JP2018501347A - 低速早期着火を低減するための方法 - Google Patents

低速早期着火を低減するための方法 Download PDF

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Abstract

内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための潤滑組成物中でのフィッシャー・トロプシュ由来基油の使用。

Description

理想的な条件下において、従来の火花点火機関内での通常の燃焼は、燃料と空気との混合物が、火花栓から生じる火花の生成によってシリンダ内部の燃焼炉内で点火されるときに発生する。そのような通常の燃焼は一般に、整然かつ制御された様式での燃焼炉にわたる炎前面の拡大を特徴とする。
しかしながら、いくつかの例において、燃料/空気混合物は、火花栓発火前に点火源によって時期尚早に点火され、これにより早期着火として知られる現象をもたらすことがある。早期着火は、それが典型的には大幅に増加した温度及び燃焼炉内の圧力の存在をもたらし、これが機関の全体的な効率及び性能に対して著しい負の影響を有し得ることから、望ましくない。早期着火は、機関内のシリンダ、ピストン、及びバルブに損傷を引き起こす可能性があり、いくつかの例において、最終的に機関故障をもたらす可能性さえある。
近年、低速早期着火(LSPI)は、多くの相手先商標製造会社(OEM)の間で、高ブースト小型化火花点火機関の潜在的な問題として認識されている。50年代後半、高速時に観察された早期着火現象とは対照的に、LSPIは典型的には低速かつ高負荷で発生する。LSPIの発生は最終的には、潜在的に壊滅的な圧力波がピストン及び/またはシリンダに深刻な損傷をもたらし得る、所謂モンスターノックまたはメガノックをもたらし得る。したがって、LSPIを含む早期着火のリスクを軽減し得るいずれの技術も非常に望ましい。
本発明に従い、内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための潤滑組成物中でのフィッシャー・トロプシュ由来基油の使用が提供される。
本発明に従い、内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための方法であって、内燃機関を、基油及び1つ以上の性能添加剤を含む潤滑組成物で潤滑することを含み、基油が、フィッシャー・トロプシュ由来基油を含む、方法が提供される。
本発明の特徴及び利点は、当業者にとって明らかであるだろう。当業者によって多数の変更がなされ得るものの、そのような変更は本発明の趣旨の範囲内である。
したがって、本明細書の開示は、内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための潤滑組成物中でのフィッシャー・トロプシュ由来基油の使用を提供する。
本発明に従い、内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための方法であって、内燃機関を、基油及び1つ以上の性能添加剤を含む潤滑組成物で潤滑することを含み、基油が、フィッシャー・トロプシュ由来基油を含む、方法が提供される。
火花点火機関内での早期着火の発生レベルは、任意の好適な方法を使用して評価することができる。一般に、そのような方法は、関連する潤滑剤組成物を使用して火花点火機関を運転させることと、その燃焼サイクル中の機関圧力の変化、すなわち、圧力対クランク角度の変化を監視することとを伴い得る。早期着火事象は、火花発生前の機関圧力の増加をもたらし、これは、いくつかの機関サイクル中には発生し得るが、他のサイクル中には発生し得ない。代わりに、またはそれに加えて、例えば、達成可能な最大ブレーキトルク、機関速度、取り込み圧力、及び/または排気ガス温度による、機関性能の変更が監視されてもよい。代わりに、またはそれに加えて、好適な経験のある運転者が、火花点火機関によって駆動される車両を試験走行して、例えば、機関ノックの程度または機関性能の他の態様に対する特定の潤滑剤組成物の効果を評価してもよい。代わりに、またはそれに加えて、早期着火による、例えば、関連する機関ノックによる機関損傷のレベルが、関連する潤滑剤組成物を使用して火花点火機関が運転している期間にわたって監視されてもよい。
早期着火の発生の低減は、機関内で早期着火事象が発生する割合の低減、及び/または発生する早期着火事象の深刻度(例えば、それらが引き起こす圧力変化の程度)の低減であり得る。それは、早期着火が機関性能に対して有し得る効果、例えば、ブレーキトルクの障害または機関速度の抑制のうちの1つ以上の低減によって、明らかとなり得る。それは、機関ノックの量または深刻度の低減によって、特にメガノックの低減または排除によって、明らかとなり得る。好ましくは、本発明において、早期着火の発生の低減は、機関内で早期着火事象が発生する割合の低減である。
特に早期着火が頻繁に発生する場合、それは著しい機関損傷を引き起こし得るため、本明細書に開示される潤滑剤組成物はまた、機関損傷を低減する目的及び/または機関寿命を増加させる目的のためにも使用することができる。
本明細書の方法及び潤滑剤組成物は、ゼロへの低減(すなわち、早期着火の排除)を含む、機関内での早期着火の発生の任意の程度の低減を達成するために使用することができる。それは、早期着火の副次的影響、例えば、機関損傷の任意の程度の低減を達成するために使用することができる。それは、所望される標的レベルの発生または副次的影響を達成する目的のために使用することができる。本明細書の方法及び使用は、好ましくは機関内での早期着火の発生の5%以上の低減、より好ましくは機関内での早期着火の発生の10%以上の低減、更により好ましくは機関内での早期着火の発生の15%以上の低減、及び特に機関内での早期着火の発生の30%以上の低減を達成する。
低速早期着火事象を測定するための好適な方法の例は、以下のSAE論文、SAE2014−01−1226、SAE2011−01−0340、SAE2011−01−0339、及びSAE2011−01−0342に見出すことができる。低速早期着火事象を測定するための好適な方法の別の例は、本明細書の実施例に後述されるものである。
本開示の潤滑剤組成物は一般に、フィッシャー・トロプシュ由来基油を含む基油、及び1つ以上の性能添加剤を含み、火花点火内燃機関内での使用に好適であるべきである。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される潤滑剤組成物は、ターボチャージ火花点火機関、より具体的には少なくとも1バールの入口圧力で動作するか、または動作し得るか、または動作するように意図される、ターボチャージ火花点火機関内で特に有用であり得る。
基油
必須の構成成分として、本明細書の潤滑組成物は、1つ以上のフィッシャー・トロプシュ由来基油を含む。
フィッシャー・トロプシュ由来基油は、当該技術分野において既知である。フィッシャー・トロプシュ由来という用語によって、基油は、フィッシャー・トロプシュプロセスの合成生成物であるか、またはそれに由来することが意味される。フィッシャー・トロプシュ由来基油はまた、GTL(ガス・トゥー・リキッド)基油とも称され得る。本発明の潤滑組成物中で基油として好都合に使用することができる好適なフィッシャー・トロプシュ由来基油は、例えば、欧州特許第0 776 959号、欧州特許第0 668 342号、WO97/21788、WO00/15736、WO00/14188、WO00/14187、WO00/14183、WO00/14179、WO00/08115、WO99/41332、欧州特許第1 029 029号、WO01/18156、及びWO01/57166に開示されるようなものである。
典型的には、ASTM D4629によって好適に決定されるフィッシャー・トロプシュ由来基油の芳香族含有量は、典型的には1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満、及びより好ましくは0.1重量%未満である。好適には、基油は、少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも85、より好ましくは少なくとも90、更により好ましくは少なくとも95、及び最も好ましくは少なくとも99重量%の総パラフィン含有量を有する。それは好適に、98重量%超の(IP−368によって測定される)飽和物含有量を有する。好ましくは、基油の飽和物含有量は、99重量%超、より好ましくは99.5重量%である。それは更に好ましくは、0.5重量%の最大n−パラフィン含有量を有する。基油はまた、好ましくは、0〜20重量%未満、より好ましくは0.5〜10重量%のナフテン構成成分の含有量を有する。
典型的には、フィッシャー・トロプシュ由来基油または基油ブレンドは、1〜30mm/秒(cSt)、好ましくは1〜25mm/秒(cSt)、及びより好ましくは2mm/秒〜12mm/秒の範囲内の(ASTM D445によって測定される)100℃での動粘度を有する。好ましくは、フィッシャー・トロプシュ由来基油は、少なくとも2.5mm/秒、より好ましくは少なくとも3.0mm/秒の(ASTM D445によって測定される)100℃での動粘度を有する。本発明の一実施形態において、フィッシャー・トロプシュ由来基油は、最大5.0mm/秒、好ましくは最大4.5mm/秒、より好ましくは最大4.2mm/秒(例えば、GTL4)の100℃での動粘度を有する。本発明の別の実施形態において、フィッシャー・トロプシュ由来基油は、最大8.5mm/秒、好ましくは最大8mm/秒(例えば、GTL8)の100℃での動粘度を有する。
更に、フィッシャー・トロプシュ由来基油は典型的には、10〜100mm/秒(cSt)、好ましくは15〜50mm/秒の(ASTM D445によって測定される)40℃での動粘度を有する。
また、フィッシャー・トロプシュ由来基油は、好ましくは−24℃以下、より好ましくは−30℃以下、更により好ましくは−40℃以下、及び最も好ましくは−45℃未満の(ASTM D5950に従って測定される)流動点を有する。
フィッシャー・トロプシュ由来基油の(ASTM D92によって測定される)引火点は、好ましくは120℃超、より好ましくは更に140℃超である。
フィッシャー・トロプシュ由来基油は、好ましくは100〜200の範囲内の(ASTM D2270に従う)粘度指数を有する。好ましくは、フィッシャー・トロプシュ由来基油は、少なくとも125、好ましくは130の粘度指数を有する。また、粘度指数が180未満、好ましくは150未満であることが好ましい。
フィッシャー・トロプシュ由来基油が2つ以上のフィッシャー・トロプシュ由来基油のブレンドを含有する場合、上記の値は、2つ以上のフィッシャー・トロプシュ由来基油のブレンドに適用される。
本明細書に記載される潤滑油組成物は、好ましくは80重量%以上のフィッシャー・トロプシュ由来基油を含む。
本明細書に記載される潤滑油組成物はまた、フィッシャー・トロプシュ由来基油に加えて、1つ以上の他の基油も含んでもよい。但し、本明細書の潤滑組成物中で使用される基油が、少なくとも1つのフィッシャー・トロプシュ由来基油を含み、本発明に従う潤滑組成物中で使用される他の基油(複数可)に関する特定の制限が存在せず、かつ様々な従来の鉱物油、合成油、及び天然由来のエステル(植物油など)を好都合に使用することができることを条件とする。API(米国石油協会)の基油カテゴリのI群、II群、III群、IV群、V群などに属する任意の基油を好都合に使用することができるが、但し、本開示に従う潤滑剤組成物に関する必要条件が満たされることを条件とする。更に、基油は、好都合に1つ以上の鉱物油及び/または1つ以上の合成油の混合物を含むため、基油という用語は、1つ以上の基油を含む混合物を指し得る。
鉱物油は、液体石油、及びパラフィン型、ナフテン型、または混合パラフィン/ナフテン型の溶媒処理もしくは酸処理された鉱物潤滑油を含み、これは、水素化仕上げプロセス及び/または脱蝋によって更に精製されてもよい。
ナフテン基油は、低い粘度指数(VI)(一般に40〜80)及び低い流動点を有する。そのような基油は、ナフテンに富み、かつ蝋含有量が低い原料から生成され、主に色及び色安定性が重要であり、VI及び酸化安定性が2番目に重要である潤滑剤に使用される。
パラフィン基油は、より高いVI(一般に95超)及び高い流動点を有する。そのような基油は、パラフィンに富む原料から生成され、VI及び酸化安定性が重要である潤滑剤に使用される。
合成油は、オレフィンオリゴマー(ポリアルファオレフィン基油、PAOを含む)、二塩基酸エステル、ポリオールエステル、ポリアルキレングリコール(PAG)、アルキルナフタレン、及び脱蝋した蝋質異性化物などの炭化水素油を含む。
ポリアルファオレフィン基油(PAO)及びそれらの製造は、当該技術分野において周知である。使用され得る好適なポリアルファオレフィン基油としては、直鎖C〜C32、好ましくはC〜C16アルファオレフィンに由来するものが挙げられる。該ポリアルファオレフィンにとって特に好ましい原料は、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、及び1−テトラデセンである。
好ましくは、基油は、ASTM D2007に従って測定される、80重量%超、好ましくは90重量%超の飽和物を含有する鉱物油及び/または合成油を含む。
基油が、元素硫黄として計算され、ASTM D2622、ASTM D4294、ASTM D4927、またはASTM D3120に従って測定される、1.0重量%未満、好ましくは0.03重量%未満の硫黄を含有することが更に好ましい。
好ましくは、基油の粘度指数は、ASTM D2270に従って測定される、80超、好ましくは120超である。
好ましくは、基油は、好ましくは(ASTM D445に従う)少なくとも2.5mm/秒、好ましくは少なくとも3mm/秒の100℃での動粘度を有する。いくつかの実施形態において、基油は、3.0〜4.5mm/秒の間の100℃での動粘度を有する。
潤滑剤組成物中に組み込まれる基油の総量は、潤滑剤組成物の総重量に関して、好ましくは60〜99重量%の範囲内の量、より好ましくは65〜90重量%の範囲内の量、及び最も好ましくは75〜88重量%の範囲内の量である。
性能添加剤
更に、潤滑剤組成物は、酸化防止剤、耐摩耗添加剤、洗剤、分散剤、摩擦調整剤、粘度指数改善剤、流動点抑制剤、腐食抑制剤、消泡剤、極圧添加剤、金属不動態化剤、及びシール固定/シール相溶化剤などの1つ以上の性能添加剤を更に含んでもよい。
好適な酸化防止剤の例としては、アミン酸化防止剤、フェノール酸化防止剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好都合に使用することができるアミン酸化防止剤の例としては、アルキル化ジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、及びアルキル化α−ナフチルアミンが挙げられる。
好ましいアミン酸化防止剤としては、ジアルキルジフェニルアミン(p,p’−ジオクチル−ジフェニルアミン、p,p’−ジ−α−メチルベンジル−ジフェニルアミン、及びN−p−ブチルフェニル−N−p’−オクチルフェニルアミンなど)、モノアルキルジフェニルアミン(モノ−t−ブチルジフェニルアミン及びモノ−オクチルジフェニルアミンなど)、ビス(ジアルキルフェニル)アミン(ジ−(2,4−ジエチルフェニル)アミン及びジ(2−エチル−4−ノニルフェニル)アミンなど)、アルキルフェニル−1−ナフチルアミン(オクチルフェニル−1−ナフチルアミン及びn−t−ドデシルフェニル−1−ナフチルアミンなど)、1−ナフチルアミン、アリールナフチルアミン(フェニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、N−ヘキシルフェニル−2−ナフチルアミン、及びN−オクチルフェニル−2−ナフチルアミンなど)、フェニレンジアミン(N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン及びN,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミンなど)、ならびにフェノチアジン(フェノチアジン及び3,7−ジオクチルフェノチアジンなど)が挙げられる。
好ましいアミン酸化防止剤としては、以下の商標名、Sonoflex OD−3(例えば、Seiko Kagaku Co.)、Irganox L−57(例えば、Ciba Specialty Chemicals Co.)、及びフェノチアジン(例えば、Hodogaya Kagaku Co.)で入手可能なものが挙げられる。
好都合に使用することができるフェノール酸化防止剤の例としては、3,5−ビス(1,1−ジメチル−エチル)−4−ヒドロキシ−ベンゼンプロピオン酸のC−C分岐鎖アルキルエステル、2−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−ブチル−5−メチルフェノール、2,4−ジ−t−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、2−t−ブチル−4−メトキシフェノール、3−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−4−アルキルフェノール(2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、及び2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノールなど)、2,6−ジ−t−ブチル−4−アルコキシフェノール(2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール及び2,6−ジ−t−ブチル−4−エトキシフェノールなど)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトオクチルアセテート、アルキル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、n−ブチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、及び2’−エチルヘキシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートなど)、2,6−d−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−クレゾール、2,2’−メチレンビス(4−アルキル−6−t−ブチルフェノール)(2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール及び2,2−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)など)、ビスフェノール(4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2−(ジ−p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−シクロヘキシリデンビス(2,6−t−ブチルフェノール)、ヘキサメチレングリコール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、2,2’−チオ−[ジエチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、及び2,2’−チオビス(4,6−ジ−t−ブチルレゾルシノール)など)、ポリフェノール(テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス−[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)酪酸]グリコールエステル、2−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル−4−(2’‘,4’‘−ジ−t−ブチル−3’‘−ヒドロキシフェニル)メチル−6−t−ブチルフェノール、及び2,6−ビス(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルベンジル)−4−メチルフェノールなど)、ならびにp−t−ブチルフェノール−ホルムアルデヒド縮合物及びp−t−ブチルフェノール−アセトアルデヒド縮合物が挙げられる。
好適なフェノール酸化防止剤の例としては、以下の商標名、Irganox L−135(例えば、Ciba Specialty Chemicals Co.)、Yoshinox SS(例えば、Yoshitomi Seiyaku Co.)、Antage W−400(例えば、Kawaguchi Kagaku Co.)、Antage W−500(例えば、Kawaguchi Kagaku Co.)、Antage W−300(例えば、Kawaguchi Kagaku Co.)、Irganox L109(例えば、Ciba Speciality Chemicals Co.)、Tominox917(例えば、Yoshitomi Seiyaku Co.)、Irganox L115(例えば、Ciba Speciality Chemicals Co.)、Sumilizer GA80(例えば、Sumitomo Kagaku)、Antage RC(例えば、Kawaguchi Kagaku Co.)、Irganox L101(例えば、Ciba Speciality Chemicals Co.)、Yoshinox930(例えば、Yoshitomi Seiyaku Co.)で市販されているものが挙げられる。
好ましい一実施形態において、酸化防止剤は、潤滑剤組成物の総重量に基づいて、0.1〜5.0重量%の範囲内の量、より好ましくは0.3〜3.0重量%の範囲内の量、及び最も好ましくは0.5〜1.5重量%の範囲内の量で存在する。
好都合に使用することができる耐摩耗添加剤としては、亜鉛含有化合物(亜鉛ジアルキル−、ジアリール−及び/またはアルキルアリール−ジチオホスフェートから選択される亜鉛ジチオホスフェート化合物など)、モリブデン含有化合物、ホウ素含有化合物、ならびに無灰耐摩耗添加剤(置換または非置換チオリン酸及びその塩など)が挙げられる。
亜鉛ジチオホスフェートは、当該技術分野において周知の添加剤であり、一般式IIによって好都合に表すことができ、
Figure 2018501347
式中、R2〜R5は、同一であっても異なってもよく、それぞれ、1〜20個の炭素原子、好ましくは3〜12個の炭素原子を含有する一級アルキル基、3〜20個の炭素原子、好ましくは3〜12個の炭素原子を含有する二級アルキル基、アリール基またはアルキル基で置換されたアリール基(該アルキル置換基は、1〜20個の炭素原子、好ましくは3〜18個の炭素原子を含有する)である。
〜Rが全て互いに異なる亜鉛ジチオホスフェート化合物は、単独で使用されても、R〜Rが全て同一である亜鉛ジチオホスフェート化合物との混合物中で使用されてもよい。
好適な亜鉛ジチオホスフェートの例としては、以下の商標名、Lz1097、Lz1395、Lz677A、Lz1095、Lz1370、Lz1371、及びLz1373(例えば、Lubrizol Corporation);OLOA267、OLOA269R、OLOA260、及びOLOA262(例えば、Chevron Oronite);ならびにHITEC7197及びHITEC7169(例えば、Afton Chemical)で市販されているものが挙げられる。
モリブデン含有化合物の例としては、モリブデンジチオカルバメート、(例えば、WO98/26030に記載される)三核モリブデン化合物、モリブデン硫化物、及びモリブデンジチオホスフェートが好都合に挙げられる。
好都合に使用することができるホウ素含有化合物としては、ホウ酸エステル、ホウ酸化脂肪アミン、ホウ酸化エポキシド、アルカリ金属(または混合アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属)ホウ酸、及びホウ酸化過塩基性金属塩が挙げられる。
潤滑剤組成物は一般に、潤滑剤組成物の総重量に基づいて、0.4〜1.2重量%の範囲内の耐摩耗添加剤を含んでもよい。
潤滑組成物中で使用することができる典型的な洗剤としては、1つ以上のサリチレート洗剤及び/またはフェネート洗剤及び/またはスルホネート洗剤が挙げられる。
しかしながら、洗剤として使用される金属有機及び無機塩基塩は、潤滑剤組成物の硫酸灰含有量に寄与し得るため、好ましい一実施形態において、そのような添加剤の量は最小化される。更に、低い硫黄レベルを維持するために、サリチレート洗剤が好ましい。
潤滑剤組成物の総硫酸灰含有量を、潤滑剤組成物の総重量に基づいて、好ましくは2.0重量%以下のレベル、より好ましくは1.0重量%以下のレベル、及び最も好ましくは0.8重量%以下のレベルに維持するために、該洗剤は、潤滑剤組成物の総重量に基づいて、好ましくは0.05〜20.0重量%の範囲内、より好ましくは1.0〜10.0重量%、及び最も好ましくは2.0〜5.0重量%の範囲内の量で使用される。
更に、洗剤は独立して、ISO3771によって測定される、10〜500mg.KOH/gの範囲内、より好ましくは30〜350mg.KOH/gの範囲内、及び最も好ましくは50〜300mg.KOH/gの範囲内のTBN(全塩基価)値を有し得る。
潤滑剤組成物は、潤滑剤組成物の総重量に基づいて、好ましくは5〜15重量%の範囲内の量で混合される、無灰分散剤を更に含有してもよい。
使用することができる無灰分散剤の例としては、日本国特許第1367796号、同第1667140号、同第1302811号、及び同第1743435号に開示される、ポリアルケニルスクシンイミド及びポリアルケニルコハク酸エステルが挙げられる。好ましい分散剤としては、ホウ酸化スクシンイミドが挙げられる。
潤滑剤組成物中で好都合に使用することができる粘度指数改善剤の例としては、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−イソプレン星状コポリマー、ならびにポリメタクリレートコポリマー及びエチレン−プロピレンコポリマーが挙げられる。そのような粘度指数改善剤は、潤滑剤組成物の総重量に基づいて、1〜20重量%の範囲内の量で好都合に用いることができる。
ポリメタクリレートは、効果的な流動点抑制剤として潤滑剤組成物中で好都合に用いることができる。腐食抑制剤について、アルケニルコハク酸またはそのエステル部分、ベンゾトリアゾール系化合物、及びチオジアゾール系化合物を使用することが可能である。
ポリシロキサン、ジメチルポリシクロヘキサン、及びポリアクリレートなどの化合物は、消泡剤として潤滑剤組成物中で好都合に使用することができる。
シール固定またはシール相溶化剤として潤滑剤組成物中で好都合に使用することができる化合物としては、例えば、市販されている芳香族エステルが挙げられる。
潤滑剤組成物は、1つ以上の基油を1つ以上の性能添加剤と混合することによって、従来の配合技術を使用して好都合に調製することができる。
本明細書の開示は、早期着火を低減するための、火花点火機関のクランク室内でのフィッシャー・トロプシュ由来基油及び1つ以上の性能添加剤を含む潤滑組成物の使用を更に提供する。
本発明のより良好な理解を促進するために、いくつかの実施形態の特定の態様の以下の実施例が提供される。以下の実施例は、決して本発明の全範囲を制限または定義するものと理解されるべきではない。
基油及び添加剤パッケージを含む潤滑剤組成物を、以下の表1に示すように配合した。全ての配合物を、従来の混合技術を使用して、基油、粘度調整剤、及び添加剤パッケージをともにブレンドすることによって製造した。
実施例1で使用される基油は、GTL4とGTL8との2成分ブレンドであった。GTL4は、約4cst(mm/秒)の100℃での動粘度(ASTM D445)を有するフィッシャー・トロプシュ由来基油である。GTL4基油は、例えば、WO02/070631に記載されるプロセスによって好都合に製造することができる。GTL8は、約8cst(mm/秒)の100℃での動粘度(ASTM D445)を有するフィッシャー・トロプシュ由来基油である。GTL8基油は、例えば、WO02/070631に記載されるプロセスによって好都合に製造することができる。
比較実施例1で使用される基油は、Yubase4とYubase6とのブレンド(これらはともにSK Lubricantsから市販されている)であった。
添加剤パッケージは、実施例1及び比較実施例1において同一であり、洗剤、酸化防止剤、粘度調整剤、分散剤、耐摩耗添加剤、流動点抑制剤、消泡剤、及び腐食抑制剤を含んだ。
実施例1及び比較実施例1を、同一の添加剤パッケージを使用して、同一の性能規格を満たすように配合した。実施例1及び比較実施例1では基油が異なるため、各実施例において、潤滑剤組成物が同一の粘度規格を満たすように粘度調整剤を調節した。したがって、実施例1及び比較実施例1は、kV100(100℃での動粘度)、kV40(40℃での動粘度)、−30℃でのCCS(−30℃での低温クランキングシミュレーション)、及び150℃でのHTHS(150℃での高温高剪断)に関してほぼ同一であった。また、粘度調整剤の種類または濃度に関するLSPIに対する影響は、ほとんどまたは全く存在しないと考えられるため、以下の実施例1及び比較実施例1は、LSPI性能に関して比較可能なデータを提供する。
Figure 2018501347
実施例1及び比較実施例1を、LSPI事象及びその頻度を測定するための以下の試験方法に供した。
LSPIを測定するための試験方法
LSPI事象を測定するために使用される試験プロトコルは、2.0Lの排気量を有する現代のターボチャージ直接噴射式ガソリン機関に対して準定常状態試験を実行することを伴った。試験は、低速早期着火現象が発生することが知られる機関条件での動作を含んだ。この条件で、機関制御を固定して、機関設定による結果の歪みを防止した。この条件について、機関を、25,000回の機関サイクル(1回の試験区分)間定常状態で保持した。この順序を16時間の期間にわたって反復して、結果の統計的関連性を確保した。試験の測定基準は、機関の4つ全てのシリンダ内の燃焼圧力を測定すること、及び低速早期着火が発生する燃焼サイクルを特定することであった。それらのサイクルを計数し、25,000回の機関サイクルウインドウ当たりのサイクルの平均数を使用して、各油の挙動を定量化した。
試験中、以下の試験条件を使用した。
−トルク/BMEP290Nm/18.3バール
−機関速度2000rpm
−燃料噴射器位置側面取り付け
−増強された冷却のためのピストン内のキャストイン油ギャラリを有する、ピストン冷却ジェットの存在
−噴射時間303度BTDC(上死点前)
−火花時間0度BTDC(上死点前)
−排気ガス再循環なし
−冷却剤温度摂氏70度
−燃料種類93のAKIのHaltermann EEE
以下の表は、実施例1及び比較実施例1の潤滑剤の1回の試験区分当たりのLSPIサイクルの平均数を提示する。
Figure 2018501347
表2の結果は、フィッシャー・トロプシュ由来基油を含む実施例1の潤滑剤が、(代替的な非フィッシャー・トロプシュ由来のIII群基油を含む)比較実施例1の潤滑剤と比較して、LSPI発生の低減と関連付けられることを示す。
表2の結果は、フィッシャー・トロプシュ由来基油を含む実施例1の潤滑剤が、(代替的な非フィッシャー・トロプシュ由来のIII群基油を含む)比較実施例1の潤滑剤と比較して、LSPI発生の低減と関連付けられることを示す。
以下、出願時の特許請求の範囲の内容を記載する。
[1]
内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための潤滑組成物中でのフィッシャー・トロプシュ由来基油の使用。
[2]
前記フィッシャー・トロプシュ由来基油が、2〜12mm/秒の100℃での動粘度を有する、前記1に記載の使用。
[3]
前記フィッシャー・トロプシュ由来基油が、少なくとも2.5mm/秒の100℃での動粘度を有する、前記1または2に記載の使用。
[4]
前記フィッシャー・トロプシュ由来基油が、最大8.5mm/秒の100℃での動粘度を有する、前記1〜3のいずれかに記載の使用。
[5]
前記潤滑組成物が、1つ以上の性能添加剤を含む、前記1〜4のいずれかに記載の使用。
[6]
前記潤滑組成物が、乗用車用モータ油である、前記1〜5のいずれかに記載の使用。
[7]
内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための方法であって、前記内燃機関を、基油及び1つ以上の性能添加剤を含む潤滑組成物で潤滑することを含み、前記基油が、フィッシャー・トロプシュ由来基油を含む、方法。

Claims (7)

  1. 内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための潤滑組成物中でのフィッシャー・トロプシュ由来基油の使用。
  2. 前記フィッシャー・トロプシュ由来基油が、2〜12mm/秒の100℃での動粘度を有する、請求項2に記載の使用。
  3. 前記フィッシャー・トロプシュ由来基油が、少なくとも2.5mm/秒の100℃での動粘度を有する、請求項1または2に記載の使用。
  4. 前記フィッシャー・トロプシュ由来基油が、最大8.5mm/秒の100℃での動粘度を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の使用。
  5. 前記潤滑組成物が、1つ以上の性能添加剤を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の使用。
  6. 前記潤滑組成物が、乗用車用モータ油である、請求項1〜5のいずれかに記載の使用。
  7. 内燃機関内の低速早期着火(LSPI)の発生を低減するための方法であって、前記内燃機関を、基油及び1つ以上の性能添加剤を含む潤滑組成物で潤滑することを含み、前記基油が、フィッシャー・トロプシュ由来基油を含む、方法。
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