JP2018525136A - スペーサと活性電極とを有する電気外科用ワンド、関連するシステム、及び、プラズマを生成するステップを含む切除方法 - Google Patents

スペーサと活性電極とを有する電気外科用ワンド、関連するシステム、及び、プラズマを生成するステップを含む切除方法 Download PDF

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Abstract

電気外科用ワンドが開示される。電気外科用ワンドは、電気外科用ワンドの近位端を画定するハンドルを含む。電気外科用ワンドは、ハンドルに結合された細長いシャフトを含み、細長いシャフトは、その中に吸引管腔を画定する。電気外科用ワンドはまた、細長いシャフトの遠位端に結合されたスペーサを含み、スペーサは、吸引管腔に流体結合された吸引チャネルを画定し、またスペーサは電気的に絶縁性のものである。電気外科用ワンドは、スペーサにより画定されたブロックするための第1の手段と、スペーサの遠位端に結合された活性電極と、活性電極に関連付けられ、かつブロックするための第1の手段と動作可能な関係にあるブロックするための第2の手段とを含む。電気外科用ワンドにおいて、ブロックするための第1の手段は、スペーサの吸引チャネルを完全に囲む環状トラフをさらに含み、ブロックするための第2の手段は、環状の壁を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年8月24日に出願された「Flow Blocking Electrode」と題する米国特許仮出願第62/209,121号の利益を主張するものである。本仮出願は、以下で完全に再現された場合と同様に本明細書に参照により組み込まれる。
電気外科用システムは、医師が外科的処置中に特定の機能を実施するために使用される。関節鏡視下手術の分野では、プラズマ切除に基づく組織の除去を支援するために、一群のデバイスが利用可能である。プラズマを生成し、かつ維持することは、活性電極の近傍に適正な導電性流体を提供するだけではなく、切除のために、安定したプラズマ層を提供するように流体の流れを制御することを含む複雑な努力である。
米国特許第5,697,882号 米国特許第6,355,032号 米国特許第6,149,120号 米国特許第6,296,136号 米国特許出願公開第2009/0048592号
プリンストン大学Plasma Physics LaboratoryのR.J. GoldstonおよびP.H. RutherfordによるPlasma Physics(1995)
電気外科用ワンドの近位端を画定するハンドルと、ハンドルに結合された、吸引管腔を中に画定する細長いシャフトと、細長いシャフトの遠位端に結合されたスペーサであって、吸引管腔に流体結合される吸引チャネルを画定し、かつ電気的に絶縁性のものであるスペーサとを含む電気外科用ワンドが開示される。電気外科用ワンドは、スペーサにより画定されるブロックするための第1の手段と、スペーサの遠位端に結合される活性電極であって、活性電極の縁部が、スペーサの縁部と位置合わせされる、活性電極とをさらに備える。電気外科用ワンドは、活性電極に関連付けられ、かつブロックするための第1の手段と動作可能な関係にあるブロックするための第2の手段をさらに備える。
電気外科用ワンドの細長いシャフトの遠位端に配置された活性電極の近傍にプラズマを生成させるステップであって、活性電極が、細長いシャフトの遠位端に結合されたスペーサと嵌合する、ステップを含む方法が開示される。方法は、活性電極の近傍の組織を切除するステップと、細長いシャフト内に画定される吸引管腔を通して、活性電極の近傍の流体の一部を吸引するステップと、活性電極とスペーサの間の流体の流れをブロックするステップとをさらに含む。
電気外科用ワンドの近位端を画定するハンドルと、ハンドルに結合された、吸引管腔を中に画定する細長いシャフトとを含む電気外科用ワンドを含む電気外科用システムが開示される。電気外科用システムは、細長いシャフトの遠位端に結合されるスペーサであって、吸引管腔に流体結合された吸引チャネルを画定し、電気的に絶縁性のものであるスペーサをさらに含む。
電気外科用システムは、スペーサの遠位端に結合される活性電極であって、活性電極の縁部が、スペーサの縁部と位置合わせされる、活性電極と、活性電極の裏側とスペーサの間の流れをブロックするための手段とをさらに含む。電気外科用システムは、電気外科用ワンドに電気的に結合された電気外科用制御装置をさらに含み、電気外科用制御装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されるメモリと、プロセッサに動作可能に結合される電気的な発生器とを含み、電気的な発生器は、活性電極に結合された活性端子を規定し、また電気的な発生器は、戻り端子を規定する。電気外科用システムにおけるメモリは、プロセッサにより実行されたとき、プロセッサに、活性電極の近傍にプラズマを生成し、かつ吸引管腔により活性電極の近傍の流体の一部を吸引させるプログラムを記憶する。
例示的な実施形態の詳細な説明を行うために、次に添付図面に対して参照を行うものとする。
少なくともいくつかの実施形態による電気外科用システムを示す図である。 少なくともいくつかの実施形態による電気外科用ワンドの正面図である。 少なくともいくつかの実施形態による電気外科用ワンドの横断正面図である。 電気外科用ワンドの遠位端の図である。 電気外科用ワンドの遠位端の横断面図である。 図4aの線4C−4Cに沿った電気外科用ワンドの横断面図である。 部分的に除去された活性電極を備えた電気外科用ワンドの遠位端の斜視図である。 電気外科用ワンドの部分的な側面図である。 図6aの線6B−6Bの線に沿った電気外科用ワンドの横断面図である。 電気外科用ワンドの横断面図である。 図6cの線6D−6Dに沿った電気外科用ワンドの横断面図である。 少なくともいくつかの実施形態による制御装置の電気的なブロック図である。 少なくともいくつかの実施形態による方法を示す図である。
表記および用語法
いくつかの用語が、特定のシステム構成要素を示すために、以下の記述および特許請求の範囲の全体を通して使用される。当業者には理解されるように、ある構成要素を、異なる会社では、異なる名前で呼ぶ可能性がある。この文書は、機能ではなく、名前の異なる構成要素間を区別するようには意図していない。以下の論議において、また特許請求の範囲において、「含む(including)」および「含む/備える(comprising)」という用語は、開放的に使用され、したがって、「〜を含むが、これだけに限らない」ことを意味するように解釈すべきである。さらに、「結合する(couple)」または「結合する(couples)」という用語は、間接または直接接続のいずれも意味するように意図される。したがって、第1のデバイスが第2のデバイスに結合される場合、その接続は、直接接続による、または他のデバイスおよび接続を介する間接接続によることができる。
「切除」は、組織のプラズマとの相互作用に基づく組織の除去を意味するものとする。
「活性電極」は、治療を行う目標である組織に接触させたとき、または組織の極めて近傍に移動させたとき、電気的に誘起される組織変性効果を生ずる電気外科用ワンドの電極を意味するものとする。
「ブロックする」は、液体の流れを低減することを意味し、液体の流れを完全に途絶させることを必要としないものとする。
電極とスペーサの間で「位置合わせする」は、電極の縁部が正確に位置合わせされる、または電極が、張り出すことなく、すなわち、電極が、スペーサの縁部上に突き出ることなく、スペーサの縁部の製作許容差に含まれることを意味するものとする。
細長いシャフトの「内部」にあるといわれる流体導管は、細長いシャフトの内部容積内に物理的に存在する別個の流体導管を含むだけではなく、細長いシャフトの内部容積それ自体が流体導管である状況も含むものとする。
ある範囲の値が提供された場合、その範囲の上限と下限の間のあらゆる介在する値、およびその状態の範囲に含まれる他の述べられた値もしくは介在値が、本発明に包含されるものと理解されたい。さらに述べられるいずれの任意選択の特徴の変形形態は、独立して、または本明細書で述べられる特徴の任意の1つまたは複数のものと組み合わせて記載され、かつ特許請求され得ることが企図される。
本明細書で述べられるすべての既存の主題(例えば、公開物、特許、特許出願、およびハードウェアなど)は、その主題が、本発明のものと競合する可能性がある場合以外は、その全体を本明細書に参照により組み込まれる(競合する場合は、本明細書に示されたものが優先するものとする)。参照項目は、単に本出願の出願日の前にその開示を行うために提供されているに過ぎない。本明細書のいずれも、本発明が、従来の発明のためにこのような資料に先行する資格がないことを認めるものであると解釈されるべきではない。
詳細な説明
以下の論議は、本発明の様々な実施形態を対象とする。これらの実施形態の1つまたは複数のものが好ましい可能性があるが、開示される実施形態は、特許請求の範囲を含む本開示の範囲を限定するものと解釈される、またはその他の形で使用されるべきではない。さらに当業者であれば、以下の記述は、広い用途を有すること、またいずれの実施形態の論議も、その実施形態の例示を意味するだけであり、特許請求の範囲を含む本開示の範囲が、その実施形態に限定されることを示すようには意図していないことが理解されよう。
したがって、本発明は、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、様々な変更または修正を行うことができ、また均等な形態で置き換えることができるので、本明細書に記載された特定の変形形態に限定されないことを理解されたい。当業者であれば、本開示を読めば明らかであるように、本明細書で述べられ、かつ示された個々の実施形態のそれぞれは、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、他のいくつかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離され得る、またはそれと組み合わせることのできる別の構成要素および機能を有する。加えて、特定の状況、材料、物質の組成、プロセス、目標に対するプロセスの行為もしくはステップ、本発明の趣旨もしくは範囲に適合させるために、多くの修正を行うことができる。すべてのこのような修正は、本明細書で行われる特許請求の範囲に含まれるように意図されている。
様々な実施形態は、電気外科用方法および関連する電気外科用システムを対象とする。電気外科用システムは、電気外科用ワンドにより目標場所に電気エネルギーを加えることができる。電気外科用システムは、部位が、膝、肩、足首、腰、ひじ、手、または足の関節鏡視下手術など、導電性流体で満たされた、または浸漬された処置において使用され得る。他の処置では、様々な実施形態が、目標組織を単独で、または組織の容積的除去と組み合わせて、治療するための処置におけるコラーゲン収縮、切除、および/または止血に対して有用であり得る。特に、様々な実施形態は、ワンドの先端の側部に沿って液体の流れをブロックするための手段を備えた電気外科用ワンドを有する電気外科用システムを対象とする。例示的な実施形態では、ブロックするための手段は、ワンドの先端における活性電極と、活性電極に隣接して配置されたスペーサとの間の液体の流れをブロックする。本明細書は、読者を方向付けるために、まず、例示的なシステムを参照する。
図1は、少なくともいくつかの実施形態による電気外科用システム100を示している。特に、電気外科用システム100は、電気外科用制御装置104(以降では「制御装置104」)に結合された電気外科用ワンド102(以降では「ワンド102」)を備える。ワンド102は、遠位端108を画定する細長いシャフト106を備える。細長いシャフト106は、ハンドルまたは近位端110をさらに画定し、医師が、外科処置中にワンド102を把持する。ワンド102は、1つまたは複数の電気的なリード線(図1には具体的に示されていない)を収容する可撓性のある多芯ケーブル112をさらに備え、また可撓性のある多芯ケーブル112は、ワンドコネクタ114で終了する。図1で示されるように、ワンド102は、筐体122の外側面(図1の例示的な場合、前面)上の制御装置コネクタ120などにより、制御装置104に結合される。
図1では見えないが、いくつかの実施形態では、ワンド102は、外部的にアクセス可能な管状部材に結合される1つまたは複数の内部の流体導管を有する。図示のように、ワンド102は、ワンドの遠位端108で吸入を提供するために使用される可撓性のある管状部材116を有する。様々な実施形態によれば、管状部材116は、蠕動ポンプ118に結合され、蠕動ポンプ118は、制御装置104と一体の構成要素として例示的に示されている(すなわち、少なくとも部分的に制御装置104の筐体122内に存在する)。他の実施形態では、蠕動ポンプ118は、制御装置104に対する筐体122から分離することができるが(図で破線により示されている)、いずれにしても、蠕動ポンプは、制御装置104に動作可能に結合される。他の例示的なシステムでは、管状部材116は、病院および/または外科センターで利用可能な真空源など、真空の何らかの供給源に結合され得る。
例示的な蠕動ポンプ118は、ロータ部分124(以降では単に「ロータ124」)、ならびにステータ部分126(以降では単に「ステータ126」)を備える。可撓性のある管状部材116は、ロータ124とステータ126の間で蠕動ポンプ118内に結合され、可撓性のある管状部材116に対するロータ124の動きが、排出128に向けて流体運動を生じさせる。例示的な蠕動ポンプ118が、2ヘッドロータ124を備えて示されているが、様々なタイプの蠕動ポンプ118を使用することができる(例えば、5ヘッドの蠕動運動ポンプ)。様々な実施形態に関して、蠕動ポンプ118は、制御装置104により指令された、ロータ124の速度に基づく制御を用いて、ワンド102の遠位端108における手術野から容積制御された吸入を生ずる。
図1をさらに参照すると、ディスプレイデバイスまたはインターフェースデバイス130が、制御装置104の筐体122を介して見ることができ、またいくつかの実施形態では、ユーザが、インターフェースデバイス130および関連するボタン132により、制御装置104の動作モードを選択することができる。インターフェースデバイス130はまた、外科医などの操作者に情報が提供される場所とすることができる。例えば、インターフェースデバイス130は、ワンド102の活性電極が、有用な寿命に近づいている、達している、または超えたという指示を表示することができる。
いくつかの実施形態では、電気外科用システム100はまた、足踏みペダルアセンブリ134を備える。足踏みペダルアセンブリ134は、1つまたは複数のペダルデバイス136および138、可撓性のある多芯ケーブル140、およびペダルコネクタ142を備えることができる。2つのペダルデバイス136および138だけが示されているが、1つまたは複数のペダルデバイスを実施することもできる。制御装置の筐体122は、ペダルコネクタ142に結合される対応するコネクタ144を備えることができる。操作者は、足踏みペダルアセンブリ134を使用して、蠕動ポンプ118により生成された切除もしくは吸入モードの量など、制御装置104の様々な態様を制御することができる。いくつかの実施形態では、制御装置104の様々な動作もしくは性能態様の制御は、ワンド102のハンドル110上に位置する指ボタン(過度に図を複雑化しないために、指ボタンが具体的に示されていない)を選択的に押下することにより活動化され得る。
様々な実施形態の電気外科用システム100は、様々な動作モードを有することができる。1つのこのようなモードは、Coblation(登録商標)技術を使用する。特に、本開示の譲受人は、Coblation(登録商標)技術の所有者である。Coblation(登録商標)技術は、ワンド102の1つまたは複数の活性電極と、1つまたは複数の戻り電極の間にRFエネルギーを加えて、目標組織の近くに高電界強度を発生させることを含む。電界強度は、1つまたは複数の活性電極と目標組織との間の領域において、1つまたは複数の活性電極の少なくとも一部にわたる導電性流体を気化させるのに十分であり得る。導電性流体は、血液、またはいくつかの場合は、細胞外もしくは細胞内液など、体内に固有に存在することができる。他の実施形態では、導電性流体は、等張食塩水などの液または気体とすることができる。
導電性流体が、原子が再凝縮するよりも速く流体の原子が気化する点まで加熱されたとき、蒸気または気体が形成される。十分なエネルギーが、蒸気または気体に加えられたとき、原子は、互いに衝突し、そのプロセス中に電子を解放させて、イオン化された気体またはプラズマが形成される(いわゆる「物質の第4の状態」)。言い換えると、プラズマは、気体を加熱し、気体を通して電流を駆動することによって気体をイオン化することにより、または電磁波を気体中に導くことにより形成することができる。プラズマ形成の方法は、直接プラズマ中の自由電子にエネルギーを与え、電子と原子の衝突がより多くの電子を遊離させ、またそのプロセスは、望ましい程度のイオン化が達成されるまで、段階的に行われる。プラズマのより完全な記述は、非特許文献1において見出すことができ、その完全な開示が参照により本明細書に組み込まれる。
プラズマの密度が十分に低くなると(すなわち、水溶液に対して約1020atoms/cm未満)、電子の平均自由行程が増加し、その後で注入された電子がプラズマ内で衝突電離を生じさせる。プラズマ層におけるイオン粒子が十分なエネルギー(例えば、3.5電子ボルト(eV)から5eV)を有する場合、目標組織を構成する分子と、イオン粒子の衝突が、目標組織の分子結合を破壊し、分子を遊離基へと分離し、次いで気体種または液体種へと結合する。プラズマ中の電子は、電流を搬送する、または電磁波を吸収することが多く、したがって、イオン粒子よりも温度が高い。したがって、活性電極または戻り電極に向けて目標組織から運び去られる電子は、大部分のプラズマの熱を運び、実質的に非熱的方法で、イオン粒子が目標組織の分子を分離できるようにする。
分子解離により(熱的な気化または炭化とは対照的に)、目標組織は、より大きな有機分子の分子解離により、水素、酸素、炭素の酸化物、炭化水素、および窒素化合物など、より小さな分子および/または原子へと容積的に除去される。分子解離は、関連技術の電気外科用乾燥および気化において行われる、組織の細胞内の液、および細胞外の流体の除去により、組織物質を脱水するのとは対照的に組織構造を完全に除去する。分子解離のより詳細な記述は、本願の譲受人に譲渡された特許文献1で見出すことができ、その完全な開示を参照により本明細書に組み込む。
ワンド102の遠位端108において、電気外科用システム100により生成されるエネルギー密度は、活性電極の数、電極サイズおよび間隔、電極表面積、電極表面の凹凸および/または鋭いエッジ、電極材料、印加される電圧、1つまたは複数の電極の電流制限(例えば、電極に直列にインダクタを配置することによる)、電極と接触する流体の導電性、導電性流体の密度、および他の因子など、様々な因子を調整することにより変えることができる。いくつかの因子は、電気外科用システム100の動作中に制御することができ、また他の因子は、遠位端108の製作中に制御することができる。
例えば、動作中に、電気外科用システム100は、ある組織の分子結合を切るのに十分であるが、他の組織の分子結合を切るには不十分なエネルギーを生成するように構成され得る。例として、脂肪質の組織(例えば、脂肪)は、結合を切るのに4eVから5eVを超えるエネルギーレベル(すなわち、約8eVの程度)を必要とする二重結合を有する。したがって、いくつかの動作モードにおけるCoblation(登録商標)技術は、このような脂肪質の組織を切除しない、しかし、低いエネルギーレベルにおけるCoblation(登録商標)技術を使用して、細胞を有効に切除し、液状の内部の脂肪内容物を解放することができる。他の動作モードは、二重結合をまた、単一結合と同様に切断できるように、増加させたエネルギーを有することができる(例えば、電極における電流密度を増加させるように電圧を増加させる、または電極構成を変える)。様々な現象のより完全な記述は、本願の譲受人に譲渡された特許文献2、特許文献3、および特許文献4で見出すことができ、その完全な開示を、参照により本明細書に組み込む。
遠位端108の設計段階および製作段階において制御され得る因子は、電気外科用システム100の動作中に流体の経路が、遠位端108に沿って制御されるように、遠位端108を設計することを含むことができる。遠位端108の形状および設計は、電気外科用システム100の全体性能に影響を与える可能性がある。例えば、いくつかの設計において、遠位端108上にプラズマを生成するように意図された電極は、絶縁材料(絶縁体)に取り付けられ、その場合、電極と絶縁体の間に間隙が存在する。この間隙は、製作上の制限に起因して、または製作上の制限の副作用として生ずる。電気外科用システム100が、デバイスの機能に組み込まれた吸引を有する場合、電極と絶縁体の間の間隙が、活性電極の組織を治療する表面上のプラズマ層の形成、およびそれを維持する能力を妨げるおそれがあり、それは、電極の側部の下側、およびその側部を横断するさらなる流れが、プラズマの形成が優先される条件に影響を与える可能性があるためである。流体の流れを制御する、または制限することは、蒸気の層が、活性電極上で形成される場所をより最適に制御し、それにより、プラズマが形成され、組織を治療できる場所を制御することができる。組織を治療しないエリアへと流れる流体は、プラズマ形成の効率を低下させ、プラズマの形成を制御するのをより困難にし、潜在的に器具を劣化させるおそれがある。さらに、電極の側部の下の望ましくない流れは、吸引するように特に意図された、電極面上の、1つまたは複数の管腔を通る流れを低下させる可能性がある。
図2は、例示的なシステムによるワンド102の正面図を示す、特にワンド102は、可撓性または剛性があり得る細長いシャフト106と、細長いシャフト106の近位端に結合されたハンドル110と、細長いシャフト106の遠位端に結合された絶縁体もしくはスペーサ200とを備える。図2ではまた、ワンド102から延びている可撓性のある管状部材116、および多芯ケーブル112を見ることができる。ワンド102は、細長いシャフト106の遠位端108上に配置された活性電極202を備える。活性電極202は、多芯ケーブル112における1つまたは複数の絶縁された電気的なコネクタにより、制御装置104(図1)内の能動的、または受動的な制御網に結合され得る。活性電極202は、活性電極202の近位にあるシャフト上に配置された共通もしくは戻り電極204から電気的に絶縁される。
スペーサ200は、戻り電極204の遠位に位置し、エポキシ、プラスチック、セラミック、シリコーン、ガラス、または同様のものなど、電気的に絶縁性があり、耐プラズマ材料から構成することができる。スペーサ200は、細長いシャフト106の遠位端108から延び(通常、約1から20mm)、活性電極202に対する支持を提供する。活性電極202をスペーサ200の可能な限り近くに配置する試みが行われるが、製作上の限界に起因して、その2つの間に間隙が存在する可能性がある。前に述べたように、この間隙は、電極202とスペーサ200の間に望ましくない流れを導く可能性がある。電気外科用システム100の動作中に、切除された組織を含む流体は、電極202の面上の1つまたは複数の吸引管腔を介して吸引され得る。
図3は、例示的な実施形態によるワンド102の横断正面図を示している。特に、ワンド102は、細長いシャフト106内に画定された吸引管腔300を備える。例では、図3のワンド102は、細長いシャフト106の内径が、吸引管腔300を画定するが、他の場合では、細長いシャフト106内の別の管類が、吸引管腔300を画定することができる。吸引管腔300は、過度の流体、泡、組織断片、および/または標的部位からの切除物を、活性電極202内、またはその付近の1つまたは複数の開口部を介して吸入するために使用することができる。吸引管腔300は、ハンドル110の中へと延び、蠕動ポンプ118(図1)、または他の吸引源に結合するように、可撓性のある管状部材116に流体連結される。
ハンドル110はまた、導電体210が内部に存在し得る内側空洞部302を画定し、導電体210は、多芯ケーブル112の中へと延び、最終的に、制御装置104(図1)に結合され得る。導電体210は同様に、細長いシャフトを通って延び、1つずつ、戻り電極204および活性電極202に結合される。
RFプラズマ医療デバイス(ワンド102など)上にプラズマを生成するように意図された活性電極202が、絶縁材料(スペーサ200など)に取り付けられたとき、電極とスペーサの間に間隙が存在する可能性がある。金属射出成形(MIM)のフラットスクリーン(flat screen)電極、または機械加工された電極は、電極の機械加工、または焼結に関連する許容差に起因して、スペーサとの間隙を有する可能性がある。前に述べたように、この間隙は、電極の側部の下側、およびその側部を横断する流体の望ましくない流れを生ずるおそれがあり、それは、プラズマの形成、ならびにデバイスの全体性能に対して優先する条件に影響を与える。
電極の側部の下側、およびその側部を横断する望ましくない流れを阻止するために、2つの異なる設計方法が関連技術のデバイスで使用されてきた。第1に、電極と絶縁体の間の接触面の嵌め合い(mating fit)は、非常に緊密な嵌合であるように設計され、かつ製作される。電極と絶縁体の間の緊密な嵌合は、電極の下側の流れを低減することになる。緊密な嵌合は、いくつかの製作方法で可能であるが、望ましい性能を達成するための非常に緊密な嵌合は、電極および絶縁体のいくつかの機械加工また成形される設計を用いて容易に達成することはできず、構成要素に対する余分な費用、および2次工程が、緊密な嵌合を達成するために必要になり得る。第2の関連技術の設計においては、流れが、電極の下側を容易に通過できないように、電極が、絶縁体/スペーサの中に嵌め込まれている。嵌め込まれた電極の例は、特許文献5で示される。電極を絶縁体の中に設定することは、電極の表面および縁部が組織に接触する能力を制限する。電極との組織の接触は、プラズマが電極上に存在するとき、組織を破壊するのを支援するために望ましい。
図4aは、例示的なシステムによる組み合わされた電極と絶縁体の図を示している。特に、図4aは絶縁体404を示しており、絶縁体404の遠位先端上に、活性電極402が乗っている。電極が、絶縁体/スペーサの中に嵌め込まれた、または沈み込んでいる設計方法とは異なり、図4aの組み合わされた電極および絶縁体は、位置合わせされた縁部を有する活性電極および絶縁体を備える。すなわち、図4aでは、活性電極402の外側縁部407の実質的な部分が、絶縁体404の遠位面の外側縁部405と位置合わせされている。図4aで示されるように、活性電極の縁部407は、わずかに後退しているが、これは、主として、製作許容差を補償するためである。いくつかの場合、活性電極の外側縁部407は、張り出すことを阻止しながら、これらの許容差を補償するために、1インチの1000分の1と15の間で、絶縁体404の外側縁部405からわずかに後退することができる。絶縁体の縁部の上に、かつそれを超えて延びる活性電極または電極縁部の張出しは望ましくないので、これは好ましいが、それは、このような張出しは組織に引っかかり、かつ活性電極を絶縁体から引き離す傾向があるからである。
活性電極402の縁部407が絶縁体404の縁部405と位置合わせされるので、活性電極402の縁部または縁部表面が、デバイス(ワンド102など)の動作中に組織に触れることができるエッジ効果が達成され得る。エッジ効果を達成するワンド102などのデバイスの能力は、ワンド102の有効な性能を高め、したがって、活性電極402の縁部407が、絶縁体404の縁部405と位置合わせされる構成は、望ましい可能性がある。
活性電極402は、絶縁体404における吸引チャネル(図4bで示される吸引チャネル412)の上に存在する少なくとも1つの開口部406を備える(複数の開口部406があり得る)。活性電極402は、約1000分の60と200の間の幅の指示408で示された幅と、約1000分の60と200の間の長さ指示410により示された長さとを有する。さらに、絶縁体を通る活性電極の延長部を示す電気的な接続部420が示されており、それは、ハンドル110(図3)の内側空洞部内で導電体210(図3)に接続される。
図4bは、横断面が長手方向軸を通って切断された状態の図4aにおける組み合わされた電極およびスペーサ絶縁体の横断面図である。図4bでは、絶縁体404、絶縁体404の縁部405、活性電極402、活性電極402の縁部407、絶縁体404内に画定される吸引チャネルもしくは穴412、ならびにワンドのシャフト内に配置された内側の吸引管腔418が見える。内側の吸引管腔418は、吸引チャネル412に嵌合された、または流体結合されたパイプもしくは管を備える別個の部品とすることができる。他の実施形態では、吸引管腔418は、絶縁体404の底部付近に嵌合する、または入れ子式のパイプによって画定され得る。開口部406、吸引チャネル412、および吸引管腔418は、互いに流体結合される。開口部406は、吸引チャネル412へと供給し、吸引チャネル412は、吸引管腔418へと供給する。
例示的な実施形態によれば、活性電極402は、流れをブロックする電極であり、したがって、流れをブロックする電極は、絶縁体/スペーサと相互作用する、活性電極の嵌合側に機構を有する。図4bでは、流れをブロックする機構は、下側に突き出た壁414の形態のものであり、その壁は、吸引チャネル412を完全に囲む環状トラフ416の中へと延びる。いくつかの実施形態では、環状トラフは、吸引チャネル412の大部分を囲むことができるが、すべてではない。下側に突き出た壁414は、活性電極の外側周辺部と吸引開口部406の両方から半径方向に離間される、またはオフセットされる。流れブロック機構は、絶縁体404における吸引チャネル/吸引穴412と、活性電極402および絶縁体404の円周方向外側縁部との間に曲がりくねった経路を生成する。曲がりくねった経路の目的は、電極402の円周方向周辺縁部から、絶縁体404における吸引チャネル/吸引穴412までの流れに対する抵抗を増加させることによって、活性電極402の側部の下側、およびその側部を横断する流れを低減することである。曲がりくねった経路は、活性電極402と絶縁体404の間で流体の流れが迂回するのを低下させるように働き、したがって、流体の流れのすべてではないが、大部分を、活性電極402の表面に接触する組織から、開口部406を介して吸引チャネル412へと流入させる。
曲がりくねった経路は、活性電極402が絶縁体と嵌合するいずれかの間隙の中に流体が入る実質的な吸引を低減し、したがって、より少ない流体が、これらの間隙に引き込まれる。流れをブロックする機構は、活性電極402の外側周辺縁部が、絶縁体404と位置合わせされる設計に対して、電極402の縁部を横断する、またその下の流れを制限することにより、より高いデバイス性能を可能にする。したがって、流れをブロックする機構は、ワンド102などのデバイスの性能を向上させるが、活性電極402は、絶縁体404の外周へと延び、活性電極402は、除去すべき目標の組織に接触することができる。
図4cは、図4aの線4C−4Cに沿った横断面図を示している。図4cでは、絶縁体404、絶縁体の縁部405、活性電極402、および活性電極402の縁部407が見える。吸引チャネル412、ならびに下方向に突き出た壁414および環状トラフ416が示されている。下方向に突き出た壁414を有するのに加えて、活性電極402はまた、突き出た壁414よりもさらに絶縁体404の中へと延びる電気的な接続部420を画定する部分を有することができる。電気的な接続部420は、吸引チャネル412とは別個の、離れたチャネル422を通って延びる。流れをブロックする機構の大部分(すなわち、下方向に突き出た壁414および環状トラフ416の組合せ)は、エネルギー供給と活性電極402の間に、何らかの固定手段または電気的接続を提供しないことが好ましい可能性がある。それに代えて、電気的な接続部420は、絶縁体を通ってハンドル110(図3)における導電体210に電気的に接続するための手段を提供する。
図5は、図4a〜図4cのデバイスの斜視図を示しているが、この場合、切断は、壁414がトラフ416の中に延びる場所で、活性電極402の底部に沿っている。したがって、図は、活性電極が部分的に除かれた状態のワンド102の遠位端のものである。図5で示す例示的な実施形態では、トラフ416は、完全に吸引チャネル412を囲んでおり、同様に、トラフ416の中へと延びる壁414も、吸引チャネル412を完全に囲んでいる。トラフ416と壁414の両方は、環状にすることができるが、あるいは吸引チャネル412を、完全にもしくは大部分を取り囲む任意の方法で配置することができる。すなわち、いくつかの実施形態では、トラフ416または壁414は、吸引チャネル412を部分的に囲むことができる。
例示的なシステムでは、活性電極の裏側から測定して、壁414の長さまたは高さは、1000分の10から50とすることができ、またトラフ416は、壁414の長さよりもわずかに大きい深さ(例えば、1000分の1から10)を有する。いくつかの実施形態では、環状の壁414の長さまたは高さは、ゼロではなく、活性電極402の幅の半分以下である。いくつかの実施形態では、環状の壁414の長さまたは高さは、ゼロではなく、活性電極402の幅の5/6以下である。
論じたように、例示的なシステムでは、活性電極402(図4)は、吸引チャネル412とは別個の、離れたチャネルを通って、絶縁体404の中へと下がって延びる部分(図5で見ると、参照番号414が示している厚みのある平坦な部分)を有することにより、ワンド102内の導体に電気的に結合される。様々な実施形態では、流れをブロックする部分の大部分は、スペーサ/ワンドに対する何らかの固定手段、または電気的な接続を提供するようには意図されていない。いくつかの場合、壁414がトラフ416の中へと延び、その他の材料は中に存在しない。他の場合、トラフ416は、吸引流れに対する封止を助け、かつ絶縁体404に対して活性電極402(図4)を良好に保持するための接着剤または充填物を含むことができる。
図6aは、組み合わされた電極およびスペーサの別の例示的な実施形態の部分的な側面図を示している。図6aでは、迂回開口部602が、活性電極606の周辺近くの活性電極606の面上に位置し、かつ絶縁体604内に画定される吸引チャネルに流体接続される。活性電極606は、ワンド102(図1)のシャフト106にほぼ平行である。電気的な接続部608は、絶縁体604を通って延び、かつハンドル110(図3)における導電体210に対して、絶縁体を通る電気的な接続のための手段を提供する。
図6bは、図6aの線6B−6Bに沿った横断面図を示している。図6bは、活性電極606の遠位先端部に沿って、かつその半分を横断して縦方向に切断した状態のデバイスの横断面図を示している。吸引チャネル610は、絶縁体604内で画定される。流体をブロックするための手段がこの図で示されている。特に、例示的なシステムでは、曲がりくねった経路が、絶縁体604の肩部分614の中に嵌合する活性電極606の肩部分612により生成される。突き出た壁414と同様に、肩部分612は、活性電極606の裏側上に画定される。肩部分612および614は、活性電極606が、絶縁体604の隣に配置されたとき、肩部分612および614が互いに当接できるように、互いに鏡像関係にあるように形成される。しかし、製作時の許容差に起因してわずかな間隙の存在する可能性がある。したがって、曲がりくねった経路の生成は、当接する絶縁体内で画定されるトラフの中へと延びる活性電極の裏側に画定された壁により画定され、トラフは、壁が中に嵌合するチャネルを画定する。互いに固定される肩部分612および614を備える実施形態では、曲がりくねった経路封止がまた、残りの場所における流れを低減する、またはなくすために形成され得る。
図6cは、活性電極606の面から、絶縁体604の遠位の裏面まで横方向に切断した部分的な横断面図を示している。迂回開口部602は、活性電極606の上部に位置する。吸引のための経路614は、活性電極606における他の開口部を迂回することを可能にし、吸引チャネル610に流体結合される。電気的な接続部420は、活性電極606の底部から、活性電極606の面から離れて、絶縁体604の中へと延びる。活性電極606は、電気的な接続部420を、吸引チャネル610とは別個に、かつ離れて、チャネル616を通り、絶縁体604を通って延ばすことにより、ワンド102(図1)内の導体と電気的に結合される。したがって、流れをブロックする部分(すなわち、肩部分612と614の組合せ)の大部分は、絶縁体604に対する何らかの固定手段、または電気的な接続を提供するようには意図されていない。
図6dは、図6cの線6D−6Dに沿った横断面図を示している。したがって、図6dは、活性電極606の一部が除かれた図を提供する。示されている活性電極606の残りの部分は、絶縁体604上への電極606の配置を示している。電極606は、活性電極606の裏側に画定された肩部分612(図6b)を備え、また肩部分612は、絶縁体604(図6b)の上部内に画定される肩部分614に当接する。論じたように、肩部分612および614(図6b)は、互いに鏡像関係にある。迂回経路616は、活性電極606の迂回開口部602(図6aおよび図6b)を吸引チャネル610へと流体結合する。いくつかの実施形態では、迂回開口部602(図6aおよび図6b)を配置することは、曲がりくねった経路に開口を作成し、かつ迂回開口部602の位置において、電極606の上部に沿った優先的流れを生成する。いくつかの実施形態は、サイズ制約によりこの構成を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、活性電極606の裏側に実施された流れをブロックする部分(すなわち、肩部分612または壁414(図4))を備えた活性電極606を含むことができるが、サイズ制約により、流れをブロックする要素の内側に嵌合する部分を備えた絶縁体を作成することは困難である可能性がある。
様々な実施形態では、流れブロック機能を実施する電極とスペーサの組合せは、突き出た壁(図4a〜図4cで論じたものなど)、ならびに活性電極の裏面に画定される肩部分(図6a〜図6dで論じたものなど)を共に備える活性電極を含むことができる。さらに、突き出た壁と肩部分の両方を備える電極に対応する絶縁体は、トラフ(図4a〜図4cで論じたものなど)、ならびに活性電極の裏面に画定された肩部分と鏡像関係にある肩部分(図6a〜図6dで論じたものなど)を共に含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、曲がりくねった経路は、活性電極内に存在することができ、その場合、絶縁体の一部が、活性電極の裏側へと突き出す。したがって、図4a〜図4cで論じた実施形態は、図6a〜図6dで論じた実施形態に存在する可能性のある機構を排除するものではなく、逆も同様である。すなわち、流れをブロックすることを実施するための手段は変えることができ、諸図で論じられたすべての機構を、または諸図で論じられたものの部分的な機構を含むことができる。
概して、本開示は、活性電極表面の下の流体流れを低減する手段を協動して形成するような形状をした、電極および支持する絶縁性スペーサを述べている。流体流れを低減するこの手段は、何らかの流体がスペーサと活性電極の嵌合面の間を漏れる、またはその間に入るとき、その流体がとる可能性のある経路を変えることを組み込む。流体流れを低減するための手段を組み込む前に、嵌合面間の経路は、使用される材料の固有の表面特性、および通常の製作工程に起因して存在する。嵌合面の間に導入される曲がりくねった経路は、活性電極の外周縁部もしくは縁部表面で開始し、嵌合面を通って進み、電極もしくはスペーサの吸引開口部で終わる。曲がりくねった経路は、電極の組織治療表面に対して、第1の半径方向に延びることによって開始することができる。曲がりくねった経路方向は、次いで、第1の方向に対してある角度で、いくつかの実施形態では、第1の方向に対して約90度の角度で、活性電極の組織治療表面から離れて延びることができる。曲がりくねった経路方向は、次いで、嵌合する活性電極とスペーサの間をさらに曲がり、第1の半径方向に延びるように方向を変えて、再度第1の半径方向に対してある角度で延びるようにまた方向を変えることができる。経路が、曲がりくねった経路を形成するように、流体流れの経路方向を変えることにより、流体の侵入が低減される。
図7は、少なくともいくつかの実施形態による制御装置104の電気的なブロック図を示す。特に、制御装置104は、プロセッサ700を備える。プロセッサ700は、マイクロコントローラとすることができ、したがって、マイクロコントローラは、読み出し専用メモリ(ROM)702、ランダムアクセスメモリ(RAM)704、デジタル/アナログ変換器(D/A)706、アナログ/デジタル変換器(A/D)714、デジタル出力(D/O)708、およびデジタル入力(D/I)710と一体化することができる。プロセッサ700は、シリアルバス(例えば、IC)、パラレルバス、または他のバスなど、1つまたは複数の外部で利用可能な周辺バス、および対応する通信モードをさらに提供することができる。プロセッサ700は、プロセッサ700を外部デバイス、ならびにディスプレイデバイス130などの内部デバイスと通信できるようにする通信論理712とさらに一体化することができる。いくつかの実施形態では、プロセッサ700は、マイクロコントローラの形態で実施され得るが、他の実施形態では、プロセッサ700は、個々のRAM、ROM、通信、A/D、D/A、D/O、およびD/Iデバイス、ならびに周辺構成要素への通信のための通信ハードウェアと組み合わせたスタンドアロンの中央処理装置として実施することができる。
ROM702は、プロセッサ700によって実行可能な命令を記憶する。特にROM702は、実行されたとき、制御装置に、いくつかの場合、様々なフィードバックパラメータに応じて、蠕動ポンプ速度を増減させることを含む切除を制御させるソフトウェアプログラムを備えることができる。RAM704は、プロセッサ700に対する動作メモリとすることができ、その場合、データを一時的に記憶することができ、それにより命令を実行することができる。プロセッサ700は、制御装置104内の他のデバイスに、デジタル/アナログ変換器706を介して(例えば、いくつかの実施形態では、RF電圧発生器716に)、デジタル出力708を介して(例えば、いくつかの実施形態では、RF電圧発生器716に)、デジタル入力710を介して(例えば、押しボタンスイッチ132または足踏みペダルアセンブリ134(図1)などのインターフェースデバイスに)、また通信デバイス712を介して(例えば、ディスプレイデバイス130に)結合される。
電圧発生器716は、プラズマを生成するためのRFエネルギーを提供する。電圧発生器716は、ワンド102の活性電極(例えば、活性電極202、402、606)に結合される交流(AC)電圧信号を生成する。いくつかの実施形態では、電圧発生器716は、制御装置コネクタ120における電気ピン720、ワンドコネクタ114における電気ピン722、および最終的に、活性電極(例えば、活性電極202、402、606)に結合される活性端子718を規定する。同様に、電圧発生器は、制御装置コネクタ120における電気ピン726、ワンドコネクタ114における電気ピン728、および最終的に活性電極と対になる戻り電極に結合される戻り端子724を規定する。
さらなる活性端子および/戻り端子を使用することができる。活性端子718は、それに対して、電圧および電流が、電圧発生器716によって誘起される端子であり、戻り端子724は、電流に対する戻り経路を提供する。戻り端子724が、制御装置104の平衡内の共通もしくは接地と同じである共通もしくは接地を提供することが可能なはずであるが(例えば、押しボタン132に使用される共通730など)、他の実施形態では、電圧発生器716は、制御装置104の平衡から電気的に「浮いた」状態にすることができ、したがって、戻り端子724は、共通もしくはアース接地(例えば、共通730)に対して測定されたとき、電圧を示すことができるが、電気的に浮いた電圧発生器716、したがって、アース接地に対する戻り端子724上の電圧読取り値に対する電位が、活性端子718に対する端子724の戻り端子状態を否定することはない。
電圧発生器716により、活性端子718と戻り端子724の間で生成され、加えられるAC電圧信号は、RFエネルギーである。電圧発生器716により生成された電圧および電流は、電圧が有効に連続して印加されるように、十分な高周波を備えた一連の電圧パルスまたはAC電圧で送達され得る。
図7をさらに参照すると、いくつかの実施形態では、制御装置104は、活性電極に提供される電流を感知するための機構をさらに備える。活性電極に提供される電流を感知することは、電流感知変圧器732によることができる。特に、電流感知変圧器732は、活性端子718が、1回巻きの1次コイルになるように、変圧器を通された活性端子718の導体を有することができる。1回巻きの1次コイル内の電流の流れは、対応する電圧および/電流を2次コイルに誘起する。したがって、示された電流感知変圧器732は、アナログ/デジタル変換器714(吹出しAにより示される)に結合される。いくつかの場合、電流感知変圧器は、アナログ/デジタル変換器714へと直接結合することができ、また他の場合では、増幅回路および保護回路など、電流感知変圧器732とデジタル/アナログ変換器714の間に、さらなる回路を加えることもできる。
例えば、例示的な一システムでは、電流感知変圧器732は、電流感知変圧器732からの電流の指示を得て、二乗平均平方根(RMS)電流値を計算し、かつRMS電流値を、任意の適切な通信システムを介して(例えば、A/D714に適用されるアナログ値として、D/I710の複数入力に適用されるデジタル値として、通信ポート712を介するパケットメッセージとして)、プロセッサ700に提供する集積回路デバイスに結合される。電流感知変圧器は、活性電極に供給される電流を感知する任意の適切な機構を単に例示するものに過ぎず、他のシステムも可能である。例えば、小さな抵抗器(例えば、1Ohm、0.1Ohmなど)を、活性端子718と直列に配置することができ、抵抗器にわたって誘起された電圧低下が、電流の指示として使用される。
電圧発生器716が、電気的に浮いた状態であると仮定すると、電流を感知する機構は、活性端子718だけに限定されない。したがって、さらなる実施形態では、電流を感知する機構は、戻り端子724に関して実施され得る。例えば、例示的な電流感知変圧器732は、戻り端子724に関連付けられた導体上で実施され得る。
いくつかの例示的なシステムでは、電圧発生器716に関してプロセッサ700により使用されるフィードバックパラメータは、電流の流れである。例えば、電圧発生器716が、取り付けられた負荷のインピーダンスとは独立して、正確に出力電圧を生成できるシステムにおいては、電圧発生器716により生成された電圧に対する設定値制御を有するプロセッサ700は、(例えば、電極回路のインピーダンス、および活性電極の近傍のプラズマを示す値を計算するために)十分であり得る。しかし、他の場合では、電圧もフィードバックパラメータとすることができる。したがって、いくつかの場合では、活性端子718は、アナログ/デジタル変換器714(吹出しBにより示される)に電気的に結合され得る。しかし、例えば、様々な降圧変圧器、保護回路、および電圧発生器716の電気的に浮いた性質を補償するための回路など、活性端子718とアナログ/デジタル変換器714の間に、さらなる回路を加えることができる。さらに他の場合において、電圧感知回路は、電圧を測定することができ、測定された電圧値は、通信ポート712を介するパケットベースの通信によるなど、アナログ信号以外によって提供することができる。
図7を(また図1を)さらに参照すると、様々な実施形態による制御装置104は、蠕動ポンプ118をさらに備える。蠕動ポンプ118は、筐体122内に少なくとも部分的に存在することができる。蠕動ポンプは、電気モータ734のシャフトに機械的に結合されたロータ124を備える。いくつかの場合、図示のように、電気モータのロータは、ロータ124に直接結合され得るが、他の場合では、様々な歯車、プーリ、および/またはベルトが、電気モータ734とロータ124の間に存在し得る。電気モータ734は、ACモータ、DCモータ、および/またはステッパモータなどの任意の適切な形態をとることができる。電気モータ734のシャフトの速度を制御するために、したがって、ロータ124の速度(およびワンドにおける容積流量)を制御するために、電気モータ734は、モータ速度制御回路736に結合され得る。ACモータの例示的な場合では、モータ速度制御回路736は、電気モータ734に印加される電圧および周波数を制御することができる。DCモータの場合では、モータ速度制御回路736は、電気モータ734に印加されるDC電圧を制御することができる。ステッパモータの場合では、モータ速度制御回路736は、モータの磁極へと流れる電流を制御することができるが、ステッパモータは、ロータ124が滑らかに動く十分な数の磁極を有することができる、または滑らかに動くような方法で制御される。別の言い方をすると、ロータ124は、回転当たりのステップ数が多いことにより、滑らかに動作する。
プロセッサ700は、デジタル/アナログ変換器706(吹出しCにより示される)などを介して、モータ速度制御回路736に結合される。プロセッサ700は、通信ポート712を介するパケットベースの通信など、他の方法でも同様に結合され得る。したがって、プログラムを動作させるプロセッサ700は、活性端子718に供給される電流を読み取ることができ、活性端子718に供給される電圧を読み取ることができ、かつそれに応じて、モータ速度制御回路736に速度指令を送ることにより、速度制御変更(したがって、容積流量変更)を行うことができる。モータ速度制御回路736は、次いで、速度制御変更を実施する。速度制御変更は、望ましい場合にロータ124の速度を変えること、望ましい場合にロータ124を停止させること、およびいくつかの切除モードにおいて、ロータ124を一時的に逆転させることを含むことができる。
図8は、少なくともいくつかの実施形態による方法を示す。様々な実施形態では、図8で示されているブロックのいくつかは、同時に実施する、示されたものとは異なる順序で実施する、または削除して実施することができる。さらなる方法要素は、要求に応じて実施することができる。
ブロック802で、プラズマが、活性電極の近傍に生成される。活性電極は、電気外科用ワンドの細長いシャフトの遠位端に配置される。活性電極は、細長いシャフトの遠位端に結合されたスペーサと嵌合する。ブロック804で、活性電極の近傍で組織が切除される。
ブロック806で、活性電極の近傍の流体の一部は、細長いシャフト内に画定された吸引管腔を通して吸引される。吸引管腔は、活性電極における開口部に流体接続されたスペーサ内で画定される吸引チャネルに流体接続される。ブロック810において、流体の流れは、活性電極とスペーサの間でブロックされる、または低減され得る。流体の流れは、活性電極と、スペーサの吸引チャネルの間の曲がりくねった経路によりブロックされ得る。
上記の論議は、本発明の原理、および様々な実施形態を例示することを意味している。数多くの変形および修正は、上記の開示が完全に理解された後、当業者には明らかになろう。添付の特許請求の範囲は、このような変形および修正をすべて包含するように解釈されることが意図されている。
本開示の好ましい実施形態が示され、述べられてきたが、その修正は、本明細書の範囲または教示から逸脱することなく、当業者により実施することが可能である。本明細書で述べられた実施形態は、例示的なものに過ぎず、限定するものではない。今後想到される均等な構造、材料、または方法を含む、本発明の概念の範囲に含まれる多くの様々な、異なる実施形態を行うことが可能であり、かつ法の記述要件に従って詳細に記した本明細書の実施形態において、多くの修正を行うことができるため、本明細書の細部は、例示的なものであり、限定的な意味ではないと解釈すべきであることを理解されたい。
100 電気外科用システム
102 電気外科用ワンド
104 電気外科用制御装置
106 細長いシャフト
108 ワンドの遠位端
110 ワンドのハンドルまたは近位端
112 多芯ケーブル
114 ワンドコネクタ
116 管状部材
118 蠕動ポンプ
120 制御装置コネクタ
122 筐体
124 ロータ部分
126 ステータ部分
128 排出
130 ディスプレイデバイスまたはインターフェースデバイス
132 押しボタン、押しボタンスイッチ
134 足踏みペダルアセンブリ
136 ペダルデバイス
138 ペダルデバイス
140 多芯ケーブル
142 ペダルコネクタ
144 コネクタ
200 スペーサ
202 活性電極
204 戻り電極
210 導電体
300 吸引管腔
302 内側空洞部
402 活性電極
404 絶縁体
405 外側縁部
406 開口部
407 外側縁部
408 幅の指示
410 長さ指示
412 吸引チャネル/吸引穴
414 下側に突き出た壁
416 環状トラフ
418 吸引管腔
420 電気的な接続部
422 チャネル
602 迂回開口部
604 絶縁体
606 活性電極
608 電気的な接続部
610 吸引チャネル
612 肩部分
614 肩部分
616 チャネル、迂回経路
700 プロセッサ
702 読み出し専用メモリ(ROM)
704 ランダムアクセスメモリ(RAM)
706 デジタル/アナログ変換器(D/A)
708 デジタル出力(D/O)
710 デジタル入力(D/I)
712 通信論理
714 アナログ/デジタル変換器
716 RF電圧発生器
718 活性端子
720 電気ピン
722 電気ピン
724 戻り端子
726 電気ピン
728 電気ピン
730 共通
732 電流感知変圧器
734 電気モータ
736 モータ速度制御回路

Claims (18)

  1. 電気外科用ワンドであって、
    前記電気外科用ワンドの近位端を画定するハンドルと、
    前記ハンドルに結合された、吸引管腔を中に画定する細長いシャフトと、
    前記細長いシャフトの遠位端に結合されたスペーサであって、前記吸引管腔に流体結合される吸引チャネルを画定し、かつ電気的に絶縁性のものであるスペーサと、
    前記スペーサにより画定されるブロックするための第1の手段と、
    前記スペーサの前記遠位端上に結合される活性電極であって、前記活性電極の縁部が、前記スペーサの縁部と位置合わせされる、活性電極と、
    前記活性電極に関連付けられ、かつブロックするための前記第1の手段と動作可能な関係にあるブロックするための第2の手段と、
    を備える電気外科用ワンド。
  2. ブロックするための前記第1の手段は、前記スペーサの前記吸引チャネルを完全に囲む環状トラフをさらに備え、
    ブロックするための前記第2の手段は、前記活性電極から延び、前記環状トラフの中に嵌め込まれる環状の壁をさらに備える、請求項1に記載の電気外科用ワンド。
  3. 前記環状トラフ内に接着剤があること、および前記環状トラフ内に接着剤はないことからなる群から選択された少なくとも一方をさらに備える、請求項2に記載の電気外科用ワンド。
  4. 前記環状の壁の高さはゼロではなく、前記活性電極の幅の半分以下である、請求項2に記載の電気外科用ワンド。
  5. ブロックするための前記第1の手段は、前記スペーサの前記吸引チャネルを部分的に囲む環状トラフをさらに備え、
    ブロックするための前記第2の手段は、前記活性電極から延び、前記環状トラフの中に嵌め込まれる環状の壁をさらに備え、
    前記活性電極は、前記活性電極の縁部において、前記吸引チャネルに流体結合される迂回開口部を画定する、請求項1に記載の電気外科用ワンド。
  6. ブロックするための前記第1の手段は、前記スペーサの前記吸引チャネルを囲む第1の肩部分をさらに備え、
    ブロックするための前記第2の手段は、前記活性電極の裏側に画定される第2の肩部分をさらに備え、前記第2の肩部分が、前記第1の肩部分と鏡像関係にあり、前記第2の肩部分が前記第1の肩部分に当接する、請求項1に記載の電気外科用ワンド。
  7. 前記スペーサの前記吸引チャネルを囲む環状トラフと、
    前記活性電極の裏側から延び、前記環状トラフの中に嵌め込まれる環状の壁と、
    をさらに備える、請求項6に記載の電気外科用ワンド。
  8. 電気外科用ワンドの細長いシャフトの遠位端に配置された活性電極の近傍にプラズマを生成するステップであって、前記活性電極が、前記細長いシャフトの前記遠位端に結合されたスペーサと嵌合する、ステップと、
    前記活性電極の近傍の組織を切除するステップと、
    前記細長いシャフト内に画定される吸引管腔を通して、前記活性電極の近傍の流体の一部を吸引するステップと、
    前記活性電極と前記スペーサの間の流体の流れをブロックするステップと、
    を含む方法。
  9. 前記流体の流れをブロックする前記ステップは、前記スペーサの第1の肩部分によりブロックするステップをさらに含み、前記第1の肩部分は、前記スペーサの吸引チャネルを囲み、前記吸引チャネルは、前記吸引管腔に流体連結される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記流体の流れをブロックする前記ステップは、前記活性電極により画定される第2の肩部分によりブロックするステップをさらに含み、前記第2の肩部分は前記第1の肩部分と鏡像関係にあり、前記第2の肩部分は前記第1の肩部分に当接する、請求項9に記載の方法。
  11. 前記流体の流れをブロックする前記ステップは、前記スペーサの吸引チャネルを少なくとも部分的に囲む環状トラフによりブロックするステップをさらに含み、前記吸引チャネルは、前記吸引管腔に流体連結される、請求項8に記載の方法。
  12. 前記流体の流れをブロックする前記ステップは、前記電極の裏面から延びる環状の壁によりブロックするステップをさらに含み、前記環状の壁は、前記環状トラフに嵌め込まれる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記流体の流れをブロックする前記ステップは、前記環状トラフ内に接着剤をさらに備える、請求項12に記載の方法。
  14. 電気外科用ワンドであって、
    前記電気外科用ワンドの近位端を画定するハンドル、
    前記ハンドルに結合された、吸引管腔を中に画定する細長いシャフト、
    前記細長いシャフトの遠位端に結合されるスペーサであって、前記吸引管腔に流体結合された吸引チャネルを画定し、かつ電気的に絶縁性のものであるスペーサ、
    前記スペーサの遠位端に結合される活性電極であって、前記活性電極の縁部が、前記スペーサの縁部と位置合わせされる、活性電極、および
    前記活性電極の裏側と前記スペーサの間の流れをブロックするための手段
    を備える電気外科用ワンドと、
    前記電気外科用ワンドに電気的に結合された電気外科用制御装置であって、
    プロセッサ、
    前記プロセッサに結合されるメモリ、および
    前記プロセッサに動作可能に結合される電気発生器であって、前記活性電極に結合された活性端子を規定し、かつ戻り端子を規定する電気発生器を備え、
    前記メモリが、前記プロセッサにより実行されたとき、前記プロセッサに、
    前記活性電極の近傍にプラズマを生成し、かつ
    前記吸引管腔により、前記活性電極の近傍の流体の一部を吸引する
    ようにさせるプログラムを記憶する、電気外科用制御装置と、
    を備える電気外科用システム。
  15. 流れをブロックするための前記手段は、
    前記スペーサの前記吸引チャネルを完全に囲む環状トラフと、
    前記活性電極の前記裏側から延び、前記環状トラフの中に嵌め込まれる環状の壁と、
    をさらに備える、請求項14に記載の電気外科用システム。
  16. 流れをブロックするための前記手段は、
    前記スペーサにより画定される第1の肩部分であって、前記スペーサの前記吸引チャネルを囲む第1の肩部分と、
    前記活性電極により画定される第2の肩部分であって、前記第1の肩部分と鏡像関係にあり、前記第1の肩部分と動作可能な関係にある第2の肩部分と、
    をさらに備える、請求項14に記載の電気外科用システム。
  17. 流れをブロックするための前記手段は、
    前記スペーサの前記吸引チャネルを部分的に囲む環状トラフと、
    前記活性電極の前記裏側から延び、前記環状トラフの中に嵌め込まれる環状の壁と、
    をさらに備え、
    前記活性電極は、前記活性電極の縁部に開口部を画定し、前記開口部は、前記吸引チャネルに流体連結される、請求項14に記載の電気外科用システム。
  18. 前記環状の壁の高さはゼロではなく、前記活性電極の幅の半分以下である、請求項17に記載の電気外科用システム。
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