JP2018523125A - 2つの試薬を利用する生物学的サンプルの蛍光測定 - Google Patents

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Abstract

本発明は、概して、特に、ホタルルシフェラーゼおよびRenillaルシフェラーゼ基質等の2つの異なる試薬を利用して、生物学的サンプルのルミネセンスを測定するための方法、そのような方法を行うために利用される、構成要素、装置、およびシステムに関する。2つの異なるルミネセンス試薬を利用して生物学的サンプルのルミネセンスを測定する方法において、サンプルが、第2のルミネセンス試薬との混合を改良するために撹拌され、第2の試薬の注入と結果として生じるルミネセンス活性の測定との間のより短い遅延時間を可能にする。改良された混合はまた、より短い測定時間を可能にし、それによって、多数のサンプルをアッセイするときのスループットを改良し得る。

Description

(関連出願)
本願は、2015年7月24日に出願された米国特許出願第14/808,593号の利益を主張するものであり、該米国特許出願の内容は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
本発明は、概して、特に、ホタルルシフェラーゼおよびRenillaルシフェラーゼ基質等の2つの異なる試薬を利用して、生物学的サンプルのルミネセンスを測定するための方法、そのような方法を行うために利用される、構成要素、装置、およびシステムに関する。
多くのタイプのサンプルを分析するために有用なモダリティは、サンプルによるルミネセンス(光の放出)の測定である。例えば、生物学的サンプルの場合、ルミネセンスは、生化学反応、細胞物理学、遺伝子発現等の研究において有用である。サンプル中のルミネセンスは、特定の用途のために必要とされるような別の試薬、補酵素、および/または触媒の注入を伴う、ルシフェラーゼとして知られるレポータ酵素のタイプの活性から生じ得る。ルミネセンス測定は、単一タイプのルシフェラーゼの使用を伴い得る。しかしながら、ホタルルシフェラーゼおよびRenillaルシフェラーゼ等の2つの異なるタイプのルシフェラーゼの使用を伴う、いわゆる二重レポータアッセイは、多くの場合、その能力のために、実験多様性を最小限にし、それによって、取得されるデータの信頼性を改善することが所望される。第2のタイプのルシフェラーゼは、消光剤が第1のタイプのルシフェラーゼとの反応によって産生されるシグナルを抑制または消滅させながら、後続シグナルを発生させる。
二重レポータアッセイプロトコルの実施例では、第1のタイプのルシフェラーゼは、注入前サンプル中に存在し、第1のシグナルを発生させる試薬が、次いで、サンプルに添加される。典型的には、数秒(例えば、2秒)の遅延期間後、結果として生じるルミネセンス活性が、10秒等のある時間期間にわたって測定される。次いで、第2のタイプのルシフェラーゼからの第2のシグナルを発生させる試薬が、消光剤とともにサンプル中に分散される。再び、典型的には、数秒の第2の遅延期間後、結果として生じるルミネセンス活性が、10秒等のある時間期間にわたって測定される。本二重レポータアッセイプロトコルは、単管ルミノメータまたはマイクロプレート(マルチウェル光学読取機プレート)ルミノメータを使用して行われてもよい。
二重レポータアッセイの有意な側面は、消光試薬とサンプルの混合である。混合は、混合のためにプロトコルによって割り当てられた時間期間にわたって(試薬注入後、かつ第2のルシフェラーゼの活性の測定に先立って)、第1のルシフェラーゼによって産生されたシグナルの効果的消光を提供し、それによって、第2のシグナルの第1のシグナルからの分離を可能にし、したがって、高品質データを取得するために十分に効果的である必要がある。例えば、プロトコルは、第1のシグナルが、第2のシグナルを測定する前に、10(10,000倍を上回って)抑制されることを要求し得る。約2秒の前述の遅延(混合)期間は、多くの場合、単管またはマイクロプレートルミノメータを従来の比較的高試薬注入速度で動作するとき、効果的混合のために適正である。高注入速度、例えば、1秒あたり約数百マイクロリットル(μL/秒)の流率は、多くの場合、サンプル管またはウェル内に十分な濁度を付与し、短い時間期間にわたって効果的混合をもたらす。しかしながら、多くのマイクロプレート用途に関して、より低い注入速度が、例えば、1μLインクリメントずつの高分注正確度を確実にする等の理由から望ましいであろう。より低い注入速度によって付与されるより低い濁度に起因して、短い遅延期間は、効果的な混合のための十分な時間を提供し得ず、その結果、適正な消光のための十分な時間を提供し得ない。したがって、低注入速度を利用するものおよび/または短い混合期間に制約されるもの等のある用途において、混合を向上または加速するための方法を提供する必要性がある。
さらに、マイクロプレートを使用して多数のサンプル上でアッセイを行うとき、10秒等の長い積分時間にわたって各サンプル上でルミネセンス測定を行うことは、長時間の総プレート読取時間を要求し得る。混合を加速することは、各サンプル上でルミネセンス測定を行うために必要とされる時間量の短縮を可能にし得る。したがって、より高いスループットが所望される用途において、混合を向上または加速するための方法を提供する必要性がある。
全体的または部分的に前述の問題、および/または当業者によって観察され得る他の問題に対処するために、本開示は、以下に記載される実装で一例として説明されるような方法、プロセス、システム、装置、機器、および/またはデバイスを提供する。
一実施形態によると、生物学的サンプルのルミネセンスを測定するための方法は、生物学的サンプルをウェルの中に分注するステップと、第1の試薬をウェルの中に分注するステップであって、サンプルは、第1の試薬と反応し、第1のルミネセンス光を放出する、ステップと、第1の遅延期間後、第1のルミネセンス光をルミネセンス検出器において第1の測定期間にわたって測定するステップと、第2の試薬をウェルの中に分注するステップであって、サンプルは、第2の試薬と反応し、第2のルミネセンス光を放出する、ステップと、第2の遅延期間後、第2のルミネセンス光をルミネセンス検出器において第2の測定期間にわたって測定するステップと、ウェルを撹拌し、第2の試薬とサンプルの混合を向上させるステップであって、撹拌するステップは、第2の試薬を分注する間、第2の遅延期間の間、および第2のルミネセンス光を測定する間から成る群から選択された時間において開始される、ステップとを含む。
いくつかの実施形態では、第1の試薬および第2の試薬は、500μL/秒またはそれ未満、または50〜500μL/秒の範囲内、または100μL/秒またはそれ未満、または50〜500μL/秒の範囲、または約100μL/秒の流率で分注される。
別の実施形態によると、サンプル分析装置は、生物学的サンプルを撹拌するために構成される、サンプル担体と、選択された試薬をサンプルと接触するように分注するために構成される、液体分注システムと、サンプルから放出されるルミネセンス光を測定するために構成される、ルミネセンス検出器と、サンプル担体、液体分注システム、および液体分注システムを制御し、本明細書に開示される任意の方法を行うために構成される、コンピューティングデバイスとを含む。
本発明の他のデバイス、装置、システム、方法、特徴、および利点が、以下の図および発明を実施するための形態の説明に応じて、当業者に明白であろう、または明白となろう。全てのそのような付加的システム、方法、特徴、および利点は、本説明に含まれ、本発明の範囲内であり、添付の請求項によって保護されることが意図される。
本発明は、以下の図を参照することによって、さらに理解されることができる。図中の構成要素は、必ずしも一定の縮尺ではなく、代わりに、本発明の原理を例証することに重点が置かれている。図中、類似参照番号は、異なる図の全体を通して対応する部分を指定する。
図1は、いくつかの実施形態による、サンプル分析装置の実施例の概略図である。 図2は、いくつかの実施形態による、サンプル分析システムまたは装置の実施例の概略図である。 図3は、いくつかの実施形態による、注入器または注入器/読取機アセンブリの実施例の概略図である。 図4は、いくつかの実施形態による、LAR II試薬がサンプルに添加された後、STOP & GLO(R)試薬をサンプルに添加し、サンプルを撹拌する、5つの実験の間に取得されたルミネセンスシグナルをプロットする、グラフである。
図1は、いくつかの実施形態による、サンプル分析装置またはシステム100の実施例の概略図である。サンプル分析装置100は、例えば、化学的化合物、生物学的化合物、生物学的細胞、またはその成分等のサンプル上で光学測定を行うために構成される。本明細書に開示される具体的実施形態では、光学測定は、ルミネセンスに基づく。本明細書で使用されるように、用語「ルミネセンス」は、化学発光または生物発光を包含し得る。
いくつかの実施形態では、サンプル分析装置100は、専用ルミノメータとして構成される。しかしながら、他の実施形態では、サンプル分析装置100はまた、例えば、細胞撮像等の蛍光、吸光度、分光学、顕微鏡検査に基づいて、光学測定を行うために構成されてもよい。例えば、サンプル分析装置100は、ユーザが行われるべき所望のタイプの光学測定を選択することを可能にするように構成される。ユーザは、サンプル分析装置100の光学を所望のタイプのルミネセンス、蛍光、または吸光度測定を行うように再構成することが可能であってもよい。したがって、いくつかの実施形態では、サンプル分析装置100は、マルチモード読取機であってもよい。当業者によって理解されるように、マルチモード読取機は、ユーザが、利用可能ないくつかの異なるカートリッジの中から特定用途向けカートリッジを選択し、所望の用途に特有の光学および電気回路を確立するように、選択されたカートリッジをマルチモード読取機の中に装填することを可能にすることによって、再構成可能である。選択されたカートリッジは、器具に結合され、それによって、器具は、選択された実験を実施するために適切に構成される。カートリッジは、特定のタイプの用途に特有またはそのために最適化された光学を含有してもよい。カートリッジ内に格納される内部光学は、カートリッジの筐体の光学ポートを通して器具内に格納される外部光学と通信してもよい。いくつかのカートリッジは、加えて、そのようなカートリッジと関連付けられた光学測定のタイプに応じて、内部光源および/または光検出器を含んでもよい。カートリッジベースのマルチモード読取機の実施例は、米国特許第8,968,658号、第8,496,879;8,119,066号、および第6,891,618号、および米国特許出願第2014/0191138号、第2013/0119277号、第2011/0278472号、第2005/0105080号、および第2005/0012929号に説明されており、そのそれぞれの全内容は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる。
概して、光学ベースのサンプル分析器具内に提供される種々の構成要素の構造および動作は、当業者によって理解され、したがって、本開示の主題の理解を促進するためにのみ簡単に本明細書に説明される。図示される実施形態では、サンプル分析装置100は、分析下の1つまたはそれを上回るサンプルを支持(または保持)するために構成される、サンプル支持体104と、サンプルから放出される放出光112を受信および測定するために構成される、光検出器108とを含む。サンプルの光学測定を実施するための動作位置にあるときのサンプル支持体104および図1に図示される光検出器108および他の構成要素は、サンプル分析装置100の装置筐体106内に封入されてもよい。装置筐体106は、提供される場合、サンプル支持体104およびカートリッジを装填する、分析装置100の内部領域および構成要素にアクセスする等のための1つまたはそれを上回るパネル、ドア、引き出し等を含んでもよい。
概して、サンプル支持体104は、分析の間、1つまたはそれを上回るサンプルを保持するために構成される、1つまたはそれを上回る容器であってもよい。本明細書に開示される主題の実装のための典型的実施形態では、サンプル支持体104は、ウェルの2次元アレイを含有する、マルチウェルプレート(マイクロタイタプレート、マイクロプレート、または光学プレートとしても知られる)である。マルチウェルプレートは、100マイクロリットル(μL)等の標準的ウェルサイズを伴う、96−ウェルまたは384−ウェル形式等の標準的形式を有してもよい。他の非限定的実施例では、サンプル支持体104は、1つまたはそれを上回る管、バイアル、キュベット等であってもよく、そのような容器が除去可能に位置付けられる、支持フレームまたはラックを含んでもよい。本明細書で使用されるように、用語「ウェル」は、概して、光学測定が行われる単一サンプルを保持する、任意の容器を指す。したがって、個別の光学測定が行われ得る明確に異なる個々のサンプルを含有する、いくつかのウェルが、提供されてもよい。行われている分析に応じて、サンプルは、同一または異なってもよく、および/または同一または異なる条件下で測定されてもよい。例えば、異なる試薬または異なる量の試薬が、異なるサンプルに添加されてもよい。
サンプル支持体104は、サンプル支持体104を1つまたはそれを上回る軸に沿って移動させるために構成される、サンプル担体(またはサンプル支持体担体)110上に配置されてもよい。例えば、サンプル担体110は、手動作動式または自動化(例えば、モータ式)段またはプラットフォームであってもよい。サンプル担体110は、図1における矢印によって示されるように、装置筐体106内外に移動可能であってもよい。サンプルまたは1つまたはそれを上回るサンプルを含有するサンプル支持体104は、サンプル担体110が、例えば、サンプル担体110が少なくとも部分的に装置筐体106の外側に位置付けられる、外側位置にある間、サンプル担体110上に搭載されてもよい。サンプル担体110は、したがって、サンプル支持体とも見なされ得る。サンプル担体110は、次いで、サンプル分析装置100の光学構成要素および/または液体取扱構成要素とサンプルを整合させる(または連続して、複数のサンプルを整合させる)ように、サンプル担体110が装置筐体106内に全体的に位置付けられる、内側位置に移動されてもよい。さらなる実施形態では、サンプル担体110は、サンプル支持体104を撹拌または振盪させ、したがって、サンプル支持体104のウェル内に含有されるサンプルを撹拌または振盪させるように構成される。いくつかの実施形態では、撹拌のモードは、軌道振盪であって、それによって、旋回運動が、サンプルに付与される。
ルミネセンス検出のために、光検出器108は、典型的には、光電子増倍管(PMT)である。他の実施形態では、光検出器108は、検出されるべき放出波長への感度を最適化するために、必要に応じて、例えば、相補的金属酸化物半導体(CMOS)デバイス等のフォトダイオード、電荷結合素子(CCD)、能動ピクセルセンサ(APS)等の異なるタイプであってもよい。光検出器108の光学入力端部は、典型的には、レンズを含む。出力端部は、電気コネクタ(例えば、接点、端子、ピン、ワイヤ支持体等)を含み、電力を提供し、光検出器108によって発生される測定信号が、サンプル分析装置100とともに提供される、またはその外部の信号処理回路(例えば、データ取得回路)に出力されることを可能にしてもよい。
典型的実施形態では、サンプル分析装置100はさらに、サンプルから放出された光112を光検出器108に伝送するために構成される、放出光学116を含む。放出光学116はまた、放出された光112を処理するために構成されてもよい。処理の実施例として、限定ではないが、収集、集束、コリメート、フィルタ処理、ビーム操向、ビーム分裂、および光学経路切替が挙げられる。したがって、実施形態に応じて、放出光学116は、1つまたはそれを上回るレンズ、読取ヘッド、開口、フィルタ、光導波路、ミラー、ビームスプリッタ、モノクロメータ、回折格子、プリズム、光学経路スイッチ等を含んでもよい。放出光学116は、サンプルの上方(例えば、上部読取ヘッド)および/またはサンプルの下方(例えば、底部読取ヘッド)から放出された光112を受信するために構成されてもよい。
典型的実施形態では、サンプル分析装置100はさらに、サンプルがサンプル分析装置100内に動作可能に位置付けられる前または後に、液体をサンプルに(例えば、サンプル支持体104の選択されたウェルの中に)添加するために構成される、液体分注システム120(例えば、注入器針、管類、ポンプ等)を含む。例えば、試薬が、当業者によって理解されるように、サンプルに添加され、ルミネセンスを誘発してもよい。試薬は、例えば、フラッシュルミネセンス試薬(例えば、エクオリンまたは他の光タンパク質)またはグロールミネセンス試薬(例えば、ルシフェラーゼ、ルシフェリン)であってもよい。いくつかの実施形態では、2つまたはそれを上回る異なるタイプの試薬が、添加されてもよい。例えば、ホタルルシフェラーゼ(Photinis pyralis)基質が、最初に、添加され、その後、Renillaルシフェラーゼ(Renilla reniformis、ウミシイタケとしても知られる)基質が続いてもよい。いくつかの実施形態では、第2の試薬は、前に添加された第1の試薬から生じるシグナルを消光する、消光剤を含んでもよい。別の実施例として、標識剤は、蛍光または他のタイプの測定のために添加されてもよい。
サンプル分析装置100がまた蛍光測定等の光子照射によるサンプルの励起を要求する分析を行うことも可能である、実施形態に関しては、サンプル分析装置100は、サンプルに指向される所望の波長の励起光128を産生するための1つまたはそれを上回る光源124を含む。実施形態に応じて、光源124は、広帯域光源(例えば、閃光灯)または1つまたはそれを上回る発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)等を含んでもよい。複数の光源124が、ユーザが所望の励起波長を選択することを可能にするために提供されてもよい。典型的実施形態では、サンプル分析装置100はさらに、励起光128を光源124からサンプルに伝送するために構成される、励起光学132を含む。励起光学132は、前述のように、例えば、1つまたはそれを上回るレンズ、読取ヘッド、開口、フィルタ、光導波路、ミラー、ビームスプリッタ、モノクロメータ、回折格子、プリズム、光学経路スイッチ等を含んでもよい。
また、図1に図式的に図示されるように、サンプル分析装置100はさらに、コンピューティングデバイス(またはシステムコントローラ)136を含んでもよい。当業者によって理解されるように、コンピューティングデバイス136は、サンプル分析装置100の種々の機能側面を制御、監視、および/または時間調整するために構成される、1つまたはそれを上回るモジュールを表してもよい。したがって、コンピューティングデバイス136は、光検出器108からの測定信号等のデータまたは他の信号をサンプル分析装置100から受信するために、および/または制御信号を光検出器108、サンプル担体110、および液体分注システム120に送信するために構成されてもよい。特に、コンピューティングデバイス136は、サンプル支持体104の移動(その位置の調節)およびサンプル支持体104の撹拌等の目的のために、サンプル担体110の作動または移動を制御してもよく、また、ウェルまたは他のサンプル容器の中に分注(注入)されるべき試薬の選択、ウェルの中への分注(注入)のタイミングおよび分注される体積の制御、流率の制御(注入速度)等の目的のために、液体分注システム120の動作を制御してもよい。全てのそのような目的のために、コンピューティングデバイス136は、コンピューティングデバイス136と光検出器108との間の破線によって描写されるように、有線または無線通信リンクを介して、サンプル分析装置100の種々の構成要素と通信してもよい。便宜上、コンピューティングデバイス136とサンプル分析装置100の他の構成要素との間に存在し得る、他の通信リンクは、示されていない。典型的実施形態では、コンピューティングデバイス136は、全体的制御を提供する主要電子プロセッサを含み、専用制御動作または具体的信号処理タスクのために構成される1つまたはそれを上回る電子プロセッサを含んでもよい。コンピューティングデバイス136はまた、データおよび/またはソフトウェアを記憶するための1つまたはそれを上回るメモリおよび/またはデータベースを含んでもよい。コンピューティングデバイス136はまた、本明細書に開示される方法のうちのいずれかを行うための命令を含む、コンピュータ可読媒体136を含んでもよい。コンピューティングデバイス136の機能モジュールは、回路または他のタイプのハードウェア(またはファームウェア)、ソフトウェア、または両方を備えてもよい。例えば、モジュールは、光検出器108からの測定信号を受信するための信号処理(またはデータ取得)回路とグラフィカルデータを生成するため等の測定信号を処理するためのソフトウェアとを含んでもよい。コンピューティングデバイス136はまた、ユーザ入力デバイス(例えば、キーパッド、タッチスクリーン、マウス、および同等物)、ユーザ出力デバイス(例えば、表示画面、プリンタ、視覚インジケータまたはアラート、可聴インジケータまたはアラート、および同等物)、ソフトウェアによって制御されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)、および電子プロセッサによって可読である媒体(例えば、ソフトウェア、データ、および同等物で具現化される論理命令)をロードするためのデバイス等の1つまたはそれを上回るタイプのユーザインターフェースデバイスを表してもよい。コンピューティングデバイス136は、コンピューティングデバイス136の種々の機能を制御および管理するためのオペレーティングシステム(例えば、Microsoft Windows(登録商標)ソフトウェア)を含んでもよい。
サンプルを分析するための一般的方法の実施例が、ここで、説明されるであろう。サンプルが、サンプル分析装置100の中に導入され、必要に応じて、サンプル分析装置100の光学、流体、および他の構成要素に対して適切な動作位置に設置される。概して、サンプルの「動作」位置は、「光学的に整合された」位置、すなわち、サンプルからの光学データ取得のために十分な光学経路を確立する位置である。実験に応じて、動作位置はまた、サンプルがサンプル分析装置100と「流体的に整合される」、すなわち、液体分注システム120を動作させること等によって流体をサンプル上に分注することが可能であるように位置付けられることに対応し得る。サンプル導入は、前述のように、サンプル担体110の使用と同様に、1つまたはそれを上回るサンプルをマイクロプレートまたは他のタイプのサンプル支持体104の1つまたはそれを上回るウェルの中に装填または分注し、サンプル支持体104をサンプル分析装置100内に装填または搭載することを伴ってもよい。サンプルおよび行われるべき測定のタイプに応じて、サンプルは、当業者によって理解されるように、サンプル分析装置100内に位置付けられることに先立って、調製または処置(インキュベーション、混合、均質化、遠心分離、緩衝、試薬添加等)を受けてもよい。
サンプル導入に加え、設計に応じて、サンプル分析装置100またはそのある構成要素(光学、電子機器等)は、行われるべき具体的タイプの測定を実装するために構成される必要があってもよい。例えば、カートリッジベースの場合、適切なカートリッジが、サンプル分析装置100内に据え付けられてもよい。カートリッジを据付後、カートリッジ内に提供される光学は、サンプル分析装置100の筐体106内の光学回路の一部となる。例えば、カートリッジ光学は、放出光学116および光検出器108と、いくつかの実施形態ではまた、励起光学132および光源124と整合されてもよい(光学通信する)。カートリッジの据付は、電力、データ、および制御信号をカートリッジへおよび/またはから伝送するための電気経路の確立をもたらす。
サンプルは、次いで、実験(例えば、ルミネセンス)に応じて、液体分注システム120を使用した試薬添加および/または光源124および関連付けられた励起光学132を使用した照射/励起(例えば、蛍光、吸光度等)を伴い得る、サンプルからの光子の放出を誘発するように必要に応じて処理される。放出光学116は、サンプルから放出された光112を収集し、放出された光112を光検出器108に指向する。光検出器108は、これらの光学信号を電気信号(検出器信号または「測定」信号)に変換し、前述のように、サンプル分析装置100のコンピューティングデバイス136によって提供されるように、電気信号を信号処理回路に伝送する。複数のサンプルの場合、サンプル支持体104は、移動され(前述のように、サンプル担体110を使用することによって等)、各付加的サンプルと実験のために利用されている光学を連続して整合させ、それによって、測定は、全サンプルから連続して行われてもよい。
図2は、いくつかの実施形態による、サンプル分析システムまたは装置200の別の実施例の概略図である。概して、サンプル分析装置200の構成要素のいずれかまたは全ての構造および動作は、本明細書に開示される他の実施形態と併せて説明されるものと一貫してもよい。図2に具体的に図示される実施形態では、サンプル分析装置200は、マルチモード読取機である。
サンプル分析装置200は、概して、サンプル分析装置200の種々の構成要素を封入する、装置筐体を含んでもよい。図2は、装置筐体の正面壁206(またはその一部)と、底部壁208(またはその一部)とを図示する。サンプル分析装置200はまた、概して、1つまたはそれを上回るカートリッジを支持するために構成される、移動可能なカートリッジ支持体212と、調査下の1つまたはそれを上回るサンプル216を支持するため、またはそのようなサンプル216を保持または含有するサンプル支持体218を支持するための移動可能なサンプル担体214とを含んでもよい。前述のように、サンプル支持体218は、典型的には、個々のサンプル216を含有する複数のウェル220を提供する、光学プレートである。カートリッジ支持体212は、カートリッジ支持体212が装置筐体内に全体的に位置付けられる、内側カートリッジ支持位置(図示されるように)と、カートリッジ支持体212が少なくとも部分的に装置筐体の外側に位置付けられ、その上への1つまたはそれを上回るカートリッジの装填を促進する、外側カートリッジ支持位置との間で移動可能であってもよい。同様に、サンプル担体214は、サンプル担体214が装置筐体内に全体的に位置付けられる、内側サンプル担体位置(図示されるように)と、サンプル担体214が少なくとも部分的に装置筐体の外側に位置付けられ、その上への1つまたはそれを上回るサンプル216(または1つまたはそれを上回るサンプル216を保持するサンプル支持体218)の装填を促進する、外側サンプル担体位置との間で移動可能であってもよい。前述のように、サンプル担体214はまた、サンプル支持体218を機械的に撹拌することによって、サンプル216を撹拌するために構成されてもよい。サンプル分析装置200はまた、概して、光学検出信号をカートリッジ支持体212上に動作可能に装填される1つまたはそれを上回る異なるタイプのカートリッジから収集するために構成される、1つまたはそれを上回る光学検出器224を含んでもよい。
図2はまた、いくつかの実施形態による、ルミネセンスカートリッジ228の実施例を図示する。サンプル分析装置200と共に提供され得る、他のカートリッジと同様に、ルミネセンスカートリッジ228も、カートリッジ支持体212上に除去可能に装填される(すなわち、搭載される、または据え付けられる)ように定寸および構成され、所望に応じて、同一または異なるタイプの他のカートリッジと交換される、または取り替えられてもよい。カートリッジ支持体212は、複数のカートリッジを同時に支持するように構成されてもよく、選択されたカートリッジが選択されたタイプのサンプル分析において使用するために動作可能に位置付けられることを可能にするように、サンプル分析装置200の内部構成要素に対して移動可能であってもよい。ルミネセンスカートリッジ228は、カートリッジ筐体232と、少なくとも部分的にカートリッジ筐体232内に配置され、カートリッジ筐体232の開口部238を通して移動可能な注入器アセンブリ236とを含む。典型的実施形態では、注入器アセンブリ236は、往復運動様式で線形に移動可能である、すなわち、注入器アセンブリ236は、交互に、延在および後退されてもよい。故に、注入器アセンブリ236は、交互に、カートリッジ筐体232に向かって、およびそこから離れて、したがって、交互に、サンプル担体214および任意のサンプル216に向かって、およびそこから離れて移動可能であって、それとともに注入器アセンブリ236も、動作可能に整合される。カートリッジ支持体212の設計および場所に応じて、カートリッジ支持体212はまた、注入器アセンブリ236の移動に適応するための開口部を含んでもよい。
注入器アセンブリ236を作動させ、その移動を制御するために、ルミネセンスカートリッジ228は、注入器アセンブリ236に結合される、駆動部242(または駆動機構または駆動アセンブリ)を含む。駆動部242は、任意の好適な様式でカートリッジ筐体232に搭載されてもよく、典型的実施形態では、カートリッジ筐体232の内部に含有される。当業者によって理解されるように、駆動部242は、注入器アセンブリ236をカートリッジ筐体232に対して(したがって、その上に支持されるサンプル担体214および任意の選択されたサンプル216に対して)任意の選択された位置に移動(すなわち、後退および延在)させるために好適な任意の構成を有してもよい。典型的実施形態では、駆動部242は、連結部または変速機に結合され、順に、注入器アセンブリ236に結合される、モータ(例えば、マイクロモータ)を含む。駆動部242は、注入器アセンブリ236の信頼性があって、かつ正確な作動を促進するために必要な軸受または他の適切な構成要素を含んでもよい。連結部または変速機は、モータの回転移動を注入器アセンブリ236の線形移動に変換するために好適な任意の構成を有してもよい。例えば、連結部または変速機は、ラックおよびピニオン、バベルギヤのセット、ウォームおよびウォームギヤ等のギヤのセットを含んでもよい。
カートリッジ支持体212上へのルミネセンスカートリッジ228の装填およびそこからの後続除去を促進するために、かつ装填および除去の間の注入器アセンブリ236への損傷を防止するために、注入器アセンブリ236は、注入器アセンブリ236の一部がカートリッジ筐体232の外側に延在しないように、駆動部242によってカートリッジ筐体232内を完全に後退可能であってもよい。注入器アセンブリ236はまた、カートリッジ支持体212が注入器アセンブリ236(およびカートリッジ支持体212上に装填される任意の他のカートリッジ)を装置筐体内の異なる位置に移動している間、完全に後退された位置に移動されてもよい。しかしながら、注入器アセンブリ236は、典型的には、ルミネセンスデータを複数のサンプルから取得するときに移動されない。すなわち、いずれかに記載のように、複数のサンプルは、サンプル担体214上に支持されるマルチウェルプレートの異なるウェル220内等のサンプル支持体218の個々の部位に提供されてもよい。注入器アセンブリ236は、図示される「上部読取」実施例では、第1のサンプル216の上方の所望の高度である、第1のサンプル216から所望の距離に移動されてもよい。本所望の距離は、典型的には、サンプル支持体218上に含有される全サンプルに対して同一であろう。したがって、注入器アセンブリ236の位置は、典型的には、サンプル担体214が、サンプル支持体218を移動させ、次から次へと1つのサンプルと注入器アセンブリ236を連続して整合させ、順次ルミネセンス読取を行うにつれて、調節される必要はない。
いくつかの実施形態では、サンプル分析装置200はまた、光学素子に適切に結合され、概して、本開示のいずれかで説明されるように動作し得る、底部読取ヘッド215を含んでもよい。底部読取ヘッド215は、注入器アセンブリ236と光学的に整合されてもよい。本構成は、上部および底部蛍光読取からの注入を同時に可能にする。
図3は、いくつかの実施形態による、注入器アセンブリ236の実施例の斜視図である。注入器アセンブリ236は、筐体246の近位端348と遠位端350との間で略伸長されている注入器筐体246を含む。典型的実施形態では、注入器筐体246は、円形断面を伴う円筒形であるが、他の実施形態では、多角形断面を有してもよい。注入器アセンブリ236は、相互に略平行に注入器筐体246を通して延在する、1つまたはそれを上回る注入器針356および358(実施形態では2つが図示される)を含む。いくつかの実施形態では、注入器アセンブリ236はさらに、注入器針356および358と略平行に注入器筐体246を通して延在する、光導波路354を含む。そのような実施形態では、注入器アセンブリ236は、上部読取機および液体分注器として機能し、したがって、注入器/読取機アセンブリとも称され得る。光導波路354および注入器針356および358は、遠位端350まで延在してもよい、または遠位端350の手前の短距離で終端してもよい。光導波路354は、サンプル216から放出される(図2)ルミネセンス光を図2に示される光学検出器224等のルミネセンス検出器に透過させるために構成される。本目的のために、光導波路354は、光ファイバ、光パイプ等であってもよい。注入器針356および358は、当業者によって理解されるように、グロールミネセンスまたはフラッシュルミネセンスのために利用され得るような試薬等、流体をサンプル216上の(例えば、サンプル支持体218の選択されたウェル220の中に)分注するために構成される。単一注入器アセンブリ236の中への光導波路354および注入器針356および358の統合は、特に、フラッシュルミネセンスを促進する。さらに、2つまたはそれを上回る注入器針356および358の提供は、異なるタイプの試薬の使用を促進する。例えば、第1の注入器針356は、第1の試薬を分注してもよく、第2の注入器針358は、本明細書に説明されるように、ホタルルシフェラーゼ基質等の第2の試薬に続いて、Renillaルシフェラーゼ基質を分注してもよい。故に、注入器アセンブリ236の遠位端350は、注入器アセンブリ236の光学入力および流体出力の両方の役割を果たし得る。
図2に戻って参照すると、サンプル216から注入器アセンブリ236の中に指向されるルミネセンス光は、破線矢印262によって描写され、第1の注入器針356および第2の注入器針358(図3)からの注入器アセンブリ236から指向される流体流は、それぞれ、実線矢印264および266によって描写される。また、図2に示されるように、カートリッジ筐体232は、ルミネセンス光がルミネセンス検出器224に透過されることを可能にするためにルミネセンス検出器224と整合される、光学ポート268を含んでもよい。注入器アセンブリ236からルミネセンス検出器224につながる破線は、注入器アセンブリ236の近位端から光学ポート268にまたはそれを通して延在する、光導波路354(図3)を表し得る。代替として、光導波路354は、カートリッジ筐体232内のある点で終端してもよく、その場合、注入器アセンブリ236とルミネセンス検出器224との間の破線は、少なくとも部分的に、ルミネセンス光をルミネセンス検出器224に指向するために構成される、1つまたはそれを上回る他のタイプの光学構成要素(光ファイバ、ミラー等)を表し得る。外部ルミネセンス検出器224を利用する代替として、ルミネセンスカートリッジ228は、ルミネセンスカートリッジ228の外側のサンプル分析装置200の電子機器と通信する、内部検出器(図示せず)をカートリッジ筐体232内に含んでもよい。
さらに、図2に示されるように、ルミネセンスカートリッジ228は、試薬リザーバ272および274等の1つまたはそれを上回る液体リザーバ(例えば、瓶)を含む。試薬リザーバ272および274は、試薬リザーバ272および274の再充填、液体分注システムの洗浄またはプライミング等の動作を促進するために、カートリッジ筐体232内外に交互に移動可能であり得る、リザーバ支持体276上に配置されてもよい。試薬リザーバ272および274は、ポンプ278(例えば、ポンプアセンブリまたはポンプシステム)を介して、注入器アセンブリ236と流体的に連通してもよい。ポンプ278は、1つまたはそれを上回るポンプ(またはポンプユニット)を表し得る。例えば、第1の試薬リザーバ272は、第1の流体ライン282(例えば、管)および第1のポンプを介して、第1の注入器針356(図3)と連通し、第1の試薬を供給してもよく、第2の試薬リザーバ274は、第2の流体ライン284および第2のポンプを介して、第2の注入器針358(図3)と連通し、第2の試薬を供給してもよい。流体ライン282および284および光導波路354は、注入器アセンブリ236の交互の延在および後退に適応するために十分な長さおよび可撓性を有するべきである。
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、注入器アセンブリ236は、光導波路354を含まない。そのような実施形態では、サンプル216から放出されるルミネセンス光は、例えば、サンプル216の下方(すなわち、図2に示されるサンプル担体214およびサンプル支持体218の下方)に位置付けられ、適切な光学(例えば、光ファイバ等の光導波路)を介して、ルミネセンス検出器224に配索される、底部読取ヘッド215に透過されてもよい。代替として、ルミネセンス光は、底部読取ヘッド215または他の透過光学を利用せずに、直接、サンプル216の下方に位置付けられるルミネセンス検出器(図示せず)に透過されてもよい。
ルミネセンスカートリッジ228はまた、ルミネセンスカートリッジ228の種々の構成要素と通信し、および/またはそれを制御するために構成される、電子機器(回路)288を含んでもよい。電子機器288は、1つまたはそれを上回る回路と、例えば、印刷回路基板(PCB)等の1つまたはそれを上回る支持基板上に搭載される、他の電気ハードウェアとを含んでもよい。電子機器288に加え、またはその一部として、ルミネセンスカートリッジ228は、サンプル分析装置200(例えば、サンプル分析装置200の相補的電気コネクタ)に除去可能に結合し、電力をサンプル分析装置200から受信し、信号をそこへまたはそこから伝送するために構成される、電気コネクタを含んでもよい。電気結合は、プラグおよびソケット、オス型およびメス型コネクタ等によって実装されてもよく、それによって、ルミネセンスカートリッジ228のある構成要素は、必要に応じて、サンプル分析装置200の電源またはシステムコントローラ(例えば、前述および図1に図示されるコンピューティングデバイス136)と信号通信するように設置される。いくつかの実施形態では、電子機器288(提供される場合)は、直接、サンプル分析装置200のうちの1つまたはそれを上回るものの動作を制御する、またはそのような動作が前述のコンピューティングデバイス136(図1)によってのみ制御される代わりに、そのような制御を実装する際、前述のコンピューティングデバイス136(図1)と協調するように構成されてもよい。便宜上、用語「コンピューティングデバイス」は、別様に規定されない限り、または文脈によってそうではないことが明示されない限り、図1に示されるコンピューティングデバイス136および図2に示される電子機器288の両方を包含する。
サンプル分析装置200を使用してサンプル216を分析するための一般的方法の実施例が、ここで、図2および3を参照して説明されるであろう。ルミネセンスカートリッジ228が、カートリッジ支持体212上に装填され(または据え付けられ)、ルミネセンスカートリッジ228をサンプル分析装置200の装置筐体内に位置付ける。装填は、カートリッジ支持体212にアクセスするために装置筐体の正面壁206に位置し得るようなパネルまたはドアの開放を含み得る。カートリッジ支持体212が、最初に、少なくとも部分的に装置筐体の外側の位置に移動されてもよく、ルミネセンスカートリッジ228がカートリッジ支持体212上に装填された後、カートリッジ支持体212は、次いで、ルミネセンスカートリッジ228がその上に装填された状態で装置筐体の中に後方に移動されてもよい。装填はまた、前述のように、電力、データ、および制御信号を伝送するための経路を確立するための電気コネクタを介して、ルミネセンスカートリッジ228とサンプル分析装置200を結合することを伴い得る。ルミネセンスカートリッジ228を装填前または後、サンプル216は、典型的には、最初に、サンプル216をサンプル支持体218上に装填し、順に、サンプル支持体218をサンプル担体214上に装填することによって、サンプル担体214上に装填される。複数のサンプル216は、マルチウェルプレート等の適切なサンプル支持体218上にともに装填されてもよい。最終的には、カートリッジ支持体212およびサンプル支持体218は、サンプル216が注入器アセンブリ236と整合されるであろうように、相互に対して位置付けられるであろう。本文脈では、「整合される」とは、光学的に整合される、すなわち、サンプル216からのルミネセンスデータ取得のために十分な光学経路を確立するように位置付けられることを意味する。用語「整合される」はまた、流体的に整合される、すなわち、流体をサンプル216上に分注することを可能にするように位置付けられることを意味し得る。
注入器アセンブリ236は、次いで、その光学入力端部がサンプル216から所望の距離(読取位置)に到達するまで、標的サンプル216(照会されるべきサンプル)に向かって移動される。注入器アセンブリ236は、サンプル216に非常に近接して移動され、したがって、サンプル216からの光収集を最大限にし、隣接するサンプルからの迷光収集を最小限にし得る。読取位置では、ポンプ278は、試薬リザーバ272または274のうちの1つから対応する注入器針356または358(図3)への選択された試薬の流動を確立するように動作され、それによって、選択された試薬は、注入器針356または358によって、サンプル216に注入され、ルミネセンスをサンプル216中に誘発する。注入器アセンブリ236の光導波路354(図3)は、サンプル216から放出される結果として生じるルミネセンス光262を受信(収集)し、ルミネセンス光262をルミネセンス検出器224(または代替として、示されないカートリッジ筐体232内に提供される内部検出器)に透過させる。ルミネセンス検出器224は、これらの光学シグナルを電気信号(検出器信号または測定信号)に変換し、電気信号を前述および図1に図示されるコンピューティングデバイス136等のサンプル分析装置200のシステムコントローラによって提供されるような信号処理回路に伝送する。複数のサンプル216の場合、サンプル担体214は、移動され、各付加的サンプル216と光導波路354を連続して整合させてもよく、それによって、ルミネセンス測定が、全サンプル216から連続して行われる。いくつかの実施形態では、サンプル担体214は、試薬を分注しながら、注入器針356または358をウェル220にわたって心合させ、続いて、ルミネセンス光262を受信しながら、光導波路354をウェル220にわたって心合させるように、迅速に(例えば、1秒未満)、サンプル支持体218を試薬の分注とルミネセンス光262の受信との間のわずかな距離で平行移動させてもよい。
本明細書に説明されるように、いくつかの実施形態では、当業者によって理解されるように、二重レポータアッセイを行うとき等、1つを上回る試薬が、サンプル216毎に利用されてもよい。例えば、ポンプ278は、第1の試薬リザーバ272から第1の注入器針356(図3)への第1の試薬の流動を確立してもよく、その後、光導波路354(図3)は、第1の試薬の注入に応答して、サンプル216から放出される(第1の)ルミネセンス光262を受信する。続いて、ポンプ278は、第2の試薬リザーバ274から第2の注入器針358(図3)への第2の試薬の流動を確立してもよく、その後、光導波路354は、第2の試薬の注入に応答して、サンプル216から放出される(第2の)ルミネセンス光262を受信する。いくつかの実施形態では、第2の試薬は、第1の試薬から生じるシグナルを消光する、消光試薬を含んでもよい、すなわち、第2の試薬は、第1のルミネセンス試薬を消光するために効果的な第2のルミネセンス試薬と消光試薬の混合物であってもよい。1つの非限定的実施例として、第1の試薬は、ホタルルシフェラーゼ基質を含む、ルシフェラーゼアッセイ試薬II(LAR II)であってもよく、第2の試薬は、Renillaルシフェラーゼ基質および消光試薬を含む、STOP & GLO(R)試薬であってもよく、その試薬の両方は、Promega Corporation(Madison, Wisconsin, USA)から市販のDUAL−LUCIFERASE(R) Reporter(DLR(TM))アッセイシステム内に提供される。
ルミネセンス測定の完了時、本明細書に説明されるように、モジュール式または可撤性カートリッジである、ルミネセンスカートリッジ232は、次いで、カートリッジ支持体212から除去され、その後、所望に応じて、別のルミネセンスカートリッジ232または異なるタイプの可撤性カートリッジと交換されてもよい。必要に応じて、カートリッジ支持体212を装置筐体を通して移動させ、ルミネセンスカートリッジ232を除去する前に、注入器アセンブリ236は、カートリッジ筐体232の完全内側の位置に後退され、移動の間、注入器アセンブリ236を保護してもよい。
ルミネセンス測定が完了された後、サンプル分析装置200の注入器システム(すなわち、ポンプ278、注入器針356および358、および関連付けられた流体ライン、およびまた、続いて、異なるタイプの液体を含有することになる場合、リザーバ272および274)が、必要に応じて、実験の間に洗浄され、可能性として、除染され、注入器システムを清浄し、ポンプ278および流体ライン等への流体成分の詰まりを防止する。好適な洗浄液体は、本目的のために、注入器システムを通して圧送されてもよい。加えて、ルミネセンス測定を開始する前に、使用のための注入器システムの調製の一部として、注入器システムは、少量の各試薬を注入器システムの個別の流体ラインを通して圧送することによって、プライミングされる必要があり得る。
いくつかの実施形態では、洗浄および/またはプライミング動作を開始するために、カートリッジ支持体212は、動作され、ルミネセンスカートリッジ228を装置筐体に対して外側位置に移動させる。いったんカートリッジ支持体212およびルミネセンスカートリッジ228が、外側位置に来ると、リザーバ支持体276およびその上に支持される試薬リザーバ272および274は、リザーバ支持体276を摺動させることによって、ルミネセンスカートリッジ228に対して外側位置に移動されてもよい。本目的のために、リザーバ支持体276は、当業者によって理解されるように、線形ガイドまたはトラック等によって、カートリッジ筐体232に移動可能に搭載されてもよい。外側位置では、試薬リザーバ272および274は、必要に応じて、交換されてもよい。加えて、カートリッジ支持体212およびルミネセンスカートリッジ228が外側位置に移動された後、外部洗浄/プライミングステーション(図示せず)が、カートリッジ支持体212および/またはルミネセンスカートリッジ228に搭載されてもよい。洗浄/プライミングステーションは、外部液体容器(またはタンク)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、洗浄/プライミングステーションはまた、1つまたはそれを上回る洗浄/プライミングリザーバ(例えば、瓶)を保持するための外部リザーバ支持体を含んでもよい。外部液体容器は搭載位置にあるとき、注入器アセンブリ236と整合される、ポートを含んでもよい。したがって、洗浄/プライミングステーションに搭載後、注入器アセンブリ236は、注入器アセンブリ236が外部液体容器の内部と流体的に連通するように、ポートの中にまたはそれを通して降下されてもよい。本構成によって、洗浄またはプライミングの間に注入器システムを通して流動される過剰液体は、外部液体容器内に収集される。装置筐体の外部で実施される洗浄およびプライミング動作の実施例は、2015年2月3日に出願され、LIQUID AND PLATE SENSORS FOR MICROPLATE INJECTOR SYSTEMと題された米国特許出願第14/566,708号に説明されており、その全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる。
他の実施形態によると、図2に示されるサンプル分析装置200または図1に示されるサンプル分析装置100は、カートリッジを利用しない、光学読取機システムである、すなわち、サンプル分析装置は、非カートリッジベースのサンプル分析装置である。そのようなサンプル分析装置の構成は、ルミネセンスベースの測定技法のため専用であってもよい。代替として、サンプル分析装置は、異なるタイプの測定技法(例えば、ルミネセンス、吸光度、蛍光等)を実装するために再構成可能であってもよい。前述のような液体注入器システムの使用を伴うルミネセンス測定のために、液体注入器システムの1つまたはそれを上回る構成要素が、サンプル分析装置の装置筐体内に除去可能に搭載されてもよい。本目的のために、ユーザは、上部パネル(蓋)または装置筐体の他のパネルまたはドアを介して、装置筐体の内部にアクセスしてもよい。そのような実施形態では、カートリッジ支持体を提供する代わりに、サンプル分析装置は、注入器アセンブリ(一体型光導波路の有無を問わず、前述のように構成され得る、図2に示される注入器アセンブリ236等)と、1つまたはそれを上回るポンプと、液体ラインと、試薬リザーバとを含む、注入器システムの構成要素を搭載するための搭載特徴を装置筐体内に含んでもよい。概して、サンプル分析装置の前述の構成要素のいずれかまたは全ての構造および動作は、本明細書に開示される他の実施形態と併せて説明されるものと一貫してもよい。例えば、図1および/または2は、概して、種々の構成要素が、カートリッジ内の代わりに、装置筐体内に直接位置付けられるであろうという理解を伴って、そのようなサンプル分析装置を表すと見なされ得る。そのような実施形態では、注入器アセンブリは、固定位置に搭載されてもよく、サンプル担体は、移動され、サンプルを注入器アセンブリに対して適切に位置付けてもよい。したがって、前述のように注入器アセンブリを移動させるための駆動部は、提供される必要がない。注入器アセンブリが光導波路を含まない実施形態では、底部読取ヘッドは、前述のように利用されてもよい。
非カートリッジベースのサンプル分析装置の実施形態では、洗浄およびプライミングは、再び、装置筐体の内部の中の敏感な構成要素上に液体または液体/空気混合物を分注することを回避するように、必要に応じて注入器アセンブリおよび注入器システムの他の構成要素を除去することによって、装置筐体の外側で行われてもよい。注入器アセンブリが外側位置まで移動させられた後、外部液体容器を含む、外部洗浄/プライミングステーションが、前述のカートリッジベースの実施形態に類似する様式で利用されてもよい。
いくつかの実施形態による、2つの順次ルミネセンス試薬(すなわち、二重レポータアッセイ)を利用する、生物学的サンプルのルミネセンスを測定するための方法の実施例が、ここで、説明されるであろう。いくつかの実施形態では、本方法は、前述および図1または図2および3に図示されるサンプル分析装置を動作させることによって実装されてもよい。さらに、コンピューティングデバイス(図1に示されるコンピューティングデバイス136および/または図2に示される電子機器288)は、前述のように、サンプル分析装置の構成要素の適切な制御を通して、本方法の1つまたはそれを上回るステップを実装するために構成されてもよい。
本方法に従って、サンプルが、ウェル等のサンプル支持体の中に分注される。第1の試薬が、次いで、第1の試薬がサンプルに接触するように、ウェルの中に分注(例えば、注入)される。第1の試薬の分注が生じる時間期間は、第1の試薬分注期間(または第1の注入期間)と称され得る。サンプルは、第1の試薬と反応し、第1のルミネセンス光を放出する。第1の遅延期間後、第1のルミネセンス光が、第1の測定期間にわたってルミネセンス検出器で測定される。第1の遅延期間は、第1の試薬分注期間の終了時から開始し、第1の測定期間の開始時に終了すると見なされ得る。次いで、第2の試薬が、ウェルの中に分注(例えば、注入)され、これは、第2の試薬分注期間(または第2の注入期間)にわたって生じる。サンプルは、第2の試薬と反応し、第2のルミネセンス光を放出する。前述のように、典型的実施形態では、第2の試薬は、前に添加された第1の試薬との反応を消光するために効果的な消光試薬を含む。第2の遅延期間後、第2のルミネセンス光が、第2の測定期間にわたってルミネセンス検出器で測定される。第2の遅延期間は、第2の試薬分注期間の終了時に開始し、第2の測定期間の開始時に終了すると見なされ得る。
本方法の1つの具体的であるが、非限定的である実施例では、サンプルは、1つまたはそれを上回る生物学的細胞(または細胞溶解物)と緩衝溶液等の液体の組み合わせまたは混合物であってもよい。第1の試薬は、ホタルルシフェラーゼ基質である、またはそれを含んでもよい。ウェルの中に分注される第1の試薬の体積は、約100μLであってもよい。第2の試薬は、Renillaルシフェラーゼ基質およびホタルルシフェラーゼ活性を消光させるために効果的な消光試薬である、またはそれを含んでもよい。ウェルの中に分注される第1の試薬の体積は、約100μLであってもよい。他の液体体積が、ウェルサイズ、測定されるべきサンプルの数、スループット要件等の要因等に応じて、利用されてもよいことを理解されたい。さらに、他の試薬が、行われている特定の実験またはアッセイに応じて、利用されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の遅延期間および第2の遅延期間は、約1〜2秒の範囲内であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の測定期間および第2の測定期間は、約5〜10秒の範囲内であってもよい。
本方法の側面によると、サンプルを含有するウェルは、第2の試薬とサンプルの混合を向上させる(すなわち、混合プロセスを加速させる)ように撹拌される。そのような撹拌は、第2の試薬を分注する間、第2の遅延期間の間、または第2のルミネセンス光を測定する間の時間点のうちの1つにおいて開始されてもよい。撹拌が終了される時点は、実施形態に応じて変動してもよい。したがって、撹拌が、第2の試薬を分注する間に開始される場合、撹拌は、第2の遅延期間の開始前に終了されてもよい、または第2の遅延期間の間に終了されてもよい、または第2の遅延期間を通して継続し、第2のルミネセンス光を測定する間またはその後に終了されてもよい。撹拌が、第2の遅延期間の間に開始される場合、撹拌は、第2のルミネセンス光の測定を開始する前または第2のルミネセンス光の測定を開始した後に終了されてもよい。軌道振盪(または旋回)による撹拌が、第2の試薬とサンプルの混合を向上させるために特に効果的であることが見出されたが、他の撹拌モード(例えば、1つまたは2つの軸に沿って横方向に、揺動等)も、好適であり得る。前述のように、図1に示されるサンプル担体110または図3に示されるサンプル担体214等のプラットフォームまたは段は、当業者によって理解される様式で構成および自動化され、機械的撹拌をもたらしてもよい。
前述のステップは、前述のように、マルチウェルプレート内に提供され得るような複数のサンプル上で繰り返されてもよい。したがって、1つのサンプル上における第2の測定の完了時、マルチウェルプレートまたは注入器アセンブリ(および適用可能な場合、読取ヘッド)は、次のウェルと光学および流体を整合させるように移動され、本方法は、次いで、次のサンプル上で実施されてもよい。
混合を向上させるための撹拌は、種々の用途において有益であり得る。一実施例は、液体体積をサンプルウェルの中に分注するとき、例えば、少量のインクリメントで(例えば、約1μLまで)正確な体積の選択を可能にするために、高精度が要求または所望される用途である。高精度を達成するための1つの方法は、低体積液滴、例えば、約1μL程度の小体積を有する液滴で液体を分注することである。低体積液滴の分注は、好適な低流率ポンプ(例えば、蠕動ポンプ)と、本明細書に説明されるような注入器針で終端し得る、小径管類とを利用して、分注されるべき液体を低流率(低注入速度)で流動させることによって達成されてもよい。非限定的実施例として、本開示の文脈では、低流率は、500μL/秒またはそれ未満、または50〜500μL/秒の範囲、または100μL/秒またはそれ未満、または50〜500μL/秒の範囲であって、より具体的実施例は、約100μL/秒である。低流率における分注はまた、気泡形成、標的ウェルの外側への液体の溢流、および標的ウェル内の付着性細胞層への損傷のリスクを低減させ得る。しかしながら、本開示の背景節で前述のように、低流率は、サンプルウェル内に低濁度を誘発し、これは、数百μL/秒のオーダーのより従来のより高い流率と比較して、ウェル内の混合の有効性を低減させ得る。本明細書に開示されるような撹拌作用は、混合を助長し、それによって、そうでなければ低流率で分注するときに生じ得る、任意の低減された混合に対抗するために有用である。撹拌から生じる向上された混合は、より短い期間の遅延時間(すなわち、より短い第2の遅延期間)にわたって第1のルミネセンスシグナルのより効果的な抑制を可能にし得る。したがって、生物学的サンプルのルミネセンスを測定するための方法のいくつかの実施形態によると、第1の試薬を分注するステップおよび第2の試薬を分注するステップは、前述のように、低流率で行われる。
撹拌から生じる向上された混合はまた、より短い第2の測定期間を可能にし得、これは、多数のサンプル上でルミネセンス測定を行うとき(例えば、マルチウェルプレートを使用して)スループット(総プレート読取時間)を改良するために特に有利である。したがって、生物学的サンプルのルミネセンスを測定するための方法のいくつかの実施形態によると、第2の遅延期間および/または第2の測定期間は、約2秒または約1秒未満である。さらなる実施形態では、第2の遅延期間は、1秒未満であってもよい。第2の遅延期間はさらに、第2の試薬分注期間が第2のルミネセンスシグナルが容認可能振幅に到達することを可能にするために十分に長い用途では、ゼロ秒(すなわち、無遅延)まで低減され得る。
図4は、本明細書に説明される二重ルミネセンス方法に従って、LARII試薬がサンプルに添加された後、STOP & GLO(R)試薬をサンプルに添加し、サンプルを撹拌する、5つの実験の間に取得されたルミネセンスシグナルをプロットするグラフである。図4は、時間の関数として、第1の測定信号の強度をlog10スケールまたはlog10(x)でプロットする。各実験では、第2の試薬のための注入期間は、1秒であって、時間t=−1秒から開始し、時間t=0秒で終了し、データ点が取得される積分期間は、10秒であって、時間t=10秒で終了する。別様に示されない限り、実験毎のプロトコルは、以下とした。すなわち、20μLのホタルルシフェラーゼ基質(原料は100倍に希釈された)をサンプルに添加し、100μLのLARII試薬を注入し、100μLのSTOP & GLO(R)試薬を注入した。流率(注入速度)は、100μL/秒であった。
図4に示される5つの実験は、前述の方法の変形例であって、それぞれ、O−モード、U−モード、V−モード、W−モード、およびU−2x−モードと標識される。O−モードでは、第2の遅延期間(第2の注入と測定との間の時間)は、2秒であって、軌道振盪が、第2の遅延期間にわたって行われる。図4に示されるように、読取は、t=2で開始し、これは、他のモードと異なる。U−モードでは、軌道振盪は、第2の注入の間に行われ、シグナルを測定する間、停止される。V−モードでは、第2の遅延期間は、測定が第2の注入のほぼ直後に開始されるように、1秒未満である。軌道振盪はまた、第2の注入のほぼ直後に開始され、測定が行われる間、継続する。振盪が読取段の間も継続すると(V−モード)、データ曲線は、そうでなければ(O−モード)生じるであろうものより高速で降下し、故に、消光剤の漸近的効果が、より早期の時間で達成されることが分かる。W−モードでは、軌道振盪は、第2の注入の間に開始され、測定が行われる間、継続する。振盪が、注入の間に行われると(U−モードおよびW−モード)、データ曲線がより高速で降下し、注入が完了(t=0)後1秒で10を超えることが分かる。U−2x−モードでは、手順は、U−モードと同一であるが、STOP & GLO(R)試薬は、2倍に希釈され、注入される体積は、2倍にされる。全モードが、10の抑制またはそれを上回って達成することが分かる。さらに、図4に示される実験は、振盪が、遅延期間を1秒またはそれ未満(さらにゼロまで)に低減されることを可能にし、さらに、測定(または積分)期間を1秒まで低減させることを可能にし得ることを実証する。これらの低減は、96−ウェルマイクロプレート等の形式を利用するとき、総アッセイ時間の有意な短縮をもたらすことができる。
本明細書に説明されるプロセス、サブプロセス、およびプロセスステップのうちの1つまたはそれを上回るものが、1つまたはそれを上回る電子またはデジタル制御型デバイス上で、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、または前述のうちの2つまたはそれを上回るものの組み合わせによって、行われ得ることが理解されるであろう。ソフトウェアは、例えば、図1で概略的に描写されるコンピューティングデバイス136等の好適な電子処理構成要素またはシステム内のソフトウェアメモリ(図示せず)の中に常駐してもよい。ソフトウェアメモリは、論理機能(すなわち、デジタル回路またはソースコード等のデジタル形態で、またはアナログ電気、音声、またはビデオ信号等のアナログソース等のアナログ形態で実装され得る「論理」)を実装するための実行可能命令の順序付けられたリストを含んでもよい。命令は、例えば、1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサ、汎用プロセッサ、プロセッサの組み合わせ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または特定用途向け集積回路(ASIC)を含む、処理モジュール内で実行されてもよい。さらに、概略図は、アーキテクチャまたは機能の物理的レイアウトによって限定されない物理的(ハードウェアおよび/またはソフトウェア)実装を有する、機能の論理的分割を説明する。本明細書に説明されるシステムの実施例は、種々の構成で実装され、単一のハードウェア/ソフトウェアユニット内または別個のハードウェア/ソフトウェアユニット内のハードウェア/ソフトウェア構成要素として動作してもよい。
実行可能命令は、電子システムの処理モジュール(例えば、図1のコンピューティングデバイス136)によって実行されると、命令を実行するように電子システムに指図する、その中に記憶された命令を有する、コンピュータプログラム製品として実装されてもよい。コンピュータプログラム製品は、命令実行システム、装置、またはデバイスから命令を選択的にフェッチし、命令を実行し得る、電子コンピュータベースのシステム、プロセッサ含有システム、または他のシステム等の命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用するための、またはそれらと関連する、任意の非一過性のコンピュータ可読記憶媒体で選択的に具現化されてもよい。本開示との関連で、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用するための、またはそれらと関連する、プログラムを記憶し得る、任意の非一過性の手段である。非一過性のコンピュータ可読記憶媒体は、選択的に、例えば、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体システム、装置、またはデバイスであってもよい。非一過性のコンピュータ可読媒体のより具体的な実施例の非包括的リストは、1つまたはそれを上回るワイヤ(電子)を有する電気接続、携帯用コンピュータディスケット(磁気)、ランダムアクセスメモリ(電子)、読取専用メモリ(電子)、例えば、フラッシュメモリ(電子)等の消去可能プログラマブル読取専用メモリ、例えば、CD−ROM、CD−R、CD−RW(光学)等のコンパクトディスクメモリ、およびデジタル多用途ディスクメモリ、すなわち、DVD(光学)を含む。プログラムが、例えば、紙または他の媒体の光学走査を介して電子的に捕捉され、次いで、必要であれば好適な様式でコンパイル、解釈、または別様に処理され、次いで、コンピュータメモリまたはマシンメモリに記憶されることができるため、非一過性のコンピュータ可読記憶媒体は、プログラムが印刷される紙または別の好適な媒体でさえあり得ることに留意されたい。
また、本明細書で使用されるような「信号通信する」という用語は、2つまたはそれを上回るシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールが、あるタイプの信号経路を経由して進行する信号を介して相互と通信することが可能であることを意味していることが理解されるであろう。信号は、第1および第2のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールの間の信号経路に沿って、第1のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールから、第2のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールに情報、電力、またはエネルギーを伝達し得る、通信、電力、データ、またはエネルギー信号であってもよい。信号経路は、物理、電気、磁気、電磁、電気化学、光学、有線、または無線接続を含んでもよい。信号経路はまた、第1および第2のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールの間に、付加的システム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールを含んでもよい。
より一般的に、「通信する」および「〜と...連通する」という用語(例えば、第1の構成要素が、第2の構成要素と「通信する」または「連通する」)は、2つまたはそれを上回る構成要素または要素の間の構造、機能、機械、電気、信号、光学、磁気、電磁、イオン、または流体関係を示すために、本明細書で使用される。したがって、1つの構成要素が第2の構成要素と通信すると言われる事実は、付加的構成要素が、第1および第2の構成要素の間に存在し得る、および/またはそれらと動作可能に関連付けられ得る、または係合され得る可能性を除外することを意図していない。
本発明の種々の側面または詳細は、本発明の範囲から逸脱することなく変更され得ることが理解されるであろう。さらに、前述の説明は、限定の目的ではなく、例証の目的のためにすぎず、本発明は、請求項によって定義される。

Claims (29)

  1. 生物学的サンプルのルミネセンスを測定するための方法であって、
    生物学的サンプルをウェルの中に分注することと、
    第1の試薬を前記ウェルの中に分注することであって、前記サンプルは、前記第1の試薬と反応し、第1のルミネセンス光を放出する、ことと、
    第1の遅延期間後、前記第1のルミネセンス光をルミネセンス検出器において第1の測定期間にわたって測定することと、
    第2の試薬を前記ウェルの中に分注することであって、前記サンプルは、前記第2の試薬と反応し、第2のルミネセンス光を放出する、ことと、
    第2の遅延期間後、前記第2のルミネセンス光をルミネセンス検出器において第2の測定期間にわたって測定することと、
    前記ウェルを撹拌し、前記第2の試薬と前記サンプルの混合を向上させることであって、前記撹拌することは、前記第2の試薬を分注する間、前記第2の遅延期間の間、および前記第2のルミネセンス光を測定する間から成る群から選択された時間において開始される、ことと、
    を含む、方法。
  2. 500μL/秒またはそれ未満、50〜500μL/秒の範囲、100μL/秒またはそれ未満、50〜500μL/秒の範囲、および約100μL/秒から成る群から選択された流率で前記第1の試薬を分注し、前記第2の試薬を分注することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の遅延期間および前記第2の遅延期間はそれぞれ、約1〜2秒の範囲内である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の測定期間および前記第2の測定期間はそれぞれ、約5〜10秒の範囲内である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2の遅延期間および前記第2の測定期間のうちの少なくとも1つは、約2秒未満または約1秒未満である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記第2の測定期間は、約1秒である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第2のルミネセンス光を測定することは、前記第2の遅延期間後に開始される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第2のルミネセンス光を測定することは、前記第2の遅延期間の間、前記ウェルを撹拌しながら開始される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第2の遅延期間後、前記ウェルを撹拌し続けることを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第2の遅延期間の間、前記ウェルを撹拌し続けることを含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第2の試薬は、前記第2のルミネセンス光の放出を誘発するために効果的なルミネセンス試薬と、前記第1のルミネセンス光の放出を抑制するために効果的な消光試薬とを備える、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1の試薬は、ホタルルシフェラーゼ基質を備え、前記第2の試薬は、Renillaルシフェラーゼ基質を備える、請求項1に記載の方法。
  13. 前記ウェルを撹拌することは、前記ウェルを軌道様式で振盪させることを含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記ウェルを撹拌することは、前記ウェルが支持される、モータ式サンプル担体を動作させることを含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記ウェルは、マルチウェルプレートの複数のウェルのうちの1つであり、前記方法はさらに、前記マルチウェルプレートの1つまたはそれを上回る他のウェル内に含有される1つまたはそれを上回る他のサンプル毎に、請求項1に記載のステップを繰り返すことを含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記第1の試薬を分注することは、第1の試薬リザーバと連通する第1の注入器針から前記第1の試薬を注入することを含み、前記第2の試薬を分注することは、第2の試薬リザーバと連通する第2の注入器針から前記試薬を注入することを含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記第1の注入器針および前記第2の注入器針は、相互に近接して注入器アセンブリ内に搭載され、前記第1の試薬を分注することの前に、前記注入器アセンブリを前記ウェルと整合させて位置付けることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記注入器アセンブリは、前記ルミネセンス検出器と通信する光導波路を備え、前記第1のルミネセンス光および前記第2のルミネセンス光を測定することは、前記第1のルミネセンス光および前記第2のルミネセンス光を前記光導波路を通して透過させることを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ウェルは、マルチウェルプレートの複数のウェルの第1のウェルであり、前記方法はさらに、前記第1のウェル内のサンプルから放出される前記第2のルミネセンス光を測定すること後、前記1つまたはそれを上回る他のウェル毎に、前記注入器アセンブリを前記マルチウェルプレートの1つまたはそれを上回る他のウェルと整合させて位置付けることと、前記1つまたはそれを上回る他のウェル内に含有される1つまたはそれを上回る他のサンプル毎に、請求項1に記載のステップを繰り返すこととを含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記第1の試薬を分注することの前に、前記サンプルをサンプル分析装置内に位置付けることを含み、前記ルミネセンス検出器、前記第1の注入器針、および前記第2の注入器針は、前記サンプル分析装置内に搭載される、請求項16に記載の方法。
  21. 前記サンプルを位置付けることは、前記サンプルをサンプル担体上に位置付けることを含み、前記サンプル担体を移動させ、前記注入器アセンブリと前記サンプルとを整合させることをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記第1の注入器針および前記第2の注入器針は、ルミネセンスカートリッジ内に搭載され、前記第1の試薬を分注することの前に、前記ルミネセンスカートリッジを前記サンプル分析装置の中に移動させることをさらに含む、請求項20に記載の方法。
  23. 前記第1の注入器針、前記第2の注入器針、前記第1の試薬リザーバ、および前記第2の試薬リザーバは、前記ルミネセンスカートリッジ内に配置され、
    前記ルミネセンスカートリッジは、前記第1の試薬リザーバと前記第1の注入器針とを流体的に結合し、前記第2の試薬リザーバと前記第2の注入器針とを流体的に結合する、ポンプユニットを備え、
    前記第1の試薬を分注することおよび前記第2の試薬を分注することは、前記ポンプを動作させることを含む、
    請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1の試薬を分注することの前に、前記ルミネセンスカートリッジの駆動部を動作させ、前記第1の注入器針と前記ウェルとの間の距離を調節することを含む、請求項22に記載の方法。
  25. サンプル分析装置であって、
    生物学的サンプルを撹拌するために構成される、サンプル担体と、
    選択された試薬を前記サンプルと接触するように分注するために構成される、液体分注システムと、
    前記サンプルから放出されるルミネセンス光を測定するために構成される、ルミネセンス検出器と、
    前記サンプル担体、前記液体分注システム、および前記液体分注システムを制御し、請求項1に記載の方法を行うために構成される、コンピューティングデバイスと、
    を備える、サンプル分析装置。
  26. 前記液体分注システムは、第1の試薬リザーバと連通し、前記第1の試薬を分注するために構成される、第1の注入器針と、第2の試薬リザーバと連通し、前記第2の試薬を分注するために構成される、第2の注入器針とを備える、請求項25に記載のサンプル分析装置。
  27. 注入器アセンブリを備え、前記注入器アセンブリは、注入器筐体を備え、前記第1の注入器針および第2の注入器針は、前記注入器筐体内に位置付けられる、請求項26に記載のサンプル分析装置。
  28. 前記注入器筐体内に位置付けられ、前記ルミネセンス検出器と通信する、光導波路を備える、請求項27に記載のサンプル分析装置。
  29. 装置筐体であって、前記サンプル担体は、前記試薬が分注され、前記ルミネセンス測定が行われる、動作位置へ前記装置筐体の中を移動可能である、装置筐体と、
    前記装置筐体内に除去可能に据付可能である、ルミネセンスカートリッジであって、前記液体分注システムは、前記ルミネセンスカートリッジ内に位置付けられる、ルミネセンスカートリッジと、
    を備える、請求項25に記載のサンプル分析装置。
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