JP2018192363A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】演出の興趣向上が可能であること。【解決手段】パチンコ遊技機PY1は、振動動作が可能な振動体(通常ボタン40)と、所定の演出を実行可能な演出実行手段(サブ制御基板120)とを備える。演出実行手段は、振動体の振動動作中に、表示部(50a)に特定の表示(同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3)を表示可能な特定の演出(図柄変化演出)を実行することがある。そして、表示部に特定の表示が示された場合には、その後も振動体の振動動作が続くときがある。【選択図】図43

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
従来から、可動体を振動させる演出を実行可能な遊技機が知られている(特許文献1)。
特開2005−323938号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遊技機では、単独で可動体を振動させているだけであるため、次第に演出の興趣が低下してしまうおそれがある。
本発明の遊技機は、
振動動作が可能な振動体と、
所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、
前記演出実行手段は、
前記振動体の振動動作中に、表示部に特定の表示を表示可能な特定の演出を実行することがあり、
前記表示部に前記特定の表示が示された場合には、その後も前記振動体の振動動作が続くときがあることを特徴とする。
本発明によれば、演出の興趣向上が可能である。
遊技機の正面図である。 遊技盤ユニットの正面図である。 第2大入賞装置等を詳細に示す正面図である。 表示器類の正面図である。 (A)は盤上可動装置と盤下可動装置とが待機状態のときの演出用ユニットの正面図、(B)は盤上可動装置と盤下可動装置とが作動したときの演出用ユニットの正面図である。 主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 サブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 (A)は普図関係乱数を示す表であり、(B)は特図関係乱数を示す表である。 (A)は当たり判定テーブルであり、(B)は普図変動パターン判定テーブルであり、(C)は補助遊技制御テーブルである。 (A)は大当たり判定テーブルであり、(B)は大当たり図柄種別判定テーブルであり、(C)はリーチ判定テーブルである。 特図1変動パターン判定テーブルである。 特図2変動パターン判定テーブルである。 先読み判定テーブルである。 大当たり遊技制御テーブルである。 遊技状態の説明図である。 演出モードの具体例を示す説明図である。 特図変動演出の通常変動の具体例を示す説明図である。 特図変動演出のNリーチの具体例を示す説明図である。 特図変動演出のSPリーチの具体例を示す説明図である。 保留演出の具体例を示す説明図である。 可動体演出の具体例を示す説明図である。 操作演出の具体例を示す説明図である。 主制御メイン処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 サブ側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 半球型ボタンユニットの斜視図である。 半球型ボタンユニットの分解斜視図である。 可動部を斜め上方から見た斜視図である。 可動部を斜め下方から見た斜視図である。 支持部を斜め上方から見た斜視図である。 支持部を斜め下方から見た斜視図である。 第2振動機構を示す説明図(断面図)である。 第1振動機構を示す説明図(断面図)である。 第1振動機構の回転部材を示す説明図(上面図)である。 可動部(ベース部)の変位を示す説明図(上面図)である。 第1実施形態に係る特図1変動パターン判定テーブルである。 特図1変動パターンの一部の振分率を示すテーブルである。 特図1変動パターンの一部の振分率を示すテーブルである。 第1実施形態に係る先読み判定テーブルである。 第1実施形態に係る特図変動演出のSPリーチのうち、図柄変化演出を実行しない場合の具体例を示す説明図である。 第1実施形態に係る特図変動演出のSPリーチのうち、図柄変化演出を実行する場合の具体例を示す説明図である。 図柄変化演出を含む特図変動演出、振動体演出および特別可動体演出の実行を示すタイミングチャートである。 演出時間T1から演出時間T2の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T2から演出時間T3の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T3から演出時間T4の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T4から演出時間T5の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T5から演出時間T6の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T6から演出時間T7の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T7から演出時間T8の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T8から演出時間T9の直前までの間における各種演出についての説明図である。 演出時間T9から演出時間T10の直前までの間における各種演出についての説明図である。 変更例に係る図柄変化演出を含む特図変動演出、振動体演出および特別可動体演出の実行を示すタイミングチャートである。 変更例に係る、演出時間T3から演出時間T4の直前までの間における各種演出についての説明図である。 変更例に係る、演出時間T7から演出時間T8の直前までの間における各種演出についての説明図である。 変更例に係る図柄変化演出を含む特図変動演出、振動体演出および特別可動体演出の実行を示すタイミングチャートである。 変更例に係る、演出時間T7から演出時間T8の直前までの間における各種演出についての説明図である。
以下、本発明の遊技機の第1実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。なお、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
1.遊技機の構造
本発明の遊技機の第1実施形態であるパチンコ遊技機PY1について説明する。最初に、パチンコ遊技機PY1の構造について図1〜図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機PY1の各部の左右上下方向は、そのパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての(正面視の)左右上下方向のことである。また、「前方」は、パチンコ遊技機PY1から当該パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者に近づく方向とし、「後方」は、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者から当該パチンコ遊技機PY1に近づく方向とする。
図1に示すように、パチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2を備えている。遊技機枠2は、外枠22と、その外枠22に対して開閉可能な前扉23とを備えている。さらに、前扉23は、後述する遊技盤ユニットYUが取り付けられる遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aにヒンジ2Bを介して回転自在に支持される前枠23mと、を備える。前枠23mは遊技盤取付枠2Aに対して開閉が可能である。前枠23mには、透明板23tが取り付けられている。前枠23mが閉じられているとき、遊技盤取付枠2Aに取り付けられた遊技盤1と透明板23tとは対面する。よって、パチンコ遊技機PY1が遊技店に設置されると、当該パチンコ遊技機PY1の前方にいる遊技者は、透明板23tを通して、遊技盤1に形成された遊技領域6を視認することができる。透明板23tは、透明なガラス板や透明な合成樹脂板等を用いることができる。パチンコ遊技機PY1の前方から遊技領域6を視認可能であればよい。
前枠23mの前面の右下部には、遊技球を発射させるための回転操作が可能なハンドル72kが設けられている。ハンドル72kが操作された量(回転角度)が、遊技球を発射させるために遊技球に与えられる力(後述する発射装置72が発射ソレノイドに駆動させる量)の大きさ(発射強度)に対応付けられている。よって、遊技球は、ハンドル72kの回転操作に応じた発射強度で発射される。また、前枠23mの前面の下部中央には、前方に向けて大きく突出した下部装飾体36が設けられている。下部装飾体36の上面には、ハンドル72kに供給される遊技球を貯留するための上皿34が形成されている。また、下部装飾体36の正面の下部中央には、上皿34に収容しきれない余剰の遊技球を貯留するための下皿35が設けられている。
下部装飾体36の上面の上皿34より前方側には、操作可能な第1入力装置(以下「通常ボタン」)40が設けられている。通常ボタン40は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。また、前枠23mの表面の右縁部から前方に突出して形成されている右部装飾体32において、操作可能な第2入力装置(以下「特殊ボタン」)41が設けられている。特殊ボタン41は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。
また、前枠23mの表面の上部から前方に突出して形成されている上部装飾体31の底面に、音を出力可能なスピーカ52が設けられている。スピーカ52は、左側に配置された左スピーカ52Lと、右側に配置された右スピーカ52Rと、からなる。また、前枠23mの右縁部と、下部装飾体36における正面の下皿35の左側および右側とに、発光可能な枠ランプ53が設けられている。さらに、前枠23mの左縁部および右縁部の上側には、遊技興趣を高めることを目的とする演出装置としての可動式の枠可動装置58が取り付けられている。枠可動装置58は、左側に配置された左枠可動装置58Lと、右側に配置された右枠可動装置58Rと、で構成される。
なお、遊技機枠2に設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
次に、遊技盤ユニットYUについて、主に図2〜図5を用いて説明する。遊技盤ユニットYUは、遊技盤1と、遊技盤1の背面側に取り付けられた演出用ユニット1Uと、を有する。最初に、遊技盤1について説明する。遊技盤1は透明な合成樹脂板で構成されている。遊技盤1の略中央には正面視略円形の開口部1Aが形成されている。開口部1Aに沿って、遊技球が流下可能な遊技領域6を区画するための略リング状の内側壁部1Bが前方に突出して形成されている。また、内側壁部1Bの外側にも、遊技領域6を区画するための略リング状の外側壁部1Cが前方に突出して形成されている。
遊技盤1の前面には、内側壁部1B、外側壁部1Cなどで囲まれた遊技領域6が形成されている。すなわち、遊技盤1の前面が、内側壁部1Bおよび外側壁部1Cによって、遊技領域6とそれ以外の領域とに仕切られている。
遊技領域6は、ハンドル72kの操作によって発射された遊技球が流下可能な領域であり、パチンコ遊技機PY1で遊技を行うために設けられている。なお、遊技領域6には、多数の遊技くぎ(図示なし)が突設されている。遊技くぎは、遊技領域6に進入して遊技領域6を流下する遊技球を、後述する第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、ゲート13、第1大入賞口14、および、第2大入賞口15などに適度に誘導する経路を構成している。
遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1始動口11が形成された第1始動入賞装置11Dと、第2始動口12への入球を可能または不可能にさせる第2始動入賞装置(所謂「電チュー」)12Dと、が設けられている。
第1始動入賞装置11Dは不動である。そのため、第1始動口11は、遊技球の入球し易さが変化せずに一定(不変)である。遊技球の第1始動口11への入賞は、第1特別図柄(以下、「特図1」という)の抽選(後述の特図1関係乱数の取得と判定:以下、「特図1抽選」という)および特図1の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第1始動口11へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
電チュー12Dは、作動可能な電チュー開閉部材12kを備えている。電チュー開閉部材12kは、通常は(通常状態では)、第2始動口12への遊技球の入球が不可能もしくは極めて困難な閉鎖位置にある。そして、特別状態になると、第2始動口12への遊技球の入球が可能な開放位置に移動する。このように、電チュー開閉部材12kが開放位置に移動することを第2始動口12または電チュー12Dの「開状態」ともいい、開状態であるときだけ遊技球の第2始動口12への入球が可能となる。一方、電チュー開閉部材12kが閉鎖位置にあることを第2始動口12または電チュー12Dの「閉状態」ともいう。また、第2始動口12または電チュー12Dが「開状態」になることを「電チュー12Dが開放する」ともいい、電チュー12Dが「閉状態」になることを「電チュー12Dが閉鎖する」ともいう。
遊技球の第2始動口12への入賞は、第2特別図柄(以下、「特図2」という)の抽選(後述の特図2関係乱数の取得と判定:以下、「特図2抽選」という)および特図2の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第2始動口12へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な一般入賞口10が設けられている。遊技球が一般入賞口10へ入賞すると、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。遊技球のゲート13の通過は、普通図柄(以下、「普図」という)の抽選(すなわち普通図柄乱数の取得と判定:以下、「普図抽選」という)および普図の可変表示の契機となっている。補助遊技が実行されることによって電チュー12Dを開放する。すなわち、補助遊技は、電チュー12Dの開放を伴う遊技である。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1大入賞口14が形成された第1大入賞装置14D(以下、「通常AT14D」ともいう)が設けられている。
第1大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とに作動可能な通常AT開閉部材14kを備える。通常AT開閉部材14kの作動により第1大入賞口14が開閉する。通常AT開閉部材14kは、通常では第1大入賞口14を塞ぐ閉状態になっており、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することは不可能もしくは極めて困難である。通常AT開閉部材14kが開状態に作動すると、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することが可能になる。このように、通常AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球の第1大入賞口14への入球が可能となる。遊技球が第1大入賞口14へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球を第2始動口12へ誘導する誘導ステージ12gが設けられている。なお、誘導ステージ12gの上面を転動する遊技球は、第2始動口12の方へ向かって流下可能である。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第2大入賞口15が形成された第2大入賞装置15D(以下、「VAT15D」ともいう)が設けられている。第2大入賞装置15Dは、作動可能なVAT開閉部材15kを備えている。VAT開閉部材15kは、通常では第2大入賞口15を塞いでおり、遊技球が第2大入賞口15に入球することは不可能もしくは極めて困難である。VAT開閉部材15kは開状態をとることができる。VAT開閉部材15kが開状態であると遊技球の第2大入賞口15への入球が容易となる。一方、VAT開閉部材15kが第2大入賞口15を塞いでいる状態を「閉状態」ともいう。このように、VAT開閉部材15kの作動によって第2大入賞口15が開閉する。遊技球が第2大入賞口15へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
ここで、図3を用いて、第2大入賞装置15Dについて詳細に説明する。第2大入賞装置15Dの内部には、第2大入賞口15に入球した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させることが可能なゲート状の第2大入賞口センサ15aが設けられている。
第2大入賞口センサ15aの下流域には、遊技球が通過(進入)可能な特定領域16と非特定領域17とが設けられている。第2大入賞口センサ15aを通過した遊技球は、振分装置16Dによって、特定領域16か非特定領域17かに振り分けられる。振分装置16Dは、略矩形状の平板からなる振分部材16kと、振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sとを備えている。振分部材16kは、振分ソレノイド16sの駆動により、左右にスライド可能に構成されている。
振分ソレノイド16sが通電されていないとき、振分部材16kは特定領域16への遊技球の通過を妨げる第1状態(通過阻止状態:図3(A)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の左端よりやや右側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆う状態)にある。振分部材16kが第1状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過した後、特定領域16を通過することは不可能もしくは極めて困難であり、非特定領域17を通過する。この第2大入賞口15から非特定領域17まで流下する遊技球のルートを第1のルートという。
一方、振分ソレノイド16sが通電されているとき、振分部材16kは遊技球の特定領域16の通過(進入)を許容する第2状態(通過許容状態:図3(B)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の右端よりやや左側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆わず、特定領域16の直上が開放している状態)にある。振分部材16kが第2状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過したあと特定領域16を通過容易である。この第2大入賞口15から特定領域16まで流下する遊技球のルートを第2のルートという。
なお、基本的に、振分部材16kは第1状態で保持されている。すなわち、第1状態が、振分部材16kの通常の状態であるといえる。そして、所定のラウンド遊技(例えば16R)においてのみ、振分ソレノイド16sが通電され、第2状態に変化することができる。
特定領域16と非特定領域17には、各領域16、17を通過(進入)した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させる特定領域センサ16a、非特定領域センサ17aが設けられている。
なお、第1大入賞装置14Dおよび第2大入賞装置15Dは、遊技に支障をきたさない範囲で、一方だけを設けるようにすることが可能である。
また、遊技領域6の略最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6の外部へ排出する2つのアウト口19が設けられている。また、遊技盤1には、発光可能な盤ランプ54が設けられている。
ところで、遊技球が流下可能な遊技領域6は、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域(第2遊技領域)と、に分けることができる。遊技球が左遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「左打ち」という。一方、遊技球が右遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「右打ち」という。パチンコ遊技機PY1において、左打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第2流路R2という。第1流路R1および第2流路R2は、多数の遊技くぎなどによっても構成されている。
第1流路R1上には、第1始動口11と、2つの一般入賞口10と、が設けられている。よって、遊技者は、左打ちにより第1流路R1を流下するように遊技球を発射させることで、第1始動口11、または、一般入賞口10への入賞を狙うことができる。一方、第2流路R2上には、第2始動口12と、ゲート13と、第1大入賞口14と、第2大入賞口15と、が設けられている。よって、遊技者は、右打ちにより第2流路R2を流下するように遊技球を発射させることで、ゲート13の通過や、第2始動口12、第1大入賞口14、または、第2大入賞口15への入賞を狙うことができる。
なお、何れの入賞口(第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、第1大入賞口14、および第2大入賞口15)にも入球しなかった遊技球は、アウト口19へ誘導されて排出される。また、各入賞口への入賞による賞球数は、適宜に設定することが可能である。
また、遊技盤1の前面に形成された遊技領域6の下方の左隣(遊技領域6以外の部分)には表示器類8が配置されている。図4に示すように、表示器類8には、特図1を可変表示する特図1表示器81a、特図2を可変表示する特図2表示器81b、及び、普図を可変表示する普図表示器82が含まれている。また、表示器類8には、後述する特図1保留数(U1:特図1表示器81aによる特図1の可変表示が保留されている数)を表示する特図1保留表示器83a、および後述する特図2保留数(U2:特図2表示器81bによる特図2の可変表示が保留されている数)を表示する特図2保留表示器83bが含まれている。
特図1の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機に特図1抽選が行われると実行される。また、特図2の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機に特図2抽選が行われると実行される。なお、以下の説明では、特図1および特図2を総称して特図といい、特図1抽選および特図2抽選を総称して特図抽選という。また、特図1表示器81aおよび特図2表示器81bを総称して特図表示器81という。さらに、特図1保留表示器83aおよび特図2保留表示器83bを総称して特図保留表示器83という。
特図の可変表示は、特図抽選の結果を報知する。特図の可変表示では、特図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される特図(停止特図、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特図抽選によって複数種類の特図の中から選択された一つの特図である。停止特図が予め定めた特定の特図(特定の停止態様の特図すなわち大当たり図柄)である場合には、大入賞口(第1大入賞口14及び第2大入賞口15)を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。
特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成され、その点灯態様によって特図抽選の結果に応じた特図を表示する。例えば特図抽選の結果が大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)である場合には、特図表示器81は、「□□■■□□■■」(□:点灯、■:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDの点灯で構成される大当たり図柄を表示する。また、特図抽選の結果がハズレである場合には、特図表示器81「■■■■■■■□」というように一番右にあるLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。なお、特図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。よって、例えば、ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させてもよい。
また、特図の可変表示において、特図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特図の可変表示がなされる。特図の可変表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯する態様である。なお、特図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してよい。
ところで、パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この各種乱数は、特図保留として後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。なお、以下において、第1始動口11への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特図1関係乱数」といい、第2始動口12への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特図2関係乱数」という。ここで、特図1関係乱数は、特図1保留として、特図保留記憶部105の中の特図1保留記憶部105aに記憶される。一方、特図2関係乱数は、特図2保留として、特図保留記憶部105の中の特図2保留記憶部105bに記憶される。特図1保留記憶部105aに記憶可能な特図1保留の数(特図1保留数)および特図2保留記憶部105bに記憶可能な特図2保留の数(特図2保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、特図1保留と特図2保留を総称して「特図保留」といい、特図1保留数と特図2保留数を総称して「特図保留数」という。また、特図1関係乱数と特図2関係乱数とを総称して「特図関係乱数」という。
パチンコ遊技機PY1では、遊技球が第1始動口11または第2始動口12へ入賞した後すぐに特図の可変表示が行われない場合、具体的には、特図の可変表示の実行中や大当たり遊技の実行中に入賞があった場合、その入賞に対する特図の可変表示(あるいは、特図抽選の権利)を留保することができる。特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特図の可変表示が可能となったときに消化される。すなわち、特図保留の消化とは、その特図保留に対応する特図関係乱数等を判定して、その判定結果を示すための特図の可変表示を実行することをいう。
そして、特図保留数は、特図保留表示器83に表示される。特図1保留表示器83aと特図2保留表示器83bのそれぞれは、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留数の分だけLEDを点灯させることにより特図保留数を表示することが可能である。
また、普図の可変表示は、普図抽選の結果を報知する。普図の可変表示では、普図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される普図(停止普図、可変表示の表示結果として導出表示される普図)は、普図抽選によって複数種類の普図の中から選択された一つの普図である。停止表示された普図が予め定めた特定の普図(所定の停止態様の普図すなわち当たり図柄)である場合には、第2始動口12(電チュー12D)を開放させる補助遊技が行われる。
普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普図抽選の結果に応じた普図を表示する。普図抽選の結果が当たりである場合には、普図表示器82は、「□□」(□:点灯、■:消灯)というように両LEDの点灯で構成される当たり図柄を表示する。また普図抽選の結果がハズレである場合には、「■□」というように右のLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお、普図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。
また、普図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普図の可変表示が行われる。普図の可変表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお、普図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してもよい。
パチンコ遊技機PY1では、遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行うための普通図柄乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この乱数は、普図の可変表示または補助遊技が実行されていないことを条件に、後述の普図保留記憶部106に記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数(普図保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、遊技球がゲート13を通過することにより取得された普通図柄乱数のことを「普図関係乱数」ともいう。
次に、図5を用いて、遊技盤1の背面に取り付けられた演出用ユニット1Uについて説明する。演出用ユニット1Uは、主に演出を行う複数の装置をユニット化したものである。演出用ユニット1Uには、画像表示装置50、第1盤可動装置(以下「盤上可動装置」)55、第2盤可動装置(以下「盤下可動装置」)56が搭載されている。
画像表示装置50は、例えば20インチの3D液晶ディスプレイ,ドット表示器,7セグ表示器等で構成され、図柄等を表示可能な表示部50aを具備する。
盤上可動装置55は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤上可動体55kを具備する。盤下可動装置56は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤下可動体56kを具備する。
図5(A)は、盤上可動体55kおよび盤下可動体56kが作動していない通常の待機状態で保持されている様子を概略化して表している。盤上可動装置55の駆動源が駆動すると、盤上可動体55kは下向きに移動(下降)し、盤下可動装置56の駆動源が駆動すると、盤下可動体56kは上向きに移動(上昇)する。このとき、画像表示装置50は下降した盤上可動体55kまたは上昇した盤下可動体56kに覆われ、画像表示装置50は視認困難となる。
なお、遊技盤ユニットYUに設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
2.遊技機の電気的構成
次に、図6〜図7に基づいて、パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。図6〜図7に示すように、パチンコ遊技機PY1は、特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、後述する遊技状態の設定、普図抽選、普図の可変表示、補助遊技などの遊技利益に関する制御(遊技の進行)を行う遊技制御基板(以下「主制御基板」)100、主制御基板100による遊技の進行に応じた遊技演出(特図変動演出、保留演出、大当たり遊技演出)、客待ち演出、通常ボタン40や特殊ボタン41の操作が有効な期間(操作有効期間)において操作を促す操作促進演出などの演出に関する制御を行う演出制御基板(以下「サブ制御基板」)120、および、遊技球の払い出しに関する制御などを行う払出制御基板170等を、遊技盤1の画像表示装置50よりさらに背面側に備えている。主制御基板100を、遊技の制御を行う遊技制御部と位置づけることができる。また、サブ制御基板120を、後述する画像制御基板140、ランプ制御回路151、および音声制御回路161とともに、演出の制御を行う演出制御部と位置づけることができる。なお、演出制御部は、少なくともサブ制御基板120を備え、演出手段(画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、および、可動装置55,56等)を用いた遊技演出、客待ち演出、および操作促進演出を制御可能であればよい。
また、パチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、主制御基板100、サブ制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。また、電源基板190には、電源スイッチ191が接続されている。電源スイッチ191のON操作またはOFF操作により、電源の投入と遮断とが切り換えられる。なお、主制御基板100の遊技用RAM104に対するバックアップ電源回路を主制御基板100に設けたり、サブ制御基板120の演出用RAM124に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けたりしてもよい。
図6に示すように、主制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン101には、遊技の進行を制御するためのプログラムやテーブル等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM(Random Access Memory)104、および遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102が含まれている。
遊技用ROM103には、後述する主制御メイン処理やメイン側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。また、遊技用ROM103には、後述する大当たり判定テーブル、大当たり図柄種別判定テーブル、リーチ判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、先読み判定テーブル、大当たり遊技制御テーブル、当たり判定テーブル、普図変動パターン判定テーブル、補助遊技制御テーブルなどが格納されている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。また、遊技用RAM104には、前述した特図保留記憶部105や普図保留記憶部106などが設けられている。
また、主制御基板100には、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート部118、および遊技用RAM104に記憶されている情報を遊技用CPU102にクリアさせるためのRAMクリアスイッチ119が実装されている。
主制御基板100には、所定の中継基板(図示なし)を介して各種センサ類MSや各種アクチュエータ類MAが接続されている。そのため、主制御基板100には、各種センサ類MSが出力した信号が入力する。また、主制御基板100は、各種アクチュエータ類MAに信号を出力する。
主制御基板100に接続されている各種センサ類MSには、第1始動口11に入賞した遊技球を検知する第1始動口センサ、第2始動口12に入賞した遊技球を検知する第2始動口センサ、一般入賞口10に入賞した遊技球を検知する一般入賞口センサ、ゲート13を通過した遊技球を検知するゲートセンサ、第1大入賞口14に入賞した遊技球を検知する第1大入賞口センサ、第2大入賞口15に入賞した遊技球を検知する第2大入賞口センサ15a、特定領域16を通過(特定領域16に進入)した遊技球を検知する特定領域センサ16a、および、非特定領域17を通過(非特定領域17に進入)した遊技球を検知する非特定領域センサ17aが含まれている。各センサは、遊技球を検知すると、その検知内容に応じた信号を主制御基板100に出力する。なお、主制御基板100に接続されるセンサの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
また、主制御基板100に接続されている各種アクチュエータ類MAには、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動する電チューソレノイド、第1大入賞装置14Dの通常AT開閉部材14kを駆動する第1大入賞口ソレノイド、第2大入賞装置15DのVAT開閉部材15kを駆動する第2大入賞口ソレノイド、および、振分装置16Dの振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sが含まれている。なお、主制御基板100に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
さらに主制御基板100には、表示器類8(特図表示器81、普図表示器82、および、特図保留表示器83)が接続されている。これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
また主制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。なお、発射装置72には、ハンドル72k(図1参照)が含まれる。
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73や貸球払出装置74を用いて、賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される遊技球の数は、払出制御基板170に出力される。
また、発射装置72には、遊技者などの人のハンドル72k(図1参照)への接触を検知可能なタッチスイッチが設けられている。遊技者によるハンドル72kの操作があった場合には、タッチスイッチが遊技者のハンドル72kへの接触を検知し、検知信号を払出制御基板170に出力する。また、発射装置72には、ハンドル72kの回転角度(操作量)を検出可能な発射ボリュームつまみが接続されている。発射装置72は、発射ボリュームつまみが検出したハンドル72kの回転角度に応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイドを駆動させる。なお、パチンコ遊技機PY1においては、ハンドル72kへの回転操作が維持されている状態では、約0.6秒毎に1球の遊技球が発射されるようになっている。
また主制御基板100は、遊技の進行に応じて、サブ制御基板120に対し、遊技に関する情報を含んだ各種コマンドを送信する。サブ制御基板120は、主制御基板100から送られる各種コマンドに基づいて、主制御基板100による遊技の進行状況(遊技の制御内容)を把握することができる。なお、主制御基板100とサブ制御基板120との接続は、主制御基板100からサブ制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板100とサブ制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図7に示すように、サブ制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン121には、主制御基板100による遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、および演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122が含まれている。
また、演出用ROM123には、後述するサブ制御メイン処理、受信割り込み処理、および、サブ側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
また、サブ制御基板120には、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート部138、およびRTC(Real Time Clock)139が実装されている。RTC139は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。RTC139は、パチンコ遊技機PY1に、所定の島電源供給装置(図示なし)から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、島電源供給装置から電力が供給されていないときには、電源基板190が備えるバックアップ電源回路192から供給される電力によって動作する。このため、RTC139は、パチンコ遊技機PY1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC139に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けてもよい。バックアップ電源回路には、コンデンサや内蔵電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。
サブ制御基板120には、画像制御基板140が接続されている。サブ制御基板120の演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、画像制御基板140の画像用CPU141に画像表示装置50の表示制御を行わせる。なお、サブ制御基板120と画像制御基板140との接続は、サブ制御基板120から画像制御基板140への信号の送信と、画像制御基板140からサブ制御基板120への信号の送信の双方が可能な双方向通信接続となっている。
画像制御基板140は、画像制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。また、画像制御基板140は、画像表示装置50に表示される画像のデータを記憶したCGROM145、CGROM145に記憶されている画像データの展開等に使用されるVRAM146、及び、VDP(Video Display Processor)144を備えている。勿論、これらの電子部品の全部又は一部がワンチップで構成されていてもよい。CGROM145には、例えば、画像表示装置50に表示される画像を表示するための画像データ(静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データ)が格納されている。
VDP144は、演出制御用マイコン121からの指令に基づき画像用CPU141によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM145から画像データを読み出してVRAM146内の展開領域に展開する。そして、展開した画像データを適宜合成してVRAM146内のフレームバッファに画像を描画する。そしてフレームバッファに描画した画像をRGB信号として画像表示装置50に出力する。これにより、種々の演出画像が表示部50aに表示される。
なお、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されている。ディスプレイリストには、描画する画像の種類、画像を描画する位置、表示の優先順位、表示倍率、画像の透過率等の種々のパラメータの情報が含まれている。
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声、楽曲、効果音等を出力する。
スピーカ52から出力する音声等の音声データは、サブ制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御回路161を、基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装し、そのROMに音声データを格納してもよい。また、スピーカ52を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音声データを格納してもよい。
また、サブ制御基板120には、所定の中継基板(図示なし)を介して、入力部となる各種スイッチ類、駆動源となる各種アクチュエータ類SA、各種ランプ類SLが接続されている。サブ制御基板120には、各種スイッチ類が出力した信号が入力する。また、サブ制御基板120は、各種アクチュエータ類SAに信号を出力する。また、サブ制御基板120は、主制御基板100から受信したコマンドなどに基づいて、ランプ制御回路151を介して各種ランプ類SLの点灯制御を行う。
サブ制御基板120に接続されている各種スイッチ類には、通常ボタン検出スイッチ40aおよび特殊ボタン検出スイッチ41aが含まれている。通常ボタン検出スイッチ40aは、通常ボタン40が押下操作されたことを検出する。特殊ボタン検出スイッチ41aは、特殊ボタン41が押下操作されたことを検出する。各検出スイッチ40a,41aは、検出内容に応じた信号をサブ制御基板120に出力する。なお、サブ制御基板120に接続されるスイッチの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
サブ制御基板120に接続された各種アクチュエータ類SAには、盤上可動装置55,盤下可動装置56,枠可動装置58等を駆動するモータが含まれ、モータを駆動して、各可動装置に所定の動作を行わせることが可能である。詳細には演出制御用マイコン121は、各可動装置の動作態様を決める動作パターンデータを作成し、ランプ制御回路151を介して、各可動装置の動作を制御する。なお、サブ制御基板120に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
サブ制御基板120に接続された各種ランプ類SLには、枠ランプ53,盤ランプ54等が含まれ、各ランプを発光させる。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
なお、ランプ制御回路151を基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに、各ランプの点灯制御、および、各可動装置の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装して、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。また、サブ制御基板120に接続されるランプの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
3.遊技機による主な遊技
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な遊技について、図8〜図15を用いて説明する。
3−1.普図に関わる遊技
最初に、普図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行う。普図抽選を行うと、普図表示器82において、普図の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行う。ここで、停止表示される普図には、当たり図柄とハズレ図柄とがある。なお、普図のハズレ図柄については、後述する特図のハズレ図柄と区別をするために「ハズレ普図」ともいう。当たり図柄が停止表示されると補助遊技が実行されて、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。一方、ハズレ普図が停止表示されると、補助遊技は行われず、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。また、以下において、普図の可変表示または補助遊技が行われていないときに遊技球がゲート13を通過することを「普図変動始動条件の成立」という。
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(普図抽選、普図の可変表示、補助遊技)を行うにあたり、普図変動始動条件の成立により、普図関係乱数を取得する。取得する普図関係乱数には、図8(A)に示すように、普通図柄乱数がある。普通図柄乱数は当たり判定を行うための乱数(判定情報)である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。
3−1−1.当たり判定
当たり判定は、図9(A)に示すような1または複数の当たり判定テーブルを用いて、当たりか否か(補助遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。当たり判定テーブルは、後述する遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、遊技状態には非時短状態と時短状態とが含まれ、当たり判定テーブルとして、非時短状態で用いる当たり判定テーブル(非時短用当たり判定テーブル)と、時短状態で用いる当たり判定テーブル(時短用当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。各当たり判定テーブルでは、当たり判定の結果である当たりとハズレに、普通図柄乱数の判定値(普通図柄乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した普通図柄乱数を当たり判定テーブルに照合して、当たりかハズレかの当たり判定を行う。そして、当たり判定の結果に基づいて、普図の可変表示を行うための普図変動パターン判定を行う。当たり判定の結果が当たりであると、基本的には、普図の可変表示で当たり図柄が停止表示される。一方、当たり判定の結果がハズレであると、基本的には、普図の可変表示でハズレ普図が停止表示される。また、当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
3−1−2.普図変動
普図変動パターン判定は、図9(B)に示すような1または複数の普図変動パターン判定テーブルを用いて、普図変動パターンを決定するための判定である。普図変動パターンとは、普図変動時間などの普図の可変表示に関する所定事項に関する識別情報である。
普図変動パターン判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、普図変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(非時短普図変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(時短普図変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各普図変動パターン判定テーブルには、普図変動パターン判定の結果である普図変動パターンが、停止される普図毎に1つ格納されている。すなわち、パチンコ遊技機PY1は、非時短状態においてと時短状態においてとで、普図変動時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態においては、ハズレの普図(ハズレ普図)を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定する。また、時短状態においては、ハズレ普図を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定する。この判定で決定された普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間の普図の可変表示が、普図表示器82で行われる。また、これら普図変動時間については、適宜に変更することが可能である。このように、当たり判定、および、普図変動パターン判定が行われることによって、普図表示器82において普図の可変表示が行われる。
3−1−3.補助遊技
補助遊技は、普図の可変表示で、表示結果(普図抽選の結果)として、当たり図柄が停止表示(導出)されると実行される。
補助遊技は、補助遊技を構成する要素(補助遊技構成要素)、すなわち、電チュー12Dが開放する回数、および各開放についての開放時間などの様々な要素が含まれている。そして、これらの各要素は、遊技状態に対応付けられている。パチンコ遊技機PY1は、遊技状態に基づいて、図9(C)に示すような1または複数の補助遊技制御テーブルを用いて補助遊技を制御する。補助遊技制御テーブルは、遊技状態に対応付けられている。各補助遊技制御テーブルには、補助遊技構成要素が格納されている。また、これらの各要素における開放回数や開放時間については、適宜に変更することが可能である。
パチンコ遊技機PY1は、非時短状態における補助遊技と時短状態における補助遊技とで、電チュー12Dの開放時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態における補助遊技では、第1の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが困難な時間(例えば0.08秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、非時短状態における補助遊技のことを「ショート開放補助遊技」ともいう。また、時短状態における補助遊技では、第1の開放時間よりも長い第2の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが容易な時間(例えば3.00秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、時短状態における補助遊技のことを「ロング開放補助遊技」ともいう。
3−2.特図に関わる遊技
次に、特図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図1抽選を行う。特図1抽選が行われると、特図1表示器81aにおいて、特図1の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特図1抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特図1には、大当たり図柄およびハズレ図柄がある。すなわち、特図1抽選の結果には大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると、大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
同様に、パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第2始動口12に入賞すると、特図2抽選を行う。特図2抽選が行われると、特図2表示器81bにおいて、特図2の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特図2抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特図2には、大当たり図柄、およびハズレ図柄がある。すなわち、特図2抽選の結果には、大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
なお、以下において、第1始動口11に遊技球が入賞することを「第1始動条件の成立」といい、第2始動口12に遊技球が入賞することを「第2始動条件の成立」という。また、「第1始動条件の成立」と「第2始動条件の成立」をまとめて「始動条件の成立」と総称する。また、特別図柄のハズレ図柄については、前述の普図のハズレ図柄と区別するために「ハズレ特図」ともいう。
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、遊技状態の設定)を行うにあたり、始動条件の成立により、特図関係乱数を取得し、当該乱数について種々の判定を行う。取得する特図関係乱数には、図8(B)に示すように、特別図柄乱数(大当たり乱数)、大当たり図柄種別乱数、リーチ乱数および特図変動パターン乱数がある。特別図柄乱数は大当たり判定を行うための乱数である。大当たり図柄種別乱数は大当たり図柄種別判定を行うための乱数である。リーチ乱数はリーチ判定を行うための乱数である。特図変動パターン乱数は特別図柄の変動パターン判定を行うための乱数である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。なお、乱数を判定情報と言うこともある。
3−2−1.大当たり判定
大当たり判定は、図10(A)に示すような1または複数の大当たり判定テーブルを用いて、大当たりか否か(大当たり遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。遊技状態には、通常確率状態と高確率状態とが含まれ、大当たり判定テーブルは、通常確率状態であるか高確率状態であるかに関連付けられている。すなわち、大当たり判定テーブルとして、通常確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(通常確率用大当たり判定テーブル)と、高確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(高確率用大当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各大当たり判定テーブルでは、大当たり判定の結果である大当たり、およびハズレに、特別図柄乱数の判定値(特別図柄乱数値)が振り分けられている。パチンコ遊技機PY1は、取得した特別図柄乱数を大当たり判定テーブルに照合して、大当たり、またはハズレの何れであるかを判定する。図10(A)に示すように、高確率用大当たり判定テーブルの方が、通常確率用大当たり判定テーブルよりも、大当たりと判定される特別図柄乱数判定値が多く設定されている。また、大当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
3−2−2.大当たり図柄種別判定
大当たり図柄種別判定は、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、図10(B)に示すような1または複数の大当たり図柄種別判定テーブルを用いて大当たり図柄の種別(大当たり図柄種別)を決定するための判定である。大当たり図柄の種別毎に、大当たりの内容、換言すれば、遊技者に付与される遊技特典などで構成される大当たりの構成要素を対応付けることが可能である。
大当たり図柄種別判定テーブルは、可変表示される特別図柄の種別、言い換えれば、当該大当たり図柄種別判定が起因する(当該大当たり図柄種別判定を発生させた)入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、大当たり図柄種別判定テーブルとして、特図1の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第1大当たり図柄種別判定テーブル)と、特図2の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第2大当たり図柄種別判定テーブル)と、を区別することが可能である。
大当たり図柄には複数種類の種別があり、各大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別判定の結果である大当たり図柄種別に、大当たり図柄種別乱数の判定値(大当たり図柄種別乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した大当たり図柄種別乱数を大当たり図柄種別判定テーブルに照合して、大当たり図柄の種別を判定する。そして、第1大当たり図柄種別判定テーブルおよび第2大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別乱数値が各種大当たり図柄に適宜に振り分けられている。また、大当たり図柄種別の振分率については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり図柄の種別については、適宜に増加したり減少したりすることが可能である。
例えば、図10(B)に示すように、特図1についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Xが50%、大当たり図柄Yが50%にし、特図2についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Zが100%にすることが可能である。このように、第1始動口11に遊技球が入賞して行われる特図1抽選と、第2始動口12に遊技球が入賞して行われる特図2抽選とで、大当たり図柄種別の振分率を異ならせることが可能である。
3−2−3.リーチ判定
リーチ判定は、大当たり判定の結果がハズレである場合に、図10(C)に示すような1または複数のリーチ判定テーブルを用いて、後述する特図変動演出でリーチを発生させるか否かを決定するための判定である。
リーチ判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、リーチ判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(非時短用リーチ判定テーブル)と、時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(時短用リーチ判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各リーチ判定テーブルでは、リーチ判定の結果である「リーチ有り(リーチを発生させる)」と「リーチ無し(リーチを発生させない)」に、リーチ乱数の判定値(リーチ乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得したリーチ乱数をリーチ判定テーブルに照合して、リーチ有りかリーチ無しか(リーチを発生させる否か)を判定する。図10(C)に示すように、非時短用リーチ判定テーブルと時短用リーチ判定テーブルとで、「リーチ有り(リーチを発生させる)」と判定されるリーチ乱数値の数を異ならせることが可能である。なお、以下において、大当たり判定の結果が「ハズレ」であることを前提に行われる「リーチ有り(リーチを発生させる)」のことを「リーチ有りハズレ」といい、「リーチ無し(リーチを発生させない)」のことを「リーチ無しハズレ」ということもある。
3−2−4.特図変動
特図変動パターン判定は、図11〜図12に示すような1または複数の特別図柄の変動パターン判定テーブル(特図変動パターン判定テーブル)を用いて、特図の可変表示の変動パターン(特図変動パターン)を決定するための判定であり、大当たり判定の結果が大当たり、およびハズレの何れの場合にも行われる。特図変動パターンとは、特図変動時間や後述する特図変動演出の演出フロー(演出内容)などに関する所定事項を識別するための識別情報である。なお、特図変動パターンには、特図変動時間や特図変動演出の演出フロー(演出内容)の他、大当たり判定の結果とリーチ判定の結果に関する識別情報を含ませることが可能である。特図変動パターンとして、それぞれ識別情報が異なる複数種類の特図変動パターンを用いることが可能であり、その数は適宜に変更することが可能である。
特図変動パターン判定テーブルは、判定対象となる可変表示を行う特別図柄の種別、言い換えれば、当該特図変動パターン判定が起因する入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、特図変動パターン判定テーブルとして、特図1の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特図1変動パターン判定テーブル:図11)と、特図2の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特図2変動パターン判定テーブル:図12)と、を区別することが可能である。
そして、各特図変動パターン判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、特図1変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる特図1変動パターン判定テーブル(非時短用特図1変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特図1変動パターン判定テーブル(時短用特図1変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。一方、特図2変動パターン判定テーブルについても同様に、非時短状態のときに用いられる特図2変動パターン判定テーブル(非時短用特図2変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特図2変動パターン判定テーブル(時短用特図2変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
また、遊技状態に関連付けられた各特図変動パターン判定テーブルは、さらに、大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果またはリーチ判定結果にも関連付けることが可能である。すなわち、非時短用特図1変動パターン判定テーブルおよび非時短用特図2変動パターン判定テーブルにはそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。同様に、時短用特図1変動パターン判定テーブルおよび時短用特図2変動パターン判定テーブルにもそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。
さらに、各リーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特図1保留数(U1)が0〜2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルと、特図1保留数(U1)が3〜4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。また、各リーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特図2保留数(U2)が0〜2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルと、特図2保留数(U2)が3〜4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。
そして、各特図変動パターン判定で決定された特図変動パターンに応じた特図変動時間の特図の可変表示が、特図表示器81で行われる。そして、特図の可変表示で、表示結果(特図抽選の結果)として、大当たり図柄が停止表示されると、即座に次の特図の可変表示が行われず、引き続いて、大当たり遊技が実行される。
また、各特図変動パターンには、図11〜図12の表の右から2番目の欄に示すような特図変動演出の演出フローに関連付けることが可能である。
なお、図11〜図12の表の一番右の欄に示すように、特図変動パターンについて、特図(大当たり判定結果)および特図変動演出の演出内容などに関連付けて名称を付すことがある。例えば、大当たりに係る特図変動パターンのことを「大当たり変動」という。一方、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるSPリーチが行われる特図変動パターンのことを「SPハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるLリーチが行われる特図変動パターンのことを「Lハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるNリーチで特図変動演出が終わる特図変動パターンのことを「Nハズレ変動」、リーチ無しハズレに係る特図変動パターンのことを「通常ハズレ変動」という。
3−2−5.先読み判定
パチンコ遊技機PY1は、取得した特図関係乱数に基づいて、図13に示すような1または複数の先読み判定テーブルを用いて先読み判定を行う。先読み判定には、例えば、特別図柄乱数が大当たり判定で大当たりと判定されるか否かの判定、大当たり図柄種別乱数が大当たり図柄種別判定で何れの大当たり図柄の種別に決定されるかの判定、特図変動パターン乱数が特図変動パターン判定で何れの特図変動パターンに決定されるかの判定、などがある。先読み判定テーブルは、その始動入賞に係る始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、第1始動口11に入賞した場合の先読み判定テーブル(第1先読み判定テーブル)と、第2始動口12に入賞した場合の先読み判定テーブル(第2先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
また、先読み判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(非時短用先読み判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(時短用先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
つまり、先読み判定テーブルには、非時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、非時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、を区別することが可能である。なお、先読み判定にどのような判定を含ませるかは適宜に変更可能である。
3−3.大当たり遊技
次に、大当たり遊技について説明する。大当たり遊技は、大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開閉を伴う複数回のラウンド遊技と、大当たり遊技が開始してから初回のラウンド遊技が開始されるまでのオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了してから大当たり遊技が終了するまでのエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はエンディングの開始によって終了する。また、OPやEDを設けないようすることが可能である。なお、以下において、所定回数目(所定の順番)のラウンド遊技を、単に「ラウンド」という。例えば、初回(1回目)のラウンド遊技のことを「1ラウンド(1R)」といい、10回目のラウンド遊技のことを「10ラウンド(10R)」という。
このような大当たり遊技を構成する要素(大当たり遊技構成要素)には、ラウンド遊技の回数、各回のラウンド遊技における大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開放回数、各開放が行われる大入賞口の種別および開放時間(開放パターン)、次回の開放まで閉鎖させる時間(閉鎖時間)、オープニングの時間(オープニング時間)、およびエンディングの時間(エンディング時間)などが含まれている。パチンコ遊技機PY1は、特図の停止表示後、図14に示すような1または複数の大当たり遊技制御テーブルを用いて大当たり遊技を制御する。大当たり遊技制御テーブルには、大当たり遊技毎に大当たり遊技構成要素が格納されている。大当たり遊技として、1種類又は複数種類の大当たり遊技を制御することが可能である。
例えば、図14に示すように、1Rから15Rまでは、最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、が行われる。そして、16R(最終ラウンド)では、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、が行われる。また、各ラウンド遊技では、予め定めた所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口センサに検知されると、大入賞口14,15の最大開放時間が経過する前であっても、ラウンド遊技を終了させる。
また、各要素における回数や時間については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり遊技を、第1大入賞口14および第2大入賞口15の両方を用いて行うことも一方だけを用いて行うことも可能である。
ここで、特定領域16について詳細に説明する。特定領域16は、振分部材16kによって、入賞不可能な閉状態と、入賞可能な開状態とをとるので、振分部材16kの作動態様は、特定領域16の開閉態様ということができる。以下において、振分部材16kの作動態様のことを「特定領域16の開閉態様」ともいう。このように、振分部材16kが一定の作動態様(特定領域16が一定の開閉態様)で制御されるが、振分部材16kの一定の作動態様(特定領域16の一定の開閉態様)と、大当たり遊技における第2大入賞口15の開閉態様との組み合わせで、大当たり遊技において遊技球を特定領域16に進入させることの困難性(容易性)が設定されることになる。なお、以下において、特定領域16が開状態にあることを「V開放」ともいう。
第2大入賞口の開放が開始してから15秒間、振分ソレノイド16sが通電され、振分部材16kが第2状態(図3(B))に制御される。よって、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことが容易である。一方、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことはほぼ不可能(困難)である。このように、大当たり遊技には、当該大当たり遊技中に、遊技球の特定領域16の通過(以下、「V通過」ともいう)が容易な第1開放パターン(Vロング開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、遊技球の特定領域16の通過が不可能又は困難な第2開放パターン(Vショート開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、を実行することが可能である。このように、Vロング開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vロング大当たり」という。一方、Vショート開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vショート大当たり」という。
3−4.遊技状態
次に、遊技状態について説明する。パチンコ遊技機PY1は、図15に示すように、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」、「高確率高ベース遊技状態」および「大当たり遊技状態」の何れかの遊技状態にすることが可能である。なお、「低確率低ベース遊技状態」を「低確低ベース状態」と、「低確率高ベース遊技状態」を「低確高ベース状態」と、「高確率低ベース遊技状態」を「高確低ベース状態」と、「高確率高ベース遊技状態」を「高確高ベース状態」と、それぞれ略称することができる。遊技状態を構成する状態として、大当たり判定において「大当たり」と判定される確率に係る状態と、電チュー12Dの開放の容易性に係る状態とがある。前者としては、通常確率状態と高確率状態とがある。一方、後者としては非時短状態と時短状態とがある。
通常確率状態は、「低確率低ベース遊技状態」または「低確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常の確率である状態である。高確率状態は、「高確率低ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常確率より高い高確率である状態である。従って、高確率状態は通常確率状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには通常確率状態が設定される。そして、大当たりに当選することによって通常確率状態から高確率状態に切り替えることが可能になる。例えば、大当たり遊技において遊技球が特定領域16を通過することによって高確率状態に切り替えることが可能である。また、大当たり図柄の種別によって高確率状態に切り替えることも可能である。高確率状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、高確率状態から通常確率状態に切り替えることが可能である。
非時短状態は、「低確率低ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」または「大当たり遊技状態」において設定される。時短状態は、「低確率高ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、非時短状態に比べて、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い遊技状態である。例えば、時短状態においては、非時短状態における電チュー12Dの開放時間(例えば0.08秒)よりも長い開放時間(例えば3.00秒)となる。また、時短状態では、特図変動時間の短い特図変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた特図変動パターン判定テーブルを用いて、特図変動パターン判定が行われるようにすることも可能である(図11〜図12参照)。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
また、時短状態は、非時短状態に比べて、普図変動時間が短くなり易くすることが可能である。例えば、時短状態においては、非時短状態において決定される普図変動時間(30秒)よりも短い普図変動時間(5秒)が決定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおける普図抽選の実行回数が多い。
また、時短状態は、非時短状態に比べて、当たり判定で当たりと判定され易くすることが可能である。例えば、時短状態では、非時短状態で当たりと判定される確率(例えば6600/65536)よりも高い確率(例えば59936/65536)で当たりと判定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおいて当たり判定で当たりと判定される回数が多い。
このように時短状態では、非時短状態に比して、単位時間当たりの電チュー12Dの開放時間が長くなり、第2始動口12へ遊技球が頻繁に入賞し易くなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。そのため、ベースの高い時短状態では、所持する遊技球を大きく減らすことなく大当たり当選を狙うことができる。従って、時短状態は非時短状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。
パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには非時短状態が設定される。そして、例えば、大当たりに当選することによって時短状態が設定可能になる。時短状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、時短状態から非時短状態に変更することが可能である。
なお、時短状態では、非時短状態に比して、当たりに当選し易く、普図変動時間が短くなり易く、且つ、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い。普図に係る遊技について3つの点で、遊技者に有利に設定されている。しかし、この遊技者に有利に設定されている点はこれらの中の一部であってもよい。
なお、パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入された後の遊技状態は、通常確率状態且つ非時短状態が設定される「低確率低ベース遊技状態」である。この遊技状態を「通常遊技状態」ともいう。なお、「大当たり遊技状態」では、当たり判定は行われるが大当たり判定は行われないため、大当たり遊技の開始に伴って、非時短状態が設定される。また、遊技状態については、前述した遊技状態の全てを用いることも一部だけを用いることも可能である。
4.遊技機による主な演出
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な演出について、図16〜図22を用いて説明する。
4−1.演出モード
最初に、演出モードについて説明する。演出モードは、演出の区分(あるいは、上位概念的な属性)のことである。パチンコ遊技機PY1は、演出モードとして、客待ち演出モード、通常演出モードと、確変演出モード、時短演出モードおよび大当たり演出モードを設定することが可能である。
客待ち演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」および「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われていないときに設定可能であり、特図変動演出が行われていない待機状態であることを示す演出モードである。客待ち演出モードが設定されているときに客待ち演出が行われる。客待ち演出では、例えば、図16(A−1)に示すように、表示部50aにおいてパチンコ遊技機PY1を紹介する客待ちデモ動画G100が表示される。また、客待ちデモ動画G100が表示されているときに通常ボタン40が操作されると、図16(A−2)に示すように、パチンコ遊技機PY1の演出に関する設定を行うための設定画面G101が表示される。演出に関する設定には、スピーカ52から出力される音の音量設定、表示部50aの輝度設定(「光量設定」)、実行される演出の頻度設定(「演出設定」)などがある。
通常演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」または「高確率低ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能であり、非時短状態であることを示す演出モードである。通常演出モードには、例えば、図16(B−1)に示すように、表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される第1通常演出モードと、図16(B−2)に示すように、表示部50aにおいて夕方の山の景色を表す背景画像(夕方通常用背景画像G103)が表示される第2通常演出モードと、図16(B−3)に示すように、表示部50aにおいて夜間の山の景色を表す背景画像(夜間通常用背景画像G104)が表示される第3通常演出モードと、があり、大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われることを1つの条件として切り替えられる。さらに、第1〜第3通常演出モードのそれぞれには、特図変動演出において、リーチが成立する前の通常前段演出モードと、リーチが成立した後の通常後段演出モードと、がある。通常前段演出モードでは、表示部50aにおいて、昼間通常用背景画像G102、夕方通常用背景画像G103および夜間通常用背景画像G104の何れかが表示されるが、通常後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。また、「高確率低ベース遊技状態」においてのみ設定される特殊演出モードを設けても良い。
確変演出モードは、「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、高確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。確変演出モードでは、例えば、図16(B−4)に示すように、表示部50aにおいて宇宙を表す背景画像(確変用背景画像G105)が表示される。さらに、確変演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の確変前段演出モードと、リーチが成立した後の確変後段演出モードと、がある。確変前段演出モードでは、表示部50aにおいて、確変用背景画像G105が表示されるが、確変後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
時短演出モードは、「低確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、通常確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。時短演出モードでは、例えば、図16(B−5)に示すように、表示部50aにおいて空を表す背景画像(時短用背景画像G106)が表示される。さらに、時短演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の時短前段演出モードと、リーチが成立した後の時短後段演出モードと、がある。時短前段演出モードでは、表示部50aにおいて、時短用背景画像G106が表示されるが、時短後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
大当たり演出モードは、「大当たり遊技状態」において大当たり遊技が行われているときに設定可能な演出モードであり、大当たり遊技が行われていることを示す演出モードである。大当たり演出モードでは、例えば、大当たり遊技におけるオープニング中には、図16(C−1)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技の開始を示唆するオープニング画像G107や「右打ち」を促す右打ち画像G108が表示される大当たりオープニング演出が行われる。大当たり遊技におけるラウンド中には、図16(C−2)に示すように、表示部50aにおいて、ラウンド数を示すラウンド画像G109や払い出された賞球数を示唆する賞球数画像G110が表示されるラウンド演出が行われる。大当たり遊技におけるエンディング中には、図16(C−3)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技後に設定される演出モードを示唆するエンディング画像G111や払い出された総賞球数を示唆する総賞球数画像G112が表示される大当たりエンディング演出が行われる。
なお、演出モードの種類については、適宜に変更または追加することが可能である。
4−2.特図変動演出
次に、特図変動演出(単に「変動演出」とも言う)について説明する。パチンコ遊技機PY1は、特図の可変表示が開始されると、特図の可変表示に係る特図変動パターンおよび特図抽選結果(大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果、リーチ判定結果、および、特図変動パターン判定結果)などに基づいて、特図変動演出を実行する。特図変動演出では、表示部50aにおいて、所定の背景画像に重畳的に、演出図柄の変動表示が行われる。演出図柄は、例えば1〜9の数字図柄で構成され、演出図柄の変動表示では、特図の可変表示の開始に伴って演出図柄が変動し、特図の可変表示の終了に伴って演出図柄が停止する。すなわち、特図変動時間、演出図柄の変動表示が行われた後に、当該変動が停止して、演出図柄の停止表示が行われる。そして、演出図柄の停止表示によって特図抽選の結果が報知される。
なお、特図変動演出では、演出図柄の変動表示以外に、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、通常ボタン40、特殊ボタン41などの様々な演出装置を用いた他の演出を行うことが可能である。この場合、演出図柄の停止表示後も、他の演出を継続して行うことが可能である。
4−2−1.演出図柄表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、図17(A)に示すように、表示部50aを水平方向に3つに略均等に分けた左側、中央および右側それぞれに、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、および右演出図柄領域50b3を設けることが可能である。左演出図柄領域50b1は、特図変動演出における演出図柄の停止表示のときに、左演出図柄EZ1を表示する領域である。同様に、中演出図柄領域50b2および右演出図柄領域50b3は、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3を表示する領域である。
また、図17(A)に示すように、表示部50aの上端部の左端(左上隅)の一区画に、小図柄領域50cを設けることが可能である。小図柄領域50cは、特図の可変表示が行われているときに小図柄KZ1,KZ2,KZ3を変動表示する領域である。小図柄KZ1,KZ2,KZ3は、例えば、1〜9の数字図柄で構成される。
なお、図17(A)において、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cは二点鎖線で明示されているが、これは左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cの範囲を表すために記載したものであり、実際には表示されていない。
4−2−2.通常変動
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出において、先ず通常変動を行うことが可能である。通常変動は、特図の可変表示が開始されたことを示唆する演出として機能する。
特図の可変表示が開始されると、例えば、図17(A)に示すように、表示部50aにおいて、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3が停止表示されていると共に、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3が停止表示されており、特図の可変表示が行われておらず、特図の可変表示を待機している状態から、図17(B)に示すように、その開始に伴って演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。なお、図17中の「↓」は、図柄の変動表示中であることを示している。そして、この特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「通常ハズレ変動」の場合には、図17(C−1)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが異なる停止態様で仮停止してから、図17(D)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。ハズレを示唆する停止態様には、「1・1・2」や「2・4・6」など、左右の図柄が同一ではない停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」などのリーチ有りの特図変動パターンの場合には、図17(C−2)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同じ停止態様(所謂リーチ目)で仮停止して、リーチが成立する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示は継続して行われ、特図変動パターンに応じたリーチ演出が行われる。なお、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止順序や停止態様は、適宜に変更することが可能である。
4−2−3.Nリーチ
パチンコ遊技機PY1は、通常変動においてリーチが成立するとNリーチを行うことが可能である。Nリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性があることを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
Nリーチでは、図18(A)に示すように、リーチが成立した状態が所定時間(例えば、10秒)維持され、図18(B)に示すように、中演出図柄EZ2の変動速度が徐々に減速していく。そして、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」の場合には、図18(C−1)に示すように、リーチハズレを示唆する停止態様(所謂リーチハズレ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もリーチハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。リーチハズレを示唆する停止態様には、「7・6・7」や「5・3・5」など、左右の図柄が同一且つ中の図柄が左右の図柄と異なる停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「N大当たり変動」の場合には、図18(C−2)に示すように、大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。大当たりを示唆する停止態様には、「7・7・7」や「2・2・2」など、左右中の図柄が同一の停止態様が複数種類ある。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、Nリーチの演出内容は、中演出図柄EZ2が徐々に減速することに限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
4−2−4.SPリーチ
パチンコ遊技機PY1は、Nリーチの後にSPリーチを行うことが可能である。SPリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性が、Nリーチよりも高いことを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
SPリーチでは、Nリーチの後に、例えば、図19(A)に示すように、表示部50aにSPリーチ専用の背景画像(SPリーチ用背景画像G113)が表示され、表示部50aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。その後、図19(B)に示すように、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われる。そして、SPリーチ専用演出の最終局面を迎えると、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SP大当たり変動」の場合には、図19(C−1)に示すように、表示部50aに、大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SPハズレ変動」の場合には、図19(C−2)に示すように、ハズレを示唆する演出(例えば、敵キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチハズレを示唆する停止態様で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、SPリーチの演出内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
ここで、各リーチに対する演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示す態様で停止される可能性(大当たり期待度)について詳細に説明する。各リーチに対する大当たり期待度は、大当たり判定の結果に基づく実行確率によって定められる。例えば、Nリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には10%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とした場合、SPリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には4%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とすれば、SPリーチの大当たり期待度を、Nリーチの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。また、SPリーチとしてSPリーチAとSPリーチBとを実行可能にし、SPリーチAの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には20%とした場合、SPリーチBの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には30%とすれば、SPリーチBの大当たり期待度を、SPリーチAの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。このように、大当たり判定の結果に応じた実行確率を適宜に設定することで、大当たり期待度を設定することが可能である。
4−3.保留アイコン表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、図20(A)に示すように、4つの表示領域からなる保留アイコン表示領域50dを設けることが可能である。保留アイコン表示領域50dは、第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4で構成され、特図1保留数または特図2保留数に応じて、各表示領域50d1,50d2,50d3,50d4に、保留アイコンHAを表示することが可能である。例えば、特図1保留数が『1』の場合には、第1表示領域50d1に保留アイコンHAが表示され、特図1保留数が『2』の場合には、第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示される。
また、保留アイコン表示領域50dの近傍に、図20(A)に示すように、1つの表示領域からなる当該アイコン表示領域50eを設けることが可能である。当該アイコン表示領域50eは、特図変動演出が開始されることに応じて、保留アイコンHAと同じまたは異なる当該アイコンTAを表示することが可能である。
なお、保留アイコン表示領域50dを構成する表示領域の数については、適宜に変更することが可能である。また、保留アイコン表示領域50dを、特図1保留数および特図2保留数の両方を表示する表示領域とすることも一方だけを表示する表示領域とすることも可能である。
4−3−1.保留演出
パチンコ遊技機PY1は、遊技球が第1始動口11または第2始動口12に入賞することに応じて、保留演出を行うことが可能である。保留演出は、特図1保留または特図2保留の数を遊技者に報知することが可能である。
保留演出では、特図1保留数が『0』のときに遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図変動演出が開始され、例えば、図20(B)に示すように、当該アイコン表示領域50eに当該アイコンTAが表示される。そして、特図変動演出中に更に2個の遊技球が第1始動口11に入賞すると、図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示され、特図1保留数が『2』であることが遊技者に報知される。その後、特図変動演出が終了し、新たな特図変動演出が開始されると、図20(D)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1に表示されていた保留アイコンHAが、当該アイコン表示領域50eに移動して当該アイコンTAとして表示され、保留アイコン表示領域50dの第2表示領域50d2に表示されていた保留アイコンHAが、第1表示領域50d1に移動して表示され、特図1保留数が『1』であることが遊技者に報知される。
4−4.予告演出
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出中の任意のタイミングで予告演出を行うことが可能である。予告演出は、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、入力装置40,41等を用いた演出であり、大当たり判定の結果や特図変動パターン判定の結果を示唆することが可能である。
4−4−1.可動体演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、可動装置55,56,58を用いた可動体演出を行うことが可能である。可動体演出は、可動装置55,56,58を作動させる演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
可動体演出では、例えば、NリーチからSPリーチに発展する際に、図21(A)に示すように、盤上可動装置55および盤下可動装置56が作動し、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、遊技者から見て、表示部50a上に重なるように移動して、SPリーチに発展することが示唆される。このとき、表示部50aの盤上可動体55kおよび盤下可動体56kと重なっていないスペースにはエフェクト画像が表示される。その後、図21(B)に示すように、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、通常の待機状態に戻ってSPリーチに発展する。なお、可動体演出については、SPリーチへの発展示唆に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。また、可動体演出における可動装置の作動内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
4−4−2.操作演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた操作演出を行うことが可能である。操作演出は、遊技者が通常ボタン40や特殊ボタン41を操作する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
操作演出では、例えば、SPリーチにおいて、特殊ボタン41の押下操作が有効な期間(ボタン操作有効期間)が発生し、このボタン操作有効期間の発生に伴って、図22(A)に示すように、特殊ボタン41の操作を促す演出(ボタン操作促進演出)が行われる。ボタン操作促進演出において、表示部50aに、ボタン操作促進画像G3が表示される。ボタン操作促進画像G3は、特殊ボタン41を模した画像(特殊ボタン画像G31)と、特殊ボタン41の操作態様(すなわち、押下操作)を表す画像(押下操作画像G32)と、ボタン操作有効期間の残り時間を表す画像(操作有効期間残り時間画像G33)と、を含む。なお、操作有効期間残り時間画像G33は、おおむね曲線状のプログレスバーからなり、時間の経過に伴って、遊技者が操作有効期間の残り時間を容易に理解できるように変化する。その後、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が押下操作されることに応じて、または、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が操作されることなくボタン操作有効期間が経過した後、図22(B)に示すように、盤上可動装置55が作動し、遊技者から見て、盤上可動体55kが表示部50a上に重なるように移動して、大当たり期待度が示唆される。なお、操作演出については、盤上可動装置55の作動に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
4−4−3.先読み演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、特図抽選が行われていない特図1保留または特図2保留に対する先読み演出を行うことが可能である。先読み演出は、特図1保留または特図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆するための演出として機能する。
先読み演出では、例えば、特図1保留に対する先読み判定の結果が「大当たり」の場合、図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dに通常は「〇」で表示される保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。また、先読み判定の結果が「ハズレ」の場合に、所謂ガセ演出として、保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。なお、先読み演出は、特図1保留および特図2保留の両方または一方に対して行うことが可能である。また、保留アイコンHAの表示態様の変化に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。例えば、特図変動演出における演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止態様を変化させることも可能である。
5.遊技制御用マイコン101による遊技の制御
次に図23〜図24に基づいて遊技制御用マイコン101による遊技の制御について説明する。なお、以下において説明する遊技制御用マイコン101による遊技の制御において登場するカウンタ、タイマ、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。
[1.主制御メイン処理]
主制御基板100に備えられた遊技制御用マイコン101は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、遊技用ROM103から図23に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず、電源投入時処理(S001)を行う。電源投入時処理では、遊技用RAM104へのアクセスの許可設定、遊技用CPU102の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等が行われる。
電源投入時処理に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、図8(A)および図8(B)に示した種々の乱数のカウンタ値を1加算して更新する。各乱数のカウンタ値は上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数のカウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数のうちの少なくとも一部は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期で遊技用CPU102に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理(S005)は4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による種々の乱数のカウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに遊技用CPU102に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[2.メイン側タイマ割り込み処理]
次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。図24に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板100の遊技用RAM104に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板120や払出制御基板170等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、遊技制御用マイコン101は、例えば、下皿35の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号を取り込み、下皿満杯データとして遊技用RAM104の出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図23の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、図8(A)および図8(B)に示した各種乱数のカウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、遊技制御用マイコン101は、センサ検出処理(S104)を行い、続いて普通動作処理(S105)を行い、さらに特別動作処理(S106)を行う。センサ検出処理、普通動作処理および特別動作処理については後述する。
特別動作処理(S106)に次いで、振分装置16Dを制御するための振分装置制御処理を行う(S107)。
次に、遊技制御用マイコン101は、その他の処理(S108)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S108)としては、電源が断たれる際の電源断監視処理、遊技用RAM104に設けられているタイマの更新などが行われる。また、その他の処理(S108)として、遊技者に賞球を払い出す払出制御処理が行われる。払出制御処理では、各入賞口への遊技球の入賞に応じて、賞球要求信号を払出制御基板170に送信する。つまり、払出制御基板170は、賞球要求信号に基づいて、賞球を払い出す。
そして、遊技制御用マイコン101は、次に遊技用CPU102に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002〜S004の処理を繰り返し実行し(図23参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)を実行する。遊技制御用マイコン101は、再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)において、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にて遊技用RAM104の出力バッファにセットされたコマンド等を出力する。
[2−1.センサ検出処理]
センサ検出処理(S104)では、一般入賞口センサ処理、ゲートセンサ処理、第2始動口センサ処理、第1始動口センサ処理、第1大入賞口センサ処理、第2大入賞口センサ処理、特定領域センサ処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
一般入賞口センサ処理では、一般入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じて、一般入賞口センサ用コマンドを生成する。
ゲートセンサ処理では、ゲートセンサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、普通図柄乱数カウンタのカウンタ値が示す普通図柄乱数を取得し、取得した普通図柄乱数を、遊技用RAM104に設けられた普図保留記憶部106に記憶する。なお、普図保留記憶部106に普通図柄乱数が所定数(例えば4個)記憶されている場合には、新たに取得された普通図柄乱数は記憶されない。また、当該処理の結果に応じて、ゲートセンサ用コマンドを生成する。
第2始動口センサ処理では、第2始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特図2関係乱数を取得し、取得した特図2関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特図2保留記憶部105bに記憶する。特図2保留記憶部105bは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特図2関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特図2関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得された特図2関係乱数は記憶されない。また、取得した特図2関係乱数と第2先読み判定テーブルとを用いて第2先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特図2保留記憶部105bに記憶されている特図2関係乱数の数(特図2保留数)を表す特図2保留数コマンドおよび第2先読み判定の結果を表す第2始動入賞コマンドを含む第2始動口センサ用コマンドを生成する。
第1始動口センサ処理では、第1始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特図1関係乱数を取得し、取得した特図1関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特図1保留記憶部105aに記憶する。特図1保留記憶部105aは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特図1関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特図1関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得した特図1関係乱数は記憶されない。また、取得した特図1関係乱数と第1先読み判定テーブルとを用いて第1先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特図1保留記憶部105aに記憶されている特図1関係乱数の数(特図1保留数)を表す特図1保留数コマンドおよび第1先読み判定の結果を表す第1始動入賞コマンドを含む第1始動口センサ用コマンドを生成する。
第1大入賞口センサ処理では、第1大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第1大入賞口センサ用コマンドを生成する。
第2大入賞口センサ処理では、第2大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第2大入賞口センサ用コマンドを生成する。
特定領域センサ処理では、特定領域センサによって遊技球が検出されたか否か判定する。また、当該処理の結果に応じて、特定領域センサ用コマンドを生成する。
[2−2.普通動作処理]
普通動作処理(S105)では、普通図柄待機処理、普通図柄変動処理、普通図柄確定処理、補助遊技制御処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
普通図柄待機処理は、普図の可変表示および補助遊技が行われていない待機中に行われる処理である。普通図柄待機処理では、普図保留記憶部106に記憶された普通図柄乱数に基づいて当たり判定を行う。また、現在の遊技状態に基づいて普図変動パターン判定を行って普図変動パターンを決定する。そして、当たり判定および普図変動パターンの結果に関する情報を含む普図変動開始コマンドを生成する。それから、決定した普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間に基づいて、普図の可変表示を普図表示器82に開始させる。
普通図柄変動処理は、普図の可変表示中に行われる処理である。普通図柄変動処理では、実行中の普図の可変表示が開始してから普図変動時間が経過することに応じて、当たり判定結果に基づいて普図の停止表示を行う。そして、普図の可変表示の終了を示す普図変動停止コマンドを生成する。
普通図柄確定処理は、普図が停止表示しているときに行われる処理である。普通図柄確定処理では、実行中の普図の停止表示が開始してから所定の停止時間(例えば、0.8秒)が経過することに応じて、停止表示している普図が当たり図柄であるか否かを判定する。当たり図柄が停止表示していれば、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を開始させ、補助遊技の開始を示す補助遊技開始コマンドを生成する。
補助遊技制御処理は、補助遊技が行われているときに行われる処理である。補助遊技制御処理では、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を制御する。また、当該処理の結果に応じて、補助遊技制御用コマンドを生成する。
[2−3.特別動作処理]
特別動作処理(S106)では、特別図柄待機処理、特別図柄変動処理、特別図柄確定処理、大当たり遊技制御処理、遊技状態設定処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
[2−3−1.特別図柄待機処理]
特別図柄待機処理は、大当たり遊技状態ではなく、特図の可変表示が行われていない待機中に行われる処理である。特別図柄待機処理では、特図2保留記憶部105bに記憶されている特図2関係乱数に基づいて、特図2判定処理及び特図2変動パターン判定処理を行うとともに、特図2保留記憶部シフト処理を行う。また、特図1保留記憶部105aに記憶されている特図1関係乱数に基づいて、特図1判定処理及び特図1変動パターン判定処理を行うとともに、特図1保留記憶部シフト処理を行う。
特図2判定処理では、特図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特図2関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特図2関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特図2大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
特図2変動パターン判定処理は、特図2判定処理の後に行われる処理である。特図2変動パターン判定処理では、特図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特図2関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特図2変動パターンテーブルと、を用いて、特図2変動パターンを判定する。なお、特図2変動パターンの判定は、特図2保留記憶部105bに記憶されている特図2関係乱数の数(特図2保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特図2変動パターンを表す特図2変動開始コマンドを生成する。特図2変動開始コマンドには、特図2であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、特図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特図2表示器81bに特図2の可変表示を開始させる。
特図2保留記憶部シフト処理は、特図2判定処理及び特図2変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特図2保留記憶部シフト処理では、特図2保留記憶部105bに記憶されていた特図2関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特図2関係乱数を特図2保留記憶部105bからクリアする。このようにして、特図2関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特図2保留数を表す特図2保留数コマンド生成をする。
特図1判定処理では、特図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特図1関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特図1関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特図1大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
特図1変動パターン判定処理は、特図1判定処理の後に行われる処理である。特図1変動パターン判定処理では、特図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特図1関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特図1変動パターンテーブルと、を用いて、特図1変動パターンを判定する。なお、特図1変動パターンの判定は、特図1保留記憶部105aに記憶されている特図1関係乱数の数(特図1保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特図1変動パターンを表す特図1変動開始コマンドを生成する。特図1変動開始コマンドには、特図1であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、大当たり種別判定の結果に関する情報、特図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特図1表示器81aに特図1の可変表示を開始させる。
特図1保留記憶部シフト処理は、特図1判定処理及び特図1変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特図1保留記憶部シフト処理では、特図1保留記憶部105aに記憶されていた特図1関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特図1関係乱数を特図1保留記憶部105aからクリアする。このようにして、特図1関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特図1保留数を表す特図1保留数コマンドを生成する。
なお、本実施形態では、特図2保留数および特図1保留数の何れも存在する場合、特図2判定処理が優先して行われ、特図2の可変表示と特図1の可変表示とが並行して行われないようになっている。
[2−3−2.特別図柄変動処理]
特別図柄変動処理は、特図の可変表示中に行われる処理である。特別図柄変動処理では、特図変動時間が経過することに応じて、特図表示器81に、特図の可変表示を終了させるとともに、大当たり判定の結果に応じた特図を停止表示させる。大当たり判定の結果が大当たりであれば、大当たりを示す大当たり図柄を停止表示させ、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを示すハズレ図柄を停止表示させる。そして、特図の可変表示の終了を示す特図変動停止コマンドを生成する。
[2−3−3.特別図柄確定処理]
特別図柄確定処理は、特図が停止表示しているときに行われる処理である。特別図柄確定処理では、現在停止表示している特図が大当たり図柄である場合には、大当たり遊技状態に移行させる。そして、大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドを生成する。オープニングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ高確率状態を終了させる場合には、通常確率状態を設定する。そして、通常確率状態への移行を示す高確率終了コマンドを生成する。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ時短状態を終了させる場合には、非時短状態を設定する。そして、非時短状態への移行を示す時短終了コマンドを生成する。なお、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ特図2保留数および特図1保留数が「0」の場合には、パチンコ遊技機PY1が待機状態であることを示す客待ちコマンドを生成する。
[2−3−4.大当たり遊技制御処理]
大当たり遊技制御処理は、大当たり遊技状態において行われる処理である。大当たり遊技制御処理では、大当たり遊技制御テーブルを用いて、大当たり遊技を行う。大当たり遊技状態への移行後、オープニング時間または閉鎖時間の経過に応じて、各ラウンド遊技を開始する。そして、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技コマンドを生成する。また、最終のラウンド遊技を終了させることに応じて、エンディングを開始する。そして、大当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドを生成する。エンディングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。
[2−3−5.遊技状態設定処理]
遊技状態設定処理は、大当たり遊技状態が終了する際に行われる処理である。遊技状態設定処理では、通常確率状態から高確率状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に高確率状態を設定する。高確率状態の継続期間を制限する場合には、高確率状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく高確率状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、高確率状態の設定を示す高確率設定コマンドを生成する。また、非時短状態から時短状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に時短状態を設定する。時短状態の継続期間を制限する場合には、時短状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく時短状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、時短状態の設定を示す時短設定コマンドを生成する。
なお、遊技制御用マイコン101が各処理において生成するコマンドは、適宜に追加または変更することが可能である。
6.演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、図25および図26に基づいて演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。なお、以下の演出制御用マイコン121による演出の制御の説明において登場するカウンタ、タイマ、フラグ、バッファ等は、演出用RAM124に設けられている。
[1.サブ制御メイン処理]
サブ制御基板120に備えられた演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、図25に示したサブ制御メイン処理のプログラムを演出用ROM123から読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、最初に、電源投入に応じた電源投入時処理を行う(S4001)。電源投入時処理では、例えば、演出用CPU122の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
次に、割り込みを禁止し(S4002)、乱数シード更新処理を実行する(S4003)。乱数シード更新処理(S4003)では、種々の演出に関する判定を行うための種々の演出判定用乱数カウンタの値を更新する。種々の演出についての演出判定用乱数カウンタの更新方法は、一例として、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理においても同様である。
乱数シード更新処理が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4004)。コマンド送信処理では、サブ制御基板120の演出用RAM124内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板140に送信する。コマンドを受信した画像制御基板140は、受信したコマンドに従って、表示部50aに画像を表示する(画像による種々の演出を実行する)。また、サブ制御基板120は、画像制御基板140によって行われる種々の演出とともに、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させたり(音声による種々の音演出を実行したり)、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53、および盤ランプ54を発光させたり(発光による種々の発光演出を実行したり)、可動装置55,56,58を作動させたり(動作による種々の可動体演出を実行したり)する。
演出制御用マイコン121は続いて、割り込みを許可する(S4005)。以降、ステップS4002〜ステップS4005をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4010)、および、サブ側タイマ割り込み処理(S4011)の実行が可能となる。
受信割り込み処理(S4010)は、主制御基板100から送られた各種のコマンドが演出制御用マイコン121に入力される度に実行される。受信割り込み処理(S4010)では、演出制御用マイコン121は主制御基板100の出力処理(S101)により送信されてきて受信した各種のコマンドを演出用RAM124の受信バッファに格納する。この受信割り込み処理は、他の割り込み処理(S4011)に優先して実行される。
[2.サブ側タイマ割り込み処理]
サブ側タイマ割り込み処理(S4011)は、サブ制御基板120に所定の周期(例えば、1msec周期)の割り込みパルスが入力される度に実行される。サブ側タイマ割り込み処理(S4011)では、図26に示すように、入力処理(S4101)、発光データ出力処理(S4102)、可動装置制御処理(S4103)、ウォッチドッグタイマ処理(S4104)、受信コマンド解析処理(S4105)、演出タイマ更新処理(S4106)、音声制御処理(S4107)、演出用データ作成処理(S4108)を順次行う。
入力処理では、通常ボタン検出スイッチ40aや特殊ボタン検出スイッチ41aなどの遊技者が操作可能な操作部に対する操作を検出する。発光データ出力処理では、後述する演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、画像による演出等に合うタイミングなどで枠ランプ53、および盤ランプ54などのランプを発光させるべく、発光データをランプ制御回路151に出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、発光データに従って枠ランプ53、および盤ランプ54などを所定の発光態様で発光させる。可動装置制御処理では、演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、所定のタイミングで可動装置55,56,58などの可動装置を動作させる可動体演出を行うべく、駆動データを出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、駆動データに従って、可動装置55,56,58などを所定の動作態様で動作させる可動体演出を行う。ウォッチドッグタイマ処理では、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行う。
受信コマンド解析処理では、受信割り込み処理(S4010)によって演出用RAM124の受信バッファに格納されたコマンドを解析し、そのコマンドに応じた処理(例えば演出の選択や演出モードの設定、コマンドのセット等)を行う。演出タイマ更新処理では、各演出に関する時間を計測するためのタイマを更新する。音声制御処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、音声データ(スピーカ52からの音声の出力を制御するデータ)の作成と音声制御回路161への出力が行われる。演出用データ作成処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、演出用データの作成が行われる。
7.第1実施形態の特徴点の説明
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1における特徴点に関して、さらなる詳細な説明を以下に加える。本実施形態(第1実施形態)のパチンコ遊技機PY1では、特図変動演出の実行中に、演出図柄が変化する図柄変化演出と、通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)を用いた振動体演出と、盤上可動体55kを用いた特別可動体演出とが実行可能である。
7−1.通常ボタン(半球型ボタンユニット)
次に、図1、図27〜図33に基づいて、通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)の構成を説明する。図1に示すように、下部装飾体36の上面の上皿34より前方側に、操作可能な通常ボタン40をなしている半球型ボタンユニット200が設けられている。
7−1−1.構造
通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)には、図27および図28に示すカバー部210と、図27および図28に示す可動部220と、図27および図28に示す支持部250と、図28に示す基板部280と、図28に示すセンサスイッチ部290と、図28に示すモータ保持部300と、図27および図28に示す底部310とがある。
カバー部210は、透明な樹脂部材からなる。このカバー部210は、図28に示すように、半球状のドーム部211と、ドーム部211の円周端から延出する円筒状の円筒部212と、円筒部212から、ドーム部211側とは反対方向にそれぞれ延出する2組の脚部(1対の第1脚部213、および、1対の第2脚部215)とを有している。第1脚部213は、円筒部212の径方向に対向配置されている。第1脚部213の先端部付近には、モータ保持部300と係合するための係合孔214が設けられている。また、第2脚部215は、第1脚部213と同じく、円筒部212の径方向に対向配置されている。なお、第2脚部215は、第1脚部213から円筒部212の周方向に90度ずれて設けられている。第2脚部215の先端には凹部216が設けられている。
可動部220は、図28および図29に示すように、円盤形状のベース部221と、ベース部221の一方の表面を覆う円盤形状の装飾部225とを有している。なお、図29に示すように、ベース部221および装飾部225の間には隙間が形成されており、その隙間には、後述の光源部260および導光板275が配置されている(図28参照)。
図30に示すように、ベース部221の中央には、装飾部225側とは反対方向に突出した、有底円筒形状の突出部222が設けられている。この突出部222の内側には、第1モータ321の回転駆動に伴って回転可能な回転部材327が配置可能となっている。第1モータ321および回転部材327については、後ほど説明する。
また、ベース部221には、3つの円形孔223が形成されている(図30参照)。これら円形孔223は、ベース部221の中心に対して周方向にほぼ等間隔に配置されている。各円形孔223には、支持部250から突出する円形突部255がそれぞれ挿通される。円形突部255については、後ほど説明する。
装飾部225は、無色透明な材質からなる第1樹脂部材と、表面がめっき処理された第2樹脂部材とを組み合わせてできている。この装飾部225には、第1表面部227と第2表面部245とがある(図29参照)。第2表面部245は、可動部220において、ベース部221と対向する部位である(図30参照)。第2表面部245には、この第2表面部245からベース部221側に延出する3つの棒状の延出部246が設けられている。そして、これら3つの延出部246の先端にはベース部221が固定されている。そのため図30に示すように、可動部220には、ベース部221と装飾部225との間に所定の長さ(具体的には延出部246の長さ)の隙間が形成されている。
装飾部225の第1表面部227は、半球型ボタンユニット200において、無色透明なカバー部210(ドーム部211)を介して遊技者が視認可能な部位である(図27参照)。この第1表面部227には、図27および図29に示すように、上記第1樹脂部材からなる透光部226がある。
本実施形態の装飾部225は、第2表面部245および装飾部225の内部(第1表面部および第2表面部の間の部位)についても第1樹脂部材からなる。よって、装飾部225の第2表面部245から光の入射があった場合には、その光は、装飾部225の内部を通って第1表面部227に達する。そして、第1表面部227の透光部226を通じて、装飾部225の外部に光が出射されることになる。具体的には、装飾部225の上方のカバー部210のドーム部211に向けて光が出射されることになっている。
支持部250は、図31に示すように、円形状をなした支持本体部251と、支持本体部251に固定された略円板状の光源部260と、導光板275とを備えている。支持本体部251は、カバー部210の円筒部212より大径の円形状をなしている。また、支持本体部251の周縁付近には、カバー部210の第1脚部213に対応した第1脚部挿通孔253と、第2脚部215に対応した第2脚部挿通孔254とがある(図32参照)。また、支持本体部251の中央には、略円形の中央孔252が形成されている(図31および図32参照)。また、支持本体部251の表面から突出する棒状の円形突部255が設けられている(図31参照)。これらの円形突部255の先端には、光源部260および導光板275が固定される。なお、図28に示すように、支持部250と可動部220の装飾部225とは別体である。そのため、光源部260と装飾部225とは互いに独立している。
支持本体部251の裏面には、第1モータ321を固定するための固定治具322が取り付けられている(図31および図32参照)。この固定治具322は、板状の固定部323と、この固定部323から支持部250の支持本体部251側に突出する複数の取付片325とで構成されている(図32参照)。取付片325が支持本体部251の裏面に固定されることで、固定部323が支持本体部251と平行に配置されるとともに、固定部323と支持本体部251との間の距離が一定に保たれる(図32参照)。
固定部323の下面には、回転軸AX1側の面が重ねられた状態で第1モータ321が固定されている。そして、固定部323の中央孔324には第1モータ321の回転軸AX1が貫通する。かくして、本実施形態では、固定治具322によって支持本体部251と第1モータ321との間の距離が一定に保たれている。
光源部260は、図28および図31に示すように略円板形状であり、表面に複数(本実施形態では4つ)のLEDを配置している。
導光板275は、光源部260の各LEDから出射された光のうち、光源部260の表面に垂直な方向に進む光だけを可動部220の装飾部225に導光させるためのものである。導光板275は、上述の光源部260と同じく略円板形状である(図28および図31参照)。
図28に示す基板部280は、上記光源部260の複数の各LEDの発光を制御するためのものである。なお、本実施形態では、上述したカバー部210の押圧操作検出用のフォトセンサ40aが実装されている。このフォトセンサ40aが、上述した通常ボタン検出スイッチ40aに該当する。
センサスイッチ部290は、基板部280に実装されたフォトセンサ40aを遮光するためのものである(図28参照)。このセンサスイッチ部290には、フォトセンサ40aを遮光可能な遮光部291が形成されている。また、センサスイッチ部290は、長手方向の長さがカバー部210の円筒部212の直径と略同じ長さの長方形状をなしている。そして、その長手方向両端には、カバー部210側に突出する凸部292がそれぞれ設けられている(図28参照)。この凸部292には、支持部250の第2脚部挿通孔254に挿通された第2脚部215の凹部216が係合する。
モータ保持部300は、長手方向の長さがカバー部210の円筒部212の直径と略同じ長さの長方形状をなしている(図28参照)。モータ保持部300の長手方向両端には、カバー部210側に延出する壁部301がそれぞれ設けられている。この壁部301には、円筒部212の径方向に突出する係合部302が設けられている。また、モータ保持部300の中央には、略円形の中央孔303が形成されている。なお、壁部301の係合部302には、支持部250の第1脚部挿通孔253に挿通された第1脚部213の係合孔214が係合する。
モータ保持部300には、第2モータ331が取り付けられている(図33参照)。具体的には、モータ保持部300の長手方向の一方端側に、モータ収容部305が設けられており、そのモータ収容部305内に第2モータ331が収容されている。その第2モータ331の回転軸AX2には、重心が回転軸AX2からずれた偏心錘332が取り付けられている。
図28に示す底部310は、支持部250と略同じ大きさの円形状をなして、支持部250の底部に固定され、カバー部210の第1脚部213と、第2モータ331を含むモータ保持部300と、第1モータ321とを収容する。また、底部310とモータ保持部300との間には、第1付勢バネ314および第2付勢バネ315が設けられている。第1付勢バネ314は、底部310および支持部250に対して上側に、モータ保持部300を付勢するためのものである。また、第2付勢バネ315は、底部310および支持部250に対して上側に、センサスイッチ部290を付勢するためのものである。
付勢バネ314,315によってモータ保持部300、センサスイッチ部290およびカバー部210が、底部310および支持部250に対して上側に付勢される。上述したカバー部210のフォトセンサ40aは、第2付勢バネ315に抗してセンサスイッチ部290が下方位置へ配置されたことを検出するようになっている。
半球型ボタンユニット200では、カバー部210のドーム部211および円筒部212が、可動部220を配置している支持部250の上部を覆う構造になっている。上述したようにカバー部210は透明な樹脂部材からなるので、カバー部210(ドーム部211)の内側にある可動部220を遊技者が視認可能になっている。
また、カバー部210とモータ保持部300とが通常ボタン40をなしている。カバー部210が支持部250に対して相対的に上下動可能となっている。そして、カバー部210が押圧操作されると、それに伴ってモータ保持部300およびセンサスイッチ部290が下方に移動することになる。センサスイッチ部290には、1対の遮光部291があるため、カバー部210とともにセンサスイッチ部290が下方に移動した場合には、基板部280に配置されたフォトセンサ40aにより押圧操作が検出されることになっている。
7−1−2.通常ボタン(半球型ボタンユニット)の振動機構
次に、通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)の振動機構の各動作について図33〜図36を用いて説明する。
通常ボタン40の振動機構には、第1振動機構320および第2振動機構330の2つがある。まず、第2振動機構330について説明する。上述した第2モータ331が作動すると、図33に示すように、回転軸AX2を中心として第2モータ331の上記偏心錘332が回転する。すると、その偏心錘332の遠心力によって第2モータ331が振動し、モータ保持部300のモータ収容部305と衝突する。そして、第2モータ331の振動が、モータ収容部305を介してモータ保持部300に伝達され、第1脚部213を介してモータ保持部300と係合するカバー部210にも伝達する。これにより、カバー部210が振動する。
上述したようにカバー部210の第1脚部213は、支持部250の第1脚部挿通孔253に挿通している。そのため、カバー部210は、水平方向(すなわち、支持部250の支持本体部251が広がる方向)の移動が第1脚部挿通孔253の大きさに制限される一方、第1付勢バネ314の伸縮により上下方向の移動は許容される。従って、カバー部210の振動は、水平方向の振動よりも上下方向の振動が大きい、いわゆる縦揺れ型の振動となっている。
なお、振動する第2モータ331がモータ保持部300のモータ収容部305と衝突する際に、音(振動音)が発生する。そのため、第2振動機構330による縦揺れ型の振動が生じている場合に、振動音も生じている。
次に、可動部220の振動機構にあたる第1振動機構320について図34〜図36を用いて説明する。図34に、可動部220と、この可動部220を振動させる第1振動機構320とを示す。第1振動機構320は、第1モータ321と、固定治具322と、コイルバネ326と、回転部材327と、支持部250とを備えている。
可動部220は、円盤状のベース部221を装飾部225で覆った構成になっている。ベース部221は、支持部250に上方から重ねられ、ベース部221の突出部222が、支持部250の中央孔252に遊嵌されている。
ここで、ベース部221の円形孔223は、円形突部255よりも大径になっていて、円形孔223に挿通される円形突部255は、円形孔223内を移動可能となっている。つまり、ベース部221は、円形孔223の内周面と円形突部255との当接によって移動が制限されている。図36には、水平面内の一方向に移動して円形突部255により移動が制限されたときのベース部221を点線で示し、ベース部221の移動が許容される範囲Qを2点鎖線で示している。本実施形態では、複数の円形孔223および円形突部255はそれぞれ同じ大きさになっているので、一の円形突部255が円形孔223の内周面に当接すると、残りの円形突部255も円形孔223の内周面に当接する。これにより、ベース部221と円形突部255との当接箇所を、ベース部221の周方向に分散させることが可能となる。また、本実施形態では、円形突部255が円形孔223の内周面に摺接することで、ベース部221をスムーズに移動させることが可能となっている。
回転部材327は、ベース部221の中央、すなわち、突出部222に取り付けられ、ベース部221に対して相対回転可能となっている(図34参照)。具体的には、回転部材327は、ベース部221と直交する方向に延びてベース部221を貫通する回転シャフト328と、偏心錘329とを備えている。そして、回転シャフト328が突出部222の中心にベアリング(図示せず)を介して取り付けられることで、回転部材327はベース部221に対して相対回転可能となっている。
偏心錘329は、回転シャフト328の上端に固定されており、回転シャフト328と一体に回転する(図34参照)。偏心錘329は、図35に示すように、平面視、扇形状になっている。ベース部221の上面には、偏心錘329の回転を許容する円形凹部224が形成されており、偏心錘329は、円形凹部224内を回転する。
コイルバネ326は、第1モータ321の回転軸AX1と同軸に配置されている。そして、コイルバネ326の一端が回転軸AX1に固定されている。また、コイルバネ326の他端が、回転部材327の回転シャフト328に固定されている。
本実施形態では、図34に示すように、コイルバネ326の自然長は、コイルバネ326の他端部に回転部材327を介して固定されたベース部221(可動部220)が支持部250から浮き上がる長さになっている。具体的に、上述の固定治具322は、支持部250と第1モータ321との間隔を、コイルバネ326が自然長のときにベース部221(可動部220)が支持部250から浮き上がる長さとなるように保っている。
次に、第1振動機構320の動作について説明する。上述の第1モータ321が作動すると、回転軸AX1を中心としてコイルバネ326の他端と回転部材327が旋回する。すると、ベース部221(円形凹部224)が偏心錘329に押されて、可動部220も旋回しようとする。
なお、回転部材327には回転軸AX1から偏心した偏心錘329を備えているので、回転部材327の旋回半径が大きくなり、ベース部221が支持部250の円形突部255と衝突する。従って、ベース部221は、図36に示した範囲Q内を、支持部250の円形突部255との衝突を繰り返しながら、水平方向(すなわち、回転軸AX1に垂直な方向)に振動する(揺れ動く)。
また、本実施形態では、コイルバネ326が第1モータ321の回転軸AX1と同軸に配置され、可動部220の水平方向に弾性曲げ変形可能となっているので、ベース部221は、旋回する回転部材327の遠心力と、衝突した円形突部255から受ける抗力と、コイルバネ326の復元力の影響を受けて移動することになり、ベース部221を回転軸AX1に垂直な方向、すなわち、回転軸AX1に垂直な平面内でランダムに振動させることが可能になっている。
このように、可動部220のベース部221は、図36に示した範囲Q内を、水平方向にランダム振動する。また、コイルバネ326の伸縮により、可動部220は、上下方向の振動も許容される。従って、可動部220は、上下方向と水平方向の両方の振動が許容される。
また、ベース部221が支持部250の円形突部255との衝突する際に、音が発生する。そのため、第1振動機構320による可動部220の振動が生じている場合に、音も生じている。
以上により、可動部220の振動パターンは、上述した縦揺れ型のカバー部210の振動とは異なる振動パターンになっている。このように、本パチンコ遊技機PY1では、カバー部210と可動部220の振動パターンが異なっているので、2つの部材の振動の区別を容易にすることが可能となっている。
また、カバー部210は上下方向に振動するので(具体的には、遊技者の視点に近づく方向および遠のく方向に沿って振動するので)、そのカバー部210の振動は、遊技者に視認困難となっている。これに対し、可動部220は、回転軸AX1に垂直な方向に振動するので、可動部220の振動は、カバー部210の振動よりも遊技者に視認され易くなっている。これにより、可動部220の振動状態を、可動部220を覆うカバー部210の振動状態よりも視覚的に際立たせることが可能となっている。
また本実施形態では、上述したように、円形突部255を通じて光源部260が支持部250に固定されている。一方、可動部220は支持部250に対して変位可能である。すなわち、光源部260は、可動部220の装飾部225の変位の有無によらず、その装飾部225を除いた所定の位置に配置されている。つまり、光源部260は、装飾部225が変位しても、その装飾部225の変位に伴って変位しない。よって、装飾部225が変位するときには、光源部260に対して相対的に変位することになる。つまり、変位している装飾部225と光源部260との間で、相対的な位置関係を変化させることが可能となっている。
7−2.盤上可動体
次に、上述した盤上可動体55kについて、図5に基づいてさらに説明する。盤上可動体55kは、図5(A)に示す通常の待機状態(待機位置)では、表示部50aの上縁の前方に配置されている。この盤上可動体55kは、その待機位置から、図5(B)に示す、待機位置よりも下方の動作位置に移動(下降)可能となっている。
本実施形態の盤上可動体55kは、2種類の動作(第1動作および第2動作)が可能となっている。第1動作とは、図5(A)に示す待機位置から、図5(B)に示す動作位置まで下降し、その後、動作位置から待機位置まで上昇(戻る)動作である。つまり、待機位置と動作位置との間を1回上下動する動作である。それに対し、第2動作とは、所定の実行期間に、待機位置と動作位置との間を2回、上下動する動作である。具体的には、所定の実行期間の始期および終期に1回ずつ、待機位置と動作位置との間を上下動する動作である。所定の実行期間の始期に行われる動作を始期動作、終期に行われる動作を終期動作という。なお、所定の実行期間、始期および終期については後ほど詳述する。
第1動作では盤上可動体55kが1回上下動するので、作動する盤上可動体55kに遊技者の気を引くことが可能となっている。また、第2動作では所定の実行期間の始期および終期にそれぞれ盤上可動体55kが上下動するので、第1動作よりも、作動する盤上可動体55kに遊技者の気を引くことが可能となっている。その上、盤上可動体55kの背後にある表示部50aに対して、遊技者の視線を向けさせることが可能となっている。
7−3.遊技状態
次に、遊技制御用マイコン101が制御可能な遊技状態についてさらに説明する。本実施形態の遊技制御用マイコン101は、「大当たり遊技X」、「大当たり遊技Y」および「大当たり遊技Z」の何れの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後であっても、時短状態を設定する。また、大当たり遊技状態において、第2大入賞口15内の特定領域16を遊技球が通過していれば、その大当たり遊技の実行後、高確率状態を設定する。本実施形態では、図14に示すように、「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」の16R目は第2大入賞口15の開放時間が最大29.5秒のラウンド遊技であるのに対し、「大当たり遊技Y」の16R目は第2大入賞口15の開放時間が最大0.1秒のラウンド遊技である。よって、実行中の大当たり遊技が「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」の場合、16R目に第2大入賞口15内の特定領域16を遊技球が通過し易く、その後、高確率状態に設定され易い。一方、実行中の大当たり遊技が「大当たり遊技Y」の場合には、16R目に特定領域16を遊技球が実質上通過困難であり、その後、高確率状態に設定されづらい(通常確率状態に設定され易い)。
従って、「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」の何れかの大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には、上述の「高確率高ベース遊技状態」になる(図15参照)。一方、「大当たり遊技Y」の大当たり遊技が実行される大当たり遊技状態の後には、上述の「低確率高ベース遊技状態」になる(図15参照)。
本実施形態の「高確率高ベース遊技状態」は、特図の可変表示の回数が第1特定回数(具体的には180回)となるまで継続可能である。一方、「低確率高ベース遊技状態」は、特図の可変表示の回数が、第1特定回数よりも少ない第2特定回数(具体的には100回)となるまで継続可能である。従って、大当たり遊技後に高確率状態が設定される「大当たり遊技X」および「大当たり遊技Z」は、大当たり遊技後に高確率状態が設定されない「大当たり遊技Y」よりも遊技者に有利な大当たり遊技であるといえる。また、「大当たり遊技X」又は「大当たり遊技Z」が実行される大当たり遊技状態は、「大当たり遊技Y」が実行される大当たり遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態といえる。
なお、本実施形態では「大当たり遊技X」が実行される場合には、その直前の特図1の抽選結果として「大当たり図柄X」の大当たりが判定される。また「大当たり遊技Y」が実行される場合には、その直前の特図1の抽選結果として「大当たり図柄Y」の大当たりが判定される。
さらに、特図1で当選した大当たりの大当たり種別が「大当たり図柄X」或いは「大当たり図柄Y」であることは、直前の特図変動演出の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示を通じて遊技者に報知される。具体的に、大当たり種別が「大当たり図柄X」であれば、直前の特図変動演出で、同一の奇数図柄の三つ揃いで演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示される。一方、大当たり種別が「大当たり図柄Y」であれば、直前の特図変動演出で、同一の偶数図柄の三つ揃いで演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示される。
なお、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3は、仮停止表示された後、停止表示される。そのため、例えば、同一の偶数図柄の三つ揃いで演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示された場合に、その後の図柄変化演出の実行により、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が同一の奇数図柄の三つ揃いでの仮停止表示に変化して、その同一の奇数図柄の三つ揃いで停止表示されるときがある。演出図柄EZ1,EZ2,EZ3、および、図柄変化演出については、後ほど詳述する。
7−4.特図1変動パターン
次に、遊技制御用マイコン101が決定可能な特図1変動パターンについて、図37に基づいてさらに説明する。本実施形態の遊技用ROM103には、図37に示す特図1変動パターン判定テーブルが格納されている。遊技制御用マイコン101は、図37に示す特図1変動パターン判定テーブルを用いて特図1変動パターンを決定可能である。
遊技制御用マイコン101は、低確率低ベース遊技状態における特図1変動パターン判定処理において、大当たり判定の結果、大当たり図柄種別判定の結果および特図変動パターン乱数に基づいて、特図1変動パターンを決定する。図37に示す特図1変動パターン判定テーブルには、上述の特図変動パターン以外に、遊技状態が「非時短状態」、特図抽選の結果が「大当たり」、且つ、大当たり図柄種別が「大当たり図柄X」の場合に選択可能な特図変動パターン「P21」、「P22」、「P23」、「P24」、「P25」および「P26」がある。また、遊技状態が「非時短状態」、特図抽選の結果が「大当たり」、且つ、大当たり図柄種別が「大当たり図柄Y」の場合に選択可能な特図変動パターン「P27」、「P28」および「P29」がある。
特図変動パターン「P21」には、奇数図柄を用いたリーチから、Nリーチおよび発展演出を経てSPリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P21」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチ、NリーチおよびSPリーチが順次行われ、特図抽選の結果(つまり大当たり図柄Xでの「大当たり」であること)が最終的に報知される特図変動演出が実行される。特図変動パターン「P21」のことを「第1SP大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P22」には、偶数図柄を用いたリーチから、Nリーチおよび発展演出を経て、後述する図柄変化演出を含むSPリーチに移行する演出フローの特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P22」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチ、Nリーチ、および図柄変化演出を含むSPリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Xでの「大当たり」であることが報知される。特図変動パターン「P22」のことを「第2SP大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P23」には、奇数図柄を用いたリーチから、Nリーチおよび発展演出を経て、Lリーチに移行する演出フローの特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P23」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチ、NリーチおよびLリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Xでの「大当たり」であることが報知される。特図変動パターン「P23」のことを「第1L大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P24」には、偶数図柄を用いたリーチから、Nリーチおよび発展演出を経て、後述する図柄変化演出を含むLリーチに移行する演出フローの特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P24」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチ、Nリーチ、および図柄変化演出を含むLリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Xでの「大当たり」であることが報知される。特図変動パターン「P24」のことを「第2L大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P25」には、奇数図柄を用いたリーチからNリーチに移行する演出フローの特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P25」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチおよびNリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Xでの「大当たり」であることが報知される。特図変動パターン「P25」のことを「第1N大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P26」には、偶数図柄を用いたリーチから、後述する図柄変化演出を含むNリーチに移行する演出フローの特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P26」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチ、および図柄変化演出を含むNリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Xでの「大当たり」であることが報知される。特図変動パターン「P26」のことを「第2N大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P27」には、偶数図柄を用いたリーチから、Nリーチおよび発展演出を経てSPリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P27」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチ、Nリーチ、発展演出およびSPリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Yでの「大当たり」であることが最終的に報知される特図変動演出が実行される。特図変動パターン「P27」のことを「第3SP大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P28」には、偶数図柄を用いたリーチから、Nリーチおよび発展演出を経て、Lリーチに移行する演出フローの特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P28」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチ、NリーチおよびLリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Yでの「大当たり」であることが報知される。特図変動パターン「P28」のことを「第3L大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P29」には、偶数図柄を用いたリーチからNリーチに移行する演出フローの特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P29」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチおよびNリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Yでの「大当たり」であることが報知される。特図変動パターン「P29」のことを「第3N大当たり変動」ともいう。
さらに、本実施形態では、遊技状態が「時短状態」、特図抽選の結果が「大当たり」、且つ、大当たり図柄種別が「大当たり図柄X」の場合に選択可能な特図変動パターン「P31」および「P32」がある。そして、遊技状態が「非時短状態」、特図抽選の結果が「大当たり」、且つ、大当たり図柄種別が「大当たり図柄Y」の場合に選択可能な特図変動パターン「P33」および「P34」がある。
特図変動パターン「P31」には、奇数図柄を用いたリーチからSPリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P31」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチおよびSPリーチが順次行われ、特図抽選の結果(つまり大当たり図柄Xでの「大当たり」であること)が最終的に報知される特図変動演出が実行される。特図変動パターン「P31」のことを「第4SP大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P32」には、奇数図柄を用いたリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P32」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動およびリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Xでの「大当たり」であることが最終的に報知される。特図変動パターン「P32」のことを「第1即当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P33」には、偶数図柄を用いたリーチからSPリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P33」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動、リーチおよびSPリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Yでの「大当たり」であることが最終的に報知される。特図変動パターン「P33」のことを「第5SP大当たり変動」ともいう。
特図変動パターン「P34」には、偶数図柄を用いたリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。そのため、特図変動パターン「P34」が選択された場合には、1回の特図1の可変表示中に、通常変動およびリーチが順次行われ、特図抽選の結果が大当たり図柄Yでの「大当たり」であることが最終的に報知される。特図変動パターン「P34」のことを「第2即当たり変動」ともいう。
図38および図39には、図37に示す特図1変動パターン判定テーブルにおける特図変動パターンの振分率(実行確率)を示す。本実施形態では、非時短状態のときに、特図1抽選の判定結果が「大当たり」且つ大当たり図柄種別が「大当たり図柄X」の場合には、図38(A)に示す振分率で特図変動パターンが遊技制御用マイコン101によって選択される。また、非時短状態のときに、特図1抽選の判定結果が「大当たり」且つ大当たり図柄種別が「大当たり図柄Y」の場合には、図38(B)に示す振分率で特図変動パターンが選択される。さらに、非時短状態のときに特図1抽選の判定結果が「リーチ有りハズレ」の場合には、図38(C)に示す振分率で特図変動パターンが選択される。
上述したように、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Xの場合に選択可能な特図変動パターン「P21」および「P22」には、SPリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(A)によれば、この特図変動パターンの振分率の値の合計値は「34%」である。
また、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Xの場合に選択可能な特図変動パターン「P23」および「P24」には、Lリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(A)によれば、この特図変動パターンの振分率の値の合計値は「33%」である。
さらに、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Xの場合に選択可能な特図変動パターン「P25」および「P26」には、発展演出に移行しない特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(A)によれば、この特図変動パターンの振分率の値の合計値は「33%」である。
また、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Yの場合に選択可能な特図変動パターン「P27」には、上述した特図変動パターン「P21」および「P22」と同じく、SPリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(B)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「34%」である。
また、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Yの場合に選択可能な特図変動パターン「P28」には、上述した特図変動パターン「P23」および「P24」と同じく、Lリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(B)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「33%」である。
さらに、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Yの場合に選択可能な特図変動パターン「P29」には、上述した特図変動パターン「P25」および「P26」と同じく、発展演出に移行しない特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(B)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「33%」である。
以上により本実施形態では、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たりの場合には、大当たり図柄の種別によらず、SPリーチに移行する特図変動演出も、Lリーチに移行する特図変動演出も、発展演出に移行しない特図変動演出もほぼ同じ程度で実行可能となっている。
一方、非時短状態で、特図1抽選の結果が「リーチ有りハズレ」の場合に選択可能な特図変動パターン「P04」には、上述した特図変動パターン「P21」、「P22」および「P27」と同じく、SPリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(C)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「5%」である。
また、非時短状態で、特図1抽選の結果が「リーチ有りハズレ」の場合に選択可能な特図変動パターン「P05」には、上述した特図変動パターン「P23」、「P24」および「P28」と同じく、Lリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(C)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「20%」である。
さらに、非時短状態で、特図1抽選の結果が「リーチ有りハズレ」の場合に選択可能な特図変動パターン「P06」には、上述した特図変動パターン「P25」、「P26」および「P29」と同じく、発展演出に移行しない特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(C)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「75%」である。
以上により、非時短状態の場合には、発展演出に移行しない特図変動演出よりも発展演出後のLリーチの方が、大当たり期待度が相対的に高くなっている。さらに、そのLリーチよりもSPリーチの方が、大当たり期待度が相対的に高くなっている。
また、非時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Xの場合に選択可能な特図変動パターン「P22」、「P24」および「P26」には、偶数図柄でのリーチの後、後述する図柄変化演出が実行される特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図38(A)によれば、これら各特図変動パターンの振分率の値はそれぞれ「5%」である。
よって本実施形態では、非時短状態で特図1抽選の結果が大当たりの場合に、同一の偶数図柄の3つ揃いで演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されたとしても、図柄変化演出の実行によって、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が同一の奇数図柄に変化するかもしれないことを遊技者に期待させ得る。
また、Nリーチにて偶数図柄が3つ揃いになったときでも、Lリーチにて偶数図柄が3つ揃いになったときでも、SPリーチにて偶数図柄が3つ揃いになったときでも、同じ程度で図柄変化演出が実行可能となっている。そのため、Nリーチ、LリーチおよびSPリーチのどのリーチ演出を経由しても演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が同一の奇数図柄に変化するかもしれないことを遊技者が期待可能となっている。
本実施形態では、時短状態のときに、特図1抽選の判定結果が「大当たり」且つ大当たり図柄種別が「大当たり図柄X」の場合には、図39(A)に示す振分率で特図変動パターンが遊技制御用マイコン101によって選択される。また、時短状態のときに、特図1抽選の判定結果が「大当たり」且つ大当たり図柄種別が「大当たり図柄Y」の場合には、図39(B)に示す振分率で特図変動パターンが遊技制御用マイコン101によって選択される。一方、時短状態のときに、特図1抽選の判定結果が「リーチ有りハズレ」の場合には、図39(C)に示す振分率で特図変動パターンが選択される。
上述したように、時短状態で特図1抽選の結果が大当たり図柄Xの場合に選択可能な特図変動パターン「P31」には、SPリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図39(A)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「70%」である。また、時短状態で、特図1抽選の結果が大当たり図柄Xの場合に選択可能な特図変動パターン「P32」には、SPリーチに移行しない特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図39(A)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「30%」である。
また、時短状態で特図1抽選の結果が大当たり図柄Yの場合に選択可能な特図変動パターン「P33」には、上述した特図変動パターン「P31」と同じく、SPリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図39(B)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「70%」である。また、時短状態で特図1抽選の結果が大当たり図柄Yの場合に選択可能な特図変動パターン「P34」には、上述した特図変動パターン「P32」と同じく、SPリーチに移行しない特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図39(B)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「30%」である。
つまり、本実施形態では、時短状態で特図1抽選の結果が大当たりの場合には、大当たり図柄の種別によらず、SPリーチに移行する特図変動演出の実行確率の方が、SPリーチに移行しない特図変動演出よりも高くなっている。よって、時短状態で特図1抽選の結果が大当たりの場合には、SPリーチに移行する特図変動演出の方が、SPリーチに移行しない特図変動演出よりも実行され易くなっている。
一方、時短状態で特図1抽選の結果が「リーチ有りハズレ」の場合に選択可能な特図変動パターン「P13」には、上述した特図変動パターン「P31」および「P33」と同じく、SPリーチに移行する特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図39(C)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「20%」である。また、時短状態で特図1抽選の結果が「リーチ有りハズレ」の場合に選択可能な特図変動パターン「P14」には、上述した特図変動パターン「P32」および「P34」と同じく、SPリーチに移行しない特図変動演出が関連付けられている(図37参照)。図39(C)によれば、この特図変動パターンの振分率の値は「80%」である。
以上により、時短状態の場合には、SPリーチに移行しない特図変動演出よりもSPリーチに移行する特図変動演出の方が、大当たり期待度が相対的に高くなっている。
7−5.各種演出
次に、本実施形態における各種演出について説明する。本実施形態の演出制御用マイコン121は、Nリーチ、LリーチおよびSPリーチにおいて「図柄変化演出」を実行可能である。さらに「図柄変化演出」に関連して「振動体演出」および「特別可動体演出」を実行可能である。
7−5−1.特図変動演出
まず、本実施形態の特図変動演出について説明する。上述したように、特図変動演出では、表示部50a上で、3つの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3、および、3つの小図柄KZ1,KZ2,KZ3が変動表示、仮停止表示又は停止表示される。
本実施形態の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3には8種類の異なる図柄がある。具体的には、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3にはそれぞれ、数字「1」を示す画像、数字「2」を示す画像、数字「3」を示す画像、数字「4」を示す画像、数字「5」を示す画像、数字「6」を示す画像、数字「7」を示す画像および数字「8」を示す画像からなる図柄がある。また、小図柄KZ1,KZ2,KZ3にも、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3にそれぞれ対応した8種類の図柄がある。
また、本実施形態の大当たりを示唆する停止態様には8種類ある。具体的には「1・1・1」、「2・2・2」、「3・3・3」、「4・4・4」、「5・5・5」、「6・6・6」、「7・7・7」および「8・8・8」、左中右の図柄(演出図柄,小図柄)が同一(三つ揃い)の停止態様が挙げられる。
また、本実施形態では、三つ揃いの停止態様をなす図柄の種類によって、特図1抽選の結果を遊技者に示唆している。具体的に「1・1・1」や「3・3・3」や「5・5・5」や「7・7・7」といった、最終の停止態様が同じ奇数図柄の三つ揃いであれば、特図1抽選の結果が大当たり図柄Xでの大当たりであることを遊技者に示唆している。それに対し「2・2・2」や「4・4・4」や「6・6・6」や「8・8・8」といった、最終の停止態様が同じ偶数図柄の三つ揃いであれば、特図1抽選の結果が大当たり図柄Yでの大当たりであることを示唆している。
図14に示すように、大当たり図柄Xでの大当たりと判定された後に実行される大当たり遊技Xでは第2大入賞口15への入球が可能であり、大当たり図柄Yでの大当たりと判定された後に実行される大当たり遊技Yでは第2大入賞口15への入球が実質上困難である。つまり、大当たり遊技Xの実行後には遊技状態が高確率高ベース遊技状態となり易く、大当たり遊技Yの実行後には低確率高ベース遊技状態となり易い。そのため、大当たり遊技Xの方が、大当たり遊技Yよりも遊技者に有利な大当たり遊技であり、遊技者は、同じ図柄の三つ揃いの停止態様として、同一の偶数図柄よりも同一の奇数図柄の方に大きな期待を寄せ易い。
7−5−1−1.リーチ
「リーチ」は、表示部50a上で、上記通常変動の後、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同一の演出図柄で仮停止表示する演出である。「リーチ」では、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同一の奇数図柄で仮停止表示される場合と、同一の偶数図柄で仮停止表示される場合とがある。
特図1の特図変動演出で、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同一の奇数図柄のリーチに移行した場合には、大当たりに当選するかもしれないことを遊技者に期待させるとともに、その大当たりの種別が大当たり図柄Xだと遊技者に意識させることが可能となっている。また、特図1の特図変動演出で、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同一の偶数図柄のリーチに移行した場合には、大当たりに当選するかもしれないことを遊技者に期待させるとともに、その大当たりの種別が大当たり図柄Yだと遊技者に意識させることが可能となっている。
7−5−1−2.演出図柄の仮停止表示および停止表示
特図変動演出の「Lリーチ」又は「SPリーチ」の終盤で、3つの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がいずれも仮停止表示される。また、発展演出に進行しない「Nリーチ」の終盤でも3つの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がいずれも仮停止表示される。そして所定の期間、仮停止表示された後にその3つの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がいずれも停止表示される。
具体的に例えば、本実施形態のSPリーチでは、Nリーチの後、上述したSPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われ(図19(A)参照)、図41(A)(および図19(B)参照)に示すようなSPリーチ専用演出の最終局面を迎える。特図1の可変表示の特図変動パターンが「P21」、「P23」又は「P25」の場合には、図41(B)に示すように、大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が同一の偶数図柄の三つ揃いで仮停止表示される。
所定の期間、仮停止表示された後、図41(C)に示すように、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示される。なお、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示される。
7−5−1−3.図柄変化演出
次に、本実施形態における図柄変化演出について、図41および図42に基づいて説明する。この図柄変化演出は、同一の偶数図柄の三つ揃いで一旦仮停止表示された演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が、同一の奇数図柄の三つ揃いに変化する演出である。本実施形態では、図柄変化演出は、特図変動パターン「P22」でのSPリーチ中、特図変動パターン「P24」でのLリーチ中、又は、特図変動パターン「P26」でのNリーチ中に実行される。
この図柄変化演出ではまず、図42(D)に示すような、頭部からなるキャラ画像G120と、吹き出し内に文字列「変わるよ!」を示すセリフ画像G121とを用いた表示演出(第1表示演出)が行われる。この第1表示演出は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が偶数図柄の三つ揃いで仮停止表示されている状態で行われる。つまり、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3で仮停止表示されているときに実行される。
上述したように遊技者は、その大当たり図柄Yよりも大当たり図柄Xの方が遊技者にとって有利な大当たり図柄である。そのため、特図1抽選の結果が大当たりであれば、その大当たり種別として大当たり図柄Yよりも大当たり図柄Xの方が好ましいと考えがちである。従って、上記の第1表示演出の実行によって、大当たり図柄Yの大当たりに当選するものと思っていた遊技者に喜びを与えることが可能となっている。
続いて、図42(E)に示すような「ブラックアウト」を示す画像G122を用いた表示演出(第2表示演出)が行われる。これにより、仮停止表示中の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示部50a上から消えることになり、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変化に注目していた遊技者の意表を付くことが可能となっている。また、第2表示演出の実行によって、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示部50a上から一旦消えるので、変化後の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3を遊技者に違和感を与えないで表示部50a上に再表示可能となっている。
図柄変化演出では、最後に演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が図42(F)に示すように奇数図柄(例えば「7」)の三つ揃いで仮停止表示される。そして、そのような図柄変化演出の後に、図42(G)に示すように、その奇数図柄の三つ揃いで演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示される。そして、特図変動演出が終了する。
7−5−2.振動体演出
次に、本実施形態における振動体演出について説明する。この振動体演出は、上述した半球型ボタンユニット200からなる通常ボタン40の振動を伴う演出である。つまり、その通常ボタン40を振動させる演出である。
本実施形態では、振動体演出の実行に伴って、半球型ボタンユニット200のカバー部210および可動部220がいずれも振動する。そのため、その振動体演出が行われている間、通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)のカバー部210の振動、および、通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)の可動部220の振動を知覚可能になっている。つまり、遊技者は、通常ボタン40の振動動作を複数の知覚(聴覚、触覚および視覚)を通じて把握することが可能となっている。かくして、実行中の振動体演出を把握し易くなっている。
また、通常ボタン40の振動動作に伴い、通常ボタン40の上記光源部260の各LEDが発光する。そして、各LEDからの光は、導光板275および、可動部220の透光部226を通じて、通常ボタン40の外部に向けて視認可能に出射される。よって、振動体演出が行われる場合には、可動部220の透光部226の発光も伴う。
本実施形態で、振動体演出の実行に伴う透光部226(光源部260の各LED)の発光色には「白」および「赤」の2種類がある。奇数図柄の三つ揃いで演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示される直前までの透光部226の発光色が「白」であり、奇数図柄の三つ揃いで演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されてから透光部226の発光色が「赤」である。
本実施形態の振動体演出は、図柄変化演出が行われる場合に必ず実行される。しかも、振動体演出の方が図柄変化演出よりも先に実行が開始される。具体的に、図43に示す演出時間T2に振動体演出の実行開始がなされ、その演出時間T2よりも後にあたる演出時間T3に図柄変化演出の実行が開始される。そのため、振動体演出の実行によって、図柄変化演出の実行を遊技者に示唆可能となっている。各演出時間については、後に詳述する。
7−5−3.特別可動体演出
本実施形態における特別可動体演出は、上述の盤上可動体55kが第2動作で作動する演出である。具体的には、所定の実行期間(図43に示す演出時間T4から演出時間T8までの期間)の演出時間T4から演出時間T5までの期間(始期)に上記の始期動作、演出時間T6から演出時間T8までの期間(終期)に上記の終期動作が盤上可動体55kを用いて行われる。なお、演出時間T5から演出時間T6までの期間(始期と終期との間)には、盤上可動体55kは、待機位置で待機(停止)している。各演出時間については、後に詳述する。
7−6.図柄変化演出が実行される場合の演出の流れ
続いて、図柄変化演出が行われる場合の各種演出(図柄変化演出を含む特図変動演出、振動体演出および特別可動体演出)の流れについて、図43〜図52に基づいて説明する。
まず、図柄変化演出を含む特図変動演出について説明する。本実施形態の図柄変化演出は、特定の特図変動パターンの特図変動演出の実行中に行われる。具体的に、図柄変化演出は、特図変動パターン「P22」が選択された特図変動演出でのSPリーチの実行中に行われる(図37参照)。また、特図変動パターン「P24」が選択された特図変動演出でのLリーチの実行中に行われる。さらに、特図変動パターン「P26」が選択された特図変動演出でのNリーチの実行中に行われる。
図43には、上述した各種リーチにて、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示部50a上に仮停止表示されたときを「演出時間T1」としたタイミングチャートを示す。具体的には、特図変動パターン「P22」が選択された特図変動演出でのSPリーチで、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示部50a上に仮停止表示されたタイミングを「演出時間T1」とする。また、特図変動パターン「P24」が選択された特図変動演出でのLリーチで、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されたタイミングを「演出時間T1」とする。或いは、特図変動パターン「P26」が選択された特図変動演出でのNリーチで、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されたタイミングを「演出時間T1」とする。
本実施形態では、演出時間T1から開始された、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示は、演出時間T4の直前まで継続して行われる(図43参照)。
また、演出時間T3に、図柄変化演出の第1表示演出(図42(D)参照)の実行が開始される(図43参照)。図43に示すように、演出時間T3は、演出時間T4よりも先の時間である。よって、演出時間T3から演出時間T4の直前までの間、表示部50aでは、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示とともに、図柄変化演出の第1表示演出が行われる。
演出時間T4には、図柄変化演出の第2表示演出(図42(E)参照)の実行が開始される。この第2表示演出は、第1表示演出に切り替わって実行される演出である。そのため、演出時間T4の直前に、図柄変化演出の第1表示演出が終了する。また、上述したように、第2表示演出は「ブラックアウト」を示す画像G122を用いた表示演出であり、第2表示演出の実行に伴って、表示部50aから演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が消えてしまう。よって、演出時間T4の直前に、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が終了する。
第2表示演出の実行は、演出時間T7の直前まで継続する(図43参照)。そして、演出時間T7に、表示部50a上で、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が開始される。つまり、図柄変化演出の実行後、大当たり図柄Yから大当たり図柄Xに変化した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が開始される。
大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での仮停止表示は、演出時間T9の直前まで継続される(図43参照)。つまり、図柄変化演出は、演出時間T9の直前まで実行される。そして、演出時間T9に、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での停止表示が開始される。その後の演出時間T10にその演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での停止表示が終了するとともに、特図変動演出の実行が終了する。
続いて、振動体演出について説明する。図43に示すように、この振動体演出は演出時間T2に実行が開始される。演出時間T2とは、演出時間T1よりも後の時間であり、演出時間T3よりも前の時間である(図43参照)。具体的には、特図変動演出で、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示中の時間にあたる(図43参照)。そのため、本実施形態では、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での仮停止表示中に振動体演出が行われる。
振動体演出の実行は、演出時間T10まで継続する(図43参照)。つまり、特図変動演出の終了(および、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示の終了)まで継続する。
また、振動体演出での透光部226(光源部260の各LED)の発光色は、演出時間T2から演出時間T7の直前までの間が「白」である。演出時間T7とは、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が開始される時間である。よって、振動体演出の実行開始から、変化した大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示がなされるまでの期間、透光部226が「白」で発光されることになっている。
それに対し、演出時間T7から演出時間T10までの間が「赤」である。演出時間T10は、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示が終了する時間である。よって、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示の開始から、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示の終了までの期間、透光部226が「赤」で発光されることになっている。
続いて、特別可動体演出について説明する。図43に示すように、この特別可動体演出は、演出時間T4に実行が開始される。演出時間T4とは、図柄変化演出の第2表示演出の実行が開始される時間にあたる。また、振動体演出の実行中の時間にあたる。つまり、特別可動体演出は、図柄変化演出の実行中、且つ、振動体演出の実行中に実行が開始される。
また、特別可動体演出には、上述したように、盤上可動体55kを用いた始期動作および終期動作の2つの動作がある。始期動作は、演出時間T4から演出時間T5までの間に行われる。具体的には、演出時間T4に待機位置から動作位置への盤上可動体55kの移動が開始され、演出時間T5までに動作位置から待機位置への移動が終了する。また、終期動作は、演出時間T6から演出時間T8までの間に行われる。具体的には、演出時間T6に待機位置から動作位置への盤上可動体55kの移動が開始され、演出時間T8までに動作位置から待機位置への移動が終了する。
また、演出時間T6と演出時間T8との間の時間にあたる演出時間T7には、終期動作の、動作位置から待機位置への盤上可動体55kの移動が開始される。演出時間T7とは、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が開始される時間である(図43参照)。そのため、終期動作で盤上可動体55kが動作位置から待機位置に上昇するのに合わせて、表示部50a上に大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示される。つまり、終期動作に関連して、表示部50a上に大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示がなされる。
次いで、演出時間T1から演出時間T10までの間における各種演出(図柄変化演出を含む特図変動演出,振動体演出,特別可動体演出)の実行状況について、図44〜図52を用いて説明する。
図44は、演出時間T1から演出時間T2の直前までの期間における上記各種演出の実行状況を示す説明図である。この期間には、特図変動演出として大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されているけれども、振動体演出および特別可動体演出は実行されていない。具体的に、表示部50a上に、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3として、同じ偶数図柄の三つ揃い(「4・4・4」)が仮停止表示されている(図44参照)。一方、通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)の振動動作が行われていない。また、透光部226(光源部260の各LED)の発光がなされていない。さらに、盤上可動体55kの上記第2動作が行われていない。以上により、表示部50aにおける、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示によって、大当たり図柄Yで大当たりに当選したと遊技者に認識させることが可能となっている。
図45は、演出時間T2から演出時間T3の直前までの期間についての説明図である。この期間には、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示に加えて振動体演出も実行されている。なお、特別可動体演出は行なわれていない。具体的には、図44と同様、表示部50aに「4・4・4」が仮停止表示されている。その上、通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)の振動動作が行われているとともに、透光部226(光源部260の各LED)が「白」で発光している(図45参照)。
上述したように、本実施形態の振動体演出は、図柄変化演出が行われる場合に実行される。そのため、振動体演出の実行によって、この後に図柄変化演出が行われることを報知可能となっている。つまり、表示中の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3に変化することを示唆可能となっている。よって、大当たり図柄Yで大当たりに当選したと認識していた遊技者に、この後の演出の展開を期待させることが可能となっている。
図46は、演出時間T3から演出時間T4の直前までの期間についての説明図である。この期間には、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示、および、振動体演出の実行に加えて、図柄変化演出も実行されている。なお、特別可動体演出は行なわれていない。具体的には、図45と同様、表示部50aに「4・4・4」が仮停止表示されているとともに、「白」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。その上、表示部50aで図柄変化演出の第1表示演出が実行されている(図46参照)。
上述したように、第1表示演出では、文字列「変わるよ!」を示すセリフ画像G121が用いられている。そのため、そのような第1表示演出の実行によって、表示中の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がこの後に変化することを遊技者に確信させることが可能となっている。よって、大当たり図柄Yでの大当たりだと認識していた遊技者は、より有利な大当たり図柄Xに当選していることを把握可能であり、興奮とともに遊技を進行可能となっている。
図47は、演出時間T4から演出時間T5の直前までの期間についての説明図である。この期間には、図柄変化演出および振動体演出の実行に加えて、特別可動体演出も実行されている。具体的には、表示部50aで図柄変化演出の第2表示演出が行われているとともに「白」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。その上、盤上可動体55kによる始期動作が行われている(図47参照)。
図柄変化演出(第2表示演出)では「ブラックアウト」を示す画像G122が用いられている。そのため、そのような図柄変化演出の実行によって、表示部50aへの遊技者の注目を集めることが可能となっている。しかも、盤上可動体55kの始期動作の開始とともに第2表示演出の実行を開始させているので、特別可動体演出と図柄変化演出とを互いに関連させた演出であると遊技者に示すことが可能となっている。さらに、振動体演出が引き続き行われているので、実行中の第2表示演出の「ブラックアウト」が、表示部50aにおけるパチンコ遊技機PY1の「不具合」によるものではなく、正規の演出であることを遊技者に認識させることが可能となっている。
図48は、演出時間T5から演出時間T6の直前までの期間についての説明図である。この期間には、図柄変化演出、振動体演出および特別可動体演出がいずれも実行されている。具体的に、表示部50aで図柄変化演出の第2表示演出が行われている上、「白」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。そして、特別可動体演出として盤上可動体55kが待機位置に一旦停止している(図48参照)。
図柄変化演出(第2表示演出)では、演出時間T5から継続して「ブラックアウト」を示す画像G122が用いられている。そのため、より長い期間、表示部50aへの遊技者の注目を集めることが可能となっている。また、この期間においても振動体演出が引き続き行われているので、実行中の第2表示演出が正規の演出であることを遊技者に認識させることが可能となっている。
図49は、演出時間T6から演出時間T7の直前までの期間についての説明図である。この期間には、図柄変化演出、振動体演出および特別可動体演出がいずれも実行されている。具体的に、表示部50aで図柄変化演出の第2表示演出が行われている上、「白」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。そして、盤上可動体55kによる終期動作が開始して、待機位置から動作位置に移動している(図49参照)。
表示部50a上では「ブラックアウト」を示す画像G122を用いた第2表示演出が継続して行われている。そのため、そのような第2表示演出の実行によって、表示部50aへの遊技者の注目を集めることが可能となっている。さらに、そのような第2表示演出の実行中に特別可動体演出の終期動作が開始されるので、表示部50aの手前側を下降する盤上可動体55kに遊技者の注目を集めることが可能となっている。
図50は、演出時間T7から演出時間T8の直前までの期間についての説明図である。この期間には、図柄変化演出、振動体演出および特別可動体演出がいずれも実行されている。具体的に、「赤」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。また、表示部50a上には、同じ奇数図柄の三つ揃い(「7・7・7」)の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されている。さらに、盤上可動体55kによる終期動作として、動作位置から待機位置に移動(上昇)している。
表示部50a上では「ブラックアウト」から演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が出現するので、表示部50aへの遊技者の注目を集めることが可能となっている。しかも、直前の期間(図49に示す、演出時間T6から演出時間T7の直前までの期間)には、上述したように、盤上可動体55kへの遊技者の注目を集めることが可能となっている。そのため、そのような盤上可動体55kの背後に表示される演出図柄EZ1,EZ2,EZ3への遊技者の注目も集めることが可能となっている。
さらに、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が、ブラックアウト前の「4・4・4」から「7・7・7」に変化している。上述したように、同じ偶数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3は大当たり図柄Yでの大当たりを示すのに対し、同じ奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3は大当たり図柄Xでの大当たりを示す。よって、「7・7・7」に変化した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示を通じて、遊技者は、より有利な大当たり図柄Xに当選していることを確信可能であり、大きな喜びとともにその後の遊技を楽しむことが可能となっている。
また、上述したように演出時間T7に特別可動体演出の終期動作のうち、盤上可動体55kを動作位置から待機位置への移動を開始させる。また、演出時間T7に「7・7・7」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示部50a上に出現する。よって、特別可動体演出における盤上可動体55kの移動の開始と、図柄変化演出における「7・7・7」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の表示開始とを関連させている。
また、「4・4・4」から変化した「7・7・7」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の出現に合わせて、振動体演出における透光部226(光源部260の各LED)の発光色がそれまでの「白」から「赤」に変化する。そのため、透光部226の発光色の変化によって、表示部50aに仮停止表示中の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化していることを遊技者に示唆可能となっている。
図51は、演出時間T8から演出時間T9の直前までの期間についての説明図である。この期間には、図柄変化演出および振動体演出は行われているけれども、特別可動体演出は行われていない。具体的に、「赤」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。また、表示部50a上には「7・7・7」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されている。
表示部50a上では、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が、直前の期間(図50に示す、演出時間T7から演出時間T8の直前までの期間)から引き続き表示されるので、遊技者の注目を集めることが可能となっている。特に、図51が示す期間には盤上可動体55kの動作がないため(盤上可動体55kが待機位置にあるため)、表示部50a上の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が見易い。よって、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が「7・7・7」であることを遊技者に気付かせ易い。
図52は、演出時間T9から演出時間T10の直前までの期間についての説明図である。この期間には、振動体演出は行われているけれども、図柄変化演出および特別可動体演出は行われていない。具体的に、「赤」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。なお、表示部50a上には、特図変動演出として「7・7・7」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示されている。また、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3にそれぞれ対応した小図柄KZ1,KZ2,KZ3もまた停止表示されている。具体的には、表示部50a上に「7・7・7」の小図柄KZ1,KZ2,KZ3が停止表示されている。
表示部50a上では、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が、直前の期間(図50に示す、演出時間T7から演出時間T8の直前までの期間)から引き続き表示されるので、遊技者の注目を集めることが可能となっている。さらに「7・7・7」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3であることを遊技者に気付かせることが可能となっている。
8.第1実施形態の効果
以上詳細に説明したように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、特図変動パターン「P22」,「P24」又は「P26」に対応する特図変動演出で行われる図柄変化演出に関連して、通常ボタン40を用いる振動体演出が行われる。具体的に、図柄変化演出の実行時には振動体演出が必ず行われている。このように図柄変化演出および振動体演出がともに行われている場合に、遊技者は、知覚を通じて通常ボタン40の振動を認識しながら、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化するのを楽しむことが可能となっている。つまり、複合的な演出を楽しむことが可能であり演出の興趣向上が可能となっている。
また、振動体演出の実行中にあたる演出時間T3に図柄変化演出の実行が開始される。そのため遊技者は、その演出時間T3から演出時間T9までの間、振動体演出と図柄変化演出とが絡んだ複合的な演出を楽しむことが可能となっている。
さらに、図柄変化演出の実行までに行われている演出時間T2から演出時間T3までの間の振動体演出を、その後の図柄変化演出の実行開始を示唆するための演出とすることが可能となっている。
また、上記の図柄変化演出および振動体演出に関連して、特別可動体演出が行われる。具体的に、特別可動体演出の実行時には、図柄変化演出も振動体演出も必ず行われている。このように図柄変化演出、振動体演出および特別可動体演出がともに行われている場合に、遊技者は、可動体演出と振動体演出と表示変化演出とが相互に絡んだ、より多彩な演出を楽しむことが可能となっている。
また、振動体演出の実行中にあたる演出時間T3に図柄変化演出の実行が開始され、振動体演出および図柄変化演出の実行中にあたる演出時間T4に、特別可動体演出の実行が開始される。よって遊技者は、その演出時間T4から演出時間T8までの間、振動体演出と可動体演出と表示変化演出とが絡んだ多彩な演出を楽しむことが可能となっている。
また、特図変動パターン「P22」,「P24」又は「P26」に対応する特図変動演出に伴って実行される振動体演出に関連して、特別可動体演出が行われる。このように図柄変化演出および振動体演出がともに行われている場合に、遊技者は、通常ボタン40の振動を認識しながら盤上可動体55kの動作を視覚で楽しむことが可能となっている。つまり遊技者は、特別可動体演出と振動体演出とが絡んだ多彩な演出を楽しむことが可能となっている。
また、振動体演出の実行中の演出時間T4に特別可動体演出の始期動作が開始される。よって、特別可動体演出と振動体演出とを確実に関連させることが可能であり、遊技者に多彩な演出を確実に楽しませることが可能となっている。
また、可動体演出の始期動作に応じて、表示部50aに、同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3を示す図柄変化演出が行われる。よって、遊技者は、特別可動体演出および振動体演出に図柄変化演出が絡んだ、より多彩な演出を楽しむことが可能となっている。
また、図柄変化演出の実行によって、表示部50a上に仮停止表示された演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が、同一の偶数図柄の三つ揃いから同一の奇数図柄の三つ揃いに変化する。同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3は、遊技者に有利な大当たり図柄Xの大当たり遊技状態を示唆している。そのため、図柄変化演出への遊技者の関心度を向上させることが可能となっている。さらに、同一の偶数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示された場合に、図柄変化演出の実行を遊技者が期待し易い。
また、表示部50aに同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3を伴って通常ボタン40が振動動作し続けることになるため、遊技者は、その通常ボタン40の振動を体感しながら同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3を把握可能となっている。
また、同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示部50aに示される前後で、通常ボタン40の透光部226の発光色が異なっている。具体的に、同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示される前は「白」であり、同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示された後は「赤」である。つまり、同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が表示されるのに合わせて、通常ボタン40の視認可能な態様(発光態様)を変化させることが可能となっている。よって、通常ボタン40を通じて、同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3で図柄変化演出を行っていることを、遊技者に示唆可能となっている。
9.変更例
次に、上記第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の変更例について説明する。なお、変更例の説明において、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
上記第1実施形態では、振動体を通常ボタン40(半球型ボタンユニット200)としたが、通常ボタン40以外の部位(装置)でもよい。具体的に例えば、振動動作のみを行う部位(装置)でもよい。また、振動体を遊技機枠2に設けたが、遊技盤に設けてもよい。また、遊技機枠2を振動体としてもよい。
また、上記第1実施形態では、第1振動機構および第2振動機構を備えた振動体としたが、第1振動機構又は第2振動機構を備えた振動体でもよい。
また、上記第1実施形態では、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3を所定の表示としたが、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3以外でもよい。具体的に例えば、小図柄KZ1,KZ2,KZ3でもよい。その場合の表示変化演出としては、例えば、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の表示態様が変化したり、配置が変化したりする演出が挙げられる。
また例えば、表示部50aや表示部50a以外の表示装置に表示される画像や、遊技機枠又は遊技盤に表示されている画像でもよい。その場合の表示変化演出としては、例えば、その画像の表示態様が変化したり、その画像の点灯態様が変化したり、その画像の配置が変化したりする演出が挙げられる。
さらに例えば、LEDランプ等の発光装置を用いた表示でもよい。その場合の表示変化演出としては、例えば、そのような発光装置を用いた表示の表示態様が変化したり、その表示の配置が変化したりする演出が挙げられる。
また、上記第1実施形態では、図柄変化演出(表示変化演出)を、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3(所定の表示)が変化する演出とした。しかしながら、所定の表示が変化し得る図柄変化演出(表示変化演出)でもよい。
具体的に例えば、図53には、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する場合の図柄変化演出を実行するタイミングチャートを示し、図56には、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化しない場合の図柄変化演出を実行するタイミングチャートを示す。
まず、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出の実行について説明する。このような図柄変化演出が実行される場合、上述した第1実施形態の図柄変化演出と同じく、演出時間T1から開始された、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示は、演出時間T4の直前まで継続される(図53参照)。
但し、演出時間T3に、図柄変化演出の第3表示演出の実行が開始される(図53参照)。第3表示演出とは、図54に示すような、頭部からなるキャラ画像G120と、吹き出し内に文字列「変わるかな?」を示すセリフ画像G123とを用いた表示演出である。この第3表示演出は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が偶数図柄の三つ揃いで仮停止表示されている状態で行われる。つまり、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3で仮停止表示されているときに実行される(図53および図54参照)。上述したように遊技者は、特図1抽選の結果が大当たりであれば、その大当たり種別として大当たり図柄Yよりも大当たり図柄Xの方が好ましいと考えがちである。従って、上記の第3表示演出の実行によって、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する可能性を示唆可能であり、より有利な大当たり図柄Xの大当たりに当選しているかもしれないと遊技者に期待させることが可能となっている。かくして、この後の特図変動演出に注目させることが可能となっている。
図53に戻り、演出時間T4には、上述した図柄変化演出の第2表示演出(図42(E)参照)の実行が開始される。この第2表示演出の実行は、上記第1実施形態と同様、演出時間T7の直前まで継続する。
演出時間T7に、表示部50a上で、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が開始される。つまり、図柄変化演出の実行後、大当たり図柄Yから大当たり図柄Xに変化した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が開始される(図55参照)。
さらに、大当たり図柄Xに変化した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示の開始とともに、図柄変化演出の第4表示演出が第2表示演出から切り替わって実行される。第4表示演出とは、図55に示すような、頭部からなるキャラ画像G120と、吹き出し内に文字列「変化」を示すセリフ画像G124とを用いた表示演出である。この第4表示演出の実行によって、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たり図柄Xに対応したものに変化したことを遊技者に示唆(報知)可能となっている。そのため、遊技者は、より有利な大当たり図柄Xの大当たりに当選したことを確実に把握可能となっている。
その後は、上述の第1実施形態と同じく、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での仮停止表示が演出時間T9の直前まで継続され、演出時間T9に、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での停止表示が開始される(図53参照)。そして、演出時間T10にその演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での停止表示が終了するとともに、特図変動演出の実行が終了する。
演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出が行われる場合には、上記第1実施形態と同様の振動体演出および特別可動体演出がそれぞれ実行される。具体的に、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での仮停止表示中の演出時間T2に振動体演出が行われる(図53参照)。そして、演出時間T10まで継続して行われる(図53参照)。また、振動体演出での透光部226(光源部260の各LED)の発光色は、演出時間T2から演出時間T7の直前までの間が「白」であり、演出時間T7から演出時間T10までの間が「赤」である。
さらに、特別可動体演出は演出時間T4に始期動作が開始される(図53参照)。そして終期動作は、演出時間T6から演出時間T8までの間に行われる。なお、その終期動作中の演出時間T7には、終期動作の、動作位置から待機位置への盤上可動体55kの移動が開始される。
図54は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出が実行される場合の、演出時間T3から演出時間T4の直前までの期間についての説明図である。この期間には、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示、振動体演出、および、図柄変化演出がそれぞれ行われる。具体的には、表示部50aに「4・4・4」が仮停止表示されているとともに、「白」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。さらに、上記の第3表示演出が表示部50aで行われている。
上述したように、第3表示演出では文字列「変わるかな?」を示すセリフ画像G123が用いられているので、そのような第3表示演出の実行によって、表示中の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がこの後に変化する可能性を遊技者に示唆可能となっている。大当たり図柄Yで大当たりに当選したと認識していた遊技者に、より有利な大当たり図柄Xに当選しているのかもしれないという期待感を持たせることが可能となっている。
図55は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出が実行される場合の、演出時間T7から演出時間T8の直前までの期間についての説明図である。この期間には、図柄変化演出、振動体演出および特別可動体演出がいずれも行われている。具体的に、表示部50a上には、同じ奇数図柄の三つ揃い(「7・7・7」)の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が仮停止表示されているとともに、上述した第4表示演出が実行されている。また「赤」での透光部226の発光を伴って通常ボタン40が振動している。さらに、盤上可動体55kによる終期動作として、動作位置から待機位置に移動(上昇)している。
表示部50a上では「ブラックアウト」から演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が出現するので、表示部50aへの遊技者の注目を集めることが可能となっている。しかも、上記第1実施形態と同様の演出時間T6から演出時間T7の直前までの期間には、盤上可動体55kへの遊技者の注目を集めることが可能となっているため、そのような盤上可動体55kの背後に表示される演出図柄EZ1,EZ2,EZ3への遊技者の注目も集めることが可能となっている。
さらに、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が、ブラックアウト前の「4・4・4」から「7・7・7」に変化している。よって、大当たり図柄Yでの大当たりに当選していると思っていた遊技者は、より有利な大当たり図柄Xでの大当たりに当選していることを確信可能であり、大きな喜びとともにこの後の遊技を楽しむことが可能となっている。
また、「4・4・4」から変化した「7・7・7」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の出現に合わせて、振動体演出における透光部226(光源部260の各LED)の発光色がそれまでの「白」から「赤」に変化する。そのため、透光部226の発光色の変化によって、表示部50aに仮停止表示中の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化していることを遊技者に示唆可能となっている。
次に、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化しない図柄変化演出の実行について説明する。このような図柄変化演出が実行される場合であっても、上述した第1実施形態の図柄変化演出と同じく、演出時間T1から開始された、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示は、演出時間T4の直前まで継続される(図56参照)。
また、演出時間T3には、上述した図柄変化演出の第3表示演出の実行が開始される(図56参照)。そして、演出時間T4には、上述した図柄変化演出の第2表示演出(図42(E)参照)の実行が開始される。
演出時間T7には、表示部50a上で、第2表示演出の実行前と同じ、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が再び開始される。つまり、図柄変化演出の実行の前後で同じ演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示が開始される(図57参照)。
なお、第2表示演出の実行後における、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示の開始とともに、図柄変化演出の第5表示演出が第2表示演出から切り替わって実行される。第5表示演出とは、図57に示すような、頭部からなるキャラ画像G120と、吹き出し内に文字列「変化せず・・・」を示すセリフ画像G125とを用いた表示演出である。この第5表示演出の実行によって、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化しなかったことを遊技者に示唆(報知)可能となっている。
その後は、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での仮停止表示が演出時間T9の直前まで継続され、演出時間T9に、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での停止表示が開始される(図56参照)。そして、演出時間T10にその演出図柄EZ1,EZ2,EZ3での停止表示が終了するとともに、特図変動演出の実行が終了する。
演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化しない図柄変化演出が行われる場合にも、振動体演出および特別可動体演出がそれぞれ行われる。但し、特別可動体演出は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出が行われる場合と同様の演出態様で実行されるのに対し、振動体演出は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出が行われる場合とは異なる演出態様で実行される。
具体的には図56に示すように、演出時間T2に振動体演出の実行が開始される。そして、その振動体演出の実行は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出が行われる場合とは異なり、演出時間T7の直前まで継続する(図56参照)。つまり、第2表示演出が終了するまで継続する。言い換えると、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示が再び開始される直前で振動体演出の実行は終了する。
さらに、演出時間T2から演出時間T7の直前までの間、透光部226(光源部260の各LED)が「白」で発光するけれども、その後の演出時間T7から演出時間T10までの間、透光部226(光源部260の各LED)は発光しない。つまり、大当たり図柄Yに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示が再び開始されるのに伴って、透光部226(光源部260の各LED)は消灯する。
それに対し、演出時間T7から演出時間T10までの間が「赤」である。演出時間T10は、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示が終了する時間である。よって、大当たり図柄Xに対応した演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の仮停止表示の開始から、その演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止表示の終了までの期間、透光部226が「赤」で発光される。
図57は、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化しない図柄変化演出が実行される場合における、演出時間T7から演出時間T8の直前までの期間についての説明図である。この期間に、図柄変化演出および特別可動体演出はいずれも実行されていけれども、振動体演出は行われていない。具体的に、表示部50a上には、第2表示演出前と同じ偶数図柄の三つ揃い(「4・4・4」)の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が再び仮停止表示されているとともに、上述した第5表示演出が実行されている。また、盤上可動体55kによる終期動作として、動作位置から待機位置に移動(上昇)している。但し、通常ボタン40の振動動作が行われていない。さらに、透光部226(光源部260の各LED)の発光がなされていない。
演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化する図柄変化演出が実行される場合と同じく、表示部50a上では「ブラックアウト」から演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が出現するので、表示部50aへの遊技者の注目を集めることが可能となっている。
また、「ブラックアウト」の前後で変化していない「4・4・4」の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の出現とともに振動体演出が行われない。つまり、通常ボタン40の振動動作が終了するとともに透光部226(光源部260の各LED)が消灯する。それにより、表示部50aに仮停止表示中の演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が変化していないことを遊技者に示唆可能となっている。
また、上記第1実施形態では、振動体演出の実行中に図柄変化演出(表示変化演出)の実行が開始して、振動体演出の実行中に表示変化演出の実行が終了する構成とした。しかしながら例えば、振動体演出の実行中に表示変化演出の実行が開始するのみの構成でもよい。また例えば、振動体演出の実行中に表示変化演出の実行が終了するのみの構成でもよい。或いは、振動体演出の実行と表示変化演出の実行とがともに開始する構成でもよい。さらに例えば、振動体演出の実行と表示変化演出の実行とがともに終了する構成でもよい。或いは例えば、振動体演出の実行が終了するとともに表示変化演出の実行が開始する構成でもよい。逆に、表示変化演出の実行が終了するとともに振動体演出の実行が開始する構成でもよい。つまり、振動体演出と表示変化演出とが一連で行われる構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、図柄変化演出(表示変化演出)の実行中に特別可動体演出(可動体演出)の実行が開始して、表示変化演出の実行中に可動体演出の実行が終了する構成とした。しかしながら例えば、表示変化演出の実行中に可動体演出の実行が開始するのみの構成でもよい。また例えば、表示変化演出の実行中に可動体演出の実行が終了するのみの構成でもよい。或いは、表示変化演出の実行と可動体演出の実行とがともに開始する構成でもよい。さらに例えば、表示変化演出の実行と可動体演出の実行とがともに終了する構成でもよい。或いは例えば、表示変化演出の実行が終了するとともに可動体演出の実行が開始する構成でもよい。逆に、可動体演出の実行が終了するとともに表示変化演出の実行が開始する構成でもよい。つまり、表示変化演出と可動体演出とが一連で行われる構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、振動体演出の実行中に特別可動体演出(可動体演出)の実行が開始して、振動体演出の実行中に可動体演出の実行が終了する構成とした。しかしながら例えば、振動体演出の実行中に可動体演出の実行が開始するのみの構成でもよい。或いは、振動体演出の実行中に可動体演出の実行が終了するのみの構成でもよい。また例えば、振動体演出の実行と可動体演出の実行とがともに開始する構成でもよい。さらに例えば、振動体演出の実行と可動体演出の実行とがともに終了する構成でもよい。或いは例えば、振動体演出の実行が終了するとともに可動体演出の実行が開始する構成でもよい。逆に、可動体演出の実行が終了するとともに振動体演出の実行が開始する構成でもよい。つまり、振動体演出と可動体演出とが一連で行われる構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、可動体を盤上可動体55kとしたが、盤上可動体55k以外の装置でもよい。具体的に例えば、盤下可動体56kでもよい。また例えば、盤上可動体55kや盤下可動体56k以外に設けられた可動体でもよい。
また、上記第1実施形態では、盤上可動体55kの第2動作を特定の動作態様とした。しかしながら、その第2動作以外の動作態様でもよい。具体的に例えば、盤上可動体55kの第1動作でもよい。また、第2動作を2回の上下動の動作としたが、3回以上の上下動の動作としてもよい。さらに例えば回転動作など、上下動の動作以外の動作でもよい。
また、上記第1実施形態では、図41(B)に示す「4・4・4」の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3を所定の態様(第1の態様)とし、図42(F)に示す「7・7・7」の三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3を、有利遊技状態を示唆する態様(第2の態様)とした。しかしながら、「4」以外の同一の偶数図柄の三つ揃いの演出図柄を「第1の態様」としてもよい。また「7」以外の同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄を「第2の態様」としてもよい。
また、ハズレを示す演出図柄の組み合わせを「第1の態様」とし、大当たりを示す演出図柄の組み合わせを、有利遊技状態を示唆する「第2の態様」としてもよい。この場合の有利遊技状態とは大当たり遊技状態である。さらに、ラウンド数が相対的に少ない大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第1の態様」とし、ラウンド数が相対的に多い大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第2の態様」としてもよい。この場合の有利遊技状態とは、ラウンド数の多い大当たり遊技状態である。また、実行後に非時短状態に移行する大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第1の態様」とし、実行後に時短状態に移行する大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第2の態様」としてもよい。この場合の有利遊技状態とは、実行後に時短状態に移行する大当たり遊技状態である。さらに、実行後、時短回数が相対的に少ない時短状態に移行する大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第1の態様」とし、実行後、時短回数が相対的に多い時短状態に移行する大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第2の態様」としてもよい。この場合の有利遊技状態とは、実行後、時短回数が相対的に多い時短状態に移行する大当たり遊技状態である。また、実行後に通常確率状態に移行する大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第1の態様」とし、実行後に高確率状態に移行する大当たり遊技に対応した大当たり図柄を示す演出図柄の組み合わせを「第2の態様」としてもよい。この場合の有利遊技状態とは、実行後に高確率状態に移行する大当たり遊技状態である。
また、上記第1実施形態では、液晶ディスプレイからなる表示部50aとした。しかしながら、ドット表示器からなる表示部や、7セグ表示器からなる表示部としてもよい。
また、表示部50a以外の表示部を別に備えた遊技機において、その表示部50a以外の表示部を用いて表示変化演出が実行され得る構成でもよい。そのような場合の表示部としては、例えば液晶ディスプレイ、ドット表示器又は7セグ表示器で構成されたものが挙げられる。
また、上記第1実施形態では、変化後の同一の奇数図柄の三つ揃いの演出図柄の組み合わせを特定の表示とした。しかしながら、変化を伴わない表示を特定の表示としてもよい。つまり、表示部に突如出現する表示を特定の表示としてもよい。
また、上記第1実施形態では、透光部226を報知部としたが、LEDやランプ等の発光装置でもよい。さらに、液晶ディスプレイ、ドット表示器又は7セグ表示器で構成された表示装置を報知部としてもよい。また、スピーカ等の音声出力装置を報知部としてもよい。
また、透光部226を透過する光の発光色を内容(報知内容)とした。しかしながら、点灯/点滅といった点灯態様や、点灯する数を報知内容としてもよい。また、報知部が液晶ディスプレイ、ドット表示器又は7セグ表示器で構成された表示装置の場合には、所定の画像を報知内容としてもよい。また、報知部がスピーカ等の音声出力装置の場合には、所定の音声(音)を報知内容としてもよい。
また、上記第1実施形態では、特図1の特図変動演出で図柄変化演出(表示変化演出)が実行可能な構成とした。しかしながら、特図2の特図変動演出で表示変化演出が実行可能な構成でもよい。具体的には、特図1の特図変動演出でも特図2の特図変動演出でも表示変化演出が実行可能な構成や、特図2の特図変動演出でのみ表示変化演出が実行可能な構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、非時短状態で図柄変化演出(表示変化演出)が実行可能な構成とした。しかしながら、時短状態で表示変化演出が実行可能な構成でもよい。具体的には、非時短状態でも時短状態でも表示変化演出が実行可能な構成や、時短状態でのみ表示変化演出が実行可能な構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、各リーチ(Nリーチ,Lリーチ,SPリーチ)内に図柄変化演出(表示変化演出)を含む構成とした。しかしながら、各リーチの終了後に図柄変化演出を実行可能な構成でもよい。或いは、各リーチの実行前に図柄変化演出を実行可能な構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、特図変動演出に図柄変化演出(表示変化演出)を含む構成とした。しかしながら、表示変化演出が特図変動演出に含まれない構成でもよい。つまり、表示変化演出を、特図変動演出に伴って実行可能な演出としてもよい。また、表示変化演出が、大当たり遊技中や客待ち演出中に実行可能な演出としてもよい。
また、上記第1実施形態では、図柄変化演出(表示変化演出)の第2表示演出を「ブラックアウト」を示す画像G122を用いた演出とした。しかしながら、これに限らず、例えば、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3のサイズを小さく(又は大きく)変化させる演出でもよい。また例えば、三つ揃いの演出図柄EZ1,EZ2,EZ3をスクロールさせる(いわゆる「全回転」表示を行う)演出でもよい。
また、上記第1実施形態では、特別可動体演出の終期動作の実行中に図柄変化演出の第2表示演出の実行が終了する構成とした。しかしながら、その終期動作の開始とともに第2表示演出の実行が終了する構成でもよい。また、始期動作の開始とともに第2表示演出の実行が開始する構成とした。しかしながら、その始期動作の実行中に第2表示演出の実行が開始する構成でもよい。
また、上記第1実施形態では、図柄変化演出の第1表示演出を行う構成とした。しかしながら、その第1表示演出を実行しない構成でもよい。具体的に例えば、何の示唆もなく、仮停止表示された「4・4・4」の変化が開始される態様で図柄変化演出が行われてもよい。
また、上記第1実施形態では、所謂「第1種」,「デジパチ」といわれるパチンコ遊技機PY1を遊技機として示した。しかしながら遊技機を、所謂「第3種」,「権利物」といわれるパチンコ遊技機や、「第1種」のパチンコ遊技機の特徴と「第2種」のパチンコ遊技機の特徴とを併せ持つ所謂「1種2種混合」といわれるパチンコ遊技機としてもよい。また、ST(スペシャルタイム)の期間、当選確率が高確率状態に制御される所謂「ST機」といわれるパチンコ遊技機としてもよい。
10.上記の実施形態に示されている発明
上記の実施形態には、以下の発明(発明A1〜A4、発明B1〜B4、発明C1〜C3)が示されている。以下に記す発明の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
発明A1は、
所定の演出を実行可能な演出実行手段(サブ制御基板120)を備え、
前記演出実行手段は、
振動体(通常ボタン40)を振動させる振動体演出を実行することがあり、
表示部(50a)に示す所定の表示(演出図柄EZ1,EZ2,EZ3)が変化する表示変化演出(図柄変化演出)を実行することがあり、
前記振動体演出および前記表示変化演出を互いに関連させて実行するときがあることを特徴とする遊技機(パチンコ遊技機PY1)である。
この構成の遊技機によれば、振動体演出および表示変化演出が互いに関連して行われた場合に、遊技者は、振動体の振動を認識しつつ所定の表示が変化するのを楽しむことが可能である。つまり、振動体演出と表示変化演出とが絡んだ多彩な演出を楽しむことが可能であり、演出の興趣向上が可能である。
発明A2は、
上述の発明A1に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記振動体演出の実行中に前記表示変化演出の実行を開始させるときがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、振動体演出と並行して表示変化演出を実行可能である。よって遊技者は、振動体演出と表示変化演出とが絡んだ多彩な演出を確実に楽しむことが可能である。
発明A3は、
上述の発明A1又は発明A2に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
可動体(盤上可動体55k)が動作する可動体演出(特別可動体演出)を実行することがあり、
前記振動体演出、前記表示変化演出および前記可動体演出を互いに関連させて実行するときがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者は、可動体演出と振動体演出と表示変化演出とが相互に絡んだ、より多彩な演出を楽しむことが可能である。
発明A4は、
上述の発明A3に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記振動体演出の実行中に前記可動体演出の実行を開始させることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、振動体演出と並行して可動体演出を実行可能である。よって遊技者は、振動体演出と可動体演出と表示変化演出とが絡んだ多彩な演出を確実に楽しむことが可能である。
発明B1は、
所定の演出を実行可能な演出実行手段(サブ制御基板120)を備え、
前記演出実行手段は、
振動体(通常ボタン40)を用いた振動体演出を実行することがあり、
特定の動作態様(第2動作)で可動体(盤上可動体55k)が動作する可動体演出(特別可動体演出)を実行することがあり、
前記可動体演出および前記振動体演出を互いに関連させて実行するときがあることを特徴とする遊技機(パチンコ遊技機PY1)である。
この構成の遊技機によれば、可動体演出および振動体演出が互いに関連して行われた場合に、遊技者は、振動体の振動を知覚しながら可動体の動作を視覚で楽しむことが可能である。つまり遊技者は、可動体演出と振動体演出とが絡んだ多彩な演出を楽しむことが可能である。かくして、演出の興趣向上が可能である。
発明B2は、
上述の発明B1に記載の遊技機であって、
前記特定の動作態様とは、第1の動作(終期動作)と第2の動作(始期動作)とがずれて行われる態様であり、
前記振動体演出の実行中に前記可動体演出の前記第1の動作がなされるときがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、可動体演出と振動体演出とを確実に関連させることが可能であり、遊技者に多彩な演出を確実に楽しませることが可能である。
発明B3は、
上述の発明B2に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記可動体演出の前記第1の動作に応じて、表示部(50a)に特定の表示(図42(F)に示す演出図柄EZ1,EZ2,EZ3)を示す特定の演出(図柄変化演出)を実行するときがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定の演出を可動体演出や振動体演出に関連させて行うことが可能である。つまり、可動体演出、振動体演出および特定の演出を互いに関連させて行うことが可能である。よって、遊技者は、可動体演出および振動体演出に特定の演出が絡んだ、より多彩な演出を楽しむことが可能である。
発明B4は、
上述の発明B3に記載の遊技機であって、
前記特定の表示とは、所定の態様(図41(B)に示す態様)から、その所定の態様よりも遊技者に有利な有利遊技状態(大当たり遊技状態)を示唆する態様(図42(F)に示す態様)に変化した演出図柄(EZ1,EZ2,EZ3)であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定の演出への遊技者の関心度を向上させることが可能である。
発明C1は、
振動動作が可能な振動体(通常ボタン40)と、
所定の演出を実行可能な演出実行手段(サブ制御基板120)と、を備え、
前記演出実行手段は、
前記振動体の振動動作中に、表示部(50a)に特定の表示(図42(F)に示す演出図柄EZ1,EZ2,EZ3)を表示可能な特定の演出(図柄変化演出)を実行することがあり、
前記表示部に前記特定の表示が示された場合には、その後も前記振動体の振動動作が続くときがあることを特徴とする遊技機(パチンコ遊技機PY1)である。
この構成の遊技機によれば、特定の表示に伴って振動体が振動動作し続けることになるため、遊技者は、振動体の振動を体感しながら特定の表示を把握可能である。よって、演出の興趣向上が可能である。
発明C2は、
上述の発明C1に記載の遊技機であって、
前記振動体には報知部(透光部226)があり、
前記特定の演出で前記特定の表示が示されて前記振動体の振動動作が続いた場合には、その特定の表示が示される前と後とで、前記報知部で報知される報知内容が異なるときがあることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定の表示が表示部50aに表示されるのに合わせて振動体の報知部による報知内容を変化させることが可能である。
発明C3は、
上述の発明C2に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記表示部に所定の態様で演出図柄(EZ1,EZ2,EZ3)を表示する図柄表示演出を実行することがあり、
前記所定の態様には、第1の態様(図41(B)に示す態様)と、前記第1の態様よりも遊技者に有利な特典が付与される可能性が高いことを示唆する第2の態様(図42(F)に示す態様)とがあり、
前記特定の表示とは、前記第1の態様から前記第2の態様に変化した前記演出図柄であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定の表示に遊技者が高い関心を寄せ易い。よって、遊技者は、特定の表示が示されることに期待し易く、特定の演出に注目し易い。
40…通常ボタン(振動体)
50a…表示部
55k…盤上可動体(可動体)
101…遊技制御用マイコン
120…サブ制御基板(演出実行手段)
121…演出制御用マイコン
200…半球型ボタンユニット
226…透光部(報知部)
EZ1…左演出図柄(所定の表示)
EZ2…中演出図柄(所定の表示)
EZ3…右演出図柄(所定の表示)
PY1…パチンコ遊技機(遊技機)

Claims (3)

  1. 振動動作が可能な振動体と、
    所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、
    前記演出実行手段は、
    前記振動体の振動動作中に、表示部に特定の表示を表示可能な特定の演出を実行することがあり、
    前記表示部に前記特定の表示が示された場合には、その後も前記振動体の振動動作が続くときがあることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記振動体には報知部があり、
    前記特定の演出で前記特定の表示が示されて前記振動体の振動動作が続いた場合には、その特定の表示が示される前と後とで、前記報知部で報知される報知内容が異なるときがあることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機であって、
    前記演出実行手段は、
    前記表示部に所定の態様で演出図柄を表示する図柄表示演出を実行することがあり、
    前記所定の態様には、第1の態様と、前記第1の態様よりも遊技者に有利な特典が付与される可能性が高いことを示唆する第2の態様とがあり、
    前記特定の表示とは、前記第1の態様から前記第2の態様に変化した前記演出図柄であることを特徴とする遊技機。
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