JP2019001024A - 複合材翼の成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化を図りつつ、寸法精度及び品質の高い複合材翼を容易に成形できる複合材翼の成形方法を提供する。【解決手段】複合材翼10を成形する成形方法であって、複合材翼10は、背側翼部材と腹側翼部材とを重ね合わせて接合され、背側翼部材を成形する背側成形型32にプリプレグを積層して背側積層体12aを形成し、腹側翼部材を成形する腹側成形型34にプリプレグを積層して腹側積層体14aを形成する積層工程S1と、背側成形型32と腹側成形型34とを型合わせして、背側積層体12aと腹側積層体14aとを重ね合わせて形成される内部空間20に発泡剤16を配置する型合わせ工程S2と、発泡剤16を加熱して膨張させて、背側積層体12a及び腹側積層体14aを、内部から背側成形型32及び腹側成形型34へ向かって加圧すると共に、背側積層体12a及び腹側積層体14aを加熱して硬化させる硬化工程S3と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、複合材翼の成形方法に関するものである。
従来、複合材翼として、翼端から翼根へ向かって延在する翼形部を有するガスタービン翼が知られている(例えば、特許文献1参照)。翼形部は、表面凹みが形成された金属部と、金属部の表面凹みに設けられるフォーム部と、を有し、金属部及びフォーム部は、複合材表皮によって囲まれて、複合材表皮に接合される。また、翼形部には、複合材表皮を覆う壊食被覆が設けられている。
特開平09−303104号公報
ところで、複合材翼には、翼の形状、特に、翼の表面形状に対して、精度の高い寸法精度が求められる。特許文献1に記載の複合材翼は、複合材表皮の内部が金属部であることから、金属部と複合材表皮とを一体に成形する場合には、複合材表皮の外側に成形型を配置すると共に、複合材表皮の内部に金属部を配置することが考えられる。また、金属部と複合材表皮とを別体に成形する場合には、複合材表皮を精度よく成形した後、成形された複合材表皮の内部空間の形状に合わせて、金属部を精度よく加工することが考えられる。
しかしながら、金属部と複合材表皮とを一体に成形する場合、複合材表皮の内部から外側に向かって加圧することができないため、複合材表皮の表面形状を精度よく成形することが難しい場合がある。また、複合材表皮への加圧が行われない場合、複合材表皮の成形時において、複合材表皮の内部に発生するボイドの形成を抑制することが困難となる。一方、金属部と複合材表皮とを別体に成形する場合、金属部を精度良く加工する必要があることから、金属部の加工コストが高くなってしまい、複合材翼の製造コストの抑制を図ることが困難となる。また、いずれの場合においても、複合材翼の内部を金属部とすることから、軽量化を図ることが困難となり、複合材翼の長所である軽量化のメリットが低下してしまう。
そこで、本発明は、軽量化を図りつつ、寸法精度及び品質の高い複合材翼を容易に成形することができる複合材翼の成形方法を提供することを課題とする。
本発明の複合材翼の成形方法は、強化繊維に樹脂を含浸させた強化繊維基材を硬化させることで複合材からなる複合材翼を成形する複合材翼の成形方法であって、前記複合材翼は、背側の部位となる背側部位と腹側となる腹側部位とを重ね合わせて接合されており、前記背側部位を成形するための背側成形型に前記強化繊維基材を積層して背側積層体を形成すると共に、前記腹側部位を成形するための腹側成形型に前記強化繊維基材を積層して腹側積層体を形成する積層工程と、前記背側積層体と前記腹側積層体とが重なり合うように、前記背側成形型と前記腹側成形型とを型合わせすると共に、前記背側積層体と前記腹側積層体とを重ね合わせることで形成される内部空間に発泡剤を配置する型合わせ工程と、前記発泡剤を加熱して前記発泡剤を膨張させることで、前記背側積層体及び前記腹側積層体を、内部から前記背側成形型及び前記腹側成形型へ向かって加圧すると共に、前記背側積層体及び前記腹側積層体を加熱して硬化させる硬化工程と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、背側積層体と腹側積層体とを重ね合わせて形成された内部空間に、発泡剤を配置して膨張させることで、背側積層体を背側成形型へ向かって加圧すると共に、腹側積層体を腹側成形型へ向かって加圧することができる。このため、背側積層体及び腹側積層体を、背側成形型及び腹側成形型に倣って成形することができるため、寸法精度のよい表面形状となる複合材翼を成形することができる。また、背側積層体及び腹側積層体を背側成形型及び腹側成形型へ向かって加圧することにより、ボイドをつぶすことができるため、ボイドの形成を抑制することができ、品質の高い複合材翼を成形することができる。このとき、従来のように金属部を用いることがないため、複合材翼の軽量化を図ることができ、また、金属部を加工する必要もないことから、複合材翼の成形を容易に行うことができる。
また、前記発泡剤は、加熱されることで発泡する発泡成分と、加熱されることで硬化する樹脂成分と、を含み、前記発泡成分が発泡を開始する発泡温度をTとし、前記樹脂成分が硬化する硬化温度をTとし、前記強化繊維基材に含まれる前記樹脂が硬化する硬化温度をTとすると、前記硬化工程では、前記発泡剤の前記発泡成分、前記発泡剤の前記樹脂成分及び前記強化繊維基材の前記樹脂が、「T<T≦T」となるものが用いられることが、好ましい。
この構成によれば、硬化工程において、発泡剤の樹脂成分及び強化繊維基材の樹脂が硬化する前に、発泡剤の発泡成分が発泡する。発泡成分が発泡すると、発泡成分によって硬化前の樹脂成分が膨張する。このため、硬化前の背側積層体及び腹側積層体は、発泡剤によって、背側成形型及び腹側成形型へ向かって好適に加圧される。そして、発泡成分の発泡後、強化繊維基材の樹脂が先に、または、発泡剤の樹脂成分及び強化繊維基材の樹脂が同時に硬化することで、背側積層体及び腹側積層体は、発泡剤により加圧された状態で硬化する。そして、強化繊維基材の樹脂の硬化後、または、強化繊維基材の樹脂の硬化と同時に、発泡剤の樹脂成分が硬化することで、発泡剤は、背側積層体及び腹側積層体と一体となる。このような硬化工程により、背側積層体及び腹側積層体を加圧した状態で好適に硬化させることできるため、ボイドの形成をより好適に抑制しつつ、寸法精度及び品質のより高い複合材翼を成形することができる。
また、前記発泡剤は、繊維成分をさらに含むことが、好ましい。
この構成によれば、繊維成分を含むことで、発泡成分による発泡をムラのない安定した発泡形態とすることができる。
また、前記型合わせ工程では、前記内部空間の空間体積に対する前記発泡剤の充填率と、前記発泡材の発泡倍率とを乗算した値が、1.2よりも大きいことが、好ましい。
この構成によれば、発泡剤の膨張により、背側積層体及び腹側積層体を好適に加圧することができる。
また、前記型合わせ工程では、前記複合材翼の前縁側と後縁側とを結ぶ方向である翼幅方向において、前記内部空間の翼幅方向長さが、前記複合材翼の翼幅方向の全長に対して、30%から80%となることが、好ましい。
この構成によれば、適切な大きさの内部空間に対して発泡剤を配置することができるため、発泡剤の膨張による背側積層体及び腹側積層体への加圧を適切に行うことができる。
図1は、本実施形態に係る複合材翼の成形方法により成形される複合材翼を模式的に示す平面図である。 図2は、本実施形態に係る複合材翼の薄肉部分を模式的に示す断面図である。 図3は、本実施形態に係る複合材翼の厚肉部分を模式的に示す断面図である。 図4は、本実施形態に係る複合材翼の成形方法で用いられる発泡剤の説明図である。 図5は、発泡剤の発泡倍率及び充填率に応じて変化する複合材翼の内部空間における圧力のグラフである。 図6は、複合材翼の内部空間における圧力に応じて変化する各積層体の内部のボイド率のグラフである。 図7は、本実施形態に係る複合材翼の成形方法に関する説明図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[本実施形態]
本実施形態に係る複合材翼10の成形方法は、強化繊維及び樹脂からなる複合材を用いて翼を成形する方法である。複合材翼10としては、例えば、ガスタービンまたはガスタービンエンジン等に用いられる動翼または静翼が適用可能である。なお、本実施形態では、複合材翼10として、動翼に適用して説明するが、複合材翼10の成形方法は、静翼にも適用可能である。
図1は、本実施形態に係る複合材翼の成形方法により成形される複合材翼を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態に係る複合材翼の薄肉部分を模式的に示す断面図であり、図1のA−A断面図である。図3は、本実施形態に係る複合材翼の厚肉部分を模式的に示す断面図であり、図1のB−B断面図である。図4は、本実施形態に係る複合材翼の成形方法で用いられる発泡剤の説明図である。図5は、発泡剤の発泡倍率及び充填率に応じて変化する複合材翼の内部空間における圧力のグラフである。図6は、複合材翼の内部空間における圧力に応じて変化する各積層体の内部のボイド率のグラフである。図7は、本実施形態に係る複合材翼の成形方法に関する説明図である。
先ず、複合材翼10の成形方法の説明に先立ち、複合材翼10について説明する。図1に示すように、複合材翼10は、動翼となっており、固定端となる翼根側から自由端となる翼頂側に向かって延在している。ここで、翼根側と翼頂側とを結ぶ方向が、翼長方向となっており、図1に示すL方向となっている。また、複合材翼10は、図1の翼長方向に直交する方向の一方側が前縁側となっており、他方側が後縁側となっている。そして、前縁側と後縁側とを結ぶ方向が、翼幅方向となっており、図1に示すW方向となっている。
また、図2及び図3に示すように、複合材翼10は、翼幅方向に亘って湾曲して形成されており、複合材翼10の内側から外側に向かって凸となる側が背側となっており、複合材翼10の内側から外側に向かって凹となる側が腹側となっている。ここで、背側と腹側とを結ぶ方向が、翼厚方向となっており、図2及び図3に示すT方向となっている。
複合材翼10は、翼厚方向における厚さが、翼根側において厚肉となっており、翼頂側に向かうにつれて薄肉に形成されている。このため、複合材翼10は、図2に示すように、翼頂側において翼厚方向における厚さが薄い薄肉部分10aとなっており、図3に示すように、翼根側において翼厚方向における厚さが厚い厚肉部分10bとなっている。
この複合材翼10は、軸中心に回転するローターの外周に、所定の間隔を空けて、周方向に複数並べて設けられている。そして、複合材翼10同士の間を、流体が前縁側から後縁側に向かって流通する。
図2及び図3に示すように、複合材翼10は、背側の部位である背側翼部材(背側部位)12と、腹側の部位である腹側翼部材(腹側部位)14と、背側翼部材12と腹側翼部材14とにより形成される内部空間20に設けられる発泡剤16とを備えている。
背側翼部材12は、強化繊維に樹脂を含浸させた強化繊維基材としてのプリプレグを、複数積層して熱硬化させたものとなっている。背側翼部材12は、後述する背側成形型32によって成形される。背側翼部材12は、複合材翼10の外表面が凸となる湾曲形状に形成されている。また、背側翼部材12は、複合材翼10の内面が凹となる湾曲形状に形成されており、内部空間20を構成する内面の一部となっている。
腹側翼部材14は、背側翼部材12と同様に、強化繊維に樹脂を含浸させた強化繊維基材としてのプリプレグを、複数積層して熱硬化させたものとなっている。腹側翼部材14は、後述する腹側成形型34によって成形される。腹側翼部材14は、複合材翼10の外表面が凹となる湾曲形状に形成されている。また、腹側翼部材14は、複合材翼10の内面が凸となる湾曲形状に形成されており、内部空間20を構成する内面の一部となっている。
そして、背側翼部材12の翼幅方向における両端部と、腹側翼部材14の翼幅方向における両端部とは、複合材翼10の翼厚方向の中心を含む面となる中立面Pにおいて接合されている。また、背側翼部材12の翼幅方向における両端部の間の内面と、腹側翼部材14の翼幅方向における両端部の間の内面とは、中立面Pに対して外表面側に離れて形成されており、これらの内面によって内部空間20が形成されている。この内部空間20は、複合材翼10の翼根側において大きく、複合材翼10の翼頂側に向かうにつれて小さくなる。
なお、本実施形態では、強化繊維基材としてプリプレグを用いたが、強化繊維及び樹脂を含むものであればよい。例えば、強化繊維としては、炭素繊維の他、ガラス繊維及びアラミド繊維を適用してもよく、これらに限定されず、プラスチック繊維又は金属繊維であってもよい。また、樹脂は、熱硬化性樹脂が好ましいが、熱可塑性樹脂でもよい。熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂が例示される。熱可塑性樹脂は、ポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、及びポリフェニレンサルファイド(PPS)等が例示される。ただし、強化繊維に含浸される樹脂は、これらに限定されず、その他の樹脂でもよい。
発泡剤16は、内部空間20に充填されている。この発泡剤16は、発泡前に内部空間20に配置され、この後、加熱されて発泡することで、内部空間20に充填される。図4に示すように、発泡剤16は、樹脂成分25と、発泡成分26と、繊維成分27とを含んで構成されている。樹脂成分25は、加熱されることで硬化するものであり、強化繊維基材に含まれる樹脂と同じものとしてもよい。発泡成分26は、加熱されることで発泡するものであり、例えば、加熱されることで発泡成分26が炭酸ガス等となり樹脂成分25内に気泡28を生じさせている。繊維成分27は、発泡成分26による発泡をムラのない安定した発泡形態となるように添加される。
発泡剤16は、図4の左側に示す状態が発泡前の状態であり、発泡前の状態となる発泡剤16を加熱し、気泡28を発生させることで、発泡剤16の容積を膨張させ、また、容積が膨張した後、樹脂成分25が硬化する。
ここで、発泡剤16及びプリプレグに係る温度について説明する。発泡剤16の発泡成分26が発泡を開始する発泡温度をTとし、発泡剤16の樹脂成分が硬化する硬化温度をTとし、プリプレグの樹脂が硬化する硬化温度をTとする。この場合、発泡温度T、硬化温度T、及び硬化温度Tの温度の関係は、「T<T≦T」となっている。このため、発泡剤16及びプリプレグの加熱時において、先ず、発泡剤16の発泡成分26が発泡する。この後、発泡剤16が硬化する前にプリプレグが硬化するか、または発泡剤16とほぼ同時にプリプレグが硬化する。これは、プリプレグの前に発泡剤16が硬化してしまうと、プリプレグに含まれる硬化前の樹脂が流動することにより、発泡剤16による背側翼部材12及び腹側翼部材14への加圧が不均一となる可能性があるためである。
ここで、図5及び図6を参照して、発泡前の発泡剤16の配置について説明する。上記したように、発泡前の発泡剤16は、背側翼部材12及び腹側翼部材14により形成される内部空間20に配置される。発泡前の発泡剤16は、内部空間20の空間体積に対する発泡剤の充填率と、発泡剤の発泡倍率とを乗算した値が、1.2よりも大きくなるように、内部空間20に配置される。ここで、発泡倍率とは、(大気圧中で発泡させたときの発泡剤体積)/(発泡前の発泡剤体積)で表される。図5及び図6では、一例として、発泡倍率が2.0のものを使用していることから、充填率は、60%よりも大きくなる。また、発泡前の発泡剤16は、発泡剤の充填率と発泡剤の発泡倍率とを乗算した値が、1.5以上となることがより好ましい。図5は、その横軸が発泡剤の充填率と発泡倍率とを乗算した値となっており、その縦軸が内部空間20の内部の圧力となっている。発泡剤の充填率と発泡倍率とを乗算した値が1.2よりも大きい場合、内部空間20の内部の圧力が1.0atm以上となる。また、図5に示すように、発泡剤の充填率と発泡倍率とを乗算した値が1.5以上となると、内部空間20の内部に圧力が2.0atm以上となる。図6は、その横軸が内部空間20の内部の圧力となっており、その縦軸が背側翼部材12及び腹側翼部材14の内部に発生するボイドの割合であるボイド率となっている。図6に示すように、内部空間20の内部の圧力が1.0atm以上となると、ボイド率が1.0%以下となり、内部空間20の内部の圧力が2.0atm以上となると、ボイド率が0.7%以下(1.0%未満)となる。このため、内部空間20の空間体積に対する発泡剤の充填率と、発泡剤の発泡倍率とを乗算した値が、1.2よりも大きければ、ボイド率を1.0%以下とすることができる。
なお、発泡前の発泡剤16は、翼幅方向において、翼幅方向長さが、複合材翼10の翼幅方向の全長に対して、30%から80%となる範囲の内部空間20に配置されてもよく、この範囲に特に限定されない。ここで、複合材翼10の翼幅方向の全長に対して、内部空間20の翼幅方向長さが30%となる部位は、図2に示す薄肉部分10aであり、内部空間20の翼幅方向長さが80%となる部位は、図3に示す厚肉部分10bである。
次に、図7を参照して、上記した複合材翼10の成形方法について説明する。本実施形態の複合材翼10の成形方法は、積層工程S1と、型合わせ工程S2と、硬化工程S3と、脱型工程S4とを、順に行っている。
積層工程S1では、背側翼部材12の成形前である背側積層体12aを形成する背側積層工程S1aと、腹側翼部材14の成形前である腹側積層体14aを形成する腹側積層工程S1bとを行っている。
背側積層工程S1aでは、背側翼部材12を成形するための背側成形型32にプリプレグを積層して背側積層体12aを形成する。背側成形型32は、背側翼部材12の外表面を成形する背側成形面32aと、背側成形面32aの周囲に設けられた平坦な背側型合わせ面32bと、を有する。背側成形面32aは、背側翼部材12の外表面を凸となる湾曲形状に成形すべく、凹状に窪んで形成されている。背側積層工程S1aにおいて、背側成形型32は、背側成形面32aを鉛直方向上側に向けるように載置する。そして、背側成形型32の背側成形面32aに、プリプレグを積層して背側積層体12aを形成する。背側積層工程S1aでは、プリプレグを数プライ積層するごとに真空引きを行って、背側積層体12aを形成している。
腹側積層工程S1bでは、腹側翼部材14を成形するための腹側成形型34にプリプレグを積層して腹側積層体14aを形成する。腹側成形型34は、腹側翼部材14の外表面を成形する腹側成形面34aと、腹側成形面34aの周囲に設けられた平坦な腹側型合わせ面34bと、を有する。腹側成形面34aは、腹側翼部材14の外表面を凹となる湾曲形状に成形すべく、凸状に突出して形成されている。腹側積層工程S1bにおいて、腹側成形型34は、腹側成形面34aを鉛直方向上側に向けるように載置する。そして、腹側成形型34の腹側成形面34aに、プリプレグを積層して腹側積層体14aを形成する。腹側積層工程S1bでは、背側積層工程S1aと同様に、プリプレグを数プライ積層するごとに真空引きを行って、腹側積層体14aを形成している。
型合わせ工程S2では、背側成形型32と腹側成形型34とを型合わせすると共に、発泡剤16を配置する。具体的に、型合わせ工程S2では、背側成形型32の背側型合わせ面32bと、腹側成形型34の腹側型合わせ面34bとを重ね合わせることで、背側成形型32に積層した背側積層体12aと、腹側成形型34に積層した腹側積層体14aとが、中立面Pにおいて重ね合わされる。そして、重ね合わせられた背側積層体12aと腹側積層体14aとにより、中空の内部空間20が形成される。なお、本実施形態の型合わせ工程S2では、腹側成形型34を腹側積層工程S1bと同様の状態として下方側に配置し、また、背側成形型32を背側積層工程S1aの状態から上下反転して腹側成形型34の上方側に配置して、背側成形型32と腹側成形型34との型合わせを行う。
また、型合わせ工程S2では、背側積層体12aと腹側積層体14aとの重ね合わせに先立ち、内部空間20に発泡前の発泡剤16を設置する。発泡前の発泡剤16は、シート状に形成されている。なお、シート状となる発泡前の発泡剤16は、翼幅方向において、内部空間20の温度上昇が最も低い部位を少なくとも含むように配置してもよいが、発泡剤16の配置については、特に限定されない。温度上昇が最も低い部位としては、例えば、内部空間20の中央の部位、翼厚方向における内部空間20が最も厚い部位、各積層体12a、14aが最も厚い部位等である。本実施形態の型合わせ工程S2では、腹側成形型34が背側成形型32に下方側に位置することから、腹側積層体14aの上面に、発泡前の発泡剤16を設置する。発泡剤16は、上記したように、内部空間20の空間体積に対する発泡剤16の充填率と発泡剤16の発泡倍率との乗算した値が、1.2よりも大きくなるように、また、翼幅方向長さが複合材翼10の翼幅方向の全長に対して30%から80%となる範囲の内部空間20に設置される。
硬化工程S3では、背側成形型32と腹側成形型34とが近づく方向に加圧しつつ、背側積層体12a、腹側積層体14a及び発泡剤16を加熱する。ここで、上記のように、発泡温度T、硬化温度T、及び硬化温度Tの温度の関係は、「T<T≦T」となっている。このため、硬化工程S3では、加熱することで、発泡剤16の樹脂成分25及びプリプレグ(背側積層体12a及び腹側積層体14a)の樹脂が硬化する前に、発泡剤16の発泡成分26が発泡する。発泡成分26が発泡すると、発泡成分26によって気泡28が形成されることで、硬化前の樹脂成分25が膨張する。このため、内部空間20の内部の圧力が発泡剤16の膨張によって与えられることから、硬化前の背側積層体12a及び腹側積層体14aは、発泡剤16によって、背側成形型32及び腹側成形型34へ向かって加圧される。そして、発泡剤16の発泡成分26の発泡後、プリプレグの樹脂が先に、または、発泡剤16の樹脂成分25及びプリプレグの樹脂が同時に硬化することで、背側積層体12a及び腹側積層体14aは、発泡剤16により加圧された状態で熱硬化する。そして、プリプレグの樹脂の硬化後、または、プリプレグの樹脂の硬化と同時に、発泡剤16の樹脂成分25が熱硬化することで、発泡剤16は、背側積層体12a及び腹側積層体14aと一体となる。そして、背側積層体12a、腹側積層体14a及び発泡剤16が硬化することで、複合材翼10が成形される。
脱型工程S4では、背側成形型32と腹側成形型34とを離れる方向に移動させることで、背側成形型32と腹側成形型34とから、成形された複合材翼10を離形させる。
以上のように、本実施形態によれば、背側積層体12aと腹側積層体14aとを重ね合わせて形成された内部空間20に、発泡剤16を配置して膨張させることで、背側積層体12aを背側成形型32へ向かって加圧することができ、腹側積層体14aを腹側成形型34へ向かって加圧することができる。このため、背側積層体12a及び腹側積層体14aを、背側成形型32及び腹側成形型34に倣って成形することができるため、寸法精度のよい表面形状となる複合材翼10を成形することができる。また、背側積層体12a及び腹側積層体14aを背側成形型32及び腹側成形型34へ向かって加圧することにより、ボイドをつぶすことができるため、ボイドの形成を抑制することができ、品質の高い複合材翼10を成形することができる。そして、複合材翼10に金属部を用いることがないことから、複合材翼10の軽量化を図ることができ、また、金属部を加工する必要もないことから、複合材翼10の成形を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、硬化工程S3において、発泡温度T、硬化温度T、及び硬化温度Tの温度の関係を、「T<T≦T」とすることができる。このため、背側積層体12a及び腹側積層体14aを加圧した状態で好適に硬化させることでき、ボイドの形成をより好適に抑制しつつ、寸法精度及び品質のより高い複合材翼10を成形することができる。
また、本実施形態によれば、発泡剤16に繊維成分27を含ませることで、発泡成分26による発泡をムラのない安定した発泡形態とすることができる。
また、本実施形態によれば、内部空間20の空間体積に対する発泡剤16の充填率と、発泡剤の発泡倍率とを乗算した値を、1.2よりも大きくすることにより、発泡剤16の膨張によって、背側積層体12a及び腹側積層体14aを好適に加圧することができる。
また、本実施形態によれば、翼幅方向長さが、複合材翼10の翼幅方向の全長に対して、30%から80%となる範囲の内部空間20に発泡剤16を配置することにより、適切な大きさの内部空間20に対して発泡剤16を配置することができる。このため、発泡剤16の膨張による背側積層体12a及び腹側積層体14aへの加圧を適切に行うことができる。
また、本実施形態によれば、内部空間20の温度上昇が最も低い部位に発泡剤16を配置する場合には、加熱時において、発泡剤16は、温度が低い部位から温度が高い部位に向かうことから、発泡剤16が内部空間20にムラなく充填された状態において、発泡剤16を膨張させることができる。
10 複合材翼
10a 薄肉部分
10b 厚肉部分
12 背側翼部材
12a 背側積層体
14 腹側翼部材
14a 腹側積層体
16 発泡剤
20 内部空間
25 樹脂成分
26 発泡成分
27 繊維成分
28 気泡
32 背側成形型
34 腹側成形型

Claims (5)

  1. 強化繊維に樹脂を含浸させた強化繊維基材を硬化させることで複合材からなる複合材翼を成形する複合材翼の成形方法であって、
    前記複合材翼は、背側の部位となる背側部位と腹側となる腹側部位とを重ね合わせて接合されており、
    前記背側部位を成形するための背側成形型に前記強化繊維基材を積層して背側積層体を形成すると共に、前記腹側部位を成形するための腹側成形型に前記強化繊維基材を積層して腹側積層体を形成する積層工程と、
    前記背側積層体と前記腹側積層体とが重なり合うように、前記背側成形型と前記腹側成形型とを型合わせすると共に、前記背側積層体と前記腹側積層体とを重ね合わせることで形成される内部空間に発泡剤を配置する型合わせ工程と、
    前記発泡剤を加熱して前記発泡剤を膨張させることで、前記背側積層体及び前記腹側積層体を、内部から前記背側成形型及び前記腹側成形型へ向かって加圧すると共に、前記背側積層体及び前記腹側積層体を加熱して硬化させる硬化工程と、を備えることを特徴とする複合材翼の成形方法。
  2. 前記発泡剤は、加熱されることで発泡する発泡成分と、加熱されることで硬化する樹脂成分と、を含み、
    前記発泡成分が発泡を開始する発泡温度をTとし、前記樹脂成分が硬化する硬化温度をTとし、前記強化繊維基材に含まれる前記樹脂が硬化する硬化温度をTとすると、
    前記硬化工程では、前記発泡剤の前記発泡成分、前記発泡剤の前記樹脂成分及び前記強化繊維基材の前記樹脂が、「T<T≦T」となるものが用いられることを特徴とする請求項1に記載の複合材翼の成形方法。
  3. 前記発泡剤は、繊維成分をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の複合材翼の成形方法。
  4. 前記型合わせ工程では、前記内部空間の空間体積に対する前記発泡剤の充填率と、前記発泡剤の発泡倍率とを乗算した値が、1.2よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の複合材翼の成形方法。
  5. 前記型合わせ工程では、前記複合材翼の前縁側と後縁側とを結ぶ方向である翼幅方向において、前記内部空間の翼幅方向長さが、前記複合材翼の翼幅方向の全長に対して、30%から80%となることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の複合材翼の成形方法。
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