本出願の実施形態は、コンピュータ・プレゼンテーション内におけるビジュアル・コンテンツの優先表示に関する。いくつかの実施形態において、コンピュータ・プレゼンテーション内におけるビジュアル・コンテンツの表示の優先順位付けを行うためのコンピュータに実装される方法は、第1ビジュアル・コンテンツと前記第1ビジュアル・コンテンツに関連付けられている第2ビジュアル・コンテンツとを取得する工程を含む。前記第1ビジュアル・コンテンツと前記第2ビジュアル・コンテンツとは複数のピクセルを含む。前記方法は、表示デバイスによってコンピュータ・プレゼンテーションの表示を提供する。前記コンピュータ・プレゼンテーションは前記コンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内に表示される前記第1ビジュアル・コンテンツを含む。前記方法は、前記第1ビジュアル・コンテンツの少なくとも一部の第1プレゼンテーション優先度が、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部が閾値量未満変化したという判定に基づいて、低下させられることを判定する。前記方法は、前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程に応じて、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの表示の視認性を改善する。
前記方法の様々な実施形態と例とが記載される。たとえば、前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程は、少なくとも閾値期間において、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部におけるピクセルの閾値数未満が変化したことを判定する工程を含み得る。前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程は、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部のうちのピクセルの閾値数未満がピクセル値において少なくとも閾値量だけ変化したことを判定する工程を含み得る。前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程は、前記第1ビジュアル・コンテンツの一部が前記第1ビジュアル・コンテンツの1以上の他の部分のプレゼンテーション優先度に対して前記第1プレゼンテーション優先度を低下させられることを判定する工程を含み得る。前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程は、前記第1プレゼンテーション優先度が前記第2ビジュアル・コンテンツに関連付けられている第2プレゼンテーション優先度に対して低下させられることを判定する工程を含み得る。前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程に応じて、前記第1プレゼンテーション優先度の前記低下に従って前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第1ビジュアル・コンテンツと前記第2ビジュアル・コンテンツとの前記少なくとも一部の各視認性を変化させる工程をさらに含み得る。
前記第2ビジュアル・コンテンツの視認性を改善する工程は、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示を前記コンピュータ・プレゼンテーションに追加する工程と、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示のサイズを大きくする工程と、のうち少なくとも1つを含み得る。いくつかの例において、ユーザ・ポインタが前記コンピュータ・プレゼンテーション内に表示され、前記ユーザ・ポインタはユーザによって制御される前記コンピュータ・プレゼンテーション内の表示位置を有し、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記表示を参照し、前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程は、前記ユーザ・ポインタの前記位置が少なくとも閾値期間において前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部の表示位置とは異なっていたことを判定する工程を含み得る。別の例において、前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程は、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記ユーザ・ポインタの前記位置は前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部の表示位置からの少なくとも閾値距離であることを判定する工程を含む。前記方法はさらに、前記第1プレゼンテーション優先度が追加的に低下させられることを判定する工程と、そのような判定に応じて、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示の前記サイズを大きくすることによって前記第2ビジュアル・コンテンツの前記視認性をさらに改善する工程とを含み得る。
前記方法は、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記視認性を改善する工程の後、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部の第2閾値量よりも多くが変化したという第2判定に基づいて、前記第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する工程と、前記第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する工程に応じて、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第1ビジュアル・コンテンツの前記表示の前記視認性を改善する工程と、をさらに備え得る。たとえば、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記表示の前記視認性を改善する工程は、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示を除去する工程と、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示の表示位置を変化させる工程と、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示のサイズを小さくする工程と、のうち少なくとも1つを含み得る。いくつかの例において、ユーザ・ポインタが前記コンピュータ・プレゼンテーション内に表示され、前記ユーザ・ポインタはユーザによって制御される前記コンピュータ・プレゼンテーション内の位置を有し、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記表示を参照し、前記第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する工程は、前記ユーザ・ポインタが前記第2ビジュアル・コンテンツの表示領域の少なくとも一部に移動したこと、および/または、前記ユーザ・ポインタが前記第2ビジュアル・コンテンツによって少なくとも部分的にオーバーレイされる前記第1ビジュアル・コンテンツの一部を指していることを含み得る。いくつかの例において、前記第1ビジュアル・コンテンツは複数のフレームを有する第1データ・ストリームに含まれ、前記第2ビジュアル・コンテンツは複数のフレームを有する第2データ・ストリームに含まれ得る。前記第2データ・ストリームは前記コンピュータ・プレゼンテーションに関連付けられている少なくとも1人のユーザのビジュアル表現を含む。いくつかの例において、前記第1データ・ストリームはスライドのシーケンスを含み得る。前記第2データ・ストリームは関連付けられている前記少なくとも1人のユーザによって提供される言語的発話に由来する音声データを含む。
いくつかの実施形態において、コンピュータ・プレゼンテーション内におけるビジュアル・コンテンツの表示の優先順位付けを行うためのシステムは、ストレージ・デバイスと、前記ストレージ・デバイスにアクセスするよう動作し、動作を実行するよう動作する少なくとも1つのプロセッサと、を備える。前記動作は、第1ビジュアル・コンテンツと前記第1ビジュアル・コンテンツに関連付けられている第2ビジュアル・コンテンツとを取得する工程を含み得る。前記第1ビジュアル・コンテンツと前記第2ビジュアル・コンテンツとは複数のピクセルを含む。前記動作は、表示デバイスによってコンピュータ・プレゼンテーションの表示を提供する工程を含む。前記コンピュータ・プレゼンテーションは前記コンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内に表示される第1ビジュアル・コンテンツを含む。前記動作は、前記第1ビジュアル・コンテンツの少なくとも一部の第1プレゼンテーション優先度が、少なくとも閾値期間において、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部が閾値量未満変化したという判定に基づいて、低下させられることを判定する工程を含む。前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する工程に応じて、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの表示の視認性が改善される。
前記システムの様々な実施形態と例とが記載される。たとえば、前記第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定する前記動作は、前記第1ビジュアル・コンテンツの少なくとも一部に対してモーション検出を行って前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部が閾値量未満変化したことを判定する工程を含み得る。前記第2ビジュアル・コンテンツの視認性を改善する工程は、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示を前記コンピュータ・プレゼンテーションに追加する工程と、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示のサイズを大きくする工程と、のうち少なくとも1つを含み得る。前記システムさらに、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記視認性を改善する前記工程の後の動作を備え、前記動作は、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部の閾値よりも多くが変化したという判定に基づいて、前記第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する工程と、前記第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する工程に応じて、前記コンピュータ・プレゼンテーションから前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示を除去することによって前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第1ビジュアル・コンテンツの前記表示の前記視認性を改善する工程と、をさらに備える。
いくつかの実施形態において、コンピュータ可読媒体はソフトウェア命令を備え得る。前記ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行されるときに、動作を実行することによって前記プロセッサにコンピュータ・プレゼンテーション内におけるビジュアル・コンテンツの表示の優先順位付けを行わせる。前記動作は、第1ビジュアル・コンテンツと前記第1ビジュアル・コンテンツに関連付けられている第2ビジュアル・コンテンツとを取得する工程を含む。前記第1ビジュアル・コンテンツと前記第2ビジュアル・コンテンツとは各々順番に表示される複数のフレームを含み、各フレームは複数のピクセルを含む工程を含む。前記動作は、表示デバイスによってコンピュータ・プレゼンテーションの表示を提供する工程を含む。前記コンピュータ・プレゼンテーションは前記コンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内に表示される第1ビジュアル・コンテンツを含む。前記動作は、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記複数のフレームのうちの1つが少なくとも閾値時間において前記プレゼンテーション領域内に表示されたことを判定する工程と、前記判定に応じて、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの表示の視認性を改善する工程と、を含む。
前記システムの様々な実施形態と例とが記載される。たとえば、前記第2ビジュアル・コンテンツの視認性を改善する工程は、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示を前記コンピュータ・プレゼンテーションに追加する工程と、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示のサイズを大きくする工程と、のうち少なくとも1つを含み得る。さらに、前記動作は、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記視認性を改善する前記工程の後、前記第1ビジュアル・コンテンツの前記少なくとも一部の閾値量よりも多くが変化したという判定に基づいて、前記第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する工程と、前記第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する工程に応じて、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第1ビジュアル・コンテンツの前記表示の前記視認性を改善する工程と、をさらに含み得る。前記第1ビジュアル・コンテンツの前記表示の前記視認性を改善する工程は、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示を除去する工程と、前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示を移動させる工程と、前記コンピュータ・プレゼンテーション内における前記第2ビジュアル・コンテンツの前記表示のサイズを小さくする工程と、のうち少なくとも1つを含み得る。
本明細書に記載される1以上の実施形態は、コンピュータ・プレゼンテーション内におけるビジュアル・コンテンツの優先表示に関する。いくつかの実施形態において、システムは、表示されたビジュアル・コンテンツの優先度を判定することができ、その優先度に基づいて、コンピュータ・プレゼンテーション(たとえば、映像プレゼンテーション)内のビジュアル・コンテンツの視認性の変化を提供することができる。記載される特徴によって、たとえば、表示中の第1ビジュアル・コンテンツからプレゼンテーションの焦点がずれた可能性があることが検出されるとき、表示されたコンピュータ・プレゼンテーション内の付随する第2ビジュアル・コンテンツの視認性を自動的に改善することができる。記載される特徴によってさらに、たとえば、プレゼンテーションの焦点が第1ビジュアル・コンテンツに戻ったことが検出されると、第2ビジュアル・コンテンツの視認性を自動的に低下させることを可能とする。
いくつかの例において、システムは、第1ビジュアル・コンテンツ(たとえば、スライドまたは他のビジュアル・コンテンツのストリームもしくはシーケンス)を取得および表示することができる。システムはさらに、第2ビジュアル・コンテンツ(たとえば、言語的発話(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツ内に提示される情報に関する解説)を提供する話者を示す付随の映像ストリームなど、第1ビジュアル・コンテンツに関連付けられているもの)を取得することができる。システムは、第1ビジュアル・コンテンツを分析し、このコンテンツのプレゼンテーション優先度が低下させられたと判定することができ、第2ビジュアル・コンテンツの視認性を改善するためにコンピュータ・プレゼンテーションを変化させることができる。たとえば、システムは、第1ビジュアル・コンテンツ・ストリームのフレームを分析して、表示されたスライドが少なくとも閾値量の時間において大幅に変化しなかったことを判定(たとえば、次のスライドがまだ表示されていなかったことを判定)することができる。これにより、現在表示されているスライドのプレゼンテーション優先度を低下させる。いくつかの例において、システムは、第1ビジュアル・コンテンツの複数のフレームのうち1つが少なくとも閾値量の時間においてプレゼンテーション領域内に表示されていたことを判定することができる。いくつかの実施形態において、そのような表示の判定、および/または、第1ビジュアル・コンテンツにおける大幅な変化がないことに応じて、システムはコンピュータ・プレゼンテーションに対して第2ビジュアル・コンテンツを追加することができる(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの表示の一部にわたって、または、プレゼンテーションのメイン・ビューにおいて表示される、話者を描写する映像ストリーム)。たとえば、これによって、話者映像が表示スライドの任意の部分をぼかすことなくプレゼンテーションの閲覧者がある時間量においてスライドの情報を閲覧したあと、閲覧者が話者を大きな表示領域において閲覧することが可能になる。
さらに、システムは、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度が上昇するかどうかを判定するために第1ビジュアル・コンテンツを分析し続けることができる。このようにプレゼンテーション優先度が上昇することによって、システムに第1ビジュアル・コンテンツの視認性を改善させる(たとえば、上昇させる)ことができる(たとえば、第2ビジュアル・コンテンツの表示のサイズを除去するか小さくすることによって、および/または、第1ビジュアル・コンテンツのサイズを大きくすることによって)。たとえば、システムは、第1ビジュアル・コンテンツ内に新しいスライドが表示されること(または、第1ビジュアル・コンテンツにおいてピクセル値のいくつかの他の変化が生じること)を検出することができる。このことは、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の上昇を示す可能性がある。システムは自動的に、話者映像ウインドウをコンピュータ・プレゼンテーションから除去すること、または、話者映像ウインドウのサイズを以前のサイズに対して小さくすることが可能である。これにより、新しいスライドには、ビジュアルの重要性が提供される。
本明細書に記載される1以上の特徴によって、ビジュアル・プレゼンテーションがより効果的に提供されることが可能になる。たとえば、コンピュータ・プレゼンテーションは、大きなサイズ(たとえば、フル・スクリーンまたは大きなウインドウ)で特定のコンテンツを表示することができ、さらに、必要に応じて追加コンテンツ(たとえば、話者を示す映像)を大きなサイズで表示することができる。これらの特徴は、(たとえば、1つのディスプレイ上で)閲覧者に対して情報の鮮明な表示を提供することができる。その上、いくつかの実施形態において、システムは、コンテンツがプレゼンテーションの焦点であるとき、コンテンツの一部を切り取る必要がなくなる可能性があるし、コンテンツの表示サイズを縮小する必要もなくなる可能性がある。これにより、より高い鮮明さを閲覧者に提供できる。
そのようなプレゼンテーションは、システムが様々なコンテンツのプレゼンテーション優先度(たとえば、追加コンテンツを表示することが適切であるかどうか、または、プレゼンテーションの焦点が特定のコンテンツ上に残るべきであるかどうか)を自動的に判定することによって支援される。たとえば、システムは、特定のコンテンツがどれほどの期間プレゼンテーション内に表示されていたかと、そのコンテンツにおいて、そのコンテンツに焦点を提供するほどの、または、プレゼンテーションにおいて追加コンテンツの表示または強調を許可するほどの十分な変化が生じたかどうかと、を分析することができる。特徴によって、システムは、いつプレゼンテーションの焦点が特定のコンテンツに戻されるべきかと、追加コンテンツのサイズを除去することまたは小さくすることが適切であることとを、自動的に判定することができる。したがって、本明細書に記載される特徴は、手動のアクションを必要とすることなく、または、コンテンツの表示を調整するために介入することなく、表示されたコンピュータ・プレゼンテーションの効果を改善することに寄与できる。その結果として、1以上の記載された実施形態の技術的効果は、時間が削減されリソースが消費された状態でコンテンツのコンピュータ・プレゼンテーションがより効果的になり得ることである。
図1は、本明細書に記載されるいくつかの実施形態において用いられ得る例示的ネットワーク環境100のブロック図を示す。いくつかの実施形態において、ネットワーク環境100は1以上のサーバ・システム(たとえば、図1の例におけるサーバ・システム102)を含む。サーバ・システム102は、たとえば、ネットワーク130と通信し得る。サーバ・システム102は、サーバ・デバイス104およびデータベース106または他のストレージ・デバイスを含み得る。ネットワーク環境100はさらに、1以上のクライアント・デバイス(たとえば、ネットワーク130を介して互いにおよび/またはサーバ・システム102と通信し得るクライアント・デバイス120,122,124,および126)を含み得る。ネットワーク130は、1以上のインターネット、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイヤレス・ネットワーク、スイッチまたはハブ接続などを含む任意のタイプの通信ネットワークであり得る。
説明を容易にするために、図1は、サーバ・システム102と、サーバ・デバイス104と、データベース106との1つのブロックを示し、クライアント・デバイス120,122,124,および126との4つのブロックを示す。サーバ・ブロック102,104,および106は、複数のシステム、サーバ・デバイス、およびネットワーク・データベースを表す可能性があり、これらのブロックは、図示されているものとは異なる構成で提供され得る。たとえば、サーバ・システム102は、ネットワーク130を介して他のサーバ・システムと通信可能である複数のサーバ・システムを表し得る。いくつかの例において、データベース106および/または他のストレージ・デバイスは、サーバ・デバイス104とは別体である1または複数のサーバ・システム・ブロックにおいて提供され、ネットワーク130を介してサーバ・システム104および他のサーバ・システムと通信することができる。さらに、クライアント・デバイスは何個あってもよい。各クライアント・デバイスは、任意のタイプの電子デバイス(たとえば、コンピュータ・システム、ラップトップ・コンピュータ、ポータブル・デバイス、携帯電話、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、テレビジョン、TVセット・トップ・ボックスまたはエンターテイメント・デバイス、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、メディア・プレーヤ、ウェアラブル・デバイス(たとえば、ゴーグルまたは眼鏡、腕時計、アームバンド、ヘッドセット、ジュエリー)、ゲーム・デバイスなど)であり得る。いくつかのクライアント・デバイスはさらに、データベース106または他のストレージに類似するローカル・データベースを有し得る。いくつかの実施形態において、ネットワーク環境100は、図示されたコンポーネントの全てを有さない可能性もあるし、および/または、本明細書に記載されるコンポーネントの代わりに、または、それらに加え、他のタイプの要素を含む他の要素を有し得る。
様々な実施形態において、エンド・ユーザU1,U2,U3,およびU4は、各クライアント・デバイス120,122,124,および126を用いて、サーバ・システム102と通信し得る、および/または、互いに通信し得る。いくつかの例において、ユーザU1,U2,U3,およびU4は、各クライアント・デバイスおよび/またはサーバ・システム102上で動作しているアプリケーションを介して、および/または、サーバ・システム102上に実装されるネットワーク・サービス(たとえば、ソーシャル・ネットワーク・サービス、または、他のタイプのネットワーク・サービス)を介して、互いに対話し得る。たとえば、各クライアント・デバイス120,122,124,および126は、1以上のサーバ・システム(たとえば、システム102)に対して情報とデータとを送信し得る。いくつかの実施形態において、サーバ・システム102は、各クライアント・デバイスがサーバ・システム102および/またはネットワーク・サービスへとアップロードされた通信コンテンツまたは共有コンテンツを受信できるように、適切なデータをクライアント・デバイスに対して提供し得る。いくつかの例において、ユーザは、音声あるいは映像会議を介して、音声、映像、あるいはテキストのチャットを介して、または、他の通信様式あるいはアプリケーションを介して、対話可能である。サーバ・システム102によって実装されるネットワーク・サービスは、ユーザが様々な通信を実行し、リンクおよび関連性を形成し、共有コンテンツ(たとえば、画像、テキスト、映像、音声、および他のタイプのコンテンツ)をアップロードおよび投稿し、および/または、他の社会的に関連のある機能を実行することを可能とするシステムを含み得る。たとえば、ユーザは、サーバおよび/またはネットワーク・サービスを介して異なるクライアント・デバイスに由来する、または、サーバ・システムおよび/またはネットワーク・サービスに由来するクライアント・デバイスにストリーミングされるコンテンツを閲覧することによってコンピュータ・プレゼンテーションに関与することが可能である。いくつかの実施形態において、「ユーザ」は、システムまたはネットワークと連動する人物だけでなく、1以上のプログラムまたは仮想エンティティを含み得る。
ユーザ・インターフェースは、クライアント・デバイス120,122,124,および126上の情報、プライバシー設定、通知、および他のデータだけでなく、画像、映像、データ、および他のコンテンツの表示を可能にする。そのようなインターフェースは、クライアント・デバイス上のソフトウェアを用いて、および/または、サーバ・システム102上で実行中のクライアント・ソフトウェアとサーバ・ソフトウェア(たとえば、サーバ・システムと通信しているアプリケーション・ソフトウェアまたはクライアント・ソフトウェア)との組み合わせを用いて、表示され得る。ユーザ・インターフェースは、クライアント・デバイスの出力デバイス(たとえば、表示スクリーン)上に表示される。
いくつかの実施形態において、サーバ・システム102および/または1以上のクライアント・デバイス120〜126は、プレゼンテーション表示アプリケーション(たとえば、通信アプリケーションに含まれるもの、映像表示アプリケーションとして提供されるもの、または他のアプリケーション)を提供することができる。プレゼンテーション表示アプリケーションは、システム(たとえば、クライアント・デバイスまたはサーバ・システム)がプレゼンテーション(そのうちのいくつかの例は本明細書に記載される)内のビジュアル・コンテンツを表示できるようにする。表示アプリケーションは、サーバ・システムまたはクライアント・デバイスのディスプレイ上に表示される、関連付けられているユーザ・インターフェースを提供することができる。ユーザ・インターフェースは、ユーザに対し、表示様式、表示ウインドウ・サイズ、音声出力範囲などを選択するための様々なオプションを提供し得る。
他の実施形態は、任意のタイプのシステムとサービスとを使用することができる。たとえば、任意のタイプの電子デバイスは、本明細書に記載される特徴を利用することができる。いくつかの実施形態は、本明細書に記載される特徴を、コンピュータ・ネットワークから遮断されているかコンピュータ・ネットワークに断続的に接続されているクライアントまたはサーバ・システムに対して提供することができる。いくつかの例において、表示スクリーン(または他の表示デバイス)を有するクライアント・デバイスは、画像を表示し、本明細書に記載されるような、ユーザによって閲覧可能である特徴と結果とを提供することができる。
図2は、コンピュータ・プレゼンテーション内における表示コンテンツの優先度と視認性とを判定するための例示的方法200を示すフロー図である。いくつかの実施形態において、方法200は、図1に示す通り、たとえばサーバ・システム102上に実装される。いくつかの実施形態において、方法200のうちのいくつか、もしくは、全ては、システム上に(たとえば、図1に示す通り、1以上のクライアント・デバイス120,122,124,および126上に)、および/または、サーバ・システムとクライアント・システムとの両方の上に実装される。記載される実施例において、実装システムは1以上のプロセッサまたは処理回路、および、1以上のストレージ・デバイス(たとえば、データベース106または他のストレージ)を含む。いくつかの実施形態において、1以上のサーバまたはクライアントの様々なコンポーネントは、様々なブロックまたは方法200の他の部分を実行可能である。
本明細書に記載されるコンピュータ・プレゼンテーションは、システム(たとえば、コンピュータ・システム、モバイル・デバイス、ラップトップ、携帯電話、タブレット・コンピュータ)の表示デバイス(たとえば、表示スクリーン、プロジェクタ、ウェアラブル・ディスプレイ)によって表示されるコンピュータ表示出力を含み得る。コンピュータ・プレゼンテーションは、表示ビジュアル・コンテンツの多くの様々な形式(テキスト、シンボル、画像、図、アニメーション、映像、模様、色など、および/または、これらの組み合わせを含む)を含み得る表示プレゼンテーション領域を有する。各ビジュアル・コンテンツは、それ独自の表示領域(たとえば、ビジュアル・コンテンツによってカバーされるプレゼンテーション領域内の領域)を有するコンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内に表示される。たとえば、プレゼンテーション領域は、映像コンテンツの1以上のストリーム(たとえば、ウインドウまたは他の規定領域など、それ独自の表示領域内に映像コンテンツの各ストリームが表示される)を含み得る。たとえば、各映像ストリームは、連続して表示される複数のフレームを含み得る。各フレームは複数のピクセルで構成される(たとえば、いくつかの実施形態において、各フレームは画像であり得る)。コンピュータ・プレゼンテーションとビジュアル・コンテンツ・データとは、システムの1以上のストレージ・デバイス上に記憶され、もしそうでない場合は、システムにアクセス可能である(たとえば、ネットワークを介して接続されたローカル・ストレージ・デバイスまたはストレージ・デバイスなど、接続済みストレージ・デバイス)。様々な実施形態において、ビジュアル・コンテンツ(たとえば、メモリ、実装システムによって局所的にシステム内にまたは1以上のネットワークを介して遠隔でアクセスされるデータベースまたはアーカイブ、ユーザによって所有されるアルバムまたは他の記憶されたコレクション、1以上のネットワークを介してユーザによってアップロードされたデータ)は様々なソースから取得可能である。
方法200のブロック202において、方法は第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとを取得する。たとえば、いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、第1ビジュアル・コンテンツに関連付けられる。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツおよび/または第2ビジュアル・コンテンツは任意の様々な形式のコンテンツ(たとえば、1以上の画像、1以上の文書、ページ、スプレッドシート、または、他のビジュアル情報、アニメーション・シーケンス、映像、テキストの1以上のページあるいはセクション、様々なタイプのコンテンツ(画像、テキスト、映像など)の組み合わせであり得る。たとえば、いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとは、連続して表示される複数のフレーム(または他の画像)を各々有するデータ・ストリームであり得る。いくつかの例において、第1ビジュアル・コンテンツは、情報(たとえば、複数の連続スライドもしくは画像)を提供する映像ストリームもしくは画像ストリーム、アニメーション、または他のコンテンツであり得る。第2ビジュアル・コンテンツは、発話(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツに関する解説)を提供する話者、ナレータ、または他のユーザを描写する映像ストリームを含み得る。第1および/または第2ビジュアル・コンテンツに対応する音声データは、第1および/または第2ビジュアル・コンテンツにおいて記憶または符号化されるか、または、対応するコンテンツとは別々に記憶および/または提供される。たとえば、音声データは、第2ビジュアル・コンテンツの映像ストリーム内に描写されている話者によって提供される言語的発話(たとえば、言語的解説)を符号化することができる。いくつかの例が、図6〜図14を参照して説明される。様々な実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとは、様々なソース(たとえば、1以上のストレージ・デバイス、通信チャンネル(ネットワーク、ワイヤレス・ブロードキャストなど)、カメラ、または他の記録デバイス)から取得可能である(たとえば、異なるソースから取得されるか、または、両方とも同一のソースから取得される)。いくつかの実施形態において、プレゼンテーション内で取得された第1ビジュアル・コンテンツは、コンピュータ・プレゼンテーションに関与している(たとえば、コンピュータ・プレゼンテーションを送信または受信している)システムからの共有スクリーン画像、映像、アニメーション、または他のコンテンツであり得る。たとえば、コンテンツは、コンピュータ・プレゼンテーションを関与システムに対して表示する映像会議、映像/テキスト/音声チャット、または他のタイプの通信に関与するクライアント・デバイスから提供される。いくつかの実施形態において、複数の関与クライアント・デバイスは各々、表示されている第1ビジュアル・コンテンツの異なる部分を提供することができる。同様に、第2ビジュアル・コンテンツは、プレゼンテーションに関与している1以上のシステムから提供される。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツおよび/または第2ビジュアル・コンテンツは、実装システムによって、サーバ・デバイス(たとえば図1のサーバ・システム102)から受信される。たとえば、第1ビジュアル・コンテンツは、1以上の文書、スプレッドシート、スライド・プレゼンテーション文書、または他のデータ・プレゼンテーションとして提供される。
ブロック204において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツを含むようコンピュータ・プレゼンテーションの表示を提供するか、または、コンピュータ・プレゼンテーションの表示に第1ビジュアル・コンテンツを含むようにする。たとえば、いくつかの実施形態において、コンピュータ・プレゼンテーションは、プレゼンテーション領域が表示デバイスの表示領域の全体または表示デバイスの表示領域の一部を占め得る表示デバイス(たとえば、表示スクリーンまたはプロジェクタ)上のプレゼンテーション・ウインドウまたは他のプレゼンテーション領域において提供される。コンピュータ・プレゼンテーションは、プレゼンテーション領域内に表示された第1ビジュアル・コンテンツを含み得る。たとえば、第1ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体を占め得る。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツは、プレゼンテーション領域の全体よりも狭いプレゼンテーション領域の一部において表示される。
いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツは、他のビジュアル・コンテンツに比べてコンピュータ・プレゼンテーションにおいて最も高いプレゼンテーション優先度を有するものとして、ブロック204においてコンピュータ・プレゼンテーション内に表示される。たとえば、第1ビジュアル・コンテンツは、コンピュータ・プレゼンテーションの焦点または一次主題とみなされる。したがって、そのような実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、より低いプレゼンテーション優先度を有し得る(たとえば、第2ビジュアル・コンテンツは、コンピュータ・プレゼンテーションの焦点または一次主題ではない)。たとえば、第2ビジュアル・コンテンツの表示は、ブロック204中の方法のこの段階においてコンピュータ・プレゼンテーションから省略される。他の実施形態において、ブロック204は、プレゼンテーション領域内で第2ビジュアル・コンテンツを、より低い、または、二次プレゼンテーション優先度(たとえば、プレゼンテーションの二次主題)として表示することができる。たとえば、第2ビジュアル・コンテンツは、第1ビジュアル・コンテンツよりもサイズの小さい表示領域を有するプレゼンテーション領域内に表示される。様々な実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、たとえば、第1ビジュアル・コンテンツ側に表示され、第1ビジュアル・コンテンツの一部によってオーバーラップされ、第1ビジュアル・コンテンツの一部にオーバーラップする。
ブロック206において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツの少なくとも一部の第1ビジュアル・コンテンツ優先度が低下させられることを判定する。いくつかの実施形態において、そのような優先度の低下は、たとえば、第1ビジュアル・コンテンツがコンピュータ・プレゼンテーションの焦点または一次主題ではない(たとえば、プレゼンテーションの重要度が低下した)ことを示す可能性がある。いくつかの実施形態において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツ(またはその一部)の第1プレゼンテーション優先度が第2ビジュアル・コンテンツの第2プレゼンテーション優先度に対して低下させられることを判定する。いくつかの実施形態において、ブロック206は、第1ビジュアル・コンテンツの第1プレゼンテーション優先度を第2ビジュアル・コンテンツの第2プレゼンテーション優先度と比較し、第1プレゼンテーション優先度が第2プレゼンテーション優先度よりも低いことを判定する(たとえば、これによって、第1ビジュアル・コンテンツがコンピュータ・プレゼンテーションの焦点または一次主題でないことを判定する)。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の低下は、それに加えて、または、それに代わって、第2ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の上昇とみなされる。
いくつかの実施形態において、方法は、少なくとも部分的に第1ビジュアル・コンテンツの分析に基づいて、第1プレゼンテーション優先度の低下を判定する。たとえば、方法は、第1ビジュアル・コンテンツはどれだけピクセルの量および/またはピクセル値(たとえば、色や明るさ)が変化したかを判定する。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツ(またはその一部)の表示における変化がない(または少量しか変化していない)ことは、第1ビジュアル・コンテンツがほぼ静的であることを示す。これにより、第1ビジュアル・コンテンツ(またはその一部)のプレゼンテーション優先度が低下する。たとえば、方法は、第1ビジュアル・コンテンツの変化が閾値量の変化未満であったかどうかを判定する。いくつかの実施形態において、方法は、ある期間にわたって、第1ビジュアル・コンテンツがどれだけ変化したか(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの変化が少なくとも閾値期間において閾値量の変化未満であったかどうか)を判定する。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツが順番に表示される複数のフレームを含む場合、方法は、第1ビジュアル・コンテンツの複数のフレームのうち1つが少なくとも閾値量の時間においてプレゼンテーション領域内に表示されていたことを判定する。第1ビジュアル・コンテンツの第1プレゼンテーション優先度の低下を判定するいくつかの実施形態が、図4および図5を参照して以下に説明される。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツの第2プレゼンテーション優先度が、第1ビジュアル・コンテンツの第1プレゼンテーション優先度の低下に応じて上昇させられる。
いくつかの実施形態において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツが閾値量以上だけ変化したかどうかを示す信号または情報(たとえば、1以上のセンサ、ユーザにより制御される信号デバイスなどに由来する、または、基づく)を直接的に受信することができる。たとえば、そのような情報は、第1ビジュアル・コンテンツの特定のスライドをスライドのシーケンスにおける第1ビジュアル・コンテンツの次のスライドへと進めるために命令が受信されたことを示し得る。これらの実施形態のうちいくつかにおいて、方法は、第1ビジュアル・コンテンツの分析を行うことなく、そのような情報が受信されたかどうかを直接的に確認することができ、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度を低下させることを判定できる。たとえば、第1ビジュアル・コンテンツが順番に表示される複数のフレームを含む場合、方法は、少なくとも閾値量の時間においてプレゼンテーション領域内に第1ビジュアル・コンテンツの複数のフレームのうち1つが表示されたことを判定することができる(たとえば、閾値量の時間において第1ビジュアル・コンテンツの表示を次のフレームへと進めるための命令が受信されなかったことを判定することによって)。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツの変化(もしあれば)は、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の変化のみが分析されるように、ブロック206において無視される。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツの変化に加えて、第2ビジュアル・コンテンツの変化(もしあれば)が分析される。これらの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとの変化量は、第1プレゼンテーション優先度が低下したかどうかを判定するために、比較される。そのような実施形態は、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとがタイプまたはプレゼンテーションにおいて類似である場合(たとえば、両者が多くのモーションや他の変化を伴う映像ストリームである、両者が経時的な変化のより少ないスライド・プレゼンテーションである、など)、適切であり得る。たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの変化によって、第1プレゼンテーション優先度は、経時的に第1ビジュアル・コンテンツにおいて検出された変化量に比例する量だけ上昇する可能性がある。同様に、第2ビジュアル・コンテンツの変化によって、第2プレゼンテーション優先度は、経時的に第2ビジュアル・コンテンツにおいて検出された変化量に比例する量だけ上昇する可能性がある。第1および第2プレゼンテーション優先度が比較され、第2プレゼンテーション優先度が第1プレゼンテーション優先度よりも良い(たとえば、高い)場合、第1プレゼンテーション優先度は第2プレゼンテーション優先度に対して低下したとみなされる。同様に、第1プレゼンテーション優先度が第2プレゼンテーション優先度よりも良い(たとえば、高い)(および以前に高くなかった)場合、第1プレゼンテーション優先度は第2プレゼンテーション優先度に対して上昇したとみなされる。
いくつかの実施形態は、第1ビジュアル・コンテンツを複数箇所に分割し得る。各箇所(または複数箇所のいくつか)は、それ独自のプレゼンテーション優先度が割り当てられる。たとえば、ビジュアル・コンテンツがスライド・プレゼンテーション・ストリームである場合、スライド・プレゼンテーション内のスライドの各文または箇条書きのテキスト箇所は異なる箇所とみなされる(たとえば、各テキスト箇所の周りの非テキスト・ピクセルの量に基づいて規定される各箇所)。そのような箇所は各々、それ独自のプレゼンテーション優先度を有し得る。いくつかの実施形態は、第1ビジュアル・コンテンツの複数箇所のプレゼンテーション優先度を第2ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度と比較し、どの第1コンテンツの箇所が第2ビジュアル・コンテンツよりも低いプレゼンテーション優先度を有するかを判定できる。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、これらのより優先度の低い第1ビジュアル・コンテンツの箇所に対応するコンピュータ・プレゼンテーションの位置内に表示される場合、改善された視認性(以下参照)が提供される。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツの特定箇所の個々のプレゼンテーション優先度の上昇または低下は、本明細書に記載されるのと同様の基準に基づいて判定される。たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの特定箇所を参照するユーザ・ポインタ(または、ユーザ/話者の注意の表示、あるいは焦点)は、その箇所の優先度を上昇させることができ、および/または、第1ビジュアル・コンテンツの非参照箇所の優先度を低下させることができる。これについてのいくつかの例が、図5を参照して以下に説明される。
ブロック208において、方法は、コンピュータ・プレゼンテーション内の第2ビジュアル・コンテンツの表示の視認性を改善する(たとえば、高める)。このブロックは、ブロック206のように、第1ビジュアル・コンテンツの第1プレゼンテーション優先度が低下させられることを判定することに応じて、実行される。第2ビジュアル・コンテンツの視認性の改善は、様々な実施形態において実行される。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、ブロック208より前にはコンピュータ・プレゼンテーション内に表示されない可能性がある(たとえば、表示デバイスによって表示されない)。その際、第1ビジュアル・コンテンツのみがブロック204においてコンピュータ・プレゼンテーション内に表示されていたものとする。これらの実施形態のうちいくつかにおいて、コンピュータ・プレゼンテーション内での第2ビジュアル・コンテンツの表示を開始し得る。そうすることで、プレゼンテーション内において、第2ビジュアル・コンテンツの視認性がゼロの状態からある程度まで改善される。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、ブロック208より前にコンピュータ・プレゼンテーション内に表示されていた可能性がある。これらの実施形態のうちいくつかにおいて、ブロック208は、ブロック208より前の表示に比べて、第2ビジュアル・コンテンツの視認性が改善されるようにする。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、ブロック208以前のサイズよりも大きい表示サイズで表示されることによって、視認性が改善される。たとえば、ブロック208よりも前にコンピュータ・プレゼンテーション内に第2ビジュアル・コンテンツが表示されていなかった場合、ブロック208において第2ビジュアル・コンテンツを表示することによって、以前の0という表示サイズよりも大きな表示サイズとなる。第2ビジュアル・コンテンツがブロック208よりも前にコンピュータ・プレゼンテーション内に示されていた実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、以前の表示サイズよりも大きなサイズで表示される。たとえば、第2ビジュアル・コンテンツは、コンピュータ・プレゼンテーション内のウインドウにおいて表示されていた可能性がある(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの一方側、第1ビジュアル・コンテンツに隣接している、オーバーラップしている、またはオーバーラップされている、など)。ブロック208において、第2ビジュアル・コンテンツは、そのような以前の表示よりも大きなサイズで表示される。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、ブロック208よりも前に第1ビジュアル・コンテンツを表示したコンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域の少なくとも一部において表示されることによって、視認性が改善される。たとえば、ブロック208よりも前にコンピュータ・プレゼンテーション内に第2ビジュアル・コンテンツが表示されていなかった場合、第2ビジュアル・コンテンツは第1ビジュアル・コンテンツの表示に少なくとも部分的にオーバーラップして表示される。第2ビジュアル・コンテンツがブロック208よりも前にコンピュータ・プレゼンテーション内に表示されていた場合、この第2ビジュアル・コンテンツは、少なくとも部分的に第1ビジュアル・コンテンツにオーバーラップするように変化させられるか(以前にオーバーラップしていなかった場合)、または、大幅に第1ビジュアル・コンテンツにオーバーラップするように変化させられる(以前にオーバーラップしていた場合)。いくつかの実施形態において、ブロック208より以前に、第2ビジュアル・コンテンツは、コンピュータ・プレゼンテーションのより大きいメイン・ウインドウまたはビュー内に表示されている第1ビジュアル・コンテンツに対して二次的でより小さいウインドウまたはビュー内に表示されていた可能性がある。第1および第2ビジュアル・コンテンツのこれらの位置および/またはサイズは、第2ビジュアル・コンテンツがメイン・ビュー内に表示されて第1ビジュアル・コンテンツが二次的でより小さいビュー内に表示されるように、ブロック208において交換される。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、ブロック208においてコンピュータ・プレゼンテーション内の第2ビジュアル・コンテンツの表示の位置を変化させることによって、視認性が改善される。たとえば、その位置は、より顕著で目立つ位置(たとえば、プレゼンテーション領域の中心の近く、または、プレゼンテーション領域内のいくつかの他のハイライトされた位置の近く)へと変化させられる。いくつかの例において、第2ビジュアル・コンテンツの表示は、たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの表示に隣接する位置から第1ビジュアル・コンテンツの表示にオーバーラップする位置へ、コンピュータ・プレゼンテーションの境目により近い位置からコンピュータ・プレゼンテーションの中心により近い位置へ変化させられる。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、第2ビジュアル・コンテンツの1以上の表示特徴を変化させることによって、視認性が改善される。たとえば、第1ビジュアル・コンテンツまたはその一部は、点滅している境目または他の模様が施された境目(たとえば、破線)、ハイライトされた箇所またはオブジェクト、アニメーションによって移動する箇所などを伴って、異なる明るさ、コントラスト、または色(たとえば、背景の明るさや色によってより高いかより低い)で表示される。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、たとえば、第2ビジュアル・コンテンツにズーム・インすることによって、コンテンツのアスペクト比を変化させることによって、コンテンツの表示解像度を変化させることによって、視認性が改善される。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツは、第2ビジュアル・コンテンツの不透明度または透明度を変化させることによって(たとえば、不透明度を上昇させる、および/または、透明度を低下させることによって)、視認性が改善される。たとえば、第2ビジュアル・コンテンツは、第2ビジュアル・コンテンツと同一の位置にある他のコンテンツ(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの一部)が第2ビジュアル・コンテンツ「を通して」部分的に表示される程度の透明度で、コンピュータ・プレゼンテーション内に以前に表示されていた可能性がある。ブロック208において、そのような透明度は、第2ビジュアル・コンテンツが表示内でより立体的に現れるように、低下される。その際、同一位置にある他のコンテンツは、第2ビジュアル・コンテンツを通してより視認性が低いようにする。
いくつかの実施形態は、第2ビジュアル・コンテンツの表示の視認性を改善するために、第2ビジュアル・コンテンツの複数の特徴を変化させることができる。たとえば、第2ビジュアル・コンテンツの表示は、サイズを大きくされ、且つ、以前に第1ビジュアル・コンテンツを表示していたプレゼンテーション領域の少なくとも一部において表示される。様々な例示的実施形態がさらに、図4〜図14を参照して以下に説明される。
ブロック208の結果は、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとの任意の様々な構成および形式を提供することができる。いくつかの例において、第1ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体(いくつかの実施形態において、表示デバイスの表示領域の全体であり得る)を占めるように表示され、第2ビジュアル・コンテンツは第1ビジュアル・コンテンツ上にオーバーラップまたはオーバーレイされて表示される(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの一部をぼかす)。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体よりも狭いプレゼンテーション領域の一部において表示され、第2ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の異なる箇所に(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツに隣接して、第1ビジュアル・コンテンツの一方側に、もしそうでない場合はプレゼンテーション領域内に)表示される。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体(いくつかの実施形態において、表示デバイスの表示領域の全体であり得る)を占めるように表示され、第1ビジュアル・コンテンツは第2ビジュアル・コンテンツ上にオーバーラップまたはオーバーレイされて表示される(たとえば、第2ビジュアル・コンテンツの一部をぼかす)。いくつかの実施形態は、プレゼンテーション領域内の位置を制御し得る、または、その位置に影響を及ぼし得る第1ビジュアル・コンテンツの部分の個々のプレゼンテーション優先度を提供可能である。プレゼンテーション領域においては、第2ビジュアル・コンテンツが第1ビジュアル・コンテンツのその部分に対して表示される。
図3は、コンピュータ・プレゼンテーション内における表示コンテンツの優先度と視認性とを判定するための別の例示的方法300を示すフロー図である。方法300は、たとえば、上記の図2の方法と同様に1以上のシステムおよびデバイス上に実装され得る。いくつかの実施形態において、方法300は、たとえば、図2の方法200のブロック208を参照して上述されたように、表示されたコンピュータ・プレゼンテーション内において第2ビジュアル・コンテンツの視認性が改善されたあとに、実行される。いくつかの実施形態において、方法300は、表示された第1および第2ビジュアル・コンテンツを含むコンピュータ・プレゼンテーションに対して実行されるか、または、他の状態あるいは段階にあるコンピュータ・プレゼンテーションに対して実行される。
ブロック302において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとを含むコンピュータ・プレゼンテーションの表示を提供する。たとえば、いくつかの実施形態において、上述の方法200と同様に、第1および第2ビジュアル・コンテンツが取得され、コンピュータ・プレゼンテーションが表示デバイス上のプレゼンテーション領域内に表示される。コンピュータ・プレゼンテーションは、プレゼンテーション表示領域内に第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとを含む。様々な実施形態は、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとを、様々な構成、サイズ、およびレイアウトで表示することができる。いくつかの例において、上記と同様に、第1ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体(いくつかの実施形態において、表示デバイスの表示領域の全体であり得る)を占めるように表示され、第2ビジュアル・コンテンツは第1ビジュアル・コンテンツ上にオーバーラップまたはオーバーレイされて表示される(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツの一部をぼかす)。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体よりも狭いプレゼンテーション領域の一部において表示され、第2ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の異なる箇所に(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツに隣接してあるいは第1ビジュアル・コンテンツの一方側に、第1ビジュアル・コンテンツにオーバーラップされて、もしそうでない場合はプレゼンテーション領域内に)表示される。
ブロック304において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツの少なくとも一部のプレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定する。いくつかの実施形態において、そのようなプレゼンテーション優先度の上昇は、第1ビジュアル・コンテンツがコンピュータ・プレゼンテーションの焦点または一次主題となった(プレゼンテーションの重要度がより高まった)ことを示し得る。いくつかの実施形態において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツ(またはその一部)のプレゼンテーション優先度が第2ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度に対して上昇させられることを判定する。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の低下は、それに加えて、または、それに代えて、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の上昇とみなされる。
いくつかの実施形態において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツの分析に基づいてプレゼンテーション優先度の上昇を判定する。たとえば、方法は、図2のブロック206と同様に、一定の時間にわたって第1ビジュアル・コンテンツがどれだけ変化したかを判定することができる(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツのピクセルの分析によって)。第1ビジュアル・コンテンツ(またはその一部)の変化(たとえば、閾値量の変化よりも多い)は、コンテンツが変化したことを示し得る。これにより、第1ビジュアル・コンテンツ(またはその一部)のプレゼンテーション優先度が上昇する。いくつかの実施形態において、方法は、第1ビジュアル・コンテンツが閾値量以上だけ変化したことを示す信号または情報(たとえば、1以上のセンサ、ユーザにより制御される信号デバイスなどに由来する)を直接的に受信することができる。その際、第1ビジュアル・コンテンツのピクセルのビジュアル分析が、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度を上昇させることを判定するための方法に必要であり得ないようにする。第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の上昇を判定するいくつかの実施形態が、図4および図5を参照して以下に説明される。いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度が第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の上昇に応じて低下させられる。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツの変化は、第1ビジュアル・コンテンツのプレゼンテーション優先度の変化のみが分析されるように、このブロックにおいて無視される。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツの変化に加えて、第2ビジュアル・コンテンツの変化(もしあれば)が分析され、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとの変化は、上述のブロック208と同様に、第1プレゼンテーション優先度が上昇したかどうかを判定するために、比較される。いくつかの実施形態は、上述の方法200と同様に、第1ビジュアル・コンテンツの一部のプレゼンテーション優先度の上昇を判定し得る。
ブロック306において、方法は、コンピュータ・プレゼンテーション内の第1ビジュアル・コンテンツの表示の視認性を改善する。たとえば、このブロックは、ブロック304のように第1ビジュアル・コンテンツの第1プレゼンテーション優先度が上昇させられることを判定することに応じて行われる。第1ビジュアル・コンテンツの視認性の改善は、様々な実施形態において行われる。
いくつかの実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツの視認性が改善された方法200に方法300が追従する場合、ブロック306は、第1ビジュアル・コンテンツの表示を第2ビジュアル・コンテンツの視認性が改善されたのに先立つ(たとえば、方法200のブロック208よりも以前の)、前のレベルの視認性に戻し得る。たとえば、第2ビジュアル・コンテンツは、ブロック306において、コンピュータ・プレゼンテーションから除去される。または、たとえば、第2ビジュアル・コンテンツは、サイズを小さくされ、プレゼンテーション領域内の異なる、視認性がより低い位置(たとえば、プレゼンテーションの中心から離れた位置、プレゼンテーションの境目により近い位置)へ移動され、および/または、第1ビジュアル・コンテンツによって部分的にオーバーラップされる。それに加えて、または、それに代えて、第1ビジュアル・コンテンツは、サイズを大きくされ、視認性がより高い位置(たとえば、プレゼンテーションの中心により近くて、プレゼンテーションの境目からさらに離れた位置)へ移動され、ブロック306より以前に第2ビジュアル・コンテンツを表示していたコンピュータ・プレゼンテーションの領域の少なくとも一部に表示され(たとえば、第2ビジュアル・コンテンツの表示領域の一部または全部をオーバーラップするように表示され)、ブロック306以前よりも多くの第2ビジュアル・コンテンツの部分をオーバーラップするように表示され、プレゼンテーションのメイン・ビュー領域へ移動され(たとえば、第2ビジュアル・コンテンツがメイン・ビュー領域から外に移動される状態で)、第1ビジュアル・コンテンツの1以上の表示特徴が変化させられ(たとえば、第1ビジュアル・コンテンツ(またはその一部)が、点滅している境目または他の模様が施された境目(異なるズーム・レベル、異なる画像解像度、および/または異なるアスペクト比などを有する破線)、ハイライトされた箇所やオブジェクト、アニメーションによって移動する箇所などを伴って、異なる色、明るさ、および/またはコントラストで表示される)。いくつかの実施形態は、第1ビジュアル・コンテンツの表示の視認性を改善するために、これらの特徴のうち複数を提供することができる。
ブロック306の結果は、第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとの任意の様々な構成および形式を提供することができる。いくつかの例において、第1ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体(いくつかの実施形態において、表示デバイスの表示領域の全体であり得る)を占めるように表示され、第2ビジュアル・コンテンツはコンピュータ・プレゼンテーションから除去される。第2ビジュアル・コンテンツはその代わりに第1ビジュアル・コンテンツ上にオーバーラップまたはオーバーレイされて表示され(たとえば、上述のブロック208よりも小さなサイズで)、第1ビジュアル・コンテンツの一部をぼかす。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の全体よりも狭いプレゼンテーション領域の一部において表示され、第2ビジュアル・コンテンツはプレゼンテーション領域の異なる箇所に(たとえば、隣接して、一方側に、もしそうでない場合はプレゼンテーション領域内に)表示される。いくつかの実施形態において、第1ビジュアル・コンテンツは第2ビジュアル・コンテンツ上にオーバーラップまたはオーバーレイされて表示される(たとえば、第2ビジュアル・コンテンツの一部をぼかす)。いくつかの実施形態は、第2ビジュアル・コンテンツが表示される第1ビジュアル・コンテンツ内の位置を制御し得る、または、その位置に影響を及ぼし得る第1ビジュアル・コンテンツの部分の個々のプレゼンテーション優先度を提供可能である。
図4は、コンピュータ・プレゼンテーション内における表示コンテンツの優先度と視認性とを判定するための別の例示的方法400を示すフロー図である。方法400は、たとえば、上記の図2の方法200と同様に1以上のシステムおよびデバイス上に実装され得る。この例において、第1ビジュアル・コンテンツは情報のスライドのストリーム(たとえば、シーケンス)であり、第2ビジュアル・コンテンツは第1ビジュアル・コンテンツのスライドの解説を行う人物(たとえば、「話者」)を描写する映像ストリームである。1つの例示的シナリオにおいて、コンピュータ・プレゼンテーションは、ネットワーク(たとえば、ネットワーク130)、および/または、1または複数のサーバ(たとえば、サーバ・システム102)を介して遠隔で接続されているデバイス(たとえば、図1のクライアント・デバイス)上のプレゼンテーションを複数のユーザが閲覧している映像会議環境において出力される。別の例示的シナリオにおいて、コンピュータ・プレゼンテーションは、物理的な領域内で出力される。物理的な領域とは、たとえば、会議室、講堂、または、1以上の閲覧者が物理的に存在しており1以上のプロジェクタによる1以上の表示スクリーンおよび/または投影を通じてプレゼンテーションを閲覧している(および/または、1以上のネットワークを介してリモート・デバイスを接続可能である)他の領域である。他の実施形態は、本明細書中に記載の実施形態に説明されているように第1ビジュアル・コンテンツと第2ビジュアル・コンテンツとの他の形式を提供し得る。
ブロック402において、方法は、スライド・プレゼンテーション・ストリームを第1ビジュアル・コンテンツとして取得し、少なくとも1つの話者映像ストリームを第2ビジュアル・コンテンツとして取得する。話者映像ストリームは、スライド・プレゼンテーション・ストリームについての解説を提供する話者を描写する。たとえば、両ストリームは、順番に表示される複数のフレーム(画像)を含み得る。たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリームは、複数のスライド・フレームを含む映像ストリームまたは画像ストリームであり得る。各スライド・フレームは、スライド・プレゼンテーションの1つのスライドを描写する画像である。いくつかの実施形態において、スライド・プレゼンテーション・ストリームの複数のフレームは同一である(たとえば、複数のフレームは各スライドを描写している)。いくつかの実施形態において、スライド・プレゼンテーション・ストリームの1つのフレームは、1つのスライドとして表示され、スライド・プレゼンテーションの次のスライドを表示するための命令が受信されるまで表示され続ける。命令受信時、スライド・プレゼンテーション・ストリームの次のフレームは、次のスライドとして表示される。いくつかの実施形態において、単一の話者映像ストリームが受信される。一方、他の実施形態において、第2ビジュアル・コンテンツの複数のストリームが受信される。たとえば、各話者映像ストリームは、コンピュータ・プレゼンテーションに関与する、または、関連付けられている別の人物を示す映像ストリームであり得る。たとえば、1以上の第2ビジュアル・コンテンツ・ストリームは、本明細書に記載されている通りにコンピュータ・プレゼンテーション内に第2ビジュアル・コンテンツ・ストリームが表示されるとき、コンピュータ・プレゼンテーション内の表示用に選択される。一例において、プレゼンテーションについて現在話題にしているか解説を提供している人物(現在の話者またはアクティブな話者)を描写する話者映像ストリームが、コンピュータ・プレゼンテーション内に第2ビジュアル・コンテンツ・ストリームが表示されるとき、コンピュータ・プレゼンテーション内の表示用に選択される。その際、話者と第2ビジュアル・コンテンツとは、プレゼンテーション内において異なる箇所で経時的に変化し得る。
ブロック404において、方法は、コンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内においてスライド・プレゼンテーション・ストリームのうちの1つのスライドを表示する(または、表示させる)。たとえば、スライドは、上記の通り表示デバイスによる表示用に提供されるスライド・プレゼンテーション・ストリームのフレームであり得る。いくつかの実施形態において、1つのスライドがコンピュータ・プレゼンテーションの表示領域の全体において表示される(たとえば、表示領域または投影領域の全体を占める)。いくつかの実施形態において、スライドは、スライド・プレゼンテーション内の次のスライドを表示するための命令が受信されるまで表示され続ける。いくつかの実施形態は、スライド・プレゼンテーション・ストリームのスライドのみがコンピュータ・プレゼンテーション内に表示されるように、ブロック404における話者映像ストリームの表示を省略し得る。いくつかの実施形態において、話者映像ストリームはさらに、ブロック404においてコンピュータ・プレゼンテーション内に表示される。たとえば、話者映像ストリームはスライドと比べて視認性を低くして表示される(たとえば、プレゼンテーション表示領域の隅において小さなサイズで、部分的にオーバーラップされて)。
ブロック406において、方法は、少なくとも閾値期間における表示スライドのピクセルの変化が閾値量未満であったかどうかを判定する。変化閾値は、スライドが変化したことを示すために用いられる(たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリーム内の次のスライドに対して)。たとえば、いくつかの実施形態において、方法は、スライド・プレゼンテーション・ストリームを分析し、ストリームの現在表示されているフレーム(現在のスライド)を方法によって分析される最後のフレーム(たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリームの以前に表示されたスライド)と比較し得る。方法は、この比較を用いて、ストリームの以前に表示されたスライドに対するストリームの現在表示されているフレームのピクセル・コンテンツ内での変化が閾値量未満であったかどうかを判定する。たとえば、閾値量の変化は、以前のスライドの代わりに新しいスライドが表示されたことを示す(スライド全体の)ピクセルの閾値数または閾値割合を含み得る。いくつかの実施形態において、閾値量の変化は、閾値量以上だけピクセル値(たとえば、色または明るさ)が変化したピクセルの閾値数として規定される。いくつかの実施形態において、ピクセルの閾値数は画像サイズによって変動し得る(たとえば、画像の解像度が上がれば、閾値数は増える)。いくつかの例において、閾値変化は、スライド・プレゼンテーション内におけるピクセルの総数に比べて閾値量(またはそれ以上)だけピクセル値が変化したピクセル数を示すピクセルの閾値割合または閾値比として規定される。他の例において、閾値変化は、閾値量だけピクセル値が変化した「情報ピクセル」の数、または、スライド内の全情報ピクセルと比較して変化した情報ピクセルの割合あるいは比を示し得る。情報ピクセルは、スライド内のプレゼンテーション情報を伝達するピクセル(たとえば、テキスト文字、シンボル、図、図面、画像、あるいは他の情報に含まれる、または、その一部であるピクセル)であり得る。一方、非情報ピクセルは、そのような情報に含まれない、または、その一部ではないピクセルであり得る(たとえば、背景ピクセル、「壁紙」ピクセル)。
いくつかの実施形態において、シーケンスのフレーム内におけるピクセルの変化を検出するための様々な技術が、ピクセルの変化を判定するために用いられる。たとえば、いくつかの実施形態において、変化したピクセルを識別するために、および/または、ピクセルの「モーション」を検出するために、モーション検出技術が用いられる。いくつかの例において、いくつかの動作検出技術は、オブジェクトのモーション、カメラ・ビューのモーション、またはデータ・ストリーム(たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリーム、話者映像ストリーム)の複数のフレームにわたる他のモーションの変化を示すほど十分にピクセル値(たとえば、ピクセルの色および/または明るさ)が変化したかどうかを判定することができる。たとえば、いくつかのモーション検出技術は、本明細書に記載されているようにピクセル値におけるピクセルの閾値数が変化したかどうかを検出することができる。たとえば、いくつかの実施形態は、1以上のモーション検出技術を設定することで、本明細書に記載されている第1ビジュアル・コンテンツの閾値量の変化を示し得る第1ビジュアル・コンテンツにおけるモーションの所定閾値量を検出することができる。第1ビジュアル・コンテンツが変化したかどうかを検出する他のモーション検出技術も用いられる。
方法は、少なくとも閾値期間におけるスライド・ピクセルの変化が閾値量未満であったかどうかを判定する。閾値期間は、コンピュータ・プレゼンテーションの閲覧者がスライドまたはスライドの所望の箇所の情報を閲覧していたことを可能にするほど十分な期間において特定のスライドが表示されていたことを示すために用いられる時間量である。たとえば、いくつかの実施形態において、閾値期間は、任意のスライドに対して用いられる一定の時間量(たとえば、20秒)であり得る。いくつかの実施形態において、閾値期間は、現在表示されているスライドおよび/またはコンピュータ・プレゼンテーションの1以上の条件または特徴によって変化し得る可変量の時間であり得る。たとえば、閾値期間は、スライド内に表示される情報の量(たとえば、スライド内に表示されるテキスト、シンボル、図領域、映像またはアニメーションの時間、および/または他の情報の量)に基づき得る。一例において、スライド内に提供される情報の量に基づいて、閾値期間はブロック406における使用のために調整され、ピクセル変化を確認する(たとえば、単語や文字が多いほど、ダイアグラムまたは画像オブジェクトによってカバーされるスライドの領域が広くなる。または、スライド内に表示されるアニメーションまたは映像が長いほど、ブロック406で用いられる閾値期間が長くなる)。そのような可変閾値期間は、たとえば、スライド内の情報のより小さな量に割り当てられるより短い時間量とは対照的に、スライド内の情報のより多くの量を読むためのより長い時間量を閲覧者に提供し得る。
いくつかの例において、スライド・プレゼンテーション・ストリームからのスライドのビジュアル分析が、方法400によって、ビジュアル・コンテンツの変化を判定するための信頼できて安定している方法として行われる。たとえば、方法400は、ユーザが次のスライドが表示されるよう命令したことを示すプレゼンテーションを制御するシステムから情報を受信できない可能性がある。さらに、いくつかの場合において、様々なシステムが、次のスライドの表示を命令するためのユーザからの様々な命令または自動命令を用い得る。スライド・プレゼンテーションのフレームを分析することによって、方法は、様々な実施形態を用いて、いつ様々なシステムに関してスライドが変化したかを判定することができる。他の実施形態において、方法は、閾値変化を判定するためのピクセルのビジュアル分析が必要となり得ないように、前のスライドの代わりに次のスライドが表示された(または、そのように表示されるよう命令された)ことを示す情報を直接的に受信することができる。
ブロック406において、スライド・プレゼンテーション・ストリーム内のピクセルの閾値変化(またはそれより多い変化)が閾値期間内に生じたことが分かった場合、方法はブロック404に戻り、スライド・プレゼンテーション内のスライドを表示することができる。たとえば、このピクセルの変化は、(たとえば、話者、他のユーザ、イベント(たとえば、スライド・プレゼンテーションが終了したこと)、またはプログラム(たとえば、新しいスライドが表示されるよう命令した表示プログラム)によって)スライド・プレゼンテーションの次のスライドが表示されるよう命令されたことを示す可能性がある。または、このピクセルの変化は、スライド・プレゼンテーション・ストリームのプレゼンテーション優先度が低下していないことを示す。様々な実施形態において、次のスライドを表示させる命令は、デバイス(たとえば、スライド・プレゼンテーション表示を制御するデバイスに対して電子信号を提供するリモート制御または他の入力デバイスを用いるユーザ)を通じて、音声命令(たとえば、音声認識技術を用いて認識される、ユーザからの音声命令)を通じて、ビジュアル命令(たとえば、話者映像ストリーム内の話者(または他のユーザ)によって実行され、画像分析技術を用いて検出および分析されるジェスチャまたは他のシグネチャ・モーション)を通じて、ユーザのモーションあるいは位置(たとえば、視線の追跡、手のモーション)を検出するセンサを通じて、または他の方法によって、提供される。いくつかの実施形態において、スライドは次のスライドに自動的に変化するように構成され得る(たとえば、表示の所定量の時間後)。
いくつかの実施形態において、ブロック406において、少なくとも閾値期間において閾値未満のピクセルの変化が生じたことが判定される場合、スライドはプレゼンテーション優先度が低下したとみなされる。ブロック408において、方法は、視認性が改善された状態で(たとえば、視認性がより良い状態で)、コンピュータ・プレゼンテーション内の話者映像ストリームを表示する(または、表示を引き起こす)。たとえば、話者映像ストリームがブロック404において(たとえば、ブロック408よりも前に)スライド・プレゼンテーション内に表示されなかった実施形態において、話者映像ストリームはコンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内に表示される。たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリームのスライドがプレゼンテーション領域の全体にわたって表示されるか、または、表示デバイスの表示領域のメイン・ビューあるいは大部分において表示される場合において、話者映像ストリームは、少なくとも部分的にスライド・プレゼンテーション・ストリーム上にオーバーレイされて表示される(たとえば、表示スライドの一部をカバーする)。これにより、話者映像ストリームは、スライドと同時に表示されることを可能とし、話者映像ストリームとスライドとの両方を表示デバイスの利用可能表示領域に対して大きいサイズで表示されることを可能とする。いくつかの実施形態において、スライド・プレゼンテーション・ストリームはサイズを小さくされ、話者プレゼンテーション・ストリームはスライドと並べて表示される。
話者プレゼンテーション・ストリームはブロック408よりも前にスライド・プレゼンテーション・ストリーム内で表示されていた可能性があり、話者映像ストリームの視認性は様々な方法でブロック408において改善される。たとえば、いくつかの実施形態は、話者映像ストリームのサイズを以前の表示サイズと比べて大きくすることができる。たとえば、以前に表示された、より小さい話者映像ストリーム・ウインドウ(たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリームの表示にわたる隅において)は、より大きい話者映像ストリーム・ウインドウに変化させられ、プレゼンテーションの隅または表示されるプレゼンテーション領域のより中心位置において表示される。いくつかの実施形態は、話者映像ストリームの視認性を改善するため、スライド・プレゼンテーションと話者映像ストリームとの位置を交換し得る。たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリームがプレゼンテーションのメイン・ビュー内に表示され、話者映像ストリームが二次的でより小さいビュー内に表示されていた場合、これらのストリームは、これらのストリームが提示されるビューにおいて交換される。いくつかの実施形態は、話者映像ストリームをブロック408より前のそのストリームの以前の表示と比べて強調またはハイライトさせる。たとえば、話者映像ストリームは、異なる色の境目、話者映像ストリームのある箇所で変化した色などと伴って、表示される。
ブロック410において、方法は、スライド・プレゼンテーションのピクセルの少なくとも閾値変化があるかどうかを判定する。いくつかの実施形態において、この変化閾値は、上記のブロック406において用いられた変化閾値と同一であり得る。いくつかの実施形態において、ブロック406において用いられた変化閾値と比べて、ブロック410において異なる変化閾値が用いられる。いくつかの実施形態は、所定変化閾値を用いる可能性がある。いくつかの実施形態は、動的に判定される変化閾値を使用する可能性がある(たとえば、スライド・プレゼンテーションの特定のコンテンツ、他のスライド・プレゼンテーションの特徴、および/または他の関連する特徴(たとえば、話者の特徴、制御ユーザの嗜好、表示アプリケーションの設定)に基づいて)。いくつかの実施形態において、ブロック410は、期間閾値を考慮することを必要としない(たとえば、任意の期間にわたるスライド・ピクセルの閾値変化は、ブロック410の肯定結果に適している)。
ブロック410において、スライド・プレゼンテーション・ストリーム内のピクセルの閾値変化が生じていたと判定されると、スライド・プレゼンテーション・ストリームは変化し、プレゼンテーション優先度が上昇したとみなされる。したがって、ブロック412において、方法は話者映像ストリームの視認性を低下させる。たとえば、閾値変化は、話者映像ストリームの改善された視認性の表示によって引き起こされる妨害または混乱がなくプレゼンテーションの閲覧者が表示される次のスライドの全体を閲覧するのに便利であるように、表示スライドがスライド・プレゼンテーション内で次のスライドに変化したことを示し得る。したがって、本方法は、話者映像ストリームの視認性を低下させることが可能である。
いくつかの実施形態において、視認性を低下させることは、表示デバイスのプレゼンテーション領域および/または表示領域から話者映像ストリームを除去することを含み得る。いくつかの実施形態は、たとえば、話者映像ストリームの表示サイズを小さくすることができ、話者映像ストリームをスライド・プレゼンテーション内の異なる箇所または表示領域へと(たとえば、プレゼンテーション領域の隅など、より目立たない位置へと)移動させることができ、話者映像ストリームとスライド・プレゼンテーション・ストリームとの表示位置を交換することができ、および/または、話者映像ストリームの少なくとも一部をスライド・プレゼンテーション・ストリームにオーバーラップすることができる。いくつかの実施形態において、ブロック412において話者映像ストリームの視認性が低下することで、話者映像ストリームを、ブロック408において話者映像ストリームの視認性の任意の改善の前に提供されたのと同一の視認性(たとえば、ブロック404と同一の視認性)に戻すことができる。いくつかの実施形態において、ブロック412において視認性を低下させることによって、以前の(たとえば、ブロック404における)表示とは話者映像ストリームの表示が異なる(たとえば、視認性の任意の改善の前に話者映像ストリームに対して以前に用いられていたのとは異なるサイズ)。いくつかの実施形態において、方法はブロック412の後でブロック404に戻り、新しいスライドを用いてスライド・プレゼンテーションの表示を継続することができる。
ブロック410において、スライド・プレゼンテーション・ストリームのピクセルの閾値変化が生じていないと判定される場合、いくつかの実施形態において(図示されない)、方法はブロック408に戻ってスライド・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの表示を継続することができる。
いくつかの実施形態は、話者映像ストリームおよび/またはスライド・プレゼンテーション・ストリームの視認性に対して複数の改善または低下を提供することができる。たとえば、ブロック410においてスライド・プレゼンテーション・ストリームのピクセルの閾値変化が発見されなかった場合、方法はブロック414へと進む。ブロック414において、方法は、スライド・プレゼンテーション・ストリームのピクセルの閾値変化なしで第2閾値期間が終了したかどうかを判定する(たとえば、第2閾値期間は、スライド・プレゼンテーション・ストリーム内でピクセルが最後に大幅に変化したことが検出されてからの期間である)。様々な実施形態において、第2閾値期間は、ブロック406において用いられた閾値期間よりも長い期間であり得る。たとえば、第2閾値期間は、初めにブロック406において分析された第1期間を含む可能性があり、追加期間を含む可能性がある。いくつかの実施形態において、第2閾値期間は、ブロック406の第1閾値期間の後に起こる追加時間として規定される。
ブロック414において判定されたように第2閾値期間が終了していない場合において、方法はブロック408に戻り、スライド・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの表示を継続することができる。ブロック414においてスライドのピクセルの変化が閾値未満の状態で第2閾値期間が終了した場合、方法はブロック416に進み得る。ブロック416において、方法は、プレゼンテーション領域内で話者映像ストリームの視認性がさらに改善されて表示させる(たとえば、ブロック408において提供された視認性よりも高い視認性)。たとえば、ブロック408が話者映像ストリームを第1サイズで表示していた場合、ブロック416は話者映像ストリームを第1サイズよりも大きい第2サイズで表示し得る。いくつかの実施形態において、ブロック408がプレゼンテーション領域内の第1位置において話者映像ストリームを表示していた場合、ブロック416はプレゼンテーション領域の中心により近いプレゼンテーション領域内の第2位置において話者映像ストリームを表示し得る。いくつかの実施形態において、ブロック408および416は、話者映像ストリームの表示において様々なタイプの改善された視認性を提供し得る。たとえば、ブロック408はブロック404よりも大きいサイズで話者映像ストリームを表示し得る(または、ブロック404における省略後に初めて話者映像ストリームを表示し得る)。そして、ブロック416は、話者映像ストリームがプレゼンテーション領域におけるメイン・ビュー内に位置するように、話者映像ストリームとスライド・プレゼンテーション・ストリームとの表示位置を交換し得る。
たとえば、ブロック414の第2閾値期間において変化が閾値未満であるスライドは、話者が表示を次のスライドに進めることなく、より長い期間アクティブであった(たとえば、話していた)ことを示し得る。このことは、閲覧者が話者映像ストリームをスライド・プレゼンテーション・ストリームよりも高く評価し得ることを示し得る。そして、スライド・プレゼンテーション・ストリームはプレゼンテーション優先度がさらに低下させられ、および/または、話者映像ストリームは可視性がさらに改善される。いくつかの実施形態において、更なる追加時間閾値および可視性の変化が提供される。たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリームが第2閾値期間を超える第3閾値時間においてピクセルの閾値変化を生じない場合、話者映像ストリームは視認性がさらに改善され、および/または、スライド・プレゼンテーション・ストリームはプレゼンテーション領域における視認性が低下させられる。たとえば、話者映像ストリームはプレゼンテーション領域の全体を占めるよう表示され、および/または、スライド・プレゼンテーション・ストリームはプレゼンテーション領域の表示から除去される。
いくつかの実施形態において、ブロック416のあと、方法はブロック410に戻り、表示されたスライド・プレゼンテーション・ストリームのピクセルの閾値変化の確認を継続することができる。
図5は、コンピュータ・プレゼンテーション内における表示コンテンツの優先度と視認性とを判定するための別の例示的方法500を示すフロー図である。方法500は、たとえば、上記の図2の方法200と同様に1以上のシステムおよびデバイス上に実装され得る。この例において、第1ビデオ・コンテンツは情報のスライドのストリーム(たとえば、シーケンス)であり、第2ビジュアル・コンテンツは第1ビジュアル・コンテンツのスライドの解説を行い、表示スライドの一部を指す(もしそうでない場合、参照する)ビジュアル・ポインタを制御する人物(たとえば、「話者」)を描写する映像ストリームである。
ブロック502において、方法は、スライド・プレゼンテーション・ストリームを第1ビジュアル・コンテンツとして取得し、スライド・プレゼンテーション・ストリームについての解説を提供する話者映像ストリームを第2ビジュアル・コンテンツとして取得する。話者映像ストリームは、スライド・プレゼンテーション・ストリームについての解説を提供する話者を描写する。たとえば、両ストリームは、順番に表示される複数のフレームを含む映像ストリームであり得る。いくつかの実施形態において、ブロック502は上述のブロック402に類似し得る。
ブロック504において、方法は、コンピュータ・プレゼンテーションにおいてスライド・プレゼンテーション・ストリームのうちの1つのスライドを表示する。たとえば、スライドは、上記の通り表示デバイスによる表示用に提供されるストリームのフレームであり得る。いくつかの実施形態において、1つのスライドが、コンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域の全体において表示され、および/または、表示デバイスの表示領域の全体(たとえば、表示領域または投影領域の全体)を占め得る。いくつかの実施形態において、スライドは、スライド・プレゼンテーション内の次のスライドを表示するための命令が受信されるまで表示され続ける。いくつかの実施形態は、スライドのみが表示されるように、ブロック504における話者映像ストリームの表示を省略し得る。いくつかの実施形態において、話者映像ストリームはさらに、ブロック504においてコンピュータ・プレゼンテーション内に表示される。たとえば、話者映像ストリームはスライドと比べて視認性を低下させて表示される(たとえば、プレゼンテーション表示領域の隅において小さなサイズで、部分的にオーバーラップされて)。
方法はさらに、ユーザ・ポインタを、スライドの表示領域内またはコンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内におけるどこかに表示する(または表示させる)ことができる。いくつかの実施形態において、ユーザ・ポインタは、スライド・プレゼンテーションの表示を制御する別の方法によって表示される、または、表示させられる。ユーザ・ポインタは、第1ビジュアル・コンテンツのある箇所(たとえば、箇条書きの文、段落、画像、図面、シンボルなど、表示スライドの特定の情報)を指す(もしそうでない場合は、参照する)。様々な実施形態において、ユーザ・ポインタは任意の様々な形状またはシンボルとして表示される。たとえば、ポインタは、矢印、円、線、点、アイコン、またはシンボルとして表示される。プレゼンテーション領域内のユーザ・ポインタの位置は、ユーザ入力に基づく。いくつかの実施形態において、話者(または他の人物)は入力デバイス(たとえば、タブレット感知デバイス上のペン、マウス、トラックボール、ジョイスティック、タッチスクリーン)を用いてポインタの位置を制御することができる。いくつかの実施形態は、音声認識技術を用いてシステムによって認識されるユーザからの音声命令に基づいて、ポインタの位置を判定し得る。いくつかの実施形態は、話者映像ストリーム内で検出され画像/映像分析技術を用いてシステムによって認識される話者からのビジュアル命令に基づいて、ポインタの位置を判定し得る。たとえば、いくつかの実施形態において、システムは、音声認識技術を用いて話者によって提供される言語的解説を認識することと、その解説を表示スライドの特定の箇所と適合することとによって、ポインタの位置を判定し得る。たとえば、システムが、ユーザがある単語(一般的ではないが認識される単語)から構成される特定の話題について話していることを認識すると、システムは、スライド内でそれらの単語またはそれらの単語を含むフェーズを適合させようとして、話者が参照してポインタが表示されるスライド内の位置を判定する(たとえば、ポインタは、スライド内でオーバーレイされて、適合された認識単語を含む段落または文の上または横に表示される)。いくつかの実施形態は、他のユーザ入力に基づいてポインタの位置(たとえば、システムに接続されたセンサによって検出されるユーザのモーションまたは位置、ユーザの視線のモーションおよび位置、指のモーションまたは位置)を判定することができる。いくつかの実施形態は、ポインタの位置を判定するために、上記技術のうち2つ以上を組み合わせ得る。
ブロック506において、方法は、少なくとも閾値期間において、スライド・プレゼンテーション・ストリームのピクセルの変化が閾値未満であったかどうか、および、スライド内におけるユーザ・ポインタの位置の位置変化が閾値未満であったかどうかを判定する。たとえば、いくつかの実施形態において、スライド・ピクセルの変化を検出するために、方法は、スライド・プレゼンテーション・ストリームを分析し、ストリームの現在表示されているフレーム(現在のスライド)を方法によって分析される最後のフレームと比較し得る。方法は、この比較を用いて、ストリームの以前に表示されたスライドと比べて、ストリームの現在表示されているピクセルの変化が閾値量の変化未満であったかどうかを判定し得る。たとえば、このことは、記載通りに同様の変化閾値と変化期間とを伴って、図4のブロック406と同様に行われる。
方法はさらに、ユーザ・ポインタの位置が閾値期間において位置の閾値変化を生じたかどうかを判定する。たとえば、方法は、ユーザ・ポインタの現在位置を検出するために表示のピクセルを分析することができる(たとえば、方法500自体がポインタを表示していない場合、ユーザ・ポインタを制御する入力されたユーザ入力に基づいて直接的にこの位置を把握し得る)。閾値位置変化は様々な方法で実装される。いくつかの例において、方法はユーザ・ポインタがその位置をプレゼンテーション領域内において閾値距離(たとえば、閾値ピクセル距離)を超えて変化されたかどうかを判定することができる。ユーザ・ポインタが閾値期間内に閾値距離を超えて移動した場合、ユーザ・ポインタは位置の閾値変化をしていたとみなされる。いくつかの実施形態において、閾値位置変化は、スライドの以前に参照された箇所と比べて現在はユーザ・ポインタによって参照される、スライドの異なる箇所として検出される。たとえば、ポインタがスライドの次または別の箇条書きの文へと進んだ場合は、位置の閾値変化としてみなされる。いくつかの実施形態において、方法は、テキスト認識技術によって(たとえば、箇条書きのシンボル、新しい段落またはテキストの行を示す空白を認識することによって)、別の文または箇条書きへのユーザ・ポインタの位置の変化を判定し得る。
スライド・ピクセルまたはユーザ・ポインタの位置において少なくとも閾値変化があった場合、方法はブロック504に戻ってスライドとユーザ・ポインタとの表示を継続することができる。たとえば、スライド・ピクセルの閾値変化は、スライド・プレゼンテーションの次のスライドが前述の通りに表示されるよう命令されたことを示し得る。ポインタの位置の閾値位置変化は、スライドの異なる箇所によって参照される別の話題または情報を話者が議論している可能性があることを示し得る。したがって、閲覧者の注意は、引き続きスライドに対して向けられ得る。よって、この場合、方法は視認性が改善された状態で話者映像ストリームを表示しない。
ブロック506においてスライド・ピクセルとユーザ・ポインタの位置とにおける変化が閾値未満であった場合、方法はブロック508へと進み得る。ブロック508において、方法は、コンピュータ・プレゼンテーション内において視認性を改善した状態で話者映像ストリームを表示する。話者映像ストリームがブロック504において(たとえば、ブロック508よりも前において)スライド・プレゼンテーション内に表示されなかったいくつかの実施形態において、話者映像ストリームは(たとえば、ユーザ・ポインタをオーバーレイしない(カバーしない)任意の位置とユーザによって参照されるスライドの任意の箇所上をオーバーレイしない任意の位置とにおいて)スライド・プレゼンテーション内に表示される。たとえば、ユーザ・ポインタがスライドのある箇所における特定の情報(たとえば、スライド内に表示される文、段落、図、または画像)を指している場合、話者映像ストリームはその情報をカバーまたはオーバーラップしないように、スライド内に表示される。いくつかの実施形態において、スライド・プレゼンテーション・ストリームのスライドは、プレゼンテーション領域の全体にわたって表示されるか、表示領域のメイン・ビューまたは大部分において表示される。そして、話者映像ストリームは、スライド・プレゼンテーション・ストリームに少なくとも部分的にオーバーレイされて(たとえば、表示スライドの一部をカバーして)表示される。いくつかの実施形態において、話者プレゼンテーション・ストリームはブロック508よりも前にスライド・プレゼンテーション・ストリーム内に表示されていた可能性があり、話者映像ストリームは(たとえば、ブロック408において)図4に上述されるのと同様に様々な方法でブロック508においてより視認性をもつようにする。話者映像ストリームにおける視認性の改善は、たとえば、サイズを大きくすること、プレゼンテーション領域内で位置を変化させることを含み得る。その際、話者映像ストリームがユーザ・ポインタをカバーまたはオーバーラップしないようにし、上述の通りユーザ・ポインタによって指されているスライドの箇所をカバーしないようにする。
ブロック510において、方法は、ユーザ・ポインタが、コンピュータ・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの表示領域に含まれるスライド情報に表示されているか、そのスライド情報を参照しているかどうかを判定する。たとえば、ユーザ・ポインタは、ユーザ入力に基づいてコンピュータ・プレゼンテーションのプレゼンテーション領域内の新しい位置へと移動されていた可能性がある。一例において、話者は、ポインタを移動させることで、スライド内に含まれる別の箇条書き、段落、または他の情報を指していた可能性がある。これは、話者がその情報についてコメントまたは説明をしたいと思っていたためである。ユーザ・ポインタが話者映像ストリームの表示によって少なくとも部分的にカバーされる位置に移動されていた場合、または、ユーザ・ポインタが話者映像ストリームの表示によって少なくとも部分的にカバーされる情報を参照する場合、ポインタおよび/または参照された情報が話者映像ストリームによる妨害を受けることなく閲覧されることを可能とするために、話者映像ストリームの視認性を低下させることは有用であり得る。
ブロック510において、ユーザ・ポインタがコンピュータ・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの表示領域に含まれるスライド情報に表示されているかそのスライド情報を参照していると判定される場合、方法はブロック512に進み、話者映像ストリームの視認性を低下させ得る。たとえば、話者映像ストリームは、スライド・プレゼンテーションからおよび/または表示領域の全体から除去され、ユーザ・ポインタとスライド内の参照された情報とから離され、ユーザ・ポインタまたはユーザ・ポインタによって指される情報の表示を妨害しないよう表示サイズを小さくされ、プレゼンテーションの中心から離れた別の位置に移動させられ、および/または、プレゼンテーションのメイン・ビューからスライド・プレゼンテーション・ストリームに交換される。いくつかの実施形態において、ブロック512において話者映像ストリームの視認性を低下させることによって、話者映像ストリームを、話者映像ストリームの視認性の任意の改善よりも前に提供されたのと同一の視認性(たとえば、ブロック504における同一の視認性)に戻すことができる。いくつかの実施形態は、図4のブロック412と同様に、話者映像ストリームの視認性を低下させ得る。いくつかの実施形態において、方法はその後ブロック504に戻り、スライド・プレゼンテーション・ストリームとユーザ・ポインタとを表示し得る。
ブロック510において、ユーザ・ポインタがコンピュータ・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの表示領域に含まれるスライド情報に表示されていないかそのスライド情報を参照していないと判定される場合、方法はブロック514に進み得る。ブロック514において、方法は、スライド・プレゼンテーション・ストリームのピクセルの閾値変化があるかどうかを判定し得る。いくつかの実施形態において、ブロック514において用いられる変化閾値は、ブロック506について上述の通り用いられた変化閾値と同一であり得る。いくつかの実施形態では、ブロック506において用いられた変化閾値と比べて、ブロック514において異なる変化閾値が用いられる。いくつかの実施形態は所定変化閾値を使用する可能性があり、および/または、いくつかの実施形態は動的に判定される変化閾値を使用する可能性がある(たとえば、図4のブロック410について上述されたのと同様に)。いくつかの実施形態において、ブロック514は期間閾値に注目する必要がない(たとえば、任意の期間にわたって生じるスライド・ピクセルの閾値変化は、ブロック514の肯定結果に適している)。
いくつかの実施形態において、スライド・プレゼンテーション・ストリームのピクセルの閾値変化がブロック514において判定された通りに生じなかった場合、方法はブロック508に戻り、スライド・プレゼンテーション内で話者映像ストリームを表示し続け得る。ブロック514においてスライド・プレゼンテーション・ストリーム内のピクセルの閾値変化が生じたと判定される場合、方法はブロック512へ進み、上述の通りにスライド・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの視認性を低下させ得る(たとえば、表示されたプレゼンテーション領域から除去されるか、移動されるか、交換される)。たとえば、いくつかの実施形態において、ピクセルの検出された閾値変化は、スライド・プレゼンテーションの次のスライドが表示されるよう命令され、話者映像ストリームの視認性が低下させられるべきだということを示し得る。いくつかの実施形態において、方法はブロック504に戻り、コンピュータ・プレゼンテーション内のスライドとユーザ・ポインタとを表示し得る。
いくつかの実施形態において、ユーザ・ポインタはコンピュータ・プレゼンテーション内に表示されず、方法500は、スライドの特定の箇所が特定のユーザ入力に基づいて話者または他のユーザによって参照されていることを判定し得る。いくつかの例において、方法は、ユーザ位置入力を用いることで、コンピュータ・プレゼンテーション内のユーザ・ポインタを表示することなく、話者または他のユーザによって参照されている現在表示中のスライドの箇所を判定し得る。たとえば、タッチスクリーンあるいはトラックパッドに対してのユーザ入力、または、マウス、ジョイスティック、トラックボール、あるいは他の入力デバイスの制御は、参照されているスライドの箇所を判定するために感知される。
いくつかの実施形態において、方法は、話者によって発話された(および1以上のマイクロフォンを介してキャプチャされた)言語的解説に由来する音声データを分析することと、音声データ内で認識されたテキスト(たとえば、単語または句)を判定することとのために、音声認識技術を用い得る。方法は、音声データから認識されたテキストを、スライド・プレゼンテーション・ストリームの現在のスライド内に表示されるテキストと比較し得る。認識されたテキストがスライド内の特定の表示テキストに適合する(または、連続する単語の所定量内における表示テキストと同一の単語の閾値数または単語の箇所の閾値数を有するなど、表示テキストと実質的に類似している)場合、方法は、スライド内で適合テキストを話者によって現在参照されているとみなし得る。たとえば、このことは、表示されているユーザ・ポインタを話者がその適合テキストに移動させたかのように扱われる。スライド・プレゼンテーション・ストリームと話者映像ストリームとのプレゼンテーション優先度および表示が、上述のユーザ・ポインタと同様に参照されている適合スライド・テキストに基づいて判定される(たとえば、いくつかの実施形態では、ユーザ・ポインタの位置自体が確認される必要がない)。
いくつかの実施形態において、話者の(あるいは他のユーザの)視線の動きまたは視線の位置は、上述の通りユーザ・ポインタが用いられるのと同様に、スライドのどの箇所が話者または他のユーザによって参照されるかを判定することと、コンテンツのプレゼンテーション優先度および視認性の判定をさせることとのために、用いられる。任意の様々なタイプのアイ・トラッカーが、視線入力を提供するために用いられる。たとえば、話者の近くに位置する光センサは、話者が表示されたスライド・プレゼンテーションを見ている際に話者の視線の位置および/または動きを感知することができ、話者が見ているスライドの近似位置を判定することができる。いくつかの例において、視線接続型センサまたはユーザ接続型センサが用いられる。方法は、スライド内の最も近い情報を、話者の判定された視線の位置に関連付け得る。その際、同様に、上述の通りユーザ・ポインタが情報を参照したかのように、話者によって情報が参照されるようにする。スライド・プレゼンテーション・ストリームと話者映像ストリームとのプレゼンテーション優先度および表示は、上述の通りユーザ・ポインタを用いる時と同様に、ユーザによって参照されたスライド情報に基づいて判定される。
図6〜図14は、本明細書に記載される1以上の特徴を示す例示的コンピュータ・プレゼンテーションを示す例示的表示インターフェースの概略図である。図6〜図14を通じて同様に名付けられる項目は、同様の部分を示し、各図に関しての説明がなされない。
図6は、システムの表示デバイス(たとえば、表示スクリーン、表示プロジェクタ)によって表示される例示的表示インターフェース600を示す。インターフェース600は、コンピュータ・プレゼンテーション602を表示する。この例において、表示インターフェース600は、(たとえばオペレーティング・システムまたはアプリケーション・プログラムから)メニュー・オプションを含み、インターフェース600内にコンピュータ・プレゼンテーション602を表示する。他の場合または実施形態において、コンピュータ・プレゼンテーションはインターフェース600の全体を占め得る(たとえば、インターフェース600は、表示スクリーンまたはプロジェクタの表示領域など表示デバイスの表示領域の全体を占め得る)。いくつかの実施形態において、コンピュータ・プレゼンテーション602は、コンピュータ・デバイスの1つの表示デバイスによって表示される。いくつかの実施形態において、コンピュータ・プレゼンテーション602のデータは、コンピュータ・プレゼンテーション602が1以上の他のコンピュータ・デバイスの表示デバイスによって(たとえば、映像会議環境において)表示されるように、コンピュータ・デバイスからネットワークを介して送信される。
コンピュータ・プレゼンテーション602は、情報、または、テキスト、画像、映像、グラフィック、アニメーション、図などとして提供される他の出力を含む表示プレゼンテーションである。この例において、コンピュータ・プレゼンテーション602は、図4に関して上述されたのと同様に、スライド・プレゼンテーション・ストリームである第1ビジュアル・コンテンツを含む。スライド・プレゼンテーション・ストリームは、表示インターフェース600内に一度、1つのスライド604を提示する可能性があり、スライド・プレゼンテーション・ストリームからのシーケンスに従って、スライド604の代わりに他のスライドを表示する可能性がある。たとえば、スライド・プレゼンテーション・ストリーム内の次のスライドは、インターフェース600を動作させる、および、表示するシステムによって、ユーザからの適切な命令を受信することに応じて表示される。
スライド604は、テキスト、図、映像、アニメーション、映像などを含む1以上の様々なタイプの情報を、スライドの表示領域内に提示し得る。この例において、スライド604は、テキスト情報とグラフィカル情報(たとえば、ロゴまたはボックス)とを含む。さらに、この例において、ユーザはスライド・プレゼンテーション・ストリームに関連付けられている。ユーザは、表示スライドに付随する言語的解説を提供する話者である。たとえば、話者は、ビデオ・カメラによって記録され、インターフェース600を表示するシステムによって受信中の話者映像ストリーム内に含まれる。図6の例において、話者映像ストリームは受信されているが、コンピュータ・プレゼンテーション602のプレゼンテーション領域内には現在表示されない。話者の言語的解説を提供する音声トラックであって、話者映像ストリームに含まれる、および/または、話者映像ストリームに付随する音声トラックは、コンピュータ・プレゼンテーション602の表示に併せて出力される。本明細書に記載される他の実施形態において、話者映像ストリームはさらにこの段階でコンピュータ・プレゼンテーション602内に表示される。
図7において、システムは、スライド604が少なくとも閾値期間におけるピクセルの変化が閾値未満である状態で、プレゼンテーション602内に表示されていたことを判定する(たとえば、システム上で動作中のプロセスは、スライドを変化させるためのユーザ命令に関する知識を有さない可能性があるため、このプロセスは、スライド・プレゼンテーション・ストリームの現在表示中であるスライドを分析することで、スライドの変化が生じたかどうかを判定できる)。いくつかの実施形態において、上述の通り、閾値変化は、ピクセルの値(たとえば、色、明るさ)が、たとえば閾値量だけ変化した閾値数または割合であり得る。
スライド604は閾値期間において閾値量だけ変化しなかったので、システムはスライドを、スライドのプレゼンテーション優先度を低下させるほど十分に長く表示されたものとみなす可能性がある。システムは、コンピュータ・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの視認性を改善することができる。この例において、話者映像ストリームはコンピュータ・プレゼンテーション内に新しく表示される。たとえば、システムは、話者映像ストリーム606を、話者を描写するウインドウとして表示することができる。話者映像ストリーム606は、会話やジェスチャを行う話者を描写するフレームの連続ストリームを表示することができる。たとえば、話者映像ストリーム606は、スライド604の表示エリア上にオーバーレイされて、コンピュータ・プレゼンテーション602のプレゼンテーション領域の隅に表示される。他の実施形態は、本明細書に記載される通り(たとえば、図9および図10を参照して説明される例において)、話者映像ストリーム606および/またはスライド604を様々な方法で表示することができる。
図8において、スライド・プレゼンテーション・ストリーム内の次の(異なる)スライド610がコンピュータ・プレゼンテーション602内に表示される(たとえば、ユーザ命令に応じて)。スライド610は、前のスライド604とは異なる情報(たとえば、この例においては、異なるテキスト)を提示する。システムは、スライド604に対して表示スライドのピクセル値の著しい変化が生じたことを判定した。システムは、したがって、スライド・プレゼンテーション・ストリームはプレゼンテーション優先度が上昇したことを判定する可能性があり、さらに、話者映像ストリームは視認性が低下させられるべきと判定される可能性がある。この例において、システムは、話者映像ストリームをプレゼンテーション602から除去する。他の実施形態は、たとえば、話者映像ストリームのサイズを小さくし、スライド・プレゼンテーション・ストリームのサイズを大きくする可能性がある(もし適切ならば)。
図9は、システム(たとえば、図6のインターフェース600に類似する)の表示デバイスによって表示される例示的表示インターフェース900を示す。インターフェース900は、コンピュータ・プレゼンテーション902を表示し、システムは、図6に関して上述されたのと同様に、スライド・プレゼンテーション・ストリームと話者映像ストリームとを受信する。この例において、プレゼンテーション902は以前にスライド・プレゼンテーション・ストリームから、図6に示したスライド604に類似する1つのスライドのみを表示した。このスライドは、話者映像ストリーム906が現在表示されるように、少なくとも閾値期間においてピクセルの閾値変化がなく表示されていた。この例において、システムは、話者映像ストリームを、図7に示すようにスライド・プレゼンテーション・ストリームの隅において表示されるウインドウ606として表示しない。その代わりに、プレゼンテーション902においては、スライドのサイズが小さくされ、サイズの小さくなったスライド904が表示される。さらに、プレゼンテーション902は、話者映像ストリーム906をスライド904と並べて、スライド904よりも大きなサイズで表示する。いくつかの例示的実施形態において、話者映像ストリーム906は元々図6の話者映像ストリーム606と同様に表示されていた可能性がある(たとえば、より小さなサイズで、スライド・プレゼンテーション・ストリームの隅に位置して)。その後、話者映像ストリーム906は、閾値期間における表示スライド内の変化が閾値未満であることが発見された場合、視認性が改善された状態で、より大きい話者映像ストリーム906として表示される。いくつかの実施形態において、スライドは図6に示されたサイズに戻るよう大きくされ、表示スライドに少なくともピクセルの閾値変化がある場合(たとえば、表示スライドがスライド・プレゼンテーション・ストリームの次のスライドに変化するとき)、話者映像ストリームはプレゼンテーション902から除外される。
図10は、システム(たとえば、図6のインターフェース600に類似する)の表示デバイスによって表示される例示的表示インターフェース1000を示す。インターフェース1000は、コンピュータ・プレゼンテーション1002を表示し、システムは、図6に関して上述されたのと同様に、スライド・プレゼンテーション・ストリームと話者映像ストリームとを受信する。この例において、プレゼンテーション1002は、スライド・プレゼンテーション・ストリームからのスライドをメインでより大きいビュー内において以前に表示しており、図7に示す通りにプレゼンテーション602と同様に、話者映像ストリームをスライドの隅においてスライドにオーバーラップさせてウインドウ内で表示していた。システムは、話者映像ストリームが視認性の改善された状態で現在表示されるように、少なくとも閾値期間においてピクセルの閾値変化がなくスライドが表示されていたと判定した。この例において、スライドのサイズが小さくなり、話者映像ストリームのサイズが大きくなるよう、システムはスライドと話者プレゼンテーション・ストリームとを交換した。その結果生じる例示的プレゼンテーション1002が、図10に示される。このとき、話者映像ストリーム1006はサイズが大きくなってプレゼンテーション1002のメイン・ビュー内に表示され、スライド1004はサイズが小さくなって隅において話者映像ストリーム1006の少なくとも一部にオーバーラップして表示される。いくつかの実施形態において、スライドと話者映像ストリームとは、表示スライドがスライド・プレゼンテーション・ストリームの次のスライドに変化させられる場合、もう一度図7に類似する位置になるよう交換される。
図11は、システム(たとえば、図6のインターフェース600に類似する)の表示デバイスによって表示される例示的表示インターフェース1100を示す。システムは、図6に関して上述されたのと同様に、スライド・プレゼンテーション・ストリームと話者映像ストリームとを受信する。インターフェース1100は、スライド・プレゼンテーション・ストリームからのスライド1104を含むコンピュータ・プレゼンテーション1102を表示する。この例において、プレゼンテーション1102はさらに、スライド1104の特定の箇所を指すユーザ・ポインタ1106を含む。たとえば、ユーザ・ポインタ1106は破線のボックスによって示されるテキスト箇所1108(たとえば、箇条書きに関連付けられるテキストの文または行)を指す(破線のボックスは、必ずしもプレゼンテーション内に表示される必要はない)。いくつかの実施形態において、話者(または他のユーザ)は、ユーザ入力を表示システムに対して制御デバイス音声命令、ビジュアル命令などを介して提供し得る。これによって、表示されたスライド1104上にあるユーザ・ポインタ1106の位置を制御する。
図12において、システムは、スライド604が少なくとも閾値期間におけるピクセルの変化がなくプレゼンテーション602内に表示されていたことを判定する(たとえば、システム上で動作中のプロセスは、スライドを変化させるためのユーザ命令に関する知識を有さない可能性があるため、このプロセスは、スライド・プレゼンテーション・ストリームの現在表示中であるスライドを分析することで、スライドの変化が生じたかどうかを判定できる)。システムはさらに、ユーザ・ポインタ1106は閾値期間において以前の位置から閾値距離を越えて位置を変化させなかったと判定した。
スライド1104とポインタ1106とは閾値期間において変化しなかったので、システムはスライドをプレゼンテーション優先度が低下させられたとみなし、コンピュータ・プレゼンテーション内の話者映像ストリームの視認性を改善する。この例において、話者映像ストリーム1202はコンピュータ・プレゼンテーション内に新しく表示される(たとえば、コンピュータ・プレゼンテーション1102のプレゼンテーション領域の隅で、スライド1104の表示エリア上にオーバーレイされて)。
いくつかの実施形態において、スライド1104の異なる箇所は、それら独自の別個のプレゼンテーション優先度を有するとみなされる。たとえば、ユーザ・ポインタ1106によって指されるテキスト箇所1108のような箇所は、スライドの他の箇所(たとえば、スライド1104内で箇条書きに関連付けられている他のテキスト箇所)に対してより高いプレゼンテーション優先度を有するとみなされる。いくつかの実施形態は、示されたテキスト箇所1108のプレゼンテーション優先度が、他のビジュアル・コンテンツ(たとえば、話者映像ストリーム1202および/またはスライド1104の他の箇所)よりも高いとみなされる。いくつかの実施形態において、話者映像ストリームは、話者映像ストリームよりも高いプレゼンテーション優先度を有するスライド1104の箇所をオーバーレイしない位置においてスライド1104にわたって表示される(もしそうでない場合、プレゼンテーション1102に位置する)。たとえば、話者映像ストリームは表示が規制される。その際、テキスト箇所1108とユーザ・ポインタ1106とをオーバーレイするのでなく、低下させられたプレゼンテーション優先度(たとえば、この例において、話者映像ストリームよりも低いプレゼンテーション優先度)を有するとみなされるスライド1104の他の箇所をオーバーレイする可能性がある。
図13において、システムは、少なくともピクセルの閾値変化がないスライド1104を含み、ユーザ入力に基づいて移動された後のユーザ・ポインタ1106を含むプレゼンテーション1102を表示する。たとえば、ユーザ・ポインタ1106は、現在、スライドの箇所1302(たとえば、図11〜図12において指されたテキスト箇所とは異なる、スライドの箇条書きに関連付けられているテキスト箇所)を指す。この例において、移動されたユーザ・ポインタ1106の一部は、表示される話者映像ストリーム1102の一部にオーバーラップする。さらに、表示される話者映像ストリーム1202の一部は、ユーザ・ポインタ1106によって指されるテキスト箇所1302の一部にオーバーラップするか、その一部をぼかす。これらの条件のうちいずれかによって、システムは話者映像ストリームの視認性を低下させ得る(たとえば、話者映像ストリームが、ユーザ・ポインタ1106およびユーザ・ポインタ1106によって指されるテキスト箇所1302と同一の表示領域内における表示領域の箇所を有さないようにする)。たとえば、プレゼンテーションのこの点において、ユーザ・ポインタ1106とテキスト箇所1302とは、話者映像ストリーム1202より高いプレゼンテーション優先度を有する(たとえば、プレゼンテーション1102の閲覧者に対する注意の重要な焦点である)とみなされる。いくつかの実施形態において、ユーザ・ポインタ1106またはテキスト箇所1302が話者映像ストリームの閾値距離内に(たとえば、ピクセルにおいて)位置する場合、話者映像ストリームの視認性を低下させるようにし得る。
図14の例において、システムは、図13に関して上述された判定に基づいて、プレゼンテーション1102から話者映像ストリーム1202を除去した。他の実施形態は、たとえば、話者映像ストリームのサイズを小さくすることができ、話者映像ストリームをさらにユーザ・ポインタ1106から、および/または、さらにテキスト箇所1302から、ある位置へ移動させることができる。
様々な実施形態は、ユーザ(たとえば、話者)に対して、ビジュアル・コンテンツおよび/またはコンピュータ・プレゼンテーション内にビジュアル・コンテンツを表示するレイアウトのプレゼンテーション優先度の判定を支配し得る入力パラメータについて様々なオプションを提示し得る。たとえば、ユーザは、1以上の所定閾値期間、変化閾値、ユーザ・ポインタの距離閾値などを入力するよう促される。ユーザは、第1ビジュアル・コンテンツに対して第2ビジュアル・コンテンツを表示することに関して、1以上の嗜好を入力するよう促される。いくつかの実施形態において、これらの嗜好は、話者またはプレゼンテーションの個々の閲覧者によって設定され得る。たとえば、コンピュータ・プレゼンテーションが複数のクライアント・デバイス上で閲覧されている場合、各関連付けられているクライアント・デバイスにおけるプレゼンテーションを閲覧する個々の閲覧者は、該関連付けられているクライアント・デバイス上のプレゼンテーションの表示を示す、またはその表示に影響を与えるプレゼンテーションに対して嗜好を提供し得る。たとえば、いくつかの閲覧者は、話者指定の閾値期間より長い期間(たとえば、より長い閾値期間)においてフル・スクリーン・スライド・ビューを好み得る。他の例において、いくつかの閲覧者は、話者視認性が改善される場合はサイド・バイ・サイド・プレゼンテーションを好む可能性があり、話者視認性が低下させられる場合はフル・スクリーン・スライドを好む可能性があるが、これは他の閲覧者の嗜好などとは異なる。
なお、本明細書に記載される方法のブロックのいずれも、図示されたのとは異なる順序で、および/または、必要に応じて、他のブロックと同時に(部分的に、あるいは、完全に)実行されてもよい。記載されるブロックの全てが、様々な実施形態において実行される必要はない。いくつかの実施形態では、ブロックは、方法において、複数回、異なる順番、および/または、異なる回数、実行されてもよい。
本明細書に記載される方法は、プログラム命令またはコードによって実装される。プログラム命令またはコードは、コンピュータ上で実行され(たとえば、1以上のプロセッサ(たとえば、マイクロプロセッサあるいは他の処理回路)によって実装され)、非揮発性のコンピュータ可読媒体(たとえば、記憶媒体)(たとえば、磁気、光、電磁、あるいは半導体記憶媒体であって、半導体あるいはソリッド・ステート・メモリ、磁気テープ、取外可能コンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読出メモリ(ROM)、フラッシュ・メモリ、剛体磁気ディスク、光ディスク、ソリッド・ステート・メモリなどを含む)を含むコンピュータ・プログラム製品上に記憶される。プログラム命令はさらに、電子信号に含まれ、電子信号として提供される(たとえば、サーバ(たとえば、分散システム、および/または、クラウド・コンピューティング・システム)から送出されるサービス(SaaS)としてのソフトウェアの形式で)。それに代えて、1以上の方法が、ハードウェアに、または、ハードウェア(論理ゲート)とソフトウェアとの組み合わせに実装される。1以上の方法は、システム上で動作しているアプリケーションの一部またはコンポーネントとして、他のアプリケーションおよびオペレーティング・システムと連動して動作しているアプリケーションまたはソフトウェアとして実行される。
いくつかの実施形態では、システムの出力デバイス上のユーザ・インターフェースの表示に関連して、1以上の方法が実装される。たとえば、ユーザ・インターフェースは、カメラ、電話機、タブレット、ゴーグル、ウェアラブル・デバイス(腕時計、ジュエリーなど)、ラップトップなどのサーバ・デバイスまたはクライアント・デバイスのディスプレイ上に表示されるグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)であり得る。GUIは、タッチスクリーン、マウス、トラックパッド、音声認識マイクロフォンなどの入力装置を用いて、ユーザが選択および操作するためのメニューおよび選択を提供することができる。たとえば、ユーザ・インターフェースは、いくつかの実施形態において、プレゼンテーション表示アプリケーション、通信アプリケーション、または他のタイプのアプリケーションによって提供される。
図15は、本明細書に記載されるいくつかの実施形態を実装するために用いられ得る例示的デバイス1500のブロック図である。いくつかの実施形態において、デバイス1500は、サーバ・デバイス(たとえば、図1のサーバ・デバイス104)を実装するために使用されるコンピュータ・デバイスであってもよく、本明細書に記載される適切な方法の実施形態を実行してもよい。 サーバ・デバイス1500は、任意の適切なコンピュータ・システム、サーバ、または他の電子デバイスまたはハードウェア・デバイスであり得る。たとえば、サーバ・デバイス1500は、メインフレーム・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、ワークステーション、ポータブル・コンピュータ、または電子デバイス(ポータブル・デバイス、携帯電話、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、テレビジョン、TVセット・トップ・ボックス、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、メディア・プレーヤ、ウェアラブル・デバイス、ゲーム・デバイスなど)を含む。 いくつかの実施形態において、サーバ・デバイス1500は、プロセッサ1502、メモリ1504、および入出力(I/O)インターフェース1506を含む。
プロセッサ1502は、プログラム・コードを実行し、デバイス1500の基本動作を制御するための1以上のプロセッサまたは処理回路であり得る。「プロセッサ」は、データ、信号、または他の情報を処理する任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェア・システム、メカニズム、またはコンポーネントを含む。プロセッサは、汎用中央処理装置(CPU)、複数の処理装置、機能を達成するための専用回路、または他のシステムを有するシステムを含み得る。処理は、特定の地理的位置に限定される必要もなく、一時的な制限を有する必要もない。たとえば、プロセッサは、「リアルタイム」、「オフライン」、「バッチ・モード」などでその機能を実行し得る。処理をする部分は、異なる時間および異なる場所で、異なる(または同一の)処理システムによって、実行されてもよい。コンピュータは、メモリと通信する任意のプロセッサであってもよい。
メモリ1504は、典型的には、プロセッサ1502によるアクセスのためにデバイス1500内に設けられ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブル読出専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリなど、プロセッサによる実行のための命令を格納するのに適し、プロセッサ1502と離れて位置している、および/または、プロセッサ1502と一体化されている。メモリ1504は、オペレーティング・システム1508と1以上のアプリケーション1510(たとえば、グラフィック編集エンジン、ウェブ・ホスティング・エンジン、ソーシャル・ネットワーキング・エンジンなど)を含み、プロセッサ1502によってサーバ・デバイス1500上で動作するソフトウェアを格納することができる。いくつかの実施形態では、アプリケーション1510は、プロセッサ1502が本明細書に記載された機能(たとえば、図1および図2の方法のいくつかまたは全て)を実行することを可能にする命令を含み得る。たとえば、アプリケーション1510は、デバイスの表示コンポーネント上の複数のソース(例えば、映像および他のデータ・ストリーム)からのビジュアル・コンテンツを有するコンピュータ・プレゼンテーションを表示するためのアプリケーションを含む、1以上のプレゼンテーション表示エンジン1512を含み得る。たとえば、プレゼンテーション表示アプリケーションは、ユーザ入力に応答して表示されたユーザ・インターフェースを提供して、選択されたオプションでコンピュータ・プレゼンテーションを表示することができる。他のアプリケーションまたはエンジン1514は、さらに、あるいは、それに代えて、アプリケーション1510に含まれる(たとえばグラフィックスまたは画像編集アプリケーション、通信アプリケーション、ウェブ・ホスティング・エンジンまたはアプリケーション、ソーシャル・ネットワーキング・エンジンまたはアプリケーションなど)。メモリ1504内のソフトウェアのいずれかは、それに代わって、任意の他の適切な記憶場所またはコンピュータ可読媒体上に格納される。さらに、メモリ1504(および/または1または複数の他の接続済みストレージ・デバイス)は、受信されたビジュアル・コンテンツ(たとえば、ビデオおよびデータ・ストリームおよび/または画像)、閾値、ユーザ嗜好、および/または本明細書に記載される特徴を記憶することができる。メモリ1504および任意の他のタイプの記憶装置(磁気ディスク、光ディスク、磁気テープ、または他の有形の媒体)は、「記憶装置」とみなされる。
I/Oインターフェース1506は、サーバ・デバイス1500を他のシステムおよびデバイスと連動することを可能にするための機能を提供することができる。たとえば、ネットワーク通信デバイス、ストレージ・デバイス(たとえば、メモリおよび/またはデータベース106)、および入出力デバイスは、インターフェース1506を介して通信することができる。いくつかの実施形態において、I/Oインターフェースは、入力デバイス(キーボード、ポインティング・デバイス、タッチスクリーン、マイクロフォン、カメラ、スキャナなど)および出力デバイス(表示デバイス、スピーカ・デバイス、プリンタ、モータなど)を含み得る。表示デバイス1520は、コンテンツ(たとえば、本明細書に記載されるコンピュータ・プレゼンテーションに含まれるコンテンツ)を表示するために用いられる出力デバイスの一例である。表示デバイス1520は、ローカル接続(例えば、表示バス)および/またはネットワーク接続を介してデバイス1500に接続される。そのうちのいくつかの例は、以下に説明する任意の適切な表示デバイスであり得る。
説明を容易にするために、図15は、プロセッサ1502と、メモリ1504と、I/Oインターフェース1506と、ソフトウェア・ブロック1508および1510との各々の1つのブロックを示す。これらのブロックは、1以上の複数のプロセッサまたは処理回路、オペレーティング・システム、メモリ、I/Oインターフェース、アプリケーション、および/またはソフトウェア・モジュールを表し得る。 他の実施形態において、サーバ・デバイス1500は、図示されたコンポーネントの全てを有していない場合もあり、および/または、それらの図示された本明細書中に記載のコンポーネントの代わりに、または、それに加えて、他の種類の要素を含む他のコンポーネントを有する場合もある。システム102は、本明細書に記載される実施形態で説明されているようにブロックおよび動作を実行するものとして説明されているが、そのようなシステムに関連付けられている任意の適切な1以上のプロセッサが、記載されるブロックおよび動作を実行してもよい。
クライアント・デバイスはさらに、本明細書に記載される1以上の特徴(たとえば、図1に示すクライアント・デバイス120〜126のいずれか)を実装することができ、および/または該特徴とともに用いられる。例示的クライアント・デバイスは、1以上のプロセッサ1502、メモリ1504、およびI/Oインターフェース1506など、デバイス1500に類似するいくつかのコンポーネントを有するコンピュータ・デバイスであり得る。クライアント・デバイスに適したオペレーティング・システム、ソフトウェアおよびアプリケーションは、メモリ内に提供され、プロセッサ(クライアント・グループ通信アプリケーション・ソフトウェア)によって用いられる。クライアント・デバイス用のI/Oインターフェースは、入出力デバイス(たとえば、音声をキャプチャするためのマイクロフォン、画像または映像をキャプチャするためのカメラ、音声を出力するための音声スピーカ・デバイス、画像あるいは映像を出力するための表示デバイス、または他の出力装置)だけでなく、ネットワーク通信デバイスに接続される。たとえば、表示デバイス1520は、本明細書に記載されているように、前処理および後処理の画像を表示するためにデバイス1500に接続される(または含まれる)。そのような装置は、任意の適切な表示デバイス(たとえば、LCD、LED、プラズマ表示スクリーンCRT、テレビジョン、モニタ、タッチスクリーン、3Dディスプレイ・スクリーン、プロジェクタ、または他のビジュアル表示デバイス)を含み得る。いくつかの実施形態は、音声出力デバイス(たとえば、テキストを発話する音声出力または合成など)を提供することができる。
本明細書に記載された1以上の方法は、任意のタイプのコンピューティング・デバイス、ウェブ・ブラウザ上で動作するプログラム、モバイル・コンピューティング・デバイス上で動作するモバイル・アプリケーション(「アプリ」)(たとえば、携帯電話、スマートフォン、タブレット・コンピュータ、ウェアラブル・デバイス(腕時計、アームバンド、ジュエリー、帽子、ゴーグル、眼鏡など)、ラップトップ・コンピュータなど)で動作するスタンドアロン・プログラム内で動作可能である。一例において、クライアント/サーバ・アーキテクチャが用いられる(たとえば、モバイル・コンピューティング・デバイス(クライアント・デバイスとして)は、ユーザ入力データをサーバ・デバイスに送信し、サーバから出力(たとえば、表示)のための最終出力データを受信する)。別例において、全ての計算は、モバイル・コンピューティング・デバイス上のモバイル・アプリ(および/または他のアプリ)内で実行される。別例において、計算は、モバイル・コンピューティング・デバイスと1以上のサーバ・デバイスとの間で分割される。
特定の実施形態を参照して説明がなされたが、これらの特定の実施形態は単なる例示であり、限定的なものではない。実施例に示される概念は、他の実施例および実施形態に適用されてもよい。
本明細書において説明されるシステムがユーザに関する個人情報を収集する可能性があるか、個人情報を利用し得る状況において、ユーザはプログラムまたはフィーチャがユーザ情報(たとえば、ユーザのソーシャル・ネットワークに関する情報、社会的行為または活動、ユーザの特徴(年齢、性別、職業など)、ユーザの嗜好、ユーザの現在位置)を収集するかどうかを制御する機会を提供される可能性がある。さらに、個人的に識別可能な情報が取り除かれるように、あるデータは記憶または使用される前に1以上の方法で取り扱われ得る。たとえば、個人的に識別可能な情報がユーザに対して判定されないようにユーザのアイデンティティが取り扱われ得る。あるいは、ユーザの特定位置が判定されないように位置情報が取得されるユーザの地理的位置(たとえば、市、ZIPコード、州のレベル)が一般化され得る。したがって、ユーザは、どのようにユーザに関する情報が収集されてサーバによって用いられるかについて、制御し得る。
なお、本開示に記載された機能ブロック、動作、特徴、方法、デバイス、およびシステムは、当業者に知られているように、システム、デバイス、および機能ブロックの異なる組み合わせに統合または分割され得る。任意の適切なプログラミング言語およびプログラミング技術を使用して、特定の実装のルーチンを実装することができる。手続き型またはオブジェクト指向などの異なるプログラミング技術を採用することができる。ルーチンは、1つの処理装置または複数のプロセッサ上で実行することができる。ステップ、動作、または計算は特定の順序で提示されてもよいが、順序は、異なる特定の実装において変化させられてもよい。いくつかの実施態様では、本明細書において逐次的に示される複数のステップまたは操作が同時に実行されてもよい。