JP2018528993A - 無菌状態の暗示を有する消費者製品 - Google Patents

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野 潤 二 濱
藤 裕 基 伊
藤 裕 基 伊
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Abstract

本出願は、香料組成物、かかる香料を含む送達系、かかる香料及び/又は送達系を含む製品、並びにこれらの製造及び使用方法に関する。かかる香料組成物、かかる香料を含む送達系、並びにかかる香料及び/又は送達系を含む製品は、かかる材料で処理された部位が優れた清潔度を有し、本質的に無菌状態であることを示唆/暗示することができる特性を与えることができる。

Description

本出願は、香料組成物、かかる香料を含む送達系、かかる香料及び/又は送達系を含む製品、並びにこれらの製造及び使用方法に関する。
香料は、好ましい香りを有する製品を提供するように配合される。一般的に、個人は、少なくとも一部は好ましい香りのために製品を使用する。その結果、多くの製品は誤って使用され、かつ/又は誤った用途で使用されている。したがって、消費者が製品を意図されるとおりに使用するように、かかる製品の特定の効果を確認することができる香料が必要とされている。ここにおいて、本発明者らは、特定の香料原料(PRM)の組み合わせが、好ましい香りを提供することに加えて、かかる香料で処理された部位が優れた清潔度を有し、本質的に無菌状態であることを示唆/暗示することができる特性を提供することを見出した。香料送達系及び/又は消費者製品中に組み込まれた場合も、かかる香料は、かかる暗示を引き続き与える。
本出願は、香料組成物、かかる香料を含む送達系、かかる香料及び/又は送達系を含む製品、並びにこれらの製造及び使用方法に関する。
実施例49の異なる匂いの除菌についての平均の属性スコアを示す。 実施例49の異なる匂いの殺菌についての平均の属性スコアを示す。 実施例49の異なる匂いの清潔度についての平均の属性スコアを示す。 実施例49の異なる匂いの快楽度についての平均の自己報告スコアを示す。 実施例49の異なる匂いの強度についての平均の自己報告スコアを示す。 実施例49の異なる匂いの清潔度についての平均の自己報告スコアを示す。図7A〜図7Cは、実施例50の匂い物質に基づいた異なる属性の採点を示す。 殺菌/衛生という属性についての採点を示す。 清潔という属性についての採点を示す。 誇らしいという属性についての採点を示す。 図8A〜図8Fは、実施例51の匂い物質に基づいた異なる属性の採点を示す。 衛生スコアを示す。 清潔度スコアを示す。 誇らしいスコアを示す。 快楽性スコアを示す。 衛生スコアを示す。 強度スコアを示す。 図9A〜図9Fは、実施例52の匂い物質に基づいた異なる属性の採点を示す。 除菌スコアを示す。 殺菌スコアを示す。 清潔度スコアを示す。 快楽性スコアを示す。 清潔度スコアを示す。 強度スコアを示す。 実施例53に述べられる各参加者の過去6ヶ月の洗浄剤銘柄の使用歴を示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて「除菌」という属性の平均評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて「殺菌」という属性の平均評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて「清潔」という属性の平均評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて「快楽性」の印象について平均の自己報告評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて「清潔度」の印象について平均の自己報告評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて「強度」の印象について平均の自己報告評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて参加者の洗浄剤銘柄の使用歴による「殺菌」という属性の平均評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれについて参加者の洗浄剤芳香の使用歴による「殺菌」という属性の平均評価スコアを示す。 実施例53に述べられる匂い1〜3のそれぞれで試験した台所の画像のそれぞれについて「殺菌」という属性の平均評価スコアを示す。 実施例54に述べられる各匂いの参加者の全体的な評価を示す。 実施例54に述べられる銘柄製品のユーザによって分類された各匂いの参加者の全体的な評価を示す。 実施例54に述べられる「衛生」という属性の参加者の知覚を示す。 実施例54に述べられる銘柄製品のユーザにより分類した「殺菌」という属性の参加者の知覚を示す。 実施例54に述べられる銘柄製品のユーザにより分類した「除菌」という属性の参加者の知覚を示す。 実施例54に述べられる製品の好適性の参加者の知覚を示す。 実施例54に述べられる製品の強さの参加者の知覚を示す。
定義
本明細書で使用するとき、「消費者製品」は、販売される形態での使用又は消費を意図し、後続する商業的製造又は変性を意図しない、ベビーケア、ビューティケア、衣類及びホームケア、ファミリーケア、フェミニンケア、ヘルスケア、又は装置を意味する。かかる製品としては、おむつ、胸当て、ワイプ;毛髪(ヒト、イヌ、及び/若しくはネコ)を処理するための製品、並びに/又はその処理に関連する方法のための製品(漂白、着色、染色、コンディショニング、シャンプー、スタイリングを含む);脱臭剤及び制汗剤;パーソナルクレンジング;化粧品;消費者使用のためのクリーム、ローション、及び局所的に適用される他の製品の用途を含むスキンケア;並びにシェービング製品、布地、硬質表面、及び布地及びホームケア分野のその他の任意の表面の処理用の製品及び/又はそれに関連する方法であって、空気のケア、カーケア、食器洗浄、布地のコンディショニング(柔軟化を含む)、洗濯洗剤、洗濯及びすすぎ用補助剤及び/又はケア、硬質表面清浄及び/又は処理、並びに消費者又は事業者によるその他の清浄用のものを含むもの;トイレットペーパ、ティッシュ、紙製ハンカチ、及び/又はペーパタオルに関連する製品及び/又は方法;タンポン、及び女性用ナプキンが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用する場合、「清浄及び/又は処理組成物」という用語は、別途記載のない限り、顆粒若しくは粉末状の、汎用又は「ヘビーデューティ」洗浄剤、特に、清浄用洗剤;液体、ゲル、又はペースト状の汎用洗浄剤、特に、いわゆる、ヘビーデューティ液体タイプのもの;きめの細かい布地用液体洗剤;手洗い用食器洗剤又はライトデューティ食器洗剤、特に高発泡タイプのもの;食器洗い機用洗剤であって、家庭用及び業務用の、様々な、タブレット状、粒状、液体、及びすすぎ補助タイプを含む洗剤;液体の洗浄及び除菌剤であって、抗菌手洗いタイプ、クリーニングバー、車又はカーペット用シャンプー、浴室用洗剤を含むもの;毛髪用シャンプー及び毛髪用リンス剤;シャワー用ジェル、並びに浴室用及び金属用泡状洗浄剤;加えて、漂白添加剤及び「ステインスティック」又は前処理タイプなどの清浄補助剤、ドライヤ添加シート、乾燥及び湿潤ワイプ及びパッド、不織布基材、並びにスポンジなどの基材付き製品;加えて、スプレー及びミストである。
本明細書において使用する場合、「布地ケア組成物」という用語は、別途記載のない限り、布地柔軟化組成物、布地増強組成物、布地フレッシュニング組成物、及びこれらの組み合わせを含む。
本明細書において使用する場合、特許請求の範囲で使用される場合、「a」及び「an」という冠詞は、特許請求又は記載されているもののうちの1つ又は2つ以上を意味すると理解される。
本明細書において使用する場合、「含む(include)」、「含む(includes)」、及び「含んでいる(including)」という用語は、「含むが、これらに限定されない」という句と同義であることを意味する。
本明細書において使用するとき、「固体」という用語は、顆粒、粉末、バー及び錠剤の製品形態を含む。
本明細書で使用するとき、「部位」という用語は、紙製品、布地、衣類、硬質表面、毛髪及び皮膚を含む。
特に明記しない限り、成分又は組成物の濃度はすべて、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる成分又は組成物の市販の供給源中に存在し得る不純物、例えば、残留溶媒又は副生成物は除外される。
すべての百分率及び比率は、特に指示がない限り、重量で計算される。すべての百分率及び比率は、特に指示がない限り、全組成物に基づいて計算される。
本明細書の全体を通して記載されるすべての最大数値限定は、それよりも小さいすべての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して記載されるすべての最小数値限定は、それよりも高いすべての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように包含する。本明細書全体を通して与えられるすべての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に入るより狭いすべての数値範囲を、かかる狭い数値範囲がすべて本明細書に明確に記載されているかのように包含する。
香料
表1に5つの香料配合を示す。本出願人らは、かかる香料のうちの4つ、すなわち香料1及び3〜5が、香料で処理された部位が優れた清潔性を有し、本質的に無菌状態であることを示唆/暗示することができる特性を与えることを発見した。
Figure 2018528993
Figure 2018528993
芳香剤アコードとは、個々の化合物の香りとは異なる香りを提供する2又は2つ以上の化合物の組み合わせである。そこで、かかる香料で処理された部位が優れた清潔度を有し、本質的に無菌状態であることを示唆/暗示することができる特性を提供することができる更なる香料/芳香剤のアコードを以下に示す。
芳香剤アコードには、1つ又は2つ以上の芳香剤化合物が含まれるが、これに限定されない。
1つの非限定的な例では、芳香剤アコードは、1つ又は2つ以上のシトラス化合物、及び/又は1つ又は2つ以上のハーブ/芳香性化合物、及び/又は1つ又は2つ以上のフルーティ化合物、又はこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
一態様では、少なくとも1つの芳香剤アコードを含む、消費者の衛生の知覚を誘起するための芳香剤組成物であって、当該芳香剤アコードが、(i)2つ又は3つ以上の硫黄含有成分と、(ii)シトラス成分、ハーブ成分、フルーティ成分、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの更なる成分とを含む、芳香剤組成物が開示される。
アルデヒドc−12ラウリック;デセナール、cis−4;デセナール、trans−2;マンダリンアルデヒド10%TEC;p−シメン;レモン油テルペンホワイト;リモネンチオール1%TEC 10%TEC;オレンジ油ペラブラジル;オレンジ油テルペンホワイト;オキサン969380/TEC 50%;ルバフラン;リンゴノール(RINGONOL)50TEC;テルピノレン(TERPINOLENE)20;チオゲラニオール;チモール結晶;酢酸シトロネリル;アントラニル酸ジメチル;オイゲノール;インドール結晶;アントラニル酸メチル;ジャスモン酸メチル;シソ(PERILLA)アルデヒド;フェランドレン、α;リナロールSyn;ダイナスコン(DYNASCONE)未希釈939.745;ガルバナム(GALBANUM)油A NAT;ヘキセン−1−オール、Cis−3;ヘキセナール、trans−2;シソアルデヒド;フェランドレン、α;リナロールSyn;及びトリエチルシトレートを含む、芳香剤組成物が開示される。
p−シメン;DPG中、10%デセナール、cis−4;DPG中、1%デセナール、trans−2;ジプロピレングリコール;DPG中、10%ダイナスコン(DYNASCONE)未希釈939.745;DPG中、10%オイゲノール;DPG中、1%ガルバナム(GALBANUM)油A NAT;ヘキセン−1−オール、Cis−3;DPG中、10%ヘキセナール、trans−2;リモネンチオール1% TEC 10% TEC;リナロールSyn;マンダリンアルデヒド10% TEC;オレンジペラブラジルNat EO;TEC中、10%オキサン969380;シソ(PERILLA)アルデヒド;DPG中、10%ルバフラン;TEC中、10%リンゴノール(RINGONOL)50;TEC中、0.1%チオゲラニオール;及びチモール結晶を含む、芳香剤組成物が開示される。
DPG中、10%アルデヒドc−12ラウリック;DPG中、10%デセナール、cis−4;DPG中、1%デセナール、trans−2;アントラニル酸ジメチル;ジプロピレングリコール;ダイナスコン(DYNASCONE)未希釈939.745;DPG中、1%ガルバナム(GALBANUM)NAT EO;ヘキセン−1−オール、Cis−3;DPG中、10%ヘキセナール、trans−2;DPG中、0.1%インドール結晶;リナロールSyn;マンダリンアルデヒド10% TEC;DPG中、1%アントラニル酸メチル;DPG中、10%ジャスモン酸メチル;DPG中、10%オキサン969380;シソ(PERILLA)アルデヒド;フェランドレン、α;DPG中、10%ルバフラン;TEC中、10%リンゴノール(RINGONOL)50;テルピノレン(TERPINOLENE)20;TEC中、0.1%チオゲラニオール;及びチモール結晶を含む、芳香剤組成物が開示される。
p−シメン;DPG中、10%デセナール、cis−4;DPG中、1%デセナール、trans−2;ジプロピレングリコール;DPG中、10%ダイナスコン(DYNASCONE)未希釈39.745;DPG中、10%オイゲノール;DPG中、1%ガルバナム(GALBANUM)油NAT EO;ヘキセン−1−オール、Cis−3;DPG中、10%ヘキセナール、trans−2;リモネンチオール1% TEC 10% TEC;リナロールSyn;マンダリンアルデヒド10% TEC;オレンジペラブラジルNat EO;オレンジホワイトテルペンNat EO;TEC中、10%オキサン969380;シソ(PERILLA)アルデヒド;フェランドレン、α;DPG中、10%ルバフラン;TEC中、10%リンゴノール(RINGONOL)50;テルピノレン(TERPINOLENE)20;TEC中、0.1%チオゲラニオール;及びチモール結晶を含む、芳香剤組成物が開示される。
DPG中、10%アルデヒドc−12ラウリック;酢酸シトロネリル;p−シメン;DPG中、10%デセナール、cis−4;DPG中、1%デセナール、trans−2;アントラニル酸ジメチル;ジプロピレングリコール;DPG中、10%ダイナスコン(DYNASCONE)未希釈939.745;DPG中、10%オイゲノール;DPG中、1%ガルバナム(GALBANUM)油NAT EO;ヘキセン−1−オール、Cis−3;DPG中、10%ヘキセナール、trans−2;DPG中、0.1%インドール結晶;リモネンチオール1% TEC 10% TEC;リナロールSyn;マンダリンアルデヒド10% TEC;DPG中、10%ジャスモン酸メチル;オレンジペラブラジルNat EO;オレンジホワイトテルペンNat EO;TEC中、10%オキサン969380;シソ(PERILLA)アルデヒド;フェランドレン、α;DPG中、10%ルバフラン;TEC中、10%リンゴノール(RINGONOL)50;TEC中、0.1%チオゲラニオール;及びチモール結晶を含む、芳香剤組成物が開示される。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のシトラス化合物としては、柑橘油又は抽出物、例えばオレンジ、ライム、グレープフルーツ、リツェア・クベバ(litsea cubeba)精油、濃縮柑橘油(倍油(folded oil))、シトロネロール(3,7−ジメチルオクト−6−エン−1−オール)[CAS番号106−22−9]、ドデカンニトリル[CAS番号2437−25−4]、シトロネリルニトリル(3,7−ジメチル−6−オクテンニトリル)[CAS番号51566−62−2]、クローナル(clonal)、リモネン(1−メチル−4−(1−メチルエチニル)−シクロヘキセン)[CAS番号138−86−3]、シトラール((2E)−3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエナール)[CAS番号141−27−5、5392−40−5]、イソシクロシトラール(2,4,6−トリメチル−シクロヘキサ−3−エン−1−カルバルデヒド)[CAS番号1335−66−6]、ネロール((2Z)−3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエン−1−オール)[CAS番号106−25−2]、シトロネラール(3,7−ジメチルオクト−6−エナール)[CAS番号106−23−0]、ジヒドロミルセノール[CAS番号18479−58−8]、ファルネセン、ノポール(2−(6,6−ジメチル−4−ビシクロ[3.1.1]ヘプト−3−エニル)エタノール)[CAS番号128−50−7]、ノピルアセテート(2−(6,6−ジメチル−ビシクル[3.1.1]ヘプト−2−エン−2−イル)酢酸エチル)[CAS番号128−51−8]、及び他の精油、50重量%超のリモネン、又は50重量%超のシトラール、又は50重量%超のシトロネラール化合物を含有する抽出物画分若しくは単離物、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のハーブ/芳香性化合物としては、酢酸ボルニル((4,7,7−トリメチル−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル)アセテート)[CAS番号125−12−2]、酢酸イソボルニル([(1R,3S,4S)−4,7,7−トリメチル−3−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル]アセテート)[CAS番号125−12−2]、α−ピネン(6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−3−エン)[CAS番号80−56−8]、β−ピネン(6,6−diメチル−4−メチリデンビシクロ[3.1.1]ヘプタン)[127−91−3]、パインオイル、テルピノレン20(1−メチル−4−プロパン−2−イリデンシクロヘキセン)[CAS番号586−62−9]、テルピノレン90(1−メチル−4−プロパン−2−イリデンシクロヘキセン)[CAS番号586−62−9]、α−テルピネン(1−イソプロピル−4−メチル−1,3−シクロヘキサジエン)[CAS番号99−86−5]、α−テルピノール(2−(4−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)プロパン−2−オール)[CAS番号98−55−5]、γ−テルピン(terpine gama)(1−メチル−4−プロパン−2−イルシクロヘキサ−1,4−ジエン)[CAS番号99−85−4]、DHテルピネオール(2−(4−メチルシクロヘキシル)プロパン−2−オール)[CAS番号58985−02−7]、テルピノール、酢酸テルピニル((±)−2−(4−メチル−3−シクロヘキセニル)イソプロピルアセテート)[CAS番号80−26−2]、テルピネオール(2−(4−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)プロパン−2−オール)[CAS番号98−55−5]、リナロール(3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール)[CAS番号78−70−6 11024−20−7]、酢酸リナリルなどのリナリルエステル(3,7−ジメチルオクタ−1,6−ジエン−3−イルアセテート)[CAS番号115−95−7]、及びリナロールと酢酸リナリルとの組み合わせ(すなわちラベンダー油)を50重量%超含有する精油又は抽出物、チモール(5−メチル−2−プロパン−2−イルフェノール)[CAS番号89−83−8]、50重量%超のチモールを含有する精油又は抽出物、α−ピネンとβ−ピネンとの組み合わせを50重量%超含有する精油又は抽出物、並びにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のフルーティ化合物としては、ラズベリーケトン(4−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブタノン)[CAS番号5471−51−2]、炭素数C〜Cの脂肪族飽和直鎖又は分枝鎖脂肪酸と炭素数C〜Cの脂肪族飽和又は不飽和、直鎖又は分枝鎖アルコールとが反応したエステル、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、全炭素数は、12個未満である。特定の実施形態では、全炭素数は、10個未満である。
特定の実施形態では、組成物はまた、1つ又は2つ以上の溶媒又は希釈剤も含む。かかる溶媒又は希釈剤としては、ジプロパングリコール(DPG)(3−(3−ヒドロキシプロポキシ)プロパン−1−オール)[CAS番号25265−71−8]、クエン酸トリエチル(トリエチル2−ヒドロキシプロパン−1,2,3−トリカルボキシレート)[CAS番号77−93−0]、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。当該技術分野では、周知の更なる溶媒又は希釈剤も用いることができる。使用される特定の溶媒は、特定の最終用途の製品に応じて決められる。そのため、当該技術分野では、周知の更なる溶媒を適宜使用することができる。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のシトラス、ハーブ/芳香性、及び/又はフルーティ化合物は、約0.001重量%〜約99重量%、約0.01重量%〜約90重量%、約0.1重量%〜約80重量%、約1重量%〜約70重量%、約2重量%〜約60重量%、約5重量%〜約50重量%、約10重量%〜約40重量%、約15重量%〜約30重量%、約20重量%〜約25重量%の濃度でアコード中に配合される。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のシトラス化合物は、約30重量%超、約40重量%超、又は約50重量%超の濃度でアコード中に配合される。特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のハーブ/芳香性化合物は、約50重量%未満、又は約30重量%未満の濃度でアコード中に配合される。特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のフルーティ化合物は、約5重量%未満の濃度でアコード中に配合される。特定の実施形態では、アコード中の各化合物の残部は、約50重量%未満、又は約25重量%未満を構成しなければならない。
別の実施形態では、1つ又は2つ以上のシトラス化合物は、約0.2重量%〜約50重量%、又は約0.2重量%〜約60重量%の濃度でアコード中に存在する。特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のハーブ/芳香性化合物は、約0.2重量%〜約35重量%、又は約0.5重量%〜約37重量%の濃度でアコード中に存在する。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上の溶媒は、約10重量%〜約50重量%、又は約15重量%〜約40重量%の濃度でアコード中に存在する。
特定の実施形態では、本発明に開示される主題の芳香剤組成物は、1つ又は2つ以上のアコードを有する。特定の実施形態では、本開示の芳香剤組成物は、2つ若しくは3つ以上のアコード、又は3つ若しくは4つ以上のアコードを有する。特定の実施形態では、本開示の芳香剤組成物は、4つの芳香剤アコードを有する。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のフローラル化合物は、酢酸シトロネリル、アントラニル酸ジメチル、オイゲノール、インドール結晶、アントラニル酸メチル、ジャスモン酸メチル、及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のグリーン化合物は、ダイナスコン(DYNASCONE)未希釈939.745;ガルバナム(GALBANUM)油A NAT;ヘキセン−1−オール、Cis−3;ヘキセナール、Trans−2;及びこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、本発明で開示される主題のアコードは、少なくとも1つ、少なくとも2つ、又は少なくとも4つの硫黄含有化合物を含む。特定の実施形態では、硫黄含有化合物は、リモネンチオール[CAS番号68921−26−6]、チオゲラニオール、((2E)−3,7−ジメチルオクタ−2,6−ジエン−1−チオール)[CAS番号39067−80−6]、リンゴノール(メルカプト−3−メントン)[CAS番号38462−22−5]、オキサン(例えば、1,3−オキサチン、2−メチル−4−プロピル−,cis−,CAS番号0059323−76−1)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。具体的な実施形態では、アコードは、チオゲラニオール及びリゴノール(rigonol)を含む。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上の硫黄含有化合物は、約0.0001〜約1.5重量%の濃度でアコード中に存在する。特定の実施形態では、1つ又は2つ以上の硫黄含有化合物は、約0.025重量%の濃度でアコード中に存在する。特定の実施形態では、アコードは、0.0001重量%のリモネンチオール、0.0003重量%のチオゲラニオール、0.01重量%のリンゴノール、及び0.015重量%のオキサンを含む。特定の実施形態では、アコードは、約0.0001〜約0.01重量%のリモネンチオールを含む。特定の実施形態では、アコードは、約0.0003〜約0.03重量%のチオゲラニオールを含む。特定の実施形態では、アコードは、約0.01〜約1.0重量%のリンゴノールを含む。特定の実施形態では、アコードは、約0.015〜約1.5重量%のオキサンを含む。
特定の実施形態では、芳香剤組成物は、1つ又は2つ以上のアコード及び1つ又は2つ以上の更なる芳香剤化合物を含むことができる。特定の実施形態では、芳香剤組成物は、2つ又は3つ以上のアコード及び1つ又は2つ以上の更なる芳香剤化合物を含むことができる。特定の実施形態では、芳香剤組成物は、3つ又は4つ以上のアコード及び1つ又は2つ以上の更なる芳香剤化合物を含むことができる。特定の実施形態では、アコード中の更なる芳香剤化合物は、約50重量%未満、又は約25重量%未満を構成する。
特定の実施形態では、本発明で開示される主題の芳香剤組成物は、少なくとも1つのシトラス化合物、ハーブ/芳香性化合物、及び/又はフルーティ化合物、並びにそれらの組み合わせを含む。特定の実施形態では、シトラス化合物と芳香性/ハーブ化合物との比は、約7:1〜約0.65:1である。特定の実施形態では、シトラス化合物と芳香性/ハーブ化合物との比は、約5:1〜約1:1である。
特定の実施形態では、アコードは、約0.001重量%〜約99重量%、約0.01重量%〜約90重量%、約0.1重量%〜約80重量%、約1重量%〜約70重量%、約2重量%〜約60重量%、約5重量%〜約50重量%、約10重量%〜約40重量%、約15重量%〜約30重量%、約20重量%〜約25重量%の濃度で組成物中に配合される。他の実施形態では、アコードは、約1.0重量%〜約99重量%、又は約10重量%〜約99重量%、又は約20重量%〜約99重量%、又は約30重量%〜約99重量%、又は約40重量%〜約99重量%、又は約50重量%〜約99重量%、又は約60重量%〜約99重量%、又は約70重量%〜約99重量%、又は約80重量%〜約99重量%、又は約85重量%〜約99重量%、又は約90重量%〜約99重量%の濃度で組成物中に配合される。
特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のシトラス化合物は、約0.0003重量%〜約40重量%、又は約0.0003重量%〜約65重量%の濃度で1つ又は2つ以上のアコードを含む芳香剤組成物中に存在する。特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のハーブ/芳香性化合物は、約0.1重量%〜約7.0重量%、又は約0.1重量%〜約10重量%の濃度で1つ又は2つ以上のアコードを含む芳香剤組成物中に存在する。特定の実施形態では、1つ又は2つ以上のフルーティ化合物は、約0.0003重量%〜約1.5重量%、又は約0.0003重量%〜約2.0重量%の濃度で1つ又は2つ以上のアコードを含む芳香剤組成物中に存在する。特定の実施形態では、1つ又は2つ以上の溶媒は、約1.5重量%〜約26.0重量%、又は約1.5重量%〜約30.0重量%の濃度で1つ又は2つ以上のアコードを含む芳香剤組成物に存在する。
消費者製品及び香料送達系
消費者製品であって、
a)表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料であって、好ましくは表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは表1の香料5である、香料と、
b)洗浄及び/又は処理成分と、を含む、消費者製品
が開示される。
ポリマー支援型送達(PAD)系、分子支援型送達(MAD)系、シクロデキストリン(CD)系、デンプン封入アコード(SEA)系、ゼオライト及び無機担体(ZIC)系からなる群から選択される香料送達系であって、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料、表1の香料1及び5からなる群から選択される香料、又は表1の香料5を含む、香料送達系が開示される。
一態様では、当該芳香剤送達系は、当該ポリマー支援型送達(PAD)系がポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系を含む、請求項2に記載のポリマー支援型送達(PAD)系である。
一態様では、当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系は、シェル材料とコア材料とを含む香料送達粒子を含み、当該シェル材料は、当該コア材料を封入し、当該コア材料は、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料、表1の香料1及び5からなる群から選択される香料、又は表1の香料5を含み、当該シェルは、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、アミノプラスト(好ましくは、当該アミノプラストは、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリ尿素ウレタンを含み、一態様では、当該ポリ尿素は、ポリオキシメチレン尿素及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含む);ポリオレフィン、多糖類、(好ましくは、当該多糖類は、アルギン酸塩及び/又はキトサンを含む)、ゼラチン、セラック、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、非水溶性無機物質、シリコーン、並びにこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
当該香料送達系の一態様では、当該香料送達粒子のシェルは、メラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含む。
一態様では、当該香料送達粒子のシェルは、多糖類、カチオン変性デンプン及びカチオン変性グアー、ポリシロキサン、ポリハロゲン化ジメチルジアリルアンモニウム、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウムとビニルピロリドンのコポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、ハロゲン化イミダゾリニウム及びハロゲン化イミダゾリウム、並びにポリビニルアミン及びそのN−ビニルホルムアミドとのコポリマーからなる群から選択される水溶性カチオンポリマーによってコーティングされる。
当該香料送達粒子の一態様では、当該香料送達粒子のシェルをコーティングする当該コーティングは、カチオン性ポリマー及びアニオン性ポリマーを含む。
当該香料送達粒子の一態様では、当該カチオン性ポリマーはヒドロキシルエチルセルロースを含み、当該アニオン性ポリマーはカルボキシルメチルセルロースを含む。
一態様では、当該香料送達粒子は、香料マイクロカプセルである。
一態様では、表1の香料1、3〜5、及びそれらの混合物からなる群から選択される香料、表1の香料1及び5からなる群から選択される香料、又は表1の香料5を含む香料送達系を含む消費者製品が開示される。
一態様では、表1の香料1、3〜5、及びそれらの混合物からなる群から選択される香料、表1の香料1及び5からなる群から選択される香料、又は表1の香料5を含む香料送達系、及び/又は表1の香料1、3〜5、及びそれらの混合物からなる群から選択される香料、表1の香料1及び5からなる群から選択される香料、又は表1の香料5を含む、消費者製品が開示される。
一態様では、本明細書に開示される香料及び/又はこれを含む送達系は、固体粒子、特にポリマー系粒子に組み込まれてよい。好ましくは、当該香料送達系は、当該香料の1つ又は2つ以上の当該香料を含むマイクロカプセルである。かかるポリマー粒子の例としては、ポリエチレングリコール、デンプン及び多糖、ポリビニルアルコール、セルロースを含む粒子が挙げられ得る。かかる粒子は、更に、追加の構成成分、例えば他の有益剤、無機充填剤、例えば炭酸塩、ケイ酸塩、クレイ、金属酸化物などを含んでよい。特に有用な粒子としては、ポリエチレングリコールに基づく粒子が挙げられる。
一態様では、かかる組成物は、組成物の総重量に基づいて、約0.001%〜約50%、約0.01%〜約10%、又は更には、約0.1%〜約5%の本明細書に開示される香料を含むことができる消費者向け製品であってよく、当該香料の重量に基づいて、約0.001%〜約90%、約0.01%〜約50%、又は更には約0.1%〜約10%の当該香料が、本明細書による香料送達系によって供給されることができる。
一態様では、当該組成物は、封入体を含んでよく、封入体の密度は、当該封入体と組成物の流体のうちの1つ以上の流体との密度比が約0.9:1〜約1.1:1、約0.98:1〜約1.02:1、約0.99:1〜約1.01:1、又は更には1:1となり得るようなものであってよい。
用いられる封入体の精確な濃度は消費者向け製品の種類及び最終用途によって決まるが、一態様では、消費者向け製品は、組成物の総重量に基づいて、少なくとも約0.01重量%、約0.01重量%〜約80重量%、又は更には約0.02重量%〜約10重量%の本明細書に開示される封入体を含んでよい。
一態様では、コンパクトな消費者向け製品が開示される。
一態様では、含水量が、消費者向け製品配合物の総重量に基づいて、約0%〜約15%、約0.01%〜約15%、約0.5%〜約10%又は更には約1%〜約8%の水である液体洗剤を含む消費者向け製品が開示される。
一態様では、消費者向け製品は、洗浄及び/又はトリートメント組成物、あるいは、本明細書に開示される封入体及び少なくとも1つの洗浄及び/又はトリートメント組成物又は布地ケア補助成分を含み得る布地ケア組成物である。
一態様では、洗浄組成物は、洗浄組成物の総重量に基づいて、かかる封入体を約0.005重量%〜約5重量%含んでよい。一態様では、布地トリートメント組成物は、布地トリートメント組成物の総重量に基づいて、かかる封入体を約0.005%〜約20%含んでよい。
本発明の態様としては、洗剤組成物(例えば、TIDE(商標))、硬質表面洗浄剤(例えば、MR CLEAN(商標))、自動食器洗浄用液体(例えば、CASCADE(商標))、食器洗浄用液体(例えば、DAWN(商標))、及び床洗浄剤(例えば、SWIFFER(商標))中での本発明の封入体の使用が挙げられる。本明細書に開示される洗浄組成物は、水性洗浄操作での使用中に、洗浄水のpHが約6.5〜約12、又は約7.5〜10.5となるように配合することができる。液体食器洗浄製品配合物は、一般に約6.8〜約9.0のpHを有する。洗浄製品は、一般に約2〜約11のpHを有するように配合される。推奨される使用濃度でpHを制御する技術としては、緩衝剤、アルカリ、酸等の使用が挙げられ、これらは当業者に周知である。
本明細書に開示される布地トリートメント組成物は、一般に布地柔軟化活性物質(「FSA」)を含む。好適な布地柔軟化活性物質としては、第四級アンモニウム化合物、アミン、脂肪酸エステル、ショ糖エステル、シリコーン、分散性ポリオレフィン、粘土、多糖、脂肪油、ポリマーラテックス、及びこれらの混合物からなる群から選択される物質が挙げられるが、これらに限定されない。
ホルムアルデヒドスカベンジャー
一態様では、本明細書に開示される香料送達系をホルムアルデヒドスカベンジャーと組み合わせることができる。一態様では、かかる香料送達系は、本発明の封入体を含むことができる。好適なホルムアルデヒドスカベンジャーとしては、亜硫酸水素ナトリウム、尿素、エチレン尿素、システイン、システアミン、リシン、グリシン、セリン、カルノシン、ヒスチジン、グルタチオン、3,4−ジアミノ安息香酸、アラントイン、グリコウリル、アントラニル酸、アントラニル酸メチル、メチル4−アミノベンゾエート、エチルアセトアセタート、アセトアセトアミド、マロンアミド、アスコルビン酸、1,3−ジヒドロキシアセトン二量体、ビウレット、オキサミド、ベンゾグアナミン、ピログルタミン酸、ピロガロール、メチルガラート、エチルガラート、プロピルガラート、トリエタノールアミン、スクシンアミド、チアベンダゾール、ベンゾトリアゾール、トリアゾール、インドリン、スルファニル酸、オキサミド、ソルビトール、グルコース、セルロース、ポリ(ビニルアルコール)、部分的に加水分解されたポリ(ビニルホルムアミド)、ポリ(ビニルアミン)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(オキシアルキレンアミン)、ポリ(ビニルアルコール)−co−ポリ(ビニルアミン)、ポリ(4−アミノスチレン)、ポリ(L−リシン)、キトサン、ヘキサンジオール、エチレンジアミン−N,N’−ビスアセトアセトアミド、N−(2−エチルヘキシル)アセトアセトアミド、2−ベンゾイルアセトアセトアミド、N−(3−フェニルプロピル)アセトアセトアミド、リリアール、ヘリオナール、メロナール、トリプラール、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセンカルボキシアルデヒド、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン、2−ペンタノン、ジブチルアミン、トリエチレンテトラミン、水酸化アンモニウム、ベンジルアミン、ヒドロキシシトロネロール、シクロヘキサノン、2−ブタノン、ペンタンジオン、デヒドロ酢酸、又はこれらの混合物からなる群から選択される物質が挙げられる。これらのホルムアルデヒドスカベンジャーは、米国ミズーリ州セントルイス所在のシグマ/アルドリッチ/フルカ又は米国ペンシルバニア州ウォリントン所在のポリサイエンス社から入手することができる。
かかるホルムアルデヒドスカベンジャーは、一般にスラリーの総重量に基づいて、約2重量%〜約18重量%、約3.5重量%〜約14重量%、又は更には約5重量%〜約13重量%の濃度で当該有益剤含有送達粒子を含有するスラリーと組み合わされる。
一態様では、かかるホルムアルデヒドスカベンジャーは、有益剤含有送達粒子を含有する製品と混合されてもよく、当該スカベンジャーは、製品の総重量に基づいて、製品配合物の約0.005%〜約0.8%、代替的に約0.03%〜約0.5%、代替的に約0.065%〜約0.25%の濃度で当該製品と組み合わされる。
硬質表面洗浄剤
本発明による消費者製品は、様々な家庭の硬質表面用の洗浄剤を包含する。かかる洗浄剤は、約0.2%〜約2%、より好ましくは約0.4%〜約0.8%の本明細書に開示される香料を一般的に含有する。好ましくは当該香料は表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択され、好ましくは当該香料は表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは当該香料は表1の香料5である。
「家庭の硬質表面」とは、本明細書においては、キッチン、バスルームのような家の中及び周りにおいて典型的に見出される任意の種類の表面を意味し、それは例えば、床、壁、タイル、窓、食器棚、流し、シャワー、可塑化されたシャワーカーテン、洗面台、トイレ、備品類及び付属品類等であり、陶磁器、ビニル、ワックスなしビニル、リノリウム、メラミン樹脂、ガラス、Inox(登録商標)、Formica(登録商標)、任意のプラスチック、可塑化した木材、金属、又は任意の塗装された、ワニス仕上げされた、又は密封処理された表面等の異なる材料から作製されるものである。家庭の硬質表面はまた、家庭用電化製品を含むが、その例としては、冷蔵庫、冷凍庫、食洗器、自動式乾燥機、オーブン、マイクロ波オーブン、食洗器等が挙げられるが、これらに限られない。かかる硬質表面は、個人の家庭において、また商業用、工業用、及び工業用環境においても見出され得る。
本明細書の好ましい一実施形態では、本明細書の液体組成物は、水性組成物である。したがって、液体組成物は、全組成物の50重量%〜99.5重量%、好ましくは70重量%〜98重量%、より好ましくは80重量%〜95重量%の水を含むことができる。
本発明による組成物は、水のような粘度を有する組成物、固体、又は気体とは異なる、増粘された液体組成物である。
本発明の組成物は、円錐角2°、切頭部±60mmの40mm円錐スピンドルを有するAtlas(登録商標)のAD1000 Advancedレオメータで、剪断速度10s−1で測定した場合に、20℃で50cps〜600cps、より好ましくは100cps〜500cps、より好ましくは150cps〜350cps、更により好ましくは150cps〜300cps、最も好ましくは150cps〜250cpsの粘度を有する。
本明細書の組成物のpHは、9.0〜11.0、好ましくは9.5〜10.8、より好ましくは10.0〜10.7、更により好ましくは10.2〜10.5、最も好ましくは10.3である。実際、これらの好ましいアルカリ性のpH範囲では、油汚れ及び粒子状油汚れの洗浄性能が更に向上することが期せずして見出された。したがって、本明細書の組成物は、適宜pHを調整するために酸又は塩基を更に含んでもよい。
本明細書における使用に好適な酸は、有機及び/又は無機酸である。本明細書における使用に好ましい有機酸は、6未満のpKaを有する。好適な有機酸は、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、グルタル酸及びアジピン酸、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。当該酸の混合物は、商品名Sokalan(登録商標)DCSでBASF社より市販されるものとすることができる。好適な無機酸は、塩酸、硫酸、リン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
かかる酸が存在する場合、それらの典型的な濃度は、全組成物の0.01重量%〜5.0重量%、好ましくは0.04重量%〜3.0重量%、より好ましくは0.05重量%〜1.5重量%の濃度である。
本明細書において使用される好適な塩基は、有機及び/又は無機塩基である。本明細書における使用に好適な塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び/又は水酸化リチウムのような苛性アルカリ、並びに/又は、酸化ナトリウム、及び/又は酸化カリウムのようなアルカリ金属酸化物、又はそれらの混合物である。好ましい塩基は、苛性アルカリであり、より好ましくは、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムである。
他の好適な塩基としては、アンモニア、炭酸アンモニウム、K2CO3、NaCO、及びアルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン)が挙げられる。
かかる塩基が存在する場合、それらの典型的な濃度は、全組成物の0.01重量%〜5.0重量%、好ましくは0.05重量%〜3.0重量%、より好ましくは0.1重量%〜2.0重量%の濃度である。
界面活性剤系
本発明による増粘された液体硬質表面洗浄組成物は、本明細書に述べられるような特定の界面活性剤系を含み、好ましくは当該界面活性剤系は、25℃の脱イオン水中、0.15%の全界面活性剤濃度で測定した場合に好ましくは4mN/m未満の低いσL/O(油汚れに対する界面活性剤系含有組成物の界面張力)、及び、洗浄される硬質表面に対する除去される油汚れの界面張力(σO/S)よりも低いσL/S(硬質表面に対する界面活性剤系含有組成物の界面張力)を有する。増粘された液体硬質表面洗浄組成物の低い界面張力のため、組成物は付着した汚れに浸透してこれを硬質表面から浮き上がらせて洗浄溶液中に浮遊させることで、向上した油汚れ及び/又は粒子状油汚れの除去性を提供することができる。界面張力は、国際公開第02/02724号、9〜11頁に記載される方法に従って測定される。
「界面張力」とは、本明細書において、実質的に混合しない液体組成物の2つの相間、又は液体組成物と固体表面との間で測定される張力のことを意味する。
「油汚れに対する界面活性剤系含有組成物の界面張力(σL/O)」とは、本明細書において、25℃の脱イオン水中、0.15%の全界面活性剤濃度で測定される、界面活性剤系含有組成物と油汚れとの間の界面張力のことを意味する。界面張力は、国際公開第02/02724号、9頁、14〜31行目、及び10頁、1〜12行目に記載される方法に従って測定される。
好ましくは、当該界面活性剤系は、25℃の脱イオン水中、0.15%の全界面活性剤濃度で測定した場合に、2mN/m未満、より好ましくは1mN/m未満のσL/O(油汚れに対する界面活性剤系含有組成物の界面張力)を有する。
「硬質表面に対する界面活性剤系含有組成物の界面張力(σL/S)」とは、本明細書において、界面活性剤系と洗浄される硬質表面との間の界面張力のことを意味する。好ましくは、硬質表面に対する界面活性剤系含有組成物の界面張力(σL/S)もまた、25℃の脱イオン水中、0.15%の全界面活性剤濃度で評価される。界面張力は、国際公開第02/02724号、10頁、14〜30行目、及び11頁、1〜2行目に記載される方法に従って測定される。
「硬質表面に対する油汚れの界面張力(σO/S)」とは、本明細書において、油汚れと洗浄される硬質表面との間の界面張力のことを意味する。硬質表面に対する油汚れの界面張力は、硬質表面上に見られる油汚れの種類に大きく依存する。界面張力は、国際公開第02/02724号、11頁、4〜9行目に記載される方法に従って測定される。
本明細書で述べられる3つの界面張力は、使用される界面活性剤系、洗浄される硬質表面、及び当該表面上の油汚れの物理的及び/又は化学的特性に依存する。しかしながら、硬質表面及び油汚れの物理的及び/又は化学的性質は、洗浄される硬質表面の種類及び当該硬質表面上の油汚れの種類に依存している。したがって、本発明では、上で述べたような界面張力σL/O及びσL/Sを提供する好適な界面活性剤系を選択することが不可欠である。実際、特定のσL/O(油汚れに対する界面活性剤系含有組成物の界面張力)及びσL/S(硬質表面に対する界面活性剤系含有組成物の界面張力)界面張力を有する洗浄組成物を得るには、当該特定のσL/O及びσL/S界面張力を提供する当業者には周知の任意の界面活性剤系を使用することができる。
本発明による界面活性剤系は、硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤、中和補助界面活性剤、及びアルコキシ化非イオン性界面活性剤で構成される。
増粘された液体硬質表面洗浄組成物は、組成物の1.8重量%〜20.0重量%、好ましくは4.0重量%〜18.0重量%、より好ましくは、6.0重量%〜16.0重量%、最も好ましくは8.0重量%〜15.0重量%の当該界面活性剤系を含む。
当該中和補助界面活性剤に対する当該アニオン性界面活性剤の重量比は、0.7〜2.5、好ましくは0.9〜2.2、より好ましくは1.0〜2.0、最も好ましくは1.1〜1.8である。
当該非イオン性界面活性剤に対する当該アニオン性界面活性剤の重量比は、0.15〜1.0、好ましくは0.2〜0.75、より好ましくは0.2〜0.5、より好ましくは0.2〜0.45である。
当該非イオン性界面活性剤に対する当該中和補助界面活性剤の重量比は、0.05〜1.0、好ましくは0.1〜0.70、より好ましくは0.15〜0.6、最も好ましくは0.15〜0.50である。
すべての比は、重量/重量濃度として計算している。
硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤
本発明による界面活性剤系は、硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤、又はそれらの混合物を含む。
本明細書における使用に好適な硫酸化アニオン性界面活性剤は、当業者には周知のすべての硫酸化アニオン性界面活性剤である。好ましくは、本明細書で使用される硫酸化アニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート、及びアルキルアルコキシ化サルフェート、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
本明細書における使用に好適なアルキルサルフェートとしては、式ROSOMの水溶性の塩又は酸が挙げられる(式中、Rは、C〜C18の直鎖又は分枝鎖の、飽和又は不飽和アルキル基、好ましくはC〜C16アルキル基、より好ましくはC10〜C16アルキル基であり、Mは、H、又は例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えばメチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン及び四級アンモニウムカチオン、例えばテトラメチル−アンモニウム及びジメチルピペリジニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルキルアミンから誘導される第四級アンモニウムカチオンなど)などのカチオンである)。
特に好適な直鎖アルキルサルフェートとしては、ALBRIGHT & WILSON社より市販されるEMPICOL(登録商標)0298/、EMPICOL(登録商標)0298/F、又はEMPICOL(登録商標)XLBなどのC12〜14アルキルサルフェートが挙げられる。
「直鎖アルキルサルフェート」とは、本明細書において、非置換のアルキルサルフェートを意味し、ここで直鎖アルキル鎖は6〜16個の炭素原子、好ましくは8〜14個の炭素原子、より好ましくは10〜14個の炭素原子を含み、このアルキル鎖は一方の末端が硫酸化されている。
本明細書における使用に好適なスルホン化アニオン性界面活性剤は、当業者には周知のすべてのスルホン化アニオン性界面活性剤である。好ましくは、本明細書で使用されるスルホン化アニオン性界面活性剤は、アルキルスルホネート;アルキルアリールスルホネート;ナフタレンスルホネート;アルキルアルコキシル化スルホネート;及びC〜C16アルキルアルコキシル化直鎖又は分枝鎖ジフェニルオキシドジスルホネート;並びにこれらの混合物からなる群から選択される。
本明細書における使用に好適なアルキルスルホネートとしては、式RSOMの水溶性の塩又は酸が挙げられ、式中、Rは、C〜C18の直鎖又は分枝鎖の、飽和又は不飽和アルキル基、好ましくはC〜C16アルキル基、及びより好ましくはC10〜C16アルキル基であり、Mは、H、又は例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム)又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えばメチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン及び四級アンモニウムカチオン、例えばテトラメチル−アンモニウム及びジメチルピペリジニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物のようなアルキルアミンから誘導される第四級アンモニウムカチオンなど)などのカチオンである。
本明細書における使用に好適なアルキルアリールスルホネートとしては、式RSOMの水溶性の塩又は酸が挙げられ、式中、Rは、C〜C18の直鎖又は分枝鎖の、飽和又は不飽和アルキル基、好ましくはC〜C16アルキル基、より好ましくはC10〜C16アルキル基で置換された、アリール、好ましくはベンジルであり、Mは、H、又は例えばアルカリ金属カチオン(例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、又はアンモニウム若しくは置換アンモニウム(例えばメチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウムカチオン及び四級アンモニウムカチオン、例えばテトラメチル−アンモニウム及びジメチルピペリジニウムカチオン、並びにエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物などのアルキルアミンから誘導される第四級アンモニウムカチオンなど)などのカチオンである。
特に適した直鎖アルキルスルホネートとしては、Hoechst社から市販されているHostapur(登録商標)SASのようなC12〜C16パラフィンスルホネートが挙げられる。特に好ましいアルキルアリールスルホネートは、商品名Nansa(登録商標)でAlbright & Wilson社から市販されているアルキルベンゼンスルホネートである。
「直鎖アルキルスルホネート」とは、本明細書において、非置換のアルキルスルホネートを意味し、ただし、アルキル鎖は6〜18個の炭素原子、好ましくは8〜16個の炭素原子、より好ましくは10〜16個の炭素原子を含み、このアルキル鎖は一方の末端がスルホン化されている。
本明細書における使用に好適なアルコキシ化スルホネート界面活性剤は、式R(A)SOMによるものであり、式中、Rは、非置換のC〜C18アルキル、ヒドロキシアルキル、又はアルキルアリール基であって、直鎖又は分枝鎖のC〜C18アルキル成分、好ましくはC〜C16アルキル又はヒドロキシアルキル、より好ましくはC12〜C16アルキル又はヒドロキシアルキルを有し、Aは、エトキシ又はプロポキシ又はブトキシ単位であり、mは、0よりも大きく、一般的には0.5〜6、より好ましくは0.5〜3であり、Mは、H又はカチオンであり、該カチオンは例えば、金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニウム又は置換アンモニウムカチオンであってよい。アルキルエトキシ化スルホネート、アルキルブトキシ化スルホネート、及びアルキルプロポキシ化スルホネートが本明細書で想到される。置換アンモニウムカチオンの具体例としては、メチル−、ジメチル−、トリメチルアンモニウム、及びテトラメチルアンモニウム、ジメチルピペリジニウムのような四級アンモニウムカチオン、並びに、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、及びこれらの混合物などのアルカノールアミンから誘導されるカチオンが挙げられる。
界面活性剤の例としては、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(1.0)スルホネート(C12〜C18E(1.0)SM)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(2.25)スルホネート(C12〜C18E(2.25)SM)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルホネート(C12〜C18E(3.0)SM)、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(4.0)スルホネート(C12〜C18E(4.0)SM)があり、Mは、ナトリウム及びカリウムから適宜選択される。特に好適なアルコキシル化スルホネートとしては、Dow Chemical社から市販されているTriton X−200(登録商標)のようなアルキルアリールポリエーテルスルホネートが挙げられる。
好ましくは、本明細書で使用される当該硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート(AS)、好ましくはC12、C13、C14及びC15のAS、直鎖アルキルスルホン酸ナトリウム(NaLAS)、パラフィンスルホン酸ナトリウムNaPC12〜16S、及びこれらの混合物からなる群から選択される。最も好ましくは、本明細書で使用される硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート(AS)、好ましくはC12、C13、C14及びC15のAS、直鎖アルキルスルホン酸ナトリウム(NaLAS)、パラフィンスルホン酸ナトリウムNaPC12〜16S、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
一般的に、本明細書の液体組成物は、全組成物の0.5重量%〜9.5重量%、好ましくは1.0重量%〜5.0重量%、より好ましくは1.5重量%〜3.5重量%、最も好ましくは2.0重量%〜3.0重量%の当該硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤を含むことができる。
中和補助界面活性剤
本発明による界面活性剤系は、中和補助界面活性剤を含むことが好ましい。当該中和補助界面活性剤は、当該硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤の負電荷を少なくとも部分的に中和することが好ましい。
当該中和補助界面活性剤は無電荷であるか、又は同じ分子内に正電荷及び負電荷を有していることが好ましい。当該中和補助界面活性剤は、(全体として)無電荷の極性界面活性剤(強い双極子モーメントを有する)であるか、又は同じ分子内に正電荷及び負電荷を有していることがより好ましい。当該中和補助界面活性剤は、無電荷の極性界面活性剤であるか、又は同じ分子内に同じ量の正電荷及び負電荷を有していることが更により好ましい。当該中和補助界面活性剤は、カチオン性界面活性剤でないことが最も好ましい。
当該硫酸化又はスルホン化アニオン性界面活性剤の負電荷を少なくとも部分的に中和するという所望の性質を有する任意の中和補助界面活性剤を使用することができる。
好ましい中和補助界面活性剤は、アミンオキシド界面活性剤及びベタイン界面活性剤、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。
好適なベタイン及びスルホベタイン界面活性剤は、次式に従うものであり、
Figure 2018528993
式中、R及びRは、それぞれ独立して、1〜30個、好ましくは1〜20個、より好ましくは1〜7個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和の炭化水素鎖であり、Rは、10〜20個、好ましくは10〜18個、より好ましくは12〜16個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖であり、nは、1〜20、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜5の整数であり、Mは、H又はアルカリ金属、又はこれらの混合物である。
好適なベタイン界面活性剤としては、McIntyre社よりMackam35(登録商標)の商品名で市販されるココナッツジメチルベタインが挙げられる。
好適なアミンオキシド界面活性剤は、次式:RNOに従うものであり、式中、R、R及びRのそれぞれは、独立して、10〜30個の炭素原子を有する飽和又は不飽和、置換又は非置換、直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖である。本発明に基づいて使用される好ましいアミンオキシド界面活性剤は、次式:RNOを有するアミンオキシドであり、式中、Rは、1〜30個、好ましくは6〜20個、より好ましくは8〜16個の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、R及びRは、独立して、1〜4個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子を有する飽和又は不飽和、置換又は非置換、直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖であり、より好ましくはメチル基である。Rは、飽和又は不飽和、置換又は非置換、直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖であってよい。
本明細書における使用に好適なアミンオキシドとしては、例えば、好ましくは、Albright & Wilson社より市販されるC12〜C14ジメチルアミンオキシド、Clariant社よりGenaminox(登録商標)LAの商品名で市販されるC12〜C14アミンオキシド、又はAKZO Nobel社より市販されるAROMOX(登録商標)DMCがある。
当該中和補助界面活性剤は、アミンオキシド界面活性剤、ベタイン界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。当該中和補助界面活性剤は、アミンオキシド界面活性剤であることがより好ましい。
一般的に、本明細書の液体組成物は、全組成物の0.3重量%〜5.0重量%、好ましくは0.5重量%〜3.0重量%、より好ましくは0.7重量%〜2.5重量%、最も好ましくは1.0重量%〜2.0重量%の当該中和補助界面活性剤を含むことができる。
アルコキシ化非イオン性界面活性剤
本発明による界面活性剤系は、アルコキシ化非イオン性界面活性剤を更に含む。本明細書において好適な、言及されるべきアルコキシ化非イオン性界面活性剤として、一級C〜C16アルコールポリグリコールエーテル、すなわち、アルキル部分に6〜16個の炭素原子を有し、4〜30個のエチレンオキシド(EO)単位を有するエトキシ化アルコールがある。例えばC9〜14に言及する場合には、平均の炭素数を意味し、代替的に例えばEO8に言及する場合には、平均のエチレンオキシド単位の数を意味する。
好適なアルコキシ化非イオン性界面活性剤は、次式:RO−(A)Hに基づいたものであり、式中、Rは、C〜C18、好ましくはC〜C16、より好ましくはC〜C11アルキル鎖、又はC〜C28アルキルベンゼン鎖であり、Aは、エトキシ又はプロポキシ又はブトキシ単位又はこれらの混合物であり、nは1〜30、好ましくは1〜15、より好ましくは4〜12、更により好ましくは5〜10である。本明細書における使用に好ましいR鎖は、C〜C22アルキル鎖である。本明細書における使用に好ましいR鎖は、C〜C12アルキル鎖である。キャップされていないエトキシ/ブトキシ化、エトキシ/プロポキシ化、ブトキシ/プロポキシ化、及びエトキシ/ブトキシ/プロポキシ化された非イオン性界面活性剤も本明細書で使用することができる。好ましいキャップされていないアルコキシ化非イオン性界面活性剤は、キャップされていないエトキシ化非イオン性界面活性剤である。
本明細書における使用に適した好適なキャップされていないエトキシ化非イオン性界面活性剤は、Dobanol(登録商標)91−2.5(HLB=8.1;Rは、C9とC11アルキル鎖の混合物であり、nは2.5である)、Dobanol(登録商標)91−10(HLB=14.2;RはC9とC11アルキル鎖の混合物であり、nは10である)、Dobanol(登録商標)91−12(HLB=14.5;RはC9とC11アルキル鎖の混合物であり、nは12である)、Lialethl(登録商標)11−5(RはC11アルキル鎖であり、nは5である)、Isalchem(登録商標)11−5(Rは直鎖及び分枝鎖C11アルキル鎖の混合物であり、nは5である)、Lialethl(登録商標)11−21(Rは直鎖及び分枝鎖C11アルキル鎖の混合物であり、nは21である)、Isalchem(登録商標)11−21(RはC11分枝鎖アルキル鎖であり、nは21である)、Empilan(登録商標)KBE21(RはC12とC14アルキル鎖の混合物であり、nは21である)、又はこれらの混合物がある。本明細書で好ましいものとしては、Dobanol(登録商標)91−5、Neodol(登録商標)11−5、Lialethl(登録商標)11−21 Lialethl(登録商標)11−5 Isalchem(登録商標)11−5 Isalchem(登録商標)11−21 Dobanol(登録商標)91−8、又はDobanol(登録商標)91−10、又はDobanol(登録商標)91−12、又はこれらの混合物がある。これらのDobanol(登録商標)/Neodol(登録商標)界面活性剤は、SHELL社より市販されている。これらのLutensol(登録商標)界面活性剤は、BASF社より市販され、これらのTergitol(登録商標)界面活性剤は、Dow Chemicals社より市販されている。
本明細書における使用に好適なアルコキシ化非イオン性界面活性剤の化学的な調製プロセスとしては、所望の割合での対応するアルコールとアルキレンオキシドとの縮合が挙げられる。かかるプロセスは、当業者には周知のものであり、当該技術分野において広く説明されている。
好ましくは、当該アルコキシ化非イオン性界面活性剤は、アルコキシ化非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、当該アルコキシ化非イオン性界面活性剤は、C9〜11 EO5アルキルエトキシレート、C12〜14 EO5アルキルエトキシレート、C11 EO5アルキルエトキシレート、C12〜14 EO21アルキルエトキシレート、又はC9〜11 EO8アルキルエトキシレート、又はこれらの混合物である。最も好ましくは、当該アルコキシ化非イオン性界面活性剤は、C11 EO5アルキルエトキシレート又はC9〜11 EO8アルキルエトキシレート又はこれらの混合物である。
一般的には、本明細書の増粘された液体組成物は、全組成物の1.0重量%〜10.0重量%、好ましくは3.0重量%〜9.5重量%、より好ましくは4.0重量%〜9.0重量%、最も好ましくは5.0重量%〜8.0重量%の当該アルコキシ化非イオン性界面活性剤を含む。
任意の増粘剤
本発明による増粘された液体硬質表面洗浄組成物は、増粘剤を更に含む。増粘剤は、より長い接触時間を与えるより粘度の高い洗浄組成物を提供し、したがって、界面活性剤系が油汚れ及び/又は粒子状油汚れにより効果的に浸透して洗浄効果を高める。増粘剤の使用により、必要とされる製品安定性が与えられる。
本明細書において好適な増粘剤としては、ポリアクリレート系ポリマー、好ましくは疎水変性されたポリアクリレートポリマー;ヒドロキシエチルセルロース、好ましくは疎水変性されたヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、硬化ヒマシ油(HCO)、及びこれらの混合物が挙げられる。
好ましい増粘剤としては、ポリアクリレート系ポリマー、好ましくは、疎水変性されたポリアクリレートポリマーがある。好ましくは、主モノマーであるアクリル酸、アクリル酸エステル、酢酸ビニル、メタクリル酸、アクリルニトリル及びこれらの混合物を主成分とする水溶性コポリマーであり、より好ましくはコポリマーは、乳状、低粘度分散液の外観を有するメタクリル酸とアクリル酸エステルとを主成分とするものである。最も好ましい疎水変性されたポリアクリレートポリマーは、BASF社より市販されるRheovis(登録商標)AT 120である。
他の好適な増粘剤としては、ヒドロキシエチルセルロース(HM−HEC)、好ましくは疎水変性されたヒドロキシエチルセルロースである。
好適なヒドロキシエチルセルロース(HM−HEC)としては、Aqualon/Hercules社よりPolysurf 76(登録商標)の製品名で、及び3V Sigma社よりW301の製品名で市販されるものがある。
キサンタンガムは、本明細書における使用に好適な増粘剤の1つである。キサンタンガムは、レオロジー変性剤及び安定剤として一般的に使用されている多糖類である。キサンタンガムは、キサントモナス・カンペストリス細菌によってグルコース又はスクロースの発酵によって産生される。
好適なキサンタンガムとしては、CP Kelco社よりKelzan T(登録商標)の商品名で市販されるものがある。
硬化ヒマシ油は、本明細書における使用に好適な増粘剤の1つである。好適な硬化ヒマシ油は、Elementis社よりTIXCIN Rの商品名で販売されるものがある。
本明細書における使用に最も好ましい増粘剤は、BASF社より市販される疎水変性されたポリアクリレートポリマーであるRheovis(登録商標)AT 120である。
一般的に、本明細書における増粘された液体組成物は、全組成物の0.1重量%〜10.0重量%、好ましくは0.2重量%〜5.0重量%、より好ましくは0.2重量%〜2.5重量%、最も好ましくは0.2重量%〜2.0重量%の当該増粘剤を含む。
キレート剤
本発明による増粘された液体硬質表面洗浄組成物は、キレート剤又はそれらの混合物を更に含む。好適なキレート剤は、界面活性剤系と組み合わされて光沢効果を向上させる。
キレート剤は、本明細書の組成物中に全組成物の0.05重量%〜5.0重量%、好ましくは0.1重量%〜3.0重量%、より好ましくは0.2重量%〜2.0重量%、最も好ましくは0.2重量%〜0.4重量%の範囲の量で添加することができる。
本明細書における使用に好適なホスホネートキレート剤としては、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、及びジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)が挙げられる。ホスホネート化合物は、その酸又はその酸性官能基の一部若しくはすべてにおける異なるカチオンの塩として存在し得る。本明細書における使用に好ましいホスホネートキレート剤は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)である。かかるホスホネートキレート剤は、Monsanto社から商品名DEQUEST(登録商標)で市販されている。
本明細書における使用に好ましい生分解性キレート剤は、エチレンジアミンN,N’−二コハク酸、又はアルカリ金属塩若しくはアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩若しくはそれらの置換アンモニウム塩、又はこれらの混合物である。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸、特に(S,S)異性体については、Hartman及びPerkinsの米国特許第4,704,233号(1987年11月3日発行)に広く説明されている。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸は、例えば、Palmer Research Laboratoriesにより、商品名ssEDDS(登録商標)で市販されている。
最も好ましい生分解性キレート剤は、Akzo Nobel社よりDissolvine47Sの商品名で市販されるL−グルタミン酸N,N−二酢酸(GLDA)である。
本明細書における使用に好適なアミノカルボキシレートとしては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリエチレンテトラアミン六酢酸、エタノールジグリシン、及びメチルグリシン二酢酸(MGDA)の酸として形態、又はアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩としての形態が挙げられる。本明細書における使用に特に好適なアミノカルボキシレートは、例えばBASF社より商品名Trilon FS(登録商標)で市販されるプロピレンジアミン四酢酸(PDTA)、及びメチルグリシン二酢酸(MGDA)である。本明細書における使用に最も好ましいアミノカルボキシレートは、BASF社より販売されるジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)である。
更に、本明細書における使用のためのカルボン酸キレート剤としては、サリチル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸、又はこれらの混合物が挙げられる。
ポリマー
本発明による増粘された組成物は、極めて好ましい任意成分としてポリマーを更に含むことができる。本明細書で述べられる特定のポリマーの存在は、存在する場合、ポリマーが増粘された液体組成物に与える特定の泡立ち/起泡特性のために当該組成物の油汚れ除去性能を更に向上させることができることが見出されている。
ポリマーは、ビニルピロリドンホモポリマー(PVP);ポリエチレングリコールジメチルエーテル(DM−PEG);ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート、又はメタクリレートコポリマー;ポリスチレンスルホネートポリマー(PSS);ポリビニルピリジン−N−オキシド(PVNO);ポリビニルピロリドン/ビニルイミダゾリウムコポリマー(PVP−VI);ポリビニルピロリドン/ポリアクリル酸コポリマー(PVP−AA);ポリビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー(PVP−VA);ポリアクリル酸ポリマー又はポリアクリル酸マレイン酸コポリマー;及びポリアクリル酸又はポリアクリル酸マレイン酸ホスホノ末端基コポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
一般的には、本明細書の液体組成物は、全組成物の0.005重量%〜5.0重量%、好ましくは0.10重量%〜4.0重量%、より好ましくは0.1重量%〜3.0重量%、最も好ましくは0.20重量%〜1.0重量%の当該ポリマーを含む。
脂肪酸
本発明の増粘された液体組成物は、脂肪酸又はそれらの混合物を、極めて好ましい任意成分として含むことができる。脂肪酸は、本発明による増粘された液体組成物が前に適用された表面からすすぎ落とされる際に組成物の泡立ちを抑制することから所望される。
本明細書における使用に好適な脂肪酸は、C〜C24脂肪酸のアルカリ塩である。かかるアルカリ塩としては、脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、及び/又はリチウム塩のような完全飽和金属塩、並びに脂肪酸のアンモニウム塩及び/又はアルキルアンモニウム塩が挙げられ、好ましくはナトリウム塩である。本明細書における使用に好ましい脂肪酸は、8〜22個、好ましくは8〜20個、より好ましくは8〜18個の炭素原子を含む。
好適な脂肪酸は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸及び植物又は動物エステルのような天然原料由来の、適宜硬化された脂肪酸(例えばパーム油、オリーブ油、ココヤシ油、大豆油、ヒマシ油、獣脂、グラウンドオイル、鯨油及び魚油及び/又はババスオイル)の混合物から選択することができる。
例えばココヤシ脂肪酸は、UNICHEMA社よりPRIFAC 5900(登録商標)の商品名で市販されている。
一般的には、本明細書における液体組成物は、全組成物の6.0重量%以下、好ましくは0.1重量%〜3.0重量%、より好ましくは0.1重量%〜2.0重量%、最も好ましくは0.15重量%〜1.5重量%の当該脂肪酸を含むことができる。
分枝鎖脂肪族アルコール
本発明の増粘された液体組成物は、極めて好ましい任意成分として分枝鎖脂肪族アルコール又はその混合物を含むことができる。
本発明における使用に好適な分枝鎖脂肪族アルコールは、6〜16個、好ましくは7〜13個、より好ましくは8〜12個、好ましくは8〜10個の炭素原子を有するアルキル鎖及び末端ヒドロキシ基を有する2−アルキルアルカノールであって、当該アルキル鎖のα位(すなわち位置番号2)が1〜10個、好ましくは2〜8個、より好ましくは4〜6個の炭素原子を有するアルキル鎖によって置換されている2−アルキルアルカノールである。
かかる好適な化合物は、例えば、例えばCondea社よりIsofol(登録商標)12(2−ブチルオクタノール)又はIsofol(登録商標)16(2−ヘキシルデカノール)などのIsofol(登録商標)シリーズとして市販されている。
一般的には、本明細書における液体組成物は、全組成物の2.0重量%以下、好ましくは0.10重量%〜1.0重量%、更に好ましくは0.1重量%〜0.8重量%、最も好ましくは0.1重量%〜0.5重量%の当該分枝鎖脂肪族アルコールを含むことができる。
溶媒
本発明の増粘された液体組成物は、溶媒又はその混合物を好ましい任意成分として含むことができる。
好適な溶媒は、4〜14個の炭素原子を有するエーテル類及びジエーテル類;グリコール類又はアルコキシ化グリコール類;アルコキシル化芳香族アルコール類;芳香族アルコール類;アルコキシル化脂肪族アルコール類;脂肪族アルコール類;C〜C14アルキル及びシクロアルキル炭化水素類及びハロ炭化水素類;C〜C16グリコールエーテル類;テルペン類;及びこれらの混合物から成る群から選択される。
他の任意成分
本発明による増粘された液体組成物は、目的とする技術的利点及び処理表面に応じて様々な他の任意成分を含むことができる。
本明細書で使用するのに適した任意成分としては、ビルダー、ポリマー、緩衝剤、殺菌剤、ヒドロトロープ、着色剤、安定剤、ラジカルスカベンジャー、研磨剤、汚れ懸濁剤、染料付着剤、光沢剤、アンチダスティング剤、分散剤、移染防止剤、顔料、シリコーン、及び/又は染料が挙げられる。
組成物の包装形状
本明細書における増粘された液体組成物は、当業者に周知の様々な好適な洗剤用パッケージでパッケージングすることができる。液体組成物は、好ましくは、従来の洗剤用プラスチックボトル中にパッケージングされる。
別の好ましい実施形態では、本明細書の増粘された液体組成物は、正確な用量の製品を投入するための特定の用量計量キャップを有するボトル中にパッケージングすることができる。好ましくは、本明細書の増粘された液体組成物は、同時係属中の欧州特許出願公開第EP 10188349.4号に記載されるディスペンサー装置を有するボトル中にパッケージングされる。
一実施形態では、本明細書における組成物は、合成有機ポリマープラスチック材料で通常、形成される手動式又は電動式スプレーディスペンサ容器中にパッケージングすることができる。したがって、本発明には、スプレーディスペンサ、好ましくはトリガ式スプレーディスペンサ又はポンプ式スプレーディスペンサ中にパッケージングされた本発明の増粘された液体硬質表面洗浄組成物も包含される。
更なる別の実施形態では、本発明による増粘された液体硬質表面洗浄組成物は、洗浄用基材に充填されるが、この基材は紙若しくは不織布のタオル又は拭き取り布あるいはスポンジである。
表面の洗浄プロセス
本発明は、本発明による増粘された液体組成物により表面を洗浄するプロセスを包含する。本明細書における好適な表面は、「増粘された液体硬質表面洗浄組成物」の項で上に説明されている。
好ましい実施形態では、当該表面を本発明による組成物と接触させ、好ましくは、当該組成物を当該表面に塗布する。
別の好ましい実施形態では、本明細書におけるプロセスは、本発明による増粘された液体組成物を入れた容器から当該液体組成物を(例えば、噴霧する、注ぐ、搾り出すことにより)分注する工程と、その後、当該表面を洗浄する工程と、を含む。
本発明の好ましい一実施形態では、増粘された液体組成物を処理される表面上に塗布することを行う。本明細書の組成物は、未希釈形態又は希釈形態であってよい。
「希釈形態」とは、本明細書において、当該液体組成物がユーザによって通常は水で希釈されることを意味する。組成物は、使用前にその重量の10〜400倍、好ましくは10〜200倍、より好ましくは10〜100倍の水で一般的な希釈度に希釈される。通常、推奨される希釈度は、水中に1.2%〜1.5%の希釈度の組成物であり、濃縮された組成物では推奨される希釈度は水中に0.4%〜0.6%の希釈度の組成物である。
「未希釈形態」とは、当該増粘された液体組成物が、いっさい希釈されることなく処理される表面上に直接塗布されることとして、すなわち、本明細書で開示される液体組成物が、本明細書で述べられる硬質表面上に塗布されることとして理解すべきである。
本発明の好ましい一実施形態では、当該硬質表面は、傾斜しているか又は垂直である。傾斜した、又は垂直な硬質表面としては、鏡、便器、小便器、ドレーン管、排水パイプなどが挙げられる。
本発明の別の実施形態では、当該液体組成物は、当該硬質表面上に注がれる。より好ましくは、当該液体組成物は、当該硬質表面上にその未希釈形態で注がれる。
本発明の別の好ましい実施形態では、硬質表面を洗浄する当該プロセスは、当該硬質表面上に当該液体組成物を塗布する、好ましくは噴霧する工程と、当該液体組成物を所定時間にわたって当該表面に対して作用させることで当該組成物を好ましくは機械的動作を作用させることなく作用させる工程と、任意に当該液体組成物を除去する、好ましくは、当該硬質表面を水で洗い流す、かつ/又は当該硬質表面を、例えばスポンジ、紙、又は布タオルなどの適切な器具で拭くことによって当該液体組成物を除去する工程と、を含む。
処理される硬質表面は、例えば油汚れ(例えば油で汚れた石鹸かす、身体の脂、台所で一般的に見られる台所の油汚れ又は焦げ付き/べたついた食べ物の残りかすなど)などの様々な汚れ、特に油汚れで汚れたものであってよい。
自動食器洗い用組成物
本明細書に開示される自動食器洗い用組成物は、一般的には約0.05%〜約0.70%、好ましくは約0.07%〜約0.60%、より好ましくは約0.10%〜約0.30%の本明細書に開示される香料を含有する。好ましくは当該香料は、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択され、好ましくは当該香料は、表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは当該香料は表1の香料5である。
単位用量形態
本発明の組成物は、単位用量形態で提供される。単位用量形態の製品としては、錠剤、カプセル、サッシェ、パウチ、射出成形された容器などが挙げられる。好ましくは、組成物は、水溶性材料で形成されたパック中に入れられる。好適なパックは、パウチであり、洗剤組成物は、水溶性フィルムにより包まれており、洗剤組成物は、射出成形によって製造された水溶性材料の容器内に入れられる。洗剤組成物及び外装材は、両方とも水溶性である。これらは、自動食器洗浄のプロセス中、好ましくは主洗浄中に、水に晒されたら容易に溶解する。パックは、単一の区画又は複数の区画を有し得る。区画は、液体又は固体状の組成物を含んでもよい。
好ましくは単位用量は、多区画パックの形態であり得る。「多区画パック」とは、本明細書において、少なくとも2つの区画、好ましくは少なくとも3つの区画を有するパックを意味し、各区画は、外装材に囲まれた組成物、好ましくはポリビニルアルコールを収容する。これらの区画は、任意の幾何学的配置にあってよい。異なる区画が、互いに隣接し、好ましくは互いに接触してよい。本明細書における使用に特に好ましい構成として、重畳区画(すなわち、一つが別のものの上に配置される)、並列区画等が挙げられる。自動食器洗浄ディスペンサフィット、安定性、及び外装材の低減の観点から特に好ましいのは、幾つかの重畳区画及び/又は幾つかの並列区画を有する多区画パウチ又は容器である。
外装材
外装材は、水溶性である。「水溶性」とは、本明細書において、材料が、最大孔径が20マイクロメートルのガラスフィルタを使用した後、本明細書に記載の方法によって測定して、少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、又は更には少なくとも95%の水溶解度を有することを意味する。50グラム±0.1グラムの外装材を、事前秤量した400mLビーカーに加え、245mL±1mLの蒸留水を加える。これを、600rpmに設定した磁気撹拌器上で、20℃で30分間激しく撹拌する。次いで、混合物を、上に定義された孔径(最大20ミクロン)を有する折り畳まれた定性焼結ガラスフィルタに通して濾過する。任意の従来式方法によって収集した濾液から水を乾燥させ、(溶解又は分散留分である)残留物質の重量を測定する。次いで、%溶解度を計算することができる。
外装材は、本発明の生成物の洗浄組成物を封入することができる任意の水溶性材料である。外装材は、ケーシングを作製するように射出成形されたポリマー又はフィルムであり得る。好ましくは、外装材は、ポリビニルアルコールから作製される。好ましくは、外装材は、水溶性ポリビニルアルコールフィルムである。
パウチは、例えば、射出成形によって又はフィルムを使用して区画を作製することによって得ることができる。外装材は、通常、透湿性である。本発明のパウチは、外装材が透湿性の場合でも安定性である。液体組成物は、異なる組成物間の相互作用及び周囲環境との相互作用の両方の面で、パウチに安定性を与える。
外装材の作製に好ましい物質として、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリ酢酸ビニル、ポリカルボン酸及び塩、ポリアミノ酸又はペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプン及びゼラチンを含む多糖類、キサンタン(xanthum)及びカラガム(carragum)等の天然ゴムから選択されるポリマー、コポリマー、又はその誘導体が挙げられる。より好ましいポリマーは、ポリアクリレート及び水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレートから選択され、最も好ましくは、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、並びにこれらの組み合わせから選択される。本明細書における使用に特に好ましいのは、ポリビニルアルコールであり、更により好ましくはポリビニルアルコールフィルムである。
最も好ましい外装材は、Kurarayにより販売されている商標名Monosol M8630で知られるPVAフィルム、並びに対応する溶解度及び変形特性のPVAフィルムである。本明細書における使用に好適な他のフィルムには、Aicelloによって供給される商標名PTフィルム若しくはKシリーズのフィルムで知られるフィルム、又はKurarayによって供給されるVF−HPフィルムが挙げられる。
本明細書の外装材は、ポリマー又はポリマー材及び水以外の添加成分を含んでもよい。例えば、可塑剤、例えばグリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、及びこれらの混合物を加えることが有益であり得る。好ましくは、外装材は、可塑剤としてグリセロールを含む。他の有用な添加剤として、崩壊補助剤が挙げられる。
自動食器洗浄洗剤組成物
本発明の洗剤組成物は単位容量の形態を採り、固体、液体、及びゲル形態を含む任意の物理的形態であり得る。本発明の組成物は、多区画型パックの形態、より具体的には、異なる物理的形態の組成物を有する区画、例えば固体形態の組成物を含む区画と液体形態の組成物を含む別の区画とを含む多区画型パックでの提供に非常によく適している。組成物は、好ましくは、ポリビニルアルコールなどの水溶性フィルムに封入される。組成物は、有機錯化剤、好ましくはMGDAのトリ−ナトリウム塩、分散性ポリマー、好ましくは2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸モノマーを含む、スルホン化ポリマー、漂白剤、好ましくは過炭酸ナトリウム、並びに好ましくは無機ビルダー、より好ましくは炭酸塩、漂白活性剤、漂白触媒、プロテアーゼ及びアミラーゼ酵素、ノニオン性界面活性剤、結晶成長抑制剤、より好ましくはHEDPを含む。好ましくは、組成物は、クエン酸塩を含まない。
本発明の組成物は、20℃の1%重量水溶液中で測定したときに、pHが好ましくは約9〜約12、より好ましくは約10〜約11.5未満、特に好ましくは約10.5〜約11.5となる。
本発明の組成物は、20℃で生成物100mlについて測定したとき、pH9.5において、NaOHとして好ましくは約10〜約20、より好ましくは約12〜約18の予備アルカリ度を有する。
錯化剤
錯化剤は、硬質イオン、特にカルシウム、及び/又はマグネシウムを封鎖することが可能な物質である。本発明の組成物は、高濃度の有機錯化剤を含むが、濃度は、酵素との負の相互作用により、高すぎてはならない。高すぎる濃度は、それに関連するガラスケア問題もあり得る。
本発明の組成物は、約5超〜約10グラム、好ましくは約5.5超〜約8グラム、より好ましくは約5.5超〜約8グラムの錯化剤を含む。錯化剤は、好ましくは、メチル−グリシン−二酢酸、その塩及び誘導体、グルタミン酸−N,N−二酢酸、その塩及び誘導体、イミノジコハク酸、その塩及び誘導体、カルボキシメチルイヌリン、その塩及び誘導体、並びにそれらの混合物からなる群から選択される。本明細書における使用に特に好ましい錯化剤は、MGDAの塩、特にMGDAの三ナトリウム塩である。
分散剤ポリマー
本発明の組成物は、低濃度の分散性ポリマー、好ましくは約0.1〜約1、より好ましくは約0.2〜約0.9、特に0.3〜0.6グラムを含み、好ましくは分散性ポリマーはスルホン化ポリマー、より好ましくは、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸モノマー及びカルボキシルモノマーを含むスルホン酸化ポリマーである。
ポリカルボキシレートポリマー
例えば、多種多様の修飾された若しくは非修飾のポリアクリレート、ポリアクリレート/マレエート、又はポリアクリレート/メタクリレートが高度に有用である。これらのポリマーは、優れた分散剤であり、特に本発明の組成物中に使用される場合に、全体の洗剤の性能を向上させると考えられる。
好適なポリカルボキシレートベースのポリマーとしては、約500Da〜約500,000Daの、又は約1,000Da〜約100,000Daの、又は更には約3,000Da〜約80,000Daの平均分子量を有し得る、ポリカルボキシレートポリマーが挙げられる。好適なポリカルボキシレートは、Sokalan PA30、PA20、PA15、PA10、及びsokalan CP10(BASF GmbH(Ludwigshafen,Germany))、Acusol(商標)45N、480N、460N、及び820(Rohm and Haas(Philadelphia,Pennsylvania,USA)により販売)などのアクリル酸を含むポリマー、Acusol(商標)445及びAcusol(商標)420(Rohm and Haas(Philadelphia,Pennsylvania,USA)により販売)などのポリアクリル酸、Acusol(商標)425Nなどのアクリル酸/マレイン酸コポリマー、及びアクリル酸/メタクリル酸コポリマーを含む群から選択されてもよい。
ポリアクリレートから調製されるものなどの、アルコキシル化ポリカルボキシレートは、本明細書において有用であり、追加的なグリース懸濁を提供することができる。化学的に、これら物質は、7〜8個のアクリレート単位ごとに1つのエトキシ側鎖を有するポリアクリレートを含む。側鎖は、ポリアクリレート「主鎖」にエステル結合され、「櫛形」ポリマー型構造を提供する。分子量は、様々であることができるが、約2000〜約50,000の範囲内であり得る。
好適な分散ポリマーを形成するように重合することが可能な不飽和モノマー酸としては、アクリル酸、マレイン酸(若しくは無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸、及びメチレンマロン酸が挙げられる。メチルビニルエーテル、スチレン、エチレンなどのカルボキシレートラジカルを含まないモノマーセグメントの存在は、好適であるが、ただし、かかるセグメントが、分散剤ポリマーの約50重量%を上回る量を構成しないことを条件とする。
約3,000〜約100,000、好ましくは約4,000〜約20,000の分子量、及び分散剤ポリマーの約50重量%未満、好ましくは約20重量%未満のアクリルアミド含有量を有するアクリルアミドとアクリレートとのコポリマーも使用することができる。最も好ましくは、かかる分散剤ポリマーは、約4,000〜約20,000の分子量及びポリマーの約0重量%〜約15重量%のアクリルアミド含有量を有する。
スルホン化ポリマー
本明細書に記載される好適なスルホン化ポリマーは、約100,000Da以下、好ましくは約75,000Da以下、より好ましくは約50,000Da以下、より好ましくは約3,000Da〜約50,000、特に約5,000Da〜約45,000Daの重量平均分子量を有することができる。
スルホン化ポリマーは、好ましくは、カルボン酸系モノマーとスルホン化モノマーとを含む。好ましいカルボン酸系モノマーには、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、又はアクリル酸のエトキシレートエステルのうちの1つ以上が挙げられ、アクリル酸及びメタクリル酸がより好ましい。好ましいスルホン化モノマーには、(メタ)アリルスルホン酸ナトリウム、スルホン酸ビニル、フェニル(メタ)アリルエーテルスルホン酸ナトリウム、又は2−アクリルアミド−メチルプロパンスルホン酸のうちの1つ以上が挙げられる。好ましい非イオン性モノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、メチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド、スチレン、又はα−メチルスチレンのうちの1つ又は2つ以上が挙げられる。
本明細書における使用に特に好ましいスルホン化ポリマーは、アクリル酸のモノマーと2−アクリルアミド−メチルプロパンスルホン酸のモノマーとを含むものである。
ポリマー中、カルボン酸基又はスルホン酸基のすべて又は幾つかが中和形態で存在していてよく、すなわち幾つか又はすべての酸性基中のカルボン酸基及び/又はスルホン酸基の酸性水素原子が、金属イオン、好ましくはアルカリ金属イオン、特にナトリウムイオンと置き換えられ得る。
好ましい市販のポリマーとしては、Alco Chemical社により供給されるAlcosperse 240、Aquatreat AR 540、及びAquatreat MPS、Rohm & Haas社により供給されるAcumer 3100、Acumer 2000、Acusol 587G、及びAcusol 588G、BF Goodrichにより供給されるGoodrich K−798,K−775,K−797;ISP technoligies社により供されるACP 1042が挙げられる。特に好ましいポリマーは、Rohm & Haasにより供給されるAcusol 587G及びAcusol 588G、Versaflex Si(商標)(Alco Chemical(Tennessee,USA)により販売)、並びに米国特許第5,308,532号及び国際公開第2005/090541号に記載されるものである。
好適なスチレンコポリマーは、Alco Chemical(Tennessee,USA)により商品名Alcosperse(登録商標)729及び747で供給されているものなどの、1,000〜50,000の、又は更には2,000〜10,000の範囲の平均分子量を有する、アクリル酸、及び任意追加的にスルホン酸基を有する、スチレンコポリマーを含む群から選択され得る。
本明細書で有用な他の分散剤ポリマーとしては、硫酸酢酸セルロース、硫酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロースサルフェート、メチルセルロースサルフェート、及びヒドロキシプロピルセルロースサルフェートなどのセルロース硫酸エステルが挙げられる。この群のうちの最も好ましいポリマーは、硫酸セルロースナトリウムである。
他の好適な分散剤ポリマーとしては、カルボキシル化多糖類、特にデンプン、セルロース、及びアルギン酸塩がある。好ましいセルロース誘導分散剤ポリマーは、カルボキシメチルセルロースである。
更に別の許容可能な分散剤の群としては、ポリアスパラギン酸塩などの有機分散ポリマーがある。
両親媒性グラフトコポリマーが、本明細書における使用に有用である。好適な両親媒性グラフトコポリマーは、(i)ポリエチレングリコール主鎖と、(ii)ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、及びこれらの混合物から選択される少なくとも1つのペンダント部分と、を含む。他の例では、両親媒性グラフトコポリマーは、BASFから供給されるSokalan HP22である。
漂白剤
本発明の組成物は、好ましくは1〜4g、より好ましくは1.2〜3g、特に1.5〜2.5gの漂白剤を含む。
無機及び有機漂白剤が、本明細書における使用に好適である。無機漂白剤には、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩、及び過ケイ酸塩等の過水和塩が挙げられる。無機過水和塩は、通常、アルカリ金属塩である。無機過水和塩は、追加の保護なしの結晶性固体として含まれ得る。代替的に、塩は、コーティングされていてもよい。好適なコーティングには、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられる。当該コーティングは、表面に塗布される混合物として塗布されるか、又は順次積層して塗布され得る。
アルカリ金属過炭酸塩、特に過炭酸ナトリウムは、本明細書における使用に好ましい漂白剤である。過炭酸塩は、最も好ましくは、製品内安定性を提供するコーティングされた形態で製品に組み込まれる。
過酸化モノ過硫酸カリウムは、本明細書で有用な別の無機過水和塩である。
典型的な有機漂白剤は、有機ペルオキシ酸、とりわけジペルオキシドデカン二酸、ジペルオキシテトラデカン二酸、及びジペルオキシヘキサデカン二酸である。モノ及びジペルアゼライン酸、モノ及びジペルブラシル酸も、本明細書において好適である。ジアシル及びテトラアシル過酸化物、例えば過酸化ジベンゾイル及び過酸化ジラウロイルは、本発明の関連において使用可能な他の有機過酸化物である。
更なる典型的な有機漂白剤としては、ペルオキシ酸が挙げられ、具体例は、アルキルペルオキシ酸及びアリールペルオキシ酸である。好ましい代表例は、(a)ペルオキシ安息香酸及びその環置換の誘導体、例えばアルキルペルオキシ安息香酸の他、ペルオキシ−α−ナフトエ酸及びモノペルフタル酸マグネシウム、(b)脂肪族又は置換脂肪族ペルオキシ酸、例えばペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、ε−フタルイミドペルオキシカプロン酸[フタロイミノペルオキシヘキサン酸(PAP)]、o−カルボキシベンズアミドペルオキシカプロン酸、N−ノネニルアミドペルアジピン酸及びN−ノネニルアミドペルスクシネート、並びに(c)脂肪族及び芳香脂肪族ペルオキシジカルボン酸、例えば1,12−ジペルオキシカルボン酸、1,9−ジペルオキシアゼライン酸、ジペルオキシセバシン酸、ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシフタル酸、2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二酸、N,N−テレフタロイルジ(6−アミノペルカプロン酸)である。
好ましくは、本発明の組成物中の漂白剤の濃度は、組成物の重量に対して約0〜約10重量%、より好ましくは約0.1〜約5重量%、更により好ましくは約0.5〜約3重量%である。
漂白活性化剤
漂白活性化剤は、典型的には、60℃以下の温度での洗浄の過程で漂白作用を強化する有機過酸前駆体である。本明細書における使用に好適な漂白活性化剤は、過加水分解条件下で、好ましくは1〜12個の炭素原子、特に2〜10個の炭素原子を有する脂肪族ペルオキシカルボン酸、及び/又は任意追加的に、置換過安息香酸を生成する化合物を含む。好適な物質は、炭素原子の数が指定されているO−アシル基及び/若しくはN−アシル基並び/又は任意追加的に置換ベンゾイル基を有する。ポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、アシル化トリアジン誘導体、特に1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル(TAGU)、N−アシルイミド、特にN−ノナノイルスクシンイミド(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn−ノナノイル−又はイソノナノイルオキシベンゼンスルホネート(n−又はイソ−NOBS)、デカノイルオキシ安息香酸(DOBA)、無水カルボン酸、特に無水フタル酸、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、二酢酸エチレングリコール及び2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフラン、並びにクエン酸トリエチルアセチル(TEAC)も好まれる。本発明の組成物が漂白活性化剤を含む場合には、0.1〜2gの、好ましくは0.2〜1gの漂白活性化剤、好ましくはTAEDを含む。
漂白触媒
本明細書の組成物は、好ましくは、漂白触媒、好ましくは金属含有漂白触媒を含有する。より好ましくは、金属含有漂白触媒は、遷移金属含有漂白触媒、とりわけマンガン又はコバルト含有漂白触媒である。
本明細書における使用に好ましい漂白触媒としては、マンガントリアザシクロノナン及び関連する錯体(米国特許第4246612(A)号、米国特許第5227084(A)号);Co、Cu、Mn、及びFeビスピリジルアミン及び関連する錯体(米国特許第5114611(A)号);並びに酢酸ペンタアミンコバルト(III)及び関連する錯体(米国特許第4810410(A)号)が挙げられる。本明細書における使用に好適な漂白触媒の完全な説明は、国際特許公開第99/06521号、34頁、26行目〜40頁、16行目で見出され得る。
マンガン漂白触媒は、本発明の組成物における使用に好ましい。本明細書における使用に特に好ましい触媒は、次の一般式を有する複核マンガン錯体であり、
Figure 2018528993
式中、Mnは、個々にIII又はIV酸化状態であり得るマンガンであり、各xは、H2O、O22−、O2−、OH−、HO2−、SH−、S2−、>SO、Cl−、N3−、SCN−、RCOO−、NH2−、及びNR3(Rは、H、アルキル又はアリール(任意に置換されている)である)からなる群から選択される配位又は架橋種を表し、Lは、多数の窒素原子を含有し、その窒素原子すべて又は幾つかを介してマンガン中心に配位結合する、有機分子であるリガンドであり、zは、錯体の電荷を示し、正でも負でもよい整数であり、Yは、錯体の電荷zに依存する、電荷的中性に導く一価又は多価対イオンであり、q=z/[電荷Y]である。
好ましいマンガン錯体は、xがCHCOO若しくはOのいずれか又はこれらの混合物であり、最も好ましくはマンガンがIV酸化状態にあり、xがO2−であるものである。好ましいリガンドは、3個の窒素原子を介してマンガン中心の1つに配位結合するもの、好ましくは大環状の性質のものである。特に好ましいリガンドは、
(1)1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、(Me−TACN);並びに、
(2)1,2,4,7−テトラメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、(Me−Me TACN)である。
電荷的中性のための対イオンYのタイプは、錯体の活性には重要ではなく、例えば、以下の対イオン:塩化物イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、メチル硫酸イオン、界面活性剤アニオン、例えば長鎖アルキル硫酸イオン、アルキルスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、トシレート、トリフルオロメチルスルホネート、過塩素酸イオン(ClO )、BPh 、及びPF のうちの任意のものを選択することができるが、幾つかの対イオンは、生成物の特性及び安全性の理由から、他よりも好ましい。
したがって、本発明において使用可能な好ましいマンガン錯体は:
Figure 2018528993
であり、これらはまた、以降、以下として略され得る。
Figure 2018528993
Iの構造を以下に挙げる:
Figure 2018528993
Figure 2018528993
マンガン錯体は、非常に有効な漂白及び酸化触媒として欧州特許第A−0458397号及び同第A−0458398号にも開示されていることに留意されたい。本発明の更なる説明において、これらは、簡単に「触媒」とも称される。
好ましくは本発明の組成物は、0.001〜1gの、より好ましくは0.002〜0.01gの漂白触媒を含む。好ましくは、漂白触媒は、マンガン系漂白触媒である。
無機ビルダー
本発明の組成物は、好ましくは、無機ビルダーを含む。好適な無機ビルダーは、炭酸塩、ケイ酸塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。炭酸ナトリウムが、本明細書における使用に特に好ましい。好ましくは本発明の組成物は、1〜8、より好ましくは2〜6、及び特に3〜5グラムの炭酸カルシウムを含む。
界面活性剤
本明細書における使用に好適な界面活性剤には、非イオン性界面活性剤が挙げられ、好ましくは、組成物は、いかなる他の界面活性剤も含まない。従来より、非イオン性界面活性剤は、フィルム形成及びスポッティングを回避し、光沢を改善するための表面改質、特にシート化を目的として、自動食器洗浄機において使用されてきた。非イオン性界面活性剤は、汚れの再堆積の防止にも寄与することができることが判明している。
好ましくは、本発明の組成物は、非イオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤系を含み、より好ましくは、非イオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤系は、蒸留水中、濃度1%で測定した場合に40〜70℃、好ましくは45〜65℃の転相温度を有する。「非イオン性界面活性剤系」とは、本明細書において、2つ以上の非イオン性界面活性剤の混合物を意味する。本明細書における使用に好ましいのは、非イオン性界面活性剤系である。これらは、単一の非イオン性界面活性剤よりも、製品中で、改善された洗浄及び仕上がり特性、並びに良好な安定性を有すると考えられる。
転相温度とは、それよりも低い温度では界面活性剤又はその混合物が油膨張ミセルとして水性相中に優先的に分配され、それよりも高い温度では水膨張逆ミセルとして油性相に優先的に分配される温度である。転相温度は、混濁が生じる温度を識別することによって視覚的に判断することができる。
非イオン性界面活性剤又は系の転相温度は、以下のように判断することができる:蒸留水中、溶液の1重量%の対応する界面活性剤又は混合物を含有する溶液を調製する。溶液を軽く撹拌した後、転相温度を分析して、プロセスが化学平衡で生じることを確実にする。転相温度は、75mm密封ガラス試験管中に溶液を浸漬することによって熱安定性の浴槽内で測定する。漏れがないことを確実にするために、転相温度の測定の前後に試験管を秤量しておく。温度が事前予測した転相温度より数度下に達するまで、温度を1℃/分未満の速度で徐々に増加させる。転相温度は、濁りの最初の兆候があった時点で視覚的に判断される。
好適な非イオン性界面活性剤としては、i)6〜20個の炭素原子を有するモノヒドロキシアルカノール又はアルキルフェノール(alkyphenol)と、アルコール又はアルキルフェノール1モル当たり、好ましくは少なくとも12モル、特に好ましくは少なくとも16モル、更により好ましくは少なくとも20モルのエチレンオキシドと、の反応によって調製されるエトキシル化非イオン性界面活性剤、ii)6〜20個の炭素原子及び少なくとも1つのエトキシ基及びプロポキシ基を有するアルコールアルコキシル化界面活性剤が挙げられる。本明細書における使用に好ましいのは、界面活性剤i)とii)との混合物である。
別の好適な非イオン性界面活性剤は、次式で表されるエポキシキャップされたポリ(オキシアルキル化)アルコールである。
R1O[CH2CH(CH3)O]x[CH2CH2O]y[CH2CH(OH)R2] (I)
式中、R1は、4〜18個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の脂肪族炭化水素基であり、R2は、2〜26個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の脂肪族炭化水素基であり、xは、0.5〜1.5の平均値を有する、より好ましくは約1の整数であり、yは、少なくとも15、より好ましくは少なくとも20の値を有する整数である。
好ましくは、式Iの界面活性剤は、末端エポキシド単位[CH2CH(OH)R2]中に少なくとも約10個の炭素原子を有する。本発明によれば、式Iの好適な界面活性剤は、例えば、Olin Corporationによって1994年10月13日に公開された国際公開第94/22800号に記載の、Olin CorporationのPOLY−TERGENT(登録商標)SLF−18B非イオン性界面活性剤である。
アミンオキシド界面活性剤は、本発明の組成物における使用に有用である。C10〜C18アルキルジメチルアミンオキシド及びC10〜18アシルアミドアルキルジメチルアミンオキシドが好ましい。
界面活性剤は、0.1〜10g、より好ましくは0.5〜5g、特に0.8〜3gの量で存在し得る。
酵素
本明細書の酵素変異体を説明する中で、参照しやすいように以下の命名法が用いられる:元のアミノ酸(複数可):位置(複数可):置換アミノ酸(複数可)。標準的な酵素IUPACのアミノ酸の1文字コードを使用する。
プロテアーゼ
好適なプロテアーゼには、メタロプロテアーゼ及び中性又はアルカリ性微生物セリンプロテアーゼ等のセリンプロテアーゼ、例えばスブチリシン(EC 3.4.21.62)、並びにその化学的に又は遺伝的に修飾された突然変異体が挙げられる。好適なプロテアーゼとして、Bacillus lentus、Bacillus alkalophilus、Bacillus subtilis、Bacillus amyloliquefaciens、Bacillus pumilus及びBacillus gibsonii等のBacillus属由来のものを含むスブチリシン(EC 3.4.21.62)が挙げられる。
本発明の洗剤にとりわけ好ましいプロテアーゼは、バシラス・レンタス由来の野生型酵素と少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、より好ましくは少なくとも98%、更により好ましくは少なくとも99%、とりわけ100%の同一性を示すポリペプチドであり、これは、本明細書に参照により援用する第WO00/37627号に示されるようなBPN’番号付与システム及びアミノ酸略号を用いた場合に、以下に示す位置の1つ以上、好ましくは2つ以上、より好ましくは3つ以上に突然変異を有する:V68A、N87S、S99D、S99SD、S99A、S101G、S101M、S103A、V104N/I、G118V、G118R、S128L、P129Q、S130A、Y167A、R170S、A194P、V205I及び/又はM222S。
最も好ましくは、プロテアーゼは、PB92野生型(国際公開第08/010925号中、配列番号2)又はスブチリシン309野生型(N87Sの自然変異体を含む以外はPB92主鎖による配列)のいずれかに対して以下の突然変異体(BPN番号方式)を含む群から選択される。
(i)G118V+S128L+P129Q+S130A
(ii)S101M+G118V+S128L+P129Q+S130A
(iii)N76D+N87R+G118R+S128L+P129Q+S130A+S188D+N248R
(iv)N76D+N87R+G118R+S128L+P129Q+S130A+S188D+V244R
(v)N76D+N87R+G118R+S128L+P129Q+S130A
(vi)V68A+N87S+S101G+V104N
好適な市販のプロテアーゼ酵素としては、商品名Savinase(登録商標)、Polarzyme(登録商標)、Kannase(登録商標)、Ovozyme(登録商標)、Everlase(登録商標)、及びEsperase(登録商標)でNovozymes A/S社(Denmark)により販売されるもの、商品名Properase(登録商標)、Purafect(登録商標)、PurafectPrime(登録商標)、Purafect Ox(登録商標)、FN3(登録商標)、FN4(登録商標)、Excellase(登録商標)、Ultimase(登録商標)及びPurafect OXP(登録商標)でGenencor International社により販売されるもの、並びに商品名Opticlean(登録商標)及びOptimase(登録商標)でSolvay Enzymes社により販売されるものが挙げられる。
本発明の製品中のプロテアーゼの好ましい濃度としては、約0.1〜約10、より好ましくは約0.5〜約7、とりわけ約1〜約6mgの活性プロテアーゼが挙げられる。
アミラーゼ
本明細書における使用に好ましい酵素には、細菌又は真菌由来のものを含むα−アミラーゼが挙げられる。化学的又は遺伝的に改変された突然変異体(変異体)が含まれる。好ましいアルカリ性α−アミラーゼは、バチルス属の株、例えば、バチルス・リケニフォルミス、バチルス・アミロリケファシエンス、バチルス・ステロサーモフィラス、バチルス・ズブチルス又は他のバチルス属の種、例えばバチルス属の種NCIB 12289、NCIB 12512、NCIB 12513、DSM 9375(米国特許第7,153,818号)、DSM 12368、DSMZ番号12649、KSM AP1378(国際公開第97/00324号)、KSM K36又はKSM K38(欧州特許第1,022,334号)に由来する。好ましいアミラーゼとしては、以下が挙げられる:
(a)米国特許第5,856,164号並びに国際公開第99/23211号、国際公開第96/23873号、国際公開第00/60060号及び国際公開第06/002643号に記載の変異体、とりわけ国際公開第06/002643号において配列番号12に列挙されているAA560酵素に対して以下の位置に1つ以上の置換基を有する変異体:
9、26、30、33、82、37、106、118、128、133、149、150、160、178、182、186、193、195、202、214、231、256、257、258、269、270、272、283、295、296、298、299、303、304、305、311、314、315、318、319、320、323、339、345、361、378、383、419、421、437、441、444、445、446、447、450、458、461、471、482、484、好ましくはD183及びG184の欠失も含有する変異体。
(b)Bacillus種707由来の野生型酵素(米国特許第6,093,562号中の配列番号7)と少なくとも95%の同一性を示す変異体、とりわけ以下の突然変異体:M202、M208、S255、R172及び/又はM261のうちの1つ以上を含むもの。好ましくは、当該アミラーゼは、M202L又はM202T突然変異体のうちの1つを含む。
好適な市販のα−アミラーゼとして、DURAMYL(登録商標)、LIQUEZYME(登録商標)、TERMAMYL(登録商標)、TERMAMYL ULTRA(登録商標)、NATALASE(登録商標)、SUPRAMYL(登録商標)、STAINZYME(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、POWERASE(登録商標)、FUNGAMYL(登録商標)及びBAN(登録商標)(Novozymes A/S、Bagsvaerd,Denmark)、KEMZYM(登録商標)(AT9000 Biozym Biotech Trading GmbH Wehlistrasse 27b A−1200 Wien Austria)、RAPIDASE(登録商標)、PURASTAR(登録商標)、ENZYSIZE(登録商標)、OPTISIZE HT PLUS(登録商標)及びPURASTAR OXAM(登録商標)(Genencor International Inc.,Palo Alto,California)並びにKAM(登録商標)(花王、103〜8210日本国東京都中央区1丁目日本橋茅場町14〜10)が挙げられる。本明細書における使用にとりわけ好ましいアミラーゼとしては、NATALASE(登録商標)、STAINZYME(登録商標)、STAINZYME PLUS(登録商標)、POWERASE(登録商標)、及びこれらの混合物が挙げられる。
好ましくは、本発明の製品は、少なくとも0.01mg、好ましくは約0.05〜約10、より好ましくは約0.1〜約6、とりわけ約0.2〜約5mgのアミラーゼを含む。
追加酵素
本発明の製品における使用に好適な追加酵素は、ヘミセルラーゼ、セルラーゼ、セロビオースデヒドロゲナーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、アミラーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の酵素を含むことができる。
好ましくは、本発明の製品のプロテアーゼ及び/又はアミラーゼは、粒子の形態であり、この粒子は粒子の29重量%未満の硫酸ナトリウムを含むか、又は硫酸ナトリウムと活性酵素(プロテアーゼ及び/若しくはアミラーゼ)との重量比が4:1未満である。
結晶成長抑制剤
結晶成長抑制剤は、炭酸カルシウム結晶に結合して、アラゴナイト及び方解石などの種の更なる成長を防止することができる材料である。
本明細書における使用にとりわけ好ましい結晶成長抑制剤は、HEDP(1−ヒドロキシエチリデン1,1−ジホスホン酸)である。好ましくは、本発明の組成物は、0.01〜1gの、より好ましくは0.05〜0.8gの結晶成長抑制剤、好ましくはHEDPを含む。
金属ケア剤
金属ケア剤は、アルミニウム、ステンレス鋼並びに銀及び銅等の非鉄金属を含む金属の曇り、腐食、又は酸化を、防止又は低減することができる。好ましくは本発明の組成物は、0.001〜0.01gの、より好ましくは0.002〜0.009gの金属ケア剤を含み、その金属ケア剤は好ましくはベンゾトリアゾール(BTA)である。
ガラスケア剤
ガラスケア剤は、食器洗浄プロセス中にガラス製品の外観を保護する。好ましくは本発明の組成物は、0.001〜1gの、より好ましくは0.002〜0.5gのガラスケア剤を含むが、好ましくは、そのガラスケア剤は亜鉛塩である。
食器手洗い用洗剤組成物
食器手洗い用洗剤組成物は好ましくは液体である。食器手洗い用組成物は、一般的には約0.05%〜約1.0%、好ましくは約0.07%〜約0.60%、より好ましくは約0.10%〜約0.50%の本明細書に開示される香料を含有する。好ましくは当該香料は、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択され、好ましくは当該香料は、表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは当該香料は、表1の香料5である。
洗剤は、典型的には、30重量%〜95重量%、好ましくは40重量%〜90重量%、より好ましくは50重量%〜85重量%の液体担体を含有し、この担体には他の必須成分及び任意選択成分が溶解、分散、又は懸濁している。液体担体の好ましい1つの成分は、水である。
好ましくは、洗剤のpHは、4〜12、より好ましくは6〜12、最も好ましくは8〜10に調整される。洗剤のpHは、当該技術分野において既知のpH調節成分を使用して調整することができる。
酵素
本発明の組成物中に含まれ得る酵素としては、リパーゼ、プロテアーゼ、クチナーゼ、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、アラビナーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼ、ペルヒドロラーゼ、オキシダーゼ(例えば、ラッカーゼ、及び/又はペルオキシダーゼ)などの1つ又は2つ以上の酵素が挙げられる。
酵素の好ましい組み合わせは、例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、及びアミラーゼを含む。本発明の組成物中に存在する場合、上記の更なる酵素は、組成物の約0.00001重量%〜約2重量%、約0.0001重量%〜約1重量%、又は約0.001重量%〜約0.5重量%の酵素タンパク質濃度で存在してよい。
リアーゼ:リアーゼは、バチルス属(Bacillus)、特にB.リケニフォルミス(B.licherniformis)又はB.アガラドヘレンス(B.agaradhaerens)に由来し、又はこれらの変異体に由来するペクテートリアーゼであってよい。市販のペクチン酸リアーゼとしては、XPect(商標)、Pectawash(商標)、及びPectaway(商標)(Novozymes A/S)がある。
マンナナーゼ:好適なマンナナーゼとしては、細菌由来又は真菌由来のものが挙げられる。化学的又は遺伝子的に改変された突然変異体が含まれる。市販のマンナナーゼとしては、Mannaway(商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。
プロテアーゼ:好適なプロテアーゼとしては、細菌、真菌、植物、ウイルス、又は動物由来のもの、例えば植物又は微生物由来のものが挙げられる。微生物由来のプロテアーゼが好ましい。化学的に修飾された又はタンパク質操作された突然変異体が含まれる。これは、セリンプロテアーゼ又はメタロプロテアーゼなどのアルカリプロテアーゼであり得る。
好適な市販のプロテアーゼ酵素としては、Alcalase(商標)、Duralase(商標)、Durazym(商標)、Relase(商標)、Relase(商標)Ultra、Savinase(商標)、Savinase(商標)Ultra、Primase(商標)、Polarzyme(商標)、Kannase(商標)、Liquanase(商標)、Liquanase(商標)Ultra、Ovozyme(商標)、Coronase(商標)、Coronase(商標)Ultra、Neutrase(商標)、Everlase(商標)and Esperase(商標)(Novozymes A/S)、those sold under the tradename Maxatase(商標)、Maxacal(商標)、Maxapem(商標)、Purafect(商標)、Purafect Prime(商標)、Preferenz(商標)、Purafect MA(商標)、Purafect Ox(商標)、Purafect OxP(商標)、Puramax(商標)、
Properase(商標)、Effectenz(商標)、FN2(商標)、FN3(商標)、FN4(商標)、Excellase(商標)、Opticlean(商標) and Optimase(商標) (Danisco/DuPont)、Axapem(商標)(Gist−Brocases N.V.)の商品名で販売されるものが挙げられる。
リパーゼ及びクチナーゼ:好適なリパーゼ及びクチナーゼとしては、細菌由来又は真菌由来のものが挙げられる。化学的に修飾された又はタンパク質操作された突然変異体酵素が含まれる。
好ましい市販のリパーゼ製品としては、Lipolase(商標)、Lipex(商標)、Lipolex(商標)及びLipoclean(商標)(Novozymes A/S)、Lumafast(商標)(元々はGenencorより販売)及びLipomax(商標)(元々はGist−Brocadesより販売)が挙げられる。好ましくはリパーゼは、本発明の組成物中に組成物の0.001〜2重量%、より好ましくは0.005〜1.5重量%、特に0.01〜1重量%の純粋な酵素として存在する。
アミラーゼ:好適なアミラーゼとしては、α−アミラーゼ及び/又はグルコアミラーゼが挙げられ、細菌由来又は真菌由来のものであってよい。化学的に修飾された又はタンパク質操作された突然変異体が含まれる。
市販のアミラーゼとしては、Duramyl(商標)、Termamyl(商標)、Fungamyl(商標)、Stainzyme(商標)、Stainzyme Plus(商標)、Natalase(商標)、Liquozyme X(商標)及びBAN(商標)(Novozymes ASより販売)、及びRapidase(商標)、Purastar(商標)/Effectenz(商標)、Powerase(商標)、Preferenz S1000(商標)、Preferenz S100(商標)及びPreferenz S110(商標)(Genencor International社/DuPontより販売)がある。
本発明の組成物は、組成物の少なくとも0.05重量%、好ましくは少なくとも0.15重量%、より好ましくは少なくとも0.25重量%、最も好ましくは少なくとも0.35重量%の少なくとも1つの一価、二価、又は三価のカチオン又はそれらの混合物を含むことができる。組成物は、好ましくは組成物の0.35重量%〜4重量%、より好ましくは0.35重量%〜3重量%、より好ましくは0.35〜2重量%、特に0.35〜1重量%の少なくとも1つのカチオンを含む。カチオン源は、好ましくは、ハロゲン化物、硫酸塩、亜硫酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、リン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩、及びこれらの混合物から選択される、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、鉄、銅、及び亜鉛の、好ましくはアルカリ金属及びアルカリ土類金属の無機又は有機塩から選択されることが好ましい。
より好ましくは、カチオン源は、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、及びこれらの混合物から選択され、より好ましくは、カチオン源は、塩化カルシウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ギ酸ナトリウム及びギ酸カリウム、並びにこれらの混合物から選択され、特に、塩化カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、ギ酸カリウム、及びこれらの混合物から選択される。
界面活性剤
液体組成物は、組成物の約1重量%〜約50重量%、好ましくは約5重量%〜約40重量%、より好ましくは約8重量%〜約35重量%の界面活性剤系を含む。界面活性剤系は、アニオン性界面活性剤、好ましくはアルコキシル化サルフェートアニオン性界面活性剤を含む。最も好ましくは、系は、両性及び/又は双性イオン性界面活性剤を更に含み、任意に非イオン性界面活性剤を含む。
好ましくは、アニオン性界面活性剤系は、アルキルサルフェート及び/又はアルキルエトキシサルフェート、より好ましくは、合わせた平均エトキシ化度が5未満、好ましくは約0.2〜約3、より好ましくは、約0.3〜約2、更により好ましくは0.5〜約1である、アルキルサルフェート及び/又はアルキルエトキシサルフェートの組み合わせを含む。好ましくは、アニオン性界面活性剤系は、約5%〜約40%の平均分枝度を有する。
好ましくは、本発明の組成物は、両性(アミンオキシド補助界面活性剤及び任意に双性イオン性補助界面活性剤、より好ましくはアミンオキシド及び任意にただし好ましくはベタイン補助界面活性剤を含む。組成物は、組成物の約0.01重量%〜約25重量%、好ましくは約0.2重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約15重量%の補助界面活性剤を含むことができる。
組成物は更に、非イオン性界面活性剤、好ましくはアルコキシ化アルコール非イオン性界面活性剤、更により好ましくはエトキシ化非イオン性界面活性剤を含むことができる。
したがって、本発明の洗剤組成物において最も好ましい界面活性剤系は、(1)全組成物の1重量%〜40重量%、好ましくは6重量%〜32重量%、より好ましくは8重量%〜25重量%のアニオン性界面活性剤、好ましくはアルコキシ化サルフェート界面活性剤を、(2)組成物の0.01重量%〜25重量%、好ましくは0.2重量%〜20重量%、より好ましくは0.5重量%〜15重量%の補助界面活性剤としての両性アミンオキシド補助界面活性剤と組み合わせて含む。かかる界面活性剤系とリパーゼとの組み合わせが、食器手洗い用洗剤に求められる優れた洗浄力を与えることが見出されている。
アニオン性界面活性剤
アニオン性界面活性剤としては、その分子構造中に一般に8〜22個の炭素原子又は一般に8〜18個の炭素原子を含む有機疎水基と、水溶性化合物を形成するための、好ましくはスルホネート、サルフェート、及びカルボキシレートから選択される少なくとも1つの水可溶化基と、を含有する、界面活性化合物が挙げられるが、これらに限定されない。通常、疎水基は、C8〜C22のアルキル、又はアシル基を含む。かかる界面活性剤は水溶性塩の形態で使用され、塩形成カチオンは、通常、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、マグネシウム、及びモノ、ジ又はトリ−C2〜C3アルカノールアンモニウムから選択され、通常選択されるカチオンはナトリウムである。
アニオン性界面活性剤は単一の界面活性剤であることができるが、通常はアニオン性界面活性剤の混合物である。好ましくはアニオン性界面活性剤は、サルフェート界面活性剤、より好ましくは、アルキルサルフェート、アルキルアルコキシサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択されるサルフェート界面活性剤を含む。本明細書に用いるのに好ましいアルキルアルコキシサルフェートは、アルキルエトキシサルフェートである。
アニオン性界面活性剤はアルコキシ化されていることが好ましく、より好ましくは、約0.1〜約4、更により好ましくは約0.2〜約3、更により好ましくは約0.3〜約2、特に約0.5〜約1のアルコキシ化度を有するアルコキシ化分枝鎖アニオン性界面活性剤である。好ましくは、アルコキシ基はエトキシである。分枝状アニオン性界面活性剤が界面活性剤の混合物であるとき、アルコキシ化度は混合物のすべての成分の重量平均アルコキシ化度(重量平均アルコキシ化度)である。重量平均アルコキシ化度の計算において、アルコキシ化された基を有しないアニオン性界面活性剤成分の重量も含める必要がある。
重量平均アルコキシ化度=(x1界面活性剤1のアルコキシ化度+x2界面活性剤2のアルコキシ化度+....)/(x1+x2+....)
式中、x1、x2、...は、混合物の各アニオン性界面活性剤のグラム単位の重量であり、アルコキシ化度は、各アニオン性界面活性剤のアルコキシ基の数である。
好ましくは、本発明の洗剤で使用するアニオン性界面活性剤は、約5%〜約40%、好ましくは約10%〜約35%、より好ましくは約20%〜約30%の分枝率を有する分枝状アニオン性界面活性剤である。好ましくは、分岐基はアルキルである。典型的には、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、環状アルキル基及びこれらの混合物から選択される。単一又は複数のアルキル分枝基は、本発明の洗剤で使用するアニオン性界面活性剤を生成するために用いる、出発アルコール(複数を含む)のヒドロカルビル主鎖に存在することができる。最も好ましくは、分枝状アニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフェート、及びこれらの混合物から選択される。
分枝状アニオン性界面活性剤は、単一のアニオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の混合物であり得る。単一の界面活性剤の場合、分枝の割合は、界面活性剤が誘導される元のアルコールにおいて分枝しているヒドロカルビル鎖の重量%を指す。
界面活性剤混合物の場合、分枝の割合は重量平均であり、以下の式に従って定義される。
分枝の重量平均(%)=[(x1アルコール1中の分枝アルコール1の重量%+x2アルコール2中の分枝アルコール2の重量%+....)/(x1+x2+....)]100
式中、xl、x2、...は、本発明の洗剤のアニオン性界面活性剤のための出発原料として使用したアルコールの全アルコール混合物中の各アルコールのグラム単位の重量である。重量平均分枝化度の計算において、分枝基を有しないアニオン性界面活性剤成分の重量も含める必要がある。
好ましくはアニオン性界面活性剤系は、約0.2〜約3の平均エトキシ化度、及び好ましくは約5%〜約40%の分枝度を有するアルキルエトキシ化サルフェートを含む。
サルフェート界面活性剤
本明細書で使用するのに好適なサルフェート界面活性剤としては、C8〜C18のアルキル若しくはヒドロキシアルキル、サルフェート及び/又はエーテルサルフェートの水溶性塩が挙げられる。好適な対イオンとしては、アルカリ金属カチオン又はアンモニウム若しくは置換アンモニウムが挙げられるが、ナトリウムが好ましい。
サルフェート界面活性剤は、C8〜C18の第一級分枝鎖及びランダムアルキルサルフェート(AS);C8〜C18の第二級(2,3)アルキルサルフェート;C8〜C18のアルキルアルコキシサルフェート(AExS)(式中、好ましくは、xは1〜30であり、アルコキシ基はエトキシ、プロポキシ、ブトキシ、又は更にはより高級なアルコキシ基、及びこれらの混合物から選択することができる)から選択することができる。
アルキルサルフェート及びアルキルアルコキシサルフェートは、様々な鎖長、エトキシ化度及び分枝度で市販されている。市販品として入手可能なサルフェートとしては、Shell社製のNeodolアルコール、Sasol社製のLial−Isalcheml及びSafol、Procter & Gamble Chemicals社製の天然アルコールをベースにしたものが挙げられる。
好ましくは、分枝状アニオン性界面活性剤は、分枝状アニオン性界面活性剤の少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも60重量%、特に少なくとも70重量%のサルフェート界面活性剤を含む。洗浄観点の技術から特に好ましい洗剤は、分枝状アニオン性界面活性剤がその50重量%超、より好ましくは少なくとも60重量%、特に少なくとも70重量%のサルフェート界面活性剤を含んでおり、このサルフェート界面活性剤がアルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される洗剤である。更により好ましいのは、分枝状アニオン性界面活性剤が約0.2〜約3、より好ましくは約0.3〜約2、更により好ましくは約0.4〜約1.5、特に約0.5〜約1のエトキシ化度を有しており、更により好ましくはアニオン性界面活性剤が約10%〜約35%、より好ましくは約20%〜約30%の分枝率を有する場合の洗剤である。
スルホネート界面活性剤
本明細書における使用に適したスルホネート界面活性剤としては、C8〜C18アルキル又はヒドロキシアルキルスルホネートの水溶性塩;国際公開 99/05243号、同第99/05242号、同第99/05244号、同第99/05082号、同第99/05084号、同第99/05241号、同第99/07656号、同第00/23549号、及び同第00/23548に記載されるC11〜C18アルキルベンゼンスルホネート(LAS);メチルエステルスルホネート(MES);及びα−オレフィンスルホネート(AOS)が挙げられる。スルホネート界面活性剤としては、モノスルホネート及び/又はジスルホネートであり得るパラフィンスルホネートも挙げられ、10〜20個の炭素原子を有するパラフィンのスルホン化により得られる。スルホネート界面活性剤としては、アルキルグリセリルスルホネート界面活性剤も挙げられる。
非イオン性界面活性剤
存在する場合、非イオン性界面活性剤は、組成物の0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.2重量%〜20重量%、より好ましくは0.3重量%〜10重量%、最も好ましくは0.5重量%〜5重量%の一般的な量で含まれる。好適な非イオン性界面活性剤としては、脂肪族アルコールと1〜25モルのエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖又は分枝鎖状、第1級又は第2級でよく、一般的に8〜22個の炭素原子を含有する。特に好ましいのは、10〜18個の炭素原子、好ましくは10〜15個の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モル当たり2〜18モル、好ましくは2〜15モル、より好ましくは5〜12モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。極めて好ましい非イオン性界面活性剤は、ゲルベアルコールと、アルコール1モル当たり2〜18モル、好ましくは2〜15モル、より好ましくは5〜12モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。
代替的な非イオン性界面活性剤を、アルキルポリグルコシド界面活性剤(APG)の群から選択することができる。
アミンオキシド補助界面活性剤
好ましいアミンオキシドは、アルキルジメチルアミンオキシド又はアルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド、より好ましくはアルキルジメチルアミンオキシド、及び特にココジメチルアミンオキシドである。アミンオキシドは、直鎖又は分枝鎖アルキル基を有し得る。典型的なアミンオキシドとしては、C8〜18アルキル部分である1つのR1と、C1〜3アルキル基及びC1〜3ヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2つのR2及びR3部分と、を含有する水溶性アミンオキシドが挙げられる。好ましくは、アミンオキシドは、式R1−N(R2)(R3)O(式中、R1はC8〜18アルキルであり、R2及びR3はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、及び3−ヒドロキシプロピルからなる群から選択される)により特徴付けられる。直鎖アミンオキシド系界面活性剤としては、具体的には、直鎖C10〜C18アルキルジメチルアミンオキシド及び直鎖C8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシドを挙げることができる。好ましいアミンオキシドとしては、直鎖C10、直鎖C10〜C12、及び直鎖C12〜C14アルキルジメチルアミンオキシドが挙げられる。アミンオキシドは、C1〜3アルキル、C1〜3ヒドロキシアルキル基、又は平均で約1〜約3個のエチレンオキシド基を含有するポリエチレンオキシド基から独立して選択される2つの部分R2及びR3を更に含む。好ましくは、2つの部分は、C1〜3アルキルから選択され、より好ましくは、両方にC1アルキルが選択される。
双性イオン性補助界面活性剤
他の好適な補助界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アミダゾリニウムベタイン、スルホベタイン(INCIスルタイン)並びにホスホベタインなどのベタインが挙げられ、好ましくは次の式(I)のものである。
−[CO−X(CH−N(R)(R)−(CH−[CH(OH)−CH−Y−(I)式中、
は、飽和又は不飽和C6〜22アルキル残基であり、好ましくはC8〜18アルキル残基、特に飽和C10〜16アルキル残基、例えば飽和C12〜14アルキル残基であり、
Xは、NH、C1〜4アルキル残基Rを有するNR、O又はSであり、
nは、1〜10の数、好ましくは2〜5、特に3であり、
xは、0又は1、好ましくは1であり、
、Rは独立して、ヒドロキシエチル、好ましくはメチルなどのヒドロキシ置換される可能性のあるC1〜4アルキル残基であり、
mは、1〜4の数、特に1、2又は3であり、
yは、0又は1であり、
Yは、COO、SO3、OPO(OR)O又はP(O)(OR)Oであり、式中、Rは、水素原子H又はC1〜4アルキル残基である。
好ましいベタインは、式(Ia)のアルキルベタイン、式(Ib)のアルキルアミドプロピルベタイン、式(Ic)のスルホベタイン、及び式(Id)のアミドスルホベタインであり;
−N(CH−CHCOO− (Ia)
−CO−NH(CH−N(CH−CHCOO− (Ib)
−N(CH−CHCH(OH)CHSO− (Ic)
−CO−NH−(CH−NCH−CHCH(OH)CHSO−(Id)、式中、R1は、式Iと同じ意味である。特に好ましいベタインは、カルボベタイン[式中、Y=COO]であり、特に式(Ia)及び(Ib)のカルボベタインであり、式(Ib)のアルキルアミドベタインが最も好ましい。
好適なベタイン及びスルホベタインの例は、アーモンドアミドプロピルベタイン、アプリコットアミドプロピルベタイン、アボカドアミドプロピルベタイン、ババスアミドプロピルベタイン、ベヘナミドプロピルベタイン、ベヘニルベタイン、ベタイン、キャノーラミドプロピルベタイン、カプリル/カプラミドプロピルベタイン、カルニチン、セチルベタイン、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココベタイン、ココヒドロキシスルタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、ココスルタイン、デシルベタイン、ジヒドロキシエチルオレイルグリシネート、ジヒドロキシエチル大豆グリシネート、ジヒドロキシエチルステアリルグリシネート、ジヒドロキシエチルタローグリシネート、PG−ベタインのプロピルジメチコーン、エルカミドプロピルヒドロキシスルタイン、水素添加タローベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルスルタイン、ミルクアミドプロピルベタイン、ミンクアミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、ミリスチルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレイルベタイン、オリーブアミドプロピルベタイン、ヤシアミドプロピルベタイン、パルミタミドプロピルベタイン、パルミトイルカルニチン、ヤシ仁アミドプロピルベタイン、ポリテトラフルオロエチレンアセトキシプロピルベタイン、リシノール酸アミドプロピルベタイン、セサミドプロピルベタイン、ソイアミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、ステアリルベタイン、タローアミドプロピルベタイン、タローアミドプロピルヒドロキシスルタイン、タローベタイン、タロージヒドロキシエチルベタイン、ウンデシレンアミドプロピルベタイン、及び小麦胚芽アミドプロピルベタインである[INCIに従って表記]。
例えば、好ましいベタインは、ココアミドプロピルベタインである。
本明細書の洗剤組成物は、ビルダー、キレート剤、調整用ポリマー、洗浄用ポリマー、表面改質用ポリマー、汚れ凝集用ポリマー、構造剤、皮膚軟化剤、保湿剤、皮膚再生活性物質、カルボン酸、スクラブ粒子、漂白剤及び漂白活性化剤、香料、悪臭防除剤、顔料、染料、乳白剤、ビーズ、真珠光沢粒子、マイクロカプセル、ジアミン類、抗菌剤、防腐剤、及びpH調整剤、並びに緩衝手段など、多くの任意成分を含むことができる。
香料送達系
開示するように、香料送達系を使用してかかる香料を付着させることで、本明細書に開示した香料の利点を更に高めることができる。好適な香料送達系、香料送達系を製造する方法、及びかかる香料送達系の使用法の非限定例が、米国特許出願公開第2007/0275866(A1)号に開示されている。かかる香料送達系としては、以下のものが挙げられる。
ポリマー支援型送達(PAD):この香料送達技術は、香料物質を送達するうえでポリマー材料を用いるものである。古典的なコアセルベーション、水溶性又は部分水溶性〜水不溶性の荷電又は中性ポリマー、液晶、ホットメルト、ヒドロゲル、香料付与プラスチック、マイクロカプセル、ナノ−及びマイクロラテックス、ポリマー性フィルム形成剤、及びポリマー吸収剤、ポリマー吸着剤等が幾つかの例である。PADとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない。
マトリックス系:芳香剤をポリマーマトリックス又は粒子中に溶解又は分散する。例えば、香料は、1)製品に配合する前にポリマー中に分散させるか、又は2)製品の配合中又は配合後にポリマーとは別に添加してよい。ポリマーからの香料の拡散は、所望の表面(部位)に付着又は塗布されたポリマー性マトリックス系から香料を放出させるか、あるいはその放出速度を増加させるうえで一般的な誘因であるが、香料の放出を制御する他の多くの誘因が知られている。ポリマー粒子、フィルム、溶液などの内部又は上部への吸収及び/又は吸着はこの技術の態様である。有機材料(例えば、ラテックス)からなるナノ又はマイクロ粒子が、その例である。好適な粒子としては、ポリアセタール、ポリアクリレート、ポリアクリル酸、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリアリールエーテルケトン、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリクロロプレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリクロロプレン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリケトン、ポリエステル、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンクロリネート、ポリイミド、ポリイソプレン、ポリ乳酸、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフタルアミド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、並びにアクリロニトリル−ブタジエン、酢酸セルロース、エチレン−酢酸ビニル、エチレンビニルアルコール、スチレン−ブタジエン、酢酸ビニル−エチレン、及びこれらの混合物等に基づくポリマー又はコポリマー等の広範な材料が挙げられるが、これらに限定されない。
「標準的な」系とは、ポリマーと結合した予備充填された香料を香料の放出の瞬間まで保持することを意図して「予備充填された」系を指す。かかるポリマーは、未希釈の製品の匂いを抑制し、香料の放出速度に応じて香料ブルーム効果及び/又は持続効果も与え得る。かかる系による課題の1つは、1)製品内安定性(必要時まで担体内部に香料を保持すること)と、2)適時放出(使用時又は乾燥部位から)との理想的なバランスを実現することである。かかる安定性の実現は、製品の保存及び製品の老化中に特に重要である。この課題は、ヘビーデューティ液体洗濯用洗剤などの、水性界面活性剤含有製品に特に明らかである。利用可能な多くの「標準的」マトリックス系は、水性製品に配合した場合に効果的に「平衡」系となる。「平衡」系又はリザーバ系を選択することができ、これは、許容可能な製品内拡散安定性及び利用可能な放出誘因(例えば、摩擦)を有する。「平衡」系は、香料及びポリマーが製品に別々に添加され得る系であり、香料とポリマーとの間の平衡相互作用が、1つ以上の消費者接触点で効果を引き起こす(これに対し、自由香料制御はポリマー支援型送達技術を有しない)。このポリマーもまた、香料で予備充填されてよい。しかしながら、香料の一部又は全部は製品保存時に拡散し、所望の香料原材料(PRM)がポリマーに結合した平衡状態に達する場合がある。次いで、ポリマーは、香料を表面へと輸送し、一般に香料の拡散によって香料を放出する。かかる平衡系ポリマーを使用することで、未希釈の製品の匂いの強度が低下する可能性がある(通常、予備充填された標準系の場合、そうであることが多い)。かかるポリマーの蓄積は、放出プロファイルを「平坦化」し、持続性を高めることができる。上に示したように、かかる持続性は初期の強度を抑制することによって得られ、配合者が、より高いインパクト又は低い嗅覚閾値(ODT)又は低いコバッツ・インデックス(KI)のPRMを用いて、初期強度が強過ぎるか、又は変質されていることのないFMOTの効果を得ることが可能となる。所望の消費者の接触点に影響を与えるためには、香料の放出は、適用のタイムフレーム内で起きることが重要である。マトリックス系は、ホットメルト接着剤及び香料付与プラスチックも含む。更に、疎水的に改質された多糖を香料添加製品に配合することによって、香料蓄積を増加させ、及び/又は香料放出を改変することができる。例えば、多糖、及びナノラテックスなどのかかるマトリックス系はすべて、PADリザーバ系などの他のPAD系を含む他のPDTと組み合わせて香料マイクロカプセル(PMC)の形態とすることができる。
シリコーンもPDTとして用いることができるポリマーの例であり、ポリマー支援型送達「マトリックス系」に類似の方法で香料効果をもたらすことができる。かかるPDTは、シリコーン支援型送達(SAD)と称される。シリコーンを香料で予備充填すること、又はシリコーンをPADについて述べたような平衡系として使用することができる。シリコーンの例としては、ポリジメチルシロキサン及びポリアルキルジメチルシロキサンが挙げられる。他の例としては、アミン官能性を有するものが挙げられ、これを用いてアミン支援型送達(AAD)、及び/又はポリマー支援型送達(PAD)、及び/又はアミン反応生成物(ARP)に関連する効果を提供することができる。
リザーバ系:リザーバ系はコア/シェル型技術としても知られ、すなわち保護シェルとして機能し得る香料放出制御膜によって芳香剤が包囲される技術である。マイクロカプセル内部の物質が、コア、内部相、又は充填物と称されるのに対して、この壁は、時としてシェル、コーティング、又は膜と称される。マイクロ粒子、感圧カプセル、又はマイクロカプセルは、この技術の例である。本発明のマイクロカプセルは、コーティング、押出、噴霧乾燥、界面重合、その場での重合、及びマトリクス重合が挙げられるが、これらに限定されない、様々な手順によって形成される。使用可能なシェル物質は、水に対する安定性が大きく異なる。最も安定したものとして、水溶液(又は製品)中で特定のPRMをより長期にわたって保持し得るポリオキシメチレン尿素(PMU)系材料がある。かかる系としては、尿素−ホルムアルデヒド、及び/又はメラミン−ホルムアルデヒドが挙げられるが、これらに限定されない。例えば架橋度に応じて水に速やかに又はゆっくりと溶解するように、ゼラチン系マイクロカプセルを調製してよい。多くの他のカプセル壁材料が入手可能であり、これらは、観察される香料の拡散安定性の程度が異なっている。理論に束縛されるものではないが、例えば一度所定の表面に付着したカプセルからの香料の放出速度は、通常、製品内の香料拡散安定性の逆数である。このため、例えば尿素−ホルムアルデヒド、及びメラミン−ホルムアルデヒドマイクロカプセルは、通常、機械的力(例、摩擦力、圧力、剪断応力)などの、カプセルを破壊して香料(芳香剤)の放出速度を増大させる、拡散以外の(又は拡散の他の更なる)放出機構を香料の放出のために必要とする。他の誘因としては、融解、溶解、加水分解又は他の化学反応、及び電磁放射などが挙げられる。予備充填されたマイクロカプセルの使用には、製品内安定性、及び使用時及び/又は表面上(部位上)放出の適正な比に加えてPRMの適切な選択が求められる。尿素−ホルムアルデヒド、及び/又はメラミン−ホルムアルデヒド系のマイクロカプセルは、特に中性に近い水溶液中で比較的安定している。これらの材料は摩擦誘因を必要とする場合があるが、これはすべての製品用途に適用できるものではない。他のマイクロカプセル材料(例、ゼラチン)は、水系製品中では不安定な場合があり、製品の経時後に(自由香料制御と比較して)効果が低下する場合もある。擦ると香りが出る(スクラッチ・アンド・スニフ)技術は、PADの更なる別の例である。
分子支援型送達(MAD):非ポリマー材料又は分子もまた、香料の送達性を高める機能を有し得る。理論に束縛されるものではないが、香料は、有機物質と非共有結合的に相互作用する場合があり、香料の異常な蓄積及び/又は放出につながる。かかる有機物質の非限定例としては、有機油、ワックス、鉱油、ワセリン、脂肪酸又はエステルなどの疎水性物質、糖類、界面活性剤、リポソーム、及び更には他の香料原料(香油)、並びにボディーオイル及び/又は他の土壌などの天然油が挙げられるが、これらに限定されない。香料定着剤は、更なる別の例である。一態様では、非ポリマー材料又は分子は、約2よりも大きいCLogP値を有する。
シクロデキストリン(CD):この技術による手法では、環状オリゴ糖又はシクロデキストリンを用いて香料の送達を向上させる。一般的に、香料とシクロデキストリン(CD)との複合体を形成する。かかる複合体は、事前形成してもよいし、その場で形成してもよいし、部位の表面又は内部で形成してもよい。理論に束縛されるものではないが、特に他の補助成分(例、界面活性剤)がシクロデキストリンの内腔をめぐって香料と競合するような高濃度で存在しない場合には、水の損失によって、平衡状態は、CD−香料複合体側に移動し得る。後の時点で水との接触や含水量の増大が起こった場合に、ブルーム効果が得られる可能性がある。加えて、シクロデキストリンによって香料の配合者によるPRMの選択の柔軟性が増加する。シクロデキストリンは所望の香料安定性、蓄積、又は放出効果を得るために香料で予備充填してもよく、あるいは香料とは別に添加してもよい。
デンプン封入アコード(SEA):デンプン封入アコード(SEA)技術の使用により、例えばデンプンなどの成分を加えて液体香料を固体に変換することによって、香料の性質を改変することが可能である。その効果としては、製品保存時の香料の保持率が特に非水性条件下において向上することが挙げられる。水分との接触時には、香料のブルームが誘発され得る。製品の配合者は、デンプンによって、通常であればSEAの非存在下では使用できないPRM又はPRMの濃度を選択することが可能となることから、他の最適な時点で更に効果が得られる可能性がある。別の技術の例としては、香料を液体から固体に転化するうえでシリカなどの他の有機及び無機材料を使用することが挙げられる。
ゼオライト、及び無機担体(ZIC):この技術は、香料を送達するうえで、多孔質のゼオライト又は他の無機材料を使用することに関する。香料充填ゼオライトは、例えば、香料充填ゼオライト(PLZ)をコーティングするために使用される補助成分と共に又は補助成分なしで使用して、製品の保存の間、又は使用時、又は乾燥部位からの香料放出特性を変化させることができる。シリカは、ZICの別の形態である。好適な無機担体の別の例としては、香料又は他の活性物質がナノ小管又はマイクロ小管の内腔内に収容されている、無機小管が挙げられる。好ましくは、香料を充填した無機小管(すなわち香料充填小管又はPLT)は、ハロイサイト、又はハロイサイトと他の無機物質(他の粘土を含む)との混合物のような、鉱物性のナノ小管又はマイクロ小管である。PLT技術はまた、製品内拡散安定性、所望の部位への付着を向上させるため、又は充填された香料の放出速度を制御する目的で、小管の内側及び/又は外側に更なる成分を含んでもよい。デンプン封入体などのモノマー性材料及び/又は高分子材料を使用することによって、PLTのコーティング、プラギング、キャッピング又は封入が可能になる。
一態様では、ポリマー支援型送達(PAD)系、分子支援型送達(MAD)系、シクロデキストリン(CD)系、デンプン封入アコード(SEA)系、ゼオライト及び無機担体(ZIC)系からなる群から選択される香料送達系が開示され、当該香料送達系は、本明細書に開示した香料、例えば、本明細書の香料のセクションで開示した香料から選択される香料を含むことができる。
一態様では、ポリマー支援型送達(PAD)系が開示され、当該ポリマー支援型(PAD)系は、本明細書に開示した香料、例えば、本明細書の香料のセクションで開示した香料から選択される香料を含むことができるポリマー支援型(PAD)リザーバ系を含むことができる。
当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系の一態様では、当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系は、シェル材料及びコア材料を含む香料送達粒子を含み、当該シェル材料は当該コア材料を封入し、当該コア材料は、本明細書に開示される香料、例えば本明細書の香料の項で開示される香料から選択される香料を含み、当該シェルは、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、アミノプラスト(一態様では、当該アミノプラストは、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリ尿素ウレタンを含み、一態様では、当該ポリ尿素は、ポリオキシメチレン尿素及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含む)、ポリオレフィン、多糖類(一態様では、アルギン酸塩及び/又はキトサン)、ゼラチン、セラック、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、非水溶性無機材料、シリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む。
当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系の一態様では、当該シェルは、メラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含むことができる。
当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系の一態様では、当該シェルは、多糖、カチオン修飾デンプン及びカチオン修飾グアー、ポリシロキサン、ポリハロゲン化ジメチルジアリルアンモニウム、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウムとビニルピロリドンのコポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、ハロゲン化イミダゾリニウム及びハロゲン化イミダゾリウム、並びにポリビニルアミン及びそのN−ビニルホルムアミドとのコポリマーからなる群から選択される水溶性カチオンポリマーによってコーティングすることができる。
当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系の一態様では、当該シェルをコーティングする当該コーティングは、カチオン性ポリマー及びアニオン性ポリマーを含むことができる。
当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系の一態様では、当該カチオン性ポリマーは、ヒドロキシルエチルセルロースを含むことができ、当該アニオン性ポリマーは、カルボキシルメチルセルロースを含むことができる。
一態様では、当該ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系は香料マイクロカプセルである。
封入体の製造プロセス
一態様では、
a.)総溶液重量に基づいて、約20%〜約90%、約40%〜約80%、又は更には約60%〜約80%の水と、第1の乳化剤及び第1の樹脂とを含み得る第1の溶液を調製する工程(ここで、当該第1の乳化剤と当該第1の樹脂との比が、約0.1:0〜約10:0、約0.1:1〜約10:1、約0.5:1〜約3:1、又は更には約0.8:1〜約1.1:1である)と、
b.)総溶液重量に基づいて、約20重量%〜約95重量%の水と、第2の乳化剤及び第2の樹脂とを含み得る第2の溶液を調製する工程(ここで、当該第2の乳化剤と当該第2の樹脂との比が、約0:1〜約3:1、約0.04:1〜約0.2:1、又は更には約0.05:1〜約0.15:1である)と、
c.)本明細書で開示される香料、例えば、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料、表1の香料1及び5からなる群から選択される香料、又は表1の香料5を含み得るコア材料と、当該第1の溶液とを合わせて第1の組成物を形成する工程と、
d.)当該第1の組成物を乳化させる工程と、
e.)当該第1の組成物及び当該第2の溶液を合わせて第2の組成物を形成し、任意にいずれかの処理助剤及び当該第2の組成物を合わせる工程であって、当該第1の組成物及び当該第2の溶液は、任意の順序で合わせることができるが、一態様では、当該第2の溶液が当該第1の組成物に添加されるか、又は当該第2の溶液及び当該第1の組成物が同時に合わされる、工程と、
f.)当該第2の組成物を、少なくとも15分、少なくとも1時間又は更に約4時間〜約100時間、約25℃〜約100℃、約45℃〜約90℃の温度、又は更に約50℃〜約80℃の熱で混合し、任意にいずれかの処理助剤を当該第2の組成物に合わせる工程と、
g.)工程f.)中又はそれ以降で、任意にいずれかのスカベンジャー材料、構造剤、及び/又は抗凝集剤を、当該第2の組成物と合わせる工程であって、かかる材料は、任意の順で合わされてもよいが、一態様では、スカベンジャー材料を最初に、任意の構造剤を2番目に合わせ、続いて抗凝集剤を合わせる、工程と、
h.)任意に当該第2の組成物を噴霧乾燥する工程と、を含む、プロセス
が開示される。
このプロセスの1つ又は2つ以上の態様では、当該第1及び第2の樹脂は、アルデヒドとアミンとの反応生成物を含んでよく、好適なアルデヒドとしてはホルムアルデヒドが挙げられる。好適なアミンとしては、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、及びこれらの混合物が挙げられる。好適なメラミンとしては、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、イミノメラミン、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な尿素としては、ジメチロール尿素、メチル化ジメチロール尿素、尿素−レゾルシノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
本プロセスの1つ又は2つ以上の態様では、当該第1及び第2の乳化剤は、カルボキシ、ヒドロキシル、チオール、アミン、アミド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される部分を含んでよい。一態様では、この乳化剤のpKaは、5未満、好ましくは0よりも大きく5未満であってよい。乳化剤には、アクリル酸−アルキルアクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリアルキレン−co−カルボキシ無水物、ポリアルキレン−co−無水マレイン酸、ポリ(メチルビニルエーテル−co−無水マレイン酸)、ポリ(プロピレン−co−無水マレイン酸)、ポリ(ブタジエン)−co−無水マレイン酸)、及びポリ(酢酸ビニル−co−無水マレイン酸)、ポリビニルアルコール、ポリアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、並びにこれらの混合物が挙げられる。
このプロセスの1つ又は2つ以上の態様では、第1及び第2の溶液のpHは、この第1及び第2の溶液のpHが約3.0〜7.0であるように制御されてよい。
このプロセスの1つ又は2つ以上の態様では、工程f.)の間に、第2の組成物の総重量に基づいて、約0%〜約10%、約1%〜約5%、又は更には約2%〜約4%の、アニオンとカチオンとを含む塩をこの第2の組成物と組み合わせてもよく、このアニオンは塩化物、硫酸、リン酸、硝酸、ポリリン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、及びこれらの混合物からなる群から選択され、このカチオンは周期表のIA族元素、周期表のIIA族元素、アンモニウムカチオン及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは硫酸ナトリウムである。
このプロセスの1つ又は2つ以上の態様では、上述のプロセスパラメータのいずれかが組み合わされてよい。
好適な封入体並びに好適なシェル材料を製造する補足的な教示は、米国特許第6,869,923(B1)号、米国公開特許出願第2005/0276831(A1)号及び同第2007/020263(A1)号に記載されている。本明細書で開示されるプロセスにおける使用に好適な装置としては、連続撹拌槽反応器、ホモジナイザ、タービン撹拌器、再循環ポンプ、パドルミキサ、プラウ剪断ミキサ、リボンブレンダ、いずれもバッチ式の垂直軸造粒機及びドラムミキサ、及び、利用可能な場合、連続工程構成における、噴霧乾燥器、及び押出機を挙げることができる。かかる装置は、Lodige GmbH(ドイツ、パーデルボルン)、Littleford Day,Inc.(米国、ケンタッキー州フローレンス)、Forberg AS(ノルウェー、ラルヴィク)、Glatt Ingenieurtechnik GmbH(ドイツ、ワイマール)、Niro(デンマーク、セーボルグ)、Hosokawa Bepex Corp.(米国、ミネソタ州ミネアポリス)、Arde Barinco(米国、ニュージャージー州)から入手可能である。
補助物質
本発明の各消費者向け製品実施形態に必須ではないが、以下に例示される補助剤の非限定的なリストは、本消費者向け製品における使用に好適であり、例えば、性能を補助若しくは向上させるために、清浄される基材の処理のために、又は香料、着色剤、染料などを用いる場合のように組成物の審美性を変化させるために、望ましくは本発明の特定の実施形態に組み込まれてもよい。これらの追加の構成成分の正確な性質及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理形態及び使用される作業の性質に依存する。かかる補助剤は、本明細書で前に開示した香料及び/又は香料送達系に加えられる。好適な補助剤物質としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、染料移行防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒材料、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、粘土質除去/再付着防止剤、増白剤、発泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、構造弾性化剤、増粘剤/構造剤、布地柔軟剤、担体、ヒドロトロープ、処理助剤及び/又は顔料が挙げられるが、これらに限定されない。
上述のように、補助成分は、本発明の各消費者向け製品実施形態に必須のものではない。したがって、本出願人らの組成物の所定の実施形態は、以下の補助物質の1つ以上を含有しない:漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー分散剤、粘土及び土壌除去/再付着防止剤、増白剤、発泡抑制剤、染料、追加の香料及び香料送達系、構造弾性化剤、増粘剤/構造剤、布地柔軟仕上げ剤、担体、ヒドロロープ、処理助剤、並びに/又は顔料。しかしながら、1つ又は2つ以上の補助剤が存在する場合、かかる1つ又は2つ以上の補助剤は、以下に詳述されているとおり存在してもよい。
界面活性剤−本発明による組成物は、界面活性剤又は界面活性剤系を含んでよく、この界面活性剤は、非イオン性及び/若しくはアニオン性及び/若しくはカチオン性界面活性剤、並びに/又は両性及び/若しくは双性及び/若しくは半極性非イオン性界面活性剤から選択され得る。界面活性剤は、典型的に、洗浄組成物の約0.1重量%から、約1重量%から、又は更には約5重量%から、洗浄組成物の約99.9重量%まで、約80重量%まで、約35重量%まで、又は更には約30重量%までの濃度で存在する。
ビルダー−本発明の組成物は、1つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含むことができる。存在する場合、本組成物は、一般に少なくとも約1重量%のビルダー、又は約5重量%又は10重量%〜約80重量%、50重量%、又は更には30重量%のビルダーを含む。ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノシリケートビルダー、ポリカルボキシラート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシラート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−,2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩、並びにメリット酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びそれらの可溶性塩のようなポリカルボン酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
キレート剤−本明細書の組成物はまた、所望により1つ又は2つ以上の銅、鉄、及び/又はマンガンキレート剤を含有してよい。使用される場合、キレート化剤は、一般に本明細書の組成物の約0.1重量%〜約15重量%又は更には本明細書の組成物の約3.0重量%〜約15重量%を構成する。
移染防止剤−本発明の組成物は、1つ又は2つ以上の移染防止剤を含んでもよい。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン、及びポリビニルイミダゾール、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、洗浄組成物の約0.0001重量%から、約0.01重量%から、約0.05重量%から、洗浄組成物の約10重量%まで、約2重量%まで、又は更には約1重量%までの濃度で存在する。
分散剤−本発明の組成物はまた、分散剤を含むことができる。好適な水溶性有機材料は、ホモポリマー若しくはコポリマーの酸又はこれらの塩であり、そのうち、ポリカルボン酸は、互いに炭素原子2個以下しか離れていない少なくとも2個のカルボキシルラジカルを含み得る。
酵素−組成物は、洗浄性能効果、及び/又は布地ケア効果を提供する1つ又は2つ以上の洗浄性酵素を含むことができる。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、プロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素をアミラーゼと組み合わせた混液である。
酵素安定剤−組成物中、例えば洗剤中で使用するための酵素は、様々な技術によって安定化させることができる。本明細書において用いられる酵素は、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、カルシウム及び/又はマグネシウムイオンの水溶性供給源を最終組成物中に存在させることによって安定化させることができる。
触媒金属錯体−本出願人らの組成物には、触媒金属錯体が含まれてよい。金属含有漂白触媒の1つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような、漂白触媒活性を殆ど又は全く有しない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して規定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤(sequestrate)、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びこれらの水溶性塩を含む触媒系である。
必要に応じて、本明細書における組成物は、マンガン化合物によって触媒され得る。かかる化合物及び使用濃度は、当該技術分野において周知である。
また、本明細書中の組成物には、「MRL」と略される大多環式剛性配位子の遷移金属錯体が好適に含まれてよい。実際には、限定するものではないが、本明細書における組成物及び洗浄プロセスは、水性洗浄媒体中において少なくとも約1億分率の有益剤MRL種を提供するように調整することができ、約0.005ppm〜約25ppm、約0.05ppm〜約10ppm、又は更には約0.1ppm〜約5ppmのMRLを洗浄溶液中に提供することができる。
遷移金属漂白剤触媒中の好ましい遷移金属としては、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書における好ましいMRLは、交差架橋した特定の種類の超剛性配位子、例えば、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンである。
レオロジー改質剤
本発明の液体組成物は、レオロジー改質剤を含んでよい。レオロジー改質剤は、非ポリマー結晶性のヒドロキシ官能性材料であり、組成物の水性液体マトリクスに剪断減粘特性を付与する、ポリマーレオロジー変性剤からなる群から選択されてよい。一態様では、かかるレオロジー変性剤は、水性液体組成物に、20秒−1の剪断速度及び21℃にて、1〜7000cpsの高剪断粘度、及び、低剪断(21℃において剪断速度0.5秒−1)にて1000cps超又は更には1000cps〜200,000cpsの粘度を付与する。一態様では、洗浄及びトリートメント組成物のために、かかるレオロジー変性剤は、水性液体組成物に、約20秒−1及び21℃において50〜3000cpsの高剪断粘度、及び、低剪断(21℃において0.5秒−1の剪断速度)において1000cps超又は更には1000cps〜200,000cpsの粘度を付与する。本発明による粘度は、プレート直径40mm及び間隙サイズ500μmを有する平板鋼スピンドルを使用する、TA instruments製のAR 2000レオメータを使用して測定される。20秒−1における高剪断粘度及び0.5秒−1における低剪断粘度は、21℃で3分間の0.1秒−1〜25秒−1の対数剪断速度掃引から得ることができる。
結晶性ヒドロキシル官能性材料は、マトリクス内でその場で結晶化させることで、組成物のマトリクスの全体にわたって糸様構造系を形成するレオロジー変性剤である。高分子レオロジー変性剤は、好ましくはポリアクリレート、高分子ゴム、その他の非ゴム多糖類、及びこれらの高分子材料の組み合わせから選択される。
一般的には、レオロジー変性剤は、本明細書の組成物の、0.01重量%〜1重量%、好ましくは0.05重量%〜0.75重量%、より好ましくは0.1重量%〜0.5重量%で含まれる。
本発明の組成物に特に有用である構造化体は、マトリクス系内で結晶化されると、液体マトリクスの全体にわたって糸様構造系を形成することができる非高分子(従来のアルコキシル化を除く)結晶性ヒドロキシ官能性材料を含むことができる。かかる物質は、一般的には、結晶性ヒドロキシル含有脂肪酸、脂肪酸エステル又は脂肪ワックスとして特徴付けることができる。一態様では、レオロジー変性剤としては、ヒマシ油及びその誘導体などの結晶性ヒドロキシル含有レオロジー変性剤が挙げられる。一態様では、レオロジー変性剤としては、硬化ヒマシ油及び硬化ヒマシワックスなどの硬化ヒマシ油誘導体が挙げられる。市販のヒマシ油系結晶性ヒドロキシル含有レオロジー改質剤としては、Rheox,Inc.(現Elementis)より販売されるTHIXCIN(商標)が挙げられる。
これまでに記載された非ポリマー結晶性ヒドロキシル含有レオロジー変性剤に加えて、他の種類のレオロジー変性剤が本明細書の液体洗剤組成物に利用されてもよい。水性液体マトリックスに剪断減粘特性を提供するポリマー材料も使用され得る。
好適なポリマーレオロジー変性剤としては、ポリアクリレート、多糖又は多糖誘導体の種類のものが挙げられる。レオロジー変性剤として典型的に用いられる多糖誘導体には、ポリマーゴム材料が含まれる。かかるゴムとしては、ペクチン、アルギン酸塩、アラビノガラクタン(アラビアゴム)、カラギーナン、ジェランガム、キサンタンガム、及びグアーガムが挙げられる。
本明細書においてポリマーレオロジー変性剤が使用される場合、この種類の好ましい材料は、ジェランガムである。ジェランガムは、シュードモナセロディア(Pseudomonaselodea)ATCC 31461の発酵によって調製されるヘテロ多糖である。ジェランガムは、商品名KELCOGELで、CP Kelco U.S.,Inc.により市販されている。
更なる代替の好適なレオロジー変性剤としては、溶媒とポリカルボキシラートポリマーとの組み合わせが挙げられる。より具体的には、溶媒は、アルキレングリコールであり得る。一態様では、溶媒は、ジプロピレングリコールを含んでもよい。一態様では、ポリカルボキシラートポリマーは、ポリアクリレート、ポリメタクリレート又はこれらの混合物を含んでもよい。一態様では、溶媒は、全組成物重量に基づいて、組成物の0.5重量%〜15重量%、又は2重量%〜9重量%の濃度で存在し得る。一態様では、ポリカルボキシラートポリマーは、全組成物重量に基づいて、0.1重量%〜10重量%、又は2重量%〜5重量%の濃度で存在し得る。一態様では、溶媒成分は、ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールとの混合物を含み得る。一態様では、ジプロピレングリコールと1,2−プロパンジオールとの比は、3:1〜1:3、又は更には1:1であり得る。一態様では、ポリアクリレートは、不飽和モノ−又はジ−炭酸と、(メタ)アクリル酸のC〜C30アルキルエステルとのコポリマーを含み得る。別の態様では、レオロジー変性剤は、不飽和モノ−又はジ−炭酸と、(メタ)アクリル酸のC〜C30アルキルエステルとのポリアクリレートを含み得る。かかるコポリマーは、商品名Carbopol Aqua 30(登録商標)でNoveon Incから入手可能である。
レオロジー変性剤の非存在下、所望の剪断減粘特性を液体組成物に付与する目的で、液体組成物は界面活性剤相化学又はゲル相により内部構造化することができる。
消費者向け製品の製造及び使用プロセス
本発明の消費者向け製品の実施形態は、任意の好適な形態に配合され、配合者によって選択される任意のプロセスによって調製され得、その非限定例は、米国特許第5,879,584号に記載されており、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
使用方法及び処理される部位
本明細書で開示される香料1、及び3〜5を含む消費者製品、及び/又は香料1、及び3〜5を含む香料送達系などの組成物は、部位、とりわけ表面又は布地を洗浄又は処理するために使用することができる。したがって、部位を処理及び/又は清浄する方法であって、
a)必要に応じて当該部位を洗浄及び/又はすすぐことと、
b)当該部位を、本明細書に開示される消費者製品及び/又は香料送達系及びそれらの混合物と接触させることと、
c)必要に応じて該部位を洗浄及び/又はすすぐことと、
d)必要に応じて当該部位を乾燥させることと、を含む。
当該乾燥させることは、能動又は受動乾燥であってよい。
本発明の目的に関して、洗浄は、こすり洗い及び機械的撹拌を含むが、これらに限定されない。部位は、例えば、布地、通常の消費者使用条件で洗濯又は処理できる布地といった、殆どのどんな材料も含み得る。開示される組成物を含み得る液体は、約3〜約11.5のpHを有していてよい。かかる組成物は、典型的には、溶液中約500ppm〜約15,000ppmの濃度で使用される。洗浄溶媒が水であるとき、水温は、典型的には約5℃〜約90℃であり、部位が布地を含むとき、水の布地に対する比は、典型的には約1:1〜約30:1である。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるかかるすべての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。
実施例1:84重量%コア/16重量%壁のメラミンホルムアルデヒド(MF)カプセル
25グラムのブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa4.5〜4.7(Kemira Chemicals,Inc.(Kennesaw,Georgia U.S.A.))を脱イオン水200グラムに溶解させ、混合する。水酸化ナトリウム溶液を用いて溶液のpHをpH4.0に調整する。8グラムの部分メチル化メチロールメラミン樹脂(Cymel 385、固形分80%(米国ニュージャージー州ウエストパターソン所在のCytec Industries))を乳化剤溶液に添加する。表1の200グラムの香油を機械的撹拌下で前述の混合物に添加し、温度を50℃に上げる。安定なエマルションが得られるまでより高速で混合した後、第2の溶液及び4グラムの硫酸ナトリウム塩をエマルションに添加する。この第2の溶液は、10グラムのブチルアクリレート−アクリル酸コポリマー乳化剤(Colloid C351、25%固形分、pKa4.5〜4.7、Kemira)、120グラムの蒸留水、pHを4.8に調整するための水酸化ナトリウム溶液、25グラムの部分的にメチル化されたメチロールメラミン樹脂(Cymel 385、80%固形分、Cytec)を含有する。この混合物を70℃に加熱し、連続的に撹拌しながら一晩維持して、封入プロセスを完了させる。23グラムのアセトアセトアミド(Sigma−Aldrich(Saint Louis,Missouri,U.S.A))を懸濁液に添加する。780型Accusizerにより分析したときに30μmの平均カプセルサイズを得る。
(実施例2)
本発明の利益を実証するために、本出願人は以下の液体洗剤マトリックスAを調製した。
Figure 2018528993
(1)Merquat 5300:モル比が90% PAM/5% AA/5%MAPTACのNalco製ターポリマー。
実施例3〜10
香料組成物を含む洗濯洗剤組成物の実施例を以下に示す。
Figure 2018528993
実施例11〜18
香料組成物を含む粒状洗濯洗剤組成物の実施例を以下に示す。
Figure 2018528993
実施例1〜18に記載の装置及び材料は、以下から入手することができる:IKA Werke GmbH & Co.KG,Staufen,Germany;CP Kelco(米国アトランタ);Forberg International AS,Larvik,Norway;Degussa GmbH,Dusseldorf,Germany;Niro A/S、Soeberg,Denmark;Baker Perkins Ltd、Peterborough,United Kingdom;日本触媒(東京);BASF,Ludwigshafen,Germany;Braun,Kronberg,Germany;Industrial Chemicals Limited,Thurrock,United Kingdom;Primex ehf,Siglufjordur,Iceland;ISP World Headquarters;米国ペンシルベニア州ウォリントン所在のPolysciences,Inc.;Cytec Industries Inc.,米国ニュージャージー州;International Specialty Products,米国ニュージャージー州ウェイン;P&G Chemicals Americas,米国オハイオ州シンシナティ;シグマ−アルドリッチCorp.,米国ミズーリ州セントルイス,米国ミネソタ州ミッドランド所在のダウ・ケミカル・カンパニー。
実施例18〜27:布地コンディショナー
本明細書に開示されるポリマーコーティングした香料マイクロカプセルを含有する布地コンディショナーの非限定的実施例を以下の表にまとめる。
Figure 2018528993
N,N−ジ(タローオイルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド。
メチルビス(タローアミドエチル)2−ヒドロキシエチルアンモニウムメチルサルフェート。
脂肪酸とメチルジエタノールアミンとのモル比1.5:1での反応生成物を塩化メチルで第四級化して得られる、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)N,N−ジメチルアンモニウムクロリドとN−(ステアロイル−オキシ−エチル)N−ヒドロキシエチルN,Nジメチルアンモニウムクロリドとの1:1モル混合物。
National Starchから商品名CATO(登録商標)で入手可能なカチオン性高アミローストウモロコシデンプン。
BASF製のRheovis DCE。
Wacker製SE39。
ジエチレントリアミン五酢酸。
Rohm and Haas Co.から入手可能なKATHON(登録商標)CG。「PPM」は、「百万分の一」。
グルタルアルデヒド(Gluteraldehyde)
DC2310の商品名でDow Corning Corp.から入手可能なシリコーン消泡剤。
†残部
実施例28〜33液体洗濯製剤(HDL)
Figure 2018528993
実施例34〜41:液体単位用量
以下は、液体組成物がPVAフィルム内に封入される単位用量の実施例である。本実施例で使用される好ましいフィルムは、厚さ76μmのMonosol M8630である。
Figure 2018528993
−NHにつき20個のエトキシル基を有するポリエチレンイミン(MW=600)。
RA=予備アルカリ度(NaOHのg/用量)
実施例42シャンプー配合物
Figure 2018528993
(実施例43)
かかる香料を含む香料及び/又はマイクロカプセルを含む自由流動粒子製品を以下に示す。下の表はまた、遊離しているか又はマイクロカプセル中の香料も含む組み合わせ、あるいは悪臭低減物質及び/又は組成物を含む上述の組み合わせとこれらの組み合わせも例示する。この表はまた、本質的に「無香料」の製品を提供するために芳香剤を殆ど又は全く含まない、遊離しているか又はマイクロカプセル中の悪臭低減物質及び/又は組成物だけを有する組成物、並びにその組み合わせも例示する。
Figure 2018528993
Figure 2018528993
(1)PEG
(2)粘土
(3)尿素
(4)多糖、大部分がデンプン、未加工デンプン、デンプン誘導体、酸加工デンプン及びκカラゲナン
(5)ゼオライト
(6)デンプン/ゼオライト−SEA
(7)金属酸化物−非限定例−TiO2、ZnO、MnO
(8)金属触媒
(9)乳白剤
実施例44水性組成物/布地リフレッシュナ又はエアフレッシュニング組成物
本発明の水性組成物は香料混合物及び水性担体を含む。本明細書における水性組成物の最終pHは、約1〜約11、代替的に約3〜約10、代替的に約4〜約8であってよい。
香料
香料は、本明細書の表1に示される香料である。
風味剤
一実施形態では、水性組成物は風味剤を実質的に含まないか又は含まない。風味剤は、食品又は飲料製品の風味を変えるために食品及び飲料製品に添加される食用化学物質である。香料混合物が風味剤を含まない場合、香料混合物は、食品及び飲料産業において風味剤として使用されることが知られている香料材料を含む風味剤を含まない。風味剤を含まない香料混合物を有することは、水性組成物の快楽効果を向上させる助けとなり得る。
水性担体
本発明の水性組成物は水性担体を更に含む。使用される水性担体は、蒸留水、脱イオン水又は水道水であってもよい。水は組成物が水性であるために任意の量で存在してよい。特定の実施形態では、水は当該水性組成物の約70重量%〜約99.9重量、又は約80重量%〜約99.9重量%、又は約85重量%〜99.9重量%、又は約90重量%〜約99.5重量%、又は約92重量%〜約99.5重量%、又は約95重量%の量で存在してよい。
任意成分
水性組成物は、組成物の約30重量%未満、又は約10重量%未満、又は約5重量%未満のアルコールを含んでもよい。しかしながら、揮発性低分子量一価アルコール(例えば、エタノール及び/又はイソプロパノール)は、これらの揮発性有機化合物が、燃焼性の問題及び環境汚染の問題の両方の一因となり得るため、制限されるべきである。少量の低分子量一価アルコール(例えば、エタノール、メタノール、及びイソプロパノール、又はエチレングリコール及びプロピレングリコールなどの多価アルコール)が、これらのアルコールが香料及び特定の防腐剤の安定化剤などに添加されていることにより、本発明の組成物中に存在する場合、一価アルコールの濃度は、水性組成物の約1重量%〜約5重量%、代替的に約5重量%未満であってよい。
本発明の水性香料組成物は、悪臭中和剤、微粒子制御ポリマー、乳化剤、及び、余分な疎水性有機材料、特に香料材料を可溶化するための可溶化界面活性剤を含む布地リフレッシュナ又はエアフレッシュニング組成物として配合することができる。米国特許第7,998,403号、又は米国特許出願公開第2012/0288448(A1)号に記載されるような他の乳化剤、溶媒、可溶化剤、及び界面活性剤を水性組成物の性能を向上させるために使用することもできる。好適な可溶化界面活性剤は、非発泡性又は低発泡性界面活性剤である。一実施形態では、水性組成物は、エトキシ化された硬化ヒマシ油を含む。好適な硬化ヒマシ油の1つに、BASD社より販売されるBasophor(商標)がある。水性香料組成物中の可溶化剤と香料との比は、約2:1、又は2:1よりも大きい。
(実施例45)
以下の硬質表面クリーナの例により本発明を更に説明する。列記された成分を列記された割合(特に指示がない限り重量%)で合わせることにより組成物を調製する。以下の実施例は、本発明にかかるプロセスで用いられる組成物を例示することを意図しているが、必ずしも本発明の範囲を限定する、又はさもなければ定義するために用いるものではない。
Figure 2018528993
9〜11EOは、ICI又はShellから市販のC9〜11EO非イオン性界面活性剤である。C12,14EOは、Huls、A&W、又はHoechstから市販のC12、14EO非イオン性界面活性剤である。C11EOは、C11EO非イオン性界面活性剤である。C12,14EO21は、C12〜14EO21非イオン性界面活性剤である。NaPSは、Huls又はHoechstから市販されているパラフィンスルホン酸ナトリウムである。NaLASは、A&Wから市販されている直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムである。NaCSは、A&Wから市販されているクメンスルホン酸ナトリウムである。Isalchem(登録商標)ASは、Sasol olefins and surfactantsから市販されているC12〜13硫酸塩界面活性剤である。C12〜14 AOは、C12〜14アミンオキシド界面活性剤である。C12〜14ベタインは12〜14ベタイン界面活性剤である。
DMPEGは、ポリエチレングリコールジメチルエーテルである。HM−HECは、セチルヒドロキシエチルセルロースである。Isofol 12(登録商標)は、Condeaから市販されている2−ブチルオクタノールである。Isofol 16(登録商標)は、Condeaから市販されている2ーヘキシルデカノールである。n−BPは、Dow Chemicalsから市販されているノーマルブトキシプロパノールである。IPAは、イソプロパノールである。
n−BPPは、Dow Chemicalsから市販されているブトキシプロポキシプロパノールである。
実施例46:衛生用芳香剤組成物及びアコードA〜D
実施例2は、本発明で開示される主題による芳香剤組成物を提供する。
Figure 2018528993
上記の衛生用組成物は、消費者製品に使用される場合に衛生の知覚を与えるものである。
衛生用組成物を更に調べたところ、衛生用組成物から少なくとも4つの別個のアコード(アコードA〜D)を配合することができることが発見された。これらのアコードを表3に示す。
Figure 2018528993
各アコードは、消費者に衛生の知覚を与えるために単独で、及び/又は消費者製品と組み合わせて使用することもできる。
実施例47:衛生用芳香剤配合物
実施例47では、実施例46で述べたアコードA〜Dのそれぞれと、更なる芳香剤(芳香剤F)とを含む芳香剤組成物(芳香剤1〜6)の組成を示す。更なる芳香剤は、フローラル/グリーン/フルーティアコードとして述べることができる。
各組成物は表3に示されるようにして配合されたものである。
Figure 2018528993
実施例48:衛生用芳香剤を含有する消費者製品実施例48では、衛生用芳香剤を含有する消費者製品の非限定的な配合例を示す。実施例46の衛生用組成物又は実施例46のアコードの1つ以上を使用して以下の表の衛生用組成物を形成することができる。
表5は、硬質表面クリーナポンプスプレー用の配合物を示す。好適な容器中で、異なる成分を完全に均一かつ透明となるまで混合する。継続的に撹拌しながら、透明な溶液に水をゆっくりと加える。水を加えた後、撹拌下で防腐剤を加える。その後、好適な容器に配合物を充填することができる。
Figure 2018528993
表6は、水ベースのエアロゾルエアフレッシュナ用の配合物を示す。この製品は、3段階の充填物とみなされる。混合は、エアロゾル配合物が容器中で完全な状態となるまで完了しない。好適な容器中で、Witconolと芳香剤とを完全に均一かつ透明となるまで混合する。これとは別に、亜硝酸ナトリウムを水に溶解しておく。次いで、配合物を別々の相としてエアロゾル缶に充填する。最初に芳香剤相を充填する。次いで、水相を充填する。次いで、缶をかしめ、噴射剤をバルブから加圧充填する。次いで、缶を振って完全なW/Oエマルションとする。この配合物は、エアロゾルエアフレッシュナについての30%VOCの要求条件を満たすものである。缶は、エポキシでライニングされたブリキ缶とする必要がある。この製品に使用されるバルブは、水ベースの微細スプレー用に指定されたものでなければならず、蒸気タップを備えたものである必要がある。多くの好適な組み合わせがあるが、0.050キャピラリーディップチューブ及び0.013蒸気タップを備えた0.018のステムが許容される。0.018オリフィス又はスプレイスルーオーバーキャップを備えた機械的分散アクチュエータが許容されるスプレーを与える。
Figure 2018528993
表7は、液体洗濯洗剤用の配合物を示す。水を65℃に加熱する。グルコポンを加え、透明となるまで中速で混合する。スタンダポル(Standapol)を加え、透明かつ均質となる混合する。混合物を熱から外し、残りの成分を順番に加え、それぞれの添加において低速〜中速で混合する。pHを硫酸溶液でpH=8.0〜8.5に調整する。粘度を塩化ナトリウムで調整する。
Figure 2018528993
表8は、衣類脱臭剤用の配合物を示す。好適な容器中で、アルコールSD−40B、タージトール(Tergitol)、DPG、PG及び芳香剤を完全に均一かつ透明となるまで混合する。継続的に撹拌しながら溶液に水をゆっくりと加える。撹拌下、カトン(Kathon)を加える。最終的な配合物は透明でなければならない。次いで、配合物を好適なトリガ又はポンプキャップを備えた好適なプラスチック容器(PETが好ましい)に充填する。
Figure 2018528993
表9は、透明液体ハンドソープ用の配合物を示す。脱イオン水を65℃に加熱し、メチルパラベンをゆっくりと加え、オーバーヘッドミキサーを使用して完全に溶液となり、透明となるまで中速/高速で混合する。(Seq.No.1)Seq.No.2を完全に透明となるまで低速でSeq.No.1に加える。Seq.No.3を、加熱せずに、添加した順番でバッチに加え、低撹拌下で35℃にまで冷却する。Seq.No.4を透明となるまで事前混合してからバッチに加える。Seq.No.5を低撹拌下でバッチに加え、25℃にまで冷却する。Seq.No.6を加えてバッチを所望のpHに調整する。生成物を揺すり、更なる空気混入を防止するためにジャーの側面にごくゆっくり注ぐ。
Figure 2018528993
表10は、自動食器洗い洗剤用の配合物を示す。好適な容器中で、TKPP及びカシル(Kasil)1を水に均一となるまで溶かす。各成分の残りを示された順序で継続的な撹拌下でゆっくりと加える。この配合物は透明な液体となるはずである。
Figure 2018528993
洗剤の外観は透明な液体である。pHは12.0である。この洗剤は粘度が低く、2〜4オンス/ガロンの濃度で食洗機で使用することができる。
実施例49:写真による匂い物質の試験
実施例49は、本発明で開示される主題の各組成物を試験した実験の結果を示す。
年齢21才〜55才の30人の女性の参加者でこの実験を行った。参加者は、それぞれの家庭で主に食器洗いの役割も担っていた。各参加者に家庭の台所の様々な写真を見せ、各参加者を一連の匂いに曝露した(空気を挟んで)。特定の匂いに曝露された時点で、各参加者に異なる属性について9点のスケールで各写真を採点してもらった。
5つの試験匂い(1〜5)を用いた。匂い1は、フゼア(fougere)の芳香を有する衛生用組成物とした。匂い2は、シトラスの芳香を有する衛生用組成物とした。匂い3は、シトラスグリーンの芳香を有する衛生用組成物とした。匂い4は、レモン油の対照としての芳香とした。匂い5は、単純に空気とした。
除菌、殺菌、及び清潔という3つの属性について評価を行った。採点の結果を図1〜3に示す。次いで、参加者にそれぞれの匂いの快楽性、強度、及び清潔度について同じスケールでそれぞれの印象を自己報告してもらった。自己報告の結果を図4〜6に示す。
これらの結果は、匂い2がすべての属性について最高点を有したことを示している。匂い3は、最高の自己報告スコアを有していた。殺菌の評価は、除菌よりも低かった。
実施例50:異なる属性に対する匂いの効果
実施例51は、異なる特定の匂いが異なる測定可能な属性にどのような効果を有するかを示す。参加者に家庭の台所並びに家庭の浴室(浴室表面及びトイレを含む)の写真を見せた。参加者を異なる匂いに曝露し、各属性について数値スケールで評価してもらった。異なる匂いは、フローラル、シトラス、アロマティック、フゼア、ローズマリー、及び対照としての空気とした。測定した異なる属性は、殺菌/衛生、清潔、及び誇らしい/心地よい(友人を招待するのに)とした。
評価の結果を図7A〜7Cに示す。データは、嗅覚方向間に衛生的な清潔の判断の差があることを示している。フローラル方向は、ローズマリー及び空気と比較して、すべての部屋の衛生の知覚を高めた。シトラス方向は、空気と比較して、すべての部屋の衛生の知覚を高めた。清潔さという側面では差は認められなかった。複雑な誇らしい/心地よいという側面に関しては差が認められた。フローラル方向は、ローズマリー及びフゼアと比較して、すべての部屋の誇らしいという側面の知覚を高めた。その他の方向及び空気は、ローズマリーと比較して、すべての部屋の衛生の知覚を高めた。
実施例51:異なる属性に対する匂いの効果
実施例51は、実施例50の繰り返しであり、各匂い物質にわたった強さ及び強度の知覚のバランスを更に取って、実験の長さに若干の変更を行ったものである。参加者に家庭の台所及び家庭の浴室(浴室表面及びトイレを含む)の写真を見せた。実施例50と同じ匂い物質を使用した。
結果を図8A〜8Fに示す。図8Aのデータは、衛生という変数に対する匂い物質の極めて強い効果を示している。主要な差の1つは、フゼアの匂いが衛生の知覚に最大の効果を有した点である。他の匂い物質では、匂いなしの場合と比較して、衛生という側面で改善が見られる。図8Bのデータは、清潔さという側面に対する匂い物質の高い効果を示している。図8Cのデータは、誇らしいという変数に対する匂い物質の同様に強い効果を示している。フゼアの匂いは、タイム、シトラス、及びブランクの空気の各試料と比較して、衛生の知覚を向上させた。その他の匂い物質では、ブランクの空気と比較して、衛生という側面で改善が見られた。図8D〜8Fは、快楽性、衛生、及び強度に基づく各匂いについての自己報告データを示している。
実施例52:写真による匂い物質の試験
実施例52は、実施例49の試験パラメータに従っている。各参加者に家庭の台所の異なる写真を見せた。結果を図9A〜9Fに示す。図9Aのデータは、除菌についての結果を示す。図9Bのデータは、殺菌について全体的に低いスコアを示している。匂い物質3及び4は、殺菌についてより高いスコアを示している。図9Cのデータは、匂い物質3及び4が清潔度について方向的により高かったことを示している。図9D〜9Fは、快楽性、衛生、及び強度に基づく各匂い物質についての自己報告データを示している。
実施例53:写真による匂い物質の試験
実施例53は、本発明で開示される主題の各組成物を試験した実験の結果を示す。
年齢25才〜54才の39人の女性の参加者でこの実験を行った。参加者は、それぞれの家庭で主に食器洗いの役割も担っていた。各参加者に家庭の台所の様々な写真を見せ、各参加者を一連の匂いに曝露した(空気を挟んで)。特定の匂いに曝露された時点で、各参加者に異なる属性について9点のスケールで各写真を採点してもらった。過去6ヶ月間の参加者の洗剤銘柄の使用歴を図10に示す。
3つの試験匂い(1〜3)を用いた。匂い1は、シトラスグリーンの芳香を有する衛生用組成物とした。匂い2は、レモン油の対照としての芳香とした。匂い3は、単純に空気とした(対照ブランク)。
除菌、殺菌、及び清潔という3つの属性について評価を行った。採点の結果を図11〜13に示す。次いで、参加者にそれぞれの匂いの快楽性、強度、及び清潔度について同じスケールでそれぞれの印象を自己報告してもらった。自己報告の結果を図14〜16に示す。参加者の洗剤銘柄の使用歴及び洗剤の芳香の使用歴による殺菌の評価を、図17〜8に示す。それぞれの台所の画像についての殺菌の評価を図19に示す。
これらの結果は、匂い1及び匂い2が、すべての属性において空気よりも高い同様のスコアを有したことを示している。殺菌の評価は、除菌よりも低かった。以前の銘柄の使用歴は、属性評価の結果に影響している。
実施例54:消費者試験
実施例54は、本発明で開示される主題の各組成物を試験した実験の結果を示す。詳細には、この実験では、効能及び衛生を想起させる最も大きな要因となる芳香の部分を特定することを行った。
年齢18才〜55才の60人の女性の参加者でこの実験を行った。参加者は、それぞれの家庭で主に食器洗いの役割も担っていた。各参加者は、「抗菌」が食器洗浄製品の選択において重要な性質であると述べた。ユーザの半数は銘柄製品Aを過去6ヶ月間において最も多く使用しており、残りの半数は銘柄製品Bを過去6ヶ月間において最も多く使用している。各参加者に、4つの匂いアコード(ランダム化したもの)及び異なる量の匂いアコード(ランダム化したもの)を有する6つの完成製品を示した。特定の匂いに曝露された時点で、各参加者にその匂いが特定の属性又は芳香を具体化しているか否かについて匂いを採点してもらった。各参加者には更に、特定の属性について9点のスケールで香りを採点してもらった。
10の試験匂い(1〜10)を用いた。匂い1は、アコード1とした(シトラスグリーンの芳香)。匂い2は、アコード2とした(フローラルの芳香)。匂い3は、アコード3とした(ハーバルグリーンを再バランスした芳香)。匂い4は、アコード4とした(フローラルアルデヒドを再バランスした芳香)。匂い5は、対照としての匂いを有するフローラルの芳香とした。匂い6は、6:4の比のアコード1を有するフローラルの芳香とした。匂い7は、より高濃度のアコード1を有するフローラルの芳香とした。匂い8は、8:2の比のアコード2を有するフローラルの芳香とした。匂い9は、7:3の比のアコード3を有するフローラルの芳香とした。匂い10は、6:4の比のアコード4を有するフローラルの芳香とした。
全体の衛生、除菌、殺菌、手洗い食器用洗剤の好適性、及び知覚される強さという5つの属性について評価を行った。採点の結果を図20〜26に示す。次いで、各参加者に、匂いが特定の芳香を含んでいるか否かについて報告してもらった。知覚された芳香の結果を表11に示す(数値は比率(%))。参加者には、匂いが特定の機能的属性を具体化しているか否かについても報告してもらった。知覚された機能的属性の結果を表12に示す(数値は比率(%))。
Figure 2018528993
Figure 2018528993
アコード1、3、及び4は、活性となるような高い潜在性を示した。これらのアコードは、異なる嗅覚ファミリーから完成した芳香を向上させることができる。
対照に対する芳香剤+アコードの属性の差は、快楽性又は他の属性に対するよりも衛生及び機能性の効果に対してより大きかったが、このことはアコードがこれらの効果を誘導していることを示唆するものである。
アコードのいずれか(特にアコード1及び3)を加えることで、機能性の知覚が同程度向上した。アコード1(シトラスグリーン成分)及びアコード3(ハーバルグリーンシトラス成分を再バランスしたもの)は、衛生効果を想起させるうえで最も有望であった(ただし、アコード4の快楽性は、試験したフローラル芳香とよく調和した)。アコード1は、快楽性も保持しながらユーザ群にわたって最も総合的に効果を誘導するようであった。
これらの結果は、銘柄使用は殺菌又は除菌の知覚に有意な影響を有しなかったが、各群はいくぶん異なる快楽性の好みを有することを示した。
実施例55
本明細書で以下に詳細に述べる各成分を含む2区画型自動食器洗い用パウチを調製する。パウチは、ポリビニルアルコール(クラレ社製、Monosol 8630)で形成し、固体及び液体の成分が異なる区画に収められている。
Figure 2018528993
Figure 2018528993
本明細書に開示される香料。好ましくは当該香料は、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択され、好ましくは当該香料は、表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは当該香料は表1の香料5である。
実施例56食器手洗い用液体洗剤組成物
本実施例では、異なる食器手洗い用液体洗剤配合物を提供する。以下に本発明の食器手洗い用液体洗剤組成物を示す。
Figure 2018528993
直鎖アルキルベンゼンスルホネート:LAS:C11.4
アルキルエトキシサルフェート:AExS:
非イオン性:アルキルエトキシレート
ジメチルココアルキルアミンオキシド
アルコール:エタノール
塩:NaCl
カチオン性変性ヒドロキシエチルセルロース(ポリクオタニウム−10−UCARE LR−400(Amercholから))
表1の1、3、4、及び5からの香料
染料、乳白剤、香料、防腐剤、ヒドロトロープ、処理助剤、及び/又は安定剤
リパーゼを含む食器手洗い用配合物の例
Figure 2018528993

リパーゼ(供給元:Novozymes社(デンマーク、Bagsvaerd))
プロテアーゼは、Savinase(登録商標)(供給元:Novozymes社(デンマーク、Bagsvaerd))である。
アミラーゼは、Stainzyme(登録商標)(供給元:Novozymes社(デンマーク、Bagsvaerd))である。
表1の1、3、4、及び5からの香料
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指定されない限り、こうした寸法はそれぞれ、列挙した値と、その値の周辺の機能的に等価な範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
「発明を実施するための形態」の中で引用されたすべての文献は、関連部分において本明細書に参照により援用されている。いかなる文書の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものとして解釈されるべきではない。本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文書における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本文献においてその用語に与えられた意味又は定義が優先するものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるかかるすべての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (12)

  1. 消費者製品であって、
    a)表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料であって、好ましくは表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは表1の香料5である、香料と、
    b)洗浄及び/又は処理成分と、を含む、消費者製品。
  2. ポリマー支援型送達(PAD)系、分子支援型送達(MAD)系、シクロデキストリン(CD)系、デンプン封入アコード(SEA)系、ゼオライト及び無機担体(ZIC)系からなる群から選択される香料送達系であって、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料であって、好ましくは表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは表1の香料5である香料を含む、香料送達系。
  3. 請求項2に記載のポリマー支援型送達(PAD)系であって、前記ポリマー支援型送達(PAD)系が、ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系を含み、好ましくは前記ポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系が、シェル材料とコア材料とを含む香料送達粒子を含み、前記シェル材料が前記コア材料を封入し、前記コア材料が、表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料であって、好ましくは表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは表1の香料5である香料を含み、前記シェルが、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、アミノプラストであって、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリ尿素ウレタンを含み、好ましくは前記ポリ尿素が、ポリオキシメチレン尿素及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含む、アミノプラスト、ポリオレフィン、好ましくはアルギン酸塩及び/又はキトサンを含む多糖類、ゼラチン、セラック、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、水不溶性無機物、シリコーン、並びにこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む、記載のポリマー支援型送達(PAD)系。
  4. 前記シェルが、メラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含む、請求項3に記載のポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系。
  5. 前記シェルが、多糖類、カチオン変性デンプン及びカチオン変性グアー、ポリシロキサン、ポリハロゲン化ジメチルジアリルアンモニウム、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウムとビニルピロリドンとのコポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、ハロゲン化イミダゾリニウム及びハロゲン化イミダゾリウム、並びにポリビニルアミン、及びそのN−ビニルホルムアミドとのコポリマーからなる群から選択される水溶性カチオン性ポリマーによってコーティングされている、請求項4に記載のポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系。
  6. 前記シェルをコーティングする前記コーティングが、カチオン性ポリマー及びアニオン性ポリマーを含み、好ましくは前記カチオン性ポリマーが、ヒドロキシルエチルセルロースを含み、前記アニオン性ポリマーが、カルボキシメチルセルロースを含む、請求項6に記載のポリマー支援型送達(PAD)リザーバ系。
  7. 前記香料送達粒子が、香料マイクロカプセルである、請求項2〜6のいずれかに記載の香料送達系。
  8. 請求項2〜6のいずれかに記載の香料送達系を含む、請求項1に記載の消費者製品。
  9. 請求項2〜7のいずれかに記載の香料送達系を含む、消費者製品。
  10. 部位を処理及び/又は清浄する方法であって、
    a)任意に前記部位を洗浄及び/又はすすぐことと、
    b)前記部位を、請求項1、8、及び/又は9に記載の消費者製品及びそれらの混合物、並びに/又は請求項2〜7に記載の香料送達系及びそれらの混合物と接触させることと、
    c)任意に前記部位を洗浄及び/又はすすぐことと、
    d)任意に前記部位を乾燥させることと、を含む、方法。
  11. 請求項1、8、及び/又は9に記載の消費者製品及びそれらの混合物、並びに/又は請求項2〜7に記載の香料送達系及びそれらの混合物で処理された部位。
  12. 香料マイクロカプセルを製造するプロセスであって、
    a)総溶液重量に基づいて、20%〜90%の第1の乳化剤及び第1の樹脂を含む、第1の溶液を調製すること(ここで前記第1の乳化剤と前記第1の樹脂との比が0.1:1〜10:1である)と、
    b)総溶液重量に基づいて、20%〜95%の水、第2の乳化剤、及び第2の樹脂を含む、第2の溶液を調製すること(ここで前記第2の乳化剤と前記第2の樹脂との比が0.1:1〜3:1である)と、
    c)表1の香料1、3、4、及び5からなる群から選択される香料であって、好ましくは表1の香料1及び5からなる群から選択され、より好ましくは表1の香料5である、香料を含むコア材料と、前記第1の溶液とを合わせて、第1の組成物を形成することと、
    d)前記第1の組成物を乳化することと、
    e)前記第1の組成物と前記第2の溶液とを合わせて、第2の組成物を形成し、任意にいずれかの処理助剤と前記第2の組成物とを合わせることと、
    f)前記第2の組成物を25℃〜100℃の温度で少なくとも15分間にわたって混合し、任意にいずれかの処理助剤を前記第2の組成物と合わせることと、
    g)工程f)又はそれ以降で、任意にいずれかのスカベンジャー材料、構造剤、及び/又は抗凝集剤を前記第2の組成物と合わせることと、
    h)任意に前記第2の組成物を噴霧乾燥することと、を含む方法。
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