JP2018504627A - 多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
特定の実施形態は多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム及び方法に関する。一例では、本多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、撮像する試料を照明するLEDパターンのシーケンスを発生するよう構成されたLEDアレイを含む。本システムは、アレイの各LEDパターン内の複数のLEDを同時にターンオンするために電力を独立に制御するように構成されたLED回路を含む。本システムは第1セットの低分解能画像を取得する光検出器を含み、各画像は一意のLEDパターンによる照明中の露光時間中に取得される。本システムは、前記第1セットの低分解能画像を用いてLEDアレイ内の各LEDと関連する第2セットの低分解能画像を発生し、フーリエ領域内の重複領域を第2セットの低分解能画像で反復的に更新して高分解能画像を生成する。
Description
関連出願のクロスリファレンス
本願は、米国仮特許出願第61/720258号(発明の名称”Breaking the Spatial Product Barrier via Non-Interferometric Aperture-Synthesizing Microscopy (NAM)”, 出願日:2012年10月20日出)及び米国特許仮出願第61/847472号(発明の名称”Fourier Ptychographic Microscopy”、出願日:2013年7月17日)の優先権を主張する米国特許出願第14/065,280号(発明の名称”Fourier Ptychographic Imaging Systems, Devices and Methods”、出願日:2013年10月23日)の部分継続出願であり、これらの仮出願は、すべての目的に対して参照することによりその全文が本明細書に援用される。
本願は、米国仮特許出願第61/720258号(発明の名称”Breaking the Spatial Product Barrier via Non-Interferometric Aperture-Synthesizing Microscopy (NAM)”, 出願日:2012年10月20日出)及び米国特許仮出願第61/847472号(発明の名称”Fourier Ptychographic Microscopy”、出願日:2013年7月17日)の優先権を主張する米国特許出願第14/065,280号(発明の名称”Fourier Ptychographic Imaging Systems, Devices and Methods”、出願日:2013年10月23日)の部分継続出願であり、これらの仮出願は、すべての目的に対して参照することによりその全文が本明細書に援用される。
政府支援の研究又は開発
本発明は、国立衛生研究所によって与えられた許可番号OD007307の下で政府支援を受けてなされた。政府は、本発明において一定の権利を有する。
本発明は、国立衛生研究所によって与えられた許可番号OD007307の下で政府支援を受けてなされた。政府は、本発明において一定の権利を有する。
発明の背景
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は一般にディジタルイメージングに関し、より詳しくは多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム及びそれらの構成要素、及び多重フーリエタイコグラフィイメージング方法に関する。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態は一般にディジタルイメージングに関し、より詳しくは多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム及びそれらの構成要素、及び多重フーリエタイコグラフィイメージング方法に関する。
タイコグラフィーイメージングは低分解能の強度画像を収集し、それらを高分解能の画像に再構成する技術である。過去20年に亘って、マイクロスケール及びナノスケール現象の高分解能で広視野の画像を生成するために様々なレジームで使用されてきた。第3世代シンクロトンソースにおけるX線レジームにおいて、原子スケール現象用の電子顕微鏡において、又は生物試料用の光学レジームにおいて、タイコグラフィは解析限界に近い数百メガピクセルの試料情報を取得する圧倒的な能力を示した。一般的に、タイコグラフィの基本的動作は試料が集束ビームによりスキャンされるとき試料から発する一連の回折パターンをサンプリングすることにある。これらの強度のみの測定値はその後、単一記録回折パターンより多数の試料情報の画素を有する複素(即ち、振幅及び位相)高分解能画像に再構成される。
最近、関心試料を異なる入射角から連続的に照明しながら取得した一連の低分解能強度測定値から試料の高分解能複素画像を構成するフーリエタイコグラフィイメージング技術が紹介されている。一つの特定の実施例では、フーリエタイコグラフィマイクロスコピー(FPM)システムは薄い半透明の関心試料の下方に置かれた発光ダイオード(LED)のアレイを使用する。各LEDは点光源を近似する。画像取得中に、FPMシステムは個々のLEDを連続的にターンオンして異なる角度から試料に入射する光を供給する。各LEDからの光は薄い試料を通過して結像レンズ(例えば、通常の顕微鏡対物レンズ)に入射する。光検出器が結像レンズからの回折パターンを受け取り、強度測定値を取得して各入射角に対する一意の低分解能画像を形成する。異なる入射角による連続照明中に取得した一組の低分解能画像は位相回復処理によって高分解能複素測定値に再構成することができる。この標準のフーリエタイコグラフィイメージング技術及びこの技術を実装するFPMシステムの一例は、Zheng, Guoan. Horstmeyer, Roarke, and Yang, Canghuei, “Wide-field, high-resolution Fourier ptychographic microscopy”, Nature Photonics vol.7(2013), pp.739-745(非特許文献1)及び米国特許出願第14/065,280号(発明の名称”Fourier Ptychographic Imaging Systems, Devices and Methods”、出願日:2013年10月23日)(特許文献1)に見ることができ、これらはすべての目的に対して参照することによりその全文が本明細書に援用される。
Zheng, Guoan. Horstmeyer, Roarke, and Yang, Canghuei, "Wide-field, high-resolution Fourier ptychographic microscopy", Nature Photonics vol.7(2013), pp.739-745
特定の実施形態は、ディジタルイメージングに関し、より詳しくは多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム及びそれらの構成要素、及び多重フーリエタイコグラフィイメージング方法に関する。
特定の実施形態は多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムに関する。本システムはLEDパターンのシーケンスを放射するように構成されたLEDアレイを備え、このLEDアレイは撮像する試料を照明するように配置される。本システムは更に、前記LEDアレイと電気的に通信するLED回路を備え、このLED回路は各LEDパターン内の複数のLEDを同時にターンオンするために電力を独立に制御するように構成される。本システムは更に、照明された試料から出る光を集光するように構成されたレンズを備える。本システムは更に、前記レンズからの光を受光して前記LEDパターンのシーケンスと関連する第1セットの低分解能画像を取得するように構成された光検出器を備え、各低分解能画像は露光時間中に受けた光に基づいている。本システムは更に、前記第1セットの低分解能画像を用いてLEDアレイ内の各LEDと関連する第2セットの低分解能画像を発生し、フーリエ領域内の重複領域を第2セットの低分解能画像で反復的に更新して高分解能画像を生成するように構成されたプロセッサを備える。
特定の実施形態は多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムのLEDアレイアセンブリに関する。本LEDアレイアセンブリは一般にLEDアレイ及びそのLEDアレイと電気通信するLED回路とを備える。そのLEDアレイは撮像する試料を照明するように配置される。そのLED回路は各LEDパターン内の複数のLEDを同時にターンオンするために電力を独立に制御するように構成される。
特定の実施形態は多重フーリエタイコグラフィイメージング方法に関する。本方法は、試料をLEDパターンのシーケンスにより多重照明する。本方法は、レンズを用いて照明された試料からでる光を集光する。本方法は、前記レンズからの光を受光する光検出器を用いて前記試料の第1セットの低分解能画像を取得する。各低分解能画像は,LEDパターンの一つが照明されている間の露光時間中に取得される。本方法は、第1セットの低分解画像を用いて試料の第2セットの低分解能画像を生成する。第2セットの各低分解能画像はLEDパターンの単一LEDと関連する。本方法は、フーリエ空間内のオーバラップ領域を第2セットの低分解能画像で反復的に更新することによって試料の高分解能画像を再構成する。
これらの及び他の特徴は関連図面を参照して以下でより詳しく説明される。
本発明のいくつかの実施形態を添付図面を参照して以下に記載する。図面に示す機構は寸法通りではない。
いくつかの実施形態は多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム、システム構成要素、及び方法に関する。いくつかの態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムはLEDアレイアセンブリを備え、該アセンブリはLEDアレイに接続されたLED回路を有し、独立に電力を制御して、試料の多重照明のためのLEDパターンのシーケンスの各パターン内の複数のLEDを同時にターンオンする。本システムは更に、LED回路と通信し且つ光検出器と通信するプロセッサを備える。本システムは、各サイクル中に使用する前記LEDパターンのシーケンス及び露光時間を決定し、画像取得中に前記LEDパターンのシーケンスを放射するために個々のLEDのターンオンを制御する制御信号を送信する。本システムは更に、照明された試料から出る光を受光するように置かれた結像レンズ(例えば、対物レンズ)を備える。本システムは、照明された試料から出る光に基づいて前記結像レンズから転送される回折パターンを受信するように置かれた光検出器を備える。この光検出器は各LEDパターンによる照明中の露光時間に光子を受信し、強度測定値を取得し、一つの低分解能画像を取得する。前記プロセッサは、決定された露光時間に基づいて前記光検出器による画像取得を制御するために前記光検出器に制御信号を送信する。各サイクル中に、前記光検出器は、試料が前記LEDパターンのシーケンスで照明されている間に第1セットの低分解能画像を取得する。本システムは、この第1セットの低分解能画像を用いて、第2セットの低分解能画像を生成し、この第2セットの低分解能画像を用いて高分解能画像を生成する。
各サイクル中に、本システムは当該サイクル中に使用するLEDパターンのシーケンス及び露光時間を決定する。各パターンの複数のLEDは各画像取得中に試料を照明するために前記LEDアレイ内で同時にターンオンされる。前記結像レンズは試料から出る光を受光し、前記光検出器は前記結像レンズから転送される光を受光する。各画像を取得するために、前記光検出器は、一つのLEDパターンが照明されている間に、光子を露光時間の間受信し、強度測定値をサンプリングする。各プロセスサイクル中に、前記光検出器はLEDパターンのシーケンスによる照明中に第1セットの低分解能画像を取得する。一部の例では、前記プロセッサは、最大処理時間及び/又は最小信号対雑音比(SNR)に基づいて前記LEDパターン及び露光時間を決定する。例えば、オペレータは調整入力を一つ以上の最大処理時間及び露光時間とともに付与することができる。一例では、プロセッサは、サイクル中の総処理時間を最大処理時間未満に維持する露光時間及び/又は取得される画像を最小SNRより大きいSNRを有するものとするLEDパターンを決定することができる。第1セットの低分解能画像を取得したのち、第1画像データセットの加重和演算を実行して、各画像取得時間においてただ一つのLEDがターンオンされた場合に取得されたであろう第2画像データセットを生成する。この加重和演算後に、画像試料の高分解能振幅及び位相マップを前記第2データセットに基づいて再構成することができる。使用可能な再構成プロセスの詳細は、Section III, in Zheng, Guoan, Horstmeyer, Roarke, and Yang, Changhuei, "Wide-field, high-resolution Fourier ptychographic microscopy," Nature Photonics, vol. 7, pp. 739-745 (2013), 及び米国特許出願第14/065,280号,発明の名称「Fourier Ptychographic Imaging Systems, Devices, and Methods」、出願日:2013年10月28日、に見られる。
標準のフーリエタイコグラフィイメージング技術によるデータ取得は、一般に、N個のLEDの大きなアレイ内で、一回の一つのLEDを発光させ、各発光されたLEDについて特定の入射角に基づいてディジタル画像を取得することによって行われている。Nが数百のLEDである場合、データ取得プロセスは時間がかかり得る。例えば、1秒の露光時間で225画像を取得するために225のLEDを使用する標準の負タイコグラフィイメージングシステムは225秒の総画像取得時間を要する。
取得する各画像に対して一つのLEDをターンオンする代わりに、いくつかの実施形態の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは多重照明を使用する。本システムはLEDアレイ内の任意のLEDをターンオンし得るLEDアレイアセンブリでLEDパターンのシーケンスの一意のパターンをターンオンするように設計される。一例では、LEDパターンは各画像に対してLEDの総数の1/2〜3/4までターンオンし得る。一意のパターンからの照明の下でのN個の異なる画像の取得後に、得られた画像を線形に結合すると、アレイ内の個々のLEDがターンオンされた場合に取得されるであろう第2データセットを生成することができる。しかしながら、各画像はただ一つのLEDを用いる場合よりずっと明るい光で照明されるために、1画像につきより短い露光時間を使用でき、より高速のデータ取得プロセスがもたらされる。
いくつかの態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム及び方法は、同じ雑音で露光時間を大幅に低減できるために、高分解能画像を生成する速度を高めるように構成される。上述したように、特定の標準フーリエタイコグラフィイメージング技術は、試料をただ一つの入射角から照明するために各画像取得時にただ一つのLEDをターンオンすることに基づいている。多重フーリエタイコグラフィイメージング技術は各画像取得中に一意のパターン内の複数のLEDを同時にターンオンする。パターン化された照明を提供するために、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、回路を有するLEDアレイアセンブリと、一意のパターンを放射するためにLEDアレイの任意のLEDをターンオンできるようにアレイ内の各LEDを独立に制御するように設計されたプロセッサを含む。各低分解能画像は光検出器で受信される著しく多数の光子に基くため、取得される各画像に対して雑音が小さくなる。この場合、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは同じ雑音を維持しながら露光時間を大幅に短縮し得る。各画像取得時の露光時間の短縮は全処理時間を低減する。雑音の量は各パターン内で発光されるLEDの数に基づく。幾つかの態様では、システムは、特定の露光時間を選択することによって処理時間を調整すること及び/又は特定のLEDパターンのシーケンスを選択することによってSNRを調整することができる。例えば、システムのオペレータは調整入力を付与し、処理時間をオペレータにより付与された処理時間未満に維持するとともに、雑音も特定のSNRレベル未満に維持することができる。例えば、225の画像を取得するために225のLEDを使用する多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、画像取得中に各一意のパターンに対して225のLEDのうちの113を同時にターンオンすることができる。同じ雑音量を維持しながら、露光時間はsgrt(225)/2=7.5で割った値に低減し得る。すなわち、各取得時に1LEDの照明を用いる場合の原露光時間が1画像につき1秒である場合、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムで使用される新露光時間は同じ雑音量を維持しながら1/7.5=0.13秒にていげんできる。この場合には、全画像取得時間は225秒から225*0.13=30秒に低減できる。
I. 多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム
図1はいくつかの実施形態による多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム10の構成要素のブロック図である。システム10は、LEDアレイアセンブリ110、結像レンズ120及び強度測定を行う光検出器130を備える画像収集アセンブリ100を含む。LEDアレイアセンブリ110は、撮像される試料(図示せず)を照明するように構成されたLEDアレイ112とLED回路114を備える。システム10は更に、プロセッサ144及びCRM(即ち、コンピュータ可読媒体)146を有するコントローラ140、任意選択の(破線で示される)ディジタル160、及び任意選択の(破線で示される)入力インタフェース170を含む。LED回路114はLEDアレイ112及びコントローラ140のプロセッサ144と電気通信する。LEDかいろ140は、LEDアレイ112内の各LEDを独立にターンオンする電力を供給するように構成される。プロセッサ144はLEDパターンのシーケンス及び決定し、制御信号を回路144を介してLEDアレイ112に供給してLEDパターンのシーケンスを放射する。LEDアレイ112と結像レンズ120の間の矢印は、結像レンズ120がLEDアレイ112からのコヒーレント光により照明された試料から出る光を受光するように位置することを示す。結像レンズ120と光検出器130の間の矢印は、光検出器130が結像レンズ120から伝達される試料から出る光を受光するように位置することを示す。光検出器130はLEDパターンのシーケンスにより照明された試料の第1セットの低分解能画像を連続的に取得し、各低分解能画像は露光時間に亘って得られた強度測定値に基づいている。本明細書において、露光時間は一般に、光検出器が光子を収集し、収集した光子から総エネルギーを電位に積分する間の持続時間を意味し、この電位は個別の光検出素子における強度の測定値として用いて単一の低分解能画像を構成する画像データを形成する。
多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム10は、プロセッサ144及びCRM146と、任意選択のディジタル60と、任意選択の入力インタフェース170を含む。一例では、これらの構成要素の一つ以上を単一のコンピューティング装置、例えばスマートフォン、ラップトップ、デスクトップ、タブレットなどの一部とし得る。任意選択のディスプレイ、任意選択の入力インタフェース170及びCRM146はすべてプロセッサ144と通信する。コントローラ140のプロセッサ144は画像取得中に使用するLEDパターンのシーケンス及び露光時間を決定し、更に光検出器130により取得された第1セットの低分解能画像の強度データから高分解能画像を生成する。プロセッサ144はまた光検出器130及びLED回路114と通信し、制御信号を送信してLEDパターンの照明を露光時間と同期させて、第1セットの低分解能画像をLEDパターンのシーケンスの照明時刻で取得する。即ち、プロセッサ144は制御信号をLED回路114を介してLEDアレイ112に送信してLEDパターンのシーケンスを放射するよう命令する。プロセッサ144は制御信号を光検出器130に供給し、LEDアレイがLEDパターンのシーケンスを放射する間に、光子を露光時間中受信する。
図2及び図3は、図1に示すシステムのような多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムで使用し得る画像収集アセンブリの構成要素の概略図である。図2は、一実施形態による画像収集アセンブリ200の側面図である。画像収集アセンブリ200は、試料200を照明するように置かれたLEDアレイ212を有するLEDアレイアセンブリ210と、その活性検出面で受信した光子から強度を測定する光検出器230を備える。この例では、画像収集アセンブリ200は透過照明モードに配置され、照明光を撮像中の試料を透過するように向け、結像レンズ220は試料を透過した光を受光する。この図示の例では、LEDアレイ212は7個のLEDを有する一次元LEDアレイである。この図示の例では、4個のLED214が発光され、3個のダLED215が発光されてないLEDパターンが示されている。画像取得中に、LEDはコントローラ(図示せず)から回路(図示せず)を経て制御命令を受信し、制御命令を実行してLEDパターンのシーケンスを放射する。システム200は更に、照明された試料20から出る光を受光しそのNAに基づいて受け入れる結像レンズ220を備える。場合によっては、結像レンズ220は試料面のフーリエ面に位置してよい。光検出器230は結像レンズ220から伝達される照明光を受光し、強度データを露光時間に亘って測定して各低分解能画像を取得する。画像取得動作中に、光検出器230は、試料20が放射されたLEDパターンのシーケンスによって照明されている間に第1セットの低分解能画像を取得する。
図3は、一実施形態による画像収集アセンブリ300の斜視図の概略図である。画像収集アセンブリ300は、試料21を照明するように構成されたLEDアレイ312を有するLEDアレイアセンブリ310と、結像レンズ320(タイコグラフィ、対物レンズ)と、光検出器330を備える。LEDアレイ312は400個のLEDを有する二次元アレイ(20×20)である。アレイ312内の特定のLEDの照明角度を示す矢印が示されている。動作中に、LEDはコントローラ(図示せず)から回路(図示せず)を経て制御命令を受信し、制御命令を実行してLEDパターンのシーケンスを放射する。結像レンズ320は照明された試料21から出る光を受光し、そのNAに基づいて受け入れる。場合によっては、結像レンズ320は試料面のフーリエ面に位置してよい。光検出器330は結像レンズ320から伝達される照明光を受光し、強度データを露光時間に亘って測定して各低分解能画像を取得する。画像取得動作中に、光検出器330は、試料21が放射されたLEDパターンのシーケンスによって照明されている間に低分解能画像のシーケンスに対する強度データを測定する。
いくつかの態様によれば、画像収集アセンブリの構成要素は透過照明モード(即ち、試料を透過した光を集光レンズで集光する)又は反射モード(即ち試料から反射された光を結像レンズで集光する)の何れかで動作するように配置してもよい。図2では、例えば、画像収集アセンブリ200の構成要素は透過照明モードで動作するように配置され、LEDアレイ212と結像レンズ220は照明光を試料20を透過するように向け、結像レンズ220が試料20を透過した光を受光するように配置される。反射モードで動作するには、LEDアレイと結像レンズは照明光を試料に向け、結像レンズが試料から反射される光を受光するように配置される。
多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムの標準的なサイクル中に、プロセッサはLEDパターンのシーケンスを決定して光検出器による画像取得中に放射する。プロセッサは、各画像収集のために光検出器が光子を受信し強度値を測定する露光時間も決定する。プロセッサは制御信号を制御データとともに光検出器及びLEDアレイの両方に送り、各LEDパターンの放射を画像取得と同期させる。プロセッサは、例えば画像取得動作の開始時間、各画像取得に対して決定された露光時間及びカソードクラスLEDパターンの対応する照明時間、及び取得画像数、決定されたLEDパターンのシーケンスを放射するデータのうちの一つ以上を含む制御データを送信する。画像取得中に、プロセッサは回路を介してLEDアレイ内の各LEDを独立に制御してLEDパターンのシーケンス内のLEDをターンオンする。結像レンズは試料から出る光を受光し、その光を光検出器に転送する。光検出器は、各LEDパターンが放射される決定露光時間中に光子を受信し、強度測定値をサンプリングする。各サイクルの画像取得プロセス中に、光検出器は、試料が決定されたLEDパターンのシーケンスにより照明される間に、試料の第1セットの低分解能画像を連続的に取得する。プロセッサは第1画像データセットに加重和演算を実行して第2画像データセットを再生する。この第2画像データセットは、各画像取得時に単一LEDがターンオンされた場合に取得されるものである。プロセッサはこの第2データセットを用いて試料画像の高分解能振幅及び位相マップを再構成する。
一般に、試料は一以上の関心対象物を含み得る。例えば、試料は一以上の細胞小器官を有する生物試料とし得る。別の例として、試料はハードウェアウェハとし得る。場合によっては、試料中の一以上の対象物は薄膜又は半透明にしてよい。
いくつかの態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、LEDアレイとLED回路を備えるLEDアレイアセンブリを備える。LED回路はLEDアレイ内の各LEDと、例えばコントローラのプロセッサとの間の電気通信を提供する。即ち、プロセッサはLED回路を経てLEDアレイに電気的に接続され、LEDパターンのシーケンス内の各LEDパターンのLEDをターンオンする制御信号を送信することができる。
LEDアレイアセンブリは照明用にn×m次元のLEDアレイを備える。LEDアレイは個別のLEDの一次元アレイ(1×m、ここでn=1)又は二次元アレイにし得る。LEDアレイの次元のいくつかの例は、6×6,7×7,8×8,9×9,10×10,32×32,50×50,20×20,30×30,60×60,10050×10,20×60,1×10,1×7,1×20,1×30などである。他の次元を使用してもよい。LEDアレイ内の各LEDは点発光体として近似してもよい。LEDアレイは多くの場合アレイの各位置に一つのLEDとして記載するが、各位置は場合によっては複数のLEDを有し得る。例えば、アレイ内の各位置は青色LED、緑色LED及び赤色LEDを有し得る。場合によっては、LEDは可変光波長を提供する。他の場合には、LEDは紫外光波長を提供する。他の場合には、LEDは赤外光波長を提供する。
いくつかの態様では、多重フーリエイタイコグラフィメージングシステムは、各LEDに供給される電力をそのLEDが[オン]状態になる時間に亘り変化させる必要なしに、LEDアレイ内のアレイの任意の組み合わせに電力(電圧)を同時に供給することができるLED回路を有するLEDアレイアセンブリを備える。換言すれば、LED回路はアレイ内の「オン」状態にする必要があるありとあらゆるLEDに一定の電力(即ち電圧)を同時に供給することができる。即ち、LED回路は、アレイ内のLEDの任意の組み合わせを同時にオン/オフする独立制御を可能にするように設計される。一例では,LED回路は各LEDとプロセッサとの間に電気接続(例えば配線)を備える。
図4は、一実施形態に係わる、LEDアレイ内の「オン」状態にする必要があるすべてのLEDに一定の電力(即ち、電圧)を同時に供給し得るLED回路412を有するLEDアレイアセンブリ410の概略図である。LEDアレイアセンブリ410は3×5LEDアレイ412及び個別にアドレスされるLED回路414を備える。LED回路414を示す矢印はLED回路414内の一つの配線を示すが、この図示のLED回路414内には15の配線が存在することを理解されたい。図に示すように、LED回路414はアレイ412内の各LEDとコントローラ(例えば、マイクロコントローラ)の制御ロジックとの間に一つの配線を含んでいる。単一配線は各LEDへのDC電圧/電流を個別に制御する能力を提供する。即ち、LEDアレイ412は個別にアドレスされるアレイである。
従来のLEDアレイは一般的に一度に一つのLEDをターンオンするように電気接続を用いて設計され、各LEDは関連する行及び列に値を設定することによって制御される。このようなLEDアレイはしばしば多重ディスプレイと称されている。関連する形態のディスプレイはしばしばチャーリープレックスディスプレイと称されている。例えば、しばしばドットマトリクスディスプレイと称されている一つの従来のLEDアレイでは、ドットマトリクスコントローラを備え、行がマイクロコントローラのLEDアノードに接続され、列がマイクロコントローラのLEDカソードに接続される。ある列内のLEDのどれかをターンオンするためには、その列は低設定(例えば、低電圧)にする必要がある。ある行内のLEDのどれかをターンオンするためには、その行は高設定(例えば、高電流)にする必要がある。行及び列が両方とも高に又は両方とも低に設定される場合、何の電圧もそのLEDに加わらず、そのLEDはターンオンしない。個々のLEDを制御するには、その列は低に、その行は高に設定される。一行内の複数のLEDを制御するには、その行は高に設定され、それぞれの列はそれぞれのLEDをターンオンするかどうかに応じて低又は高に設定される。この従来のLEDアレイは、各LEDを独立制御できないため、LEDの任意のグループを同時にターンオンすることができない。すなわち、そのLED制御は行及び列の設定に依存し、個々のLEDに依存しない。例えば、この従来のLEDアレイはアレイの対角方向に沿うLEDをターンオンすることはできない。その理由は、これには行のすべてを低電圧に設定し、列のすべてを高電圧に設定する必要があるためであり、これは要望どおりに対角線に沿うLEDのみをターンオンする代わりに、アレイ内のすべてのLEDをターンオンする。
図5は、3×5行/列アドレスLEDアレイを備えるLEDアレイアセンブリ501の概略図である。本例では、LED回路は全行/列に沿ってのみDC電圧/電流を制御するように設計されている。
従来のLEDアレイ(例えば、ドットマトリクスディスプレイ又はチャーリープレックスディスプレイ)はLEDアレイ内のLEDの任意のグループをターンオンすることができないため、それらは所望のパターン内の各LEDを個別に極めて急速に(即ち、人の目の近似積分時間である30ミリ秒以内に)ターンオンする。これはLEDディスプレイの内容をユーザに表示するのに役立つが、多重照明のために、例えば試料を均等に照明するために各LEDから一定量の光パワーを時間をかけて供給するのに役立たない。
いくつかの態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、試料から出る光を集光する結像レンズを備える。一般に、結像レンズは試料面のフーリエ面に置かれる。結像レンズは、例えばその開口数(NA)に基づく入射角の範囲内の光のみを受光する」対物レンズとし得る。一例では、結像レンズは約0.08のNAを有する対物レンズである。別の例では、結像レンズは約0.01から0.1の範囲内のNAを有する対物レンズである。
特定の態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、等間隔の個別検出素子(例えば画素)の二次元格子を有する光検出器を備える。各露光時間中、光検出器は光子を収集し、収集した光子からの合計エネルギーを電位に積分し、この電位を各個別の光検出素子(例えば画素)における強度測定値として用いて一つの低分解能画像を構成する画像データを形成する。光検出器はサイクル中に個別光検出素子の格子により測定された強度分布の画像データからなる低分解能画像を有する信号を発生する。可視光放射が試料の照明に使用される場合には、光検出器は電荷結合デバイス(CCD)、CMOSイメージングセンサ、アバランシフォトダイオード(APD)アレイ、フォトダイオード(PD)アレイ、光電子増倍管(PMT)アレイなどの形態にしてよい。テラヘルツ放射を使用する場合には、光検出器は、例えばイメージングボロメータとしてよい。X線放射を使用する場合には、光検出器は、例えばX線検出用CCDとしてよい。光検出器のこれらの例はカラー検出器、例えばRGB検出器としてもよい。他の態様では、光検出器はモノクロ検出器としてもよい。
特定の態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、CRMに格納された命令を受信し、命令を実行してシステムの一以上の機能を実行する一以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)を備える。例えば、プロセッサはCRMに格納された命令を実行して、1)画像データを解釈する、2)高分解能画像を再構成する、3)第1セットの低分解能画像データから第2セットの低分解能画像データを生成する、4)一以上の画像又は他の出力をディスプレイに表示するための表示データを供給する、5)LEDパターンのシーケンス、露光時間、LEDアレイ内のLEDをLEDパターンの形にターンオンする制御命令、及び/又はセクションIIに記載する多重フーリエタイコグラフィイメージング方法の一以上のステップ中に実行される他のステップ、のうちの一つ以上を実行する。プロセッサは一以上の電源に直接的に接続しても、他の装置を介して間接的に接続してもよい。一以上の電源はシステムの内部及び/又は外部にしてよい。
所定の態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、制御信号をLEDアレイ及び/又は光検出器に送信するプロセッサを備える。場合によっては、これらの制御信号はLEDパターンのシーケンスの放射を第1セットの低分解能画像を取得するための露光時間と同期させる。例えば、プロセッサは、制御信号を命令ととともにLED回路を介してLEDアレイに送信してLEDパターンのシーケンスを放射するとともに、制御信号を光検出器に送信してLEDアレイがLEDパターンのシーケンスによって照明される露光時間の間光子を受信させる。プロセッサは更に、画像取得中使用するLEDパターンのシーケンス及び露光時間を決定する及び/又は光検出器により取得された第1セットの低分解能画像から高分解能画像を生成する。
特定の場合には、プロセッサはLEDパターンのシーケンスを放射するために、制御信号をLED回路を介してLEDアレイに送信することができる。これらの場合には、コントローラは、シーケンスの各LDEパターンのLEDをターンオンするために、LEDアレイ内のLEDの任意の組み合わせを独立に制御することができる。プロセッサは、LEDパターンのシーケンスによる照明中に収集された第1セットの対分解能画像から高分解能画像を生成することもできる。
特定の態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、一以上のプロセッサと通信するCRM(例えば、メモリ)を備え、データを受信し、CRMに格納されたデータを送信する。CRMは、システムのいくつかの機能を実行するための命令を格納するのに加えて、低分解能画像データ(第1セット及び第2セット)、高分解能画像データ、オペレータ又は他の主体からの入力、及びシステムで使用される他のデータも格納し得る。例えば、CRMは、所定のSNRレベル及び/又は処理時間に対応する異なるLEDパターンのシーケンス及び露光時間を格納し得る。他の例では、CRMは、LEDパターンのシーケンス及び/又は露光時間を特定の処理時間及び/又は特定のSNRに基づいて計算する命令を格納し得る。代わりに、例えばアダマール多重を用いる場合には、CRMはルックアップテーブルを格納し得る。このルックアップテーブルは取得可能な複数の画像1〜Nのリストを含むことができ、ここでNは1000以上である。Nの各値に対して、ルックアップテーブルはN個の異なるLEDパターンの一意のリスト(即ち、取得すべき各画像に対してLEDアレイ内のどのLEDをターンオンし、どのLEDをオフのままにすべきかを示すリスト)を含む。ルックアップテーブルは取得すべき各画像に対する露光時間のリストを含んでもよい。
いくつかの態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、プロセッサと通信し、画像表示用のデータ及び他の出力を受信して、例えばシステムのオペレータに提示するディスプレイを備える。このディスプレイはカラーディスプレイでも、白黒ディスプレイでもよい。更に、ディスプレイは二次元ディスプレイでも、三次元ディスプレイでもよい。一実施形態では、ディスプレイは複数のビューを表示し得るものとしてもよい。
いくつかの態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは入力インタフェースを備える。この入力インタフェースはシステムのオペレータからの入力を受信し得るデバイスを指す。例えば、入力インタフェースはキーボード、タッチスクリーン、マイクロフォンなどとし得る。
A. LEDパターンのシーケンス
特定の態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、LEDパターンのシーケンス内のLEDアレイも複数のLEDをターンオンするためにLEDアレイアセンブリを用いる。各LEDパターンによる照明中に、システムは低分解能画像を取得する。LEDパターンは本明細書内の所定の例においてN個のLED(N=n×n)を有する方形LEDアレイに関して記載されているが、他のLEDアレイを使用してもよい。
各サイクル中にLEDのパターンを放射することによって、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、取得される各画像内で同じSNRを維持しながら露光時間を低減することにより画像取得を従来の技術より著しく高速化し得る。方形LEDアレイを使用すると、例えば各画像の取得の露光時間(及び画像取得プロセスの合計持続時間)を、取得される各画像内の固定のSNRに対して約sqrt(N)/2の因数で減少させることができ、ここでもNはアレイ内のLEDの数であり、sqrt()は平方根演算を示す。アダマール多重の理論から、正確な露光時間の減少率は[sqrt(N)+(1/sqrt(N)]/2であり、これは大きなNに対して上記の近似値に近づき、SNRをもたらす主な雑音源は統計的に独立であり且つ付加的である。言い換えれば、システムが、ただ一つのLEDをターンオンする場合に使用されているように、同じ画像露光時間を使用し得る場合には、多重化を使用し、雑音が独立で付加的であるとき、各検出画像の同じSNRを約sqrt(N)/2倍だけ改善することができる。いくつかの態様では、システムはこの柔軟性を活用して、露光時間及びLEDパターンを調整することによってシステムを処理時間とSNRの特定の組み合わせに調整することができる。パターンに配列された照明LEDを用いて第1セットのN個の画像を取得した後に、システムはN個の画像の加重和演算を実行して、各取得時にただ一つのLEDをターンオンするときに取得される画像に類似する第2セットの画像を生成する。
一般に、LEDパターンのシーケンスは一意のパターンを備える。殆どの場合、各LEDパターンは一度にターンオンされる少なくとも一つのLEDを備える。一態様では、各LEDパターンは各画像取得中にアレイ内のLEDの最高で半分までターンオンする。方形LEDアレイの場合には、各LEDパターンは各画像につきアレイ内のLEDの最高でN/2までターンオンする。別の態様では、各LEDパターンは各取得画像につきアレイ内のLEDの最高で4分の一までターンオンする。方形LEDアレイの場合には、各LEDパターンは各画像につきアレイ内のLEDの最高でN/4までターンオンする。別の態様では、各LEDパターンは各取得画像につきアレイ内のLEDの4分の一超をターンオンする。一般的に、多重化は一度に2以上のLEDがターンオンされる必要がある。例えば、LEDパターンは一度に3N/4以下のLEDがターンオンされる。
場合によっては、シーケンス内の一意のパターンの数はLEDアレイ内で発光されるLEDの数又は取得される画像の数により決まる。方形(n×n)LEDアレイを使用する一例では、一連のパターン内の一意のパターンの数はN(N=n×n)である。シーケンス内の一意のパターンの数はNであり、LEDパターンのシーケンスは相まってN×Nマトリクスを構成し、このマトリクスはNの所定の値に対する正しいパターンセットを選択するルックアップテーブルとして格納し、適切にアクセス可能にし得る。一意のパターンの数は、アダマール符号の修正版を使用するとき(即ち、試料面における不均等照明、完全にターンオフしないLED源又は結合出力を提供するLED源が考慮されるかもしれないとき)、Nより少なくすることもできる。
一態様では、シーケンス内のLEDパターンは「アダマール」符号とも称される「アダマール」パターンにより規定される。一次元LEDアレイ(n×1)の場合には、シーケンス内の一意のパターンの数はnであり、LEDパターンのシーケンスは相まって、長さnの信号に対してn×n「アダマール」マトリクスを構成する。
図6は、一実施形態に係わる、7×7LEDアレイに対する49の異なる2Dアダマールパターンのシーケンスから選ばれた7つの2DアダマールLEDパターンである。念のため、n=7で、N=n×n=49である。図において、白項目はそのLEDがオンであることを示し、黒項目はそのLEDがオフであることを示す。
図7は、一次元LEDアレイ714によって照明されるLEDパターンのシーケンスを示し、このシーケンスは多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムで7つの低分解能画像を取得するために使用し得る。この特定の例では、LEDアレイ714は7個のLEDを有し、7つの照明パターン710,720,730,740,750,760,770がシーケンス(N=7)で使用される。この例は簡単のために一次元LEDアレイに基づいているが、パターンの拡張は二次元LEDアレイに対して直接得られる。それらの1Dカウンタパートから関連する2Dアダマールパターンを形成する一つの簡単な方法は、最初に値n又はLEDアレイの一次元に沿って使用されるLEDの数に対してアダマールパターンを規定することにある。例えば、n=7の場合には、第1パターンに対して、s=[1110100]、その後s’=[111-11-1-1]を形成する。次に、s'のそれ自身との外積を計算してs2D’=s'*s'を形成する。ここで、*は外積を示す。s2D’はそのエントリに+1及び−1を含む7×7マトリクスである。最後に、関連する2Dパターンs2Dはs2D’内の−1であるすべてのエントリを0に設定し、+1であるすべてのエントリを不変のままとすることによって見つけられる。
この例では、シーケンス内のパターンはベクトルs=[1110100]の巡回置換に基づくアダマールパターンである。ターンオンされる第1のLEDパターン710はs(第1、第2、第3、第5及び第6LEDオン)と一致する。ターンオンされる第2のLEDパターン720は右へ一つシフトされた[0111010]と一致する。第3のLEDパターン730はさらに右へ一つシフトされた[0011101]と一致する。第4のLEDパターン740はさらに右へ一つシフトされた[1001110]と一致する。第5のLEDパターン750はさらに右へ一つシフトされた[0100111]と一致する。第6のLEDパターン760はさらに右へ一つシフトされた[1010011]と一致する。第7のLEDパターン770はさらに右へ一つシフトされた[1101001]と一致する。二次元のLEDアレイでパターンを表示する場合に、右へ一つずつシフトさせる上述の方法は、LEDの二次元パターンを右へ一列ずつ、下へ一行ずつ順次シフトさせるように一般化することができる。アダマールパターンを使用したが、他のsベクトルの置換に基づく他のパターンを使用し得る。その第1の例はそのパターンをアダマールsマトリクスの再配列版であるウォルシュマトリクスから得る。第2の例では、いくつかの応用において、LEDパターンを幾分ランダムに選択するのが有益であるかもしれない。上記の簡単な例のランダムシーケンスの一例は、[0110010],[0001010],[1110101],[1011100],[0100001],[10111100],[01010000]である。他の応用において、LEDパターンをアダマールシーケンスの微修正版として選択し、例えば中央の3つのエントリが常に残りの位置のLEDより低い総合光パワーになるように選択するのが有利であるかもしれない。ベクトルs内のエントリが各LEDから放射される光パワーの量を示すものとすると、その例示的シーケンスは、第1パターンとしてs1=[11.50.500],s2=「01.5.5010],s3=「00.5.5.501],s4=「100.5.510],s5=「0100.511」,s6=「10.50011],S7=「110.5001」、が有利である。
多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、図7に示す7つのLEDパターンに基づく7つの低分解能画像I=[I1,I2,I3,I4,I5,I6,I7]の第1画像セットを取得した後、あたかもただ一つのLEDがタ各画像取得中にーンオンされたかのような第2セットの低分解能画像を生成し得る。ここで、Iは各検出画像をその列の1つに含むマトリクスである。二次元画像の場合には、Iの各列は各二次元画像の一次元ベクトルへの再形成版を含む。
図8は、一実施形態に係わる、7つのLEDを有する一次元LEDアレイ814による照明の概略図であり、本例では各画像取得中にただ一つのLEDがターンオンされる。この図示の例では、LEDパターンのシーケンス801は照明パターン810,820,830,840,850,860,870を含み、これらのパターンは各画像取得時にアレイ内のただ一つのLEDを順次にターンオンする。
システムが図7に示す7つのLEDパターンに基づく7つの画像を取得した後、これらの画像を線形に結合して図8に示す照明パターンに基づく第2セットの画像を(同じ露光時間の間に)より低い雑音で再生成することができる。第2セットの低分解能画像を生成するために、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは第1セットに対して加重和演算を実行する。一例では、システムは最初にLEDアレイ次元と関連する結合ベクトルRを決定することによって加重和演算を実行する。例えば、7つのLEDを有する一次元LEDアレイに対して、結合ベクトルR=[111-11-1-1]/4である。次に、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは行列積L1=IRを決定する。L1はLEDアレイ内の第1LEDから形成された所望の画像である。丁度j番目のLEDがターンオンされた場合に形成される画像Ljは行列IとRのj番目の循環置換との行列積として与えられる。
LEDのsベクトル及びベクトルRは種々の方法で決定される。一例では、ベクトルs及びRは両方ともアダマール符号を用いて決定し得る。図4に示すLEDパターンでは、例えば、ベクトルs及びRは両方ともn=7のアダマール符号を用いて決定される。アダマール符号の詳細は、Schechner, Y. Y., Nayar, S. K., and Belhumeur, P. N. "Multiplexing for optimal lighting," IEEE PAMI 27, 1339-1356 (2007)、に見られ、この文献はアダマール符号に関し参照することにより本明細書に含まれる。非加算的な雑音が存在する場合には、アダマール符号より他の方法が好ましいかもしれない。LEDの他のセット(即ち、ランダム結合)も有効な候補である。多重照明の一例は、Tian, L., Li, X., Ramchandran, K., Waller, L., "Multiplexed coded illumination for Fourier ptychography with an LED microscope," Biomedical Optics Express 5(7), pp. 2376-2389 (2014)、に見られ、この文献はこの例に関して参照することにより本明細書に含まれる。別の例はランダム照明シーケンスを使用することができ、この場合にはアレイ内のLEDの約N/2が一画像ごとにターンオンされるが、これらN/2のLEDはランダムに不均一に選択される。最後に、アレイ内のいくつかのLEDをアレイ内の他のLEDよりも明るくターンオンするのが有利であり得る。ベクトルs内のエントリが各LEDから放射される光パワーの量を示すものとすると、いくつかの実装では中央部のLEDから放射される光パワーを縁部のLEDから放射される光パワーより低く重み付けするのが有利であり得る。この場合には、その例示的シーケンスは、第1パターンとしてs1=[11.50.500],s2=「01.5.5010],s3=「00.5.5.501],s4=「100.5.510],s5=「0100.511」,s6=「10.50011],S7=「110.5001」である。ここでは、中央の3つのLEDは側部のLEDより低い光パワーのままである。
多くの態様では、LEDパターンのシーケンス内の各LEDパターンはLEDアレイ内のLEDの総数の半数以上のLEDを含む。一例では、LEDパターン内のLEDの数はLEDアレイ内のLEDの数の半分である。別の例では、LEDパターン内のLEDの数はLEDアレイ内のLEDの総数の半分より多い。別の例では、LEDパターン内のLEDの数はLEDアレイ内のLEDの総数の55%超である。別の例では、LEDパターン内のLEDの数はLEDアレイ内のLEDの総数の60%超である。別の例では、LEDパターンのシーケンスの各LEDパターン内のLEDの数はLEDアレイ内のLEDの総数の半分以上である。別の例では、LEDパターンのシーケンスの各LEDパターン内のLEDの数はLEDアレイ内のLEDの総数の50%〜70%の範囲内である。
一般に、LEDパターンのシーケンス内の各LEDパターンは発光されるLEDの一意の配列である。画像取得中に、各LEDパターンが露光時間中発光され、その間光検出器は光子を受信して低分解能画像を取得する。LEDパターンはベクトルsの所定の順列に基づくものとし得る。他の例では、LEDパターンはLEDのランダムな組み合わせとし得る。この場合には、LEDパターンは、例えば乱数発生出力に基づくものとし得る。
B.調整可能な処理時間及び/又はSNR
特定の態様では、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは規定値より低い処理速度及び/又は規定値より高い最小SNRで動作するように調整することができる。一部の例では、システムは、例えば多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムのオペレータから受信される最大処理時間及び/又は最小SNRレベルの調整入力に基づいて調整される。一般的にオペレータは一人もしくは複数の人を指すが、オペレータは高分解能データを受信し、調整入力を出力するプログラムとしてもよい。一例では、調整入力は、例えば外部インタフェースなどのインタフェースを介してオペレータにより入力される。一般に、処理時間はサイクル中に低分解能画像を取得する持続時間をいう。
LEDパターンを決定するために、システムは最初に、最小のSNRを得るためにLEDパターンに必要とされるLEDの数を決定することができる。例えば、プロセッサは、一定の露光時間に対して各LEDパターンで使用するLEDの数を最小SNR値に基づいて決定することができる。上述したように、方形LEDアレイを使用する場合には、方形LEDアレイ内のN個のLEDが発光するとき、画像のSNRはsqrt(N)/2倍だけ向上する。アレイ内のただ一つのLEDによる照明に対する既知のSNR値(SNR0)を用いると、プロセッサは各パターンで使用するLEDの数をSNR0/sqrt(N)/2として決定することができる。LEDの数が選択された時点で、LEDパターンを種々の技術に基づいて選択することができる。一例では、LEDパターンはランダムに生成される一意のパターンとし得る。別の例では、LEDパターンは種々のベクトルの順列に基づくものとし得る。一例では、LEDパターンはアダマール符号の順列に基づくものとし得る。
多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムには、本開示の範囲から逸脱することなく多くの変更や付加や省略が可能である。更に、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムの構成要素は統合しても分離してもよい。
II. 多重フーリエタイコグラフィイメージング方法
図9は、本発明に係わる多重フーリエタイコグラフィイメージング方法のフローチャートである。910において、多重フーリエタイコグラフィイメージング方法はその第1サイクルを開始する。各サイクル中に取得される低分解能画像の数Nはアレイ内の照明用LEDの数に等しい。この方法の説明において、方形アレイが使用され、照明用LEDの数はN=n×nである。
ステップ920において、LEDパターンのシーケンス及び露光時間がサイクルの一以上のステップで使用するために決定される。一例では、同じLEDパターンのシーケンス及び/又は露光時間が前サイクルから使用される。
一部の例では、プロセッサはサイクルで使用するパターン内のLEDの数を決定する。一態様では、各LEDパターンはアレイ内のLEDの最大で半分までを使用する。別の態様では、各LEDパターンはアレイ内のLEDの最大で1/4までを使用する。更に別の態様では、プロセッサは、一定の露光時間及び特定のSNR値に基づいて各LEDパターンで使用するLEDの数を決定し得る。即ち、方形LEDアレイを使用する場合には、方形アレイ内のN個のLEDが発光するとき、画像のSNRはsqrt(N)/2倍に向上する。ただ一つのLEDによる照明に対する既知のSNR値(SNR0)を用いると、プロセッサは各パターンで使用するLEDの数をSNR0/sqrt(N)/2として決定することができる。
一部の態様では、プロセッサは次に、最大処理時間及び一定のSNR値に基づいて使用する露光時間を決定する。プロセッサは、(処理時間)/(取得画像の数N)に基づいて露光時間を決定することができる。
一部の例では、処理時間及び/又はSNRの特定の値はオペレータ又は他の主体から調整可能な入力として与えられてもよい。例えば、処理時間の値はオペレータにより入力された最大処理時間としても、及び/又は、SNRの値はオペレータにより入力された最小SNR値としてもよい。
LEDの数が選択された時点で、LEDパターンを種々の技術に基づいて選択することができる。一例では、LEDパターンはランダムに生成される一意のパターンとし得る。別の例では、パターンは種々のベクトルの順列に基づくものとし得る。一例では、LEDパターンはアダマール符号の順列に基づくものとし得る。
LEDパターンのシーケンス及び露光時間がステップ920で決定された時点で、方法は関心試料をLEDパターンのシーケンスで照明する。プロセッサは制御信号を光検出器及びLEDアレイの両方に送信して画像取得をLEDパターンによる照明と同期させる。この画像取得プロセス中に、第1セットのN個の低分解能強度測定値I=[I1,I2,..,IN]を光検出器で取得する(ステップ940)。この第1セットの低分解能画像を抽出するために図1−3につき説明した画像収集アセンブリの何れかを使用し得る。
ステップ950において、本方法は第2セットの低分解能強度測定値を発生させる。第2セットの画像は各取得時にただ一つのLEDがオンであるときに取得されるものと同類である。第2セットを生成するために、第1セットに対して加重和演算が実行される。一例では、システムは、最初にLEDアレイ次元と関連するベクトルRiを決定することにより加重和演算を実行する。次に、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは行列積Li=IRiを決定する。L1はLEDアレイ内の第1番LEDから形成される所望の画像である。丁度第j番LEDがターンオンされた場合に形成される画像Ljは、各検出画像をその列に含む画像行列IとRのi番の循環置換(結合ベクトルRとみなす)との間の行列として与えられる。2D検出器上に画像を形成するために2Dパターンを表示する2DLEDアレイに対して、加重和を同様に働かせるが、最初に、各n×nの組み合わせ行列(ID組み合わせベクトルRiがそれらの関連IDLEDパターンsiに接続されるのと同様に、各2DLEDパターンに接続される)を1×n2ベクトルに再形成するとともに、各n×m行列(2D画像を表す)1×m2ベクトルIiに再形成することによって、2D組み合わせパターン及び2D画像をベクトルに変える必要がある。これは、上と同様に、各2D組み合わせパターンをIDベクトルRiとして表現し、IDパターン及び画像の場合と同様に、各再形成画像Iiをその各列に含む画像データ行列Iを形成し得る。
ステップ960において、本方法は、第2セットの低分解能強度測定値をフーリエ空間内で反復的に結合することによって高分解能画像を再構成する。再構成プロセスの2つの動作例を図9及び図10を参照して次の節で詳細に記載する。図に示されていないが、ステップ960後に、本方法は例えば高分解能画像等の出力をディスプレイに提示する任意選択のディスプレイステップを含み得る。
ステップ970において、本方法は別のサイクルがあるかどうか決定する。別のサイクルがある(YES)場合、方法はステップ920に戻る。別のサイクルがない場合(NO)、方法は終了する(ステップ980)。
再構成プロセス
再構成プロセスの特定の詳細は、Zheng, Guoan, Horstmeyer, Roarke, and Yang, Changhuei, "Wide-field, high-resolution Fourier ptychographic microscopy," Nature Photonics vol. 7, pp. 739-745 (2013)及び米国特許出願14/065,280,発明の名称 "Fourier Ptychographic Imaging Systems, Devices, and Methods" and 出願日:2013年10月28日、に見られる。再構成動作中に、高分解能画像を生成するためにフーリエ領域内の重複領域は低分解能強度画像で反復的に更新される。
図10は、図9のステップ950で生成された第2セットのN個の低分解能強度分布測定値IIm(ki x,ki y)(それらの照明波動ベクトルki x, ki yでインデックスされ、i=1,2,...Nである)から計算的に再構成され得る。
図10は一実施形態に係わる再構成プロセスのフローチャートである。このプロセスでは、試料の高分解能画像は図9のステップ950で生成された第2セットのN個の低分解能強度分布測定値IIm(ki x,ki y)(それらの照明波動ベクトルki x, ki yでインデックスされ、i=1,2,...Nである)から計算的に再構成され得る。
図10は一実施形態に係わる再構成プロセスのフローチャートである。このプロセスでは、試料の高分解能画像は図9のステップ950で生成された第2セットのN個の低分解能強度分布測定値IIm(ki x,ki y)(それらの照明波動ベクトルki x, ki yでインデックスされ、i=1,2,...Nである)から計算的に再構成され得る。
1510、1520.1530,1540,1550,1560及び1570の反復処理ステップにおいて、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムのプロセッサを用いて、低分解能強度測定値をフーリエ空間内で反復的に重ね合わせることによって試料の高分解能画像が計算的に再構成される。任意選択のステップ1520及び1540は、試料がz0だけ焦点外れである場合に実行し得る。
ステップ1560において、ステップ1510〜1560が第2セットの画像内のすべての画像に対して完了したかを決定する。もしステップ1510〜1560がすべての画像に対して完了していなければ、次の画像に対してステップ1510〜1560が繰り返えされる。
図11は一実施形態に係る再構成プロセスのフローチャートである。このプロセスでは、試料の高分解能画像は図9のステップ950で生成された第2セットのN個の低分解能強度分布測定値IIm(ki x,ki y)(それらの照明波動ベクトルki x, ki yでインデックスされ、i=1,2,...Nである)から計算的に再構成され得る。
1605、1610、1620.1630、1640、1650、15660及び1670の反復処理ステップにおいて、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムのプロセッサを用いて、低分解能強度測定値をフーリエ空間内で反復して重ね合わせることによって試料の高分解能画像が計算的に再構成される。
ステップ1660において、ステップ1605〜1650が第2セットの画像内のすべての画像に対して完了したかを決定する。もしステップ1605〜1650がすべての画像に対して完了していなければ、次の画像に対してステップ1605〜1650が繰り返えされる。
いくつかの態様では、第2セットの各画像につき反復的に更新されるフーリエ空間内の隣接領域は互いに重複する。更新される重複領域間の重複部分において、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、同じフーリエ空間に多重サンプリングを有する。一実施形態では、隣接領域間の重複部分は隣接領域の一方の面積の2%〜99.5%の面積を有してもよい。別の実施形態では、隣接領域間の重複領域は、隣接領域の一方の面積の65%〜75%の面積を有してもよい。別の実施形態では、隣接領域間の重複領域は、隣接領域の一方の面積の約65%の面積を有してもよい。
IV. サブシステム
図12は、いくつかの実施形態に係わる多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムに存在し得る一以上のサブシステムのブロック図である。
前述した図中の種々の構成要素は、本明細書に記載の機能を促進するために、図12のサブシステムの1つ以上を用いて動作させることができる。図中の構成要素のいずれも、本明細書に記載の機能を促進するために、任意の適切な数のサブシステムを用いることができる。このようなサブシステムおよび/または構成要素の例を、図12に示す。図12に示すサブシステムは、システムバス2425を介して相互接続される。プリンタ2430、キーボード2432、固定ディスク2434(またはコンピュータ可読媒体を含む他のメモリ)、ディスプレイアダプタ2438に連結されたディスプレイ2556他等の付加的なサブシステムが図示されている。I/Oコントローラ2440に結合される周辺装置や入出力(I/O)装置は、シリアルポート2442等、任意の数の周知手段によって接続し得る。例えば、シリアルポート2442または外部インタフェース2444を用いて、コンピュータ装置200をインターネット等の広域ネットワークや、マウス入力装置や、スキャナに接続することができる。システムバス2425を介した相互接続によって、プロセッサは、各サブシステムと通信して、サブシステム間の情報交換と共に、システムメモリ2446や固定ディスク2434からの命令の実行を制御できる。システムメモリ2446および/または固定ディスク2434は、場合によって、CRM146に統合し得る。これらの要素はいずれも、前述の特徴に存在し得る。
いくつかの実施形態において、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムのプリンタ2430やディスプレイ830等の出力装置は、種々の形態のデータを出力可能である。例えば、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムは、2Dカラー/単色画像(強度及び/又は位相)や、これらの画像と関連するデータや、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムによって行われた分析と関連する他のデータを出力することができる。
本開示の範囲を逸脱することなしに、上述した実施形態のいずれにも、変形、追加又は省略を行うことができる。本開示の範囲を逸脱することなしに、上述した実施形態のいずれも、より多数の特徴、より少数の特徴、あるいは他の特徴を含むことができる。これに加えて、本開示の範囲を逸脱することなしに、上述した特徴のステップは、任意の適切な順序で実行することができる。
上述した本発明は、コンピュータソフトウェアをモジュール様式または統合様式で用いる制御論理回路の形式で実現することができる。本明細書で提供される開示及び教示に基づいて、当業者は、ハードウェアおよびハードウェアとソフトウェアとの組合せを用いて本発明を実現する他のやり方および/または方法を知り、認識することができる。
本願中に記載したあらゆるソフトウェア構成要素または機能は、プロセッサによって、任意の適切なコンピュータ言語(例えば通常またはオブジェクト指向技術を用いるJava、C++、Perl等)を用いて実行されるソフトウェアコードとして実現することができる。これらのソフトウェアコードは、一連の命令またはコマンドとしてCRMに記憶することができ、CRMは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ハードドライブやフロッピーディスク等の磁気媒体、あるいはCD−ROM等の光媒体である。こうしたCRMはいずれも、単一のコンピュータ装置上または装置内に存在することができ、システムまたはネットワーク内の異なるコンピュータ装置上または装置内に存在することができる。
以上に開示した実施形態は、理解を促進するためにある程度詳細に説明してきたが、説明した実施形態は、例示的なものであり限定的なものではない。添付した特許請求の範囲内で、一定の変更及び変形を実施することができることは、当業者にとって明らかであろう。
本開示の範囲を逸脱することなしに、任意の実施形態からの1つ以上の特徴を、他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせてもよい。さらに、本開示の範囲を逸脱することなしに、実施形態のいずれにも、変形、追加、または省略を行うことができる。本開示の範囲を逸脱することなしに、任意の実施形態の構成要素を、特定の必要に応じて、統合または分離してもよい。
Claims (18)
- 多重フーリエタイコグラフィイメージングシステムであって、
LEDパターンのシーケンスを放射するよう構成され且つ撮像する試料を照明するように配置されたLEDアレイと、
前記LEDアレイと電気的に通信して電力を独立に制御し、各LEDパターン内の複数のLEDを同時にターンオンするように構成されたLED回路と、
照射された試料から出る光を収集するように構成されたレンズと、
前記レンズからの光を受光し、前記LEDパターンのシーケンスと関連する第1セットの低分解能画像を取得するよう構成された光検出器であって、各低分解能画像は露光時間中に受光された光に基づくものである、光検出器と、
前記第1セットの低分解能画像を用いて前記LEDアレイ内の各LEDと関連する第2セットの低分解能画像を生成し、フーリエ領域内の重複部分を前記第2セットの低分解能画像で反復的に更新して高分解能画像を生成するように構成されたプロセッサと、
を備える、多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。 - 前記プロセッサは更に、各LEDパターン内の複数のLEDを同時にターンオンするために、前記LED回路を介して制御信号を前記LEDアレイに送信するように構成されている、請求項1記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 前記LED回路は、前記LEDアレイ内の各LEDから前記プロセッサの制御論理回路に至る配線を備える、請求項1記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 前記プロセッサは更に、前記LEDパターンのシーケンス及び前記露光時間を決定するように構成されている、請求項1記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 前記LEDパターン及び前記露光時間は調整入力に基づいて決定される、請求項4記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 前記調整入力は前記フーリエタイコグラフィイメージングシステムのオペレータから受信され、前記調整入力は動作時に前記フーリエタイコグラフィイメージングシステムの処理時間を調整するために前記オペレータが供給する、請求項5記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 前記プロセッサは、最大処理時間及び最小SNRの何れか一方又は両方に基づいて前記LEDパターンのシーケンス及び前記露光時間を決定する、請求項4記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 前記シーケンス内の各LEDパターンはアダマールパターンである、請求項1記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 各LEDパターンは、前記LEDアレイ内のLEDの総数の半分以上の数のLEDを有する、請求項8記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム内のLEDアレイアセンブリであって、
LEDパターンのシーケンスを放射するよう構成され且つ撮像する試料を照射するように配置されたLEDアレイと、
前記LEDアレイと電気的に通信して電力を独立に制御し、各LEDパターン内の複数のLEDを同時にターンオンするように構成されたLED回路と、
を備える、LEDアレイアセンブリ。 - 前記LEDアレイは、前記LEDパターンのシーケンスを放射するためにコントローラから前記LED回路を介して制御信号を受信する、請求項10記載のLEDアレイアセンブリ。
- 前記LED回路は、前記LEDアレイ内の各LEDからプロセッサの制御論理回路に至る配線を備える、請求項11記載の多重フーリエタイコグラフィイメージングシステム。
- 前記LEDパターンのシーケンスを放射する前記制御信号は、最大処理時間及び最小SNRの何れか一方又は両方の調整入力に基づいている、請求項11記載のLEDアレイアセンブリ。
- 試料をLEDパターンのシーケンスで多重照明するステップと、
レンズを用いて前記試料から出る光を集光するステップと、
前記レンズからの光を受光する光検出器を用いて前記試料の第1セットの低分解能画像を取得するステップであって、各低分解能画像は前記LEDパターンの一つが照明される間の露光時間中に取得される、ステップと、
前記第1セットの低分解能画像を用いて前記試料の第2セットの低分解能画像を生成するステップであって、前記第2セットの各低分解能画像は前記LEDパターン内の一つのLEDと関連するものである、ステップと、
フーリエ空間内の重複領域を前記第2セットの低分解能画像で反復的に更新することによって前記試料の高分解能画像を再構成するステップと、
を備える、多重フーリエタイコグラフィイメージング方法。 - 前記LEDパターン及び前記露光時間を処理時間に基づいて選択するステップを更に備える、請求項14記載の多重フーリエタイコグラフィイメージング方法。
- オペレータから、処理時間を含む又は処理時間に関連する調整入力を受信するステップを更に備える、請求項15記載の多重フーリエタイコグラフィイメージング方法。
- 前記試料をLEDパターンのシーケンスで多重照明するステップは、前記シーケンスの各LEDパターンの各LEDを独立にターンオンするために制御信号をLEDアレイで受信するステップを備える、請求項14記載の多重フーリエタイコグラフィイメージング方法。
- 前記LEDパターン及び前記露光時間を選択するステップは、前記LEDパターンのシーケンスを放射するLEDアレイに制御信号を送信する命令を選択するステップを備える、請求項14記載の多重フーリエタイコグラフィイメージング方法。
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