JP2018537044A - 誘電体導波管 - Google Patents

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Abstract

電磁信号を伝搬する誘電体導波管は、クラッドおよび導電性シールドを含む。クラッドは、第1の誘電体材料から構成された本体を有する。本体は、本体の内部に、第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料で満たされるコア領域を画定する。クラッドは、本体の外面から遠位端へ延びる少なくとも2つのリブをさらに含む。シールドは、リブの遠位端と係合し、本体の外面とシールドの内面との間に、放射状にエアギャップが画定されるように、クラッドの周囲を取り囲む。
【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、どちらも全体として参照により本明細書に組み込まれている、2015年12月14日出願の中国特許出願第201510922442.6号、および2016年1月21日出願の米国特許出願第15/002565号の優先権を主張する。
本明細書の主題は、一般的に、誘電体導波管に関する。
誘電体導波管は、通信の応用分野において、経路に沿って電磁波の形で信号を伝達するために使用される。誘電体導波管は、無線周波送信器および/または受信器へのアンテナの接続など、通信装置の接続のための通信伝送線を提供する。開放空間では、波は、すべての方向に伝搬するが、一般的に誘電体導波管は、波を閉じ込め、画定された経路に沿って波を誘導し、このことにより、導波管によって高周波信号を比較的長い距離にわたって伝送することが可能となる。
誘電体導波管は、少なくとも1つの誘電体材料を含み、一般的には2つ以上の誘電体材料を含む。誘電体とは、電界を印加することによって分極させることができる電気絶縁性材料である。誘電体材料の分極の起こりやすさは、誘電定数または比誘電率と呼ばれる値によって表される。所与の材料の誘電定数は、定義上1である真空の誘電率に対する比として表される、その材料の誘電体誘電率である。第2の誘電体材料より大きな誘電定数を有する第1の誘電体材料は、分極によって第2の誘電体材料より多くの電荷を蓄積することが可能である。
いくつかの知られている誘電体導波管は、コア誘電体材料と、コア誘電体材料を取り囲むクラッド誘電体材料とを含む。コア誘電体材料およびクラッド誘電体材料のそれぞれの誘電定数は、寸法やその他のパラメータに加えて、導波管を通る電磁界の導波管内での分布の仕方に影響を与える。知られている誘電体導波管では一般的に、電磁界は、コア誘電体材料、クラッド誘電体材料を通過し、一部はクラッド誘電体材料の外側(たとえば、導波管外部の空気中)まで、放射状に広がる分布を有する。
電磁界の一部が、誘電体導波管のクラッド外部に広がり周囲環境に入ることに関して、いくつかの問題がある。第1に、導波管の外側に分布する電磁界の一部によって、複数の誘電体導波管を1つのケーブル内で束にしたときに、高レベルのクロストークが発生する可能性があり、クロストークレベルは、導波管を通じて伝搬する信号の変調周波数が高くなるほど増大する。第2に、空気中の一部の電磁界は、導波管内で伝搬する電磁界より速く進む可能性があり、これによって、分散と呼ばれる望ましくない電気的影響を招く。分散は、信号のいくらかの周波数成分が、その信号の他の周波数成分とは異なる速度で進むときに生じ、その結果、信号内干渉が生じる。第3に、誘電体導波管は、誘電体導波管に対する人間の手の接触などの、電磁界と相互作用する外部の物理的影響のために、干渉および信号の劣化を受ける可能性がある。
最後に、導波管に含まれない電磁界は、導波管の輪郭をたどらずに、直線状に拡散していく傾向があるため、電磁界のうち導波管の外側に分布する部分は、導波管内の屈曲部を通る内に失われる可能性がある。
これらの問題の少なくともいくつかに対して取りうる1つの解決策は、クラッド層の直径またはクラッド層を取り囲む誘電体外被層の直径を大きくすることなどによって、誘電体導波管の全体的な直径を大きくすることである。誘電体材料の量を増やすことで、より良く電磁界を閉じ込め、導波管の外側へ伝搬する電磁界の量または範囲が低減される。しかし、誘電体導波管の大きさを増大させることで、導波管の可撓性の低下、材料コストの増加、所与の領域または空間内に入れることができる導波管の数の減少(たとえば、導波管の密度の低下)などの、他の欠点が生じる。
取りうる別の解決策は、導波管の外側誘電体層と係合して導波管の全周を取り囲む導電性シールド層を設けることである。しかし、導電性材料で誘電体導波管を完全に囲むと、電磁界の一部が導電性材料に表面電流を誘導するため、導波管内で望ましくない高いエネルギー損失レベル(たとえば、挿入損失および/または反射損失)を生じる可能性がある。損失レベルが高くなると、電磁波が導波管を通じて伝搬する有効長が短くなる。さらに、外側金属シールド層が、伝搬する電磁波と相互作用することで、問題となるカットオフ周波数を有する望ましくない伝搬モードが発生する可能性がある。たとえば、いくつかの特定の周波数において、シールド層が、望ましい電磁界の伝搬を完全に停止または「カットオフ」する可能性がある。
許容可能に低い損失レベルを提供し、望ましくないモード伝搬を回避しつつ、比較的小型で、外部の影響(たとえば、クロストークおよび他の干渉)に対する感度は低い高周波電磁信号を伝搬する誘電体導波管が必要とされている。
一実施形態では、電磁信号を伝搬する誘電体導波管が提供される。誘電体導波管は、クラッドおよび導電性シールドを含む。クラッドは、第1の誘電体材料から構成された本体を有する。本体は、本体の内部に、第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料で満たされるコア領域を画定する。クラッドは、本体の外面から遠位端へ延びる少なくとも2つのリブをさらに含む。シールドは、リブの遠位端と係合し、本体の外面とシールドの内面との間に、放射状にエアギャップが画定されるように、クラッドの周囲を取り囲む。
別の実施形態では、電磁信号を伝搬する誘電体導波管が提供される。誘電体導波管は、クラッドおよび導電性シールドを含む。クラッドは、第1の誘電体材料から構成された本体を有する。本体は、本体の内部に、第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料で満たされるコア領域を画定する。クラッドは、本体の外面から遠位端へ延びる少なくとも3つのリブをさらに含む。シールドは、リブの遠位端と係合し、クラッドの本体の外面とシールドの内面との間に、放射状に複数のエアギャップが画定されるように、クラッドの周囲を取り囲む。シールドは、複数の直線状の壁と、隣接する直線状の壁同士の交差部に位置する角とを有する多角形の断面形状を有する。リブの遠位端は、シールドの角と係合する。
さらに別の実施形態では、電磁信号を伝搬する誘電体導波管が提供される。誘電体導波管は、クラッドおよびコア部材を含む。クラッドは、第1の誘電体材料を含み、コア領域の周りに配置される。コア部材は、第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料を含み、コア領域内に配置される。クラッドは、コア部材の外面から遠位端へ延びる少なくとも2つのリブをさらに含む。クラッドは、リブの遠位端と係合する外側シェルを備え、外側シェルは、コア部材の外面とシェルの内面との間に、放射状にエアギャップが画定されるように、コア部材の周囲を取り囲む。
一実施形態によって形成された誘電体導波管の、上方から見た斜視図である。 図1に示す線2−2に沿って切り取った、図1に示す実施形態による誘電体導波管の断面図である。 誘電体導波管の他の形態の断面図である。 別の実施形態による誘電体導波管の断面図である。 別の実施形態による誘電体導波管の断面図である。 別の実施形態による誘電体導波管の断面図である。 別の実施形態によって形成された誘電体導波管の斜視図である。 別の実施形態によって形成された誘電体導波管の斜視図である。 図8に示す誘電体導波管の断面図である。 2つの異なる導波管の外径に関して、減衰を周波数の関数として示す図である。
本明細書に記載する1つまたは複数の実施形態は、電磁信号を伝搬する誘電体導波管を対象とする。誘電体導波管の実施形態は、クロストークおよび他の外部干渉を低減させると同時に、導波管内で望ましくないモード伝搬または望ましくない高レベルの損失を生じさせないように、導波管の外側に配置された導電性シールドを有する。損失レベルがより低くなることで、導波管は、画定された経路に沿って信号をより遠くへ伝達することが可能となる。1つまたは複数の実施形態では、誘電体拡長構造が、クラッド層を越えて延び、金属箔などの導電性シールドを支持する。拡長構造は、任意で、誘電体導波管のクラッド層の一部として押出成形することができる。拡長構造は、クラッドとシールドとの間に、空気で満たされた間隙またはポケットを画定するように、クラッドの外面または境界から間隔を空けた、または離れた位置でシールドと係合してシールドを支持する。
拡長構造は、クラッドとシールドとの間の空間が、可能な限り多くの空気または低い誘電定数を有する別の誘電体材料で満たされる状態を維持するように構成することができる。たとえば、誘電体導波管の長さ全体にわたって、クラッドとシールドとの間の容積または空間の大部分は、空気が占めることができる。この方策によって、誘電体導波管の挿入損失を許容可能な低いレベルで維持し、周波数カットオフを引き起こす可能性のある望ましくない伝搬モードの発生を回避、または少なくとも低減させ、誘電体導波管の妥当な外径を維持し、クロストークおよび他の外部干渉に対するシールドを提供する。
図1は、一実施形態によって形成された誘電体導波管100の、上方から見た斜視図である。誘電体導波管100は、2つの通信装置(図示せず)間での信号伝送のために、誘電体導波管100の長さ全体にわたって電磁波または電磁界の形で信号を伝達するように構成される。通信装置には、アンテナ、無線周波送信器および/または受信器、計算装置(たとえば、デスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータ、タブレット、スマートフォンなど)、メディア記憶装置(たとえば、ハードドライブ、サーバなど)、ネットワークインターフェース装置(たとえば、モデム、ルータなど)などを含むことができる。誘電体導波管100は、120〜160ギガヘルツ(GHz)などのサブテラヘルツ帯の無線周波数範囲で高速信号を伝送するために使用することができる。この周波数範囲内の高速信号は、5ミリメートル未満の波長を有する。
誘電体導波管100は、変調された無線周波数(RF)信号を伝送するために使用することができる。変調RF信号は、データスループットを向上させるために、直交数学領域において変調されてもよい。本明細書では、誘電体導波管100を「導波管」100と呼ぶ場合もある。
導波管100は、垂直軸または高さ軸191、横軸192、および長手方向軸193に向きを合わせている。軸191〜193は、互いに直交している。高さ軸191が、重力に対して略平行の垂直方向に延びるように示しているが、軸191〜193は、重力に対していかなる特定の向きを有する必要もないことが理解される。導波管100は、第1の端部102と第2の端部104との間の長さ全体にわたって細長く延びる。図示した実施形態では、導波管は、長さ全体にわたって長手方向軸193に対して平行に延びるが、導波管100は、図示した直線方向から曲がるように構成することもできる。誘電体導波管100の長さは、接続する2つの通信装置間の距離、導波管100の物理的な大きさ、構造、および材料、導波管100を通じて伝搬する信号の周波数、信号の品質または完全性に関する要件、ならびに干渉を引き起こす可能性のある外部の影響の存在の有無などの様々な要因に応じて、1〜50メートルの範囲とすることができる。
本明細書に開示する導波管100の1つまたは複数の実施形態は、10〜25メートルの範囲の長さを有し、120〜160GHzの周波数を有する高速の電磁信号を、定義された規格に応じて許容できる信号品質で伝達することができる。1つの導波管100の長さより長い距離だけ離れた通信装置を接続するために、導波管100を1つまたは複数の他の導波管100と連結することができる(たとえば、端部同士、または側部同士)。
導波管100は、第1の誘電体材料から形成された本体106を有するクラッド110を含む。一実施形態では、クラッド110の本体106は、第1の端部102と第2の端部104との間で導波管100の長さ全体にわたって延びる。その代わりに、本体106の一方または両方の端部を、導波管100の対応する端部102、104から引っ込めさせることもでき、突出させることもできる。クラッド110の本体106は、本体106を通じ、本体106の長さ全体にわたってコア領域112を画定する。コア領域112は、第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料で満たされる。本明細書で使用するように、誘電体材料は、電磁界の印加によって分極させることができる電気絶縁体である。本体106の第1の誘電体材料は、コア領域112の第2の誘電体材料を取り囲む。本明細書では、クラッド110の本体106の第1の誘電体材料をクラッド材料と呼び、コア領域112内の第2の誘電体材料をコア材料と呼ぶ。
コア材料は、クラッド材料の誘電定数値とは異なる誘電定数値を有する。コア領域112内のコア材料は、固相または気相とすることができる。たとえば、コア材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの固体ポリマーとすることができる。その代わりに、コア材料は、空気などの1種または複数種の気体とすることができる。空気は、約1.0という低い誘電定数を有する。
コア材料およびクラッド材料のそれぞれの誘電定数は、誘電体導波管100内を伝搬する電磁界(または電磁波)の分布に影響を与える。一般的に、誘電体導波管を通る電磁界は、少なくとも、1〜15の範囲の誘電定数を有する材料の場合、より大きな誘電定数を有する材料内に集中する。一実施形態では、コア領域112内のコア材料の誘電定数は、クラッド材料の誘電定数より大きく、そのことにより電磁界は、コア領域112内に概ね集中するが、電磁界のわずかな部分は、クラッド110の本体106内および/または本体106の外側に分布する可能性がある。別の実施形態では、コア材料の誘電定数は、クラッド材料の誘電定数より小さく、したがって電磁界は、クラッド110の本体106内に概ね集中し、わずかな部分は、本体106の径方向内側にあるコア領域112内、および/または本体106の外側に分布する可能性がある。
一実施形態では、クラッド110は、本体106の外面116から外向きに延びる少なくとも2つのリブ108をさらに含む。リブ108はそれぞれ、外面116に固定される近位端118から、外面116から離れる遠位端120まで延びる、高さを有する。リブ108は、実質的に、第1の端部102と第2の端部104との間でクラッド110の本体106の長さ全体にわたって長手方向に延びる。一実施形態では、リブ108は、クラッド110が、本体106と本体106から延びるリブ108との両方を含む単一の部品構造体となるように、本体106と一体形成される。その代わりに、リブ108は、接着剤などの結合剤や力学的締結具などによって本体106に取り付けられる、別個の個別部品とすることができる。
誘電体導波管100は、クラッド110の周囲を取り囲む導電性シールド114をさらに含む。シールド114は、シールド114に導電性を与える1種または複数種の金属から構成される。シールド114は、信号伝送を劣化させるクロストークおよび他の形の干渉に対する、導波管100のための電磁シールドを提供する。例示的な実施形態では、シールド114は、本体106の外面116とシールド114の内面128との間に、放射状に少なくともいくつかのエアギャップ127を画定するように、クラッド110の本体106の外面116全体と直接係合しない。たとえば、シールド114は、クラッド110の外周の周りでリブ108の遠位端120と係合する。遠位端120は、本体106の外面116とは間隔が空けられるため、リブ108は、シールド114の少なくともいくつかの部分を、外面116から間隔を空けて保持し、シールド114と外面116との間にエアギャップ127を画定する。
1つまたは複数の実施形態では、シールド114の内面128は、リブ108の遠位端120と係合するが、本体106の外面116とは係合しない。したがって、個々のエアギャップ127は、円周方向に、隣接するリブ108間に形成され、エアギャップ127は、本体106の外面116とシールド114の内面128との間に放射状に広がる。代替的な実施形態では、シールド114の内面128は、本体106の外面116のすべてではなくいくつかの部分と係合する。「エアギャップ」として記載するが、間隙127は、空気の代わりに、または空気に加えて、空気以外の1種または複数種の気体が占めることができる。
シールド114は、クラッド110を完全に取り囲む。たとえば、シールド114は、クラッド110および/または導波管100の長さ全体にわたって実質的に延びる中空の円筒または角柱である。シールド114は、シールド114内にシールド114の長さ全体にわたる空洞130を画定する。空洞130は、導波管100の第1の端部102および第2の端部104において開いている。クラッド110は、空洞130内に配置される。一実施形態では、シールド114の外面132は、導波管100の外側境界を画定する。以下でより詳細に説明するように、シールド114は、クラッド110の形状に沿うことができる。たとえば、シールド114は、クラッド110の周りに巻き付けることもでき、あるいはシールド114は、熱および/または高圧の印加に応じて収縮する、または細くなる熱収縮性チューブとすることもできる。
その代わりに、シールド114は、硬質または半硬質の壁を有する金属角柱など、クラッド110の形状に沿わない事前形成された容器とすることもできる。
代替的な実施形態では、導波管100は、シールド114の内部で少なくとも部分的にクラッド110を放射状に取り囲む外被(図示せず)をさらに含むことができる。リブ108は、クラッド110から外被を通じて延びてもよいし、または外被の外面から延びてもよい。外被は、誘電体材料から構成される。エアギャップは、外被の外面とシールド114の内面128との間に画定される。
図2は、図1に示す線2−2に沿って切り取った、図1に示す実施形態による導波管100の断面図である。図示した実施形態では、クラッド110の本体106は、円形の断面形状を有する。本体106の直径は、1〜10mmとすることができ、またより具体的には2〜4mmとすることができる。コア領域112は、矩形の断面形状を有する。コア領域112の矩形形状によって、コア領域112を通じて伝搬する電磁波の、略水平方向または略垂直方向における電磁界分極を支援することができる。コア領域112の断面積は、0.08〜3mmとすることができ、またより具体的には0.1〜1mmとすることができる。図示した実施形態では、コア領域112は、固体のコア部材122で満たされる。コア部材122は、ポリプロピレン、ポリエチレン、PTFE、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアミドなど、またはそれらの組合せを含む、少なくとも1種の誘電体ポリマー材料(コア材料を画定する)から構成される。
コア部材122は、コア領域112を画定する、コア部材122の外面124と本体106の内面126との間に、間隔や間隙が存在しないように、コア領域112を満たす。クラッド110は、コア部材122の長さ全体にわたってコア部材122と係合し、コア部材122を取り囲む。代替的な実施形態では、コア材料は、固体のコア部材122の代わりに、空気または別の気相の誘電体材料とすることもできる。
クラッド110の本体106は、ポリプロピレン、ポリエチレン、PTFE、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアミドなど、またはそれらの組合せを含む誘電体ポリマー材料から構成される。これらの材料は、一般的に低損失特性を有し、そのため導波管100は、より長い距離にわたって信号を伝送することが可能となる。導波管100の誘電定数が、コア部材122とクラッド110の本体106との間の境界面の通過時に変化するように、クラッド材料は、コア材料とは異なる。一実施形態では、リブ108は、クラッド110の本体106と同じ誘電体ポリマー材料から構成される。たとえば、リブ108は、本体106の外面116から突出する、一体化された拡長部とすることができる。したがって、リブ108は、クラッド110が単一の部品構造体となるように、本体106と一体形成することができる。
クラッド110は、押出、成形、延伸、溶融などによって製造することができる。代替的な実施形態では、リブ108は、本体106とは別に形成することができ、形成後に、接着剤や、力学的締結具などによって、本体106に固定することができる。
図示した実施形態では、クラッド110は、4つのリブ108を含む。リブ108はそれぞれ、本体106から放射状に延びる。たとえば、近位端118から遠位端120までのリブ108の高さは、本体106の円形断面の中心で互いに交差する軸または条133に沿って向けられている。さらに、図示した実施形態では、リブ108は、本体106の円周の周りで互いに等しく間隔を空けている。より具体的には、リブ108は、本体106の円周の周りで互いに約90度の角度の間隔を空けている。リブ108のうちの少なくともいくつかは、本体106の外面116から同じ径方向の高さだけ延びる。たとえば、図示した実施形態では、4つのリブ108すべてが、互いに概ね同じ高さと概ね同じ幅を有する。
コア領域112の長方形形状を除いて、リブ108および本体106を含むクラッド110の断面形状は、本体106の中心を通って延びる少なくとも4つの対称線に沿って対称である(たとえば、条133に沿う2つの対称線、高さ軸191に沿う1つの線、横軸192に沿う1つの線)。図2に示すクラッド110は、シールド114の空洞130の中心に位置する。
シールド114は、銅、アルミニウム、銀などを含む1種または複数種の金属または合金から形成することができる。その代わりに、シールド114は、誘電体ポリマー内に金属粒子を分散させることによって形成された導電性ポリマーとすることもできる。シールド114は、金属箔、導電性テープ、金属薄板の薄いパネル、導電性の熱収縮性チューブなどの形とすることができる。シールド114は、クラッド110の周りに箔またはテープを比較的きつく巻き付けるまたは巻くことによって、クラッド110に適用することができる。熱収縮性チューブの場合には、クラッド110を空洞130内へ挿入することができ、次いで熱および/または高圧を印加して、シールド114を収縮させ、クラッド110の輪郭に沿わせる。硬質または半硬質の壁を有する事前形成されたシールド114の場合には、クラッド110を空洞130内へ挿入し、干渉嵌め、接着剤、または力学的締結具によって所定位置に保持することができる。
シールド114は、多角形の断面形状を有する。図示した実施形態では、シールド114は、4つの直線状の壁136と、隣接する壁136同士の交差部に位置する角138とを有する矩形(たとえば、長方形または正方形)である。図2に示す角138は、形状が斜めにされるか、または面取りされており、対応する隣接する壁136同士の間に90度の角度をなさない。角138は、リブ108の遠位端120に係合し、遠位端120によって支持される。図2のリブ108の遠位端120は平坦であり、シールド114の角138は、平坦な端部120の形状に沿うことができ、その結果、図示するように斜めにされるか、または面取りされた形状が得られる。シールド114の壁136はそれぞれ、2つの隣接するリブ108の遠位端120の間で直線状に延びる。一実施形態では、壁136のうちの少なくともいくつかは、本体106の外面116と直接係合しない。
そのため、本体106から間隔を空けられた壁136に沿って、外面116とシールド114の内面128との間に、放射状にエアギャップ127が画定される。
図示した実施形態では、4つの個々のエアギャップ127は、シールド114とクラッド110との間に画定される。各リブ108は、第1の側面140および反対側の第2の側面142を含む。エアギャップ127は、リブ108の第1の側面140および第2の側面142両方に沿って画定される。たとえば、第1のエアギャップ127Aは、第1のリブ108Aと第1のリブ108Aに隣接している第2のリブ108Bとの間で本体106の外面116のセグメント144によって部分的に画定される、囲まれた領域または空間である。また囲まれた領域は、第1のリブ108Aの第2の側面142および第2のリブ108Bの第1の側面140によって画定される。さらに、囲まれた領域は、本体106のセグメント144に対向する第1の壁136Aに沿って、シールド114の内面128によって画定される。
第1の壁136Aは、2つの隣接する角138A、138Bの間で延びる。隣接する角138A、138Bは、それぞれ第1のリブ108Aおよび第2のリブ108Bの遠位端120と係合する。図示した実施形態では、他のエアギャップ127は、エアギャップ127Aと同一または少なくとも類似の大きさおよび形状を有することができる。
リブ108は、クラッド110の本体106からシールド114へ延びる固体誘電体材料であるが、一実施形態では、本体106とシールド114との間の断面領域の大部分は、空気によって占められる。したがって、リブ108は、リブ108同士の間により大きなエアギャップ127を設けるために、より薄い幅を有することができる。しかし、リブ108は、リブ108に加わる張力および他の力によって屈曲または変形することなくシールド114を支持するために、構造上堅固な基部を提供するのに十分な大きさを有するように設計される。隣接するリブ108同士の間の外面116に沿った各セグメント144の少なくとも大部分は、シールド114と係合せず、空気に触れている。図示した実施形態では、シールド114の壁136がいずれのセグメント144とも係合しないため、リブ108の間の各セグメント144全体が空気に触れている。
たとえば、リブ108の遠位端120が、円形の本体106が内接する仮想正方形の辺を越えて突出するように、リブ108は、本体106から放射状に延びる。仮に遠位端120のうちの少なくとも1つが、仮想正方形の辺を越えて突出しない場合は、直線状の壁136のうちの1つまたは複数が、本体106の外面116のセグメント144のうちの1つまたは複数と係合するはずである。
空気は、約1.0という低い誘電定数を有し、これは、コア部材122および/またはクラッド110に使用される固体ポリマー(たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびPTFE)の誘電定数より低い。誘電定数がより低いため、クラッド110の周りに空気を与えると、クラッド110の周りに固体のポリマー被覆を設けた場合に比べて、導波管100のコア領域112およびクラッド110内への電磁界の閉じ込めが改善される。コア領域112およびクラッド110内によりよく電磁界を閉じ込めることによって、電磁界の一部が導電性シールド114と相互作用したときに生じる可能性のある損失および望ましくない伝搬モードを低減させ、信号伝送が改善される。
また、空気によって閉じ込めの改善がもたらされることで、導波管100の全体的な直径を、固体のポリマー被覆層を有する、基準用導波管より小さくすることが可能となる。たとえば、図2に示すシールド114は、高さ軸191に沿った4mmの高さおよび横軸192に沿った4mmの幅を有し、16mmの総断面積を有することができる。空気の誘電定数がより低く、電磁界の閉じ込め性能のため、本体106と同様のクラッドとシールド114と同様のシールドとの間に固体の誘電体ポリマー外被を有する基準用誘電体導波管は、エアギャップ127を有する図示した実施形態と同程度の電磁界の閉じ込めを実現するには、16mmより大きな総断面積を有する必要があるはずである。たとえば、使用される被覆の固体誘電体材料によって、基準用導波管の総断面積は、20mm以上になる可能性がある。
基準用導波管の大きさが大きくなることは、可撓性の低下、材料コストの増加、所与の大きさの導波管束内の導波管密度の低下などのために望ましくない。
図3は、別の実施形態による誘電体導波管100の断面図である。図1および図2に示す実施形態の構成要素と同様の図3に示す実施形態の構成要素は、同じ参照番号で識別される。図1および図2に示す導波管100の実施形態と同様に、図示した実施形態では、導波管100は、クラッド110の略円形の本体106を有し、4つのリブ108が、本体106の外面116から矩形シールド114の角138へ放射状に延びる。しかし、クラッド110の本体106は、シールド114の空洞130の中心に位置していない。たとえば、本体106は、他の3つの角138A、138B、および138Cに対する本体106の位置より、1つの角138Dの近くに配置される。クラッド110のコア領域112は、円形の本体106の中心に位置するが、コア領域112は、シールド114に対しては、ずれている。
別の実施形態では、コア領域112は、よりシールド114の中心に近い位置など、円形の本体106に対してずらして配置することができる。
角138Dと係合するリブ108Dは、他のリブ108A、108B、108Cより短い径方向の高さを有する。さらに、本体106の外面116は、図1および図2に示す実施形態とは異なり、2つの壁136C、136Dに沿ってシールド114の内面128と係合する。しかし、シールド114は、本体106の全周とは係合しない。本体106とシールド114との間には、角138Dとは反対側の、本体106から最も遠い角138Bの近くに位置する2つの大きなエアギャップ127A、127Bを含む複数のエアギャップ127が画定される。
「中心導波管」と呼ぶ図1および図2に示す誘電体導波管100の実施形態について、「コーナー導波管」と呼ぶ図3に示す導波管100の実施形態、および導電性シールドのない基準用導波管とともに、実験的に試験した。3つの導波管について、120〜160GHzの範囲にわたって試験した。140GHzにおける基準用導波管の挿入損失は、0.882dB/m(デシベル/メートル)と測定され、中心導波管およびコーナー導波管の挿入損失は、それぞれ0.950dB/mおよび1.267dB/mであった。中心導波管およびコーナー導波管の挿入損失は、一切シールドのない基準用導波管より少しだけ高かった。したがって、中心導波管とコーナー導波管はどちらも、基準用導波管にはないクロストークおよび他の干渉に対するシールドを提供しながら、良好な低い損失レベルを有することができる。
反射損失に関しては、2つの間では、0.950dB/mの中心導波管が、1.267dB/mのコーナー導波管より、わずかに良好な試験結果であった。
図4は、別の実施形態による誘電体導波管100の断面図である。図示した実施形態では、クラッド110の本体106は、円形の断面形状を有し、3つのリブ108が、本体106から放射状に延びる。図1および図2に示す実施形態と同様に、リブ108は、本体106の周りで周方向に互いに等しく間隔を空けられる。より具体的には、リブ108は、互いに約120度の角度の間隔を空けられる。本体106から遠位端120までのリブ108の径方向の高さは、シールド114の壁136が本体106の外面116と係合しないように、本体106から十分な間隔を空けてシールド114を支持および保持するために、相対的に高く(または長く)することができる。図示した実施形態では、導波管100は、3つのエアギャップ127を画定する。
シールド114は、リブ108の周りに巻き付けた金属箔または導電性テープとすることができ、その結果、三角形の断面形状が得られる。その代わりに、シールド114は、リブ108の形状に応じた導電性の熱収縮性チューブとすることができる。図4に示すように、リブ108の遠位端120を丸くすることができ、そのことによりシールド114は、図1および図2に示す面取りされた角138とは異なり、湾曲した角138を有する。クラッド110の本体106は、シールド114の空洞130の概ね中心に位置する。
図5は、別の実施形態による誘電体導波管100の断面図である。図5では、クラッド110の本体106は、4つの角150を有する矩形の断面形状を有する。本体106内に画定されるコア領域112は、円形の断面形状を有する。クラッド110は、本体106の角150から概ね放射状に延びる4つのリブ108をさらに含む。4つのリブ108はそれぞれ、角150のうちの別々の角から延びる。リブ108は、シールド114の壁136がいずれも本体106の外面116と直接係合しないように、本体106から間隔を空けられた位置にシールド114を支持および保持する。図5では、導波管100は、4つのエアギャップ127を画定する。
上で図示および説明した誘電体導波管100の実施形態はすべて、3つまたは4つのリブ108を有するが、他の実施形態では、4つを超えるリブ108または4つ未満のリブ108を含むこともできる。たとえば、図6は、クラッド110の本体106から外向きに延びる2つのリブ108を含む別の実施形態による誘電体導波管100の断面図である。2つのリブ108のうちの第1のリブ108Aは、シールド114の第1の壁136Aと係合し、第2のリブ108Bは、シールド114の第2の壁136Bと係合する。本体106の外面116は、シールド114の第3の壁136Cおよび第4の壁136Dと係合する。シールド114の壁136A〜Dは、シールド114の矩形の断面形状を支持するために、少なくとも半硬質とすることができる。壁136A〜Dは、薄い金属パネルまたは金属薄板から形成することができる。
たとえば、シールド114は、自立する、事前形成された容器とすることができる。図示したように、クラッド110のどの部分も、シールド114を支持するためにシールド114の角138と係合しない。図6に示す実施形態では、壁136A〜Dを本体106から離れて保持するようにシールド114を支持するのではなく、リブ108A、108Bは、シールド114の空洞130内でクラッド110を位置決めして保持するために使用される。たとえば、クラッド110が、4つすべての壁136A〜Dと係合し、シールド114に対して回転する、あるいは垂直方向または横方向に動くことができないように、クラッド110を空洞130内に押し込むことができる。図6に示す導波管100は、本体106とシールド114との間に、4つのエアギャップ127を画定する。
次に本発明のさらなる態様について、図7〜10を参照して説明する。誘電体導波管(ファイバとも呼ぶ)は、ミリメートル波信号を低損失で伝送するために使用することができる。これは、高いデータレート(10Gbit/s超)を有する通信リンクにとって有用となる可能性がある。これらのファイバの概念は、導波管に沿って伝搬する波を刺激することである。導波管が純粋な誘電体からなり、金属を含まない場合には、進行する波の電磁界分布は、誘電体内を伝搬する部分と、ファイバの周りの媒体(通常は空気)内を伝搬する部分とに分割される。
誘電体の損失正接(tanD)により、ファイバ内のすべての電磁界部分は減衰する。高い誘電定数を有する材料を使用すると、電磁界が主にファイバ内に集束されるというトレードオフが見られる。これは、これらの電磁界部分が材料損失によって減衰することを意味する。損失要因を低減させるためには、見出すのが困難な可能性があるが、低い損失正接(tanD)を有する材料を使用することができ、または、誘電定数を低下させて、ファイバの周りの電磁界部分を増加させることもできる。これは、電磁界が、ファイバへの接近、ファイバへの接触、またはファイバを金属物の近くに置くことなどの、環境の影響を受ける可能性があることを意味する。
まず図7を参照すると、固体材料から製造されるコア部材122を有する導波管100が示されている。たとえば、上述したように、コア材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリスチレン、ポリイミド、ポリアミドなど、またはそれらの組合せを含む固体ポリマーとすることができる。この実施形態によれば、実質的に、エアギャップ127内に含まれる空気によって、コア部材122の誘電定数値とは異なる誘電定数値を有するクラッドが、形成される。これらのエアギャップ127は、コア部材122の外面とコア部材122から間隔を空けられたシェル113の内面128との間に、放射状に画定される。シェル113は、たとえば、円形の断面形状を有することができる。当然ながら、導電性シールド114に関して前に考慮したような任意の他の断面形状を、シェル113に対しても使用することができる。
コア部材122とシェル113との間の間隔を維持するために、支持リブ108が設けられる。図示した実施形態では、コア部材122の円周の周りで周方向に等しく間隔を空けられて、4つのリブ108が配置される。リブ108は、導波管100の信号誘導特性に大きな影響を与えないように、可能な限り薄くなるように設計され、したがって導波管100の断面領域のわずかな部分だけに存在する。たとえば、2mmの断面積を有するコア部材122とともに、約0.2mmの壁の厚さを用いることで、満足な結果をもたらした。当然ながら、他の値も適宜選択することができる。
さらに、前述の実施形態とは対照的に、シェル113は必ずしも導電性である必要はない。たとえば、導波管100全体を、コア部材122、リブ108、およびシェル113に対して同じ材料を使用して、一体押出成形部分として製造することができる。しかし、シェル113の外面を、やはり導電性シールド層で被覆することもできる。
図8は、この導波管の概念の変形を示し、ここではコア部材122は、実質的に矩形の断面を有する。この実施形態によれば、コア部材122の矩形断面の角からシェル113の内面へ延びる、4つのリブ108が設けられる。当業者には明らかなように、コア部材122の断面形状として、たとえば楕円形または一般的な多角形などの、任意の他の断面形状を選択することもできる。
図9には、図8に示す導波管100の特定の実施形態が、概略断面図で示されている。シェル113によって画定されるような導波管100の外径を、ODと示す。コア部材122は、第1の辺の長さaおよび第2の辺の長さbを有する。リブ108の壁の厚さをtと示す。たとえば、a=2mmおよびb=1mmの寸法を有する導波管100は、壁の厚さt=0.2mmおよびシェル113の外径OD=5.0mmと組み合わせることで有利になりうることが分かった。
さらに、そのような導波管100の減衰は、外径ODの変化により、大きな影響を受けないことが分かった。これを図10に示す。図10は、減衰(dB/m)を信号周波数(GHz)の関数として示す図である。曲線1001および1002は、それぞれ5.0mmの外径ODおよび5.5mmの外径ODに属するものである。このグラフから導くことができるように、ほとんど同一の減衰が測定される。140GHzの伝送周波数の場合、OD=5.0mmに関する曲線1001では、3.6783484dB/mに達し、OD=5.5mmに関する曲線1002では、3.672962dB/mの減衰値に達する。これは、外径がより大きくなると、周囲への電磁界の漏れがより少なくなり、したがって隣接する導波管同士のクロストークおよび妨害が低減されるため、有利である。
たとえば、OD=5.0mmの場合に、電磁界の2.22%が、シェル113の外側で周囲の空気中にあるのに対して、OD=5.5mmの場合には、電磁界の1.29%だけが、シェル113の外側で周囲の空気中に分布する。
要約すると、図7〜10を参照して説明した実施形態において、接触に対する感度を高めることなく、低損失の導波管を実現する可能性をもたらす。導波管は、固体の低損失ポリマーコア(たとえば、円形または矩形)と、大きなエアセル(断面構造)を有するクラッドとを備える。適切なコア寸法を選択することによって(キャリア周波数および材料の誘電定数に応じて)、電磁界の大きな部分が、エアセルクラッド内を伝搬する。空気の損失正接(tanD)はゼロであり、したがってリブのわずかな条片(t<<λの幅を有する)だけが、波の伝搬に損失を生じさせる。十分な外径(>λ)を選択することによって、導波管境界付近の電磁界強度は、接触に対する感度がもはや検出できないほど、十分に低くなる。
上記の説明は、限定的なものではなく例示的なものであると意図されることを理解されたい。たとえば、前述の実施形態(および/またはそれらの態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。さらに、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多くの変更を行うことができる。寸法、材料の種類、様々な構成要素の向き、ならびに本明細書に記載する様々な構成要素の数および位置は、特定の実施形態のパラメータを規定するために意図されており、何ら限定的なものではなく、単なる例示的な実施形態である。特許請求の範囲の趣旨及び範囲内の多くの他の実施形態および変形は、上記の説明を読めば、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲に与えられるものと同様な範囲全体とともに判定されるべきである。
添付の特許請求の範囲では、「含む(including)」および「in which」という用語は、それぞれ「備える、含む(comprising)」および「wherein」の通常の英語における同等語として使用される。さらに、以下の特許請求の範囲では、「第1」、「第2」、および「第3」などの用語は、標識としてのみ使用され、それらの対象に数的な要件を課すことを意図しない。さらに、以下の特許請求の範囲における限定は、ミーンズ−プラス−ファンクション(means−plus−function)形式で書かれたものではなく、そのような特許請求の範囲における限定が、明示的に「means for」という語句を使用し、それに続き、さらなる構造に関する記述なしに、機能に関して記述しない限り、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されることを意図しない。

Claims (26)

  1. 第1の誘電体材料から構成された本体を有するクラッドであって、前記本体は、前記本体の内部に、前記第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料で満たされるコア領域を画定し、前記クラッドが、前記本体の外面から遠位端へ延びる少なくとも2つのリブをさらに含んでいる、クラッドと、
    前記リブの前記遠位端と係合する導電性シールドであって、前記本体の前記外面と前記シールドの内面との間に、放射状にエアギャップが画定されるように、前記クラッドの周囲を取り囲んでいる、導電性シールドと
    を備えている、電磁信号を伝搬する誘電体導波管。
  2. 前記シールドは、前記本体の前記外面と直接係合していない、請求項1に記載の誘電体導波管。
  3. 前記本体と前記シールドとの間に画定される断面領域の大部分が、空気によって占められている、請求項1に記載の誘電体導波管。
  4. 前記コア領域を満たす前記第2の誘電体材料は、空気または固体誘電体ポリマーの少なくとも一方である、請求項1に記載の誘電体導波管。
  5. 前記シールドは、ラップ材、熱収縮性チューブ、または事前形成された容器のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の誘電体導波管。
  6. 前記リブは、前記本体から放射状に延びている、請求項1に記載の誘電体導波管。
  7. 前記クラッドの前記本体は、円形の断面形状を有しており、前記リブは、円周方向に互いに等しく間隔を空けられている、請求項1に記載の誘電体導波管。
  8. 前記リブは、前記第1の誘電体材料から構成されるように、単一の部品クラッドとして前記本体と一体化されている、請求項1に記載の誘電体導波管。
  9. 前記シールドの前記内面は、空洞を画定しており、前記クラッドの前記本体は、前記空洞の中心に配置されている、請求項1に記載の誘電体導波管。
  10. 前記クラッドの前記本体は、4つの角を有する矩形の断面形状を有しており、前記誘電体導波管は、それぞれ前記4つの角のうちの別々の角から延びる、4つのリブを有している、請求項1に記載の誘電体導波管。
  11. 前記誘電体導波管は、少なくとも3つのリブを含んでおり、前記シールドは、隣接するリブの前記遠位端の間で直線状に延びる壁を有している、請求項1に記載の誘電体導波管。
  12. 前記クラッドの前記本体は、第1の端部と、その反対側の第2の端部との間の長さ全体にわたって延びており、前記リブのそれぞれは、実質的に、前記第1の端部と前記第2の端部との間の前記本体の長さ全体にわたって延びている、請求項1に記載の誘電体導波管。
  13. 前記リブは、前記本体に位置するそれぞれの前記遠位端とそれぞれの近位端との間に画定される径方向の高さを有しており、前記リブのうちの少なくともいくつかは、同じ径方向の高さを有している、請求項1に記載の誘電体導波管。
  14. 第1の誘電体材料から構成された本体を有するクラッドであって、前記本体は、前記本体の内部に、前記第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料で満たされるコア領域を画定し、前記クラッドは、前記本体の外面から遠位端へ延びる少なくとも3つのリブをさらに含んでいる、クラッドと、
    前記リブの前記遠位端と係合する導電性シールドであって、前記クラッドの前記本体の前記外面と前記シールドの内面との間に、放射状に複数のエアギャップが画定されるように、前記クラッドの周囲を取り囲んでおり、かつ、複数の直線状の壁と、隣接する直線状の壁同士の交差部に位置する角とを有する多角形の断面形状を有しており、前記リブの前記遠位端は、前記シールドの前記角と係合している、導電性シールドと
    を備えている、電磁信号を伝搬する誘電体導波管。
  15. 前記リブのそれぞれは、第1の側面と、その反対側の第2の側面とを有しており、前記エアギャップは、前記リブの前記第1の側面と前記第2の側面との両方に沿って画定されている、請求項14に記載の誘電体導波管。
  16. 前記シールドは、前記本体の前記外面と直接係合していない、請求項14に記載の誘電体導波管。
  17. 前記エアギャップのうちの少なくとも1つは、2つの隣接するリブの間にある前記本体の前記外面のセグメントと、前記2つの隣接するリブと、前記壁の1つに沿って2つの隣接する角の間に延びる前記シールドの前記内面とによって画定される、囲まれた領域であり、前記2つの隣接する角のそれぞれは、前記2つの隣接するリブのうちの対応するリブと係合している、請求項14に記載の誘電体導波管。
  18. 前記シールドの前記内面は、空洞を画定しており、前記クラッドの前記本体は、前記空洞の中心に配置されている、請求項14に記載の誘電体導波管。
  19. 前記クラッドの前記本体は、円形の断面形状を有しており、前記リブは、円周方向に互いに等しく間隔を空けられている、請求項14に記載の誘電体導波管。
  20. 前記リブは、前記本体から放射状に延びており、かつ、前記第1の誘電体材料から構成されるように、単一の部品クラッドとして前記本体と一体化されている、請求項14に記載の誘電体導波管。
  21. 第1の誘電体材料を含み、コア領域の周りに配置されるクラッドと、
    前記第1の誘電体材料とは異なる第2の誘電体材料を含み、前記コア領域内に配置されるコア部材であって、前記クラッドが、前記コア部材の外面から遠位端へ延びる少なくとも2つのリブをさらに含んでいる、コア部材とを備えており、
    前記クラッドは、前記リブの前記遠位端と係合する外側シェルを備えており、前記外側シェルは、前記コア部材の前記外面と前記シェルの内面との間に、放射状にエアギャップが画定されるように、前記コア部材の周囲を取り囲んでいる、
    電磁信号を伝搬する誘電体導波管。
  22. 前記コア部材と前記少なくとも2つのリブと前記シェルは、同じ材料から一体製造されている、請求項21に記載の誘電体導波管。
  23. 前記シェルは、実質的に円形の断面形状を有している、請求項21に記載の誘電体導波管。
  24. 前記コア部材は、矩形、円形、または楕円形の断面形状を有している、請求項21に記載の誘電体導波管。
  25. 前記コア部材は、円形の断面形状を有しており、前記リブは、円周方向に互いに等しく間隔を空けられている、請求項21に記載の誘電体導波管。
  26. 前記コア部材は、多角形の断面形状を有しており、前記リブは、前記多角形の角のそれぞれから前記シェルへ延びている、請求項21に記載の誘電体導波管。
JP2018530126A 2015-12-14 2016-10-26 誘電体導波管 Active JP6703109B2 (ja)

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