図面に示される要素はさまざまな形のハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせにおいて実装されうることを理解しておくべきである。好ましくは、これらの要素は、プロセッサ、メモリおよび入出力インターフェースを含みうる、一つまたは複数の適切にプログラムされた汎用デバイス上でのハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせにおいて実装される。本稿において、「結合される」という句は、直接接続されるまたは一つまたは複数の中間コンポーネントを通じて間接的に接続されることを意味するものと定義される。そのような中間コンポーネントはハードウェアおよびソフトウェア・ベースのコンポーネントを両方含んでいてもよい。
本稿は本開示の原理を例解する。よって、本稿に明示的に記載されたり示されたりしていなくても、本開示の原理を具現し、その範囲内に含まれるさまざまな構成を当業者が考案できるであろうことは理解されるであろう。
本稿に記載されるあらゆる例および条件付きの言辞は、読者が、本開示の原理および当該技術を進歩させる発明者によって寄与される概念を理解するのを支援するという教育目的のために意図されているのであって、そのような個別的に記載されている例および条件に限定することなく解釈されるものである。
さらに、本開示の原理、側面および実施形態ならびにその個別的な例を記載する本稿におけるあらゆる陳述は、その構造的および機能的な等価物の両方を包含することが意図されている。さらに、そのような等価物は、現在知られている等価物および将来開発される等価物、すなわち構造にかかわりなく同じ機能を実行する任意の開発された要素の両方を含むことが意図されている。
よって、たとえば、当業者は、本稿に呈示されるブロック図が本開示の原理を具現する例示的な回路の概念図を表すものであることを理解するであろう。同様に、フローチャート、流れ図、状態遷移図、擬似コードなどがあったとすると、それらはいずれも、コンピュータ可読媒体において実質的に表現され、コンピュータまたはプロセッサによって実行されうるさまざまなプロセスを表わすことが理解されるであろう。これはそのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているかどうかにはよらない。
図面に示されるさまざまな要素の機能は、専用ハードウェアの使用を通じて提供されても、適切なソフトウェアとの関連でソフトウェアを実行することのできるハードウェアの使用を通じて提供されてもよい。プロセッサによって提供されるとき、機能は単一の専用プロセッサによって、単一の共有されるプロセッサによって、あるいは一部が共有されていてもよい複数の個別プロセッサによって提供されうる。さらに、用語「プロセッサ」または「コントローラ」の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することのできるハードウェアのみを指すものと解釈されるべきではなく、暗黙的に、限定なしに、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ソフトウェアを記憶するための読み出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)および不揮発性記憶を含みうる。
通常のものおよび/またはカスタムのものを含め他のハードウェアも含まれてもよい。同様に、図面に示されるスイッチがあったとしても、それは単に概念的なものである。その機能はプログラム論理の動作を通じて、専用論理を通じて、プログラム制御と専用論理の相互作用を通じて、あるいはさらに手動で実行されてもよい。特定の技法は、コンテキストからより個別に理解されるように実装者によって選択可能である。
本願の請求項では、特定の機能を実行する手段として表現されたいかなる要素も、その機能を実行するいかなる仕方をも、たとえばa)その機能を実行する回路素子の組み合わせまたはb)任意の形の、したがってファームウェア、マイクロコードなどを含むソフトウェアを、当該機能を実行するためにそのソフトウェアを実行するための適切な回路と組み合わせたものを包含することが意図されている。そのような請求項によって定義される本開示は、前記さまざまな記載される手段によって提供される機能性が請求項が記載する仕方で組み合わされ、一緒にされるという事実にある。よって、これらの機能性を提供できる任意の手段が本願で示されている手段と等価であると見なされる。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツが表示または提供されるときに使用されると予期、予想または推定される電力について、電力節約または電力最適化を決定することに向けられる。本稿での用法では、「電力節約」は、電力および/またはエネルギーの消費を減らすことを含むと定義されることができる。電力節約はさらに、メディア・コンテンツの「グリーンな」またはエネルギー効率のよいバージョンを指すことがある。電力節約はさらに、消費負荷および/またはインフラストラクチャーに基づく電力最適化を指しうる。たとえば、電力は、エンドユーザー装置またはデバイスにおける予期、予想または推定されるコンテンツ電力使用に基づいて決定されてもよい。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツおよび/またはメディア・コンテンツ・セグメントまたはサブユニットの電力消費を決定することに向けられる。それにより、本稿で論じられる電力消費または電力決定は、装置および/またはシステムによる予期、予想または推定される電力消費および/または使用を参照する。推定される電力消費はたとえば、ルミナンスのようなコンテンツの属性の測度に基づく電力消費使用であってもよい。
本稿での用法では、「メディア・コンテンツ」は、任意の源から受領される任意の型のオーディオ、ビデオおよび/または画像メディア・コンテンツを含む、任意の型のメディアを含むものと定義されうる。たとえば、「メディア・コンテンツ」は、インターネット・コンテンツ、ストリーミング・サービス(たとえばM-GO、Netflix、Hulu、Amazon)、記録されたビデオ・コンテンツ、ビデオオンデマンド・コンテンツ、放送されたコンテンツ、テレビジョン・コンテンツ、テレビジョン番組(またはプログラム)、広告、コマーシャル、音楽、映画、ビデオ・クリップ、対話的ゲーム、ネットワーク・ベースのエンターテインメント・アプリケーションおよび他のメディア・アセットを含みうる。メディア・アセットは、オーディオ・ファイル、画像ファイルまたはビデオ・ファイルのような、任意の、あらゆる種類のデジタル・メディア・フォーマットを含みうる。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツを提供するときの(たとえば、エンドユーザー・デバイスにおいてメディア・コンテンツを表示または再生するときの)電力消費を削減することに向けられる。本開示のある側面は、メディア・コンテンツ速度を修正するまたは修正するオプションを提供することに向けられる。修正は、たとえば呈示時間を速くすることまたは遅くすることである。ある実施形態では、速度は各ビデオ・フレームもしくはデータの各ビットの継続時間をスケーリングすることによって修正されうる。ある実施形態では、速度を増すこと(または下げること)は、コンテンツにおける同数のフレームについて、呈示ビットまたはフレームレートを、メディア・コンテンツのもとのまたは受領されたフレームレートに比して増すこと(または下げること)と等価でありうる。たとえば、再生速度修正は、伝統的なメディア放送において先例がある。24フレーム毎秒(f/s)のフレームレートで撮影された映画がヨーロッパのフェーズオルタネーティングライト(PAL)およびシーケンシャルカラーテレビジョン(SECAM)放送テレビジョン・システムでは25f/sで表示されるからである。これは、4.2%の一定の高速化を表わし、オーディオ時間スケール修正なしに行なわれる。メディア・コンテンツに依存して、より高い速度変動が、知覚できる効果なしに可能であることがある。オーディオは、可能性としては、加速および減速されたオーディオ・コンテンツを理解するユーザーの能力を改善するよう、ピッチを調整するために処理されてもよい。ピッチ調整は、再生速度が上げられる場合にオーディオがかん高く聞こえることを防ぐことができ、再生速度が下げられる場合にオーディオが非常に低く聞こえることを防ぐことができる。
ある実施形態では、メディア・コンテンツ速度は、ビデオ・フレーム数を減少または増大させることによって修正されてもよい。呈示レート(フレームまたはビット・レート)が受領されたまたはもとのレートと同じである場合には、メディア・コンテンツを遅くすることはフレーム数の増加と等価でありうる。フレーム数の増加は、フレームの補間または反復を通じて達成されうる。同様に、呈示レートが受領されたまたはもとのレートと同じであれば、メディア・コンテンツの速度を上げることは、フレーム数の減少と等価でありうる。フレーム数の減少は、フレームを脱落させることまたはフレーム脱落を歪みを補正するための追加的なフィルタリングと組み合わせることによって、達成されうる。たとえば、メディア・コンテンツ・セグメントの呈示または再生時間は10%短縮されてもよく、もとのメディア・コンテンツ・セグメントにおける10フレーム毎に9フレームしか提供されないようにされうる。もう一つの例では、メディア・コンテンツ・セグメントの呈示または再生時間は10%増大されてもよく、補間または反復により、もとのメディア・コンテンツ・セグメントにおける10フレーム毎に11フレームが提供されるようにされうる。
ある実施形態では、メディア・コンテンツの速度を修正するために、フレームレートおよびコンテンツ中のフレーム数の両方が同時に修正されてもよい。たとえば、コンテンツの速度を上げるために、フレームレートが増してもよく、かつフレーム数が減少してもよい。あるいは、コンテンツを遅くするために、フレームレートが減少してもよく、かつフレーム数が増大してもよい。他の組み合わせがさまざまな結果とともに可能である。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツのセグメントの再生時間を、メディア・コンテンツ・セグメントの電力消費指標に基づいて修正することに向けられる。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツ速度に基づく電力節約に向けられる。本開示のある側面は、メディア・コンテンツが提供される速度を適応的に修正することに基づく電力節約に向けられる。本開示のある側面は、メディア・コンテンツに適合されたメディア・コンテンツ速度修正に基づく電力節約に向けられる。速度修正(たとえばより速いまたはより遅い速度)が、スライスごと、フレームごと、フィルム・フレームごと、ピクチャー・グループ(GOP: Group of Pictures)ごと、ビデオ・シーンごとまたは他の任意のメディア・セグメントごとに実行されてもよい。本開示のある側面は、メディア・コンテンツが提供される速度を、メディア・コンテンツ電力考慮に基づいて増大または減少させることに向けられる。本開示のある側面は、メディア・コンテンツ・セグメント(単数または複数)の速度を修正することに基づく電力節約に向けられる。本開示のある側面は、メディア・コンテンツ・セグメント(単数または複数)の速度を、同じメディア・コンテンツの他のセグメント(単数または複数)に対して修正することに基づく電力節約に向けられる。
本開示のある側面は、コンテンツ情報に基づいて速度範囲または境界(たとえば、最大速度および/または最小速度)を決定することに向けられる。たとえば、速度範囲(単数または複数)は、メディア・シーン・コンテンツ、ダイアログ、メディア・コンテンツ地理的位置(メディア・コンテンツ内で描写される位置またはメディア・コンテンツが閲覧されている位置)、選好または閲覧許容度(たとえば、メディア・コンテンツが観察されてもよい最大時間数)の一つまたは複数に基づいて決定されてもよい。
ある実施形態では、電力節約は、ビデオ・セグメントを表示または再生する速度を、すなわちビデオ・セグメントの再生時間を修正することによって達成されうる。たとえば、電力節約は、高電力ビデオ・セグメントの速度を上げることに基づいていてもよい。ここで、速度を上げる量は、決まった最大速度境界内に制約される。別の実施形態では、電力節約は、低電力ビデオ・セグメントを遅くすることに基づいていてもよい。ここで、遅くする量は、決まった最小速度境界内に制約される。ある実施形態では、電力節約は、ビデオの同じ全継続時間を実質的に維持しつつ、達成されてもよい。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツの前処理に向けられる。たとえば、電力節約インジケーターを決定するために、メディア・コンテンツはコンテンツ・サーバーにおいて前処理されてもよい。ある実施形態では、電力消費パラメータを決定するためにビデオがビデオ・サーバーにおいて前処理されてもよい。サーバーにおける前処理は、サーバーの、より高い計算力、より高い精度および実質的に同じ全プログラム継続時間を保証するためにプログラム全体を処理する能力の恩恵を提供しうる。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツの電力節約バージョンを決定することに向けられる。たとえば、本開示のある側面は、メディア・コンテンツ(たとえばプログラム、ビデオ)の複数のバージョンを決定することに向けられる。一つのバージョンは、もとのメディア・コンテンツを含む通常バージョンであってもよく、一方、一つまたは複数のバージョンはもとのメディア・コンテンツの電力節約バージョンであってもよい。ある実施形態では、電力節約バージョンは、もとのメディア・コンテンツとは異なる継続時間をもっていてもよい。ある実施形態では、電力節約バージョンは、もとのメディア・コンテンツと実質的に同じ全継続時間をもっていてもよいが、さまざまなシーンについて異なる速度をもっていてもよい。実質的に同じ全継続時間は、もとのメディア・コンテンツ継続時間からある百分率値以内のメディア・コンテンツ全継続時間を含意しうる。ある実施形態では、該百分率値は、もとのメディア・コンテンツ継続時間の±5%であってもよい。ある実施形態では、メディア・コンテンツ再生ユニット(たとえばセットトップボックス、テレビジョン、タブレット、スマートフォン、コンピュータなど)は、前記複数の電力節約バージョンの間で動的に切り換えてもよい(たとえば、ユーザー入力に基づいてメディア・コンテンツ・セグメントのバージョン間で切り換えることによる)。別の実施形態では、メディア・コンテンツ提供ユニットは、メディア・コンテンツ・セグメントの電力バージョン間で自動的に遷移してもよい。メディア・コンテンツ・バージョンは、(たとえばユーザーごとの)エネルギー消費プロファイルまたは他のエネルギー・パラメータ(たとえば時刻、電気のコスト、エネルギー消費プロファイル、全エネルギー消費、家庭における全エネルギー消費)に基づいて、受領デバイスにおいて選ばれてもよい。ある実施形態では、メディア・コンテンツの電力節約バージョンは、通常のメディア・コンテンツと一緒にオファーされてもよい(たとえば、Netflix、Amazon、M-GOおよび他のストリーミング・プロバイダーのようなストリーミング・メディア・ウェブサイトによって)。各電力節約バージョンは、異なるメディア・コンテンツ速度を示すインジケーターを含んでいてもよい。これらのインジケーターは、対応するメディア・コンテンツと一緒にエンコード/デコードされてもよい。ある実施形態では、インジケーターは、メディア・コンテンツおよび/またはメディア・コンテンツ・セグメントと一緒に提供されるメタデータであってもよい。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツ速度を示しうるメタデータに向けられる。メタデータは、メディア・コンテンツ速度変化を示すタイムスタンプまたはメディア・コンテンツ点に関する情報を含んでいてもよい。たとえば、メタデータは、いつメディア・コンテンツ速度が速い、遅いまたは通常であるかに関する情報を含んでいてもよい。速い速度はたとえば通常より10%速い速度であってもよい。遅い速度はたとえば通常より10%遅い速度であってもよい。通常の速度はメディア・コンテンツの呈示の、もとの速度であってもよい。ある実施形態では、メタデータはエンコーダまたはコンテンツ・サーバーによって生成および/または伝送されてもよい。
本開示のある側面は、メディア・コンテンツ速度バージョンを示すメタデータに向けられる。たとえば、メタデータは、同じメディア・コンテンツまたはメディア・セグメントの第一の「速い」バージョンおよび第二の「遅い」バージョンを示してもよい。メタデータは、メディア・コンテンツ速度(単数または複数)の柔軟な指標を提供してもよい。送信またはエンコード・デバイスが、メディア・セグメント(たとえばビデオ・セグメント)のコンテンツおよび/またはエネルギー定格(単数または複数)に基づいて異なる速度または速度調整に関係するメタデータを提供してもよい。受信デバイスは、メディア・コンテンツを提供する(たとえば表示する)速度を制御するために該メタデータを利用してもよい。たとえば、受信器は、受信されたメタデータ情報に基づいてメディア・コンテンツ表示速度をインクリメンタルに調整することができる。別の実施形態では、受信デバイスがメディア・コンテンツ速度を、「通常」速度に対する速度上昇または速度低下のメタデータ指標に基づいて、調整してもよい。
本開示のある側面は、さまざまなビデオ・コンテンツ再生速度を示すメタデータに向けられる。表1は、ビデオ・メディア・コンテンツ再生速度に関係するそのようなメタデータ情報を示している。「再生速度」列は異なる再生速度の識別子に関する。「開始」列は開始ビデオ・フレーム番号を示す。「終了」列は終了ビデオ・フレーム番号を示す。「継続時間」列はビデオ・フレームの総数に対応する。
本開示のある側面は、電力節約の達成を許容するメタデータに向けられる。電力節約は、現在のシーン内容、将来のシーン内容、プログラム型および他のメディア・コンテンツ情報の一つまたは複数に関係するメタデータに基づいていてもよい。メタデータは、速度情報、たとえばフレームレートまたはフレーム数情報に関係していてもよい。メタデータは、速度(速度変化が実行されるとき)、速度変化の継続時間、速度変化の開始および速度変化の終了の一つまたは複数の関係するインジケーターを含んでいてもよい。
本開示のある側面は、送信または受信されるメタデータに向けられる。たとえば、本開示のある側面は、送信器によってメタデータを決定し、送信することに関する。本開示のある側面は、受信器において受信されるメタデータに向けられる。受信器は、受信されたメタデータに基づいて観察のためのメディア・コンテンツを提供してもよい。メタデータは、対応するメディア・コンテンツと一緒にインバンドで、あるいは別個のファイルまたは別個のストリームとしてアウトオブバンドで送達されてもよい。たとえば、インバンド・メタデータについては、メタデータの到来が、速度操作が開始および/または終了すべき時を示しうる。ある実施形態では、呈示タイムスタンプまたはピクチャー順カウントのような一意的なマーカーが、速度操作が開始および/または終了すべき時を示すために使われてもよい。
本開示のある側面は、高ピーク負荷時間期間(単数または複数)の間のテレビジョンおよび他の機器のための電力消費制御を示すメタデータに向けられる。ある実施形態では、メタデータは、所望される電力節約の度合いを示しうる。消費者装置(たとえばテレビジョン)は、受領されたメタデータに基づいて、最適化された電力節約プロセスを提供しうる。
本開示のある側面は、家庭ネットワーク電力消費に向上を提供することに向けられてもよい。たとえば、デバイスまたは装置の電力消費情報が公共供給〔ユーティリティー〕サービス・プロバイダーに提供されてもよい。公共供給サービス・プロバイダーはメディア・コンテンツまたはメタデータを変更してもよい。逆に、公共供給サービス・プロバイダーは、デバイスが適応的に電力節約アルゴリズムを制御するために、動的なレート情報(たとえばキロワット時当たりの価格)をデバイスに提供してもよい。あるいはまた、デバイスまたは装置は、現在のエネルギー使用に基づいてメディア・コンテンツを修正してもよい。あるいはまた、装置は、別の家庭機器によって制御されることができる。ある実施形態では、電力節約決定は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアに基づいて実行されてもよい。電力節約決定は、サービス・プロバイダーによって提供されるパラメータに基づいていてもよく、それは、電力消費またはユーザー経験の両方または一方を最適化しうる。電力消費情報は、エネルギー使用を削減もしながら経験を改善するために、家庭全体の電力消費または部屋の照明と統合されることができる。
本開示の諸側面は、下記で説明される図面内で実装されうる。
図1は、本開示に基づくシステム100の概略図を示している。システム100はエンコーダ/送信器110およびデコーダ/受信器120を含んでいてもよい。
エンコーダ/送信器110は:メディア・コンテンツ(たとえばビデオ)をエンコードするエンコーダ装置、電力節約メディア・コンテンツ(たとえばインターネット・プロトコル情報)を送信する送信器、メディア・コンテンツ・サーバー(たとえばメディア・コンテンツの電力節約バージョンを用意するヘッドエンド・サーバー)およびストリーミング・サービス・プロバイダー(たとえばストリーミング・メディア・コンテンツを提供するため)またはメディア・コンテンツを提供するための他の任意の装置を含む装置またはシステムを含みうる。
エンコーダ/送信器110は、ビデオ・コンテンツであってもよいメディア・コンテンツ101を受信してもよい。メディア・コンテンツ101は圧縮されたまたは圧縮されていないメディア・コンテンツであってもよい。圧縮されていないメディア・コンテンツの例はさまざまなRGBフォーマットでのビデオを含む。圧縮されたメディア・コンテンツの例は、たとえばMPEG2、H.264、H.265および他の任意のビデオ圧縮規格に従って圧縮されたビデオを含む。
エンコーダ/送信器110は、本稿に記載されるいずれかの原理に基づいて、メディア・コンテンツ101についての電力節約速度修正を決定してもよい。たとえば、エンコーダ/送信器110は、メディア・コンテンツ101の複数の電力節約バージョンを決定してもよい。前記複数の電力節約バージョンは次いで圧縮されて、その結果、電力節約メディア・コンテンツ102を与えてもよい。別の実施形態では、エンコーダ/送信器110は、異なるメディア・コンテンツ再生時間または速度および該速度が適用されるべき時間を示すインジケーターを決定してもよい。そのようなインジケーターはメタデータ103の一部としてエンコードされてもよい。ある実施形態では、エンコーダ/送信器110は、後述する図2A、図2B、図3〜図11との関連で記述される技法に基づいて電力節約速度修正を決定してもよい。エンコーダ/送信器110は、メディア・コンテンツ101の電力節約速度決定に基づいて、電力節約メディア・コンテンツ102を提供してもよい。
エンコーダ/送信器110は任意的に、メタデータ103を提供してもよい。メタデータは、速度および/またはメディア・コンテンツ観察時間を示してもよい。電力節約決定は、メタデータ103内に含まれてもよい。たとえば、メタデータ103は、電力節約メディア・コンテンツ102の一部であってもよく、あるいはメディア・コンテンツ102とは別個に送信または提供されてもよい。メタデータが別個に提供されるときは、メディア・コンテンツ102はメディア・コンテンツ101であってもよい。メタデータ103の送信は、メディア・コンテンツ102と同じまたは異なる通信経路またはシステムを介してであってもよい。
デコーダ/受信器120は、メディア・コンテンツ(たとえばビデオ)をデコードするデコーダ装置、メディア・コンテンツ(たとえばインターネット・プロトコル情報)を受信する受信装置、消費者エンド・デバイス(たとえばセットトップボックス、ブルーレイプレーヤー、テレビジョン、スマートテレビジョン、ゲームコンソール、ラップトップ、フルサイズのパーソナル・コンピュータ、スマートフォン、タブレットPCおよびメディア・コンテンツを提供するための他の任意のデバイス)を含む装置またはシステムであってもよい。デコーダ/受信器120は、電力節約メディア・コンテンツ102およびメタデータ103を受領してもよい。
デコーダ/受信器120は、電力節約メディア・コンテンツ102および/またはメタデータ103に基づいて電力最適化されたメディア・コンテンツ104を決定してもよい。デコーダ/受信器120は、受領された電力節約メディア・コンテンツ102および/またはメタデータ103に対してデコード処理を実行してもよい。電力最適化されたメディア・コンテンツ104は、コンテンツの閲覧の間、デバイスの電力消費を減らすよう調整または修正されたメディア・コンテンツである。
デコーダ/受信器120は、観察または表示のための電力最適化されたメディア・コンテンツ104を提供してもよい。デコーダ/受信器120は、メディア・コンテンツの再生時間を制御するために、すなわち、電力最適化されたメディア・コンテンツ104を表示する速さを制御するために、メタデータ103を利用してもよい。たとえば、デコーダ/受信器120は、メタデータ103に基づいて、メディア・コンテンツ表示速度をインクリメンタルに調整することができる。ある実施形態では、デコーダ/受信器120は、後述の図2A、図2Bおよび図3〜図11との関連で記述される技法に基づいて電力節約速度修正を決定してもよい。
図2Aは、本開示に基づく装置200の概略図を示している。装置200は、命令を処理して送信可能な情報を生成するまたは送信可能な情報を受領することのできる装置であってもよい。装置200は、図1との関連で記述されるエンコーダ/送信器110またはデコーダ/受信器120と同様であってもよい。たとえば、装置200は、送信器、エンコーダまたはヘッドエンド・サーバーであってもよい。
装置200は、たとえば入力インターフェース201を介してメディア・コンテンツ212を受領してもよい。メディア・コンテンツ212は圧縮されたまたは圧縮されない形であってもよい。圧縮されたメディア・コンテンツの例は、MPEG2、H.264、H.265および他の任意のビデオ圧縮規格に従って圧縮されたコンテンツを含む。圧縮されていないメディア・コンテンツの例はRGBフォーマットでのビデオを含む。メディア・コンテンツ212は、図1との関連で記述されたメディア・コンテンツであってもよい。メディア・コンテンツ212はメディア・コンテンツ101と同様であってもよい。入力インターフェース201は処理のためのメディア・コンテンツ212を受領してもよい。入力インターフェース201はビデオ入力端子、バス、コネクタ、入力ビデオ・バッファ、通信ポートなどであってもよい。
メディア・セグメント分割器202はメディア・コンテンツをセグメント分割する。メディア・セグメント分割器はメディア・コンテンツ(たとえばビデオ)をメディア・セグメントに分割してもよい。ある実施形態では、メディア・セグメント分割器202はメディア・セグメントを異なるセクション、部分、フレーム、ブロック、ピクチャー・グループ(GOP)、スライス、シーン、フラグメント(MPEG DASHでサポートされるフラグメント化されたMP4など)、他の任意の型のセグメント(たとえばHLSのセグメント化適応トランスポート・ストリーム(Segmented Adaptive Transport Stream)で使われるもの)および他の任意の型の時間区間(動的な時間区間または一様な時間区間、たとえば2秒、5秒)に分割する。ある実施形態では、メディア・コンテンツはすでにセグメント分割されていてもよく、メディア・セグメント分割器202は任意的であったり、バイパスされたり、あるいは除去されたりしてもよい。電力節約決定はこれらのメディア・セグメントに基づいて実行されてもよい。セグメント・サイズは、実際的な考察に基づいて最適化されてもよい。たとえば、セグメントが小さすぎると、速度を変えるのが難しいことがある。だが、セグメントが長すぎると、電力節約のための機会を逃すことがありうる。
電力推定器203は、たとえばメディア・セグメント分割器202によって以前に決定されたメディア・セグメントについて電力消費を決定する。ある実施形態では、電力推定器203は、任意の電力決定方法を通じて電力消費を決定しうる。たとえば、電力推定器203は、セグメント分割された各部分からのそれぞれのコンテンツのピクセルの平均または正規化されたルミナンス値を決定してもよい。電力消費は、平均または正規化されたルミナンスに基づいて、ルミナンスの線形もしくは非線形関数またはマッピングとして決定されてもよい。ある実施形態では、電力推定器203は、シーンの平均電力を、そのシーンを構成するメディア・セグメントの平均電力に基づいて決定してもよい。ある実施形態では、平均電力は、そのシーンのエネルギーをそのシーンの継続時間で割ることによって決定されうる。電力推定器203は、メディア・セグメント(単数または複数)またはメディア・セグメント・サブユニット(単数または複数)(たとえばフレーム)の電力消費またはエネルギーを推定してもよい。ある実施形態では、電力は、メディア・コンテンツが表示または提供されるときに使われると予期、予想または推定される電力であってもよい。すなわち、装置200は、エンドユーザー装置またはデバイスでのそのコンテンツに伴う電力を予期、予想または推定しうる。
積分器204は、メディア・セグメントの、またはあるメディア・セグメントのサブユニットの電力消費をある時間期間にわたって積分または合計してもよい。たとえば、積分器204は、セグメント分割されたシーンにおけるすべてのフレームの電力を積分し、それによりセグメント分割されたシーンの全電力または全エネルギーを与えてもよい。ある実施形態では、積分器204は任意的であってもよく、あるいはある種の条件に基づいて利用されるだけであってもよい。たとえば、積分器204は、シーンがセグメント分割されているとき(たとえば、ビデオ・シーンが二つ以上のビデオ・フレームにセグメント分割されるとき)に利用されるだけであってもよい。積分器204は、フレームまたはシーン内のすべてのメディア・セグメントの全電力またはエネルギーを合計してもよい。
正規化器205は、シーンについての平均電力消費を決定してもよい。ある実施形態では、正規化器205は、シーンのエネルギーを該シーン内のメディア・セグメントまたはメディア・セグメント・サブユニットの数で割ってもよい。たとえば、正規化器205は、積分器204によって決定された全電力またはエネルギーを、積分器204によって評価されたシーン内のフレーム数で割ってもよい。正規化器205は、フレーム毎、時間区間、時間期間毎または任意のメディア・セグメント・サブユニット毎の平均電力またはエネルギーを決定しうる。ある実施形態では、正規化器205および積分器204は任意的であったり、バイパスされたり、あるいは除去されたりしてもよく、あるいは電力推定器203の一部として統合されてもよい。
速度修正器206は、電力推定器203、積分器204および/または正規化器206から電力消費情報を受領してもよい。速度修正器206は速度決定器207およびオーディオ/ビデオ(「A/V」)速度調整器208を含んでいてもよい。ある実施形態では、速度決定器207およびA/V速度調整器208は速度修正器206に統合されてもよい。
速度決定器207は、各メディア・セグメントを提供する速度を決定する。速度決定器207は、セグメントの速度を、電力推定器203、積分器204および/または正規化器205によって決定された電力消費に基づいて決定してもよい。ある実施形態では、速度決定器207は、セグメントについての修正された開始および終了時間を決定してもよい。ある実施形態では、速度決定器207は、メディア・コンテンツの、より速いまたはより遅い速度を決定してもよい。
ある実施形態では、速度決定器207は、一つまたは複数のメディア・セグメントについての修正された速度を、平均電力消費に基づいて決定してもよい。ある実施形態では、速度決定器207は、電力消費との直接的な関係に基づいて速度を決定してもよい。速度決定器は、メディア・セグメントの速度を、そのメディア・セグメントの平均電力とそのセグメントの速度との間の直接的な関係に基づいて決定してもよい。たとえば、メディア・セグメントが比較的高めの電力消費をもつ場合、速度決定器207は、そのセグメントの速度を増してもよい。同様に、メディア・セグメントが比較的低めの電力消費をもつ場合、速度決定器207は、そのセグメントの速度を低下させてもよい。
一般に、速度決定器207は、高電力セグメントの継続時間を短くして、低電力セグメントの継続時間を増してもよい。速度決定器207はまた、速度変化にもかかわらずメディア・コンテンツの全体的な総時間がほぼ同じままであることを保証するよう、プログラムの全体的な速度を追跡してもよい。ある実施形態では、全メディア・コンテンツ時間は同じままである。別の実施形態では、全メディア・コンテンツ時間はもとのメディア・コンテンツ時間より短かったり長かったりする。
ある実施形態では、速度決定器207は速度修正を、メディア・コンテンツの電力消費に関連付けられた参照閾値をシフトさせることに基づいて決定してもよい。ある実施形態では、閾値は、図5の参照閾値505との関連で述べる原理に従って決定されてもよい。
別の実施形態では、速度決定器207は、速度修正を、伝達の傾きの特性の変化に基づいて決定してもよい。ある実施形態では、傾き伝達特性の変化は図6との関連で述べる原理に従って決定されてもよい。
別の実施形態では、速度決定器207は、速度修正を、それぞれ許容可能な速度の最大範囲を変えることに基づいて決定してもよい。ある実施形態では、速度決定器207は、参照閾値をシフトさせること、伝達特性の傾きを変化させることおよび許容可能な速度の最大範囲を変化させることの組み合わせに基づいて速度修正を決定してもよい。
ある実施形態では、A/V速度調整器208は、オーディオ/ビデオ速度調整再生ユニットであってもよい。たとえば、A/V速度調整器208は、ビデオ・セグメントの速度を増してもよい(たとえばビデオ・セグメントの再生もしくは呈示時間を調整することによって)。あるいはまた、A/V速度調整器208は、ビデオ・セグメントの速度を低下させてもよい(たとえばビデオ・セグメントの再生もしくは呈示時間を調整することによって)。ある実施形態では、メタデータが、独自のA/V速度調整ユニットを有する下流の受領デバイスへの速度調整を示しうるため、A/V速度調整器208が利用されなくてもよい。この場合、適用される速度調整をガイドするために、メタデータ211が下流のA/V速度調整ユニットに提供される。
速度修正器206はさらにメタデータ211を決定してもよい。メタデータ211は、速度修正器206によって提供される速度修正に基づいて決定されてもよい。たとえば、メタデータ211はメディア・コンテンツ速度を示してもよい。メタデータ211は、メディア・コンテンツ速度が変わる位置を示すタイムスタンプまたはメディア・コンテンツ点に関する情報を含んでいてもよい。たとえば、メタデータ211は、コンテンツ速度が速い速度、遅い速度および通常速度である時に関する情報を含んでいてもよい。速い速度はたとえば、通常より10%速い速度であってもよい。遅い速度はたとえば、通常より10%遅い速度であってもよい。通常速度は、メディア・コンテンツのもとの呈示速度であってもよい。メタデータ211は、メディア・コンテンツ・フレームレートが高い、低いまたは通常のフレームレートである時に関する情報を含んでいてもよい。メタデータ211は、セグメント中のメディア・コンテンツ・フレーム数が高い、低いまたは通常である時に関する情報を含んでいてもよい。高いというのはたとえば通常より10%高くてもよい。低いというのはたとえば通常より10%低くてもよい。通常は、メディア・コンテンツの呈示のもとのフレームレートまたはフレーム数であってもよい。あるいはまた、メタデータ211は、メディア・コンテンツ速度バージョン(たとえば速い、遅い、通常および/または実際の速度)を示してもよい。たとえば、メタデータ211は、表1との関連で述べたメタデータであってもよい。メタデータ211は電力節約の達成を許容してもよい。メタデータ211は、現在のシーン内容、将来のシーン内容、プログラム型および他のメディア・コンテンツ情報の一つまたは複数に関係していてもよい。メタデータ211は速度情報に関係していてもよい。メタデータは、速度変化が実行されるときの速度、ある速度の継続時間、速度変化の開始、速度変化の終了のうちの一つまたは複数に関係するインジケーターを含んでいてもよい。ある実施形態では、メディア・コンテンツは未修正であってもよく、速度修正はメタデータにおいて示されるだけであってもよい。ある実施形態では、メタデータは、電力消費および/または再生速度の同期された指標を含んでいてもよい。同期点はメディア・セグメント・ベースおよび/またはタイムスタンプ・ベースでありうる。
ある実施形態では、インバンド・メタデータについて、メタデータ211の到来が、速度操作が開始および/または終了される時を示してもよい。メタデータ211は出力メディア・コンテンツ210と同期されてもよい。別の実施形態では、呈示タイムスタンプまたはピクチャー順カウントのような一意的なマーカーが、速度操作が開始および/または終了すべき時を示すために使われてもよい。ある実施形態では、メタデータ211は、電力推定器203、積分器204および正規化器205の一つまたは複数によって決定された電力消費指標を含んでいてもよい。
装置200は、任意的なビデオ・エンコーダ/圧縮器209を含んでいてもよい。ビデオ圧縮器209は、速度修正器206からの電力節約メディア・コンテンツを圧縮してもよい。圧縮器209は速度修正器206の一部であってもよい。
ある実施形態では、装置200は、デコーダ/受信器120と同様の受信器またはデコーダであってもよい。ある実施形態では、装置200はゲートウェイまたはトランシーバーであってもよい。ある実施形態では、装置200は、修正器206の前にまたは修正器206との関連でデータをデコードする任意的なデコーダまたは圧縮解除器(図示せず)を含んでいてもよい。ある実施形態では、速度修正はデコード・プロセスと並行して、たとえばデコードされたフレームの数または呈示のフレームレートを修正することによって、実行されてもよい。
ある実施形態では、出力メディア・コンテンツ210は電力節約メディア・コンテンツ102と同様であってもよい。ある実施形態では、出力メディア・コンテンツ210はメタデータ211と一緒に提供されてもよい。ある実施形態では、メタデータ211は出力メディア・コンテンツ210に含まれてもよい。ある実施形態では、出力メディア・コンテンツ210は電力最適化されたメディア・コンテンツ101と同様であってもよい。ある実施形態では、出力メディア・コンテンツ210は表示のために提供されてもよい。
出力メディア・コンテンツ210およびメタデータ211は、変調器、出力ポート、たとえばHDMIポート、イーサネット(登録商標)・インターフェース、通信ポートなどを介して提供されてもよい。出力メディア・コンテンツ210はメタデータ211を含んでいてもよく、あるいはメタデータ211とは別個であってもよい。メタデータ211は、出力メディア・コンテンツ210と同じまたは異なる経路もしくはシステムを介して送信または提供されてもよい。あるいはまた、メタデータ211は、出力メディア・コンテンツ210とは異なるチャネル、周波数、時間期間、データ・フォーマットまたは変調方式に変調および/または割り当てされてもよい。
装置200はさらに、プロセッサ220およびメモリ221を含んでいてもよい。ある実施形態では、装置200のコンポーネント201〜209はプロセッサ220およびメモリ221に接続されてもよい。プロセッサ220は、コンポーネント201〜209および図示しない他のコンポーネントの機能を実装するためのさまざまなハードウェア・コンポーネントを監視および制御してもよい。別の実施形態では、プロセッサ220は、コンポーネント201〜209および図示しない他のコンポーネントについてのさまざまな機能を実行するためのソフトウェアを実行してもよい。
メモリ221は、コンポーネント201〜209および図示しない他のコンポーネントの一つまたは複数から受領される情報を記憶するよう構成されていてもよい。メモリ221は、多様なメモリ型の一つまたは複数であってもよい。たとえば、メモリ221は、ハードディスクドライブ(HDD)、動的RAM(DRAM)、キャッシュ、ROM、RAM、ディスク記憶デバイス(たとえば磁気もしくは光ディスク記憶デバイス)、半導体磁気デバイスなどの一つまたは複数であってもよい。
メモリ221は、コンポーネント201〜209および図示しない他のコンポーネントのための技法を実行するよう構成されたコンピュータ実行可能な命令を記憶していてもよい。メモリ221はプロセッサ220によって実行される命令を記憶してもよい。実行可能な命令は、プロセッサ220によってアクセス可能であってもよい。実行可能な命令は、RAMに記憶されてもよく、あるいは非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されることができる。そのような非一時的なコンピュータ可読媒体は、たとえば電子式、磁気式、光学式、電磁式または半導体媒体といった、多くの物理的な媒体の任意のものを含むことができる。好適な非一時的なコンピュータ可読媒体の、より具体的な例は、これに限られないが、フロッピーディスケットまたはハードドライブのようなポータブル磁気コンピュータディスケット、ROM、消去可能なプログラム可能型読み出し専用メモリ、ポータブル・コンパクトディスクまたは他の記憶デバイスであって、直接的または間接的に結合されることができるものを含む。媒体は、上記および/または他のデバイスの一つまたは複数の任意の組み合わせをも含むことができる。
装置200はさらに、当業者によって容易に考えられるように他の要素(図示せず)を含んでいてもよく、またある種の要素を割愛してもよい。たとえば、当業者によって容易に理解されるように、その具体的な実装に依存して、さまざまな他の入力装置および/または出力装置が含まれることができる。たとえば、さまざまな型の無線および/または有線の入力および/または出力装置が使われることができる。さらに、当業者によって容易に理解されるように、さまざまな構成の追加的なプロセッサ、コントローラ、メモリなども利用されることができる。装置200のこれらおよび他の変形は、本願で与えられる本開示の教示を与えられれば当業者によって容易に考えられる。
さらに、装置200が本稿で開示される技法を実行しうることが理解される。たとえば、装置200は、図4Aとの関連で記述される方法の一つまたは複数を全体的または部分的に実行してもよい。
図2Bは、装置250およびディスプレイ/スピーカー260を含む、本開示のある側面に基づく受信器システム270の概略図を示している。ディスプレイ/スピーカー260は任意的であったり、バイパスされたり、あるいは除去されたりしてもよい。装置250は、命令を処理し、情報を受領することのできる装置であってもよい。装置250は図1との関連で記述された装置120と同様であってもよい。たとえば、装置250は受信器、デコーダまたは消費者デバイスであってもよい。装置250は、出力メディア・コンテンツ210と同様の入力メディア・コンテンツ271を受領してもよい。装置250は、メタデータ211と同様のメタデータ272をも受領してもよい。
装置250は入力インターフェース251を含む。入力インターフェース251はチューナー、復調器、ビデオ入力端子、バス、コネクタ、入力バッファ、通信ポートなどであってもよい。装置250は入力インターフェース251を介して入力メディア・コンテンツ271を受領してもよい。装置250は任意的に、入力インターフェース251を介して入力メディア・コンテンツ271およびメタデータ272を受領してもよい。ある実施形態では、入力メディア・コンテンツ271およびメタデータ272は図2A(たとえばそれぞれ210および211)との関連で記述した原理に基づいて決定されていてもよい。ある実施形態では、入力メディア・コンテンツ271およびメタデータ272は図1(たとえばそれぞれ102および103)との関連で記述したように受領されてもよい。
装置250は速度修正器252を含んでいてもよい。速度修正器252は、速度決定器253およびオーディオ/ビデオ(「A/V」)速度調整器254を含んでいてもよい。ある実施形態では、速度決定器253およびA/V速度調整器254は速度修正器252に統合されていてもよい。
速度決定器253は、入力メディア・コンテンツ271についての速度および/または修正された再生時間を決定してもよい。ある実施形態では、速度決定器253は、各メディア・セグメントについての速度および/または修正された再生時間を、受領されたメタデータ272に基づいて決定してもよい。ある実施形態では、速度決定器253はメタデータ272を解析して、入力メディア・コンテンツ271の各メディア・セグメントについての電力消費指標を取得してもよい。別の実施形態では、速度決定器253はメタデータ272を解析して、入力メディア・コンテンツ271の各メディア・セグメントについての速度を決定してもよい。ある実施形態では、速度決定器253は、各メディア・セグメントについての速度および/または修正された再生時間を、そのメディア・セグメントの電力保存バージョン間で選択することによって、決定してもよい。別の実施形態では、速度修正器252および/または速度決定器253は、メディア・コンテンツの電力を最適化または調整または節約する、修正された速度をすでに有しているメディア・コンテンツを受け取ってもよい。
別の実施形態では、速度修正器252はさらに、電力最適化されたまたは調整されたメディア・コンテンツ(たとえば104)をいかにして提供するかを決定するためのメディア・セグメント分割器、電力推定器、積分器および/または正規化器を含んでいてもよい。ある実施形態では、前記メディア・セグメント分割器、前記電力推定器、前記積分器および/または前記正規化器は、図2Aにおける装置200との関連で述べたメディア・セグメント分割器202、電力推定器203、積分器204および/または正規化器205と同様であってもよい。ある実施形態では、A/V調整器254は、図2AのA/V調整器208との関連で述べた原理に従ってメディア・コンテンツを修正してもよい。
ある実施形態では、装置250は、デコーダ/受信器120と同様の受信器またはデコーダであってもよい。ある実施形態では、装置250はゲートウェイまたはトランシーバーであってもよい。ある実施形態では、装置250は、修正器252の前にまたは修正器252との関連でデータをデコードする任意的なデコーダまたは圧縮解除器(図示せず)を含んでいてもよい。ある実施形態では、速度修正はデコード・プロセスと並行して、たとえばデコードされたフレームの数または呈示のフレームレートを修正することによって、実行されてもよい。
ある実施形態では、装置250が適応的に電力節約アルゴリズムを制御するために、公共供給サービス・プロバイダーが動的な料率情報(たとえばキロワット時当たりの価格)を装置250に提供してもよい。装置250は、現在のエネルギー使用に基づいてメディア・コンテンツを修正してもよい。装置250は、別の家庭機器によって制御されることができる。装置250は、電力節約決定を、サービス・プロバイダーによって提供されるパラメータに基づいて実行してもよい。それは、電力消費またはユーザー経験の両方または一方を最適化しうる。装置250は、エネルギー使用を削減もしながら経験を改善するために、電力消費情報を、家庭の電力消費または部屋の照明と統合してもよい。
速度修正器252は、電力最適化されたまたは調整されたメディア・コンテンツ258を任意的な出力インターフェース255に出力してもよい。電力最適化されたメディア・コンテンツ258は、電力最適化されたメディア・コンテンツ104または出力メディア・コンテンツ210と同様であってもよい。出力インターフェース255は、変調器、出力ポート、たとえばHDMIポートまたは通信ポートであってもよい。出力インターフェース255は、電力最適化されたメディア・コンテンツ(たとえばビデオ・コンテンツ)を表示装置および/またはスピーカー260に出力してもよい。よって、電力最適化されたメディア・コンテンツは、エネルギーを節約する仕方での閲覧のためにユーザーに提供されうる。
装置250はさらに、プロセッサ256およびメモリ257を含んでいてもよい。ある実施形態では、装置250のコンポーネント251〜255はプロセッサ256およびメモリ257に接続されてもよい。プロセッサ256は、コンポーネント251〜255の機能を実装するためのさまざまなハードウェア・コンポーネントを監視および制御してもよい。別の実施形態では、プロセッサ256は、コンポーネント251〜255についてのさまざまな機能を実行するためのソフトウェアを実行してもよい。
メモリ257は、コンポーネント251〜255のための技法を実行するよう構成されたコンピュータ実行可能な命令を記憶していてもよい。メモリ257はプロセッサ256によって実行される命令を記憶してもよい。実行可能な命令は、プロセッサ256によってアクセス可能であってもよい。実行可能な命令は、RAMに記憶されてもよく、あるいは非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶されることができる。そのような非一時的なコンピュータ可読媒体は、たとえば電子式、磁気式、光学式、電磁式または半導体媒体といった、多くの物理的な媒体の任意のものを含むことができる。好適な非一時的なコンピュータ可読媒体の、より具体的な例は、これに限られないが、フロッピーディスケットまたはハードドライブのようなポータブル磁気コンピュータディスケット、ROM、消去可能なプログラム可能型読み出し専用メモリ、ポータブル・コンパクトディスクまたは他の記憶デバイスであって、直接的または間接的に結合されることができるものを含む。媒体は、上記および/または他のデバイスの一つまたは複数の任意の組み合わせをも含むことができる。
装置250はさらに、当業者によって容易に考えられるように他の要素(図示せず)を含んでいてもよく、またある種の要素を割愛してもよい。たとえば、当業者によって容易に理解されるように、その具体的な実装に依存して、さまざまな他の入力装置および/または出力装置が含まれることができる。たとえば、さまざまな型の無線および/または有線の入力および/または出力装置が使われることができる。さらに、当業者によって容易に理解されるように、さまざまな構成の追加的なプロセッサ、コントローラ、メモリなども利用されることができる。装置250のこれらおよび他の変形は、本願で与えられる本開示の教示を与えられれば当業者によって容易に考えられる。
さらに、装置250が本稿で開示される技法を実行しうることが理解される。たとえば、装置250は、図4Bとの関連で記述される方法の一つまたは複数を全体的または部分的に実行してもよい。
図3は、本開示に基づく例示的システム300を示している。図のように、システム300は、通信ネットワーク320を含む本開示に基づく例である。通信ネットワーク320はインターネット、広域ネットワーク(WAN)および/またはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)のような通信ネットワークであってもよい。通信ネットワーク320は、ケーブル、衛星、電話線、電力線または他の通信媒体を介したブロードキャスト・ネットワークをも含んでいてもよい。それにより、システム300は、通信ネットワーク320を介したメディア・コンテンツのストリーミング、ブロードキャスト、アップロードおよび/またはダウンロードを許容する。
システム300は、コンテンツ・サーバー310を含んでいてもよい。コンテンツ・サーバー310は、デバイス350−1〜350−nの一つまたは複数から要求を受信してもよい。コンテンツ・サーバー310は、映画またはTV番組のようなメディア・コンテンツを、ストリーミングまたはダウンロードのために送信してもよい。デバイス350−1〜350−nはコンテンツ・サーバー310と、通信ネットワーク320を通じて通信してもよい。
コンテンツ・サーバー310はデータ、ウェブページ、メディア・コンテンツなどといった情報を送信してもよい。コンテンツ・サーバー310は、情報の追加的な処理を、前記処理がローカルなユーザー・デバイス350−1〜350−nで利用可能でないおよび/または実施されることができないときに、提供してもよい。
ある実施形態では、コンテンツ・サーバー310はメディア・コンテンツおよびその関連するメタデータを提供してもよい。メディア・コンテンツおよび関連するメタデータは、メモリ311によって記憶され、プロセッサ312によって処理されてもよい。メモリ311は、一つまたは複数のハードドライブのような非一時的な記憶媒体および/または他の好適なメモリ・デバイスであってもよい。通信インターフェース313はコンテンツ・サーバー310が通信ネットワーク320を介してデータを送信することを許容しうる。
ある実施形態では、コンテンツ・サーバー310は、図1との関連で記述された装置110と同様であってもよい。別の実施形態では、コンテンツ・サーバー310は、図2Aとの関連で記述された装置200と同様であってもよい。
デバイス350−1〜350−nはメディア・コンテンツを受領するデバイスであってもよい。ある実施形態では、そのようなデバイスはセットトップボックス、ゲートウェイ、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、携帯電話などを含んでいてもよい。ある実施形態では、デバイス350−1は、例示的なユーザー・デバイスの詳細なブロック図を示している。デバイス350−1は、通信インターフェース351、プロセッサ352、メモリ353および任意的なユーザーI/Oインターフェース354を含む。通信インターフェース351は通信、たとえば通信ネットワーク320からの情報の受信を許容する。プロセッサ352は、受信されたメディア・コンテンツ情報を提供するための電力節約側面を処理してもよい。メモリ353は、種々のファイルおよび情報を処理および記憶するための、RAMのような一時的メモリまたはROM、ハードドライブまたはフラッシュメモリのような非一時的なメモリの両方を表わしうる。
ある実施形態では、デバイス350−1〜350−nは図1との関連で記述された装置120と同様であってもよい。別の実施形態では、デバイス350−1〜350−nは図2Bとの関連で記述された装置250と同様であってもよい。さらに別の実施形態では、デバイス350−1〜350−nは図2Aとの関連で記述された装置200と同様であってもよい。
図4Aは、本開示に基づく例示的方法400の流れ図を示している。方法400は、電力節約メディア・コンテンツを決定してもよい。方法400は、メディア・コンテンツを受領するブロック401を含んでいてもよい。メディア・コンテンツは圧縮されたまたは圧縮されていない形であってもよい。圧縮されたメディア・コンテンツの例は、MPEG2、H.264、H.265および他の任意のビデオ圧縮規格に従って圧縮されたコンテンツを含む。圧縮されていないメディア・コンテンツの例はRGBフォーマットでのビデオを含む。メディア・コンテンツは、図1、101および図2A、212との関連で記述したメディア・コンテンツであってもよい。ブロック401はブロック402に制御を渡す。
ブロック402は、メディア・コンテンツをメディア・セグメントに分割してもよい。ある実施形態では、ブロック402は、図2Aのメディア・セグメント分割器202との関連で述べた原理に従ってメディア・コンテンツをセグメント分割してもよい。ブロック402は、ブロック403に制御を渡してもよい。ある実施形態では、ブロック402は任意的であってもよい。ある実施形態では、ブロック402はバイパスされるまたは除去されるのでもよい。
ブロック403はメディア・セグメントについての電力消費を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック403は、電力消費を、各メディア・セグメントのピクセルのルミナンス値に基づいて決定してもよい。ブロック403は、電力消費を、図2Aのコンポーネント203〜205との関連で述べた原理に従って決定してもよい。ブロック403はブロック404に制御を渡してもよい。
ブロック404は、本開示に基づいて速度修正を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック404は、メディア・コンテンツの前記複数の前記部分のそれぞれの内容に対応する修正された再生時間を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック404は、電力消費決定(単数または複数)に基づいてメディア・セグメントの速度を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック404は、メディア・セグメントについての修正された開始および終了時間を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック404は、図2Aのコンポーネント205〜208との関連で述べた原理に従って速度修正を決定してもよい。ブロック404は制御をブロック405に渡してもよい。
ブロック405は、メディア・コンテンツについてのメタデータを決定してもよい。ブロック405は、それぞれブロック403および404の電力消費決定および速度修正決定に関係したメタデータを決定してもよい。ある実施形態では、ブロック405は、本開示に基づいて、メディア・コンテンツ速度を示すメタデータを決定してもよい。たとえば、メタデータは、メディア・セグメントについての速度に関する情報(たとえば速度が速い、遅いまたは通常のどれであるか)を含んでいてもよい。ある実施形態では、ブロック405は、メディア・コンテンツ・セグメントについての開始および終了時間を示すメタデータを生成してもよい。ある実施形態では、ブロック405は、速度操作が開始または終了するべき時を示しうるメタデータを決定してもよい。メタデータはさらに、速度変化が実行されるときの速度、ある速度の継続時間、速度変化の開始、速度変化の終了のうちの一つまたは複数に関係するインジケーターを含んでいてもよい。ある実施形態では、ブロック405は、諸メディア・コンテンツ速度バージョンを示すメタデータを決定してもよい。たとえば、メタデータは、同じメディア・コンテンツまたはメディア・セグメントの第一の「速い」バージョンおよび第二の「遅い」バージョンを示してもよい。メタデータは、メディア・コンテンツのさまざまな速度を示す柔軟性を提供してもよい。たとえば、送信またはエンコード・デバイスが、メディア・コンテンツ・セグメント(たとえばビデオ・セグメント)のコンテンツおよび/またはエネルギー定格(単数または複数)に基づいて再生速度調整の異なるレベルに関係する前記メタデータにおける情報を提供してもよい。ある実施形態では、ブロック405は、図2Aのメタデータ211および図1の103との関連で述べた原理に従ってメタデータを決定してもよい。ブロック405はブロック406に制御を渡してもよい。ある実施形態では、ブロック405は任意的であってもよい。ある実施形態では、ブロック405はバイパスされるまたは除去されるのでもよい。
ブロック406は、出力メディア・コンテンツ(たとえば210)および/またはメタデータ(たとえば211)を提供してもよい。ある実施形態では、ブロック406は出力メディア・コンテンツおよびメタデータを送信してもよい。ある実施形態では、出力メディア・コンテンツは、図2Aの出力メディア・コンテンツ210、図1の電力節約メディア・コンテンツ102または電力最適化されたメディア・コンテンツ104との関連で述べた原理に従って決定されてもよい。ある実施形態では、ブロック406は、図2Aのメタデータ211または図1のメタデータ103との関連で述べた原理に従ってメタデータを決定してもよい。ある実施形態では、ブロック406は、図2A(出力メディア・コンテンツ210およびメタデータ211)または図1(電力節約メディア・コンテンツ102およびメタデータ103)との関連で述べた原理に従って出力メディア・コンテンツおよびメタデータを送信または提供してもよい。
ある実施形態では、ブロック406は、メタデータを、対応するメディア・コンテンツと一緒にインバンドで、あるいは別個のファイルまたは別個のストリームとしてアウトオブバンドで送達してもよい。ある実施形態では、ブロック406は、下流のデバイスまたは受信器にメタデータを提供してもよい。
ある実施形態では、ブロック406は、メタデータを提供しなくてもよく、その代わり、出力メディア・コンテンツを提供するだけであってもよい。たとえば、出力メディア・コンテンツは、メディア・コンテンツ・セグメント(単数または複数)に実際の修正を実行することによって(たとえば、決定された電力消費指標に基づいてそれぞれの再生時間を修正することによって)決定されてもよい。そのような修正は、外部の電力管理信号に応答してであってもよい。信号は、電力公益供給プロバイダー、家庭機器および/または家庭ネットワークからであってもよい。たとえば、この信号は、ピーク電力需要時に、その顧客ベースによる全体的な電力需要を低減するために、電力公益供給プロバイダーから送られてもよい。
図4Bは、本開示に基づく例示的方法450の流れ図を示している。方法450は、入力メディア・コンテンツ(たとえば271、102)および/またはメタデータ(たとえば272、103)を受領するブロック451を含んでいてもよい。ブロック451は、図2Bの入力インターフェース251または図1のデコーダ/受信器120との関連で述べた原理に従って、受領された入力メディア・コンテンツを処理してもよい。入力メディア・コンテンツおよびメタデータは、出力メディア・コンテンツ210およびメタデータ211と、または電力節約メディア・コンテンツ102およびメタデータ103と同様であってもよい。ブロック451はブロック452に制御を渡してもよい。
ブロック452は、本開示に基づく速度修正を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック452は、メディア・コンテンツの複数の前記部分のそれぞれの内容に対応する修正された再生時間を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック452は、メディア・コンテンツ・セグメントについての修正された開始および終了時間を決定してもよい。たとえば、ブロック452は、メディア・コンテンツの通常速度より速いまたは遅い速度を決定してもよい。ブロック452は、図2Bとの関連で述べたコンポーネント252〜254との関連で述べたように速度修正を決定してもよい。
ある実施形態では、ブロック452は、メタデータに基づいてメディア・コンテンツ速度を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック452は、電力消費メタデータ指標に基づいてセグメントの速度を決定してもよい。ある実施形態では、ブロック452は、メディア・コンテンツを表示する速度を制御するためにメタデータを利用してもよい。ある実施形態では、メタデータに基づく速度修正は、図2Aのコンポーネント252〜254との関連で述べた原理に従って決定されてもよい。
ある実施形態では、メタデータは任意的であってもよく、ブロック452はその代わりに電力節約メディア・コンテンツを受領するだけであってもよい。受領された電力節約メディア・コンテンツはすでに、修正された速度再生時間指標を含んでいてもよい。
ブロック453は、電力最適化されたまたは調整されたメディア・コンテンツ(たとえば104、210)を出力してもよい。電力最適化されたメディア・コンテンツは表示、たとえばディスプレイ260のために提供されてもよい。
図4Aおよび図4Bの方法400および450は、プロセッサによって実行されうるコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ・プログラム・プロダクトとして実装されてもよい。コンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ・プログラム・プロダクトは、それぞれの上述したデバイスのそれぞれの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
図5は、本開示のある側面に基づく、メディア・コンテンツについての修正された再生時間決定(単数または複数)を示すプロット図 500の例を示している。図5は、本開示に基づく修正速度決定(単数または複数)を示すよう修正されてもよい。
図5は、参照電力消費を示す参照閾値505を示している。参照閾値505は、ユーザーによって選択されてもよく、あるいは(たとえば映画やTV番組全体などのビデオ・コンテンツのフレームの平均電力値に基づいて)決定されてもよい。修正されたメディア・コンテンツ再生時間は、参照閾値505に基づいて決定されてもよい。修正された再生時間は、図1〜図4との関連で述べた原理に従って決定されてもよい。メディア・セグメントの電力消費が参照閾値505より大きい場合、メディア・セグメントの再生時間は短縮されてもよい(たとえばセグメント1(501)参照)。他方、メディア・セグメントの電力消費が参照閾値505より小さい場合、メディア・セグメントの再生時間は増大されてもよい(たとえばセグメント2(502)参照)。図5はさらに、参照閾値505より上である(よってそのメディア再生時間が短縮されてもよい)セグメント3と、参照閾値505にある(よってそのメディア再生時間が同じに保たれてもよい)セグメント4とを示している。図5では、増大(または短縮)を示す速度修正は、たとえば5%の速度増(または低下)を含意してもよい。
図6は、本開示のある側面に基づく例示的な速度修正伝達関数600を示している。伝達関数600は、メディア・コンテンツ再生の継続時間にわたる所定の電力消費を達成するための、メディア・コンテンツ再生速度への修正の量を修正前のメディア再生速度に対して示している。図6はさらに、メディア・コンテンツ・セグメントの例示的な閾値601、602、603を示している。伝達関数600のx軸は電力消費を表わす。伝達関数600のy軸は、メディア・コンテンツ速度変化の割合を示す。図6に示されるように、閾値602は、第一のメディア・セグメントに対応する参照閾値であってもよい。参照閾値は、所望される電力消費を示していてもよい。第二のメディア・セグメントに対応する閾値601の電力消費は参照閾値602の電力消費の二倍である。よって、閾値601の再生速度は、参照閾値602の再生速度に比して10%増大させられる。第三のメディア・セグメントに対応する閾値603の電力消費は参照閾値602の電力消費の半分である。よって、閾値601の再生速度は、参照閾値602の再生速度に比して10%減少させられる。ある実施形態では、伝達関数600は、再生速度に対する±10%の最大調整を許容する。しかしながら、調整のさまざまな範囲が、伝達関数600または他の任意の電力伝達関数のために利用されてもよい。ある実施形態では、調整の範囲はユーザーによって設定されてもよく、あるいは提供されるパラメータに基づいて決定されてもよい。ある実施形態では、速度修正器は、完全なビデオ・コンテンツの全再生時間が閲覧者に対して、本質的に修正されていないように見えるよう、それぞれのコンテンツに対応する修正された再生時間を調整または正規化してもよい。速度修正の「積極さ」は、参照閾値をシフトすること、伝達特性の傾きを変えること、許容できる速度の最大範囲を変えることまたはそれらの組み合わせによって制御されうる。
本開示のある側面は、送信器110、200によってメタデータ103、211、272とともに送られる、メディア・コンテンツのすでに遅くされたバージョン102、210、271に向けられる。メタデータは、受信器120、250に対して、ある種のセグメントをいつ(そしてどのくらい)速度を上げるかを示しうる。ある実施形態では、メタデータは別個に、たとえばファイルとして提供されてもよい。受信器120、250に送達されるメディア・コンテンツは、もとのメディア・コンテンツの、より高い時間分解能の、より高い帯域幅のバージョンであってもよい。たとえば、10%の速度低下は、送信されるコンテンツのエンコードされたフレーム数が10%増大されうることを意味する。それにより、源メディア・コンテンツの10フレーム毎に11フレームがエンコードされ、送信される。前記より高い時間的分解能のメディア・コンテンツと一緒に送達されるメタデータは、任意的に、デコーダ/受信器120、250に対して、受領された11フレーム毎から表示のために10フレームを復元するために、メディア・コンテンツがどのようにして処理されるべきかを示してもよい。デコーダ/受信器120、250は、表示のための前記10フレームを復元するために、フレームを脱落させるもしくは間引きする、あるいはフレームレート変換の何らかの方法を実装してもよい。このモードにおいて、電力消費は、最大で始まってもよく、ところどころコンテンツの速度が上げられる際に低下して、電力消費を改善してもよい。
図7のAは、本開示のある側面に基づく、メディア・コンテンツについての修正された再生時間決定の例示的なプロット図 700を示している。図7Aは、参照電力消費に関連付けられた参照閾値705を示している。参照閾値705は、ユーザーによって選択されてもよく、あるいは(たとえば映画やTV番組全体などのビデオ・コンテンツのフレームの平均電力値に基づいて)決定されてもよい。修正されたメディア・コンテンツ再生時間は、参照閾値705に基づいて決定されてもよい。修正された再生時間は、図1〜図6との関連で述べた原理に従って、かつ図5の記述に従って、決定されてもよい。図7のAは、受信器に送られたメディア・コンテンツのすでに(可能性としては大幅に)速度低下されたバージョンの場合を記載している。メディア・セグメントの電力消費が参照閾値705より大きい場合、メディア・セグメントの再生時間は短縮されてもよい。図7Aにおける大半のセグメントは参照閾値705より上の電力消費をもち、よって、メディア・コンテンツのもとのまたは通常の速度より高い速度修正に関連付けられる。たとえば、継続時間t1のセグメント1は2倍、速度を上げられ、継続時間t2のセグメント3は1.5倍、速度を上げられ、継続時間t4のセグメント4は1.25倍、速度を上げられる。図7Aはさらに、参照閾値にある(よってそのメディア再生時間が同じに保たれてもよい)継続時間t2のセグメント2を示している。ある実施形態では、一般性を失うことなく、そのセグメントについて同じ再生時間を維持するために、(セグメント2のように)メタデータを送らないまたは因子1をもつメタデータを送るのでもよい。
図7のBは、本開示のある実施形態に基づく、修正された再生時間をもつ、図7のAのメディア・コンテンツの例示的なプロット図 750を示している。図7のAのコンテンツに速度修正を適用することによって、セグメント1、3および4は、t1'=t1/2、t3'=t3/1.5、t4'=t4/1.2なので、今やより短い継続時間をもつ。セグメント2は、t2'=t2の同じ継続時間のままである。実際的な実装では、各セグメントの最終的な継続時間は、ほぼ所望される値になりうる。たとえば、所望される値の±5%のマージン以内になりうる(たとえばt1'〜t1/2)。図7のAおよびBは正確に同じスケールで描かれてはおらず、図は上記で示した正確な継続時間値を近似するものであることを注意しておくべきである。
映画愛好家は、より高い時間分解能のコンテンツを得るためには、より高い帯域幅およびより長いダウンロード時間を進んで受け入れるという意味で、メディア・コンテンツの速度低下バージョン(たとえば図7のA)と等価でありうる高品質(かつ高帯域幅)バージョンを使うことは、たとえば多くの映画愛好家にとって、好ましいことがありうる。
本開示のある側面は、送信器110、200によってメタデータ103、211、272とともに送られたメディア・コンテンツのすでに速度を上げたバージョンに向けられる。メタデータは、受信器120、250に対して、ある種のセグメントをいつ(そしてどのくらい)遅くするかを示しうる。ある実施形態では、メタデータは別個に、たとえばファイルとして提供されてもよい。受信器120に送達されるメディア・コンテンツは、もとの源メディア・コンテンツの、より低い時間分解能の、より低い帯域幅のバージョンであってもよい。たとえば、10%の速度上昇は、送信されるコンテンツのエンコードされたフレーム数が10%削減されうることを意味する。それにより、源メディア・コンテンツの10フレーム毎に9フレームしかエンコードおよび送信されない。前記より低い時間的分解能のメディア・コンテンツと一緒に送達されるメタデータは、任意的に、デコーダ/受信器120、250に対して、受領された9フレーム毎から表示のために10フレームを復元するために、メディア・コンテンツがどのようにして処理されるべきかを示してもよい。デコーダ/受信器120、250は、表示のための前記10フレームを復元するために、フレームを反復させるもしくは補間する、あるいはフレームレート変換の何らかの方法を実装してもよい。このモードにおいて、電力消費は、最小で始まってもよいが、閲覧経験を向上させるところどころでメディア・コンテンツが遅くされる際に上昇してもよい。
図8のAは、本開示のある実施形態に基づく、メディア・コンテンツについての修正された再生時間決定の例示的なプロット図 800を示している。図8のAは、参照電力消費に関連付けられた参照閾値805を示している。参照閾値805は、ユーザーによって選択されてもよく、あるいは(たとえば映画やTV番組全体などのビデオ・コンテンツのフレームの平均電力値に基づいて)決定されてもよい。修正されたメディア・コンテンツ再生時間は、参照閾値805に基づいて決定されてもよい。修正された再生時間は、図1〜図6との関連で述べた原理に従って、かつ図5の記述に従って、決定されてもよい。図8のAは、受信器に送られたメディア・コンテンツのすでに(可能性としては大幅に)速度を上げられたバージョンの場合を記載している。メディア・セグメントの電力消費が参照閾値805より小さい場合、メディア・セグメントの再生時間は短縮されてもよい。図8のAにおける大半のセグメントは参照閾値805より下の電力消費をもち、よって、メディア・コンテンツのもとのまたは通常の速度より低い速度修正に関連付けられる。たとえば、継続時間t2のセグメント2は2倍、速度低下され、継続時間t4のセグメント4は1.25倍、速度低下される。図8Aはさらに、参照閾値より上の、継続時間t1のセグメント1と、参照閾値にあり、速度修正を必要としない継続時間t3のセグメント3を示している(よってこれらのメディア再生時間は同じに保たれてもよい)。セグメント1が速度修正を必要としないのは、これはもとのコンテンツのすでに速度を上げられたバージョンであり、さらに速度を上げられるべきではないからである。
図8Bは、本開示のある実施形態に基づく、修正された再生時間をもつ、図8Aのメディア・コンテンツの例示的なプロット図850を示している。図8Aのコンテンツに速度修正を適用することによって、セグメント2および4は、t2'=2*t2、t4'=1.2*t4なので、今やより長い継続時間をもつ。セグメント1および3は、t1'=t1およびt3'=t3の同じ継続時間のままである。実際的な実装では、各セグメントの最終的な継続時間は、ほぼ所望される値になりうる。たとえば、所望される値の±5%のマージン以内になりうる(たとえばt2'〜2*t2)。図8のAおよびBは正確に同じスケールで描かれてはおらず、図は上記で示した正確な継続時間値を近似するものであることを注意しておくべきである。
メディア・コンテンツの速度上昇バージョン(たとえば図8のA)と等価でありうる低帯域幅(そして低い時間的分解能)バージョンを使うことは、事業者がその利用可能な帯域幅により多くのメディア・コンテンツを収めることができるという点で、多重システム事業者(MSO: multiple system operator)(たとえばCamcast(商標)またはDirecTV(商標))にとって望ましいことがありうる。
受信器において、コンテンツに対して速度上昇が実行されうる前に、ある量のコンテンツがバッファリングされる必要がある。よって、低帯域幅バージョンは、再生されるより速いペースでリアルタイムに到着しうるので、ライブ・コンテンツのために、より望ましいことがありうる。結果として、(十分大きな)バッファにデータを記憶するために要求される時間の量が、より高い帯域幅のバージョンに比べて、大幅に削減されうる。
本開示のある実施形態では、メディア・コンテンツの最初のX分は、リアルタイムで呈示されるか、または遅くされうる。すなわち、メタデータは、変化なしまたは速度低下を含意する。結果として、バッファ取得が最適化され(すなわち高速化され)、潜在的には電力節約をやや少なくするが、たとえば「ライブTV」シナリオをより現実的な可能性にする。このシナリオでは、呈示の最初のX分の速度を上げることは回避されてもよい。
受領されるビデオのフレームレートまたはフレーム数が、呈示フレームレート(すなわち、ラスタ・フレームレート)またはフレーム数とは分離〔デカップル〕されている場合、受信器/デコーダ120、250において考えるべき、入力バッファ・レベル問題があることがある。ライブ・コンテンツを扱うときは、コンテンツは、コンテンツが生じる際にエンコードされ、送達されるだけでありうる。上述した、より低い時間的分解能のメディア・コンテンツの場合、エンコーダおよび放送/送信器側110、200において生起する、ある形の時間的圧縮があることが認識される必要がある。換言すれば、10%速度を上げる例を考えると、9フレームぶんのビデオを生成するために10ラスタ・フレーム期間かかる。つまり、エンコードされたビデオの一つ一つのフレームは、ライブ・イベントの現場で捕捉される1ラスタ・フレーム時間より長い時間を表わす。よって、たとえビデオ・データが可能な限り早く受信器に送達されるとしても、ビデオの第一のフレームは、1ラスタ・フレーム時間では受信できない。ある実施形態では、受信器120、250においてバッファリング方式が実装される。これは、デコード開始前にある量のデータが蓄積する必要があることを認識する。デコード開始のために必要とされるバッファ・レベルは、ビデオ圧縮フォーマットのバッファリング規則および電力節約方式において実装される「速度上昇」のレベルの両方によって決定されうる。
図9は、本開示のある側面に基づく、時間を追っての受信器バッファ・レベルの例示的なプロット図900を示している。チャネル変更後、たとえば時刻t0において、受信器120、250の入力バッファは空であってもよい。チャネル変更後の通常の取得プロセスは、デコーダに、たとえば時刻t1においてデコードが開始できるランダム・アクセス点を見出すまで、入力ストリームをパースすることを要求する。メタデータが上記の速度上昇モードを示すメディア・コンテンツの場合、デコーダは、バッファ・アンダーフローを避けるために、未修正のストリームをデコードする場合に必要とされるよりも多くの時間を、その入力バッファにデータを蓄積するために必要とすることがありうる。ある実施形態では、持続的なデコードが生起できる(すなわちバッファ・アンダーフローがない)レベルにより迅速に達するようデコード・プロセスを適応させるために、デコーダ120、250は、メタデータによって示されるよりも遅い速度でデコードを開始することを選んでもよい。換言すれば、デコーダが10%速度を増すことを要求される場合、デコーダはその代わり、8%だけ速度を増すことを選んでもよい。これは、入力バッファが消費されるレートを遅くし、バッファ・レベルが定常状態のデコードが始まりうるレベルまで上昇することを許容する。この時点で、デコーダは、エンコードされたフレームレートとラスタ・フレームレートとの間の差と整合するフレームレート増に復帰してもよい。同様に、デコーダが10%速度を下げることを要求される場合、デコーダは、より早く定常状態を達成するために、15%速度を下げてもよい。ある実施形態では、定常状態のためのバッファ・レベルは、メディア・セグメントの第一の部分、たとえばメディア・セグメントの最初の10%をなすセグメントの速度要求の関数である。
本開示のある側面によれば、より低い電力消費に資するために、フレーム数を変えることの目標の一つは、高電力シーンの継続時間(または再生時間)を短くすることであることを注意しておくべきである。換言すれば、あるメディア・セグメントは、公称ラスタ・フレームレートで期待されるより10%少ないフレームでエンコードされてもよく、一方、別のシーンは、公称ラスタ・フレームレートで期待されるより10%多いフレームでエンコードされてもよい。公称ラスタ・フレームレートでデコードされ、表示されるとき、10%少ないフレームをもつメディア・セグメントは、もとの源ビデオにおいて表わしていた時間よりも少ないラスタ時間を占め、一方、10%多いフレームをもつメディア・セグメントは、もとのビデオにおいて表わしていた時間よりも多くの時間を占める。ある実施形態では、一定のフレームレートでエンコードされたメディア・データを送達しつつ、この同じ目標を、受信器120、250において達成することが可能である。この場合、コンテンツは、たとえば公称フレームレートでエンコードされてもよく、コンテンツと一緒に送達されるメタデータがビデオの再生時間をガイドしてもよい。比較的高い電力のシーンまたは画像を表わすビデオの部分については、フレーム・スキップ/脱落またはフレーム・スキップ/脱落に加えてフィルタリング・アルゴリズムが、このビデオ部分を表わすフレーム数を減らすために使われてもよい。より高い電力セグメントの始まりおよび終わりならびに目標電力削減を達成するために必要なフレーム数削減の量を、メタデータがマークしてもよい。同様に、より低い電力のビデオ・セグメントの始まりおよび終わりも、メタデータがマークしてもよい。メタデータは、目標電力削減を達成するために前記より低い電力のシーンがより多数のラスタ・フレーム時間を占めるようにするために必要とされる、フレーム数拡大の量の指標をも提供してもよい。
そのようなメタデータにガイドされる再生方式は、可変デコード・レートを含意する。より高い電力のビデオ・セグメントの間は、デコーダ120は、リアルタイムより速いレートでフレームを消費する。これらのフレームがリアルタイム再生速度の場合よりも少数のラスタ・サイクルを占めることを許容するためである。より低い電力のビデオ・セグメントの間は、デコーダは、リアルタイムより遅いレートでフレームを消費する。これらのフレームがリアルタイム再生速度の場合よりも多数のラスタ・サイクルを占めることを許容するためである。デコード速度のこのメタデータ駆動の変動は、使われているビデオ圧縮フォーマットによって規定されている通常のデコーダ・バッファ・パラメータでは考慮されていない。よって、ある実施形態では、この可変デコード速度のために必要とされる追加的な入力バッファ・マージンがシステム・レベルで考慮に入れられる必要がある。たとえば、高電力のビデオ・コンテンツの長い期間がある状況では、デコーダ/受信器120、250がバッファ・アンダーフローを経験する前にリアルタイムより速いレートでその入力ビデオ・データを消費できるのは、短い時間期間だけである。より低い電力のビデオ・コンテンツの長い期間についても同様の状況が成り立つ。デコーダが長期間にわたってリアルタイムより遅いレートでその入力バッファからデータを消費すると、リアルタイム・レートで連続的に到達する入力データはやがて、有限サイズのいかなる入力バッファもオーバーフローさせてしまう。
本開示のある実施形態では、可変デコード・レートに起因するそのようなバッファ・オーバーフロー/アンダーフロー状況を避けるために、再生が電力節約メタデータによって示される可変デコード・レートに従うときのメディア・コンテンツの持続的な再生のための目標バッファ・レベルを、メタデータが示してもよい。目標バッファ・レベル・データは、速度の変化(フレーム数またはフレームレートどちらの変化によるものであれ)が受信器/デコーダ120、250への送達前にエンコーダで実装されようと、あるいは未修正のメディア・データを受け取る受信器/デコーダ120、200、250で実装されようと、適用可能である。目標バッファ・レベル・メタデータは、圧縮されたビデオ・フレーム、メガビット、秒、セグメント、公称バッファ・レベルからの百分率デルタなどでバッファ・レベルを示しうる。図9では、目標バッファ・レベルは時刻t1において達成されうる。受信器120、250はこのバッファ・レベルに達するようそのローカルな入力バッファを管理しようとしてもよく、ひとたび到達したら、そのバッファ・レベルを持続させようとしてもよい。時刻t1後は、公称速度のセグメントが時間t1〜t2において呈示され、結果として一定のバッファ・レベルになる。目標バッファ・レベルは、時間とともに、高電力および低電力のビデオ・セグメントの頻度および継続時間の関数として変化すると期待されうる。実のところ、高電力(たとえば図9におけるt3〜t4およびt7〜t8)および低電力のビデオ(図9におけるt2〜t3およびt5〜t6)の期間の間、受信器がメタデータ指令に従ってリアルタイムより速いまたは遅いレートでメディア・データを再生するのに応答して入力バッファ・レベルが枯渇または充実していくにつれて、目標バッファ・レベルはフレームごとに変化すると記載されうる。よって、ある実施形態では、目標バッファ・レベル・メタデータは、規則的な間隔で、インバンドまたはアウトオブバンドで、更新され、受信器に送られうる。目標バッファ・レベル・メタデータの更新レートは少なくとも、目標バッファ・レベルの変化と同じくらい頻繁であってもよく、潜在的には、放送一方向送達システムについては、チャネル変更後に受信器が迅速に目標バッファ・レベル・メタデータを取得できるために、より頻繁であってもよい。
放送送達システムでは、受信器におけるメディア・データの到達レートは固定であってもよく、一般に、リアルタイム再生のために必要とされるレートをなぞる。よって、ある実施形態では、入力バッファにおけるデータのレベルを修正するために、受信器は、バッファからデータを取り出すレートを修正する必要があることがある。受信器はすでに、該受信器に目標電力節約を達成するためにリアルタイムより速くまたは遅く再生するよう指令するメタデータに応答していることがありうる。しかしながら、ある実施形態では、さらに目標バッファ・レベルを達成し、維持するために、受信器は、電力節約メタデータによって直接示されるよりも速いまたは遅いレートで入力バッファからのデータを消費する必要があることがある。たとえば、メタデータは、10%のセグメント速度上昇を示してもよく、受信器はその代わりに、起こりうるバッファ・アンダーフローを防ぐために、セグメントの速度を8%上げてもよい。同様に、メタデータは、10%のセグメント速度低下を示してもよく、受信器はその代わりに、起こりうるバッファ・オーバーフローを防ぐために、セグメントを8%遅くしてもよい。
目標バッファ・レベルと実際のバッファ・レベルの間の不均衡は、チャネル変更直後に最も顕著である可能性が高い。ある実施形態では、チャネル変更後、入力バッファ・レベルは図9に示されるように時刻t0において0である。受信器120、250は、電力節約メタデータによって推奨されるレートをわずかに下回るデコードおよび再生レートで動作するよう、そのデコードおよび再生レートを修正することを選んでもよい。推奨されるより遅いデコードおよび再生レートで動作することにより、時間とともに、入力バッファにおけるデータの蓄積が許容され、最終的には目標バッファ・レベルに到達する。デコードおよび再生レートの任意の低下は、最小再生速度を決定するユーザーまたはシステム・レベル設定によって制限されてもよい。最小再生速度は理想的には、平均的な閲覧者によってリアルタイム再生と実質的に等価に見えるレートで動作しうるリアルタイムより遅い再生を許容するために選択されうる。実質的に等価とは、平均的な閲覧者による、リアルタイム再生のある百分率値以内のレートを含意する。ある実施形態では、百分率値はリアルタイム再生の±5%であってもよい。
図9では、バッファはたとえばデータ0%という最小バッファ・レベルおよびたとえば100%データという最大バッファ・レベルをもつ。動作中、リセットまたはスタートアップ条件以外では、最大および最小バッファ・レベルを避けることが望ましい。時刻t0より前には、バッファ・レベル905はレベル50%で定常状態にある。時刻t1では、バッファはリセットされ、新たなメディア・コンテンツが受信され、記憶されはじめる。バッファが時刻t1において閾値を達成したら、再生は最終的に公称速度で始まる。この場合の公称速度は、受信されるレートおよび再生レートが同じであり、バッファ・レベルが一定に留まることを意味する。時刻t2では、受信器は(メタデータまたは自分自身の判断に基づき)再生速度を公称速度の80%まで遅くし、バッファ・レベルは再び増大しはじめる。時刻t3では、受信器は公称速度の120%まで再生速度を速くし、バッファ・レベルは再び減りはじめる。時刻t4では、受信器は再生速度を公称速度、すなわち100%に変え、バッファ・レベルは一定に留まる。時刻t5では、受信器は公称速度の60%まで遅くなり、バッファ・レベルは増大する。時刻t6では、受信器は再生速度を公称速度に変え、バッファ・レベルは一定に留まる。時刻t7では、受信器は速度を公称速度の120%まで増し、バッファ・レベルは再び減りはじめる。時刻t8では、バッファ・リセットが起こり、バッファ・レベルを再び0%にする。
本開示のある側面によれば、メディア・コンテンツのための電力節約情報を提供するための装置110、120、200、310、350_1が提供される。本装置は、少なくとも一つの入出力インターフェース201、313、351と通信するプロセッサ220、312、352と、前記プロセッサと通信する少なくとも一つのメモリ221、311、353とを含み、前記プロセッサは、複数のメディア・セグメントを含むメディア・コンテンツを受領し、前記複数のメディア・セグメントのうちのあるメディア・セグメントについての電力消費インジケーターを決定し、前記メディア・セグメントについての電力節約情報を、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて決定し、前記電力節約情報を提供するよう構成される。ブロック201、203〜205および207が上記の機能(すなわち、受領し、電力消費インジケーターを決定し、電力節約情報を決定し、提供)を実装してもよい。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサは、二つ以上のメディア・セグメントについてまたは少なくとも一つのメディア・セグメントについて、電力消費を決定し、電力節約情報を決定し、電力節約情報を提供してもよい。さらに、本装置の以下の実施形態も、二つ以上のメディア・セグメントについてまたは少なくとも一つのメディア・セグメントについて当てはまる。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサはさらに、前記電力節約情報をメタデータ103、211として、メディア・コンテンツ102、210に提供するよう構成されてもよい。
本装置のある実施形態では、前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数であってもよい。前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントの平均のまたは正規化されたルミナンスに基づいて決定されてもよい。前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの線形もしくは非線形関数またはマッピングに基づいて決定されてもよい。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサは、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて前記メディア・セグメントについての再生時間のインジケーターを決定することによって、電力節約情報を決定するよう構成されてもよい。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させてもよい。前記平均電力消費は、もとのメディア・コンテンツに関連付けられる。
本装置のある実施形態では、(もとの)平均電力消費は、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターおよびもとの再生時間の関数であってもよい。たとえば、前記平均電力消費は、前記メディア・コンテンツに含まれる各メディア・セグメントの電力消費インジケーターを前記コンテンツの全再生時間に対するそれぞれのメディア・セグメントの再生時間割合によって重み付けしたものの、重み付けされた和であってもよい。メディア・セグメントの再生時間割合は、その再生時間を前記メディア・コンテンツの全再生時間で割ったものである。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサはさらに、前記複数のメディア・セグメントのうちの別のメディア・セグメントについての別の電力消費インジケーターを決定し、前記別のメディア・セグメントについての別の電力節約情報を、前記別のメディア・セグメントについての前記別の電力消費インジケーターに基づいて決定するよう構成されてもよい。ある実施形態では、前記プロセッサはさらに、前記別のメディア・セグメントについての再生時間のもう一つのインジケーターを決定するよう構成されることによって、別の電力節約情報を決定してもよい。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサはさらに、別のメディア・セグメントについて再生時間の別のインジケーターを決定するよう構成されてもよい。ここで、前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも長い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも短い再生時間を示してもよい。あるいはまた、ある実施形態では、前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも短い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも長い再生時間を示してもよい。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターおよび前記再生時間の別のインジケーターは、それぞれ前記メディア・セグメントおよび前記別のメディア・セグメントに適用されるとき、結果として、前記メディア・コンテンツについてのもとの再生時間と実質的に同じ、前記メディア・コンテンツについての再生時間を与えてもよい。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度であってもよい。前記再生速度は前記メディア・コンテンツの呈示のフレームレートであってもよい。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを変換するフレームの数であってもよい。
本開示のある側面によれば、メディア・コンテンツについての電力節約情報を受領する装置110、120、200、250、310、350_1が記述される。本装置は、少なくとも一つの入出力インターフェース201、251、313、351と通信するプロセッサ220、256、312、352と、前記プロセッサと通信する少なくとも一つのメモリ221、257、311、353とを含み、前記プロセッサは、複数のメディア・セグメントを含むメディア・コンテンツにおけるあるメディア・セグメントについての電力節約情報を受領し、前記電力節約情報を前記メディア・セグメントに適用して電力調整されたメディア・コンテンツを生成し、前記電力調整されたメディア・コンテンツを提供するよう構成される。ブロック207〜208または251〜254(および任意的には255)が上記の機能(すなわち、受領し、適用し、提供)を実装してもよい。電力調整されたメディア・セグメントはたとえば電力最適化されたメディア・コンテンツ104、出力メディア・コンテンツ210または電力最適化されたメディア・コンテンツ258であってもよい。電力調整されたメディア・コンテンツは、もとのメディア・コンテンツに対して電力消費における節約を表わしてもよい。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサは、二つ以上のメディア・セグメントについて(または少なくとも一つのメディア・セグメントについて)、電力節約情報を受領し、電力節約情報を適用して、電力調整されたメディア・コンテンツを生成してもよい。さらに、本装置の以下の実施形態も、二つ以上のメディア・セグメントについてまたは少なくとも一つのメディア・セグメントについて当てはまる。
本装置のある実施形態では、前記電力節約情報は前記メディア・コンテンツ102、271へのメタデータ103、272として受領されてもよい。
本装置のある実施形態では、前記電力節約情報は、前記メディア・セグメントについての再生時間のインジケーターを含んでいてもよい。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについての電力消費インジケーターに基づいていてもよい。
本装置のある実施形態では、前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数であってもよい。前記電力節約インジケーターは、前記メディア・セグメントの平均のまたは正規化されたルミナンスに基づいて決定されてもよい。前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの線形もしくは非線形関数またはマッピングに基づいて決定されてもよい。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させてもよい。本装置のある実施形態では、前記平均電力消費は、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターおよびもとの再生時間の関数であってもよい。たとえば、前記平均電力消費は、前記メディア・コンテンツに含まれる各メディア・セグメントの電力消費インジケーターを前記コンテンツの全再生時間に対するそれぞれのメディア・セグメントの再生時間割合によって重み付けしたものの、重み付けされた和であってもよい。メディア・セグメントの再生時間割合は、その再生時間を前記メディア・コンテンツの全再生時間で割ったものである。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサはさらに、メディア・コンテンツにおける別のメディア・セグメントについての、前記別のメディア・セグメントについての再生時間の別のインジケーターを含む別の電力節約情報を受領するよう構成されてもよい。前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間より長い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間より短い再生時間を示してもよい。あるいはまた、ある実施形態では、前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間より短い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間より長い再生時間を示してもよい。
本装置のある実施形態では、前記プロセッサはさらに、前記別の電力節約情報を前記別のメディア・セグメントに適用して前記電力調整されたメディア・コンテンツを生成するよう構成されてもよい。ここで、前記電力調整されたメディア・コンテンツについての再生時間は前記メディア・コンテンツについての再生時間と実質的に同じであってもよい。
本装置のある実施形態では、前記電力調整されたメディア・コンテンツについての再生時間は前記メディア・コンテンツについての再生時間と実質的に同じである。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度であってもよい。前記再生速度は前記メディア・コンテンツの呈示のフレームレートであってもよい。
本装置のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを変換して生じるフレームの数であってもよい。
図10は、本開示のある側面に基づく、メディア・コンテンツのための電力節約情報を提供する例示的方法のフローチャート1000を示している。本方法は、段階1010において、複数のメディア・セグメントを含むメディア・コンテンツを受領することを含む。段階1010はたとえば入力インターフェース201によって実行されてもよい。次いで、段階1020において、本方法は、前記複数のメディア・セグメントのうちのあるメディア・セグメントについての電力消費インジケーターを決定することを含む。段階1020はたとえば、電力推定器203(および任意的には積分器204および正規化器205)によって実行されてもよい。次に、段階1030において、本方法は、前記メディア・セグメントについての電力節約情報を、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて決定することを含む。段階1030はたとえば速度決定器207によって実行されてもよい。最後に、段階1040において、本方法は、前記電力節約情報を提供することを含む。段階1040はたとえば、速度決定器206によって実行されてもよい。
本方法のある実施形態では、電力消費を決定し、電力節約情報を決定し、電力節約情報を提供する段階は、二つ以上のメディア・セグメントについてまたは少なくとも一つのメディア・セグメントについて実行されてもよい。さらに、本方法の以下の実施形態も、二つ以上のメディア・セグメントについてまたは少なくとも一つのメディア・セグメントについて当てはまる。
本方法のある実施形態では、前記提供する段階はさらに、前記電力節約情報をメタデータ103、211として、メディア・コンテンツ102、210に提供することを含んでいてもよい。
本方法のある実施形態では、前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数であってもよい。前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントの平均のまたは正規化されたルミナンスに基づいて決定されてもよい。前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの線形もしくは非線形関数またはマッピングに基づいていてもよい。
本方法のある実施形態では、前記電力節約情報を決定する段階は、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて前記メディア・セグメントについての再生時間のインジケーターを決定することを含んでいてもよい。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させてもよい。
前記平均電力消費は、もとのメディア・コンテンツに関連付けられる。
本方法のある実施形態では、前記平均電力消費は、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターおよびもとの再生時間の関数であってもよい。たとえば、前記平均電力消費は、前記メディア・コンテンツに含まれる各メディア・セグメントの電力消費インジケーターを前記コンテンツの全再生時間に対するそれぞれのメディア・セグメントの再生時間割合によって重み付けしたものの、重み付けされた和であってもよい。メディア・セグメントの再生時間割合は、その再生時間を前記メディア・コンテンツの全再生時間で割ったものである。
ある実施形態では、本方法はさらに、段階1050において前記複数のメディア・セグメントのうちの別のメディア・セグメントについての別の電力消費インジケーターを決定し、段階1060において前記別のメディア・セグメントについての別の電力節約情報を、前記別のメディア・セグメントについての前記別の電力消費インジケーターに基づいて決定することを含んでいてもよい。段階1050はたとえば電力推定器203(および任意的には積分器204および正規化器205)によって実行されてもよい。段階1060はたとえば速度決定器207によって実行されてもよい。ある実施形態では、段階1050および1060は任意的であってもよい。ある実施形態では、段階1050および1060はバイパスまたは除去されるのでもよい。
ある実施形態では、本方法の前記別の電力節約情報を決定する段階はさらに、別のメディア・セグメントについての再生時間の別のインジケーターを決定することを含んでいてもよい。ここで、前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも長い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも短い再生時間を示してもよい。あるいはまた、ある実施形態では、前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも短い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも長い再生時間を示してもよい。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターおよび前記再生時間の別のインジケーターは、それぞれ前記メディア・セグメントおよび前記別のメディア・セグメントに適用されるとき、結果として、前記メディア・コンテンツについてのもとの再生時間と実質的に同じ、前記メディア・コンテンツについての再生時間を与える。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度であってもよい。前記再生速度は前記メディア・コンテンツの呈示のフレームレートであってもよい。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを変換して生じるフレームの数であってもよい。
図11は、本開示のある側面に基づく、メディア・コンテンツについての電力節約情報を受領する例示的方法1100のフローチャートを示している。本方法は、段階1110において、複数のメディア・セグメントを含むメディア・コンテンツにおけるあるメディア・セグメントについての電力節約情報を受領することを含む。段階1100はたとえば速度決定器207または入力インターフェース251によって実行されてもよい。次いで、段階1120において、本方法は、前記電力節約情報を前記メディア・セグメントに適用して電力調整されたメディア・コンテンツを生成することを含む。段階1120はたとえばA/V速度調整器208によって実行されてもよい。電力調整されたメディア・コンテンツは、たとえば電力最適化されたメディア・コンテンツ104、出力メディア・コンテンツ210または電力最適化されたメディア・コンテンツ258であってもよい。最後に、段階1130において、本方法は、前記電力調整されたメディア・コンテンツを提供することを含む。段階1130はたとえばA/V速度調整器208または出力インターフェース255によって実行されてもよい。電力調整されたメディア・コンテンツは、もとのメディア・コンテンツに対して電力消費における節約を表わしてもよい。
本方法のある実施形態では、電力節約情報を受領し、電力節約情報を適用する段階は、二つ以上のメディア・セグメントについてまたは少なくとも一つのメディア・セグメントについて実行されてもよい。さらに、本方法の以下の実施形態も、二つ以上のメディア・セグメントについてまたは少なくとも一つのメディア・セグメントについて当てはまる。
本方法のある実施形態では、前記電力節約情報は前記メディア・コンテンツへのメタデータとして受領されてもよい。
本方法のある実施形態では、前記電力節約情報は、前記メディア・コンテンツについての再生時間のインジケーターを含んでいてもよい。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・コンテンツについての電力消費インジケーターに基づいていてもよい。
本方法のある実施形態では、前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数であってもよい。前記電力節約インジケーターは、平均のまたは正規化されたルミナンスに基づいて決定されてもよい。前記電力消費インジケーターは、ルミナンスの線形もしくは非線形関数またはマッピングに基づいていてもよい。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させてもよい。
本方法のある実施形態では、前記平均電力消費は、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターおよびもとの再生時間の関数であってもよい。たとえば、前記平均電力消費は、前記メディア・コンテンツに含まれる各メディア・セグメントの電力消費インジケーターを前記コンテンツの全再生時間に対するそれぞれのメディア・セグメントの再生時間割合によって重み付けしたものの、重み付けされた和であってもよい。メディア・セグメントの再生時間割合は、その再生時間を前記メディア・コンテンツの全再生時間で割ったものである。
ある実施形態では、本方法はさらに、段階1140においてメディア・コンテンツにおける別のメディア・セグメントについての再生時間の別のインジケーターを含む別の電力節約情報を受領することを含んでいてもよい。前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間より長い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間より短い再生時間を示してもよい。段階1140はたとえば速度決定器207または入力インターフェース251によって実行されてもよい。ある実施形態では、段階1140は任意的であってもよい。ある実施形態では、段階1140はバイパスされたり除去されたりしてもよい。あるいはまた、ある実施形態では、前記再生時間の別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間より短い再生時間を示してもよく、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間より長い再生時間を示してもよい。
ある実施形態では、本方法はさらに、段階1150において、前記別の電力節約情報を前記別のメディア・セグメントに適用して前記電力調整されたメディア・コンテンツを生成することを含んでいてもよい。ここで、前記電力調整されたメディア・コンテンツについての再生時間は前記メディア・コンテンツについての再生時間と実質的に同じであってもよい。段階1150はたとえばA/V速度調整器208によって実行されてもよい。ある実施形態では、段階1150は任意的であってもよい。ある実施形態では、段階1150はバイパスされたり除去されたりしてもよい。
本方法のある実施形態では、前記電力調整されたメディア・コンテンツについての再生時間は前記メディア・コンテンツについての再生時間と実質的に同じである。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度であってもよい。前記再生速度は前記メディア・コンテンツの呈示のフレームレートであってもよい。
本方法のある実施形態では、前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントを変換して生じるフレームの数であってもよい。
図10および図11のそれぞれ方法1000および1100は、プロセッサによって実行されうるコンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ・プログラム・プロダクトとして実装されてもよい。前記コンピュータ実行可能命令を有するコンピュータ・プログラム・プロダクトは、それぞれの上記のデバイスのそれぞれの非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
本稿に記載されるさまざまなプロセスおよび特徴の実装は、多様な異なる設備またはアプリケーションにおいて具現されうる。そのような設備の例は、エンコーダ、デコーダ、デコーダからの出力を処理する後処理器、エンコーダに入力を与える前処理器、ビデオ符号化器、ビデオ復号器、ビデオ・コーデック、ウェブ・サーバー、セットトップボックス、ラップトップ、パーソナル・コンピュータ、携帯電話、PDAおよび他の通信装置を含む。明らかなはずだが、該設備はモバイルであってもよく、可動乗物に組み込まれていてもよい。
さらに、本方法は、プロセッサによって実行される命令によって実装されてもよく、そのような命令(および/または実装によって生成されるデータ値)は、たとえば集積回路、ソフトウェア担体またはたとえばハードディスク、コンパクトディスケット(「CD」)、光ディスク(たとえばしばしばデジタル多用途ディスクまたはデジタル・ビデオ・ディスクと称されるDVDなど)、RAMまたはROMなどの他の記憶デバイスといったプロセッサ可読媒体上に記憶されていてもよい。命令は、プロセッサ可読媒体上に有体に具現されたアプリケーション・プログラムをなしていてもよい。命令はたとえば、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたは組み合わせであってもよい。命令は、たとえば、オペレーティング・システム、別個のアプリケーションまたは両者の組み合わせに見出されてもよい。したがって、プロセッサは、たとえば、プロセスを実行するよう構成された装置およびプロセスを実行するための命令を有するプロセッサ可読媒体(記憶デバイスなど)を含む装置として特徴付けることができる。さらに、プロセッサ可読媒体は、命令に加えてまたは命令の代わりに、実装によって生成されるデータ値を記憶していてもよい。
当業者には明白であろうが、実装は、たとえば記憶または伝送されうる情報を担持するようフォーマットされた多様な信号を生じうる。該情報はたとえば、方法を実行するための命令、あるいは記載される実装の一つによって生成されるデータを含んでいてもよい。たとえば、信号は、記載される例のシンタックスを書き込むまたは読み出すための規則をデータとして担持するよう、あるいは記載される例によって書き込まれる実際のシンタックス値をデータとして担持するようフォーマットされていてもよい。そのような信号はたとえば、(たとえばスペクトルの電波周波数部分を使って)電磁波としてまたはベースバンド信号としてフォーマットされてもよい。フォーマットすることは、たとえば、データ・ストリームをエンコードすることおよびエンコードされたデータ・ストリームで搬送波を変調することを含んでいてもよい。信号が担持する情報はたとえばアナログ情報またはデジタル情報でありうる。信号は、既知の多様な異なる有線または無線のリンクを通じて伝送されてもよい。信号は、プロセッサ可読媒体上に記憶されてもよい。
いくつかの実装が記述されてきた。それにもかかわらず、さまざまな修正がなされてもよいことは理解されるであろう。たとえば、種々の実装は組み合わされ、補足され、修正され、あるいは除去されて他の実装を生じてもよい。さらに、当業者は、他の構造およびプロセスが、開示されているものの代わりに用いられてもよく、結果として得られる実装は、開示されている実装と、少なくとも実質的に同じ機能を、少なくとも実質的に同じ仕方で実行し、少なくとも実質的に同じ結果を達成することを理解するであろう。よって、これらおよび他の実装は本願によって考えられている。
本発明の十全な理解を提供するために、本稿では数多くの個別的詳細が記載されている。しかしながら、上記の例がそうした個別的詳細なしでも実施されうることは当業者には理解されるであろう。他方、本発明を埋没させないよう、よく知られた動作、構成要素および回路は詳細には記載されていない。本稿で開示される個別的な構造および機能の詳細は代表的なものでありえ、必ずしも本発明の範囲を限定しないことが理解できる。
本発明のさまざまな実施形態は、ハードウェア要素、ソフトウェア要素または両者の組み合わせを使って実装されてもよい。いくつかの実施形態は、たとえば、機械によって実行される場合に該機械に上記の例に基づく方法および/または動作を実行させうる命令または命令のセットを記憶しうるコンピュータ可読媒体または物品を使って実装されてもよい。そのような機械はたとえば、任意の好適な処理プラットフォーム、コンピューティング・プラットフォーム、コンピューティング装置、処理装置、コンピューティング・システム、処理システム、コンピュータ、プロセッサなどを含んでいてもよく、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組み合わせを使って実装されてもよい。コンピュータ可読媒体または物品は、たとえば、任意の好適な型のメモリ・ユニット、メモリ・デバイス、メモリ物品、メモリ媒体、記憶デバイス、記憶物品、記憶媒体および/または記憶ユニットを含んでいてもよい。命令は、任意の好適な高レベル、低レベル、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイルされるおよび/またはインタープリットされるプログラミング言語を使って実装される、ソースコード、コンパイルされるコード、インタープリットされるコード、実行可能なコード、静的なコード、動的なコード、暗号化されたコードなどのような任意の好適な型のコードを含んでいてもよい。
本稿に記載される実装は、たとえば、方法またはプロセス、装置、ソフトウェア・プログラム、データ・ストリームまたは信号において実装されうる。たとえ単一の形の実装のコンテキストで論じられるだけであったとしても(たとえば方法としてのみ論じられるとしても)、論じられる特徴の実装は、他の形(たとえば装置またはプログラム)で実装されてもよい。装置および装置に含まれる構成要素、たとえば、プロセッサ、エンコーダおよびデコーダは、たとえば適切なハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアで実装されてもよい。方法は、たとえば、装置において実装されてもよい。装置はたとえば、コンピュータ、マイクロプロセッサ、集積回路またはプログラム可能型論理デバイスなどを含む、処理装置一般を指すプロセッサなどである。プロセッサは、たとえばコンピュータ、携帯電話、ポータブル/パーソナル・デジタル・アシスタント(「PDA」)およびエンドユーザー間の情報の通信を容易にする他の装置のような通信装置をも含む。
さらに、本願またはその請求項がさまざまな情報を「決定」することに言及することがある。該情報を決定するとは、たとえば該情報を推定すること、該情報を計算すること、該情報を予測することまたは該情報をメモリから取り出すことの一つまたは複数を含みうる。
さらに、本願またはその請求項がさまざまな情報に「アクセスする」ことに言及することがある。該情報にアクセスするとは、たとえば、該情報を受領すること、該情報を(たとえばメモリから)取得すること、該情報を記憶すること、該情報を処理すること、該情報を送信すること、該情報を移すこと、該情報をコピーすること、該情報を消去すること、該情報を計算すること、該情報を決定すること、該情報を予測することまたは該情報を推定することの一つまたは複数を含みうる。
さらに、本願またはその請求項がさまざまな情報を「受信/受領する」ことに言及することがある。受信/受領は、「アクセス」と同様に、広義の用語であることが意図されている。該情報を受信/受領するとは、たとえば、該情報にアクセスすることまたは該情報を(たとえばメモリから)取得することを含みうる。さらに、「受信/受領」は典型的には、たとえば該情報を記憶すること、該情報を処理すること、該情報を送信すること、該情報を移すこと、該情報をコピーすること、該情報を消去すること、該情報を計算すること、該情報を決定すること、該情報を予測することまたは該情報を推定することのような動作の間に何らかの仕方で関わる。
さらに、本開示の諸側面は、コンピュータ可読記憶媒体の形を取ることができる。一つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体の任意の組み合わせが利用されうる。コンピュータ可読記憶媒体は、一つまたは複数のコンピュータ可読媒体において具現され、その上にコンピュータによって実行可能なコンピュータ可読プログラム・コードが具現されているコンピュータ可読プログラム・プロダクトの形を取ることができる。本稿で用いるところのコンピュータ可読記憶媒体は、そこに情報を記憶する本来的な機能およびそこからの該情報の取り出しを提供する本来的な機能を考えれば、非一時的な記憶媒体と考えられる。コンピュータ可読記憶媒体はたとえば、電子的、磁気的、光学式、電磁式、赤外線または半導体のシステム、装置またはデバイスもしくは上記の任意の好適な組み合わせでありうるが、それに限られない。
下記のリストは、本開示が適用されうるコンピュータ可読記憶媒体のより多くの具体例を与えているものの、単に例示的な一覧であり、網羅的な一覧ではないことが理解される。このことは、当業者には容易に理解される。例のリストは、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能型読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、ポータブルなコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイスまたは上記の任意の好適な組み合わせを含む。
本開示のある側面によれば、メディア・コンテンツについての電力節約情報を提供する方法1000の任意の実施形態を実行するためのプログラム・コード命令を含むソフトウェア・プログラムを担持するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は非一時的または一時的でありうる。
本開示のある側面によれば、メディア・コンテンツについての電力節約情報を提供する方法1000の任意の実施形態を実行するためのプログラム・コード命令を含む非一時的なコンピュータ可読プログラム・プロダクトが提供される。
本開示のある側面によれば、メディア・コンテンツについての電力節約情報を受領する方法1100の任意の実施形態を実行するためのプログラム・コード命令を含むソフトウェア・プログラムを担持するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は非一時的または一時的でありうる。
本開示のある側面によれば、メディア・コンテンツについての電力節約情報を受領する方法1100の任意の実施形態を実行するためのプログラム・コード命令を含む非一時的なコンピュータ可読プログラム・プロダクトが提供される。
さらに、付属の図面に描かれる構成要素となるシステム・コンポーネントおよび方法のいくつかは好ましくはソフトウェアで実装されるので、システム・コンポーネント間またはプロセス関数ブロック間の実際の接続は、本開示がプログラムされる仕方に依存して異なってもよいことが理解されるものとする。本稿での教示を与えられれば、当業者は、本開示のこれらおよび同様の実装または構成を考えることができるであろう。
本稿では付属の図面を参照して例示的実施形態が記載されているが、本開示はそれらの厳密な実施形態に限定されないこと、本開示の範囲から外れることなく当業者がそこに修正を実施してもよいことは理解される。さらに、個々の実施形態は、本開示の範囲から外れることなく、組み合わされることができる。すべてのそのような変更および修正は、付属の請求項に記載される本開示の範囲内に含まれることが意図される。
本稿では付属の図面を参照して例示的実施形態が記載されているが、本開示はそれらの厳密な実施形態に限定されないこと、本開示の範囲から外れることなく当業者がそこに修正を実施してもよいことは理解される。さらに、個々の実施形態は、本開示の範囲から外れることなく、組み合わされることができる。すべてのそのような変更および修正は、付属の請求項に記載される本開示の範囲内に含まれることが意図される。
いくつかの付記を記載しておく。
〔付記1〕
メディア・コンテンツのための電力節約情報を提供する方法であって:
複数のメディア・セグメントを含むメディア・コンテンツを受領する段階と;
前記複数のメディア・セグメントのうちのあるメディア・セグメントについての電力消費インジケーターを決定する段階と;
前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて前記メディア・セグメントについての電力節約情報を決定する段階と;
前記電力節約情報を提供する段階とを含む、
方法。
〔付記2〕
前記提供する段階がさらに:
前記電力節約情報をメタデータとして、前記メディア・コンテンツに提供することを含む、
付記1記載の方法。
〔付記3〕
前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数である、付記1または2記載の方法。
〔付記4〕
前記電力節約情報を決定する段階がさらに:
前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて前記メディア・セグメントについての再生時間のインジケーターを決定することを含む、
付記1ないし3のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記5〕
前記再生時間のインジケーターは、前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させる、付記4記載の方法。
〔付記6〕
前記平均電力消費は、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターおよびもとの再生時間の関数である、付記5記載の方法。
〔付記7〕
別のメディア・セグメントについての再生時間の別のインジケーターを決定することをさらに含み、再生時間の前記別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも長い再生時間を示し、再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも短い再生時間を示す、付記4ないし6のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記8〕
再生時間の前記インジケーターおよび再生時間の前記別のインジケーターは、それぞれ前記メディア・セグメントおよび前記別のメディア・セグメントに適用されるとき、結果として、前記メディア・コンテンツについてのもとの再生時間と実質的に同じ、前記メディア・コンテンツについての再生時間を与える、付記7記載の方法。
〔付記9〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度である、付記4ないし8のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記10〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを変換して生じるフレームの数である、付記4ないし8のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記11〕
メディア・コンテンツのための電力節約情報を提供する装置であって、当該装置は、少なくとも一つの入出力インターフェースと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する少なくとも一つのメモリとを有しており、前記プロセッサは:
複数のメディア・セグメントを含むメディア・コンテンツを受領する段階と;
前記複数のメディア・セグメントのうちのあるメディア・セグメントについての電力消費インジケーターを決定する段階と;
前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて前記メディア・セグメントについての電力節約情報を決定する段階と;
前記電力節約情報を提供する段階とを実行するよう構成されている、
装置。
〔付記12〕
前記プロセッサはさらに:
前記電力節約情報をメタデータとして、前記メディア・コンテンツに提供するよう構成されている、
付記11記載の装置。
〔付記13〕
前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数である、付記11または12記載の装置。
〔付記14〕
前記プロセッサは、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターに基づいて前記メディア・セグメントについての再生時間のインジケーターを決定することによって、電力節約情報を決定するよう構成されている、付記1ないし13のうちいずれか一項記載の装置。
〔付記15〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させる、付記14記載の装置。
〔付記16〕
前記平均電力消費は、前記メディア・セグメントについての前記電力消費インジケーターおよびもとの再生時間の関数である、付記15記載の装置。
〔付記17〕
前記プロセッサはさらに:
別のメディア・セグメントについて再生時間の別のインジケーターを決定するよう構成されており、再生時間の前記別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも長い再生時間を示し、再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間よりも短い再生時間を示す、
付記14ないし16のうちいずれか一項記載の装置。
〔付記18〕
再生時間の前記インジケーターおよび再生時間の前記別のインジケーターは、それぞれ前記メディア・セグメントおよび前記別のメディア・セグメントに適用されるとき、結果として、前記メディア・コンテンツについてのもとの再生時間と実質的に同じ、前記メディア・コンテンツについての再生時間を与える、付記17記載の装置。
〔付記19〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度である、付記14ないし18のうちいずれか一項記載の装置。
〔付記20〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを変換するフレームの数である、付記14ないし18のうちいずれか一項記載の装置。
〔付記21〕
メディア・コンテンツについての電力節約情報を受領する方法であって:
メディア・コンテンツにおけるあるメディア・セグメントについての電力節約情報を受領する段階と;
前記電力節約情報を前記メディア・セグメントに適用して電力調整されたメディア・コンテンツを生成する段階と;
前記電力調整されたメディア・コンテンツを提供する段階とを含む、
方法。
〔付記22〕
前記電力節約情報は前記メディア・コンテンツへのメタデータとして受領される、付記21記載の方法。
〔付記23〕
前記電力節約情報は、前記メディア・コンテンツについての再生時間のインジケーターを含む、付記21または22記載の方法。
〔付記24〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・コンテンツについての電力消費インジケーターに基づく、付記23記載の方法。
〔付記25〕
前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数である、付記24記載の方法。
〔付記26〕
再生時間の前記インジケーターは前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させる、付記23ないし25のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記27〕
メディア・コンテンツにおける別のメディア・セグメントについての再生時間の別のインジケーターを含む別の電力節約情報を受領することをさらに含み、再生時間の前記別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間より長い再生時間を示し、再生時間のインジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間より短い再生時間を示す、付記26記載の方法。
〔付記28〕
前記電力調整されたメディア・コンテンツについての再生時間は前記メディア・コンテンツについての再生時間と実質的に同じである、付記21ないし27のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記29〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度である、付記23ないし28のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記30〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを変換して生じるフレームの数である、付記23ないし28のうちいずれか一項記載の方法。
〔付記31〕
メディア・コンテンツについての電力節約情報を受領する装置であって、当該装置は、少なくとも一つの入出力インターフェースと通信するプロセッサと、前記プロセッサと通信する少なくとも一つのメモリとを有しており、前記プロセッサは:
メディア・コンテンツにおけるあるメディア・セグメントについての電力節約情報を受領し;
前記電力節約情報を前記メディア・セグメントに適用して、電力調整されたメディア・コンテンツを生成し;
前記電力調整されたメディア・コンテンツを提供するよう構成されている、
装置。
〔付記32〕
前記電力節約情報は前記メディア・コンテンツへのメタデータとして受領される、付記31記載の装置。
〔付記33〕
前記電力節約情報は、前記メディア・セグメントについての再生時間のインジケーターを含む、付記31または32記載の装置。
〔付記34〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントについての電力消費インジケーターに基づく、付記33記載の装置。
〔付記35〕
前記電力消費インジケーターは、前記メディア・セグメントのルミナンスの関数である、付記34記載の装置。
〔付記36〕
再生時間の前記インジケーターは前記メディア・コンテンツについての平均電力消費を減少させる、付記33ないし35のうちいずれか一項記載の装置。
〔付記37〕
前記プロセッサがさらに:
前記メディア・コンテンツにおける別のメディア・セグメントについての再生時間の別のインジケーターを含む別の電力節約情報を受領するよう構成されており、再生時間の前記別のインジケーターは、前記別のメディア・セグメントについてのもとの再生時間より長い再生時間を示し、再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントについてのもとの再生時間より短い再生時間を示す、
付記36記載の装置。
〔付記38〕
前記電力調整されたメディア・コンテンツについての再生時間は前記メディア・コンテンツについての再生時間と実質的に同じである、付記31ないし37のうちいずれか一項記載の装置。
〔付記39〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを再生する再生速度である、付記33ないし38のうちいずれか一項記載の装置。
〔付記40〕
再生時間の前記インジケーターは、前記メディア・セグメントを変換して生じるフレームの数である、付記33ないし38のうちいずれか一項記載の装置。