JP2018518219A - ブレードセット及び毛切断機器 - Google Patents

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Abstract

本開示は、切断機器(10)及びこのような機器のためのブレードセット(20)に関する。ブレードセット(20)は、動作しているとき皮膚対向面として機能するように配置される第1の壁部(100)と、第2の壁部(102)であって、第1の壁部(100)及び第2の壁部(102)がその間にカッタ(24)を受け入れるように構成されるガイドスロット(96)を画定するよう、第1の壁部(100)から少なくとも部分的にオフセットされる、第2の壁部(102)と、第1の壁部(100)及び第2の壁部(102)によって共同で形成される少なくとも1つの歯付き先導エッジ(30)と、を有し、少なくとも1つの歯付き先導エッジ(30)は複数の歯(36)を有する、静止ブレード、並びに、主部(78)と、主部(78)から突出する少なくとも1つの歯付き先導エッジ(80)と、を有するカッタ(24)を有し、カッタ(24)は、ガイドスロット(96)内に移動可能に配置され、カッタ(24)は、第2の壁部(102)に面するその底側に、少なくとも1つの歯付き先導エッジ(80)に付随する隆起間隔装置(140)を有し、間隔装置(140)は、カッタ(24)の少なくとも1つの歯付き先導エッジ(80)の実質的に平らな底面(136)を第2の壁部(102)から離間させるように構成される。本開示はさらに、対応する製造方法に関する。

Description

本開示は、(毛)切断機器、特にこのような機器のためのブレードセットのカッタ及び静止ブレードに関する、本開示はさらに、対応する製造方法に関する。
特許文献1は、切断機器及び切断機器の対応するブレードセットを開示している。ブレードセットは、静止ブレード及びカッタを有し、前記カッタは、毛を切断するために、静止ブレードに対して往復駆動されることができる。
体毛を切断する目的のために、剃刀と、ヘアトリマ又はクリッパとの基本的に2つの慣習的に区別されるタイプの電動電気機器が存在する。一般に、剃刀は、シェービングするために、すなわち、ひげそり跡(stubbles)なしの滑らかな皮膚を得るために、皮膚のレベルで体毛をスライス(slicing)するために使用される。ヘアトリマは、典型的には、皮膚から選択された距離で毛を切断するために、すなわち毛を所望の長さに切断するために使用される。適用の違いは、いずれかの機器に実装された切断ブレード装置の異なる構造及び構成に反映される。
一般的な電気カミソリは、毛を皮膚の上の所望の可変長に切断する、すなわち正確なトリミング操作に特に適していない。同様に、一般的なヘアトリマは、シェービングに特に適していない。さらに、組み合わされたシェービング及びトリミング装置は、それらが基本的に2つの切断ブレードセット及びそれぞれの駆動機構を必要とするので、幾つかの欠点を示す。
上記特許文献1は、その静止ブレードの第1の部分が、シェービングのために使用されるとき、皮膚に面するカッタの側部に配置され、静止ブレードの第2の部分が、使用されるとき、皮膚から離れた方に面するカッタの側部に配置されるように、カッタを収容する静止ブレードを有するブレードセットを設けることによって、これらの欠点のうちのいくつかに取り組んでいる。さらに、歯付き切断エッジでは、静止ブレードの第1の部分及び第2の部分が接続され、それによって、カッタのそれぞれの歯を覆う複数の静止刃を形成している。その結果、カッタは静止ブレードによって保護される。
特許文献2は、互いに対して揺動運動をもたらされる外側プレート及び内側プレートを有するヘアクリッパを開示していることに留意されたい。このヘアクリッパの外側プレートは、内側プレートの鋸歯状又は歯付きエッジの下に回されたフランジを有している。外側プレートは、その折り畳みエッジに開口部を有する。これらの開口部のエッジは、毛を切断するために内側プレートの歯付きエッジと協働する。特許文献2は、開示されたヘアクリッパの動作中に、外側プレートの内側に曲げられたフランジが、開示されたヘアクリッパの動作中に皮膚から離れて向けられる内側プレートの面と弾性的に係合することを開示している。
しかし、毛切断装置及びそれぞれのブレードセットの改良が依然として必要である。これは、特に、ユーザ快適性に関連する側面、性能関連の側面、及び製造関連の側面に関係し得る。製造関連の側面は、連続生産製造又は大量生産のための適合性に関係し得る。
WO 2013/150412 A1 US 2,151,965 A
本開示の目的は、シェービング動作及びトリミング動作の両方において快適なユーザ体験に寄与し得る代替ブレードセット、特にそのカッタブレードを提供することである。より好ましくは、本開示は、例えば、先に論じたような既知の従来技術の毛切断ブレードに固有の少なくとも幾つかの欠点に対処することができる。好ましくは切断作業に必要な時間を短縮しながら、改善された操作性能を示すことができるブレードセットを提供することはさらに有利である。適切な対応する製造アプローチを提示することがさらに望ましい。
本開示の第1の態様によれば、切断機器のためのブレードセットが提示され、前記ブレードセットは、毛を切断するために移動方向に毛を通って動かされるように構成され、前記ブレードセットは:
− 静止ブレードであって、動作しているとき皮膚に面する壁として機能するように配置される第1の壁部と、第2の壁部であって、第1の壁部及び第2の壁部がその間にカッタを受け入れるように構成されるガイドスロットを画定するよう、第1の壁部から少なくとも部分的にオフセットされる、第2の壁部と、第1の壁部及び第2の壁部によって共同で形成される少なくとも1つの歯付き先導エッジと、を有し、少なくとも1つの歯付き先導エッジは複数の歯を有し、第1の壁部及び第2の壁部は、少なくとも1つの歯付き先導エッジの前端において接続され、それによって歯の先端部を形成する、静止ブレード;並びに
− カッタであって、主部、特に板金材料から得られる実質的に平らな主部と、主部から突出する少なくとも1つの歯付き先導エッジと、を有し、少なくとも1つの歯付き先導エッジは複数の歯を有し、カッタは、カッタと静止ブレードとの間の相対運動に際し、カッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジが、静止ブレードの対応する歯と、切断動作でそれらの間に捕えられる毛の切断を可能にするよう協動するように、静止ブレードによって画定される前記ガイドスロット内に移動可能に配置される、カッタ、
を有し、
カッタは、第2の壁部に面するその底側に、少なくとも1つの歯付き先導エッジに付随する隆起間隔装置(elevated spacing arrangement)を有し、間隔装置は、カッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジの実質的に平らな底面を第2の壁部から離間させるように構成される。
この態様は、静止ブレードの第2の壁部が、一方では、第1の壁部がユーザの皮膚に非常に近い毛の切断ができるようかなり薄い形状にされ得るように、ブレードセットを補強し(strengthen)且つ硬く(stiffen)し得るという洞察に基づく。さらに、第2の壁部は、カッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジが毛切断作業の間に著しくたわめられる(deflected)ようになるのを防止するように、カッタのためのリテーナとして働き得る。静止ブレードとカッタが協働して毛を切断する静止ブレードのそれぞれの先導エッジに入る毛は、実際には、静止ブレードの第1の壁部から離れる方にカッタを付勢する又は持ち上げることがあることが観察されている。言い換えれば、カッタの歯のそれぞれの切断エッジは、静止ブレードの歯の対応する切断エッジから離れてたわめられ且つ動かされる可能性がある。別の方法では、静止ブレード、又はガードとカッタの両方でさえ、切断作用のためにたわめられることがある。したがって、本開示は、比較的薄肉の静止ブレードを有する実施形態にも適用可能であり、カッタは、二重壁静止ブレード、特にその第1の壁部と比較して、かなり硬い(stiff)。本開示の幾つかの態様によるブレードセットの設計目標は、皮膚に近い毛を切断するために第1の壁部が特に薄くなることを可能にすることである。その結果、カッタと静止ブレードの第1の壁部との間の切断ゾーンでそれぞれの荷重が発生するとき、カッタではなく、主に静止ブレードが、たわめられるとともに曲げられる傾向がある。
結果として、毛切断性能が損なわれることがある。さらに、カッタと静止ブレードの歯のそれぞれの切断エッジの間の隙間又はギャップが大きくなり過ぎるとき、毛は、切断されるのではなく引っ張られることがある。カッタの歯付き先導エッジ、又は−場合によっては−静止ブレードの、またはさらに両方の構成要素の過度のたわみを回避するために、一般的にそうであるように、隆起間隔装置が設けられることができ、これは、第2の壁部に接触し、且つ、動作中にカッタが過度に曲げられる又は変形させられることを防止するように構成される。隆起間隔装置は、カッタの歯が固定ブレードの対応する歯から離れて少なくとも部分的に持ち上げられることを基本的に含む、カッタの歯付き先導エッジの後方へのたわみを防止するように配置され得る。ユーザの快適性はこのようにして高められることができる。さらに、望ましくない毛の引っ張りに起因する皮膚の刺激が、著しく低減され得る。これは、勿論、付勢されていない状態において、少なくとも小さな(垂直の)組立クリアランスが切断エッジに設けられることを含み得る。言い換えれば、隆起間隔装置は、カッタの歯を必ずしも静止ブレードの第1の壁部及び第2の壁部と永久的に接触させるように付勢するものではない。
本明細書で使用されるとき、カッタは可動カッタブレードと称されることがある。本明細書で使用されるとき、第1の壁部は、第1の壁部分と称されることがある。本明細書で使用される場合、第2の壁部は第2の壁部分と称されることがある。本明細書で使用されるとき、上側又は上面は、一般に、毛切断機器が動作しているとき、皮膚に面する側部又は表面と見なされることができる。その結果、底側又は底面は、切断機器が動作しているときに、上側から離れる方に面し且つ皮膚から離れる方に面する側部又は面と見なすことができる。
ブレードセットの1つの実施形態では、隆起間隔装置は、カッタの前記底面に対して隆起されるとともに、静止ブレードの第2の壁部に、くぼんだギャップ部分に関連付けられるその一部で、カッタのそれぞれの歯をくぼんだギャップ部分から離間させるよう、接触するように配置される。一般に、くぼんだギャップ部分は、切断された毛部分が静止ブレードの第2の壁部とカッタとの間にくっつかないように切断された毛部分を収容するためのくぼんだ溝(recessed channel)とみなされ得る。ある程度までは、くぼんだ溝は、カッタの底側から切断された毛の部分を排出又は移動させるように構成される排出チャネルと称されることができる。
この実施形態のさらなる改良では、ギャップ部分は、少なくとも1つの歯付き先導エッジの近くの第2の壁部のガイドスロットに形成され、隆起間隔装置は、ギャップ部分で又はギャップ部分に隣接して第2の壁部に接触するように配置される。
隆起間隔装置は、ギャップ部分を空に(clear)(又は、ブロックしないように)保つように構成されることが好ましい。これは、隆起間隔装置が、ギャップ部分から長手方向にオフセットされたカッタのある場所に設けられていることを含み得る。代替的には、隆起間隔装置は、ギャップ部分に面するカッタの領域に設けられ得る。この場合、隆起間隔装置が、隆起間隔装置の横方向の広がりの点で、中断された又は不連続な様式で構成されることが好ましい場合がある。言い換えれば、隆起間隔装置は、カッタの歯付き先導エッジの隣接する歯を橋渡し又は接続しないことが好ましい。カッタの底側が必ずしも毛切断動作に直接関与していないとしても、特に静止ブレードの第2の壁部が適切なギャップ部分を備えるとき、切断された毛部分の収容部が、又は排出部さえもが、底部側に設けられ得る。
さらに他の修正では、ギャップ部分は、少なくとも部分的に凹形に形成された内部窪みであり、ギャップ部分は、ガイドスロットと中に取り付けられるカッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジとの間に残留ギャップを提供するように構成され、ギャップ部分は、毛、特に切断された毛部分を収容するように適合される。好ましくは、ギャップ部分は、切断された毛部分を収容するように配置される。
一方で、ギャップ部分は、切断された毛部分の排出及び除去を容易にするために有利である。しかし、他方で、凹んだギャップ部分は、基本的に、作動中に変形される(例えば、後方に曲げられる)ときに、カッタの歯付き先導エッジによって入ることができる空間を提供する。
上に示されたように、カッタのたわみ又は変形は、切断力に起因すると考えられ得る。特に、より多くの毛が同時に捕捉され且つ切断されるとき、それぞれの切断力及び対応する反力は増加し、これは、カッタの歯及び/又は静止ブレードの第1の壁部の少なくとも部分的に発生する浮き上がりを引き起こし得る。これは、毛が、適切に切断されることなく、静止ブレードの歯(その第1の壁部における)とカッタの歯との間に締め付けられることさえも含み得る。これは、それぞれの毛が、基本的には、滑らかに切断されるのではなく、ユーザの皮膚で引っ張られるので、ユーザへの皮膚の刺激及び不快な害を引き起こす可能性がある。
他の実施形態では、隆起間隔装置は、カッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジの上面を、第1の壁部と、特に、静止ブレードの歯の脚部と、密接するよう付勢するように構成される。したがって、それぞれの切断エッジは、間に捕えられる毛を安全に切断するように、密接し且つきつい接触にあることができる。
さらに他の実施形態では、隆起間隔装置は、カッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジの後方たわみを防ぐように構成される。本明細書で使用されるとき、後方たわみは、歯部分、特に歯の先端が、静止ブレードの第1の壁部の対応部分から離れて持ち上げられる又は曲げられるところのたわみと見なされることができる。その結果、カッタの歯は、少なくとも部分的に、静止ブレードの対応する歯との係合から外されることができる。したがって、カッタの歯付き先導エッジの後方向きのたわみの防止又は少なくとも著しい制限は、切断性能をさらに向上させる。
隆起間隔装置が膨らんだ形状(bulge-shaped)又はドーム形状であることが一般的に好ましいことがある。これは、特に、横方向に垂直な平面で見た断面に適用することができる。一般に、隆起間隔装置は、凸形状を備えていてもよい。隆起間隔装置の凸形状は、隆起間隔装置と静止ブレードの第2の壁部との間の滑り接触を容易にする。
特に、隆起間隔装置が複数の中断された部分を含む場合、長手方向に垂直な平面で見た場合のその断面も、バルジ形状またはドーム形状、またはむしろ凸形状であってよい。
さらに他の実施形態では、隆起間隔装置は、カッタの底面から突出する隆起した横方向に延びる間隔リッジ(spacing ridge)を有する。好ましくは、間隔リッジは、連続的な隆起した横方向に延びる間隔リッジである。横方向に延びる間隔リッジは、好ましくは、カッタのそれぞれの歯の歯基部(tooth bases)に隣接して配置され且つ静止ブレードの第2の壁部に接触するように適合される。言い換えれば、間隔リッジは、歯自体に必ずしも存在するとは限らず、歯に近接しているカッタの部分に存在する。結果として、ブレードセットの毛除去能力は、間隔装置が、カッタの歯をその底側で橋渡し又は接続しないので、維持される。その結果、それぞれの実施形態が、第2の壁部における凹状の毛収容又は毛排出ギャップ部分を実装するとき、ギャップ部分は、切断された毛部分を収容するために空に保たれる。間隔リッジがカッタの歯付き先導エッジからカッタの主部に向かって間隔を置いて配置さることが一般に好ましい。
さらに他の実施形態では、隆起間隔装置は、カッタの歯付き先導エッジにおける予め設定されたピッチに適合される一連の隆起間隔要素を有する。一般に、隆起間隔要素は、カッタの底面から突出し得る。隆起間隔要素は、静止ブレードの第2の壁部と接触するように適合される。好ましくは、第2の壁部に、隆起間隔要素によって接触されることができる窪んだ横方向に延びる面が設けられる。さらに、幾つかの実施形態では、長手方向に整列された複数の隆起間隔要素が設けられ、それぞれの一連のもの(series)が横方向に延びている。一般的には、連続に延びない方法で間隔装置を配置することは、間隔装置がその横方向の延長部で中断され、これはその切断された毛部分がそれぞれの空間に入ることができることを可能にするという利点を有し得る。これにより、毛除去能力はさらに向上し得る。
上述の実施形態の改良では、隆起間隔要素は、カッタの歯に配置され、隆起間隔要素のそれぞれは、それぞれの歯に割り当てられる。幾つかの実施形態では、カッタの歯のそれぞれは、それぞれの隆起間隔要素を備える。しかし、代替実施形態では、必ずしもカッタの各歯が、それぞれの隆起間隔要素を備える必要はない。例として、隆起間隔要素は、ドーム状に又は球状のセグメントとして構成されてもよい。隆起間隔要素が、カッタの歯の横方向及び長手方向の広がり(extension)を越えて突出しないことがさらに好ましい。したがって、隆起間隔要素は切断又は剪断作用を妨害しない。隆起間隔要素が歯に設けられるとき、第1の壁部からの歯の持ち上げが、さらにより大きい範囲で防がれ得る。言い換えれば、それぞれの隆起間隔要素がカッタの長手方向端部に隣接して配置されるとき、隆起間隔装置の「梃子作用(leverage)」がさらに増加し得る。
さらに他の実施形態では、静止ブレードは、一体成形金属−プラスチック複合静止ブレードであり、第1の壁部は、金属材料から少なくとも部分的に作られ、第2の壁部は、プラスチック材料から少なくとも部分的に作られる。第1の壁部は、金属部品によって実質的に規定されてよい。第2の壁部は、プラスチック部品によって、少なくとも実質的に、好ましくは全体的に、規定されてよい。
一般に、静止ブレードは、予め定められた方法でカッタを収容するように構成され得る。特に、カッタは、静止ブレードに直接受け入れられることができ、すなわち、ガイドスロットに追加の付勢要素又はばね要素を取り付ける必要はない。より具体的には、カッタは、ガイドスロット内にスライド可能に受け入れられ得る。対照的に、従来のブレードセット構成は、典型的には、カッタを静止ブレードに密着させるように付勢する追加の付勢要素、例えばばね要素を含む。
ガイドスロット内のカッタの規定された嵌合は、規定されたすきまばめ(clearance fit)、中間ばめ(transition fit)及び締まりばめ(interference fit)を含み得る。規定された嵌合は、規定されたクリアランスと、ガイドスロットにおけるかなり厳しい公差を提供することによって達成され得る。
皮膚に密接し得るとともに、毛を切断するためにカッタと協働するように基本的に構成される第1の壁部は、好ましくは、かなりの剛性及び堅牢性を有する。第1の壁部は、少なくとも部分的に金属材料、特に、例えば、ステンレス鋼のような鋼材から作られ得る。したがって、第1の壁部は、好ましくは、毛を皮膚の近くで切断することを可能にするように薄い厚さを有するとしても、十分な強度を提供し得る。さらに、第2の壁部は、静止ブレードをさらに強化するために、典型的には皮膚から離れて面する側に加えられ得る。第1の壁部及び第2の壁部はガイドスロットを形成するように協働し得る。
好ましくは、静止ブレードは、基本的に同時に、プラスチック材料を形成すること及びプラスチック材料を金属材料に接合することを含む複合製造プロセスから得られ得る。静止ブレードは、第1の壁部と第2の壁部とからなること、すなわち、静止ブレードを達成するためにさらなる必須構成要素を取り付ける必要がないことが特に好ましい。一般に、静止ブレードは、2つの構成要素が一体に且つ固定して相互接続された2構成要素部品と見なされ得る。
この実施形態の改良では、第1の壁部及び第2の壁部は、特に付加的な付勢要素なしに、カッタをそれらの間に直接受け入れるように構成される。結果として、製造コスト及び組立コストが低減され得る。
上記実施形態の更なる改良では、金属構成要素は、作動中にそれらの間に捕えられる毛を切断するために、カッタのそれぞれの歯の切断エッジと協働するように構成される切断エッジを有する歯ステム部分をさらに含む。したがって、第1の壁部の切断エッジは、その歯ステム部分の金属構成要素に形成され得る。
上記実施形態のさらなる改良では、金属構成要素は、少なくとも1つのアンカー要素(anchoring element)、特に、それぞれの歯ステム部から延びる少なくとも1つのポジティブフィットアンカー要素(positive-fit anchoring element)を有し、プラスチック構成要素及び金属構成要素は、少なくとも1つのアンカー要素で接続される。少なくとも1つのアンカー要素は、プラスチック構成要素のプラスチック材料によって係合され得るか又はプラスチック材料のプラスチック材料で充填され得るロック形状(locking geometry)を提供し得る。一般に、少なくとも1つのアンカー要素は、歯ステム部分の前端から長手方向に突出し得る。
1つの実施形態では、少なくとも1つのアンカー要素は、第1の壁部の上面に対して傾斜しており、特に後方に曲がっている。さらなる実施形態では、少なくとも1つのアンカー要素は、特に上から見たとき、T字形状、U字形状又はO字形状である。1つの実施形態では、少なくとも1つのアンカー要素は、第1の壁部の上面から後方にオフセットされている(offset)。これは、プラスチック構成要素が少なくとも1つのアンカー要素の上面に接触し且つこれを覆うことを可能にし得る。
1つの実施形態では、歯の先端はプラスチック構成要素によって形成され、プラスチック構成要素は、金属構成要素の歯ステム部分と歯の先端との間の接合領域においてポジティブフィットアンカー要素とさらに係合する。その結果、プラスチック構成要素は、金属構成要素にしっかりと接合されることができ、同時にフォームフィット(form-fit)又はポジティブフィットの方法で金属構成要素と接続され得る。
好ましくは、第2の壁部は、少なくとも実質的にプラスチック材料から作られる。したがって、第2の壁部は、静止ブレードを強化するとともにガイドスロット内に移動可能に受け入れられるカッタの適切な案内を提供するように、適切に形成及び成形され得る。例えば、ギャップ部分は、ほとんど努力することなく第2の壁部に形成され得る。一般に、第2の壁部は、非平坦又はむしろ3次元の形状及び延長を含み得る。第2の壁部は、一方では、追加の付勢要素の必要なしに、すなわちバネ等の必要なしに、カッタが、第1の壁部と第2の壁部との間に規定されたすきまばめ様式で受け入れられるように配置されることが一般的に好ましい。この目的のために、第2の壁部は、カッタの底側又は底面に接触する内側に突出した部分を有し得る。しかし、カッタの歯付き先導エッジに隣接して、対応する凹部又は凹所が、ギャップ部分を画定するために形成され得る。好ましくは、ギャップ部分は、切断された毛部分の排出又は収容を容易にする横方向に延びるギャップ部分である。
ブレードセットのさらに他の実施形態では、第1の先導エッジ及び第2の先導エッジが設けられ、これらのそれぞれは、カッタ及び静止ブレードのそれぞれの第1及び第2の先導エッジによって共同で形成され、第1の先導エッジ及び第2の先導エッジは、互いに離間され且つブレードセットの対向する長手方向端部に配置され、第1の隆起間隔装置が第1の先導エッジに付随し、第2の隆起間隔装置が第2の先導エッジに付随する。
その結果、ストロークの2つの方向が毛を切断するために使用されることができる。さらに、それぞれのブレードセットが取り付けられる切断機器は、到達困難な身体部分での毛のグルーミングを容易にするために、異なる向きで使用されることができる。さらに、切断機器は、切断部位でのユーザの全体を見渡すことを改善し得る異なる構成で適切に配向されるとともに案内されることができる。
さらに他の実施形態では、凹構成(depressed arrangement)が、底面の反対側であるカッタの上面に設けられ、凹構成及び隆起間隔装置は、対応する方法で一体に形成される。言い換えると、適切なツール(tool)が、本質的にカッタの反対側に隆起部分の形成を含む窪み又は掘り下げること(deepening)を形成するように、基本的に平坦に延びるカッタに対して押し付けられ得る。したがって、規定された窪んだ構成を形成することによって、間隔装置が仲介して形成される(mediately shaped)ことができる。例として、この実施形態による隆起間隔装置は、リブ付け(ribbing)加工又はビード加工によって形成されることができる。さらに、適切なコイニング(coining)加工及びスタンピング加工が、窪んだ構成及び対応する隆起間隔装置を形成するために、用いられることができる。この実施形態の場合と同様に、隆起間隔装置を形成するために追加の部品が必要とされない。さらに、カッタは、それぞれの一体化されたリブを画定することによって、補強されることができる。好ましくは、鋭利なカッタの歯のエッジの元の基本的に平坦な全体形状は、統合された凹部/隆起構成の形成の過程で維持される。これは、凹部が形成されるとき中間カッタが固定的にクランプされることを含む。代替的には、一体化した凹部/隆起構成を形成した後に、鋭利なカッタの歯のエッジの平坦な全体形状を回復させるために、測定及び/又は再成形プロセスが提供されることができる。
代替実施形態では、隆起間隔装置は、その底側における材料堆積(material deposition)によって形成される。例として、隆起間隔装置は、堆積溶接によって形成され得る。幾つかの実施形態では、隆起間隔装置は、プラスチック材料から形成され得る。したがって、これらの実施形態では、隆起間隔装置は、カッタの底側又は底面に成形され(molded)得る。したがって、最終状態では、カッタも、金属プラスチック複合部品と見なされ得る。インサート成形、アウトサート成形又はオーバーモールディングのような適切な製造方法が利用され得る。
他の代替実施形態では、隆起間隔装置は、少なくとも1つの別個の間隔部品をカッタに接合することによって形成される。例えば、間隔リッジを実装する実施形態を参照すると、対応するバーまたはロッドが、底面に配置され、例えば溶接又ははんだ付けによってそれに接合されることができる。
別の代替実施形態では、隆起間隔装置は、例えば90°(度)だけ、カッタの規定された部分を曲げることによって形成される。カッタの主部の底面を越えて突出する曲げタブ(Bent tabs)が形成されることができる。好ましくは、タブのそれぞれの部分は、隣接する歯の間に配置される。
本発明の好ましい実施形態は従属請求項に規定されている。請求項に記載された方法は、請求項に記載された装置及び従属請求項に規定されたのと同様の及び/又は同一の好ましい実施形態を有することが理解されるべきである。
本開示の幾つかの態様は、以下に記載される実施形態を参照して明らかになるであろう。
ブレードセットの実施形態を備える例示の電気切断機器の概略斜視図を示す。 ブレードセットを有する切断ヘッドの概略斜視上面図を示す。 図2に示されるブレードセットの分解斜視底面図である。 図2に示されるブレードセットの静止ブレードの部分上面図であり、静止ブレードの隠されたエッジが説明目的のために示されている。 図3に示される静止ブレードの金属構成要素の部分斜視底面図である。 図4の線VI−VIに沿って取られた図4に示された静止ブレードの断面図である。 図4の線VII−VIIに沿って取られた図4に示された静止ブレードの部分断面図である。 図6に示された静止ブレードのその先導エッジ部分における拡大詳細図である。 図8の図に基本的に対応する静止ブレードの金属構成要素の拡大詳細図である。 請求項に開示された本発明を含まないブレードセットの拡大部分断面側面図である。 図10のブレードセットのさらに拡大された部分断面側面図であり、カッタは変形された状態で示されている。 カッタの簡略化された部分斜視底面図である。 隆起間隔装置を実装するカッタを有する静止ブレードの部分断面側面図である。 図13に示されるカッタの簡略化された部分斜視底面図である。 ブレードセットのさらに他の実施形態の側部の部分断面であり、カッタは、隆起間隔装置の他の実施形態を実装する。 図15に示されるカッタの簡略化された部分斜視底面図である。 ブレードセットのカッタのための隆起間隔装置の例示的な実施形態の簡略化された部分断面側面図である。 ブレードセットのカッタのための隆起間隔装置の他の実施形態の簡略化された部分断面側面図である。 ブレードセットのカッタのための隆起間隔装置の他の実施形態の簡略化された部分断面側面図である。 ブレードセットのカッタのための隆起間隔装置の他の実施形態の簡略化された部分断面側面図である。 ブレードセットのカッタのための隆起間隔装置の他の実施形態の簡略化された部分断面側面図である。 ブレードセットのカッタのための隆起間隔装置の他の実施形態の簡略化された部分断面側面図である。
図1は、毛切断機器10、特に電気毛切断機器10の例示的な実施形態を簡略化した斜視図で概略的に示す。切断機器10は、ハウジング12、ハウジング12内に破線のブロック14によって示されたモータ、及びハウジング12内に破線のブロック16によって示された駆動機構又はドライブトレーン(drivetrain)を有し得る。モータ14に電力を供給するために、少なくとも切断機器10の幾つかの実施形態では、ハウジング12内に破線のブロック17によって示された、例えば、充電式バッテリ、交換可能なバッテリ等のような、電池が設けられ得る。しかし、幾つかの実施形態では、切断機器10は、電源を接続するための電源ケーブルをさらに備えていてもよい。電源コネクタが、(内部)電池17に加えて又はその代わりに設けられてもよい。
切断機器10は、切断ヘッド18をさらに含み得る。切断ヘッド18において、ブレードセット20が毛切断機器10に取り付けられ得る。ブレードセット20は、切断動作を可能にするよう駆動機構又はドライブトレーン16を介してモータ14によって駆動され得る。切断運動は、一般に、例えば図3により詳細に示されるとともに説明される静止ブレード22と可動カッタブレード又はカッタ24との間の相対運動と見なされることができ、以下に説明されるとともに論じられる。一般に、ユーザは、切断機器10を把持し、保持し、毛を切断するために移動方向28に毛を通って切断機器10を手動で案内し得る。切断機器10は、一般に、手で案内され、手で操作される電動装置と見なされ得る。さらに、切断ヘッド18又は、より詳細には、ブレードセット20は、図1の参照数字26によって示される湾曲した両矢印を参照して、枢動可能(pivotable)な方法で切断機器10のハウジング12に接続されることができる。幾つかの実施形態では、切断機器10、より具体的には、ブレードセット20を含む切断ヘッド18は、皮膚で成長する毛を切断するために、皮膚に沿って動かされることができる。毛を皮膚の近くで切断するとき、基本的には、シェービング動作が、皮膚のレベルで毛を切断する又は刈り取ることを目的として、実行されることができる。しかし、ブレードセット20を含む切断ヘッド18が皮膚に対して所望の距離の経路に沿って通過するクリッピング(又はトリミング)動作も想定され得る。
毛を通って案内される又は動かされるとき、ブレードセット20を含む切断機器10は、典型的には、図1の参照数字28で示される共通の移動方向に沿って動かされる。これに関連して、毛切断機器10が典型的には手動で案内されて動かされることを考えると、移動方向28は、毛切断機器10及びブレードセット20を取り付けられたその切断ヘッド18の向きに対して、必ずしも固定された定義及び関係を有する正確な幾何学的基準として解釈される必要がないことは言及する価値がある。すなわち、皮膚において切断されることになる毛に対する毛切断機器10の全体的な向きは、幾分不安定であると解釈されることができる。しかし、説明のために、(仮想)移動方向28は、毛切断機器10の構造的特徴を説明するための手段として以下で役立ち得る座標系の主中心面(main central plane)に対して平行(又はほぼ平行)であるとほぼ仮定することができる。
参照を容易にするために、座標系がここでは幾つかの図面に示されている。例として、デカルト座標系X−Y−Zが図1に示されている。それぞれの座標系の軸Xは、本開示の目的のために、一般的に長さに関連付けられる一般的な長手方向に延びる。座標系の軸Yは、本開示の目的のために、幅に関連付けられる横(又は横断(transverse))方向に延びる。座標系の軸Zは、高さ(又は垂直)方向に延びており、これは、少なくとも幾つかの実施形態では、一般的に垂直方向として、例示目的で参照され得る。言うまでもなく、座標系X−Y−Zの、毛切断機器10の特徴的な特徴及び/又は実施形態との関連付けは、説明目的のために主に提供されており、限定する方法で解釈されるものではない。当業者が、別の実施形態に直面するとき、本明細書で提供される座標系を、異なる向きを含むそれぞれの図及び説明に容易に変換及び/又は移動させることができることを理解されるべきである。本開示の目的のために、座標系X−Y−Zは、ブレードセット20を含む切断ヘッド18の主な方向及び向きと概ね整列されることがさらに言及される価値がある。
図2は、図1に示されるような毛切断機器に取り付けられ得る切断ヘッド18の例示的な実施形態の斜視上面図を示す。切断ヘッド18は、既に上述したようなブレードセット20を備える。ブレードセット20は、静止ブレード22及びカッタ24(図2では隠されている)を備える。これに関連して、図3に示されるブレードセット20の分解図がさらに参照される。静止ブレード22及びカッタ24は、互いに対して動かされるように構成され、それにより、それぞれの切断エッジで毛を切断する。
静止ブレード22は、皮膚に面する表面と見なされ得る上面32をさらに有する。典型的には、シェービング装置として動作するとき、毛切断機器10は、上面32が基本的に皮膚に対して平行に又はわずかに傾けられるような方法で配向される。しかし、頂面32が必ずしも皮膚に平行でない、又は、少なくとも皮膚に対して実質的に平行でない、代替の動作モードも考えられ得る。例えば、毛切断機器10はさらに、髭のスタイリング又は、より一般的には、ヘアスタイリングに使用され得る。
しかし、主に説明のために、毛切断機器10の上面32及び同様に配向された部分及び構成要素は、以下では皮膚に面する構成要素及び部分と見なされ得る。その結果、反対の方法に配向された要素及び部分は、開示の目的で、後方に配向された底部要素及び部分として、又はむしろ以下では皮膚から離れる方に面する要素及び部分として見なされ得る。
上に既に示されたように、静止ブレード22は、少なくとも1つの歯付き先導エッジ30を画定し得る。図2に示されるように、静止ブレード22は、長手方向Xに互いにオフセットされる第1の先導エッジ30a及び第2の先導エッジ30bを画定し得る。少なくとも1つの歯付き先導エッジ30a、30bは、概して、横方向Yに延び得る。上面32は、長手方向X及び横方向Yによって規定される平面にほぼ平行な表面と見なされ得る。少なくとも1つの歯付き先導エッジ30において、静止ブレード22の複数の歯36が設けられ得る。歯36は、それぞれの歯スロットと交互になり得る。歯のスロットは、歯36の間のギャップ(gaps)を画定する。毛切断機器10が移動方向28(図1)に毛を通って動かされるとき、毛がギャップに入り得る。
静止ブレード22は、例えば、金属−プラスチック複合構成要素として構成され得る。言い換えれば、静止ブレード22は、金属構成要素40(図3も参照)を提供するステップと、金属構成要素40を形成するステップ、より正確には、金属構成要素40及びプラスチック構成要素38を接合するステップを含むプラスチック構成要素38を成形するステップと、を含み得る、多段製造方法から得られ得る。これは、特に、インサート成形プロセス、アウトサート成形プロセス又はオーバーモールドプロセスによって静止ブレード22を形成することを含み得る。一般に、静止ブレード22は2要素(two-component)静止ブレード22と見なされ得る。静止ブレード22は統合製造プロセス(integrated manufacturing process)で形成されることが好ましいので、基本的には、静止ブレード22を形成するとき、従来の組立ステップは必要とされない。むしろ、統合製造プロセスは、ネットシェイプ(net-shape)製造ステップ、又は、少なくとも、ニアネットシェイプ(near-net-shape)製造プロセスを含み得る。例として、プラスチック構成要素38を金属構成要素40に接合することも含み得るプラスチック構成要素38を成形することは、静止ブレード22のニアネットシェイプ又はネットシェイプ形状を容易に画定し得る。特に、金属構成要素40が板金で作られることが特に好ましい。プラスチック構成要素38が射出成形可能なプラスチック材料から作られることが特に好ましい。
静止ブレード22を異なる構成要素から形成すること、特に静止ブレード22を一体に形成することは、作動中に高荷重に耐えなければならない部分が、それぞれ高強度材料(例えば、金属材料)から形成され得る一方、動作中に概して巨大な負荷にさらされない部分は、製造コストを大幅に低下させ得る異なる材料から形成され得るという利点をさらに有し得る。プラスチック−金属複合構成要素として静止ブレード22を形成することは、皮膚接触がより快適であるとしてユーザによって経験され得るという利点をさらに有し得る。特に、プラスチック構成要素38は、金属構成要素40と比べて大幅に低下した熱伝導率を示し得る。その結果、毛を切る時にユーザによって感じられる熱放出は減少し得る。従来の毛髪切断機器では、発熱は、切断性能を向上させるための大きな障壁とみなされ得る。発熱は、基本的に、毛切断機器の出力及び/又は切断速度を制限する。基本的に断熱材料(例えば、プラスチック材料)を加えることによって、発熱スポット(例えば、切断エッジ)からユーザの皮膚への熱伝達は大幅に低減され得る。これは、特に、プラスチック材料で形成される静止ブレード22の歯36の先端に当てはまる。
静止ブレード22を一体形成された金属−プラスチック複合部品として形成することは、追加の機能が静止ブレード22の設計に組み込まれ得るという利点をさらに有し得る。言い換えると、静止ブレード22は、追加の構成要素をそこに付着する又は取り付ける必要なしに、向上した機能性を提供し得る。
例として、静止ブレード22のプラスチック構成要素38は、いわゆる横方向側部プロテクタ(lateral side protector)とも見なされ得る横方向保護要素42を備え得る。横方向保護要素42は、静止ブレード22の横方向端部(lateral ends)を覆うことができ、図3も参照されたい。したがって、金属構成要素40の比較的鋭い横方向端部での直接的な皮膚接触が防止されることができる。これは、静止ブレード22の金属構成要素40が、シェービング時に皮膚に近い毛を切断できるように比較的薄いので、特に有益であり得る。しかし、同時に、金属構成要素40の比較的薄い構成は、シェービング中に皮膚表面上を摺動するときに皮膚刺激を引き起こす可能性がある。特に金属構成要素40の皮膚接触部分は、実際には非常に薄く、比較的鋭いエッジが残ることがあるので、皮膚の刺激又は皮膚切りつけの危険性は、金属構成要素40及び静止ブレード22が実際より薄いほど高くなる。したがって、少なくとも幾つかの実施形態では、金属構成要素40の横方向側部を遮蔽することが好ましい。横方向保護要素42は、垂直方向又は高さ方向Zにおいて上面から突出し得る。少なくとも1つの横方向保護要素42は、プラスチック構成要素38の一体化された部分として形成され得る。
静止ブレード22は、リンク機構(linkage mechanism)50への迅速な取り付け及び迅速な解放を可能にし得る取付要素48をさらに備え得る。取付要素48は、プラスチック構成要素38に配置されることができ、特に、プラスチック構成要素38と一体に形成されることができ、図3も参照されたい。取付要素48は、取り付け突起、特にスナップオン(snap-on)取付要素を備え得る。取付要素48は、リンク機構50においてそれぞれの取付要素と協働するように構成され得る。ブレードセット20が、さらなる別個の取付部材なしでリンク機構50に取り付けられることができることが特に好ましい。
リンク機構50(図2参照)は、毛切断機器10のブレードセット20及びハウジング12を接続し得る。リンク機構50は、毛を通って案内されるときブレードセット20が動作中に旋回する(swivel)又は枢動することができるように構成され得る。リンク機構50は、ブレードセット20に輪郭追従能力を提供し得る。幾つかの実施形態では、リンク機構50は4バーリンク機構として構成される。これは、ブレードセット20の規定された旋回特性を可能にし得る。リンク機構50は、ブレードセット20のための仮想旋回軸を規定し得る。
図2はさらに、偏心結合機構58を示す。偏心結合機構58は、毛切断機器10の駆動機構又はドライブトレーン16の一部と見なされ得る。偏心結合機構58は、回転駆動運動(図2に参照数字64で示す湾曲した矢印を参照)を、静止ブレード22に対するカッタ24の往復運動に変換するように構成され得る。偏心結合機構58は、軸62周りの回転のために駆動されるように構成される駆動シャフト60を有し得る。ブレードセット22に面する駆動シャフト60の前端部には、偏心部66が設けられ得る。偏心部66は、(中心)軸62からオフセットされる円筒形部分を有し得る。駆動シャフト60の回転の際に、偏心部分66は軸62の周りを回転し(revolve)得る。偏心部分66は、カッタ24に取り付けられ得る伝達部材70と係合するように配置される。
さらに図3に示される分解図を参照して、伝達部材70がさらに詳述される。伝達部材70は、駆動シャフト60の偏心部66によって係合されるように構成され得る往復要素72を含むことができ、図2も参照されたい。したがって、往復要素72は駆動シャフト60によって往復駆動され得る。伝達部材70は、カッタ24、特にその主部78に接触するように構成され得るコネクタブリッジ74をさらに有し得る。例として、コネクタブリッジ74は、カッタ24に接合され得る。接合は、はんだ付け、溶接及び類似のプロセスを含み得る。しかし、少なくとも幾つかの実施形態では、コネクタブリッジ74又は伝達部材70の同様の接続要素はむしろカッタ24に取り付けられ得る。本明細書で使用されるとき、取り付けは、差し込み(plugging in)、押し込み(pushing in)、圧入(pressing in)又は同様の取り付け動作を含み得る。伝達部材70は、コネクタブリッジ74に配置され得る取付要素76をさらに有し得る。取付要素76において、往復要素72は、コネクタブリッジ74に取り付けられ得る。例として、コネクタブリッジ74及び取付要素76は金属部品として構成され得る。例として、往復要素72は、プラスチック部品として構成され得る。例えば、取付要素76は、往復要素72をコネクタブリッジ74で固定するためのスナップオン要素を含み得る。しかし、代替では、取付要素76は、往復要素72がコネクタブリッジ74に堅固に接合されるとき、往復要素72のためのアンカー要素と見なされ得る。
これに関して、伝達部材70が主に横方向の往復駆動運動をカッタ24に伝達するように構成され得ることは言及する価値がある。しかし、伝達部材70はさらに、ブレードセット20におけるカッタ24のための紛失防止装置(loss prevention device)として機能するように構成され得る。
図3はさらに、静止ブレード22のプラスチック構成要素38及び金属構成要素40を分解した状態で示している。これに関連して、静止ブレード22は一体的に形成されていることが好ましいので、そのプラスチック構成要素38は、典型的には、孤立した唯一の状態のように存在しないことに言及する価値がある。むしろ、少なくとも幾つかの実施形態では、プラスチック構成要素38を形成することは、必然的に、プラスチック構成要素38を金属構成要素40に堅固に接合させることを伴い得る。
静止ブレード22は、カッタ24が挿入され得る少なくとも1つの横方向開口部68を含み得る。したがって、カッタは横方向Yに挿入され得る。しかし、少なくとも幾つかの実施形態では、伝動部材70は、基本的に垂直方向Zに沿ってカッタ24に移動させられ得る。従って、カッタ24と伝達部材70とを合わせる(Mating)ことは、まず、カッタ24を静止ブレード22の横方向開口部68を通って挿入し、次に、カッタ24が静止ブレード22に配置されるとき、カッタ24に接続されるように静止ブレード22に対して垂直方向Zに沿って伝達部材を送る又は移動させることを含み得る。
概して、カッタ24は、主部78に隣接する少なくとも1つの歯付き先導エッジ80を有し得る。特に、カッタ24は、第1の先導エッジ80aと、第1の先導エッジ80aから長手方向にオフセットされた第2の先導エッジ80bとを有し得る。少なくとも1つの先導エッジ80において、複数の歯82が形成されることができ、それらは歯スロットと交互になる。歯82の各々は、特にそれらの横方向の側面(lateral flanks)に、それぞれの切断エッジ84を備え得る。カッタ24の少なくとも1つの歯付き先導エッジ80は、カッタ24と静止ブレード22との相対運動が誘発されるとき、静止ブレード22のそれぞれの歯付き先導エッジ30と協働するように配置され得る。その結果、静止ブレード22の歯36とカッタ24の歯82とが、毛を切断するために協働し得る。
第1の壁部100の実質的な部分を形成する金属構成要素40は、上面32と、上面の反対側である底面34とを含む。図3は、カッタ24が少なくとも1つの間隔装置140を有利に備えることをさらに示す。図3に示す実施形態の場合と同様に、ブレードセット20は、静止ブレード22及びカッタ24のそれぞれの先導エッジ30a、30b及び80a、80bによって共同で画定される2つの先導エッジを備える。好ましくは、第1の間隔装置140aは、第1の歯付き先導エッジ80aに付随し、第2の間隔装置140bは、カッタ24の第2の歯付き先導エッジ80bに付随する。間隔装置140は、上側又は上面134の反対側であるカッタ24の底側又は底面136に設けられ、この点については、図10も参照されたい。図3に示される実施形態の間隔装置140は、基本的に、カッタの横方向の広がり(Y−広がり)全体にわたって延びる横方向に延びる間隔リッジ150を実現する。代替では、少なくとも1つのリッジ150は、カッタ24の全体的な横方向の広がりの副部分(sub-portion)の上に延び得る。
特に図4乃至9を参照すると、静止ブレード22の例示的な実施形態の構造及び構成がさらに詳述される。図4は、静止ブレード22の部分上面図であり、金属構成要素40(図5も参照)の隠れた部分が例示目的のために示されている。静止ブレード22の歯36には、先端86が形成され得る。しかし、歯部36の実質的な部分は、金属構成要素40によって形成されてよい。図5から最もよく分かるように、金属構成要素40は、歯36の実質的な部分を形成し得るいわゆる歯ステム部分88を有し得る。歯ステム部分88は、カッタ24の歯82の切断エッジ84と協働するように構成されるそれぞれの切断エッジ94を備え得る。歯ステム部分88の長手方向端部において、アンカー要素90が配置され得る。アンカー要素90は、金属構成要素40及びプラスチック構成要素38の接続をさらに強化し得るポジティブフィット接触要素と見なされ得る。
例として、アンカー要素90は、アンダーカット(undercuts)又は凹部(recess portions)を備え得る。その結果、アンカー要素90は、かえしのある(barbed)アンカー要素として構成され得る。好ましくは、アンカー要素90と接触するプラスチック構成要素38のそれぞれの部分は、損傷を受けたりさらには破壊されたりすることなしに、金属構成要素40から取り外される又は解放されることができない。言い換えると、プラスチック構成要素38は、金属構成要素40と密接に結合され得る。図5に示すように、アンカー要素90には、凹部又は孔92を備え得る。孔92は、例えば、スロット孔として構成されてよい。プラスチック構成要素38を成形するとき、プラスチック材料が孔92に入り得る。図6及び8から最も良くわかるように、プラスチック材料は、アンカー要素90の凹部又は孔92を、両方の(垂直)側部から、すなわち上側及び底側から充填し得る。結果として、アンカー要素90は、プラスチック構成要素38によって完全に覆われ得る。
アンカー要素90に隣接して、先端部86が形成され得る。プラスチック構成要素38から先端部86を形成することは、先導エッジ30の前端が、エッジを軟化させるようにさらに丸く又は面取りされ得る比較的柔らかい材料から形成されるという利点をさらに有し得る。その結果、ユーザの皮膚を先導エッジ30の前端部に接触させることは、典型的には、皮膚刺激又は類似の有害作用を引き起こすとして経験されない。また、プラスチック構成要素38は、典型的には、金属構成要素40と比較して、比較的低い熱伝導係数を備えるので、高温スポットが先端部36で防止され得る。
図6、7及び8の断面図から最もよく分かるように、先導エッジ30の前端における歯36の先端部86のエッジは著しく丸くされている。さらに見ることができるように、歯36の領域の上面32における金属構成要素40とプラスチック構成要素38との間の移行部は、実質的に継ぎ目無し又は段差無しであり得る。この点に関して、図9がさらに参照される。アンカー要素90の上側(皮膚に面する側)が上面32からオフセットされるようにアンカー要素90を成形することが有利であり得る。したがって、アンカー要素90の皮膚に面する側も、プラスチック構成要素38によって覆われることができ、図8も参照されたい。一実施形態では、アンカー要素90は、上面32に対して傾斜し得る。アンカー要素90は、歯ステム部分88に対して角度α(アルファ)に配置され得る。アンカー要素90が上面32に対して後方に曲げられることがさらに好ましくなり得る。少なくとも幾つかの実施形態では、アンカー要素90は、歯のステム部分よりも薄くなり得る。これは、成形時にプラスチック構成要素38によって充填され得る空間をさらに拡大し得る。
図6をさらに参照して、静止ブレード22がさらに詳述される。静止ブレード22は、カッタ24のためのガイドスロット96を画定するとともに取り囲み得る。この目的のために、静止ブレード22は、第1の壁部100及び第2の壁部102を有し得る。この開示の目的のために、第1の壁部100は、皮膚に面する壁とみなされ得る。これは、特に、ブレードセット20がシェービングに使用されるときに当てはまる。その結果、第2の壁部102は、皮膚から離れる方に面する壁と見なされ得る。言い換えると、第1の壁部100は上壁とも称され得る。第2の壁部102は、底壁とも称され得る。
第1の壁部100及び第2の壁部102は、静止ブレードの歯36を共同で画定し得る。歯36は、カッタ24、特に少なくとも1つの歯付き先導エッジ80に配置された歯82のためのスロット又はギャップを有し得る。上述のように、第1の壁部100の少なくとも実質的な部分は、金属構成要素40によって形成され得る。第2の壁部102の少なくとも実質的な部分は、プラスチック構成要素38によって形成され得る。図6に示される例示的な実施形態において、第2の壁部102は、プラスチック構成要素38によって完全に形成される。逆に、第1の壁部100は、プラスチック構成要素38及び金属構成要素40によって共同で形成される。これは、特に先導エッジ30に当てはまる。第1の壁部100は、そのそれぞれの歯部分に、接合部分106を有してよく、そこでは、プラスチック構成要素38が金属構成要素40に接合される。接合部分106は、金属構成要素40のアンカー要素90と、アンカー要素90を覆うプラスチック構成要素38のプラスチック材料とを含み得る。
図6及び図8は、図4の線VIII−VIIIも参照して、歯36を通る断面を示している。対照的に、図7は、図4の線VII−VIIも参照して、歯スロットを通る断面を示している。図6及び図7から分かるように、第1の壁部100および第2の壁部102は、歯36を含む先導エッジ30を共同で形成し得る。第1の壁部100および第2の壁部102は、それぞれの歯36の基本的にU字形状の横断面を共同で画定し得る。第1の壁部100は、U字形状の第1の脚部110を画定し得る。第2の壁部102は、U字形状の第2の脚を画定し得る。第1の脚部110及び第2の脚部112は、歯36の先端部86で接続され得る。第1の脚部110と第2の脚部112との間には、カッタ24のためのスロット又はギャップが設けられ得る。
図6からさらに分かるように、第1の壁部100は、静止ブレード22の第2の壁部102よりもかなり薄くなり得る。その結果、皮膚に面する第1の壁部100において、毛は、皮膚の非常に近くで切断されることができる。従って、第1の壁部100、特に金属構成要素40の厚さを減少させることが望ましい。例として、金属構成要素40の厚さltm(図7参照)は、特に歯ステム部分88において、約0.08mm〜0.15mmの範囲であってよい。その結果、第1の壁部100はそのようなものとして、かなり小さい強度及び剛性を呈し得る。したがって、第2の壁部102を追加することによって、第1の壁部100をバックアップ又は強化することが有益である。第2の壁部102の厚さは、基本的に最小の達成可能な切断長さ(例えば、皮膚における残りの毛の長さ)に影響を及ぼさないので、第2の壁部102の厚さ、特にそれぞれの先導エッジ30における厚さは、第1の壁部100の、特に金属構成要素40の厚さltmよりも著しく大きくてよい。これは、静止ブレード22に十分な強度及び安定性をもたらし得る。
図6からさらに分かるように、第1の壁部100及び第2の壁部102は、基本的に、横方向の広がりに沿って少なくとも断面的に、閉じた輪郭を形成し得る。これは、静止ブレード22が第1及び第2の先導エッジ30a、30bを備えるときに、特に当てはまり得る。したがって、静止ブレード22の剛性、特に曲げ応力及びねじり応力に対する剛性がさらに増加し得る。
1つの実施形態では、第2の壁部102は、それぞれの先導エッジ30における第2の脚部112に隣接して、傾斜部分116を含み得る。静止ブレード22が、垂直方向Z及び横方向Yによって画定される中心平面に対して基本的に対称的に形成されることを仮定すると、第2の壁部102は、傾斜部分116に隣接する中央部分118をさらに有し得る。したがって、中央部分118は、第1の傾斜部分116と第2の傾斜部分116との間に配置され得る。第1の傾斜部分116は、第1の先導エッジ30aにおいてそれぞれの第2の脚部112に隣接して配置され得る。第2の傾斜部分116は、第2の先導エッジ30bにおいてそれぞれの第2の脚部に隣接して配置され得る。したがって、図6で最もよくわかるように、第2の壁部102は、傾斜部分116及び中央部分118によって主に画定される基本的にM字形状の断面を有し得る。
説明の便宜のために、それぞれの間隔装置140を備えていないカッタ24を有するブレードセット20の2つの状態を示す図10及び図11がさらに参照される。図10では、カッタ24は、平面の又は平坦な状態とも称され得る基本的に付勢されていない状態で示されている。図11では、カッタ24は付勢された状態で示され、歯82が設けられているカッタ24の長手方向の端部が、第1の壁部100から離れて曲下られる又は持ち上げられている。
図10で最もよく見られるように、突出接触部130が第2の壁部102に設けられ得る。突出接触部130は、カッタ24を第1の壁部100、特にその金属構成要素40との規定されたすきま嵌め接触(clearance fit contact)をさせるように、カッタ24にその底面136で接触するように配置される。設計目的のために、底側のいわゆるガイドクリアランスlgc及びいわゆるアセンブリクリアランスlacが、それぞれカッタ24の底側及び上側に予め定められ得る。結果として、カッタ24と静止ブレード22との相対運動を単純化する結果として得られる規定された(全体的な)クリアランス又は遊びが提供される。この点において、特定の寸法のガイドクリアランスlgc及びアセンブリクリアランスlacは、図10の例示的な実施形態及び状態を説明するための例示目的で主に提供されており、限定的な意味で解釈されるべきではない。図10にさらに見ることができるように、突出接触部に隣接して、第2の壁部102の内側に面する表面に凹部又は窪みを基本的に画定するギャップ部分132が設けられ得る。ギャップ部分132は、カッタ24の歯82の底側にギャップ又は空間を画定する。ギャップ部分132は、静止ブレードの歯36の第2の脚部112に設けられ得る。
作動中、カッタ24の歯82の上側の切断エッジは、静止ブレード22の歯36の脚部110の対応する切断エッジと協働する。場合によっては、突出接触部130は、その周りでカッタ24の歯付き先導エッジ80が曲げられ得る支点を規定し得る。言い換えると、主に歯付き先導エッジ80の歯82の、カッタ24の長手方向端部は、金属構成要素40の底面34から離れて持ち上げられ得る。これは、ある程度、毛を切断するときの切断力及び対応する反作用力、並びに切断及び除去されるのではなく、カッタ24の歯82と静止ブレード22の歯36との間に詰まる又は締め付けられる毛の部分に起因する。
図11に示されるようなカッタ24のたわめられた又は曲げられた状態を防止することが一般に好ましい。カッタ24に曲げられた又は持ち上げられた部分144が設けられるとき、結果として生じるオフセットlroが規定され、これは実際、カッタ24及び静止ブレード22がもはやそれらの切断エッジで密着又は係合していないことを含む。その結果、ブレードセット20の切断性能は著しく低下する可能性がある。結果として生じる曲げ寸法は、図11においてlrbによって示されている。寸法lrbは、カッタ24の歯付き先導エッジ80の結果として生じるたわみ又は変形を表す。この点で、曲げ寸法lrb及びその結果生じるオフセットlroをもたらす特定の寸法は、図11の例示的な実施形態及び状態を示すために、説明目的のために主に提供され、限定的な意味で解釈されるべきではないことに留意する価値がある。上述したように、幾つかの実施形態では、カッタ24ではなく第1の壁部100がたわめられ得る又は変形され得る。典型的には、第1の壁部100及びカッタ24の両方は、切断力によりブレードセットが作動されるとき、(互いに離れる方に)少なくともわずかにたわめられる。
本開示の少なくとも幾つかの実施形態によれば、間隔装置140が、多かれ少なかれ大きな湾曲部分又は持ち上げられた部分144を含むブレード24のたわめられた状態又は歪んだ状態を防止するために、設けられる。
図12乃至16をさらに参照する。図12、図14、及び図16は、ブレードセット20を静止ブレード22と一緒に規定するように静止ブレード22のガイドスロット96に挿入されるように配置される可動カッタブレード又はカッタ24の実施形態の部分斜視上面図である。
図12に示すように、カッタ24の従来の構成は、基本的に平坦又は平面の形状を含み得る。より詳細には、ブレード24は板金部分から得られ得る。主部又は中央部分78が設けられることができ、それに隣接して、少なくとも1つの歯付き先導エッジ80が配置される。先導エッジ80は、静止ブレード22の歯36の対応する切断エッジと協働するように、それぞれの切断エッジ84を備える複数の歯82を有する。図12に示すように、カッタ24の従来の構成は、基本的に平坦な底側又は底面136を、すなわち隆起した間隔部品なしに、実現する。
対照的に、図14及び16に示すカッタ24の実施形態は、それぞれの間隔装置140を備える。図13及び図14が参照される。図13は、静止ブレード22及び間隔装置140を備えるカッタ24を含むブレードセット20の部分断面側面図である。図14に示すように、間隔装置140は、先導エッジ80の歯82に隣接して配置される間隔リッジ150を含む。言い換えると、間隔リッジ150は、そこから歯82が長手方向Xに延びる歯基部152に隣接して配置される。隆起リッジ150の主延在部は、横方向Yと一致する。間隔リッジ150は歯82に隣接するが、歯82には配置されていないので、隣接する歯82の間の歯82及び対応する歯の空間の交互の順序への干渉がない。言い換えると、歯82の切断エッジ84は、リッジ150によって妨害されることが決してない。好ましくは、隆起リッジ150は、連続的に延びるリッジ150である。言い換えると、少なくとも幾つかの実施形態では、間隔リッジ150は、横方向の広がりにおいて中断又はギャップを含まない。しかし、間隔装置140が、カッタ24の歯82の長手方向の端部(又は、いわば、先端部)に隣接して、又はさらに可能な限り近接して配置されることが一般に好ましい。
図13及び図14に示すように、間隔リッジ150は、基本的に矩形の断面を有する。しかし、それぞれの構成は、主に説明のために提供されている。好ましくは、リッジ150は、丸みのある表面又は滑らかな表面を有する。したがって、静止ブレード22の第2の壁部102との滑らかな接触が提供され、図13も参照されたい。しかし、支配的な運動成分が、カッタ24と静止ブレード22との間の往復横方向相対運動であるため、丸められた又は滑らかな表面はそれぞれの場合において必要とされない。図13からさらに分かるように、第2の壁部102のギャップ部分132は、間隔装置140により、基本的に空に保たれる。言い換えると、カッタ24の歯82は、第1の壁部100に対して少なくともわずかに付勢され、したがって、第1の壁部100から離れて持ち上げられる又は曲げられることが防止される。その結果、ギャップ部分132は、たわめられた歯82によって、塞がれる又はブロックされない。したがって、切断された毛部分は、ギャップ部分132に収容され得る、又はギャップ部分132を介して除去/排出され得る。
図15及び図16を参照すると、隆起間隔装置140の代替実施形態が図示され、さらに説明される。例として、隆起間隔装置140は、複数の間隔要素160、特にドーム形状又はドームセグメント形状の間隔要素160を含む。さらに見ることができるように、間隔要素160は、先導エッジ80の歯82の前方の先端部に隣接して配置される。例えば、歯82の各々は、先端部に隣接するそれぞれの間隔要素160が割り当てられ得る。幾つかの実施形態では、必ずしも各歯82が間隔要素160を備える必要はない。
図15は、間隔要素160がギャップ部分132で第2の壁部102と接触するように配置されていることを示している。しかし、ギャップ部分132は、間隔装置140がいわばその横方向の広がりの中で中断されているので、妨害されない。したがって、切断された毛部分は、ギャップ部分132に収容され、ブレードセット20から横方向に除去又は排出され得る。間隔装置140、特に間隔リッジ150又は間隔要素160は、カッタ24の底面136の基本的に平らな且つ平面の形状に対して隆起される。
図17乃至22を参照すると、カッタ24の歯付き先導エッジ80に、又はこれに隣接して、間隔装置140を製造する又は形成するための例示的なアプローチが示されている。図17及び図18は、隆起間隔装置140が、カッタの底面136での材料堆積によって形成される実施形態を説明する。図19及び図20は、隆起間隔装置140が、別個の部品又は別個の部品(複数)を底面136に接合することによって得られる実施形態を示す。
図21及び図22は、隆起間隔装置140が、その底面136にそれぞれの隆起を形成するように、カッタ24の基本的に平坦な形状を変形させることによって得られる実施形態を示す。図17乃至図22は、カッタ24の単純化された概略部分断面側面図であり、断面は、図17乃至図22に示された歯82が断面の一部を形成しないように、スロット部分において、配向されている。むしろ、主にそこから歯付き先導エッジ80及び特に歯82が延びるそれぞれの主部78が、断面状態で示されている。
図17は、図16の構成と同様のカッタ24の構成を示す。同様に、間隔要素160が歯82に配置されている。例として、堆積溶接(deposition welding)ツール156又は同様の材料堆積ツールが、歯82の底面136に材料を堆積させるように提供され得る。この方法では、底面136のレベル(高さ)に対する隆起したレベルlelが得られ得る。したがって、間隔装置140におけるカッタ24の全体的な高さは、カッタhの高さ(カッタ24が作られる板金材料の厚さに対応する)及び隆起レベルlelの高さによって規定され得る。結果として、歯82は、第2の壁部102から、特にギャップ部分132から十分に離間され得る。さらなる結果として、カッタ24の、特にその歯82の上面134は、静止ブレード22の第1の壁部100、特に歯36の第1の脚部110と密接させられることができ、例えば、図15も参照されたい。
同様に、図18に示すように、リッジ形状間隔装置140も、材料堆積ツール156、特に堆積溶接ツールを用いた上面136の材料を堆積により得られ得る。堆積された材料の対応するリッジ150は、カッタ24の歯基部152に隣接して配置され得る。リッジ150は、基本的に連続的な様式で横方向Yに基本的に延び得る。代替では、リッジ150は、中断されてよい、すなわち、横方向Yに不連続な様式で延びる。
図19は、図17の配置と同様のカッタ24の配置を示している。図17の実施形態と同様に、複数の間隔要素160が形成されることができ、その各々は歯82に付随している。このために、1つ又は複数の別個の間隔部品166が設けられることができ、カッタ24の底面136に接合されることができる。さらに、接合ツール158、例えば、溶接又ははんだ付けツールが使用され得る。これに対応して、接合ゾーン又はスポット162が、1つ又は複数の別個の間隔部品166をカッタ24に固定して取り付けるために、形成され得る。
図20のカッタ24の実施形態は、基本的に図18のカッタ24の実施形態に対応する。同様に、間隔装置140は、歯基部152に隣接して配置される隆起間隔リッジ150を含む。例えば、細長いロッド又はタブが設けられることができ、これは、別個の間隔部品166と呼ばれ得る。接合ツール158の使用により、別個の間隔部品166は底面136に固定して取り付けられ得る。対応する接合ゾーンは、図20において参照数字154で示されている。
図21及び図22は、本開示の少なくとも幾つかの態様による隆起間隔装置140を実施するカッタ24の実施形態を示し、そこでは、別個の部品又は別個の材料がカッタ24の基本的に平坦な中間形態に堆積されない又は取り付けられない。むしろ、図21及び図22の隆起間隔装置140は、その基本的に平坦な平面形状を変形させることによって得られる。この方法ではまた、底面136に対する間隔装置140の結果として生じる隆起したレベルlelが得られ得る。
図21では、基本的に隆起間隔装置140に対応する窪んだ装置170が設けられている。言い換えると、窪んだ装置170は、上面134における凹部又は窪み172から構成される。これに対応して、隆起リッジ様形状が底面136に形成されることができ、これは、図21に示すようなカッタ24の実施形態の隆起間隔装置140を最終的に形成する。図21にさらに示すように、隆起間隔リッジ150は、それぞれの変形ツール174、特にコイニング又はスタンピングツール174を適用することによって形成され得る。好ましくは、ツール174は、底面136において所望のリッジ150に対応する凹部又は窪み172を形成するように、カッタ24にその上面134で係合する。したがって、隆起間隔装置140は、リブ付け、スタンピング、コイニング又はビーディング(beading)又は類似の材料形成プロセスによって得られ得る。同様に、歯82における隆起間隔要素160のような隆起スポットも、パンチスパイク(punch spikes)又は同様のスポット形成ツールで形成され得る。一般に、永久(塑性)変形又は変位が、隆起間隔装置140を画定するために、引き起こされ得る。
図22は、少なくとも1つの屈曲タブ(bent tab)180を有する間隔装置140の別の代替実施形態を示す。好ましくは、複数の屈曲タブ180が設けられ、これらのそれぞれは、隣接する歯82の間に配置される。曲げ方向は、図22に参照数字182で示されている。カッタ24の平坦部分を規定された様式で曲げることにより、底面136に対する間隔装置140の望ましい結果として生じる隆起レベルlelが得られ得る。言うまでもなく、屈曲タブ180は、湾曲した、丸い又は滑らかな表面を得るためにさらに加工され得る。
本発明は、図面及び前述の説明において詳細に図示および説明されてきたが、そのような図示及び説明は、説明的又は例示的であって制限的ではないとみなされるべきであり、本発明は開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する他の変更は、図面、開示、及び添付の特許請求の範囲の研究から、請求項に記載された発明を実施する際に当業者によって理解され、達成され得る。
特許請求の範囲において、「有する、含む(comprising)」という単語は他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞“a”又は“an”は複数を除外しない。単一の要素又は他のユニットは、特許請求の範囲に記載された幾つかのアイテムの機能を果たし得る。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。
特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本開示の第1の態様によれば、切断機器のためのブレードセットが提示され、前記ブレードセットは、毛を切断するために移動方向に毛を通って動かされるように構成され、前記ブレードセットは:
− 静止ブレードであって、動作しているとき皮膚に面する壁として機能するように配置される第1の壁部と、第2の壁部であって、第1の壁部及び第2の壁部がその間にカッタを受け入れるように構成されるガイドスロットを画定するよう、第1の壁部から少なくとも部分的にオフセットされる、第2の壁部と、第1の壁部及び第2の壁部によって共同で形成される少なくとも1つの歯付き先導エッジと、を有し、少なくとも1つの歯付き先導エッジは複数の歯を有し、第1の壁部及び第2の壁部は、少なくとも1つの歯付き先導エッジの前端において接続され、それによって歯の先端部を形成する、静止ブレード;並びに
− カッタであって、主部、特に板金材料から得られる実質的に平らな主部と、主部から突出する少なくとも1つの歯付き先導エッジと、を有し、少なくとも1つの歯付き先導エッジは複数の歯を有し、カッタは、カッタと静止ブレードとの間の相対運動に際し、カッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジが、静止ブレードの対応する歯と、切断動作でそれらの間に捕えられる毛の切断を可能にするよう協動するように、静止ブレードによって画定される前記ガイドスロット内に移動可能に配置される、カッタ、
を有し、
カッタは、第2の壁部に面するその底側に、少なくとも1つの歯付き先導エッジに付随する隆起間隔装置(elevated spacing arrangement)を有し、間隔装置は、カッタの少なくとも1つの歯付き先導エッジの実質的に平らな底面を第2の壁部から離間させるように構成される。隆起間隔装置は、カッタの底面の基本的に平らな且つ平面の形状に対して隆起される。
本明細書で使用されるとき、カッタは可動カッタブレードと称されることがある。本明細書で使用されるとき、第1の壁部は、第1の壁部分と称されることがある。本明細書で使用される場合、第2の壁部は第2の壁部分と称されることがある。本明細書で使用されるとき、上側又は上面は、一般に、毛切断機器が動作しているとき、皮膚に面する側部又は表面と見なされることができる。その結果、底側又は底面は、切断機器が動作しているときに、上側から離れる方に面し且つ皮膚から離れる方に面する側部又は面と見なすことができる。

Claims (15)

  1. 切断機器のためのブレードセットであって、前記ブレードセットは、毛を切断するために移動方向に毛を通って動かされるように構成され、前記ブレードセットは:
    − 静止ブレードであって、前記静止ブレードは、動作しているとき皮膚に面する壁として機能するように配置される第1の壁部と、第2の壁部であって、前記第1の壁部及び前記第2の壁部がその間にカッタを受け入れるように構成されるガイドスロットを画定するよう、前記第1の壁部から少なくとも部分的にオフセットされる、第2の壁部と、前記第1の壁部及び前記第2の壁部によって共同で形成される少なくとも1つの歯付き先導エッジと、を有し、前記少なくとも1つの歯付き先導エッジは複数の歯を有し、前記第1の壁部及び前記第2の壁部は、前記少なくとも1つの歯付き先導エッジの前端において接続され、それによって前記歯の先端部を形成する、静止ブレード;並びに
    − カッタであって、前記カッタは、主部、特に板金材料から得られる実質的に平らな主部と、前記主部から突出する少なくとも1つの歯付き先導エッジと、を有し、前記少なくとも1つの歯付き先導エッジは複数の歯を有し、前記カッタは、前記カッタと前記静止ブレードとの間の相対運動に際し、前記カッタの前記少なくとも1つの歯付き先導エッジが、前記静止ブレードの対応する歯と、切断動作でそれらの間に捕えられる毛の切断を可能にするよう協動するように、前記静止ブレードによって画定される前記ガイドスロット内に移動可能に配置される、カッタ、
    を有し、
    前記カッタは、前記第2の壁部に面するその底側に、前記少なくとも1つの歯付き先導エッジに付随する隆起間隔装置を有し、前記間隔装置は、前記カッタの前記少なくとも1つの歯付き先導エッジの実質的に平らな底面を前記第2の壁部から離間させるように構成される、
    ブレードセット。
  2. 前記隆起間隔装置は、前記カッタの前記底面に対して隆起されるとともに、前記静止ブレードの前記第2の壁部にくぼんだギャップ部分に関連付けられるその一部で、前記カッタのそれぞれの前記歯を前記くぼんだギャップ部分から離間させるよう、接触するように配置される、
    請求項1に記載のブレードセット。
  3. 前記ギャップ部分は、前記少なくとも1つの歯付き先導エッジの近くの前記第2の壁部の前記ガイドスロットに形成され、前記隆起間隔装置は、前記ギャップ部分で又は前記ギャップ部分に隣接して前記第2の壁部に接触するように配置される、
    請求項2に記載のブレードセット。
  4. 前記ギャップ部分は、少なくとも部分的に凹形に形成された内部窪みであり、前記ギャップ部分は、前記ガイドスロットと中に取り付けられる前記カッタの前記少なくとも1つの歯付き先導エッジとの間に残留ギャップを提供するように構成され、前記ギャップ部分は、毛、特に切断された毛部分を収容するように適合される、
    請求項2又は3に記載のブレードセット。
  5. 前記隆起間隔装置は、前記カッタの前記少なくとも1つの歯付き先導エッジの上面を、前記第1の壁部と、特に、前記静止ブレードの前記歯の脚部と、密接するよう付勢するように構成される、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブレードセット。
  6. 前記隆起間隔装置は、前記カッタの前記少なくとも1つの歯付き先導エッジの後方たわみを防ぐように構成される、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブレードセット。
  7. 前記隆起間隔装置は、膨らんだ形状又はドーム形状である、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のブレードセット。
  8. 前記隆起間隔装置は、前記カッタの前記底面から突出する隆起した横方向に延びる間隔リッジ、好ましくは連続的な隆起した横方向に延びる間隔リッジを有し、前記横方向に延びる間隔リッジは、前記カッタのそれぞれの前記歯の歯基部に隣接して配置され且つ前記静止ブレードの前記第2の壁部に接触するように適合される、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載のブレードセット。
  9. 前記隆起間隔装置は、前記カッタの前記歯付き先導エッジにおける予め設定されたピッチに適合される一連の隆起間隔要素を有し、前記隆起間隔要素は、前記カッタの前記底面から突出し、前記隆起間隔要素は、前記静止ブレードの前記第2の壁部と接触するように適合される、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のブレードセット。
  10. 前記隆起間隔要素は、前記カッタの前記歯に配置され、前記隆起間隔要素のそれぞれは、それぞれの前記歯に割り当てられる、
    請求項9に記載のブレードセット。
  11. 前記静止ブレードは、一体成形金属−プラスチック複合静止ブレードであり、前記第1の壁部は、金属材料から少なくとも部分的に作られ、前記第2の壁部は、プラスチック材料から少なくとも部分的に作られる、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載のブレードセット。
  12. 第1の先導エッジ及び第2の先導エッジが設けられ、前記第1の先導エッジ及び前記第2の先導エッジのそれぞれは、前記カッタ及び前記静止ブレードのそれぞれの前記第1及び前記第2の先導エッジによって共同で形成され、前記第1の先導エッジ及び前記第2の先導エッジは、互いに離間され且つ前記ブレードセットの対向する長手方向端部に配置され、第1の隆起間隔装置が前記第1の先導エッジに付随し、第2の隆起間隔装置が前記第2の先導エッジに付随する、
    請求項1乃至11のいずれか1項に記載のブレードセット。
  13. 凹構成が、前記底面の反対側である前記カッタの上面に設けられ、前記凹構成及び前記隆起間隔装置は、対応する様式で一体に形成される、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載のブレードセット。
  14. 前記隆起間隔装置は、前記カッタの前記底面における材料堆積によって、特に堆積溶接によって形成される、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載のブレードセット。
  15. 前記隆起間隔装置は、少なくとも1つの別個の間隔部品を前記カッタに接合することによって形成される、
    請求項1乃至12のいずれか1項に記載のブレードセット。
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