JP2018197225A - 還元剤及びそれを用いたギ酸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高圧を要せず、カルボニル基を有する物質を還元できる還元剤の提供。【解決手段】式(1)〜式(4)で表される化合物の一つを含有する還元剤。(X1〜X10は、H又は全体として電子供与機能を発揮する官能基、Y1〜Y11は、H又は全体として電子吸引機能を発揮する官能基;Mは遷移金属;Zは陰イオン)【選択図】なし
Description
本発明は、電気化学的に二酸化炭素を還元することができる還元剤及びそれを用いたギ酸の製造方法に関する。
大気中の二酸化炭素の増加による地球温暖化や、化石燃料から得られる工業原料の将来的な不足を解決するため、太陽光エネルギー等の再生可能エネルギーを用いて、二酸化炭素を効率よく有効な化学物質に変換する技術が望まれている。
H.Ohtsu and K.Tanaka, Angew.Chem.Ed., 2012, 51,9792
H.Ohtsu, K.Tsuge and K.Tanaka, Journal of Photochemistry and Photobiology A : Chemistry., 2015, 313, 163
特許文献1では、反応時に、3MPa前後の高圧が必要であり、合成に多大なエネルギーを必要とする。さらに原料の水素は石油化学工業からの副生ガスが主に使われているために、製造場所からの高圧状態での運搬に多大なコストを要する。
非特許文献1、2の方法により二酸化炭素をギ酸に還元する事は可能であるが、塩基性雰囲気で反応を行なうため、プロトン濃度が低く、水素源が十分確保できない。その結果、還元機能が再生されず、化学量論以下のギ酸しか生成されないという問題がある。
非特許文献1、2の方法により二酸化炭素をギ酸に還元する事は可能であるが、塩基性雰囲気で反応を行なうため、プロトン濃度が低く、水素源が十分確保できない。その結果、還元機能が再生されず、化学量論以下のギ酸しか生成されないという問題がある。
上記課題を鑑み、本発明は、高圧を要せず、カルボニル基を有する物質を還元できる還元剤を提供することである。具体的には、例えば、二酸化炭素と水から、電気化学的に効率よくギ酸を製造するための還元剤及びそれを用いたギ酸の製造方法を提供することを課題とする。
本発明に係る還元剤は、
式(1)で表される第1の化合物、式(2)で表される第2の化合物、式(3)で表される第3の化合物及び式(4)で表される第4の化合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする。
(各式中、X1〜X10は、それぞれ互いに独立した水素原子であるか又は全体として電子供与機能を発揮する官能基と同一視できるものであり、Y1〜Y11は、それぞれ互いに独立した水素原子であるか又は全体として電子吸引機能を発揮する官能基と同一視できるものであり、Mは配位数6の錯体構造を可能とする遷移金属であり、Zは有機または無機の陰イオンであり、Rは炭素数1〜10のアルキル基である。)
式(1)で表される第1の化合物、式(2)で表される第2の化合物、式(3)で表される第3の化合物及び式(4)で表される第4の化合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする。
(各式中、X1〜X10は、それぞれ互いに独立した水素原子であるか又は全体として電子供与機能を発揮する官能基と同一視できるものであり、Y1〜Y11は、それぞれ互いに独立した水素原子であるか又は全体として電子吸引機能を発揮する官能基と同一視できるものであり、Mは配位数6の錯体構造を可能とする遷移金属であり、Zは有機または無機の陰イオンであり、Rは炭素数1〜10のアルキル基である。)
本発明に係る還元剤を用いることにより、酸性、常圧の条件下、電気化学的なエネルギー又は光化学的なエネルギーによって化学量論以上の水素アニオンを発生させ、さらに過電位の低減によりエネルギー効率を向上させることができるため、効率よくカルボニル基を有する物質を還元することができ、例えば二酸化炭素からギ酸を製造することができる。
さらに、本発明の還元剤においては、錯体内にCO基を有するか、またはそのメタラサイクル化合物を用いる事により、水素アニオンは、発生した後に再生することができるため、触媒的に還元反応を促進することができる。
また、上記還元剤は、公知の化合物から容易に合成することが可能である。
さらに、本発明の還元剤においては、錯体内にCO基を有するか、またはそのメタラサイクル化合物を用いる事により、水素アニオンは、発生した後に再生することができるため、触媒的に還元反応を促進することができる。
また、上記還元剤は、公知の化合物から容易に合成することが可能である。
本発明に係る還元剤を用いた反応は、カルボニル基を有する物質のカルボニル基炭素に、本発明に係る還元剤から発生する水素アニオンが求核付加反応することにより、相当する還元された物質が得られるものである。カルボニル基を有する物質としては、置換基を有してもよい環状又は鎖状のアルデヒド、ケトン、エステル、カルボン酸など、或いは一酸化炭素又は二酸化炭素などが挙げられる。本発明に係る還元剤を用いることにより、例えば二酸化炭素からギ酸を製造することができる。
本発明に係るギ酸の製造方法は、
酸性条件下において、上記の還元剤により、
二酸化炭素を電気化学的又は光化学的に還元する事を特徴とする。
酸性条件下において、上記の還元剤により、
二酸化炭素を電気化学的又は光化学的に還元する事を特徴とする。
また、本発明に係るギ酸の製造方法は、
前記還元剤により生成された水素アニオンにより二酸化炭素を還元することを特徴とする。
前記還元剤により生成された水素アニオンにより二酸化炭素を還元することを特徴とする。
本発明のギ酸の製造方法によれば、上記還元剤を酸性条件下に用いることで、二酸化炭素と水の電気化学的又は光化学的な酸化−還元反応によりギ酸を製造することができる。
また上記還元剤は、電気化学的又は光化学的に繰り返し水素アニオンを生成させる再生可能な還元剤として機能し、この生成した水素アニオンによって二酸化炭素を還元することで効率的に化学量論以上のギ酸を製造することができる。
また上記還元剤は、電気化学的又は光化学的に繰り返し水素アニオンを生成させる再生可能な還元剤として機能し、この生成した水素アニオンによって二酸化炭素を還元することで効率的に化学量論以上のギ酸を製造することができる。
本発明に係るギ酸の製造方法は、
前記還元剤の使用量が、ギ酸の生成量1molに対して0.001mol以上1.0mol未満の範囲であることを特徴とする。
前記還元剤の使用量が、ギ酸の生成量1molに対して0.001mol以上1.0mol未満の範囲であることを特徴とする。
上記還元剤の使用量をこの範囲とすることにより、効率よくギ酸を製造することができる。
本発明に係る二酸化炭素を還元する還元剤を用いることにより、酸性、常圧の条件下、電気化学的なエネルギーによって化学量論以上の水素アニオンを発生させることができ、それにより効率よくギ酸を製造することができる。
また、上記還元剤は、公知の化合物から容易に合成することが可能である。
また、上記還元剤は、公知の化合物から容易に合成することが可能である。
本発明に係るギ酸の製造方法は、
酸性条件下において上記還元剤により、
二酸化炭素を電気化学的に還元することを特徴とする。
酸性条件下において上記還元剤により、
二酸化炭素を電気化学的に還元することを特徴とする。
また、本発明に係るギ酸の製造方法は、
前記還元剤により生成された水素アニオンにより二酸化炭素を還元することを特徴とする。
前記還元剤により生成された水素アニオンにより二酸化炭素を還元することを特徴とする。
本発明のギ酸の製造方法によれば、二酸化炭素を還元する上記還元剤を酸性条件下に用いることで、二酸化炭素と水の電気化学的な酸化−還元反応によりギ酸を製造することができる。
また上記還元剤は、電気化学的に繰り返し水素アニオンを生成させる再生可能な還元剤として機能し、この生成した水素アニオンによって二酸化炭素を還元することで効率的に化学量論以上のギ酸を製造することができる。
また上記還元剤は、電気化学的に繰り返し水素アニオンを生成させる再生可能な還元剤として機能し、この生成した水素アニオンによって二酸化炭素を還元することで効率的に化学量論以上のギ酸を製造することができる。
本発明に係るギ酸の製造方法は、
前記還元剤の使用量が、ギ酸の生成量1molに対して0.001mol以上1.0mol未満の範囲であることを特徴とする。
前記還元剤の使用量が、ギ酸の生成量1molに対して0.001mol以上1.0mol未満の範囲であることを特徴とする。
二酸化炭素を還元する上記還元剤の使用量をこの範囲とすることにより、効率よくギ酸を製造することができる。
本発明における第1、第2、第3、第4、第5及び第6の化合物は、酸性条件下で電気化学的又は光化学的エネルギーを与えることにより水素アニオンを生成することができる。生成された水素アニオンが二酸化炭素等と反応することにより、ギ酸アニオンを経てギ酸が生成される。
その結果、従来のような高圧を要せず、低コストでギ酸の製造が可能である。
さらに、太陽光エネルギー等により得られた電力により電気化学的にギ酸を製造することで、再生可能エネルギーを化学物質に変換して貯蔵することも可能となる。
その結果、従来のような高圧を要せず、低コストでギ酸の製造が可能である。
さらに、太陽光エネルギー等により得られた電力により電気化学的にギ酸を製造することで、再生可能エネルギーを化学物質に変換して貯蔵することも可能となる。
下記式(101)及び式(102)で表される化合物(101)及び化合物(102)は、例えば以下のプロセスで合成することができる。
なお、式(101)、式(102)は、それぞれ上記式(5)、式(6)と同じである。
なお、式(101)、式(102)は、それぞれ上記式(5)、式(6)と同じである。
ルテニウム(Ru)に2,2’:6’,2”−ターピリジン(以下、「tpy」と略記する)が配位したRu(tpy)Cl3と、2−(ピリジン−2−イル)−5,10−ジヒドロベンゾ[b][1,5]−ナフチリジン(以下、「pbn」と略記する)とを塩化リチウムのエタノール溶液中で反応させる。
その後、ヘキサフロロリン酸アンモニウムでアニオン交換することで下記式(104)で表される化合物(104)を得る。
その後、ヘキサフロロリン酸アンモニウムでアニオン交換することで下記式(104)で表される化合物(104)を得る。
上記化合物(104)を、1.5MPa〜2.5MPaの加圧下の一酸化炭素で処理することで下記式(105)で表される化合物(105)を得る。
化合物(105)を、例えば、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンなどの酸化剤で処理することにより上記化合物(101)を得ることができる。
さらに上記式(102)で表される化合物(102)は、化合物(105)を1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5]のような強塩基性化合物で処理することにより収率よく合成することができる。
化合物(101)及び化合物(102)の一方又は両方を還元剤として、例えば図1に示すような電気分解装置の作用側の電解槽に溶解して通電することにより、電気化学的に繰り返し水素アニオンを生成させることができる。生成された水素アニオンによって二酸化炭素を還元することでギ酸を製造することができる。
上記還元剤の使用量は、好適には、ギ酸の生成量1molに対して0.001mol以上1.0mol未満の範囲である。還元剤の使用量がこの範囲であると効率よくギ酸を製造することができる。
以下、実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例により制限されるものではない。
<合成例1:化合物(104)の合成>
0.5mmol(220.3mg)のRu(tpy)Cl3、0.5mmol(128.6mg)のpbn及び0.69mmol(29.1mg)の塩化リチウムに、33mLのエタノールと11mLの水の混合物を加え、10分間攪拌した。
次に、110mLのトリエチルアミンを上記反応混合物に加え、その溶液を110℃の温度で30分間還流した。
上記溶液を室温まで冷却した後、2mLの容積まで濃縮し、それを5w/v%のヘキサフロロリン酸アンモニウム水溶液中に注いだ。
沈殿物をろ過し、真空中で乾燥する事により、85%の収率で、化合物(104)が合成された。
0.5mmol(220.3mg)のRu(tpy)Cl3、0.5mmol(128.6mg)のpbn及び0.69mmol(29.1mg)の塩化リチウムに、33mLのエタノールと11mLの水の混合物を加え、10分間攪拌した。
次に、110mLのトリエチルアミンを上記反応混合物に加え、その溶液を110℃の温度で30分間還流した。
上記溶液を室温まで冷却した後、2mLの容積まで濃縮し、それを5w/v%のヘキサフロロリン酸アンモニウム水溶液中に注いだ。
沈殿物をろ過し、真空中で乾燥する事により、85%の収率で、化合物(104)が合成された。
なお、合成物の分子構造の同定には、高分解能エレクトロスプレーイオン化質量分析法(以下、「HR−ESI−MS」と記す)を使用した。また、元素分析装置(CHNS分析装置)により、C、H、O、N等の組成比を同定した。
HR−ESI−MSの測定結果を以下に示す
HR−ESI−MSの測定結果を以下に示す
HR−ESI−MS:m/z=627.0606[M−PF6]+(using [Ru(tpy)(bpy)Cl]+ as the internal standard).
Anal. Calcd for C32H22ClF6N6PRu.H2O:C, 48.65;H, 3.06;N, 10.64.
Found:C, 48.77;H, 3.11;N, 10.44.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数が化合物(104)と一致することが確認された。
Anal. Calcd for C32H22ClF6N6PRu.H2O:C, 48.65;H, 3.06;N, 10.64.
Found:C, 48.77;H, 3.11;N, 10.44.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数が化合物(104)と一致することが確認された。
<合成例2:化合物(105)の合成>
0.25mmol(190mg)の化合物(104)を含んだ水溶性懸濁液(35mL)をオートクレーブに入れ、2MPaの一酸化炭素雰囲気下、150℃の温度で15時間攪拌を行った。
室温まで冷却した後、一酸化炭素の圧力を開放し、反応後の溶液をろ過した。
次に1gの粉末NH4PF6をろ過液に混ぜた。生成した黄色の固体を無水アセトニトリル/ジエチルエーテル中で再結晶化した。
その結果、化合物(105)が74%の収率で合成された。
0.25mmol(190mg)の化合物(104)を含んだ水溶性懸濁液(35mL)をオートクレーブに入れ、2MPaの一酸化炭素雰囲気下、150℃の温度で15時間攪拌を行った。
室温まで冷却した後、一酸化炭素の圧力を開放し、反応後の溶液をろ過した。
次に1gの粉末NH4PF6をろ過液に混ぜた。生成した黄色の固体を無水アセトニトリル/ジエチルエーテル中で再結晶化した。
その結果、化合物(105)が74%の収率で合成された。
なお、合成物の分子構造の同定には、HR−ESI−MS、赤外線吸収スペクトル法(以下、「IR」と記す)法及び核磁気共鳴スペクトル法(以下、「NMR」と記す)を使用した。また、元素分析装置(CHNS分析装置)により、C、H、O、N等の組成比を同定した。
HR−ESI−MS、IR及びNMRの測定結果を以下に示す。
HR−ESI−MS、IR及びNMRの測定結果を以下に示す。
HR−ESI−MS:m/z=311.0530[M−2PF6]2+(using[Ru(tpy)2]2+ as the internal standard).
Anal. Calcd for C33H24F12N6OP2Ru:C, 43.48; H, 2.65; N,9.22.
Found:C, 43.29;H, 2.63;N, 8.99.
Anal. Calcd for C33H24F12N6OP2Ru:C, 43.48; H, 2.65; N,9.22.
Found:C, 43.29;H, 2.63;N, 8.99.
IR:(KBr,cm−1) 1988(CO).
1H NMR(400MHz,CD3CN):δ8.61−8.59(m,2H),8.56−8.51(m,1H),8.45−8.43(d,J=7.6Hz,2H),8.22−8.20(d,J=9.2Hz,1H),8.17−8.13(m,3H),8.02(s,1H),7.95−7.94(m,2H),7.93−7.90(m,1H),7.49−7.48(m,1H),7.47−7.45(m,2H),7.23−7.18(m,1H),7.16−7.15(m,1H),7.14−7.12(m,1H),6.98−6.96(m,2H),6.93−6.91(d,J=8Hz,1H),5.12(s,2H).
13C NMR(100MHz,CD3CN):δ195.5,157.8,157.4,157.2,155.7,147.6,147.4,147.2,141.8,141.7,141.4,137.4,130.2,129.9,129.3,126.8,126.5,126.3,125.4,123.4,123.3,122.9,119.7,115.2,41.1.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数、C−O結合、H及びC周囲の分子構造が、化合物(105)と一致することが確認された。
13C NMR(100MHz,CD3CN):δ195.5,157.8,157.4,157.2,155.7,147.6,147.4,147.2,141.8,141.7,141.4,137.4,130.2,129.9,129.3,126.8,126.5,126.3,125.4,123.4,123.3,122.9,119.7,115.2,41.1.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数、C−O結合、H及びC周囲の分子構造が、化合物(105)と一致することが確認された。
<化合物(101)の合成>
30mLのアセトニトリルと198μmol(44.9mg)の2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンを混合し、上記溶液を180μmol(164.1mg)の化合物(105)を含む10mLのアセトニトリル溶液中に滴下し、室温で一時間攪拌した。
反応溶液を約1mLの容積まで濃縮し、5w/v%のヘキサフロロリン酸アンモニウム水溶液中に注いだ。
生成した沈殿物をろ過し、真空中で乾燥する事により、97%の収率で化合物(101)を合成した。
30mLのアセトニトリルと198μmol(44.9mg)の2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンを混合し、上記溶液を180μmol(164.1mg)の化合物(105)を含む10mLのアセトニトリル溶液中に滴下し、室温で一時間攪拌した。
反応溶液を約1mLの容積まで濃縮し、5w/v%のヘキサフロロリン酸アンモニウム水溶液中に注いだ。
生成した沈殿物をろ過し、真空中で乾燥する事により、97%の収率で化合物(101)を合成した。
なお、合成物の分子構造の同定には、HR−ESI−MS、IR及びNMRを使用した。また、元素分析装置(CHNS分析装置)により、C、H、O、N等の組成比を同定した。
HR−ESI−MS、IR及びNMRの測定結果を以下に示す。
HR−ESI−MS、IR及びNMRの測定結果を以下に示す。
HR−ESI−MS:m/z=310.0516[M−2PF6]2+ (using [Ru(tpy)2]2+ as the internal standard).
Anal. Calcd for C33H22F12N6OP2Ru.H2O:C, 42.73;H, 2.61;N, 9.06.
Found:C, 42.55;H, 2.60;N,8.89.
Anal. Calcd for C33H22F12N6OP2Ru.H2O:C, 42.73;H, 2.61;N, 9.06.
Found:C, 42.55;H, 2.60;N,8.89.
IR:(KBr,cm−1) 2000(CO).
1H NMR(400MHz,CD3CN):δ10.06(s,1H),9.12−9.09(d,J=9.2Hz,1H),8.93−8.90(d,J=9.2Hz,1H),8.74−8.72(d,J=8.4Hz,1H),8.67−8.64(m,2H),8.62−8.58(m,1H),8.49−8.47(d,J=8Hz,2H),8.42−8.40(d,J=8Hz,1H),8.38−8.36(d,J=8.8Hz,1H)8.22−8.18(m,1H),8.16−8.09(m,3H),7.87−7.83(t,J=7.5Hz,1H),7.67−7.66(d,J=5.6Hz,2H),7.49−7.45(m,1H),7.40−7.39(d,J=4.8Hz,1H),7.37−7.34(m,2H).
13C NMR(100MHz,CD3CN):δ195.5,161,158,157.2,156.3,155.7,151.7,149.4,145.5,143.5,143,142.1,141.6,137.8,134.6,130.5,130.2,130.1,130.03,130,129.9,128,126.6,126.4,124.5.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数、C−O結合、H及びC周囲の分子構造が、化合物(101)と一致することが確認された。
13C NMR(100MHz,CD3CN):δ195.5,161,158,157.2,156.3,155.7,151.7,149.4,145.5,143.5,143,142.1,141.6,137.8,134.6,130.5,130.2,130.1,130.03,130,129.9,128,126.6,126.4,124.5.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数、C−O結合、H及びC周囲の分子構造が、化合物(101)と一致することが確認された。
<化合物(102)の合成>
グローブボックス中で、30mLのアセトニトリル中に0.082mmol(75mg)の合成例2で合成した化合物(105)を溶解し、0.24mmol(30μL)の1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5を溶液中に滴下し、30分間攪拌した。
その後、反応容器をグローブボックスから取り出し、さらに室温で30分間混合した。 溶媒をロータリーエバポレーターで完全に蒸発させ、得られた固体をジエチルエーテルで洗浄し(15mLを3回)、乾燥する事により、98%の収率で化合物(102)を合成した。
グローブボックス中で、30mLのアセトニトリル中に0.082mmol(75mg)の合成例2で合成した化合物(105)を溶解し、0.24mmol(30μL)の1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5を溶液中に滴下し、30分間攪拌した。
その後、反応容器をグローブボックスから取り出し、さらに室温で30分間混合した。 溶媒をロータリーエバポレーターで完全に蒸発させ、得られた固体をジエチルエーテルで洗浄し(15mLを3回)、乾燥する事により、98%の収率で化合物(102)を合成した。
なお、合成物の分子構造の同定には、HR−ESI−MS、IR及びNMRを使用した。また、元素分析装置(CHNS分析装置)により、C、H、O、N等の組成比を同定した。
HR−ESI−MS、IR及びNMRの測定結果を以下に示す。
HR−ESI−MS、IR及びNMRの測定結果を以下に示す。
HR−ESI−MS:m/z=619.0763[M−PF6]+ (using [Ru(tpy)(bpy)Cl]+ as the internal standard).
Anal. Calcd for C33H21F6N6OPRu:C, 51.91;H, 2.77;N, 11.01.
Found:C, 51.98;H, 2.59;N,10.89.
Anal. Calcd for C33H21F6N6OPRu:C, 51.91;H, 2.77;N, 11.01.
Found:C, 51.98;H, 2.59;N,10.89.
IR:(KBr,cm−1) 1572(C=O)
1H NMR(400MHz,CD3CN):δ8.95−8.91(m,2H),8.87−8.85(m,1H),8.82−8.80(d,J=7.6Hz,1H),8.59−8.57(d,J=8.4Hz,2H),8.48−8.46(d,J=8.4Hz,2H),8.35−8.33(d,J=8.8Hz,1H),8.21−8.17(t,J=8.0Hz,1H),8.11−8.08(m,1H),7.87−7.83(m,3H),7.73−7.72(d,J=4.4Hz,1H),7.65−7.61(m,1H),7.38−7.35(t,J=6.4Hz,1H),7.32−7.30(d,J=5.2Hz,2H),7.06−7.02(m,2H).
13C NMR(100MHz,CD3CN):δ261.1,157.9,155.4,155.1,154.8,154.7,152.8,151.5,148,146.1,145.9,138.7,137.6,134.4,132.7,132.4,129.9,129.4,128,127.6,127.4,125.5,124.9,124.4,123,121.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数、C−O結合、H及びC周囲の分子構造が、化合物(102)と一致することが確認された。
13C NMR(100MHz,CD3CN):δ261.1,157.9,155.4,155.1,154.8,154.7,152.8,151.5,148,146.1,145.9,138.7,137.6,134.4,132.7,132.4,129.9,129.4,128,127.6,127.4,125.5,124.9,124.4,123,121.
以上の結果より、合成物に含有されるC、H、Nの質量数、C−O結合、H及びC周囲の分子構造が、化合物(102)と一致することが確認された。
<ギ酸の製造:実施例1>
図1の例に示すように、作用電極にグラファイト電極1、対極に白金電極2を用いた実験用電気分解装置10において、アニオン交換膜3で仕切られた、対極側電解槽4には、アセトニトリル:水(CH3CN:H2O)=13:1(容積比)の混合溶媒20mLを入れ、作用電極側電解槽5には、アセトニトリル:水(CH3CN:H2O)=13:1の混合溶媒に1mM濃度に化合物(101)を溶解した溶液を入れた。なお、20μmolの化合物(101)を使用した。
また、支持電解質としては、0.1M濃度のテトラブチルアンモニウムヘキサフルオロフォスフェート(TBAPF6と略記する)を用いて、酸性条件とした。
常圧下での二酸化炭素のバブリングにより、溶液を二酸化炭素で飽和し、参照電極6(飽和カルメロ電極(SCE))に対して、−1.27Vの定電圧を12時間印加して、還元反応を行った。
電気分解中にセル内の電流量をモニターし、作用電極で発生する一酸化炭素(CO)及び水素(H2)はガスクロマトグラフィーにより定量分析し、ギ酸(HCOOH)はキャピラリー電気泳動法により定量分析し、それぞれの生成量を決定した。
図1の例に示すように、作用電極にグラファイト電極1、対極に白金電極2を用いた実験用電気分解装置10において、アニオン交換膜3で仕切られた、対極側電解槽4には、アセトニトリル:水(CH3CN:H2O)=13:1(容積比)の混合溶媒20mLを入れ、作用電極側電解槽5には、アセトニトリル:水(CH3CN:H2O)=13:1の混合溶媒に1mM濃度に化合物(101)を溶解した溶液を入れた。なお、20μmolの化合物(101)を使用した。
また、支持電解質としては、0.1M濃度のテトラブチルアンモニウムヘキサフルオロフォスフェート(TBAPF6と略記する)を用いて、酸性条件とした。
常圧下での二酸化炭素のバブリングにより、溶液を二酸化炭素で飽和し、参照電極6(飽和カルメロ電極(SCE))に対して、−1.27Vの定電圧を12時間印加して、還元反応を行った。
電気分解中にセル内の電流量をモニターし、作用電極で発生する一酸化炭素(CO)及び水素(H2)はガスクロマトグラフィーにより定量分析し、ギ酸(HCOOH)はキャピラリー電気泳動法により定量分析し、それぞれの生成量を決定した。
<ギ酸の製造:実施例2>
化合物(101)の代わりに化合物(102)を用いる以外は実施例1と同様にして還元反応を行った。
発生する一酸化炭素(CO)及び水素(H2)はガスクロマトグラフィーにより定量分析し、ギ酸(HCOOH)はキャピラリー電気泳動法により定量分析し、それぞれの生成量を決定した。
化合物(101)の代わりに化合物(102)を用いる以外は実施例1と同様にして還元反応を行った。
発生する一酸化炭素(CO)及び水素(H2)はガスクロマトグラフィーにより定量分析し、ギ酸(HCOOH)はキャピラリー電気泳動法により定量分析し、それぞれの生成量を決定した。
<ギ酸の製造:比較例>
化合物(101)の代わりに水素アニオンを発生しない式(106)で表される化合物(106)を用いる以外は実施例1と同様にして還元反応を行った。
発生する一酸化炭素(CO)及び水素(H2)はガスクロマトグラフィーにより定量分析し、ギ酸(HCOOH)はキャピラリー電気泳動法により定量分析し、それぞれの生成量を決定した。
化合物(101)の代わりに水素アニオンを発生しない式(106)で表される化合物(106)を用いる以外は実施例1と同様にして還元反応を行った。
発生する一酸化炭素(CO)及び水素(H2)はガスクロマトグラフィーにより定量分析し、ギ酸(HCOOH)はキャピラリー電気泳動法により定量分析し、それぞれの生成量を決定した。
表1に示すとおり、比較例では20μmolの化合物(106)の使用で、4μmolのギ酸が検出された。
従って、ギ酸1molの生成に必要な化合物(106)は5molであった。
従って、ギ酸1molの生成に必要な化合物(106)は5molであった。
一方、化合物(101)、化合物(102)を用いた場合は、それぞれ、75μmol、105μmolのギ酸が検出された。
従って、ギ酸1molの生成に必要な化合物(101)及び化合物(102)は、それぞれ約0.27mol及び約0.19molであり、化合物(106)と比較し1桁少ない使用量でギ酸を製造する。
すなわち、比較例に比べ実施例1及び実施例2では、1桁以上効率的にギ酸の製造が可能であり、化合物(101)及び化合物(102)の還元剤としての有意性を立証することができた。
従って、ギ酸1molの生成に必要な化合物(101)及び化合物(102)は、それぞれ約0.27mol及び約0.19molであり、化合物(106)と比較し1桁少ない使用量でギ酸を製造する。
すなわち、比較例に比べ実施例1及び実施例2では、1桁以上効率的にギ酸の製造が可能であり、化合物(101)及び化合物(102)の還元剤としての有意性を立証することができた。
このように化合物(101)及び化合物(102)は、少ない使用量で効率的にギ酸の製造が可能である。さらに下に示す式(107)〜(110)に示される化合物(107)〜(110)により、電気分解に要する電位を低減し、エネルギー効率を向上させることも可能である。
化合物(107)〜(110)は、上記化合物(101)、化合物(102)において、配位子であるpbnに水素原子または電子供与性基(X1〜X10、R)、tpyに水素原子または電子吸引性基(Y1〜Y11)が付加されたものであり、X1〜X10は、それぞれ互いに独立し、同一または異なっていてもよく、Y1〜Y11は、それぞれ互いに独立し、同一または異なっていてもよい。
化合物(107)〜(110)は、上記化合物(101)、化合物(102)において、配位子であるpbnに水素原子または電子供与性基(X1〜X10、R)、tpyに水素原子または電子吸引性基(Y1〜Y11)が付加されたものであり、X1〜X10は、それぞれ互いに独立し、同一または異なっていてもよく、Y1〜Y11は、それぞれ互いに独立し、同一または異なっていてもよい。
但し、電子供与性基(X1〜X10、R)は、全ての官能基が電子供与性基である必要は無く、全体として電子供与機能を発揮する官能基と同一視できるものであれば、その一部に電子供与機能を発揮しない官能基が含まれていてもよい。このことは、電子吸引性基(Y1〜Y11)についても同様で有り、すなわち、電子吸引性基(Y1〜Y1)は、全ての官能基が電子吸引性基である必要は無く、全体として電子吸引機能を発揮する官能基と同一視できるものであれば、その一部に電子供与機能を発揮しない官能基が含まれていてもよい。
ここで、電子供与性基、電子吸引性基を付加する合成方法について説明する。
(電子供与性基)
・配位子pbn骨格内の置換基X1〜X10については、例えば、アルキルリチウムと反応する事により、ビピリジルの部分にアルキル基を導入する事が可能になる。
・配位子pbn骨格内の置換基Rについては、適切な溶媒中で還流する事により、アルキルハロゲン化物と触媒が反応し、アルキル化を導入する事が可能になる。
(電子吸引性基)
・配位子tpy骨格内の置換基Y1〜Y11については、一例としては、まずtpyとアルキルリチウムとを反応させてアルキル基を導入し、更に、それを酸化してカルボン酸に変換したうえでエステル化またはアミド化をすることによりエステル基またはアミド基を導入することができる。また、市販の電子吸引基を有するtpyを用いることもできる。
(電子供与性基)
・配位子pbn骨格内の置換基X1〜X10については、例えば、アルキルリチウムと反応する事により、ビピリジルの部分にアルキル基を導入する事が可能になる。
・配位子pbn骨格内の置換基Rについては、適切な溶媒中で還流する事により、アルキルハロゲン化物と触媒が反応し、アルキル化を導入する事が可能になる。
(電子吸引性基)
・配位子tpy骨格内の置換基Y1〜Y11については、一例としては、まずtpyとアルキルリチウムとを反応させてアルキル基を導入し、更に、それを酸化してカルボン酸に変換したうえでエステル化またはアミド化をすることによりエステル基またはアミド基を導入することができる。また、市販の電子吸引基を有するtpyを用いることもできる。
Mは、上記実施例の化合物(101)及び化合物(102)ではRuを使用したが、Ruに限定されず、配位数6の錯体構造を可能とする遷移金属であればよい。
Zは、有機または無機の陰イオンであり、Rは炭素数1〜10のアルキル基である。
X1〜X10の電子供与性基として、例えばアルキル基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、トリアルキルアミノ基等を使用することができる。
Y1〜Y11の電子求引性基として、例えばニトロ基、シアノ基、トシル基、ハロゲン、アリール基、アシル基等を使用することができる。
Zとして、例えば、PF6 −、BF4 −、ClO4 −、F−、Cl−、Br−、SbF6 −、BrO4 −、IO4 −等の陰イオンを使用することができる。
Zは、有機または無機の陰イオンであり、Rは炭素数1〜10のアルキル基である。
X1〜X10の電子供与性基として、例えばアルキル基、アルコキシ基、アミノ基、水酸基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、トリアルキルアミノ基等を使用することができる。
Y1〜Y11の電子求引性基として、例えばニトロ基、シアノ基、トシル基、ハロゲン、アリール基、アシル基等を使用することができる。
Zとして、例えば、PF6 −、BF4 −、ClO4 −、F−、Cl−、Br−、SbF6 −、BrO4 −、IO4 −等の陰イオンを使用することができる。
Y1〜Y11の電子求引性基として、エステル基又はアミド基等を使用してもよい。
このように本発明の化合物(107)〜(110)を含む還元剤を用いることにより、二酸化炭素等を還元する水素アニオンを発生する際の過電圧を小さくできる。その結果、エネルギー効率を向上させることができる。
また、本発明の化合物(107)〜(110)を含む還元剤においては、錯体内にCO基を有するか、またはそのメタラサイクル化合物を用いる事により、再生可能な水素アニオン供給源となり、触媒的にギ酸を生成する事が可能になる。
また、本発明の化合物(107)〜(110)を含む還元剤においては、錯体内にCO基を有するか、またはそのメタラサイクル化合物を用いる事により、再生可能な水素アニオン供給源となり、触媒的にギ酸を生成する事が可能になる。
また、水素アニオンは二酸化炭素のカルボニル基を還元するものであり、従ってカルボニル基を有する物質の還元触媒として使用することができる。
なお、上記実施形態においては、電気的に励起することにより還元反応を生じさせたが、励起エネルギーを供給する形態は電気に限らず、光により励起エネルギーを供給する光化学反応により還元反応を生じさせてもよい。
近年、再生可能エネルギーを貯蔵する方法として、太陽光発電、風力発電等で生成される余剰電力を用いて水を電気分解し水素を製造するパワーツーガス(Power to Gas)技術の実証実験も進んでおり、一部、実用化されている。
本発明によれば、太陽光発電、風力発電から発生する余剰電力を用いて、二酸化炭素と水から電気分解によりギ酸を生成するパワーツーフューエル(Power to Fuel)への応用展開が期待できる。
本発明によれば、太陽光発電、風力発電から発生する余剰電力を用いて、二酸化炭素と水から電気分解によりギ酸を生成するパワーツーフューエル(Power to Fuel)への応用展開が期待できる。
1 グラファイト電極
2 白金電極
3 アニオン交換膜
4 対極側電解槽
5 作用電極側電解槽
6 参照電極
10 電気分解装置
2 白金電極
3 アニオン交換膜
4 対極側電解槽
5 作用電極側電解槽
6 参照電極
10 電気分解装置
Claims (8)
- 酸性条件下において請求項1記載の還元剤により、
二酸化炭素を電気化学的又は光化学的に還元することを特徴とするギ酸の製造方法。 - 前記還元剤により生成された水素アニオンにより二酸化炭素を還元する
ことを特徴とする請求項2記載のギ酸の製造方法。 - 前記還元剤の使用量が、ギ酸の生成量1molに対して0.001mol以上1.0mol未満の範囲であることを特徴とする請求項2又は3記載のギ酸の製造方法。
- 酸性条件下において請求項5記載の還元剤により、
二酸化炭素を電気化学的に還元することを特徴とするギ酸の製造方法。 - 前記還元剤により生成された水素アニオンにより二酸化炭素を還元する
ことを特徴とする請求項6記載のギ酸の製造方法。 - 前記還元剤の使用量が、ギ酸の生成量1molに対して0.001mol以上1.0mol未満の範囲であることを特徴とする請求項6又請求項7記載のギ酸の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017101103 | 2017-05-22 | ||
JP2017101103 | 2017-05-22 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018197225A true JP2018197225A (ja) | 2018-12-13 |
Family
ID=64662566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018045671A Pending JP2018197225A (ja) | 2017-05-22 | 2018-03-13 | 還元剤及びそれを用いたギ酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018197225A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3862360A1 (en) * | 2020-02-10 | 2021-08-11 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, organic light-emitting device including the same, and electronic apparatus including the organic light-emitting device |
-
2018
- 2018-03-13 JP JP2018045671A patent/JP2018197225A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3862360A1 (en) * | 2020-02-10 | 2021-08-11 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Organometallic compound, organic light-emitting device including the same, and electronic apparatus including the organic light-emitting device |
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