JP2018193585A - ビレットの誘導加熱装置及び誘導加熱方法 - Google Patents

ビレットの誘導加熱装置及び誘導加熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】操業トラブルの少ない簡易な構成でダイバータの冷却を可能にするビレットの誘導加熱装置を提供する。【解決手段】本発明に係る誘導加熱装置100は、筒状部材11及びコイル12を具備し、筒状部材に挿通されたビレットBを誘導加熱する誘導加熱手段10と、誘導加熱手段によるビレットの誘導加熱の際、ビレットの上端面に接触し、コイルに交流電流を通電することで生成される磁束をビレットの上端面に集束させるダイバータ20aと、ダイバータを上下方向に昇降させる昇降手段30と、筒状部材の下端よりも下方に位置し、冷却水を噴出する冷却ノズル40aとを備える。誘導加熱手段によるビレットの誘導加熱終了後に、ダイバータは、昇降手段によって筒状部材の下端を超えて冷却ノズルに対向する位置まで下降し、下降した位置において冷却ノズルから噴出する冷却水によって冷却される。【選択図】 図1

Description

本発明は、ビレットの誘導加熱装置及び誘導加熱方法に関する。特に、本発明は、操業トラブルの少ない簡易な構成でダイバータの冷却を可能にするビレットの誘導加熱装置及び誘導加熱方法に関する。
高合金等の難加工材を素材とする継目無管に好適な製造方法として、熱間押出法が知られている。この熱間押出法は、熱間押出機が備えるダイスに向けて素材である中空のビレットを押圧し、ダイスとマンドレルとの間でビレットを押出成形することで、継目無管を製造する方法である。一般的に、ビレットは、熱間押出機による熱間押出前に、誘導加熱装置によって加熱される。
従来、ビレットの誘導加熱装置として、例えば特許文献1に記載の装置が提案されている。特許文献1に記載の装置は、上下に積層した加熱コイル群内にビレットを竪に挿入し、該ビレットの両端面に対向して配置したダイバータにて前記加熱コイルが発生する磁束をビレットの両端部に集束しつつビレットを誘導加熱する装置である(特許文献1の請求項2等)。
ビレットの誘導加熱装置が備えるダイバータ(フラックスダイバータと称されることもある)は、一般的に、珪素鋼板を積層して形成されている(例えば、特許文献1の段落0002参照)。ダイバータは、誘導加熱中のビレットの端面に接触又は近接するため、誘導加熱によってビレットが昇温すると、ビレットからの伝熱によってダイバータも昇温することになる。ダイバータの形成材料である珪素鋼板の透磁率は、高温になるにつれて低下するため、ダイバータを冷却することなく複数のビレットの誘導加熱を実行し続けると、ダイバータが過度に昇温して透磁率が低下する結果、磁束をビレットの端面に集束させる効果が低下する。磁束の集束効果が低下すると、ビレットの端部を効率的に昇温することができず、ビレットの長手方向に偏熱が生じて、後工程の熱間押出に支障が生じるおそれもある。このため、ダイバータを適宜のタイミングで冷却することが重要である。
特許文献1には、ダイバータを昇降させるための昇降ロッドを2重管構造にし、2重管の内管に冷却水を供給し、外管から冷却水を排出することで、ダイバータを冷却する手段が開示されている(特許文献1の段落0018等)。そして、特許文献1には、ビレットを誘導加熱しながら、上記の冷却手段でダイバータを冷却することが開示されている(特許文献1の段落0021等)。
また、特許文献2には、積層された珪素鋼板の上部よりステンレス水管により直接水冷するように構成したダイバータが提案されている(特許文献2の請求項1等)。特許文献2においても、ビレットを誘導加熱しながら、上記の冷却手段であるステンレス水管でダイバータを冷却することが提案されていると考えられる(特許文献2の段落0009等)。
特許文献1、2に記載の装置によれば、冷却手段が正常に動作する限りにおいて、ダイバータの過度の昇温を回避することが可能である。このため、ダイバータによる磁束の集束効果が維持され、ビレットの長手方向についての偏熱を抑制可能であると考えられる。
一方、特許文献1、2に記載の装置によれば、冷却手段としてダイバータに直結されたやや複雑な水冷構造を用いているため、寿命等によってダイバータを取り替える際に、ダイバータの取り替えと同時に冷却手段も取り替えたり、冷却手段と新たなダイバータとの接続をし直す必要が生じ、メンテナンスの手間がかかったり、コストが高くなるおそれがある。
また、特許文献1、2に記載の装置によれば、ビレットを誘導加熱しながらダイバータを直接冷却するため、冷却手段から冷却水が漏れて、誘導加熱中のビレットや誘導加熱装置を構成する部材に冷却水がかかってしまい、操業トラブルに通じる可能性がある。
特開平6−158151号公報 特開平10−180349号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、操業トラブルの少ない簡易な構成でダイバータの冷却を可能にするビレットの誘導加熱装置及び誘導加熱方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、ビレットの誘導加熱が終了した後に、誘導加熱装置の加熱用コイルよりも下方の位置にダイバータを移動させ、この移動した位置においてダイバータに対向する冷却ノズルから冷却水を噴出してダイバータを冷却することができる構成を採用すれば、ダイバータに直結された水冷構造を用いて誘導加熱中に冷却する従来技術に比べて、操業トラブルの少ない簡易な構成でダイバータの冷却が可能であることに想到した。そして、一のビレットの誘導加熱が終了し、次のビレットの誘導加熱を開始するまでの間に、冷却ノズルからの冷却水噴出によってダイバータを冷却すれば、たとえ誘導加熱中にダイバータを冷却しなくても、ダイバータによる磁束の集束効果が問題になるほど低下しないことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、上下方向軸周りに巻かれたコイルを具備し、前記コイルに交流電流を通電することで前記コイル内に挿通されるビレットを誘導加熱する誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段による前記ビレットの誘導加熱の際、前記ビレットの上端面に対向し、前記コイルに交流電流を通電することで生成される磁束を前記ビレットの上端面に集束させるダイバータと、前記ダイバータの上下方向の昇降を案内する昇降手段と、前記コイルの下端よりも下方に位置し、冷却水を噴出する冷却ノズルとを備え、前記昇降手段は、前記冷却ノズルに対向する位置まで前記ダイバータを案内可能である、ことを特徴とするビレットの誘導加熱装置を提供する。
本発明によれば、ビレットの誘導加熱終了後に、ダイバータを昇降手段で案内することによってコイルの下端を超えて冷却ノズルに対向する位置まで下降させ、該下降した位置において冷却ノズルから噴出する冷却水によってビレットを冷却することが可能である。このため、冷却水がビレットやコイルにかかる可能性を低減でき、操業トラブルの少ない簡易な構成でダイバータの冷却が可能である。
好ましくは、前記昇降手段は、下端部に前記ダイバータが脱着自在に取り付けられ、上下方向に伸縮自在の伸縮フレームを具備する。
上記の好ましい構成によれば、ビレットの誘導加熱の際には、伸縮フレームが収縮することで、コイル内に挿通されたビレットの上端面にダイバータが接触する状態にすることができる一方、ビレットの誘導加熱終了後には、伸縮フレームが伸長することで、ダイバータが冷却ノズルに対向する位置まで下降することになる。ダイバータの上下方向の昇降を案内する昇降手段に伸縮フレームを採用することで、昇降手段の上下方向寸法を抑制できるため、誘導加熱装置を構成する他の部材や、誘導加熱装置以外の他の周辺機器との干渉を回避し易いという利点が得られる。
好ましくは、前記伸縮フレームは、断面多角形で断面寸法の異なる複数のフレーム片を伸縮自在に組み合わせたテレスコピック構造である。
上記の好ましい構成によれば、断面が多角形の複数のフレーム片を組み合わせて伸縮フレームが構成されているため、各フレーム片の上下方向の中心軸周りの回動が阻止され、ひいては伸縮フレームの下端部に取り付けられたダイバータの上下方向周りの回動が阻止される。このため、ビレットの誘導加熱の際に、ダイバータを安定してビレットの上端面に接触させることが可能である。
好ましくは、前記昇降手段は、前記伸縮フレームを所定の上下方向軸周りに旋回させる旋回機構を具備し、前記ダイバータは、前記伸縮フレームが収縮することによって前記コイルの上端を超えて上昇可能であり、前記旋回機構によって前記伸縮フレームが旋回することで前記コイルの上方の位置から退避した位置に移動可能である。
ダイバータは、ビレットの材質等に応じて、誘導加熱の際に使用されない場合もあり得る。上記の好ましい構成によれば、ダイバータがビレットの誘導加熱に使用されない場合に、コイルの上方の位置から退避した位置に移動させることができるため、熱によるダイバータの劣化を抑制可能である。
また、ダイバータは、ビレットの上端面の寸法等に応じて、適切なサイズのダイバータに取り替える場合がある。また、使用を繰り返すことでダイバータが劣化し、新たなダイバータに取り替える場合もある。上記の好ましい構成によれば、ダイバータを取り替える場合に、コイルの上方の位置から退避した位置にダイバータを移動させることができ、取り替え作業を安全に行うことが可能である。
好ましくは、前記ダイバータは、前記伸縮フレームに対して所定の水平方向軸周りに傾動自在に取り付けられている。
上記の好ましい構成によれば、ダイバータが水平方向軸周りに傾動自在であるため、ビレットの誘導加熱の際に、ダイバータをビレットの上端面に密着させ易いという利点が得られる。
好ましくは、前記昇降手段は、回転ドラムと、一端側が前記回転ドラムに取り付けられて前記回転ドラムに巻かれ、他端側が前記伸縮フレームに取り付けられたワイヤと、前記回転ドラムを回転駆動する回転駆動手段とを具備し、前記伸縮フレームは、前記ワイヤの他端側の上下方向の位置に応じて伸縮し、前記回転駆動手段は、前記ダイバータを上下方向の目標位置に位置決めするために、前記ダイバータの前記目標位置に応じた前記伸縮フレームの伸縮量が得られるように、前記回転ドラムの回転量を制御する。
上記の好ましい構成によれば、回転駆動手段によって回転ドラムの回転量が制御されることで、ダイバータを上下方向の目標位置(例えば、冷却ノズルに対向する位置や、コイルの上端を超えて上昇した位置など)に自動的に位置決め可能である。
好ましくは、前記誘導加熱手段は、前記ビレットの誘導加熱の際に前記コイルの上端開口を閉塞するための閉塞部材を具備する。
上記の好ましい構成によれば、閉塞部材によってコイルの上端開口を閉塞することで、ビレットの誘導加熱の際に、放熱によるビレットの上端部の温度低下を抑制可能である。
また、前記課題を解決するため、本発明は、上記の何れかに記載のビレットの誘導加熱装置を用いてビレットを誘導加熱する方法であって、前記誘導加熱手段によって前記ビレットを誘導加熱する工程と、前記ビレットの誘導加熱終了後に、前記ダイバータを前記昇降手段で案内することで、前記ダイバータを前記コイルの下端を超えて前記冷却ノズルに対向する位置まで下降させる工程と、前記下降した位置において前記冷却ノズルから噴出する冷却水によって前記ビレットを冷却する工程と、を含むことを特徴とするビレットの誘導加熱方法としても提供される。
本発明に係るビレットの誘導加熱装置及び誘導加熱方法によれば、操業トラブルの少ない簡易な構成でダイバータの冷却が可能である。
本発明の一実施形態に係る誘導加熱装置の概略構成を模式的に且つ部分的に断面で示す正面図である。 図1に示す誘導加熱装置の動作の概要を示す説明図である。 図1に示す旋回機構及び回転ドラムの動作の概要を示す説明図である。 図1に示す上ダイバータの取り付け構造の詳細を示す説明図である。 図1に示す閉塞部材の詳細を示す説明図である。 回転駆動手段を説明する説明図である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係るビレットの誘導加熱装置(以下、適宜、単に「誘導加熱装置」という)について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る誘導加熱装置の概略構成を模式的に且つ部分的に断面で示す正面図である。図1は、本実施形態に係る誘導加熱装置100によってビレットBを誘導加熱している状態を図示している。
図1に示すように、本実施形態に係る誘導加熱装置100は、誘導加熱手段10と、ダイバータ20と、昇降手段30と、冷却ノズル40とを備えている。なお、本実施形態に係る誘導加熱装置100は、上下一対のダイバータ20を備えているため、上側に位置するダイバータ20を上ダイバータ20aと称し、下側に位置するダイバータ20を下ダイバータ20bと称する。特許請求の範囲においてその特徴を規定しているダイバータは、上ダイバータ20aである。また、本実施形態に係る誘導加熱装置100は、冷却ノズル40を上下にそれぞれ一対ずつ備えているため、上側に位置する一対の冷却ノズル40を上冷却ノズル40aと称し、下側に位置する一対の冷却ノズル40を下冷却ノズル40bと称する。特許請求の範囲においてその特徴を規定している冷却ノズルは、上冷却ノズル40aである。
また、本実施形態に係る誘導加熱装置100は、下ダイバータ20bを昇降させるための油圧シリンダ50を備えている。
誘導加熱手段10は、筒状部材11と、コイル12と、交流電源13とを具備する。また、本実施形態の誘導加熱手段10は、好ましい構成として、閉塞部材14を具備する。
筒状部材11は、その中心軸Cが上下方向に沿うように配置されている。筒状部材11は、コイル12を固定する役割を有する。また、筒状部材11は、ビレットBがコイル12と接触する等して、ビレットB及びコイル12にきずが発生することを防ぐ役割等も有する。
コイル12は、筒状部材11の中心軸C周りに巻かれている。本実施形態のコイル12は、筒状部材11の外周面に沿って巻かれている。
交流電源13は、コイル12に接続され、コイル12に所定周波数の交流電流を通電する。図1に示すように、筒状部材11内にビレットBが挿通された状態(コイル12内にビレットBが挿通された状態)で、交流電源13によってコイル12に交流電流を通電することで、ビレットBは誘導加熱される。すなわち、コイル12に交流電流を通電することで、筒状部材11の中心軸C(コイル12の中心軸)方向に延びる磁束が生成され、その磁束の時間的変化に応じてビレットB内に生じる渦電流により、ビレットBは加熱される。
上ダイバータ20aは、誘導加熱手段10によるビレットBの誘導加熱の際、ビレットBの上端面に対向(接触又は近接)し、コイル12に交流電流を通電することで生成される磁束をビレットの上端面に集束させる機能を有する。本実施形態では、図1に示すように、誘導加熱手段10によるビレットBの誘導加熱の際、上ダイバータ20aは、ビレットBの上端面に接触する。
下ダイバータ20bも同様に、誘導加熱手段10によるビレットBの誘導加熱の際、ビレットBの下端面に対向(接触)し、コイル12に交流電流を通電することで生成される磁束をビレットの下端面に集束させる機能を有する。
上ダイバータ20a及び下ダイバータ20bとしては、珪素鋼板を積層して形成された公知の構成のダイバータを用いることができる。
昇降手段30は、上ダイバータ20aの昇降を案内する手段である。
本実施形態の昇降手段30は、下端部に上ダイバータ20aが脱着自在に取り付けられ、上下方向に伸縮自在の伸縮フレーム31を具備する。具体的には、本実施形態の伸縮フレーム31は、断面多角形で断面寸法の異なる複数のフレーム片を伸縮自在に組み合わせたテレスコピック構造である。より具体的には、本実施形態の伸縮フレーム31は、断面四角形で断面寸法が順に小さくなる3つのフレーム片31a、31b、31cを伸縮自在に組み合わせたテレスコピック構造である。上ダイバータ20aは、フレーム片31cの下端部に取り付けられている。
また、本実施形態の昇降手段30は、伸縮フレーム31を所定の上下方向軸(図1に示す上下方向軸N)周りに旋回させる旋回機構32を具備する。具体的には、本実施形態の旋回機構32は、伸縮フレーム31を構成するフレーム片31aに取り付けられた水平方向に延びるアーム部32aを有し、アーム部32aを上下方向軸N周りに旋回させることで、フレーム片31a、ひいては伸縮フレーム31全体を上下方向軸N周りに旋回可能である。
さらに、本実施形態の昇降手段30は、回転ドラム33と、ワイヤ34とを具備する。本実施形態の回転ドラム33は、旋回機構32のアーム部32aと連結している。ワイヤ34の一端側(図1の左側)は、回転ドラム33に取り付けられて回転ドラム33に巻かれている。ワイヤ34の他端側(図1の右側)は、伸縮フレーム31に取り付けられている。具体的には、本実施形態のワイヤ34の他端側は、滑車35を介して、伸縮フレーム31を構成するフレーム片31cの上端面に取り付けられている。回転ドラム33には、ハンドル33aが設けられており、作業者はハンドル33aを用いて回転ドラム33を水平方向に延びる中心軸33b(後述の図3(a)参照)周りに回転可能である。
例えば、ハンドル33aを用いて、ワイヤ34を回転ドラム33に巻き取る方向に回転ドラム33を回転させることで、ワイヤ34の他端側は上昇し、フレーム片31cも上昇する。これにより、伸縮フレーム31は、ワイヤ34の他端側の上下方向の位置に応じて収縮する。そして、伸縮フレーム31の収縮量(フレーム片31cの上端面の上昇量)に応じて、上ダイバータ20aも上昇することになる。
逆に、ハンドル33aを用いて、ワイヤ34を回転ドラム33から巻き出す方向に回転ドラム33を回転させることで、ワイヤ34の他端側は下降し、フレーム片31cも下降する。これにより、伸縮フレーム31は、ワイヤ34の他端側の上下方向の位置に応じて伸長する。そして、伸縮フレーム31の伸長量(フレーム片31cの上端面の下降量)に応じて、上ダイバータ20aも下降することになる。
上冷却ノズル40aは、筒状部材11の下端よりも下方(コイル12の下端よりも下方)に位置し、後述のように、下降した上ダイバータ20aに向けて冷却水を略水平方向に噴出する。
下冷却ノズル40bは、上冷却ノズル40aよりも下方に位置し、後述のように、下降した下ダイバータ20bに向けて冷却水を略水平方向に噴出する。
本実施形態では、上冷却ノズル40aを一対備えているが、本発明はこれに限るものではなく、1つであっても良いし、3つ以上であってもよい。下冷却ノズル40bについても同様である。
以下、上記の構成を有する誘導加熱装置100の動作(誘導加熱装置100を用いた誘導加熱方法)について説明する。
図2は、誘導加熱装置100の動作の概要を示す説明図である。誘導加熱装置100は、図2(a)〜図2(f)の順に動作する。なお、図2では、便宜上、コイル12等の図示を適宜省略しているが、実際には誘導加熱装置100は、図1を用いて説明した各構成要素を有する。
まず、図2(a)に示すように、適宜の搬送手段(図示せず)によってビレットBが矢符の方向から誘導加熱手段10の下方の位置に搬入され、ビレットBの下端面が下ダイバータ20bに接触する状態となる。
次いで、図2(b)に示すように、油圧シリンダ50を伸長させることで、油圧シリンダ50の上端部に取り付けられた下ダイバータ20bが上昇し、下ダイバータ20bに接触するビレットBも上昇する。そして、ビレットBの上端面が上ダイバータ20aにも接触する状態となる。
ビレットBの上端面が上ダイバータ20aにも接触した状態から油圧シリンダ50を更に伸長させることで、図2(c)に示すように、ビレットBが更に上昇する。このビレットBの上昇の際、昇降手段30の伸縮フレーム31は収縮する。具体的には、伸縮フレーム31を構成するフレーム片31a〜31cのうち、最も下側に位置するフレーム片31cが上ダイバータ20aに押されて上昇し、フレーム片31bに挿通されていく。そして、フレーム片31cがフレーム片31bに完全に挿通された(フレーム片31cの下端面とフレーム片31bの下端面とが一致した)後には、フレーム片31b及びフレーム片31cの双方が上ダイバータ20aに押されて上昇し、フレーム片31aに挿通されていく。そして、図2(c)に示すように、ビレットBは、誘導加熱手段10の筒状部材11に挿通された状態(コイル12に挿通された状態)となる。この状態で、ビレットBは、誘導加熱手段10によって誘導加熱される。
誘導加熱手段10によるビレットBの誘導加熱終了後、図2(d)に示すように、油圧シリンダ50を収縮させることで、油圧シリンダ50の上端部に取り付けられた下ダイバータ20bが下降し、下ダイバータ20bに接触するビレットBも下降する。このビレットBの下降の際、昇降手段30の伸縮フレーム31が、前述した収縮の場合と逆の順序で伸長し、これに応じて上ダイバータ20aが下降する。
そして、図2(e)に示すように、上ダイバータ20aは、筒状部材11の下端を超えて(コイル12の下端を超えて)上冷却ノズル40aに水平方向に対向する位置まで下降する。具体的には、本実施形態では、伸縮フレーム31が最も伸長した状態で、上ダイバータ20aが上冷却ノズル40aに対向する位置となる。一方、下ダイバータ20bは、油圧シリンダ50を収縮させることで、下冷却ノズル40bに水平方向に対向する位置まで下降する。そして、ビレットBは、搬送手段によって図2(e)の矢符の方向に搬出され、熱間押出に供される。
上ダイバータ20aが上冷却ノズル40aに対向する位置に到達し、下ダイバータ20bが下冷却ノズル40bに対向する位置に到達し、なお且つ、ビレットBが搬出された状態で、図2(f)に示すように、上ダイバータ20aは上冷却ノズル40aから噴出する冷却水Wによって冷却され、下ダイバータ20bは下冷却ノズル40bから噴出する冷却水Wによって冷却される。上冷却ノズル40aによる上ダイバータ20aの冷却、及び、下冷却ノズル40bによる下ダイバータ20bの冷却は、次に誘導加熱されるビレットBを誘導加熱手段10の下方の位置に搬入する動作を開始するまでの間に適宜実施すればよい。すなわち、ダイバータ20の昇温状況や冷却ノズル40の仕様などに応じて冷却時間や冷却水量等の冷却条件を適宜設定すればよい。また、上ダイバータ20aの冷却条件と下ダイバータ20bの冷却条件は同一であっても異なってもよい。
以上に説明した図2(a)〜図2(f)の動作において、上ダイバータ20aは、ビレットBに押し上げられることにより上昇し(なお、ビレットBは下ダイバータ20bを介して油圧シリンダ50により上昇する)、ビレットBの下降により下降し、昇降手段30の伸縮フレーム31が最も伸長した時点で停止する。この間、昇降装置30の伸縮フレーム31はフリーに伸縮できる状態である。
以上に説明した本実施形態に係る誘導加熱装置100の構成及び動作によれば、ビレットBの誘導加熱終了後に、上ダイバータ20aは、昇降手段30によって案内されながら筒状部材11の下端を超えて(コイル12の下端を超えて)上冷却ノズル40aに対向する位置まで下降し、該下降した位置において上冷却ノズル40aから噴出する冷却水Wによって冷却される。このため、冷却水WがビレットBやコイル12にかかる可能性を低減でき、操業トラブルの少ない簡易な構成で上ダイバータ20aの冷却が可能である。下ダイバータ20bについても同様である。
また、本実施形態に係る誘導加熱装置100では、昇降手段30に伸縮フレーム31を採用することで、昇降手段30の上下方向寸法を抑制できるため、誘導加熱装置100を構成する他の部材や、誘導加熱装置100以外の他の周辺機器との干渉を回避し易いという利点を有する。
さらに、本実施形態に係る誘導加熱装置100では、伸縮フレーム31が、断面四角形で断面寸法が順に小さくなる3つのフレーム片31a、31b、31cを伸縮自在に組み合わせたテレスコピック構造であるため、各フレーム片31a〜31cの上下方向の中心軸周りの回動が阻止され、ひいては伸縮フレーム31の下端部に取り付けられた上ダイバータ20aの上下方向周りの回動が阻止される。このため、ビレットBの誘導加熱の際に、上ダイバータ20aを安定してビレットBの上端面に接触させることが可能である。
以下、本実施形態に係る誘導加熱装置100のその他の好ましい構成及び動作について順次説明する。
図3は、旋回機構32及び回転ドラム33の動作の概要を示す説明図である。図3(a)は平面図を、図3(b)は図3(a)の矢符Aの方向から見た部分的に断面で示す正面図である。
前述のように、本実施形態の昇降手段30は、伸縮フレーム31を上下方向軸N周りに旋回させる旋回機構32を具備する。具体的には、例えばモータ等を具備する回転駆動手段によって、旋回機構32が有するアーム部32aを上下方向軸N周りに旋回させることで、伸縮フレーム31を上下方向軸N周りに旋回可能である。この際、アーム部32aと連結している回転ドラム33、ひいてはワイヤ34及び滑車35も伸縮フレーム31と同時に旋回することになる。
図3(b)に示すように、上ダイバータ20aは、伸縮フレーム31が収縮することによって筒状部材11の上端を超えて(コイル12の上端を超えて)上昇可能である。具体的には、例えば、作業者が、ハンドル33aを用いて、ワイヤ34を回転ドラム33に巻き取る方向に回転ドラム33を回転させることで、伸縮フレーム31が収縮し、上ダイバータ20aを筒状部材11の上端を超えて上昇させることが可能である。そして、この状態で、図3(a)に示すように、旋回機構32によって伸縮フレーム31を旋回させることで、上ダイバータ20aを筒状部材11の上方(コイル12の上方)の位置(図3(a)に実線で示す位置)から退避した位置(図3(a)に破線で示す位置)に移動させることが可能である。
ダイバータ20は、ビレットBの材質等に応じて、誘導加熱の際に使用されない場合もあり得る。上記の旋回機構32及び回転ドラム33の動作によれば、上ダイバータ20aがビレットBの誘導加熱に使用されない場合に、筒状部材11の上方の位置から退避した位置に移動させることができるため、熱による上ダイバータ20aの劣化を抑制可能である。
また、ダイバータ20は、ビレットBの端面の寸法等に応じて、適切なサイズのダイバータ20に取り替える場合がある。また、使用を繰り返すことでダイバータ20が劣化し、新たなダイバータ20に取り替える場合もある。上記の旋回機構32及び回転ドラム33の動作によれば、上ダイバータ20aを取り替える場合に、筒状部材11の上方の位置から退避した位置に上ダイバータ20aを移動させることができる。例えば、退避した位置に作業用デッキを設ければ、作業者はその作業用デッキ上で取り替え作業を安全に行うことが可能である。
図4は、上ダイバータ20aの取り付け構造の詳細を示す説明図である。図4(a)は正面図を、図4(b)は側面視断面図を示す。
図4に示すように、上ダイバータ20aは、取付用治具60に固着されており、この取付用治具60を介して伸縮フレーム31のフレーム片31cの下端部に取り付けられている。具体的には、取付用治具60とフレーム片31cとがボルト61及びナット62で締結されることにより、上ダイバータ20aは、フレーム片31cに脱着自在に取り付けられている。取付用治具60には、ボルト61の軸H方向に直交する水平方向に延びる長穴63が形成されており、ボルト61は、この長穴63を貫通し、更にフレーム片31cを貫通した状態でナット62と螺合している。長穴63の長手方向(図4(a)の左右方向)の寸法のみならず、長穴63の幅方向(図4(a)の上下方向)の寸法も、ボルト61の軸径よりも大きく形成されている。これにより、取付用治具60は、伸縮フレーム31のフレーム片31cに対して、ボルト61の軸H周りに傾動自在であり、取付用治具60に固着された上ダイバータ20aもボルト61の軸H周りに傾動自在となる。
上記の上ダイバータ20aの取り付け構造によれば、上ダイバータ20が所定の水平方向軸(本実施形態ではボルト61の軸H)周りに傾動自在であるため、ビレットBの誘導加熱の際に、上ダイバータ20aをビレットBの上端面に密着させ易いという利点が得られる。
図5は、閉塞部材14の詳細を示す説明図である。図5(a)は正面図であり、図5(b)は閉塞部材14によって筒状部材11の上端開口11aを閉塞している状態を示す平面図であり、図5(c)は閉塞部材14による閉塞を解除した状態を示す平面図である。
図5に示すように、誘導加熱手段10は、ビレットBの誘導加熱の際にコイル12(図5には図示せず)の上端開口を閉塞するための閉塞部材14を具備する。本実施形態では、コイル12が筒状部材11の外周面に沿って巻かれているため、閉塞部材14は、筒状部材11の上端開口11aを閉塞する構成とされている。具体的には、本実施形態では、筒状部材11の上端開口11aが円形であり、これに応じて本実施形態の閉塞部材14は、2分割された半円状の閉塞部材片14a、14bから構成されている。そして、各閉塞部材片14a、14bを組み合わせた状態(図5(b)に示す状態)で、閉塞部材14の外径が筒状部材11の上端開口11aの径よりも大きくなっている。また、各閉塞部材片14a、14bを組み合わせた状態で、閉塞部材14の内側に、フレーム片31bと略同等以上の寸法である開口部が形成されている。以上の構成により、閉塞部材14は、各閉塞部材片14a、14bを組み合わせた場合に、伸縮フレーム31(フレーム片31b、31c)を挿通した状態で、筒状部材11の上端開口11aを閉塞することが可能である。すなわち、図1に示すようなビレットBの誘導加熱の際に筒状部材11の上端開口11aを閉塞することが可能である。これにより、ビレットBの誘導加熱の際に、放熱によるビレットBの上端部の温度低下を抑制可能である。
ビレットBの誘導加熱終了後には、図5(c)に示すように、各閉塞部材片14a、14bを互いに離反させて組み合わせを解除すればよい。これにより、上ダイバータ20aを取り替える際等において、上ダイバータ20aを筒状部材11の上端開口11aより上方に移動させても、閉塞部材14が干渉するおそれがない。
筒状部材11の上端開口11aへの閉塞部材14の着脱(各閉塞部材片14a、14bの組み合わせ・解除)は作業者が手動で行っても良いし、各閉塞部材片14a、14bの駆動機構を設けて自動で行うことも可能である。
図6は、回転駆動手段を説明する説明図である。
図6に示すように、本実施形態に係る誘導加熱装置100は、好ましい構成として、回転ドラム33を回転駆動する回転駆動手段70を備えることも可能である。回転駆動手段70は、上ダイバータ20aの上下方向の目標位置(例えば、上冷却ノズル40aに対向する位置や、図3(b)に示す筒状部材11の上端を超えて上昇した位置など)に応じた伸縮フレーム31の伸縮量が得られるように回転ドラム33の回転量を制御する。
具体的には、例えば、回転駆動手段70は、以下に述べる所定の演算を行うためのプログラムがインストールされた汎用のコンピュータから構成された制御手段71と、モータ等の駆動手段72とを具備する。制御手段71には、作業者の手入力によって又は上位のプロセスコンピュータからの送信によって、上ダイバータ20aの上下方向の目標位置が入力される。制御手段71は、入力された上ダイバータ20aの目標位置に応じた伸縮フレーム31の伸縮量(換言すれば、ワイヤ34の巻き取り量又は巻き出し量)を算出し、この伸縮量(巻き取り量又は巻き出し量)を得るために必要な回転ドラム33の回転量(回転角度)を算出する。そして、制御手段71は、この算出結果を回転指示信号として駆動手段72に送信する。駆動手段72は、送信された回転指示信号に応じて回転ドラム33を回転させる。回転ドラム33には、エンコーダ等の回転量検出センサ(図示せず)が取り付けられており、この回転量検出センサで検出した回転ドラム33の回転量検出値が制御手段71に逐次入力される。制御手段71は、入力された回転量検出値が、上記算出された回転量に到達した時点で、回転ドラム33の回転を停止するように、回転停止指示信号を駆動手段72に送信する。なお、エンコーダ等の回転量検出センサを駆動手段72に取り付けて、駆動手段72の回転量検出値を制御手段71に入力するように構成してもよい。
上記のように、回転駆動手段70によって回転ドラム33の回転量が制御されることで、上ダイバータ20aを上下方向の目標位置に自動的に位置決め可能である。このため、誘導加熱の際に、上ダイバータ20aをビレットBの上端面に接触させる図1に示す実施形態に加え、上ダイバータ20aをビレットBの上端面に所定距離だけ隔てて配置(近接させて配置)する実施形態も可能となる。また、作業者がハンドル33aを操作する必要もなく、作業が簡便になるという利点が得られる。
10・・・誘導加熱手段
11・・・筒状部材
12・・・コイル
14・・・閉塞部材
20a・・・上ダイバータ(ダイバータ)
30・・・昇降手段
31・・・伸縮フレーム
32・・・旋回機構
33・・・回転ドラム
34・・・ワイヤ
40a・・・上冷却ノズル(冷却ノズル)
60・・・取付用治具
100・・・誘導加熱装置
B・・・ビレット

Claims (8)

  1. 上下方向軸周りに巻かれたコイルを具備し、前記コイルに交流電流を通電することで前記コイル内に挿通されるビレットを誘導加熱する誘導加熱手段と、
    前記誘導加熱手段による前記ビレットの誘導加熱の際、前記ビレットの上端面に対向し、前記コイルに交流電流を通電することで生成される磁束を前記ビレットの上端面に集束させるダイバータと、
    前記ダイバータの上下方向の昇降を案内する昇降手段と、
    前記コイルの下端よりも下方に位置し、冷却水を噴出する冷却ノズルとを備え、
    前記昇降手段は、前記冷却ノズルに対向する位置まで前記ダイバータを案内可能である、
    ことを特徴とするビレットの誘導加熱装置。
  2. 前記昇降手段は、下端部に前記ダイバータが脱着自在に取り付けられ、上下方向に伸縮自在の伸縮フレームを具備する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のビレットの誘導加熱装置。
  3. 前記伸縮フレームは、断面多角形で断面寸法の異なる複数のフレーム片を伸縮自在に組み合わせたテレスコピック構造である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のビレットの誘導加熱装置。
  4. 前記昇降手段は、前記伸縮フレームを所定の上下方向軸周りに旋回させる旋回機構を具備し、
    前記ダイバータは、前記伸縮フレームが収縮することによって前記コイルの上端を超えて上昇可能であり、前記旋回機構によって前記伸縮フレームが旋回することで前記コイルの上方の位置から退避した位置に移動可能である、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のビレットの誘導加熱装置。
  5. 前記ダイバータは、前記伸縮フレームに対して所定の水平方向軸周りに傾動自在に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のビレットの誘導加熱装置。
  6. 前記昇降手段は、回転ドラムと、一端側が前記回転ドラムに取り付けられて前記回転ドラムに巻かれ、他端側が前記伸縮フレームに取り付けられたワイヤと、前記回転ドラムを回転駆動する回転駆動手段とを具備し、
    前記伸縮フレームは、前記ワイヤの他端側の上下方向の位置に応じて伸縮し、
    前記回転駆動手段は、前記ダイバータを上下方向の目標位置に位置決めするために、前記ダイバータの前記目標位置に応じた前記伸縮フレームの伸縮量が得られるように、前記回転ドラムの回転量を制御する、
    ことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載のビレットの誘導加熱装置。
  7. 前記誘導加熱手段は、前記ビレットの誘導加熱の際に前記コイルの上端開口を閉塞するための閉塞部材を具備する、
    ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のビレットの誘導加熱装置。
  8. 請求項1から7の何れかに記載のビレットの誘導加熱装置を用いてビレットを誘導加熱する方法であって、
    前記誘導加熱手段によって前記ビレットを誘導加熱する工程と、
    前記ビレットの誘導加熱終了後に、前記ダイバータを前記昇降手段で案内することで、前記ダイバータを前記コイルの下端を超えて前記冷却ノズルに対向する位置まで下降させる工程と、
    前記下降した位置において前記冷却ノズルから噴出する冷却水によって前記ビレットを冷却する工程と、
    を含むことを特徴とするビレットの誘導加熱方法。
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