JP2018198988A - 遊技機 - Google Patents

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Hiroshi Hamaguchi
博史 濱口
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Abstract

【課題】興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ機は、主制御装置60のMPU62において、上作動口及び下作動口に遊技球が入賞したことに基づいて当否抽選を行い、大当たり当選となると第1大入賞口及び第2大入賞口に入賞可能な開閉実行モードへ移行する。開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口に遊技球を入賞させた場合に次の開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードとなり得る。また、開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口に遊技球を入賞させない場合にも次の開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードとなり得る。
【選択図】図3

Description

本発明は遊技機に関するものである。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機においては、遊技領域に設けられた始動入球部に遊技球が入球したことを契機として、遊技者に有利な特定遊技状態に移行させるか否かの抽選が行われるとともに、遊技領域に設けられた表示装置にて絵柄の変動表示が開始される。そして、上記抽選に当選した場合には、例えば特定絵柄の組み合わせが最終停止表示され、遊技状態が特定遊技状態に移行する。特定遊技状態では、例えば遊技領域に設けられた可変入球装置の開閉が実行され、可変入球装置への入球数に応じた遊技球の払出が実行される(例えば特許文献1参照)。
特開2008−35977号公報
ここで、上記例示した遊技機においては、遊技の興趣向上が十分に図られているとは言えず、この点について未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、
遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態とに切り換わり可能な可変入球手段と、
前記可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段と、
前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段と、
前記移行判定手段の判定結果が特定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御手段によるラウンドを複数回に亘って実行可能な特定制御状態に移行させる特定状態移行手段と、
を備えた遊技機において、
前記特定制御状態の終了後に、遊技者にとって有利な有利状態に移行させることが可能な有利状態移行手段と、
前記有利状態移行手段により有利状態に移行させるか否かを判定する有利状態判定手段と、
を備え、
前記有利状態判定手段は、
前記特定制御状態の移行の契機となった前記特定結果の種類を判定することが可能な第1手段と、
前記特定制御状態における特定のラウンド回において、前記可変入球手段への遊技球の入球が発生した場合に入球判定することが可能な第2手段と、
を備え、
前記特定結果の種類が第1種類であって前記入球判定があった場合に有利状態に移行させると判定することが可能であり、前記特定結果の種類が前記第1種類とは異なる第2種類であって前記入球判定がない場合に有利な状態に移行させると判定することが可能であり、
前記特定結果の種類に対応する報知を実行することが可能な手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、興趣向上を図ることができる。
第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 (a)遊技盤の構成を示す正面図であり、(b)第1可変入賞装置の縦断面図であり、(c)第2可変入賞装置の縦断面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 図柄表示装置の表示画面における表示内容を説明するための説明図である。 当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。 (a)第1結果表示部用の振分テーブルを説明するための説明図であり、(b)第2結果表示部用の振分テーブルを説明するための説明図である。 主制御装置のMPUにおけるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 作動口用の入賞処理を示すフローチャートである。 情報取得処理を示すフローチャートである。 通常処理を示すフローチャートである。 遊技回制御処理を示すフローチャートである。 データ設定処理を示すフローチャートである。 変動開始処理を示すフローチャートである。 遊技状態移行処理を示すフローチャートである。 大入賞口開閉処理を示すフローチャートである。 開閉実行モード終了時の移行処理を示すフローチャートである。 内部モード移行処理を示すフローチャートである。 分岐保留用の確認処理を示すフローチャートである。 音声発光制御装置のMPUにて実行される演出決定処理を示すフローチャートである。 音声発光制御装置のMPUにて実行されるラウンド演出決定処理を示すフローチャートである。 音声発光制御装置のMPUにて実行される教示演出決定処理を示すフローチャートである。 (a)パターンA用の教示演出テーブルを説明するための説明図であり、(b)パターンB用の教示演出テーブルを説明するための説明図であり、(c)通常大当たり結果用の教示演出テーブルを説明するための説明図である。 開閉実行モードと大当たり結果との関係を説明するためのタイミングチャートである。 第2の実施の形態における、遊技状態移行処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における音声発光制御装置のMPUにて実行されるラウンド演出決定処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における開閉実行モードと大当たり結果との関係を説明するためのタイミングチャートである。
<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
パチンコ機10は、図1に示すように、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。遊技機本体12は、内枠(図示略)と、その内枠の前方に配置される前扉枠14と、内枠の後方に配置される裏パックユニット(図示略)とを備えている。
遊技機本体12のうち内枠が、左右両側部のうち一方を支持側として外枠11に回動可能に支持されている。また、内枠には、前扉枠14が回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として前方へ回動可能とされている。また、内枠には、裏パックユニットが回動可能に支持されており、左右両側部のうち一方を支持側として後方へ回動可能とされている。
なお、遊技機本体12には、その回動先端部に施錠装置(図示略)が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠14を内枠に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
内枠の前面側全体を覆うようにして設けられた前扉枠14には、後述する遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、窓パネル22が嵌め込まれている。窓パネル22は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよい。
窓部21の周囲には、各種ランプ部等の発光手段が設けられている。当該各種ランプ部の一部として表示ランプ部23が窓部21の上方に設けられている。また、表示ランプ部23の左右両側には、遊技状況に応じた効果音などが出力されるスピーカ部24が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部25と下側膨出部26とが上下に並設されている。上側膨出部25内側には上方に開口した上皿25aが設けられており、下側膨出部26内側には同じく上方に開口した下皿26aが設けられている。上皿25aは、裏パックユニットに設けられた払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構(図示略)側へ導くための機能を有する。また、下皿26aは、上皿25a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
前扉枠14において下皿26aの右方には、発射ハンドル27が設けられている。発射ハンドル27が操作されることにより、内枠において遊技領域PEの下方に設けられた遊技球発射機構から遊技領域PEに向けて遊技球が発射される。この場合、発射ハンドル27の回転操作量を変更することで、遊技領域PEに向けて発射される遊技球の発射強度、すなわち発射の勢いが変更される。
遊技領域PEは、内枠に搭載された遊技盤31に形成されている。以下、遊技盤31の構成を図2に基づいて説明する。図2(a)は遊技盤31の正面図であり、図2(b)は遊技盤31に設けられた第1可変入賞装置36を説明するための縦断面図であり、図2(c)は遊技盤31に設けられた第2可変入賞装置37を説明するための縦断面図である。
遊技盤31の表面には、内レール部32と外レール部33とが取り付けられており、これら内レール部32及び外レール部33によって区画されるようにして遊技領域PEが形成されている。また、これら内レール部32及び外レール部33により遊技領域PEへの遊技球の誘導レール34が構成され、遊技者が発射ハンドル27を回転操作したことにより遊技球発射機構から発射された遊技球は上記誘導レール34によって遊技領域PEの上部に案内される。
誘導レール34は、その出口部分が遊技領域PEの一方の側部において遊技領域PEの上部中央を向くようにして形成されている。そのため、遊技者による発射ハンドル27の回転操作量が大きくなるにしたがって、遊技領域PEの上部における遊技球の到達位置は、誘導レール34の出口部分が形成された側部の側からその反対側の側部の側へとシフトしていく。なお、誘導レール34の出口部分は、遊技領域PEの左側の側部に設けられている。
遊技盤31において遊技領域PEとして区画される範囲には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口35,第1可変入賞装置36,第2可変入賞装置37,上作動口(第1始動入球部)38,下作動口(第2始動入球部)39,スルーゲート41、可変表示ユニット42、メイン表示部43及び役物用表示部44等がそれぞれ設けられている。
一般入賞口35、第1可変入賞装置36、第2可変入賞装置37、上作動口38及び下作動口39への入球が発生すると、それが遊技盤31の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。この場合、上作動口38への入球が発生した場合及び下作動口39への入球が発生した場合には3個の賞球の払い出しが実行され、一般入賞口35への入球が発生した場合には10個の賞球の払い出しが実行され、第1可変入賞装置36への入球が発生した場合及び第2可変入賞装置37への入球が発生した場合には15個の賞球の払い出しが実行される。但し、これら賞球の個数は任意であり、例えば上作動口38に係る賞球個数よりも下作動口39に係る賞球個数が多いといったように、両作動口38,39の賞球個数が相違していてもよい。また、例えば第1可変入賞装置36に係る賞球個数よりも第2可変入賞装置37に係る賞球個数が多い、又は第2可変入賞装置37に係る賞球個数よりも第1可変入賞装置36に係る賞球個数が多いといったように、両可変入賞装置36,37の賞球個数が相違していてもよい。
その他に、遊技盤31の最下部にはアウト口45が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口45を通って遊技領域PEから排出される。また、遊技盤31には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘46が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した後に遊技領域PEから排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域PEから排出されずに当該遊技領域PEの流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口45への遊技球の入球と明確に区別するために、第1可変入賞装置36、第2可変入賞装置37、上作動口38、下作動口39又はスルーゲート41への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
遊技領域PEの中央部を含むようにして可変表示ユニット42が設けられている。当該可変表示ユニット42の周縁部が遊技盤31の表面よりもパチンコ機10前方に突出していることに起因して、遊技領域PEに発射された遊技球が流下可能な領域が区画されている。具体的には、遊技領域PEにおいて可変表示ユニット42の所定の高さ位置よりも上方の領域である上側領域PE1と、当該上側領域PE1に対してその下方にて連続し可変表示ユニット42よりも左方の領域である左側領域PE2と、上側領域PE1に対してその下方にて連続し可変表示ユニット42よりも右方の領域である右側領域PE3と、左側領域PE2及び右側領域PE3のそれぞれに対してその下方にて連続し可変表示ユニット42よりも下方の領域である下側領域PE4と、に区画されている。
遊技者が第1発射操作として基準回動量未満である第1範囲の回動量で発射ハンドル27の操作を行うことで、上側領域PE1において横方向の中央位置よりも左方にて遊技球が流下し出す。この場合、遊技球は上側領域PE1→左側領域PE2→下側領域PE4の順で流下することとなる。その一方、遊技者が第2発射操作として基準回動量以上である第2範囲の回動量で発射ハンドル27の操作を行うことで、上側領域PE1において横方向の中央位置よりも右方にて遊技球が流下し出す。この場合、遊技球は上側領域PE1→右側領域PE3→下側領域PE4の順で流下することとなる。つまり、遊技者は発射ハンドル27の回動操作量を調整することで、左側領域PE2及び右側領域PE3のうち左側領域PE2を遊技球が流下するように遊技を行うことができるとともに、右側領域PE3を遊技球が流下するように遊技を行うことができる。
上作動口38及び下作動口39は、作動口装置としてユニット化されて下側領域PE4に設置されている。上作動口38及び下作動口39は共に上向きに開放されている。また、上作動口38が上方となるようにして両作動口38,39は鉛直方向に並んでいる。下作動口39には、左右一対の可動片よりなるガイド片(サポート片)としての電動役物39aが設けられている。
電動役物39aは遊技盤31の背面側に搭載された電動役物駆動部39bに連結されており、当該電動役物駆動部39bにより駆動されて閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)及び開放状態(サポート状態又はガイド状態)のいずれかに配置される。電動役物39aの閉鎖状態では遊技球が下作動口39に入賞できず、電動役物39aが開放状態となることで下作動口39への入賞が可能となる。
なお、これに限定されず、下作動口39への遊技球の入賞が発生し易い状態と、入賞が不可ではないが上記入賞が発生し易い状態よりも入賞が発生しづらい状態とに、電動役物39aが切り換えられる構成としてもよい。また、電動役物39aを不具備とし、入賞が発生し易い状態とそれよりも入賞が発生しづらい状態との間の切り換えが、下作動口39自身の変位により行われる構成としてもよい。
メイン表示部43及び役物用表示部44は、遊技領域PEの下部側の外縁に沿って配設された装飾部材47に設けられている。装飾部材47は、遊技盤31の盤面からパチンコ機10前方に延出している。より具体的には、装飾部材47の前面は、遊技領域PEをパチンコ機10前方から視認可能とするために前扉枠14に設けられた窓パネル22と対向しており、さらに窓パネル22との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、装飾部材47の前面の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
装飾部材47の前面から露出するようにしてメイン表示部43及び役物用表示部44が設けられている。つまり、メイン表示部43及び役物用表示部44は、前扉枠14の窓パネル22を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら両表示部43,44の前方を遊技球が落下していくのが防止されている。
メイン表示部43には、上作動口38への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第1結果表示部43aと、下作動口39への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果を明示するための第2結果表示部43bとが設定されている。
第1結果表示部43aでは、上作動口38への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口38への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。上作動口38への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した結果であった場合には、第1結果表示部43aにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
第2結果表示部43bでは、下作動口39への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口39への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。下作動口39への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した結果であった場合には、第2結果表示部43bにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
なお、メイン表示部43は、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、ドットマトリックス等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、メイン表示部43にて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
役物用表示部44では、スルーゲート41への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート41への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート41への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、役物用表示部44にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口39に設けられた電動役物39aが所定の態様で開放状態となる。
可変表示ユニット42には、絵柄の一種である図柄を変動表示(又は、可変表示若しくは切換表示)する図柄表示装置51が設けられている。また、可変表示ユニット42には、図柄表示装置51を囲むようにしてセンターフレーム52が配設されている。このセンターフレーム52は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置51の表示画面Gの前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示画面Gの視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置51は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置51には、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。この場合、図柄表示装置51における変動表示は、上作動口38又は下作動口39への入賞に基づいて開始される。すなわち、第1結果表示部43aにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置51において変動表示が行われるとともに、第2結果表示部43bにおいて変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置51において変動表示が行われる。そして、例えば、開閉実行モードに移行する遊技回には、図柄表示装置51では予め設定されている有効ライン上に所定の組み合わせの図柄が停止表示される。
センターフレーム52の前面側における左下側の領域には、第1結果表示部43a及び図柄表示装置51に対応した第1保留ランプ部53が設けられている。遊技球が上作動口38に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留ランプ部53の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。また、センターフレーム52の前面側における右下側には、第2結果表示部43b及び図柄表示装置51に対応した第2保留ランプ部54が設けられている。遊技球が下作動口39に入賞した個数は最大4個まで保留され、第2保留ランプ部54の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
センターフレーム52の上部には、役物用表示部44に対応した第3保留ランプ部55が設けられている。遊技球がスルーゲート41を通過した回数は最大4回まで保留され、第3保留ランプ部55の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留ランプ部53〜55が図柄表示装置51の一部で表示される構成等であってもよい。
第1可変入賞装置36は可変表示ユニット42よりも左方(すなわち、図柄表示装置51の表示画面Gよりも左方)である左側領域PE2に設けられている。第1可変入賞装置36は、図2(b)に示すように、遊技盤31の背面側へと通じる第1大入賞口36aを備えているとともに、当該第1大入賞口36aを開閉する第1開閉扉36bを備えている。
第1開閉扉36bは第1可変入賞装置36として一体的に設けられた第1可変入賞駆動部36cに連結されており(連結箇所については図示略)、当該第1可変入賞駆動部36cにより駆動されて、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。
また、第1可変入賞装置36には、第1大入賞口36aを介して第1可変入賞装置36に入賞した遊技球が必ず通過する位置に入賞用通過部36dが形成されており、さらに当該入賞用通過部36dの位置に検知部が存在するようにして可変入賞検知センサ36eが設けられている。当該可変入賞検知センサ36eによって第1可変入賞装置36に入賞した遊技球が個別に検知される。なお、可変入賞検知センサ36eとしては、電磁誘導型の近接センサが用いられているが、遊技球の入賞を個別に検知できるのであれば使用するセンサは任意である。
第2可変入賞装置37は可変表示ユニット42よりも右方(すなわち、図柄表示装置51の表示画面Gよりも右方)である右側領域PE3に設けられている。第2可変入賞装置37は、図2(c)に示すように、遊技盤31の背面側へと通じる第2大入賞口37aを備えているとともに、当該第2大入賞口37aを開閉する第2開閉扉37bを備えている。
第2開閉扉37bは第2可変入賞装置37として一体的に設けられた第2可変入賞駆動部37cに連結されており(連結箇所については図示略)、当該第2可変入賞駆動部37cにより駆動されて、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。開閉実行モードの詳細については後述する。
また、第2可変入賞装置37には、第2大入賞口37aを介して第2可変入賞装置37に入賞した遊技球が必ず通過する位置に継続用通過部37dが形成されており、さらに当該継続用通過部37dの位置に検知部が存在するようにして継続入賞検知センサ37eが設けられている。当該継続入賞検知センサ37eによって第2可変入賞装置37に入賞した遊技球が個別に検知される。なお、継続入賞検知センサ37eとしては、磁気検知センサが用いられているが、遊技球の入賞を個別に検知できるのであれば使用するセンサは任意である。
ここで、第1可変入賞装置36、第2可変入賞装置37及び上下の作動口38,39の遊技領域PE内における位置について説明する。
第1可変入賞装置36は左側領域PE2に設けられ、第2可変入賞装置37は右側領域PE3に設けられている。したがって、左側領域PE2を遊技球が流下するように、第1発射操作として基準回動量未満である第1範囲の回動量で発射ハンドル27の操作を行っている場合は、第1可変入賞装置36には入賞が可能であるが、第2可変入賞装置37には入賞が不可となっている。また、左側領域PE2を遊技球が流下するように、第2発射操作として基準回動量以上である第2範囲の回動量で発射ハンドル27の操作を行っている場合には、第2可変入賞装置37には入賞が可能であるが、第1可変入賞装置36には入賞が不可となっている。これにより、遊技者が第1発射操作を行っている際に第2可変入賞装置37が開放状態となった場合、第2可変入賞装置37に遊技球を入賞させるべく、第2発射操作に切り換える必要が生じる。
<電気的構成>
<パチンコ機10の電気的構成>
図3は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65と、を具備している。なお、主制御装置60において主制御基板61などを収容する基板ボックスに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部(カシメ部)の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU62に対してROM63及びRAM64が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の制御装置のMPUについても同様である。
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には、主制御装置60に設けられた停電監視基板65が接続されている。この場合に、停電監視基板65には動作電力を供給する機能を有する電源及び発射制御装置80が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。
また、MPU62の入力側には、各種入賞検知センサ67a〜67c,36e,37eといった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ67a〜67c,36e,37eには、一般入賞口35、上作動口38、下作動口39、スルーゲート41及び可変入賞装置36,37、といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU62において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU62では上作動口38及び下作動口39への入賞に基づいて各種抽選が実行される。
MPU62の出力側には、停電監視基板65、払出制御装置70及び音声発光制御装置90が接続されている。払出制御装置70には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。
音声発光制御装置90には、変動用コマンド、種別コマンド、開放コマンド、オープニングコマンド及び分岐保留コマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。ちなみに、音声発光制御装置90は、信号線の両端にコネクタが設けられたコネクタユニット(接続ユニット)を介して主制御装置60と電気的に接続されている。
また、MPU62の出力側には、可変入賞装置36,37の開閉扉36b,37bを開閉動作させる可変入賞駆動部36c,37c、下作動口39の電動役物39aを開閉動作させる電動役物駆動部39b、メイン表示部43及び役物用表示部44が接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口36a,37aが開閉されるように、MPU62において可変入賞駆動部36c,37cの駆動制御が実行される。また、電動役物39aの開放状態当選となった場合には、電動役物39aが開閉されるように、MPU62において電動役物駆動部39bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU62においてメイン表示部43の表示制御が実行される。また、電動役物39aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU62において役物用表示部44の表示制御が実行される。
停電監視基板65は、主制御基板61と電源及び発射制御装置80とを中継し、また電源及び発射制御装置80から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置70は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置71により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源及び発射制御装置80は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置70等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源及び発射制御装置80にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置60のRAM64に記憶保持用の電力が供給される。また、電源及び発射制御装置80は遊技球発射機構81の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構81は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声発光制御装置90は、MPU92が搭載された音声発光制御基板91を備えている。MPU92には、当該MPU92により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM93と、そのROM93内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM94と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。
MPU92では、主制御装置60から受信したコマンドに基づき、各種ランプ部23,53,54,55やスピーカ部24を駆動制御する。また、これらコマンドをそのまま又は解析後の対応するコマンドを表示制御装置100に送信する。ちなみに、音声発光制御装置90は、信号線の両端にコネクタが設けられたコネクタユニット(接続ユニット)を介して表示制御装置100と電気的に接続されている。
表示制御装置100は、プログラムROM103及びワークRAM104が複合的にチップ化された素子であるMPU102と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)105と、キャラクタROM106と、ビデオRAM107とがそれぞれ搭載された表示制御基板101を備えている。
MPU102は、音声発光制御装置90から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP105の制御(具体的にはVDP105に対する内部コマンドの生成)を実施する。
プログラムROM103は、MPU102により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要さない不揮発性記憶手段である。ワークRAM104は、MPU102による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリであり、記憶している情報の保持に際して外部からの電力供給を要する揮発性記憶手段である。
VDP105は、図柄表示装置51に組み込まれた液晶表示部ドライバとしての画像処理デバイスを直接操作する一種の描画回路である。VDP105はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP105は、MPU102、ビデオRAM107等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM107に記憶させる画像データを、キャラクタROM106から所定のタイミングで読み出して図柄表示装置51に表示させる。
キャラクタROM106は、図柄表示装置51に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM106には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。
ビデオRAM107は、図柄表示装置51に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM107の内容を書き替えることに基づき図柄表示装置51の表示内容が変更される。
ここで、図柄表示装置51の表示内容について図4に基づいて説明する。図4は図柄表示装置51の表示画面Gを示す図である。
図4(a)に示すように、図柄表示装置51の表示画面Gには、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図4(b)に示すように、表示画面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。
また、表示画面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の奇数の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。また、いずれかの有効ラインに同一の偶数の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する分岐大当たり結果の発生として分岐大当たり結果に対応した動画が表示されるようになっている。
なお、図柄表示装置51における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。
<各種カウンタについて>
次に、主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図5を用いて説明する。
MPU62は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、メイン表示部43の表示の設定、図柄表示装置51の図柄表示の設定、役物用表示部44の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図5に示すように、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、通常大当たり結果や分岐大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置51が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、メイン表示部43の第1結果表示部43a及び第2結果表示部43b並びに図柄表示装置51における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口39の電動役物39aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。このうち大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報は、上作動口38又は下作動口39への入賞が発生した場合に、RAM64に設けられた保留球格納エリア64aに格納される。一方、電動役物開放カウンタC4の数値情報は、スルーゲート41への入賞が発生した場合に、RAM64に設けられた電役保留エリア64cに格納される。
保留球格納エリア64aは、第1取得情報記憶手段として設けられた第1結果表示部用保留エリアRaと、第2取得情報記憶手段として設けられた第2結果表示部用保留エリアRbと、実行エリアAEとを備えている。
第1結果表示部用保留エリアRaは、第1エリアRa1、第2エリアRa2、第3エリアRa3及び第4エリアRa4を備えており、上作動口38への入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組み合わせが保留情報として、いずれかのエリアRa1〜Ra4に格納される。この場合、第1エリアRa1〜第4エリアRa4には、上作動口38への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリアRa1→第2エリアRa2→第3エリアRa3→第4エリアRa4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つのエリアRa1〜Ra4が設けられていることにより、上作動口38への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
第2結果表示部用保留エリアRbは、第1エリアRb1、第2エリアRb2、第3エリアRb3及び第4エリアRb4を備えており、下作動口39への入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組み合わせが保留情報として、いずれかのエリアRb1〜Rb4に格納される。この場合、第1エリアRb1〜第4エリアRb4には、下作動口39への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリアRb1→第2エリアRb2→第3エリアRb3→第4エリアRb4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つのエリアRb1〜Rb4が設けられていることにより、下作動口39への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、第1結果表示部43aの変動表示を開始する際、又は第2結果表示部43bの変動表示を開始する際に、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納された各数値情報を移動させるためのエリアである。1遊技回の開始に際しては、実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜299の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり299)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜299)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口38又は下作動口39に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64aに格納される。より詳しくは、上作動口38に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口39に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM63における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア63aに当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。本パチンコ機10においては、当否テーブルは1種類のみ設定されている。また、大当たり当選となる乱数の値は10個であり、大当たり当選となる確率は1/30となっている。したがって、本パチンコ機10においては、従来の遊技機に比べ、頻繁に大当たり当選となる。なお、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。
また、大当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となる。
大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり29)に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本実施の形態では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、開閉実行モード終了後の下作動口39の電動役物39aにおけるサポートモードの移行条件に差異を設けることにより、複数の大当たり結果が設定されている。
下作動口39の電動役物39aにおけるサポートモードとしては、遊技領域PEに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口39の電動役物39aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物39aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物39aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口39への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口39よりも上作動口38への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口38よりも下作動口39への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口39への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間を短くする(すなわち、役物用表示部44における1回の表示継続時間を短くする)及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口38又は下作動口39に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64aに格納される。より詳しくは、上作動口38に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口39に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM63における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア63bに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図6を用いて説明する。図6に示すように、振分テーブルとしては、図6(a)の第1結果表示部用の振分テーブル(第1振分情報群)と、図6(b)の第2結果表示部用の振分テーブル(第2振分情報群)とが設定されている。
第1結果表示部用の振分テーブルでは、図6(a)に示すように、遊技結果の振分先として、通常大当たり結果(特別遊技結果)のみが設定されており、第2結果表示部用の振分テーブルでは、図6(b)に示すように、上記通常大当たり結果に加えて、分岐大当たり結果A(分岐遊技結果)及び分岐大当たり結果B(分岐遊技結果)が設定されている。
第2結果表示部用の振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜23」が通常大当たり結果に対応しており、「24〜26」が分岐大当たり結果Aに対応しており、「27〜29」が分岐大当たり結果Bに対応している。したがって、第2結果表示部用の振分テーブルにおいて、それぞれの大当たり結果に振分けられる確率は、通常大当たり結果は8/10、分岐大当たり結果Aは1/10、分岐大当たり結果Bは1/10となっている。
いずれの大当たり結果においても開閉実行モードは、第1大入賞口36a及び第2大入賞口37aが合計で4回開閉する開閉実行モードである。
開閉実行モードにおける第1可変入賞装置36及び第2可変入賞装置37の1回の開放は、30secが経過するまで又は大入賞口36a,37aへの入賞個数が10個となるまで継続される。また、いずれの大当たり結果に基づく開閉実行モードにおいても1回目から3回目までの開閉は第1大入賞口36aを開閉し、4回目の開閉は第2大入賞口37aを開閉する。
この場合に、本パチンコ機10では、発射ハンドル27が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域PEに向けて発射されるように遊技球発射機構81が駆動制御される。したがって、いずれかの大入賞口36a,37aを1回開放した場合に、それぞれの上限個数の遊技球が入賞することが期待できる。
本パチンコ機10においては、内部モードが第1モードと第2モードとの2種類のモードが設定されている。いずれのモードに滞在している場合においても当否抽選においては同じ当否テーブルを参照し、大当たり当選となる確率は同じとなっているが、いずれのモードに滞在しているかによって、各大当たり結果後のサポートモードが異なっている。
通常大当たり結果は、今回の遊技回における内部モードがいずれのモードに滞在していても、開閉実行モード終了後には、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。当該高頻度サポートモードは、当否抽選における抽選結果が大当たり状態当選となり、それによる大当たり状態に移行するまで継続する。
分岐大当たり結果Aは、今回の遊技回における内部モードが第2モードに滞在していた場合は、開閉実行モード終了後にサポートモードが高頻度サポートモードとなり、今回の遊技回における内部モードが第1モードに滞在していた場合は、開閉実行モード終了後にサポートモードが低頻度サポートモードとなる大当たり結果である。
分岐大当たり結果Bは、今回の遊技回における内部モードが第2モードに滞在していた場合は、開閉実行モード終了後にサポートモードが低頻度サポートモードとなり、今回の遊技回における内部モードが第1モードに滞在していた場合は、開閉実行モード終了後にサポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。
なお、上記各遊技状態との関係で通常遊技状態とは、内部モードとは関係なく、サポートモードが低頻度サポートモードである状態をいう。
上記の通り、大当たり結果として、分岐大当たり結果Aと分岐大当たり結果Bとが設定されていることにより、いずれの内部モードに滞在しているかによって、開閉実行モード終了後のサポートモードが高頻度サポートモードとなるか、低頻度サポートモードとなるか、が変化する。一方で、上述の通り、いずれの内部モードにおいても大当たり当選となる当選確率は同じである。したがって、内部モードは、分岐大当たり結果A,Bにおける開閉実行モード終了後のサポートモードの高低を決定する決定要因といえる。
また詳細は後述するが、内部モードは、各大当たり結果に基づく開閉実行モードにおいて所定の条件のもと、第1モードから第2モードへ又は第2モードから第1モードへ移行する。また、本パチンコ機10では、電源投入時の初期状態においては、内部モードは第1モードが選択されるように設定されている。すなわち、電源投入から開閉実行モードが実行されるまでの各遊技回においては、必ず第1モードに滞在しており、開閉実行モードが行われることによって所定の条件のもとモード移行が行われ、それ以後の各遊技回においていずれの内部モードに滞在しているかは、それよりも前の開閉実行モードでモード移行が行われたか否かによって異なってくる。
さらに、通常遊技状態ではサポートモードが低頻度サポートモードであるため、下作動口39よりも上作動口38への入賞が発生する確率が高くなる。したがって、通常遊技状態では、第1結果表示部用の振分テーブルに基づいて通常大当たり結果となる確率が高く、通常大当たり結果である場合には内部モードがいずれのモードであっても高頻度サポートモードへ移行する。サポートモードが高頻度サポートモードとなると、上作動口38よりも下作動口39への入賞が発生する確率が高くなる。したがって、高頻度サポートモードでは、第2結果表示部用の振分テーブルに基づいて、通常大当たり結果であるかいずれかの分岐大当たり結果A,Bであるかが判定される。通常大当たり結果であれば、内部モードがいずれのモードであっても高頻度サポートモードは継続されるが、いずれかの分岐大当たり結果A,Bである場合には、内部モードによって高頻度サポートモードが継続される場合もあれば、低頻度サポートモードに移行する場合もある。高頻度サポートモードは次回大当たり結果まで継続し、高頻度サポートモード中は持ち球を減らさずに遊技を行うことができる。
これらによって、本パチンコ機10における遊技の概要としては、通常遊技状態において当選した通常大当たり結果から高頻度サポートモードが開始され、いずれかの分岐大当たり結果A,Bで高頻度サポートモードが終了する、という遊技となる。
なお、各遊技回や開閉実行モードにおいて、内部モードがいずれのモードに滞在しているかによって、各種ランプ部23,53〜55やスピーカ部24、図柄表示装置51の制御態様が異なる。
リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上作動口38又は下作動口39に入賞したタイミングでRAM64の保留球格納エリア64aに格納される。より詳しくは、上作動口38に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、下作動口39に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。そして、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU62では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置51を備え、第1可変入賞装置36の開閉実行モードが高頻度入賞モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置51における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置51の表示画面に表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、所定の大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置51の表示画面内の予め設定された有効ライン上に、同一の数字が付された図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
図4の表示内容について具体的に説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、いずれかの大当たり結果である場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜199の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり199)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、メイン表示部43の第1結果表示部43a及び第2結果表示部43bにおける表示継続時間と、図柄表示装置51における図柄の表示継続時間とをMPU62において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1結果表示部43a又は第2結果表示部43bにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置51による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSが取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり249)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート41に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の電役保留エリア64cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物39aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜199であれば、電動役物39aを開放状態に制御し、C4=200〜249であれば、電動役物39aを開放状態に制御しない。
既に説明したように、MPU62では、変動種別カウンタCSを用いて第1結果表示部43a及び第2結果表示部43bにおける表示継続時間が決定されるが、その決定に際してはROM63の表示継続時間テーブル記憶エリアが用いられる。また、MPU62では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、第1結果表示部43a及び第2結果表示部43bにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM63の停止結果テーブル記憶エリアが用いられる。
<主制御装置60にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置60内のMPU62にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とが実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置60に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。その後、ステップS104にて、作動口38,39への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行する。
<作動口用の入賞処理>
ここで、作動口用の入賞処理について図8のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS201では、遊技球が上作動口38に入賞(始動入賞)したか否かを上作動口38に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が上作動口38に入賞したと判定すると、ステップS202では、払出制御装置70に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS203では、上作動口38に遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。ステップS204では、第1結果表示部用保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第1結果表示部用保留エリアRaに保留記憶されている始動保留記憶数RaNをセットする(以下、第1始動保留記憶数RaNともいう)。その後、ステップS205では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
ステップS201にて遊技球が上作動口38に入賞していないと判定した場合、ステップS206では、遊技球が下作動口39に入賞(始動入賞)したか否かを下作動口39に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が下作動口39に入賞したと判定すると、ステップS207にて払出制御装置70に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS208では、下作動口39に遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。ステップS209では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている始動保留記憶数RbNをセットする(以下、第2始動保留記憶数RbNともいう)。その後、ステップS205にて情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
一方、ステップS201,ステップS206が共にNOの場合、すなわち上作動口38,下作動口39のいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。
なお、上記ステップS202,S207にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理(ステップS401)にて払出制御装置70に対して送信される。
ここで、ステップS205の情報取得処理を図9のフローチャートにより詳細に説明する。
先ずステップS301では、上述したステップS204又はステップS209にてセットした始動保留記憶数N(RaN又はRbN)が上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数Nが上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し上限値未満である場合には、ステップS302にて対応する結果表示部用保留エリアの始動保留記憶数Nを1インクリメントするとともに、ステップS303にて総保留数記憶領域に格納された値(以下、共通保留数CRNと言う)を1インクリメントする。
続くステップS304では、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、対応する結果表示部用保留エリアの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした保留記憶数と対応する記憶エリアに格納する。
つまり、第1始動保留記憶数RaNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第1結果表示部用保留エリアRaの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした第1始動保留記憶数RaNと対応する記憶エリアに格納する。
また、第2始動保留記憶数RbNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、第2結果表示部用保留エリアRbの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS302にて1インクリメントした第2始動保留記憶数RbNと対応する記憶エリアに格納する。
続くステップS305では、上作動口38又は下作動口39に遊技球が入賞したことをサブ側の制御装置である音声発光制御装置90に認識させるための情報である作動入賞コマンド(始動入賞コマンド又は始動入賞情報)の選定処理を実行する。具体的には、始動保留記憶数Nとして第1始動保留記憶数RaN又は第2始動保留記憶数RbNのいずれがセットされているかにより、今回の情報取得処理の対象となった作動口が上作動口38又は下作動口39のいずれであるかを特定する。そして、ROM63のコマンド情報記憶エリアから、今回の作動入賞コマンドとして、上作動口38である場合には上作動口38への入賞が発生したことの情報を取得し、下作動口39である場合には下作動口39への入賞が発生したことの情報を取得する。また、ステップS305では、第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納した大当たり乱数カウンタC1の値の情報及び大当たり種別カウンタC2の値の情報と、を含む作動入賞コマンドを選定する。つまり、作動入賞コマンドには、大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値がそのまま含まれている。
続くステップS306では、ステップS305にて選定した作動入賞コマンドを音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定した後に、本情報取得処理を終了する。ステップS306にて設定された作動入賞コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理(ステップS401)にて音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、受信した作動入賞コマンドに基づいて、可変表示ユニット42の第1保留ランプ部53及び第2保留ランプ部54における表示を、保留個数の増加に対応させて変更するための処理を実行する。
なお、作動入賞コマンドに代えて、各作動口38,39への入賞が発生したことの情報を含む保留報知コマンドと、当該入賞に係る保留情報における当否抽選や振分抽選に対応した情報を含む内容コマンドとが音声発光制御装置90に送信される構成としてもよい。
タイマ割込み処理(図7)の説明に戻り、ステップS104にて作動口用の入賞処理を実行した後は、続くステップS105ではスルーゲート41の入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。かかる処理では、遊技球がスルーゲート41に入賞したと判定した場合、普図保留記憶数が上限値(本実施形態では4)未満であることを条件として、普図保留記憶数を1加算するとともに、ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値をRAM64の各種カウンタエリア64bに格納する。また、音声発光制御装置90に対して、普図保留記憶数と対応する第3保留ランプ部55を点灯させるための信号を出力する。音声発光制御装置90は、当該信号が受信されたことに基づいて第3保留ランプ部55を点灯させるための処理を実行する。ステップS105にてスルー用の入賞処理を実行した後、本タイマ割込み処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図10のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS401〜S408の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS409,S410のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS401では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置70に対して送信する。また、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、分岐保留コマンド等の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを音声発光制御装置90に対して送信する。
次に、ステップS402では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントすると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。
続くステップS403では、払出制御装置70より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS404では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置51による図柄の変動表示の設定、変動表示を行う側の結果表示部43a,43bの表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS405では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高頻度サポートモードなどに移行するとともに内部モードの移行が行われる。
ステップS406では、下作動口39に設けられた電動役物39aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM64の電役保留エリア64cに格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物39aを開放状態とするか否かの電役開放抽選を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物39aの開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、役物用表示部44の表示制御を行う。
ここで、既に説明したとおり、電動役物39aによるサポートの態様として、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとが設定されており、遊技状態移行処理にていずれかのサポートモードへの移行が行われる。この場合、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、当該フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。
電役サポート用処理では、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定することで、高頻度サポートモードであるか否かを判定する。そして、高頻度サポートモードである場合には低頻度サポートモードの場合よりも、電役開放状態当選となった際に、電動役物39aが開放状態となる回数を多く設定するとともに、1回の開放時間を長く設定する。また、高頻度サポートモードである場合は、電役開放状態当選となり電動役物39aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間が、1回の開放時間よりも短くなるように設定する。
ちなみに、開閉実行モードに移行した場合には、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされていたとしても、サポートモードは強制的に低頻度サポートモードに設定される。
続くステップS407では、分岐保留用の確認処理を実行する。詳細は後述するが、分岐保留用の確認処理は、開閉実行モードにおいて第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が、当否判定の対象となった場合に大当たり結果に対応しているか否かの判定をし、大当たり結果に対応している場合には、開閉実行モード中の最終ラウンドにて、図柄表示装置51で特別な演出を実行するように音声発光制御装置90へコマンドを送信する処理である。
続くステップS408では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する(ステップS409,S410)。つまり、ステップS409では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。また、ステップS410では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。
ここで、ステップS401〜S407の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS404の遊技回制御処理を図11〜図13のフローチャート等を参照して説明する。
遊技回制御処理では、先ずステップS501にて、開閉実行モード中か否かを判定する。
開閉実行モード中である場合には、ステップS502以降の処理、すなわちステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理及びステップS506〜ステップS509の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口38,39への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS502にて、メイン表示部43が変動表示中であるか否かを判定する。具体的には、第1結果表示部43a又は第2結果表示部43bのいずれか一方が変動表示中であるか否かを判定する。なお、この判定は、RAM64における変動表示中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に変動表示中フラグ(変動表示中情報)が格納(記憶)されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、第1結果表示部43a又は第2結果表示部43bのいずれか一方について変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合に消去される。
メイン表示部43が変動表示中でない場合には、ステップS503〜ステップS505の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS503にて、共通保留数CRNが「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、上作動口38及び下作動口39のいずれについても始動保留記憶数が「0」であることを意味する。したがって、そのまま遊技回制御処理を終了する。共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS504にて第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS505にてメイン表示部43における変動表示及び図柄表示装置51における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、ステップS504のデータ設定処理及びステップS505の変動開始処理について、以下に詳細に説明する。
先ず、データ設定処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
データ設定処理では、先ずステップS601にて、第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている第2始動保留記憶数RbNが「0」か否かを判定する。第2始動保留記憶数RbNが「0」である場合にはステップS602〜ステップS607の第1結果表示部用のデータ設定処理を実行し、第2始動保留記憶数RbNが「0」でない場合にはステップS608〜ステップS613の第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。
ここで、データ設定処理が実行される場合とは、既に説明したように、共通保留数CRNが1以上である場合である。この場合に、データ設定処理では、第2始動保留記憶数RbNが「0」であるか否かを判定し、「0」でない場合、すなわち第2結果表示部43bについて変動表示用の保留情報が記憶されている場合には、第1始動保留記憶数RaNが1以上であるか否かに関係なく、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用として設定するようにした。これにより、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbの両方に保留情報が記憶されている場合には、下作動口39に対応した第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が優先されることとなる。
第1結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS602にて、第1結果表示部用保留エリアRaの第1始動保留記憶数RaNを1ディクリメントする。続くステップS603では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS604では、第1結果表示部用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS605にて第1結果表示部用保留エリアRaの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1エリアRa1〜第4エリアRa4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアRa1のデータをクリアすると共に、第2エリアRa2→第1エリアRa1、第3エリアRa3→第2エリアRa2、第4エリアRa4→第3エリアRa3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS606では、RAM64に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されている場合には、それを消去し、記憶されていない場合にはその状態を維持する。第2結果表示部フラグは、今回の変動表示の開始が第1結果表示部43a又は第2結果表示部43bのいずれであるかを特定するための情報である。
続くステップS607では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声発光制御装置90に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM63のコマンド情報記憶エリアから、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが、第1結果表示部用保留エリアRaに対応していることの情報、すなわち上作動口38に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。
ステップS607にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット42の第1保留ランプ部53における表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
第2結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS608にて、第2結果表示部用保留エリアRbの第2始動保留記憶数RbNを1ディクリメントする。続くステップS609では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS610では、第2結果表示部用保留エリアRbの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、ステップS611にて第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1エリアRb1〜第4エリアRb4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアRb1のデータをクリアすると共に、第2エリアRb2→第1エリアRb1、第3エリアRb3→第2エリアRb2、第4エリアRb4→第3エリアRb3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続くステップS612では、RAM64に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されていない場合には第2結果表示部フラグを格納し、記憶されている場合にはその状態を維持する。
続くステップS613では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である音声発光制御装置90に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM63のコマンド情報記憶エリアから、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが第2結果表示部用保留エリアRbに対応していることの情報、すなわち下作動口39に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。
ステップS613にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット42の第2保留ランプ部54における表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
次に、変動開始処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。
ステップS701では当否判定処理を実行する。当否判定処理では、当否テーブル記憶エリア63aに記憶されている当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。
続くステップS702では、ステップS701における当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する。大当たり当選結果である場合には、ステップS703にて振分判定処理を実行する。
振分判定処理では、RAM64に第2結果表示部フラグが格納されているか否かを判定する。第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値にかかわらず、通常大当たり結果と判定する。また、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、第2結果表示部用の振分テーブル(図6(b))を参照して振分判定を行う。具体的には、実行エリアAEに格納されている大当たり種別カウンタC2の値が、通常大当たり結果の数値範囲、分岐大当たり結果Aの数値範囲、分岐大当たり結果Bの数値範囲のいずれに含まれているかを判定する。
続くステップS704では、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部43に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、メイン表示部43に停止表示される絵柄の態様の種類が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されており、ステップS704では、ステップS703にて特定した大当たり結果の種類に応じた絵柄の態様の情報をRAM64に記憶する。
続くステップS705では、ステップS703にて特定した大当たり結果の種類に応じたフラグをRAM64にセットする処理を実行する。具体的には、通常大当たり結果であることを特定した場合には通常フラグをセットし、分岐大当たり結果Aであることを特定した場合には分岐Aフラグをセットし、分岐大当たり結果Bであることを特定した場合には分岐Bフラグをセットする。なお、以下の説明において、各種大当たり結果であるか否かの判定は、RAM64に対応するフラグがセットされているか否かを判定することにより行われる。
一方、ステップS702にて、大当たり当選結果ではないと判定した場合には、ステップS706にて、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回においてメイン表示部43に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。
ステップS705又はステップS706の処理を実行した後は、ステップS707にて、表示継続時間(表示継続期間)の設定処理を実行する。
かかる処理では、RAM64に格納されている変動種別カウンタCSの値を取得する。また、今回の遊技回において図柄表示装置51にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回がいずれかの大当たり結果である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。また、大当たり結果ではない場合であっても、実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3に係る数値情報がリーチ発生に対応した数値情報である場合には、リーチ表示が発生すると判定する。
リーチ表示が発生すると判定した場合には、ROM63に記憶されているリーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間情報を取得し、その表示継続時間情報をRAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた表示継続時間カウンタにセットする。一方、リーチ表示が発生しないと判定した場合には、ROM63に記憶されているリーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した表示継続時間情報を取得し、その表示継続時間情報を上記表示継続時間カウンタにセットする。ちなみに、リーチ非発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間は、リーチ発生用表示継続時間テーブルを参照して取得され得る表示継続時間と異なっている。
なお、リーチ非発生時における表示継続時間情報は、始動保留記憶数NAの数が多いほど、表示継続時間が短くなるように設定されている。また、サポートモードが高頻度サポートモードである状況においては低頻度サポートモードである状況よりも、保留情報の数が同一である場合で比較して、短い表示継続時間が選択されるようにリーチ非発生用表示継続時間テーブルが設定されている。但し、これに限定されることはなく、始動保留記憶数NAやサポートモードに応じて表示継続時間が変動しない構成としてもよく、上記の関係とは逆であってもよい。さらには、リーチ発生時における表示継続時間に対して、上記構成を適用してもよい。また、各種大当たり結果の場合、外れリーチ時の場合及びリーチ非発生の外れ結果の場合のそれぞれに対して個別に表示継続時間テーブルが設定されていてもよい。この場合、各遊技結果に応じた表示継続時間の振分が行われることとなる。
ステップS707にて、表示継続時間の設定処理を実行した後は、ステップS708にて、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、リーチ発生の有無の情報及び表示継続時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、通常大当たり結果の情報、分岐大当たり結果Aの情報、分岐大当たり結果Bの情報などが含まれる。
ステップS708にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。これらコマンドを受信したことによる音声発光制御装置90における処理については、後に説明する。
その後、ステップS709にて、第1結果表示部43a及び第2結果表示部43bのうち、今回の遊技回に対応した結果表示部において絵柄の変動表示を開始させる。この場合、RAM64に第2結果表示部フラグが格納されていない場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第1結果表示部43aであると特定し、第2結果表示部フラグが格納されている場合には、今回の遊技回に対応した結果表示部が第2結果表示部43bであると特定する。その後、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図11)の説明に戻り、メイン表示部43が変動表示中である場合には、ステップS506〜ステップS509の遊技回進行用処理を実行する。
遊技回進行用処理では、先ずステップS506にて、今回の遊技回の表示継続時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM64の表示継続時間カウンタに格納されている表示継続時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該表示継続時間情報の値は、上述したように、表示継続時間の設定処理においてセットされる。また、このセットされた表示継続時間情報の値は、タイマ割込み処理(図7)が起動される度に1減算されるように更新される。
表示継続時間が経過していない場合には、ステップS507にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、メイン表示部43における表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
表示継続時間が経過している場合には、ステップS508にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、現状実行されている遊技回を開始させる場合に実行された変動開始処理(図13)のステップS705又はステップS706の処理においてRAM64に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄の態様がメイン表示部43にて表示されるように当該メイン表示部43を表示制御する。
ここで、メイン表示部43にて停止表示される絵柄の態様は、遊技結果毎に異なっている。これにより、遊技ホールの管理者などは遊技回の終了に際してメイン表示部43を目視することで、当該遊技回の遊技結果を目視確認することができ、例えば大当たり結果と同様の挙動をパチンコ機10に行わせようとする不正行為が行われているか否かの確認を簡易的に行うことが可能となる。その一方、メイン表示部43は図柄表示装置51の表示画面Gに比べて表示範囲が狭く、さらにはメイン表示部43に停止表示される絵柄の態様は、少なくとも各種大当たり結果で比較した場合に遊技者が認識しづらいものとなっている。したがって、遊技者が遊技回の遊技結果をメイン表示部43からではなく図柄表示装置51の表示画面Gから確認することが期待され、表示画面Gへの注目度が高められる。
続くステップS509では変動終了コマンドを設定する。ここで設定された変動終了コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、受信した変動終了コマンドに基づいて、その遊技回における演出を終了させる。また、当該変動終了コマンドは、音声発光制御装置90から表示制御装置100に送信され、表示制御装置100では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを確定表示(最終停止表示)させる。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS405の遊技状態移行処理を図14〜図16のフローチャートを参照して説明する。
先ず、ステップS801では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS802に進み、1の遊技回の第1結果表示部43a又は第2結果表示部43bにおける絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS803にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM64に、通常フラグ、分岐Aフラグ、分岐Bフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS804にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのオープニング用に第1可変入賞装置36の第1大入賞口36aの開放を開始することなく待機するためのオープニング用待機時間(開始用待機期間)を設定する。具体的には、RAM64に設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM63に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図7)が実行される度に1ディクリメントされる。
続くステップS805では、RAM64に設けられたラウンドカウンタエリアRCに、「4」をセットする。ラウンドカウンタエリアRCは、第1大入賞口36a又は第2大入賞口37aが開放された回数をカウントするためのカウンタエリアである。
ステップS805の処理を実行した後は、ステップS806にてオープニングコマンドを設定する。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置51における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声発光制御装置90から表示制御装置100に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置100では、音声発光制御装置90から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置51を表示制御する。
続くステップS807では、外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。外部信号設定処理では、RAM64に、通常フラグ、分岐Aフラグ、分岐Bフラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、大当たり信号出力端子の信号出力状態を大当たり信号出力状態とする。これにより、大当たり信号出力端子が遊技ホール側の管理制御装置に接続されている場合には、当該管理制御装置に大当たり信号が出力され、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて大当たりが発生したことを把握することができる。
一方、開閉実行モード中である場合には、ステップS801にて肯定判定をし、ステップS808に進む。ステップS808では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS809にて大入賞口開閉処理を実行する。ここで、大入賞口開閉処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、ステップS901にて第1大入賞口36a又は第2大入賞口37aを開放中であるか否かを判定する。具体的には、第1可変入賞駆動部36c及び第2可変入賞駆動部37cの駆動状態に基づいてかかる判定を行う。第1大入賞口36a又は第2大入賞口37aを開放中でない場合には、ステップS902にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定すると共に、ステップS903にてタイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。
ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」である場合又はタイマエリアTの値が「0」でない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でなく且つタイマエリアTの値が「0」である場合には、ステップS904に進み、当該タイマエリアTに「15000」(すなわち30sec)をセットする。ここでセットされたカウント値は、タイマ割込み処理(図7)が起動される都度、すなわち2msec周期で1ディクリメントされる。続くステップS905では、いずれかの大入賞口36a,37aへの遊技球の入賞数をカウントするために、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた入賞カウンタエリアPCに「10」をセットする。
続くステップS906ではラウンドカウンタエリアRCの値が「1」か否か、すなわち次のラウンドが最終ラウンド(4ラウンド目)であるか否かを判定する。最終ラウンドでない場合には、ステップS907にて第1大入賞口36aを開放すべく第1可変入賞駆動部36cを駆動状態とする。一方、最終ラウンドである場合には、ステップS908にて第2大入賞口37aを開放すべく第2可変入賞駆動部37cを駆動状態とする。
すなわち、本実施の形態のパチンコ機10では、各大当たり結果に対応する開閉実行モードでは、第1大入賞口36a又は第2大入賞口37aを4回開放する4ラウンド対応の開閉実行モードであり、1〜3ラウンド目は第1大入賞口36aを開放し、4ラウンド目では第2大入賞口37aを開放する。また、各ラウンドにおける第1可変入賞装置36及び第2可変入賞装置37への入賞の上限個数はいずれも10個となっている。
ステップS907又はステップS908の処理を実行した後は、続くステップS909にて、開放コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。この開放コマンドには、いずれの大入賞口36a,37aを開放するかの情報が含まれる。音声発光制御装置90では、受信した開放コマンドに基づいて、各大入賞口36a,37aの開放に対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出内容の決定にかかる処理については、後に詳述する。
また、ステップS901にていずれかの大入賞口36a,37aが開放中である場合にはステップS910に進み、タイマエリアTの値が「0」か否かを判定する。タイマエリアTの値が「0」でない場合、ステップS911にて第1大入賞口36a又は第2大入賞口37aに遊技球が入賞したか否かを、第1可変入賞装置36及び第2可変入賞装置37に対応した検知センサの検知状態により判定する。いずれにも入賞が発生していない場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。一方、いずれかに入賞が発生している場合には、ステップS912にて入賞カウンタエリアPCの値を1ディクリメントする。
続くステップS913では、今回の入賞が第2大入賞口37aへの入賞であったか否かを判定する。第2大入賞口37aへの入賞であった場合には、ステップS914にて、RAM64の第2入賞フラグ格納エリアに第2入賞フラグが格納されているか判定し、格納されていない場合には当該フラグを格納し、既に格納されている場合にはその状態を維持する。第2入賞フラグは、今回の開閉実行モードにおける4ラウンド目に第2大入賞口37aへ遊技球が入賞したか否かを示すフラグであり、開閉実行モード終了時の移行処理(図16)にて消去されるフラグである。
ステップS913にて否定判定をした場合、又はステップS914の処理を実行した後は、ステップS915にて、入賞カウンタエリアPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS910にてタイマエリアTの値が「0」の場合又はステップS915にて入賞カウンタエリアPCの値が「0」の場合は、ステップS916にて第1大入賞口36a又は第2大入賞口37aを閉鎖すべく、駆動状態にある側の第1可変入賞駆動部36c又は第2可変入賞駆動部37cを非駆動状態とする。
続くステップS917ではラウンドカウンタエリアRCの値を1ディクリメントし、ステップS918にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定する。ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でない場合には、ステップS919にて、タイマエリアTに「1000」(すなわち2sec)をセットする。その後、ステップS920にて閉鎖コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。この閉鎖コマンドには、いずれの大入賞口36a,37aを閉鎖するかの情報が含まれる。音声発光制御装置90では、受信した閉鎖コマンドに基づいて、各大入賞口36a,37aの閉鎖に対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS918にて、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」であると判定した場合には、ステップS921にて、エンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間を設定する。具体的には、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM63に予め記憶されているエンディング用の待機時間情報をセットする。ここでセットされた待機時間情報の値は、タイマ割込み処理(図7)が実行される度に1ディクリメントされる。
その後、ステップS922にて、エンディングコマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。このエンディングコマンドには、ステップS913にて第2大入賞口37aへの入賞が発生したか否かの情報が含まれる。音声発光制御装置90では、受信したエンディングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容や第2大入賞口37aへの入賞が発生したか否かの演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置51における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は音声発光制御装置90から表示制御装置100に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置100では、音声発光制御装置90から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示(例えば、動画表示)が行われるように図柄表示装置51を表示制御する。
遊技状態移行処理(図14)の説明に戻り、ステップS809にて大入賞口開閉処理を実行した後に、ステップS810にてラウンドカウンタエリアRCの値が「0」か否かを判定するとともに、ステップS811にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、ラウンドカウンタエリアRCの値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS812にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する。ここで、開閉実行モード終了時の移行処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。
先ずステップS1001にて、RAM64に、通常フラグが格納されているか否かを判定する。通常フラグが格納されている場合には、ステップS1002にて、RAM64の高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグが格納されているか判定し、格納されていない場合には当該フラグを格納し、既に格納されている場合にはその状態を維持する。これにより、サポートモードが高頻度サポートモードに設定される。
続くステップS1003では、遊技状態が高頻度サポートモードに移行したことをサブ側の制御装置である音声発光制御装置90に認識させるための情報である高頻度コマンド(高頻度状態情報)を、音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定する。なお、当該高頻度コマンドは、ROM63のコマンド情報記憶エリアに記憶されている。
ステップS1001にて、通常フラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS1004にて分岐Aフラグが格納されているか否かを判定する。分岐Aフラグが格納されている場合には、ステップS1005にて、RAM64の第2モードフラグ格納エリアに第2モードフラグが格納されているか否かを判定する。当該第2モードフラグは、内部モードが第2モードに滞在していることを示すフラグであり、第2モードに滞在している場合には、当該フラグが格納されており、第1モードに滞在している場合には、当該フラグは格納されていない。第2モードフラグが格納されている場合には、ステップS1006にて、RAM64の高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグが格納されているか判定し、格納されていない場合には当該フラグを格納し、既に格納されている場合にはその状態を維持する。これにより、サポートモードが高頻度サポートモードに設定される。
続くステップS1007では、高頻度コマンドを、音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定する。
一方、ステップS1005にて、第2モードフラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS1008にて、RAM64の高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグが格納されているか判定し、格納されている場合には当該フラグを消去し、格納されていない場合にはその状態を維持する。これにより、サポートモードが低頻度サポートモードに設定される。
続くステップS1009では、遊技状態が低頻度サポートモードに移行したことをサブ側の制御装置である音声発光制御装置90に認識させるための情報である低頻度コマンド(低頻度状態情報)を、音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定する。なお、当該低頻度コマンドは、ROM63のコマンド情報記憶エリアに記憶されている。
一方、ステップS1004にて、分岐Aフラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS1010にて、第2モードフラグが格納されているか否かを判定する。第2モードフラグが格納されている場合には、ステップS1011にて、RAM64の高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグが格納されているか判定し、格納されている場合には当該フラグを消去し、格納されていない場合にはその状態を維持する。これにより、サポートモードが低頻度サポートモードに設定される。
続くステップS1012では、低頻度コマンドを、音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定する。
一方、ステップS1010にて、第2モードフラグが格納されていないと判定した場合には、ステップS0113にて、RAM64の高頻度サポートフラグ格納エリアに高頻度サポートフラグが格納されているか判定し、格納されていない場合には当該フラグを格納し、既に格納されている場合にはその状態を維持する。これにより、サポートモードが高頻度サポートモードに設定される。
続くステップS1014では、高頻度コマンドを、音声発光制御装置90への送信対象のコマンドとして設定する。
ステップS1003、ステップS1007又はステップS1014にて設定された高頻度コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、受信した高頻度コマンドに基づいて、図柄表示装置51の表示画面における演出内容を決定し、高頻度サポートモードに対応する演出を実行する。
また、ステップS1009又はステップS1012にて設定された低頻度コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90では、受信した低頻度コマンドに基づいて、図柄表示装置51の表示画面における演出内容を決定し、低頻度サポートモードに対応する演出を実行する。
ステップS1003、ステップS1007、ステップS1009、ステップS1012又はステップS1014の処理を実行した後は、ステップS1015にて内部モード移行処理を実行し、本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
ここで、内部モード移行処理について図17のフローチャートを用いて説明する。
内部モードの移行処理では、まず、ステップS1101にて、第2入賞フラグが格納されているか否かを判定する。第2入賞フラグが格納されている場合、すなわち今回の開閉実行モードにおける4ラウンド目に第2大入賞口37aへの入賞が発生した場合には、ステップS1102にてRAM64の第2モードフラグ格納エリアに第2モードフラグが格納されているか判定し、格納されていない場合には当該フラグを格納し、既に格納されている場合にはその状態を維持する。これにより、内部モードが第2モードに設定される。その後、本内部モードの移行処理を終了する。一方、第2入賞フラグが格納されていない場合、すなわち今回の開閉実行モードにおける4ラウンド目に第2大入賞口37aへの入賞が発生しなかった場合は、ステップS1103にてRAM64の第2モードフラグ格納エリアに第2モードフラグが格納されているか判定し、格納されている場合には当該フラグを消去し、格納されていない場合にはその状態を維持する。これにより、内部モードが第1モードに設定される。その後、本内部モードの移行処理を終了する。
すなわち、開閉実行モード終了時の移行処理では、今回契機となった大当たり結果が、通常大当たり結果の場合には、内部モードがいずれのモードに滞在していた場合も、常に高頻度サポートモードに移行するように設定する。また、今回契機となった大当たり結果が、分岐大当たり結果A又は分岐大当たり結果Bの場合には、滞在していた内部モードによって、高頻度サポートモードへ移行するか低頻度サポートモードするかが相違する。また、内部モードは、内部モード移行処理において、今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果によらず、4ラウンド目に第2大入賞口37aへの入賞が発生した場合には第2モードに設定され、4ラウンド目に第2大入賞口37aへの入賞が発生していない場合には第1モードに設定される。
したがって、今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果に対応する遊技回が、いずれの内部モードにいるかによって開閉実行モード終了後のサポートモードが相違し、その内部モードは前回の開閉実行モードにおける4ラウンド目に第2大入賞口37aへ入賞させたか否かによって異なることになる。これにより、今回の開閉実行モードにおいて、次回の開閉実行モード終了後のサポートモードを相違させることが可能となっている。
遊技状態移行処理(図14)の説明に戻り、ステップS812の開閉実行モード終了時の移行処理が終了した後は、ステップS813にて、開閉実行モードの終了処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モードの終了処理では、通常フラグ、分岐Aフラグ、分岐Bフラグを消去する。
<分岐保留用の確認処理>
次に、ステップS407の分岐保留用の確認処理を図18のフローチャートを参照して説明する。本処理は、開閉実行モード中に第2結果表示部用保留エリアRbの保留情報として大当たり結果が記憶されている場合に、今回の開閉実行モード中の第4ラウンド目に第2大入賞口37aへ入賞させるべきか否か、すなわち、保留情報として記憶されている大当たり結果に基づく次の開閉実行モード後のサポートモードを高頻度サポートモードとするために第2大入賞口37aへ入賞させるべきか否かを、図柄表示装置51にて演出として教示させるための処理である。
まずステップS1201にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合には、ステップS1202以降の処理を実行することなく、本分岐保留用の確認処理を終了する。つまり、本パチンコ機10においては、開閉実行モードに移行している状況において分岐保留の確認処理を実行するようになっている。
ステップS1201にて開閉実行モード中である場合、ステップS1202にてラウンドカウンタエリアRCの値が「2」以上であるか否かを判定する。ラウンドカウンタエリアRCの値が「2」以上でない場合は、ステップS1203以降の処理を実行することなく、本分岐保留用の確認処理を終了する。すなわち開閉実行モードの3ラウンド目が終了してからは本分岐保留用の確認処理は実行しない。
ステップS1202にて3ラウンド目終了よりも前のタイミングである場合には、ステップS1203にて、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報であって、分岐保留用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報のうち、変動開始処理(図13)における当否判定の順番が最も早い保留情報を特定する。詳細には、第2結果表示部用保留エリアRbにおける保留情報の有無を確認し、保留情報が記憶されている場合には当該分岐保留用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が第1エリアRb1〜第4エリアRb4のいずれのエリアに記憶されているかを確認したうえで、変動開始処理における当否判定の順番が最も早いエリアに記憶されている保留情報を、当該当否判定処理の対象となる保留情報として特定する。そして、RAM64に設けられた判定済みフラグ格納エリアを参照して、分岐保留用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを把握する。判定済みフラグ格納エリアは、後述する判定済みフラグや当選保留フラグを格納するための領域であり、第2結果表示部用保留エリアRbの各保留エリアRb1〜Rb4に対応して、4つのエリア(第1判定済みフラグ格納エリア、第2判定済みフラグ格納エリア、第3判定済みフラグ格納エリア、第4判定済みフラグ格納エリア)から構成されている。各判定済みフラグ格納エリアには本分岐保留用の確認処理おける当否判定処理の対象となった場合に、大当たり当選に対応した保留情報が記憶されていることが特定されると当選保留フラグが格納され、大当たり当選に対応していない保留情報が記憶されていると判定済みフラグが格納される。
ここで、本分岐保留用の確認処理で確認される保留情報は、第2結果表示部用保留エリアRbのみで、第1結果表示部用保留エリアRaは確認しない。これは上述の通り、第1結果表示部用の振分テーブルでは、通常大当たり結果のみが設定されていることによるものである。
また、第1結果表示部用保留エリアRaを含めて保留情報を確認すると、データ設定処理(図12)にて第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報を優先的に消化する構成としていることから、第1結果表示部用保留エリアRaに大当たり当選に対応する保留情報が記憶されていても、当該保留情報よりも第2結果表示部用保留エリアRbに保留される保留情報を先に消化することになる。この場合において、例えば、開閉実行モード中の4ラウンド目以降であって、当該大当たり結果に対応する保留情報を消化するよりも前に、下作動口39に遊技球が入賞しそれが大当たり当選に対応していた場合、開閉実行モードにおける分岐保留用の確認処理にて特定した大当たり当選に対応する保留情報よりも先に別の大当たり当選に対応した保留情報が消化されることになる。したがって、この場合、先の開閉実行モード中に図柄表示装置51にて教示した内容を、次の開閉実行モード後のサポートモードへ反映させることができない。これに対して、本構成のように第2結果表示部用保留エリアRbのみを確認する構成とすれば、このような不具合が生じることなく、今回の開閉実行モード中の遊技により次の開閉実行モード後の遊技状態を相違させる、という遊技を行うことが可能となる。
分岐保留用の確認処理(図18)の説明に戻り、ステップS1203の処理を行った後は、続くステップS1204にて、ステップS1203の確認処理の結果で、分岐保留用の確認処理における当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されているか否かを判定する。当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されていない場合、そのまま本分岐保留用の確認処理を終了する。
ステップS1204にて、当否判定処理の対象となっていない保留情報が記憶されている場合、ステップS1205〜ステップS1208の当否判定処理を実行する。具体的には、ステップS1205にて、今回の処理にて分岐保留用の確認処理における当否判定処理の対象となる保留情報として、第2結果表示部用保留エリアRbの各エリアRb1〜Rb4に保留されている保留情報のうち変動開始処理における当否判定の順番が最も早い一のエリアに保留されている保留情報における大当たり乱数カウンタC1及び大当たり種別カウンタC2を把握する。
ここで、開閉実行モードの第1ラウンドから第3ラウンドまでに要する期間は、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている全保留情報について分岐保留用の確認処理を実行するのに要する期間よりも長く設定されている。詳細には、各ラウンドの開放期間は30secでありラウンドとラウンドとの待機期間は2secであるところ、第1ラウンドの開始から第3ラウンド終了までに要する期間は94secであるのに対して、分岐保留用の確認処理が第2結果表示部用保留エリアRbの全保留情報分(4回)行われるのに要する期間は0.016secである。第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されやすい状況とは下作動口39に入賞しやすい高頻度サポートモードであり、開閉実行モード時には低頻度サポートモードに移行することから、本分岐保留用の確認処理にて確認すべき保留情報とは開閉実行モードの開始時までに下作動口39に入賞した保留情報であることが想定される。したがって、本分岐保留用の確認処理が全保留情報分を実行するに十分な期間が設定されている。これにより、1回の分岐保留用の確認処理にて1の保留情報を確認する構成として処理負荷を抑えつつも、全保留情報分の確認を行うことが可能である。さらに、第3ラウンド終了時から第4ラウンド開始までのラウンド間の待機期間が全保留情報について分岐保留用の確認処理を実行するのに要する期間よりも長く設定されていることから、開閉実行モード中に下作動口39に入賞した保留情報分も確実に本分岐保留用の確認処理にて確認することが可能である。
その後、ステップS1206では、本分岐保留用の確認処理において確認した保留情報に対応した判定済みフラグ格納エリアに判定済みフラグを格納する。
続くステップS1207では、取得した大当たり乱数カウンタC1の数値情報を用いて、当否テーブルを参照することで当否判定処理を実行する。続くステップS1208では、ステップS1207の当否判定処理の結果が大当たり当選に対応しているか否かを判定する。大当たり当選に対応していない場合、そのまま本分岐保留用の確認処理を終了する。
ステップS1208にて大当たり当選に対応していると判定した場合、ステップS1209にていずれの大当たり結果に対応するかを判定する振分判定処理を実行し、続くステップS1210にて、本分岐保留用の確認処理において確認した保留情報に対応した判定済みフラグ格納エリアに当選保留フラグを格納する。
続くステップS1211にて、分岐保留コマンドを設定する。この分岐保留コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS401にて、音声発光制御装置90に送信される。音声発光制御装置90は、その分岐保留コマンドを表示制御装置100に送信する。分岐保留コマンドには、大当たり結果に対応する保留情報が記憶されているという情報と、その保留情報がいずれの保留エリアRb1〜Rb4に記憶されているかという情報と、その大当たり結果の種類の情報とが含まれている。また、分岐保留コマンドは、1回の開閉実行モードにおいて第2結果表示部用保留エリアRbの各エリアRb1〜Rb4に対応する4個を上限として送信される。
音声発光制御装置90では、コマンドを受信した際に起動されるコマンド格納処理により、RAM94のコマンド格納エリアに受信したコマンドが格納される。コマンド格納エリアは、複数のコマンドを個別に記憶可能であって先に記憶したコマンドから読み出し可能なリングバッファとして構成されており、複数のコマンドを同時期に受信した場合であってもそれら各コマンドに対応した処理を良好に実行できるようになっている。これにより、表示制御装置100は、各大当たり結果に対応した保留情報が、いずれの保留エリアに記憶されているかを把握できる。そして、大当たり結果に対応する保留情報が複数存在する場合には、先に記憶した分岐保留コマンドから読み出すことにより、次の開閉実行モード後のサポートモードを高頻度サポートモードとするために第2大入賞口37aへ入賞させるべきか否かを、判断することが可能となる。この処理については後述する。
ステップS1211にて分岐保留コマンドを設定したら本分岐保留用の確認処理を終了する。
<音声発光制御装置90にて実行される演出決定処理について>
次に、音声発光制御装置90内のMPU92にて実行される演出決定処理について、図19のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該演出決定処理は、MPU92により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
先ずステップS1301では、変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS1302にて、変動コマンド対応処理を実行する。かかる処理では、種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回の遊技結果が通常大当たり結果であるか否かを判定し、通常大当たり結果である場合には、通常大当たり用の図柄決定処理を実行し、分岐大当たり結果A,Bである場合には分岐大当たり用の図柄決定処理を実行し、外れ結果である場合には、外れ結果用の図柄決定処理を実行する。
通常大当たり用の図柄決定処理を実行する場合は、一の有効ラインL1〜L5上に同一の奇数の数字が付された図柄の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。分岐大当たり用の図柄決定処理では、一の有効ラインL1〜L5上に同一の偶数の数字が付された図柄の組み合わせが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。これらの場合、各大当たり結果に対応する図柄の組み合わせの種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。
外れ用の図柄決定処理を実行する場合は、変動用コマンドの内容に基づき、外れリーチ表示の発生に係る遊技回であるか否かを判定し、外れリーチ表示の発生に係る遊技回である場合には、一の有効ラインL1〜L5上に外れリーチ図柄の組み合わせが成立する停止結果(例えば「1・4・1」)に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、外れリーチ図柄の組み合わせの種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。また、この決定に際しては、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組み合わせが成立することはない。
また、外れリーチ表示の発生に係る遊技回ではない場合には、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組み合わせが成立することなく、また外れリーチ図柄の組み合わせも停止表示されない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。
さらに変動コマンド対応処理では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。この場合、ROM93に予め記憶されている演出用のテーブルを参照することで、今回受信している変動用コマンド及び種別コマンドに対応した演出継続時間(演出継続期間)を選択するとともに、演出の内容を選択する。また、予告表示を行うか否かの抽選も行う。MPU92では、決定した演出パターンに従って、今回の遊技回における各種ランプ部23,53,54,55の発光制御を実行するとともに、スピーカ部24の出力制御を実行する。そして、各処理結果に対応した停止結果コマンドとパターンコマンドを表示制御装置100に送信する。表示制御装置100のMPU102では、その受信した停止結果コマンド及びパターンコマンドに基づいて、今回の遊技回用の演出を図柄表示装置51にて行うためのデータテーブルをプログラムROM103から読み出し、そのデータテーブルに従って予め定められた画像更新タイミングとなる度に(例えば、20msec周期で)、VDP105に対して描画リストを出力する。これにより、図柄表示装置51では音声発光制御装置90のMPU92にて決定された演出パターンに従って遊技回用の演出が実行されるとともに、当該MPU92にて決定された停止結果が最終的に停止表示される。
ステップS1302の処理を実行した後は、本演出決定処理を終了する。一方、ステップS1301にて否定判定をした場合、ステップS1303にて開放コマンドを受信しているか否かを判定する。開放コマンドを受信している場合には、ステップS1304にてラウンド演出決定処理を実行し、その後、本演出決定処理を終了する。一方、ステップS1303にて否定判定した場合には、ステップS1305にて、その他の処理を実行する。かかる処理では、オープニングコマンド、閉鎖コマンド及びエンディングコマンドの受信に基づき、開閉実行モードにおけるラウンド中の演出以外の演出を進行させるための処理を実行する。その後、本演出決定処理を終了する。
ここで、ラウンド演出決定処理について図20〜図22を用いて説明する。
図20のフローチャートに示すとおり、ラウンド演出決定処理では、まずステップS1401にて、ラウンド情報把握処理を実行する。かかる処理では、今回受信した開放コマンドが開閉実行モードにおける何ラウンド目に当たるかを把握する。
続くステップS1402では、ステップS1401で把握したラウンド情報が1ラウンド目〜3ラウンド目に該当するか否かを判定する。1ラウンド目〜3ラウンド目の場合には、ステップS1403にて通常ラウンド演出を設定する。通常ラウンド演出では、後述する各種教示演出とは異なり、表示画面Gにて例えば開閉実行モードであることを祝福するようにキャラクタの表示や動画が表示が行われる。
一方、ステップS1402にて否定判定した場合、すなわち4ラウンド目の場合には、ステップS1404に進む。ステップS1404では、分岐保留コマンドを受信しているか否かを判定する。分岐保留コマンドを受信していない場合には、ステップS1403に進み、通常ラウンド演出を設定する。一方、ステップS1404にて肯定判定した場合、すなわち分岐保留コマンドを受信しており、第2結果表示部用保留エリアRbにいずれかの大当たり結果に対応する保留情報が記憶されている場合、続くステップS1405にて、分岐保留コマンドのアドレス確認処理を実行する。本処理は、分岐保留コマンドを受信した度に記憶するアドレス情報を参照して、RAM94のコマンド格納エリア内に記憶された分岐保留コマンドの個数を確認する処理である。また、分岐保留コマンドが複数個存在する場合には最初に受信した分岐保留コマンドのアドレス情報をRAM94に設けられたアドレス記憶エリアに記憶し、分岐保留コマンドが1個のみ存在する場合にはそのアドレス情報をRAM94のアドレス記憶エリアに記憶する。アドレス記憶エリアは、分岐保留コマンドのアドレス情報と今回確認した分岐保留コマンドの個数とを記憶可能なように複数ビットによって構成されている。
続くステップS1406では、ステップS1405の処理の結果、2個以上の分岐保留コマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS1406にて肯定判定した場合とは、第2結果表示部用保留エリアRbにいずれかの大当たり結果に対応する保留情報が複数存在し、今回の開閉実行モード終了後の遊技回において、第2結果表示部用保留エリアRbの保留情報を消化することで2回以上の開閉実行モードへ移行する場合であり、この場合、ステップS1407に進む。
ステップS1407では、RAM94の各種フラグ格納エリアに特別演出フラグが格納されているか否かを判定する。特別演出フラグは、後述する教示演出決定処理にて4ラウンド目の演出として確定演出を必ず実行させるためのフラグである。確定演出とは、次回の開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードとなるように、4ラウンド目に入賞を発生させるか否かを教示する演出である。特別演出フラグは、続くステップS1408〜ステップS1410の特別演出の当否判定にかかる処理において当選するとRAM94に格納され、開閉実行モード後に低頻度サポートモードに移行する場合に消去される。
ステップS1407にて否定判定した場合には、ステップS1408に進み、特別演出抽選処理を実行する。かかる処理では、まず、RAM94に記憶されている演出カウンタの値を取得する。演出カウンタは、例えば0〜199の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり199)に達した後0に戻る構成となっており、定期的に更新される。ステップS1408では、取得した当該演出カウンタを用い、ROM93に設けられた特別演出抽選テーブルを参照することで抽選を行う。特別演出抽選テーブルでは、特別演出抽選の当選に対応する演出カウンタの数値情報として150個の数値情報が設定されている。すなわち、1回の特別演出抽選において当選する確率は3/4である。
続くステップS1409では、ステップS1408の処理の結果が当選結果であったか否かを判定する。ステップS1409にて肯定判定をした場合、続くステップS1410にてRAM94に特別演出フラグを格納する。ステップS1409にて否定判定した場合は、ステップS1403にて通常ラウンド演出を設定する。
つまり、分岐保留コマンドを複数個受信している開閉実行モードであって特別演出フラグが格納されていない場合には、特別演出抽選を実行する。特別演出抽選に当選すると特別演出フラグが格納され、後述する教示演出決定処理にて確定演出が選択される。今回の開閉実行モードの4ラウンド目にて確定演出が実行されると、遊技者はそれに従い発射操作を行うことで次回の開閉実行モード後のサポートモードを高頻度サポートモードとすることができる。したがって、分岐保留コマンドが複数個存在する状況の有利度を高めることができ、それに伴い遊技者は、開閉実行モードの4ラウンド目までに下作動口39へ保留の上限個数分入賞している状況、すなわち分岐保留コマンドが複数個存在しうる状況となることを期待することになる。
ステップS1406にて否定判定した場合、ステップS1407にて肯定判定した場合、又はステップS1410の処理を実行した後は、ステップS1411にて教示演出決定処理を実行する。
ここで、教示演出決定処理について図21のフローチャートを用いて説明する。
教示演出決定処理では、ラウンド演出決定処理(図20)におけるアドレス確認処理(ステップS1405)にて記憶したアドレス情報を基に、分岐保留コマンドを参照して教示演出を決定する。すなわち、今回の開閉実行モードにおいて分岐保留コマンドを1個のみ受信している場合は当該分岐保留コマンドを参照し、複数受信している場合は先に記憶した分岐保留コマンドを参照することにより、今回の開閉実行モードにおける教示演出を次の開閉実行モード後のサポートモードの高低に反映させることが可能となる。
まずステップS1501にて、分岐保留コマンドに含まれる大当たり結果が分岐大当たり結果Aに対応しているか否かを判定する。ステップS1501にて肯定判定した場合とは、今回の開閉実行モードの4ラウンド目に入賞を発生させた場合に次の開閉実行モード後に高頻度サポートモードへ移行する場合であり、この場合、続くステップS1502にて特別演出フラグが格納されているか否かを判定する。特別演出フラグが格納されている場合には、ステップS1503にて確定演出Aを設定する。確定演出Aとは、今回の開閉実行モードの4ラウンド目に入賞を発生させるべきことを教示する演出、例えば「第2大入賞口を狙え!」といった表示が行われる演出である。ステップS1502にて否定判定した場合、ステップS1504にてROM93に記憶されたパターンA用の教示演出テーブルを参照し教示演出を設定する。ここで、パターンA用の教示演出テーブルについて図22(a)を用いて説明する。
パターンA用の教示演出テーブルは、RAM94の演出カウンタ記憶エリアに記憶されている演出カウンタの値に応じて、確定演出A、期待演出B、期待演出A及び分岐演出のいずれかを選択するように設定されている。期待演出Bとは、今回の開閉実行モードの4ラウンド目に入賞させないほうが有利である可能性を曖昧に教示する演出として、例えば「4ラウンド目は入れないほうがよいかも?」といった表示が行われる演出である。期待演出Aは、今回の開閉実行モードの4ラウンド目に入賞させたほうが有利である可能性を曖昧に教示する演出として、例えば「4ラウンド目は入れたほうがよいかも?」といった表示が行われる演出である。分岐演出は、今回の開閉実行モードの4ラウンド目に入賞させたほうが有利となるか否かは不明だが、保留内に分岐大当たり結果A,Bに対応する大当たり結果が含まれている可能性があることを教示する演出として、「運命の分かれ道!!」といった表示が行われる演出である。パターンA用の教示演出テーブルでは、確定演出Aを選択する確率がもっとも低く、確定演出A、期待演出B、期待演出A、分岐演出の順で選択する確率が高くなるように、対応する演出カウンタの値の個数が設定されている。なお、これらの演出内容や各演出を選択する確率は任意である。
教示演出決定処理(図21)の説明に戻り、ステップS1501にて否定判定した場合、ステップS1505にて、分岐保留コマンドに含まれる大当たり結果が分岐大当たり結果Bに対応しているか否かを判定する。ステップS1505て肯定判定した場合とは、今回の開閉実行モードの4ラウンド目に入賞を発生させない場合に次の開閉実行モード後に高頻度サポートモードへ移行する場合であり、この場合、続くステップS1506にて特別演出フラグが格納されているか否かを判定する。特別演出フラグが格納されている場合には、ステップS1507にて確定演出Bを設定する。確定演出Bとは、今回の開閉実行モードの4ラウンド目に入賞を発生させないべきことを教示する演出、例えば「第2大入賞口を狙うな!」といった表示が行われる演出である。ステップS1506にて否定判定した場合、ステップS1507にてROM93に記憶されたパターンB用の教示演出テーブルを参照し教示演出を設定する。ここで、パターンB用の教示演出テーブルについて図22(b)を用いて説明する。
パターンB用の教示演出テーブルは、RAM94に記憶されている演出カウンタの値に応じて、確定演出B、期待演出A、期待演出B及び分岐演出のいずれかを選択するように設定されている。パターンB用の教示演出テーブルでは、確定演出Bを選択する確率がもっとも低く、確定演出B、期待演出A、期待演出B、分岐演出の順で選択する確率が高くなるように、対応する演出カウンタの値の個数が設定されている。なお、これらの演出内容や各演出を選択する確率は任意である。
教示演出決定処理(図21)の説明に戻り、ステップS1505にて否定判定した場合、すなわち、分岐保留コマンドに含まれる大当たり結果が通常大当たり結果に対応している場合、続くステップS1509にて、特別演出フラグが格納されているか否かを判定する。特別演出フラグが格納されている場合には、ステップS1510にて確定演出Cを設定する。確定演出Cとは、次の大当たり結果が通常大当たり結果であり、且つ特別演出抽選に当選したことを教示する演出である。例えば、「連チャン確定!」といった表示が行われる演出である。ステップS1509にて否定判定した場合、ステップS1511にてROM93に記憶された通常大当たり用の教示演出テーブルを参照し教示演出を設定する。ここで、通常大当たり用の教示演出テーブルについて図22(c)を用いて説明する。
通常大当たり結果用の教示演出テーブルでは、演出カウンタの値に応じて、確定演出Cを除いた上記の各教示演出全てが選択されうるようになっている。具体的には、確定演出A、確定演出B、期待演出A、期待演出B、分岐演出のそれぞれが選択されうるように設定されている。また本テーブルでは、確定演出A又は確定演出Bを選択する確率が最も高く、確定演出A又は確定演出B、期待演出A又は期待演出B、分岐演出の順で選択する確率が低くなるように、対応する演出カウンタの値の個数が設定されている。なお、これらの演出内容や各演出を選択する確率は任意である。
ステップS1503、ステップS1504、ステップS1507、ステップS1508、ステップS1510又はステップS1511の処理を実行した後は、ステップS1512にて、今回使用した分岐保留コマンドを消去して、本教示演出決定処理を終了する。これにより、次の開閉実行モードにてラウンド演出決定処理(図20)が行われる場合に、最新の情報を基に各処理を実行することができる。
ラウンド演出決定処理(図20)の説明に戻り、ステップS1403又はステップS1410の処理を実行した後は、ステップS1411にて、ラウンド演出用コマンドを表示制御装置100へ送信する。これにより、ステップS1403、ステップS1503、ステップS1504、ステップS1507、ステップS1508、ステップS1510又はステップS1511の処理にて設定した演出内容で、今回の開閉実行モードの4ラウンド目の演出が図柄表示装置51にて実行される。
<開閉実行モードと大当たり結果の関係について>
次に、分岐保留コマンドが送信された場合における2つの大当たり結果(以下、先の大当たり結果と後の大当たり結果という)の開閉実行モード後の内部モード及びサポートモードの移行の様子を、図23を用いて説明する。図23(a)は後の大当たり結果が分岐大当たり結果Aである場合の内部モードとサポートモードとの関係を示し、図23(b)は後の大当たり結果が分岐大当たり結果Bである場合の内部モードとサポートモードとの関係を示している。また、図23において、(a−1)及び(b−1)は第2大入賞口37aへの遊技球の入賞の発生状況を示し、(a−2)及び(b−2)は各大当たり結果に基づく開閉実行モードの状況を示し、(a−3)及び(b−3)は各遊技回の状況を示し、(a−4)及び(b−4)は内部モードの移行の様子を示し、(a−5)及び(b−5)はサポートモードの移行の様子を示している。なお、図23においては、後の大当たり結果に対応する保留情報は、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第2エリアRb2に記憶されていた場合を想定して説明する。この場合、先の大当たり結果に基づく開閉実行モード終了後に実行される2回目の遊技回が大当たり結果となる遊技回である。また、いずれの開閉実行モードにおいても、開閉実行モード中はサポートモードが低頻度サポートモードへ移行している。
まず図23(a)を用いて、後の大当たり結果が分岐大当たり結果Aである場合について説明する。なお図23(a)においては、先の大当たり結果が分岐大当たり結果Aであり、後の大当たり結果も分岐大当たり結果Aである場合を示している。
ta1のタイミングで終了する遊技回の遊技結果が分岐大当たり結果Aである場合、内部モードは第2モードであるため、開閉実行モードが終了するta3のタイミングでは、サポートモードは高頻度サポートモードとなる。ここで、ta2のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させると、ta3のタイミングでは第2モードとなる。また、ta1のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第2エリアRb2に後の大当たり結果として分岐大当たり結果Aに対応する保留情報が記憶されているため、当該開閉実行モードの4ラウンド目にはいずれかの教示演出が実行されている。
ta3のタイミングからta4のタイミングまでの遊技回は、上記の通り高頻度サポートモードの状況下で実行されるとともに、保留情報として後の大当たり結果が記憶されているため、各作動口38,39に遊技球を入賞させなくとも、保留情報に対応する遊技回が実行され、2回目の遊技回で後の大当たり結果として分岐大当たり結果Aに対応する開閉実行モードがta4のタイミングで開始される。ここで、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードにて、ta3のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させ、内部モードが第2モードとなっているため、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードがta6のタイミングで終了すると、サポートモードは高頻度サポートモードへと移行する。なお、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードにてta5のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させるか否かは、遊技者の任意である。
したがってこの場合、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードと後の大当たり結果に基づく開閉実行モードとの間の遊技回は高頻度サポートモードの状況下で進行され、後の大当たり結果に基づく開閉実行モード後も高頻度サポートモードとなる。
一方、ta7のタイミングで終了する遊技回の遊技結果が分岐大当たり結果Aである場合、内部モードは第2モードであるため、開閉実行モードが終了するta8のタイミングでは、サポートモードは高頻度サポートモードとなる。ここで、今回は4ラウンド目に第2大入賞口37aに遊技球を入賞させていないため、ta8のタイミングで内部モードは第1モードに移行する。また、ta7のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第2エリアRb2に後の大当たり結果として分岐大当たり結果Aに対応する保留情報が記憶されているため、当該開閉実行モードの4ラウンド目にはいずれかの教示演出が実行されている。
ta8のタイミングからta9のタイミングまでの遊技回は、上記の通り高頻度サポートモードの状況下で実行されるとともに、保留情報として後の大当たり結果が記憶されているため、各作動口38,39に遊技球を入賞させなくとも、保留情報に対応する遊技回が実行され、2回目の遊技回で後の大当たり結果として分岐大当たり結果Aに対応する開閉実行モードがta9のタイミングで開始される。ここで、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードにて、第2大入賞口37aに遊技球を入賞させておらず、内部モードが第1モードに移行しているため、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードがta11のタイミングで終了すると、サポートモードは低頻度サポートモードとなる。なお、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードにてta10のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させるか否かは、遊技者の任意である。
したがってこの場合、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードと後の大当たり結果に基づく開閉実行モードとの間の遊技回は高頻度サポートモードの状況下で進行され、後の大当たり結果に基づく開閉実行モード後は低頻度サポートモードとなる。
次に図23(b)を用いて、後の大当たり結果が分岐大当たり結果Bである場合について説明する。なお図23(a)においては、先の大当たり結果が分岐大当たり結果Bであり、後の大当たり結果も分岐大当たり結果Bである場合を示している。
tb1のタイミングで終了する遊技回の遊技結果が分岐大当たり結果Bである場合、内部モードは第2モードであるため、開閉実行モードが終了するtb3のタイミングでは、サポートモードは低頻度サポートモードとなる。ここで、tb2のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させると、tb3のタイミングで内部モードは第2モードとなる。また、tb1のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第2エリアRb2に後の大当たり結果として分岐大当たり結果Bに対応する保留情報が記憶されているため、当該開閉実行モードの4ラウンド目にはいずれかの教示演出が実行されている。
tb3のタイミングからtb4のタイミングまでの遊技回は、上記の通り低頻度サポートモードの状況下で実行されるが、保留情報として後の大当たり結果が記憶されているため、各作動口38,39に遊技球を入賞させなくとも、保留情報に対応する遊技回が実行され、2回目の遊技回で後の大当たり結果として分岐大当たり結果Bに対応する開閉実行モードがtb4のタイミングで開始される。ここで、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードにて、tb3のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させ、内部モードが第2モードとなっているため、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードがtb6のタイミングで終了すると、サポートモードは低頻度サポートモードとなる。なお、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードにてtb5のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させるか否かは、遊技者の任意である。
したがってこの場合、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードと後の大当たり結果に基づく開閉実行モードとの間の遊技回は低頻度サポートモードの状況下で進行され、後の大当たり結果に基づく開閉実行モード後も低頻度サポートモードとなる。
一方、tb7のタイミングで終了する遊技回の遊技結果が分岐大当たり結果Bである場合、内部モードは第2モードであるため、開閉実行モードが終了するtb8のタイミングでは、サポートモードは低頻度サポートモードとなる。ここで、今回は4ラウンド目に第2大入賞口37aに遊技球を入賞させないと、tb8のタイミングで内部モードは第1モードとなる。また、tb7のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、第2結果表示部用保留エリアRbにおける第2エリアRb2に後の大当たり結果として分岐大当たり結果Bに対応する保留情報が記憶されているため、当該開閉実行モードの4ラウンド目にはいずれかの教示演出が実行されている。
tb8のタイミングからtb9のタイミングまでの遊技回は、上記の通り低頻度サポートモードの状況下で実行されるが、保留情報として後の大当たり結果が記憶されているため、各作動口38,39に遊技球を入賞させなくとも、保留情報に対応する遊技回が実行され、2回目の遊技回で後の大当たり結果として分岐大当たり結果Bに対応する開閉実行モードがtb9のタイミングで開始される。ここで、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードにて、第2大入賞口37aに遊技球を入賞させておらず、内部モードが第1モードとなっているため、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードがtb11のタイミングで終了すると、サポートモードは高頻度サポートモードとなる。なお、後の大当たり結果に基づく開閉実行モードにてtb10のタイミングで第2大入賞口37aに遊技球を入賞させるか否かは、遊技者の任意である。
したがってこの場合、先の大当たり結果に基づく開閉実行モードと後の大当たり結果に基づく開閉実行モードとの間の遊技回は低頻度サポートモードの状況下で進行されるが、後の大当たり結果に基づく開閉実行モード後は高頻度サポートモードとなる。
なお、図示はしないが、上記図23(a)において、先の大当たり結果の遊技回において第1モードである場合には、先の開閉実行モードと後の開閉実行モードとの間の遊技回が低頻度サポートモードとなる。また、上記図23(b)において、先の大当たり結果の遊技回において第1モードである場合には、先の開閉実行モードと後の開閉実行モードとの間の遊技回が高頻度サポートモードとなる。
さらに、先の大当たり結果が通常大当たり結果である場合には、開閉実行モードと開閉実行モードとの間の遊技回が高頻度サポートモードとなり、後の大当たり結果が通常大当たり結果である場合には、先の大当たり結果の開閉実行モード中に第2大入賞口37aへの入賞が発生したか否かにかかわらず、後の開閉実行モード後に高頻度サポートモードとなる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aに遊技球を入賞させた場合と入賞させない場合とで、次の開閉実行モード後のサポートモードの高低が相違しうる。これにより、開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aに遊技球を入賞させるか否かを遊技者が判断し、その後の遊技の状態を遊技者が決定できる、という斬新な遊技とすることが可能となる。よって、遊技の興趣を向上することが可能となる。
各遊技回の遊技結果として分岐大当たり結果Aと分岐大当たり結果Bが含まれている。開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aに入賞させた場合、次の大当たり結果が分岐大当たり結果Aであればその後高頻度サポートモードに移行し、次の大当たり結果が分岐大当たり結果Bであればその後高頻度サポートモードに移行しない。また開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aに入賞させなかった場合、次の大当たり結果が分岐大当たり結果Aであればその後高頻度サポートモードに移行せず、次の大当たり結果が分岐大当たり結果Bであればその後高頻度サポートモードに移行する。つまり、開閉実行モード中に遊技者が行う操作を、それ以後の遊技結果に反映させることが可能となり、斬新な遊技とすることができる。また、開閉実行モード後に高頻度サポートモードとなるには、開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aに遊技球を入賞させるか否か、という条件のほかに、大当たり結果の種類という条件も付加されることになる。これにより、高頻度サポートモードへの移行態様を多様なものとすることができる。
開閉実行モードの第4ラウンドは、第2大入賞口37aを30secと長時間開放する開閉態様で可変入賞装置37を制御する。したがって、第2大入賞口37aに入賞させるに十分な時間が確保されているといえ、遊技者が第2大入賞口37aに遊技球を入賞させようと判断した場合には、より確実に第2大入賞口37aに入賞させることが可能である。
開閉実行モードにおいて第2結果表示部用保留エリアRbにいずれかの大当たり結果に対応する保留情報が記憶されている場合には、教示演出が行われる。教示演出は、各教示演出テーブルにより第2大入賞口37aに入賞を発生させるべきか否かを示唆しうる演出である。これにより、開閉実行モード終了後、保留連荘として次の大当たり結果が控えている場合に、次の大当たり結果後のサポートモードを今回の開閉実行モードにおいて決定する、という斬新な遊技とすることが可能となる。
教示演出が実行された場合には、遊技者はそれに従い遊技球の発射操作を行うことで、次の開閉実行モード後のサポートモードを高頻度サポートモードにし得る。したがって、教示演出が実行されるようにするべく、開閉実行モードとなる遊技回においても、遊技者が更に下作動口39に遊技球を入賞させることが期待できる。これにより、パチンコ機10における総発射個数の増加が見込める。
音声発光制御装置90における教示演出決定処理(図19)では、分岐保留コマンドを複数受信している場合でも先に記憶された分岐保留コマンドを基に教示演出を決定する構成とした。したがって、今回の開閉実行モード後に複数回の保留内連荘が行われる場合でも、今回の開閉実行モード中の教示演出によって次の開閉実行モード後のサポートモードを高頻度サポートモードへと導くことが可能である。本パチンコ機10においては、いかに保留内連荘させるかが高頻度サポートモードを継続させる肝となるところ、本構成によれば、少なくとも次の開閉実行モードとその次の開閉実行モードとの間の遊技回を高頻度サポートモードとすることが可能であり、容易に下作動口39へ遊技球を入賞させることができる。したがって、保留内連荘の可能性を高めることができることから、教示演出の意義をさらに高め、結果、遊技への積極参加が期待できる。
また、分岐保留コマンドに複数の大当たり結果に対応する情報が含まれている場合、特別演出抽選を行い、当選した場合には特別演出フラグを格納し、保留内連荘中のいずれの開閉実行モード中においても確定演出を実行する構成とした。これにより、保留内連荘が複数存在する場合の有利度をさらに高めるとともに、上記の通り、開閉実行モードと開閉実行モードとの間の遊技回において高頻度サポートモードとする意義を高めることが可能となる。
第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報を第1結果表示部用保留エリアに記憶された保留情報よりも優先的に消化する構成において、分岐保留用の確認処理では、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報のみを確認する構成とした。これは、仮に第1結果表示部用保留エリアRaも含めて保留情報を確認すると、今回の開閉実行モードにおいて教示した内容を次の開閉実行モード後のサポートモードの高低に反映できず、不具合が生じる可能性があり、それを解消する工夫である。
<第2の実施の形態>
本実施の形態では、上記第1の実施の形態と開閉実行モード終了時の移行処理の内容及びラウンド演出決定処理の内容が異なっている。また、本実施の形態においては、分岐保留用の確認処理は行わない。まず、本実施の形態における、開閉実行モード終了時の移行処理について図24のフローチャートを参照して説明する。
本実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理では、ステップS1601にて、通常フラグが格納されているか否かを判定し、格納されている場合にはステップS1602及びステップS1603の処理を実行することで高頻度サポートモードに設定する。かかる処理は、第1の実施の形態におけるステップS1002及びステップS1003の処理と同様である。ステップS1601にて否定判定した場合、ステップS1604にて分岐Aフラグが格納されているか判定する。ステップS1604にて肯定判定した場合、ステップS1605では、第1の実施の形態と異なり、第2入賞フラグが格納されているか否かを判定する。第2入賞フラグが格納されている場合には、ステップS1606及びステップS1607の処理を実行することで高頻度サポートモードに設定し、第2入賞フラグが格納されていない場合には、ステップS1608及びステップS1609の処理を実行することで低頻度サポートモードに設定する。これらの処理は第1の実施の形態におけるステップS1006、ステップS1007、ステップS1008及びステップS1009の処理と同様である。
またステップS1604にて否定判定した場合、ステップS1610では、第1の実施の形態と異なり、第2入賞フラグが格納されているか否かを判定する。第2入賞フラグが格納されている場合には、ステップS1611及びステップS1612の処理を実行することで低頻度サポートモードに設定し、第2入賞フラグが格納されていない場合には、ステップS1613及びステップS1614の処理を実行することで高頻度サポートモードに設定する。これらの処理は第1の実施の形態におけるステップS1011、ステップS1012、ステップS1013及びステップS1014の処理と同様である。
ステップS1603、ステップS1607、ステップS1609、ステップS1612又はステップS1614の処理を実行した後は本開閉実行モード終了時の移行処理を終了する。
すなわち、本実施の形態においては、内部モード移行処理を行わず、開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aへの入賞が発生した場合、分岐大当たり結果Aであれば高頻度サポートモードに移行させ、分岐大当たり結果Bであれば高頻度サポートモードに移行させない。また、開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aへの入賞が発生しなかった場合、分岐大当たり結果Aであれば高頻度サポートモードに移行させず、分岐大当たり結果Bであれば高頻度サポートモードに移行させる。つまり、内部モードによらず、今回の開閉実行モードにおける第2大入賞口37aへの入賞の如何と、今回の開閉実行モードの契機となった大当たり結果の種類と、によって今回の開閉実行モード後のサポートモードの高低を決定する構成である。
次に本実施の形態におけるラウンド演出決定処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
まずステップS1701にてラウンド情報把握処理を実行した後、ステップS1702にて1ラウンド目〜3ラウンド目であるか否かを判定し、肯定判定した場合、ステップS1703に通常ラウンド演出を設定する。これらの処理は第1の実施の形態の各処理(ステップS1401〜ステップS1403)と同様である。ステップS1702にて否定判定した場合、ステップS1704に進む。本実施の形態においては、分岐保留用の確認処理を不具備としたため、第1の実施の形態と異なり、分岐保留コマンドを受信したか否かの確認を行わない。ステップS1704では、特別フラグが格納されているか否かを判定する。ステップS1704にて否定判定した場合は、ステップS1705〜ステップS1707の特別演出抽選に要する処理を実行する。かかる処理は、第1の実施の形態におけるステップS1408〜ステップS1410の処理と同様である。但し、ステップS1706にて否定判定した場合、ステップS1703には進まずに、ステップS1708に進む。
ステップS1704にて肯定判定した場合、ステップS1706にて否定判定した場合、又はステップS1707の処理を実行した後は、ステップS1708にて教示演出決定処理を行う。ステップS1703又はステップS1708の処理を実行した後は、ステップS1709にてラウンド演出用コマンドを送信する。これらの処理は、第1の実施の形態におけるステップS1411と同様である。
すなわち、本実施の形態においては、開閉実行モード毎に常に第4ラウンドにて教示演出を行う構成である。したがって教示演出は、今回の開閉実行モード後のサポートモードを高頻度サポートモードとすべく、第2大入賞口37aに入賞させるべきか否かを教示する演出となる。また、特別演出抽選に要する処理も開閉実行モード毎に行う構成である。
本実施の形態における遊技結果の内容を、図26を用いて説明する。図26は各大当たり結果と、内部モード及びサポートモードの関係を示すタイミングチャートであり、図26(a)は各大当たり結果に基づく開閉実行モードを示し、図26(b)は第2大入賞口37aへの遊技球の入賞の発生を示し、図26(c)は内部モードの移行の様子を示し、図26(d)はサポートモードの移行の様子を示している。
まず分岐大当たり結果Aについて説明する。なお、図26において、分岐大当たり結果Aに基づく開閉実行モードはt1のタイミングとt4のタイミングで開始される開閉実行モードである。
分岐大当たり結果Aにおいては、本実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理(図17)では第2大入賞口37aへの入賞が発生した場合に高頻度サポートモードへ移行する。したがって、t1のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、t2のタイミングで第2大入賞口37aへの入賞が発生しているため、t3のタイミングで開閉実行モードが終了するとサポートモードは高頻度サポートモードへ移行する。また、t4のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、当該開閉実行モードにおいては第2大入賞口37aへの入賞が発生していないため、t5のタイミングで開閉実行モードが終了するとサポートモードは低頻度サポートモードへ移行する。
次に分岐大当たり結果Bについて説明する。なお、図26において、分岐大当たり結果Bに基づく開閉実行モードはt6のタイミングとt8のタイミングで開始される開閉実行モードである。
分岐大当たり結果Bにおいては、本実施の形態における開閉実行モード終了時の移行処理(図17)では第2大入賞口37aへの入賞が発生しなかった場合に高頻度サポートモードへ移行する。したがって、t6のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、当該開閉実行モードにおいては第2大入賞口37aへの入賞が発生していないため、t7のタイミングで開閉実行モードが終了するとサポートモードは高頻度サポートモードへ移行する。また、t8のタイミングで開始された開閉実行モードにおいて、t9のタイミングで第2大入賞口37aへの入賞が発生しているため、t10のタイミングで開閉実行モードが終了するとサポートモードは低頻度サポートモードへ移行する。
また、通常大当たり結果については、その開閉実行モードにおいて第2大入賞口37aへの入賞を発生させても発生させなくても、当該開閉実行モード終了後は高頻度サポートモードに移行する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
開閉実行モードの4ラウンド目に第2大入賞口37aへ入賞させるか否かによって、今回の開閉実行モード後のサポートモードを相違させる構成とした。これにより、今回の開閉実行モードにおいて第2大入賞口37aへ入賞させたか否かによるサポートモードの移行の結果が、当該開閉実行モード後すぐに認識することが可能となる。
<他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を個別に上記各実施の形態に対して適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて上記各実施の形態に対して適用してもよい。
(1)内部モードがいずれのモードであるか識別できる構成としたが、識別できない構成としてもよい。例えば、各種ランプ部23,53〜55やスピーカ部24、図柄表示装置51の制御態様により、各遊技回や開閉実行モードにおいていずれの内部モードに滞在しているかが識別できない又は識別しにくいものとしてもよい。この場合においても、開閉実行モードにおいて第2大入賞口37aに入賞させるべきか否かの選択を行ううえでの判断材料は、図柄表示装置51における教示演出のみであり、開閉実行モード中に教示演出を発生させる意義を喪失させない。
(2)分岐保留コマンドを受信した音声発光制御装置90が、教示演出テーブルによらずにいずれの分岐大当たり結果A,Bが記憶されているかを報知する構成としてもよい。例えば、図柄表示装置51にて、分岐大当たり結果Aが記憶されている場合にはその旨報知し、分岐大当たり結果Bが記憶されている場合にはその旨報知する構成としてもよい。この場合、遊技者は、現在の内部モードと大当たり結果の種類とから、第2大入賞口37aへ入賞させるべきか否かを自ら判断する必要が生じ、遊技への積極参加が期待できる。
(3)第4ラウンドにおいて、第2大入賞口37aへの上限個数は10個としたが、これに限定されない。例えば、他のラウンドの上限個数より少なくてもよく、1個でもよい。上限個数を少なくすることで、第2大入賞口37aへ入賞させた場合と入賞させない場合とで、今回の開閉実行モードにおいて得られる出球の差は少なくなる。本パチンコ機10においては、大入賞口37aへ入賞させるか否かによって高頻度サポートモードへ移行するか否かを決定する、という斬新な遊技としているところ、第2大入賞口37aへの遊技球の入賞を発生させるか否かという選択を純粋に行わせるためには、第2大入賞口37aへの上限個数を少なくすることは好ましい。
(4)第1大入賞口36aへの入賞に基づく賞球数と、第2大入賞口37aへの入賞に基づく賞球数と、を同じ個数としたが、これに限定されない。例えば、第2大入賞口37aへの入賞に基づく賞球数を第1大入賞口36aへの入賞に基づく賞球数よりも少なくしてもよく、多くしてもよい。但し、第2大入賞口37aへの遊技球の入賞を発生させるか否かの選択をより純粋に行わせるという観点からすると、第2大入賞口37aへの入賞に基づく賞球数を第1大入賞口36aへの入賞に基づく賞球数よりも少なくすることが望ましい。さらにこの観点からすると、第2大入賞口37aへの入賞に基づいて賞球の払出しが行われない構成としてもよい。
(5)開閉実行モードにおいて、いずれのラウンドも30sec開放する構成としたが、これに限定されない。例えば、1ラウンド目〜3ラウンド目までと4ラウンド目の開放時間が異なる構成としてもよく、4ラウンド目の開放時間が短い構成としてもよい。4ラウンド目の開放時間を短くすることで、第2大入賞口37aへの入賞個数は少なくなることが期待され、第2大入賞口37aへの遊技球の入賞を発生させるか否かの選択をより純粋に行わせる観点からすると好ましい結果となる。
また、遊技者が第2大入賞口37aへの入賞を発生させようとしても、入賞が発生する場合と入賞が発生しない場合が想定される程度の期間開放する構成(具体的には、遊技球の発射周期である0.6sec程度開放)とすると、遊技者は自らの操作に従い第2大入賞口37aへの入賞が発生するか否かに注視することになり、更なる積極参加も期待できる。
(6)分岐保留用の確認処理において、第2結果表示部用保留エリアRbに保留されている保留情報を確認する期間として、開閉実行モードの開始から第3ラウンドが終了するまでとしたが、これに限定されない。具体的には、分岐保留用の確認処理において確認する期間の開始タイミングは当該開閉実行モードの契機となる遊技回の開始タイミング以降であればよく、当該期間の終了タイミングは教示演出を実行するよりも前のタイミングであればよい。例えば、当該期間の終了タイミングを、大当たり当選となる遊技回における変動表示の最終停止までとする構成や、開閉実行モードの開始時までとする構成としてもよい。分岐保留用の確認処理にて確認する第2結果表示部用保留エリアRbに保留情報が記憶されている場合とは高頻度サポートモードであることが想定されるところ、開閉実行モード中は低頻度サポートモードへ移行する点や、通常、高頻度サポートモード中は第2結果表示部用保留エリアRbの保留個数が常に上限個数(4個)となるよう遊技を行う点を考慮すると、分岐保留用の確認処理における確認対象を上記のようにしても、第2結果表示部用保留エリアRbの上限個数分の確認処理が可能と考えられる。
また、教示演出を実行するタイミングは、設定した期間後であれば4ラウンド目に限定されない。例えば、教示演出を開閉実行モードの開始時に行ってもよく、各ラウンドにて行ってもよく、開閉実行モード中の複数又は全てのラウンドにて行ってもよい。さらに、ラウンドとラウンドとの間の待機時間中に行ってもよく、通常演出を行うラウンド中に一時的に行ってもよい。
上記のうち教示演出を実行するタイミングが4ラウンド目よりも前のタイミングで行う構成を、上記(3)〜(5)にて挙げた構成に付加すると、遊技者は第2大入賞口37aへ入賞させるか否かを前もって判断することが可能となる。したがって、第2大入賞口37aへ遊技球を入賞させか否かの発射操作を、第2大入賞口37aの開放タイミングよりも前のタイミングから開始することが可能となり、第2大入賞口37aへ遊技球を入賞させるか否かの遊技をより良好に行うことができる。
(7)開閉実行モードにおける4ラウンド目を特別ラウンドとして第2大入賞口37aを開放する構成としたが、これに限定されない。例えば、(6)の構成のように分岐保留用の確認処理にて確認する期間を変更し教示演出を実行した後、又は教示演出を実行するラウンドであれば、1ラウンド目から3ラウンド目までのいずれかのラウンドを特別ラウンドとしてもよく、いずれのラウンドを特別ラウンドとするかを抽選により決定する構成としてもよい。これらの場合、大入賞口開閉処理(図15)においてステップS906のラウンドの確認を該当ラウンドに変更すること、又は、特別ラウンドを抽選して当該特別ラウンドか否かを確認することで実現可能である。
また、第2結果表示部用保留エリアRbに対応する保留情報が記憶されている場合には、開閉実行モード後において特別ラウンドとして別途、第2大入賞口37aを開放する構成としてもよい。この場合、分岐保留用の確認処理にて対応する保留情報が記憶されている場合にはフラグをセットし、大入賞口開閉処理(図15)のステップS906にて当該フラグを確認し第2大入賞口37aを開放する構成とするとよい。
さらに、第2可変入賞装置37を不具備として、第1可変入賞装置36において、これらの動作を実行してもよい。この場合、大入賞口開閉処理(図15)のステップS906にて、予め定められた特別ラウンド又は抽選にて決定した特別ラウンドに該当するか否かの確認処理を実行し、特別ラウンドの場合には、ステップS908にて第1大入賞口開放処理を実行するとともにフラグを格納し、ステップS913にて当該フラグを確認して特別ラウンドでの入賞の場合ステップS914にて第2入賞フラグを格納する構成とするとよい。
(8)教示演出の報知方法は、任意である。例えば、専用の表示装置において教示演出を行う構成としてもよく、さらには表示画面を有する表示装置ではなく、発光部、可動式の装飾部材又はスピーカ部などにより教示演出を行う構成としてもよい。
(9)上作動口38に係る当否抽選及び振分抽選による大当たり結果の種類と下作動口39に係る当否抽選及び振分抽選による大当たり結果の種類とが完全に同じとなる構成としてもよく、完全に異なる構成としてもよい。また、大当たり結果として、開閉実行モードが発生しないままサポートモードが高頻度サポートモードや低頻度サポートモードに移行することとなる大当たり結果を設定してもよい。
(10)保留個数は、第1結果表示部用保留エリアRaが4個であり、第2結果表示部用保留エリアRbが4個である構成に限定されることはなく、各3個又は各5個以上であってもよく、両保留個数が異なる構成としてもよい。
(11)下作動口39に設けられた電動役物39aのサポートモードとして、低頻度サポートモードの代わりに、電動役物39aが開放状態とならないサポート不可モードを設定してもよい。また、電動役物39aが閉鎖状態である状況であっても下作動口39への遊技球の入賞が発生し得る構成としてもよい。
(12)主制御装置60のRAM64に設けられた保留球格納エリア64aには、上作動口38用の保留エリアとして第1結果表示部用保留エリアRaと、下作動口39用の保留エリアとして第2結果表示部用保留エリアRbとが設けられていたが、これに代えて、保留情報を格納可能なエリアを上作動口38と下作動口39との総保留個数分備えるとともに、各エリアには、上作動口38及び下作動口39のいずれに対応しているかの情報を格納可能な部分エリアが設定された共通保留エリアを備える構成としてもよい。当該共通保留エリアの各エリアとしては、例えば、各エリアを1バイトなどの記憶領域として構成し、当該記憶領域の所定のビット部分を上作動口38及び下作動口39のいずれに対応しているかの情報を格納可能な部分エリアとして設定する構成が考えられる。
(13)通常大当たり結果となったことに対応した開閉実行モードと、分岐大当たり結果A,Bとなったことに対応した開閉実行モードと、で、ラウンド数や大入賞口36a,37aの開閉態様を同一としたが、これに限定されない。例えば、通常大当たり結果に対応する開閉実行モードのラウンド数を分岐大当たり結果A,Bよりも多くしてもよく少なくしてもよい。分岐大当たり結果Aと分岐大当たり結果Bとでラウンド数を相違させてもよい。第1大入賞口36aの開閉態様を大当たり結果の種類に応じて相違させ、大当たり結果の種類に応じて第1可変入賞装置36への入賞が期待できる遊技球の個数が相違する構成としてもよい。第2大入賞口37aの開閉態様を大当たり結果の種類に応じて異ならせ、第2大入賞口37aへの入賞が期待できる遊技球の個数が相違する構成としてもよい。いずれかの大当たり結果においては、第2大入賞口37aへの入賞が発生しない又は発生しにくい開閉態様となる構成としてもよい。
(14)内部モード移行処理において、第2大入賞口37aへの入賞が発生すれば必ず第2モードへ移行し第2大入賞口37aへの入賞が発生しなければ第1モードへ移行する構成としたが、これに限定されない。例えば、第2大入賞口37aへの遊技球の入賞個数によっていずれかのモードへ移行する構成としてもよい。また、第2大入賞口37aへの入賞タイミングによっていずれかのモードへ移行する構成としてもよい。さらに、第2可変入賞装置37に遊技球を振分可能な振分装置を設け、当該振分装置の所定の箇所に遊技球が入賞した場合に、いずれかのモードへ移行する構成としてもよい。
(15)内部モード移行処理において、第2大入賞口37aへの入賞が発生すれば第2モードに移行し入賞が発生しなければ第1モードへ移行する構成としたが、これに限定されない。例えば、第2大入賞口37aへの入賞が発生すれば第1モードに移行し入賞が発生しなければ第2モードに移行する構成としてもよい。
さらに、第2大入賞口37aへの入賞が発生すれば、それまでのモードと異なるモードへ移行する構成としてもよい。具体的には、第1モードにて開始された開閉実行モードにおいて第2大入賞口37aへの入賞が発生すると第2モードへ移行し、第2モードにて開始された開閉実行モードにおいて第2大入賞口37aへの入賞が発生すると第1モードへ移行する構成としてもよい。本構成の処理としては、内部モード移行処理にて第2入賞フラグの確認を行い、第2入賞フラグが格納されている場合には、第2モードフラグの確認を行う。この場合、第2モードフラグが格納されていれば第2モードフラグを消去し、第2モードフラグが格納されていなければ第2モードフラグを格納する。また、第2入賞フラグが格納されていない場合には、第2モードフラグはそのままの状態を保持する構成とするとよい。本構成においても、第2大入賞口37aへ遊技球の入賞を発生させるか否かによりその後の遊技状態を決定する、という遊技を行うことが可能である。
(16)内部モードを第1モードと第2モードとで、大当たり当選となる確率を同一としたが、これに限定されない。例えば、大当たり当選となる確率が相対的に高低となるように高確率モードと低確率モードとを設定してもよい。さらに、各モードにおいてそれぞれの大当たり結果となる確率がそれぞれ相違する構成としてもよい。これらの場合、それぞれ異なる当否テーブルを参照して大当たり当選であるか否かを判定する構成とするとよい。また、大当たり当選となる確率が同一であっても、内部的には異なる当否テーブルを参照する構成としてもよい。
(17)遊技盤31における第1可変入賞装置36と第2可変入賞装置37の配置位置は上記位置に限定されない。例えば、第1可変入賞装置36と第2可変入賞装置37を可変表示ユニット42の下方において、左右に並べて配置してもよい。また、上記の実施の形態における左右反対にそれぞれを配置してもよい。さらに、片方を可変表示ユニット42の上方に配置し、もう一方を可変表示ユニット42の下方に配置してもよい。いずれの場合においても、第2大入賞口37aが開放された場合に、第2大入賞口37aに遊技球を入球させるためには発射操作の変更が生じるため、遊技の多様化を図ることができる。また、第2大入賞口37aに遊技球を入賞させるか否かの判断をさせるという観点からすると、第2大入賞口37aへ遊技球を入球させるために発射操作の変更が生じない配置箇所としても良い。
(18)図柄表示装置51にて図柄の変動表示が行われている場合に、その図柄の変動表示が、上作動口38への遊技球の入賞に係るものか、下作動口39への遊技球の入賞に係るものかを表示するための始動対応表示領域が図柄表示装置51の表示画面において設定される構成としてもよい。この場合、当該始動対応表示領域は、上作動口38及び下作動口39のそれぞれに1対1で対応させて設定されていてもよく、上作動口38及び下作動口39に対して共通の領域を設定し、当該領域における表示内容により、いずれの作動口への入賞に係るものかを表示する構成としてもよい。
(19)上作動口38への入賞に基づく第1結果表示部用の振分テーブルでは、分岐大当たり結果A,Bに振分けられない構成としたが、これに限定されず、第1結果表示部用の振分テーブルにおいても、いずれかの分岐大当たり結果A,B、又は両方の分岐大当たり結果A,Bに振分けられる構成としてもよい。
さらに、当否抽選結果の種類はこれに限定されず、大当たり結果の種類をより多くしてもよく、少なくしてもよく、開閉実行モードにおけるラウンド数や開閉制御の態様が異なる大当たり結果を備える構成としてもよい。また、遊技結果の種類として内部モード及びサポートモードが変化しない特別外れ結果(小当たり)を設けてもよい。
さらに、例えば、所定の大当たり結果の場合にはその後の開閉実行モードにおいていずれかの確定演出を実行しやすい構成としてもよい。この場合、音声発光制御装置90の機能として、当該所定の大当たり結果の場合にはその大当たり結果に基づいて移行した高頻度サポートモードであることを示すフラグをRAM94の各種フラグ格納エリアに格納する処理を実行する機能を加えるとともに、教示演出決定処理にて当該フラグが格納されているか否かを判定し格納されている場合にはいずれかの確定演出を選択しやすいような演出決定処理を実行する機能を加え、更に開閉実行モード後に低頻度サポートモードへ移行する場合には当該フラグを消去する処理を実行する機能を加えるとよい。この構成によれば、当該所定の大当たり結果に基づいて移行する高頻度サポートモードは、他の種類の大当たり結果に基づいて移行する高頻度サポートモードよりも高頻度サポートモードが継続する確率が高くなる。したがって、当該所定の大当たり結果となることを遊技者は期待し、遊技をより多様なものとすることが可能となる。
(20)分岐保留用の確認処理では、第2結果表示部用保留エリアRbに対応する保留情報が記憶されているか否かを判定したが、これに限定されない。例えば、第1結果表示部用保留エリアRaに対応する保留情報が記憶されているか否かを判定する構成としてもよく、両者に記憶されているか否かを判定する構成としてもよい。この場合、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報を優先的に消化する構成としていることから、今回の開閉実行モードにて報知した内容が次の開閉実行モード後のサポートモードの高低に反映されない場合も生じるが、この構成においても、少なくとも2番目の開閉実行モード時においても分岐保留コマンドは送信されることから、3番目の開閉実行モード後に高頻度サポートモードとすべく、2番目の開閉実行モードにおいて第2大入賞口37aに入賞させるべきか否かを教示することが可能である。
(21)第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報を第1結果表示部用保留エリアRaに記憶された保留情報よりも先に消化する構成としたが、これに限定されず、第1結果表示部用保留エリアRaに記憶された保留情報を第2結果表示部用保留エリアRbに記憶された保留情報よりも先に消化させる構成としてもよく、各作動口38,39に入賞した順に消化する構成としてもよい。
(22)教示演出を表示した開閉実行モード後の各遊技回において、所定回数(例えば第2結果表示部用保留エリアRbの上限個数である4に対応させて4回)までは、表示継続時間が長くなる構成としてもよい。この場合、保留内連荘中の各開閉実行モードと開閉実行モードとの間の遊技回において、第2結果表示部用保留エリアRbの保留情報を消化するまで、すなわち次の開閉実行モードが開始するまでに、下作動口39に遊技球が入賞する可能性が高まる。したがって、教示演出を実行する確率を高めることができる。
(23)開閉実行モードの特別ラウンド(4ラウンド目)において第2大入賞口37aへの入賞が発生したか否かの情報を、エンディングコマンドとして開閉実行モードの終了時に音声発光制御装置90に送信し報知する構成としたが、当該情報の送信タイミング及び報知タイミングはこれに限定されない。少なくとも第2大入賞口37aへの入賞が発生した場合にはその入賞タイミング後であって、入賞が発生しなかった場合には当該特別ラウンドの終了タイミング後であればよい。例えば、入賞が発生した場合には、そのタイミングで送信し報知する構成としても良い。この場合、第2大入賞口37aへの入賞が発生し、第2入賞フラグを格納する処理(ステップS914)の後に、当該入賞が発生したことを示すコマンドを音声発光制御装置90への送信対象として設定し、通常処理(図10)におけるステップS401にて音声発光制御装置90へ送信する構成とするとよい。そして当該コマンドを受信した音声発光制御装置90は、第2大入賞口37aへの入賞が発生したことを教示する演出を実行するよう各機器を制御する構成とするとよい。
(24)保留情報を確認して分岐保留コマンドを送信するか否かの判定を、分岐保留用の確認処理において開閉実行モード中に行う構成としたが、入賞時や通常遊技回中に判定する構成としてもよい。例えば、分岐保留用の確認処理におけるステップS1202〜ステップS1210の処理を開閉実行モードに限らず実行する構成とし、保留情報内に大当たり当選となる保留情報が記憶されている場合には、それを示す当選フラグを格納する処理を実行し、当該当選フラグが格納されていて開閉実行モードである場合に分岐保留コマンドを送信する構成としてもよい。この場合、当該当選フラグが格納されていても開閉実行モードでない場合、すなわち各遊技回中である場合には分岐保留コマンドを送信せずに別のコマンドを送信する構成や、各遊技回中であっても分岐保留コマンドを送信する構成として音声発光制御装置90が遊技回中であるか開閉実行モード中であるかによって異なる報知を行う構成とするとよい。これらの場合、各遊技回中に上記各コマンドが送信された場合には、保留内にて大当たり当選となることを報知することが可能となる。さらにこの場合、保留内の大当たり当選の種類を報知することにより、高頻度サポートモードが終了してしまうことも報知することが可能となり、更に下作動口39へ遊技球を入球させるべきか否かの判断を遊技者にさせることができる。
(25)開閉実行モードの第3ラウンドの終了から第4ラウンドの開始までの待機期間を、その他のラウンド間の待機期間よりも長く設定してもよく、短く設定してもよい。例えば、上記各実施の形態では、ラウンド間の待機期間をいずれも2secとしているところ、第3ラウンドと第4ラウンドとの間の待機期間をそれよりも長い4secとしてもよく、それよりも短い1secとしてもよい。第3ラウンドと第4ラウンドとの間の待機期間をその他のラウンド間の待機期間よりも長く設定した場合、分岐保留用の確認処理にて、全保留情報分の確認処理を実行するのにより十分な期間が確保され、好ましい。
(26)通常大当たり結果となることに基づいて4ラウンドの開閉実行モードへ移行し、その後高頻度サポートモードへ移行する構成としたが、これに限定されない。例えば、開閉実行モードにおける大入賞口36a,37aの開閉態様として、入賞の発生が期待できない低入賞開閉態様が含まれる構成とし、第1結果表示部用の振分テーブルにおける通常大当たり結果に基づく開閉実行モードでは、当該低入賞開閉態様にて大入賞口36a,37aを開閉する構成としてもよい。また、高頻度サポートモードの種類として、サポート回数の制限を設けた回数制限ありの高頻度サポートモードが含まれる構成とし、第1結果表示部用の振分テーブルにおける通常大当たり結果に基づく高頻度サポートモードは、所定回数(例えば5回)の回数制限ありの高頻度サポートモードとする構成としてもよい。これらの場合、出球率を抑制しつつ興趣向上を図ることができる。特に回数制限ありの高頻度サポートモードとすることにより、通常遊技状態からの大当たり当選を、連荘を開始させるか否かのチャンスゾーンの契機とすることが可能となり、興趣向上を図るうえで好ましい。また、第2結果表示部用の振分テーブルにおける通常大当たり結果においても、これらの構成を適用してもよい。特に、第2結果表示部用の振分テーブルにおける通常大当たり結果に基づく高頻度サポートモードを回数制限ありの高頻度サポートモードとすると、当該開閉実行モード終了後は高頻度サポートモードが終了するか否か(再度いずれかの大当たり結果に当選し高頻度サポートモードを引き戻すか否か)のチャンスゾーンとすることができ、連荘に抑揚がつき好ましい。
(27)上記各実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示部から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組み合わせが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンに対しても、本発明の一部を適用できる。
さらに、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも本発明の一部を適用できる。
<上記各実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
特徴1.予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段(例えば、主制御装置60のMPU62におけるステップS1001、ステップS1004、ステップS1005及びステップS1010の処理を実行する機能)と、
当該移行判定手段の判定結果が遊技状態を遊技者にとって有利な有利状態(例えば高頻度サポートモード)に移行させることに対応した結果となったことに基づいて、遊技状態を前記有利状態に移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS1002、ステップS1006及びステップS1013の処理を実行する機能)と、
を備えた遊技機において、
前記移行手段は、
所定のタイミング(開閉実行モードの4ラウンド目)で遊技者が特定事象を発生させた(第2大入賞口37aに遊技球を入賞させる)ことを少なくとも一の条件として前記有利状態に移行させる第1特別移行手段(例えば主制御装置60のMPU62におけるステップS1006の処理を実行する機能)と、
前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させない(第2大入賞口37aに遊技球を入賞させない)ことを少なくとも一の条件として前記有利状態に移行させる第2特別移行手段(例えば主制御装置60のMPU62におけるステップS1013の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴1によれば、所定のタイミングで特定事象を発生させた場合に有利状態に移行することもあれば、所定のタイミングで特定事象を発生させない場合に有利状態に移行することもある。これにより、所定のタイミングで特定事象を発生させるか否かの遊技者の判断が、その後に有利状態に移行するか否かの重要な要素となる。したがって興趣向上を図ることができる。
特徴2.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態とに切り換わり可能な可変入球手段(第1可変入賞装置36、第2可変入賞装置37)と、
当該可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62における大入賞口開閉処理を実行する機能)と、
前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段(払出装置71)と、
前記移行判定手段の判定結果が特定結果となったことに基づいて前記可変入球制御を行う特定制御状態に移行させる特定状態移行手段(主制御装置60のMPU62における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備え、
前記所定のタイミングは、前記特定制御状態中に存在することを特徴とする特徴1に記載の遊技機。
特徴2によれば、移行対応結果となったことに基づいて可変入球制御が行われる特定制御状態に移行する。この特定制御状態中の所定のタイミングで特定事象を発生させるか否かにより、第1特別移行手段又は第2特別移行手段によって有利状態に移行する。したがって、特定制御状態中の遊技への注目度を高められる。
特徴3.前記特定事象の発生とは、前記可変入球手段に遊技球が入球することであり、
前記特定制御状態は、前記可変入球制御手段により前記可変入球制御が複数回行われる状態であり、
前記所定のタイミングは前記特定制御状態中の一の可変入球制御に含まれていることを特徴とする特徴2に記載の遊技機。
特徴3によれば、特定制御状態中に可変入球手段に遊技球を入球させることで特典付与手段により特典を得ることができるとともに、そのうち一の可変入球制御において遊技球を入球させるか否かによって有利状態に移行するか否かが決定する。したがって、特定制御状態中の他の可変入球制御においては、特定事象の発生とは関係なく遊技球を可変入球手段に入球させることが可能となり、特定制御状態の有利度を低下させることなく上述の効果を奏することが可能となる。
特徴4.前記特定制御状態中の前記可変入球制御が1回行われる場合の単位態様として、可変入球手段への入球が期待できる遊技球の個数及び前記特典付与手段により付与される前記特典のうち、少なくとも一方が他の単位態様よりも少ない特別単位態様が含まれており、
前記可変入球制御手段は、前記所定のタイミングが含まれる前記一の可変入球制御を当該特別単位態様で実行するものであることを特徴とする特徴3に記載の遊技機。
特徴4によれば、所定のタイミングが含まれる一の可変入球制御は、可変入球手段への入球が期待できる遊技球の個数及び特典付与手段により付与される特典のうち、少なくとも一方が他の単位態様よりも少ない特別単位態様で実行される。これにより、所定のタイミングで特定事象を発生させるか否かの選択を、より純粋に行うことが可能となる。
特徴5.抽選処理を実行する抽選手段(第1の実施の形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1005及びステップS1010の処理を実行する機能であり、第2の実施の形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1605及びステップS1610の処理を実行する機能)を備え、
前記第1特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させ、且つ前記抽選手段の抽選結果が特定の結果(第1の実施の形態では、ステップS1005において第2モードフラグが格納されていることであり、第2の実施の形態では、ステップS1605において第2入賞フラグが格納されていること)となったことに基づいて、前記有利状態に移行させ、
前記第2特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させずに、且つ前記抽選手段の抽選結果が特定の結果(第1の実施の形態では、ステップS1005において第2モードフラグが格納されていないことであり、第2の実施の形態では、ステップS1610において第2入賞フラグが格納されていないこと)となったことに基づいて、前記有利状態に移行させるものであることを特徴とする特徴1乃至4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴5によれば、有利状態に移行する条件として、遊技者が特定事象を発生させるか否かという条件だけでなく、抽選の結果が条件として含まれるため、有利状態の移行態様に不規則性を与えることが可能となる。よって、興趣向上が図られる。
特徴6.前記特定事象の発生は、前記抽選手段における前記抽選処理の契機とならないものであることを特徴とする特徴5に記載の遊技機。
特徴6によれば、特定事象の発生は、抽選手段における抽選処理の契機とならない。したがって特徴5の遊技機において、特定事象を発生させるか否かという条件と、抽選手段の結果という条件と、が明確に区別され、特定事象を発生させるか否かの選択の重要性を高めることが可能となる。
特徴7.前記第1特別移行手段が前記有利状態に移行させる場合の条件となる前記特定の結果と、前記第2特別移行手段が前記有利状態に移行させる場合の条件となる前記特定の結果とは異なる結果であることを特徴とする特徴5又は特徴6に記載の遊技機。
特徴7によれば、いずれかの特別移行手段により有利状態へ移行するための条件として、特定事象の発生の選択と、抽選結果とが一致する必要がある。これにより、有利状態に移行するための条件が複雑化し、興趣向上が図られる。
特徴8.前記抽選手段の抽選結果には、前記所定のタイミングで前記特定事象を発生させたか否かに関係なく前記有利状態に移行させない抽選結果が含まれていないことを特徴とする特徴7に記載の遊技機。
特徴8によれば、特定事象の発生如何に関係なく、有利状態に移行しないという事象は生じない。これにより、特定事象を発生させるか否かの選択の重要度が高まり、遊技への積極参加を図ることが可能となる。
特徴9.前記抽選手段の抽選結果には、前記所定のタイミングで特定事象を発生させたか否かに関係なく前記有利状態に移行させる抽選結果が含まれていることを特徴とする特徴5乃至8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴9によれば、特定事象の発生如何に関係なく、有利状態に移行するという事象が生じる。これにより、特定事象を発生させるか否かの選択の重要度を極度に高めすぎず、遊技者は安心して遊技を行うことができる。
特徴10.前記所定のタイミングで特定事象を発生させた場合と発生させなかった場合とで異なる遊技状態に設定する状態設定手段(主制御装置60のMPU62における内部モード移行処理を実行する機能)を備え、
当該状態設定手段により設定された状態は、少なくとも複数の抽選回に亘って継続される状態であり、
前記第1特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させたことで前記状態設定手段により設定された状態(第2モード)である状況で前記抽選結果が特定の結果となったことに基づいて、前記有利状態に移行させるものであり、
前記第2特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させなかったことで前記状態設定手段により設定された状態(第1モード)である状況で前記抽選結果が特定の結果となったことに基づいて、前記有利状態に移行させるものであることを特徴とする特徴5乃至9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴10によれば、所定のタイミングで遊技者が特定事象を発生させるか否かによって異なる遊技状態に設定される。、この設定された状態は少なくとも複数の抽選回に亘って継続する。そして、第1特別移行手段は、特定事象を発生させたことで設定された状態である状況で抽選結果が特定の結果となったことに基づいて有利状態に移行させ、第2特別移行手段は、特定事象を発生させなかったことで設定された状態である状況で抽選結果が特定の結果となったことに基づいて有利状態に移行させる。これにより、所定のタイミングで特定事象を発生させるか否かの遊技者の選択を、後の抽選回での有利状態に移行させる否かという条件に反映させる、という斬新な遊技とすることが可能となる。
特徴11.前記抽選結果に応じて、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態に移行させる特定移行手段(主制御装置60のMPU62における遊技状態移行処理の機能を実行する機能)を備え、
前記所定のタイミングは前記特定遊技状態中に発生し、
前記第1特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させ、且つ当該所定のタイミングが含まれる特定遊技状態の終了後において前記抽選手段の抽選結果が前記特定遊技状態への移行が発生する特定の結果となったことに基づいて、当該特定遊技状態後の遊技状態を前記有利状態に移行させるものであり、
前記第2特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させずに、且つ当該所定のタイミングが含まれる特定遊技状態の終了後において前記抽選手段の抽選結果が前記特定遊技状態への移行が発生する特定の結果となったことに基づいて、当該特定遊技状態後の遊技状態を前記有利状態に移行させるものであることを特徴とする特徴5乃至10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴11によれば、所定のタイミングは特定遊技状態中に発生する。また第1特別移行手段は、特定事象を発生させた特定遊技状態の終了後においてさらに特定遊技状態への移行が発生した場合、当該特定遊技状態後の遊技状態を有利状態に移行させ、第2特別移行手段は、特定事象を発生させなかった特定遊技状態の終了後においてさらに特定遊技状態への移行が発生した場合に、当該特定遊技状態後の遊技状態を有利状態に移行させる。これにより、特定遊技状態中に遊技者が特定事象を発生させるか否かによって、その後に移行する特定遊技状態後の遊技状態を相違させる、という斬新な遊技とすることが可能となる。
特徴12.前記抽選手段は、予め定められた取得条件が成立したことに基づいて特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置60のMPU62における情報取得処理を実行する機能)と、当該情報取得手段の取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する取得情報記憶手段(第1結果表示部用保留エリアRa、第2結果表示部用保留エリアRb)と、を備え、当該取得情報記憶手段に記憶されている特別情報を利用して抽選用判定処理(主制御装置60のMPU62におけるステップS701の処理)を順次実行する構成であり、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報であって前記所定のタイミングよりも後の抽選回において前記抽選用判定処理の実行対象となる特別情報に、所定の特別情報が含まれていることを少なくとも一の条件として、前記所定のタイミングに前記特定事象を発生させるべきであるか否かの特別報知を実行する特別報知手段(音声発光制御装置90のMPU92における教示演出決定処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴5乃至11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴12によれば、所定のタイミングよりも後の抽選回において抽選用判定処理の実行対象となる特別情報に、所定の特別情報が含まれていることを少なくとも一の条件として、所定のタイミングに特定事象を発生させるべきであるか否かの特別報知が行われる。したがって、遊技者は所定のタイミングに特定事象を発生させるべきか否かを知ることができる。これにより、取得情報記憶手段に特別情報を多く記憶している状態とすることのメリットを高めることが可能となる。
特徴13.前記抽選用判定処理の対象となった特別情報が前記所定の特別情報である場合、遊技状態を遊技者に有利な特定遊技状態に移行させる特定移行手段を備え、
前記第1特別移行手段及び前記第2特別移行手段は、前記有利状態に遊技状態を移行させる場合、前記特定遊技状態の後の遊技状態を前記有利状態に移行させるものであることを特徴とする特徴12に記載の遊技機。
特徴13によれば、特徴12の遊技機において、特別報知に従って遊技者が遊技を行った場合、遊技者に有利な特定遊技状態の後の遊技状態が有利状態に移行する。これにより、特定遊技状態への移行に対応した特別情報が記憶されることのメリットを高めることが可能となる。
特徴14.前記所定のタイミングは前記特定遊技状態中に発生し、
前記第1特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させ、且つ当該所定のタイミングが含まれる特定遊技状態の終了後において前記抽選手段の抽選結果が前記特定遊技状態への移行が発生する特定の結果となったことに基づいて、当該特定遊技状態後の遊技状態を前記有利状態に移行させ、
前記第2特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させずに、且つ当該所定のタイミングが含まれる特定遊技状態の終了後において前記抽選手段の抽選結果が前記特定遊技状態への移行が発生する特定の結果となったことに基づいて、当該特定遊技状態後の遊技状態を前記有利状態に移行させ、
前記特別報知手段は、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報のうち、前記所定の特別情報であって最初に前記抽選用判定処理の対象となる前記所定の特別情報に対応する前記特別報知を行うものであることを特徴とする特徴13に記載の遊技機。
特徴14によれば、所定のタイミングは特定遊技状態中に発生し、特定事象を発生させるか否かによってその後に移行する特定遊技状態後の遊技状態が相違する構成において、取得情報記憶手段に記憶されている特別情報のうち、所定の特別情報であって最初に抽選用判定処理の対象となる所定の特別情報に対応する特別報知が行われる。換言すれば、所定のタイミングが含まれる特定遊技状態後にさらに特定遊技状態が複数連続する場合であっても、所定のタイミングが含まれる特定遊技状態の次に移行する特定遊技状態後の遊技状態を相違させるべく特別報知が行われる構成である。したがって、特別報知に従って遊技を行った結果を次の特定遊技状態後の遊技状態に反映させることが可能となる。
特徴15.前記抽選手段は、予め定められた第1取得条件(上作動口38に遊技球が入賞)が成立したことに基づいて特別情報を取得する第1情報取得手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS201の処理を実行する手段)と、当該第1情報取得手段の取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する第1取得情報記憶手段(第1結果表示部用保留エリアRa)と、予め定められた第2取得条件(下作動口39に遊技球が入賞)が成立したことに基づいて前記特別情報を取得する第2情報取得手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS206の処理を実行する手段)と、当該第2情報取得手段の取得した特別情報を、複数の数として予め定められた規定数を上限として記憶する第2取得情報記憶手段(第2結果表示部用保留エリアRb)と、を備え、前記第1取得情報記憶手段又は前記第2取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報を利用して抽選用判定処理を実行する構成であり、
前記抽選用判定処理は、前記第2取得情報記憶手段に前記特別情報が記憶されている場合には、前記第1取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報よりも先に前記第2取得情報記憶手段に記憶されている前記特別情報を利用するものであり、
前記特別報知手段は、前記第2取得情報記憶手段に記憶されている前記所定の特別情報に対応する前記特別報知を実行するものであることを特徴とする特徴12乃至14のいずれか1に記載の遊技機。
特徴15によれば、第2取得情報記憶手段に特別情報が記憶されている場合には、第1取得情報記憶手段に記憶されている特別情報よりも先に、第2取得情報記憶手段に記憶されている特別情報を利用して抽選用判定処理が実行される構成において、特別報知手段は、第2取得情報記憶手段に記憶されている所定の特別情報に対応する特別報知を行う。したがって、仮に第1取得情報記憶手段に記憶されている所定の特別情報に対応する特別報知を行うと、特別報知の内容が先に抽選用判定処理される第2取得情報記憶手段の所定の特別情報に対応するものと異なることになり、内容を反映させることができないが、本構成によればその不具合を解消することができる。
特徴16.遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段(遊技球発射機構81)と、
前記遊技領域に対して設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球可能であって、遊技球が入球し易い開状態となることが可能であり、且つそれよりも入球しにくい閉状態とすることが可能な始動入球部(下作動口39)と、
前記始動入球部を前記開状態とした後に前記閉状態に切り換える始動入球制御を実行する始動入球制御手段(主制御装置60のMPU62における電役サポート処理を実行する機能)と、
を備え、
当該始動入球制御手段は、前記始動入球部の制御状態として、前記始動入球制御が行われる受入状態(高頻度サポートモード)と、当該受入状態よりも前記始動入球制御が行われる頻度が低い又は行われない非受入状態(低頻度サポートモード)とを有しており、
前記移行判定手段は、前記始動入球部への入球が発生したことに基づいて前記判定を行うものであり、
前記第1特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させたことを少なくとも一の条件として前記受入状態に移行させるものであり、
前記第2特別移行手段は、前記所定のタイミングで遊技者が前記特定事象を発生させないことを少なくとも一の条件として前記受入状態に移行させるものであることを特徴とする特徴1乃至15のいずれか1に記載の遊技機。
特徴16によれば、始動入球部に遊技球を入球させることによって移行判定手段により判定が行われる。すなわち、移行手段により有利状態に移行する可能性がある。また、始動入球部は開状態と閉状態とに遷移可能となっており、第1特別移行手段又は第2特別移行手段により移行する有利状態は、始動入球部の始動入球制御が行われる受入状態である。したがって、第1特別移行手段又は第2特別移行手段によって受入状態となると、移行判定手段の移行判定がより多く行われることになり、有利状態に移行する可能性が高くなる。これにより、受入状態となることの注目度を高めることが可能となる。
10…パチンコ機、38…上作動口、39…下作動口、51…図柄表示装置、60…主制御装置、62…MPU、63…ROM、64…RAM、90…音声発光制御装置、100…表示制御装置。

Claims (1)

  1. 遊技者による発射操作に基づいて、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、
    前記遊技領域に設けられ、当該遊技領域を流下する遊技球が入球しやすい第1状態とそれよりも入球しにくい又は入球が不可な第2状態とに切り換わり可能な可変入球手段と、
    前記可変入球手段を前記第1状態とした後に前記第2状態に切り換える可変入球制御を実行する可変入球制御手段と、
    前記可変入球手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、
    予め定められた条件が成立したことに基づいて、遊技状態を移行させるか否かの判定を行う移行判定手段と、
    前記移行判定手段の判定結果が特定結果となったことに基づいて、前記可変入球制御手段によるラウンドを複数回に亘って実行可能な特定制御状態に移行させる特定状態移行手段と、
    を備えた遊技機において、
    前記特定制御状態の終了後に、遊技者にとって有利な有利状態に移行させることが可能な有利状態移行手段と、
    前記有利状態移行手段により有利状態に移行させるか否かを判定する有利状態判定手段と、
    を備え、
    前記有利状態判定手段は、
    前記特定制御状態の移行の契機となった前記特定結果の種類を判定することが可能な第1手段と、
    前記特定制御状態における特定のラウンド回において、前記可変入球手段への遊技球の入球が発生した場合に入球判定することが可能な第2手段と、
    を備え、
    前記特定結果の種類が第1種類であって前記入球判定があった場合に有利状態に移行させると判定することが可能であり、前記特定結果の種類が前記第1種類とは異なる第2種類であって前記入球判定がない場合に有利な状態に移行させると判定することが可能であり、
    前記特定結果の種類に対応する報知を実行することが可能な手段を備えていることを特徴とする遊技機。
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