JP2018512071A5 - - Google Patents

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任意の実施形態では、試料は生物試料であってよい。いくつかの実施形態では、第1の複数の異なる成分は、異なる細胞サブセットである。いくつかの実施形態では、細胞サブセットは脳細胞サブセットを含む。いくつかの実施形態では、脳細胞サブセットは、神経細胞、星状膠細胞、乏突起膠細胞、およびミクログリアの内の少なくとも1つのサブセットを含む。いくつかの実施形態では、細胞サブセットは、間質細胞、幹細胞、神経細胞、および前駆細胞の内の少なくとも1つのサブセットを含む。いくつかの実施形態では、細胞サブセットは腫瘍細胞サブセットを含む。いくつかの実施形態では、細胞サブセットは白血球サブセットを含む。いくつかの実施形態では、細胞サブセットは腫瘍浸潤白血球のサブセットを含む。いくつかの実施形態では、細胞サブセットはリンパ球のサブセットを含む。いくつかの実施形態では、白血球サブセットは、ナイーブB細胞、記憶B細胞、プラズマ細胞、CD8 T細胞、ナイーブCD4 T細胞、CD4記憶RO不活性T細胞、CD4記憶RO活性化T細胞、濾胞性ヘルパーT細胞、制御性T細胞、ガンマデルタT細胞、非刺激NK細胞、刺激NK細胞、単球、マクロファージM0、マクロファージM1、マクロファージM2、非刺激樹状細胞、刺激樹状細胞、非刺激マスト細胞、刺激マスト細胞、好酸球、および好中球からなる群より選択される2つ以上の細胞型を含む。いくつかの実施形態では、細胞サブセットは、異なる細胞周期段階の細胞サブセットを含む。いくつかの実施形態では、異なる細胞周期段階の細胞サブセットは、間期、分裂期または細胞質分裂の内の1つまたは複数の細胞サブセットを含む。いくつかの実施形態では、異なる細胞周期段階の細胞サブセットは、分裂前期、中期、分裂後期、または分裂終期の内の1つまたは複数の細胞サブセットを含む。いくつかの実施形態では、異なる細胞周期段階の細胞サブセットは、G、G、G、またはS期の内の1つまたは複数の細胞サブセットを含む。いくつかの実施形態では、第1の複数の異なる成分は、異なる細胞内シグナル伝達経路、遺伝子調節経路、または代謝経路である。いくつかの実施形態では、異なる細胞内シグナル伝達経路には、サイトカインシグナル伝達、死因子シグナル伝達、増殖因子シグナル伝達、生存因子シグナル伝達、ホルモンシグナル伝達、Wntシグナル伝達、ヘッジホッグシグナル伝達、Notchシグナル伝達、細胞外マトリックスシグナル伝達、インスリンシグナル伝達、カルシウムシグナル伝達、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達、神経伝達物質シグナル伝達、およびこれらの組み合わせが含まれる。いくつかの実施形態では、異なる代謝経路には、解糖、糖新生、クエン酸回路、発酵、尿素回路、脂肪酸代謝、ピリミジン生合成、グルタメートアミノ酸基合成、ポルフィリン代謝、アスパルテートアミノ酸基合成、芳香族アミノ酸合成、ヒスチジン代謝、分岐アミノ酸合成、ペントースホスフェート経路、プリン生合成、グルクロネート代謝、イノシトール代謝、セルロース代謝、スクロース代謝、デンプンおよびグリコーゲン代謝、およびこれらの組み合わせが含まれる。いくつかの実施形態では、特徴プロファイルには、遺伝子発現プロファイル、タンパク質−タンパク質相互作用プロファイル、タンパク質リン酸化プロファイル、細胞電気活性プロファイル、クロマチン修飾プロファイル、染色体結合プロファイル、酵素活性プロファイル、代謝物プロファイルまたはこれらの組み合わせが含まれる。いくつかの実施形態では、特徴プロファイルには、生物試料中の細胞のRNAトランスクリプトームを表す遺伝子発現プロファイルが含まれる。いくつかの実施形態では、生物試料は、保管された組織試料である。いくつかの実施形態では、生物試料は、血液試料である。いくつかの実施形態では、生物試料は、固体組織試料由来である。いくつかの実施形態では、固体組織試料は腫瘍試料である。いくつかの実施形態では、固体組織試料はホルマリン固定、パラフィン包埋(FFPE)試料である。いくつかの実施形態では、生物試料は、精製試料である。いくつかの実施形態では、生物試料は、白血球濃縮試料である。いくつかの実施形態では、方法は、個体から試料を得ることをさらに含む。
CIBERSORTの概要および白血球デコンボリューションへの適用を示す図である。(図1a)手法の模式図。(図1b〜1c):(図1b)208個のアレイの異なる精製または濃縮白血球サブセット(図17)、および(図1c)非細胞株と細胞株に分割した、3,061個の多様なヒトトランスクリプトームの、デコンボリューションへの白血球シグネチャーマトリックス(すなわち、LM22)の適用。図1cの感度(Sn)および特異性(Sp)は、方法で記載の、正および負の群に関連して定義される。AUCは曲線下面積。(図1d)コールターカウンター11により測定した対応する比率と比較した、全血試料のリンパ球、単球、および好中球のCIBERSORT分析。図1bのCIBERSORT比率は、CIBERSORTによりそれぞれの白血球サブセットに割り付けられた相対的比率を意味する。図1bの非活性化および活性化サブセットは、それぞれ「+」および「−」で示されている。 複合組織由来の多様なRNA混合物に対する性能評価を示す図である。(図2a〜2c):(図2a)添加腫瘍含量(x軸)およびノイズ(y軸)の全域の性能、(図2b)元の未改質値からの図2aの混合物の偏差、および(図2c)漸増腫瘍含量の関数としての所与の細胞型の検出限界、の関係から見た、模擬組織中の白血球サブセット分解のためのCIBERSORT精度(各データポイント当たりn=5ランダム混合物)。(図2d)図2a〜2cに示した分析に対して、6つのGEPデコンボリューション法とCIBERSORTの比較(図7、8)。(図2e)乳房組織に添加した全血のインビトロ混合物の分析。左:血液比率の報告は、遺伝子発現データ(LM22正規化免疫指標:方法の項参照)と一致する。右:方法間の白血球デコンボリューションの安定性。(図2f)独立調査間および癌タイプ間のCIBERSORTの一貫性(白血球の略語については、図16j〜16kを参照)。(図2g〜2i):(図2g)対をなす凍結とFFPE DLBCL試料との間で比較したCIBERSORT性能、ならびに(図2h)正常肺組織および(図2i)濾胞性リンパ腫腫瘍のフローサイトメトリーと比較したCIBERSORT性能。図2iのアスタリスクは、同じ患者からの外れ値の可能性があることを示す。図2hおよび図2iで定量化に使用した表面マーカーは、括弧中に示す。図2e〜2iの結果は、LM22を使って取得し、その後、分析の前に、11種の主要白血球タイプに併合した(図16a〜16i)。図2cおよび図2hの値は、中央値±95%信頼区間として表されている。 41人のヒト対象における個々の細胞サブセットのディープデコンボリューションおよび列挙を示す図である。(図3a〜3c):(図3a)20人の対象由来のPBMC中の8個のサブセット、(図3b)別のセットの7人の対象由来のPBMC中のFOXP3+Treg、および(図3c)14人のFLの対象由来の腫瘍生検材料中の悪性のB細胞を含む3個の免疫サブセットに関して、CIBERSORTとフローサイトメトリーとの間の直接比較。(図3d)図3a〜3cで分析したデータセットに対して、5つの発現ベースデコンボリューション法の比較。灰色の領域は、フローサイトメトリーと有意(P<0.05)に相関した、デコンボリューションされた細胞型を意味する。全ての方法の散布図は図13a〜13b、14に示している。3つの事例では、相関係数が決定できなかった。このパネルに含めるために、これらは、0の値に割り付けられた(図19a〜19d;図13a〜13b)。データは、平均±標準偏差として表される。図19a〜19dには、RMSE値を含む全データが示されている。 LM22シグネチャーマトリックスおよびAbbasらとの比較を示す図である。(図4a)22白血球サブセット間の各遺伝子の相対発現を示すLM22シグネチャーマトリックス(図16a〜16i)の色分け地図。遺伝子発現レベルを単位分散に正規化し、ユークリッド距離を使って細胞サブセットおよび遺伝子を階層的にクラスター化した(高発現、赤;低発現、青)。(図4b)LM22と、以前報告されたシグネチャーマトリックス(Abbasら、2009)との間の、遺伝子、細胞サブセット、および発現アレイに関する重なり。AbbasらとLM22との間の遺伝子の重なりに対しては、我々は、HUGO 遺伝子シンボル(n=36)に分解できないものを含む、全てのAffymetrix probe setを「遺伝子」と見なした。LM22の詳細については、図16a〜16kを参照されたい。(図4c)LM22中のそれぞれの細胞サブセットの基準プロファイルを比較する相関係数(ピアソン)の全組み合わせ対比色分け地図(遺伝子は方法の項で記載のように正規化した;図16a〜16iと同様に)。 精製白血球の分析によるLM22の検証を示す図である。(図5a)LM22中でプロファイリングされた精製/濃縮白血球を含む検証アレイにおいてCIBERSORTによりコールされた各LM22細胞サブセットの比率(図1bに関連;図17a〜17bも参照されたい)。所与の細胞サブセットのアレイに対する結果が比率の中央値としてまとめられている。色標示凡例に示す細胞サブセットの略語は、図16j〜16kで定義されている。(図5b)左:BおよびTリンパ球を5人のヒト扁桃腺から流動選別して、それぞれ95%および98%を超える平均純度レベルにした後、マイクロアレイによりプロファイリングした。右:CIBERSORTにより推定された、これらのB/T細胞の分数表現、ならびに残りの白血球含量。 素性の明確な混合物のCIBERSORTによる分解能を示す図である。異なるシグネチャーマトリックスを使って(上段)、異なる混合物に適用した(下段)CIBERSORT性能の解析。上段:(図6a)GSE11103中の精製血液癌細胞株発現プロファイル(図6b)GSE19380中の神経遺伝子発現プロファイル、および(図6c)LM22に対する細胞集団基準発現シグネチャー(図16a〜16k)。下段:(図6a)血液癌細胞株(GSE11103)と、(図6b)神経細胞型(GSE19380)の所定の混合物に対する既知および推定比率の比較。(図6c)4人の非ホジキンリンパ腫患者由来の一対の試料を含むリツキシマブ治療前後のPBMC試料のLM22を使ったCIBERSORT分析(分かりやすくするために、11種の白血球タイプにプールした;図16a〜16kを参照されたい)。 付加ノイズを含む模擬腫瘍に対するデコンボリューション法の比較分析を示す図である(図2a、2bに関連)。(図7a)添加腫瘍含量(x軸)および非log線形添加ノイズ(y軸)に対するそれぞれの方法の性能景観図(詳細は方法の項を参照)。(図7b)各混合物のその元の非変更値からの偏差の関数として評価したそれぞれの方法の精度(x軸上に1−Rとして表される)。図7aの既知の細胞型比率に対する性能は、下限をゼロとしたピアソンの相関係数で表されている。推定の偏りを示すために、図7bに、既知と予測細胞型比率(パーセンテージとして表されている)との差異が、上限を40とした二乗平均平方根誤差(RMSE)として表されている。 既知の含量の模擬混合物の検出限界に対するデコンボリューション法の比較を示す図である(図2c、2dに関連)。各色は、所定の細胞型(この場合、ジャーカット)に対する所定の入力濃度を表し、各線はGEPデコンボリューションにより予測されたその濃度を表す。既知のジャーカット濃度は、異なる濃度の結腸癌株を有する4つの血液細胞株の5つの模擬混合物における広範な添加腫瘍含量範囲にわたり測定された(方法の項を参照)。データは、中央値(n=5混合物)±95%信頼区間として表されている。 LM22中のそれぞれの細胞サブセットに対する検出限界の分析を示す図である。(図9a)LM22の残りの21細胞型の模擬混合物に添加されたナイーブB細胞の所定の入力を使って検出限界が評価されたことを除いて、図8と同じ(図16a〜16k)。未知の含量の検出限界に対する影響は、ナイーブB細胞遺伝子の順序をランダムに変えることにより生成した模擬GEPを加えることにより評価された。データは、中央値(n=4混合物)±95%信頼区間として表されている。(図9b)LM22中の全細胞型であることを除いて、図9aと同じ。より大きいスパイクインが相関を促進するのを防ぐために、我々は、ノンパラメトリックスピアマンの順位相関係数を使って性能を集計し、全てのスパイクインおよび試験した未知の含量のレベルに対する既知および予測の比率を比較した。これらの結果を全体として考慮すると、CIBERSORTは、試験した他の方法より有意に性能が優れている(P<0.0001;対応のある両側性ウィルコクソン符号付順位検定;n=22細胞サブセット)。注目すべきことに、CIBERSORTはまた、ピアソン相関により測定して、直線当てはめに対して、他の方法より性能が優れていた。さらなる詳細に関しては、方法の項を参照されたい。 所定の混合物中の特徴(遺伝子)選択の分析を示す図である。(図10a)スパイクシリーズに対するCIBERSORTの適用結果。該スパイクシリーズでは、CD8 T細胞に対するLM22基準プロファイルが、非活性化マスト細胞(MC−)に対する対応する基準プロファイル中に、均等増分でスパイクされた(n=21)。(注目すべきことに、両細胞型は、LM22中で大きく異なる発現ベクターを有する;図4c参照)。(図10b)CD8 T細胞のためではなく、100%非活性化マスト細胞をデコンボリューションするためにサポートベクター回帰(SVR)により選択された遺伝子間の比較であり、逆も同じ。それぞれの特有の遺伝子サブセットに対し、LM22シグネチャーマトリックス中の発現レベルが、非活性化マスト細胞とCD8 T細胞との間でさらに比較される。対応のあるおよび対応のない両側性ウィルコクソン符号付順位検定を、それぞれ群内および群間比較に使用した。データは中央値±四分位間範囲として表される。100%CD8 T細胞試料のために特有に選択された遺伝子は、非活性化マスト細胞より、CD8 T細胞中で有意に多く発現されるが、その量は小さい。さらに、逆のシナリオは、100%非活性化マスト細胞試料中の非活性化マスト細胞遺伝子では観察されず、SVR遺伝子選択は、混合物中の特定の細胞サブセットの存在または非存在と強く相関していないことを示唆する。(図10c)LM22中の遺伝子発現レベルと、0%を超えるCD8 T細胞および0%を超える非活性化マスト細胞を含む19混合物のセットからのSVRによりそれぞれの遺伝子が選択(仮にあったとして)される頻度との間の比較(図10aのパネルを参照)。上段:(左)CD8 T細胞または(右)非活性化マスト細胞の発現レベルの比較。下段:(左)CD8 T細胞および非活性化マスト細胞または(右)LM22中の全ての細胞サブセットの平均発現レベルの比較。スパイクイン組成に関係なく、発現と遺伝子選択頻度との間の最も高い相関は、LM22中の全ての細胞型を考慮した場合に観察された。 多重共線性のシグネチャーマトリックスベース方法に与える影響を示す図である。(図11a〜11d)多重共線性のデコンボリューション性能に与える影響が、未知の含量(図11a〜図11c)またはシグネチャーマトリックスに加えられたノイズを有する混合物(図11d)に対し示されている。それぞれのパネルは、次のように整理されている。上段:多様な多重共線性値(x軸;方法の項参照)に対する平均相互相関係数(左y軸)および対応するシグネチャーマトリックスGEPの平均条件数カッパ(右y軸);平均相互相関は、シグネチャーマトリックス基準プロファイルの全組み合わせ対比相関比較(ピアソン)の平均値を示し、カッパは、シグネチャーマトリックス安定性の尺度(方法の項参照)である。両測定法は、シグネチャーマトリックス中の多重共線性(または、基準プロファイル中の類似度)を取得する。下段左:模擬混合物に対する4つのデコンボリューション法の相対的性能を示し、これは、既知および予測の細胞比率(y軸)を比較する。20種のレベルの多重共線性からの結果が、多重共線性の増加の順で(左から右へ)示される。多重共線性のそれぞれのレベルは、10回模擬され、集計値は、平均±s.e.m.として表される。下段右:それぞれの方法の性能のボックスプロットとしての集計、四分位範囲がボックス中に含まれ、最小および最大点はひげにより示される。CIBERSORTと他の方法との間の群比較を、対応のある両側性ウィルコクソン符号付順位検定を使って実施した。全てのシグネチャーマトリックスおよび混合物ベクターは、分析の前に、単位分散に正規化された。更なる詳細については、方法の項を参照されたい。 18人の個体のDLBCL腫瘍(GSE18377)中の凍結とFFPE試料との間の白血球デコンボリューション結果の比較を示す図である。(図12a)それぞれの腫瘍中で分解された22個の白血球サブセットに対する結果が示される;図2gに関連。データポイント(丸)は、図2gの場合のように着色され、細胞型を示す。試料ID:11および14のデコンボリューション結果は、FFPEと凍結状態との間で有意に相関しなかった(NS)。(図12b)全18個の腫瘍中の代表的細胞型の散布図を示す。 PBMC中の9個の白血球サブセットの列挙のためのデコンボリューション法の比較(図3a、3bに関連)。(図13a)20個のPBMC試料中の8個の白血球サブセットの列挙に関し、フローサイトメトリーを5つのデコンボリューション法と比較した散布図。(図13b)7個のPBMC試料の別のコホート中でプロファイリングされたTregを除いて、図13aと同じ。分析した10個の合計表現型(方法の項参照)の内で、ここで示した9個のサブセットは、少なくとも0.5の相関係数を有する少なくとも1つの方法でデコンボリューションされた。全10個のサブセット(ガンマデルタT細胞を含む)の詳細性能測定法は、図19a〜19dに示されている。 FL腫瘍生検材料中の3個の白血球サブセットの列挙に関し、デコンボリューション法の比較(図2i、3cに関連)。脱凝集したFLリンパ節生検材料中の悪性B細胞を含む3個の白血球サブセットの列挙に関し、フローサイトメトリーを5つのデコンボリューション法と比較した散布図。個々の細胞サブセットのRMSE値については、図19a〜19dを参照されたい。 複合混合物に適用した5つのデコンボリューション法に対するベンチマーキング結果のまとめ。2つの性能尺度(RおよびRMSE)を使って、CIBERSORTは、有意に他の遺伝子発現ベースの方法(対応のある両側性ウィルコクソン符号付順位検定)より性能が優れており、一般に、複合混合物に対し、全ての他の方法より良好な性能を示す(図2d)。図19a〜19dでは、生データは、「複合混合物」として提供される。デコンボリューション法の詳細については、図18および方法を参照されたい。 白血球シグネチャーマトリックス(LM22)を示す図である。示されているのは、22個の免疫細胞型を相互からおよびその他の細胞型から識別する遺伝子シグネチャーの正規化発現レベル(affymetrix強度)である(図16a〜16i)。方法の項で記載のように、遺伝子はその他の正常なおよび癌細胞に対し選別され、それらの特異性を高めた。原データは、隣接シート(試料)で提供される。付随する原稿全体に登場する白血球略語は、図16jおよび16kに示される。 外部データセットの精製造血集団に対するLM22の検証を示す図である。精製試料を含む外部データセットにCIBERSORTを適用し、それぞれの試料中のシグネチャーマトリックスに含まれる細胞型の比率を推定した。CIBERSORTにより予測された最大の比率を有する細胞型のタイプを、既知の精製細胞型と比較し、これらが一致すると、正しいとしてカウントした。 GEPデコンボリューション法の特徴比較を示す図である。示した全ての方法は、マーカー遺伝子、シグネチャーGEP、または細胞比率の事前の知識を必要とし、入力として、任意の数の細胞型を取り込む。詳細は、方法の項を参照されたい。「a」は、この研究で示されているか否かを意味する(例えば、図6a〜6c、7a〜7b、および8)。「b」は、この研究で示されていることを意味する(図9a〜9b、方法の項参照)。 理想化混合物に対するそれぞれのアルゴリズムの性能を示す図である。細胞は、それぞれの分析に対する相対的性能に従って着色されている。相関係数については、赤=最大、青=最小。RMSEについては、青=最大、赤=最小。LM22を3種の主要白血球タイプ(リンパ球、単球、および好中球)に併合し、グラウンドトルース比率(GSE20300)に対し比較した。「a」は、統計が一回の実験から得られた(すなわち、直接)のか、または中央値を使って総計したかを意味している。図19aは、バルク組織に対する相関係数(R)を示す。図19bは、バルク組織に対するRMSEを示す。図19cは、理想化混合物に対する相関係数(R)を示す。図19dは、理想化混合物に対するRMSEを示す。 一実施形態による本発明のシステムの概略図である。システムは、本方法を実施するように構成されたサポートベクター回帰アプリケーションを有する記憶装置を含む。 サポートベクター回帰の例示的実施例を示す一群のグラフである。 本開示のいくつかの実施形態による、マーカー遺伝子のデコンボリューションに対する影響を示す一群のグラフおよび表である。 本開示のいくつかの実施形態による、25個のヒト癌中の推定白血球頻度および予後関連性を示す一群のグラフである。 本開示のいくつかの実施形態による、プラズマ細胞に対する浸潤PMNの比率が、多様な固形腫瘍における予後であることを示す一群のグラフである。 本開示のいくつかの実施形態による、癌タイプおよびデータセット間の推定白血球比率の相関分析を示す一群のグラフである。 本開示のいくつかの実施形態による、22個の白血球サブセットと25種の癌組織との間の予後関連性を示す一群のグラフである。 本開示のいくつかの実施形態による、非小細胞肺癌および隣接する正常組織中のプラズマ細胞レベルを示す一群のグラフおよび画像である。 本開示のいくつかの実施形態による、ヘルドアウト発現データセットでの、組織マイクロアレイ(TMA)マーカーおよび染色定量化の評価、ならびに推定多形核(PMN)/プラズマ細胞(PC)の予後的有意性を示す一群のグラフおよび画像である。
本明細書で使用される場合、用語の「白血球(leukocyte)」または「白血球(white blood cell)」は、単球、好中球、好酸球、好塩基球、およびリンパ球を含む任意の免疫細胞を意味する。本明細書で使用される場合、用語の「リンパ球」は通常、リンパ液中で認められる細胞を意味し、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)、T細胞およびB細胞を含む。上に列挙した免疫細胞型は、さらにサブセットに分解できることは、当業者に理解されるであろう。
本明細書で使用される場合、用語の「腫瘍浸潤白血球」は、固形腫瘍中に存在する白血球を意味する。
特定の態様では、1つまたは複数の細胞サブセットは、白血(leukocyte)(すなわち、白血球(white blood cell)またはWBC)であってよい。可能な白血球細胞サブセットには、単球、樹状細胞、好中球、好酸球、好塩基球、およびリンパ球が含まれる。これらの白血球サブセットは、例えば、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)T細胞(例えば、CD8 T細胞、CD4ナイーブT細胞、CD4記憶RO不活性T細胞、CD4記憶RO活性化T細胞、濾胞性ヘルパーT細胞、制御性T細胞、など)およびB細胞(ナイーブB細胞、記憶B細胞、プラズマ細胞)を含むリンパ球細胞サブセットにさらに細分できる。免疫細胞サブセットは、活性化(または刺激)状態に基づいてさらに分離し得る。
特定の態様では、白血球は、血液癌、自己免疫疾患、骨髄異形成症候群、などの白血球障害の個体由来であってよい。血液疾患の例には、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性単球性白血病(AMoL)、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、および骨髄腫が挙げられる。自己免疫疾患の例には、円形脱毛症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、皮膚筋炎、糖尿病(1型)、糸球体腎炎、グレーブス病、ギラン・バレー症候群、特発性血小板減少性紫斑病、重症筋無力症、いくつかの形態の心筋炎、多発性硬化症、天疱瘡/類天疱瘡、悪性貧血、結節性多発動脈炎、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、関節リウマチ、強皮症/全身性硬化症、シェーグレン症候群、および全身性エリテマトーデスが挙げられる。
特定の態様では、1つまたは複数の細胞サブセットは、腫瘍浸潤白血球を含んでよい。腫瘍浸潤白血球は、生物試料中の癌細胞との混合物であってよく、または上記のいずれかの方法または当該技術分野において既知の方法により濃縮されてよい。
特定の態様では、細胞サブセットは、例えば、上記セクションに記載されているような白血球を含む。白血球は、腫瘍浸潤白血球(例えば、癌細胞との混合物または癌細胞から精製された)であってよい。白血細胞サブセットは、ナイーブB細胞および記憶B細胞の内の1種または複数など、およびCD8 T細胞、CD4ナイーブT細胞、CD4記憶RO不活性T細胞、CD4記憶RO活性化T細胞、濾胞性ヘルパーT細胞、および制御性T細胞の内の1種または複数などのリンパ球を含んでよい。特定の態様では、白血球細胞サブセットは、B細胞、プラズマ細胞、CD8 T細胞、CD4 T細胞、ガンマデルタT細胞、NK細胞、単球、マクロファージ、樹状細胞、マスト細胞、好酸球、および好中球細胞サブセットの内の1種または複数を含んでよい。
上述のように、物理的試料、例えば、生物試料は、多くの物理的試料、例えば、生物試料のいずれであってもよい。特定の態様では、生物試料は、保管された組織試料、血液試料、固体組織試料、腫瘍試料、精製試料、白血球濃縮試料、またはこれらの組み合わせである。
最初の適用として、バルク腫瘍からの白血球デコンボリューションの実現性、したがって、白血球シグネチャーマトリックスの設計および有効性が見極められた。LM22と命名されたこのシグネチャーマトリックスは、7種のT細胞型、ナイーブおよび記憶B細胞、プラズマ細胞、NK細胞、および骨髄サブセット(図16、図4、方法の項参照)を含む、22個の成熟ヒト造血集団および活性化状態を正確に識別する547個の遺伝子からなる。細胞サブセットは、造血ヒエラルキーの共通系統に基づいて、11種の主要白血球タイプにさらに分類できる(図16)。CIBERSORTを使って、LM22を最初に、種々の方法で精製した白血球サブセットのプロファイルを有する追加のデータセットに対し検証して、統合遺伝子の細胞型特異性を確認し、93%のデータセットを異なる細胞表現型に正確に分類した(図1b、図5a、図17)。さらなる検証として、CIBERSORTにより、5人のヒト扁桃腺から流動選別したTおよびB細胞の高純度に適合する結果が得られた(図5b)。
CIBERSORTの実験的p値測定法の感度および特異性を評価するために、LM22を3,061個のヒトトランスクリプトームのデコンボリューションに適用した10。モンテカルロベースランダム遺伝子サンプリングを用いて、「ゼロ」混合物を生成し(方法の項参照)、その後、既知の造血および非造血細胞源からの発現プロファイルを、CIBERSORTを使って、「正」および「負」試料としてスコア化した。この区別は、種々に精製した一次組織供試体(n=1,801合計、正=1,425、負=376)および形質転換細胞(n=1,260合計、正=118、負=1,142)に対し別々に考慮に入れた。両群では、約0.01の実験的p値閾値で、CIBERSORTは、負試料から正試料の識別に対し、94%以上の感度および95%以上の特異性を達成した(AUC≧0.98;図1c)。注目すべきことに、LM22の代わりに独立に得た白血球シグネチャーマトリックスを使っても同様の結果であり(データは示さず)、手法の一般性を裏付けた。
次に、それぞれ極めて異なる基準プロファイルを有する4種の混合血液癌細胞株4からなる、よく使われるベンチマークデータセットを用いて、未知の含量を含む混合物に対する、その他の方法に比べたCIBERSORTの技術的性能が比較された(方法の項参照)。これらの混合物を結腸癌細胞株と混合することにより、ヒト固形腫瘍は種々の白血球浸潤(1%〜100%)を有するように模擬された。非log線形ノイズの添加も試験し、試料取り扱い、確率的遺伝子発現変動、およびプラットホーム間の差異を模擬した。この模擬フレームワークは固形腫瘍の生物学的混合物を完全に反映するものではないが、免疫含量および添加ノイズが細かく調節および試験可能な合理的なモデルを提供した。さらに、それぞれの方法の性能は、より複雑な混合物の場合に大きく改善できそうにない。
模擬混合物に対しCIBERSORTのベンチマークを行って、バルク腫瘍を含む固体組織のインビトロおよびインビボ混合物を試験した。LM22を全てのその後の分析のために使用し、したがって、我々の比較評価を発現ベースの方法(すなわち、RLR、PERT、QP、LLSR)に限定した。最初、乳房組織中に添加した全血の所定の混合物中の白血球デコンボリューションの安定性を試験した。加えて免疫関連遺伝子発現との比較により、相対的スパイクイン比率を検証(図2e、左)後、CIBERSORTが他の方法より有意に高い一貫性があることが明らかになった(P<0.02;n=9個の100%未満の血液を含む試料;対応のある両側性ウィルコクソン符号付順位検定;図2e、右;図19)。別に、独立調査全体にわたり、CIBERSORTにより列挙された白血球比率は、癌間より癌タイプ内でより類似性が高かった(図2f)。これらの結果は、未知の含量および研究室特異的要因は、CIBERSORT性能に対し、ごくわずかな影響しか与えないことを示す。
次に、CIBERSORTは、長期貯蔵のために、検査室で定常的に生成されているホルマリン固定、パラフィン包埋(FFPE)試料に適用可能かどうかが問われた。適合FFPEおよび凍結DLBCL腫瘍(n=18)からなる公的に入手可能なGEPを使って、CIBERSORTにより推定された白血球比率は、全ての腫瘍間で有意に相関し(図2g)、その他の方法より一致性が高かったことが明らかになった(図19)。実際に、CIBERSORTの結果はまた、18個の個別腫瘍中の16個(P<0.05;図12a)および特定の細胞サブセット(図12b)において、有意に相関し、FFPE供試体中の細胞組成物の大規模分析に対する潜在的有用性を暗示した。
固体組織中の白血球含量のグラウンドトルース測定に対してCIBERSORTを評価するために、フローサイトメトリーを使って、2種の組織型:初期段階非小細胞肺癌(NSCLC)の外科的切除中に得た肺供試体、および濾胞性リンパ腫(FL)患者由来の脱凝集したリンパ節生検材料、中の免疫サブセットを列挙した。(i)正常な肺組織の独立マイクロアレイ調査または(ii)14個の対でのバルクFL試料由来のGEPへの適用に係わらず、結果は、対応するフローサイトメトリー測定値に有意に相関し(P≦0.005;それぞれ図2hおよび2i)、両組織型において、以前の方法より厳密に実験値を反映した(図19)。
個々の細胞サブセットに対する性能を評価するために、フローサイトメトリーを使ってLM22のほぼ50%(22個の細胞サブセットの10個)の表現型レパートリーを列挙し、血液および腫瘍生検材料を含む一次ヒト試料のディープデコンボリューションに対するCIBERSORTの能力を評価した。27人の成人対象からの血液試料を、PBMC中のLM22に収集された10個の異なる細胞表現型についてプロファイリングした(20人の対象が9個の細胞型に対しプロファイリングされ、7人がFOXP3+Tregに対しプロファイリングされた;フローサイトメトリーの方法の項を参照されたい)。これらの10個の表現型の内で、半分がLM22中で高度に共線的であり(例えば、ナイーブおよび記憶B細胞;図4c)、半分がPBMC中で頻度が少ない(<5%)(ナイーブおよび記憶B細胞、活性化記憶CD4 T細胞、ガンマデルタT細胞、およびTreg)。分析した表現型の多様性に係わらず、90%の異なる白血球サブセットが、CIBERSORTとフローサイトメトリーとの間で有意に相関し(P≦0.02;図3a)、これには、中央値比率が5%の5個のサブセットの内の4個(例えば、Treg;図3b)が含まれる。ガンマデルタT細胞のみが有意でなく(正に相関したにもかかわらず;R=0.29)、おそらく、フローサイトメトリーまたは最適でない基準プロファイルの使用に付随する技術的問題が原因であろう(図5a)。別に、14人のFL患者由来の腫瘍生検材料中のCD4/CD8 T細胞および悪性B細胞のレベルを調査し、フローサイトメトリーおよびマイクロアレイによりプロファイリングした(すなわち、図2i)。CIBERSORTにより推定された全3つのサブセットの比率は、フローサイトメトリーと有意に相関した(P≦0.02;図3c)。
図2hに関しては、新しい正常肺組織試料を小片に切断し、45分間のコラゲナーゼI(STEMCELL Technologies)消化により、単細胞懸濁液に解離させた。解離した単細胞を1x10/mLの濃度で染色緩衝液(2%の加熱不活性化仔ウシ血清を含むHBSS)中に懸濁させた。10μg/μLのラットIgGで10分間のブロッキング後、上記表で示した抗体細胞を使って少なくとも10分間染色した。洗浄後、染色した細胞を1μg/mLのDAPIを含む染色緩衝液中に再懸濁し、FACSAria II装置(BD Biosciences)を使って次の集団を列挙した:合計白血球(CD45+)、単球(CD14+)、CD8 T細胞(CD8+)、CD4 T細胞(CD4+)、NK細胞(CD56+)、およびB細胞(CD19+)。
LM22シグネチャーマトリックス
公共ドメインから、HGU133Aプラットホームでプロファイリングされた、22個の白血球サブセット用のGEPデータを取得した(図16)。上記のように、プローブを前処理した。それぞれの集団と全てのその他の集団との間で有意差のある発現遺伝子を、両側性不等分散t検定を使って、特定した。0.3未満のq値(偽陽性比率21)の遺伝子を有意と見なした。
それぞれの白血球サブセットに対し、他の細胞サブセットと比較して、有意な遺伝子を減少方向倍率変化により順序づけ、それぞれの細胞サブセットから最上位のGマーカー遺伝子をシグネチャーマトリックスBGに組み入れた。Gを全サブセットにわたり50〜200繰り返し、最小条件数のシグネチャーマトリックスを保持した(条件数=11.4;G=102;n=547異なる遺伝子)(図16a〜16k)。注目すべきことに、このシグネチャーマトリックスの条件数は、所与の細胞型の関連細胞型および活性化状態内での一致に起因して、その他のもの(下記)よりも大きい。
LM22中のそれぞれの白血球サブセットを識別するのに使用される遺伝子シグネチャーを検証するために、シグネチャーマトリックス中にも存在するそれぞれ1つの精製された集団を含む、種々の外部データセットにCIBERSORTを適用した。Affym etrix HGU133AおよびHGU133 Plus 2.0、ならびにIllu mina Human−6 v2 Expression BeadChipの3種のマイクロアレイプラットホーム由来のGEPを試験した。Affymetrixプラットホームを正規化し、シグネチャーマトリックスGEPに対し記載のものと同様に処理した。BeadChipデータセットを、処理された正規化マトリックスとして、ArrayE xpress(E−TABM−633)からダウンロードし、1を超えるプローブにマッピングされた遺伝子に対しては、全ての試料にわたり最大発現に関連するプローブをさらに分析した。各サンプルに対し、最大CIBERSORT推定比率を有する集団を、既知の細胞型と比較し、CIBERSORTの精度を評価した(図17)。
付加ノイズを含む模擬腫瘍の分析
6種のGEPデコンボリューション法(RLRおよびその他の5種4−8)に対するCIBERSORTのベンチマークを、異なるレベルの未知の含量(すなわち、腫瘍)およびノイズを有する混合物に対するそれらの結果を比較することにより行った。適正な比較を容易にするために、あらかじめ定めたインビトロ混合物(n=12)の4種の血液細胞株(GSE11103)を使用した(図6a)。この細胞株のそれぞれは、相互に大きく異なり、容易にデコンボリューションされるものである。発現ベースの方法を評価するために、約600個の特徴的な遺伝子(上記し、図6aで適用したもの)を含むシグネチャーマトリックスを使用し、一方、マーカーベースデコンボリューションには、上述のマーカー遺伝子(n=500遺伝子)を選択した。浸潤白血球を有する腫瘍を模擬するために、我々は、結腸癌細胞株(HCT116)由来の所定の入力のGEPとの細胞株混合物と混合し、2つの複写物アレイの平均(GSM269529およびGSM269530;GSE10650)として計算した。GSE11003およびGSE10650データセットの両方ともMAS5であり、分析の前に一緒に分位正規化した。ノイズを導入するために、次の分布、2^N(0,fxσ)(式中、fは0〜1の範囲(すなわち、図2aおよび図7aのy軸)で、σは、log2空間で表される元の混合物の全体標準偏差(=11.6))からランダムにサンプリングした値を加えた。GSE11103は、それぞれ3つの複写物を有する4種の異なる混合物からなるので、それぞれのアルゴリズムの性能を12種の混合物の全体セットにわたり測定した(RおよびRMSE;図7、図19)。さらに、これは、900セットの混合物が一緒に解析されるように、30個の間隔を規則的に置いて、腫瘍含量(0%〜100%未満)およびノイズ(f、0〜1)の全域にわたり独立に反復された。
細胞サブセット検出限界の分析
2つのコンピューター実験を行って、異なるデコンボリューションアルゴリズムの検出限界を評価した。第1の実験(図8)では、上述の同じ細胞株GEPを使って、CIBERSORTおよびRLRをその他の5つのGEPデコンボリューション法4−8と比較した。ジャーカット細胞(スパイクイン濃度:0.5%、1%、2.5%、5%、7.5%および10%)を使い、その基準GEP(GSE11103中の3つの複写物の中央値)をランダムに生成したその他の3つの血液細胞株のバックグラウンド混合物中に加えて、検出限界を評価した。それぞれのスパイクイン濃度に対し5つの混合物を生成した。均一に10%ずつ増やして、0%〜90%のHCT116(上記)を加えることにより模擬した種々の腫瘍含量の存在下で予測ジャーカット比率を評価した。注目すべきことは、記載した同じマーカー/シグネチャー遺伝子も模擬腫瘍(上記)として使用されたことである。第2の実験(図9a)では、CIBERSORTを、QP、LLSR、PERT、およびRLRと比較した。白血球シグネチャーマトリックス由来のナイーブB細胞GEPを、シグネチャーマトリックス中の残りの21個の白血球サブセットの4つのランダムバックグラウンド混合物に添加した。同じバックグラウンド混合物をそれぞれのスパイクインに対しても使用した。所定の比率(0〜90%)のランダムに順序を変えたナイーブB細胞基準トランスクリプトーム(LM22を構築するために使用した試料からの中央値発現プロファイル、図16)由来の表現値を加えることにより、未知の含量の添加も試験した。次に、LM22中の残っているそれぞれの白血球サブセットに対し、この解析を繰り返した(図9b)
デコンボリューションの一貫性の解析
好適に入手可能なデータセット(GSE29832)にLM22を適用し、所定のレベルの乳房組織と混合した血液に対するデコンボリューション結果の安定性を測定した。乳房組織と混合された血液の報告された比率を確認するために、これらの比率を、トランスクリプトームの中央値発現レベルで除算し、データセット全体の既知の白血球含量(図2e、左)の範囲に正規化したLM22中の全ての遺伝子の中央遺伝子発現値(図16)として、各サンプルに対し決定された正規化LM22免疫指標と比較した。一貫性測定法として、デコンボリューション結果を、最高の免疫純度を有する試料から得た結果を有する各サンプルについて比較した(図2e、右)。
実施例2:25個のヒト癌でCIBERSORTを使って推定された白血球頻度および予後関連性
材料および方法
次の材料および方法を実施例2と3で使用した。
TAL不均一性および予後関連性。CIBERSORTを、Affymetrix HGU133プラットホーム(57調査、25種の癌)由来の全ての正規化PRECOG GEPに適用した。全体で、5,782個の腫瘍GEPがうまくデコンボリューションされた(CIBERSORT P<0.005)。それぞれのデータセットに対し、それぞれの白血球サブセットの推定mRNA比率を、1変量Cox回帰を使って、生存率に関連付けした。免疫中心バージョンのPRECOG(iPRECOG、図26a)を構築するために、PRECOGに対して記載したのと同じ手法を使って、重み付きmeta−zスコアを決定し、また、重み付けなしの全体meta−zスコアを使って、pan−cancer白血球関連性を図23cにまとめた。
免疫PRECOG偽陽性比率。統計的結論を導く場合、標準的正規分布からのすべての偏差を考慮する必要があるので、推定された白血球予後関連性における確率的変動から実際の変動を区別するために、免疫PRECOGでP値およびmeta−zスコアを最初に比較した(図26b)。(1)それぞれのデータセットに対し推定された細胞型比率を混ぜ合わせること、および(2)zスコアおよび対応するmeta−zスコアを計算して、全生存率に対する関係を把握することにより、1000個のゼロmeta−zマトリックスを生成した。ゼロmeta−zスコアの分布と、標準正規分布との間の密接な対応関係が認められた(図26b)。meta−zスコアの正規性を検証したので、次に、一連の統計的有意性閾値を使って、およびそれぞれのカットオフ値で、図26aを選別し、全ての白血球予後関連性に関する観察比率と予測比率を比較した(図26c)。0.05(|z|>1.96)の両側性P値閾値で、偶然による予測よりほぼ3倍高い予後関連性が認められた;P<0.01で、5倍の濃縮があり、これは、より小さいP値カットオフで増加し続けた(図26c)。
別に、図23cで、全体meta−zスコアに対して、類似の分析を実施した。ここで、図26c由来のゼロmeta−zスコアをゼロ全体meta−zスコアに統合し、pan−cancer白血球予後関連性に対し示した解析を再計算した(異なる有意性閾値で保持された白血球サブセットの比率としてプロットした;図26d)。まとめると、これらの結果は、異なる統計的カットオフでの白血球予後関連性の有意な変動対確率的変動を明示的に定量化し、所望の偽陽性比率を達成するように他者による名目上の統計的閾値の調整を可能にする。
フローサイトメトリー対CIBERSORT。非小細胞肺癌腫瘍(n=13)供試体のフローサイトメトリー分析を後述のように実施し、CD4、CD8、CD19、CD56、およびCD14集団の中央値比率を全体CD45含量により正規化した(図23a)。CIBERSORTとの比較のために、白血球シグネチャーマトリックス集団を同じ表面抗原分類カテゴリ:CD14、単球、マクロファージ、および樹状細胞;CD4、CD8およびγδT細胞を除く全ての細胞サブセット;CD8、CD8 T細胞;CD19、ナイーブおよび記憶B細胞、CD56、非活性化および活性化NK細胞、に分類した。図23aに示す肺腺癌GEPの中央値CIBERSORT推定比率を、2つの公共の利用可能なマイクロアレイデータセット、GSE767077およびGSE1007278、から決定した。
TALと循環白血球との間の比較。利用可能な手術前後の循環白血球(リンパ球およびPMN)数を有する患者の中で、処置日(DOP)に最も近い、−120日〜+28日に処置した試料を解析した。この際、術前試料(合計n=48人の肺腺癌患者)を優先した。循環白血球(CL)レベルとTMA上で定量化されたTALとの間で、関係性は認められなかった。さらに、MPOのIGKCレベルに対する比率は、この患者サブセット内では、有意に予後性が存続した(P=0.02)が、CLレベルは、生存率に対し有意な関係性がなかった。
結果
バルク腫瘍中の白血球組成
CD8およびCD45RO記憶Tリンパ球などの特定の白血球細胞サブセットによる腫瘍の浸潤が、異なる癌における好ましい転帰と大きく関連していたが、制御性T細胞およびマクロファージなどのそのほかのものは、状況に応じて良好な予後または不良予後を与えることができる。系統的で包括的にTALの組成差異およびそれらの生存率に対する関係性をマッピングするために、既知のRNA転写物の相対的サブセットの推定による細胞型特定(またはCIBERSORT)のための新規機械学習フレームワークを適用した。CIBERSORTは、複合組織(例えば、バルク腫瘍)の発現プロファイル由来の細胞サブセットの相対比率の統計的推定の点で、ノイズ、未知の混合物含量、および密接に関係した密接に関連した細胞型に対する以前のデコンボリューション法より性能が優れている。入力として、22個の異なる白血球サブセットに対する精製発現プロファイル、および細胞型特異的マーカー遺伝子を必要としないで、これらの細胞型をロバストに識別する所定の「バーコード」の遺伝子発現シグネチャーを使用した。|meta−zスコア|>3.3(両側性P<0.001に相当する)で、同じ有意性閾値の合計2,851個のpan−cancer予後遺伝子の中から28%のこれらのバーコード遺伝子(547個中の152個)が、PRECOG中で個別に有意である。これは、偶然による予測より高かった(P<0.001、カイ二乗検定)。フローサイトメトリーおよび免疫組織化学に対し間接または直接比較に係わらず、CIBERSORTは、固形腫瘍にロバストな性能を示し、結腸直腸癌および肺腺癌(図23a)および濾胞性リンパ腫中の白血球サブセットの相対的比率を正確に推定した。
PRECOGに適用することにより、CIBERSORTは、造血新生物、脳癌、および非脳固形腫瘍の間で相対的白血球組成の顕著な差異を明らかにした(図23b)。TAL含量の変動もまた、固形腫瘍を含む同じ癌タイプの独立した調査間で、一貫性および再現性があった(図25a)。注目すべきことに、PRECOG内でプロファイリングされた大部分の腫瘍は、腫瘍含量の点で未精製、無制御であったが、CIBERSORTは、多発性骨髄腫濃縮供試体中の高比率のプラズマ細胞を正確に推定した(図23b)。さらに、予測通り、B細胞シグネチャーは、B細胞悪性病変中で支配的であることが明らかになり(図23b)、CIBERSORTが多様な癌の起始細胞の識別に対し、汎用性を有することを示唆している。
図23a〜23d:25種のヒト癌における推定白血球頻度および予後関連性。(図23a)CIBERSORT対免疫組織化学(IHC)またはフローサイトメトリー(FACS)による、独立した試料の固形腫瘍中の、列挙された相対的白血球比率。CRC、結腸直腸癌;肺腺癌。CRC生検材料のグラウンドトルース比率に近づけるために、前に報告された107人の患者の腫瘍中心および浸潤周辺部由来の白血球数を平均化することによりレベルを推定した。LUAD生検材料中のベースライン白血球比率をFACSにより列挙した(n=13腫瘍;データは中央値で表される;詳細は方法の項を参照)。CIBERSORT結果は、対応する組織に対する平均白血球比率として表される。(図23b)本明細書で、分かりやすくするために11免疫集団にプールした25種の癌の22個の白血球サブセット(Affymetrixプラットホームのみ、方法の項参照)の推定mRNA比率。(図23c)重み付けなしmeta−zスコアで順位付けした25種の癌の22種の白血球タイプ(n=5.782腫瘍;左)および14種の固形非脳腫瘍(n=3,238;右)に対する全体予後関連性。25%の偽陽性比率(FDR)閾値はそれぞれのプロットに示した。個々の癌に対しては、図26aを参照。(図23d)乳癌と肺腺癌との間のTAL予後関連性における一致および差異(FDRに対しては、図26c参照)。図23c、23dの非活性化および活性化サブセットは、それぞれ「−」および「+」で示されている。
図25a〜25c:癌タイプおよびデータセット全体にわたる推定白血球比率の相関分析。(図25a)白血球組成物ベクター(データセット当たりn=22個のサブセット)に適用した重心階層型クラスタリングの結果を示すデンドログラム。中心相関を距離測定法として使用した。独立の調査からの同じタイプの癌のクラスタリングは、CIBERSORTの相対的免疫浸潤レベルの推定の再現性を示す。(図25b)免疫PRECOGで解析された全57調査にわたるそれぞれの免疫サブセットのKLRB1発現と推定レベルとの間のピアソン相関係数。データは中央値として表される。(図25c)癌の間の白血球予後関連性の相互相関分析。色分け地図で示されるような、免疫PRECOG中の免疫集団のmeta−zスコア間の全ての対のピアソン相関(図26a)。
TALの予後関連性
遺伝子中心生存率分析を補完するために、ヒト悪性病変全体にわたる22個の免疫集団の予後関連性の全体マップを構築した(図26a)。細胞サブセットと癌特異的転帰との間のかなりの変動が観察され、これらの関連性の多くは、統計的に有意である(図26b〜26d)。プールした癌は、有意な全体白血球予後パターンを生じ、この場合、高レベルの推定T細胞比率は、通常、優れた生存率と相関することが明らかになったが、一方、次第にレベルが増加する骨髄集団は、主に、低い生存率と相関した。腫瘍内γδT細胞37、38および多形核(PMN)39、40シグネチャーは、それぞれ、最も有意な好ましいおよび有害な癌全体にわたる予後集団として出現した(図23c、左)。さらに、推定白血球比率が、癌のKLRB1発現と比較される場合、γδT細胞およびCD8 T細胞シグネチャーは、最も高度に相関し(図25b)、この遺伝子の予後的有意性に対する関連を示唆している。壊死の組織含量の注釈(方法の項参照)を有するデータセットで、推定PMNレベル間の関係は認められず、腫瘍内PMNが組織壊死と単純には相関しないことを示唆している。さらに、以前の報告と一致して、腫瘍関連M2マクロファージのシグネチャーは、炎症促進性のM1マクロファージより悪い転帰を予測することが明らかになった。また、抗CD3/抗CD28共刺激されたが、非活性化されていないCD45RO記憶ヘルパーT細胞は、優れた転帰と相関した。
図26a〜26d:22個の白血球サブセットと25種の癌組織との間の予後関連性。(図26a)造血サブセットと生存率との間の関係を示す、メタzスコアマトリックスとして表された色分け地図。赤いセルは、有害転帰を表し、緑のセルは、好ましい転帰を表す。(図26b)白血球予後関連性の偽陽性比率。免疫PRECOG中の細胞型比率の混合により得られたzスコアのゼロ分布(黒色点線)の標準正規分布に対する比較は高い一致性を示す。(図26c)種々のzスコアカットオフでの、図26aの結果の選別により得られた細胞型比率と転帰との間の統計的に有意な関連性の予測対観察比率。それぞれのzスコア値に対し、P値および推定FDRが示される。カットオフの厳密さが高くなるほど、予測に対する観察の有意な関連性の比率が高くなり(P<0.05で3倍、P<0.01で5倍)、免疫PRECOGは、統計的にロバストな関連性を取得することを示す。(図26d)25種の組織または非脳固形腫瘍にわたる個々の癌のmeta−zスコアを混ぜ合わせて得た全体meta−zスコアを適用したこと以外は図26bと同様である(図23cに関連する)。図26b〜26dの詳細は、方法の項で提供されている。
固形腫瘍中の予後TAL
PRECOG中で最も高度にプロファイリングされた癌の内の2種である、乳癌および肺癌中の白血球生存シグネチャーを比較することにより、意外にも生存率に対し強力かつ相互的関係がある、2つの集団、PMNおよびプラズマ細胞(PC)を特定した(図23d)。PCシグネチャーは、ヒト癌間の相互相関分析で全体的に評価した場合(図25c)、固形腫瘍全体にわたる好ましい生存率の有意な予測因子であり(図23c、右)、PMNに対し最も高く逆相関した予後集団であった(図24a)。推定PCレベルは、腫瘍ステージとは相関しなかった(図27a)。PCシグネチャーは、隣接する正常組織より腫瘍中で高いことが明らかになった(図27b)ので、腫瘍浸潤PCの予後値は、全体の免疫学的な健康の代用となりそうもなく、クローン増殖および急性液性免疫応答に必要な抗原駆動プロセスに対する役割を裏付けている。さらに、PCレベルに対する推定PMNの単比は、多様な固形腫瘍において有意に予後的であることが明らかになった(図24b)。
図27a〜27h:非小細胞肺癌中および隣接する正常組織のプラズマ細胞レベル。(図27a)CIBERSORTにより予測されたプラズマ細胞の相対的RNA比率は、肺腺癌ステージと無関係である。(図27b)CIBERSORTにより予測された、22個の白血球サブセットの相対的比率を、肺腺癌腫瘍および隣接する正常な供試体の両方を含む2つの独立したマイクロアレイデータセット(GSE7670およびGSE10072)の間で比較した。(図27c、27d)肺腺癌組織供試体の代表的H&E染色。(図27c)プラズマ細胞および(図27d)好中球に形態学的に類似している細胞を示す(矢印で示す)染色肺腺癌腫瘍切片。(図27e〜27h)肺癌中の形質細胞のフローサイトメトリー分析および形態学的評価。(図27e)CD38high/CD45high/CD138low/CD27/CD19/CD20細胞の肺腺癌腫瘍からの濃縮のためのゲーティング戦略。形質細胞に対し予測したように、前方および側方散乱により、CD38high/CD45high/CD138low/CD27/CD19/CD20細胞は、CD38/CD45high/CD138/CD27/CD19/CD20細胞(B細胞)より大きい。(図27f)図27eに記載のゲーティング戦略を使って、形質細胞を新しい肺腺癌腫瘍から選別し、サイトスピンを使って顕微鏡用に単離した。形質細胞の形態学的特徴を有する代表的細胞を示す(100x オイル対物レンズ)。正常な隣接組織に比べて、肺扁平上皮細胞癌(図27g)および肺腺癌(図27h)中で形質細胞のかなりの増加を示す代表的フローサイトメトリー結果。
PMNおよびBリンパ球を含む循環白血球は、腫瘍微小環境に寄与し、末梢血中の自然および獲得エフェクターの白血球頻度は、予後値を有し得る。したがって、TMA由来のNSCLC患者のサブセットを、利用可能な手術前後の全血球計算値を使って検査し、循環白血球とTALのレベル間の一致を評価した。腫瘍内PC対PMN比は、このサブセット内で有意に予後的であるままで残されたが、循環および浸潤区画の間の有意な相関は認められず、また、循環白血球レベルに由来する予後値も認められなかった。

Claims (54)

  1. 試料の特徴プロファイルのデコンボリューション方法であって、
    i)第1の複数の異なる細胞サブセットを含む物理的試料を得るステップと、
    ii)前記物理的試料から特徴プロファイルmを生成するステップであって、前記特徴プロファイルが前記第1の複数の異なる細胞サブセットに関連する特徴の組合せを含むステップと、
    iii)mと、第2の複数の異なる細胞サブセットに対する特徴シグネチャーの基準マトリックスBとの間の回帰を最適化するステップであって、mがBの一次結合としてモデル化され、前記最適化が、前記回帰の一連の回帰係数を含むfを解くことを含み、前記解くことが、線形損失関数、および、Lノルムペナルティ関数を最小化するステップと、
    iv)前記一連の回帰係数に基づいて、前記物理的試料中の前記第2の複数の異なる細胞サブセットの内の1つまたは複数の異なる細胞サブセット相対比率を推定するステップと、
    v)前記1つまたは複数の異なる細胞サブセットの前記相対比率の推定のために有意値を決定するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記fを解くことが、Bの複数の異なるサブセットの特徴シグネチャーの内のBのサブセットの特徴を選択し、前記線形損失関数を最小化することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記線形損失関数が、線形ε−非感受性損失関数である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記最適化が、サポートベクター回帰(SVR)を使用することを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記サポートベクター回帰がε−SVRである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記サポートベクター回帰がν(ニュー)−SVRである、請求項4に記載の方法。
  7. 異なる値のνを使って、それぞれの異なるνの値に対するfの異なる解を生成するように前記方法を反復することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記fの異なる解の内で、
    a)前記特徴プロファイルmと、
    b)fと前記基準マトリックスBの積、
    との間の最小誤差を有する解を特定することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記最小誤差が、ピアソンの積率相関係数、スピアマンの順位相関係数、二乗平均平方根誤差(RMSE)、ユークリッド距離、または平均絶対偏差(MAD)を使って得られる、請求項8に記載の方法。
  10. 前記1つまたは複数の異なる細胞サブセットの前記相対比率の推定のために有意値を決定するステップは
    a)親特徴プロファイルからランダムに選択された特徴を含むランダム特徴プロファイルmを生成するステップであって、前記親特徴プロファイルが前記特徴プロファイルを含み、mおよびmが同じユークリッドノルムを有するステップと、
    b)mと前記基準マトリックスBとの間の回帰を最適化するステップであって、mがBの一次結合としてモデル化され、前記最適化が、前記回帰の一連の回帰係数を含むfを解くことを含み、前記解くことが、線形損失関数、および、Lノルムペナルティ関数、を最小化するステップと、
    c)fと前記基準マトリックスBの積を計算し、再構成特徴プロファイルを生成するステップと、
    d)前記ランダム特徴プロファイルと、前記再構成特徴プロファイルとの間の差異測定値を決定するステップと、
    e)ステップa)〜d)のi回の繰り返しから決定される差異測定値の分布に基づいて前記有意値を決定するステップであって、iが2以上の数であるステップと、
    を含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記差異測定値が、ピアソンの積率相関係数、スピアマンの順位相関係数、二乗平均平方根誤差(RMSE)、ユークリッド距離、または平均絶対偏差(MAD)である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記有意値がp値である、請求項10または11に記載の方法。
  13. iが10〜1000である、請求項10から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記物理的試料が、物理的試料中に存在する前記第2の複数の異なる細胞サブセットの合計量の10%以下で特徴シグネチャー中に現れる少なくとも1つの異なる細胞サブセットを含む、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 特徴シグネチャー中に現れる異なる細胞サブセットが、前記物理的試料中の異なる細胞サブセットの合計量の50%以下で前記物理的試料中に存在する、請求項1から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記基準マトリックスBが、前記第2の複数の異なる細胞サブセットの内の2つ以上の異なる細胞サブセットの前記特徴プロファイル中に存在する少なくとも1つの異なる特徴を含む、請求項1から15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記基準マトリックスBが、Bの特徴の数とは異なる多くの特徴を含む特徴シグネチャーの初期基準マトリックスのサブセットまたはスーパーセットであり、Bの特徴の数が、前記初期基準マトリックスより少ない条件数を与える、請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記第1の複数の異なる細胞サブセットの全ての異なる細胞サブセットに対する、前記物理的試料中に存在する前記第2の複数の異なる細胞サブセット中の全ての異なる細胞サブセットの量を、
    前記第2の複数の異なる細胞サブセットの異なる細胞サブセットに関連する全ての特徴の中央値を、
    前記試料中の全ての特徴の中央値、
    で除算することにより計算することをさらに含む、請求項1から17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記試料が生物試料である、請求項1から18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記細胞サブセットが脳細胞サブセットを含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記脳細胞サブセットが、神経細胞、星状膠細胞、乏突起膠細胞、およびミクログリアの内の少なくとも1つのサブセットを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記細胞サブセットが、間質細胞、幹細胞、神経細胞、および前駆細胞の内の少なくとも1つのサブセットを含む、請求項19から21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記細胞サブセットが腫瘍細胞サブセットを含む、請求項19から22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記細胞サブセットが白血球サブセットを含む、請求項19から23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記細胞サブセットが腫瘍浸潤白血球のサブセットを含む、請求項24に記載の方法。
  26. 前記細胞サブセットがリンパ球のサブセットを含む、請求項24または25に記載の方法。
  27. 前記白血球サブセットが、ナイーブB細胞、記憶B細胞、プラズマ細胞、CD8 T細胞、ナイーブCD4 T細胞、CD4記憶RO不活性T細胞、CD4記憶RO活性化T細胞、濾胞性ヘルパーT細胞、制御性T細胞、ガンマデルタT細胞、非刺激NK細胞、刺激NK細胞、単球、マクロファージM0、マクロファージM1、マクロファージM2、非刺激樹状細胞、刺激樹状細胞、非刺激マスト細胞、刺激マスト細胞、好酸球、および好中球からなる群より選択される2つ以上の細胞型を含む、請求項24から26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記細胞サブセットが異なる細胞周期段階の細胞のサブセットを含む、請求項19に記載の方法。
  29. 異なる細胞周期段階の前記細胞サブセットが、間期、分裂期または細胞質分裂の内の1つまたは複数の細胞サブセットを含む、請求項28に記載の方法。
  30. 異なる細胞周期段階の前記細胞サブセットが、分裂前期、中期、分裂後期、または分裂終期の内の1つまたは複数の細胞サブセットを含む、請求項28または29に記載の方法。
  31. 異なる細胞周期段階の前記細胞サブセットが、G、G、G、またはS期の内の1つまたは複数の細胞サブセットを含む、請求項28または29に記載の方法。
  32. 前記第1の複数の異なる細胞サブセットが、異なる細胞内シグナル伝達経路、遺伝子調節経路、または代謝経路である、請求項19に記載の方法。
  33. 前記異なる細胞内シグナル伝達経路が、サイトカインシグナル伝達、死因子シグナル伝達、増殖因子シグナル伝達、生存因子シグナル伝達、ホルモンシグナル伝達、Wntシグナル伝達、ヘッジホッグシグナル伝達、Notchシグナル伝達、細胞外マトリックスシグナル伝達、インスリンシグナル伝達、カルシウムシグナル伝達、Gタンパク質共役型受容体シグナル伝達、神経伝達物質シグナル伝達、およびこれらの組み合わせを含む、請求項32に記載の方法。
  34. 前記異なる代謝経路が、解糖、糖新生、クエン酸回路、発酵、尿素回路、脂肪酸代謝、ピリミジン生合成、グルタメートアミノ酸基合成、ポルフィリン代謝、アスパルテートアミノ酸基合成、芳香族アミノ酸合成、ヒスチジン代謝、分岐アミノ酸合成、ペントースホスフェート経路、プリン生合成、グルクロネート代謝、イノシトール代謝、セルロース代謝、スクロース代謝、デンプンおよびグリコーゲン代謝、およびこれらの組み合わせを含む、請求項32に記載の方法。
  35. 前記特徴プロファイルが、遺伝子発現プロファイル、タンパク質−タンパク質相互作用プロファイル、タンパク質リン酸化プロファイル、細胞電気活性プロファイル、クロマチン修飾プロファイル、染色体結合プロファイル、酵素活性プロファイル、代謝物プロファイルまたはこれらの組み合わせを含む、請求項19から34のいずれか1項に記載の方法。
  36. 特徴プロファイルが、前記生物試料中の細胞のRNAトランスクリプトームを表す遺伝子発現プロファイルを含む、請求項35に記載の方法。
  37. 前記生物試料が、保管された組織試料である、請求項19から36のいずれか1項に記載の方法。
  38. 前記生物試料が血液試料である、請求項19から37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 前記生物試料が、固体組織試料由来である、請求項19から37のいずれか1項に記載の方法。
  40. 前記固体組織試料が腫瘍試料である、請求項39に記載の方法。
  41. 前記固体組織試料がホルマリン固定、パラフィン包埋(FFPE)試料である、請求項39または40に記載の方法。
  42. 前記生物試料が精製試料である、請求項19から41のいずれか1項に記載の方法。
  43. 前記生物試料が白血球濃縮試料である、請求項19から42のいずれか1項に記載の方法。
  44. 個体から前記試料を取得することをさらに含む、請求項19から43のいずれか1項に記載の方法。
  45. 物理系の特徴プロファイルのデコンボリューションのためのコンピューター実装方法であって、
    物理系の第1の複数の異なる細胞サブセットの組合せの第1の特徴プロファイルmを得るステップと、
    前記第1の特徴プロファイルmを計算処理するステップであって、
    i)mと、前記物理系の第2の複数の異なる細胞サブセットに対する特徴シグネチャーの基準マトリックスBとの間の回帰を最適化するステップであって、mがBの一次結合としてモデル化され、
    前記最適化が、前記回帰の一連の回帰係数を含むfを解くことを含み、前記解くことが、線形損失関数、および、Lノルムペナルティ関数、を最小化するステップと、
    ii)前記一連の回帰係数に基づいて、前記物理系の前記第2の複数の異なる細胞サブセットの内の1つまたは複数の異なる細胞サブセット相対比率を推定するステップと、
    iii)前記1つまたは複数の異なる細胞サブセットの前記相対比率の推定のために有意値を決定するステップを含む計算処理ステップと、
    を含むコンピューター実装方法。
  46. 前記第1の特徴プロファイルmを生成するためにータを収集することをさらに含む、請求項45に記載のコンピューター実装方法。
  47. 前記第1の特徴プロファイルmが、第1の複数の異なる細胞サブセットを含む物理的試料から生成される、請求項45に記載のコンピューター実装方法。
  48. 前記物理的試料が、生物試料、環境試料または食糧品試料である、請求項47に記載のコンピューター実装方法。
  49. 前記fを解くことが、Bの複数の異なるサブセットの特徴シグネチャーの内のBのサブセットの特徴を選択し、前記線形損失関数を最小化することを含む、請求項45から48のいずれか1項に記載のコンピューター実装方法。
  50. 前記1つまたは複数の異なる細胞サブセットの前記相対比率の推定のために有意値を決定するステップは
    a)親特徴プロファイルからランダムに選択された特徴を含むランダム特徴プロファイルmを生成するステップであって、前記親特徴プロファイルが前記特徴プロファイルを含み、mおよびm*が同じユークリッドノルムを有するステップと、
    b)mと前記基準マトリックスBとの間の回帰を最適化するステップであって、mがBの一次結合としてモデル化され、
    前記最適化が、前記回帰の一連の回帰係数を含むfを解くことを含み、前記解くことが、線形損失関数、および、Lノルムペナルティ関数、を最小化するステップと、
    c)fと前記基準マトリックスBの積を計算し、再構成特徴プロファイルを生成するステップと、
    d)前記ランダム特徴プロファイルと、前記再構成特徴プロファイルとの間の差異測定値を決定するステップと、
    e)ステップa)〜d)のi回の繰り返しから決定される差異測定値の分布に基づいて前記有意値を決定するステップであって、iが2以上の数であるステップと、を含む、請求項45から49のいずれか1項に記載のコンピューター実装方法。
  51. 1つまたは複数のプログラムを保存する非一時的コンピューター可読記憶媒体であって、前記1つまたは複数のプログラムが、コンピューターシステムの1つまたは複数のプロセッサーにより実行されると、1つまたは複数のプロセッサーに請求項1から44のいずれか1項に記載の方法の少なくとも一部を実行させる命令を含む、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
  52. 1つまたは複数のプログラムを保存する非一時的コンピューター可読記憶媒体であって、前記1つまたは複数のプログラムが、コンピューターシステムの1つまたは複数のプロセッサーにより実行されると、1つまたは複数のプロセッサーに請求項45から50のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含む、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
  53. 1つまたは複数のプロセッサー、および1つまたは複数のプログラムを保存する記憶装置を含むシステムであって、前記1つまたは複数のプログラムが、コンピューターシステムの1つまたは複数のプロセッサーにより実行されると、1つまたは複数のプロセッサーに請求項1から44のいずれか1項に記載の方法の少なくとも一部を実行させる命令を含む、システム。
  54. 1つまたは複数のプロセッサー、および1つまたは複数のプログラムを保存する記憶装置を含むシステムであって、前記1つまたは複数のプログラムが、コンピューターシステムの1つまたは複数のプロセッサーにより実行されると、1つまたは複数のプロセッサーに請求項45から50のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含む、システム。
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