JP2018509124A - 航空機用始動および発電システム - Google Patents

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Abstract

航空機用始動および発電システムは、主機械、励磁機、および永久磁石発電機を含むスタータ/発電機を含む。システムはまた、スタータ/発電機に接続され、航空機の原動機を始動するために始動モードでスタータ/発電機を駆動するAC電力を発生し、原動機の始動後にスタータ/発電機から得られたAC電力をスタータ/発電機の発電モードでDC電力に変換するインバータ/コンバータ/コントローラを含む。主ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)を使用する始動モード中に、および逆導通ベースのイナクティブ整流を使用する発電モード中にMOSFETベースのブリッジを駆動するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、航空機用始動および発電システムに関する。
本明細書で開示される本主題は、一般に、始動モードにおいて電気エネルギーを機械エネルギーに、発電モードにおいて機械エネルギーを電気エネルギーに変換する双方向エネルギー変換ブラシレス電気回転デバイスの組み合わせに関する。特に、本主題は、3つの電気機械セット、スタータ/発電機(S/G)、およびインバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)と本明細書で呼ばれるIGBTベースでかつデジタル制御式のデバイスを含む航空機用始動および発電システムに関する。
航空機用のスタータ発電機システムが現在存在しており、このシステムを使用して航空機エンジンを始動すると共に、始動された後に航空機エンジンを発電モードで利用し、それにより電気エネルギーを航空機の電力システムに供給する。高電圧直流(DC)電力は、航空機タービンエンジン駆動発電機およびコンバータ(EGC)から導出することができる。交流(AC)電力は、航空機タービンエンジンによって駆動されるAC発電機から、またはDC電力をAC電力に変換することによって導出することができる。航空機タービンエンジン駆動発電機およびコンバータ(EGC)の高電圧DCシステム、または航空機タービンエンジンによって駆動されるAC発電機からのDCリンク電圧生成において効率を達成するために、ワイドバンドギャップデバイスを使用することが知られている。同様に、航空機タービンエンジン駆動発電機およびコンバータ(EGC)のACシステム、または航空機タービンエンジンによって駆動されるDC発電機からのACリンク電圧において効率を達成するために、ワイドバンドギャップデバイスを使用することが知られている。低スイッチング損失、低伝導損失、および高温性能は、ワイドバンドギャップデバイスの3つの利点である。
一貫して効率を達成するために、航空機の発電システムにおいてワイドバンドギャップデバイスを制御することが望ましい。
欧州特許出願公開第2 779 379号
一態様では、航空機用始動および発電システムは、主機械、励磁機、および永久磁石発電機を含むスタータ/発電機と、スタータ/発電機に接続されるMOSFETベースのブリッジ構成を有し、航空機の原動機を始動するために始動モードでスタータ/発電機を駆動するAC電力を発生し、原動機の始動後にスタータ/発電機から得られたAC電力をスタータ/発電機の発電モードでDC電力に変換するインバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)と、MOSFETベースのブリッジを駆動するように構成された主ブリッジゲートドライバとを含む。主ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)を使用する始動モード中に、および逆導通ベースのイナクティブ整流を使用する発電モード中にMOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する。
別の態様では、方法は、主機械、励磁機、および永久磁石発電機を含むスタータ/発電機と、主機械巻線の電圧出力と接続されたMOSFETベースのブリッジ構成を有するインバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)と、MOSFETベースのブリッジを駆動するように構成された主ブリッジゲートドライバとを有する航空機用始動および発電システムを制御する。方法は、始動モードの場合、電力をMOSFETベースのブリッジに供給することと、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)を使用する始動モード中に主MOSFETベースのブリッジを駆動することであって、始動モード中に主MOSFETベースのブリッジを駆動することは、航空機の原動機を始動する、駆動することと、発電モードの場合、逆導通ベースのイナクティブ整流を使用してMOSFETベースのブリッジを駆動して、スタータ/発電機の主機械巻線から得られたAC電力をDC電力に変換することとを含む。
別の態様では、航空機は、エンジンと、エンジンに接続され、主機械、励磁機、および永久磁石発電機を有するスタータ/発電機とを含む。MOSFETベースのブリッジ構成を有するインバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)は、スタータ/発電機に接続され、エンジンを始動するために始動モードでスタータ/発電機を駆動するAC電力を発生し、エンジンの始動後にスタータ/発電機から得られたAC電力をスタータ/発電機の発電モードでDC電力に変換する。主ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)を使用する始動モード中に、および逆導通ベースのイナクティブ整流を使用する発電モード中にMOSFETベースのブリッジを駆動するように構成される。
本主題のための全体的なS/GおよびICCエンジン始動および発電システムの従来技術環境を示す図である。 図1の全体的なS/GおよびICCエンジン始動および発電システムのブロック図である。 始動モードにおける図1および図2のS/GおよびICCエンジン始動および発電システムのブロック図である。 発電モードにおける図1および図2のS/GおよびICCエンジン始動および発電システムのブロック図である。 図1のS/Gの断面図である。 主機械MOSFETベースのブリッジを有するS/GおよびICCエンジン始動および発電システムのブロック図である。 逆導通ベースのイナクティブ整流MOSFETスイッチング方法の例示的な回路図である。 MOSFETベースのブリッジを有する負荷平準化ユニットを備えた、S/GおよびICCエンジン始動および発電システムのブロック図である。 4脚MOSFETベースのブリッジを備えた、S/GおよびICCエンジン始動および発電システムのブロック図である。
本明細書で開示される本主題は、図1〜図5に示されているようなシステムで使用可能である。一実施形態では、S/GおよびICCエンジン始動および発電システム50は、S/G100と、ICC200とを含む。図1、図2および図5に示すように、S/G100は、主機械110、励磁機120、およびPMG130を含む3つの電気機械の組み合わせである。この構成は、3機械セットと呼ばれる。主機械110は、突極型同期機械とすることができる。主機械110のステータ112は、ICC200の主IGBT/ダイオードブリッジ210に接続する。主機械110のロータ114は、主ロータ114のシャフト118の内側に位置する全波または半波回転整流器116の出力に接続する。励磁機ロータ122は、回転整流器116の入力に接続する3相巻線を有し、励磁機ステータ124は、DC巻線と、図2に示す接触器220を介してICC200の励磁機IGBT/ダイオードブリッジ212に接続する3相AC巻線とを含む。図2は、主IGBT/ダイオードブリッジ210および励磁機IGBT/ダイオードブリッジ212を構成するコンポーネントを強調した、S/GおよびICCシステム50のブロック図を提供する。
図2に示すICC200は、2つのIGBT/ダイオードブリッジ、すなわち主ブリッジ210と、励磁機ブリッジ212とを含む。主ブリッジ210および励磁機ブリッジ212はそれぞれ、主インバータ/コンバータおよび励磁機インバータ/コンバータとも呼ばれる。各々は、デジタル制御アセンブリによって制御される。主IGBT/ダイオードブリッジ210を制御するアセンブリは、主デジタル制御アセンブリ230と呼ばれる。あるいは、アセンブリは、始動モードにおいてスタータインバータデジタル制御アセンブリとも呼ばれ、発電モードにおいて発電機コンバータ制御アセンブリとも呼ばれ得る。励磁機IGBT/ダイオードブリッジ212を制御するアセンブリは、励磁機デジタル制御アセンブリ240と呼ばれる。あるいは、アセンブリは、始動モードにおいて励磁機インバータデジタル制御アセンブリとも呼ばれ、発電モードにおいて励磁機コンバータデジタル制御アセンブリとも呼ばれ得る。主デジタル制御アセンブリ230は、その組み込みソフトウェアと共に、主ブリッジ210を制御し、主ブリッジ210は、始動モードにおいてS/Gを駆動するAC電力を発生し、発電モードにおいてAC電力を航空機に関して要求されるDC電力に変換する。
S/GおよびICCエンジン始動および発電システム50は、2つの動作モード、すなわち始動モードと、発電モードとを有する。始動モードでは、S/GおよびICCシステム50は、別個の電力源VDC60から電力供給され、それにより別個の電力源VDC60への接続が、図1および図2に示される。主機械110は、始動モードにおいて3相巻線形界磁突極型同期電動機として働く。同期電動機のシャフトにおいてトルクを生成するために、2つのことが起こらなければならない。第1は、3相交流電流を主ステータ112の3相巻線に入力することであり、第2は、励磁電流を主ロータ114に供給することである。主ステータ112に対する電流の周波数は、主機械の速度に比例するように供給される。3相交流電流は、主IGBT/ダイオードブリッジ210によって供給される。3相電流によって発生された回転磁界は、主ロータ114によって発生された磁界と相互作用し、そのため主ロータ114のシャフトにおいて機械的トルクが生成される。
主ロータ114に励磁電流を供給することは、以下の理由により、従来の発電システムでは難題である。始動の開始時に、どの同期機械ベースの励磁機も電力を発生しない。低速時に、同期機械ベースの励磁機は、主ロータに電力供給するのに十分な電力を発生することができない。これは、いずれの同期ベースの励磁機の場合も、そのDC励磁巻線が、電力をロータ巻線に伝達しないからである。実際に、従来の発電システムの場合、電力は、シャフト上の機械エネルギーから伝達することができるだけである。したがって、エンジンを始動するために、主ロータ励磁電流を発生する電力は、励磁機ステータ124からもたらされなければならない。換言すれば、始動モード中の励磁用のエネルギーは、励磁機120の空隙を交差する。明らかに、回転変圧器が望ましい。逆に、発電モードでは、主機械110は、3相巻線形界磁突極型同期発電機として働く。電気を生成するために、1つのこと、すなわち励磁電流を主ロータ114に供給することが起こる。従来の同期励磁機は、この目的で利用することができる。異なるモードは、励磁用の異なる電力源を要求する。1つのモードは、励磁機ステータ124内にAC3相電流を必要とし、他のモードは、励磁機ステータ124内にDC電流を必要とする。
2重機能励磁機ステータが、ICC内に位置する接触器220と連携して働く。接触器をその適切な位置に切り換えることによって、励磁機ステータの巻線は、始動モード中にAC3相巻線に構成される。このモードでは、AC3相巻線を有する励磁機ステータ124および別のAC3相を有する励磁機ロータ122は、誘導励磁機を形成する。ICC内の励磁機デジタル制御アセンブリ240によって制御されて、AC3相巻線の位相シーケンスの方向が、機械シャフトの方向と逆になる。そのため、誘導励磁機は、その制動モードで動作する。発電モードでは、励磁機ステータ124内の巻線は、DC巻線に構成される。DC巻線を有する励磁機ステータ124およびAC3相巻線を有する励磁機ロータ122は、同期励磁機を形成する。励磁機に対していかなるサイズおよび/または重量も付加することなく、構成されたACおよびDC巻線は、それぞれ始動モード中と発電モード中に励磁機ロータ122と励磁機ステータ124との間の空隙に必要な回転磁界を発生する。さらに、AC巻線は、始動モード中に励磁機ステータ124から励磁機ロータ122に電力を伝達する。
始動モードと発電モードの両方において、主IGBT/ダイオードブリッジ210のIGBT215が転流するときはいつでも、主ロータ114の機械的位置情報が、電力スイッチ転流に必要とされるようになる。図2に示され、また図3および図4で詳細に示されるように、センサレスロータ位置信号θ、ωe(ロータ位置、ロータ速度)は、主デジタル制御アセンブリ230によって発生される。ロータ位置信号は、主デジタル制御アセンブリ230内の組み込みソフトウェアによって、S/Gの電圧および電流信号で構築される。
図3は、始動モードにおけるS/GおよびICCシステム50のブロック図を示す。3つの電気機械、すなわち、主同期電動機110、誘導励磁機120、およびPMG130が存在する。主同期電動機110および誘導励磁機120は、始動モードにおいて重要な役割を果たす。主IGBT/ダイオードブリッジ210は、DC入力電力(たとえば、270VDC)をDCバスから受け取り、DC電力をAC電力に反転させる。インバータによって発生した3相AC電流は、主同期電動機110に送られる。AC電流を発生するゲート信号は、スタータインバータデジタル制御アセンブリ230によって制御される。スタータインバータデジタル制御アセンブリ230は、位相a電流、位相b電流、およびDCバス電圧を測定する。位相a電流および位相b電流は、主デジタル制御アセンブリ230内の組み込みソフトウェアによって実現されるクラーク変換を使用することによって、同期静止フレームのα電流およびβ電流に伝達される。α軸は、主ステータの位相a巻線の中央に位置するa軸に一致し、一方β軸は、所定空間内でα軸より電気的に90°進む。α電流およびβ電流はさらに、同じ組み込みソフトウェアによって実現されるパーク変換を使用することによって、同期回転フレームのd電流およびq電流に伝達される。d軸は、主ロータ114の励磁巻線の軸に整列し、一方q軸は、所定空間内でd軸より電気的に90°進む。
図3に示すように、2つの電流調節ループ、すなわちdループおよびqループが存在する。dループおよびqループの出力は、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)に送られる前に、逆パーク変換を使用することによって元のα電圧およびβ電圧に伝達されるd電圧およびq電圧である。パーク変換および逆パーク変換を実施するために、主ロータ位置角度が決定される。αおよびβ電圧は、IGBTスイッチ用のゲート信号を発生するSVPWMへの入力である。スイッチング周波数は、14kHz、またはある他の適切な周波数に設定することができる。
図3に示すように、スタータインバータデジタル制御アセンブリ230と同様に、励磁機インバータデジタル制御アセンブリ240もまた、クラーク変換、パーク変換、および逆パーク変換を有する。また、励磁機インバータデジタル制御アセンブリ240は、dおよびq電流調節ループを有する。ゲート信号は、その対応するSVPWMによって発生される。先に述べたように、励磁機IGBT/ダイオードブリッジ212、または励磁機インバータの基本周波数は、1250Hzまたはある他の適切な周波数に固定され、励磁機120は、そのロータ122およびステータ124上に突極性を有さないため、ロータ位置情報は、式2πft(f=1250Hzであり、tは時間である)を使用することによって模擬的に構築することができる。これは、主インバータと異なる、すなわちリアルタイムのロータ位置情報は、この場合必要とされない。励磁機インバータのSVPWMスイッチング周波数は、1つの考えられる実施態様では10Hzであり、それにより本発明の精神および範囲内に留まったままで、他の適切に選択されたスイッチング周波数が利用され得る。
第2の実施形態では始動モードにおいて、励磁機120は、その制動モードで動作する誘導機械として構成される、または別法として述べられるように、励磁機120は、3相回転変圧器のように働く。励磁機ステータ124の3相巻線は、励磁機ロータ122において3相電圧を誘導する回転磁界を発生する。回転磁界の方向は、主機械110の回転方向と反対になるように制御される。こうして、励磁機ロータ122の電圧の周波数は、始動モード中にロータ速度と共に増加する。外部電力源からのDC電力は、励磁機IGBT/ダイオードブリッジ212によって、3相1250Hz電力(またはある他の適切な周波数)に変換される。電力は、空隙を交差し、励磁機ロータ122の巻線に伝達される。3相電圧は、その後主発電機のロータシャフトの内側の回転整流器116によって整流される。整流された電圧は、励磁電力を主機械110のロータ114に供給する。ロータ速度がエンジンアイドル速度に達すると、始動モードは終了し、発電モードが始まる。励磁機ロータ122は、励磁機ステータ124とロータシャフト118の両方からエネルギーを受け取る。ゼロ速度において、すべてのエネルギーは、励磁機ステータ124からもたらされる。シャフト118からのエネルギーは、ロータ速度の増加と共に増加する。
その組み込みソフトウェアと共にデジタル制御アセンブリ230によって主ロータ位置情報を構築するためのセンサレス実施態様は、2つの部分、すなわちa)高周波注入センサレス推定と、b)電圧モードセンサレス推定とを含む。高周波注入センサレス推定は、0rpmから、たとえば80rpmなどの予め決めた低速度までカバーする。電圧モードセンサレス推定は、80rpmなどの速度から、エンジンがそのカットオフ速度に引き込まれる14,400rpmなどの高い回転速度までカバーする。上述した電圧モードセンサレスを含むほとんどの他のセンサレス法は、基本的に逆起電力(back−EMF)に依存するため、ゼロおよび低速度においてうまくいかない。高周波注入法は、逆起電力に依存しない。したがって、方法は、0から、80rpmなどの予め決めた低速度までの速度について使用することが可能である。したがって、主同期機械の0rpmおよび低速度におけるロータ位置推定が達成される。センサレスの実際の実現が、以下で述べられる。
図3に示すように、主機械110の速度が、80rpmまたは主機械110の周波数f0<=8Hz未満である間に、一対の500Hz正弦波形電圧Vαi、Vβiが、SVPWMの入力に重ね合わされる。この500Hz周波数は、搬送波周波数と呼ばれる。本発明の精神および範囲内に留まりながら、他の適切な搬送波周波数が利用されてもよい。図3では、この搬送波周波数は、シンボルωcで表される。これら2つの重ね合わされた電圧に対する各相の電流の応答は、ロータ位置情報を含む。
主ステータの各位相電流は、いくつかの成分を有する。図3に示すように、位相a電流および位相b電流は、クラーク変換によってα軸およびβ軸に変換される。α電流およびβ電流は、ωrの周波数を有する基本成分、ωcの周波数を有する正のシーケンス成分、2ωr−ωcの周波数を有する負のシーケンス成分を含む。正のシーケンス成分ωcは、ロータ位置情報を全く含まないため、役に立たない。したがって、この成分は、完全に除去される。図3に示すように、α電流およびβ電流は、−ωct°だけ回転する。そのため、正のシーケンス成分は、DC信号になり、DC信号は、その後2次ハイパスフィルタ、または何らかの他のタイプの(たとえば、1次、または3次以上の)ハイパスフィルタを使用することによってなくされる。残りの成分、すなわち基本周波数成分および負のシーケンス成分は、ロータ情報を含む。しかし、ロータ位置は、ゼロ速度また同様に基本成分がそこでは非常に弱いゼロおよび低速度で基本電流を機械に適用する前に決定される。ロータ位置情報を確実に抽出することができる唯一の成分は、負のシーケンス成分である。先の回転後に、成分の周波数は、2ωr−2ωcに変化する。別の回転、2ωctが、その後デジタル制御アセンブリ230によって実施される。回転の出力は、6次ローパスフィルタまたは何らかの他の適切なローパスフィルタ(たとえば、1次、2次、…または5次ローパスフィルタ)を通過する。β電流の残りの信号を表すのにiβ2θ、およびα電流の残りの信号を表すのにiα2θを使用して、以下の角度が得られる。
残念ながら、上記角度の周波数は、基本周波数の2倍の周波数を有し、そのためパーク変換および逆パーク変換に対して直接使用することができない。上記角度をロータ位置角度に変換するために、θ’が、南極領域に対して北極下にあるか、北極領域に対して南極下にあるかが検出される。θ’が、南極領域に対して北極下にある場合、角度は、
θ=θ’
であり、θ’が、北極領域に対して南極下にある場合、角度は、
θ=θ’+π
である。
この角度は、その後dおよびq電流調節ループ内のパーク変換および逆パーク変換において利用される。図3に示すように、バンドストップフィルタ(図3に示す500Hzフィルタ、それにより本発明の精神および範囲内に留まったままで他のストップバンド周波数が利用されてもよい)が、クラーク変換とパーク変換との間に設置されて、dおよびq電流調節ループに関する搬送波周波数の擾乱がなくなる。
この高周波注入センサレス法は、ゼロまたは低速度でうまく働く。しかし、方法は、周波数が搬送波周波数に近いまたはそれより高い速度に関してうまく働かない。したがって、速度が80rpmなどの一定の閾回転速度を越える場合には、別のセンサレス法が利用される。この方法は、電圧モードセンサレス法であり、以下で説明される。
電圧モードセンサレスの実現は、以下によって達成される。方法は、誘導電動機およびPM電動機において使用されてきたが、ステータ自己インダクタンスが一定でなく、代わりにインダクタンスがロータ位置の関数であるため、突極型同期機械に適用されなかった。β磁束鎖交数/α軸磁束鎖交数のアークタンジェントによってロータ角度を生成するのに使用される、同期静止フレームにおける従来のαおよびβ磁束鎖交数の式は、インダクタンスが常に変化するために、突極巻線形界磁同期機械に使用するのに実用的ではない。この問題を解決するために、第2の実施形態では、一対の模擬磁束鎖交数λα’およびλβ’ならびにそれらの式が、導出される。
式中、RsおよびLqは、それぞれ主ステータ抵抗およびq軸同期インダクタンスである。機械パラメータは、共に一定である。幸いにも、λα’およびλβ’は、それぞれαおよびβ磁束鎖交数に整列し、角度
θ=
は、実際には、機械速度が80rpmなどの閾回転速度を越えるとパーク変換および逆パーク変換のために使用することができるロータ角度である。式は、デジタル制御アセンブリ230の組み込みソフトウェアで実施することができる。この手法は、機械速度が一定の回転速度、たとえば80rpmを越える間、確実なロータ位置角度推定を可能にする。
2つの別個の方法、すなわち高周波注入センサレス法と電圧モードセンサレス法の組み合わせは、同期機械ベースのスタータの全速度範囲にわたって十分な精度でロータ位置情報を提供する。
始動中、主機械110上の主インバータによって印加される電圧は、速度に比例し、逆起電力と主機械110の内部インピーダンスに関する電圧降下のベクトル和に一致する。インバータによる最大印加可能電圧は、DCバス電圧である。ベクトル和がDCバス電圧に等しくなると、インバータ電圧が飽和する。飽和が起こると、主機械110の速度は、それ以上高くなることができず、dおよびq電流調節ループは制御を失う。しばしば、インバータは、過電流になり、遮断される。主デジタル制御アセンブリ230は、励磁機デジタル制御アセンブリ240に送出される線路間電圧VabおよびVbcを測定する。クラーク変換が、これらの2つの線路間電圧に適用される。変換の2つの出力のベクトル和は、図3に示すように、自動界磁低減化ループのフィードバックとして使用される。DCバス電圧は、分解され、制御ループ用の参照として使用される。自動界磁低減化制御ループは、インバータ電圧が飽和することを防止し、したがって主インバータ電流調節ループが制御を失い、遮断することを防止する。
自動界磁低減化は、インバータ電圧が飽和している間に、高速で高い電力密度を達成するために、力率が1付近の力率制御方式と組み合わせることができる。限定としてではなく例として、1付近は、0.9以上で1.0未満の力率に相当する。自動界磁低減化は、空隙界磁を維持しながら、1付近の力率領域で動作するように主機械110を押しやる所定のd軸電流プロファイルが印加される。以下の式において理解されるように、自動界磁低減化のために、さらに項ωLmd(if+id)は、一貫して有意であり、項ωLmqdqも有意になる。これは、S/Gの電力密度
P=ωLmd(if+id)iq−ωLmqdq
を著しく増加させる。
式中、Pおよびωは、それぞれ電気機械的電力およびロータ速度であり、LmdおよびLmqは、それぞれdおよびq励磁インダクタンスである。
ベース速度未満の速度におけるトルク密度を、増加させることができる。先に述べたように、主インバータデジタル制御アセンブリ230内に2つの電流調節ループが存在する。一方はd軸ループであり、他方はq軸ループである。一般に、qループはトルク発生を制御し、dループは空隙内の界磁を制御する。この手法は、ベクトル制御手法とも呼ばれる。高いトルク密度を達成するために、十分なロータ励磁電流ifおよびトルク発生電流iqを印加することによって、機械が磁気飽和領域に追いやられる。しかし、電流が一定レベルに達した後、電流iq、id、およびifの大きさがどれだけ増加しようとも、機械が磁気飽和しているため、トルクは同じままである。救済策は、機械のリラクタンストルクを最大にするために、ベクトル制御機構を利用することである。機械によって発生する電気機械的トルクは、
T=Lmd(if+id)iq−Lmqdq
である。
式中、LmdおよびLmqは、それぞれdおよびq励磁インダクタンスである。機械が磁気飽和すると、項Lmd(if+id)は一定になる。したがって、リラクタンストルクを発生する方法は、負のidを機械に印加することである。id=IsinδとIq=Icosδを知り、上記式に対して最適化を実施すると、id電流の最適プロファイル
に到達する。式中、λiは、機械の内部磁束鎖交数である。
本発明者等によって実施されたシミュレーションに基づいて、ベクトル制御の入力にidプロファイルを適用することによって、約38%のトルク増加を達成することができる。要約すると、ベクトル制御が設定され、適切なid電流プロファイルが得られることによって、機械のトルク密度は劇的に増加する。
第3の実施形態では、最大効率の発電を達成するためのICCの構成および制御を、S/GおよびICCシステム50の発電モードに適用可能である。
図2に示す発電モードでは、主機械110は同期発電機になり、励磁機120は同期発電機になる。PMG130は、図示する整流器ブリッジを通して励磁機コンバータに電力を供給する。励磁機コンバータは、図4に示すように、励磁機IGBT/ダイオードブリッジ212内に2つのアクティブIGBT/ダイオードスイッチを含む。そのゲートに実線を有するIGBT/ダイオードスイッチは、励磁機コンバータに使用されるスイッチである。これらは、IGBTスイッチ番号1およびIGBTスイッチ番号4である。発電モード中に、IGBT1はPWMモードにあり、IGBT4は常にオンである。残りの他のIGBTは、オフである。番号2のダイオードは、フリーホイーリングに使用される。IGBT1、IGBT4、およびダイオード2と励励磁機ステータ巻線を足したものは、DCバス電圧、たとえば270VDCを同期励磁機の所望の励磁電流を発生する電圧にステップダウンする降圧コンバータを形成する。
イナクティブおよびアクティブ整流が、構成可能である。励磁機コンバータデジタル制御アセンブリ240および主コンバータデジタル制御アセンブリ230によって制御され、主IGBT/ダイオードブリッジは、用途に応じてイナクティブ整流器またはアクティブ整流器になることができる。電力の流れが単一方向を有するだけである用途の場合、IGBT/ダイオードブリッジは、主コンバータデジタル制御アセンブリ230によってダイオード作動ブリッジに構成される。電力の流れが双方向を有する用途の場合、IGBT/ダイオードブリッジは、同じデジタル制御アセンブリによってIGBTおよびダイオード作動ブリッジに構成される。電力の流れ方向がICCから負荷へ向かうとき、S/GおよびICCシステムは、発電モードにある。電力の流れ方向が負荷からICCへ向かうとき、システムは、いわゆる回生モードにあり、回生モードは、実際には運転モードである。イナクティブ整流では、主IGBT/ダイオードブリッジとも呼ばれる、主インバータのIGBTスイッチ内の固有ダイオードだけが利用される。電圧調節は、励磁機デジタル制御アセンブリ240内の組み込みソフトウェアによって達成され、発電機コンバータデジタル制御アセンブリ230は、図4に示すように、主インバータ内のIGBTをオフに維持する。PORの電圧を制御する3つの制御ループが存在する。最も内側のループは電流調節器である。測定された励磁電流はフィードバックであり、AC電圧調節器の出力は参照である。電流調節器は、励磁電流を指令されたレベルに制御する。次のループは、AC電圧ループである。図4に示すように、フィードバック信号は、max{|Vab|,|Vbc|,|Vca|}である。参照は、DC電圧調節器の出力である。AC電圧ループは、負荷無し過渡状態中に調節点(point−of−regulation、POR)のDC電圧を所望の範囲内に維持するのに重要な役割を果たす。最後の制御ループは、DC電圧ループである。PORにおける測定電圧は、参照電圧270VDCと比較される。誤差は、対応するデジタルコントローラ内の補償調節器に入る。こうして、PORのDC電圧が調節される。
先に述べたように、回生が要求される発電用途の場合、主IGBT/ダイオードブリッジは、アクティブ整流器に構成されるであろう。このような構成では、電圧調節は、以下のように実現される。図4に示すように、励磁機デジタル制御アセンブリ内の組み込みコードと主デジタル制御アセンブリ内の組み込みコードは共に、イナクティブ整流のものと異なって構築される。励磁機側に関する制御に関して、励磁電流ループは、PI制御ループだけになる。制御ループの参照は、DC負荷電流の関数であるルックアップテーブルによって生成される。テーブルは、その考えられる最小値に主ステータの電流が近づくように生成される。主側外部制御ループに関する制御は、DC電圧ループである。参照は270VDCであり、フィードバック信号はPOR電圧である。図4に示すように、制御ループは、DC出力電力のフィードフォワードがPIコントローラの出力に付加された状態のPIコントローラである。DC出力電力は、DC出力電流とPOR電圧の積に等しい。フィードフォワード信号とPIコントローラの出力の和は、内部制御ループ(同様に、PIコントローラである)用の参照として利用される電力コマンドである。フィードバック信号は、図4に示すように、発電機の電圧と電流を使用することによって計算される電力である。内部制御ループの出力は、SVPWMベクトルVd*およびVq*を生成するのに利用される電圧角度θvである。2つのベクトルは、パーク逆変換の入力である。変換の出力は、図4に示すように、SVPWMの入力である。
IGBTコンバータの制御は、IGBT発電モード動作の最適効率を達成するために、自動界磁修正と過変調を組み合わせることができる。
図4に提示したように、Vd*およびVq*は、式
V*d=|V*|sinθv
V*q=|V*|cosθv
によって計算される。
式中、|V*|=Vmagである。
効率を最適化するために、まずVmagが、1puになるように選択され、そのためコンバータが、完全に過変調領域内に押しやられ、SVPWMによってもたらされるIGBTスイッチングが完全に低下する。これは、IGBTスイッチング損失を最小にする。IGBTは、位相シフトスイッチングのように働く。
Vmagが一定であるため、電力ループは、角度θvを調整することによって電力を調節する。負荷がゼロになると、θvはゼロに近づき、負荷が増加すると、θvは増加する。
最適化された効率を達成する第2の因子は、励磁機界磁電流を最適化することであるため、id電流が最小になる。こうして、IGBTの伝導損失および発電機の銅損失が最小になる。励磁機界磁電流は、DC負荷電流に直接関係していることが分かる。DC負荷電流が高ければ高いほど、高い励磁機界磁電流が必要とされる。最小の励磁機界磁電流を達成するために、ルックアップテーブルが、測定によって生成される。ルックアップテーブルの入力はDC負荷電流であり、ルックアップテーブルの出力は励磁機ステータの励磁機界磁電流のコマンドである。テーブルは、各々のDC負荷電流点について、id電流がその最小値にあるときに最適励磁機界磁電流が見出されるように生成される。このような制御方法は、S/GおよびICCシステムの最適効率を達成するだけでなく、発電モードから回生モード、すなわち運転モードへ作動点が容易に揺動することができるような効果的な手法を提供する。こうして、DCバス上の過剰なエネルギーを発電機に最速の方法で送り返すことが達成される。第3の実施形態の第3の態様は、発電モード中のIGBT転流手法を提供することを対象とする。IGBTの転流は、始動モードで使用される同様のセンサレス手法であるセンサレス電圧モードに基づく。しかし、動作モードが、ダイオードだけのモードとIGBTモードとの間で変わるため、ロータ位置角度は、IGBTモードに入る前に決定される。VαおよびVβは、SVPWMコマンドからではなく、線路間電圧測定から直接得られる。
バス電圧を同時に調節しながら、DCバス上の過剰なエネルギーを機械内に吸収して回生を達成することができる。発電モード中に、負荷によって生成された過剰なエネルギーが存在する可能性がある。このような過剰なエネルギーは、DCバス電圧を上昇させる。このエネルギーは、本発明の過変調SVPWMによって提供される回生手法により機械によって吸収することができる。この状況の間、主インバータデジタル制御は、電圧角度θvの方向を反転させ、主IGBT/ダイオードブリッジを運転モードに押しやる。こうして、電力の流れの方向が反転される。電力は、負荷から機械へ流れる。過変調は、IGBTがスイッチングしないようにさせ、したがってスイッチング損失を最小にする。本発明のこの態様は、主IGBT/ダイオードブリッジが発電モードから回生モードへ、またその逆へ揺動する高速法を提供する。
前述の環境における他の実施形態および構成が、本開示の本主題において企図される。たとえば、第4の実施形態が、図6に示されている。第4の実施形態は、第1、第2、および第3の実施形態と同様の要素を有し、したがって、同様の部分は同様の数字で示され、第1、第2、および第3の実施形態の同様の部分の説明は、別段の記載がない限り、第4の実施形態に適用されることが理解される。
先の実施形態と第4の実施形態との間の1つの相違点は、第4の実施形態が接触器220を除去した点である。接触器220は、第4の実施形態には含まれていないが、本発明の代替の実施形態は、本明細書で説明するように、接触器220を含むことができる。
先の実施形態と第4の実施形態との間の別の相違点は、第4の実施形態が、図示のように、励磁機120および主機械110の各々のIGBT/ダイオードブリッジを、主機械MOSFETブリッジ310および励磁機MOSFETブリッジ312として示される金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)ベースのブリッジ構成と置き換える点である。各それぞれのMOSFETブリッジ310は、個々に制御可能なMOSFETデバイス314のアレイを含み、MOSFETボディダイオードに加えて、各デバイス314は、MOSFETボディダイオードにわたって構成された外部ダイオードを含むように任意選択で構成することができる。あるいは、本発明の実施形態は、より高い電力損失のような望ましくないボディダイオードの電気的特性を有するデバイス314のために、ワイドバンドギャップMOSFETデバイス314に使用される外部ダイオードをなくすことができる。主機械MOSFETブリッジ310は、主機械デジタル制御アセンブリ330と通信可能に結合され、主機械デジタル制御アセンブリ330によって制御可能である。同様に、励磁機MOSFETブリッジ312は、励磁機デジタル制御アセンブリ340と通信可能に結合され、励磁機デジタル制御アセンブリ340によって制御可能である。
各MOSFET314および/または各MOSFETブリッジ310,312は、炭化ケイ素(SiC)および/または窒化ガリウム(GaN)ベースの高帯域幅電力スイッチMOSFETのような1つまたは複数の固体スイッチおよび/またはワイドバンドギャップデバイスを含むことができる。SiCまたはGaNは、それらの固体材料構造、それらのより小型で軽量のフォームファクタで大電力レベルを取り扱う能力、およびそれらの迅速に電気的動作を実施する高速スイッチング能力に基づいて選択することができる。他のワイドバンドギャップデバイスおよび/または固体材料デバイスを含んでもよい。
デジタル制御アセンブリ330,340の各々は、それぞれのMOSFETブリッジ310,312の各MOSFET314のゲートに結合されて示され、本明細書で説明される様々なモードに従って各それぞれのブリッジ310,312を制御および/または駆動するように動作する。たとえば、主機械デジタル制御アセンブリ330は、その組み込みソフトウェアと共に、上述したように(1)航空機の原動機を始動するために始動モードでS/G100を駆動するAC電力を発生し、(2)原動機の始動後にスタータ/発電機100から得られたAC電力をスタータ/発電機100の発電モードでDC電力に変換する主機械MOSFETブリッジ310を制御することができる。第4の実施形態の動作中、主機械デジタル制御アセンブリ330は、主機械ブリッジ310を制御可能に動作させて、航空機の原動機の始動後に制御方法を始動モードから発電モードに切り替えることができる。
一例では、主機械MOSFETブリッジ310および主機械デジタル制御アセンブリ330は、本明細書で説明するように、SVPWMを使用する始動モード中にブリッジ310を駆動するように構成することができる。本明細書で使用する場合、MOSFETブリッジを「駆動すること」は、制御方法の例、たとえばSVPWMに従ってゲート制御および/またはスイッチングパターンを動作させること含むことができる。追加のスイッチングパターンは、可能である。
別の例では、主機械MOSFETブリッジ310および主機械デジタル制御アセンブリ330は、逆導通ベースのイナクティブ整流方法を使用する発電モード中にブリッジ310を駆動するように構成することができる。逆導通ベースのイナクティブ整流の一例が、図7に示す単純化された電気回路に示されている。第1の回路400では、電流の単相は、逆方向に電流を導通させることによって、すなわち、ソース端子からドレイン端子への方向にMOSFETチャネルに電流を導通させることによって、アクティブゲートを有する第1のMOSFET402を横切る(たとえば、電流がボディダイオードとは反対にMOSFETチャネルを横切っている)ものとして示されている。電流はさらに、電気的負荷404を横切って進み、アクティブゲートを有する第2のMOSFET406を通って戻り、同様に逆方向に導通する。第1の回路400はさらに、イナクティブゲート(たとえば、MOSFETチャネルを介して導通しない)を有する第3のMOSFET408を示している。
第2の回路410は、第1の制御可能なスイッチング事象を示しており、第2のMOSFET406および第3のMOSFET408の各々は、イナクティブゲートを有するものとして示され、帰還電流は、各それぞれのMOSFET406,408のボディダイオードを通って導通する。第2の回路410の第1の制御可能なスイッチング事象の間、電流は、第2のMOSFET406から第3のMOSFET408に転流するものとして示されている。第3の回路420は、第2の制御可能なスイッチング事象を示しており、第3のMOSFET408は、アクティブゲートを有し、MOSFETチャネルを介して逆方向に電流を導通させるものとして示されている。第3の回路420では、第2および第3のMOSFET406,408のいずれも、それぞれのボディダイオードを介して電流を導通させていない。
図7は単相、制御可能なスイッチング事象のみを示しているが、逆導通ベースのイナクティブ整流の方法を利用して(MOSFETゲート制御およびタイミングを介して)MOSFETブリッジを制御し、本明細書で説明するように3相AC電力整流をDC電力に供給することができる。
さらに別の例では、主機械デジタル制御アセンブリ330は、その組み込みソフトウェアと共に主機械MOSFETブリッジ310を制御し、それによりブリッジ310は、S/G100および/または原動機の試験および/または診断を実施するために、運転モードでAC電力を発生してS/G100を駆動し、航空機の原動機を運転および/または移動させることができる。この例では、主機械MOSFETブリッジ310および主機械デジタル制御アセンブリ330は、本明細書で説明するように、SVPWMを使用する運転モード中にブリッジ310を動作および/または駆動するように構成することができる。
したがって、主機械MOSFETブリッジ310は、主機械デジタル制御アセンブリ330によって制御されるように、電力を反転および/または変換するように制御可能に働くことができる。主機械MOSFETブリッジ310の動作のみが説明されているが、他の実施形態は、励磁機MOSFETブリッジ312の同様の動作を含むことができ、励磁機MOSFETブリッジ312は、励磁機デジタル制御アセンブリ340によって制御可能に動作され、発電モード中にSVPWMを使用して励磁機MOSFETブリッジ312を駆動する。先の実施形態と同様に、双方向の電力の流れが説明されている(すなわち、スタータ/発電機100)が、実施形態は、発電機のような単一方向の電力の流れを含むことができる。さらに、追加のコンポーネント、たとえば、スタータ/発電機100のロータ位置を感知または予測するなどして、主機械デジタル制御アセンブリ330のタイミングおよび/または方法動作に関する入力を提供する主機械MOSFETブリッジ310のデジタル信号プロセッサ(DSP)を含むことができる。
実施形態はさらに、主機械MOSFETブリッジ310が、たとえば、主機械デジタル制御アセンブリ330を動作させることによって航空機電力システムの余剰電気エネルギーを吸収して主機械MOSFETブリッジ310を制御するように構成することができ、それにより余剰エネルギーは航空機のロータおよび/または原動機の運動エネルギーに蓄積され、主機械ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調を使用する回生モード中に主機械MOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する。
第5の実施形態では、図8に示すように、スタータ/発電機100はさらに、主機械110および/またはICC200のDC電力出力452と選択的に結合された負荷平準化ユニット(LLU)450を含むことができる。LLU450は、たとえば、バッテリ、燃料電池、またはウルトラキャパシタなどの蓄電デバイス470を有する統合冗長回生電力変換システムを含むことができる。LLU450は、航空機電力システムの電気エネルギーが、余剰電力時、たとえば余剰エネルギーが航空機の電気飛行制御作動またはスタータ/発電機100からの余剰発電から戻されるときに、蓄電デバイス470によって選択的に吸収および/または受け取られる(すなわち「受信モード」)ように動作するように構成することができる。LLU450はさらに、エンジン始動中および/または飛行制御作動のような高電力システム要求時など、ピーク電力時または不十分な発電時に蓄電デバイス470の電気エネルギーが供給される(すなわち「供給モード」)ように動作するように構成することができる。
示されているように、LLU450は、本明細書で説明される主機械MOSFETブリッジ310と同様のLLUのMOSFETベースのブリッジ480のようなインバータ/コンバータ/コントローラを含むことができ、その出力は、スタータ/発電機100のDC出力と選択的に並列化される。LLUデジタル制御アセンブリ460は、様々な動作モード中にLLUのMOSFETブリッジ480を選択的に駆動するように含まれ、構成することができる。たとえば、LLU450が供給モード中にスタータ/発電機100のDC電力出力にDC電力を供給するように動作している場合、LLUデジタル制御アセンブリ460は、バイポーラパルス幅変調(PWM)方法を利用することによってLLUのMOSFETブリッジ480のゲートを動作させることができる。LLU450は、本明細書で説明するように、供給モードで動作して主機械MOSFETブリッジ310に電力を供給し、開始モードおよび/または運転モードで動作することができる。別の例では、LLU450が受信モード中にスタータ/発電機のDC電力出力からDC電力を受け取るように動作している場合、LLUデジタル制御アセンブリ460は、バイポーラPWM方法を利用することによってLLUのMOSFETブリッジ480のゲートを動作させることができる。
LLU450は、本明細書で説明するように、発電モードで動作している一方、受信モードで動作して主機械MOSFETブリッジ310から電力を吸収することができる。この意味で、LLU450は、航空機電気システムへの電力の放電、ならびに航空機電気システムの余剰電力からの再充電を行うように動作することができる。実施形態はさらに、主機械MOSFETブリッジ310が、たとえば、主機械デジタル制御アセンブリ330を動作させることによって、LLU450が故障した場合に航空機電力システムの余剰電気エネルギーを吸収して主機械MOSFETブリッジ310を制御するように構成することができ、それにより余剰エネルギーは航空機のロータおよび/または原動機の運動エネルギーに蓄積され、主機械ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調を使用する回生モード中に主機械MOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する。上述した本発明の実施形態と同様に、各それぞれのMOSFETブリッジ310,312,480は、個々に制御可能なMOSFETデバイス314のアレイを含み、MOSFETボディダイオードに加えて、各デバイス314は、MOSFETボディダイオードにわたって構成された外部ダイオードを含むように任意選択で構成することができる。
さらに別の例示的な実施形態では、図9に示すように、スタータ/発電機100はさらに、主機械110および/またはICC200のDC電力出力452と結合された4脚インバータ550を含むことができる。4脚インバータ550は、主機械110および/またはICC200のDC電力出力452から受け取ったDC電力を発電モードでAC電力に変換するように動作することができ、さらに、航空機の原動機を始動するためにDC電力を発生および供給して始動モードでスタータ/発電機を駆動するように動作することができる。
示されているように、4脚インバータ/コンバータ550は、本明細書で説明される主機械MOSFETブリッジ310と同様の4脚MOSFETベースのブリッジ580のようなインバータ/コンバータ/コントローラを含むことができ、AC電力の3つの異なる相に対して3つの出力582を有し、AC電力の3相に対してニュートラル出力のための第4の出力584を有するように構成することができる。一例では、3相AC出力は、400Hzとなり得る。実施形態はさらに、様々な動作モード中に4脚MOSFETブリッジ580を選択的に駆動するように構成された4脚デジタル制御アセンブリ560を含むことができる。たとえば、4脚インバータ/コンバータ550が発電モード中にDC電力出力452からのDC電力を3相(およびニュートラル)AC電力に変換するように動作している場合、4脚デジタル制御アセンブリ560は、バイポーラPWM方法を利用することによって4脚MOSFETブリッジ580のゲートを動作させることができる。4脚インバータ/コンバータ550は、バイポーラPWM方法を利用して4脚MOSFETブリッジ580のゲートを動作させことによって、本明細書で説明するように、始動モードでさらに動作して主機械MOSFETブリッジ310に電力を供給し、始動モードおよび/または運転モードで動作することができる。
実施形態はさらに、主機械MOSFETブリッジ310が、たとえば、主機械デジタル制御アセンブリ330を動作させることによって航空機電力システムの余剰電気エネルギーを吸収して主機械MOSFETブリッジ310を制御するように構成することができ、それにより余剰エネルギーは航空機のロータおよび/または原動機の運動エネルギーに蓄積され、主機械ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調を使用する回生モード中に主機械MOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する。上述した本発明の実施形態と同様に、各それぞれのMOSFETブリッジ310,312,580は、個々に制御可能なMOSFETデバイス314のアレイを含み、MOSFETボディダイオードに加えて、各デバイス314は、MOSFETボディダイオードにわたって構成された外部ダイオードを含むように任意選択で構成することができる。
本発明の追加の実施形態は、本明細書で説明されるMOSFETベースのブリッジの代替的な反復を企図している。たとえば、本発明の一実施形態は、励磁機MOSFETブリッジ312およびLLUのMOSFETブリッジ480を有することができる。本発明の別の実施形態は、主機械MOSFETブリッジ310および4脚MOSFETブリッジ580を有することができる。本発明のさらに別の実施形態は、主機械MOSFETブリッジ310のみを有することができる。さらに、本明細書で説明されるMOSFETブリッジのいずれも、代替的なまたは様々な制御方法で動作することができ、類似もしくは異種の材料および/または固体デバイスを含むことができる。さらに、様々なコンポーネントの設計および配置は、多数の異なるインライン構成が実現できるように再配置されてもよい。
本明細書で開示される実施形態は、MOSFETベースのブリッジ構造を有する航空機用始動および発電システムを提供する。上記の実施形態で実現可能な1つの利点は、上述した実施形態が、制御方法および/またはパターンに基づいて反転機能と変換機能の両方を実施することができるMOSFETベースの制御可能なブリッジを実装する点である。たとえば、特定の機能にSVPWMを利用することによって、スタータ/発電機は、MOSFETベースのブリッジの損失を最小にしながら同期ゲーティングを達成することができる。さらに、逆導通ベースのイナクティブ整流の逆方向にMOSFETデバイスに電流を導通させると、MOSFETの電力損失はダイオードの順方向電圧降下によって生じる電力損失より低くなり、したがって電力損失をさらに最小にする。
さらに、電子飛行制御作動の上昇に伴い、従来の飛行制御作動と比較して、航空機の電力システムに対する需要が増加している。加えて、電子飛行制御作動による電力システムに対する需要の増加が止まった場合、電力システムの利用可能な電力の増加は、電力サージによって損傷を受けることがある他の敏感な電子機器を脅かす可能性がある。本明細書で説明されるMOSFETベースのゲート制御方法を組み込んだLLUは、電気需要が高いときは補助電力を供給し、電気需要が低いときは余剰電力を吸収する。
上記の実施形態で実現可能なさらに別の利点は、広帯域ゲームMOSFETデバイスが、従来の半導体デバイスと比較して、損失が少なく、スイッチング周波数が高く、動作温度が高いという利点を有する点である。さらに、ボディダイオードは、制御方法の間に利用され、MOSFET動作のみより高い電力損失を有する傾向があるが、このようなダイオードの使用は最小にされ、電気システムの電力損失を低減する。
上記の実施形態で実現可能なさらに別の利点は、実施形態が、スタータ/発電機、励磁機、LLU、および4脚インバータ/コンバータシステムより優れた重量およびサイズの利点を有する点である。加えて、MOSFETベースのブリッジなどの固体デバイスは、故障率が低く、信頼性が向上している。航空機コンポーネントを設計する際には、サイズ、重量、および信頼性が検討すべき重要な要素となる。本発明の得られた実施形態は、軽量でサイズも小さく、性能が向上し、信頼性システムも向上している。重量およびサイズの低減は、飛行における競争上の優位性に関連する。
今までに記載されていない範囲で、様々な実施形態の異なる特徴および構造を互いに組み合わせて所望のように使用することができる。1つの特徴を実施形態のすべてにおいて示すことができないということは、それができないと解釈されるものではなく、説明を簡潔にするためにそのようにしているのである。したがって、新規な実施形態が明白に記載されているか否かを問わず、新規な実施形態を形成するように、異なる実施形態の様々な特徴を所望のように混合し適合させることができる。本明細書に記載されている特徴のすべての組み合わせまたは置換は、本開示によって包括される。
本明細書は、最良の形態を含めて、本発明を開示するために実施例を用いており、また、任意のデバイスまたはシステムを製作し使用し、任意の組み込まれた方法を実行することを含めて、いかなる当業者も本発明を実施することが可能となるように実施例を用いている。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、特許請求の範囲の文言との差がない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言との実質的な差がない等価の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にある。
50 インバータ/コンバータ/コントローラシステム
60 電力源VDC
100 スタータ/発電機
110 主機械
112 ステータ
114 ロータ
116 整流器
118 シャフト
120 励磁機
122 励磁機ロータ
124 励磁機ステータ
130 PMG
200 インバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)
210 主IGBT/ダイオードブリッジ
212 励磁機IGBT/ダイオードブリッジ
220 接触器
230 主コンバータデジタル制御アセンブリ
240 励磁機コンバータデジタル制御アセンブリ
310 主機械MOSFETブリッジ
312 励磁機MOSFETブリッジ
314 MOSFETデバイス
330 主機械デジタル制御アセンブリ
340 励磁機デジタル制御アセンブリ
400 第1の回路
402 第1のMOSFET
404 電気的負荷
406 第2のMOSFET
408 第3のMOSFET
410 第2の回路
420 第3の回路
450 負荷平準化ユニット
460 負荷平準化デジタル制御アセンブリ
470 蓄電デバイス
480 LLUのMOSFETブリッジ
452 DC電力出力
550 4脚インバータ
580 4脚MOSFETブリッジ
582 3つのAC出力
584 第4のニュートラル出力
560 4脚デジタル制御アセンブリ

Claims (20)

  1. 航空機用始動および発電システムであって、
    主機械(110)、励磁機(120)、および永久磁石発電機(130)を含むスタータ/発電機(100)と、
    前記スタータ/発電機(100)に接続される金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)ベースのブリッジ構成を有し、前記航空機の原動機を始動するために始動モードで前記スタータ/発電機(100)を駆動する交流(AC)電力を発生し、前記原動機の始動後に前記スタータ/発電機(100)から得られたAC電力を前記スタータ/発電機(100)の発電モードで直流(DC)電力に変換するインバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)(200)と、
    前記MOSFETベースのブリッジを駆動するように構成された主ブリッジゲートドライバとを備え、
    前記主ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)を使用する始動モード中に、および逆導通ベースのイナクティブ整流を使用する発電モード中に前記MOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する、航空機用始動および発電システム。
  2. 前記励磁機(120)の励磁機ステータ(124)に接続される励磁機MOSFETベースのブリッジと、前記励磁機MOSFETベースのブリッジを駆動するように構成された励磁機ブリッジゲートドライバとをさらに備える、請求項1に記載の航空機用始動および発電システム。
  3. 前記励磁機ブリッジゲートドライバが、SVPWMを使用して前記励磁機MOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する、請求項2に記載の航空機用始動および発電システム。
  4. 前記励磁機MOSFETベースのブリッジが、炭化ケイ素ベースのブリッジまたは窒化ガリウムベースのブリッジの少なくとも1つをさらに備える、請求項3に記載の航空機用始動および発電システム。
  5. 前記MOSFETベースのブリッジが、炭化ケイ素ベースのブリッジまたは窒化ガリウムベースのブリッジの少なくとも1つをさらに備える、請求項1に記載の航空機用始動および発電システム。
  6. 主ブリッジデジタル信号プロセッサ(DSP)をさらに備える、請求項1に記載の航空機用始動および発電システム。
  7. 前記主ブリッジDSPが、スタータ/発電機(100)のロータ位置を予測するように構成される、請求項6に記載の航空機用始動および発電システム。
  8. 前記主ブリッジDSPが、スタータ/発電機(100)のロータ位置を感知するように構成される、請求項6に記載の航空機用始動および発電システム。
  9. 前記MOSFETベースのブリッジが、個々に制御可能なMOSFETのアレイをさらに備える、請求項1に記載の航空機用始動および発電システム。
  10. 前記主ブリッジゲートドライバが、各個々に制御可能なMOSFETを駆動するように動作する、請求項9に記載の航空機用始動および発電システム。
  11. 前記ICC(200)が、余剰電力を前記航空機の前記原動機の運動エネルギーに蓄積することによって、回生モードで前記システムの前記余剰電力を吸収するMOSFETベースのブリッジ構成をさらに備え、前記主機械ブリッジゲートドライバが、SVPWMを使用する回生モード中に前記主機械MOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する、請求項1に記載の航空機用始動および発電システム。
  12. 前記MOSFETベースのブリッジが、個別に制御可能なワイドバンドギャップデバイスMOSFETをさらに備える、請求項1に記載の航空機用始動および発電システム。
  13. 前記MOSFETが、前記MOSFETのボディダイオードにわたって構成された外部ダイオードをさらに備える、請求項12に記載の航空機用始動および発電システム。
  14. 主機械(110)、励磁機(120)、および永久磁石発電機(130)を含むスタータ/発電機(100)と、前記主機械(110)巻線の電圧出力と接続されたMOSFETベースのブリッジ構成を有するインバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)(200)と、前記MOSFETベースのブリッジを駆動するように構成された主ブリッジゲートドライバとを有する航空機用始動および発電システムを制御する方法であって、
    前記方法は、始動モードの場合、電力を前記MOSFETベースのブリッジに供給することと、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)を使用する始動モード中に主MOSFETベースのブリッジを駆動することであって、始動モード中に前記主MOSFETベースのブリッジを駆動することは、前記航空機の原動機を始動する、駆動することと、
    発電モードの場合、逆導通ベースのイナクティブ整流を使用して前記MOSFETベースのブリッジを駆動して、前記スタータ/発電機(100)の前記主機械(110)巻線から得られたAC電力をDC電力に変換することとを含む、方法。
  15. 始動モードの場合、前記航空機の前記原動機の前記始動後に発電モードに切り替えることをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 発電モードの場合、前記MOSFETベースのブリッジを前記駆動することが、前記AC電力を270VDC電力の高DC電圧に変換することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  17. エンジンと、
    前記エンジンに接続され、主機械(110)、励磁機(120)、および永久磁石発電機(130)を有するスタータ/発電機(100)と、
    前記スタータ/発電機(100)に接続されるMOSFETベースのブリッジ構成を有し、前記エンジンを始動するために始動モードで前記スタータ/発電機(100)を駆動するAC電力を発生し、前記エンジンの始動後に前記スタータ/発電機(100)から得られたAC電力を前記スタータ/発電機(100)の発電モードでDC電力に変換するインバータ/コンバータ/コントローラ(ICC)(200)と、
    前記MOSFETベースのブリッジを駆動するように構成された主ブリッジゲートドライバとを備え、
    前記主ブリッジゲートドライバは、空間ベクトルパルス幅変調(SVPWM)を使用する始動モード中に、および逆導通ベースのイナクティブ整流を使用する発電モード中に前記MOSFETベースのブリッジを駆動するように動作する、航空機。
  18. 前記励磁機(120)の励磁機ステータ(124)に接続される励磁機MOSFETベースのブリッジと、前記励磁機MOSFETベースのブリッジを駆動するように構成された励磁機ブリッジゲートドライバとをさらに備える、請求項17に記載の航空機。
  19. 主ブリッジデジタル信号プロセッサ(DSP)をさらに備える、請求項17に記載の航空機。
  20. 前記主ブリッジDSPが、スタータ/発電機(100)のロータ位置を予測および/またはスタータ/発電機(100)のロータ位置を感知するように構成される、請求項19に記載の航空機。
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