JP2018195394A - 平置き型端子接続金具およびそれを用いた回路体 - Google Patents

平置き型端子接続金具およびそれを用いた回路体 Download PDF

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Abstract

【課題】低背化を実現しつつ、相手方端子の挿入性や圧接部の形状自由度の向上を図ることができる、新規な構造の平置き型端子接続金具およびそれを用いた回路体を提供すること。【解決手段】表面46にめっきが施された平板状の金具本体28と、金具本体28を板厚方向に貫通して設けられて相手方端子26が挿通配置される端子挿通部30を有し、端子挿通部30が、金具本体28を板厚方向に貫通するスリット40によって分断された金具本体28の一対の分断領域42,42が板厚方向に屈曲されてスリット40が拡幅されることによって構成されている一方、板厚方向に屈曲された一対の分断領域42,42によって、端子挿通部30の対向縁部に片持ち梁状に支持されて、金具本体28の表面46同士が隙間48を隔てて対向配置されてなる相手方端子26に導通接続される一対の圧接部50,50が構成されているようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、平置き型端子接続金具およびそれを用いた回路体に関するものである。
従来から、リレーやヒューズ等のタブ端子と電気接続される端子として、タブ端子を先端から圧入するスロットを切り込んだ音叉端子が汎用されている。例えば、特開2013−89384号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。特許文献1の図5に示すように、音叉端子は、長さ方向の一端に開口したU字状のスロットを備えていると共に、スロットの先端には、スロットを形成する一対の圧接片部の対向端面から対向方向内方に突出する圧接部を有している。
ところで、このような従来構造の音叉端子では、スロットへのタブ端子の挿入を可能とすると共に、タブ端子への圧接部の圧接力を確実に得るためには、各圧接部がそれらの板幅方向となる対向方向外方に撓み変形して対向方向内方に弾性復帰するばね性を確保する必要がある。そのため、音叉端子では、スロットの底面からの圧接片部の突出寸法を大きく確保して、圧接片部の対向方向外方への撓み変形を許容することで、圧接部のばね性を確保することが行われている。
ところが、音叉端子においては、圧接部のばね性がスロットの底面からの圧接片部の突出寸法に依存していることから、圧接片部の突出寸法を小さくするには限界がある。それゆえ、近年の小型化・省スペース化への要求に十分に対応することができなかった。また、タブ端子が圧接される圧接部は切断面によって構成されていることから、挿入力が大きくタブ端子が傷付き易いという問題を内在していた。
そこで、音叉端子を横置きにして低背化を行う構成が提案されている。例えば、特開平10−21816号公報(特許文献2)に記載のものがそれである。かかる平置き型の音叉端子によれば、低背化は可能となるものの、タブ端子が圧接される圧接部が切断面によって構成されていることには変わりがなく、したがって挿入力が大きくタブ端子が傷付き易いという問題はそのまま残っている。また、後めっきにより切断面にめっきを付けるやり方もあるものの、コストアップにつながることから有効な対策とは言えなかった。さらに、一対の圧接片部のスロットからの突出寸法を長くして板幅方向のばね性を確保することは依然として必要であり、圧接部の形状自由度が制限されているという問題も内在していた。
特開2013−89384号公報 特開平10−21816号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、低背化を実現しつつ、相手方端子の挿入性や圧接部の形状自由度の向上を図ることができる、新規な構造の平置き型端子接続金具およびそれを用いた回路体を提供することにある。
平置き型端子接続金具に関する本発明の第一の態様は、表面にめっきが施された平板状の金具本体と、前記金具本体を板厚方向に貫通して設けられて相手方端子が挿通配置される端子挿通部を有し、前記端子挿通部が、前記金具本体を前記板厚方向に貫通するスリットによって分断された前記金具本体の一対の分断領域が前記板厚方向に屈曲されて該スリットが拡幅されることによって構成されている一方、前記板厚方向に屈曲された前記一対の分断領域によって、前記端子挿通部の対向縁部に片持ち梁状に支持されて、前記金具本体の前記表面同士が隙間を隔てて対向配置されてなる前記相手方端子に導通接続される一対の圧接部が構成されていることを特徴とする。
本態様の平置き型端子接続金具によれば、平板状の金具本体に対して、端子挿通部が設けられており、かかる端子挿通部は、板厚方向に貫通するスリットによって分断された金具本体の一対の分断領域が板厚方向に屈曲されてスリットが拡幅されることによって構成されている。これにより、端子挿通部には、端子挿通部の内方に屈曲されて金具本体の表面同士が隙間を隔てて対向配置された一対の圧接部が設けられている。すなわち、端子挿通部に挿通される相手方端子に圧接されて導通接続される一対の圧接部は、金具本体の切断面ではなくめっき面によって構成されている。それゆえ、後めっき等の後加工を必要とすることなく、相手方端子に圧接される圧接部をめっき面とすることができ、後加工やそれに伴うコストアップを回避しつつ、端子挿通部への相手方端子の挿入性の向上や導通安定性の向上を図ることができる。
しかも、一対の圧接部が、板厚方向に屈曲されて端子挿通部の対向縁部に片持ち梁状に支持された金具本体の一対の分断領域によって構成されていることから、一対の圧接部の板厚方向の撓み変形により一対の圧接部のばね性が確保されている。それゆえ、従来構造のようにスロットを隔てて対向配置された一対の圧接片部の板幅方向の撓み変形によりばね性を確保する場合に比して、容易にばね性を確保することができ、圧接片部の長さを大きく確保する等の必要性がなく、圧接部の形状自由度を大きく向上させることができる。しかも、従来構造の圧接片部に比して、ばね性を確保するために一対の圧接部の長さを長くする必要性が低いことから、小型化が可能であり、平置き型端子接続金具自体の板厚方向の寸法を低減できて、一層の低背化や歩留まりの向上等を図ることができる。
平置き型端子接続金具に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の平置き型端子接続金具において、前記端子挿通部が前記金具本体の側縁部に開口して形成されているものである。
本態様によれば、端子挿通部が金具本体の側縁部に開口して形成されていることから、端子挿通部へ端子が挿通される際に、一対の圧接部間が撓みやすくなって、一層の挿入力の低減が図られ、めっきはがれ等の不具合の防止に寄与することができる。さらに、開口側に通常の音叉状端子を対向配置させることで、ヒューズやリレー等の電気部品の装着部を優れた自由度をもって構築することができる。
平置き型端子接続金具に関する本発明の第三の態様は、前記第一の態様に記載の平置き型端子接続金具において、前記金具本体の板厚方向に中央貫通穴が貫設されており、該中央貫通穴の一対の対向周縁部にそれぞれ一対の前記端子挿通部が開口して対向配置されており、前記中央貫通穴と一対の前記端子挿通部が連接して端子装着部を構成しているものである。
本態様によれば、中央貫通穴と一対の端子挿通部の協働により、金具本体に貫通状態で形成された端子装着部を設けることができる。それゆえ、電気部品等の相手方の端子を端子接続金具に貫設された端子装着部に挿通配置するだけで、端子の保持と導通を図ることができる。その結果、大型の平置き型の端子接続金具を使用する場合であっても、デッドスペースを削減しスペース効率の向上や回路設計自由度の向上を図ることができる。
平置き型端子接続金具に関する本発明の第四の態様は、前記第一の態様に記載の平置き型端子接続金具において、前記金具本体の側縁部から平面視音叉状に突出する一対の圧接片部が設けられており、該一対の圧接片部の突出先端部の対向端面に前記端子挿通部および前記一対の圧接部が設けられており、前記一対の圧接片部間のスロットに対して前記端子挿通部の一方が開口している一方、前記端子挿通部の他方が前記突出先端部の端面に開口しているものである。
本態様によれば、金具本体の側縁部に平面視音叉状に突出した一対の圧接片部が設けられており、その突出先端部に端子挿通部および一対の圧接部が設けられている。端子挿通部は、一対の圧接片部の突出方向でスロット側とその反対側に開口しており、一対の圧接部間へ相手方端子が挿通される際の挿入力が一層低減されている。なお、一対の圧接部が板厚方向に撓み変形することでばね性を確保するものであることから、従来の音叉端子のように一対の圧接片部の長さを大きくする必要はなく、小型化が図られるようになっている。
回路体に関する本発明の第一の態様は、少なくとも1つの絶縁板と、該絶縁板上に平置き状に載置された前記第一乃至第四の何れか一つの態様に記載の平置き型端子接続金具を有し、前記絶縁板には、前記相手方端子が挿通配置される端子キャビティが設けられている一方、該端子キャビティの上方開口部に前記平置き型端子接続金具の前記端子挿通部が配設されて、該端子キャビティの内方に前記一対の圧接部が突出されて配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、回路体が、少なくとも1つの絶縁板と、絶縁板上に載置された平置き型端子接続金具を有しており、絶縁板の端子キャビティの上方開口部に載置された平置き導通金具の端子挿通部が配設されて一対の圧接部が端子キャビティ内方に突出して配置されている。これにより、絶縁板の端子キャビティに対して、ヒューズやリレー等の相手方端子を挿通配置するだけで、相手方端子に平置き型端子接続金具の端子挿通部に設けられた一対の圧接部を圧接接続させることができ、相手方端子と端子接続金具が導通接続されるようになっている。ここにおいて、端子接続金具が絶縁板上に平置き状に載置されて使用されていることから、従来構造のようにバスバーから音叉端子やタブ端子を突出させて相手方端子との接続部を設けた場合に比して、回路体の低背化を有利に図ることができる。特に、平置き型端子接続金具の一対の圧接部は、一対の圧接部の板厚方向の撓み変形によりばね性を確保しているものであることから、従来構造の如き板幅方向の撓み変形によりばね性を確保する場合に比して、一対の圧接部の突出長さを長くする必要がなく、端子接続金具全体の板厚方向寸法を小さくして、回路体の低背化を確実に実現することができるのである。
さらに、一対の圧接部のばね性を容易に確保できることから、一対の圧接部を含む端子挿通部の形状自由度を大きく確保できることから、端子接続金具を用いた回路構成を高い設計自由度や歩留まりをもって実現することができる。
回路体に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の回路体において、基板端子が突設されたプリント基板を有する一方、該プリント基板上には前記絶縁板が配設されており、前記絶縁板の前記端子キャビティが、基板端子挿通部を含んでいると共に、前記端子キャビティおよびそこに配設された前記基板端子および前記平置き型端子接続金具の前記端子挿通部を含んで、電気部品装着部が構成されているものである。
本態様によれば、プリント基板上に絶縁板を介して配設された端子接続金具を積層状態にして回路体を構成し、プリント基板に接続された基板端子と絶縁板上に配設された端子接続金具に導通される電気部品を装着可能とする電気部品装着部を設けることができる。特に、絶縁板上に配設された平置き型端子接続金具の一対の圧接部は、絶縁板の端子キャビティ内に配設されることから、絶縁板と略面一の高さに回路体自体の高さを抑えることができる。それゆえ、従来構造のように絶縁板上に配設されたバスバーから上方に突設された接続端子と基板端子にさらに中継端子を接続して端子高さを揃えて、電気部品の装着を可能にするような構造に比して、一層有効に回路体の低背化を図ることができる。
回路体に関する本発明の第三の態様は、前記第一または第二の態様に記載の回路体において、前記第一乃至第四の何れか1つの態様に記載の平置き型端子接続金具がそれぞれ載置された複数の前記絶縁板が積層配置されていると共に、各前記絶縁板には複数の前記端子キャビティが設けられており、前記複数の端子キャビティが積層方向で位置合わせされて相互に連通されることにより構成された複数の端子キャビティ連接部が設けられていると共に、各前記端子キャビティ連接部には前記相手方端子が挿通配置されるようになっている一方、各前記端子キャビティ連接部では、回路構成により決定された任意の前記絶縁板の前記端子キャビティにおいて、前記平置き型端子接続金具の前記端子挿通部が配設されているものである。
本態様によれば、本願発明の平置き型端子接続金具が載置された複数の絶縁板を積層配置することで、一層複雑な回路構成を構築することができる回路体を、コンパクトに構築することができ、本願発明の平置き型端子接続金具を用いた場合の低背化の効果を一層有利に得ることができる。
回路体に関する本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか1つの態様に記載の回路体において、前記平置き型端子接続金具が帯板状延出部を含んでおり、該帯板状延出部の両側縁部に開口して設けられた複数の前記端子挿通部が、前記帯板状延出部の長さ方向の配設位置が互いに異ならされて千鳥状に設けられている一方、前記絶縁板には、前記帯板状延出部に千鳥状に設けられた前記端子挿通部がそれぞれ配設される複数の前記端子キャビティが対応する千鳥状に設けられており、前記端子挿通部と前記端子キャビティを含んで構成された複数のヒューズ装着部が前記絶縁板上において千鳥状に配設されているものである。
本態様によれば、ヒューズ装着部の一方の接続端子を、端子接続金具の帯板状延出部の両側縁部に千鳥状に開口する複数の端子挿通部によって構成していることから、各接続端子を従来構造の音叉状端子によって構成する場合に比して、ヒューズ装着部の一方の接続端子をスペース効率よく構成することができ、その結果、端子キャビティやそれを含む複数のヒューズ装着部を狭ピッチに設けることができ、スペース効率の向上や、回路体の一層のコンパクト化を図ることができる。
本発明の平置き型端子接続金具によれば、平板状の金具本体に設けられた端子挿通部は、スリットによって分断された金具本体の一対の分断領域が板厚方向に屈曲されて構成されている。これにより、端子挿通部に、金具本体の表面同士が隙間を隔てて対向配置された一対の圧接部が設けられている。すなわち、一対の圧接部は、金具本体の切断面ではなくめっき面によって構成されている。それゆえ、後加工やそれに伴うコストアップを回避しつつ、端子挿通部への相手方端子の挿入性の向上や導通安定性の向上を図ることができる。しかも、一対の圧接部が、端子挿通部の対向縁部に片持ち梁状に支持された金具本体の一対の分断領域によって構成されていることからばね性が確保されている。それゆえ、従来の如きスロットを隔てて対向配置された一対の圧接片部の板幅方向の撓み変形によりばね性を確保する場合に比して圧接片部の長さを大きく確保する等の必要性がなく、圧接部の形状自由度を大きく向上できる。また、ばね性を確保するために一対の圧接部の長さを長くする必要性が低いことから、小型化が可能であり、平置き型端子接続金具自体の板厚方向の寸法を低減できて、一層の低背化や歩留まりの向上等を図ることができる。さらに、本発明の平置き型端子接続金具を用いた回路体によれば、上述の平置き型端子接続金具の効果を享受して、コンパクトな回路体を構成することができる。
本発明の第一の実施形態としての平置き型端子接続金具を用いた回路体を示す分解斜視図。 図1の全体斜視図。 図1に示す平置き型端子接続金具の平面図((a)スリット形成時、(b)完成時)。 本発明の第二の実施形態としての平置き型端子接続金具を用いた回路体を示す分解斜視図。 図4の平面拡大図(組付け時)。 図5におけるVI−VI断面拡大斜視図。 本発明の第二の実施形態の他の態様としての平置き型端子接続金具を用いた回路体を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜3に、本発明の第一の実施形態としての平置き型端子接続金具10a〜cを用いた回路体12を示す。なお、以下の説明において、上方とは、図1中の上方、下方とは、図1中の下方、また前方側とは、図1中の左側、後方側とは、図1中の右側を言うものとする。
図1に示されているように、回路体12は、基板端子である音叉端子14が突設されたプリント基板16を有しており、かかるプリント基板16上には、平置き型端子接続金具10a〜cがそれぞれ平置き状に載置された複数(本実施形態では2つ)の絶縁板18a,18bが積層配置されている。より詳細には、プリント基板16上には、平置き型端子接続金具10a,bが載置された絶縁板18aが載置され、かかる絶縁板18a上には、平置き型端子接続金具10cが載置された絶縁板18bが載置されている。なお、平置き状に載置されるとは、平置き型端子接続金具10a〜cが、後述する平置き型端子接続金具10a〜cの平板状の金具本体を構成するバスバー28a〜cの板厚方向を上下方向として、絶縁板18a,18b上に載置されることを言う。このような構成とされた回路体12の平置き型端子接続金具10a〜cや音叉端子14に対して、図1および図3に示されているように、例えばヒューズ20やリレー22のタブ端子26a,26bや基板端子24のタブ部26c等の相手方端子が装着され接続されるようになっている。
図1および図3に示されているように、平置き型端子接続金具10a〜cはいずれも、例えば銅板等の表面に錫等のめっきが施された金属平板がプレス打ち抜き加工されて形成された平板状の金具本体を構成するバスバー28a〜cを備えて構成されている。かかるバスバー28a〜cには、複数種類(本実施形態では2種類)の端子挿通部30a,30bが設けられており、端子挿通部30aがバスバー28a〜cの側縁部に開口して設けられている。一方、端子挿通部30bは、バスバー28cの中央部分において板厚方向(図1中、上下方向)に貫設された略矩形断面形状を有する中央貫通穴32a,32bの対向する一対の周縁部34,34にそれぞれ開口して対向配置されて設けられている。これら中央貫通穴32a,32bと一対の端子挿通部30b,30bが連接されて例えばリレー22や幅広の基板端子24における比較的幅広のタブ端子26bやタブ部26cが装着され接続される端子装着部36a,36bが構成されている。また、平置き型端子接続金具10cの金具本体を構成するバスバー28cは手前側(図3中、下側)に向かって略帯状に延び出す2つの帯板状延出部38を備えている。そして、一方(図1,3中、左)の帯板状延出部38には両側縁部に開口して設けられた複数(本実施形態では6つ)の端子挿通部30aが、帯板状延出部38の長さ方向の配設位置が互いに異ならされて千鳥状に設けられている。
次に、端子挿通部30a,30bの形成方法について、図3に示すような平置き型端子接続金具10cの金具本体を構成するバスバー28cを例にとって説明する。まず、プレス打ち抜き加工によって所定の形状に打ち抜き形成されると共に中央部分に中央貫通穴32a,32bが貫設されたバスバー28cを準備し、かかるバスバー28cに対して、図3(a)に示すように、端子挿通部30a,30bの形成予定部にバスバー28cを板厚方向に貫通するスリット40を形成する。続いて、かかるスリット40によって分断された一対の分断領域42,42(図3(a)参照)を、図3(b)に示すように、板厚方向下方に向かって屈曲加工することにより、スリット40が拡幅されて端子挿通部30a,30bが構成される。この結果として、図1および図3(b)に示されているように、板厚方向に屈曲された一対の分断領域42,42によって、端子挿通部30a,30bの対向縁部44に片持ち梁状に支持されて、バスバー28cの表面46同士が隙間48を隔てて対向配置されてなる一対の圧接部50,50が構成される。そして、かかる端子挿通部30a,30bに対して例えばヒューズ20やリレー22のタブ端子26a,26bや基板端子24のタブ部26cが装着されることにより、タブ端子26a,26bおよびタブ部26cがそれぞれ一対の圧接部50,50によって板厚方向の両側から挟持されることにより導通接続されるようになっている。このように、相手方端子であるタブ端子26a,26bやタブ部26cが挿通配置される端子挿通部30a,30bが、バスバー28cを板厚方向に貫通して設けられているのである。
プリント基板16は、図1に示されているように、ガラスエポキシ樹脂などの公知の絶縁材料で形成された略矩形の平板形状を有している。プリント基板16の各所にはスルーホール52が貫設されており、かかるスルーホール52に対して基板端子である音叉端子14のリード部54が挿通配置されて半田付けされることにより、音叉端子14がプリント基板16の図示しないプリント配線に導通接続された状態でプリント基板16上に突設されている。また、プリント基板16の後方(図1中、右方)に設けられたスルーホール52に対しては、基板端子24のリード部56が挿通配置されて半田付けされており、プリント基板16の図示しないプリント配線に導通接続されている。
図1に示されているように、絶縁板18a,18bはいずれも、略矩形平板状とされており、絶縁性を有する公知の合成樹脂材料で形成されている。絶縁板18a,18bの表面58にはバスバー28a〜cを収容する収容溝60が設けられており、バスバー28a〜cがそれぞれ絶縁板18a,18bの収容溝60に収容された状態で、バスバー28a〜cの表面46がそれぞれ絶縁板18a,18bの表面58と面一となるように形成されている。また、絶縁板18a,18bには、相手方端子となる例えばヒューズ20やリレー22のタブ端子26a,26bや基板端子24のタブ部26cが挿通配置される端子キャビティ62a〜cが板厚方向(図1中、上下方向)に貫設されている。かかる端子キャビティ62a〜cの一部の上方開口部には平置き型端子接続金具10a〜cの端子挿通部30a,30bが配設されて、端子キャビティ62a〜cの内方に対して一対の圧接部50,50が突出されて配置されている。
より詳細には、絶縁板18a,18bには、ヒューズ20のタブ端子26aが挿通配置される端子キャビティ62aと共にヒューズ20自体が挿通配置されるヒューズキャビティ64が板厚方向(図1中、上下方向)に貫設されており、端子キャビティ62aとヒューズキャビティ64が連接されることによりヒューズ装着穴66が構成されている。さらに、ヒューズ装着穴66を構成する端子キャビティ62aは、プリント基板16に突設された音叉端子14の先端部分が挿通配置される基板端子挿通部68を含んで構成されている。そして、端子キャビティ62aとそこに配設された基板端子である音叉端子14および平置き型端子接続金具10a〜cの端子挿通部30aとヒューズ装着穴66を含んで電気部品装着部であるヒューズ装着部70a(図2参照)が構成されている。なお、絶縁板18a,18bには、平置き型端子接続金具10cの帯板状延出部38に端子挿通部30aが千鳥状に設けられていることから、かかる端子挿通部30aがそれぞれ配設される複数(本実施形態では9つ)の端子キャビティ62aが対応する千鳥状に設けられている。その結果、複数(本実施形態では9つ)のヒューズ装着部70aが絶縁板18a,18b上において千鳥状に配設されている(図2参照)。
また、絶縁板18a,18bには、リレー22のタブ端子26bが挿通配置される端子キャビティ62bが板厚方向(図1中、上下方向)に貫設されている一方、端子キャビティ62bの一部には、プリント基板16に突設された音叉端子14の先端部分が挿通配置される基板端子挿通部68を含んで構成されている。そして、端子キャビティ62bとそこに配設された基板端子である音叉端子14および平置き型端子接続金具10cの端子挿通部30bを含んで電気部品装着部であるリレー装着部70bが構成されている(図2参照)。さらに、絶縁板18a,18bには、基板端子24のタブ部26cが挿通配置される端子キャビティ62cが板厚方向(図1中、上下方向)に貫設されて構成されている。そして、端子キャビティ62cとそこに配設された平置き型端子接続金具10cの端子挿通部30bを含んで電気部品装着部である基板端子装着部70cが構成されている(図2参照)。
図1に示されているように、音叉端子14が突設されたプリント基板16に対して上方からバスバー28a,28bが収容溝60に収容配置された絶縁板18aを位置合わせして載置後、バスバー28cが収容溝60に収容配置された絶縁板18bを上方から位置合わせして載置する。これにより、本実施形態としての平置き型端子接続金具10a〜cを用いた回路体12が完成される。そして、回路体12のヒューズ装着部70aやリレー装着部70bや基板端子装着部70cに対してヒューズ20やリレー22や基板端子24などが装着されることにより、回路体12に導通接続されるようになっている。
このような構造とされた平置き型端子接続金具10a〜cによれば、先ず、例えば平置き型端子接続金具10cを構成するバスバー28cの端子挿通部30a,30bの形成予定部にバスバー28cを板厚方向に貫通するスリット40を形成する。そして、かかるスリット40によって分断された一対の分断領域42,42を板厚方向下方に向かって屈曲加工することにより、スリット40が拡幅されて端子挿通部30a,30bが構成されている。これにより、端子挿通部30a,30bには、バスバー28cの表面46同士が隙間48を隔てて対向配置されてなる一対の圧接部50,50が構成されている。ここで各圧接部50は、バスバー28cの切断面ではなく予めめっきが施された表面46によって構成されている。これにより、従来の如き後めっき等の後加工を必要とすることなく、例えばヒューズ20やリレー22のタブ端子26a,26bや基板端子24のタブ部26cといった相手方端子に接続される圧接部50をめっき面とすることができる。それゆえ、後加工に伴うコストアップを回避しつつ、端子挿通部30a,30bへの相手方端子の挿入性の向上や導通安定性の向上を図ることができる。
しかも、一対の圧接部50,50が、板厚方向に屈曲された一対の分断領域42,42により端子挿通部30a,30bの対向縁部44に片持ち梁状に支持されて構成されている。これにより、板厚方向の撓み変形により一対の圧接部50,50がのばね性が確保されていることから、従来の如き一対の圧接片部の板幅方向の撓み変形によりばね性を確保する場合に比して、容易にばね性を確保できる。また、圧接片部の長さを大きく確保する等の必要性がないことから圧接部50の形状自由度を大きく向上できる。加えて、従来の如きばね性確保のために一対の圧接片部の長さを必要としないことから小型化が可能であり、一層の低背化や歩留まりの向上等を図ることができる。
さらに、端子挿通部30aがバスバー28a〜cの側縁部に開口して設けられている一方、端子挿通部30bがバスバー28cの中央貫通穴32a,32bの周縁部34に開口して設けられている。これにより、端子挿通部30a,30bの対向縁部44に片持ち梁状に支持されて、バスバー28cの表面46同士が隙間48を隔てて対向配置されてなる一対の圧接部50,50が撓みやすくなる。それゆえ、一層の挿入力の低減が図られると共に表面46のめっきに対するダメージを低減することができる。さらに、端子挿通部30aがバスバー28a〜cの側縁部に開口して設けられていることから、本実施形態のように、プリント基板16に突設された公知の音叉端子14と端子挿通部30aの開口部を対向配置させてヒューズ装着部70a等の電気部品装着部を構成することも可能であり、優れた自由度をもって電気部品装着部を構築することができる。また、端子挿通部30bがバスバー28cの中央部分において中央貫通穴32a,32bの対向する一対の周縁部34,34にそれぞれ開口して対向配置されることにより端子装着部36a,36bが構成されている。それゆえ、例えばリレー22のタブ端子26bや基板端子24のタブ部26cといった比較的幅広の端子金具であっても、端子装着部36a,36bに挿通配置するだけで、かかるタブ端子26bやタブ部26cの保持を安定して実現して導通性を確保することができる。このようにバスバー28cの側縁部のみならず中央部分にも本発明の端子挿通部30a,30bを設けることができることから、デッドスペースを削減しスペース効率の向上を図る共に回路設計自由度の向上を図ることができる。
加えて、かかる平置き型端子接続金具10a〜cを用いた回路体12によれば、プリント基板16上に、平置き型端子接続金具10a,bが載置された絶縁板18aが載置されると共に、絶縁板18a上には平置き型端子接続金具10cが載置された絶縁板18bが載置されている。さらに、絶縁板18a,18bには、タブ端子26a,26bやタブ部26cが挿通配置される端子キャビティ62a〜cが貫設されている一方、かかる端子キャビティ62a〜cの一部の上方開口部には平置き型端子接続金具10a〜cの端子挿通部30a,30bが配設されて、端子キャビティ62a〜cの内方に対して一対の圧接部50,50が突出されている。それゆえ、かかる端子キャビティ62a〜cに対して例えばヒューズ20やリレー22のタブ端子26a,26bや基板端子24のタブ部26c等を挿通配置するだけで、一対の圧接部50,50すなわち平置き型端子接続金具10a〜cに圧接接続させることができる。ここで、平置き型端子接続金具10a〜cが絶縁板18a,18b上に平置き状に載置された状態で使用されることから、従来の如きバスバーから音叉端子やタブ端子を突出させて相手方端子との接続部を構成している場合に比して、回路体12の低背化を有利に図ることができる。
また、かかる回路体12において、プリント基板16に突設された音叉端子14と絶縁板18a,18b上に配設された平置き型端子接続金具10a〜cに導通されるヒューズ装着部70aやリレー装着部70bを設けることができる。しかも、平置き型端子接続金具10a〜cの一対の圧接部50,50は、端子キャビティ62a,62b内に配設されることから、回路体12自体の高さを抑えることができる。それゆえ、従来如きバスバーから上方に接続端子が突設されたような構造に比して、一層有効に回路体の低背化を図ることができる。
さらに、平置き型端子接続金具10cの金具本体を構成するバスバー28cが帯板状延出部38を備えており、かかる帯板状延出部38には、端子挿通部30aが帯板状延出部38の長さ方向の配設位置が互いに異ならされて千鳥状に設けられている。これにより、隣接する端子キャビティ62a間の離隔距離を有利に確保することができ、ヒューズ装着部70aをスペース効率よく構成することができる。
次に、図4〜6を用いて、本実施形態の第二の実施形態としての平置き型端子接続金具72a〜dを用いた回路体74について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。本実施形態では、平板状の金具本体を構成するバスバー76a〜dの側縁部から平面視音叉状に突出する平面視で略矩形状の一対の圧接片部78,78の突出先端部80の対向端面に端子挿通部30cおよび一対の圧接部50,50が設けられている(図4参照)点に関して、上記第一の実施形態と異なる実施形態を示すものである。
より詳細には、平置き型端子接続金具72a〜dの平板状の金具本体を構成するバスバー76a〜dにおいて、一対の圧接片部78,78間に略矩形断面形状で貫設されたスロット82が形成されている。各バスバー76a〜dには、端子挿通部30cが設けられており、端子挿通部30cの一方がかかるスロット82に対して開口している一方、端子挿通部30cの他方が圧接片部78,78の突出先端部80の端面に開口するように形成されている。また、本実施形態では、3枚の絶縁板18a〜cが用いられており、バスバー76aが載置された絶縁板18a上には、バスバー76bが載置された絶縁板18bが積層され、さらに絶縁板18b上にはバスバー76c,76dが載置された絶縁板18cが積層されている。そして、絶縁板18c上にはヒューズカバー84が載置されている。バスバー76a〜dは各絶縁板18a〜cに形成された収容溝60に収容配置されている。バスバー76a〜cは1つの端子挿通部30cのみを有して図示が省略された部位において電気回路に接続されている。バスバー76dは3つの端子挿通部30cを有しており、図示が省略された部位において、例えば電源電圧といった共通の電源に接続されている。
加えて、図4に示されているように、各絶縁板18a〜cには複数(本実施形態では6個)の略矩形断面形状の端子キャビティ62aが貫設されており、かかる複数の端子キャビティ62aが積層方向で位置合わせされて相互に連通されることにより複数(本実施形態では3個)の端子キャビティ連接部86が構成されている(図6参照)。なお、平置き型端子接続金具72a〜dの上方に配設されている端子キャビティ62aは、図4や図6に示されているように、それ以外のものよりも狭幅に形成されている。そして、図6に示されているように、各端子キャビティ連接部86には、相手方端子であるヒューズ20のタブ端子26aが挿通配置されている。また、回路構成により決定された所定の任意の絶縁板18a〜cの端子キャビティ62aに対して、例えば図4に示すように平置き型端子接続金具72a〜dの端子挿通部30cが配設されている。
このような構造とされた平置き型端子接続金具72a〜dによれば、平板状の金具本体を構成するバスバー76a〜dの側縁部から平面視音叉状に突出する平面視で略矩形状の一対の圧接片部78,78の突出先端部80の対向端面に端子挿通部30cおよび一対の圧接部50,50が設けられている。そして、一対の圧接片部78,78間にスロット82が貫設されており、端子挿通部30cの一方がかかるスロット82に対して開口している一方、端子挿通部30cの他方が圧接片部78,78の突出先端部80の端面に開口するように形成されている。これにより、相手側端子であるヒューズ20のタブ端子26aが端子挿通部30cに挿通された際の挿入力が、一対の圧接片部78,78が撓み変形することにより一層低減されている。なお、一対の圧接部50,50が板厚方向に撓み変形することでばね性が確保されていることから、従来のように一対の圧接片部の長さを大きくする必要はなく、大型化が回避されている。加えて、かかる平置き型端子接続金具72a〜dを用いた回路体74によれば、このようにして平置き型端子接続金具72a〜dが載置された複数の絶縁板18a〜cを積層配置することで、一層複雑な回路構成を構築することができる回路体74を、コンパクトに構築することができる。
次に、図7を用いて、本実施形態の第二の実施形態の他の態様としての平置き型端子接続金具88a,88bを用いた回路体90について詳述するが、上記実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、図中に、上記実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。本実施形態では、平置き型端子接続金具88a,88bを構成するバスバー92a,92bのスロット94が略円形断面形状である一方、バスバー92aの基端部からプリント基板16に向かって突設されたリード部96が設けられている点に関して、上記第二の実施形態と異なる実施形態を示すものである。本実施形態のように、スロット94を略円形断面形状とすることにより上記第二の実施形態と比べて小型化が可能となっている。一方、バスバー92aにプリント基板16に接続可能なリード部96が設けられていることから、プリント基板16に基板端子たる音叉端子14を突設する必要がなく、回路の簡略化を図ることができる。
以上、本発明の複数の実施形態について説明してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。例えば、上記第一および第二の実施形態においては、本実施形態の平置き型端子接続金具10a〜c,72a〜d,92a,bのみを用いた回路体12,74,90で説明を行ったが、従来構造のものと本実施形態のものを混在して構成するようにしてもよい。
10a〜c,72a〜d,88a,b:平置き型端子接続金具、12,74,90:回路体、14:音叉端子(基板端子)、16:プリント基板、18a〜c:絶縁板、26a〜b:タブ端子(相手方端子)、26c:タブ部(相手方端子)、28a〜c,76a〜d,92a,b:バスバー(平板状の金具本体)、30a〜c:端子挿通部、32a,b:中央貫通穴、34:周縁部、36a,b:端子装着部、38:帯板状延出部、40:スリット、42:分断領域、44:対向縁部、46:表面、48:隙間、50:圧接部、62a〜d:端子キャビティ、68:基板端子挿通部、70a:ヒューズ装着部(電気部品装着部)、70b:リレー装着部(電気部品装着部)、70c:基板端子装着部(電気部品装着部)、78:圧接片部、80:突出先端部、82,94:スロット、86:端子キャビティ連接部

Claims (8)

  1. 表面にめっきが施された平板状の金具本体と、
    前記金具本体を板厚方向に貫通して設けられて相手方端子が挿通配置される端子挿通部を有し、
    前記端子挿通部が、前記金具本体を前記板厚方向に貫通するスリットによって分断された前記金具本体の一対の分断領域が前記板厚方向に屈曲されて該スリットが拡幅されることによって構成されている一方、
    前記板厚方向に屈曲された前記一対の分断領域によって、前記端子挿通部の対向縁部に片持ち梁状に支持されて、前記金具本体の前記表面同士が隙間を隔てて対向配置されてなる前記相手方端子に導通接続される一対の圧接部が構成されている
    ことを特徴とする平置き型端子接続金具。
  2. 前記端子挿通部が前記金具本体の側縁部に開口して形成されている請求項1に記載の平置き型端子接続金具。
  3. 前記金具本体の板厚方向に中央貫通穴が貫設されており、該中央貫通穴の一対の対向周縁部にそれぞれ一対の前記端子挿通部が開口して対向配置されており、前記中央貫通穴と一対の前記端子挿通部が連接して端子装着部を構成している請求項1に記載の平置き型端子接続金具。
  4. 前記金具本体の側縁部から平面視音叉状に突出する一対の圧接片部が設けられており、該一対の圧接片部の突出先端部の対向端面に前記端子挿通部および前記一対の圧接部が設けられており、前記一対の圧接片部間のスロットに対して前記端子挿通部の一方が開口している一方、前記端子挿通部の他方が前記突出先端部の端面に開口している請求項1に記載の平置き型端子接続金具。
  5. 少なくとも1つの絶縁板と、該絶縁板上に平置き状に載置された請求項1〜4の何れか1項に記載の平置き型端子接続金具を有し、
    前記絶縁板には、前記相手方端子が挿通配置される端子キャビティが設けられている一方、該端子キャビティの上方開口部に前記平置き型端子接続金具の前記端子挿通部が配設されて、該端子キャビティの内方に前記一対の圧接部が突出されて配置されている
    ことを特徴とする回路体。
  6. 基板端子が突設されたプリント基板を有する一方、該プリント基板上には前記絶縁板が配設されており、
    前記絶縁板の前記端子キャビティが、基板端子挿通部を含んでいると共に、前記端子キャビティおよびそこに配設された前記基板端子および前記平置き型端子接続金具の前記端子挿通部を含んで、電気部品装着部が構成されている請求項5に記載の回路体。
  7. 請求項1〜4の何れか1項に記載の平置き型端子接続金具がそれぞれ載置された複数の前記絶縁板が積層配置されていると共に、各前記絶縁板には複数の前記端子キャビティが設けられており、前記複数の端子キャビティが積層方向で位置合わせされて相互に連通されることにより構成された複数の端子キャビティ連接部が設けられていると共に、各前記端子キャビティ連接部には前記相手方端子が挿通配置されるようになっている一方、
    各前記端子キャビティ連接部では、回路構成により決定された任意の前記絶縁板の前記端子キャビティにおいて、前記平置き型端子接続金具の前記端子挿通部が配設されている請求項5または6に記載の回路体。
  8. 前記平置き型端子接続金具が帯板状延出部を含んでおり、該帯板状延出部の両側縁部に開口して設けられた複数の前記端子挿通部が、前記帯板状延出部の長さ方向の配設位置が互いに異ならされて千鳥状に設けられている一方、
    前記絶縁板には、前記帯板状延出部に千鳥状に設けられた前記端子挿通部がそれぞれ配設される複数の前記端子キャビティが対応する千鳥状に設けられており、
    前記端子挿通部と前記端子キャビティを含んで構成された複数のヒューズ装着部が前記絶縁板上において千鳥状に配設されている請求項5〜7の何れか1項に記載の回路体。
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