JP2018203814A - 構造色材料、塗料、及びそれらの製造方法 - Google Patents

構造色材料、塗料、及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 観察角度に応じた色相変化が従来よりも小さく且つ光輝性を有する構造色材料を提供する。【解決手段】 第1の構造体103と、第1の構造体の構造色と異なる構造色を示す第2の構造体106と、を有する構造色材料であって、第1の構造体は、第1の基質102、及び第1の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第1の粒子101を含み、第2の構造体は、第2の基質105、及び第2の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第2の粒子104を含み、前記構造色材料に垂直な方向から観察した場合の色彩と、前記構造色材料に垂直な方向と30°をなす方向から観察した場合の色彩と、のL*a*b*色空間で定義される色差ΔEの絶対値が6.5以下である。【選択図】 図1

Description

本発明は、構造色材料、塗料、及びそれらの製造方法に関する。
近年、他社との差別化や高級感の演出のため製品パッケージ等に多色性(観察する角度で色相が変化する性質)や光輝性、光沢感を有した加飾材料を利用する例が増えている。特に、構造色と呼ばれる光の回折や干渉、散乱を利用した発色材料はその多彩な色彩から様々な分野での応用が提案されている。しかしながら、ホログラム箔に代表される従来の構造色は光の干渉や回折現象を利用するがゆえに多色性を抑えることができず、アイキャッチ性の高い加飾材料としての応用が主だったものであった。一方、高級感の演出のためには金箔などのように多色性が低く光輝性の高い発色が好ましい。
特許文献1には、微粒子の配置をアモルファス構造とすることで、その多色性を低減することが記載されている。
また、特許文献2には、蛍光灯のような輝線スペクトルを有する光源である場合に、観察角に関わらず構造色を発現する構造色材料が記載されている。
特開2015−197554号公報 特開2009−282093号公報
製品パッケージなどのデザインにおいては、仔細なデザイン要求に応えられる必要があり、従来の構造色材料では十分でない場合がある。例えば、特許文献1の構造色材料は、アモルファス構造をとることにより、光の散乱現象が生じて光輝性が低下することがあった。また、特許文献2の構造色材料は、自然光のように広範囲の波長の光を含む光の下では、観察角による色の変化が大きくなる。
本発明は、上述の課題を鑑み、観察角度に応じた色相変化が従来よりも小さく且つ光輝性を有する構造色材料を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての構造色材料は、第1の構造体と、前記第1の構造体の構造色と異なる構造色を示す第2の構造体とを有する構造色材料であって、前記第1の構造体は、第1の基質、及び前記第1の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第1の粒子を含み、前記第2の構造体は、第2の基質、及び前記第2の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第2の粒子を含み、前記構造色材料に垂直な方向から観察した場合の色彩と、前記構造色材料に垂直な方向と30°をなす方向から観察した場合の色彩と、のL*a*b*色空間で定義される色差ΔEの絶対値が6.5以下であることを特徴とする。
本発明の一側面としての構造色材料によれば、観察角度に応じた色相変化が従来よりも小さく且つ光輝性を有する構造色材料を提供することができる。
実施形態の構造色材料の構成を説明する模式図。 実施形態の構造体の製造方法を説明する模式図。 実施形態の構造色材料の別の構成を説明する模式図。
以下に、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態及び実施例は、発明の範囲を限定するものではない。
本実施形態の構造色材料の構成を、図1(a)、図1(b)を参照して説明する。図1(a)は本実施形態の構造色材料の構成を説明する断面模式図、図1(b)は本実施形態の構造色材料の構成を説明する斜視模式図である。
本実施形態の構造色材料は、複数の第1の構造体103と複数の第2の構造体106とを有する。第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれは、異なる構造色を示す。構造色とは、屈折率の規則的な分布に起因した干渉によって特定波長の強い反射が生じ、結果として発色する現象又はその色そのものを言う。本明細書の規則性とは、多層膜又は回折格子、コロイド結晶等に見られる屈折率分布の長距離的な秩序を指す。このような規則性によって、第1の構造体103、第2の構造体106はそれぞれブラッグ反射を起こす。そのため反射光は正反射によるものが支配的となり、第1の構造体103、第2の構造体106は光輝性を示す。
また、このような発色は、色素のような光の吸収に起因した発色とは異なり、光の反射に起因した発色である。そのため、異なる構造色を示す複数の構造体を並置又は積層すると、加法混色により、それぞれの構造体から発現する構造色が混合した色が視覚的に認識される。本実施形態では、第1の構造体103と第2の構造体106とが、同一面に並んで配置されている。そのため、第1の構造体103の構造色と第2の構造体106の構造色とを加法混色して発色する発色材料である。
第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれにおいて、最大となる長さL1は、観察される面又は観察される面と対向する面に含まれる。第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれにおいて、最大となる長さL1は、100μm以下であることが好ましい。第1の構造体103と第2の構造体106との混合比は、適宜設定することができる。
第1の構造体103及び第2の構造体106は、第1の構造体103の発色面積S1と第2の構造体106の発色面積S2との比(S1:S2)が0.3:0.7〜0.7:0.3の範囲にすることが好ましい。すなわち、第1の構造体103及び第2の構造体106は、発色面積S1を発色面積S2で割った値(S1/S2)が、3/7以上7/3以下となるように、その混合比及び各構造体の大きさ等を設定することが好ましい。この範囲から外れると低明度となり光輝性が低くなるため好ましくない。なお、本明細書の「発色面積」とは、材料を垂直方向から観察したときに発色して見える構造体の総面積のことを指す。
第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれにおいて、厚さL2は最小となる長さであることが好ましい。また、第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれにおいて、厚さL2を最大となる長さL1で割った値が1/10以下であることが好ましい。なお、本明細書における構造体の厚さとは、構造色材料の垂線方向における構造体の長さを指す。
第1の構造体103は、第1の基質102と複数の第1の粒子101とを有する。複数の第1の粒子101は、規則的に配列しており、複数の第1の粒子101間及びその周囲に第1の基質102が配置されている。第1の構造体103は、複数の第1の粒子101が規則的な配列をとることで、干渉現象、回折現象が生じるため多色性を示す。第2の構造体106は、第2の基質105と複数の第2の粒子104とを有する。複数の第2の粒子104は、規則的に配列しており、複数の第2の粒子104間及びその周囲に第2の基質105が配置されている。第2の構造体106は、複数の第2の粒子104が規則的な配列をとることで、干渉現象、回折現象が生じるため多色性を示す。多色性とは、観察方向(見る方向)に応じて色相が変化する性質のことである。
第1の粒子101と第2の粒子104とのそれぞれの格子面間隔、屈折率及び充填率等によって、第1の構造体103、第2の構造体106のそれぞれにおける干渉によるピーク波長を設計することができる。これにより、第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれを垂直方向から見た場合に、干渉効果によって反射される光の波長を設定することができる。本実施形態では、ブラッグの式から、第1の粒子101が下記(1−1)式を満たし、第2の粒子104が下記(2−1)式を満たす。λ、λのそれぞれは、第1の粒子101間及び第2の粒子104間で生じる干渉効果によって反射される光の波長を表している。なお、λ、λのそれぞれは、(1−2)式、(2−2)式に示したように、380nm以上780nm以下であることが好ましい。
λ=2×n×d・・・(1−1)
380≦λ≦780・・・(1−2)
λ=2×n×d・・・(2−1)
380≦λ≦780・・・(2−2)
なお、(1−1)式におけるdは、第1の粒子101が配置された際の構造色材料の最表面と平行な面の格子面間隔である。nは第1の構造体103の平均屈折率である。また、(1−2)式におけるdは、第2の粒子104が配置された際の構造色材料の最表面と平行な面の格子面間隔である。なお、(1−1)式及び(1−2)式における格子面間隔d、dの単位は、nm(ナノメートル)である。nは第2の構造体106の平均屈折率である。なお、格子面間隔とは、粒子の配列を面としてとらえた場合に、この面が繰り返しパターンを持って配列している構造体において、任意の面の繰り返しパターンの間隔をいう。
平均屈折率n、nのそれぞれは、下記(3)式、(4)式で表すことができる。
={n11 ×φ+n10 ×(1−φ)}1/2・・・(3)
={n21 ×φ+n20 ×(1−φ)}1/2・・・(4)
ここで、(3)式のn11は第1の粒子101の屈折率、n10は第1の基質102の屈折率、φは第1の粒子101の第1の構造体103内における充填率である。また、(4)式のn21は第2の粒子104の屈折率、n20は第2の基質105の屈折率、φは第2の粒子104の第2の構造体106内における充填率である。
また、本実施形態の構造色材料は、構造色材料に垂直な方向(構造色材料の垂線方向)から観察した場合の色彩と、垂線方向と30°をなす方向から観察した場合の色彩と、のL*a*b*色空間で定義される色差ΔEの絶対値が6.5以下である。これは、平均屈折率n、n、第1の粒子101の平均粒子径、第2の粒子104の平均粒子径、及び第1の構造体103と第2の構造体106との混合比の組み合わせを、上述の条件を満たすように設定することで達成される。
このとき、本実施形態の構造色材料は、下記(A)式、(B)式を満たすことが好ましい。
50<n−n<70・・・(A)
690<n+n<750・・・(B)
ここで、Dは前記第1の粒子の平均粒子径、Dは前記第2の粒子の平均粒子径である。なお、本明細書において、粒子の平均粒子径とは、走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope;SEM)で構造体の表面を観察するほか、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope;TEM)により構造体の断面TEM写真を取得し、各粒子の粒径を測定して平均値を算出する等により求めたものを言う。
第1の粒子101、第2の粒子104、第1の基質102及び第2の基質105について説明する。
第1の粒子101及び第2の粒子104のそれぞれは、平均粒子径が0.1μm以上1.0μm以下程度であることが好ましい。そのため、第1の粒子101及び第2の粒子104のそれぞれは、粒子径が0.1μm以上1.0μm以下程度であることが好ましい。また、第1の粒子101及び第2の粒子104のそれぞれは、粒子径の変動係数、すなわち粒子径の標準偏差を粒子径の算術平均で割った値が0.1以下であることが好ましい。好適には、第1の粒子101及び第2の粒子104のそれぞれは、粒子径0.1以上0.3μm以下、粒子径の変動係数が0.05以下の粒子を用いる。なお、第1の粒子101の平均粒子径Dは、第2の粒子104の平均粒子径Dより小さいことが好ましい。
第1の粒子101及び第2の粒子104のそれぞれの屈折率は、好ましくは1.0以上3.0以下であり、より好ましくは1.0以上2.0以下である。しかし、第1の粒子101及び第2の粒子104のそれぞれの屈折率はこれに限定されず、第1の粒子101の屈折率は第1の基質102の屈折率と異なっていればよく、また、第2の粒子104の屈折率も第2の基質105の屈折率と異なっていればよい。
第1の粒子101及び第2の粒子104のそれぞれとしては、単量体、二量体、三量体以上の有機高分子(ポリマー)、ゾル−ゲル法で得られる無機高分子の粒子などを用いることができる。有機高分子としては、ポリスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及びその誘導体、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。また、光学的に影響がないメソ孔を有する多孔質材料、中空シリカ、中空ポリスチレン、もしくは空気などの低屈折率材料も用いることができる。さらに、第1の粒子101、第2の粒子104のそれぞれは、コアシェル粒子でもよく、光吸収材料を含んでいてもよい。光吸収材料を含むことで、光吸収材料の吸収波長では屈折率の異なる界面で生じる多重散乱を効果的に吸収して、構造色材料の彩度を向上することができる。光吸収材料としては、ポリドーパミン、アゾ系顔料、ペリレンブラックやペリレンレッド等のペリレン系色素、銅フタロシアニンブルーや銅フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、酸化鉄レッド等を用いることができる。
第1の基質102は、第1の粒子101の屈折率と異なる屈折率を有する。また、第2の基質105は、第2の粒子104の屈折率と異なる屈折率を有する。第1の基質102及び第2の基質105のそれぞれの屈折率は、特に限定されないが、好ましくは1.0以上3.0以下、より好ましくは屈折率が1.0以上2.0以下である。
第1の基質102及び第2の基質105のそれぞれの材料としては、具体的には結着性の高い有機高分子系の材料又はゾルーゲル法等で作製する無機材料を使用することが好ましい。有機高分子としては、ポリスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及びその誘導体、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。また、第1の基質102、第2の基質105のそれぞれは、光吸収材料を含んでいてもよい。光吸収材料を含むことで、光吸収材料の吸収波長では屈折率の異なる界面で生じる多重散乱を効果的に吸収して、構造色材料の彩度を向上することができる。光吸収材料としては、具体的には、ポリドーパミン、アゾ系顔料、ペリレンブラックやペリレンレッド等のペリレン系色素、銅フタロシアニンブルーや銅フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、酸化鉄レッド等が挙げられる。
支持体107は、第1の構造体103と第2の構造体106との間及び周囲に配置されており、第1の構造体103および第2の構造体106を固定化する。支持体107の材料は特に限定されないが、第1の基質102及び第2の基質105のそれぞれの屈折率との差が、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.1以下となる屈折率を有するものを用いる。支持体107としては、具体的には結着性の高い有機高分子系の材料又はゾルーゲル法等で作製する無機材料を使用することが好ましい。有機高分子としては、ポリスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及びその誘導体、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれが発現する構造色は、角度依存性を有する。具体的には、第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれの観察角度θの方向で観察すると、観察角度θに応じて、第1の構造体103は下記(5)式の波長の光を強く反射し、第2の構造体106は下記(6)式の波長の光を強く反射する。
λ=2×d×(n −sinθ)1/2・・・(5)
λ=2×d×(n −sinθ)1/2・・・(6)
(5)式、(6)式から、観察方向を構造色材料に垂直な方向から傾けて観察角度θが大きくなると、反射光の波長は短波長側にシフトすることが分かる。すなわち、第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれに着目すると、観察角度θが大きくなるとブルーシフトすることが分かる。なお、本明細書における「観察角度」とは、構造色材料の垂線と観察方向(見る方向)とがなす角(観察角)の大きさであると定義する。観察角度は、構造色材料に対して垂直な方向から観察する場合が0°となり、観察方向と構造色材料の表面とが平行に近づくほど大きくなる。
ブルーシフトする際の色相角の変化量、及び明度、彩度の変化量は、色相毎に違いがある。発明者らの鋭意検討の結果、これらの違いを利用することで、見かけ上、観察角度の違いによる色相変化を小さくできることを見出した。これにより、観察角度が変化しても色相変化が視認しにくい、すなわち角度依存の小さい構造色材料を提供することができる。
本実施形態の構造色材料は、平均屈折率n、n、平均粒子径D、D及び第1の構造体103と第2の構造体106との混合比を、観察角度θが0°と30°の場合の色差ΔEが6.5以下となるように設定することで実現できる。
このとき、構造色材料の平均屈折率n、nと、平均粒子径D、Dとは、上記(A)、(B)式の関係を満たす範囲であることが好ましい。
観察角度θが大きくなると、第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれが発現する構造色の波長はブルーシフトする。しかし、本実施形態の構造色材料では、第1の構造体103による構造色は明度が向上するのに対し、第2の構造体106による構造色は明度が低下する。また、第1の構造体103の彩度の変化量と、第2の構造体106による構造色の彩度の変化量とが略同じになる。そのため、構造色材料全体としては、観察角度θが変化しても、彩度及び明度の変化が小さくなる。その結果、視覚的に認識される色は、加法混色により、観察角度を変更する前後での色相の変化が小さく、例えば色差ΔEが6.5以下となる。したがって、本実施形態の条件を満たすような第1の構造体103及び第2の構造体106を、支持体107の表面に並置又は積層することにより、見かけ上、観察角度の変化により色相変化が従来よりも小さい構造色材料を実現できる。
(製造方法)
本実施形態に係る構造色材料の製造方法の一例について、説明する。なお、以降説明する製造方法は発明の範囲を限定するものではなく、同様の構成を製造することができれば別の製造方法で製造してもよい。
まず、第1の構造体103、第2の構造体106の製造方法の一例を、図2を参照して説明する。図2は、構造体の製造方法を説明するための模式図である。なお、以降の説明では、説明を簡易にするために第1の構造体103の製造方法を例にとって説明するが、第2の構造体106も同様の方法で製造できる。
まず、粒子分散液201を基板202上に滴下する(図2(a))。粒子分散液201は、複数の第1の粒子101が溶媒に分散している液である。第1の粒子101間には、強い電気反発力、又は粒子表面に高分子鎖が修飾されている場合は高分子鎖による立体反発力が発生している。そのため、複数の第1の粒子101は、粒子分散液201中では単分散な状態である。
続いて、基板202上で、粒子分散液201をバーコーター203等の成膜装置を用いて平坦に成膜、乾燥する(図2(b))。乾燥工程において、粒子分散液201中で複数の第1の粒子101同士が規則的に配列し、あたかも結晶状態に見えるような配列をしている状態とることが好ましい。粒子分散液201中での第1の粒子101の結晶状態は、乾燥工程における粒子分散液201が鮮やかに着色しているか否かで判別することができる。鮮やかに着色している状態とは、分光測色計等の測定を行う際、L*C*h表色系において彩度C*が少なくとも40以上を示す状態をいう。上述の条件を満たす粒子分散液201を得るためには、複数の第1の粒子101のそれぞれのゼータ電位を、絶対値で30mV以上に調整することが好ましい。この場合、粒子が規則的に配列するメカニズムはDLVO理論で説明することができる。
粒子分散液201を成膜、乾燥して得られた固形物204は、第1の基質102で包埋する(図2(c))。具体的には、基質原液205を固化することにより、第1の基質102で固形物204を包埋した生成物を得る。このとき、生成物の空隙は、第1の基質102で充填されていることが好ましい。生成物に空隙が残存すると、光散乱の原因となり、白化する恐れがあるためである。基質原液205を固化する方法としては、第1の粒子101の配列を乱すことがなければどの様な方法を用いてもよい。例えば、基質原液205して、熱又は紫外線で硬化する樹脂又はモノマーを用い、熱又は紫外線等の刺激で固化する方法を用いてもよい。あるいは、ゾル‐ゲル法でシリカ源等を固化してもよい。図2に示したように、スピンコート又はバーコート等で基質原液205を固形物4に塗布して固化を行って生成物を得る方法以外にも、表面の平滑性が得られる方法であれば特に限定されない。得られた生成物の表面に第1の基質102が過剰に形成された場合には、第1の基質102をはがして第1の粒子101が露出する表面を形成することも可能である。
上述の方法で生成された、第1の基質102で包埋された生成物を基板202から剥離し、粉砕することにより、第1の構造体103としての板状粒子が得られる。この板状粒子は、フレーク材料とも言う。基板202から引き剥がす方法は、どの様な方法を用いてもよい。例えば、スクレーパー等を用いて引き剥がすことができる。また、生成物を粉砕する方法は、複数の第1の粒子101の配列を崩す方法でなければどの様な方法を用いてもよい。もともとフレーク材料は、形態に異方性があるので、力を加えた時に、その厚さL1方向にクラックが入りやすく、容易に粉砕ができる。
上述の方法により、第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれとしての板状粒子(フレーク材料)を得ることができる。なお、第1の基質102、第2の基質105の材料によっては、板状粒子に粘りが発生することがあるので、そのような場合は凍結粉砕などを行ってもよい。
次に、得られたフレーク材料から構造色材料を製造する方法を説明する。上述の方法で作成したフレーク材料を、エタノール又はブタノールなどの有機溶媒中に混合して、攪拌し、溶液を作成する。作成した溶液は、基板の表面に配置し、バーコーターを用いて成膜又はスピンコート法を用いて成膜したのち、有機溶媒を揮発させる。有機溶媒を揮発させる工程を経ることにより、第1の構造体103、第2の構造体106のそれぞれの面方位をそろえることができる。有機溶媒を揮発させた後、得られた生成物を支持体107で包埋することにより、本実施形態の構造色材料を得ることができる。
なお、図1では第1の構造体103と第2の構造体106とを同一面上に並べて配置している構成を示した。しかし、これに限らず、図3のように、第1の構造体103を含む第1の層303及び第2の構造体106を含む第2の層306を積層した構成でも、観察角度に応じた色相変化が小さい構造色材料を提供することができる。第1の構造体を含む第1の層303と、第2の構造体を含む第2の層306とを積層する場合は、第1の層303が表面層であることが好ましい。第1の層303に含まれる粒子(第1の粒子101)は、第2の層306に含まれる粒子(第2の粒子104)よりも粒子径が小さいため、光の散乱が小さく、下位の層への光の透過性が良い。そのため、第1の層303を第2の層306より上、すなわち観察する側に配置すると、混色がしやすくなる。
第1の層303と第2の層306とを積層する場合、まず、第2の粒子104を含む粒子分散液にディップコーターを用いて基板上に固形物を形成する。その後、第1の粒子101を含む粒子分散液にディップコーターを用いて固形物を形成することで、第1の粒子101と第2の粒子104との積層膜を形成できる。さらに、第1の基質102及び第2の基質105のそれぞれは、スピンコート法又はバーコーターを用いた成膜方法などで基質原液を積層膜に塗布及び固化することで形成できる。以上の方法によって、図3に示したような、第1の構造体103を含む第1の層303と第2の構造体106を含む第2の層306とが積層した構造色材料を得ることができる。
本実施形態で得られた構造色材料は、その状態のままで発色膜として用いることができるが、スクレーパーなどによって基板から引き剥がして粉砕することにより、板状微粒子として用いることもできる。また、得られた板状微粒子を溶媒に分散させて、塗料として用いることもできる。
以下に、実施例をあげて説明する。なお、本発明は、下記の実施例の構成や形態に限定されるものではない。
[第1の粒子101、第2の粒子104の作製]
本実施例では、第1の粒子101及び第2の粒子104として、粒径が異なるポリスチレン粒子(以下、「PS粒子」と呼ぶ)を作成した。PS粒子は、乳化重合法にて作製した。丸底四ツ口のセパラブルフラスコに純水、スチレンモノマー、パラスチレンスルホン酸ナトリウムを加え、メカニカルスターラーを用いて窒素バブリングをしながら30分撹拌した。オイルバスにて試料を撹拌した状態のまま70度まで加熱した後、触媒の過硫酸カリウムを加え窒素雰囲気にて8時間スチレンの重合反応を行った。試料を冷却した後、遠心分離にて沈殿物を回収し、純水を用いて生成物の洗浄を行った。得られた試料は純粋に分散しPS粒子懸濁液を得た。PS粒子は電子顕微鏡(日立ハイテク社製:S−5500)で粒子径と粒度分布を測定した結果、平均粒子径250nm、粒子径の変動係数が3%であった。同様の方法で各種条件を調整することにより、粒子径180〜300nmのPS粒子を作製しPS粒子懸濁液を得た。いずれも粒子径の変動係数は3%であった。
[第1の構造体103、第2の構造体106の作製]
作製したPS粒子懸濁液を濃縮し、40wt%の水分散液とした。得られた水分散液を超音波洗浄器(株式会社カイジョー製:フェニックス)にて、600W、38kHzの超音波を5分間照射した。超音波照射後のPS粒子懸濁液は鮮やかな色を呈していた。得られたPS粒子懸濁液を基板にキャストし、ベーカー式アプリケーター(テスター産業株式会社製:SA−201)を用いて10milでバーコートした。懸濁液が乾燥した後、黒色インクのブタノール溶液を固形物に含侵させて再び乾燥させた。固化した試料を、スクレーパーを用いて基板から剥離し、第1の構造体103、第2の構造体106としての板状粒子をそれぞれ得た。
[構造色材料の作製]
作製した板状粒子をエタノール溶液に混合し、攪拌した液を基板上にキャストし乾燥したのち、シリコーンエラストマー(信越化学製:KE−106)を滴下した。滴下後、生成物を60℃のオーブンで3時間乾燥させてシリコーンの固化を行い、本実施形態の構造色材料を得た。
[色相変化の評価]
観察角度に対する色相の変化の定量的な評価には、視野角測定装置:Ezlite Micro(Eldim社製)を使用する。この装置はフーリエレンズという独自の光学系を用いて、あらゆる角度に対する光学評価ができる装置である。特に、入射光を広角にして計測する事が可能であるため、様々な光源が存在する生活空間下で観察する色味に近い計測ができる。本実施形態では、入射光を観察試料の面に対して垂直な線を0度とした場合、±30度まで広げて測定する。また、検出範囲も±30度まで測定する。
計測結果は、人の目の感度を加味した色彩評価:L*C*h表色系で定量化する。L*C*h表色系は日本工業規格(JIS Z 8781−4)に当たる、CIE 1976L*a*b*色空間をベースに作られた表示系である。L*C*h表色系のL*は明度、C*は彩度、hは色相角を表わしている。このうち、彩度C*はL*a*b*色空間のa*およびb*をそれぞれ二乗して足した値の平方根である。色相角hは、b*をa*で割った値のアークタンジェントで表わす。本明細書では、色相変化を評価するために、検出角が0度の時の色相角を基準に±30度まで測定する場合の各角度における色相角差を求める。
以下、実施例として、本実施形態の構造色材料によって発現する構造色の角度変化について示す。各実施例では、図1に示した構造の構造色材料により発現する構造色の観察角度による変化を計算により求めた結果を示す。具体的には、観察角度θが、0°の場合の色相角度h1と30°の場合の色相角度h2を求め、観察角度0°の色相角度h1から観察角度30°の色相角度h2を引いたものを色相角差として取得した。また、比較のために、平均粒子径D、D及び第1の構造体103と第2の構造体106との混合比の少なくとも1つが実施例と異なる比較例1〜20についても色相角差ΔEを計算で求めた。
実施例1〜27における第1の構造体103及び第2の構造体106の構成について説明する。実施例1〜27、比較例1〜20では、第1の粒子101及び第2の粒子104は、PS粒子である。第1の基質102、第2の基質105及び支持体107のそれぞれは、シリコーンを用いるものとした。PS粒子の屈折率は1.6、シリコーンの屈折率は1.4である。第1の構造体103及び第2の構造体106は最密充填構造をとっており、充填率は74%とした。以上より、(3)式、(4)式から、第1の構造体103、第2の構造体106のそれぞれの平均屈折率は、ともに1.55と算出することができる。また、第1の構造体103及び第2の構造体106のそれぞれの(111)面が板状の最大面積の面として形成されているものとした。
実施例1〜27及び比較例1〜20のそれぞれにおける第1の粒子101の平均粒子径D、第2の粒子104の平均粒子径D及び第1の構造体103と第2の構造体106との混合比を、表1に示す。なお、表1における平均粒子径D、Dの単位はナノメートル(nm)である。
Figure 2018203814
次に、実施例1〜27のそれぞれについて、計算によって得られた色相角差を表2に、比較例1〜20のそれぞれについて、計算によって得られた色相角差を表3に示す。また、第1の構造体103の色相角差ΔE及び第2の構造体106の色相角差ΔEを、各構造体のみで構造色材料を作製した際に同様の手法で取得した結果も示す。さらに、表2、表3には、観察角度θを0°から30°に変更した場合の色変化を視認できるか否かを示した。色変化が視認できない場合には丸(○)、視認できる場合は(×)とした。視認できるか否かの判定には、JIS規格で用いられる色の許容差の指標を用い、B等級以下であれば視認できないものと判定した。
Figure 2018203814
Figure 2018203814
表2、表3に示すように、本実施形態の構造色材料は、観察角度θが変化しても、色相変化が従来よりも小さいことが分かる。また、計算結果より、実施例1〜27及び比較例1〜20のそれぞれは、光輝性を有していた。これにより、本実施形態の構造色材料によれば、観察角度の違いによる色相変化が従来よりも小さく、且つ、光輝性を有する構造色材料を提供することができる。
上述の実施形態及び実施例の構造色材料を用いれば、これまで実現が容易でなかった意匠性への要求に応えることができると期待できる。発明の構造色材料は、例えば、製品パッケージ、又は看板、電子機器や建材、自動車や鉄道車両、航空機、重機、船舶などの筐体及び内装等を含む様々なものへの意匠性の付与が可能となると考えられる。
101 第1の粒子
102 第1の基質
103 第1の構造体
104 第2の粒子
105 第2の基質
106 第2の構造体

Claims (17)

  1. 第1の構造体と、
    前記第1の構造体の構造色と異なる構造色を示す第2の構造体とを有する構造色材料であって、
    前記第1の構造体は、第1の基質、及び前記第1の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第1の粒子を含み、
    前記第2の構造体は、第2の基質、及び前記第2の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第2の粒子を含み、
    前記構造色材料に垂直な方向から観察した場合の色彩と、前記構造色材料に垂直な方向と30°をなす方向から観察した場合の色彩と、のL*a*b*色空間で定義される色差ΔEの絶対値が6.5以下であることを特徴とする構造色材料。
  2. 前記第1の構造体及び前記第2の構造体の少なくとも一つは、多色性を示すことを特徴とする請求項1に記載の構造色材料。
  3. 前記第1の粒子の平均粒子径Dは、前記第2の粒子の平均粒子径Dより小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の構造色材料。
  4. 前記色差ΔEは、前記第一の構造体の平均屈折率、前記第二の構造体の平均屈折率、前記第1の粒子の平均粒子径、前記第2の粒子の平均粒子径、及び前記第1の構造体と前記第2の構造体との混合比によって、調整されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の構造色材料。
  5. 下記(A)式及び(B)式を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の構造色材料。
    50<n−n<70・・・(A)
    690<n+n<750・・・(B)
    ここで、nは前記第1の構造体の平均屈折率、nは前記第2の構造体の平均屈折率、Dは前記第1の粒子の平均粒子径、Dは前記第2の粒子の平均粒子径である。
  6. 複数の前記第1の構造体と、複数の前記第2の構造体とが、同一面に並んで配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の構造色材料。
  7. 前記第1の構造体を含む第1の層と、
    前記第2の構造体を含む第2の層と、を有し、
    前記第1の層と前記第2の層とが積層していることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の構造色材料。
  8. 前記第1の構造体の発色面積を前記第2の構造体の発色面積で割った値は、3/7以上7/3以下であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の構造色材料。
  9. 前記第1の構造体及び前記第2の構造体を固定化する支持体を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の構造色材料。
  10. 前記第1の構造体及び前記第2の構造体のそれぞれによる構造色の波長は、380nm以上780nm以下であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の構造色材料。
  11. 前記第1の粒子及び前記第2の粒子のそれぞれの屈折率は、1.0以上3.0以下であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の構造色材料。
  12. 前記第1の粒子及び前記第2の粒子のそれぞれの平均粒子径は、0.1μm以上1.0μm以下であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の構造色材料。
  13. 前記第1の基質及び前記第2の基質のそれぞれの屈折率は、1.0以上3.0以下であることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の構造色材料。
  14. 前記第1の構造体及び前記第2の構造体のそれぞれの最大となる長さは、100μm以下であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の構造色材料。
  15. 第1の構造体と、前記第1の構造体と異なる構造色を示す第2の構造体と、を溶媒中に含む塗料であって、
    前記第1の構造体は、第1の基質、及び前記第1の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第1の粒子を含み、
    前記第2の構造体は、第2の基質、及び前記第2の基質の屈折率と異なる屈折率を有する複数の第2の粒子を含み、
    前記構造色材料に垂直な方向から観察した場合の色彩と、前記構造色材料に垂直な方向と30°をなす方向から観察した場合の色彩と、のL*a*b*色空間で定義される色差ΔEの絶対値が6.5以下であることを特徴とする塗料。
  16. 請求項1から14のいずれか一項に記載の構造色材料を製造する製造方法。
  17. 請求項15に記載の塗料を製造する製造方法。
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