JP2018536453A5 - - Google Patents

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上記説明は、説明および例示として提供されており、特許請求の範囲の各請求項の範囲を限定するものではない。本明細書に例示される現在の好ましい実施態様における多くの変形は、当業者には明らかであろうし、それらは、特許請求の範囲の各請求項の範囲およびそれらと等価な範囲内である。また、本発明は下記の発明も包含する。
[発明1]
対象体の陰部神経における神経活動を刺激するための装置であって、当該装置が、
当該神経にシグナルを印加するように構成された少なくとも1つのトランスデューサー;および
当該トランスデューサーと連結していて、当該トランスデューサーによって印加される当該シグナルを制御する、コントローラー
を含んでおり、
当該コントローラーが、少なくとも1つのトランスデューサーに、当該対象体において第1の生理反応を引き起こすように該陰部神経における神経活動を刺激する第1のシグナルを印加させるように構成されており、また、当該コントローラーが、少なくとも1つのトランスデューサーに、当該対象体において第2の生理反応を引き起こすように当該陰部神経における神経活動を刺激する第2のシグナルを印加させるように構成され、当該第1の生理反応および当該第2の生理反応が異なるものである、装置。
[発明2]
当該装置が、コントローラーと連結した2つのトランスデューサーを含む、発明1に記載の装置。
[発明3]
当該第1のシグナルが第1のトランスデューサーによって印加され、当該第2のシグナルが第2のトランスデューサーによって印加される、発明2に記載の装置。
[発明4]
第1のシグナルおよび第2のシグナルが、各々、第1のトランスデューサーおよび第2のトランスデューサーに両方によって印加される、発明2に記載の装置。
[発明5]
第1のシグナルおよび第2のシグナルが、各々、電気シグナルであり、当該電気シグナルを印加するように構成された各トランスデューサーが電極である、発明1〜4いずれか1つに記載の装置。
[発明6]
当該電極が双極カフ電極である、発明5に記載の装置。
[発明7]
当該第1のシグナルが、1〜50Hz、所望により5〜30Hz、所望により10〜25Hz、所望により15〜20Hz、所望により20HzのAC波形を含み、当該第2のシグナルが、0.5〜50Hz、所望により0.5〜20Hz、所望により1〜10Hz、所望により1Hzの周波数を有するAC波形を含む、発明5または発明6に記載の装置。
[発明8]
当該第1のシグナルが高振幅シグナルであり、当該第2のシグナルが当該第1のシグナルよりも低い振幅の低振幅シグナルである、発明5〜7いずれか1つに記載の装置。
[発明9]
当該第1のシグナルが2.0〜10Tの振幅を有し、当該第2のシグナルが0.5〜3.0Tの振幅を有する、発明8に記載の装置。
[発明10]
第1の生理反応および第2の生理反応が、各々、膀胱容量の増加、膀胱排尿効率の増大、尿閉の減少、切迫感の低下、尿失禁の減少、および/または健康な個体の外尿道括約筋(EUS)活動に向かう当該活動の変化の1つ以上である、発明1〜9いずれか1つに記載の装置。
[発明11]
当該第1のシグナルによって引き起こされる当該第1の生理反応が膀胱容量の増加であり、当該第2のシグナルによって引き起こされる当該第2の生理反応が排尿効率の増大である、発明10に記載の装置。
[発明12]
当該コントローラーが、相特異的刺激をもたらすために、当該第1のシグナルおよび第2のシグナルを印加させる、発明1〜11いずれか1つに記載の装置。
[発明13]
当該装置が、さらに、対象体において1つ以上の生理的パラメーターを検出するための検出器を含んでおり、当該コントローラーが、当該検出器に連結しており、生理的パラメーターが第1の事前定義閾値を満たすかまたはそれを超えることが検出された場合に当該第1のシグナルを印加させ、生理的パラメーターが第2の事前定義閾値を満たすかまたはそれを超えることが検出された場合に当該第2のシグナルを印加させる、発明1〜12いずれか1つに記載の装置。
[発明14]
検出される生理的パラメーターの1つ以上が、陰部神経における神経活動、下腹神経における神経活動、骨盤神経における神経活動、膀胱排尿筋における筋肉活動、内尿道括約筋における筋肉活動、外尿道括約筋における筋肉活動、外肛門括約筋における筋肉活動、および膀胱圧から選択される、発明13に記載の装置。
[発明15]
さらに、入力要素を含んでおり、当該入力要素が、当該コントローラーが当該第1のシグナルおよび当該第2のシグナルをいつ印加させるかを決定するために対象体が自分の行動および/または願望(desire)に関するデータを入力することを可能にする、発明1〜14いずれか1つに記載の装置。
[発明16]
当該入力要素が、当該コントローラーと無線通信を行う、発明15に記載の装置。
[発明17]
当該装置が、対象体への少なくとも部分的な埋め込み、所望により対象体への完全な埋め込みに適している、発明1〜16いずれか1つに記載の装置。
[発明18]
対象体における膀胱機能障害の処置方法であって、
i.発明1〜17いずれか1つに記載の装置を対象体に埋め込むこと;
ii.装置の少なくとも1つのトランスデューサーを、対象体の陰部神経とシグナル伝達接触して配置すること;
iii.当該装置を作動させること
を含む、方法。
[発明19]
当該第1のシグナルおよび第2のシグナルが、相特異的刺激をもたらすために印加される、発明18に記載の方法。
[発明20]
第1のシグナルが充満相の間に印加され、第2のシグナルが、排尿の引き金を引くために、および/または排尿相の間に、印加される、発明19に記載の方法。
[発明21]
当該装置による第1のシグナルの印加が膀胱充満を促進し、当該装置による第2のシグナルの印加が膀胱排尿を促進する、発明18〜20いずれか1つに記載の方法。
[発明22]
当該装置が2つのトランスデューサーを含んでおり、工程(ii)がトランスデューサーを両側に配置することを含む、発明18〜21いずれか1つに記載の方法。
[発明23]
対象体の陰部神経における神経活動の相特異的刺激による当該対象体おける膀胱機能障害の処置方法であって、
当該対象体において第1の生理反応を引き起こすように当該陰部神経における神経活動を刺激する第1のシグナルを印加すること、および
当該対象体において第2の生理反応を引き起こすように当該陰部神経における神経活動を刺激する第2のシグナルを印加すること、
を含み、当該第1の生理反応および当該第2の生理反応が異なるものである、方法。
[発明24]
当該第1のシグナルが充満相の間に印加され、当該第2のシグナルが、排尿の引き金を引くために印加されるか、および/または排尿相の間に印加される、発明23に記載の方法。
[発明25]
第1のシグナルおよび第2のシグナルの印加の結果として対象体においてもたらされる第1の生理反応および第2の生理反応が、各々、膀胱容量の増加、膀胱排尿効率の増大、尿閉の減少、切迫感の低下、尿失禁の減少、および/または健康な個体の外尿道括約筋(EUS)活動に向かう当該活動の変化の1つ以上から選択される、発明23または24に記載の方法。
[発明26]
当該第1のシグナルによってもたらされる第1の生理反応が膀胱容量の増加であり、当該第2のシグナルによってもたらされる第2の生理反応が排尿効率の増大である、発明23〜25いずれか1つに記載の方法。
[発明27]
当該シグナルが、シグナルを印加するように構成された少なくとも1つのトランスデューサーを含む神経調節装置によって印加される、発明23〜26いずれか1つに記載の方法。
[発明28]
神経調節装置が、対象体に少なくとも部分的に埋め込まれており、所望により対象体に全体的に埋め込まれている、発明27に記載の方法。
[発明29]
当該状態の処置が測定可能な生理的パラメーターの改善によって示され、測定可能な生理的パラメーターが、尿失禁エピソード数の減少、排尿切迫感の低下、排尿頻度の減少、膀胱容量の増加、膀胱排尿効率の増大の少なくとも1つである、発明23〜28いずれか1つに記載の方法。
[発明30]
さらに、対象体において1つ以上の生理的パラメーターを検出する工程を含んでおり、当該パラメーターが、陰部神経における神経活動、下腹神経における神経活動、骨盤神経における神経活動、膀胱排尿筋における筋肉活動、内尿道括約筋における筋肉活動、外尿道括約筋における筋肉活動、外肛門括約筋における筋肉活動、および膀胱圧から選択される、発明23〜29いずれか1つに記載の方法。
[発明31]
当該第1のシグナルが、生理的パラメーターが第1の事前定義閾値を満たすかまたはそれを超えることが検出された場合に印加され、当該第2のシグナルが、生理的パラメーターが第2の事前定義閾値を満たすかまたはそれを超えることが検出された場合に印加される、発明30に記載の方法。
[発明32]
各シグナルが電気シグナルであり、当該シグナルが神経調節装置によって印加される場合、当該シグナルを印加するように構成された各トランスデューサーは電極である、発明23〜31いずれか1つに記載の方法。
[発明33]
当該第1のシグナルが、1〜50Hz、所望により5〜30Hz、所望により10〜25Hz、所望により15〜20Hz、所望により20HzのAC波形を含み、当該第2のシグナルが、0.5〜50Hz、所望により0.5〜20Hz、所望により1〜10Hz、所望により1Hzの周波数を有するAC波形を含む、発明23〜32いずれか1つに記載の方法。
[発明34]
当該第1のシグナルが高振幅シグナルであり、当該第2のシグナルが当該第1のシグナルよりも低い振幅の低振幅シグナルである、発明23〜33いずれか1つに記載の方法。
[発明35]
当該第1のシグナルが2.0〜10Tの振幅を有し、当該第2のシグナルが0.5〜3.0Tの振幅を有する、発明23〜34いずれか1つに記載の方法。
[発明36]
当該方法が、一側で適用されるか、または、別法として、両側で適用される、発明23〜35いずれか1つに記載の方法。
[発明37]
対象体の陰部神経における神経活動の相特異的刺激による対象体において膀胱機能障害を処置するための神経調節装置の使用。
[発明38]
対象体が、哺乳動物対象体であり、好ましくはヒト対象体である、発明1〜37のいずれかにに記載の装置、方法または使用。
[発明39]
膀胱機能障害を処置するための化合物を含む、対象体における膀胱機能障害の処置方法に用いるための医薬組成物であって、当該方法が発明18〜35いずれか1つに記載の方法であり、当該方法がさらに対象体に当該医薬組成物の有効量を投与する工程を含む、医薬組成物。
[発明40]
膀胱機能障害を処置するための化合物を含む、対象体における膀胱機能障害の処置に用いるための医薬組成物であって、当該対象体が発明1〜17いずれか1つに記載の装置を埋め込まれている、医薬組成物。
[発明41]
膀胱機能障害を処置するための化合物が、抗ムスカリン化合物またはβアドレナリン受容体アゴニスト、所望によりβ3アドレナリン受容体アゴニストである、発明39または40に記載の医薬組成物。
[発明42]
膀胱機能障害を処置するための化合物が、ダリフェナシン、ヒヨスチアミン、オキシブチニン、トルテロジン、ソリフェナシン、トロスピウムまたはフェソテロジンかれ選択される抗ムスカリン化合物である、発明39〜41いずれか1つに記載の医薬組成物。
[発明43]
膀胱機能障害を処置するための化合物が、β3アドレナリン受容体アゴニスト、所望によりミラベグロンである、発明39〜41いずれか1つに記載の医薬組成物。
[発明44]
発明1〜17いずれか1つに記載の装置を複数含む、神経調節システム。
[発明45]
各装置が、システム中の少なくとも1つの別の装置、所望によりシステム中の全ての装置と連絡できるように配置されている、発明44に記載の神経調節システム。
[発明46]
さらに、当該システムの装置と連絡できるように配置されたプロセッサーを含む、発明44または45に記載の神経調節システム。

Claims (31)

  1. 対象体の陰部神経における神経活動を刺激するための装置であって、当該装置が、
    当該神経にシグナルを印加するように構成された少なくとも1つのトランスデューサー;および
    当該トランスデューサーと連結していて、当該トランスデューサーによって印加される当該シグナルを制御する、コントローラー
    を含んでおり、
    当該コントローラーが、少なくとも1つのトランスデューサーに、当該対象体において第1の生理反応を引き起こすように該陰部神経における神経活動を刺激する第1のシグナルを印加させるように構成されており、また、当該コントローラーが、少なくとも1つのトランスデューサーに、当該対象体において第2の生理反応を引き起こすように当該陰部神経における神経活動を刺激する第2のシグナルを印加させるように構成され、当該第1の生理反応および当該第2の生理反応が異なるものである、装置。
  2. 当該装置が、コントローラーと連結した2つのトランスデューサーを含む、請求項1記載の装置
  3. 当該第1のシグナルが第1のトランスデューサーによって印加され、当該第2のシグナルが第2のトランスデューサーによって印加される、請求項2記載の装置。
  4. 第1のシグナルおよび第2のシグナルが、各々、第1のトランスデューサーおよび第2のトランスデューサー両方によって印加される、請求項2記載の装置。
  5. 第1のシグナルおよび第2のシグナルが、各々、電気シグナルであり、当該電気シグナルを印加するように構成された各トランスデューサーが電極である、請求項1〜4いずれか1項記載の装置
  6. 当該電極が双極カフ電極である、請求項5記載の装置。
  7. 当該第1のシグナルが、1〜50HzのAC波形を含み、当該第2のシグナルが、0.5〜50Hzの周波数を有するAC波形を含む、請求項5または請求項6記載の装置。
  8. 当該第1のシグナルが高振幅シグナルであり、当該第2のシグナルが当該第1のシグナルよりも低い振幅の低振幅シグナルである、請求項5〜7いずれか1項記載の装置。
  9. 当該第1のシグナルが2.0〜10Tの振幅を有し、当該第2のシグナルが0.5〜3.0Tの振幅を有する、請求項8記載の装置。
  10. 第1の生理反応および第2の生理反応が、各々、膀胱容量の増加、膀胱排尿効率の増大、尿閉の減少、切迫感の低下、尿失禁の減少、および/または健康な個体の外尿道括約筋(EUS)活動に向かう当該活動の変化の1つ以上である、請求項1〜9いずれか1項記載の装置。
  11. 当該第1のシグナルによって引き起こされる当該第1の生理反応が膀胱容量の増加であり、当該第2のシグナルによって引き起こされる当該第2の生理反応が排尿効率の増大である、請求項10記載の装置。
  12. 当該コントローラーが、相特異的刺激をもたらすために、当該第1のシグナルおよび第2のシグナルを印加させる、請求項1〜11いずれか1項記載の装置。
  13. 当該装置が、さらに、対象体において1つ以上の生理的パラメーターを検出するための検出器を含んでおり、当該コントローラーが、当該検出器に連結しており、生理的パラメーターが第1の事前定義閾値を満たすかまたはそれを超えることが検出された場合に当該第1のシグナルを印加させ、生理的パラメーターが第2の事前定義閾値を満たすかまたはそれを超えることが検出された場合に当該第2のシグナルを印加させる、請求項1〜12いずれか1項記載の装置
  14. 検出される生理的パラメーターの1つ以上が、陰部神経における神経活動、下腹神経における神経活動、骨盤神経における神経活動、膀胱排尿筋における筋肉活動、内尿道括約筋における筋肉活動、外尿道括約筋における筋肉活動、外肛門括約筋における筋肉活動、および膀胱圧から選択される、請求項13記載の装置。
  15. さらに、入力要素を含んでおり、当該入力要素が、当該コントローラーが当該第1のシグナルおよび当該第2のシグナルをいつ印加させるかを決定するために対象体が自分の行動および/または願望(desire)に関するデータを入力することを可能にする、請求項1〜14いずれか1項記載の装置。
  16. 当該入力要素が、当該コントローラーと無線通信を行う、請求項15記載の装置。
  17. 当該装置が、対象体への少なくとも部分的な埋め込み、または対象体への完全な埋め込みに適している、請求項1〜16いずれか1項記載の装置。
  18. 対象体における膀胱機能障害の処置に用いるための、請求項1〜17いずれか1項記載の装置。
  19. コントローラーが、第1のシグナルが充満相の間に印加され、第2のシグナルが排尿の引き金を引くためにおよび/または排尿相の間に印加されるように構成される、請求項18記載の、対象体における膀胱機能障害の処置に用いるための装置
  20. 1のシグナルの印加が膀胱充満を促進し、第2のシグナルの印加が膀胱排尿を促進する、請求項18または19記載の、対象体における膀胱機能障害の処置に用いるための装置
  21. 当該装置が2つのトランスデューサーを含んでおり、トランスデューサー両側に配置される、請求項18〜20いずれか1項記載の、対象体における膀胱機能障害の処置に用いるための装置
  22. 当該状態の処置が測定可能な生理的パラメーターの改善によって示され、測定可能な生理的パラメーターが、尿失禁エピソード数の減少、排尿切迫感の低下、排尿頻度の減少、膀胱容量の増加、膀胱排尿効率の増大の少なくとも1つである、請求項18〜21いずれか1項記載の、対象体における膀胱機能障害の処置に用いるための装置
  23. 一側まは両側に適用される、請求項1〜22いずれか1項記載の装置。
  24. 対象体が、哺乳動物対象体である、請求項1〜23のいずれかに記載の装置。
  25. 膀胱機能障害を処置するための化合物を含む、対象体における膀胱機能障害の処置に用いるための医薬組成物であって、当該対象体が請求項1〜24いずれか1項記載の装置を埋め込まれている、医薬組成物。
  26. 膀胱機能障害を処置するための化合物が、抗ムスカリン化合物またはβアドレナリン受容体アゴニストである、請求項25記載の医薬組成物。
  27. 膀胱機能障害を処置するための化合物が、ダリフェナシン、ヒヨスチアミン、オキシブチニン、トルテロジン、ソリフェナシン、トロスピウムまたはフェソテロジンか選択される抗ムスカリン化合物である、請求項25または26記載の医薬組成物。
  28. 膀胱機能障害を処置するための化合物が、β3アドレナリン受容体アゴニストである、請求項25または26いずれか1項記載の医薬組成物。
  29. 請求項1〜24いずれか1項記載の装置を複数含む、神経調節システム。
  30. 各装置が、システム中の少なくとも1つの別の装置またはシステム中の全ての装置と連絡できるように配置されている、請求項29記載の神経調節システム。
  31. さらに、当該システムの装置と連絡できるように配置されたプロセッサーを含む、請求項29または30記載の神経調節システム。
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