[0005]添付の特許請求の範囲内のシステム、方法、及びデバイスの様々な実装形態は、各々、いくつかの態様を有し、それらのうちの単一の態様のいずれも、単独で、本明細書に記述される望ましい属性を担わない。添付の特許請求の範囲を限定することなしに、いくつかの目立った特徴が本明細書に記述される。
[0006]本明細書に記述される主題の1つ又は複数の実装形態の詳細が、添付の図面及び以下の記述中に記載される。他の特徴、態様、及び利点は、記述、図面、及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。以下の図面の相対的な寸法は原寸通りに描かれていない場合があることに留意されたい。
[0007]本開示の一態様は、ワイヤレスネットワーク上で第1デバイス及び第2デバイスからの送信を確認応答する方法を提供する。方法は、送信機会オーナーによって、第1デバイスからの第1メッセージ及び第2デバイスからの第2メッセージを備えるマルチユーザ送信を受信することと、送信機会オーナーによって、第1メッセージの受信を確認応答するとともに、第1デバイスを識別する第1宛先アドレスフィールドを含む、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成することと、送信機会オーナーによって、第2メッセージの受信を確認応答するとともに、第2デバイスを識別する第2宛先アドレスフィールドを含む、第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成することと、送信機会オーナーによって、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)及び第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)を備えるアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成することと、送信機会オーナーによって、ワイヤレスネットワーク上で、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を送信することと、を含む。
[0008]方法のいくつかの態様は、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するマルチユーザ送信を受信することをさらに含む。方法のいくつかの態様は、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)が相違する宛先アドレスフィールドを有する1つ超の媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを含むかどうかを示すインジケータを備えるように、アグリゲートされた媒体アクセス制御を生成することをさらに含む。いくつかの態様では、マルチユーザ送信は、第3デバイスからの第3メッセージをさらに含む。これらの態様では、方法は、第3メッセージを確認応答するとともに、第3デバイスを識別する第3宛先アドレスフィールドを含む、第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成することと、第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)をさらに含むように、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成することと、をさらに含む。
[0009]方法のいくつかの態様は、トリガメッセージを送信することをさらに含み、トリガメッセージはマルチユーザ送信が起こる時間のインジケータを備える。
[0010]開示される別の態様は、ワイヤレスネットワーク上で第1デバイス及び第2デバイスからのマルチユーザ送信を確認応答するための装置である。装置は、第1デバイスから第1メッセージを受信するとともに、第2デバイスから第2メッセージを受信するように構成された受信器と、第1メッセージを確認応答するとともに、第1デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成し、第2メッセージを確認応答するとともに、第2デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成し、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)及び第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)を備えるアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成する、ように構成されたプロセッサと、を含む。装置はまた、ワイヤレスネットワーク上で、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を送信するように構成された送信器を含む。
[0011]装置のいくつかの態様では、受信器は、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するマルチユーザ送信を受信するようにさらに構成される。装置のいくつかの態様では、プロセッサは、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)が相違する宛先アドレスフィールドを有する1つ超の媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを含むかどうかを示すインジケータを備えるアグリゲートされた媒体アクセス制御を生成するようにさらに構成される。装置のいくつかの態様では、マルチユーザ送信は、第3デバイスからの第3メッセージをさらに含み、プロセッサは、第3メッセージの受信を確認応答するとともに、第3デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成し、第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)をさらに含むように、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成する、ようにさらに構成される。装置のいくつかの態様では、送信器はトリガメッセージを送信するようにさらに構成され、トリガメッセージはマルチユーザ送信が起こる時間のインジケータを備える。
[0012]開示される別の態様は、ワイヤレスネットワーク上で第1デバイス及び第2デバイスからのマルチユーザ送信を確認応答するための装置である。装置は、第1デバイスからの第1メッセージ及び第2デバイスからの第2メッセージを備えるマルチユーザ送信を受信するための手段と、第1メッセージの受信を確認応答するとともに、第1デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成するための手段と、第2メッセージの受信を確認応答するとともに、第2デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成するための手段と、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)及び第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)を備えるアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成するための手段と、ワイヤレスネットワーク上で、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(AMPDU)を送信するための手段と、を含む。装置のいくつかの態様はまた、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するマルチユーザ送信を受信するための手段を含む。装置のいくつかの態様はまた、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)が相違する宛先アドレスフィールドを有する1つ超の媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを含むかどうかを示すインジケータを備えるように、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成するための手段を含む。装置のいくつかの態様では、マルチユーザ送信は、第3デバイスからの第3メッセージをさらに含む。これらの態様では、装置はまた、第3メッセージの受信を確認応答するとともに、第3デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成するための手段と、第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)をさらに含むように、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成するための手段と、をさらに含む。装置のいくつかの態様はまた、トリガメッセージを送信するための手段を含み、トリガメッセージはマルチユーザ送信が起こる時間のインジケータを備える。
[0013]開示される別の態様は、実行されると、プロセッサにワイヤレスネットワーク上で第1デバイス及び第2デバイスからの送信を確認応答する方法を実行させる命令(instructions)を備えるコンピュータ可読記憶媒体である。方法は、送信機会オーナーによって、第1デバイスからの第1メッセージ及び第2デバイスからの第2メッセージを備えるマルチユーザ送信を受信することと、送信機会オーナーによって、第1メッセージの受信を確認応答するとともに、第1デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成することと、送信機会オーナーによって、第2メッセージの受信を確認応答するとともに、第2デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成することと、送信機会オーナーによって、第1媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)及び第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)を備えるアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成することと、送信機会オーナーによって、ワイヤレスネットワーク上でアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を送信することと、を含む。
[0014]コンピュータ可読記憶媒体の方法のいくつかの態様は、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するマルチユーザ送信を受信することをさらに含む。コンピュータ可読記憶媒体の方法のいくつかの態様は、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)が相違する宛先アドレスフィールドを有する少なくとも2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを含むかどうかを示すインジケータを備えるようにアグリゲートされた媒体アクセス制御を生成することをさらに含む。いくつかの態様では、マルチユーザ送信は、第3デバイスからの第3メッセージをさらに含む。これらの態様では、コンピュータ可読記憶媒体の方法は、第3メッセージの受信を確認応答するとともに、第3デバイスを識別する宛先アドレスフィールドを含む、第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを生成することと、第3媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)をさらに含むように、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を生成することと、をさらに含む。
[0015]コンピュータ可読記憶媒体の方法のいくつかの態様は、トリガメッセージを送信することをさらに含み、トリガメッセージはマルチユーザ送信が起こる時間のインジケータを備える。
[0016]開示される別の態様はワイヤレス通信の方法である。方法は、デバイスによって、送信機会オーナーにマルチユーザ送信の一部を備えるメッセージを送信することと、送信機会オーナーからアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを受信することと、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットの少なくとも一部を復号することと、メッセージが復号された媒体アクセス制御プロトコルデータユニットのうちの1つによって確認応答されるかどうかを決定することと、を含む。いくつかの態様では、方法はまた、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するメッセージを送信することを含む。いくつかの態様では、方法はまた、デバイスが媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されるかどうかを決定することと、デバイスが1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されていることに基づいて1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを決定することと、を含む。いくつかの態様では、方法はまた、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していることを決定することを含み、ここにおいて、決定に応答して、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから少なくとも2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットが復号される。いくつかの態様では、方法はまた、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していることを決定するために、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)中に含まれるインジケータを復号することを含む。
[0017]いくつかの態様では、方法はまた、トリガメッセージを受信することと、トリガメッセージに基づいてメッセージの送信を開始する時間を決定することと、決定された時間にメッセージを送信することと、を含む。いくつかの態様では、方法はまた、メッセージの確認応答のための時間レファレンスを決定するためにトリガメッセージを復号することと、時間レファレンスに基づいてスリープステートに入ることと、を含む。
[0018]開示される別の態様は、ワイヤレス通信のための装置である。装置は、送信機会オーナーに、マルチユーザ送信の一部を備えるメッセージを送信するように構成された送信器と、送信機会オーナーから、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを受信するように構成された受信器と、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットの少なくとも一部を復号し、メッセージが復号された媒体アクセス制御プロトコルデータユニットのうちの1つによって確認応答されるかどうかを決定する、ように構成されたプロセッサと、を含む。
[0019]装置のいくつかの態様では、送信器は、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するメッセージを送信するようにさらに構成される。装置のいくつかの態様では、プロセッサは、デバイスが少なくとも2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されるかどうかを決定し、デバイスが1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されていることに基づいて1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを決定する、ようにさらに構成される。
[0020]装置のいくつかの態様では、プロセッサは、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していると決定するようにさらに構成され、ここにおいて、決定に応答して、少なくとも2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットがアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから復号される。装置のいくつかの態様では、プロセッサは、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していると決定するために、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)中に含まれるインジケータを復号するようにさらに構成される。装置のいくつかの態様では、受信器は、トリガメッセージを受信するようにさらに構成され、プロセッサは、トリガメッセージに基づいてメッセージの送信を開始する時間を決定するようにさらに構成され、送信器は、決定された時間にメッセージを送信するようにさらに構成される。
[0021]開示される別の態様はワイヤレス通信のための装置である。装置は、送信機会オーナーに、マルチユーザ送信の一部を備えるメッセージを送信するための手段と、送信機会オーナーからアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを受信するための手段と、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットの少なくとも一部を復号するための手段と、メッセージが復号された媒体アクセス制御プロトコルデータユニットのうちの1つによって確認応答されるかどうかを決定するための手段と、を含む。いくつかの態様では、装置はまた、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するメッセージを送信するための手段を含む。いくつかの態様では、装置はまた、デバイスが2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されるかどうかを決定し、デバイスが1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されていることに基づいて1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを決定するための手段を含む。いくつかの態様では、装置はまた、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していると決定するための手段を含み、ここにおいて、決定に応答して、2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットがアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから復号される。いくつかの態様では、方法はまた、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していると決定するために、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)中に含まれるインジケータを復号するための手段を含む。いくつかの態様では、装置はまた、トリガメッセージを受信するための手段と、トリガメッセージに基づいてメッセージの送信を開始する時間を決定するための手段と、決定された時間にメッセージを送信するための手段と、を含む。
[0022]開示される別の態様は、実行されると、プロセッサにワイヤレス通信の方法を実行させる命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体である。方法は、デバイスによって、送信機会オーナーにマルチユーザ送信の一部を備えるメッセージを送信することと、送信機会オーナーから、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを受信することと、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットの少なくとも一部を復号することと、メッセージが復号された媒体アクセス制御プロトコルデータユニットのうちの1つによって確認応答されるかどうかを決定することと、を含む。コンピュータ可読記憶媒体のいくつかの態様では、方法はまた、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用するメッセージを送信することを含む。コンピュータ可読記憶媒体のいくつかの態様では、方法はまた、デバイスが2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されるかどうかを決定することと、デバイスが1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットによってユニキャストアドレス指定されていることに基づいて1つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを決定することと、を含む。コンピュータ可読記憶媒体のいくつかの態様では、方法はまた、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していると決定することを含み、ここにおいて、決定に応答して、2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニットがアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットから復号される。コンピュータ可読記憶媒体のいくつかの態様では、方法はまた、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)がマルチユーザ送信の受信を確認応答していると決定するために、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)中に含まれるインジケータを復号することを含む。コンピュータ可読記憶媒体のいくつかの態様では、方法はまた、トリガメッセージを受信することと、トリガメッセージに基づいてメッセージの送信を開始する時間を決定することと、決定された時間にメッセージを送信することと、を含む。
[0031]新規のシステム、装置、及び方法の様々な態様が、以下で添付の図面を参照しながら、より完全に記述される。しかしながら、教示開示は、多くの種々の形態で具現化され得、本開示全体にわたって提示されるいずれかの特定の構造又は機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的で完全なものとなり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように与えられる。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本明細書に開示される新規のシステム、装置、及び方法のいかなる態様をも、本発明の他の態様とは独立に実装されるにせよ、組み合せられるにせよ、対象とすることを意図されることを当業者は諒解されたい。例えば、本明細書に記載される任意の数の態様を使用して、装置は実装され得、又は方法は実施され得る。加えて、本発明の範囲は、本明細書に記載される本発明の様々な態様に加えて、又はそれらの態様以外に、他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されるそのような装置又は方法を対象とすることを意図される。本明細書で開示されるいかなる態様も請求項の1つ又は複数の要素によって具現化され得ることを理解されたい。
[0032]特定の態様が本明細書で記述されるが、これらの態様の多くの変形及び置換は開示の範囲内に入る。好適な態様のいくつかの利益及び利点が言及されるが、本開示の範囲は、特定の利益、使用法、又は目的に限定されることを意図されない。むしろ、本開示の態様は、種々のワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、及び伝送プロトコルに広く適用可能であることが意図され、それらのうちのいくつかが、例として、好適な態様の以下の記述及び図に示される。詳細な記述及び図面は、本開示を限定するものではなく説明するものに過ぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される。
[0033]ワイヤレスネットワーク技術は、様々なタイプのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを用いて、近接デバイスを一緒に相互接続するために使用され得る。本明細書で記述される様々な態様は、WiFi(登録商標)、又はより一般的には、ワイヤレスプロトコルのIEEE802.11ファミリーの任意のメンバーなど、任意の通信規格に適用され得る。
[0034]いくつかの態様では、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重化(OFDM)、直接シーケンススペクトラム拡散(DSSS:direct-sequence spread spectrum)通信、OFDMとDSSS通信との組合せ、又は他のスキームを使用して、高効率802.11プロトコルに従って送信され得る。高効率802.11プロトコルの実装形態は、インターネットアクセス、センサ、メータリング、スマートグリッドネットワーク、又は他のワイヤレス用途に使用され得る。有利なことに、この特定のワイヤレスプロトコルを実装するある装置の態様は、他のワイヤレスプロトコルを実装するデバイスよりも少ない電力を消費し得、短い距離にわたってワイヤレス信号を送信するために使用され得、及び/又は、人間のような物体によって遮られる確率のより低い信号を送信することが可能であり得る。
[0035]いくつかの実装形態では、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスするコンポーネントである様々なデバイスを含む。例えば、2つのタイプのデバイス、すなわちアクセスポイント(「AP」)及び(局又は「STA」とも呼ばれる)クライアントがあり得る。一般に、APは、WLANのためのハブ又は基地局として機能し、STAは、WLANのユーザとして機能する。例えば、STAは、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、モバイルフォンなどであり得る。一例では、STAは、インターネット又は他のワイドエリアネットワークへの一般的な接続性を得るためにWiFi(例えば、802.11ahなどのIEEE802.11プロトコル)準拠ワイヤレスリンクを介してAPに接続する。いくつかの実装形態では、STAはAPとしても使用され得る。
[0036]本明細書で記述される技法は、直交多重化スキームに基づく通信システムを含む様々なブロードバンドワイヤレス通信システムに使用され得る。そのような通信システムの例は、空間分割多元接続(SDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどを含む。SDMAシステムは、複数のユーザ端末に属するデータを同時(simultaneously)に送信するために十分に相違する方向を利用し得る。TDMAシステムは、送信信号を、相違するタイムスロットに分割することによって、複数のユーザ端末が同じ周波数チャネルを共有することを可能にし得、各タイムスロットは異なるユーザ端末に割り当てられる。TDMAシステムは、GSM(登録商標)又は当技術分野で知られる他の何らかの規格を実装し得る。OFDMAシステムは、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、これは、システム帯域幅全体を複数の直交サブキャリアに区分する変調技法である。これらのサブキャリアはまた、トーン、ビンなどと呼ばれ得る。OFDMにより、各サブキャリアはデータによって独立して変調され得る。OFDMシステムは、IEEE802.11又は当技術分野で知られる他の何らかの規格を実装し得る。SC−FDMAシステムは、システム帯域幅にわたって分散されたサブキャリア上で送信するためにインターリーブFDMA(IFDMA:interleaved FDMA)を、隣接するサブキャリアのブロック上で送信するためにローカライズドFDMA(LFDMA:localized FDMA)を、又は隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信するためにエンハンストFDMA(EFDMA:enhanced FDMA)を利用し得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMAでは時間領域で送られる。SC−FDMAシステムは、3GPP(登録商標)−LTE(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution))又は他の規格を実装し得る。
[0037]本明細書の教示は、様々なワイヤード又はワイヤレス装置(たとえば、ノード)に組み込まれ得る(例えば、装置内で実装されるか、又は装置によって実行され得る)。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるワイヤレスノードは、アクセスポイント又はアクセス端末を備え得る。
[0038]アクセスポイント(「AP」)は、NodeB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eNodeB、基地局コントローラ(「BSC」)、基地送受信器局(「BTS」)、基地局(「BS」)、送受信器機能(「TF」)、無線ルータ、無線送受信器、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、又は他の何らかの用語を備え得、又はそれらのいずれかとして実装され得、又はそれらのいずれかとして知られ得る。
[0039]局(「STA」)は、ユーザ端末、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、又は他の何らかの用語を備え得、或いはそれらのいずれかとして実装され得、或いはそれらのいずれかとして知られ得る。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話機、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又はワイヤレスモデムに接続された他の何らかの適切な処理デバイスを備え得る。したがって、本明細書で教示される1つ又は複数の態様は、電話機(例えば、セルラ電話機又はスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(例えば、携帯情報端末)、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽又はビデオデバイス、或いは衛星ラジオ)、ゲームデバイス又はシステム、全地球測位システムデバイス、或いはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイスに組み込まれ得る。
[0040]開示される方法及びシステムは、マルチユーザ送信を確認応答し、それは、いくつかの態様では、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)を使用することによって、ワイヤレスネットワーク上での直交周波数分割多重化(OFDM)又はマルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)によって実行され得る。いくつかの態様では、A−MPDUは、マルチユーザ送信に含まれる各メッセージについてのMPDUを含み、各MPDUは、マルチユーザ送信中の対応するメッセージをacknowleするように機能する。MPDUの各々は、MPDUが確認応答しているメッセージを送信した特定のデバイスにアドレス指定され得る。A−MPDUが受信されると、各デバイスは、A−MPDUに含まれるMPDUのうちのいずれかが特定のデバイスにアドレス指定されるかを識別するためにMPDUの各々を復号し得る。あるMPDUが復号デバイスにアドレス指定される場合、該デバイスはこのMPDUがマルチユーザ送信のそれの部分を確認応答しているかどうかを決定し得る。
[0041]図1は、アクセスポイント及びユーザ端末を有するシステム100を示す図である。簡略化のために、図1にはただ1つのアクセスポイント110が示される。アクセスポイントは、一般に、ユーザ端末と通信する固定局であり、基地局と呼ばれ得、又は他の何らかの用語を使用して呼ばれ得る。ユーザ端末又はSTAは固定型でもよく、移動型でもよく、また、移動局又はワイヤレスデバイスとも呼ばれ得、或いは他の何らかの用語を使用して呼ばれ得る。アクセスポイント110は、ダウンリンク及びアップリンク上で所与の瞬間において1つ又は複数のユーザ端末120と通信し得る。ダウンリンク(すなわち、順方向リンク)は、アクセスポイントからユーザ端末への通信リンクであり、アップリンク(すなわち、逆方向リンク)は、ユーザ端末からアクセスポイントへの通信リンクである。ユーザ端末はまた、別のユーザ端末とピアツーピアで通信し得る。システムコントローラ130は、アクセスポイントに結合し、アクセスポイントに協調及び制御を提供する。
[0042]以下の開示の一部が空間分割多元接続(SDMA)を介して通信可能なユーザ端末120を記述する一方、いくつかの態様については、ユーザ端末120は、SDMAをサポートしないいくつかのユーザ端末も含み得る。したがって、そのような態様については、AP110はSDMAユーザ端末及び非SDMAユーザ端末の両方と通信するように構成され得る。このアプローチは、都合の良いことに、適切と考えられる場合により新しいSDMAユーザ端末が導入されることを可能にしながら、SDMAをサポートしないより古いバージョンのユーザ端末(「レガシー」局)が企業に展開されたままであることを可能にして、それらの有効寿命を延長する。
[0043]システム100は、ダウンリンク及びアップリンク上でのデータ送信のために複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナを使用する。アクセスポイント110はNap個のアンテナを装備し、ダウンリンク送信のための多入力(MI)及びアップリンク送信のための多出力(MO)を表現する。K個の選択されたユーザ端末120(又は局若しくはSTA)のセットは、共同で、ダウンリンク送信のための多出力及びアップリンク送信のための多入力を表現する。純粋なSDMAについては、K個のユーザ端末のためのデータシンボルストリームが、符号、周波数、又は時間で或いは何らかの手段で多重化されない場合、Nap≦K≦1であることが望ましい。データシンボルストリームが、TDMA技法、CDMAによる相違する符号チャネル、OFDMによるサブバンドの独立セットなどを使用して多重化されることが可能な場合、KはNap超であり得る。各選択されたユーザ端末は、アクセスポイントにユーザ固有のデータを送信し得、及び/又はアクセスポイントからユーザ固有のデータを受信し得る。概して、各選択されたユーザ端末は、1つ又は複数のアンテナを装備し得る(すなわち、Nut≧1)。K個の選択されたユーザ端末は、同数のアンテナを有することが可能であり、又は1つ若しくは複数のユーザ端末は異なる数のアンテナを有し得る。
[0044]システム100は、時分割複信(TDD)システム又は周波数分割複信(FDD)システムであり得る。TDDシステムの場合、ダウンリンク及びアップリンクは、同じ周波数帯を共用する。FDDシステムの場合、ダウンリンク及びアップリンクは、相違する周波数帯を使用する。システム100はまた、送信のために単一のキャリア又は複数のキャリアを使用し得る。各ユーザ端末は、(例えば、コストを抑えるために)単一のアンテナを装備し得、(例えば、追加のコストがサポートされることが可能な場合)複数のアンテナを装備し得る。複数のユーザ端末120が送信/受信を相違するタイムスロットに分割することによって同じ周波数チャネルを共用する場合、システム100はTDMAシステムでもあり得る。ここで、各タイムスロットは別のユーザ端末120に割り当てられ得る。
[0045]図2は、システム100中のアクセスポイント110及び2つのユーザ端末120m及び120xのブロック図を示す。アクセスポイント110はNt個のアンテナ224a乃至224apを装備する。ユーザ端末120mは、Nut,m個のアンテナ252ma乃至252muを装備し、ユーザ端末120xは、Nut,x個のアンテナ252xa乃至252xuを装備する。アクセスポイント110は、ダウンリンクについての送信エンティティーであり、アップリンクについての受信エンティティーである。ユーザ端末120は、アップリンクについての送信エンティティーであり、ダウンリンクについての受信エンティティーである。本明細書で使用される、「送信エンティティー」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを送信できる独立動作型の装置又はデバイスであり、「受信エンティティー」は、ワイヤレスチャネルを介してデータを受信できる独立動作型の装置又はデバイスである。以下の記述では、下付き文字「dn」はダウンリンクを表わし、下付き文字「up」はアップリンクを表わし、Nup個のユーザ端末がアップリンク上での同時送信のために選択され、Ndn個のユーザ端末がダウンリンク上での同時送信のために選択される。Nupは、Ndnと等しくても等しくなくてもよく、Nup及びNdnは静的な値であってもよいし、各スケジューリング間隔について変化してもよい。ビームステアリング又は他の何らかの空間処理技法が、アクセスポイント110及び/又はユーザ端末120において使用され得る。
[0046]アップリンク上では、アップリンク送信のために選択された各ユーザ端末120において、TXデータプロセッサ288がデータソース286からトラフィックデータを受信し、コントローラ280から制御データを受信する。TXデータプロセッサ288は、ユーザ端末のために選択されたレートと関連付けられる符号化及び変調スキームに基づいてユーザ端末のためのトラフィックデータを処理(例えば、符号化、インターリーブ、及び変調)し、データシンボルストリームを提供する。TX空間プロセッサ290は、データシンボルストリームに対して空間処理を実行し、Nut,m個のアンテナのためのNut,m個の送信シンボルストリームを提供する。各送信器ユニット(TMTR)254は、アップリンク信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信及び処理(例えば、アナログに変換、増幅、フィルタ、及び周波数アップコンバート)する。Nut,m個の送信器ユニット254は、例えばアクセスポイント110へ送信するために、Nut,m個のアンテナ252からの送信のためのNut,m個のアップリンク信号を提供する。
[0047]Nup個のユーザ端末は、アップリンク上での同時送信に向けてスケジュールされ得る。これらのユーザ端末の各々は、自身のそれぞれのデータシンボルストリームに対して空間処理を実行し、アップリンク上で自身のそれぞれの送信シンボルストリームのセットをアクセスポイント110に送信し得る。
[0048]アクセスポイント110において、Nup個のアンテナ224a乃至224apは、アップリンク上で送信するNup個のユーザ端末全てからアップリンク信号を受信する。各アンテナ224は、受信された信号をそれぞれの受信器ユニット(RCVR)222へ提供する。各受信器ユニット222は、送信器ユニット254によって実行された処理と相補の処理を実行し、受信されたシンボルストリームを提供する。受信(RX)空間プロセッサ240は、Nup個の受信器ユニット222からのNup個の受信されたシンボルストリームに対して受信器空間処理を実行し、Nup個の復元されたアップリンクデータシンボルストリームを提供する。受信器空間処理は、チャネル相関行列反転(CCMI:channel correlation matrix inversion)、最小平均2乗誤差(MMSE:minimum mean square error)、ソフト干渉波消去(SIC:soft interference cancellation)、又は他の何らかの技法に従って実行され得る。各復元されたアップリンクデータシンボルストリームは、それぞれのユーザ端末によって送信されたデータシンボルストリームの推定値である。RXデータプロセッサ242は、復号されたデータを得るために、各復元されたアップリンクデータシンボルストリームをそのストリームのために使用されたレートに従って処理(例えば、復調、デインタリーブ、及び復号)する。各ユーザ端末のための復号データは、記憶のためにデータシンク244へ提供され得、及び/又はさらなる処理のためにコントローラ230へ提供され得る。
[0049]ダウンリンク上では、アクセスポイント110において、TXデータプロセッサ210が、ダウンリンク送信に向けてスケジュールされたNdn個のユーザ端末のためのデータソース208からトラフィックデータを、コントローラ230から制御データを、及び場合によってはスケジューラ234から他のデータを受信する。様々なタイプのデータが相違するトランスポートチャネル上で送信され得る。TXデータプロセッサ210は、各ユーザ端末についてのトラフィックデータをそのユーザ端末のために選択されたレートに基づいて処理(例えば、符号化、インターリーブ、及び変調)する。TXデータプロセッサ210は、Ndn個のユーザ端末のためのNdn個のダウンリンクデータシンボルストリームを提供する。TX空間プロセッサ220は、Ndn個のダウンリンクデータシンボルストリームに対して(プリコーディング又はビームフォーミングのような)空間処理を実行し、Nup個のアンテナのためのNup個のシンボルストリームを提供する。各送信器ユニット222は、ダウンリンク信号を生成するために、それぞれの送信シンボルストリームを受信及び処理する。Nup個の送信器ユニット222は、例えばユーザ端末120へ送信するために、Nup個のアンテナ224からの送信のためにNup個のダウンリンク信号を提供し得る。
[0050]各ユーザ端末120において、Nut,m個のアンテナ252はアクセスポイント110からNup個のダウンリンク信号を受信する。各受信器ユニット254は、関連するアンテナ252からの受信された信号を処理し、受信されたシンボルストリームを提供する。RX空間プロセッサ260は、Nut,m個の受信器ユニット254からのNut,m個の受信されたシンボルストリームに対して受信器空間処理を実行し、ユーザ端末120のための復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを提供する。受信器空間処理は、CCMI、MMSE、又は他の何らかの技法に従って実行され得る。RXデータプロセッサ270は、ユーザ端末のための復号されたデータを得るために、復元されたダウンリンクデータシンボルストリームを処理(例えば、復調、デインタリーブ、及び復号)する。
[0051]各ユーザ端末120において、チャネル推定器278は、ダウンリンクチャネル応答を推定し、チャネル利得推定値、信号対雑音比(SNR)推定値、ノイズ分散などを含み得るダウンリンクチャネル推定値を提供する。同様に、チャネル推定器228は、アップリンクチャネル応答を推定し、アップリンクチャネル推定値を提供する。各ユーザ端末のためのコントローラ280は、典型的には、ユーザ端末のための空間フィルタ行列を、そのユーザ端末のためのダウンリンクチャネル応答行列Hdn,mに基づいて導出する。コントローラ230は、実効アップリンクチャネル応答行列Hup,effに基づいて、アクセスポイントについての空間フィルタ行列を導出する。各ユーザ端末のためのコントローラ280は、アクセスポイント110へフィードバック情報(例えば、ダウンリンク固有ベクトル及び/又はアップリンク固有ベクトル、固有値、SNR推定値など)を送り得る。コントローラ230及び280はまた、それぞれ、アクセスポイント110及びユーザ端末120での様々な処理ユニットの動作を制御し得る。
[0052]図3は、システム100内で用いられ得るワイヤレスデバイス302中で利用され得る様々なコンポーネントを示す。ワイヤレスデバイス302は、本明細書で記述される様々な方法を実施するように構成され得るデバイスの例である。ワイヤレスデバイス302は、アクセスポイント110又はユーザ端末120を実装し得る。
[0053]ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302の動作を制御するプロセッサ304を含み得る。プロセッサ304は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ得る。読み取り専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得るメモリ306は、プロセッサ304に命令及びデータを提供する。メモリ306の一部は不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。プロセッサ304は、メモリ306内に記憶されたプログラム命令に基づいて論理演算及び算術演算を実行し得る。メモリ306中の命令は、本明細書で記述される方法を実施するように実行可能であり得る。
[0054]プロセッサ304は、1つ又は複数のプロセッサにより実装される処理システムを備え得、又はそのような処理システムのコンポーネントであり得る。1つ又は複数のプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲーテッドロジック、ディスクリート型ハードウェアコンポーネント、専用ハードウェア有限ステートマシン、又は情報の計算又は他の操作を実行できる任意の他の適切なエンティティーの任意の組合せにより実装され得る。
[0055]処理システムは、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体も含み得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれようとそうでなかろうと、任意のタイプの命令(instructions)を意味すると広く解釈されるべきである。命令は(例えばソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、又は他の適切なコードのフォーマットの)コードを含み得る。命令は、1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、処理システムに、本明細書で記述される様々な機能を実行させる。
[0056]ワイヤレスデバイス302は、ワイヤレスデバイス302と遠隔位置との間のデータの送受信を可能にするための、送信器310及び受信器312を含み得る筐体308も含み得る。送信器310及び受信器312は、送受信器314へと組み合わせられ得る。単一又は複数の送受信器アンテナ316は、筐体308に取り付けられ得、また送受信器314に電気的に結合され得る。ワイヤレスデバイス302はまた、複数の送信器、複数の受信器、及び複数の送受信器を含み得る(図示せず)。
[0057]ワイヤレスデバイス302はまた、送受信器314によって受信される信号のレベルを検出し量子化する目的で使用され得る信号検出器318を含み得る。信号検出器318は、総エネルギー、シンボルごとのサブキャリア当たりのエネルギー、電力スペクトル密度、及び他の信号のような信号を検出し得る。ワイヤレスデバイス302はまた、信号の処理において使用されるデジタル信号プロセッサ(DSP)320を含み得る。
[0058]ワイヤレスデバイス302の様々なコンポーネントは、バスシステム322によって相互に結合され得、バスシステム322は、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、及びステート信号バスを含み得る。
[0059]本開示のある態様は複数のSTAからAPへアップリンク(UL)信号を送信することをサポートする。いくつかの実施形態では、UL信号は、マルチユーザ多入力多出力(MIMO)(MU−MIMO)システムにおいて送信され得る。代替的に、UL信号は、マルチユーザFDMA(MU−FDMA)システム又は同様のFDMAシステムにおいて送信され得る。具体的には、図4乃至図8及び図10は、UL−FDMA送信に等しく当てはまるUL−MU−MIMO送信410A、410B、1050A、及び1050Bを示す。これらの実施形態では、UL−MU−MIMO送信又はUL−FDMA送信は、複数のSTAからAPに同時に送信されることが可能であり、ワイヤレス通信における効率性を生み出し得る。
[0060]ますます多くのワイヤレス及びモバイルデバイスが、ワイヤレス通信システムに対して要求される帯域幅要件にますます重きを置く。通信リソースが制限される場合、APと複数のSTAとの間を通るトラフィックの量を減じることが望ましい。例えば、複数の端末がアクセスポイントへアップリンク通信を送信するときには、全ての送信のアップリンクを完了するためのトラフィックの量を最小限に抑えることが望ましい。したがって、本明細書で記述される実施形態は、APへのアップリンク送信のスループットを高めるための通信のやりとり、スケジューリング、及びあるフレームを利用することをサポートする。
[0061]図4は、UL通信のために使用され得るUL−MU−MIMO又はUL−OFDMAプロトコル400の例を示す時間シーケンス図である。図1とともに図4に示されるように、AP110は、どのSTAがアップリンクに参加し得るかを示すクリアツートランスミット(CTX)メッセージ402をユーザ端末120a乃至120bに送信し得、こうして、ある特定のSTAがアップリンク送信を開始することを知る。いくつかの実施形態では、CTXメッセージは、物理層コンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)のペイロード部分中で送信さ得る。CTXフレーム構造の例は、図5を参照して下でより完全に記述される。
[0062]一旦ユーザ端末120がそのユーザ端末がリストされるAP110からのCTXメッセージ402を受信すると、そのユーザ端末はUL−MU−MIMO送信410を送信し得る。図4において、STA120A及びSTA120Bは、物理層コンバージェンスプロトコル(PLCP)プロトコルデータユニット(PPDU)を含んだUL−MU−MIMO送信410A及び410Bを送信する。UL−MU−MIMO送信410を受信すると、AP110は、ユーザ端末120にブロック確認応答(BA)470を送信し得る。ブロック確認応答(BA)470の一例については、以下で図6を参照してより詳細に説明する。
[0063]上述のように、CTXメッセージ402は、様々な通信において使用され得る。図5は、CTXフレーム500構造の例の図である。この実施形態では、CTXフレーム500は、フレーム制御(FC)フィールド505、持続時間フィールド510、送信器アドレス(TA)フィールド515、制御(CTRL)フィールド520、PPDU持続時間フィールド525、STA情報(情報)フィールド530、及びフレームチェックシーケンス(FCS)フィールド580を含んだ制御フレームである。フレーム制御(FC)フィールド505は、制御サブタイプ又は拡張サブタイプを示す。持続時間フィールド510は、CTXフレーム500の任意の受信器にネットワーク割当てベクトル(NAV)を設定することを示す。TAフィールド515は、送信器アドレス又は基本サービスセット識別子(BSSID)を示す。CTRLフィールド520は、フレームの残りの部分のフォーマットに関する情報(例えば、STA情報フィールドの数、及びSTA情報フィールド内の任意のサブフィールドの有無)、ユーザ端末120のためのレート適合についてのインジケーション、許可されるトラフィック識別子(TID)のインジケーション、及びクリアツーセンド(CTS)がクリアツートランスミット(CTX)フレーム500の直後に送られねばならないことのインジケーションを含み得る一般的なフィールドである。レート適合のためのインジケーションは、STAがシングルユーザ送信において使用していたであろう変調及び符号化スキーム(MCS)と比較して、STAがそれらのMCSをどれほど低下させなければならないかを示す数のような、データレート情報を含み得る。CTRLフィールド520はまた、CTXフレーム500がUL MU MIMOのために使用されているか、UL FDMAのために使用されているか、又はその両方のために使用されているかを示し得、Nss又はトーン割当てフィールドがSTA情報フィールド530中にあるかを示す。
[0064]代替的に、CTXがUL MU MIMOのためのものか又はUL FDMAのためのものかのインジケーションは、サブタイプの値に基づくことが可能である。使用される空間ストリーム及び使用されるチャネルの両方をSTAに対して指定することによって、UL MU MIMO及びUL FDMA動作が一緒(jointly)に実行されることが可能であることに留意されたい。その場合、両方のフィールドがCTXの中にあり、この場合、Nssインジケーションは特定トーン割当てと呼ばれる。PPDU持続時間フィールド525は、ユーザ端末120が送ることを許可される後続のUL−MU−MIMO PPDUの持続時間を示す。STA情報フィールド530は、特定のSTAに関する情報を含み、STAごと(ユーザ端末120ごと)の情報のセットを含み得る(STA情報1 530及びSTA情報N 575を参照されたい)。STA情報530フィールドは、STAを識別する関連識別子(AID)又は媒体アクセス制御(MAC)アドレスフィールド532、STAが(UL−MU−MIMOシステム中で)使用し得る空間ストリームの数を示す空間ストリーム数フィールド(Nss)フィールド534、STAがトリガーフレーム(この場合はCTX)の受信と比較してそれの送信を調整するべき時間を示す時間調整536フィールド、公表された送信電力からSTAが取るべき電力バックオフを示す電力調整538フィールド、STAが(UL−FDMAシステム中で)使用し得るトーン又は周波数を表示するトーン割当て540フィールド、許容可能なTIDを示す許可TID542フィールド、許可されるTXモードを示す許可TXモード544フィールドを含み得る。いくつかの実施形態では、許可されるTXモードは、ショート/ロングガードインターバル(GI)又はサイクリックプレフィックスモード、バイナリ畳込符号(BCC)/低密度パリティチェック(LDPC)モード(一般に、コーディングモード)、又は時空間ブロックコーディング(STBC)モードを含み得る。STA情報フィールド530はまた、STAが使用するべきMCSを示すMCS546フィールド、及びSTAがアップリンクデータの送信を開始又は始めるための時間レファレンスを示すTX開始時刻フィールド548を含み得る。STA情報フィールド530はまた、確認応答時間レファレンスフィールド550を含み得る。確認応答時間レファレンスフィールド550は、フレーム500に続く送信の確認応答が確認応答され得る時間を示し得る。
[0065]図6は、非制限的例となる、アグリゲートされた媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(A−MPDU)確認応答フレーム600構造の図である。いくつかの態様では、図4に示されるブロック確認応答470は、A−MPDU確認応答フレーム600のフォーマットに実質的に準拠(conform)し得る。
[0066]非制限的例となるA−MPDU確認応答フレーム600は、物理層プリアンブル602、MPDUデリミタフィールド604a乃至604d、及びブロック確認応答MPDU606a乃至606dを含む。MPDUデリミタフィールド604a乃至604dの各々は、EOFフィールド610、予約済みフィールド612、MPDU長さ拡張フィールド614、MPDU長さフィールド616、巡回冗長検査フィールド618、及びデリミタ署名フィールド619を含み得る。図6に示されるMPDUデリミタフォーマットは、MPDUデリミタフィールド604a乃至604dの単なる1つの可能な例である。例えば、いくつかの実装形態では、MPDUデリミタフィールド604a乃至604dはMPDU長さ拡張フィールド614を含まない場合がある。
[0067]ブロック確認応答メッセージ606a乃至606dの例となるフォーマットも示される。いくつかの態様では、ブロック確認応答MPDUの606a乃至606dは、フレーム制御フィールド620、持続時間フィールド622、受信器アドレスフィールド624、送信器アドレスフィールド626、ブロック確認応答制御フィールド628、ブロック確認応答情報フィールド630、及びフレームチェックシーケンスフィールド632を含み得る。いくつかの態様では、受信器アドレスフィールド624は、それの送信がブロック確認応答メッセージ606a乃至606dによって確認応答されているデバイスを識別し得る。他の実装形態は、図6に示される例とは異なるブロック確認応答フォーマットを利用し得る。
[0068]図4に関して上述したように、いくつかの態様では、送信機会(TXOP)オーナーは、図4に示されるマルチユーザ送信410A乃至410Bのようなマルチユーザ送信を確認応答するために例示的なA−MPDU確認応答フレーム600を生成及び送信し得る。例えば、A−MPDU600中の第1ブロック確認応答(例えば、ブロック確認応答606a)は、受信器アドレスフィールド624を介してSTA120Aを識別し得る。例えば、ブロック確認応答606aの受信器アドレスフィールド624は、STA120A媒体アクセス制御アドレスを示すことによって、STA120Aを識別し得る。A−MPDU確認応答フレーム600内の第2ブロック確認応答、例えばブロック確認応答606bは、STA120Bからの送信を確認応答し得る。これは、部分的には、ブロック確認応答606bの受信器アドレスフィールド624中でSTA120Bを識別することによって達成され得る。A−MPDU確認応答フレーム600が図4において示されるマルチユーザ送信410A乃至410Bを確認応答するために使用されるときには、図4が例示的なマルチユーザ送信410A乃至410Bの間にただ2つの装置だけが送信することを示すので、MPDUデリミタフィールド604c乃至604d及びブロック確認応答フィールド606c乃至606dは存在しない場合がある。マルチユーザ送信中にさらなるデバイスを含んだ、例えば3、4、5、6、7、8、又はそれを超えるデバイスがマルチユーザ送信に参加する他の実装形態では、A−MPDU確認応答フレーム600は、MPDUデリミタフィールド604、及びマルチユーザ送信に参加するさらなる装置の各々を識別するブロック確認応答606を含み得る。phyプリアンブル602は、いくつかの態様においてスクランブラシードフィールド651を含み得る。これらの態様のうちのいくつかでは、スクランブラシードフィールドは、開示される実施形態に関連する情報を通信するために使用され得る。例えば、以下でより詳細に説明するように、スクランブラシードフィールド651は、A−MPDU600が複数のデバイスにアドレス指定されるMPDUのを含むかどうかのインジケーションを格納するために使用され得る。
[0069]図7は、本明細書で記述されるある実施形態に従ったワイヤレス通信のための例示的なプロセス700のフローチャートである。いくつかの態様では、プロセス700は、ワイヤレスデバイス302によって実行され得る。例えば、いくつかの態様では、メモリ306は、プロセッサ304によって実行されるとプロセッサ304に下で記述されるプロセス700の1つ又は複数の態様を実行させる命令を記憶し得る。いくつかの態様では、プロセス700は、送信機会オーナーデバイスによって実行される。例えば、図4に示されるCTXフレーム402及びブロック確認応答470を送信する送信機会オーナーデバイスは、いくつかの態様においてプロセス700を実行し得る。
[0070]プロセス700は、送信に参加する複数のデバイスを確認応答するために複数のユーザからの送信(例えば、いくつかの態様におけるマルチユーザ送信)の受信器についての一実装形態を提供する。いくつかの態様では、マルチユーザ送信は、マルチユーザ送信がある特定の長さ以上である場合に、最も有益であり得る。特定の長さ未満では、マルチユーザ送信の実行において、利益はより少なくなり得る。確認応答メッセージが長さにおいてより短い傾向にあり、したがってマルチユーザ送信を使用した送信が効率で劣り得る場合、いくつかの態様において、受信されるマルチユーザ送信を確認応答するためにマルチユーザ送信を使用する代わりに、A−MPDUを介してマルチユーザ通信に参加している複数のデバイスに複数のブロック確認応答を送信することがより効率的であり得る。他のいくつかの態様では、個別の異なるユーザからの個別の送信も、下で記述されるA−MPDUを介して確認応答され得る。
[0071]オプションのブロック705において、複数のユーザからの2つ以上の送信が受信される。いくつかの態様では、この1つ又は複数の送信は、複数のユーザから複数のメッセージを同時に送信するためにMU−MIMO又はOFDMAを使用する送信のようなマルチユーザ送信の形態にある。いくつかの態様では、2つ以上の送信(例えばマルチユーザ送信)は、複数のデバイス、例えば局からのアップリンク送信である。2つ以上の送信は、少なくとも第1デバイスからの第1メッセージ及び第2デバイスからの第2メッセージを含み得る。いくつかの態様では、第1メッセージ及び第2メッセージは、マルチユーザ送信の一部として少なくとも部分的に、同時に送信及び受信され得る。いくつかの態様では、プロセス700に関して説明される第1及び第2メッセージは、図4に関して上述したメッセージ410A乃至410Bに対応し得る。プロセス700のいくつかの実施形態は、第1及び第2メッセージの受信を含まないことがある。
[0072]いくつかの態様では、2つ以上の送信は、アクセスポイントのようなTXOPオーナーデバイスによって受信される。いくつかの態様では、第1及び第2デバイスは、マルチユーザ送信の間に送信機会オーナーにアップリンクデータを送る。いくつかの態様では、マルチユーザ送信は、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用して受信される。マルチユーザメッセージは、少なくとも一部には、受信器312のような受信器からデータを読むことによって、受信され得る。例えば、いくつかの態様では、プロセッサ304は、ブロック705を達成するために受信器304からデータを受信し得る。いくつかの態様では、ブロック705に関して説明される機能の1つ以上は、受信器312及び/又はプロセッサ304によって実行され得る。
[0073]いくつかの態様では、2つ以上の送信が受信される前に、トリガメッセージが生成され、ワイヤレスネットワーク上で送信される。トリガメッセージは、タイミング情報を備え得、そうでなければ、ブロック705において受信される2つ以上の送信が少なくとも第1及び第2デバイスによっていつ開始されるべきかを示し得る。例えば、送信がいつ開始されるべきかについてのタイミング情報は、いくつかの態様において、図5に示されるCTXメッセージ500の「TX開始時間」フィールド548中で示され得る。いくつかの態様では、トリガメッセージは、2つ以上の送信についての確認応答がいつ予想されるかのインジケーションを含むように生成され得る。例えば、トリガメッセージは、確認応答のための時間レファレンスを含むように生成され得る。例えば、いくつかの態様では、確認応答のための時間レファレンスは、図5に示される確認応答時間レファレンスフィールド550である。いくつかの態様では、トリガメッセージは、図4に関して上述したCTXメッセージ402のようなCTXメッセージである。他のいくつかの態様では、トリガメッセージはCTXメッセージ402とは別個のメッセージである。
[0074]ブロック720において、少なくとも第1及び第2MPDUを含むように、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)が生成される。いくつかの態様では、A−MPDUは上述したTXOPオーナーデバイスによって生成される。第1MPDUは、第1MPDUのフレーム制御フィールド中の特定の値を介して第1メッセージの受信を確認応答し得る。いくつかの態様では、第1MPDUは、図6に関して上述した、MPDU606a乃至606dのフォーマットに実質的に準拠(conform)し得る。例えば、第1MPDUのフレーム制御フィールドは、第1MPDUがいくつかの態様における確認応答又はブロック確認応答であることを示し得る。いくつかの態様では、第1MPDUは、例えば第1デバイスのユニキャスト媒体アクセス制御アドレスを示すことによって、第1デバイスを識別する宛先アドレスフィールド又は受信器アドレスフィールドを含む。加えて、フレーム制御フィールドは、第1MPDUが確認応答フレーム又はブロック確認応答フレームであることを示し得る。いくつかの態様では、ブロック710に関して説明される機能の1つ又は複数は、プロセッサ304によって実行され得る。
[0075]第2媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)は、第2メッセージの受信を確認応答する。第2MPDUは、フレーム制御フィールド中で特定の値を有することによって第2メッセージを確認応答し得る。いくつかの態様では、第2MPDUは、図6に関して上述した、MPDU606a乃至606dのフォーマットに実質的に準拠し得る。例えば、第2MPDUのフレーム制御フィールドは、第2MPDUがいくつかの態様における確認応答又はブロック確認応答であることを示し得る。いくつかの態様では、第2MPDUは、例えば第2デバイスの媒体アクセス制御アドレスを示すことによって、第2デバイスを識別するユニキャスト宛先アドレスフィールド又は受信器アドレスフィールドを含む。
[0076]いくつかの態様では、A−MPDUを生成することは、少なくとも第1及び第2MPDUのためのデータを記憶する上述したメモリエリアを、A−MPDUを表すメモリのエリアへコピーすることを含み得る。他のいくつかの態様では、第1及び第2MPDUの各々は、A−MPDUフォーマットと整合性のあるメモリのエリア中で生成され得、したがって、データをコピーする必要はない。いくつかの態様では、A−MPDUを生成することは、コンピュータメモリ中にさらなるA−MPDUフィールドを設定することを含み得る。いくつかの態様では、ブロック720において生成されるA−MPDUは、図6に関して上述したA−MPDU600のフォーマットに実質的に準拠し得る。例えば、A−MPDUを生成することは、少なくとも、図6に示されるようなMPDUデリミタフィールド604a乃至604bを初期化することを含み得る。
[0077]いくつかの態様では、A−MPDUはこのA−MPDUが少なくとも2つの相違するデバイスに向けられる又はアドレス指定しているMPDUを含むかどうかを示すように生成される。いくつかの態様では、EOFフィールド610及び/又は予約済みフィールド612の1つ又は複数がインジケータとして機能し得る。例えば、いくつかの態様では、A−MPDU中の(604aのような)第1MPDUデリミタは、インジケータとして機能し得る、EOFフィールド及び/又は予約済みフィールド612を含み得る。いくつかの態様では、典型的には物理ヘッダ602中のスクランブラシードフィールド651が、インジケータ値を格納するために使用され得る。A−MPDUが第1デバイスにアドレス指定される第1MPDU及び第2デバイスにアドレス指定される第2MPDUを含むので、いくつかの態様では、A−MPDUを生成するデバイスは、インジケータを第1値(例えばイチ(1))に設定し得る。生成されるA−MPDUがただ1つのMPDUを含むか、同じデバイスに向けられたMPDUだけを含んでいる他のケースでは、生成するデバイスは、インジケータを第2値(例えばゼロ(0))に設定し得る。いくつかの態様では、ブロック720に関して説明される機能の1つ又は複数は、プロセッサ304によって実行され得る。
[0078]いくつかの態様では、1つ又は複数のさらなるMPDUが、送信機会オーナーデバイスによって生成され、A−MPDU中に含められ得る。例えば、ブロック705において受信されるマルチユーザ送信が、3、4、5、6、7、8、又はそれを超えるデバイスからのメッセージを含んでいた場合、ブロック720において生成されるA−MPDUは、各メッセージに対応するMPDU(例えば3、4、5、6、7、8、又はそれを超えるMPDU)を含み得、各MPDUはメッセージのうちの1つを確認応答する。
[0079]ブロック725において、ブロック720において生成されたA−MPDUは、ワイヤレスネットワーク上で送信される。いくつかの態様では、A−MPDUを送信することは、ネットワーク送信APIを呼び出すことと、APIに、少なくとも、A−MPDU全体として、並びに第1及び第2MPDUのフィールド値への上記で初期化されたメモリのコピー、又はそれへのポインタを提供することと、を含み得る。
[0080]いくつかの態様では、ブロック725において送信されるA−MPDUは、図4に関して説明されるブロック確認応答470に対応する。いくつかの態様では、ブロック725に関して説明される機能の1つ又は複数は、図3の送信器310によって実行され得る。代替的に、ブロック725に関して上述した機能の1つ又は複数は、プロセッサ304によって実行され得る。
[0081]図8は、本明細書で記述されるある実施形態に従ったワイヤレス通信のための例示的なプロセス800のフローチャートである。いくつかの態様では、プロセス800はワイヤレスデバイス302によって実行され得る。例えば、いくつかの態様では、メモリ306は、プロセッサ304をプロセス800の1つ又は複数の態様を実行するように構成する命令を記憶し得る。いくつかの態様では、プロセス800は、送信機会の間に送信機会オーナーと通信するデバイスによって実行される。例えば、(例えば、MU−MIMO又はOFDMを使用して)マルチユーザ送信の一部として送信機会オーナーにデータを送信するデバイスが、プロセス800を実行し得る。
[0082]プロセス800は、メッセージの送信器がメッセージ送信の確認応答を取得することを可能にし得る。いくつかの態様では、マルチユーザ送信は、マルチユーザ送信がある特定の長さ以上であるときに最も有益であり得る。特定の長さ未満では、マルチユーザ送信を実行する際の利益はより少なくなり得る。確認応答メッセージが長さにおいてより短い傾向にあり、したがってマルチユーザ送信を使用した送信が効率で劣り得る場合、いくつかの態様において、マルチユーザ送信を確認応答するためにマルチユーザ送信を使用する代わりに、A−MPDUを介してマルチユーザ通信に参加している複数のデバイスに複数のブロック確認応答を送信することがより効率的であり得る。
[0083]オプションのブロック805において、メッセージは第1デバイスによって第2デバイスに送信される。いくつかの態様では、第2デバイスは、アクセスポイントであり得る。いくつかの態様では、第2デバイスは、送信機会オーナーであり得る。いくつかの態様では、送信されるメッセージはマルチユーザ送信の一部である。例えば、メッセージは、第3デバイスからの第2メッセージと少なくとも部分的に同時並行(concurrently)に送信され得る。第2メッセージはまた、第3デバイスによって第2デバイスに送信され得る。例えば、ブロック805において送信されるメッセージは、図4に関して説明された、ユーザ端末120A乃至120Bそれぞれによって送信されるメッセージ410A又はメッセージ410Bのいずれかに対応し得る。いくつかの態様では、メッセージは、マルチユーザ多入力多出力(MU−MIMO)又は直交周波数分割多重化(OFDM)を使用して送信される。メッセージの送信は、いくつかの態様ではブロック805又はプロセス800全体の一部ではないことがある。プロセス800のいくつかの態様は、第2デバイスへのメッセージの送信を含まないかもしれない。
[0084]いくつかの態様では、MU−MIMO又はOFDM送信を実行するのに必要な空間チャネル及び/又は周波数割当てのような制御情報は、第2デバイスから受信され得る。例えば、いくつかの態様では、第1デバイスは、制御情報を示す第2デバイスから別のメッセージを受信し得る。いくつかの態様では、このメッセージは、図4に関して上述したCTXメッセージ402及び/又は図5で説明されるメッセージ500のようなCTXメッセージであり得る。他のいくつかの態様では、この別のメッセージは、いつブロック805の送信が開始されるべきかを示すタイミング情報を提供するトリガメッセージであり得、及び/又は、どのように送信が実行されるべきかを定義する(送信のための空間チャネル又は周波数割当てのような)制御情報を含み得る。例えば、この別のメッセージはTX開始時間フィールド548を含み得、TX開始時刻フィールド548は、メッセージの送信がいつ開始されるべきかについての時間レファレンスを提供する。いくつかの態様では、制御情報は、ブロック805において送信されるメッセージについての確認応答がいつ予想されるかのインジケーションを含む。例えば、いくつかの態様では、メッセージは、図5に示される確認応答時間レファレンスフィールド550を含み得る。いくつかの態様では、第1デバイスは、タイミングインジケーションに基づいてスリープステートに入り得る。いくつかの態様では、スリープステートはアグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを受信する前に入られ得る。例えば、いくつかの態様では、制御情報は、ブロック805において送信されるメッセージについての確認応答がいつ予想されるべきかについての時間レファレンスを含み得る。第1デバイスは、制御情報に応答してスリープステートに入り得、制御情報によって示される時間に確認応答を受信できるようにアウェイクステートに戻り得る。
[0085]いくつかの態様では、第2デバイスにメッセージを送信することは、メッセージの宛先アドレスを第2デバイスを識別するアドレス(例えば第2デバイスの局アドレス)に設定すること、及びメッセージを送信するためにネットワーク「送信(send)」APIのようなアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を呼び出すことを含む。いくつかの態様では、ブロック805に関して上述した機能の1つ又は複数は、送信器310及び/又はプロセッサ304によって実行され得る。
[0086]ブロック810において、アグリゲートされた媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(A−MPDU)が、第2デバイスから受信される。いくつかの態様では、ブロック810において受信されるA−MPDUは、図4に関して上で記述されるブロック確認応答470を含み得る。いくつかの態様では、A−MPDUを受信することは、プロセッサ304を介して受信器312からメモリ306にA−MPDUを備えるデータを転送することを含み得る。いくつかの態様では、ブロック810に関して上述した機能の1つ又は複数は、受信器312及び/又はプロセッサ304によって実行され得る。
[0087]ブロック815において、A−MPDUが、第1デバイスによって復号される。いくつかの態様では、復号は2つ以上の媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)を識別し得る。いくつかの態様では、2つ以上の媒体アクセス制御プロトコルデータユニットを識別するためにA−MPDUを復号することは、図6のデリミタフィールド604a乃至604dの任意の1つ又は複数のようなMPDUデリミタを識別するためにA−MPDUを解析(parsing)することを含み得る。復号はまた、図6に示されるMPDU606a乃至606dのうちのいずれかのフォーマットのようなMPDUのフォーマットに基づいて、識別されたデリミタに続くデータを解析することを含み得る。
[0088]MPDUは、MPDUの各々が第1デバイスを識別するかどうかを決定するために少なくとも一部、復号される。例えば、MPDUのは、それらがMPDUの宛先アドレス又は受信器アドレスフィールド中に第1デバイスの局アドレスを含む場合、第1デバイスを識別し得る。いくつかの態様では、復号されたMPDUは各々、図6に関して上述したMPDU606a乃至606dに実質的に準拠し得る。例えば、受信器アドレスフィールド624のようなMPDUの各々の受信器アドレスフィールドは、受信器アドレスフィールドが第1デバイスを識別するデータを含むかどうかを決定するために復号され得る。例えば、受信器アドレスフィールドは、いくつかの態様において第1デバイスのユニキャスト媒体アクセス制御アドレスを含み得、それにより、MPDUが第1デバイスに向けられることを識別する。
[0089]いくつかの態様では、A−MPDUは、A−MPDU内の複数のMPDUがどのように処理されるべきか決定するために復号され得る。いくつかの態様では、この決定は、A−MPDUが複数の送信を確認応答しているかどうかに対応し得る。いくつかの態様では、この決定はA−MPDU中に含まれる明示的なインジケータに基づき得る。例えば、いくつかの態様では、A−MPDU中に含まれるフレーム中の(図6中のMPDUデリミタ604aのような)第1MPDUデリミタのEOFフィールド610及び/又は予約済みフィールド612の1つ又は複数が、インジケータとして機能し得る。他のいくつかの態様では、インジケータは、典型的には物理ヘッダ602中のスクランブラシードフィールド651から復号され得る。インジケータを含む態様では、2つの媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MPDU)の復号は、インジケータで左右され得る。例えば、インジケータが第1値(例えばイチ(1))を有する場合、デバイスは、A−MPDU中に含まれる各MPDU中の(受信器アドレスフィールド624のような)受信器又は宛先アドレスフィールドを復号するように構成され得る。ある特定のMPDUが第1デバイスにアドレス指定される場合、このMPDU中のデータは第1デバイスによって処理され得る。例えばMPDUの宛先又は受信器アドレスフィールド中で第1デバイスを識別しないことによってある特定のMPDUが第1デバイスをアドレス指定しない場合、このMPDU中に含まれるデータは、第1デバイスによって処理されず、むしろ、第1デバイスによって無視され得る。
[0090]明示的なインジケータが(ゼロ(0)のような)第2値を有する場合、第1デバイスはA−MPDU中のMPDUの各々が全て同じデバイスにアドレス指定されると決定し得る。この場合、デバイスは、第1MPDUが第1デバイスにアドレス指定されるかを(例えばMPDU604のフレーム制御フィールド中にあり得る受信器アドレスフィールド624を介して)決定するためにA−MPDU中の第1MPDUを復号するだけであり得る。次に、MPDUの各々の中のデータは、第1デバイスが第1MPDUによってアドレス指定されるかに基づいて処理され得る。例えば、第1MPDUが第1デバイスにアドレス指定される場合、あたかもMPDUの各々も第1デバイスにアドレス指定されるかのように、第1デバイスはMPDUの各々の中のデータを処理し得る。代替的に、第1MPDUが第1デバイスをアドレス指定しない場合、あたかもMPDUの各々が全て別のデバイスにアドレス指定されるかのように、A−MPDU中のMPDUデータは全て第1デバイスによって無視され得る。いくつかの態様では、ブロック815に関して上述した機能の1つ又は複数は、プロセッサ304によって実行され得る。
[0091]いくつかの態様では、第1デバイスは、上述したようにA−MPDUがマルチユーザ送信を確認応答するかを決定するために明示的なインジケータに依拠せず、2つのMPDUが、MPDUのどちらかが第1デバイスをアドレス指定するかを決定するために復号されるべきである。代りに、第1デバイスは、ブロック805において送信されるマルチユーザ送信のための確認応答が未処理であることを示すステート情報を維持し得る。このステート情報に基づいて、第1デバイスは、確認応答が未処理である場合に復号されたMPDUが第1デバイスを識別するかを決定するためにA−MPDU中のMPDUの2つの各々を復号し得る。ステート情報がマルチユーザ送信の確認応答が未処理であることを示さない場合、第1デバイスはA−MPDUを別のやり方で復号し得る。例えば、第1デバイスは、A−MPDU中の第1MPDU受信器アドレスだけを復号し得る。第1デバイスは、残りのMPDUが第1MPDU中で識別された第1デバイスにアドレス指定されるか向けられるとみなし得る。例えば、第1MPDUが第1デバイスにアドレス指定される場合、MPDUの各々と関連するデータは第1デバイスによって処理され得る。第1MPDUが第1デバイスをアドレス指定しない場合、いくつかの態様では、MPDU中のどのデータも第1デバイスによって処理されないことがある。
[0092]ブロック820は、ブロック805において送信されるメッセージがA−MPDUによって確認応答されるかを決定する。送信されるメッセージが確認応答されるかは、ブロック815において復号されたMPDUののうちの1つによって示され得る。例えば、MPDUのうちの1つが宛先又は受信器アドレスフィールドを介してデバイスを識別し、MPDUが確認応答又はブロック確認メッセージであることを示すフレーム制御フィールド中でタイプ/サブタイプフィールドを有する場合、第1デバイスは、ブロック805において送信されるメッセージがMPDUによって確認応答されると決定し得る。第1デバイスがブロック805において送信されたメッセージが確認応答されたと決定する場合、第1デバイスは、例えば、内部再送信キューからメッセージ自体(又はメッセージを定義するデータ)を除去する。第1デバイスが、ブロック805において送信されたメッセージが確認応答されないと決定する場合、ブロック805において送信されたメッセージ又はメッセージを定義するデータは、必要な場合に再送信されることが可能なように再送信キュー上で維持され得る。また、ブロック805のメッセージが確認応答される場合、第1デバイスは送信のために第2メッセージを準備し得るが、ブロック805のメッセージが確認応答されないままの場合、第2メッセージはその送信を延期され得る。いくつかの態様では、ブロック820に関して上述した機能の1つ又は複数は、プロセッサ304によって実行され得る。
[0093]当業者は、情報及び信号が様々な相違する技術及び技法のいずれを使用しても表されることが可能であることを理解するであろう。例えば、上の記述の全体にわたって参照される可能性のあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場又は磁粒子、光場又は光学粒子、或いはそれらの任意の組合せによって表わされることが可能である。
[0094]本開示中で記述される実装形態への様々な修正は、当業者にとって容易に明らかであり、また、本明細書で定義される一般的な原理は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用されることが可能である。したがって、本開示は、本明細書で示される実装形態に限定されることを意図されておらず、本明細書で開示される特許請求の範囲、原理、及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられることとなる。「例示的」という用語は、本明細書では、もっぱら「例、事例、又は実例としての役割を果たす」という意味で使用される。「例示的」として本明細書で記述されるいずれの実装形態も、必ずしも、他の実装形態よりも好ましい又は有利であるとして解釈されるべきではない。
[0095]別々の実装形態に照らして本明細書で記述される特徴はまた、単一の実装形態において組み合わせて実装されることが可能である。反対に、単一の実装形態に照らして記述される様々な特徴は、複数の実装形態において別々に又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されることも可能である。さらに、特徴は、ある組合せで作用するように上で記述されることが可能で、またそのように初めに特許請求されることさえも可能であるが、特許請求される組合せからの1つ又は複数の特徴は、いくつかの場合では、その組合せから削除されることが可能であり、特許請求される組合せは、サブコンビネーション、又はサブコンビネーションの変形物を対象とすることが可能である。
[0096]上で記述された方法の様々な動作は、様々なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネント、回路、並びに/或いはモジュールのような、動作を実行することが可能な任意の適切な手段によって実行され得る。一般に、図に示されるどのような動作も、それらの動作を実行することが可能な対応する機能的手段によって実行され得る。
[0097]本開示に関連して記述される様々な実例となる論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、個別ゲート又はトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、又は本明細書で記述される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せにより、実装又は実行されることが可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、或いは、任意の他のそのような構成の組合せとして実装され得る。
[0098]1つ又は複数の態様では、記述される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つ又は複数の命令或いはコードとして、コンピュータ可読媒体上で記憶又は送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることが可能な任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROM又は他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ又は他の磁気記憶デバイス、或いは命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送又は記憶するために使用されることが可能であるとともにコンピュータによってアクセスされることが可能な任意の他の媒体を備えることが可能である。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と称されることが適切である。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、又は他の遠隔ソースから、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、或いは赤外線、無線、及びマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、或いは赤外線、無線、及びマイクロ波のようなワイヤレス技法は、送信媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びブルーレイディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有体的媒体)を備え得る。加えて、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(例えば、信号)を備え得る。上の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0099]本明細書で開示される方法は、記述される方法を達成するための1つ又は複数のステップ又は動作を備える。方法のステップ及び/又は動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく互いに交換され得る。言い換えれば、ステップ又は動作の特定の順序が指定されない限り、特定のステップ及び/又は動作の順序並びに/或いは使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正され得る。
[00100]さらに、本明細書で記述される方法及び技法を実行するためのモジュール及び/又は他の適切な手段が、適用可能であれば、ユーザ端末及び/又は基地局によってダウンロード及び/又は他の方法で得られることが可能なことが理解されるべきである。例えば、そのようなデバイスは、本明細書で記述される方法を実行するための手段の転送を容易にするために、サーバに結合されることが可能である。代替的に、本明細書で記述される様々な方法は、ユーザ端末及び/又は基地局が、デバイスに記憶手段を結合又は提供すると様々な方法を取得することができるように、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)又はフロッピーディスクのような物理記憶媒体など)を介して提供されることが可能である。さらに、本明細書で記述される方法及び技法をデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が利用されることが可能である。
[00101]上記は本開示の態様に向けられるが、開示の他の態様及びさらなる態様は、その基本的な範囲から逸脱することなく考案され得、その範囲は続く特許請求の範囲によって決定される。