JP2018512097A - アナログビーム形成を伴うランダムアクセスレスポンス - Google Patents

アナログビーム形成を伴うランダムアクセスレスポンス Download PDF

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Abstract

基地局(72)が狭ビーム形成を採用する場合の、ランダムアクセスレスポンス(RAR)メッセージングのシステム(66)及び方法(83,90)である。複数のRARメッセージは、RARメッセージに対する何らかのレスポンスがユーザ機器(UE)から受信される前に、基地局からUE(68)へ連続的に送信される。よって、ビーム形成されるシステムにおけるアップリンク(UL)ビームとダウンリンク(DL)ビームとの間のいかなるキャリブレーションミスマッチにもかかわらず、RARメッセージはUEによって単に受信されるのではなく、そのUEにとって最も好適なDLビームを通じて受信される。各RARメッセージは、ULグラントによりスケジューリングされるUEのアップリンク送信について調整可能な時間遅延を提供するために、RARメッセージ内で搬送されるULグラント内にメッセージ固有のスケジューリング遅延インジケータを含み得る。複数のRAR送信は、特定の時間インスタンスにおいて単一のUL送信を、又は異なる複数の時間インターバルにおいて異なる複数のUL送信を、スケジューリングすることができる。UEは、UEにより検出された最良のDL RAR送信を基地局へレポートし得る。【選択図】図4A

Description

[関連出願への相互参照]
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2015年1月30日に提出された米国仮出願第62/109,897号の優先権の利益を主張し、その本開示は全体として参照によりここに取り入れられる。
[技術分野]
本開示は、モバイル通信システムにおけるランダムアクセス手続に関する。より具体的には、限定ではないものの、本開示の具体的な実施形態は、ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、ネットワークエンティティからユーザ機器(UE)へ複数のランダムアクセスレスポンス(RAR)メッセージを連続的に送信する装置及び方法を対象とし、各RARメッセージは、アップリンク(UL)グラントによりスケジューリングされるUEのアップリンク送信について調整可能な時間遅延を提供するために、当該RARメッセージ内で搬送されるULグラント内にスケジューリング遅延インジケータを含む。
旧来のセルラー通信システムにおいて、セルのカバレッジは、基地局からUEへ及びUEから基地局へ送信される無線周波数(RF)信号の受信及び復号が成功する地理的エリアによって定義される。“RF信号”は本明細書ではより簡潔に“無線信号”として言及され得る。基地局は、典型的には極めて大きな方位角及び/又は仰角にわたるアンテナビームパターンに従って無線信号を送信し及び受信するアンテナ又はアンテナアレイを備え得る。当該角度が大きいほど、アンテナ利得は低くなる。このため、所与のアンテナパターンについて角度的なカバレッジとカバレッジレンジとの間でトレードオフがある。高いアンテナ利得との組み合わせで大きな角度的カバレッジを有するために、ステアリング可能なアンテナアレイを使用して所望の方向にビームを形成し及びステアリングすることができる。
本明細書におけるカバレッジ関連の議論において、“セル”及びそれに関連付けられる例えばevolved Node B(eNB若しくはeNodeB)といった基地局、又は、基地局及びそのアンテナアレイは、議論の容易化のために互換可能に言及され、また、同じ参照番号を使用して識別され得る。例えば、UEは、互換可能にセルから若しくはeNBから無線信号を受信するものとして言及され、又は、UEは、互換可能に基地局から若しくは基地局のアンテナアレイから信号を受信するものとして言及され得る。
図1A〜図1Eは、アンテナビームパターン及びそのカバレッジレンジの様々な例を示す。図1Aにおいて、基地局のアンテナアレイ20がアンテナビームパターン26を提供することが示されている。図1Aにおいて、3つのUE22〜24が物理的に存在し及び基地局20と関連付けられるセル(図示せず)内で動作している(又はセル内に登録されている)ことも示されている。本明細書における議論のために、UE22〜24は、基地局20に“アタッチされている”又は基地局20の動作制御下にあると考えられ得る。図1Aに示されるように、アンテナパターン26は、3つのUEのうちの2つ、ここではUE22及びUE24のみが広角ビームパターン26からの無線カバレッジを受けるという意味で、広い角度を限られたレンジを伴ってカバーしている。他方、図1Bでは、アンテナアレイ20が別のビームパターン28を提供することが示されている。議論の容易化のために、図1A〜図1Dでは同じエンティティに言及するために同じ参照番号が使用される。しかしながら、実際には、図1A〜図1Dに示されるビームパターンのすべてが必ずしも同じ基地局のアンテナによって提供されるわけではなく、異なる基地局が異なるタイプのアンテナパターンを提供し得ることが理解される。再び図1Bを参照すると、アンテナパターン28はより長いレンジを提供しており、今やUE23に対して無線カバレッジを提供しているが、ビームパターン28はビームパターン26よりも狭い角度をカバーしていることが認められる。その結果、UE22及びUE24はカバレッジエリアから外れ得る。
すべてのUE22〜24にカバレッジを提供するために、アンテナアレイ20は、図1Cに示されるようにステアリング可能なアンテナアレイとして構成され得る。ステアリング可能なアンテナアレイ20は、個別のアンテナビーム30〜32を提供することができ、それらは、同時に提供されるか又は(図1Dを参照しながら後に議論されるように)時間ドメインで走査され得る。ステアリング可能なアンテナアレイ20から得られる複数のビーム30〜32は、図1Aの広い角度を実質的にカバーするばかりでなく、図1Bのレンジも提供することにより、図示したように3つすべてのUE22〜24に対して無線カバレッジを提供し得る。
現代のセルラーシステムにおける基地局は、図1Cに例示されるビームステアリングに加えてビーム形成も採用し得る。ビーム形成あるいは空間フィルタリングは、指向的な信号送信又は受信のためにアンテナアレイにおいて使用される信号処理技術である。デジタルコンテンツは、アナログ無線信号を使用して送信され得ると理解される。ビーム形成において、アナログ無線信号は、ある特定の角度における信号が強め合う(constructive)干渉を受け、他の信号が弱め合う(destructive)干渉を受けるように処理され/整形され得る。送信側及び受信側の双方において、こうしたアナログビーム形成を、例えば特定の方向からの不所望な信号を除去するといった空間的選択性を達成するために使用することができる。空間的選択性は、システムにおいて改善された信号受信/送信を提供し得る。よって、ビーム形成は、ワイヤレス帯域幅の利用の改善を助けることができ、ワイヤレスネットワークのレンジを増大させることもできる。ひいては、ビデオストリーミング、音質、並びに、他の帯域幅の影響及びレイテンシの影響を受け易い送信を改善することができる。
固定的なビームのセットしかサポートしないビーム形成システムについては、望まれる送信方向は分からないか又はある程度しか分からない場合があるが、すべての信号がビーム形成され得る。さらに、例えばアナログビーム形成システムといったいくつかのビーム形成システムは、同時に1つ又は少数のビームでしか送信することができない。こうしたシステムでは、基地局にアタッチされているすべてのUEにカバレッジを提供するために、複数のビームが時間ドメインで走査されなければならないであろう。よって、図1Dに例示されるように、アナログビーム形成の実装に起因して、例えば、一度に1つのアンテナビーム34〜36しか送信することができない。その結果、相異なるビーム34〜36及び対応する宛て先のUE22〜24は、図示したように、複数の時間インターバルを使用して時間t=0、t=1、及びt=2で時間多重化され得る。アンテナビーム34〜36は、ビーム形成され得るが、基地局20にアタッチされているすべてのUE22〜24をカバーするのに必要なカバレッジレンジを提供するために、図1Cにおけるビーム30〜32と同様のやり方でステアリングされ得る。
なお、議論の容易化のために、“アナログビーム形成”、“ビーム形成”、“狭ビーム形成”、及び他の同様の意味の用語は、本明細書では互換可能に使用され得る。
ビーム形成システムは、アンテナアレイの送信(Tx)側と受信(Rx)側との間にキャリブレーションミスマッチも有し得る。他方、いくつかのビーム形成システムは、送信及び受信のために別々のアンテナアレイさえ有してもよく、それにより、アップリンク(UL)で受信されるビームに関するビーム形成関連の指向性情報はダウンリンク(DL)で送信するビームには適用されない。なお、ここでは、アップリンク及びダウンリンクの用語はそれらの旧来の意味で使用される。即ち、ULにおける送信は、UEの基地局への送信をいい、DLにおける送信は、基地局のUEへの送信をいう。ビーム形成の文脈において、図1Eは、2つの別々のアンテナアレイ、Txアレイ38及びRxアレイ40が、基地局のアンテナシステムの一部を形成し得る例を示す。図1Eにおける例示から、基地局における別々のTxアレイ及びRxアレイに起因して、UE43にとって最も好適なDLビーム42が対応するULビーム44とは異なることがわかる。UE43への送信を基地局が構築し及び維持することをDLビーム42が可能にし得るという意味で、DLビーム42はUE43にとって“最も好適”又は“十分に良好”であろう。他方、UE43からの送信を基地局が受信することをULビーム44が可能にし得るという意味で、ULビーム44は“最も好適”又は“十分に良好”であろう。しかしながら、図1A〜図1Dにおける構成とは対照的に、図1Eにおける構成は、2つの異なるビーム42及び44を、一方をDLのために他方をULのために、それぞれ使用する。
図1Dの時間多重化されるビーム形成の実装、又は図1Eの“不一致の(mismatched)”ビームにおいて、対応するUEは、当該UEが基地局へユーザデータを送信するか基地局からユーザデータを受信することができるようになる前に、まず、セル又は基地局へ“アタッチ”しなくてはならないであろう。UEがセルに“アタッチ”できる前に、当該UEは、セルに最初にアクセスを試みる際に対応するセルのシステム情報を取得する必要があるであろう。3GPP(Third Generation Partnership Project)のLTE(Long-Term Evolution)セルラーネットワークにおいて、ランダムアクセス手続は、UEがセルへ同期モード又は非同期モードのいずれでアタッチするかに関わらず、UEがそれぞれのセルへアタッチすることを可能にするために遂行されねばならないであろう重要な機能である。
図2は、4G(Fourth Generation)LTEセルラーネットワークにおけるランダムアクセス手続のための例示的なメッセージングフロー46を描いている。議論の容易化のために、eNB48及びUE50を参照しながらメッセージングフロー46が示される。UE50は、図1A〜図1EにおけるUE22〜24及びUE43のうちのいずれかと同様であり得る。同様に、eNB48は、図1A〜図1Dにおける基地局20と同様であるか、又は、図1Eのアンテナアレイ38、40を構成し得る。前に述べたように、議論の容易化のために、本明細書では参照番号“48”はeNB48及びそれに対応するセル(図示せず)に言及するために互換可能に使用され得る。セルのサーチは、ランダムアクセス手続の一部であり、それによりUEは、セルとの、より具体的には当該セル内の特定の基地局との時間同期及び周波数同期を獲得し、また、そのセルの物理層のセルIDを検出し得る。図2内のブロック52に示されるように、eNB48は、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルで、プライマリ同期シーケンス(PSS)及びセカンダリ同期シーケンス(SSS)という2つの特別な信号をブロードキャストし得る。ブロードキャストされるこれらの信号は、セル48内で動作する、UE50を含むすべてのUEにより受信され得る。これらの信号を検出することで、UE50は、ブロック52に“サブフレーム及び無線フレームの同期”と示される、eNB48との時間同期及び周波数同期を実行することができ、また、セルのアイデンティティ(物理セルID)といった有用なシステムパラメータを取得することができる。LTEでは、PSS及びSSS同期信号は、10msの無線フレームにつき2回送信され得る。知られているように、LTEにおける10msの無線フレームは、各々が1msの10個の“サブフレーム”を構成する。よって、LTEでは、1msの送信時間インターバル(TTI)は“サブフレーム”として言及される。PSS信号は、送信されるすべてのサブフレームにおいていずれのセルに対しても同じであり得る。
図2内のブロック54に示されるように、eNB48は、対応するセル内で物理ブロードキャストチャネル(PBCH)信号及び物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)信号も送信し得る。PBCHは、セルの初期アクセスのために不可欠であろうダウンリンクシステム帯域幅といった基本的な情報を提供し得る。但し、PBCHは、システム帯域幅を事前に知らなくとも検出可能であるように、また、セルエッジでもアクセス可能であるように、設計される。PBCHを通じて、UE50は、重要なシステム情報(SI)を得るためにPDSCHも受信するように要求され得る。PBCHの相前後する送信間の時間インターバルは40msであり得る。PDSCHは、主要なデータ搬送チャネルであり、動的にかつ機会に応じて、セル内のユーザ/UEへ割り当てられる。ユーザデータをUEへ送信するのに加えて、一般的なスケジューリング情報及び、例えばシステム情報ブロック(SIB)を含むSIといったPBCH上では送信されない他のブロードキャスト情報を送信するのにも、PDSCHが使用される。LTEでは、SIBは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によってスケジューリングされ得る。この一般的なスケジューリング情報は、UE固有のものではないであろう。但し、例えばSIBをどのように復号するかといった、いかなるUE固有のスケジューリング情報も、ランダムアクセスが完了した後に、eNB48によりePDCCH(enhanced PDCCH)上で送信されてもよい。
ブロック52で同期信号を受信し及びブロック54でシステム情報を受信すると、UE50は、ブロック56に示されるように、ランダムアクセスプリアンブルをアップリンクにおいて物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上で送信することにより、ネットワークへのアクセス及びランダムアクセス手続の開始を試み得る。プリアンブルは、UE50のために必要なタイミングアドバンスをeNB48が推定できるようにする。このタイミングアドバンスはその後、ブロック58(後述する)で、ランダムアクセスレスポンス(RAR)メッセージでUE50へ通信される。RARを受信して初めて、UE50は、eNB48へ“アタッチする”又はセルに“滞在する”ために、eNB48とタイミングを同期させることができる。ブロック56におけるUE50のメッセージングは、本明細書では“Message1”あるいは“Msg1”として言及され得る。プリアンブルを受信し及びUEのランダムアクセスの試みを検出すると、基地局48は、ブロック58に示されるように、RARメッセージをPDSCH上で送信することにより、ダウンリンクにおいて応答し得る。本明細書における議論では、“RARメッセージ”及び“Message2”(あるいは“Msg2”)という用語が、ランダムアクセス手続の期間中のブロック56におけるプリアンブルを搬送するMsg1に対するeNB48のレスポンスに言及するために互換可能に使用され得る。ブロック58におけるランダムアクセスレスポンスは、関連文献において“RARグラント”として言及され得るものであり、これは、本明細書で“Message3”あるいは“Msg3”として言及される後続のメッセージをアップリンクにおいて送信することによりUE50がランダムアクセス手続を続行するための、20ビットのアップリンクスケジューリンググラントであり得る。RARグラントの内容は、“3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Layer Procedures (Release 12)”と題された、3GPP TS(Technical Specification)36.213、バージョン12.5.0(2015年3月)のセクション6.2に規定されている。3GPP TS36.213のセクション6.2における議論は全体として参照によりここに取り入れられる。
アップリンクタイミングを調整した後、UE50は、必要であれば、Msg2内のULグラントに基づいて、ブロック60に示されるように、Msg3をeNB48へ物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で送信し、Msg3内でその端末識別情報(端末ID)を提供し得る。PDSCHと同様に、PUSCHもユーザデータを搬送する。さらに、UEは、1msのスケジューリングインターバルで、即ち、サブフレームに等しい時間インターバルで、PUSCH及びPDSCH上でスケジューリングされ得る。
RARメッセージ(Msg2)に対するUEのレスポンス(Msg3)を受信すると、eNB48は、例えばeNB48が2つのランダムアクセスプリアンブルを2つの異なるUEから同じ値を伴って同時に受信する場合のように、競合の解消が求められるかどうかを判定し得る。eNB48は、競合を解消して、それらUEのうちの1つを選択し得る。ブロック62に示されるように、その後eNB48は、選択したUE、ここではUE50へ、“Message4”あるいは“Msg4”をPDSCHで送信し得る。
ブロック64で、UE50は、eNB48へ“アタッチ”されて、PDSCH及びPUSCHを使用してUEのユーザとの間でユーザデータを転送するためのeNB48との双方向の通信セッションを構築し得る。ユーザはその後UE50を使用して、音声通話、データセッション、ウェブブラウジング等を、eNB48のセルラーネットワークを使用して遂行することができる。
図1D及び図1Eを参照しながら議論したアナログ/狭ビーム形成が、図2を参照しながら議論した既存のランダムアクセス方式と共に使用される場合、問題が生じる。ネットワーク(即ち、eNB)は、UEから(Msg1内で)受信されるランダムアクセスプリアンブルからは、後続のランダムアクセスレスポンス(Msg2及びMsg4)にとってどのダウンリンクビームが最も適しており又は十分に良好であるのかを知ることができない。UEからの送信信号を受信するために最も適したアップリンクビームは、その情報をUEからプリアンブルを受信する際に取得できるはずであることから、ネットワークにより依然として認識可能である。しかしながら、例えば図1Eを参照しながら議論したようなダウンリンクビーム方向とアップリンクビーム方向との間の潜在的なミスマッチに起因して、アップリンクビーム関連の情報をダウンリンクに適用することができない。UEによりどのダウンリンクビームが選好されるかに関する情報を、ネットワーク/eNBが認識せず又は限定的な情報しか有しない場合、eNBは、(図1Aを参照しながら前に議論したような、より低いアンテナ利得、及びそのためより短いレンジを伴う)広いビームで、又は例えば図1Dに示したような複数の狭ビームで、のいずれかでRARメッセージ(Msg2)を送信しなければならないであろう。複数の狭ビームは、限定的な数のビームを伴うシステムにおいて、貴重なリソースを消費し得る。限定的な数の同時のビームしかサポートしないセルラーシステムについては、ランダムアクセスレスポンス(RAR)時間ウィンドウの期間中にRARメッセージを送信する際、異なるビームを異なる時間インスタンスにおいて使用しなければならない。RARウィンドウは、eNBからのRARメッセージを求めてUEがダウンリンクをモニタリングする時間である。
さらに、(Msg2とMsg3との間の)旧来の一対一のマッピングを使用して多数の“並列な”手続を開始することによって複数のDLビームを探査することは、無駄が多い。というのも、複数のDLビームでMsg2が送信される場合、eNBは複数のMsg3リソースも(ULにおいて)予約する必要があり得るからである。複数のMsg3リソースが予約されると、どの単一の又は複数のMsg2がUEにより受信されるかに依存して、予約されているMsg3リソースのうちの一部のみが実際にUEによりそのMsg3を送信するために使用されることになる。複数のMsg3送信内の内容を複製することはできるものの、初期のランダムアクセス手続を完了するためにはわずか1つのMsg3しか必要とされない。したがって、(Msg3のために)予約されているULリソースは無駄になり得る。
よって、基地局が狭ビーム形成を採用する場合、DLビーム方向とULビーム方向との間の潜在的なミスマッチにもかかわらず、図2のランダムアクセス手続の期間中のRARメッセージがUEによって単に受信されるのではなく、そのUEにとって十分に良好なDLビームを通じて受信されるように、当該ミスマッチに対処することが望ましいであろう。
解決策として、本開示の具体的な実施形態は、eNBといったネットワークエンティティからの複数のRARメッセージ(Msg2)がUEへと、おそらくは異なる時間に及び/又は異なるビームを使用して連続的に送信される、システム及び方法を提供する。よって、これらの複数のRARメッセージは中断なしに、且つ、UEから何らかのMsg3レスポンスが受信される前に、送信される。各RARメッセージは、当該RARメッセージ内で搬送されるULグラント内にメッセージ固有のスケジューリング遅延インジケータを含む。遅延インジケータは、ULグラントによりスケジューリングされるUEのアップリンク送信について調整可能な時間遅延を提供する。よって、本開示は、図2に示されるメッセージング順を依然として辿りながらも、図2内のブロック58及び60において修正されたメッセージングを伴う。本開示の具体的な実施形態におけるブロック58の修正バージョンでは、単一のMsg2に代えて複数のRAR送信(Msg2)が企図される。同様に、本開示の具体的な実施形態におけるブロック60の修正バージョンでは、それら複数のRAR送信に対するUEからのレスポンスは、1つ以上のMsg3送信を含み得る。図2内のブロック62及び64におけるメッセージングは変更されないままであり得る。
本開示の具体的な実施形態に従えば、異なる時間インスタンスにおける複数のRAR送信は、単一の時間インスタンスについて同一のUL送信(Msg3)をスケジューリングすることができる。アナログビーム形成を採用する基地局にとって、この多数Msg2対単一Msg3のマッピングは、RARメッセージ(Msg2)とそれに続いてスケジューリングされるUL送信(Msg3)との間の現行の単一Msg2対単一Msg3のマッピングに伴う、先に議論した問題を解決し得る。この多対一のマッピングは、複数のRARメッセージを送信する際に、UEからの単一のUL送信(Msg3)をスケジューリングしながらも、いくつものアンテナビームを時間ドメインで多重化することも可能にし得る。UEにとって最良のDLビームは知られていない場合があることから、複数のRARメッセージを送信することは好ましいであろう。UEは、測定された最良のDL Msg2をそのMsg3においてレポートし得るが、ULの最良のビームが先のMsg1を通じて既に知られている場合には、Msg3自体は何度も繰り返される必要はないであろう。
代替的に、他の実施形態においては、複数の連続的なRAR送信のうちの少なくとも2つは、異なる時間インターバルでUEのUL送信をスケジューリングし得る。このアプローチは、RARメッセージとUEからの潜在的なMsg3送信との間に多対多の対応をもたらし得る。前と同様に、RARメッセージのすべては、UEから何らかのMsg3が受信される前に、連続して送信される。本開示の教示によるRARメッセージの送信の文脈においてここで使用される“連続的に送信される”又は“連続して送信される”という用語は、各時間インスタンスにおける複数のDLビーム上での複数のRARメッセージの“並列”又は“同時”送信も含み得ることが理解される。1つの実施形態では、単一Msg2対多数Msg3の対応も実現され得る。
上記の多対一及び多対多のメッセージングメカニズムは、RARメッセージ固有の調整可能な時間遅延インジケータと併せて、UEにとってどのDLビームが最も適しているかをeNBが認識せず又はそれに関して限定的な情報しか有しない場合であっても、eNBのRARがUEによって受信される確度を増大し得る。このため、狭ビーム形成がeNBにより使用される場合にランダムアクセス手続の全体的なロバスト性が高められる。さらに、本明細書で議論されるRARメッセージングメカニズムは、RARメッセージ(Msg2)及びそれに続くULメッセージ(Msg3)をいつスケジューリングするかについての制限を取り除くことにより、eNBベースのスケジューラの柔軟性も高め得る。RARを送信する際及び/又はULメッセージを受信する際にある時間インスタンスにおいてダウンリンク及び/又はアップリンクの無線リソースが不足している場合に、これは特に有用であり得る。LTEにおける動的な時間分割複信(TDD)動作モードのケースでは、本明細書で議論されるRARメッセージングは、DL又はULについてどのサブフレームを動的に割り当て得るかに関するスケジューラの柔軟性も高め得る。
1つの実施形態において、本開示は、ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、ネットワークエンティティからユーザ機器(UE)へランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信する方法を対象とする。当該方法は、ネットワークエンティティにより、(i)各RARメッセージがUEによるRARメッセージへの応答を可能にするためのUEについてのそれぞれのアップリンク(UL)グラントを搬送する、複数のRARメッセージを生成することと、(ii)各RARメッセージについて、当該RARメッセージにより搬送されるそれぞれのULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを提供することと、(iii)各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを、それぞれのRARメッセージへ応答するためにUEがULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルの標識をUEへ提供するように構成することと、(iv)UEへ複数のRARメッセージを連続的に送信することと、を実行することを含む。
1つの実施形態において、複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つは、異なる時間に送信され得る。別の実施形態において、複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つは、異なる無線ビームを使用して送信され得る。
1つの実施形態において、上記時間インターバルは、複数のRARメッセージのうちのいずれにUEが応答するかに関わらず、各RARメッセージについて同一である。これにより、RARメッセージ(Msg2)とULにおけるUEの後続のレスポンス(Msg3)との間に多対一のマッピングが提供される。別の実施形態において、上記時間インターバルは、複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つについて異なる。このオプションは、RARメッセージとUEのULレスポンスとの間に多対多のマッピングをもたらす。
1つの実施形態において、時間遅延インジケータは、ビットフィールドであり得る。具体的な実施形態において、標識は、当該標識を搬送するそれぞれのRARメッセージのタイミングに対して相対的な第1の時間遅延値、であり得る。代替的に、標識は、ネットワークエンティティにより受信されるUEからのULメッセージのタイミングに対して相対的な第2の時間遅延値であって、ULメッセージへの応答として複数のRARメッセージがネットワークエンティティにより送信される第2の時間遅延値、であり得る。第1の時間遅延値は、標識を搬送するそれぞれのRARメッセージのサブフレームから測定される第1のサブフレーム数の形で表現され得る。他方、第2の時間遅延値は、ULメッセージのサブフレームから測定される第2のサブフレーム数の形で表現され得る。第1又は第2のサブフレーム数は、それぞれのRARメッセージ内の1ビット又は複数ビットを使用して、例えばRARメッセージ内の時間遅延インジケータフィールドを使用して、表現され得る。
具体的な実施形態において、それぞれのRARメッセージへ応答するためにUEがULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルを判定するために、等式又は定式がネットワークエンティティにより使用され得る。
1つの実施形態において、ネットワークエンティティは、複数のRARメッセージのうちのいずれにUEが応答しているのかを示すレスポンスを、ULにおいてUEから受信し得る。
さらなる実施形態において、本開示は、ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、ネットワークエンティティからUEにより受信されるRARを処理する方法を対象とする。当該方法は、UEにより、(i)各RARメッセージが当該RARメッセージにより搬送されるUEについてのそれぞれのULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを含む、複数のRARメッセージをネットワークエンティティから受信することと、各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータは、ULにおいてUEがネットワークエンティティへ送信を行うようにスケジューリングされるUL時間インターバルを特定することと、(a)上記UL時間インターバルは各RARメッセージについて同一であること、及び、(b)上記UL時間インターバルは複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つについて異なること、のうちの1つが適用されることと、(ii)複数のRARメッセージのうちの少なくとも1つを選択することと、(iii)選択された少なくとも1つのRARメッセージにより特定されるUL時間インターバルの期間中に、選択された少なくとも1つのRARメッセージへのレスポンスであって、選択された少なくとも1つのRARメッセージをネットワークエンティティに対して識別するレスポンスを送信することと、を実行することを含む。
1つの実施形態において、UEは、選択された少なくとも1つのRARメッセージに関連付けられたRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを予め定義される定式において使用して、選択された少なくとも1つのRARメッセージにより特定されるUL時間インターバルを判定し得る。
さらなる実施形態において、本開示は、モバイルデバイスへRARを送信するためのセルラーネットワークにおけるネットワークエンティティを対象とする。ネットワークエンティティは、狭ビーム形成を採用し、(i)複数のRARメッセージをモバイルデバイスへ送信するための送受信機と、(ii)モバイルデバイスへの送信の前に複数のRARメッセージを生成するためのスケジューラと、(iii)送受信機及びスケジューラへ連結されるプロセッサと、を含み、プロセッサは、スケジューラにより生成される複数のRARメッセージの送受信機による連続的な送信を行わせるように動作可能である。ネットワークエンティティにおいて、スケジューラは、(i)モバイルデバイスによるRARメッセージへの応答を可能にするために、各RARメッセージ内にそれぞれのULグラントを含めることと、(ii)各RARメッセージについて、当該RARメッセージにより搬送されるそれぞれのULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを提供することと、(iii)各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを、それぞれのRARメッセージへ応答するためにモバイルデバイスがULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルの標識をモバイルデバイスへ提供するように構成することと、を実行するように動作可能である。
1つの実施形態において、ネットワークエンティティは、(i)無線基地局(RBS)、(ii)基地局コントローラ(BSC)、(iii)無線ネットワークコントローラ(RNC)、(iv)eNodeB(evolved Node B)、及び、(v)基地局の集合、のうちの1つであり得る。
別の実施形態において、本開示は、ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、ネットワークエンティティからUEへRARを送信する方法を対象とする。当該方法は、ネットワークエンティティにより、(i)UEによるRARメッセージへの応答を可能にするための当該UEについてのULグラントを搬送する、RARメッセージを生成することと、(ii)ULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを提供することと、(iii)RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを、RARメッセージへ応答するためにUEがULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルの標識を当該UEへ提供するように構成することと、(iv)時間インターバルによってスケジューリングされる通りにRARメッセージへ応答する際にULにおいて複数のメッセージを送信するようにUEに命令するフラグビットを、RARメッセージ内にさらに提供することと、(v)RARメッセージをUEへ送信することと、を実行することを含む。このようにして、本開示の1つの実施形態に従って、RARメッセージ(Msg2)とUEによる複数のULレスポンス(Msg3)との間に一対多のマッピングが達成され得る。
LTEネットワークにおけるネットワークエンティティ/基地局によるアナログビーム形成の文脈において、本開示の具体的な実施形態に従った調整可能な時間遅延インジケータを各々が含む複数のRARメッセージの連続的な送信は、ネットワークエンティティとランダムアクセス手続を開始したUEにとって十分に良好なダウンリンクビームで少なくとも1つのRARメッセージを送出する機会をネットワークエンティティに提供する。UEによりどのダウンリンクビームが選好されるかをネットワークエンティティが認識せず又はそれに関して限定的な情報しか有さずとも、RARメッセージはUEへ送出され得る。このようにして、アップリンクビーム方向とダウンリンクビーム方向との間の潜在的なミスマッチの影響は実質的に軽減され、ランダムアクセス手続の全体的なロバスト性が高められ得る。
以下のセクションで、図面に示される例示的な実施形態を参照しながら本開示について説明する。
アンテナビームパターン及びそのカバレッジレンジの例を示す図である。 アンテナビームパターン及びそのカバレッジレンジの例を示す図である。 アンテナビームパターン及びそのカバレッジレンジの例を示す図である。 アンテナビームパターン及びそのカバレッジレンジの例を示す図である。 アンテナビームパターン及びそのカバレッジレンジの例を示す図である。 4G LTEセルラーネットワークにおけるランダムアクセス手続のための例示的なメッセージングフローを描いた図である。 本開示の具体的な実施形態に従った図4〜図10に示されるRARメッセージング方式が実現され得る例示的なワイヤレスシステムを示す図である。 本開示の具体的な実施形態の教示による、ネットワークエンティティによるRARメッセージの送信を説明する例示的なフローチャートである。 本開示の具体的な実施形態の教示による、UEによるRARメッセージの処理を説明する例示的なフローチャートである。 本開示の具体的な実施形態に従った例示的なRARメッセージのブロック図である。 本開示の1つの実施形態に従ったランダムアクセス手続における例示的な多対一のマッピングを示す図である。 本開示の1つの実施形態に従って、eNBにより送信される複数のRARメッセージのうちの少なくとも1つをUEが受信することを可能にするために、図3におけるeNBがどのようにビーム切り替えを使用し得るのかを示す図である。 本開示の1つの実施形態に従ったランダムアクセス手続においてあり得る多対多の及び多対一のマッピングを示す図である。 本開示の1つの実施形態に従って、Msg3グラントについて当初計算されたサブフレームが特別な目的のために予約されているサブフレームを示す場合に、Msg3についてのULサブフレームがどのようにスケジューリングされ得るのかを示す図である。 本開示の1つの実施形態に従ってMsg1に対して相対的に特定されるMsg3遅延の一例を示す図である。 本開示の1つの実施形態に従った例示的なワイヤレスデバイスのブロック図である。 本開示の1つの実施形態に従ったネットワークエンティティとして機能し得る基地局の例示的なブロック図である。
以下の詳細な説明において、本開示の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が述べられる。しかしながら、本開示がこれら特定の詳細無しに実践され得ることは、当業者には理解されるであろう。他の例では、本開示を曖昧にすることのないように、よく知られている方法、手続、構成要素、及び回路は詳細には説明されていない。本開示は主に、例えばLTEネットワークといった3GPP(Third Generation Partnership Project)セルラーフォン/データネットワークの文脈で説明されるが、図2に例示されるものと同様のランダムアクセス手続をネットワークが要する限り、他の形のセルラー又は非セルラーワイヤレスネットワークにおいても本開示を実現することができることが理解されるべきである。よって、下の議論における“セル”という用語の使用は、セルラー構造のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
図3は、本開示の具体的な実施形態に従った図4〜図10に示されるRARメッセージング方式が実現され得る、例示的なワイヤレスシステム66を示す。例示的なワイヤレス又はモバイルデバイス68は、モバイル通信ネットワーク70を通じてシステム66内で動作し得る。モバイルデバイス68がネットワーク70内で“動作”すること又はネットワークによりサポートされる種々のサービス及び機能にアクセスすることを可能とされる前に、モバイルデバイス68は、図2に示したもののようなランダムアクセス手続を、本開示の教示による修正されたRARメッセージングでもって、実行する必要があるであろう。本明細書における議論では、“ワイヤレスネットワーク”、“モバイル通信ネットワーク”、“事業者ネットワーク”、又は“キャリアネットワーク”という用語は、デバイス68のような、様々なタイプのワイヤレスデバイスとの音声及び/又はデータ通信を促進するワイヤレス通信ネットワーク70に言及するために互換可能に使用され得る。キャリアネットワーク70は、セルラーネットワーク、プロプライエタリなデータ通信ネットワーク、企業内ワイヤレスネットワーク、等であり得る。
1つの実施形態において、ワイヤレスデバイス68は、例えば、音声通話の一部としてのオーディオデータ、ビデオ通話の一部としてのオーディオ・ビジュアルデータ、オンラインゲームに関連付けられるテキストデータ、グラフィカルデータ、及び/若しくは画像データ、等のデータコンテンツを、ネットワーク70から受信しあるいはネットワーク70へ送信することができる、UE又は移動局(MS)であり得る。1つの実施形態において、ワイヤレスデバイス又はUE68は、本開示の教示に従って受信される複数のRARメッセージを処理するための、例えば(下で議論する)図11に示されるモジュール170といった、RARメッセージ処理モジュールを含み得る。ワイヤレスデバイス68は、“モバイルハンドセット”、“ワイヤレスハンドセット”、“モバイルデバイス”、“モバイル端末”、等のような類似の用語によって言及されてもよい。UE又はモバイルハンドセット/デバイスのいくつかの例は、セルラーフォン又はデータ転送機器、スマートフォン、ハンドヘルド又はラップトップコンピュータ、Bluetooth(登録商標)デバイス、電子書籍リーダ、携帯電子タブレット、等を含む。データ転送機器は、PDA(Personal Digital Assistant)又はページャを含み得る。スマートフォンは、例えば、iPhone(商標)、Android(商標)フォン、Blackberry(商標)デバイス、等を含み得る。
図3の実施形態において、キャリアネットワーク70が例示的なネットワークエンティティ72を含むことが示されている。本明細書における議論では、“ネットワークエンティティ”という用語は、基地局(BS)又はeNodeB/eNBに言及するために互換可能に使用され得る。1つの実施形態において、ネットワークエンティティ72は、下で後に議論するように、UEによるランダムアクセス手続の開始の期間中にUE68とインタラクションする基地局の集合を表してもよい。ネットワークエンティティ72に関連付けられるセル(図示せず)内で動作するUE68といったモバイルデバイスに対して無線周波数(RF)カバレッジ又は無線インタフェースをネットワークエンティティ72が提供することを可能にするために、ネットワークエンティティ72はアンテナアレイ(又はアンテナユニット)74を具備し得る。モバイルデバイス68のケースでは、こうしたRFカバレッジは、RFリンク76の形で例示される。ネットワークエンティティ72は、アンテナユニット74を介して、及びピコ又はフェムト基地局(図示せず)といったセカンダリエンティティの助けを伴って又は伴わずに、RFリンク76をデバイス68へ提供し得る。ここで、ワイヤレスネットワーク70がセルラーLTEネットワークである場合、eNB72は、“ソースセル”として知られる特定のセルと関連付けられ、UE68に対してそのソース/サービングeNBとしてRFカバレッジを提供し得る。UE68は、eNBのソースセル(図示せず)内に物理的に存在するか、登録されるか、例えばRFカバレッジ若しくは先のハンドオーバを通じて関連付けられるか、又は、その中で動作していることから、eNB72によりサービスされ得る。前に述べたように、“セル”及びそれに関連付けられる例えばeNB(あるいはeNodeB)といった基地局は、同じ参照番号を使用して互換可能に言及され得る。例えば、モバイルデバイス68は基地局72又はセル72とランダムアクセス手続を行う、と互換可能に言及され得る。
1つの実施形態において、アンテナアレイ(又はアンテナユニット)74は、図1Dに示されるビームのような複数の無線ビームを提供することができるステアリング可能なアンテナアレイを含み得る。別の実施形態において、アンテナアレイ74は、図1Eに示されるもののような、別々の送信アレイ及び受信アレイからなり得る。さらに別の実施形態においては、アナログビーム形成された信号をアンテナアレイ74が1つのビームで又は少数のビームで同時に送信し及び受信することができるように、アンテナアレイ74は、単一のアンテナエレメント又は複数のアンテナエレメントを含み得る。代替的に、アンテナアレイ74は、ビーム形成された信号を複数のビームを使用して時間多重化されるやり方で、図1Dに示されるものと同様のやり方で、送信し及び受信し得る。議論の容易化のために、アンテナアレイ74は、基地局72による送信/受信が議論されるたびに明示的に記載されるわけではない。しかしながら、BS72によるワイヤレスデバイス68との通信はアンテナユニット74を通じてである、と理解される。
UE68へエアインタフェース又は通信チャネルを提供することに加えて、BS72は、例えばUE68から受信されるチャネルフィードバックを使用して、無線リソース管理も行い得る。eNB72とUE68との間の例えばRFリンク76といった通信チャネルは、eNB72とUE68との間で交換される信号のための通信路(conduit)を提供し得る。さらに、ネットワークエンティティ又はeNB72は、キャリアアグリゲーション(CA)が存在しないセルの一部であってもよい。但し、本開示の教示は、CAベースのセルラー構成にも等しく適用され得ることが理解される。
以下の議論において、本開示の具体的な実施形態に従ったランダムアクセス手続のRARメッセージング部分が、モバイルデバイス68及びネットワークエンティティ72を参照しながら議論される。ランダムアクセス手続が成功裏に完了した後は、モバイルデバイス68は、ネットワークエンティティ72へ“アタッチ”されていると考えられ、ネットワークエンティティ72は、モバイルデバイス68を“制御”していると考えられ得る。よって、ワイヤレスネットワーク70内で動作しており基地局72へアタッチされているワイヤレスデバイス68等の端末同士は、基地局72を介して情報を交換し得る。ワイヤレスネットワーク70は、多数のワイヤレス端末がその中で動作する高密度のネットワークであり得る。例示の容易化のために、図3にはそうしたデバイス68を1つのみ示している。キャリアネットワーク70は、据え置き型のデバイスと共にモバイル型のデバイスをサポートしてよい。モバイル通信ネットワーク70は、ワイヤレスサービスのプロバイダ(又は事業者)により運用され、管理され、及び/又は所有されるセルラーキャリアネットワークであり得る。
1つの実施形態においては、ネットワークエンティティ72は、3G(Third Generation)ネットワーク内の基地局、又は、ホーム基地局若しくはフェムトセルであり、アタッチされるそれぞれのモバイルハンドセットへ無線インタフェースを提供し得る。他の実施形態においては、基地局は、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、基地局コントローラ(BSC)、無線タワー、又は、ワイヤレス環境で動作可能な他の任意のタイプの無線インタフェースデバイスも含み得る。
前述したように、基地局(BS)72は、“ネットワークエンティティ”として互換可能に言及され得る。追加的に、BS72は、“アクセスノード”又は“モバイル通信ノード”としても言及され得る。3Gキャリアネットワーク70のケースでは、基地局72は、3G無線基地局(RBS)の機能性を、3G無線ネットワークコントローラ(RNC)のすべての又はいくつかの機能性と共に含み、BS72は、本開示の具体的な実施形態の教示によるRARメッセージングを行うようにも構成され得る。例えば2G(Second Generation)ネットワーク又は4G(Fourth Generation)ネットワーク及びそれ以降、といった他のタイプのキャリアネットワークにおける通信ノードが同様に構成されてもよい。図3の実施形態において、ノード72は、本開示の教示によるRARメッセージングを実現するように(ハードウェアで、ソフトウェアを介して、又はその両方で)構成され得る。例えば、アクセスノード72の既存のハードウェアアーキテクチャを修正できない場合、本開示の1つの実施形態に従ったRARメッセージングは、(利用可能であれば)基地局コントローラ(BSC)又は当該アクセスノード72における1つ以上のプロセッサの好適なプログラミングを通じて実現され得る。そうしたプロセッサは、例えば、図12に示されるプロセッサ175、あるいはより具体的にはスケジューラ184、であり得る。ノード72内のプロセッサによるプログラムコードの実行時、例えば、後に議論するように、調整可能な遅延インジケータを伴うRARメッセージを生成すること、UE68へ連続して複数のRARメッセージを送信すること、UE68から1つ以上のレスポンスを受信すること、等の種々のeNB関連の機能を実行するようにノード72は動作し得る。よって、以下の議論において、通信ノード72(又はそのBSC)はある機能又はプロセスを“実行する”、“達成する”、又は“遂行する”と言及され得るが、そうした実行が所望通りにハードウェア及び/又はソフトウェアで技術的に達成されてよいことが当業者にとって明らかである。
本明細書における議論は“ネットワークエンティティ”として主に基地局又はeNBに言及するが、ある実施形態においては、“ネットワークエンティティ”という用語が例えば、ピコ若しくはフェムト基地局といったセカンダリエンティティとの組み合わせで動作するマクロ基地局、ピコ若しくはフェムト基地局といったセカンダリエンティティ、基地局の集合、RNC、BSCの機能性を伴う若しくは伴わない基地送受信機局(BTS)、分散型eNB、コアネットワーク、BSC、又は、BSC若しくはRNCの機能性を伴う若しくは伴わない1つ以上の基地局とCNとの組み合わせ、への言及であってもよいことが理解される。例えば、何らかのRNC機能性がCNにおいて実現される場合、CNは、“ネットワークエンティティ”を表し得る。そうしたRNC機能性がBS/eNBとCNとの間で分散される場合には、“ネットワークエンティティ”は、そうしたBS/eNBとCNとの組み合わせであり得る。他方、具体的な実施形態において、例えば協調マルチポイント(CoMP)送信/受信構成のケースにおいては、複数の基地局又は単一のBSと他のいくつかのノード(図示せず)との組み合わせが、“ネットワークエンティティ”を構成し得る。ネットワーク70内又はワイヤレスシステム66内の、上述したもの以外の、IPベースであり得る別のエンティティが、本開示の教示による“ネットワークエンティティ”として動作するように構成されてもよい。本明細書において述べられるネットワークエンティティはいずれも、所望通りに、好適に構成されたハードウェア及び/又はソフトウェアを使用して、機能又はプロセスを“実行し”、“達成し”、又は“遂行し”得る。
図3の実施形態におけるeNB72は、コアネットワーク(CN)78によりサービスされ制御されるように示されている。同じ事業者ネットワーク70内か、ワイヤレスシステム66における他のキャリアネットワーク(図示せず)内のいずれかに、追加的なコアネットワーク(図示せず)があり得ることが理解される。キャリアネットワーク70がLTEネットワークである場合、eNB72は、“S1”インタフェースを介してCN78へ接続され得る。例えば、端末モビリティ管理;外部ネットワーク又は通信エンティティへのアクセス;加入者アカウントの管理、請求、VoLTE(Voice over LTE)音声通話サービスといった加入者選択型サービスの配信のサポート、等;インターネットプロトコル(IP)接続性及び他のネットワーク(例えばインターネット)若しくはエンティティとの相互接続;ローミングサポート;等の論理及び制御機能を、コアネットワーク78は提供し得る。
LTEキャリアネットワーク70のケースでは、CN78は、AGW(Access Gateway)又はEPC(Evolved Packet Core)のいくつかの若しくはすべての機能性を含むか、又は、サブネット固有のゲートウェイ/制御ノード(図示せず)との組み合わせで機能し得る。ある実施形態においては、CN78は、例えば、3GPP CNといったIMT(International Mobile Telecommunications)CNであり得る。他の実施形態においては、CN78は、例えば、(符号分割多重アクセス(CDMA)ベースのセルラーシステムのための)3GPP2 CNといった別のタイプのIMT CN、又は、ETSI TISPAN(European Telecommunications Standards Institute TIPHON(Telecommunications and Internet Protocol Harmonization over Networks) and SPAN(Services and Protocols for Advanced Networks))CN、であり得る。
キャリアネットワーク70のタイプに関わらず、コアネットワーク78は、UE68のようなUEのうちの1つ以上の、それらそれぞれのeNBへの接続、並びに、当該eNBを通じた、キャリアネットワーク70内で動作する他のモバイルハンドセットへの接続、及び、キャリアネットワーク70の外部の他の音声及び/又はデータネットワーク内の他の通信デバイス若しくはリソースへの接続、を提供するように機能し得る。通信デバイスは、有線又は無線の電話を含み、リソースは、インターネットウェブサイトを含み得る。UE68のためにキャリアネットワーク70内で動作するデバイスを越えて所望の接続を達成するために、コアネットワーク78は、例えばインターネットのようなインターネットプロトコル(IP)ネットワークといったパケット交換ネットワーク80へ、及び、公衆交換電話網(PSTN)といった回路交換ネットワーク81へ連結されてもよい。よって、コアネットワーク78へのeNB72の接続及び、eNB72とのUE68の無線リンク76を通じて、UE68のユーザは、事業者ネットワーク70内で動作するリソース又はシステムを越えて多種多様なリソース又はシステムにワイヤレスに(及びシームレスに)アクセスし得る。
キャリアネットワーク70は、セルラー電話ネットワーク、PLMN(Public Land Mobile Network)、又は、音声ネットワーク若しくはデータネットワーク若しくはその両方であり得る非セルラーワイヤレスネットワーク、であり得る。先に述べたように、キャリアネットワーク70は、複数のセルサイト(図示せず)を含み得る。UE68といったワイヤレス端末は、キャリアネットワーク70内の加入者ユニットであり得る。さらに、キャリアネットワーク70のいくつかの部分は、例えばPSTN、IMS(IP Multimedia Subsystem)ベースのネットワーク、若しくは、衛星ベースの通信リンクといった、現在又は将来の有線又は無線の通信ネットワークのうちのいずれかを、単独で又は組み合わせで含み得る。同様に、上でも述べたように、キャリアネットワーク70は、そのコアネットワーク78のIPネットワーク80への接続を介してインターネットに接続されてもよく、又は、その一部としてインターネットの一部分を含んでもよい。1つの実施形態において、事業者ネットワーク70又はワイヤレスシステム66は、図3に示したエンティティよりも多くの若しくは少ない又はそれらとは異なるタイプの機能エンティティを含み得る。
以下の議論における種々の例は主にLTEネットワークの文脈で提供されるが、本開示の教示は、セルラー又は非セルラーの複数の異なる周波数分割多重(FDM)若しくは時間分割多重(TDM)ベースのワイヤレスシステム若しくはネットワークに、本教示を用いて当業者にとって明らかであるような好適な修正を伴って、等しく適用されてよく、それにより、図2を参照しながら先に議論した手続と同様のランダムアクセス手続を行うことをモバイルハンドセットは要し得る。こうしたネットワーク又はシステムは、例えば、2G(Second Generation)、3G(Third Generation)、若しくは4G(Fourth Generation)仕様を使用する標準ベースのシステム/ネットワーク、又は非標準ベースのシステム、を含み得る。そうしたシステム又はネットワークのいくつかの例は、限定ではないものの、GSM(Global System for Mobile communications)ネットワーク、TIA/EIA(Telecommunications Industry Association/Electronic Industries Alliance)IS−136(Interim Standard-136)ベースの時間分割多重アクセス(TDMA)システム、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)システム、3GPP LTEネットワーク、WCDMAベースの高速パケットアクセス(HSPA)システム、3GPP2のCDMAベースの高速パケットデータ(HRPD)システム、CDMA2000又はTIA/EIA IS−2000システム、EV−DO(Evolution-Data Optimized)システム、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)標準IEEE802.16eに基づくWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)システム、LTE AdvancedシステムといったIMT−Advanced(International Mobile Telecommunications-Advanced)システム、他のUTRAN(Universal Terrestrial Radio-Access Networks)又はE−UTRAN(Evolved-UTRAN)ネットワーク、GSM/EDGE(GSM/Enhanced Data Rate for GSM Evolution)システム、非標準ベースのプロプライエタリな企業ワイヤレスネットワーク、等を含む。
図4A及び図4Bは、本開示の具体的な実施形態の教示による、基地局/eNB72といったネットワークエンティティによるRARメッセージの送信と、UE68といったUEによるそれらメッセージの処理と、をそれぞれ示す例示的なフローチャート83及び90である。本明細書における議論では、図4A及び図4Bはまとめて“図4”として言及され得る。図4Aにおけるフローチャート83は、ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、ネットワークエンティティ72からUE68へランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信する方法に関し得る。図4Aに示される種々の方法ステップは、ネットワークエンティティ72により実行され得る。他方、図4Bにおけるフローチャート90は、ネットワークエンティティ72からUE68によって受信されるRARを処理する方法に関する。図4Bに示される種々の方法ステップは、UE68により実行され得る。よって、具体的な実施形態において、図4Aにおけるフローチャート83は、図2内のブロック58に示されるRARメッセージング動作、即ちMsg2の送信の修正バージョンであると考えられ、図4Bにおけるフローチャート90は、図2内のブロック60に示されるMsg3の送信の修正バージョンであると考えられ得る。
ここで図4Aにおけるブロック85を参照すると、1つの実施形態において、ネットワークエンティティ72は、本開示の教示により複数のRARメッセージを生成し得る。各RARメッセージは、UEによる当該RARメッセージへの応答を可能にするためのUE68についてのそれぞれのULグラントを搬送し得る。ブロック86に示されるように、ネットワークエンティティ72は、各RARメッセージについて、当該RARメッセージにより搬送されるそれぞれのULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを提供し得る。本開示の1つの実施形態に従った例示的なRARメッセージを図5に示し、これについて以下に議論する。ネットワークエンティティ72は、ブロック87に記されるように、各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを、それぞれのRARメッセージへ応答するためにULにおいてUEがそのMsg3を送信するようにスケジューリングされる時間インターバルの標識を当該UEへ提供するようにも構成し得る。1つの実施形態において、以下により詳細に議論するように、上記時間インターバルは、複数のRARメッセージのうちのいずれにUEが応答するかに関わらず、各RARメッセージについて同一であってもよい。これにより、複数のRARメッセージ(Msg2)と単一のMsg3との間に多対一の対応がもたらされ得る。他方、別の実施形態では、上記時間インターバルは、ネットワークエンティティにより生成される複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つについて異なってもよい。このケースでは、“n”個のRARメッセージ(Msg2)と“m”個のMsg3レスポンスとの間に多対多の対応が生じ得る。ここで、n≧m≧2である。ブロック88に示されるように、ネットワークエンティティ72は、ULにおいてUEからの何らかのレスポンス(Msg3)がネットワークエンティティにより受信される前に、複数のメッセージのうちのすべてのRARメッセージをUE68へ連続的に送信し得る。前に述べたように、このように複数のRARメッセージを間断なく送信することで、好ましくはUE68にとってRAR Msg2を受信するために十分に良好なダウンリンクビームを通じて、ネットワークエンティティ72からのRARがUE68により実際に受信される確度が高まり得る。
次に図4Bを参照すると、ブロック92に示されるように、UE68は、ネットワークエンティティ72から複数のRARメッセージを受信し得る。ブロック86及び87を参照しながら述べたように、またブロック92に記されるように、受信される各RARメッセージは、当該RARメッセージにより搬送されるUEについてのそれぞれのULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを含み得る。さらに、各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータは、UEとネットワークエンティティとの間で遂行されるべきランダムアクセス手続の一部として、UE68がMsg3をULにおいてネットワークエンティティ72へ送信するようにスケジューリングされるUL時間インターバル、を特定し得る。1つの実施形態において、UL時間インターバルは、各RARメッセージについて同一であり、これにより、複数のRARメッセージ(Msg2)と単一のUEレスポンス(Msg3)との間に先に述べた多対一のマッピングがもたらされ得る。別の実施形態では、UL時間インターバルは、ネットワークエンティティ72から受信される複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つについて異なり、これは、先に述べたRARメッセージ(Msg2)と潜在的なUEレスポンス(Msg3)との間の多対多のマッピングをサポートし得る。
図4B内のブロック93に述べられるように、UE68は、複数のRARメッセージのうちの少なくとも1つを、処理し及び応答するために選択し得る。その後、ブロック94に記されるように、UE68は、選択した少なくとも1つのRARメッセージに対するレスポンスをネットワークエンティティ72へ送信し得る。UE68からのレスポンスは、選択されたRARメッセージにより特定されるUL時間インターバルの期間中に送信され得る。1つの実施形態において、UE68からのレスポンスは、選択されたRARメッセージをネットワークエンティティ72に対して識別してもよい。
図5は、本開示の具体的な実施形態に従った例示的なRARメッセージ97のブロック図を示す。RARメッセージ97は、Msg3をアップリンクにおいて送信するようにUE68をスケジューリングするアップリンクグラント99として確保される予め決定される数のビットを有し得る。RARメッセージ97は、図2内のブロック58を参照しながら述べたRARメッセージとは異なるが、関連技術文献との整合性を保つために、RARメッセージ97の文脈においても“Msg2”という用語が依然として使用され得る。1つの実施形態において、“RARメッセージ”、“RARグラント”、又は“ULグラント”という用語は、RARメッセージ97が本質的に、ULグラントを搬送するメッセージであることから、互換可能に使用され得る。そのケースでは、別個のULグラントフィールド99は必ずしも図示されなくてよく、RARメッセージブロック97全体とマージされてもよい。しかしながら、本明細書では議論の容易化のために、ULグラントフィールド99は、RARメッセージ97とは別個であって但しその一部として扱われる。
図5に示されるように、RARメッセージ97により搬送されるULグラントフィールド99は、RARメッセージ固有の時間遅延インジケータ100を含み得る。遅延インジケータ100は、スケジューリングされるUL送信(Msg3)が行われる時間インスタンス、例えばサブフレームを、各RARメッセージについて個々に調整することができるように、RARメッセージ97に対して相対的(又は、当該メッセージに固有)であり得る。以下に議論するように、ネットワークエンティティ72、より具体的には当該ネットワークエンティティ内のスケジューラは、RARメッセージ固有の時間遅延インジケータ100を、それぞれのRARメッセージへ応答するためにUEがULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルの標識をUE68へ提供するように構成し得る。具体的な実施形態において、遅延インジケータ100を通じて特定される時間インターバルは、例えば1ms、0.2ms等の予め定義される時間長を有する無線サブフレームであり得る。本明細書において“サブフレーム”という用語は、例えばキャリアネットワーク70がLTEネットワークである場合等、標準ベースのセルラー通信ネットワークにおける無線フレームの予め定義される一部分に言及するために使用される。他の実施形態において、例えばネットワークエンティティ72とワイヤレスデバイス68との間の通信が“サブフレーム”に基づいていない場合には、時間インターバルは、サブフレーム以外であり得る。
遅延インジケータ100は、UL時間インターバル(又はサブフレーム)を示すために予め決定される数のビットが使用され得るビットフィールドであり得る。例えば、図6〜図10を参照しながら後に議論するように、ビットフィールドは1ビット長、2ビット長、又は4ビット長であり得る。しかしながら、所望の実装に依存して、遅延インジケータビットフィールド100を構成するビットの数は、本明細書で議論される数と異なってもよい。ビットフィールド内のビットを通じて、eNB72は、Msg3を送信するUL時間インターバル(又はサブフレーム)をUE68へ指示するための時間遅延値を提供し得る。具体的な実施形態において、時間遅延値は、UE68がそのMsg3をeNB72へ送信するまでに待つ必要があり得る具体的なサブフレーム数の形であり得る。
以下により詳細に議論するように、1つの実施形態においては、RARメッセージ97と同様の構造を有する複数のRARメッセージがネットワークエンティティ72により送信される場合にも、また、それら複数のRARメッセージのうちのいずれにUE68が応答し得るかに関わらず、各RARメッセージは同一の時間インターバル(サブフレーム)を特定してもよい。一方、別の実施形態においては、ネットワークエンティティ72により送信されるRARメッセージのうちの少なくとも2つは、UE68からのMsg3について異なるサブフレームを特定してもよい。同一の時間インターバルベースのRARメッセージングのケースでは、本開示の具体的な実施形態により複数のサブフレームを構成し得るRAR時間ウィンドウの期間中にRAR送信をモニタリングするUE68は、その後、いずれのRARメッセージをUEが検出するかに関わらず、同一のサブフレーム内で送信を行うことを許可され得る。これにより、eNB72は、そのRARメッセージ群を異なるビームで及び/又は異なる時間インスタンスで送信することが可能とされ、よって、UE68にとってRARメッセージを受信するのに最も好適な(又は単に十分に良好な)DLビームに行き当たる確度が増大する。図6(下に議論する)は、こうした多対一のマッピングの一例である。
いくつかのケースでは、UE68は、eNB72からのRARメッセージのうちのいくつもを検出する場合がある。これらのRARメッセージは、図5におけるRARメッセージ97と同様のフォーマットを有し得る。これらのRARメッセージが、例えばプリアンブルインデックス、タイミングアドバンス、及びULグラント等、全く同じペイロードを含んでいない場合には、UE68は、検出されたRARメッセージのセットから1つのRARメッセージを“最良の”RARメッセージであるとして選択し得る。しかしながら、この“最良の”RARメッセージは、UE68によりそのMsg1の一部としてeNB72へ送信されるプリアンブルに対応するプリアンブルインデックスを依然として含まねばならない。こうしたMsg1の送信は、図2内のブロック56を参照しながら先に議論したものと同様であり得る。1つの実施形態において、UE68は、この“最良の”RARメッセージを予め定義される基準に従って選択し得る。例えば、最良のRARメッセージは、受信されたRARメッセージのセットから、最大の信号対干渉及び雑音比(SINR)又は受信電力を有するRARメッセージとして選択されてもよい。代替的に、最良のRARメッセージは、UE68が受信に成功する最初のRARメッセージとして、又は、別の優先順位に従って受信に成功する最初のRARメッセージとして選択されてもよい。こうした別の優先順位は、eNB72によりRARメッセージ自体内で指示されてもよく、又は、例えばUEの製造期間中、それぞれのサービスプロバイダネットワークにおける最初の起動期間中、若しくはサービスプロバイダによるハードウェア/ソフトウェアの構成期間中に、適切なセルラーネットワーク仕様若しくは上位レイヤ構成のいずれかにより、事前にUE68へ与えられてもよい。いずれにせよ、UE68は、その“最良の”RARメッセージ97に対するレスポンス(Msg3)を、選択したRARメッセージ97内のULグラント99に従って送信し得る。
1つの実施形態において、ULの最良の(若しくは好ましい)ビームが未知である場合又は図2内のブロック56におけるMsg1のようなUEのMsg1から容易に判定し得ない場合に、一対多(単一Msg2対多数Msg3)のマッピングがeNB72により使用されてもよい。別の実施形態では、多対多(多数Msg2対多数Msg3)のマッピングが代わりに使用されてもよい。このようにして、eNB72は、UE68にとって最良のULビームを判定するために、ULにおいて様々なビームを試すことができる。
具体的な実施形態において、UE68により図2内のブロック56におけるMsg1のようなMsg1の一部として送信される同一のPRACHプリアンブルが、複数のeNB、複数のアクセスポイント、又は、ネットワーク70内の他の同様の複数ノードにより検出されてもよい。一方で、そうした各ノードは、当該PRACHプリアンブルを異なるタイミングアドバンスを伴って検出し、及び、対応するRARメッセージ(Msg2)で応答し得る。なぜなら、ネットワーク70は、例えば、異なるタイミングアドバンス調整を伴ってUE68が複数回にわたりMsg3送信を試行することを望み得るからである。ネットワーク70内の複数のノード/アクセスポイント(図示せず)から複数のRARメッセージをUE68が受信する場合、UE68は、応答すべきRARメッセージのセットを選択し得る。選択された各RARメッセージは、図5内のULグラント99のような、異なるアップリンクグラントを含み得る。その後、UE68はそのMsg3を、メッセージ内のULグラントに基づいて、選択したRARメッセージあたり1サブフレームで、複数のサブフレーム内で送信し得る。各Msg3は、対応するRARメッセージ内で特定された通りのタイミングアドバンスを伴って送信され得る。
上に述べたように、1つの実施形態において、複数のRARメッセージがUE68により、例えばキャリアネットワーク70内の異なるアクセスポイント又はノード(図示せず)から受信され得る。1つの実施形態において、異なるビームを介して同時に送信される複数のRARメッセージを受信するために、UE68は2つ以上のアンテナを有し得る。前に述べたように、具体的な実施形態では、UE68へRARメッセージを送信するこれら複数のアクセスポイント/ノード/基地局は、一括りで“ネットワークエンティティ”と考えられ得る。この状況は、前に述べたCoMP送信/受信構成の文脈で生じ得る。UE68が複数回のMsg3送信で応答する場合、これらのMsg3送信もまた異なるアクセスポイントに向けられる。別の実施形態では、複数のRARメッセージが同一のアクセスポイント又はeNBから異なるビームで送信され得るが、その場合、それに続くMsg3送信は、同一のアクセスポイントにおいて異なるビームで、異なる時間インスタンスの期間中に受信されることができる。
1つの実施形態において、UE68は、複数のRARメッセージのうちのいずれにUE68が応答しているのかをそのMsg3レスポンス内で示すように構成され得る。よって、eNB72からの複数のRARが同一のUL送信(Msg3)をスケジューリングするケースに備えて、いずれのRARメッセージがUE68により検出されたのかに関する情報を含むようにMsg3は構成され得る。1つの実施形態において、UE68からのMsg3は、UE68により検出され且つUEがそれに対して応答している対応するRARメッセージ97内の遅延インジケータ100により特定される時間遅延値を含む“Msg3遅延(Msg3 delay)”フィールドを含み得る。この“Msg3遅延”フィールド内の値に基づいて、eNB72は、ダウンリンクにおけるいずれのRARメッセージの受信にUE68が成功したのかを知得し得る。これは、さらなるダウンリンク送信においてUE68にとってどのダウンリンクビームが好適であるかをネットワーク/eNBに知らしめることから、有益である。1つの実施形態において、Msg3の既存の標準化されたフォーマットが、“Msg3遅延”フィールドを新たなフィールドとして含むように修正されてもよい。
図6は、本開示の1つの実施形態に従ったランダムアクセス手続における、例示的な多対一のマッピングを示す。図6には、一例として、eNB72とUE68との間のUL及びDL送信のための複数のサブフレームがシーケンス105として示されている。議論の容易化のために、サブフレームは、図2に示されているものと同様のランダムアクセス手続の開始を示す数字“0”からカウントが開始されている。図6において参照番号“107”により識別されるサブフレーム−0は、eNB72によって利用される最初のサブフレームとは限らず、例えば、eNB72による、ネットワーク70内の他のUE(図示せず)との進行中のサブフレームベースの通信におけるいずれのサブフレームでもあり得ることが理解される。DLサブフレーム107に示されるように、eNB72は、図2内のブロック52及び54を参照しながら先に議論したものと同様の種々のDL測定値を送信し得る。その後、UE68は、参照番号“108”を使用して識別されるULサブフレーム−5においてそのMsg1を送信することにより、RA手続を開始し得る。図6の実施形態において、Msg1は、サブフレーム5つ分の最小スケジューリング遅延の後に送信される。よって、図示したように、ULサブフレーム108は、DLサブフレーム107から5つ目のサブフレームである。この最小スケジューリング遅延は、様々な実施形態において変化し得る。ここでは、Msg1は典型的にはeNB72内のスケジューラによりスケジューリングされるのではなく、UE68により決定され(“スケジューリングされ”)得ることが認められる。1つの実施形態において、UE68は、Msg1送信サブフレームのために使用されるべきPRACHリソースに関する情報と共に予め構成され、それに応じてUE68がそのMsg1を送信することが可能にされ得る。こうした事前の構成情報は、ブロック54(図2)において受信される情報の一部であり得る。代替的に、別の実施形態では、PRACHサブフレームは、適切な3GPP標準において定義される固定的なサブフレームであることができる。
シーケンス105内で、DL信号を搬送するサブフレームは、内部に文字“D”を含む点で網掛けされた矩形を使用して示され、UL信号を搬送するサブフレームは、内部に文字“U”を含む斜線で網掛けされた矩形を使用して示されている。しかしながら、いくつかの例では、図面の明瞭化のためにそれらの文字は省略される。さらに、本明細書における議論では、サブフレームは議論の文脈に依存して2通りのうちの一方で、即ち(a)“サブフレーム−5”、“サブフレーム−10”、“サブフレーム−17”、等のサブフレーム番号を使用して、又は(b)(サブフレーム−5に言及する)“サブフレーム108”、(サブフレーム−10に言及する)“サブフレーム112”、等のような、“サブフレーム”という言葉とその参照番号とを繋ぐダッシュ(“−”)を伴わない対応する参照番号を使用して、識別される。
図6の例示において、RAレスポンスウィンドウ110もまた、5サブフレーム分という固定的な最小スケジューリング遅延の後に開始する。よって、図示したように、RAレスポンスウィンドウ110は、参照番号“112”を使用して識別され及びMsg1サブフレーム108の後の5つ目のサブフレームであるサブフレーム−10から開始し得る。1つの実施形態において、RARウィンドウ110の値は、図2内のブロック54におけるSIのような、ネットワーク70内でブロードキャストされるシステム情報(SI)内のra-ResponseWindowパラメータとしてUE68へシグナリングされることができるシステム変数であってもよい。図6の例において、ランダムアクセスレスポンスウィンドウ110は、サブフレーム−10から(参照番号“113”により識別される)サブフレーム−25までの16個のDLサブフレームにわたるように示されている。例示の容易化のために、RARウィンドウ110内の関連するサブフレームのみが参照番号で識別されている。さらに、例示の簡素化のために、RARウィンドウ110内のサブフレームから“D”の文字が省略されている。UE68は、そのMsg1を送信した後、RARウィンドウ110の期間中、Msg2をモニタリングし得る。本開示の教示に従った複数のRARメッセージは、1つのRARウィンドウを通じて連続的に送信され得る。図6の実施形態では、ブロック115に記されるように、16個のRARメッセージ(Msg2)がeNB72により、TTI(又はサブフレーム)当たり1本のビームを使用して最多で16本の異なるDLビームで送信されることが示されている。具体的な実施形態では、いくつかのサブフレーム内で同一のビームを繰り返すことにより、2つ以上のサブフレームが送信されてもよい。このケースでは、ビームは16本よりも少ないであろう。別の実施形態では、各TTI内に同一のMsg2を送信する2本以上のビームが存在してもよい。これは、RARウィンドウ内で利用可能なサブフレームよりも多くのDLビームを探査する必要がある状況において有用であり得る。各RARメッセージは、RARウィンドウ110内のRARメッセージのうちのいずれにUE68が応答するかに関わらず、UE68によるMsg3の送信のために同一の時間インターバル(又はサブフレーム)をメッセージ固有の遅延インジケータ100が提供するように、構成される。よって、図6に示されるように、RARウィンドウ110内のRARメッセージにより搬送される、図5内のULグラント99のような各RARメッセージ固有のULグラントは、参照番号“117”で識別されるサブフレーム−30における後続のUL送信(Msg3)をスケジューリングする。
上述の多数Msg2対単一Msg3のマッピングは、それぞれのRARメッセージが送信されるサブフレームに対して相対的な遅延を示すオフセットを使用して達成され得る。以下に議論するように、遅延を示すオフセットは、RARメッセージ固有の遅延インジケータフィールド100内の適切なビット値を通じて提供され得る。これらの相対的な遅延の2つの例を、サブフレーム−10及び、参照番号“119”により識別されるサブフレーム−21の文脈で図6に示す。ULサブフレーム117においてMsg3をスケジューリングすることを想定し、且つ、先に述べた5サブフレーム分の固定的な最小スケジューリング遅延を想定すると、DLサブフレーム112におけるRARメッセージ内のRARメッセージ固有の遅延インジケータ100は、20サブフレームという合計遅延値を示し、それにより、矢印121で示すように、サブフレーム−10の後、20番目のサブフレーム、つまりはサブフレーム−30に至るまで、Msg3の送信を遅延するようにUE68に通知するであろう。他方、DLサブフレーム119におけるRARメッセージ内の遅延インジケータは、矢印123で示すように、UEのMsg3について30番目のサブフレーム117を特定するために、わずか9サブフレームという合計遅延値を示すであろう。図6の例示的な図示では、RARウィンドウ110内のRARメッセージにおける遅延オフセットは、(最後のサブフレーム113についての)5と(最初のサブフレーム112についての)20との間の値を取り得る。
1つの実施形態において、RARメッセージ固有の遅延インジケータ100は、0から“d”までの範囲の遅延値を示すビットフィールドであり得る。遅延値は、それぞれのRARメッセージからサブフレーム単位で測定される合計スケジューリング遅延が“d+d”サブフレーム分となるようにされ、ここで“d”は、eNB72により実装される固定的な最小スケジューリング遅延である。よって、サブフレーム番号“ngrant”において送信されるRARメッセージにより搬送される、図5内のULグラント99のようなULグラントについて、Msg3は、次の定式あるいは等式を使用して導出されるサブフレームにおいて送信されるようにスケジューリングされ得る。
Figure 2018512097
一例として、図6におけるサブフレーム112については、ngrant=10、d=5、及びd=15であり、図6におけるサブフレーム119については、ngrant=21、d=5、及びd=4である。具体的な実施形態において、UE68により検出されるRARメッセージ内の“d”の値に基づいてUE68がMsg3のためのULサブフレームを計算することができるように、UE68は、例えばeNB72により、ネットワーク固有の“d”の値及び上の定式を伴って構成され得る。
=5を想定し、図6の実施形態の文脈で、ウィンドウ110内の各RARメッセージ内の遅延インジケータフィールド100は、d={0,1,…,15}というセットからの“d”の値を表す4ビットのフィールドであり得る。よって、例えば、図6内のサブフレーム113におけるRARメッセージ内の遅延インジケータフィールド100は、d=0についてビット“0000”を含み、サブフレーム112におけるRARメッセージ内の遅延インジケータフィールド100は、d=15についてビット“1111”を含み、サブフレーム119におけるRARメッセージ内の遅延インジケータフィールド100は、d=4についてバイナリビット“0100”を含む、等となるであろう。よって、相前後するDLサブフレームにおいて送信される異なるRARメッセージを使用して例えば図6内のサブフレーム117等の同一のULサブフレームをスケジューリングするために、eNB72は、RAR送信の各試行について遅延“d”の値を“1”だけ低減し得る。
具体的な実施形態において、RAR送信の各試行について、eNB72は、対象とされるUE68を最終的にカバーする目的でDLビームを切り替えてもよい。図7は、本開示の1つの実施形態に従って、図3におけるeNB72により送信される複数のRARメッセージのうちの少なくとも1つをUE68等のUEが受信できるようにするために、eNB72がどのようにビーム切り替えを使用し得るかを例示している。図7に列挙されるサブフレーム−15からサブフレーム−17は、図6では、RARウィンドウセグメント110の中に示されている。例示の容易化のために、RARウィンドウ110内のすべてのサブフレームについてのビームは図7には示されない。図7に示されるように、RARメッセージ(Msg2)は、異なるビーム125〜127で異なるサブフレームにおいて送信され得るが、UE68は、図6で参照番号“130”により識別されるサブフレーム−17においてのみ、当該メッセージを受信することができる。DLサブフレーム−17において送信されるRARメッセージについて、Msg3がULサブフレーム−30についてスケジューリングされる場合、上述の等式(1)における値は、ngrant=17、d=5、及びd=8、になるであろう。このため、上述の4ビットの遅延表現のケースでは、サブフレーム130におけるRARメッセージ内の遅延インジケータフィールド100は、d=8についてバイナリビット“1000”を含むであろう。前述したように、UE68は、予め定義される定式“ngrant+d+d”を既に認識していてよい。このため、UE68は、受信した“d”の値をその定式に使用して、UEのレスポンスMsg3についてのULグラントとしてサブフレーム−30がeNB72によりスケジューリングされていると判定し得る。
別の実施形態では、上述のパラメータ“d”により値が表される遅延インジケータフィールド100の分解能が、例えばパラメータ“d”のためにより少数のビットを使用する等により引き下げられてもよい。よって、ULグラントフィールド99(図5)内のビットの総数もまた低減される。こうした引き下げられた分解能により、図8を参照しながら以下に議論するようにRARメッセージと対応するULレスポンス(Msg3)との間で多対多のマッピングが可能とされてもよい。
図8は、本開示の1つの実施形態に従ったランダムアクセス手続におけるあり得る多対多の及び多対一のマッピングを示す。図8内の例示的なサブフレームシーケンス135は、図6内のシーケンス105と実質的に同様なので、議論の容易化のために、図6及び図8において共通のエレメント、特徴、又は機能性について同じ参照番号が使用される。しかしながら、簡潔のために、そうした共通のエレメント又は特徴の議論は繰り返されない。図8内の例示的なシーケンス135は、図8におけるRARウィンドウ137が図6におけるものよりも長いという点で、先に議論した図6内のシーケンス105と異なる。図8におけるRARウィンドウ137は、サブフレーム−10(参照番号“112”)から、参照番号“139”で識別されるサブフレーム−33までにわたる。さらに、図6における16個のRARメッセージとは対照的に、図8ではわずか4つのRARメッセージが連続的なDLサブフレーム10〜13を介して送信されるように示されている。サブフレーム−13は、参照番号“140”で識別される。例示の容易化のために、サブフレーム11及び12は参照番号を使用して識別されない。
図8の実施形態において、Msg3についてUE68へ特定され得る1つ又は複数のULサブフレームを判定するために、eNB72は次の定式あるいは等式を使用し得る。
Figure 2018512097
上の等式は、次のように記述されてもよい:Msg3サブフレーム=(ceil((ngrant+d+dNres)/Nres))*Nres、ただし、“ceil”は“天井(ceiling)”演算をいう。上の等式(2)において、パラメータ“ngrant”及び“d”は、等式(1)におけるものと同じである。換言すれば、“ngrant”はMsg3についてのULグラントが送信されているDLサブフレームの番号を表し、“d”は固定的な最小スケジューリング遅延を表し、これは本明細書における議論では5サブフレーム分(d=5)と想定される。パラメータ“Nres”は予め決定される分解能を指し、これは本明細書における議論では5サブフレームごとの分解能(Nres=5)と想定される。前と同様に、具体的な実施形態において、“d”と“Nres”との予め決定される値は、例えば、事業者ネットワーク70におけるUEの初期登録時に、又はeNB72からの適切なSIメッセージを通じて、又はUEをキャリアネットワーク70内で動作するように製造業者若しくはセルラーサービスプロバイダが適用する際に、など、事前にUE68に与えられてよく、それにより、対応するDLサブフレーム“ngrant”において受信される“d”の値を使用してUE68がそのMsg3の送信にとって適切なULサブフレームを判定することができるようにする。図8の実施形態において、等式(2)内のパラメータ“d”はわずか1ビット長であり、dについて2つのあり得るバイナリ値、“0”又は“1”のいずれかを与える。即ちd={0,1}である。このため、サブフレーム10から13における各DL Msg2内の遅延インジケータフィールド100(図5)は、図6の実施形態における4ビット長バージョンとは対照的に、わずか1ビット長となる。
ここで等式(2)を参照すると、“d”及び“Nres”について上述した値を用いて、所与の“ngrant”に対して“d”の異なる値から次の計算結果が生じ得る。(図8におけるサブフレーム−10に言及する)ngrant=10に関し、対応するMsg3は、(d=0の場合には)ULサブフレーム−15に向けてスケジューリングされ、又は、(d=1の場合には)ULサブフレーム−20に向けてスケジューリングされ得る。サブフレーム−15は参照番号“142”で識別され、サブフレーム−20は参照番号“143”で識別される。(図8におけるサブフレーム−11に言及する)ngrant=11に関し、対応するMsg3は、(d=0の場合には)ULサブフレーム−20に向けて、又は(d=1の場合には)ULサブフレーム−25に向けてスケジューリングされ得る。同様に、(図8におけるサブフレーム−12に言及する)ngrant=12及び(図8におけるサブフレーム−13に言及する)ngrant=13に関し、(各ケースにおいてd=0について)サブフレーム−20が、又は(各ケースにおいてd=1について)サブフレーム−25が、UL Msg3のためにスケジューリングされ得る。図8では識別されていないが、サブフレーム−25は図9において参照番号“152”で識別される。
上の計算結果から、“d”の値に依存して、Msg3について潜在的に3つの異なるULサブフレーム142〜143が特定され得ることが認められる。多数Msg2対多数Msg3のマッピングを実現するようにeNB72におけるスケジューラが構成されている場合には、スケジューラは、サブフレーム−10、サブフレーム−11、サブフレーム−12、及びサブフレーム−13におけるRARメッセージ内の遅延インジケータフィールドについて、d=0を特定し得る。このケースでは、少なくとも2つのRARメッセージは、UE68がそのMsg3をULにおいて送信するようにスケジューリングされ得る異なる時間インスタンスを、即ち図8に示されるサブフレーム−15及びサブフレーム−20を特定し得る。また、異なるRARメッセージについて異なる“d”の値が多対多のマッピングのために使用されてもよい。他方、多数Msg2対単一Msg3のマッピングを実現するようにeNB72におけるスケジューラが構成されている場合には、スケジューラは、サブフレーム−10におけるRARメッセージ内の遅延インジケータフィールドについてはd=1を特定し、サブフレーム11〜13において送信されるRARメッセージの各々における遅延インジケータフィールドについてd=0を特定してもよい。この多対一のケースにおいては、図8において参照番号“145”を使用して一括りで識別される複数の矢印で例示されるように、複数のMsg2のうちのいずれにUEが応答するかに関わらず、UE68はそのMsg3をサブフレーム−20においてのみ送信することができる。
ここで、図8における候補サブフレーム15及び20は例示に過ぎない。等式(2)とは異なる等式、又は等式(2)における“d”若しくは他のいずれかのパラメータの異なる値は、3つ以上の候補サブフレームを生じさせるかもしれない。そのケースでは、図8を参照しながら議論した多対多のマッピングと同様のアプローチを使用して、eNB72はMsg3について3つ以上のULサブフレームをスケジュールし得ることが理解される。前に述べたように、UE68にとってULに最良の(又は最も好適な)ビームが未知であり、又は、図2内のブロック56におけるMsg1のようなUEのMsg1から容易に判定され得ない場合には、UE68にとって最良のULビームを判定するためにULにおいて様々なビームをeNB72が試すことができるように、eNB72は、Msg3について一対多のマッピング(以下で議論する)を使用し得る。
1つの実施形態において、例えば、UE68にとって最良のULビームを判定するために、eNB72により、一対多(単一Msg2対多数Msg3)のマッピングが使用され得る。図5におけるRARメッセージ97のようなRARメッセージ(Msg2)が、当該RARメッセージ内でUE68へシグナリングされることができる“一対多”フラグ/パラメータ(図5では図示せず)を含むように構成されてもよい。1つの実施形態において、このフラグは、図5において破線のブロックで示されるように、別個の単一ビットのフィールド101であり得る。別の実施形態では、このフラグは、ULグラント99又は遅延インジケータフィールド100の一部であってよく、例えば、“d”のバイナリ値に、“d”を構成するビット群の最後又は最初のいずれかに付加される追加ビットであり得る。RARメッセージがこのような一対多フラグを含むか、又は、そのフラグビットがeNB72によりアサートされた場合には、UE68は当該フラグを予め定義されるやり方で解釈し得る。例えば、UE68はまず、RARメッセージ固有の遅延インジケータの値“d”を上の等式(2)のような予め定義される定式において使用して、後続のMsg3のためのULサブフレームを判定し得る。その後、一対多フラグがRARメッセージ内に存在する場合には、UE68は、最初に判定されたサブフレームの後の予め決定される数の連続的なサブフレーム、例えば3つのサブフレームをも、そのMsg3のためにスケジューリングされているとみなし得る。このようにして、単一のRARメッセージを使用して、Msg3の送信のためにUE68に対して複数の連続的なULサブフレームをシグナリングし得る。一対多フラグを伴うRARメッセージは、単独で送信されてもよく、又はeNB72により送信される複数のRARメッセージのうちの1つであってもよい。具体的な実施形態において、例えばいずれが最良のULビームであるかが不確実であってそれ故にいくつものULビームを使用してeNBがMsg3を受信する可能性を高めるケース等では、1つのRARメッセージでいくつものMsg3を生じさせることが有益であり得る。
上述の多対一、多対多、又は一対多のマッピングを円滑にするために重要なことは、eNB72におけるスケジューラが、RARメッセージを送信しようとするかもしれないサブフレームと同じサブフレーム内にMsg3をスケジューリングしてはならない、ということである。例えば、図8におけるRARウィンドウ137の文脈において、もしeNB72がサブフレーム−18からサブフレーム−20においてRARメッセージを送信することを選ぶ場合には、DLサブフレーム−10からDLサブフレーム−13を使用してMsg3がスケジューリングされるべきサブフレームを導出するために、等式(2)とは異なる等式を使用しなければならないか、又は代替的に、等式(2)が満足され且つサブフレーム−20とは異なる適切なULサブフレームがMsg3のために選択されるように、遅延インジケータ“d”の分解能を2ビット、3ビット、4ビット、若しくは他の好適なビット数へと増大しなければならないであろう。
例えばDL同期(sync)信号又はシステム情報(SI)を送信するといった特別な目的のために、いくつかの固定的なDLサブフレームがeNB72のスケジューラにより必要とされ得る。sync信号は、eNB72と通信する際にサブフレーム及び無線フレームのタイミングを検出し及び修正するために、UE68により使用されることができる。1つの実施形態において、sync信号を送信するためのDLサブフレームは、キャリアネットワーク70内で固定され得る。このケースでは、もし等式(2)のような定式が、特別な目的のために既に予約されていることからMsg3の送信のために使用することができないサブフレームを与えれば、競合が生じ得る。例示的な競合解消アプローチを以下に議論する。
図9は、Msg3グラントについて当初計算されたサブフレームが特別な目的のために予約されているサブフレームを示す場合に、本開示の1つの実施形態に従ってMsg3についてのULサブフレームがどのようにスケジューリングされ得るかを示す。先の段落で述べたsync信号の送信は、そうした“特別な目的”の一例である。図9内のサブフレームシーケンス150は、図8内のシーケンス135をわずかに修正したバージョンであるが、それ以外は図8内のシーケンス135と実質的に同様である。したがって、簡潔のために、図8及び図9に適用可能な共通の議論はここでは繰り返されない。同様に、議論の容易化のために、図8及び図9において、共通のエレメント、特徴、又は機能性に言及するために同じ参照番号が使用される。
図9の実施形態において、Msg3についてのULサブフレームを判定するために等式(2)が依然として使用されるが、遅延インジケータ“d”は、図8の実施形態における1ビットバージョンの代わりに2ビットを有する。よって、“d”について4つの異なる値が可能であり、即ちd={0,1,2,3}である。バイナリ表現では、d={00,01,10,11}である。d=5及びNres=5として、等式(2)はDLサブフレーム−10に対して、“d”の値に依存して、次の“候補”UL(Msg3)サブフレームを判定し得る:d=0の場合はサブフレーム−15、d=1の場合はサブフレーム−20、d=2の場合はサブフレーム−25、及びd=3の場合はサブフレーム−30、である。d=5及びNres=5として、等式(2)はDLサブフレーム11〜13に対して、“d”の値に依存して、次の“候補”UL(Msg3)サブフレームを判定し得る:d=0の場合はサブフレーム−20、d=1の場合はサブフレーム−25、d=2の場合はサブフレーム−30、及びd=3の場合はサブフレーム−35(図示せず)、である。サブフレーム−25は参照番号“152”により識別され、サブフレーム−30は参照番号“153”により識別される。具体的な実施形態において、図6の実施形態における4ビットバージョンと比べてわずか2ビットの遅延インジケータにもかかわらず、異なるRARメッセージにおいて“d”の異なる値を使用して、図8を参照しながら先に議論したのと同様のやり方で、多対多の又は多対一のマッピングが達成され得る。
図9に例として示されるように、サブフレーム−25は、特別な目的のために予約されているDLサブフレームであり得る。このため、特別な送信のために既に予約されていることからULのMsg3送信のために使用することができないサブフレームを等式(2)のような定式が与える場合に、競合が生じ得る。
1つの実施形態において、eNB72内のスケジューラは、そのような競合は当初計算されたサブフレームの近隣のサブフレームを選択することによって解消され得る、とするルールを使用し得る。近隣のサブフレームは、競合するサブフレームの前に又は後にくるサブフレームであり得る。よって、“d”の異なる値についての等式(2)の結果に基づいて、もしeNB72内のスケジューラがMsg3グラントについて候補サブフレーム−25を選択した場合には、図9の実施形態において、ULグラント(Msg3)についてサブフレーム−24を代わりに選定するように、スケジューラは構成され得る。サブフレーム−24は、競合するサブフレーム−25に先行し、参照番号“154”により識別される。別の実施形態では、後続のサブフレーム−26が代わりに選択され得る。よって、より一般的には、競合解消ルールは、予約されているサブフレームがULグラントについて(定式/等式により)示される場合に、スケジューラが先行する又は後続の利用可能なサブフレームを使用し得るように、自動的にリスケジューリングすることを特定し得る。“改定後の(revised)”サブフレームが、対応するRARメッセージ(Msg2)内の、図5におけるULグラント99といったULグラント内で直接的に特定されてもよい。このケースでは、図5におけるフィールド100といった遅延インジケータフィールド内の値は、UE68により無視され得る。他方、別の実施形態では、“改定後の”サブフレームを直接的に特定するのではなく、eNB72内のスケジューラは代わりに、RARメッセージ固有の時間遅延インジケータが予約されているサブフレームの前に(又は後に)くる別の無線サブフレームに今や言及するように、当該遅延インジケータを“d”の異なる値で再構成してもよい。こうした“代替(replacement)”サブフレームは、必ずしも、図9の実施形態におけるような予約されているサブフレームのすぐ近隣のものでなくてもよい。その後、eNB72は、改定後の“d”の値を含む再構成されたRARメッセージをUE68へ送信し得る。例えば、上の等式(2)において、例えばngrant=10に対してd=2、ngrant>10(サブフレーム11〜13)に対してd=1という形で、(ngrantに依存して)“d”の異なる値を使用して多対一のマッピングを実装するようにeNB72内のスケジューラが構成されている場合には、当該スケジューラは、当初d=2でサブフレーム−10のためのRARメッセージを準備し、その後、このd=2の値から生じる競合を知る。その結果、サブフレーム−10においてこのRARメッセージを送信する前に、スケジューラは、“d”の他の値のうちのいずれかを伴ってRARメッセージを適応的に再構成し、その後、再構成されたメッセージをサブフレーム−10において送信し得る。所望の多対一のマッピングのために、他のサブフレーム11〜13の各々について、スケジューラは同様の再構成を行い得る。競合がない場合、スケジューラはこうしたRARメッセージの適応的な再構成を遂行する必要はなく、そのため、スケジューラは“ngrant”に依存して選択される“d”の値を引き続き使用し得ることが理解される。
別の実施形態において、eNB72内のスケジューラによって上述の再構成が行われない場合がある。スケジューラは、競合があるか否かをチェックせず、また、“d”の予め構築された値を何ら修正しない場合がある。そうではなく、UE68が、例えば、eNB72からの予め定義されるか又は予めシグナリングされるルールを通じて、予約されているサブフレームの判定に関する情報を伴って構成されてもよい。このケースでは、UE68がそのMsg3についてのサブフレームをeNB72から受信する“d”の値を使用して計算する際に、UE68は競合を検出する場合があり、その結果、UE68は、予約されているサブフレームとの競合を回避するためにMsg3について異なるULサブフレームを選択することにより、“再構成”を行い得る。
図10は、本開示の1つの実施形態に従ってMsg1に対して相対的に特定されるMsg3遅延の例示である。図10内のサブフレームシーケンス160は、図9内のシーケンス150をわずかに修正したバージョンであるが、それ以外は図9内のシーケンス150と実質的に同様である。したがって、簡潔のために、図9及び図10に適用可能な共通の議論はここでは繰り返されない。同様に、議論の容易化のために、図9及び図10では、共通のエレメント、特徴、又は機能性に言及するために同じ参照番号が使用される。図10の実施形態において、サブフレーム−10からサブフレーム−13における各RARメッセージ内のUL遅延グラントは、図6、図8、及び図9における実施形態のケースのように対応するRARメッセージ(Msg2)を含むサブフレームに対して相対的にではなく、サブフレーム−5におけるUEのMsg1に対して相対的に特定される。そこで、図10の実施形態において、サブフレーム10、11、12、及び13におけるすべてのMsg2送信は、同じ遅延グラントを含み、また、矢印162により示されるように、Msg3についても同じサブフレーム番号、ここではサブフレーム−20を示し得る。1つの実施形態において、この遅延グラントはバイナリ値として特定され、UE68はこれを“カウンタ”として使用して、Msg3のためのULサブフレーム143を判定し得る。例えば、図10における各RARメッセージは、Msg1のサブフレーム−5の後、15番目のサブフレームにおいてMsg3を送信するようにUE68に命令するために、遅延インジケータとして4ビットのバイナリ値“1111”(d=15)を含み得る。このため、図10の実施形態では、Msg2が送信されるサブフレームのサブフレーム番号への依存はないであろう。
Msg1ベースのスケジューリングの1つの利益は、すべてのMsg2送信が同一であるか又は少なくとも同じ遅延インジケータフィールドを有することができることにより、受け手のUE68が、Msg2のためのUEベースの検出器(図示せず)においていくつかのMsg2サブフレームから受信された信号(RARメッセージ)を合成することができることである。その際、UE68は、Msg2検出器において、例えばコヒーレント合成、ノンコヒーレント合成、又はソフト値合成を使用し得る。1つの実施形態においては、eNB72によりMsg3についてのUL遅延グラントがそれに対して相対的に特定され得る“リファレンス”として、Msg1以外のメッセージが選択されてもよい。
なお、上の等式(1)及び(2)では、RARメッセージを搬送するDLサブフレームを参照するために、パラメータ“ngrant”が使用されている。しかしながら、例示のために過ぎないが、パラメータ“ngrant”がMsg1を搬送するULサブフレーム108を指すために使用される場合、ngrant=5である。さらに、ngrant=5のケースでは、Msg2を含むDLサブフレームとの競合を回避するために、先のd=5という値を修正する必要があり得る。このため、図10の実施形態では、d=10となる。ngrant=5及びd=10というこれらの新しい値を上の等式(2)で使用すれば、dの4つの異なる値=00、01、02、及び03のそれぞれについて、図10における参照番号142、143、(サブフレーム−25との競合を回避するために)154、及び153を有するサブフレームを得ることができる。1つの実施形態において、UL Msg3についてのサブフレームを得るために等式(2)が使用される場合、“ngrant”及び“d”のこれらの新しい値を使用してMsg1のサブフレーム108に関連して計算を行うようにUE68が構成されてもよい。この実施形態では、先に議論した4ビットベースの遅延インジケータ(d=1111)と比較して、遅延インジケータはわずか2ビットしか必要としないことが認められる。
図6〜図10の議論から考察されることとして、eNB72が狭ビーム形成を採用する場合に、本開示の具体的な実施形態に従った複数のRAR送信は、少なくとも1つのRARメッセージがUE68により受信される確度を高める。他方、例えば、先に述べた3GPP TS36.213及び他の関連のセルラー標準は、DLにおけるRARメッセージとULにおけるそれに対応するMsg3との間に一対一のマッピングを仕様化している。こうした一対一のマッピングは、特にeNBによりアナログビーム形成が採用される場合に、当該単一のRARメッセージをUEが受信しないという問題を解決できない場合がある。したがって、本開示の具体的な実施形態は、旧来の一対一のマッピング、先に議論した一対多のマッピング、図6及び図8〜図10における例示的な実施形態を参照しながら先に議論した多対一のマッピング、又は、やはり図8〜図10における例示的な実施形態を参照しながら先に議論した多対多のマッピング、のうちのいずれかを選定する柔軟性をeNBに提供する。具体的な実施形態において、RARメッセージにより搬送されるULグラント内にスケジューリング遅延インジケータが含まれていることで、これらの選定が可能である。遅延インジケータは、いかなるビット長であってもよい。1つの実施形態において、遅延インジケータは、可変ビット長であってもよい。例えば、同じeNBからの2つのRARメッセージ内の遅延インジケータフィールド内のビット数は、例えばそれらのRARメッセージが送信されるビームに依存して、又は、それらのRARメッセージが宛て先とするUEに依存して異なってもよい。本開示の教示に基づいて、遅延インジケータを含むRARメッセージの他の構成も考案され得る。
図11は、本開示の1つの実施形態に従った、ワイヤレスデバイス68といった例示的なワイヤレスデバイスのブロック図を示す。先に述べたように、モバイル又はワイヤレスデバイス68は、UE、アクセス端末(AT)、又は、例えば図3におけるネットワーク70といったキャリアネットワーク内で動作する他のいずれのワイヤレスデバイスであってもよい。ワイヤレスデバイス68は、プロセッサ165、メモリ167、及び送受信機168を含み得る。いくつかの実施形態において、メモリ167は、UEのSIM(Subscriber Identity Module)カード上のメモリをも含み得る。プロセッサ165は、RARメッセージ処理モジュール170を含み、当該モジュールは、本開示の教示により、ネットワーク70内のeNB72といったネットワークエンティティから受信される時間遅延インジケータを含むRARメッセージを処理するためのプログラムコードを含み得る。モジュール170のプログラムコードのプロセッサ165による実行時に、プロセッサは、図4Bを参照しながら本明細書で前に議論した種々のRARメッセージ処理タスク、及び、1つ以上のULレスポンス(Msg3)を生成し送信するために図6〜図10における実施形態においてUE68により行われる必要のあるタスク、を実行するようにワイヤレスデバイス68を構成し得る。そうしたタスクは、例えば、予め定義される定式又は等式を記憶すること、遅延インジケータを伴うRARメッセージを受信すること、記憶した等式又は他の何らかの手段を使用して、遅延インジケータに基づいてMsg3のための時間遅延値を判定すること、少なくとも1つのMsg3を生成すること、受信されたRARメッセージに対応するMsg3を送信すること、等を含む。
メモリ167は、例えば、受信されたRARメッセージ、送受信機168によりULにおいて送信される前の、UEが生成した各Msg3、及び他のユーザデータコンテンツを記憶し得る。送受信機168は、ワイヤレスデバイス68と通信関係にあり得るネットワークエンティティへ/から、アンテナユニット172を介して、データ、制御、又は他のシグナリング情報を送信/受信するために、プロセッサ165と通信し得る。例えば、1つの実施形態において、プロセッサ165は、UE68により検出されるネットワークエンティティからのRARメッセージに応答してネッワークエンティティへ送信されるように、メモリ167内に記憶されているMsg3を取り出して当該Msg3を送受信機168へ提供し得る。送受信機168は、単一のユニットであってもよいし、送信機(図示せず)及び受信機(図示せず)という2つの別個のユニットからなってもよい。アンテナユニット172は、1つ以上のアンテナを含んでよく、いくつかの実施形態では、キャリアアグリゲーション(CA)環境でUE68が動作することを可能にしてもよい。アンテナユニット172は、eNB72からアナログビーム形成された信号を受信し、プロセッサ165によるさらなる処理のために当該信号を送受信機168へ提供し得る。さらに、アンテナユニット172内の複数のアンテナは、単一のeNB又は複数の基地局により送信されるビームといった異なるDLビームをUE68が同時に受信することができるようにしてもよい。ワイヤレスデバイス68の代替的な実施形態は、例えばそのソースセル72へアタッチすること、ランダムアクセスプリアンブルを準備してUE68からのMsg1の一部としてソースセルへ送信すること、図2に例示したものと同様のランダムアクセス手続に関連付けられる他の様々なタスクを遂行すること、ソースeNB72により送信されるアナログビーム形成された信号を受信し処理すること、図6〜図10を参照しながら前に議論したようにRARメッセージを受信しそれに応答すること等の、本明細書で識別される機能性のいずれか、並びに/又は、本開示の教示による解決策をサポートするために必要ないずれかの機能性、を含む追加的な機能性を提供する役割を果たす追加的な構成要素を含んでもよい。1つの実施形態において、ワイヤレスデバイス68は、LTEネットワーク内で及びLTE以外のネットワーク内で動作することが可能なマルチモードデバイスであってもよい。別の実施形態において、ワイヤレスデバイス68は、デバイスがモバイル方式で動作可能なように、例えばバッテリー又は他の電力源といったオンボードの電源ユニット173を含んでもよい。
1つの実施形態において、ワイヤレスデバイス68は、本開示の教示によるRARメッセージ処理及びMsg3送信のデバイス固有の観点を実現するように、ハードウェアで、ソフトウェアを介して、又はその両方で構成され得る。ソフトウェア又はプログラムコードはモジュール170の一部であり、メモリ167内に記憶され、プロセッサ165により実行可能であり得る。例えば、デバイス68の既存のハードウェアアーキテクチャを修正できない場合、デバイス68に求められる機能性は、メモリ167により提供される追加的なストレージを伴って又は伴わずに、モジュール170を使用してプロセッサ165を好適にプログラミングすることにより得られ得る。プロセッサ165がプログラムコードを実行することにより、デバイス68を、本開示の教示による時間遅延インジケータベースのRARメッセージングの解決策をサポートするように適宜に動作させることができ得る。よって、ワイヤレスデバイス68は、機能、プロセス又は方法ステップを“実行する”、“達成する”、又は“遂行する”(あるいは他の同様の用語)と言及され得るが、そうした実行は、所望通りに、ハードウェア及び/又はソフトウェアで技術的に達成され得る。ネットワークの事業者又は、例えばデバイス68の製造業者若しくは供給業者といったサードパーティーは、デバイス68を、上に議論した本開示の具体的な要件により動作し及び図3におけるeNB72といったネットワークエンティティとやりとりするように、例えばプロセッサ165のハードウェア及び/又はソフトウェアベースの構成を通じて、好適に構成し得る。
図12は、図3におけるeNB72といった基地局の例示的なブロック図を描いており、当該基地局は、本開示の1つの実施形態に従ったネットワークエンティティとして機能し得る。1つの実施形態において、基地局72は、図4A及び図6〜図10を参照しながら先に議論したネットワークエンティティの種々の機能性を実行するように構成され得る。よって、例えば、基地局72は、アナログビーム形成を行うこと、図5におけるRARメッセージ97と同様のフォーマットを各々が有する複数のRARメッセージを生成してUE68へ連続的に送信すること、UEが自身のMsg3レスポンスのためのULサブフレーム番号を計算することができるように必要な定式若しくは等式若しくは他の情報をUE68に供給すること又はそれらと共にUE68を構成すること、UE68から受信されるレスポンス/メッセージを分析してUE68にとって好ましいULビーム及びDLビームを判定すること、等を実行するように構成され得る。基地局72は、そうしたタスクのいくつか又はすべてを実行するために、例えばピコ基地局若しくはアクセスポイントといったセカンダリエンティティを使用しても使用しなくてもよい。
基地局72は、図3にも示され“アンテナアレイ”としても言及される基地局のアンテナユニット74に連結される基地局の無線周波数(RF)送受信機ユニット177を介してワイヤレスデバイス68との無線インタフェースを提供するために、ベースバンドプロセッサ175を含み得る。アンテナユニット74は、アンテナアレイを形成する1つ以上のアンテナ(図示せず)を含んでよく、ある実施形態においては、基地局72は、キャリアアグリゲーションをサポートしてもよい。送受信機ユニット177は、図示したように、アンテナユニット74へ連結されるRF送信機178ユニット及びRF受信機179ユニットを含み得る。1つの実施形態において、プロセッサ175は、ワイヤレスデバイス68からの送信信号を、アンテナユニット74と受信機179との組み合わせを介して受信し得る。こうした送信信号は、例えば、アップリンク及び/又はダウンリンクチャネルの状態に関連する情報、ランダムアクセス手続の一部として生成されるMsg1及びMsg3のようなメッセージ、地理的位置情報、マルチメディアコンテンツのリクエスト、ユーザデータ、等を含み得る。基地局からワイヤレスデバイス68への送信は、アンテナユニット74と送信機178との組み合わせを介して遂行され得る。BSが発信するこうした送信信号は、例えば、タイミング及び同期信号、システム情報(SI)、図5におけるRARメッセージ97と同様のフォーマットを有するRARメッセージ、ユーザが要求したマルチメディアコンテンツのストリーミング、モバイルデバイスの地理的位置情報についてのクエリ、スケジューリングに関連するメッセージ、等を含む。
プロセッサ175は、eNB72により実行されるものとして図4A及び図6〜図10を参照して議論し並びに上述した、種々のアクションを実行するように(ハードウェア及び/又はソフトウェアで)構成され得る。この点に関して、本明細書で前に詳細に議論したそうしたアクションのプロセッサ175による実行を可能にするために、プロセッサ175は、メモリ182及びスケジューラ184に連結される処理ユニット181を含み得る。1つの実施形態において、メモリ182は、図12におけるようなプロセッサ175内の一部ではなく、別個のユニットであり得るが、必要なストレージを提供するためにプロセッサ175に連結され得る。別の実施形態では、メモリ182は、UE68から受信されるMsg1、Msg3、及び例えばチャネル状態測定レポートといった他のコンテンツのストレージとして機能し得る。処理ユニット181及び/又はスケジューラ184による実行時に、図6〜図10を参照しながら本明細書中で前に議論したようなRARメッセージの生成及び送信を行うようにeNB72を構成し得るプログラムコードも、メモリ182は含み得る。
スケジューラ184は、例えばQoS(Quality-of-Service)パラメータ、デバイスバッファステータス、デバイスから受信されるUL及びDLチャネル状態に関する情報、デバイスのケイパビリティ、等の複数の要因に基づいて、ワイヤレスデバイス68のためのUL及びDLスケジューリング決定を提供し得る。1つの実施形態において、UL及びDLスケジューリング決定は、図2に示される手続のようなランダムアクセス手続の一部であり得る。1つの実施形態において、ネットワークエンティティ72は、そのベースバンドプロセッサ175の一部として別個のULスケジューラ及びDLスケジューラ(図12には示さず)を含んでもよい。スケジューラ184は、LTEシステムにおけるeNB内の典型的なスケジューラと同じデータ構造を有し得る。
図12の実施形態において、スケジューラ184は、RARメッセージ生成モジュール185を含むように示されている。当該モジュールは、メモリ182内に記憶されるプログラムコードの一部分を含むか、又は実行時間中にメモリ182から該当のプログラムコードを抽出するか、又は本開示の教示によりRARメッセージの生成及び送信をスケジューラ184が行うことを可能にするために必要とされるプログラムコードのすべてを含み得る。1つの実施形態において、モジュール185内のプログラムコードは、メモリ182内のプログラムコードと併せて実行され又はメモリ182内のプログラムコンテンツから独立して実行されると、本開示の具体的な実施形態に従ったRARメッセージの生成及び送信を行うようにeNB72を構成し得る。例えば、モジュール185を通じて、スケジューラ184は、処理ユニット181による追加的な処理の助けを伴って又は伴わずに、UL及びDLにおけるUE68の送信をスケジューリングすること、UE68によるランダムアクセス手続の遂行を可能にするために定式/等式又は他の適切な情報をUE68へ送信すること、UE68により送信されるMsg1を受信して処理すること、UE68にとって最良の(又は好ましい)UL/DLビームを判定すること、UEのUL送信(又はMsg3)をスケジューリングするために本開示の教示により複数のRARメッセージを生成して送信すること、UL/DLアナログビーム形成において処理ユニット181を支援すること、等のために適切なプログラムコードを実行し得る。より一般的には、図4A及び図6〜図10における実施形態を参照しながら前に議論した種々のeNBベースのアクションが、スケジューラ184により実行され、当該スケジューラは、必要に応じて処理ユニット181及びメモリ182と共に動作し得る。
プロセッサ175は、必要に応じて追加的なベースバンド信号処理も提供し得る。こうした処理は、例えば、モバイル/ワイヤレスデバイスの登録、チャネル情報の送信、無線リソースの管理、等を含み得る。処理ユニット181は、メモリ182と通信して、例えば、ソースセル内で動作しているUE又はワイヤレスデバイスのアイデンティティ、ワイヤレスデバイスから受信されるチャネル状態レポート、ソースセル内で動作しているUEから受信される又はUEへ送信されるべきユーザデータ、等の、対応するセルサイトについての関連情報を処理し及び記憶し得る。処理ユニット181は、例として、汎用プロセッサ、特殊用途プロセッサ、旧来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の何らかのタイプの集積回路(IC)、及び/又はステートマシン、を含み得る。プロセッサ175は、ある実施形態においては、分散処理を採用してもよい。
前に述べたように、具体的な実施形態において、基地局、ワイヤレスアクセスノード/ポイント、基地局コントローラ、及び/又は他のタイプのモバイル通信ノードといったネットワークエンティティにより提供されるものとして図4A及び図6〜図10を参照しながら上に及び先に説明した機能性のうちのいくつか又はすべては、図12に示されるメモリ182といったコンピュータ読取可能なデータ記憶媒体上に記憶される命令を実行するスケジューラ184によって提供され得る。
図12の実施形態におけるネットワークエンティティ72は、コアネットワークインタフェースユニット187と、タイミング及び制御ユニット189と、をさらに含み得る。制御ユニット189は、プロセッサ175及びネットワークインタフェースユニット187の動作をモニタリングし、並びに、これらのユニットへ適切なタイミング及び制御信号を提供し得る。図3における事業者ネットワーク70といったキャリアネットワークの対応するセルサイト内で動作するモバイル加入者のための管理機能及び通話/データ管理機能を容易化するために、インタフェースユニット187は、基地局72がそのコアネットワーク78又は他のネットワークベースの制御エンティティと通信するための双方向インタフェースを提供し得る。
基地局72の代替的な実施形態は、上に識別された機能性のいずれか、及び/又は、本開示の教示による解決策をサポートするために必要ないずれかの機能性を含む、追加的な機能性を提供する役割を果たす追加的な構成要素を含み得る。特徴及びエレメントが具体的な実施形態において上で説明されているが、各特徴又はエレメントは、他の特徴及びエレメントを伴わずに単独で使用されることもできるし、他の特徴及びエレメントを伴って又は伴わずに、種々の組み合わせで使用されることもできる。本明細書で議論される遅延インジケータベースのRARメッセージング方法のいくつかの又はすべての観点は、汎用コンピュータにより又は、例えば図12内の処理ユニット181による処理サポートを伴うか若しくは伴わないスケジューラ184といったプロセッサにより実行されるように、例えば図12内のモジュール185及び/若しくはメモリ182といったコンピュータ読取可能な記憶媒体内に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、又はファームウェアにおいて実装され得る。コンピュータ読取可能な記憶媒体の例は、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、デジタルレジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクといった磁気媒体、磁気テープ及び着脱可能ディスク、光磁気媒体、並びに、CD−ROMディスク及びDVD(Digital Versatile Disk)といった光媒体、を含む。ある実施形態において、メモリ182は、冗長性を伴うあるいは伴わない分散型データストレージを採用してもよい。
以上は、基地局が狭ビーム形成を採用する場合のRARメッセージングのシステム及び方法の説明である。アナログビーム形成されるシステムにおけるDLビーム方向とULビーム方向との間の潜在的なミスマッチの問題に対処するために、本開示は、ランダムアクセス手続の期間中に基地局からUEへ複数のRARメッセージ(Msg2)を連続的に送信することを提供する。これらのRARメッセージは、異なる時間に及び/又は異なるビームを使用して、但し、UEから何らかのMsg3レスポンスが受信される前に、送信され得る。その結果、ULビームとDLビームとの間のいかなるキャリブレーションミスマッチにもかかわらず、RARメッセージは、UEにより単に受信されるのではなく、そのUEにとって最も好適な(又は十分に良好な)DLビームを通じて受信される。各RARメッセージは、当該RARメッセージ内で搬送されるULグラント内に、メッセージ固有のスケジューリング遅延インジケータを含み得る。遅延インジケータは、ULグラントによりスケジューリングされるUEのアップリンク送信(Msg3)について調整可能な時間遅延を提供する。具体的な実施形態において、異なる時間インスタンスにおける複数のRAR送信(Msg2)は、単一の時間インスタンスに向けて同一のUL送信(Msg3)をスケジューリングすることができ、これにより、多数Msg2対単一Msg3のマッピングがもたらされる。代替的に、他の実施形態では、連続的な複数のRAR送信のうちの少なくとも2つは、異なる時間インターバルにUEのUL送信をスケジューリングしてよく、これにより、RARメッセージとUEからの潜在的なMsg3送信との間に多対多の対応がもたらされる。一対多のマッピングもまた実装されてもよい。UEは、そのMsg3において、測定された最良のDL Msg2をレポートし得る。本開示の教示に従ったRARメッセージングは、基地局により狭ビーム形成が使用される場合のランダムアクセス手続の全体的なロバスト性を高める。
当業者には理解されるように、本出願において説明される発明的概念は、広範囲の用途にわたって修正され及び変更されることができる。したがって、特許の対象の要旨のスコープは、上に議論した特定の例示的教示のいずれにも限定されるべきではなく、代わりに、以下の特許請求の範囲によって定義される。

Claims (25)

  1. ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、前記ネットワークエンティティ(72)からユーザ機器(UE)(68)へランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信する方法(83)であって、前記ネットワークエンティティにより、
    各RARメッセージが前記UEによる当該RARメッセージへの応答を可能にするための前記UEについてのそれぞれのアップリンク(UL)グラントを搬送する、複数のRARメッセージを生成すること(85)と、
    各RARメッセージについて、当該RARメッセージにより搬送される前記それぞれのULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを提供すること(86)と、
    各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを、それぞれのRARメッセージへ応答するために前記UEが前記ULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルの標識を前記UEへ提供するように構成すること(87)と、
    前記ULにおいて前記UEからの何らかのレスポンスが前記ネットワークエンティティにより受信される前に、前記UEへ前記複数のRARメッセージを連続的に送信すること(88)と、
    を実行することを含む、方法。
  2. 前記時間インターバルは、前記複数のRARメッセージのうちのいずれに前記UEが応答するかに関わらず、各RARメッセージについて同一であること、及び、
    前記時間インターバルは、前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つについて異なること、
    のうちの1つが適用される、請求項1の方法。
  3. 前記標識は、
    前記標識を搬送する前記それぞれのRARメッセージのタイミングに対して相対的な第1の時間遅延値、及び、
    前記ネットワークエンティティにより受信される前記UEからのULメッセージのタイミングに対して相対的な第2の時間遅延値であって、前記ULメッセージへの応答として前記複数のRARメッセージが前記ネットワークエンティティにより送信される前記第2の時間遅延値、
    のうちの1つである、請求項1の方法。
  4. 各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを構成することは、前記ネットワークエンティティにより、
    前記標識が前記第1の時間遅延値である場合に、前記標識を搬送する前記それぞれのRARメッセージのサブフレームから測定される第1のサブフレーム数の形で前記第1の時間遅延値を表現すること、及び、
    前記標識が前記第2の時間遅延値である場合に、前記ULメッセージのサブフレームから測定される第2のサブフレーム数の形で前記第2の時間遅延値を表現すること、
    のうちの1つを実行することを含む、請求項3の方法。
  5. 前記ネットワークエンティティにより、
    前記標識を搬送する前記それぞれのRARメッセージ内の1つ以上のビットを使用して、
    前記第1のサブフレーム数、及び、
    前記第2のサブフレーム数、
    のうちの1つを示すこと、
    を実行することをさらに含む、請求項4の方法。
  6. 前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータは、ビットフィールドである、請求項1の方法。
  7. 前記ネットワークエンティティにより、
    各RARメッセージについて、前記UEが前記ULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる前記時間インターバルを、
    前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを搬送する前記RARメッセージの無線サブフレームを識別する第1の数、
    予め決定される無線サブフレーム数である固定的な最小遅延を示す第2の数、並びに、
    前記第1の数に対して相対的な、無線サブフレーム単位の時間遅延値、及び、
    前記UEが前記ULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる前記時間インターバルの前記標識、
    のうちの少なくとも1つを表す第3の数、
    というパラメータを使用して計算すること、
    を実行することをさらに含む、請求項1の方法。
  8. 前記時間インターバルは、無線サブフレームである、請求項1の方法。
  9. 前記ネットワークエンティティにより、
    前記複数のRARメッセージのうちのいずれに前記UEが応答しているのかを示すレスポンスを、前記ULにおいて前記UEから受信すること、
    を実行することをさらに含む、請求項1の方法。
  10. 各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを構成することは、RARメッセージ固有の時間遅延インジケータにより示されるべき前記時間インターバルが予約されているサブフレームであった場合に、前記ネットワークエンティティにより、
    前記予約されているサブフレームの前にくる別の無線サブフレームを参照するように前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを再構成すること、及び、
    前記予約されているサブフレームの後にくる別の無線サブフレームを参照するように前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを再構成すること、
    のうちの1つを実行することを含む、請求項1の方法。
  11. 前記複数のRARメッセージを連続的に送信することは、前記ネットワークエンティティにより、
    前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つを異なる時間に送信すること、及び、
    前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つを異なる無線ビームを使用して送信すること、
    のうちの少なくとも1つを実行することを含む、請求項1の方法。
  12. ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、前記ネットワークエンティティ(72)からユーザ機器(UE)(68)により受信されるランダムアクセスレスポンス(RAR)を処理する方法(90)であって、
    各RARメッセージが当該RARメッセージにより搬送される前記UEについてのそれぞれのアップリンク(UL)グラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを含む、複数のRARメッセージを、前記ネットワークエンティティから受信すること(92)と、各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータは、前記ULにおいて前記UEが前記ネットワークエンティティへ送信を行うようにスケジューリングされるUL時間インターバルを特定することと、
    前記UL時間インターバルは各RARメッセージについて同一であること、及び、
    前記UL時間インターバルは前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つについて異なること、
    のうちの1つが適用されることと、
    前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも1つを選択すること(93)と、
    選択された前記少なくとも1つのRARメッセージにより特定される前記UL時間インターバルの期間中に、前記選択された少なくとも1つのRARメッセージへのレスポンスであって、前記選択された少なくとも1つのRARメッセージを前記ネットワークエンティティに対して識別する前記レスポンスを送信すること(94)と、
    を前記UEにより実行することを含む、方法。
  13. 前記UEにより、前記レスポンスを送信することの一部として、
    前記選択された少なくとも1つのRARメッセージに関連付けられた前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを処理して、前記選択された少なくとも1つのRARメッセージにより特定される、前記UEが前記ネットワークエンティティへ送信を行うようにスケジューリングされる前記UL時間インターバルを判定すること、
    を実行することをさらに含む、請求項12の方法。
  14. 前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを処理することは、前記UEにより、
    前記選択された少なくとも1つのRARメッセージに関連付けられた前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを予め定義される定式において使用して、前記選択された少なくとも1つのRARメッセージにより特定される前記UL時間インターバルを判定すること、
    を実行することを含む、請求項13の方法。
  15. 前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも1つを選択することは、前記UEにより、
    受信された前記複数のRARメッセージから、最も大きい受信電力を有するRARメッセージを前記選択された少なくとも1つのRARメッセージとして選定すること、
    前記受信された複数のRARメッセージから、受信に成功したRARメッセージを前記選択された少なくとも1つのRARメッセージとして選定すること、及び、
    前記受信された複数のRARメッセージから、予め定義される基準に基づいて前記選択された少なくとも1つのRARメッセージを選定すること、
    のうちの1つを実行することを含む、請求項12の方法。
  16. 前記選択された少なくとも1つのRARメッセージへの前記レスポンスを送信することは、前記選択された少なくとも1つのRARメッセージにより特定される前記UL時間インターバルが、予約されているサブフレームであった場合に、前記UEにより、
    前記予約されているサブフレームの前にくる別の無線サブフレームを使用して前記レスポンスを送信すること、及び、
    前記予約されているサブフレームの後にくる別の無線サブフレームを使用して前記レスポンスを送信すること、
    のうちの1つを実行することを含む、請求項12の方法。
  17. モバイルデバイス(68)へランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信するためのセルラーネットワーク(70)におけるネットワークエンティティ(72)であって、前記ネットワークエンティティは狭ビーム形成を採用し、
    複数のRARメッセージを前記モバイルデバイスへ送信するための送受信機(177)と、
    前記モバイルデバイスへの送信の前に前記複数のRARメッセージを生成するためのスケジューラ(184)と、
    前記送受信機及び前記スケジューラへ連結されるプロセッサ(181)と、
    を備え、
    前記スケジューラは、
    前記モバイルデバイスによる前記RARメッセージへの応答を可能にするために、各RARメッセージ内にそれぞれのアップリンク(UL)グラントを含めること、
    各RARメッセージについて、当該RARメッセージにより搬送される前記それぞれのULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを提供すること、及び、
    各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを、それぞれのRARメッセージへ応答するために前記モバイルデバイスが前記ULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルの標識を前記モバイルデバイスへ提供するように構成すること、
    を実行するように動作可能であり、
    前記プロセッサは、前記スケジューラにより生成される前記複数のRARメッセージの前記送受信機による連続的な送信を行わせるように動作可能であり、
    前記プロセッサは、前記ULにおいて前記モバイルデバイスからの何らかのレスポンスが前記ネットワークエンティティにより受信される前に、前記連続的な送信を行わせるように動作可能である、
    ネットワークエンティティ。
  18. 前記ネットワークエンティティは、
    無線基地局(RBS)、
    基地局コントローラ(BSC)、
    無線ネットワークコントローラ(RNC)、
    eNodeB(evolved Node B)、及び、
    基地局の集合、
    のうちの1つである、請求項17のネットワークエンティティ。
  19. 前記標識は、
    前記標識を搬送する前記それぞれのRARメッセージのタイミングに対して相対的な第1の時間遅延値、及び、
    前記送受信機により受信される前記モバイルからのULメッセージのタイミングに対して相対的な第2の時間遅延値であって、前記ULメッセージへの応答として前記複数のRARメッセージが送信される前記第2の時間遅延値、
    のうちの1つである、請求項17のネットワークエンティティ。
  20. 前記スケジューラは、各RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを構成することの一部として、
    前記標識が前記第1の時間遅延値である場合に、前記標識を搬送する前記それぞれのRARメッセージのサブフレームから測定される第1のサブフレーム数の形で前記第1の時間遅延値を特定することと、
    前記標識が前記第2の時間遅延値である場合に、前記ULメッセージのサブフレームから測定される第2のサブフレーム数の形で前記第2の時間遅延値を特定することと、
    を実行するように動作可能である、請求項19のネットワークエンティティ。
  21. 前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータは、ビットフィールドである、請求項17のネットワークエンティティ。
  22. 前記スケジューラは、
    各RARメッセージについて、前記モバイルデバイスが前記ULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる前記時間インターバルを、
    前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを搬送する前記RARメッセージの無線サブフレームを識別する第1の数、
    予め決定される無線サブフレーム数である固定的な最小遅延を示す第2の数、並びに、
    前記第1の数に対して相対的な、無線サブフレーム単位の時間遅延値、及び、
    前記モバイルデバイスが前記ULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる前記時間インターバルの前記標識、
    のうちの少なくとも1つを表す第3の数、
    というパラメータを使用して計算すること、
    をさらに実行するように動作可能である、請求項17のネットワークエンティティ。
  23. 前記プロセッサは、前記送受信機を、
    前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つを異なる時間に送信すること、及び、
    前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つを異なる無線ビームを使用して送信すること、
    という手法のうちの少なくとも1つで、前記複数のRARメッセージを連続的に送信するように構成する、ように動作可能である、請求項17のネットワークエンティティ。
  24. 前記時間インターバルは、前記複数のRARメッセージのうちのいずれに前記モバイルデバイスが応答するかに関わらず、各RARメッセージについて同一であること、及び、
    前記時間インターバルは、前記複数のRARメッセージのうちの少なくとも2つについて異なること、
    のうちの1つが適用される、請求項17のネットワークエンティティ。
  25. ネットワークエンティティが狭ビーム形成を採用する場合の、前記ネットワークエンティティ(72)からユーザ機器(UE)(68)へランダムアクセスレスポンス(RAR)を送信する方法であって、前記ネットワークエンティティにより、
    前記UEによるRARメッセージへの応答を可能にするための前記UEについてのアップリンク(UL)グラントを搬送する、当該RARメッセージを生成することと、
    前記ULグラント内にRARメッセージ固有の時間遅延インジケータを提供することと、
    前記RARメッセージ固有の時間遅延インジケータを、前記RARメッセージへ応答するために前記UEが前記ULにおいて送信を行うようにスケジューリングされる時間インターバルの標識を前記UEへ提供するように構成することと、
    前記時間インターバルによってスケジューリングされる通りに前記RARメッセージへ応答する際に前記ULにおいて複数のメッセージを送信するように前記UEに命令するフラグビットを、前記RARメッセージ内にさらに提供することと、
    前記RARメッセージを前記UEへ送信することと、
    を実行することを含む、方法。
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