上述したように、従来、パチンコ機等の遊技機の背面側には、遊技に関わる各種制御を行う各種制御装置や、遊技球を払出す払出機構などが上下左右に並べられるようにして配設されている。制御装置としては、例えば遊技の統括的な制御を行う主制御装置、遊技球の払出装置を制御する払出制御装置、表示演出を行うための表示装置を制御する表示制御装置、スピーカやランプ等を制御する音声ランプ制御装置等が配設されている。
近年では、制御装置のメイン制御部を構成する中央処理装置(CPU)等の電子部品の高性能化や制御用データ量の増加に伴い、制御基板に実装される各種電子部品が増加傾向にあるため、制御基板ひいては当該制御基板を収納する樹脂ケース(基板ボックス)のサイズも大型化する傾向にある。例えば、表示装置として液晶表示装置などが採用されており、この液晶表示部が興趣の向上を図るために徐々に大型化される傾向にあるため、これに一体的に組付けられる表示制御装置の大きさも液晶表示部に比例して大きくなってきている。そのため、遊技機背面側において表示装置(表示制御装置)が占める占有面積も大きくなってきており、他の制御装置は、上記表示装置の設置スペースを避けるように設置しなければならず、設置しづらくなってきているのが現状である。
また、制御基板に実装されているCPU等の電子部品は発熱を伴うため、従来より制御装置においては、例えば制御基板を収納する基板ボックスに放熱孔を設けるなど電子部品から生じる熱を効率良く逃がすための種々の放熱対策がとられている。
上述したように、近年では、演出機能の多様化などにより、制御基板には、処理速度の速いCPU等、より高性能な電子部品が搭載されるようになってきている。例えば、液晶表示装置などを制御する表示制御基板には、処理速度の速いCPUや画像処理装置(VDP)などが搭載され、より多彩な表示演出が可能となっている。
一般に、CPU等の処理速度、つまり動作クロック周波数が上がると、それに伴って消費電力が大きくなり、発生する熱量も増加する。このように樹脂ケース内に多量の熱が発生するようになると、上述した放熱孔だけでは十分に熱を逃しきれず、電子部品の発する熱により制御装置が誤作動を起してしまうおそれがある。従って、高性能な電子部品を搭載した近年の制御装置では、冷却ファン等の送風手段を取付けるなど、より効率の高い放熱対策が求められる(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、遊技機背面側には、限られた設置スペースの中で制御装置など数多くの機器が設置されていることから、上記送風手段を備えた所定の制御装置(基板ボックス)に近接(又は当接)して他の制御装置が配置されることがある。この場合、両者の設置間隔が狭すぎると、十分な通気スペースが確保できず、送風手段を備えた制御装置の近接側壁面に開口した排気口からは効率よく排気を行うことができないことも懸念される。
このような不具合に鑑み、制御装置同士が近接配置される場合には、両制御装置を前後にずらして通気スペースを確保することも考えられるが、遊技機を設置する遊技ホールの島設備のスペースとの関係上、制御装置等の設置スペースを奥行き方向に拡張するにも限界がある。つまり、遊技機背面側に、制御装置など数多くの機器を設置する場合には、これら各種機器を上下左右方向のみならず、前後方向にも、よりコンパクトに配置したい。また、制御基板のサイズを大きくしたり、新たな機器を増設するための拡張性を確保するためにも、複数の制御装置が並設される場合には、できる限り、それらの前後方向における位置を一致させ、無駄なく効率よく配置し、遊技機背面側の機構が奥行き方向に拡大しないようにすることが好ましい。
なお、上記課題は、遊技機背面側等に限らず、限られた設置スペースの中で制御装置など数多くの機器が設置される他の遊技機にも該当する問題である。すなわち、上記パチンコ機に限らず、スロットマシン等の他の遊技機にも該当する問題である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、制御装置の放熱性能を損なうことなく、制御装置等の設置スペースをより大きく確保し、設置スペースの有効利用を図ることのできる遊技機を提供することにある。
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段を項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.所定の契機に基づき抽選を行い、当該抽選により当選結果が得られた場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる遊技機であって、
第1制御基板(例えば副制御基板)を収容した第1基板ボックスと、第2制御基板(例えば主制御基板)を収容した第2基板ボックスとを備え、
前記第1基板ボックス及び第2基板ボックスは、それぞれ各種電子部品が実装された前記各制御基板の実装面に相対向して配置される表壁部と、前記各制御基板の裏面に相対向して配置される裏壁部と、前記各制御基板の周縁部に相対向して配置される周壁部とを備えた略箱状をなし、前記両制御基板の実装面が同一方向を向くように上下又は左右に並んで配置され、かつ、前後方向における互いの配置位置が重なるように前記周壁部の一部が互いに隣接して配置された遊技機において、
前記第1基板ボックスの内側に向け送風する送風手段を備えるとともに、
前記第1基板ボックスのうち、少なくとも前記第2基板ボックスと隣接する側の所定箇所においては、前記周壁部及び前記表壁部の連接部において前記第1制御基板に対し傾斜した傾斜壁部を備えるとともに、当該傾斜壁部において排気口を備えていることを特徴とする遊技機。
上記手段1によれば、第1基板ボックスの内側へ向け送風する送風手段を備えることにより、例えばCPU等の高熱を発する電子部品など所定の電子部品に対し、第1基板ボックス内の空気よりも冷たい外気を集中的に送風し、当該電子部品を効率良く冷却することができるようになる。
さらに、上記送風手段を備えた第1基板ボックスにおいて、第2基板ボックスと隣接した箇所に上記傾斜壁部及びそこに開口した排気口を設けることにより、隣接した第2基板ボックスに妨げられることなく、通気性を十分に確保することができる。結果として、効率よく排気を行うことができ、放熱性能の低下を抑制することができる。
加えて、第2基板ボックスと隣接した箇所の側壁部から排気口を省略することも可能となる。このようにすれば、隣接する第2基板ボックスに対し熱風が吹きつけられることもなくなるため、隣接する第2基板ボックス(第2制御基板)に与える影響を低減することができる。ひいては、隣接した第1、第2両基板ボックス間に通気スペースを確保する必要もなくなるため、両基板ボックスを密着させることも可能となる。その結果、両基板ボックスを互いに当接するまで拡張することが可能となり、制御基板の大型化にも良好に対処できるとともに、限られた設置スペースの有効利用を図ることができる。
結果として、第1基板ボックスの放熱性能を損なうことなく、両基板ボックスを設置するためのより大きなスペースを確保しやすくなる。
勿論、両基板ボックスを前後方向にずらして配置する必要もないため、前後方向における設置スペースの有効利用を図ることができる。つまり、基板ボックス等の設置スペースの奥行き方向への拡張を抑え、無駄なく効率よく、よりコンパクトに基板ボックス等を配置することができる。ひいては、新たな機器を増設するための拡張性を確保しつつ、遊技機を設置する遊技ホールの島設備等の設置スペースが比較的狭い場合にも良好に対処できる。
なお、上記第1基板ボックスと第2基板ボックスとの関係は、1対1の関係のみならず、1対複数の関係にも適用できる。つまり、第1基板ボックスの上下左右側部のうちの少なくとも一側部において第2基板ボックスが配置された構成において適用することができる。例えば第1基板ボックスの上側に1つと、左側に1つそれぞれ基板ボックスが設けられた構成に対応することができる。
また、両基板ボックスが「周壁部の一部が互いに隣接して配置され」ることには、両基板ボックスの周壁部が近接して配置されることは勿論のこと、当接して配置される場合も含まれる。
手段2.前記第1基板ボックス及び第2基板ボックスは、それぞれの前記表壁部の前後方向位置が同一又は略同一位置にとなるよう配設されていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
上記手段2によれば、傾斜壁部の排気口からの排気性能(放熱性能)を確保しつつ、両基板ボックスをよりコンパクトに配置することができる。結果として、上記手段1の作用効果をより高めることができる。なお、両基板ボックスの前後幅が異なる場合や、配置構成など構造上の事情により、両基板ボックスの表壁部の位置が合わない場合には、一方の基板ボックスの裏側にスペーサ等を配置して両表壁部の位置を合わせることとなる。この際、場合によっては、一方の基板ボックスの裏側に比較的広いスペースを確保することができる場合もある。この場合、例えば、新たな機器を増設する場合等にも対応しやすくなり、遊技機の機種変更等に際して汎用性が高くなる。つまり、両基板ボックスの表壁部の位置を合わせることで、両基板ボックスをよりコンパクトに配置して、設置スペースの奥行き方向への拡張を抑えつつも、一方の基板ボックスの裏側のスペースを有効に活用できる。
手段3.前記送風手段が、前記第1制御基板の実装面に相対向して配置されるとともに、
前記第1基板ボックス及び第2基板ボックスの表壁部に対向して配置され、少なくとも前記送風手段の設けられた範囲を覆うカバー体を備えたことを特徴とする手段1又は2に記載の遊技機。
上記手段3によれば、第1制御基板に実装された電子部品に対し効率よく外気を当てることができる。また、両基板ボックスの表壁部、すなわち送風手段の吸気側において当該送風手段に対向して配置されたカバー体を備えることにより、第1基板ボックス内への塵や埃等の異物の侵入を抑制することができる。結果として、塵や埃等の異物の侵入抑制と、電子部品の冷却効率の向上との両立を図ることができる。
手段4.前記送風手段は、前記第1制御基板に実装された電子部品のうち特定の電子部品に相対向して配置され、当該特定の電子部品に向けて送風することを特徴とする手段3に記載の遊技機。
上記手段4によれば、特定の電子部品を集中的に冷却することができるので、効率よく特定の電子部品を適正温度に保つことができる。
手段5.前記カバー体は、前記傾斜壁部の設けられた範囲を覆うとともに、前記排気口に対応して排気孔を備えていることを特徴とする手段3又は4に記載の遊技機。
上記手段5によれば、カバー体に排気孔を備えることにより、傾斜壁部の排気口からの排気性能(放熱性能)の低下を抑制することができる。
手段6.前記第2制御基板は、当該第2制御基板の外部の電気部品との間で信号の送信又は受信を行うための端子部を前記実装面に具備してなり、当該端子部が露出した状態で前記第2基板ボックスに収容され、
前記電気部品に電気的に接続されてなるケーブルコネクタが、前記両基板ボックスの裏側から当該両基板ボックス間の隙間を通して、当該両基板ボックスの表側に引き出されるとともに、当該ケーブルコネクタのコネクタが前記第2制御基板の端子部に接続される構成であって、
前記カバー体は、少なくとも前記第2制御基板の端子部に対向する位置においては、当該端子部に接続された前記ケーブルコネクタのコネクタの取外し方向側を覆う構成であって、
前記第1基板ボックスに前記傾斜壁部が設けられることによって、前記ケーブルコネクタのケーブルの湾曲を許容する逃げ部が形成されることを特徴とする手段3乃至5のいずれかに記載の遊技機。
近年、例えばケーブルコネクタや端子部に別途の基板を取付ける、所謂「ぶら下げ」と称される行為等の悪質行為が問題となっている。この点、上記手段6によれば、端子部及び当該端子部に接続されたケーブルコネクタのコネクタがカバー体により覆われる。従って、コネクタを不正に取り外した上で、所謂ぶら下げ基板を装着したり、制御基板を不正品に取り替える等の悪質な行為を行おうとしても、カバー体を取外さない限りは、当該カバー体が邪魔をしてコネクタの取外しが困難となっていることから、そのような行為を抑止することができる。
さらに、上記カバー体を基板ボックスにできる限り近づけて配置し、端子部に接続されたコネクタを取外しにくくすることも考えられる。
しかし、上述してきたように、カバー体を基板ボックスに近接配置した場合には、両者間の隙間が狭くなり、例えば基板ボックスの角部等においてケーブルを過度に折り曲げたりしないと、ケーブルコネクタを配線できなくなるおそれが出てくる。また、一般的に、ケーブルコネクタのケーブル長は、制御基板の端子部との接続作業等を考慮して、ある程度余裕をもって設定されているため、そのケーブル余剰部分が無理に曲げられた状態でカバー体と基板ボックスとの間に収容されてしまうおそれもある。結果的に、ケーブルコネクタへの悪影響が懸念される。
特に、限られた設置スペースの中で基板ボックスなど数多くの機器が設置され、基板ボックス同士が近接して配置されている場合や、ケーブルコネクタのケーブルが複数線よりなるもの、比較的太いものなどを使用した場合等においては、上記不具合がより顕著に現われやすい。また、外部の電気部品の位置又はその端子部の位置と、当該電気部品等とケーブルコネクタを介して接続される制御基板の端子部の位置とが左右方向において異なる場合には、前記ケーブルコネクタに左右方向への撓みも加わるため、当該ケーブルコネクタがより大きく撓みやすく、上記不具合がさらに顕著に現われやすい。
この点、本手段のように、第2基板ボックスと隣接する側の第1基板ボックスの角部を面取りしたような傾斜壁部を有することにより、ケーブルの湾曲を許容するスペース、すなわち逃げ部が形成される。これにより、第1基板ボックスと第2基板ボックスと隣接配置した場合でも、ケーブルコネクタを過度に折り曲げることなく、余裕をもって撓ませて配線できるため、ケーブルコネクタへの悪影響も低減できる。ひいては、カバー体を両基板ボックスにより近づけて配置することも可能となるため、さらなる不正抑止効果の向上を図ることができる。
なお、上記「第2制御基板の外部の電気部品」としては、例えば上記「第1制御基板」、「遊技領域に設けられ遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる起因となる入球手段に対応して設けられた入球検出手段」、「遊技領域に設けられ遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる際に作動させられる可変入賞装置に対応して設けられた駆動手段」、各種電気部品を中継する「中継基板」等が挙げられる。
手段7.前記コネクタと前記カバー体との距離が、前記コネクタの取外しに必要な距離(差込量)よりも短く設定されることを特徴とする手段6に記載の遊技機。
上記手段7によれば、カバー体が取外されない限り、ケーブルコネクタのコネクタの接続を解除することができなくなり、上記手段6の不正行為抑止効果がより確実に奏される。
手段8.前記傾斜壁部の側へ前記ケーブルを誘導するガイド部を備えたことを特徴とする手段6又は7に記載の遊技機。
上記手段8によれば、ガイド部を備えることにより、傾斜壁部の側、すなわち第2基板ボックスとは反対方向へケーブルを誘導して、ケーブルが湾曲した状態となるのを助長することができ、上記手段6の折曲げ抑制効果がより確実に奏される。
手段9.前記第2制御基板は、遊技の統括的な制御を行う主制御基板であることを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の遊技機。
上記手段9の主制御基板は、遊技機の制御に最も大きな影響を与える制御基板であるため、上述したような他の基板ボックスからの排熱回避効果や、不正行為の抑止効果がより奏効することとなる。
手段10.前記第2基板ボックスは封印手段を備えた基板ボックスであることを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の遊技機。
上記手段10によれば、万が一第2基板ボックスが開封された場合には、封印手段に何らかの形跡が残り、それを確認することで不正行為を容易に発見することができる。そのため、不正行為の直接的な防止はもとより、不正行為を早期発見できるという側面からも不正行為の抑止を図ることができる。
以下に、上記各手段が適用される各種遊技機の基本構成を示す。
A.上記各手段における前記遊技機は弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する発射手段(発射モータ等)と、当該発射された遊技球が案内される遊技領域と、前記遊技領域内に配置された各入球手段(一般入賞口、可変入賞装置、作動口等)とを備えた弾球遊技機」が挙げられる。
B.上記各手段における前記遊技機は略鉛直方向に延びる遊技領域を備えた弾球遊技機であること。より詳しい態様例としては、「遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、当該操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する発射手段(発射モータ等)と、当該発射された遊技球が案内され、略鉛直方向に沿って延びる所定の遊技領域(例えば遊技領域は遊技盤面等により構成される)と、前記遊技領域内に配置された各入球手段(一般入賞口、可変入賞装置、作動口等)とを備え、前記遊技領域を流下する遊技球の挙動を視認可能に構成されてなる弾球遊技機」が挙げられる。
C.上記各手段における前記遊技機、又は、上記各弾球遊技機は、パチンコ機又はパチンコ機に準ずる遊技機であること。
D.上記各手段における遊技機は、スロットマシン等の回胴式遊技機であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報(図柄)からなる識別情報列(図柄列;具体的には図柄の付されたリール、ベルト等の回転体)を変動表示(具体的にはリール等の回転)した後に識別情報列を停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット等の回転体ユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成した回胴式遊技機」が挙げられる。
E.上記各手段における遊技機は、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機(特に遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシン仕様の遊技機)であること。より詳しい態様例としては、「複数の識別情報(図柄)からなる識別情報列(図柄列;具体的には図柄の付されたリール、ベルト等の回転体)を変動表示(具体的にはリール等の回転)した後に識別情報列を停止表示する可変表示手段(具体的にはリールユニット等の回転体ユニット)を備え、始動用操作手段(具体的にはスタートレバー)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が開始され、停止用操作手段(具体的にはストップボタン)の操作に起因して識別情報(図柄)の変動が停止され、その停止時に有効ライン上に揃った識別情報が特定の識別情報であることを条件に遊技価値が付与されるよう構成し、さらに球受皿(上皿等)を設けてその球受皿から遊技球を取り込む取込手段と、前記球受皿に遊技球の払出しを行う払出手段とを備え、前記取込手段により遊技球が取り込まれることにより遊技の開始条件が成立するように構成した遊技機」が挙げられる。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。ここで、図1はパチンコ機10の正面図であり、図2は斜視図である。また、図3は、内枠12及び前面枠セット14を開放した状態を示す斜視図である。但し、図3では便宜上、遊技盤30面上に配設される釘や役物、前面枠セット14に取付けられるガラスユニット137などを省略して示している。
図1乃至図3に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外郭を構成する外枠11を備えており、この外枠11の一側部に内枠12が開閉可能に支持されている。外枠11は、例えば木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。
外枠11の左辺部には、上ヒンジ81及び下ヒンジ82が設けられている。当該上ヒンジ81及び下ヒンジ82にて、内枠12の上下部が回動可能に支持されており、これにより内枠12が開閉可能に支持される。また、便宜上、図示は省略するが、外枠11の右辺部には、後述する施錠装置600の係止部材が係止される上下一対の受け金具が取付けられている。さらに、外枠11下部には、樹脂製の幕板飾り85が取着されている。
内枠12の開閉軸線は、上述したようにパチンコ機10の正面からみて左側において上下に沿って設定されており、この開閉軸線を軸心として内枠12が前方側に開放できるようになっている。内枠12は、外形が矩形状をなす青色の樹脂ベース38を主体に構成されており、当該樹脂ベース38の中央部には略楕円形状の窓孔39が形成されている。
また、内枠12の前面側には、前面枠セット14が開閉可能に取付けられている。前面枠セット14は、内枠12と同様に、パチンコ機10の正面から見て左側において上下に沿って設定された開閉軸線を軸心として前方側に開放できるようになっている。
前面枠セット14は、内枠12と同様に外形が矩形状をなし、閉鎖状態においては内枠12の前面側ほぼ全域を覆う。前面枠セット14の中央部には略楕円形状の窓部101が形成されている。これにより、前面枠セット14の窓部101及び内枠12の窓孔39を介して、内枠12の後面に装着される遊技盤30(遊技領域)を外部から視認可能となる。遊技盤30の詳細な構成については後述する。
前面枠セット14の前面側には、その下部中央において球受皿としての下皿15が設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。また、下皿15の手前側には、下皿15内から遊技球を排出するための球抜きレバー25が設けられている。
下皿15の右方には、手前側に突出した遊技球発射ハンドル(以下、単にハンドルという)18が設けられ、下皿15の左方には、灰皿26が設けられている。尚、ハンドル18には、図示しないタッチセンサや、ハンドル18の操作部の操作量を検出するための図示しない操作量検出手段が設けられている。
下皿15の上方には上皿19が設けられている。上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射装置(以下、単に発射装置という)70の方へ案内する球受皿である。なお、上皿19から溢れる遊技球は下皿15へ案内されるようになっている。
上皿19には球貸しボタン121と返却ボタン122とが設けられている。これにより、遊技場等において、パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で球貸しボタン121が操作されると、その操作に応じて貸出球が上皿19に供給される。一方、返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。但し、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿19に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では球貸しボタン121及び返却ボタン122は不要である。
また、前面枠セット14の前面にはその周囲に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、中央電飾部103の左右側方には、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ104が設けられている。また、各エラー表示ランプ104に隣接してスピーカSP(図8参照)が設けられるとともに、当該スピーカSPの前側にスピーカカバー24が取着されている。
前面枠セット14の背面側にはガラスユニット137が取付けられている。ガラスユニット137は、従来の前後一対の矩形状の板ガラスが前後対を為して別々に取着されるものではなく、全体として丸形をなし、アッセンブリ化された上で取付けられている。
次に、内枠12(樹脂ベース38)について図4,図5を参照して説明する。図4は、内枠及び遊技盤の構成を示す正面図であり、図5は、内枠及び遊技盤の構成を示す背面図である。
上述した通り、内枠12(樹脂ベース38)には、窓孔39の後側に遊技盤30が装着されている。遊技盤30は、その周縁部が内枠12(樹脂ベース38)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース38の窓孔39を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。
また、内枠12(樹脂ベース38)の下部、すなわち窓孔39(遊技盤30)の下方位置には、後側へ膨出した膨出部40が形成されている。この膨出部40の前面右側には、発射装置70が取付けられている。本実施形態では、発射装置70としてソレノイド式発射装置を採用している。また、膨出部40には、後述する払出機構部352から上記下皿15の排出口16へ繋がる球通路71が設けられている。また、発射装置70の発射レール70aと後述するレール50(外レール構成部52)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路72が形成されている。これにより、仮に、発射装置70から発射された遊技球が後述する戻り球防止部材53まで至らずファール球としてレール50を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路72及び球通路71を介して下皿15に排出される。また、球通路71の下側にはハーネスカバー74が設けられている。これにより中継基板75と発射装置70とを接続するハーネス(図示略)をまとめている。
また、内枠12の右側部背面側には施錠装置600が設けられている。施錠装置600は、前面枠セット14の前面側に露出するシリンダ錠700を備えており、該シリンダ錠700の鍵穴に鍵を挿入し、一方に回動操作することで内枠12を解錠でき、他方に回動操作することで前面枠セット14及び裏パックユニット203を解錠できるようになっている。本実施形態では、内枠12は外枠11に対し施錠され、前面枠セット14及び裏パックユニット203は内枠12に対し施錠される。
次に、遊技盤30の構成について図4を参照して説明する。遊技盤30には、一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口(作動口)33、第2契機対応口34、可変表示装置ユニット35等がルータ加工によって形成された貫通穴に配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取付けられている。周知の通り前記一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33に遊技球が入球(入賞)すると、それぞれに対応して設けられた検出スイッチの出力により、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、入球手段としての各種入賞部(一般入賞口31、可変入賞装置32、第1契機対応口33)に入賞しなかった遊技球は、このアウト口36を通って遊技領域外へと排出される。また、遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
また、第1契機対応口33へ遊技球が入球したことを契機として大当たり抽選が行われ、当該大当たり抽選により当選結果が得られた場合には特別遊技状態としての大当たり状態が発生する。
可変表示装置ユニット35には、第2契機対応口34の通過をトリガとして変動表示する普通図柄表示装置41と、第1契機対応口33への入賞をトリガとして変動表示する特別表示装置43と、特別表示装置43による変動表示に合わせて変動表示する可変表示装置としての装飾図柄表示装置42とが設けられている。
普通図柄表示装置41は複数の発光手段(LED)を内蔵しており、遊技球が第2契機対応口34を通過する毎に点灯表示態様が切換表示(変動表示)され、その変動表示が特定の点灯態様で数秒間停止した場合に第1契機対応口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。この普通図柄表示装置41は、後述する主制御装置261によって直接的に表示内容が制御される。また、普通図柄表示装置41の変動表示中に、新たに遊技球が第2契機対応口34を通過した場合には、その分の普通図柄の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。
特別表示装置43は、普通図柄表示装置41の側方に設けられた複数の発光部により構成され、遊技球が第1契機対応口33を通過する毎に点灯する発光部の組合せが切換えられる(変動表示される)。そして、変動表示が停止したときに点灯している発光部の組合わせにより、大当たりか否かが確定的に表示される。この特別表示装置43についても、主制御装置261によって表示内容が直接的に制御される。また、特別表示装置43の変動表示中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合には、その分の変動表示は、その時点で行われている変動表示の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表示が待機(保留)されることとなる。この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められているが、本実施形態では4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。また、大当たり状態中に新たに遊技球が第1契機対応口33に入賞した場合、その分の変動表示についても保留される。
装飾図柄表示装置42は、液晶表示装置であって、後述するサブ制御装置560によって表示内容が制御される。すなわち、装飾図柄表示装置42においては、特別表示装置43にて表示される結果に対応させるように、主制御装置261からのコマンドに基づき、サブ制御装置560によって補助的な表示内容が決定され、後述する表示制御装置45によって表示が行われる。装飾図柄表示装置42には、例えば、上、中及び下の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が図柄列毎にスクロールされるようにして装飾図柄表示装置42に変動表示され、その後、上図柄列→下図柄列→中図柄列の順に停止表示される。また、可変表示装置ユニット35には、装飾図柄表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。センターフレーム47内には、各種LED等の発光手段や、当該LED等を駆動するLED制御基板なども配設されている。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たり(特別遊技状態の発生)の際に、遊技球が入賞しやすい開状態とされる。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口が所定回数(所定ラウンド数)繰り返し開放される。
また、遊技盤30には、発射装置70から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するレール50が取付けられている。これにより、ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレール50を通じて、遊技盤面上に形成された遊技領域内に案内される。レール50は内レール構成部51と外レール構成部52とからなる。
内レール構成部51の先端部分には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、レール50から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度レール50内に戻ってしまうといった事態が防止される。
また、本実施形態では、外レール構成部52が遊技盤30の右上部で途絶え、内レール構成部51が遊技盤30の右下部で途絶えている。このため、遊技領域は、レール50及び樹脂ベース38の窓孔39の内周面により画定される。但し、内外レール構成部51,52の並行部分を除く。
次に、パチンコ機10の背面構成について図5,図6,図7を参照して説明する。パチンコ機10の背面には、各種制御基板が上下左右に並べられるようにして、一部前後に重ねられるようにして配置されている。さらに、遊技球を供給する遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本実施形態では、各種制御基板を2つの取付台に分けて搭載して2つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12又は遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合において、主制御基板としての主基板だけを一方の取付台に搭載してユニット化すると共に、払出制御基板、発射制御基板及び電源基板を他方の取付台に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、前者のユニットを「第1制御基板ユニット201」と称し、後者のユニットを「第2制御基板ユニット202」と称することとする。また、払出機構及び保護カバーも1ユニットとして一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここではそのユニットを「裏パックユニット203」と称する。各ユニット201〜203の詳細な構成については後述する。なお、第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202及び裏パックユニット203は、ユニット単位で着脱できるよう構成されており、さらに、一部に支軸部を設けて内枠12又は遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。
まず、遊技盤30の背面構成について説明する。上述したように遊技盤30の中央にはルータ加工によって形成された貫通穴に対して可変表示装置ユニット35が配設されている。
可変表示装置ユニット35の後部には、センターフレーム47を背後から覆う樹脂製のフレームカバー213が後方に突出して設けられている。但し、本実施形態では、センターフレーム47が遊技盤30の前面側に固定され、フレームカバー213が遊技盤30の裏面に固定されることによって、可変表示装置ユニット35として一体化される構成となっている。そして、このフレームカバー213の後端に、液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42と表示制御装置45とが前後に重ね合わされ一体化(ユニット化)された状態で取付けられている。さらに、表示制御装置45の背面側にはサブ制御装置560が取付けられている。
ここで、まず装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45の構造についてより詳しく説明する。
図9に示すように、ユニット化された装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45では、樹脂材料等よりなる略長方形状のベースプレート645の前側に装飾図柄表示装置42が配設され、ベースプレート645の後側に表示制御装置45が配設されている。
ベースプレート645の前面側には、装飾図柄表示装置42の本体部となる液晶表示器(液晶パネル)647が配設されている。液晶表示器647は、表示器として液晶を用いたディスプレイであり、略長方形状をなす薄板状に形成されている。
さらに、液晶表示器647の前面には、当該液晶表示器647を保護するための透明な保護パネル648が配設されている。
また、ベースプレート645の前面側には、液晶表示器647及び保護パネル648を重ね合わせた状態で係り止める窓枠フレーム649が配設される。窓枠フレーム649は後述するユニットカバー654に係止される。
一方、表示制御装置45は、各種電子部品が実装された表示制御基板650を具備しており、この表示制御基板650がベースプレート645の背面側に取付けられている。そして、ベースプレート645の背面側には、透明樹脂材料等よりなるユニットカバー654が表示制御基板650を覆うように取付けられている。従って、ベースプレート645及びユニットカバー654により表示制御基板650を収容する基板ボックスが構成される。当該基板ボックスが本実施形態における第1基板ボックスに相当する。つまり、表示制御基板650が本実施形態における第1制御基板に相当する。
ユニットカバー654は、表示制御基板650の実装面と相対向して略平坦に形成された略長方形状の背壁部655と、当該背壁部655の周縁部に沿って形成された上下左右の側壁部656とから形成されており、ベースプレート645側が開口面となった略箱形状に形成されたものである。背壁部655が本実施形態における第1基板ボックスの表壁部に相当し、ベースプレート645が裏壁部に相当し、側壁部656が周壁部に相当する。
ユニットカバー654の背壁部655には、表示制御基板650に設けられた端子部658,659を外部に露出させるための端子部窓660が形成されている。この端子部窓660を介して表示制御装置45の外側から表示制御基板650の端子部658,659へのケーブルコネクタのコネクタ等の抜き差しが可能となる。
ユニットカバー654の上下左右の側壁部656には、それぞれ通気用の小孔群662が開口形成されている。本実施形態では、これらの小孔群662が排気口として機能する。なお、図11等からも分かるとおり、小孔群662を構成する小孔には、小さな円形小孔662aと、より大きな長孔662bの2種類がある。これは故障等の発生防止や不正防止の観点からであり、異物等が接触してほしくない電子部品が側壁部656の近傍に配置されている場合には当該箇所に対応して円形小孔662aが設けられる。また、後述するCPU521やVDP526など、より重要な電子部品が側壁部656の近傍に配置されている場合などには、小孔群662が形成されないようにしてもよい。
なお、図5〜7からも分かるように、パチンコ機10には、背面側の限られた設置スペースの中に多くの機器が設置されている。このため、各種機器が隣接して配設されている。例えば、表示制御装置45の下方に主制御装置261が隣接して配置されている。図7に示すように、本実施形態では両者の設置間隔が比較的狭いため、十分な通気スペースが確保できず、ユニットカバー654の下側の側壁部656の小孔群662(図12参照)からは効率よく排気を行うことができないことも懸念される。これに鑑み、本実施形態では、図12に示すように、ユニットカバー654の下部の所定箇所、具体的には後述する冷却ファン675の下方位置にて、背壁部655と下側の側壁部656との連接部分に傾斜壁部665を形成するとともに、当該傾斜壁部665において斜め排気口666を形成した。下側の側壁部656の小孔群662に加えて、このような構成を採用することで、表示制御装置45の後方又は斜め後方に向けて排気できるため、放熱性能の低下を抑制することができる。
さらに、背壁部655には、後述する冷却ファン675に対応して、後方へ突出したファンダクト部663が形成されている。ファンダクト部663の頂部には通気孔664が形成されている。本実施形態では、通気孔664が冷却用の外気を導入するための吸気口として機能する。
また、表示制御基板650は、各種電子部品が実装された実装面650aとユニットカバー654の背壁部655との間、及び、基板裏面650bとベースプレート645との間にそれぞれ所定の隙間が確保されるように取付けられている(図14参照)。
表示制御基板650には、後述するようなCPU521、プログラムROM522、ワークRAM523、ビデオRAM524、キャラクタROM525、VDP526などの各種電子部品が実装されている。また、表示制御基板650は、端子部657を介して図示しないケーブルコネクタにより液晶表示器647(装飾図柄表示装置42)と電気的に接続されている。従って、端子部657により後述する出力ポート529が構成される。また、上記端子部658,659により後述する入力ポート527が構成される。
さらに、本実施形態では、表示制御基板650上において、発熱量の多い集積回路であるCPU521及びVDP526により発せられる熱を放熱するためのヒートシンク(放熱板)670が載置されている。
本実施形態におけるヒートシンク670は、熱伝導率のよいアルミニウム合金等により略平板状に形成されている。このうち、CPU521及びVDP526に対応する領域が曲げ加工により段差状の当接部671となっており、当該当接部671の裏面がCPU521及びVDP526に面接触している。従って、CPU521及びVDP526により発せられた熱は、ヒートシンク670側に伝導され、ヒートシンク670から放熱される。その結果、CPU521及びVDP526が冷却される。本実施形態におけるヒートシンク670では、多数の放熱フィン等が省略されているため、表示制御装置45部分を比較的薄型に形成することができる。
なお、CPU521及びVDP526の上面には、非導電性で伝熱性能のよいシリコンゴム板673が貼付けられている(図14参照)。つまり、CPU521及びVDP526と、ヒートシンク670の当接部671は、シリコンゴム板673を介して当接している。このシリコンゴム板673は、熱伝導率の高い成分を含むと共に弾性を有する薄いゴム板である。これにより、CPU521及びVDP526と、ヒートシンク670の当接部671は隙間なく密着される。もちろん、これに限らず、シリコングリスや伝熱性テープ等の非導電性の伝熱性緩衝体を介して当接することとしてもよい。
さらに、ヒートシンク670には、当接部671の後方位置において、当該当接部671を介してVDP526と相対向するように送風手段としての冷却ファン675が取付けられている。この冷却ファン675は、ユニットカバー654の組付け時において上述したファンダクト部663内に差込まれた状態となる。従って、VDP526が本実施形態における特定の電子部品に相当する。
冷却ファン675は、薄型の軸流式のものであって、ハウジング680内に、複数の羽根からなるファン681と、当該ファン681を駆動するモータ682とが収容されている。冷却ファン675には、表示制御基板650を介して駆動電力が供給される。
上記構成により、冷却ファン675を駆動すると、ファンダクト部663を介して吸い込まれた外気がユニットカバー654(表示制御装置45)内へ導入され、ヒートシンク670に吹き付けられる。そして、当該外気は、ヒートシンク670との間で熱交換がなされた後、ユニットカバー654内を通り、上下左右の側壁部656の小孔群662や、傾斜壁部665の斜め排気口666より外部に排出される。これにより、CPU521及びVDP526が冷却される。
上記のように構成された装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45は、上記窓枠フレーム649と上記ユニットカバー654とを組付けることにより一体化(ユニット化)される。より詳しくは、窓枠フレーム649には複数の係止爪649aが形成され、これに対応してユニットカバー654には前記係止爪649aが係止される係止孔683が形成されている。そして、窓枠フレーム649及びユニットカバー654が係止されることで略箱状のハウジングが構成され、この中に装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45が収容されて一体化された状態となる。
さらに、背面右上及び左下の2箇所の係止孔683にはそれぞれ封止部材686が嵌め込まれている。封止部材686は一旦嵌め込まれると取外し不能となるとともに、係止爪649aの弾性変形を規制する。これにより窓枠フレーム649及びユニットカバー654が開封不能に連結された状態となる。但し、封止部材686を切断する等して取外すことにより、窓枠フレーム649及びユニットカバー654は開封可能となる。従って、封止部材686による封止処理は、その封止後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とする。
さて、本実施形態では、図10〜13に示すように、ユニットカバー654の背壁部655にはサブ制御装置560が載置されている。図10は、ユニットカバー654にサブ制御装置560が載置された状態を示す上記ユニット(装飾図柄表示装置42及び表示制御装置45)の背面図であり、図11,12はその斜視図である。また、図13は、ユニットカバー654からサブ制御装置560が取外された状態を示す上記ユニットの分解斜視図である。
サブ制御装置560は、後述するように主制御装置261(主基板262)からの指示に従い各種演出制御を司るCPUや、各種プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含むサブ制御基板561を具備しており、このサブ制御基板561が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス562に収容されて構成されている。
基板ボックス562は、ボックスベース563と該ボックスベース563を覆うボックスカバー564とからなる(図14参照)。
ボックスベース563の裏面には、図示しない係合爪部が形成されており、当該係合爪部が上記ユニットカバー654の背壁部655に形成された係合孔部684に係合されることによりサブ制御装置560(基板ボックス562)が固定される。
また、遊技盤30の裏面には、可変表示装置ユニット35を取り囲むようにして裏枠セット215が取付けられている。この裏枠セット215は、遊技盤30の裏面に張り付くようにして設けられる薄型の樹脂成形品であって、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための球回収機構216を備えている。また、第2制御基板ユニット202には、球回収機構216の下方位置において排出通路部217が形成されており、該排出通路部217には排出球をパチンコ機10外部へ排出する排出シュート218が形成されている(図6参照)。従って、一般入賞口31等に入賞した遊技球は何れも裏枠セット215の球回収機構216を介して集合し、さらに排出通路部217の排出シュート218を介してパチンコ機10外部に排出される。なお、アウト口36も同様に排出通路部217に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球も排出シュート218を介してパチンコ機10外部に排出される。
ここで、装飾図柄表示装置42、表示制御装置45及びサブ制御装置560をユニット化したもの(以下、表示装置組付体という)を上記フレームカバー213に取付け、センターフレーム47と一体化して、可変表示装置ユニット35とする手順について説明する。取付順序としては、まず表示装置組付体をフレームカバー213に対して傾斜させ、ユニットカバー654の下部の側壁部656に形成された位置決め部材690を、フレームカバー213に形成された下側受部691(図5参照)に挿入しつつ、表示装置組付体を徐々に垂直状態にしていき、フレームカバー213に嵌め込んでいく。そして、表示装置組付体が完全に嵌め込まれた状態で、ユニットカバー654の上部の側壁部656に形成されたスライドバー692を操作して外方向へスライドさせる。そして、スライドバー692の先が、フレームカバー213に形成されたバー受部693(図5参照)に差込まれ係合される。このようにして、表示装置組付体はフレームカバー213に固定された状態となるとともに、センターフレーム47と一体化した状態となる。
さらに、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出するための入球検出手段としての検出スイッチなどが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ221が設けられ、可変入賞装置32にはカウントスイッチ223が設けられている。カウントスイッチ223は可変入賞装置32に入賞した遊技球をカウントするスイッチである。また、第1契機対応口33に対応する位置には第1契機対応口(始動口)スイッチ224が設けられ、第2契機対応口34に対応する位置には第2契機対応口(ゲート)スイッチ225が設けられている。
入賞口スイッチ221、カウントスイッチ223及び第2契機対応口(ゲート)スイッチ225は、ケーブルコネクタを介して第1盤面中継基板226に接続され、さらにこの第1盤面中継基板226が後述する主基板262(主制御装置261)にケーブルコネクタを介して接続されている。これに対し、第1契機対応口(始動口)スイッチ224は中継基板を経ることなく直接主基板262にケーブルコネクタを介して接続されている。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口を開放するための駆動手段としての大入賞口ソレノイドが設けられ、第1契機対応口33には、電動役物を開放するための駆動手段としての第1契機対応口(始動口)ソレノイドが設けられている。これら大入賞口ソレノイド及び第1契機対応口(始動口)ソレノイドはケーブルコネクタを介して第2盤面中継基板227に接続され、さらにこの第2盤面中継基板227がやはりケーブルコネクタを介して主基板262に接続されている。
上記検出スイッチにて各々検出された検出結果は、後述する主基板262(主制御装置261)に取り込まれ、該主基板262よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出しが実施される。本実施形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出しが直ちに行われる。
さて、第1制御基板ユニット201に設けられた主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板262を具備しており、この主基板262が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス263に収容されて構成されている。主基板262が本実施形態における第2制御基板に相当し、これを収容した基板ボックス263が第2基板ボックスに相当する。
なお、基板ボックス263は、略直方体形状のボックスベース265と該ボックスベース265を覆うボックスカバー266とを備えている(図15参照)。
また、ボックスカバー266は、主基板262の実装面と相対向して略平坦に形成された略長方形状の背壁部267と、当該背壁部267の周縁部に沿って形成された上下左右の側壁部268とから形成されており、ボックスベース265側が開口面となった略箱形状に形成されたものである。背壁部266が本実施形態における第2基板ボックスの表壁部に相当し、ボックスベース265が裏壁部に相当し、側壁部268が周壁部に相当する。
さて、裏枠セット215に取付けられる第1制御基板ユニット201のベース部201aは、主制御装置261を搭載する基板搭載部201bが、裏枠セット215から離間した状態で設けられており、両者間には隙間が形成されている。つまり、第1制御基板ユニット201を遊技盤30(裏枠セット215)に装着した状態では、基板搭載部201bの裏側にスペースが確保され、可変入賞装置32やその電気配線等が無理なく設置できるようになっている。
そして、第1制御基板ユニット201の組付け状態においては、図15に示すように、主制御装置261と上記表示制御装置45とが、前後方向における互いの配置位置が重なるように上下に並んで配置されることとなる。なお、図15は、主制御装置261及び表示制御装置45等が遊技盤30裏面に配設された状態を示す、図6のL−L線部分断面図であるが、便宜上、遊技盤30前面に配設される釘や役物、センターフレーム47などは省略されている。
ここで、主制御装置261(基板ボックス263)の背壁部267と、表示制御装置45のファンダクト部663の頂部との前後方向位置(図15左右方向)が略同一位置となっている。これは、主制御装置261や表示制御装置45等の設置スペースの奥行き方向への拡張を抑え、無駄なく効率よく、よりコンパクトに主制御装置261や表示制御装置45等を配置しつつも、上述した基板搭載部201bの裏側のスペースを最大限広く確保するためである。基板搭載部201bの裏側のスペースを比較的広く確保することで、例えば、より大きな役物を遊技盤30面に配置した場合等にも対応しやすくなり、機種変更等に際して汎用性が高くなる。なお、本実施形態では、ファンダクト部663がユニットカバー654の背壁部655より後方へ突出しているため、このような構成となっているが、ファンダクト部663が突出していない構成であれば、主制御装置261の背壁部267と、表示制御装置45の背壁部655との前後方向位置が略同一位置となる構成が好ましい。
また、図7に示すように、これらボックスベース265とボックスカバー266とは左右の封印ユニット264A,264Bによって連結されており、基板ボックス263が開封された場合には、封印ユニット264A,264Bにおいて所定の痕跡が残るよう構成されている。これにより、基板ボックス263が不正に開封された旨を容易に発見することができる。封印ユニット264A,264Bによって本実施形態における封印手段が構成される。
封印ユニット264A,264Bはボックスベース265とボックスカバー266とを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用できるが、本実施形態では左側の封印ユニット264Aは3つの封印部材が連結された構成となっており、右側の封印ユニット264Bは2つの封印部材が連結された構成となっている。そして、これら封印部材の長孔に係止爪を挿入することでボックスベース265とボックスカバー266とが開封不能に連結されるようになっている。封印ユニット264A,264Bによる封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度開封・封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、封印ユニット264A,264Bを構成する5つの封印部材のうち、少なくとも一つの封印部材の長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主基板262の不具合などにより基板ボックス263を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部材と他の封印部材との連結を切断する。その後、再度封印処理する場合は他の封印部材の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス263の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス263に残しておけば、基板ボックス263を見ることで不正な開封が行われた旨を容易に発見できる。
また、図7、図15に示すように、主基板262の上縁部近傍には、各種ケーブルコネクタのコネクタを接続するための複数の端子部701,702,703,704,705が左右方向に沿って並設されている。各端子部701〜705は、主基板262に突出形成されており、ボックスカバー266の上部に形成された凹部(退避部)266aに開口した孔部266bを介して基板ボックス263外に露出状態となっている。なお、端子部701〜705及びこれらに接続される各ケーブルコネクタの構成は同様でありかつ一般的なものであるため、便宜上、図7においては各ケーブルコネクタの図示を省略するとともに、図15においては端子部703及びこれに接続されたケーブルコネクタCCのみを一例として図示している。
端子部701には、一方がサブ制御装置560に接続されるケーブルコネクタの他方のコネクタが接続される。本実施形態では、主基板262は、このケーブルコネクタ、すなわちサブ制御装置560を介して普通図柄表示装置41及び特別表示装置43と電気的に接続される。
また、端子部702には、払出制御装置311に繋がるケーブルコネクタのコネクタが接続される。端子部703には、入賞口スイッチ221等との中継機能を果たす第1盤面中継基板226に繋がるケーブルコネクタCCのコネクタCNが接続される。端子部704には、第1契機対応口スイッチ224に繋がるケーブルコネクタのコネクタが接続される。端子部705には、大入賞口ソレノイドや第1契機対応口ソレノイド等との中継機能を果たす第2盤面中継基板227に繋がるケーブルコネクタのコネクタが接続される。
上述したように、端子部701〜705は、パチンコ機10の背面側に向けて突出しているため、ケーブルコネクタCCのコネクタCN等の取付け方向はパチンコ機10の前面側方向(図15左方向)となり、コネクタCN等の取外し方向はパチンコ機10の背面側方向(図15右方向)となる。
そして、後述する裏パック351(裏パックユニット203)の閉鎖状態では、少なくともこれら各端子部701〜705に接続されたケーブルコネクタCCのコネクタCN等の抜け方向側を覆うようにして、後述する保護カバー部354が配される。図15に示すように、裏パック351の閉鎖状態における保護カバー部354とコネクタCN等との距離は、コネクタCN等の取り外しに必要な距離(差込量)よりも短くなっている。従って、裏パック351が開放されない限り、ケーブルコネクタCCのコネクタCN等の接続を解除することができない。つまり、コネクタCN等を不正に取り外した上で、所謂ぶら下げ基板を装着したり、主基板262を不正品に取り替える等の悪質な行為を行おうとしても、保護カバー部354が邪魔をしてコネクタCN等の取外しが事実上不可能となっていることから、そのような行為を抑止することができる。しかも、本実施形態では、裏パックユニット203が施錠される構成となっているため、その効果はより確実なものとなる。
なお、上記各種ケーブルコネクタのうち、第1盤面中継基板226のケーブルコネクタCCのコネクタCN、第1契機対応口スイッチ224のケーブルコネクタ、及び第2盤面中継基板227のケーブルコネクタは、遊技盤30の背面側から、主制御装置261と表示制御装置45との間の隙間を介して、主制御装置261の背面側へ通されている。
より詳しくは、表示制御装置45のユニットカバー654の傾斜壁部665の形成区間をケーブルコネクタCC等が通るように設計されている。
これは、表示制御装置45と主制御装置261とが隣接して配置され、両者間の隙間が狭くなっていることに起因して、ケーブルコネクタCCのケーブルCA等が過度に折り曲げられることを抑制するための工夫である。つまり、表示制御装置45(ユニットカバー654)のうち、主制御装置261と隣接する側である下側の後コーナー部において当該コーナー部を面取りしたような傾斜壁部665が形成されていることにより、ケーブルコネクタCCのケーブルCA等の湾曲を許容するスペース、すなわち逃げ部が形成されることとなる。これにより、表示制御装置45と主制御装置261とを隣接配置した場合でも、ケーブルコネクタCCのケーブルCA等を過度に折り曲げることなく、余裕をもって撓ませて配線できるため、ケーブルコネクタCCへの悪影響も低減することができる。
また、通常、ケーブルコネクタCCのケーブルCA等の長さは、上記各端子部701〜705との接続作業等を考慮して長めに設定されているため、仮にケーブルCA等の余剰部分が表示制御装置45側ではなく主制御装置261側へ撓んでしまうと、ケーブルCA等の余剰部分が垂れ下がり、保護カバー部354の下端からはみ出してしまう場合もある。このような状態では、上述したような「ぶら下げ」等の不正行為が行われてしまうおそれがあるとともに、主制御装置261の内部の視認が妨げられ、不正行為等の早期発見が遅れてしまうおそれもある。この点、本実施形態によれば、表示制御装置45側に上記傾斜壁部665が形成されることにより、表示制御装置45側への撓みが助長されるため、このような不具合は発生しにくい。
第2制御基板ユニット202は、払出制御装置311、発射制御装置312、電源装置313及びカードユニット接続基板314を具備している。払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板により、賞品球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者によるハンドル18の操作に従い発射装置等の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。
上記払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313についても、それぞれに対応する基板ボックス315、316、317に収容されて構成されている。但し、発射制御装置312(基板ボックス316)は、電源装置313(基板ボックス317)の裏側に配置されている。また、払出制御装置311が収容される基板ボックス315には、前述した主制御装置261と同様に封印ユニットが設けられ、基板ボックス315の開封した痕跡が残るようになっている。
払出制御装置311には状態復帰スイッチ321が設けられている。例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ321が押下されると、払出モータが正逆回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られる。
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ323が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰させることができる。従って、通常手順で(例えば遊技場の営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチ323を押しながら電源を投入する。
次に、裏パックユニット203の構成を説明する。裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。
裏パック351は例えばABS樹脂により一体成形されており、パチンコ機後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部354を有する。保護カバー部354は左右側面及び上面が閉鎖されかつ前面及び下面が開放された形状をなし、少なくとも可変表示装置ユニット35を囲むのに十分な大きさを有する。但し、本実施形態では、主制御装置261の一部も合わせて覆う構成となっている。保護カバー部354により、後述する上部のタンク355等から落下してくる遊技球等から可変表示装置ユニット35が保護される。保護カバー部354が本実施形態におけるカバー体を構成する。
また、保護カバー部354の背面には多数の通気孔354aが設けられている。但し、表示制御装置45の冷却ファン675の後方位置には通気孔354aが設けられていない。これは、表示制御装置45内への塵や埃等の異物の侵入を抑制するためである。これに対し、表示制御装置45の傾斜壁部665及び斜め排気口666の後方位置には、当該斜め排気口666の排気性能を低下させることのないよう、排気孔として機能する前記通気孔354aが設けられている。また、上記ケーブルコネクタCCのコネクタCN等への不正行為を抑制するために、コネクタCN等の後方位置には通気孔354aが設けられていない。
また、払出機構部352は、保護カバー部354を迂回するようにして配設されている。すなわち、保護カバー部354の上方には、上側に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技場の島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ358a等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は上記上皿19等に供給される。
また、払出機構部352には、払出制御装置311から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込む電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチ382aの切替操作により電源ON又は電源OFFされる。
次に、パチンコ機10の電気的構成について説明する。図8は、本パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。パチンコ機10の主制御装置261(主基板262)には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、NMI端子(ノンマスカブル端子)への停止信号の入力により起動されるNMI割込み処理(このNMI割込みにより、電源断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される)によって停電の発生等による電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)の復電処理において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号SK1が入力されるように構成されており、停電の発生により、停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。なお、入出力ポート505は、上記端子部701〜705等によって構成される。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、サブ制御装置560、特別表示装置43、普通図柄表示装置41が接続されている。その他、便宜上、図示は省略するが、上記第1契機対応口スイッチ224等の各種検出スイッチや、第1盤面中継基板226等の各種基板などの各種電気部品が接続されている。この構成により、上述した特別表示装置43および普通図柄表示装置41は、主制御装置261により直接的に制御される。一方、装飾図柄表示装置42は、サブ制御装置560を介して制御される。
サブ制御装置560(サブ制御基板561)は、演算装置であるCPU551、該CPU551により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM552、該ROM552内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するメモリであるRAM553、入出力ポート554、バスライン555を備えるとともに、その他にも図示しない割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路等を備えている。RAM553は、CPU551による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。
入出力ポート554には、バスライン555を介してCPU551、ROM552、RAM553が接続されている。さらに、入出力ポート554には、表示制御装置45、スピーカSP、各種電飾部及びランプ102〜104等が接続されている。
サブ制御装置560のCPU551は、例えば主制御装置261から送信される指令信号(例えば変動パターンコマンド)に基づいて表示制御装置45に表示制御を実行させ、装飾図柄表示装置42に表示させる。さらに、サブ制御装置560は、音声やランプ表示の制御を司る。なお、上記のように、本実施形態では、主制御装置261が制御する特別表示装置43にて大当たりか否かを表示するようになっており、サブ制御装置560が制御する装飾図柄表示装置42では、前記特別表示装置43の表示に合わせた表示が行われる。
また、払出制御装置311は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、NMI割込み処理によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
発射制御装置312は、発射装置70による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射装置70は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者がハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させる発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射装置70が駆動され、ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
表示制御装置45は、サブ制御装置560からの指示に従い、装飾図柄表示装置42における装飾図柄の変動表示を実行するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、プログラムROM522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)526と、入力ポート527と、出力ポート529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527にはサブ制御装置560の入出力ポート554が接続されている。また、入力ポート527には、CPU521、プログラムROM522、ワークRAM523、VDP526が接続されている。また、VDP526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529には液晶表示装置たる装飾図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のCPU521は、サブ制御装置560から送信される表示コマンドを入力ポート527を介して受信するとともに、受信コマンドを解析し又は受信コマンドに基づき所定の演算処理を行ってVDP526の制御(具体的にはVDP526に対する内部コマンドの生成)を実施する。これにより、装飾図柄表示装置42における表示制御を行なう。
プログラムROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するメモリである。
ビデオRAM524は、装飾図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、装飾図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、装飾図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するメモリである。
VDP526は、装飾図柄表示装置42に組み込まれたLCDドライバ(液晶駆動回路)を直接操作する一種の描画回路である。VDP526はICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDP526は、CPU521、ビデオRAM524等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM524に記憶される表示データを所定のタイミングで読み出して装飾図柄表示装置42に表示させる。
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給する電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ323に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動する+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMI端子へ停電信号SK1を出力する回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号SK1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号SK1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(NMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ323のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチ323の状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアする回路である。RAM消去スイッチ323が押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号SK2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチ323が押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503,513のデータがクリアされる。
以上詳述したように、本実施形態では、表示制御装置45の内側へ向け送風する冷却ファン675を備えることにより、VDP526等に対し、表示制御装置45内の空気よりも冷たい外気を集中的に送風し、VDP526等を効率良く冷却することができる。
また、本実施形態では、表示制御装置45の下部にて、背壁部655と下側の側壁部656との連接部分に傾斜壁部665を形成するとともに、当該傾斜壁部665において斜め排気口666を形成した。このような構成を採用することで、隣接した主制御装置261に妨げられることなく、通気性を十分に確保することができる。結果として、効率よく排気を行うことができ、放熱性能の低下を抑制することができる。
換言すれば、表示制御装置45と主制御装置261とを互いに略当接するまで拡張することも可能となり、制御基板の大型化にも良好に対処できるとともに、限られた設置スペースの有効利用を図ることができる。勿論、表示制御装置45と主制御装置261とを前後方向にずらして配置する必要もないため、前後方向における設置スペースの有効利用を図ることもできる。つまり、主制御装置261等の設置スペースの奥行き方向への拡張を抑え、無駄なく効率よく、よりコンパクトに主制御装置261等を配置することができる。ひいては、新たな機器を増設するための拡張性を確保しつつ、遊技機を設置する遊技ホールの島設備等の設置スペースが比較的狭い場合にも良好に対処できる。
さらに、本実施形態では、保護カバー部354を備えることにより、表示制御装置45内への塵や埃等の異物の侵入を抑制することができる。結果として、塵や埃等の異物の侵入抑制と、VDP526等の冷却効率の向上との両立を図ることができる。一方、表示制御装置45の傾斜壁部665及び斜め排気口666の後方位置には、排気孔として機能する通気孔354aが設けられており、斜め排気口666からの排気性能の低下を抑制することができる。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、冷却ファン675を備えた構成を表示制御装置45に適用するとともに、当該表示制御装置45と主制御装置261との隣接関係において、本発明を適用した例を示したが、これに限らず、例えば両者が逆の立場、すなわち主制御装置261が冷却ファン675と同様の冷却ファンを備えるとともに、主制御装置261に上記傾斜壁部665及び斜め排気口666と同様の傾斜壁部及び斜め排気口を設けた構成としてもよい。また、主制御装置261と払出制御装置311との関係など、他の制御装置の関係において本発明を適用してもよい。勿論、1対1の関係のみならず、1対複数の関係にも適用できる。例えば、主制御装置261の上方に表示制御装置45が隣接して配置されていることに加え、下方に払出制御装置311が隣接して配置されるとともに、当該払出制御装置311において上記傾斜壁部665及び斜め排気口666と同様の傾斜壁部及び斜め排気口を形成した構成としてもよい。
(b)上記実施形態では、冷却ファン675がVDP526に相対向して配置され、当該VDP526に向けて送風する構成となっている。これに限らず、冷却ファン675は、少なくとも表示制御装置45の内側に向けて送風するように配設されていればよい。例えばVDP526から外れた位置において表示制御基板650の実装面に相対向するように配設されていてもよい。従って、このように配設されていれば、CPU521など他の電子部品に相対向して配設されていてもよい。
(c)上記実施形態では、ユニットカバー654の背壁部655から突出するようにファンダクト部663が形成され、その頂部に吸気口としての複数の通気孔664が形成されている。これに限らず、例えばファンダクト部663を省略し、ユニットカバー654の背壁部655が略平板状となった構成としてもよい。このようにすれば、上記実施形態以上に、表示制御装置45と主制御装置261とを前後方向によりコンパクトに配置することができる。
また、冷却ファン675全体が外部に臨むように、当該冷却ファン675と同等の大きさの吸気口を備えた構成としてもよい。このようにすれば、吸気性能の向上を図ることができる。しかし、安全性を向上する上では、上記実施形態のように小さな通気孔664を複数備え、冷却ファン675内へ指などを差し込めない構成とすることが好ましい。
(d)保護カバー部354を省略した構成としてもよい。但し、可変表示装置ユニット35等の各種機器の遊技球からの保護や、「ぶら下げ」等の不正行為の抑制などを図る上では、保護カバー部354を備えることが好ましい。
(e)上記実施形態では、表示制御装置45と主制御装置261とが近接状態で配置されているが、これに限らず、両者が当接状態で配置された構成としてもよい。この場合、例えば、図16に示すように、下側の側壁部656においては小孔群662を省略した構成としてもよい。このようにすれば、下方の主制御装置261に対し熱風が吹きつけられることもなくなるため、主制御装置261に与える影響を低減することができる。ひいては、表示制御装置45と主制御装置261との間に通気スペースを確保する必要もなくなるため、両制御装置45,261を密着させることも可能となり、限られた設置スペースの有効利用を図ることができる。この場合、上記ケーブルコネクタCC等は両制御装置45,261の左又は右側を廻して配線される構成としてもよいし、又は、両制御装置45,261の少なくとも一方にケーブルコネクタCC等を通すための凹部を形成した構成としてもよい。
(f)表示制御装置45の傾斜壁部665において、当該傾斜壁部665の側へケーブルコネクタCCのケーブルCA等を誘導するガイド部、例えばケーブルCA等を引っ掛ける掛止部などを備えた構成としてもよい。これにより、傾斜壁部665の側、すなわち主制御装置261とは反対方向へケーブルCA等を誘導して、ケーブルCA等が湾曲した状態となるのを助長することができ、ケーブルCA等の折曲げ抑制効果がより確実に奏される。
(g)上記実施形態とは異なるタイプのパチンコ機として実施してもよい。また、パチンコ機以外にも、アレンジボール機、それに類する雀球等の各種遊技機、スロットマシン等の回胴式遊技機、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機などとして実施してもよい。