づき、コントローラーと二酸化炭素発生装置から構成される二酸化炭素管理機器によって、施設内の二酸化炭素濃度が制御される。湿度、時間等に基づき、コントローラーとミスト発生装置から構成される湿度管理機器によって、施設内の湿度管理が行われる。
園芸施設の場合、環境制御システムには、栽培対称の植物に、水、養液あるいは肥料の供給を予め設定された制御手順に従って行う給液管理機器が備わっている。給液管理機器の手動操作盤には、所定の給液量で給液動作を行なわせるスタート信号を手動入力するためのマニュアルスイッチが配置されている。この場合には、手動操作盤に、スタート信号を発生可能なスタート信号発生器を接続し、スタート信号発生器を、通信回線を介して、制御器に接続し、制御器からの指令に基づき、スタート信号発生器からスタート信号を発生させて、給液管理機器に、給液動作を行わせることができる。
給液管理器に備わっている給液制御動作に加えて、制御器の側からの指令に基づき、給液を行うタイミング、回数を追加できる。例えば、日射量に基づき給液量を制御するための給液動作を追加できる。また、制御器の側からの指令が無い場合には、給液管理機器の特徴、性能をそのまま利用して、給液動作を行うことができる。
本発明を適用可能なイチゴ栽培ハウスの全体構成を示す説明図である。 図1のイチゴ栽培ハウスに設置されている高設ベンチを示す説明図、および、b−b線で切断した部分を示す概略横断面図である。 図1のイチゴ栽培ハウスに設置されている環境制御システムを示す概略構成図である。 図3の環境制御システムに追加される制御拡張ユニットを示す概略構成図である。
以下に、図面を参照して、本発明の環境制御方法の実施の形態を説明する。図1は、本発明が対象とする環境制御システムが備わっているイチゴ栽培ハウスの一例を示す説明図であり、図2(a)は高設ベンチを示す説明図であり、図2(b)は図2(a)のb−b線で切断した部分を示す高設ベンチの概略横断面図である。
(イチゴ栽培ハウスの全体構成)
イチゴ栽培ハウス1は、光透過性のシート、板材等から構成された一般的なものであり、その内部には、イチゴの養液栽培用の高設ベンチ2が並列配置されており、各列の高設ベンチ2の間には作業員、作業台車などの通路用の隙間が形成されている。図1においては一列分の高設ベンチ2を模式的に示してある。
各高設ベンチ2の上に沿って養液供給管7が配置されている。養液供給管7は養液供給ポンプ13を介して養液供給タンク14につながっており、ここから養液が供給される。養液栽培容器4の底に配置されている排水パイプ9は例えば地下に設置した排水浄化タンク15につながっており、廃液がここに回収されて浄化される。浄化後の液体は、給水タンク16に戻される。給水タンク16内の液体は、給水ポンプ17から給水管18を介して各部に供給される。例えば、高設ベンチ2の真上に沿って一定間隔で下向きに配置されている液体噴霧ノズル19に供給される。これらの液体噴霧ノズル19からの噴霧によって、高設ベンチ2のミスト冷却を行うことができる。
各列の高設ベンチ2の真下に位置するハウス床面部分20に沿って、ビニールシートなどの可撓製シート素材からなる可撓製ダクト21が配置されている。可撓製ダクト21における上方を向いている外周面部分には、そのパイプ長手方向に沿って一定の間隔で空気吹き出し孔21aが形成されている。可撓製ダクト21の先端は開口しており、後端は、ハウス床面部分20から立ち上がっている硬質素材からなるエルボー型の立ち上げダクト22の上端開口に接続されている。
各立ち上げダクト22の下端は、ハウス床下に配置した床下ダクト23に接続されている。床下ダクト23はハウス内暖房用の暖房機24の送風口25に接続されている。暖房機24には、その吸気口26を、イチゴ栽培ハウス1外に連通する外気取り入れ口27および当該イチゴ栽培ハウス1の内部に連通する内気取り入れ口28の一方に選択的に接続するシャッター機構29が備わっている。
また、イチゴ栽培ハウス1内の炭酸ガス濃度を調整するために炭酸ガス発生装置39が配置されている。炭酸ガス発生装置39から発生する炭酸ガスは、外気取り入れ口27および内気取り入れ口28に供給可能となっている。炭酸ガス発生装置39としては各種の構成のものを使用することができる。また、外気と内気の混合割合を調整することで、イチゴ栽培ハウス1内の炭酸ガス濃度を所定の範囲で調節することが可能である。
イチゴ栽培ハウス1内において、その天井には、ハウス床面から所定高さの位置において光透過率の異なる複数枚、本例では2枚の遮光カーテン31、32が上下に所定の間隔を開けて配置されている。これらの遮光カーテン31、32は、それぞれ、開閉機構33、34によって左右に個別に開閉可能である。上側の遮光カーテン31の上側には、保温カーテン35が配置されており、保温カーテン35も開閉機構36によって左右に開閉可能となっている。なお、イチゴ栽培ハウス1の屋根には開閉可能な換気窓37が配置されている。
高設ベンチ2は、図2(b)に示すように、パイプ材、アングル材を組み立てることにより構成した支持台3の上に、発泡プラスチック製の養液栽培容器4を載せた構成となっている。養液栽培容器4は上方に開口した凹断面形状のものであり、その凹部5にはロックウール微粒綿などからなる培地6が形成されている。
培地6の上には、長手方向に水平に延びる養液供給管7が配置されており、ここに形成されている供給孔から養液が培地6に供給される。養液栽培容器4の凹部5の底部中央には長手方向に延びる排水溝8が形成されており、ここには網状パイプからなる排水パイプ9が配置されており、廃液が排水溝8に集められ、排水パイプ9に流れ込み、ここを通って排出される。
養液栽培容器4の凹部表面は防水シート10で覆われており、その上には防根シート11が敷かれている。凹部底面には、防水シート10と防根シート11の間に左右一対の電熱線テープ12が貼り付けられている。電熱線テープ12は養液栽培容器4の長手方向に延びている。
(環境制御システム)
図3はイチゴ栽培ハウス1の環境制御システムを示す概略ブロック図である。環境制御システム40は、コントローラー41を備え、コントローラー41は、マイクロコンピューターを中心に構成され、制御部41a、記憶部41b、時計部41cを備えている。また、記憶部41bに各日の日の出・日の入り時刻などを設定し、あるいは、入力情報に基づき設定時刻を更新可能な時刻設定更新部41dを備えている。
コントローラー41には、炭酸ガス濃度、温度、湿度、給液時間・回数、光量などの各種の制御用パラメータ管理用の駆動条件を入力設定するための手動操作盤42が接続されている。手動操作盤42を介して、各日の日の出・日の入りなどの時刻の設定入力、更新入力が可能である。また、手動操作盤42には、給液動作を行わせるための手動操作用のマニュアルスタートスイッチが42aが配置されている。
コントローラー41の入力側には、センサ回線群43を介して、イチゴ栽培ハウス1内の炭酸ガス濃度、温度、日射量、湿度を検出する環境センサ群44、および、イチゴ栽培ハウス1外の外気温、日射量、降雨量、風向、風速を検出する環境センサ群45が接続されている。コントローラー41の出力側には、制御対象である、暖房機24、シャッター機構29、遮光カーテン31、32の開閉機構33、34、保温カーテン35の開閉機構36、液体噴霧ノズル19に液体を供給するための給水ポンプ17、電熱線テープ12に対する給電制御器46、換気窓37の開閉機構38、炭酸ガス発生装置39などに接続されている。
コントローラー41、および、上記の各部には、共通の通信規格により通信を行う入出力用の共通の通信モジュールが搭載されており、通信回線47を介して通信を行うことが可能である。コントローラー41には、温度管理用の駆動条件、炭酸ガス濃度管理条件等の各種の制御条件、動作シーケンス等が設定されており、センサ検出信号(環境情報)に基づき、これらの設定条件・手順に従って環境制御動作を行う。なお、補光制御を行う場合には、人工照明設備が追加される。各部の駆動電力は電力盤48から電力線49を介して供給される。
コントローラー41は、通信回線47を介して、パーソナルコンピューターなどの通信端末100を接続することにより、コントローラー41との間の通信が可能であり、炭酸ガス濃度管理状態、温度管理状態等を、通信回線47を介して監視可能である。
(制御拡張ユニット)
上記構成の環境制御システム40において、各部の制御を、コントローラー41に設定されている制御形態とは異なる形態に変更する場合には、制御拡張ユニットが取り付けられる。例えば、設定されている温度管理制御とは異なる制御形態でハウス内の温度管理を行うために、制御拡張ユニット50を取り付け可能である。
図4は、温度管理用の制御拡張ユニット50を示す説明図である。制御拡張ユニット50は、模擬信号発生器51および制御器60を備えている。これに加えて、模擬信号発生器51に接続された温度センサを備えていてもよい。
模擬信号発生器51は、温度センサ44aから検出センサ信号Sを入力可能な入力ポート52と、センサ回線群43のセンサ回線43aが接続される出力ポート53とを備えている。また、入力ポート52を介して入力される検出センサ信号Sに、所定の信号処理を施して模擬検出センサ信号S1を生成する模擬信号生成回路54と、検出センサ信号Sおよび模擬検出センサ信号S1を選択的に出力ポート53から出力させる切替回路55とを備えている。さらに、制御器60との間で双方向通信を行うための通信モジュール56を備えている。制御器60は、制御部61と、模擬信号発生器51との間で双方向通信を行うための通信モジュール62と、入出力部63とを備えている。
制御拡張ユニット50を使用する場合には、温度センサ44aと、コントローラー41との間に、模擬信号発生器51を接続する。すなわち、図4において破線で示すように、温度センサ44aからセンサ回線43aを外し、当該温度センサ44aを模擬信号発生器51の入力ポート52に接続する。模擬信号発生器51の出力ポート53にセンサ回線43aを接続して、温度センサ44aの検出センサ信号Sを、模擬信号発生器51を介してコントローラー41に送信可能にする。
制御器60の入出力部63を操作して、制御器60から制御信号を模擬信号発生器51に送信する。模擬信号発生器51では、制御器60から受信した制御信号に基づき、切替回路55が切り替わり、検出センサ信号Sをそのまま出力する非動作状態および模擬検出センサ信号S1を出力する動作状態のいずれかに設定される。
非動作状態では、温度センサ44aの検出センサ信号Sがそのまま、コントローラー41に入力される。コントローラー41は、検出センサ信号S、すなわち、検出された実際の温度に基づき、設定されている温度管理制御動作を行う。
これに対して、動作状態に切り替わると、模擬信号生成回路54において、温度センサ44aの検出センサ信号Sに対して信号処理を施して、模擬検出センサ信号S1を生成し、これをコントローラー41に送信する。すなわち、検出された実際の温度を高め、あるいは低めに調整し、調整後の温度を、検出温度としてコントローラー41に提供する。コントローラー41の側では、受けとった信号に基づき、設定されている温度管理制御動作を行う。
実際の検出センサ信号Sに対して、模擬検出センサ信号S1をどのように設定するのかに応じて、コントローラー41における温度管理制御動作が変更される。環境制御システム40のコントローラー41、通信系などに変更等を加えることなく、単に、制御拡張ユニット50を温度センサ44aとコントローラー41の間に付設するだけで、温度管理制御動作を変更できる。換言すると、制御器60の側から、温度管理制御動作を変更することができる。模擬信号生成回路54の特性は固定されていてもよいが、制御器60の側から設定変更可能にしておけば、より柔軟できめの細かい温度管理制御動作を実現できる。
例えば、イチゴ栽培ハウス1内の温度管理制御においては、当日が始まる時刻である日の出時刻を0時とすると、0時から所定時間後、例えば0時から1時間後の1時に、施設内温度が例えば15℃に維持されるように、施設内の温度制御動作が行われる。温度制御動作において、例えば、高設ベンチ2を加温する場合には、暖房機24を駆動して温風を供給して、各高設ベンチ2の真下に沿って配置されている可撓製ダクト21の空気吹き出し孔21aから温風を高設ベンチ2の底に吹き付ける。夜間などのように外気温が低い場合には、電熱線テープ12を発熱させて高設ベンチ2を温め、保温カーテン35を開閉制御して高設ベンチ2を所定の温度状態に維持する。一方、日中において日差しが強い場合には遮光カーテン31、32の双方あるいは一方を閉じて直射日光によって高設ベンチ2が過熱状態にならないように制御する。また、液体噴霧ノズル19から液体を噴霧して、イチゴ栽培ハウス内をミスト冷却する。コントローラー41と暖房機24等とによって、環境管理機器が構成される。温度管理用の制御拡張ユニット50を追加することにより、検出温度に対する、これらの各器具の動作制御形態を変更できる。
また、炭酸ガス施肥管理制御など、温度管理以外についても、制御拡張ユニットを用いて、同様に制御形態を変更できる。例えば、炭酸ガス施肥管理制御の場合には、模擬信号発生器51として、炭酸ガス濃度センサ44b(図3参照)の検出センサ信号から模擬検出センサ信号を生成する模擬信号発生器を、炭酸ガス濃度センサ44bとコントローラー41の間に接続すればよい。環境センサのそれぞれに対応した模擬信号発生器51を配置し、これらを、例えば1台の制御器60によって遠隔制御することができる。
炭酸ガス施肥管理制御においては、コントローラー41は、時計部41cに対して、当日が始まる時刻である日の出時刻を0時に設定し、0時を基準としてカウントされる時計部41cの時刻に基づき、施設内の炭酸ガス施肥動作を制御する。炭酸ガスの供給は、例えば、暖房機24を送風モードで駆動し、炭酸ガス発生装置39によって発生させた炭酸ガスを、外気取り入れ口27あるいは内気取り入れ口28に供給する。炭酸ガスを含む空気を、送風モードの暖房機24によって、各高設ベンチ2の真下に沿って配置されている可撓製ダクト21の空気吹き出し孔21aから高設ベンチ2の底に吹き出す。炭酸ガス濃度は、環境センサ群44に含まれる炭酸ガス濃度センサ44bによって検出される。この場合には、コントローラー41と炭酸ガス発生装置39等とによって、炭酸ガス濃度管理用の環境管理機器が構成される。
炭酸ガス施肥動作では、例えば、0時(翌日の日の出時刻)よりも前の時刻から炭酸ガス施肥を開始して、イチゴの1日が始まる0時(日の出時刻)において、施設内の炭酸ガス濃度が目標とする濃度となるようにする。そのために、コントローラー41の制御部41aは、翌日が始まる日の出時刻を、記憶部41bから事前に読み込み、時計部41cに設定されている当日の日の出・日の入り時刻を更新する。例えば、日の出時刻の1.5時間前の時刻から、炭酸ガスの供給を開始する。炭酸ガスの供給開始後は、炭酸ガス濃度センサ44bによって検出される濃度が、翌日が始まる日の出時刻において、予め設定されている濃度に到達するように、濃度制御を行う。翌日が始まる日の出時刻になったことが検出された後は、設定濃度を維持しながら、炭酸ガスの供給を所定時間に亘って行う。例えば、炭酸ガスの吐出開始時刻から4〜6時間経過した後の時刻において炭酸ガスの供給を止める。このような制御動作において、検出される炭酸ガス濃度を、制御拡張ユニットの側において変更してコントローラー41に入力することで、結果として、コントローラー41による炭酸ガス施肥動作を変更できる。
(給液管理制御)
次に、図1に示すように、各高設ベンチ2の上に沿って配置されている養液供給管7は養液供給ポンプ13を介して養液供給タンク14につながっており、ここから養液が供給される。養液栽培容器4の底に配置されている排水パイプ9は例えば地下に設置した排水浄化タンク15につながっており、廃液がここに回収されて浄化される。浄化後の液体は、給水タンク16に戻される。給水タンク16内の液体は、給水ポンプ17から給水管18を介して各部に供給される。例えば、高設ベンチ2の真上に沿って一定間隔で下向きに配置されている液体噴霧ノズル19に供給される。これらの液体噴霧ノズル19からの噴霧によって、高設ベンチ2のミスト冷却を行うことができる。
コントローラー41は、養液供給ポンプ13を制御して、1日のうちの予め設定した所定時間帯において、単位時間当たり所定の給液量で、養液をイチゴに供給する給液動作を行わせる。また、コントローラー41は、排水パイプ9を介して回収される排液量の変化に基き、当該排液量が予め設定した設定量に維持されるように、単位時間当たりの給液量を増減させる給液量管理を行うこともできる。コントローラー41および養液供給ポンプ13等によって、給液管理機器が構成される。
例えば、所定の時間帯になると、コントローラー41の制御の下で、初期設定給液量で養液をイチゴの苗木に供給する給液動作を行う。初期設定給液量は、苗木の養液消費量よりも多目に設定される。給液動作の開始から所定時間が経過すると、排液が回収され始める。供給される養液はイチゴの苗木によって消費されると共に所定量が培地に保持される。苗木による養液消費量が一定の場合には、排液が回収され始めてから所定時間が経過すると、単位時間当たりの排液量がほぼ一定になる。
日射量などが時間経過に伴って変動すると、それに応じて苗木の光合成速度が変化して液体消費量も変化する。また、二酸化炭素供給系が備わっている高設栽培ベンチの場合には、その供給量の変動に応じて光合成速度が変化するので液体消費量も変化する。養液消費量が変化すると、それに応じて、排液量も変化する。一定の給液量で給液動作を行っている状態において、光合成が盛んになると、養液消費量が増加するので、排液量が減少する。コントローラー41は、排液量が設定量よりも少なくなると、排液量が設定量に戻るように給液量を初期給液量よりも増加させる。逆に排液量が増加した場合には、給液量を減少させる。これにより、苗木の養液消費量に対応した給液動作を精度良く行うことができる。
ここで、図4に示すように、コントローラー41の手動操作盤42には、マニュアルスタートスイッチ42aが配置されている。マニュアルスタートスイッチ42aを操作すると、所定の給液量で1回の給液動作が行われる。
給液管理動作制御を変更する場合には、図4に示すように、制御拡張ユニット50として、制御器60とスタート信号発生器70とを備えた構成のものを用いる。スタート信号発生器70は、制御器60と双方向通信が可能な通信モジュール71が搭載されている。スタート信号発生器70から出力されるスタート信号を、マニュアルスタートスイッチ42aからの出力として、コントローラー41の入力側に供給する。制御器60に設定したシーケンスに従って、スタート信号発生器70から出力されるスタート信号の発生タイミング、発生回数等を制御する。これにより、コントローラー41の側に設定されている給液管理制御に、変更を加えることができる。
(その他の実施の形態)
なお、上記の例は、本発明をイチゴ栽培の環境制御システムに適用した場合である。本発明は、園芸施設に限らず、その他の施設における環境制御システムに対しても同様に適用可能である。例えば、商業ビル等の建物において、温度センサに基づき室内温度制御などを行う既設の環境制御システムに、環境制御用拡張ユニットを付設すれば、環境制御システムに変更を加えることなく、所望の室内温度制御を実現できる。
1 イチゴ栽培ハウス
2 高設ベンチ
3 支持台
4 養液栽培容器
5 凹部
6 培地
7 養液供給管
8 排水溝
9 排水パイプ
10 防水シート
11 防根シート
12 電熱線テープ
13 養液供給ポンプ
14 養液供給タンク
15 排水浄化タンク
16 給水タンク
17 給水ポンプ
18 給水管
19 液体噴霧ノズル
20 ハウス床面部分
21 可撓製ダクト
21a 空気吹き出し孔
22 立ち上げダクト
23 床下ダクト
24 暖房機
25 送風口
26 吸気口
27 外気取り入れ口
28 内気取り入れ口
29 シャッター機構
31 遮光カーテン
32 遮光カーテン
33、34、36、38 開閉機構
35 保温カーテン
37 換気窓
39 炭酸ガス発生装置
40 環境制御システム
41 コントローラー
41a 制御部
41b 記憶部
41c 時計部
41d 時刻設定更新部
42 手動操作盤
42a マニュアルスタートスイッチ
43 センサ回線群
43a センサ回線
44 環境センサ群
44a 温度センサ
44b 炭酸ガス濃度センサ
45 環境センサ群
46 給電制御器
47 通信回線
48 電力盤
49 電力線
50 制御拡張ユニット
51 模擬信号発生器
52 入力ポート
53 出力ポート
54 模擬信号生成回路
55 切替回路
56 通信モジュール
60 制御器
61 制御部
62 通信モジュール
63 入出力部
70 スタート信号発生器
71 通信モジュール
100 通信端末
S 検出センサ信号
S1 模擬検出センサ信号

Claims (4)

  1. 管理対象の場所に配置した環境センサのセンサ検出信号を、センサ回線を介して、環境管理機器に入力し、前記センサ検出信号に基づき、前記環境管理機器が設定手順に従って前記場所の環境制御を行う環境制御システムを用いた環境制御方法であって、
    前記環境センサの前記センサ検出信号を、模擬信号発生器に入力し、当該模擬信号発生器から前記センサ回線を介して前記環境管理機器に送信するようにし、
    前記模擬信号発生器に、通信回線を介して、制御器を接続し、
    前記制御器により、前記模擬信号発生器を、動作状態および非動作状態に切り替え可能とし、
    前記非動作状態では、前記センサ検出信号を、そのまま、前記センサ回線を介して前記環境管理機器に送信し、
    前記動作状態では、前記模擬信号発生器は、前記センサ検出信号に所定の信号処理を施して得られる模擬センサ検出信号を、前記センサ回線を介して前記環境管理機器に送信し、
    前記環境管理機器に、前記センサ回線を介して受信する前記センサ検出信号あるいは前記模擬センサ検出信号に基づき、前記設定手順に従って前記環境制御を行わせることを特徴とする環境制御方法。
  2. 請求項1において、
    前記場所は、太陽光を利用して植物を栽培する園芸施設であり、
    前記環境センサによって検出される環境情報は、温度、湿度、二酸化炭素濃度、風向、風速、降雨量、日射量、気圧、時刻、および培地温度のうちの、少なくともいずれか一つである環境制御方法。
  3. 請求項2において、
    前記環境制御システムは、栽培対称の植物に、水、養液あるいは肥料の供給を、予め設定された制御手順に従って行う給液管理機器を有し、
    前記給液管理機器の手動操作盤には、所定の給液量で給液動作を行なわせるスタート信号を手動入力するためのマニュアルスタートスイッチが配置されており、
    前記手動操作盤に、前記スタート信号を発生可能なスタート信号発生器を接続し、
    前記スタート信号発生器を、通信回線を介して、前記制御器に接続し、
    前記制御器からの指令に基づき、前記スタート信号発生器から前記スタート信号を発生させて、前記給液管理機器に、前記給液動作を行わせる環境制御方法。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか一つの項に記載の環境制御方法を、前記環境制御システムに実行させるために用いる制御拡張ユニットであって、
    前記環境センサの前記センサ検出信号が入力され、前記センサ回線を介して前記環境管理機器に接続される前記模擬信号発生器と、
    前記模擬信号発生器に、前記通信回線を介して接続される前記制御器と
    を備えている制御拡張ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113740242A (zh) * 2021-09-13 2021-12-03 钢铁研究总院 一种用于模拟实海暴晒的环境气候箱

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