JP2018205558A - 輝度制御装置および輝度制御方法 - Google Patents

輝度制御装置および輝度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことの可能な輝度制御装置および輝度制御方法を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態の輝度制御装置は、フレーム画像に対応する画像信号を補正することによりフレーム画像の輝度を制御する輝度制御部を備えている。この輝度制御部は、フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときのウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、画像信号を補正する画像信号を補正する。【選択図】図2

Description

本開示は、輝度制御装置および輝度制御方法に関する。
自発光デバイスには、Global(画面全体)ABL(Auto Brightness Limiter)が一般的に適用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−26016号公報
ところで、上記GlobalABLでは、ユーザの意図とは関係なく、自動的に画像の明るさが制御されるので、その制御がユーザにとって不快となることがある。そのため、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことの可能な輝度制御装置および輝度制御方法を提供することが望ましい。
本開示の一実施形態の輝度制御装置は、フレーム画像に対応する画像信号を補正することによりフレーム画像の輝度を制御する輝度制御部を備えている。この輝度制御部は、フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときのウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、画像信号を補正する。
本開示の一実施形態の輝度制御方法は、フレーム画像に対応する画像信号を補正することによりフレーム画像の輝度を制御するものである。この輝度制御方法は、フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときのウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、画像信号を補正することを含む。
本開示の一実施形態の輝度制御装置および輝度制御方法によれば、フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときのウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、画像信号を補正するようにしたので、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができる。なお、上記内容は本開示の一例である。本開示の効果は、上述したものに限らず、他の異なる効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
本開示の一実施の形態に係る表示装置の概略構成例を表す図である。 図1のコントローラの機能ブロック例を表す図である。 図2のレベル変換部の機能ブロック例を表す図である。 図1のコントローラにおける画像信号の処理の一例を表す図である。 (A)フレーム画像の一例を表す図である。(B)フレーム画像に対応する画像信号に対して所定の信号処理をすることにより得られたAPLを濃淡で表現した図である。(C)図5(B)の濃淡に対して所定の信号処理をすることにより得られたAPLを濃淡で表現した図である。 図2のエリア検出部におけるヒストグラム計測で用いられる小数変換の一例を表す図である。 (A)フレーム画像に含まれるブロックの画像の一例を表す図である。(B)図7(A)の画像のヒストグラムの一例を表す図である。 (A)フレーム画像に含まれるブロックの画像の一例を表す図である。(B)図7(A)の画像のヒストグラムの一例を表す図である。 (A)フレーム画像に含まれるブロックの画像の一例を表す図である。(B)図7(A)の画像のヒストグラムの一例を表す図である。 (A)フレーム画像に含まれるブロックの画像の一例を表す図である。(B)図7(A)の画像のヒストグラムの一例を表す図である。 (A)フレーム画像に含まれるブロックの画像の一例を表す図である。(B)図7(A)の画像のヒストグラムの一例を表す図である。 図2のエリア検出部で用いられるAPL制御ゲインの一例を表す図である。 図2のエリア検出部で用いられるヒストグラムゲインの一例を表す図である。 図2のコントラストゲイン算出部で用いられるコントラストゲインの一例を表す図である。 図2のゲイン算出部で用いられるローカルゲインの一例を表す図である。 (A)図1のリニアガンマ変換部での処理により得られる画像信号に対応する画像の一例を表す図である。(B)図2のコントラストゲイン算出部での処理により得られる画像信号に対応する画像の一例を表す図である。 図2のABL部で用いられる輝度ゲインの一例を表す図である。 (A)フレーム画像の中にウインドウ画像が表示されている様子の一例を表したものである。(B)ユーザがウインドウ画像を拡大したときの様子の一例を表したものである。 実施例および比較例に係る輝度差の視認試験の条件を表したものである。 実施例および比較例における実験結果を表で表したものである。 図20に示した点数に対応する判定基準を表したものである。 実施例および比較例における実験結果をグラフで表したものである。 図2のABL部で用いられる輝度ゲインの一変形例を表す図である。 図2のABL部で用いられる輝度ゲインの一変形例を表す図である。 図1のコントローラの機能ブロックの一変形例を表す図である。
以下、本開示を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る表示装置1の断面構成の一例を表したものである。表示装置1は、例えば、基板10上に設けられたものである。有機電界発光素子1は、例えば、表示パネル10、コントローラ20およびドライバ30を備えている。ドライバ30は、例えば、表示パネル10の外縁部分に実装されている。表示パネル10は、行列状に配置された複数の画素11を有している。コントローラ20およびドライバ20は、外部から入力された画像信号Dinおよび同期信号Tinに基づいて、表示パネル10を駆動する。
(表示パネル10)
表示パネル10は、コントローラ20およびドライバ20によって各画素11がアクティブマトリクス駆動されることにより、外部から入力された画像信号Dinおよび同期信号Tinに基づく画像を表示する。表示パネル10は、例えば、行方向に延在する複数の走査線と、列方向に延在する複数の信号線と、行列状に配置された複数の画素11とを有している。
走査線は、各画素11の選択に用いられるものであり、各画素11を所定の単位(例えば画素行)ごとに選択する選択パルスを各画素11に供給する。信号線は、画像信号Dinに応じた信号電圧Vsigの、各画素11への供給に用いられるものであり、信号電圧Vsigを含むデータパルスを各画素11に供給する。
複数の画素11は、例えば、赤色光を発する複数の画素11、緑色光を発する複数の画素11および青色光を発する複数の画素11で構成されている。なお、複数の画素11は、例えば、さらに、他の色(例えば、白色や、黄色など)を発する複数の画素11を含んで構成されていてもよい。
各信号線は、後述の水平セレクタ31の出力端に接続されている。各画素列には、例えば、複数の信号線が1本ずつ、割り当てられている。各走査線は、後述のライトスキャナ32の出力端に接続されている。各画素行には、例えば、複数の走査線が1本ずつ、割り当てられている。各電源線は、電源の出力端に接続されている。各画素11は、例えば、画素回路と、自発光素子とを有している。自発光素子は、例えば、有機電界発光素子である。画素回路は、自発光素子の発光・消光を制御する。
(ドライバ30)
ドライバ30は、例えば、水平セレクタ31およびライトスキャナ32を有している。水平セレクタ31は、例えば、コントローラ30から入力された制御信号に応じて、アナログの信号電圧を、各信号線に印加する。ライトスキャナ32は、複数の画素11を所定の単位ごとに走査する。
(コントローラ20)
次に、コントローラ20について説明する。コントローラ20は、例えば、外部から入力されたデジタルの画像信号Dinに対して所定の画像処理を行い、それにより得られた画像信号に基づいて、信号電圧Vsigを生成する。コントローラ30は、例えば、生成した信号電圧Vsigを水平セレクタ31に出力する。コントローラ30は、例えば、外部から入力された同期信号Tinに応じて(同期して)、ドライバ30内の各回路に対して制御信号を出力する。
図2は、コントローラ20の機能ブロックの一例を表したものである。コントローラ30は、例えば、リニアガンマ変換部21、レベル変換部22、エリア検出部23、コントラストゲイン算出部24、ゲイン算出部25、乗算部26、ABL部27、ガンマ変換部28およびタイミング制御部29を有している。
タイミング制御部29は、同期信号Tinに基づいて、タイミング制御信号Toutを生成し、表示パネル10に供給する。
リニアガンマ変換部21は、入力された画像信号Dinを、線形なガンマ特性を有する画像信号Daに変換する。すなわち、外部から供給される画像信号は、一般的な表示装置の特性に合わせてガンマ値が例えば2.2等に設定され、非線形なガンマ特性を有している。このリニアガンマ変換部21は、後段での処理を容易にするため、このような非線形なガンマ特性を線形なガンマ特性に変換するようになっている。リニアガンマ変換部21は、変換により得られた画像信号Daを、レベル変換部22および乗算部26に出力する。
レベル変換部22は、画像信号Daを、所定の信号レベル(輝度レベル、電流レベルまたは有彩色レベル)に変換する。レベル変換部22は、例えば、図3に示したように、輝度変換部22A、電流変換部22B、有彩色レベル変換部22Cおよび選択部22Dを有している。
輝度変換部22Aは、画像信号Daを画素ごとに輝度レベルに変換する。画像信号DaがRGB信号である場合には、輝度変換部22Aは、例えば、画像信号Daに対してY変換またはL変換を行う。Y変換には、例えば、以下の式(1)、式(2)または式(3)が用いられる。表示パネル10が、例えば、RGB以外の画素11(例えば、白色や黄色の画素11など)を含んでいる場合は、下記の式(1)、式(2)および式(3)の右辺には、RGB以外の画素11の輝度比の項が含まれる。下記の式(1)、式(2)、式(3)において、Yは輝度レベルであり、Rは画像信号Daに含まれるR信号であり、Gは画像信号Daに含まれるG信号であり、Bは画像信号Daに含まれるB信号である。
[Y変換]
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B…(1)
Y=0.2126×R+0.7152×G+0.0722×B…(2)
Y=0.25×R+0.625×G+0.125×B…(3)
電流変換部22Bは、画像信号Daを画素ごとに電流レベルに変換する。電流レベル変換では、表示デバイスの性能によらない一般的な変換係数はないので、変換係数が変数となっていてもよい。画像信号DaがRGB信号である場合には、電流レベル変換には、例えば、以下の式(4)が用いられる。表示パネル10が、例えば、RGB以外の画素11(例えば、白色や黄色の画素11など)を含んでいる場合は、下記の式(4)の右辺には、RGB以外の画素11の電流比の項が含まれる。以下の式(4)において、Iは電流レベルであり、Riは画像信号Daに含まれるR信号に対する電流比係数であり、Giは画像信号Daに含まれるG信号に対する電流比係数であり、Biは画像信号Daに含まれるB信号に対する電流比係数である。
[電流レベル変換]
I=Ri×R+Gi×G+Bi×B…(4)
有彩色レベル変換部22Cは、画像信号Daを画素ごとに有彩色レベルに変換する。画像信号DaがRGB信号である場合には、有彩色レベル変換には、例えば、以下の式(5)、式(6)および式(7)が用いられる。表示パネル10が、例えば、RGB以外の画素11(例えば、白色や黄色の画素11など)を含んでいる場合は、下記の式(5)、式(6)および式(7)の他に、さらに、RGB以外の画素11についての式が用いられる。以下の式(5)において、Crは赤色の有彩色レベルであり、Rwは赤色の重み付け係数であり、Rgは赤色の調整ゲインである。以下の式(6)において、Cgは緑色の有彩色レベルであり、Gwは緑色の重み付け係数であり、Ggは緑色の調整ゲインである。以下の式(7)において、Cbは青色の有彩色レベルであり、Bwは青色の重み付け係数であり、Bgは青色の調整ゲインである。
[有彩色レベル変換]
Cr=Rw×Rg×R…(5)
Cg=Gw×Gg×G…(6)
Cb=Bw×Bg×B…(7)
有彩色レベル変換部22Cは、上記調整ゲインを用いることで、自発光デバイスの劣化を抑制することが可能である。有彩色レベル変換部22Cは、劣化量Degや通電時間Tonについての情報が入力されることにより、例えば、図4に示したように、劣化量Degや通電時間Tonに応じて上記調整ゲインの値を大きくする。これにより、有彩色の検出感度が高まる。
選択部22Dは、画像信号Daに基づいて得られた信号レベルの最大値を画素ごとに選択する。選択部22Dは、例えば、上記の式(1)〜式(7)によって得られた信号レベルの最大値Sig_maxを画素ごとに選択し、選択した画素ごとの信号レベル(最大値Sig_max)に基づいて、フレーム画像Ifに含まれるウインドウ画像WR(例えば、図5(A))を検出する。選択部22Dは、例えば、検出したウインドウ画像WRをエリア検出部23およびコントラストゲイン算出部24に出力する。
次に、エリア検出部23は、例えば、ウインドウ画像WRを複数のブロック22aに分割する(図5(B)参照)。各ブロック22aの大きさは、ウインドウ画像WR全体において均等であってもよいし、ウインドウ画像WR内の場所に応じて異なっていてもよい。ブロック22aの大きさは、例えば、フレーム画像Ifの大きさの0.01%程度となっている。エリア検出部23は、例えば、ウインドウ画像WRの種類に応じて、ウインドウ画像WRの分割数やサイズを動的に調整してもよい。ウインドウ画像WRの種類の1つの観点としては、例えば、静止画、動画などが挙げられる。また、ウインドウ画像WRの種類の他の観点としては、例えば、高周波成分の多い画像、高周波成分の少ない画像などが挙げられる。
次に、エリア検出部23は、例えば、ウインドウ画像WRの信号レベルの平均値Sig_avgをブロック22aごとに算出する。ブロック22aごとの平均値Sig_avgは、いわゆるAPL(Average Picture Level)に相当する。図5(B)には、ウインドウ画像WRの、ブロック22aごとの平均値Sig_avgの大きさの例が濃淡で表現されている。なお、平均値Sig_avgでは、高周波成分を多く含むブロック22a(輝度抑制を避けたい箇所)と、高周波成分をほとんど含まないブロック22a(輝度抑制をしても問題のない箇所)との区別が付かない場合がある。そこで、エリア検出部23は、例えば、平均値Sig_avgの他に、さらに、ウインドウ画像WRの信号レベルのヒストグラムをブロック22aごとに算出してもよい。
ウインドウ画像WRの信号レベルを2値判定することによりヒストグラムが算出された場合には、ウインドウ画像WRにおいて互いに隣接する2つのブロック22aのヒストグラムが大きく異なってしまう可能性がある。そこで、エリア検出部23は、例えば、図6に示したように、ウインドウ画像WRの信号レベルを、信号レベルの大きさに応じて、0〜1の間の小数値に変換してもよい。また、エリア検出部23は、例えば、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタを用いることで、ウインドウ画像WRにおいて互いに隣接する2つのブロック22aのヒストグラムが大きく異なるのを抑制してもよい。
図7(A)、図8(A)、図9(A)、図10(A)、図11(A)は、ウインドウ画像WRに含まれるブロック22aの画像の一例を表したものである。図7(A)には、白輝度(APL=1.0)の画像が例示されている。図8(A)には、高周波成分を多く含む、APL=0.5の画像が例示されている。図9(A)には、高周波成分をほとんど含まない、APL=0.1の画像が例示されている。図10(A)には、高周波成分を含まない、APL=0.75の画像が例示されている。図11(A)には、高周波成分を含まない、APL=0.5の画像が例示されている。
図7(B)、図8(B)、図9(B)、図10(B)、図11(B)は、ブロック22aのヒストグラムの一例を表したものである。図7(B)には、図7(A)の画像のヒストグラムの一例が例示されている。図8(B)には、図8(A)の画像のヒストグラムの一例が例示されている。図9(B)には、図9(A)の画像のヒストグラムの一例が例示されている。図10(B)には、図10(A)の画像のヒストグラムの一例が例示されている。図11(B)には、図11(A)の画像のヒストグラムの一例が例示されている。
図7(B)、図8(B)、図9(B)、図10(B)、図11(B)において、横軸は、ブロック22aに含まれる画素ごとのヒストグラムデータHdである。ヒストグラムデータHdは、小数変換により得られた値である。図7(B)、図8(B)、図9(B)、図10(B)、図11(B)において、縦軸は、ヒストグラムデータHdごとに割り振られた画素の数(画素数n)を1.0で正規化した値である。
図7(B)、図8(B)、図9(B)、図10(B)、図11(B)において、ハイライト領域Rhとは、ヒストグラムデータHdが大きい領域を指しており、例えば、ヒストグラムデータHdが閾値Hthより大きく1.0以下である領域を指している。閾値Hthは、例えば、0.75である。全ての画素がハイライト領域Rhに属している場合には、ブロック22aの画像は、例えば、図7(B)に示したように、白輝度の画像となる。
図8(B)では、ハイライト領域Rhに含まれる画素数n(以下、「画素数nh」とする。)が0.5となっており、ヒストグラムデータHd=0の画素数nが0.5となっている。図9(B)では、ハイライト領域Rhに含まれる画素数nhが0.1となっており、ヒストグラムデータHd=0の画素数nが0.9となっている。図10(B)では、ハイライト領域Rhに該当する画素が存在しておらず、ヒストグラムデータHd=0.75の画素数nが1.0となっている。図11(B)では、ハイライト領域Rhに該当する画素が存在しておらず、ヒストグラムデータHd=0.5の画素数nが1.0となっている。
次に、図8のケース(ケース2)と、図11のケース(ケース5)について説明する。ケース2,5ともに、APL(平均値Sig_avg)が0.5となっている。しかし、ケース2では、高周波成分が多く含まれており、輝度の高い箇所が強調されることが望ましい。つまり、ケース2の画像は、輝度抑制を避けたい画像に相当する。一方、ケース5では、高周波成分が全く含まれておらず、輝度を部分的に強調する必要がない。つまり、ケース5の画像は、輝度抑制をしても画質が劣化し難い画像に相当する。このようにAPLの値が互いに等しい複数の画像において、高周波成分が多く含まれる画像については輝度抑制をできるだけ行わず、高周波成分が全く含まれていない画像については輝度抑制を行うことが、低消費電力化と画質向上の両立の観点から望ましい。
そこで、エリア検出部23は、例えば、APLの値を小さくするAPL制御ゲインGc(nh)を用いる。エリア検出部23は、例えば、APLに対してAPL制御ゲインGc(nh)を乗算することにより、補正APLを得る。エリア検出部23は、さらに、例えば、APLの値を補正APLの値に置き換える。このようにして、エリア検出部23は、APLの値を小さくする。
エリア検出部23は、例えば、輝度抑制を避けたい画像に対しては、APLの値が輝度抑制の対象領域(ローカルゲインGLが1未満の領域)から外れるように、APL制御ゲインGc(nh)の値を設定する。なお、エリア検出部23は、例えば、輝度抑制を避けたい画像に対して、APLの値が輝度抑制の対象領域内にとどまるものの、輝度抑制の度合いが相対的に小さくなるように、APL制御ゲインGc(nh)の値を設定してもよい。エリア検出部23は、例えば、画素数nhが大きなブロック22aに対しては、APL制御ゲインGc(nh)を小さく設定し、画素数nhが小さなブロック22aに対しては、APL制御ゲインGc(nh)を大きく設定する。
図12は、APL制御ゲインGc(nh)の一例を表したものである。エリア検出部23は、例えば、画素数nhが大きい場合には、APL制御ゲインGc(nh)を0.2に設定する。エリア検出部23は、例えば、画素数nhが小さい場合には、APL制御ゲインGc(nh)を1.0に設定する。
なお、このように、APL制御ゲインGc(nh)が2値となっている場合には、ウインドウ画像WRにおいて互いに隣接する2つのブロック22aのAPL制御ゲインGc(nh)が大きく異なってしまう可能性がある。そこで、エリア検出部23は、例えば、図12に示したように、画素数nhが0.1より大きく0.5より小さい場合に、APL制御ゲインGc(nh)を、1.0〜0.2の範囲内で、nhの大きさに反比例した値に設定することが望ましい。この場合、エリア検出部23は、例えば、図12に示したように、画素数nhが0.5以上1以下において、APL制御ゲインGc(nh)を0.2に設定する。エリア検出部23は、例えば、図12に示したように、画素数nhが0以上0.1以下において、APL制御ゲインGc(nh)を1.0に設定する。
ただし、ケース1に示したような白輝度の画像のブロック22aのAPL制御ゲインGc(nh)に対しても、小さな値(例えば0.2)が設定されてしまうと、ケース1に示したような白輝度の画像に対して輝度抑制が働かなくなる可能性がある。また、比較的暗い画像のブロック22aのAPL制御ゲインGc(nh)に対しても、小さな値(例えば0.2)が設定されてしまうと、暗い部分の階調性が損なわれてしまう可能性がある。
そのため、エリア検出部23は、例えば、APLの値に応じて、APL制御ゲインGc(nh)の値を設定することが望ましい。高周波成分が多く含まれる画像では、APLが中間帯の値(例えば、0.4以上0.6以下)となる傾向がある。そこで、エリア検出部23は、例えば、APLが中間帯の値となる場合であって、かつハイライト領域Rhのヒストグラム(画素数hn)が所定の閾値nthよりも大きい場合には、APLが中間帯の値となる場合であって、かつハイライト領域Rhのヒストグラム(画素数hn)が所定の閾値nthよりも小さなときのAPL制御ゲインGc(nh)の値(例えば1.0)よりも小さな値をAPL制御ゲインGc(nh)として設定してもよい。エリア検出部23は、例えば、APLが中間帯の値となる場合であって、かつハイライト領域Rhのヒストグラム(画素数hn)が所定の閾値nthよりも大きい場合には、APL制御ゲインGc(nh)として、1.0よりも小さな値(例えば0.2以上1.0よりも小さな範囲内の値)を設定してもよい。
エリア検出部23は、例えば、図13に示したように、中間帯のAPL(平均値Sig_avg)に対してAPL制御ゲインGc(nh)が適用されたヒストグラムゲインGhを用いてもよい。この場合、エリア検出部23は、例えば、APLに対してヒストグラムゲインGhを乗算することにより、補正APLを得る。エリア検出部23は、さらに、例えば、APLの値を補正APLの値に置き換える。このようにして、エリア検出部23は、APLの値を小さくする。
ヒストグラムゲインGhは、中間帯のAPLに対しては、APL制御ゲインGc(nh)となり、中間帯の値よりも大きなAPLや、中間帯の値よりも小さなAPLに対しては1.0となる。ただし、APLが中間帯の境界付近の値となる場合には、APLの値が少し変動しただけで、ヒストグラムゲインGhが大きく変動する可能性がある。そこで、エリア検出部23は、例えば、図13に示したように、APLが中間帯の境界付近の値となる場合には、APL制御ゲインGc(nh)を、1.0〜Gc(nh)の範囲内で、APLの大きさに応じた値に設定する。
エリア検出部23は、例えば、以上のようにして得られた各APLを、LPF(Low Pass Filter)やガウシアンフィルタなどで平滑化し、周波数を落としてリサイズしてもよい。図5(C)には、図5(B)に示した各APLを、LPFやガウシアンフィルタなどで平滑化し、周波数を落としてリサイズすることにより得られたものが例示されている。
エリア検出部23は、例えば、以上のようにして得られたAPLの高い領域をウインドウ画像WRとして設定する。エリア検出部23は、例えば、ブロック22aごとのAPLをゲイン算出部25に出力する。
ゲイン算出部25は、例えば、エリア検出部23から入力された、ブロック22aごとのAPLに基づいて、ローカルゲインGLをブロック22aごとに算出する。ゲイン算出部25は、例えば、算出したブロック22aごとのローカルゲインGLに対して、コントラストゲインGcを乗算したものを、画素ごとのゲインGとして、乗算部26に出力する。
ゲイン算出部25は、例えば、APLに対して、輝度抑制の対象領域(ローカルゲインGLが1未満の領域)を設定する。ゲイン算出部25は、例えば、0.1より大きく1.0以下の範囲内のAPLに対して、輝度抑制の対象領域(ローカルゲインGLが1未満の領域)を設定する。ゲイン算出部25は、例えば、0.1より大きく1.0未満の範囲内のAPLに対して、輝度抑制の対象領域外(ローカルゲインGLが1の領域)を設定する。ローカルゲインGLは、例えば、輝度抑制の対象領域において、APLの増加に伴って、2乗から3乗の関数で減少するゲインカーブを有している。ゲイン算出部25は、例えば、輝度抑制の対象領域において、APLの増加に伴って、ローカルゲインGLの値を、2乗から3乗の関数で減少させる。ゲイン算出部25は、例えば、APLの増加に伴って、ローカルゲインGLの値を、所定の値(0.6)に収束させる。このようにローカルゲインGLの収束値を、輝度が約半分になる値にすることで、後述する面積サイズの拡大における輝度変化を小さくすることが可能となる。
乗算部26は、リニアガンマ変換部21から入力された画像信号Daに対して、ゲイン算出部25から入力されたゲインGを乗算することにより、輝度調整のなされた画像信号Dbを生成する。図16(A)は、画像信号Daに対応するフレーム画像Ifの一例を表したものである。図16(B)は、画像信号Dbに対応するフレーム画像If’の一例を表したものである。フレーム画像If,If’では、左上の四角の物体と右下の四角の物体の明るさが、ローカルゲインGLによって変化している。また、フレーム画像If,If’では、真ん中の2つの丸い物体の明るさが、コントラストゲインGcによって変化している(明るくなっている)。乗算部26は、得られた画像信号DbをABL部27に出力する。
ABL部27は、例えば、乗算部26から入力された画像信号Dbに基づいて、画像信号Dbに対応するフレーム画像If’の輝度を制御する。ABL部27は、例えば、フレーム画像If’の面積サイズを100%としたときに、フレーム画像If’に含まれるウインドウ画像WRの面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像WRの輝度差が36%以下、28%以下または21%以下となるように、画像信号Dbを補正する。なお、ABL部27は、例えば、フレーム画像If’に含まれるウインドウ画像WRの面積サイズを、10%と100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像WRの輝度差が36%以下、28%以下または21%以下となるように、画像信号Dbを補正してもよい。
また、ABL部27は、例えば、フレーム画像If’の面積サイズを100%としたときに、フレーム画像If’に含まれるウインドウ画像WRの面積サイズを、40%と100%との範囲内で縮小したときのウインドウ画像WRの輝度差が52%以下、39%以下または27%以下となるように、画像信号Dbを補正する。なお、ABL部27は、例えば、フレーム画像If’に含まれるウインドウ画像WRの面積サイズを、10%と100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像WRの輝度差が52%以下、39%以下または27%以下となるように、画像信号Dbを補正してもよい。
なお、表示パネル20のパネルサイズは、ノートパソコンやデスクトップパソコン等で用いられるパネルサイズであり、例えば、20インチ、30インチ、40インチ程度のサイズである。ここで、表示パネル20のパネルサイズが30インチよりも大きい場合、上記の「10%」は、「5%」であってもよい。
ABL部27は、例えば、画像信号Dbに対して輝度ゲインGbを乗算することにより、画像信号Dbに対する補正を行う。ABL部27は、例えば、画像信号Dbに対して輝度ゲインGbを乗算することにより、画像信号Dcを取得し、取得した画像信号Dcをガンマ変換部28に出力する。
図17は、輝度ゲインGbの一例を表したものである。ABL部27は、例えば、図17に示した輝度ゲインGbを用いて、画像信号Dbを補正することにより、画像信号Dcを得る。
図17に記載の輝度ゲインGbでは、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で拡大されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、36%以下、28%以下または21%以下となっている。また、図17に記載の輝度ゲインGbでは、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で縮小されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、52%以下、39%以下または27%以下となっている。
輝度ゲインGbでは、さらに、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%以上のときと、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%未満のときとで、ゲインカーブの傾きが異なっている。具体的には、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%以上のときの輝度ゲインGbの傾きが、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%未満のときの輝度ゲインGbの傾きよりも緩やかとなっている。さらに、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%以上、20%以上、30%以上もしくは40%以上のときの輝度ゲインGbの傾きが、従来一般的に採られていた輝度ゲインの傾きよりも緩やかとなっている。
ガンマ変換部28は、ABL部27から入力された画像信号Dcに対して、ガンマ変換を行う。ガンマ変換部28は、例えば、線形なガンマ特性を有する画像信号Dcを、表示パネル10の特性に対応した非線形なガンマ特性を有する画像信号Doutに変換する。
なお、輝度ゲインGbについて説明する上記の段落において、表示パネル20のパネルサイズが30インチよりも大きい場合、ウインドウ画像WRの面積サイズとして挙げた「10%」を「5%」に読み替えてもよい。
[効果]
次に、本実施の形態に係る表示装置1の効果について説明する。
自発光デバイスには、Global(画面全体)ABLが一般的に適用されている。ところで、GlobalABLでは、ユーザの意図とは関係なく、自動的に画像の明るさが制御されるので、その制御がユーザにとって不快となることがある。例えば、ウインドウ画像の面積サイズが40%と100%との範囲内で拡大されたときのウインドウ画像の輝度差が40%を超える。このとき、ユーザはウインドウ画像を拡大しただけなのに、ウインドウ画像の輝度が劇的に暗くなるので、ユーザはウインドウ画像の輝度変化に対して違和感を抱く。
一方、本実施の形態では、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で拡大されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、36%以下、28%以下または21%以下となっている。また、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で縮小されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、52%以下、39%以下または27%以下となっている。また、表示パネル20のパネルサイズが30インチよりも大きい場合、ウインドウ画像WRの面積サイズが5%、10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で拡大されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、36%以下、28%以下または21%以下となっている。また、表示パネル20のパネルサイズが30インチよりも大きい場合、ウインドウ画像WRの面積サイズが5%、10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で縮小されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、52%以下、39%以下または27%以下となっている。これにより、ユーザはウインドウ画像の輝度変化に対して違和感を抱くことがほとんどない。従って、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができる。
また、本実施の形態では、所定の信号レベル(最大値Sig_max)が画素ごとに算出され、画素ごとに算出された複数の信号レベルのブロック22aごとの平均値およびヒストグラムが算出される。そして、その算出結果に基づいて、ブロック22aごとのローカルゲインGLが算出される。これにより、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができる。また、面積サイズの小さなものついては、輝度のピークが損なわれないので、コントラストの低下を最小限に抑えることができる。
また、本実施の形態では、APLが中間帯の値となる場合であって、かつハイライト領域Rhのヒストグラム(画素数hn)が所定の閾値nthよりも大きい場合には、APLが中間帯の値となる場合であって、かつハイライト領域Rhのヒストグラム(画素数hn)が所定の閾値nthよりも小さなときのAPL制御ゲインGc(nh)の値(例えば1.0)よりも小さな値がAPL制御ゲインGc(nh)として設定される。これにより、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができる。また、輝度制限によって高周波成分が損なわれるのを抑制することができるので、画質の劣化を最小限に抑えることができる。
また、本実施の形態では、画像信号Daに対してローカルゲインGLを乗算することにより、輝度調整のなされた画像信号Dbが生成される。これにより、GlobalABLを適用した場合と比べて、見栄えを維持しつつ、消費電力を削減することができる。
また、本実施の形態では、ウインドウ画像WRの面積サイズが算出され、算出されたウインドウ画像WRの面積サイズに対応する輝度ゲインGbが、ウインドウ画像WRに対応する画像信号Dbに乗算されることにより、画像信号Dbに対する補正が行われる。これにより、GlobalABLを適用した場合と比べて、見栄えを維持しつつ、消費電力を削減することができる。
<2.実施例>
次に、上記実施の形態に係る表示装置1の実施例について、比較例と対比しつつ説明する。
図18(A)は、実施例および比較例において、表示パネルに表示されているフレーム画像Ifの中に小さなウインドウ画像WRが表示されている様子を示したものである。図18(B)は、図18(A)のウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したときの様子を示したものである。図18(C)は、図18(B)のウインドウ画像WRを100%のサイズから10%のサイズに縮小したときの様子を示したものである。
図19は、実施例および比較例に係る輝度差の視認試験の条件を表したものである。比較例1では、ウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したときに、ウインドウ画像WRの輝度を350[cm/m2]から150[cm/m2]に変化させた。さらに、比較例1では、ウインドウ画像WRを100%のサイズから10%のサイズに縮小したときに、ウインドウ画像WRの輝度を150[cm/m2]から350[cm/m2]に変化させた。比較例2では、ウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したときに、ウインドウ画像WRの輝度を259[cm/m2]から158[cm/m2]に変化させた。さらに、比較例2では、ウインドウ画像WRを100%のサイズから10%のサイズに縮小したときに、ウインドウ画像WRの輝度を158 [cm/m2]から259[cm/m2]に変化させた。
実施例1では、ウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したときに、ウインドウ画像WRの輝度を224[cm/m2]から161[cm/m2]に変化させた。さらに、実施例1では、ウインドウ画像WRを100%のサイズから10%のサイズに縮小したときに、ウインドウ画像WRの輝度を161 [cm/m2]から224[cm/m2]に変化させた。実施例2では、ウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したときに、ウインドウ画像WRの輝度を210[cm/m2]から165[cm/m2]に変化させた。さらに、実施例2では、ウインドウ画像WRを100%のサイズから10%のサイズに縮小したときに、ウインドウ画像WRの輝度を165 [cm/m2]から210[cm/m2]に変化させた。
比較例3では、ウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したり、100%のサイズから10%のサイズに縮小したときに、ウインドウ画像WRの輝度を150[cm/m2]のままにした。図19には、ウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したときに生じる輝度差の割合と、ウインドウ画像WRを100%のサイズから10%のサイズに縮小したときに生じる輝度差の割合とが示されている。実施例および比較例において、パネルサイズは24.5インチである。パネルの解像度は1920×1080である。
図20は、実施例および比較例における実験結果を表で表したものである。図21は、図20に示した点数に対応する判定基準を表したものである。図22は、実施例および比較例における実験結果をグラフで表したものである。実施例および比較例において、被験者には、ウインドウ画像WRを10%のサイズから100%のサイズに拡大したり、100%のサイズから10%のサイズに縮小したりしたときにウインドウ画像WRに生じる輝度差について、気になるか、または、気にならないか、といった感想を述べてもらい、述べた感想に対応する点数(スコア)を記入してもらった。
点数3に対応する判定基準が、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができているか否かを示す境界線であると判断すると、図22において点数3に対応する輝度差は85[cm/m2]となっており、図22において点数3に対応する輝度差の割合はサイズの拡大時で36%、サイズの縮小時で52%となっている。従って、少なくとも、点数3に対応する判定基準をクリア―するためには、ウインドウ画像WRの面積サイズを10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像WRの輝度差が、36%以下となっていることが必要であることがわかる。また、少なくとも、点数3に対応する判定基準をクリア―するためには、ウインドウ画像WRの面積サイズを10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で縮小したときのウインドウ画像WRの輝度差が、52%以下となっていることが必要であることがわかる。
また、確実に点数3に対応する判定基準をクリア―するためには、ウインドウ画像WRの面積サイズを10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で拡大したときのウインドウ画像WRの輝度差が、28%以下となっていることが好ましいことがわかる。また、確実に点数3に対応する判定基準をクリア―するためには、ウインドウ画像WRの面積サイズを10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で縮小したときのウインドウ画像WRの輝度差が、39%以下となっていることが好ましいことがわかる。
<3.変形例>
次に、上記実施の形態に係る表示装置1の変形例について説明する。
[変形例A]
図23、図24は、ABL部27で用いられる輝度ゲインGbの一変形例を表したものである。図23、図24の輝度ゲインGbでは、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で拡大されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、36%以下、28%以下または21%以下となっている。また、図23、図24の輝度ゲインGbでは、ウインドウ画像WRの面積サイズが10%、20%、30%もしくは40%と、100%との範囲内で縮小されたときのウインドウ画像WRの輝度差が、52%以下、39%以下または27%以下となっている。
図23の輝度ゲインGbでは、さらに、ウインドウ画像WRの面積サイズが30%以上のときと、ウインドウ画像WRの面積サイズが30%未満のときとで、ゲインカーブの傾きが異なっている。具体的には、ウインドウ画像WRの面積サイズが30%以上のときの輝度ゲインGbの傾きが、ウインドウ画像WRの面積サイズが30%未満のときの輝度ゲインGbの傾きよりも緩やかとなっている。さらに、ウインドウ画像WRの面積サイズが30%以上もしくは40%以上のときの輝度ゲインGbの傾きが、従来一般的に採られていた輝度ゲインの傾きよりも緩やかとなっている。
図24の輝度ゲインGbでは、さらに、ウインドウ画像WRの面積サイズが20%以上のときと、ウインドウ画像WRの面積サイズが20%未満のときとで、ゲインカーブの傾きが異なっている。具体的には、ウインドウ画像WRの面積サイズが20%以上のときの輝度ゲインGbの傾きが、ウインドウ画像WRの面積サイズが20%未満のときの輝度ゲインGbの傾きよりも緩やかとなっている。さらに、ウインドウ画像WRの面積サイズが20%以上、30%以上もしくは40%以上のときの輝度ゲインGbの傾きが、従来一般的に採られていた輝度ゲインの傾きよりも緩やかとなっている。
図23、図24に記載の輝度ゲインGbを用いた場合であっても、ユーザはウインドウ画像の輝度変化に対して違和感を抱くことがほとんどない。従って、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができる。
[変形例B]
図25は、コントローラ20の機能ブロックの一変形例を表したものである。本変形例では、乗算部26は、非線形のガンマ特性を持つ画像信号Dinに対して、ゲインG(=GL×Gc)を乗算することにより、画像信号Dbを算出する。このような演算を行った場合であっても、ユーザはウインドウ画像の輝度変化に対して違和感を抱くことがほとんどない。従って、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができる。
[変形例C]
また、上記実施の形態およびその変形例において、表示パネル20が、液晶パネルと、液晶パネルを背後から光照射するとともに、部分照射することも可能なバックライトとを備えた表示パネルであってもよい。この場合には、コントローラ20は、画像信号Doutと相関を持つ発光制御信号を上記バックライトに出力する。このようにした場合であっても、ユーザがウインドウ画像の輝度変化に対して違和感を抱くことがほとんどないような発光制御を行うことができる。従って、ユーザにとって不快となり難い明るさ制御を行うことができる。
以上、実施の形態および適用例を挙げて本開示を説明したが、本開示は実施の形態等に限定されるものではなく、種々変形が可能である。なお、本明細書中に記載された効果は、あくまで例示である。本開示の効果は、本明細書中に記載された効果に限定されるものではない。本開示が、本明細書中に記載された効果以外の効果を持っていてもよい。
また、例えば、本開示は以下のような構成を取ることができる。
(1)
フレーム画像に対応する画像信号を補正することにより前記フレーム画像の輝度を制御する輝度制御部を備え、
前記輝度制御部は、前記フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、前記フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、前記画像信号を補正する
輝度制御装置。
(2)
前記輝度制御部は、前記ウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が28%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が39%以下となるように、前記画像信号を補正する
(1)に記載の輝度制御装置。
(3)
前記輝度制御部は、前記ウインドウ画像の面積サイズを、10%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、10%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、前記画像信号を補正する
(1)に記載の輝度制御装置。
(4)
前記輝度制御部は、前記ウインドウ画像の面積サイズを、10%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が28%以下となるように、さらに、10%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が39%以下となるように、前記画像信号を補正する
(3)に記載の輝度制御装置。
(5)
前記輝度制御部は、前記画像信号の輝度レベル、電流レベルおよび有彩色レベルのうち少なくとも1つである信号レベルを画素ごとに算出し、前記画素ごとに算出した複数の前記信号レベルの、前記フレーム画像を複数のブロックに分割したときの前記ブロックごとの平均値およびヒストグラムを算出し、その算出結果に基づいて、前記ブロックごとのローカルゲインを算出する
(1)ないし(4)のいずれか一項に記載の輝度制御装置。
(6)
前記輝度制御部は、前記平均値が中間帯の値である場合であって、かつ高レベルのヒストグラムが所定の閾値よりも大きいときには、前記ローカルゲインを、前記平均値が中間帯の値である場合であって、かつ高レベルのヒストグラムが所定の閾値よりも小さなときの前記ローカルゲインの値よりも大きな値にする
(5)に記載の輝度制御装置。
(7)
前記輝度制御部は、前記画像信号に対して前記ローカルゲインを乗算することにより、輝度調整のなされた調整画像信号を生成する
(5)または(6)に記載の輝度制御装置。
(8)
前記輝度制御部は、前記画像信号に基づいて前記ウインドウ画像の面積サイズを算出し、算出した前記ウインドウ画像の面積サイズに対応する輝度ゲインを、前記ウインドウ画像に対応する前記画像信号に乗算することにより、前記画像信号に対する補正を行う
(5)ないし(7)のいずれか一項に記載の輝度制御装置。
(9)
フレーム画像に対応する画像信号を補正することにより前記フレーム画像の輝度を制御する輝度制御方法であって、
前記フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、前記フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、前記画像信号を補正する
輝度制御方法。
1…表示装置、10…表示パネル、11…画素、20…コントローラ、21…リニアガンマ変換部、22…レベル変換部、22A…輝度変換部、22a…ブロック、22B…電流変換部、22C…有彩色変換部、22D…選択部、23…エリア検出部、24…コントラストゲイン算出部、25…ゲイン算出部、26…乗算部、27…ABL部、28…ガンマ変換部、29…タイミング制御部、30…ドライバ、31…水平セレクタ、32…ライトスキャナ、Deg…劣化量、Din,Da,Db,Dc…画像信号、G…ゲイン、Gb…輝度ゲイン、Gc…コントラストゲイン、Gc(nh)…APL制御ゲイン、Gh…ヒストグラムゲイン、GL…ローカルゲイン、n,nh…画素数、Hd…ヒストグラムデータ、Hth,nth…閾値、If,IF’…フレーム画像、Rh…ハイライト領域、Tin…同期信号、Ton…通電時間、Tout…制御信号、WR…ウインドウ画像。

Claims (9)

  1. フレーム画像に対応する画像信号を補正することにより前記フレーム画像の輝度を制御する輝度制御部を備え、
    前記輝度制御部は、前記フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、前記フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、前記画像信号を補正する
    輝度制御装置。
  2. 前記輝度制御部は、前記ウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が28%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が39%以下となるように、前記画像信号を補正する
    請求項1に記載の輝度制御装置。
  3. 前記輝度制御部は、前記ウインドウ画像の面積サイズを、10%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、10%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、前記画像信号を補正する
    請求項1に記載の輝度制御装置。
  4. 前記輝度制御部は、前記ウインドウ画像の面積サイズを、10%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が28%以下となるように、さらに、10%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が39%以下となるように、前記画像信号を補正する
    請求項3に記載の輝度制御装置。
  5. 前記輝度制御部は、前記画像信号の輝度レベル、電流レベルおよび有彩色レベルのうち少なくとも1つである信号レベルを画素ごとに算出し、前記画素ごとに算出した複数の前記信号レベルの、前記フレーム画像を複数のブロックに分割したときの前記ブロックごとの平均値およびヒストグラムを算出し、その算出結果に基づいて、前記ブロックごとのローカルゲインを算出する
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の輝度制御装置。
  6. 前記輝度制御部は、前記平均値が中間帯の値である場合であって、かつ高レベルのヒストグラムが所定の閾値よりも大きいときには、前記ローカルゲインを、前記平均値が中間帯の値である場合であって、かつ高レベルのヒストグラムが所定の閾値よりも小さなときの前記ローカルゲインの値よりも大きな値にする
    請求項5に記載の輝度制御装置。
  7. 前記輝度制御部は、前記画像信号に対して前記ローカルゲインを乗算することにより、輝度調整のなされた調整画像信号を生成する
    請求項5または請求項6に記載の輝度制御装置。
  8. 前記輝度制御部は、前記画像信号に基づいて前記ウインドウ画像の面積サイズを算出し、算出した前記ウインドウ画像の面積サイズに対応する輝度ゲインを、前記ウインドウ画像に対応する前記画像信号に乗算することにより、前記画像信号に対する補正を行う
    請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載の輝度制御装置。
  9. フレーム画像に対応する画像信号を補正することにより前記フレーム画像の輝度を制御する輝度制御方法であって、
    前記フレーム画像の面積サイズを100%としたときに、前記フレーム画像に含まれるウインドウ画像の面積サイズを、40%と100%との範囲内で拡大したときの前記ウインドウ画像の輝度差が36%以下となるように、さらに、40%と100%との範囲内で縮小したときの前記ウインドウ画像の輝度差が52%以下となるように、前記画像信号を補正する
    輝度制御方法。
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