JP2018201287A - 電動機 - Google Patents
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Abstract
【課題】永久磁石の減磁を抑制する電動機を提供する。【解決手段】電動機(100)は、電機子巻線(35)を備えるステータ(30)と、前記ステータと空隙を介して対向するロータ(10)と、を備え、前記ロータは、スリット(13)に永久磁石(41)を備えるロータコア(11)と、前記ロータの軸方向における前記ロータコアの端面の外側に配されており、前記ロータの径方向における外周に複数の凸部(52)を備える磁性体部(50)と、を備える。【選択図】図2
Description
本開示は、電動機に関し、特には、永久磁石型電動機に関する。
従来より、永久磁石がロータに埋め込まれた電動機が知られている。ロータ鉄心の外周部分における磁気飽和の影響を低減するために、ロータの軸方向の端部において、軸方向に着磁された永久磁石を配置する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
電動機において、トルクを発生させるためには、ステータを励起することにより、回転磁界を生じさせる必要がある。そして、回転磁界によりロータ内を磁束が流れるが、高トルク域では、ロータコアが磁気飽和することにより、磁束がロータの軸方向へ漏れるために、マグネットトルクの低下を伴う。また、リラクタンストルクの磁路であるq軸磁路は、磁気飽和によって磁気抵抗が高くなる。この結果として、ステータの磁束は、ロータに設けられた永久磁石を貫通して流れることにより、ロータに設けられた永久磁石には逆磁界が生じる結果として、ロータに設けられた永久磁石が減磁する。特許文献1では、永久磁石が減磁する虞があった。このため、ロータに設けられた永久磁石が減磁することを抑制する技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、電動機(100)が提供される。この電動機(100)は、ロータ(10)と、前記ロータと空隙を介して対向し、電機子巻線(35)を備えるステータ(30)と、を備え、前記ロータは、ロータコア(11)と、軸方向における前記ロータコアの端面(11x、11y)の外側に配された磁性体部(50)と、を備え、前記ロータコアは、軸方向に延びるスリット(13)を備え、前記スリットには永久磁石(41)が配されており、前記磁性体部は、径方向における外周に、予め定められた間隔を開けて前記径方向に延びる複数の凸部(52)を備える。
この形態の電動機によれば、複数の凸部を備える磁性体部を備えるため、トルクを大きくした際の磁気飽和が緩和される。このため、磁性体部を備えていない場合と比べて、磁性体部を備える場合に、高トルク化が可能となり、また、最適位相が小さくなるため、永久磁石の減磁を抑制できる。
A.第1実施形態
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る電動機100は、ロータ10と、ロータ10と空隙を介して対向しているステータ30とを備える。本実施形態では、電動機100は、ロータ10内部に永久磁石が埋め込まれた同期モータ(IPMSM:Interior Permanent Magnet Synchronous Motor)であり、リラクタンストルクとマグネットトルクとを利用する。
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る電動機100は、ロータ10と、ロータ10と空隙を介して対向しているステータ30とを備える。本実施形態では、電動機100は、ロータ10内部に永久磁石が埋め込まれた同期モータ(IPMSM:Interior Permanent Magnet Synchronous Motor)であり、リラクタンストルクとマグネットトルクとを利用する。
ステータ30は、ロータ10の外周側に配置されており、図示しないモータケースに覆われている。本実施形態では、ステータ30は、電磁鋼板を積層することにより形成されている。ステータ30には、複数のスロット32が形成されており、スロット32内に磁界を形成するための電機子巻線35が配置されている。なお、発明の理解を容易にするため、電機子巻線の図2以外への図示は省略する。
ロータ10は、ロータコア11と、永久磁石41と、補助磁石45と、端板15と、磁性体部50と、を備える。ロータ10は、その中心から軸方向AXに沿って出力軸を挿通するための出力軸孔10aを備える。
本実施形態において、ロータコア11は、円盤状の金属板を、ロータ10の軸方向AX(以下、単に「軸方向AX」とも呼ぶ)に複数積層させた積層鉄心構造を採用している。ロータコア11には、軸方向AXに延びるスリット13が複数設けられている。スリット13は、円周方向において等間隔に形成されており、また、出力軸孔10aからロータコア11の外周に向かって2層形成されている。なお、スリット13は、出力軸孔10aからロータコア11の外周に向かって1層形成されていてもよく、3層以上形成されていてもよい。
それぞれのスリット13の内部には、永久磁石41がそれぞれ埋め込まれている。永久磁石41として、例えば、フェライト磁石や希土類磁石を用いることができ、本実施形態では、フェライト磁石を用いる。永久磁石41は、スリット13内に挿入されているだけでもよく、接着剤によりロータコア11に固定されていてもよい。ロータ10が永久磁石41を備えることにより、ステータ30や電機子巻線35からの漏れ磁束がスリット13を横断することによる磁気抵抗差の低下を抑制できる。各永久磁石41は、主たる着磁方向がロータ10の径方向(以下、単に「径方向」とも呼ぶ)に沿っており、ロータ10の円周方向において隣り合う補助磁石45は、主たる着磁方向が互いに反対方向となるように着磁されている。また、径方向において隣り合う補助磁石45同士の主たる着磁方向は同じ方向である。
補助磁石45は、図2に示すように、軸方向AXにおけるロータコア11の端面11x、11yの外側にそれぞれ設けられている。補助磁石45として、例えば、フェライト磁石や希土類磁石を用いることができ、本実施形態では、フェライト磁石を用いる。各補助磁石45は、主たる着磁方向がロータ10の軸方向AXに沿っており、隣り合う補助磁石45は、主たる着磁方向が互いに反対方向となるように着磁されている。図3に示すように、補助磁石45は、永久磁石41の少なくとも一部を覆うように配置されている。
永久磁石41と補助磁石45との着磁方向は、以下のような関係となっている。つまり、N極が径方向外側となるように着磁された永久磁石41の軸方向AXにおける端面には、N極が軸方向AX内側となるように着磁された補助磁石45が配置されている。一方、S極が径方向外側となるように着磁された永久磁石41の軸方向AXにおける端面には、S極が軸方向AX内側となるように着磁された補助磁石45が配置されている。
図4及び図5に示すように、本実施形態では、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M11と、同じ若しくは内周側である。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの内周側の端部M22と、同じ若しくは外周側に位置する。このような範囲に補助磁石45を配置することにより、補助磁石45により生じる磁束が永久磁石41に起因する漏れ磁束を効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの最も内周側の端部M12と、同じ若しくは外周側に位置する。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M21と、同じ若しくは内周側である。このような範囲に補助磁石45を配置することにより、補助磁石45により生じる磁束が永久磁石41に起因する漏れ磁束をより効果的に抑制できる。
磁性体部50は、ロータコア11の軸方向AXにおける端面11x、11yの外側にそれぞれ配されており、ステータ30が備える電機子巻線35により生じる磁束に対して、磁気抵抗差を有する。磁性体部50は、磁性体により形成されており、本実施形態では、鉄により形成されている。磁性体部50は、径方向における外周に、予め定められた間隔を開けて径方向に延びる複数の凸部52を備える。本実施形態では、凸部52は、円周方向において等間隔に設けられている。また、本実施形態では、凸部52は、径方向に向かって幅が狭くなる形状となっている。
また、図3に示すように、本実施形態では、磁性体部50と補助磁石45とは、同一平面内に配置されている。本実施形態では、磁性体部50の隣り合う凸部52の間に設けられている。このようにすることにより、永久磁石41の減磁をより効果的に抑制できる。なお、磁性体部50と補助磁石45とは、異なる平面上に配置されていてもよい。
また、磁性体部50と補助磁石45とは、径方向において互いに接する。このようにすることにより、q軸磁路を最大化することができる。なお、磁性体部50と補助磁石45とは、径方向において接触しておらず、磁性体部50と補助磁石45との間に隙間があってもよい。つまり、磁性体部50の径方向における複数の凹部のうちの最も内周側の端部N1(図4参照)が、径方向における補助磁石45の最も内周側の端部L2よりも内周側であってもよい。
端板15は、軸方向AXにおけるロータコア11の外側に配置されている。端板15の内側には、補助磁石45と磁性体部50とが配置されている。本実施形態では、端板15は、ケイ素鋼板により形成されている。
本実施形態の電動機100は、磁性体部50を備えることにより、q軸磁気飽和を緩和できる。このため、電動機100の高トルク化が可能となる。さらに、電動機100が磁性体部50を備えることにより、q軸磁気飽和による最大トルク位相の変化が起きる。これにより、磁石減磁を緩和する電流位相の選定が可能となる。
以下、このメカニズムを詳述する。一般に、電流位相によりマグネットトルクとリラクタンストルクの総和が異なる。ここで、マグネットトルクが最大となる電流位相は90°であり、リラクタンストルクが最大となる電流位相は135°である。このため、マグネットトルクとリラクタンストルクの総和が最大となる電流位相(以下、「最適位相」と呼ぶ)は、マグネットトルク主体の電動機と、リラクタンストルク主体の電動機で異なる。
図6及び図7に示すように、リラクタンストルクよりもマグネットトルクを主体とした電動機の場合(図6参照)と比べて、マグネットトルクよりもリラクタンストルクを主体とした電動機の場合(図7参照)のほうが、最適位相は、リラクタンストルクが最大となる135°に近くなる。特に、磁力が小さい磁石を用いた電動機における最適位相は、マグネットトルクとリラクタンストルクの総和に対するマグネットトルクの割合が小さいため、リラクタンストルクが最大となる135°に近くなる。
そして、図8に示すように、永久磁石41の磁束をφaとし、電流をIeとし、電流位相をβとし、Ieをd軸成分のIdとq軸成分のIqとに分解した場合、電流位相βが135°に近づくほど、つまり、90°よりも大きくなるほど、ロータ10の永久磁石41の磁束φaを弱める方向に作用するd軸成分の電流Idが増える。このため、永久磁石41に対して逆磁界が生じることとなり、永久磁石41の種類や電動機100の温度条件により、永久磁石41の減磁が生じる虞がある。
ここで、リラクタンストルクは、磁気抵抗差に起因するトルクである。すなわち、空気や磁石などの比透磁率が小さい材料よりも、鉄のような比透磁率が大きい磁性体の方へ磁束が誘導される結果として、図9において矢印Uで示すように磁束にねじれが生じる。
一方、磁性体において磁気飽和が生じた場合、磁性体の比透磁率は空気や永久磁石に近づく。このため、磁束は、最短距離を通過するために、ロータコア11内の永久磁石41を貫通する。これにより、磁性体の磁気飽和時には、最適位相がより大きくなり、この結果として、永久磁石41の磁束に対する逆磁界がより大きくなる。図10に示すように、電動機100の電機子巻線に流れる電流が大きくなるほど、最適位相Pが大きくなることが分かる。特に、磁力が小さいフェライト磁石の場合、この逆磁界に対する耐性が小さいため、磁石の減磁を引き起こす虞がある。
本実施形態の電動機100は、磁性体部50を備えるため、q軸磁路が形成されるため、トルクを大きくした際の磁気飽和が緩和される。このため、磁性体部50を備えていない場合と比べて、磁性体部50を備える場合に、高トルク化が可能となり、また、最適位相が小さくなるため、永久磁石の減磁を抑制できる。さらに、本実施形態の電動機100は、ロータコア11の端面11x、11yにおける漏れ磁束を補助磁石45により低減する効果があるため、マグネットトルクについても、リラクタンストルクに対して相対的に向上する。例えば、図11では、磁性体部50を備えない場合の最適位相Pは約148°であるのに対して、磁性体部50を備える場合の最適位相Pは約140°である。
B.第2実施形態
図12から図14に示すように、第2実施形態の電動機200は、第1実施形態の電動機100と比較して、磁性体部50Aの形状と、補助磁石45Aの形状と、永久磁石41Aの形状と、ロータコア11Aのスリット13Aの形状とが異なるが、それ以外は同じである。図12から図14に示すように、磁性体部50Aと補助磁石45Aと永久磁石41Aとロータコア11Aのスリット13Aとの外形は、曲線を用いずに直線のみで形成されていてもよい。例えば、磁性体部50Aの凸部は、矩形となっている。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図12から図14に示すように、第2実施形態の電動機200は、第1実施形態の電動機100と比較して、磁性体部50Aの形状と、補助磁石45Aの形状と、永久磁石41Aの形状と、ロータコア11Aのスリット13Aの形状とが異なるが、それ以外は同じである。図12から図14に示すように、磁性体部50Aと補助磁石45Aと永久磁石41Aとロータコア11Aのスリット13Aとの外形は、曲線を用いずに直線のみで形成されていてもよい。例えば、磁性体部50Aの凸部は、矩形となっている。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
C.第3実施形態
図15に示すように、第3実施形態の電動機300は、第1実施形態の電動機100と比較して、ロータコア11Bのスリット13Bが3層形成されており、各スリット13Bに永久磁石41Bがそれぞれ配置されている点が異なるが、それ以外は同じである。第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
図15に示すように、第3実施形態の電動機300は、第1実施形態の電動機100と比較して、ロータコア11Bのスリット13Bが3層形成されており、各スリット13Bに永久磁石41Bがそれぞれ配置されている点が異なるが、それ以外は同じである。第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
D.変形例
D1.変形例1
本実施形態では、図4及び図5に示すように、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M11と、同じ若しくは内周側である。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの内周側の端部M22と同じ若しくは外周側に位置する。しかし、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M11よりも外周側としてもよい。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの内周側の端部M22よりも内周側に位置してもよい。
D1.変形例1
本実施形態では、図4及び図5に示すように、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M11と、同じ若しくは内周側である。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの内周側の端部M22と同じ若しくは外周側に位置する。しかし、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M11よりも外周側としてもよい。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの内周側の端部M22よりも内周側に位置してもよい。
D2.変形例2
本実施形態では、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1(図4参照)は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの最も内周側の端部M12と同じ若しくは外周側に位置する。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M21と、同じ若しくは内周側である。しかし、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの最も内周側の端部M12よりも内周側に位置してもよい。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M21よりも外周側としてもよい。
本実施形態では、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1(図4参照)は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの最も内周側の端部M12と同じ若しくは外周側に位置する。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M21と、同じ若しくは内周側である。しかし、径方向において、補助磁石45の最も外周側の端部L1は、永久磁石41のうちで最も外周側に設けられた永久磁石41aの最も内周側の端部M12よりも内周側に位置してもよい。また、径方向において、補助磁石45の最も内周側の端部L2は、永久磁石41のうちで最も内周側に設けられた永久磁石41bの外周側の縁のうち、最も内周側の位置M21よりも外周側としてもよい。
D3.変形例3
本実施形態では、8極48スロットのインナーロータ型の電動機であるが、これに限られず、2極や4極の電動機であってもよく、アウターロータ型の伝導モータであってもよく、他のステータスロット数の電動機であってもよい。
本実施形態では、8極48スロットのインナーロータ型の電動機であるが、これに限られず、2極や4極の電動機であってもよく、アウターロータ型の伝導モータであってもよく、他のステータスロット数の電動機であってもよい。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する本実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…ロータ、10a…出力軸孔、11、11A、11B…ロータコア、11x、11y…端面、13、13A、13B…スリット、15…端板、30…ステータ、32…スロット、35…電機子巻線、41、41A、41B、41x、41y…永久磁石、45、45A…補助磁石、50、50A…磁性体部、52…凸部、100、200、300…電動機、AX…軸方向、Id…電流、L1…端部、L2…端部、M11…位置、M12…端部、M21…位置、M22…端部、N1…端部、P…最適位相、U…矢印
Claims (9)
- ロータ(10)と、
前記ロータと空隙を介して対向し、電機子巻線(35)を備えるステータ(30)と、を備え、
前記ロータは、ロータコア(11)と、軸方向における前記ロータコアの端面(11x、11y)の外側に配された磁性体部(50)と、を備え、
前記ロータコアは、軸方向に延びるスリット(13)を備え、前記スリットには永久磁石(41)が配されており、
前記磁性体部は、径方向における外周に、予め定められた間隔を開けて前記径方向に延びる複数の凸部(52)を備える、電動機。 - 請求項1に記載の電動機であって、
前記ロータは、前記ロータコアの前記端面の外側に配されており、主たる着磁方向が軸方向に沿った方向である補助磁石(45)を備える、電動機。 - 請求項2に記載の電動機であって、
前記永久磁石は、前記径方向において、2層以上設けられた前記スリットの内部にそれぞれ埋め込まれており、
前記径方向において、
前記補助磁石のうちの外周側の端部(L1)は、前記永久磁石のうちで最も外周側に設けられた永久磁石の外周側の縁のうち、最も内周側の位置(M11)と、同じ若しくは内周側であり、
前記補助磁石のうちの内周側の端部(L2)は、前記永久磁石のうちで最も内周側に設けられた永久磁石の内周側の端部(M22)と、同じ若しくは外周側に位置する、電動機。 - 請求項3に記載の電動機であって、
前記径方向において、
前記補助磁石のうちの外周側の端部(L1)は、前記永久磁石のうちで最も外周側に設けられた永久磁石の最も内周側の端部(M12)と、同じ若しくは外周側に位置し、
前記補助磁石のうちの内周側の端部(L2)は、前記永久磁石のうちで最も内周側に設けられた永久磁石の外周側の縁のうち、最も内周側の位置(M21)と、同じ若しくは内周側である、電動機。 - 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電動機であって、
前記補助磁石は、前記磁性体部の隣り合う前記凸部の間に設けられており、
前記磁性体部と、前記補助磁石とは、同一平面内に配置されている、電動機。 - 請求項5に記載の電動機であって、
前記磁性体部と前記補助磁石とは、前記径方向において互いに接する、電動機。 - 請求項5に記載の電動機であって、
前記径方向において、
前記磁性体部の外周のうちで最も内周側の端部(N1)が、前記補助磁石のうちの内周側の端部(L2)よりも内周側である、電動機。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電動機であって、
前記永久磁石は、フェライト磁石である、電動機。 - 請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の電動機であって、
前記補助磁石は、フェライト磁石である、電動機。
Priority Applications (1)
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