JP2018504409A5 - - Google Patents

Description

今のところ、ＵＣを効果的に予防する強力な薬物または治療法はない。潰瘍性大腸炎では炎症性サイトカイン、ＴＮＦ−α、およびＩＦＮ−γが上昇している。現在、大腸炎の治療では抗炎症薬および免疫抑制剤（例えば、ＴＮＦα阻害薬）が処方されるが、日和見感染のリスクなどの副作用、および特定個人での有効性欠如は治療の質を制限する（Yapal et al.(2007) Ann.Gastroenterology 20:48-53）。したがって、大腸炎を予防するさらなる免疫療法を開発する必要がある。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある（国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む）。
（先行技術文献）
（特許文献）
（特許文献１） 米国特許出願公開第２００３／０１６６０２１号明細書
（特許文献２） 米国特許出願公開第２０１４／００４４７１８号明細書
（特許文献３） 米国特許出願公開第２０１４／０３０２５０２号明細書
（非特許文献）
（非特許文献１） ＣＨＡＮＧ ｅｔ ａｌ．， Ｂｉｎ１ ａｔｔｅｎｕａｔｉｏｎ ｓｕｐｐｒｅｓｓｅｓ ｅｘｐｅｒｉｍｅｎｔａｌ ｃｏｌｉｔｉｓ ｂｙ ｅｎｆｏｒｃｉｎｇ ｉｎｔｅｓｔｉｎａｌ ｂａｒｒｉｅｒ ｆｕｎｃｔｉｏｎ． Ｄｉｇ Ｄｉｓ Ｓｃｉ． ２０１２， Ｖｏｌ． ５７（７）， ｐ． １８１３−１８２１

Claims (16)

1. 炎症性腸疾患または大腸癌の治療に使用するための抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
2. 請求項１記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントは、Ｂｉｎ１のＭｙｃ結合ドメインに免疫学的に特異的である、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
3. 請求項１記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントは、配列ＩＤ番号：２に免疫学的に特異的である、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
4. 炎症性腸疾患の治療に使用するための請求項１記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
5. 請求項４記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎またはクローン病である、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
6. 請求項４記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントは、少なくとも１つの抗炎症薬と共に組成物に含まれる、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
7. 大腸癌の治療に使用するための請求項１記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
8. 請求項７記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントは、少なくとも１つの化学療法剤と共に組成物に含まれる、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
9. 神経変性疾患の治療に使用するための抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
10. 請求項９記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントは、Ｂｉｎ１のＭｙｃ結合ドメインに免疫学的に特異的である、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
11. 請求項９記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントは、配列ＩＤ番号：２に免疫学的に特異的である、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
12. 請求項９記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記神経変性疾患はタウノパチーである、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
13. 請求項９記載の抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントにおいて、前記神経変性疾患はアルツハイマー病である、抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメント。
14. 炎症性腸疾患を治療するための薬学的組成物であって、前記組成物は抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントと少なくとも１つの抗炎症薬とを有する、薬学的組成物。
15. 大腸癌を治療するための薬学的組成物であって、前記組成物は抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントと少なくとも１つの化学療法剤とを有する、薬学的組成物。
16. それを必要とする患者の炎症性腸疾患または大腸癌を治療、阻害、および／または予防する方法であって、前記患者に少なくとも１つの抗Ｂｉｎ１抗体またはそのフラグメントを投与する工程を有する、方法。