本発明の実施形態は、通信技術に関し、詳細には、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法および装置に関する。
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略してLTE)システムにおいては、ユーザ機器(User Equipment、略してUE)が、物理アップリンクコントロールチャネル(Physical Uplink Control Channel、略してPUCCH)を使用することによって、アップリンクコントロール情報(Uplink Control Information、略してUCI)を基地局へ送信する。UCIは、スケジューリング要求インジケータ(scheduling request、SR)、ハイブリッド自動再送要求肯定応答/否定応答(Hybrid Automatic Repeat reQuest ACKnowledgement or Negative ACKnowledgement、略してHARQ−ACK/NACK)情報、すなわち、HARQフィードバック情報、およびチャネル状態情報(Channel State Information、略してCSI)を含む。SRは、アップリンクスケジューリングを基地局に適用するためにUEによって使用される。ダウンリンクHARQ−ACK/NACKは、ダウンリンク送信されたデータのデコーディング結果を示して、PDSCH上で送信されたダウンリンクデータに対してHARQ肯定応答を実行するために使用される。CSIは、ダウンリンクスケジューリングをeNodeBが実行するのを手助けする目的で、ダウンリンクチャネル品質に関連した情報をフィードバックするために使用される。
ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE−Advanced、略してLTE−A)システムにおいては、より高い送信帯域幅をサポートするために、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、略してCA)技術が提供される。CAとは、より高い送信帯域幅をサポートするために複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier、略してCC)をアグリゲート(Aggregate:集合)することを意味する。ダウンリンクCAシナリオにおいては、基地局は、同じUEへ複数のCC上でダウンリンクデータを送信する。それに応じて、UEは、複数のダウンリンクCC上でのHARQ−ACK/NACK情報のフィードバックをサポートする必要がある。
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、略してHARQ)は、前方エラー訂正(Forward Error Correction、略してFEC)方法と、自動再送要求(Automatic Repeat reQuest、略してARQ)方法とを組み合わせる技術である。FECを用いて訂正されることが不可能であるエラーに関しては、受信端が、ARQメカニズムを使用することによって、データを再送信するよう送信端に要求する。受信端は通常、受信されたデータパケット上でエラーが発生しているかどうかを検知するためにCRCチェックコードを使用する。受信されたデータパケット上でエラーが発生していない場合には、受信端は、肯定応答(ACKnowledgement、略してACK)を送信端へ送信する。受信されたデータパケット上でエラーが発生している場合には、受信端は、そのデータパケットを破棄し、否定応答(Negative ACKnowledgement、略してNACK)を送信端へ送信し、送信端は、そのNACKを受信した後に同じデータを再送信する。
標準化されている既存のCAにおいては、最大でも5つだけのキャリアのアグリゲーションがサポートされ、プロトコルにおいては、準静的な方法を使用することによってHARQ−ACK/NACK情報が決定される。この準静的な方法においては、構成されているキャリアの数量が5以下である場合には、構成されているキャリアの数量、ならびにそれぞれの構成されているキャリアの送信モード(transmission mode、略してTM)およびキャリア番号に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックが決定される。この方法においては、構成されているがスケジュールされていない(すなわち、データ送信のために実際には使用されていない)キャリアがある場合、またはキャリア上で送信されるコードワードの数量が最大構成に達していない場合には、HARQ−ACK/NACK情報は、いくつかの無用なビットを埋め込まれる。
アグリゲートされることが可能であるキャリアの数量を大幅に増大させるために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、略して3GPP)が、LTEキャリアアグリゲーションエンハンスメントビヨンド5キャリア、略してeCA)を提供している。eCAは、最大で32個のキャリアがアグリゲートされ、および複数のキャリアのCSI情報が1つのサブフレームにおいてフィードバック可能であることを必要とする。したがって、PUCCHを使用してフィードバックされるUCI情報が、大幅に増大される。もしHARQ−ACK/NACK情報が既存のプロトコルの方法に従って決定される場合には、より多くのビットがフィードバックされる必要がある。したがって、データ送信負荷が増大し、有効なHARQ−ACK/NACK情報を送信するパフォーマンスに影響して、そのHARQ−ACK/NACK情報が正しく送信されることさえ不可能となる。したがって、eCAシナリオにおいて大量のUCI情報をどのようにしてフィードバックするかが、解決されるべき差し迫った問題になっている。
本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法および装置を提供し、キャリアアグリゲーションシナリオにおけるUCI情報のフィードバックを実施するために使用され得る。
第1の態様によれば、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法であって、
基地局によって、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するステップであって、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される、ステップと、
基地局によって、PUCCHリソースをUEへ割り振るステップであって、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される、ステップとを含む方法が提供される。
第1の態様の実装形態を参照して、第1の態様の第1の可能な実装形態においては、第1の表示情報は、第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり、第1のタイプの表示情報は、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がダウンリンク割り当てインデックスDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用され、第2のタイプの表示情報は、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第2の可能な実装形態においては、基地局によって、第1の表示情報をUEへ送信するステップは、
基地局によって、第1の構成情報をUEへ送信するステップであって、第1の構成情報は、第1の表示情報を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第3の可能な実装形態においては、基地局によって、第1の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するステップであって、DCIは、第1の表示情報を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第4の可能な実装形態においては、基地局によって、第1の表示情報をUEへ送信するステップは、
基地局によって、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCコードにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または基地局によって、第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第4の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第5の可能な実装形態においては、基地局によって、PUCCHリソースをUEへ割り振るステップは、基地局によって、第2の構成情報をUEへ送信するステップであって、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む、ステップと、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップであって、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される、ステップとを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第5の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第6の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含み、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第6の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第7の可能な実装形態においては、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第7の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第8の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、長さインデックスLIをさらに含み、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第8の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第9の可能な実装形態においては、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または基地局によって、拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第9の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第10の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、フォーマットインデックスFIをさらに含み、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第11の可能な実装形態においては、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または基地局によって、拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第11の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第12の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、FIおよびLIをさらに含み、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第12の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第13の可能な実装形態においては、リソースリストは、2つのリソース情報グループを含み、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第13の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第14の可能な実装形態においては、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第14の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第15の可能な実装形態においては、スケジュールされているキャリアは、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含み、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップは、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを含む。
第2の態様によれば、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置であって、
第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するステップであって、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される、ステップを行うように構成されている第1の送信モジュールと、
PUCCHリソースをUEへ割り振るステップであって、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される、ステップを行うように構成されているリソース割り振りモジュールとを含む装置が提供される。
第2の態様の実装形態を参照して、第2の態様の第1の可能な実装形態においては、第1の表示情報は、第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり、第1のタイプの表示情報は、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がダウンリンク割り当てインデックスDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用され、第2のタイプの表示情報は、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第2の可能な実装形態においては、第1の送信モジュールは、第1の構成情報をUEへ送信するステップであって、第1の構成情報は、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1もしくは第2の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第3の可能な実装形態においては、第1の送信モジュールは、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するステップであって、DCIは、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第4の可能な実装形態においては、第1の送信モジュールは、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCコードにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第4の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第5の可能な実装形態においては、リソース割り振りモジュールは、構成モジュール、表示モジュール、および第2の送信モジュールを含み、構成モジュールは、第2の構成情報を生成するように構成されており、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含み、表示モジュールは、第2の表示情報を生成するように構成されており、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用され、第2の送信モジュールは、第2の構成情報および第2の表示情報をUEへ送信するように構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第5の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第6の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含み、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第6の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第7の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第7の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第8の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、長さインデックスLIをさらに含み、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第8の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第9の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第9の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第10の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、フォーマットインデックスFIをさらに含み、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第11の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第11の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第12の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、FIおよびLIをさらに含み、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第12の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第13の可能な実装形態においては、リソースリストは、2つのリソース情報グループを含み、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第13の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第14の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第14の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第15の可能な実装形態においては、スケジュールされているキャリアは、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含み、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されている。
本発明の実施形態において提供されているキャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法および装置によれば、基地局は、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信して、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示し、基地局は、UCIを送信するためにPUCCHリソースをUEへ割り振る。本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションシナリオにおけるUCI情報のフィードバックを実施し、それによって、有効なUCI情報を送信することのパフォーマンスを改善するために使用され得る。
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的なソリューションについてより明確に記述するために、以降では、それらの実施形態または従来技術について記述するために必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以降の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているにすぎず、当技術分野における標準的な技術者なら、それでもなお、創造的な取り組みを伴わずにこれらの添付の図面からその他の図面を導き出し得る。
関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定することの概略図である。
スケジュールされているキャリアの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。
スケジュールされているCWの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。
図3において示されているソリューションに従って空間バンドリング処理を実行することの概略図である。
図3において示されているソリューションに従って空間バンドリング処理を実行することの概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法のフローチャートである。
関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのARIインジケータの概略図である。
関連した技術によるLTE−AシステムにおけるTDDモードでのARIインジケータの概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法のフローチャートである。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第1のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第2のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第3のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第4のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第5のPUCCHリソースリストの概略図である。
FDDモードにおけるキャリアスケジューリングの概略図である。
TDDモードにおけるキャリアスケジューリングの概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおける別のアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。
本発明の実施形態による基地局の概略図である。
以降では、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的なソリューションについて明確にかつ完全に記述する。明らかに、記述されている実施形態は、本発明の実施形態のうちのいくつかにすぎず、すべてではない。当技術分野における標準的な技術者によって本発明の実施形態に基づいて創造的な取り組みを伴わずに入手されるその他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に収まるものとする。
本発明の実施形態においては、「第1の」、「第2の」などの用語は、類似しているオブジェクトどうしの間において区別を行うことを意図されているが、必ずしも特定の順序を示しているとは限らない。そのような方法で呼ばれているデータは、適切な状況において交換可能であり、それによって、本明細書において記述されている本発明の実施形態は、本明細書において示されているまたは記述されている順序以外の順序で実施されることが可能であるということを理解されたい。
本発明の実施形態は、LTE−AにおけるCAまたはeCAシナリオにおけるUCI情報のフィードバックに適用される。LTE−Aにおいては、基地局が、より高いレイヤのシグナリング、たとえば、無線リソースコントロール(Radio Resource Control、略してRRC)シグナリングを使用することによって、複数のCC上でダウンリンクデータを受信するようにUEを構成する。それに対応して、UEは、複数のCC上で送信されたダウンリンクデータのHARQ−ACK/NACK情報をフィードバックする必要がある。より高いレイヤのシグナリングを使用することによって基地局によって構成されている複数のダウンリンクCCのうちの1つが、プライマリーCC(Primary CC、略してPCC)であり、またはプライマリーセルPrimary cell、略してPCellと呼ばれることがあり、別のCCが、セカンダリーCC(Secondary CC、略してSCC)と呼ばれ、またはセカンダリーセルSecondary cell、略してSCellと呼ばれることがある。UEは、基地局によって割り振られたPUCCHリソースを使用することによって、複数のCCのHARQ−ACK/NACK情報をフィードバックする。
CAシナリオにおいては、PDSCHデータがSCC上で送信される場合には、PUCCHフォーマット3を使用することによってPUCCH送信が実行される。準静的な構成と動的な表示とのハイブリッド方法を使用することによって、PUCCHリソースが割り振られる。すなわち、いくつかのPUCCHフォーマット3リソースが、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に明示的に構成されることがあり、次いで、複数のSCC(少なくとも1つのSCC)の物理ダウンリンクコントロールチャネル(Physical Downlink Control Channel、略してPDCCH)上で送信されるダウンリンクコントロール情報(Downlink control information、略してDCI)内の送信電力コントロール(Transmit Power Control、略してTPC)フィールドの値が、実際に使用されるPUCCHフォーマット3リソースを示すために使用される(このケースにおいては、表示情報は、HARQ−ACK/NACK Resource Indicator、略してARIと呼ばれる)。表示情報は、RRCを使用することによって構成されているそれらのいくつかのリソースのうちの1つをユーザ機器に示す。本発明の実施形態において解決されることになる技術的な問題をより明確に理解するために、以降では、下記の例を使用することによって、既存のプロトコルにおけるキャリアアグリゲーションシナリオにおけるUCI情報のフィードバックについて記述する。
図1は、関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定することの概略図である。図1を参照すると、基地局が、より高いレイヤのシグナリングを使用することによってUE用に5つのキャリアを構成しており、それらの5つのキャリアに対応する送信モード(Transmission Mode、略してTM)によってサポートされる最大の送信されるコードワード(Codeword、略してCW)の数量は、順に2、1、2、2、および1である。スケジュールされているキャリアは、CC1、CC3、およびCC5である。UEは、CC1およびCC3上でDCI情報を正しく受信しており、CC1上で送信された2つのCW、およびCC3上で送信された1つのCWを正しくデコードしているが、CC5上で送信されたDCI情報を正しく受信していない。したがってUEは、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが「11010000」であるということを決定することができ、「1」に対応する情報はACKであり、「0」に対応する情報はNACKである。既存のプロトコルにおけるHARQ−ACK/NACK情報のサイズおよびランキングが、構成されているキャリアの数量、ならびにそれぞれの構成されているキャリアのTMに対応する最大コードワード数量およびキャリア番号に従って決定されるということが知られ得る。この方法においては、スケジュールされていない(すなわち、データ送信のために実際に使用されていない)構成されているキャリアがある場合、またはキャリア上で送信されるコードワードの数量が最大構成に達していない場合には、HARQ−ACK/NACK情報は、やはりいくつかの無用なビットを埋め込まれる。
eCAは、2015年1月に3GPPによって提供されたワイヤレスLTEキャリアアグリゲーションエンハンスメントビヨンド5キャリア(WI LTE Carrier Aggregation Enhancement Beyond 5 Carriers)の略称であり、アグリゲートされることが可能であるキャリアの数量が大幅に増大されるということを示し、最大で32個のキャリアがアグリゲートされることを必要とする。eCAシナリオにおいては、より多くの構成されているキャリアがあり、最大で32個の構成されているキャリアが存在し得る。既存のプロトコルにおける方法に従ってHARQ−ACK/NACK情報が決定される場合には、HARQフィードバック情報の必要とされるコードブックがきわめて大きくなり得る。たとえば、32個の構成されているキャリアに関しては、最大で638ビットがフィードバックされることになる。加えて、eCAシナリオにおいては、複数のCCのCSI情報が1つのサブフレームにおいてフィードバックされることが可能であることがさらに必要とされる。CSI情報およびHARQフィードバック情報が、同じサブフレームにおいて送信される必要がある場合には、UCI情報のサイズがさらに増大される。簡単にするために、本発明の実施形態においては、HARQフィードバック情報のみが、例として使用されている。
HARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定した後に、UEは、基地局によって割り振られたPUCCHリソースを使用することによって、HARQ−ACK/NACK情報を基地局へ送信する必要がある。
現在のLTEプロトコルは、3つのタイプの合計で7つのPUCCHフォーマットを定義しており、別々のPUCCHフォーマットは、別々のUCI情報コンテンツを搬送し、UEは、送信される必要がある情報に従ってPUCCHフォーマットを選ぶ。第1のタイプは、フォーマットlxであり、フォーマットl、フォーマットla、およびフォーマットlbを含み、SR情報、またはHARQ−ACK/NACK情報、またはSR情報およびHARQ−ACK/NACK情報を搬送する。第2のタイプは、フォーマット2xであり、フォーマット2、フォーマット2a、およびフォーマット2bを含み、CSI、またはCSIおよびHARQ−ACK/NACK情報を搬送する。第3のタイプは、フォーマット3であり、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、略してCA)におけるマルチHARQ−ACK/NACK情報、および任意選択のSR情報またはCSI情報を搬送するために使用される。前述の7つのPUCCHフォーマットのうちでそのPUCCHフォーマットによって搬送されることが可能であるビットの数量が最も多く、最大で22である。最大で32個のキャリアが構成されている場合にフィードバックされる必要があり得る639ビットのHARQフィードバック情報の要件を満たすことは不可能である。
これを考慮して、標準についての現在の論議のさなかに、新たなPUCCHフォーマットのための複数の候補が提供されている。新たなPUCCHフォーマットのための候補は、PUSCHベースのフォーマット、マルチPRB PF3(PUCCHフォーマット3)、リデューストOCC PF3、およびマルチリソースPF3を含む。しかしながら、現在では、新たな利用可能なPUCCHフォーマットによってサポートされる必要がある最大の搬送されるビットの数量は、128、256、319、または638であり得る。最終的に選択された新たなPUCCHフォーマットによって搬送されることが可能であるビットの最大数量が638未満である場合には、そのフォーマットは依然として、すべてのHARQフィードバック情報を送信するために搬送される必要があるビットの数量の要件を満たすことができない。HARQフィードバック情報のコードブックを決定するための方法が変更されていない場合には、たとえ新たなPUCCHフォーマットを使用することによってHARQ−ACK/NACK情報が送信されても、データ送信負荷が低減されることは不可能であり、有効な情報をフィードバックすることの送信パフォーマンスに影響を与える。
PUCCHフォーマットによって搬送されることが可能であるビットの数量は、制限されている。したがって既存のプロトコルは、HARQ−ACK/NACK情報のビットの数量を減らすためにHARQフィードバック情報をバンドルするための処理方法を提供している。具体的には、2つのコードワードが送信されるCCに関しては、そのCC上で同じダウンリンクサブフレームにおいて送信されるそれらの2つのCWに対応するACK/NACK情報に対してAND論理演算が実行されて1ビットのACK/NACK情報を入手し得る。このプロトコルにおいては、これは、「空間HARQ−ACK/NACKバンドリング」処理、すなわち、HARQフィードバック情報の空間バンドリングと呼ばれる。
標準についての現在の論議においては、eCAにおけるHARQ−ACK/NACK情報のコードブックは、スケジュールされているキャリアに従って動的に決定されるということが合意されている。すなわち、HARQ情報をフィードバックするための、サブフレームにおけるHARQコードブック(サイズおよびランキングを含む)は、スケジューリングケースに従ってさまざまであり得る。
図2は、スケジュールされているキャリアの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。これは、以降では第1のソリューションと呼ばれる。このソリューションにおいては、キャリア上のDCI情報は、スケジュールされているキャリアの数(スケジュールされているキャリアの累積された数量とも呼ばれる)を示すために使用されるカウンタCC(counter CC)値を含む。スケジュールされているキャリアの数量は、送信されるダウンリンクDCIの断片の数量、およびダウンリンクPDSCHの数量と整合している。したがってカウンタCC値は、DCIの断片の累積された数量、またはPDSCHの累積された数量も表し得る。カウンタCC値に関する情報は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれる。加えて、合計CC(total CC)値が、サブフレームにおけるすべてのスケジュールされているキャリアの合計数量を表す。この値は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれることがあり、または別の様式で示されることがある。本明細書においては、この値が、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI内に含まれることは、限定ではなく、例として使用されているにすぎない。図において示されている例においては、基地局が、より高いレイヤのシグナリングを使用することによってUE用に10個のキャリアを構成しており、CC1、CC3、CC6、およびCC10が、スケジュールされているキャリアである。加えて、UEは、CC1およびCC6上でDCI情報を正しく受信しており、CC1のカウンタCC値が1であるということ、およびCC6のカウンタCC値が3であるということを知り、CC1およびCC6の両方の合計CC値が4であるということを知り、スケジュールされているPDSCHから、CC1およびCC6のそれぞれの上で送信された2つのCWを正しくデコードしているが、CC3およびCC10上でDCI情報を正しく受信していない。このソリューションにおいては、DCI情報が失われているキャリア上でフィードバックされるHARQビットの数量と、DCI情報が失われていないキャリア上でフィードバックされるHARQビットの数量との間における整合性を保つために、それぞれのCC上で2つのコードワードが送信されるすべてのCC上のHARQフィードバック情報に対して空間バンドリングが実行される。CC1およびCC6の両方のキャリア上のHAQRフィードバック情報のバンドリング結果が1である場合には、UEは、CC1およびCC6のカウンタ値に従って、2片のバンドルされたHARQフィードバック情報がそれぞれ第1のビットロケーションおよび第3のビットロケーション上に配置されるということを決定することがあり、合計CC値4に従って、HARQフィードバック情報の合計長さが4ビットであるということを知ることがあり、それによって、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが「1010」であるということを決定する。
図2において示されている第1のソリューションにおいては、スケジュールされているCWの累積された数量が、DCI内のカウンタCC値に関する情報を使用することによって知られることが不可能であり、DCIが失われているCC上で送信されるCWの数量が決定されることが不可能であるので、2つのCWを含むスケジュールされているキャリア上のHARQフィードバック情報に対してデフォルトで空間バンドリングが実行されるということが知られ得る。スケジュールされているキャリア上で送信された2つのCWのどちらかがUEによって成功裏にデコードされそこなった場合には、UEは、NACK情報を基地局へフィードバックする。UEによってフィードバックされたNACK情報を受信した後に、基地局は、ダウンリンクサブフレームにおいてCWのうちの両方が送信されそこなったとみなし、ダウンリンクサブフレームにおいてそれらの2つのCWを再送信する。これは、いくつかの不要な再送信をもたらし、ダウンリンクスループットパフォーマンスに影響を与える。
図3は、スケジュールされているCWの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。これは、以降では第2のソリューションと呼ばれる。このソリューションにおいては、キャリア上のDCI情報は、スケジュールされているCWの数(スケジュールされているCWの累積された数量とも呼ばれる)を示すために使用されるカウンタCW(counter CW)値に関する情報を含む。2つのCWがスケジュールされているキャリアに関しては、そのキャリアのカウンタCW値が、第2のスケジュールされているCWの数を反映し、その数がUEによって正しく受信された後に、第1のCWの数もデフォルトで正しく受信されるということに留意されたい。カウンタCW値に関する情報は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれる。加えて、合計CW(total CW)値に関する情報が、サブフレームにおけるすべてのスケジュールされているCWの合計数量を表す。この値は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれることがあり、または別の様式で示されることがある。本明細書においては、この値が、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI内に含まれることは、限定ではなく、例として使用されているにすぎない。図において示されている例においては、基地局が、より高いレイヤのシグナリングを使用することによってUE用に10個のキャリアを構成しており、CC1、CC3、CC6、およびCC10が、スケジュールされているキャリアである。加えて、UEは、CC1およびCC6上でDCI情報を正しく受信しており、CC1のカウンタCW値が2であり、CC6のカウンタCW値が5であるということを知り、CC1およびCC6の両方の合計CC値が6であるということを知り、スケジュールされているPDSCHから、CC1上で送信された2つのCWおよびCC6上で送信された第1のCWを正しくデコードしているが、CC3およびCC10上でDCI情報を正しく受信していない。このケースにおいては、CC1のカウンタCW値2と、DCIを復調することによって入手された、そのキャリア上で2つのCWがスケジュールされているという情報とに従って、UEは、CC1がさらに、カウンタCC値が1であるHARQフィードバック情報に対応するということを推測することができる。次いで、HARQフィードバックコードブック全体の中でのCC1上のHARQフィードバック情報のロケーション(ランキングとも呼ばれる)が、第1のビットロケーションおよび第2のビットロケーションであり、コードワードのうちの両方が正しくデコードされているので、HARQフィードバック情報は「11」である。同様に、HARQフィードバックコードブック全体の中でのCC6上のHARQフィードバック情報のロケーション(ランキングとも呼ばれる)が、第4のビットロケーションおよび第5のビットロケーションであり、第1のCWのみが正しくデコードされており、第2のCWがデコードされそこなっているので、HARQフィードバック情報は「10」であることが知られ得る。加えてUEは、受信された合計CW値6に従って、HARQフィードバックコードブックのビットの合計数量が6であるということを決定し得る。したがってUEは、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが「110100」であるということを最終的に決定する。
最後に、第1のソリューションにおけるカウンタCC値および合計CC値、ならびに第2のソリューションにおけるカウンタCW値および合計CW値は、キャリアドメイン(cell−domain)または周波数ドメイン(frequency−domain)におけるダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、略してDAI)情報と呼ばれることがある。第1のソリューションにおいては、基地局は、スケジュールされているキャリアを使用することによってDAI情報を生成する。第2のソリューションにおいては、基地局は、スケジュールされているコードワードを使用することによってDAI情報を生成する。
図3において示されている第2のソリューションにおいては、空間バンドリング処理がさらにHARQフィードバック情報に対して実行される必要がある場合には、UEは、HARQフィードバック情報のコードブックサイズに関して不確かであることがあり、したがって基地局およびUEは、HARQフィードバックコードブックについての不整合な理解を有する。詳細に関しては、図4Aおよび図4Bにおいて示されている2つのケースを参照されたい。複数のコードワードが失われている場合には、UEは、CC1およびCC6のカウンタCW値に関する受信された情報を使用することによって、2つのキャリアのそれぞれの上の1つのCW(すなわち、図4AにおけるCC2およびCC3のそれぞれの上の1つのCW)が失われているのか、または1つのキャリア上の2つのCW(すなわち、図4BにおけるCC4上の2つのCW)が失われているのかを決定することができない。したがって、第2のソリューションにおける空間バンドリング中に、バンドルされるビットの数量が決定されることが不可能であり、5ビット(図4A)または4ビット(図4B)があり得る。しかしながら、このケースにおいては、基地局はスケジューリングケースを明確に知る。UEは、バンドルされるHARQフィードバック情報のビットの数量に関して不確かであるので、フィードバックビットの数量が実際のケースと不整合であることがあり、すなわち、基地局およびUEは、HARQフィードバックコードブックについての不整合な理解を有し、UEは、HARQ−ACK/NACK情報を正確に送信することができない。
これを考慮して、本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションにおけるUCI送信方法を提供する。基地局が、表示情報をUEへ送信し、それによってUEは、その表示情報に従って、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定する様式を選択する。
本発明の下記の実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法は、基地局によって実行される。
図5は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法のフローチャートである。図5において示されているように、この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法は、下記のステップを含み得る。
S51. 基地局が、第1の表示情報をUEへ送信し、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってUCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される。
本明細書における動的な決定は、UCIをフィードバックするための、それぞれのサブフレームにおけるUCI情報、特にHARQフィードバック情報のコードブックが、実際にスケジュールされているキャリアまたはコードワードのケースに従ってさまざまであり得るということを意味する。
S52. 基地局は、PUCCHリソースをUEへ割り振り、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される。
この実施形態においては、第1の表示情報は、特に第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり得る。第1の表示情報が第1のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。第1の表示情報が第2のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。本明細書におけるDAI情報は、図2において示されている第1のソリューションにおけるカウンタCC値および図3において示されている第2のソリューションにおけるカウンタCW値に関する情報を含むということに留意されたい。加えて、DAI情報は、第1のソリューションにおける合計CC値に関する情報、および図3において示されている第2のソリューションにおける合計CW値に関する情報をさらに含み得る。これは、本明細書においては限定されない。
基地局は、現在のスケジューリングケースに従って生成されるべきHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量を明確に知り、PUCCH送信のために使用される新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの表示されることになる最大数量を明確に知るということに留意されたい。したがって基地局は、現在のスケジューリングに関して実際にフィードバックされる必要があるHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量と、新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの最大数量との間における関係に従って、ダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、略してDAI)情報の送信様式を選択し得る。
具体的には、フィードバックされる必要があるHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量が、PUCCH送信のために使用される新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの最大数量よりも多い場合には、基地局は、スケジュールされているキャリアの数量に従ってDAI情報を生成し、表示情報(第1のタイプの表示情報と呼ばれることがある)を使用することによってDAIの生成様式をUEに通知し、UEは、基地局によって送信される表示情報に従って、HARQフィードバック情報に対して空間バンドリング処理を実行することを決定する。フィードバックされる必要があるHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量が、PUCCH送信のために使用される新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの最大数量以下である場合には、基地局は、スケジュールされているコードワードの数量に従ってDAI情報を生成し、表示情報(第2のタイプの表示情報と呼ばれることがある)を使用することによってDAIの生成様式をUEに通知し、UEは、基地局によって送信される表示情報に従って、HARQフィードバック情報に対して空間バンドリング処理を実行しないことを決定する。したがって、基地局によってUEへ送信される表示情報はさらに、スケジュールされているキャリアのHARQ情報に対して空間バンドリングを実行するようUEに基地局が指示しているかどうかを示す表示情報と理解され得る。基地局によってUEへ送信される表示情報は、第1の表示情報と呼ばれる。
任意選択で、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUEへ第1の表示情報を送信し得るか、または第1の表示情報を送信するための新たなデータフィールドをダウンリンクコントロール情報(Downlink Control Information、略してDCI)に付加し得る。代替として、基地局は、第1の表示情報を送信するためにDCI内の元のデータフィールドを再利用し得る。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、その基地局が、スケジュールされているキャリアの数量に従ってDAI情報を生成するか、またはスケジュールされているコードワードの数量に従ってDAI情報を生成するかを別々のDCIエンコーディングモードでUEに示すことがあり、すなわち、別々のエンコーディングモードは、別々のタイプの表示情報に対応する。
たとえば、基地局がDCIをエンコードする際に、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)コード、および固定されたシーケンス(たとえば、8ビットのCRCに関しては、固定されたシーケンスは、2進数での「10110110」であり得る)に対して排他的OR演算が実行されることがあり、またはCRCに対して何の処理も実行されないことがある(これは、2進数での固定されたシーケンス「00000000」を使用することによって排他的OR演算を実行することと同等である)。すなわち、基地局は、CRCコードにスクランブリングコードを付加するか、またはCRCコードにスクランブリングコードを付加しない(これは、別々の固定されたシーケンスを使用することによってCRCをスクランブルすることと同等であり得る)。UEがDCIをデコードする際に、UEがDCIを直接デコードすることができる場合には、それは、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードに基地局がスクランブリングコードを付加していないということを示し、したがってUEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成しているということを知ることができる。それとは逆に、UEがDCIを直接デコードすることができないが、既知の固定されたシーケンス「10110110」を使用することによってDCIを正しくデコードすることができる場合には、それは、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードに基地局がスクランブリングコードを付加しているということを示し、したがってUEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成しているということを知ることができる。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法によれば、基地局は、表示情報をUEへ送信し、UEは、その表示情報に従ってUCIのコードブック(すなわち、HARQ−ACK/NACK情報)を動的に決定し、それによって、有効なHARQ−ACK/NACK情報を送信することのパフォーマンスを改善する。
上述のように、基地局は現在、PUCCHリソースをUEへ割り振っている。CAシナリオにおいては、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用にいくつかのリソースを明示的に構成し、次いで、RRCを使用することによって構成されているいくつかのリソースのうちの1つを、HARQ−ACK/NACKリソースインジケータ(HARQ−ACK/NACK Resource Indicator、略してARI)情報を使用することによってユーザ機器に示し得る。
既存のLTE−AシステムにおけるCAシナリオにおいては、最大で5つのキャリアが構成され、PUCCHリソースが、RRCを使用することによって構成され、またはRRCおよびARIインジケータを一緒に使用することによって構成される。既存のプロトコルにおいては、リソース構成のために使用されるRRCシグナリングユニットは、下記のとおりである。
CHOICEは、フォーマット3およびchannelSelectionのどちらかがPUCCHフォーマットとして選択されるということを示す。たとえば、フォーマット3が選択される。4つのリソース(SEQUENCE(SIZE(1..4))OF INTEGER(0..549))が構成され、それぞれのリソースは、1つのINTEGER値によって表される。
既存のプロトコルにおいては、ARI情報は、LTE−Aにおけるダウンリンクコントロール情報(Downlink Control Information、略してDCI)内のTPCフィールドを再利用することによって送信される。具体的には、DCI内のTPCフィールドを再利用することは、SCC上のDCI内のTPCフィールド内のARI情報を送信することを意味し、その一方で、PCC上のDCI内のTPCフィールド内の電力コントロールコマンドが依然として送信されて、UEのPUCCH送信電力を基地局がコントロールすることができるということを確実にする。
現在、LTE−Aシステムにおいては、プロトコルはさらに、周波数分割複信(Frequency Division Duplex、略してFDD)モードおよび時分割複信(Time Division Duplex、略してTDD)モードという両方の複信モードがLTE−Aシステムにおいてサポートされる必要があるということを指定している。具体的には、LTE−AシステムにおけるFDDモードにおいては、1つだけのダウンリンクサブフレームのHARQ−ACK/NACK情報をフィードバックするために1つのアップリンクサブフレームが使用され、LTE−AシステムにおけるTDDモードにおいては、複数のダウンリンクサブフレームのHARQ−ACK情報をフィードバックするためにいくつかのアップリンクサブフレームのそれぞれが使用される必要がある。
図6Aは、関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのARIインジケータの概略図である。この図においては、N−4およびNは、フレーム番号を表しており、FDDでのダウンリンクPDSCHデータとアップリンクフィードバックとの間におけるタイムインターバルは、4つのサブフレームである。図6Aにおいて示されているように、FDDモードにおいては、PCC上で受信されるダウンリンクコントロール情報(Downlink Control Information、略してDCI)内のすべてのPUCCH TPC(PUCCH用のTPCコマンド)フィールドは、PUCCH電力コントロールのために使用され、すべてのSCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、特定のPUCCHフォーマット3リソースを選択するよう指示するために使用される。加えて、同じサブフレームにおけるすべてのSCC上でUEによって受信されるPUCCH TPCフィールド値は同じである必要がある。PUCCH TPCフィールド値に関しては、表1において示されているTPCフィールド値の意味を参照されたい。
図6Bは、関連した技術によるLTE−AシステムにおけるTDDモードでのARIインジケータの概略図である。図6Bにおいて示されているように、TDDモードにおいては、1に等しいダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、略してDAI)を有する、PCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、PUCCH電力コントロールのために使用され、1よりも大きいDAIを有する、PCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールド、およびすべてのSCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、特定のPUCCHフォーマット3リソースを選択するよう指示するために使用される。加えて、1よりも大きいDAIを有する、PCC上でUEによって受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、SCC上で受信されるPUCCH TPCフィールドと同じである必要がある。サブフレームSは、TDDモードにおける特別なサブフレームであり、ダウンリンクコントロール情報を送信するためにも使用され得る。
既存のプロトコルにおいては、ARIインジケータのために使用される、それぞれのキャリア上のTPCフィールドが、2ビットのみを含み、4つの利用可能なリソースがあるということに留意されたい。ARIインジケータは、UCIを送信するためのリソースとして、4つの利用可能なリソースから1つのリソースを選択するために使用される。
上述のように、既存のプロトコルにおいて定義されている7つのPUCCHフォーマットのうちでPUCCHフォーマット3によって搬送されることが可能であるUCI情報ビットの数量が最も多く、最大で22ビットが搬送される。PUCCHフォーマット3送信フォーマットにおいては、エンコードされた後に、22ビットの元の情報が、1つのみの物理リソースブロック(Phyzical Resource Block、略してPRB)ペア上で搬送される必要がある。したがって、最大で5つのキャリアが構成される既存のCAシナリオにおいては、それぞれのPUCCHフォーマットが、1つのPRBペアのリソースを占める。eCAシナリオにおいては、最大で32個のCCが構成されることが可能であり、それぞれのサブフレームが、複数のCCのCSI情報をフィードバックするために使用されることが可能である。したがって、PUCCHを使用することによってフィードバックされるUCI情報が大幅に増大され、複数のPRBペアのリソースを占め得る。
本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、HARQ−ACK/NACK情報をフィードバックするための方法においては、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが、スケジュールされているキャリアの数量、またはスケジュールされているコードワードの数量に従って動的に決定され得る。これが意味するのは、それぞれのサブフレームにおいてHARQ−ACK/NACK送信のために使用されるPUCCHによって占められるリソースが変わり、異なるPUCCHフォーマットが選択され得るということである。
本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、HARQ−ACK/NACK情報をフィードバックするための方法をサポートするためには、基地局がさらに、PUCCHリソースをUEへ割り振る必要があり、そのPUCCHリソースを使用することによってHARQ−ACK/NACK情報が送信される。
これを考慮して、本発明の実施形態はさらに、eCA用に設計されている新たなPUCCHフォーマットのリソース割り振りおよびPUCCHフォーマット表示を提供する。この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法はまた、最大で5つのキャリアがアグリゲートされる既存のシナリオに適用可能であるということが理解され得る。この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法は、基地局によって実行される。
図7は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法のフローチャートである。図7において示されているように、この方法は、下記のステップを含み得る。
S71. 基地局が、第2の構成情報をUEへ送信し、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む。
S72. 基地局は、第2の表示情報をUEへ送信し、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される。
この実施形態においては、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用にいくつかのリソースを構成することがあり、すなわち、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用のPUCCHリソースリストを構成することがある。そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含み、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースに対応する。
加えて、この実施形態においては、基地局は、UEによって送信されるHARQフィードバック情報のコードブックサイズを、スケジュールされているキャリアに従って動的に決定することができる。したがって、さまざまな無線チャネル状況におけるさまざまなコードブックサイズに従って、さまざまなPUCCHリソースサイズまたはさまざまなPUCCHフォーマットのPUCCHリソースが、UE用に基地局によって構成されているPUCCHリソースリストから、使用のために選択され得る。本明細書におけるPUCCHリソースサイズは、PRBペアの数量を指し、この実施形態における割り振られるリソースどうしは連続しているので、PUCCHリソースサイズはまた、PRBペアの長さと呼ばれ得るということに留意されたい。具体的には、第2の表示情報は、リソースリスト内のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用され得る。具体的には、第2の表示情報はARI情報であり得る。
PUCCH上で搬送されるUCI情報のコードブックサイズを決定するための方法は、リソース割り振り様式上に比較的大きなインパクトを及ぼし、そのコードブックサイズは、UCI情報ビットの数量であるということに留意されたい。本明細書においては、HARQ−ACK/NACKコードブックサイズを決定することは、この実施形態の適用シナリオについて記述するための例として使用される。既存のプロトコルにおいては、HARQ−ACK/NACKコードブックサイズは、構成されているキャリアの数量、およびそれぞれのキャリアの送信モード(Transmit Model、略してTM)に依存する。これらのパラメータは、準静的に構成される。したがって、HARQ−ACK/NACKコードブックサイズも準静的に構成されるとみなされ得る。構成が変更されない場合には、すべてのサブフレームにおけるユーザのコードブックサイズは同じである。しかしながら、別々のPUCCHフォーマットは、別々のコードブックサイズに関して別々のパフォーマンスを有する。これが意味するのは、複数のPUCCHフォーマットが使用のために考慮される場合には、パフォーマンスを最適化するために別々のサブフレームに関して別々のPUCCHフォーマットが使用され得るということである。
基地局は、スケジュールされているキャリアの数量、またはスケジュールされているコードワードの数量に従ってUCI情報のコードブックサイズを決定し、次いで現在のチャネル環境および別のパラメータを参照して、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定し得るということが理解され得る。これは、この実施形態においては特に限定されない。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法によれば、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に複数のPUCCHリソースを構成し、スケジュールされているキャリアの数量、またはスケジュールされているコードワードの数量に従ってUCI情報のコードブックサイズを決定し、次いで現在のチャネル環境を参照してUEの実際の要件を決定し、固定されたサイズおよび固定されたフォーマットのPUCCHリソースをUEへ割り振る代わりに、第2の表示の表示を使用することによって、PUCCHリソースの選択、ならびにPUCCHリソースサイズおよびPUCCHフォーマットの動的でフレキシブルな決定を完遂する。これは、PUCCHを使用することによってUEによってフィードバックされるUCIが複数のPRBペアのリソースを占め得るeCAシナリオの要件を満たすことができるだけでなく、PUCCHリソースの利用を改善することもできる。
加えて、関連した技術においては、キャリアアグリゲーションにおいてPUCCHフォーマットが準静的に構成されることのみが可能である。しかしながら、この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるリソース割り振り方法によれば、別々のサブフレームに関して別々のPUCCHフォーマットが使用されることがあり、新たなPUCCHフォーマットのための複数の可変候補がサポートされることが可能であり、それによってシステムパフォーマンスが最適化される。
この実施形態においては、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用のリソースリストを事前に構成し、別々のリソース情報グループが、同じPUCCHフォーマットに対応することがあり、または別々のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに対応することがある。さらに、以降では、具体的な例を使用することによって詳細な説明を提供する。
図8は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第1のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内の複数のリソース情報グループが、2つの異なるPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている。それぞれのPUCCHフォーマットは、2つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。RRC構成シグナリングは、特に下記の形式で書かれ得る。明らかに、下記のシグナリングコンテンツは、本発明に対する限定ではなく、本発明について記述するための例として使用されているにすぎない。
たとえば、PUCCHリソースリストは、下記のRRC構成情報要素を使用することによってUE用に構成され得る。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報と同じであるサイズ表示情報およびPUCCHフォーマットを有する第1のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第1のリソース情報グループに対応するリソースインデックス(Resource Index、略してRI)をUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示の表示に従って、第1のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。
たとえば、UEによって必要とされるPUCCHリソースが、マルチPRB PF3フォーマットのものであり、2つのPRBペアを占めるということを基地局が決定した場合には、基地局は、第2の表示情報を使用することによって、図8において示されているリソース情報グループ1に対応するRIをUEへ送信し得る。UEは、第2の表示情報の表示に従って、リソース情報グループ1に対応するPUCCHリソースを入手する。
第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。既存のプロトコルにおいては、ARIインジケータのために使用される、それぞれのキャリア上のTPCフィールドが、2ビットを含み、4つのリソースのうちの1つを選択することが実施されることが可能であるということが理解され得る。
図9は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第2のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内の複数のリソース情報グループが、2つの異なるPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている。それぞれのPUCCHフォーマットは、4つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報と同じであるサイズ表示情報およびPUCCHフォーマットを有する第2のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第2のリソース情報グループに対応するリソースインデックス(Resource Index、略してRI)をUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示の表示に従って、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。
図9において示されているケースにおいては、8つのリソース情報グループのうちの1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースが選択される必要がある。しかしながら、既存のプロトコルにおいては、ARIインジケータのために使用される、それぞれのキャリア上のTPCフィールドが、2ビットのみを含み、4つのリソースのうちの1つを選択することのみが実施されることが可能である。したがって、ARIインジケータのために使用される既存のTPCフィールドが、第2の表示情報を送信するために使用される場合には、8つのリソース情報グループのうちの1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースの選択が実施されることは不可能である。
好ましい実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用され得る。TPCフィールドの一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、PUCCH TPCフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHフォーマットインデックス(Format Index、略してFI)を送信するために使用され、PUCCH TPC要求フィールド値に関しては、表3において示されているTPCフィールド値の第2のグループの意味を参照されたい。明らかに、表2および表3においてリストアップされているTPCフィールド値の意味は、本発明に対する限定ではなく、本発明について記述するための例として使用されているにすぎない。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第2のリソース情報グループに対応するRIおよびFIを送信し得る。たとえば、少なくとも1ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第2のリソース情報グループに対応するFIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。特定の拡張PUCCH TPCフィールド値に関しては、表4において示されている拡張TPCフィールド値の意味を参照されたい。表4において示されている、第1のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味によれば、PUCCHリソースの2つの異なるフォーマットを示すために、新たに付加された1ビットが使用され得るということが知られ得る。明らかに、拡張TPCフィールドが4ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味はさらに、表4において示されている、第1のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味に従って入手され得る。すなわち、PUCCHリソースの4つの異なるフォーマットを示すために、新たに付加された2ビットが使用され得る。
図10は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第3のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内の4つのリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている。それぞれのPUCCHフォーマットは、2つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む。同様に、この実施形態において示されていないPUCCHリソースリストの概略図においては、代替として、それぞれのPUCCHフォーマットは、4つのリソース情報グループに対応することがあり、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのフォーマット情報と同じであるPUCCHフォーマットを有する第3のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第2のリソース情報グループに対応するRIをUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示情報の表示に従って、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。加えて、基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報に対応するPUCCHリソースの長さインデックス(Length Index、略してLI)をUEへ送信して、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示す。
同様に、第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。図10において示されているケースにおいては、第3のリソース情報グループに対応するRIと、第3のリソース情報グループに対応するLIとの両方が、第2の表示情報を使用することによってUEに示される必要がある。
好ましい実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用され得る。TPCフィールドの一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表5において示されているTPCフィールド値の第3のグループの意味を参照されたい。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第2のリソース情報グループに対応するRIと、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIとを送信し得る。たとえば、少なくとも1ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。特定の拡張TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表6において示されている第2のタイプの拡張TPCフィールド値の意味を参照されたい。表6において示されている、第2のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味によれば、PUCCHリソースの2つの異なるサイズを示すために、新たに付加された1ビットが使用され得るということが知られ得る。明らかに、拡張TPCフィールドが4ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味はさらに、表6において示されている、第2のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味に従って入手され得る。すなわち、PUCCHリソースの4つの異なるサイズを示すために、新たに付加された2ビットが使用され得る。
図11は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第4のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。RRC構成シグナリングは、特に下記の形式で書かれ得る。明らかに、下記のシグナリングコンテンツは、本発明に対する限定ではなく、本発明について記述するための例として使用されているにすぎない。
たとえば、PUCCHリソースリストは、下記のRRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成され得る。
図11において示されているように、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているPUCCHリソースリストは、4つのリソース情報グループを含む。それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始表示情報(ResourceStart INTEGER(0..549))、およびそのPUCCHリソースのサイズ情報(ResourceLen INTEGER(0..5))を含む。したがって、4つのリソース情報グループのPUCCHフォーマットはさらに、動的に示されることが必要である。すなわち、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているPUCCHリソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報と同じであるサイズ表示情報を有する第4のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第4のリソース情報グループに対応するRIをUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示情報の表示に従って、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。加えて、基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのフォーマット情報に対応するPUCCHリソースのフォーマットインデックスFIをUEへ送信して、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示す。
同様に、第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。図11において示されているケースにおいては、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するFIとの両方が、第2の表示情報を使用することによってUEに示される必要がある。
好ましい実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用され得る。TPCフィールドの一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すFIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表3において示されているTPCフィールド値の第2のグループの意味を参照されたい。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信し得る。たとえば、少なくとも1ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。特定の拡張TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表7において示されている第3のタイプの拡張TPCフィールド値の意味を参照されたい。表7において示されている、第3のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味によれば、PUCCHリソースの2つの異なるフォーマットを示すために、新たに付加された1ビットが使用され得るということが知られ得る。明らかに、拡張TPCフィールドが4ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味はさらに、表6において示されている、第2のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味に従って入手され得る。すなわち、PUCCHリソースの4つの異なるサイズを示すために、新たに付加された2ビットが使用され得る。
図12は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第5のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む。たとえば、PUCCHリソースリストは、下記のRRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成され得る。
さらに、基地局が、第2の表示情報を使用することによって、第5のリソース情報グループに対応するRIをUEへ送信する必要があり、UEは、第2の表示情報の表示に従って、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。加えて、基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのフォーマット情報に対応するPUCCHリソースのFIをUEへ送信して、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示す必要がある。基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報に対応するPUCCHリソースのLIをUEへ送信して、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示す必要がある。
同様に、第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。図11において示されているケースにおいては、第5のリソース情報グループに対応するRIと、第5のリソース情報グループに対応するFIおよびLIとの両方が、第2の表示情報を使用することによってUEに示される必要がある。
好ましい実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの3つのグループが使用され得る。TPCフィールドの第1のグループは、第5のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの第2のグループは、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表3において示されているTPCフィールド値の第2のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの第3のグループは、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表5において示されているTPCフィールド値の第3のグループの意味を参照されたい。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第5のリソース情報グループに対応するRIと、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIと、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIとを送信し得る。たとえば、少なくとも2ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第5のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットおよびサイズをUEに示すFIおよびLIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。
できるだけ少ないビットをTPCフィールドに付加するために、好ましい実装形態においては、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているリソースリストは、代替として2つのリソース情報グループのみを含み得る。明らかに、これは、リソース選択の柔軟性を犠牲にしている。この方法においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用されることが可能である。TPCフィールドの一方のグループは、第6のリソース情報グループに対応するRIおよびFIを送信するために使用され、TPCフィールドの他方のグループは、第6のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すLIを送信するために使用される。
同様に、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているリソースリストが、2つのリソース情報グループのみを含む場合には、代替として、1ビットのみが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第2のリソース情報グループに対応するRIと、第6のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信するために、元の2ビットが使用され、第6のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために、新たに付加されたビットが使用されるということが理解され得る。
本発明の別の実施形態においては、TPCフィールドの2つのグループか、または3つのグループかをどのようにして決定するかがさらに、例を使用することによって記述される。
図6Aおよび図6Bにおいて示されているように、LTE−Aシステムにおいては、FDDモードにおけるARI情報送信メカニズムと、TDDモードにおけるARI情報送信メカニズムとは異なる。以降では、TPCフィールドをどのようにしてグループ化するかについて記述するための例として図13Aおよび図13Bを別々に使用する。
図13Aは、FDDモードにおけるキャリアスケジューリングの概略図である。図13Aにおいて示されているように、たとえば、スケジュールされているキャリアセットが{0,3,5,6,8,9}であり、キャリア0がPCCである。LTE−AシステムにおけるFDDモードにおいては、PCC上で受信されるDCI内のすべてのTPC要求PUCCHフィールドが、PUCCH電力コントロールのために使用される。このケースにおいては、ARI情報を送信するために使用されることが可能であるキャリアは、5つのSCC、すなわち、{3,5,6,8,9}である。それらの5つのスケジュールされているキャリアは、2つのグループへとグループ化される。
任意選択の実装形態においては、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、順次的なグループ化様式が使用され得る。具体的には、別々のスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドが、2つのグループへとグループ化され得る。
たとえば、TPCフィールドの2つのグループのそれぞれに対応するキャリアの数量が、スケジュールされているキャリアに従って決定され得る。たとえば、第1のグループが、3つのキャリアに対応することがあり、第2のグループが、2つのキャリアに対応することがあり、または第1のグループが、1つのキャリアに対応することがあり、第2のグループが、4つのキャリアに対応することがある。次いで、スケジュールされているキャリアは、それらのスケジュールされているキャリアの識別番号の配列順に従って、およびTPCフィールドのそれぞれのグループに対応するキャリアの数量に従って2つのグループへと順次グループ化され、キャリアの2つの対応するグループは、G1={3,5,6}およびG2={8,9}、またはG1={3}およびG2={5,6,8,9}である。キャリアは通常、できるだけ均等にグループ化される。たとえば、第1のグループにおけるキャリアの数量は、[N/2]に等しく、第2のグループにおけるキャリアの数量は、N−[N/2]に等しい。Nは、グループ化に関与しているキャリアの合計数量を表し、[]は、切り上げ計算を表す。キャリアがグループ化された後に、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定される。
別の任意選択の実装形態においては、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、代替としてパリティグループ化様式が使用され得る。具体的には、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定されることがあり、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定されることがある。それに対応して、G1={3,5,9}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定され、G2={6,8}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定される。
パリティグループ化様式は、スケジュールされているSCCの中に、奇数の識別番号および偶数の識別番号を伴うSCCが存在する場合にのみ、TPCフィールドの2つのグループを決定するために使用されることが可能であるということに留意されたい。そうでない場合には、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、順次的なグループ化様式のみが使用されることが可能である。
図13Bは、TDDモードにおけるeCAスケジューリングの概略図である。図13Bにおいて示されているように、たとえば、スケジュールされているキャリアセットが{0,2,3,6,9}であり、キャリア0がPCCである。LTE−AシステムにおけるTDDモードにおいては、PCC上で1よりも大きいDAIを有するダウンリンクDCI内のTPC要求PUCCHフィールド、およびすべてのSCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのTPC要求PUCCHフィールドが、ARI情報を送信するために使用され得る。このケースにおいては、5つのキャリア、すなわち、{0,2,3,6,9}が、ARI情報を送信するために使用され得る。それらの5つのスケジュールされているキャリアは、2つのグループへとグループ化される。
同様に、スケジュールされているキャリアの2つのグループを決定するために、順次的なグループ化様式が使用され得る。たとえば、G1={0(subframe 8), 2(subframe 4), 3(subframe 4, subframe 5)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定され、G2={6(subframe 4, subframe 8), 9(subframe 5, subframe 6)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定される。
代替として、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、パリティグループ化様式が使用され得る。たとえば、G1={0(subframe 8),2(subframe 4), 6(subframe 4, subframe 8)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定され、G2={3(subframe 4, subframe 5), 9(subframe 5, subframe 6)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定される。
同様に、PCCの識別番号が偶数であるので、パリティグループ化様式は、スケジュールされているSCCの中に、奇数の識別番号を伴うSCCが存在する場合にのみ、TPCフィールドの2つのグループを決定するために使用されることが可能であるということに留意されたい。
さらに、TPCフィールドの3つのグループを決定する特定の様式に関しては、前述の実施形態における順次的なグループ化様式を参照されたい。それらの原理は同じである。したがって、詳細がここで再び記述されることはない。複数のTPCグループ化様式があり、本発明は、特定のグループ化様式に制限を課すことはないということに留意されたい。
本発明の前述の実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるリソース割り振り様式によれば、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に複数のPUCCHリソースを構成し、次いでARIの表示を使用することによってUEの実際の要件に従って、PUCCHリソースの選択、ならびにPUCCHリソースサイズおよびPUCCHフォーマットの動的でフレキシブルな決定を完遂する。これは、PUCCHを使用することによってUEによってフィードバックされるUCIが複数のPRBペアのリソースを占め得るeCAシナリオの要件を満たすことができるだけでなく、PUCCHリソースの利用を改善することもできる。加えて、本発明の実施形態においては、別々のサブフレームに関して別々のPUCCHフォーマットが使用されることがあり、新たなPUCCHフォーマットのための複数の可変候補がサポートされることが可能であり、それによってシステムパフォーマンスが最適化される。
図14は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。装置Aは、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法を実施するために使用され得る。詳細がここで再び記述されることはない。図14において示されているように、この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置Aは、第1の送信モジュール141およびリソース割り振りモジュール142を含む。
第1の送信モジュール141は、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するように構成されることがあり、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される。リソース割り振りモジュール142は、PUCCHリソースをUEへ割り振るように構成されることがあり、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される。
この実施形態においては、第1の表示情報は、特に第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり得る。第1の表示情報が第1のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。第1の表示情報が第2のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。
任意選択の実装形態においては、第1の送信モジュールは、第1の構成情報をUEへ送信するように特に構成され得る。第1の構成情報は、第1の表示情報を含む。
別の任意選択の実装形態においては、第1の送信モジュールはさらに、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するように特に構成され得る。DCIは、第1の表示情報を含む。
さらに別の任意選択の実装形態においては、第1の送信モジュールはさらに、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを行うように特に構成され得る。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置は、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法を実施するために使用され得る。それらの実施原理および技術的な効果は同様である。詳細がここで再び記述されることはない。
図15は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおける別のアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。装置Bは、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。詳細がここで再び記述されることはない。図15において示されているように、図14において示されている実施形態に基づいて、この実施形態においては、リソース割り振りモジュール142はさらに、構成モジュール1421、表示モジュール1422、および第2の送信モジュール1423を特に含み得る。
構成モジュール1421は、第2の構成情報を生成するように構成されることがあり、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む。表示モジュール1422は、第2の表示情報を生成するように構成されることがあり、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される。第2の送信モジュール1423は、第2の構成情報および第2の表示情報をUEへ送信するように構成され得る。
第1の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されている複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含むことがあり、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するように特に構成され得る。
第2の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されている複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRIおよび長さインデックスLIを含み得る。RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用され、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第3の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されているリソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む場合には、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRIおよびフォーマットインデックスFIを含み得る。RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用され、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第4の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されているリソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む場合には、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRI、フォーマットインデックスFI、および長さインデックスLIを含み得る。RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用され、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの3つのグループを決定するステップであって、第1のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、第2のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用され、第3のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRI、FI、およびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
たとえば、第4の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されているリソースリストが、2つのリソース情報グループを含む場合には、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを行うように特に構成され得る。
この実施形態においては、第2の送信モジュール1423が、TPCフィールドの2つのグループを使用することによって、RI、FI、およびLIの対応する可能な組合せを送信する場合には、任意選択の実装形態においては、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、次いで、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されることがあり、別の任意選択の実装形態においては、スケジュールされているキャリアが、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含む場合には、第2の送信モジュール1423はさらに、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成され得る。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置は、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。それらの実施原理および技術的な効果は同様である。詳細がここで再び記述されることはない。
図16は、本発明の実施形態による基地局の概略図である。この基地局は、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。詳細がここで再び記述されることはない。図16において示されているように、この実施形態において提供されている基地局は、トランシーバ161、メモリ162、およびプロセッサ163を含む。プロセッサ163は、メモリ162に結合されている。
具体的には、トランシーバ161は、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するステップであって、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される、ステップを行うように構成され得る。プロセッサ163は、PUCCHリソースをUEへ割り振るステップであって、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される、ステップを行うように構成され得る。
この実施形態においては、第1の表示情報は、特に第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり得る。第1の表示情報が第1のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。第1の表示情報が第2のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。
実際の適用においては、トランシーバ161は、第1の構成情報をUEへ送信するステップであって、第1の構成情報は、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成され得る。トランシーバ161はさらに、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するステップであって、DCIは、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成され得る。代替として、トランシーバ161は、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCコードにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを行うように特に構成され得る。
実際の適用においては、プロセッサ162は、第2の構成情報および第2の表示情報を生成するように特に構成され得る。第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む。第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される。さらに、トランシーバ161はさらに、第2の構成情報および第2の表示情報をUEへ送信するように構成され得る。
第1の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含み、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するように特に構成され得る。
第2の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用される。加えて、第2の表示情報は、長さインデックスLIをさらに含み、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第3の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む場合には、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用される。加えて、第2の表示情報は、フォーマットインデックスFIをさらに含み、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第4の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む場合には、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用される。加えて、第2の表示情報は、FIおよびLIをさらに含み、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの3つのグループを決定するステップであって、第1のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、第2のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用され、第3のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRI、FI、およびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
たとえば、第4の可能な実装形態においては、リソースリストが、2つのリソース情報グループを含む(それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む)場合には、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを行うように特に構成され得る。
この実施形態においては、トランシーバ161が、TPCフィールドの2つのグループを使用することによって、RI、FI、およびLIの対応する可能な組合せを送信する場合には、任意選択の実装形態においては、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、次いで、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されることがあり、別の任意選択の実装形態においては、スケジュールされているキャリアが、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含む場合には、トランシーバ161はさらに、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成され得る。
この実施形態において提供されている基地局は、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。実施原理および技術的な効果は同様である。詳細がここで再び記述されることはない。
本発明の実施形態はさらに、UEと、図14もしくは図15において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置を含む基地局とを含む、またはUEと、図16において示されている実施形態において提供されている基地局とを含む複数の通信システムを提供する。
方法実施形態のステップのうちのすべてまたはいくつかは、関連するハードウェアに指示するプログラムによって実施され得るということを当技術分野における標準的な技術者なら理解し得る。そのプログラムは、コンピュータ可読ストレージメディア内に格納され得る。そのプログラムが作動したときに、方法実施形態のステップが実行される。前述のストレージメディアは、プログラムコードを格納することができる任意のメディア、たとえば、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクを含む。
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的なソリューションについて記述することを意図されているにすぎず、本発明を限定することを意図されているものではないということに留意されたい。前述の実施形態を参照しながら本発明が詳細に記述されているが、当技術分野における標準的な技術者なら、彼らが、それでもなお、本発明の実施形態の技術的なソリューションの範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において記述されている技術的なソリューションに対する修正形態を作成し得る、またはそれらの技術的な特徴のいくつかまたはすべてに対する均等な代替形態を作成し得るということを理解するはずである。
本発明の実施形態は、通信技術に関し、詳細には、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法および装置に関する。
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略してLTE)システムにおいては、ユーザ機器(User Equipment、略してUE)が、物理アップリンクコントロールチャネル(Physical Uplink Control Channel、略してPUCCH)を使用することによって、アップリンクコントロール情報(Uplink Control Information、略してUCI)を基地局へ送信する。UCIは、スケジューリング要求インジケータ(scheduling request、SR)、ハイブリッド自動再送要求肯定応答/否定応答(Hybrid Automatic Repeat reQuest ACKnowledgement or Negative ACKnowledgement、略してHARQ−ACK/NACK)情報、すなわち、HARQフィードバック情報、およびチャネル状態情報(Channel State Information、略してCSI)を含む。SRは、アップリンクスケジューリングを基地局に適用するためにUEによって使用される。ダウンリンクHARQ−ACK/NACKは、ダウンリンク送信されたデータのデコーディング結果を示して、PDSCH上で送信されたダウンリンクデータに対してHARQ肯定応答を実行するために使用される。CSIは、ダウンリンクスケジューリングをeNodeBが実行するのを手助けする目的で、ダウンリンクチャネル品質に関連した情報をフィードバックするために使用される。
ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE−Advanced、略してLTE−A)システムにおいては、より高い送信帯域幅をサポートするために、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、略してCA)技術が提供される。CAとは、より高い送信帯域幅をサポートするために複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier、略してCC)をアグリゲート(Aggregate:集合)することを意味する。ダウンリンクCAシナリオにおいては、基地局は、同じUEへ複数のCC上でダウンリンクデータを送信する。それに応じて、UEは、複数のダウンリンクCC上でのHARQ−ACK/NACK情報のフィードバックをサポートする必要がある。
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、略してHARQ)は、前方エラー訂正(Forward Error Correction、略してFEC)方法と、自動再送要求(Automatic Repeat reQuest、略してARQ)方法とを組み合わせる技術である。FECを用いて訂正されることが不可能であるエラーに関しては、受信端が、ARQメカニズムを使用することによって、データを再送信するよう送信端に要求する。受信端は通常、受信されたデータパケット上でエラーが発生しているかどうかを検知するためにCRCチェックコードを使用する。受信されたデータパケット上でエラーが発生していない場合には、受信端は、肯定応答(ACKnowledgement、略してACK)を送信端へ送信する。受信されたデータパケット上でエラーが発生している場合には、受信端は、そのデータパケットを破棄し、否定応答(Negative ACKnowledgement、略してNACK)を送信端へ送信し、送信端は、そのNACKを受信した後に同じデータを再送信する。
標準化されている既存のCAにおいては、最大でも5つだけのキャリアのアグリゲーションがサポートされ、プロトコルにおいては、準静的な方法を使用することによってHARQ−ACK/NACK情報が決定される。この準静的な方法においては、構成されているキャリアの数量が5以下である場合には、構成されているキャリアの数量、ならびにそれぞれの構成されているキャリアの送信モード(transmission mode、略してTM)およびキャリア番号に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックが決定される。この方法においては、構成されているがスケジュールされていない(すなわち、データ送信のために実際には使用されていない)キャリアがある場合、またはキャリア上で送信されるコードワードの数量が最大構成に達していない場合には、HARQ−ACK/NACK情報は、いくつかの無用なビットを埋め込まれる。
アグリゲートされることが可能であるキャリアの数量を大幅に増大させるために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、略して3GPP)が、LTEキャリアアグリゲーションエンハンスメントビヨンド5キャリア(略してeCA)を提供している。eCAは、最大で32個のキャリアがアグリゲートされ、および複数のキャリアのCSI情報が1つのサブフレームにおいてフィードバック可能であることを必要とする。したがって、PUCCHを使用してフィードバックされるUCI情報が、大幅に増大される。もしHARQ−ACK/NACK情報が既存のプロトコルの方法に従って決定される場合には、より多くのビットがフィードバックされる必要がある。したがって、データ送信負荷が増大し、有効なHARQ−ACK/NACK情報を送信するパフォーマンスに影響して、そのHARQ−ACK/NACK情報が正しく送信されることさえ不可能となる。したがって、eCAシナリオにおいて大量のUCI情報をどのようにしてフィードバックするかが、解決されるべき差し迫った問題になっている。
本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法および装置を提供し、キャリアアグリゲーションシナリオにおけるUCI情報のフィードバックを実施するために使用され得る。
第1の態様によれば、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法であって、
基地局によって、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するステップであって、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される、ステップと、
基地局によって、PUCCHリソースをUEへ割り振るステップであって、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される、ステップとを含む方法が提供される。
第1の態様の実装形態を参照して、第1の態様の第1の可能な実装形態においては、第1の表示情報は、第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり、第1のタイプの表示情報は、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がダウンリンク割り当てインデックスDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用され、第2のタイプの表示情報は、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第2の可能な実装形態においては、基地局によって、第1の表示情報をUEへ送信するステップは、
基地局によって、第1の構成情報をUEへ送信するステップであって、第1の構成情報は、第1の表示情報を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第3の可能な実装形態においては、基地局によって、第1の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するステップであって、DCIは、第1の表示情報を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第4の可能な実装形態においては、基地局によって、第1の表示情報をUEへ送信するステップは、
基地局によって、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCコードにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または基地局によって、第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第4の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第5の可能な実装形態においては、基地局によって、PUCCHリソースをUEへ割り振るステップは、基地局によって、第2の構成情報をUEへ送信するステップであって、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む、ステップと、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップであって、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される、ステップとを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第5の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第6の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含み、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第6の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第7の可能な実装形態においては、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第7の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第8の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、長さインデックスLIをさらに含み、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第8の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第9の可能な実装形態においては、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または基地局によって、拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第9の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第10の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、フォーマットインデックスFIをさらに含み、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第11の可能な実装形態においては、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または基地局によって、拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第11の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第12の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、FIおよびLIをさらに含み、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第12の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第13の可能な実装形態においては、リソースリストは、2つのリソース情報グループを含み、基地局によって、第2の表示情報をUEへ送信するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第13の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第14の可能な実装形態においては、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップは、基地局によって、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1乃至第14の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第1の態様の第15の可能な実装形態においては、スケジュールされているキャリアは、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含み、基地局によって、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップは、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを含む。
第2の態様によれば、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置であって、
第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するステップであって、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される、ステップを行うように構成されている第1の送信モジュールと、
PUCCHリソースをUEへ割り振るステップであって、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される、ステップを行うように構成されているリソース割り振りモジュールとを含む装置が提供される。
第2の態様の実装形態を参照して、第2の態様の第1の可能な実装形態においては、第1の表示情報は、第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり、第1のタイプの表示情報は、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がダウンリンク割り当てインデックスDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用され、第2のタイプの表示情報は、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定するようUEに指示するために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第2の可能な実装形態においては、第1の送信モジュールは、第1の構成情報をUEへ送信するステップであって、第1の構成情報は、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1もしくは第2の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第3の可能な実装形態においては、第1の送信モジュールは、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するステップであって、DCIは、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第4の可能な実装形態においては、第1の送信モジュールは、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCコードにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第4の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第5の可能な実装形態においては、リソース割り振りモジュールは、構成モジュール、表示モジュール、および第2の送信モジュールを含み、構成モジュールは、第2の構成情報を生成するように構成されており、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含み、表示モジュールは、第2の表示情報を生成するように構成されており、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用され、第2の送信モジュールは、第2の構成情報および第2の表示情報をUEへ送信するように構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第5の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第6の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含み、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第6の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第7の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第7の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第8の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループは、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされており、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、長さインデックスLIをさらに含み、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第8の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第9の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第9の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第10の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、フォーマットインデックスFIをさらに含み、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第11の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第11の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第12の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用され、第2の表示情報は、FIおよびLIをさらに含み、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第12の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第13の可能な実装形態においては、リソースリストは、2つのリソース情報グループを含み、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第13の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第14の可能な実装形態においては、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1乃至第14の可能な実装形態のうちのいずれか1つを参照して、第2の態様の第15の可能な実装形態においては、スケジュールされているキャリアは、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含み、第2の送信モジュールは、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されている。
本発明の実施形態において提供されているキャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法および装置によれば、基地局は、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信して、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示し、基地局は、UCIを送信するためにPUCCHリソースをUEへ割り振る。本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションシナリオにおけるUCI情報のフィードバックを実施し、それによって、有効なUCI情報を送信することのパフォーマンスを改善するために使用され得る。
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的なソリューションについてより明確に記述するために、以降では、それらの実施形態または従来技術について記述するために必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以降の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているにすぎず、当技術分野における標準的な技術者なら、それでもなお、創造的な取り組みを伴わずにこれらの添付の図面からその他の図面を導き出し得る。
関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定することの概略図である。
スケジュールされているキャリアの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。
スケジュールされているCWの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。
図3において示されているソリューションに従って空間バンドリング処理を実行することの概略図である。
図3において示されているソリューションに従って空間バンドリング処理を実行することの概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法のフローチャートである。
関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのARIインジケータの概略図である。
関連した技術によるLTE−AシステムにおけるTDDモードでのARIインジケータの概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法のフローチャートである。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第1のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第2のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第3のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第4のPUCCHリソースリストの概略図である。
RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第5のPUCCHリソースリストの概略図である。
FDDモードにおけるキャリアスケジューリングの概略図である。
TDDモードにおけるキャリアスケジューリングの概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。
本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおける別のアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。
本発明の実施形態による基地局の概略図である。
以降では、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的なソリューションについて明確に記述する。明らかに、記述されている実施形態は、本発明の実施形態のうちのいくつかにすぎず、すべてではない。当技術分野における標準的な技術者によって本発明の実施形態に基づいて創造的な取り組みを伴わずに入手されるその他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に収まるものとする。
本発明の実施形態においては、「第1の」、「第2の」などの用語は、類似しているオブジェクトどうしの間において区別を行うことを意図されているが、必ずしも特定の順序を示しているとは限らない。そのような方法で呼ばれているデータは、適切な状況において交換可能であり、それによって、本明細書において記述されている本発明の実施形態は、本明細書において示されているまたは記述されている順序以外の順序で実施されることが可能であるということを理解されたい。
本発明の実施形態は、LTE−AにおけるCAまたはeCAシナリオにおけるUCI情報のフィードバックに適用される。LTE−Aにおいては、基地局が、より高いレイヤのシグナリング、たとえば、無線リソースコントロール(Radio Resource Control、略してRRC)シグナリングを使用することによって、複数のCC上でダウンリンクデータを受信するようにUEを構成する。それに対応して、UEは、複数のCC上で送信されたダウンリンクデータのHARQ−ACK/NACK情報をフィードバックする必要がある。より高いレイヤのシグナリングを使用することによって基地局によって構成されている複数のダウンリンクCCのうちの1つが、プライマリーCC(Primary CC、略してPCC)であり、またはプライマリーセルPrimary cell、略してPCellと呼ばれることがあり、別のCCが、セカンダリーCC(Secondary CC、略してSCC)と呼ばれ、またはセカンダリーセルSecondary cell、略してSCellと呼ばれることがある。UEは、基地局によって割り振られたPUCCHリソースを使用することによって、複数のCCのHARQ−ACK/NACK情報をフィードバックする。
CAシナリオにおいては、PDSCHデータがSCC上で送信される場合には、PUCCHフォーマット3を使用することによってPUCCH送信が実行される。準静的な構成と動的な表示とのハイブリッド方法を使用することによって、PUCCHリソースが割り振られる。すなわち、いくつかのPUCCHフォーマット3リソースが、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に明示的に構成されることがあり、次いで、複数のSCC(少なくとも1つのSCC)の物理ダウンリンクコントロールチャネル(Physical Downlink Control Channel、略してPDCCH)上で送信されるダウンリンクコントロール情報(Downlink control information、略してDCI)内の送信電力コントロール(Transmit Power Control、略してTPC)フィールドの値が、実際に使用されるPUCCHフォーマット3リソースを示すために使用される(このケースにおいては、表示情報は、HARQ−ACK/NACK Resource Indicator、略してARIと呼ばれる)。表示情報は、RRCを使用することによって構成されているそれらのいくつかのリソースのうちの1つをユーザ機器に示す。本発明の実施形態において解決されることになる技術的な問題をより明確に理解するために、以降では、下記の例を使用することによって、既存のプロトコルにおけるキャリアアグリゲーションシナリオにおけるUCI情報のフィードバックについて記述する。
図1は、関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定することの概略図である。図1を参照すると、基地局が、より高いレイヤのシグナリングを使用することによってUE用に5つのキャリアを構成しており、それらの5つのキャリアに対応する送信モード(Transmission Mode、略してTM)によってサポートされる最大の送信されるコードワード(Codeword、略してCW)の数量は、順に2、1、2、2、および1である。スケジュールされているキャリアは、CC1、CC3、およびCC5である。UEは、CC1およびCC3上でDCI情報を正しく受信しており、CC1上で送信された2つのCW、およびCC3上で送信された1つのCWを正しくデコードしているが、CC5上で送信されたDCI情報を正しく受信していない。したがってUEは、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが「11010000」であるということを決定することができ、「1」に対応する情報はACKであり、「0」に対応する情報はNACKである。既存のプロトコルにおけるHARQ−ACK/NACK情報のサイズおよびランキングが、構成されているキャリアの数量、ならびにそれぞれの構成されているキャリアのTMに対応する最大コードワード数量およびキャリア番号に従って決定されるということが知られ得る。この方法においては、スケジュールされていない(すなわち、データ送信のために実際に使用されていない)構成されているキャリアがある場合、またはキャリア上で送信されるコードワードの数量が最大構成に達していない場合には、HARQ−ACK/NACK情報は、やはりいくつかの無用なビットを埋め込まれる。
eCAは、2015年1月に3GPPによって提供されたワイヤレスLTEキャリアアグリゲーションエンハンスメントビヨンド5キャリア(WI LTE Carrier Aggregation Enhancement Beyond 5 Carriers)の略称であり、アグリゲートされることが可能であるキャリアの数量が大幅に増大されるということを示し、最大で32個のキャリアがアグリゲートされることを必要とする。eCAシナリオにおいては、より多くの構成されているキャリアがあり、最大で32個の構成されているキャリアが存在し得る。既存のプロトコルにおける方法に従ってHARQ−ACK/NACK情報が決定される場合には、HARQフィードバック情報の必要とされるコードブックがきわめて大きくなり得る。たとえば、32個の構成されているキャリアに関しては、最大で638ビットがフィードバックされることになる。加えて、eCAシナリオにおいては、複数のCCのCSI情報が1つのサブフレームにおいてフィードバックされることが可能であることがさらに必要とされる。CSI情報およびHARQフィードバック情報が、同じサブフレームにおいて送信される必要がある場合には、UCI情報のサイズがさらに増大される。簡単にするために、本発明の実施形態においては、HARQフィードバック情報のみが、例として使用されている。
HARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定した後に、UEは、基地局によって割り振られたPUCCHリソースを使用することによって、HARQ−ACK/NACK情報を基地局へ送信する必要がある。
現在のLTEプロトコルは、3つのタイプの合計で7つのPUCCHフォーマットを定義しており、別々のPUCCHフォーマットは、別々のUCI情報コンテンツを搬送し、UEは、送信される必要がある情報に従ってPUCCHフォーマットを選ぶ。第1のタイプは、フォーマットlxであり、フォーマットl、フォーマットla、およびフォーマットlbを含み、SR情報、またはHARQ−ACK/NACK情報、またはSR情報およびHARQ−ACK/NACK情報を搬送する。第2のタイプは、フォーマット2xであり、フォーマット2、フォーマット2a、およびフォーマット2bを含み、CSI、またはCSIおよびHARQ−ACK/NACK情報を搬送する。第3のタイプは、フォーマット3であり、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、略してCA)におけるマルチHARQ−ACK/NACK情報、および任意選択のSR情報またはCSI情報を搬送するために使用される。前述の7つのPUCCHフォーマットのうちでそのPUCCHフォーマット3によって搬送されることが可能であるビットの数量が最も多く、最大で22である。最大で32個のキャリアが構成されている場合にフィードバックされる必要があり得る639ビットのHARQフィードバック情報の要件を満たすことは不可能である。
これを考慮して、標準についての現在の論議のさなかに、新たなPUCCHフォーマットのための複数の候補が提供されている。新たなPUCCHフォーマットのための候補は、PUSCHベースのフォーマット、マルチPRB PF3(PUCCHフォーマット3)、リデューストOCC PF3、およびマルチリソースPF3を含む。しかしながら、現在では、新たな利用可能なPUCCHフォーマットによってサポートされる必要がある最大の搬送されるビットの数量は、128、256、319、または638であり得る。最終的に選択された新たなPUCCHフォーマットによって搬送されることが可能であるビットの最大数量が638未満である場合には、そのフォーマットは依然として、すべてのHARQフィードバック情報を送信するために搬送される必要があるビットの数量の要件を満たすことができない。HARQフィードバック情報のコードブックを決定するための方法が変更されていない場合には、たとえ新たなPUCCHフォーマットを使用することによってHARQ−ACK/NACK情報が送信されても、データ送信負荷が低減されることは不可能であり、有効な情報をフィードバックすることの送信パフォーマンスに影響を与える。
PUCCHフォーマットによって搬送されることが可能であるビットの数量は、制限されている。したがって既存のプロトコルは、HARQ−ACK/NACK情報のビットの数量を減らすためにHARQフィードバック情報をバンドルするための処理方法を提供している。具体的には、2つのコードワードが送信されるCCに関しては、そのCC上で同じダウンリンクサブフレームにおいて送信されるそれらの2つのCWに対応するACK/NACK情報に対してAND論理演算が実行されて1ビットのACK/NACK情報を入手し得る。このプロトコルにおいては、これは、「空間HARQ−ACK/NACKバンドリング」処理、すなわち、HARQフィードバック情報の空間バンドリングと呼ばれる。
標準についての現在の論議においては、eCAにおけるHARQ−ACK/NACK情報のコードブックは、スケジュールされているキャリアに従って動的に決定されるということが合意されている。すなわち、HARQ情報をフィードバックするための、サブフレームにおけるHARQコードブック(サイズおよびランキングを含む)は、スケジューリングケースに従ってさまざまであり得る。
図2は、スケジュールされているキャリアの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。これは、以降では第1のソリューションと呼ばれる。このソリューションにおいては、キャリア上のDCI情報は、スケジュールされているキャリアの数(スケジュールされているキャリアの累積された数量とも呼ばれる)を示すために使用されるカウンタCC(counter CC)値を含む。スケジュールされているキャリアの数量は、送信されるダウンリンクDCIの断片の数量、およびダウンリンクPDSCHの数量と整合している。したがってカウンタCC値は、DCIの断片の累積された数量、またはPDSCHの累積された数量も表し得る。カウンタCC値に関する情報は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれる。加えて、合計CC(total CC)値が、サブフレームにおけるすべてのスケジュールされているキャリアの合計数量を表す。この値は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれることがあり、または別の様式で示されることがある。本明細書においては、この値が、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI内に含まれることは、限定ではなく、例として使用されているにすぎない。図において示されている例においては、基地局が、より高いレイヤのシグナリングを使用することによってUE用に10個のキャリアを構成しており、CC1、CC3、CC6、およびCC10が、スケジュールされているキャリアである。加えて、UEは、CC1およびCC6上でDCI情報を正しく受信しており、CC1のカウンタCC値が1であるということ、およびCC6のカウンタCC値が3であるということを知り、CC1およびCC6の両方の合計CC値が4であるということを知り、スケジュールされているPDSCHから、CC1およびCC6のそれぞれの上で送信された2つのCWを正しくデコードしているが、CC3およびCC10上でDCI情報を正しく受信していない。このソリューションにおいては、DCI情報が失われているキャリア上でフィードバックされるHARQビットの数量と、DCI情報が失われていないキャリア上でフィードバックされるHARQビットの数量との間における整合性を保つために、それぞれのCC上で2つのコードワードが送信されるすべてのCC上のHARQフィードバック情報に対して空間バンドリングが実行される。CC1およびCC6の両方のキャリア上のHARQフィードバック情報のバンドリング結果が1である場合には、UEは、CC1およびCC6のカウンタ値に従って、2片のバンドルされたHARQフィードバック情報がそれぞれ第1のビットロケーションおよび第3のビットロケーション上に配置されるということを決定することがあり、合計CC値4に従って、HARQフィードバック情報の合計長さが4ビットであるということを知ることがあり、それによって、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが「1010」であるということを決定する。
図2において示されている第1のソリューションにおいては、スケジュールされているCWの累積された数量が、DCI内のカウンタCC値に関する情報を使用することによって知られることが不可能であり、DCIが失われているCC上で送信されるCWの数量が決定されることが不可能であるので、2つのCWを含むスケジュールされているキャリア上のHARQフィードバック情報に対してデフォルトで空間バンドリングが実行されるということが知られ得る。スケジュールされているキャリア上で送信された2つのCWのどちらかがUEによって成功裏にデコードされそこなった場合には、UEは、NACK情報を基地局へフィードバックする。UEによってフィードバックされたNACK情報を受信した後に、基地局は、ダウンリンクサブフレームにおいてCWのうちの両方が送信されそこなったとみなし、ダウンリンクサブフレームにおいてそれらの2つのCWを再送信する。これは、いくつかの不要な再送信をもたらし、ダウンリンクスループットパフォーマンスに影響を与える。
図3は、スケジュールされているCWの数量に従ってHARQ−ACK/NACK情報のコードブックを動的に決定することの概略図である。これは、以降では第2のソリューションと呼ばれる。このソリューションにおいては、キャリア上のDCI情報は、スケジュールされているCWの数(スケジュールされているCWの累積された数量とも呼ばれる)を示すために使用されるカウンタCW(counter CW)値に関する情報を含む。2つのCWがスケジュールされているキャリアに関しては、そのキャリアのカウンタCW値が、第2のスケジュールされているCWの数を反映し、その数がUEによって正しく受信された後に、第1のCWの数もデフォルトで正しく受信されるということに留意されたい。カウンタCW値に関する情報は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれる。加えて、合計CW(total CW)値に関する情報が、サブフレームにおけるすべてのスケジュールされているCWの合計数量を表す。この値は、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI情報内に含まれることがあり、または別の様式で示されることがある。本明細書においては、この値が、ダウンリンク割り当てのために使用されるDCI内に含まれることは、限定ではなく、例として使用されているにすぎない。図において示されている例においては、基地局が、より高いレイヤのシグナリングを使用することによってUE用に10個のキャリアを構成しており、CC1、CC3、CC6、およびCC10が、スケジュールされているキャリアである。加えて、UEは、CC1およびCC6上でDCI情報を正しく受信しており、CC1のカウンタCW値が2であり、CC6のカウンタCW値が5であるということを知り、CC1およびCC6の両方の合計CC値が6であるということを知り、スケジュールされているPDSCHから、CC1上で送信された2つのCWおよびCC6上で送信された第1のCWを正しくデコードしているが、CC3およびCC10上でDCI情報を正しく受信していない。このケースにおいては、CC1のカウンタCW値2と、DCIを復調することによって入手された、そのキャリア上で2つのCWがスケジュールされているという情報とに従って、UEは、CC1がさらに、カウンタCC値が1であるHARQフィードバック情報に対応するということを推測することができる。次いで、HARQフィードバックコードブック全体の中でのCC1上のHARQフィードバック情報のロケーション(ランキングとも呼ばれる)が、第1のビットロケーションおよび第2のビットロケーションであり、コードワードのうちの両方が正しくデコードされているので、HARQフィードバック情報は「11」である。同様に、HARQフィードバックコードブック全体の中でのCC6上のHARQフィードバック情報のロケーション(ランキングとも呼ばれる)が、第4のビットロケーションおよび第5のビットロケーションであり、第1のCWのみが正しくデコードされており、第2のCWがデコードされそこなっているので、HARQフィードバック情報は「10」であることが知られ得る。加えてUEは、受信された合計CW値6に従って、HARQフィードバックコードブックのビットの合計数量が6であるということを決定し得る。したがってUEは、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが「110100」であるということを最終的に決定する。
最後に、第1のソリューションにおけるカウンタCC値および合計CC値、ならびに第2のソリューションにおけるカウンタCW値および合計CW値は、キャリアドメイン(cell−domain)または周波数ドメイン(frequency−domain)におけるダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、略してDAI)情報と呼ばれることがある。第1のソリューションにおいては、基地局は、スケジュールされているキャリアを使用することによってDAI情報を生成する。第2のソリューションにおいては、基地局は、スケジュールされているコードワードを使用することによってDAI情報を生成する。
図3において示されている第2のソリューションにおいては、空間バンドリング処理がさらにHARQフィードバック情報に対して実行される必要がある場合には、UEは、HARQフィードバック情報のコードブックサイズに関して不確かであることがあり、したがって基地局およびUEは、HARQフィードバックコードブックについての不整合な理解を有する。詳細に関しては、図4Aおよび図4Bにおいて示されている2つのケースを参照されたい。複数のコードワードが失われている場合には、UEは、CC1およびCC6のカウンタCW値に関する受信された情報を使用することによって、2つのキャリアのそれぞれの上の1つのCW(すなわち、図4AにおけるCC2およびCC3のそれぞれの上の1つのCW)が失われているのか、または1つのキャリア上の2つのCW(すなわち、図4BにおけるCC4上の2つのCW)が失われているのかを決定することができない。したがって、第2のソリューションにおける空間バンドリング中に、バンドルされるビットの数量が決定されることが不可能であり、5ビット(図4A)または4ビット(図4B)があり得る。しかしながら、このケースにおいては、基地局はスケジューリングケースを明確に知る。UEは、バンドルされるHARQフィードバック情報のビットの数量に関して不確かであるので、フィードバックビットの数量が実際のケースと不整合であることがあり、すなわち、基地局およびUEは、HARQフィードバックコードブックについての不整合な理解を有し、UEは、HARQ−ACK/NACK情報を正確に送信することができない。
これを考慮して、本発明の実施形態は、キャリアアグリゲーションにおけるUCI送信方法を提供する。基地局が、表示情報をUEへ送信し、それによってUEは、その表示情報に従って、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックを決定する様式を選択する。
本発明の下記の実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法は、基地局によって実行される。
図5は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法のフローチャートである。図5において示されているように、この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法は、下記のステップを含み得る。
S51. 基地局が、第1の表示情報をUEへ送信し、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってUCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される。
本明細書における動的な決定は、UCIをフィードバックするための、それぞれのサブフレームにおけるUCI情報、特にHARQフィードバック情報のコードブックが、実際にスケジュールされているキャリアまたはコードワードのケースに従ってさまざまであり得るということを意味する。
S52. 基地局は、PUCCHリソースをUEへ割り振り、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される。
この実施形態においては、第1の表示情報は、特に第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり得る。第1の表示情報が第1のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。第1の表示情報が第2のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。本明細書におけるDAI情報は、図2において示されている第1のソリューションにおけるカウンタCC値および図3において示されている第2のソリューションにおけるカウンタCW値に関する情報を含むということに留意されたい。加えて、DAI情報は、第1のソリューションにおける合計CC値に関する情報、および図3において示されている第2のソリューションにおける合計CW値に関する情報をさらに含み得る。これは、本明細書においては限定されない。
基地局は、現在のスケジューリングケースに従って生成されるべきHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量を明確に知り、PUCCH送信のために使用される新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの表示されることになる最大数量を明確に知るということに留意されたい。したがって基地局は、現在のスケジューリングに関して実際にフィードバックされる必要があるHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量と、新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの最大数量との間における関係に従って、ダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、略してDAI)情報の送信様式を選択し得る。
具体的には、フィードバックされる必要があるHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量が、PUCCH送信のために使用される新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの最大数量よりも多い場合には、基地局は、スケジュールされているキャリアの数量に従ってDAI情報を生成し、表示情報(第1のタイプの表示情報と呼ばれることがある)を使用することによってDAIの生成様式をUEに通知し、UEは、基地局によって送信される表示情報に従って、HARQフィードバック情報に対して空間バンドリング処理を実行することを決定する。フィードバックされる必要があるHARQ−ACK/NACK情報のビットの数量が、PUCCH送信のために使用される新たなPUCCHフォーマットによって搬送されるビットの最大数量以下である場合には、基地局は、スケジュールされているコードワードの数量に従ってDAI情報を生成し、表示情報(第2のタイプの表示情報と呼ばれることがある)を使用することによってDAIの生成様式をUEに通知し、UEは、基地局によって送信される表示情報に従って、HARQフィードバック情報に対して空間バンドリング処理を実行しないことを決定する。したがって、基地局によってUEへ送信される表示情報はさらに、スケジュールされているキャリアのHARQ情報に対して空間バンドリングを実行するようUEに基地局が指示しているかどうかを示す表示情報と理解され得る。基地局によってUEへ送信される表示情報は、第1の表示情報と呼ばれる。
任意選択で、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUEへ第1の表示情報を送信し得るか、または第1の表示情報を送信するための新たなデータフィールドをダウンリンクコントロール情報(Downlink Control Information、略してDCI)に付加し得る。代替として、基地局は、第1の表示情報を送信するためにDCI内の元のデータフィールドを再利用し得る。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、その基地局が、スケジュールされているキャリアの数量に従ってDAI情報を生成するか、またはスケジュールされているコードワードの数量に従ってDAI情報を生成するかを別々のDCIエンコーディングモードでUEに示すことがあり、すなわち、別々のエンコーディングモードは、別々のタイプの表示情報に対応する。
たとえば、基地局がDCIをエンコードする際に、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)コード、および固定されたシーケンス(たとえば、8ビットのCRCに関しては、固定されたシーケンスは、2進数での「10110110」であり得る)に対して排他的OR演算が実行されることがあり、またはCRCに対して何の処理も実行されないことがある(これは、2進数での固定されたシーケンス「00000000」を使用することによって排他的OR演算を実行することと同等である)。すなわち、基地局は、CRCコードにスクランブリングコードを付加するか、またはCRCコードにスクランブリングコードを付加しない(これは、別々の固定されたシーケンスを使用することによってCRCをスクランブルすることと同等であり得る)。UEがDCIをデコードする際に、UEがDCIを直接デコードすることができる場合には、それは、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードに基地局がスクランブリングコードを付加していないということを示し、したがってUEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成しているということを知ることができる。それとは逆に、UEがDCIを直接デコードすることができないが、既知の固定されたシーケンス「10110110」を使用することによってDCIを正しくデコードすることができる場合には、それは、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードに基地局がスクランブリングコードを付加しているということを示し、したがってUEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成しているということを知ることができる。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法によれば、基地局は、表示情報をUEへ送信し、UEは、その表示情報に従ってUCIのコードブック(すなわち、HARQ−ACK/NACK情報)を動的に決定し、それによって、有効なHARQ−ACK/NACK情報を送信することのパフォーマンスを改善する。
上述のように、基地局は現在、PUCCHリソースをUEへ割り振っている。CAシナリオにおいては、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用にいくつかのリソースを明示的に構成し、次いで、RRCを使用することによって構成されているいくつかのリソースのうちの1つを、HARQ−ACK/NACKリソースインジケータ(HARQ−ACK/NACK Resource Indicator、略してARI)情報を使用することによってユーザ機器に示し得る。
既存のLTE−AシステムにおけるCAシナリオにおいては、最大で5つのキャリアが構成され、PUCCHリソースが、RRCを使用することによって構成され、またはRRCおよびARIインジケータを一緒に使用することによって構成される。既存のプロトコルにおいては、リソース構成のために使用されるRRCシグナリングユニットは、下記のとおりである。
CHOICEは、フォーマット3およびchannelSelectionのどちらかがPUCCHフォーマットとして選択されるということを示す。たとえば、フォーマット3が選択される。4つのリソース(SEQUENCE(SIZE(1..4))OF INTEGER(0..549))が構成され、それぞれのリソースは、1つのINTEGER値によって表される。
既存のプロトコルにおいては、ARI情報は、LTE−Aにおけるダウンリンクコントロール情報(Downlink Control Information、略してDCI)内のTPCフィールドを再利用することによって送信される。具体的には、DCI内のTPCフィールドを再利用することは、SCC上のDCI内のTPCフィールド内のARI情報を送信することを意味し、その一方で、PCC上のDCI内のTPCフィールド内の電力コントロールコマンドが依然として送信されて、UEのPUCCH送信電力を基地局がコントロールすることができるということを確実にする。
現在、LTE−Aシステムにおいては、プロトコルはさらに、周波数分割複信(Frequency Division Duplex、略してFDD)モードおよび時分割複信(Time Division Duplex、略してTDD)モードという両方の複信モードがLTE−Aシステムにおいてサポートされる必要があるということを指定している。具体的には、LTE−AシステムにおけるFDDモードにおいては、1つだけのダウンリンクサブフレームのHARQ−ACK/NACK情報をフィードバックするために1つのアップリンクサブフレームが使用され、LTE−AシステムにおけるTDDモードにおいては、複数のダウンリンクサブフレームのHARQ−ACK情報をフィードバックするためにいくつかのアップリンクサブフレームのそれぞれが使用される必要がある。
図6Aは、関連した技術によるLTE−AシステムにおけるFDDモードでのARIインジケータの概略図である。この図においては、N−4およびNは、フレーム番号を表しており、FDDでのダウンリンクPDSCHデータとアップリンクフィードバックとの間におけるタイムインターバルは、4つのサブフレームである。図6Aにおいて示されているように、FDDモードにおいては、PCC上で受信されるダウンリンクコントロール情報(Downlink Control Information、略してDCI)内のすべてのPUCCH TPC(PUCCH用のTPCコマンド)フィールドは、PUCCH電力コントロールのために使用され、すべてのSCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、特定のPUCCHフォーマット3リソースを選択するよう指示するために使用される。加えて、同じサブフレームにおけるすべてのSCC上でUEによって受信されるPUCCH TPCフィールド値は同じである必要がある。PUCCH TPCフィールド値に関しては、表1において示されているTPCフィールド値の意味を参照されたい。
図6Bは、関連した技術によるLTE−AシステムにおけるTDDモードでのARIインジケータの概略図である。図6Bにおいて示されているように、TDDモードにおいては、1に等しいダウンリンク割り当てインデックス(Downlink Assignment Index、略してDAI)を有する、PCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、PUCCH電力コントロールのために使用され、1よりも大きいDAIを有する、PCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールド、およびすべてのSCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、特定のPUCCHフォーマット3リソースを選択するよう指示するために使用される。加えて、1よりも大きいDAIを有する、PCC上でUEによって受信されるダウンリンクDCI内のすべてのPUCCH TPCフィールドは、SCC上で受信されるPUCCH TPCフィールドと同じである必要がある。サブフレームSは、TDDモードにおける特別なサブフレームであり、ダウンリンクコントロール情報を送信するためにも使用され得る。
既存のプロトコルにおいては、ARIインジケータのために使用される、それぞれのキャリア上のTPCフィールドが、2ビットのみを含み、4つの利用可能なリソースがあるということに留意されたい。ARIインジケータは、UCIを送信するためのリソースとして、4つの利用可能なリソースから1つのリソースを選択するために使用される。
上述のように、既存のプロトコルにおいて定義されている7つのPUCCHフォーマットのうちでPUCCHフォーマット3によって搬送されることが可能であるUCI情報ビットの数量が最も多く、最大で22ビットが搬送される。PUCCHフォーマット3送信フォーマットにおいては、エンコードされた後に、22ビットの元の情報が、1つのみの物理リソースブロック(Phyzical Resource Block、略してPRB)ペア上で搬送される必要がある。したがって、最大で5つのキャリアが構成される既存のCAシナリオにおいては、それぞれのPUCCHフォーマットが、1つのPRBペアのリソースを占める。eCAシナリオにおいては、最大で32個のCCが構成されることが可能であり、それぞれのサブフレームが、複数のCCのCSI情報をフィードバックするために使用されることが可能である。したがって、PUCCHを使用することによってフィードバックされるUCI情報が大幅に増大され、複数のPRBペアのリソースを占め得る。
本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、HARQ−ACK/NACK情報をフィードバックするための方法においては、HARQ−ACK/NACK情報のコードブックが、スケジュールされているキャリアの数量、またはスケジュールされているコードワードの数量に従って動的に決定され得る。これが意味するのは、それぞれのサブフレームにおいてHARQ−ACK/NACK送信のために使用されるPUCCHによって占められるリソースが変わり、異なるPUCCHフォーマットが選択され得るということである。
本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、HARQ−ACK/NACK情報をフィードバックするための方法をサポートするためには、基地局がさらに、PUCCHリソースをUEへ割り振る必要があり、そのPUCCHリソースを使用することによってHARQ−ACK/NACK情報が送信される。
これを考慮して、本発明の実施形態はさらに、eCA用に設計されている新たなPUCCHフォーマットのリソース割り振りおよびPUCCHフォーマット表示を提供する。この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法はまた、最大で5つのキャリアがアグリゲートされる既存のシナリオに適用可能であるということが理解され得る。この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法は、基地局によって実行される。
図7は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法のフローチャートである。図7において示されているように、この方法は、下記のステップを含み得る。
S71. 基地局が、第2の構成情報をUEへ送信し、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む。
S72. 基地局は、第2の表示情報をUEへ送信し、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される。
この実施形態においては、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用にいくつかのリソースを構成することがあり、すなわち、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用のPUCCHリソースリストを構成することがある。そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含み、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースに対応する。
加えて、この実施形態においては、基地局は、UEによって送信されるHARQフィードバック情報のコードブックサイズを、スケジュールされているキャリアに従って動的に決定することができる。したがって、さまざまな無線チャネル状況におけるさまざまなコードブックサイズに従って、さまざまなPUCCHリソースサイズまたはさまざまなPUCCHフォーマットのPUCCHリソースが、UE用に基地局によって構成されているPUCCHリソースリストから、使用のために選択され得る。本明細書におけるPUCCHリソースサイズは、PRBペアの数量を指し、この実施形態における割り振られるリソースどうしは連続しているので、PUCCHリソースサイズはまた、PRBペアの長さと呼ばれ得るということに留意されたい。具体的には、第2の表示情報は、リソースリスト内のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用され得る。具体的には、第2の表示情報はARI情報であり得る。
PUCCH上で搬送されるUCI情報のコードブックサイズを決定するための方法は、リソース割り振り様式上に比較的大きなインパクトを及ぼし、そのコードブックサイズは、UCI情報ビットの数量であるということに留意されたい。本明細書においては、HARQ−ACK/NACKコードブックサイズを決定することは、この実施形態の適用シナリオについて記述するための例として使用される。既存のプロトコルにおいては、HARQ−ACK/NACKコードブックサイズは、構成されているキャリアの数量、およびそれぞれのキャリアの送信モード(Transmit Mode、略してTM)に依存する。これらのパラメータは、準静的に構成される。したがって、HARQ−ACK/NACKコードブックサイズも準静的に構成されるとみなされ得る。構成が変更されない場合には、すべてのサブフレームにおけるユーザのコードブックサイズは同じである。しかしながら、別々のPUCCHフォーマットは、別々のコードブックサイズに関して別々のパフォーマンスを有する。これが意味するのは、複数のPUCCHフォーマットが使用のために考慮される場合には、パフォーマンスを最適化するために別々のサブフレームに関して別々のPUCCHフォーマットが使用され得るということである。
基地局は、スケジュールされているキャリアの数量、またはスケジュールされているコードワードの数量に従ってUCI情報のコードブックサイズを決定し、次いで現在のチャネル環境および別のパラメータを参照して、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定し得るということが理解され得る。これは、この実施形態においては特に限定されない。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法によれば、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に複数のPUCCHリソースを構成し、スケジュールされているキャリアの数量、またはスケジュールされているコードワードの数量に従ってUCI情報のコードブックサイズを決定し、次いで現在のチャネル環境を参照してUEの実際の要件を決定し、固定されたサイズおよび固定されたフォーマットのPUCCHリソースをUEへ割り振る代わりに、第2の表示の表示を使用することによって、PUCCHリソースの選択、ならびにPUCCHリソースサイズおよびPUCCHフォーマットの動的でフレキシブルな決定を完遂する。これは、PUCCHを使用することによってUEによってフィードバックされるUCIが複数のPRBペアのリソースを占め得るeCAシナリオの要件を満たすことができるだけでなく、PUCCHリソースの利用を改善することもできる。
加えて、関連した技術においては、キャリアアグリゲーションにおいてPUCCHフォーマットが準静的に構成されることのみが可能である。しかしながら、この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるリソース割り振り方法によれば、別々のサブフレームに関して別々のPUCCHフォーマットが使用されることがあり、新たなPUCCHフォーマットのための複数の可変候補がサポートされることが可能であり、それによってシステムパフォーマンスが最適化される。
この実施形態においては、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用のリソースリストを事前に構成し、別々のリソース情報グループが、同じPUCCHフォーマットに対応することがあり、または別々のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに対応することがある。さらに、以降では、具体的な例を使用することによって詳細な説明を提供する。
図8は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第1のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内の複数のリソース情報グループが、2つの異なるPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている。それぞれのPUCCHフォーマットは、2つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。RRC構成シグナリングは、特に下記の形式で書かれ得る。明らかに、下記のシグナリングコンテンツは、本発明に対する限定ではなく、本発明について記述するための例として使用されているにすぎない。
たとえば、PUCCHリソースリストは、下記のRRC構成情報要素を使用することによってUE用に構成され得る。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報と同じであるサイズ表示情報およびPUCCHフォーマットを有する第1のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第1のリソース情報グループに対応するリソースインデックス(Resource Index、略してRI)をUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示の表示に従って、第1のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。
たとえば、UEによって必要とされるPUCCHリソースが、マルチPRB PF3フォーマットのものであり、2つのPRBペアを占めるということを基地局が決定した場合には、基地局は、第2の表示情報を使用することによって、図8において示されているリソース情報グループ1に対応するRIをUEへ送信し得る。UEは、第2の表示情報の表示に従って、リソース情報グループ1に対応するPUCCHリソースを入手する。
第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。既存のプロトコルにおいては、ARIインジケータのために使用される、それぞれのキャリア上のTPCフィールドが、2ビットを含み、4つのリソースのうちの1つを選択することが実施されることが可能であるということが理解され得る。
図9は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第2のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内の複数のリソース情報グループが、2つの異なるPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている。それぞれのPUCCHフォーマットは、4つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報と同じであるサイズ表示情報およびPUCCHフォーマットを有する第2のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第2のリソース情報グループに対応するリソースインデックス(Resource Index、略してRI)をUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示の表示に従って、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。
図9において示されているケースにおいては、8つのリソース情報グループのうちの1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースが選択される必要がある。しかしながら、既存のプロトコルにおいては、ARIインジケータのために使用される、それぞれのキャリア上のTPCフィールドが、2ビットのみを含み、4つのリソースのうちの1つを選択することのみが実施されることが可能である。したがって、ARIインジケータのために使用される既存のTPCフィールドが、第2の表示情報を送信するために使用される場合には、8つのリソース情報グループのうちの1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースの選択が実施されることは不可能である。
実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用され得る。TPCフィールドの一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、PUCCH TPCフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHフォーマットインデックス(Format Index、略してFI)を送信するために使用され、PUCCH TPC要求フィールド値に関しては、表3において示されているTPCフィールド値の第2のグループの意味を参照されたい。明らかに、表2および表3においてリストアップされているTPCフィールド値の意味は、本発明に対する限定ではなく、本発明について記述するための例として使用されているにすぎない。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第2のリソース情報グループに対応するRIおよびFIを送信し得る。たとえば、少なくとも1ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第2のリソース情報グループに対応するFIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。特定の拡張PUCCH TPCフィールド値に関しては、表4において示されている拡張TPCフィールド値の意味を参照されたい。表4において示されている、第1のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味によれば、PUCCHリソースの2つの異なるフォーマットを示すために、新たに付加された1ビットが使用され得るということが知られ得る。明らかに、拡張TPCフィールドが4ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味はさらに、表4において示されている、第1のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味に従って入手され得る。すなわち、PUCCHリソースの4つの異なるフォーマットを示すために、新たに付加された2ビットが使用され得る。
図10は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第3のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内の4つのリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている。それぞれのPUCCHフォーマットは、2つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む。同様に、この実施形態において示されていないPUCCHリソースリストの概略図においては、代替として、それぞれのPUCCHフォーマットは、4つのリソース情報グループに対応することがあり、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのフォーマット情報と同じであるPUCCHフォーマットを有する第3のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第3のリソース情報グループに対応するRIをUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示情報の表示に従って、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。加えて、基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報に対応するPUCCHリソースの長さインデックス(Length Index、略してLI)をUEへ送信して、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示す。
同様に、第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。図10において示されているケースにおいては、第3のリソース情報グループに対応するRIと、第3のリソース情報グループに対応するLIとの両方が、第2の表示情報を使用することによってUEに示される必要がある。
好ましい実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用され得る。TPCフィールドの一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表5において示されているTPCフィールド値の第3のグループの意味を参照されたい。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第3のリソース情報グループに対応するRIと、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIとを送信し得る。たとえば、少なくとも1ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。特定の拡張TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表6において示されている第2のタイプの拡張TPCフィールド値の意味を参照されたい。表6において示されている、第2のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味によれば、PUCCHリソースの2つの異なるサイズを示すために、新たに付加された1ビットが使用され得るということが知られ得る。明らかに、拡張TPCフィールドが4ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味はさらに、表6において示されている、第2のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味に従って入手され得る。すなわち、PUCCHリソースの4つの異なるサイズを示すために、新たに付加された2ビットが使用され得る。
図11は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第4のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。RRC構成シグナリングは、特に下記の形式で書かれ得る。明らかに、下記のシグナリングコンテンツは、本発明に対する限定ではなく、本発明について記述するための例として使用されているにすぎない。
たとえば、PUCCHリソースリストは、下記のRRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成され得る。
図11において示されているように、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているPUCCHリソースリストは、4つのリソース情報グループを含む。それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始表示情報(ResourceStart INTEGER(0..549))、およびそのPUCCHリソースのサイズ情報(ResourceLen INTEGER(0..5))を含む。したがって、4つのリソース情報グループのPUCCHフォーマットはさらに、動的に示されることが必要である。すなわち、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているPUCCHリソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む。
さらに、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報およびフォーマット情報を決定した後に、基地局が、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報と同じであるサイズ表示情報を有する第4のリソース情報グループをPUCCHリソースリストから選択し、次いで第2の表示情報を使用することによって、第4のリソース情報グループに対応するRIをUEへ送信することがあり、UEは、第2の表示情報の表示に従って、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。加えて、基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのフォーマット情報に対応するPUCCHリソースのフォーマットインデックスFIをUEへ送信して、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示す。
同様に、第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。図11において示されているケースにおいては、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するFIとの両方が、第2の表示情報を使用することによってUEに示される必要がある。
好ましい実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用され得る。TPCフィールドの一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すFIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表3において示されているTPCフィールド値の第2のグループの意味を参照されたい。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信し得る。たとえば、少なくとも1ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。特定の拡張TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表7において示されている第3のタイプの拡張TPCフィールド値の意味を参照されたい。表7において示されている、第3のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味によれば、PUCCHリソースの2つの異なるフォーマットを示すために、新たに付加された1ビットが使用され得るということが知られ得る。明らかに、拡張TPCフィールドが4ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味はさらに、表6において示されている、第2のタイプの拡張TPCフィールドが3ビットを含む場合のTPCフィールド値の意味に従って入手され得る。すなわち、PUCCHリソースの4つの異なるサイズを示すために、新たに付加された2ビットが使用され得る。
図12は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されている第5のPUCCHリソースリストの概略図である。リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む。たとえば、PUCCHリソースリストは、下記のRRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成され得る。
さらに、基地局が、第2の表示情報を使用することによって、第5のリソース情報グループに対応するRIをUEへ送信する必要があり、UEは、第2の表示情報の表示に従って、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースを入手する。加えて、基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのフォーマット情報に対応するPUCCHリソースのFIをUEへ送信して、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示す必要がある。基地局はさらに、第2の表示情報を使用することによって、UEによって必要とされるPUCCHリソースのサイズ情報に対応するPUCCHリソースのLIをUEへ送信して、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示す必要がある。
同様に、第2の表示情報をUEへ送信するために、関連した技術におけるARI情報送信方法が使用され得るということに留意されたい。たとえば、第2の表示情報を送信するために、LTEにおけるDCI内のTPCフィールドが使用され得る。図11において示されているケースにおいては、第5のリソース情報グループに対応するRIと、第5のリソース情報グループに対応するFIおよびLIとの両方が、第2の表示情報を使用することによってUEに示される必要がある。
好ましい実装形態においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの3つのグループが使用され得る。TPCフィールドの第1のグループは、第5のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表2において示されているTPCフィールド値の第1のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの第2のグループは、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表3において示されているTPCフィールド値の第2のグループの意味を参照されたい。TPCフィールドの第3のグループは、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用され、TPC要求PUCCHフィールド値に関しては、表5において示されているTPCフィールド値の第3のグループの意味を参照されたい。
別の任意選択の実装形態においては、基地局は代替として、拡張TPCフィールドを使用することによって、第5のリソース情報グループに対応するRIと、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIと、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIとを送信し得る。たとえば、少なくとも2ビットが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第5のリソース情報グループに対応するRIを送信するために、元の2ビットが使用され、第5のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットおよびサイズをUEに示すFIおよびLIを送信するために、新たに付加されたビットが使用される。
できるだけ少ないビットをTPCフィールドに付加するために、実装形態においては、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているリソースリストは、代替として2つのリソース情報グループのみを含み得る。明らかに、これは、リソース選択の柔軟性を犠牲にしている。この方法においては、第2の表示情報を送信するために、TPCフィールドの2つのグループが使用されることが可能である。TPCフィールドの一方のグループは、第6のリソース情報グループに対応するRIおよびFIを送信するために使用され、TPCフィールドの他方のグループは、第6のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すLIを送信するために使用される。
同様に、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に構成されているリソースリストが、2つのリソース情報グループのみを含む場合には、代替として、1ビットのみが既存のTPCフィールドに付加されて、拡張TPCフィールドを入手することがあり、第6のリソース情報グループに対応するRIと、第6のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信するために、元の2ビットが使用され、第6のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために、新たに付加されたビットが使用されるということが理解され得る。
本発明の別の実施形態においては、TPCフィールドの2つのグループか、または3つのグループかをどのようにして決定するかがさらに、例を使用することによって記述される。
図6Aおよび図6Bにおいて示されているように、LTE−Aシステムにおいては、FDDモードにおけるARI情報送信メカニズムと、TDDモードにおけるARI情報送信メカニズムとは異なる。以降では、TPCフィールドをどのようにしてグループ化するかについて記述するための例として図13Aおよび図13Bを別々に使用する。
図13Aは、FDDモードにおけるキャリアスケジューリングの概略図である。図13Aにおいて示されているように、たとえば、スケジュールされているキャリアセットが{0,3,5,6,8,9}であり、キャリア0がPCCである。LTE−AシステムにおけるFDDモードにおいては、PCC上で受信されるDCI内のすべてのTPC要求PUCCHフィールドが、PUCCH電力コントロールのために使用される。このケースにおいては、ARI情報を送信するために使用されることが可能であるキャリアは、5つのSCC、すなわち、{3,5,6,8,9}である。それらの5つのスケジュールされているキャリアは、2つのグループへとグループ化される。
任意選択の実装形態においては、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、順次的なグループ化様式が使用され得る。具体的には、別々のスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドが、2つのグループへとグループ化され得る。
たとえば、TPCフィールドの2つのグループのそれぞれに対応するキャリアの数量が、スケジュールされているキャリアに従って決定され得る。たとえば、第1のグループが、3つのキャリアに対応することがあり、第2のグループが、2つのキャリアに対応することがあり、または第1のグループが、1つのキャリアに対応することがあり、第2のグループが、4つのキャリアに対応することがある。次いで、スケジュールされているキャリアは、それらのスケジュールされているキャリアの識別番号の配列順に従って、およびTPCフィールドのそれぞれのグループに対応するキャリアの数量に従って2つのグループへと順次グループ化され、キャリアの2つの対応するグループは、G1={3,5,6}およびG2={8,9}、またはG1={3}およびG2={5,6,8,9}である。キャリアは通常、できるだけ均等にグループ化される。たとえば、第1のグループにおけるキャリアの数量は、[N/2]に等しく、第2のグループにおけるキャリアの数量は、N−[N/2]に等しい。Nは、グループ化に関与しているキャリアの合計数量を表し、[]は、切り上げ計算を表す。キャリアがグループ化された後に、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定される。
別の任意選択の実装形態においては、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、代替としてパリティグループ化様式が使用され得る。具体的には、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定されることがあり、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定されることがある。それに対応して、G1={3,5,9}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定され、G2={6,8}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定される。
パリティグループ化様式は、スケジュールされているSCCの中に、奇数の識別番号および偶数の識別番号を伴うSCCが存在する場合にのみ、TPCフィールドの2つのグループを決定するために使用されることが可能であるということに留意されたい。そうでない場合には、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、順次的なグループ化様式のみが使用されることが可能である。
図13Bは、TDDモードにおけるeCAスケジューリングの概略図である。図13Bにおいて示されているように、たとえば、スケジュールされているキャリアセットが{0,2,3,6,9}であり、キャリア0がPCCである。LTE−AシステムにおけるTDDモードにおいては、PCC上で1よりも大きいDAIを有するダウンリンクDCI内のTPC要求PUCCHフィールド、およびすべてのSCC上で受信されるダウンリンクDCI内のすべてのTPC要求PUCCHフィールドが、ARI情報を送信するために使用され得る。このケースにおいては、5つのキャリア、すなわち、{0,2,3,6,9}が、ARI情報を送信するために使用され得る。それらの5つのスケジュールされているキャリアは、2つのグループへとグループ化される。
同様に、スケジュールされているキャリアの2つのグループを決定するために、順次的なグループ化様式が使用され得る。たとえば、G1={0(subframe 8), 2(subframe 4), 3(subframe 4, subframe 5)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定され、G2={6(subframe 4, subframe 8), 9(subframe 5, subframe 6)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定される。
代替として、TPCフィールドの2つのグループを決定するために、パリティグループ化様式が使用され得る。たとえば、G1={0(subframe 8),2(subframe 4), 6(subframe 4, subframe 8)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの一方のグループとして決定され、G2={3(subframe 4, subframe 5), 9(subframe 5, subframe 6)}上のTPCフィールドが、TPCフィールドの他方のグループとして決定される。
同様に、PCCの識別番号が偶数であるので、パリティグループ化様式は、スケジュールされているSCCの中に、奇数の識別番号を伴うSCCが存在する場合にのみ、TPCフィールドの2つのグループを決定するために使用されることが可能であるということに留意されたい。
さらに、TPCフィールドの3つのグループを決定する特定の様式に関しては、前述の実施形態における順次的なグループ化様式を参照されたい。それらの原理は同じである。したがって、詳細がここで再び記述されることはない。複数のTPCグループ化様式があり、本発明は、特定のグループ化様式に制限を課すことはないということに留意されたい。
本発明の前述の実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるリソース割り振り様式によれば、基地局は、RRC構成シグナリングを使用することによってUE用に複数のPUCCHリソースを構成し、次いでARIの表示を使用することによってUEの実際の要件に従って、PUCCHリソースの選択、ならびにPUCCHリソースサイズおよびPUCCHフォーマットの動的でフレキシブルな決定を完遂する。これは、PUCCHを使用することによってUEによってフィードバックされるUCIが複数のPRBペアのリソースを占め得るeCAシナリオの要件を満たすことができるだけでなく、PUCCHリソースの利用を改善することもできる。加えて、本発明の実施形態においては、別々のサブフレームに関して別々のPUCCHフォーマットが使用されることがあり、新たなPUCCHフォーマットのための複数の可変候補がサポートされることが可能であり、それによってシステムパフォーマンスが最適化される。
図14は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。装置Aは、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法を実施するために使用され得る。詳細がここで再び記述されることはない。図14において示されているように、この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置Aは、第1の送信モジュール141およびリソース割り振りモジュール142を含む。
第1の送信モジュール141は、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するように構成されることがあり、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される。リソース割り振りモジュール142は、PUCCHリソースをUEへ割り振るように構成されることがあり、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される。
この実施形態においては、第1の表示情報は、特に第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり得る。第1の表示情報が第1のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。第1の表示情報が第2のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。
任意選択の実装形態においては、第1の送信モジュールは、第1の構成情報をUEへ送信するように特に構成され得る。第1の構成情報は、第1の表示情報を含む。
別の任意選択の実装形態においては、第1の送信モジュールはさらに、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するように特に構成され得る。DCIは、第1の表示情報を含む。
さらに別の任意選択の実装形態においては、第1の送信モジュールはさらに、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを行うように特に構成され得る。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置は、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法を実施するために使用され得る。それらの実施原理および技術的な効果は同様である。詳細がここで再び記述されることはない。
図15は、本発明の実施形態による、キャリアアグリゲーションにおける別のアップリンクコントロール情報送信装置の概略図である。装置Bは、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。詳細がここで再び記述されることはない。図15において示されているように、図14において示されている実施形態に基づいて、この実施形態においては、リソース割り振りモジュール142はさらに、構成モジュール1421、表示モジュール1422、および第2の送信モジュール1423を特に含み得る。
構成モジュール1421は、第2の構成情報を生成するように構成されることがあり、第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む。表示モジュール1422は、第2の表示情報を生成するように構成されることがあり、第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される。第2の送信モジュール1423は、第2の構成情報および第2の表示情報をUEへ送信するように構成され得る。
第1の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されている複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含むことがあり、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するように特に構成され得る。
第2の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されている複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRIおよび長さインデックスLIを含み得る。RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用され、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第3の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されているリソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む場合には、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRIおよびフォーマットインデックスFIを含み得る。RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用され、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第4の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されているリソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む場合には、表示モジュール1422によって生成される第2の表示情報は、リソースインデックスRI、フォーマットインデックスFI、および長さインデックスLIを含み得る。RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用され、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの3つのグループを決定するステップであって、第1のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、第2のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用され、第3のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRI、FI、およびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
たとえば、第4の可能な実装形態においては、構成モジュール1421によってUE用に構成されているリソースリストが、2つのリソース情報グループを含む場合には、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを行うように特に構成され得る。
この実施形態においては、第2の送信モジュール1423が、TPCフィールドの2つのグループを使用することによって、RI、FI、およびLIの対応する可能な組合せを送信する場合には、任意選択の実装形態においては、第2の送信モジュール1423は、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、次いで、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されることがあり、別の任意選択の実装形態においては、スケジュールされているキャリアが、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含む場合には、第2の送信モジュール1423はさらに、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成され得る。
この実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置は、特に基地局内に配置されることがあり、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。それらの実施原理および技術的な効果は同様である。詳細がここで再び記述されることはない。
図16は、本発明の実施形態による基地局の概略図である。この基地局は、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。詳細がここで再び記述されることはない。図16において示されているように、この実施形態において提供されている基地局は、トランシーバ161、メモリ162、およびプロセッサ163を含む。プロセッサ163は、メモリ162に結合されている。
具体的には、トランシーバ161は、第1の表示情報をユーザ機器UEへ送信するステップであって、第1の表示情報は、その第1の表示情報に従ってアップリンクコントロール情報UCIを動的に決定するようUEに指示するために使用される、ステップを行うように構成され得る。プロセッサ163は、PUCCHリソースをUEへ割り振るステップであって、そのPUCCHリソースは、UCIを送信するために使用される、ステップを行うように構成され得る。
この実施形態においては、第1の表示情報は、特に第1のタイプの表示情報または第2のタイプの表示情報であり得る。第1の表示情報が第1のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているキャリアの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第1のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。第1の表示情報が第2のタイプの表示情報である場合には、UEは、スケジュールされているコードワードの数量に従って基地局がDAI情報を生成する場合に、第2のタイプの表示情報に従ってUCIを決定する。
実際の適用においては、トランシーバ161は、第1の構成情報をUEへ送信するステップであって、第1の構成情報は、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成され得る。トランシーバ161はさらに、ダウンリンクコントロール情報DCIをUEへ送信するステップであって、DCIは、第1の表示情報を含む、ステップを行うように特に構成され得る。代替として、トランシーバ161は、第1の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第1の様式は、第1のタイプの表示情報に対応し、第1の様式においては、DCIエンコーディング中に生成される巡回冗長検査CRCコードにスクランブリングコードが付加されない、ステップ、または第2の様式でエンコードされているDCIをUEへ送信するステップであって、第2の様式は、第2のタイプの表示情報に対応し、第2の様式においては、DCIエンコーディング中に生成されるCRCコードにスクランブリングコードが付加される、ステップを行うように特に構成され得る。
実際の適用においては、プロセッサ162は、第2の構成情報および第2の表示情報を生成するように特に構成され得る。第2の構成情報は、UE用のリソースリストを構成するために使用され、そのリソースリストは、複数のリソース情報グループを含む。第2の表示情報は、リソースリスト内の1つのリソース情報グループに対応するPUCCHリソースをUEに示すために使用される。さらに、トランシーバ161はさらに、第2の構成情報および第2の表示情報をUEへ送信するように構成され得る。
第1の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含み、第2の表示情報は、リソースインデックスRIを含み、RIは、そのRIに対応する第1のリソース情報グループをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、送信電力コントロールTPCフィールドを使用することによって第2の表示情報、すなわち、第1のリソース情報グループに対応するRIを送信するように特に構成され得る。
第2の可能な実装形態においては、複数のリソース情報グループが、別々のPUCCHフォーマットに従ってアレンジされている場合には、それぞれのPUCCHフォーマットは、少なくとも1つのリソース情報グループに対応し、それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含み、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第2のリソース情報グループをUEに示すために使用される。加えて、第2の表示情報は、長さインデックスLIをさらに含み、LIは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第2のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第3の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報およびサイズ表示情報を含む場合には、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第3のリソース情報グループをUEに示すために使用される。加えて、第2の表示情報は、フォーマットインデックスFIをさらに含み、FIは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、他方のグループは、第3のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRIおよびFIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
第4の可能な実装形態においては、リソースリスト内のそれぞれのリソース情報グループが、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む場合には、第2の表示情報は、RIを含み、RIは、そのRIに対応する第4のリソース情報グループをUEに示すために使用される。加えて、第2の表示情報は、FIおよびLIをさらに含み、FIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのPUCCHフォーマットをUEに示すために使用され、LIは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すために使用される。
さらに、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの3つのグループを決定するステップであって、第1のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIを送信するために使用され、第2のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIを送信するために使用され、第3のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップ、または拡張TPCフィールドを使用することによってRI、FI、およびLIを送信するステップであって、その拡張TPCフィールドは、3ビット以上を含む、ステップを行うように特に構成され得る。
たとえば、第4の可能な実装形態においては、リソースリストが、2つのリソース情報グループを含む(それぞれのリソース情報グループは、1つのPUCCHリソースの開始アドレス表示情報を含む)場合には、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアに従ってTPCフィールドの2つのグループを決定するステップであって、一方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するRIと、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのフォーマットをUEに示すFIとを送信するために使用され、他方のグループは、第4のリソース情報グループに対応するPUCCHリソースのサイズをUEに示すLIを送信するために使用される、ステップを行うように特に構成され得る。
この実施形態においては、トランシーバ161が、TPCフィールドの2つのグループを使用することによって、RI、FI、およびLIの対応する可能な組合せを送信する場合には、任意選択の実装形態においては、トランシーバ161は、スケジュールされているキャリアの識別番号の順序に従って、スケジュールされているキャリアを2つのグループへとグループ化するステップと、次いで、スケジュールされているキャリアの2つのグループのそれぞれの上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成されることがあり、別の任意選択の実装形態においては、スケジュールされているキャリアが、奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアと、偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリアとを含む場合には、トランシーバ161はさらに、スケジュールされているキャリアのうちで奇数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの一方のグループとして決定するステップと、スケジュールされているキャリアのうちで偶数である識別番号を有するスケジュールされているキャリア上のTPCフィールドをTPCフィールドの他方のグループとして決定するステップとを行うように特に構成され得る。
この実施形態において提供されている基地局は、本発明の、図5において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信方法、および図7において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるPUCCHリソース割り振り方法を実施するために使用され得る。実施原理および技術的な効果は同様である。詳細がここで再び記述されることはない。
本発明の実施形態はさらに、UEと、図14もしくは図15において示されている実施形態において提供されている、キャリアアグリゲーションにおけるアップリンクコントロール情報送信装置を含む基地局とを含む、またはUEと、図16において示されている実施形態において提供されている基地局とを含む複数の通信システムを提供する。
方法実施形態のステップのうちのすべてまたはいくつかは、関連するハードウェアに指示するプログラムによって実施され得るということを当技術分野における標準的な技術者なら理解し得る。そのプログラムは、コンピュータ可読ストレージメディア内に格納され得る。そのプログラムが作動したときに、方法実施形態のステップが実行される。前述のストレージメディアは、プログラムコードを格納することができる任意のメディア、たとえば、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクを含む。
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的なソリューションについて記述することを意図されているにすぎず、本発明を限定することを意図されているものではないということに留意されたい。前述の実施形態を参照しながら本発明が詳細に記述されているが、当技術分野における標準的な技術者なら、彼らが、それでもなお、本発明の実施形態の技術的なソリューションの範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において記述されている技術的なソリューションに対する修正形態を作成し得る、またはそれらの技術的な特徴のいくつかまたはすべてに対する均等な代替形態を作成し得るということを理解するはずである。