JP2018507587A - 通信方法、通信装置および通信システム - Google Patents

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Abstract

本発明の実施形態は、通信方法、通信装置、および通信システムを提供する。本通信装置は、ベースバンドユニットBBUと、2つのリモート無線ユニット、RRU0およびRRU1とを含み、BBUは、第1の論理セルを制御するように構成されており、第1の論理セルは、RRU0によってカバーされる物理セルと、RRU1によってカバーされる物理セルとを含み、RRU0によってカバーされる物理セルとRRU1によってカバーされる物理セルとは第1のエリアにおいて一部オーバーラップしており、RRU0とRRU1とは、周波数f0で第1の下り信号を別々に送信し、次いで、第1の周波数と第2の周波数とで第2の下り信号を別々に送信するように構成されており、第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との差であり、第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではない。上記通信装置は、セル複合ネットワーキングモードを用いる通信システムに適用することができ、移動する端末の下り信号復調性能を改善することができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2014年12月27日付で中国特許庁に出願された、「COMMUNICATIONS METHOD, DEVICE, AND SYSTEM」という名称の中国特許出願第201410841019.9号の優先権を主張するものである。
本発明は、通信分野に関し、詳細には、複合セルを用いてネットワーク接続を実現するシステムにおいて周波数偏差を調整するための通信方法、通信装置、および通信システムに関する。
端末と基地局との間の通信中、端末が高速で移動している場合、端末と基地局との間の通信は影響を受ける。
一方では、基地局が送信した下り信号がドップラー効果の影響を受け、そのために、信号が端末に到達したときに信号にある一定のドップラー周波数偏差(英語の全文字表記はfrequency deviation)が存在することになる。周波数偏差の程度を、ドップラー周波数オフセット(英語の全文字表記はfrequency offset)と呼ぶことがある。このドップラー周波数偏差は、システムの下り信号復調性能に影響を及ぼす。
先行技術では、端末は、基地局の下り信号の周波数オフセットを推定し、端末の水晶発振器を能動的に調整して、端末の周波数が周波数偏差を有する下り信号の周波数と整合するようにし、それによって端末の下り信号復調性能の低下が防止される。
図1に示すように、端末が基地局の下り信号の周波数オフセットを推定するシナリオにおいて、fd-maxは、下り信号の最大周波数オフセットであり、fcは、基地局が下り信号を送信する周波数であり、θは、端末の移動方向と端末に対する基地局の方向との間の挟角であり、Vは、端末の移動速度であり、実線矢印は、基地局が端末に信号を送信する方向を示し、破線矢印は、端末の移動方向を示している。端末は、下り信号の2つのパイロットシンボルのチャネル推定値間の位相差と、2つのパイロットシンボル間の時間間隔とに従って下り信号の周波数オフセットを決定し、周波数オフセットに従って端末の水晶発振器を調整することができる。
他方では、高速移動する端末は、おそらくは、セルハンドオーバを頻繁に行い、そのため、システム性能が低下する。したがって、高速移動する端末が存在する通信システム、例えば、高速鉄道に沿った通信システムは、端末のハンドオーバの回数を減らすために、セル複合ネットワーキングモードを用いる場合がある。基地局と端末とを含む通信システムにおいて、基地局は、1つのベースバンドユニット(Baseband Unit、BBU)と複数のリモート無線ユニット(Remote Radio Unit、RRU)とを含むものと仮定する。各RRUは1つの物理セルに対応しており、複数の物理セルを含む論理セルは1つのBBUに対応しており、1つの論理セル内のすべての物理セルが下りジョイント送信および上りジョイント受信を行い、それによって、セル複合ネットワーキングモードが実現される。
先行技術では、移動する端末A1は、2つのRRUのオーバーラップするカバレッジエリア内に位置していてよい。図2に示すように、端末A1が基地局の下り信号の周波数オフセットを推定するシナリオでは、RRU0の下り信号およびRRU1の下り信号と端末A1の移動方向との間の挟角は、それぞれ、θ1およびθ2であり、RRU0とRRU1とが別々に送信した下り信号の実際の周波数オフセットの差は、下り信号が端末A1に到達するときには非常に大きくなる。RRU0とRRU1とは下りジョイント送信方式を用い、すなわち、下り信号の内容は同じであり、したがって、端末A1が受信する信号は、RRU0からの下り信号とRRU1からの下り信号の混合信号でしかない。端末A1が、図1のシナリオの先行技術を用いて下り信号の周波数オフセットを推定する場合、推定される周波数オフセットと2つの実際の周波数オフセットとの差はどちらも明確に非常に大きくなり、そのため、端末の下り信号復調性能が低下する。
先行技術では、セル複合ネットワーキングモードを用いる通信システムにおいて、移動する端末の下り信号復調性能が低い場合があることが分かる。
本発明の実施形態は、セル複合ネットワーキングモードを用いる既存の通信システムにおいて、移動する端末の下り信号復調の性能が低い場合があるという問題を解決することができる通信方法、通信装置および通信システムを提供する。
本発明の第1の態様は、ベースバンドユニットBBUと、2つのリモート無線ユニット、RRU0およびRRU1とを含む通信装置を提供し、BBUは、第1の論理セルを制御するように構成されており、第1の論理セルは、RRU0によってカバーされる物理セルと、RRU1によってカバーされる物理セルとを含み、RRU0によってカバーされる物理セルとRRU1によってカバーされる物理セルとは第1のエリアにおいてオーバーラップしており、RRU0とRRU1とは、周波数f0で第1の下り信号を別々に送信し、次いで、第1の周波数と第2の周波数とで第2の下り信号を別々に送信するように構成されており、第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との差であり、第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではない。
本発明の別の態様は、上記通信装置を含む、通信システムを提供する。
本発明の第2の態様は、通信方法を提供し、本方法は、基地局が、周波数f0で第1の下り信号を別々に送信し、次いで、第1の周波数と第2の周波数とで第2の下り信号を別々に送信するステップ、を含み、第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との差であり、第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではなく、基地局は、ベースバンドユニットBBUと、2つのリモート無線ユニット、RRU0およびRRU1とを含み、BBUは、第1の論理セルを制御するように構成されており、第1の論理セルは、RRU0によってカバーされる物理セルと、RRU1によってカバーされる物理セルとを含み、RRU0によってカバーされる物理セルとRRU1によってカバーされる物理セルとは第1のエリアにおいてオーバーラップしている。
任意選択で、上記通信装置、通信システム、および通信方法においては、端末復調性能を高度に保証するように、fd_dl_0とfd_dl_1とは、ある一定の条件を別々に満たす。上記条件は、|fd_dl_0|<2|*fd_dl|、および|fd_dl_1|<|2*fd_dl|であり、パラメータfd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて正でない数であり、または、fd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて負でない数であること、を含んでいてよい。例えば、fd_dl_0とfd_dl_1とはどちらもfd_dlに等しく、0ではない。
本発明の第3の態様は、ベースバンドユニットBBUと、2つのリモート無線ユニット、RRU0およびRRU1とを含む通信装置を提供し、BBUは、第1の論理セルを制御するように構成されており、第1の論理セルは、RRU0によってカバーされる物理セルと、RRU1によってカバーされる物理セルとを含み、RRU0によってカバーされる物理セルとRRU1によってカバーされる物理セルとは第1のエリアにおいてオーバーラップしており、RRU0とRRU1とは、RRU1からRRU0に移動するn台の端末が送信した上り信号を別々に受信するように構成されており、n台の端末は第1のエリアに位置しており、第iの端末は、端末Aiで示され、iは、1からnまでの任意の値であり、BBUは、パラメータfd_dlを決定するように構成されており、RRU0とRRU1とは、fd_dlに従って調整された周波数で下り信号を別々に送信するようにさらに構成されており、fd(i)は、上り信号に従って決定される端末Aiのドップラー周波数オフセット推定値を示し、以下のとおりである。
、および
、および0≦a(i)≦1。
本発明の第3の態様の第1の実施態様において、BBUは、式、fd(i)=R*(Δf0(i)−Δf1(i))/2を用いてfd(i)を求めるように特に構成されていてよく、式中、Δf0(i)は、RRU0が端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示し、Δf1(i)は、RRU1が端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示し、Rは0より大きい変数である。任意選択で、BBUがTDDシステムで動作する場合、Rの値は1であり、または、BBUがFDDシステムで動作する場合、Rは、FDDシステムにおける下り搬送波周波数対上り搬送波周波数の比である。
本発明の第3の態様または第3の態様の第1の実施態様に関連して、本発明の第3の態様の第2の実施態様において、BBUは、RRU0およびRRU1が受信した上り信号のRSRPを決定し、以下の式、
RSRP_i=RSRP0(i)+RSRP1(i)、
RSRP_sum=ΣRSRP_i、および
a(i)=RSRP_i/RSRP_sum
に従ってa(i)を求めるようにさらに構成されていてよく、
式中、RSRP0(i)は、RRU0が端末Aiから受信した上り信号の参照信号受信電力RSRPを示し、RSRP1(i)は、RRU1が端末Aiから受信した上り信号のRSRPを示す。
本発明の第3の態様または第3の態様の第1および第2の実施態様に関連して、本発明の第3の態様の第3の実施態様において、第1のエリアからRRU0までの距離とRRU1までの距離とはどちらもdであり、
であり、
式中、q%は、異なる端末の周波数オフセット間の差の許容差を示し、qの値範囲は、[0,100]であり、Dminの値範囲は、[L0,L1]であり、L0は、RRU0と端末Aiとの動線間の垂直距離を示し、L1は、RRU1と端末Aiとの動線間の垂直距離を示す。
本発明の第3の態様または第3の態様の第1、第2および第3の実施態様に関連して、本発明の第3の態様の第4の実施態様において、BBUは、fd_dlを決定する前に、n台の端末は第1のエリアに位置していると判定する。
本発明の第3の態様または第3の態様の第1、第2、第3および第4の実施態様に関連して、本発明の第3の態様の第5の実施態様において、BBUは、第1の条件および第2の条件が満たされる場合、n台の端末は第1のエリアに位置していると判定する、ように特に構成されており、第1の条件は、n台の端末内のすべての端末のドップラー周波数オフセット推定値が正の数または負の数であること、を含み、第2の条件は、n台の端末内の2台の端末ごとのドップラー周波数オフセット推定値の差の絶対値が|q%*fd-max|以下であること、を含み、fd-maxは、RRU0またはRRU1からの下り信号の最大周波数オフセットである。
本発明の第3の態様の第4または第5の実施態様に関連して、本発明の第3の態様の第6の実施態様において、BBUは、n台の端末が第1のエリアに位置している場合、サイクルTに従ってfd_dlを決定する、ようにさらに構成されている。任意選択で、BBUは、Tを決定するようにさらに構成されており、Tの値範囲は、[m*t,Ds/v]であり、tは、端末Aiが測定量を報告するサイクルを示し、測定量は、RRU0からの下り信号のRSRPについての端末Aiの測定結果であり、mは、0より大きく、Dsは、RRU0とRRU1との間の距離を示し、vは、端末Aiの移動速度を示す。
本発明の第3の態様または第3の態様の第1、第2、第3、第4、第5および第6の実施態様に関連して、本発明の第3の態様の第7の実施態様において、RRU0およびRRU1の中心周波数がf0である場合、RRU0とRRU1とが、fd_dlに従って調整された周波数で下り信号を別々に送信するように構成されていることは、RRU0は、第1の周波数で下り信号を送信するように構成されており、第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との差であり、RRU1は、第2の周波数を用いて下り信号を送信するように構成されており、第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではないこと、を含む。
任意選択で、fd_dl_0とfd_dl_1とは、
|fd_dl_0|<|2*fd_dl|という条件、および|fd_dl_1|<|2*fd_dl|という条件、をそれぞれ満たし、式中、パラメータfd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて正でない数であり、または、fd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて負でない数である。例えば、fd_dl_0とfd_dl_1とはどちらもfd_dlに等しく、0ではない。
上記解決策によって提供される通信方法、通信装置、および通信システムは、セル複合ネットワーキングモードを用いる通信システムに適用することができ、移動する端末の下り信号復調性能の低下を防ぐことができる
端末が基地局からの下り信号の周波数オフセットを推定するシナリオの概略図である。 端末A1が2つのRRUからの下り信号の周波数オフセットを推定するシナリオの概略図である。 高速鉄道に沿ったセル複合ネットワーキングモードを用いる通信システムの概略図である。 高速鉄道に沿ったセル複合ネットワーキングモードを用いる別の通信システムの概略図である。 高速鉄道に沿ったセル複合ネットワーキングモードを用いる別の通信システムの概略図である。 本発明の一実施形態による通信装置の概略構造図である。 本発明の一実施形態による通信方法の概略流れ図である。 本発明の一実施形態による、端末とRRU0およびRRU1との相対位置の概略平面図である。
以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を詳細に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本発明の実施形態は、複数の種類の通信システム、例えば、ロング・ターム・エボルーション(英語の全文字表記はLong Term Evolution、略称LTE)システムや、下り共通パイロットを有する別の通信システムに適用される。加えて、いくつかのシナリオに適用される場合、本発明の実施形態は、端末復調性能および通信システム性能を確かに保証することができる。これらのシナリオには、それだけに限らないが、セル複合ネットワーキングモードを用いる通信システムにおいて端末が移動する(特に高速で移動する)シナリオが含まれる。例えば、図3、図4、および図5に示すシナリオである。
図3に示すように、移動する端末が存在するシナリオにおいて、電柱0〜電柱nは、高速鉄道に沿ったn本の電柱であり、すべての隣り合う電柱は、ある一定の距離の間隔を置いて配置されており、すべての隣り合う電柱間に形成される線は、列車が位置している線(線路)に対して平行であり、平行線間の距離はDminで示されている。電柱ごとに1つのRRUが配置されている。各RRUは1つの物理セルに対応しており、複数の物理セルを含む論理セルは1つのBBUに対応しており、1つの論理セル内のすべての物理セルが下りジョイント送信および上りジョイント受信を行い、それによって、セル複合ネットワーキングモードが実現される。電柱の番号は電柱に搭載されたRRUの番号と同じであり、すなわち、RRUnは電柱n上に配置されており、RRUnのカバレッジエリアが物理セルnであるものと仮定する。その場合、物理セルnは、電柱nを中心として対称な第1の部分のカバレッジエリアと第2の部分のカバレッジエリアとで形成されていると考えることができる。物理セルnの第1の部分のカバレッジエリアは、ある物理セルの一部のカバレッジエリアとオーバーラップしており、物理セルnの第2の部分のカバレッジエリアは、別の物理セルの一部のカバレッジエリアとオーバーラップしている。例えば、高速鉄道に沿った方向から見て、電柱1の左側にある物理セル1の部分は、電柱0の右側にある物理セル0の部分とオーバーラップしており、電柱1の右側にある物理セル1の部分は、電柱2の左側にある物理セル2の部分とオーバーラップしている。列車は、右から左へ、物理セル0と物理セル1とのオーバーラップするエリア内へと走行する。端末A1の移動方向については、端末A1はRRU1から離れてRRU0に近づく、または端末A1はRRU1からRRU0に移動する、と記述することができる。端末A1は、RRU0とRRU1の両方から下り信号を受信することができる。
比較すると、図4と図3との違いは、電柱ごとのRRUの数が異なること、すなわち、図4では電柱ごとに2つのRRUが配置されているのに対し、図3では電柱ごとに1つのRRUが配置されており、各RRUがカバーする物理セルのエリアは異なり、例えば、図4では、RRU0(1)とRRU0(2)とは、図3に示すRRU0がカバーする物理セル0の半分を別々にカバーする、ことにある。
比較すると、図5と図3との違いは、図5の電柱は線路の両側に互い違いに配置されており、すなわち、2つの隣接するRRUが端末A1の動線の両側にあるのに対し、図3の電柱は線路の一方の側に配置されており、すなわち、2つの隣接するRRUが端末A1の動線の同じ側にある、ことにある。図5では、2つのRRUがすべての電柱に配置されており、すべてのRRUが、図3に示すRRU0がカバーする物理セル0の半分をカバーする。
理解されるように、図3、図4、および図5に示す上記各シナリオでは、列車内に複数の端末が存在する可能性がある。
本発明の実施形態では、列車内の端末A1は、RRU0に対応する物理セル0とRRU1に対応する物理セル1とのオーバーラップするエリアにあるものと仮定する。加えて、列車内には他の端末A2〜Anも存在し、合計n台の端末があるものとさらに仮定する。異なる端末をiの異なる値で示す場合、iの値範囲は1からnであり、第iの端末をAiで示すことができる。すなわち、RRU0およびRRU1は、n台の端末によって送信された上り信号、例えば、復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)を受信することができ、したがって、BBUは、上記上り信号の全部または一部に従って本発明の実施形態を実行することができる。
図6に示すように、本発明の一実施形態は通信装置60を提供し、通信装置60は基地局とすることができる。通信装置60は、BBU601と、2つのRRU、RRU0(2)およびRRU1(1)とを含み、BBU601は第1の論理セルを制御するように構成されており、第1の論理セルは、RRU0(2)によってカバーされる物理セルと、RRU1(1)によってカバーされる物理セルとを含み、RRU0(2)によってカバーされる物理セルとRRU1(1)によってカバーされる物理セルとは第1のエリアにおいて一部オーバーラップしている。
任意選択で、通信装置60において、RRU0(2)とRRU1(1)とはどちらも、周波数f0で下り信号を送信するように構成されていてよく、周波数f0が変化した場合、RRU0(2)およびRRU1(1)は、変更された周波数で下り信号を送信するようにさらに構成されていてよい。
例えば、RRU0(2)とRRU1(1)とは、周波数f0で第1の下り信号を別々に送信し、次いで、第1の周波数と第2の周波数とで第2の下り信号を別々に送信するように構成されており、第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との差であり、第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和である。f0は、RRU0(2)およびRRU1(1)の中心周波数であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではない。
任意選択で、fd_dl_0およびfd_dl_1は、以下の条件(1)〜(3)を満たす。
(1)fd_dl_0とfd_dlの関係は、|fd_dl_0|<2*|fd_dl|である、
(2)fd_dl_1とfd_dlの関係は、|fd_dl_1|<2*|fd_dl|である、
(3)パラメータfd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて正でない数であり、またはすべて負でない数である。
条件(3)は、表1に示すように、複数の場合を含みうることに留意されたい。例えば、上記条件(1)〜(3)を満たす1つの場合は、fd_dl_0=fd_dl_1=fd_dl≠0である。≠
別の例として、RRU0(2)とRRU1(1)とは、周波数f0で第1の下り信号を別々に送信し、次いで、第1の周波数と第2の周波数とで第2の下り信号を別々に送信するように構成されており、第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との和であり、第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和であり、f0は、RRU0(2)およびRRU1(1)の中心周波数であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではない。
任意選択で、fd_dl_0およびfd_dl_1は以下の条件(4)〜(6)を満たす。
(4)fd_dl_0とfd_dlの関係は、|fd_dl_0|<2*|fd_dl|である、
(5)fd_dl_1とfd_dlの関係は、|fd_dl_1|<2*|fd_dl|である、
(6)パラメータfd_dlとfd_dl_1とはどちらも正でない数であり、fd_dl_0は負でない数であり、または、fd_dlとfd_dl_1とはどちらも負でない数であり、fd_dl_0は正でない数である。
条件(6)は、表2に示すように、複数の場合を含みうることに留意されたい。例えば、上記条件(4)〜(6)を満たす1つの場合は、fd_dl_0=−fd_dl≠0、かつfd_dl_1=fd_dlである。
本発明の本実施形態におけるfd_dlは、一般に0ではなく、したがって、上記表1および表2の、fd_dlが正の数または負の数である場合を例にとって説明する。
上記条件および例は複数の他の変形をさらに有し、それらはすべて本発明の本実施形態に適用することができることに留意されたい。ここでは詳細を繰り返さない。
本発明の本実施形態で提供する通信装置60では、RRU0(2)およびRRU1(1)は、RRU0(2)とRRU1(1)のオーバーラップするカバレッジエリアにおいてRRU0(2)に徐々に近づき、RRU1(1)から離れる端末に合わせて周波数が調整された後で、下り信号を送信するものと仮定する。端末に到達したときの上記下り信号の周波数オフセットは、端末復調性能及ぼす影響が少なく、すなわち、端末の下り信号復調性能が改善される。特に、条件(1)〜(3)および条件(4)〜(6)が満たされる上記2つの例では、端末に到達したときの上記下り信号の周波数オフセットが同じになる場合があり、この場合には端末の下り信号復調性能が確かに保証される。
通信装置60は、ただ2つのRRUを含む場合だけに限定されないことに留意されたい。図6に示すように、通信装置60は、RRU0(1)、RRU1(2)、RRU2(1)、RRU2(2)などをさらに含んでいてよく、これらのRRUによってカバーされる物理セルが図4に示されている。
図4に示すシナリオを例にとる。以下で、通信装置60について詳細に説明する。
任意選択で、周波数f0が変化する場合、RRU0(2)およびRRU1(1)は、変更された周波数で下り信号を送信する前に、周波数f0が変化する際に基づくパラメータfd_dlをまず決定することができる。例えば、通信装置60は、n台の端末が送信した上り信号を用いてfd_dlを決定し、n台の端末は第1のエリアに位置しており、移動方向は、RRU1(1)からRRU0(2)にであり、第iの端末は、端末Aiで示され、iは、1からnまでの任意の値であり、次いで、RRU0(2)とRRU1(1)とは、n台の端末が送信し上り信号を別々に受信し、BBU601は、上り信号に従って端末Aiのプロセス変数fd(i)を決定し、以下の式(6.1)に従ってfd_dlを求める。
式(6.1)、および
、および0≦a(i)≦1。
理解されるように、本発明の本実施形態では、BBU601が式(6.1)を用いてfd_dlを求めるときに、利用可能なfd(i)およびa(i)が必要であり、fd(i)は、端末Aiのドップラー周波数オフセット推定値またはオフセット事前補正量と呼ばれ、a(i)は、重み値と呼ばれる。例を用いて、以下で、BBU601がfd_dlを決定する前に、fd(i)およびa(i)をまず決定する方法を説明する。
以下の式(6.2)は、BBU601がfd(i)を決定する一例であり、
fd(i)=R*(Δf0(i)−Δf1(i))/2 式(6.2)、
式中、Δf0(i)は、RRU0(2)が端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示し、Δf1(i)は、RRU1(1)が端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示す。
上記式(6.2)において、変数Rは0より大きい。任意選択で、BBU601は、BBU601が動作する通信システム(すなわち、通信装置60が位置している通信システム)の規格に従って、Rの値を決定する。例えば、BBU601がTDDシステムで動作する場合、BBU601は、Rが1であると決定する。別の例として、BBU601がFDDシステムで動作する場合、BBU601は、Rが、FDDシステムにおける下り搬送波周波数対上り搬送波周波数の比であると決定する。
上記式(6.2)に従って求めたfd(i)と、RRU0(2)またはRRU1(1)が端末Aiに送信した下り信号の最大周波数オフセットであるfd-maxとの差が許容範囲内である場合、端末Aiのプロセス変数fd(i)を、簡単にドップラー周波数オフセット推定値と呼ばれる、端末Aiのドップラー周波数オフセットの推定値とみなすことができることに留意されたい。
以下の式(6.3)は、BBU601がa(i)を決定する一例であり、
a(i)=RSRP_i/RSRP_sum 式(6.3)、
RSRP_i=RSRP0(i)+RSRP1(i)、および
RSRP_sum=ΣRSRP_i、
式中、RSRP0(i)は、RRU0(2)が端末Aiから受信した上り信号の参照信号受信電力(reference signal received power、RSRP)を示し、RSRP1(i)は、RRU1(1)が端末Aiから受信した上り信号のRSRPを示す。上記RSRPの単位はmWとすることができる。
BBU601がfd(i)およびa(i)を決定するための方法は複数あり、上記式だけに限定されないことに留意されたい。
例えば、BBU601は、すべての可能な周波数調整値Yiをパラメータとして用いて、RRU0(2)とRRU1(1)とが下り信号を送信する周波数の別々の調整をシミュレートする。Yiを用いて調整された周波数でRRU0(2)とRRU1(1)とが別々に送信した下り信号が第iの端末(Ai)に到達したときに同じ周波数オフセットXを有する(例えば、周波数オフセットXがどちらも0である)場合、Yiは端末Aiのオフセット事前補正量と呼ばれ、すなわち、上記式(6.1)を用いて下り信号のfd(i)を調整するのに好適である。オフセット事前補正量は、Yiを用いて周波数を調整する前に、適切なプロセス変数を選択するように、可能な調整プロセスをシミュレートすること、と解釈することができる。任意選択で、この場合のシミュレーションは、通信プロセスおよび/または算術計算におけるシミュレーションのような措置を用いて実施されてもよい。
任意選択で、通信装置60は、fd_dlをパラメータとして用いてfd_dl_0およびfd_dl_1を決定し、次いで、fd_dl_0およびfd_dl_1に従って周波数f0を調整する。このプロセスは、fd_dlをパラメータとして用いる周波数調整と呼ぶことができる。
理解されるように、fd_dlをパラメータとして用いて通信装置60が行う周波数調整は、複数の端末に送信される下り信号に作用する実調整であり、fd(i)をパラメータとして用いて通信装置60が行う周波数調整は、1台の端末に送信される下り信号に作用する仮想調整である。本発明の本実施形態では、周波数調整は、元の周波数に基づく周波数偏差に対応する量の補正を含み、したがって、本実施形態の実調整値をオフセット補正量と呼ぶこともでき、仮想調整値(すなわち、プロセス変数fd(i))をオフセット事前補正量と呼ぶこともできる。
第1のエリアからRRU0(2)までの距離とRRU1(1)までの距離とはどちらもdであることに留意されたい。すなわち、端末が、端末からRRU0(2)までの距離とRRU1(1)までの距離とがどちらもdであるエリア内を移動する場合、本発明の本実施形態は、端末の下り信号復調性能を確かに保証することができる。具体的には、第1のエリア内の端末の周波数オフセットは同じであるとみなすことができ、したがって、下り信号が第1のエリア内のすべての端末に到達したときの、調整された周波数を用いてRRU0(2)およびRRU1(1)が送信した下り信号の周波数オフセットが改善される。すなわち、上記第1のエリア外の端末と比較して、上記第1のエリア内の端末は、本発明の本実施形態における、RRUが調整された周波数を用いて下り信号を送信する方法から、より明白に利益を得る。したがって、第1のエリア内の端末について、BBU601が本発明の本実施形態の方法を実行する場合、効率がより高まり、より良い結果が達成される。
したがって、任意選択で、BBU601は、RRU0(2)およびRRU1(1)が調整された周波数で下り信号を送信することを可能にすべきかどうかBBU601が判定するために、fd_dl_0およびfd_dl_1を決定する前に(fd_dlを決定する前でさえも)、n台の端末が第1のエリアに位置しているとさらに判定することができる。n台の端末が第1のエリアに位置していない場合、BBU601は、RRU0(2)およびRRU1(1)が引き続き周波数f0で下り信号を送信すると決定することができる。この場合、BBU601は、fd_dl_0およびfd_dl_1を決定しなくてよい(fd_dlさえも決定しなくてよい)。
本発明の本実施形態は、BBU601がn台の端末は第1のエリアに位置していると判定するためのパラメータを制限するものではない。例えば、BBU601は、n台の端末が送信した上り信号を測定することによって端末が入る特定のエリアを決定する。別の例として、BBU601は、第1の条件および第2の条件が満たされた場合に、n台の端末は第1のエリアに位置していると判定するように構成されていてもよい。第1の条件は、n台の端末内のすべての端末のオフセット事前補正量が正の数または負の数であること、を含む。第2の条件は、n台の端末内の2台の端末ごとのオフセット事前補正量の差の絶対値が|q%*fd-max|以下であり、fd-maxは、RRU0(2)またはRRU1(1)の下り信号の最大周波数オフセットであること、を含む。
上記dは、以下の式(6.4)を用いて表すことができ、
式(6.4)
式中、q%は、異なる端末の周波数オフセットの差の許容差を示し、qの値範囲は、[0,100]であることに留意されたい。理解されるように、異なる端末の周波数オフセットの差がq%以下である場合、それらの周波数オフセットは同じであるとみなされる。すなわち、異なる端末の周波数オフセットの差が許容差(q%)内にある場合、それらの差は無視してよい。
Dminの値範囲は、[L0,L1]であり、L0は、RRU0(2)と端末Aiとの動線間の垂直距離を示し、L1は、RRU1(1)と端末Aiとの動線間の垂直距離を示す。RRU0(2)とRRU1(1)との間に形成される直線が端末Aiの動線に対して平行(または基本的に平行)であるとみなされる場合、Dmin=L0=L1である。
上記qとDminとはどちらも、事前設定値とすることができることに留意されたい。例えば、BBU601上で経験値が構成される。あるいは、上記qおよびDminは、別の計算プロセスに従ってBBU601が決定する特定の値であってもよい。
任意選択で、BBU601は、サイクルTに従ってfd_dlを決定するようにさらに構成されている。例えば、上記n台の端末が第1のエリアに位置していると判定した後で、BBU601は、サイクルTに従ってfd_dlを決定する。Tの値範囲は、[m*t,Ds/v]であり、tは、端末Aiが測定量を報告するサイクルを示し、測定量は、RRU0(2)またはRRU1(1)からの下り信号のRSRPについての端末Aiの測定結果であり、mは、0より大きく、Dsは、RRU0(2)とRRU1(1)との間の距離を示し、vは、端末Aiの移動速度を示す。本発明の本実施形態では、n台の端末が第1のエリアに位置している場合、BBU601は、サイクルTに従ってfd_dlを複数回決定し、それによって、RRU0(2)およびRRU1(1)が下り信号を送信する周波数の複数回の調整を実行することができる。具体的には、サイクルTごとに、BBU601が決定するfd_dlは、異なりうる。隣接する2つのサイクルT1およびT2において、BBU601が決定するfd_dlは、それぞれ、Z1およびZ2であるものと仮定する。その場合、T1で、BBU601は、Z1に従ってfd_dl_0およびfd_dl_1を決定し、RRU0(2)およびRRU1(1)が、f0に基づいて、下り信号が送信される周波数を調整することを可能にし、次いで、T2で、BBU601は、Z2に従って新しいfd_dl_0および新しいfd_dl_1を決定し、RRU0(2)およびRRU1(1)が、f0に基づいて、下り信号が送信される周波数を再調整することを可能にし、それによって端末復調性能を保証する効果が高まる。
理解されるように、fd_dlを決定するときに、BBU601は、fd(i)をパラメータとして用いることができ、fd_dlを決定した後で、fd_dlに従ってfd_dl_0およびfd_dl_1をさらに決定することができ、したがって、BBU601がfd(i)、fd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1を決定するサイクルは同じであるとみなすことができる。
本発明の本実施形態が適用されない場合、fd(i)を用いて調整された周波数でRRU0(2)およびRRU1(1)が送信した下り信号の周波数オフセットは、下り信号が端末Aiに到達したとき、それぞれ、X0とX1になり、本発明の本実施形態が適用される場合、fd(i)を用いて調整された周波数でRRU0(2)およびRRU1(1)が送信した下り信号の周波数オフセットは、それぞれ、X0'とX1'になり、X0'とX1'との差は、X0とX1との差よりも疑問の余地なく小さい。すなわち、本発明の本実施形態は、下り信号の周波数オフセットが端末復調性能に対してもたらす悪影響を低減することができる。
特に、本発明の本実施形態では、fd(i)を用いて調整された周波数でRRU0(2)およびRRU1(1)が送信した下り信号が端末Aiに到達したときに同じ周波数オフセットXを有し、Xが0である場合、RRU0(2)およびRRU1(1)が調整された周波数で下り信号を送信したときに、端末Aiが受信する下り信号には周波数偏差が存在しないとみなしてよい。端末Aiは、端末Aiの水晶発振器を調整しなくても、良好な下り信号復調性能を維持することができる。fd(i)を用いて調整された周波数でRRU0(2)およびRRU1(1)が送信した下り信号が端末Aiに到達したときに同じ周波数オフセットXを有し、Xが0ではない場合、RRU0(2)およびRRU1(1)が調整された周波数で下り信号を送信したときに、端末Aiが受信する下り信号には周波数偏差が存在する可能性がある。端末Aiは、先行技術に従って、受信した下り信号の周波数オフセットを決定し、決定した周波数オフセットに従って端末Aiの水晶発振器を調整し、それによって、良好な下り信号復調性能を維持することができる。
図7に示すように、本発明の別の実施形態は、通信方法を提供する。図3に示すシナリオを例に用いて、以下で、本通信方法が含みうるステップについて説明する。理解されるように、本通信方法は、図4および図5のシナリオにも適用され、上記通信装置60(例えば、基地局)によって実行されてよく、すなわち、本通信方法と上記実施形態で提供した詳細との間で相互参照を行うことができる。例えば、BBU601は、以下のステップにおけるBBUの動作を実行するように構成されていてよく、RRU0(2)とRRU1(1)とは、以下のステップにおけるRRU0とRRU1との動作を実行するように別々に構成されている。
S710:BBUが、端末からRRU0およびRRU1が受信した上り信号の周波数オフセットを決定する。BBUは、第1の論理セルを制御するように構成されており、第1の論理セルは、RRU0によってカバーされる物理セルと、RRU1によってカバーされる物理セルとを含み、RRU0によってカバーされる物理セルとRRU1によってカバーされる物理セルとは第1のエリアにおいて一部オーバーラップしている。上記端末は、上記オーバーラップするエリアにおいてRRU1からRRU0に移動する複数の端末を指している。
本実施形態では、RRU0とRRU1とは、第iの端末(Ai)から上り信号を別々に受信し、BBUは、上記受信した上り信号の測定を行って、RRU0が端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットΔf0(i)およびRRU1が端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットΔf1(i)を決定することができる。
S720:BBUは、各端末のオフセット事前補正量(またはドップラー周波数オフセット推定値と呼ばれる)を決定する。
任意選択で、RRU0とRRU1とは、第1の変数に従って、RRU0とRRU1とが下り信号を送信する周波数を別々に調整し、その場合、RRU0とRRU1とが調整された周波数で別々に送信した下り信号が端末Aiに到達したときに同じ周波数オフセットを有するようにする第1の変数の値Yiがあるもの仮定する。その場合、第1の変数の値Yiは、端末Aiのオフセット事前補正量であり、fd(i)で示すことができる。
本実施形態では、BBUは、RRU0およびRRU1が端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットをパラメータとして用いて、端末Aiのオフセット事前補正量fd(i)を決定する。例えば、BBUは、BBUが位置しているシステムの種類に従って変数Rの値を決定し、次いで、上記式(6.2)を用いてfd(i)を求める。
本実施形態では、RRU0の周波数が、f0からf0とfd(i)との差に調整され、RRU1の周波数が、f1からf1とfd(i)の和に調整され、その場合、周波数が調整された後でRRU0およびRRU1が送信した下り信号の周波数オフセットは、下り信号が端末Aiに到達したときに同じになるものと仮定する。f0とf1とは、それぞれ、RRU0とRRU1とが動作する中心周波数である。f0とf1とは同じであることが理解できる。
端末AiとRRU0との間の距離が端末AiとRRU1との間の距離と同じである場合、すなわち、端末AiがRRU0とRRU1との中間点に位置している場合、上記上り信号の周波数オフセットは、上り信号が端末Aiに到達したときにすべて0になる。
上記式(6.2)を用いることは、BBUが端末ごとにオフセット事前補正量を決定するための方法の一例であることに留意されたい。しかし、本発明はこれだけに限定されるものではない。BBUは、別の方法、例えば、上記式(6.2)の変形を用いて、第1の変数のどの値が、RRU0とRRU1とが調整された周波数で別々に送信した下り信号が端末Aiに到達したときに同じ周波数オフセット(0だけに限定されない)を有するようにすることができるか判定してもよい。したがって、第1の変数の値は、端末Aiのオフセット事前補正量として用いられる。
S730:BBUは、すべての端末とRRU0との間の距離L0と、すべての端末とRRU1との間の距離L1とがどちらもdより大きいかどうか判定し、そうである場合、S740を実行する。
このステップは任意選択のステップである。すなわち、BBUは、ステップS730を実行せずに、ステップS720の後にステップS740を実行してもよい。
本実施形態では、BBUにおいてq%およびDminが事前設定されているものと仮定する。異なる端末の周波数オフセット間の差の許容差は、q%であり、RRU0(2)とRRU1(1)との間に形成される直線は、端末Aiの動線に対して平行であり、2本の線間の距離は、Dminである。その場合、dは、上記式(6.4)で表すことができる。
本実施形態では、基地局(例えば、上記BBU)がS730を実行するときに有効なqが存在することが保証される限り、qをいつ事前設定するかは制限されないことに留意されたい。qの値が小さいことはdが大きいことを示していることが理解できる。すなわち、周波数オフセットの差の許容差がより小さいことは、BBUがS740を実行する確率がより小さく、本実施形態で提供する方法を実行する効果がより大きいことを示している。すなわち、より多くの端末が、より良好な下り信号復調性能を有することが保証される。
実際の展開時には、2つの隣接するRRU間の距離が大きく、例えば、1キロメートルであり、したがって、電柱に搭載されたRRUの鉛直高さは無視してよく、RRUと、RRUが位置している電柱とは同じ点とみなされ、端末とRRU0との間の距離L0は、端末と、端末の移動方向に対するRRU0からの垂線との間の距離とみなしてよい。図7に示すように、RRU0とRRU1との間の距離はDsであり、RRU0とRRU1との間に形成される直線から、端末がそれに沿って移動する線までの距離はDminである。その場合、図7に示すように、Ds−2*dのエリア内の端末の周波数オフセットは、同じであるとみなされ、したがって、RRU0およびRRU1は、異なるRRU(すなわち、RRU0およびRRU1)が送信した下り信号が、同じ端末に到達したときに同じ周波数オフセットを有するように、下り信号が送信される周波数を、汎用性のあるパラメータを用いて調整することができる。
本実施形態の一変形では、BBUは、おそらくは、L0およびL1を知らず、おそらくはさらにdも知らず、その場合、BBUは、各端末のオフセット事前補正量が条件(1)および条件(2)を満たすかどうかに従って、すべての端末とRRU0との間の距離L0と、端末AiとRRU1との間の距離L1とがどちらもdより大きいかどうか判定することができる。
条件(1):すべての端末のオフセット事前補正量が、正の数または負の数である。
条件(2):2台の端末ごとのオフセット事前補正量の差の絶対値が|q%*fd-max|以下であり、fd-maxは、RRU0またはRRU1の下り信号の最大周波数オフセットである。一般に、RRU0とRRU1との下り信号の最大周波数オフセットは同じであることが理解できる
上記条件(1)と条件(2)とは、2つの選択肢を別々に含む。BBUが、すべての条件においていずれかの選択肢が満たされていると判定した場合、それは、すべての端末とRRU0との間の距離L0と、端末AiとRRU1との間の距離L1とがどちらもdより大きいと判定されたことと等しい。
任意選択で、BBUは、すべての端末のオフセット事前補正量がパラメータとして用いられる複数の計算プロセスを用いて、上記条件(1)および条件(2)が満たされているかどうか判定してもよい。条件(2)を例に用いると、BBUは、2台の端末ごとのオフセット事前補正量の差の絶対値を計算し、その絶対値を|q%*fd-max|と比較してもよく、または、BBUは、まず、各端末のオフセット事前補正量の中から最大値と最小値とを選択し、次いで、最大値と最小値との間の絶対値を計算し、その絶対値を|q%*fd-max|と比較してもよい。理解されるように、後者の計算プロセスでは、最大値と最小値の差の絶対値が|q%*fd-max|以下である場合、それは、2台の端末ごとのオフセット事前補正量の差の絶対値が|q%*fd-max|以下であること、すなわち、条件(2)が満たされていることを示す。
S740:BBUは、各端末のオフセット事前補正量に従って、第1のオフセット補正量fd_dl_0および第2のオフセット補正量fd_dl_1を決定する。
BBUは、各端末のオフセット事前補正量に従ってfd_dlを決定し、fd_dlに従ってfd_dl_0およびfd_dl_1を決定することができる。
上記式(6.1)を例に用いると、a(i)は重み値であり、a(i)の値が異なると生じるfd_dlの値も異なりうる。
例えば、式(7.1)を参照すると、fd_dlと端末Aiとのオフセット事前補正量は、同じである。
a(i)=1、a(n)=0、n!=i、1≦i≦n 式(7.1)
別の例として、式(7.2)を参照すると、すなわち、a(i)は、等価な配列を形成し、fd_dlは、n台の端末のオフセット事前補正量の線形平均値である。
a(1)=a(2)=...=a(n)=1/n 式(7.2)
上記式(6.3)が本実施形態で用いられる場合、BBUがS740を実行する前に、パラメータRSRP0(i)およびパラメータRSRP1(i)が決定されてよい。例えば、S710は、BBUが、すべての端末からRRU0およびRRU1が受信した上り信号のRSRPを決定すること、をさらに含む。
任意選択で、fd_dl_0およびfd_dl_1をfd_dlに従って決定するときに、BBUは、上記条件(1)〜(3)またはその代替条件を満たすfd_dl_0およびfd_dl_1を選択してもよく、上記条件(4)〜(6)またはその代替条件を満たすfd_dl_0およびfd_dl_1を選択してもよい。
S750:RRU0とRRU1とは、fd_dl_0とfd_dl_1に従って調整された周波数を用いて下り信号を別々に送信する。
例えば、BBUが上記条件(1)〜(3)またはその代替条件に従ってfd_dl_0およびfd_dl_1を選択した後、RRU0が下り信号を送信する周波数は、f0−fd_dl_0とすることができ、 RRU1が下り信号を送信する周波数は、f1+fd_dl_1とすることができる。
別の例として、BBUが上記(4)〜(6)の条件またはその代替条件に従ってfd_dl_0およびfd_dl_1を選択した後、RRU0が下り信号を送信する周波数は、f0+fd_dl_0とすることができ、RRU1が下り信号を送信する周波数は、f1+fd_dl_1とすることができる。
理解されるように、本実施形態では、BBUまたはRRUが何らかの処理を実行した後、RRU0およびRRU1が下り信号を送信する周波数は、fd_dl_0およびfd_dl_1に従って調整された周波数とすることができる。以下で、例を用いて説明する。
例えば、RRU0を例に用いると、時間領域でBBU行う処理には、サンプリング点の位相に位相ψを加えること、が含まれ、ψ=2*π*fd_dl_0*ΔTであり、ΔTは、隣接するサンプリング点間の時間差を示す。この方法を用いて2つの隣接するサンプリング点間の位相差を維持することにより、RRU0が下り信号を送信する周波数をfd_dl_0に従って調整することができる。
別の例として、RRU1を例に用いると、周波数領域で下り信号の畳み込みを行う場合、BBUは、fd_dl_1に関連した係数を用いて、RRU1が下り信号を送信する周波数をfd_dl_1に従って調整することができるようにする。
別の例としては、周波数f0をRRU0についてfd_dl_0だけ減らし、周波数f1をRRU0についてfd_dl_1だけ増やし、RRU0とRRU1とが下り信号を送信する周波数を、fd_dl_0とfd_dl_1とに従って別々に調整することができるようにする。
本実施形態では、各端末は、S750で、RRU0およびRRU1によって送信された下り信号を受信する。端末Aiについては、たとえ下り信号が端末Aiに到達したときに、RRU0とRRU1とが調整された周波数で別々に送信した下り信号の周波数オフセットに依然として差があったとしても、端末Aiは、端末Aiの水晶発振器を調整することにより、端末復調性能の低下をある程度まで防止することができる。さらに、下り信号が端末Aiに到達したときにRRU0とRRU1とが調整された周波数で別々に送信した下り信号の周波数オフセットがどちらも0である場合、端末AiがRRU0およびRRU1から受信した下り信号には周波数偏差が存在しないとみなすことができる。したがって、端末Aiは、端末Aiの水晶発振器を調整しなくても、良好な下り信号復調性能を維持することができる。下り信号が端末Aiに到達したときにRRU0とRRU1とが調整された周波数で別々に送信した下り信号の周波数オフセットは同じであるが、0ではない場合、端末Aiが受信したRRU0とRRU1両方の下り信号に周波数偏差が存在する可能性がある。したがって、端末Aiは、先行技術に従って、受信した下り信号の周波数オフセットを決定し、決定した周波数オフセットに従って端末Aiの水晶発振器を調整することができ、それによって、良好な下り信号復調性能が維持される。
本発明の本実施形態では、BBUによって制御されるRRU0とRRU1とのオーバーラップするカバレッジエリア(例えば、図3、図4、および図5の列車の位置)にn台の端末が位置しているシナリオを用いて説明されている。実際、列車が走行する際に、各端末は、線路に沿って移動し、ある時点でRRU0とRRU1とのオーバーラップするカバレッジエリアを離れ、BBUによって制御される他のRRUのオーバーラップするカバレッジエリアに入る。したがって、各端末があるRRUのオーバーラップするカバレッジエリアに入ることを知っている場合、基地局内のBBUは、本実施形態で提供する方法を再度実行することができる。任意選択で、BBUは、端末によって送信された上り信号を測定することによって、端末が入る特定のエリアを決定してもよい。ここでは詳細を繰り返さない。
任意選択で、上記実施形態で提供される方法は、基地局によって周期的に実行されてもよい。一態様によれば、サイクルTより短いことは、基地局が上記方法をより頻繁に実行することを示し、すなわち、より小さい値を有するTは、基地局に正しい周波数オフセットをより高速で決定させることができ、それによって、高速移動する端末の下り信号復調の性能がより確実に保証される。別の態様によれば、サイクルがより長いことは、基地局が上記方法を実行する時間間隔がより長いことを示し、すなわち、より大きい値を有するTは、基地局を、一般的な速度で移動している端末の下り信号復調の性能に適合させ、基地局の内部処理の複雑さの低減がさらに助長され、基地局の電力消費が低減する。
任意選択で、前述の方法を実行するときに基地局が用いるサイクルTは、事前設定され、または前述の方法を実行する必要があるときに即座に計算される。例えば、上述の方法の応用シナリオに多くの不確実要素が存在する場合、基地局は、異なる計算方法を用いて異なるサイクルを決定してもよく、上記応用シナリオが安定する傾向にある場合には、あるTの経験値が事前設定されたTとみなされ、すなわち、基地局はそのTを継続的に用い、ある一定の期間にわたってTを再計算しない。当然ながら、事前設定されたTが、基地局が工場から出荷され、または電源が投入される前に、すでに基地局の記憶領域に記憶されていてもよい。任意選択で、基地局は、電源投入時に上記方法の実行を開始してもよく、RRU0とRRU1とが端末Aiから上り信号を別々に受信したときに上記方法の実行を開始してもよい。
例を用いて、以下で、Tが満たしうる条件または規則について説明する。
例1:端末が基地局にRSRP測定量を報告するサイクルはtであり、Tはtに等しい場合もあり、tより大きい場合もあるものと仮定する。すなわち、基地局によって事前設定されたTは、t以上の任意の値であり、または、基地局は、Tをt以上にするために、tをパラメータとして用いてTの値を計算する。上記計算では、複数の式を使用してよい。次の式、T=m*tは、簡単な式の一例であり、式中、mは1以上である。
例2:サイクルTはさらに、列車速度vに対する2つの隣接するRRU(例えば、RRU0およびRRU1)間の距離Dsの比以下とすることができる。すなわち、T<Ds/vまたはT=Ds/vである。
加えて、上記例1と例2とを組み合わせてもよい。例えば、m*t≦T≦Ds/vである。tは5ミリ秒(ms)であり、Dsは1000メートルであり、vは300キロメートル/時であるものと仮定され、その場合、Tの値は200msである。
理解されるように、基地局が上記方法を周期的に実行するサイクルTは、異なるステップに適用することができ、例えば、基地局は、Tに従ってS720および/またはS740を実行する。
本発明の別の実施形態は、通信システムをさらに提供し、本システムは、上記実施形態で提供される通信装置60を含み、通信装置60と通信する複数の端末をさらに含んでいてよい。
上記各実施形態で提供される通信方法、通信装置および通信システムは、セル複合ネットワーキングモードを用いる通信システムに適用することができ、移動する端末の下り信号復調性能を改善することができる。
本発明の各実施形態で提供される通信方法、ならびに通信装置および通信システムに含まれる機能は、ソフトウェア機能部の形態で実現され、独立した製品として販売され、または用いられる場合には、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができることに留意されたい。そうした理解に基づき、本発明の技術的解決策を本質的に、または先行技術に寄与する部分を、または技術的解決策の一部を、ソフトウェア製品の形態で実現することができる。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶されており、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)に、本発明の各実施形態で記述されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するためのいくつかの命令を含む。上記記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
以上の説明は、単に、本発明の具体的な実施態様にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明で開示されている技術範囲内で当業者によって容易に考案される一切の変形または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
60 通信装置
601 BBU

Claims (21)

  1. ベースバンドユニットBBUと、2つのリモート無線ユニット、RRU0およびRRU1とを含む通信装置であって、前記BBUは、第1の論理セルを制御するように構成されており、前記第1の論理セルは、前記RRU0によってカバーされる物理セルと、前記RRU1によってカバーされる物理セルとを含み、前記RRU0によってカバーされる前記物理セルと前記RRU1によってカバーされる前記物理セルとは第1のエリアにおいてオーバーラップしており、
    前記RRU0と前記RRU1とは、周波数f0で第1の下り信号を別々に送信し、次いで、第1の周波数と第2の周波数とで第2の下り信号を別々に送信するように構成されており、前記第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との差であり、前記第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではない、通信装置。
  2. fd_dl_0とfd_dl_1とは、
    |fd_dl_0|<|2*fd_dl|という条件と、
    |fd_dl_1|<|2*fd_dl|という条件と、
    をそれぞれ満たし、
    式中、パラメータfd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて正でない数であり、または、fd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて負でない数である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記BBUは、前記条件を満たすfd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1に従って決定するようにさらに構成されている、請求項2に記載の装置。
  4. 前記RRU0と前記RRU1とは、前記第2の下り信号を送信する前に、前記RRU1から前記RRU0に移動するn台の端末が送信した上り信号を別々に受信するようにさらに構成されており、前記n台の端末は、前記第1のエリアに位置しており、第iの端末は、端末Aiで示され、iは、1からnまでの任意の値であり、
    前記BBUは、fd_dlを決定するようにさらに構成されており、
    、および
    、および0≦a(i)≦1、
    であり、fd(i)は、前記上り信号に従って決定される前記端末Aiのドップラー周波数オフセット推定値を示す、請求項3に記載の装置。
  5. 前記BBUは、式、
    fd(i)=R*(Δf0(i)−Δf1(i))/2
    を用いてfd(i)を求めるようにさらに構成されており、
    式中、Δf0(i)は、前記RRU0が前記端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示し、Δf1(i)は、前記RRU1が前記端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示し、Rは、0より大きい変数である、請求項4に記載の装置。
  6. 前記BBUがTDDシステムで動作する場合、Rは1であり、または、
    前記BBUがFDDシステムで動作する場合、Rは、前記FDDシステムにおける下り搬送波周波数対上り搬送波周波数の比である、請求項5に記載の装置。
  7. 前記BBUは、前記RRU0および前記RRU1が受信した前記上り信号の参照信号受信電力RSRPを決定し、以下の式、
    RSRP_i=RSRP0(i)+RSRP1(i)、
    RSRP_sum=ΣRSRP_i、および
    a(i)=RSRP_i/RSRP_sum
    に従ってa(i)を求めるようにさらに構成されており、
    式中、RSRP0(i)は、前記RRU0が前記端末Aiから受信した前記上り信号のRSRPを示し、RSRP1(i)は、前記RRU1が前記端末Aiから受信した前記上り信号のRSRPを示す、請求項4から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記第1のエリアから前記RRU0までの距離と前記RRU1までの距離とはどちらもdであり、
    であり、
    q%は、異なる端末の周波数オフセット間の差の許容差を示し、qの値範囲は、[0,100]であり、Dminの値の範囲は[L0,L1]であり、L0は、前記RRU0と前記端末Aiとの動線間の垂直距離を示し、L1は、前記RRU1と前記端末Aiとの動線間の垂直距離を示す、請求項4から7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記BBUは、第1の条件および第2の条件が満たされる場合、前記n台の端末が前記第1のエリアに位置していると判定する、ように特に構成されており、
    前記第1の条件は、前記n台の端末内のすべての端末のドップラー周波数オフセット推定値が正の数または負の数であること、を含み、
    前記第2の条件は、前記n台の端末内の2台の端末ごとのドップラー周波数オフセット推定値の差の絶対値が|q%*fd-max|以下であり、fd-maxは、前記RRU0または前記RRU1からの下り信号の最大周波数オフセットであること、を含む、請求項4から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記BBUは、サイクルTに従ってfd_dlを決定するようにさらに構成されており、Tの値範囲は、[m*t,Ds/v]であり、tは、前記端末Aiが測定量を報告するサイクルを示し、前記測定量は、前記RRU0または前記RRU1からの前記下り信号のRSRPについての前記端末Aiの測定結果であり、mは、0より大きく、Dsは、前記RRU0と前記RRU1との間の距離を示し、vは、前記端末Aiの移動速度を示す、請求項4から9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 通信システムであって、前記システムは、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信装置を含む、通信システム。
  12. 通信方法であって、前記方法は、
    基地局が、周波数f0で第1の下り信号を別々に送信し、次いで、第1の周波数と第2の周波数とで第2の下り信号を別々に送信するステップ、
    を含み、
    前記第1の周波数は、f0と第1のオフセット補正量fd_dl_0との差であり、前記第2の周波数は、f0と第2のオフセット補正量fd_dl_1との和であり、fd_dl_0とfd_dl_1の少なくとも一方は0ではなく、
    前記基地局は、ベースバンドユニットBBUと、2つのリモート無線ユニット、RRU0およびRRU1とを含み、前記BBUは、第1の論理セルを制御するように構成されており、前記第1の論理セルは、前記RRU0によってカバーされる物理セルと、前記RRU1によってカバーされる物理セルとを含み、前記RRU0によってカバーされる前記物理セルと前記RRU1によってカバーされる前記物理セルとは第1のエリアにおいてオーバーラップしている、通信方法。
  13. fd_dl_0とfd_dl_1とは、
    |fd_dl_0|<|2*fd_dl|という条件と、
    |fd_dl_1|<|2*fd_dl|という条件と、
    をそれぞれ満たし、
    式中、パラメータfd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて正でない数であり、または、fd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1はすべて負でない数である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記方法は、
    前記基地局が、前記条件を満たすfd_dl、fd_dl_0、およびfd_dl_1に従って決定するステップ、
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記基地局が、第2の下り信号を送信する前記ステップの前に、前記方法は、
    前記基地局が、前記RRU1から前記RRU0に移動するn台の端末が送信した上り信号を別々に受信するステップであって、前記n台の端末は、前記第1のエリアに位置しており、第iの端末は、端末Aiで示され、iは、1からnまでの任意の値である、前記ステップと、
    前記基地局が、fd_dlを決定するステップであって、
    、および0≦a(i)≦1であり、
    fd(i)は、前記上り信号に従って決定される前記端末Aiのドップラー周波数オフセット推定値を示す、前記ステップと、
    をさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記基地局は、式、
    fd(i)=R*(Δf0(i)−Δf1(i))/2
    を用いてfd(i)を求め、
    式中、Δf0(i)は、前記RRU0が前記端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示し、Δf1(i)は、前記RRU1が前記端末Aiから受信した上り信号の周波数オフセットを示し、Rは、0より大きい変数である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記基地局がTDDシステムで動作する場合、Rの値は1であり、または、
    前記基地局がFDDシステムで動作する場合、Rは、前記FDDシステムにおける下り搬送波周波数対上り搬送波周波数の比である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記方法は、
    前記基地局が、前記RRU0および前記RRU1が受信した前記上り信号の参照信号受信電力RSRPを決定し、以下の式、
    RSRP_i=RSRP0(i)+RSRP1(i)、
    RSRP_sum=ΣRSRP_i、および
    a(i)=RSRP_i/RSRP_sum
    に従ってa(i)を求めるステップ、
    をさらに含み、
    式中、RSRP0(i)は、前記RRU0が前記端末Aiから受信した前記上り信号のRSRPを示し、RSRP1(i)は、前記RRU1が前記端末Aiから受信した前記上り信号のRSRPを示す、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記第1のエリアから前記RRU0までの距離と前記RRU1までの距離とはどちらもdであり、
    であり、
    q%は、異なる端末の周波数オフセット間の差の許容差を示し、qの値範囲は、[0,100]であり、Dminの値の範囲は[L0,L1]であり、L0は、前記RRU0と前記端末Aiとの動線間の垂直距離を示し、L1は、前記RRU1と前記端末Aiとの動線間の垂直距離を示す、請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記方法は、
    第1の条件および第2の条件が満たされる場合、前記基地局が、前記n台の端末が前記第1のエリアに位置していると判定するステップ、
    をさらに含み、
    前記第1の条件は、前記n台の端末内のすべての端末のドップラー周波数オフセット推定値が正の数または負の数であること、を含み、
    前記第2の条件は、前記n台の端末内の2台の端末ごとのドップラー周波数オフセット推定値の差の絶対値が|q%*fd-max|以下であり、fd-maxは、前記RRU0または前記RRU1からの下り信号の最大周波数オフセットであること、を含む、請求項15から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記方法は、
    前記基地局が、サイクルTに従ってfd_dlを決定するステップであって、Tの値範囲は、[m*t,Ds/v]であり、tは、前記端末Aiが測定量を報告するサイクルを示し、前記測定量は、前記RRU0からの前記下り信号のRSRPについての前記端末Aiの測定結果であり、mは、0より大きく、Dsは、前記RRU0と前記RRU1との間の距離を示し、vは、前記端末Aiの移動速度を示す、前記ステップ、
    をさらに含む、請求項15から20のいずれか一項に記載の方法。
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