JP2018530368A - 剥離する外科用ジョー - Google Patents

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Abstract

医療装置内で使用されるジョーアセンブリ、及び単一のジョーアセンブリを使用して、複数の剥離モードの実行を可能にするシステムが提供される。ジョーアセンブリは、この多用途性を可能にするために様々な特徴を含むことができる。例えば、ジョーは、特定の剥離ステップを行う助けとなる特定の湾曲を有するように設計することができる。更に、ジョーは、特定の剥離ステップがより容易に行われることをまた可能にするために、1つ以上のジョーの長さ全体にわたって異なる厚さ及び幅を有することができる。また更に、付加的な剥離能力を提供するために、隆起部がジョーの内面及び外面の両方に形成され得る。いくつかの実施形態では、ジョーアセンブリは3つ以上のジョーを含み、ジョーの展開のタイミング及び割合は、ジョーのうちの少なくとも2つに対して異なる。追加のシステム、装置、及び方法が更に提供される。

Description

本開示は、組織剥離で使用することができる外科用装置に関し、より具体的には、複数の剥離モードを行うために使用することができるジョー部材に関する。
外科用装置は、組織の量及び血管を把持するために様々な開手術、内視鏡下手術、及び腹腔鏡下手術で使用される。装置は一般的には、操作者が装置を把持して操作するように設計されている場合はハンドル部とも呼ばれる近位ハウジング、近位ハウジングから遠位に延在するシャフト、及びシャフトの遠位端に位置したエンドエフェクタを含む。近位ハウジングの1つ以上のアクチュエータは、エンドエフェクタを動作させるために使用することができる。組織の量及び血管を把持するために使用される装置は、剥離鉗子とも呼ばれ、間に配置された組織及び血管を把持するためのジョーを有するエンドエフェクタを含むことができる。
現在の剥離鉗子は、異なるエンドエフェクタを使って異なる機能を行うように設計されている。例えば、当業者であれば、組織剥離中に一般に行われる以下の異なる3つの作用を認識するであろう。(1)引きずる又は剥脱を形成する、(2)クランプする、引っ張る、あるいは把持する、及び(3)切開術部(otomy)を作る又はそのサイズを大きくするために広げる。多くのエンドエフェクタは、これらの機能のうちの1つを専用に行うように設計されている、又は場合によっては、これらの機能のうちの2つを行うことができる。しかしながら、既存のエンドエフェクタは典型的には、エンドエフェクタがこれら3つの機能全てを有効に行えるように設計されていない。例えば、いくつかのジョーは、組織をその間に固定して保持するのを補助するように、歯等の内部の特徴を有するように設計されている。そのようなジョーは典型的には、先端が尖ったプライアのように、遠位端でより小さくなるように先細りするように形成され、したがって高精度で使用することができる。引きずる又は剥脱、及び/又はなんらかのタイプの切開術部を作るために広げる等の機能を行おうとするとき、そのような構成は典型的には有用ではない。結果として、外科処置を行っている間に、特定の機能を行うために特定のタイプのエンドエフェクタを使用するために、使用者は典型的には、少なくとも一度、多くの場合二度以上、エンドエフェクタを切り替える。この切り替えは、冗長で、時間がかかり、面倒であり得、まったく異なる目的に設計された2つのエンドエフェクタの1つがもう1つの代わりに偶発的に使用されるような間違いを招く恐れがある。望ましくない組織の損傷等のような誤りを生じ得る。
現在のエンドエフェクタに対する別の問題は、切開術部の形成が行われる方法にある。多くの場合広げる機能に関して制御がほとんどなく、外科医が意図したより急速に切開術部のサイズが拡大する恐れがある。これは、必要以上に大きな切開術部が作られる等の組織への望ましくない損傷につながる恐れがある。
したがって、エンドエフェクタが、複数の機能の全てにわたって、特に、通常剥離中に行われる、既に識別された以下の3つの一般的な機能全てに使用することができるように設計されることは望ましい。(1)引きずる又は剥脱を形成する、(2)クランプする、引っ張る、あるいは把持する、及び(3)切開術部を作る又はそのサイズを大きくするために広げる。更に、これらの機能のうちのいくつか、例えば、切開術部を作るために広げるが、より良く制御され、それによって処置を受ける目的ではない組織を損傷する可能性が低減されることは望ましい。
3つの異なるモードで剥離を可能にする改善された特徴を有する剥離鉗子ヘッドが説明される。結果として、エンドエフェクタによって組織上に行うことができる作用の中でもとりわけ、穿孔する、穿刺する、切断する、広げる、クランプする、保持する、引きずる、及び/又は剥脱を組織上に形成させることを、単一のエンドエフェクタが行うことができる。3つの異なる剥離モードを可能にするために提供される特徴は、ジョーアセンブリの幾何学形状に関する特徴を含む。例えば、ジョー(単数又は複数)は、ジョー(単数又は複数)の遠位先端での幅及び/又は厚さが、同じジョー(単数又は複数)の中間部分での幅及び/又は厚さより大きい球根状の遠位先端構成を有することができる。更に、ジョー(単数又は複数)は、特定の剥離モードを行うのに有用である特定の湾曲状の構成を有することができる。また更に、特定の剥離モードを行うのを補助するために、隆起部が組織に面する内面及びジョーの外面の両方に形成され得る。
3つのジョー剥離鉗子に関する開示も提供される。3つのジョー剥離鉗子は、3つのジョーのうちの2つは1つの長さで、第3のジョーはより短いように配列され得る。これは、使用者が、3つのジョー配列の把持能力を維持しながらも、切開術部の作成及び微細な剥離のために2つのより長いジョーの先端を使用することを可能にする。これは、3つのジョーの動きのタイミングを変えることによって、更に強化することができる。トリガがその最遠位の位置から後退する際に、第3のジョーがまだ静止している間、2つのジョーが動いて開く。いくつかの実施形態では、トリガの約3分の1の開放ストロークで、第3のジョーが他の2つより速い割合で動き始めることができ、その結果、完全に開いたとき、最初の2つのジョーによって追加の圧力が組織にかけられることなく第3のジョーが追いつくことができ、3つのジョー全てが完全に開いている。場合によっては、3つのジョー剥離鉗子は、本明細書で提供される3つの異なるモードで動作することができる剥離鉗子に属する開示を組み込むことを含む、2つのジョー剥離鉗子に類似した様式で動作することができる。
一態様では、外科用装置用のジョーが説明される。外科用装置は、第2のジョーに対向し旋回可能に接続された第1のジョーを含み、各ジョーは、組織に面する表面、外面、その幅より大きい長さ、及び外面の一部である厚さを有する。第2のジョーの組織に面する表面は、第1のジョーの組織に面する表面に面することができる。第1及び第2のジョーの組織に面する表面は、それぞれのジョーの幅の実質的な部分に沿って延在する、それぞれ複数の隆起部を更に含み、同時に第1及び第2のジョーの外面は、それぞれのジョーの幅の実質的な部分に沿って延在する、それぞれ複数の隆起部を含む。少なくとも1つのジョーの外面の複数の隆起部は、そのジョーの厚さを画定する外面の部分上に延在することができる。
別の態様では、内視鏡装置が説明される。内視鏡装置はアクチュエータ及びジョーアセンブリを含む。アクチュエータの動作がジョーアセンブリの対向したジョーを開閉するように構成され得るように、ジョーアセンブリはアクチュエータに動作可能に結合される。ジョーアセンブリは、長さ、幅、及び厚さを有することができ、長さは幅より長く、厚さは対向したジョーの上面との間の距離によって画成される。ジョーアセンブリの遠位端の幅は、ジョーアセンブリの長さに沿った中間部分の幅より大きくなり得る。
更に別の態様では、外科方法が説明される。外科方法は、組織に接してジョーアセンブリの外面を引きずり組織中に剥脱を形成することに加えて、(1)ジョーアセンブリの第1のジョーと第2のジョーとの間に組織を把持するステップ、及び(2)ジョーアセンブリの第1及び第2のジョーを互いに対して動かし、組織を広げて離すステップ、の少なくとも1つ(場合によっては両方のステップ)を行うことを含む。把持するステップ及び動かすステップのどちらか又は両方を行うために使用されるジョーアセンブリは、組織に接して引きずるために使用されたジョーアセンブリと同じである。
他の例では、任意の上述の態様、又は本明細書に説明された任意の器具若しくは方法は、以下の特徴を1つ以上含むことができる。
第1のジョーの1つ以上の隆起部は、第2のジョーの1つ以上の隆起部と整列することができ、その結果、閉じた形態で、第1及び第2のジョーの整列した1つ以上の隆起部が2つのジョーにわたって1つ以上の連続した隆起部を形成することができる。閉じた形態は、ジョーの内側表面が互いに接している、互いに隣接している、又は組織等の物体がその間に置かれていない場合、別の方法で互いに接している又は互いに隣接している、が挙げられ得る。いくつかの実施形態では、複数の隆起部が上に延在する方のジョーの厚さを画定する外面の部分に対向している第1又は第2のジョーの外面の部分は、複数の隆起部が外面のその部分上に形成されないように構成され得る。第1のジョーの遠位端での第1のジョーの厚さは、第1のジョーの長さに沿った中間部分での第1のジョーの厚さより大きくなり得る。第1のジョーは、球根状の遠位端を有することができる。
第1のジョーの外面上を上方から直接見る、頂面からジョーを見るとき、第1のジョーの第1の側面は、第1のジョーの対向した第2の側面の曲率半径とは異なる曲率半径を有することができる。第1及び第2の側面は、第1のジョーの外面の一部であり得る。いくつかの実施形態では、第1の側面の曲率半径は、第1のジョーの長さの大部分に沿って実質的に同じであることができ、第2の側面の曲率半径は、第2のジョーの長さに沿って変わることができる。いくつかの他の実施形態では、第2の側面の遠位端は凸面であることができ、第2の側面の中間部分は凹面であることができる。いくつかの実施形態では、第1のジョーの遠位端の幅は、第1のジョーの長さに沿った中間部分での幅より大きくなることができる。
第1及び第2のジョーのうちの1つの遠位端は、組織に面する表面中に形成された組織を把持する溝を含むことができる。溝は、組織に面する表面の複数の隆起部に実質的に垂直であることができる。第1及び第2のジョーのうちの他方の遠位端は、組織に面する表面上に配置された組織を把持する歯を含むことができる。歯は、組織に面する表面の複数の隆起部に実質的に垂直であることができ、もう一方のジョーの組織を把持する溝に相補的であることができる。
ジョーアセンブリの近位端の幅は、ジョーアセンブリの長さに沿った中間部分の幅より大きくなることができる。ジョーアセンブリの遠位端の厚さは、ジョーアセンブリの長さに沿った中間部分の厚さより大きくなることができる。複数の隆起部が、ジョーアセンブリの対向したジョーのそれぞれの外面上に形成され得る。いくつかの実施形態では、ジョーアセンブリのジョーのうちの1つの上面上を直接見る、頂面からジョーアセンブリを見るとき、ジョーアセンブリの遠位端の第1の側面は凹面であることができ、一方で、ジョーアセンブリの遠位端の対向した第2の側面は凸面であることができる。
第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面は、その上に形成された複数の隆起部を含み、外科方法は更に、引きずるステップ又は動かすステップのどちらかを行う際に使用されるジョーのうちの少なくとも1つの外面の特定の部分を識別し、次いで、使用することを含むことができる。識別された特定の領域は、第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの遠位先端を含むことができ、遠位先端は、同じジョーの中間部分の厚さ及び幅よりもそれぞれ大きい厚さと幅を有する。第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの外側縁部の部分が複数の曲率半径を有することができ、したがって、識別された特定の領域が外側縁部に沿った特定の位置での曲率半径に基づいて識別され得る。第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面は、その上に形成された複数の隆起部を含むことができ、隆起部は第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの幅の実質的な部分に沿って延在し、隆起部は外面の側部分上に更に延在することができる。
本開示は、以下の詳細な説明を添付図面と併せ読むことで最もよく理解することができる。
エンドエフェクタに結合することができる遠位嵌合特徴を備えた細長いシャフトを有するモジュール式外科用装置の側面図である。 図1の細長いシャフトの遠位嵌合特徴の側面図である。 貫通して遠位に延在するオブトラトールを有する図2Aの遠位嵌合特徴の側面図である。 エンドエフェクタに結合された図1Aの装置の細長いシャフトの遠位端の透視断面図である。 図3Aの細長いシャフトの遠位端及び押し離れた形態にあるエンドエフェクタを備えた図3Aのエンドエフェクタの透視断面図である。 図1に示された外科用装置と共に使用することができる一例示的なエンドエフェクタであって、エンドエフェクタのジョーアセンブリが開いた形態で示される部分斜視図である。 図4Aに示されたジョーアセンブリの1つのジョーの側面図である。 図4Bに示されたジョーの上面斜視図である。 図1に示される外科用装置と共に使用することができる別の例示的なエンドエフェクタであって、ジョーアセンブリが3つのジョーを含み、ジョーが開いた形態で示される側面図である。 図5Aのジョーアセンブリが閉じた形態で示される側面図である。 図5Aのジョーアセンブリが部分的に開いた形態で示される側面図である。 図1に示される外科用装置と共に使用することができる更に別の例示的なエンドエフェクタの遠位端であって、3つのジョーを含むジョーアセンブリが閉じた形態で示される斜視図である。 図6Aのジョーアセンブリが部分的に開いた形態で示される斜視図である。 図6Aのジョーアセンブリが開いた形態で示される斜視図である。
以下に、本明細書で開示する装置及び方法の構造、機能、製造、及び使用の原理の全体的な理解が得られるように、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態の1つ又は2つ以上の実施例が、添付の図面に示されている。当業者であれば、本明細書で具体的に説明され、かつ添付の図面に例示される装置及び方法が、非限定的な例示的実施形態であること、並びに本発明の範囲が、特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。1つの例示的な実施形態に関連して例示又は説明される特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。このような修正及び変形は、本発明の範囲内に含まれるものとする。
本開示では、様々な実施形態の類似する参照符号の構成要素は、それらの構成要素が類似する性質である及び/又は類似する目的として機能するとき、概ね類似する特徴を有する。更に、構造の特徴又は側が「第1の特徴」若しくは「第1の側」又は「第2の特徴」若しくは「第2の側」として本明細書で説明される範囲において、そのような数の順序は、概ね任意であり、したがって、そのように番号を付けることは交換可能であり得る。同様に、「第1のステップ」又は「第2のステップ」として識別されたステップは、特定の順序で起こることを必ずしも必要としない。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は臨床医から離れて位置する部分を指す。簡便かつ明瞭にするため、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語は、本明細書において図面に対して使用される場合があることが更に理解されるであろう。しかしながら、外科用器具は多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
本開示は一般的には、本明細書では集合的に「組織」と言及する体内の組織、血管、又は他の物体を把持する外科用装置及び方法に関する。しかしながら、「組織」という単語の使用は、本開示で提供される装置及び方法を使用して把持することができる物体のタイプを制限するものでは決してない。本開示に鑑みて、多くの「非組織」物体が把持され得ることが、当業者には理解されよう。より詳細には、外科用装置は、組織剥離の様々なモードで補助をする特徴を有するジョーを含むことができる。これらの剥離モードとしては、以下が挙げられる。(1)組織内で引きずる又は剥脱を形成する、(2)組織をクランプする、引っ張る、あるいは把持する、及び(3)切開術部を作る又は切開術部のサイズを大きくするためにジョーを広げる。以下でより詳細に説明するが、特徴としては、ジョーの外面の部分上に歯又は溝を形成する、並びに、ジョーの寸法、形状、及び全体的な構成が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、場合によっては、ジョー(単数又は複数)は、その中間部分と比べて遠位端にて、より幅が広い及び/又はより厚い。更なる例として、複数の剥離モードを効率的に行う能力は、ジョーの部分の特定の湾曲によって補助される。いくつかの実施形態では、外科用装置は更に、場合によっては他のジョーより長いいくつかのジョーを備えて、3つ以上のジョーを含むことができる(例えば、3つのジョーを有する例示される一実施形態では、ジョーのうちの2つは第3のジョーより長い)。装置が2つのジョー及び3つのジョーの様式の両方で動作するように、3つのジョーは構成され得る、すなわち、装置が2つのジョーの構成で動作するようにジョーのうちの2つが接触したままであり得る、又は装置が3つのジョーの構成で動作するように3つのジョーが全て互いから離れて動くことができる。
本開示で提供されるジョーの様々な実施形態は、様々な異なる外科用装置を使用して動作することができる。一般に本明細書で提供されるジョーの任意の実施形態は、外科用装置の遠位端に結合され、外科用装置によって動作されるエンドエフェクタであり得る。いくつかの実施形態では、ジョーは、外科用装置に固定して嵌合され得、一方で、他の実施形態では、取り外し可能かつ取り替え可能に装置に嵌合され得、その結果として、異なるタイプのエンドエフェクタを使用する能力、及び/又は使用と使用との間にエンドエフェクタ及び外科用装置をより容易に清掃する能力を提供する。
図1は、本開示で提供されるジョーと共に使用することができる例示的な器具又は装置100を示す。示されるように、装置100は、ハウジング又はハンドル部102、及びハウジング102から遠位に延在する外側の細長いシャフト104を有し、シャフト104は選択的にそれに結合されるエンドエフェクタ(例えば、ジョー、図1には示されない)を有するように構成される。細長いシャフト104は、ハウジング102の遠位上部分から延在することができ、当業者に既知であるハウジング102の動作可能な構成要素へ取り外し可能にかつ取り替え可能に取り付けられ得る。ハウジング102は、静止アーム103、及びエンドエフェクタがシャフト104に結合されるとき、ハウジング102に対して動き、エンドエフェクタを作動させるように構成される旋回可能トリガ等の閉鎖アクチュエータ106を含むことができる。示されるように、閉鎖アクチュエータ106は、ハウジング102の遠位下部分に結合され得、エンドエフェクタが、本開示で提供されるジョーアセンブリ、又は本開示から別の方法で導き得るジョーアセンブリのいずれかであるとき、閉鎖アクチュエータ106は、ジョーを開閉するように動作することができる。
閉鎖アクチュエータ106の運動をジョーの動きに変換するために使用することができる内部作動構成要素は、機械的に、電気的に、及び/又は光学的に基づくものを含む様々な構成を有することができ、この性質の構成要素は当業者に既知であり、したがって、そのような構成要素全てに関する精密な詳細は不要である。そのような構成要素のいくつかの非限定的な例は、「Surgical Device having Actuator Biasing and Locking Features」と題する、2015年8月26日出願の米国特許出願第14/836,069号(代理人整理番号100873〜716(END7718USNP))により詳細に論じられ、参照によりその開示内容全体が本明細書に組み込まれる。一般に、そのような構成要素は、ハウジング102及び/又はシャフト104の部分に内設される又は取り付けられ得る。これらの構成要素のいくつかの例示的で非限定的な例としては、モーター、制御装置、及びレバーが挙げられるが、これらに限定されない。ジョーを作動するために使用することができる他の実施としては、アクチュエータ、歯車、レバー、トリガ、及びスライダが挙げられるが、これらに限定されない。更に、当業者であれば、閉鎖アクチュエータ106、又は作動の他の手段が、本開示の趣旨から逸脱することなく動作することができる他の機能を認識するであろう。
また更に、装置100の部分として組み込むことができる特徴のいくつかの非限定的な例としては、ハウジングに対して固定した角度位置で閉鎖アクチュエータ106を選択的にロックするロッキングスイッチ108、細長いシャフト104を回転させるように構成されたノブ110、及びそこに結合されたジョーアセンブリ等のエンドエフェクタ、並びにシャフト104の長手方向軸Lに沿って内側軸114(図2Bに示される)を遠位及び近位に前進させるように構成されたロッキング部材112が挙げられる。以下で説明されるように、内側軸114の動き、並びに中間軸116(図2A及び2Bに示される)は、細長いシャフト104の遠位端104dからエンドエフェクタを結合及び分離させる助けをすることができ、並びにエンドエフェクタが装置100に結合されているとき、閉鎖アクチュエータ106を介してエンドエフェクタを動作させる助けをすることができる。
図2A及び2Bはシャフト104の遠位端104dがより詳細に示され、本明細書で提供されるジョー等のエンドエフェクタ(図2A及び2Bに示されない)がシャフト104に嵌合され得るように、細長いシャフト104の遠位端104dに位置する例示的な取付機構を含む。取付機構は多様であることができるが、図示した実施形態では、円周方向溝118がシャフト104の遠位部分の外面のまわりに位置付けられ得る。第1及び第2のアーム120a、120bは、シャフト104の遠位端104dから遠位に突出することができ、中間軸116上に結合される、あるいは別の方法で一体的に形成され得る。アーム120a、120bは、細長いシャフト104に対して軸方向に摺動可能であり、弾性的に間隙の中へ内側に偏向可能であり得る。アーム120a、120bはそれぞれ嵌合する特徴を有することができ、この実施形態では、段付き横方向切欠き122a、122bである。
内側軸114の遠位先端114d(図2Bに陰影領域として示される)は、アーム120a、120bに対して内側に位置付けられ得、アーム120a、120bに対して軸方向に摺動可能であり得る。より詳細には、内側軸114の遠位先端114dは、内側軸114の遠位先端114dがアーム120a、120bに近位にあり、アーム120a、120bの内側偏向(図2Aに示されるように)を可能にするロック解除位置と、内側軸114の遠位先端114dが、アーム120a、120bと整列する、又はアーム120a、120bに対して遠位にあり、それによってアーム120a、120bの内側偏向を防ぐ(図2Bに示されるように)ロックされた位置との間で摺動することができる。特定の態様では、内側軸114及びアーム120a、120bは、細長いシャフト104の長手方向軸Lに沿って独立して摺動することができる。図2Bの実施形態に示されるように、本明細書でオブトラトールの先端とも言及される内側軸114の遠位先端114dは、遠位先端116dが組織を貫通し得るように、尖頭及び/又は鋭利であり得る。例示した実施形態では、アーム120a、120bの遠位端及び細長いシャフト104の遠位端104dは、近位から遠位の方向に先細になり得るが、これは、アーム120a、120b及び細長いシャフト104が遠位先端114dによって形成された切開部等の切開部(図示せず)を通過することを容易にすることができる。当業者には理解されるように、内側軸114の遠位先端114dは、尖頭又は鋭利である必要がなく、外側軸及び中間軸は、エンドエフェクタと嵌合するための様々なタイプの取付機構を含むことができ、先細形状、溝等を含む必要はない。
図3Aは、エンドエフェクタ130(例えば、本開示で提供される、又は本開示から別の方法で導き得るジョーアセンブリ)と中間軸114及び内側軸116との間の例示的な相互作用を示す。示されるように、エンドエフェクタ130は、近位端130p、及び細長いシャフト104の遠位端104dに被さって延在する開口部130bを有する。例示した実施形態では、中間軸116のアーム120a、120bの溝118は、エンドエフェクタ130のリブ124と嵌合し、相対的な軸方向の動きを防ぐ。アーム120a、120bの横方向溝122a、122bは、エンドエフェクタ130のリング130rに嵌合し、相対的な軸方向の動きを防ぐ。リブ124は、エンドエフェクタ130の外側ハウジングに剛性的に接続され、リング130rは、継手126を介してエンドエフェクタ130のジョーアクチュエータ130aに剛性的にかつ固定して接続される。したがって、中間軸116に対するアーム120a、120bの軸方向運動が、エンドエフェクタ130のハウジング130hに対するジョーアクチュエータ130aの軸方向運動を引き起こし、それによってジョーを開閉する。図3Bは、細長いシャフト104から分離される準備ができているエンドエフェクタ130を示す。特に、中間軸116のアーム120a、120bを遠位に前進させることでリブ124が溝118から離座するまでリング130rを遠位に押すことができ、細長いシャフト104の遠位端104dがエンドエフェクタ130から取り除かれることを可能にする。
本明細書に示された外科用装置100は、ジョーアセンブリに関する本発明の開示で使用できる様々な外科用装置及び設計の1つにすぎないことを、当業者は認識するであろう。同装置の説明は、ジョーが作動することができる1つの方法を提供するための例示的な目的にすぎない。装置100の説明は、本明細書で説明されるジョーが他の多くの装置及びシステムと共に使用される能力を限定するものではない。したがって、非限定的な例として、例示した実施形態では、エンドエフェクタ130は細長いシャフト104の遠位端104dに被さって延在していると説明されるが、他の場合によっては、当業者に既知の任意の技術を使用して、本発明の開示のジョーアセンブリは、細長いシャフト104の遠位先端に直接結合される、ある方法で細長いシャフト104の遠位端104dの内部に結合される、又は継手126等の継手に結合され、その継手自体がある方法で細長いシャフト104に結合され得る。本開示のジョーが作動することができる任意の方法が許容される。当業者が本発明の開示と共に使用することができる外科用装置の他の例としては、「Method for Exchanging End Effectors In Vivo」と題する米国特許出願公開第2011/0087267号で提供される装置が挙げられるが、これらに限定されない。同出願公開は参照によりその開示内容全体が本明細書に組み込まれる。
本開示は、種々の寸法、形状、及び構成を有することができ、様々な異なる外科用器具、装置、及びシステムと共に使用されるジョーアセンブリを提供する。図4A〜4Cに示される例では、エンドエフェクタは、第1のジョー435A及び第2のジョー435Bの2つのジョーを有するジョーアセンブリ435である。ジョー435A、435Bは、互いに旋回可能に接続されるように配列される。ジョー435A、435Bは更に、その間に置かれた組織を把持する又は保持するように、互いに対して回転することができるように配列され得る。ジョー435A、435Bは、ジョー435A、435Bの近位端に位置したピボット点410でピボットピン415を介して接続され得る。示されるように、ピボットピン415は、ジョー435A、435Bを実質的に剛性のクレビス420に結合させ、そのリンクはジョー435A、435Bに安定性及び制御を提供し、それによってジョーが締まりのない又は薄弱な様式で動作する状態を最小限に抑える。ジョー435A、435Bはそれぞれ、図4Bと4Cとで示されるように、長さl、幅w、及び厚さtを有する概ね細長い部材であり得る。各ジョーの長さlは、その幅w及びその厚さtより大きくなり得る。更に、以下でより詳細に例示され説明されるように、ジョー435A、435Bのうちの片方又は両方の幅w及び厚さtは両方とも、長さlに沿って変わり得る。更に、各ジョーは、対向しその間に組織を把持するように構成された部分で概ねあり得る内側表面又は組織に面する表面435AInt、435BInt、及びジョー435A、435Bの表面の残部であり、概ね外に面し、したがって本明細書で説明するように上及び側の表面又は部分を含むことができる外側表面435AExt、435BExtを有すると説明することができる。
ジョー435A、435Bは、既に述べた次の3つの組織剥離モードを行うことを補助するように構成された特徴を含むことができる。(1)引きずる又は剥脱を形成する、(2)クランプする、引っ張る、あるいは把持する、及び(3)切開術部を作る又は切開術部のサイズを大きくするために広げる。提供されるそのような特徴の1つは、概ね凸面の部分又は概ね凹面の部分とも呼ばれることのある、ジョー435A、435Bの片方又は両方の湾曲部分である。例示した実施形態では、ジョー435Aは、図4Bに示されるように側から見たとき、外側表面435AExtの上部分の、概ね凹面の第1の湾曲部分435AC1と概ね凸面の第2の湾曲部分435AC2と、図4Cに示されるように上から見たとき、外側表面435AExtの外部分の、概ね凹面の第3の湾曲部分435AC3と概ね凸面の第4の湾曲部分435AC4と、同じく図4Cに示されるように上から見たとき、外側表面435AExtの内部分の、概ね凸面の第5の湾曲部分435AC5と、概ね凹面の第6の湾曲部分435AC6と、概ね凸面の第7の湾曲部分435AC7と、の7つの湾曲部分を含む。そのような湾曲部分をジョーに使用することは、エンドエフェクタ上に異なる表面を提供し、処置されている器官又は組織の形状を模倣するために使用することができるので、有益であり得る。
湾曲部分435AC1、435AC2、435AC3、435AC4、435AC5、435AC6、及び435AC7は、ジョー435Aの幅w及び厚さtがジョー435Aの長さlの全体にわたって変化する構成という結果になる。したがって、図4Bに示されるように、湾曲部分435AC1及び435AC2の凹状に鑑みて、ジョー435Aの中間部分435Aでの厚さtは、ジョー435Aの近位端435A及び遠位端435Aでの厚さtより小さい。例示した実施形態では、遠位端435Aでの厚さtもまた、近位端435Aでの厚さtより大きく、遠位端435Aでの厚さは湾曲した最遠位先端435Aを有する球根状の遠位領域の形成に寄与している。同様に、図4Cに示されるように、湾曲部分435AC3、435AC4、435AC5、435AC6、及び435AC7の凹状に鑑みて、中間部分435Aでの幅は、近位端及び遠位端435A、435Aでの幅より小さく、遠位端435Aでの厚さは上述の湾曲した最遠位先端435Aを有する球根状の遠位領域の形成に寄与している。
湾曲部分435AC1、435AC2、435AC3、435AC4、435AC5、435AC6、及び435AC7が、概ね凸面及び概ね凹面であると説明したが、これらの部分に関連する湾曲は、ジョー435Aの長さlの全体にわたって変わることができ、したがって、各湾曲部分435AC1、435AC2、435AC3、435AC4、435AC5、435AC6、及び435AC7に対して異なる曲率半径であり得る。例えば、ジョーの表面は様々な湾曲部分を有することができ、それぞれ、異なる曲率で湾曲している。更に、ジョーの表面にある湾曲部分は、1つ以上の複合曲線又は合成角を形成することができる。合成角(又は複合曲線)はそれぞれ、2つ以上の曲率半径を含むことができる。例示した実施形態では、図4Cに示されるように、ジョーの外面上を直接見る、上から見たとき、外面とも呼ばれる(すなわち、湾曲部分435AC5、435AC6、及び435AC7と識別された側面)第1の側面の曲率半径は、内面とも呼ばれる(すなわち、湾曲部分435AC3及び435AC4と識別された側面)同じジョーの対向する第2の側面の曲率半径とは異なる。より具体的には、例示した実施形態では、第1の側の内面の曲率半径は、その長さの大部分に沿って実質的に同じであり、一方で、第2の側の外面の曲率半径は、第2の側面の長さに沿って変わる。
1つのジョーの寸法、形状、及び構成は、そのジョーと共に使用される他のジョーの寸法、形状、及び構成に鏡映することができるが、必ずしも鏡映する必要はない。各ジョーの寸法、形状、及び構成は、少なくとも一部は、ジョー(単数又は複数)が使用される他の構成要素の構成、行われている処置のタイプ、及び使用者の所望の構成に依存して、他と独立し得る、又は他に左右され得る。したがって、例示した実施形態では、湾曲部分はジョー435Aに関して論じられるが、ジョー435Bも同様に、ジョー435Aを模倣する湾曲部分を含むことができ、又は必要に応じて平坦部若しくは他の湾曲部分を含むことができる。ジョーの任意の部分における長さ、幅、及び厚さのいずれかもまた、少なくとも一部は、ジョー(単数又は複数)が使用される他の構成要素の構成、行われている処置のタイプ、及び使用者の所望の構成に依存して、同じであり得る、又は異なり得る。更に、同じジョーの内側表面及び外側表面は、類似した湾曲をとる必要はない。例えば、内側表面又は外側表面のうちの1つは1つ以上の湾曲部分を含んでもよく、一方で、他方は湾曲部分を含まない。また更に、部分が「湾曲部分」と呼ばれる程度で、それらは必ずしも湾曲状である必要はない。ジョー435A、435Bの長さに沿った部分は、非湾曲状又は直線であってもよい。また更に、例示した部分は、435AC1、435AC2、435AC3、435AC4、435AC5、435AC6、及び435AC7の7つの湾曲部分と識別されるが、任意の数の湾曲部分が、本開示の趣旨から逸脱することなく、少なくとも一部は、ジョー435A、435Bが使用される解剖学的構造の構成、及び行われている処置のタイプに依存して、提供され得る。任意の数及びデザインの凸面又は凹面の部分がジョー435A、435Bに提供され得る。
ジョー435A及び435Bは様々な構成を有することができるが、いくつかの例示的な実施形態では、ジョーの長さlはおよそ約10ミリメートル〜約50ミリメートルの範囲であり得、ジョーの幅wはおよそ約1ミリメートル〜約10ミリメートルの範囲であり得、及びジョーの厚さtはおよそ約1ミリメートル〜約5ミリメートルの範囲であり得、幅及び厚さは、それぞれのジョーの長さの全体にわたって異なる値を有することができる。更に、ジョー435A及び435Bの長さlは、1つの表面(例えば、湾曲部分435AC5、435AC6、及び435AC7と識別された内の側面)が外面(例えば、湾曲部分435AC3及び435AC4と識別された外の側面)より長いなど、2つの表面の全体にわたって異なることができる。例示的な一実施形態では、上ジョー435A及び下ジョー435Bの長さlはおよそ25ミリメートルであり、上ジョー435A及び下ジョー435Bのそれぞれ中間部分435A及び435Bにおける最小幅wはおよそ2ミリメートルであり、上ジョー435A及び下ジョー435Bのそれぞれ球根状の遠位先端435A及び435Bにおける最大幅wはおよそ4ミリメートルであり、上ジョー435A及び下ジョー435Bのそれぞれ中間部分435A及び435Bにおける最小厚さtはおよそ1ミリメートルであり、上ジョー435A及び下ジョー435Bのそれぞれ球根状の遠位先端435A及び435Bにおける最大厚さtは、およそ2ミリメートルである。
ジョーは更に、2つ以上の材料を含む様々な材料で形成され得、そのような材料としては、外科用ステンレス鋼、他の300及び400シリーズステンレス鋼、チタン、及びアルミニウムが挙げられるが、これらに限定されない。
上述の3つの剥離モードを行う際に補助するように構成された別の特徴は、ジョー435A、435Bの内側表面435AInt、435BInt及び外側表面435AExt、435BExtの両方に不均一の表面を含ませることである。図4A、4B、及び4Cに示されるように、表面435AInt、435BInt、435AExt、及び435BExtは、1つ以上の鋸歯状の切り込み、歯、又は隆起部440(以下「隆起部」)、及び対応する溝456を含むことができ、その組み合わせは波状表面と呼ぶことができる。用語「波状」の使用は、必ずしも隆起部440又は溝456が任意の種類の所定のパターン又は整合性を有することを意味しないが、必要に応じて有することができる。内側表面435AInt、435BInt上に隆起部440を含ませることは、組織とジョー435A、435Bとの間で摩擦を増加させることによって、少なくとも組織をクランプする、引っ張る、あるいは把持する剥離モードの補助をすることができる。外側表面435AExt、435BExt上に隆起部440を含ませることは、組織を外側表面435AExt、435BExtと接触させることによって、組織を引きずる又は組織上に剥脱を形成するために、組織を握把することができる付加的な表面を作ることによって、少なくとも引きずる又は剥脱を形成する剥離モードの補助をすることができ、広げる又は組織を引きずるとき、組織がジョー435A、435Bから滑り落ちるのも防ぐことができる。いくつかの実施形態では、ジョーが閉じた形態にあるとき、すなわち、ジョー435A、435Bの内側表面435AInt、435BIntが互いに接している、互いに隣接している、又は組織等の物体がその間に置かれていない場合、別の方法で互いに接している又は互いに隣接している構成にあるとき、1つの外側表面からの少なくとも1つの隆起部が他の外側表面まで延在し、2つのジョーの間で連続した隆起部を形成するように、外側表面435AExt、435BExt上の隆起部440は、少なくともジョー435A、435Bの長さlの部分に沿って整列することができる。更に、外側表面435AExt、435BExt上の隆起部440がジョー435A、435Bの長さlの少なくとも一部に沿って整列する実施形態が挙げられるが、これらに限定されない、いくらかの実施形態では、外側表面435AExt及び/又は435BExt上に形成された隆起部440は、外側表面からの隆起部がその同じジョーの内側表面まで延在するように、内側表面435AInt及び/又は435BInt上の隆起部440とそれぞれのジョーの長さlの少なくとも一部に沿って整列することができる。
隆起部440及び対応する溝456は、当業者に既知の様々な技術を使用して形成され得る。特に、本開示は、隆起部又は溝がジョーの表面「上に形成される」ことを意味する程度で、上に隆起部及び溝が形成された個別の構成要素をジョー上に取り付けることによってなど、隆起部及び溝を提供する他の方法も更に使用することができることを当業者は認識するであろう。「上に形成される」という用語は、ジョーが溝及び隆起部を含むことができる方法を限定するものでは決してない。いくつかの実施形態では、隆起部440は重ね成形によって形成され得、一方で、他の実施形態では、個別の材料(例えば、エラストマー又は金属)をジョー(単数又は複数)435A、435Bの外側表面(単数又は複数)435AExt、435BExtに結合させることができる。様々な材料を使用して隆起部440、及びジョー435A、435Bを形成することができ、それに関しては、熱可塑性エラストマー、ゴム、及びシリコーンが挙げられるが、これらには限定されない。隆起部440がある弾性を有する材料から作られるとき、隆起部440は、組織を裂くことなく握把する助けをするように屈曲及び変形することができる。
ジョー435A、435Bの内側表面435AInt、435BInt、及び外側表面435AExt、435BExtのどちらか又は両方の隆起部440の位置は、少なくとも一部は、使用者の所望の構成、及び行われている処置のタイプに依存して変わることができ、位置は、ジョー435A、435Bごとに均一である必要はない。したがって、いくつかの実施形態では、隆起部440は、ジョーの表面積の実質的な大部分に形成され得、一方で、他の実施形態では、内側表面435AInt、435BInt、及び外側表面435AExt、435BExtのどちらか又は両方の部分は、中又は上に形成された隆起部440を有しない滑らかな表面を含むことができる。
隆起部440及び/又は溝456の1つ以上は、図4Bに示されるように、ジョー435Aの外側表面435AExtの全上部分に沿って、外側表面435AExtの外の側部分等の外側表面(単数又は複数)435AExtの少なくとも1つの側部分まで延在してもよい。そのような構成は更に、ジョー435B上に存在することができる。いくつかの実施形態では、隆起部440が上面(又はジョー435Bにとって下面)から側面までジョー435Aの湾曲に沿って延在するように、隆起部440は、対向した側面、例えば、外側表面435AExtの内の側部分まで延在することができ、一方で、他の実施形態では、対向した側面は、その上に形成された隆起部を含むことができない。隆起部440及び溝456がそれに沿って延在する長さlの部分は、遠位先端部分435Aだけのみから、ジョー435Aの長さの実質的な大部分に沿ってまで、異なり得る。更に、内側表面435AInt、435BIntに関して、いくつかの例示的な実施形態では、ジョー435A、435Bが閉じ合っているとき、ジョー435A上の隆起部440が対向するジョー435B上の対応する溝456内に適合し、したがって、2つのジョーの間に空間を全く又はほとんど提供しないように、第1及び第2のジョー435A、435Bの対向した内側表面435AInt、435BInt上に形成された隆起部440は相補形であり得る。
隆起部440は、当業者に既知の任意の寸法又は形状を有することができる。いくつかの実施形態では、隆起部440の側は、本質的に概ね長方形(例えば、キャスタレーションの形で)、及び/又は湾曲状(例えば、小円鋸歯状として現われる)であり得る。各隆起部440は、少なくとも2つの側壁452、454を有することができ、隣接した隆起部の側壁は、隆起部の側壁の間に溝456を画定することができる。隆起部の間の領域(つまり、溝456)は、様々な形状及び幾何学形状をとることができる。例えば、溝は、長方形、丸み付け、湾曲状、準切頭円錐形状、準円筒形状、準角錐形状であり得、又は他の形状(並びに他の複合形状)をとることができる。
更に、近隣する隆起部440の間の距離(つまり、溝456の幅、以下「溝幅」)は、変わることができる。例えば、ジョーの表面上の近隣する2つの隆起部は、第1の一般的な形状及び第1の溝幅を有する溝を画定することができ、一方で、それらの隆起部のうちの1つと他の近隣する隆起部とは、第2の異なる一般的な形状及び第2の異なる溝を有する溝を画定することができる。他の実施形態では、隆起部と溝との間の形状は、隆起部及び溝が形成された長さの部分にわたって、又は全長に沿って均一であり得る。いくつかの実施形態では、隣接した隆起部の間の距離がジョーの表面の長さ及び幅に沿って均一を維持しないように、各隆起部440は湾曲することができる。例えば、溝幅(2つの隆起部の側壁の間の距離)がジョーの表面の長さ及び幅に沿って変わるように、隣接の近隣する隆起部の側壁は、湾曲する又は先細になることができる。
更に、隆起部440は、シャフト104の長手方向軸Lに対して半径方向横方向に延在することができる。また更に、隆起部440の1つ以上の側壁と、隆起部が上に存在するジョーの表面とは、角度を形成することができる。隆起部と側壁との間に形成された角度は、0度〜180度までの範囲で任意の角度であり得る。隆起部の1つの側壁とジョーの表面との間に形成された角度は、隆起部の他方の側壁とジョーの表面との間に形成された角度と異なり得る。同様に、1つの隆起部の側壁とジョーの表面との間に作られた角度は、他方の隆起部と同じジョーの表面との間に形成された角度、及び/又は他の隆起部と他のジョーの表面との間に形成された角度と異なり得る。
隆起部440の高さ、したがって溝456の深さは、個々のジョー435A、435Bの長さ及び/又は幅の全体にわたって同じか又は異なり得る。いくつかの例示的な実施形態では、隆起部440及び溝456はおよそ約0.25ミリメートル〜約2ミリメートルの範囲の高さを有することができ、いくつかの例示的な実施形態では、1つ以上の隆起部、及び場合によっては隆起部の大部分は、およそ約0.5ミリメートルの高さを有することができる。更に、同じ隆起部440及び/又は同じ溝456の側壁は、異なる高さを有することができる。例えば、隆起部440は、他の側壁より長い(例えば、ジョーの表面に対して測定したとき、更に外に延在する)側壁(単数又は複数)を有することができる(例えば、隆起部の上面は先細になり得る)。
上述したように、隆起部440は、ジョーの1つ以上の小さい領域及び/又は全表面を覆うことができる。更に、1つ以上のジョーの表面は、隆起部を含まないように配列され得る。各表面上に配置された隆起部の数、それらの位置決め、形状、配向、幾何学的構成、深さ、及び/又は互いに対する間隔は、用途(例えば、組織の性質及び弾性)に応じて、変わり得る。
図4Aに示される例では、ジョー435A、435Bは、開いた形態で例示される。ジョー435A、435Bは、様々な配向及び/又は位置にわたって互いに対して動くことができる。例えば、第1のジョー435Aの内側表面435AInt上の少なくとも1つの点が第2のジョー435Bの内側表面435BInt上の少なくとも1つの点と直接接触するように、ジョー435A、435Bは完全に閉じることができる。追加的に又は代わりに、ジョーの内側表面435AInt、435BIntが、0〜360度の範囲で互いに角度を形成するように、ジョーは互いに対して部分的に開閉することができる。
上述のように、ジョー435A、435Bは、様々な湾曲及び幾何学形状をとることができ、及び/又はその表面は1つ以上の位置に隆起部440を含むことができる。したがって、厚くなった領域、例えば、球根状の遠位先端435A、435Bは、取り囲む領域の湾曲とは異なる湾曲(例えば、過合成角(over compound angle))を有することができる。追加的に又は代わりに、厚くなった領域は1つ以上の隆起部440を含むことができる。述べたように、ジョーの表面435AInt、435BInt、435AExt、及び435BExt上に配置された1つ以上の隆起部440(及び/又は、厚くなった領域)は、ジョーの表面に沿って、及び/又はジョーの表面の直径の周囲を、延在する。したがって、前述したように、厚くなった領域は上に配置された1つ以上の隆起部440を有することができる。隆起部440は、厚さの直径に沿って、及び/又は可能性としてジョーの対向する表面まで、及び/又はジョーの反対側に配置される任意の幾何学形状に沿って、延在することができる。
いくつかの実施形態では、ジョー435A、435Bの組織に面する表面435AInt、435BIntの遠位端は更に、組織を捕捉する又は把持するために配列された1つ以上の隆起部462(以下、「把持隆起部」)を含むことができる。いくつかの実施形態では、そのような把持隆起部は、1つ以上のジョーの表面の他のセクション上に配置され得る。上述の表面の隆起部440と同様に、把持隆起部462は、様々な形状、配向、幾何学的構成、及び/又は深さをとることができる。例えば、把持隆起部462は、長方形、丸み付け、湾曲状、準切頭円錐形状、準円筒形状、準角錐形状であり得、又は他の形状(並びに他の複合形状)をとることができる。把持隆起部462は、ジョー435A、435Bの内側表面435AInt、435BIntの遠位端435A、435B上の任意の箇所に配置され得る。例示した実施形態では、把持隆起部462は、組織に面する表面435AInt上に形成された隆起部440に実質的に垂直に、ジョー435Aの組織に面する表面435AInt上に形成される。
ジョーの遠位端は更に、対向するジョーに位置付けられた1つ以上の把持隆起部462と嵌合するように配列された1つ以上の把持溝460を含むことができる。例えば、図4Aに示されるように、把持溝460は、ジョー435Bの組織に面する表面435BIntの中に形成され、把持隆起部462と嵌合するように配列され、したがって、組織に面する表面435BInt上に形成された隆起部440に実質的に垂直である。上述の表面溝に類似して、把持溝は、様々な形状、配向、幾何学的構成、及び/又は深さをとることができ、ジョー(単数又は複数)に対して任意の数の位置に位置することができる。対向するジョーに位置付けられた相補的な把持隆起部を受け入れるように配列されるものとして示され説明されたが、1つ以上の把持溝は、対向するジョー上に任意の相補的な把持隆起部を有しないで、ジョーの表面上に配置され得る。
図4Aに示される医療装置及びジョーアセンブリ435は、2つのジョー435A、435Bを有するが、他の実施形態、例えば、図5A〜5Cに例示され以下でより詳細に説明されるジョーアセンブリ535では、3つ以上のジョーを使用することができる。本明細書に提供される開示に鑑みて、3つ以上のジョーを有する単一アセンブリは、既に識別された3つの組織剥離モードのそれぞれを行うために効率的に動作することができる。ジョーアセンブリ435に含まれるジョーの数に関係なく、幅、長さ、厚さ、幾何学形状、湾曲、厚くなった領域、球根状の先端、及び隆起部配列等の本明細書で説明するジョーの特徴は、本開示の趣旨から逸脱することなく、ジョーアセンブリの任意のジョーの任意の部分へ組み込むことができる。
図5Aを参照すると、ジョーアセンブリ535は、3つのジョー535A、535B、535Cを含む。述べたように、ジョー535A、535B、535Cのそれぞれは、それぞれの各表面上に配置された異なる長さ、幅、幾何学形状、湾曲、厚くなった領域、隆起部、溝等を有することができる。それぞれのそのような特徴が、この特定の実施形態のために、必ずしも完全に例示され説明されない場合でも有することができる。例えば、1つのジョー535Cは、他の2つのジョー535A、535Bより短くなり得る。他の2つのジョー535A、535Bは、同じ長さ及び/又は短いジョー535Cより概ね長い長さを有することができる。医療装置の操作者が、より短い第3のジョーを使用して組織をその位置に保持し、組織を適所で把持している間、2つのより長いジョーを使用して切開又は切断を行い(例えば、切開術部の作成)、及び/又は微細な剥離を行うことを可能にするので、1つのジョーが他の2つよりも短い3つのジョーを含むジョーアセンブリは、有益であり得る。当業者は、3つ以上のジョーの配列によって行うことが可能な他の機能を認識するであろう。
ジョーアセンブリ535に含まれたジョーの数に関係なく、ジョーは、完全に協調して(例えば、互いに一致して、又は連携して)、部分的に協調して、又は互いに完全に独立して、動作するように配列され得る。例えば、図5Bに示されるように、医療装置の操作者は、ジョーアセンブリ535をその閉じた位置で使用して、組織に切断部又は切開部を作ることができる。更に、ジョーアセンブリ435の隆起部440のように、隆起部をその外面へ組み込むことによって(図示せず)、組織に接してジョーアセンブリ535を引きずることによって剥脱を形成することができる。ジョーは、用途に応じて、互いに独立して動作することができるので、操作者は、部分的に開いた位置(図5C)、例えば、組織の把持を開始するために1つのジョー535Bを部分的に開いた状態で、医療装置を使用することができる。用途に応じて、操作者が組織を処置している間、1つ以上のジョーは静止を保つことができる。
代わりに又は追加的に、1つ以上のジョーは、完全に又は部分的に開いていることができる。例えば、操作者は、切開部をより大きくする際の補助のためにジョー535Aを部分的に又は完全に開く、並びに/又は組織を適所に保持する際の補助のために、及び/若しくは組織を把持するのを補助するために、更に他のジョー535Cを部分的に又は完全に開くことを選択することができる。代わりに又は追加的に、ジョー535A、535B、535Cのうちの1つ以上は、装置の動作中に静止を保つことができる。特に、例示した実施形態又は部分的に開いた形態では、ジョー535Bが2つのジョー535A及び535Cに対して旋回する間、それらの2つのジョー535A及び535Cが実質的に互いに接触したままであることが示されるが、他の実施形態では、ジョー535Aがジョー535B及び535Cに対して旋回する間、それら2つのジョー535B及び535Cが実質的に互いに接触したままであることができる。
いくつかの実施形態では、ジョー535A、535B、535Cは、装置の動作中に異なる時(場合)に開くように配列され得る。したがって、手元の用途に応じて、ジョーアセンブリ535に含まれるジョー535A、535B、535Cのそれぞれは、操作者が装置を用いて作業している間、いつでも(部分的に又は完全に)開かれ得る。特に、ジョーは、もう1つのジョー(又は他のジョー)の開放及び/又は動作が通過してからある所定の時間の後に、1つ以上のジョーが部分的に又は完全に開くように構成され得る。例えば、第1のジョー535Aが時間mで開く場合、第2のジョー535Bは、所定の時間nが経過した後開く(m+nで開く)ように配列され得る。ジョーの開放のタイミングの制御は、当業者には理解されるように、1つ以上の自動制御器を医療装置と結合させることで、又は1つの構成要素の他の構成要素に対する作動を遅らせるように設計された機械部品を使用することによって自動化することができ、更にジョーアセンブリ635に関して図6A〜6Cで以下により詳細に説明される。更に、1つ以上の自動又は手動式制御装置(図示せず)は、各ジョーが開く回転角を測定し制御するように医療装置と結合され得る。更に、ジョーは、異なる割合又は速度で開くように配列され得る。非限定的な例として、いくつかの実施形態では、第1及び第2のジョー535A、535Bが開いた後、第3のジョー535Cが第1及び第2のジョーより速い割合で開くことができるように構成され得る。異なるジョーは異なる時間及び/又は割合で開く及び/又は閉じることができることを詳細に示す1つの非限定的な例示的方法を、図6A〜6Cに示す。
図6Aは、閉じた形態で配置された3つの相補的なジョー635A、635B、635Cを有するジョーアセンブリ635を示す。この実施形態では、3つのジョーは長さが等しいが、上述したように、他の実施形態ではジョーは互いに異なった長さを有することができる。ジョー635A及び635Bの2つは、対向した組織に面する表面上に形成された相補的な隆起部及び溝、並びに外側表面上に形成された複数の溝(ジョー635Bの溝は見えない)を有する、ほとんど互いの鏡像である。第3のジョー635Cは、他の2つのジョーと適合し、概ね円筒形を形成し、第1及び第2のジョー635A、635Bの平坦面に相補的である内側に面する平坦面を有する。他の実施形態では、ジョーは、本明細書で提供される別の開示したジョーアセンブリに関して説明される構成(例えば、ジョーアセンブリ435及び535)に類似した様式で、本開示から別の方法で導き得る様式で、そうでなければ当業者に既知の様式で、構成され得る。
図6Bは、部分的に開いた位置へ動いているジョーアセンブリ635を示す。示されるように、第1及び第2のジョー635A、635Bは、互いから直接離れて延在し、一方で、第3のジョー635Cは静止を保つ。上述のように、用途に応じて、操作者は、1つ以上のジョーが開く(可能性としては、切開部を作るため、及び/又は組織を保持及び把持するため)が、残りのジョー(単数又は複数)が静止位置を保つ(例えば、切開部が大きくなりすぎるのを防ぐため、及び/又は組織を保持及び把持する際に第3のジョーを使用するため)ように選択してもよい。図6Cに示されるように、ジョーアセンブリ635は完全に開いた位置にあり、3つのジョー635A、635B、及び635Cのそれぞれは、それらの閉じた位置から今や半径方向に外向きに前進した。
上述のように、第3のジョー635Cは、他のジョー635A、635Bに「追いつく」ためにより速い割合で前進することができる、又は、他のジョーはある点で停止するように構成され得、その後、第3のジョー635Cは、半径方向に外向きに完全に開いた位置まで前進し続けることができる。ジョーが動くタイミング及び割合は、例えば、異なる寸法及び構成を有するラック、ピニオン、歯車等を備えることで、器具自体へプログラムされること又は制御されることができ、及び/又は操作者によって手動で制御すること又は指示することができる。概して、ジョーのそれぞれは、互いに独立して動作する、又は必要に応じてある組み合わせでともに動作するように構成され得る。例示の完全に閉じた位置及び開いた位置は、ジョー635A、635B、635Cがそれぞれ、概ね同様の距離を移動していることが示されるが、他の構成では、いくつかのジョーは、少なくとも一部は、装置の設計、操作者の所望する効果、及び行われている処置のタイプに依存して、他より多く又は少なく、及びより速い又は遅い速度で移動してもよいことが、当業者には認識されるであろう。
上述のように、ジョーアセンブリ635のジョーは、ジョーの表面にわたって、様々な形状、長さ、幅、幾何学形状、厚さ、及び隆起部構成をとるように配列され得る。更に、述べたように、各ジョーに含まれる1つ以上の特徴(又は全ての特徴)は、他のジョー上に含まれた特徴とは独立していることができ、及び/又はジョーの少なくとも1つの部分が別のジョーの少なくとも1つの部分と嵌合することができるように相補的であることができる。
使用時に、ジョーアセンブリ435(又は、ジョーアセンブリに対する上述の特定の特徴、例えば、ジョーの形状及び構成、隆起部440、球根状の先端等を組み込む程度でジョーアセンブリ535及び635)は、上述の3つの剥離モードのそれぞれにおいて使用することができる。例えば、患者に対して動作するとき、操作者は、ジョーの外面、すなわち、隆起部及び溝を組織に接して引きずり、組織に1つ以上の剥脱を形成することができる。更に、操作者はジョーを互いに対して動かして又は旋回させて、組織を広げて離すこともできる。これは、ジョーの遠位端又はジョーの他の部分を使用してジョー内で初期の切開部を形成した後、又は既存の開口部(自然発生又は他の方法で形成されたかのどちらか)に単にジョーを挿入し、ジョーを広げて組織を開くことによって行うことができる。上述のように、場合によっては、例えば、3つのジョーがある構成では、ジョーが広がるタイミング及び割合は異なる場合があり、したがってジョーごとに均一ではない。また更に、操作者は第1及び第2のジョーを使用して、例えば、ジョーの間に配置された組織をクランプすることよって、組織を把持することができる。有利にも、それぞれのこれらの作用は、設計で提供された様々な特徴のために、同じエンドエフェクタによって行うことができる。
処置を行っている間に、操作者は、異なる結果を成し遂げるためにジョーアセンブリのどの特徴を使用するかを識別することができる。これは、1つ以上の所望の機能を行うために、1つ以上のジョーの外面の部分だけを選択的に使用することを含み得る。例えば、処置されている特定の組織に基づいて、操作者は、剥脱(単数又は複数)を形成するために引きずること、又は組織を広げて離すために動かすこと等の特定のステップを行うために、1つ以上のジョーの外面の特定の部分を識別することができる。非限定的な例として、操作者は、ジョーのより小さく薄い中間の部分ではなく、同じジョーのより厚く広く球根状の先端を使用して引きずりステップを行うことを好む場合がある。更に非限定的な例として、操作者は、動かす/広げるステップを行うために、1つ以上のジョーの内面又は外面の部分の特定の湾曲を好む場合がある。本発明の開示に鑑みて、当業者であれば、本明細書で提供される、あるいは本発明の開示から導き得るジョー構成に基づいて、特定の望ましい結果を達成するために行うことができる様々な異なるステップを認識するであろう。
当業者であれば、本発明には従来の内視鏡装置及び開放手術装置における用途、並びにロボット支援手術における用途があることは認識されるところであろう。
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、本デバイスは、少なくとも1回の使用後に再使用のために再調整することができる。再調整には、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後の再組立工程の任意の組み合わせを含むことができる。特に、デバイスは分解可能であり、装置デバイスの任意の数の特定の部品又は部分を、任意の組み合わせで選択的に交換するか又は取り外すことができる。特定の部分を洗浄及び/又は交換した後、デバイスを後の使用のために、再調整施設で、又は外科処置の直前に外科チームによって再組み立てすることができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本発明の範囲内にある。
好ましくは、本明細書に記載の器具は、手術前に処理される。最初に、新しい又は使用済みの器具を入手し、必要であれば洗浄する。次いで、器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具はプラスチック又はTYVEK(登録商標)バッグ等の閉鎖かつ密封された容器に置かれる。次に、容器及びその内容物は、γ線、X線、又は高エネルギー電子などの、容器を貫通できる放射線場の中に置かれる。放射線は、器具上又は容器内の細菌を死滅させる。この後、滅菌された器具を滅菌容器内で保管することができる。密封された容器は、医療設備において開封されるまで器具を滅菌状態に保つ。
装置は滅菌されることが好ましい。これは、β線又はγ線、酸化エチレン、蒸気を含む、当業者に既知の任意の数の方法によって行うことができる。
当業者には、上述の実施形態に基づいた本発明の更なる特徴及び利点が認識されよう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって示される場合を除き、具体的に示され説明される内容により限定されるものではない。本明細書に引用される全ての刊行物及び参照文献はそれらの全容を参照によって本明細書に明示的に援用するものである。
〔実施の態様〕
(1) 外科用装置のためのジョーであって、
第1のジョーであって、長さと、幅と、厚さとを有し、前記長さは前記幅より大きく、前記第1のジョーは組織に面する表面と外面とを含み、前記厚さが前記外面の一部である、第1のジョーと、
第2のジョーであって、前記第1のジョーに対向するとともに前記第1のジョーに旋回可能に接続され、長さと、幅と、厚さとを有し、前記長さは前記幅より大きく、前記第2のジョーは組織に面する表面と外面とを含み、前記第2のジョーの前記組織に面する表面は、前記第1のジョーの前記組織に面する表面に面し、前記第2のジョーの前記厚さは前記第2のジョーの前記外面の一部である、第2のジョーと、を含み、
前記第1及び第2のジョーの前記組織に面する表面はそれぞれ複数の隆起部を含み、前記隆起部はそれぞれの前記ジョーの前記幅の実質的な部分に沿って延在し、
前記第1及び第2のジョーの前記外面はそれぞれ複数の隆起部を含み、前記隆起部はそれぞれの前記ジョーの前記幅の実質的な部分に沿って延在し、前記第1及び第2のジョーの前記外面のうちの少なくとも1つの前記複数の隆起部は、そのジョーの前記厚さを画定する前記外面の部分上に延在する、ジョー。
(2) 前記第1のジョーの前記外面上の前記複数の隆起部のうちの1つ以上の隆起部が前記第2のジョーの前記外面上の前記複数の隆起部のうちの1つ以上の隆起部と整列し、その結果、前記第1及び第2のジョーが閉じた形態にあるとき、前記第1及び第2のジョーの前記整列した1つ以上の隆起部が、前記第1及び第2のジョーにわたって1つ以上の連続した隆起部を形成する、実施態様1に記載のジョー。
(3) 前記複数の隆起部が上に延在する方のジョーの前記厚さを画定する前記外面の前記部分に対向している前記第1又は第2のジョーの前記外面の部分が、その上に形成された前記複数の隆起部を含まない、実施態様1に記載のジョー。
(4) 前記第1のジョーの前記外面上を上方から直接見る、頂面から前記ジョーを見るとき、前記第1のジョーの第1の側面が、前記第1のジョーの対向した第2の側面の曲率半径とは異なる曲率半径を有し、前記第1及び第2の側面が前記第1のジョーの前記外面の一部である、実施態様1に記載のジョー。
(5) 前記第1の側面の前記曲率半径が、前記第1のジョーの前記長さの大部分に沿って実質的に同じであり、
前記第2の側面の前記曲率半径が、前記第2のジョーの前記長さに沿って変わる、実施態様4に記載のジョー。
(6) 前記第2の側面の遠位端が凸面であり、前記第2の側面の中間部分が凹面である、実施態様4に記載のジョー。
(7) 前記第1のジョーの遠位端での幅が、前記第1のジョーの前記長さに沿った中間部分での幅より大きい、実施態様1に記載のジョー。
(8) 前記第1のジョーが厚さを有し、前記厚さが前記第1のジョーの前記外面の一部であり、
前記第1のジョーの遠位端での前記第1のジョーの厚さが、前記第1のジョーの前記長さに沿った中間部分での前記第1のジョーの厚さより大きい、実施態様1に記載のジョー。
(9) 前記第1のジョーが球根状の遠位端を有する、実施態様1に記載のジョー。
(10) 前記第1及び第2のジョーのうちの1つの遠位端が前記組織に面する表面中に形成された組織を把持する溝を含み、前記溝は前記組織に面する表面の前記複数の隆起部に実質的に垂直であり、前記第1及び第2のジョーのうちの他方の遠位端が前記組織に面する表面上に配置された組織を把持する歯を含み、前記歯は前記組織に面する表面の前記複数の隆起部に実質的に垂直であり、もう一方のジョーの前記組織を把持する溝に相補的である、実施態様1に記載のジョー。
(11) 内視鏡装置であって、
アクチュエータと、
前記アクチュエータに動作可能に結合されたジョーアセンブリであって、前記アクチュエータの動作が前記ジョーアセンブリの対向したジョーを開閉するように構成され、前記ジョーアセンブリは長さと、幅と、厚さとを有し、前記長さは前記幅より長く、前記厚さは前記対向したジョーの上面間の距離によって画成されている、ジョーアセンブリと、を含み、
前記ジョーアセンブリの遠位端の幅は前記ジョーアセンブリの前記長さに沿った中間部分の幅より大きい、内視鏡装置。
(12) 前記ジョーアセンブリの近位端での幅が前記ジョーアセンブリの前記長さに沿った前記中間部分での幅より大きい、実施態様11に記載の内視鏡装置。
(13) 前記ジョーアセンブリの前記遠位端の厚さが前記ジョーアセンブリの前記長さに沿った前記中間部分での厚さより大きい、実施態様11に記載の内視鏡装置。
(14) 複数の隆起部が前記ジョーアセンブリの前記対向したジョーのそれぞれの外面上に形成されている、実施態様11に記載の内視鏡装置。
(15) 前記ジョーアセンブリの前記ジョーのうちの1つの前記上面上を直接見る、頂面から前記ジョーアセンブリを見るとき、前記ジョーアセンブリの前記遠位端の第1の側面は凹面であり、一方で、前記ジョーアセンブリの前記遠位端の対向した第2の側面は凸面である、実施態様11に記載の内視鏡装置。
(16) 外科的方法であって、
以下のステップ、
前記ジョーアセンブリの前記第1のジョーと第2のジョーとの間の組織を把持するステップと、
組織を広げて離すために、前記ジョーアセンブリの第1のジョーと第2のジョーとを互いに対して動かすステップと、
のうちの少なくとも1つを行うステップと、
組織中に剥脱を形成するために、前記組織に接してジョーアセンブリの外面を引きずるステップと、を含み、
前記把持するステップと前記動かすステップとのどちらか又は両方を行うために使用される前記ジョーアセンブリは、前記引きずるステップを行うために使用されたジョーアセンブリと同じである、方法。
(17) 前記第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面は、その上に形成された複数の隆起部を含み、前記方法は、
前記引きずるステップ又は前記動かすステップのどちらかを行う際に使用される前記第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの前記外面の特定の部分を識別することと、
前記引きずるステップ又は前記動かすステップのどちらかを行うために前記識別された特定の領域を使用することと、を更に含む、実施態様16に記載の方法。
(18) 前記識別された特定の領域が、前記第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの遠位先端を含み、前記遠位先端は、同じジョーの中間部分の厚さ及び幅よりもそれぞれ大きい厚さと幅を有する、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの外側縁部の部分が複数の曲率半径を有し、したがって、前記識別された特定の領域が前記外側縁部に沿った特定の位置での前記曲率半径に基づいて識別される、実施態様17に記載の方法。
(20) 前記第1及び第2のジョーのうちの少なくとも1つの外面は、その上に形成された複数の隆起部を含み、前記隆起部は前記第1及び第2のジョーのうちの前記少なくとも1つの幅の実質的な部分に沿って延在し、前記隆起部は前記外面の側部分の上に更に延在する、実施態様16に記載の方法。

Claims (15)

  1. 外科用装置のためのジョーであって、
    第1のジョーであって、長さと、幅と、厚さとを有し、前記長さは前記幅より大きく、前記第1のジョーは組織に面する表面と外面とを含み、前記厚さが前記外面の一部である、第1のジョーと、
    第2のジョーであって、前記第1のジョーに対向するとともに前記第1のジョーに旋回可能に接続され、長さと、幅と、厚さとを有し、前記長さは前記幅より大きく、前記第2のジョーは組織に面する表面と外面とを含み、前記第2のジョーの前記組織に面する表面は、前記第1のジョーの前記組織に面する表面に面し、前記第2のジョーの前記厚さは前記第2のジョーの前記外面の一部である、第2のジョーと、を含み、
    前記第1及び第2のジョーの前記組織に面する表面はそれぞれ複数の隆起部を含み、前記隆起部はそれぞれの前記ジョーの前記幅の実質的な部分に沿って延在し、
    前記第1及び第2のジョーの前記外面はそれぞれ複数の隆起部を含み、前記隆起部はそれぞれの前記ジョーの前記幅の実質的な部分に沿って延在し、前記第1及び第2のジョーの前記外面のうちの少なくとも1つの前記複数の隆起部は、そのジョーの前記厚さを画定する前記外面の部分上に延在する、ジョー。
  2. 前記第1のジョーの前記外面上の前記複数の隆起部のうちの1つ以上の隆起部が前記第2のジョーの前記外面上の前記複数の隆起部のうちの1つ以上の隆起部と整列し、その結果、前記第1及び第2のジョーが閉じた形態にあるとき、前記第1及び第2のジョーの前記整列した1つ以上の隆起部が、前記第1及び第2のジョーにわたって1つ以上の連続した隆起部を形成する、請求項1に記載のジョー。
  3. 前記複数の隆起部が上に延在する方のジョーの前記厚さを画定する前記外面の前記部分に対向している前記第1又は第2のジョーの前記外面の部分が、その上に形成された前記複数の隆起部を含まない、請求項1に記載のジョー。
  4. 前記第1のジョーの前記外面上を上方から直接見る、頂面から前記ジョーを見るとき、前記第1のジョーの第1の側面が、前記第1のジョーの対向した第2の側面の曲率半径とは異なる曲率半径を有し、前記第1及び第2の側面が前記第1のジョーの前記外面の一部である、請求項1に記載のジョー。
  5. 前記第1の側面の前記曲率半径が、前記第1のジョーの前記長さの大部分に沿って実質的に同じであり、
    前記第2の側面の前記曲率半径が、前記第2のジョーの前記長さに沿って変わる、請求項4に記載のジョー。
  6. 前記第2の側面の遠位端が凸面であり、前記第2の側面の中間部分が凹面である、請求項4に記載のジョー。
  7. 前記第1のジョーの遠位端での幅が、前記第1のジョーの前記長さに沿った中間部分での幅より大きい、請求項1に記載のジョー。
  8. 前記第1のジョーが厚さを有し、前記厚さが前記第1のジョーの前記外面の一部であり、
    前記第1のジョーの遠位端での前記第1のジョーの厚さが、前記第1のジョーの前記長さに沿った中間部分での前記第1のジョーの厚さより大きい、請求項1に記載のジョー。
  9. 前記第1のジョーが球根状の遠位端を有する、請求項1に記載のジョー。
  10. 前記第1及び第2のジョーのうちの1つの遠位端が前記組織に面する表面中に形成された組織を把持する溝を含み、前記溝は前記組織に面する表面の前記複数の隆起部に実質的に垂直であり、前記第1及び第2のジョーのうちの他方の遠位端が前記組織に面する表面上に配置された組織を把持する歯を含み、前記歯は前記組織に面する表面の前記複数の隆起部に実質的に垂直であり、もう一方のジョーの前記組織を把持する溝に相補的である、請求項1に記載のジョー。
  11. 内視鏡装置であって、
    アクチュエータと、
    前記アクチュエータに動作可能に結合されたジョーアセンブリであって、前記アクチュエータの動作が前記ジョーアセンブリの対向したジョーを開閉するように構成され、前記ジョーアセンブリは長さと、幅と、厚さとを有し、前記長さは前記幅より長く、前記厚さは前記対向したジョーの上面間の距離によって画成されている、ジョーアセンブリと、を含み、
    前記ジョーアセンブリの遠位端の幅は前記ジョーアセンブリの前記長さに沿った中間部分の幅より大きい、内視鏡装置。
  12. 前記ジョーアセンブリの近位端での幅が前記ジョーアセンブリの前記長さに沿った前記中間部分での幅より大きい、請求項11に記載の内視鏡装置。
  13. 前記ジョーアセンブリの前記遠位端の厚さが前記ジョーアセンブリの前記長さに沿った前記中間部分での厚さより大きい、請求項11に記載の内視鏡装置。
  14. 複数の隆起部が前記ジョーアセンブリの前記対向したジョーのそれぞれの外面上に形成されている、請求項11に記載の内視鏡装置。
  15. 前記ジョーアセンブリの前記ジョーのうちの1つの前記上面上を直接見る、頂面から前記ジョーアセンブリを見るとき、前記ジョーアセンブリの前記遠位端の第1の側面は凹面であり、一方で、前記ジョーアセンブリの前記遠位端の対向した第2の側面は凸面である、請求項11に記載の内視鏡装置。
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