JP2018524834A - Sbs送信中のスキップrx - Google Patents

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Abstract

同じ周波数帯域の複数のチャネル上における同時ワイヤレス通信のための方法および装置。ワイヤレスデバイスが、第1の送受信機チェーンを介して第1のデータ信号を受信し、それと同時に、ワイヤレスデバイスの第2の送受信機チェーンを介した第2のデータ信号の送信を開始する。ワイヤレスデバイスは、第2のデータ信号の送信の開始に応答して、第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止する。1つまたは複数のトラッキングループの更新は、第2のデータセットを第2の送受信機チェーンから送信する前に一時停止されてよい。ワイヤレスデバイスはその後、第2のデータ信号の送信を完了した後で、第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を再開することができる。

Description

本実施形態は、一般に、ワイヤレスネットワークに関し、詳細には、同じ周波数帯域内でワイヤレス信号の送信と受信とを同時に行うことに関する。
現代のワイヤレスデバイス(たとえばWi-Fiデバイス)は、単帯域同時(SBS: single-band simultaneous)モードで動作するように構成される場合があり、このモードによれば、ワイヤレスデバイスは、同じ周波数帯域(たとえば、2.4GHzまたは5GHz帯域)において、複数のチャネル上で同時にアクティブである。たとえば、ワイヤレスデバイスは、あるワイヤレスチャネル(たとえばチャネルA)上で動作する第1の送受信機チェーンと、別のワイヤレスチャネル(たとえばチャネルB)上で動作する第2の送受信機チェーンとを備える場合がある。したがって、第2の送受信機チェーンがチャネルBを介してデータ信号を送信する間、同時に、第1の送受信機チェーンはチャネルAを介してデータ信号を送信することができる。同様に、第2の送受信機チェーンがチャネルBを介してデータ信号を受信する間、同時に、第1の送受信機チェーンはチャネルAを介してデータ信号を受信することができる。
送受信機チェーンのうちの一方が、あるチャネル上でデータ信号を送信しようとするが、他方の送受信機チェーンが別のチャネル上でデータ信号を受信しているとき、困難が生じることがある。たとえば、第2の送受信機チェーンが入来データ信号を受信している間に、第1の送受信機チェーンが送出データ信号を送信する場合、送出データ信号の送信が入来データ信号の受信と干渉することがある。この現象は「自己干渉」として一般に知られるが、この現象は通常、第1と第2の送受信機チェーンが相互と比較的近接して位置するときに発生する。送受信機チェーンが近接するせいで、送出データ信号の信号強度が、入来データ信号の信号強度よりもかなり大きいことがある(たとえば、第2の送受信機チェーンの受信チェーンから見て)。この結果、第2の送受信機チェーンは、送出データ信号と直接に重なる入来データ信号を受信することができない場合があるだけでなく、送出データ信号の送信が終了した後で到着する入来データ信号を受信することもできない場合がある。
この「発明の概要」は、「発明を実施するための形態」でさらに後述する概念の精選を、単純化した形で紹介するために提供する。この「発明の概要」は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を識別する意図はなく、また、特許請求される主題の範囲を限定する意図もない。
同じ周波数帯域の複数のチャネル上における同時ワイヤレス通信のための方法および装置を開示する。例示的な一実施形態では、ワイヤレスデバイスが、第1の送受信機チェーンを介して第1のデータ信号を受信し、同時に、第2の送受信機チェーンを介した第2のデータ信号の送信を開始する。第2のデータ信号の送信を開始するとき、ワイヤレスデバイスは、第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止する。1つまたは複数のトラッキングループの更新は、第2のデータ信号を第2の送受信機チェーンから送信する前に一時停止されてよい。
1つまたは複数のトラッキングループは、受信された第1のデータ信号からデータのセットを回復する際に使用されてよい。さらに、1つまたは複数のトラッキングループの更新は、受信された第1のデータ信号に少なくとも部分的に基づいてよい。たとえば、1つまたは複数のトラッキングループは、遅延ロックループ(DLL)回路を含む場合がある。別法として、かつ/または追加で、1つまたは複数のトラッキングループは、位相ロックループ(PLL)回路を含む場合がある。ワイヤレスデバイスはその後、第2のデータ信号の送信を完了した後で、第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を再開することができる。
第1のデータ信号は、第1の周波数帯域の第1のワイヤレスチャネル上で受信されてよく、第2のデータ信号は、第1の周波数帯域の第2のワイヤレスチャネル上で送信されてよい。例示的な一実施形態では、第1のデータ信号は、第1のワイヤレスプロトコルに従って受信されてよく、第2のデータ信号は、第1のワイヤレスプロトコルとは異なる第2のワイヤレスプロトコルに従って送信されてよい。一例では、第1のワイヤレスプロトコルはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコルであってよく、第2のワイヤレスプロトコルはBluetooth(登録商標)プロトコルであってよい。別の例では、第1のワイヤレスプロトコルはBluetooth(登録商標)プロトコルであってよく、第2のワイヤレスプロトコルはWLANプロトコルであってよい。
例示的な実施形態は、ワイヤレス通信デバイスが、自己干渉の影響を緩和しながら、同じ周波数帯域の2つ以上のチャネル上でワイヤレスデータ信号の送信と受信とを同時に行うのを可能にする。たとえば、第2の送受信機チェーンが送出データ信号を送信する間に第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止することによって、トラッキングループは、送出データ信号の送信によって引き起こされる自己干渉の影響を受けないままでいることができる。送出データ信号の送信が完了されると、トラッキングループは、入来データ信号の追跡をすぐに再開することができる。
本実施形態は、例として示されるものであり、添付図面の各図によって限定される意図はない。図面および明細書の全体を通して、同じ番号は同じ要素を参照する。
例示的な実施形態が実施されることが可能な、例示的なワイヤレスシステムを示す図である。 データ信号の同時送受信中に受信(RX)スキップを用いる単帯域同時(SBS)ワイヤレス通信を描く例示的なタイミング図である。 例示的な実施形態によるワイヤレスデバイスを示す図である。 SBSワイヤレス通信のために動作可能とすることのできる例示的な送受信機(TRX)回路を示す図である。 RXスキップ機能を有するTRX回路の例示的な受信(RX)チェーンを示す図である。 RXスキップモードでの動作時に出力クロック信号の更新を一時停止できる例示的なクロック回復回路(CRC)を示す図である。 例示的なRXスキップ動作を描くフローチャートである。 例示的な実施形態によるSBS通信動作を描くフローチャートである。
以下では、単にわかりやすくする目的で、例示的な実施形態についてWi-Fi対応デバイスのコンテキストで述べる。例示的な実施形態は、他のワイヤレスネットワーク(たとえば、セルラーネットワーク、ピコネットワーク、フェムトネットワーク、衛星ネットワーク)、ならびに1つまたは複数の有線標準またはプロトコル(たとえば、Ethernetおよび/またはHomePlug/PLC標準)の信号を使用するシステムにも、等しく適用可能であることを理解されたい。本明細書で使用される「ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)」および「Wi-Fi」という用語は、IEEE802.11標準、Bluetooth(登録商標)、HiperLAN(欧州で主に使用される、IEEE802.11標準に匹敵するワイヤレス標準のセット)、および、ワイヤレス通信において使用される他の技術、によって統治される通信を含むことができる。したがって、「WLAN」および「Wi-Fi」という用語は、本明細書では交換可能に使用される場合がある。加えて、以下では1つまたは複数のAPといくつかのSTAとを含むインフラストラクチャWLANシステムの点から述べるが、例示的な実施形態は、複数のWLAN、ピアツーピア(もしくは独立基本サービスセット)システム、Wi-Fiダイレクトシステム、および/またはホットスポットをたとえば含む、他のWLANシステムにも等しく適用可能である。加えて、本明細書ではワイヤレスデバイス間でのデータフレームの交換の点から述べるが、例示的な実施形態は、ワイヤレスデバイス間での任意のデータユニット、パケット、および/またはフレームの交換に適用されることが可能である。したがって、「フレーム」という用語は、任意のフレーム、パケット、またはデータユニットを含むことができ、データユニットはたとえば、プロトコルデータユニット(PDU)、MACプロトコルデータユニット(MPDU)、および物理層コンバージェンスプロシージャプロトコルデータユニット(PPDU)などである。「A-MPDU」という用語は、集約されたMPDUを指すことができる。
後続の記述では、本開示の完全な理解を提供するために、具体的なコンポーネント、回路、およびプロセスの例など、多くの具体的詳細を示す。本明細書で使用される「結合される」という用語は、直接に接続されること、または1つもしくは複数の介在するコンポーネントもしくは回路を介して接続されることを意味する。また、後続の記述では、かつ説明の目的で、本実施形態の完全な理解を提供するために具体的な術語を示す。しかし、これらの具体的詳細が、本実施形態を実践するのに必須でない場合があることは、当業者には明らかであろう。本明細書に記載の様々なバスを介して提供される信号はいずれも、他の信号と時間多重化されて、1つまたは複数の共通バスを介して提供されてもよい。加えて、回路要素またはソフトウェアブロックの間の相互接続は、バスとして、または単一信号線として示される場合がある。バスの各々は、別法として単一信号線であってもよく、単一信号線の各々は、別法としてバスであってもよく、単一線またはバスは、コンポーネント間の通信のための無数の物理的または論理的メカニズムのうちの任意の1つまたは複数を表すことがある。本開示の実施形態は、本明細書に記載の具体例に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって定義されるすべての実施形態をそれらの範囲内に含むと解釈されるべきである。
図1に、例示的な実施形態が実施されることが可能な、例示的なワイヤレスシステム100を示す。ワイヤレスシステム100は、2つのワイヤレス局STA1およびSTA2と、ワイヤレスアクセスポイント(AP)110と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)120とを含むように示されている。WLAN120は、IEEE802.11ファミリの標準に従って(または他の適切なワイヤレスプロトコルに従って)動作できる複数のWi-Fiアクセスポイント(AP)によって形成される場合がある。したがって、簡単にするために図1では1つのAP110のみが示されているが、WLAN120は、AP110など任意の数のアクセスポイントによって形成されてよいこと理解されたい。AP110には一意のMACアドレスが割り当てられ、このMACアドレスは、たとえばアクセスポイントの製造業者によって、AP110中でプログラムされる。同様に、STA1およびSTA2の各々にも、一意のMACアドレスが割り当てられる。
局STA1およびSTA2の各々は、任意の適切なWi-Fi対応ワイヤレスデバイスであってよく、これらはたとえば、セルフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、タブレットデバイス、ラップトップコンピュータなどを含む。各局(STA)はまた、ユーザ機器(UE)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または他の何らかの適切な用語で呼ばれることもある。少なくともいくつかの実施形態では、各STAは、1つまたは複数の送受信機と、1つまたは複数の処理リソース(たとえば、プロセッサおよび/またはASIC)と、1つまたは複数のメモリリソースと、電源(たとえば電池)とを備えることができる。メモリリソースは、図7および図8に関して後述される動作を実施するための命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体(たとえば、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブなど、1つまたは複数の不揮発性メモリ要素)を含むことができる。
1つまたは複数の送受信機は、ワイヤレス通信信号を送受信するための、Wi-Fi送受信機、Bluetooth(登録商標)送受信機、セルラー送受信機、および/または他の適切な無線周波数(RF)送受信機(簡単にするために図示せず)を含むことができる。各送受信機は、異なる動作周波数帯域中で、かつ/または異なる通信プロトコルを使用して、他のワイヤレスデバイスと通信することができる。たとえば、Wi-Fi送受信機は、IEEE802.11仕様書に従って、2.4GHz周波数帯域内および/または5GHz周波数帯域内で通信することができる。セルラー送受信機は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって記述される4Gロングタームエボリューション(LTE)プロトコルに従って(たとえば、約700MHzと約3.9GHzとの間で)、かつ/または他のセルラープロトコル(たとえばグローバルシステムフォーモバイル(GSM(登録商標))通信プロトコル)に従って、様々なRF周波数帯域内で通信することができる。他の実施形態では、局STA1およびSTA2内に備わる送受信機は、ZigBee仕様書によって記述されるZigBee送受信機、Wi-Gig送受信機、および/またはHomePlug Allianceからの仕様書によって記述されるHomePlug送受信機など、技術的に実現可能な任意の送受信機であってよい。例示的な実施形態では、同じ局の2つ以上の送受信機が、同じ周波数帯域内で同時に通信することができる(たとえば、各送受信機は、周波数帯域の、異なるチャネル上で動作する)。
AP110は、1つまたは複数のワイヤレスデバイスが、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、または他の任意の適切なワイヤレス通信標準を使用して、AP110を介してネットワーク(たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、および/またはインターネット)に接続するのを可能にする、任意の適切なデバイスであってよい。少なくとも1つの実施形態では、AP110は、1つまたは複数の送受信機と、ネットワークインターフェースと、1つまたは複数の処理リソースと、1つまたは複数のメモリリソースとを備えることができる。1つまたは複数の送受信機は、ワイヤレス通信信号を送受信するための、Wi-Fi送受信機、Bluetooth(登録商標)送受信機、セルラー送受信機、および/または他の適切なRF送受信機(簡単にするために図示せず)を含むことができる。各送受信機は、異なる動作周波数帯域中で、かつ/または異なる通信プロトコルを使用して、他のワイヤレスデバイスと通信することができる。例示的な実施形態では、AP110の2つ以上の送受信機が、同じ周波数帯域内で同時に通信することができる(たとえば、各送受信機は、周波数帯域の、異なるチャネル上で動作する)。メモリリソースは、図7および図8に関して後述される動作を実施するための命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体(たとえば、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブなど、1つまたは複数の不揮発性メモリ要素)を含むことができる。
例示的な実施形態では、AP110は、局STA1とSTA2の両方と、同じ周波数帯域中で同時に通信するように構成されてよい。この動作モードを、本明細書では「単帯域同時」(SBS)と呼ぶ場合がある。たとえば、AP110は、同じ周波数帯域の異なるチャネル上で(たとえば異なるチャネルを介して)動作する、複数の送受信機または送受信機チェーン(簡単にするために図示せず)を備えることができる。したがって、たとえば、送受信機チェーンのうちの1つが、第1のワイヤレスチャネル(CH_A)を介してSTA1と通信することができ、送受信機チェーンのうちの別の1つが、第2のワイヤレスチャネル(CH_B)を介してSTA2と通信することができる。具体的には、APの送受信機チェーンは、周波数帯域の、重ならないチャネル上で動作することができる。たとえば、チャネルCH_Aが2.4GHz周波数帯域のチャネル1に対応する場合は、チャネルCH_Bは、2.4GHz周波数帯域のチャネル6〜11のうちのいずれかに対応することができる(たとえば、2.4GHz周波数帯域の場合、チャネル6〜11はチャネル1と重ならないので)。
SBSモードで動作するとき、AP110は、データ信号を局STA1とSTA2の両方に同時に送信することができ、チャネル間の干渉はほとんどまたはまったくない(たとえば、信号が、重ならないチャネル上でSTA1およびSTA2に送信されるときは特に)。AP110はまた、データ信号をSTA1とSTA2の両方から同時に受信することができ、チャネル間の干渉はほとんどまたはまったくない。しかし、AP110が、一方のチャネルを介してデータ信号を送信すると同時に他方のチャネルを介してデータ信号を受信しようとするとき、複雑な事態が発生することがある。たとえば、AP110によって認識されるように、その送受信機チェーンのうちの1つによって送信される送出データ信号が、その送受信機チェーンのうちの別の1つによって受信される入来データ信号よりもずっと強いことがある(たとえば、入来データ信号は一般に、経路損失のせいで弱められる)。この結果、入来データ信号を受信している送受信機チェーンは、他方の送受信機チェーンによって送信されている送出データ信号の少なくとも一部を、不要にサンプリングおよび/または「追跡」することがある(たとえば、入来データ信号の受信において使用される位相、周波数、遅延、および/または他のタイミング情報を調整することによって)。
たとえば、AP110は、受信された各データシンボル中のパイロットトーンを使用して、チャネルを追跡することができる。AP110は、受信データ信号およびパイロットトーンに基づいて、周波数オフセットを計算することができる。AP110はまた、受信データ信号の位相の変化に対応する位相オフセットを推定することもできる。次いで、AP110は、1つまたは複数のトラッキングループ(たとえば、入来データ信号を追跡できるDLL、PLL、および/または他のコンポーネント)中で、位相オフセットおよび/または周波数オフセットを使用して、受信データトーンを訂正することができる。しかし、計算された位相および/または周波数オフセットは、AP110における自己干渉のせいで、歪んでいることがある(たとえば、AP110がデータ信号の送信と受信とを同時に行おうとするとき)。この結果、AP110は、受信データ信号に誤った修正を加えることがある。その上、AP110中のトラッキングループは、誤った状態に入ることがあり、それにより、AP110が他方のワイヤレスチャネル上でのその送信を完了した後でも、入来データ信号の後続PDUに不適当な修正を受けさせることがある。
例示的な実施形態では、AP110は、第1の送受信機チェーン(たとえば、入来データ信号を受信している)が、第2の送受信機チェーンによって送信される送出データ信号を追跡するのを防止することができ、これはたとえば、第1の送受信機チェーン内の1つまたは複数のトラッキングループ(たとえば、入来データ信号を追跡できるDLL、PLL、および/または他のコンポーネント)の更新を一時停止またはディセーブルすることによって、行うことができる。この技法を、本明細書では「受信スキップ」と呼ぶ場合がある。たとえば、AP110の送受信機チェーンのうちの別の1つが入来データ信号を受信している間に、AP110の送受信機チェーンのうちの少なくとも1つが送出データ信号を送信しようとしているところであることを検出すると、AP110は、送出データ信号の送信前に、受信中の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループを更新するのを一時停止することができる。次いで、AP110は、送出データ信号の送信が完了された後で、受信中の送受信機チェーンのトラッキングループを更新するのを再開することができる。更新を再開すると、トラッキングループは素早く、入来データ信号を再びロックバックする(lock back)ことができる(たとえば、トラッキングループが送出データ信号によって悪影響を受けなかったため)。
図2に、データ信号の同時送受信中に受信(RX)スキップを用いるSBSワイヤレス通信を描く例示的なタイミング図200を示す。本明細書における考察の目的で、図2のAPおよび局STA1〜STA2は、それぞれ図1のAP110ならびに局STA1〜STA2とすることができる。時間t0で、AP110は、局STA1とSTA2の両方から入来(RX)データ信号を受信する(たとえば、それぞれワイヤレスチャネルCH_AおよびCH_Bを介して)。たとえば、RXデータ信号は、いくつかのデータフレームに対応するものであってよく、各データフレームは、いくつかの個別のプロトコルデータユニット(PDU)を含む(簡単にするために図示せず)。時間t1で、AP110は、STA1からRXデータ信号を受信するのを停止し、チャネルCH_A上で送信(TX)イベントを開始する。たとえば、時間t1は、STA1によって送信されたデータフレーム(たとえば、STA1はこのデータフレームに対する肯定応答(ACK)フレームをAP110から受信すると予想する)の終わりと一致するものとすることができる。
チャネルCH_A上でTXイベントを開始すると、AP110は、時間t2で、チャネルCH_B上で動作するその送受信機チェーンについてのトラッキングループ(TL)更新を一時停止する。ほぼ同時に(たとえば時間t2で)、またはすぐ後で、AP110は、チャネルCH_A上で送出(TX)データ信号を送信する。たとえば、TXデータ信号は、STA1によって送信されたデータの受領を確認するACKフレームである場合がある。例示的な実施形態では、トラッキングループ更新は、TXデータ送信の継続時間(たとえば、時間t2からt3まで)にわたって一時停止されたままであってよい。AP110がチャネルCH_A上でTXデータ信号を送信し終えると、時間t3で、AP110はすぐに、チャネルCH_B上で動作する送受信機チェーンのトラッキングループを更新するのを再開することができる。したがって、AP110は、チャネルCH_A上で(たとえば、時間t2から時間t3までに)送信されるTXデータ信号と重なる、チャネルCH_B上のRXデータ信号(たとえば、1つまたは複数のPDUを含む場合のある)の一部を受信するのを「スキップ」することができる。これは、たとえば、重なる部分が、TXデータ信号によって改変されるかまたは他の形でTXデータ信号の影響を受ける可能性が高いからである。
時間t4で、AP110は再び、STA1からRXデータ信号を受信し始める。次いで、時間t5で、AP110は、STA2からRXデータ信号を受信するのを停止し、チャネルCH_B上でTXイベントを開始する。チャネルCH_B上でTXイベントを開始すると、AP110は、時間t6で、チャネルCH_A上で動作するその送受信機チェーンについてのトラッキングループ更新を一時停止する。ほぼ同時に(たとえば時間t6で)、またはすぐ後で、AP110は、チャネルCH_B上でTXデータ信号を送信する。たとえば、TXデータ信号は、STA2によって送信されたデータの受領を確認するACKフレームである場合がある。前述のように、トラッキングループ更新は、TXデータ送信の継続時間(たとえば、時間t6から時間t7まで)にわたって一時停止されたままであってよい。AP110がチャネルCH_B上でTXデータ信号を送信し終えると、時間t7で、AP110はすぐに、チャネルCH_A上で動作するその送受信機チェーンのトラッキングループを更新するのを再開することができる。
例示的な実施形態では、SBS通信は、複数のSTAに対してAP110によって実施される。しかし、他の実施形態では、局STA1および/またはSTA2のいずれかがSBSモードで動作可能であってもよく、それにより、このSTAは、複数のAPおよび/または他のSTAと、同じ周波数帯域内で同時に通信することができる。さらにまた、いくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス(たとえば、APまたはSTA)が、1つだけの他のワイヤレスデバイスとのSBS通信に対応可能とされてもよい。たとえば、SBSモードで動作するとき、2つのワイヤレスデバイスが、相互との全二重通信に対応可能とされてよい(たとえばピアツーピア通信の場合)。
図3に、例示的な実施形態によるワイヤレスデバイス300を示す。ワイヤレスデバイス300は、図1のAP110および/または局STA1〜STA2のいずれかの、一実施形態とすることができる。ワイヤレスデバイス300は、送受信機310と、プロセッサ320と、メモリ330と、第1のアンテナANT1と、第2のアンテナANT2とを少なくとも備える。送受信機310は、直接結合、またはアンテナ選択回路(簡単にするために図示せず)を介した結合のいずれかで、アンテナANT1〜ANT2に結合されてよい。送受信機310は、アクセスポイント、STA、および/または他の適切なワイヤレスデバイスとの間で信号を送受信するのに使用されてよい。送受信機310はまた、近くのアクセスポイントおよび/またはSTAを検出および識別するために周囲環境を走査するのに使用されてもよい。
図3の例示的な実施形態では、送受信機310は、他の適切なワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスアクセスポイントおよび/またはワイヤレス局を含む)とワイヤレス通信するのに使用できる2つの送受信機チェーンTRX1およびTRX2を備えるように示されている。簡単にするために図3には示されていないが、第1の送受信機チェーンTRX1は、信号を処理してアンテナANT1を介して別のワイヤレスデバイスに送信するための第1の送信チェーンを含むことができ、また、アンテナANT1を介して受信された信号を処理するための第1の受信チェーンを含むことができる。同様に、第2の送受信機チェーンTRX2は、信号を処理してアンテナANT2を介して別のワイヤレスデバイスに送信するための第2の送信チェーンを含むことができ、また、アンテナANT2を介して受信された信号を処理するための第2の受信チェーンを含むことができる。例示的な実施形態では、送受信機チェーンTRX1およびTRX2の各々は、所与の周波数帯域の、異なるチャネル上で動作するように構成されてよい(たとえばSBSモードで)。たとえば、送受信機チェーンTRX1およびTRX2は、同じ周波数帯域のそれぞれのチャネルCH_AおよびCH_Bを介して、データ信号を送信および/または受信するように構成されてよい。
送受信機310は、図3では、単にわかりやすくする目的で、2つの送受信機チェーンTRX1およびTRX2ならびに2つのアンテナANT1〜ANT2のみを備えるものとして描かれている。他の実施形態では、送受信機310は、任意の適切な数のアンテナに結合されてよい任意の適切な数の送受信機チェーンTRXを備えることができる。したがって、少なくともいくつかの実施形態では、ワイヤレスデバイス300は、多入力多出力(MIMO)動作に向けて構成されてよい。MIMO動作は、単一ユーザMIMO(SU-MIMO)動作、および多ユーザMIMO(MU-MIMO)動作を含む場合がある。
プロセッサ320は、送受信機310およびメモリ330に結合され、プロセッサ320は、ワイヤレスデバイス300に(たとえばメモリ330内に)記憶された1つまたは複数のソフトウェアプログラムのスクリプトまたは命令を実行できる任意の適切な1つまたは複数のプロセッサであってよい。本明細書における考察の目的で、プロセッサ320は、図3では、送受信機310とメモリ330との間に結合されるものとして示されている。実際の実施形態では、送受信機310、プロセッサ320、および/またはメモリ330は、1つまたは複数のバス(簡単にするために図示せず)を使用してともに接続されてよい。
メモリ330は、TRX1パケット待ち行列332およびTRX2パケット待ち行列334を含むことができる。TRX1パケット待ち行列332は、ワイヤレスデバイス300からチャネルCH_Aを介して1つまたは複数の受信側デバイスに送信されることになるデータパケットおよび/またはフレームを記憶することができる。TRX2パケット待ち行列334は、ワイヤレスデバイス300からチャネルCH_Bを介して1つまたは複数の受信側デバイスに送信されることになるデータパケットおよび/またはフレームを記憶することができる。
メモリ330はまた、非一時的なコンピュータ可読媒体(たとえば、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブなど、1つまたは複数の不揮発性メモリ要素)を含むことができ、このコンピュータ可読媒体は、次のソフトウェアモジュールを記憶することができる。
- SBSモードでの動作時にワイヤレスデバイス300によって開始された送信イベントを検出および/または監視するための、送信(TX)制御モジュール336。
- SBSモードでの動作中に送信イベントを検出したときに送受信機310の1つまたは複数の送受信機チェーン中の1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止するための、スキップ受信(RX)モジュール338。
各ソフトウェアモジュールは命令を含み、これらの命令は、プロセッサ320によって実行されたとき、対応する機能をワイヤレスデバイス300に実施させる。したがって、メモリ330の非一時的なコンピュータ可読媒体は、図7および図8に関して後述される動作のすべてまたは一部を実施するための命令を含む。たとえば、プロセッサ320は、TX制御モジュール336を実行して、SBSモードでの動作時にワイヤレスデバイス300によって開始された送信イベントを検出および/または監視することができる。プロセッサ320はまた、スキップRX(skip RX)モジュール338を実行して、SBSモードでの動作中に送信イベントを検出したときに送受信機310の1つまたは複数の送受信機チェーン中の1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止することができる。
図4に、SBSワイヤレス通信のために動作可能とすることのできる例示的な送受信機(TRX)回路400を示す。TRX回路400は、ワイヤレス媒体を介してデータ信号を送受信するために、ワイヤレスデバイス(たとえば、AP110ならびに/または局STA1およびSTA2など)によって実装されてよい。たとえば、TRX回路400は、図3の送受信機310の一実施形態とすることができる。TRX回路400は、少なくとも2つのTRXチェーン410および420を備える。図4の例ではTRXチェーン410の送信(TX)回路(たとえば要素411〜418)のみが示されているが、TRXチェーン410は、受信(RX)回路も備えてよい(簡単にするために図示せず)。同様に、図4の例ではTRXチェーン420のRX回路(たとえば要素421〜428)のみが示されているが、TRXチェーン420は、TX回路も備えてよい(簡単にするために図示せず)。いくつかの実施形態では、2つのTRXチェーン410および420は、別々のダイおよび/または集積回路(IC)上にあってよい。
第1のTRXチェーン410は、デジタル信号処理(DSP)回路411と、デジタルアナログ変換器(DAC)412と、TXフィルタ414と、周波数合成器415と、ミクサ416と、電力増幅器(PA)418とを備えることができる。TX回路411〜418は、送出(TX)データ信号を別のデバイス(図示せず)に送信するのに使用されてよい。たとえば、DSP回路411は、TXデータのセットをデジタルデータストリームに変換することができる。DAC412は、デジタルデータストリームをアナログデータ信号に変換することができ、このアナログデータ信号は、TXフィルタ414によってフィルタリングされる。次いで、フィルタリングされたアナログデータ信号は、ミクサ416によって搬送波周波数にアップコンバートされるが、これはたとえば、アナログデータ信号を、周波数合成器415によって生成された局部発振器信号(LOA)と混合することによって行われる。アップコンバートされたアナログ信号は、PA418によって増幅され、その後、TXデータ信号としてアンテナANTを介してワイヤレス媒体上に送信される。
第2のTRXチェーン420は、DSP回路421と、アナログ-デジタル変換器(ADC)422と、RXフィルタ424と、周波数合成器425と、ミクサ426と、低雑音増幅器(LNA)428とを備えることができる。RX回路421〜428は、別のデバイス(図示せず)によって送信された入来(RX)データ信号を受信するのに使用されてよい。たとえば、LNA428は、アンテナANTによって受信された信号(たとえばRXデータ信号)を増幅し、受信信号をミクサ426に転送する。ミクサ426は、RXデータ信号をダウンコンバートするが、これはたとえば、RXデータ信号を、周波数合成器425によって生成された局部発振器信号(LOB)と混合することによって行われる。データ信号は、RXフィルタ424によってフィルタリングされ、ADC422を介してデジタルデータストリームに変換されてよい。次いで、デジタルデータストリームはDSP回路421によって処理されてよく、それによりRXデータのセットが回復される。
DSP回路411および421は、図4の例示的な実装形態では、それぞれTRXチェーン410および420内に含まれるものとして描かれているが、他の実装形態では、DSP回路411および421は、送受信機回路400とは別個であってもよい。さらに、少なくともいくつかの実装形態では、DSP回路411および421は、図3のワイヤレスデバイス300のベースバンドプロセッサ(簡単にするために図示せず)に対応するものであってもよい。
例示的な実施形態では、TRX回路400は、SBSモードで動作するように構成されてよい。たとえば、第1のTRXチェーン410は、第2のTRXチェーン420が同じ周波数帯域内で第2のワイヤレスチャネル(たとえばチャネルCH_B)を介してRXデータ信号を受信する間に、第1のワイヤレスチャネル(たとえばチャネルCH_A)を介してTXデータ信号を送信するように構成されてよい。別法として、かつ/または追加で、SBSモードで動作するとき、TRXチェーン420は、第3のTRXチェーン(簡単にするために図示せず)が同じ周波数帯域内で別のワイヤレスチャネル(たとえばチャネルCH_C)を介してTXデータ信号を送信する間に、同時にRXデータ信号を受信するように構成されてよい。
TXデータ信号の送信がRXデータ信号の受信と干渉するのを防止するために、TRX回路400は、同時送受信動作を実施するとき、第2のTRXチェーン420内の1つまたは複数のトラッキングループを更新するのを一時停止することができる。例示的な実施形態では、ワイヤレスデバイス内および/またはTRX回路400内のプロセッサまたはコントローラ(簡単にするために図示せず)が、第1のTRXチェーン410による送出データ送信を監視することができる。より具体的には、コントローラは、第1のTRXチェーン410がアクティブになったとき(たとえば、TXイベントの開始を示す)を検出することができ、TXイベントの開始時にSkip_RX信号をアサートすることができる。Skip_RX信号を使用して、第2のTRXチェーン420のDSP回路421および/またはADC422内の、1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止することができる。
非同期通信では、RXデータ信号は、対応するクロック信号なしで送られる。したがって、ADC422は、受信データ信号から回復された、ローカルに生成されたクロック信号に基づいて、受信データ信号をサンプリングすることができる。ローカルクロック信号は、受信データ信号を追跡するように、定期的に更新されてよい。Skip_RX信号に応答して、ADC422は、そのローカルクロック信号を更新するのを一時停止することができ、それにより、たとえば、第1のTRXチェーン410によって送信されているTXデータ信号を追跡しないことを確実にすることができる。さらに、DSP回路421は、第2のTRXチェーン420を介して受信されたデジタルデータを、フィルタリング、回復、変換、および/または他の方法で処理するための回路を備える場合がある。たとえば、DSP回路421は、受信データ信号を追跡するPLL、DLL、および/または他の回路(図4には示さず)を備える場合がある。Skip_RX信号に応答して、DSP回路421もまた、受信データ信号を追跡するかまたは他の方法で受信データ信号に依存する任意のトラッキングループの更新を、一時停止することができる。
図5に、RXスキップ機能を有する例示的なTRXチェーン500を示す。たとえば、TRXチェーン500は、図4の第2のTRXチェーン420の一実施形態とすることができる。TRXチェーン500は、アナログフロントエンド(AFE)510と、等化器(EQ)520と、ADC530とを備える。AFE510は、別のワイヤレスデバイス(簡単にするために図示せず)からRXデータ信号を受信するための回路(たとえば、図4のRXフィルタ424、ミクサ426、および/またはLNA428)を備えることができる。等化器520は、RXデータ信号中のシンボル間干渉(ISI)を緩和(たとえば、低減および/または除去)し、ADC530は、RXデータ信号をアナログ領域からデジタル領域に変換する。
ADC530は、クロック回復回路(CRC)532およびサンプラ534を備えることができる。サンプラ534は、CRC532によって生成されたローカル受信クロック(RX_clk)信号を使用してRXデータ信号をサンプリングすることによって、RXデータ信号をデジタル(RX)データストリームに変換することができる。CRC532は、RXデータ信号の位相を追跡して、RX_clk信号がRXデータ信号と確実に位相整合するようにする。より具体的には、CRC532は、RXデータ信号から位相および/または周波数情報を定期的に(たとえば連続的に)抽出することができ、抽出した位相および周波数情報に基づいて、RX_clk信号の位相および/または周波数を調整することができる。
例示的な実施形態では、CRC532は、Skip_RX信号がアサートされたとき、RX_clk信号を更新するのを一時停止することができる。たとえば、アサートされたSkip_RX信号を受け取ると、CRC532は、RXデータ信号中の位相および/または周波数の不一致に対して調整することなく、RX_clk信号の現在状態を維持することができる。Skip_RX信号がデアサートされたとき、CRC532は、RXデータ信号に基づいてRX_clk信号を更新するのを再開することができる。RX_clk信号の更新を一時停止することによって、RX_clk信号は、同じワイヤレスデバイスの送信チェーン(たとえば、図4のTRXチェーン410)によって同時に送信される送出データ信号の影響を受けないままでいることができる。したがって、RX_clk信号は、Skip_RX信号がデアサートされたとき、RXデータ信号との位相および/または周波数整合を素早く再確立することができる。
図6に、RXスキップモードでの動作時に出力クロック信号の更新を一時停止できる例示的なCRC600を示す。たとえば、CRC600は、図5のCRC532の一実施形態とすることができる。CRC600は、位相周波数検出器(PFD)610と、チャージポンプ620と、ループフィルタ630と、電圧制御発振器(VCO)640と、周波数分周器650とを備える。CRC600は、RXデータ信号を(たとえば基準クロック信号として)受け取り、RXデータ信号に基づいてRX_clk信号を生成する。より具体的には、CRC600は、RXデータ信号の位相および/または周波数における検出された変化に少なくとも部分的に基づいて、RX_clk信号の位相および/または周波数を定期的に調整することができる。したがって、RX_clk信号は、RXデータ信号を効果的に追跡する(たとえば、RXデータ信号と位相整合および/または周波数整合する)。
たとえば、PFD610は、RXデータ信号の立上りおよび/または立下りと、フィードバック(FB)信号との間の相対的タイミング(たとえば位相差)を比較して、「アップ」(UP)および「ダウン」(DN)制御信号を生成することができる。チャージポンプ620は、UPおよびDN制御信号を、RXデータ信号とFB信号との間の位相差に比例する電荷(Qc)に変換することができる。電荷Qcは、ループフィルタ630によってフィルタリング(たとえば積分)され、制御電圧(Vc)としてVCO640に提供される。VCO640は、制御電圧Vcに基づく周波数を有するRX_clkを(たとえば発振器信号として)生成する。RX_clk信号は、周波数分周器650の中を通され(たとえば、RX_clk信号の周波数をRXデータ信号の周波数にスケールするために)、FB信号としてPFD610に提供されてよい。
例示的な実施形態では、CRC600は、Skip_RX信号に応答して、RX_clk信号を更新するのを一時停止することができる。たとえば、Skip_RX信号のアサートは、チャージポンプ620にその現在の電荷Qcを保持させることができる。より具体的には、チャージポンプ620は、Skip_RX信号がアサートされたことを検出すると、UPおよびDN制御信号に応答するのを停止することができる。この結果、制御電圧Vcもまた一定に保持され、それにより、VCO640は、RX_clk信号をその現在状態で維持する。これにより、Skip_RX信号がアサートされる継続時間にわたり、RX_clk信号がRXデータ信号を追跡するのを効果的に防止することができる。Skip_RX信号がデアサートされると、チャージポンプ620は、PFD610からのUPおよびDN制御信号に応答してその出力電荷Qcを更新するのを再開することができる。
図7に、例示的なRXスキップ動作700を描くフローチャートを示す。たとえば図3を参照すると、例示的な動作700は、SBSモードでの動作時に送受信機(TRX)チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止するために、ワイヤレスデバイス300によって実施されてよい。ワイヤレスデバイス300は、送受信機310の第1のTRXチェーン(TRX1)を介して、第1のデータ信号を受信する(710)。第1のデータ信号は、特定のワイヤレスチャネル(たとえばCH_A)を介して送られてよい。前述のように、送受信機チェーンTRX1およびTRX2は、それぞれ別々のワイヤレスチャネルCH_AおよびCH_B上で動作することができる。
次いで、ワイヤレスデバイス300は、TRX1を介して第1のデータ信号を受信しながら、同時に、送受信機310の第2のTRXチェーン(TRX2)を介した第2のデータ信号の送信を開始する(720)。したがって、第2のデータ信号は、第1のデータ信号とは異なるワイヤレスチャネル(たとえばCH_B)を介して送信されるようにスケジュールされてよい。プロセッサ320は、TX制御モジュール336を実行する中で、第2の送受信機チェーンTRX2のTX回路がアクティブ化されたこと、および/またはTXイベントがTRX2上で開始されたことを決定することができる。いくつかの実施形態では、TXイベントは、バッファリングされたTXデータがTRX2パケット待ち行列334から送信されることに対応する場合がある。他の実施形態では、TXイベントは、管理フレーム(たとえばビーコンフレーム)または制御フレーム(たとえばACKフレーム)が送信されることに対応する場合がある。
第2のデータ信号の送信を開始するとき、ワイヤレスデバイス300は、第1の送受信機チェーンTRX1の1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止する(730)。たとえば、TX制御モジュール336は、第2の送受信機チェーンTRX2のTX回路がアクティブ化された(たとえば、データ信号を送信する準備をしている)と決定すると、プロセッサ320にスキップRXモジュール338を実行させることができる。プロセッサ320は、スキップRXモジュール338を実行する中で、第2の送受信機チェーンTRX2が第2のデータ信号を送信し終えるまで、第1の送受信機チェーンTRX1がそのトラッキングループ(たとえば、第1のデータ信号を追跡するもの)を更新しないようにすることができる。例示的な実施形態では、スキップRXモジュール338は、プロセッサ320によって実行されるのに伴い、第2のデータ信号の送信中にSkip_RX信号をアサートすることができる。プロセッサ320は、スキップRXモジュール338を実行する中で、その後、第2のデータ信号の送信が完了されると第1の送受信機チェーンTRX1がそのトラッキングループの更新を再開できるようにすることができる。
図8に、例示的な実施形態によるSBS通信動作800を描くフローチャートを示す。たとえば図4を参照すると、動作800は、同じ周波数帯域中でデータ信号の送信と受信とを同時に行うために、TRX回路400によって実施されてよい。TRX回路400は、アクティブなTRXチェーンを介して、入来(RX)データ信号を受信する(810)。図4の例では、アクティブなTRXチェーンは、第2のTRXチェーン420に対応するものとすることができる。例示的な実施形態では、第2のTRXチェーン420は、特定の周波数帯域の第1のワイヤレスチャネル上で動作することができる。
RXデータ信号を受信する間、TRX回路400は、別のTRXチェーン上で開始されたTXイベントがあるかどうか監視することができる(820)。前述のように、TXイベントは、送出(TX)データ信号(たとえば、バッファリングされたデータフレーム、管理フレーム、および/または制御フレームを含む場合がある)が第1のTRXチェーン410を介して送信されることに対応する場合がある。例示的な実施形態では、第1のTRXチェーン410は、第2のTRXチェーン420が動作する周波数帯域と同じ周波数帯域の第2のワイヤレスチャネル上で動作することができる(たとえば、しかし第2のワイヤレスチャネルは第1のワイヤレスチャネルとは異なるものとすることができる)。同時TXイベントが開始されていない(820でテストされるように)限り、第2のTRXチェーン420は、中断なくRXデータを受信し続けることができる(810)。
TXイベントが別のTRXチェーン上で発生しようとしているところである(820でテストされるように)ことをTRX回路400が検出した場合、TRX回路400は、アクティブなTRXチェーンの1つまたは複数のトラッキングループを更新するのを一時停止することができる(830)。たとえば、TRX回路400は、Skip_RX信号をアサートして、ADC422および/またはDSP回路421に、それらのトラッキングループ(たとえば、RXデータ信号を追跡するPLL、DLL、および/または他の回路)の現在状態を保持または他の方法で維持させることができる。第2のTRXチェーン420がそのトラッキングループの更新を一時停止した後、第1のTRXチェーン410は、第2のワイヤレスチャネルを介してTXデータ信号を送信し始めることができる(840)。前述のように、図6を参照すると、第2のTRXチェーン420中のトラッキングループの更新を一時停止することにより、Skip_RX信号がアサートされている間、TXデータ信号の位相および/または周波数をトラッキングループが追跡またはロックバックする(lock back)のを防止することができる。
次いで、TRX回路400は、TXイベントが完了されたかどうかを決定することができる(850)。いくつかの実施形態では、TXイベントは、所定の継続時間にわたって続く場合がある(たとえば、固定サイズのデータフレーム、管理フレーム、および/または制御フレームの送信)。他の実施形態では、TRX回路400は、第1のTRXチェーン410を監視し続けて、TXイベントが終わったとき(たとえば、TRXチェーン410が、非アクティブになったとき、および/またはTXデータ信号の送信を停止したとき)を決定することができる。第1のTRXチェーン410がまだTXデータ信号を送信している(850でテストされるように)限り、第2のTRXチェーン420は、そのトラッキングループを更新するのを一時停止し続けることができる(830)。
TXイベントが完了されると(850でテストされるように)、次いで第2のTRXチェーン420は、そのトラッキングループを更新するのを再開することができる(860)。たとえば、TRX回路400は、Skip_RX信号をデアサートすることができ、これにより、ADC422および/またはDSP回路421は、通常の動作モードに戻る。その上、第2のTRXチェーン420中のトラッキングループは、第1のTRXチェーン410によって同時に送信されたTXデータ信号の影響を受けないままでいることができるので、トラッキングループは、更新が再開されると素早く、RXデータ信号の位相および/または周波数を再びロックバックすることができる(たとえば、トラッキングループは送出データ送信によって悪影響を受けなかったので)。
情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表される場合があることを、当業者なら認識するであろう。たとえば、上の記述の全体を通して参照される場合のあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはこれらの任意の組合せによって表される場合がある。
さらに、本明細書に開示する態様との関連で述べた様々な例証的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装される場合があることを、当業者なら認識するであろう。この、ハードウェアとソフトウェアの交換可能性をはっきりと示すために、様々な例証的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能の点から述べた。そのような機能がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、特定の応用例とシステム全体に課される設計制約とに依存する。当業者なら、述べた機能を特定の応用例ごとに様々な方式で実装することができるが、そのような実装決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
本明細書に開示する態様との関連で述べた方法、シーケンス、またはアルゴリズムは、ハードウェアにおいて直接に、または、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはこの2つの組合せにおいて具体化される場合がある。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD-ROM、または、当技術分野で知られている他の任意の形の記憶媒体の中にある場合がある。例示的な記憶媒体はプロセッサに結合され、したがって、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができる。代替では、記憶媒体は、プロセッサに一体化されている場合もある。
上記の明細書では、実施形態について具体例に関して述べた。しかし、添付の特許請求の範囲に示す本開示のより広い範囲を逸脱することなく、様々な修正および変更をこれらの実施形態に加えることができることは明白であろう。たとえば、図7および図8のフローチャートに描かれた方法ステップは、他の適切な順序で実施されてもよく、複数のステップが結合されて単一のステップにされてもよく、かつ/またはいくつかのステップが省略されてもよい(もしくはさらに他のステップが含められてもよい)。したがって、明細書および図面は、制限的な意味ではなく例証的な意味で考えられるべきである。
100 ワイヤレスシステム
110 ワイヤレスアクセスポイント(AP)
120 ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)
STA1 ワイヤレス局
STA2 ワイヤレス局
CH_A 第1のワイヤレスチャネル
CH_B 第2のワイヤレスチャネル
300 ワイヤレスデバイス
310 送受信機
320 プロセッサ
330 メモリ
332 TRX1パケット待ち行列
334 TRX2パケット待ち行列
336 送信(TX)制御モジュール
338 スキップ受信(RX)モジュール
ANT1 第1のアンテナ
ANT2 第2のアンテナ
400 送受信機(TRX)回路
410 第1のTRXチェーン
411 デジタル信号処理(DSP)回路
412 デジタルアナログ変換器(DAC)
414 TXフィルタ
415 周波数合成器
416 ミクサ
418 電力増幅器(PA)
420 第2のTRXチェーン
421 デジタル信号処理(DSP)回路
422 アナログ-デジタル変換器(ADC)
424 RXフィルタ
425 周波数合成器
426 ミクサ
428 低雑音増幅器(LNA)
ANT アンテナ
500 TRXチェーン
510 アナログフロントエンド(AFE)
520 等化器(EQ)
530 アナログ-デジタル変換器(ADC)
532 クロック回復回路(CRC)
534 サンプラ
600 クロック回復回路(CRC)
610 位相周波数検出器(PFD)
620 チャージポンプ
630 ループフィルタ
640 電圧制御発振器(VCO)
650 周波数分周器

Claims (30)

  1. ワイヤレスデバイスによって実施される、ワイヤレス通信の方法であって、
    前記ワイヤレスデバイスの第1の送受信機チェーンを介して第1のデータ信号を受信するステップと、
    前記第1の送受信機チェーンを介して前記第1のデータ信号を受信しながら、同時に、前記ワイヤレスデバイスの第2の送受信機チェーンを介した第2のデータ信号の送信を開始するステップと、
    前記第2のデータ信号の前記送信を開始するのに応答して、前記第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止するステップと
    を含む方法。
  2. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記第2のデータ信号を前記第2の送受信機チェーンから送信する前に一時停止される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記受信された第1のデータ信号に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
  4. 前記1つまたは複数のトラッキングループが、前記受信された第1のデータ信号からデータを回復するものである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記1つまたは複数のトラッキングループが、遅延ロックループ(DLL)と、位相ロックループ(PLL)と、これらの組合せとのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第2のデータ信号の前記送信の完了後に前記第1の送受信機チェーンの前記1つまたは複数のトラッキングループの更新を再開するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1のデータ信号が周波数帯域の第1のワイヤレスチャネル上で受信され、前記第2のデータ信号が前記周波数帯域の第2のワイヤレスチャネル上で送信され、前記第1のワイヤレスチャネルが前記第2のワイヤレスチャネルとは異なる、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1のデータ信号が第1のワイヤレスプロトコルに従って受信され、前記第2のデータ信号が、前記第1のワイヤレスプロトコルとは異なる第2のワイヤレスプロトコルに従って送信される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1のデータ信号が第1のデバイスから受信され、前記第2のデータ信号が第2のデバイスに送信される、請求項1に記載の方法。
  10. 第1の送受信機チェーンと、
    第2の送受信機チェーンと、
    1つまたは複数のプロセッサと、
    命令を記憶したメモリと
    を備えるワイヤレス通信デバイスであって、前記命令が、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ワイヤレス通信デバイスに、
    前記第1の送受信機チェーンを介して第1のデータ信号を受信することと、
    前記第1の送受信機チェーンを介して前記第1のデータ信号を受信しながら、同時に、前記第2の送受信機チェーンを介した第2のデータ信号の送信を開始することと、
    前記第2のデータ信号の前記送信を開始するのに応答して、前記第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止することと
    を行わせる、ワイヤレス通信デバイス。
  11. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記第2のデータ信号を前記第2の送受信機チェーンから送信する前に一時停止される、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
  12. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記受信された第1のデータ信号に少なくとも部分的に基づく、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
  13. 前記1つまたは複数のトラッキングループが、前記受信された第1のデータ信号からデータを回復するものである、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
  14. 前記1つまたは複数のトラッキングループが、遅延ロックループ(DLL)と、位相ロックループ(PLL)と、これらの組合せとのうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
  15. 前記命令の実行がさらに、前記ワイヤレス通信デバイスに、
    前記第2のデータ信号の前記送信の完了後に前記第1の送受信機チェーンの前記1つまたは複数のトラッキングループの更新を再開することを行わせる、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
  16. 前記第1のデータ信号が周波数帯域の第1のワイヤレスチャネル上で受信され、前記第2のデータ信号が前記周波数帯域の第2のワイヤレスチャネル上で送信され、前記第1のワイヤレスチャネルが前記第2のワイヤレスチャネルとは異なる、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
  17. 前記第1の送受信機チェーンが第1の集積回路(IC)ダイ上にあり、前記第2の送受信機チェーンが、前記第1のICダイとは異なる第2のICダイ上にある、請求項10に記載のワイヤレス通信デバイス。
  18. プログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラム命令が、ワイヤレス通信デバイスのプロセッサによって実行されたとき、前記ワイヤレス通信デバイスに、
    前記ワイヤレス通信デバイスの第1の送受信機チェーンを介して第1のデータ信号を受信することと、
    前記第1の送受信機チェーンを介して前記第1のデータ信号を受信しながら、同時に、前記ワイヤレス通信デバイスの第2の送受信機チェーンを介した第2のデータ信号の送信を開始することと、
    前記第2のデータ信号の前記送信を開始するのに応答して、前記第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止することと
    を行わせる、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  19. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記第2のデータ信号を前記第2の送受信機チェーンから送信する前に一時停止される、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  20. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記受信された第1のデータ信号に少なくとも部分的に基づく、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  21. 前記1つまたは複数のトラッキングループが、前記受信された第1のデータ信号からデータを回復するものである、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  22. 前記1つまたは複数のトラッキングループが、遅延ロックループ(DLL)と、位相ロックループ(PLL)と、これらの組合せとのうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  23. 前記プログラム命令の実行が、前記ワイヤレス通信デバイスに、
    前記第2のデータ信号の前記送信の完了後に前記第1の送受信機チェーンの前記1つまたは複数のトラッキングループの更新を再開することを行わせる、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  24. 前記第1のデータ信号が周波数帯域の第1のワイヤレスチャネル上で受信され、前記第2のデータ信号が前記周波数帯域の第2のワイヤレスチャネル上で送信され、前記第1のワイヤレスチャネルが前記第2のワイヤレスチャネルとは異なる、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  25. 前記第1のデータ信号が第1のワイヤレスプロトコルに従って受信され、前記第2のデータ信号が、前記第1のワイヤレスプロトコルとは異なる第2のワイヤレスプロトコルに従って送信される、請求項18に記載の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
  26. ワイヤレス通信デバイスの第1の送受信機チェーンを介して第1のデータ信号を受信するための手段と、
    前記第1の送受信機チェーンを介して前記第1のデータ信号を受信しながら、同時に、前記ワイヤレス通信デバイスの第2の送受信機チェーンを介した第2のデータ信号の送信を開始するための手段と、
    前記第2のデータ信号の前記送信を開始するのに応答して、前記第1の送受信機チェーンの1つまたは複数のトラッキングループの更新を一時停止するための手段と
    を備えるワイヤレス通信デバイス。
  27. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記第2のデータ信号を前記第2の送受信機チェーンから送信する前に一時停止される、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
  28. 前記1つまたは複数のトラッキングループの前記更新が、前記受信された第1のデータ信号に少なくとも部分的に基づく、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
  29. 前記1つまたは複数のトラッキングループが、遅延ロックループ(DLL)と、位相ロックループ(PLL)と、これらの組合せとのうちの少なくとも1つを含む、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
  30. 前記第2のデータ信号の前記送信を完了した後で前記第1の送受信機チェーンの前記1つまたは複数のトラッキングループの更新を再開するための手段をさらに備える、請求項26に記載のワイヤレス通信デバイス。
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