JP2018195378A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装体の剛性を向上するための補強部材の腐食を抑制する。【解決手段】蓄電装置10は、蓄電素子24が収容された外装体12と、外装体12の外周壁37に形成された凹部40と、凹部40に配置された剛性を有する補強部材42とを備える。凹部40は、外周壁37の外側面38から内側面39へ向けて窪んでいる。【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電装置に関する。
特許文献1には、外装体の外周壁に補強部材として帯体を配置し、外装体の変形防止(剛性向上)を図った蓄電池が開示されている。補強部材は、外装体の外周壁を取り囲むように配置されている。
特開昭61−126764号公報
特許文献1の蓄電池では、補強部材の外装体の外側面から突出した上端部分に水が付着して残留し易いため、補強部材が腐食するという問題がある。
本発明は、外装体の剛性を向上するための補強部材の腐食を抑制できる蓄電装置を提供することを課題とする。
本発明は、蓄電素子が収容された外装体と、前記外装体の外周壁に形成され、前記外周壁の外側面から内側面へ向けて窪む第1凹部と、前記第1凹部に配置された剛性を有する補強部材とを備える、蓄電装置を提供する。
この蓄電装置によれば、外装体に形成した第1凹部に補強部材を配置しているため、外装体の外側面からの補強部材の突出を防止ないし効果的に抑制できる。よって、補強部材上端部分を含む表面に、水が付着して残留することを抑制できるため、水による補強部材の腐食を抑制できる。また、腐食による補強部材の劣化を抑制できるため、補強部材による外装体の補強効果を長期的に得ることができる。
前記外周壁の前記第1凹部の下側に形成され、前記外周壁の外側面から内側面に向けて窪み、前記第1凹部に連通する第2凹部を備える。この態様によれば、例えば補強部材と第1凹部の隙間から第1凹部内に水が浸入しても、第1凹部に連通する第2凹部へ自重によって水を流れ落とすことができる。よって、水による補強部材の腐食を効果的に抑制できる。
前記第2凹部は、前記外周壁の内側面側から外側面にかけて下向きに傾斜する傾斜面を有する。この態様によれば、第2凹部に流れ落ちた水を、傾斜面に沿って第2凹部から外周壁の外側面へ流出させることができる。これにより第2凹部内に水が溜まることを抑制できるため、第2凹部内に残留する水による補強部材の腐食を抑制できる。
前記外装体の前記外周壁は4面の側壁を有し、前記第1凹部と前記補強部材は、前記4面の側壁に跨がって無端状に設けられている。この態様によれば、補強部材が外装体の外周壁を取り囲むように設けられているため、外装体の変形を効果的に抑制できる。また、外装体内に収容した蓄電素子の拘束力を向上できるため、意図しない異常の発生による蓄電素子の膨張を抑制できる。なお、ここで言う「異常」とは、例えば過充電等により蓄電素子のケース内の電解液が分解され、ケース内にガスが発生した状態である。
前記第2凹部は、前記4面の側壁に跨がって無端状に設けられている。この態様によれば、第2凹部が外装体の外周壁を取り囲むように設けられているため、水による補強部材の腐食を効果的に抑制できる。
前記第1凹部の上側には、前記外周壁の外側面から内側面に向けて窪み、前記第1凹部に連通する第3凹部が形成されており、前記第1凹部又は前記補強部材には、前記第3凹部と前記第2凹部を連通させる連通路が形成されている。この態様によれば、連通路によって補強部材の上側の第3凹部が補強部材の下側の第2凹部に連通しているため、第3凹部の水が第2凹部へ効率的に流れ落ちる。よって、補強部材の上部に水が溜まることを抑制できるため、水による補強部材上部の腐食を抑制できる。
前記補強部材の外側面は、前記外周壁の外側面と面一である。ここで、外装体の剛性を向上するには、外周壁の外側面から内側面に向けた方向の、外周壁と補強部材の厚みを厚くすることが好ましい。しかし、外周壁と補強部材の厚みを過剰に厚くすると重くなるため、蓄電装置の軽量化の要望に反する。また、補強部材の厚みを過剰に厚くすると、補強部材が外装体の外側面よりも外方へ突出する。この補強部材の突出部分は、外装体の補強部材よりも上方に付着した水の流れ落ちを妨げる。また、補強部材の突出部分に水が残留すると、補強部材が腐食する。これに対して、この態様では、補強部材の外側面を外周壁の外側面と面一にしているため、外装体の補強部材よりも上方に付着した水は、補強部材の外側面に沿って垂直に流れ落ちる。よって、蓄電装置の軽量化と外装体の剛性向上を図りつつ、水による補強部材の腐食を抑制できる。
前記外装体は、前記外周壁を有する上端開口の本体と、前記本体の開口を塞ぐ蓋体とを備え、前記蓋体の外周壁は、前記本体の前記外周壁よりも外方に突出しており、前記補強部材の外側面は、前記本体の前記外周壁の外側面と前記蓋体の前記外周壁の外側面との間に位置している。この態様によれば、本体の外周壁よりも外方へ突出する蓋体の外周壁によって、本体の外周面と補強部材の外側面への水の付着を抑制できる。つまり、補強部材の外装体の外側面から突出した上端部分には水が付着して残留し難いため、補強部材の腐食を抑制できる。
本発明の蓄電装置では、外装体の剛性を向上するための補強部材の腐食を抑制できる。
第1実施形態に係る蓄電装置を示す分解斜視図。 組立状態の蓄電装置の部分断面図。 図2の一部を拡大した分解断面図。 補強部材の接合部分を示す斜視図。 第2実施形態に係る蓄電装置のケース本体の斜視図。 図6の一部を拡大した断面図。 第3実施形態に係る蓄電装置のケース本体の斜視図。 第4実施形態に係る蓄電装置のケース本体の斜視図。 図9の一部を垂直方向に切断した分解断面図。 図9の一部を水平方向に切断した断面図。 第5実施形態に係る蓄電装置の部分断面図。 蓄電装置の変形例を示す断面図。 蓄電装置の他の変形例を示す断面図。 補強部材の接合部分の変形例を示す斜視図。 図12Aの平面図。 蓄電装置の他の変形例を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1から図4は、本発明の第1実施形態に係る蓄電装置10を示す。この蓄電装置10は、外装体12と、外装体12の内部に収容された電池モジュール23とを備える。電池モジュール23は、蓄電素子としての複数(本実施形態では8個)の電池セル24を備える。本実施形態では、補強部材42によって外装体12の剛性を向上しつつ、この補強部材42の腐食を効果的に抑制する。
(蓄電装置の概要)
図1及び図2に示すように、外装体12は、1つの面(上面)に開口部14を有する樹脂製の本体13と、本体13の開口部14を塞ぐ蓋体19とを備える。本体13は、XY平面に沿って延びる一対の長側壁15,15と、YZ平面に沿って延びる一対の短側壁16,16と、ZX平面に沿って延びる底壁17とを備える箱体である。短側壁16,16には、蓄電装置10を持つための把手18が外方へ突出するように設けられている。蓋体19は、本体13の開口部14に液密に取り付けられている。蓋体19は、電池モジュール23に電気的に接続された正極外部端子20Aと負極外部端子20Bを備える。
電池モジュール23は、外装体12の長手方向(X方向)に沿って電池セル24を積層配置したものである。電池セル24は、例えばリチウムイオン電池等の非水電解質二次電池である。但し、リチウムイオン電池以外にも、キャパシタを含む種々の電池セル24も適用できる。個々の電池セル24は、ケース25、電極体28、集電体29A,29B、及び端子30A,30Bを備える。
ケース25は、Z方向が長手方向となり、X方向が短手方向となる箱体である。ケース25は、1つの面(上面)を開口した扁平な箱形のケース本体26と、ケース本体26の開口を塞ぐカバー27とを備える。ケース本体26とカバー27はいずれもアルミニウム製又はステンレス製であり、溶接により封止されている。
電極体28は、正極電極シート、負極電極シート、及び2枚のセパレータを備え、これらを積層した状態で軸周りに巻回した扁平な巻回体である。図2に最も明瞭に示すように、巻回軸が延びる方向から見た電極体28の端部は長円形状である。電極体28は、巻回軸がケース25の長手方向(Z方向)に沿うような姿勢で、ケース25内に収容されている。これにより、電極体28は、X方向に電極シートとセパレータを積層した状態で、外装体12内に収容される。
正極集電体29Aは、電極体28の正極電極シートが突出する端部に配置され、正極電極シートに電気的に接続されている。負極集電体29Bは、電極体28の負極電極シートが突出する端部に配置され、負極電極シートに電気的に接続されている。正極集電体29Aは例えばアルミニウム等の金属によって成形され、負極集電体29Bは例えば銅等の金属によって成形されている。
正極端子30Aはカバー27のZ方向の一端側に設けられ、負極端子30Bはカバー27のZ方向の他端側に設けられている。正極端子30Aは正極集電体29Aに電気的に接続され、負極端子30Bは負極集電体29Bに電気的に接続されている。これにより、正極端子30Aと負極端子30Bは、正極集電体29Aと負極集電体29Bを介して電極体28に電気的に接続されている。
隣接する電池セル24の正極端子30A及び負極端子30Bには、導電部材としてのバスバー32が溶接により接続されている。並列接続の場合、定められた電池セル24,24の正極端子30A,30A同士が電気的に接続され、定められた電池セル24,24の負極端子30B,30B同士が電気的に接続される。直列接続の場合、定められた電池セル24の正極端子30Aと、定められた電池セル24の負極端子30Bとが電気的に接続される。
図1では、8個の電池セル24のうち、2個の電池セル24,24を並列に接続し、その並列接続した2個1組の電池セル24,24を4組直列に接続した態様を一例として示している。図1において左側端に位置する第1組の電池セル24,24では、負極端子30B,30Bに接続されたバスバー(図示せず)が、蓋体19の負極外部端子20Bに電気的に接続されている。図1において右側端に位置する第4組の電池セル24,24では、正極端子30A,30Aに接続されたバスバー32が、蓋体19の正極外部端子20Aに電気的に接続されている。これにより、それぞれの電池セル24は、正極外部端子20Aと負極外部端子20Bを介して、電気の充電と、電気の放電が可能になっている。
外装体12の本体13には、一方の長側壁15から他方の長側壁15にかけて、Z方向に延びる3枚の仕切板34が一体に設けられている。仕切板34は、1組の電池セル24の収容空間を区画する機能と、外装体12のZ方向の剛性を向上する機能と、電池セル24のX方向の膨張を抑制する機能とを兼ね備える。また、電池モジュール23のX方向の両端には、スペーサ35,35が配置されている。スペーサ35は、両端の電池セル24を位置決めする機能と、電池セル24の膨張を抑制する機能とを兼ね備える。なお、電池セル24の膨張は、例えば過充電等によりケース25内の電解液が分解され、ケース25内にガスが発生するという意図しない異常の発生により生じる。
外装体12は、仕切板34によって剛性が向上されているが、なおも電池セル24の膨張等によって変形することがある。この変形を抑制するために、外装体12には剛性を有する補強部材42が配置されている。金属製の補強部材42は、表面に水が残留することで腐食する。補強部材42による外装体12の補強効果は、補強部材42が腐食により劣化することで低下する。そこで、本実施形態では、補強部材42の表面に水が残留し難い形態とし、補強部材42による外装体12の補強効果を長期的に得ることができるようにする。
(補強構造の詳細)
図1から図3に示すように、外装体12の外周壁37には、外側面38から内側面39に向けて窪む凹部(第1凹部)40が設けられており、この凹部40内に帯状の補強部材42が配置されている。また、補強部材42は、補強部材42の外側面43が外周壁37の外側面38と面一になる厚みT1を有する。
凹部40は、長側壁15,15と短側壁16,16からなる外周壁37の全面に跨がって、無端状に設けられている。凹部40は、Y方向の高さHと外側面38から内側面39に向けた深さDとが一定な直線状の溝からなる。
補強部材42は、例えば鉄又はステンレス製であり、凹部40に嵌め込んで配置されている。図4に示すように、補強部材42は、帯状の金属板の一端と他端を接合することで、四角筒状(無端状)に形成されている。補強部材42の両端には、外側面43から内側面44に向けた方向の厚みT1を概ね半分にした薄肉部45,45が形成されている。これらの薄肉部45,45は、互いに重ね合わされて、スポット溶接、レーザ溶接、抵抗溶接等による接合部46によって接合されている。
補強部材42の高さ(幅)Hと厚みT1は一定である。凹部40と補強部材42高さHは同一寸法であり、凹部40の深さDと補強部材42の厚みT1は同一寸法である。この補強部材42の凹部40への配置は、本体13の製造後に行ってもよいし、本体13の製造時にインサート成形により行ってもよい。
外装体12の剛性を向上するには、補強部材42の高さHを高くし、補強部材42と外周壁37の厚みT1,T2を厚くすることが好ましい。しかし、補強部材42の高さHを大きく設定しても、外装体12のX方向とZ方向の変形抑制には効果が少ない。よって、補強部材42の高さHは、補強の目的を達成できる範囲で、可能な限り小さく設定されている。また、厚みT1,T2を過剰に厚くすると本体13と補強部材42が重くなるため、蓄電装置10の軽量化の要望に反する。そこで、補強部材42と本体13の外周壁37の厚みT1,T2は、以下のように設定している。
図3に最も明瞭に示すように、補強部材42の厚みT1は、過剰に薄くすると補強効果が少なくなる。一方、補強部材42の厚みT1は、過剰に厚くすると、蓄電装置10が重くなるうえ、外側面43が外装体12の外側面38よりも外方へ突出する。但し、凹部40の深さDの寸法を大きくすれば、補強部材42の外方への突出は抑制できる。しかし、凹部40の深さDを深くし過ぎると、外周壁37の凹部40を形成した部分の厚み(T2−D)が薄くなるため、外周壁37が破損し易くなる。一方、外周壁37自体の厚みT2を厚くすると、やはり蓄電装置10が重くなる。
そこで、本体13の外周壁37は、通常の使用時には破損や変形が生じない厚みT2(例えば1〜2mm)に設定されている。補強部材42の厚みT1と凹部40の深さDとは、外周壁37の厚みT2に対して、40〜60%の範囲に設定しており、本実施形態では50%としている。
このように、蓄電装置10には外装体12に形成した凹部40に補強部材42を配置しているため、補強部材42の厚みT1を厚くしても、外装体12の外側面38からの補強部材42の突出を防止ないし効果的に抑制できる。しかも、本実施形態では、補強部材42の外側面43を外周壁37の外側面38と面一にしているため、外装体12の補強部材42よりも上方に付着した水を、補強部材42の外側面43に沿って垂直に流れ落とすことができる。
よって、補強部材42の上端部分を含む表面に、水が付着して残留することを抑制できる。その結果、蓄電装置10の軽量化と外装体12の剛性向上を図りつつ、水による補強部材42の腐食を抑制できる。また、腐食による補強部材42の劣化を抑制できるため、補強部材42による外装体12の補強効果を長期的に得ることができる。
凹部40と補強部材42は、4面の側壁15,16,15,16を取り囲むように無端状に設けられているため、外装体12の変形を効果的に抑制できる。また、外装体12内に収容した電池セル24の拘束力を向上できるため、意図しない異常の発生による電池セル24の膨張を抑制できる。
凹部40内に補強部材42を配置しているため、本体13に対する補強部材42の位置ズレを防止できる。金属製の補強部材42は電池セル24に接触しないため、電池セル24に意図しない圧壊が生じても、補強部材42によって短絡が生じることを防止できる。
(第2実施形態)
図5及び図6は第2実施形態の蓄電装置の本体13を示す。この第2実施形態では、外周壁37の凹部(第1凹部)40の下側に、凹部40と連通する凹部(第2凹部)48を設けている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
凹部40に金属製の補強部材42を配置した場合、凹部40と補強部材42の隙間から凹部40内に水が侵入することがある。この水の浸入は、本体13の製造後に補強部材42を凹部40に配置する場合に生じ易い。凹部40内に侵入した水は、補強部材42の内側面44側に残留し、補強部材42の腐食に繋がる可能性がある。水の浸入による補強部材42の腐食を防ぐために、凹部48が設けられている。
図5を参照すると、凹部48は、長側壁15と短側壁16が延びるX方向とZ方向に、一定の間隔をあけて複数設けられている。図6を参照すると、凹部48は、外周壁37の外側面38から内側面39に向けて窪んでいる。凹部48は、上側の凹部40と同じ深さDで形成されている。
凹部48は、外周壁37の内側面39側に位置する凹部40の内端面41の下端から、外周壁37の外側面38にかけて、下向きに傾斜する傾斜面49を有する。つまり、凹部48は、断面逆直角三角形状に形成されている。ZX平面に平行な水平方向(補強部材42の下端面)に対する傾斜面49の傾斜角度αは、水の流出性を向上するために、45度以上にすることが好ましく、本実施形態では60度としている。なお、図6に破線で示すように、傾斜面49は、凹部40に内端面41と同一平面上に延びる垂直面を設け、この垂直面の下端に連続する構成としてもよい。
この本体13では、補強部材42と凹部40の隙間から凹部40内に水が浸入しても、凹部40に連通する凹部48へ自重によって水を流れ落とすことができる。また、凹部48は傾斜面49を有するため、凹部48に流れ落ちた水は、傾斜面49に沿って凹部48から外周壁37の外側面38へ流出する。よって、第1凹部40内に水が残留することも、第2凹部48内に水が残留することも抑制できるため、水による補強部材42の腐食を効果的に抑制できる。
凹部48には外気が対流するため、表面張力等によって凹部40内に水が残留しても蒸発を促進させることができる。つまり、補強部材42の表面を乾燥状態に保持できるため、補強部材42の腐食を効果的に抑制できる。
(第3実施形態)
図7は第3実施形態の蓄電装置の本体13を示す。この第3実施形態では、凹部(第2凹部)48を凹部(第1凹部)40の下側に無端状に設けている。つまり、凹部48は、長側壁15,15と短側壁16,16からなる外周壁37の全面に跨がって形成されている。
この第3実施形態の本体13では、凹部48が本体13の外周壁37を取り囲むように設けられているため、凹部40内に侵入した水を効果的に本体13の外側面38へ流し出すことができる。また、表面張力等によって凹部40内に残留した水を、効果的に蒸発させることができる。よって、水による補強部材42の腐食を効果的に抑制できる。
(第4実施形態)
図8から図9Bは第4実施形態の蓄電装置の本体13を示す。この第4実施形態では、外周壁37の凹部(第1凹部)40の上側に、凹部40と連通する凹部(第3凹部)50を設けている。また、凹部(第1凹部)40には、凹部(第3凹部)50と凹部(第2凹部)48を連通させる連通路52を設けている。
図8を参照すると、凹部50は、凹部40の上側に無端状に設けられている。つまり、凹部50は、長側壁15,15と短側壁16,16からなる外周壁37の全面に跨がって形成されている。図9Aを参照すると、凹部50は、外周壁37の外側面38から内側面39に向けて窪んでいる。凹部50は、外周壁37の内側面39側の凹部40の上端から外周壁37の外側面38にかけて、上向きに傾斜する傾斜面51を有する。つまり、凹部50は、断面直角三角形状に形成されている。第2凹部48の傾斜面49と第3凹部50の傾斜面51とは、内側面39側の連通路52の上端から外周壁37の外側面38にかけて傾斜している。
図9A及び図9Bを参照すると、連通路52は、図8のY方向に延び、補強部材42から離れる向きに窪む凹状溝からなる。連通路52は、凹部40が延びる方向(長側壁15ではX方向、短側壁16ではZ方向)に一定間隔をあけて、内端面41に複数の形成されている。ZX平面に平行な方向の連通路52の断面積は、自重で水が流れ落ちることが可能な広さに設定されている。なお、水の流出性を向上するために、連通路52の内面には撥水性を有するコーティング(表面処理)を施してもよい。
この第4実施形態の本体13では、本体13の補強部材42の上方に付着した水は、外側面38に沿って下向きに流れ落ち、凹部50の傾斜面51、連通路52、及び凹部48の傾斜面49を経て、補強部材42の下方の外側面38に沿って下向きに流れ落ちる。つまり、水は、第3凹部50と連通路52によって、補強部材42への付着が抑制され、第2凹部48へ流れ落ちる。よって、補強部材42の上部は勿論、補強部材42の表面に水が残留することを効果的に抑制できるため、水による補強部材42の腐食を抑制できる。また、連通路52によって、凹部40内に残留した水の蒸発も効果的に促進できる。
なお、連通路52は、補強部材42の内側面44に形成してもよい。つまり、連通路52は、凹部40及び補強部材42のうちの一方に設けられ、凹部40及び補強部材42のうちの他方から離れる向きに窪む複数の凹状溝からなる。また、連通路52の断面形状や数は、必要に応じて変更が可能である。さらに、連通路52は、第3凹部50を形成していない第2実施形態及び第3実施形態の本体13に形成してもよく、このようにすれば水の流出と蒸発の促進効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図10は第5実施形態の蓄電装置10を示す。この第5実施形態では、本体13の外側面38から外方へ外側面43が突出する厚みT1の補強部材42を用いている。
詳しくは、蓋体19は、本体13の開口部14に外嵌された嵌合部53を備える。この嵌合部53の外周壁54は、本体13の外周壁37(長側壁15及び短側壁16)よりも外方(X方向及びZ方向)へ突出している。この突出寸法S1は、把手18の突出寸法と概ね同じである。
補強部材42は、本体13の外側面38と蓋体19の外側面55との間に、外側面43が位置する厚みT1に設定されている。つまり、本体13の外側面38からの補強部材42の突出寸法S2は、本体13の外側面38からの蓋体19の突出寸法S1よりも小さい。よって、蓄電装置10を蓋体19側(上方)から見ると、補強部材42は蓋体19に覆い隠される構成である。
この第5実施形態では、本体13の外周壁37よりも外方へ突出する蓋体19の外周壁54によって、本体13の外側面38と補強部材42の外側面43への水の付着を抑制できる。つまり、本体13の外側面38から突出した補強部材42の上端部分を含む、補強部材42の表面には水が付着して残留し難いため、補強部材42の腐食を抑制できる。よって、本体13の外側面38から外方へ突出する厚みT1の補強部材42を用いることができる。その結果、外装体12の剛性を効果的に向上できる。
なお、本発明の蓄電装置10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
図11Aに示すように、第2凹部48の深さは、第1凹部40よりも浅くしてもよい。つまり、傾斜面49は、凹部40の内端面41から外方に間隔をあけた位置から、外側面38にかけて延びるように設けてもよい。また、図11Bに示すように、補強部材42には、傾斜面49の上端に向けて下方内向きに傾斜する傾斜面57を設けてもよい。これらの構成は、補強部材42を本体13にインサート成形する場合に有効である。
第2凹部48には、傾斜面49を設けない構成としてもよい。
図12A及び図12Bに示すように、補強部材42は、リベット58を用いた加締めによって接合してもよい。この補強部材42を製造後の本体13に配置する場合、外周壁37の内側面39に治具を配置して加締める。勿論、予めリベット止めした補強部材42を本体13にインサート成形してもよい。
補強部材42は、金属製に限られず、外装体12の本体13よりも引張強度が高い樹脂によって構成してもよい。
図13に示すように、外周壁37を構成する短側壁16と長側壁15,15の一部だけに凹部40を設け、この凹部40に補強部材42を配置する構成としてもよい。つまり、補強部材42は、本体13の外周壁37を取り囲むように設ける構成に限られず、電池セル24の膨張による短側壁16の変形を防止する最小限の部分だけに配置してもよい。
凹部40と補強部材42は、Y方向の寸法が一定な波状に形成してもよいし、凹部40と補強部材42が延びる方向の部位によって高さHが異なる形状としてもよい。
補強部材42は、延びる方向の部位によって厚みT1が異なるようにしてもよい。この場合、電池セル24の膨張により変形が生じる短側壁16の厚みを、長側壁15の厚みより厚くすることが好ましい。
電池セル24に用いる電極体28は、巻回軸をケース25の長手方向(Z方向)に沿う姿勢でケース25に収容する所謂「縦巻き式」に限られず、巻回軸をケース25の高さ方向(Y方向)に沿う姿勢でケース25内に収容する所謂「横巻き式」であってもよい。また、電極体28は、巻回型に限られず、略四角形のシート形状に形成された複数の正極体、負極体、及びセパレータをケース25の短手方向(X方向)に積層した積層型であってもよい。
本発明に係る蓄電装置の補強構造は、リチウムイオン電池のほか、鉛蓄電池等、種々の電池に採用することができる。
10…蓄電装置
12…外装体
13…本体
14…開口部
15…長側壁
16…短側壁
17…底壁
18…把手
19…蓋体
20A…正極外部端子
20B…負極外部端子
23…電池モジュール
24…電池セル
25…ケース
26…ケース本体
27…カバー
28…電極体
29A…正極集電体
29B…負極集電体
30A…正極端子
30B…負極端子
32…バスバー
34…仕切板
35…スペーサ
37…外周壁
38…外側面
39…内側面
40…凹部
41…内端面
42…補強部材
43…外側面
44…内側面
45…薄肉部
46…接合部
48…凹部
49…傾斜面
50…凹部
51…傾斜面
52…連通路
53…嵌合部
54…外周壁
55…外側面
57…傾斜面
58…リベット

Claims (8)

  1. 蓄電素子が収容された外装体と、
    前記外装体の外周壁に形成され、前記外周壁の外側面から内側面へ向けて窪む第1凹部と、
    前記第1凹部に配置された剛性を有する補強部材と
    を備える、蓄電装置。
  2. 前記外周壁の前記第1凹部の下側に形成され、前記外周壁の外側面から内側面に向けて窪み、前記第1凹部に連通する第2凹部を備える、請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第2凹部は、前記外周壁の内側面側から外側面にかけて下向きに傾斜する傾斜面を有する、請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記外装体の前記外周壁は4面の側壁を有し、
    前記第1凹部と前記補強部材は、前記4面の側壁に跨がって無端状に設けられている、請求項2又は3に記載の蓄電装置。
  5. 前記第2凹部は、前記4面の側壁に跨がって無端状に設けられている、請求項4に記載の蓄電装置。
  6. 前記第1凹部の上側には、前記外周壁の外側面から内側面に向けて窪み、前記第1凹部に連通する第3凹部が形成されており、
    前記第1凹部又は前記補強部材には、前記第3凹部と前記第2凹部を連通させる連通路が形成されている、請求項2から5のいずれか1項に記載の、蓄電装置。
  7. 前記補強部材の外側面は、前記外周壁の外側面と面一である、請求項1から5のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  8. 前記外装体は、前記外周壁を有する上端開口の本体と、前記本体の開口を塞ぐ蓋体とを備え、
    前記蓋体の外周壁は、前記本体の前記外周壁よりも外方に突出しており、
    前記補強部材の外側面は、前記本体の前記外周壁の外側面と前記蓋体の前記外周壁の外側面との間に位置している、請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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