JP2018507824A - 包装用紙 - Google Patents

Abstract

品物の周りに巻き付けられた際に外側を向くよう意図された印刷面を有し、印刷面が再湿潤可能な接着剤の層で覆われていることを特徴とする、包装用紙。【選択図】 図４

Description

本発明は包装用紙に関する。

贈答品又はプレゼントは、それを受け取る体験をより良くするために通常包装される。その理由は、包装により小包の中身が隠され、中身がわかるまでに要する時間を増やしながら、受領者が驚く要素が維持されるからである。

プレゼントの包装は時間を要するが必要な手順であり、包装される内容物の形状によってその難易度が変化する。通常、包装用紙はシート状又はロールのどちらかで供給される。好適な包装用紙のシートは、包装用紙を使う対象の贈答品を包めるような寸法に切断される。用紙は通常、無地の面が品物に面するように品物が包装用紙に置かれるという意図で、一方の面が無地の白色で、他方の面が印刷されている。そして、包装用紙は品物の周りにまとめられ、その最遠端が互いに重なって品物の周りに装飾の付いた用紙の筒を形成するように整えられる。

その後、慣習的には接着テープを使って折り曲げられた下層の上に用紙の外縁部を固定する。テープは容易に貼ることができるように前もって調えておくか、又はテープ片がリールから容易に分離され、部分的に包装されたプレゼントに貼ることができるように鋸歯状の刃を持つテープディスペンサーを利用することが好ましい。

品物の周りに包装用紙の筒が形成された後、露出している端部を折り曲げて、品物の寸法に可能な限りぴったり合った整った形とすることができる。折り曲げられた端部は、適切に配置されたら接着テープを使って、取り囲んでいる用紙へまた固定される。

より上級の包装係は、立方体や直方体の形状をした箱のような規則正しい形の品物を、接着テープを使わずにきれいに包装することができる。これは、小包の寸法のうち２つの周りに一本の単一長の紐を巻き付け、固定されていない端部を互いに結んで蝶結びをすることによって実現できる。他の例では、紐の代わりに装飾リボンを利用し、内容物に対して包装用紙の位置がいつでも保たれるような締結方法とする。

本発明は、物品を包装する工程を簡素化することを追及している。

本発明の第1の態様によれば、添付の請求項の請求項１に記載される包装用紙が提供される。

本発明の第２の態様によれば、添付の請求項の請求項６に記載される、品物を包装する方法が提供される。

本発明の第３及び最後の態様によれば、添付の請求項の請求項９に記載される、包装用紙のシートで包まれた品物が提供される。

本発明はこれから添付図面を参照しながら例を使ってさらに記述され、図１〜５では規則正しい形の物品を包装用紙のシートで、本発明の方法により包装する様々な段階を示している。 同上。 同上。 同上。 同上。

始めに図1で、図は本発明の一態様に従う包装用紙１０のシートを示す。示されている例では、用紙１０は無地の上方を向いた面１２と装飾的な印刷された面１４を有する。図において、用紙の１つの角は、装飾面を示すことを意図した下面のハッチングが見えるように上方へ曲げられている。ただし、包装用紙は通常、このように包む対象の品物に面することを意図した無地の面１２を必ず有するように製造されるわけではない。印刷された面１４は典型的には色彩豊かで贈答品の受領者にとって魅力的である。また、印刷された面は「記念日おめでとうございます」、「お誕生日おめでとうございます。」といった時節の挨拶を含むことがある。本明細書の目的のため、「印刷」（ｐｒｉｎｔ）という単語は、包装用紙の未加工のシート材料と比較してなんらかの形態の装飾の存在を伝えるために使用されることに留意されたい。装飾は印刷ではなく、少なくともシートのその面の外観を変える任意の方法、たとえば塗装、謄写、染色、型押し、ステッカー貼付などによりなされればよい。

示されている用紙１０はリールから供給され、望みの大きさに切断され、エンドユーザに個別のシートとして販売、又はロールで販売することができる。従来の包装用紙とは、少なくとも装飾的な、又は印刷された面１４が再湿潤可能な接着剤で覆われているという点で異なる。通常、塗布する糊の重さは１平方メートルあたり約８〜１２ｇで、１平方メートルあたり９、１０、１１ｇなどであり、たとえば１平方メートルあたり約１０ｇである。再湿潤可能な糊は、切手や封筒で使用されていることが知られており、接着剤の資質が舐めることで活性化されるが、湿ったスポンジ又は同種のものが同様に使われることもある。「用紙」（”ｐａｐｅｒ”）が紙で作られるのではなく、セロファンのような任意の好適なプラスチック材料で作られてもよいことに留意することもまた重要である。

一実施形態では、包装用紙は紙である。

一実施形態では、包装用紙はプラスチック材料である。

一実施形態では、包装用紙は箔で裏打ちされている。

一実施形態では、包装用紙はきらきら輝くように飾りつけされている。

一実施形態では、包装用紙はホログラム加工されている。

一実施形態では、包装用紙は紙であり、１平方メートルあたり約７０〜１３０ｇの重さを有し、１平方メートルあたり７５、８０、８５、９０、９５、１００、１０５、１１０、１１５、１２０、又は１２５ｇなどである。

封筒で接着剤として使用される従来の再湿潤可能な接着剤は、概して２つの接着システムのどちらかで調合される。第１類の接着剤は、デキストリン、可塑剤及び他の添加剤をデキストリン乳化酢酸ビニルホモポリマーに添加して得られるもので、第２類は主に、ポリビニルアルコールで乳化された酢酸ビニルのホモポリマー又はコポリマーをベースに、追加でポリビニルアルコール及び可塑剤をポリ酢酸ビニルに後で添加したものである。

一実施形態では、接着剤は上記の第１類のタイプである。

一実施形態では、接着剤は上記の第２類のタイプである。

製造工程に関する規模経済に応じて、事前に印刷された用紙への接着剤の塗布、又は糊付け前の用紙（再湿潤可能な接着剤はしばしば糊（ｇｕｍ）と呼ばれる）上への印刷から選ぶことができる。

所与の印刷デザインの必要な数量及び包装用紙が販売される提示シート寸法に関連して、上記のオプションのどちらかを考慮する理由が存在する。

糊付け前の用紙に印刷する場合、インクと接着剤に対する影響を考慮する必要がある。もちろん、用紙の接着剤が活性化された任意の領域は用紙の別の面へ接着された後は見えなくなると予期されるため、印刷画像が接着剤の活性化に影響されるかどうかは問題ではない。

反対に、接着剤の上に印刷することで、湿気が加えられることになる接着剤の層の表面の一部が印刷で覆われるために、接着剤の性能が低くなる可能性がある。これに対抗するため、画像を変更して、たとえばピクセル密度を小さくすることで、インクで遮断される接着剤の領域を、小さくすることが望ましい。また、必須ではないが、再湿潤可能な接着剤の上に印刷する場合は非水性のインクを使うことは有益となりうる。

物品を包む作業に戻ると、図２は包装することが意図されている品物１６の導入を示す。従来の方法による包装を行う場合とほぼ同じ方法で、自由な端部１８及び２０は品物１６の周囲および上方に引き出されて品物の上面で互いに部分的に重なり、印刷された面１４が品物の外部に示される。図は、折り曲げられると端部２０が端部１８を覆い隠す、重なる部分２２を示している。この重なる領域２２は舐めることにより、又は湿ったスポンジ若しくは布、ブラシ（絵筆や水筆など）、若しくは水ペンで湿らせることのいずれかにより湿らされる。これらのツールのそれぞれは、本明細書で利用される再湿潤化ツールと考えられる。用紙の端部は押されてお互いに接触し、今では活性化された接着剤が両者を接着する。図３でよりはっきりと見えるように、これにより品物の周りに途切れのない筒が形成される。図３の点線は包装用紙１０により視界から隠されている品物１６を表している。

従来の包装用紙は、再湿潤可能な接着剤が活性化される時点までとほぼ同じ方法で使われるであろう。従来技術では、２つの端部１８と２０は、１片の接着テープを使ってお互いに固定され、接着テープはその長さにわたって２つの端部を一緒に固定するだけで、重なった端部の残りの領域は固定されず、用紙が引っかかったり破れたりしやすい状態となるであろう。選択的に活性化された接着剤を使うことで、重なった長さの全体が、より一層確実に品物１６を包む完全な継目を作る。これは、外側の装飾面にのみ再湿潤可能な接着剤を有する本実施形態の包装用紙の場合に、重ねられる端部１８の外側の面だけで接着剤を活性化することで実現される。接着の完全性は、両方の面１２及び１４が再湿潤可能な接着剤の層で覆われる、さらなる実施形態を利用することで、改善することができる。この実施形態では、活性化されうる接着剤の領域に関してより多くの選択肢が与えられるという更なる利点が提供され、包装の工程がさらに簡素化される。

一実施形態では、印刷面１４は再湿潤可能な接着剤の層を有する。

一実施形態では、非印刷面１２は再湿潤可能な接着剤の層を有する。

一実施形態では、印刷面１４及び非印刷面１２の両方は再湿潤可能な接着剤の層を有する。

図４は包装の次の段階を示し、少なくともその折り曲げる行為においては、従来の包装用紙が折り曲げられる方法とほぼ同じである。本方法のこの段階は、図３に示す筒の固定されていない「端部」を整えることに関する。これは、品物の２つの反対の面から延びる、固定されていない端部を折り畳むことで実現され、両方の端部は品物に対して平らになり、品物の端面を完全に覆う。固定されていない端部の間にいくらかの重なりがあれば、また舐める、又は重なった領域を湿らせることで、お互いに対して固定することができる。反対の面を折り畳む工程において、２つの三角形の形をした折り曲げ部２４及び２６が作られる。品物のこちら側の面は、網掛けされた領域２８で示される、三角形の折り曲げ部２４及び２６のそれぞれの品物に面する側の再湿潤可能な接着剤を活性化し、包装された品物の覆われた端面へ折り曲げ部を貼り付けることで、きれいに包装できる。一方の端部を包む際の工程は、その後、図では見えない反対の端部に対して再び行われる。

この結果が、図５で示されるように、折り曲げられ被覆された端部であり、いかなる接着テープも見えず、該当する面がずっと強く接着されているものの、従来の包装手法で作成されたものとほぼ同じである。

好ましい実施形態に従う包装用紙を利用することには追加の利益がある。接着剤を１つの、又は両方の面に塗布することで用紙の手触りと重さが増加し、より優れた品質であるという認知につながる。これにより、製造者は接着剤塗布の前により軽量の用紙を使うことができる。これには環境及びコスト削減の面で重大な利益があるが、包装用紙としての機能において重要な、用紙の強度には妥協していない。さらに、結果的に得られる包装された品物には見苦しい接着テープが見えず、このため美学的にもさらに美しくなる。環境もまた、典型的にはプラスチックをベースとする自己接着性のテープを使わないことにより利益を得る。加えて、糊付けされた用紙には水性の接着剤を使うため、用紙は依然として容易にリサイクル可能である。包装された品物はまた、用紙の重なった領域の間の接着性接合の完全性のため、包装を解くことがはるかに難しい。このため、要する時間が増えることで包装を解くプロセスの楽しみが増す。

出願人はさらに、品物を包装する体験を向上させるために接着剤に風味付けすることの追加の利益を認めている。従来の再湿潤可能な接着剤の使用においては、隠されるために無地又は装飾されていない面以外に対して接着剤が塗布される理由がなかった。本発明では少なくとも装飾された、又は印刷された面に接着剤が塗布されることが必要であり、したがって包装の体験に趣を添えることが可能である。具体的には、接着剤に加えられた風味は、用紙の接着剤が塗布される領域の機能となりえる。たとえば、包装用紙の印刷がチョコレート、バニラ及びストロベリーのアイスクリームを見せるデザインである場合、当該領域の接着剤はそれに応じて風味付けしてもよい。明白な理由により、再湿潤可能な接着剤には毒性があってはいけない。

一実施形態では、接着剤は風味付けされている。

図では、２つの面の区別のためにハッシュ化された面と透明な面を示しているが、用紙の両面を印刷又は装飾することができることは留意するに値する。添付の図は、用紙の両面が同じように、又は異なる仕上げのいずれかで装飾されている実施形態に関する。そのような実施形態では、図の特徴は、どこで接着剤が活性化されているかを判断するために読者が面を区別できるようにすることを意図している。要約すると、無地として示されている面１２は印刷されていてもよく、単に面１４とは違う面であるとして強調されているだけである。

一実施形態では、１つの面１４は印刷されている。

一実施形態では、両方の面１２及び１４は印刷されている。

用紙の両面への印刷に関しては、用紙をどこで切断すべきかの判断を助ける手段を提供することで包装の工程を支援するために格子を提供するなど、任意のデザインを検討することができる。あるいは、包装用紙のシート１枚の購入からユーザが仕上げの選択をできるように装飾的な模様が印刷されていてもよい。これには、たとえば、新生児の女の子へのプレゼントでは一方の面をピンクをベースに着色し、赤ん坊の男の子には他方の面を青とすることが含まれる。一方で、用紙の両面を同じデザインで印刷された装飾としてもよい。

本明細書の文脈では、「備える」（”ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ”）は「含む」（”ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ”）として解釈されるべきである。

所定の要素を備える本発明の態様はまた、関連する要素で「構成される」（”ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ”）又は「実質的に構成される」（”ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ”）代替の実施形態にも及ぶことを意図している。

技術的に適切な場合、本発明の実施形態は組み合わせて良い。

本明細書において、実施形態は所定の特徴／要素を備えるものとして記述される。本開示はまた、前記の特徴／要素で構成される、又は実質的に構成される別の実施形態にも及ぶ。

特許や特許出願などの技術的参照文献は、参照することにより本明細書に援用される。

本明細書に具体的かつ明示的に記載された任意の実施形態は単独で、又は１つ若しくは更なる実施形態と組み合わせて免責の基礎をなすことがある。

Claims (17)

1. 品物の周りに巻き付けられた際に外側を向くよう意図された印刷面を有する包装用紙において、前記印刷面が再湿潤可能な接着剤の層を含むことを特徴とする、包装用紙。
2. 前記印刷面及びその反対の面の両方が再湿潤可能な接着剤の層を含む、請求項１に記載の包装用紙。
3. 前記印刷が再湿潤可能な接着剤の層の上になされる、請求項１又は２のいずれかに記載の包装用紙。
4. 前記用紙が両面で印刷されている、請求項１〜３のいずれか１つに記載の包装用紙。
5. 用紙の各面に塗布される再湿潤可能な接着剤の重さが１０ｇ／ｍ^２である、請求項１〜４のいずれか１つに記載の包装用紙。
6. 少なくとも１つの面に再湿潤可能な接着剤の層を有する包装用紙を利用して品物を包装する方法であって、
   前記品物を包む大きさとされた包装用紙のシートを与えるステップと、
   前記用紙の自由な端部を前記物品の上で折り曲げて前記包装用紙の前記端がお互いに重なるようにするステップと、
   少なくとも前記包装用紙の対向する部分と重なる一部分を湿らせるステップと、
   前記部分を一緒に押すことで前記包装用紙の少なくとも１つの面の上で、前記再湿潤可能な接着剤により前記重なった部分をお互いに接着するステップと、
   を含む、包装方法。
7. 前記包装用紙が請求項１から５のいずれか１つに記載の前記包装用紙である、請求項６に記載の方法。
8. 前記包装用紙の一部を湿らせて前記接着剤を活性化するステップと、
   前記用紙の前記接着剤が活性化された部分を直接品物に押しつけて前記包装用紙を前記物品に対して固定するステップと、
   をさらに含む、請求項６又は７に記載の方法。
9. 前記包装用紙のシートを前記物品を包むのに適した寸法に切断するステップをさらに含む、請求項６から８のいずれか１つに記載記載の方法。
10. 包装用紙のシートで包まれた品物であって、前記包装用紙の外側を向く面が再湿潤可能な接着剤の層を含む品物。
11. 請求項１０に記載の包装用紙のシートで包まれた品物であって、前記品物と接触する、前記包装用紙の内側を向く面が再湿潤可能な接着剤の層を含む品物。
12. 請求項１０又は１１に記載の包装用紙のシートで包まれた品物であって、前記外側を向く面が印刷を含む品物。
13. 請求項１２に記載の包装用紙のシートで包まれた品物であって、前記内側を向く面もまた印刷を含む品物。
14. 請求項１０から１４に記載の包装用紙のシートで包まれた品物であって、前記印刷が前記再湿潤可能な接着剤の層の上になされる品物。
15. 請求項１０から１４に記載の包装用紙のシートで包まれた品物であって、前記包装用紙の少なくとも１つの面に塗布される前記再湿潤可能な接着剤の重さが１０ｇ／ｍ^２である品物。
16. 品物を包装するために請求項１から５のいずれか１つに記載の包装用紙を使用すること。
17. 請求項１から５のいずれか１つに記載の包装用紙及び再湿潤化ツールを備える、部品キット。

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