JP2018511396A - タトゥー強化手順 - Google Patents

Abstract

【課題】人の外皮下に形成されたタトゥーまたは着色画像を輝かせる方法を提供する。【解決手段】結晶質研磨材が永続的に結合された処理先端部を備えた皮膚処理器具を、タトゥーを覆う皮膚表面に亘って移動させることにより、結合された結晶質研磨材が、タトゥーまたは着色画像を覆う皮膚の外皮の一部を除去し、その結果、タトゥーの着色線または単色線を輝かせ、画像の線を鮮明にする。当該処理中に皮膚表面に真空を発生させ、当該処理後に皮膚血清を塗布することにより、効果が強化される。【選択図】図１７

Description

本発明は、タトゥー強化手順に関する。本願は、２０１５年４月１日に出願された米国仮特許出願第６２ / １４１,７０９号の利益を主張する。

タトゥー、ボディーアート、インジェクションされたインクの外観が強化されるプロセスを以下に説明する。このプロセスでは、既存のタトゥーの透明度、鮮明度および色の明るさを強化するために、マイクロダーマブレーション、すなわちスキン・リサーフェシングとスキン・リジュビネーションを使用する。このマイクロダーマブレーション技術または方法は、皮膚の血清またはローションとともに使用することができ、また、皮膚の血清またはローションなしで使用することもできる。

摩耗技術の使用は、傷および粗い斑点を除去し、皮膚を滑らかで柔らかくするために、石膏および軽石を使用した古代エジプト人にさかのぼることができる。それに続いて、複数のスキン層を除去するために、砥石チップ付き装置、回転ブラシおよび、例えばダイヤモンドダストなどの研磨粒子で被覆されたシリンダが使用されている（米国特許第２,７１２,８２３号、米国特許第２,８６７,２１４号、米国特許第２,８８１,７６３号、米国特許第２,９２１,５８５号）。米国第５,８００,４４６号には、研磨作用を提供するために皮膚表面上でこする研磨材で被覆されたスティック、グローブフィンガーチップまたは手袋が記載されている。平滑表面用の空気式粉砕機の発明である米国特許第３,９６４,２１２号は、ハウジング内に回転式粉砕ツールを組み込んでおり、表面上を流れる空気が粉砕操作によって生成された粉塵を集める。米国特許第４,３７８,８０４号は、流水を使用して研磨ブラシを回転させ、ゆるやかな皮膚粒子を除去するための真空を発生させる皮膚擦過装置に関する。回転ブラシは、通常、洗浄されている皮膚表面に塗布された液体洗剤または医薬品と組み合わせて使用される。化学薬品、超音波振動先端（米国特許第５,０１２,７９７号）およびレーザーも、より積極的な摩耗のために使用されている。米国特許第５,０３７,４３１号は、周囲の健康な組織を傷つけることなく病変組織を断片化して除去するために、水または滅菌生理食塩水のような液体の加圧ジェットの使用を記載している。この装置は、真空吸引と連携して、液体および断片化した組織を除去する。

マイクロダーマブレーションは、外皮の一部分、特に角質層と呼ばれる外皮の細胞の上層を除去する目的で研磨材が皮膚表面に当てられるプロセスに言及するために採用されている用語である。マイクロダーマブレーション装置のいくつかの製造業者は、同手順を「マクロ剥離」とも呼んでいる。マイクロダーマブレーションは、好ましくは、皮膚表面と接触する中空管の先端に永続的に取り付けられた結晶、特にダイヤモンド粒子を有するワンド（棒）により成し遂げられる。磨耗先端と皮膚表面との接触を強化し、皮膚表面から除去された細胞および他の物質を収集するために、チューブの中心を通って延在する開口部を真空源に取り付けることが好ましい。ワンドとも呼ばれるこのクリスタルコートされた処理チップは、「真空および磨耗と組み合わせた液体スキンケア製品の適用のための装置」と題するＷａｌｄｒｏｎの米国特許第８,２２１,４３７号、「マイクロダーマブレーション装置」と題する米国特許第ＲＥ４２,９６０号、米国特許第６，５００，１８３号および「マイクロダーマブレーション装置および皮膚表面を処理する方法」と題する米国特許第６,２４１,７３９号に開示されているような研磨プロセスによって皮膚の最上層を除去する。ここで、上述各特許は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

図２および図４は、図１および図３に示すチューブ２２の端部４０に嵌合するように寸法決めされた取り外し可能なディスク４６、４８を示す。ディスク４６、４８は、研磨材が外側端部に取り付けられた研磨端部を有する。マイクロダーマブレーション処理の実行に、異なる研磨特性を有する様々なディスクを交換することができ、最後にディスク４６、４８を廃棄することができる。

処置先端部２２の端部に異なる摩耗手段を備えることに加えて、先端の輪郭または形状を変更することができる。図１および図３は平坦な端部を示す。当該平坦な端部は、表面細胞の積極的な除去のために皮膚と接触するより大きな表面積を提供することができる。到達困難な箇所へのより容易なアクセスのために、図５に示すように、研磨チップを傾斜させることができる。また、頬と鼻の間の領域のような湾曲した表面をよりよく処理するために、図６〜８に示すように、研磨チップをテーパ状、丸みを帯びた形状、円錐形または凹状に形成してもよい。

装置は、チューブ３２を介して真空ポンプ（図示せず）に取り付けられ、当該真空ポンプは、バルブ機構（図示せず）を使用してシステム内への空気の排出によって制御される一定のレベルの真空を発生させる。チューブまたはワンド組立体２２に完全な真空を発生させるという代替手段もある。次いで、図７に示すように、ワンドまたは処理チューブ２２に取り付けられた流量制御バルブ５２を調節することにより通気孔５０を通してシステムに通気される空気によって、真空レベルを低減することができる。バルブ５２は、単純なオン／オフ制御または可変制御できるように構成されており、マイクロダーマブレーション手順を実行している間にオペレータが吸引を容易に調整することができる。他の実施形態においては、チューブ上またはチューブに隣接して取り付けられた真空ポンプが含まれる。

処理チューブは、皮膚を研磨するために単独で使用することができるが、その一方で、真空システムを用いて処理先端部４６の端部の孔３８を通して真空を発生させることにより、主に弛緩された皮膚細胞を引き上げるようにした構成は、Ｗａｌｄｒｏｎ特許に記載されているとおり予想外の利点を提供する。すなわち、処理対象の皮膚が研磨チップに引っ張られ、これにより組織摩耗・除去プロセスの有効性が高まる。周囲の空気を密封することにより、真空レベルが上昇し、摩耗がより積極的になる。凹状の先端部は、皮膚と研磨材の接触のためのより大きな表面積を提供するので、真空と共に使用するときに特に有効である。

更なる変形例として、処置先端部２２は、それぞれ図９および図１０に示すように、平らなスロープ状又は傾斜した凹状の拡大した研磨材被覆端部５８を有することができる。端部５６,５８,５９の中央の単一の孔３８は、真空を発生させるために使用することができるが、その中に複数の孔３８を使用することによって研磨チップの有効性を改善することができる。図１０は、皮膚表面における真空の発生のための複数の開口部を有する平坦で傾斜した研磨チップの一例を示す端面図である。また、図５〜図１１は、処置先端部２２の一部としての端部を示しているが、図１〜図４に示すように、当該端部は取り外し可能な別部品であってもよい。これらの構成は、個人の胸部、背部および脚のような大きな平らな身体表面を処理するのに特に有用である。これらは、大きな研磨処理表面が望まれる場合にも用いることができるが、皮膚に処置先端部２２を積極的に吸引したり、一点で皮膚を処置先端部２２に吸引したりしないように、真空を発生させる領域を拡大することが好ましい。

図８は、処置先端部２２に取り付けられた第２のチューブ５４を示す。このチューブは、化学物質または血清を計量して用いることによって磨耗を改善し、摩擦を軽減するための他の液体を供給し、処理された皮膚表面の治癒または外観を強化させるために用いることができる物質を供給する目的で用いることができる。

図１４は、清掃のために取り外し可能な回転研磨器アセンブリ１３２,１５２を含む回転可能な研磨先端部をチューブ内に有するハンドピース１５０を示す。回転式アブレーダ１３２の作業端部上の研磨コーティング１３０は、皮膚表面を研磨するために使用される。アブレーダ１３２は、ハンドピースに取り付けられたオン／オフ制御１１７によって作動される電気モータ１３３によって回転される。フットペダル（図示せず）を使用してモータをオンまたはオフにするという代替手段もある。チューブ１３４は、先の出願、または現在クレームされている血清の移送方法において、灌注のための流体を提供する。チューブ１３５は、摩耗部位に真空力を提供するための導管であり、反対側の端部は粒子収集システム（図示せず）および真空源（図示せず）に接続されている。真空シール１３６によってハンドピース１５０の先端が真空に保持される。このシールは、また、流体をハンドピースのモータ部分から流出させないようにする。ハンドピースの構成要素は、ハウジング１３７内に格納されている。開放端部１５２は、皮膚と接触するとともに、真空のためのチャンバを形成している。ハウジング１３７は、可視性のための透明プラスチックにより構成されてもよく、また、構造プラスチックにより構成されてもよく、また、医療器具に頻繁に使用され、容易に洗浄および滅菌することができるステンレス鋼またはアルミニウムのような多数の金属のいずれかにより構成されてもよい。

図１５および図１６は、別例におけるマイクロダーマブレーション・ワンド１０の断面図である。ワンド１０は、前方シール１６および該前方シール１６内に回転可能に取り付けられたワンド先端部１４を有する管状シリンダ１２を備えている。シリンダ１２の反対側の端部に位置する後方シール（図示せず）は、前方シール１６と後方シールとの間に密閉空間２０を形成している。米国特許第６，２４１，７３９号および米国特許第６，５００，１３５号に示されるとおり、ワンド先端部の遠位表面は、好ましくはダイヤモンド結晶によって形成された研磨表面３４を有しており、これらの特許は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。代替手段として、ワンド先端部を他の研磨物質でコーティングすることもできる。真空チューブ２２は、長手方向にワンド先端部１４の中心を貫通してワンド先端部１４のパッドチャンバ１５に進入する孔内に遠位端を有する。真空チューブ２２は、前方シール１６、密閉空間２０、真空チューブ２２を真空源（図示せず）に取り付けるために外側に延在する近位端部を有する後部シールを貫通して、パッドチャンバ１５の中まで遠位方向に延在している。前方シールおよびワンド先端部を通過する点における真空管の外径は、これらの２つの構成要素の内径よりわずかに小さいので、密閉空間２０内に保持される流体の流れは溝３０および溝３６を除いて実質的に制限される。ワンド先端部１４内にはフィルタパッド２４が配置されている。フィルタパッド２４は、好ましくは、真空チューブ２２の遠位端と一致する中心孔３２を有している。使用時には、移送ワンド１０内の流体は、パッドチャンバ１５、パッド２４を通過して処理対象の皮膚表面に流れ込む。前方シール１６、後方シール１８およびワンド先端部１４の各々は、Ｏリングシール２５または同様の密封装置を有し、周囲の構成要素と液密シールを形成する。例えば、Ｏリングシール２５は、第１の例では前部シール１６と後部シールとの間、およびシリンダ１２とワンド先端部１４と前部シール１６との間に配置される。シリンダ１２、ワンド先端１４、前部シール１６および後部シール１８は再使用可能であるが、その一方、フィルタパッド２４は使い捨て式である。部品は、一つの処理と次の処理との間における洗浄のために分解することができる。

図１６は密閉された空間２０から整流溝３０,３６に沿った流れの向きでフィルタパッド２４内への流体経路を示す。たとえ真空チューブ２２に真空が発生させられても、真空チューブ端部が皮膚に対して密封されており、空気がチューブを通って流れることができないので、流体は真空チューブ２２に吸引されることはない。ハンドピースが皮膚から除去されるとき、空気は先端部を経由して真空チューブを通過するが、ハンドピース内の流体に対しては真空圧力が作用しないので、流体の大部分はまだフィルタパッド内に捕捉され、密閉空間２０に残る。

真空圧力は、流体の流量にも影響を及ぼす。水と同様の粘度を有する流体の場合における適切な設定は、１〜８Ｉｎ−Ｈｇ（水銀柱インチ）の負圧である。粘性流体の場合、約１０Ｉｎ−Ｈｇ（水銀柱インチ）の真空設定が適切な流れを与える。しかし、当業者であれば、これらは示唆された一つの設定に過ぎず、様々な設定を使用できることを認識するであろう。

マイクロダーマブレーション装置を使用するためには、処理器具を介して、処理すべき皮膚の領域に研磨面を移動させながら、処理すべき皮膚の領域に真空を発生させることができる。研磨先端部は、典型的には、円運動で皮膚表面上を移動する。しかしながら、皮膚の領域が均一に処理されることを担保するために、円形の動きの有無にかかわらず、先端の垂直方向および水平方向の動きの組み合わせを使用することもできる。先行技術は、特定の皮膚の傷または異常が皮膚から除去される場合、先端の動きが皮膚のその特定の部分に限定され得ることを教示している。

しかしながら、本明細書で以下に記載される方法は、上述の装置およびＷａｌｄｒｏｎ特許の使用に限定されず、研磨コーティングされた装置を使用する様々な後日の特許取得装置を使用することによってタトゥー鮮明化を実施することができる。さらに、循環する酸化アルミニウム、塩化ナトリウム、または重炭酸ナトリウム結晶または他の研磨材を使用するという代替手段もある。これらの手順、特にデバイス表面に永続的に付着した結晶の使用は、医学的に安全で効果的であることが証明されている。

図１〜１６は、先に発行されたＷａｌｄｒｏｎ特許に示されている従来技術の装置を示しており、当該装置はタトゥーの強化のために本明細書で以下に記載される新規でユニークなプロセスにおける使用に適している。

図１および図３は、マイクロダーマブレーションを実施するために使用可能な２つの異なる処理チューブの側断面図である。

図２および図４は、それぞれ、図１および図３の２つの異なる処理チューブの端面図である。

図５は、傾斜した処理チューブの端部の破断側面図である。

図６は、先細の処理チューブの端部の破断側面図である。

図７は、バルブ付き処置チューブの破断側面図である。

図８は、補充処理流体を移送するための第２のチューブを有する処理チューブの端部の破断側面図である。

図９は、拡大された傾斜端部を有する処理チューブの端部の側断面図である。

図１０は、図９の処置チューブの端面図である。

図１１は、拡大された傾斜した凹状の端部を有する処理管の端部の側断面図である。

図１２は、ハンドルが真空用の導管である矩形の処理表面の図である。

図１３は、図１２に示す拡大した長方形の端部を有する処理チューブの端部の破断側面図である。

図１４は、図１−図１３に示す装置と同様に使用される回転砥石チップを有するハンドピースの側面図である。

図１５は、液体アプリケータを備えたマイクロダーマブレーション装置の別のバージョンの断面図である。

図１６は、図１５に示す流体移送を用いたマイクロダーマブレーションの実施中に皮膚表面に当てられる塗布器の長手方向組立断面図である。

図１７は、本明細書に記載されたタトゥーを輝かせる手順の使用前後のタトゥーのカラー画像を示す第１の写真である。

図１８は、本明細書に記載されたタトゥーを輝かせる手順の使用前後のタトゥーのカラー画像を示す第２の写真である。

「マクロ剥離」とも呼ばれるマイクロダーマブレーションの生物学的および医学的利益は周知であり、文書化されている。このプロセス（マイクロダーマブレーション）の従来の用途は、主に、老化防止、しわ、または病気の治療目的のためであった。当業者は、マイクロダーマブレーションは皮膚の１つまたは複数の層を除去するので、マイクロダーマブレーションがタトゥーを除去できると考えていた。しかしながら、かかる用途を実証する証拠は存在しない。出願人は、この考えに反し、マイクロダーマブレーションはタトゥーの除去には使用できず、これ（マイクロダーマブレーションがタトゥーを除去できるという考え）が真実ではないことを予期せず発見した。タトゥーに対するマイクロダーマブレーションの影響を確認するために出願人によって行われた臨床評価試験の間に、それ（マイクロダーマブレーションがタトゥーを除去できるという考え）とは逆の事実が見出された。タトゥーを形成するために使用された顔料が皮膚表面（すなわち、表皮の下）に深く埋め込まれているため、このプロセス（マイクロダーマブレーション）はタトゥーを除去するのではなく、実際にタトゥーを増強し、鮮明化することが分かった。この研究の予期せぬ結果は、タトゥーの鮮明度、明瞭さおよび明るさが知覚可能に強化されたことであった。これは、マイクロダーマブレーションによる再蘇生および再浮腫の結果によるものであると判断された。皮膚の表面を再生し、若返らせることにより、マイクロダーマブレーションがその効果を発揮することが医学的に証明されている。これは、皮膚表面を再テクスチャリングして、細胞レベルで細胞を改善し、コラーゲン産生を刺激することによって達成される。また、皮膚の水分または含水量も改善される。さらに、色素増加症（Ｈｙｐｅｒ−ｐｉｇｍｅｎｔａｔｉｏｎ）、皮膚色素異常症（Ｄｙｓｃｈｒｏｍｉａ）、ざ瘡（Ａｃｎｅ）、瘢痕化（Ｒｈｙｔｏｉｄｓ）を軽減し、肌の質感を改善し、肌の色合いを改善する。これらの特性が、皮膚の光透過性効果を改善し、このため、タトゥーおよびボディーアートの透明度、鮮明度、色および輝度を強化することが発見された。また、これらの結果から、皮膚血清の使用によりさらに効果が増強され得ることもわかった。さらに、このプロセスは、様々な皮膚表面（腕、脚、身体、顔）およびすべてのタイプのタトゥー（黒白タトゥー、灰色タトゥー、有色タトゥー、幾何学的タトゥー、写実的タトゥー、超写実的タトゥー、アジア風タトゥー）に有効であることが判明した。また、色彩の濃淡、人種にかかわらず効率的にタトゥーを輝かすことができることもわった。

一実施形態では、１００ｍｍ〜８５０ｍｍの粒径（グリットサイズ）を有するダイヤモンド先端ワンドを用いてタトゥーを輝かせる処理を行った。ダイヤモンド粒子は、当該技術分野で公知の一般的なダイヤモンド結合プロセスを用いてワンドに取り付けられた。先端表面に結合した結晶の好ましいサイズは、４２０〜６６０ミクロンの粗さである。好ましい実施形態において、使用された装置は、ステンレス鋼管（１７−４ＰＨ）に取り付けられたダイヤモンド粒子を有していた。ステンレス鋼管の代わりに金属、プラスチック、ポリマー樹脂または他の硬い表面のチューブを使用することもできる。ワンド本体の輪郭の大きさが直径１／２インチ、３／４インチ、および１インチであり、長方形のチューブ端部は約１＋１／４インチの幅で使用され、小さいもののためにはうまく働き、タトゥーには届きにくい１／２円形ワンドの先端も使用された。しかしながら、磨耗が表皮を越えない限り、広い範囲の磨耗先端サイズおよび磨耗特性を備えた任意の表面を用いて、タトゥーを輝かせる手順を実施することができる。好ましくは、真空も使用される。さらに、流体または粒子除去システムを備えた研磨表面を使用して、表皮の最上層を安全かつ許容された方法で除去することができる。適切な真空システムの例は、ウォルドロン（Ｗａｌｄｒｏｎ）に発行された上記参照のマイクロダーマブレーション（Ｍｉｃｒｏｄｅｒｍａｂｒａｓｉｏｎ）特許に開示されている。

その中に含まれる全ての操作可能な構成要素を有する一体化された手持ち器具（ハンドヘルドユニット）が最良に機能することが分かった。これは、かかる装置に固有の移動性、サイズ、および人間工学的側面に起因するものであった。９ボルトの内臓バッテリと内部に搭載された真空ポンプによって駆動される速度（真空圧）制御付きの１.２ポンドのハンドヘルドユニットが最も効率的に機能した。しかし、上記の従来技術の装置は、本明細書に記載されているタトゥーを輝かせる方法にも適している。

他の実施形態においては、大きさ、色、およびタトゥーのパターンまたはタイプに基づいてタトゥーの明るさを最大にするようにユニット制御を手動または自動で設定することに関するユーザのためのガイドを含む。異なるスキンタイプの操作を最適化するための調整も利用することができる。このような調整は、意図された最適な動作パラメータまたは所望の設定をプログラムするために、装置内の設定または異なる研磨コーティングされた先端の使用の形態を取ることによっても可能である。これらは、処理対象のタトゥーのタイプまたはタトゥーを覆う皮膚の特徴に基づいて、真空圧または他の設定を変えることを可能ならしめるプリセットプログラムのような、マイクロダーマブレーション装置の操作変数をプログラムするカスタマイズされた設定であり得る。

また、マイクロダーマブレーションまたはマクロ剥離プロセスの前、最中または後に、血清またはローションと呼ばれる液体を皮膚表面に塗布することができ、使用される血清のタイプまたは量は、タトゥーおよび／または皮膚の特徴に基づいて選択される。血清は、一般にマイクロダーマブレーション処理の直後に塗布される。これにより、血清を含む成分が最も容易に機能することが可能になる。血清は、若返り、再テクスチャリング、および皮膚の保湿も役立つ。さらに、血清は、皮膚の色調、機能、外観を改善するために重要なミネラル、ビタミン、化合物を直接組織に供給し、血清の使用により皮膚の成長と活性化が促進される。

マイクロダーマブレーション手順は、新しい、より若い皮膚のその後の成長の結果として、タトゥーおよびボディーアートの外観を強化し、改善する。また、血清により皮膚の不透明さが低減するので、皮膚の光透過特性も改善される。血清中の有効な活性成分または化合物には、イソドデカン、フェニルトリメチコン、パルミチン酸イソステアリル、ジエチコーン、酸化トウモロコシ油、酢酸トコフェリル（ビタミンＥ）、グリシンソジャ（ダイズ）種子抽出物、セラミド（Ｓｐｈｉｇｏｌｉｐｉｄｓ）、シクロペンタシロキサン、ジメチコノール、Ｃ１２−１５、ベノホ酸アルキル、オリーブ、果実油、香料、アルガニア・スピノーザ・カーネル・オイル、Ｈｅｌａｎｔｈｕｓ Ａｎｎｕｕｓ（ヒマワリ）、種油、パッションフルーツ種子油、Ｃｏｐａｉｆｅｒａ Ｏｆｆｉｃｉｎａｌｓ（バルサム・コパイバ）樹脂、クロロキシレノール、アボベンゾン、オクティノクセイト、Ｏｃｔｉｓａｌａｔｅ、オクトクリレン、オキシベンゾン、パラフィン、トコフェロール、ミネラルオイル、ラノリン、ジメチコーン、および蜜蝋が含まれるが、これらに限定されない。異なる化合物または成分は、異なるタイプのボディーアートまたは皮膚表面に対してより良好に作用し、様々なタイプのタトゥー、ボディーアート、皮膚のタイプおよび処理に応じて異なる血清を作製することができる。

さらなる代替案は、ウォルドロン（Ｗａｌｄｒｏｎ）の米国特許第６,５００,１８３号または第８,２２１,４３７号に示されているような液体または血清移送能力を含む研削チップ付きワンドを使用することであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。ワンドを通る血清の移送のための流速は、ワンドの構成に含まれる制御機構を使用して調節可能である。乾式または湿式マイクロダーマブレーション法、またはそれらのいくつかの組み合わせを実施することができる。典型的なマイクロダーマブレーションと同様に、ワンドまたはハンドピースチューブヘッドを使用して、上部スキン層を研磨する。結晶またはダイヤモンドコーティングが最も効果的である。ワンドまたはハンドピースチューブヘッドは、オペレータによって皮膚領域に投与される血清またはローションを移送する。これにより、鮮明度、明快さ、色、および明るさを改善することによってタトゥーまたはボディーアートを改善することの利益が即時にもたらされる。

実施例１

本明細書に記載の方法を用いる典型的な手順は以下の通りである。

石鹸溶液を用いて処理すべき皮膚表面を洗浄して、油、メーキャップおよび表面の汚れを除去する。適切にダイヤモンドコーティングされた先端部は、内部真空発生源を含むハンドピースに取り付けられる。処理器具には、ダイヤモンド結晶が永続的に取り付けられた２つの処理先端部が設けられている。
ファイン：２００/２３０メッシュ（６３/７５ミクロン）初めての使用者用または繊細な領域用
ミディアム：１４０/１７０メッシュ（９０/１０７ミクロン）、その後の処理用またはより繊細さが低い領域用

真空ポンプを作動させた後、結晶を含む先端部を皮膚表面に接触させ、表面覆う皮膚全体が処理されるまで、十字または円形の動きでタトゥー上の皮膚を横切って連続的に移動させる。図１７および図１８に示すようなタトゥーの典型的なプロセスには、痛みがなく、その領域をマッサージしているように感じられ、約１０分で完了する。

次いで、鮮明なタトゥーの外観をさらに強化させるために、液体皮膚血清を処理領域に擦り込むことができる。好ましい血清は、イソドデカン、フェニルチメチコーン、イソパルミチン酸パルミテート、ジメチコーン、オイキッドコルオイル、ビタミンＥおよびセラミドの混合物である。さらに、日焼け止め剤を処理された領域に塗布してもよい。

図１７は、上記処理の前（左画像）および後（右画像）の第１のタトゥーを示す。前（ＢＥＦＯＲＥ）の画像では、タトゥーは鈍くぼやけて見える。後（ＡＦＴＥＲ）の画像では、線が鮮明になり、色が明るくなる。

図１８は、上記処理の前（左画像）および後（右画像）の第２のタトゥーを示す。前（ＢＥＦＯＲＥ）の画像では、タトゥーは鈍くぼやけて見える。後（ＡＦＴＥＲ）の画像では、線が鮮明になり、色が明るくなる。

Claims (7)

1. 人の外皮下に配置されたタトゥーまたは着色画像を輝かせる方法であって、前記タトゥーまたは前記着色画像を覆う前記外皮の表面にマイクロダーマブレーションを行う工程を含む方法。
2. 皮膚表面に前記マイクロダーマブレーションを行う前、その間、またはその後に、前記皮膚表面に血清を塗布する工程をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記血清が、少なくとも、イソドデカン、フェニルトリメチコン、パルミチン酸イソステアリル、ジエチコーン、酸化トウモロコシ油、酢酸トコフェリル（ビタミンＥ）、グリシンソジャ（ダイズ）種子抽出物、セラミド（Ｓｐｈｉｇｏｌｉｐｉｄｓ）、シクロペンタシロキサン、ジメチコノール、Ｃ１２−１５、ベノホ酸アルキル、オリーブ、果実油、香料、アルガニア・スピノーザ・カーネル・オイル、Ｈｅｌａｎｔｈｕｓ Ａｎｎｕｕｓ（ヒマワリ）種油、パッションフルーツ種子油、Ｃｏｐａｉｆｅｒａ Ｏｆｆｉｃｉｎａｌｓ（バルサム・コパイバ）樹脂、クロロキシレノール、アボベンゾン、オクティノクセイト、Ｏｃｔｉｓａｌａｔｅ、オクトクリレン、オキシベンゾン、パラフィン、トコフェロール、ミネラルオイル、ラノリン、ジメチコーン、および蜜蝋のいずれかを含むことを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 人の外皮下に形成されたタトゥーまたは着色画像を輝かせる方法であって、
   皮膚表面に接触するための処置先端部を有する装置であって、前記処置先端部の表面に永続的に結合された結晶質研磨材を有する装置を準備する工程と、
   前記処置先端部を前記タトゥーまたは前記着色画像を覆う皮膚領域で継続的に移動させる間に、前記処置先端部に結合された前記結晶質研磨材が前記皮膚領域における前記外皮の表面の一部分を除去するように、前記処置先端部の表面に結合した前記結晶質研磨材を前記タトゥーまたは前記着色画像を覆う前記皮膚表面の領域に接触させる工程と、を含むことを特徴とする方法。
5. 前記装置がさらに真空発生源を備え、
   同時に前記皮膚領域に真空を発生させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記領域の前記皮膚表面の除去の前、実行中または後に、前記皮膚表面に血清を塗布する工程をさらに含むことを特徴とする請求項４に記載の方法
7. 前記装置が、前記血清を移送するための構造または装置をさらに含む、請求項６に記載の方法。

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